(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-13
(54)【発明の名称】SDTを使用するSRB伝送の方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/21 20230101AFI20240306BHJP
H04W 76/27 20180101ALI20240306BHJP
H04W 76/22 20180101ALI20240306BHJP
H04W 72/1268 20230101ALI20240306BHJP
【FI】
H04W72/21
H04W76/27
H04W76/22
H04W72/1268
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560690
(86)(22)【出願日】2021-04-02
(85)【翻訳文提出日】2023-11-28
(86)【国際出願番号】 CN2021085383
(87)【国際公開番号】W WO2022205450
(87)【国際公開日】2022-10-06
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523107950
【氏名又は名称】レノボ・(ベイジン)・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】ミンゼン・ダイ
(72)【発明者】
【氏名】ラン・ユエ
(72)【発明者】
【氏名】リアンハイ・ウー
(72)【発明者】
【氏名】ジエ・シ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD23
5K067DD24
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
小データ伝送 (SDT) を使用するシグナリング無線ベアラ (SRB) 伝送の方法および装置が開示される。本方法は、基地局がRRC_INACTIVEまたはRRC_IDLE状態のUEから、小データパケットを受信するステップであって、小データパケットがSRB (シグナリング無線ベアラ) を含む、ステップと、UEの最後のサービング基地局にRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTを送信するステップと、最後のサービング基地局から、アンカリロケーションのためのUEコンテキスト、または小データパケットの伝送のための、SRBデータ転送情報および/またはSRB構成を受信するステップとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在のサービング基地局によって行われる方法であって、
RRC_INACTIVEまたはRRC_IDLE状態のユーザ機器 (UE) から、小データパケットを受信するステップであり、前記小データパケットがSRB (シグナリング無線ベアラ) を含む、ステップと、
前記UEの最後のサービング基地局にRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTを送信するステップと、
前記最後のサービング基地局から、アンカリロケーションのためのUEコンテキスト、または前記小データパケットの伝送のための、SRBデータ転送情報および/またはSRB構成を受信するステップとを含む、方法。
【請求項2】
前記最後のサービング基地局から、前記SRB構成を受信すると、前記最後のサービング基地局にSRBデータを送信するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記最後のサービング基地局から、前記SRBデータ転送情報を受信すると、前記最後のサービング基地局にSRBデータを送信するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記SRBデータ転送情報が専用または共通のGTP-U (GPRSトンネリングプロトコルユーザプレーン) トンネルのIPアドレスおよびGTP-U TEID (トンネルエンドポイント識別子) を備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記SRBのPDCP (パケットデータコンバージェンスプロトコル) PDU (プロトコルデータユニット) を抽出し、前記SRBデータ転送情報を使用して専用のGTP-Uトンネルを介して前記最後のサービング基地局に前記PDCP PDUを送信するステップを更に含む、請求項2または3に記載の方法。
【請求項6】
前記SRBがMAC (メディアアクセス制御) PDUに含まれ、前記方法が、前記SRBデータ転送情報を使用して共通のGTP-Uトンネルを介して前記最後のサービング基地局に前記MAC PDUを送信するステップを更に含む、請求項2または3に記載の方法。
【請求項7】
前記SRBのPDCP PDUを抽出し、XnAP制御プレーンシグナリングを介して前記最後のサービング基地局に前記PDCP PDUを送信するステップを更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記SRBがMAC PDUに含まれ、前記方法が、XnAP制御プレーンシグナリングを介して前記最後のサービング基地局に前記MAC PDUを送信するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記SRB構成が前記SRBのRLC (無線リンク制御) 構成を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項10】
前記UEから、前記SRBが前記小データパケットに含まれることを示すSRB SDT (小データ伝送) 指示を受信するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記RETRIEVE UE CONTEXT REQUESTが、前記SRBが前記小データパケットに含まれることを示すSRB SDT指示を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記SRB SDT指示が、前記小データパケットに含まれる前記SRBの種類を更に示す、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記RETRIEVE UE CONTEXT REQUESTが、アンカリロケーションが必要とされるかどうかを前記最後のサービング基地局が判定するための支援情報を更に備える、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記小データパケットからNAS (非アクセス層) PDUを抽出し、前記最後のサービング基地局から、アンカリロケーションのための前記UEコンテキストを受信すると、AMF (アクセスおよびモビリティ管理機能) に前記NAS PDUを送信するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
現在のサービング基地局であって、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合される送受信器とを備え、
前記プロセッサが、
RRC_INACTIVEまたはRRC_IDLE状態のユーザ機器 (UE) から、小データパケットを受信し、前記小データパケットがSRB (シグナリング無線ベアラ) を含み、
前記UEの最後のサービング基地局にRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTを送信し、そして
前記最後のサービング基地局から、アンカリロケーションのためのUEコンテキスト、または前記小データパケットの伝送のための、SRBデータ転送情報および/またはSRB構成を受信するように構成される、現在のサービング基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される対象は、概してワイヤレス通信に関し、より詳細には小データ伝送 (Small Data Transmission: SDT) を使用するシグナリング無線ベアラ (Signaling Radio Bearer: SRB) 伝送の方法および装置に関するが、これらに限定されない。
【背景技術】
【0002】
以下の略語および頭字語が本明細書で定められ、その少なくとも一部が本明細書内で言及される。
【0003】
第3世代パートナーシッププロジェクト (Third Generation Partnership Project: 3GPP (登録商標))、第5世代 (5th Generation: 5G)、ニューラジオ (New Radio: NR)、5GノードB/汎用ノードB (5G Node B/generalized Node B: gNB)、ロングタームエボリューション (Long Term Evolution: LTE)、LTE Advanced (LTE-A)、E-UTRANノードB/発展型ノードB (E-UTRAN Node B/Evolved Node B: eNB)、ユニバーサル移動体通信システム (Universal Mobile Telecommunications System: UMTS)、マイクロ波アクセスのための世界的相互運用 (Worldwide Interoperability for Microwave Access: WiMax)、発展型UMTS地上無線アクセスネットワーク (Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network: E-UTRAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーキング (Wireless Local Area Networking: WLAN)、直交周波数分割多重 (Orthogonal Frequency Division Multiplexing: OFDM)、シングルキャリア周波数分割多重アクセス (Single-Carrier Frequency-Division Multiple Access: SC-FDMA)、ダウンリンク (Downlink: DL)、アップリンク (Uplink: UL)、ユーザエンティティ/機器 (User Entity/Equipment: UE)、ネットワーク機器 (Network Equipment: NE)、無線アクセス技術 (Radio Access Technology: RAT)、受信または受信器 (Receive or Receiver: RX)、送信または送信器 (Transmit or Transmitter: TX)、肯定応答 (Acknowledgement: ACK)、ランダムアクセスチャネル (Random Access Channel: RACH)、構成済みグラント (Configured Grant: CG)、周波数分割多重アクセス (Frequency Division Multiple Access: FDMA)、メディアアクセス制御 (Media Access Control: MAC)、非アクセス層 (Non-Access Stratum: NAS)、パケットデータコンバージェンスプロトコル (Packet Data Convergence Protocol: PDCP)、プロトコルデータユニット (Protocol Data Unit: PDU)、無線アクセスネットワーク (Radio Access Network: RAN)、無線リンク制御 (Radio Link Control: RLC)、無線ネットワーク一時識別子 (Radio Network Temporary Identifier: RNTI)、無線リソース制御 (Radio Resource Control: RRC)、サービスデータアダプテーションプロトコル (Service Data Adaptation Protocol: SDAP)、アクセスおよびモビリティ管理機能 (Access and Mobility Management Function: AMF)、セル無線ネットワーク一時識別子 (Cell Radio Network Temporary Identifier: C-RNTI)、周波数範囲1 (Frequency Range 1: FR1)、周波数範囲2 (Frequency Range 2: FR2)、インターネットプロトコル (Internet Protocol: IP)、NGアプリケーションプロトコル (NG Application Protocol: NGAP)、5Gコアネットワーク (5G Core Network: 5GC)、gNBと5GCとの間のインタフェース (NG)、物理セル識別情報 (Physical Cell Identity: PCI)、サービスデータユニット (Service Data Unit: SDU)、技術仕様書 (Technical Specification: TS)、ユーザプレーン機能 (User Plane Function: UPF)、gNB間のインタフェース (Xn)、GPRSトンネリングプロトコルユーザプレーン (GPRS Tunnelling Protocol User Plane: GTP-U)、RANベースの通知エリア (RAN-based Notification Area: RNA)、Xnアプリケーションプロトコル (Xn Application Protocol: XnAP)、シグナリング無線ベアラ (SRB)、データ無線ベアラ (Data Radio Bearer: DRB)、小データ伝送 (SDT)、トンネルエンドポイント識別子 (Tunnel Endpoint Identifier: TEID)、非アクティブ無線ネットワーク一時識別子 (Inactive Radio Network Temporary Identifier: I-RNTI)。
【0004】
第3世代パートナーシッププロジェクト (3GPP) モバイルネットワークなどの、ワイヤレス通信において、ワイヤレスモバイルネットワークは、モビリティを有するワイヤレス通信端末、すなわちユーザ機器 (UE) にシームレスなワイヤレス通信サービスを提供し得る。ワイヤレスモバイルネットワークは複数の基地局から形成されてよく、そして基地局がUEとワイヤレス通信を行ってよい。
【0005】
5Gニューラジオ (NR) は、その前身のLTE (4G) 技術と比較して低レイテンシでとても高いデータレートをサポートする一連の3GPP標準における最新のものである。2種類の周波数範囲 (FR) が3GPPにおいて定められる。6GHz以下の範囲 (450から6000MHzまで) の周波数がFR1と呼ばれ、そしてミリ波範囲 (24.25GHzから52.6GHzまで) がFR2と呼ばれる。5G NRは、FR1周波数帯もFR2周波数帯もサポートする。
【0006】
NRは、RRC_INACTIVE状態をサポートしており、データ伝送の頻度が低い (周期的および/または非周期的) UEが通常、ネットワークによってRRC_INACTIVE状態に維持される。Release 16まで、RRC_INACTIVE状態はデータ伝送をサポートしていない。それ故、UEは、いかなるDLおよびULデータに対しても接続 (すなわち、RRC_CONNECTED状態に移ること) を再開しなければならない。データパケットがどんなに小さくかつ頻度が低くても、各データ伝送に対して接続設定およびその後のINACTIVE状態への解除が必要とされる。この結果、不必要な電力消費およびシグナリングオーバーヘッドに至る。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
SDTを使用するSRB伝送の方法および装置が開示される。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の態様によれば、現在のサービング基地局によって行われる方法であって、RRC_INACTIVEまたはRRC_IDLE状態のユーザ機器 (UE) から、小データパケットを受信するステップであり、小データパケットがSRB (シグナリング無線ベアラ) を含む、ステップと、UEの最後のサービング基地局にRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTを送信するステップと、最後のサービング基地局から、アンカリロケーションのためのUEコンテキスト、または小データパケットの伝送のための、SRBデータ転送情報および/またはSRB構成を受信するステップとを含む、方法が提供される。
【0010】
第2の態様によれば、最後のサービング基地局によって行われる方法であって、基地局から、RRC_INACTIVEまたはRRC_IDLE状態のユーザ機器 (UE) からのSRB (シグナリング無線ベアラ) を伴う小データパケットの受信によって開始されたRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTを受信するステップと、アンカリロケーションが必要とされるという判定に応答して、基地局に、UEコンテキストを送信するステップと、アンカリロケーションが必要とされないという判定に応答して、基地局に、SRBデータ転送情報および/またはSRB構成を送信するステップとを含む、方法が提供される。
【0011】
第3の態様によれば、現在のサービング基地局であって、プロセッサと、プロセッサに結合される送受信器とを含み、プロセッサが、RRC_INACTIVEまたはRRC_IDLE状態のユーザ機器 (UE) から、小データパケットを受信し、小データパケットがSRB (シグナリング無線ベアラ) を含み、UEの最後のサービング基地局にRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTを送信し、そして、最後のサービング基地局から、アンカリロケーションのためのUEコンテキスト、または小データパケットの伝送のための、SRBデータ転送情報および/またはSRB構成を受信するように構成される、現在のサービング基地局が提供される。
【0012】
第4の態様によれば、最後のサービング基地局であって、プロセッサと、プロセッサに結合される送受信器とを含み、プロセッサが、基地局から、RRC_INACTIVEまたはRRC_IDLE状態のユーザ機器 (UE) からのSRB (シグナリング無線ベアラ) を伴う小データパケットの受信によって開始されたRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTを受信し、アンカリロケーションが必要とされるという判定に応答して、基地局に、UEコンテキストを送信し、そしてアンカリロケーションが必要とされないという判定に応答して、基地局に、SRBデータ転送情報および/またはSRB構成を更に送信するように構成される、最後のサービング基地局が提供される。
【0013】
添付の図面に例示される具体的な実施形態を参照することによって実施形態のより詳細な説明が与えられるであろう。これらの図面が一部の実施形態だけを描いており、したがって範囲が限定的であるとみなされないとすると、実施形態は、添付の図面の使用を通じて更に具体的かつ詳細に記載および説明されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本開示の一部の実装例に従うワイヤレス通信システムを例示する概略図である。
【
図2】本開示の一部の実装例に従うユーザ機器 (UE) の部品を例示する概略ブロック図である。
【
図3】本開示の一部の実装例に従うネットワーク機器 (NE) の部品を例示する概略ブロック図である。
【
図4A】本開示の一部の実装例に従うRRC_INACTIVEからRRC_CONNECTEDへのUEトリガ遷移の一例を例示する概略図である。
【
図4B】本開示の一部の実装例に従うUEコンテキストリロケーションを伴わない周期的なRNA更新手順の一例を例示する概略図である。
【
図5A】本開示の一部の実装例に従うアンカリロケーションを伴わない専用のSRBデータ転送GTP-Uトンネルの一例を例示する概略図である。
【
図5B】本開示の一部の実装例に従うアンカリロケーションを伴わない制御プレーンを通じたSRB PDCP PDU伝送の一例を例示する概略図である。
【
図5C】本開示の一部の実装例に従うアンカリロケーションを伴わないSRBを含むMAC PDUのための共通のデータ転送GTP-Uトンネルの一例を例示する概略図である。
【
図5D】本開示の一部の実装例に従うアンカリロケーションを伴わない制御プレーンを通じたSRBを含むMAC PDU伝送の一例を例示する概略図である。
【
図5E】本開示の一部の実装例に従うアンカリロケーションを伴うSDTを使用するSRB伝送の一例を例示する概略図である。
【
図6】本開示の一部の実装例に従う受信gNBによるSDTを使用するSRB伝送のステップを例示するフローチャートである。
【
図7】本開示の一部の実装例に従う最後のサービングgNBによるSDTを使用するSRB伝送のステップを例示するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
当業者に理解されるように、実施形態の態様は、システム、装置、方法またはプログラム製品として具現化されてよい。それに応じて、実施形態は、全ハードウェア実施形態、全ソフトウェア実施形態 (ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード等を含む)、またはソフトウェアおよびハードウェア態様を組み合わせる実施形態の形態をとってよい。
【0016】
更には、1つまたは複数の実施形態が、以下「コード」と称される、機械可読コード、コンピュータ可読コードおよび/またはプログラムコードを記憶する1つまたは複数のコンピュータ可読記憶デバイスに具現化されるプログラム製品の形態をとってよい。記憶デバイスは、有形、非一時的かつ/または非伝送でよい。
【0017】
「1つの実施形態」、「一実施形態」、「一例」、「一部の実施形態」、「一部の例」または同様の言葉への本明細書を通した言及は、記載される特定の特徴、構造または特性が少なくとも1つの実施形態または例に含まれることを意味する。そのため、本明細書を通した句「1つの実施形態において」、「一例では」、「一部の実施形態において」および同様の言葉の事例は、全て同じ実施形態を指してよいが、必ずしもそうではない。それは、開示した全ての実施形態を含んでも含まなくてもよい。1つまたは一部の実施形態と関連して記載される特徴、構造、要素または特性は、別途明記されない限り、他の実施形態にも適用可能である。用語「含む」、「備える」、「有する」およびその変形は、別途明記されない限り、「含むが、限定されない」ことを意味する。
【0018】
列挙された項目の一覧は、別途明記されない限り、項目のいずれかまたは全てが相互に排他的であることを意味しない。用語「或る (a)」、「或る (an)」および「その (the)」は、別途明記されない限り、「1つまたは複数の」も指す。
【0019】
本開示を通して、用語「第1の」、「第2の」、「第3の」等は、別途明記されない限り、いかなる空間または時間順も意味することなく、全て関連デバイス、部品、手順ステップ等への言及のためだけの用語法として使用される。例えば、「第1のデバイス」および「第2のデバイス」は、2つの別々に形成されたデバイス、または同じデバイスの2つの部分もしくは部品を指してよい。一部の場合には、例えば、「第1のデバイス」および「第2のデバイス」は、同一でよく、かつ任意に命名されてよい。同様に、方法またはプロセスの「第1のステップ」が「第2のステップ」の後に、またはそれと同時に実施されまたは行われてよい。
【0020】
本明細書で使用される用語「および/または」が関連付けられる列記された項目の1つまたは複数のあらゆる全ての可能な組合せを指して含むことが理解されるべきである。例えば、「Aおよび/またはB」は、以下の3つの組合せのいずれか1つを指してよい: Aだけの存在、Bだけの存在、ならびにAおよびB両方の共存。文字「/」は、一般に関連付けられる項目の「または」の関係を示す。これは、しかしながら、関連付けられる項目の「および」の関係も含んでよい。例えば、「A/B」は、「AまたはB」を意味するが、別途文脈が示さない限り、AおよびB両方の共存も含んでよい。
【0021】
更には、実施形態の記載される特徴、構造または特性は、任意の適切な方式で組み合わされてよい。以下の説明では、実施形態の完全な理解を提供するために、プログラミング、ソフトウェアモジュール、ユーザ選択、ネットワークトランザクション、データベースクエリ、データベース構造、ハードウェアモジュール、ハードウェア回路、ハードウェアチップ等の例などの、多数の具体的な詳細が提供される。当業者は、しかしながら、実施形態が具体的な詳細の1つもしくは複数なしに、または他の方法、部品、材料等と共に実施されてよいことを認識するであろう。他の事例では、周知の構造、材料または動作は、実施形態の態様を不明瞭にすることを回避するために、詳細には図示または記載されない。
【0022】
様々な実施形態の態様が、方法、装置、システムおよびプログラム製品の概略フローチャート図および/または概略ブロック図を参照しつつ下記される。概略フローチャート図および/または概略ブロック図の各ブロックの他に、概略フローチャート図および/または概略ブロック図におけるブロックの組合せがコードによって実装されてよいことが理解されるであろう。このコードは、マシンを生成するために汎用コンピュータ、専用コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供されてよく、そうするとコンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令が、概略フローチャート図および/または概略ブロック図に特定される機能または行為を実装するための手段を作成する。
【0023】
コードは、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置または他のデバイスに特定の方式で機能するように指図できる記憶デバイスに記憶されてもよく、そうすると記憶デバイスに記憶された命令が、概略フローチャート図および/または概略ブロック図に特定される機能または行為を実装する命令を含む製品を生成する。
【0024】
図における概略フローチャート図および/または概略ブロック図は、様々な実施形態に係る種々の装置、システム、方法およびプログラム製品の可能な実装例のアーキテクチャ、機能性および動作を例示する。この点で、概略フローチャート図および/または概略ブロック図における各ブロックは、コードのモジュール、セグメントまたは部分を表現してよく、特定される論理機能を実装するためのコードの1つまたは複数の実行可能命令を含む。当業者は、フローチャート図が必ずしも図示される順序で実施される必要があるわけではなく、具体的なステップの1つもしくは複数なしに、または図示されない他のステップと共に実施することができることを認識するであろう。
【0025】
一部の代替実装例において、識別されるブロックに記される機能が図に記される順と異なって生じてよいことも留意されるべきである。例えば、連続して図示される2つのブロックが、実際には、実質的に同時に実行されてよく、またはブロックは、時に逆順に実行されてよく、関与する機能性次第である。
【0026】
図1は、ワイヤレス通信システムを例示する概略図である。それは、ワイヤレス通信システム100の一実施形態を描く。1つの実施形態において、ワイヤレス通信システム100は、ユーザ機器 (UE) 102およびネットワーク機器 (NE) 104を含んでよい。たとえ
図1に特定の数のUE102およびNE104 (例えば、104A、104B、104C) が描かれるとしても、当業者は、任意の数のUE102およびNE104がワイヤレス通信システム100に含まれてよいことを認識するであろう。
【0027】
UE102は、リモートデバイス、リモートユニット、加入者ユニット、モバイル、移動局、ユーザ、端末、移動端末、固定端末、加入者局、ユーザ端末、装置、デバイス、または当該技術で使用される他の術語で称されてよい。
【0028】
1つの実施形態において、UE102は、自律センサデバイス、アラームデバイス、アクチュエータデバイス、リモート制御デバイス等でよい。一部の他の実施形態において、UE102は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末 (personal digital assistant: PDA)、タブレットコンピュータ、スマートフォン、スマートテレビ (例えば、インターネットに接続されるテレビ)、セットトップボックス、ゲームコンソール、セキュリティシステム (防犯カメラを含む)、車載コンピュータ、ネットワークデバイス (例えば、ルータ、スイッチ、モデム)等などの、コンピューティングデバイスを含んでよい。一部の実施形態において、UE102は、スマートウォッチ、フィットネスバンド、光学ヘッドマウントディスプレイ等などの、ウェアラブルデバイスを含む。UE102は、NE104の1つまたは複数と直接通信してよい。
【0029】
NE104は、基地局、アクセスポイント、アクセス端末、基地、ノードB、eNB、gNB、ホームノードB、中継ノード、装置、デバイス、または当該技術で使用される任意の他の術語で称されてもよい。本明細書を通して、基地局への言及は、eNBおよびgNBなどの、ネットワーク機器104の上記言及した種類のいずれか1つを指してよい。
【0030】
NE104は、地理的領域にわたって分散されてよい。NE104は、一般に1つまたは複数の対応するNE104に通信可能に結合される1つまたは複数のコントローラを含む無線アクセスネットワークの一部である。無線アクセスネットワークは、一般に1つまたは複数のコアネットワークに通信可能に結合されており、これらが、インターネットおよび公衆電話交換網のような、他のネットワークに結合されてよい。無線アクセスおよびコアネットワークのこれらおよび他の要素は例示されないが、当業者によって一般に周知である。
【0031】
1つの実装例において、ワイヤレス通信システム100は、3GPP 5Gニューラジオ (NR) に準拠する。一部の実装例において、ワイヤレス通信システム100は、3GPPプロトコルに準拠しており、NE104は、DL上でOFDM変調方式を使用して伝送し、そしてUE102は、SC-FDMA方式またはOFDM方式を使用してアップリンク (UL) 上で伝送する。しかしながら、より一般的に、ワイヤレス通信システム100は、何らかの他のオープンまたはプロプライエタリ通信プロトコル、例えばWiMaxを実装してよい。本開示は、いかなる特定のワイヤレス通信システムアーキテクチャまたはプロトコルの実装に限定することを意図していない。
【0032】
NE104は、ワイヤレス通信リンクを介してサービングエリア、例えば1つのセル (もしくはセルセクタ) または複数のセル内の幾つかのUE102にサービスを提供してよい。NE104は、時間、周波数および/または空間領域においてUE102にサービスを提供するためにDL通信信号を伝送する。
【0033】
図1に図示される例では、NE104は、gNB104A、104Bおよび5Gコアネットワーク (5GC) 104Cを含んでよい。gNB104Aは、UE102の受信gNBでよく、gNB104Bは、UE102の最後のサービングgNBでよい。
【0034】
gNB104AとUE102との間に通信リンクが提供されており、ULまたはDL通信リンクでよい。一部のUE102は、NRおよびLTEなどの、異なる無線アクセス技術 (RAT) で同時に通信してよい。2つ以上のgNB104A、104B間の直接または間接通信リンクXnが提供されてよい。
【0035】
5Gコアネットワーク (5GC) 104Cは、アクセスおよびモビリティ管理機能 (AMF) ならびにユーザプレーン機能 (UPF) を含んでよい。gNB104A、104Bと5Gコアネットワーク (5GC) との間の通信リンクNGも提供されてよい。
【0036】
図2は、1つの実施形態に係るユーザ機器 (UE) の部品を例示する概略ブロック図である。UE200は、プロセッサ202、メモリ204、入力デバイス206、ディスプレイ208および送受信器210を含んでよい。一部の実施形態において、入力デバイス206およびディスプレイ208は、タッチスクリーンなどの、単一のデバイスへ組み合わされる。或る実施形態において、UE200は、いかなる入力デバイス206および/またはディスプレイ208も含まなくてよい。様々な実施形態において、UE200は、1つまたは複数のプロセッサ202を含んでよく、そして入力デバイス206および/またはディスプレイ208を含まなくてよい。
【0037】
プロセッサ202は、1つの実施形態において、コンピュータ可読命令を実行することが可能かつ/または論理演算を行うことが可能な任意の既知のコントローラを含んでよい。例えば、プロセッサ202は、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、中央演算処理ユニット (central processing unit: CPU)、グラフィック処理ユニット (graphics processing unit: GPU)、補助処理ユニット、フィールドプログラマブルゲートアレイ (field programmable gate array: FPGA)、または同様のプログラマブルコントローラでよい。一部の実施形態において、プロセッサ202は、本明細書に記載される方法およびルーチンを行うために、メモリ204に記憶される命令を実行する。プロセッサ202は、メモリ204および送受信器210に通信的に結合される。
【0038】
メモリ204は、1つの実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体である。一部の実施形態において、メモリ204は、揮発性コンピュータ記憶媒体を含む。例えば、メモリ204は、ダイナミックRAM (dynamic RAM: DRAM)、同期ダイナミックRAM (synchronous dynamic RAM: SDRAM)および/またはスタティックRAM (static RAM: SRAM) を含め、RAMを含んでよい。一部の実施形態において、メモリ204は、不揮発性コンピュータ記憶媒体を含む。例えば、メモリ204は、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、または任意の他の適切な不揮発性コンピュータ記憶デバイスを含んでよい。一部の実施形態において、メモリ204は、揮発性コンピュータ記憶媒体も不揮発性コンピュータ記憶媒体も含む。一部の実施形態において、メモリ204は、ネットワーク機器に測定レポートを伝送するためのトリガ条件に関するデータを記憶する。一部の実施形態において、メモリ204は、プログラムコードおよび関連データも記憶する。
【0039】
入力デバイス206は、1つの実施形態において、タッチパネル、ボタン、キーボード、スタイラス、マイクロホン等を含む任意の既知のコンピュータ入力デバイスを含んでよい。一部の実施形態において、入力デバイス206は、例えばタッチスクリーンまたは同様のタッチ感応ディスプレイとして、ディスプレイ208と一体化されてよい。
【0040】
ディスプレイ208は、1つの実施形態において、任意の既知の電子制御可能なディスプレイまたはディスプレイデバイスを含んでよい。ディスプレイ208は、視覚、音声および/または触覚信号を出力するように設計されてよい。
【0041】
送受信器210は、1つの実施形態において、ネットワーク機器とワイヤレスで通信するように構成される。或る実施形態において、送受信器210は、送信器212および受信器214を備える。送信器212は、ネットワーク機器にUL通信信号を伝送するために使用され、そして受信器214は、ネットワーク機器からDL通信信号を受信するために使用される。
【0042】
送信器212および受信器214は、任意の適切な種類の送信器および受信器でよい。1つの送信器212および1つの受信器214だけが例示されるが、送受信器210は、任意の適切な数の送信器212および受信器214を有してよい。例えば、一部の実施形態において、UE200は、複数のワイヤレスネットワークおよび/または無線周波数帯上で通信するための複数の送信器212および受信器214ペアを含み、送信器212および受信器214ペアの各々が、異なるワイヤレスネットワークおよび/または無線周波数帯上で通信するように構成される。
【0043】
図3は、1つの実施形態に係るネットワーク機器 (NE) 300の部品を例示する概略ブロック図である。NE300 (またはgNB300) は、プロセッサ302、メモリ304、入力デバイス306、ディスプレイ308および送受信器310を含んでよい。認められるように、プロセッサ302、メモリ304、入力デバイス306、ディスプレイ308および送受信器310は、それぞれUE200のプロセッサ202、メモリ204、入力デバイス206、ディスプレイ208および送受信器210と同様でよい。
【0044】
一部の実施形態において、プロセッサ302は、UE200にDL信号またはデータを伝送するように送受信器310を制御する。プロセッサ302は、UE200からUL信号またはデータを受信するように送受信器310を制御してもよい。別の例では、プロセッサ302は、UE200に様々な構成データを含むDL信号を伝送するように送受信器310を制御してよい。
【0045】
一部の実施形態において、送受信器310は、送信器312および受信器314を備える。送信器312は、UE200にDL通信信号を伝送するために使用され、そして受信器314は、UE200からUL通信信号を受信するために使用される。
【0046】
送受信器310は、複数のUE200と同時に通信してよい。例えば、送信器312は、UE200にDL通信信号を伝送してよい。別の例として、受信器314は、UE200からUL通信信号を同時に受信してよい。送信器312および受信器314は、任意の適切な種類の送信器および受信器でよい。1つの送信器312および1つの受信器314だけが例示されるが、送受信器310は、任意の適切な数の送信器312および受信器314を有してよい。例えば、NE300は、複数セルおよび/またはセルセクタに応対してよく、送受信器310は、各セルまたはセルセクタに対して送信器312および受信器314を含む。
【0047】
NRは、RRC_INACTIVE状態をサポートしており、データ伝送の頻度が低い (周期的および/または非周期的) UEが通常、ネットワークによってRRC_INACTIVE状態に維持される。UEは、いかなるDLおよびULデータのためにもRRC_CONNECTED状態に移らなければならない。
図4Aは、本開示の一部の実装例に従うRRC_INACTIVEからRRC_CONNECTEDへのUEトリガ遷移の一例を例示する概略図であり、そして
図4Bは、本開示の一部の実装例に従うUEコンテキストリロケーションを伴わない周期的なRNA (RANベースの通知エリア) 更新手順の一例を例示する概要図である。
図4Aおよび
図4Bにおいて、UE200、UE200と現在通信中である受信gNB300、UE200の最後のサービングgNB400および/またはAMF500の間でメッセージが伝送される。
【0048】
図4Aに例示されるように、RRC_INACTIVE状態からRRC_CONNECTED状態への状態遷移が次の通りに技術仕様書TS38.300に記載されている。
【0049】
【0050】
図4Aにおいて、UE200は、最初にRRC_INACTIVE状態410にある。それは、gNB300 (または受信gNB300) にRRCResumeRequestメッセージを送信する。RRCメッセージを受信すると、gNB300は、RETRIEVE UE CONTEXT REQUESTメッセージをUE200の最後のサービングgNB400に転送し、これが次いでUEコンテキストの検索応答メッセージを返す。gNB300は、次いでUEにRRCResumeメッセージを送信し、そしてUEは、RRC-CONNECTED状態420に切り替えられる。UEは、次いでRRCResumeCompleteメッセージを受信gNB300に送信し、これが、パススイッチを完了するために手順6~9をトリガする。
【0051】
図4Bに図示されるUEコンテキストリロケーションを伴わない周期的なRNA (RANベースの通知エリア) 更新手順が次の通りに技術仕様書TS38.300に記載されている。
【0052】
【0053】
図4Bにおいて、UE200は、最初にRRC_INACTIVE状態410にある。それは、RAN (無線アクセスネットワーク) 通知エリア更新とともにgNB300にRRCResumeRequestメッセージを送信する。受信gNB300は、受信したRAN通知エリア更新とともにUE200の最後のサービングgNB400にRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTメッセージを転送する。最後のサービングgNB400は、RETRIEVE UE CONTEXT FAILUREメッセージで受信gNB300に応答し、そしてgNB300は、次いでUE200にRRCReleaseメッセージを転送する。UE200は、RRC_INACTIVE状態410に保たれる。
【0054】
Release17において、UEがRRC_CONNECTED状態に切り替えられることなく、RRC_INACTIVE状態での小データ伝送が可能にされる。現在では、アンカリロケーションを伴うおよびアンカリロケーションを伴わないコンテキストフェッチおよびデータ転送の間にDRB SDTだけが考慮される。アンカリロケーションを伴うおよびアンカリロケーションを伴わないコンテキストフェッチおよびデータ転送手順の間にどのようにSRB SDTをサポートするかは対処されていない。本開示において、コンテキストフェッチおよびデータ転送をサポートするためにSDTを使用するSRB伝送の方法が提案されて、以下の例証的な実施形態と共に説明される。
【0055】
アンカリロケーションを伴わないSRB PDCP PDUのための専用のデータ転送GTP-Uトンネル
一部の実施形態において、アンカリロケーションを伴わないSRB SDTが行われる。SRBにカプセル化されるNAS PDUをAMFに送信するために、受信gNB300は、専用のGTP-Uトンネルを介して最後のサービングgNB400にSRBを転送する必要がある。1つの実施形態において、受信gNB300から最後のサービングgNB400にSRBのPDCP PDUが転送される。「シグナリング無線ベアラ」(SRB) は、RRCおよびNASメッセージの伝送のためだけに使用される無線ベアラ (RB) として定義される。
【0056】
図5Aは、本開示の一部の実装例に従うアンカリロケーションを伴わない専用のSRBデータ転送GTP-Uトンネルの一例を例示する概略図である。
【0057】
図5Aに図示されるように、UE200は、受信gNB300にSRB (例えば、SRB2) を含むUL小データとともにRRCResumeRequestメッセージを送信する (
図5Aにおけるステップ501)。UL小データは、RACH (ランダムアクセスチャネル) ベースのまたはCG (構成済みグラント) ベースのSDTにおいて伝送されてよい。任意選択で、小データがSRBを含むことを示すためにSRB SDT指示が提供されてよく、そして対応するSRBタイプも示されてよい。指示は、RRCResumeRequestメッセージに、またはMAC PDUのMACサブヘッダにあってよい。
【0058】
SRBを含むUL小データを受信し、受信gNB300がI-RNTI (非アクティブ無線ネットワーク一時識別子) に含まれるgNB識別情報を解決することができれば、それは、RETRIEVE UE CONTEXT REQUESTメッセージを送信することによってUEコンテキストデータを提供するように最後のサービングgNB400に要求する (ステップ502)。任意選択で、メッセージにSRB SDT指示が含まれてよく、その結果、最後のサービングgNB400は、メッセージを受信すると、小データがSRBを含むことを知り、そして対応するSRBタイプ (すなわちSRB1またはSRB2) も示されてよい。SRB SDT指示は、支援情報に含まれてよく、アンカリロケーションが必要とされるかどうかを最後のサービングgNB400が判定するために使用される。
【0059】
一部の実施形態において、最後のサービングgNB400は、アンカリロケーションが必要とされないと判定する。SRB SDT指示に従って、最後のサービングgNB400は、SRBのためのデータ転送が必要とされると判定し、そしてSRBデータ転送情報を割り当てる。SRBデータ転送情報は、GTP-UトンネルのIPアドレスおよびGTP-U TEIDを含んでよい。SRBデータ転送情報は、SRBタイプ (すなわちSRB1またはSRB2) ごとでよい。代替的に、SRBデータ転送情報は、SRB1に対してもSRB2に対しても適用されてよい。最後のサービングgNB400は、受信gNB300にRETRIEVE UE CONTEXT FAILUREメッセージおよびSRBデータ転送情報を送信する (ステップ503)。最後のサービングgNB400は、受信gNB300にSRB構成も送信してよい。SRB構成は、SRBのRLC構成を含んでよい。代替的に、最後のサービングgNB400は、SRB SDT指示が受信されるかどうかにかかわらず常にSRBデータ転送情報を割り当ててよい。
【0060】
受信されるSRB構成に従って、受信gNB300は、SRBのPDCP PDUを抽出し、そしてSRBタイプを識別する。受信gNB300は、次いでIPアドレスおよびGTP-U TEIDを持つ対応するGTP-Uトンネル (例えば、SRBのための専用のGTP-Uトンネル) を介してSRBのPDCP PDUを転送する (ステップ504)。
【0061】
SRBのPDCP PDUを受信すると、最後のサービングgNB400は、SRBデータ転送情報とSRBタイプとの間のマッピングに従ってSRBのPDCP PDUに対するPDCP関連の取扱いを処理する。そして最後の受信gNB400は、RRCメッセージからNAS PDUを抽出し (ステップ505)、そしてAMF500にNAS PDUを転送する (ステップ506)。
【0062】
一部の実施形態によれば、受信gNB300は、RRC_INACTIVE状態のUE200から、SRBを含む小データパケットを受信し、UE200の最後のサービングgNB400にRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTを送信し、そして最後のサービングgNB400から、SRBデータ転送情報およびSRB構成を受信する。受信gNB300は、SRBのPDCP PDUを抽出し、そして専用のGTP-Uトンネルを介して最後のサービングgNB400にPDCP PDUを送信する。
【0063】
最後のサービングgNB400は、受信gNB300から、RRC_INACTIVE状態のUE200からのSRBを伴う小データパケットの受信によって開始されたRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTを受信し、そしてアンカリロケーションが必要とされないという判定に応答して、受信gNB300に、SRBデータ転送情報およびSRB構成を送信する。最後のサービングgNB400は、受信gNB300から、専用のGTP-Uトンネルを介してSRBのPDCP PDUを更に受信する。
【0064】
別の例では、SRB SDT (例えば、SRBを含む小データパケット) は、UEコンテキストフェッチ手順より後に来てよい。例えば、それは、RETRIEVE UE CONTEXT FAILUREメッセージを受信した後に送信されてよい。この場合、受信gNB300は、新しいXnAPメッセージで最後のサービングgNB400にSRB SDT指示も送信してよい。対応して、最後のサービングgNB400は、SRB PDCP PDUのデータ転送のために受信gNB300にSRBデータ転送情報を送信する。
【0065】
アンカリロケーションを伴わない制御プレーンを通じたSRB PDCP PDU伝送
一部の実施形態において、アンカリロケーションを伴わないSRB SDTが行われる。SRBにカプセル化されるNAS PDUをAMFに送信するために、受信gNB300は、制御プレーンXnシグナリングを介して最後のサービングgNB400にSRB PDCP PDUを転送してよい。
【0066】
図5Bは、本開示の一部の実装例に従うアンカリロケーションを伴わない制御プレーンを通じたSRB PDCP PDU伝送の一例を例示する概略図である。
【0067】
UE200は、受信gNB300にSRB (例えば、SRB2) を含むUL小データとともにRRCResumeRequestメッセージを送信する (ステップ501)。UL小データは、RACH (ランダムアクセスチャネル) ベースのまたはCG (構成済みグラント) ベースのSDTにおいて伝送されてよい。任意選択で、小データがSRBを含むことを示すためにSRB SDT指示が提供されてよく、そして対応するSRBタイプも示されてよい。指示は、RRCResumeRequestメッセージに、またはMAC PDUのMACサブヘッダにあってよい。
【0068】
SRBを含むUL小データを受信し、受信gNB300がI-RNTI (非アクティブ無線ネットワーク一時識別子) に含まれるgNB識別情報を解決することができれば、それは、XnAPメッセージ、例えばRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTメッセージを送信することによってUEコンテキストデータを提供するように最後のサービングgNB400に要求する (ステップ502)。任意選択で、メッセージにSRB SDT指示が含まれてよく、その結果、最後のサービングgNB400は、メッセージを受信すると、小データがSRBを含むことを知り、そして対応するSRBタイプも示されてよい。SRB SDT指示は、支援情報に含まれてよく、アンカリロケーションが必要とされるかどうかを最後のサービングgNB400が判定するために使用される。
【0069】
SRB SDT指示の有無にかかわらずRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTを受信すると、最後のサービングgNB400は、アンカリロケーションが必要とされないと判定する。最後のサービングgNB400は、受信gNB300にXnAPメッセージ、例えばRETRIEVE UE CONTEXT FAILUREメッセージおよびSRB構成を送信する (ステップ503B)。SRB構成は、SRBのRLC構成を含んでよい。一部の実施形態において
図5Bに図示されるように、最後のサービングgNB400は、受信gNB300に、SRBデータ転送情報なしで、SRB構成だけを送信してよい。
【0070】
SRB構成に従って、受信gNB300は、SRBのPDCP PDUを抽出し、そしてSRBタイプを識別する。受信gNB300は、XnAPシグナリング、例えばRRC TRANSFERメッセージを介して最後のサービングgNB400にSRBのPDCP PDUを転送する (ステップ504B)。SRBタイプ (すなわちSRB1またはSRB2) は、XnAPメッセージ、すなわちRRC TRANSFERメッセージに示されてよい。
【0071】
SRBのPDCP PDUを受信すると、最後のサービングgNB400は、SRBのPDCP PDUに対するPDCP関連の取扱いを処理する。そして最後の受信gNB400は、RRCメッセージからNAS PDUを抽出し (ステップ505)、そしてAMF500にNAS PDUを転送する (ステップ506)。
【0072】
SRB SDTがUEコンテキストフェッチ手順より後に来てよいので、受信gNB300は、UE解除の前のいつでもRRC TRANSFERメッセージを送信してよい。
【0073】
一部の実施形態によれば、受信gNB300は、最後のサービングgNB400から、SRB構成を受信し、そしてXnAP制御プレーンシグナリングを介して最後のサービングgNB400に抽出したPDCP PDUを送信する。
【0074】
最後のサービングgNB400は、アンカリロケーションが必要とされないという判定に応答して、受信gNB300に、SRB構成を送信し、そして受信gNB300から、XnAP制御プレーンシグナリングを介してSRBのPDCP PDUを受信する。
【0075】
アンカリロケーションを伴わないSRBを含むMAC PDUのためのデータ転送GTP-Uトンネル
一部の実施形態において、アンカリロケーションを伴わないSRB SDTの場合にデータ転送のためにMAC PDUのためのデータ転送トンネルが使用されてよい。MAC PDUは、SRBを含んでよい。SRBもDRBもMAC PDUに多重化されることも可能である。一部の実施形態において、最後のサービングgNB400から受信gNB300にSRB構成を送信することは必要とされない。
【0076】
図5Cは、本開示の一部の実装例に従うアンカリロケーションを伴わないSRBを含むMAC PDUのための共通のデータ転送GTP-Uトンネルの一例を例示する概略図である。
【0077】
UE200は、受信gNB300にSRB (例えば、SRB2) を含むUL小データとともにRRCResumeRequestメッセージを送信する (ステップ501)。UL小データは、RACH (ランダムアクセスチャネル) ベースのまたはCG (構成済みグラント) ベースのSDTにおいて伝送されてよい。任意選択で、小データがSRBを含むことを示すためにSRB SDT指示が提供されてよく、そして対応するSRBタイプも示されてよい。指示は、RRCResumeRequestメッセージに、またはMAC PDUのMACサブヘッダにあってよい。
【0078】
SRBを含むUL小データを受信し、受信gNB300がI-RNTI (非アクティブ無線ネットワーク一時識別子) に含まれるgNB識別情報を解決することができれば、それは、XnAPメッセージ、例えばRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTメッセージを送信することによってUEコンテキストデータを提供するように最後のサービングgNB400に要求する (ステップ502)。任意選択で、メッセージにSRB SDT指示が含まれてよく、その結果、最後のサービングgNB400は、メッセージを受信すると、小データがSRBを含むことを知り、そして対応するSRBタイプも示されてよい。SRB SDT指示は、支援情報に含まれてよく、アンカリロケーションが必要とされるかどうかを最後のサービングgNB400が判定するために使用される。
【0079】
SRB SDT指示の有無にかかわらずRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTメッセージを受信すると、最後のサービングgNB400は、アンカリロケーションが必要とされないと判定する。本実施形態において、SRBデータ転送情報は、MAC PDUデータ転送情報を備えてもよい。最後のサービングgNB400は、受信gNB300にXnAPメッセージ、例えばRETRIEVE UE CONTEXT FAILUREメッセージおよび、SRBデータ転送情報とも称されてよい、MAC PDUデータ転送情報を送信する (ステップ503C)。MAC PDUデータ転送情報は、GTP-UトンネルのIPアドレスおよびGTP-U TEIDを含む。
【0080】
受信gNB300は、GTP-Uトンネルを介して最後のサービングgNB400にSRBを含むMAC PDUを転送する (ステップ504C)。一部の実施形態において、MAC PDUは、共通のGTP-Uトンネルを介して最後のサービングgNBに送信されてよい。
【0081】
DRBおよびSRB構成に従って、最後のサービングgNB400は、MAC PDUを処理し、RRCメッセージからNAS PDUを抽出し (ステップ505)、そしてAMFにNAS PDUを転送する (ステップ506)。最後のサービングgNB400は、SDAP SDUを (もしあれば) 更に抽出し、そしてUPF600にユーザデータを転送してよい (ステップ507、508)。
【0082】
アンカリロケーションを伴わない制御プレーンを通じたSRBを含むMAC PDU伝送
一部の更なる実施形態において、SRBを含むMAC PDUは、XnAPシグナリングを介して転送されてもよい。
【0083】
図5Dは、本開示の一部の実装例に従うアンカリロケーションを伴わない制御プレーンを通じたSRBを含むMAC PDU伝送の一例を例示する概略図である。
【0084】
UE200は、受信gNB300にSRB (例えば、SRB2) を含むUL小データとともにRRCResumeRequestメッセージを送信する (ステップ501)。UL小データは、RACH (ランダムアクセスチャネル) ベースのまたはCG (構成済みグラント) ベースのSDTにおいて伝送されてよい。任意選択で、小データがSRBを含むことを示すためにSRB SDT指示が提供されてよく、そして対応するSRBタイプも示されてよい。指示は、RRCResumeRequestメッセージに、またはMAC PDUのMACサブヘッダにあってよい。
【0085】
SRBを含むUL小データを受信し、受信gNB300がI-RNTI (非アクティブ無線ネットワーク一時識別子) に含まれるgNB識別情報を解決することができれば、それは、XnAPメッセージ、例えばRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTメッセージを送信することによってUEコンテキストデータを提供するように最後のサービングgNB400に要求する (ステップ502)。任意選択で、メッセージにSRB SDT指示が含まれてよく、その結果、最後のサービングgNB400は、メッセージを受信すると、小データがSRBを含むことを知り、そして対応するSRBタイプも示されてよい。SRB SDT指示は、支援情報に含まれてよく、アンカリロケーションが必要とされるかどうかを最後のサービングgNB400が判定するために使用される。
【0086】
SRB SDT指示の有無にかかわらずRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTメッセージを受信すると、最後のサービングgNB400は、アンカリロケーションが必要とされないと判定する。最後のサービングgNB400は、XnAPメッセージ、例えばRETRIEVE UE CONTEXT FAILUREメッセージを送信する。
【0087】
RETRIEVE UE CONTEXT FAILUREメッセージを受信すると、受信gNB300は、XnAPシグナリング、例えばRRC TRANSFERメッセージを介して最後のサービングgNB400にMAC PDUを転送する (ステップ504D)。
【0088】
DRBおよびSRB構成に従って、最後のサービングgNB400は、MAC PDUを処理し、RRCメッセージからNAS PDUを抽出し (ステップ505)、そしてAMFにNAS PDUを転送する (ステップ506)。最後のサービングgNB400は、SDAP SDUを (もしあれば) 更に抽出し、そしてUPF600にユーザデータを転送してよい (ステップ507、508)。
【0089】
アンカリロケーションを伴うSRB SDTの伝送
一部の実施形態において、アンカーがリロケートされてよく、すなわちUEコンテキストが最後のサービングgNBから受信gNBにフェッチされる。
【0090】
図5Eは、本開示の一部の実装例に従うアンカリロケーションを伴うSDTを使用するSRB伝送の一例を例示する概略図である。
【0091】
UE200は、受信gNB300にSRB (例えば、SRB2) を含むUL小データとともにRRCResumeRequestメッセージを送信する (ステップ501)。UL小データは、RACH (ランダムアクセスチャネル) ベースのまたはCG (構成済みグラント) ベースのSDTにおいて伝送されてよい。任意選択で、小データがSRBを含むことを示すためにSRB SDT指示が提供されてよく、そして対応するSRBタイプも示されてよい。指示は、RRCResumeRequestメッセージに、またはMACサブヘッダにあってよい。
【0092】
SRBを含むUL小データを受信し、受信gNB300がI-RNTI (非アクティブ無線ネットワーク一時識別子) に含まれるgNB識別情報を解決することができれば、それは、XnAPメッセージ、RETRIEVE UE CONTEXT REQUESTメッセージを送信することによってUEコンテキストデータを提供するように最後のサービングgNB400に要求する (ステップ502)。任意選択で、メッセージにSRB SDT指示が含まれてよく、その結果、最後のサービングgNB400は、メッセージを受信すると、小データがSRBを含むことを知り、そして対応するSRBタイプも示されてよい。SRB SDT指示は、支援情報に含まれてよく、アンカリロケーションが必要とされるかどうかを最後のサービングgNB400が判定するために使用される。
【0093】
SRB SDT指示の有無にかかわらずRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTメッセージを受信した後に、最後のサービングgNB400は、アンカリロケーションが必要とされると判定してよく、そしてそれは、受信gNB300にXnAPメッセージ、例えばUEコンテキストの検索応答メッセージおよびアンカリロケーションのためのUEコンテキストを送信する (ステップ503E)。
【0094】
SRB関連の構成を含むUEコンテキストに従って、受信gNB300は、小データを処理し、小データからNAS PDUを抽出し (ステップ504E)、そしてNGAPメッセージ、例えばPATH SWITCH REQUESTとともにAMF500にNAS PDUを転送する (ステップ505E)。AMF500は、NGAPメッセージ、例えばPATH SWITCH REQUEST ACKで返してよい (ステップ506E)。NAS PDUは、PATH SWITCH REQUESTメッセージに含まれてよい。一部の実施形態において、受信gNB300は、SDAP SDUも (もしあれば) 抽出し、そしてUPF600にユーザデータを転送してよい (ステップ507E、508E)。
【0095】
図6は、本開示の一部の実装例に従う受信gNB300によるSDTを使用するSRB伝送のステップを例示するフローチャートである。
【0096】
ステップ602で、受信gNB300の受信器314が、RRC_INACTIVEまたはRRC_IDLE状態のUE200から、小データパケットを受信し、小データパケットがSRB (シグナリング無線ベアラ) を含む。
【0097】
ステップ604で、受信gNB300の送信器312が、UE200の最後のサービングgNB400 (すなわち、最後のサービング基地局) にRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTを送信する。
【0098】
ステップ606で、受信gNB300の受信器314が、最後のサービングgNB400から、アンカリロケーションのためのUEコンテキスト、または小データパケットの伝送のための、SRBデータ転送情報および/またはSRB構成を更に受信する。
【0099】
図7は、本開示の一部の実装例に従う最後のサービングgNB400によるSDTを使用するSRB伝送のステップを例示するフローチャートである。
【0100】
ステップ702で、最後のサービングgNB400の受信器314が、受信gNB300 (すなわち、基地局) から、RRC_INACTIVEまたはRRC_IDLE状態のUEからのSRB (シグナリング無線ベアラ) を伴う小データパケットの受信によって開始されたRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTを受信する。
【0101】
ステップ704で、最後のサービングgNB400の送信器312が、アンカリロケーションが必要とされるという判定に応答して、受信gNB300に、UEコンテキストを送信する。
【0102】
ステップ706で、最後のサービングgNB400の送信器312が、アンカリロケーションが必要とされないという判定に応答して、受信gNB300に、SRBデータ転送情報および/またはSRB構成を送信する。
【0103】
1つの態様において、NEまたは基地局の方法に関する本開示の例としての一部の項目は、次の通りに要約され得る。
【0104】
1. 現在のサービング基地局によって行われる方法であって、
【0105】
RRC_INACTIVEまたはRRC_IDLE状態のユーザ機器 (UE) から、小データパケットを受信するステップであり、小データパケットがSRB (シグナリング無線ベアラ) を含む、ステップと、
【0106】
UEの最後のサービング基地局にRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTを送信するステップと、
【0107】
最後のサービング基地局から、アンカリロケーションのためのUEコンテキスト、または小データパケットの伝送のための、SRBデータ転送情報および/またはSRB構成を受信するステップとを含む、方法。
【0108】
2. 最後のサービング基地局から、SRB構成を受信すると、最後のサービング基地局にSRBデータを送信するステップを更に含む、項目1の方法。
【0109】
3. 最後のサービング基地局から、SRBデータ転送情報を受信すると、最後のサービング基地局にSRBデータを送信するステップを更に含む、項目1の方法。
【0110】
4. SRBデータ転送情報が専用または共通のGTP-U (GPRSトンネリングプロトコルユーザプレーン) トンネルのIPアドレスおよびGTP-U TEID (トンネルエンドポイント識別子) を備える、項目3の方法。
【0111】
5. SRBのPDCP (パケットデータコンバージェンスプロトコル) PDU (プロトコルデータユニット) を抽出し、SRBデータ転送情報を使用して専用のGTP-Uトンネルを介して最後のサービング基地局にPDCP PDUを送信するステップを更に含む、項目2または3の方法。
【0112】
6. SRBがMAC (メディアアクセス制御) PDUに含まれ、かつ方法が、SRBデータ転送情報を使用して共通のGTP-Uトンネルを介して最後のサービング基地局にMAC PDUを送信するステップを更に含む、項目2または3の方法。
【0113】
7. SRBのPDCP PDUを抽出し、XnAP制御プレーンシグナリングを介して最後のサービング基地局にPDCP PDUを送信するステップを更に含む、項目2の方法。
【0114】
8. SRBがMAC PDUに含まれ、かつ方法が、XnAP制御プレーンシグナリングを介して最後のサービング基地局にMAC PDUを送信するステップを更に含む、項目1の方法。
【0115】
9. SRB構成がSRBのRLC (無線リンク制御) 構成を含む、項目2の方法。
【0116】
10. UEから、SRBが小データパケットに含まれることを示すSRB SDT (小データ伝送) 指示を受信するステップを更に含む、項目1の方法。
【0117】
11. RETRIEVE UE CONTEXT REQUESTが、SRBが小データパケットに含まれることを示すSRB SDT指示を備える、項目1の方法。
【0118】
12. SRB SDT指示が、小データパケットに含まれるSRBの種類を更に示す、項目11の方法。
【0119】
13. RETRIEVE UE CONTEXT REQUESTが、アンカリロケーションが必要とされるかどうかを最後のサービング基地局が判定するための支援情報を更に備える、項目11の方法。
【0120】
14. 小データパケットからNAS (非アクセス層) PDUを抽出し、最後のサービング基地局から、アンカリロケーションのためのUEコンテキストを受信すると、AMF (アクセスおよびモビリティ管理機能) にNAS PDUを送信するステップを更に含む、項目1の方法。
【0121】
15. 小データパケットからSDAP (サービスデータアダプテーションプロトコル) SDUを抽出し、UPF (ユーザプレーン機能) にSDAP SDUを送信するステップを更に含む、項目14の方法。
【0122】
別の態様において、NEまたは基地局の方法に関する本開示の例としての一部の項目は、次の通りに要約され得る。
【0123】
16. 最後のサービング基地局によって行われる方法であって、
【0124】
基地局から、RRC_INACTIVEまたはRRC_IDLE状態のユーザ機器 (UE) からのSRB (シグナリング無線ベアラ) を伴う小データパケットの受信によって開始されたRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTを受信するステップと、
【0125】
アンカリロケーションが必要とされるという判定に応答して、基地局に、UEコンテキストを送信するステップと、
【0126】
アンカリロケーションが必要とされないという判定に応答して、基地局に、SRBデータ転送情報および/またはSRB構成を送信するステップとを含む、方法。
【0127】
17. SRB構成を送信した後に基地局からSRBデータを受信するステップを更に含む、項目16の方法。
【0128】
18. SRBデータ転送情報を送信した後に基地局からSRBデータを受信するステップを更に含む、項目16の方法。
【0129】
19. SRBデータ転送情報が専用または共通のGTP-U (GPRSトンネリングプロトコルユーザプレーン) トンネルのIPアドレスおよびGTP-U TEID (トンネルエンドポイント識別子) を備える、項目18の方法。
【0130】
20. 基地局から、SRBデータ転送情報を使用して専用のGTP-U (GPRSトンネリングプロトコルユーザプレーン) トンネルを介して、基地局によって抽出されたSRBのPDCP (パケットデータコンバージェンスプロトコル) PDU (プロトコルデータユニット) を受信するステップを更に含む、項目17または18の方法。
【0131】
21. SRBがMAC (メディアアクセス制御) PDUに含まれ、方法が、SRBデータ転送情報を使用して共通のGTP-Uトンネルを介して基地局からMAC PDUを受信するステップを更に含む、項目17または18の方法。
【0132】
22. 基地局から、XnAP制御プレーンシグナリングを介して、基地局によって抽出されたSRBのPDCP PDUを受信するステップを更に含む、項目17の方法。
【0133】
23. SRBがMAC PDUに含まれ、方法が、XnAP制御プレーンシグナリングを介して基地局からMAC PDUを受信するステップを更に含む、項目16の方法。
【0134】
24. SRB構成がSRBのRLC (無線リンク制御) 構成を含む、項目17の方法。
【0135】
25. 基地局から、SRBが小データパケットに含まれることを示すSRB SDT (小データ伝送) 指示を受信するステップを更に含む、項目16の方法。
【0136】
26. RETRIEVE UE CONTEXT REQUESTが、SRBが小データパケットに含まれることを示すSRB SDT指示を備える、項目16の方法。
【0137】
27. SRB SDT指示が、小データパケットに含まれるSRBの種類を更に示す、項目26の方法。
【0138】
28. RETRIEVE UE CONTEXT REQUESTが、アンカリロケーションが必要とされるかどうかを判定するための支援情報を更に備える、項目26の方法。
【0139】
29. NAS (非アクセス層) PDUを抽出し、AMF (アクセスおよびモビリティ管理機能) にNAS PDUを送信するステップを更に含む、項目17の方法。
【0140】
30. UPF (ユーザプレーン機能) にユーザデータを送信するステップを更に含む、項目29の方法。
【0141】
更なる態様において、UEまたはリモートデバイスに関する本開示の例としての一部の項目は、次の通りに要約され得る。
【0142】
31. 装置であって、
【0143】
RRC_INACTIVEまたはRRC_IDLE状態のユーザ機器 (UE) から、小データパケットを受信し、小データパケットがSRB (シグナリング無線ベアラ) を含む、受信器と、
【0144】
UEの最後のサービング基地局にRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTを送信する送信器とを備え、
【0145】
受信器が、最後のサービング基地局から、アンカリロケーションのためのUEコンテキスト、または小データパケットの伝送のための、SRBデータ転送情報および/またはSRB構成を更に受信する、装置。
【0146】
32. 送信器が、最後のサービング基地局から、SRB構成を受信すると、最後のサービング基地局にSRBデータを更に送信する、項目31の装置。
【0147】
33. 送信器が、最後のサービング基地局から、SRBデータ転送情報を受信すると、最後のサービング基地局にSRBデータを更に送信する、項目31の装置。
【0148】
34. SRBデータ転送情報が専用または共通のGTP-U (GPRSトンネリングプロトコルユーザプレーン) トンネルのIPアドレスおよびGTP-U TEID (トンネルエンドポイント識別子) を備える、項目33の装置。
【0149】
35. SRBのPDCP (パケットデータコンバージェンスプロトコル) PDU (プロトコルデータユニット) を抽出するプロセッサを更に備え、送信器が、SRBデータ転送情報を使用して専用のGTP-Uトンネルを介して最後のサービング基地局にPDCP PDUを更に送信する、項目32または33の装置。
【0150】
36. SRBがMAC (メディアアクセス制御) PDUに含まれ、送信器が、SRBデータ転送情報を使用して共通のGTP-Uトンネルを介して最後のサービング基地局にMAC PDUを更に送信する、項目32または33の装置。
【0151】
37. SRBのPDCP PDUを抽出するプロセッサを更に備え、送信器が、XnAP制御プレーンシグナリングを介して最後のサービング基地局にPDCP PDUを更に送信する、項目32の装置。
【0152】
38. SRBがMAC PDUに含まれ、送信器が、XnAP制御プレーンシグナリングを介して最後のサービング基地局にMAC PDUを更に送信する、項目31の装置。
【0153】
39. SRB構成がSRBのRLC (無線リンク制御) 構成を含む、項目32の装置。
【0154】
40. 受信器が、UEから、SRBが小データパケットに含まれることを示すSRB SDT (小データ伝送) 指示を更に受信する、項目31の装置。
【0155】
41. RETRIEVE UE CONTEXT REQUESTが、SRBが小データパケットに含まれることを示すSRB SDT指示を備える、項目31の装置。
【0156】
42. SRB SDT指示が、小データパケットに含まれるSRBの種類を更に示す、項目41の装置。
【0157】
43. RETRIEVE UE CONTEXT REQUESTが、アンカリロケーションが必要とされるかどうかを最後のサービング基地局が判定するための支援情報を更に備える、項目41の装置。
【0158】
44. 小データパケットからNAS (非アクセス層) PDUを抽出するプロセッサを更に備え、送信器が、最後のサービング基地局から、アンカリロケーションのためのUEコンテキストを受信すると、AMF (アクセスおよびモビリティ管理機能) にNAS PDUを更に送信する、項目31の装置。
【0159】
45. 小データパケットからSDAP (サービスデータアダプテーションプロトコル) SDUを抽出するプロセッサを更に備え、送信器が、UPF (ユーザプレーン機能) にSDAP SDUを更に送信する、項目44の装置。
【0160】
更なる態様において、NEまたは基地局に関する本開示の例としての一部の項目は、次の通りに要約され得る。
【0161】
46. 装置であって、
【0162】
基地局から、RRC_INACTIVEまたはRRC_IDLE状態のユーザ機器 (UE) からのSRB (シグナリング無線ベアラ) を伴う小データパケットの受信によって開始されたRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTを受信する受信器と、
【0163】
アンカリロケーションが必要とされるという判定に応答して、基地局に、UEコンテキストを送信する送信器とを備え、
【0164】
送信器が、アンカリロケーションが必要とされないという判定に応答して、基地局に、SRBデータ転送情報および/またはSRB構成を更に送信する、装置。
【0165】
47. 受信器が、SRB構成を送信した後に基地局からSRBデータを更に受信する、項目46の装置。
【0166】
48. 受信器が、SRBデータ転送情報を送信した後に基地局からSRBデータを更に受信する、項目46の装置。
【0167】
49. SRBデータ転送情報が専用または共通のGTP-U (GPRSトンネリングプロトコルユーザプレーン) トンネルのIPアドレスおよびGTP-U TEID (トンネルエンドポイント識別子) を備える、項目48の装置。
【0168】
50. 受信器が、基地局から、SRBデータ転送情報を使用して専用のGTP-U (GPRSトンネリングプロトコルユーザプレーン) トンネルを介して、基地局によって抽出されたSRBのPDCP (パケットデータコンバージェンスプロトコル) PDU (プロトコルデータユニット) を更に受信する、項目47または48の装置。
【0169】
51. SRBがMAC (メディアアクセス制御) PDUに含まれ、受信器が、SRBデータ転送情報を使用して共通のGTP-Uトンネルを介して基地局からMAC PDUを更に受信する、項目47または48の装置。
【0170】
52. 受信器が、基地局から、XnAP制御プレーンシグナリングを介して、基地局によって抽出されたSRBのPDCP PDUを更に受信する、項目47の装置。
【0171】
53. SRBがMAC PDUに含まれ、受信器が、XnAP制御プレーンシグナリングを介して基地局からMAC PDUを更に受信する、項目46の装置。
【0172】
54. SRB構成がSRBのRLC (無線リンク制御) 構成を含む、項目47の装置。
【0173】
55. 受信器が、基地局から、SRBが小データパケットに含まれることを示すSRB SDT (小データ伝送) 指示を更に受信する、項目46の装置。
【0174】
56. RETRIEVE UE CONTEXT REQUESTが、SRBが小データパケットに含まれることを示すSRB SDT指示を備える、項目46の装置。
【0175】
57. SRB SDT指示が、小データパケットに含まれるSRBの種類を更に示す、項目56の装置。
【0176】
58. RETRIEVE UE CONTEXT REQUESTが、アンカリロケーションが必要とされるかどうかを判定するための支援情報を更に備える、項目56の装置。
【0177】
59. NAS (非アクセス層) PDUを抽出するプロセッサを更に備え、送信器が、AMF (アクセスおよびモビリティ管理機能) にNAS PDUを更に送信する、項目46の装置。
【0178】
60. 送信器がUPF (ユーザプレーン機能) にユーザデータを更に送信する、項目59の装置。
【0179】
一部の更なる態様において、本開示は、現在のサービング基地局であって、プロセッサと、プロセッサに結合される送受信器とを含み、プロセッサが、RRC_INACTIVEまたはRRC_IDLE状態のユーザ機器 (UE) から、小データパケットを受信し、小データパケットがSRB (シグナリング無線ベアラ) を含み、UEの最後のサービング基地局にRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTを送信し、そして最後のサービング基地局から、アンカリロケーションのためのUEコンテキスト、または小データパケットの伝送のための、SRBデータ転送情報および/またはSRB構成を受信するように構成される、現在のサービング基地局に関する。
【0180】
一部の更なる態様において、本開示は、最後のサービング基地局であって、プロセッサと、プロセッサに結合される送受信器とを含み、プロセッサが、基地局から、RRC_INACTIVEまたはRRC_IDLE状態のユーザ機器 (UE) からのSRB (シグナリング無線ベアラ) を伴う小データパケットの受信によって開始されたRETRIEVE UE CONTEXT REQUESTを受信し、アンカリロケーションが必要とされるという判定に応答して、基地局に、UEコンテキストを送信し、そしてアンカリロケーションが必要とされないという判定に応答して、基地局に、SRBデータ転送情報および/またはSRB構成を更に送信するように構成される、最後のサービング基地局に関する。
【0181】
当業者が本開示を実施することを可能にする例証的かつ説明的な情報を提供するために様々な実施形態および/または例が開示される。1つの実施形態または例を参照しつつ開示される特徴または部品は、別途特記されない限り、全ての実施形態または例にも適用可能である。
【0182】
実施形態は、他の特定の形態で実施されてよい。記載された実施形態は、全ての点において単に例示的であり限定的でないとみなされるはずである。範囲は、したがって、上記の説明によってよりむしろ添付の請求項によって示される。請求項の等価性の意味および範囲内に収まる全ての変更が、それらの範囲内に包含されるはずである。
【符号の説明】
【0183】
100 ワイヤレス通信システム
102 ユーザ機器 (UE)
104 ネットワーク機器 (NE)
104A gNB
104B gNB
104C 5Gコアネットワーク (5GC)
200 ユーザ機器 (UE)
202 プロセッサ
204 メモリ
206 入力デバイス
208 ディスプレイ
210 送受信器
212 送信器
214 受信器
300 ネットワーク機器 (NE)、gNB
302 プロセッサ
304 メモリ
306 入力デバイス
308 ディスプレイ
310 送受信器
312 送信器
314 受信器
400 最後のサービングgNB
500 AMF
600 UPF
【国際調査報告】