(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-13
(54)【発明の名称】ユーザ端末と連動して作動するサイネージシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/00 20240101AFI20240306BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558287
(86)(22)【出願日】2022-02-26
(85)【翻訳文提出日】2023-09-21
(86)【国際出願番号】 KR2022002837
(87)【国際公開番号】W WO2022255597
(87)【国際公開日】2022-12-08
(31)【優先権主張番号】10-2021-0070430
(32)【優先日】2021-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514120357
【氏名又は名称】アルトソフト, インク.
【氏名又は名称原語表記】Altsoft, Inc.
【住所又は居所原語表記】(Aplusehouse, Samseong‐dong) 20, Bongeunsa‐ro 55‐gil, Gangnam‐gu, Seoul, 135‐867, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】キム,チャン ホン
(57)【要約】
本発明で提案しているユーザ端末と連動して作動するサイネージシステムによれば、ユーザがオンライン上の事業所ローカルページで行う意見交換等のソーシャル活動を、オフラインの事業所に設置されたサイネージに出力し、事業所に関連した意見交換、アンケート参加、ソーシャルゲーム参加などの多様なコミュニティサービスを通じてソーシャル活動を支援し、その内容をサイネージに出力することにより、事業所に訪れた顧客とソーシャル活動に参加する顧客の両方に多様な楽しみを与えることができ、ローカルページを活性化することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイネージ(300)システムであって、
ユーザ端末(200)を用いて、事業所に関連した意見交換を含むソーシャル活動を行うことができる事業所別ローカルページを含むローカルプラットフォームを運営するサービスサーバ(100)と、
前記サービスサーバ(100)が提供する前記ローカルプラットフォーム及びローカルページに接続し、前記ローカルページでソーシャル活動を行うユーザ端末(200)と、
前記事業所に設置され、前記ユーザ端末(200)が前記事業所のローカルページで行うソーシャル活動を出力するサイネージ(300)と、を含み、
前記サービスサーバ(100)は、
前記事業所別ローカルページを含むローカルプラットフォームを運営するプラットフォーム運営部(110)と、
前記ローカルページに接続するユーザ端末(200)のソーシャル活動を支援するコミュニティサービスを提供するソーシャル活動支援部(120)と、
前記ソーシャル活動支援部(120)が提供するコミュニティサービスを通じて行われるユーザのソーシャル活動の内容が、当該ローカルページの事業所に設置された前記サイネージ(300)から出力されるように伝送制御するサイネージ管理部(130)と、を含み、
前記ユーザ端末(200)は、
ローカルプラットフォーム利用のためのアプリケーションまたはWebアプリを用いてネットワークを介して前記ローカルプラットフォームに接続し、特定事業所のローカルページに入場して当該事業所の前記ローカルページでソーシャル活動を行い、
ユーザがオンライン上の事業所ローカルページで行うソーシャル活動を、オフラインの事業所に設置された前記サイネージ(300)に出力し、
前記コミュニティサービスは、
掲示板、アンケート生成及び結果確認、投票生成及び結果確認、ソーシャルゲームを少なくとも一つ含み、
前記サイネージ(300)は、
複数のユーザが参加して進行する前記ソーシャルゲームの現況を出力して、臨場感と楽しみを与え、他のユーザの参加を誘導することを特徴とする、ユーザ端末(200)と連動して作動するサイネージ(300)システム。
【請求項2】
前記サービスサーバ(100)は、
前記ユーザ端末(200)が前記事業所に位置すると、現場参加を確認する現場参加確認部(140)をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のユーザ端末(200)と連動して作動するサイネージ(300)システム。
【請求項3】
前記ソーシャル活動支援部(120)は、
前記現場参加が確認されたユーザ端末(200)が利用するコミュニティサービス内で、ユーザが現場参加者であることを表示することを特徴とする、請求項2に記載のユーザ端末(200)と連動して作動するサイネージ(300)システム。
【請求項4】
前記ソーシャル活動支援部(120)は、
前記現場参加が確認されたユーザ端末(200)に、現場参加者のためのイベント情報を含むソーシャル活動を支援することを特徴とする、請求項3に記載のユーザ端末(200)と連動して作動するサイネージ(300)システム。
【請求項5】
前記現場参加確認部(140)は、
前記事業所に設置されたビーコン装置を用いて、前記ユーザ端末(200)の現場参加を確認することを特徴とする、請求項2に記載のユーザ端末(200)と連動して作動するサイネージ(300)システム。
【請求項6】
前記現場参加確認部(140)は、
前記事業所の位置情報と前記ユーザ端末(200)で受信したGPS位置情報とを用いて、前記ユーザ端末(200)の現場参加を確認することを特徴とする、請求項2に記載のユーザ端末(200)と連動して作動するサイネージ(300)システム。
【請求項7】
前記サイネージ(300)は、
前記ソーシャル活動の内容である前記事業所に関連した意見をメモ紙イメージに挿入してリアルタイムで出力することを特徴とする、請求項1に記載のユーザ端末(200)と連動して作動するサイネージ(300)システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サイネージシステムに関し、より具体的には、ユーザ端末と連動して作動するサイネージシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
サイネージ(Signage)は、企業のマーケティング、広告効果及び顧客体験を誘導することができるコミュニケーションツールであって、公共の場所や商業空間に設置されて様々な情報と広告をリアルタイムで提供する映像表示装置である。特に、デジタルサイネージ(Digital Signage)は、デジタル技術を活用してディスプレイスクリーンに映像と情報を表示し、ネットワークで遠隔管理が可能な管理プラットフォームまで総合的に供給する。
【0003】
サイネージは、屋外、地下鉄の駅舎、公共の場所などに主に設置されており、最近では、飲食店、カフェ、アパートメントのエレベーターなど設置場所がさらに多様化している。しかし、サイネージの用途は、広告板の役割から大きく外れていない。
【0004】
一方、地域情報提供や地域広告などの用途に使用できるローカルボックスは、ユーザに多様な情報を効率よく提供することに焦点を合わせているが、地域関連プラットフォームという限界により顧客に楽しみを与え、関心を誘導してプラットフォームを活性化することが容易ではないのが実情である。よって、顧客に多様な楽しみを与え、ローカルボックスを活性化するための技術の開発が求められている。
【0005】
本発明による先行技術として、特許文献1などが提示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国特許第10-1823987号(発明の名称:基準位置によってバナー広告別優先順位が決定されるローカルボックス広告サービスシステム、登録日:2018年1月25日)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、従来の方法の上述した問題点を解決するために提案されたもので、その目的は、ユーザがオンライン上の事業所ローカルページで行う意見交換等のソーシャル活動を、オフラインの事業所に設置されたサイネージに出力し、事業所に関連した意見交換、アンケート参加、ソーシャルゲーム参加などの多様なコミュニティサービスを通じてソーシャル活動を支援し、その内容をサイネージに出力することにより、事業所に訪れた顧客とソーシャル活動に参加する顧客の両方に多様な楽しみを与えることができ、ローカルページを活性化することができる、ユーザ端末と連動して作動するサイネージシステムを提供することにある。
【0008】
また、本発明の他の目的は、ユーザ端末が事業所に位置すると、現場参加を確認し、現場参加者であることを表示するか或いは現場参加者のためのソーシャル活動を支援することにより、リアルタイム臨場感を介してソーシャル活動に楽しみを加え、ユーザの意見に対する信頼度を高めることができる、ユーザ端末と連動して作動するサイネージシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明の特徴によるユーザ端末と連動して作動するサイネージシステムは、
サイネージシステムであって、
ユーザ端末を用いて、事業所に関連した意見交換を含むソーシャル活動を行うことができる事業所別ローカルページを含むローカルプラットフォームを運営するサービスサーバと、
前記サービスサーバが提供する前記ローカルプラットフォーム及びローカルページに接続し、前記ローカルページでソーシャル活動を行うユーザ端末と、
前記事業所に設置され、前記ユーザ端末が前記事業所のローカルページで行うソーシャル活動を出力するサイネージと、を含み、
前記サービスサーバは、
前記事業所別ローカルページを含むローカルプラットフォームを運営するプラットフォーム運営部と、
前記ローカルページに接続するユーザ端末のソーシャル活動を支援するコミュニティサービスを提供するソーシャル活動支援部と、
前記ソーシャル活動支援部が提供するコミュニティサービスを通じて行われるユーザのソーシャル活動の内容が、当該ローカルページの事業所に設置された前記サイネージから出力されるように伝送制御するサイネージ管理部と、を含むことをその構成上の特徴とする。
【0010】
好ましくは、前記コミュニティサービスは、
掲示板、アンケート生成及び結果確認、投票生成及び結果確認、ソーシャルゲームを含むことができる。
【0011】
好ましくは、前記サービスサーバは、
前記ユーザ端末が前記事業所に位置すると、現場参加を確認する現場参加確認部をさらに含むことができる。
【0012】
さらに好ましくは、前記ソーシャル活動支援部は、
前記現場参加が確認されたユーザ端末が利用するコミュニティサービス内で、ユーザが現場参加者であることを表示することができる。
【0013】
さらに好ましくは、前記ソーシャル活動支援部は、
前記現場参加が確認されたユーザ端末に、現場参加者のためのイベント情報を含むソーシャル活動を支援することができる。
【0014】
さらに好ましくは、前記現場参加確認部は、
前記事業所に設置されたビーコン装置を用いて、前記ユーザ端末の現場参加を確認することができる。
【0015】
さらに好ましくは、前記現場参加確認部は、
前記事業所の位置情報と前記ユーザ端末で受信したGPS位置情報とを用いて、前記ユーザ端末の現場参加を確認することができる。
【0016】
好ましくは、前記サイネージは、
前記ソーシャル活動の内容である前記事業所に関連した意見をメモ紙イメージに挿入してリアルタイムで出力することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明で提案しているユーザ端末と連動して作動するサイネージシステムによれば、ユーザがオンライン上の事業所ローカルページで行う意見交換などのソーシャル活動を、オフラインの事業所に設置されたサイネージに出力し、事業所に関連した意見交換、アンケート参加、ソーシャルゲーム参加などの多様なコミュニティサービスを通じてソーシャル活動を支援し、その内容をサイネージに出力することにより、事業所に訪れた顧客とソーシャル活動に参加する顧客の両方に多様な楽しみを与えることができ、ローカルページを活性化することができる。
【0018】
また、本発明で提案しているユーザ端末と連動して作動するサイネージシステムによれば、ユーザ端末が事業所に位置すると、現場参加を確認し、現場参加者であることを表示するか或いは現場参加者のためのソーシャル活動を支援することにより、リアルタイム臨場感を通じてソーシャル活動に楽しみを加え、ユーザの意見に対する信頼度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の一実施形態によるユーザ端末と連動して作動するサイネージシステムの構成を示す図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるユーザ端末と連動して作動するサイネージシステムにおいて、サイネージが設置された事業所の様子を例示する図である。
【
図3】本発明の一実施形態によるユーザ端末と連動して作動するサイネージシステムにおけるサービスサーバの詳細構成を示す図である。
【
図4】本発明の一実施形態によるユーザ端末と連動して作動するサイネージシステムにおいて、ローカルページに接続したユーザ端末の画面を例示する図である。
【
図5】本発明の一実施形態によるユーザ端末と連動して作動するサイネージシステムにおいて、ユーザのソーシャル活動が出力されたサイネージの画面を例示する図である。
【
図6】本発明の一実施形態によるユーザ端末と連動して作動するサイネージシステムにおいて、ユーザの現場参加確認結果が出力されたユーザ端末の画面を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照して、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を容易に実施し得るように好適な実施形態を詳細に説明する。ただし、本発明の好適な実施形態を詳細に説明するにあたり、関連する公知の機能又は構成の具体的な説明が本発明の要旨を不必要に不明確にするおそれがあると判断された場合には、その詳細な説明を省略する。また、同様の機能及び作用をする部分については、図面全体にわたって同一の符号を使用する。
【0021】
なお、明細書全体において、ある部分が他の部分に「接続」されているとするとき、これは、「直接的に接続」されている場合だけでなく、それらの間に他の素子を挟んで「間接的に接続」されている場合も含む。また、ある構成要素を「含む」というのは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0022】
図1は、本発明の一実施形態によるユーザ端末200と連動して作動するサイネージ300システムの構成を示す図である。
図1に示すように、本発明の一実施形態によるユーザ端末200と連動して作動するサイネージ300システムは、サービスサーバ100、ユーザ端末200、及びサイネージ300を含んで構成できる。
【0023】
すなわち、本発明は、サービスサーバ100が、事業所別ローカルページを含むローカルプラットフォームを運営しながら、ユーザがユーザ端末200を用いてローカルプラットフォームに接続してオンライン上の事業所ローカルページで行う意見交換などのソーシャル活動を、オフラインの当該事業所に設置されたサイネージ300に出力することができる。
【0024】
このように、サービスサーバ100が事業所に関連した意見交換、アンケート参加、ソーシャルゲーム参加などの多様なソーシャル活動を支援するためにコミュニティサービスを提供し、ソーシャル活動の内容をリアルタイムでオフラインのサイネージ300へ出力するので、事業所に訪れた顧客が、リアルタイムでソーシャル活動が出力されるサイネージ300を見て楽しみを感じることができ、サイネージ300を見て事業所のローカルページに接続して直ちにソーシャル活動に参加することができるので、従来の仮想ローカルボックスが活性化できない問題を解消し、ローカルページ及びローカルプラットフォームを活性化することができる。また、広告板の役割に止まっているサイネージ300を、オンラインとオフラインとを連携したユーザのコミュニティ活動の場として活用することができる。
【0025】
ここで、ソーシャル活動は、意見掲示、コメント作成、コンテンツ共有、アンケート参加、投票参加、他のユーザと一緒に行うゲーム(ソーシャルゲーム)参加など、オンライン上の各種ソーシャルメディアで行う活動を含む親睦活動を意味することができる。また、コミュニティサービスは、ソーシャル活動を支援するサービスであって、意見掲示、意見交換、コメント作成などのための掲示板、アンケート生成及び結果提供、投票生成及び結果提供、ソーシャルゲームなどを含むことができる。
【0026】
以下では、本発明の一実施形態によるユーザ端末200と連動して作動するサイネージ300システムを構成する各構成要素について詳細に説明する。
【0027】
サービスサーバ100は、ユーザ端末200を用いて、事業所に関連した意見交換を含むソーシャル活動を行うことができる事業所別ローカルページを含むローカルプラットフォームを運営することができる。すなわち、ローカルプラットフォームには、事業所別に各事業所のローカルページが含まれ、ユーザがローカルプラットフォームに接続し、各事業者のローカルページで意見交換、コンテンツ共有などの多様なソーシャル活動を行うことができる。サービスサーバ100は、ローカルプラットフォームを運営しながら、ユーザ端末200がネットワークを介してローカルプラットフォームに接続して事業所別にソーシャル活動を行うように様々なコミュニティサービスを提供することができる。
【0028】
ここで、ネットワークとは、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network、LAN)、ワイドエリアネットワーク(Wide Area Network、WAN)又は付加価値通信ネットワーク(Value Added Network、VAL)などの有線ネットワーク、または、移動無線通信ネットワーク(mobile radio communication network)、衛星通信ネットワーク、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)(登録商標)、Wibro(Wireless Broadband Internet)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、5G(5th Generation Mobile Telecommunication)などの全種類の無線ネットワークで実現できる。
【0029】
サービスサーバ100の詳細構成については、
図3を参照して詳細に後述する。
【0030】
ユーザ端末200は、サービスサーバ100が提供するローカルプラットフォーム及びローカルページに接続し、ローカルページでソーシャル活動を行うことができる。ユーザ端末200は、ローカルページに接続して事業所に対する意見交換などの様々なソーシャル活動を行うユーザの電子装置により実現できる。
【0031】
ここで、電子装置は、スマートフォン、タブレット(tablet)PC(personal computer)、携帯電話、ビデオ電話、電子書籍リーダー、デスクトップ(desktop)PC、ラップトップ(laptop)PC、ネットブック(netbook)コンピュータ、ワークステーション(workstation)、サーバ(server)、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、メディアボックス、ゲームコンソール、電子辞書、またはウェアラブルデバイス(wearable device)のうちの少なくとも一つを含むことができ、ウェアラブルデバイスは、アクセサリ型(例えば、時計、指輪、ブレスレット、アンクレット、ネックレス、メガネ、コンタクトレンズ、または頭部着用型装置(HMD、head-mounted-device))、織物または衣類一体型(例えば、電子衣服など)、身体付着型(例えば、スキンパッドなど(skin pad)又はタトゥー)、または生体移植型回路(implantable circuit)のうちの少なくとも一つを含むことができる。様々な実施形態において、電子装置は、前述した機器に限定されず、前述した様々な装置のうちの2つ以上の組み合わせであり得る。
【0032】
サイネージ300は、事業所に設置され、ユーザ端末200が事業所のローカルページで行うソーシャル活動を出力することができる。ここで、サイネージ300は、ディスプレイパネルを備えたディスプレイ装置を意味し、事業所内外に少なくとも一つ設置されてもよい。
【0033】
図2は、本発明の一実施形態によるユーザ端末200と連動して作動するサイネージ300システムにおいて、サイネージ300が設置された事業所の様子を例示する図である。
図2に示すように、本発明の一実施形態によるユーザ端末200と連動して作動するサイネージ300システムでは、A事業所内に3つ、A事業所の外部に一つのサイネージ300が設置されてもよく、テーブルごとに設置されてもよく、設置位置と個数は多様であってもよい。
【0034】
一方、サイネージ300が設置される事業所は、カフェ、レストラン、商品販売店、美容室などの各種店舗だけでなく、アパート団地、建物エレベーターなど様々であってもよい。
【0035】
図3は、本発明の一実施形態によるユーザ端末200と連動して作動するサイネージ300システムにおけるサービスサーバ100の詳細構成を示す図である。
図3に示すように、本発明の一実施形態によるユーザ端末200と連動して作動するサイネージ300システムのサービスサーバ100は、プラットフォーム運営部110、ソーシャル活動支援部120及びサイネージ管理部130を含んで構成でき、現場参加確認部140をさらに含んで構成できる。
【0036】
プラットフォーム運営部110は、事業所別ローカルページを含むローカルプラットフォームを運営することができる。ここで、ローカルページは、事業所別に生成及び運営され、当該事業所の広告やイベント情報などを掲示することができ、ローカルページにおいてソーシャル活動支援部120が提供する様々なコミュニティサービスを用いることができる。
【0037】
ユーザ端末200は、ローカルプラットフォーム利用のためのアプリケーションやWebアプリなどを用いて、或いはURLなどを用いて、プラットフォーム運営部110が運営するローカルプラットフォームに接続して利用することができる。例えば、ユーザ端末200がローカルプラットフォームに接続して、特定の事業所を検索または選択してローカルページに入場することができ、事業所に備えられたQRコード(登録商標)などを用いて直ちに当該事業所のローカルページに接続することもできる。また、実施形態によっては、ユーザ端末200がローカルプラットフォームに接続すると、追って詳細に説明する現場参加確認部140がユーザ端末200の位置を確認し、確認された位置の事業所ローカルページを自動的に提供することもできる。
【0038】
ソーシャル活動支援部120は、ローカルページに接続するユーザ端末200のソーシャル活動を支援するコミュニティサービスを提供することができる。ここで、コミュニティサービスは、掲示板、アンケート生成及び結果確認、投票生成及び結果確認、ソーシャルゲームを含むことができる。
【0039】
図4は、本発明の一実施形態によるユーザ端末200と連動して作動するサイネージ300システムにおいて、ローカルページに接続したユーザ端末200の画面を例示する図である。
図4に示すように、本発明の一実施形態によるユーザ端末200と連動して作動するサイネージ300システムのユーザ端末200は、ローカルページに接続し、ソーシャル活動支援部120が提供するコミュニティサービスを選択して利用することができる。ユーザは、ユーザ端末200に提供されるコミュニティサービスのうち、掲示板を選択してコメント掲示、コメント作成、コンテンツ共有などを行うことができ、アンケートメニューを選択して、アンケート/投票生成、アンケート/投票参加、アンケート/投票結果確認などを行うことができる。また、他のユーザと一緒に行うゲーム(ソーシャルゲーム)に参加したり、事業所で行われるイベント情報などを確認したりすることもできる。
【0040】
サイネージ管理部130は、ソーシャル活動支援部120が提供するコミュニティサービスを介して行われるユーザのソーシャル活動の内容が、当該ローカルページの事業所に設置されたサイネージ300から出力されるように伝送制御することができる。
【0041】
図5は、本発明の一実施形態によるユーザ端末200と連動して作動するサイネージ300システムにおいて、ユーザのソーシャル活動が出力されたサイネージ300の画面を例示する図である。
図5に示すように、本発明の一実施形態によるユーザ端末200と連動して作動するサイネージ300システムのサイネージ300は、掲示物、アンケート/投票結果、ソーシャルゲーム現況など、当該事業所のローカルページで複数のユーザが行うソーシャル活動の内容を出力することができる。
【0042】
より具体的には、サイネージ300は、ソーシャル活動の内容である事業所に関連した意見をメモ紙イメージに挿入してリアルタイムで出力することができる。すなわち、ソーシャル活動支援部120で提供するコミュニティサービスと連動して、掲示板に掲示されたユーザの掲示物、コンテンツ、意見、コメントなどをサイネージ300に出力するが、オフライン事業所でメモ紙に意見を書いて貼り付ける臨場感と楽しみをデジタルサイネージ300を通じて感じることができるように、メモ紙イメージに意見などを挿入してリアルタイムで出力することができる。
【0043】
また、サイネージ300は、ソーシャル活動の内容の一つであるアンケート/投票結果を出力して、ユーザがオンラインのローカルページで参加したアンケート又は投票の結果をオフラインのサイネージ300で確認する楽しみを感じるようにすることができる。また、サイネージ300は、複数のユーザが参加して進行するソーシャルゲームの現況を出力して、臨場感や楽しみ、他のユーザの参加誘導などを行うことができる。
【0044】
実施形態によって、
図2に示すように、特定の事業所に設置されたサイネージ300が複数であれば、サイネージ管理部130は、当該事業所に設置されたすべてのサイネージ300にソーシャル活動の内容を伝送制御することができ、それぞれのサイネージ300は、同じ内容または互いに異なる内容を出力することができる。例えば、特定の事業所に設置されたサイネージが3つの場合、全て同じ画面を出力することができるが(例えば、
図5に示すような画面)、ソーシャル活動のうち、掲示物、アンケート/投票結果、ソーシャルゲーム現況をそれぞれ出力することもできる。
【0045】
一方、サイネージ300に出力されるソーシャル活動にユーザが容易に参加することができるように、
図5に示すように、当該事業所のローカルページへの接続情報が記録されたQRコード(登録商標)や接続情報などをサイネージ300に表示することができる。事業所に訪れた顧客は、ユーザ端末200でQRコード(登録商標)をスキャンするか、或いは接続情報を用いてローカルページに接続して、意見掲示、アンケート参加、ソーシャルゲーム参加などのソーシャル活動を行うことができる。
【0046】
現場参加確認部140は、ユーザ端末200が事業所に位置すると、現場参加を確認することができる。ユーザが事業所に訪問したときに当該事業所のローカルページでソーシャル活動を行うと、リアルタイムでソーシャル活動の内容をサイネージ300で確認することができ、他の訪問顧客と相互作用することができるので、臨場感と楽しみを極大化することができる。したがって、サービスサーバ100は、現場参加確認部140を介してユーザの位置を検証して現場参加者であるかを確認することにより、臨場感とユーザの意見に対する信頼度を高めることができる。
【0047】
図6は、本発明の一実施形態によるユーザ端末200と連動して作動するサイネージ300システムでユーザの現場参加確認結果が出力されたユーザ端末200の画面を例示する図面である。
図6に示すように、本発明の一実施形態によるユーザ端末200と連動して作動するサイネージ300システムの現場参加確認部140は、ローカルプラットフォームに接続したユーザ端末200の位置を確認して、事業所内にいるユーザを現場参加者として検証し、その結果をユーザ端末200のプッシュメッセージなどとして出力することができる。
【0048】
このとき、現場参加確認部140は、事業所に設置されたビーコン装置を用いてユーザ端末200の現場参加を確認することができる。ビーコン装置は、事業所の入口または内部に設置され、事業所の内部にあるユーザ端末200がビーコン信号を受信してその位置を検証するようにすることができる。
【0049】
実施形態によって、現場参加確認部140は、事業所の位置情報とユーザ端末200で受信したGPS位置情報とを用いてユーザ端末200の現場参加を確認することもできる。ただし、屋内や地下などでGPSや移動通信網による位置情報が正確でないか、或いは隣接する他の事業所と混同されるおそれがあるので、ビーコン装置を用いて正確に現場参加を確認することが好ましい。
【0050】
一方、ソーシャル活動支援部120は、現場参加が確認されたユーザ端末200が利用するコミュニティサービス内で、ユーザが現場参加者であることを表示することができる。すなわち、
図4に示すように、現場参加が確認されたユーザ端末200は、当該事業所のローカルページ内で「現場」などのバッジを用いて現場参加者であることを表示することができる。
【0051】
また、ソーシャル活動支援部120は、現場参加が確認されたユーザ端末200が利用するコミュニティサービス内で、ユーザのアカウント状態、掲示物、コメント及びコンテンツを含む群から選択されたユーザのソーシャル活動に現場参加を表示することができる。すなわち、当該ユーザのコンテンツ、掲示物、意見などのソーシャル活動の内容に現場参加であることをバッジなどで表示することができる。
【0052】
実施形態によっては、ソーシャル活動支援部120は、現場参加が確認されたユーザ端末200に、現場参加者のためのイベント情報を含むソーシャル活動を支援することができる。つまり、確認された現場参加者のみ利用可能なイベント情報、アンケート/投票などのソーシャル活動を支援して、現場参加を誘導し、臨場感と楽しみを最大化することができる。
【0053】
前述したように、本発明で提案しているユーザ端末200と連動して作動するサイネージ300システムによれば、ユーザがオンライン上の事業所ローカルページで行う意見交換などのソーシャル活動を、オフラインの事業所に設置されたサイネージ300に出力し、事業所に関連した意見交換、アンケート参加、ソーシャルゲーム参加などの様々なコミュニティサービスを通じてソーシャル活動を支援し、その内容をサイネージ300に出力することにより、事業所に訪れた顧客とソーシャル活動に参加する顧客の両方に多様な楽しみを与えることができ、ローカルページを活性化することができる。
【0054】
また、本発明で提案しているユーザ端末200と連動して作動するサイネージ300システムによれば、ユーザ端末200が事業所に位置すると、現場参加を確認し、現場参加者であることを表示するか或いは現場参加者のためのソーシャル活動を支援することにより、リアルタイム臨場感を介してソーシャル活動に楽しみを加え、ユーザの意見に対する信頼度を高めることができる。
【0055】
一方、本発明は、様々な通信端末で実現される動作を行うためのプログラム命令を含むコンピュータで読み取り可能な媒体を含むことができる。例えば、コンピュータで読み取り可能な媒体は、ハードディスク、フロッピーディスク及び磁気テープなどの磁気媒体(magnetic media)、CD-ROM、DVDなどの光記録媒体(optical media)、フロプティカルディスク(floptical disk)などの磁気光媒体(magneto-optical media)及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのプログラム命令を記憶及び実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含むことができる。
【0056】
このようなコンピュータで読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含むことができる。このとき、コンピュータで読み取り可能な媒体に書き込まれるプログラム命令は、本発明を実現するために特別に設計及び構成されたものであってもよく、コンピュータソフトウェアの当業者に公知されて使用可能なものであってもよい。例えば、コンパイラによって作成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータによって実行できる高級言語コードも含むことができる。
【0057】
以上説明した本発明は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって様々な変形や応用が可能であり、本発明による技術的思想の範囲は、下記の特許請求の範囲によって定められるべきである。
【符号の説明】
【0058】
100 サービスサーバ
110 プラットフォーム運営部
120 ソーシャル活動支援部
130 サイネージ管理部
140 現場参加確認部
200 ユーザ端末
300 サイネージ
【国際調査報告】