(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-13
(54)【発明の名称】ポペット及びシートカートリッジバルブサブアセンブリ
(51)【国際特許分類】
F16K 1/00 20060101AFI20240306BHJP
F16K 17/30 20060101ALI20240306BHJP
【FI】
F16K1/00 E
F16K17/30
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023554932
(86)(22)【出願日】2022-03-09
(85)【翻訳文提出日】2023-10-31
(86)【国際出願番号】 US2022019431
(87)【国際公開番号】W WO2022192320
(87)【国際公開日】2022-09-15
(32)【優先日】2021-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518337784
【氏名又は名称】スウェージロック カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】フランクリン,スティーブン,ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】パークス,デービッド,ジョン,オーウェン
(72)【発明者】
【氏名】アーバイン,バリー,カネル
(72)【発明者】
【氏名】スティーブンソン,グラハム,ハーウッド
(72)【発明者】
【氏名】ブレガッジ,チャールズ,ニーン
【テーマコード(参考)】
3H052
3H060
【Fターム(参考)】
3H052AA01
3H052BA03
3H052CA02
3H052CA04
3H052CA13
3H052CB23
3H052CC03
3H052CD01
3H052CD02
3H052CD03
3H060AA02
3H060BB03
3H060CC07
3H060DA02
3H060DA04
3H060DC05
3H060DD04
3H060DD12
3H060DD17
(57)【要約】
バルブサブアセンブリは、本体プラグ、ポペット、及びシートキャリアを含む。本体プラグは、中心キャビティを定める管状側壁と、側壁内の1つ以上の横方向流開口と、を含む。ポペットは、軸方向に延在する上位ステム部分及び下位ステム部分と、上位ステム部分と下位ステム部分との間で放射状に延在するポペットシール部分と、を含み、下位ステム部分及びポペットシール部分は、本体プラグの中心キャビティ内で受けられる。シートキャリアは、本体プラグと組み立てられ、それを通じてポペットの上位ステム部分を受ける中心ボアを含み、シートキャリアは、ポペットシール部分との放射状の位置合わせにおいてシートシールを保持する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中心キャビティを定める管状側壁と、前記側壁内で1つ以上の横方向流開口とを含む本体プラグと、
軸方向に延在する上位及び下位ステム部分と、前記上位ステム部分と前記下位ステム部分との間で放射状に延在するポペットシール部分とを含むポペットであって、前記下位ステム部分及び前記ポペットシール部分は、前記本体プラグの前記中心キャビティ内で受けられる、前記ポペットと、
前記本体プラグと組み立てられ、それを通じて前記ポペットの前記上位ステム部分を受ける中心ボアを含むシートキャリアであって、前記シートキャリアは、前記ポペットシール部分との放射状の位置合わせにおいてシートシールを保持する、前記シートキャリアと、
を備えた、バルブサブアセンブリ。
【請求項2】
前記シートキャリアは、前記本体プラグとねじ止め可能に組み立てられる、請求項1に記載のバルブサブアセンブリ。
【請求項3】
前記シートキャリアは、1つ以上の横方向流開口を含む、請求項1及び2のいずれか一項に記載のバルブサブアセンブリ。
【請求項4】
前記シートシールは、前記シートキャリアの下端部分の中に仕切られる、請求項1~3のいずれか一項に記載のバルブサブアセンブリ。
【請求項5】
前記本体プラグの前記中心キャビティ内に配置されたポペットスプリングを更に備え、前記ポペットスプリングは、前記シートシールとのシール係合に向かって、前記ポペットに上方向の付勢力を加える、請求項1~4のいずれか一項に記載のバルブサブアセンブリ。
【請求項6】
前記シートキャリアの前記中心ボアと組み立てられ、前記ポペットの前記上位ステム部分を係合する下端部分と、前記シートキャリアの上で延在する上端部分とを含むピストンを更に備えた、請求項1~5のいずれか一項に記載のバルブサブアセンブリ。
【請求項7】
前記ピストンは、前記シートキャリアと前記ピストンを保持するように、前記シートキャリアの前記中心ボア内でカウンタボアを係合するショルダ部分を含む、請求項6に記載のバルブサブアセンブリ。
【請求項8】
第1の端ポートと第2の端ポートとの間に配置された中心ボアを含むバルブ本体筐体と、
請求項1~7のいずれか一項に記載のバルブサブアセンブリと、を備え、前記本体プラグは、前記1つ以上の横方向流開口のうちの少なくとも1つが前記第1の端ポートと流体連絡するように、前記バルブ本体の前記中心ボア内で搭載される、
バルブ。
【請求項9】
前記本体プラグは、前記バルブ本体筐体の前記中心ボアとねじ止め可能に組み立てられる、請求項8に記載のバルブ。
【請求項10】
前記本体プラグは、前記バルブ本体筐体に締められた端フランジを含む、請求項8及び9のいずれか一項に記載のバルブ。
【請求項11】
第1の端ポートと第2の端ポートとの間に配置された中心ボアを含むバルブ本体筐体と、
バルブサブアセンブリであって、
中心キャビティを定める管状側壁と、前記側壁内の1つ以上の横方向流開口とを含む本体プラグであって、前記本体プラグは、前記1つ以上の横方向流開口のうちの少なくとも1つが前記第1の端ポートと流体連絡するように、前記バルブ本体の前記中心ボア内で搭載される、前記本体プラグと、
軸方向に延在する上位及び下位ステム部分と、前記上位ステム部分と前記下位ステム部分との間で放射状に延在するポペットシール部分とを含むポペットであって、前記下位ステム部分及び前記ポペットシール部分は、前記本体プラグの前記中心キャビティ内で受けられる、前記ポペットと、
前記本体プラグと組み立てられ、それを通じて前記ポペットの前記上位ステム部分を受ける中心ボアを含むシートキャリアであって、前記シートキャリアは、前記ポペットシール部分との放射状位置合わせにおいてシートシールを保持する、前記シートキャリアと、
を含む、前記バルブサブアセンブリと、
前記バルブ本体筐体と組み立てられ、前記ポペットの下方向の移動のための、前記ポペットに対する設定された荷重力を加えるように動作可能な荷重機構と、
前記荷重機構から前記ポペットに前記荷重力を伝達するように、前記荷重機構と前記ポペットとの間に配置された検知要素であって、前記第1の端ポート及び前記第2の端ポートの1つ内の流体圧力が、前記設定された荷重力に対応する圧力設定を超えるとき、前記検知要素は、前記ポペットの上方向の移動を可能にするように、前記設定された荷重力に対して移動可能である、前記検知要素と、
を備えた、圧力レギュレータ。
【請求項12】
前記シートキャリアは、前記本体プラグとねじ止め可能に組み立てられる、請求項11に記載の圧力レギュレータ。
【請求項13】
前記シートキャリアは、1つ以上の横方向流開口を含む、請求項11及び12のいずれか一項に記載の圧力レギュレータ。
【請求項14】
前記シートシールは、前記シートキャリアの下端部分の中に仕切られる、請求項11~13のいずれか一項に記載の圧力レギュレータ。
【請求項15】
前記本体プラグの前記中心キャビティ内に配置されたポペットスプリングを更に備え、前記ポペットスプリングは、前記シートシールとのシール係合に向かって、前記ポペットに上方向の付勢力を加える、請求項11~14のいずれか一項に記載の圧力レギュレータ。
【請求項16】
前記検知要素は、前記シートキャリアの前記中心ボアと組み立てられ、前記ポペットの前記上位ステム部分を係合する下端部分と、前記シートキャリアの上で延在する上端部分とを含むピストンを含む、請求項11~15のいずれか一項に記載の圧力レギュレータ。
【請求項17】
前記ピストンは、前記シートキャリアと前記ピストンを保持するように、前記シートキャリアの前記中心ボア内でカウンタボアを係合するショルダ部分を含む、請求項16に記載の圧力レギュレータ。
【請求項18】
前記本体プラグは、前記バルブ本体筐体の前記中心ボアとねじ止め可能に組み立てられる、請求項11~17のいずれか一項に記載の圧力レギュレータ。
【請求項19】
前記本体プラグは、前記バルブ本体筐体に締められた端フランジを含む、請求項11~18のいずれか一項に記載の圧力レギュレータ。
【請求項20】
レギュレータバルブアセンブリ内でポペット及びシートシールを置き換える方法であって、
中心ボアを定めるバルブ本体筐体を有するバルブ本体を含むレギュレータバルブアセンブリと、その間で前記ポペット及びシートシールを保持するように共に組み立てられた本体プラグ及びシートキャリアを含むバルブカートリッジサブアセンブリと、を設けることであって、前記本体プラグは、前記中心ボア内で搭載される、前記設けることと、
前記バルブ本体筐体から前記本体プラグを分解することによって、前記バルブ本体から前記バルブカートリッジサブアセンブリを取り除き、それによって、前記中心ボアから前記本体プラグ、シートキャリア、ポペット、及びシートシールを引き抜くことと、
前記バルブ本体筐体ボア内で新たなポペット及びシートシールを塔体するように、前記レギュレータバルブ本体と置き換えバルブカートリッジサブアセンブリを組み立てることと、
を含む、方法。
【請求項21】
前記本体プラグは、雄ねじ外側部分を含み、前記中心ボアは、雌ねじ部分を含み、前記バルブ本体筐体から前記本体プラグを分解することは、前記中心ボアから前記本体プラグのネジを外すことを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記本体プラグは、前記本体プラグの端部分から延在する取り付けプレートを含み、前記バルブ本体筐体から前記本体プラグを分解することは、前記バルブ本体筐体に前記取り付けプレートを固定する取り付けボルトを取り外すことを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
バルブのためのシートキャリアサブアセンブリであって、
中心通路の中に放射状に延在する環状突出部を含む環状シートキャリア本体と、
前記環状突出部の上で外側被覆された環状プラスチックシールリングと、を備え、前記環状プラスチックシールリングは、シートシールを定める、
前記シートキャリアサブアセンブリ。
【請求項24】
前記突出部は、周辺に連続する、請求項23に記載のシートキャリアサブアセンブリ。
【請求項25】
前記突出部は、より狭いネック部分と、拡大されたヘッド部分とを含む、レール形状断面を有する、請求項23及び24のいずれか一項に記載のシートキャリアサブアセンブリ。
【請求項26】
前記突出部は、ステンレス鋼を含む、請求項23~25のいずれか一項に記載のシートキャリアサブアセンブリ。
【請求項27】
前記シールリングは、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を含む、請求項23~26のいずれか一項に記載のシートキャリアサブアセンブリ。
【請求項28】
前記突出部は、おおよそ80HRBの最小硬度を有する、請求項23~27のいずれか一項に記載のシートキャリアサブアセンブリ。
【請求項29】
前記シールリングは、おおよそ100HRMの最大硬度を有する、請求項23~28のいずれか一項に記載のシートキャリアサブアセンブリ。
【請求項30】
前記シートシールは、前記シートキャリア本体の第1の側面に対向する、請求項23~29のいずれか一項に記載のシートキャリアサブアセンブリ。
【請求項31】
シートキャリア本体の前記第1の側面内の環状溝内に配置された対向シールOリングを更に備えた、請求項30に記載のシートキャリアサブアセンブリ。
【請求項32】
前記第1の側面とは反対の前記シートキャリア本体の第2の側面内の環状溝内に配置された対向シールOリングを更に備えた、請求項30及び31のいずれか一項に記載のシートキャリアサブアセンブリ。
【請求項33】
入口ポートと出口ポートとの間の流経路を定めるバルブ本体と、
前記入口ポートと前記出口ポートとの間の前記流経路の軸方向に延在する部分を囲む環状シールリングであって、前記シールリングは、前記流経路の中に放射状に延在する突出部を連結する、前記シールリングと、
前記バルブ本体と組み立てられ、流体流が前記流経路の縦方向に延在する部分を通ることを防止するように、前記ポペットの放射状に延在するシール表面が前記シールリングのシートシール表面に対してシールする閉鎖位置と、流体流が前記流経路の前記軸方向に延在する部分を通ることを可能にするように、前記ポペットシール表面が前記シールリングから軸方向に離別する開放位置との間で軸方向に移動可能であるポペットと、
を備えた、バルブアセンブリ。
【請求項34】
前記突出部は、前記バルブ本体と一体である、請求項33に記載のバルブアセンブリ。
【請求項35】
前記バルブ本体のカウンタボア部分内に保持されたシートキャリアサブアセンブリを更に備え、前記シートキャリアサブアセンブリは、前記シールリングと、前記突出部を定める環状シートキャリア本体と、を含む、請求項33に記載のバルブアセンブリ。
【請求項36】
前記シートキャリアサブアセンブリは、請求項23~32のいずれか一項に記載のシートキャリアサブアセンブリを含む、請求項35に記載のバルブアセンブリ。
【請求項37】
バルブのためのシートキャリアサブアセンブリであって、
Oリングシール上で組み立てられた第1のリングコンポーネント及び第2のリングコンポーネントを備え、
前記Oリングシールの部分は、シートシールを定めるように、前記第1のリングコンポーネントの内側エッジ部分と、前記第2のリングコンポーネントの内側エッジ部分との間の内側直径ギャップ内で露出される、
前記シートキャリアサブアセンブリ。
【請求項38】
前記第1のリングコンポーネント及び前記第2のリングコンポーネントは、前記第1のリングコンポーネントと前記第2のリングコンポーネントとの間の前記内側直径ギャップを通じて前記Oリングシールの前記シートシール部分を圧迫するように、前記Oリングシールに対して軸方向に圧縮可能である、請求項37に記載のシートキャリアサブアセンブリ。
【請求項39】
前記第1のリングコンポーネントは、内側カウンタボアを定める放射状に内方向に延在するフランジと、外側カウンタボアを定める軸方向に上方向に延在するフランジと、を含み、前記第2のリングコンポーネントは、前記第1のリングコンポーネントの前記外側カウンタボア内で仕切られた外側周辺部分と、前記Oリングシール及び前記内側直径ギャップのための環状キャビティを定めるように、前記第1のリングコンポーネントの前記放射状に内方向に延在するフランジに向かって延在する軸方向に下方向に延在するフランジと、を含む、請求項37及び38のいずれか一項に記載のシートキャリアサブアセンブリ。
【請求項40】
前記シートシールは、前記シートキャリア本体の第1の側面に対向する、請求項37~39のいずれか一項に記載のシートキャリアサブアセンブリ。
【請求項41】
シートキャリア本体の前記第1の側面内の環状溝内に配置された対向シールOリングを更に備えた、請求項40に記載のシートキャリアサブアセンブリ。
【請求項42】
前記第1の側面とは反対の前記シートキャリア本体の第2の側面内の環状溝内に配置された対向シールOリングを更に備えた、請求項40及び41のいずれか一項に記載のシートキャリアサブアセンブリ。
【請求項43】
バルブ本体であって、
第1の端ポートと、第2の端ポートと、本体筐体の底端から前記本体筐体の最上端に延在する中心キャビティと、を定める前記本体筐体と、
前記本体筐体の前記中心キャビティと組み立てられ、入口ポートと出口ポートとの間の流経路を定める本体プラグと、
を含む、前記バルブ本体と、
請求項1~10及び15~20のいずれか一項に記載のシートキャリアサブアセンブリであって、前記シートキャリアサブアセンブリは、前記本体筐体内に配置され、前記本体プラグの端対向部と、前記中心キャビティ内のカウンタボアとの間で固定される、前記シートキャリアサブアセンブリと、
前記バルブ本体と組み立てられ、流体流が前記流経路の縦方向に延在する部分を通ることを防止するように、ポペットの放射状に延在するシール表面がシートシールに対してシールする閉鎖位置と、流体流が前記第1の端ポートと前記第2の端ポートとの間を通ることを可能にするように、前記ポペットのシール表面が前記シートシールから軸方向に離別する開放位置との間で前記本体筐体の前記中心キャビティ内で軸方向に移動可能である前記ポペットと、
を備えた、バルブアセンブリ。
【請求項44】
前記開放位置と前記閉鎖位置との間での前記ポペットの移動のための、前記バルブ本体と組み立てられたアクチュエータを更に備えた、請求項43に記載のバルブアセンブリ。
【請求項45】
前記アクチュエータは、前記開放位置及び前記閉鎖位置の一方に向かって前記ポペットを付勢するように構成された荷重機構と、前記開放位置及び前記閉鎖位置のもう一方への前記ポペットの移動を可能にするように、前記第1の端ポートと流体連絡し、前記第1の端ポートの流体圧力が設定された圧力を超えるとき、前記荷重機構に対して移動するように構成された検知機構と、を含む、請求項44に記載のバルブアセンブリ。
【請求項46】
軸方向に延在する上位ステム部分と下位ステム部分との間に配置された中心部分を含むポペットであって、前記中心部分は、上方向に対向する、放射状に延在するシール部分と、下方向に対向する、放射状に延在するショルダ部分と、を定める、前記ポペットと、
前記下位ステム部分の拡大されたフット部分の上で固定された保持クリップと、
前記下位ステム部分の周りに配置され、前記ショルダ部分と前記保持クリップとの間で捕捉されたポペットスプリングと、
を備えた、ポペットサブアセンブリ。
【請求項47】
第1の端ポートと第2の端ポートとの間に配置された中心ボアを含むバルブ本体筐体と、
1つ以上の横方向流開口のうちの少なくとも1つが前記第1の端ポートと流体連絡するように、前記バルブ本体の前記中心ボア内に搭載された本体プラグと、
軸方向に延在する上位ステム部分と下位ステム部分との間に配置された中心部分を含むポペットであって、前記中心部分は、上方向に対向する、放射状に延在するシール部分と、下方向に対向する、放射状に延在するショルダ部分と、を定める、前記ポペットと、
前記下位ステム部分の拡大されたフット部分の上で固定された保持クリップと、
前記下位ステム部分の周りに配置され、前記ショルダ部分と前記保持クリップとの間で捕捉されたポペットスプリングと、を備え、
前記バルブ本体筐体の前記中心ボア内のカウンタボアは、前記ポペットスプリングを圧縮するように、前記保持クリップを係合する、
バルブ。
【請求項48】
第1の端ポートと第2の端ポートとの間に配置された中心ボアを含むバルブ本体筐体と、
前記バルブ本体の前記中心ボア内に搭載された本体プラグと、
軸方向に延在する上位ステム部分及び下位ステム部分と、前記上位ステム部分と前記下位ステム部分との間で放射状に延在するポペットシール部分と、を含むポペットであって、前記下位ステム部分は、前記本体プラグの中心キャビティ内で受けられる、前記ポペットと、
前記本体プラグと組み立てられ、それを通じて前記ポペットの前記上位ステム部分を受ける中心ボアを含むシートキャリアであって、前記シートキャリアは、前記ポペットシール部分との放射状の位置合わせにおいてシートシールを保持する、前記シートキャリアと、
前記バルブ本体筐体と組み立てられ、前記ポペットの下方向の移動のために前記ポペットに対して設定された荷重力を加えるように動作可能な荷重機構と、
前記荷重機構から前記ポペットに前記荷重力を伝達するように、前記荷重機構と前記ポペットとの間に配置された検知要素と、を備え、
前記検知要素の下端は、前記ポペットの前記上位ステム部分の拡大されたヘッド部分を受けるソケットを含み、前記ソケットは、前記検知要素に対する前記ポペットの軸方向の移動を可能にするようなサイズにされ、
前記圧力レギュレータは、前記ポペットの前記上位ステム部分の周りに配置され、前記ポペットのショルダ部分と前記ソケットの端対向との間で圧縮されるオーバトラベルスプリングを更に備えた、
圧力レギュレータ。
【請求項49】
第1の端ポートと第2の端ポートとの間に配置された中心ボアを含むバルブ本体筐体と、
前記バルブ本体の前記中心ボア内に搭載された本体プラグと、
軸方向に延在する上位ステム部分及び下位ステム部分と、前記上位ステム部分と前記下位ステム部分との間で放射状に延在するポペットシール部分と、を含むポペットであって、前記下位ステム部分は、前記本体プラグの中心キャビティ内で受けられる、前記ポペットと、
前記本体プラグと組み立てられ、それを通じて前記ポペットの前記上位ステム部分を受ける中心ボアを含むシートキャリアであって、前記シートキャリアは、前記ポペットシール部分との放射状の位置合わせにおいてシートシールを保持する、前記シートキャリアと、
前記バルブ本体筐体と組み立てられ、前記ポペットの下方向の移動のために前記ポペットに対して設定された荷重力を加えるように動作可能な荷重機構と、
前記荷重機構から前記ポペットに前記荷重力を伝達するように、前記荷重機構と前記ポペットとの間に配置された検知要素と、を備え、
前記検知要素の下端は、前記ポペットの前記上位ステム部分の拡大されたヘッド部分を受けるソケットを含み、前記ソケットは、前記検知要素に対する前記ポペットの軸方向の移動を可能にするようなサイズにされ、
前記圧力レギュレータは、前記ポペットの前記上位ステム部分の周りに配置され、前記ポペットのショルダ部分と前記ソケットの端対向との間で圧縮されるオーバトラベルスプリングを更に備えた、
圧力レギュレータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2021年3月9日に出願された、POPPET AND SEAT CARTRIDGE VALVE SUBASSEMBLYについての米国仮特許出願第63/158,408号、及び2021年4月27日に出願された、POPPET-STYLE VALVE ARRANGEMENTSについての米国仮特許出願第63/180,166号に対する優先権及びそれらの全ての利益を主張し、両出願の開示全体は、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、流体流・送達デバイス及び方法に関し、より具体的に、流体流及び送達を制御するために使用されるポペットバルブに関する。
【背景技術】
【0003】
気体及び液体流体送達、流量制御、並びに圧力制御のための流量制御機構としての使用のために、ポペットスタイルバルブが公知である。ポペットバルブ配列は、流体流がバルブ通路を通ることを可能にするための、ステムが閉鎖位置にあるときにバルブ通路内の環状シートに対してシールし、ステムが開放位置にあるときにシートから軸方向に離別するシール部分(例えば、拡大されたディスク、先細る端)を有する軸方向に移動可能なステムを含む。多くの異なるタイプの流体制御デバイスは、例えば、ダイヤフラムバルブ、ベローズバルブ、及び圧力レギュレータを含む、ポペットバルブ機構を利用する。
【発明の概要】
【0004】
本開示の例示的な実施形態によれば、バルブサブアセンブリは、本体プラグ、ポペット、及びシートキャリアを含む。本体プラグは、中心キャビティを定める管状側壁と、側壁内の1つ以上の横方向流開口と、を含む。ポペットは、軸方向に延在する上位ステム部分及び下位ステム部分と、上位ステム部分と下位ステム部分との間で放射状に延在するポペットシール部分と、を含み、下位ステム部分及びポペットシール部分は、本体プラグの中心キャビティ内で受けられる。シートキャリアは、本体プラグと組み立てられ、それを通じてポペットの上位ステム部分を受ける中心ボアを含み、シートキャリアは、ポペットシール部分との放射状の位置合わせにおいてシートシールを保持する。
【0005】
本開示の別の例示的な実施形態によれば、圧力レギュレータは、バルブ本体筐体、バルブサブアセンブリ、荷重機構、及び検知要素を含む。バルブ本体筐体は、第1の端ポートと第2の端ポートとの間に配置された中心ボアを含む。バルブサブアセンブリは、本体プラグ、ポペット、及びシートキャリアを含む。本体プラグは、中心キャビティを定める管状側壁と、側壁内の1つ以上の横方向流開口と、を含む。本体プラグは、1つ以上の横方向流開口のうちの少なくとも1つが第1の端ポートと流体連絡するように、バルブ本体の中心ボア内に搭載される。ポペットは、軸方向に延在する上位ステム部分及び下位ステム部分と、上位ステム部分と下位ステム部分との間で放射状に延在するポペットシール部分と、を含み、下位ステム部分及びポペットシール部分は、本体プラグの中心キャビティ内で受けられる。シートキャリアは、本体プラグと組み立てられ、それを通じてポペットの上位ステム部分を受ける中心ボアを含み、シートキャリアは、ポペットシール部分との放射状の位置合わせにおいてシートシールを保持する。荷重機構は、バルブ本体筐体と組み立てられ、ポペットの下方向の移動のためにポペットに対して設定された荷重力を加えるように動作可能である。検知要素は、荷重機構からポペットに荷重力を伝達するように、荷重機構とポペットとの間に配置され、第1の端ポート及び第2の端ポートの一方内の流体圧力が設定された荷重力に対応する圧力設定を超えるとき、検知要素は、ポペットの上方向の移動を可能にするように、設定された荷重力に対して移動可能である。
【0006】
本開示の別の例示的な実施形態によれば、レギュレータバルブアセンブリ内でポペット及びシートシールを置き換える方法が熟慮される。例示的な方法では、レギュレータバルブアセンブリが設けられ、レギュレータバルブアセンブリは、中心ボアを定めるバルブ本体筐体を有するバルブ本体と、その間でポペット及びシートシールを保持するように共に組み立てられた本体プラグ及びシートキャリアを含むバルブカートリッジサブアセンブリと、を含み、本体プラグは、中心ボア内に搭載される。バルブカートリッジサブアセンブリは、バルブ本体筐体から本体プラグを分解することによって、バルブ本体から取り外され、それによって、中心ボアから本体プラグ、シートキャリア、ポペット、及びシートシールを抜き出す。置き換えバルブカートリッジサブアセンブリは、バルブ本体筐体ボア内で新たなポペット及びシートシールを搭載するように、レギュレータバルブ本体と組み立てられる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本開示の例示的な実施形態に係る、ポペットタイプバルブアセンブリの断面概略図である。
【
図2】本開示の別の例示的な実施形態に係る、圧力レギュレータバルブアセンブリの断面図である。
【
図2A】
図2の圧力レギュレータバルブアセンブリの分解斜視図である。
【
図3】
図2の圧力レギュレータバルブアセンブリのバルブカートリッジサブアセンブリの断面図である。
【
図4】本開示の別の例示的な実施形態に係る、圧力レギュレータバルブアセンブリの断面図である。
【
図4A】
図4の圧力レギュレータバルブアセンブリの分解斜視図である。
【
図5】
図4の圧力レギュレータバルブアセンブリのバルブカートリッジサブアセンブリの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
この詳細な説明は、例示的な実施形態を説明するにすぎず、請求項の範囲を限定することを何ら意図していない。実際に、特許請求される発明は、例示的な実施形態よりも広く、例示的な実施形態によって限定されず、請求項において使用される用語は、それらの完全な通常の意味を有する。例えば、本明細書で説明される特定の実施形態は、圧力低減レギュレータバルブ配列に関連すると共に、本出願の特徴は加えてまたは代わりに、例えば、背圧力レギュレータバルブ配列、シャットオフバルブ、チェックバルブ、及びリリーフバルブを含む、他のタイプのバルブに適用され得る。用語「ポペットバルブ」及び「ポペットタイプバルブ」は、本明細書で使用されるように、ステムの縦方向の移動によって環状シートとのシール係合に組み入れられるシール部分材を運ぶステムを含むいずれかのバルブを含むことが広義に意図される。用語「シール」及び「シール係合」は、漏れなしシールまたは流体密シールに加えて、シール表面の間の接触から結果として生じる流量が減少した状態を含むことが意図される。
【0009】
発明の様々な発明的態様、概念、及び特徴は、例示的な実施形態において組み合わせで具体化されるとして本明細書で説明及び例示されると共に、それらの様々な態様、概念、及び特徴は、個々に、またはそれらの様々な組み合わせ及び下位の組み合わせのいずれかで、多くの代替的な実施形態において使用され得る。本明細書で明確に排除されない限り、全てのそのような組み合わせ及び下位の組み合わせは、本発明の範囲内にあることが意図される。なおも更に、代替的な材質、構造、構成、方法、回路、デバイス及びコンポーネント、ソフトウェア、ハードウェア、制御ロジックなど、発明の様々な態様、概念、及び特徴についての様々な代替的な実施形態、形式、適合、及び機能などについての代替物が本明細書で説明され得ると共に、そのような説明は、現在既知であるかまたは後に開発されるかに関わらず、利用可能な代替的な実施形態の完全なリストまたは包括的なリストであることが意図されない。当業者は、そのような実施形態が本明細書で明確に開示されない場合でも、発明的態様、概念、または特徴のうちの1つ以上を追加の実施形態及び本発明の範囲内の使用に容易に採用し得る。加えて、発明の一部の特徴、概念、または態様が好ましい配列または方法であるとして本明細書で説明され得るときでさえ、そのような説明は、そのように明確に述べられない限り、そのような特徴が必要とされ、または必須であることを示唆することを意図されない。なおも更に、例示的なまたは代表的な値及び範囲は、本開示の理解を支援するために含まれ得るが、そのような値及び範囲は、限定的な意味において解釈されることにはならず、そのように明確に述べられる場合のみ、重大な値または範囲であることが意図される。「おおよそ」または「約」として識別されるパラメータ、規定された値は、他に明確に述べられない限り、規定された値、規定された値の5%以内の値、及び規定された値の10%以内の値を含むことが意図される。更に、本出願に添付する図面は、同一縮尺であり得るが、それが必須ではないことが理解され、したがって、図面内で明白な様々な比率及び割合を教示するとして理解され得ることが理解され得る。その上、様々な態様、特徴、及び概念は、発明の発明的部分または形成する部分であるとして本明細書で明確に識別され得ると共に、そのような識別は、排他的であることが意図されず、むしろ、そのような特定の発明としてまたは特定の発明の一部として明確に識別されることなく、本明細書で説明される全て説明される発明的態様、概念、及び特徴が存在し得、代わりに、発明は、添付の特許請求の範囲において示される。そのように述べられない限り、例示的な方法または工程の説明は、全てのケースにおいて必要とされるとして全てのステップを含むことが限定されず、ステップが提示される順序も必要とされまたは必須であるとして解釈されない。
【0010】
図1を参照して、概略的に例示される例示的な実施形態では、ポペットタイプバルブアセンブリ10は、入口ポート21と出口ポート23との間のバルブ通路22を定めるバルブ本体20と、バルブ通路の軸方向に延在する中心部分24の周りで延在する環状バルブシート30と、を含む。ポペット40は、バルブ本体20と組み立てられ、軸方向に延在するポペットステム41と、放射状に延在するポペットシール部分42と、を含む。アクチュエータ50は、ポペットシール部分42がバルブシート30に対してシールする(例えば、流量が許容可能な漏れ率を上回ることを防止するために)閉鎖位置と、流体流がバルブ通路22の軸方向に延在する部分24を通ることを可能にするように、ポペットシール部分がバルブシートから軸方向に離別する開放位置との間で、ポペット40の軸方向の移動を制御するように、ポペットステム41と組み立てられる。アクチュエータ50は、ポペット40の選択的な移動のためにユーザにより操作可能であり得る(例えば、手動で、空気圧で、または電気的に操作可能)。代わりに、アクチュエータ50は、予め定められたシステム条件の下で、自動で移動し、またはポペットの移動を可能にするように構成され得る。例えば、アクチュエータ配列は、例えば、システムからの角な流体圧力を軽減し(リリーフバルブのケースにおいて)、逆流を防止し(チェックバルブのケースにおいて)、または出口圧力を低減させる(圧力レギュレータのケースにおいて)ように、閾値システム流体圧力において、ポペット40の自動移動を生じさせまたは自動移動を可能にするように構成され得る。ポペットタイプバルブ配列を有する圧力レギュレータの実施例は、オンラインで公衆に利用可能であり、またはそうでなければ、Swagelok Companyから利用可能であり、参照によって本明細書ですべて組み込まれる、圧力レギュレータRHPS SERIES(MS-02-430、Rev K、2020年5月)と題する製品カタログにおいて開示される。
【0011】
レギュレータバルブなど、バルブのシート及びポペットシール表面は、特に高サイクルの用途において、汚染に敏感であり且つ摩耗の影響を受けることが多い。本開示の例示的な態様によれば、バルブは、ポペット及びシートシールの置き換えを促進すると共に、ユーザの接触からポペット及びシートシール表面を保護するポペット及びシートサブアセンブリが設けられ得る。
【0012】
図2及び2Aは、例示的な圧力低減レギュレータバルブアセンブリ100を例示し、圧力低減レギュレータバルブアセンブリ100は、第1の端(例えば、入口)ポート111と第2の端(例えば、出口)ポート113との間でバルブ通路112を定めるレギュレータバルブ本体110と、入口ポートと出口ポートとの間でバルブ本体内に配置された環状バルブシートシール135と、を含む。ポペット140は、バルブ本体110と組み立てられ、軸方向に延在する上位ステム部分141及び下位ステム部分143と、上位ステム部分と下位ステム部分との間で放射状に延在するポペットシール部分142と、を含む。ポペット140は、ポペットシール部分がシートシール135から軸方向に間隔を空けられる下位の開放位置と、ポペットシール部分がシートシールとのシール係合にある上位の閉鎖位置との間で軸方向に移動可能である。
【0013】
本開示の例示的な態様によれば、レギュレータバルブアセンブリ100は、ポペット140及びシートシール135の除去及び置き換えを促進して、例えば、摩耗したシール表面または損傷したシール表面を置き換えるように構成されたバルブカートリッジサブアセンブリ101(
図3にも示される)を含む。例示される実施例では、サブアセンブリ101は、ポペット140のシール部分142及び下位ステム部分143を受ける中心キャビティ122を定める管状側壁121を有する本体プラグ120と、置き換え可能なカートリッジサブアセンブリとして共にポペット及びシートシール135を保持するようにポペット140上で本体プラグと組み立てられるシートシール保持シートキャリア130と、を含む。
【0014】
シートキャリア130は、本体プラグキャビティ122内で上位カウンタボア122-1を係合させるシートキャリアの下端部分と共に、本体プラグ120の雌ねじ上端部分124とねじ止めされた雄ねじ下端部分134と、シートキャリアの中心ボア131の中に延在するポペット140の上位ステム部分141と、を含む。シートシール135は、ポペット140が閉鎖位置にあるとき、ポペットシール部分との係合のために、ポペットシール部分142との放射状の位置合わせにおいて、シートキャリア130の下端部分134に固定され、または下端部分によって保持される(例えば、中に仕切られ、それと一体である)。
【0015】
本体プラグ120は、バルブ本体110を形成するように、本体筐体115内の中心ボア114内に搭載されるように構成される。ポペット140が開放位置にあるとき、入口ポートから本体プラグキャビティ122内への流体流、及びポペットシール部分142とバルブシートシール135との間で出口ポートへの流体流を可能にするように、例示的な本体プラグ120は、バルブ本体入口ポート111と位置合わせするように位置付けられた側壁121内の1つ以上の横方向開口123を含み、例示的なシートキャリア130は、バルブ本体出口ポート113と位置合わせするように位置付けられた1つ以上の横方向開口133を含む。開口123、133は、バルブ本体筐体115内の本体プラグ120及びシートキャリア130の回転位置に関わらず、例えば、開口123、133のうちの少なくとも1つとの入口ポート111及び出口ポート113の少なくとも部分的な位置合わせを保証するように、本体プラグ120及びシートキャリア130のそれぞれの周りで周辺に間隔を空けられ得る。加えて、本体プラグ120は、入口ポートとの本体プラグ開口のいずれかの位置ずれに関わらず、例えば、本体プラグ開口と入口ポート111との間で流体流経路を設けるように、本体プラグ開口123と交差した環状凹部123-1が設けられ得る。シートキャリアボア131は、例えば、シートキャリアを通じて流れる気体の拡大を促進するように、先細った内部表面131-1が設けられ得る。
【0016】
Oリング/ガスケットシール127(及び、図示しない、バックアップリング)は、入口ポート111と中心ボア114の下端との間、及び入口ポートと出口ポート113との間で漏れなし本体シールを設けるように、本体プラグ120内の溝126内に設けられる。1つ以上のOリング/ガスケットシール137(及び、図示しない、バックアップリング)は、出口ポート113と荷重機構150(以下で更に詳細に説明される)との間で漏れなしシールを設けるように、シートキャリア130内の溝136内に設けられ得る。
【0017】
本体筐体115内での本体プラグ120の安全な搭載のために、多くの異なる配列が設けられ得る。例えば、本体プラグ120の雄ねじ部分128は、中心ボア114の雌ねじ部分118とねじ止めされ得る。
図2Aの分解斜視図に示されるように、本体プラグ120の端部分は、ツール(例えば、トルクレンチ)による係合及び締め付けのための平坦表面120-1が設けられ得る。加えてまたは代わりに、本体プラグ120の端部分は、スパナレンチとの係合のための孔120-2など、他のツール係合特徴が設けられ得る。
【0018】
したがって、レギュレータバルブアセンブリ100内でポペット140及びシートシール135を置き換える(例えば、摩耗した/損傷したシール表面を置き換える)例示的な方法では、その間でポペット140及びシートシール135を保持するように共に組み立てられた本体プラグ120及びシートキャリア130を含むバルブカートリッジサブアセンブリ101は、レギュレータバルブ本体筐体115から本体プラグを分解する(例えば、ねじを外す)ことによって、レギュレータバルブ本体110から取り外され、それによって、レギュレータバルブ本体筐体の中心ボア114から本体プラグ、シートキャリア、ポペット、及びシートシールを引き抜く。取り外されたバルブカートリッジサブアセンブリと実質的に同一であり得る(しかしながら、必須ではない)置き換えバルブカートリッジサブアセンブリは次いで、レギュレータバルブ本体ボア114内で新たなポペット140及びシートシール135を搭載するように、レギュレータバルブ本体と組み立てられる。
【0019】
他の実施形態では、バルブカートリッジサブアセンブリは、例えば、組み立て/再組み立ての間に必要とされる搭載トルクを低減させるように、ボルト留め配列によってバルブ本体と固定された本体プラグを含み得る。
図4及び4Aは、例示的な圧力低減レギュレータバルブアセンブリ200を例示し、圧力低減レギュレータバルブアセンブリ200は、第1の端(例えば、入口)ポート211と第2の端(例えば、出口)ポート213との間のバルブ通路212を定めるレギュレータバルブ本体210と、入口ポートと出口ポートとの間でバルブ本体内に配置された環状バルブシートシール235と、を含む。ポペット240は、バルブ本体210と組み立てられ、軸方向に延在する上位ステム部分241及び下位ステム部分243と、上位ステム部分と下位ステム部分との間で放射状に延在するシール部分242と、を含む。ポペット240は、ポペットシール部分がシートシール235から軸方向に間隔を空けられる下位の開放位置とポペットシール部分がシートシールとのシール係合にある上位の閉鎖位置との間で軸方向に移動可能である。
【0020】
レギュレータバルブアセンブリ200は、例えば、摩耗したまたは損傷したシール表面を置き換えるように、ポペット240及びシートシール235の取り外し及び置き換えを促進するように構成されたバルブカートリッジサブアセンブリ201(
図5にも示される)を含む。例示される実施例では、サブアセンブリ201は、本体プラグ220を含み、本体プラグ220は、ポペット240のシール部分242及び下位ステム部分243を受ける中心キャビティ222を定める管状側壁221と、置き換え可能カートリッジサブアセンブリ201として共にポペット及びシートシール235を保持するように、ポペット240上で本体プラグと組み立てられるシートキャリア230を保持するシートシールと、を有する。
【0021】
シートキャリア230は、本体プラグ220の雌ねじ上端部分224とねじ止めされた雄ねじ下端部分234を含む。例示される実施形態では、シートキャリア230は、シートキャリアの下端部分に対して据え付けられ、本体プラグキャビティ222内で第1の上位カウンタボア222-1を係合するエクステンションまたはグランド232が設けられる。2つのコンポーネント構成としてシートキャリアを設けることによって、シートキャリアの表面特徴(例えば、以下で説明される、先細った内部表面231-1)は、より容易に製造され得る。ポペット240の上位ステム部分241は、シートキャリア230の中心ボア231の中に延在する。シートシールがシートキャリアまたはシートキャリアグランドと仕切られ得ると共に、例示される実施形態では、シートシール235は、ポペット240が閉鎖位置にあるとき、ポペットシール部分との係合のために、本体プラグキャビティ内でシートキャリアグランド232と第2の上位カウンタボア222-4との間で固定された別々のシールリングとして設けられる。示されるように、シートシール235は、シートキャリアグランド232及び第2の上位カウンタボア222-4とのシール係合のためのガスケット/Oリングシールを保持する溝が設けられ得る。
【0022】
多くの異なるタイプシールリングが使用され得ると共に、例示される実施形態では、シールリング235は、より硬い(例えば、約80HRBよりも大きい硬度)内部円周リブ、フランジ、レール、またはバルブ通路の中心部分の中に突出する他のそのような突出部に固定され、またはそれらの上に保持された(例えば、圧入され、その上で組み立てられ、その上で射出成形もしくは外側被覆され、またはその上で3D印刷される)外側被覆され、上塗りされ、またはそうでなければ、連結する環状のより柔らかい材質(例えば、約100 HRM未満の硬度を有する)のシールリングとして設けられ得る。硬直した下層の突出部は、相対的に薄い(例えば、約0.05インチ~約0.10インチ)シールリングの使用を可能にし、それによって、より柔らかい材質のシールリングの熱膨張、材質の流れ、及び変形を最小にすると共に、より高い例えば、最大で約6000 psi)の用途における使用を促進するための厳格なサポートをもたらす。バルブ内で適格なシール性能をもたらすために、いずれかの適切な材質が使用され得る。例えば、シールリングは、適切なプラスチック(例えば、PEEK)で設けられ得、突出部を保持するシールリングは、金属(例えば、ステンレス鋼)で設けられ得る。ガスケット/Oリングシールは、適切なエラストマ(例えば、エチレンプロピレンジエンモノマ(EPDM)、パーフルオロエラストマ、またはニトリル)から形成され得る。連結するシール部分を有する例示的なシートシールリングは、POPPET-STYLE VALVE ARRANGEMENTSと題する同時係属中の米国仮特許出願第63/180,166号において説明され、その開示全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0023】
本体プラグ220は、バルブ本体210を形成するように、本体筐体215内の中心ボア214内に搭載されるように構成される。ポペット240が開放位置にあるとき、入口ポート211から本体プラグキャビティ222の中への流体流、及びポペットシール部分242とバルブシートシール235との間で出口ポート213への流体流を可能にするように、例示的な本体プラグ220は、バルブ本体入口ポート211と位置合わせするように位置付けられた側壁221内の1つ以上の横方向開口223を含み、例示的なシートキャリア230は、バルブ本体出口ポート213と位置合わせするように位置付けられた1つ以上の横方向開口233を含む。開口223、233は、バルブ本体筐体215内で本体プラグ220及びシートキャリア230の回転位置に関わらず、例えば、開口223、233のうちの少なくとも1つとの入口ポート211及び出口ポート213の少なくとも部分的な位置合わせを保証するように、本体プラグ220及びシートキャリア230のそれぞれの周りで周辺に間隔を空けられ得る。加えて、本体プラグ220は、入口ポートとの本体プラグ開口のいずれかの位置ずれに関わらず、例えば、本体プラグ開口と入口ポート211との間で流体流経路を設けるように、本体プラグ開口223と交差した環状凹部223-1が設けられ得る。
【0024】
Oリング/ガスケットシール(例えば、ガスケット及びバックアップリング)227は、入口ポートと中心ボア214の下端との間、及び入口ポート211と出口ポート213との間で漏れなし本体シールを設けるように、本体プラグ220内の溝226内に設けられる。1つ以上のOリング/ガスケットシール(例えば、バックアップリングを有する)237は、出口ポート213と荷重機構250(以下で更に詳細に説明される)との間で漏れなしシールを設けるように、シートキャリア230内の溝236内に設けられ得る。
【0025】
本体筐体215内での本体プラグ220の安全な搭載のために、多くの異なる配列が設けられ得る。例示される実施形態では、管状側壁221が本体筐体ボア214の中に軸方向に挿入されるとき、取り付けプレート225は、本体筐体215に本体プラグを固定するように、例えば、取り付けボルト205によって本体プラグ220の下端に固定される。他の実施形態では、取り付けプレートは、本体プラグと統合して形成され得、本体プラグに溶接され得、またはそうでなければ、本体プラグに付着され得る。
図4Aに示されるように、取り付けプレート225は、本体筐体ボア214内で挿入されるとき、バルブ本体筐体215に本体プラグ220を固定するための取り付けボルト207を受けるように、本体筐体取り付け孔215-1を位置合わせする取り付け孔225-1のリングを含む。取り付け孔225-1は、複数の方位でのバルブ本体筐体215への取り付けプレートの接続を可能にするように、取り付けプレート225の周りで等しく間隔を空けられ得る。代わりに、取り付けプレート及び本体筐体取り付け孔225-1、215-1は、単一の方位での取り付けを保証するように配列され得る。
【0026】
レギュレータバルブアセンブリ200内でポペット240及びシートシール235を置き換える(例えば、摩耗した/損傷したシール表面を置き換える)例示的な方法では、その間でポペット240及びシートシール235を保持するように共に組み立てられた本体プラグ220及びシートキャリア230を含むバルブカートリッジサブアセンブリ201は、取り付けプレート及び本体筐体取り付け孔225-1、215-1から取り付けボルト207を取り除き、レギュレータバルブ本体筐体215の中心ボア214から本体プラグ、シートキャリア、ポペット、及びシートシールを引き抜くことによって、レギュレータバルブ本体210から取り外される。取り外されたバルブカートリッジサブアセンブリと実質的に同一であり得る(しかしながら、必須ではない)置き換えバルブカートリッジサブアセンブリ201は次いで、本体筐体ボア214の中に本体プラグ220の管状端部分221を軸方向に挿入することによって、レギュレータバルブ本体筐体215と組み立てられる。示されるように、シートキャリア230及び本体プラグ220の上位端部分または先端部分は、例えば、シートキャリア及び本体プラグの位置合わせ及び挿入を促進するように、先細ったまたは面取りされた表面230-1、230-2、221-1が設けられ得る。本体プラグ220は次いで、レギュレータバルブ本体ボア214内で新たなポペット240及びシートシール235を固定するように、取り付けプレート225及び本体筐体215内で位置合わせされた取り付け孔225-1、215-1を通じて搭載された取り付けボルト207によって固定される。
【0027】
レギュレータバルブアセンブリは、検知要素(例えば、ダイヤフラム、ピストン)を含み得、検知要素に対して、流体圧力(例えば、圧力低減レギュレータの出口ポート内の圧縮された流体)は、ポペットの移動のために、流体圧力が圧力設定を超えるときに検知機構を移動させるように、荷重機構(例えば、付勢スプリング、圧縮された「ドーム」チャンバ)によって印加された荷重力に対して作用し得る。ポペット及びシートカートリッジサブアセンブリ内のポペットは、外側検知要素との係合のためにシートキャリアを超えて延在し得ると共に、例示される実施形態では、ピストン検知要素180、280は、ポペット140、240の上位ステム部分141、241の上で仕切られたシートキャリア130、230の中心ボア131、231と組み立てられる。1つ以上のOリング/ガスケットシール(例えば、バックアップリングを有する)187、287は、シートキャリアボア131、231によりシールして、出口ポート113、213と荷重機構150、250との間で漏れなしシールを設けるように、ピストン180、280内の溝186、286内に設けられ得る。ピストン180、280は、バルブカートリッジサブアセンブリ101、201によりピストン180、280を保持するようにシートキャリア130、230内でカウンタボア138、238を係合するショルダ部分188、288が設けられ得る。
【0028】
荷重機構(例えば、示される、流体圧縮されたチャンバまたはドーム荷重機構150、250)開放位置に向かってポペットを付勢するように、ピストン180、280を通じてポペット140、240に下向きの力を加える。出口ポート113、213は、ピストン180、280と流体連絡し、その結果、出口ポート内の圧縮された流体は、ピストンに対して上向き力を加える。そのような配列では、出口ポート圧力が設定された圧力を超えるとき、ピストン180、280に対する上向きの流体圧力は、下向きの荷重機構力を超え、ピストンを上方向に移動させ、それによって、ポペット140、240が閉鎖位置に移動することを可能にする。
【0029】
示されるように、ポペット140、240は、ポペットの下位ステム部分と本体プラグキャビティ122、222のより狭い基材部分122-2、222-2との間でシールを設けるガスケットシール147、247と共に(溝146、246内に)、ポペットの下位ステム部分143、243からシートシール135、235の(すなわち、その上の)ポペット下流の上位部分まで延在する内側通路145、245が設けられ得、その結果、ポペット140、240が閉鎖位置にあるとき、ポペット上の入口または上流流体圧力が出口または下流流体圧力によって相殺される。この配列は、均衡のとれたポペット設計と称され得、均衡のとれたポペット設計は、例えば、例えば、シートの摩耗/変形を低減させるように、シート荷重を低減させることをもたらし得る。そのような配列では、ポペットスプリング148、248は、システム流体圧力とは独立して、ポペットに対して一貫した閉鎖/シール力をもたらすように、下位のカウンタボア122-3、222-3とポペット140、240との間で(例えば、ショルダ144、244において)圧縮された、本体プラグキャビティ122、222内で設けられ得る。
【0030】
図2、2A、及び3の例示的なバルブサブアセンブリ101を組み立てるために、ポペット140及びポペットスプリング148は、本体プラグキャビティ122のより狭い基材部分122-2内で受けられるポペットの下位ステム部分143と共に、本体プラグ120の中心キャビティ122の中に挿入され、ポペットスプリングは、本体プラグキャビティの下位のカウンタボア122-3を係合する。ピストン180は、底端から、シートキャリア130の中心ボア131を通じて搭載され、ピストンの下位のショルダ部分188は、シートキャリア内でカウンタボア138を係合する。シートキャリア130は、仕切られたシートシール135により、本体プラグ120とねじ止め可能に組み立てられ、シートキャリアの下端部分134は、本体プラグキャビティ122内で上位カウンタボア122-1を係合する。
【0031】
図4、4A、及び5の例示的なバルブサブアセンブリ201を組み立てるために、ポペット240及びポペットスプリング248(保持リング249を使用してポペット240と固定された)は、本体プラグキャビティ222のより狭い基材部分222-2内で受けられるポペットの下位ステム部分243と共に、本体プラグ220の中心キャビティ222の中に挿入され、ポペットスプリングは、本体プラグキャビティの下位のカウンタボア222-3を係合する。ピストン280は、底端から、シートキャリア230の中心ボア231を通じて搭載され、ピストンの下位のショルダ部分288は、シートキャリア内でカウンタボア238を係合する。シートシールアセンブリ235及びシートキャリアグランド232は、本体プラグカウンタボア222-4、222-1内で挿入され、シートキャリア230は、本体プラグ220とねじ止め可能に組み立てられ、その結果、シートシールアセンブリは、シートキャリアエクステンションと第2の上位本体プラグカウンタボア222-4との間でシールして固定される。
【0032】
検知要素に対して選択された下流付勢力を加えるために、多くの異なるタイプの荷重機構が利用され得る。例示される実施例では、ピストン検知ドーム荷重配列150、250は、ドームチャンバ152、252を定義する、(例えば、取り付けネジ103、203によって)バルブ本体筐体115、215と組み立てられた、上位及び下位のドーム筐体シェル部材151-1、251-1、151-2、251-2(例えば、ボルト102、202によって共に固定された)と、上位のシェル部材と下位のシェル部材との間で捕捉される外周面を有するドーム荷重ダイヤフラム159、259と、を含み、ダイヤフラムネジ154、254は、ドーム荷重ダイヤフラム内で中心開口部を通じて搭載され、ピストン180、280の上端部分186、286を係合するように位置付けられる。例示される実施例では、支持プレート155-1、255-1、155-2、255-2は、ダイヤフラムに対する追加の支持をもたらすように、ナット156、256によってドーム荷重ダイヤフラム159、259を上及び下でダイヤフラムネジ154、254に固定される。上位のドーム筐体シェル部材151-1、251-1は、ドーム荷重ダイヤフラム159、259に対して対応する荷重力を加えて、ピストン180、280に対してダイヤフラムネジ154、254を移動させるように、ドームチャンバ152、252に、設定された圧力における(例えば、二次的圧力レギュレータからの)圧縮された流体を供給するための圧縮ポート153、254(例えば、溶接された端キャップ151-3、251-3によって定められる)を含む。別の例示的な実施形態では、アクチュエータ配列は、ダイヤフラムに下流付勢力を加える(直接または間接的に)圧縮されたスプリングを含み得る。1つのそのような実施形態では、スプリングの圧縮は、スプリングによって及ぼされる下流付勢力を増大または減少させるように調節可能であり得る。例えば、スプリングの上端を係合するスプリングガイドは、スプリングの圧縮を増大または減少させるように、下降または上昇され得る(例えば、回転可能ノブまたはハンドルによって)。例示的な圧縮されたドーム及びスプリング荷重配列は、上記で組み込まれた圧力レギュレータRHPS SERIESカタログにおいて説明される。上記で組み込まれた圧力レギュレータRHPS SERIESカタログにおいて説明されるように、バルブサブアセンブリ外の例えば、ダイヤフラム要素またはピストン要素など、例示的なピストンの代わりに、他のタイプの検知機構も使用されてもよい。
【0033】
例示的な実施形態を参照して、発明的態様が説明されてきた。本明細書を読み及び理解すると、修正及び改編が行われる。添付の特許請求の範囲の範囲またはそれと同等物の範囲内にそれらが収まるようにこれまでのところの全てのそのような修正及び改編を含むことが意図される。
【国際調査報告】