(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-13
(54)【発明の名称】圧搾装置及びジューサー
(51)【国際特許分類】
A47J 19/02 20060101AFI20240306BHJP
【FI】
A47J19/02 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023538895
(86)(22)【出願日】2022-05-16
(85)【翻訳文提出日】2023-06-19
(86)【国際出願番号】 CN2022093099
(87)【国際公開番号】W WO2023155311
(87)【国際公開日】2023-08-24
(31)【優先権主張番号】202210142393.4
(32)【優先日】2022-02-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523233097
【氏名又は名称】愛斯洛電器(中山)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100216471
【氏名又は名称】瀬戸 麻希
(72)【発明者】
【氏名】黎維
(72)【発明者】
【氏名】張琴
(72)【発明者】
【氏名】李平平
(57)【要約】
本発明は圧搾構造と圧搾ヘッドを備え、圧搾構造の内部には収容室、圧搾室及び案内室が開設され、案内室は対向設置された第1接続ポートと第2接続ポートとを有し、第1接続ポートは収容室に接続され、第2接続ポートは圧搾室に接続され、第1接続ポートの横断面積が第2接続ポートの横断面積よりも大きく、圧搾ヘッドの少なくとも一部が圧搾室内に収容され、圧搾ヘッドが圧搾構造に対して相対的に回動するように設置される圧搾装置を提供する。本体は圧搾装置の圧搾ヘッドを回転駆動する。本実施例の圧搾装置を用いた場合、圧搾構造の収容室内に果物を入れることができ、案内室と圧搾室の協働を設置することにより、果物を圧搾室に進入させ、圧搾ヘッドにより圧搾操作を行うことができ、このように設置することで、圧搾ヘッドをコンパクトな構造にすることができるだけでなく、圧搾装置の容量を増やすことができ、圧搾効率が向上し、使用効果が高い。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に収容室、圧搾室及び案内室が開設された圧搾構造であって、前記案内室が対向設置された第1接続ポートと第2接続ポートとを有し、前記第1接続ポートが前記収容室に接続され、前記第2接続ポートが前記圧搾室に接続され、前記第1接続ポートの横断面積が前記第2接続ポートの横断面積よりも大きい圧搾構造と、
少なくとも一部が前記圧搾室内に収容され、前記圧搾構造に対して相対的に回動するように設置される圧搾ヘッドとを備えることを特徴する圧搾装置。
【請求項2】
前記案内室は、少なくとも一部がテーパ状の案内室または螺旋状の案内室であることを特徴とする請求項1に記載の圧搾装置。
【請求項3】
前記案内室の母線と水平面とのなす角度はDであり、10°≦D≦80°であることを特徴とする請求項2に記載の圧搾装置。
【請求項4】
前記収容室の横断面直径はAであり、100mm≦A≦500mmであることを特徴とする請求項1に記載の圧搾装置。
【請求項5】
前記案内室の横断面直径はBであり、60 mm≦B≦200mmであることを特徴とする請求項1に記載の圧搾装置。
【請求項6】
前記第1接続ポートの横断面直径と前記第2接続ポートの横断面直径との比は10以下であることを特徴とする請求項4または5に記載の圧搾装置。
【請求項7】
前記案内室は、前記収容室に対して偏心して設置されることを特徴とする請求項1に記載の圧搾装置。
【請求項8】
前記圧搾装置は、前記収容室に連通する投入口が開口された蓋体をさらに備え、前記投入口の横断面直径が45mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の圧搾装置。
【請求項9】
前記圧搾装置は、前記案内室の内壁に設けられた原料供給部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の圧搾装置。
【請求項10】
本体と
前記本体に着脱可能に接続されている請求項1から9のいずれか1項に記載の圧搾装置とを備え、
前記本体が前記圧搾装置の前記圧搾ヘッドを回転駆動することを特徴とするジューサー。
【請求項11】
前記ジューサーは、前記本体に設けられた誘導部材をさらに備え、前記誘導部材は、前記圧搾装置が前記本体に接続されているときに、前記圧搾装置の位置信号を取得することを特徴する請求項10に記載のジューサー。
【請求項12】
前記圧搾装置は、少なくとも一部が前記圧搾構造から外へ突出する当接部材をさらに備え、前記本体には、前記誘導部材の少なくとも一部が設けられた接続溝が開設され、前記圧搾装置が前記本体に接続されているときに、前記当接部材は前記接続溝に嵌合し、前記誘導部材に当接することを特徴する請求項11に記載のジューサー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はジュース絞り装置の技術分野に関し、特に圧搾装置及びジューサーに関する。
【背景技術】
【0002】
ジュースは健康ドリンクであり、人々の日常生活の中でますます流行している。自宅では、家でジュースを飲んだり、又はドリンク屋でドリンクを飲んだりすることができますが、これらはジューサーとは関わっている。ジューサーは日常生活において、非常に広く適用され、果物や野菜をジュースに搾り上げることで、飲みやすいようにすることができる。
【0003】
ジューサーのジュース絞り効率は、通常、ジューサーの容量に制限され、ジューサーの容量が大きい場合、一回により多くの果物を収容することができるが、圧搾ヘッドの圧搾効率が限られているため、圧搾ヘッドのサイズを増大すると、圧搾ヘッドの慣性も増加し、ジューサーの運転安定性に影響を与え、圧搾効果はよくない。
【発明の概要】
【0004】
そこで、本発明は従来のジューサーの圧搾効率が悪いという課題を解決するための圧搾装置及びジューサーを提供する。
【0005】
本発明は、内部に収容室、圧搾室及び案内室が開設された圧搾構造であって、前記案内室が対向設置された第1接続ポートと第2接続ポートとを有し、前記第1接続ポートが前記収容室に接続され、前記第2接続ポートが前記圧搾室に接続され、前記第1接続ポートの横断面積が前記第2接続ポートの横断面積よりも大きい圧搾構造と、
少なくとも一部が前記圧搾室内に収容され、前記圧搾構造に対して相対的に回動するように設置される圧搾ヘッドとを備える圧搾装置を提案する。
【0006】
本発明の一実施形態によれば、前記案内室は、少なくとも一部がテーパ状の案内室または螺旋状の案内室である。
【0007】
本発明の一実施形態によれば、前記案内室の母線と水平面とのなす角はDであり、10°≦D≦80°である。
【0008】
本発明の一実施形態によれば、前記収容室の横断面直径はAであり、100mm≦A≦500mmである。
【0009】
本発明の一実施形態によれば、前記案内室の横断面直径はBであり、60mm≦B≦200mmである。
【0010】
本発明の一実施形態によれば、前記第1接続ポートの横断面直径と前記第2接続ポートの横断面直径との比は10以下である。
【0011】
本発明の一実施形態によれば、前記案内室は前記収容室に対して偏心して設置される。
【0012】
本発明の一実施形態によれば、前記圧搾装置は、前記収容室に連通する投入口が開口された蓋体をさらに備え、前記投入口の横断面直径が45mm以下である。
【0013】
本発明の一実施形態によれば、前記圧搾装置は、前記案内室の内壁に設けられた原料供給部をさらに備えている。
【0014】
本発明は、本体と、
前記本体に着脱可能に接続されている前記いずれか1項に記載の圧搾装置とを備え、
前記本体が前記圧搾装置の前記圧搾ヘッドを回転駆動するジューサーをさらに提供する。
【0015】
本発明の一実施形態によれば、前記ジューサーは、前記本体に設けられた誘導部材をさらに備え、前記誘導部材は、前記圧搾装置が前記本体に接続されているときに、前記圧搾装置の位置信号を取得する。
【0016】
本発明の一実施形態によれば、前記圧搾装置は、少なくとも一部が前記圧搾構造から外へ突出する当接部材をさらに備え、前記本体には、前記誘導部材の少なくとも一部が設けられた接続溝が開設され、前記圧搾装置が前記本体に接続されているときに、前記当接部材は前記接続溝に嵌合し、前記誘導部材に当接する。
【0017】
本発明の実施例を実施することにより、以下のような有益な効果を有する。
【0018】
本実施例の圧搾装置を用いた場合、圧搾構造の収容室内に果物を入れることができ、案内室と圧搾室の協働を設置することにより、果物を圧搾室に進入させ、圧搾ヘッドにより圧搾操作を行うことができ、このように設置することで、圧搾ヘッドをコンパクトな構造にすることができるだけでなく、圧搾装置の容量を増やすことができ、圧搾効率が向上し、使用効果が高い。
【0019】
本実施例のジューサーでは、上記の圧搾装置を設けることにより、圧搾効率を高める効果が得られ、構造が簡単であり、使用効果が高い。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明の実施例または先行技術における態様をより明確に説明するために、以下では、実施例または先行技術の説明に使用する必要がある図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における図面は本発明のいくつかの実施例にすぎず、当業者にとっては、創造的な労働を払わずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【
図1】本発明の実施例におけるジューサーの斜視図である。
【
図2】本発明の実施例におけるジューサーの断面図である。
【
図3】本発明の実施例における圧搾構造の平面図である。
【
図4】本発明の実施例における圧搾構造の断面図である。10:ジューサー、100:圧搾装置、110:圧搾構造、111:収容室、112:圧搾室、113:案内室、1131:第1接続ポート、1132:第2接続ポート、120:圧搾ヘッド、130:蓋体、131:投入口、140:当接部材、150:原料供給部、200:本体、210:接続溝、300:誘導部品
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施例における図面を結合し、本発明の実施例における態様を明確に、完全に説明する。明らかに、説明された実施例は本発明の一部の実施例にすぎず、すべての実施形態ではない。本発明における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を払わず得られる他のすべての実施例は、本発明の保護の範囲に属する。
【0022】
図1に示すように、本発明の実施例は、ジュースを搾るための圧搾装置100と、圧搾装置100を駆動するための本体200と、圧搾装置100は、本体200に着脱可能に接続されている。
【0023】
具体的には、
図2に示すように、圧搾装置100は、圧搾構造110と圧搾ヘッド120とを備え、圧搾構造110の内部には、収容室111と、圧搾室112と、案内室113が開設され、案内室113が、対向設置される第1接続ポート1131と第2接続ポート1132とを有し、第1接続ポート1131が収納室111に接続され、第2接続ポート1132が圧搾室112に接続され、第1接続ポート1131の横断面積が第2接続ポート1132の横断面積よりも大きく、圧搾ヘッド120の少なくとも一部が、圧搾室112内に収容され、圧搾ヘッド120が圧搾構造110に対して相対的に回動するように設置される。本体200は、圧搾装置100の圧搾ヘッド120を回転駆動するために使用される。
【0024】
本実施例の圧搾装置100を用いた場合、圧搾構造110の収容室111内に果物を入れることができ、案内室113と圧搾室112との協働を設けることにより、圧搾室112に果物を進入させ、圧搾ヘッド120により圧搾操作を行うことができ、このように設置することで、圧搾ヘッド120をコンパクトな構造にすることができるだけでなく、圧搾装置100の容量を増やすことができ、圧搾効率が向上し、使用効果が高い。
【0025】
本実施例のジューサー10では、上記の圧搾装置100を設けることにより、圧搾効率を高める効果が得られ、構造が簡単であり、使用効果が高い。
【0026】
具体的には、案内室113は、少なくとも一部がテーパ状の案内室113または螺旋状の案内室113である。
【0027】
図1及び
図2に示すように、本実施形態では、案内室113はテーパ状の案内室113であり、他の実施形態では、案内室113は螺旋状の案内室113であってもよく、案内室113を螺旋状に設けることにより、案内室113の案内効率を高めることができる。
【0028】
図4に示すように、一実施形態では、案内室113の母線と水平面とのなす角はDであり、10°≦D≦80°である。
【0029】
具体的には、角度Dは20°であることが好ましく、いくつかの実施形態では、角度Dは36.8°や45°などであってもよく、ここでは説明を省略する。角度Dを形成するために案内室113を設けることにより、収容室111内に位置する果物は、案内室113の内壁の案内作用で圧搾室112に入ることができ、果物の渋滞を回避し、圧搾構造110をコンパクトな構造にすることができる。
【0030】
図2に示すように、収容室111の横断面直径はAであり、100mm≦A≦500mmである。
【0031】
具体的には、Aは100mm、150mm、300mmであってもよく、Aはジューサー10の実際のサイズに応じて選択することができ、ここでは一意に限定するものではない。
【0032】
さらに、案内室113の横断面直径はBであり、60mm≦B≦200mmである。
【0033】
具体的には、Bは60mm、80mm、200mmであってもよく、Bはジューサー10の実際のサイズに応じて選択することができる。なお、一般的には、第1接続ポート1131における案内室113の寸法は、収容室111の寸法と同じであってもよく、いくつかの実施形態では、第1接続ポート1131は、収容室111の寸法よりも小さくても大きくてもよく、ここでは一意に限定されない。
【0034】
具体的には、
図2に示すように、第1接続ポート1131の横断面直径と第2接続ポート1132の横断面直径との比は10以下である。
【0035】
このように設置することで、最適な輸送効率と圧搾構造110の最適体積とのバランスを達成するために、案内室113の傾斜角度を維持することができる。
【0036】
図2及び
図3に示すように、一実施形態では、案内室113は収容室111に対して偏心して設置されている。
【0037】
本実施形態では、圧搾室112と収容室111も偏心状態になるように、収容室111と案内室113を偏心型にすることにより、圧搾装置100がコンパクトな構造を有するように、圧搾構造110の外壁は、例えばジュースの排出、回路の配置などの用途のための空間を形成することができる。
【0038】
さらに、圧搾装置100は、
図2に示すように、収容室111に連通する投入口131が開口された蓋体130をさらに備え、投入口131の横断面直径は45mm以下である。
【0039】
図2に示すように、投入口131の直径はEであり、E≦45mmであり、具体的には、Eは20mm、40mm、45mmを選択することができ、ここでは一意に限定されない。
【0040】
図2に示すように、案内室113の高さはHであり、10 mm≦H≦200 mmである。具体的には、Hは20mm、30mm、100mmを選択することができる。
【0041】
図3に示すように、一実施例では、圧搾装置100は、案内室113の内壁に設けられた原料供給部150をさらに備える。
【0042】
このように設置することで、収容室111内の果物が案内室113を通って圧搾室112に入ると、原料供給部150は果物の輸送を案内することにより、果物の移動抵抗を低減することができ、構造が簡単で、使用効果が高い。
【0043】
さらに、ジューサー10は、本体200に設けられた誘導部材300をさらに備え、圧搾装置100が本体200に接続されているとき、誘導部材300は圧搾装置100の位置信号を取得する。
【0044】
誘導部材300を設置することにより、圧搾装置100が本体200に接続された後、誘導部材300が圧搾装置100の位置信号を取得することで、ジューサー10の起動または停止を制御することができることが理解されよう。
【0045】
図2に示すように、一実施例では、圧搾装置100は、少なくとも一部が圧搾構造110から外へ突出する当接部材140をさらに備え、本体200には接続溝210が開設され、誘導部材300の少なくとも一部が接続溝210内に設置され、圧搾装置100が本体200に接続されると、当接部材140が接続溝210に嵌合し、誘導部材300に当接する。
【0046】
このように設置することで、圧搾装置100が本体200に接続されると、当接部材140が接続溝210内に挿入され、誘導部材300に当接し、圧搾装置100と本体200との接続時の構造をよりコンパクトにすることができるだけでなく、当接部材140と誘導部材300との嵌合を保証することもでき、また、圧搾装置100と本体200とが分離した後も、誘導部材300は本体200の筐体により保護されることができ、誘導部材300が衝突して破損することを避け、使用効果が高い。具体的には、誘導部材300はストロークスイッチであってもよく、一実施形態では、誘導部材300は赤外線センサ、ホールセンサ、またはリードスイッチであってもよく、誘導部材300がリードスイッチである場合、当接部材140は磁石であってもよく、磁気的にリードスイッチのオンオフを制御することにより誘導部材300の誘導効果を実現することができる。
【0047】
最後に、以上の実施例は、本発明の態様を説明するために過ぎず、それを制限するものではなく、前述の実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者は、前述の各実施例に記載された形態を修正したり、その一部の技術的特徴を同等に置き換えたりすることができ、これらの変更または置換は、それぞれの形態の本質を本発明の各実施例の態様の主旨および範囲から逸脱させるものではない。
【国際調査報告】