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特表2024-511632マッサージ装置が備えられたオットマン
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-14
(54)【発明の名称】マッサージ装置が備えられたオットマン
(51)【国際特許分類】
   A61H 7/00 20060101AFI20240307BHJP
   A61H 23/02 20060101ALI20240307BHJP
【FI】
A61H7/00 320
A61H23/02 330
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558825
(86)(22)【出願日】2022-03-25
(85)【翻訳文提出日】2023-09-25
(86)【国際出願番号】 KR2022004221
(87)【国際公開番号】W WO2022203450
(87)【国際公開日】2022-09-29
(31)【優先権主張番号】10-2021-0039095
(32)【優先日】2021-03-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510059929
【氏名又は名称】セラジェム カンパニー、リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100179648
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 咲江
(74)【代理人】
【識別番号】100222885
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 康
(74)【代理人】
【識別番号】100140338
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100227695
【弁理士】
【氏名又は名称】有川 智章
(74)【代理人】
【識別番号】100170896
【弁理士】
【氏名又は名称】寺薗 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100219313
【弁理士】
【氏名又は名称】米口 麻子
(74)【代理人】
【識別番号】100161610
【弁理士】
【氏名又は名称】藤野 香子
(72)【発明者】
【氏名】イ ドンミョン
(72)【発明者】
【氏名】チョェ サンホ
(72)【発明者】
【氏名】パク ジンチョル
(72)【発明者】
【氏名】ソ ヨンソプ
【テーマコード(参考)】
4C074
4C100
【Fターム(参考)】
4C074AA03
4C074BB05
4C074CC01
4C074DD02
4C074GG08
4C100AD01
4C100AD11
4C100BB03
4C100BB05
4C100CA09
4C100DA10
4C100EA09
(57)【要約】
本発明はマッサージ装置が備えられたオットマンに関する。さらに詳細には、平常時には椅子に腰掛けて使用者の身体の一部を気楽に載せておくことができるオットマンとして使用が可能であり、必要な時には椅子に座った状態で気楽に使用者の身体の一部をマッサージできるマッサージ装置が備えられたオットマンに関する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の身体の一部をマッサージするマッサージ部材が備えられた本体部と、
前記本体部の下面に備えられて前記本体部が地面から離隔する高さを調節する支持部と、
前記本体部の上面を囲むカバー部と、
前記本体部および前記支持部の動作を制御する制御部と、を含む、マッサージ装置が備えられたオットマン。
【請求項2】
前記カバー部が前記本体部から離隔することを感知する第1感知部をさらに含む、請求項1に記載のマッサージ装置が備えられたオットマン。
【請求項3】
前記第1感知部は前記本体部の上面または前記カバー部の下面のうち少なくともいずれか一面に配置される、請求項2に記載のマッサージ装置が備えられたオットマン。
【請求項4】
前記カバー部の上面には使用者の身体の一部を支持するように地面から第1高さだけ離隔した外側支持面が備えられ、
前記本体部には使用者の身体の一部が挿入配置されるものの、地面から第2高さだけ離隔した内側支持面が備えられた収容溝が備えられ、
前記制御部は前記第1感知部から前記カバー部の離隔信号が入力されると、前記内側支持面が前記第1高さまで移動するように前記支持部の動作を制御する、請求項2に記載のマッサージ装置が備えられたオットマン。
【請求項5】
使用者が所望の前記第1高さまたは前記第2高さを入力する入力部をさらに含み、
前記制御部は前記入力部を通じて入力された前記第1高さまたは前記第2高さに対応するように前記支持部の動作を制御する、請求項4に記載のマッサージ装置が備えられたオットマン。
【請求項6】
前記制御部には前記入力部を通じて入力された高さ値が保存される保存部材が備えられる、請求項5に記載のマッサージ装置が備えられたオットマン。
【請求項7】
前記制御部は前記入力部を通じて入力された信号により前記マッサージ部材または前記支持部の動作を制御する、請求項5に記載のマッサージ装置が備えられたオットマン。
【請求項8】
前記制御部は前記第1感知部から前記カバー部の離隔信号が入力されると、前記マッサージ部材の動作を制御する、請求項2に記載のマッサージ装置が備えられたオットマン。
【請求項9】
前記本体部に使用者の身体の一部が挿入されることを感知する第2感知部をさらに含む、請求項1に記載のマッサージ装置が備えられたオットマン。
【請求項10】
前記カバー部の上面には使用者の身体の一部を支持するように地面から第1高さだけ離隔した外側支持面が備えられ、
前記本体部には使用者の身体の一部が挿入配置されるものの、地面から第2高さだけ離隔した内側支持面が備えられた収容溝が備えられ、
前記制御部は前記第2感知部から使用者の身体の一部が挿入される信号が入力されると、前記内側支持面が前記第1高さまで移動するように前記支持部の動作を制御する、請求項9に記載のマッサージ装置が備えられたオットマン。
【請求項11】
前記第2感知部は前記マッサージ部材が使用者の身体の一部を加圧する圧力を感知し、
前記制御部は前記第2感知部から使用者の身体の一部が加圧される圧力信号が入力されると、前記支持部の動作を制御する、請求項9に記載のマッサージ装置が備えられたオットマン。
【請求項12】
前記制御部は使用者の他の身体の一部を支持する支持モジュールから信号が入力されると、前記支持部の動作を制御する、請求項1に記載のマッサージ装置が備えられたオットマン。
【請求項13】
前記制御部は前記支持モジュールに備えられて使用者の臀部を支持する下部プレート部材の傾斜角信号が入力されると、前記支持部の動作を制御する、請求項12に記載のマッサージ装置が備えられたオットマン。
【請求項14】
前記制御部は前記下部プレート部材の傾斜角が増加する場合、前記本体部の離隔高さが増加するように前記支持部の動作を制御し、前記下部プレート部材の傾斜角が減少する場合、前記本体部の離隔高さが減少するように前記支持部の動作を制御する、請求項13に記載のマッサージ装置が備えられたオットマン。
【請求項15】
前記マッサージ部材は空気圧を利用して使用者の身体の一部を加圧するエアポケット、使用者の身体の一部を指圧する加圧ローラおよび使用者の身体の一部に振動を印加する振動子のうちいずれか一つである、請求項1に記載のマッサージ装置が備えられたオットマン。
【請求項16】
前記本体部の一側には前記本体部が地面から離隔する高さを手動で調節する高低レバーが備えられ、
前記本体部の他側には前記本体部が地面と傾斜して配置されるように前記本体部の傾斜角を手動で調節するティルティングレバーが備えられる、請求項1に記載のマッサージ装置が備えられたオットマン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はマッサージ装置が備えられたオットマンに関する。さらに詳細には、平常時には椅子に腰掛けて使用者の身体の一部を気楽に載せておくことができるオットマンとして使用が可能であり、必要な時には椅子に座った状態で気楽に使用者の身体の一部をマッサージできるマッサージ装置が備えられたオットマンに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、椅子などに腰掛けて足を気楽に載せておくために家具の一種であるオットマン(ottoman)を使うことになる。このようなオットマンは椅子とともに販売したり、または椅子とは別個に購入して使うのが一般的である。
【0003】
このようなオットマンを使って使用者が足をマッサージするためには、別個に備えられた足マッサージ機をオットマンの上に載せて使うことになるが、このように使うことになると、一定の高さを有しているオットマンの上に足マッサージ機が載置されている状態であるので使用者の足が過度に高く配置されて、足のマッサージ過程で使用者が不便を感じることになる問題があった。
【0004】
従来の按摩椅子の場合、使用者の足をマッサージするための足マッサージ機が共に備えられているが、按摩椅子に備えられた足マッサージ機はオットマンの機能で使用することができず、椅子などの家具に座って足マッサージ機のみを使うのにも適合しておらず、按摩椅子は高価な製品であるのでオットマン機能や足マッサージのための目的で購入するには適合していない限界がある。
【0005】
したがって、平常時にはオットマンとして使用でき、必要に応じて使用者の足をマッサージすることができる技術の開発が必要であるのが実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国公開特許第2006-0010815号公報(2006年2月2日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明で解決しようとする技術的課題は、前述した従来技術の問題点を解決するためのものであって、平常時には椅子に腰掛けて使用者の身体の一部を気楽に載せておくことができるオットマンとして使用が可能であり、必要な時には椅子に座った状態で気楽に使用者の身体の一部をマッサージできるマッサージ装置が備えられたオットマンを提供することである。
【0008】
本発明で解決しようとする技術的課題はこれに制限されず、言及されていない他の技術的課題は下記の記載から通常の技術者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記の技術的課題を解決するための本発明に係るマッサージ装置が備えられたオットマンは、使用者の身体の一部をマッサージするマッサージ部材が備えられた本体部、前記本体部の下面に備えられて前記本体部が地面から離隔する高さを調節する支持部、前記本体部の上面を囲むカバー部、および前記本体部と前記支持部の動作を制御する制御部を含むことができる。
【0010】
この時、前記カバー部が前記本体部から離隔することを感知する第1感知部をさらに含むことができる。
【0011】
この時、前記第1感知部は前記本体部の上面または前記カバー部の下面のうち少なくともいずれか一面に配置され得る。
【0012】
この時、前記カバー部の上面には使用者の身体の一部を支持するように地面から第1高さだけ離隔した外側支持面が備えられ、前記本体部には使用者の身体の一部が挿入配置されるものの、地面から第2高さだけ離隔した内側支持面が備えられた収容溝が備えられ、前記制御部は前記第1感知部から前記カバー部の離隔信号が入力されると、前記内側支持面が前記第1高さまで移動するように前記支持部の動作を制御することができる。
【0013】
この時、使用者が所望の前記第1高さまたは前記第2高さを入力する入力部をさらに含み、前記制御部は前記入力部を通じて入力された前記第1高さまたは前記第2高さに対応するように前記支持部の動作を制御することができる。
【0014】
この時、前記制御部には前記入力部を通じて入力された高さ値が保存される保存部材が備えられ得る。
【0015】
この時、前記制御部は前記入力部を通じて入力された信号により前記マッサージ部材または前記支持部の動作を制御することができる。
【0016】
この時、前記制御部は前記第1感知部から前記カバー部の離隔信号が入力されると、前記マッサージ部材の動作を制御することができる。
【0017】
この時、前記本体部に使用者の身体の一部が挿入されることを感知する第2感知部をさらに含むことができる。
【0018】
この時、前記カバー部の上面には使用者の身体の一部を支持するように地面から第1高さだけ離隔した外側支持面が備えられ、前記本体部には使用者の身体の一部が挿入配置されるものの、地面から第2高さだけ離隔した内側支持面が備えられた収容溝が備えられ、前記制御部は前記第2感知部から使用者の身体の一部が挿入される信号が入力されると、前記内側支持面が前記第1高さまで移動するように前記支持部の動作を制御することができる。
【0019】
この時、前記第2感知部は前記マッサージ部材が使用者の身体の一部を加圧する圧力を感知し、前記制御部は前記第2感知部から使用者の身体の一部が加圧される圧力信号が入力されると、前記支持部の動作を制御することができる。
【0020】
この時、前記制御部は使用者の他の身体の一部を支持する支持モジュールから信号が入力されると、前記支持部の動作を制御することができる。
【0021】
この時、前記制御部は前記支持モジュールに備えられて使用者の臀部を支持する下部プレート部材の傾斜角信号が入力されると、前記支持部の動作を制御することができる。
【0022】
この時、前記制御部は前記下部プレート部材の傾斜角が増加する場合、前記本体部の離隔高さが増加するように前記支持部の動作を制御し、前記下部プレート部材の傾斜角が減少する場合、前記本体部の離隔高さが減少するように前記支持部の動作を制御することができる。
【0023】
この時、前記マッサージ部材は空気圧を利用して使用者の身体の一部を加圧するエアポケット、使用者の身体の一部を指圧する加圧ローラおよび使用者の身体の一部に振動を印加する振動子のうちいずれか一つであるマッサージ装置が備えられ得る。
【0024】
この時、前記本体部の一側には前記本体部が地面から離隔する高さを手動で調節する高低レバーが備えられ、前記本体部の他側には前記本体部が地面と傾斜して配置されるように前記本体部の傾斜角を手動で調節するティルティングレバーが備えられ得る。
【発明の効果】
【0025】
前記の構成を有する本発明のマッサージ装置が備えられたオットマンは、本体部にマッサージ部材が備えられて使用者の身体の一部をマッサージすることができ、支持部が本体部の高さを調節するように構成されて使用状態に合うように本体部の高さを調節して使用者便宜性が向上し、特に、本体部の上部にカバー部が備えられて使用者の身体の一部を載せておくことができるオットマンとして使用できるだけでなく、制御部が備えられて本体部と支持部の動作を自動で制御できるため使用者便宜性が向上する。
【0026】
また、カバー部を分離して使用者の身体の一部をマッサージするためのマッサージ機能を使う場合に本体部の高さが自動で調節され、このような本体部の高さを使用者が入力できるように構成されて使用者便宜性が向上する。
【0027】
また、使用者の他の身体の一部を支持する支持モジュールと連動して本体部の高さが自動で調節されるため、使用者便宜性が向上する。
【0028】
本発明の効果は前記の効果に限定されるものではなく、本発明の詳細な説明または請求の範囲に記載された発明の構成から推論可能なすべての効果を含むものと理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の一実施例に係るマッサージ装置が備えられたオットマンの側面図である。
図2】本発明の一実施例に係るマッサージ装置が備えられたオットマンの正面図である。
図3】本発明の一実施例に係るマッサージ装置が備えられたオットマンのカバー部が分離されている状態を図示した側面図である。
図4】本発明の一実施例に係るマッサージ装置が備えられたオットマンのカバー部が分離されている状態を図示した正面図である。
図5】本発明の一実施例に係るマッサージ装置が備えられたオットマンのカバー部が分離された状態で本体部の高さが調節される状態を図示した正面図である。
図6】本発明の他の実施例に係るマッサージ装置が備えられたオットマンのカバー部が分離された状態で本体部の高さが調節される状態を図示した正面図である。
図7】本発明の一実施例に係るマッサージ装置が備えられたオットマンが使用者の他の身体の一部を支持する支持モジュールと共に使われる状態を図示した側面図であって、支持モジュールの配置により本体部の高さが連動して調節される状態を図示した側面図である。
図8】本発明の一実施例に係るマッサージ装置が備えられたオットマンが使用者の他の身体の一部を支持する支持モジュールと共に使われる状態を図示した側面図であって、支持モジュールの配置により本体部の高さが連動して調節される状態を図示した側面図である。
図9】本発明の多様な実施例に係るマッサージ部材を図示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施例に対して、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は多様な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施例に限定されない。図面で本発明を明確に説明するために、説明にかかわらない部分は省略し、明細書全体を通じて同一または類似する構成要素に対しては同じ参考符号を付した。
【0031】
本明細書で、「含む」または「有する」等の用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。また、層、膜、領域、板などの部分が他の部分「の上に」あるとする場合、これは他の部分の「真上に」ある場合だけでなく、その中間にさらに他の部分がある場合も含む。その反対に層、膜、領域、板などの部分が他の部分の「下に」あるとする場合、これは他の部分の「真下に」ある場合だけでなく、その中間にさらに他の部分がある場合も含む。
【0032】
図1は本発明の一実施例に係るマッサージ装置が備えられたオットマンの側面図であり、図2は本発明の一実施例に係るマッサージ装置が備えられたオットマンの正面図である。
【0033】
図1および図2に図示された通り、本発明に係るマッサージ装置が備えられたオットマンは、使用者の身体の一部をマッサージするマッサージ部材110が備えられた本体部100、このような本体部100の下面に備えられて本体部100が地面gから離隔する高さhを調節する支持部200、本体部100の上面を囲むカバー部300、および本体部100と支持部200の動作を制御する制御部400を含むことができる。
【0034】
本体部100にはマッサージ部材110が備えられて使用者の身体の一部をマッサージすることができる。一例として、使用者は椅子などのような別個の家具に座った状態で本体部100に足を載せて足マッサージを遂行したり、足を載せて足マッサージを遂行するようにすることができる。
【0035】
このような本体部100の下面には支持部200が備えられ、支持部200は本体部100が地面gから離隔するように本体部100の高さhを調節することになる。すなわち、支持部200は使用者が椅子などに座った状態で気楽に足または足を載せてマッサージを受けることができる程度の高さhに本体部100の高さhを調節するのである。支持部200はアンテナタイプや蛇腹タイプのケースが備えられ得、このようなケースの内部には本体部100の高さを調節できる多様な器具が備えられ得る。一例として、ボールスクリュー構造の高低調節部材、油圧シリンダを利用した高低調節部材、ジャック(jack)タイプまたはリードスクリュータイプ高低調節部材、ガスリフティング方式の高低調節部材などが備えられ得る。本体部100の一側には高低調節部材の動作のための高低レバーが備えられ得る。この時、支持部200には本体部100の傾斜角を調節する傾斜角調節部材が備えられ得る。すなわち、傾斜角調節部材を利用して本体部100が地面gと一定の角度傾斜するように調節するのである。一例として、使用者に向かって前方に22.5度程度の傾斜が形成されるように調節したり、反対方向である後方に22.5度程度の傾斜が形成されるように調節できるように構成するのである。このために、傾斜角調節部材は略45度程度の傾斜角調節範囲を有するように構成され得る。本体部100の他側には傾斜角調節部材の動作のためのティルティングレバーが備えられ得る。使用者はティルティングレバーを引いて本体部100の傾斜角を調節でき、本体部100の傾斜角が調節された状態でティルティングレバーを離すと本体部100の傾斜角が固定されるように構成するのである。
【0036】
また、本体部100の上面にはカバー部300が備えられて本体部100を囲むことになり、このようにカバー部300が装着された状態で使用者はカバー部300の上に身体の一部を載せてオットマンとして使うことができる。このようなカバー部300は弾性と剛性を有する合成樹脂材質を使うことができる。
【0037】
また、制御部400は本体部100と支持部200の動作を制御することになる。すなわち、制御部400が本体部100に備えられたマッサージ部材110の動作や支持部200に備えられた高低調節部材の動作を自動で制御するように構成すれば、使用者便宜性が向上し得る。
【0038】
前述した通り、本体部100にマッサージ部材110が備えられて使用者の身体の一部をマッサージすることができ、支持部200が本体部100の高さhを調節するように構成されて使用状態に合うように本体部100の高さhを調節して使用者便宜性が向上し、特に、本体部100の上部にカバー部300が備えられて使用者の身体の一部を載せておくことができるオットマンとして使用できるだけでなく、制御部400が備えられて本体部100と支持部200の動作を自動で制御できるため使用者便宜性が向上する。
【0039】
図3は本発明の一実施例に係るマッサージ装置が備えられたオットマンのカバー部が分離されている状態を図示した側面図であり、図4は本発明の一実施例に係るマッサージ装置が備えられたオットマンのカバー部が分離されている状態を図示した正面図である。
【0040】
図3および図4に図示された通り、カバー部300が本体部100から離隔することを感知する第1感知部500をさらに含むことができる。使用者は本体部100に備えられたマッサージ部材110を使うためにカバー部300を分離することになるが、第1感知部500はカバー部300を分離する過程でカバー部300が本体部100から離隔することを感知することになり、これを通じて制御部400は本体部100に備えられたマッサージ部材110の動作や支持部200に備えられた高低調節部材の動作を制御することになる。
【0041】
このような第1感知部500は本体部100の上面またはカバー部300の下面のうち少なくともいずれか一面に配置され得る。一例として、第1感知部500はスイッチタイプの感知センサを使用でき、第1感知部500が本体部100の上面に配置されたり、またはカバー部300の下面に配置される場合、カバー部300が本体部100の上面に装着されることによりスイッチが押されることになり、このようなカバー部300が本体部100から分離される過程でスイッチの押圧状態が解除されることを利用して、カバー部300が本体部100から離隔することを感知することになるのである。このような第1感知部500は本体部100の上面とカバー部300の下面にすべて備えられることも可能である。また、第1感知部500は前記のスイッチタイプ感知センサ以外にタッチタイプ感知センサや、光を感知するタイプのセンサも適用可能である。
【0042】
図5は、本発明の一実施例に係るマッサージ装置が備えられたオットマンのカバー部が分離された状態で本体部の高さが調節される状態を図示した正面図である。
【0043】
図2および図5に図示された通り、カバー部300の上面には使用者の身体の一部を支持するように地面gから第1高さh1だけ離隔した外側支持面310が備えられ、本体部100には使用者の身体の一部が挿入配置されるものの、地面gから第2高さh2だけ離隔した内側支持面111aが備えられた収容溝111が備えられ、制御部400は第1感知部500からカバー部300の離隔信号が入力されると、内側支持面111aが第1高さh1まで移動するように支持部200の動作を制御することができる。
【0044】
すなわち、カバー部300の上面には使用者の身体の一部を支持する外側支持面310が形成され、使用者はこのような外側支持面310を利用してオットマンとして使用できるようになる。この時、外側支持面310は椅子などに座っている使用者の足や足のような身体の一部を気楽に載せておくことができるように地面gから第1高さh1だけ離隔配置される。このような第1高さh1は使用者の身体条件により異なって設定することができ、使用者は入力部600を利用して所望の第1高さh1を入力することができる。
【0045】
また、本体部100には使用者の身体の一部が挿入配置される収容溝111が形成され、使用者はこのような収容溝111に足や足のような身体の一部を挿入した状態でマッサージ部材110の動作を通じてマッサージを受けることができるようになる。この時、このような収容溝111には挿入された使用者の身体の一部を支持するための内側支持面111aが形成されるものの、内側支持面111aは地面gから第2高さh2だけ離隔した位置に配置される。
【0046】
また、使用者が身体の一部を外側支持面310に載せておいてオットマンとして使っていて、マッサージのためにカバー部300を分離することになると第1感知部500を通じてカバー部300の離隔信号が制御部400に入力され、このような場合、制御部400は第2高さh2に配置されている内側支持面111aが第1高さh1まで移動するように支持部200の動作を制御することになる。
【0047】
すなわち、内側支持面111aの高さを外側支持面310の高さまで上向き移動させることになると、オットマンとして使う場合とマッサージ部材110を使う場合に高さが同一に維持されて、高さの差によって使用者が感じることができる不便さを除去できるようになる。
【0048】
また、使用者がマッサージ部材110を使うためにカバー部300を分離する過程で、第1感知部500を通じてカバー部300の離隔信号が生成されると、このような離隔信号が制御部400に入力され、制御部400は内側支持面111aの高さを自動で上向き移動させることになるため使用者便宜性が向上することになる。
【0049】
また、使用者はマッサージ部材110を使った以後にオットマンとして使うためにまたはすべての使用を終了した場合、カバー部300を再び装着することになるが、この時、カバー部300の装着の有無は第1感知部500を通じて感知され得、カバー部300の装着信号が制御部400に入力されると本体部100の高さhが再び低くなるように制御することができる。
【0050】
この時、使用者の所望の第1高さh1または第2高さh2を入力する入力部600をさらに含み、制御部400は入力部600を通じて入力された第1高さh1または第2高さh2に対応するように支持部200の動作を制御することができる。すなわち、使用者の身体条件により安らかさを感じる高さが異なるため、使用者が入力部600を通じて高さを入力することになると制御部400はこのように入力された高さに合うように支持部200の動作を制御することになるのである。制御部400には使用者が入力部600を通じて入力した第1高さh1や第2高さh2のような高さ値が保存されるメモリのような保存部材が備えられ得る。
【0051】
または制御部400は入力部600を通じて入力された信号によりマッサージ部材110または支持部200の動作を制御することができる。このような入力部600を通じて入力される信号は通信ケーブルのような有線方式で制御部400に伝達されるか、赤外線(IR)やブルートゥース(登録商標)などの信号伝達方式を通じて制御部400に伝達され得るようになる。また、後述するように、使用者の他の身体の一部を支持するための支持モジュール800が共に使われる場合、このような支持モジュール800に備えられた入力部を通じて入力された信号が前述した信号伝達方式で制御部400に伝達されるように構成することも可能である。
【0052】
この時、制御部400は第1感知部500からカバー部300の離隔信号が入力されると、マッサージ部材110が動作するように制御することができる。このように構成すれば、使用者がオットマンとして使う状態でマッサージ部材110が任意に動作することを防止することができ、マッサージ部材110を使うためにカバー部300を分離する場合にのみマッサージ部材110が動作することになることによって使用者の安全を確保することができるようになる。
【0053】
すなわち、前述した通り、カバー部300を分離して身体の一部をマッサージするためのマッサージ機能を使う場合、本体部100の高さが自動で調節され、このような本体部100の高さを使用者が入力できるように構成されて使用者便宜性が向上する。
【0054】
図6は、本発明の他の実施例に係るマッサージ装置が備えられたオットマンのカバー部が分離された状態で本体部の高さが調節される状態を図示した正面図である。
【0055】
図6に図示された通り、本体部100に使用者の身体の一部が挿入されることを感知する第2感知部700をさらに含むことができる。すなわち、第2感知部700は使用者がマッサージ部材110を使うために本体部100に形成された収容溝111に身体の一部を正確に挿入することを感知し、このような場合にのみマッサージ部材110が動作するように構成することによって誤動作を防止し、使用者安全性を確保することができるようになる。
【0056】
この時、カバー部300の上面には使用者の身体の一部を支持するように地面gから第1高さh1だけ離隔した外側支持面310が備えられ、本体部100には使用者の身体の一部が挿入配置されるものの、地面から第2高さh2だけ離隔した内側支持面111aが備えられた収容溝111が備えられ、制御部400は第2感知部700から使用者の身体の一部が挿入される信号が入力されると、内側支持面111aが第1高さh1まで移動するように支持部200の動作を制御することができる。
【0057】
前述した通り、カバー部300の上面には使用者の身体の一部を支持する外側支持面310が形成され、使用者はこのような外側支持面310を利用してオットマンとして使うことができる。また、本体部100には使用者の身体の一部が挿入配置される収容溝111が形成され、使用者はこのような収容溝111に足や足のような身体の一部を挿入した状態でマッサージ部材110の動作を通じてマッサージを受けることができるようになる。すなわち、使用者が身体の一部を外側支持面310に載せておいてオットマンとして使っている状態からマッサージのためにカバー部300を分離して収容溝111に身体の一部を挿入することになると、第2感知部700を通じて使用者の身体の一部が挿入される信号が制御部400に入力され、このような場合、制御部400は第2高さh2に配置されている内側支持面111aが第1高さh1まで移動するように支持部200の動作を制御することになるのである。
【0058】
このように内側支持面111aの高さを外側支持面310の高さまで上向き移動させることになると、オットマンとして使う場合とマッサージ部材110を使う場合に高さが同一に維持されて高さの差によって使用者が感じる不便さを除去できるようになり、使用者がマッサージ部材110を使うためにカバー部300を分離した後、収容溝111に身体の一部が完全に挿入されたことが第2感知部700を通じて感知されると、このような信号が制御部400に入力されて内側支持面111aの高さを自動で上向き移動させることになるため使用者便宜性が向上することになる。
【0059】
また、マッサージ部材110の使用以後に使用者が身体の一部を収容溝111から引き出すことになると、第2感知部700を通じて使用者の身体の一部が引き出されたかどうかが感知され、制御部400は第2感知部700からこのような引き出し信号の入力を受けてオットマンとしての使用乃至は使用終了のために本体部100の高さhが再び低くなるように制御することができる。
【0060】
この時、第2感知部700はマッサージ部材110が使用者の身体の一部を加圧する圧力を感知し、制御部400は第2感知部700から使用者の身体の一部が加圧される圧力信号が入力されると、支持部200の動作を制御するように構成することができる。すなわち、マッサージ部材110を通じて使用者の身体の一部が加圧される強度により自動で高低が調節されるように構成するのである。
【0061】
図7および図8は、本発明の一実施例に係るマッサージ装置が備えられたオットマンが使用者の他の身体の一部を支持する支持モジュールと共に使われる状態を図示した側面図であって、支持モジュールの配置により本体部の高さが連動して調節される状態を図示した側面図である。
【0062】
図7および図8に図示された通り、制御部400は使用者の他の身体の一部を支持する支持モジュール800から信号が入力されると、支持部200の動作を制御するように構成することができる。前述した通り、使用者は椅子などのような家具に座ってオットマン機能を使ったりマッサージ機能を使うことになるが、このように使用者の上体や臀部のような他の身体の一部を支持する椅子などのような支持モジュール800から入力される信号が制御部400に伝達されて支持部200が動作するように制御する。
【0063】
このような支持モジュール800は使用者の上体を支持する上部プレート部材810と使用者の臀部を支持する下部プレート部材820を含むことができ、制御部400は支持モジュール800に備えられて使用者の臀部を支持する下部プレート部材820の傾斜角θ信号が入力されると、支持部200の動作を制御するように構成することができる。
【0064】
すなわち、図8に図示された通り、支持モジュール800を一定の角度範囲内で傾けて使用者の上体をもたせ掛けることができるリクライニング(reclining)機能がある場合、使用者の上体および臀部が一定の角度上向き移動するにつれて使用者の足なども共に移動することになるが、このように傾くようになる傾斜角θに合うように本体部100が上向き移動するように支持部200の動作を制御する。
【0065】
この時、制御部400は下部プレート部材820の傾斜角θが増加する場合、本体部100の離隔高さhが増加するように支持部200の動作を制御し、下部プレート部材820の傾斜角θが減少する場合、本体部100の離隔高さhが減少するように支持部200の動作を制御することができる。
【0066】
すなわち、前述した通り、下部プレート部材820の傾斜角θが増加するにつれて使用者の上体、臀部および足が上向き移動する場合、使用者が不便さを感じないように本体部100の離隔高さhが増加するように支持部200を動作させ、これとは反対に下部プレート部材820の傾斜角θが減少するにつれて使用者の上体、臀部および足が下向き移動する場合には本体部100の離隔高さhが減少するように支持部200を動作させる。
【0067】
このように使用者の他の身体の一部を支持する支持モジュール800と連動して本体部100の高さhが自動で調節されるため、使用者便宜性が向上する。
【0068】
図9は、本発明の多様な実施例に係るマッサージ部材を図示した断面図である。
【0069】
すなわち、図9の(a)に図示された通り、空気圧を利用して使用者の身体の一部を加圧するエアポケット112が備えられたマッサージ部材110を使ったり、図9の(b)に図示された通り、使用者の身体の一部を指圧する加圧ローラ113が備えられたマッサージ部材110を使ったり、または図9の(c)に図示された通り、使用者の身体の一部に振動を印加する振動子114が備えられたマッサージ部材110を使うことができるが、必ずしもこのような種類のマッサージ部材110にのみ限定されず、使用者の身体の一部をマッサージできる構成であればいかなる種類のマッサージ部材でも使うことができる。このようなマッサージ部材110は使用者の身体の一部を基準として左側、右側、下側のうち少なくともいずれか一つ以上の位置に配置され得る。
【0070】
前述した通り、本発明に係るマッサージ装置が備えられたオットマンは、本体部100にマッサージ部材110が備えられて使用者の身体の一部をマッサージすることができ、支持部200が本体部100の高さhを調節するように構成されて使用状態に合うように本体部100の高さhを調節して使用者便宜性が向上し、特に、本体部100の上部にカバー部300が備えられて使用者の身体の一部を載せておくことができるオットマンとして使用できるだけでなく、制御部400が備えられて本体部100と支持部200の動作を自動で制御できるため使用者便宜性が向上し得る。
【0071】
本発明の一実施例について説明したが、本発明の思想は本明細書に提示される実施例に制限されず、本発明の思想を理解する当業者は同じ思想の範囲内で、構成要素の付加、変更、削除、追加などによって他の実施例を容易に提案できるであろうが、これもまた本発明の思想範囲内に入るものと言える。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】