IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ライン プラス コーポレーションの特許一覧

特表2024-511392画像から削除するオブジェクトを推薦する方法、コンピュータ装置、およびコンピュータプログラム
<>
  • 特表-画像から削除するオブジェクトを推薦する方法、コンピュータ装置、およびコンピュータプログラム 図1
  • 特表-画像から削除するオブジェクトを推薦する方法、コンピュータ装置、およびコンピュータプログラム 図2
  • 特表-画像から削除するオブジェクトを推薦する方法、コンピュータ装置、およびコンピュータプログラム 図3
  • 特表-画像から削除するオブジェクトを推薦する方法、コンピュータ装置、およびコンピュータプログラム 図4
  • 特表-画像から削除するオブジェクトを推薦する方法、コンピュータ装置、およびコンピュータプログラム 図5
  • 特表-画像から削除するオブジェクトを推薦する方法、コンピュータ装置、およびコンピュータプログラム 図6
  • 特表-画像から削除するオブジェクトを推薦する方法、コンピュータ装置、およびコンピュータプログラム 図7
  • 特表-画像から削除するオブジェクトを推薦する方法、コンピュータ装置、およびコンピュータプログラム 図8
  • 特表-画像から削除するオブジェクトを推薦する方法、コンピュータ装置、およびコンピュータプログラム 図9
  • 特表-画像から削除するオブジェクトを推薦する方法、コンピュータ装置、およびコンピュータプログラム 図10
  • 特表-画像から削除するオブジェクトを推薦する方法、コンピュータ装置、およびコンピュータプログラム 図11
  • 特表-画像から削除するオブジェクトを推薦する方法、コンピュータ装置、およびコンピュータプログラム 図12
  • 特表-画像から削除するオブジェクトを推薦する方法、コンピュータ装置、およびコンピュータプログラム 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-13
(54)【発明の名称】画像から削除するオブジェクトを推薦する方法、コンピュータ装置、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/60 20170101AFI20240306BHJP
   G06T 7/62 20170101ALI20240306BHJP
【FI】
G06T7/60 110
G06T7/62
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023557167
(86)(22)【出願日】2022-01-25
(85)【翻訳文提出日】2023-09-22
(86)【国際出願番号】 KR2022001299
(87)【国際公開番号】W WO2022196929
(87)【国際公開日】2022-09-22
(31)【優先権主張番号】10-2021-0034906
(32)【優先日】2021-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェ イェ ウォン
【テーマコード(参考)】
5L096
【Fターム(参考)】
5L096AA06
5L096CA02
5L096EA39
5L096FA52
5L096FA59
5L096GA30
5L096GA51
5L096HA09
5L096HA11
(57)【要約】
画像から削除するオブジェクトを推薦する方法、コンピュータ装置、およびコンピュータプログラムを提供する。削除オブジェクト推薦方法は、オブジェクトサイズと重複検出される同一属性のオブジェクトの数に基づいて、画像に含まれるオブジェクトのうちからノイズオブジェクトを選定する段階、および前記ノイズオブジェクトを前記画像から削除する領域として推薦する段階を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ装置で実行される削除オブジェクト推薦方法であって、
前記コンピュータ装置は、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、
前記削除オブジェクト推薦方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記オブジェクトサイズと重複検出される同一属性のオブジェクトの数に基づいて、前記画像に含まれるオブジェクトのうちからノイズオブジェクトを選定する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記ノイズオブジェクトを前記画像から削除する領域として推薦する段階
を含む、削除オブジェクト推薦方法。
【請求項2】
前記選定する段階は、
前記オブジェクトサイズが閾値未満であり、かつ前記同一属性のオブジェクトの数が閾値未満であるオブジェクトを前記ノイズオブジェクトとして選定する段階
を含む、請求項1に記載の削除オブジェクト推薦方法。
【請求項3】
前記選定する段階は、
前記オブジェクトサイズが閾値以上であるオブジェクト、または前記オブジェクトサイズが閾値未満であり、かつ前記同一属性のオブジェクトの数が閾値以上であるオブジェクトを前記ノイズオブジェクトの選定対象から除外する段階
を含む、請求項1に記載の削除オブジェクト推薦方法。
【請求項4】
記選定する段階は、
前記画像において特定されたメイン被写体の属性をさらに利用して前記ノイズオブジェクトを選定する段階
を含む、請求項1に記載の削除オブジェクト推薦方法。
【請求項5】
前記選定する段階は、
削除する属性に対する事前リストをさらに利用して前記ノイズオブジェクトを選定する段階
を含む、請求項1に記載の削除オブジェクト推薦方法。
【請求項6】
前記事前リストは、画像タイプごとに区分され、各画像タイプによって異なる属性リストで構成されること
を特徴とする、請求項5に記載の削除オブジェクト推薦方法。
【請求項7】
前記選定する段階は、
前記ノイズオブジェクトそれぞれに対して、前記オブジェクトサイズとオブジェクト属性に対する加重値を利用して削除確率点数を算出する段階、および
前記削除確率点数を基準に、前記ノイズオブジェクトのうち少なくとも一部のオブジェクトを最終ノイズオブジェクトとして選定する段階
を含む、請求項1に記載の削除オブジェクト推薦方法。
【請求項8】
前記オブジェクト属性に対する加重値は、前記画像のタイプによって異なるように付与されること
を特徴とする、請求項7に記載の削除オブジェクト推薦方法。
【請求項9】
前記推薦する段階は、
前記画像から前記ノイズオブジェクトが削除された結果画像を提供する段階
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の削除オブジェクト推薦方法。
【請求項10】
前記推薦する段階は、
前記画像から前記ノイズオブジェクトが削除された結果画像を、前記ノイズオブジェクトが削除される前の原本画像とともに提供する段階
を含む、請求項1に記載の削除オブジェクト推薦方法。
【請求項11】
前記推薦する段階は、
前記画像に含まれるオブジェクトのうち、前記ノイズオブジェクトに該当するオブジェクトに対して個別のディスプレイ要素を表示する段階
を含む、請求項1に記載の削除オブジェクト推薦方法。
【請求項12】
前記ディスプレイ要素は、前記ノイズオブジェクトに該当するオブジェクトの属性または削除確率によって異なるインタフェースで構成されること
を特徴とする、請求項11に記載の削除オブジェクト推薦方法。
【請求項13】
前記推薦する段階は、
前記画像に含まれるオブジェクトのうち、前記ノイズオブジェクトに該当するオブジェクトを、削除優先順位によって、削除が必要な削除勧告オブジェクトと選択的に削除が可能な削除可能オブジェクトに区分して表示する段階
を含む、請求項1に記載の削除オブジェクト推薦方法。
【請求項14】
前記削除勧告オブジェクトと前記削除可能オブジェクトは、前記ノイズオブジェクトに該当するオブジェクトの属性または削除確率によって決定されること
を特徴とする、請求項13に記載の削除オブジェクト推薦方法。
【請求項15】
前記削除オブジェクト推薦方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサが、ユーザ入力に対応して、前記ノイズオブジェクトを選定する基準である前記オブジェクトサイズと前記同一属性のオブジェクトの数を調整する段階
をさらに含む、請求項1に記載の削除オブジェクト推薦方法。
【請求項16】
前記削除オブジェクト推薦方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記画像において、ユーザ入力に対応する領域を初期領域としてマーキングする段階、
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記初期領域内のピクセル間の差分値を利用して前記初期領域に含まれるオブジェクトのアウトラインを検出し、オブジェクト領域を抽出する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記初期領域を前記オブジェクト領域に修正して表示する段階
をさらに含む、請求項1に記載の削除オブジェクト推薦方法。
【請求項17】
請求項1~16のいずれか一項に記載の削除オブジェクト推薦方法を前記コンピュータ装置に実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される、コンピュータプログラム。
【請求項18】
コンピュータ装置であって、
前記メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記オブジェクトサイズと重複検出される同一属性のオブジェクトの数に基づいて、画像に含まれるオブジェクトのうちからノイズオブジェクトを選定する候補選定部、および
前記ノイズオブジェクトを前記画像から削除する領域として推薦するオブジェクト推薦部
を含む、コンピュータ装置。
【請求項19】
前記候補選定部は、
前記画像において特定されたメイン被写体の属性、または削除する属性に対する事前リストをさらに利用して前記ノイズオブジェクトを選定すること
を特徴とする、請求項18に記載のコンピュータ装置。
【請求項20】
前記候補選定部は、
前記ノイズオブジェクトそれぞれに対して、前記オブジェクトサイズとオブジェクト属性に対する加重値を利用して削除確率点数を算出し、
前記削除確率点数を基準に、前記ノイズオブジェクトのうち少なくとも一部のオブジェクトを最終ノイズオブジェクトとして選定すること
を特徴とする、請求項18に記載のコンピュータ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、画像内のオブジェクトを分類する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
マルチメディア技術やコンピュータ技術の発展にともない、電子機器を使って多様なサービスを利用することができるようになった。
【0003】
特に、画像処理技術の発展にともない、画像に含まれる不要なオブジェクトを削除する技法が提供されている。
【0004】
例えば、韓国公開特許第10-2015-0126768号公報には、キャプチャされた多数の画像から選択された基本画像から少なくとも1つの移動するオブジェクトを削除して画像を合成する技術が開示されている。
【0005】
しかし、画像内の不要なオブジェクトを決定するためには、同じ画面に対して異なる時間に撮影された複数の画像が必要であったり、画像処理装置が提供する機能をユーザが直接利用しながら不要なオブジェクトを選択しなければならないという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
画像に含まれるオブジェクトからノイズオブジェクト(noise object)を自動検出して、削除領域として推薦することができる。
【0007】
重複オブジェクトの有無とオブジェクトサイズを考慮して、削除する候補オブジェクトを検出することができる。
【0008】
メイン被写体の属性を考慮して、削除する候補オブジェクトを検出することができます。
【0009】
削除する候補オブジェクトに対して優先順位を適用して推薦することができる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
コンピュータ装置で実行される削除オブジェクト推薦方法であって、前記コンピュータ装置は、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記削除オブジェクト推薦方法は、前記少なくとも1つのプロセッサが、オブジェクトサイズと重複検出される同一属性のオブジェクトの数に基づいて、画像に含まれるオブジェクトのうちからノイズオブジェクトを選定する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサが、前記ノイズオブジェクトを前記画像から削除する領域として推薦する段階を含む、削除オブジェクト推薦方法を提供する。
【0011】
一側面によると、前記選定する段階は、前記オブジェクトサイズが閾値未満であり、かつ同一属性のオブジェクトの数が閾値未満であるオブジェクトを前記ノイズオブジェクトとして選定する段階を含んでよい。
【0012】
他の側面によると、前記選定する段階は、前記オブジェクトサイズが閾値以上であるオブジェクト、または前記オブジェクトサイズが閾値未満であり、かつ前記同一属性のオブジェクトの数が閾値以上であるオブジェクトを前記ノイズオブジェクトの選定対象から除外する段階を含んでよい。
【0013】
また他の側面によると、前記選定する段階は、前記画像に特定されたメイン被写体の属性をさらに利用して前記ノイズオブジェクトを選定する段階を含んでよい。
【0014】
また他の側面によると、前記選定する段階は、削除する属性に対する事前リストをさらに利用して前記ノイズオブジェクトを選定する段階を含んでよい。
【0015】
また他の側面によると、前記事前リストは、画像タイプごとに区分され、各画像タイプによって異なる属性リストで構成されてよい。
【0016】
また他の側面によると、前記選定する段階は、前記ノイズオブジェクトそれぞれに対して、前記オブジェクトサイズとオブジェクト属性に対する加重値を利用して削除確率点数を算出する段階、および前記削除確率点数を基準に、前記ノイズオブジェクトのうち少なくとも一部のオブジェクトを最終ノイズオブジェクトとして選定する段階を含んでよい。
【0017】
また他の側面によると、前記オブジェクト属性に対する加重値は、前記画像のタイプごとに異なるように付与されてよい。
【0018】
また他の側面によると、前記推薦する段階は、前記画像から前記ノイズオブジェクトが削除された結果画像を提供する段階を含んでよい。
【0019】
また他の側面によると、前記推薦する段階は、前記画像から前記ノイズオブジェクトが削除された結果画像を、前記ノイズオブジェクトが削除される前の原本画像とともに提供する段階を含んでよい。
【0020】
また他の側面によると、前記推薦する段階は、前記画像に含まれるオブジェクトのうち、前記ノイズオブジェクトに該当するオブジェクトに対して個別のディスプレイ要素を表示する段階を含んでよい。
【0021】
また他の側面によると、前記ディスプレイ要素は、前記ノイズオブジェクトに該当するオブジェクトの属性または削除確率によって異なるインタフェースで構成されてよい。
【0022】
また他の側面によると、前記推薦する段階は、前記画像に含まれるオブジェクトのうち、前記ノイズオブジェクトに該当するオブジェクトを、削除優先順位によって必須的に削除が必要な削除警告オブジェクトと選択的に削除が可能な削除可能オブジェクトに区分して表示する段階を含んでよい。
【0023】
また他の側面によると、前記削除警告オブジェクトと前記削除可能オブジェクトは、前記ノイズオブジェクトに該当するオブジェクトの属性または削除確率によって決定されてよい。
【0024】
また他の側面によると、前記削除オブジェクト推薦方法は、前記少なくとも1つのプロセッサが、ユーザ入力に対応して、前記ノイズオブジェクトを選定する基準である前記オブジェクトサイズと前記同一属性のオブジェクトの数を調節する段階をさらに含んでよい。
【0025】
さらに他の側面によると、前記削除オブジェクト推薦方法は、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記画像において、ユーザ入力に対応する領域を初期領域としてマーキングする段階、前記少なくとも1つのプロセッサが、前記初期領域内のピクセル間の差分値を利用して前記初期領域に含まれるオブジェクトのアウトラインを検出してオブジェクト領域を抽出する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサが、前記初期領域を前記オブジェクト領域に修正して表示する段階をさらに含んでよい。
【0026】
前記削除オブジェクト推薦方法を前記コンピュータ装置に実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される、コンピュータプログラムを提供する。
【0027】
コンピュータ装置であって、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、オブジェクトサイズと重複検出される同一属性のオブジェクトの数に基づいて、画像に含まれるオブジェクトのうちからノイズオブジェクトを選定する候補選定部、および前記ノイズオブジェクトを前記画像から削除する領域として推薦するオブジェクト推薦部を含む、コンピュータ装置を提供する。
【発明の効果】
【0028】
本発明の実施形態によると、画像に含まれるオブジェクトからノイズオブジェクト(noise object)を自動検出して、削除領域として推薦することができる。
【0029】
本発明の実施形態によると、重複オブジェクトの有無とオブジェクトサイズを考慮して、削除する候補オブジェクトを検出することができる。
【0030】
本発明の実施形態によると、メイン被写体の属性を考慮して、削除する候補オブジェクトを検出することができる。
【0031】
本発明の実施形態によると、削除する候補オブジェクトに対して優先順位を適用して推薦することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の内部構成の一例を説明するためのブロック図である。
図2】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置のプロセッサが含むことができる構成要素の例を示した図である。
図3】本発明の一実施形態における、コンピュータ装置が実行することができる方法の例を示したフローチャートである。
図4】本発明の一実施形態における、ノイズオブジェクト選定過程を説明するための例示図である。
図5】本発明の一実施形態における、ノイズオブジェクト選定過程を説明するための例示図である。
図6】本発明の一実施形態における、ノイズオブジェクト選定過程を説明するための例示図である。
図7】本発明の一実施形態における、削除オブジェクト推薦のためのサービス画面の例を示した図である。
図8】本発明の一実施形態における、削除オブジェクト推薦のためのサービス画面の例を示した図である。
図9】本発明の一実施形態における、削除オブジェクト推薦のためのサービス画面の例を示した図である。
図10】本発明の一実施形態における、削除オブジェクト推薦のためのサービス画面の例を示した図である。
図11】本発明の一実施形態における、削除オブジェクト推薦のためのサービス画面の例を示した図である。
図12】本発明の一実施形態における、削除オブジェクト推薦のためのサービス画面の例を示した図である。
図13】本発明の一実施形態における、削除オブジェクト推薦のためのサービス画面の例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0034】
本発明の実施形態は、画像内のオブジェクトを分類する技術に関するものである。
【0035】
本明細書で具体的に開示される事項を含む実施形態は、画像に含まれるオブジェクトからノイズオブジェクトを自動感知し、削除領域として推薦することができる。
【0036】
図1は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置の例を示したブロック図である。例えば、本発明の実施形態に係る削除オブジェクト推薦システムは、図1に示したコンピュータ装置100によって実現されてよい。
【0037】
図1に示すように、コンピュータ装置100は、本発明の実施形態に係る削除オブジェクト推薦方法を実行するための構成要素として、メモリ110、プロセッサ120、通信インタフェース130、および入力/出力インタフェース140を含んでよい。
【0038】
メモリ110は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROMやディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ110とは区分される別の永続的記録装置としてコンピュータ装置100に含まれてもよい。また、メモリ110には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコードが記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ110とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からメモリ110にロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信インタフェース130を通じてメモリ110にロードされてもよい。例えば、ソフトウェア構成要素は、ネットワーク160を介して受信されるファイルによってインストールされるコンピュータプログラムに基づいてコンピュータ装置100のメモリ110にロードされてよい。
【0039】
プロセッサ120は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ110または通信インタフェース130によって、プロセッサ120に提供されてよい。例えば、プロセッサ120は、メモリ110のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0040】
通信インタフェース130は、ネットワーク160を介してコンピュータ装置100が他の装置と互いに通信するための機能を提供してよい。一例として、コンピュータ装置100のプロセッサ120がメモリ110のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求や命令、データ、ファイルなどが、通信インタフェース130の制御にしたがってネットワーク160を介して他の装置に伝送されてよい。これとは逆に、他の装置からの信号や命令、データ、ファイルなどが、ネットワーク160を経てコンピュータ装置100の通信インタフェース130を通じてコンピュータ装置100に受信されてよい。通信インタフェース130を通じて受信された信号や命令、データなどは、プロセッサ120やメモリ110に伝送されてよく、ファイルなどは、コンピュータ装置100がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0041】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク160が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク160は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク160は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0042】
入力/出力インタフェース140は、入力/出力装置150とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、マイク、キーボード、またはマウスなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース140は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置150は、コンピュータ装置100と1つの装置から構成されてもよい。
【0043】
また、他の実施形態において、コンピュータ装置100は、図1の構成要素よりも少ないか多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術による構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、コンピュータ装置100は、上述した入力/出力装置150のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、送受信機、カメラ、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。
【0044】
図2は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置のプロセッサが含むことができる構成要素の例を示した図であり、図3は、本発明の一実施形態における、コンピュータ装置が実行することができる削除オブジェクト推薦方法の例を示したフローチャートである。
【0045】
図2に示すように、プロセッサ120は、オブジェクト分類部210、候補選定部220、およびオブジェクト推薦部230を含んでよい。このようなプロセッサ120の構成要素は、少なくとも1つのプログラムコードによって提供される制御命令にしたがってプロセッサ120によって実行される、互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、プロセッサ120が画像に含まれるオブジェクトを分類するようにコンピュータ装置100を制御するために動作する機能的表現として、オブジェクト分類部210が使用されてよい。
【0046】
プロセッサ120およびプロセッサ120の構成要素は、図3に示した削除オブジェクト推薦方法に含まれる段階310~330を実行してよい。例えば、プロセッサ120およびプロセッサ120の構成要素は、メモリ110が含むオペレーティングシステムのコードと、上述した少なくとも1つのプログラムコードとによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。ここで、少なくとも1つのプログラムコードは、削除オブジェクト推薦方法を処理するために実現されたプログラムのコードに対応してよい。
【0047】
削除オブジェクト推薦方法は、図に示したものとは異なる順序で実行されてもよいし、段階のうちの一部が省略されたり追加の過程がさらに含まれたりしてもよい。
【0048】
プロセッサ120は、削除オブジェクト推薦方法のためのプログラムファイルに記録されたプログラムコードをメモリ110にロードしてよい。例えば、削除オブジェクト推薦方法のためのプログラムファイルは、図1を参照しながら説明した永続的記録装置130に記録されていてよく、プロセッサ120は、バスを介して永続的記録装置130に記録されたプログラムファイルからプログラムコードがメモリ110にロードされるようにコンピュータ装置110を制御してよい。このとき、プロセッサ120、およびプロセッサ120に含まれるオブジェクト分類部210、候補選定部220、およびオブジェクト推薦部230のそれぞれは、メモリ110にロードされたプログラムコードのうちの対応する部分の命令を実行して後続の段階310~330を実行するためのプロセッサ120の互いに異なる機能的表現であってよい。段階310~330の実行のために、プロセッサ120およびプロセッサ120の構成要素は、直接制御命令による演算を処理したり、コンピュータ装置100を制御してよい。
【0049】
図3を参照すると、段階310で、オブジェクト分類部210は、画像に含まれるオブジェクトを認識して分類してよい。オブジェクト分類部210は、コンピュータ装置100の入力/出力装置150として構成されたカメラで撮影された画像が入力されたり、コンピュータ装置100と関連する保存空間(例えば、メモリ110、クラウドストレージなど)に保存された画像が呼び出されたりする場合、この画像に含まれるオブジェクトを認識して分類してよい。このとき、オブジェクト分類部210は、CNN(Convolution Neural Network)のようなディープラーニングモデルを利用したオブジェクト認識(object recognition)技術または機械学習モデルを利用したオブジェクト認識技術によって、画像から多様な属性のオブジェクトを識別してよい。
【0050】
段階320で、候補選定部220は、画像に含まれるオブジェクトのうち、削除する候補オブジェクトとしてノイズオブジェクトを選定してよい。一例として、候補選定部220は、重複検出の有無とオブジェクトサイズに基づいてノイズオブジェクトを選定してよい。候補選定部220は、画像において識別されたオブジェクトを候補オブジェクトとして選定した後、画像において占める割合を示すオブジェクトサイズが閾値(threshold)以上であるオブジェクトを候補オブジェクトから除外してよい。また、候補選定部220は、同一属性のオブジェクトが存在しない、すなわち、重複検出されなかったオブジェクトを候補オブジェクトから除外してよい。このとき、候補選定部220は、重複検出される同一属性のオブジェクトであったとしても、重複検出回数(同一属性のオブジェクトの数)が閾値以上である場合は、候補オブジェクトから除外してよい。ここで、閾値は、オブジェクト属性ごとに異なってよい。他の例として、候補選定部220は、画像において特定されたメイン被写体の属性をさらに利用してノイズオブジェクトを選定してよい。候補選定部220は、人工知能を利用することで、画像内のメイン被写体を簡単に見つけ出すことが可能である。例えば、画像において占める割合またはフォーカシング位置などに基づいてメイン被写体を認識してよい。候補選定部220は、画像のメイン被写体と同一属性のオブジェクトを候補オブジェクトから除外してよい。例えば、メイン被写体が鳥である場合、属性が鳥であるオブジェクトは候補オブジェクトから除外してよい。また他の例として、削除する属性のノイズオブジェクトリストを事前に定義してモデルに含ませてよく、候補選定部220は、事前に定義されたノイズオブジェクトリストをさらに利用してノイズオブジェクトを選定してよい。候補選定部220は、ノイズオブジェクトリストに含まれていない属性のオブジェクトを候補オブジェクトから除外してよい。実施形態によっては、削除する属性のノイズオブジェクトリストを画像タイプごとに区分して定義してよく、候補選定部220は、与えられた画像タイプによって、この画像タイプに対応するノイズオブジェクトリストを利用してノイズオブジェクトを選定してよい。例えば、人物写真に対してはノイズオブジェクトリストから人間などを除外し、風景写真に対してはノイズオブジェクトリストから鳥などを除外してよい。画像内のオブジェクトを削除する機能と関連するユーザ設定によってノイズオブジェクトを選定するロジックが異なるように適用されてよく、このとき、ノイズオブジェクトリストもユーザ設定によって選択的に適用されてよい。
【0051】
候補選定部220は、候補オブジェクトから除外されて残ったオブジェクトのうちの少なくとも一部を最終ノイズオブジェクトとして選定してよい。一例として、候補選定部220は、残りのオブジェクトそれぞれに対して、オブジェクトサイズとノイズオブジェクトリスト上に事前に付与された加重値に基づいてノイズオブジェクトに対する削除確率点数を算出した後、削除確率点数を基準にして最終ノイズオブジェクトを選定してよい。このとき、オブジェクトサイズは、画像の解像度(width×height)に対してオブジェクトが占める割合で計算されてよい。また、削除する属性のノイズオブジェクトリストが事前に定義される場合、オブジェクトリストに含まれる属性ごとに加重値が付与されてよい。例えば、電線には0.8、鳥には0.5、ゴミには0.4、人物には0.2などのように、属性ごとに加重値が付与されてよい。さらに、画像タイプごとにノイズオブジェクトリストが区分されて定義されている場合、各属性の加重値も画像タイプによって異なるように付与されてよい。画像はメイン被写体によって画像タイプが分類されてよく、例えば、風景写真、人物写真、事物写真などに分類されてよい。画像において識別されたオブジェクトの属性が「鳥」に該当する場合、属性「鳥」に対する加重値は画像タイプによって異なってよい。例えば、人物写真における属性「鳥」に対する加重値は、風景写真における属性「鳥」に対する加重値よりも高い値が付与されてよい。
【0052】
段階330で、オブジェクト推薦部230は、画像において識別されたオブジェクトのうち、最終ノイズオブジェクトとして選定されたオブジェクトを削除領域として推薦してよい。一例として、オブジェクト推薦部230は、画像からノイズオブジェクトが削除された結果画像を提供してよい。他の例として、オブジェクト推薦部230は、画像からノイズオブジェクトが削除された結果画像を、ノイズオブジェクトが削除される前の原本画像とともに提供してよい。また他の例として、オブジェクト推薦部230は、画像において識別されたオブジェクトのうち、ノイズオブジェクトに該当するオブジェクトに対して個別のディスプレイ要素を表示してよい。実施形態によって、ディスプレイ要素は、削除確率点数またはオブジェクトの属性によって異なるインタフェースで構成されてよい。例えば、削除確率点数が高いほどディスプレイ要素の色を濃く表示したり、オブジェクトの属性ごとに異なる色のディスプレイ要素を表示してよい。さらに他の例として、オブジェクト推薦部230は、画像において、ノイズオブジェクトに該当するオブジェクトを、必須的に削除が必要な削除勧告オブジェクトと選択的に削除が可能な削除可能オブジェクトに区分して表示してよい。このとき、削除勧告オブジェクトと削除可能オブジェクトは、削除確率点数によって決定されてもよいし、オブジェクトの属性によって決定されてもよい。削除勧告オブジェクトは、削除可能オブジェクトよりも高い削除優先順位を有するため、削除可能オブジェクトとは区別されるインタフェースで表示されてよい。
【0053】
図4は、本発明の一実施形態における、ノイズオブジェクト選定過程の一例を示した図である。
【0054】
図4を参照すると、候補選定部220は、画像において識別されたオブジェクトそれぞれに対して、画像の解像度に対してオブジェクトが占める割合を計算することによってオブジェクトサイズを計算する(S401)。
【0055】
候補選定部220は、オブジェクトサイズが閾値以上であるか否かを判定する(S402)。
【0056】
候補選定部220は、オブジェクトサイズが閾値以上であるオブジェクトを、削除する候補オブジェクトから除外する(S403)。
【0057】
候補選定部220は、オブジェクトサイズが閾値未満であるオブジェクトそれぞれに対して、重複検出されたオブジェクトであるか、すなわち、重複検出される同一属性のオブジェクトが存在するか否かを判断する(S404)。
【0058】
候補選定部220は、重複検出されたオブジェクトである場合、重複検出回数(同一属性のオブジェクトの数)が閾値以上であるか否かを判断する(S405)。
【0059】
候補選定部220は、閾値以上の回数で重複検出されたオブジェクトの場合、候補オブジェクトから除外する(S403)。
【0060】
候補選定部220は、重複検出されたオブジェクト間に画像のメイン被写体があるか否かオブジェクトサイズの差を判断してよく、重複検出回数が高くてメイン被写体がない重複オブジェクトの場合、候補オブジェクトから除外してよい。
【0061】
候補選定部220は、オブジェクトサイズと重複検出の有無を基準に、候補オブジェクトから除外されて残ったオブジェクトをノイズオブジェクトとして選定する(S406)。
【0062】
また、オブジェクトサイズが閾値未満であるオブジェクトのうち、重複オブジェクトでない場合と、重複オブジェクトであったとしても閾値未満の回数で重複検出されたオブジェクトの場合は、ノイズオブジェクトとして選定する(S407)。
【0063】
したがって、候補選定部220は、画像において識別されたオブジェクトのうち、オブジェクトサイズが閾値以上であるオブジェクト、オブジェクトサイズが閾値未満であり、かつ重複検出回数が閾値以上であるオブジェクトなどは、ノイズオブジェクト選定対象から除外することができる。
【0064】
一方、候補選定部220は、オブジェクトサイズが閾値未満であり、かつ重複オブジェクトに該当しないか、または重複検出回数が閾値未満であるオブジェクトなどをノイズオブジェクトとして選定することができる。
【0065】
図5は、本発明の一実施形態における、ノイズオブジェクト選定過程の他の例を示した図である。図5は、図4に示したノイズオブジェクト選定過程に段階511がさらに含まれたものである。
【0066】
図5を参照すると、候補選定部220は、オブジェクトサイズが閾値未満であるオブジェクトのうち、重複オブジェクトでないオブジェクトに対して、画像のメイン被写体と同一属性であるか否かを判定する(S511)。
【0067】
候補選定部220は、画像のメイン被写体と同一属性のオブジェクトを候補オブジェクトから除外し、メイン被写体とは異なる属性を有するオブジェクトの場合、ノイズオブジェクトとして選定してよい。
【0068】
したがって、候補選定部220は、メイン被写体と属性が異なるオブジェクトをノイズオブジェクトとして選定することができる。
【0069】
実施形態によっては、画像内のメイン被写体と同一属性のオブジェクトを候補オブジェクトから除外せず、メイン被写体と同一属性を有するオブジェクトの場合でもノイズオブジェクトとして選定することが可能である。例えば、メイン被写体が人物であり、残りの背景部分にメイン被写体と同一属性のオブジェクトである人物が存在する場合、背景部分に存在する人物のうち、オブジェクトサイズが閾値未満であるオブジェクトをノイズオブジェクトとして選定してよい。
【0070】
図6は、本発明の一実施形態における、ノイズオブジェクト選定過程のまた他の例を示した図である。図6は、図4に示したノイズオブジェクト選定過程に段階621がさらに含まれたものである。
【0071】
図6を参照すると、候補選定部220は、削除する属性のノイズオブジェクトリストが事前に定義されている場合、オブジェクトサイズが閾値未満であるオブジェクトのうちで重複オブジェクトでないオブジェクトに対して、ノイズオブジェクトリストに含まれる属性のオブジェクトであるか否かを判定する(S621)。
【0072】
候補選定部220は、ノイズオブジェクトリストに含まれていない属性のオブジェクトを候補オブジェクトから除外し、ノイズオブジェクトリストに含まれている属性のオブジェクトをノイズオブジェクトとして選定してよい。
【0073】
したがって、候補選定部220は、ノイズオブジェクトリストに含まれる属性のオブジェクトをノイズオブジェクトとして選定することができる。
【0074】
図7~12は、本発明の一実施形態における、削除オブジェクト推薦のためのサービス画面の例を示した図である。
【0075】
図7を参照すると、プロセッサ120は、サービス画面700上に、カメラで撮影または保存空間から呼び込まれた画像710を表示してよい。
【0076】
サービス画面700には、削除オブジェクト推薦機能を実行するための個別のメニューボタン71が含まれてよい。
【0077】
プロセッサ120は、メニューボタン71を通じて削除オブジェクト推薦機能が実行される場合、画像710に含まれるオブジェクト701を認識して分類してよい。
【0078】
プロセッサ120は、画像710に含まれるオブジェクト701のうち、削除する候補オブジェクトとしてノイズオブジェクトを選定してよい。一例として、プロセッサ120は、オブジェクトサイズが閾値未満であり、かつ重複オブジェクトに該当しないか、重複検出回数が閾値未満であるオブジェクトなどをノイズオブジェクトとして選定してよい。プロセッサ120は、ノイズオブジェクトとして選定された候補オブジェクトそれぞれに対して、オブジェクトサイズとノイズオブジェクトリストに付与された加重値に基づいてノイズオブジェクトに対する削除確率点数を算出した後、削除確率点数を基準にして最終ノイズオブジェクトを選定してよい。
【0079】
一例として、図8を参照すると、プロセッサ120は、削除オブジェクト推薦機能の実行結果として、画像710上に最終ノイズオブジェクトとして選定されたオブジェクトを個別のディスプレイ要素801を用いて表示してよい。すなわち、プロセッサ120は、最終ノイズオブジェクトとして選定されたオブジェクトを削除領域として推薦することができる。プロセッサ120は、ユーザによってディスプレイ要素801が選択される場合、画像710からディスプレイ要素801に対応するオブジェクトを削除してよい。ユーザは、画像710からノイズオブジェクトの推薦を受け取ることができ、ディスプレイ要素801を利用してノイズオブジェクトを選択的に削除することができる。サービス画面700は、画像710に含まれるノイズオブジェクトのうちの少なくとも2つ以上のオブジェクトを一括削除するためのインタフェースをさらに含んでよい。ノイズオブジェクトが削除された領域は、画像補間法によって、隣接する背景画像に置き換えられてよい。
【0080】
他の例として、図9を参照すると、プロセッサ120は、削除オブジェクト推薦機能の実行結果として、最終ノイズオブジェクトとして選定されたオブジェクトを削除した結果画像910を表示してよい。実施形態によっては、最終ノイズオブジェクトとして選定されたオブジェクトを削除した結果画像910を、最終ノイズオブジェクトが削除される前の原本画像710とともに表示してよい。
【0081】
さらに他の例として、プロセッサ120は、削除オブジェクト推薦機能の実行結果として、画像710上に、最終ノイズオブジェクトとして選定されたオブジェクトを削除勧告オブジェクトと削除可能オブジェクトに区分して表示してよい。図10を参照すると、削除勧告オブジェクトを示すディスプレイ要素1001と削除可能オブジェクトを示すディスプレイ要素1002を区別して表示してよい。プロセッサ120は、ユーザによってディスプレイ要素1001、1002が選択される場合、画像710からディスプレイ要素1001、1002に対応するオブジェクトを削除してよい。ユーザは、削除勧告オブジェクトと削除可能オブジェクトの推薦を受け取ることができ、ディスプレイ要素1001、1002を利用して削除勧告オブジェクトと削除可能オブジェクトに該当するノイズオブジェクトを画像710から選択的に削除することができる。サービス画面700には、画像710に含まれる削除勧告オブジェクトと削除可能オブジェクトに該当するノイズオブジェクトのうちの少なくとも2つ以上のオブジェクトを一括削除するためのインタフェースがさらに含まれてよい。
【0082】
さらに、プロセッサ120は、削除オブジェクト推薦機能に対する手動モードを提供してよい。一例として、手動モードは、ユーザがノイズオブジェクト選定基準を直接調整するための機能を含んでよい。ノイズオブジェクト選定基準は、オブジェクトサイズと重複検出回数を含んでよい。
【0083】
図11を参照すると、サービス画面700には、手動モードと関連するUIとして、ノイズオブジェクト選定基準を調整するためのインタフェース1120が含まれてよい。インタフェース1120を利用することで、ノイズオブジェクトの選定基準となるオブジェクトサイズと重複検出回数を増加させたり減少させたりすることが可能となる。インタフェース1120を利用した調整によって、ディスプレイ要素801として表示される最終ノイズオブジェクトの数を変えることができる。ユーザは、ノイズオブジェクト選定基準を強化してより少ない最終ノイズオブジェクトが推薦されるようにもできるし、ノイズオブジェクト選定基準を緩和させてより多くの最終ノイズオブジェクトが推薦されるようにすることもできる。
【0084】
実施形態によっては、手動モードの場合、ノイズオブジェクトの選択基準として、メイン被写体属性とノイズオブジェクトリストのうちの少なくとも1つを追加で適用するか否かを調整することも可能である。
【0085】
他の例として、手動モードは、ユーザが領域を直接マーキングし、マーキングされた領域内からオブジェクト領域を抽出する機能を含んでもよい。
【0086】
図12を参照すると、プロセッサ120は、ユーザが画像710から削除するオブジェクトを選択するためにサービス画面700に対するドラッグなどの入力によって画像710内の一部領域をマーキングする場合、ユーザ入力がそのまま反映された初期マーキング領域1211を表示してよい。次に、プロセッサ120は、図13に示すように、初期マーキング領域1211内でオブジェクトが実際に占める領域、すなわち、オブジェクト領域1212を抽出して表示してよい。プロセッサ120は、初期マーキング領域1211で比重が最も大きいメインカラーに該当するピクセル値を抽出した後、これを基準にし、ピクセル間の差分値を利用してオブジェクトのアウトラインを見つけ出すことにより、きれいな境界のオブジェクト領域1212を抽出することができる。プロセッサ120は、ユーザによる初期マーキング領域1211を、実際のオブジェクトが占める領域だけを正確に抽出したオブジェクト領域1212に修正して表示してよい。プロセッサ120は、ユーザによってオブジェクト領域1212が選択される場合、画像710からオブジェクト領域1212に該当する部分だけを削除してよい。
【0087】
このように、本発明の実施形態によると、重複オブジェクトの有無とオブジェクトサイズを利用することにより、画像に含まれるオブジェクトからノイズオブジェクトを自動検出して削除領域として推薦することができる。本発明の実施形態によると、メイン被写体の属性を考慮して、削除する候補オブジェクトを検出することができ、削除する候補オブジェクトに対して優先順位を適用して推薦することができる。
【0088】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特定用途コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者であれば、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0089】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、所望のように動作するように処理装置を構成したり、個別にまたはまとめて処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0090】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。このとき、媒体は、コンピュータによって実行可能なプログラムを継続して記録するものであってもよいし、実行またはダウンロードのために一時的に記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続させる媒体はもちろん、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令が記録されるように構成されたものが挙げられる。また、他の媒体の例として、アプリケーションを流通するアプリストアや、その他の多様なソフトウェアを供給したり流通したりするサイト、サーバなどで管理する記録媒体や格納媒体も含まれる。
【0091】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0092】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付の特許請求の範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】