(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-13
(54)【発明の名称】仕分けコンベヤシステム
(51)【国際特許分類】
B65G 47/46 20060101AFI20240306BHJP
B65G 47/48 20060101ALI20240306BHJP
【FI】
B65G47/46 Z
B65G47/48
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023557074
(86)(22)【出願日】2022-03-14
(85)【翻訳文提出日】2023-10-19
(86)【国際出願番号】 IL2022050287
(87)【国際公開番号】W WO2022195584
(87)【国際公開日】2022-09-22
(32)【優先日】2021-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523351519
【氏名又は名称】ウィザート―オンライン リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】フリード,ダニエル
【テーマコード(参考)】
3F015
【Fターム(参考)】
3F015AA06
3F015FA02
3F015GA01
3F015HA01
3F015JC02
3F015JC08
3F015JC12
3F015JC17
(57)【要約】
搬送面に沿って延在し、物品積載場所と搬送面に沿って延在する複数の荷降ろし場所とを伴って構成された一次コンベヤと、物品仕分け機構を伴って構成された少なくとも1つの仕分けブリッジとを備える仕分けコンベヤシステム。物品仕分け機構は、4つの別個の方向に変位するように構成可能であり、第1の変位方向は、搬送面に沿って物品仕分け機構を変位させることに関連付けられる。第2の変位方向は、仕分けブリッジを通る物品の通過を制御することに関連付けられ、第3の変位方向は、荷降ろし場所における物品の制御された荷降ろしに関連付けられ、第4の変位方向は、物品に対する物品仕分け機構の衝突角度を制御することに関連付けられる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送面に沿って延在し、物品積載場所と前記搬送面に沿って延在する複数の荷降ろし場所とを伴って構成された一次コンベヤと、物品仕分け機構を伴って構成された少なくとも1つの仕分けブリッジとを備える仕分けコンベヤシステムであって、
前記物品仕分け機構は、4つの異なる方向に変位するように構成可能であり、
第1の変位方向は、前記物品仕分け機構を前記搬送面に沿って変位させることに関連付けられ、
第2の変位方向は、前記仕分けブリッジを通る物品の通過を制御することに関連付けられ、
第3の変位方向は、前記荷降ろし場所における物品の制御された荷降ろしに関連付けられ、
第4の変位方向は、物品仕分け機構の物品との衝突角度を制御することに関連付けられる、仕分けコンベヤシステム。
【請求項2】
前記4つの別個の方向は、すなわち、第1の軸に沿った前記搬送面に沿った第1の方向と、前記仕分けブリッジを通る物品の通過を制御するための前記搬送面に垂直な第2の方向と、前記荷降ろし場所において右荷降ろしステーションまたは左荷降ろしステーションのいずれかへ物品を偏向させるための第3の方向と、前記搬送面に垂直な第2の軸を中心として前記物品仕分け機構を枢動させるための第4の方向である、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項3】
前記物品偏向機構は、荷降ろし場所のそれぞれの右左荷降ろしステーションおよび左荷降ろしステーションに対応する前後方向に移動するように構成された直線ベルト駆動式移送機構である、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項4】
直線ベルト駆動式移送機構は、少なくとも一対の実質的に垂直に配置されたプーリを備え、プーリ間に偏向面を画定するように構成され、前記偏向面は前記搬送面に対して垂直に延在する、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項5】
前記偏向面は、前記第1の軸に対して傾斜して延在するように、第2の軸を中心として枢動するように構成可能である、請求項2に記載のコンベヤシステム。
【請求項6】
前記物品偏向機構は、前記仕分けブリッジと共に、または前記仕分けブリッジに対して、前記搬送面の搬送軸と平行な前記第1の軸に沿って軸方向変位するように構成される、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項7】
前記仕分けコンベヤシステムは、コントローラと、前記物品積載場所に配置され、前記物品積載場所に配置された物品を認識して識別するように構成可能である物品認識システムとをさらに備え、前記コントローラは、オーダーアドレスと一致する宛先アドレス(荷降ろし場所の右荷降ろしステーションまたは左荷降ろしステーションである)を生成し、次に、少なくとも1つの仕分けブリッジへの一連の制御信号を生成して、識別された物品を割り当てられた宛先アドレスへ変位させる、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項8】
前記物品積載場所に配置された物品は、前記物品認識システムによって認識され、荷降ろし場所の右荷降ろしステーションまたは左荷降ろしステーションである宛先アドレスを割り当てられ、そのことにより前記一次コンベヤベルトが前記物品を前記荷降ろし場所に向かって変位させ、前記物品偏向機構が前記物品を前記宛先アドレスへ偏向させる、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項9】
物品の宛先アドレスが前記仕分けコンベヤシステムの第1の仕分けブリッジの背後の場所にある場合、前記第1の仕分けブリッジの前記物品偏向機構は、割り当てられた荷降ろし場所に向かって、前記一次コンベヤベルトに沿った前記物品の通過を容易にするように、前記第2の軸に沿って上方に変位する、請求項2に記載のコンベヤシステム。
【請求項10】
前記荷降ろし場所の前記右荷降ろしステーションおよび前記左荷降ろしステーションは、前記一次コンベヤベルトから物品収集場所に向かって延在する二次搬送システムを伴って構成される、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項11】
前記物品の識別は、前記一次コンベヤの前記物品積載場所で行われる、または前記一次コンベヤの前に配置され、前記一次コンベヤと協働するように構成された識別コンベヤで行われ、前記識別コンベヤからの物品は、前記一次コンベヤへと自発的に進む、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項12】
前記二次搬送システムは、無端コンベヤまたはローラシステムである、請求項10に記載のコンベヤシステム。
【請求項13】
積載コンベヤが前記一次コンベヤベルトの前に配置され、前記積載コンベヤは、前記物品偏向機構を伴って構成可能であり、前記積載コンベヤからの物品は、前記一次コンベヤベルトに向かって自律的に前方へ変位する、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項14】
前記4つの異なる自由度の各々は、個々のモータによって制御される、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項15】
前記個々のモータの各々は、1つまたは複数の制御信号を生成するためのセンサを伴って構成される、請求項14に記載のコンベヤシステム。
【請求項16】
前記仕分けコンベヤは、それぞれの仕分けブリッジの物品偏向機構に接近する物品の近接度および位置を決定するための1つまたは複数の物品センサを伴って構成される、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項17】
前記仕分けブリッジは、1つまたは複数の荷降ろし場所で物品を仕分けするように構成される、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項18】
前記仕分けブリッジは、前記一次コンベヤベルトと前記一次コンベヤベルトから物品収集場所に向かって延在する前記二次搬送システムとの間の間隙に跨がって延在可能な間隙コンベヤ部分を伴って構成される請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項19】
前記間隙コンベヤ部分は、一組のローラである、請求項18に記載のコンベヤシステム。
【請求項20】
前記間隙コンベヤ部分は、前記一次コンベヤベルトと同一平面にある、請求項18に記載のコンベヤシステム。
【請求項21】
前記物品偏向機構は、少なくとも前記一次コンベヤベルトの幅全体に及ぶ、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項22】
前記第2の軸は、前記搬送面に対して直角に延在する、請求項2に記載のコンベヤシステム。
【請求項23】
搬送面に沿って延在し、物品積載場所と、前記搬送面に沿って延在する複数の荷降ろし場所であって、各々が右荷降ろしステーションおよび左荷降ろしステーションを伴って構成可能である複数の荷降ろし場所とを伴って構成された一次コンベヤベルトと、物品偏向機構を伴って構成された少なくとも1つの仕分けブリッジとを備える仕分けコンベヤシステムであって、
前記少なくとも1つの仕分けブリッジは、前記搬送面の搬送軸と平行な第1の軸に沿って軸方向変位するように構成可能であり、
前記物品偏向機構は、前記搬送面に垂直な第2の軸に沿った軸方向変位、第2の軸を中心とした枢動変位、および前記第1の軸を実質的に横切る方向への物品変位運動から成る、少なくとも3自由度を伴って構成される、仕分けコンベヤシステム。
【請求項24】
搬送面に沿って延在し、物品積載場所と、前記搬送面に沿って延在する複数の荷降ろし場所であって、各々が右荷降ろしステーションおよび左荷降ろしステーションを有し、各々の荷降ろし場所に別個の荷降ろし場所アドレスが割り当てられ、各々の荷降ろしステーションに別個の荷降ろしアドレスが割り当てられるように構成可能である複数の荷降ろし場所とを伴って構成された一次コンベヤベルトと、物品偏向機構を伴って構成された少なくとも1つの仕分けブリッジとを備える仕分けコンベヤシステムであって、
前記少なくとも1つの仕分けブリッジは、前記搬送面の搬送軸と平行な第1の軸に沿って軸方向変位するように構成可能であり、
前記物品偏向機構は、前記搬送面に垂直な第2の軸に沿った軸方向変位、前記第2の軸を中心とした枢動変位、および右側方向または左側方向のいずれかの反応を生じさせる物品変位運動から成る、少なくとも3自由度を伴って構成される、仕分けコンベヤシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、マルチステーション仕分けコンベヤシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
本開示の主題の背景として関連すると考えられる参考文献を以下に列挙する。
【特許文献1】米国特許第20090078617号明細書
【特許文献2】米国特許第10633189号明細書
【特許文献3】独国特許第102016124885号明細書
【0003】
本明細書における上記参考文献の承認は、これらに文献が本開示の主題の特許性に何らかの形で関連するものであることを意味するものとして推測されるべきではない。
【0004】
米国特許第20090078617号明細書は、コンベヤ上の物品の移動方向に対してある角度でコンベヤを横切って移動するように制御可能である可動ゲートの助けを借りて、コンベヤ上でまたはコンベヤから離れて搬送されている異なる形状の物品を一方向に案内するための装置を対象とする。ゲートは、コンベヤを横切って移動する際に、物品を強制的にゲートに沿って前記角度に対応する方向にコンベヤから離れて出口へと駆動させるように設計された手段を有するように作られる。有利には、この手段は、少なくとも1つのモータ駆動の回転可能なディスクからなる。
【0005】
米国特許第10633189号明細書には、仕分け機が記載されており、この仕分け機は、複数のキャリッジであって、各キャリッジが対象物をキャリッジから積み降ろしするために選択的に作動され得る積み降ろし装置と、積み降ろし信号を受信して分析し、複数の動作モードから選択され、積み降ろし信号に一意に関連付けられた動作モードに応じて積み降ろし装置を作動させるように構成された電子ユニットとを備える複数のキャリッジと、仕分け方向(X)に沿って位置決めされ、積み降ろし信号を生成するように構成されたそれぞれの作動ユニットを備える複数の積み込みステーションおよび複数の積み降ろしステーションとを備える。各キャリッジは、定常磁場を生成する永久磁石を備え、各作動ユニットは、永久磁石によって生成される定常磁場の存在を検出するように構成されたホール効果変換器を備える。
【0006】
独国特許第102016124885号明細書は、周方向に少なくとも1つの凹部と、それに隣接する閉塞部とを有するウェハからなる製品流の個別の製品を仕分けするための仕分け装置であって、任意に、製品流の経路内への少なくとも1つの凹部または閉塞部は、搬送方向の製品のさらなる前進が許容または防止されるように移動することができる、仕分け装置を開示している。
【発明の概要】
【0007】
本開示は、載置された物品を別個の収集ステーションへ仕分けするための仕分けコンベヤシステムであって、少なくとも4自由度を伴って構成された仕分けコンベヤシステムに関する。
【0008】
「4自由度」という用語は、4つの別個の方向に可動であるように構成可能である仕分け構成を示す。
【0009】
「物品」という用語は、例えば食料品、消費財、製造品などの単一物品などの任意の種類の物品を示す。しかしながら、この用語は、単一物品のパック(例えば、ボトル、容器などのパック)も指す。
【0010】
本開示の一態様によれば、搬送面に沿って延在し、物品積載場所と搬送面に沿って延在する複数の荷降ろし場所とを伴って構成された一次コンベヤと、物品仕分け機構を伴って構成された少なくとも1つの仕分けブリッジとを備える仕分けコンベヤシステムであって、
前記物品仕分け機構は、4つの異なる方向に変位するように構成可能であり、
第1の変位方向は、物品仕分け機構を前記搬送面に沿って変位させることに関連付けられ、
第2の変位方向は、仕分けブリッジを通る物品の通過を制御することに関連付けられ、
第3の変位方向は、荷降ろし場所における物品の制御された荷降ろしに関連付けられ、
第4の変位方向は、物品仕分け機構の物品との衝突角度を制御することに関連付けられる、仕分けコンベヤシステムが提供される。
【0011】
4つの別個の方向とは、すなわち、前記搬送面に沿った第1の方向と、仕分けブリッジを通る物品の通過を制御するための前記搬送面に垂直な第2の方向と、荷降ろし場所において右荷降ろしステーションまたは左荷降ろしステーションのいずれかへ物品を偏向させるための第3の方向と、前記搬送面に垂直な第2の軸を中心として物品仕分け機構を枢動させるための第4の方向である。
【0012】
本明細書および特許請求の範囲で使用される「コンベヤ」という用語は、コンベヤベルト、ローラコンベヤ、チェーンコンベヤ、スラットコンベヤなどの搬送経路に沿って物品を搬送するために使用される任意の形態の搬送システムを指す。
【0013】
本開示は、搬送面に沿って延在し、物品積載場所と、搬送面に沿って延在する複数の荷降ろし場所であって、各々が右荷降ろしステーションおよび左荷降ろしステーションを伴って構成可能である複数の荷降ろし場所とを伴って構成された一次コンベヤベルトと、物品偏向機構を伴って構成された少なくとも1つの仕分けブリッジとを備える仕分けコンベヤシステムであって、
前記少なくとも1つの仕分けブリッジは、搬送面の搬送軸と平行な第1の軸に沿って軸方向変位するようの構成可能であり、
物品偏向機構は、前記搬送面に垂直な第2の軸に沿った軸方向変位、第2の軸を中心とした枢動変位、および第1の軸を実質的に横切る方向への物品変位運動から成る、少なくとも3自由度を伴って構成される、仕分けコンベヤシステムを対象とする。
【0014】
本開示によれば、搬送面に沿って延在し、物品積載場所と、搬送面に沿って延在する複数の荷降ろし場所であって、各々が右荷降ろしステーションおよび左荷降ろしステーションを有し、各々の荷降ろし場所に別個の荷降ろし場所アドレスが割り当てられ、各々の荷降ろしステーションに別個の荷降ろしアドレスが割り当てられるように構成可能である複数の荷降ろし場所とを伴って構成された一次コンベヤベルトと、物品偏向機構を伴って構成された少なくとも1つの仕分けブリッジとを備える仕分けコンベヤシステムであって、
前記少なくとも1つの仕分けブリッジは、搬送面の搬送軸と平行な第1の軸に沿って軸方向変位するようの構成可能であり、
物品偏向機構は、前記搬送面に垂直な第2の軸に沿った軸方向変位、第2の軸を中心とした枢動変位、および右側方向または左側方向のいずれかの反応を生じさせる物品変位運動から成る、少なくとも3自由度を伴って構成される、仕分けコンベヤシステムが提供される。
【0015】
特定の構成によれば、物品偏向機構は、荷降ろし場所のそれぞれの右荷降ろしステーションおよび左荷降ろしステーションに対応する前後方向に移動するように構成された直線ベルト駆動式移送機構である。
【0016】
直線ベルト駆動式移送機構は、少なくとも一対の実質的に垂直に配置されたプーリを備え、プーリ間に偏向面を画定するように構成され得、前記偏向面は搬送面に対して垂直に延在する。
【0017】
この構成は、偏向面が第1の軸に対して傾斜して延在するように第2の軸を中心として枢動するように構成可能であるような形である。
【0018】
物品偏向機構は、仕分けブリッジと共に、または仕分けブリッジに対して、搬送面の搬送軸と平行な第1の軸に沿って軸方向変位するように構成され得る。
【0019】
物品偏向機構は、一次コンベヤが動いている間に、物品をコンベヤ面から左右の場所へ変位させるための機構であり得る。
【0020】
仕分けコンベヤシステムは、コントローラと、物品積載場所に配置され、物品積載場所に配置された物品を認識して識別するように構成可能である物品認識システムとをさらに備え得、コントローラは、オーダーアドレスと一致する宛先アドレス(荷降ろし場所の右荷降ろしステーションまたは左荷降ろしステーションである)を生成し、次に、少なくとも1つの仕分けブリッジへの一連の制御信号を生成して、識別された物品を割り当てられた宛先アドレスへ変位させる。
【0021】
この構成は、物品積載場所に配置された物品が物品認識システムによって認識され、荷降ろし場所の右荷降ろしステーションまたは左荷降ろしステーションである宛先アドレスを割り当てられ、そのことにより一次コンベヤベルトが物品を荷降ろし場所に向かって変位させ、物品偏向機構が物品を宛先アドレスへ偏向させるような形である。
【0022】
物品の宛先アドレスが仕分けコンベヤシステムの第1の仕分けブリッジの背後の場所にある場合、前記第1の仕分けブリッジの物品偏向機構は、割り当てられた荷降ろし場所に向かって、一次コンベヤベルトに沿った物品の通過を容易にするように、第2の軸に沿って上方に変位する。
【0023】
荷降ろし場所の右荷降ろしステーションおよび左荷降ろしステーションは、一次コンベヤベルトから物品収集場所に向かって延在する二次搬送システムを伴って構成され得る。
【0024】
以下の特徴、設計、および構成のうちのいずれか1つは、単独でまたはそれらの種々の組み合わせで、本開示の任意の態様に適用可能である。
・物品の識別は、一次コンベヤの物品積載場所で行われ得、または一次コンベヤの前に配置され、一次コンベヤと協働するように構成された識別コンベヤで行われ得、識別コンベヤからの物品は、一次コンベヤへと自発的に進む。
・各々の荷降ろし場所は、仕分けブリッジに関連付けられ得る。
・二次搬送システムは、無端コンベヤまたはローラシステムであり得る。
・物品偏向機構を第2の軸を中心として枢動させることは、例えば、円錐形、球形、または円形の物品が二次搬送システムに接近する場合に有用であり得る。
・物品認識システムは、物品認識ユニット、画像認識システム、重量関連認識システム、物品コード読み取りシステム、LIDARシステムなどのうちの1つまたは複数であり得る。
・積載コンベヤが一次コンベヤベルトの前に配置され得、前記積載コンベヤは、物品偏向機構を伴って構成可能であり、積載コンベヤからの物品は、一次コンベヤベルトに向かって自律的に前方へ変位する。
・任意の1つまたは複数の変位運動は、速度制御、加速度制御、場所制御、重量/力制御などであり得る。
・4つの異なる自由度の各々は、個々のモータによって制御され得る。
・個々のモータの各々は、位置表示信号、ベクトル/方向表示信号、速度表示信号、負荷表示信号などのうちの1つまたは複数を生成するためのセンサを伴って構成され得る。
・仕分けコンベヤは、それぞれの仕分けブリッジの物品偏向機構に接近する物品の近接度および位置を決定するための1つまたは複数の物品センサを伴って構成され得る。
・仕分けブリッジは、1つまたは複数の荷降ろし場所で物品を仕分けするように構成され得る。
・仕分けブリッジは、一次コンベヤベルトと一次コンベヤベルトから物品収集場所に向かって延在する二次搬送システムとの間の間隙に跨がって延在可能な間隙コンベヤ部分を伴って構成され得る。
・間隙コンベヤ部分は、1組のローラであり得る。
・間隙コンベヤ部分は、一次コンベヤベルトと同一平面上にあり得る。
・物品偏向機構は、少なくとも一次コンベヤベルトの幅全体に及び、第2の軸は、搬送面に対して直角に(垂直に)延在し得る。
【0025】
本明細書に開示される主題をよりよく理解するために、そして実際に実施することができる方法を例示するために、添付図面を参照して、非限定的例のみにより実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本開示の一実施例に係る仕分け搬送システムであって、仕分けされる物品が積載された識別コンベヤを伴って構成された仕分け搬送システムの斜視図である。
【
図2】物品収集場所が除去された状態の
図1のコンベヤシステムを示す図である。
【
図3】本開示の一実施例に係る、コンベヤシステムにおいて使用される仕分けブリッジの斜視図である。
【
図4A】
図1の線IV-IVに沿った断面図である。
【
図4B】物品収集場所が除去された状態の
図4Aと同じ図である。
【
図5A】物品収集場所が外された状態の連続仕分け段における
図1の仕分けコンベヤシステムを示す図である。
【
図5B】物品収集場所が外された状態の連続仕分け段における
図1の仕分けコンベヤシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
添付図面を参照すると、本開示の一実施例に係る仕分けコンベヤシステム全体が10で示されている。
【0028】
コンベヤシステム10は、識別コンベヤ部分12と仕分けコンベヤ部分14とを備え、識別コンベヤ部分12は、ヘッドプーリ20とテールプーリ22との間に張設された無端コンベヤベルト18を備え、物品認識システム26がコンベヤベルト18に近接して配置されている。
【0029】
物品認識システム26は、コンベヤベルト18の上に配置され、システムのコントローラ(図示せず)と通信している光学識別システム(図示せず)を伴って構成された識別ブリッジ28を備え、識別システムの物品認識システムは、コンベヤベルト18上に置かれた物品が識別ブリッジ28の下を通過する際にそれらを識別するように構成された画像認識システム、物品コード読み取りシステムなどのうちの1つまたは複数であり得る。
【0030】
後述するように、物品認識システム26によって識別および認識された物品に、宛先アドレス、すなわち、仕分けコンベヤ部分14の右側に配置された複数の固有の荷降ろしステーション40Ri~40Rx、および仕分けコンベヤ部分14の左側に配置された複数の固有の荷降ろしステーション40Li~40Lxのうちの1つが割り当てられる。固有の荷降ろしステーションの各々は、コントローラによって生成された事前積載リスト通りに、仕分けされた物品の宛先である。
【0031】
仕分けコンベヤ部分14は、搬送面を画定し、ヘッドプーリ52とテールプーリ54との間に張設されている無端一次コンベヤベルト50であって、いくつかのアイドラおよび支持ベッド(図示せず)と、仕分けコンベヤ18の下流部分23に近接して配置された物品積載位置58とを有する無端一次コンベヤベルト50を備え、この構成は、仕分けコンベヤ18上に配置された物品が、遅滞なく、かつプロセスを遅くする必要なしに、仕分けコンベヤ部分14の一次コンベヤベルト50上へ自発的に移動するような形である。
【0032】
仕分けコンベヤ部分14はさらに、
図3の分離図に最も分かりやすく示されているように、全体が60で示された複数(図示された例では3つ)の仕分けブリッジを伴って構成される。仕分けブリッジ60は、一対の直立支持脚64およびそれらの間のヘッド部分66を有する剛性支持フレーム62を備え、電気モータ68(例えば、ステップモータ)が支持脚64の一方の底部に関節接合され、前記モータは、一次コンベヤベルト50に沿った直線(軸方向)変位、すなわち、両方向矢印76に沿った、つまり前記搬送面(一次コンベヤベルト50によって画定される)に沿った第1の方向(第1の軸)の前後変位を仕分けブリッジ60に付与するために、ラックギア72上で回転するように係合されたピニオンギアを伴って構成される。
【0033】
仕分けブリッジ60はさらに、支持脚64に関節接合されたバー82に固定され、ステップモータ84によって前記支持脚64に沿って垂直に変位するように構成された、物品偏向機構(全体が80で示されている)を伴って構成され、変位は、両方向矢印88に沿った上下方向に、前記搬送面に垂直な第2の軸に沿って生じる。
【0034】
仕分けブリッジ60はさらに、1組のプーリ(図示せず)間に張設された無端ベルト92を備える直線ベルト駆動式移送機構90を備え、プーリのうちの1つは、以下で明確に示すように、両方向矢印98の方向に直線変位運動を物品に付与し、右側方向または左側方向のいずれかの方向への反応を生じさせるために、両方向(矢印96)に回転可能な電気ステップモータ94によって駆動される。
【0035】
さらに、仕分けブリッジ60は、物品偏向機構が、両方向矢印104のように第2の軸88を中心として物品偏向機構を枢動変位させるために電気ステップモータ100に関節接合され、そのことにより、物品偏向無端ベルト92は、本明細書で後述するように、物品をそれぞれの右荷降ろしステーションまたは左荷降ろしステーションへと方向付けるために、第1の軸に対して鈍角を成すように枢動可能である。
【0036】
この構成は、物品偏向機構が4自由度を伴って構成されるような形であり、4自由度は、
・ピニオンおよびラックギアシステムによって付与され、モータ68によって動作される、第1の軸(一次コンベヤベルトの平面内)に沿った直線往復軸方向変位、
・支持脚64上で変位可能であり、モータ84によって動作されるバー82によって付与される、前記搬送面に垂直な(実質的に垂直な)第2の軸88に沿った直線軸方向往復変位、
・第1の軸を実質的に横切る方向への物品変位運動、すなわち、モータ94によるベルト92の左回転または右回転、および
・モータ100による、第2の軸を中心とした直線ベルト駆動式移送機構90の枢動往復変位から成る。
【0037】
モータ68、84、94、100の各々、ならびにコンベヤプーリ(図示せず)の回転に関連付けられたモータは、システムのコントローラと通信し、さらに、仕分けコンベヤシステム10は、位置表示信号、ベクトル/方向表示信号、速度表示信号、負荷表示信号、物品配向センサなどのうちの1つまたは複数を生成するための複数のセンサ(図示せず)を伴って構成されることが理解され、複数の仕分けブリッジ60の各々は、他の仕分けブリッジから独立しており、さらに、特定の仕分けブリッジの自由度の運動は、独立して操作可能であり、同時に行われ得ると理解される。
【0038】
先に説明したように、仕分けブリッジ60は、コンベヤベルト50の搬送面に平行な第1の軸に沿って前後に直線変位可能であり、仕分けブリッジ60は、いくつかの固有の荷降ろしステーションに役立つように割り当てられるが、他の実施例(図示せず)によれば、仕分けブリッジは、各々の荷降ろしステーションに関連付けられ得る。
【0039】
さらに上述したように、荷降ろしステーションは、一次コンベヤベルト50から荷降ろし端部118まで延在する独立した傾斜ローラコンベヤ116によって一次コンベヤベルト50と連通しており、仕分けコンベヤ部分14のそれぞれの右側および左側に配置された固有の荷降ろしステーション40Ri~40Rxおよび固有の荷降ろしステーション40Li~40Lxは、仕切り壁120によって仕切られている。しかしながら、仕切りブリッジ60が一次コンベヤベルト50に沿って軸方向に変位するため、ローラコンベヤ116の上縁と一次コンベヤベルト50の側縁51との間に延在する間隙126が存在する。したがって、各々の仕分けブリッジ60は、直立支持脚64と支持アーム132との間に配置された1組のフリーローラ130を伴って構成され、前記フリーローラ130は、一次コンベヤベルト50と実質的に同一平面上にあり、したがって、間隙126を橋渡しするように構成され、そのことにより、物品は、一次コンベヤベルト50から傾斜ローラコンベヤ116上へと滑らかに変位することができる。
【0040】
使用時に、複数の物品(例えば、ボトル30、缶32および容器34)が、識別コンベヤ部分12のコンベヤベルト18上に配置される。コンベヤベルト18が回転するにつれて、物品は、識別ブリッジ28に向かって矢印134の方向に進み、各物品は、コントローラによって、進行中に識別され、各物品には、宛先アドレス(すなわち、複数の固有の荷降ろしステーション40
Ri~40
Rxおよび40
Li~40
Lxのうちの1つ)が割り当てられる。コンベヤベルト18が移動し続けるにつれて、物品は一次コンベヤベルト50上へ移動する。ここで、ある物品に下流側の荷降ろしステーション(例えば、第1のブリッジ60Aの背後に延在する荷降ろしステーション40
Lvii、
図5Aおよび
図5B)が割り当てられていると仮定すると、前記第1のブリッジ60Aは、物品偏向機構80がその最上位置(
図5B)へと移動して、前記物品が一次コンベヤベルト50に沿って次のブリッジ60Bに向かって移動するのを容易にするように操作される。同様に、前記物品に最後のブリッジ60Cに関連付けられた荷降ろしステーションが割り当てられると、第2のブリッジ60Bも同様に、物品偏向機構80がその最上位置へと移動して、前記物品が一次コンベヤベルト50に沿って次のブリッジ60Cに向かって移動するのを容易にするように操作される。
【0041】
ここで、特定の物品に指定された左荷降ろしステーションが割り当てられると、それぞれのブリッジ60の物品偏向機構80は、その最下位置(無端ベルト92の底縁が一次コンベヤベルト50の上面に隣接する位置)に配置され、前記物品偏向機構80は、第2の軸を中心としてそれぞれの側に向かって枢動する。例えば、
図5Aでは、第2のブリッジ60Bはその最下位置にあり、物品偏向機構80は左へ枢動し、ベルト92は矢印140の方向に回転し、そのことにより、ボトル30がベルト92に係合すると、ボトル30は左側の荷降ろしステーションへと変位する。しかしながら、特定の物品に指定された右荷降ろしステーションが割り当てられると、それぞれのブリッジ60の物品偏向機構80は、その最下位置に配置され、前記物品偏向機構80は、右側に向かって第2の軸を中心として枢動する。例えば、
図5Aにおいて、第1のブリッジ60Aはその最下位置にあり、物品偏向機構80は右へ枢動し、ベルト92は矢印142の方向に回転し、そのことにより、ボトル缶32がベルト92に係合すると、右側の荷降ろしステーション(図示せず)へ移動する。
【0042】
図5Bにおいて、第1のブリッジ60Aはその最上位置にあり、容器34は第2のブリッジ60Bに向かって前方に移動し、第2のブリッジ60Bはその最下位置に配置され、右へ枢動し、ベルトは矢印146の方向に回転し、そのことにより、容器34は右荷降ろしステーション(図示せず)に向かって偏向される。
【手続補正書】
【提出日】2023-11-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送面に沿って延在し、物品積載場所と前記搬送面に沿って延在する複数の荷降ろし場所とを伴って構成された一次コンベヤと、物品仕分け機構を伴って構成された少なくとも1つの仕分けブリッジとを備える仕分けコンベヤシステムであって、
前記物品仕分け機構は、4つの
別個の方向に変位するように構成可能であり、
前記4つの別個の方向のうちの第1の変位方向は、前記物品仕分け機構を前記搬送面に沿って変位させることに関連付けられ、
前記4つの別個の方向のうちの第2の変位方向は、前記仕分けブリッジを通る物品の通過を制御することに関連付けられ、
前記4つの別個の方向のうちの第3の変位方向は、前記荷降ろし場所における物品の制御された荷降ろしに関連付けられ、
前記4つの別個の方向のうちの第4の変位方向は、物品仕分け機構の物品との衝突角度を制御することに関連付けられる、仕分けコンベヤシステム。
【請求項2】
前記4つの別個の方向は、すなわち、第1の軸に沿った前記搬送面に沿った第1の方向と、前記仕分けブリッジを通る物品の通過を制御するための
、前記搬送面に垂直な第2の方向と、前記荷降ろし場所において右荷降ろしステーションまたは左荷降ろしステーションのいずれかへ物品を偏向させるための第3の方向と、前記搬送面に垂直な第2の軸を中心として前記物品仕分け機構を枢動させるための第4の方向である、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項3】
前記物品偏向機構は、荷降ろし場所のそれぞれの右左荷降ろしステーションおよび左荷降ろしステーションに対応する前後方向に移動するように構成された直線ベルト駆動式移送機構である、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項4】
直線ベルト駆動式移送機構は、少なくとも一対の実質的に垂直に配置されたプーリを備え、プーリ間に偏向面を画定するように構成され、前記偏向面は前記搬送面に対して垂直に延在する、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項5】
前記偏向面は、前記第1の軸に対して傾斜して延在するように、第2の軸を中心として枢動するように構成可能である、請求項
4に記載のコンベヤシステム。
【請求項6】
前記物品偏向機構は、前記仕分けブリッジと共に、または前記仕分けブリッジに対して、前記搬送面の搬送軸と平行な前記第1の軸に沿って軸方向変位するように構成される、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項7】
前記仕分けコンベヤシステムは、コントローラと、前記物品積載場所に配置され、前記物品積載場所に配置された物品を認識して識別するように構成可能である物品認識システムとをさらに備え、前記コントローラは、オーダーアドレスと一致する宛先アドレス(荷降ろし場所の右荷降ろしステーションまたは左荷降ろしステーションである)を生成し、次に、少なくとも1つの仕分けブリッジへの一連の制御信号を生成して、識別された物品を割り当てられた宛先アドレスへ変位させる、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項8】
前記物品積載場所に配置された物品は、前記物品認識システムによって認識され、荷降ろし場所の右荷降ろしステーションまたは左荷降ろしステーションである宛先アドレスを割り当てられ、そのことにより前記一次コンベヤベルトが前記物品を前記荷降ろし場所に向かって変位させ、前記物品偏向機構が前記物品を前記宛先アドレスへ偏向させる、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項9】
物品の宛先アドレスが前記仕分けコンベヤシステムの第1の仕分けブリッジの背後の場所にある場合、前記第1の仕分けブリッジ
の物品偏向機構は、割り当てられた荷降ろし場所に向かって、前記一次コンベヤベルトに沿った前記物品の通過を容易にするように、前記第2の軸に沿って上方に変位する、請求項
8に記載のコンベヤシステム。
【請求項10】
前記荷降ろし場所
の右荷降ろしステーションおよ
び左荷降ろしステーションは、前記一次コンベヤベルトから物品収集場所に向かって延在する二次搬送システムを伴って構成される、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項11】
前記物品の識別は、前記一次コンベヤ
の物品積載場所で行われる
か、または前記一次コンベヤの前に配置され、前記一次コンベヤと協働するように構成された識別コンベヤで行われ、前記識別コンベヤからの物品は、前記一次コンベヤへと自発的に進む、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項12】
前記二次搬送システムは、無端コンベヤまたはローラシステムである、請求項10に記載のコンベヤシステム。
【請求項13】
積載コンベヤが前記一次コンベヤベルトの前に配置され、前記積載コンベヤは、前記物品偏向機構を伴って構成可能であり、前記積載コンベヤからの物品は、前記一次コンベヤベルトに向かって自律的に前方へ変位する、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項14】
前記4つの
別個の自由度の各々は、個々のモータによって制御される、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項15】
前記個々のモータの各々は、1つまたは複数の制御信号を生成するためのセンサを伴って構成される、請求項14に記載のコンベヤシステム。
【請求項16】
前記仕分けコンベヤは、それぞれの仕分けブリッジの物品偏向機構に接近する物品の近接度および位置を決定するための1つまたは複数の物品センサを伴って構成される、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項17】
前記仕分けブリッジは、1つまたは複数の荷降ろし場所で物品を仕分けするように構成される、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項18】
前記仕分けブリッジは、前記一次コンベヤベルトと前記一次コンベヤベルトから物品収集場所に向かって延在する前記二次搬送システムとの間の間隙に跨がって延在可能な間隙コンベヤ部分を伴って構成される請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項19】
前記間隙コンベヤ部分は、一組のローラである、請求項18に記載のコンベヤシステム。
【請求項20】
前記間隙コンベヤ部分は、前記一次コンベヤベルトと同一平面にある、請求項18に記載のコンベヤシステム。
【請求項21】
前記物品偏向機構は、少なくとも前記一次コンベヤベルトの幅全体に及ぶ、請求項1に記載のコンベヤシステム。
【請求項22】
前記第2の軸は、前記搬送面に対して直角に延在する、請求項2に記載のコンベヤシステム。
【請求項23】
搬送面に沿って延在し、物品積載場所と、前記搬送面に沿って延在する複数の荷降ろし場所であって、各々が右荷降ろしステーションおよび左荷降ろしステーションを伴って構成可能である複数の荷降ろし場所とを伴って構成された一次コンベヤベルトと、物品偏向機構を伴って構成された少なくとも1つの仕分けブリッジとを備える仕分けコンベヤシステムであって、
前記少なくとも1つの仕分けブリッジは、前記搬送面の搬送軸と平行な第1の軸に沿って軸方向変位するように構成可能であり、
前記物品偏向機構は、前記搬送面に垂直な第2の軸に沿った軸方向変位、第2の軸を中心とした枢動変位、および前記第1の軸を実質的に横切る方向への物品変位運動から成る、少なくとも3自由度を伴って構成される、仕分けコンベヤシステム。
【請求項24】
搬送面に沿って延在し、物品積載場所と、前記搬送面に沿って延在する複数の荷降ろし場所であって、各々が右荷降ろしステーションおよび左荷降ろしステーションを有し、各々の荷降ろし場所に別個の荷降ろし場所アドレスが割り当てられ、各々の荷降ろしステーションに別個の荷降ろしアドレスが割り当てられるように構成可能である複数の荷降ろし場所とを伴って構成された一次コンベヤベルトと、物品偏向機構を伴って構成された少なくとも1つの仕分けブリッジとを備える仕分けコンベヤシステムであって、
前記少なくとも1つの仕分けブリッジは、前記搬送面の搬送軸と平行な第1の軸に沿って軸方向変位するように構成可能であり、
前記物品偏向機構は、前記搬送面に垂直な第2の軸に沿った軸方向変位、前記第2の軸を中心とした枢動変位、および右側方向または左側方向のいずれかの反応を生じさせる物品変位運動から成る、少なくとも3自由度を伴って構成される、仕分けコンベヤシステム。
【国際調査報告】