IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パク,サン スの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-13
(54)【発明の名称】2段フットレスト
(51)【国際特許分類】
   A47C 7/50 20060101AFI20240306BHJP
   A47C 7/62 20060101ALI20240306BHJP
【FI】
A47C7/50 Z
A47C7/62 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558987
(86)(22)【出願日】2022-03-24
(85)【翻訳文提出日】2023-11-21
(86)【国際出願番号】 KR2022004140
(87)【国際公開番号】W WO2022203424
(87)【国際公開日】2022-09-29
(31)【優先権主張番号】10-2021-0038771
(32)【優先日】2021-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523364690
【氏名又は名称】パク,サン ス
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】パク,サン ス
【テーマコード(参考)】
3B084
【Fターム(参考)】
3B084JC12
(57)【要約】
本発明は、デスク又は各種テーブル下部の椅子の前方に位置付けられ、足又はふくらはぎを載せて楽な姿勢で仕事をしたり、休息を取ったりすることができるようにした2段フットレストに関し、その構成は、ユーザの足を載せる下部足場が固定される下部足場支持手段と、前記下部足場支持手段の上部に位置して足又はふくらはぎを載せる上部足場が固定される上部足場支持手段とを含み、前記各々の上・下部足場は、前記各々の上・下部足場支持手段から回動可能に設置されて前記上・下部足場を選択的に折り畳んだり広げたりして使用可能に構成されている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デスク又はテーブル下部の椅子の前方の室内床に位置させて足又はふくらはぎを選択的に載せて楽な姿勢で仕事をしたり休息を取ったりすることができるように、下部に設けられた下部足場が設置される下部足場支持手段と、下部足場支持手段の上部に設けられた上部足場が設置される上部足場支持手段と、を含む2段フットレストであって、
前記下部足場支持手段(10)は、側面視で「L」字状に形成され、前記「L」字状の前記下部足場支持手段の下部両側には支持具(31)が回動可能に設置され、前記支持具上には後方から前方側に行くほど下向きに傾く斜面を持つように下部足場(30)を設置して足を心地よく載せて使用可能にするとともに、前記下部足場を折り畳んだり広げたりして使用可能にし、下部足場が上方に折り畳まれた後には任意に広げられないように、下部足場が上方から下方に下向きに傾くように形成されている下部足場固定部(11)と、前記下部足場固定部の後端部の両側に上向きに形成されている下部結合部(12)と、から構成され、
前記上部足場支持手段(20)は、上部が「U」字状であり、側面視で逆「L」字状に形成され、前記「U」字状の上部には、上部足場(40)が回動可能に設置され、上部足場を折り畳んだり広げたりして使用可能にし、前記上部足場が上方に折り畳まれた後には任意に広げられないように、上部足場が上方から下向きに傾くように形成されている上部足場固定部(21)と、前記上部足場固定部の後端部の両側に下向きに形成されている上部結合部(22)と、から構成されたことを特徴とする、2段フットレスト。
【請求項2】
前記下部足場支持手段(10)、前記上部足場支持手段(20)は、互いに連なって一体に形成されたことを特徴とする、請求項1に記載の2段フットレスト。
【請求項3】
前記下部足場支持手段(10)、前記上部足場支持手段(20)は、分離結合可能に形成され、上部足場が設置される上部足場支持手段を、下部足場が設置される下部足場支持手段から高さ調節可能に構成させてなることを特徴とする、請求項1に記載の2段フットレスト。
【請求項4】
前記下部足場支持手段(10)、前記上部足場支持手段(20)は、中空の円形又は角形のフレームで形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の2段フットレスト。
【請求項5】
前記下部足場支持手段(10)、前記上部足場支持手段(20)は、上・下部結合部が摺動自在に結合されて高さが調節され、その高さ調節後には、調節された高さが変わらないように固定する固定手段(50)が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の2段フットレスト。
【請求項6】
前記固定手段(50)は、上・下部結合部のいずれか一つにストッパ(51)が設けられ、もう一つに長手方向に沿って一定間隔で孔(52)を形成させ、前記ストッパと孔とが一致したときに前記ストッパが孔に結合されるように構成されたことを特徴とする、請求項5に記載の2段フットレスト。
【請求項7】
前記下部足場支持手段(10)の下部には、保護部材(P)が設置されていることを特徴とする、請求項1に記載の2段フットレスト。
【請求項8】
前記下部足場(30)は、下部足場支持手段に固定される支持具(31)と、前記支持具上に複数個の水平バー(32)とを複数個設置してなることを特徴とする、請求項1に記載の2段フットレスト。
【請求項9】
前記下部足場支持手段(10)と下部足場(30)との間には、下部足場を回動させる下部足場回動手段(60)が設置されていることを特徴とする、請求項1に記載の2段フットレスト。
【請求項10】
前記下部足場回動手段(60)は、前記下部足場及び下部足場支持手段を貫通して設置される中心ピン(61)であることを特徴とする、請求項9に記載の2段フットレスト。
【請求項11】
前記下部足場(30)は、支持具が後方から椅子側の前方に行くほど、その厚さ(T)が次第に薄くなるように形成され、前記下部足場の表面が前記後方から前方に下向きに傾く斜面を持つように形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の2段フットレスト。
【請求項12】
前記下部足場(30)の下部には、下端が下部足場固定部と接触して下部足場の角度を変化させる下部足場角度変換手段(70)が設置されていることを特徴とする、請求項1に記載の2段フットレスト。
【請求項13】
前記下部足場角度変換手段(70)は、下部足場固定部と下部足場下部との間の離間距離を調節して下部足場の角度を変換させるスクリューボルト(71)であることを特徴とする、請求項12に記載の2段フットレスト。
【請求項14】
前記下部足場角度変換手段(70)は、下部足場固定部と下部足場下部との間の離間距離を調節して下部足場の角度を変換させる多角形の偏心回転体(72)であることを特徴とする、請求項12に記載の2段フットレスト。
【請求項15】
前記上部足場支持手段(20)と上部足場(40)との間には、上部足場を回動させる上部足場回動手段(80)が設置されていることを特徴とする、請求項1に記載の2段フットレスト。
【請求項16】
前記上部足場回動手段(80)は、一側が上部足場に固定され、他側は上部足場固定部に固定ピン(82a)を介して回動可能に設置される連結部(82b)が形成されている連結具(82)であることを特徴とする、請求項15に記載の2段フットレスト。
【請求項17】
前記上部足場回動手段(80)は、後方に上部足場固定部と結合される中央に長孔(83a)を有する収容部(83b)が形成され、前記収容部の端部には、前記上部足場に固定される延長部(83c)が向かい合うように形成されている連結部材(83)であることを特徴とする、請求項15に記載の2段フットレスト。
【請求項18】
前記上部足場回動手段(80)は、一側には、上部足場と固定設置される固定部(84a)が形成され、他側には、固定ピン(84b)を介して上部足場固定部を貫通して設置されて回動する回動部(84c)が形成されている回動部材(84)であることを特徴とする、請求項15に記載の2段フットレスト。
【請求項19】
前記上部足場回動手段(80)は、上部足場と上部足場固定部との間を連結設置する蝶番又はヒンジ(85)のいずれか一つであることを特徴とする、請求項15に記載の2段フットレスト。
【請求項20】
前記上部足場(40)は、下部に位置する上部足場支持パネル(41)と、前記上部足場支持パネル上に固定される上部足場部材(42)とで構成されることを特徴とする、請求項1に記載の2段フットレスト。
【請求項21】
上部足場(40)の下部には、下端が上部足場固定部と接触して上部足場の角度を変化させる上部足場角度変換手段(90)が設置されていることを特徴とする、請求項1に記載の2段フットレスト。
【請求項22】
前記上部足場角度変換手段(90)は、上部足場の下部に設置され、回転方向によって上部足場固定部と上部足場下部との間の離隔距離を調節する上部スクリューボルト(91)であることを特徴とする、請求項21に記載の2段フットレスト。
【請求項23】
前記上部足場角度変換手段(90)は、上部足場の下部に設置され、上部足場固定部と上部足場下部との間の離間距離を調節する間隔保持具(92)であることを特徴とする、請求項21に記載の2段フットレスト。
【請求項24】
前記上部足場角度変換手段(90)は、上部足場固定部に嵌合されて回動させる結合溝(93a)が形成されている多角形の上部偏心回転体(93)であることを特徴とする、請求項21に記載の2段フットレスト。
【請求項25】
各々の上・下部足場(30、40)の下部には、上方に折り畳まれた上・下部足場を元の位置に戻すか、又は元の位置に戻された上・下部足場を上方に折り畳むように回動させる作動具(H)が設置されていることを特徴とする、請求項1に記載の2段フットレスト。
【請求項26】
上・下部足場(30、40)のいずれか一方又は両方の表面には、足裏又はふくらはぎを指圧又はマッサージをする刺激部材(M)が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の2段フットレスト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デスク又は各種テーブル下部の椅子の前方に位置させ、足又はふくらはぎを載せて楽な姿勢で仕事をしたり休息を取ったりすることができるようにした2段フットレストに関する。
【背景技術】
【0002】
デスク又は各種テーブル下部の椅子の前方に位置付けられ、人が椅子に座った状態でデスク又はテーブルなどで仕事をする際に、足又はふくらはぎを載せて楽な姿勢で仕事をすることができるようにするものであり、このようなデスク用フットレストの従来の技術としては、図1に示したような韓国登録実用新案第20-0478240号公報の多機能2段足置き台が提供されており、その構成をみれば次のとおりである。
【0003】
板状体であり、かつ左右一対をなす側壁100と、
前記各側壁の内側面の下端側に幅方向に凹んで形成される下部嵌合溝200と、
前記各側壁の内側面の上端側に幅方向に凹んで形成され、前記下部嵌合溝よりも長さが短く形成される上部嵌合溝300と、
前記下部嵌合溝及び前記上部嵌合溝の両端に隣接して一つずつ形成されるボルト孔Hと、
前記下部嵌合溝の両端部に各端部がはめられ、前記ボルト孔を介して締結される一対の下部固定板400と、
前記下部固定板の間に配置され、前記下部嵌合溝に両端部がはめられる一つ以上の下部中間板500と、
前記上部嵌合溝の両端部に各端部がはめられ、前記ボルト孔を介して締結される一対の上部固定板600と、
前記上部固定板の間に配置され、前記上部嵌合溝に両端部がはめられる一つ以上の上部中間板700と、
前記各々のボルト孔に差し込まれ、前記下部固定板及び前記上部固定板の各端部と締結される複数のボルトBと、を含んでなる。
【0004】
また、従来の足置き台としては、図2に示すように、韓国登録実用新案第20-0438341号公報が挙げられ、その構成をみれば次のとおりである。
【0005】
多数の指圧突起Cが上面に具備されており、底面内側に収容部110が形成され、側面両側に多数の係止溝121を有する長孔120と、その一側に係止突起130とが具備されたフットレスト部100と、
前記フットレスト部100の長孔120に具備された係止溝121に締結される弾性バー211が底面両側に締結され、上面中央に安着凹溝212が長手方向に設けられ、側面両側に係止条213を有する足置き台210の両側面に回動可能に締結されるものであって、一側に摺動孔221aが穿孔されている回動部材221に、多数の指圧突起Cが具備されたマッサージ棒220が回動可能に締結されることを特徴とする足載置部200と、
前記フットレスト部100の側面両側に回動可能に締結される各々の回動支持台310の間に具備される指圧ローラー台320を有する足運動部300とで構成される。
【0006】
前記のような構成を有する従来の韓国登録実用新案第20-0478240号公報及び韓国登録実用新案第20-0438341号公報は、各足置き台の角度を調節することができず、効率的に活用できないという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国登録実用新案第20-0478240号公報
【特許文献2】韓国登録実用新案第20-0438341号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明による2段フットレストの解決しようとする課題は、
第一、デスク又は各種テーブル下部の椅子の前方に位置させて足又はふくらはぎを載せて楽な姿勢で仕事をしたり、休息を取ったりすることができるようにし、
第二、上部又は下部足場を必要に応じて角度調節してユーザが使いやすい角度に調節して使用することができ、
第三、上部足場を使用しないときは、該上部足場を上方に折り畳み、該折畳状態から任意に広げられることなく折畳状態を保持し続けるようにし、
第四、上・下部足場を上・下部足場支持手段にそれぞれ設置して選択的に使用可能にした2段フットレストを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明の課題を解決するための手段の構成は、
デスク又はテーブル下部の椅子の前方の室内床に位置させて足又はふくらはぎを選択的に載せたうえで楽な姿勢で仕事をしたり休息を取ったりすることができるように、下部に設けられた下部足場が設置される下部足場支持手段と、下部足場支持手段の上部に設けられた上部足場が設置される上部足場支持手段と、を含む2段フットレストであって、
前記下部足場支持手段10は、側面視で「L」字状に形成され、該「L」字状の前記下部足場支持手段の下部両側には支持具31が回動可能に設置され、前記支持具上には、後方から前方側に行くほど下向きに傾く斜面を持つように下部足場30を設置して足を心地よく載せて使用可能にするとともに、前記下部足場を折り畳んだり広げたりして使用可能にし、下部足場が上方に折り畳まれた後には、任意に広げられることがないように、下部足場が上方から下方に下向きに傾くように形成されている下部足場固定部11と、前記下部足場固定部の後端部の両側に上向きに形成されている下部結合部12と、から構成され、
前記上部足場支持手段20は、上部が「U」字状であり、側面視で逆「L」字状に形成され、前記「U」字状の上部には、上部足場40が回動可能に設置されて、上部足場を折り畳んだり広げたりして使用可能にし、前記上部足場が上方に折り畳まれた後には任意に広げられることがないように、上部足場が上方から下方に下向きに傾くように形成されている上部足場固定部21と、前記上部足場固定部の後端部の両側に下向きに形成されている上部結合部22とから構成される。
【発明の効果】
【0010】
上述した構成を有する本発明の2段フットレストは、前記目的にて説明したように、デスク又は各種テーブル下部の椅子の前方に位置させて足又はふくらはぎを載せて楽な姿勢で仕事をしたり、休息を取ったりすることができ、上部又は下部足場を必要に応じて角度調節してユーザが使いやすい角度に調節して使用し得、上部足場を使用しないときは該上部足場を上方に折り畳み、該折畳状態から任意に広げられることなく折畳状態を保持し続けるようにし、上・下部足場を上・下部足場支持手段にそれぞれ設置することで選択的に使用できるので、足又はふくらはぎを載せて楽な姿勢で仕事をしたり、休息を取ったりできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】従来の第1の実施形態に係るフットレストの分解斜視図である。
図2】従来の第2の実施形態に係るフットレストの分解斜視図である。
図3】本発明に係る2段フットレストの底面斜視図である。
図4】本発明に係る2段フットレストの側面図である。
図5a】本発明の上・下部足場支持手段の実施形態を示した斜視図である。
図5b】本発明の上・下部足場支持手段の実施形態を示した斜視図である。
図6a】本発明の下部足場の実施形態を抜粋して示した部分斜視図である。
図6b】本発明の下部足場の実施形態を抜粋して示した部分斜視図である。
図6c】本発明の下部足場の実施形態を抜粋して示した部分斜視図である。
図7a】本発明の上部足場における下部足場回動手段の実施形態を抜粋して示した部分斜視図である。
図7b】本発明の上部足場における下部足場回動手段の実施形態を抜粋して示した部分斜視図である。
図7c】本発明の上部足場における下部足場回動手段の実施形態を抜粋して示した部分斜視図である。
図7d】本発明の上部足場における下部足場回動手段の実施形態を抜粋して示した部分斜視図である。
図8a】本発明の上部足場における上部足場角度変換手段の実施形態を示した斜視図である。
図8b】本発明の上部足場における上部足場角度変換手段の実施形態を示した斜視図である。
図8c】本発明の上部足場における上部足場角度変換手段の実施形態を示した斜視図である。
図9】本発明の2段フットレストにおける上・下部足場が折り畳まれた状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、デスク又は各種テーブル下部の椅子の前方に位置させて足又はふくらはぎを載せて楽な姿勢で仕事をしたり、休息を取ったりすることができるようにした2段フットレストに関し、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明すると、下記のとおりである。
【0013】
-記-
デスク又はテーブル下部の椅子の前方の室内床に位置させて足又はふくらはぎを選択的に載せて楽な姿勢で仕事をしたり休息を取ったりすることができるように、下部に設けられた下部足場が設置される下部足場支持手段と、下部足場支持手段の上部に設けられた上部足場が設置される上部足場支持手段と、を含む2段フットレストであって、
前記下部足場支持手段10は、側面視で「L」字状に形成され、該「L」字状の前記下部足場支持手段の下部両側には支持具31が回動可能に設置され、前記支持具上には後方から前方側に行くほど下向きに傾く斜面を持つように下部足場30を設置することで足を心地よく載せて使用可能にするとともに、前記下部足場を折り畳んだり広げたりして使用し得るようにして、下部足場が上方に折り畳まれた後には任意に広げることがないように、下部足場が上方から下方に下向きに傾くように形成されている下部足場固定部11と、前記下部足場固定部の後端部の両側に上向きに形成されている下部結合部12とで構成され、
前記上部足場支持手段20は、上部が「U」字状であり、側面視で逆「L」字状に形成され、前記「U」字状の上部には上部足場40が回動可能に設置され、上部足場を折り畳んだり広げたりして使用可能にし、前記上部足場が上方に折り畳まれた後には任意に広げられることがないように、上部足場が上方から下方に下向きに傾くように形成されている上部足場固定部21と、前記上部足場固定部の後端部の両側に下向きに形成されている上部結合部22とで含んでなる。
【0014】
上述した構成を有する本発明の2段フットレストは、デスク又はテーブル下部の椅子の前方の室内床に位置させて使用するものであり、図3及び図4に示すように、上・下部足場30、40が一定間隔離間して設置されてユーザが椅子に座った状態で下部足場30には足を載せ、上部足場40には足又はふくらはぎを載せて楽な姿勢で仕事をしたり、又は休息を取ったりすることができるようにした。
【0015】
前記上・下部足場30、40が設置される上・下部足場支持手段10、20は、図5a示したように、互いに連なって一体に形成されているものを用いるか、若しくは、図5bに示すように、分離結合可能に形成して上部足場40が設置される上部足場支持手段20を、下部足場30が設置される下部足場支持手段10から高さを調節することで、上・下部場30、40の離間距離を調節できるようにした。
【0016】
前記のように上・下部足場30、40の離間距離を調節する理由は、ユーザの身体条件、つまり脚サイズに応じて上・下部足場30、40の離間距離を異にしてユーザにとって最も楽な位置に上・下部足場30、40を位置させて使用可能にするためである。
【0017】
そして、前記のような上・下部足場30、40が設置される上・下部足場支持手段10、20は、中空の円形又は角形パイプ状のフレームで形成されていることが好ましいが、そのほかにも上・下部足場30、40を設置し、その設置された上・下部足場30、40の高さを調節することができる上・下部足場支持手段10、20であればいずれも構わない。
【0018】
前記上・下部足場支持手段10、20を中空の円形又は角形パイプ状のフレームにする理由は、上・下部足場支持手段10、20が互いに連なって一体に形成される場合には、上・下部足場支持手段10、20に設けられる上・下部足場固定部11、21と上・下部結合部12、22との境界部分を折り曲げ変形させ易くするためであり、前記上・下部足場支持手段10、20を分離結合可能に形成させる場合には、上・下部足場固定部11、21の高さを容易に調節できるようにするためである。
【0019】
尚、前記下部足場支持手段10は、図5bに示すように、下部足場30が設けられる下部足場固定部11を、下部両側で一定間隔保持されるように位置させ、前記両側の下部足場固定部11の後端部には、上向きの下部結合部12を形成させ、前記下部足場固定部11には、下部足場30を位置させて、前記下部結合部12は、後述する上部結合部22に嵌合可能にした。
【0020】
また、前記上部足場支持手段20は、上部足場40が設けられる上部足場固定部21を上部に形成させ、該上部足場固定部21の両側後端部には、前記下部結合部12と結合される上部結合部22を下向きに形成させ、前記上部足場固定部21には上部足場40を位置させ、上部結合部22は、前述した下部結合部12に嵌合させた。
【0021】
前述した下部足場固定部11と下部結合部12とを有する下部足場支持手段10は、逆「L」字状に形成されることが好ましく、上部足場固定部21と上部結合部22とを有する上部足場支持手段20は、側面視で逆「L」字状に形成させ、前記逆「L」字状の上部先端は、「一」字状又は「U」字状に形成させて使用することができる。
【0022】
そして、前記上部足場固定部21が「U」字状である場合には、上部足場40を図9に示すように、上方に折り畳んだ状態で、前記「U」字状の上部足場固定部21に足を載せることができる。
【0023】
また、前記上・下部足場支持手段10、20は、高さを調節可能に形成され、その高さが調節される構成は、下部足場支持手段10に形成された下部結合部12と、上部足場支持手段20に形成された上部結合部22とが、摺動可能に嵌合され、その嵌合状態で高さを調節した後には、その調節された高さが変わらないように固定させる固定手段50を用いて固定させる。
【0024】
前記固定手段50は、図5bに示すように、上・下部結合部12、22のいずれか一つにストッパ51が具備され、もう一つに長手方向に沿って一定間隔で孔52が形成されるように構成され、前記ストッパ51と孔52とが一致したときに、前記ストッパ51が孔52に結合されるようにした。
【0025】
前述した固定手段50は、本発明の一実施形態であり、そのほかにも、上・下部足場支持手段10、20の高さが調節された後に、その調節された高さが変わらないように固定する構成であればいずれも可能である。
【0026】
また、本発明の前記下部足場支持手段10には、図5a及び図5bに示すように、上部は下部足場固定部11と結合され、下部には、室内床に支持される保護部材Pが設置され、前記下部足場固定部11が室内床に直接接触することなく保護部材Pを接触させて下部足場固定部11と室内床との間の摩擦音の発生を防止するとともに、下部足場支持手段10を保護するようにした。
【0027】
また、本発明の前記下部足場30は、図6aに示すように、下部足場支持手段10に固定される支持具31と、該支持具上に複数個の水平バー32とを一定間隔保持されるように設置して形成させることが好ましいが、そのほかにも足を載せて使用可能なものであればいずれも可能である。
【0028】
また、前記下部足場30は、未使用時には図9に示すように、上方に回動させて上方に折り畳み可能にし、使用時には図3及び図4に示すように、前記折り畳まれた下部足場30を元の位置に戻して使用し得るようにした。
【0029】
前記のような作用をする下部足場30は、図6aに示すように、下部足場30を形成する支持具31が、下部結合部12が位置する後方から、椅子側に向かう前方側に行くほどその厚さTが次第に薄くなるように形成されて、前記下部足場30の表面が前記後方から前方に下向きに傾く斜面を持つように形成させてユーザが下部足場30に足を心地よく載せて使用可能にした。
【0030】
また、本発明の下部足場30の回動は、図6a乃至図6cに示すように、下部足場支持手段10の下部足場固定部11と下部足場30との間を連結して設置される下部足場回動手段60によって行われる。
【0031】
前記下部足場回動手段60の一実施形態の構成は、下部足場30及び下部足場固定部11を貫通して設置される中心ピン61で構成され、前記下部足場30が回動する時には、前記中心ピン61を軸として回動されて図9に示すように上方に折り畳まれる。
【0032】
また、本発明の下部足場30の下部には、下部足場30が下部足場固定部11から角度変換可能にするための下部足場角度変換手段70を設置したが、その理由は、ユーザの身体条件によって最適の角度を保持させてユーザが椅子に着座した状態で最も楽な姿勢で足を載せて使用可能にするためである。
【0033】
前記の下部足場角度変換手段70の第1の実施形態の構成は、図6bに示すように、前記支持具31の前方下部に下部スクリューボルト71を設置することで、該スクリューボルト71の回転方向によって下部足場固定部11の前方と室内床との離間距離を異なるようにして、下部足場30の傾きが変わるようにすることで、下部足場30の上面の傾きを調節するようにした。
【0034】
前記下部足場角度変換手段70の第2の実施形態の構成は、図6cに示すように、下部足場30を形成する前記支持具31の前方側面に中心軸を介して回転される多角形の下部偏心回転体72を回転自在に設置して、前記下部偏心回転体72の回転方向によって下部足場固定部11の前方と室内床との離間距離が変わりながら下部足場30の傾きが変わるようにして下部足場30の上面の傾きを調節するようにした。
【0035】
前記多角形の下部偏心回転体72を形成させた理由は、下部偏心回転体72が回転された状態で、前記回転された下部偏心回転体72の上面と、下部足場30の下面とが、互いに面接触して安全な支持力を発揮させるためである。
【0036】
また、本発明の上部足場40は、図7a乃至図7dに示すように、上部足場支持手段20と上部足場40との間に、上部足場を回動させる上部足場回動手段80を設置して、上部足場40を、図9に示すように、上方に回動させて上方に折り畳むことができるようにした。
【0037】
前述及び後述する上部足場40が上方に折り畳まれるということは、上部足場40が上方に反ることを意味する。
【0038】
さらに、本発明の第1の実施形態の上部足場回動手段80は、図7aに示すように、一側が上部足場40に固定され、他側は上部足場固定部21に固定ピン82aを介して回動可能に設置される連結部82bが形成された連結具82で構成される。
【0039】
前記第1の実施形態の連結具82を利用した上部足場40の回動方法は、上部足場40を上方に作動させると、連結部82bが固定ピン82aを軸として回転することで上部足場40が図9に示すように、上方に折り畳まれるようになることである。
【0040】
また、本発明の第2の実施形態の上部足場回動手段80は、図7bに示すように、後方に上部足場固定部21と結合され、該上部足場固定部21に形成されたガイド83dが嵌合される中央に、長孔83aを有する収容部83bが形成されており、その収容部の端部には、前記上部足場40に固定される延長部83cが向かい合うように形成されている連結部材83とで構成される。
【0041】
前記第2の実施形態の連結部材83を利用した上部足場40の回動方法は、上部足場40を上方に作動させると、連結部材83が上部足場固定部21を軸として回転すると同時に、長孔83aがガイド83dの案内を受けながら回動されるので、上部足場40が位置移動することなく安全に上方に折り畳まれることである。
【0042】
また、本発明の第3の実施形態の上部足場回動手段80は、図7cに示すように、一側には上部足場40と固定設置される固定部84aが形成されており、他側には、固定ピン84bを介して上部足場固定部を貫通して設置されて回動する回動部84cが形成されている回動部材84である。
【0043】
前記第3の実施形態の回動部材84を利用した上部足場40の回動方法は、上部足場40を上方に作動させると、回動部材84の構成である回動部84cが固定ピン84bを軸として回動されるので、上部足場40が位置移動することなく安全に上方に折り畳まれる。
【0044】
また、本発明の第4の実施形態の上部足場回動手段80は、図7dに示すように、上部足場40と上部足場固定部21との間を連結設置する蝶番又はヒンジ85のいずれか一つからなる。
【0045】
前記第4の実施形態の回動部材84を利用した上部足場40回動方法は、上部足場40を上方に作動させると、蝶番又はヒンジ85によって上部足場40が位置移動することなく安全に上方に折り畳まれる。
【0046】
前記上部足場40を上方に作動させる時に、容易に作動させることができるように上部足場には作動具Hを設置した。
【0047】
前述したような本発明の上部足場40は、上部足場固定部21に固定される上部足場支持パネル41と、該上部足場支持パネル41上に固定設置される上部足場部材42と、を含み、上部足場部材42を上部足場支持パネル41が支えながら支持するようにしたし、前記上部足場部材42は、クッション力を持つようにすることが好ましい。
【0048】
また、本発明の上部足場40の下部には、図8a乃至図8cに示すように、下端が上部足場固定部21と接触して上部足場40の角度を変化させる上部足場角度変換手段90を設置することで、ユーザの身体条件によって上部足場40の角度を変換させて足又はふくらはぎを最も楽な角度で載置し得るようにした。
【0049】
前記のような作用をする上部足場角度変換手段90の第1の実施形態は、図8aに示すように、上部足場固定部21と上部足場40の下部との間の離間距離を調節する上部スクリューボルト91を設置してなるものであって、前記上部スクリューボルト91の回転方向によって、上部足場40と上部足場固定部21との間の離間距離が変わりながら上部足場40の傾き角度が変わることである。
【0050】
また、第2の実施形態の上部足場角度変換手段90は、図8bに示すように上部足場固定部21と上部足場40の下部との間の離間距離を調節する間隔保持具92を設置してなるものであり、前記間隔保持具92の高さに応じて上部足場40と上部足場固定部21との間の離間距離が変わりながら上部足場40の傾き角度が変わるものである。
【0051】
また、第3の実施形態の上部足場角度変換手段90は、図8cに示すように上部足場固定部21と上部足場40の下部との間の離間距離を調節するように上部足場固定部21に緊密に嵌合される結合溝93aが形成されている多角形の上部偏心回転体93であって、前記上部偏心回転体93の回転方向によって、上部足場40と上部足場固定部21との間の離間距離が変わりながら上部足場40の傾き角度が変わることである。
【0052】
前記のような上部足場角度変換手段90は、上部足場40の下部後方に位置するように設置することが好ましいが、その理由は、上部足場40の下部後方の高さを調節することで、上部足場40の前方と後方との間の傾き角度を異にするためである。
【0053】
前記上部足場角度変換手段90で多角形の上部偏心回転体93を用いる理由は、上部偏心回転体93が回転された状態で、前記回転された上部偏心回転体93の上面と上部足場40の上面とが互いに面接触して安全な支持力を発揮させるためである。
【0054】
一方、前記上・下部足場30、40のいずれか一方又は両方の表面には、足裏又はふくらはぎを指圧又はマッサージをする刺激部材Mを形成させて前記上・下部足場30、40に載置する足裏又はふくらはぎを指圧又はマッサージをするようにした。
【0055】
また、本発明の上・下部足場30、40が、図9に示すように、上方に折り畳まれた後には、図3及び図4に示すように、任意に広げられることを防止するために、前記上・下部足場30、40が上方に折り畳まれた時に、その折り畳まれた上・下部足場30、40が上方から下方に下向きに傾くように形成させた。
【0056】
前記のように上・下部足場30、40が上方に折り畳まれた時に任意に広げられないようにするために、前記各々の上・下部足場固定部11、21に設置される上・下部足場30、40の上・下部足場回動手段60、80の回動地点と、上・下部足場固定部11、21の後方端部との間の間隔が、上・下部足場30、40の厚さよりも広く形成した。
【0057】
以上で説明した本発明の2段フットレストは、前記効果にて説明したように、デスク又は各種テーブル下部の椅子の前方に位置させて足又はふくらはぎを載せて楽な姿勢で仕事をしたり、休息を取ったりすることができるようにし、上部又は下部足場を、必要によって角度調節してユーザが使いやすい角度に調節して使用でき、上部足場を使用しないときは、該上部足場を上方に折り畳んでその折畳状態から任意に広げられることなく折畳状態を保持し続けるようにし、上・下部足場を上・下部足場支持手段にそれぞれ設置して選択的に使用し得るので、足又はふくらはぎを載せて楽な姿勢で仕事をするか、休息を取ることができるという長所がある。
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6a
図6b
図6c
図7a
図7b
図7c
図7d
図8a
図8b
図8c
図9
【国際調査報告】