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  • 特表-光ファイバハウジングボックス 図1A
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-13
(54)【発明の名称】光ファイバハウジングボックス
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/46 20060101AFI20240306BHJP
【FI】
G02B6/46
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023557139
(86)(22)【出願日】2022-03-09
(85)【翻訳文提出日】2023-11-08
(86)【国際出願番号】 BR2022050079
(87)【国際公開番号】W WO2022192973
(87)【国際公開日】2022-09-22
(31)【優先権主張番号】BR102021004838-7
(32)【優先日】2021-03-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】BR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523351793
【氏名又は名称】ファブリス, バルシル
(71)【出願人】
【識別番号】523351807
【氏名又は名称】ビセンテ, ルイス カルロス
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】ファブリス, バルシル
(72)【発明者】
【氏名】プロエンサ ジュニア, カルロス アルベルト
(72)【発明者】
【氏名】セラーノ, ペドロ ミゲル ヒポリト
(72)【発明者】
【氏名】ベルテッリ ジュニオール, アダルベルト
(72)【発明者】
【氏名】マゲタ, チアゴ カグラー
(72)【発明者】
【氏名】アルベルト, アギナルド サンチェス
【テーマコード(参考)】
2H038
【Fターム(参考)】
2H038CA37
2H038CA38
(57)【要約】
本発明は、特に整理及び仕切り要素と光ファイバアダプタを収容するために使用される光ファイバハウジングボックス(1)に関するものである。光ファイバハウジングボックス(1)は、他の構成要素から独立しており、これにより、ポールボックスまたはケーブルに設置する前に組み立てて構成することができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース(2)と蓋(3)を備えた光ファイバハウジングボックス(1)であって、
前記ベースは、4つの側面と、下面とを有し、前記側面の1つに光アダプタ用の8~16個の開口部(2A)があり、
前記ベース(2)の内部は、光ファイバ用の収容/整理要素(2B)、ファイバスプリッタ(2C)用の少なくとも1つのハウジング、及び光アダプタ(2D)用の少なくとも1つのハウジングを備え、
前記ベースの下面は、前記ベース内に突出するニッチ(2E)を外側に備え、前記ニッチには、光アダプタを取り付けるための少なくとも1つの開口部(2E1)が設けられることを特徴とする、光ファイバハウジングボックス(1)。
【請求項2】
前記光ファイバ用の収容/整理要素(2B)は、前記側面から前記ベース(2)の中心に向かって突出したラッチであることを特徴とする、請求項1に記載の光ファイバハウジングボックス(1)。
【請求項3】
前記ベースの側面の1つには、前記蓋の歯付き縁部(3A)を受け入れるための上縁部(2F)が設けられ、前記蓋に、前記蓋(3)を前記ベース(2)に取り付ける際に前記上縁部(2F)の下に収まる歯部(3A1)が設けられ、
前記蓋(3)に、前記歯付き縁部(3A)と反対側の角部に、前記蓋(3)を前記ベース(2)に固定するためのスタッドボルトを受け入れるための穴も設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載の光ファイバハウジングボックス(1)。
【請求項4】
前記ベース(2)は、少なくとも1つのスタッドボルトによって光端子ボックスまたは光スプリッタボックスに取り付けることができることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の光ファイバハウジングボックス。
【請求項5】
前記開口部(2A)は、2つの連続する角部、好ましくは上角部からのスロットを有することで、そのようなスロットは、前記開口部に対向するフラップ(2A3)を形成することを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の光ファイバハウジングボックス。
【請求項6】
前記ボックス(1)は、1~15個の開口部(2A)のカバー(4)を備えることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の光ファイバハウジングボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に整理及び仕切り要素と光ファイバアダプタを収容するために使用される光ファイバハウジングボックスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
光ファイバネットワークでは、他の構成要素の中でも特に、そこから光ファイバケーブルがエンドユーザに分配される光スプリッタボックス(OSB)及び光終端ボックス(OTB)が使用される。これらのボックス内では、入力ケーブルは複数のファイバに分けられ、かつ「スプリッタ」によって分割され、ファイバハウジングボックス内で最終的に光ファイバアダプタに接続されることで、光ケーブルをドロップ光ケーブルに接続してユーザに接続することができる。
【0003】
このように、ファイバハウジングボックスは、「スプリッタ」による分割が行われ、端末ケーブルやドロップケーブルがエンドユーザに分配される場所である。
【0004】
先行技術の一例として、ファイバを収容するための内部要素のない中空ボックスを開示するCN102272650などの特許文献がある。このような中空構成のボックスも市販されており、ファイバを取り付けるための付属品は別売りであるため、光ファイバやファイバスプリッタなどのすべての要素が緩んで整理されていないため、メンテナンスが難しくなり、誤配置の可能性が高くなる。また、BR102019014363-0に開示されるトレイに統合されているボックスなど、これとは異なる構成もある。ただし、ボックスがトレイに統合されている場合、すべてのファイバ構成は、ポールボックスやケーブルなど、トレイが設置されている場所と同じ場所で行う必要があるため、構成が難しくなり、時間がかかる。
【0005】
そこで、従来技術の困難を解決するために、本発明は、構成要素の収容及び整理のための内部要素を備え、ファイバの設置及びメンテナンスを容易にし、より迅速に使用できるようにし、エラーを回避する光ファイバハウジングボックスを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいてさらに詳細に説明する。
【0007】
図1A】蓋(3)とベース(2)を備えたファイバハウジングボックス(1)の斜視図を示す。
【0008】
図1B】蓋(3)、ベース(2)、及びカバー(4)を備えたファイバハウジングボックス(1)の斜視図である。
【0009】
図2】ファイバハウジングボックス(1)のベース(2)及びその内部要素の正面図を示す。
【0010】
図3】ファイバハウジングボックス(1)のベース(2)及びその内部要素の斜視図を示す。
【0011】
図4】ファイバハウジングボックス(1)のベース(2)の背面斜視図を示す。
【0012】
図5】ファイバハウジングボックス(1)の蓋(3)を示す。
【0013】
図6】ファイバハウジングボックス(1)のベース(2)を示し、このうち図6Aは、詳細Aの拡大図であり、ファイバスプリッタ(2C)の取付具の拡大図を示す。
【0014】
図7】光アダプタ(2A1)に接続されたコネクタ(2A2)(開口部(2A)に取り付けられた状態)と、収容/整理要素(2B)と、アダプタ(2D1)に接続されたコネクタ(2D2))(ハウジング(2D)に取り付けられた状態)と、一方に1~8個のスプリッタ(2C1)が取り付けられ、他方に1~2個のスプリッタ(2C2)が取り付けられたスプリッタ取付具(2C)とを備えたファイバハウジングボックス(1)の写真である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明は、ベース(2)と蓋(3)を備えたファイバ用のハウジングボックス(1)に関するものであり、ベースは4つの側面と、下面とを有し、側面の1つに光アダプタ用の8~16個の開口部(2A)がある。
【0016】
前記ベース(2)の内部は、側面の縁部、または縁部の近くに分布した、好ましくは側面からベース(2)の中心に向かって直角に突出したラッチの形態の光ファイバ(2B1)の収容/整理要素(2B)を備える。収容/整理要素(2B)を使用すると、ファイバ技術者は、光ファイバ(2B1)をボックス(1)内に巻き付けて前記ラッチの下に収まることによって、ボックスを整理した状態で光ファイバ(2B1)を収容することができる。
【0017】
前記ベース(2)の内部はまた、ファイバスプリッタ(2C)用の少なくとも1つ、好ましくは3つの取付具(1~8個または1~16個のスプリッタ(2C1)用の2つの取付具と、1~2個のスプリッタ(2C2)用の1つの取付具)を備える。スプリッタ用の前記取付具は、ボックス(1)の幾何学的中心の近くに配置され、ボックス(1)に対して直交かつ内部にあるタブ(2G)の形態である。さらに、ベース(2)の内部は、好ましくはスプリッタ(2C)用の取付具の近くに配置される、光アダプタ(2D)用の少なくとも1つのハウジングを備える。
【0018】
取付具(2C)は、ベース(2)の底面に垂直なタブ(2G)のセットであってもよく、スプリッタ(2C1)を所定の位置にしっかりと保持するように、それらの間にスプリッタ(2C1)が取り付けられるのに十分な空間がある。ボックスは、1~2個のスプリッタ(2C2)などの小さなスプリッタ(2C2)を収容するために、可撓性材料で作られた角度付きフラップ(2G1)をさらに含むことができる。このような角度付きフラップ(2G1)は、前記垂直フラップ(2G)に固定されている。
【0019】
ベース(2)の内部の要素に加えて、前記ベース(2)の下面は、ベース内に突出するニッチ(2E)を外側に備え、光アダプタ(2E2)を取り付けるための少なくとも1つの開口部(2E1)を備える。
【0020】
これらの要素により、次のような様々な方法でボックスを設置できる。
A)光ファイバは、ニッチ(2E)の開口部(2E1)にあるアダプタを介して入力され、このファイバは、取付具(2C)にあるスプリッタ(2C1)によって8または16分割され、開口部(2A)にあるアダプタ(2A1)によってドロップケーブルに出力される。または、
B)図7に示す例-光ファイバは、ニッチ(2E)の開口部(2E1)にあるアダプタを介して入力され、このファイバは、取付具(2C)にある1~2個のスプリッタ(2C2)によってアンバランス的に2分割し、分割されたファイバの一方は、ハウジング(2D)にあるアダプタ(2D1)を通過した後、ニッチ(2E)の開口部(2E1)を介してアダプタ(2E2)を通って出る。分割されたファイバの他方は、取付具(2C)にあるスプリッタ(2C1)によって再び8または16分割され、開口部(2A)にあるアダプタ(2A1)によってドロップケーブルに出力される。
【0021】
一実施形態では、ボックス(1)は、未使用の開口部(2A)を覆うために、1~15個の開口部(2A)のいずれかのカバー(4)を備え、これにより、有利には、外部開口部なしでボックス(1)を完全に閉じた状態に保つことができる。
【0022】
ボックス(1)を最終目的地に設置した後、その下面は他の表面に寄りかかって固定され、ボックス(1)が取り外されない限り、ニッチ(2E)の開口部(2E1)の入口及び/または出口へのアクセスを防止する。これは、入力及び/または出力がオフになることを防ぐため、非常に役立つ。入力及び/または出力がオフになると、その設置に接続されているすべての加入者へのアクセスが失われ、ネットワーク光信号の他のボックスへのフィードバックが中断されることがある。
【0023】
蓋(3)をベース(2)に取り付けるために、ベースの側面の1つには、蓋の歯付き縁部(3A)を受け入れるための上縁部(2F)が設けられ、その歯部(3A1)は、蓋(3)をベース(2)に取り付ける際に、前記上縁部(2F)の下に収まる。このようにして、蓋(3)は、ベース(2)の3つの側面に載り、蓋(3)の縁部(3A)の歯部(3A1)は、ベース(2)の上縁部(2F)の下に位置することで、蓋(3)をベース(2)に取り付ける。
【0024】
蓋(3)をベース(2)に固定するために、前記蓋(3)には、歯付き縁部(3A)と反対側の角部に、蓋(3)をベース(2)に固定するためのスタッドボルトを受け入れるための穴が設けられている。
【0025】
従って、ファイバハウジングボックス(1)は、他の構成要素から独立しており、これにより、OTBまたはOSBをポールまたはケーブルに設置する前に組み立てて構成することができ、従来技術のファイバハウジングボックスと比較して、設置/構成時間を短縮する。
【0026】
ファイバハウジングボックス(1)をOTBまたはOSBなどの他のボックスに固定するために、一実施形態では、ベース(2)は、少なくとも1つのスタッドボルトを受け入れるための少なくとも1つの穴を有する。
【0027】
本発明の特定の実施形態では、各開口部(2A)は、2つの連続する角部、好ましくは上角部からのスロットを有することで、そのようなスロットは開口部に対向するフラップ(2A3)を形成し、そのようなフラップ(2A3)はベース(2)の側面に対して関節接続されている。有利には、前記フラップ(2A3)により、そのような開口部(2A)内に取り付けられた光アダプタ(2A1)を傾斜させることができる。フラップがヒンジ結合されているため、アダプタ(2A1)を上下に動かすことができ、メンテナンスとこれらのアダプタ(2A1)へのコネクタの取り付けを容易にする。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】