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特表2024-511381警告に関連した情報の自動化された収集、集約、分配、表示及び記録のためのシステム及び方法
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  • 特表-警告に関連した情報の自動化された収集、集約、分配、表示及び記録のためのシステム及び方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-13
(54)【発明の名称】警告に関連した情報の自動化された収集、集約、分配、表示及び記録のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G08B 23/00 20060101AFI20240306BHJP
   H04L 41/06 20220101ALI20240306BHJP
【FI】
G08B23/00 530Z
H04L41/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023557110
(86)(22)【出願日】2022-03-15
(85)【翻訳文提出日】2023-11-08
(86)【国際出願番号】 US2022071152
(87)【国際公開番号】W WO2022198199
(87)【国際公開日】2022-09-22
(31)【優先権主張番号】63/161,529
(32)【優先日】2021-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/651,567
(32)【優先日】2022-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523352055
【氏名又は名称】アクティブ コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブリッチコウスキー、クシシュトフ
(72)【発明者】
【氏名】ダスカル、オヴィディウ
(72)【発明者】
【氏名】ノーブル、ポール
【テーマコード(参考)】
5C087
【Fターム(参考)】
5C087AA19
5C087DD02
5C087DD04
5C087DD05
5C087FF01
5C087FF02
5C087GG17
5C087GG66
(57)【要約】
本明細書では、緊急事態フォーム外部制御、情報、及びネットワーク・システムを取り扱うためのシステムが開示される。一実施例では、システムは、マッピング・モジュールと、プレゼンテーション・フォーマット化モジュールと、分配モジュールと、少なくとも1つの表示装置(すなわち、コンピュータ、モバイル・デバイス、ビデオ壁面ディスプレイ)とを含む。マッピング・モジュールは、外部システムから警告情報を受信することと、緊急事態に関連する情報を検索することと、警告情報及び関連情報を、このような情報のソースをマッピングする永続的構成に集約することとを、行うように構成される。プレゼンテーション・フォーマット化モジュールは、警告情報及び関連情報を有用なフォーマットに表示することを可能にする、視覚データ・プレゼンテーションを規定するように構成される。分配モジュールは、視覚データ・プレゼンテーションを1つ又は複数のエンドポイントに送るように構成される。表示装置は、このようなエンドポイントに配置され、視覚データ・プレゼンテーションを受信し、緊急事態を軽減する、及び是正する責任を有する人員に表示するように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
警告情報の収集、集約、分配、及び表示を自動化するためのシステムであって、
コンピュータ、電気通信、又は電気システムに対する緊急事態に関する警告情報を受信するための受信モジュールと、
前記緊急事態に対する関連情報に対するアクセス可能なシステム及びデータベースの、自動化された検索のための検索モジュールと、
前記警告情報及び関連情報を、前記情報を前記情報のソースにマッピングする永続的構成に集約するためのマッピング・モジュールと、
前記情報を、複数の表示装置にわたって表示するために、視覚データ・プレゼンテーションにフォーマット化するためのフォーマット化モジュールと、
前記視覚データ・プレゼンテーションを1つ又は複数のエンドポイントに分配するための分配モジュールと、
前記視覚データ・プレゼンテーションを前記1つ又は複数のエンドポイントで表示するための1つ又は複数の表示装置と
を備える、システム。
【請求項2】
前記少なくとも1つの表示装置は、前記視覚データ・プレゼンテーションを受信し、表示するための表示ノードを有するビデオ壁面ディスプレイである、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記少なくとも1つの表示装置は、前記視覚データ・プレゼンテーションを受信し、表示するコンピュータである、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記少なくとも1つの表示装置は、前記視覚データ・プレゼンテーションを受信し、表示するモバイル・デバイスである、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記警告情報及び関連情報を修正し、コンテンツを追加するように構成された協働ツールをさらに備える、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記視覚データ・プレゼンテーション、及び協働ツールを用いて追加され、又は修正されたコンテンツを受信し、記録し、及び記憶する記録モジュールをさらに備える、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記記憶された視覚データ・プレゼンテーション、及び協働ツールを用いて追加され又は修正されたコンテンツを、1つ又は複数のエンドポイントに分配するように構成された再生分配モジュールをさらに備える、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記警告情報のフォーマットを標準化するための機能をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記システムは、前記緊急事態に関連する情報を検索するために、外部データベースへのアクセスを有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記視覚データ・プレゼンテーションは、規定された画素空間全体を用いて構成されている、請求項1に記載のシステム及び方法。
【請求項11】
視覚データ・プレゼンテーションは、協働用ツールを通して対話処理され、及び前記システムの外部で共有される単一の緊急事態の視覚データとして識別され、インデックス付けされ得る、請求項1に記載のシステム及び方法。
【請求項12】
前記視覚データ・プレゼンテーションは、グラフィック・データ、ダッシュボード、表形式データ、監視カメラからのビデオ・ストリーム、ニュース・リポスト、気象放送、地理情報、写真、ビデオ・クリップ、ウェブページ、又はソーシャル・メディア投稿のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のシステム及び方法。
【請求項13】
警告情報の収集、集約、分配、及び表示を自動化するための方法であって、
コンピュータ、電気通信、又は電気システムに対する緊急事態に関する警告情報を受信するステップと、
前記緊急事態に対する関連情報に対するアクセス可能なシステム及びデータベースを、自動化された形で検索するステップと、
前記警告情報及び関連情報を、前記情報を前記情報のソースにマッピングする永続的構成に集約するステップと、
前記情報を、複数の表示装置にわたって表示するために、視覚データ・プレゼンテーションにフォーマット化するステップと、
前記視覚データ・プレゼンテーションを1つ又は複数のエンドポイントに分配するステップと、
前記視覚データ・プレゼンテーションを前記1つ又は複数のエンドポイントで表示するステップと
を含む、方法。
【請求項14】
前記エンドポイントは、ビデオ壁面ディスプレイ、パーソナル・コンピュータ、又は前記視覚データ・プレゼンテーションを受信し、表示するモバイル・デバイスを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記視覚データ・プレゼンテーションに、ユーザがデータ及び情報を追加するステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記視覚データ・プレゼンテーションを記録し、記憶するステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
1つ又は複数のエンドポイントにおいて、オン・デマンドで前記視覚データ・プレゼンテーションを分配し、再生するステップをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記警告情報を標準化するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
規定された画素空間全体を用いて、前記視覚データ・プレゼンテーションを配置するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項20】
協働用ツールを通して対話処理され、及びユーザと共有される単一の緊急事態の視覚データとして前記視覚データ・プレゼンテーションを識別し、インデックス付けするステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年3月16日に出願された「System and Method for Automatic Collection,Aggregation,Distribution,and Display of Alert Related Information」という名称の、米国特許仮出願第63/161,529号の優先権を主張するものであり、この特許出願の開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
本開示は、通信手段と通信し、緊急事態の発生に対してハードウェア及びソフトウェアを監視するように構成された、監視アプリケーションによって発生される自動化された警告の分野に関する。より具体的には、本開示は、以下を行うためのシステム及び方法に関する:緊急事態に対する警告データの収集を容易にすること;視覚的情報を含んだ、緊急事態に関連する追加情報を集め、集約すること;及びこのような緊急事態警告データ及び関連情報を、通信手段と通信する複数の全く異なる表示装置に分配及び表示させて、緊急事態に対して責任を有する個人に対して効率的に通知し、その間の協働を容易にすること。
【背景技術】
【0003】
システム及び専用のソフトウェア・アプリケーションは、動作の緊急状態、又はシステム機能及び/若しくはシステム構成要素の故障に対応して、警報又は警告トリガ・イベントを発生できることが知られている。警報及び警告条件は、http通知、イベント、インシデント、SNMPトラップ、電子メール、又はSMSメッセージを含む、プロトコルを有するインターネット・プロトコル・ネットワークなど、通信手段を通してアプリケーションによって送られる、任意のタイプの情報として現れることができる。いくつかのシステムは、RS-232/432プロトコルを用いたシリアル・ケーブル、又は他のこのような知られている異なる接続機器及び方法など、異なる接続機器及び方法を通じて、警告を送ることができる。通信手段を通して警告を送る目的は、警告の基となる問題を軽減及び/又は是正する責任を有する人員に警告することである。しかし、警報及び警告トリガ・イベントを発生するための、知られているシステム及び方法は、すべての使用可能な関連情報をリアルタイムで効率的に集め、このような情報を、基となる故障を是正及び軽減する責任を有する人員に届けるためには、十分に自動化又は統合化されていないという点で限定的である。従って、知られているシステム及び方法は、責任のある人員に、警告に関する最良の、及び最も完全な情報をもたらすことができず、これは警報又は警告を発生した基となる故障に、正しく及び適時的に対処する能力を制限する。
【0004】
緊急事態を管理及び是正する任務を負う組織的チームに、関連するビジネス・リソース及び緊急事態に対する効率的な解決のために必要な業務目的との連携及び協調をもたらす、システム及び方法の必要性がある。加えて、様々なフォーマット、及び様々な通信手段において送信される警告情報を管理する能力を有する、システム及び方法の必要性がある。本明細書では、状況認識を維持するため、並びにこのような緊急事態への対応の適時性及び有効性を改善する目的で、視覚的情報を含む、緊急事態データ及び関連情報の、自動化された、リアルタイムの、非人的入力をベースとする分配を容易にする、新規な方法及びシステムが述べられる。
【発明の概要】
【0005】
本明細書では、適時に、及び効率的な形で、緊急事態を効率的に管理するためのシステム及び方法が開示される。このようなシステム及び方法は、外部コンピュータ又はネットワーク・システムに対する緊急事態を記述した警告情報の検出と、このような警告情報の標準化と、緊急事態に関連する追加情報の収集及び集約と、効率的視覚的表示のための警告情報及び追加関連情報のフォーマット化と、緊急事態を軽減する、及び是正する責任を有する人員にアクセス可能な、全く異なる表示装置上の表示のための、警告情報及び追加関連情報の分配とをもたらす。加えて、システム及び方法は、緊急事態を解決する責任のある人員の間での協働と、その後の見直し及び分析のために適用可能な方法の間に、システム及び/又はシステムのユーザによってとられた行動の記録及び文書化をもたらすことができる。
【0006】
一実施例では、システムは、マッピング・モジュールと、プレゼンテーション・フォーマット化モジュールと、分配モジュールと、少なくとも1つの表示装置とを含む。マッピング・モジュールは、外部システムから警告情報を受信することと、緊急事態に関連する追加情報を検索することと、警告情報及び関連情報を、このような情報のソースをマッピングする永続的構成に集約することとを、行うように構成される。プレゼンテーション・フォーマット化モジュールは、視覚的ソースのリストを、警告情報及び関連情報の視覚的描写を表示するために有用なフォーマットに配置する、視覚データ・プレゼンテーションを規定するように構成される。分配モジュールは、視覚データ・プレゼンテーションを1つ又は複数のエンドポイントに送るように構成される。表示装置は、このようなエンドポイントに配置され、視覚データ・プレゼンテーションを受信し、表示するように構成される。
【0007】
表示装置の実例は、例えば、ビデオ壁面ディスプレイ、デスクトップ及びラップトップ・コンピュータなどのパーソナル・コンピュータ、並びにスマートフォン及びタブレットなどのモバイル・デバイスを含む。このような表示装置は通常、緊急事態を軽減する、又は是正する責任を有する人員にアクセス可能である。システムは、視覚データ・プレゼンテーションを見ている人員が、分析及び解説をもたらすこと、又は視覚データ・プレゼンテーションを同時に見ている他の人員に質問を与えることを可能にする、協働ツールをさらに含むことができる。このような協働は、グラフィック・ホワイトボード、テキスト・メッセージ、及び音声通信を通じて、コンテンツを追加することを含むことができる。システムは、視覚データ・プレゼンテーションと、協働プロセスを通して人員によって提供されたすべてのコンテンツと共に、視覚データ・プレゼンテーションに対する任意の系統的改訂とを記録し、記憶する記録モジュールを含むように、さらに構成され得る。
【0008】
添付の図面では、以下で述べられる詳細な説明と一緒に、特許請求された本発明の例示の実施例を説明する、構造体が示される。適切な場合は、類似の要素は、同じ又は同様な参照数字で識別される。単一の構成要素として示される要素は、複数の構成要素で置き換えられ得る。複数の構成要素として示される要素は、単一の構成要素で置き換えられ得る。図面は、原寸に比例していない場合がある。いくつかの要素の比率は、説明の目的で誇張され得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本明細書で開示される全体のシステム構造を概略的に示す図である。
図2図1のシステム構造の一部分、すなわちマッピング・モジュールと、全体のシステムの関連した構成要素とを概略的に示す図である。
図3図1のシステム構造の一部分、すなわち記録モジュールと、関連した構成要素とを概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本文書において開示される装置、構成、及び方法は、実例として、及び図を参照して詳しく述べられる。開示され、述べられた実例、配置、構成、構成要素、要素、装置、方法、材料などに対する修正がなされることができ、特定の応用のために望ましくなり得ることが理解されるであろう。本開示では、特定の技法、構成、方法などのいずれかの識別は、提示される特定の実例に関連した、又は単にこのような技法、構成、方法などの一般的な説明である。特定の詳細又は実例の識別は、特にそのように指定されない限り、必須である又は限定されると解釈されることが意図されるものではなく、解釈されるべきではない。緊急事態の管理及び取り扱いを容易にするための装置、構成、及び方法の、選択された実例が、本明細書で以下に開示され、図1~3を参照して詳しく述べられる。
【0011】
概して、本明細書で開示される新規な方法及びシステムは、コンピュータ及びネットワーク・システムでの故障に対処するために、適時な形で、有用な及び関連する情報をもたらす自動化されたシステムを対象とする。このような新規なシステムは、例えば、以下などの事態に対処するために有用である:コンピュータ又はネットワーク・システムのハードウェア又はソフトウェア構成要素の故障又は障害のある動作;悪意のある目的での無許可の第三者によるコンピュータ・システムの侵害などの行為;停電、不可欠な第三者サービスの逸失、火事、自然災害、及び物理的侵入などの外部的な発生;及び他のこのような注目すべき事態(すなわち、「緊急事態」)。このような緊急事態は、本明細書で開示される新規な方法及びシステムによって、追跡され、管理される警告を発生して、このような緊急事態を監視及び是正する専任の人員(このような人員は、本明細書では「対応チーム」と呼ばれるものとする)に対する、警告情報及び追加関連情報の収集、集約、分配、及び表示を通して、緊急事態を成功裏に是正、軽減、又は他の形で対処する。
【0012】
本明細書で詳しく論じられるように、このような新規な方法及びシステムは、緊急事態に関連する全く異なる情報及びデータを収集及び集約することと、緊急事態を分析する、対処する、軽減する、及び/又は是正するためにこのような情報及びデータを、分散化された対応チームに分配することとにおいて有用な、いくつかの物理的構成要素、ソフトウェア構成要素、及びプロセスを含む。本明細書で開示される方法及びシステムは、様々な物理的な位置で、及び例えば、ビデオ壁面ディスプレイ、パーソナル・コンピュータ、モバイル・デバイスその他などの、多様な表示装置に表示され得る、フォーマット及びデータ構造において、緊急事態に関するこのようなデータ及び情報をもたらし、その結果、対応チームは、緊急事態に効率的に及び正確にアクセス及び分析すること、行動計画を策定すること、及びその行動計画を実行して緊急事態を修復又は軽減することができる。
【0013】
本明細書で開示される方法及びシステムは、緊急事態、及び対応チームの対応行動に関して集められたデータ及び情報を含む、緊急事態に対する記録が作成されるように、記録機能をさらにもたらす。このような記録は、例えば、対応チームの新たなメンバのための教育用ツールとして、イベント後の分析を通して対応チームのシステム及びパフォーマンスを改善するため、並びにアーカイブの目的のために有用となり得る。
【0014】
本明細書で開示される方法及びシステムは、分散化された人員と効率的に通信して、分析、見解、質問、並びに緊急事態に対して対処する、軽減する、及び/又は是正するのに有用な他の情報を伝えるために必要な機能を、対応チームに提供する協働ツールをさらにもたらす。このような協働ツールの実例は、ホワイトボード化機能であり、そこでは対応チームのメンバは、表示される情報にコンテンツを追加することができ、これは対応チームのすべてのメンバによって直ちに見られ得る。追加の協働ツールは、インスタント・テキスト・メッセージング、音声通信などを含む。協働ツールはまた、対応チームのメンバが、対応チームの外部の人員と、表示される情報のすべて又は一部分を共有して、緊急事態に対処するための特定の専門知識及び追加の意見へのアクセスを得ることを可能にする。
【0015】
概して、本明細書で開示される新規なシステムは、以下の構成要素及び機能:緊急事態に応答して警告情報を発生するために、1つ又は複数の外部システムに埋め込まれた機能;緊急事態に関連する情報及びデータを記憶する、1つ又は複数のデータ・システム;警告情報と、緊急事態に関連するデータ・システムのクエリからの結果とを受信し、組み合わせることができるマッピング・モジュール;視覚データ及び情報を、異なる表示ハードウェアにわたって有用なフォーマットに組織化する、プレゼンテーション・フォーマット化モジュール;データ及び情報をこのような異なる表示ハードウェアに分配するための分配モジュール;ビデオ壁面ディスプレイ、パーソナル・コンピュータ、及びモバイル・デバイスなどの、表示ハードウェア;記録モジュール;対応チームのメンバに、緊急事態に関するコメント及びコンテンツを追加することをもたらす、協働ツール;並びに、対応チームの外部の人々と情報を共有するための機能、のうちのいくつか又はすべてを含み、それらのすべては通信手段によって相互接続される。
【0016】
本開示の目的で、通信手段は、非限定的に、RS-232/432プロトコル、ローカルエリア・ネットワーク、無線ローカルエリア・ネットワーク、広域ネットワーク、仮想プライベート・ネットワーク、及び任意の数の知られているプロトコルを用いたそれらの組み合わせを含む、システムの構成要素の間に電子的通信をもたらすハードウェア及びソフトウェアの任意の構成とすることができる。
【0017】
例示的な緊急事態警告システム100は、図1に概略的に示される。緊急事態警告システム100は、任意の数の地理的に全く異なる位置に配置された、任意の数の外部コンピュータ・システム及びネットワーク・システムを監視するように構成され得る。例えば、製造会社は、このような緊急事態警告システム100を構成して、十数の地理的領域にわたって広がる十数の製造工場に配置された、コンピュータ及びネットワーク・システムを監視することができる。これらの製造工場のそれぞれは、特定の製造工場での、任意の数の関連するコンピュータ及びネットワーク・システムを能動的に監視する監視システム110を備えた、ハードウェア及び/又はソフトウェア構成要素を含むことができる。このような監視システム110は、それが監視しているコンピュータ又はネットワーク・システムと一体とすることができる。緊急事態が発生するとすぐに、適用可能な監視システム110は、緊急事態を検知し、緊急事態に関するデータ及び情報(すなわち、「警告情報」)を、収集及び/又は発生する。適用可能な監視システム110は、さらなる処理及び分析のために、このような警告情報を、通信手段を通して、緊急事態警告システム100の追加の構成要素に送るように構成される。
【0018】
1つの構成では、警告情報は、マッピング・モジュール120に送られる。マッピング・モジュール120は、適用可能な監視システム110から警告情報を受信し、警告情報を分析し、緊急事態の性質を決定するように構成される。緊急事態の性質が決定された後、マッピング・モジュール120は、適用可能な緊急事態に関連する情報の検索を行う及び実行するように、1つ又は複数の適用可能なデータ・システム130に通信する。各データ・システム130は、このような追加データを組織化し及び記憶する1つ又は複数のデータベース140を含む。このようなデータ・システム130内のデータ及び情報は、例えば、グラフィック・データ、ダッシュボード、表形式データ、監視カメラからのビデオ・ストリーム、ニュース報道、気象放送及びデータ、地図、写真、ビデオ・クリップ、ウェブページ、並びにソーシャル・メディア投稿などの、視覚的情報を含むことができる。このようなデータ・システム130及びデータベース140は、しばしば緊急事態警告システム100の外部にあり、公開データベースと、購読サービスを通じてアクセス可能なデータベースとを含むことができる。データベース140のこのような検索が完了した後、適用可能な緊急事態に関連するデータ及び情報は、マッピング・モジュール120に送られる。
【0019】
マッピング・モジュール120が、データ・システム130の検索から、すべての関連データ及び情報を集めた後、マッピング・モジュール120は、集められたすべての情報を、警告情報及び追加関連情報をこのような情報のソースにマッピングする、有用なフォーマット及びデータ構造にグループ化する。次いでマッピング・モジュール120は、集約された情報をプレゼンテーション・フォーマット化モジュール150に送り、そこではすべての情報は、エンドポイントにおいて効果的に視覚的に表示されるように構成される視覚データ・プレゼンテーション160にフォーマット化される。本明細書で用いられる「エンドポイント」という用語は、表示装置(それで対応チーム・メンバは、視覚データ・プレゼンテーションを見ることができる)、又は視覚データ・プレゼンテーション160を利用するようになる記録装置の位置を指す。理解されるように、視覚データ・プレゼンテーション160は、緊急事態に対処するプランを、対応チームが迅速に策定できるように、対応チームが、緊急事態及び知られている状況の性質を効率的に理解できるように構成される。一実例では、システムによって集められたメタデータは、それが対応チームにとって有用なタイプの情報である場合、視覚データ・プレゼンテーション内のテキストとして、システムのユーザに表示され得る。マッピング・モジュール120の機能は、本明細書で図2を参照して以下でさらに論じられる。
【0020】
プレゼンテーション・フォーマット化モジュール150内の視覚データは、視覚データ・プレゼンテーション160にフォーマット化され、すなわち視覚データは、様々な目的のために有用な、標準化された、永続的データ構造として規定される。視覚データ・プレゼンテーション160は、ビデオ壁面ディスプレイ、パーソナル・コンピュータ、及びモバイル・デバイスなど、任意の数の異なる表示ハードウェア上に一貫して表示され得る。理解されるように、このような視覚データ・プレゼンテーション160は、一貫した視覚プレゼンテーションを、対応チーム・メンバのそれぞれに届け、これは各メンバが異なる場所におり、異なる表示ハードウェアを用いている場合であっても、対応チームが彼等の活動を協調させることを可能にする。
【0021】
視覚データ・プレゼンテーション160は、1つ又は複数の通信手段にわたって、分配モジュール170を通じて様々なレンダリング・エンドポイントに分配される。前に論じられ、図1に概略的に示されたように、このようなエンドポイントの実例は以下を含む:対応チームの複数のメンバが配置され得る、集中化された場所で用いられ得る、ビデオ壁面ディスプレイ180;様々なオフィスに配置された、又は自宅から離れて作業している、対応チーム・メンバのための、オフィス・コンピュータ190及びホーム・コンピュータ200などの、パーソナル・コンピューティング・デバイス;並びにオフィスから離れているが、緊急事態に迅速に対応する必要がある対応チーム・メンバのための、モバイル・デバイス210;並びに記録システム220。視覚データ・プレゼンテーション160は、視覚データ・プレゼンテーション160が、このようなホワイトボード機能、テキスト通信、及び音声通信などの協働用ツールの使用を通して、本質的に対話型とすることができるように構成され、分配される。このような協働は、全く異なって配置された対応チーム・メンバが、効率的に認識を共有し、対応計画を策定し、その対応計画を実行することを可能にする。
【0022】
図2を参照すると、監視されるコンピュータ又はネットワーク・システムに生じるそれぞれの緊急事態に対して、警告情報パケット230が発生される。監視システム110は、一様及び一貫したものではないので、警告情報パケット230は、通信手段を通じて送られ得る任意のタイプの情報として現れることができる。例えば、http通知、イベント、インシデント、SNMPトラップ、電子メール、及びSMSメッセージなどのIPベースのプロトコルが用いられ得る。加えて、監視システム110は、例えば、RS-232/432プロトコルを用いたシリアル・ケーブルなど、異なる接続媒体を通して、警告情報パケット230を送信することができる。考慮されていない場合、監視システム110の性能のこのような変動性は、結果として、異なる通信手段及びフォーマットの使用による、適用可能な緊急事態に関連した、利用可能な視覚データの脱落を生じ得る。本明細書で開示される新規なシステム及び方法は、全く異なる監視システム110が、異なるフォーマット及び異なる通信手段を用いて、警告情報パケット230を送ったときでも、警告情報パケットを管理するように構成される。
【0023】
異なる通信手段、及び様々な外部監視システム110から来る、警告情報パケット230の異なるフォーマットを取り扱うために、マッピング・モジュール120は、複数のプラグイン入力構成要素240を含む(図2には、2つのこのようなプラグイン入力構成要素が示される)。各プラグイン入力構成要素240は、特定の監視システム110に対して専用であり、それとの通信を管理する。このようなプラグイン入力構成要素240は、警告情報パケット230を受信するために、又は先を見越して特定のタイプの監視システム110から警告情報パケット230を取り出すために、特定の通信手段プロトコル、又は特定のタイプの監視システム110と通信する方法を用いるように構成される。プラグイン入力構成要素240はまた、緊急事態警告システム100と通信するための特定のインターフェースを規定する及び明らかにすることができる。いくつかの状況では、監視システム110が、警告情報パケットを緊急事態警告システム100に送るように構成されていないとき、プラグイン入力構成要素240は、外部データ及び情報を取り出し、適用可能な警告情報パケット230を検索するように構成され得る。
【0024】
プラグイン入力構成要素240は、必要に応じて警告情報パケット240を管理して、緊急事態警告システム100によって一貫して取り扱われ得る標準化された警告250を発生する。標準化された警告250は、警告情報と、適用可能なメタデータとを含む。マッピング・モジュール120内の検索モジュール260は、標準化された警告250を用いた検索を行うように構成される。検索モジュール260は、標準化された警告250の警告情報とメタデータとを用いて、データ・システム130内の様々なデータベース140の検索を行う。前に言及されたように、このような検索は、適用可能な緊急事態に関連する視覚データを含んだ、データ及び情報を識別し、取り出す。マッピング・モジュール120は、データ・システム130と対話処理して、適用可能なデータ・システム130に固有の標準及びプロトコルを用いて、適用可能なデータベース140から、このような関連データ及び情報を取り出すように構成された、通信構成要素270を含む。一実例では、通信構成要素270は、ビデオ管理システム(VMS:Video Management System)である外部データ・システム130に接続し、それと対話処理して、標準化された警告250内の地理的位置メタデータに基づいて、特定のカメラからのビデオ・ストリームに対するVMS内のデータベース140を検索するように構成される。
【0025】
関連データ及び情報がデータ・システム130から取り出された後、取り出されたデータ(図2でAD1~AD4で表される)は、一時的に検索モジュール260に記憶される。次いでマッピング・モジュール120は、標準化された警告250内の情報と、取り出された関連情報とを処理して、情報の各部分をそれのそれぞれの視覚的ソース(図でS1~S4で表される)にマッピングし、情報と、適用可能なマッピングとを記憶モジュール280に記憶する。これらのマッピングされたソースは、プレゼンテーション・フォーマット化モジュール150内に配置される視覚データ・プレゼンテーション160を作成するために用いられ、プレゼンテーション・フォーマット化モジュール150は、緊急事態に関連するデータ及び情報を、組織化された、有用なフォーマットで提示する。視覚データ・プレゼンテーション160の一実例は、視覚的ソースから作られたマトリックスである(図1及び図2の視覚データ・プレゼンテーション160は、2×2マトリックスとして例示的に示される)。このようなマトリックス・プレゼンテーションは、ブラウザにおいてレンダリングされたダッシュボードグラフィック・データを表示する第1の視覚的セグメントと、衛星画像を表示する第2の視覚的セグメントと、監視ビデオ・カメラ・ライブストリームを表示する第3の視覚的セグメントと、特定のアプリケーション画面のライブ・ビューを表示する第4の視覚的セグメントとを含むことができる。
【0026】
視覚データ・プレゼンテーション160は、プレゼンテーション・フォーマット化モジュール150において、ソース・データ・タイプ、ソース位置、及び視覚画素空間内で規定されるサイズを規定することによって、フォーマット化され、構成され得る。このような構成では、視覚データ・プレゼンテーション160は、ビデオ壁面ディスプレイ180、オフィス190若しくはホーム200コンピュータのモニタ、モバイル・デバイス210の画面、又は記録システム220など、エンドポイントに配置された任意の表示装置上で視認可能にレンダリングされ得る。視覚データ・プレゼンテーション160に含まれた様々な視覚的ソース(視覚的セグメント)は、ある特定の視覚データ・プレゼンテーション全体の画素サイズを収容するように規定される。これは、ソース番号、位置、サイズ、アスペクト比、視覚的品質などを含む。
【0027】
分配モジュール170は、視覚データ・プレゼンテーション160が、多様な表示装置上で一様にレンダリングされ得るように、ビデオ・データ・プレゼンテーション160を様々なエンドポイントに送る機能を含む。理解されるように、視覚データ・プレゼンテーション160のレンダリングは、それぞれの目標とされるエンドポイントに固有であり、視覚データ・プレゼンテーション160の構成は、目標とされるエンドポイントに関連付けられたそれぞれの固有の表示装置に対して異なる。例えば、ビデオ壁面ディスプレイ180は、表示ノード290によって制御される。したがって、分配モジュール170は、視覚データ・プレゼンテーション160を、表示ノード290を通じてビデオ壁面ディスプレイ180上でレンダリングされるように構成する。同様に、分配モジュール170は、視覚データ・プレゼンテーション160を、パーソナル・コンピュータ190、200、モバイル・デバイス210、及び記録モジュール220などの、他のエンドポイント上で適切にレンダリングされるように、適切に準備する。
【0028】
ビデオ壁面システム又はビデオ壁面アプリケーションとも呼ばれる、ビデオ壁面ディスプレイ180は、表示ノード290によって制御される複数のディスプレイ(すなわち、モニタ)からなる。モニタは通常、アレイに構成され、そこではモニタは、単一のディスプレイ上で利用可能なものをはるかに超える、利用可能な画素の総数を有する単一のビデオ・ディスプレイとして機能するように制御される。表示ノード290は、定義を受信し、モニタのアレイ上に、1つ又は複数の視覚データ・プレゼンテーション160を自動的にレンダリングするように構成される。その視覚データ・プレゼンテーション160の位置及びサイズは、ビデオ壁面ディスプレイ180上の利用可能な画素の数と、分配モジュール170による視覚データ・プレゼンテーション160の構成とによってのみ制限される。
【0029】
分配モジュール170はまた、緊急事態に関する情報が入手可能であることを、対応チームのメンバに通知するように、様々なエンドポイントに通知を送るように構成される。このような通知は、視覚データ・プレゼンテーション160がフォーマット化され、エンドポイントへの分配の準備ができるとすぐに、分配モジュール170によって自動的に発生され得る。通知は、標準化された警告250に対応する、視覚データ・プレゼンテーション160の定義を含む。通知を受信した後、対応チームのメンバは、好ましい表示装置、又は任意の利用可能な表示装置上に、視覚データ・プレゼンテーション160を能動的にレンダリングし(すなわち、開いて、見る)、緊急事態に関連する視覚的情報を直接見ることができる。
【0030】
加えて、緊急事態警告システム100は、対応チームの各メンバが、視覚データ・プレゼンテーション160を、任意の通信手段を通じて利用可能な他の人員又は組織と共有すること可能にする、対話型、視覚協働方法をもたらす。このような共有は、視覚データ・プレゼンテーション160の再分配を含み、それによりこのような他の人員は、選ばれた表示装置上で別々に、又は追加の人員と、視覚データ・プレゼンテーション160の関連する部分のみを共有するように、対応チーム・メンバの画面の一部分のみを共有することによって、視覚データ・プレゼンテーション160をレンダリングすることができる。いくつかの方法は、表示される視覚コンテンツに対して追加する、除去する、及び対話処理することによって、協働を可能にする。他の方法は、視覚データ・プレゼンテーション160を、視覚データ・プレゼンテーション160に対してアクセスを有しない又はレンダリングできない人員と、共有することを可能にする。協働セッションは、視覚コンテンツにわたるホワイトボード化、テキスト・メッセージ、及び対応チーム・メンバの間の音声通信を含むことができる。加えて、「読み出し専用」視覚データ・プレゼンテーション160は、ウェブページにレンダリングされた公開された警告として、対応チームの外部と共有され得る。
【0031】
記録モジュール220は、プレゼンテーション・フォーマット化モジュール150で構成されるように視覚データ・プレゼンテーション160(及び経時的な視覚データ・プレゼンテーション160に対する任意の系統的修正)と、情報を修正、追加、及び編集すること、音声通信、テキスト通信、並びにホワイトボード描画を含む、すべての協働セッションの間に対応チームによってとられるすべての行動とを、連続して記録するように構成される。このような記録は、緊急事態によってインデックス付けされ、訓練のため、及び緊急事態に対する対応を改善するための行動計画の形成のために、分析され、見直され得る。
【0032】
図3を参照すると、分配モジュール170から、記録モジュール220に送られたデータ及び情報は、視覚データ・コンポーネント310と、音声データ・コンポーネント300とからなり得る。視覚データ・コンポーネント310は、プレゼンテーション・フォーマット化モジュール150によって規定された視覚データ・プレゼンテーション160、及び視覚データ・プレゼンテーション160の上のホワイトボード描画オーバーレイ320、及び対話型チャットなどの協働セッションの間にユーザによって追加されたテキスト通信330などの協働セッションの間にユーザによって追加された追加の視覚データ・コンポーネント、を含む。協働セッションからの音声通信などの音声データ・コンポーネント300は、図3に示されるように追加の音声データ・チャネルとして、別個に取り扱われる。
【0033】
レンダリング・モジュール340は、視覚的表示プレゼンテーション160に関して本明細書で述べられたものと同様な方法で、視覚データ・プレゼンテーション160と、協働セッション320の間にユーザによって追加された視覚データ・コンポーネント310と、協働セッション330の間にユーザによって追加されたテキスト通信とを、一緒にして、1つの一貫性のあるビデオ・レンダリングにする。このような一貫性のあるビデオ・レンダリングは、今後にオンデマンド・ベースで、ビデオ壁面、パーソナル・コンピュータ、又はモバイル・デバイスなどのハードウェア上に、表示され得るように構成される。従って、協働セッション345からのビデオ・データでの結果は、一貫性のある方法でフォーマット化され、視覚データ・プレゼンテーション160と、協働セッションの間に追加されたホワイトボード描画オーバーレイ320及びテキスト通信330とを含む。
【0034】
レンダリング・モジュール340からの、このビデオ・データ345は、専用の捕捉モジュール350によって捕捉され、協働セッションの間に捕捉された音声通信などの音声データ・コンポーネント300と一緒に、同期されたデータ・フォーマットにフォーマット化される。レンダリング・モジュール340によって集められたすべてのビデオ及び音声データ及び情報は、必要に応じてオン・デマンドで呼び戻されるように、記憶モジュール360にアーカイブされ得る。このようなデータ及び情報は、特別にインデックス付けされたコンピュータファイル又は捕捉されたビデオ・ストリームの形で記憶され、記憶モジュール360に記憶され得る。
【0035】
記録モジュール220は、再生分配モジュール370をさらに含み、これは要求があるとすぐに記憶モジュール360からデータ及び情報を取り出し、データ・ストリーム380によって、パーソナル・コンピュータ、モバイル・デバイス、及びビデオ壁面など、多様なエンドポイントを通じて、ユーザが利用できるようにする。記録されたセッションを分配するためのデータ・ストリーム380の標準は、独自開発のファイル・フォーマットから、H.265、mpegその他などの業界標準ファイル・エンコーディングまで多様になり得る。いくつかの実施例では、捕捉モジュール350、記憶モジュール360、及び再生分配モジュール370は、専用のビデオ捕捉記録システムによって外部的に実装され得る。
【0036】
動作における新規なシステム及び方法の実例は、火事によりネットワーク接続を失ったネットワーク運用センタの関連において説明される。緊急事態は、結果としてネットワーク接続の逸失に対応して、高レベルの警告及び警告情報を発生する監視システムを生じる。警告情報パケットの形での警告情報は、マッピング・モジュールに送られる。マッピング・モジュールは、警告情報パケットを標準化し、緊急事態に関する、視覚的情報を含んだ、追加の関連データ及び情報を取り出すように構成されたアクセス可能なデータ・システムに、クエリを送る。この場合、この視覚的情報は、異なる監視アプリケーションからの、関連するネットワーク性能ダッシュボード、緊急事態が生じた施設の監視ビデオ・カメラフィード、及びさらには緊急事態に関連する場合は現地のニュース放送を含むことができる。データ及び情報は、そのソースにマッピングされ、いずれのメンバの位置に無関係に、対応チーム・メンバにアクセス可能な複数のエンドポイントでの表示装置への分配に適した、視覚データ・プレゼンテーションに組織化され、フォーマット化される。次いで分配モジュールは、視覚データ・プレゼンテーションを様々なエンドポイントに送る。対応チームは、情報を見て、音声通信、テキスト、ホワイトボード化、及び他の協働ツールを用いたリアルタイムの協働において、緊急事態に対処し、解決する。緊急事態に対する情報及びデータは、対応チームの活動と共に、事後インシデント分析及び訓練の目的で記録される。
【0037】
上記の実例の記述は、例示及び説明の目的で提示されたものである。これは網羅的であること、又は述べられた形に限定するものではない。上記の教示に照らして、数多くの変更が可能である。これらの変更のいくつかが論じられ、その他は当業者には理解されるであろう。実例は、企図される特定の使用に適するように、様々な実例の原理を最も良く例示するために選ばれ、述べられた。範囲は、もちろん、本明細書で記載された実例に限定されず、当業者によって、任意の数の応用及び等価な装置において使用され得る。
図1
図2
図3
【国際調査報告】