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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-12
(54)【発明の名称】防曇構成を有するマスク
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20240305BHJP
【FI】
A41D13/11 A
A41D13/11 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023557661
(86)(22)【出願日】2022-03-18
(85)【翻訳文提出日】2023-11-15
(86)【国際出願番号】 US2022021038
(87)【国際公開番号】W WO2022198103
(87)【国際公開日】2022-09-22
(31)【優先権主張番号】63/163,665
(32)【優先日】2021-03-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523355414
【氏名又は名称】エーテル マスク,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100137969
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 憲昭
(74)【代理人】
【識別番号】100104824
【弁理士】
【氏名又は名称】穐場 仁
(74)【代理人】
【識別番号】100121463
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 哲也
(72)【発明者】
【氏名】アドキンス,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】デヴィッドソン,フィリップ エー.
(72)【発明者】
【氏名】ジョンソン,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】ピーターソン,スペンサー
【テーマコード(参考)】
3B211
【Fターム(参考)】
3B211CC05
(57)【要約】
防曇フェイスマスクが、本体と、成形可能な封止部材と、バッフルと、を含み得る。本体は、フェイスマスクの着用位置において口及び鼻孔を覆うようなサイズのパネルを含み得る。成形可能な封止部材は、本体の上部に沿って配置され、眼鏡類が着用位置でフェイスマスクの上に配置されたとき、口又は鼻孔から眼鏡類への蒸気の流れを妨げるように配置され得る。第1のバッフルは、成形可能な封止部材から離れるように後方及び上方に延在し得る。第2のバッフルは、第1のバッフルの下方に配置され、成形可能な封止部材から離れるように後方及び上方に延在し得る。第3のバッフルは、第2のバッフルの下方に配置され、成形可能な封止部材から離れるように後方及び下方に延在し得る。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
防曇フェイスマスクであって、前記フェイスマスクが、
着用者の口及び鼻孔を覆うようなサイズのパネルを備える本体であって、前記本体が、使用時に前記着用者から離れるように延在する前方に面する前側面を有し、前記本体が、使用時に前記着用者に向かって延在する後方に面する後側面を更に画定する、本体と、
前記本体の上部に沿って配置される成形可能な封止部材であって、前記成形可能な封止部材が、前記本体に面する前面を備え、前記成形可能な封止部材が、前記本体から外方に面する後面を更に備え、前記成形可能な封止部材が、前記前面から前記後面に向かって延在する方向に下方にテーパ状になったテーパ状上縁部を含むように成形された発泡材料を備える、成形可能な封止部材と、
前記成形可能な封止部材の前記後面から上方及び後方に延在する第1のバッフルを画定する第1のプリーツであって、前記第1のバッフルと前記成形可能な封止部材の前記テーパ状上縁部との間に眼鏡類受入れチャネルを画定する、第1のプリーツと、
前記第1のプリーツの下方の位置から、前記成形可能な封止部材の前記後面から上方に延在する第2のバッフルを画定する第2のプリーツと、
前記第1のプリーツの下方の位置から、前記成形可能な封止部材の前記後面から下方に延在する第3のバッフルを画定する第3のプリーツと
を備え、
下部チャネルが、前記第3のプリーツの下で画定され、中間チャネルが、前記第3のプリーツと前記第2のプリーツとの間で画定され、上部チャネルが、前記第2のプリーツと前記第1のプリーツとの間で画定され、前記第1のプリーツ、前記第2のプリーツ、前記第3のプリーツ、前記第1のチャネル、前記第2のチャネル、及び前記第3のチャネルが、使用中の眼鏡類の曇りを緩和するために、前記眼鏡類受入れチャネル内の前記眼鏡類から離すように呼気蒸気の移動を遮断又は方向転換するように構成される、防曇フェイスマスク。
【請求項2】
前記第1のプリーツ、前記第2のプリーツ、及び前記第3のプリーツが、前記成形可能な封止部材を覆うと共に、前記本体に取り付けられるポリプロピレン材料のシートに形成され、前記本体が、スパンボンドポリプロピレンの外側に面する層と、ポリプロピレンの中間のメルトブロー層と、スパンボンドポリプロピレンの内側に面する層と、を備える、請求項1に記載のフェイスマスク。
【請求項3】
前記第1のプリーツ、前記第2のプリーツ、及び前記第3のプリーツが、約0.19インチ(4.76mm)離れて互いに離隔され、前記第1のプリーツ、前記第2のプリーツ、及び前記第3のプリーツがそれぞれ、約0.19インチ(4.76mm)の長さで延在する、請求項2に記載のフェイスマスク。
【請求項4】
防曇フェイスマスクであって、前記フェイスマスクが、
前記フェイスマスクの着用位置において口及び鼻孔を覆うようなサイズのパネルを備える本体と、
前記本体の上部に沿って配置され、眼鏡類が前記着用位置において前記フェイスマスクの上に配置されたとき、前記口又は鼻孔から前記眼鏡類への蒸気の流れを妨げるように配置される成形可能な封止部材と、
前記成形可能な封止部材から離れるように後方及び上方に延在する第1のバッフルと、
前記第1のバッフルの下方に配置され、前記成形可能な封止部材から離れるように後方及び上方に延在する第2のバッフルと、
前記第2のバッフルの下方に配置され、前記成形可能な封止部材から離れるように後方及び下方に延在する第3のバッフルと
を備える、防曇フェイスマスク。
【請求項5】
前記第1のバッフル、前記第2のバッフル、及び前記第3のバッフルが、前記本体に取り付けられた材料のシート内の折り目又はプリーツとして形成される、請求項4に記載のフェイスマスク。
【請求項6】
前記材料のシートが、ポリプロピレンを含み、前記本体が、スパンボンド層の間に挟まれたメルトブロー層を含む複数のポリプロピレン層を備える、請求項5に記載のフェイスマスク。
【請求項7】
前記成形可能な封止部材が、発泡材料を備える、請求項4に記載のフェイスマスク。
【請求項8】
前記成形可能な封止部材が、前記成形可能な封止部材の上部が前記成形可能な封止部材の下部よりも狭くなるように、下方にテーパ状になったテーパ状を伴って成形される、請求項4に記載のフェイスマスク。
【請求項9】
前記成形可能な封止部材の前記上部を通って延在するステッチを更に備え、前記ステッチが、前記成形可能な封止部材を前記本体と接続し、前記ステッチが、前記成形可能な封止部材の前記上部を更に圧縮して、前記成形可能な封止部材のテーパ形状の少なくとも一部をもたらす、請求項8に記載のフェイスマスク。
【請求項10】
前記本体と結合されたストラップを更に備え、前記ストラップが、結束ストランド又は耳ループを備える、請求項4に記載のフェイスマスク。
【請求項11】
前記着用位置において、着用者の顔の形状に向けて前記成形可能な封止部材を適合するための形状に、押圧されるように動作可能な鼻梁クランプを更に備える、請求項4に記載のフェイスマスク。
【請求項12】
前記鼻梁クランプが、少なくとも20ゲージ及び25ゲージ以下の金属を備える、請求項11に記載のフェイスマスク。
【請求項13】
前記フェイスマスクが、使い捨て可能又は再使用可能であるように構成される、請求項4に記載のフェイスマスク。
【請求項14】
フェイスマスクのための防曇アセンブリであって、前記アセンブリが、
成形可能な封止部材を備える基部と、
前記基部から後方に延在する第1のバッフルと、
前記第1のバッフルの下方に配置され、前記基部から後方に延在する第2のバッフルと、
前記第2のバッフルの下方に配置され、前記基部から後方に延在する第3のバッフルと、
着用状態で上方への蒸気の移動を遮断する位置で前記基部をフェイスマスクの本体に取り付けることを容易にするように構成される取付けインターフェースと
を備える、防曇アセンブリ。
【請求項15】
前記取付けインターフェースが、接着剤、ステッチ、又は接合を介した取付けのために前記フェイスマスクの前記本体に当接するように構成される表面を備える、請求項14に記載のアセンブリ。
【請求項16】
前記第1のバッフル、前記第2のバッフル、又は前記第3のバッフルのうちの少なくとも1つが、前記基部から非垂直方向で延在する、請求項14に記載のアセンブリ。
【請求項17】
前記第1のバッフル、前記第2のバッフル、及び前記第3のバッフルがそれぞれ細長い、請求項14に記載のアセンブリ。
【請求項18】
前記第1のバッフル、前記第2のバッフル、又は前記第3のバッフルのうちの少なくとも1つが、材料のシートのプリーツとして形成される、請求項14に記載のアセンブリ。
【請求項19】
前記フェイスマスクの前記本体を更に備える、請求項14に記載のアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
[0001]関連出願の相互参照
本出願は、2021年3月19日に出願された米国仮出願第63/163,665号の利益を主張し、その全内容は、あらゆる目的のためにその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
[0002]フェイスマスクは、呼吸の空気を濾過するために使用され、医療、産業、及び日常生活の活動を含む多くの用途で使用されている。フェイスマスクは、様々なグループ(いくつか例を挙げると、レスピレータ、サージカルマスク、又はバリアマスクなど)に分類され、フェイスマスクの様々なグループ又はタイプは、FDAクラス2機器承認又は他の基準などの様々な規制要件を受け得る。様々なタイプにわたって、フェイスマスクの使用に伴う1つの一般的な問題は、眼鏡類の曇りである。暖かく湿った呼気がフェイスマスクの内部に沿って上昇し、眼鏡類の冷たい表面に接触すると、眼鏡類に曇りが発生する可能性がある。結果として生じる凝縮物は、眼鏡類のレンズを曇らせ、着用者の良好な視覚能力を妨げる可能性がある。
【0003】
[0003]多くのマスクは、着用者の鼻の鼻梁に沿った形状に加圧され得る変形可能なワイヤを含む。そのような変形可能なワイヤは、マスクを固定し、湿った呼気の眼鏡類への移動を低減する試みにおいて、鼻の上にマスクの上部の封止に役立つ取り組みに含まれることが多い。しかしながら、この解決策は、マスクの上部と着用者の顔との間に効果的な封止が形成されないので、多くの場合において曇りを防止しない。顔に対するマスクの圧力を増加させ、上部マスク部に発泡体ストリップを配置し、及び/又は呼気の流れをそらす構造を形成することによって、効果的な封止を作成する試みがなされている。これらのいずれも、信頼性の高い防曇性能を実現する費用効果の高いフェイスマスクを作成するために特に効果的ではなかった。
【発明の概要】
【0004】
[0004]以下では、本発明の基本的な理解を提供するために、本発明のいくつかの実施形態の簡略化された概要を提示する。本概要は、本発明の広範な概要ではない。それは、本発明の重要な/肝要な要素を識別すること、又は本発明の範囲を明確にすることは意図していない。その唯一の目的は、後で提示する詳細な説明の前置きとして、本発明のいくつかの実施形態を簡略化した形態で提示することである。
【0005】
[0005]いくつかの実施形態では、防曇フェイスマスクが提供される。フェイスマスクは、着用者の口及び鼻孔を覆うようなサイズのパネルを含む本体を含み得る。本体は、使用時に着用者から離れるように延在する前方に面する前側面を有し得る。本体は、使用時に着用者に向かって延在する後方に面する後側面を更に画定し得る。マスクは、本体の上部に沿って配置される成形可能な封止部材を更に含み得る。成形可能な封止部材は、本体に面する前面を含み得る。成形可能な封止部材は、本体から外方に面する後面を更に含み得る。成形可能な封止部材は、前面から後面に向かって延在する方向に、下方にテーパ状になったテーパ状上縁部を含むように成形された発泡材料を含み得る。マスクは、成形可能な封止部材の後面から上方及び後方に延在する第1のバッフルを画定する第1のプリーツを更に含むことができ、第1のプリーツは、第1のバッフルと、成形可能な封止部材のテーパ状上縁部との間に眼鏡類受入れチャネルを画定する。マスクは、第1のプリーツの下方の位置から、成形可能な封止部材の後面から上方に延在する第2のバッフルを画定する第2のプリーツを更に含み得る。マスクは、第1のプリーツの下方の位置から、成形可能な封止部材の後面から下方に延在する第3のバッフルを画定する第3のプリーツを更に含み得る。マスクの機能は、下部チャネルが、第3のプリーツの下で画定され、中間チャネルが、第3のプリーツと第2のプリーツとの間で画定され、上部チャネルが、第2のプリーツと第1のプリーツとの間で画定されるように配置され得る。第1のプリーツ、第2のプリーツ、第3のプリーツ、第1のチャネル、第2のチャネル、及び第3のチャネルは、使用中の眼鏡類の曇りを緩和するために、眼鏡類受入れチャネル内の眼鏡類から離すように呼気蒸気の移動を遮断又は方向転換するように構成され得る。
【0006】
[0006]いくつかの実施形態では、防曇フェイスマスクが提供される。フェイスマスクは、フェイスマスクの着用位置において口及び鼻孔を覆うようなサイズのパネルを備える本体を含み得る。眼鏡類が着用位置でフェイスマスクの上に配置されたとき、本体の上部に沿って配置され、口又は鼻孔から眼鏡類への蒸気の流れを妨げるように配置された、成形可能な封止部材を、マスクは更に含み得る。マスクは、成形可能な封止部材から離れるように後方及び上方に延在する第1のバッフルと、第1のバッフルの下方に配置され、成形可能な封止部材から離れるように後方及び上方に延在する第2のバッフルと、第2のバッフルの下方に配置され、成形可能な封止部材から離れるように後方及び下方に延在する第3のバッフルと、を更に含み得る。
【0007】
[0007]いくつかの実施形態では、フェイスマスクのための防曇アセンブリが提供される。アセンブリは、成形可能な封止部材を備える基部と、基部から後方に延在する第1のバッフルと、第1のバッフルの下方に配置され、基部から後方に延在する第2のバッフルと、第2のバッフルの下方に配置され、基部から後方に延在する第3のバッフルと、着用状態で上方への蒸気の移動を遮断する位置で基部をフェイスマスクの本体に取り付けることを容易にするように構成される取付けインターフェースと、を含み得る。
【0008】
[0008]本発明の性質及び利点の完全な理解のために、以下の詳細な説明及び添付の図面を参照すべきである。
【0009】
[0009]本開示による様々な実施形態を、図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】様々な実施形態による、着用状態にあるマスクの一例の斜視図である。
図2】様々な実施形態による、図1のマスクの一例の側断面図である。
図3】様々な実施形態による、図1のマスクを形成するために利用され得る層の一例を示す斜視分解図である。
図4A】様々な実施形態による、着用者の鼻の鼻梁に沿った取付けの例を示す上面図である。
図4B】様々な実施形態による、着用者の鼻の鼻梁に沿った取付けの例を示す上面図である。
図5】様々な実施形態による、図1のマスクの一部を形成し得るサブアセンブリの一例の側面図である。
図6A】様々な実施形態による、図1のマスクの例の斜視図である。
図6B】様々な実施形態による、図1のマスクの例の斜視図である。
図7A】様々な実施形態による、図6Aに示すマスクの一例の正面寸法図である。
図7B】様々な実施形態による、図6Bに示すマスクの一例の側面寸法図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[0017]図1は、様々な実施形態による、着用状態のマスク100の一例の斜視図を示している。マスク100は、フェイスマスクであってもよい。マスク100は、ユーザ102によって着用され得る。着用者又はユーザ102は、眼鏡又は他の眼鏡類104と共にマスク100を着用し得る。眼鏡類104は、レンズ106、又は特定の状態で曇りを受け得る他の表面を含み得る。マスク100は、使用中の曇りを軽減し、低減し、及び/又は防止し得る機能を含み得る。
【0012】
[0018]眼鏡類104は、眼鏡類104をユーザ102の頭部110上で支持するための任意の適切な構造を含み得る。様々な実施形態では、眼鏡類104はフレーム108を含む。例えば、フレーム108は、使用時にユーザ102の耳114に載置し、及び/又は耳114上に延在し得るアーム112を含んでもよい。フレーム108は、追加的又は代替的に、ユーザ102の鼻118に対して眼鏡類104を支持し得るノーズピース116を含んでもよい。例えば、ノーズピース116は、鼻118上への載置に適した曲率を有するバーを含んでもよい。ノーズピース116は、追加的又は代替的に、鼻118に載置し得るパッドを含んでもよい。様々な実施形態において、ノーズピース116は、眼鏡類104を支持するために鼻118の鼻梁120に載置してもよい。いくつかの実施形態では、レンズ106の最下部又は他の部分(及び/又はレンズ106の周りに存在し得るリム122の部分)は、眼鏡類104の支持に寄与するために、ユーザ102の鼻118、又は頭部110の他の部分に載置してもよい。
【0013】
[0019]眼鏡類104の一例を図1に示しているが、マスク100は、任意の他の適切な形態の眼鏡類104と共に利用されてもよい。実施例は、帽子、バイザ、フード、バンド、又は他の構造によって上方から吊り下げられ、並びに/あるいはアーム112のうちの1つ又は複数及び/又は上述した任意の他の支持機能が省略された、眼鏡類104を含んでもよい。マスク100は、単眼、眼鏡、又は任意の他の形態の眼鏡類104と共に利用されてもよい。更に、マスク100は、任意の形態のレンズ106と共に利用されてもよい。実施例は、度付き、拡大、透明、着色、偏光、サングラス、複合(例えば、2焦点、3焦点など)、単一又は他の形態のレンズを含んでもよい。
【0014】
[0020]使用時に、マスク100を着用しつつ、ユーザ102は、口124及び/又は鼻孔126(例えば、マスク100によって視界から隠れているので図1に破線で示す)によって放出され得る空気を、放出し、又は吐き出し得る。一般に、マスク100の機能は、呼気がレンズ106を通過することを保護し、したがって、呼気によるレンズ106の曇りを防止し得る。マスク100の様々な機能の実施例は、図2を参照して理解され得る。
物理構造
【0015】
[0021]図2は、マスク100の一例の側断面図を示している。マスク100は、防曇システム128を含むか、又はこれと結合されてもよい。図2に例として示すように、マスク100は、本体130、バッフル132(例えば、バッフル132A、132B、及び132Cとして個別に識別される)、成形可能な封止部材134、及びストラップ136と共に示しているが、これら及び/又は他の機能の他の組合せを利用してもよい。バッフル132、成形可能な封止部材134、及び/又は他の要素は、例えば、防曇システム128の一部を形成してもよい。
【0016】
[0022]一般に、本体130は、口124及び鼻118の上に延在するフィルタとして機能し得る。ユーザ102は、拘束ストラップ136を調整し、マスク100の上部に沿って、成形可能な封止部材134を形成することによって、顔にフィットするようにマスク100を調整し得る。
【0017】
[0023]本体130は、フィルタとして機能し得る。追加的又は代替的に、マスク100の本体130は、ストラップ136、並びに/あるいはマスク100の他の構成要素及び/又は機能のために、取付け点を提供し得る。本体130は、使用時にユーザ102の顔に向かって、及び顔から離れてそれぞれ面するように配置された、内向き面138及び外向き面140を含み得る。例えば、使用時に、外向き面140は、使用時に着用者102から離れるように延在する前方に面する前側面に対応してもよく、内向き面138は、使用時に着用者に向かって延在する後方に面する後側面に対応してもよい。
【0018】
[0024]バッフル132は、本体130の内向き面138の上部領域に沿って配置され得る。バッフル132は、内向き面138を横切って横方向に延在し得る。バッフル132は、例えば、リブ、隆起部、及び/又はフィンとして成形され得る。いくつかの例では、バッフル132は、隆起したストリップに対応し得る。バッフル132は、細長いものであってもよいし、細長くされたものであってもよい。バッフル132は、呼気をマスク100の上部からそらし、呼気がユーザ102の眼鏡類104を曇らせることを阻止するように機能し得る。バッフル132はまた、成形可能な封止部材134と協働して作用して、曇りを防止するために効果的な封止を形成し得る高度な変形可能な構造体を提供し得る。鼻梁クランプ144は、成形可能な封止部材134内に含まれてもよく、又はその封止と共に含まれてもよく、バッフル132及び/又は成形可能な封止部材134の輪郭形状を保持するように、例えば、顔に沿った封止を更に容易にするように機能してもよい。
【0019】
[0025]成形可能な封止部材134は、内向き面138の上部領域に沿って配置された部材であってもよく、内向き面138を横切って横方向に延在してもよい。成形可能な封止部材134は、マスク100の上部領域をユーザ102の顔に封止し、呼気がユーザ102の眼鏡類104に近接してマスク100から出ることを遮断し得る。
【0020】
[0026]ストラップ136は、本体130に取り付けられ得る。ストラップ136は、マスク100をユーザ102の顔に取り付けるように機能し得る。例えば、ストラップ136は、ユーザ102の耳114に、及び/又は頭部110の他の部分の上に、配置可能であってもよい。ストラップ136の調整は、着用者102の顔に対してマスク100を定位置に保持する力の量を制御し得る。したがって、ストラップ136は、快適性と性能とのバランスをとるために重要であり得る。
【0021】
[0027]上記の本体130、バッフル132、成形可能な封止部材134、及びストラップ136の各々を簡単に紹介したが、代替の構造及び構成要素と共に、様々な実施形態内で実施される各特定の構成要素の集合的な構成及び例に関して以下に追加の説明を含む。
全体層
【0022】
[0028]図3は、いくつかの実施形態による、マスク100を形成するために利用され得る層142の一例を示す斜視分解図である。マスク100は、例えば、チャネル若しくは他の開口の、バッフル若しくは他のバリアの、及び/又はマスク100を構築するために使用される1つ又は複数の層142に組み込まれ得る他の機能の、存在に基づいて、蒸気を減速させ、及び/又は流路を迂回させ得る。任意の適切な数の層142を利用し得るが、図3は、マスク100が5つの層142(図3において層142A、142B、142C、142D、及び142Eとして個別に識別される)から構成される例を示している。この例では、最初の3つの層142A、142B、及び142Cが、本体130に対応する一方で、第4の層142Dは、成形可能な封止部材134に対応し、バッフル132は、第5の層142Eに組み込まれ得る。
本体
【0023】
[0029]本体130は、マスク100の濾材を含み得る。様々な例では、最初の3つの層142A、142B、及び142Cは、プリーツ付きSMS(スパンボンド、メルトブローン、スパンボンド)医療グレードのポリプロピレン不織布を含んでもよい。メルトブロー層142Bは、極めて高密度の繊維網から構成され、微粒子、細菌、及び/又は流体の濾過に使用され得る。このメルトブロー層142Bは、スパンボンドポリプロピレン布の2つの層142A、142Cの間に挟まれ得る。これらの2つの外層142A、142Cは、内向き面138を形成する内部通気層142A、及び外向き面140を形成する外部通気層142Cに対応し得る。3つの層142A、142B、142Cは、それらの外縁部に沿って互いに熱的に接合され得る。
【0024】
[0030]本体130は、濾材が口及び鼻の上に湾曲したボウル状の形状を形成し得るように、製造中にプリーツを付けられても、折り畳まれてもよい。これは、濾過のための表面積を増加しつつ、ユーザ102の顔にフィットするようにマスク100の材料を膨張させ得る。
【0025】
[0031]他の選択肢が、SMS構成に加えて、又はSMS構成の代わりに、利用されてもよい。本体130は、濾過の実施に適し得る、紙、布地、布、織物、又は他の材料のうちの1つ又は複数の層を含み得る。布地を利用する例では、布地は、綿、ポリエステル、他の材料、及び/又はそれらの混合物で構成されてもよい。図2の例によって最もよく分かるように、いくつかの実施形態では、本体130は、例えば、ポケット壁層129と、本体130の他の部分との間にポケット131を画定するポケット壁層129を含むか、又はそれと結合されてもよい。ポケット131は、例えば、取り外し可能な及び/又は使い捨てのフィルタ媒体挿入物を、挿入するための位置を提供し得る。例えば、マスク100が使い捨てであるか再使用可能であるか否かに基づいて、適切な材料が、本体130に含まれるか、又はそれと結合されてもよい。
バッフル
【0026】
[0032]適切な数のバッフル132が、本体130の内部に沿って配置され得る。図2では、第1のバッフル132A、第2のバッフル132B、及び第3のバッフル132Cを示しているが、バッフル132の、サブセット、多数、少数、及び/又は様々な数を利用し得る(例えば、限定しないが、1つ、2つ、3つ、又はそれ以上のバッフル132を含む)。バッフル132の存在は、ユーザ102の眼鏡類104の近位の位置に到達し得る呼気の量を減少させ得る。バッフル132は、蒸気流路の摩擦損失を増加させるように、及び/又は眼鏡類104から蒸気が離れるように方向転換するチャネルを形成するように、機能し得る。追加的又は代替的に、バッフル132は、マスク100の上部に向かう呼気の流れに制限をもたらすように機能してもよい。バッフル132は、追加的又は代替的に、成形可能な封止部材134によって形成された封止を強化するように機能する。
【0027】
[0033]バッフル132は、任意の適切な技術によって個別に又は集合的に形成されてもよい。いくつかの例では、バッフル132のうちの1つ又は複数は、材料のシート143の折り目又はプリーツとして形成される。シート143は、本体130に使用される濾過材料又は他の材料の一部であってもよく、又は本体130に取り付けられた別個の又は特異な層であってもよい。いくつかの例では、バッフル132のうちの1つ又は複数は、マスク100のアセンブリに二次構成要素及び/又は機能を追加することによって形成される。そのような追加の特徴若しくは追加特徴、又は構成要素は、例えば、発泡体、布、又は他の材料で作られてもよい。適切な材料の実施例は、熱可塑性ウレタン、熱可塑性エラストマー、低デュロメータ材料(シリコーン、医療用ゴム、ポリエステルを含む)、あるいは所望の形状及び/又は機能のバッフル132の形成に適した他の材料を含み得る。
【0028】
[0034]バッフル132は、本体130の内向き面138から全体的に突出する様々な形状を有し得る。バッフル132のうちの1つ又は複数は、非垂直方向に延在し得る。例えば、バッフル132は、上方又は下方に傾斜していてもよい。バッフル132に利用される角度の変化は、バッフル132によって示され得るある程度の「弾力性」(例えば、弾性及び/又は付勢力)に影響し得る。弾性及び/又は付勢力のそのような変化は、マスク100が着用されたときにユーザ102の顔に対して得られる封止の程度に影響し得る。バッフル角度の変化に加えて、又はその代替として、弾性及び/又は付勢力の変化は、長さ、厚さ、及び/又は材料の変化を実施することによって変更され得る。
チャネル
【0029】
[0035]バッフル132は、それぞれの収集リザーバ及び/又はチャネル133の1つ又は複数の境界を画定し得る。例えば、下部チャネル133Cは、最下部バッフル132Cによって少なくとも部分的に境界付けられてもよい。最下部バッフル132Cは、使用時に着用者102の顔に向かってなど、下方及び後方に延在してもよい。下部チャネル133Cは、最下部バッフル132Cから、成形可能な封止部材134の後側及び/又は下側に、向かって及び/又はその下に延在し得る。使用時に、最下部バッフル132Cは、口124及び/又は鼻孔126からの蒸気を遮断し、着用者102の顔に沿って上昇する蒸気に対する初期バリアとして作用し得る。最下部バッフル132Cによって遮断された蒸気は、マスク100の幅方向又は横方向に沿って、眼鏡類104に向かって垂直方向から離れるように、最下部チャネル133C内を移動し得る。
【0030】
[0036]中間チャネル133Bは、最下部バッフル132C及び中間バッフル132Bによって少なくとも部分的に境界付けられてもよい。中間バッフル132Bは、使用時に着用者の顔に向かってなど、上方及び後方に延在し得る。中間チャネル133Bは、例えば、最下部バッフル132Cから、成形可能な封止部材134の後部に沿って、中間バッフル132Bまで延在してもよい。使用時に、(例えば、着用者102が、話すとき、又はそうでなければマスク100の顔に対する移動を、引き起こす若しくは許容するとき、最下部バッフル132Cが顔と接触しないように一時的に動かされる場合に)中間バッフル132Bは、最下部バッフル132Cを通過し得る蒸気を遮断し得る。中間バッフル132Bによって遮断された蒸気は、マスク100の幅方向又は横方向に沿って、眼鏡類104に向かって垂直方向から離れるように、中間チャネル133B内を移動し得る。
【0031】
[0037]上部チャネル133Aは、中間バッフル132B及び上部バッフル132Aによって少なくとも部分的に境界付けられ得る。上部バッフル132Aは、使用時に着用者の顔に向かってなど、上方及び後方に延在し得る。上部チャネル133Aは、例えば、中間バッフル132Bから、成形可能な封止部材134の後部に沿って、上部バッフル132Aまで延在してもよい。使用時に、(例えば、着用者102が、話すとき、又はそうでなければマスク100の顔に対する移動を、引き起こす若しくは許容するとき、中間バッフル132Bが顔と接触しないように一時的に動かされる場合に)上部バッフル132Aは、中間バッフル132Bを通過し得る蒸気を遮断し得る。上部バッフル132Aによって遮断された蒸気は、マスク100の幅方向又は横方向に沿って、眼鏡類104に向かって垂直方向から離れて、上部チャネル133A内を移動し得る。
【0032】
[0038]眼鏡類チャネル133Dは、上部バッフル132Aによって少なくとも部分的に境界付けられ得る。眼鏡類チャネル133Dは、上部バッフル132Aから、成形可能な封止部材134の後部及び/又は上部に向かって、並びに/あるいは成形可能な封止部材134の後部及び/又は上部にわたって、延在してもよい。例えば、上部バッフル132Aに対向して、眼鏡類チャネル133Dは、成形可能な封止部材134の傾斜した部分又は他の部分によって、少なくとも部分的に形成されてもよい。眼鏡類104が、マスク100によって支持位置に、適切にガイドされ、及び/又は支持され得るように、眼鏡類チャネル133Dは、V字形又は他の適切な形状であってもよい。いくつかのシナリオでは、眼鏡類104は、使用中に上部バッフル132Aを後方に押圧してもよい。上部バッフル132Aを後方に押圧することにより、上部バッフル132Aと着用者102の顔との封止係合を向上し得る。追加的又は代替的に、上部バッフル132Aを後方に押圧することにより、上部バッフル132Aの角度を変更する、例えば、上昇する蒸気を眼鏡類104のレンズ106から遠ざかるように更に導くために適し得る次第に平坦になる方向に、上部バッフル132Aを移動させてもよい。
【0033】
[0039]複数のバッフル132及び/又はチャネル133は、使用時に冗長性をもたらし得る。例えば、任意のレベルでバッフル132及び/又はチャネル133を迂回し得る蒸気は、マスク100に沿って上方の次のレベルでバッフル132及び/又はチャネル133によって、遮断され、及び/又は再経路付けされ得る。任意のレベルに沿った一時的な撓み又は隙間を可能にする着用者102の顔に沿った移動は、別のレベルとは異なる時間及び/又は程度で起こり得るので、複数の垂直レベルは、蒸気の移動を遅くすることにおいて、及び/又は漏出する蒸気が横方向に方向転換される時間を可能にすることにおいて、特に効果的であり得る。使用中、チャネル133は、隔離領域として機能し得る。追加的又は代替的に、複数のバッフル132の存在は、単一の接触線又は接触界面よりも比較的大きな表面積をもたす場合がある。その結果、マスク100を固定することによる圧力は、比較的大きな表面積にわたって分散され、単一の接触線又は接触界面と比較して向上した快適性を提供し得る。
成形可能な封止部材
【0034】
[0040]成形可能な封止部材134は、変形可能な構造体146をマスク100の上部に取り付けることによって形成され得る。変形可能な構造体146は、例えば、発泡材料を含んでもよい。変形可能な構造体146は、マスク100を着用及び/又は装着するときに適所に押圧することに応答して、着用者102の顔の輪郭に適合可能であるように十分に可撓性であり得る。変形可能な構造体146は、使用中に顔に対して適合された又は成形された形状を実質的に維持及び/又は存続し得るように、十分に弾性であってもよい。成形可能な封止部材134を顔に対して成形することにより、顔に対してマスク100の上部の隙間のない位置を実質的に形成し得る。
【0035】
[0041]成形可能な封止部材134は、鼻梁クランプ144を含むか、又はそれと結合され得る。鼻梁クランプ144は、図2では本体130の材料内に示しているが、鼻梁クランプ144は、マスク100の任意の層の上、任意の層の間、及び/又は任意の層の内部に存在してもよい。鼻梁クランプ144は、屈曲可能な金属片から形成されてもよい。鼻梁クランプ144は、変形可能な構造体146と協働して、成形可能な封止部材134を形成し得る。いくつかの例では、鼻梁クランプ144は、使用中に着用者102の顔に対して成形される特定の形状で、変形可能な構造体146を保持し得る。バッフル132及び/又は他の追加の隆起部、リブ、フィン、プリーツ、又は他の構造を変形可能な構造体146に追加して、成形可能な封止部材134の封止特性を向上し得る。
【0036】
[0042]マスク100と、着用者102の鼻から目の角との間の領域において、関連する顔の形態を考慮し得る。マスク境界と顔の曲率との間の隙間を埋めるために、変形可能な構造体146を追加し得る。少なくとも一例における変形可能な構造体146は、強化ポリウレタンフォームを含むが、意図された機能及び/又は能力に適した特性を有する任意の材料が使用されてもよい。
【0037】
[0043]変形可能な構造体146は、厚さがテーパ状であってもよい。テーパ状にすることにより、変形可能な構造体146の上部を、変形可能な構造体146の下部よりも薄くし得る。テーパ状は、使用中の着用者102にとって良好な視線(例えば、眼鏡類104の底面に沿って見られる全体的な厚さを低減すること)をもたらし得る。追加的又は代替的に、テーパ状は、変形可能な構造体146の厚い下部を形成し、これは、呼気蒸気の流路に対する遮断を強化し得る。追加的又は代替的に、テーパ状は、隙間を埋める変形可能な構造体146が、マスク100の本体130の内向き面138の上部領域において単一の長手方向線に沿って、マスク100に取り付けられることを可能にする。次に、特に、頭部110を傾けることなくマスク100を着用している間に見下ろすと、焦点領域が大きくなる可能性がある(例えば、遮られていない視界)。図2は、実線で、変形可能な構造体146の上部に沿ってのみ生じるテーパ状と、テーパ状領域の下に延在する概ね均一な矩形形状と、を示しているが、実施形態はそのような配置に限定されない。別の実施例は、図2の破線146Aによって示しており、変形可能な構造体146の上部から下部まで完全に延在するテーパ状を示している。しかしながら、変形可能な構造体146は、変形可能な構造体146の高さの任意の適切な部分に沿ってテーパ状にすることを含み得る。
【0038】
[0044]変形可能な構造体146は、負荷特性を改善し得る。例えば、鼻梁クランプ144を組み込むことにより、マスク100の上部領域に沿って変形可能な構造体146の耐荷重領域を集中させてもよい。固定ラインは、マスク100及び変形可能な構造体146の上部領域に沿って鼻梁クランプ144によって形成され得る。変形可能な構造体146のこの固定は、鼻梁クランプ144の使用を可能にして、周期的な負荷の下で撓みを低減し、マスク100を顔にしっかりと保持し得る。これにより、マスク100の形状からの飛び出しを防止し、それでもなお着用者102の快適性を維持し得る。鼻梁クランプ144によって形成された固定ラインは、変形可能な構造体146がクランプラインの下で拡張することを可能にし、例えば、隙間を埋めることに貢献し得る。クランプラインの下の変形可能な構造体146の拡張は、変形可能な構造体146の下縁部が完全に拡張して呼気蒸気を遮断すること、及び/又はそらすことを可能にする。変形可能な構造体146の厚肉化された底縁部は、マスク100を顔上の安定した位置に載置することをもたらし、マスク100の不用意な又は予期しない垂直方向のずれ又は移動を防止し得る。
【0039】
[0045]例示的な例における鼻梁クランプ144は、平坦な金属片(例えば、丸みを帯びている代わりに棒状であってもよい)から形成されてもよい。金属片は、例えば、幅3mm(1/8インチ)であってもよい。金属片は、厚さが20ゲージであってもよい。鼻梁クランプ144の特性は、例えば、マスク100を所定の位置にしっかりと保持して適合させ得るクランプ圧力及び/又は降伏強度の増加をもたらし得る。ワイヤの平坦な形状は、着用者102が鼻118に沿って押圧して封止を形成している間に鼻梁クランプ144の回転を防止し得る。鼻梁クランプ144のそのような安定性は、マスク100が移動するときに、隙間の形成を防止しつつ、マスク100を快適に着用し得るように、変形可能な構造体146と組み合わされ得る。追加的又は代替的に、ストラップ136が、着用者102の頭部110上にマスク100を固定するために後方に引っ張られたとき、鼻梁クランプ144の安定性は、マスク100をその顔に適合する形状から引き伸ばすことを防止し得る。
【0040】
[0046]マスク100の上部に沿って延在する変形可能な構造体146は、バッフル132及び/又は任意の他の隆起部、リブ、フィン、プリーツ、又は他の構造によって補完されて、可鍛性構造体との追加の封止効果をもたらし得る。動作中、そのような追加の封止要素は、変形可能な構造体146と顔との間に残り得る任意の小さな隙間を封止するように変形し得る。
ストラップ
【0041】
[0047]ストラップ136は、マスク100を着用者102に固定し得る。ストラップ136は、耳ループ、結束部材、又は任意の他の固定部材に対応し得る。耳ループは、マスク100の固定を容易にするために着用者102の耳114に掛け得るループを形成する連続バンドを含んでもよい。結束部材は、着用者102の頭部110の後部に載置するように互いに結束され得る個々のストランド(例えば、ストランドを結束すること)を含み得る。耳ループは、弾性材料から通常作られ、結束部材は、非弾性材料から通常作られ、任意の弾性又は非弾性材料が利用され得る。適切な例には、ライクラ、スパンボンドポリプロピレン、又は他の材料が含まれてもよい。耳ループは、摩擦嵌合カラー(例えば、耳114の周りを通過するために利用可能なループの量を変更するためにループに沿って摺動可能であってもよい)、作動可能な留め具、又は顔に対するマスク100の気密性を調整するための任意の他の機構を有する一方で、結束部材は、結束動作によって通常調整され得る。
【0042】
[0048]ストラップ136は、マスク100を引っ張って着用者102の顔に接触し得る(又はマスク100を接触させたままにする)。例えば、特に、ストラップ136は、変形可能な構造体146を引っ張って顔と接触させてもよい。実際には、ストラップ136は、着用者102の顔に対する封止の接触力を確立し、及び/又は増加し得る。
構成例
【0043】
[0049]マスク100は、任意の適切な製造方法によって製造され得る。構成要素の任意の順序の組合せが利用され得る。いくつかの実施形態では、本体130が設けられてもよい。本体130を設けることは、本体130に複数の層(例えば、SMS構成を有する層142A、142B、及び142C)を設けることを含み得る。本体130は、部分的に又は全体的に、組み立てられた状態又は組み立てられていない状態で設けられてもよい。本体130は、鼻梁クランプ144を(他の層142内又はその上などに)備えてもよく、又は鼻梁クランプ144は、他の構成要素の追加前、追加中、若しくは追加後に本体130に追加されてもよい。同様に、ストラップ136は、他の構成要素の追加前、追加中、又は追加後に本体130に取り付けられてもよい。
【0044】
[0050]図2の配置の場合、変形可能な構造体146は、本体130の上部領域に沿って配置され得る。バッフル132を提供するためのプリーツを形成するために使用されるシート143は、変形可能な構造体146上に置かれ得る。シート143の上端部148は、変形可能な構造体146と本体130との間に挟まれ得る。シート143の下端部150は、変形可能な構造体146の下面に沿って配置され得る。第1のステッチ152は、本体130、変形可能な構造体146、及びシート143を通って延在し得る。例えば、第1のステッチ152は、シート143の2つの部分(例えば、変形可能な構造体146に重なる部分、及び本体130と変形可能な構造体146との間に挟まれた別の部分)を通って延在してもよい。第1のステッチ152は、変形可能な構造体146を圧縮し得る。例えば、圧縮を提供することによって、第1のステッチ152が、変形可能な構造体146のテーパ形状の少なくとも一部をもたらしてもよい。
【0045】
[0051]第2のステッチ154は、本体130及びシート143を通って延在し得る。変形可能な構造体146が、シート143と本体130との間に確実に取り込まれる、又は収容されるように、第2のステッチ154は、本体130をシート143に固定し得る。第2のステッチ154は、変形可能な構造体146を通ることなく、本体130とシート143とを固定し得る。したがって、変形可能な構造体146は、上部領域で縫合され、底部領域に沿って自由に浮動し得る。第2のステッチ154によって変形可能な構造体146を回避することにより、変形可能な構造体146の下部は、変形可能な構造体146の上部よりも大きなサイズのままであり、変形可能な構造体146のテーパ形状に寄与し得る。
【0046】
[0052]マスク100を構成するための上記の方法を説明したが、マスク100は、そのような機能又は動作に限定されず、任意の他の適切な手法によって製造され得る。例えば、ステッチは、図示又は説明した(又は存在しない)ものとは異なっていてもよく、及び/又はそれぞれの機能は、代替として、若しくはそれに加えて他の要素から形成されてもよい。変形可能な構造体146をマスク100に、接着剤又はヒート封止などの非縫合方法によって固定することも可能である。更なる例として、それぞれの機能は、押出部品から構築されても、又は任意の適切な技術によって形成されてもよく、更に基板又は他の特定の構造の使用による製造に限定されない。
所見:
【0047】
[0053]開発中に、様々な考慮事項を評価した。
【0048】
[0054]発泡体クッションに関して(例えば、変形可能な構造体146において)、厚さが増した発泡体クッションを使用することは、特定の点を超えて有害であり得る。クッションが厚すぎると、下方への視認性が低下する可能性がある。代替的又は追加的な考慮事項として、クッションが厚すぎる場合、着用者102の顔、例えば、特に鼻118の先端周りにマスク100を成形することが困難になる可能性がある。更なる代替又は追加の考慮事項として、厚いクッションは、クッションの顔への適切なクランプ圧力を生成するために、厚いゲージワイヤ(例えば、鼻梁クランプ144において)を伴う可能性がある。例えば、ワイヤが十分に厚くない場合、ワイヤは、クッションを顔の形状に形成された屈曲構成に保持する、十分な弾性又は力印加を欠く可能性がある。使用しているクッションは、快適さ及び曇りの遮断を実現するために十分な厚さでありながら、扱いにくくなるほど厚くなく、適切な妥協点であり得る。様々な試行において、変形可能な構造体146の発泡体クッションの適切な厚さの一例は、下端部において約1/4インチ(6.35mm)であった。
【0049】
[0055](鼻梁クランプ144内などの)クランプワイヤに関して、一般に、ワイヤの厚さの増加は、マスク100の快適性の低下につながる可能性がある。ワイヤの厚さは、ワイヤが顔にしっかりとクランプする、並びに/あるいは形状及び/又は位置を保持する、能力に直接関連し得る。太いワイヤを使用すると、(i)マスク100を顔に沿ってしっかりと適所に保持することが容易になり、(ii)ストラップ136を引っ張ることで直線形状になろうとするワイヤの曲げに抵抗することができるが、太いワイヤを使用すると、マスク100が余り快適ではなくなる可能性もある。しかしながら、対照的に、細いワイヤは、適切なクランプ圧力を維持し得ない場合がある。したがって、使用しているワイヤは、厚さが適切な妥協点(例えば、過度にきつくなく、過度に弱くない)であり得る。様々な試行において、鼻梁クランプ144のワイヤの適切な厚さ及び/又はサイズの一例は、使い捨てマスク用の厚さ約3mm幅及び20から24ゲージのアルミニウムのストリップであった。様々な試行において、再使用可能な布地マスクに使用するために長い有効寿命又は耐久性が求められたとき、ワイヤゲージ24の5/32(4mm)幅のダブルワイヤプラスチッククランプの例は、わずかに性能が低かったが、うまく機能した。
【0050】
[0056]バッフル(例えば、バッフル132)に関して、関連する角度で上下に変形し得るバッフルとしてプリーツを使用することにより、更に隙間を埋めることが容易になり得る。このような隙間を埋めることは、比較的薄いクッションの使用に特に関連し得る。図4A及び図4Bを参照されたい。
【0051】
[0057]図4A及び図4Bはそれぞれ、鼻118の鼻梁120が見える上面図を示している。図4Bは、バッフル132及び比較的薄い成形可能な封止部材134を示し、対照的に、図4Aは、バッフル132を伴わない比較的厚い成形可能な封止部材134を示している。図4Aから分かるように、隙間160は、バッフル132がない状態で、成形可能な封止部材134に沿って、鼻118の鼻梁120に隣接して、形成し得る。そのような隙間160は、例えば、眼鏡類104の曇りにつながり得る蒸気移動のための通路をもたらし得る。いくつかの例では、そのような隙間160は、顔の輪郭に一致するように湾曲を形成するための適切な曲げに抵抗する、厚い成形可能な封止部材134の結果であり得る(例えば、成形可能な封止部材134の厚さのために)。対照的に、図4Bに見られるように、バッフル132の存在は、着用者102の顔に沿った成形可能な封止部材134の封止を強化し得る。例えば、バッフル132は、着用者102の鼻118周りの隙間160を埋める、及び/又は封止するように変形し得る。
【0052】
[0058]バッフル(例えば、バッフル132)に関しても、長さは関連する要素となり得る。再び図2を参照すると、バッフル長さ162は、バッフル132がマスク100から顔に向かって突出する距離であり得る。様々な実施例は、約3/16インチ(4.8mm)のバッフル長さ162を利用する。長いバッフル132を使用した設計の試験では、有益であることが証明されなかった。バッフル長さ162が長い様々な例では、バッフル132は、軟質特性を示し、完全には形状を保持しなかった。更に、バッフル長さ162が長すぎる場合、バッフル132は、着用者102の下眼瞼に突き刺さるようになり、不快感につながる可能性がある。したがって、様々な例において、約3/16(4.8mm)のバッフル長さ162が、適切な最適な長さとして実現された。しかしながら、対応するバッフル132の角度に基づくなど、バッフル長さ162の他の値を実施し得る。
【0053】
[0059]また、バッフル(例えば、バッフル132)に関しても、厚さが関連要因となり得る。再び図2を参照すると、バッフル厚さ164は、バッフル132が断面において延在する距離であり得る。いくつかの例では、バッフル厚さ164は、バッフル132の最大厚さ、中央点における厚さ、平均厚さ、又は全体的な厚さ若しくは特定化した厚さの他の関連する尺度、として測定されてもよい。バッフル132が変形して顔の封止を形成すると、マスク100が顔に取り付けられるときに、バッフル厚さ164は、バッフル132の力及び/又は撓み特性に影響を及ぼす可能性がある。比較的大きいバッフル厚さ164は、変形前に、大きなレベルの力に耐え、すぐに不快になる可能性がある。更に、バッフル厚さ164が増したことによる可撓性の低下は、顔に対して封止するための成形性を低下させる可能性がある。したがって、様々な例において、0.005インチ(0.127mm)~0.008インチ(0.203mm)の範囲のバッフル厚さ164が、適切な最適な厚さ(例えば、バッフル132の基部で測定されたか中間点で測定されたかに基づいて変化する)として実現された。しかしながら、使用される材料の特性及び/又はバッフル長さ162に応じて、バッフル厚さ164の他の値が実施されてもよい。
【0054】
[0060]バッフル(例えば、バッフル132)に関しても、バッフル132の数が関連する要因となり得る。様々な試験において、0個、1個、2個、及び3個のバッフル132をそれぞれ試験した。具体的には、試験は、眼鏡類104の周囲の湿度を測定する試験装置を使用して65°Cでの曇りを比較し、様々な顔の形状の人で複数の試験実施を実施することによって、0、1、2、及び3つのプリーツを定量的に試験した。3つのバッフル132が、試験で最も効果的であった。試験した1つのバッフルマスクの場合、バッフル位置は、上部垂直バッフルであった。試験した3つのバッフルマスクの場合、バッフル位置は、図2に示す配置と一致して、上方に面する2つのバッフル132と、下方に面する1つのバッフル132と、を含んでいた。
【0055】
[0061]図5は、マスク100の一部を形成し得るサブアセンブリ180の一例を示している。いくつかの例では、サブアセンブリ180は、マスク100に含めるためのサブコンポーネントとして提供されてもよい。例えば、サブアセンブリ180は、マスク100の初期製造中に含まれる部品として提供されても、又はサブアセンブリ180は、既存のマスク100の改造の選択肢として追加され得る部品として提供されてもよい。サブアセンブリ180は、防曇システム128の機能を含み得る。
【0056】
[0062]サブアセンブリ180は、基部181を含み得る。基部181は、他の構成要素が配置されるか、又は他の構成要素が含まれる、本体、コア、又は他の基礎構成要素を含んでもよい。
【0057】
[0063]サブアセンブリ180は、成形可能な封止部材134と、1つ又は複数のバッフル132と、を含み得る。成形可能な封止部材134は、基部181の一部に含まれても、及び/又は基部181の一部を形成してもよい。バッフル132は、基部181から延在し得る。バッフル132は、最下部バッフル132Cが、下方に延びるように方向付けて示し、中間バッフル132B及び最上部バッフル132Aがそれぞれ、上方に延在するように方向付けて示しているが、前述のように、他の形状及び/又は方向付けも可能である。
【0058】
[0064]サブアセンブリ180は、取付けインターフェース182を含み得る。図5に接着剤パッチとして示しているが、取付けインターフェース182は、ホットメルト材料、ステッチ、ステッチ可能なパネル、他の縫合可能な構造、他の縫合可能な構造、他の縫合された構造、面ファスナー、又は他の締結機構を含むがこれらに限定されない、取付けを容易にするための任意の他の適切な構造又はインターフェースに対応してもよい。使用中、取付けインターフェース182は、マスク100を形成するために、本体130へのサブアセンブリ180の取付けを容易にし得る。
【0059】
[0065]いくつかの例では、サブアセンブリ180は、例えば、上述の層142D及び142Eと同様に、様々な層から形成されてもよい。しかしながら、サブアセンブリ180は、そのように限定されず、任意の複合構造又はモノリシック構造であってもよい。サブアセンブリ180は、例えば、発泡体、布、又は他の材料から構成された構成要素を含んでもよい。適切な材料の実施例は、熱可塑性ウレタン、熱可塑性エラストマー、低デュロメータ材料(シリコーン、医療用ゴム、ポリエステルを含む)、あるいは所望の形状及び/又は機能のバッフル132の形成に適した他の材料を含み得る。
【0060】
[0066]図6A及び図6Bは、試験及び概念実証のために製造されたマスク100の例の斜視図を示している。バッフル132及び成形可能な封止部材134の例を、本体130及びストラップ136に対して示している。画像は使い捨てマスク又は他の使い捨てマスクを表すが、同様の機能を再使用可能なマスクに実装してもよい(例えば、布地又は他の形態の耐久性のある材料及び/又は洗浄可能な材料を含んでもよい)。
【0061】
[0067]図7A及び図7Bはそれぞれ、図6A及び図6Bに示すマスク100の一例の正面及び側面寸法図である。図7A及び図7Bは、この例で利用した異なる要素の寸法を示している。例えば、バッフル132は、図示のように約3/16又は0.19インチ(4.76mm)離れて互いに離隔しても、あるいは0.25インチ(6.35mm)又は他の値で離隔してもよい。更なる例示的な寸法として、バッフル132はそれぞれ、約3/16又は0.19インチ(4.76mm)の長さで延在してもよく、あるいは別の長さが使用されてもよい。図7Aは、成形可能な封止部材134の変形可能な構造体146が本体130と接続されるステッチ外形190を示すが、他の形態の取付けが利用されてもよい。図7Bでは、バッフル132A、132B、及び132Cを、マスク100の他の機能に対して実質的に直角で示している。これは、例えば、寸法を見やすくするためにそのような位置に移動したバッフル132Aに対応している。しかしながら、バッフル132は、着用されていない状態で顔に接触しているとき、又は顔に載置されているときなど、使用中にこれらの角度又は他の角度で、付勢され、載置され、並びに/あるいは他の方法で配置又は方向付けられてもよい。
【0062】
[0068]いくつかの例では、フェイスマスク、その関連部分、又は方法は、以下の例の1つ又は複数に従って、又はその要素のいくつかの組合せに従って提供される。いくつかの態様では、これらの例のうちの1つ又は複数に記載されている物理的物品を利用して、関連する方法を実施してもよい。
実施例#1.防曇フェイスマスクであって、防曇フェイスマスクが、
着用者の口及び鼻孔を覆うようなサイズのパネルを備える本体であって、本体が、使用時に着用者から離れるように延在する前方に面する前側面を有し、本体が、使用時に着用者に向かって延在する後方に面する後側面を更に画定する、本体と、
本体の上部に沿って配置される成形可能な封止部材であって、成形可能な封止部材が、本体に面する前面を備え、成形可能な封止部材が、本体から外方に面する後面を更に備え、成形可能な封止部材が、前面から後面に向かって延在する方向に下方にテーパ状になったテーパ状上縁部を含むように成形された発泡材料を備える、成形可能な封止部材と、
成形可能な封止部材の後面から上方及び後方に延在する第1のバッフルを画定する第1のプリーツであって、第1のバッフルと成形可能な封止部材のテーパ状上縁部との間に眼鏡類受入れチャネルを画定する、第1のプリーツと、
第1のプリーツの下方の位置から、成形可能な封止部材の後面から上方に延在する第2のバッフルを画定する第2のプリーツと、
第1のプリーツの下方の位置から、成形可能な封止部材の後面から下方に延在する第3のバッフルを画定する第3のプリーツと
を備え、
下部チャネルが、第3のプリーツの下で画定され、中間チャネルが、第3のプリーツと第2のプリーツとの間で画定され、上部チャネルが、第2のプリーツと第1のプリーツとの間で画定され、第1のプリーツ、第2のプリーツ、第3のプリーツ、第1のチャネル、第2のチャネル、及び第3のチャネルが、使用中の眼鏡類の曇りを緩和するために、眼鏡類受入れチャネル内の眼鏡類から離すように呼気蒸気の移動を遮断又は方向転換するように構成される、防曇フェイスマスク。
実施例#2.第1のプリーツ、第2のプリーツ、及び第3のプリーツが、成形可能な封止部材を覆うと共に、本体に取り付けられるポリプロピレン材料のシートに形成され、本体が、スパンボンドポリプロピレンの外側に面する層と、ポリプロピレンの中間のメルトブロー層と、スパンボンドポリプロピレンの内側に面する層と、を備える、実施例#1(又は、先行する若しくは後続の任意の他の実施例)に記載のフェイスマスク。
実施例#3.第1のプリーツ、第2のプリーツ、及び、第3のプリーツが、約0.19インチ(4.76mm)離れて互いに離隔され、第1のプリーツ、第2のプリーツ、及び第3のプリーツがそれぞれ、約0.19インチ(4.76mm)の長さで延在する、実施例#2(又は、先行する若しくは後続の任意の他の実施例)に記載のフェイスマスク。
実施例#4.防曇フェイスマスクであって、フェイスマスク(先行する若しくは後続の任意の実施例の機能を組み込み得る)が、
フェイスマスクの着用位置において口及び鼻孔を覆うようなサイズのパネルを備える本体と、
本体の上部に沿って配置され、眼鏡類が着用位置においてフェイスマスクの上に配置されたとき、口又は鼻孔から眼鏡類への蒸気の流れを妨げるように配置される成形可能な封止部材と、
成形可能な封止部材から離れるように後方及び上方に延在する第1のバッフルと、
第1のバッフルの下方に配置され、成形可能な封止部材から離れるように後方及び上方に延在する第2のバッフルと、
第2のバッフルの下方に配置され、成形可能な封止部材から離れるように後方及び下方に延在する第3のバッフルと
を備える、防曇フェイスマスク。
実施例#5.第1のバッフル、第2のバッフル、及び第3のバッフルが、本体に取り付けられた材料のシート内の折り目又はプリーツとして形成される、実施例#4(又は、先行する若しくは後続の任意の他の実施例)に記載のフェイスマスク。
実施例#6.材料のシートが、ポリプロピレンを含み、本体が、スパンボンド層の間に挟まれたメルトブロー層を含む複数のポリプロピレン層を備える、実施例#5(又は、先行する若しくは後続の任意の他の実施例)に記載のフェイスマスク。
実施例#7.成形可能な封止部材が、発泡材料を備える、実施例#4(又は、先行する若しくは後続の任意の他の実施例)に記載のフェイスマスク。
実施例#8.成形可能な封止部材が、成形可能な封止部材の上部が成形可能な封止部材の下部よりも狭くなるように下方にテーパ状になったテーパ状を伴って成形される、実施例#4(又は、先行する若しくは後続の任意の他の実施例)に記載のフェイスマスク。
実施例#9.成形可能な封止部材の上部を通って延在するステッチを更に備え、ステッチが、成形可能な封止部材を本体と接続し、ステッチが、成形可能な封止部材の上部を更に圧縮して、成形可能な封止部材のテーパ形状の少なくとも一部をもたらす、実施例#8(又は、先行する若しくは後続の任意の他の実施例)に記載のフェイスマスク。
実施例#10.本体と結合されたストラップを更に備え、ストラップが、結束ストランド又は耳ループを備える、実施例#4(又は、先行する若しくは後続の任意の他の実施例)に記載のフェイスマスク。
実施例#11.着用位置において、着用者の顔の形状に向けて成形可能な封止部材を適合するための形状に、押圧されるように動作可能な鼻梁クランプを更に備える、実施例#4(又は、先行する若しくは後続の任意の他の実施例)に記載のフェイスマスク。
実施例#12.鼻梁クランプが、少なくとも20ゲージ及び25ゲージ以下の金属を備える、実施例#11(又は、先行する若しくは後続の任意の他の実施例)に記載のフェイスマスク。
実施例#13.フェイスマスクが、使い捨て可能又は再使用可能であるように構成される、実施例#4(又は、先行する若しくは後続の任意の他の実施例)に記載のフェイスマスク。
実施例#14.フェイスマスクのための防曇アセンブリであって、アセンブリ(先行する若しくは後続の任意の実施例の機能を組み込み得る)が、
成形可能な封止部材を備える基部と、
基部から後方に延在する第1のバッフルと、
第1のバッフルの下方に配置され、基部から後方に延在する第2のバッフルと、
第2のバッフルの下方に配置され、基部から後方に延在する第3のバッフルと、
着用状態で上方への蒸気の移動を遮断する位置で基部をフェイスマスクの本体に取り付けることを容易にするように構成される取付けインターフェースと
を備える、防曇アセンブリ。
実施例#15.取付けインターフェースが、接着剤、ステッチ、又は接合を介した取付けのためにフェイスマスクの本体に当接するように構成される表面を備える、実施例#14(又は、先行する若しくは後続の任意の他の実施例)のアセンブリ。
実施例#16.第1のバッフル、第2のバッフル、又は第3のバッフルのうちの少なくとも1つが、基部から非垂直方向で延在する、実施例#14(又は、先行する若しくは後続の任意の他の実施例)に記載のアセンブリ。
実施例#17.第1のバッフル、第2のバッフル、及び第3のバッフルがそれぞれ細長い、実施例#14(又は、先行する若しくは後続の任意の他の実施例)に記載のアセンブリ。
実施例#18.第1のバッフル、第2のバッフル、又は第3のバッフルのうちの少なくとも1つが、材料のシートのプリーツとして形成される、実施例#14(又は、先行する若しくは後続の任意の他の実施例)に記載のアセンブリ。
実施例#19.基部と、第1のバッフル、第2のバッフル、又は第3のバッフルのうちの少なくとも1つとが、モノリシック構造として形成される、実施例#14(又は、先行する若しくは後続の任意の他の実施例)に記載のアセンブリ。
実施例#20.フェイスマスクの本体を更に備える、実施例#14(又は、先行する若しくは後続の任意の他の実施例)に記載のアセンブリ。
【0063】
[0069]他の変形形態も本発明の精神の範囲内である。したがって、本発明は、様々な修正及び代替構造の影響を受けやすいが、その特定の例示した実施形態を、図面に示し、上記で詳細に説明している。しかしながら、本発明を開示した1つ又は複数の特定の形態に限定する意図はなく、反対に、その意図は、添付の特許請求の範囲に定義した本発明の精神及び範囲内にあるすべての修正、代替構造、及び均等物を網羅することであることを理解されたい。
【0064】
[0070]本発明を説明する文脈における(特に以下の特許請求の範囲の文脈における)用語「a」及び「an」及び「the」並びに同様の指示対象の使用は、本明細書に別段の指示がない限り、又は文脈と明らかに矛盾しない限り、単数及び複数の両方を包含すると解釈されるべきである。「備える(comprising)」、「有する(having)」、「含む(including)」、及び「含有する(containing)」という用語は、特に明記しない限り、非限定的な用語(すなわち、「限定しないが含む」を意味する)として解釈されるべきである。「接続された」という用語は、介在するものがあったとしても、部分的に又は全体的に含まれる、取り付けられる、又は共に接合されると解釈されるべきである。本明細書における値の範囲の列挙は、本明細書に別段の指示がない限り、範囲内に含まれる各別個の値を個別に参照する簡略方法として役立つことを意図しているにすぎず、各別個の値は、本明細書に個別に列挙されているかのように本明細書に組み込まれる。本明細書に記載のすべての方法は、本明細書に別段の指示がない限り、又は文脈と明らかに矛盾しない限り、任意の適切な順序で実施され得る。本明細書で提供されるありとあらゆる実施例又は例示的な言語(例えば、「など」)の使用は、本発明の実施形態を好適に明らかにすることを単に意図しており、特に請求されない限り、本発明の範囲を限定するものではない。本明細書におけるいかなる言語も、特許請求されていない要素を本発明の実施に必須であるように示すと解釈されるべきではない。
【0065】
[0071]本発明を実施するために本発明者らが知っている最良の形態を含む、本発明の好ましい実施形態を本明細書に記載する。これらの好ましい実施形態の変形形態は、前述の説明を読めば当業者には明らかになるであろう。本発明者らは、当業者がそのような変形を適切に使用することを期待しており、本発明者らは、本発明が本明細書に具体的に記載している以外の方法で実施されることを意図している。したがって、本発明は、適用法によって許容されるように、添付の特許請求の範囲に列挙された主題のすべての修正及び均等物を含む。更に、本明細書に別段の指示がない限り、又は文脈と明らかに矛盾しない限り、そのすべての可能な変形形態における上述の要素の任意の組合せが本発明に包含される。
【0066】
[0072]本明細書で引用される刊行物、特許出願、及び特許を含むすべての参考文献は、各参考文献が個別で、具体的に参照により組み込まれることが示され、その全体が本明細書に記載しているものと同程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6A
図6B
図7A
図7B
【国際調査報告】