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▶ セイビン ストーリー カンパニー リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-13
(54)【発明の名称】酸素発生機能を備えた救命タオル
(51)【国際特許分類】
   A62B 7/08 20060101AFI20240306BHJP
   C01B 13/02 20060101ALI20240306BHJP
【FI】
A62B7/08
C01B13/02 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540461
(86)(22)【出願日】2022-07-19
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-03-05
(85)【翻訳文提出日】2023-07-05
(86)【国際出願番号】 KR2022010524
(87)【国際公開番号】W WO2023140445
(87)【国際公開日】2023-07-27
(31)【優先権主張番号】10-2022-0008255
(32)【優先日】2022-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523242468
【氏名又は名称】セイビン ストーリー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003801
【氏名又は名称】KEY弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ザン スン
【テーマコード(参考)】
2E185
4G042
【Fターム(参考)】
2E185BA02
2E185CB04
4G042BA02
4G042BB05
4G042BC01
(57)【要約】
【課題】火災等の緊急状況発生時に酸素発生が可能であるため長時間生命を維持できる救命タオルを提供する。
【解決手段】救命タオルは、フィルタシートと、内部に酸素発生物質が収容され、フィルタシートの一面に接して結合される酸素発生収容体と、フィルタシートの他面に接し、フィルタシートを間に介在した状態で酸素発生収容体と結合され、内側に多数の空いた空間が形成された酸素発生収容体バリアフレームと、酸素発生収容体バリアフレームの他面に接して酸素発生収容体バリアフレームの多数の空いた空間を全てカバーし、酸素発生収容体バリアフレームと接合するために一面に形成された接合部を含む酸素発生カバーとを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルタシート;
内部に酸素発生物質が収容され、前記フィルタシートの一面に接して結合される酸素発生収容体;
前記フィルタシートの他面に接し、前記フィルタシートを間に介在した状態で前記酸素発生収容体と結合され、内側に多数の空いた空間が形成された酸素発生収容体バリアフレーム;及び
前記酸素発生収容体バリアフレームの他面に接して前記酸素発生収容体バリアフレームの多数の空いた空間を全てカバーし、前記酸素発生収容体バリアフレームと接合するために一面に形成された接合部を含む酸素発生カバー;を含む救命タオル。
【請求項2】
前記酸素発生収容体はフレーム部に形成された酸素発生収容体リブをさらに含み、
前記フィルタシートは、前記酸素発生収容体の断面形状に対応するように空いた空間で形成された領域を含み、
前記酸素発生収容体リブに対応する形状で前記フレーム部の内側に空いた空間が形成されるように構成された酸素発生収容体結合フレームをさらに含み、
前記酸素発生収容体は、前記酸素発生収容体リブを前記フィルタシートの他面に接するようにするとともに、前記酸素発生収容体は前記フィルタシートの空いた空間で形成された領域を貫通して前記フィルタシートの一面上に配置されるようにし、
前記酸素発生収容体結合フレームは、前記フィルタシートの一面において前記酸素発生収容体を通過して前記フィルタシートの一部を介在した状態で前記酸素発生収容体リブと結合固定され、
前記酸素発生収容体バリアフレームは、前記酸素発生収容体リブの他面に直接接して結合されることを特徴とする請求項1に記載の救命タオル。
【請求項3】
前記酸素発生収容体リブと前記酸素発生収容体結合フレームは熱融着により結合され、
前記酸素発生収容体バリアフレームと前記酸素発生収容体リブは、前記酸素発生収容体リブに形成された酸素発生収容体結合孔がこれと対向する前記酸素発生収容体バリアフレームに形成された陥没部上に凹凸結合により結合されることを特徴とする請求項2に記載の救命タオル。
【請求項4】
前記酸素発生物質は、活性炭、前記活性炭100重量部に対して金属の過酸化物5ないし50重量部、及び0.001ないし5重量部の触媒を含み、
前記活性炭は、ヤシ系、木質系及び石炭系からなる群から選択された少なくとも1つ以上であり、前記金属の過酸化物は、過酸化カルシウム、過酸化マグネシウム、過酸化カリウム、過酸化バリウム及び過酸化ナトリウムからなる群から選択された少なくとも1つ以上であり、前記触媒は、カタラーゼ、ペルオキシダーゼ、ヨウ化カリウム及び二酸化マンガンからなる群から選択された少なくとも1つ以上であることを特徴とする請求項1に記載の救命タオル。
【請求項5】
前記フィルタシートの前記酸素発生収容体が露出された一面上に結合されて形成されるストラップをさらに含み、
前記ストラップは両端部が前記フィルタシートの一面の表面に結合され、中段部は離隔していることを特徴とする請求項1に記載の救命タオル。
【請求項6】
前記ストラップは前記フィルタシートの一面上において前記酸素発生収容体を中心部に配置した状態で両側に離隔して配置された第1ストラップ及び第2ストラップを含み、
前記第1ストラップ及び前記第2ストラップの前記フィルタシートの表面から離隔された前記中段部の部分は、前記酸素発生収容体を間に置いて対向することを特徴とする請求項5に記載の救命タオル。
【請求項7】
前記接合部の接着強度は湿度50%条件で25N/25mmないし35N/25mmの範囲を有し、湿度85%の条件で25N/25mmないし35N/25mmの範囲を有することを特徴とする請求項1に記載の救命タオル。
【請求項8】
前記酸素発生カバーは、前記酸素発生収容体バリアフレームと接しないように一方向に突出した酸素発生カバー突出面及び前記酸素発生カバー突出面上に上下に貫通して形成された酸素発生カバー貫通孔を含み、
前記フィルタシートには前記酸素発生収容体が結合された位置と離隔して、一端が前記フィルタシートに結合されたカバー開放部材をさらに含み、
前記カバー開放部材の他端は、前記酸素発生カバー貫通孔に連結されることを特徴とする請求項1に記載の救命タオル。
【請求項9】
前記酸素発生カバー貫通孔は少なくとも2つ以上離隔して配置されることを特徴とする請求項8に記載の救命タオル。
【請求項10】
前記カバー開放部材は一端が前記フィルタシートを貫通して結合され、他端が前記酸素発生カバー貫通孔に結合されることを特徴とする請求項8に記載の救命タオル。
【請求項11】
前記カバー開放部材は、
前記フィルタシートを貫通して前記フィルタシートの一面を支持するものの、貫通された領域に比べてより広い面積を有する外側シート支持部;前記外側シート支持部から延長され、前記フィルタシートを貫通し、前記フィルタシートの他面を支持するものの、貫通された領域に比べてより広い面積を有する内側シート支持部;及び前記内側シート支持部から延長され、前記酸素発生カバー貫通孔を貫通して前記酸素発生カバー貫通孔の一面を支持するものの、前記貫通した領域に比べてより広い面積を有して支持するカバー支持部;を含む請求項10に記載の救命タオル。
【請求項12】
前記内側シート支持部は一端に形成される内側シート支持部第1連結部及び他端に形成される内側シート支持部第2連結部をさらに含み、
前記カバー支持部は、他端に形成され、前記内側シート支持部第1連結部に結合されるカバー支持部連結部をさらに含み、
前記外側シート支持部は、一端に形成され、前記内側シート支持部第2連結部に結合される外側シート支持部連結部をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の救命タオル。
【請求項13】
前記救命タオルの前記フィルタシートが折り畳まれた状態で、
前記カバー開放部材の前記外側シート支持部、前記内側シート支持部、前記カバー支持部及び前記酸素発生カバー貫通孔は互いに同一垂直線上に位置することを特徴とする請求項11に記載の救命タオル。
【請求項14】
前記カバー開放部材は
一端が前記酸素発生カバー貫通孔を通過しながら末端に前記酸素発生カバー貫通孔の断面に比べてより大きい断面を含むカバー支持部;
他端が前記フィルタシートを貫通しながら前記フィルタシートの一面において前記フィルタシートを支持し、前記フィルタシートを貫通する貫通領域の断面よりさらに大きい断面を含むものの、前記カバー支持部から延長して形成された外側シート支持部;及び
前記外側シート支持部と前記酸素発生カバー貫通孔との間に結合されて形成されるとともに、前記フィルタシートの他面において前記フィルタシートを支持する内側シート支持部;を含むことを特徴とする請求項8に記載の救命タオル。
【請求項15】
前記救命タオルの前記フィルタシートが折り畳まれた状態で、
前記カバー開放部材の前記外側シート支持部、前記内側シート支持部、前記カバー支持部及び前記酸素発生カバー貫通孔は互いに同一垂直線上に位置することを特徴とする請求項14に記載の救命タオル。
【請求項16】
前記酸素発生収容体リブの他面に形成され、内側に陥没したラインで形成されるとともに前記酸素発生収容体リブの枠に沿って延長されて単一閉曲線ラインを形成する酸素発生収容体リブ陥没ラインをさらに含み、
前記酸素発生収容体バリアフレームの一面に形成され、外側に突出したラインで形成されるとともに前記酸素発生収容体リブ陥没ラインに対応して挿入されるように単一閉曲線ラインを形成する酸素発生収容体バリアフレーム突出ラインをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の救命タオル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、火災等の緊急状況の発生時、酸素が発生できるため長時間生命を維持することができ、火災等の発生時に迅速かつ便利に使用可能な救命タオルに関する。
【背景技術】
【0002】
火災のような災害状況が発生すると、火による熱によって身体的損傷を受けて命を失うこともあるが、その前に火災により発生する有毒ガスが人の呼吸器に流入し、これにより、多くの人が火による身体的損傷がなくても煙で窒息して命を失うことがある。
【0003】
従って、火災発生時には火を避けることも重要であるが、何よりも有毒ガスが多量に含まれている煙の吸入を最大限防止することで長時間の生存が可能になり、救助隊が来るまで耐えることができるため、最終的に生存確率を高めることができる。
【0004】
火災のような状況が発生した時に該当緊急状況にある人々は煙により窒息しないようタオルで口と鼻を塞いで呼吸したり、タオルを水で濡らして口と鼻を塞いで呼吸したりする。しかしながら、これは単純にタオルを水で濡らして使うことであるため、長時間生命を維持することは難しいという問題があった。従って、人の呼吸器に流入する有毒ガスを最大限遮断するとともに、より長い時間生命を維持できるようにする災害安全製品が必要な状況である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、火災等の災難状況が発生した場合、人の呼吸器に流入する有毒ガスを遮断するとともに自体的に酸素を発生させる酸素発生装置により人の呼吸器に酸素を供給して長時間生命を維持できるようにする救命タオルを提供することにある。
【0006】
また、救命タオルを使用しない場合に不必要に酸素が発生して製品が損傷することを防止できる救命タオルを提供することにある。
【0007】
また、緊急状況時に救命タオルを広げると同時に酸素発生カバーが除去されて酸素が直ちに発生するようにする救命タオルを提供することにある。
【0008】
また、救命タオルにおいて酸素発生装置がシート上に堅固に装着されて維持されるようにして耐久性が向上した救命タオルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するための本発明の一実施形態による救命タオルは、フィルタシート、内部に酸素発生物質が収容され、前記フィルタシートの一面に接して結合される酸素発生収容体、前記フィルタシートの他面に接して前記フィルタシートを間に介在した状態で前記酸素発生収容体と結合され、内側に多数の空いた空間が形成された酸素発生収容体バリアフレーム、及び前記酸素発生収容体バリアフレームの他面に接して前記酸素発生収容体バリアフレームの多数の空いた空間を全てカバーし、前記酸素発生収容体バリアフレームと接合するために一面に形成された接合部を含む酸素発生のカバーを含む。
【0010】
また、前記酸素発生収容体は、フレーム部に形成された酸素発生収容体リブをさらに含み、前記フィルタシートは、前記酸素発生収容体の断面形状に対応するように空いた空間として形成された領域を含み、前記酸素発生収容体リブに対応する形状で前記フレーム部の内側に空いた空間が形成されるように構成された酸素発生収容体結合フレームをさらに含み、前記酸素発生収容体は、前記酸素発生収容体リブを前記フィルタシートの他面に接するようにするとともに、前記酸素発生収容体は、前記フィルタシートの空いた空間で形成された領域を貫通して前記フィルタシートの一面上に配置されるようにし、前記酸素発生収容体結合フレームは、前記フィルタシートの一面において前記酸素発生収容体を通過して前記フィルタシートの一部を介在した状態で前記酸素発生収容体リブと結合固定され、前記酸素発生収容体バリアフレームは前記酸素発生収容体リブの他面に直接接して結合されることを特徴とする。
【0011】
また、前記酸素発生収容体リブと前記酸素発生収容体結合フレームは熱融着により結合され、前記酸素発生収容体バリアフレームと前記酸素発生収容体リブは、前記酸素発生収容体リブに形成された酸素発生収容体結合孔がこれと対向する前記酸素発生収容体バリアフレームに形成された陥没部上に凹凸結合されて結合されることを特徴とする。
【0012】
また、前記酸素発生物質は、活性炭、前記活性炭100重量部に対して金属の過酸化物5ないし50重量部、及び0.001ないし5重量部の触媒を含み、前記活性炭はヤシ系、木質系及び石炭系からなる群から選択された少なくとも1つ以上であり、前記金属の過酸化物は、過酸化カルシウム、過酸化マグネシウム、過酸化カリウム、過酸化バリウム及び過酸化ナトリウムからなる群から選択された少なくとも1つ以上であり、前記触媒は、カタラーゼ、ペルオキシダーゼ、ヨウ化カリウム及び二酸化マンガンからなる群から選択された少なくとも1つ以上であることを特徴とする。
【0013】
また、前記フィルタシートの前記酸素発生収容体が露出された一面上に結合されて形成されるストラップをさらに含み、前記ストラップは両端部が前記フィルタシートの一面の表面に結合され、中段部は離隔されていることを特徴とする。
【0014】
また、前記ストラップは前記フィルタシートの一面において前記酸素発生収容体を中心部に配置した状態で両側に離隔して配置された第1ストラップ及び第2ストラップを含み、前記第1ストラップ及び前記第2ストラップのフィルタシートの表面から離隔した前記中段部の部分は前記酸素発生収容体を挟んで対向することを特徴とする。
【0015】
また、前記接合部の接着強度は湿度50%条件で25N/25mmないし35N/25mmの範囲を有し、湿度85%の条件で25N/25mmないし35N/25mmの範囲を有することを特徴とする。
【0016】
また、前記酸素発生カバーは、前記酸素発生収容体バリアフレームと接触しないように一方向に突出した酸素発生カバー突出面及び前記酸素発生カバー突出面上に上下に貫通して形成された酸素発生カバー貫通孔を含み、前記フィルタシートには前記酸素発生収容体が結合された位置と離隔して一端が前記フィルタシートに結合されたカバー開放部材をさらに含み、前記カバー開放部材の他端は前記酸素発生カバー貫通孔に連結されることを特徴とする。
【0017】
また、前記酸素発生カバー貫通孔は少なくとも2つ以上離隔して配置されることを特徴とする。
【0018】
また、前記カバー開放部材は、一端が前記フィルタシートを貫通して結合され、他端が前記酸素発生カバー貫通孔に結合されることを特徴とする。
【0019】
また、前記カバー開放部材は、前記フィルタシートを貫通して前記フィルタシートの一面を支持するものの、貫通された領域に比べてより広い面積を有する外側シート支持部と、前記外側シート支持部から延長され、前記フィルタシートを貫通して前記フィルタシートの他面を支持するものの、貫通された領域に比べてより広い面積を有する内側シート支持部と、前記内側シート支持部から延長され、前記酸素発生カバー貫通孔を貫通して前記酸素発生カバー貫通孔の一面を支持するものの、前記貫通した領域に比べてより広い面積を有して指示するカバー支持部とを含むことを特徴とする。
【0020】
また、前記内側シート支持部は、一端に形成される内側シート支持部第1連結部及び他端に形成される内側シート支持部第2連結部をさらに含み、前記カバー支持部は、他端に形成され、前記内側シート支持部第1連結部に結合されるカバー支持部連結部をさらに含み、前記外側シート支持部は、一端に形成され、前記内側シート支持部第2連結部に結合される外側シート支持部をさらに含むことを特徴とする。
【0021】
また、前記救命タオルのフィルタシートが折り畳まれた状態で、前記カバー開放部材の前記外側シート支持部、前記内側シート支持部、前記カバー支持部及び前記酸素発生カバー貫通孔は互いに同一垂直線上に位置することを特徴とする。
【0022】
また、カバー開放部材は、一端が酸素発生カバー貫通孔を通過しながら末端に酸素発生カバー貫通孔の断面に比べてより大きな断面を含むカバー支持部と、他端がフィルタシートを貫通しながら前記フィルタシートの一面において前記フィルタシートを支持するものの、前記フィルタシートを貫通する貫通領域の断面より大きい断面とを含み、前記カバー支持部から延長されて形成された外側シート支持部と、前記外側シート支持部と前記酸素発生カバー貫通孔との間に結合して形成され、前記フィルタシートの他面において前記フィルタシートを支持する内側シート支持部とを含むことを特徴とする。
【0023】
また、前記救命タオルの前記フィルタシートが折り畳まれた状態で、前記カバー開放部材の外側シート支持部、前記内側シート支持部、前記カバー支持部及び前記酸素発生カバー貫通孔は互いに同一垂直線上に位置することを特徴とする。
【0024】
また、前記酸素発生収容体リブの他面に形成され、内側に陥没したラインで形成されるとともに前記酸素発生収容体リブの枠に沿って延長されて単一閉曲線ラインを形成する酸素発生収容体リブ陥没ラインをさらに含み、前記酸素発生収容体バリアフレームの一面に形成され、外側に突出したラインで形成されるとともに前記酸素発生収容体リブ陥没ラインに対応して挿入されるように単一閉曲線ラインを形成する酸素発生収容体バリアフレーム突出ラインをさらに含むことを特徴とする。
【0025】
その他の実施形態等の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0026】
本発明の実施形態によれば、少なくとも次のような効果がある。
【0027】
本発明による救命タオルは、火災等の災難状況が発生する場合、人の呼吸器に流入する有毒ガスを遮断するとともに自体的に酸素を発生させる酸素発生装置により人の呼吸器に酸素を供給して長時間生命を維持するようにすることができる。
【0028】
また、救命タオルを使わない場合に不必要に酸素が発生して製品が損傷することを防止することができる。
【0029】
また、緊急状況時に救命タオルを広げると同時に酸素発生カバーが除去されて酸素が直ちに発生するようにすることができる。
【0030】
また、救命タオルにおいて酸素発生装置がシート上に堅固に装着されて維持されるようにすることにより耐久性が向上した救命タオルを提供することができる。
【0031】
本発明に係る効果は、以上で例示された内容により制限されず、さらに様々な効果が本明細書内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明の一実施形態による救命タオルの概略的な分解斜視図である。
図2】本発明の他の実施形態による救命タオルの概略的な分解斜視図である。
図3図2の救命タオルのフィルタシート上に結合される酸素発生カバーの結合関係を説明するための図である。
図4図2の救命タオルのフィルタシート上に結合される酸素発生カバーの結合関係を説明するための図であり、図3の結合後にシートを他の方向から見た図である。
図5】本発明の一実施形態による救命タオルの斜視図である。
図6図5においてA-A’に沿うフィルタシートの断面を示した断面図である。
図7】本発明の他の実施形態による救命タオルの斜視図である。
図8】本発明の他の実施形態による救命タオルに適用されるフィルタシートの斜視図である。
図9図8のフィルタシートの断面を概略的に示した図である。
図10図9のフィルタシートを熱処理した場合の断面を概略的に示した図である。
図11】本発明のまた他の実施形態によるフィルタシートを概略的に示した図である。
図12】本発明のまた他の実施形態による救命タオルが折り畳まれている状態を概略的に示した斜視図である。
図13図12の救命タオルを広げる場合を示した斜視図である。
図14図12の救命タオルが折り畳まれた状態の断面を示した図である。
図15】本発明の一実施形態による酸素発生カバーを示した斜視図である。
図16図16は、本発明の一実施形態によるカバー開放部材を概略的に示した斜視図である。
図17図16のカバー開放部材を概略的に示した分解斜視図である。
図18】本発明のまた他の実施形態によって酸素発生装置に酸素発生カバーが結合された様子を上部から見た図である。
図19図18の酸素発生装置に酸素発生カバーが結合された様子を一側面から見た図である。
図20図18の酸素発生装置に酸素発生カバーが結合された様子を他の側面から見た図である。
図21】本発明のまた他の実施形態によるフィルタシートを概略的に示した図である。
図22】本発明の他の実施形態による酸素発生装置の酸素発生収容体リブを示した斜視図である。
図23】本発明の他の実施形態によって図22の酸素発生装置に結合される酸素発生収容体バリアフレームを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付される図面とともに詳細に後述されている実施形態を参照すれば、明確になるであろう。しかしながら、本発明は、以下において開示される実施形態等に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で実現されるであろうし、単に、本実施形態等は、本発明の開示が完全なようにし、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範囲により定義されるだけである。明細書全体にわたって同一参照符号は、同一構成要素を指す。図面において、層及び領域等の大きさ及び相対的な大きさは、説明の明瞭性のために誇張されたものでありうる。
【0034】
空間的に相対的な用語である「下(below)」、「下方(beneath)」、「下部(lower)」、「上(above)」、「上部(upper)」等は、1つの素子または構成要素等と他の素子または構成要素等との相関関係を容易に記述するために使用されることができる。
【0035】
例えば、第1、第2等が様々な構成要素を述べるために使用されるが、これらの構成要素等は、これらの用語により制限されないことはもちろんである。これらの用語は、単に、1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。従って、以下において言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素でありうることはもちろんである。
【0036】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0037】
図1には、本発明の一実施形態による救命タオルの概略的な分解斜視図が示されている。
【0038】
図1を参照すると、本発明の一実施形態による救命タオルは、フィルタシート100、内部に酸素発生物質10が収容され、前記フィルタシート100の一面に接して結合される酸素発生収容体200、前記フィルタシート100の他面に接触し、前記フィルタシート100を間に介在した状態で酸素発生収容体200と結合され、内側に多数の空いた空間が形成された酸素発生収容体バリアフレーム250、及び前記酸素発生収容体バリアフレーム250の他面に接して前記酸素発生収容体バリアフレーム250の多数の空いた空間を全てカバーし、前記酸素発生収容体バリアフレーム250と接合するために一面に形成された接合部350を含む酸素発生カバー300を含む。
【0039】
酸素発生収容体200は内部に酸素発生物質10を収容し、酸素発生物質10から発生した酸素が使用者の呼吸器に流入できるように一面が開放された状態でありながら、側面部と底面部が閉鎖された状態でありうる。従って、開放された一面を除いた他の部分は外部と遮断されて密封した状態であり、前記酸素発生カバー350により、使用しない時には完全に密封した構造を有する。
【0040】
前記酸素発生物質10は、活性炭、前記活性炭100重量部に対して金属の過酸化物5ないし50重量部、及び0.001ないし5重量部の触媒を含み、前記活性炭は、ヤシ系、木質系及び石炭系からなる群から選択された少なくとも1つ以上であり、前記金属の過酸化物は、過酸化カルシウム、過酸化カリウム、過酸化バリウム及び過酸化ナトリウムからなる群から選択された少なくとも1つ以上であり、前記触媒は、カタラーゼ、ペルオキシダーゼ、ヨウ化カリウム及び二酸化マンガンからなる群から選択された少なくとも1つ以上であることを特徴とする。このように、酸素発生装置200は内部に酸素を発生させる酸素発生物質10を収容するとともに密封された状態で含み、酸素発生カバー300を分離する場合にのみ内部に収容された物質が空気中の水分と二酸化炭素を吸収して純粋な酸素を発生できるようにする。従って、使用者が、緊急状況の発生の場合にフィルタシート100により外部の有害ガスを遮断し、これに加えて酸素発生装置200の内部に収容された酸素発生物質10によりフィルタシート100と使用者の呼吸器との間でのみ酸素が発生するようにして長時間生存して耐えるようにする。
【0041】
酸素発生収容体バリアフレーム250は、前記酸素発生収容体200と結合されるが、前記酸素発生収容体200がフィルタシート100に結合された一面と他の面である他面に接して前記フィルタシート100を間に介在した状態で前記酸素発生収容体200と結合される。また、前記酸素発生収容体バリアフレーム250は内側に多数の空いた空間が形成されて酸素発生収容体200内の酸素発生物質10が外部に流出することを防止するとともに、より安定的に酸素発生収容体200の内部に位置するようにする。すなわち、酸素発生カバー300が酸素発生収容体バリアフレーム250に結合されて最終的に酸素発生物質10を外部と完全に遮断して密封するようにする。
【0042】
より具体的には、前記酸素発生収容体バリアフレーム250は、内側に多数の空いた空間が形成されるように水平面上においてフレームが直交する形態であってもよい。従って、酸素発生カバー300がより安定的に酸素発生収容体バリアフレーム250に結合されて維持されることができる。言い換えれば、水平面上において互いに直交するフレームによりこれと結合された酸素発生カバー300が中心部から酸素発生収容体200内部に陥没することを防止して物理的な要因により酸素発生物質10が損傷することを防止するか、希望しない時期に酸素が発生して酸素発生物質10が消耗することを防止することができ、酸素発生が必要な場合には直交するフレームの内側に形成された多数の空いた空間を介して酸素が使用者の呼吸器に流入されるようにする。
【0043】
酸素発生カバー300は、前記酸素発生収容体バリアフレーム250と接合するために一面に形成された接合部350が塗布されている。従って、前記酸素発生収容体バリアフレーム250の枠だけでなく、内側に形成されたフレームにも結合されて堅固に結合することができ、これにより希望しない時期に酸素発生カバー300が分離されることを防止でき、より堅固に酸素発生物質10を外部と遮断されるようにすることができる。本発明の救命タオルは、使用せずに非常用に保管する時には接合部350の接着力により前記酸素発生カバー300が堅固に酸素発生収容体バリアフレーム250に接して維持されるようにするとともに、火災等の緊急状況の発生時には酸素発生カバー300を取り外して酸素発生収容体200の内部に収容された酸素発生物質10から酸素が発生するようにする。これにより、フィルタシート100において外部からの有毒ガスの流入を防止し、使用者の呼吸器方向においては酸素発生収容体バリアフレーム250の空いた空間を介して酸素が使用者の呼吸器に流入するようにして生存時間を増やすことができる。
【0044】
一方、図2には本発明の他の実施形態による救命タオルの概略的な分解斜視図が示されている。また、図3には図2の救命タオルのフィルタシート上に結合される酸素発生カバーの結合関係を説明するための図が示され、図4には図2の救命タオルのフィルタシート上に結合される酸素発生カバーの結合関係を説明するための図であって、図3の結合後にシートを他の方向から見た図が示されている。
【0045】
図2ないし図4を参照すると、本発明の他の実施形態による救命タオルにおいて、前記酸素発生収容体200はフレーム部に形成された酸素発生収容体リブ210をさらに含み、前記フィルタシート100は前記酸素発生収容体200の断面形状に対応するように空いた空間で形成された領域を含み、前記酸素発生収容体リブ210に対応する形状でフレーム部の内側に空いた空間が形成されるように構成された酸素発生収容体結合フレーム220をさらに含むものの、前記酸素発生収容体200は、前記酸素発生収容体リブ210を前記フィルタシート100の他面に接するようにするとともに、前記酸素発生収容体200は前記フィルタシート100の空いた空間で形成された領域を貫通して前記フィルタシート100の一面上に配置されるようにし、前記酸素発生収容体結合フレーム220は前記フィルタシート100の一面において前記酸素発生収容体200を通過して前記フィルタシートの一部を介在した状態で酸素発生収容体リブ210と結合固定され、前記酸素発生収容体バリアフレーム250は前記酸素発生収容体リブ210の他面に直接接して結合されることを特徴とする。
【0046】
図1とは異なり、本発明の他の実施形態による救命タオルは、前記酸素発生収容体200に形成された酸素発生収容体リブ210が酸素発生収容体結合フレーム220とフィルタシート100を間に介在した状態でフィルタシート100に結合される。また、フィルタシート100は酸素発生収容体200の断面形状に対応するように空いた空間で形成された領域を含み、酸素発生収容体200のフレーム部に形成された酸素発生収容体リブ210は前記フィルタシート100の他面に接するように配置され、酸素発生収容体200の酸素発生物質10が収容された部分は前記フィルタシート100の空いた空間を貫通してフィルタシート100の一面に配置されるようにする。すなわち、フィルタシート100の空いた空間に酸素発生収容体200が貫通してフィルタシート100の一面に配置されるとともに、酸素発生収容体リブ210はこれとは反対面であるフィルタシート100の他面を支持して配置される。酸素発生収容体結合フレーム220は、前記フィルタシート100を貫通してフィルタシート100の一面に配置された酸素発生収容体200と同じ方向でフィルタシート100に接し、酸素発生収容体リブ210に対応する形状でフレーム部の内側に空いた空間が形成されるように構成されて酸素発生収容体結合フレーム220と酸素発生収容体リブ210は互いに接合及び結合することができる。これにより、酸素発生収容体結合フレーム220と酸素発生収容体リブ210は、これと同一の水平断面形状のフィルタシート100の部分を間に介在した状態でフィルタシート100に結合することができる。
【0047】
言い換えれば、酸素発生収容体200は、前記酸素発生収容体リブ210を前記フィルタシート100の他面に接するようにするとともに、前記酸素発生収容体200は前記フィルタシート100の空いた空間で形成された領域を貫通して前記フィルタシート100の一面上に配置されるようにし、前記酸素発生収容体結合フレーム220は、前記フィルタシート100の一面において前記酸素発生収容体200を通過して前記フィルタシート100の一部を介在した状態で前記酸素発生収容体リブ210と結合固定することができる。一方、前記酸素発生収容体リブ210と前記酸素発生収容体結合フレーム220は熱融着により結合されてもよいが、これに限定されるものではなく、必要に応じて間に介在されたフィルタシート100の一部を貫通して凹凸結合等互いに物理的な方式により結合されてもよい。
【0048】
このように酸素発生収容体リブ210をフィルタシート100の他面に据え置いた状態で、フィルタシート100の空いた空間を貫通して一面に露出した酸素発生収容体200と同一方向である一面へ酸素発生収容体結合フレーム220を酸素発生収容体リブ210と結合することにより、酸素発生収容体200の酸素発生物質10が保存された空間はフィルタシート100の一面に配置されるようにし、フィルタシート100の他面においては酸素発生収容体200内で生成した酸素がフィルタシート100の他面方向の開口(開放)された部分にのみ進行されるようにすることができ、フィルタシート100の他面においてはフィルタシート100の水平面を越えて突出する部分を最小化することができる。また、酸素発生収容体リブ210がフィルタシート100の他面に配置され、これと結合される酸素発生収容体結合フレーム220が酸素発生収容体200の露出部分が配置されたフィルタシート100の一面方向に結合されるため、酸素発生カバー300が分離される力が加わっても、より堅固にフィルタシート100に酸素発生収容体200が結合されて維持される。
【0049】
一方、前記酸素発生収容体バリアフレーム250は、前記酸素発生収容体リブ210の他面に直接接して結合することができ、前記酸素発生収容体バリアフレーム250と前記酸素発生収容体リブ210は、前記酸素発生収容体リブ210に形成された酸素発生収容体結合孔215がこれと対向する前記酸素発生収容体バリアフレーム250に形成された陥没部上に凹凸結合により結合されることを特徴とする。
【0050】
前述したように、酸素発生収容体リブ210と酸素発生収容体結合フレーム220との間にフィルタシート100を介在した状態で結合されることにより、フィルタシート100にさらに堅固に酸素発生収容体200が結合されるとともに、酸素が発生する部分であるフィルタシート100の他面上においては突出部分を最小化することができ、酸素発生収容体200の開放された部分から酸素が使用者の呼吸器に進行するようにすることができる。また、前記酸素発生収容体リブ210に結合される酸素発生収容体バリアフレーム250により酸素発生収容体200の開放された部分に酸素発生物質10が外部に離脱することを防止でき、必要時にのみ酸素発生収容体バリアフレーム250の開放された部分に酸素が発生するようにすることができる。
【0051】
このようにフィルタシート100に結合される部分を酸素発生収容体リブ210と酸素発生収容体結合フレーム220に別途結合して酸素発生収容体200がフィルタシート100に固定されるようにするとともに、酸素発生収容体リブ210に別途に酸素発生収容体バリアフレーム250を結合して酸素発生カバー300が結合される部分を確保するとともに、フィルタシート100に結合固定できる部分と酸素発生カバー300が結合される部分を互いに分離することができる。また、救命タオルの製造時に酸素発生物質10を酸素発生収容体200に入れた状態で別途に酸素発生収容体バリアフレーム250を結合して開放された部分を仕上げ、再び酸素発生カバー300を酸素発生収容体バリアフレーム250に接合することで、より容易に救命タオルを製造することができる。また、前述したように、酸素発生収容体バリアフレーム250には互いに交差しながら内側に空いた空間が設けられて酸素の移動を可能にするとともに酸素発生カバー300が安定的に接合して維持されるようにすることができる。
【0052】
一方、図5には本発明の一実施形態による救命タオルの斜視図が示され、図6には図5においてA-A’に沿うフィルタシートの断面を示した断面図が示されている。
【0053】
図5及び図6を参照すると、本発明の一実施形態によって救命タオルに適用されるフィルタシートは、レーヨンを含む素材で構成された第1層110、前記第1層110の一面に配置され、ポリプロピレン素材に活性炭を含む素材で構成された第2層120、前記第2層120の一面に配置され、ポリプロピレン素材を含むメルトブローンフィルタで構成される第3層130、前記第3層130の一面に配置され、ポリプロピレン素材に活性炭を含む素材で構成される第4層140、及び前記第4層140の一面に配置され、レーヨンを含む素材で構成された第5層150を含む。前記のように第1層110ないし第5層150が順次配置された状態のフィルタシート100を備えることにより、外部有害ガスを遮断することができる。すなわち、例えば、二酸化炭素、ホルムアルデヒド、二酸化硫黄、二酸化窒素、アンモニア等の有害ガスをフィルタリングすることができる。
【0054】
また、前記フィルタシートは、前記第1層110ないし前記第5層150に含まれる天然抽出物を含み、前記天然抽出物は、プロポリス抽出物、緑茶抽出物、ティーツリー抽出物、ラベンダー抽出物、ローズマリー花抽出物、ペパーミント抽出物、コーンミント抽出物、マトリカリア抽出物及び睡蓮花抽出物を含む群から選択された1つ以上を含むことを特徴とする。前記天然抽出物を含有することにより、救命タオルを緊急状況で使用する使用者に安定感を与えることができる。
【0055】
一方、前記第1層110及び前記第5層150は1m幅を基準に20gないし30gの重量を有し、前記第2層120及び前記第4層140は1m幅を基準に35gないし45gの重量を有し、前記第3層130は1m幅を基準に20gないし30gの重量を有することを特徴とする。フィルタシートの場合、有害ガスを遮断するために5重構造で形成され、第2層120及び第4層140には活性炭を含めているため通気性が悪くなる可能性があるが、前記のような各層の重量範囲において有害ガスを遮断しながらも通気性を確保して使用者が呼吸できるようにすることができる。
【0056】
一方、図7には本発明のまた他の実施形態による救命タオルの斜視図が示されている。
【0057】
図7を参照すると、前記フィルタシート100の酸素発生収容体200が露出された一面上に結合されて形成されるストラップ410、420をさらに含み、前記ストラップ410、420は両端部が前記フィルタシート100一面の表面に結合され、中段部は離隔していることを特徴とする。より具体的には、ストラップ410、420は、前記フィルタシート100の一面上において前記酸素発生収容体200を中心部に配置した状態で両側に離隔して配置された第1ストラップ410及び第2ストラップ420を含み、前記第1ストラップ410及び前記第2ストラップ420のフィルタシート100の表面から離隔された中段部の部分は、前記酸素発生収容体200を間に置いて対向することを特徴とする。
【0058】
前記ストラップ410、420はフィルタシート100の酸素発生収容体200が露出された一面上に結合されることにより、使用者がストラップ410、420に手を入れて酸素発生収容体200を把持することができ、これにより、安定的に救命タオルを把持しながらも酸素が発生する部分を正確に認知できるようにする。
【0059】
一方、図8には本発明の他の実施形態による救命タオルに適用されるフィルタシートの斜視図が示されている。
【0060】
図8及び再び図5図6を参照すると、前記第2層120と前記第3層130との間、そして前記第3層130と前記第4層140との間に複数個が離隔して配置され、熱硬化性樹脂組成物で形成された多数の硬化ボールをさらに含むことを特徴とする。図5及び図6において説明したように、本発明のフィルタシート100は、第1層110ないし第5層150の5重構造で形成することができるが、第2層120と第3層130との間、そして、第3層130と第4層140との間に硬化ボールを備え、熱圧着により硬化ボールを硬化させることにより、第2層120と第3層130、そして、第3層130と第4層140がより堅固に結合して維持できるようにすることができ、通気性を確保することができる。前記硬化ボールはフィルタシート100が最終製造される前には熱硬化性樹脂組成物で形成された状態で存在しているが、熱と圧力を加えた後に熱硬化されて変形硬化ボールに変わり、変形硬化ボールに変わった状態で第2層120と第3層130、そして、第3層130と第4層140との間を堅固に結合させる。
【0061】
図9には図8のフィルタシートの断面を概略的に示した図が示され、図10には図9のフィルタシートを熱処理した場合の断面を概略的に示した図が示されている。
【0062】
図9及び図10を参照すると、前記多数の硬化ボールのうち一部は熱硬化して変形硬化ボールの形態で存在し、前記変形硬化ボールは前記第2層と前記第3層との間または前記第3層と前記第4層との間を互いに結合することを特徴とする。すなわち、図8のように多数の硬化ボールが複数配置され、このうち一部の部分を熱処理することにより、硬化されて各層間の結合が堅固に維持されるようにすることができる。ただし、製造工程の便宜上、一部の硬化ボールは熱が伝達されずに未硬化の状態で存在することもある。
【0063】
図11には、本発明のまた他の実施形態によるフィルタシートを概略的に示した図が示されている。
【0064】
図11を参照すると、前記硬化ボールまたは前記変形硬化ボールは、前記救命タオルのシートの水平面上において、他の領域に比べて前記酸素発生収容体リブ及び酸素発生収容体バリアフレームが互いに結合される領域(P)の周辺領域(PN)にさらに高い密度で配置されることを特徴とする。これにより、フィルタシート100を間に介在した状態で互いの結合が行われ、熱圧着により結合される酸素発生収容体リブと酸素発生収容体バリアフレームとの間がより堅固に結合される。
【0065】
図12には、本発明のまた他の実施形態による救命タオルが折り畳まれている状態を概略的に示した斜視図が示されている。また、図13には図12の救命タオルを広げた場合を示した斜視図が示され、図14には図12の救命タオルが折り畳まれている状態の断面を示した図が示されている。また、図15には本発明の一実施形態による酸素発生カバーを示した斜視図が示され、図16には本発明の一実施形態によるカバー開放部材を概略的に示した斜視図が示されている。
【0066】
図12ないし図16を参照すると、前記酸素発生カバー300は、前記酸素発生収容体バリアフレーム250と接触しないように一方向に突出した酸素発生カバー突出面310及び前記酸素発生カバー突出面310上に上下に貫通して形成された酸素発生カバー貫通孔320を含み、前記フィルタシート100には前記酸素発生収容体200が結合された位置から離隔して一端が前記フィルタシート100に結合されたカバー開放部材600をさらに含み、前記カバー開放部材600の他端は前記酸素発生カバー貫通孔320に連結されることを特徴とする。
【0067】
酸素発生カバー300は、酸素発生収容体バリアフレーム250と接合して酸素発生物質10を酸素発生カバー300と酸素発生収容体200の内部に密封する。酸素発生カバー突出面310は酸素発生収容体バリアフレーム250と接しないように一方向に突出しながら、酸素発生カバー突出面310上に上下に貫通して形成された酸素発生カバー貫通孔320を形成してカバー開放部材600が結合されるようにする。また、フィルタシート100には、前記酸素発生収容体200が結合された位置と離隔して一端が前記フィルタシート100に結合されたカバー開放部材600をさらに含み、カバー開放部材600の他端は酸素発生カバー貫通孔320に結合されて、折り畳まれた状態のフィルタシート100が広がる場合、カバー開放部材600により酸素発生カバー300が簡単に分離される。火災のような緊急状況の発生時に停電等の状況が発生して使用者が酸素発生カバー300を簡単に見つけられないか、慌てて酸素発生カバー300を剥がせないこともあるが、本発明のようにカバー開放部材600の他端が酸素発生カバー貫通孔320に結合されることにより、折り畳まれたフィルタシート100を図13のように広げて使用する場合、これと同時に酸素発生カバー300が酸素発生収容体バリアフレーム250から分離されて直ちに酸素が発生されることができる。
【0068】
再び説明すると、前記カバー開放部材600は一端が前記フィルタシート100を貫通して結合され、他端が前記酸素発生カバー貫通孔320に結合されることを特徴とする。これにより、カバー開放部材600の一端においてはフィルタシート100に固定された状態で折り畳まれたフィルタシート100が広がる時、他端に結合された酸素発生カバー貫通孔320を介して酸素発生カバー300が剥離されるようにする。
【0069】
一方、前記酸素発生カバー300に結合された前記接合部350は接着強度が湿度50%条件で25N/25mmないし35N/25mmの範囲を有し、湿度85%の条件で25N/25mmないし35N/25mmの範囲を有する。前記範囲においてIPX8等級水準の防水、防湿性性能を有することができる。より具体的には、前記接合部350が形成された酸素発生カバー300のサイズを25mm幅とし、当該酸素発生カバー300の一面の全面に接合部350を形成した場合、これを被着剤のステンレススチールに付着して23℃条件で湿度50%と85%条件で180°に剥離する条件でテストした場合、接着強度が25N/25mmないし35N/25mmの範囲を有することができる。前記接着強度は他の用語として剥離力と呼ばれてもよい。
【0070】
酸素発生カバー300が接合部350により前記のような防湿力を備えることにより、救命タオルを使用せずに保管する時に不必要な酸素発生を防止できる。また、前記接合部350が前記素材で形成され、前記接着強度を有することにより、より効果的に内部の酸素発生物質10を外部から遮断しながら保管することができる。すなわち、前記のような接着強度に達しない場合、救命タオルが折り畳まれて保管中の状態で酸素発生収容体200の内部に水分や空気が流入することができ、希望しないのに酸素が発生して酸素発生収容体200の内部において体積が増加して酸素発生カバー300が膨らんで剥離される問題が発生する可能性があるが、前記のような数値範囲においてこれを効果的に防止できる。また、前記接着強度の範囲において酸素発生カバー300を必要時に無理せずに剥離して使用するようにすることができる。
【0071】
一方、接合部350は、前述したように救命タオルを使用しない場合、外部と接触(あるいは気密性が低下して外部因子が流入)して酸素が発生しないように接着強度を確保している反面、高い接着強度により使用者が使用しようとする場合、簡単に剥離されないことがあり得る。従って、酸素発生カバー貫通孔320に結合されたカバー開放部材600により折り畳まれた状態のフィルタシートを広げると同時に、カバー開放部材600により酸素発生カバー300を剥離する十分な力を付与することができる。
【0072】
また、前記酸素発生カバー貫通孔320は少なくとも2つ以上離隔して配置されることを特徴とする。酸素発生カバー貫通孔320が少なくとも2つ以上離隔して形成されることにより、前述の接着力の範囲で接着されている酸素発生カバー300を強い力で剥離しても酸素発生カバー貫通孔320が破れたり破損されたりせず、カバー開放部材600に安定的に結合された状態で酸素発生収容体バリアフレーム250から剥離される。
【0073】
一方、カバー開放部材600についてより具体的に説明すると、前記カバー開放部材600は、前記フィルタシート100を貫通して前記フィルタシート100の一面を支持するものの、貫通された領域に比べてより広い面積を有する外側シート支持部610と、前記外側シート支持部610から延長され、前記フィルタシート100を貫通し、前記フィルタシート100の他面を支持するものの、貫通領域に比べてより広い面積を有する内側シート支持部620と、前記内側シート支持部620から延長され、前記酸素発生カバー貫通孔320を貫通して前記酸素発生カバー貫通孔320の一面を支持するものの、前記貫通された領域に比べてより広い面積を有して支持するカバー支持部630を含むことを特徴とする。また、前記救命タオルのフィルタシート100が折り畳まれた状態で、前記カバー開放部材600の外側シート支持部610、前記内側シート支持部620、前記カバー支持部630及び前記酸素発生カバー貫通孔320は互いに同一垂直線上に位置することを特徴とする。
【0074】
前記カバー開放部材600は、外側シート支持部610、内側シート支持部620及びカバー支持部630を含み、外側シート支持部610は前記フィルタシート100を貫通して前記フィルタシート100の一面を支持し、貫通された領域に比べてより広い面積を有することにより、フィルタシート100から分離されずに固定された状態で維持できる。また、内側シート支持部620は、外側シート支持部610から延長され、前記フィルタシート100を貫通して前記フィルタシート100の他面を支持し、貫通された領域に比べてより広い面積を有することにより、外側シート支持部610と内側シート支持部620との間にフィルタシート100が固定されるようにする。また、カバー支持部630は、前記内側シート支持部620から延長され、前記酸素発生カバー貫通孔320を貫通して前記酸素発生カバー貫通孔320の一面を支持し、前記貫通された領域に比べてより広い面積を有して支持することにより、前記酸素発生カバー貫通孔320から分離されずに、固定されるようにする。これにより、カバー開放部材600の他端に固定されたフィルタシート100が広がることにより、酸素発生収容体バリアフレーム250と離れる時、酸素発生カバー300が剥離されるようにすることができる。
【0075】
図17には、図16のカバー開放部材を概略的に示した分解斜視図が示されている。
【0076】
図17を参照すると、前記内側シート支持部620は、一端に形成される内側シート支持部第1連結部621と、他端に形成される内側シート支持部第2連結部622とをさらに含み、前記カバー支持部630は、他端に形成され、前記内側シート支持部第1連結部621に結合されるカバー支持部連結部632をさらに含み、前記外側シート支持部610は、一端に形成され、前記内側シート支持部第2連結部622に結合される外側シート支持部連結部611をさらに含むことを特徴とする。すなわち、カバー支持部連結部632は、内側シート支持部620に形成された内側シート支持部第1連結部621に連結可能であり、内側シート支持部第1連結部621は、外側シート支持部610に形成された外側シート支持部連結部611に連結されて互いに結合されたカバー開放部材となり、それぞれの構成が分離及び結合されることにより、フィルタシート100を製造した状態でカバー開放部材を簡単に組み立てることができ、これに連結される酸素発生カバー300の酸素発生カバー貫通孔320にもカバー開放部材を容易に結合することができる。
【0077】
一方、図18には本発明のまた他の実施形態によって酸素発生装置に酸素発生カバーが結合された様子を上部から見た図が示され、図19には図18の酸素発生装置に酸素発生カバーが結合された様子を一側面から見た図が示され、図20には図18の酸素発生装置に酸素発生カバーが結合された様子を他の側面から見た図が示されている。
【0078】
図18ないし図20を参照すると、本発明のまた他の実施形態によるカバー開放部材は、一端が前記酸素発生カバー貫通孔320を通過しながら末端に前記酸素発生カバー貫通孔320の断面に比べてより大きい断面を含むカバー支持部630と、他端が前記フィルタシート100を貫通しながら前記フィルタシート100の一面において前記フィルタシート100を支持し、前記フィルタシート100を貫通する貫通領域の断面より大きい断面を含むものの、前記カバー支持部630から延長されて形成された外側シート支持部610と、前記外側シート支持部610と前記酸素発生カバー貫通孔320との間に結合して形成されるとともに、前記フィルタシート100の他面において前記フィルタシート100を支持する内側シート支持部620とを含むことを特徴とする。また、前述したように、前記救命タオルのフィルタシート100が折り畳まれた状態で、前記カバー開放部材600の前記外側シート支持部610、前記内側シート支持部620、前記カバー支持部630及び前記酸素発生カバー貫通孔630は互いに同一垂直線上に位置することを特徴とする。すなわち、図19ないし図21のカバー開放部材は、外側シート支持部610とカバー支持部630が形成され、これらの間を連結する部分に内側シート支持部620が結合された形態であってもよい。
【0079】
図21には、本発明のまた他の実施形態によるフィルタシートを概略的に示した図が示されている。
【0080】
図21を参照すると、前記フィルタシートにおいて説明した硬化ボールは、前記カバー開放部材が形成される領域(T)の周辺の領域(TN)にさらに高い密度で配置される。また、前記カバー開放部材600を組み立てる過程でカバー開放部材600が配置されるフィルタシート領域に熱を加えることによりフィルタシート100を間に介在した状態で互いに結合される位置にカバー開放部材600の構成がより堅固に結合維持され、該当位置においてフィルタシート100が破れる現象を防止することができる。
【0081】
一方、図22には、本発明の他の実施形態による酸素発生装置の酸素発生収容体リブを示した斜視図が示され、図23には、本発明の他の実施形態によって図22の酸素発生装置に結合される酸素発生収容体バリアフレームを示した斜視図が示されている。
【0082】
図22及び図23を参照すると、前記酸素発生収容体リブ210の他面に形成され、内側に陥没したラインで形成されるとともに、前記酸素発生収容体リブ210の枠に沿って延長されて単一閉曲線ラインを形成する酸素発生収容体リブ陥没ライン216をさらに含み、前記酸素発生収容体バリアフレーム250の一面に形成され、外側に突出したラインで形成されるとともに、前記酸素発生収容体リブ陥没ライン216に対応して挿入されるように単一閉曲線ラインを形成する酸素発生収容体バリアフレーム突出ライン256をさらに含むことを特徴とする。
【0083】
酸素発生収容体リブ陥没ライン216と酸素発生収容体バリアフレーム突出ライン256は互いに対向して結合されることができ、酸素発生収容体リブ陥没ライン216と酸素発生収容体バリアフレーム突出ライン256との間には別途の接着物質がさらに含まれて結合及び気密性を高めることができる。酸素発生収容体リブ陥没ライン216とこれに結合される酸素発生収容体バリアフレーム突出ライン256により内部に収容された酸素発生物質が酸素発生収容体バリアフレーム250と酸素発生収容体リブ210との間の結合によるリーク(leak)や空いた空隙による気密性の低下を最小化することができる。
【0084】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は、前記実施形態等に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で製造されることができ、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須な特徴を変更せずに、他の具体的な形態で実施され得るということが理解できるであろう。従って、以上で記述した実施形態等は、あらゆる面において例示的なものであり、限定的でないことと理解しなければならない。
【符号の説明】
【0085】
10:酸素発生物質
100:フィルタシート
110:フィルタシートの第1層
120:フィルタシートの第2層
130:フィルタシートの第3層
140:フィルタシートの第4層
150:フィルタシートの第5層
200:酸素発生収容体
210:酸素発生収容体リブ
215:酸素発生収容体結合孔
216:酸素発生収容体リブ陥没ライン
220:酸素発生収容体結合フレーム
250:酸素発生収容体バリアフレーム
256:酸素発生収容体バリアフレーム突出ライン
300:酸素発生カバー
310:酸素発生カバー突出面
320:酸素発生カバー貫通孔
350:接合部
410:第1ストラップ
420:第2ストラップ
500:硬化ボール
600:カバー開放部材
610:外側シート支持部
611:外側シート支持部連結部
620:内側シート支持部
621:内側シート支持部第1連結部
622:内側シート支持部第2連結部
630:カバー支持部
632:カバー支持部連結部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
【手続補正書】
【提出日】2023-07-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、火災等の緊急状況の発生時、酸素が発生できるため長時間生命を維持することができ、火災等の発生時に迅速かつ便利に使用可能な救命タオルに関する。
【背景技術】
【0002】
火災のような災害状況が発生すると、火による熱によって身体的損傷を受けて命を失うこともあるが、その前に火災により発生する有毒ガスが人の呼吸器に流入し、これにより、多くの人が火による身体的損傷がなくても煙で窒息して命を失うことがある。
【0003】
従って、火災発生時には火を避けることも重要であるが、何よりも有毒ガスが多量に含まれている煙の吸入を最大限防止することで長時間の生存が可能になり、救助隊が来るまで耐えることができるため、最終的に生存確率を高めることができる。
【0004】
火災のような状況が発生した時に該当緊急状況にある人々は煙により窒息しないようタオルで口と鼻を塞いで呼吸したり、タオルを水で濡らして口と鼻を塞いで呼吸したりする。しかしながら、これは単純にタオルを水で濡らして使うことであるため、長時間生命を維持することは難しいという問題があった。従って、人の呼吸器に流入する有毒ガスを最大限遮断するとともに、より長い時間生命を維持できるようにする災害安全製品が必要な状況である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、火災等の災難状況が発生した場合、人の呼吸器に流入する有毒ガスを遮断するとともに自体的に酸素を発生させる酸素発生装置により人の呼吸器に酸素を供給して長時間生命を維持できるようにする救命タオルを提供することにある。
【0006】
また、救命タオルを使用しない場合に不必要に酸素が発生して製品が損傷することを防止できる救命タオルを提供することにある。
【0007】
また、緊急状況時に救命タオルを広げると同時に酸素発生カバーが除去されて酸素が直ちに発生するようにする救命タオルを提供することにある。
【0008】
また、救命タオルにおいて酸素発生装置がシート上に堅固に装着されて維持されるようにして耐久性が向上した救命タオルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するための本発明の一実施形態による救命タオルは、フィルタシート、内部に酸素発生物質が収容され、前記フィルタシートの一面に接して結合される酸素発生収容体、前記フィルタシートの他面に接して前記フィルタシートを間に介在した状態で前記酸素発生収容体と結合され、内側に多数の空いた空間が形成された酸素発生収容体バリアフレーム、及び前記酸素発生収容体バリアフレームの他面に接して前記酸素発生収容体バリアフレームの多数の空いた空間を全てカバーし、前記酸素発生収容体バリアフレームと接合するために一面に形成された接合部を含む酸素発生のカバーを含む。
【0010】
また、前記酸素発生収容体は、フレーム部に形成された酸素発生収容体リブをさらに含み、前記フィルタシートは、前記酸素発生収容体の断面形状に対応するように空いた空間として形成された領域を含み、前記酸素発生収容体リブに対応する形状で前記フレーム部の内側に空いた空間が形成されるように構成された酸素発生収容体結合フレームをさらに含み、前記酸素発生収容体は、前記酸素発生収容体リブを前記フィルタシートの他面に接するようにするとともに、前記酸素発生収容体は、前記フィルタシートの空いた空間で形成された領域を貫通して前記フィルタシートの一面上に配置されるようにし、前記酸素発生収容体結合フレームは、前記フィルタシートの一面において前記酸素発生収容体を通過して前記フィルタシートの一部を介在した状態で前記酸素発生収容体リブと結合固定され、前記酸素発生収容体バリアフレームは前記酸素発生収容体リブの他面に直接接して結合されることを特徴とする。
【0011】
また、前記酸素発生収容体リブと前記酸素発生収容体結合フレームは熱融着により結合され、前記酸素発生収容体バリアフレームと前記酸素発生収容体リブは、前記酸素発生収容体リブに形成された酸素発生収容体結合孔がこれと対向する前記酸素発生収容体バリアフレームに形成された陥没部上に凹凸結合されて結合されることを特徴とする。
【0012】
また、前記酸素発生物質は、活性炭、前記活性炭100重量部に対して金属の過酸化物5ないし50重量部、及び0.001ないし5重量部の触媒を含み、前記活性炭はヤシ系、木質系及び石炭系からなる群から選択された少なくとも1つ以上であり、前記金属の過酸化物は、過酸化カルシウム、過酸化マグネシウム、過酸化カリウム、過酸化バリウム及び過酸化ナトリウムからなる群から選択された少なくとも1つ以上であり、前記触媒は、カタラーゼ、ペルオキシダーゼ、ヨウ化カリウム及び二酸化マンガンからなる群から選択された少なくとも1つ以上であることを特徴とする。
【0013】
また、前記フィルタシートの前記酸素発生収容体が露出された一面上に結合されて形成されるストラップをさらに含み、前記ストラップは両端部が前記フィルタシートの一面の表面に結合され、中段部は離隔されていることを特徴とする。
【0014】
また、前記ストラップは前記フィルタシートの一面において前記酸素発生収容体を中心部に配置した状態で両側に離隔して配置された第1ストラップ及び第2ストラップを含み、前記第1ストラップ及び前記第2ストラップのフィルタシートの表面から離隔した前記中段部の部分は前記酸素発生収容体を挟んで対向することを特徴とする。
【0015】
また、前記接合部の接着強度は湿度50%条件で25N/25mmないし35N/25mmの範囲を有し、湿度85%の条件で25N/25mmないし35N/25mmの範囲を有することを特徴とする。
【0016】
また、前記酸素発生カバーは、前記酸素発生収容体バリアフレームと接触しないように一方向に突出した酸素発生カバー突出面及び前記酸素発生カバー突出面上に上下に貫通して形成された酸素発生カバー貫通孔を含み、前記フィルタシートには前記酸素発生収容体が結合された位置と離隔して一端が前記フィルタシートに結合されたカバー開放部材をさらに含み、前記カバー開放部材の他端は前記酸素発生カバー貫通孔に連結されることを特徴とする。
【0017】
また、前記酸素発生カバー貫通孔は少なくとも2つ以上離隔して配置されることを特徴とする。
【0018】
また、前記カバー開放部材は、一端が前記フィルタシートを貫通して結合され、他端が前記酸素発生カバー貫通孔に結合されることを特徴とする。
【0019】
また、前記カバー開放部材は、前記フィルタシートを貫通して前記フィルタシートの一面を支持するものの、貫通された領域に比べてより広い面積を有する外側シート支持部と、前記外側シート支持部から延長され、前記フィルタシートを貫通して前記フィルタシートの他面を支持するものの、貫通された領域に比べてより広い面積を有する内側シート支持部と、前記内側シート支持部から延長され、前記酸素発生カバー貫通孔を貫通して前記酸素発生カバー貫通孔の一面を支持するものの、前記貫通した領域に比べてより広い面積を有して指示するカバー支持部とを含むことを特徴とする。
【0020】
また、前記内側シート支持部は、一端に形成される内側シート支持部第1連結部及び他端に形成される内側シート支持部第2連結部をさらに含み、前記カバー支持部は、他端に形成され、前記内側シート支持部第1連結部に結合されるカバー支持部連結部をさらに含み、前記外側シート支持部は、一端に形成され、前記内側シート支持部第2連結部に結合される外側シート支持部をさらに含むことを特徴とする。
【0021】
また、前記救命タオルのフィルタシートが折り畳まれた状態で、前記カバー開放部材の前記外側シート支持部、前記内側シート支持部、前記カバー支持部及び前記酸素発生カバー貫通孔は互いに同一垂直線上に位置することを特徴とする。
【0022】
また、カバー開放部材は、一端が酸素発生カバー貫通孔を通過しながら末端に酸素発生カバー貫通孔の断面に比べてより大きな断面を含むカバー支持部と、他端がフィルタシートを貫通しながら前記フィルタシートの一面において前記フィルタシートを支持するものの、前記フィルタシートを貫通する貫通領域の断面より大きい断面とを含み、前記カバー支持部から延長されて形成された外側シート支持部と、前記外側シート支持部と前記酸素発生カバー貫通孔との間に結合して形成され、前記フィルタシートの他面において前記フィルタシートを支持する内側シート支持部とを含むことを特徴とする。
【0023】
また、前記救命タオルの前記フィルタシートが折り畳まれた状態で、前記カバー開放部材の外側シート支持部、前記内側シート支持部、前記カバー支持部及び前記酸素発生カバー貫通孔は互いに同一垂直線上に位置することを特徴とする。
【0024】
また、前記酸素発生収容体リブの他面に形成され、内側に陥没したラインで形成されるとともに前記酸素発生収容体リブの枠に沿って延長されて単一閉曲線ラインを形成する酸素発生収容体リブ陥没ラインをさらに含み、前記酸素発生収容体バリアフレームの一面に形成され、外側に突出したラインで形成されるとともに前記酸素発生収容体リブ陥没ラインに対応して挿入されるように単一閉曲線ラインを形成する酸素発生収容体バリアフレーム突出ラインをさらに含むことを特徴とする。
【0025】
その他の実施形態等の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0026】
本発明の実施形態によれば、少なくとも次のような効果がある。
【0027】
本発明による救命タオルは、火災等の災難状況が発生する場合、人の呼吸器に流入する有毒ガスを遮断するとともに自体的に酸素を発生させる酸素発生装置により人の呼吸器に酸素を供給して長時間生命を維持するようにすることができる。
【0028】
また、救命タオルを使わない場合に不必要に酸素が発生して製品が損傷することを防止することができる。
【0029】
また、緊急状況時に救命タオルを広げると同時に酸素発生カバーが除去されて酸素が直ちに発生するようにすることができる。
【0030】
また、救命タオルにおいて酸素発生装置がシート上に堅固に装着されて維持されるようにすることにより耐久性が向上した救命タオルを提供することができる。
【0031】
本発明に係る効果は、以上で例示された内容により制限されず、さらに様々な効果が本明細書内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明の一実施形態による救命タオルの概略的な分解斜視図である。
図2】本発明の他の実施形態による救命タオルの概略的な分解斜視図である。
図3図2の救命タオルのフィルタシート上に結合される酸素発生カバーの結合関係を説明するための図である。
図4図2の救命タオルのフィルタシート上に結合される酸素発生カバーの結合関係を説明するための図であり、図3の結合後にシートを他の方向から見た図である。
図5】本発明の一実施形態による救命タオルの斜視図である。
図6図5においてA-A’に沿うフィルタシートの断面を示した断面図である。
図7】本発明の他の実施形態による救命タオルの斜視図である。
図8】本発明の他の実施形態による救命タオルに適用されるフィルタシートの斜視図である。
図9図8のフィルタシートの断面を概略的に示した図である。
図10図9のフィルタシートを熱処理した場合の断面を概略的に示した図である。
図11】本発明のまた他の実施形態によるフィルタシートを概略的に示した図である。
図12】本発明のまた他の実施形態による救命タオルが折り畳まれている状態を概略的に示した斜視図である。
図13図12の救命タオルを広げる場合を示した斜視図である。
図14図12の救命タオルが折り畳まれた状態の断面を示した図である。
図15】本発明の一実施形態による酸素発生カバーを示した斜視図である。
図16図16は、本発明の一実施形態によるカバー開放部材を概略的に示した斜視図である。
図17図16のカバー開放部材を概略的に示した分解斜視図である。
図18】本発明のまた他の実施形態によって酸素発生装置に酸素発生カバーが結合された様子を上部から見た図である。
図19図18の酸素発生装置に酸素発生カバーが結合された様子を一側面から見た図である。
図20図18の酸素発生装置に酸素発生カバーが結合された様子を他の側面から見た図である。
図21】本発明のまた他の実施形態によるフィルタシートを概略的に示した図である。
図22】本発明の他の実施形態による酸素発生装置の酸素発生収容体リブを示した斜視図である。
図23】本発明の他の実施形態によって図22の酸素発生装置に結合される酸素発生収容体バリアフレームを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付される図面とともに詳細に後述されている実施形態を参照すれば、明確になるであろう。しかしながら、本発明は、以下において開示される実施形態等に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で実現されるであろうし、単に、本実施形態等は、本発明の開示が完全なようにし、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範囲により定義されるだけである。明細書全体にわたって同一参照符号は、同一構成要素を指す。図面において、層及び領域等の大きさ及び相対的な大きさは、説明の明瞭性のために誇張されたものでありうる。
【0034】
空間的に相対的な用語である「下(below)」、「下方(beneath)」、「下部(lower)」、「上(above)」、「上部(upper)」等は、1つの素子または構成要素等と他の素子または構成要素等との相関関係を容易に記述するために使用されることができる。
【0035】
例えば、第1、第2等が様々な構成要素を述べるために使用されるが、これらの構成要素等は、これらの用語により制限されないことはもちろんである。これらの用語は、単に、1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。従って、以下において言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素でありうることはもちろんである。
【0036】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0037】
図1には、本発明の一実施形態による救命タオルの概略的な分解斜視図が示されている。
【0038】
図1を参照すると、本発明の一実施形態による救命タオルは、フィルタシート100、内部に酸素発生物質10が収容され、前記フィルタシート100の一面に接して結合される酸素発生収容体200、前記フィルタシート100の他面に接触し、前記フィルタシート100を間に介在した状態で酸素発生収容体200と結合され、内側に多数の空いた空間が形成された酸素発生収容体バリアフレーム250、及び前記酸素発生収容体バリアフレーム250の他面に接して前記酸素発生収容体バリアフレーム250の多数の空いた空間を全てカバーし、前記酸素発生収容体バリアフレーム250と接合するために一面に形成された接合部350を含む酸素発生カバー300を含む。
【0039】
酸素発生収容体200は内部に酸素発生物質10を収容し、酸素発生物質10から発生した酸素が使用者の呼吸器に流入できるように一面が開放された状態でありながら、側面部と底面部が閉鎖された状態でありうる。従って、開放された一面を除いた他の部分は外部と遮断されて密封した状態であり、前記酸素発生カバー300により、使用しない時には完全に密封した構造を有する。
【0040】
前記酸素発生物質10は、活性炭、前記活性炭100重量部に対して金属の過酸化物5ないし50重量部、及び0.001ないし5重量部の触媒を含み、前記活性炭は、ヤシ系、木質系及び石炭系からなる群から選択された少なくとも1つ以上であり、前記金属の過酸化物は、過酸化カルシウム、過酸化カリウム、過酸化バリウム及び過酸化ナトリウムからなる群から選択された少なくとも1つ以上であり、前記触媒は、カタラーゼ、ペルオキシダーゼ、ヨウ化カリウム及び二酸化マンガンからなる群から選択された少なくとも1つ以上であることを特徴とする。このように、酸素発生装置は内部に酸素を発生させる酸素発生物質10を収容するとともに密封された状態で含み、酸素発生カバー300を分離する場合にのみ内部に収容された物質が空気中の水分と二酸化炭素を吸収して純粋な酸素を発生できるようにする。従って、使用者が、緊急状況の発生の場合にフィルタシート100により外部の有害ガスを遮断し、これに加えて酸素発生装置の内部に収容された酸素発生物質10によりフィルタシート100と使用者の呼吸器との間でのみ酸素が発生するようにして長時間生存して耐えるようにする。
【0041】
酸素発生収容体バリアフレーム250は、前記酸素発生収容体200と結合されるが、前記酸素発生収容体200がフィルタシート100に結合された一面と他の面である他面に接して前記フィルタシート100を間に介在した状態で前記酸素発生収容体200と結合される。また、前記酸素発生収容体バリアフレーム250は内側に多数の空いた空間が形成されて酸素発生収容体200内の酸素発生物質10が外部に流出することを防止するとともに、より安定的に酸素発生収容体200の内部に位置するようにする。すなわち、酸素発生カバー300が酸素発生収容体バリアフレーム250に結合されて最終的に酸素発生物質10を外部と完全に遮断して密封するようにする。
【0042】
より具体的には、前記酸素発生収容体バリアフレーム250は、内側に多数の空いた空間が形成されるように水平面上においてフレームが直交する形態であってもよい。従って、酸素発生カバー300がより安定的に酸素発生収容体バリアフレーム250に結合されて維持されることができる。言い換えれば、水平面上において互いに直交するフレームによりこれと結合された酸素発生カバー300が中心部から酸素発生収容体200内部に陥没することを防止して物理的な要因により酸素発生物質10が損傷することを防止するか、希望しない時期に酸素が発生して酸素発生物質10が消耗することを防止することができ、酸素発生が必要な場合には直交するフレームの内側に形成された多数の空いた空間を介して酸素が使用者の呼吸器に流入されるようにする。
【0043】
酸素発生カバー300は、前記酸素発生収容体バリアフレーム250と接合するために一面に形成された接合部350が塗布されている。従って、前記酸素発生収容体バリアフレーム250の枠だけでなく、内側に形成されたフレームにも結合されて堅固に結合することができ、これにより希望しない時期に酸素発生カバー300が分離されることを防止でき、より堅固に酸素発生物質10を外部と遮断されるようにすることができる。本発明の救命タオルは、使用せずに非常用に保管する時には接合部350の接着力により前記酸素発生カバー300が堅固に酸素発生収容体バリアフレーム250に接して維持されるようにするとともに、火災等の緊急状況の発生時には酸素発生カバー300を取り外して酸素発生収容体200の内部に収容された酸素発生物質10から酸素が発生するようにする。これにより、フィルタシート100において外部からの有毒ガスの流入を防止し、使用者の呼吸器方向においては酸素発生収容体バリアフレーム250の空いた空間を介して酸素が使用者の呼吸器に流入するようにして生存時間を増やすことができる。
【0044】
一方、図2には本発明の他の実施形態による救命タオルの概略的な分解斜視図が示されている。また、図3には図2の救命タオルのフィルタシート上に結合される酸素発生カバーの結合関係を説明するための図が示され、図4には図2の救命タオルのフィルタシート上に結合される酸素発生カバーの結合関係を説明するための図であって、図3の結合後にシートを他の方向から見た図が示されている。
【0045】
図2ないし図4を参照すると、本発明の他の実施形態による救命タオルにおいて、前記酸素発生収容体200はフレーム部に形成された酸素発生収容体リブ210をさらに含み、前記フィルタシート100は前記酸素発生収容体200の断面形状に対応するように空いた空間で形成された領域を含み、前記酸素発生収容体リブ210に対応する形状でフレーム部の内側に空いた空間が形成されるように構成された酸素発生収容体結合フレーム220をさらに含むものの、前記酸素発生収容体200は、前記酸素発生収容体リブ210を前記フィルタシート100の他面に接するようにするとともに、前記酸素発生収容体200は前記フィルタシート100の空いた空間で形成された領域を貫通して前記フィルタシート100の一面上に配置されるようにし、前記酸素発生収容体結合フレーム220は前記フィルタシート100の一面において前記酸素発生収容体200を通過して前記フィルタシートの一部を介在した状態で酸素発生収容体リブ210と結合固定され、前記酸素発生収容体バリアフレーム250は前記酸素発生収容体リブ210の他面に直接接して結合されることを特徴とする。
【0046】
図1とは異なり、本発明の他の実施形態による救命タオルは、前記酸素発生収容体200に形成された酸素発生収容体リブ210が酸素発生収容体結合フレーム220とフィルタシート100を間に介在した状態でフィルタシート100に結合される。また、フィルタシート100は酸素発生収容体200の断面形状に対応するように空いた空間で形成された領域を含み、酸素発生収容体200のフレーム部に形成された酸素発生収容体リブ210は前記フィルタシート100の他面に接するように配置され、酸素発生収容体200の酸素発生物質10が収容された部分は前記フィルタシート100の空いた空間を貫通してフィルタシート100の一面に配置されるようにする。すなわち、フィルタシート100の空いた空間に酸素発生収容体200が貫通してフィルタシート100の一面に配置されるとともに、酸素発生収容体リブ210はこれとは反対面であるフィルタシート100の他面を支持して配置される。酸素発生収容体結合フレーム220は、前記フィルタシート100を貫通してフィルタシート100の一面に配置された酸素発生収容体200と同じ方向でフィルタシート100に接し、酸素発生収容体リブ210に対応する形状でフレーム部の内側に空いた空間が形成されるように構成されて酸素発生収容体結合フレーム220と酸素発生収容体リブ210は互いに接合及び結合することができる。これにより、酸素発生収容体結合フレーム220と酸素発生収容体リブ210は、これと同一の水平断面形状のフィルタシート100の部分を間に介在した状態でフィルタシート100に結合することができる。
【0047】
言い換えれば、酸素発生収容体200は、前記酸素発生収容体リブ210を前記フィルタシート100の他面に接するようにするとともに、前記酸素発生収容体200は前記フィルタシート100の空いた空間で形成された領域を貫通して前記フィルタシート100の一面上に配置されるようにし、前記酸素発生収容体結合フレーム220は、前記フィルタシート100の一面において前記酸素発生収容体200を通過して前記フィルタシート100の一部を介在した状態で前記酸素発生収容体リブ210と結合固定することができる。一方、前記酸素発生収容体リブ210と前記酸素発生収容体結合フレーム220は熱融着により結合されてもよいが、これに限定されるものではなく、必要に応じて間に介在されたフィルタシート100の一部を貫通して凹凸結合等互いに物理的な方式により結合されてもよい。
【0048】
このように酸素発生収容体リブ210をフィルタシート100の他面に据え置いた状態で、フィルタシート100の空いた空間を貫通して一面に露出した酸素発生収容体200と同一方向である一面へ酸素発生収容体結合フレーム220を酸素発生収容体リブ210と結合することにより、酸素発生収容体200の酸素発生物質10が保存された空間はフィルタシート100の一面に配置されるようにし、フィルタシート100の他面においては酸素発生収容体200内で生成した酸素がフィルタシート100の他面方向の開口(開放)された部分にのみ進行されるようにすることができ、フィルタシート100の他面においてはフィルタシート100の水平面を越えて突出する部分を最小化することができる。また、酸素発生収容体リブ210がフィルタシート100の他面に配置され、これと結合される酸素発生収容体結合フレーム220が酸素発生収容体200の露出部分が配置されたフィルタシート100の一面方向に結合されるため、酸素発生カバー300が分離される力が加わっても、より堅固にフィルタシート100に酸素発生収容体200が結合されて維持される。
【0049】
一方、前記酸素発生収容体バリアフレーム250は、前記酸素発生収容体リブ210の他面に直接接して結合することができ、前記酸素発生収容体バリアフレーム250と前記酸素発生収容体リブ210は、前記酸素発生収容体リブ210に形成された酸素発生収容体結合孔215がこれと対向する前記酸素発生収容体バリアフレーム250に形成された陥没部上に凹凸結合により結合されることを特徴とする。
【0050】
前述したように、酸素発生収容体リブ210と酸素発生収容体結合フレーム220との間にフィルタシート100を介在した状態で結合されることにより、フィルタシート100にさらに堅固に酸素発生収容体200が結合されるとともに、酸素が発生する部分であるフィルタシート100の他面上においては突出部分を最小化することができ、酸素発生収容体200の開放された部分から酸素が使用者の呼吸器に進行するようにすることができる。また、前記酸素発生収容体リブ210に結合される酸素発生収容体バリアフレーム250により酸素発生収容体200の開放された部分に酸素発生物質10が外部に離脱することを防止でき、必要時にのみ酸素発生収容体バリアフレーム250の開放された部分に酸素が発生するようにすることができる。
【0051】
このようにフィルタシート100に結合される部分を酸素発生収容体リブ210と酸素発生収容体結合フレーム220に別途結合して酸素発生収容体200がフィルタシート100に固定されるようにするとともに、酸素発生収容体リブ210に別途に酸素発生収容体バリアフレーム250を結合して酸素発生カバー300が結合される部分を確保するとともに、フィルタシート100に結合固定できる部分と酸素発生カバー300が結合される部分を互いに分離することができる。また、救命タオルの製造時に酸素発生物質10を酸素発生収容体200に入れた状態で別途に酸素発生収容体バリアフレーム250を結合して開放された部分を仕上げ、再び酸素発生カバー300を酸素発生収容体バリアフレーム250に接合することで、より容易に救命タオルを製造することができる。また、前述したように、酸素発生収容体バリアフレーム250には互いに交差しながら内側に空いた空間が設けられて酸素の移動を可能にするとともに酸素発生カバー300が安定的に接合して維持されるようにすることができる。
【0052】
一方、図5には本発明の一実施形態による救命タオルの斜視図が示され、図6には図5においてA-A’に沿うフィルタシートの断面を示した断面図が示されている。
【0053】
図5及び図6を参照すると、本発明の一実施形態によって救命タオルに適用されるフィルタシートは、レーヨンを含む素材で構成された第1層110、前記第1層110の一面に配置され、ポリプロピレン素材に活性炭を含む素材で構成された第2層120、前記第2層120の一面に配置され、ポリプロピレン素材を含むメルトブローンフィルタで構成される第3層130、前記第3層130の一面に配置され、ポリプロピレン素材に活性炭を含む素材で構成される第4層140、及び前記第4層140の一面に配置され、レーヨンを含む素材で構成された第5層150を含む。前記のように第1層110ないし第5層150が順次配置された状態のフィルタシート100を備えることにより、外部有害ガスを遮断することができる。すなわち、例えば、二酸化炭素、ホルムアルデヒド、二酸化硫黄、二酸化窒素、アンモニア等の有害ガスをフィルタリングすることができる。
【0054】
また、前記フィルタシートは、前記第1層110ないし前記第5層150に含まれる天然抽出物を含み、前記天然抽出物は、プロポリス抽出物、緑茶抽出物、ティーツリー抽出物、ラベンダー抽出物、ローズマリー花抽出物、ペパーミント抽出物、コーンミント抽出物、マトリカリア抽出物及び睡蓮花抽出物を含む群から選択された1つ以上を含むことを特徴とする。前記天然抽出物を含有することにより、救命タオルを緊急状況で使用する使用者に安定感を与えることができる。
【0055】
一方、前記第1層110及び前記第5層150は1m幅を基準に20gないし30gの重量を有し、前記第2層120及び前記第4層140は1m幅を基準に35gないし45gの重量を有し、前記第3層130は1m幅を基準に20gないし30gの重量を有することを特徴とする。フィルタシートの場合、有害ガスを遮断するために5重構造で形成され、第2層120及び第4層140には活性炭を含めているため通気性が悪くなる可能性があるが、前記のような各層の重量範囲において有害ガスを遮断しながらも通気性を確保して使用者が呼吸できるようにすることができる。
【0056】
一方、図7には本発明のまた他の実施形態による救命タオルの斜視図が示されている。
【0057】
図7を参照すると、前記フィルタシート100の酸素発生収容体200が露出された一面上に結合されて形成されるストラップ410、420をさらに含み、前記ストラップ410、420は両端部が前記フィルタシート100一面の表面に結合され、中段部は離隔していることを特徴とする。より具体的には、ストラップ410、420は、前記フィルタシート100の一面上において前記酸素発生収容体200を中心部に配置した状態で両側に離隔して配置された第1ストラップ410及び第2ストラップ420を含み、前記第1ストラップ410及び前記第2ストラップ420のフィルタシート100の表面から離隔された中段部の部分は、前記酸素発生収容体200を間に置いて対向することを特徴とする。
【0058】
前記ストラップ410、420はフィルタシート100の酸素発生収容体200が露出された一面上に結合されることにより、使用者がストラップ410、420に手を入れて酸素発生収容体200を把持することができ、これにより、安定的に救命タオルを把持しながらも酸素が発生する部分を正確に認知できるようにする。
【0059】
一方、図8には本発明の他の実施形態による救命タオルに適用されるフィルタシートの斜視図が示されている。
【0060】
図8及び再び図5図6を参照すると、前記第2層120と前記第3層130との間、そして前記第3層130と前記第4層140との間に複数個が離隔して配置され、熱硬化性樹脂組成物で形成された多数の硬化ボールをさらに含むことを特徴とする。図5及び図6において説明したように、本発明のフィルタシート100は、第1層110ないし第5層150の5重構造で形成することができるが、第2層120と第3層130との間、そして、第3層130と第4層140との間に硬化ボールを備え、熱圧着により硬化ボールを硬化させることにより、第2層120と第3層130、そして、第3層130と第4層140がより堅固に結合して維持できるようにすることができ、通気性を確保することができる。前記硬化ボールはフィルタシート100が最終製造される前には熱硬化性樹脂組成物で形成された状態で存在しているが、熱と圧力を加えた後に熱硬化されて変形硬化ボールに変わり、変形硬化ボールに変わった状態で第2層120と第3層130、そして、第3層130と第4層140との間を堅固に結合させる。
【0061】
図9には図8のフィルタシートの断面を概略的に示した図が示され、図10には図9のフィルタシートを熱処理した場合の断面を概略的に示した図が示されている。
【0062】
図9及び図10を参照すると、前記多数の硬化ボールのうち一部は熱硬化して変形硬化ボールの形態で存在し、前記変形硬化ボールは前記第2層と前記第3層との間または前記第3層と前記第4層との間を互いに結合することを特徴とする。すなわち、図8のように多数の硬化ボールが複数配置され、このうち一部の部分を熱処理することにより、硬化されて各層間の結合が堅固に維持されるようにすることができる。ただし、製造工程の便宜上、一部の硬化ボールは熱が伝達されずに未硬化の状態で存在することもある。
【0063】
図11には、本発明のまた他の実施形態によるフィルタシートを概略的に示した図が示されている。
【0064】
図11を参照すると、前記硬化ボールまたは前記変形硬化ボールは、前記救命タオルのシートの水平面上において、他の領域に比べて前記酸素発生収容体リブ及び酸素発生収容体バリアフレームが互いに結合される領域(P)の周辺領域(PN)にさらに高い密度で配置されることを特徴とする。これにより、フィルタシート100を間に介在した状態で互いの結合が行われ、熱圧着により結合される酸素発生収容体リブと酸素発生収容体バリアフレームとの間がより堅固に結合される。
【0065】
図12には、本発明のまた他の実施形態による救命タオルが折り畳まれている状態を概略的に示した斜視図が示されている。また、図13には図12の救命タオルを広げた場合を示した斜視図が示され、図14には図12の救命タオルが折り畳まれている状態の断面を示した図が示されている。また、図15には本発明の一実施形態による酸素発生カバーを示した斜視図が示され、図16には本発明の一実施形態によるカバー開放部材を概略的に示した斜視図が示されている。
【0066】
図12ないし図16を参照すると、前記酸素発生カバー300は、前記酸素発生収容体バリアフレーム250と接触しないように一方向に突出した酸素発生カバー突出面310及び前記酸素発生カバー突出面310上に上下に貫通して形成された酸素発生カバー貫通孔320を含み、前記フィルタシート100には前記酸素発生収容体200が結合された位置から離隔して一端が前記フィルタシート100に結合されたカバー開放部材600をさらに含み、前記カバー開放部材600の他端は前記酸素発生カバー貫通孔320に連結されることを特徴とする。
【0067】
酸素発生カバー300は、酸素発生収容体バリアフレーム250と接合して酸素発生物質10を酸素発生カバー300と酸素発生収容体200の内部に密封する。酸素発生カバー突出面310は酸素発生収容体バリアフレーム250と接しないように一方向に突出しながら、酸素発生カバー突出面310上に上下に貫通して形成された酸素発生カバー貫通孔320を形成してカバー開放部材600が結合されるようにする。また、フィルタシート100には、前記酸素発生収容体200が結合された位置と離隔して一端が前記フィルタシート100に結合されたカバー開放部材600をさらに含み、カバー開放部材600の他端は酸素発生カバー貫通孔320に結合されて、折り畳まれた状態のフィルタシート100が広がる場合、カバー開放部材600により酸素発生カバー300が簡単に分離される。火災のような緊急状況の発生時に停電等の状況が発生して使用者が酸素発生カバー300を簡単に見つけられないか、慌てて酸素発生カバー300を剥がせないこともあるが、本発明のようにカバー開放部材600の他端が酸素発生カバー貫通孔320に結合されることにより、折り畳まれたフィルタシート100を図13のように広げて使用する場合、これと同時に酸素発生カバー300が酸素発生収容体バリアフレーム250から分離されて直ちに酸素が発生されることができる。
【0068】
再び説明すると、前記カバー開放部材600は一端が前記フィルタシート100を貫通して結合され、他端が前記酸素発生カバー貫通孔320に結合されることを特徴とする。これにより、カバー開放部材600の一端においてはフィルタシート100に固定された状態で折り畳まれたフィルタシート100が広がる時、他端に結合された酸素発生カバー貫通孔320を介して酸素発生カバー300が剥離されるようにする。
【0069】
一方、前記酸素発生カバー300に結合された前記接合部350は接着強度が湿度50%条件で25N/25mmないし35N/25mmの範囲を有し、湿度85%の条件で25N/25mmないし35N/25mmの範囲を有する。前記範囲においてIPX8等級水準の防水、防湿性性能を有することができる。より具体的には、前記接合部350が形成された酸素発生カバー300のサイズを25mm幅とし、当該酸素発生カバー300の一面の全面に接合部350を形成した場合、これを被着剤のステンレススチールに付着して23℃条件で湿度50%と85%条件で180°に剥離する条件でテストした場合、接着強度が25N/25mmないし35N/25mmの範囲を有することができる。前記接着強度は他の用語として剥離力と呼ばれてもよい。
【0070】
酸素発生カバー300が接合部350により前記のような防湿力を備えることにより、救命タオルを使用せずに保管する時に不必要な酸素発生を防止できる。また、前記接合部350が前記素材で形成され、前記接着強度を有することにより、より効果的に内部の酸素発生物質10を外部から遮断しながら保管することができる。すなわち、前記のような接着強度に達しない場合、救命タオルが折り畳まれて保管中の状態で酸素発生収容体200の内部に水分や空気が流入することができ、希望しないのに酸素が発生して酸素発生収容体200の内部において体積が増加して酸素発生カバー300が膨らんで剥離される問題が発生する可能性があるが、前記のような数値範囲においてこれを効果的に防止できる。また、前記接着強度の範囲において酸素発生カバー300を必要時に無理せずに剥離して使用するようにすることができる。
【0071】
一方、接合部350は、前述したように救命タオルを使用しない場合、外部と接触(あるいは気密性が低下して外部因子が流入)して酸素が発生しないように接着強度を確保している反面、高い接着強度により使用者が使用しようとする場合、簡単に剥離されないことがあり得る。従って、酸素発生カバー貫通孔320に結合されたカバー開放部材600により折り畳まれた状態のフィルタシートを広げると同時に、カバー開放部材600により酸素発生カバー300を剥離する十分な力を付与することができる。
【0072】
また、前記酸素発生カバー貫通孔320は少なくとも2つ以上離隔して配置されることを特徴とする。酸素発生カバー貫通孔320が少なくとも2つ以上離隔して形成されることにより、前述の接着力の範囲で接着されている酸素発生カバー300を強い力で剥離しても酸素発生カバー貫通孔320が破れたり破損されたりせず、カバー開放部材600に安定的に結合された状態で酸素発生収容体バリアフレーム250から剥離される。
【0073】
一方、カバー開放部材600についてより具体的に説明すると、前記カバー開放部材600は、前記フィルタシート100を貫通して前記フィルタシート100の一面を支持するものの、貫通された領域に比べてより広い面積を有する外側シート支持部610と、前記外側シート支持部610から延長され、前記フィルタシート100を貫通し、前記フィルタシート100の他面を支持するものの、貫通領域に比べてより広い面積を有する内側シート支持部620と、前記内側シート支持部620から延長され、前記酸素発生カバー貫通孔320を貫通して前記酸素発生カバー貫通孔320の一面を支持するものの、前記貫通された領域に比べてより広い面積を有して支持するカバー支持部630を含むことを特徴とする。また、前記救命タオルのフィルタシート100が折り畳まれた状態で、前記カバー開放部材600の外側シート支持部610、前記内側シート支持部620、前記カバー支持部630及び前記酸素発生カバー貫通孔320は互いに同一垂直線上に位置することを特徴とする。
【0074】
前記カバー開放部材600は、外側シート支持部610、内側シート支持部620及びカバー支持部630を含み、外側シート支持部610は前記フィルタシート100を貫通して前記フィルタシート100の一面を支持し、貫通された領域に比べてより広い面積を有することにより、フィルタシート100から分離されずに固定された状態で維持できる。また、内側シート支持部620は、外側シート支持部610から延長され、前記フィルタシート100を貫通して前記フィルタシート100の他面を支持し、貫通された領域に比べてより広い面積を有することにより、外側シート支持部610と内側シート支持部620との間にフィルタシート100が固定されるようにする。また、カバー支持部630は、前記内側シート支持部620から延長され、前記酸素発生カバー貫通孔320を貫通して前記酸素発生カバー貫通孔320の一面を支持し、前記貫通された領域に比べてより広い面積を有して支持することにより、前記酸素発生カバー貫通孔320から分離されずに、固定されるようにする。これにより、カバー開放部材600の他端に固定されたフィルタシート100が広がることにより、酸素発生収容体バリアフレーム250と離れる時、酸素発生カバー300が剥離されるようにすることができる。
【0075】
図17には、図16のカバー開放部材を概略的に示した分解斜視図が示されている。
【0076】
図17を参照すると、前記内側シート支持部620は、一端に形成される内側シート支持部第1連結部621と、他端に形成される内側シート支持部第2連結部622とをさらに含み、前記カバー支持部630は、他端に形成され、前記内側シート支持部第1連結部621に結合されるカバー支持部連結部632をさらに含み、前記外側シート支持部610は、一端に形成され、前記内側シート支持部第2連結部622に結合される外側シート支持部連結部611をさらに含むことを特徴とする。すなわち、カバー支持部連結部632は、内側シート支持部620に形成された内側シート支持部第1連結部621に連結可能であり、内側シート支持部第1連結部621は、外側シート支持部610に形成された外側シート支持部連結部611に連結されて互いに結合されたカバー開放部材となり、それぞれの構成が分離及び結合されることにより、フィルタシート100を製造した状態でカバー開放部材を簡単に組み立てることができ、これに連結される酸素発生カバー300の酸素発生カバー貫通孔320にもカバー開放部材を容易に結合することができる。
【0077】
一方、図18には本発明のまた他の実施形態によって酸素発生装置に酸素発生カバーが結合された様子を上部から見た図が示され、図19には図18の酸素発生装置に酸素発生カバーが結合された様子を一側面から見た図が示され、図20には図18の酸素発生装置に酸素発生カバーが結合された様子を他の側面から見た図が示されている。
【0078】
図18ないし図20を参照すると、本発明のまた他の実施形態によるカバー開放部材は、一端が前記酸素発生カバー貫通孔320を通過しながら末端に前記酸素発生カバー貫通孔320の断面に比べてより大きい断面を含むカバー支持部630と、他端が前記フィルタシート100を貫通しながら前記フィルタシート100の一面において前記フィルタシート100を支持し、前記フィルタシート100を貫通する貫通領域の断面より大きい断面を含むものの、前記カバー支持部630から延長されて形成された外側シート支持部610と、前記外側シート支持部610と前記酸素発生カバー貫通孔320との間に結合して形成されるとともに、前記フィルタシート100の他面において前記フィルタシート100を支持する内側シート支持部620とを含むことを特徴とする。また、前述したように、前記救命タオルのフィルタシート100が折り畳まれた状態で、前記カバー開放部材600の前記外側シート支持部610、前記内側シート支持部620、前記カバー支持部630及び前記酸素発生カバー貫通孔320は互いに同一垂直線上に位置することを特徴とする。すなわち、図19ないし図21のカバー開放部材は、外側シート支持部610とカバー支持部630が形成され、これらの間を連結する部分に内側シート支持部620が結合された形態であってもよい。
【0079】
図21には、本発明のまた他の実施形態によるフィルタシートを概略的に示した図が示されている。
【0080】
図21を参照すると、前記フィルタシートにおいて説明した硬化ボールは、前記カバー開放部材が形成される領域(T)の周辺の領域(TN)にさらに高い密度で配置される。また、前記カバー開放部材600を組み立てる過程でカバー開放部材600が配置されるフィルタシート領域に熱を加えることによりフィルタシート100を間に介在した状態で互いに結合される位置にカバー開放部材600の構成がより堅固に結合維持され、該当位置においてフィルタシート100が破れる現象を防止することができる。
【0081】
一方、図22には、本発明の他の実施形態による酸素発生装置の酸素発生収容体リブを示した斜視図が示され、図23には、本発明の他の実施形態によって図22の酸素発生装置に結合される酸素発生収容体バリアフレームを示した斜視図が示されている。
【0082】
図22及び図23を参照すると、前記酸素発生収容体リブ210の他面に形成され、内側に陥没したラインで形成されるとともに、前記酸素発生収容体リブ210の枠に沿って延長されて単一閉曲線ラインを形成する酸素発生収容体リブ陥没ライン216をさらに含み、前記酸素発生収容体バリアフレーム250の一面に形成され、外側に突出したラインで形成されるとともに、前記酸素発生収容体リブ陥没ライン216に対応して挿入されるように単一閉曲線ラインを形成する酸素発生収容体バリアフレーム突出ライン256をさらに含むことを特徴とする。
【0083】
酸素発生収容体リブ陥没ライン216と酸素発生収容体バリアフレーム突出ライン256は互いに対向して結合されることができ、酸素発生収容体リブ陥没ライン216と酸素発生収容体バリアフレーム突出ライン256との間には別途の接着物質がさらに含まれて結合及び気密性を高めることができる。酸素発生収容体リブ陥没ライン216とこれに結合される酸素発生収容体バリアフレーム突出ライン256により内部に収容された酸素発生物質が酸素発生収容体バリアフレーム250と酸素発生収容体リブ210との間の結合によるリーク(leak)や空いた空隙による気密性の低下を最小化することができる。
【0084】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は、前記実施形態等に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で製造されることができ、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須な特徴を変更せずに、他の具体的な形態で実施され得るということが理解できるであろう。従って、以上で記述した実施形態等は、あらゆる面において例示的なものであり、限定的でないことと理解しなければならない。
【符号の説明】
【0085】
10:酸素発生物質
100:フィルタシート
110:フィルタシートの第1層
120:フィルタシートの第2層
130:フィルタシートの第3層
140:フィルタシートの第4層
150:フィルタシートの第5層
200:酸素発生収容体
210:酸素発生収容体リブ
215:酸素発生収容体結合孔
216:酸素発生収容体リブ陥没ライン
220:酸素発生収容体結合フレーム
250:酸素発生収容体バリアフレーム
256:酸素発生収容体バリアフレーム突出ライン
300:酸素発生カバー
310:酸素発生カバー突出面
320:酸素発生カバー貫通孔
350:接合部
410:第1ストラップ
420:第2ストラップ
500:硬化ボール
600:カバー開放部材
610:外側シート支持部
611:外側シート支持部連結部
620:内側シート支持部
621:内側シート支持部第1連結部
622:内側シート支持部第2連結部
630:カバー支持部
632:カバー支持部連結部
【手続補正書】
【提出日】2023-07-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルタシート;
内部に酸素発生物質が収容され、前記フィルタシートの一面に接して結合される酸素発生収容体;
前記フィルタシートの他面に接し、前記フィルタシートを間に介在した状態で前記酸素発生収容体と結合され、内側に多数の空いた空間が形成された酸素発生収容体バリアフレーム;及び
前記酸素発生収容体バリアフレームの他面に接して前記酸素発生収容体バリアフレームの多数の空いた空間を全てカバーし、前記酸素発生収容体バリアフレームと接合するために一面に形成された接合部を含む酸素発生カバー;を含み、
前記酸素発生カバーは、前記酸素発生収容体バリアフレームと接しないように一方向に突出した酸素発生カバー突出面及び前記酸素発生カバー突出面上に上下に貫通して形成された酸素発生カバー貫通孔を含み、
前記フィルタシートには前記酸素発生収容体が結合された位置と離隔して、一端が前記フィルタシートに結合されたカバー開放部材をさらに含み、
前記カバー開放部材の他端は、前記酸素発生カバー貫通孔に連結されることを特徴とする、救命タオル。
【請求項2】
前記酸素発生収容体はフレーム部に形成された酸素発生収容体リブをさらに含み、
前記フィルタシートは、前記酸素発生収容体の断面形状に対応するように空いた空間で形成された領域を含み、
前記酸素発生収容体リブに対応する形状で前記フレーム部の内側に空いた空間が形成されるように構成された酸素発生収容体結合フレームをさらに含み、
前記酸素発生収容体は、前記酸素発生収容体リブを前記フィルタシートの他面に接するようにするとともに、前記酸素発生収容体は前記フィルタシートの空いた空間で形成された領域を貫通して前記フィルタシートの一面上に配置されるようにし、
前記酸素発生収容体結合フレームは、前記フィルタシートの一面において前記酸素発生収容体を通過して前記フィルタシートの一部を介在した状態で前記酸素発生収容体リブと結合固定され、
前記酸素発生収容体バリアフレームは、前記酸素発生収容体リブの他面に直接接して結合されることを特徴とする請求項1に記載の救命タオル。
【請求項3】
前記酸素発生収容体リブと前記酸素発生収容体結合フレームは熱融着により結合され、
前記酸素発生収容体バリアフレームと前記酸素発生収容体リブは、前記酸素発生収容体リブに形成された酸素発生収容体結合孔がこれと対向する前記酸素発生収容体バリアフレームに形成された陥没部上に凹凸結合により結合されることを特徴とする請求項2に記載の救命タオル。
【請求項4】
前記酸素発生物質は、活性炭、前記活性炭100重量部に対して金属の過酸化物5ないし50重量部、及び0.001ないし5重量部の触媒を含み、
前記活性炭は、ヤシ系、木質系及び石炭系からなる群から選択された少なくとも1つ以上であり、前記金属の過酸化物は、過酸化カルシウム、過酸化マグネシウム、過酸化カリウム、過酸化バリウム及び過酸化ナトリウムからなる群から選択された少なくとも1つ以上であり、前記触媒は、カタラーゼ、ペルオキシダーゼ、ヨウ化カリウム及び二酸化マンガンからなる群から選択された少なくとも1つ以上であることを特徴とする請求項1に記載の救命タオル。
【請求項5】
前記フィルタシートの前記酸素発生収容体が露出された一面上に結合されて形成されるストラップをさらに含み、
前記ストラップは両端部が前記フィルタシートの一面の表面に結合され、中段部は離隔していることを特徴とする請求項1に記載の救命タオル。
【請求項6】
前記ストラップは前記フィルタシートの一面上において前記酸素発生収容体を中心部に配置した状態で両側に離隔して配置された第1ストラップ及び第2ストラップを含み、
前記第1ストラップ及び前記第2ストラップの前記フィルタシートの表面から離隔された前記中段部の部分は、前記酸素発生収容体を間に置いて対向することを特徴とする請求項5に記載の救命タオル。
【請求項7】
前記接合部の接着強度は湿度50%条件で25N/25mmないし35N/25mmの範囲を有し、湿度85%の条件で25N/25mmないし35N/25mmの範囲を有することを特徴とする請求項1に記載の救命タオル。
【請求項8】
前記酸素発生カバー貫通孔は少なくとも2つ以上離隔して配置されることを特徴とする請求項に記載の救命タオル。
【請求項9】
前記カバー開放部材は一端が前記フィルタシートを貫通して結合され、他端が前記酸素発生カバー貫通孔に結合されることを特徴とする請求項に記載の救命タオル。
【請求項10】
前記カバー開放部材は、
前記フィルタシートを貫通して前記フィルタシートの一面を支持するものの、貫通された領域に比べてより広い面積を有する外側シート支持部;前記外側シート支持部から延長され、前記フィルタシートを貫通し、前記フィルタシートの他面を支持するものの、貫通された領域に比べてより広い面積を有する内側シート支持部;及び前記内側シート支持部から延長され、前記酸素発生カバー貫通孔を貫通して前記酸素発生カバー貫通孔の一面を支持するものの、前記貫通した領域に比べてより広い面積を有して支持するカバー支持部;を含む請求項に記載の救命タオル。
【請求項11】
前記内側シート支持部は一端に形成される内側シート支持部第1連結部及び他端に形成される内側シート支持部第2連結部をさらに含み、
前記カバー支持部は、他端に形成され、前記内側シート支持部第1連結部に結合されるカバー支持部連結部をさらに含み、
前記外側シート支持部は、一端に形成され、前記内側シート支持部第2連結部に結合される外側シート支持部連結部をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の救命タオル。
【請求項12】
前記救命タオルの前記フィルタシートが折り畳まれた状態で、
前記カバー開放部材の前記外側シート支持部、前記内側シート支持部、前記カバー支持部及び前記酸素発生カバー貫通孔は互いに同一垂直線上に位置することを特徴とする請求項10に記載の救命タオル。
【請求項13】
前記カバー開放部材は
一端が前記酸素発生カバー貫通孔を通過しながら末端に前記酸素発生カバー貫通孔の断面に比べてより大きい断面を含むカバー支持部;
他端が前記フィルタシートを貫通しながら前記フィルタシートの一面において前記フィルタシートを支持し、前記フィルタシートを貫通する貫通領域の断面よりさらに大きい断面を含むものの、前記カバー支持部から延長して形成された外側シート支持部;及び
前記外側シート支持部と前記酸素発生カバー貫通孔との間に結合されて形成されるとともに、前記フィルタシートの他面において前記フィルタシートを支持する内側シート支持部;を含むことを特徴とする請求項に記載の救命タオル。
【請求項14】
前記救命タオルの前記フィルタシートが折り畳まれた状態で、
前記カバー開放部材の前記外側シート支持部、前記内側シート支持部、前記カバー支持部及び前記酸素発生カバー貫通孔は互いに同一垂直線上に位置することを特徴とする請求項13に記載の救命タオル。
【請求項15】
前記酸素発生収容体リブの他面に形成され、内側に陥没したラインで形成されるとともに前記酸素発生収容体リブの枠に沿って延長されて単一閉曲線ラインを形成する酸素発生収容体リブ陥没ラインをさらに含み、
前記酸素発生収容体バリアフレームの一面に形成され、外側に突出したラインで形成されるとともに前記酸素発生収容体リブ陥没ラインに対応して挿入されるように単一閉曲線ラインを形成する酸素発生収容体バリアフレーム突出ラインをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の救命タオル。
【国際調査報告】