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特表2024-511493直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法及び直接通信端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-13
(54)【発明の名称】直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法及び直接通信端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20240306BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20240306BHJP
   H04W 76/23 20180101ALI20240306BHJP
   H04W 76/14 20180101ALI20240306BHJP
   H04W 72/40 20230101ALI20240306BHJP
   H04W 72/25 20230101ALI20240306BHJP
   H04W 24/04 20090101ALI20240306BHJP
【FI】
H04W52/02 111
H04W92/18
H04W76/23
H04W76/14
H04W72/40
H04W72/25
H04W24/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023559081
(86)(22)【出願日】2022-03-14
(85)【翻訳文提出日】2023-09-26
(86)【国際出願番号】 CN2022080789
(87)【国際公開番号】W WO2022206365
(87)【国際公開日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】202110336748.9
(32)【優先日】2021-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ ▲亞▼利
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067CC22
5K067EE02
5K067EE25
5K067GG02
(57)【要約】
本願により提供される直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法及び直接通信端末は、直接通信送信端末を利用して直接通信インターフェースに対するスケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)をネットワーク機器に送信した後、直接通信送信端末が第1の所定期間内に直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、直接通信送信端末が直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新することにより、ネットワークにより割り当てられた直接通信リソースが常に直接通信インターフェースのアクティブ時間内にあることは確保され、直接通信インターフェースのリソースの無駄使いは回避される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法であって、当該方法は、
直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するスケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)をネットワーク機器に送信した後、前記直接通信送信端末が第1の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するステップを含み、
前記第1の所定期間の開始時刻は、前記SR又は前記BSRの送信時刻とし、
前記第1の所定期間の終了時刻は、前記直接通信送信端末が前記ネットワーク機器から送信された、前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した受信時刻とするか、又は、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信インターフェース制御情報(SCI)を直接通信受信端末に送信する時刻とする、ことを特徴とする直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法。
【請求項2】
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するステップは、
前記直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するSR又はBSRをネットワーク機器に送信すると同時に、又はその後、第1のタイマーを起動することにより、前記第1のタイマーの作動期間中に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにするステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のタイマーは、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブタイマーである、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するステップは、
前記直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するSR及び/又はBSRをネットワーク機器に送信する時間からネットワーク機器からの前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間とすることを、プロトコルに規定するステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に送信する直接通信インターフェース制御情報(SCI)は、第2の段階のSCIである、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信し、前記直接通信受信端末が第2の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信受信端末が前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するステップをさらに含み、
前記第2の所定期間は、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)を受信した時刻を少なくとも含む、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻は、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻である、ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻は、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻よりも前の時刻である、ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻と、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻との差の値は、第1の時刻のしきい値よりも小さい、ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻は、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻よりも後の時刻である、ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項11】
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻と、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻との差の値は、第2の時刻のしきい値よりも小さい、ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記指示情報は、前記直接通信送信端末が物理層シグナリング又は上位層シグナリングによって前記直接通信受信端末に送信するものである、ことを特徴とする請求項6~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記指示情報は、前記直接通信送信端末が物理層シグナリングによって前記直接通信受信端末に送信するものであることは、
前記指示情報が直接通信インターフェース制御情報(SCI)によって送信されたものであり、前記SCIには直接通信リソーススケジューリング情報が含まれておらず、前記SCIは、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあることを延長させるためにのみ用いられることを含む、ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記指示情報は、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間に送信するものである、ことを特徴とする請求項6~13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記指示情報を送信するトリガー条件は、前記直接通信送信端末は前記直接通信受信端末が前記SCIを受信する前にDRX及び/又はDTXのサイレント期間に入ることを予測するという条件である、ことを特徴とする請求項6~14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末に指示情報を送信した後、前記直接通信送信端末が第1の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項6~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末に指示情報を送信した後、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するステップは、
前記直接通信送信端末が前記指示情報を送信すると同時に、又はその後、第2のタイマーを起動することにより、前記第2のタイマーの作動期間中に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにするステップを含む、ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第2のタイマーは、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブタイマーである、ことを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末に指示情報を送信した後、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するステップは、
前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末に指示情報を送信する時間から前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末にSCIを送信する時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間とすることを、プロトコルに規定するステップを含む、ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項20】
直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法であって、当該方法は、
直接通信受信端末が直接通信インターフェースを介して直接通信送信端末から送信された指示情報を受信するステップと、
前記直接通信受信端末が第2の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信受信端末が前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するステップと、を含み、
前記第2の所定期間は、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)を受信した時刻を少なくとも含む、ことを特徴とする直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法。
【請求項21】
前記直接通信受信端末が前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するステップは、
前記直接通信受信端末が前記指示情報を受信したと同時に、又はその後、第3のタイマーを起動することにより、前記第3のタイマーの作動期間中に、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにするステップを含む、ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第3のタイマーは、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブタイマーである、ことを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記直接通信受信端末が前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するステップは、
前記直接通信受信端末が前記指示情報を受信した時間から前記直接通信受信端末が前記直接通信送信端末から送信された前記直接通信インターフェースのスケジューリングシグナリングを受信した時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間であることを、プロトコルに規定するステップを含む、ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して受信した、前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)は、第2の段階のSCIである、ことを特徴とする請求項20~23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
メモリ、トランシーバ、及びプロセッサを含む、直接通信送信端末であって、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、前記トランシーバは、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するために用いられ、前記プロセッサは、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み取るとともに、
直接通信送信端末は、直接通信インターフェースに対するスケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)をネットワーク機器に送信した後、前記直接通信送信端末が第1の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する操作を実行するために用いられ、
前記第1の所定期間の開始時刻は、前記SR又は前記BSRの送信時刻とし、
前記第1の所定期間の終了時刻は、前記直接通信送信端末が前記ネットワーク機器から送信された、前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した受信時刻とするか、又は、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信インターフェース制御情報(SCI)を直接通信受信端末に送信する時刻とする、ことを特徴とする直接通信送信端末。
【請求項26】
前記プロセッサは、具体的に、
前記直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するSR又はBSRをネットワーク機器に送信と同時に、又はその後、第1のタイマーを起動することにより、前記第1のタイマーの作動期間中に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにするために用いられ、
前記第1のタイマーは、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブタイマーであり、
又は、
前記直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するSR及び/又はBSRをネットワーク機器に送信する時間からネットワーク機器からの前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間であることを、プロトコルに規定するために用いられる、ことを特徴とする請求項25に記載の直接通信送信端末。
【請求項27】
前記プロセッサは、
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信し、前記直接通信受信端末が第2の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信受信端末が前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するためにさらに用いられ、
前記第2の所定期間は、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)を受信した時刻を少なくとも含む、ことを特徴とする請求項25に記載の直接通信送信端末。
【請求項28】
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻は、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻とするか、
又は、
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻は、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻よりも前の時刻とし、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻と、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻との差の値は、第1の時刻のしきい値よりも小さいようにするか、
又は、
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻は、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻よりも後の時刻とし、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻と、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻との差の値は、第2の時刻のしきい値よりも小さいようにする、ことを特徴とする請求項27に記載の直接通信送信端末。
【請求項29】
前記指示情報は、前記直接通信送信端末が物理層シグナリング又は上位層シグナリングによって前記直接通信受信端末に送信するものである、ことを特徴とする請求項27に記載の直接通信送信端末。
【請求項30】
前記指示情報を送信するトリガー条件は、前記直接通信送信端末は前記直接通信受信端末が前記SCIを受信する前にDRX及び/又はDTXのサイレント期間に入ることを予測するという条件である、ことを特徴とする請求項27に記載の直接通信送信端末。
【請求項31】
前記プロセッサは、
前記直接通信送信端末は、前記直接通信受信端末に指示情報を送信した後、前記直接通信送信端末が第1の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するためにさらに用いられる、ことを特徴とする請求項27~30のいずれか1項に記載の直接通信送信端末。
【請求項32】
前記プロセッサは、具体的に、
前記指示情報を送信すると同時に、又はその後、第2のタイマーを起動することにより、前記第2のタイマーの作動期間中に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにするために用いられ、
前記第2のタイマーは、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブタイマーであり、
又は、
前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末に指示情報を送信する時間から前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末にSCIを送信する時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間であることを、プロトコルに規定するために用いられる、ことを特徴とする請求項31に記載の直接通信送信端末。
【請求項33】
メモリ、トランシーバ、及びプロセッサを含む、直接通信送信端末であって、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、前記トランシーバは、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するために用いられ、前記プロセッサは、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み取るとともに、
直接通信受信端末が直接通信インターフェースを介して直接通信送信端末から送信された指示情報を受信する操作、及び、前記直接通信受信端末が第2の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する操作を実行するために用いられ、
前記第2の所定期間は、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)を受信した時刻を少なくとも含む、ことを特徴とする直接通信送信端末。
【請求項34】
前記プロセッサは、具体的に、
前記指示情報を受信したと同時に、又はその後、第3のタイマーを起動することにより、前記第3のタイマーの作動期間中に、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにするために用いられ、
前記第3のタイマーは直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブタイマーであり、
又は、
前記直接通信受信端末が前記指示情報を受信した時間から前記直接通信受信端末が前記直接通信送信端末から送信された前記直接通信インターフェースのスケジューリングシグナリングを受信した時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間であることを、プロトコルに規定するために用いられる、ことを特徴とする請求項33に記載の直接通信送信端末。
【請求項35】
直接通信送信端末であって、
直接通信インターフェースに対するスケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)をネットワーク機器に送信するための送受信ユニットと、
前記直接通信送信端末が第1の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するための更新ユニットと、を含み、
前記第1の所定期間の開始時刻は、前記SR又は前記BSRの送信時刻とし、
前記第1の所定期間の終了時刻は、前記直接通信送信端末が前記ネットワーク機器から送信された、前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した受信時刻とするか、又は、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信インターフェース制御情報(SCI)を直接通信受信端末に送信する時刻とする、ことを特徴とする直接通信送信端末。
【請求項36】
前記更新ユニットは、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する際に、具体的に、
直接通信インターフェースに対するSR又はBSRをネットワーク機器に送信すると同時に、又はその後、第1のタイマーを起動することにより、前記第1のタイマーの作動期間中に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにするために用いられる、ことを特徴とする請求項35に記載の直接通信送信端末。
【請求項37】
前記更新ユニットは、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する際に、具体的に、
前記直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するSR及び/又はBSRをネットワーク機器に送信する時間からネットワーク機器からの前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間であることを、プロトコルに規定するために用いられる、ことを特徴とする請求項35に記載の直接通信送信端末。
【請求項38】
直接通信受信端末であって、
直接通信インターフェースを介して直接通信送信端末から送信された指示情報を受信するための送受信ユニットと、
前記直接通信受信端末が第2の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するための更新ユニットと、を含み、
前記第2の所定期間は、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)を受信した時刻を少なくとも含む、ことを特徴とする直接通信受信端末。
【請求項39】
前記更新ユニットは、前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する際に、具体的に、
前記指示情報を受信したと同時に、又はその後、第3のタイマーを起動することにより、前記第3のタイマーの作動期間中に、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにするために用いられる、ことを特徴とする請求項38に記載の直接通信受信端末。
【請求項40】
前記更新ユニットは、前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する際に、具体的に、
前記直接通信受信端末が前記指示情報を受信した時間から前記直接通信受信端末が前記直接通信送信端末から送信された前記直接通信インターフェースのスケジューリングシグナリングを受信した時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間であることを、プロトコルに規定するために用いられる、ことを特徴とする請求項38に記載の直接通信受信端末。
【請求項41】
プロセッサ可読記憶媒体であって、前記プロセッサ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサに請求項1~24のいずれか1項に記載の方法を実行させるために用いられる、ことを特徴とするプロセッサ可読記憶媒体。
【請求項42】
コンピュータプログラムを含む、コンピュータプログラム製品であって、当該コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されると、請求項1~24のいずれか1項に記載の方法を実行するステップが実現される、ことを特徴とするコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信技術の分野に関し、特に、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法及び直接通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
直接通信とは、互いに近接している端末同士の間で端末間の直接通信インターフェースを介して通信する通信手段をいう。2つの端末間の直接通信リンクはサイドリンク(Sidelink)とも呼ばれる。2つの端末間の直接通信インターフェースはサイドリンク(Sidelink)インターフェースとも呼ばれる。また、端末はネットワーク機器と通信することができ、この場合には、対応する通信リンクはUu linkと呼ばれ、対応するインターフェースはUuインターフェースと呼ばれる。
【0003】
直接通信インターフェースの省電力化を実現するために、従来のメカニズムでは、直接通信インターフェースに対して直接通信インターフェースの不連続受信(Discontinuous Reception、DRXと略称)及び不連続送信(Discontinuous Transmission、DTXと略称)メカニズムを導入している。
【0004】
しかしながら、従来の直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXメカニズムは、UuインターフェースとSLインターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間(Active time)が常に同期していることを確保することができないため、ネットワーク機器が端末にリソースを割り当てる際、割り当てられるリソースが直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブ時間に対応する可能性があり、これにより直接通信インターフェースリソースが無駄になってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願により提供される直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法及び直接通信端末は、ネットワーク機器でスケジューリングされた直接通信インターフェースリソースが時間領域位置において直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブ期間内にあるものとならないようにするために用いられ、その結果、直接通信インターフェースリソースの無駄使いを回避することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様では、本願は、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法を提供し、前記方法は、
直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するスケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)をネットワーク機器に送信した後、前記直接通信送信端末が第1の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するステップを含み、
前記第1の所定期間の開始時刻は、前記SR又は前記BSRの送信時刻とし、
前記第1の所定期間の終了時刻は、前記直接通信送信端末が前記ネットワーク機器から送信された、前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した受信時刻とするか、又は、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信インターフェース制御情報(SCI)を直接通信受信端末に送信する時刻とする。
【0007】
第2の態様では、本願は、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法を提供し、前記方法は、
直接通信受信端末が直接通信インターフェースを介して直接通信送信端末から送信された指示情報を受信するステップと、
前記直接通信受信端末が第2の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信受信端末が前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するステップと、を含み、
前記第2の所定期間は、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)を受信した時刻を少なくとも含む。
【0008】
第3の態様では、本願は、メモリ、トランシーバ、及びプロセッサを含む、直接通信送信端末を提供し、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、トランシーバは、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するために用いられ、プロセッサは、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み取るとともに、
直接通信送信端末は、直接通信インターフェースに対するスケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)をネットワーク機器に送信した後、前記直接通信送信端末が第1の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する操作を実行するために用いられ、
前記第1の所定期間の開始時刻は、前記SR又は前記BSRの送信時刻とし、
前記第1の所定期間の終了時刻は、前記直接通信送信端末が前記ネットワーク機器から送信された、前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した受信時刻とするか、又は、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信インターフェース制御情報(SCI)を直接通信受信端末に送信する時刻とする。
【0009】
第4の態様では、本願は、メモリ、トランシーバ、及びプロセッサを含む、直接通信送信端末を提供し、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、トランシーバは、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するために用いられ、プロセッサは、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み取るとともに、
直接通信受信端末が直接通信インターフェースを介して直接通信送信端末から送信された指示情報を受信する操作、及び、前記直接通信受信端末が第2の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する操作を実行するために用いられ、
前記第2の所定期間は、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)を受信した時刻を少なくとも含む。
【0010】
第5の態様では、本願は、直接通信送信端末を提供し、前記直接通信送信端末は、
直接通信インターフェースに対するスケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)をネットワーク機器に送信するための送受信ユニットと、
前記直接通信送信端末が第1の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するための更新ユニットと、を含み、
前記第1の所定期間の開始時刻は、前記SR又は前記BSRの送信時刻とし、
前記第1の所定期間の終了時刻は、前記直接通信送信端末が前記ネットワーク機器から送信された、前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した受信時刻とするか、又は、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信インターフェース制御情報(SCI)を直接通信受信端末に送信する時刻とする。
【0011】
第6の態様では、本願は、直接通信受信端末を提供し、前記直接通信受信端末は、
直接通信インターフェースを介して直接通信送信端末から送信された指示情報を受信するための送受信ユニットと、
前記直接通信受信端末が第2の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するための更新ユニットと、を含み、
前記第2の所定期間は、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)を受信した時刻を少なくとも含む。
【0012】
第7の態様では、本願は、プロセッサ可読記憶媒体を提供し、前記プロセッサ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサに前述した第1の態様又は第2の態様のいずれかに記載されている方法を実行させるために用いられる。
【0013】
第8の態様では、本願は、コンピュータプログラムを含む、コンピュータプログラム製品を提供し、当該コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されると、前述した第1の態様又は第2の態様のいずれかに記載されている方法を実行するステップが実現される。
【発明の効果】
【0014】
本願により提供される直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法及び直接通信端末は、直接通信送信端末を利用して直接通信インターフェースに対するスケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)をネットワーク機器に送信した後、直接通信送信端末は、直接通信送信端末が第1の所定期間内に直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新することにより、ネットワークにより割り当てられた直接通信リソースが常に直接通信インターフェースのアクティブ時間内にあることは確保され、また、直接通信端末における送信端末がネットワーク機器から送信されたリソースを受信したとき、DRX及び/又はDTXのアクティブ時間にある直接通信インターフェースを介して、直接通信端末における受信端末と通信することができ、その結果、リソースの無駄遣いは回避されるようになる。
【0015】
上記の発明の概要の部分に記載されている内容は、本発明の実施例の主要な又は重要な特徴を特定することを意図しておらず、本発明の範囲を限定するものでもない。本発明の他の特徴は、以下の説明を通じて容易に理解されることを理解されたい。
【0016】
本願又は従来の技術の解決手段をより明確に説明するため、以下、実施例又は従来の技術の記述において使用する必要がある図面を簡単に説明する。当然ながら、以下、記載する図面は本発明のいくつかの実施例であり、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を想到しうる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本願により提供される直接通信の通信ネットワークのアーキテクチャである。
図2】本願により提供される従来の技術において直接通信のスケジューリングシグナリングの概略図である。
図3】本願により提供される1つの直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法のシグナリング図である。
図4】本願により提供される1つの直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法のフローチャートである。
図5】本願により提供される他の直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法のフローチャートである。
図6】本願により提供される他の直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法のシグナリング図である。
図7】本願により提供される1つの直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法のフローチャートである。
図8】本願により提供される1つの直接通信送信端末の構造概略図である。
図9】本願により提供される他の直接通信送信端末の構造概略図である。
図10】本願により提供される別の直接通信送信端末の構造概略図である。
図11】本願により提供されるさらに別の直接通信受信端末の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を組み合わせて本願の例示的な実施例を説明し、理解を容易にするために、その中には本願の実施例の様々な詳細事項が含まれており、それらは単なる例示的なものと見なされるべきである。したがって、当業者にとって、本願の範囲及び精神から逸脱することなく、ここで説明される実施例に対して様々な変更と修正を行うことができる。同様に、わかりやすくかつ簡潔にするために、以下の説明では、周知の機能及び構造の説明を省略する。
【0019】
なお、本願における方法及びその対応する装置は、同一の出願に基づいて構想されたものであり、方法と装置の発明による問題解決の原理は類似するため、装置と方法の実施は互いに参照することができ、重複する箇所について繰り返して説明しない。
【0020】
本願の実施例により提供される技術的解決手段は、様々な無線通信システムに適用され得る。
【0021】
例えば、適用されるシステムは、グローバルモバイルコミュニケーション(global system of mobile communication、GSM)システム、コードディビシオンマルチプルアアクセス(code division multiple access、CDMA)システム、ワイドバンドコードディビシオンマルチプルアアクセス(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))、汎用パケット無線サ-ビス(general packet radio service、GPRS)システム、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割デュプレックス(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割デュプレックス(time division duplex、TDD)システム、高度なロングタームエボリューション(long term evolution advanced、LTE-A)システム、汎用モバイルシステム(universal mobile telecommunication system、UMTS)、グローバル相互接続マイクロ波アクセス(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)通信システム、5Gニューラジオ(New Radio、NR)システムなどとすることができる。これらの様々なシステムにはいずれも、端末機器とネットワーク機器の両方が含まれる。システムには、例えば進化型パケットシステム(Evloved Packet System、EPS)、5Gシステム(5GS)など、コアネットワークの部分も含まれ得る。
【0022】
本願の技術的解決手段を容易に説明するために、まず、本願に関わる技術背景を簡単に説明する。
【0023】
直接通信とは、互いに近接している端末同士の間で端末間の通信を行う通信手段をいう。2つの端末間の直接通信リンクはサイドリンク(Sidelink)とも呼ばれる。2つの端末間の直接通信インターフェースはサイドリンク(Sidelink)インターフェースとも呼ばれる。また、端末はネットワーク機器と通信することができ、この場合には、対応する通信リンクはUu linkと呼ばれ、対応するインターフェースはUuインターフェースと呼ばれる。直接通信インターフェースの省電力化を実現するために、既存のメカニズムでは、直接通信インターフェースに対して直接通信インターフェースのDRXとDTXのメカニズムを導入している。
【0024】
本願により提供される技術的解決手段を明瞭に理解するために、まず、従来の技術に係る解決手段について説明する。
【0025】
図1は、本願により提供される直接通信の通信ネットワークのアーキテクチャであり、図1に示すように、当該通信ネットワークのアーキテクチャには少なくとも2つの直接通信端末UE1とUE2、及びネットワーク機器が含まれる。直接通信端末UE1は直接通信における送信端末とし、直接通信端末UE2は直接通信における受信端末とすることができる。
【0026】
また、図1の直接通信端末は、端末機器とも呼ばれ、音声及び/又はデータ接続をユーザに提供するデバイス、無線接続機能付きのハンドヘルドデバイス、または無線モデムに接続された他の処理デバイスなどとすることができる。
【0027】
異なるシステムでは、端末機器は異なる名称をしている場合があり、例えば5Gシステムでは、端末機器はユーザ機器(User Equipment、UE)と呼ばれてもよい。無線端末機器は無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つ又は複数のコアネットワーク(Core Network、CN)と通信することができ、無線端末機器は、携帯電話(又は「セルラー」電話とも呼ばれる)などの移動端末機器、及び無線アクセスネットワークと言語及び/又はデータの交換を行うポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵又は車載の移動装置など移動端末機器を備えるコンピュータとすることができる。
【0028】
例えば、パーソナル通信サービス(Personal Communication Service、PCS)電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiated Protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)などのデバイスが挙げられる。無線端末機器は、システム、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者ステーション(subscriber station)、移動ステーション(mobile station)、移動局(mobile)、遠隔ステーション(remote station)、アクセスポイント(access point)、遠隔端末機器(remote terminal)、アクセス端末機器(access terminal)、ユーザ端末機器(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザ装置(user device)と呼ばれてもよく、本願の実施例では限定されない。
【0029】
図1のネットワーク機器は、具体的に基地局を含むことができるものとすることができる。基地局は、端末にサービスを提供するセルを複数含むことができる。具体的な応用シーンに応じて、基地局は、アクセスポイントと呼ばれてもよく、又は、アクセスネットワークが無線インターフェースにおいて1つ又は複数のセクタを介して無線端末機器と通信するデバイスまたはその他の名称としてもよい。ネットワーク機器は、受信した無線フレームとインターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)パケットとを交換して、無線端末機器とアクセスネットワークの残りの部分との間のルータとして機能することができ、アクセスネットワークの残りの部分がインターネットプロトコル(IP)通信ネットワークを含み得る。ネットワーク機器における位置決めサーバは、無線インターフェースの属性管理を協調してもよい。
【0030】
図1に示すように、直接通信端末UE1と直接通信端末UE2との間ではSLインターフェースを用いて直接通信を行っている一方、直接通信端末UE1とネットワーク機器の基地局との間ではUuインターフェースを用いて通信を行っている。一般的には、SLインターフェースとUuインターフェースは、それぞれのDRX及び/又はDTX状態を独立して維持しているため、UuインターフェースとSLインターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間(Active time)が同期しない場合がある。すると、ネットワーク機器はUuインターフェースを介して直接通信をスケジューリングする際に、割り当てた直接通信リソースが時間領域位置において直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブ時間内にある可能性があることに起因して、直接通信端末は、当該ネットワークにより割り当てられたリソースを利用することができなくなり、結果としてリソースの無駄使いが発生してしまう。
【0031】
具体的には、図2は、本願により提供される従来の技術において直接通信のスケジューリングシグナリングの概略図である。図2のブロック領域では、直接通信インターフェースにおいてネットワークでスケジューリングされたリソースの割り当てモードが運行されるときの各ノード間のシグナリングインタラクションの状況が示されている。まず、直接通信送信端末UE1はSLインターフェースにおいてデータ伝送を行う必要があるとき、UE1はUuインターフェースを介してSLインターフェースに対するスケジューリングリクエスト(SR、Scheduling Request)を基地局に送信し、Uu DRXのアクティブ時間維持ルールに従って、UE1はSRを送信すると、UE1は、SRを送信する時間からネットワーク機器からのスケジューリングシグナリングの受信した時間までの期間内に、UuインターフェースにおいてUuインターフェースのDRXのアクティブ時間(図2に示されるtに対応する期間)にあるように維持し、また、ネットワーク機器も同様に、上記の期間内にUuインターフェースのDRXのアクティブ時間にあるように維持して、SLインターフェースに対するリソーススケジューリングを実行する。
【0032】
SLインターフェースについては、SLインターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ状態は、DRX及び/又はDTXに関連するタイマーに基づいて判断される。Uuインターフェースはアクティブ時間(active time)にあるように維持してSLインターフェースに対するリソーススケジューリングを実行するとき、SLインターフェースはサイレント期間となる可能性があるため、基地局により割り当てられたSLリソースがSLインターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブ期間内にあるものとなり、結果としてリソースの無駄使いが容易に発生してしまう。
【0033】
また、直接通信端末UE1はネットワーク機器に対してバッファ状態報告(Buffer status reporting、BSRと略称)を行う際にも、次のような同様な問題が起こしてしまう場合がある。
【0034】
直接通信端末UE1はネットワーク機器にBSRを送信する際、Uuインターフェースはアクティブ化されてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間となり、基地局は受信したBSRに従ってSLインターフェースのために対応するリソーススケジューリングを行うが、このとき、SLインターフェースはサイレント期間となると、基地局により割り当てられたSLリソースはSLインターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブ期間内にあるものとなり、その結果、リソースの無駄使いが発生してしまう。
【0035】
上記の問題に鑑みて、発明者は、直接通信端末が直接通信インターフェースに対するSR及び/又はBSRをネットワーク機器に送信した後、直接通信端末が一定の期間内に直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように維持するよう、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法を提案している。このような手段を用いると、ネットワークにより割り当てられた直接通信リソースが常に直接通信インターフェースのアクティブ時間内にあることは確保され、ネットワーク機器でスケジューリングされた直接通信インターフェースリソースが時間領域位置において直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブ期間内にあるものとならないようにするために用いられ、その結果、直接通信インターフェースリソースの無駄使いを回避することができる。
【0036】
以下、図面を参照して本願の実施例を具体的に説明する。
【0037】
実施例1
【0038】
図3は、本願により提供される1つの直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法のシグナリング図であり、図3に示すように、当該方法は、ステップ101~ステップ106を含む。
【0039】
ステップ101では、直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するSR又はBSRをネットワーク機器に送信する。
【0040】
ステップ102では、直接通信送信端末が直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する。
【0041】
ステップ103では、直接通信送信端末が直接通信受信端末に指示情報を送信する。
【0042】
ステップ104では、直接通信受信端末が指示情報に基づいて直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する。
【0043】
ステップ105では、直接通信送信端末がUuインターフェースにおいてネットワーク機器から送信された、直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信する。
【0044】
ステップ106では、直接通信送信端末が直接通信インターフェースにおいて直接通信インターフェーススケジューリングシグナリングを直接通信受信端末に送信する。
【0045】
なお、図3に示されるシグナリングでは、直接通信送信端末UE1と直接通信受信端末UE2は直接通信インターフェースであるSLインターフェースを介して直接通信を行い、直接通信送信端末UE1はUuインターフェースを介してネットワーク機器とセルラー通信を行う。
【0046】
実際の通信プロセスでは、ステップ101とステップ103の実行順序について限定しない。すなわち、図3に示すように、ステップ103よりも前にステップ101を先に実行する(図3に示される実行順序)ようにしてもよいし、ステップ101よりも前にステップ103を先に実行する(図3に図示せず)ようにしてもよいし、ステップ101とステップ103とを同期して実行する(図3に図示せず)ようにしてもよい。
【0047】
また、ステップ102及びステップ103については、図3にはステップ102とステップ103の時間的順序(ステップ103よりも前にステップ102を先に実行する)が示されているが、実際の通信プロセスでは、ステップ102とステップ103の時間的実行順序は関連性がなく、図3に示されるステップ102とステップ103の時間的順序は、本技術的解決手段に対していかなる制限を課しない。
【0048】
具体的には、ネットワーク機器は、通信中に、直接通信送信端末UE1がネットワーク機器へ直接通信インターフェースに対するSR及び/又はBSRを開始することを受信した後、そのUuインターフェースがDRX及び/又はDTXのアクティブ時間内にあるように維持され、このとき、ネットワーク機器はUuインターフェースを介して直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを直接通信端末UE1に送信する。
【0049】
図4は、本願により提供される1つの直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法のフローチャートであり、当該図4のフローの実行主体は、直接通信送信端末である。
【0050】
図3及び図4から、ステップ101に示すように、ネットワークの必要に応じて、直接通信送信端末UE1は、直接通信インターフェースであるSLインターフェースに対するスケジューリングリクエスト(Scheduling Request、SRと略称)、及び/又は、バッファ状態報告(Buffer state report、と略称BSR)をネットワーク機器に送信することができることがわかる。直接通信送信端末UE1によるSRとBSRの送信のトリガー条件は、具体的に従来のプロトコルに基づいて決定されることができ、本実施形態は、当該トリガー条件に対していかなる制限を課さない。
【0051】
ステップ102に示すように、直接通信送信端末UE1は直接通信インターフェースであるSLインターフェースに対するSR及び/又はBSRをネットワーク機器に送信した後、直接通信送信端末UE1は、直接通信送信端末UE1が第1の所定期間内に直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する。
【0052】
第1の所定期間の開始時刻は、前記SR又は前記BSRの送信時刻とし、第1の所定期間の終了時刻は、直接通信送信端末UE1がネットワーク機器から送信された、直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した受信時刻とするか、又は、直接通信送信端末UE1が直接通信インターフェースを介して直接通信インターフェース制御情報(SCI)を直接通信受信端末UE2に送信する時刻とする。
【0053】
つまり、選択的な実施形態として、直接通信送信端末UE1は、第1の所定期間内に直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように維持される必要がある。第1の所定期間は、具体的に、
(1)直接通信送信端末UE1がSR/BSRを送信してから、直接通信送信端末UE1がネットワーク機器から送信された、前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信する前までの期間、及び
(2)直接通信端末UE1がSR/BSRを送信してから、直接通信送信端末UE1が直接通信インターフェースを介して直接通信インターフェース制御情報(SCI)を直接通信受信端末UE2に送信する前までの期間、のいずれかとすることができる。
【0054】
選択的に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に送信する直接通信インターフェース制御情報(SCI)は、第2の段階のSCIとしてもよい。現在、直接通信インターフェースSCIには2つの部分が含まれ、第1の段階のSCI(stage-1 SCI)は、時間/周波数領域リソース指示情報を伝送するために用いられ、第2の段階のSCI(stage-2 SCI)は、直接通信ソース識別子や目標識別子などの情報を携帯するために用いられる。
【0055】
選択的な実施形態として、直接通信送信端末UE1は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ状態を更新する際に、具体的に、次の手段のいずれかを用いることができる。
【0056】
手段1では、直接通信送信端末UE1は直接通信インターフェースに対するSR又はBSRをネットワーク機器に送信すると同時に、又はその後、第1のタイマーを起動することにより、第1のタイマーの作動期間中に、直接通信送信端末UE1が直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにする。
【0057】
第1のタイマーの時間の長さは、ネットワークによって設定されてもよいし、又は、プロトコルによって規定されてもよい。
【0058】
さらに、上記の第1のタイマーは、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブタイマーである。
【0059】
手段2では、直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するSR及び/又はBSRをネットワーク機器に送信する時間からネットワーク機器からの直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した時間までの期間は、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間とすることを、プロトコルに規定する。
【0060】
ステップ103に示すように、直接通信受信端末UE2が直接通信送信端末UE1から送信された、直接通信インターフェースに対する直接通信インターフェーススケジューリングシグナリングSCIを受信する前にも、直接通信インターフェースにおいてDRX/DRXのアクティブ時間にあるように確保する(すなわち、UE2がステップ106の前に直接通信インターフェースにおいてDRX/DRXのアクティブ時間にあるように確保する)ためには、直接通信送信端末UE1はさらに、直接通信受信端末UE2が第2の所定期間内にDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように維持されることを指示するための指示情報を直接通信受信端末UE2に送信する。
【0061】
すなわち、直接通信送信端末UE1が直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末UE2に指示情報を送信し、直接通信受信端末UE2は、直接通信受信端末UE2が第2の所定期間内に直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、指示情報に基づいて直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する。
【0062】
前記第2の所定期間は、直接通信受信端末UE2が直接通信インターフェースを介して直接通信送信端末UE1から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)を受信した時刻を少なくとも含む。
【0063】
ステップ103では直接通信送信端末UE1が直接通信受信端末UE2に指示情報を送信する時刻は時刻Tであることを例にして、
上記の時刻T(直接通信送信端末UE1が直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末UE2に指示情報を送信する時刻)は、次の時刻のいずれかとすることができる。
【0064】
(1)直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻Tは、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻とする。
【0065】
(2)前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻Tは、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻よりも前の時刻とする。
【0066】
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻は、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻との差の値は、第1の時刻のしきい値よりも小さい。
【0067】
(3)前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻Tは、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻よりも後の時刻とする。
【0068】
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻と、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻との差の値は、第2の時刻のしきい値よりも小さい。
【0069】
上記の第1の時刻のしきい値及び第2の時刻のしきい値について、本実施形態は、両者の大小関係を制限せず、両者のそれぞれの具体的な値は、実際の状況に応じて決定され得る。
【0070】
選択的な実施形態として、ステップ103における指示情報は、直接通信送信端末UE1が物理層シグナリング又は上位層シグナリングによって前記直接通信受信端末UE2に送信するものである。
【0071】
指示情報は、直接通信送信端末が物理層シグナリングによって前記直接通信受信端末に送信するものである場合には、前記指示情報は、直接通信インターフェース制御情報(SCI)によって送信されたものであり、前記SCIには直接通信リソーススケジューリング情報が含まれておらず、前記SCIは、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあることを延長させるためにのみ用いられる。
【0072】
指示情報は、直接通信送信端末が上位層シグナリングによって前記直接通信受信端末に送信するものである場合には、指示情報は、具体的に、上位層シグナリングに基づくMAC CE又はRRCシグナリングによって送信されることができ、また、当該上位層シグナリングは、新たに導入されたシグナリングであってもよいし、既存のシグナリングにIEが追加されたものであってもよく、本願は、それについても制限しない。
【0073】
選択的な実施形態として、指示情報が有効的なものとして直接通信受信端末に送信され得ることを確保するために、前記指示情報は、直接通信送信端末が直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間に送信するものとしている。
【0074】
選択的な実施形態として、シグナリングオーバーヘッドを節約するためには、前記指示情報を送信するトリガー条件は、前記直接通信送信端末は前記直接通信受信端末が前記SCIを受信する前にDRX及び/又はDTXのサイレント期間に入ることを予測するという条件である。
【0075】
直接通信受信端末UE2がDRX及び/又はDTXのサイレント期間に入ったか否かは、直接通信受信端末UE2の直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXに関連するタイマーの作動状態に基づいて判断することができ、例えば、関連するタイマーが不作動状態にある場合に、直接通信受信端末UE2が直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのサイレント期間にある。
【0076】
図5は、本願により提供される他の直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法のフローチャートであり、当該図5のフローの実行主体は、直接通信受信端末である。
【0077】
図3及び図5を参照して、直接通信送信端末UE1は直接通信受信端末UE2に指示情報を送信するとき、すなわち、直接通信受信端末UE2は直接通信送信端末UE1から送信された指示情報を受信した後、ステップ104に示すように、直接通信受信端末UE2は、直接通信受信端末UE2が第2の所定期間内に直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する。第2の所定期間は、直接通信受信端末UE2が前記直接通信インターフェースを介して直接通信送信端末UE1から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)を受信した時刻を少なくとも含む。
【0078】
選択的な実施形態として、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して受信した、前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)は第2の段階のSCIである。前述した実施形態におけるSCIと同様に、現在、直接通信インターフェースSCIには2つの部分が含まれ、第1の段階のSCI(stage-1 SCI)は、時間/周波数領域リソース指示情報を伝送するために用いられ、第2の段階のSCI(stage-2 SCI)は、直接通信ソース識別子や目標識別子などの情報を携帯するために用いられる。
【0079】
選択的な実施形態として、直接通信受信端末UE2は、指示情報に基づいて直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する際に、具体的に、次の手段のいずれかを用いることができる。
【0080】
手段1では、直接通信受信端末UE2は指示情報を受信したと同時に、又はその後、第3のタイマーを起動することにより、前記第3のタイマーの作動期間中に、直接通信受信端末UE2が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにする。当該第3のタイマーの時間の長さは、ネットワークによって設定されてもよいし、又は、プロトコルによって規定されてもよい。
【0081】
さらに、上記の第3のタイマーは、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブタイマーである。
【0082】
手段2では、直接通信受信端末が前記指示情報を受信した時間から前記直接通信受信端末が前記直接通信送信端末から送信された前記直接通信インターフェースのスケジューリングシグナリングを受信した時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間とすることを、プロトコルに規定する。
【0083】
上記のステップ101~ステップ104では、直接通信インターフェースはDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあり、このとき、ステップ105とステップ106に示すように、直接通信送信端末UE1はUuインターフェースにおいてネットワーク機器から送信された、直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信して、そして、直接通信送信端末UE1は、当該スケジューリングシグナリングに基づき、直接通信インターフェーススケジューリングシグナリングを直接通信受信端末UE2に送信する。
【0084】
直接通信送信端末UE1が直接通信受信端末UE2に送信した直接通信インターフェーススケジューリングシグナリングは、具体的にSCIに基づくものであり、そのSCIのコンテンツは、直接通信送信端末UE1が受信した、ネットワーク機器により開始されたスケジューリングシグナリングに基づいて決定されるものである。
【0085】
上記の実施例1では、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法を提供し、当該方法は、直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するSR又はBSRをネットワーク機器に送信した後、直接通信送信端末が直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新して、直接通信受信端末が直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新することにより、直接通信送信端末は、ネットワーク機器から送信されたリソースを受信したとき、DRX及び/又はDTXのアクティブ時間にある直接通信インターフェースを介して、直接通信受信端末と通信することができるようになり、ネットワーク機器でスケジューリングされた直接通信インターフェースリソースが時間領域位置において直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブ期間内にあるものとならないようにし、その結果、直接通信インターフェースリソースの無駄使いを回避することができる。
【0086】
実施例2
【0087】
実施例1に基づき、図6は、本願により提供される他の直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法のシグナリング図であり、図6に示すように、当該方法は、ステップ201~ステップ207を含む。
【0088】
ステップ201では、直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するSR又はBSRをネットワーク機器に送信する。
【0089】
ステップ202では、直接通信送信端末が直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する。
【0090】
ステップ203では、直接通信送信端末が直接通信受信端末に指示情報を送信する。
【0091】
ステップ204では、直接通信送信端末が指示情報に基づいて直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する。
【0092】
ステップ205では、直接通信受信端末が指示情報を受信して直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する。
【0093】
ステップ206では、直接通信送信端末がUuインターフェースにおいてネットワーク機器から送信された、直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信する。
【0094】
ステップ207では、直接通信送信端末が直接通信インターフェースにおいて直接通信インターフェーススケジューリングシグナリングを直接通信受信端末に送信する。
【0095】
なお、実施例1と同様に、図6に示されるシグナリングでは、直接通信送信端末UE1と直接通信受信端末UE2は、直接通信インターフェースであるSLインターフェースを介して直接通信を行い、直接通信送信端末UE1は、Uuインターフェースを介してネットワーク機器とセルラー通信を行う。
【0096】
図6のステップ201とステップ203は、実行上の前後順が、ステップ203よりも前にステップ201を先に実行する(図6に示すように)ようにしてもよいし、ステップ201よりも前にステップ203を先に実行する(図6に図示せず)ようにしてもよいし、ステップ201とステップ203とを同期して実行する(図6に図示せず)ようにしてもよい。
【0097】
また、ステップ202とステップ203については、図6にはステップ202とステップ203の時間的順序(ステップ203よりも前にステップ202を先に実行する)が示されているが、実際の通信プロセスでは、ステップ202とステップ203の時間的実行順序は関連性がなく、図6に示されるステップ202とステップ203の時間的順序は、本技術的解決手段に対していかなる制限を課しない。
【0098】
本実施例2では、ステップ201、202、203、205、206、及び207は、実施例1におけるステップ101、102、103、104、105、及び106と類似するため、本実施例は、それについて繰り返して説明しない。
【0099】
実施例1との相違点は、本実施例のステップ204では、直接通信送信端末UE1は、直接通信インターフェースに対するSR又はBSRをネットワーク機器に送信した後、直接通信送信端末UE1が第1の所定期間内に直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新することに加えて、直接通信送信端末UE1は、直接通信受信端末UE2に指示情報を送信して、指示情報に基づいて直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新することである。
【0100】
図7は、本願により提供される1つの直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法のフローチャートであり、当該図7のフローの実行主体は、直接通信送信端末である。
【0101】
図6及び図7に示すように、直接通信送信端末UE1が第1の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、直接通信送信端末UE1は前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末UE2に指示情報を送信して、直接通信送信端末UE1は直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する。
【0102】
第1の所定期間は、前述した実施例1に記載されているものと類似するものであり、すなわち、第1の所定期間の開始時刻は、前記SR又は前記BSRの送信時刻とし、前記第1の所定期間の終了時刻は、前記直接通信送信端末が前記ネットワーク機器から送信された、前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した受信時刻とするか、又は、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信インターフェース制御情報(SCI)を直接通信受信端末に送信する時刻とする。
【0103】
選択的な実施形態では、直接通信送信端末UE1は直接通信受信端末UE2に指示情報を送信した後、直接通信送信端末UE1は前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新し、具体的に、次の手段のいずれかが含まれ得る。
【0104】
手段1では、直接通信送信端末UE1が前記指示情報を送信すると同時に、又はその後、第2のタイマーを起動することにより、前記第2のタイマーの作動期間中に、直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにする。第2のタイマーの時間の長さは、ネットワークによって設定されてもよいし、又は、プロトコルによって規定されてもよい。
【0105】
さらに、選択的な実施形態では、前記第2のタイマーは、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブタイマーである。
【0106】
手段2では、前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末に指示情報を送信する時間から前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末にSCIを送信する時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間とすることを、プロトコルに規定する。
【0107】
上記の実施例2は、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法を提供し、当該方法は、直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するSR又はBSRをネットワーク機器に送信した後、直接通信送信端末が直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新して、直接通信受信端末が直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新することにより、直接通信送信端末はネットワーク機器から送信されたリソースを受信したとき、DRX及び/又はDTXのアクティブ時間にある直接通信インターフェースを介して、直接通信受信端末と通信することができるようになり、ネットワーク機器でスケジューリングされた直接通信インターフェースリソースが時間領域位置において直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブ期間内にあるものとならないようにし、その結果、直接通信インターフェースリソースの無駄使いを回避することができる。
【0108】
実施例3
【0109】
図8は、本願により提供される1つの直接通信送信端末の構造概略図である。図8に示すように、当該直接通信送信端末は、
メモリ820、トランシーバ800、及びプロセッサ810を含み、
メモリ820は、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、
トランシーバ800は、前記プロセッサ810の制御下でデータを送受信するために用いられ、
プロセッサ810は、前記メモリ820におけるコンピュータプログラムを読み取るとともに、
直接通信送信端末は、直接通信インターフェースに対するスケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)をネットワーク機器に送信した後、前記直接通信送信端末が第1の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する操作を実行するために用いられ、
前記第1の所定期間の開始時刻は、前記SR又は前記BSRの送信時刻とし、
前記第1の所定期間の終了時刻は、前記直接通信送信端末が前記ネットワーク機器から送信された、前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した受信時刻とするか、又は、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信インターフェース制御情報(SCI)を直接通信受信端末に送信する時刻とする。
【0110】
選択的に、プロセッサ810は、具体的に、
前記直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するSR又はBSRをネットワーク機器に送信と同時に、又はその後、第1のタイマーを起動することにより、前記第1のタイマーの作動期間中に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにするために用いられる。
【0111】
選択的に、前記第1のタイマーは、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブタイマーである。
【0112】
選択的に、前記プロセッサ810は、具体的に、
前記直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するSR及び/又はBSRをネットワーク機器に送信する時間からネットワーク機器からの前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間とすることを、プロトコルに規定するために用いられる。
【0113】
選択的に、直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に送信する直接通信インターフェース制御情報(SCI)は、第2の段階のSCIである。
【0114】
選択的に、プロセッサ810は、
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信し、前記直接通信受信端末が第2の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信受信端末が前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するためにさらに用いられ、
前記第2の所定期間は、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)を受信した時刻を少なくとも含む。
【0115】
選択的に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻は、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻とする。
【0116】
選択的に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻は、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻よりも前の時刻とする。
【0117】
選択的に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻と、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻との差の値は、第1の時刻のしきい値よりも小さい。
【0118】
選択的に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻は、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻よりも後の時刻とする。
【0119】
選択的に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻と、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻との差の値は、第2の時刻のしきい値よりも小さい。
【0120】
選択的に、前記指示情報は、前記直接通信送信端末が物理層シグナリング又は上位層シグナリングによって前記直接通信受信端末に送信するものである。
【0121】
選択的に、前記指示情報は、直接通信インターフェース制御情報(SCI)によって送信されたものであり、前記SCIには直接通信リソーススケジューリング情報が含まれておらず、前記SCIは、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあることを延長させるためにのみ用いられる。
【0122】
選択的に、前記指示情報は、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間に送信するものとする。
【0123】
選択的に、前記指示情報を送信するトリガー条件は、前記直接通信送信端末は前記直接通信受信端末が前記SCIを受信する前にDRX及び/又はDTXのサイレント期間に入ることを予測するという条件である。
【0124】
選択的に、前記プロセッサ810は、
前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末に指示情報を送信した後、前記直接通信送信端末が第1の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するためにさらに用いられる。
【0125】
選択的に、前記プロセッサ810は、具体的に、
前記指示情報を送信すると同時に、又はその後、第2のタイマーを起動することにより、前記第2のタイマーの作動期間中に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにするために用いられる。
【0126】
選択的に、前記第2のタイマーは、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブタイマーとする。
【0127】
選択的に、前記プロセッサ810は、具体的に、
前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末に指示情報を送信する時間から前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末にSCIを送信する時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間とすることを、プロトコルに規定するために用いられる。
【0128】
図8には、バスアーキテクチャは、相互接続された任意の数のバス及びブリッジを含むことができ、具体的には、プロセッサ810によって表される1つ又は複数のプロセッサとメモリ820によって表されるメモリの様々な回路が互いにリンクされる。バスアーキテクチャはまた、周辺機器、電圧レギュレータ、及び電力管理回路などの様々な他の回路をリンクすることができ、これらは本技術分野において周知のものであるため、本明細書ではそれ以上説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。トランシーバ800は、無線チャネル、有線チャネル、光ケーブルなどの伝送媒体を含む伝送媒体上で他の様々な装置と通信するためのユニットを提供する、送信機及び受信機を含む複数のエレメントとすることができる。異なるユーザ機器に応じて、ユーザインターフェースはさらに、必要なデバイスを外部又は内部に接続することができるインターフェースとすることもでき、接続されるデバイスは、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティックなどを含むが、これらに限定されない。
【0129】
プロセッサ810は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ820は、プロセッサ800が操作を実行する際に使用されるデータを記憶することができる。
【0130】
選択的に、プロセッサ810は、CPU(中央処理装置)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit、特定用途向け集積回路)、FPGA(Field-Programmable Gate Array、フィールドプログラマブルゲートアレイ)、またはCPLD(Complex Programmable Logic Device、複雑なプログラマブルロジックデバイス)とすることができ、プロセッサは、マルチコアアーキテクチャを採用してもよい。
【0131】
プロセッサ810は、メモリに記憶されているコンピュータプログラムを呼び出すことにより、得られた実行可能命令に従って本願の実施例により提供されるいずれかの方法を実行するために用いられる。プロセッサは、メモリと物理的に個別に配置され得る。
【0132】
なお、本願により提供される上記の装置は、上記の方法の実施例1により実現されるすべての方法のステップを実現して、且つ同様な技術的効果を達成することができるため、ここで、本実施例では、方法の実施例と同様な部分及び有益な効果についてこれ以上説明しない。
【0133】
実施例4
【0134】
図9は、本願により提供される他の直接通信送信端末の構造概略図である。図9に示すように、前記直接通信送信端末は、
メモリ920、トランシーバ900、及びプロセッサ910を含み、
メモリ920は、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、
トランシーバ900は、前記プロセッサ910の制御下でデータを送受信するために用いられ、
プロセッサ910は、前記メモリ920におけるコンピュータプログラムを読み取るとともに、
直接通信受信端末が直接通信インターフェースを介して直接通信送信端末から送信された指示情報を受信する操作、及び、前記直接通信受信端末が第2の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する操作を実行するために用いられ、
前記第2の所定期間は、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)を受信した時刻を少なくとも含む。
【0135】
選択的な実施形態として、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して受信した、前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)は第2の段階のSCIである。前述した実施形態におけるSCIと同様に、現在、直接通信インターフェースSCIには2つの部分が含まれ、第1の段階のSCI(stage-1 SCI)は、時間/周波数領域リソース指示情報を伝送するために用いられ、第2の段階のSCI(stage-2 SCI)は、直接通信ソース識別子や目標識別子などの情報を携帯するために用いられる。
【0136】
選択的に、前記プロセッサ910は、具体的に、
前記指示情報を受信したと同時に、又はその後、第3のタイマーを起動することにより、前記第3のタイマーの作動期間中に、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにするために用いられる。
【0137】
選択的に、前記第3のタイマーは、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブタイマーとする。
【0138】
選択的に、プロセッサ910は、具体的に、
前記直接通信受信端末が前記指示情報を受信した時間から前記直接通信受信端末が前記直接通信送信端末から送信された前記直接通信インターフェースのスケジューリングシグナリングを受信した時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間とすることを、プロトコルに規定するために用いられる。
【0139】
図9には、バスアーキテクチャは、相互接続された任意の数のバス及びブリッジを含むことができ、具体的には、プロセッサ910によって表される1つ又は複数のプロセッサとメモリ920によって表されるメモリの様々な回路が互いにリンクされる。バスアーキテクチャはまた、周辺機器、電圧レギュレータ、及び電力管理回路などの様々な他の回路をリンクすることができ、これらは本技術分野において周知のものであるため、本明細書ではそれ以上説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。トランシーバ900は、無線チャネル、有線チャネル、光ケーブルなどの伝送媒体を含む伝送媒体上で他の様々な装置と通信するためのユニットを提供する、送信機及び受信機を含む複数のエレメントとすることができる。異なるユーザ機器に応じて、ユーザインターフェースはさらに、必要なデバイスを外部又は内部に接続することができるインターフェースとすることもでき、接続されるデバイスは、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティックなどを含むが、これらに限定されない。
【0140】
プロセッサ910は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ920は、プロセッサ900が操作を実行する際に使用されるデータを記憶することができる。
【0141】
選択的に、プロセッサ910は、CPU(中央処理装置)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit、特定用途向け集積回路)、FPGA(Field-Programmable Gate Array、フィールドプログラマブルゲートアレイ)、またはCPLD(Complex Programmable Logic Device、複雑なプログラマブルロジックデバイス)とすることができ、プロセッサは、マルチコアアーキテクチャを採用してもよい。
【0142】
プロセッサ910は、メモリに記憶されているコンピュータプログラムを呼び出すことにより、得られた実行可能命令に従って本願の実施例により提供されるいずれかの方法を実行するために用いられる。プロセッサは、メモリと物理的に個別に配置され得る。
【0143】
なお、本願により提供される上記の装置は、上記の方法の実施例1により実現されるすべての方法のステップを実現して、且つ同様な技術的効果を達成することができるため、ここで、本実施例では、方法の実施例と同様な部分及び有益な効果についてこれ以上説明しない。
【0144】
実施例5
【0145】
図10は、本願により提供される別の直接通信送信端末の構造概略図であり、図10に示すように、当該直接通信送信端末は、
直接通信インターフェースに対するスケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)をネットワーク機器に送信するための送受信ユニット11と、
前記直接通信送信端末が第1の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するための更新ユニット12と、を含み、
前記第1の所定期間の開始時刻は、前記SR又は前記BSRの送信時刻とし、
前記第1の所定期間の終了時刻は、前記直接通信送信端末が前記ネットワーク機器から送信された、前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した受信時刻とするか、又は、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信インターフェース制御情報(SCI)を直接通信受信端末に送信する時刻とする。
【0146】
選択的に、更新ユニット12は、具体的に、
前記直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するSR又はBSRをネットワーク機器に送信すると同時に、又はその後、第1のタイマーを起動することにより、前記第1のタイマーの作動期間中に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにするために用いられる。
【0147】
選択的に、前記第1のタイマーは、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブタイマーとする。
【0148】
選択的に、更新ユニット12は、具体的に、
前記直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するSR及び/又はBSRをネットワーク機器に送信する時間からネットワーク機器からの前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間とすることを、プロトコルに規定するために用いられる。
【0149】
選択的に、送受信ユニット11は、前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信し、前記直接通信受信端末が第2の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信受信端末が前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するためにさらに用いられ、
前記第2の所定期間は、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)を受信した時刻を少なくとも含む。
【0150】
選択的に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻は、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻とする。
【0151】
選択的に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻は、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻よりも前の時刻とする。
【0152】
選択的に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻と、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻との差の値は、第1の時刻のしきい値よりも小さい。
【0153】
選択的に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻は、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻よりも後の時刻とする。
【0154】
選択的に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻と、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻との差の値は、第2の時刻のしきい値よりも小さい。
【0155】
選択的に、前記指示情報は、前記直接通信送信端末が物理層シグナリング又は上位層シグナリングによって前記直接通信受信端末に送信するものである。
【0156】
選択的に、送受信ユニット11は、
前記指示情報が、前記直接通信送信端末が物理層シグナリングによって前記直接通信受信端末に送信するものである場合に、
前記指示情報が直接通信インターフェース制御情報(SCI)によって送信されたものであり、前記SCIには直接通信リソーススケジューリング情報が含まれておらず、前記SCIが、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあることを延長させるためにのみ用いられる、ことに用いられる。
【0157】
選択的に、前記指示情報は、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間に送信するものとする。
【0158】
選択的に、前記指示情報を送信するトリガー条件は、前記直接通信送信端末は前記直接通信受信端末が前記SCIを受信する前にDRX及び/又はDTXのサイレント期間に入ることを予測するという条件である。
【0159】
選択的に、送受信ユニット11は、前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末に指示情報を送信した後、更新ユニット12が、前記直接通信送信端末が第1の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するためにさらに用いられる。
【0160】
選択的に、更新ユニット12は、前記直接通信送信端末が前記指示情報を送信すると同時に、又はその後、第2のタイマーを起動することにより、前記第2のタイマーの作動期間中に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにするために用いられる。
【0161】
選択的に、前記第2のタイマーは、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブタイマーとする。
【0162】
選択的に、更新ユニット12は、前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末に指示情報を送信する時間から前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末にSCIを送信する時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間とすることを、プロトコルに規定するために用いられる。
【0163】
なお、本願の実施例ではユニットの分割は例示的なもので、論理機能分割にすぎず、実際に実現する際には別の分割方式があってもよい。また、本願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されていてもよいし、各ユニットが個別に物理的に存在していてもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されていてもよい。上記の集積されたユニットはハードウェアの形式で実現されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現されてもよい。
【0164】
なお、本願により提供される上記の装置は、上記の方法の実施例1により実現されるすべての方法のステップを実現して、且つ同様な技術的効果を達成することができるため、ここで、本実施例では、方法の実施例と同様な部分及び有益な効果についてこれ以上説明しない。
【0165】
前記集積されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合には、プロセッサ可読記憶媒体に記憶され得る。このような理解に基づいて、本願発明の技術的解決手段は、本質的に又は先行技術に寄与する部分、または当該技術的解決手段のすべて又は一部が、本願の各実施例に記載の方法のステップのすべて又は一部をコンピュータデバイス(パソコン、サーバ、またはネットワーク機器などとすることができる)又はプロセッサ(processor)に実行させるためのいくつかの命令を含む記憶媒体に記憶されるソフトウェア製品の形式で具現化され得る。前述した記憶媒体は、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを記憶可能な様々な媒体を含む。
【0166】
実施例6
【0167】
図11は、本願により提供されるさらに別の直接通信受信端末の構造概略図であり、図11に示すように、当該直接通信受信端末は、
直接通信インターフェースを介して直接通信送信端末から送信された指示情報を受信するための送受信ユニット21と、
前記直接通信受信端末が第2の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するための更新ユニット22と、を含み、
前記第2の所定期間は、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)を受信した時刻を少なくとも含む。
【0168】
選択的に、更新ユニット22は、具体的に、
前記直接通信受信端末が前記指示情報を受信したと同時に、又はその後、第3のタイマーを起動することにより、前記第3のタイマーの作動期間中に、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにするために用いられる。
【0169】
選択的に、前記第3のタイマーは、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブタイマーとする。
【0170】
選択的に、更新ユニット22は、具体的に、
前記直接通信受信端末が前記指示情報を受信した時間から前記直接通信受信端末が前記直接通信送信端末から送信された前記直接通信インターフェースのスケジューリングシグナリングを受信した時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間とすることを、プロトコルに規定するために用いられる。
【0171】
なお、本願により提供される上記の装置は、上記の方法の実施例1により実現されるすべての方法のステップを実現して、且つ同様な技術的効果を達成することができるため、ここで、本実施例では、方法の実施例と同様な部分及び有益な効果についてこれ以上説明しない。
【0172】
なお、本願の実施例ではユニットの分割は例示的なもので、論理機能分割にすぎず、実際に実現する際には別の分割方式があってもよい。また、本願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されていてもよいし、各ユニットが個別に物理的に存在していてもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されていてもよい。上記の集積されたユニットはハードウェアの形式で実現されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現されてもよい。
【0173】
前記集積されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合には、プロセッサ可読記憶媒体に記憶され得る。このような理解に基づいて、本願発明の技術的解決手段は、本質的に又は先行技術に寄与する部分、または当該技術的解決手段のすべて又は一部が、本願の各実施例に記載の方法のステップのすべて又は一部をコンピュータデバイス(パソコン、サーバ、またはネットワーク機器などとすることができる)又はプロセッサ(processor)に実行させるためのいくつかの命令を含む記憶媒体に記憶されるソフトウェア製品の形式で具現化され得る。前述した記憶媒体は、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを記憶可能な様々な媒体を含む。
【0174】
実施例7
【0175】
本願はさらに、プロセッサ可読記憶媒体を提供し、前記プロセッサ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサに前記した実施例1に記載されている方法を実行させるために用いられる。
【0176】
前記プロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサがアクセス可能な任意の利用可能な媒体又はデータ記憶装置とすることができ、磁気メモリ(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、テープ、光磁気ディスク(MO)など)、光学メモリ(例えば、CD、DVD、BD、HVDなど)、及び半導体メモリ(例えば、ROM、EPROM、EEPROM、不揮発性メモリ(NAND FLASH)、ソリッドステートドライブ(SSD))などを含むが、それらに限定されない。
【0177】
また、本願は、コンピュータプログラムを含む、コンピュータプログラム製品を提供し、当該コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されると、前述した実施例1に記載されている方法を実行するステップが実現される。
【0178】
当業者は、本願の実施例が方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解すべきである。したがって、本願は、完全なるハードウェアの実施例、完全なるソフトウェアの実施例、またはソフトウェアとハードウェアの態様を組み合わせた実施例の形式を採用することができる。さらに、本願は、コンピュータ利用可能なプログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ利用可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリ、光学メモリなどを含むが、それらに限定されない)上に実装されるコンピュータプログラム製品の形式を採用することができる。
【0179】
本願は、本願の実施例による方法、機器(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。フローチャート及び/又はブロック図の各フロー及び/又はブロック、ならびにフローチャート及び/又はブロック図のフロー及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータ実行可能な命令によって実現され得ることが理解されるべきである。これらのコンピュータ実行可能な命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、または他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサに提供されて、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサによって実行される命令が、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現するための装置を生成するように、マシンを生成することができる。
【0180】
これらのプロセッサ実行可能な命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスを特定の方式で動作させることができるプロセッサ可読メモリに記憶されることもでき、その結果、当該プロセッサ可読メモリに記憶された命令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現する命令装置を含む製造物を生成する。
【0181】
これらのプロセッサ実行可能な命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイス上にロードされることもでき、その結果、コンピュータ又は他のプログラム可能なデバイス上で一連の操作ステップが実行されてコンピュータによって実現される処理が生成され、その結果、コンピュータ又は他のプログラム可能なデバイス上で実行される命令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0182】
本願は2021年3月29日に中国特許局に提出された、出願番号が202110336748.9で、発明の名称が「直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法及び直接通信端末」という中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は援用によって本願に組み合わせられる。
【符号の説明】
【0183】
1 手段
2 手段
11 送受信ユニット
12 更新ユニット
21 送受信ユニット
22 更新ユニット
101 ステップ
102 ステップ
103 ステップ
104 ステップ
105 ステップ
106 ステップ
201 ステップ
202 ステップ
203 ステップ
204 ステップ
205 ステップ
206 ステップ
207 ステップ
800 トランシーバ
810 プロセッサ
820 メモリ
900 トランシーバ
910 プロセッサ
920 メモリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2023-09-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信技術の分野に関し、特に、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法及び直接通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
直接通信とは、互いに近接している端末同士の間で端末間の直接通信インターフェースを介して通信する通信手段をいう。2つの端末間の直接通信リンクはサイドリンク(Sidelink)とも呼ばれる。2つの端末間の直接通信インターフェースはサイドリンク(Sidelink)インターフェースとも呼ばれる。また、端末はネットワーク機器と通信することができ、この場合には、対応する通信リンクはUu linkと呼ばれ、対応するインターフェースはUuインターフェースと呼ばれる。
【0003】
直接通信インターフェースの省電力化を実現するために、従来のメカニズムでは、直接通信インターフェースに対して直接通信インターフェースの不連続受信(Discontinuous Reception、DRXと略称)及び不連続送信(Discontinuous Transmission、DTXと略称)メカニズムを導入している。
【0004】
しかしながら、従来の直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXメカニズムは、UuインターフェースとSLインターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間(Active time)が常に同期していることを確保することができないため、ネットワーク機器が端末にリソースを割り当てる際、割り当てられるリソースが直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブ時間に対応する可能性があり、これにより直接通信インターフェースリソースが無駄になってしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願により提供される直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法及び直接通信端末は、ネットワーク機器でスケジューリングされた直接通信インターフェースリソースが時間領域位置において直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブ期間内にあるものとならないようにするために用いられ、その結果、直接通信インターフェースリソースの無駄使いを回避することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様では、本願は、直接通信インターフェースの不連続受信(DRX及び/又は不連続送信(DTX状態の維持方法を提供し、前記方法は、
直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するスケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)をネットワーク機器に送信した後、前記直接通信送信端末が第1の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するステップを含み、
前記第1の所定期間の開始時刻は、前記SR又は前記BSRの送信時刻とし、
前記第1の所定期間の終了時刻は、前記直接通信送信端末が前記ネットワーク機器から送信された、前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した受信時刻とするか、又は、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信インターフェース制御情報(SCI)を直接通信受信端末に送信する時刻とする。
【0007】
第2の態様では、本願は、直接通信インターフェースの不連続受信(DRX及び/又は不連続送信(DTX状態の維持方法を提供し、前記方法は、
直接通信受信端末が直接通信インターフェースを介して直接通信送信端末から送信された指示情報を受信するステップと、
前記直接通信受信端末が第2の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信受信端末が前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するステップと、を含み、
前記第2の所定期間は、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)を受信した時刻を少なくとも含む。
【0008】
第3の態様では、本願は、メモリ、トランシーバ、及びプロセッサを含む、直接通信送信端末を提供し、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、前記トランシーバは、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するために用いられ、前記プロセッサは、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み取るとともに、
接通信インターフェースに対するスケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)をネットワーク機器に送信した後、前記直接通信送信端末が第1の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいて不連続受信(DRX及び/又は不連続送信(DTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する操作を実行するために用いられ、
前記第1の所定期間の開始時刻は、前記SR又は前記BSRの送信時刻とし、
前記第1の所定期間の終了時刻は、前記直接通信送信端末が前記ネットワーク機器から送信された、前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した受信時刻とするか、又は、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信インターフェース制御情報(SCI)を直接通信受信端末に送信する時刻とする。
【0009】
第4の態様では、本願は、メモリ、トランシーバ、及びプロセッサを含む、直接通信受信端末を提供し、
前記メモリは、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、前記トランシーバは、前記プロセッサの制御下でデータを送受信するために用いられ、前記プロセッサは、前記メモリにおけるコンピュータプログラムを読み取るとともに、
接通信インターフェースを介して直接通信送信端末から送信された指示情報を受信する操作、及び、前記直接通信受信端末が第2の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいて不連続受信(DRX及び/又は不連続送信(DTXのアクティブ時間にあるように、前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する操作を実行するために用いられ、
前記第2の所定期間は、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)を受信した時刻を少なくとも含む。
【0010】
第5の態様では、本願は、直接通信送信端末を提供し、前記直接通信送信端末は、
直接通信インターフェースに対するスケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)をネットワーク機器に送信するための送受信ユニットと、
前記直接通信送信端末が第1の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいて不連続受信(DRX及び/又は不連続送信(DTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するための更新ユニットと、を含み、
前記第1の所定期間の開始時刻は、前記SR又は前記BSRの送信時刻とし、
前記第1の所定期間の終了時刻は、前記直接通信送信端末が前記ネットワーク機器から送信された、前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した受信時刻とするか、又は、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信インターフェース制御情報(SCI)を直接通信受信端末に送信する時刻とする。
【0011】
第6の態様では、本願は、直接通信受信端末を提供し、前記直接通信受信端末は、
直接通信インターフェースを介して直接通信送信端末から送信された指示情報を受信するための送受信ユニットと、
前記直接通信受信端末が第2の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいて不連続受信(DRX及び/又は不連続送信(DTXのアクティブ時間にあるように、前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するための更新ユニットと、を含み、
前記第2の所定期間は、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)を受信した時刻を少なくとも含む。
【0012】
第7の態様では、本願は、プロセッサ可読記憶媒体を提供し、前記プロセッサ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサに前述した第1の態様又は第2の態様のいずれかに記載されている方法を実行させるために用いられる。
【0013】
第8の態様では、本願は、コンピュータプログラムを含む、コンピュータプログラム製品を提供し、当該コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されると、前述した第1の態様又は第2の態様のいずれかに記載されている方法を実行するステップが実現される。
【発明の効果】
【0014】
本願により提供される直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法及び直接通信端末は、直接通信送信端末を利用して直接通信インターフェースに対するスケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)をネットワーク機器に送信した後、直接通信送信端末は、直接通信送信端末が第1の所定期間内に直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新することにより、ネットワークにより割り当てられた直接通信リソースが常に直接通信インターフェースのアクティブ時間内にあることは確保され、また、直接通信端末における送信端末がネットワーク機器から送信されたリソースを受信したとき、DRX及び/又はDTXのアクティブ時間にある直接通信インターフェースを介して、直接通信端末における受信端末と通信することができ、その結果、リソースの無駄遣いは回避されるようになる。
【0015】
上記の発明の概要の部分に記載されている内容は、本発明の実施例の主要な又は重要な特徴を特定することを意図しておらず、本発明の範囲を限定するものでもない。本発明の他の特徴は、以下の説明を通じて容易に理解されることを理解されたい。
【0016】
本願又は従来の技術の解決手段をより明確に説明するため、以下、実施例又は従来の技術の記述において使用する必要がある図面を簡単に説明する。当然ながら、以下、記載する図面は本発明のいくつかの実施例であり、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を想到しうる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本願により提供される直接通信の通信ネットワークのアーキテクチャである。
図2】本願により提供される関連技術において直接通信のスケジューリングシグナリングの概略図である。
図3】本願により提供される1つの直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法のシグナリング図である。
図4】本願により提供される1つの直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法のフローチャートである。
図5】本願により提供される他の直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法のフローチャートである。
図6】本願により提供される他の直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法のシグナリング図である。
図7】本願により提供される1つの直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法のフローチャートである。
図8】本願により提供される1つの直接通信送信端末の構造概略図である。
図9】本願により提供される直接通信受信端末の構造概略図である。
図10】本願により提供されるの直接通信送信端末の構造概略図である。
図11】本願により提供されるの直接通信受信端末の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を組み合わせて本願の例示的な実施例を説明し、理解を容易にするために、その中には本願の実施例の様々な詳細事項が含まれており、それらは単なる例示的なものと見なされるべきである。したがって、当業者にとって、本願の範囲及び精神から逸脱することなく、ここで説明される実施例に対して様々な変更と修正を行うことができる。同様に、わかりやすくかつ簡潔にするために、以下の説明では、周知の機能及び構造の説明を省略する。
【0019】
なお、本願における方法及びその対応する装置は、同一の出願に基づいて構想されたものであり、方法と装置の発明による問題解決の原理は類似するため、装置と方法の実施は互いに参照することができ、重複する箇所について繰り返して説明しない。
【0020】
本願の実施例により提供される技術的解決手段は、様々な無線通信システムに適用され得る。
【0021】
例えば、適用されるシステムは、グローバルモバイルコミュニケーションシステム(global system of mobile communication、GSM)、コードディビシオンマルチプルアアクセス(code division multiple access、CDMA)システム、ワイドバンドコードディビシオンマルチプルアアクセス(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サ-ビス(general packet radio service、GPRS)システム、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割デュプレックス(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割デュプレックス(time division duplex、TDD)システム、高度なロングタームエボリューション(long term evolution advanced、LTE-A)システム、汎用モバイル通信システム(universal mobile telecommunication system、UMTS)、グローバル相互接続マイクロ波アクセス(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)通信システム、5Gニューラジオ(New Radio、NR)システムなどとすることができる。これらの様々なシステムにはいずれも、端末機器とネットワーク機器の両方が含まれる。システムには、例えば進化型パケットシステム(Evloved Packet System、EPS)、5Gシステム(5GS)など、コアネットワークの部分も含まれ得る。
【0022】
直接通信とは、互いに近接している端末同士の間で端末間の通信を行う通信手段をいう。2つの端末間の直接通信リンクはサイドリンク(Sidelink)とも呼ばれる。2つの端末間の直接通信インターフェースはサイドリンク(Sidelink)インターフェースとも呼ばれる。また、端末はネットワーク機器と通信することができ、この場合には、対応する通信リンクはUu linkと呼ばれ、対応するインターフェースはUuインターフェースと呼ばれる。直接通信インターフェースの省電力化を実現するために、既存のメカニズムでは、直接通信インターフェースに対して直接通信インターフェースのDRXとDTXのメカニズムを導入している。
【0023】
図1は、本願により提供される直接通信の通信ネットワークのアーキテクチャであり、図1に示すように、当該通信ネットワークのアーキテクチャには少なくとも2つの直接通信端末UE1とUE2、及びネットワーク機器が含まれる。直接通信端末UE1は直接通信における送信端末とし、直接通信端末UE2は直接通信における受信端末とすることができる。
【0024】
また、図1の直接通信端末は、端末機器とも呼ばれ、音声及び/又はデータ接続をユーザに提供するデバイス、無線接続機能付きのハンドヘルドデバイス、または無線モデムに接続された他の処理デバイスなどとすることができる。
【0025】
異なるシステムでは、端末機器は異なる名称をしている場合があり、例えば5Gシステムでは、端末機器はユーザ機器(User Equipment、UE)と呼ばれてもよい。無線端末機器は無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つ又は複数のコアネットワーク(Core Network、CN)と通信することができ、無線端末機器は、携帯電話(又は「セルラー」電話とも呼ばれる)などの移動端末機器、及び無線アクセスネットワークと音声及び/又はデータの交換を行うポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵又は車載の移動装置など移動端末機器を備えるコンピュータとすることができる。
【0026】
無線端末機器は、例えば、パーソナル通信サービス(Personal Communication Service、PCS)電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiated Protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)などのデバイスであってもよい。無線端末機器は、システム、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者ステーション(subscriber station)、移動ステーション(mobile station)、移動局(mobile)、遠隔ステーション(remote station)、アクセスポイント(access point)、遠隔端末機器(remote terminal)、アクセス端末機器(access terminal)、ユーザ端末機器(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザ装置(user device)と呼ばれてもよく、本願の実施例では限定されない。
【0027】
図1のネットワーク機器は、具体的に基地局を含むことができるものとすることができる。基地局は、端末にサービスを提供するセルを複数含むことができる。具体的な応用シーンに応じて、基地局は、アクセスポイントと呼ばれてもよく、又は、アクセスネットワークが無線インターフェースにおいて1つ又は複数のセクタを介して無線端末機器と通信するデバイスまたはその他の名称としてもよい。ネットワーク機器は、受信した無線フレームとインターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)パケットとを交換して、無線端末機器とアクセスネットワークの残りの部分との間のルータとして機能することができ、アクセスネットワークの残りの部分がインターネットプロトコル(IP)通信ネットワークを含み得る。ネットワーク機器における位置決めサーバは、無線インターフェースの属性管理を協調してもよい。
【0028】
図1に示すように、直接通信端末UE1と直接通信端末UE2との間ではSLインターフェースを用いて直接通信を行っている一方、直接通信端末UE1とネットワーク機器の基地局との間ではUuインターフェースを用いて通信を行っている。一般的には、SLインターフェースとUuインターフェースは、それぞれのDRX及び/又はDTX状態を独立して維持しているため、UuインターフェースとSLインターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間(Active time)が同期しない場合がある。すると、ネットワーク機器はUuインターフェースを介して直接通信をスケジューリングする際に、割り当てた直接通信リソースが時間領域位置において直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブ時間内にある可能性があることに起因して、直接通信端末は、当該ネットワークにより割り当てられたリソースを利用することができなくなり、結果としてリソースの無駄使いが発生してしまう。
【0029】
具体的には、図2は、本願により提供される関連技術において直接通信のスケジューリングシグナリングの概略図である。図2では、直接通信インターフェースにおいてネットワークでスケジューリングされたリソースの割り当てモードが運行されるときの各ノード間のシグナリングインタラクションの状況が示されている。まず、直接通信送信端末UE1はSLインターフェースにおいてデータ伝送を行う必要があるとき、UE1はUuインターフェースを介してSLインターフェースに対するスケジューリングリクエスト(SR、Scheduling Request)を基地局に送信し、Uu DRXのアクティブ時間維持ルールに従って、UE1はSRを送信すると、UE1は、SRを送信する時間からネットワーク機器からのスケジューリングシグナリングの受信した時間までの期間内に、UuインターフェースにおいてUuインターフェースのDRXのアクティブ時間(図2に示されるtに対応する期間)にあるように維持し、また、ネットワーク機器も同様に、上記の期間内にUuインターフェースのDRXのアクティブ時間にあるように維持して、SLインターフェースに対するリソーススケジューリングを実行する。
【0030】
SLインターフェースについては、SLインターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ状態は、DRX及び/又はDTXに関連するタイマーに基づいて判断される。Uuインターフェースはアクティブ時間(active time)にあるように維持してSLインターフェースに対するリソーススケジューリングを実行するとき、SLインターフェースはサイレント期間となる可能性があるため、基地局により割り当てられたSLリソースがSLインターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブ期間内にあるものとなり、結果としてリソースの無駄使いが容易に発生してしまう。
【0031】
また、直接通信端末UE1はネットワーク機器に対してサイドリンク(Sidelink)バッファ状態報告(Buffer status reporting、BSRと略称)を行う際にも、次のような同様な問題が起こしてしまう場合がある。
【0032】
直接通信端末UE1はネットワーク機器にBSRを送信する際、Uuインターフェースはアクティブ化されてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間となり、基地局は受信したBSRに従ってSLインターフェースのために対応するリソーススケジューリングを行うが、このとき、基地局により割り当てられたSLリソースはSLインターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブ期間内にある場合、リソースの無駄使いが発生してしまう。
【0033】
上記の問題に鑑みて、発明者は、直接通信端末が直接通信インターフェースに対するSR及び/又はBSRをネットワーク機器に送信した後、直接通信端末が一定の期間内に直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように維持するよう、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法を提案している。このような手段を用いると、ネットワークにより割り当てられた直接通信リソースが常に直接通信インターフェースのアクティブ時間内にあることは確保され、ネットワーク機器でスケジューリングされた直接通信インターフェースリソースが時間領域位置において直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブ期間内にあるものとならないようにするために用いられ、その結果、直接通信インターフェースリソースの無駄使いを回避することができる。
【0034】
以下、図面を参照して本願の実施例を具体的に説明する。
【0035】
実施例1
【0036】
図3は、本願により提供される1つの直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法のシグナリング図であり、図3に示すように、当該方法は、ステップ101~ステップ106を含む。
【0037】
ステップ101では、直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するSR又はBSRをネットワーク機器に送信する。
【0038】
ステップ102では、直接通信送信端末が直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する。
【0039】
ステップ103では、直接通信送信端末が直接通信受信端末に指示情報を送信する。
【0040】
ステップ104では、直接通信受信端末が指示情報に基づいて直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する。
【0041】
ステップ105では、直接通信送信端末がUuインターフェースにおいてネットワーク機器から送信された、直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信する。
【0042】
ステップ106では、直接通信送信端末が直接通信インターフェースにおいて直接通信インターフェーススケジューリングシグナリングを直接通信受信端末に送信する。
【0043】
なお、図3に示されるシグナリングでは、直接通信送信端末UE1と直接通信受信端末UE2は直接通信インターフェースであるSLインターフェースを介して直接通信を行い、直接通信送信端末UE1はUuインターフェースを介してネットワーク機器とセルラー通信を行う。
【0044】
実際の通信プロセスでは、ステップ101とステップ103の実行順序について限定しない。すなわち、図3に示すように、ステップ103よりも前にステップ101を先に実行する(図3に示される実行順序)ようにしてもよいし、ステップ101よりも前にステップ103を先に実行する(図3に図示せず)ようにしてもよいし、ステップ101とステップ103とを同期して実行する(図3に図示せず)ようにしてもよい。
【0045】
また、ステップ102及びステップ103については、図3にはステップ102とステップ103の時間的順序(ステップ103よりも前にステップ102を先に実行する)が示されているが、実際の通信プロセスでは、ステップ102とステップ103の時間的実行順序は関連性がなく、図3に示されるステップ102とステップ103の時間的順序は、本技術的解決手段に対していかなる制限を課しない。
【0046】
具体的には、ネットワーク機器は、通信中に、直接通信送信端末UE1がネットワーク機器へ直接通信インターフェースに対するSR及び/又はBSRを開始することを受信した後、そのUuインターフェースがDRX及び/又はDTXのアクティブ時間内にあるように維持され、このとき、ネットワーク機器はUuインターフェースを介して直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを直接通信端末UE1に送信する。
【0047】
図4は、本願により提供される1つの直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法のフローチャートであり、当該図4のフローの実行主体は、直接通信送信端末である。
【0048】
図3及び図4から、ステップ101に示すように、ネットワークの必要に応じて、直接通信送信端末UE1は、直接通信インターフェースであるSLインターフェースに対するスケジューリングリクエスト(Scheduling Request、SRと略称)、及び/又は、バッファ状態報告(Buffer state reporting、と略称BSR)をネットワーク機器に送信することができることがわかる。直接通信送信端末UE1によるSRとBSRの送信のトリガー条件は、具体的に従来のプロトコルに基づいて決定されることができ、本実施形態は、当該トリガー条件に対していかなる制限を課さない。
【0049】
ステップ102に示すように、直接通信送信端末UE1は直接通信インターフェースであるSLインターフェースに対するSR及び/又はBSRをネットワーク機器に送信した後、直接通信送信端末UE1は、直接通信送信端末UE1が第1の所定期間内に直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する。
【0050】
第1の所定期間の開始時刻は、前記SR又は前記BSRの送信時刻とし、第1の所定期間の終了時刻は、直接通信送信端末UE1がネットワーク機器から送信された、直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した受信時刻とするか、又は、直接通信送信端末UE1が直接通信インターフェースを介して直接通信インターフェース制御情報(SCI)を直接通信受信端末UE2に送信する時刻とする。
【0051】
つまり、選択的な実施形態として、直接通信送信端末UE1は、第1の所定期間内に直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように維持される必要がある。第1の所定期間は、具体的に、
(1)直接通信送信端末UE1がSR/BSRを送信してから、直接通信送信端末UE1がネットワーク機器から送信された、前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信する前までの期間、及び
(2)直接通信送信端末UE1がSR/BSRを送信してから、直接通信送信端末UE1が直接通信インターフェースを介して直接通信インターフェース制御情報(SCI)を直接通信受信端末UE2に送信する前までの期間、のいずれかとすることができる。
【0052】
選択的に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に送信する直接通信インターフェース制御情報(SCI)は、第2の段階のSCIとしてもよい。現在、直接通信インターフェースSCIには2つの部分が含まれ、第1の段階のSCI(stage-1 SCI)は、時間/周波数領域リソース指示情報を伝送するために用いられ、第2の段階のSCI(stage-2 SCI)は、直接通信ソース識別子や目標識別子などの情報を携帯するために用いられる。
【0053】
選択的な実施形態として、直接通信送信端末UE1は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ状態を更新する際に、具体的に、次の手段のいずれかを用いることができる。
【0054】
手段1では、直接通信送信端末UE1は直接通信インターフェースに対するSR又はBSRをネットワーク機器に送信すると同時に、又はその後、第1のタイマーを起動することにより、第1のタイマーの作動期間中に、直接通信送信端末UE1が直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにする。
【0055】
第1のタイマーの時間の長さは、ネットワークによって設定されてもよいし、又は、プロトコルによって規定されてもよい。
【0056】
さらに、上記の第1のタイマーは、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブタイマーである。
【0057】
手段2では、直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するSR及び/又はBSRをネットワーク機器に送信する時間からネットワーク機器からの直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した時間までの期間は、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間とすることを、プロトコルに規定する。
【0058】
ステップ103に示すように、直接通信受信端末UE2が直接通信送信端末UE1から送信された、直接通信インターフェースに対する直接通信インターフェース制御情報(サイドリンク制御情報、Sidelink Control Information、SCIと略称))を受信する前にも、直接通信インターフェースにおいてDRX/DRXのアクティブ時間にあるように確保する(すなわち、UE2がステップ106の前に直接通信インターフェースにおいてDRX/DRXのアクティブ時間にあるように確保する)ためには、直接通信送信端末UE1はさらに、直接通信受信端末UE2が第2の所定期間内にDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように維持されることを指示するための指示情報を直接通信受信端末UE2に送信する。
【0059】
すなわち、直接通信送信端末UE1が直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末UE2に指示情報を送信し、直接通信受信端末UE2は、直接通信受信端末UE2が第2の所定期間内に直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、指示情報に基づいて直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する。
【0060】
前記第2の所定期間は、直接通信受信端末UE2が直接通信インターフェースを介して直接通信送信端末UE1から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)を受信した時刻を少なくとも含む。
【0061】
ステップ103では直接通信送信端末UE1が直接通信受信端末UE2に指示情報を送信する時刻は時刻Tであることを例にして、
上記の時刻T(直接通信送信端末UE1が直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末UE2に指示情報を送信する時刻)は、次の時刻のいずれかとすることができる。
【0062】
(1)直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻Tは、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻とする。
【0063】
(2)前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻Tは、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻よりも前の時刻とする。
【0064】
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻は、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻との差の値は、第1の時刻のしきい値よりも小さい。
【0065】
(3)前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻Tは、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻よりも後の時刻とする。
【0066】
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻と、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻との差の値は、第2の時刻のしきい値よりも小さい。
【0067】
上記の第1の時刻のしきい値及び第2の時刻のしきい値について、本実施形態は、両者の大小関係を制限せず、両者のそれぞれの具体的な値は、実際の状況に応じて決定され得る。
【0068】
選択的な実施形態として、ステップ103における指示情報は、直接通信送信端末UE1が物理層シグナリング又は上位層シグナリングによって前記直接通信受信端末UE2に送信するものである。
【0069】
指示情報は、直接通信送信端末が物理層シグナリングによって前記直接通信受信端末に送信するものである場合には、前記指示情報は、直接通信インターフェース制御情報(SCI)によって送信されたものであり、前記SCIには直接通信リソーススケジューリング情報が含まれておらず、前記SCIは、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にある時間を延長させるためにのみ用いられる。
【0070】
指示情報は、直接通信送信端末が上位層シグナリングによって前記直接通信受信端末に送信するものである場合には、指示情報は、具体的に、上位層シグナリングに基づくMAC CE(Media Access Control Element Control)又はRRC(Radio Resource Control)シグナリングによって送信されることができ、また、当該上位層シグナリングは、新たに導入されたシグナリングであってもよいし、既存のシグナリングにIE(Information Element)が追加されたものであってもよく、本願は、それについても制限しない。
【0071】
選択的な実施形態として、指示情報が直接通信受信端末に効果的に送信され得ることを確保するために、前記指示情報は、直接通信送信端末が直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間に送信するものとしている。
【0072】
選択的な実施形態として、シグナリングオーバーヘッドを節約するためには、前記指示情報を送信するトリガー条件は、前記直接通信送信端末は前記直接通信受信端末が前記SCIを受信する前にDRX及び/又はDTXのサイレント期間に入ることを予測するという条件である。
【0073】
直接通信受信端末UE2がDRX及び/又はDTXのサイレント期間に入ったか否かは、直接通信受信端末UE2の直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXに関連するタイマーの作動状態に基づいて判断することができ、例えば、関連するタイマーが不作動状態にある場合に、直接通信受信端末UE2が直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのサイレント期間にある。
【0074】
図5は、本願により提供される他の直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法のフローチャートであり、当該図5のフローの実行主体は、直接通信受信端末である。
【0075】
図3及び図5を参照して、直接通信送信端末UE1は直接通信受信端末UE2に指示情報を送信するとき、すなわち、直接通信受信端末UE2は直接通信送信端末UE1から送信された指示情報を受信した後、ステップ104に示すように、直接通信受信端末UE2は、直接通信受信端末UE2が第2の所定期間内に直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する。第2の所定期間は、直接通信受信端末UE2が前記直接通信インターフェースを介して直接通信送信端末UE1から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)を受信した時刻を少なくとも含む。
【0076】
選択的な実施形態として、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して受信した、前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)は第2の段階のSCIである。前述した実施形態におけるSCIと同様に、現在、直接通信インターフェースSCIには2つの部分が含まれ、第1の段階のSCI(stage-1 SCI)は、時間/周波数領域リソース指示情報を伝送するために用いられ、第2の段階のSCI(stage-2 SCI)は、直接通信ソース識別子や目標識別子などの情報を携帯するために用いられる。
【0077】
選択的な実施形態として、直接通信受信端末UE2は、指示情報に基づいて直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する際に、具体的に、次の手段のいずれかを用いることができる。
【0078】
手段1では、直接通信受信端末UE2は指示情報を受信したと同時に、又はその後、第3のタイマーを起動することにより、前記第3のタイマーの作動期間中に、直接通信受信端末UE2が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにする。当該第3のタイマーの時間の長さは、ネットワークによって設定されてもよいし、又は、プロトコルによって規定されてもよい。
【0079】
さらに、上記の第3のタイマーは、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブタイマーである。
【0080】
手段2では、直接通信受信端末が前記指示情報を受信した時間から前記直接通信受信端末が前記直接通信送信端末から送信された前記直接通信インターフェースのスケジューリングシグナリングを受信した時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間とすることを、プロトコルに規定する。
【0081】
上記のステップ101~ステップ104では、直接通信インターフェースはDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあり、このとき、ステップ105とステップ106に示すように、直接通信送信端末UE1はUuインターフェースにおいてネットワーク機器から送信された、直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信して、そして、直接通信送信端末UE1は、当該スケジューリングシグナリングに基づき、直接通信インターフェーススケジューリングシグナリングを直接通信受信端末UE2に送信する。
【0082】
直接通信送信端末UE1が直接通信受信端末UE2に送信した直接通信インターフェーススケジューリングシグナリングは、具体的にSCIに基づくものであり、そのSCIのコンテンツは、直接通信送信端末UE1が受信した、ネットワーク機器により開始されたスケジューリングシグナリングに基づいて決定されるものである。
【0083】
上記の実施例1では、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法を提供し、当該方法は、直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するSR又はBSRをネットワーク機器に送信した後、直接通信送信端末が直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新して、直接通信受信端末が直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新することにより、直接通信送信端末は、ネットワーク機器から送信されたリソースを受信したとき、DRX及び/又はDTXのアクティブ時間にある直接通信インターフェースを介して、直接通信受信端末と通信することができるようになり、ネットワーク機器でスケジューリングされた直接通信インターフェースリソースが時間領域位置において直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブ期間内にあるものとならないようにし、その結果、直接通信インターフェースリソースの無駄使いを回避することができる。
【0084】
実施例2
【0085】
実施例1に基づき、図6は、本願により提供される他の直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法のシグナリング図であり、図6に示すように、当該方法は、ステップ201~ステップ207を含む。
【0086】
ステップ201では、直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するSR又はBSRをネットワーク機器に送信する。
【0087】
ステップ202では、直接通信送信端末が直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する。
【0088】
ステップ203では、直接通信送信端末が直接通信受信端末に指示情報を送信する。
【0089】
ステップ204では、直接通信送信端末が指示情報に基づいて直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する。
【0090】
ステップ205では、直接通信受信端末が指示情報を受信して直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する。
【0091】
ステップ206では、直接通信送信端末がUuインターフェースにおいてネットワーク機器から送信された、直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信する。
【0092】
ステップ207では、直接通信送信端末が直接通信インターフェースにおいて直接通信インターフェーススケジューリングシグナリングを直接通信受信端末に送信する。
【0093】
なお、実施例1と同様に、図6に示されるシグナリングでは、直接通信送信端末UE1と直接通信受信端末UE2は、直接通信インターフェースであるSLインターフェースを介して直接通信を行い、直接通信送信端末UE1は、Uuインターフェースを介してネットワーク機器とセルラー通信を行う。
【0094】
図6のステップ201とステップ203は、実行上の前後順が、ステップ203よりも前にステップ201を先に実行する(図6に示すように)ようにしてもよいし、ステップ201よりも前にステップ203を先に実行する(図6に図示せず)ようにしてもよいし、ステップ201とステップ203とを同期して実行する(図6に図示せず)ようにしてもよい。
【0095】
また、ステップ202とステップ203については、図6にはステップ202とステップ203の時間的順序(ステップ203よりも前にステップ202を先に実行する)が示されているが、実際の通信プロセスでは、ステップ202とステップ203の時間的実行順序は関連性がなく、図6に示されるステップ202とステップ203の時間的順序は、本技術的解決手段に対していかなる制限を課しない。
【0096】
本実施例2では、ステップ201、202、203、205、206、及び207は、実施例1におけるステップ101、102、103、104、105、及び106と類似するため、本実施例は、それについて繰り返して説明しない。
【0097】
実施例1との相違点は、本実施例のステップ204では、直接通信送信端末UE1は、直接通信インターフェースに対するSR又はBSRをネットワーク機器に送信した後、直接通信送信端末UE1が第1の所定期間内に直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新することに加えて、直接通信送信端末UE1は、直接通信受信端末UE2に指示情報を送信して、指示情報に基づいて直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新することである。
【0098】
図7は、本願により提供される1つの直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法のフローチャートであり、当該図7のフローの実行主体は、直接通信送信端末である。
【0099】
図6及び図7に示すように、直接通信送信端末UE1が第1の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、直接通信送信端末UE1は前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末UE2に指示情報を送信して、直接通信送信端末UE1は直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する。
【0100】
第1の所定期間は、前述した実施例1に記載されているものと類似するものであり、すなわち、第1の所定期間の開始時刻は、前記SR又は前記BSRの送信時刻とし、前記第1の所定期間の終了時刻は、前記直接通信送信端末が前記ネットワーク機器から送信された、前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した受信時刻とするか、又は、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信インターフェース制御情報(SCI)を直接通信受信端末に送信する時刻とする。
【0101】
選択的な実施形態では、直接通信送信端末UE1は直接通信受信端末UE2に指示情報を送信した後、直接通信送信端末UE1は前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新し、具体的に、次の手段のいずれかが含まれ得る。
【0102】
手段1では、直接通信送信端末UE1が前記指示情報を送信すると同時に、又はその後、第2のタイマーを起動することにより、前記第2のタイマーの作動期間中に、直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにする。第2のタイマーの時間の長さは、ネットワークによって設定されてもよいし、又は、プロトコルによって規定されてもよい。
【0103】
さらに、選択的な実施形態では、前記第2のタイマーは、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブタイマーである。
【0104】
手段2では、前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末に指示情報を送信する時間から前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末にSCIを送信する時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間とすることを、プロトコルに規定する。
【0105】
上記の実施例2は、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法を提供し、当該方法は、直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するSR又はBSRをネットワーク機器に送信した後、直接通信送信端末が直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新して、直接通信受信端末が直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新することにより、直接通信送信端末はネットワーク機器から送信されたリソースを受信したとき、DRX及び/又はDTXのアクティブ時間にある直接通信インターフェースを介して、直接通信受信端末と通信することができるようになり、ネットワーク機器でスケジューリングされた直接通信インターフェースリソースが時間領域位置において直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブ期間内にあるものとならないようにし、その結果、直接通信インターフェースリソースの無駄使いを回避することができる。
【0106】
実施例3
【0107】
図8は、本願により提供される1つの直接通信送信端末の構造概略図である。図8に示すように、当該直接通信送信端末は、
メモリ820、トランシーバ800、及びプロセッサ810を含み、
メモリ820は、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、
トランシーバ800は、前記プロセッサ810の制御下でデータを送受信するために用いられ、
プロセッサ810は、前記メモリ820におけるコンピュータプログラムを読み取るとともに、
接通信インターフェースに対するスケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)をネットワーク機器に送信した後、前記直接通信送信端末が第1の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する操作を実行するために用いられ、
前記第1の所定期間の開始時刻は、前記SR又は前記BSRの送信時刻とし、
前記第1の所定期間の終了時刻は、前記直接通信送信端末が前記ネットワーク機器から送信された、前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した受信時刻とするか、又は、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信インターフェース制御情報(SCI)を直接通信受信端末に送信する時刻とする。
【0108】
選択的に、プロセッサ810は、具体的に、
前記直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するSR又はBSRをネットワーク機器に送信と同時に、又はその後、第1のタイマーを起動することにより、前記第1のタイマーの作動期間中に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにするために用いられる。
【0109】
選択的に、前記第1のタイマーは、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブタイマーである。
【0110】
選択的に、前記プロセッサ810は、具体的に、
前記直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するSR及び/又はBSRをネットワーク機器に送信する時間からネットワーク機器からの前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間とすることを、プロトコルに規定するために用いられる。
【0111】
選択的に、直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に送信する直接通信インターフェース制御情報(SCI)は、第2の段階のSCIである。
【0112】
選択的に、プロセッサ810は、
記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信し、前記直接通信受信端末が第2の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信受信端末が前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するためにさらに用いられ、
前記第2の所定期間は、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)を受信した時刻を少なくとも含む。
【0113】
選択的に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻は、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻とする。
【0114】
選択的に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻は、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻よりも前の時刻とする。
【0115】
選択的に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻と、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻との差の値は、第1の時刻のしきい値よりも小さい。
【0116】
選択的に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻は、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻よりも後の時刻とする。
【0117】
選択的に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻と、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻との差の値は、第2の時刻のしきい値よりも小さい。
【0118】
選択的に、前記指示情報は、前記直接通信送信端末が物理層シグナリング又は上位層シグナリングによって前記直接通信受信端末に送信するものである。
【0119】
選択的に、前記指示情報は、直接通信インターフェース制御情報(SCI)によって送信されたものであり、前記SCIには直接通信リソーススケジューリング情報が含まれておらず、前記SCIは、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあることを延長させるためにのみ用いられる。
【0120】
選択的に、前記指示情報は、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間に送信するものとする。
【0121】
選択的に、前記指示情報を送信するトリガー条件は、前記直接通信送信端末は前記直接通信受信端末が前記SCIを受信する前にDRX及び/又はDTXのサイレント期間に入ることを予測するという条件である。
【0122】
選択的に、前記プロセッサ810は、
前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末に指示情報を送信した後、前記直接通信送信端末が第1の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するためにさらに用いられる。
【0123】
選択的に、前記プロセッサ810は、具体的に、
前記指示情報を送信すると同時に、又はその後、第2のタイマーを起動することにより、前記第2のタイマーの作動期間中に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにするために用いられる。
【0124】
選択的に、前記第2のタイマーは、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブタイマーとする。
【0125】
選択的に、前記プロセッサ810は、具体的に、
前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末に指示情報を送信する時間から前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末にSCIを送信する時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間とすることを、プロトコルに規定するために用いられる。
【0126】
図8には、バスアーキテクチャは、相互接続された任意の数のバス及びブリッジを含むことができ、具体的には、プロセッサ810によって表される1つ又は複数のプロセッサとメモリ820によって表されるメモリの様々な回路が互いにリンクされる。バスアーキテクチャはまた、周辺機器、電圧レギュレータ、及び電力管理回路などの様々な他の回路をリンクすることができ、これらは本技術分野において周知のものであるため、本明細書ではそれ以上説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。トランシーバ800は、無線チャネル、有線チャネル、光ケーブルなどの伝送媒体を含む伝送媒体上で他の様々な装置と通信するためのユニットを提供する、送信機及び受信機を含む複数のエレメントとすることができる。異なるユーザ機器に応じて、ユーザインターフェースはさらに、必要なデバイスを外部又は内部に接続することができるインターフェースとすることもでき、接続されるデバイスは、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティックなどを含むが、これらに限定されない。
【0127】
プロセッサ810は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ820は、プロセッサ810が操作を実行する際に使用されるデータを記憶することができる。
【0128】
選択的に、プロセッサ810は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit、特定用途向け集積回路)、FPGA(Field-Programmable Gate Array、フィールドプログラマブルゲートアレイ)、またはCPLD(Complex Programmable Logic Device、複雑なプログラマブルロジックデバイス)とすることができ、プロセッサは、マルチコアアーキテクチャを採用してもよい。
【0129】
プロセッサ810は、メモリに記憶されているコンピュータプログラムを呼び出すことにより、得られた実行可能命令に従って本願の実施例により提供されるいずれかの方法を実行するために用いられる。プロセッサは、メモリと物理的に個別に配置され得る。
【0130】
なお、本願により提供される上記の装置は、上記の方法の実施例1により実現されるすべての方法のステップを実現して、且つ同様な技術的効果を達成することができるため、ここで、本実施例では、方法の実施例と同様な部分及び有益な効果についてこれ以上説明しない。
【0131】
実施例4
【0132】
図9は、本願により提供される直接通信受信端末の構造概略図である。図9に示すように、前記直接通信送信端末は、
メモリ920、トランシーバ900、及びプロセッサ910を含み、
メモリ920は、コンピュータプログラムを記憶するために用いられ、
トランシーバ900は、前記プロセッサ910の制御下でデータを送受信するために用いられ、
プロセッサ910は、前記メモリ920におけるコンピュータプログラムを読み取るとともに、
接通信インターフェースを介して直接通信送信端末から送信された指示情報を受信する操作、及び、前記直接通信受信端末が第2の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新する操作を実行するために用いられ、
前記第2の所定期間は、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)を受信した時刻を少なくとも含む。
【0133】
選択的な実施形態として、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して受信した、前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)は第2の段階のSCIである。前述した実施形態におけるSCIと同様に、現在、直接通信インターフェースSCIには2つの部分が含まれ、第1の段階のSCI(stage-1 SCI)は、時間/周波数領域リソース指示情報を伝送するために用いられ、第2の段階のSCI(stage-2 SCI)は、直接通信ソース識別子や目標識別子などの情報を携帯するために用いられる。
【0134】
選択的に、前記プロセッサ910は、具体的に、
前記指示情報を受信したと同時に、又はその後、第3のタイマーを起動することにより、前記第3のタイマーの作動期間中に、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにするために用いられる。
【0135】
選択的に、前記第3のタイマーは、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブタイマーとする。
【0136】
選択的に、プロセッサ910は、具体的に、
前記直接通信受信端末が前記指示情報を受信した時間から前記直接通信受信端末が前記直接通信送信端末から送信された前記直接通信インターフェースのスケジューリングシグナリングを受信した時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間とすることを、プロトコルに規定するために用いられる。
【0137】
図9には、バスアーキテクチャは、相互接続された任意の数のバス及びブリッジを含むことができ、具体的には、プロセッサ910によって表される1つ又は複数のプロセッサとメモリ920によって表されるメモリの様々な回路が互いにリンクされる。バスアーキテクチャはまた、周辺機器、電圧レギュレータ、及び電力管理回路などの様々な他の回路をリンクすることができ、これらは本技術分野において周知のものであるため、本明細書ではそれ以上説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。トランシーバ900は、無線チャネル、有線チャネル、光ケーブルなどの伝送媒体を含む伝送媒体上で他の様々な装置と通信するためのユニットを提供する、送信機及び受信機を含む複数のエレメントとすることができる。異なるユーザ機器に応じて、ユーザインターフェースはさらに、必要なデバイスを外部又は内部に接続することができるインターフェースとすることもでき、接続されるデバイスは、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティックなどを含むが、これらに限定されない。
【0138】
プロセッサ910は、バスアーキテクチャ及び通常の処理を管理し、メモリ920は、プロセッサ910が操作を実行する際に使用されるデータを記憶することができる。
【0139】
選択的に、プロセッサ910は、CPU、ASIC、FPGA、またはCPLDとすることができ、プロセッサは、マルチコアアーキテクチャを採用してもよい。
【0140】
プロセッサ910は、メモリに記憶されているコンピュータプログラムを呼び出すことにより、得られた実行可能命令に従って本願の実施例により提供されるいずれかの方法を実行するために用いられる。プロセッサは、メモリと物理的に個別に配置され得る。
【0141】
なお、本願により提供される上記の装置は、上記の方法の実施例1により実現されるすべての方法のステップを実現して、且つ同様な技術的効果を達成することができるため、ここで、本実施例では、方法の実施例と同様な部分及び有益な効果についてこれ以上説明しない。
【0142】
実施例5
【0143】
図10は、本願により提供されるの直接通信送信端末の構造概略図であり、図10に示すように、当該直接通信送信端末は、
直接通信インターフェースに対するスケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)をネットワーク機器に送信するための送受信ユニット11と、
前記直接通信送信端末が第1の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するための更新ユニット12と、を含み、
前記第1の所定期間の開始時刻は、前記SR又は前記BSRの送信時刻とし、
前記第1の所定期間の終了時刻は、前記直接通信送信端末が前記ネットワーク機器から送信された、前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した受信時刻とするか、又は、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信インターフェース制御情報(SCI)を直接通信受信端末に送信する時刻とする。
【0144】
選択的に、更新ユニット12は、具体的に、
前記直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するSR又はBSRをネットワーク機器に送信すると同時に、又はその後、第1のタイマーを起動することにより、前記第1のタイマーの作動期間中に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにするために用いられる。
【0145】
選択的に、前記第1のタイマーは、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブタイマーとする。
【0146】
選択的に、更新ユニット12は、具体的に、
前記直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するSR及び/又はBSRをネットワーク機器に送信する時間からネットワーク機器からの前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間とすることを、プロトコルに規定するために用いられる。
【0147】
選択的に、送受信ユニット11は、前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信し、前記直接通信受信端末が第2の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信受信端末が前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するためにさらに用いられ、
前記第2の所定期間は、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)を受信した時刻を少なくとも含む。
【0148】
選択的に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻は、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻とする。
【0149】
選択的に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻は、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻よりも前の時刻とする。
【0150】
選択的に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻と、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻との差の値は、第1の時刻のしきい値よりも小さい。
【0151】
選択的に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻は、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻よりも後の時刻とする。
【0152】
選択的に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信受信端末に指示情報を送信する時刻と、前記直接通信送信端末が前記スケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)を送信する送信時刻との差の値は、第2の時刻のしきい値よりも小さい。
【0153】
選択的に、前記指示情報は、前記直接通信送信端末が物理層シグナリング又は上位層シグナリングによって前記直接通信受信端末に送信するものである。
【0154】
選択的に、前記直接通信送信端末が物理層シグナリングによって前記直接通信受信端末に前記指示情報を送信する場合に、
前記指示情報が直接通信インターフェース制御情報(SCI)によって送信されたものであり、前記SCIには直接通信リソーススケジューリング情報が含まれておらず、前記SCIが、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にある時間を延長させるためにのみ用いられる。
【0155】
選択的に、前記指示情報は、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間に送信するものとする。
【0156】
選択的に、前記指示情報を送信するトリガー条件は、前記直接通信送信端末は前記直接通信受信端末が前記SCIを受信する前にDRX及び/又はDTXのサイレント期間に入ることを予測するという条件である。
【0157】
選択的に、更新ユニット12は、送受信ユニット11が前記直接通信受信端末に指示情報を送信した後、前記直接通信送信端末が第1の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するためにさらに用いられる。
【0158】
選択的に、更新ユニット12は、前記指示情報を送信すると同時に、又はその後、第2のタイマーを起動することにより、前記第2のタイマーの作動期間中に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにするために用いられる。
【0159】
選択的に、前記第2のタイマーは、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブタイマーとする。
【0160】
選択的に、更新ユニット12は、前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末に指示情報を送信する時間から前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末にSCIを送信する時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間とすることを、プロトコルに規定するために用いられる。
【0161】
なお、本願の実施例ではユニットの分割は例示的なもので、論理機能分割にすぎず、実際に実現する際には別の分割方式があってもよい。また、本願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されていてもよいし、各ユニットが個別に物理的に存在していてもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されていてもよい。上記の集積されたユニットはハードウェアの形式で実現されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現されてもよい。
【0162】
なお、本願により提供される上記の装置は、上記の方法の実施例1により実現されるすべての方法のステップを実現して、且つ同様な技術的効果を達成することができるため、ここで、本実施例では、方法の実施例と同様な部分及び有益な効果についてこれ以上説明しない。
【0163】
前記集積されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合には、プロセッサ可読記憶媒体に記憶され得る。このような理解に基づいて、本願発明の技術的解決手段は、本質的に又は先行技術に寄与する部分、または当該技術的解決手段のすべて又は一部が、本願の各実施例に記載の方法のステップのすべて又は一部をコンピュータデバイス(パソコン、サーバ、またはネットワーク機器などとすることができる)又はプロセッサ(processor)に実行させるためのいくつかの命令を含む記憶媒体に記憶されるソフトウェア製品の形式で具現化され得る。前述した記憶媒体は、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを記憶可能な様々な媒体を含む。
【0164】
実施例6
【0165】
図11は、本願により提供されるの直接通信受信端末の構造概略図であり、図11に示すように、当該直接通信受信端末は、
直接通信インターフェースを介して直接通信送信端末から送信された指示情報を受信するための送受信ユニット21と、
前記直接通信受信端末が第2の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するための更新ユニット22と、を含み、
前記第2の所定期間は、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(SCI)を受信した時刻を少なくとも含む。
【0166】
選択的に、更新ユニット22は、具体的に、
記指示情報を受信したと同時に、又はその後、第3のタイマーを起動することにより、前記第3のタイマーの作動期間中に、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにするために用いられる。
【0167】
選択的に、前記第3のタイマーは、直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXの非アクティブタイマーとする。
【0168】
選択的に、更新ユニット22は、具体的に、
前記直接通信受信端末が前記指示情報を受信した時間から前記直接通信受信端末が前記直接通信送信端末から送信された前記直接通信インターフェースのスケジューリングシグナリングを受信した時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間とすることを、プロトコルに規定するために用いられる。
【0169】
なお、本願により提供される上記の装置は、上記の方法の実施例1により実現されるすべての方法のステップを実現して、且つ同様な技術的効果を達成することができるため、ここで、本実施例では、方法の実施例と同様な部分及び有益な効果についてこれ以上説明しない。
【0170】
なお、本願の実施例ではユニットの分割は例示的なもので、論理機能分割にすぎず、実際に実現する際には別の分割方式があってもよい。また、本願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されていてもよいし、各ユニットが個別に物理的に存在していてもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されていてもよい。上記の集積されたユニットはハードウェアの形式で実現されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現されてもよい。
【0171】
前記集積されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合には、プロセッサ可読記憶媒体に記憶され得る。このような理解に基づいて、本願発明の技術的解決手段は、本質的に又は先行技術に寄与する部分、または当該技術的解決手段のすべて又は一部が、本願の各実施例に記載の方法のステップのすべて又は一部をコンピュータデバイス(パソコン、サーバ、またはネットワーク機器などとすることができる)又はプロセッサ(processor)に実行させるためのいくつかの命令を含む記憶媒体に記憶されるソフトウェア製品の形式で具現化され得る。前述した記憶媒体は、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを記憶可能な様々な媒体を含む。
【0172】
実施例7
【0173】
本願はさらに、プロセッサ可読記憶媒体を提供し、前記プロセッサ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサに前記した実施例1に記載されている方法を実行させるために用いられる。
【0174】
前記プロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサがアクセス可能な任意の利用可能な媒体又はデータ記憶装置とすることができ、磁気メモリ(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、テープ、光磁気ディスク(MO)など)、光学メモリ(例えば、CD、DVD、BD、HVDなど)、及び半導体メモリ(例えば、ROM、EPROM、EEPROM、不揮発性メモリ(NAND FLASH)、ソリッドステートドライブ(SSD))などを含むが、それらに限定されない。
【0175】
また、本願は、コンピュータプログラムを含む、コンピュータプログラム製品を提供し、当該コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されると、前述した実施例1に記載されている方法を実行するステップが実現される。
【0176】
当業者は、本願の実施例が方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解すべきである。したがって、本願は、完全なるハードウェアの実施例、完全なるソフトウェアの実施例、またはソフトウェアとハードウェアの態様を組み合わせた実施例の形式を採用することができる。さらに、本願は、コンピュータ利用可能なプログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ利用可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリ、光学メモリなどを含むが、それらに限定されない)上に実装されるコンピュータプログラム製品の形式を採用することができる。
【0177】
本願は、本願の実施例による方法、機器(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。フローチャート及び/又はブロック図の各フロー及び/又はブロック、ならびにフローチャート及び/又はブロック図のフロー及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータ実行可能な命令によって実現され得ることが理解されるべきである。これらのコンピュータ実行可能な命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、または他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサに提供されて、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサによって実行される命令が、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現するための装置を生成するように、マシンを生成することができる。
【0178】
これらのプロセッサ実行可能な命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスを特定の方式で動作させることができるプロセッサ可読メモリに記憶されることもでき、その結果、当該プロセッサ可読メモリに記憶された命令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現する命令装置を含む製造物を生成する。
【0179】
これらのプロセッサ実行可能な命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイス上にロードされることもでき、その結果、コンピュータ又は他のプログラム可能なデバイス上で一連の操作ステップが実行されてコンピュータによって実現される処理が生成され、その結果、コンピュータ又は他のプログラム可能なデバイス上で実行される命令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0180】
本願は2021年3月29日に中国特許局に提出された、出願番号が202110336748.9で、発明の名称が「直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法及び直接通信端末」という中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は援用によって本願に組み合わせられる。
【符号の説明】
【0181】
11 送受信ユニット
12 更新ユニット
21 送受信ユニット
22 更新ユニット
101 ステップ
102 ステップ
103 ステップ
104 ステップ
105 ステップ
106 ステップ
201 ステップ
202 ステップ
203 ステップ
204 ステップ
205 ステップ
206 ステップ
207 ステップ
800 トランシーバ
810 プロセッサ
820 メモリ
900 トランシーバ
910 プロセッサ
920 メモリ
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直接通信インターフェースの不連続受信(DRX及び/又は不連続送信(DTX状態の維持方法であって、前記方法は、
直接通信送信端末が直接通信インターフェースに対するスケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)をネットワーク機器に送信した後、前記直接通信送信端末が第1の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するステップを含み、
前記第1の所定期間の開始時刻は、前記SR又は前記BSRの送信時刻とし、
前記第1の所定期間の終了時刻は、前記直接通信送信端末が前記ネットワーク機器から送信された、前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した受信時刻とするか、又は、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信インターフェース制御情報(サイドリンク制御情報(Sidelink Control Information、SCIと略称))を直接通信受信端末に送信する時刻とする、ことを特徴とする直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法。
【請求項2】
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するステップは、
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースに対するSR又はBSRを前記ネットワーク機器に送信すると同時に、又はその後、第1のタイマーを起動することにより、前記第1のタイマーの作動期間中に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースにおいて前記DRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにするステップ、又は
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースに対するSR及び/又はBSRを前記ネットワーク機器に送信する時間から前記ネットワーク機器からの前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した時間までの期間は、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間とすることを、プロトコルに規定するステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信受信端末に送信する前記SCIは、第2の段階のSCIである、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信受信端末に指示情報を送信し、前記直接通信受信端末が第2の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信受信端末が前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するステップをさらに含み、
前記第2の所定期間は、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信送信端末から送信された前記SCIを受信した時刻を少なくとも含む、ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信受信端末に前記指示情報を送信する時刻は、前記直接通信送信端末が前記SR又前記BSRを送信する送信時刻である、又は
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信受信端末に前記指示情報を送信する時刻は、前記直接通信送信端末が前記SR又は前記BSRを送信する送信時刻よりも前の時刻であり、
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信受信端末に前記指示情報を送信する時刻と、前記直接通信送信端末が前記SR又は前記BSRを送信する送信時刻との差の値は、第1の時刻のしきい値よりも小さい、又は
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信受信端末に前記指示情報を送信する時刻は、前記直接通信送信端末が前記SR又は前記BSRを送信する送信時刻よりも後の時刻であり、
前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信受信端末に前記指示情報を送信する時刻と、前記直接通信送信端末が前記SR又は前記BSRを送信する送信時刻との差の値は、第2の時刻のしきい値よりも小さい、ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記指示情報は、前記直接通信送信端末が物理層シグナリング又は上位層シグナリングによって前記直接通信受信端末に送信するものであり、
前記直接通信送信端末が前記物理層シグナリングによって前記直接通信受信端末に前記指示情報を送信する場合、
前記指示情報が前記SCIによって送信されたものであり、前記SCIには直接通信リソースのスケジューリング情報が含まれておらず、前記SCIは、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にある時間を延長させるためにのみ用いられる、ことを特徴とする請求項4又は5に記載の方法。
【請求項7】
前記指示情報は、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間に送信するものである、ことを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記指示情報を送信するトリガー条件は、前記直接通信送信端末は前記直接通信受信端末が前記SCIを受信する前にDRX及び/又はDTXのサイレント期間に入ることを予測するという条件である、ことを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末に前記指示情報を送信した後、前記直接通信送信端末が前記第1の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいて前記DRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するステップをさらに含む、ことを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末に前記指示情報を送信した後、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するステップは、
前記直接通信送信端末が前記指示情報を送信すると同時に、又はその後、第2のタイマーを起動することにより、前記第2のタイマーの作動期間中に、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースにおいて前記DRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにするステップ、又は
前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末に前記指示情報を送信する時間から前記直接通信送信端末が前記直接通信受信端末に前記SCIを送信する時間までの期間は、前記直接通信インターフェースの前記DRX及び/又はDTXのアクティブ時間とすることを、プロトコルに規定するステップを含む、ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
直接通信インターフェースの不連続受信(DRX及び/又は不連続送信(DTX状態の維持方法であって、前記方法は、
直接通信受信端末が直接通信インターフェースを介して直接通信送信端末から送信された指示情報を受信するステップと、
前記直接通信受信端末が第2の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいてDRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信受信端末が前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するステップと、を含み、
前記第2の所定期間は、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(サイドリンク制御情報(Sidelink Control Information、SCIと略称))を受信した時刻を少なくとも含む、ことを特徴とする直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTX状態の維持方法。
【請求項12】
前記直接通信受信端末が前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するステップは、
前記直接通信受信端末が前記指示情報を受信したと同時に、又はその後、第3のタイマーを起動することにより、前記第3のタイマーの作動期間中に、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースにおいて前記DRX及び/又はDTXのアクティブ時間にあるようにするステップ、又は
前記直接通信受信端末が前記指示情報を受信した時間から前記直接通信受信端末が前記直接通信送信端末から送信された前記直接通信インターフェースのスケジューリングシグナリングを受信した時間までの期間は、前記直接通信インターフェースの前記DRX及び/又はDTXのアクティブ時間であることを、プロトコルに規定するステップを含む、ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して受信した、前記直接通信送信端末から送信された前記SCIは、第2の段階のSCIである、ことを特徴とする請求項11又は12に記載の方法。
【請求項14】
直接通信送信端末であって、
直接通信インターフェースに対するスケジューリングリクエスト(SR)又はバッファ状態報告(BSR)をネットワーク機器に送信するための送受信ユニットと、
前記直接通信送信端末が第1の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいて不連続受信(DRX)及び/又は不連続送信(DTXのアクティブ時間にあるように、前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するための更新ユニットと、を含み、
前記第1の所定期間の開始時刻は、前記SR又は前記BSRの送信時刻とし、
前記第1の所定期間の終了時刻は、前記直接通信送信端末が前記ネットワーク機器から送信された、前記直接通信インターフェースに対するスケジューリングシグナリングを受信した受信時刻とするか、又は、前記直接通信送信端末が前記直接通信インターフェースを介して直接通信インターフェース制御情報(サイドリンク制御情報(Sidelink Control Information、SCIと略称))を直接通信受信端末に送信する時刻とする、ことを特徴とする直接通信送信端末。
【請求項15】
直接通信受信端末であって、
直接通信インターフェースを介して直接通信送信端末から送信された指示情報を受信するための送受信ユニットと、
前記直接通信受信端末が第2の所定期間内に前記直接通信インターフェースにおいて不連続受信(DRX及び/又は不連続送信(DTXのアクティブ時間にあるように、前記指示情報に基づいて前記直接通信インターフェースのDRX及び/又はDTXのアクティブ時間を更新するための更新ユニットと、を含み、
前記第2の所定期間は、前記直接通信受信端末が前記直接通信インターフェースを介して前記直接通信送信端末から送信された直接通信インターフェース制御情報(サイドリンク制御情報(Sidelink Control Information、SCIと略称))を受信した時刻を少なくとも含む、ことを特徴とする直接通信受信端末。
【手続補正書】
【提出日】2023-10-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正の内容】
図7
【国際調査報告】