(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-12
(54)【発明の名称】医療装置投影システム
(51)【国際特許分類】
A61B 34/00 20160101AFI20240305BHJP
A61B 90/00 20160101ALI20240305BHJP
【FI】
A61B34/00
A61B90/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558885
(86)(22)【出願日】2022-03-25
(85)【翻訳文提出日】2023-11-17
(86)【国際出願番号】 US2022021936
(87)【国際公開番号】W WO2022204506
(87)【国際公開日】2022-09-29
(32)【優先日】2021-03-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591018693
【氏名又は名称】シー・アール・バード・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】C R BARD INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】1 Becton Drive Franklin Lakes NEW JERSEY 07417 UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】100116322
【氏名又は名称】桑垣 衛
(72)【発明者】
【氏名】フランクリン、ジェフ イー.
(72)【発明者】
【氏名】マニオン、ポール ティ.
(72)【発明者】
【氏名】イブレフ、アレックス
(57)【要約】
本明細書には、医療装置投影システムが開示される。医療装置投影システムは、無菌野の外部にある第1の医療装置であって、複数のパラメータを含むユーザ制御インタフェースを有する、第1の医療装置を備える。医療装置投影システムは、無菌野内のプロジェクタであって、第1の医療装置と通信し、ユーザ制御インタフェースの複合現実視覚表現を面上に投影するように構成される、プロジェクタをさらに備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無菌野の外部にある第1の医療装置であって、複数のパラメータを含むユーザ制御インタフェースを有する、第1の医療装置と、
前記無菌野内のプロジェクタであって、前記第1の医療装置と通信し、前記ユーザ制御インタフェースの複合現実視覚表現を面上に投影するように構成される、プロジェクタと、
を備える、医療装置投影システム。
【請求項2】
前記面がユーザにとって可視的であり、前記無菌野の内部又は前記無菌野の外部にある、請求項1に記載の医療装置投影システム。
【請求項3】
前記面が床、天井、第2の医療装置の面、又は無菌ドレープを含む、請求項2に記載の医療装置投影システム。
【請求項4】
前記プロジェクタが前記複数のパラメータを制御するように構成される1つ又は複数のボタンを含み、前記1つ又は複数のボタンはプロジェクタ本体の左側、右側、又は後ろ側に結合されている、請求項1乃至3の何れか一項に記載の医療装置投影システム。
【請求項5】
前記1つ又は複数のボタンがクリック可能なスクロールホイールを含む、請求項4に記載の医療装置投影システム。
【請求項6】
前記プロジェクタがプロジェクタスタンドに結合されるプロジェクタ本体を含み、前記プロジェクタスタンドは前記プロジェクタ本体の右側又は左側に結合される、請求項1乃至5の何れか一項に記載の医療装置投影システム。
【請求項7】
前記プロジェクタスタンドがプロジェクタスタンド基部又は2つ以上のプロジェクタスタンド脚部を含む、請求項6に記載の医療装置投影システム。
【請求項8】
前記プロジェクタがプロジェクタスタンド軸線を中心に環状に回転するように構成される、請求項6に記載の医療装置投影システム。
【請求項9】
前記プロジェクタがエネルギ源、1つ又は複数のプロセッサ、非一時的コンピュータ可読媒体、及び複数の論理モジュールを有するコンソールを含む、請求項1乃至8の何れか一項に記載の医療装置投影システム。
【請求項10】
前記複数の論理モジュールは、前記プロセッサによって実行されるとき、
前記第1の医療装置から前記ユーザ制御インタフェースの描写を受信すること、
前記1つ又は複数のボタンの状態を前記ユーザ制御インタフェース上の1つ又は複数のパラメータ変更と相関させること、
任意のパラメータ変更を含む前記ユーザ制御インタフェースの複合現実視覚表現を面上に投影すること、及び
前記プロジェクタから前記第1の医療装置に前記1つ又は複数のパラメータ変更を伝送すること
を含む操作を実行するように構成される、請求項9に記載の医療装置投影システム。
【請求項11】
前記第1の医療装置がレーザを含み、前記複数のパラメータがレーザパルスエネルギ、レーザ周波数、及びレーザパルス持続時間を含む、請求項1乃至10の何れか一項に記載の医療装置投影システム。
【請求項12】
前記プロジェクタが無菌であり又は無菌バッグ内に配置されるように構成される、請求項1乃至11の何れか一項に記載の医療装置投影システム。
【請求項13】
複数のパラメータを含むユーザ制御インタフェースを有する、無菌野の外部にある第1の医療装置と、
前記第1の医療装置と通信するプロジェクタであって、前記第1の医療装置の前記複数のパラメータを含む前記ユーザ制御インタフェースの複合現実視覚表現を表示画面上に投影するように構成される、プロジェクタと、
ユーザにとって可視的であり、前記無菌野内に位置する前記表示画面と、
を備える、医療装置投影システム。
【請求項14】
前記表示画面が前記プロジェクタと通信するヘッドアップ表示画面を含む、請求項13に記載の医療装置投影システム。
【請求項15】
前記表示画面が前記複数のパラメータを制御するように構成される1つ又は複数のボタンを含み、前記1つ又は複数のボタンは前記表示画面の左側又は右側に結合されるように構成される、請求項13又は請求項14に記載の医療装置投影システム。
【請求項16】
前記1つ又は複数のボタンがクリック可能なスクロールホイールを含む、請求項15に記載の医療装置投影システム。
【請求項17】
前記表示画面が無菌であり又は無菌バッグ内に配置されるように構成される、請求項13乃至16の何れか一項に記載の医療装置投影システム。
【請求項18】
前記プロジェクタが前記無菌野の外部にある、請求項13乃至17の何れか一項に記載の医療装置投影システム。
【請求項19】
前記プロジェクタが前記無菌野の内部にあり、無菌であり又は無菌バッグ内に配置されるように構成される、請求項13乃至18の何れか一項に記載の医療装置投影システム。
【請求項20】
前記プロジェクタが前記第1の医療装置又は第2の医療装置に結合され、前記第2の医療装置は前記無菌野の内部又は前記無菌野の外部にある、請求項13乃至19の何れか一項に記載の医療装置投影システム。
【請求項21】
前記表示画面がエネルギ源、1つ又は複数のプロセッサ、非一時的コンピュータ可読媒体、及び2つ以上の論理モジュールを有する表示画面コンソールを含む、請求項13乃至20の何れか一項に記載の医療装置投影システム。
【請求項22】
前記2つ以上の論理モジュールは、前記プロセッサによって実行されるとき、
前記1つ又は複数のボタンのスタチューを前記ユーザ制御インタフェース上の1つ又は複数のパラメータ変更と相関させること、及び
前記プロジェクタに前記1つ又は複数のパラメータ変更を伝送すること
を含む操作を実行するように構成される、請求項21に記載の医療装置投影システム。
【請求項23】
前記プロジェクタがエネルギ源、1つ又は複数のプロセッサ、非一時的コンピュータ可読媒体、及び複数の論理モジュールを有するプロジェクタコンソールを含む、請求項13乃至22の何れか一項に記載の医療装置投影システム。
【請求項24】
前記複数の論理モジュールは、前記プロセッサによって実行されるとき、
前記第1の医療装置から前記ユーザ制御インタフェースの描写を受信すること、
任意のパラメータ変更を含む前記ユーザ制御インタフェースの前記複合現実視覚表現を前記表示画面上に投影すること、
前記表示画面から前記1つ又は複数のパラメータ変更を受信すること、及び
前記プロジェクタから前記第1の医療装置に前記1つ又は複数のパラメータ変更を伝送すること
を含む操作を実行するように構成される、請求項23に記載の医療装置投影システム。
【請求項25】
前記表示画面が湾曲している、請求項13乃至24の何れか一項に記載の医療装置投影システム。
【請求項26】
前記第1の医療装置がレーザを含み、前記複数のパラメータがレーザパルスエネルギ、レーザ周波数、又はレーザパルス持続時間を含む、請求項13乃至25の何れか一項に記載の医療装置投影システム。
【請求項27】
無菌野の中から医療装置の複数のパラメータ変更を制御する方法であって、
1つ又は複数のボタンを有するとともに第1の医療装置と通信するプロジェクタを配置することであって、前記第1の医療装置は、複数のパラメータを有するユーザ制御インタフェースを有するとともに無菌野の外部にある、前記配置すること、
前記無菌野内に前記プロジェクタを配置すること、
前記ユーザ制御インタフェースの複合現実視覚表現を面上に投影すること、及び
前記第1の医療装置に1つ又は複数のパラメータ変更を提供すること
を備える、方法。
【請求項28】
前記1つ又は複数のボタンを有するとともに前記第1の医療装置と通信する前記プロジェクタを配置することが、前記複数のパラメータを制御するように構成される前記1つ又は複数のボタンを有するとともに前記第1の医療装置と通信する前記プロジェクタを配置することを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記プロジェクタを前記無菌野内に配置することが、無菌バッグ内に前記プロジェクタを配置することを含む、請求項27又は請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記ユーザ制御インタフェースの前記複合現実視覚表現を前記面上に投影することが、前記ユーザ制御インタフェースの前記複合現実視覚表現を前記面上に投影することであって、前記面はユーザにとって可視的であり、床、天井、第2の医療装置の面、又は無菌ドレープを含む、前記投影することを含む、請求項27乃至29の何れか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記第1の医療装置に1つ又は複数のパラメータ変更を提供することが、前記第1の医療装置に1つ又は複数のパラメータ変更を提供することであって、前記第1の医療装置はレーザを含み、前記1つ又は複数のパラメータ変更がレーザパルスエネルギ、レーザ周波数、又はレーザパルス持続時間を含む、前記提供することを含む、請求項27乃至29の何れか一項に記載の方法。
【請求項32】
無菌野の中から医療装置の複数のパラメータ変更を制御する方法であって、
第1の医療装置と通信するプロジェクタを配置することであって、前記第1の医療装置は複数のパラメータを有するユーザ制御インタフェースを有し、前記第1の医療装置は無菌野の外部にある、前記配置すること、
前記プロジェクタと通信するとともに1つ又は複数のボタンを有する表示画面を配置すること、
前記無菌野内に前記表示画面を配置すること、
前記ユーザ制御インタフェースの複合現実視覚表現を前記表示画面上に投影すること、及び
前記第1の医療装置に1つ又は複数のパラメータ変更を提供すること
を備える、方法。
【請求項33】
前記第1の医療装置と通信する前記プロジェクタを配置することであって、前記第1の医療装置は前記複数のパラメータを有する前記ユーザ制御インタフェースを有する、前記配置することが、前記第1の医療装置と通信する前記プロジェクタを配置することであって、前記第1の医療装置はレーザであり、前記複数のパラメータがレーザパルスエネルギ、レーザ周波数、又はレーザパルス持続時間を含む、前記配置することを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記表示画面を無菌野内に配置することが、無菌バッグ内に前記表示画面を配置することを含む、請求項32又は請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記第1の医療装置に1つ又は複数のパラメータ変更を提供することが、前記第1の医療装置に前記1つ又は複数のパラメータ変更を提供するために前記表示画面の前記1つ又は複数のボタンがユーザによって操作されることを含む、請求項33に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、医療装置投影システムに関する。
【背景技術】
【0002】
医療処置中に無菌野がある場合、医療装置が無菌野の外部に位置するとき、処置に使用される医療装置と相互作用し、かかる医療装置に入力を提供し、又はかかる医療装置上のパラメータを変更することが臨床医にとって困難であり得る。臨床医は無菌野を出る必要があり、又は無菌野の外部の人に臨床医の入力を取り次ぐ必要がある。このプロセスは処置の時間をかけ、臨床医が無菌野を出るたびに臨床医を無菌化するための試薬(reagents)を必要とし得る。無菌野の内部で無菌状態を保ちながら医療装置と相互作用でき、かかる医療装置に入力を提供することができ、又はかかる医療装置上のパラメータを変更できることが臨床医にとって有益である。本明細書で開示するのは、医療装置投影システム及び上記の内容に対処する方法である。
【発明の概要】
【0003】
本明細書で開示するのは、第1の医療装置及びプロジェクタを含む医療装置投影システムである。第1の医療装置は無菌野の外部にあるように構成され、複数のパラメータを含むユーザ制御インタフェースを含む。プロジェクタは無菌野内にあるように構成され、第1の医療装置と通信し、ユーザ制御インタフェースの複合現実視覚表現を面上に投影するように構成される。
【0004】
幾つかの実施形態では、面がユーザにとって可視的であり、無菌野の内部又は無菌野の外部にある。
幾つかの実施形態では、面が床、天井、第2の医療装置の面、又は無菌ドレープを含む。
【0005】
幾つかの実施形態では、プロジェクタが複数のパラメータを制御するように構成される1つ又は複数のボタンを含み、1つ又は複数のボタンはプロジェクタ本体の左側、右側、又は後ろ側に結合されている。
【0006】
幾つかの実施形態では、1つ又は複数のボタンがクリック可能なスクロールホイールを含む。
幾つかの実施形態では、プロジェクタがプロジェクタスタンドに結合されるプロジェクタ本体を含み、プロジェクタスタンドはプロジェクタ本体の右側又は左側に結合される。
【0007】
幾つかの実施形態では、プロジェクタスタンドがプロジェクタスタンド基部又は2つ以上のプロジェクタスタンド脚部を含む。
幾つかの実施形態では、プロジェクタがプロジェクタスタンド軸線を中心に環状に回転するように構成される。
【0008】
幾つかの実施形態では、プロジェクタがエネルギ源、1つ又は複数のプロセッサ、非一時的コンピュータ可読媒体、及び複数の論理モジュールを有するコンソールを含む。
幾つかの実施形態では、複数の論理モジュールは、プロセッサによって実行されるとき、第1の医療装置からユーザ制御インタフェースの描写を受信すること、1つ又は複数のボタンの状態をユーザ制御インタフェース上の1つ又は複数のパラメータ変更と相関させること、任意のパラメータ変更を含むユーザ制御インタフェースの複合現実視覚表現を面上に投影すること、及びプロジェクタから第1の医療装置に1つ又は複数のパラメータ変更を伝送することを含む操作を実行するように構成される。
【0009】
幾つかの実施形態では、第1の医療装置がレーザを含み、複数のパラメータがレーザパルスエネルギ、レーザ周波数、及びレーザパルス持続時間を含む。
幾つかの実施形態では、プロジェクタが無菌であり又は無菌バッグ内に配置されるように構成される。
【0010】
第1の医療装置、プロジェクタ、及び表示画面を含む医療装置投影システムも開示する。第1の医療装置は無菌野の外部にあるように構成され、複数のパラメータを含むユーザ制御インタフェースを含む。プロジェクタは第1の医療装置と通信するように構成され、ユーザにとって可視的であり、無菌野内に位置する表示画面上に第1の医療装置の複数のパラメータを含むユーザ制御インタフェースの複合現実視覚表現を投影するように構成される。
【0011】
幾つかの実施形態では、表示画面がプロジェクタと通信するヘッドアップ表示画面を含む。
幾つかの実施形態では、表示画面が複数のパラメータを制御するように構成される1つ又は複数のボタンを含み、1つ又は複数のボタンは表示画面の左側又は右側に結合されるように構成される。
【0012】
幾つかの実施形態では、1つ又は複数のボタンがクリック可能なスクロールホイールを含む。
幾つかの実施形態では、表示画面が無菌であり又は無菌バッグ内に配置されるように構成される。
【0013】
幾つかの実施形態では、プロジェクタが無菌野の外部にある。
幾つかの実施形態では、プロジェクタが無菌野の内部にあり、無菌であり又は無菌バッグ内に配置されるように構成される。
【0014】
幾つかの実施形態では、プロジェクタが第1の医療装置又は第2の医療装置に結合され、第2の医療装置は無菌野の内部又は無菌野の外部にある。
幾つかの実施形態では、表示画面がエネルギ源、1つ又は複数のプロセッサ、非一時的コンピュータ可読媒体、及び2つ以上の論理モジュールを有する表示画面コンソールを含む。
【0015】
幾つかの実施形態では、2つ以上の論理モジュールは、プロセッサによって実行されるとき、1つ又は複数のボタンのスタチューをユーザ制御インタフェース上の1つ又は複数のパラメータ変更と相関させること、及びプロジェクタに1つ又は複数のパラメータ変更を伝送することを含む操作を実行するように構成される。
【0016】
幾つかの実施形態では、プロジェクタがエネルギ源、1つ又は複数のプロセッサ、非一時的コンピュータ可読媒体、及び複数の論理モジュールを有するプロジェクタコンソールを含む。
【0017】
幾つかの実施形態では、複数の論理モジュールは、プロセッサによって実行されるとき、第1の医療装置からユーザ制御インタフェースの描写を受信すること、任意のパラメータ変更を含むユーザ制御インタフェースの複合現実視覚表現を表示画面上に投影すること、表示画面から1つ又は複数のパラメータ変更を受信すること、及びプロジェクタから第1の医療装置に1つ又は複数のパラメータ変更を伝送することを含む操作を実行するように構成される。
【0018】
幾つかの実施形態では、表示画面が湾曲している。
幾つかの実施形態では、第1の医療装置がレーザを含み、複数のパラメータがレーザパルスエネルギ、レーザ周波数、又はレーザパルス持続時間を含む。
【0019】
無菌野の中から医療装置の複数のパラメータ変更を制御する方法も開示する。この方法は1つ又は複数のボタンを有するとともに第1の医療装置と通信するプロジェクタを配置することを含み、第1の医療装置は複数のパラメータを有するユーザ制御インタフェースを有し、無菌野の外部にある。この方法は、無菌野内にプロジェクタを配置すること、ユーザ制御インタフェースの複合現実視覚表現を面上に投影すること、及び第1の医療装置に1つ又は複数のパラメータ変更を提供することを更に含む。
【0020】
幾つかの実施形態では、1つ又は複数のボタンを有するとともに第1の医療装置と通信するプロジェクタを配置することが、複数のパラメータを制御するように構成される1つ又は複数のボタンを有するとともに第1の医療装置と通信するプロジェクタを配置することを含む。
【0021】
幾つかの実施形態では、プロジェクタを無菌野内に配置することが、無菌バッグ内にプロジェクタを配置することを含む。
幾つかの実施形態では、ユーザ制御インタフェースの複合現実視覚表現を面上に投影することが、ユーザ制御インタフェースの複合現実視覚表現を面上に投影することであって、面はユーザにとって可視的であり、床、天井、第2の医療装置の面、又は無菌ドレープを含む、投影することを含む。
【0022】
幾つかの実施形態では、第1の医療装置に1つ又は複数のパラメータ変更を提供することが、第1の医療装置に1つ又は複数のパラメータ変更を提供することであって、第1の医療装置はレーザを含み、1つ又は複数のパラメータ変更がレーザパルスエネルギ、レーザ周波数、又はレーザパルス持続時間を含む、提供することを含む。
【0023】
第1の医療装置と通信するプロジェクタを配置することを含む、無菌野の中から医療装置の複数のパラメータ変更を制御する方法も開示し、第1の医療装置は複数のパラメータを有するユーザ制御インタフェースを有し、無菌野の外部にある。この方法は、プロジェクタと通信するとともに1つ又は複数のボタンを有する表示画面を配置すること、無菌野内に表示画面を配置すること、ユーザ制御インタフェースの複合現実視覚表現を表示画面上に投影すること、及び第1の医療装置に1つ又は複数のパラメータ変更を提供することを更に含む。
【0024】
幾つかの実施形態では、第1の医療装置と通信するプロジェクタを配置することであって、第1の医療装置は複数のパラメータを有するユーザ制御インタフェースを有する、配置することが、第1の医療装置と通信するプロジェクタを配置することであって、第1の医療装置はレーザであり、複数のパラメータがレーザパルスエネルギ、レーザ周波数、又はレーザパルス持続時間を含む、配置することを含む。
【0025】
幾つかの実施形態では、表示画面を無菌野内に配置することが、無菌バッグ内に表示画面を配置することを含む。
幾つかの実施形態では、第1の医療装置に1つ又は複数のパラメータ変更を提供することが、第1の医療装置に1つ又は複数のパラメータ変更を提供するために表示画面の1つ又は複数のボタンがユーザによって操作されることを含む。
【0026】
本明細書で提供する概念のこれらの及び他の特徴は、かかる概念の特定の実施形態をより詳細に記載する添付図面及び以下の説明に照らして当業者に更に明らかになる。
添付図面に示す本開示の具体的な実施形態を参照することによって本開示のより特定の説明を行う。これらの図面は本発明の典型的な実施形態を描いているに過ぎず、従って本発明の範囲を限定するものと解釈すべきでないことが理解されよう。添付図面を使用することによって本発明の実施形態の例を更に具体的に及び詳細に記載し説明する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】幾つかの実施形態による、医療装置投影システムの全体図を示す。
【
図2A】幾つかの実施形態による、医療装置投影システムのプロジェクタの断側面図を示す。
【
図2B】幾つかの実施形態による、プロジェクタの平面図を示す。
【
図2C】幾つかの実施形態による、様々な面上に投影するようにプロジェクタを調節する例示的方法の断側面図を示す。
【
図2D】幾つかの実施形態による、様々な面上に投影するようにプロジェクタを調節する例示的方法の断側面図を示す。
【
図3】幾つかの実施形態による、プロジェクタ及びプロジェクタコンソールを含む医療装置投影システムの幾つかのコンポーネントのブロック図を示す。
【
図4】幾つかの実施形態による、プロジェクタ及び表示画面を含む医療装置プロジェクタシステムの全体図を示す。
【
図5】幾つかの実施形態による、プロジェクタコンソール、表示画面、及び表示画面コンソールを含む医療装置投影システムの幾つかのコンポーネントのブロック図を示す。
【
図6】幾つかの実施形態による、無菌野の中から医療装置の複数のパラメータ変更を制御する例示的方法の流れ図を示す。
【
図7】幾つかの実施形態による、無菌野の中から医療装置の複数のパラメータ変更を制御する例示的方法の流れ図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
幾つかの特定の実施形態をより詳細に開示する前に、本明細書で開示する特定の実施形態は本明細書で提供する概念の範囲を限定しないことを理解すべきである。本明細書で開示する特定の実施形態は、特定の実施形態から容易に分離することができ、本明細書で開示する他の幾つかの実施形態の任意のものの特徴と任意選択的に組み合わせ又は置換できる特徴を有し得ることも理解すべきである。
【0029】
本明細書で使用する用語に関して、用語は幾つかの特定の実施形態を説明するためのものであり、用語は本明細書で提供する概念の範囲を制限しないことも理解すべきである。序数(例えば第1の、第2の、第3の等)は特徴又はステップのグループ内の様々な特徴又はステップを区別し又は識別するために概して使用され、連続の又は数値的な制限は与えない。例えば「第1の」、「第2の」、及び「第3の」特徴又はステップは必ずしもその順序で現れる必要はなく、かかる特徴又はステップを含む特定の実施形態は必ずしも3つの特徴又はステップに限定される必要はない。「左」、「右」、「上」、「下」、「前」、「後ろ」等のラベルは便宜上使用し、例えば任意の特定の固定された位置、向き、又は方向を含意することは意図しない。実際、かかるラベルは例えば相対的な位置、向き、又は方向を反映するために使用される。文脈上明白に他の意味に解釈すべき場合を除き、「a」、「an」、及び「the」の単数形は複数の言及を含む。
【0030】
「論理」という用語は、1つ又は複数の機能を実行するように構成されるハードウェア、ファームウェア、又はソフトウェアを表し得る。ハードウェアとして、論理という用語はデータ処理及び/又は記憶機能を有する回路を指す又は含むことができる。かかる回路の例は、これだけに限定又は制限されないがハードウェアプロセッサ(例えばマイクロプロセッサ、1つ又は複数のプロセッサコア、デジタル信号プロセッサ、プログラム可能ゲートアレイ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路「ASIC」等)、半導体メモリ、又は組み合わせの要素を含み得る。
【0031】
加えて又は代替形態では、論理という用語は1つ又は複数のプロセス、1つ又は複数のインスタンス、アプリケーションプログラミングインタフェース(API)、サブルーチン、関数、アプレット、サーブレット、ルーチン、ソースコード、オブジェクトコード、共用ライブラリ/ダイナミックリンクライブラリ(dll)、更には1つ又は複数の命令等のソフトウェアを指す又は含むことができる。このソフトウェアは、任意の種類の適切な非一時的記憶媒体又は一時的記憶媒体(例えば電気、光、音響、又は搬送波、赤外線信号、若しくはデジタル信号等の他の形式の伝搬信号)の中に記憶することができる。非一時的記憶媒体の例は、これだけに限定又は制限されないが、プログラム可能回路、揮発性メモリ等の非永続型記憶域(例えば任意の種類のランダムアクセスメモリ「RAM」)、又は不揮発性メモリ等の永続型記憶域(例えば読み出し専用メモリ「ROM」、電源バックアップされたRAM、フラッシュメモリ、相変化メモリ等)、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、又はポータブルメモリ装置を含み得る。ファームウェアとして、論理は永続型記憶域内に記憶され得る。
【0032】
「代替現実」に関して、文脈が別様に示唆する場合を除き、代替現実という用語は仮想現実、拡張現実、及び複合現実に関係し得る。「仮想現実」は仮想環境内の仮想コンテンツを含み、その環境は空想の又は現実世界の模擬であり得る。「拡張現実」及び「複合現実」は、解剖学的単位を含む患者の身体の一部の現実の描写等、現実世界の環境における仮想コンテンツを含む。拡張現実は現実世界の環境における仮想コンテンツを含むが、仮想コンテンツは必ずしも現実世界の環境内で固定されない。例えば仮想コンテンツは現実世界の環境の上に重なる情報であり得る。情報は、現実世界の環境における時間又は周囲の条件が原因で現実世界の環境が変化するとき変わることができ、又は拡張現実の消費者が現実世界の環境を進む結果として変わることができ、但し情報は現実世界の環境の上に重なったままである。複合現実は、現実世界の環境の全ての次元において固定される仮想コンテンツを含む。例えば仮想コンテンツは、現実世界の環境において固定される仮想オブジェクトであり得る。仮想オブジェクトは、現実世界の環境における時間又は周囲の条件が原因で現実世界の環境が変化するとき変わることができ、又は複合現実の消費者が現実世界の環境を進むとき、その消費者の眺めに対応するように変わることができる。仮想オブジェクトは、消費者又は別の現実世界の若しくは仮想のエージェントとの任意の相互作用に応じて変わることもできる。仮想オブジェクトが複合現実の消費者又は他の何らかの現実世界の若しくは仮想のエージェントによって現実世界の環境内の別の位置に動かされない限り、仮想オブジェクトは現実世界の環境内で固定されたままとなる。複合現実は、拡張現実に関して記載した現実世界の環境の上に上記の情報が重なることを排除しない。
【0033】
別段の定めがない限り、本明細書で使用する全ての技術用語及び科学用語は当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。
図1は、幾つかの実施形態による医療装置投影システム100の全体図を示す。幾つかの実施形態では、医療装置投影システム100は、無菌野102の外部にある第1の医療装置110を含む。幾つかの実施形態では、第1の医療装置110は、第1の医療装置110の複数のパラメータを含むユーザ制御インタフェース114を描写する画面112を含む。幾つかの実施形態では、第1の医療装置110が腎臓結石を溶かすように構成され得るレーザを含む。幾つかの実施形態では、複数のパラメータがレーザパルスエネルギ、レーザ周波数、レーザパルス持続時間、平均出力、パルス幅、又は医療装置の状態(例えばスタンバイモード、アクティブモード等)を含み得る。医療装置投影システム100は、第1の医療装置110と通信するプロジェクタ120を無菌野102内に更に含む。幾つかの実施形態では、プロジェクタ120は無菌とすることができ、無菌化されるように構成されてもよく、又は無菌バッグ内に配置され得る。幾つかの実施形態では、プロジェクタ120は、無菌化サイクルの後で機能的であり続けるのに十分ロバストであり、又は典型的な無菌化技法に耐えることができる材料(例えば硬化プラスチック、ポリマ等)で構築され得る。
【0034】
幾つかの実施形態では、プロジェクタ120は第1の医療装置110に配線で接続されてもよく、又は第1の医療装置110と無線通信することができる。例示的な無線通信の様式は、WiFi、Bluetooth(登録商標)、近距離無線通信(NFC)、セルラグローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(「GSM」)、電磁(EM)、無線周波(RF)、その組み合わせ等を含み得る。幾つかの実施形態では、プロジェクタ120が、ユーザにとって可視的な面160上にユーザ制御インタフェース114の複合現実視覚表現を投影するように構成され得る。ユーザにとって可視的な面160上にユーザ制御インタフェース114を描写することは、複数のパラメータを含む、所望のパラメータを確認する、又は既存のパラメータを変更する必要性を確認するユーザ制御インタフェース114を全てリアルタイムでユーザが視覚化することを可能にする。幾つかの実施形態では、面160が無菌野102内に又は無菌野102の外部にあり得る。幾つかの実施形態では、面160が天井、床、壁、第2の医療装置の面、無菌ドレープ等を含み得る。
【0035】
幾つかの実施形態では、プロジェクタ120はユーザ制御インタフェース114の複合現実の描写を投影するだけでなく、複数のパラメータの1つ又は複数を制御するようにも構成され得る。幾つかの実施形態では、プロジェクタ120は第1の医療装置110の複数のパラメータを制御するように構成される1つ又は複数のボタン124を含むように構成され得る。幾つかの実施形態では、1つ又は複数のボタン124はユーザによって操作されるように構成され得る。幾つかの実施形態では、1つ又は複数のボタン124は、ユーザがクリック機能を使用してパラメータを選択し、次いでスクロール機能を使用してパラメータを変更することを可能にするように構成される方向性のパッド又はクリック可能なスクロールホイールを含み得る。有利には医療装置投影システム100は、プロジェクタ120が、ユーザにとって可視的な面160上に第1の医療装置110のユーザ制御インタフェース114の複合現実視覚表現を投影する間無菌野102内にあること、及び無菌野102の中から第1の医療装置110にパラメータ変更を提供することを可能にする。
【0036】
図2Aは、幾つかの実施形態によるプロジェクタ120の断側面図を示す。幾つかの実施形態では、プロジェクタ120は前側及び後ろ側を有するプロジェクタ本体122を含む。幾つかの実施形態では、プロジェクタ本体122は1つ又は複数のボタン124をその上に含み得る。幾つかの実施形態では、プロジェクタ本体122は、プロジェクタ120が無菌野102内にあるときプロジェクタ120を安定させるように構成されるプロジェクタスタンド142に結合され得る。幾つかの実施形態ではプロジェクタスタンド142は、プロジェクタスタンド基部144又は2つ以上のプロジェクタスタンド脚部を含み得る。本明細書でより詳細に説明するように、プロジェクタスタンド142は、プロジェクタ120がプロジェクタスタンド軸線148を中心に環状に回転することを可能にするように構成され得る。
【0037】
図2Bは、幾つかの実施形態によるプロジェクタ120の平面図を示す。プロジェクタ本体122は左側及び右側を有し得る。幾つかの実施形態では、1つ又は複数のボタン124が左側、右側、後ろ側、又はその組み合わせに結合され得る。幾つかの実施形態では、プロジェクタスタンド142が左側又は右側に結合され得る。幾つかの実施形態では、1つ又は複数のボタン124が片側に結合されてもよく、プロジェクタスタンド142が反対側に結合されてもよく、ユーザがプロジェクタスタンド142を使用して投影を調節すること及び1つ又は複数のボタン124を使用して1つ又は複数のパラメータを調節することを可能にする。幾つかの実施形態では、プロジェクタスタンド142がプロジェクタ120に結合する場所がプロジェクタスタンド軸線148を定める。
【0038】
図2C~
図2Dは、幾つかの実施形態による、様々な面160上に投影するようにプロジェクタ120を調節する例示的方法の断側面図を示す。プロジェクタ120は、様々な面160(
図1参照)上にユーザ制御インタフェース114の複合現実視覚表現を投影するようにプロジェクタ120を構成するためにプロジェクタスタンド軸線148(
図2B参照)を中心に回転させることができる。幾つかの実施形態では、プロジェクタ120はプロジェクタスタンド基部144と垂直になるように上向きに回転させることができる。幾つかの実施形態では、プロジェクタ120は
図2Cに示すようにプロジェクタスタンド基部144に対して0°~110°の角度で上向きに回転することができ、
図2Dに示すようにプロジェクタスタンド基部144に対して0°~-60°の角度で下向きに回転することができる。0°~110°の角度でプロジェクタ120を上向きに回転させることは、プロジェクタ120が壁面又は天井面に投影することを可能にする。0°~-60°の角度でプロジェクタ120を下向きに回転させることは、プロジェクタが無菌ドレープ又は第2の医療装置の面上に投影することを可能にする。有利には面160上に投影するように上向き又は下向きに回転するようプロジェクタ120を構成することは、無菌野102の中からユーザ制御インタフェース114を視覚化又は制御しながらユーザが無菌野102内で操作することを可能にする。
【0039】
図3は、幾つかの実施形態による、プロジェクタコンソール126を含む医療装置投影システム100の幾つかのコンポーネントのブロック図を示す。幾つかの実施形態では、プロジェクタ120は、1つ又は複数のプロセッサ128、エネルギ源130、非一時的コンピュータ可読媒体(「メモリ」)132、及び複数の論理モジュールを含むプロジェクタコンソール126を含むように構成され得る。幾つかの実施形態では、プロジェクタコンソール126は、プロジェクタ120に結合されてもよく、プロジェクタ120内に位置することができ、又はプロジェクタスタンド142内に位置することができる。幾つかの実施形態では、複数の論理モジュールは、医療装置通信受信論理134、パラメータ決定論理136、プロジェクタ表示論理138、及び医療装置通信論理140のうちの1つ又は複数を含むように構成され得る。幾つかの実施形態では、医療装置通信受信論理134は、ユーザ制御インタフェース114の描写を含む通信を第1の医療装置110から受信するように構成され得る。幾つかの実施形態では、パラメータ決定論理136は、1つ又は複数のボタン124の状態(例えば物理的な位置、向き等)をユーザ制御インタフェース114上の1つ又は複数のパラメータ変更と相関させるように構成され得る。幾つかの実施形態では、プロジェクタ表示論理138は、任意のパラメータ変更を含むユーザ制御インタフェース114の複合現実描写を面160上に投影するように構成され得る。幾つかの実施形態では、医療装置通信論理140はプロジェクタ120から第1の医療装置110に1つ又は複数のパラメータ変更を伝送するように構成され得る。
【0040】
図4は、幾つかの実施形態による医療装置投影システム100の全体図を示す。幾つかの実施形態では、医療装置投影システム100は上記の第1の医療装置110を含む。幾つかの実施形態では、医療装置投影システム100は、ユーザにとって可視的な表示画面170上にユーザ制御インタフェース114の複合現実視覚表現を投影するように構成される上記のプロジェクタ120を含む。幾つかの実施形態では、プロジェクタ120は無菌野102の外部にあることができ、表示画面170は無菌野102内にあることができる。幾つかの実施形態では、プロジェクタ120は無菌野102内にあることができる。幾つかの実施形態では、表示画面170は無菌とすることができ、無菌化されるように構成されてもよく、又は無菌バッグ内に配置され得る。幾つかの実施形態では、表示画面170は、無菌化サイクルの後で機能的であり続けるのに十分ロバストであり、又は典型的な無菌化技法に耐えることができる材料(例えば硬化プラスチック、ポリマ等)で構築され得る。
【0041】
幾つかの実施形態では、プロジェクタ120は表示画面170と無線通信することができる。例示的な無線通信の様式は、WiFi、Bluetooth、近距離無線通信(NFC)、セルラグローバルシステムフォーモバイルコミュニケーション(「GSM」)、電磁(EM)、無線周波(RF)、その組み合わせ等を含み得る。幾つかの実施形態では、プロジェクタ120が、表示画面170上にユーザ制御インタフェース114の複合現実視覚表現を表示するように構成され得る。幾つかの実施形態では、表示画面170はヘッドアップディスプレイを含むことができ、ユーザが表示画面170上のユーザ制御インタフェース114の複合現実視覚表現を見ることだけではなく、表示画面170を通して患者を含む現実世界のオブジェクトを見ることも可能にする。幾つかの実施形態では、表示画面170はあらゆる角度からの最適なユーザの閲覧を可能にするように湾曲され得る。幾つかの実施形態では、表示画面170はユーザ制御インタフェース114上のパラメータを制御するように構成される1つ又は複数のボタン124を含み得る。幾つかの実施形態では、1つ又は複数のボタン124はユーザによって操作され得る。幾つかの実施形態では、1つ又は複数のボタン124は表示画面170の右側又は左側に結合され得る。
【0042】
幾つかの実施形態では、表示画面170は、無菌野102内で表示画面170を安定させるように構成される2つ以上の表示画面脚部174を有する表示画面基部172を含み得る。幾つかの実施形態では、プロジェクタ120は第1の医療装置110に結合するように構成することができ、又は第2の医療装置190に結合され得る。幾つかの実施形態では、第2の医療装置190は無菌野102の外部にあることができ、又は無菌野102内にあることができる。一実施形態では、プロジェクタ120が、計算装置又は第1の医療装置110又は第2の医療装置にプラグで接続されるように構成されるドングル内に含まれ得る。この実施形態では、計算装置、第1の医療装置110、又は第2の医療装置190がプロジェクタ120のためのエネルギ源をもたらすように構成され得る。
【0043】
図5は、幾つかの実施形態による、プロジェクタ120、プロジェクタコンソール126、及び表示画面コンソール176を含む医療装置投影システム100の幾つかのコンポーネントのブロック図を示す。幾つかの実施形態では、プロジェクタ120がプロジェクタコンソール126を含むことができ、表示画面170が表示画面コンソール176を含み得る。幾つかの実施形態では、プロジェクタコンソール126が1つ又は複数のプロセッサ128、第1のエネルギ源130、非一時的コンピュータ可読媒体(「メモリ」)132、及び第1の複数の論理モジュールを含む。幾つかの実施形態では、複数の論理モジュールが、上記のように医療装置通信受信論理134、プロジェクタ表示論理138、及び医療装置通信論理140のうちの1つ又は複数を含み得る。
【0044】
幾つかの実施形態では、複数の論理モジュールが表示画面受信論理180を含み得る。幾つかの実施形態では、表示画面受信論理180は、表示画面170から1つ又は複数のパラメータ変更を受信するように構成され得る。幾つかの実施形態では、表示画面コンソール176は1つ又は複数のプロセッサ128、第2のエネルギ源130、2つ以上の論理モジュールを有する非一時的コンピュータ可読媒体(「メモリ」)132を含み得る。幾つかの実施形態では、2つ以上の論理モジュールは、パラメータ決定論理136又はプロジェクタ通信論理178を含み得る。幾つかの実施形態では、パラメータ決定論理136が1つ又は複数のボタン124の状態をユーザ制御インタフェース114上の1つ又は複数のパラメータ変更と相関させるように構成され得る。幾つかの実施形態では、プロジェクタ通信論理178はプロジェクタ120に1つ又は複数のパラメータ変更を伝送するように構成され得る。
【0045】
図6は、幾つかの実施形態による、無菌野102の中から第1の医療装置110の複数のパラメータ変更を制御する例示的方法200の流れ図を示す。幾つかの実施形態では、方法200は第1の医療装置110と通信するプロジェクタ120を配置することを含む(ブロック202)。幾つかの実施形態では、第1の医療装置110が無菌野102の外部にあり、複数のパラメータを有するユーザ制御インタフェース114を含む。幾つかの実施形態では、プロジェクタ120は複数のパラメータを制御するように構成される1つ又は複数のボタン124を含む。幾つかの実施形態では、1つ又は複数のボタン124がクリック可能なスクロールホイールを含み得る。幾つかの実施形態では、第1の医療装置110と通信するプロジェクタ120を配置することが、第1の医療装置110と無線通信するプロジェクタ120を配置することを含む。
【0046】
方法200は、無菌野102内にプロジェクタ120を配置することを更に含む(ブロック204)。幾つかの実施形態では、プロジェクタ120が無菌である。幾つかの実施形態では、無菌野102内にプロジェクタ120を配置することが無菌バッグ内にプロジェクタ120を配置することを含む。幾つかの実施形態では、無菌バッグが透明である。方法200は、面160上にユーザ制御インタフェース114の複合現実視覚表現を投影することを更に含む(ブロック206)。幾つかの実施形態では、ユーザ制御インタフェース114の複合現実視覚表現を投影することは、ユーザがパラメータ変更を提供するときユーザ制御インタフェース114の複合現実視覚表現をリアルタイムで投影することを含む。幾つかの実施形態では、面160がユーザにとって可視的である。幾つかの実施形態では、面160が床、天井、第2の医療装置の面、無菌ドレープ等を含む。
【0047】
方法200は、第1の医療装置110に1つ又は複数のパラメータ変更を提供することを更に含む(ブロック208)。幾つかの実施形態では、第1の医療装置110に1つ又は複数のパラメータ変更を提供することは、第1の医療装置110に1つ又は複数のパラメータ変更を提供するために1つ又は複数のボタン124がユーザによって操作されることを含む。例えば1つ又は複数のボタン124がクリック可能なスクロールホイールを含む場合、ユーザはクリック可能なスクロールホイールを回して1つ又は複数のパラメータを増加又は減少することができる。幾つかの実施形態では、1つ又は複数のパラメータ変更を提供することは、プロジェクタ120が第1の医療装置110に1つ又は複数のパラメータ変更を伝送することを含む。幾つかの実施形態では、第1の医療装置110がレーザを含み得る。幾つかの実施形態では、複数のパラメータがレーザパルスエネルギ、レーザ周波数、及びレーザパルス持続時間を含み得る。
【0048】
図7は、幾つかの実施形態による、無菌野102の中から第1の医療装置110の複数のパラメータ変更を制御する例示的方法300の流れ図を示す。方法300は、医療装置投影システム100の第1の医療装置110と通信するプロジェクタ120を配置することを含む(ブロック302)。幾つかの実施形態では、第1の医療装置110と通信するプロジェクタ120を配置することが、第1の医療装置110と無線通信するプロジェクタ120を配置することを含む。幾つかの実施形態では、第1の医療装置110と通信するプロジェクタ120を配置することは、複数のパラメータを有するユーザ制御インタフェース114を有する第1の医療装置110と通信するプロジェクタ120を配置することを含む。幾つかの実施形態では、第1の医療装置110と通信するプロジェクタ120を配置することは、第1の医療装置110と通信するプロジェクタ120を配置することを含み、第1の医療装置110は無菌野102の外部にあり得る。
【0049】
方法300は、プロジェクタ120と通信する表示画面170を配置することを含む(ブロック304)。幾つかの実施形態では、プロジェクタ120と通信する表示画面170を配置することが、プロジェクタ120と無線通信する表示画面170を配置することを含む。幾つかの実施形態では、表示画面170が複数のパラメータを制御するように構成される1つ又は複数のボタン124を含む。幾つかの実施形態では、1つ又は複数のボタン124がクリック可能なスクロールホイールを含む。方法300は、無菌野102内に表示画面170を配置することを更に含む(ブロック306)。幾つかの実施形態では、表示画面170がユーザにとって可視的である。幾つかの実施形態では、表示画面170が無菌である。幾つかの実施形態では、表示画面170が無菌バッグ内に配置され得る。幾つかの実施形態では、無菌バッグが透明である。方法300は、表示画面170上にユーザ制御インタフェース114の複合現実視覚表現を投影することを更に含む(ブロック308)。幾つかの実施形態では、ユーザ制御インタフェース114の複合現実視覚表現を投影することは、ユーザがパラメータ変更を提供するときユーザ制御インタフェース114の複合現実視覚表現をリアルタイムで投影することを含む。
【0050】
方法300は、第1の医療装置110に1つ又は複数のパラメータ変更を提供することを更に含む(ブロック310)。幾つかの実施形態では、1つ又は複数のパラメータ変更を提供することは、変更を提供するために表示画面170上の1つ又は複数のボタン124がユーザによって操作されることを含む。例えば1つ又は複数のボタン124がクリック可能なスクロールホイールを含む場合、ユーザはクリック可能なスクロールホイールを回して1つ又は複数のパラメータを増加又は減少することができる。幾つかの実施形態では、1つ又は複数の変更を提供することは、表示画面170がプロジェクタ120に1つ又は複数のパラメータ変更を伝送すること、及びプロジェクタ120が第1の医療装置110に1つ又は複数のパラメータ変更を伝送することを含む。幾つかの実施形態では、第1の医療装置110がレーザを含み得る。幾つかの実施形態では、複数のパラメータがレーザパルスエネルギ、レーザ周波数、及びレーザパルス持続時間を含み得る。
【0051】
本明細書では幾つかの特定の実施形態を開示し、特定の実施形態を幾らか詳しく開示してきたが、特定の実施形態が本明細書で提供する概念の範囲を限定することは意図しない。追加の適応及び/又は修正が当業者に明らかになることができ、より広い態様においてそれらの適応及び/又は修正も包含される。従って、本明細書で提供する概念の範囲から逸脱することなしに本明細書で開示した特定の実施形態から逸脱することができる。
【国際調査報告】