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特表2024-511726データ処理方法、装置、コンピュータ機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-15
(54)【発明の名称】データ処理方法、装置、コンピュータ機器、記憶媒体及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/236 20110101AFI20240308BHJP
   H04L 67/131 20220101ALI20240308BHJP
【FI】
H04N21/236
H04L67/131
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023554318
(86)(22)【出願日】2022-06-20
(85)【翻訳文提出日】2023-09-06
(86)【国際出願番号】 CN2022099726
(87)【国際公開番号】W WO2023284488
(87)【国際公開日】2023-01-19
(31)【優先権主張番号】202110786808.7
(32)【優先日】2021-07-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514187420
【氏名又は名称】テンセント・テクノロジー・(シェンジェン)・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】フー,イン
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164MB13S
5C164SB11P
5C164SB41S
5C164YA21
(57)【要約】
データ処理方法を提供する。該方法は、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルを取得するステップであって、コンポーネントトラックは、コンポーネントトラックデータボックスを含み、コンポーネントトラックデータボックスは、タイル数及び空間領域情報を含み、タイル数は、コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルの数であり、空間領域情報は、コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックの空間領域であり、kは正の整数である、ステップ(ステップS401)と、コンポーネントトラックデータボックスに従って、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルをカプセル化し、ターゲットファイルを取得するステップ(ステップS402)と、を含む。
【選択図】図4

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ機器が実行するデータ処理方法であって、
k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルを取得するステップであって、前記コンポーネントトラックは、コンポーネントトラックデータボックスを含み、前記コンポーネントトラックデータボックスは、タイル数及び空間領域情報を含み、前記タイル数は、前記コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルの数であり、前記空間領域情報は、前記コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックの空間領域であり、kは正の整数である、ステップと、
前記コンポーネントトラックデータボックスに従って、前記k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルをカプセル化し、ターゲットファイルを取得するステップと、を含む、方法。
【請求項2】
前記コンポーネントトラックデータボックスは、トラックグループデータボックスを含み、
前記トラックグループデータボックスは、アトラスID及びアトラスタイルIDを含み、
前記アトラスIDは、前記アトラスタイルが属するアトラスのIDを示し、
前記アトラスタイルIDが前記アトラスIDに関連する場合、前記アトラスタイルIDに対応するアトラスタイルは、前記アトラスIDに対応するアトラスに属する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コンポーネントトラックデータボックスは、トラックグループデータボックスを含み、
前記トラックグループデータボックスは、アトラスID及びアトラスタイルIDを含み、
前記アトラスIDは、前記アトラスタイルが属するアトラスのIDを示し、
前記各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルは、第1のアトラスタイル及び第2のアトラスタイルを含み、
前記第1のアトラスタイルの第1のアトラスタイルIDに関連するアトラスIDと前記第2のアトラスタイルの第2のアトラスタイルIDに関連するアトラスIDとが同一である場合、前記第1のアトラスタイルと前記第2のアトラスタイルとは、同一のタイルトラックグループに属し、
同一のタイルトラックグループにおけるコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルは、同一のアトラスに属する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記コンポーネントトラックは、コンポーネントトラックタイプをさらに含み、
前記k個のコンポーネントトラックは、第1のコンポーネントトラック及び第2のコンポーネントトラックを含み、
前記第1のコンポーネントトラックの第1のコンポーネントトラックタイプと前記第2のコンポーネントトラックの第2のコンポーネントトラックタイプとが同一である場合、前記第1のコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルと前記第2のコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルとは、同一のタイルトラックグループに属する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記コンポーネントトラックデータボックスは、コンポーネント情報データボックスを含み、
前記コンポーネント情報データボックスは、データボックスタイプを含み、
前記データボックスタイプは、前記コンポーネント情報データボックスにより指示される、前記コンポーネント情報データボックスが属するコンポーネントトラックの情報を示し、
前記k個のコンポーネントトラックは、ターゲットコンポーネントトラックを含み、
前記ターゲットコンポーネントトラックに前記コンポーネント情報データボックスをカプセル化する場合、前記コンポーネント情報データボックスは、前記ターゲットコンポーネントトラックに対応するアトラスタイル及び空間領域情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記コンポーネントトラックデータボックスに従って、前記k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルをカプセル化し、ターゲットファイルを取得するステップは、
トラックグループ区分情報を取得し、前記トラックグループ区分情報に基づいて、前記k個のコンポーネントトラックのそれぞれに含まれるコンポーネントトラックデータボックスから、前記k個のコンポーネントトラックのコンポーネントトラック情報を取得するステップであって、前記トラックグループ区分情報は、前記k個のコンポーネントトラックをグループ分けする方式を示す、ステップと、
前記トラックグループ区分情報及び前記コンポーネントトラック情報に基づいて前記k個のコンポーネントトラックを区分し、M個のタイルトラックグループを取得するステップであって、Mは正の整数である、ステップと、
前記M個のタイルトラックグループ及び各タイルトラックグループに関連するアトラスタイルをカプセル化し、ターゲットファイルを取得するステップと、を含む、請求項1乃至5の何れかに記載の方法。
【請求項7】
前記トラックグループ区分情報は、アトラス区分情報を含み、
前記k個のコンポーネントトラックのコンポーネントトラック情報は、前記k個のコンポーネントトラックのそれぞれに対応するアトラスタイルに関連するアトラスIDを含み、
前記アトラスIDは、前記アトラスタイルが属するアトラスのIDを示し、
前記トラックグループ区分情報及び前記コンポーネントトラック情報に基づいて前記k個のコンポーネントトラックを区分し、M個のタイルトラックグループを取得するステップは、
前記k個のコンポーネントトラックにおいて、前記アトラス区分情報に基づいて、同一のアトラスIDに関連するアトラスタイルに対応するコンポーネントトラックをグループ分けし、M個のタイルトラックグループを取得するステップ、を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記トラックグループ区分情報は、アトラスコンポーネント区分情報を含み、
前記k個のコンポーネントトラックのコンポーネントトラック情報は、前記k個のコンポーネントトラックのそれぞれに対応するアトラスタイルに関連するアトラスID、及び前記k個のコンポーネントトラックのそれぞれに対応するコンポーネントトラックタイプを含み、
前記アトラスIDは、前記アトラスタイルが属するアトラスのIDを示し、
前記トラックグループ区分情報及び前記コンポーネントトラック情報に基づいて前記k個のコンポーネントトラックを区分し、M個のタイルトラックグループを取得するステップは、
前記k個のコンポーネントトラックにおいて、前記アトラスコンポーネント区分情報に基づいて、同一のコンポーネントトラックタイプを有し、且つ同一のアトラスIDに関連するコンポーネントトラックをグループ分けし、M個のタイルトラックグループを取得するステップ、を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記トラックグループ区分情報及び前記コンポーネントトラック情報に基づいて前記k個のコンポーネントトラックを区分し、M個のタイルトラックグループを取得するステップは、
前記コンポーネントトラック情報に基づいて、前記k個のコンポーネントトラックのそれぞれに対応するコンポーネントトラックタイプ、及び前記k個のコンポーネントトラックのそれぞれに対応するアトラスタイルが属するアトラスIDを決定するステップであって、前記アトラスIDは、前記アトラスタイルが属するアトラスのIDを示す、ステップと、
前記k個のコンポーネントトラックに区分すべきコンポーネントトラックが存在する場合、前記区分すべきコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルが属するアトラスIDに基づいて、前記区分すべきコンポーネントトラックを少なくとも2つのコンポーネントサブトラックに分割するステップであって、前記区分すべきコンポーネントトラックは、少なくとも2つのアトラスタイルに対応し、且つ前記少なくとも2つのアトラスタイルのそれぞれに対応するアトラスIDが異なるコンポーネントトラックであり、同一のコンポーネントサブトラックに対応するコンポーネントタイルは、同一のアトラスIDに関連する、ステップと、
前記少なくとも2つのコンポーネントサブトラック及び通常コンポーネントトラックを候補コンポーネントトラックとして決定するステップであって、前記通常コンポーネントトラックは、前記k個のコンポーネントトラックのうちの前記区分すべきコンポーネントトラック以外のコンポーネントトラックである、ステップと、
同一のコンポーネントトラックタイプを有し、且つ同一のアトラスIDに関連する候補コンポーネントトラックを区分し、M個のタイルトラックグループを取得するステップと、を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記M個のタイルトラックグループ及び各タイルトラックグループに関連するアトラスタイルをカプセル化し、ターゲットファイルを取得するステップは、
前記M個のタイルトラックグループのうちのi番目のタイルトラックグループに対応するコンポーネントトラックタイプ情報のトラックインデックスiを取得するステップであって、iはM以下の正の整数である、ステップと、
前記i番目のタイルトラックグループについて前記トラックインデックスiを追加し、前記トラックインデックスiに基づいて、前記i番目のタイルトラックグループと前記i番目のタイルトラックグループに含まれるコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルとを関連付けるステップと、
関連付け結果に基づいて前記M個のタイルトラックグループ及び各タイルトラックグループに関連するアトラスタイルをカプセル化し、ターゲットファイルを取得するステップと、を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
コンピュータ機器が実行するデータ処理方法であって、
ターゲットファイルにおけるk個のコンポーネントトラックを取得するステップであって、前記コンポーネントトラックは、コンポーネントトラックデータボックスを含み、前記コンポーネントトラックデータボックスは、タイル数及び空間領域情報を含み、前記タイル数は、前記コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルの数であり、前記空間領域情報は、前記コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックの空間領域であり、kは正の整数である、ステップと、
前記コンポーネントトラックデータボックスに従ってターゲットファイルをデカプセル化し、タイル表示内容を取得するステップと、を含む、方法。
【請求項12】
前記コンポーネントトラックデータボックスに従ってターゲットファイルをデカプセル化し、タイル表示内容を取得するステップは、
ターゲットコンポーネントトラックに対する表示要求に応答する場合、ターゲットファイルから前記ターゲットコンポーネントトラックに含まれるターゲットコンポーネントトラックデータボックスを取得し、前記ターゲットコンポーネントトラックデータボックスから前記ターゲットコンポーネントトラックに対応するターゲットタイル数を取得するステップと、
前記ターゲットタイル数に基づいて前記ターゲットファイルに対してh回の反復的なデカプセル化を行い、前記ターゲットコンポーネントトラックに対応するタイル表示内容を取得するステップであって、hは前記ターゲットタイル数である、ステップと、を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記コンポーネントトラックデータボックスに従ってターゲットファイルをデカプセル化し、タイル表示内容を取得するステップは、
処理すべきアトラスタイルに対する表示要求に応答する場合、前記処理すべきアトラスタイルの処理すべきアトラスタイルIDを取得するステップと、
前記ターゲットファイルから前記k個のコンポーネントトラックのそれぞれに含まれるコンポーネントトラックデータボックスを取得し、前記コンポーネントトラックデータボックスにおけるタイル数及び前記処理すべきアトラスタイルIDに基づいて、前記k個のコンポーネントトラックのそれぞれに含まれるコンポーネントトラックデータボックスに対して走査検索を行うステップと、
前記処理すべきアトラスタイルIDが発見されたコンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックを処理すべきコンポーネントトラックとして決定するステップと、
前記処理すべきコンポーネントトラックに対してデカプセル化処理を行い、前記処理すべきアトラスタイルに対応するタイル表示内容を取得するステップと、を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記コンポーネントトラックデータボックスに従ってターゲットファイルをデカプセル化し、タイル表示内容を取得するステップは、
前記コンポーネントトラックデータボックスに従ってターゲットファイルをデカプセル化し、前記k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルを取得するステップと、
前記k個のコンポーネントトラックのそれぞれに含まれるコンポーネントトラックデータボックスにおける空間領域情報に基づいて、ボリュメトリックビデオにおける前記k個のコンポーネントトラックが所在する空間領域を決定するステップと、
ボリュメトリックビデオにおける前記k個のコンポーネントトラックが所在する空間領域、及び前記各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルに基づいて、タイル表示内容を生成するステップと、を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
データ処理装置であって、
k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルを取得するデータ取得モジュールであって、前記コンポーネントトラックは、コンポーネントトラックデータボックスを含み、前記コンポーネントトラックデータボックスは、タイル数及び空間領域情報を含み、前記タイル数は、前記コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルの数であり、前記空間領域情報は、前記コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックの空間領域であり、kは正の整数である、データ取得モジュールと、
前記コンポーネントトラックデータボックスに従って、前記k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルをカプセル化し、ターゲットファイルを取得するデータカプセル化モジュールと、を含む、装置。
【請求項16】
データ処理装置であって、
ターゲットファイルにおけるk個のコンポーネントトラックを取得するトラック取得モジュールであって、前記コンポーネントトラックは、コンポーネントトラックデータボックスを含み、前記コンポーネントトラックデータボックスは、タイル数及び空間領域情報を含み、前記タイル数は、前記コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルの数であり、前記空間領域情報は、前記コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックの空間領域であり、kは正の整数である、トラック取得モジュールと、
前記コンポーネントトラックデータボックスに従ってターゲットファイルをデカプセル化し、タイル表示内容を取得するデータデカプセル化モジュールと、を含む、装置。
【請求項17】
1つ又は複数のプロセッサと、メモリと、入出力インターフェースと、を含むコンピュータ機器であって、
前記プロセッサは、前記メモリ及び前記入出力インターフェースにそれぞれ接続され、前記入出力インターフェースは、データを送受信し、前記メモリは、コンピュータ読み取り可能な命令を記憶し、前記プロセッサは、前記コンピュータ機器に請求項1乃至5の何れか、又は請求項11乃至14の何れかに記載の方法を実行させるように、前記コンピュータ読み取り可能な命令を呼び出す、コンピュータ機器。
【請求項18】
コンピュータ読み取り可能な命令が記憶された1つ又は複数のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能な命令は、1つ又は複数のプロセッサを有するコンピュータ機器に請求項1乃至5の何れか、又は請求項11乃至14の何れかに記載の方法を実行させるように、前記プロセッサによりロードされて実行される、記憶媒体。
【請求項19】
コンピュータ読み取り可能な命令を含むコンピュータプログラムであって、前記コンピュータ読み取り可能な命令は、1つ又は複数のプロセッサにより実行される際に、請求項1乃至5の何れか、又は請求項11乃至14の何れかに記載の方法のステップを実現する、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2021年7月12日に出願した出願番号が2021107868087であり、発明の名称が「データ処理方法、装置、コンピュータ及び読み取り可能な記憶媒体」である中国特許出願に基づく優先権を主張し、その全ての内容を参照により本発明に援用する。
【0002】
本発明は、コンピュータ技術の分野に関し、特にデータ処理方法、装置、コンピュータ及び読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
没入型メディアとは、ユーザに没入型体験を提供するメディアコンテンツを意味し、点群は、空間内に不規則に分散した、3次元物体又はシーンの空間構造及び表面属性を表現する離散点の集合である。一般的に、点群は、コンピュータにより生成され、3Dレーザースキャン又は3D撮影測定などの手段で取得でき、点群取得手段の変革に伴い、大量の点群データを取得することができる。大規模な点群データの蓄積に伴い、点群データの効率的な保存、伝送、配信、共有及び標準化などは、点群の応用のキーとなる。ここで、点群データを符号化した後、符号化されたデータストリームをカプセル化してユーザに伝送する必要がある。現在、一般的には、符号化されたデータストリームを直接カプセル化し、カプセル化されたデータをユーザに伝送する。点群データの符号化とカプセル化などのプロセスでは、一部のデータを損失し、ユーザは、カプセル化されたデータを受信した後、カプセル化されたデータからより精確なデータ取得プロセスを行うことができず、データ処理の効率及び効果などが比較的悪い。
【発明の概要】
【0004】
本発明の各実施例は、データ処理方法、装置、コンピュータ及び読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0005】
本発明の実施例の1つの態様では、コンピュータ機器が実行するデータ処理方法であって、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルを取得するステップであって、前記コンポーネントトラックは、コンポーネントトラックデータボックスを含み、前記コンポーネントトラックデータボックスは、タイル数及び空間領域情報を含み、前記タイル数は、前記コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルの数であり、前記空間領域情報は、前記コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックの空間領域であり、kは正の整数である、ステップと、前記コンポーネントトラックデータボックスに従って、前記k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルをカプセル化し、ターゲットファイルを取得するステップと、を含む、方法を提供する。
【0006】
本発明の実施例の1つの態様では、コンピュータ機器が実行するデータ処理方法であって、ターゲットファイルにおけるk個のコンポーネントトラックを取得するステップであって、前記コンポーネントトラックは、コンポーネントトラックデータボックスを含み、前記コンポーネントトラックデータボックスは、タイル数及び空間領域情報を含み、前記タイル数は、前記コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルの数であり、前記空間領域情報は、前記コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックの空間領域であり、kは正の整数である、ステップと、前記コンポーネントトラックデータボックスに従ってターゲットファイルをデカプセル化し、タイル表示内容を取得するステップと、を含む、方法を提供する。
【0007】
本発明の実施例の1つの態様では、データ処理装置であって、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルを取得するデータ取得モジュールであって、前記コンポーネントトラックは、コンポーネントトラックデータボックスを含み、前記コンポーネントトラックデータボックスは、タイル数及び空間領域情報を含み、前記タイル数は、前記コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルの数であり、前記空間領域情報は、前記コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックの空間領域であり、kは正の整数である、データ取得モジュールと、前記コンポーネントトラックデータボックスに従って、前記k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルをカプセル化し、ターゲットファイルを取得するデータカプセル化モジュールと、を含む、装置を提供する。
【0008】
本発明の実施例の1つの態様では、データ処理装置であって、ターゲットファイルにおけるk個のコンポーネントトラックを取得するトラック取得モジュールであって、前記コンポーネントトラックは、コンポーネントトラックデータボックスを含み、前記コンポーネントトラックデータボックスは、タイル数及び空間領域情報を含み、前記タイル数は、前記コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルの数であり、前記空間領域情報は、前記コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックの空間領域であり、kは正の整数である、トラック取得モジュールと、前記コンポーネントトラックデータボックスに従ってターゲットファイルをデカプセル化し、タイル表示内容を取得するデータデカプセル化モジュールと、を含む、装置を提供する。
【0009】
本発明の実施例の1つの態様では、1つ又は複数のプロセッサと、メモリと、入出力インターフェースと、を含むコンピュータ機器であって、前記プロセッサは、前記メモリ及び前記入出力インターフェースにそれぞれ接続され、前記入出力インターフェースは、データを送受信し、前記メモリは、コンピュータ読み取り可能な命令を記憶し、前記プロセッサは、前記コンピュータ機器に本発明の実施例の上記の態様に記載の方法を実行させるように、前記コンピュータ読み取り可能な命令を呼び出す、コンピュータ機器を提供する。
【0010】
本発明の実施例の1つの態様では、コンピュータ読み取り可能な命令が記憶された1つ又は複数のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能な命令は、1つ又は複数のプロセッサを有するコンピュータ機器に本発明の実施例の上記の態様に記載の方法を実行させるように、前記プロセッサによりロードされて実行される、記憶媒体を提供する。
【0011】
本発明の実施例の1つの態様では、コンピュータ読み取り可能な命令を含むコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータ読み取り可能な命令は、1つ又は複数のプロセッサにより実行される際に、本発明の実施例の上記の態様に記載の方法のステップを実現する、コンピュータプログラム製品を提供する。
【0012】
本発明の1つ又は複数の実施形態の詳細は、以下の図面及び説明において提示される。本発明の他の特徴、目的及び利点は、明細書、図面及び特許請求の範囲から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本発明の実施例に係る技術をより明確に説明するために、以下は、実施例の説明に必要な図面を簡単に紹介する。なお、以下の説明における図面は、単なる本発明の幾つかの実施例であり、当業者にとって、創造的な作業を行うことなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
図1】本発明の実施例に係るデータ処理のアーキテクチャ図である。
図2】本発明の実施例に係るコンポーネントトラック生成のシナリオの概略図である。
図3】本発明の実施例に係るデータ処理のシナリオの概略図である。
図4】本発明の実施例に係るデータカプセル化方法のフローチャートである。
図5】本発明の実施例に係るトラックグループ区分の概略図である。
図6】本発明の実施例に係るデータデカプセル化方法のフローチャートである。
図7】本発明の実施例に係るデータ処理のシナリオの概略図である。
図8】本発明の実施例に係るデータ処理装置の概略図である。
図9】本発明の実施例に係る他のデータ処理装置の概略図である。
図10】本発明の実施例に係るコンピュータ機器の構成の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下は、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術を明確、且つ完全に説明するが、説明される実施例は、単なる本発明の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行わずに取得した他の全ての実施例は、本発明の範囲内のものである。
【0015】
本発明の実施例は、アトラス(atlas)のためのデータカプセル化及びデカプセル化の技術であるデータ処理技術に関する。ここで、該アトラスは、2D平面フレームにおける領域情報、3D表現空間の領域情報、及び両者間のマッピング関係及びマッピングに必要なパラメータ情報などを示す。該アトラスは、ボリュメトリックビデオに対応するアトラスを意味してもよい。該ボリュメトリックビデオ(volumetric video)とは、3次元空間視覚内容(コンテンツ)から取り込まれ、且つ3自由度プラス(3 Degree of Freedom+:3DoF+)又は6自由度(6 Degree of Freedom:6DoF)などの視聴体験を提供する、ファイルパッケージにボリュメトリックビデオタイプトラックを含む没入型メディアを意味し、多視角ビデオ及びビデオ符号化点群などを含む。ここで、該多視角/多視点ビデオとは、複数組のカメラアレイを採用し、複数の角度から撮影された深度情報を持つビデオであり、該多視角/多視点ビデオは、自由視角/自由視点ビデオとも称され、6自由度体験を提供する没入型メディアである。点群は、空間内に不規則に分布する、三次元物体又はシーンの空間構造及び表面属性を表現する離散点の集合である。点群における各点は、少なくとも三次元位置情報を有し、応用シーンに応じて、色、材質又は他の情報などを有する場合がある。通常、点群における各点は、全て同一の数の付加属性を有する。
【0016】
また、自由度(Degree of Freedom:DoF)とは、ユーザが没入型メディアを視聴する際に動きをサポートし、且つコンテンツのインタラクションを生み出す自由度である。3DoFとは、ユーザの頭部が3次元空間の座標軸(x軸、y軸、z軸)回りに回転する3つの自由度である。3DoF+とは、3自由度に加えて、x軸、y軸、z軸に沿った有限の動きの自由度を持つことを意味する。6DoFとは、3自由度に加えて、x軸、y軸、z軸に沿った自由の運動の自由度を持つことを意味する。
【0017】
好ましくは、本発明は、多視角/多視点ビデオ、及び従来のビデオ符号化に基づく点群圧縮(Video-based Point Cloud Compression:V-PCC)点群メディアなどのボリュメトリックビデオのカプセル化及びデカプセル化に適用される。
【0018】
具体的には、図1を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施例に係るデータ処理のアーキテクチャ図である。図1に示すように、本発明の実施例は、コンピュータ機器101により実現され、コンピュータ機器101は、サーバ及び端末装置から構成されてもよい。コンピュータ機器101は、サーバ又は端末装置であってもよく、これに限定されない。
【0019】
例えば、コンピュータ機器101は、ボリュメトリックビデオのデータを取得してもよく、該データは該ボリュメトリックビデオに対応するアトラスを含み、該アトラスはN個のアトラスタイル(atlas tile)からなり、Nは正の整数である。好ましくは、コンピュータ機器101は、1つ又は少なくとも2つのボリュメトリックビデオを取得してもよく、1つのボリュメトリックビデオは1つのアトラスに対応してもよく、或いは、1つのボリュメトリックビデオは少なくとも2つのアトラスに対応してもよく、或いは、少なくとも2つのボリュメトリックビデオは1つのアトラスに対応してもよい。好ましくは、1つのボリュメトリックビデオが少なくとも2つのアトラスに対応する場合、コンピュータ機器101は、各アトラスについてアトラスIDを追加し、該アトラスIDに基づいて、該アトラスが属するボリュメトリックビデオを決定してもよい。具体的には、コンピュータ機器101は、カプセル化を必要とするk個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルを取得してもよい。ここで、該コンポーネントトラックは、コンポーネントトラックデータボックス(component track data box)を含む。コンピュータ機器101は、k個のコンポーネントトラックのそれぞれに含まれるコンポーネントトラックデータボックスに基づいて、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルをカプセル化し、ターゲットファイルを取得してもよく、kは正の整数である。コンピュータ機器101は、該ターゲットファイルを、ユーザ装置102a、ユーザ装置102b又はユーザ装置102cなどのユーザ装置に送信してもよい。具体的には、コンピュータ機器101は、ターゲットファイルに対するユーザ装置のファイル取得要求を受信し、該ファイル取得要求に基づいてターゲットファイルを該ユーザ装置に送信してもよい。或いは、コンピュータ機器101は、ボリュメトリックビデオに対するユーザ装置のデータ取得要求を取得し、該データ取得要求に基づいて、該ボリュメトリックビデオに関連するk個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルを取得し、各コンポーネントトラックに含まれるコンポーネントトラックデータボックスに基づいて、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルをカプセル化し、ターゲットファイルを取得してもよい。或いは、コンピュータ機器101は、該ボリュメトリックビデオに対応するアトラスを取得し、該アトラスに対してタイル処理を行い、該アトラスに含まれるアトラスタイルを取得すると共に、該アトラスに対してタイル処理を行う際に、該ボリュメトリックビデオのビデオ情報に基づいて、各アトラスタイルに関連するコンポーネントトラックを取得し、コンポーネントトラックとアトラスタイルとの関連関係に基づいて、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルを取得してもよい。
【0020】
言い換えれば、コンピュータ機器101は、ターゲットデータに対する取得要求を受信した場合、該ターゲットデータに関連付けられたk個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルを取得し、各コンポーネントトラックのそれぞれに含まれるコンポーネントトラックデータボックスに基づいて、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルをカプセル化し、ターゲットファイルを取得し、該ターゲットファイルを、ターゲットデータの取得要求を行ったユーザ装置に送信してもよい。ここで、該ターゲットデータは、ターゲットファイルであってもよく、この場合、該ターゲットファイルは、事前に生成されてもよい。該ターゲットデータは、ボリュメトリックビデオであってもよく、この場合、該ターゲットファイルは、事前に生成されてもよいし、ターゲットデータに対する取得要求を受信した後に生成されてもよい。該ターゲットデータは、コンポーネントトラックであってもよく、即ち、該ターゲットデータは、k個のコンポーネントトラックを含み、コンピュータ機器は、該ターゲットデータに対応するアトラスタイルなどを取得してもよいが、これに限定されない。
【0021】
好ましくは、本発明のデータは、コンピュータ機器に記憶されてもよいし、ブロックチェーン技術又はクラウドストレージ技術などに基づいて記憶されてもよい。即ち、本発明のデータは、ブロックチェーンネットワーク又はクラウドスペースなどに記憶されてもよいが、これらに限定されない。例えば、コンピュータ機器101は、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイル、並びに各コンポーネントトラックのコンポーネント関連情報、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルをカプセル化して得られたターゲットファイル等を、コンピュータ機器101、ブロックチェーンネットワーク又はクラウドスペース等における1つ以上の(少なくとも2つ)場所に記憶してもよい。コンピュータ機器101は、リソースを節約するために、本発明のデータを1つの場所に記憶してもよい。また、データのセキュリティを確保するために、複数の場所に記憶してもよい。
【0022】
本発明の実施例は、各コンポーネントトラックに、対応するコンポーネントトラックのコンポーネント関連情報を表示するためのコンポーネントトラックデータボックスをカプセル化することによって、各コンポーネントトラックのコンポーネント関連情報を全て取得することができ、できるだけ全面的にコンポーネントトラックの情報を保留することができ、カプセル化されたターゲットファイルにおけるコンポーネントトラックの情報も一層整理化及び精密化させるため、該ターゲットファイルを受信したユーザ装置は各コンポーネントトラックのコンポーネントトラックデータボックスに基づいて、必要なコンポーネントトラックをデカプセル化して取得することができ、データ処理にかかる時間及びリソースなどを節約することができる。
【0023】
次に、図2を参照しながら説明する。図2は、本発明の実施例に係るコンポーネントトラック生成のシナリオの概略図である。図2に示すように、1つのボリュメトリックビデオが1つのアトラスに対応することを一例とし、本発明の実施例は、コンピュータ機器により実現される。該コンピュータ機器は、ボリュメトリックビデオ201を取得し、ボリュメトリックビデオ201に対して解析及び情報抽出を行い、ボリュメトリックビデオ201のアトラス202を取得し、ボリュメトリックビデオ201のアトラス202に対してアトラスタイルを行い、アトラス202に対応するN個のアトラスタイル203を取得する。具体的には、領域ごとにボリュメトリックビデオ201のアトラス202に対してアトラスタイルを行ってもよい。ボリュメトリックビデオ201に基づいてN個のアトラスタイル203のそれぞれに対応するコンポーネントトラックを取得し、アトラスタイルとコンポーネントトラックとの関連関係に基づいて、アトラストラック204を取得する。具体的には、コンピュータ機器は、N個のアトラスタイル203のそれぞれに対応するコンポーネントトラックを取得し、具体的には、各アトラスタイルのタイル情報を取得し、該タイル情報に対応するタイル情報タイプに基づいて各アトラスタイルのそれぞれに対応するコンポーネントトラックタイプを決定し、各アトラスタイルのそれぞれに対応するコンポーネントトラックタイプに基づいて各アトラスタイルのそれぞれに対応するコンポーネントトラックを取得してもよい。例えば、該タイル情報に対応するタイル情報タイプが色情報タイプである場合、コンピュータ機器は、該タイル情報に関連するアトラスタイルに対応するコンポーネントトラックタイプを属性コンポーネントタイプとして決定してもよく、該タイル情報に対応するタイル情報タイプが位置情報タイプである場合、コンピュータ機器は、該タイル情報に関連するアトラスタイルに対応するコンポーネントトラックタイプを幾何学的コンポーネントタイプなどとして決定してもよい。ここで、該アトラストラック204は、1群のコンポーネントトラックを含むトラックであってもよく、即ち、アトラストラック204は、少なくとも2つのコンポーネントトラックと、各コンポーネントトラックにそれぞれ対応するアトラスタイルとを含んでもよい。ここで、1つのアトラスタイルは、1つのコンポーネントトラックに対応してもよいし、少なくとも2つのコンポーネントトラックに対応してもよいし、1つのコンポーネントトラックは、少なくとも2つのアトラスタイルに対応してもよいが、これらに限定されない。好ましくは、コンピュータ機器がボリュメトリックビデオに対応するターゲットファイルを生成する場合、該少なくとも2つのコンポーネントトラックの数はkである。
【0024】
次に、図3を参照しながら説明する。図3は、本発明の実施例に係るデータ処理のシナリオの概略図である。図3に示すように、コンピュータ機器301は、k個のコンポーネントトラックにそれぞれ対応するコンポーネント関連情報302を取得してもよく、コンポーネント関連情報302は、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックにそれぞれ対応するアトラスタイル、例えば、コンポーネントトラック1及びコンポーネントトラック1に対応するアトラスタイル、コンポーネントトラック2及びコンポーネントトラック2に対応するアトラスタイル、並びにコンポーネントトラックk及びコンポーネントトラックkに対応するアトラスタイルなどを含む。ここで、各コンポーネントトラックは、コンポーネントトラックデータボックスを含む。コンピュータ機器301は、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックのコンポーネント関連情報302をカプセル化し、ターゲットファイルを取得し、該ターゲットファイルをユーザ装置303に送信してもよい。ユーザ装置303は、ターゲットファイルから必要なコンポーネントトラックを取得し、該コンポーネントトラックのコンポーネント関連情報をデカプセル化し、タイル表示内容304を取得してもよい。さらに、ユーザ装置303は、タイル表示内容304を表示してもよい。
【0025】
なお、コンピュータ機器は、端末装置又はサーバを含み、ユーザ端末(User Equipment:UE)であってもよいが、これらに限定されない。ユーザ装置は、端末装置又はサーバを含んでもよいが、これらに限定されない。言い換えれば、コンピュータ機器は、サーバ又は端末装置であってもよいし、サーバと端末装置とからなるシステムであってもよい。ここで、上述した端末装置は、電子機器であってもよく、該電子機器は、携帯電話、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、車載デバイス、拡張現実/仮想現実(Augmented Reality/Virtual Reality:AR/VR)デバイス、ヘッドマウントディスプレイ、スマートテレビ、ウェアラブルデバイス、スマートスピーカー、デジタルカメラ、カメラ、及び他のネットワークアクセス機能を有するモバイルインターネットデバイス(mobile internet device:MID)、又は列車、船、飛行機などのシナリオにおける端末装置などを含むが、これらに限定されない。ここで、上述したサーバは、独立した物理サーバであってもよく、複数の物理サーバから構成されるサーバクラスタ又は分散型システムであってもよく、或いは、クラウドサービス、クラウドデータベース、クラウドコンピューティング、クラウド関数、クラウドストレージ、ネットワークサービス、クラウド通信、ミドルウェアサービス、ドメインネームサービス、セキュリティサービス、車両道路協同、コンテンツ配信ネットワーク(Content Delivery Network:CDN)、並びにビッグデータ及び人工知能プラットフォームなどの基礎クラウドコンピューティングサービスを提供するクラウドサーバであってもよい。
【0026】
ここで、本明細書における「又は」とは、複数のもののうちの任意の1つ又は複数のものを意味し、例えば、「A又はB」とは、「A」、「B」及び「AとB」を意味する。
【0027】
次に、図4を参照しながら説明する。図4は、本発明の実施例に係るデータカプセル化方法のフローチャートである。図4に示すように、該データカプセル化方法は、以下のステップを含む。
【0028】
ステップS401:k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルを取得する。
【0029】
具体的に、各コンポーネントトラックは、コンポーネントトラックデータボックスを含み、コンポーネントトラックデータボックスは、タイル数(num_tilesと表記されてもよい)及び空間領域情報(3D_spatial_region_flagと表記されてもよい)を含む。ここで、該タイル数は、コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルの数であり、空間領域情報は、コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックの空間領域であり、kは正の整数である。好ましくは、該コンポーネントトラックデータボックスは、アトラスID及びアトラスタイルIDなどをさらに含んでもよい。
【0030】
好ましくは、1つ又は少なくとも2つのトラックグループ区分情報が存在してもよく、各トラックグループ区分情報は、それぞれ1つのトラックグループ区分方法に対応する。ここで、該トラックグループ区分情報は、必要に応じて変更してもよく、例えば、トラックグループ区分情報を追加し、或いはトラックグループ区分情報を削除してもよい。
【0031】
1つのトラックグループ区分方法では、各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルは、第1のアトラスタイル及び第2のアトラスタイルを含み、即ち、第1のコンポーネントトラックに含まれる第1のアトラスタイル及び第2のコンポーネントトラックに含まれる第2のアトラスタイルを含む。第1のアトラスタイルの第1のアトラスタイルIDに関連するアトラスIDと第2のアトラスタイルの第2のアトラスタイルIDに関連するアトラスIDとが同一である場合、第1のアトラスタイルと第2のアトラスタイルとは、同一のタイルトラックグループに属し、即ち、第1のアトラスタイルに対応する第1のコンポーネントトラック、及び第2アトラスタイルに対応する第2のコンポーネントトラックを同一のタイルトラックグループに追加してもよい。この場合、各タイルトラックグループは、1つのアトラスに対応するコンポーネントトラックの情報を示し、即ち、1つのタイルトラックグループにおけるコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルは同一のアトラスに属すると見なしてもよい。
【0032】
1つのトラックグループ区分方法では、コンポーネントトラックは、コンポーネントトラックタイプをさらに含む。k個のコンポーネントトラックは、第1のコンポーネントトラック及び第2のコンポーネントトラックを含むと仮定すると、第1のコンポーネントトラックの第1のコンポーネントトラックタイプと第2のコンポーネントトラックの第2のコンポーネントトラックタイプとが同一であり、且つ第1のコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルに関連するアトラスIDと第2のコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルに関連するアトラスIDとが同一である場合、第1のコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルと第2のコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルとは、同一のタイルトラックグループに属する。言い換えれば、同一のタイルトラックグループに含まれるコンポーネントトラックのコンポーネントトラックタイプは同一であり、且つ該コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルは同一のアトラスに属する。
【0033】
ここで、該コンポーネントトラックデータボックスは、トラックグループデータボックスを含み、該トラックグループデータボックスは、アトラスID及びアトラスタイルIDを含み、アトラスIDは、アトラスタイルが属するアトラスのIDを示す。好ましくは、アトラスタイルIDがアトラスIDに関連する場合、アトラスタイルIDに対応するアトラスタイルは、アトラスIDに対応するアトラスに属する。ここで、該トラックグループデータボックスは、タイル数及び空間領域情報などをさらに含んでもよい。
【0034】
好ましくは、コンポーネントトラックデータボックスは、コンポーネント情報データボックスを含んでもよく、コンポーネント情報データボックスは、データボックスタイプを含んでもよく、データボックスタイプは、コンポーネント情報データボックスにより指示される、コンポーネント情報データボックスが属するコンポーネントトラックの情報を示し、k個のコンポーネントトラックは、ターゲットコンポーネントトラックを含む。具体的には、該コンポーネント情報データボックスは、データボックスタイプ、コンポーネント情報データボックスが属する親データボックス(例えばSchemeInformationBoxというデータボックスなど)、実行状態(強制実行状態及びオプション実行状態などを含む)、及びデータボックス数などを含んでもよく、該コンポーネント情報データボックスは、タイル数、空間領域情報及びアトラスIDなどをさらに含んでもよい。ターゲットコンポーネントトラックにコンポーネント情報データボックスをカプセル化する場合、コンポーネント情報データボックスは、ターゲットコンポーネントトラックに対応するアトラスタイル及び空間情報を示す。
【0035】
好ましくは、該コンポーネントトラックデータボックスは、トラックグループデータボックス又はコンポーネント情報データボックスのうちの1つ又は少なくとも2つを含んでもよく、ここで、該トラックグループデータボックスとコンポーネント情報データボックスとのコンポーネントトラックにおける位置は異なる。
【0036】
例えば、図5を参照しながら説明する。図5は、本発明の実施例に係るトラックグループ区分の概略図である。図5に示すように、コンピュータ機器は、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイル、例えば、コンポーネントトラック1(track11と表記される)、コンポーネントトラック2(track12と表記される)、コンポーネントトラック3(track13と表記される)及びコンポーネントトラック4(track14と表記される)を取得する。ここで、track11に対応するコンポーネントトラックタイプは、幾何学的コンポーネントタイプであり、アトラスタイル1(tile1と表記される)に対応し、track12に対応するコンポーネントトラックタイプは、幾何学的コンポーネントタイプであり、アトラスタイル2(tile2と表記される)に対応し、track13に対応するコンポーネントトラックタイプは、属性コンポーネントタイプであり、アトラスタイル3(tile3と表記される)に対応し、track14に対応するコンポーネントトラックタイプは、属性コンポーネントタイプであり、アトラスタイル4(tile4と表記される)に対応する。好ましくは、該コンポーネントトラックタイプは、プレースホルダコンポーネントタイプ、幾何学的コンポーネントタイプ、属性コンポーネントタイプ及びパッケージコンポーネントタイプなどを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0037】
ステップS402:コンポーネントトラックに含まれるコンポーネントトラックデータボックスに従って、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルをカプセル化し、ターゲットファイルを取得する。
【0038】
具体的には、コンピュータ機器は、トラックグループ区分情報を取得し、トラックグループ区分情報に基づいて、k個のコンポーネントトラックのそれぞれに含まれるコンポーネントトラックデータボックスから、k個のコンポーネントトラックのコンポーネントトラック情報を取得してもよい。該トラックグループ区分情報は、k個のコンポーネントトラックをグループ分けする方式を示す。例えば、該トラックグループ区分情報がアトラスに基づくトラックグループ区分方法を示す場合、コンピュータ機器により取得されたコンポーネントトラック情報は、k個のコンポーネントトラックにそれぞれ対応するアトラスタイルが属するアトラスを含んでもよい。該トラックグループ区分情報は、アトラス及びコンポーネントトラックタイプに基づくトラックグループ区分方法を示す場合、コンピュータ機器により取得されたコンポーネントトラック情報は、k個のコンポーネントトラックにそれぞれ対応するアトラスタイルが属するアトラス、及び各コンポーネントトラックのコンポーネントトラックタイプなどを含んでもよい。トラックグループ区分情報及びコンポーネントトラック情報に基づいてk個のコンポーネントトラックを区分し、M個のタイルトラックグループを取得する。Mは正の整数である。M個のタイルトラックグループ及び各タイルトラックグループに関連するアトラスタイルをカプセル化し、ターゲットファイルを取得する。
【0039】
具体的には、1つのトラックグループ区分方法では、トラックグループ区分情報は、アトラス区分情報を含み、k個のコンポーネントトラックのコンポーネントトラック情報は、k個のコンポーネントトラックのそれぞれに対応するアトラスタイルに関連するアトラスIDを含み、アトラスIDは、アトラスタイルが属するアトラスのIDを示す。トラックグループ区分情報及びコンポーネントトラック情報に基づいてk個のコンポーネントトラックを区分し、M個のタイルトラックグループを取得する際に、コンピュータ機器は、k個のコンポーネントトラックにおいて、アトラス区分情報に基づいて、同一のアトラスIDに関連するアトラスタイルに対応するコンポーネントトラックをグループ分けし、M個のタイルトラックグループを取得してもよい。
【0040】
1つのトラックグループ区分方法では、トラックグループ区分情報は、アトラスコンポーネント区分情報を含み、k個のコンポーネントトラックのコンポーネントトラック情報は、k個のコンポーネントトラックのそれぞれに対応するアトラスタイルに関連するアトラスID、及びk個のコンポーネントトラックのそれぞれに対応するコンポーネントトラックタイプを含み、アトラスIDは、前記アトラスタイルが属するアトラスのIDを示す。トラックグループ区分情報及びコンポーネントトラック情報に基づいてk個のコンポーネントトラックを区分し、M個のタイルトラックグループを取得する際に、コンピュータ機器は、k個のコンポーネントトラックにおいて、アトラスコンポーネント区分情報に基づいて、同一のコンポーネントトラックタイプを有し、且つ同一のアトラスIDに関連するコンポーネントトラックをグループ分けし、M個のタイルトラックグループを取得してもよい。
【0041】
好ましくは、コンピュータ機器は、コンポーネントトラック情報に基づいて、k個のコンポーネントトラックのそれぞれに対応するコンポーネントトラックタイプ、及びk個のコンポーネントトラックのそれぞれに対応するアトラスタイルが属するアトラスIDを決定してもよい。アトラスIDは、アトラスタイルが属するボリュメトリックビデオのアトラスのIDを示す。k個のコンポーネントトラックに区分すべきコンポーネントトラックが存在する場合、区分すべきコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルが属するアトラスIDに基づいて、区分すべきコンポーネントトラックを少なくとも2つのコンポーネントサブトラックに分割する。区分すべきコンポーネントトラックは、少なくとも2つのアトラスタイルに対応し、且つ少なくとも2つのアトラスタイルのそれぞれに対応するアトラスIDが異なるコンポーネントトラックであり、同一のコンポーネントサブトラックに対応するコンポーネントタイルは、同一のアトラスIDに関連する。例えば、コンポーネントトラックAに対応するアトラスタイル1及びアトラスタイル2が存在し、ここで、該アトラスタイル1がアトラスID1に対応し、該アトラスタイル2がアトラスID2に対応する場合、該コンポーネントトラックAを区分すべきコンポーネントトラックとして決定し、区分すべきコンポーネントトラックを少なくとも2つのコンポーネントサブトラックに分割する。該少なくとも2つのコンポーネントサブトラックは、コンポーネントサブトラック1(アトラスタイル1に対応する)及びコンポーネントサブトラック2(アトラスタイル2に対応する)を含む。次に、少なくとも2つのコンポーネントサブトラック及び通常コンポーネントトラックを候補コンポーネントトラックとして決定する。通常コンポーネントトラックは、k個のコンポーネントトラックのうちの区分すべきコンポーネントトラック以外のコンポーネントトラックである。同一のコンポーネントトラックタイプを有し、且つ同一のアトラスIDに関連する候補コンポーネントトラックを区分し、M個のタイルトラックグループを取得する。
【0042】
ここで、M個のタイルトラックグループのうちのi番目のタイルトラックグループに対応するコンポーネントトラックタイプ情報のトラックインデックスiを取得する。iはM以下の正の整数である。i番目のタイルトラックグループについてトラックインデックスiを追加し、トラックインデックスiに基づいて、i番目のタイルトラックグループとi番目のタイルトラックグループに含まれるコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルとを関連付ける。関連付け結果に基づいてM個のタイルトラックグループ及び各タイルトラックグループに関連するアトラスタイルをカプセル化し、ターゲットファイルを取得する。ここで、該トラックインデックスは、文字列により表されてもよく、該文字列は、トラックインデックスの生成順序に基づいて生成されてもよく、即ち、トラックインデックスの生成順序を表してもよいし、ランダムに生成された一意のインデックスであってもよいし、或いは、コンポーネントトラックが持つデータタイプに基づいて決定されてもよいが、これらに限定されない。
【0043】
例えば、該トラックインデックスは、表1に示すものを参照してもよい。
【0044】
【表1】
表1に示すように、該トラックインデックスは、v3vo、v3vg、v3va及びv3vpなどを含むが、これらに限定されず、対応するタイルトラックグループに含まれるコンポーネントトラックのコンポーネントトラックタイプをトラックインデックスで表してもよい。ここで、コンポーネントトラックタイプに基づいてタイルトラックグループを決定する際に、各タイルトラックグループに含まれるコンポーネントトラックのコンポーネントトラックタイプは同一であり、トラックインデックスに基づいて該タイルトラックグループに含まれるコンポーネントトラックのコンポーネントトラックタイプを表してもよい。これによって、処理すべきデータ量を削減することができる。例えば、コンポーネントトラック1~コンポーネントトラック10が何れも幾何学的コンポーネントトラックタイプである場合、コンピュータ機器は、コンポーネントトラック1~コンポーネントトラック10を1つのタイルトラックグループに区分し、トラックインデックス「v3vg」に基づいて該タイルトラックグループをラベル付けしてもよい。これによって、コンポーネントトラックごとにコンポーネントトラックタイプを持つ必要がなくなり、処理すべきデータ量が低減させることができる。
【0045】
例えば、図5に示すように、コンポーネントトラック1(track11)及びコンポーネントトラック2(track12)がいずれも幾何学的コンポーネントタイプに対応し、コンポーネントトラック3(track13)及びコンポーネントトラック4(track14)がいずれも属性コンポーネントタイプに対応する場合、コンピュータ機器は、コンポーネントトラックタイプに基づいて、track11及びtrack12を1つのトラックグループ、即ち、タイルトラックグループ1に配置し、track13及びtrack14を1つのトラックグループ、即ち、タイルトラックグループ2に配置してもよい。好ましくは、表1に基づいて、トラックインデックス「v3vg」を用いてタイルトラックグループ1をラベル付けし、track11及びtrack12のそれぞれに対応するアトラスタイルをタイルトラックグループ1に関連付け、タイルトラックグループ1をアトラストラックに関連付けてもよい(図2参照)。トラックインデックス「v3va」を用いてタイルトラックグループ2をラベル付けし、track13及びtrack14のそれぞれに対応するアトラスタイルをタイルトラックグループ2に関連付け、タイルトラックグループ2をアトラストラックに関連付けてもよい(図2参照)。
【0046】
本発明の実施例は、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルを取得し、コンポーネントトラックは、コンポーネントトラックデータボックスを含み、コンポーネントトラックデータボックスは、タイル数及び空間領域情報を含み、タイル数は、コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルの数であり、空間領域情報は、コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックの空間領域であり、kは正の整数であり、コンポーネントトラックデータボックスに従って、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルをカプセル化し、ターゲットファイルを取得する。以上のプロセスによれば、各コンポーネントトラックに1つのコンポーネントトラックデータボックスをカプセル化することができ、該コンポーネントトラックデータボックスは所在するコンポーネントトラックの関連情報を示す。アトラスタイル情報とコンポーネントトラック(即ち、コンポーネントタイルとコンポーネントトラック)などの関連関係を単一のコンポーネントトラックの粒度に精緻化することができ、できるだけ全面的にコンポーネントトラックの情報を保持することができ、カプセル化して得られたターゲットファイルにおけるコンポーネントトラックの情報をより整然化と精緻化することができる。また、該ターゲットファイルをユーザ装置に送信した後、該ユーザ装置は、必要なコンポーネントトラックを精確に選択することができ、部分的なデカプセル化及び部分的なデコーディングの目的に達成することができるため、ターゲットファイルに全面的にデカプセル化とデコーディングを行う必要がなく、データ処理にかかる時間及びリソースを節約し、データ処理の精確性及び効率を向上させることができる。
【0047】
次に、図6を参照しながら説明する。図6は、本発明の実施例に係るデータデカプセル化方法のフローチャートである。図6に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
【0048】
ステップS601:ターゲットファイルにおけるk個のコンポーネントトラックを取得し、該コンポーネントトラックは、コンポーネントトラックデータボックスを含む。
【0049】
具体的には、コンポーネントトラックデータボックスは、タイル数及び空間領域情報を含み、タイル数は、前記コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルの数であり、空間領域情報は、コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックの空間領域であり、kは正の整数である。
【0050】
ステップS602:コンポーネントトラックデータボックスに従ってターゲットファイルをデカプセル化し、タイル表示内容を取得する。
【0051】
具体的には、ターゲットコンポーネントトラックに対する表示要求に応答する場合、ターゲットファイルからターゲットコンポーネントトラックに含まれるターゲットコンポーネントトラックデータボックスを取得し、ターゲットコンポーネントトラックデータボックスからターゲットコンポーネントトラックに対応するターゲットタイル数を取得する。ここで、該ターゲットコンポーネントトラックデータボックスのコンポーネントトラックにおける位置が既知であり、コンピュータ機器は、データボックス位置を取得し、ターゲットコンポーネントトラックにおけるデータボックス位置においてターゲットコンポーネントトラックデータボックスを取得してもよい。好ましくは、該ターゲットコンポーネントトラックデータボックスは、トラックグループデータボックスであってもよいし、アセンブリ情報データボックスであってもよいし、トラックグループデータボックス及びコンポーネント情報データボックスを含んでもよい。コンピュータ機器がターゲットトラックコンポーネントに含まれるターゲットコンポーネントトラックデータボックスを決定し、且つ該ターゲットコンポーネントトラックデータボックスのターゲットデータボックス位置を取得した場合、ターゲットコンポーネントトラックにおけるターゲットデータボックス位置においてターゲットコンポーネントトラックデータボックスを取得する。コンピュータ機器がターゲットコンポーネントトラックデータボックスの構成要素を取得しておらず、或いは該ターゲットコンポーネントトラックデータボックスにトラックグループデータボックス及びコンポーネント情報データボックスが含まれる場合、トラックグループデータボックスに対応する第1のデータボックス位置及びコンポーネント情報データボックスに対応する第2のデータボックス位置を取得し、ターゲットコンポーネントトラックの第1のデータボックス位置及び第2のデータボックス位置において検索を行い、発見されたデータボックスに基づいて後続処理を行ってもよい。言い換えれば、該トラックグループデータボックスとコンポーネント情報データボックスとは相互に代替してもよく、実質的には同一の情報を示してもよい。ここで、該ターゲットコンポーネントトラックは、k個のコンポーネントトラックのうちの任意の1つのコンポーネントトラックであってよい。
【0052】
次に、コンピュータ機器は、ターゲットタイル数に基づいてターゲットファイルに対してh回の反復的なデカプセル化を行い、ターゲットコンポーネントトラックに対応するタイル表示内容を取得してもよい。hは前記ターゲットタイル数である。言い換えれば、該ターゲットコンポーネントトラックはh個のアトラスタイルに対応し、ターゲットファイルにおけるターゲットコンポーネントトラックに対してh回の反復的なデカプセル化を行い、h個のアトラスタイルのそれぞれに対応するアトラスタイル情報を取得する。
【0053】
処理すべきアトラスタイルに対する表示要求に応答する場合、処理すべきアトラスタイルの処理すべきアトラスタイルIDを取得する。ターゲットファイルからk個のコンポーネントトラックのそれぞれに含まれるコンポーネントトラックデータボックスを取得し、コンポーネントトラックデータボックスにおけるタイル数及び処理すべきアトラスタイルIDに基づいて、k個のコンポーネントトラックのそれぞれに含まれるコンポーネントトラックデータボックスに対して走査検索を行う。具体的には、該コンポーネントトラックは、h個のアトラスタイルに対応し、即ち、該コンポーネントトラックに含まれるコンポーネントトラックデータボックスは、該コンポーネントトラックに対応するh個のアトラスタイルのアトラスタイルIDを含み、コンピュータ機器は、タイル数hに基づいて、k個のコンポーネントトラックのそれぞれに含まれるコンポーネントトラックデータボックスにおけるアトラスタイルIDを走査検索する。h回検索しても処理すべきアトラスタイルIDが取得されていない場合、現在検索しているコンポーネントトラックに処理すべきアトラスタイルIDが存在しないことを意味する。次に、処理すべきアトラスタイルIDが発見されたコンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックを処理すべきコンポーネントトラックとして決定し、処理すべきコンポーネントトラックに対してデカプセル化処理を行い、処理すべきアトラスタイルに対応するタイル表示内容を取得する。図5に示すように、処理すべきアトラスタイルがtile1である場合、コンピュータ機器は、k個のコンポーネントトラックのそれぞれに含まれるコンポーネントトラックデータボックスに対して走査検索を行い、コンポーネントトラック1及びコンポーネントトラック3を含む処理すべきコンポーネントトラックを取得する。
【0054】
また、好ましくは、コンピュータ機器は、コンポーネントトラックデータボックスに従ってターゲットファイルをデカプセル化し、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルを取得し、k個のコンポーネントトラックのそれぞれに含まれるコンポーネントトラックデータボックスにおける空間領域情報に基づいて、ボリュメトリックビデオにおけるk個のコンポーネントトラックが所在する空間領域を決定し、ボリュメトリックビデオにおけるk個のコンポーネントトラックが所在する空間領域、及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルに基づいて、タイル表示内容を生成してもよい。
【0055】
好ましくは、ターゲットコンポーネントトラックに対する表示要求に応答する場合、コンピュータ機器は、ターゲットファイルからターゲットトラックコンポーネントを取得し、ターゲットトラックコンポーネントに含まれるターゲットコンポーネントトラックデータボックスに従ってターゲットトラックコンポーネントに対してデカプセル化処理を行い、ターゲットトラックコンポーネントに対応する符号化ビットストリームを取得してもよい。また、符号化ビットストリームを復号し、符号化ビットストリームに対応する復号信号を生成してもよい。また、ターゲットコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルデータを取得し、アトラスタイルデータに基づいてターゲットコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルの点群情報を決定してもよい。点群情報に基づいて、ターゲットコンポーネントトラックに対応するタイル表示内容を決定してもよい。
【0056】
本発明の実施例は、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルを取得し、コンポーネントトラックは、コンポーネントトラックデータボックスを含み、コンポーネントトラックデータボックスは、タイル数及び空間領域情報を含み、タイル数は、コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルの数であり、空間領域情報は、コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックの空間領域であり、kは正の整数であり、コンポーネントトラックデータボックスに従って、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルをカプセル化し、ターゲットファイルを取得する。以上のプロセスによれば、各コンポーネントトラックに1つのコンポーネントトラックデータボックスをカプセル化することができ、該コンポーネントトラックデータボックスは所在するコンポーネントトラックの関連情報を示す。アトラスタイル情報とコンポーネントトラック(即ち、コンポーネントタイルとコンポーネントトラック)などの関連関係を単一のコンポーネントトラックの粒度に精緻化することができ、できるだけ全面的にコンポーネントトラックの情報を保持することができ、カプセル化して得られたターゲットファイルにおけるコンポーネントトラックの情報をより整然化と精緻化することができる。また、該ターゲットファイルをユーザ装置に送信した後、該ユーザ装置は、必要なコンポーネントトラックを精確に選択することができ、部分的なデカプセル化及び部分的なデコーディングの目的に達成することができるため、ターゲットファイルに全面的にデカプセル化とデコーディングを行う必要がなく、データ処理にかかる時間及びリソースを節約し、データ処理の精確性及び効率を向上させることができる。
【0057】
次に、図7を参照しながら説明する。図7は、本発明の実施例に係るデータ処理のシナリオの概略図である。図7に示すように、実世界又は合成視覚シーン(A)は、複数のレンズ及びセンサを有するカメラ又は仮想カメラの群によりキャプチャされ、実世界又は合成視覚シーン(A)はボリュメトリックビデオなどを意味してもよく、コンピュータ機器の収集結果は、ソースボリュメトリックデータ(B)であり、該ソースボリュメトリックデータを符号化し、1つのアトラスビットストリーム、最大1つの占有ビットストリーム、1つの幾何学的ビットストリーム、及びゼロ又は少なくとも1つの属性ビットストリームを含む符号化されたV3Cビットストリーム(Ev)を取得する。次に、コンピュータ機器は、特定のメディアコンテナファイルフォーマットに従って、1つ又は複数の符号化されたV3Cビットストリームをファイル/セグメントのカプセル化して、ローカル再生のためのメディアファイル(F)、又はストリーミング伝送のための初期化セグメント及びメディアセグメントのシーケンス(Fs)を取得してもよい。ここで、該メディアコンテナファイルフォーマットは、ISO/IEC 14496-12に規定されるISOベースメディアファイルフォーマットであってもよい。配信メカニズムに基づいて初期化セグメント及びメディアセグメントのシーケンス(Fs)をユーザ装置に送信してもよい。
【0058】
また、ファイルカプセル化装置により出力されたメディアファイル(F)は、ファイルデカプセル化装置の入力とするファイル(F’)と同一である。ファイルデカプセル化装置は、ファイル(F’)又は受信されたセグメント(Fs’)を処理してもよく、即ち、ファイル(F’)又は受信されたセグメント(Fs’)を処理してファイル/セグメントのデカプセル化を行い、符号化ビットストリーム(Ev’)を抽出し、該符号化ビットストリームを復号して復号信号(D’)を取得してもよい。現在の視聴方向又はビューポートに基づいて、復号信号(D’)を再構成し、再構成情報(B’)を取得し、再構成情報(B’)をレンダリングし、タイル表示内容(A’)を取得し、ユーザ装置に該タイル表示内容(A’)を表示し、例えば、ヘッドマウントディスプレイ又は他の任意のディスプレイ装置のスクリーンなどに表示してもよい。好ましくは、現在の視聴方向は、ヘッドトラッキング又はアイトラッキング機能により決定される。好ましくは、コンピュータ機器は、現在の視聴方向をポリシーモジュールに渡し、該ポリシーモジュールに基づいて受信すべき軌跡を決定してもよい。
【0059】
ここで、1つ又は複数の符号化されたV3Cビットストリームに対してファイル/セグメントのカプセル化を行う際に、本明細書の図4に示す各ステップを用いて、1つ又は複数の符号化されたV3Cビットストリームに対してカプセル化処理を行い、メディアファイル(F)又は初期化セグメント及びメディアセグメントのシーケンス(Fs)を含むターゲットファイルを取得してもよい。処理ファイル(F’)又は受信されたセグメント(Fs’)に対してファイル/セグメントのデカプセル化を行う際に、図6における各ステップを用いて、処理ファイル(F’)又は受信されたセグメント(Fs’)に対してファイル/セグメントのデカプセル化を行い、タイル表示内容を取得してもよい。
【0060】
図8は、本発明の実施例に係るデータ処理装置の概略図である。上述のデータ処理装置は、コンピュータ機器内で実行されるコンピュータ読み取り可能な命令(プログラムコードを含む)であってもよく、例えば、該データ処理装置は、アプリケーションソフトウェアである。該装置は、本発明の実施例に係る方法の対応するステップを実行するために使用されてもよい。図8に示すように、データ処理装置800は、上述した図4に対応する実施例のコンピュータ機器に適用されてもよく、具体的には、該装置は、データ取得モジュール11及びデータカプセル化モジュール12を含んでもよい。
【0061】
データ取得モジュール11は、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルを取得する。コンポーネントトラックは、コンポーネントトラックデータボックスを含み、コンポーネントトラックデータボックスは、タイル数及び空間領域情報を含み、タイル数は、コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルの数であり、空間領域情報は、コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックの空間領域であり、kは正の整数である。
【0062】
データカプセル化モジュール12は、コンポーネントトラックデータボックスに従って、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルをカプセル化し、ターゲットファイルを取得する。
【0063】
ここで、コンポーネントトラックデータボックスは、トラックグループデータボックスを含み、トラックグループデータボックスは、アトラスID及びアトラスタイルIDを含み、アトラスIDは、アトラスタイルが属するアトラスのIDを示す。
【0064】
アトラスタイルIDがアトラスIDに関連する場合、アトラスタイルIDに対応するアトラスタイルは、アトラスIDに対応するボリュメトリックビデオのアトラスに属する。
【0065】
ここで、コンポーネントトラックデータボックスは、トラックグループデータボックスを含み、トラックグループデータボックスは、アトラスID及びアトラスタイルIDを含み、アトラスIDは、アトラスタイルが属するアトラスのIDを示し、各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルは、第1のアトラスタイル及び第2のアトラスタイルを含む。
【0066】
第1のアトラスタイルの第1のアトラスタイルIDに関連するアトラスIDと第2のアトラスタイルの第2のアトラスタイルIDに関連するアトラスIDとが同一である場合、第1のアトラスタイルと前記第2のアトラスタイルとは、同一のタイルトラックグループに属し、同一のタイルトラックグループにおけるコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルは、同一のアトラスに属する。
【0067】
ここで、コンポーネントトラックは、コンポーネントトラックタイプをさらに含み、k個のコンポーネントトラックは、第1のコンポーネントトラック及び第2のコンポーネントトラックを含む。
【0068】
第1のコンポーネントトラックの第1のコンポーネントトラックタイプと第2のコンポーネントトラックの第2のコンポーネントトラックタイプとが同一である場合、第1のコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルと第2のコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルとは、同一のタイルトラックグループに属する。
【0069】
ここで、コンポーネントトラックデータボックスは、コンポーネント情報データボックスを含み、コンポーネント情報データボックスは、データボックスタイプを含み、データボックスタイプは、コンポーネント情報データボックスにより指示される、コンポーネント情報データボックスが属するコンポーネントトラックの情報を示し、k個のコンポーネントトラックは、ターゲットコンポーネントトラックを含む。
【0070】
ターゲットコンポーネントトラックにコンポーネント情報データボックスをカプセル化する場合、コンポーネント情報データボックスは、ターゲットコンポーネントトラックに対応するアトラスタイル及び空間領域情報を含む。
【0071】
ここで、データカプセル化モジュール12は、以下のユニットを含む。
【0072】
情報取得ユニット121は、トラックグループ区分情報を取得し、トラックグループ区分情報に基づいて、k個のコンポーネントトラックのそれぞれに含まれるコンポーネントトラックデータボックスから、k個のコンポーネントトラックのコンポーネントトラック情報を取得する。トラックグループ区分情報は、k個のコンポーネントトラックをグループ分けする方式を示す。
【0073】
トラックグループ分けユニット122は、トラックグループ区分情報及びコンポーネントトラック情報に基づいてk個のコンポーネントトラックを区分し、M個のタイルトラックグループを取得する。Mは正の整数である。
【0074】
トラックカプセル化ユニット123は、M個のタイルトラックグループ及び各タイルトラックグループに関連するアトラスタイルをカプセル化し、ターゲットファイルを取得する。
【0075】
ここで、トラックグループ区分情報は、アトラス区分情報を含み、k個のコンポーネントトラックのコンポーネントトラック情報は、k個のコンポーネントトラックのそれぞれに対応するアトラスタイルに関連するアトラスIDを含み、アトラスIDは、アトラスタイルが属するアトラスのIDを示す。
【0076】
トラックグループ分けユニット122は、以下のユニットを含む。
【0077】
アトラスグループ分けサブユニット1221は、k個のコンポーネントトラックにおいて、アトラス区分情報に基づいて、同一のアトラスIDに関連するアトラスタイルに対応するコンポーネントトラックをグループ分けし、M個のタイルトラックグループを取得する。
【0078】
ここで、トラックグループ区分情報は、アトラスコンポーネント区分情報を含み、k個のコンポーネントトラックのコンポーネントトラック情報は、k個のコンポーネントトラックのそれぞれに対応するアトラスタイルに関連するアトラスID、及びk個のコンポーネントトラックのそれぞれに対応するコンポーネントトラックタイプを含み、アトラスIDは、アトラスタイルが属するアトラスのIDを示す。
【0079】
トラックグループ分けユニット122は、以下のユニットを含む。
【0080】
タイプグループ分けサブユニット1222は、k個のコンポーネントトラックにおいて、アトラスコンポーネント区分情報に基づいて、同一のコンポーネントトラックタイプを有し、且つ同一のアトラスIDに関連するコンポーネントトラックをグループ分けし、M個のタイルトラックグループを取得する。
【0081】
ここで、トラックグループ分けユニット122は、以下のユニットを含む。
【0082】
タイプ決定サブユニット1223は、コンポーネントトラック情報に基づいて、k個のコンポーネントトラックのそれぞれに対応するコンポーネントトラックタイプ、及びk個のコンポーネントトラックのそれぞれに対応するアトラスタイルが属するアトラスIDを決定する。アトラスIDは、アトラスタイルが属するボリュメトリックビデオのアトラスのIDを示す。
【0083】
トラック分割サブユニット1224は、k個のコンポーネントトラックに区分すべきコンポーネントトラックが存在する場合、区分すべきコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルが属するアトラスIDに基づいて、区分すべきコンポーネントトラックを少なくとも2つのコンポーネントサブトラックに分割する。区分すべきコンポーネントトラックは、少なくとも2つのアトラスタイルに対応し、且つ少なくとも2つのアトラスタイルのそれぞれに対応するアトラスIDが異なるコンポーネントトラックであり、同一のコンポーネントサブトラックに対応するコンポーネントタイルは、同一のアトラスIDに関連する。
【0084】
トラック決定サブユニット1225は、少なくとも2つのコンポーネントサブトラック及び通常コンポーネントトラックを候補コンポーネントトラックとして決定する。通常コンポーネントトラックは、k個のコンポーネントトラックのうちの区分すべきコンポーネントトラック以外のコンポーネントトラックである。
【0085】
トラックグループ分けサブユニット1226は、同一のコンポーネントトラックタイプを有し、且つ同一のアトラスIDに関連する候補コンポーネントトラックを区分し、M個のタイルトラックグループを取得する。
【0086】
ここで、トラックカプセル化ユニット123は、以下のユニットを含む。
【0087】
インデックス取得サブユニット1231は、M個のタイルトラックグループのうちのi番目のタイルトラックグループに対応するコンポーネントトラックタイプ情報のトラックインデックスiを取得する。iはM以下の正の整数である。
【0088】
インデックス関連付けサブユニット1232は、i番目のタイルトラックグループについてトラックインデックスiを追加し、トラックインデックスiに基づいて、i番目のタイルトラックグループとi番目のタイルトラックグループに含まれるコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルとを関連付ける。
【0089】
ファイル生成サブユニット1233は、関連付け結果に基づいてM個のタイルトラックグループ及び各タイルトラックグループに関連するアトラスタイルをカプセル化し、ターゲットファイルを取得する。
【0090】
本発明の実施例に係るデータ処理装置は、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルを取得し、コンポーネントトラックは、コンポーネントトラックデータボックスを含み、コンポーネントトラックデータボックスは、タイル数及び空間領域情報を含み、タイル数は、コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルの数であり、空間領域情報は、コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックの空間領域であり、kは正の整数であり、コンポーネントトラックデータボックスに従って、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルをカプセル化し、ターゲットファイルを取得する。以上のプロセスによれば、各コンポーネントトラックに1つのコンポーネントトラックデータボックスをカプセル化することができ、該コンポーネントトラックデータボックスは所在するコンポーネントトラックの関連情報を示す。アトラスタイル情報とコンポーネントトラック(即ち、コンポーネントタイルとコンポーネントトラック)などの関連関係を単一のコンポーネントトラックの粒度に精緻化することができ、できるだけ全面的にコンポーネントトラックの情報を保持することができ、カプセル化して得られたターゲットファイルにおけるコンポーネントトラックの情報をより整然化と精緻化することができる。また、該ターゲットファイルをユーザ装置に送信した後、該ユーザ装置は、必要なコンポーネントトラックを精確に選択することができ、部分的なデカプセル化及び部分的なデコーディングの目的に達成することができるため、ターゲットファイルに全面的にデカプセル化とデコーディングを行う必要がなく、データ処理にかかる時間及びリソースを節約し、データ処理の精確性及び効率を向上させることができる。
【0091】
図9を参照しながら説明する。図9は、本発明の実施例に係る他のデータ処理装置の概略図である。上述のデータ処理装置は、コンピュータ機器内で実行されるコンピュータ読み取り可能な命令(プログラムコードを含む)であってもよく、例えば、該データ処理装置は、アプリケーションソフトウェアである。該装置は、本発明の実施例に係る方法の対応するステップを実行するために使用されてもよい。図9に示すように、データ処理装置900は、上述した図6に対応する実施例のコンピュータ機器に適用されてもよく、具体的には、該装置は、トラック取得モジュール21及びデータデカプセル化モジュール22を含んでもよい。
【0092】
トラック取得モジュール21は、ターゲットファイルにおけるk個のコンポーネントトラックを取得する。コンポーネントトラックは、コンポーネントトラックデータボックスを含み、コンポーネントトラックデータボックスは、タイル数及び空間領域情報を含み、タイル数は、コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルの数であり、空間領域情報は、コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックの空間領域であり、kは正の整数である。
【0093】
データデカプセル化モジュール22は、コンポーネントトラックデータボックスに従ってターゲットファイルをデカプセル化し、タイル表示内容を取得する。
【0094】
ここで、データデカプセル化モジュール22は、以下のユニットを含む。
【0095】
数取得ユニット221は、ターゲットコンポーネントトラックに対する表示要求に応答する場合、ターゲットファイルからターゲットコンポーネントトラックに含まれるターゲットコンポーネントトラックデータボックスを取得し、ターゲットコンポーネントトラックデータボックスからターゲットコンポーネントトラックに対応するターゲットタイル数を取得する。
【0096】
デカプセル化反復ユニット222は、ターゲットタイル数に基づいてターゲットファイルに対してh回の反復的なデカプセル化を行い、ターゲットコンポーネントトラックに対応するタイル表示内容を取得する。hはターゲットタイル数である。
【0097】
ここで、データデカプセル化モジュール22は、以下のユニットを含む。
【0098】
ID取得ユニット223は、処理すべきアトラスタイルに対する表示要求に応答する場合、処理すべきアトラスタイルの処理すべきアトラスタイルIDを取得する。
【0099】
データボックス検索ユニット224は、ターゲットファイルからk個のコンポーネントトラックのそれぞれに含まれるコンポーネントトラックデータボックスを取得し、コンポーネントトラックデータボックスにおけるタイル数及び処理すべきアトラスタイルIDに基づいて、k個のコンポーネントトラックのそれぞれに含まれるコンポーネントトラックデータボックスに対して走査検索を行う。
【0100】
トラック選択ユニット225は、処理すべきアトラスタイルIDが発見されたコンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックを処理すべきコンポーネントトラックとして決定する。
【0101】
トラックデカプセル化ユニット226は、処理すべきコンポーネントトラックに対してデカプセル化処理を行い、処理すべきアトラスタイルに対応するタイル表示内容を取得する。
【0102】
ここで、データデカプセル化モジュール22は、以下のユニットを含む。
【0103】
ファイルデカプセル化ユニット227は、コンポーネントトラックデータボックスに従ってターゲットファイルをデカプセル化し、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルを取得する。
【0104】
空間決定ユニット228は、k個のコンポーネントトラックのそれぞれに含まれるコンポーネントトラックデータボックスにおける空間領域情報に基づいて、ボリュメトリックビデオにおけるk個のコンポーネントトラックが所在する空間領域を決定する。
【0105】
内容生成ユニット229は、ボリュメトリックビデオにおけるk個のコンポーネントトラックが所在する空間領域、及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルに基づいて、タイル表示内容を生成する。
【0106】
本発明の実施例に係るデータ処理装置は、ターゲットファイルにおけるk個のコンポーネントトラックを取得し、コンポーネントトラックは、コンポーネントトラックデータボックスを含み、コンポーネントトラックデータボックスは、タイル数及び空間領域情報を含み、タイル数は、コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルの数であり、空間領域情報は、コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックの空間領域であり、kは正の整数であり、コンポーネントトラックデータボックスに従ってターゲットファイルをデカプセル化し、タイル表示内容を取得する。以上のプロセスによれば、各コンポーネントトラックに1つのコンポーネントトラックデータボックスをカプセル化することができ、該コンポーネントトラックデータボックスは所在するコンポーネントトラックの関連情報を示す。アトラスタイル情報とコンポーネントトラック(即ち、コンポーネントタイルとコンポーネントトラック)などの関連関係を単一のコンポーネントトラックの粒度に精緻化することができる。ユーザ装置は、ターゲットファイルを受信した後、単一のコンポーネントトラックの粒度で、各コンポーネントトラックのコンポーネントトラックデータボックスに基づいて、各コンポーネントトラックの情報を取得することができる。ユーザ装置は、必要に応じて、ターゲットファイルにおける必要な部分に対してデカプセル化及びデコーディングなどの操作を行うことができ、データ処理にかかる時間及びリソースを節約することができるため、データ処理の精確性及び効率を向上させることができる。
【0107】
図10を参照しながら説明する。図10は、本発明の実施例に係るコンピュータ機器の構成の概略図である。図10に示すように、本発明の実施例に係るコンピュータ機器は、1つ又は複数のプロセッサ1001と、メモリ1002と、入出力インターフェース1003とを含んでもよい。プロセッサ1001、メモリ1002、入出力インターフェース1003は、バス1004を介して接続されている。メモリ1002は、プログラム命令を含むコンピュータ読み取り可能な命令を記憶する。入出力インターフェース1003は、データを受信し、或いはデータを出力し、コンピュータ機器とユーザ装置との間のデータのインタラクションを実現する。プロセッサ1001は、メモリ1002に記憶されたプログラム命令を実行する。
【0108】
プロセッサ1001は、コンピュータ機器内にある場合、以下の動作を実行する。
【0109】
k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルを取得する。コンポーネントトラックは、コンポーネントトラックデータボックスを含み、コンポーネントトラックデータボックスは、タイル数及び空間領域情報を含み、タイル数は、コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルの数であり、空間領域情報は、コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックの空間領域であり、kは正の整数である。
【0110】
コンポーネントトラックデータボックスに従って、k個のコンポーネントトラック及び各コンポーネントトラックに対応するアトラスタイルをカプセル化し、ターゲットファイルを取得する。
【0111】
或いは、プロセッサ1001は、コンピュータ機器内にある場合、以下の動作を実行する。
【0112】
ターゲットファイルにおけるk個のコンポーネントトラックを取得する。コンポーネントトラックは、コンポーネントトラックデータボックスを含み、コンポーネントトラックデータボックスは、タイル数及び空間領域情報を含み、タイル数は、コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックに対応するアトラスタイルの数であり、空間領域情報は、コンポーネントトラックデータボックスが属するコンポーネントトラックの空間領域であり、kは正の整数である。
【0113】
コンポーネントトラックデータボックスに従ってターゲットファイルをデカプセル化し、タイル表示内容を取得する。
【0114】
幾つかの実現可能な実施形態では、プロセッサ1001は、中央処理装置(central processing unit:CPU)であってもよく、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor:DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit:ASIC)、既存のプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array:FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲート又はトランジスタ論理デバイス、個別ハードウェア構成要素などであってもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、任意の従来のプロセッサ等であってもよい。
【0115】
メモリ1002は、読み取り専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含んでもよく、プロセッサ1001及び入出力インターフェース1003に命令及びデータを提供する。メモリ1002の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリをさらに含んでもよい。例えば、メモリ1002は、デバイスタイプの情報をさらに記憶してもよい。
【0116】
具体的な実施形態では、上述のコンピュータ機器は、上述の図4又は図6の各ステップに係る実施形態を、組み込まれた個々の機能モジュールによって実行することができ、具体的な実施形態は、上述の図4又は図6の各ステップに係る実施形態を参照することができ、ここでは説明しない。
【0117】
本発明の実施例は、1つ又は複数のプロセッサと、メモリと、入出力インターフェースと、を含むコンピュータ機器を提供する。プロセッサによってメモリ内のコンピュータ命令を取得し、上記の図4又は図6に示す方法の各ステップを実行して、データ処理動作を行う。本発明の実施例は、各コンポーネントトラックに1つのコンポーネントトラックデータボックスをカプセル化することができ、該コンポーネントトラックデータボックスは所在するコンポーネントトラックの関連情報を示す。アトラスタイル情報とコンポーネントトラック(即ち、コンポーネントタイルとコンポーネントトラック)などの関連関係を単一のコンポーネントトラックの粒度に精緻化することができ、できるだけ全面的にコンポーネントトラックの情報を保持することができ、カプセル化して得られたターゲットファイルにおけるコンポーネントトラックの情報をより整然化と精緻化することができる。また、該ターゲットファイルをユーザ装置に送信した後、該ユーザ装置は、必要なコンポーネントトラックを精確に選択することができ、部分的なデカプセル化及び部分的なデコーディングの目的に達成することができるため、ターゲットファイルに全面的にデカプセル化とデコーディングを行う必要がなく、データ処理にかかる時間及びリソースを節約し、データ処理の精確性及び効率を向上させることができる。
【0118】
本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能な命令が記憶された1つ又は複数のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、コンピュータ読み取り可能な命令は、1つ又は複数のプロセッサを有するコンピュータ機器に図4又は図6における各ステップを含むデータ処理方法を実行させるように、プロセッサによりロードされて実行される、記憶媒体をさらに提供する。詳細は、図4又は図6の各ステップに係る実施形態を参照してもよく、ここでその説明を省略する。また、同様な方法を採用した有益な効果についても説明しない。本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の実施形態において開示されていない技術的詳細については、本発明の方法の実施形態の説明を参照されたい。一例として、プログラム命令は、1つのコンピュータ機器上で実行されるように、又は1つの場所に配置された複数のコンピュータ機器上で実行されるように、又は通信ネットワークによって相互接続された複数の場所に配置された複数のコンピュータ機器上で実行されるように配置されてもよい。
【0119】
本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能な命令を含むコンピュータプログラム製品であって、コンピュータ読み取り可能な命令は、1つ又は複数のプロセッサにより実行される際に、本発明の実施例の方法のステップを実現する、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0120】
上述したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、上述した実施形態の何れかに係るデータ処理装置であってもよいし、コンピュータ機器のハードディスクやメモリなどのコンピュータ機器の内部記憶装置であってもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータ機器に装備されたプラグインハードディスク、スマートメモリカード(smart media card:SMC)、セキュアデジタル(secure digital:SD)カード、フラッシュメモリカード(flash card)などのコンピュータ機器の外部記憶装置であってもよい。さらに、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータ機器の内部記憶ユニットと外部記憶装置の両方を含んでもよい。上記のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な命令及び該コンピュータ機器が必要とする他のプログラムとデータを記憶する。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、出力されたデータ又は出力されるべきデータを一時的に記憶するために使用されてもよい。
【0121】
本願の実施例の明細書及び特許請求の範囲、並びに図面における用語「含む」、並びにそれらの任意の変形は、排他的な包含をカバーすることを意図している。例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、装置、製品、又はデバイスは、列挙されたステップ又はモジュールに限定されず、列挙されていないステップ又はモジュールを含んでもよいし、これらのプロセス、方法、装置、製品、又はデバイスに固有の他のステップユニットを含んでもよい。
【0122】
当業者であれば、本明細書に開示された実施形態に関連して説明された様々な例の要素及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はその両方の組み合わせで実装することができ、ハードウェア及びソフトウェアの互換性を明確に示すために、上記の説明では、様々な例の構成及びステップが機能的に一般的に説明されていることを理解するであろう。これらの機能がハードウェアで実行されるかソフトウェアで実行されるかは、特定のアプリケーションや設計上の制約によって異なる。当業者は、記載された機能を実現するために、特定のアプリケーションごとに異なる方法を使用することができるが、そのような実現は、本発明の範囲を超えるものとみなされるべきではない。
【0123】
本発明の実施例に係る方法及び関連する装置は、本発明の実施例に係る方法のフローチャート及び/又は構造の概略図を参照して説明され、特に、コンピュータ読み取り可能な命令によって、方法のフローチャート及び/又は構造の概略図の各フロー及び/又はブロック、並びに、フローチャート及び/又はブロック図のフロー及び/又はブロックの組み合わせを実施してもよい。これらのコンピュータ読み取り可能な命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、又は他のプログラミング可能なデータ処理装置のプロセッサに提供されて、コンピュータ又は他のプログラミング可能なデータ処理装置のプロセッサによって実行される命令が、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又は構造図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現する手段を生成するように、機器を生成することができる。これらのコンピュータ読み取り可能な命令は、コンピュータ又は他のプログラミング可能なデータ処理装置を特定の方法で動作させることができるコンピュータ読み取り可能なメモリに格納することもでき、その結果、コンピュータ読み取り可能なメモリに格納された命令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又は構造図の1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現する命令手段を含む製造物を生成する。これらのコンピュータ読み取り可能な命令は、コンピュータ又は他のプログラミング可能なデータ処理装置にロードされてもよく、その結果、コンピュータ又は他のプログラミング可能な装置上で一連の動作ステップが実行されて、コンピュータによって実現される処理が生成され、その結果、コンピュータ又は他のプログラミング可能な装置上で実行される命令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又は構造概略図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現するためのステップを提供する。
【0124】
以上の開示されたのは、本発明の好ましい実施形態に過ぎず、それによって本発明の権利範囲を限定することはできないため、本発明の請求項によってなされた同等の変更は、本発明の範囲内のものである。
図1
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【国際調査報告】