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特表2024-511284正逆方向昇降圧充放電回路及び電動工具
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-13
(54)【発明の名称】正逆方向昇降圧充放電回路及び電動工具
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20240306BHJP
   B25F 5/00 20060101ALI20240306BHJP
   H01M 10/44 20060101ALI20240306BHJP
【FI】
H02J7/00 L
H02J7/00 S
B25F5/00 H
H01M10/44 P
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023551796
(86)(22)【出願日】2022-06-10
(85)【翻訳文提出日】2023-08-23
(86)【国際出願番号】 CN2022098096
(87)【国際公開番号】W WO2023130668
(87)【国際公開日】2023-07-13
(31)【優先権主張番号】202210016705.7
(32)【優先日】2022-01-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523321040
【氏名又は名称】深▲セン▼欧陸通電子股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN HONOR ELECTRONIC CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】劉 亮
(72)【発明者】
【氏名】王 越 天
【テーマコード(参考)】
3C064
5G503
5H030
【Fターム(参考)】
3C064AC02
3C064BA12
3C064BA15
3C064BB09
3C064BB14
3C064CA51
3C064CA83
3C064DA03
3C064DA22
3C064DA59
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB02
5G503CA11
5G503DA04
5G503DA16
5G503FA17
5G503GA01
5G503GB03
5H030AS12
5H030BB26
5H030DD12
5H030FF43
5H030FF44
(57)【要約】
本願は、正逆方向昇降圧充放電回路及び電動工具を提供し、前記正逆方向昇降圧充放電回路は、電池と、正逆方向昇降圧充放電ユニットと、第1の制御ユニットと、を含み、前記電池は、蓄電して負荷に電力を供給するためのものであり、前記正逆方向昇降圧充放電ユニットは、前記電池に対する充放電を行うためのものであり、前記第1の制御ユニットは、昇圧または降圧して負荷に電力を供給するように前記正逆方向昇降圧充放電ユニットを制御し、かつ外部入力電圧から昇圧又は降圧して前記電池を充電するように前記正逆方向昇降圧充放電ユニットを制御し、前記電池は、前記正逆方向昇降圧充放電ユニットに接続され、前記正逆方向昇降圧充放電ユニットは前記第1の制御ユニットに接続された。本願の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路及び電動工具によれば、充電効率が向上した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池と、正逆方向昇降圧充放電ユニットと、第1の制御ユニットと、を含み、
前記電池は、蓄電して負荷に電力を供給するためのものであり、
前記正逆方向昇降圧充放電ユニットは、前記電池に対する充放電を行うためのものであり、
前記第1の制御ユニットは、昇圧または降圧して負荷に電力を供給するように前記正逆方向昇降圧充放電ユニットを制御し、かつ外部入力電圧から昇圧又は降圧して前記電池を充電するように前記正逆方向昇降圧充放電ユニットを制御し、
前記電池は、前記正逆方向昇降圧充放電ユニットに接続され、前記正逆方向昇降圧充放電ユニットは前記第1の制御ユニットに接続された、
ことを特徴とする正逆方向昇降圧充放電回路。
【請求項2】
前記正逆方向昇降圧充放電ユニットは、第1のスイッチトランジスタと、第2のスイッチトランジスタと、第3のスイッチトランジスタと、第4のスイッチトランジスタと、第1のインダクタンスと、第1のコンデンサと、第2のコンデンサと、を含み、
前記第1のスイッチトランジスタは、前記第2のスイッチトランジスタに直列接続され、
前記第3のスイッチトランジスタは、前記第4のスイッチトランジスタに直列接続され、
前記電池の正極は、前記第1のスイッチトランジスタの第1端に接続され、
前記第1のスイッチトランジスタの第1端は、前記第1のコンデンサの第1端に接続され、
前記第1のコンデンサの第2端は、前記第2のコンデンサの第1端に接続され、
前記第2のコンデンサの第2端は、前記第3のスイッチトランジスタの第1端に接続され、
前記第1のコンデンサの第2端と前記第2のコンデンサの第1端は、接地され、
前記第1のインダクタンスの第1端は、前記第1のスイッチトランジスタと前記第2のスイッチトランジスタの間に接続され、
前記第1のインダクタンスの第2端は、前記第3のスイッチトランジスタと前記第4のスイッチトランジスタの間に接続され、
前記第2のスイッチトランジスタの第2端と前記第4のスイッチトランジスタの第2端はそれぞれ、前記電池の負極に接続され、
前記第1の制御ユニットは、前記電池を昇圧又は降圧させて負荷に電力を供給し、かつ外部入力電圧から昇圧又は降圧して前記電池を充電するように、前記第1のスイッチトランジスタ、前記第2のスイッチトランジスタ、前記第3のスイッチトランジスタおよび前記第4のスイッチトランジスタを駆動する
ことを特徴とする請求項1に記載の正逆方向昇降圧充放電回路。
【請求項3】
前記正逆方向昇降圧充放電回路に対して電流を規制して保護するための電流規制ユニットをさらに含む、ことを特徴とする請求項2に記載の正逆方向昇降圧充放電回路。
【請求項4】
前記第1のスイッチトランジスタ、前記第2のスイッチトランジスタ、前記第3のスイッチトランジスタ、又は、前記第4のスイッチトランジスタに並列接続されたノイズ低減ユニットを少なくとも1つ、さらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の正逆方向昇降圧充放電回路。
【請求項5】
それぞれが前記電池に並列接続されたフィルタコンデンサを少なくとも1つ、さらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の正逆方向昇降圧充放電回路。
【請求項6】
前記第1の制御ユニットに接続された第2の制御ユニットをさらに含み、
前記第2の制御ユニットは、
前記第1の制御ユニットが、昇圧または降圧して負荷に電力を供給するように前記正逆方向昇降圧充放電ユニットを制御し、かつ外部入力電圧から昇圧又は降圧して電池に充電するように前記正逆方向昇降圧充放電ユニットを制御することを
致すためのものである、
ことを特徴とする請求項1に記載の正逆方向昇降圧充放電回路。
【請求項7】
前記第2の制御ユニットに接続された入力保護ユニットをさらに含み、前記入力保護ユニットは、前記正逆方向昇降圧充放電回路に対して過電流保護を行うためのものである、ことを特徴とする請求項6に記載の正逆方向昇降圧充放電回路。
【請求項8】
前記入力保護ユニットは、第1の抵抗と、第2の抵抗と、第3の抵抗と、第4の抵抗と、第5の抵抗と、第6の抵抗と、第3のコンデンサと、第4のコンデンサと、第5のコンデンサと、コンパレータと、を含み、
前記第1の抵抗の第1端は接地され、前記第1の抵抗の第2端は前記第2の抵抗の第1端に接続され、前記第1の抵抗の第2端は前記電池の負極回路に結合され、
前記第3のコンデンサの第1端は前記第2の抵抗の第2端に接続され、前記第3のコンデンサの第2端は接地され、
前記第3の抵抗の第1端は接地され、前記第3の抵抗の第2端は前記第4の抵抗の第1端と前記第4のコンデンサの第1端の各々に接続され、
前記第4の抵抗の第2端と前記第4のコンデンサの第2端は接地され、
前記コンパレータの第1入力端は前記第2の抵抗の第2端に接続され、前記コンパレータの第2入力端は前記第3の抵抗と前記第4の抵抗の間に接続され、前記コンパレータの出力端は前記第6の抵抗の第1端に接続され、
前記第5の抵抗の第1端は前記第6の抵抗の第2端に接続され、前記第5の抵抗の第2端は前記コンパレータの出力端に接続され、
前記第6の抵抗の第2端は前記第5のコンデンサの第1端に接続され、前記第5のコンデンサの第2端は接地され、前記第6の抵抗の第2端は前記第2の制御ユニットに接続された、
ことを特徴とする請求項7に記載の正逆方向昇降圧充放電回路。
【請求項9】
前記入力保護ユニットは、第7の抵抗と、第6のコンデンサと、をさらに含み、
前記第6のコンデンサの第1端は、前記第5の抵抗の第1端に接続され、前記第6のコンデンサの第2端は、前記第7の抵抗の第1端に接続され、前記第7の抵抗の第2端は、前記第5の抵抗の第2端に接続された、
ことを特徴とする請求項8に記載の正逆方向昇降圧充放電回路。
【請求項10】
前記入力保護ユニットは、スイッチユニットを含み、
前記スイッチユニットは、第9の抵抗と、第10の抵抗と、第11の抵抗と、第12の抵抗と、トライオードと、ツェナーダイオードと、電界効果トランジスタと、コモンモードインダクタンスと、を含み、
前記第11の抵抗の第1端は、前記第2の制御ユニットに接続され、前記第11の抵抗の第2端は、前記トライオードのベースに接続され、前記トライオードのエミッタは接地され、
前記第9の抵抗の第1端は、前記第11の抵抗の第2端に接続され、前記第9の抵抗の第2端は、接地され、
前記第10の抵抗の第1端は前記トライオードのコレクタに接続され、前記第10の抵抗の第2端は、前記ツェナーダイオードの第1端、前記第12の抵抗の第1端および前記電界効果トランジスタのソースの各々に接続され、
前記ツェナーダイオードの第2端、前記第12の抵抗の第2端は、それぞれ、前記電界効果トランジスタのゲートに接続され、
前記電界効果トランジスタのドレインは、前記コモンモードインダクタンスに接続され、前記電界効果トランジスタのゲートは、前記電池の正極に接続され、前記コモンモードインダクタンスは、前記電池の負極に接続された、
ことを特徴とする請求項7に記載の正逆方向昇降圧充放電回路。
【請求項11】
前記第2の制御ユニットに接続された降圧ユニットをさらに含み、
前記降圧ユニットは、前記スイッチユニットの出力電圧を予め設定された電圧に降下させるためのものである、ことを特徴とする請求項10に記載の正逆方向昇降圧充放電回路。
【請求項12】
前記降圧ユニットは、第5のスイッチトランジスタと、第6のスイッチトランジスタと、第8の抵抗と、第2のインダクタンスと、第3の制御ユニットと、を含み、
前記第5のスイッチトランジスタの第1端は、前記電池の正極に接続され、前記第5のスイッチトランジスタの第2端は、前記第8の抵抗の第1端に接続され、
前記第8の抵抗の第2端は、前記第6のスイッチトランジスタの第1端と前記第2のインダクタンスの第1端の各々に接続され、前記第6のスイッチトランジスタの第2端は接地され、
前記第2のインダクタンスの第2端は降圧出力端に接続され、
前記第5のスイッチトランジスタと前記第6のスイッチトランジスタは、それぞれ、前記第3の制御ユニットに接続された、
ことを特徴とする請求項11に記載の正逆方向昇降圧充放電回路。
【請求項13】
前記降圧ユニットは、第5のスイッチトランジスタ、又は、第6のスイッチトランジスタに並列接続された第2のノイズ低減ユニットを少なくとも1つ、さらに含む、
ことを特徴とする請求項12に記載の正逆方向昇降圧充放電回路。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか1項に記載の正逆方向昇降圧充放電回路を備えた、ことを特徴とする電動工具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、電動工具の技術分野に関し、具体的には、正逆方向昇降圧充放電回路及び電動工具に関する。
【背景技術】
【0002】
市販されている従来の電動工具は、単一の放電機能のみを有するものが多く、リチウム電池の電気量が切れた場合、リチウム電池を取り外して充電器で充電させ、充電の完了後、電動工具に取り付けて使用する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
電動工具は、リチウム電池の取外し作業が行われる必要があるため、充電効率が低くなる。充電の場合、電池の取外し作業が行わなければならないという課題に対し、本願の実施例は、少なくとも上記課題を部分的に解決できるような、正逆方向昇降圧充放電回路及び電動工具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一態様では、本願は、正逆方向昇降圧充放電回路であって、電池と、正逆方向昇降圧充放電ユニットと、第1の制御ユニットと、を含み、
前記電池は、蓄電して負荷に電力を供給するためのものであり、
前記正逆方向昇降圧充放電ユニットは、前記電池に対する充放電を行うためのものであり、
前記第1の制御ユニットは、昇圧または降圧して負荷に電力を供給するように前記正逆方向昇降圧充放電ユニットを制御し、かつ外部入力電圧から昇圧又は降圧して電池を充電するように前記正逆方向昇降圧充放電ユニットを制御し、
前記電池は、前記正逆方向昇降圧充放電ユニットに接続され、前記正逆方向昇降圧充放電ユニットは前記第1の制御ユニットに接続された、正逆方向昇降圧充放電回路を提案している。
【0005】
さらに、前記正逆方向昇降圧充放電ユニットは、第1のスイッチトランジスタと、第2のスイッチトランジスタと、第3のスイッチトランジスタと、第4のスイッチトランジスタと、第1のインダクタンスと、第1のコンデンサと、第2のコンデンサと、を含み、
前記第1のスイッチトランジスタは、前記第2のスイッチトランジスタに直列接続され、
前記第3のスイッチトランジスタは、前記第4のスイッチトランジスタに直列接続され、
前記電池の正極は、前記第1のスイッチトランジスタの第1端に接続され、
前記第1のスイッチトランジスタの第1端は、前記第1のコンデンサの第1端に接続され、
前記第1のコンデンサの第2端は、前記第2のコンデンサの第1端に接続され、
前記第2のコンデンサの第2端は、前記第3のスイッチトランジスタの第1端に接続され、
前記第1のコンデンサの第2端と前記第2のコンデンサの第1端は、接地され、
前記第1のインダクタンスの第1端は、前記第1のスイッチトランジスタと前記第2のスイッチトランジスタの間に接続され、
前記第1のインダクタンスの第2端は、前記第3のスイッチトランジスタと前記第4のスイッチトランジスタの間に接続され、
前記第2のスイッチトランジスタの第2端と前記第4のスイッチトランジスタの第2端はそれぞれ、前記電池の負極に接続され、
前記第1の制御ユニットは、前記電池を昇圧又は降圧させて負荷に電力を供給し、かつ外部入力電圧から昇圧又は降圧して前記電池を充電するように、前記第1のスイッチトランジスタ、前記第2のスイッチトランジスタ、前記第3のスイッチトランジスタおよび前記第4のスイッチトランジスタを駆動する。
【0006】
さらに、前記正逆方向昇降圧充放電回路は、前記正逆方向昇降圧充放電回路に対して電流を規制して保護するための電流規制ユニットをさらに含む。
【0007】
さらに、前記正逆方向昇降圧充放電回路は、前記第1のスイッチトランジスタ、前記第2のスイッチトランジスタ、前記第3のスイッチトランジスタ、又は、前記第4のスイッチトランジスタに並列接続されたノイズ低減ユニットを少なくとも1つ、さらに含む。
【0008】
さらに、前記正逆方向昇降圧充放電回路は、それぞれが前記電池に並列接続されたフィルタコンデンサを少なくとも1つ、さらに含む。
【0009】
さらに、前記正逆方向昇降圧充放電回路は、前記第1の制御ユニットに接続された第2の制御ユニットをさらに含み、前記第2の制御ユニットは、前記第1の制御ユニットが昇圧または降圧して負荷に電力を供給するように前記正逆方向昇降圧充放電ユニットを制御し、かつ外部入力電圧から昇圧又は降圧して電池を充電するように前記正逆方向昇降圧充放電ユニットを制御することを致すためのものである。
【0010】
さらに、前記正逆方向昇降圧充放電回路は、前記第2の制御ユニットに接続された入力保護ユニットをさらに含み、前記入力保護ユニットは、前記正逆方向昇降圧充放電回路に対して過電流保護を行うためのものである。
【0011】
さらに、前記入力保護ユニットは、第1の抵抗と、第2の抵抗と、第3の抵抗と、第4の抵抗と、第5の抵抗と、第6の抵抗と、第3のコンデンサと、第4のコンデンサと、第5のコンデンサと、コンパレータと、を含み、
前記第1の抵抗の第1端は接地され、前記第1の抵抗の第2端は、前記第2の抵抗の第1端に接続され、前記第1の抵抗の第2端は前記電池の負極回路に結合され、
前記第3のコンデンサの第1端は、前記第2の抵抗の第2端に接続され、前記第3のコンデンサの第2端は接地され、
前記第3の抵抗の第1端は、接地され、前記第3の抵抗の第2端は前記第4の抵抗の第1端と前記第4のコンデンサの第1端の各々に接続され、前記第4の抵抗の第2端と前記第4のコンデンサの第2端は、接地され、
前記コンパレータの第1入力端は、前記第2の抵抗の第2端に接続され、前記コンパレータの第2入力端は前記第3の抵抗と前記第4の抵抗の間に接続され、前記コンパレータの出力端は前記第6の抵抗の第1端に接続され、
前記第5の抵抗の第1端は、前記第6の抵抗の第2端に接続され、前記第5の抵抗の第2端は前記コンパレータの出力端に接続され、前記第6の抵抗の第2端は前記第5のコンデンサの第1端に接続され、前記第5のコンデンサの第2端は接地され、前記第6の抵抗の第2端は、前記第2の制御ユニットに接続された。
【0012】
さらに、前記入力保護ユニットは、第7の抵抗と、第6のコンデンサと、をさらに含み、
前記第6のコンデンサの第1端は、前記第5の抵抗の第1端に接続され、前記第6のコンデンサの第2端は、前記第7の抵抗の第1端に接続され、前記第7の抵抗の第2端は、前記第5の抵抗の第2端に接続された。
【0013】
さらに、前記入力保護ユニットは、スイッチユニットを含み、
前記スイッチユニットは、第9の抵抗と、第10の抵抗と、第11の抵抗と、第12の抵抗と、トライオードと、ツェナーダイオードと、電界効果トランジスタと、コモンモードインダクタンスと、を含み、
前記第11の抵抗の第1端は、前記第2の制御ユニットに接続され、前記第11の抵抗の第2端は、前記トライオードのベースに接続され、前記トライオードのエミッタは接地され、
前記第9の抵抗の第1端は、前記第11の抵抗の第2端に接続され、前記第9の抵抗の第2端は、接地され、
前記第10の抵抗の第1端は前記トライオードのコレクタに接続され、前記第10の抵抗の第2端は、前記ツェナーダイオードの第1端、前記第12の抵抗の第1端および前記電界効果トランジスタのソースの各々に接続され、
前記ツェナーダイオードの第2端、前記第12の抵抗の第2端は、それぞれ、前記電界効果トランジスタのゲートに接続され、
前記電界効果トランジスタのドレインは、前記コモンモードインダクタンスに接続され、前記電界効果トランジスタのゲートは、前記電池の正極に接続され、前記コモンモードインダクタンスは、前記電池の負極に接続された。
【0014】
さらに、前記正逆方向昇降圧充放電回路は、前記第2の制御ユニットに接続された降圧ユニットをさらに含み、前記降圧ユニットは、前記スイッチユニットの出力電圧を予め設定された電圧に降下させるためのものである。
【0015】
さらに、前記降圧ユニットは、第5のスイッチトランジスタと、第6のスイッチトランジスタと、第8の抵抗と、第2のインダクタンスと、第3の制御ユニットと、を含み、
前記第5のスイッチトランジスタの第1端は、前記電池の正極に接続され、前記第5のスイッチトランジスタの第2端は、前記第8の抵抗の第1端に接続され、
前記第8の抵抗の第2端は、前記第6のスイッチトランジスタの第1端と前記第2のインダクタンスの第1端の各々に接続され、前記第6のスイッチトランジスタの第2端は接地され、
前記第2のインダクタンスの第2端は降圧出力端に接続され、
前記第5のスイッチトランジスタと前記第6のスイッチトランジスタは、それぞれ、前記第3の制御ユニットに接続された。
【0016】
さらに、前記降圧ユニットは、第5のスイッチトランジスタ、又は、第6のスイッチトランジスタに並列接続された第2のノイズ低減ユニットを少なくとも1つ、さらに含む。
【0017】
別の一態様では、本願は、上記実施例のいずれかに記載の正逆方向昇降圧充放電回路を備えた電動工具を提案している。
【0018】
本願の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路は、電池と、正逆方向昇降圧充放電ユニットと、第1の制御ユニットと、を含み、電池は、蓄電して負荷に電力を供給するためのものであり、正逆方向昇降圧充放電ユニットは、電池に対する充放電を行うためのものであり、第1の制御ユニットは、昇圧または降圧して負荷に電力を供給するように正逆方向昇降圧充放電ユニットを制御し、外部入力電圧から昇圧又は降圧して電池を充電するように正逆方向昇降圧充放電ユニットを制御し、電池は、正逆方向昇降圧充放電ユニットに接続され、正逆方向昇降圧充放電ユニットは第1の制御ユニットに接続されたことによって、電池を取り外さないままで充電機能を実現し、充電効率が向上することができる。
【0019】
添付図面の簡単な説明
本発明の実施例または従来技術の技術案をより明確に説明するために、以下は、実施例または従来技術の説明に必要な添付図面を簡単に説明する。以下で説明する添付図面は本発明の幾つかの実施例に過ぎず、創造的な労力を払わずに、これらの添付図面を基にして他の添付図面を得られることは当業者としては当然である。
【0020】
添付図面
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は、本願の第1の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路の構造模式図である。
図2図2は、本願の第2の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路の構造模式図である。
図3図3は、本願の第3の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路の構造模式図である。
図4図4は、本願の第4の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路の構造模式図である。
図5図5は、本願の第5の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路の構造模式図である。
図6図6は、本願の第6の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路の構造模式図である。
図7図7は、本願の第7の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路の構造模式図である。
図8図8は、本願の第8の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路の構造模式図である。
図9図9は、本願の第9の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路の構造模式図である。
図10図10は、本願の第10の実施例が提供する入力保護ユニットの構造模式図である。
図11図11は、本願の第11の実施例が提供する入力保護ユニットの構造模式図である。
図12図12は、本願の第12の実施例が提供する入力保護ユニットの構造模式図である。
図13図13は、本願の第13の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路の構造模式図である。
図14図14は、本願の第14の実施例が提供する降圧ユニットの構造模式図である。
図15図15は、本願の第15の実施例が提供する降圧ユニットの構造模式図である。
図16図16は、本願の第16の実施例が提供する降圧ユニットの構造模式図である。
図17図17は、本願の第17の実施例が提供する電動工具の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
具体的な実施の形態
本願の実施例の目的、技術案および利点をより明瞭にするために、以下は、添付図面を参照しながら本願の実施例をさらに詳しく説明する。ここで、本願の例示的な実施例及びその説明は本願を説明するためのものであるが、本願を限定するものではない。なお、説明すべきなのは、矛盾がない限り、本願における実施例及び実施例に記載の特徴は任意に組み合わされてもよいということである。
【0023】
図1は、本願の第1の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路の構造模式図である。図1に示されるように、本願の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路は、電池1と、正逆方向昇降圧充放電ユニット2と、第1の制御ユニット3と、を含み、ここで、
電池1は、蓄電して負荷に電力を供給するためのものであり、
正逆方向昇降圧充放電ユニット2は、電池1に対する充放電を行うためのものであり、
第1の制御ユニット2は、昇圧または降圧して負荷に電力を供給するように正逆方向昇降圧充放電ユニット3を制御し、外部入力電圧から昇圧または降圧して電池を充電するように正逆方向昇降圧充放電ユニット2を制御し、
電池1は、正逆方向昇降圧充放電ユニット2に接続され、正逆方向昇降圧充放電ユニット2は、第1の制御ユニット3に接続される。
【0024】
具体的には、本願が提供する正逆方向昇降圧充放電回路は、正方向給電状態と逆方向充電状態との2つの作動状態を有する。正方向給電状態にある場合、出力端から出力された電圧が電池1による直流電圧よりも低いことが必要であれば、第1の制御ユニット3は、正逆方向昇降圧充放電ユニット2を制御して電池1から供給された電圧を降下させて出力端に出力する。出力端から出力された電圧が電池1による直流電圧よりも高いことが必要であれば、第1の制御ユニット2は、正逆方向昇降圧充放電ユニット3を制御して電池1から供給された電圧を上昇させて出力端に出力する。逆方向充電状態にある場合、電池1に対する充電電圧が出力端の電圧よりも低いものであれば、第1の制御ユニット2は正逆方向昇降圧充放電ユニット3を制御して出力端から供給された外部入力電圧を降下させて電池1に出力することによって、電池1に対して降圧充電を行う。電池1に対する充電電圧が出力端の電圧よりも高いものであれば、第1の制御ユニット2は正逆方向昇降圧充放電ユニット3を制御して電池1から供給された電圧を上昇させて電池1に出力することによって、出力端の電圧で電池1に対して昇圧充電を行う。
【0025】
本願の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路は、電池と、正逆方向昇降圧充放電ユニットと、第1の制御ユニットとを含み、電池は、蓄電するとともに負荷に電力を供給するためのものであり、正逆方向昇降圧充放電ユニットは、電池に対する充放電を行うためのものであり、第1の制御ユニットは、正逆方向昇降圧充放電ユニットを昇圧または降圧を実施させるように制御して負荷に電力を供給し、正逆方向昇降圧充放電ユニットを外部入力電圧により昇圧または降圧を実施させるように制御して電池を充電するためのものであり、電池は、正逆方向昇降圧充放電ユニットに接続され、正逆方向昇降圧充放電ユニットは、第1の制御ユニットに接続されたことによって、電池を取り外さないままで充電機能を発揮することができ、充電効率が向上した。
【0026】
図2は、本願の第2の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路の構造模式図である。図2に示されるように、上記各実施例を基にして、さらに、本願の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電ユニット2は、第1のスイッチトランジスタQ1と、第2のスイッチトランジスタQ2と、第3のスイッチトランジスタQ3と、第4のスイッチトランジスタQ4と、第1のインダクタンスL1と、第1のコンデンサC1と、第2のコンデンサC2と、を含み、ここで、
第1のスイッチトランジスタQ1は第2のスイッチトランジスタQ2に直列接続され、第3のスイッチトランジスタQ3は第4のスイッチトランジスタQ4に直列接続され、電池1の正極は第1のスイッチトランジスタQ1の第1端に接続され、第1のスイッチトランジスタQ1の第1端は第1のコンデンサC1の第1端に接続され、第1のコンデンサC1の第2端は第2のコンデンサC2の第1端に接続され、第2のコンデンサC2の第2端は第3のスイッチトランジスタQ3の第1端に接続され、第1のコンデンサC1の第2端と第2のコンデンサC2の第1端は接地され、第1のインダクタンスL1の第1端は第1のスイッチトランジスタQ1と第2のスイッチトランジスタQ2との間に接続され、第1のインダクタンスL1の第2端は第3のスイッチトランジスタQ3と第4のスイッチトランジスタQ4との間に接続され、第2のスイッチトランジスタQ2の第2端と第4のスイッチトランジスタQ4の第2端はそれぞれ電池1の負極に接続され、電池1の負極が接地されてもよい。Port1端は正逆方向昇降圧充放電ユニット2の出力端である。
【0027】
第1の制御ユニット3は、第1のスイッチトランジスタQ1、第2のスイッチトランジスタQ2、第3のスイッチトランジスタQ3および第4のスイッチトランジスタQ4の各々に接続されて、電池1を昇圧または降圧させて負荷に電力を供給し、かつ外部入力電圧から昇圧または降圧して電池1を充電するように、第1のスイッチトランジスタQ1、第2のスイッチトランジスタQ2、第3のスイッチトランジスタQ3および第4のスイッチトランジスタQ4を駆動する。電池1は、リチウム電池群が用いられてもよい。第1の制御ユニット3は、型番SC8815の制御チップが用いられてもよい。第1のスイッチトランジスタQ1、第2のスイッチトランジスタQ2、第3のスイッチトランジスタQ3および第4のスイッチトランジスタQ4は、金属-酸化物半導体電界効果トランジスタ(Metal-Oxide-SemiconductorField-EffectTransistor、MOSFETと略称)が用いられてもよい。
【0028】
具体的には、本願が提供する正逆方向昇降圧充放電回路は、正方向給電状態と逆方向充電状態との2つの作動状態を有する。正方向給電状態にある場合、出力端から出力された電圧が電池1の電圧よりも低いことが必要であれば、第1のスイッチトランジスタQ1と第2のスイッチトランジスタQ2は、第1の制御ユニット3によって駆動されて上下アームとしてオンとされ、第1のインダクタンスL1は降圧インダクタンスとされ、第3のスイッチトランジスタQ3が同時にオンとされるようすると、出力端から電池1よりも低い直流電圧が出力されることができる。出力端から出力された電圧が電池1の電圧よりも高いことが必要であれば、第1のスイッチトランジスタQ1はオンとされ、第1のインダクタンスL1は昇圧インダクタンスとされ、第3のスイッチトランジスタQ3と第4のスイッチトランジスタQ4は、第1の制御ユニット3によって駆動されて上下アームとしてオンとされ、出力端から電池1よりも高い直流電圧が出力されることができる。逆方向充電状態にある場合、電池1に対する逆方向充電電圧が出力端の電圧よりも低いものであれば、第1のスイッチトランジスタQ1と第2のスイッチトランジスタQ2は、第1の制御ユニット3によって駆動されて上下アームとしてオンとされ、第1のインダクタンスL1は降圧インダクタンスとされ、第3のスイッチトランジスタQ3が同時にオンとされ、出力端の電圧で電池1に対して降圧充電を行う。電池1に対する逆方向充電電圧が出力端の電圧よりも高いものであれば、第1のスイッチトランジスタQ1はオンとされ、第1のインダクタンスL1は昇圧インダクタンスとされ、第3のスイッチトランジスタQ3と第4のスイッチトランジスタQ4は、第1の制御ユニット3によって駆動されて上下アームとしてオンとされ、出力端の電圧で電池1に対して昇圧充電を行う。第1のコンデンサC1と第2のコンデンサC2は、動作周波数を補充する機能を発揮する。
【0029】
上記各実施例を基に、さらに、本願が提供する正逆方向昇降圧充放電回路は、前記正逆方向昇降圧充放電回路に対して電流を規制して保護するための電流規制ユニットをさらに含む。
【0030】
具体的には、電流規制ユニットは、電池1と第1のスイッチトランジスタQ1とを接続する線路に設けられ、電流規制ユニットの第1端が電池1の正極に接続され、電流規制ユニットの第2端が第1のスイッチトランジスタQ1の第1端に接続されてもよい。
【0031】
上記各実施例を基に、さらに、電流規制ユニットは、それぞれの第1端が電池1の正極に接続され、それぞれの第2端が第1のスイッチトランジスタQ1の第1端に接続された電流規制抵抗を少なくとも1つ、含む。電流規制抵抗の数量は、実際に必要に応じて設置されてもよいが、本願の実施例では限定されていない。それぞれの電流規制抵抗の抵抗値は、実際に必要に応じて設置されてもよいが、本願の実施例では限定されていない。
【0032】
例えば、図3に示されるように、電流規制ユニットは、第1の電流規制抵抗R17と第2の電流規制抵抗R18を含み、第1の電流規制抵抗R17の第1端と第2の電流規制抵抗R18の第1端はそれぞれ、電池1の正極に接続された。第1の電流規制抵抗R17の第2端と第2の電流規制抵抗R18の第2端はそれぞれ、第1のスイッチトランジスタQ1の第1端に接続された。
【0033】
図4は、本願の第4の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路の構造模式図である。図4に示されるように、上記各実施例を基に、さらに、本願の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路は、第1のスイッチトランジスタQ1、第2のスイッチトランジスタQ2、第3のスイッチトランジスタQ3、又は、第4のスイッチトランジスタQ4に並列接続されたノイズ低減ユニット22を少なくとも1つ、さらに含む。ノイズ低減ユニット22は、スイッチトランジスタのノイズ信号を低減させるためのものである。
【0034】
具体的には、第1のスイッチトランジスタQ1、第2のスイッチトランジスタQ2、第3のスイッチトランジスタQ3および第4のスイッチトランジスタQ4のうちの1つ以上に対して少なくとも1つのノイズ低減ユニット22が並列接続されてもよい。ノイズ低減ユニット22の具体的な設置方式及び数量は、実際に必要に応じて設置されてもよいが、本願の実施例では限定されていない。
【0035】
例えば、図5は、本願の第5の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路の構造模式図である。図5に示されるように、上記各実施例を基に、さらに、正逆方向昇降圧充放電ユニット2は、第1のノイズ低減ユニット、第2のノイズ低減ユニット、第3のノイズ低減ユニットおよび第4のノイズ低減ユニットとの4つのノイズ低減ユニットを含み、ここで、
前記第1のノイズ低減ユニットは、第13の抵抗R13と第13のコンデンサC13を含み、第13の抵抗R13と第13のコンデンサC13とは直列接続され、第1のスイッチトランジスタQ1と並列接続され、即ち、第13の抵抗R13の第1端が第1のスイッチトランジスタQ1の第1端に接続され、第13の抵抗R13の第1端が第13のコンデンサC13の第1端に接続され、第13のコンデンサC13の第2端が第1のスイッチトランジスタQ1の第2端に接続された。
【0036】
前記第2のノイズ低減ユニットは、第14の抵抗R14と第14のコンデンサC14を含み、第14の抵抗R14と第14のコンデンサC14とは直列接続され、第2のスイッチトランジスタQ2と並列接続され、即ち、第14の抵抗R14の第1端が第2のスイッチトランジスタQ2の第1端に接続され、第14の抵抗R14の第1端が第14のコンデンサC14の第1端に接続され、第14のコンデンサC14の第2端が第2のスイッチトランジスタQ2の第2端に接続された。
【0037】
前記第3のノイズ低減ユニットは、第15の抵抗R15と第15のコンデンサC15を含み、第15の抵抗R15と第15のコンデンサC15とは直列接続され、第3のスイッチトランジスタQ3と並列接続され、即ち、第15の抵抗R15の第1端が第3のスイッチトランジスタQ3の第1端に接続され、第15の抵抗R15の第1端が第15のコンデンサC15の第1端に接続され、第15のコンデンサC15の第2端が第3のスイッチトランジスタQ3の第2端に接続された。
【0038】
前記第4のノイズ低減ユニットは、第16の抵抗R16と第16のコンデンサC16を含み、第16の抵抗R16と第16のコンデンサC16とは直列接続され、第4のスイッチトランジスタQ4と並列接続され、即ち、第16の抵抗R16の第1端が第4のスイッチトランジスタQ4の第1端に接続され、第16の抵抗R16の第1端が第16のコンデンサC16の第1端に接続され、第16のコンデンサC16の第2端が第4のスイッチトランジスタQ4の第2端に接続された。
【0039】
前記第1のノイズ低減ユニット、前記第2のノイズ低減ユニット、前記第3のノイズ低減ユニットおよび前記第4のノイズ低減ユニットは、スイッチトランジスタのノイズ信号を低減させる機能を発揮することができる。
【0040】
図6は、本願の第6の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路の構造模式図である。図6に示されるように、上記各実施例を基に、さらに、本願の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路は、それぞれが電池1に並列接続されたフィルタコンデンサC9を少なくとも1つ、さらに含む。フィルタコンデンサC9は、フィルタとして機能する。ここで、フィルタコンデンサC9の具体的な数量は、実際に必要に応じて設置されてもよく、例えば、4つのフィルタコンデンサが設置されてもよいが、本願の実施例では限定されていない。
【0041】
図7は、本願の第7の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路の構造模式図である。図7に示されるように、本願が提供する正逆方向昇降圧充放電回路は、電池1と、3つのフィルタコンデンサと、正逆方向昇降圧充放電ユニット2と、第1の制御ユニット3と、を含み、ここで、
正逆方向昇降圧充放電ユニット2は、第1のスイッチトランジスタQ1と、第2のスイッチトランジスタQ2と、第3のスイッチトランジスタQ3と、第4のスイッチトランジスタQ4と、前記第1のノイズ低減ユニットと、前記第2のノイズ低減ユニットと、前記第3のノイズ低減ユニットと、前記第4のノイズ低減ユニットと、第1のインダクタンスL1と、第1のコンデンサC1と、第2のコンデンサC2と、第1の電流規制抵抗R17と、第2の電流規制抵抗R18とを含み、第1のスイッチトランジスタQ1は第2のスイッチトランジスタQ2に直列接続され、第3のスイッチトランジスタQ3は第4のスイッチトランジスタQ4に直列接続され、電池1の正極は第1のスイッチトランジスタQ1の第1端に接続され、第1のスイッチトランジスタQ1の第1端は第1のコンデンサC1の第1端に接続され、第1のコンデンサC1の第2端は第2のコンデンサC2の第1端に接続され、第2のコンデンサC2の第2端は第3のスイッチトランジスタQ3の第1端に接続され、第1のコンデンサC1の第2端と第2のコンデンサC2の第1端は接地され、第1のインダクタンスL1の第1端は第1のスイッチトランジスタQ1と第2のスイッチトランジスタQ2との間に接続され、第1のインダクタンスL1の第2端は第3のスイッチトランジスタQ3と第4のスイッチトランジスタQ4との間に接続され、第2のスイッチトランジスタQ2の第2端と第4のスイッチトランジスタQ4の第2端はそれぞれ、電池1の負極に接続され、電池1の負極が接地される。
【0042】
前記第1のノイズ低減ユニットは、第13の抵抗R13と第13のコンデンサC13を含み、第13の抵抗R13と第13のコンデンサC13とは直列接続され、第1のスイッチトランジスタQ1と並列接続される。前記第2のノイズ低減ユニットは、第14の抵抗R14と第14のコンデンサC14を含み、第14の抵抗R14と第14のコンデンサC14とは直列接続され、第2のスイッチトランジスタQ2と並列接続される。前記第3のノイズ低減ユニットは、第15の抵抗R15と第15のコンデンサC15を含み、第15の抵抗R15と第15のコンデンサC15とは直列接続され、第3のスイッチトランジスタQ3と並列接続される。前記第4のノイズ低減ユニットは、第16の抵抗R16と第16のコンデンサC16を含み、第16の抵抗R16と第16のコンデンサC16とは直列接続され、第4のスイッチトランジスタQ4と並列接続される。
【0043】
第1の電流規制抵抗R17の第1端と第2の電流規制抵抗R18の第1端はそれぞれ、電池1の正極に接続された。第1の電流規制抵抗R17の第2端と第2の電流規制抵抗R18の第2端はそれぞれ、第1のスイッチトランジスタQ1の第1端に接続された。第1のフィルタコンデンサC9、第2のフィルタコンデンサC10および第3のフィルタコンデンサC11はそれぞれ、電池セル1に並列接続された。
【0044】
図8は、本願の第8の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路の構造模式図である。図8に示されるように、本願の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路は、第2の制御ユニット814をさらに含み、正逆方向昇降圧充放電回路81は、電池811と、正逆方向昇降圧充放電ユニット812と、第1の制御ユニット813と、を含み、第2の制御ユニット814が第1の制御ユニット813に接続された。第2の制御ユニット814は、第1の制御ユニット813が昇圧または降圧して負荷に電力を供給するように正逆方向昇降圧充放電ユニット812を制御し、外部入力電圧から昇圧または降圧して電池1を充電するように正逆方向昇降圧充放電ユニット812を制御することを致すためのものである。
【0045】
例えば、第2の制御ユニット814が正逆方向昇降圧充放電回路の出力端に必要な電圧が電池811による直流電圧よりも低いことを検知すると、第2の制御ユニット814は、第1の制御信号を第1の制御ユニット813に送信する。第1の制御ユニット813は、第1の制御信号を受信した後、正逆方向昇降圧充放電ユニット812を制御して電池811から供給された電圧を降下させて出力端に出力する。第2の制御ユニット814が正逆方向昇降圧充放電回路の出力端に必要な電圧が電池811による直流電圧よりも高いことを検知すると、第2の制御ユニット814は、第2の制御信号を第1の制御ユニット813に送信する。第1の制御ユニット813は、第2の制御信号を受信した後、正逆方向昇降圧充放電ユニット812を制御して電池811から供給された電圧を降下させて出力端に出力する。第2の制御ユニット814は、制御チップが用いられてもよく、実際に必要に応じて選択されてもよいが、本願の実施例では限定されていない。
【0046】
図9は、本願の第9の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路の構造模式図である。図9に示されるように、上記各実施例を基に、さらに、本願の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路は、第2の制御ユニット814に接続された入力保護ユニット815をさらに含み、入力保護ユニット815は、正逆方向昇降圧充放電回路81に対して過電流保護を行うためのものである。
【0047】
図10は、本願の第10の実施例が提供する入力保護ユニットの構造模式図である。図10に示されるように、上記各実施例を基にして、さらに、入力保護ユニット815は、第1の抵抗R1と、第2の抵抗R2と、第3の抵抗R3と、第4の抵抗R4と、第5の抵抗R5と、第6の抵抗R6と、第3のコンデンサC3と、第4のコンデンサC4と、第5のコンデンサC5と、コンパレータU1と、を含み、ここで、
第1の抵抗R1の第1端が接地され、第1の抵抗の第2端は第2の抵抗R2の第1端に接続され、第1の抵抗の第2端は電池1の負極回路に結合され、第3のコンデンサC3の第1端は第2の抵抗R2の第2端に接続され、第3のコンデンサC3の第2端が接地され、第3の抵抗R3の第1端は接地され、第3の抵抗R3の第2端は第4の抵抗R4の第1端と第4のコンデンサC4の第1端の各々に接続され、第4の抵抗R4の第2端と第4のコンデンサC4の第2端が接地され、コンパレータU1の第1入力端は第2の抵抗R2の第2端に接続され、コンパレータU1の第2入力端は第3の抵抗R3と第4の抵抗R4の間に接続され、コンパレータU1の出力端は第6の抵抗R6の第1端に接続され、第5の抵抗R5の第1端は第6の抵抗R6の第2端に接続され、第5の抵抗R5の第2端はコンパレータU1の出力端に接続され、第6の抵抗R6の第2端は第5のコンデンサC5の第1端に接続され、第5のコンデンサC5の第2端が接地され、第6の抵抗R6の第2端は第2の制御ユニット814に接続された。
【0048】
具体的には、第1の抵抗R1の第1端は接地され、第1の抵抗R1の第2端は電池1の負極に結合され、第1の抵抗R1の過電流検出信号は、第3の抵抗R3によって収集され、コンパレータU1によって増幅された後、第6の抵抗R6を通過して第2の制御ユニット814の検出ピンに流れ込む。第2の制御ユニット814の検出ピンによって得られた検出電流が過電流閾値を超えると、第2の制御ユニット814は、オフ信号を第1の制御ユニット813に送信して、正逆方向昇降圧充放電回路81の作動を停止させることによって、回路作動の安全性を向上した。ここで、第3のコンデンサC4、第4のコンデンサC4、および、第5のコンデンサC5は、フィルタとして機能し、干渉を低減させる。第5の抵抗R5は、コンパレータU1による増幅段数を提供する。第6の抵抗R6は、電流規制の機能を発揮する。ここで、第1の抵抗R1は、コモンモードインダクタンスによって電池1の負極回路に結合されてもよい。過電流閾値は、実際に必要に応じて設置されてもよいが、本願の実施例では限定されていない。第1の抵抗の第2端はPort2端である。第6の抵抗の第2端はPort3端である。
【0049】
図11は、本願の第11の実施例が提供する入力保護ユニットの構造模式図である。図11に示されるように、上記各実施例を基に、さらに、入力保護ユニット815は、第7の抵抗R7と、第6のコンデンサC6を含み、ここで、
第6のコンデンサC6の第1端は第5の抵抗R5の第1端に接続され、第6のコンデンサC6の第2端は第7の抵抗R7の第1端に接続され、第7の抵抗R7の第2端は第5の抵抗R5の第2端に接続された。第6のコンデンサC6と第5の抵抗R5は、コンパレータU1を安定化する機能を発揮する。
【0050】
図12は、本願の第12の実施例が提供する入力保護ユニットの構造模式図である。図12に示されるように、上記各実施例を基に、さらに、入力保護ユニット815は、スイッチユニット8151を含み、スイッチユニット8151は、第9の抵抗R9と、第10の抵抗R10と、第11の抵抗R11と、第12の抵抗R12と、トライオードQと、ツェナーダイオードD2と、電界効果トランジスタT1と、コモンモードインダクタンスHと、を含み、ここで、
第11の抵抗R11の第1端は第2の制御ユニット814に接続され、第11の抵抗R11の第2端はトライオードQのベースに接続され、トライオードQのエミッタが接地され、第9の抵抗R9の第1端は第11の抵抗R11の第2端に接続され、第9の抵抗R9の第2端は接地され、第10の抵抗R10の第1端はトライオードQのコレクタに接続され、第10の抵抗R10の第2端はツェナーダイオードD2の第1端、第12の抵抗R12の第1端および電界効果トランジスタT1のソースの各々に接続され、ツェナーダイオードD2の第2端、第12の抵抗R12の第2端はそれぞれ、電界効果トランジスタT1のゲートに接続され、電界効果トランジスタT1のドレインはコモンモードインダクタンスHに接続され、電界効果トランジスタT1のゲートは電池811の正極に接続され、コモンモードインダクタンスHは電池811の負極に接続された。
【0051】
図12に示されるように、上記各実施例を基に、さらに、第1の抵抗R1は、コモンモードインダクタンスHによって電池811の負極回路に結合され、第3の抵抗R3の第1端は接地され、第6の抵抗R6の第1端はコンパレータU1の出力端に接続され、第6の抵抗R6の第2端は第2の制御ユニット814の検出ピンに接続された。第11の抵抗R11の第1端は第2の制御ユニット814の過電流制御ピンSWに接続され、第11の抵抗R11の第2端はトライオードQのベースに接続され、トライオードQのエミッタがアースされ、第9の抵抗R9の第1端は第11の抵抗R11の第2端に接続され、第9の抵抗R9の第2端は接地され、第10の抵抗の第1端はトライオードQのコレクタに接続され、第10の抵抗の第2端はツェナーダイオードD2の第1端、第12の抵抗R12の第1端および電界効果トランジスタT1のソースの各々に接続され、ツェナーダイオードD2の第2端、第12の抵抗R12の第2端はそれぞれ、電界効果トランジスタT1のゲートに接続され、電界効果トランジスタT1のドレインはコモンモードインダクタンスHに接続された。Port4端は、正逆方向昇降圧充放電ユニット812に接続されてもよい。
【0052】
第2の制御ユニット814は、検出ピンによって得られた電池811の負極電流が過電流閾値を超えたことを入力保護ユニット815が判断したとき、過電流制御ピンSWによって制御信号を出力してトライオードQをオフにし、電界効果トランジスタT1をオフさせるように制御し、コモンモードインダクタンスHをオフにし、前記正逆方向昇降圧充放電回路の給電回路を遮断させる。
【0053】
図13は、本願の第13の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路の構造模式図である。図13に示されるように、上記各実施例を基に、さらに、本願の実施例が提供する正逆方向昇降圧充放電回路は、降圧ユニット816と第2の制御ユニットを含み、降圧ユニット816は第2の制御ユニット814に接続され、降圧ユニット816は、スイッチユニット8151の出力電圧を予め設定された電圧に降下させるためのものである。ここで、予め設定された電圧は、実際に必要に応じて設置されてもよいが、本願の実施例では限定されていない。降圧ユニット816の入力端は、電池811の出力端に接続されてもよい。降圧ユニット816の出力端は、負荷に対する電力供給のために、負荷に接続されてもよい。
【0054】
図14は、本願の第14の実施例が提供する降圧ユニットの構造模式図である。図14に示されるように、降圧ユニット816は、第5のスイッチトランジスタQ5と、第6のスイッチトランジスタQ6と、第8の抵抗R8と、第2のインダクタンスL2と、第3の制御ユニットU2と、を含み、第5のスイッチトランジスタQ5の第1端は電池811の正極に接続され、第5のスイッチトランジスタQ5の第2端は第8の抵抗R8の第1端に接続され、第8の抵抗R8の第2端は第6のスイッチトランジスタQ6の第1端と第2のインダクタンスL2の第1端の各々に接続され、第6のスイッチトランジスタQ6の第2端が接地され、第2のインダクタンスL2の第2端は降圧出力端に接続され、第5のスイッチトランジスタQ5と第6のスイッチトランジスタQ6はそれぞれ、第3の制御ユニットU12に接続され、第3の制御ユニットU2は第2の制御ユニット814に接続された。
【0055】
具体的には、第5のスイッチトランジスタQ5は降圧回路の上アームであり、第6のスイッチトランジスタQ6は降圧回路の下アームであり、第3の制御ユニットU2は、第5のスイッチトランジスタQ5と第6のスイッチトランジスタQ6に対して駆動信号を提供し、第2のインダクタンスL2は、還流出力インダクタンスである。降圧ユニット816は、電池1から供給された直流電圧を降下させて出力してもよい。第2の制御ユニット814は、降圧出力トリガ信号を第3の制御ユニットU2に送信することによって、第3の制御ユニットU2が第5のスイッチトランジスタQ5と第6のスイッチトランジスタQ6を制御して予め設定された電圧を出力するようになる。第3の制御ユニットU2は、型番SC8002の制御チップが用いられてもよい。Port4端は降圧ユニット816の入力端であり、電池811の正極に接続されてもよく、Port5端は降圧ユニット816の出力端であり、負荷の入力端が外付けされてもよい。
【0056】
例えば、降圧ユニット816は、電池811から供給されて入力された16V~22Vの直流電圧を、12V/10Aの車両充電標準電圧に変換して出力する。
【0057】
図15は、本願の第15の実施例が提供する降圧ユニットの構造模式図である。図15に示されるように、上記各実施例を基に、さらに、降圧ユニット816は、第5のスイッチトランジスタQ5又は第6のスイッチトランジスタQ6に並列接続された第2のノイズ低減ユニット8161を少なくとも1つ、さらに含む。第2のノイズ低減ユニットは、スイッチトランジスタのノイズ信号を低減させるためのものである。
【0058】
具体的には、第5のスイッチトランジスタQ5または第6のスイッチトランジスタQ6のうちの1つ以上に少なくとも1つの第2のノイズ低減ユニット8161が並列接続されてもよい。第2のノイズ低減ユニット8161の具体的な設置方式及び数量は、実際に必要に応じて設置されてもよいが、本願の実施例では限定されていない。
【0059】
例えば、図16は、本願の第16の実施例が提供する降圧ユニットの構造模式図である。図16に示されるように、上記各実施例を基に、さらに、第2のノイズ低減ユニット8161は、第5のノイズ低減ユニットおよび第6のノイズ低減ユニットとを含み、ここで、
前記第5のノイズ低減ユニットは、第19の抵抗R19と第12のコンデンサC12を含み、第19の抵抗R19と第12のコンデンサC12とは直列接続され、第5のスイッチトランジスタQ5に並列接続され、前記第6のノイズ低減ユニットは、第20の抵抗R20と第13のコンデンサC17を含み、第20の抵抗R20と第13のコンデンサC17とは直列接続され、第6のスイッチトランジスタQ6に並列接続された。前記第5のノイズ低減ユニットおよび前記第6のノイズ低減ユニットは、スイッチトランジスタのノイズ信号を低減させる機能を発揮する。
【0060】
本願の実施例は、上記実施例のいずれかに記載の正逆方向昇降圧充放電回路を備えた電動工具を提供する。電動工具は、ライターを含むが、それに限らない。
【0061】
図17は、本願の第17の実施例が提供する電動工具の構造模式図である。図17に示されるように、上記各実施例を基に、さらに、本願の実施例が提供する電動工具は、正逆方向昇降圧充放電回路81と、第2の制御ユニット814と、入力保護ユニット815と、降圧ユニット816と、指示ユニット82と、を含み、ここで、
正逆方向昇降圧充放電回路81は、電池811と、正逆方向昇降圧充放電ユニット812と、第1の制御ユニット813と、を含む。第2の制御ユニット814は、第1の制御ユニット813、入力保護ユニット815、降圧ユニット816および指示ユニット82の各々に接続された。降圧ユニット816は、電池811に接続され、電池811の電圧を降下させて出力するためのものである。入力保護ユニット815は、電池811に接続され、正逆方向昇降圧充放電回路81に対して過電流保護を行うためのものである。指示ユニット82は、第2の制御ユニット814による指示に応じて過電流提示を行うためのものである。
【0062】
第2の制御ユニット814は、過電流を入力保護ユニット815が検知した場合、過電流指示信号を指示ユニット82に送信することができ、指示ユニット32は、過電流指示信号に応じて過電流提示を行ってもよい。例えば、指示ユニット82は、LED指示ランプを含み、指示ユニット82は、過電流指示信号を受信すると、LED指示ランプを点灯させる。
【0063】
本願が提供する電動工具は、体積が小さく、大電力で重量が小さいなどの利点を有するものであり、充電電池に対する正逆方向昇降圧充放電を実現することができる。電池は負荷にエネルギーを提供し、電池の電力が使い切れた後、USB-Cポートのような充電インタフェースを用いて、電池に対して満充電させてもよい。また、入力保護ユニットを設置して電池の負極に流れ込む電流を収集し、第2の制御ユニットは、過電流が生じたと判断すると、第1の制御ユニットによるイネーブルピン信号をオフにして、正逆方向昇降圧充放電回路の作動を停止させるとともに、過電流指示信号を指示ユニットに送信して、指示ユニットに過電流提示を実施させる。それにより、電動工具の使用安全性が向上した。また、降圧ユニットによって、車載充電出力口のような給電機能を発揮することができ、フルパワーが120W、直流12Vの電器に対して電力を供給することができる。
【0064】
本明細書の説明では、参照用語である「1つの実施例」、「1つの具体的な実施例」、「いくつかの実施例」、「例えば」、「例示」、「具体的な例示」、又は、「幾つかの例示」などの表現は、当該実施例又は例示を組み合わせて説明される具体的な構成要件、構造、材料または特徴が本願の少なくとも1つの実施例または例示に含まれることを指す。本明細書において、上記用語に対する例示的な表現は、必ずしも同一の実施例または例示を指すものであるとは限らない。しかも、説明される具体的な構成要件、構造、材料または特徴は、任意の1つまたは複数の実施例または例示で、適切な方式により組み合わせられてもよい。
【0065】
以上に記載の具体的な実施例では、本願の目的、技術案および有益な効果について、更に詳しく説明されている。なお、理解すべきなのは、以上に説明の内容が本願の具体的な実施例に過ぎず、本願の保護範囲を限定するためのものではない。本願の主旨および原則に従って行われる如何なる補正、等価代替、改良等はいずれも、本願の保護範囲内にあるものである。
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【国際調査報告】