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特表2024-511279ローラ用モータカートリッジ、ローラ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-13
(54)【発明の名称】ローラ用モータカートリッジ、ローラ
(51)【国際特許分類】
   B65G 39/12 20060101AFI20240306BHJP
【FI】
B65G39/12
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023550276
(86)(22)【出願日】2022-02-18
(85)【翻訳文提出日】2023-08-18
(86)【国際出願番号】 IB2022051463
(87)【国際公開番号】W WO2022180493
(87)【国際公開日】2022-09-01
(31)【優先権主張番号】102021000004304
(32)【優先日】2021-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523315256
【氏名又は名称】ルッリ・ルルメカ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ
【氏名又は名称原語表記】RULLI RULMECA S.p.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100184343
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 茂雄
(72)【発明者】
【氏名】ルッジェーリ,ジョヴァンニ
【テーマコード(参考)】
3F033
【Fターム(参考)】
3F033GA06
3F033GB02
3F033GE04
(57)【要約】
本発明の対象は、長尺状で、第1カートリッジ本体端(4)と第2カートリッジ本体端(5)との間で軸方向(A-A)に沿って延びている、カートリッジ本体(3)と、前記第1カートリッジ本体端(4)で支持されているモータユニット(2)と、を備えるローラ用モータカートリッジ(1)であり、前記モータカートリッジ(1)は、前記カートリッジ本体(3)を片持ちで突出させている前記第1カートリッジ本体端(4)によってのみでローラ(100)に接続されるようになされており、前記モータユニット(2)は、形状結合によって前記第1カートリッジ本体端(4)を介してのみで前記ローラ(100)に回転トルクを伝達するようになされている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローラ用モータカートリッジ(1)であって、前記モータカートリッジ(1)は、
長尺状で、第1カートリッジ本体端(4)と第2カートリッジ本体端(5)との間で軸方向(A-A)に沿って延びている、カートリッジ本体(3)と、
前記第1カートリッジ本体端(4)で支持されているモータユニット(2)と
を備えており、
前記モータカートリッジ(1)は、前記カートリッジ本体(3)を片持ちで突出させている前記第1カートリッジ本体端(4)によってのみで、ローラ(100)に接続されるようになされており、前記モータユニット(2)は、形状結合によって、前記第1カートリッジ本体端(4)を介してのみで、前記ローラ(100)に回転トルクを伝達するようになされている、モータカートリッジ(1)。
【請求項2】
カートリッジ軸受け(11)は、少なくとも前記第1カートリッジ本体端(4)に配置され、前記カートリッジ軸受け(11)は、前記第1カートリッジ本体端(4)で前記モータユニット(2)を前記カートリッジ本体(3)に接続すること、
及び/又は
前記カートリッジ本体(3)は、環状で且つ前記第1カートリッジ本体端(4)に配置されている、ヘッド(14)を有すること、
のうち1つ又はそれらの組み合わせが存在する、前記カートリッジ軸受け(11)を備える、
請求項1に記載のモータカートリッジ(1)。
【請求項3】
前記モータユニット(2)は、ステータ(6)とロータ(7)とを有するモータを有しており、前記カートリッジ軸受け(11)は、前記第1カートリッジ本体端(4)にいて前記ステータ(6)と前記カートリッジ本体(3)との間に配置されており、前記ロータ(7)は、前記第2カートリッジ本体端(5)で前記カートリッジ本体(3)に接続されていること、
及び/又は
前記カートリッジ軸受け(11)は、前記モータユニット(2)を前記カートリッジ本体(3)に接続する唯一の軸受けであること、
のうち1つ又はそれらの組み合わせが存在する、
請求項2に記載のモータカートリッジ(1)。
【請求項4】
前記ステータ(6)は、前記カートリッジ軸受け(11)の内側軸受け旋回輪(12)によって支持されており、前記ロータ(7)は、前記カートリッジ軸受け(11)自体の外側軸受け旋回輪(13)で直接的又は間接的に支持されていること、
及び/又は
前記ロータ(7)は、少なくとも部分的に前記ステータ(6)の内部又は反対にあること、
及び/又は
前記モータユニット(2)は、前記ロータ(7)に接続されるギヤモータ(10)を有しており、前記ギヤモータ(10)は、前記第2カートリッジ端(5)で前記カートリッジ本体(3)に接続されていること、
及び/又は
前記モータユニット(2)は、好ましくは電磁ブレーキと、及び/又はエンコーダ、又は前記モータ及び/又は前記ブレーキを制御するように構成された電子制御及び管理ユニット、を有すること、
のうち1つ又はそれらの組み合わせが存在する、
請求項3に記載のモータカートリッジ(1)。
【請求項5】
前記カートリッジ本体(3)は、前記第2カートリッジ本体端(5)と前記第1カートリッジ本体端(4)とを接続する伝達管(16)を有しており、前記モータユニット(6)は、前記伝達管(16)の内側に収容されていること、
及び/又は
前記カートリッジ本体(3)は、前記第2カートリッジ本体端(5)にスリーブ(15)を有しており、前記スリーブ(15)は、前記ヘッド(14)の反対側にあり、前記モータユニット(6)は、前記スリーブ(15)に直接的に接続されていること、
及び/又は
前記ヘッド(14)は、片持ちで前記モータカートリッジ(1)を支持することによって前記ローラ(100)に接続されるようになされていること、
のうち1つ又はそれらの組み合わせが存在する、
請求項3に記載のモータカートリッジ(1)。
【請求項6】
前記伝達管(16)は、少なくとも形状結合によって、前記ヘッド(14)と前記スリーブ(15)との両端に嵌合しており、前記ヘッド(14)は、前記外側軸受け旋回輪(13)に嵌合していること、
及び/又は
前記伝達管(16)は、前記回転トルクを前記ローラ(100)に伝達するように構成された前記ヘッド(14)と一体的に回転することによって、前記モータユニット(2)に空気を通し、冷却する複数の穴(28)を有すること、
及び/又は
前記ヘッド(14)、前記伝達管(16)、前記スリーブ(15)、前記カートリッジ軸受け(11)、及び前記モータユニット(2)は、同軸であること、
のうち1つ又はそれらの組み合わせが存在する、
請求項4又は5に記載のモータカートリッジ(1)。
【請求項7】
前記ヘッド(14)は、前記ローラ(100)に形状結合されるようになされる第1ヘッド部(18)と、締め代及び/又は接着によって前記伝達管(16)に好ましくは前記伝達管(16)の内側表面(17)で結合されるようになされる第2ヘッド部(19)と、を有しており、前記ヘッド(14)は、前記伝達管(16)に形状結合されるようになされた複数の第1ヘッド歯(29)を有しており、好ましくは前記複数の第1ヘッド歯(29)は、前記伝達管(16)が前記回転トルクを前記モータユニット(2)から前記ヘッド(14)に伝達するように、逆形状の第1伝達管座(30)に挿入されること、
及び/又は
前記スリーブ(15)は、前記ローラ(100)の内側で前記カートリッジをセンタリングし、前記スリーブ(15)において前記回転トルクを前記モータユニット(2)から前記ローラ(100)に伝達するようになされる結合が生じることを回避するように、構成される第1スリーブ部(20)を有しており、前記スリーブ(15)は、締め代又は接着によって前記伝達管(16)に好ましくは前記伝達管(16)の内側伝達表面(17)で結合されるように構成される第2スリーブ部(21)を有しており、前記スリーブ(15)は、前記伝達管(16)に形状結合されるようになされる複数のスリーブ歯(31)を有しており、好ましくは前記スリーブ歯(31)が逆形状の第2伝達管座(32)に挿入されており、それによって前記スリーブ(15)は、前記回転トルクを前記モータユニット(2)から前記伝達管(16)に伝達すること、
及び/又は
及び/又は前記スリーブ(15)は、対応するセンタリングエラストマを収容するようになされる少なくとも1つの環状スリーブ座(24)を有しており、前記スリーブ(15)は、前記ローラ(100)の内側表面に間接的に載っており、該スリーブ(15)は、前記回転トルクが前記ローラ(100)に伝達されることを避けて前記ローラ(100)内で自由に回転すること、
及び/又は
前記スリーブ(15)は、前記ギヤモータ(10)の端フランジ(32)、又はギヤモータシャフト又は前記ギヤモータ(9)の出力シャフト(9)、に好ましくは軸方向に結合されるようになされるスリーブ結合部(23)を有しており、好ましくは前記端フランジ(32)は、前記スリーブ結合部(23)に接続手段(34)、好ましくはねじ接続手段によって接続されていること、
及び/又は
前記ヘッド(14)は、前記カートリッジ軸受け(11)が収容される軸方向ヘッド開口(22)を有すること、
のうち1つ又はそれらの組み合わせが存在する、
請求項5に記載のモータカートリッジ(1)。
【請求項8】
前記ステータ(6)は、好ましくはカップ形状のステータ本体(27)に接続された静止シャフト(8)を有しており、好ましくは前記静止シャフト(8)は、前記ステータ本体(27)のステータ基部(35)に接続されており、前記ロータ(7)は、前記ステータ本体(27)内に配置されており、前記静止シャフト(8)は、前記ローラ(100)をローラコンベヤに固定するように、前記ローラコンベヤの主の構造体に接続されている、
請求項3~7の何れか1つに記載のモータカートリッジ(1)。
【請求項9】
ローラ(100)であって、前記ローラ(100)は、
第1ローラ端(107)と第2ローラ端(108)との間で延びており、そこでモータカートリッジ座(106)を画定する、ローラ本体(101)と、
請求項1~8の何れか1つに記載のモータカートリッジ(1)と
を備えており、
前記モータカートリッジ(1)は、前記カートリッジ本体(3)を前記モータカートリッジ座(106)の中において片持ちで突出させている前記第1カートリッジ本体端(4)を介して、前記第1ローラ端(106)で前記ローラ本体(101)に接続されており、前記モータカートリッジ(1)は、前記第1カートリッジ本体端(4)を介してのみで前記回転トルクを前記ローラ(100)に伝達する、ローラ(100)。
【請求項10】
前記ローラ用モータカートリッジ(1)は、
長尺状で、第1カートリッジ本体端(4)と第2カートリッジ本体端(5)との間で軸方向(A-A)に沿って延びている、カートリッジ本体(3)と、
前記第1カートリッジ本体端(4)で支持されているモータユニット(2)と
を備えており、
前記モータカートリッジ(1)は、前記カートリッジ本体(3)を片持ちで突出させている前記第1カートリッジ本体端(4)によってのみで、ローラ(100)に接続されており、前記モータユニット(2)は、形状結合によって前記第1カートリッジ本体端(4)を介してのみで、前記ローラ(100)に回転トルクを伝達するようになされている、
請求項9に記載のローラ(100)。
【請求項11】
前記第1ローラ端(107)における前記ローラ本体(101)は、前記カートリッジ軸受け(11)によって回転可能に支持されていること、
及び/又は
前記ローラ(100)は、前記第2ローラ端(108)で前記ローラ本体(101)に一体的に接続される伝達部材(102)を有しており、前記伝達部材(102)は、回転動作を従動ローラに伝達するように構成されていること、
及び/又は
前記カートリッジ本体(3)は、前記第1ローラ端(107)で少なくとも形状結合によって前記ローラ本体(101)に接続されており、前記第1ヘッド部(18)は、前記ローラ本体(101)に(厚さ方向で)形状結合されるようになされる複数の第2ヘッド歯(36)を有しており、前記第1ローラ端(107)における前記ローラ本体(101)は、前記第2ヘッド歯(36)に対して逆形状のローラ本体座(37)を有しており、前記第2ヘッド歯(36)は、前記モータカートリッジ(1)が前記第1ローラ端(107)においてのみで前記回転トルクを前記モータユニット(2)から前記ローラ本体(101)に伝達するように、逆形状のローラ本体座(37)に挿入されており、前記ヘッド(14)は、締め代及び/又は接着によって前記ローラ本体(101)の内側ローラ表面に結合されるようになされる第3ヘッド部(38)を有すること、
のうち1つ又はそれらの組み合わせが存在する、
請求項9又は10に記載のローラ(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
【0002】
本発明はローラ用モータカートリッジならびにそのようなモータカートリッジを有するローラに関するものである。
【背景技術】
【0003】
背景技術
【0004】
ローラコンベヤは積み荷及び物品を移動させるシステムの間で知られている。
【0005】
ローラコンベヤは通常、少なくとも1つの電動ローラ又はモータローラ、複数の空回りローラ、及び/又は複数の従動ローラ、が接続される支持フレームと、運動伝達システム、例えば少なくとも1つの伝達ベルト又はチェーンと、を有しており、前記少なくとも1つのベルト又はチェーンの手段によって、前記少なくとも1つの電動ローラからの動作を直接的又は間接的に複数の従動ローラに伝達させることを可能とする。
【0006】
特に、電動ローラ又はモータローラは、モータが配置される中空シリンダを有しており、フレームに対して中空シリンダを回転させることを可能とする。
【0007】
いくつかの知られた解決策において、モータは、摩擦結合によって駆動トルクを伝達するように、中空シリンダに配置されている。このタイプのいくつかの解決策は、EP1656312B1、DE10200609327A1から知られる。
【0008】
そのような解決策は、作動トルク又は回転トルクをモータからローラシリンダ又はモータローラシリンダの内径に伝達するために、摩擦によって機能するガスケット又は接触の使用を想定している。そのようなガスケットは、エラストマを有する又はエラストマから成っているので、それらが摩擦によって機能すると、効果を失い得、モータからローラシリンダ又はモータローラシリンダへの伝達部が損傷し、すなわち、モータローラから駆動ローラへの伝達の効果は、相殺されなかったとしても、低下する。さらに、ガスケットの経年による効果の低下によって、ローラコンベヤによって搬送される物質のコントロールが低下し、搬送される物質及びローラコンベヤ近傍にいる人全体に対して潜在的な危険を伴う。従って、そのようなガスケットの効果の低下を克服するためには、モータからローラシリンダへの正常な動作の伝達を修復できるようにするために、例えまだ動作可能であったとしても、ローラシリンダからモータを交換することが必要である。そのような作業は、機械の休止時間の観点から大幅な時間の消費となり、結果として経済的な損失を伴う。
【0009】
従って、本分野において非常に強く感じられる要望は、先行技術に対して効果的且つ革新的な、モータからローラシリンダへ動作を伝達するシステム、を提供し、機械の休止時間に起因する時間とコストを可能な限り低減させること、である。
【0010】
特に、非常に強く感じられる要望は、モータでの作業を定期的なメンテナンス及び何らかのモータの故障にできる限り限定し、モータをローラから取り外す必要がある事象を著しく低減させること可能とする技術的解決策を考案することである。
【0011】
さらに、ローラに挿入されるようになされ、高い作業信頼性を維持する、モータカートリッジを製造することに対して、非常に強く感じられる要望がある。
【0012】
従って、本発明の根本的な課題は、前述の要望を満たすと同時に先行技術を参照して前述された欠点を解決するような構造的且つ機能的な特徴を有するローラを考案し、前述の感じられる要望を満たすこと、である。
【発明の概要】
【0013】
解決策
【0014】
本発明は、ローラ用モータカートリッジと、前述の要求を満たすと同時に先行技術を参照して前述された欠点を解決し、前述の感じられる要望を満たす、ような構造的且つ機能的特徴を有するローラと、を提供することを提示する。
【0015】
これと他の目的及び利点は、請求項1に係るモータカートリッジと請求項9に係るローラとによって達成される。
【0016】
いくつかの有利な実施形態は、従属請求項の対象である。
【0017】
この状況の分析から、提案された解決策によって、モータカートリッジの故障の可能性を低減させ、よって機械の休止時間を低減させることを可能とし、先行技術に対して単一構成要素を構成する最終消費者向けのモータカートリッジの製造がいかに可能となるが明らかとなる。
【0018】
さらに、提案された解決策によって、カートリッジ本体の一端のみで自己支持するモータカートリッジの製造が可能となる。
【0019】
いくつかの解決策によれば、モータカートリッジは、モータユニットのステータを内側で支持し、モータユニットのロータ又はギヤモータを外側で支持する、単一の軸受けを想定し、該軸受けを介して駆動トルクがローラに伝達され得ると同時にローラとモータユニットとカートリッジ本体とを支持し得る。
【0020】
加えて、提案された解決策によって、モータカートリッジが提供される電動ローラの信頼性と多様性とが増大し、機械の休止時間が大幅に低減される、ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【0022】
モータカートリッジ及びローラのさらなる特徴及び利点は、添付の図面を参照して非限定的な例示方法によって与えられるその好ましい例示的な実施形態について以下で提供される開示から明らかとなる。
【0023】
図1】本発明に係るモータカートリッジの軸測図を示している。
【0024】
図2図1のいくつかの部品が除去されたモータカートリッジの中心線に沿った部分的な断面軸測図を示している。
【0025】
図3図1のモータカートリッジを有する本発明に係るローラの中心線に沿って部分的な断面側面図を示している。
【0026】
図4図1に示されたモータカートリッジの中心線に沿って分解された図3のローラの部分的な断面側面図を示している。
【0027】
図5図1のモータカートリッジの側面図を示している。
【0028】
図6図5のモータカートリッジの側面図を伝達管なしで示している。
【0029】
図7図6に示されたモータカートリッジの中心線に沿った部分的な断面図を示している。
【0030】
図8】モータカートリッジの伝達管の側面図を示している。
【0031】
図9図5のモータカートリッジの軸測図を伝達管なしで示している。
【0032】
図10図9のカートリッジの軸測図をスリーブなしで示している。
【0033】
図11図6の伝達管の軸測図を示している。
【0034】
図11図1のモータカートリッジの、ヘッドと、ステータ静止シャフトと、ステータ基部との軸測分解図を示している。
【0035】
図13図1のモータカートリッジのスリーブの側面図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0036】
いくつかの参照される実施形態の説明
【0037】
大体の実施形態によれば、ローラ用モータカートリッジは、概して参照符号1の参照によって示される。
【0038】
前記モータカートリッジ1は、カートリッジ本体3とモータユニット2とを有する。
【0039】
前記カートリッジ本体3は、長尺状であり、第1カートリッジ本体端4と第2カートリッジ本体端5との間で軸方向A-Aに沿って延びている。
【0040】
前記モータユニット2は、前記第1カートリッジ本体端4でのみ支持されている。
【0041】
一実施形態によれば、前記モータユニット2は、前記カートリッジ本体3に接続されており、その全重量は、前記1カートリッジ本体端4でのみ支持されている。
【0042】
有利に、前記モータカートリッジ1は、前記カートリッジ本体端3を片持ちにさせる前記第1カートリッジ本体端4によってのみローラ100に接続されるようになされている。
【0043】
有利に、前記モータユニット2は、形状結合によって、前記第1カートリッジ本体端4を介してのみで前記ローラ100に回転トルクを伝達するようになされている。
【0044】
本明細書内では、片持ちのカートリッジ本体3は、カートリッジ本体が前記カートリッジ本体端4を介してローラに堅固に接続されていること意味するだけでなく、カートリッジ本体の他の部分、例えばその片持ち部分が、ローラ100に直接又は間接的に接触していることも意味する。いずれにせよ、モータカートリッジ1は、モータユニット2によって生成される駆動トルクをローラ100に、前記第1カートリッジ本体端4によってのみ伝達する。
【0045】
一実施形態によれば、前記モータカートリッジ1は、カートリッジ軸受け11を有する。前記カートリッジ軸受け11は、少なくとも前記第1カートリッジ本体端4に配置されており、前記カートリッジ軸受け11は、前記モータユニット2を前記カートリッジ本体3に前記第1カートリッジ本体端4で接続する。
【0046】
一実施形態によれば、前記カートリッジ軸受け11は、前記モータユニット2を前記カートリッジ本体3に接続する唯一の軸受けである。
【0047】
一実施形態によれば、前記カートリッジ本体3は、ヘッド14を有しており、前記ヘッド14は回転可能であり、前記第1カートリッジ本体端4に配置されている。
【0048】
一実施形態によれば、前記ヘッド14は、前記モータカートリッジ1を片持ちで支持することによって、前記ローラ100に接続されるようになされている。一実施形態によれば、前記ヘッド14は、少なくとも幾何学的結合又は形状結合によって、前記ローラ100に接続されるようになされている。一実施形態によれば、前記ヘッド14は、締め代によって、前記ローラ100に接続されるようになされている。
【0049】
一実施形態によれば、前記モータユニット2は、ステータ6とロータ7とを有するモータ2を備えており、前記ロータ7は、前記ステータ6の内部又は反対にある。
【0050】
一実施形態によれば、前記カートリッジ軸受け11は、前記第1カートリッジ本体端4において前記ステータ6と前記カートリッジ本体3との間に配置されている。
【0051】
一実施形態によれば、前記カートリッジ軸受け11は、前記ステータ6と前記ヘッド14との間に配置されている。
【0052】
一実施形態によれば、前記ヘッド14は、前記カートリッジ軸受け11が収容される軸方向ヘッド開口22を有する。
【0053】
一実施形態によれば、前記ステータ6は、前記軸方向ヘッド開口22の内側に配置される少なくとも1つの部分を有する。
【0054】
一実施形態によれば、前記ロータ7は、少なくとも前記第2カートリッジ端5で前記カートリッジ本体3に接続される。
【0055】
一実施形態によれば、前記ステータ6は、前記カートリッジ軸受け11の内側軸受け旋回輪12によって支持されている。一実施形態によれば、前記ステータ6は、前記内側軸受け旋回輪12に嵌合している。
【0056】
一実施形態によれば、前記ロータ7は、同カートリッジ軸受け11の外側軸受け旋回輪13によって直接的又は間接的に支持されている。
【0057】
一実施形態によれば、前記ステータ6は、静止シャフト8を有する。一実施形態によれば、前記静止シャフト8は、前記ローラ100を前記ローラコンベヤに固定するように、ローラコンベヤの構造体に接続されるようになされている。言い換えれば、前記静止シャフト8は、前記モータカートリッジ1が前記ローラ100に接続される時、前記ローラ100の固定シャフト又は静止固定部を形成する。一実施形態によれば、前記カートリッジ軸受け11は、前記静止シャフト8と前記ヘッド14との間に配置される。一実施形態によれば、前記ステータ6は、前記静止シャフト8を介して前記カートリッジ軸受け11の前記内側軸受け旋回輪12によって支持される。一実施形態によれば、前記静止シャフト8は、前記内側軸受け旋回輪12に嵌合している。
【0058】
一実施形態によれば、前記ステータ6は、前記静止シャフト8に堅固に接続されるステータ本体27を有する。一実施形態によれば、前記ステータ本体27は、前記第1カートリッジ端4の方向で前記ステータ本体27を軸方向に閉じるようになされたステータ基部35を有する。一実施形態によれば、前記ステータ本体27は、カップ形状である。一実施形態によれば、前記ステータ本体は、前記ステータ基部35から一方側で閉じた円筒管形状を有する。一実施形態によれば、前記静止シャフト8は、前記ステータ基部35に接続されている。一実施形態によれば、前記ロータ7は、前記ステータ本体27の内側に配置されている。
【0059】
一実施形態によれば、前記モータは、前記ロータ7と前記ステータ6との間に配置される対のモータ軸受けを有する。
【0060】
一実施形態によれば、前記モータユニット2は、前記ロータ7に接続されるギヤモータ10を有する。
【0061】
一実施形態によれば、前記ロータ7は、前記ギヤモータ10に結合されるロータシャフトを有する。
【0062】
一実施形態によれば、前記ギヤモータ10は、減速機ハウジングに収容される複数のギヤ又は歯車を有する。一実施形態によれば、前記ギヤモータ10は、遊星ギヤモータである。一実施形態によれば、前記ギヤモータ10は、前記第2カートリッジ端5の方向で減速機ハウジングを閉じる端フランジ32を有する。一実施形態によれば、前記ギヤモータ10は、結合によって前記端フランジ32に接続されるギヤモータシャフト9又は減速シャフトを有する。
【0063】
一実施形態によれば、前記ギヤモータ10は、前記第2カートリッジ端5において前記カートリッジ本体3に接続されている。
【0064】
一実施形態によれば、前記モータユニット2は、ブレーキを有する。一実施形態によれば、前記ブレーキは、電磁ブレーキである。一実施形態によれば、前記ブレーキは、電磁ブレーキである。一実施形態によれば、前記モータユニット2は、エンコーダ、又は前記ブレーキ及び前記モータを制御するように構成された電子制御及び管理ユニット、を有する。
【0065】
一実施形態によれば、前記カートリッジ本体3は、前記第2カートリッジ本体端5と前記第1カートリッジ本体端4とを接続する伝達管16を有する。
【0066】
一実施形態によれば、前記モータユニット6は、前記伝達管16の内側に収容されている。
【0067】
一実施形態によれば、前記伝達管16は、前記モータユニット2に空気を通し、冷却するための複数の穴28を有する。一実施形態によれば、前記伝達管16は、依然として留まっている前記静止シャフト8に対して前記ローラ100と一体的に回転し、複数の穴28のおかげで、モータユニット2を冷却するための空気流れが形成される。
【0068】
一実施形態によれば、前記伝達管16は、円筒且つ管状である。
【0069】
一実施形態によれば、前記カートリッジ本体3は、前記第2カートリッジ本体端5にスリーブ15を有しており、前記スリーブ15は、前記ヘッド14の反対側にあり、前記モータユニット6は、前記スリーブ15に直接的に接続されている。
【0070】
一実施形態によれば、前記スリーブ15は、軸方向A-Aにおいて、ギヤモータ10の端フランジ32、又はギヤモータシャフト又は減速シャフト、に結合されるようになされるスリーブ結合部23を有する。一実施形態によれば、端フランジ32は、スリーブ結合部23に接続手段34、好ましくはねじ接続手段を介して軸方向に接続される。
【0071】
一実施形態によれば、前記伝達シャフト16は、両端において、少なくとも形状結合によって前記ヘッド14及び前記スリーブ15に結合される。
【0072】
一実施形態によれば、前記ヘッド14及び前記スリーブは、対応する円筒伝達管16の開口側に結合される蓋のような形状である。
【0073】
一実施形態によれば、前記ヘッド14は、前記外側軸受け旋回輪13に嵌合されている。
【0074】
一実施形態によれば、前記伝達シャフト16は、両端において、前記ヘッド14及び前記スリーブ15に嵌合されている。
【0075】
一実施形態によれば、前記ヘッド14、前記伝達管16、前記スリーブ15、前記カートリッジ軸受け11、及び前記モータユニット2は、同軸である。
【0076】
一実施形態によれば、前記ヘッド14は、前記ローラ100に結合する形状のようになされる第1ヘッド部18を有する。
【0077】
一実施形態によれば、前記ヘッド14は、締め代及び/又は接着によって前記伝達管16に結合されるようになされる第1ヘッド部19を有する。
【0078】
一実施形態によれば、前記第2ヘッド部19は、前記伝達管16の内表面17に結合されるようになされている。
【0079】
一実施形態によれば、前記ヘッド14は、前記伝達管16に結合される形状であるようになされる複数の第1ヘッド歯29を有する。
【0080】
一実施形態によれば、前記伝達管16は、前記第1ヘッド歯29に対して逆形状の第1伝達管座30を有する。
【0081】
一実施形態によれば、前記第1ヘッド歯29は、前記伝達管16が前記回転トルクを前記モータユニット2から前記ヘッド14に伝達するように、形状結合によって前記逆形状の第1伝達管座30に挿入される。
【0082】
一実施形態によれば、前記第1ヘッド部18は、前記ローラ100のローラ本体101に結合される形状であるようになされる複数の第2ヘッド歯36を有する。一実施形態によれば、前記第1ローラ端107において、すなわち前記ヘッドが結合される位置において、前記前記ローラ本体101は、前記第2ヘッド歯36に対して逆形状のローラ本体座37を有する。一実施形態によれば、前記第2ヘッド歯36が前記逆形状のローラ本体座37に挿入されており、それによって前記モータカートリッジ1は、前記回転トルクを前記モータユニット2から前記ローラ本体101に前記第1ローラ端107においてのみ伝達する。
【0083】
一実施形態によれば、前記ヘッド14は、締め代及び/又は接着によって前記ローラ本体101の内表面109に結合されるようになされる第3ヘッド部38を有する。
【0084】
一実施形態によれば、前記スリーブ15は、前記カートリッジを前記ローラ100の内側でセンタリングし、前記ローラ100へのいかなる駆動トルクの伝達を回避するように、構成される第1スリーブ部20を有する。一実施形態によれば、前記第1スリーブ部20は、前記ローラ100の内側に直接的又は間接的に接触又は載っており、前記スリーブ(15)で前記回転トルクを前記モータユニット2から前記ローラ100に伝達するようになされる結合が生じることを回避する。
【0085】
一実施形態によれば、前記スリーブ15は、締め代及び/又は接着によって前記伝達管16に結合されるようになされる第2スリーブ部21を有する。一実施形態によれば、前記第2スリーブ部21は、前記伝達管16の伝達管内表面17に結合される。
【0086】
一実施形態によれば、前記スリーブ15は、前記伝達管16に結合される形状であるようになされる複数のスリーブ歯31を有する。
【0087】
一実施形態によれば、前記伝達管16は、前記ヘッド歯29に対して逆形状の第2伝達管座32を有する。
【0088】
一実施形態によれば、前記スリーブ歯31は、前記スリーブ15が前記回転トルクを前記モータユニット2から前記伝達管16に伝達するように、前記逆形状の伝達管座32に挿入される。
【0089】
一実施形態によれば、前記第1伝達管座30と前記第2伝達管座32とは、前記伝達管16の軸方向A-Aに沿ったまったく正反対の端部で作られている。
【0090】
一実施形態によれば、前記軸方向A-Aは、前記軸方向A-Aに対して直交する半径方向R-Rを画定する。一実施形態によれば、前記軸方向A-Aは、前記軸方向A-A及び前記半径方向R-Rに対して直交する周方向C-Cを画定する。
【0091】
一実施形態によれば、前記第1ヘッド歯29及び/又は前記第2ヘッド歯36及び/又は前記スリーブ歯31のそれぞれは、ヘッド14又はスリーブ15に対して半径方向R-Rに突出している歯本体を有しており、前記歯本体は、主に軸方向A-Aに延びている。
【0092】
一実施形態によれば、前記第1伝達管30及び/又は第2伝達管座32及び/又は前記ローラ本体座37は、伝達管本体16の厚み又は軸方向A-Aの至るところに延びているローラ本体101、においてスロット又は解放を形成しており、前記スロット又は解放は、前記回転トルクがそれぞれのヘッド歯29、36又はそれぞれの形状結合のスリーブ歯31によって伝達されるように、伝達管本体16又はローラ本体101の周方向C-Cによって区画されている。
【0093】
一実施形態によれば、前記スリーブ15は、対応するセンタリングエラストマ25を収容するようになされた少なくとも1つの環状スリーブ座24を有する。そのようなセンタリングエラストマ25は、モータカートリッジ1からローラ100へのいかなる前記回転トルクの伝達を妨げるような形状である。一実施形態によれば、前記エラストマはOリングである。
【0094】
一実施形態によれば、前記スリーブ15は、前記ローラ100の内側表面に間接的に載っており、前記スリーブ15は、前記回転トルクを前記ローラ100に伝達することを避けて、前記ローラ100の内側において自由に回転する。
【0095】
一実施形態によれば、前記静止シャフト8は、前記ローラ100の支持フレーム又は構造体に接続されるように構成されている。
【0096】
本願において、締め代及び/又は接着による結合は、モータカートリッジ1、又はモータカートリッジ1及びローラ100、のうち2つの構成要素間の結合を意味しており、該結合は、一方の構成要素を他方に対して、方向A-Aに沿ったいかなる軸方向の引き抜きを妨げ又は制限し、該結合は、一方の構成要素から他方への回転を伝達するのに不適当である。
【0097】
本発明は、さらにローラ100に関するものである。
【0098】
前記ローラ100は、ローラ本体101と、すでに説明された実施形態のうちの1つに係る少なくとも1つのモータカートリッジ1と、を有しており、前記モータカートリッジ1は、前記ローラ本体101を回転させるために前記ローラ本体101に接続される。
【0099】
一実施形態によれば、前記ローラ本体101は、第1ローラ端112と第2ローラ端113との間で延びており、前記ローラ本体100は、その中でモータカートリッジ座111を画定する。
【0100】
一実施形態によれば、前記モータカートリッジ1は、前記カートリッジ本体3を前記モータカートリッジ座106の中において片持ちで突出させている前記第1カートリッジ本体端4を介して、前記第1ローラ端107で前記ローラ本体101に接続されている。
【0101】
一実施形態によれば、前記モータカートリッジ1は、前記第1カートリッジ本体端4を介してのみで、回転トルクを前記ローラ100に伝達する。
【0102】
一実施形態によれば、前記第1ローラ端107における前記ローラ本体101は、前記第1カートリッジ軸受け11によって回転可能に支持されている。
【0103】
一実施形態によれば、前記ローラ100は、前記第2ローラ端108において前記ローラ本体101に一体的に接続される伝達部材102を有しており、前記伝達部材102は、従動ローラに回転動作を伝達するように構成されている。
【0104】
一実施形態によれば、前記伝達部材102は、チェーン歯車及び/又はプーリ、例えばベルトプーリである。
【0105】
一実施形態によれば、前記カートリッジ本体3は、少なくとも形状結合によって、前記第1ローラ端107で前記ローラ本体101に接続されている。
【0106】
一実施形態によれば、前記第1ローラ端107における前記ローラ本体101は、前記第2ヘッド歯36に対して逆形状のローラ本体座37を有しており、それによって前記第2ヘッド歯36が前記逆形状のローラ本体座37に挿入されるので、前記モータカートリッジ1は、前記回転トルクを前記モータユニット2から前記ローラ本体101に、前記第1ローラ端107でのみ伝達する。
【0107】
一実施形態によれば、前記伝達部材102は、締め代によって前記ローラ本体101へ接続される、又は溶接手段によって前記ローラ本体101に固定される、ようになされる少なくとも第1伝達要素部104を有する。
【0108】
一実施形態によれば、前記伝達部材102は、幾何学的結合によって前記ローラ本体101に接続されるようになされる少なくとも第2伝達部材部105を有する。
【0109】
一実施形態によれば、前記伝達部材102は、伝達部材軸受け103が収容される内部座を有する。
【0110】
一実施形態によれば、前記伝達部材軸受け103は、前記ローラ100を前記第2ローラ端108において回転可能に支持する。
【0111】
有利に、モータカートリッジ1のモータユニット2を支持するようになされ、カートリッジ本体3がローラ100に対して張り出すように少なくとも形状結合によってモータカートリッジ1をローラ100に接続するようになされる、第1カートリッジ本体端4の提供のおかげで、モータカートリッジ1の製造において必要な構成要素を低減させることが可能となり、何らかのモータ部分の故障の場合における交換が簡単である極めてコンパクトなカートリッジを提供する。
【0112】
さらに、前記第1端4のみで支持されるモータユニット2の提供と、前記モータカートリッジ1が前記ローラ100に片持ちで接続されるようになされる第1端4の提供とのおかげで、モータが支持されている位置と同じ位置で、モータトルクをモータからローラに伝達することが可能となる。
【0113】
加えて、モータカートリッジ1及びローラ100の両方をその端部で回転可能に支持するカートリッジ軸受けの提供によって、常に効率的な機械的伝達を保証し、先行技術より簡単な構造を有する、ローラ100を製造することが可能となる。
【符号の説明】
【0114】
参照リスト
1:モータカートリッジ
2:モータユニット
3:カートリッジ本体
4:第1又は近位カートリッジ本体端
5:第2又は遠位カートリッジ本体端
6:ステータ
7:ロータ
8:静止シャフト
9:減速シャフト
10:ギヤモータ
11:カートリッジ軸受け
12:内側軸受け旋回輪
13:外側軸受け旋回輪
14:ヘッド
15:スリーブ
16:伝達管
17:伝達管内表面
18:第1ヘッド部
19:第2ヘッド部
20:第1スリーブ部
21:第2ヘッド部
22:軸方向ヘッド開口
23:スリーブ結合部
24:環状スリーブ座
25:スリーブセンタリングエラストマ
26:モータハウジング座
27:ステータ本体
28:伝達管穴
29:第1ヘッド歯
30:第1伝達管座
31:スリーブ歯
32:第2伝達管座
33:端フランジ
34:接続手段
35:ステータ基部
36:第2ヘッド歯
37:ローラ本体座
38:第3ヘッド部

100:電動ローラ
101:ローラ本体
102:伝達部材
103:伝達部材軸受け
104:第1伝達部材部
105:第2伝達部材部
106:モータカートリッジ座
107:第1ローラ端
108:第2ローラ端
109:ローラ内表面
A-A:軸方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2022-12-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0002】
本発明はモータカートリッジを有するローラに関するものである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
いくつかの知られた解決策において、モータは、摩擦結合によって駆動トルクを伝達するように、中空シリンダに配置されている。このタイプのいくつかの解決策は、EP1656312B1、DE10200609327A1、DE102016112051、WO2013/000006 e WO2016/141396から知られる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
これと他の目的及び利点は、請求項に係るローラによって達成される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローラ(100)であって、前記ローラ(100)は、
第1ローラ端(107)と第2ローラ端(108)との間で延びており、そこでモータカートリッジ座(106)を画定する、ローラ本体(101)と、
長尺状で、第1カートリッジ本体端(4)と第2カートリッジ本体端(5)との間で軸方向(A-A)に沿って延びている、カートリッジ本体(3)と、
前記第1カートリッジ本体端(4)で支持されているモータユニット(2)と
を備えローラ用モータカートリッジ(1)と
を備えており、
前記モータカートリッジ(1)は、前記カートリッジ本体(3)を前記モータカートリッジ座(106)の中において片持ちで突出させている前記第1カートリッジ本体端(4)を介して、前記第1ローラ端(106)で前記ローラ本体(101)に接続されており、前記モータカートリッジ(1)は、前記第1カートリッジ本体端(4)を介してのみで前記回転トルクを前記ローラ(100)に伝達する、ローラ(100)。
【請求項2】
カートリッジ軸受け(11)は、少なくとも前記第1カートリッジ本体端(4)に配置され、前記カートリッジ軸受け(11)は、前記第1カートリッジ本体端(4)で前記モータユニット(2)を前記カートリッジ本体(3)に接続すること、
及び/又は
前記カートリッジ本体(3)は、環状で且つ前記第1カートリッジ本体端(4)に配置されている、ヘッド(14)を有すること、
のうち1つ又はそれらの組み合わせが存在する、前記カートリッジ軸受け(11)を備える、
請求項1に記載のローラ(100)
【請求項3】
前記モータユニット(2)は、ステータ(6)とロータ(7)とを有するモータを有しており、前記カートリッジ軸受け(11)は、前記第1カートリッジ本体端(4)にいて前記ステータ(6)と前記カートリッジ本体(3)との間に配置されており、前記ロータ(7)は、前記第2カートリッジ本体端(5)で前記カートリッジ本体(3)に接続されていること、
及び/又は
前記カートリッジ軸受け(11)は、前記モータユニット(2)を前記カートリッジ本体(3)に接続する唯一の軸受けであること、
のうち1つ又はそれらの組み合わせが存在する、
請求項2に記載のローラ(100)
【請求項4】
前記ステータ(6)は、前記カートリッジ軸受け(11)の内側軸受け旋回輪(12)によって支持されており、前記ロータ(7)は、前記カートリッジ軸受け(11)自体の外側軸受け旋回輪(13)で直接的又は間接的に支持されていること、
及び/又は
前記ロータ(7)は、少なくとも部分的に前記ステータ(6)の内部又は反対にあること、
及び/又は
前記モータユニット(2)は、前記ロータ(7)に接続されるギヤモータ(10)を有しており、前記ギヤモータ(10)は、前記第2カートリッジ端(5)で前記カートリッジ本体(3)に接続されていること、
及び/又は
前記モータユニット(2)は、好ましくは電磁ブレーキと、及び/又はエンコーダ、又は前記モータ及び/又は前記ブレーキを制御するように構成された電子制御及び管理ユニット、を有すること、
のうち1つ又はそれらの組み合わせが存在する、
請求項3に記載のローラ(100)
【請求項5】
前記カートリッジ本体(3)は、前記第2カートリッジ本体端(5)と前記第1カートリッジ本体端(4)とを接続する伝達管(16)を有しており、前記モータユニット(6)は、前記伝達管(16)の内側に収容されていること、
及び/又は
前記カートリッジ本体(3)は、前記第2カートリッジ本体端(5)にスリーブ(15)を有しており、前記スリーブ(15)は、前記ヘッド(14)の反対側にあり、前記モータユニット(6)は、前記スリーブ(15)に直接的に接続されていること、
及び/又は
前記ヘッド(14)は、片持ちで前記モータカートリッジ(1)を支持することによって前記ローラ(100)に接続されるようになされていること、
のうち1つ又はそれらの組み合わせが存在する、
請求項3に記載のローラ(100)
【請求項6】
前記伝達管(16)は、少なくとも形状結合によって、前記ヘッド(14)と前記スリーブ(15)との両端に嵌合しており、前記ヘッド(14)は、前記外側軸受け旋回輪(13)に嵌合していること、
及び/又は
前記伝達管(16)は、前記回転トルクを前記ローラ(100)に伝達するように構成された前記ヘッド(14)と一体的に回転することによって、前記モータユニット(2)に空気を通し、冷却する複数の穴(28)を有すること、
及び/又は
前記ヘッド(14)、前記伝達管(16)、前記スリーブ(15)、前記カートリッジ軸受け(11)、及び前記モータユニット(2)は、同軸であること、
のうち1つ又はそれらの組み合わせが存在する、
請求項4又は5に記載のローラ(100)
【請求項7】
前記ヘッド(14)は、前記ローラ(100)に形状結合されるようになされる第1ヘッド部(18)と、締め代及び/又は接着によって前記伝達管(16)に好ましくは前記伝達管(16)の内側表面(17)で結合されるようになされる第2ヘッド部(19)と、を有しており、前記ヘッド(14)は、前記伝達管(16)に形状結合されるようになされた複数の第1ヘッド歯(29)を有しており、好ましくは前記複数の第1ヘッド歯(29)は、前記伝達管(16)が前記回転トルクを前記モータユニット(2)から前記ヘッド(14)に伝達するように、逆形状の第1伝達管座(30)に挿入されること
のうち1つ又はそれらの組み合わせが存在する、
請求項5に記載のローラ(100)
【請求項8】
前記スリーブ(15)は、前記ローラ(100)の内側で前記カートリッジをセンタリングし、前記スリーブ(15)において前記回転トルクを前記モータユニット(2)から前記ローラ(100)に伝達するようになされる結合が生じることを回避するように、構成される第1スリーブ部(20)を有しており、前記スリーブ(15)は、締め代又は接着によって前記伝達管(16)に好ましくは前記伝達管(16)の内側伝達表面(17)で結合されるように構成される第2スリーブ部(21)を有しており、前記スリーブ(15)は、前記伝達管(16)に形状結合されるようになされる複数のスリーブ歯(31)を有しており、好ましくは前記スリーブ歯(31)が逆形状の第2伝達管座(32)に挿入されており、それによって前記スリーブ(15)は、前記回転トルクを前記モータユニット(2)から前記伝達管(16)に伝達しており
及び/又は
及び/又は前記スリーブ(15)は、対応するセンタリングエラストマを収容するようになされる少なくとも1つの環状スリーブ座(24)を有しており、前記スリーブ(15)は、前記ローラ(100)の内側表面に間接的に載っており、該スリーブ(15)は、前記回転トルクが前記ローラ(100)に伝達されることを避けて前記ローラ(100)内で自由に回転しており
及び/又は
前記スリーブ(15)は、前記ギヤモータ(10)の端フランジ(32)、又はギヤモータシャフト又は前記ギヤモータ(9)の出力シャフト(9)、に好ましくは軸方向に結合されるようになされるスリーブ結合部(23)を有しており、好ましくは前記端フランジ(32)は、前記スリーブ結合部(23)に接続手段(34)、好ましくはねじ接続手段によって接続されており
及び/又は
前記ヘッド(14)は、前記カートリッジ軸受け(11)が収容される軸方向ヘッド開口(22)を有する
請求項5に記載のローラ(100)
【請求項9】
前記ステータ(6)は、好ましくはカップ形状のステータ本体(27)に接続された静止シャフト(8)を有しており、好ましくは前記静止シャフト(8)は、前記ステータ本体(27)のステータ基部(35)に接続されており、前記ロータ(7)は、前記ステータ本体(27)内に配置されており、前記静止シャフト(8)は、前記ローラ(100)をローラコンベヤに固定するように、前記ローラコンベヤの主の構造体に接続されている、
請求項3~の何れか1つに記載のローラ(100)
【請求項10】
前記ローラ用モータカートリッジ(1)は、
長尺状で、第1カートリッジ本体端(4)と第2カートリッジ本体端(5)との間で軸方向(A-A)に沿って延びている、カートリッジ本体(3)と、
前記第1カートリッジ本体端(4)で支持されているモータユニット(2)と
を備えており、
前記モータカートリッジ(1)は、前記カートリッジ本体(3)を片持ちで突出させている前記第1カートリッジ本体端(4)によってのみで、ローラ(100)に接続されており、前記モータユニット(2)は、形状結合によって前記第1カートリッジ本体端(4)を介してのみで、前記ローラ(100)に回転トルクを伝達するようになされている、
請求項に記載のローラ(100)。
【請求項11】
前記第1ローラ端(107)における前記ローラ本体(101)は、前記カートリッジ軸受け(11)によって回転可能に支持されていること、
及び/又は
前記ローラ(100)は、前記第2ローラ端(108)で前記ローラ本体(101)に一体的に接続される伝達部材(102)を有しており、前記伝達部材(102)は、回転動作を従動ローラに伝達するように構成されていること、
及び/又は
前記カートリッジ本体(3)は、前記第1ローラ端(107)で少なくとも形状結合によって前記ローラ本体(101)に接続されており、前記第1ヘッド部(18)は、前記ローラ本体(101)に(厚さ方向で)形状結合されるようになされる複数の第2ヘッド歯(36)を有しており、前記第1ローラ端(107)における前記ローラ本体(101)は、前記第2ヘッド歯(36)に対して逆形状のローラ本体座(37)を有しており、前記第2ヘッド歯(36)は、前記モータカートリッジ(1)が前記第1ローラ端(107)においてのみで前記回転トルクを前記モータユニット(2)から前記ローラ本体(101)に伝達するように、逆形状のローラ本体座(37)に挿入されており、前記ヘッド(14)は、締め代及び/又は接着によって前記ローラ本体(101)の内側ローラ表面に結合されるようになされる第3ヘッド部(38)を有すること、
のうち1つ又はそれらの組み合わせが存在する、
請求項又は10に記載のローラ(100)。
【国際調査報告】