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特表2024-511674情報送信方法、基地局、端末、及び通信システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-14
(54)【発明の名称】情報送信方法、基地局、端末、及び通信システム
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/22 20090101AFI20240307BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20240307BHJP
   H04W 24/08 20090101ALI20240307BHJP
【FI】
H04W8/22
H04W72/231
H04W24/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560603
(86)(22)【出願日】2021-11-26
(85)【翻訳文提出日】2023-11-21
(86)【国際出願番号】 CN2021133548
(87)【国際公開番号】W WO2022205969
(87)【国際公開日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】202110339566.7
(32)【優先日】2021-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515003145
【氏名又は名称】チャイナ・テレコム・コーポレーション・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CHINA TELECOM CORPORATION LIMITED
【住所又は居所原語表記】31, JINRONG STREET, XICHENG DISTRICT, BEIJING 100033, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【弁理士】
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【弁理士】
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】ウー,ジンツァウ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,シャン
(72)【発明者】
【氏名】シー,シャオミン
(72)【発明者】
【氏名】チェン,ペン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA03
5K067DD11
5K067DD47
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本開示は、移動通信の分野に関し、情報送信方法、基地局、端末、及び通信システムを提供する。本開示では、NR端末は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報をNR基地局に報告し、NR基地局は、NR端末によって報告されたLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報を受信して、基地局が決定を正確に行うのを支援する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ニューラジオ(NR)端末がNR基地局に、該NR端末のLTE(Long Term Evolution)隣接セルCRS(Cell Reference Signal)干渉抑制能力情報を報告することを含む、情報送信方法。
【請求項2】
前記NR端末により、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記NR基地局によって送信されたLTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報を受信することを更に含み、該指示情報は、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報又はLTE隣接セルCRS情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の情報送信方法。
【請求項3】
前記NR端末によって、前記指示情報に従って干渉抑制を実行することを更に含む、請求項2に記載の情報送信方法。
【請求項4】
前記NR端末によって、前記指示情報に従って干渉抑制を実行することは、
前記指示情報が前記LTE隣接セルCRS干渉抑制のための前記有効化制御情報を含む場合、前記NR端末が、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制のための前記有効化制御情報に従って、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をオン又はオフにすること、又は
前記指示情報が前記LTE隣接セルCRS情報を含む場合、前記NR端末が、前記LTE隣接セルCRS情報に従って前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにし、前記LTE隣接セルCRS情報に対応する位置において干渉検出を実行すること、
を含む、請求項3に記載の情報送信方法。
【請求項5】
NR基地局により、NR端末によって報告されたLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報を受信することを含む、情報送信方法。
【請求項6】
前記NR基地局により、RRCシグナリングを介して前記NR端末にLTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報を送信することを更に含み、該指示情報は、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報又はLTE隣接セルCRS情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載の情報送信方法。
【請求項7】
前記NR基地局は、前記NR端末の前記LTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報と、前記NR端末が現在位置するNRセルのLTE隣接セル情報とに従って、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制に関する前記指示情報を前記NR端末に送信する、請求項6に記載の情報送信方法。
【請求項8】
前記NR基地局が、前記NR端末の前記LTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報と、前記NR端末が現在位置するNRセルのLTE隣接セル情報とに従って、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制に関する前記指示情報を前記NR端末に送信することは、
前記NR端末の前記LTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及び前記NR端末が現在位置する前記NRセルの前記LTE隣接セル情報に従って、前記NR端末が前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートし、前記NR端末が現在位置する前記NRセルに対して前記LTE隣接セルがCRS干渉を有すると判断されたとき、前記NR基地局が、前記NR端末に前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにするための有効化制御情報及び/又は前記LTE隣接セルCRS情報を送信すること、又は
前記NR基地局が、前記NR端末の前記LTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及び前記NR端末が現在位置する前記NRセルの前記LTE隣接セル情報に従って、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をオフにするための有効化制御情報を前記NR端末に送信すること、又は
前記NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及び前記NR端末の現在位置するNRセルのLTE隣接セル情報に従って、前記NR端末が前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートし、前記NR端末が現在位置するNRセルに対して前記LTE隣接セルがCRS干渉を与えないと判断されたとき、前記NR基地局が、前記NR端末に前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をオフにする有効化制御情報を送信すること、又は
前記NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及び前記NR端末が現在位置するNRセルのLTE隣接セル情報に従って、前記NR端末がブラインド検出ベースのLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートし、前記NR端末が現在位置するNRセルに対して前記LTE隣接セルが前記CRS干渉を有すると判断されたとき、前記NR基地局が、前記NR端末に前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにする有効化制御情報及び/又は前記LTE隣接セルCRS情報を送信すること、又は
前記NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及び前記NR端末が現在位置するNRセルのLTE隣接セル情報に従って、前記NR端末が前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートし、且つブラインド検出ベースのLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートせず、前記NR端末が現在位置するNRセルに対して前記LTE隣接セルが前記CRS干渉を有すると判断された場合、前記NR基地局が、前記NR端末に前記LTE隣接セルCRS情報を送信すること、
を含む、請求項7に記載の情報送信方法。
【請求項9】
前記LTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報は、
前記NR端末が前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか、
前記NR端末がブラインド検出ベースのLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか、
ニューラジオのサブキャリア間隔が30kであるとき、前記NR端末が前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか、又は
前記NR端末が非同期システムにおけるLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか、
のうち少なくとも一つを含む、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の情報送信方法。
【請求項10】
前記NR端末が前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうかの値は、前記NR端末が前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制を実行するために前記NR端末によってサポート可能なLTE隣接セルの数、又はキャリアアグリゲーションシナリオにおいて前記LTE隣接セルCRS干渉抑制を同時に実行するために前記NR端末によってサポート可能なコンポーネントキャリアの数を表す、請求項9に記載の情報送信方法。
【請求項11】
前記LTE隣接セルCRS干渉抑制のための前記有効化制御情報は、lte-CRS-ToMatchAroundシグナリング又は該lte-CRS-ToMatchAroundシグナリング以外の他のRRCシグナリングを介して送信される、請求項2乃至4及び6乃至8のいずれか一項に記載の情報送信方法。
【請求項12】
前記LTE隣接セルCRS情報は、前記NR端末が現在位置しているNRセルに対してCRS干渉を有するLTE隣接セルの識別情報、CRSポートの数、MBSFNサブフレーム構成情報、中心周波数及びシステム帯域幅、タイムスロット番号情報、使用されるサイクリックプレフィックス、又は複信モードのうち少なくとも一つを含み、
前記複信モードがTDDである場合、前記LTE隣接セルCRS情報は、アップリンク/ダウンリンクサブフレーム割当て情報を更に含む、請求項2乃至4及び6乃至8のいずれか一項に記載の情報送信方法。
【請求項13】
前記指示情報が前記LTE隣接セルCRS情報を含むとき、前記NR基地局によって前記NR端末に前記LTE隣接セルCRS干渉抑制に関する前記指示情報を送信することは、
前記NR基地局が、前記RRCシグナリングを介して、1つ又は複数のアレイを含むリストを前記NR端末に送信することであって、該リスト内の各アレイは、対応する前記LTE隣接セルの前記CRS干渉抑制をオンにするように前記NR端末に指示するために、ネットワーク側によって知られている、前記NR端末が現在位置する前記NRセルに対して前記CRS干渉を有する前記LTE隣接セルの前記CRS情報を示す、前記リストを送信すること、又は
前記NR基地局が前記RRCシグナリングを介して前記NR端末に前記リスト全体又は一部のアレイの解放情報を送信して、前記NR端末が前記リスト又は前記リスト内の前記一部のアレイを解放し、対応する前記LTE隣接セルの前記CRS干渉抑制をオフにするように指示すること、
を含む、請求項2乃至4及び6乃至8のいずれか一項に記載の情報送信方法。
【請求項14】
メモリと、
前記メモリに結合されたプロセッサであって、前記メモリに記憶された命令に基づいて、請求項5乃至13のいずれか一項に記載の情報送信方法を実行するように構成された、プロセッサと、
を備えるNR基地局。
【請求項15】
メモリと、
前記メモリに結合されたプロセッサであって、前記メモリに記憶された命令に基づいて、請求項1乃至4及び9乃至12のいずれか一項に記載の情報送信方法を実行するように構成された、プロセッサと、
を備える、NR端末。
【請求項16】
請求項14に記載のNR基地局と、
請求項15に記載のNR端末と、
を備える、通信システム
【請求項17】
プロセッサによって実行されると、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の情報送信方法の工程を実行するコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
この出願は、2021年3月30日に出願された中国特許出願第202110339566.7号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【0002】
本発明は、移動通信分野に関し、特に、情報送信方法、基地局、端末、及び通信システムに関する。
【背景技術】
【0003】
4G(4th、第4世代)LTE(Long Term Evolution)と5G(5th、第5世代)NR(New Radio:ニューラジオ)との間のダイナミック・スペクトル・シェアリング(DSS:Dynamic Spectrum Sharing)技術では、同じ周波数帯(スペクトル)がLTE端末とNR端末とによって共有され、4G又は5G送信のために、ネットワーク負荷などの条件に従って、リソースがネットワーク側によって端末に動的に割り当てられる。
【0004】
DSSモードで動作する隣接セルの4G LTEシステムの場合、通常はオープンであり、固定されたリソースを占有する当該システムのダウンリンクセル参照信号(CRS:Cell Reference Signal)は、このセルにおいて5Gを使用するNR端末の受信に対して大きな干渉も引き起こす。
【0005】
隣接セル干渉除去に関する能力をサポートするNR端末の場合、LTE隣接セルがNRセルのチャネル品質測定参照信号(すなわち、CSI-RS(Channel State Information Reference Signal))の時間周波数リソースについてダウンリンクデータ送信をスケジューリングする場合、端末は、CSI-RSのための測定、推定、及び等化アルゴリズムを通して、干渉抑制に基づくチャネル品質情報をNR基地局に報告することができ、当該情報は、CRS干渉を含む隣接セル干渉の抑制を含む。このときのチャネル品質情報に基づくNR基地局のスケジューリングは、実際の伝送品質と一致する。
【0006】
しかしながら、LTE隣接セルがNRチャネル品質測定参照信号についてダウンリンクデータ送信を割り当てない場合、無線チャネル上のNR端末のチャネル品質検出は、隣接セルCRS干渉を含まず、即ち、この時にNR端末によって基地局に報告されるチャネル品質情報は、CRS干渉下のNR端末の受信品質を反映することができず、基地局によって行われるリソース配分及びスケジューリング等の動作の精度の低下をもたらす。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の実施形態によれば、NR端末は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報をNR基地局に報告し、NR基地局は、基地局が決定を正確に行うのを支援するために、NR端末によって報告されたLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報を受信する。
【0008】
本開示のいくつかの実施形態は、ニューラジオ(NR:New Radio)端末によってNR基地局に、該NR端末のLTE(Long Term Evolution)隣接セルCRS(Cell Reference Signal)干渉抑制能力情報を報告することを含む、情報送信方法を提供する。
【0009】
いくつかの実施形態では、前記NR端末は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記NR基地局によって送信されたLTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報を受信し、該指示情報は、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報又はLTE隣接セルCRS情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、前記NR端末は、前記指示情報に従って干渉抑制を実行する。
【0011】
いくつかの実施形態では、前記NR端末が前記指示情報に従って干渉抑制を実行することは、前記指示情報が前記LTE隣接セルCRS干渉抑制のための前記有効化制御情報を含む場合、前記NR端末が、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制のための前記有効化制御情報に従って前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をオン又はオフにすること、又は前記指示情報が前記LTE隣接セルCRS情報を含む場合、前記NR端末が、前記LTE隣接セルCRS情報に従って前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにし、前記LTE隣接セルCRS情報に対応する位置において干渉検出を実行すること、を含む。
【0012】
本開示のいくつかの実施形態は、NR基地局により、NR端末によって報告されたLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報を受信することを含む、情報送信方法を提供する。
【0013】
いくつかの実施形態では、前記NR基地局は、RRCシグナリングを介して前記NR端末にLTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報を送信し、該指示情報は、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報又はLTE隣接セルCRS情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、前記NR基地局は、前記NR端末の前記LTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報と、前記NR端末が現在位置するNRセルのLTE隣接セル情報とに従って、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制に関する前記指示情報を前記NR端末に送信する。
【0015】
いくつかの実施形態では、前記NR基地局が、前記NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及びNR端末が現在位置しているNRセルのLTE隣接セル情報に従って、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制に関する前記指示情報を前記NR端末に送信することは、前記NR端末の前記LTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及び前記NR端末が現在位置する前記NRセルの前記LTE隣接セル情報に従って、前記NR端末が前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートし、前記NR端末が現在位置する前記NRセルに対して前記LTE隣接セルがCRS干渉を有すると判断されたとき、前記NR基地局が、前記NR端末に前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにするための有効化制御情報及び/又は前記LTE隣接セルCRS情報を送信すること、又は、前記NR基地局が、前記NR端末の前記LTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及び前記NR端末が現在位置する前記NRセルの前記LTE隣接セル情報に従って、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をオフにするための有効化制御情報を前記NR端末に送信すること、又は前記NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及び前記NR端末の現在位置するNRセルのLTE隣接セル情報に従って、前記NR端末が前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートし、前記LTE隣接セルが前記NR端末の現在位置するNRセルにCRS干渉を与えないと判断されたとき、前記NR基地局が、前記NR端末に前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をオフにする有効化制御情報を送信すること、又は前記NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及び前記NR端末が現在位置するNRセルのLTE隣接セル情報に従って、前記NR端末がブラインド検出ベースのLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートし、且つ前記NR端末が現在位置するNRセルに対して前記LTE隣接セルが前記CRS干渉を有すると判断されたとき、前記NR基地局が、前記NR端末に前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにする有効化制御情報及び/又は前記LTE隣接セルCRS情報を送信すること、又は前記NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及び前記NR端末が現在位置するNRセルのLTE隣接セル情報に従って、前記NR端末がLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートし、且つブラインド検出ベースのLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートせず、前記NR端末が現在位置するNRセルに対して前記LTE隣接セルがCRS干渉を有すると判断されたとき、前記NR基地局が前記NR端末に前記LTE隣接セルCRS情報を送信することを含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報は、前記NR端末が前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか、前記NR端末がブラインド検出ベースのLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか、ニューラジオのサブキャリア間隔が30kであるとき、前記NR端末が前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか、又は、前記NR端末が非同期システムにおけるLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか、のうち少なくとも一つを含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、前記NR端末が前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうかの値は、前記NR端末が前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制を実行するために前記NR端末によってサポート可能なLTE隣接セルの数、又はキャリアアグリゲーションシナリオにおいて前記LTE隣接セルCRS干渉抑制を同時に実行するために前記NR端末によってサポート可能なコンポーネントキャリアの数を表す。
【0018】
いくつかの実施形態では、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報は、lte-CRS-ToMatchAroundシグナリング又は該lte-CRS-ToMatchAroundシグナリング以外の他のRRCシグナリングを介して送られる。
【0019】
いくつかの実施形態では、LTE隣接セルCRS情報は前記NR端末が現在位置しているNRセルに対してCRS干渉を有するLTE隣接セルの識別情報、CRSポートの数、MBSFNサブフレーム構成情報、中心周波数及びシステム帯域幅、タイムスロット番号情報、使用されるサイクリックプレフィックス、又は複信モードのうち少なくとも一つを含み、該複信モードがTDDである場合、前記LTE隣接セルCRS情報は、アップリンク/ダウンリンクサブフレーム割当て情報を更に含む。
【0020】
いくつかの実施形態では、前記指示情報が前記LTE隣接セルCRS情報を含むとき、前記NR基地局によって前記NR端末に前記LTE隣接セルCRS干渉抑制に関する前記指示情報を送信することは、前記NR基地局が、前記RRCシグナリングを介して、1つ又は複数のアレイを含むリストを前記NR端末に送信することであって、該リスト内の各アレイは、対応する前記LTE隣接セルの前記CRS干渉抑制をオンにするように前記NR端末に指示するために、ネットワーク側によって知られている、前記NR端末が現在位置する前記NRセルに対して前記CRS干渉を有する前記LTE隣接セルの前記CRS情報を示す、前記リストを送信すること、又は、前記NR基地局が、前記RRCシグナリングにより前記NR端末に前記リスト全体又は一部のアレイの解放情報を送信して、前記NR端末が前記リスト又は前記リスト内の前記一部のアレイを解放し、対応する前記LTE隣接セルのCRS干渉抑制をオフにするように指示すること、を含む。
【0021】
本開示のいくつかの実施形態は、メモリと、該メモリに結合されたプロセッサとを備えるNR基地局を提供し、該プロセッサは、該メモリに記憶された命令に基づいて、実施形態のいずれかによる方法を実行するように構成される。
【0022】
本開示のいくつかの実施形態は、メモリと、該メモリに結合されたプロセッサとを備えるNR端末を提供し、該プロセッサは、該メモリに記憶された命令に基づいて、実施形態のいずれかによる方法を実行するように構成される。
【0023】
本開示のいくつかの実施形態は、NR基地局と、NR端末とを備える通信システムを提供する。
【0024】
本開示のいくつかの実施形態は、コンピュータプログラムを記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、実施形態のいずれかによる方法の工程を実施する。
【0025】
実施形態又は関連技術の説明において使用する必要がある図面について、以下に簡単に説明する。本開示は、添付の図面を参照してなされる以下の詳細な説明に従って、より明確に理解されるであろう。
【0026】
以下の説明における図面は、本開示のいくつかの実施形態にすぎず、当業者であれば、創造的な努力を払うことなく、これらの図面に従って他の図面を得ることができることは明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本開示のいくつかの実施形態による干渉抑制方法10のフロー図を示す。
図2】本開示のいくつかの実施形態による通信システム20の概略図を示す。
図3】本開示のいくつかの実施形態による基地局30の概略図を示す。
図4】本開示のいくつかの実施形態による端末40の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本開示の実施形態における技術的解決策は、本開示の実施形態における図面と併せて、以下で明確かつ完全に説明される。
【0029】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による情報送信方法のフロー図を示す。
【0030】
図1に示されるように、この実施形態の情報送信方法10は、ステップ110a~110bを含み、必要に応じて、ステップ120a、120b、又は130のうちの少なくとも1つを更に含み得る。
【0031】
ステップ110aにおいて、NR端末は、NR基地局に、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報を報告する。
【0032】
NR端末は、ワイヤレスチャネルのチャネル品質検出(LTE隣接セルがNRチャネル品質測定参照信号でダウンリンクデータ送信を割り当てない場合、隣接セルCRS干渉を含まない)を実行し、同時に、NR端末は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報をNR基地局に報告する。したがって、基地局は、リソース割り当て及びスケジューリングなどの決定を正確に行うのを支援される。
【0033】
例えば、NR基地局は、NR端末への能力クエリを開始し、NR端末は、自身のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報をNR基地局に報告する。
【0034】
LTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報のいくつかの例が以下に提示されるが、本開示は、これらの例に限定されない。
【0035】
いくつかの実施形態では、LTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報は、例えば、NR端末がLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか(能力1として示される)、NR端末がブラインド検出ベースのLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか(能力2として示される)、ニューラジオのサブキャリア間隔が30kであるとき、NR端末がLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか(能力3として示される)、又はNR端末が非同期システムにおけるLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか(能力4として示される)のうちの少なくとも1つを含む。
【0036】
ネットワークシステムは、2つの実装形、即ち、非同期システム及び同期システムを有し、実際のネットワークシステムでは、NR端末による同期ネットワークのCRS干渉抑制は、非同期ネットワークではもはや使用可能でない可能性がある。NR端末が非同期システムにおけるLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうかを報告した後、基地局は、自身のネットワークが非同期ネットワークに属するかどうかに従って、NR端末が非同期ネットワークにおけるLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうかを判断し、次いで、NR端末にLTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報を送信するかどうかを選択する。
【0037】
NR端末がLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうかの値は、NR端末がLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか、LTE隣接セルCRS干渉抑制を実行するためにNR端末によってサポート可能なLTE隣接セルの数、又はキャリアアグリゲーションシナリオにおいてLTE隣接セルCRS干渉抑制を同時に実行するためにNR端末によってサポート可能なコンポーネントキャリアの数を表す。
【0038】
いわゆるブラインド検出ベースのLTE隣接セルCRS干渉抑制は、NR端末が、ネットワーク側によってLTE隣接セルCRS情報を送信する必要なく、LTE隣接セルCRS干渉検出及び抑制を実行することができることを指す。
【0039】
ステップ110bにおいて、NR基地局は、NR端末によって報告されたLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報を受信する。
【0040】
ステップ120aにおいて、NR基地局は、RRC(Radio Resource Control:無線リソース制御)シグナリングを介して、LTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報をNR端末に送信し、指示情報は、LTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報又はLTE隣接セルCRS情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0041】
NR基地局は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及びNR端末が現在位置しているNRセルのLTE隣接セル情報に従って、LTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報をNR端末に送信する。
【0042】
LTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報は、NR端末がLTE隣接セルCRS干渉抑制をオン又はオフにすることを示す明示的な指示である。LTE隣接セルCRS情報は、LTE隣接セルのCRS情報をNR端末に示すことに加えて、NR端末がLTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにすることも暗示的に示す。すなわち、NR端末が、NR基地局によって発行されたLTE隣接セルCRS情報を受信する場合、NR端末は、LTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにする。
【0043】
NR基地局が、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報と、NR端末が現在位置するLTEセルのLTE隣接セル情報とに従って、LTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報をNR端末に送信するいくつかの例が以下に提示されるが、本開示は、これらの例に限定されない。
【0044】
いくつかの実施形態では、NR基地局は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及びNR端末が現在位置するLTEセルのLTE隣接セル情報に従って、NR端末がLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートし、NR端末が現在位置するLTEセルへのCRS干渉をLTE隣接セルが有すると判断されたとき、NR端末に、LTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにするための有効化制御情報及び/又はLTE隣接セルCRS情報を送信する。すなわち、NR基地局は、LTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにするための有効化制御情報をNR端末に送信することができ、又はNR基地局は、LTE隣接セルCRS情報をNR端末に送信することができ、又はNR基地局は、LTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにするための有効化制御情報及びLTE隣接セルCRS情報をNR端末に同時に送信することができる。
【0045】
いくつかの実施形態では、NR端末がLTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにした後、NR基地局はさらに、制御要件及び制御ポリシーに従って、LTE隣接セルCRS干渉抑制をオフにするための有効化制御情報をNR端末に送信してもよい。例えば、NR基地局は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及びNR端末が現在位置するLTEセルのLTE隣接セル情報に従って、LTE隣接セルCRS干渉抑制をオフにするための有効化制御情報をNR端末に送信する。
【0046】
いくつかの実施形態では、NR基地局は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報とNR端末が現在位置するLTEセルのLTE隣接セル情報とに従って、NR端末がLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートし、NR端末が現在位置するLTEセルに対してLTE隣接セルがCRS干渉を有しないと判断されたとき、NR端末に、LTE隣接セルCRS干渉抑制をオフにするための有効化制御情報を送信する。
【0047】
いくつかの実施形態では、NR基地局は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及びNR端末が現在位置するLTEセルのLTE隣接セル情報に従って、NR端末がブラインド検出ベースのLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートし、NR端末が現在位置するLTEセルに対してLTE隣接セルがCRS干渉を有すると判断されたとき、NR端末に、LTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにするための有効化制御情報及び/又はLTE隣接セルCRS情報を送信する。
【0048】
いくつかの実施形態では、NR基地局は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及びNR端末が現在位置するLTEセルのLTE隣接セル情報に従って、NR端末がLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートし、ブラインド検出ベースのLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートせず、NR端末が現在位置するLTEセルに対してLTE隣接セルがCRS干渉を有すると判断されたとき、NR端末にLTE隣接セルCRS情報を送る。
【0049】
LTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報は、lte-CRS-ToMatchAroundシグナリング又はlte-CRS-ToMatchAroundシグナリング以外の他のRRCシグナリングを介して送信される。
【0050】
LTE隣接セルCRS情報タイプのLTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報の指示方式は、NR基地局がRRCシグナリングを介してNR端末に1つ又は複数のアレイを含むリストを送信することを含み、リスト内の各アレイは、ネットワーク側に知られている、NR端末が現在位置するLTEセルに対してCRS干渉を有するLTE隣接セルのCRS情報を示し、NR端末が、対応するLTE隣接セルのCRS干渉抑制をオンにすることを暗示的に指示する。リストは、最大でN個のアレイを含み、Nは定数であり、その値は予め設定されることができる。NR基地局は、RRCシグナリングを介して、リスト全体又は一部のアレイの解放情報をNR端末に送信して、NR端末がリスト又はリスト内の一部のアレイを解放し、対応するLTE隣接セルのCRS干渉抑制をオフにするように指示する。
【0051】
LTE隣接セルCRS情報は、NR端末が現在位置するLTEセルに対してCRS干渉を有するLTE隣接セルの識別情報(例えば、LTE隣接セルの物理ID、又はLTE隣接セルの物理IDの6を法とする余り(すなわち、v-Shift、その関連定義はTS 36.2116.10.1を参照することによって利用可能であり得る))、CRSポートの数(例えば、1ポート/2ポート/4ポート)、MBSFN(Multicast Broadcast Single Frequency Network:マルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク)サブフレーム構成情報、中心周波数及びシステム帯域幅(例えば、RB(Resource Block:リソースブロック)の数)、タイムスロット番号情報、使用されるサイクリックプレフィックス(CP、例えば、通常CP又は拡張CP)、複信モード(例えば、FDD(Frequency Division Duplexing:周波数分割複信)又はTDD(Time Division Duplexing:時分割複信))のうちの少なくとも1つを含み、複信モードがTDDである場合、LTE隣接セルCRS情報は、アップリンク/ダウンリンクサブフレーム割当て情報を更に含む。CRSポートの数及びMBSFNサブフレーム構成情報が送信されない場合、このとき、NR端末は、LTE隣接セルCRSの関連フィールドの構成が、当該セルと共同設置されたLTEのCRSの構成に等しいことをデフォルト設定すべきである。
【0052】
タイムスロット番号情報の例示的な方式は、現在のNRセルのタイムスロット番号Ns,fと、LTE隣接セルタイムスロット番号Nsとの間の対応関係であり、当該フィールドは、NRセルサブキャリア間隔が30kHzである場合、Ns=(Ns,f+k)%20であり、NRセルサブキャリア間隔が15kHzである場合、Ns=(Ns,f×2+k)%20であり、従って、この時のLTEのタイムスロットNsは、時間領域におけるNRのタイムスロットNs,fの先頭の7つのシンボルと一致する。タイムスロット番号情報の形式は、提示された例に限定されない。
【0053】
ステップ120bにおいて、NR端末は、RRCシグナリングを介してNR基地局によって送信されたLTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報を受信する。
【0054】
ステップ130において、NR端末は、指示情報に従って干渉抑制を実行する。
【0055】
いくつかの実施形態では、指示情報がLTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報を含む場合、NR端末は、LTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報に従ってLTE隣接セルCRS干渉抑制をオン又はオフにし、指示情報がLTE隣接セルCRS情報を含む場合、NR端末は、LTE隣接セルCRS情報に従ってLTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにし、LTE隣接セルCRS情報に対応する位置で干渉検出を実行する。
【0056】
いくつかの実施形態では、NR端末は、シリアル干渉除去技法を使用して干渉抑制を実行することができる。具体的には、まず、予等化検出アルゴリズムによって、受信された元の信号から最大強度を有する信号が検出され、検出された信号が所望の信号であるかどうかが判断され、所望の信号である場合、検出が停止され、所望の信号でない場合、干渉として働く信号が元の信号から減算され、次の検出が開始され、所望の信号が検出されるまで、これが繰り返される。
【0057】
上記の実施形態では、NR端末は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報をNR基地局に報告し、NR基地局は、NR端末によって報告されたLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報を受信して、NR基地局がリソース割り当て及びスケジューリングなどの決定を正確に行うのを支援する。NR基地局は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報と、NR端末が現在位置するLTEセルのLTE隣接セル情報とに従って、LTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報をNR端末に送信し、その結果、NR基地局は、NR端末の能力に従って、NR端末によるLTE隣接セルCRS干渉抑制のためのより的を絞った制御を実行する。同時に、NR端末は、NR基地局の指示情報に従って干渉抑制を実行し、これは、より的を絞った干渉抑制を実行する際にNR端末を支援して、NR端末のいくつかのブラインド検出動作を抑制し、ダウンリンクデータ受信の信頼性を改善することができる。例えば、LTE隣接セルCRS干渉抑制のための明示的又は暗示的な有効化制御は、NR及びLTEの非共存のシナリオにおいてNR端末が無駄なCRS検出を実行することを回避し、NR端末のエネルギー消費を節約する。別の例では、LTE隣接セルCRS情報を送信することは、ブラインド検出をサポートしないNR端末が干渉検出を実行するのを支援することができ、ブラインド検出をサポートするNR端末が探索及び計算の複雑さを低減するのに役立つ。
【0058】
いくつかの応用例を以下に示す。NRとLTEとの共存のシナリオにおいて、NRセルの5Gシステム帯域幅はB1であり、LTE隣接セル1の4Gシステム帯域幅はB2であり、LTE隣接セル2の4Gシステム帯域幅はB3であり、B1とB2との間の周波数領域の重複部分はB12であり、B1とB3との間の周波数領域の重複部分はB13であると仮定する。上記の情報は、5G NRネットワーク側で知られており、サービスセルにアクセスされる5G NR端末について、NR基地局は、NR端末への能力クエリを開始し、NR端末は、NR基地局に、それがLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうかなど、LTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報を報告する。NR端末Mが能力1及び能力2をサポートすることを報告すると仮定し、5G NR及び4G LTEがセルに共存すると仮定すると、NR端末Mを構成する際に、NR基地局は、NR端末にlte-CRS-ToMatchAroundシグナリングを送信することができ、セルにおけるLTEのCRS時間-周波数リソースについてレートマッチングを実行するようにNR端末に指示し、同時に、NR端末に隣接セルCRS干渉が存在するか否かをブラインド検出し、干渉抑制を実行するように暗示的に指示する。又は、NR基地局は、追加のRRCシグナリングを介して、NR端末に隣接セルCRS干渉が存在するか否かをブラインド検出して干渉抑制を行うように暗示的に指示する。加えて、NR基地局は、RRCシグナリングを介して隣接セルCRS構成情報をNR端末に直接送信して、対応する位置でCRS干渉検出及び抑制を実行するようにNR端末Mに指示してもよい。
【0059】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による通信システム20の概略図を示す。
【0060】
図2に示されるように、この実施形態の通信システム20は、NR基地局30と、1つ又は複数のNR端末40とを備える。
【0061】
図3は、本開示のいくつかの実施形態によるNR基地局30の概略図を示す。
【0062】
図3に示されるように、この実施形態のNR基地局30は、メモリ310と、メモリ310に結合されたプロセッサ320とを備え、プロセッサ320は、メモリ310に記憶された命令に基づいて、前述の実施形態におけるNR基地局によって実行される情報送信方法を実行するように構成される。
【0063】
例えば、NR基地局は、NR端末によって報告されたLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報を受信する。
【0064】
例えば、NR基地局は、RRCシグナリングを介してNR端末にLTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報を送信し、指示情報は、LTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報又はLTE隣接セルCRS情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0065】
例えば、NR基地局は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及びNR端末が現在位置するNRセルのLTE隣接セル情報に従って、LTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報をNR端末に送信する。
【0066】
図4は、本開示のいくつかの実施形態によるNR端末40の概略図を示す。
【0067】
図4に示されるように、この実施形態のNR端末40は、メモリ410と、メモリ410に結合されたプロセッサ420とを備え、プロセッサ420は、メモリ410に記憶された命令に基づいて、上記の実施形態においてNR端末によって実行される情報送信方法を実行するように構成される。
【0068】
例えば、NR端末は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報をNR基地局に報告する。
【0069】
例えば、NR端末は、RRCシグナリングを介してNR基地局によって送信されたLTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報を受信し、指示情報は、LTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報又はLTE隣接セルCRS情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0070】
例えば、NR端末は、指示情報に従って干渉抑制を実行する。指示情報がLTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報を含む場合、NR端末は、LTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報に従って、LTE隣接セルCRS干渉抑制をオン又はオフにする。指示情報がLTE隣接セルCRS情報を含む場合、NR端末は、LTE隣接セルCRS情報に従ってLTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにし、LTE隣接セルCRS情報に対応する位置で干渉検出を実行する。
【0071】
メモリ310、410は、例えば、システムメモリ、及び固定された不揮発性記憶媒体などを含み得る。システムメモリには、例えば、オペレーティングシステム、アプリケーション、ブートローダ、及びその他のプログラム等が記憶されている。
【0072】
本開示のいくつかの実施形態は、コンピュータプログラムを記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、前述の実施形態における情報送信方法のステップを実施する。
【0073】
本開示の実施形態は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供され得ることが、当業者によって理解されるべきである。したがって、本開示は、ハードウェア全体の実施形態、ソフトウェア全体の実施形態、又はソフトウェアとハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の形態をとることができる。さらに、本開示は、その中に具現化されたコンピュータプログラムコードを有する1つ又は複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体(ディスクメモリ、CD-ROM、光メモリなどを含むが、これらに限定されない)上に実装されたコンピュータプログラム製品の形態をとることができる。
【0074】
本開示は、本開示の実施形態による方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフロー図及び/又はブロック図を参照して説明される。フロー図及び/又はブロック図の各フロー及び/又はブロック、ならびにフロー図及び/又はブロック図内のフロー及び/又はブロックの組合せは、コンピュータプログラム命令によって実装され得ることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサを通して実行される命令が、フロー図の1つもしくは複数のフロー及び/又はブロック図の1つもしくは複数のブロックにおいて指定された機能を実装するための手段を作成するように、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込みプロセッサ、又は機械を製造するための他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサに提供され得る。
【0075】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ可読メモリに記憶された命令が、フロー図の1つもしくは複数のフロー及び/又はブロック図の1つもしくは複数のブロックにおいて特定された機能を実施する命令手段を含む製造品を生成するように、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスを特定の方法で動作するように導くことができるコンピュータ可読メモリに記憶され得る。
【0076】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイス上にロードされて、コンピュータ又は他のプログラマブルデバイス上で実行される命令がフロー図の1つもしくは複数のフロー及び/又はブロック図の1つもしくは複数のブロックにおいて特定された機能を実装するためのステップを提供するように、コンピュータ又は他のプログラマブルデバイス上で一連の動作ステップを実行させて、コンピュータ実装プロセスを生成することができる。
【0077】
上記の内容は、本開示の好ましい実施形態に過ぎず、本開示を限定するために使用されるものではなく、本開示の趣旨及び原理の範囲内で行われる任意の修正、均等な置換、改善などは、本開示の保護の範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2023-11-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
この出願は、2021年3月30日に出願された中国特許出願第202110339566.7号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【0002】
本発明は、移動通信分野に関し、特に、情報送信方法、基地局、端末、及び通信システムに関する。
【背景技術】
【0003】
4G(4th、第4世代)LTE(Long Term Evolution)と5G(5th、第5世代)NR(New Radio:ニューラジオ)との間のダイナミック・スペクトル・シェアリング(DSS:Dynamic Spectrum Sharing)技術では、同じ周波数帯(スペクトル)がLTE端末とNR端末とによって共有され、4G又は5G送信のために、ネットワーク負荷などの条件に従って、リソースがネットワーク側によって端末に動的に割り当てられる。
【0004】
DSSモードで動作する隣接セルの4G LTEシステムの場合、通常はオープンであり、固定されたリソースを占有する当該システムのダウンリンクセル参照信号(CRS:Cell Reference Signal)は、このセルにおいて5Gを使用するNR端末の受信に対して大きな干渉も引き起こす。
【0005】
隣接セル干渉除去に関する能力をサポートするNR端末の場合、LTE隣接セルがNRセルのチャネル品質測定参照信号(すなわち、CSI-RS(Channel State Information Reference Signal))の時間周波数リソースについてダウンリンクデータ送信をスケジューリングする場合、端末は、CSI-RSのための測定、推定、及び等化アルゴリズムを通して、干渉抑制に基づくチャネル品質情報をNR基地局に報告することができ、当該情報は、CRS干渉を含む隣接セル干渉の抑制を含む。このときのチャネル品質情報に基づくNR基地局のスケジューリングは、実際の伝送品質と一致する。
【0006】
しかしながら、LTE隣接セルがNRチャネル品質測定参照信号についてダウンリンクデータ送信を割り当てない場合、無線チャネル上のNR端末のチャネル品質検出は、隣接セルCRS干渉を含まず、即ち、この時にNR端末によって基地局に報告されるチャネル品質情報は、CRS干渉下のNR端末の受信品質を反映することができず、基地局によって行われるリソース配分及びスケジューリング等の動作の精度の低下をもたらす。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の実施形態によれば、NR端末は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報をNR基地局に報告し、NR基地局は、基地局が決定を正確に行うのを支援するために、NR端末によって報告されたLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報を受信する。
【0008】
本開示のいくつかの実施形態は、ニューラジオ(NR:New Radio)端末によってNR基地局に、該NR端末のLTE(Long Term Evolution)隣接セルCRS(Cell Reference Signal)干渉抑制能力情報を報告することを含む、情報送信方法を提供する。
【0009】
いくつかの実施形態では、前記NR端末は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記NR基地局によって送信されたLTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報を受信し、該指示情報は、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報又はLTE隣接セルCRS情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、前記NR端末は、前記指示情報に従って干渉抑制を実行する。
【0011】
いくつかの実施形態では、前記NR端末が前記指示情報に従って干渉抑制を実行することは、前記指示情報が前記LTE隣接セルCRS干渉抑制のための前記有効化制御情報を含む場合、前記NR端末が、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制のための前記有効化制御情報に従って前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をオン又はオフにすること、又は前記指示情報が前記LTE隣接セルCRS情報を含む場合、前記NR端末が、前記LTE隣接セルCRS情報に従って前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにし、前記LTE隣接セルCRS情報に対応する位置において干渉検出を実行すること、を含む。
【0012】
本開示のいくつかの実施形態は、NR基地局により、NR端末によって報告されたLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報を受信することを含む、情報送信方法を提供する。
【0013】
いくつかの実施形態では、前記NR基地局は、RRCシグナリングを介して前記NR端末にLTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報を送信し、該指示情報は、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報又はLTE隣接セルCRS情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、前記NR基地局は、前記NR端末の前記LTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報と、前記NR端末が現在位置するNRセルのLTE隣接セル情報とに従って、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制に関する前記指示情報を前記NR端末に送信する。
【0015】
いくつかの実施形態では、前記NR基地局が、前記NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及びNR端末が現在位置しているNRセルのLTE隣接セル情報に従って、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制に関する前記指示情報を前記NR端末に送信することは、前記NR端末の前記LTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及び前記NR端末が現在位置する前記NRセルの前記LTE隣接セル情報に従って、前記NR端末が前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートし、前記NR端末が現在位置する前記NRセルに対して前記LTE隣接セルがCRS干渉を有すると判断されたとき、前記NR基地局が、前記NR端末に前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにするための有効化制御情報及び/又は前記LTE隣接セルCRS情報を送信すること、又は、前記NR基地局が、前記NR端末の前記LTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及び前記NR端末が現在位置する前記NRセルの前記LTE隣接セル情報に従って、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をオフにするための有効化制御情報を前記NR端末に送信すること、又は前記NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及び前記NR端末の現在位置するNRセルのLTE隣接セル情報に従って、前記NR端末が前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートし、前記LTE隣接セルが前記NR端末の現在位置するNRセルにCRS干渉を与えないと判断されたとき、前記NR基地局が、前記NR端末に前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をオフにする有効化制御情報を送信すること、又は前記NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及び前記NR端末が現在位置するNRセルのLTE隣接セル情報に従って、前記NR端末がブラインド検出ベースのLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートし、且つ前記NR端末が現在位置するNRセルに対して前記LTE隣接セルが前記CRS干渉を有すると判断されたとき、前記NR基地局が、前記NR端末に前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにする有効化制御情報及び/又は前記LTE隣接セルCRS情報を送信すること、又は前記NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及び前記NR端末が現在位置するNRセルのLTE隣接セル情報に従って、前記NR端末がLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートし、且つブラインド検出ベースのLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートせず、前記NR端末が現在位置するNRセルに対して前記LTE隣接セルがCRS干渉を有すると判断されたとき、前記NR基地局が前記NR端末に前記LTE隣接セルCRS情報を送信することを含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報は、前記NR端末が前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか、前記NR端末がブラインド検出ベースのLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか、ニューラジオのサブキャリア間隔が30kであるとき、前記NR端末が前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか、又は、前記NR端末が非同期システムにおけるLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか、のうち少なくとも一つを含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、前記NR端末が前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうかの値は、前記NR端末が前記LTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制を実行するために前記NR端末によってサポート可能なLTE隣接セルの数、又はキャリアアグリゲーションシナリオにおいて前記LTE隣接セルCRS干渉抑制を同時に実行するために前記NR端末によってサポート可能なコンポーネントキャリアの数を表す。
【0018】
いくつかの実施形態では、前記LTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報は、lte-CRS-ToMatchAroundシグナリング又は該lte-CRS-ToMatchAroundシグナリング以外の他のRRCシグナリングを介して送られる。
【0019】
いくつかの実施形態では、LTE隣接セルCRS情報は前記NR端末が現在位置しているNRセルに対してCRS干渉を有するLTE隣接セルの識別情報、CRSポートの数、MBSFNサブフレーム構成情報、中心周波数及びシステム帯域幅、タイムスロット番号情報、使用されるサイクリックプレフィックス、又は複信モードのうち少なくとも一つを含み、該複信モードがTDDである場合、前記LTE隣接セルCRS情報は、アップリンク/ダウンリンクサブフレーム割当て情報を更に含む。
【0020】
いくつかの実施形態では、前記指示情報が前記LTE隣接セルCRS情報を含むとき、前記NR基地局によって前記NR端末に前記LTE隣接セルCRS干渉抑制に関する前記指示情報を送信することは、前記NR基地局が、前記RRCシグナリングを介して、1つ又は複数のアレイを含むリストを前記NR端末に送信することであって、該リスト内の各アレイは、対応する前記LTE隣接セルの前記CRS干渉抑制をオンにするように前記NR端末に指示するために、ネットワーク側によって知られている、前記NR端末が現在位置する前記NRセルに対して前記CRS干渉を有する前記LTE隣接セルの前記CRS情報を示す、前記リストを送信すること、又は、前記NR基地局が、前記RRCシグナリングにより前記NR端末に前記リスト全体又は一部のアレイの解放情報を送信して、前記NR端末が前記リスト又は前記リスト内の前記一部のアレイを解放し、対応する前記LTE隣接セルのCRS干渉抑制をオフにするように指示すること、を含む。
【0021】
本開示のいくつかの実施形態は、メモリと、該メモリに結合されたプロセッサとを備えるNR基地局を提供し、該プロセッサは、該メモリに記憶された命令に基づいて、実施形態のいずれかによる方法を実行するように構成される。
【0022】
本開示のいくつかの実施形態は、メモリと、該メモリに結合されたプロセッサとを備えるNR端末を提供し、該プロセッサは、該メモリに記憶された命令に基づいて、実施形態のいずれかによる方法を実行するように構成される。
【0023】
本開示のいくつかの実施形態は、NR基地局と、NR端末とを備える通信システムを提供する。
【0024】
本開示のいくつかの実施形態は、コンピュータプログラムを記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、実施形態のいずれかによる方法の工程を実施する。
【0025】
実施形態又は関連技術の説明において使用する必要がある図面について、以下に簡単に説明する。本開示は、添付の図面を参照してなされる以下の詳細な説明に従って、より明確に理解されるであろう。
【0026】
以下の説明における図面は、本開示のいくつかの実施形態にすぎず、当業者であれば、創造的な努力を払うことなく、これらの図面に従って他の図面を得ることができることは明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本開示のいくつかの実施形態による干渉抑制方法10のフロー図を示す。
図2】本開示のいくつかの実施形態による通信システム20の概略図を示す。
図3】本開示のいくつかの実施形態による基地局30の概略図を示す。
図4】本開示のいくつかの実施形態による端末40の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本開示の実施形態における技術的解決策は、本開示の実施形態における図面と併せて、以下で明確かつ完全に説明される。
【0029】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による情報送信方法のフロー図を示す。
【0030】
図1に示されるように、この実施形態の情報送信方法10は、ステップ110a~110bを含み、必要に応じて、ステップ120a、120b、又は130のうちの少なくとも1つを更に含み得る。
【0031】
ステップ110aにおいて、NR端末は、NR基地局に、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報を報告する。
【0032】
NR端末は、ワイヤレスチャネルのチャネル品質検出(LTE隣接セルがNRチャネル品質測定参照信号でダウンリンクデータ送信を割り当てない場合、隣接セルCRS干渉を含まない)を実行し、同時に、NR端末は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報をNR基地局に報告する。したがって、基地局は、リソース割り当て及びスケジューリングなどの決定を正確に行うのを支援される。
【0033】
例えば、NR基地局は、NR端末への能力クエリを開始し、NR端末は、自身のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報をNR基地局に報告する。
【0034】
LTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報のいくつかの例が以下に提示されるが、本開示は、これらの例に限定されない。
【0035】
いくつかの実施形態では、LTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報は、例えば、NR端末がLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか(能力1として示される)、NR端末がブラインド検出ベースのLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか(能力2として示される)、ニューラジオのサブキャリア間隔が30kであるとき、NR端末がLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか(能力3として示される)、又はNR端末が非同期システムにおけるLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか(能力4として示される)のうちの少なくとも1つを含む。
【0036】
ネットワークシステムは、2つの実装形、即ち、非同期システム及び同期システムを有し、実際のネットワークシステムでは、NR端末による同期ネットワークのCRS干渉抑制は、非同期ネットワークではもはや使用可能でない可能性がある。NR端末が非同期システムにおけるLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうかを報告した後、基地局は、自身のネットワークが非同期ネットワークに属するかどうかに従って、NR端末が非同期ネットワークにおけるLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうかを判断し、次いで、NR端末にLTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報を送信するかどうかを選択する。
【0037】
NR端末がLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうかの値は、NR端末がLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうか、LTE隣接セルCRS干渉抑制を実行するためにNR端末によってサポート可能なLTE隣接セルの数、又はキャリアアグリゲーションシナリオにおいてLTE隣接セルCRS干渉抑制を同時に実行するためにNR端末によってサポート可能なコンポーネントキャリアの数を表す。
【0038】
いわゆるブラインド検出ベースのLTE隣接セルCRS干渉抑制は、NR端末が、ネットワーク側によってLTE隣接セルCRS情報を送信する必要なく、LTE隣接セルCRS干渉検出及び抑制を実行することができることを指す。
【0039】
ステップ110bにおいて、NR基地局は、NR端末によって報告されたLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報を受信する。
【0040】
ステップ120aにおいて、NR基地局は、RRC(Radio Resource Control:無線リソース制御)シグナリングを介して、LTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報をNR端末に送信し、指示情報は、LTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報又はLTE隣接セルCRS情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0041】
NR基地局は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及びNR端末が現在位置しているNRセルのLTE隣接セル情報に従って、LTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報をNR端末に送信する。
【0042】
LTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報は、NR端末がLTE隣接セルCRS干渉抑制をオン又はオフにすることを示す明示的な指示である。LTE隣接セルCRS情報は、LTE隣接セルのCRS情報をNR端末に示すことに加えて、NR端末がLTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにすることも暗示的に示す。すなわち、NR端末が、NR基地局によって発行されたLTE隣接セルCRS情報を受信する場合、NR端末は、LTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにする。
【0043】
NR基地局が、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報と、NR端末が現在位置するNRセルのLTE隣接セル情報とに従って、LTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報をNR端末に送信するいくつかの例が以下に提示されるが、本開示は、これらの例に限定されない。
【0044】
いくつかの実施形態では、NR基地局は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及びNR端末が現在位置するNRセルのLTE隣接セル情報に従って、NR端末がLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートし、NR端末が現在位置するNRセルへのCRS干渉をLTE隣接セルが有すると判断されたとき、NR端末に、LTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにするための有効化制御情報及び/又はLTE隣接セルCRS情報を送信する。すなわち、NR基地局は、LTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにするための有効化制御情報をNR端末に送信することができ、又はNR基地局は、LTE隣接セルCRS情報をNR端末に送信することができ、又はNR基地局は、LTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにするための有効化制御情報及びLTE隣接セルCRS情報をNR端末に同時に送信することができる。
【0045】
いくつかの実施形態では、NR端末がLTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにした後、NR基地局はさらに、制御要件及び制御ポリシーに従って、LTE隣接セルCRS干渉抑制をオフにするための有効化制御情報をNR端末に送信してもよい。例えば、NR基地局は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及びNR端末が現在位置するNRセルのLTE隣接セル情報に従って、LTE隣接セルCRS干渉抑制をオフにするための有効化制御情報をNR端末に送信する。
【0046】
いくつかの実施形態では、NR基地局は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報とNR端末が現在位置するNRセルのLTE隣接セル情報とに従って、NR端末がLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートし、NR端末が現在位置するNRセルに対してLTE隣接セルがCRS干渉を有しないと判断されたとき、NR端末に、LTE隣接セルCRS干渉抑制をオフにするための有効化制御情報を送信する。
【0047】
いくつかの実施形態では、NR基地局は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及びNR端末が現在位置するNRセルのLTE隣接セル情報に従って、NR端末がブラインド検出ベースのLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートし、NR端末が現在位置するNRセルに対してLTE隣接セルがCRS干渉を有すると判断されたとき、NR端末に、LTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにするための有効化制御情報及び/又はLTE隣接セルCRS情報を送信する。
【0048】
いくつかの実施形態では、NR基地局は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及びNR端末が現在位置するNRセルのLTE隣接セル情報に従って、NR端末がLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートし、ブラインド検出ベースのLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートせず、NR端末が現在位置するNRセルに対してLTE隣接セルがCRS干渉を有すると判断されたとき、NR端末にLTE隣接セルCRS情報を送る。
【0049】
LTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報は、lte-CRS-ToMatchAroundシグナリング又はlte-CRS-ToMatchAroundシグナリング以外の他のRRCシグナリングを介して送信される。
【0050】
LTE隣接セルCRS情報タイプのLTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報の指示方式は、NR基地局がRRCシグナリングを介してNR端末に1つ又は複数のアレイを含むリストを送信することを含み、リスト内の各アレイは、ネットワーク側に知られている、NR端末が現在位置するNRセルに対してCRS干渉を有するLTE隣接セルのCRS情報を示し、NR端末が、対応するLTE隣接セルのCRS干渉抑制をオンにすることを暗示的に指示する。リストは、最大でN個のアレイを含み、Nは定数であり、その値は予め設定されることができる。NR基地局は、RRCシグナリングを介して、リスト全体又は一部のアレイの解放情報をNR端末に送信して、NR端末がリスト又はリスト内の一部のアレイを解放し、対応するLTE隣接セルのCRS干渉抑制をオフにするように指示する。
【0051】
LTE隣接セルCRS情報は、NR端末が現在位置するNRセルに対してCRS干渉を有するLTE隣接セルの識別情報(例えば、LTE隣接セルの物理ID、又はLTE隣接セルの物理IDの6を法とする余り(すなわち、v-Shift、その関連定義はTS 36.2116.10.1を参照することによって利用可能であり得る))、CRSポートの数(例えば、1ポート/2ポート/4ポート)、MBSFN(Multicast Broadcast Single Frequency Network:マルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク)サブフレーム構成情報、中心周波数及びシステム帯域幅(例えば、RB(Resource Block:リソースブロック)の数)、タイムスロット番号情報、使用されるサイクリックプレフィックス(CP、例えば、通常CP又は拡張CP)、複信モード(例えば、FDD(Frequency Division Duplexing:周波数分割複信)又はTDD(Time Division Duplexing:時分割複信))のうちの少なくとも1つを含み、複信モードがTDDである場合、LTE隣接セルCRS情報は、アップリンク/ダウンリンクサブフレーム割当て情報を更に含む。CRSポートの数及びMBSFNサブフレーム構成情報が送信されない場合、このとき、NR端末は、LTE隣接セルCRSの関連フィールドの構成が、当該セルと共同設置されたLTEのCRSの構成に等しいことをデフォルト設定すべきである。
【0052】
タイムスロット番号情報の例示的な方式は、現在のNRセルのタイムスロット番号Ns,fと、LTE隣接セルタイムスロット番号Nsとの間の対応関係であり、当該フィールドは、NRセルサブキャリア間隔が30kHzである場合、Ns=(Ns,f+k)%20であり、NRセルサブキャリア間隔が15kHzである場合、Ns=(Ns,f×2+k)%20であり、従って、この時のLTEのタイムスロットNsは、時間領域におけるNRのタイムスロットNs,fの先頭の7つのシンボルと一致する。タイムスロット番号情報の形式は、提示された例に限定されない。
【0053】
ステップ120bにおいて、NR端末は、RRCシグナリングを介してNR基地局によって送信されたLTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報を受信する。
【0054】
ステップ130において、NR端末は、指示情報に従って干渉抑制を実行する。
【0055】
いくつかの実施形態では、指示情報がLTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報を含む場合、NR端末は、LTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報に従ってLTE隣接セルCRS干渉抑制をオン又はオフにし、指示情報がLTE隣接セルCRS情報を含む場合、NR端末は、LTE隣接セルCRS情報に従ってLTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにし、LTE隣接セルCRS情報に対応する位置で干渉検出を実行する。
【0056】
いくつかの実施形態では、NR端末は、シリアル干渉除去技法を使用して干渉抑制を実行することができる。具体的には、まず、予等化検出アルゴリズムによって、受信された元の信号から最大強度を有する信号が検出され、検出された信号が所望の信号であるかどうかが判断され、所望の信号である場合、検出が停止され、所望の信号でない場合、干渉として働く信号が元の信号から減算され、次の検出が開始され、所望の信号が検出されるまで、これが繰り返される。
【0057】
上記の実施形態では、NR端末は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報をNR基地局に報告し、NR基地局は、NR端末によって報告されたLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報を受信して、NR基地局がリソース割り当て及びスケジューリングなどの決定を正確に行うのを支援する。NR基地局は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報と、NR端末が現在位置するNRセルのLTE隣接セル情報とに従って、LTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報をNR端末に送信し、その結果、NR基地局は、NR端末の能力に従って、NR端末によるLTE隣接セルCRS干渉抑制のためのより的を絞った制御を実行する。同時に、NR端末は、NR基地局の指示情報に従って干渉抑制を実行し、これは、より的を絞った干渉抑制を実行する際にNR端末を支援して、NR端末のいくつかのブラインド検出動作を抑制し、ダウンリンクデータ受信の信頼性を改善することができる。例えば、LTE隣接セルCRS干渉抑制のための明示的又は暗示的な有効化制御は、NR及びLTEの非共存のシナリオにおいてNR端末が無駄なCRS検出を実行することを回避し、NR端末のエネルギー消費を節約する。別の例では、LTE隣接セルCRS情報を送信することは、ブラインド検出をサポートしないNR端末が干渉検出を実行するのを支援することができ、ブラインド検出をサポートするNR端末が探索及び計算の複雑さを低減するのに役立つ。
【0058】
いくつかの応用例を以下に示す。NRとLTEとの共存のシナリオにおいて、NRセルの5Gシステム帯域幅はB1であり、LTE隣接セル1の4Gシステム帯域幅はB2であり、LTE隣接セル2の4Gシステム帯域幅はB3であり、B1とB2との間の周波数領域の重複部分はB12であり、B1とB3との間の周波数領域の重複部分はB13であると仮定する。上記の情報は、5G NRネットワーク側で知られており、サービスセルにアクセスされる5G NR端末について、NR基地局は、NR端末への能力クエリを開始し、NR端末は、NR基地局に、それがLTE隣接セルCRS干渉抑制をサポートするかどうかなど、LTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報を報告する。NR端末Mが能力1及び能力2をサポートすることを報告すると仮定し、5G NR及び4G LTEがセルに共存すると仮定すると、NR端末Mを構成する際に、NR基地局は、NR端末にlte-CRS-ToMatchAroundシグナリングを送信することができ、セルにおけるLTEのCRS時間-周波数リソースについてレートマッチングを実行するようにNR端末に指示し、同時に、NR端末に隣接セルCRS干渉が存在するか否かをブラインド検出し、干渉抑制を実行するように暗示的に指示する。又は、NR基地局は、追加のRRCシグナリングを介して、NR端末に隣接セルCRS干渉が存在するか否かをブラインド検出して干渉抑制を行うように暗示的に指示する。加えて、NR基地局は、RRCシグナリングを介して隣接セルCRS構成情報をNR端末に直接送信して、対応する位置でCRS干渉検出及び抑制を実行するようにNR端末Mに指示してもよい。
【0059】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による通信システム20の概略図を示す。
【0060】
図2に示されるように、この実施形態の通信システム20は、NR基地局30と、1つ又は複数のNR端末40とを備える。
【0061】
図3は、本開示のいくつかの実施形態によるNR基地局30の概略図を示す。
【0062】
図3に示されるように、この実施形態のNR基地局30は、メモリ310と、メモリ310に結合されたプロセッサ320とを備え、プロセッサ320は、メモリ310に記憶された命令に基づいて、前述の実施形態におけるNR基地局によって実行される情報送信方法を実行するように構成される。
【0063】
例えば、NR基地局は、NR端末によって報告されたLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報を受信する。
【0064】
例えば、NR基地局は、RRCシグナリングを介してNR端末にLTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報を送信し、指示情報は、LTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報又はLTE隣接セルCRS情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0065】
例えば、NR基地局は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報及びNR端末が現在位置するNRセルのLTE隣接セル情報に従って、LTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報をNR端末に送信する。
【0066】
図4は、本開示のいくつかの実施形態によるNR端末40の概略図を示す。
【0067】
図4に示されるように、この実施形態のNR端末40は、メモリ410と、メモリ410に結合されたプロセッサ420とを備え、プロセッサ420は、メモリ410に記憶された命令に基づいて、上記の実施形態においてNR端末によって実行される情報送信方法を実行するように構成される。
【0068】
例えば、NR端末は、NR端末のLTE隣接セルCRS干渉抑制能力情報をNR基地局に報告する。
【0069】
例えば、NR端末は、RRCシグナリングを介してNR基地局によって送信されたLTE隣接セルCRS干渉抑制に関する指示情報を受信し、指示情報は、LTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報又はLTE隣接セルCRS情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0070】
例えば、NR端末は、指示情報に従って干渉抑制を実行する。指示情報がLTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報を含む場合、NR端末は、LTE隣接セルCRS干渉抑制のための有効化制御情報に従って、LTE隣接セルCRS干渉抑制をオン又はオフにする。指示情報がLTE隣接セルCRS情報を含む場合、NR端末は、LTE隣接セルCRS情報に従ってLTE隣接セルCRS干渉抑制をオンにし、LTE隣接セルCRS情報に対応する位置で干渉検出を実行する。
【0071】
メモリ310、410は、例えば、システムメモリ、及び固定された不揮発性記憶媒体などを含み得る。システムメモリには、例えば、オペレーティングシステム、アプリケーション、ブートローダ、及びその他のプログラム等が記憶されている。
【0072】
本開示のいくつかの実施形態は、コンピュータプログラムを記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、前述の実施形態における情報送信方法のステップを実施する。
【0073】
本開示の実施形態は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供され得ることが、当業者によって理解されるべきである。したがって、本開示は、ハードウェア全体の実施形態、ソフトウェア全体の実施形態、又はソフトウェアとハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の形態をとることができる。さらに、本開示は、その中に具現化されたコンピュータプログラムコードを有する1つ又は複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体(ディスクメモリ、CD-ROM、光メモリなどを含むが、これらに限定されない)上に実装されたコンピュータプログラム製品の形態をとることができる。
【0074】
本開示は、本開示の実施形態による方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフロー図及び/又はブロック図を参照して説明される。フロー図及び/又はブロック図の各フロー及び/又はブロック、ならびにフロー図及び/又はブロック図内のフロー及び/又はブロックの組合せは、コンピュータプログラム命令によって実装され得ることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサを通して実行される命令が、フロー図の1つもしくは複数のフロー及び/又はブロック図の1つもしくは複数のブロックにおいて指定された機能を実装するための手段を作成するように、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込みプロセッサ、又は機械を製造するための他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサに提供され得る。
【0075】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ可読メモリに記憶された命令が、フロー図の1つもしくは複数のフロー及び/又はブロック図の1つもしくは複数のブロックにおいて特定された機能を実施する命令手段を含む製造品を生成するように、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスを特定の方法で動作するように導くことができるコンピュータ可読メモリに記憶され得る。
【0076】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイス上にロードされて、コンピュータ又は他のプログラマブルデバイス上で実行される命令がフロー図の1つもしくは複数のフロー及び/又はブロック図の1つもしくは複数のブロックにおいて特定された機能を実装するためのステップを提供するように、コンピュータ又は他のプログラマブルデバイス上で一連の動作ステップを実行させて、コンピュータ実装プロセスを生成することができる。
【0077】
上記の内容は、本開示の好ましい実施形態に過ぎず、本開示を限定するために使用されるものではなく、本開示の趣旨及び原理の範囲内で行われる任意の修正、均等な置換、改善などは、本開示の保護の範囲内に含まれるべきである。
【国際調査報告】