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特表2024-511885ポイントクラウドを用いる無人移動体用コリドー及び経路の表示方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-15
(54)【発明の名称】ポイントクラウドを用いる無人移動体用コリドー及び経路の表示方法
(51)【国際特許分類】
   G08G 5/00 20060101AFI20240308BHJP
   G16Y 10/40 20200101ALI20240308BHJP
   G16Y 20/20 20200101ALI20240308BHJP
   G16Y 40/60 20200101ALI20240308BHJP
【FI】
G08G5/00 A
G16Y10/40
G16Y20/20
G16Y40/60
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023561041
(86)(22)【出願日】2022-03-18
(85)【翻訳文提出日】2023-09-29
(86)【国際出願番号】 KR2022003855
(87)【国際公開番号】W WO2022211335
(87)【国際公開日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】10-2021-0041973
(32)【優先日】2021-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0063756
(32)【優先日】2021-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523375010
【氏名又は名称】クルロバ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェ,テ イン
(72)【発明者】
【氏名】ゾ,ソン ウォン
【テーマコード(参考)】
5H181
【Fターム(参考)】
5H181AA26
5H181EE02
5H181EE12
5H181FF13
5H181FF22
5H181FF32
5H181LL01
5H181LL02
5H181LL15
5H181MB02
5H181MC27
(57)【要約】
【課題】無人移動体の飛行環境に対する直観的な認識が可能な無人移動体用コリドーの表示方法を提供する。
【解決手段】本発明によるポイントクラウドを用いる無人移動体用コリドーの表示方法は、既設定された3次元空域内に前記空間ベクトルポイントを表示する段階、及び前記空間ベクトルポイントの中の選択された空間ベクトルポイント間をそれぞれ連結する個別コリドーを生成して表示する段階、を含み、それぞれの前記空間ベクトルポイントは、位置情報及び大きさ情報を含み、前記個別コリドーは、前記無人移動体が飛行可能な内部空間を含む立体構造に表示されて、前記個別コリドーの形態は、隣接する一対の空間ベクトルポイントの大きさ情報に基づいて決定される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の空間ベクトルポイントが含まれるポイントクラウドを用いて、無人移動体用コリドーを表示する方法において、
既設定された3次元空域内に前記空間ベクトルポイントを表示する段階、及び前記空間ベクトルポイントの中の選択された空間ベクトルポイント間をそれぞれ連結する個別コリドーを生成して表示する段階、を含み、
それぞれの前記空間ベクトルポイントは、位置情報及び大きさ情報を含み、
前記個別コリドーは、前記無人移動体が飛行可能な内部空間を含む立体構造に表示されて、
前記個別コリドーの形態は、隣接する一対の空間ベクトルポイントの大きさ情報に基づいて決定されることを特徴とするポイントクラウドを用いる無人移動体用コリドーの表示方法。
【請求項2】
前記個別コリドーの形態は、断面積が増加する第1形態、断面積が一定に維持される第2形態、及び断面積が減少する第3形態の中の1つに決定されることを特徴とする請求項1に記載のポイントクラウドを用いる無人移動体用コリドーの表示方法。
【請求項3】
前記個別コリドーは、前記隣接する一対の空間ベクトルポイントとそれぞれ連結される第1端部及び第2端部を含み、前記個別コリドーの第1端部の大きさは、前記第1端部が連結される空間ベクトルポイントの大きさ情報に対応して決定されて、前記個別コリドーの第2端部の大きさは、前記第2端部が連結された空間ベクトルポイントの大きさ情報に対応して決定されることを特徴とする請求項2に記載のポイントクラウドを用いる無人移動体用コリドーの表示方法。
【請求項4】
れぞれの前記空間ベクトルポイントは、前記大きさ情報に対応する直径を有する球体に表示されることを特徴とする請求項1に記載のポイントクラウドを用いる無人移動体用コリドーの表示方法。
【請求項5】
前記個別コリドーの外周面は、前記隣接する一対の空間ベクトルポイント間に連結される接線の集合で構成されることを特徴とする請求項4に記載のポイントクラウドを用いる無人移動体用コリドーの表示方法。
【請求項6】
前記個別コリドーの外周面は、前記第1端部と前記第2端部の間に連結される直線の集合で構成されることを特徴とする請求項3に記載のポイントクラウドを用いる無人移動体用コリドーの表示方法。
【請求項7】
それぞれの前記空間ベクトルポイントは、前記大きさ情報と一致する大きさを有する立体形状に表示されるか、前記大きさ情報に一定比率に該当する大きさを有する立体形状に表示されることを特徴とする請求項1に記載のポイントクラウドを用いる無人移動体用コリドーの表示方法。
【請求項8】
それぞれの前記空間ベクトルポイントは、気象情報をさらに含み、前記大きさ情報は、前記気象情報に対応して算出されが、前記気象情報の変動に対応して周期的に更新されることを特徴とする請求項7に記載のポイントクラウドを用いる無人移動体用コリドーの表示方法。
【請求項9】
前記気象情報は、風速情報及び風向情報を含み、前記空間ベクトルポイントの中の少なくとも1つの空間ベクトルポイントには、前記風速情報及び前記風向情報を示す視角化要素が表示されることを特徴とする請求項8に記載のポイントクラウドを用いる無人移動体用コリドーの表示方法。
【請求項10】
前記3次元空域は、第1領域と第2領域を含み、前記第1領域に配置される空間ベクトルポイントと前記第2領域に配置される空間ベクトルポイントの間隔は、相違するように設定されたことを特徴とする請求項1に記載のポイントクラウドを用いる無人移動体用コリドーの表示方法。
【請求項11】
前記3次元空域は、第1領域と第2領域を含み、前記第1領域に配置される少なくとも1つの空間ベクトルポイントと前記第2領域に配置される少なくとも1つの空間ベクトルポイントの色相は、相違するように設定されたことを特徴とする請求項1に記載のポイントクラウドを用いる無人移動体用コリドーの表示方法。
【請求項12】
前記3次元空域の少なくとも一部領域に位置する空間ベクトルポイントの大きさ、間隔、色相の中の少なくとも1つが変更される段階、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のポイントクラウドを用いる無人移動体用コリドーの表示方法。
【請求項13】
それぞれの前記空間ベクトルポイントは、前記無人移動体による占有時刻と占有時間、及び前記無人移動体の識別情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のポイントクラウドを用いる無人移動体用コリドーの表示方法。
【請求項14】
多数の空間ベクトルポイントが含まれるポイントクラウドを用いて無人移動体用コリドーを表示する方法において、
既設定された3次元空域内に前記空間ベクトルポイントを表示する段階、及び前記空間ベクトルポイントの中のn(nは3以上の整数)個の空間ベクトルポイント及び前記n個の空間ベクトルポイント間に連結されるn-1個の個別コリドーを含む前記無人移動体のコリドーを表示する段階、を含み、
それぞれの前記空間ベクトルポイントは、位置情報及び大きさ情報を含み、
前記n-1個の個別コリドーの中のn-2番目の個別コリドーの形態は、前記n個の空間ベクトルポイント中のn-2番目の空間ベクトルポイントとn-1番目の空間ベクトルポイントの大きさ情報に対応して決定されて、
前記n-1個の個別コリドーの中のn-1番目の個別コリドーの形態は、前記n個の空間ベクトルポイントの中の前記n-1番目の空間ベクトルポイントとn番目の空間ベクトルポイントの大きさ情報に対応して決定されることを特徴とするポイントクラウドを用いる無人移動体用コリドーの表示方法。
【請求項15】
それぞれの前記空間ベクトルポイントは、気象情報をさらに含み、前記大きさ情報は、前記気象情報に対応して算出されるが、前記気象情報の変動に対応して周期的に更新されることを特徴とする請求項14に記載のポイントクラウドを用いる無人移動体用コリドーの表示方法。
【請求項16】
前記気象情報は、風向情報及び風速情報を含むことを特徴とする請求項15に記載のポイントクラウドを用いる無人移動体用コリドーの表示方法。
【請求項17】
無人移動体の飛行経路を生成するためのポイントクラウド基盤の3次元空域を定義する段階、及び前記3次元空域内のポイントクラウドを用いて前記無人移動体の飛行経路を生成して表出する段階、を含み、
前記ポイントクラウドは、無人移動体の移動に影響を与える情報を含む多数の空間ベクトルポイントで構成されて、
前記飛行経路は、前記空間ベクトルポイントの中の選択された空間ベクトルポイント及び前記選択された空間ベクトルポイント間を連結する個別コリドーを基盤にして生成されて、
前記個別コリドーの形態は、隣接する一対の空間ベクトルポイントの大きさ情報に基づいて決定されることを特徴とするポイントクラウドを用いる無人移動体用経路の表示方法。
【請求項18】
前記3次元空域を定義する段階は、前記無人移動体の飛行経路を生成する経路生成区域に対する位置データを収集する段階、前記収集された位置データを基盤に経路生成区域の範囲を決定する段階、前記決定された経路生成区域の範囲を基盤に前記ポイントクラウドが配置される3次元空域を定義する段階、前記3次元空域の周辺環境または使用者要請によって前記ポイントクラウドの特性を変更する段階、及び前記3次元空域をレンダリングする段階、を含むことを特徴とする請求項17に記載のポイントクラウドを用いる無人移動体用経路の表示方法。
【請求項19】
前記ポイントクラウドの特性を変更する段階は、前記ポイントクラウドを構成する空間ベクトルポイントの大きさ、間隔、位置、色相の中の少なくとも1つが変更されることを特徴とする請求項18に記載のポイントクラウドを用いる無人移動体用経路の表示方法。
【請求項20】
前記無人移動体の飛行経路を生成して表出する段階は、前記3次元空域内の空間ベクトルポイントの中の出発ポイントを選択する段階、前記選択された出発ポイントの情報及び前記無人移動体の大きさ情報に基づいて飛行可能領域を予測する段階、コリドー構成類型及び障害物回避類型を選択する段階、及び前記飛行可能領域内の位置する空間ベクトルポイントの情報に基づいて多数個のコリドーを構成する段階、を含むことを特徴とする請求項17に記載のポイントクラウドを用いる無人移動体用経路の表示方法。
【請求項21】
前記コリドー構成類型及び障害物回避類型を選択する段階は、前記無人移動体の飛行経路に対するコリドーを構成するために使用者選択型及び自動化型の中の何れか1つの構成類型を選択する段階、及び飛行経路の進行方向に障害物探知時に回避経路を構成するためにコリドー型及びカーブ型の中の何れか1つの障害物回避類型を選択する段階、を含むことを特徴とする請求項20に記載のポイントクラウドを用いる無人移動体用経路の表示方法。
【請求項22】
前記障害物回避類型を選択する段階で、コリドー型が選択されれば経路の進行方向で障害物探知市周辺の他の空間ベクトルポイントに回避して経路を構成して、カーブ型が選択されれば経路の進行方向で障害物探知時にベジエ(Bezier)カーブ補間ポイントに回避して経路を構成する段階、を含むことを特徴とする請求項21に記載のポイントクラウドを用いる無人移動体用経路の表示方法。
【請求項23】
前記構成された多数個のコリドーに対応される経路を検証して無人移動体の速度及び時間による飛行経路をシミュレーションする段階、及び前記多数個のコリドーに対する検証及びシミュレーション結果に基づいて全体コリドーを出力して、全体コリドーの出力情報をデータベースに保存する段階、をさらに含み、前記飛行経路をシミュレーションする段階は、前記多数個のコリドーの各経路に対する仮想の経路イメージ及び仮想の無人移動体イメージを表示して、各経路に対して設定された無人移動体の速度及び時間による飛行計画に基づいて前記仮想の無人移動体イメージの位置を可変して表示することを特徴とする請求項20に記載のポイントクラウドを用いる無人移動体用経路の表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポイントクラウドを用いて無人移動体用コリドーと経路を表示するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
地上管制システム(Ground Control System)は、ドローンのような無人移動体の飛行を制御するシステムで、多くの地上管制システムは2次元(2D)のマップ(Map)を基盤に運営される。すなわち、使用者入力により2次元マップ上の特定地点が指定されれば、該地点を通じて無人移動体が飛行する経路を決定するか、無人移動体が飛行する高低を設定する。
【0003】
しかし、2次元マップの特性上、実際の環境情報と無人移動体の飛行情報を3次元(3D)の使用者視点で表現するには限界があり、また、使用者入力によって特定地点が指定される場合、該地点に対する高度判断誤謬などが発生する恐れがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述の問題点を解決するためになされた本発明の目的は、3次元空域内に配置されるポイントクラウドを活用して無人移動体用コリドーを立体的に表示することによって、無人移動体の飛行環境に対する直観的な認識が可能な無人移動体用コリドーの表示方法を提供することにある。
【0005】
また、本発明のもう1つの目的は、3次元空域内に配置される多数の空間ベクトルポイントを通じて、該空域の情報を使用者に可視化して提供できる無人移動体用コリドーの表示方法を提供することにある。
【0006】
また、本発明のもう1つの目的は、3次元空域内で同時に多重の経路を生成することによって、無人移動体の飛行経路を多様に選択できるようにする無人移動体用経路の表示方法を提供することにある。
【0007】
また、本発明のもう1つの目的は、飛行経路の進行方向に位置する障害物を探知して回避経路を生成し、生成された飛行経路を検証及びシミュレーションすることで、安全な飛行経路を提供して無人移動体の衝突事故を未然に防止できる無人移動体用経路の表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施例によるポイントクラウドを用いる無人移動体用コリドーの表示方法は、多数の空間ベクトルポイントが含まれるポイントクラウドを用いて無人移動体用コリドーを表示する方法であって、既設定された3次元空域内に前記空間ベクトルポイントを表示する段階、及び前記空間ベクトルポイントの中、選択された空間ベクトルポイント間をそれぞれ連結する個別コリドーを生成して表示する段階を含み、それぞれの前記空間ベクトルポイントは、位置情報及び大きさ情報を含み、前記個別コリドーは、前記無人移動体が飛行可能な内部空間を含む立体構造に表示され、前記個別コリドーの形態は、隣接する一対の空間ベクトルポイントの大きさ情報に基づいて決定されることを特徴とする。
【0009】
また、前記個別コリドーの形態は、断面積が増加する第1形態、断面積が一定に維持される第2形態、及び断面積が減少する第3形態の中の1つに決定されることができる。
【0010】
また、前記個別コリドーは、前記隣接する一対の空間ベクトルポイントとそれぞれ連結する第1端部及び第2端部を含み、前記個別コリドーの第1端部の大きさは、前記第1端部が連結された空間ベクトルポイントの大きさ情報に対応して決定され、前記個別コリドーの第2端部の大きさは、前記第2端部が連結された空間ベクトルポイントの大きさ情報に対応して決定される。
【0011】
また、それぞれの前記空間ベクトルポイントは、前記大きさ情報に対応する直径を有する球体に表示される。
【0012】
また、前記個別コリドーの外周面は、前記隣接する一対の空間ベクトルポイント間に連結される接線の集合で構成される。
【0013】
また、前記個別コリドーの外周面は、前記第1端部と前記第2端部の間に連結される直線の集合で構成される。
【0014】
また、それぞれの前記空間ベクトルポイントは、前記大きさ情報と一致する大きさを有する立体形状に表示されるか、前記大きさ情報に一定比率に該当する大きさを有する立体形状に表示される。
【0015】
また、それぞれの前記空間ベクトルポイントは、気象情報をさらに含み、前記大きさ情報は、前記気象情報に対応して算出されるが、前記気象情報の変動に対応して周期的に更新される。
【0016】
また、前記気象情報は、風速情報及び風向情報を含み、前記空間ベクトルポイントの中の少なくとも1つの空間ベクトルポイントには、前記風速情報及び前記風向情報を示す視角化要素が表示される。
【0017】
また、前記3次元空域は、第1領域と第2領域を含み、前記第1領域に配置される空間ベクトルポイントと前記第2領域に配置される空間ベクトルポイントの間隔は、相違するように設定される。
【0018】
また、前記3次元空域は、第1領域と第2領域を含み、前記第1領域に配置される少なくとも1つの空間ベクトルポイントと前記第2領域に配置される少なくとも1つの空間ベクトルポイントの色相は、相違するように設定される。
【0019】
また、前記3次元空域の少なくとも一部領域に位置する空間ベクトルポイントの大きさ、間隔、色相の中の少なくとも1つが変更される段階をさらに含むことができる。
【0020】
また、それぞれの前記空間ベクトルポイントは、前記無人移動体による占有時刻と占有時間、及び前記無人移動体の識別情報を含むことができる。
【0021】
本発明の一実施例によるポイントクラウドを用いる無人移動体用コリドーの表示方法は、多数の空間ベクトルポイントが含まれるポイントクラウドを用いて無人移動体用コリドーを表示する方法であって、既設定された3次元空域内に前記空間ベクトルポイントを表示する段階、及び前記空間ベクトルポイントの中のn(nは3以上の整数)個の空間ベクトルポイント及び前記n個の空間ベクトルポイント間に連結されるn-1個の個別コリドーを含む前記無人移動体のコリドーを表示する段階を含み、それぞれの前記空間ベクトルポイントは、位置情報及び大きさ情報を含み、前記n-1個の個別コリドーの中のn-2番目の個別コリドーの形態は、前記n個の空間ベクトルポイントの中のn-2番目の空間ベクトルポイントとn-1番目の空間ベクトルポイントの大きさ情報に対応して決定され、前記n-1個の個別コリドーの中のn-1番目の個別コリドーの形態は、前記n個の空間ベクトルポイントの中前記n-1番目の空間ベクトルポイントとn番目の空間ベクトルポイントの大きさ情報に対応して決定されることを特徴とする。
【0022】
また、それぞれの前記空間ベクトルポイントは、気象情報をさらに含み、前記大きさ情報は、前記気象情報に対応して算出されるが、前記気象情報の変動に対応して周期的に更新される。
【0023】
また、前記気象情報は、風向情報及び風速情報を含むことができる。
【0024】
本発明の一実施例によるポイントクラウドを用いる無人移動体用経路の表示方法は、無人移動体の飛行経路を生成するためのポイントクラウド基盤の3次元空域を定義する段階、及び前記3次元空域内のポイントクラウドを用いて前記無人移動体の飛行経路を生成して表出する段階を含み、前記ポイントクラウドは、無人移動体の移動に影響を与える情報を含む多数の空間ベクトルポイントで構成され、前記飛行経路は、前記空間ベクトルポイントの中選択された空間ベクトルポイント及び前記選択された空間ベクトルポイント間を連結する個別コリドーに基づいて生成され、前記個別コリドーの形態は、隣接する一対の空間ベクトルポイントの大きさ情報に基づいて決定されることを特徴とする。
【0025】
また、前記3次元空域を定義する段階は、前記無人移動体の飛行経路を生成する経路生成区域に対する位置データを収集する段階、前記収集された位置データを基盤に経路生成区域の範囲を決定する段階、前記決定された経路生成区域の範囲を基盤に前記ポイントクラウドが配置される3次元空域を定義する段階、前記3次元空域の周辺環境または使用者要請によって前記ポイントクラウドの特性を変更する段階、及び前記3次元空域をレンダリングする段階を含むことができる。
【0026】
また、前記ポイントクラウドの特性を変更する段階は、前記ポイントクラウドを構成する空間ベクトルポイントの大きさ、間隔、位置、色相の中少なくとも1つが変更される。
【0027】
また、前記無人移動体の飛行経路を生成して表出する段階は、前記3次元空域内の空間ベクトルポイントの中出発ポイントを選択する段階、前記選択された出発ポイントの情報及び前記無人移動体の大きさ情報に基づいて飛行可能領域を予測する段階、コリドー構成類型及び障害物回避類型を選択する段階、及び前記飛行可能領域内の位置する空間ベクトルポイントの情報に基づいて多数個のコリドーを構成する段階を含むことができる。
【0028】
また、前記コリドー構成類型及び障害物回避類型を選択する段階は、前記無人移動体の飛行経路に対するコリドーを構成するために使用者選択型及び自動化型の中の何れか1つの構成類型を選択する段階、及び飛行経路の進行方向に障害物探知時に回避経路を構成するためにコリドー型及びカーブ型の中の何れか1つの障害物回避類型を選択する段階を含むことができる。
【0029】
また、前記障害物回避類型を選択する段階で、コリドー型が選択されれば経路の進行方向で障害物探知時に周辺の他の空間ベクトルポイントに回避して経路を構成し、カーブ型が選択されれば経路の進行方向で障害物探知時にベジエ(Bezier)カーブ補間ポイントに回避して経路を構成する段階を含むことができる。
【0030】
また、前記構成された多数個のコリドーに対応される経路を検証して無人移動体の速度及び時間による飛行経路をシミュレーションする段階、及び前記多数個のコリドーに対する検証及びシミュレーション結果に基づいて全体コリドーを出力して、全体コリドーの出力情報をデータベースに保存する段階をさらに含み、前記飛行経路をシミュレーションする段階は、前記多数個のコリドーの各経路に対する仮想の経路イメージ及び仮想の無人移動体イメージを表示して、各経路に対して設定された無人移動体の速度及び時間による飛行計画に基づいて前記仮想の無人移動体イメージの位置を可変して表示する。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、3次元空域内に配置されるポイントクラウドを活用して無人移動体用コリドーを立体的に表示することによって、無人移動体の飛行環境に対する直観的な認識が可能な無人移動体用コリドーの表示方法を提供することができる。
【0032】
また、本発明によれば、3次元空域内に配置される多数の空間ベクトルポイントを通じて、該空域の情報を使用者に可視化して提供できる無人移動体用コリドーの表示方法を提供することができる。
【0033】
また、本発明によれば、3次元空域内で同時に多重の経路を生成することによって、無人移動体の飛行経路を多様に選択できるようにする無人移動体用経路の表示方法を提供することができる。
【0034】
また、本発明によれば、飛行経路の進行方向に位置する障害物を探知して回避経路を生成し、生成された飛行経路を検証及びシミュレーションすることで、安全な飛行経路を提供して無人移動体の衝突事故を未然に防止できるようにする無人移動体用経路の表示方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】本発明の一実施例によるシステムを示す図面である。
図2】発明の一実施例による無人移動体用コリドーの表示方法を示す図面である。
図3】本発明の一実施例による3次元空域及び空間ベクトルポイントを示す図面である。
図4】本発明の一実施例によるコリドーを示す図面である。
図5】本発明の他の実施例によるコリドーを示す図面である。
図6a】本発明の一実施例による空間ベクトルポイントの形態を示す図面である。
図6b】本発明の一実施例による空間ベクトルポイントの形態を示す図面である。
図6c】本発明の一実施例による空間ベクトルポイントの形態を示す図面である。
図6d】本発明の一実施例による視角化要素が表示された空間ベクトルポイントを示す図面である。
図7】本発明の一実施例による無人移動体用経路の表示方法を示す図面である。
図8】本発明の一実施例による3次元空域定義段階を示す図面である。
図9】本発明の一実施例による飛行経路の生成及び表示段階を示す図面である。
図10】本発明の一実施例による経路検証及びシミュレーション段階とデータベース保存段階を示す図面である。
図11】本発明の一実施例によるコリドー生成方法を示す図面である。
図12】本発明の実施例による多数個のコリドーが3次元空域内に表示された様子を示す図面である。
図13】本発明の一実施例による衝突感知及び回避類型を示す図面である。
図14】本発明の一実施例による経路検証及びシミュレーション動作を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明の実施例と関連する図面を参照して、本発明によるポイントクラウドを用いる無人移動体用コリドー及び経路の表示方法について説明する。
【0037】
図1は本発明の一実施例によるシステムを示す図面である。図1に示すように、本発明の一実施例によるシステム(100)は、空域制御部(110)、経路管理部(120)、及びコリドー生成部(130)を含み、追加で経路検証部(140)及び経路保存部(150)を含むことができる。該システム(100)は、前述した構成要素を通じてポイントクラウドを用いる無人移動体用コリドー及び飛行経路を使用者端末またはディスプレー装置などに表示する。
【0038】
空域制御部(110)は無人移動体の飛行経路が表示される3次元空域(Airspaceを定義することができる。そのために、空域制御部(110)は、3次元空域の範囲を決定できる位置データを収集する。例えば、空域制御部(110)は、3次元空域に対する位置データを使用者から直接入力を受けるか、別途の地理情報システム(GIS:Geographic Information System)から入力を受けることができる。
【0039】
3次元空域に係る位置データは3次元空域の位置及び範囲などを特定できるデータに定義され、例えば座標系または行政区域(例えば、市、道、区、群など)の形態に提供される。また、空域制御部(110)は、3次元空域が設定されれば、既設定された3次元空域内にポイントクラウドを生成して配置することができる。この時、ポイントクラウド(Point Cloud)は多数の空間ベクトルポイント(Space Vector Points)の集合に定義される。
【0040】
空間ベクトルポイントは、3次元空域内に立体形状に視角化されて表示されるもので、それぞれ識別情報、位置情報、気象情報、及び大きさ情報などを含むことができる。例えば、識別情報は、空間ベクトルポイントを識別するためにそれぞれの空間ベクトルポイント別に与えられた情報であり、位置情報は空間ベクトルポイントの位置を特定できる緯度、経度、高度(例えば、絶対高度及び/または相対高度)を含むことができる。
【0041】
気象情報は空間ベクトルポイントが位置する場所での気象情報を意味し、このような気象情報は空間ベクトルポイントの位置情報を参照して外部データベースから獲得される。また、気象情報は時間が経つにつれて周期的に更新される。例えば、気象情報は気温、湿度、雨、雪、霧、ひょう、台風、雷、稲妻、突風、黄砂、風、粒子状物質などに係る情報(例えば、値、持続時間、量、程度、方向など)を含むことができ、この中、風速と風向は敏感気象情報として管理される。
【0042】
敏感気象情報である風速と風向に係る情報は視角化されて空間ベクトルポイントに表示され、そのために空間ベクトルポイントにはそれぞれ風速と風向を示す視角化要素が表示される。例えば、視角化要素は長さと方向が変化可能な立体形態に表示され、風速及び風向によって長さと方向が変化される。
【0043】
大きさ情報は、立体形状に表示された空間ベクトルポイントの大きさを示す情報であり、一例に空間ベクトルポイントが球体(sphere)形態に表示される場合、前記大きさ情報は空間ベクトルポイントの直径に定義されることができ、空間ベクトルポイントが六面体(hexahedron)形態に表示される場合、前記大きさ情報は空間ベクトルポイントの横の長さ、縦の長さ、高さに定義されることができる。ただし、大きさ情報の形態はこれに制限されず、空間ベクトルポイントの形状によって多様な形態に変形できる。
【0044】
この時、空域制御部(110)は空間ベクトルポイントの大きさ情報に対応して、各空間ベクトルポイントの視角化の大きさを決定する。例えば、空域制御部(110)は大きさ情報に対する加工することなく、該大きさ情報と一致する大きさを有する立体形状に空間ベクトルポイントを表示するか、大きさ情報に一定比率を適用することによって、大きさ情報に比べて拡大または縮小された大きさを有する立体形状に空間ベクトルポイントを表示する。
【0045】
また、大きさ情報は気象情報に対応して算出でき、前記気象情報の変動に対応して周期的に更新される。例えば、大きさ情報は敏感気象情報である風速及び風向に対応して算出され、追加で無人移動体の大きさ及び速度などを追加因子に考慮することができる。この場合、空間ベクトルポイントの大きさ情報は次のような関数形態によって算出される。
【0046】
M=F(a、b、c、d)
ここで、Mは、空間ベクトルポイントの大きさ情報、aは風速、bは風向、cは無人移動体の大きさ、dは無人移動体の速度である。
【0047】
一方、空間ベクトルポイントはそれぞれ障害物情報、規制情報、無人移動体による占有情報をさらに含むことができる。例えば、障害物情報は空間ベクトルポイントが位置する場所に障害物が存在するどうかに係る情報(例えば、固定障害物、臨時障害物など)、及び障害物種類に係る情報(例えば、建物、地形、他の無人移動体の占有、突発状況、飛行禁止可否など)を含むことができ、規制情報は空間ベクトルポイントが位置する場所が飛行禁止区域または飛行許可区域に設定されているかどうかに係る情報を含むことができる。
【0048】
無人移動体のよる占有情報は無人移動体が空間ベクトルポイントを占有する時刻(time)、占有時間(duration)、該空間ベクトルポイントを占有する無人移動体の情報(例えば、識別情報、種類、大きさ、重量、速度など)を含むことができる。
【0049】
一方、空間ベクトルポイントに含まれる情報(例えば、識別情報、位置情報、気象情報、大きさ情報、障害物情報、規制情報、無人移動体による占有情報など)は、使用者入力に反応してより詳細に表示される。例えば、使用者が入力手段(例えば、マウスなど)を用いて詳細情報の照会を所望の特定空間ベクトルポイントを選択する場合、選択された空間ベクトルポイントの情報が別途の領域でテキスト、グラフィック、絵などの形態に表示される。
【0050】
一例として、時間に経つにつれて変化する情報(例えば、気象情報、障害物情報、無人移動体による占有情報など)の場合、時間帯別に該情報が表示される。3次元空域内に配置される空間ベクトルポイントの間隔は初期設定された値からなるか、またはあらかじめ設定されたアルゴリズムにより決定される。例えば、空間ベクトルポイントの間隔は、3次元空域に位置する地形地物などの周辺環境を反映して変更される。また、空間ベクトルポイントの間隔は使用者の入力に対応して調節される。
【0051】
また、空間ベクトルポイントの色相は相違するように設定される。例えば、空間ベクトルポイントの色相は空間ベクトルポイントの気象情報、大きさ情報、障害物情報、規制情報、無人移動体による占有情報の中少なくとも1つを反映して変更される。すなわち、空間ベクトルポイントの間隔及び/または色相を周辺環境や空間ベクトルポイントの特性によって変更することによって、3次元空域の特性をより直観的に使用者に伝達することができる。
【0052】
経路管理部(120)は、3次元空域内の各空間ベクトルポイントに含まれる情報(例えば、気象情報、大きさ情報、障害物情報、規制情報、無人移動体による占有情報など)と無人移動体の大きさなどを基盤にして無人移動体の飛行可能領域を予測(または探索)し、予測された飛行可能領域内の空間ベクトルポイントを選択する。この時、経路管理部(120)は選択された空間ベクトルポイントの情報を空間ベクトルポイントの大きさに視角化して表示する。すなわち、飛行可能領域に位置する空間ベクトルポイントの大きさは風速、風向、無人移動体の大きさ及び速度などによってそれぞれ変更できる。
【0053】
無人移動体の飛行経路はコリドー(回廊、Corridor)として表示でき、例えば、無人移動体の飛行経路は多数の空間ベクトルポイント間にそれぞれ連結される1つ以上の個別コリドーまたは多数の個別コリドーで構成される。すなわち、無人移動体の飛行経路を示すコリドーは、1つまたは多数の個別コリドーで構成され、個別コリドーは、隣接する一対の空間ベクトルポイント間に連結される単位コリドーを意味する。
【0054】
コリドー生成部(130)は予測された飛行可能領域のポイントクラウドを用いて1つまたは多数個の飛行経路を計算して、計算された飛行経路を基盤にコリドーを生成する。例えば、コリドー生成部(130)は飛行可能領域内の空間ベクトルポイントの情報(例えば、気象情報、大きさ情報、障害物情報、規制情報、無人移動体による占有情報など)及び空間ベクトルポイントの間隔を基盤に3次元飛行経路を計算して、前記3次元飛行経路と関連する情報を表示することができる。
【0055】
また、コリドー生成部(130)は、既設定されたコリドー構成類型及び障害物回避類型に基づいて多数個のコリドーを構成する。コリドー構成類型は、使用者選択型及び自動化型の中の何れか1つが選択される。使用者選択型は、使用者が入力手段(例えば、仮想キーボードなど)を通じて所望の方向に沿って空間ベクトルポイントを選択すれば、選択された空間ベクトルポイントによって飛行経路を生成し、空間ベクトルポイント間の進行方向に対応して空間座標の線形補間を通じて到着ポイントまで飛行経路を生成する。自動化型は、出発ポイントと到着ポイントの入力を受けて、出発ポイントから到着ポイントまで生成可能な全ての経路の中から最短距離の空間ベクトルポイントを基盤に経路を生成する。この時、出発ポイントと到着ポイントはポイントクラウドの空間ベクトルポイントの中から選択される。
【0056】
障害物回避類型はコリドー型及びカーブ型の中の何れか1つが選択される。コリドー型は、3次元空域の飛行経路上で障害物が探知されれば他の空間ベクトルポイントに回避して経路を生成する。カーブ型は3次元空域の飛行経路上で障害物が探知されればベジエ(Bezier)カーブ補間ポイントに回避して経路を生成する。
【0057】
この時、各コリドーを構成する空間ベクトルポイント及び情報は、独立的に分離されて保存及び管理される。さらに、コリドーは、時間による空間ベクトルポイントの情報、例えば、無人移動体による占有時刻、占有時間、占有する無人移動体の識別情報などを反映して構成される。
【0058】
また、各コリドーは、所定の情報、例えば、飛行経路の識別情報、コリドー構成類型(使用者選択型、自動化型)、飛行経路上の建物及び地形などに対する障害物回避類型(コリドー型、カーブ型)、出発ポイントからの距離、到着時間などを表示することができる。この時、各コリドーは時間順序によって空間ベクトルポイントの表示状態、例えば、色、透明度などを相違するように表示することができ、時間順序によって空間ベクトルポイントを占有する無人移動体の情報(例えば、識別情報など)を表示するが、該空間ベクトルポイントを占有する順に該無人移動体の情報を表出する。
【0059】
一方、個別コリドーは無人移動体が飛行可能な内部空間を含む立体構造に表示され、個別コリドーの形態は、隣接する一対の空間ベクトルポイントの大きさ情報に基づいて決定される。例えば、個別コリドーの形態は、断面積が増加する第1形態、断面積が一定に維持される第2形態、及び断面積が減少する第3形態の中の1つに決定される。また、個別コリドーの断面積は、飛行経路方向と垂直の断面の面積または隣接する一対の空間ベクトルポイントの中心点を連結する直線と垂直の断面の面積に定義される。
【0060】
個別コリドーは、隣接する一対の空間ベクトルポイントとそれぞれ連結される第1端部と第2端部、及び前記第1端部と前記第2端部の間に連結される外周面を含むことができる。この時、個別コリドーの第1端部の大きさは前記第1端部が連結される空間ベクトルポイントの大きさ情報に対応して決定され、個別コリドーの第2端部の大きさは前記第2端部が連結される空間ベクトルポイントの大きさ情報に対応して決定される。また、個別コリドーの外周面は、前記第1端部と前記第2端部の間に連結される直線の集合で構成される。
【0061】
例えば、空間ベクトルポイントが大きさ情報に対応する直径を有する球体に表示される場合、個別コリドーの外周面は隣接する一対の空間ベクトルポイント間に連結される接線の集合で構成される。また、個別コリドーの第1端部と第2端部は、閉曲線または平面を通じて定義されることができ、それぞれ飛行経路と垂直であるか、隣接する一対の空間ベクトルポイントの中心点を連結する直線と垂直になるように配置される。
【0062】
経路検証部(140)は、各コリドーに対する飛行経路を検証してシミュレーションを行うことができる。例えば、経路検証部(140)は無人移動体の速度及び時間によって飛行経路を検証してシミュレーションを行うことができ、経路検証部(140)により検証完了した全体コリドーの出力(output)は3次元空域上に表示される。この時、全体コリドーの出力は飛行経路の識別情報(例えば、経路ID)にマッチングされて経路保存部(140)のデータベースに保存される。
【0063】
図2は、本発明の一実施例による無人移動体用コリドーの表示方法を示す図面であり、図3は、本発明の一実施例による3次元空域及び空間ベクトルポイントを示す図面であり、図4は、本発明の一実施例によるコリドーを示す図面であり、図5は、本発明の他の実施例によるコリドーを示す図面である。特に、図4及び図5では説明の便宜のために一部の空間ベクトルポイントと個別コリドーを拡大して図示する。
【0064】
図2を参照すると、本発明の一実施例による無人移動体用コリドーの表示方法は、3次元空域定義段階(S100)、ポイントクラウド表示段階(S110)、コリドー表示段階(S120)を含むことができる。3次元空域定義段階(S100)では、3次元空域(1)の範囲を決定できる位置データを収集して、3次元空域(1)を定義することができる。例えば、3次元空域(1)の定義に必要な位置データは使用者から直接入力を受けるか、別途の地理情報システム(GIS)から入力を受けることができる。
【0065】
ポイントクラウド表示段階(S110)では、3次元空域(1)に対する設定が完了した以後の該3次元空域(1)内にポイントクラウド(2)を生成して配置することができる。前述したように、ポイントクラウド(2)は多数の空間ベクトルポイント(P)からなる。このような3次元空域(1)内の空間ベクトルポイント(P)を基盤にして無人移動体の飛行経路を表出する場合、従来のキューブや格子形態に比べて複雑度が低くなるので、周辺環境の可視性及び認識度が向上して、コリドーの構成及び表示が容易になるという長所がある。
【0066】
図4を参照すると、コリドー表示段階(S120)では、無人移動体の飛行経路を示すコリドー(C)が表示される。具体的に、ポイントクラウド(2)を構成する空間ベクトルポイント(P)の中、選択された空間ベクトルポイント(P1、P2、P3、P4)間をそれぞれ連結する個別コリドー(C1、C2、C3)を生成して表示する。
【0067】
この時、個別コリドー(C1、C2、C3)は、無人移動体が移動可能な内部空間を有する立体構造に表示されて、個別コリドー(C1、C2、C3)の形態はそれぞれ隣接する一対の空間ベクトルポイント(P1、P2、P3、P4)の大きさ情報に基づいて決定される。例えば、第1個別コリドー(C1)の形態は隣接する一対の空間ベクトルポイント(P1、P2)の大きさ情報に基づいて決定されて、第2個別コリドー(C2)の形態は、隣接する一対の空間ベクトルポイント(P2、P3)の大きさ情報に基づいて決定され、第3個別コリドー(C3)の形態は、隣接する一対の空間ベクトルポイント(P3、P4)の大きさ情報に基づいて決定される。
【0068】
このような個別コリドー(C1、C2、C3)の形態は、断面積が増加する第1形態(第1個別コリドー(C1)を参考)、断面積が一定に維持される第2形態(第3個別コリドー(C3)を参考)、及び断面積が減少する第3形態(第2個別コリドー(C2)を参考)の中の1つに決定される。
【0069】
個別コリドー(C1、C2、C3)は、それぞれ隣接する一対の空間ベクトルポイント(P1、P2、P3、P4)とそれぞれ連結される第1端部(Ea1、Ea2、Ea3)と第2端部(Eb1、Eb2、Eb3)、及び前記第1端部(Ea1、Ea2、Ea3)と前記第2端部(Eb1、Eb2、Eb3)の間に連結される外周面(Ec1、Ec2、Ec3)を含むことができる。
【0070】
例えば、第1個別コリドー(C1)の第1端部(Ea1)は、第1空間ベクトルポイント(P1)に連結されて、前記第1端部(Ea1)の大きさは第1空間ベクトルポイント(P1)の大きさ情報に対応して決定される。第1個別コリドー(C1)の第2端部(Eb1)は、第2空間ベクトルポイント(P2)に連結されて、前記第2端部(Eb1)の大きさは、第2空間ベクトルポイント(P2)の大きさ情報に対応して決定される。また、第1個別コリドー(C1)の外周面は、第1端部(Ea1)と第2端部(Eb1)の間を連結する直線の集合で構成される。
【0071】
一例として、第1空間ベクトルポイント(P1)と第2空間ベクトルポイント(P2)がそれぞれ自分の大きさ情報に対応する直径を有する球体に表示されて、第1空間ベクトルポイント(P1)と第2空間ベクトルポイント(P2)の大きさ情報が相違する場合、第1個別コリドー(C1)は円錐台(Circular Truncated Cone)形態に表示される。また、第1個別コリドー(C1)の外周面は、第1空間ベクトルポイント(P1)と第2空間ベクトルポイント(P2)の間を連結する接線の集合で構成される。
【0072】
第2個別コリドー(C2)の第1端部(Ea2)は、第2空間ベクトルポイント(P2)に連結されて、前記第1端部(Ea2)の大きさは第2空間ベクトルポイント(P2)の大きさ情報に対応して決定される。第2個別コリドー(C2)の第2端部(Eb2)は、第3空間ベクトルポイント(P3)に連結されて、前記第2端部(Eb2)の大きさは、第3空間ベクトルポイント(P3)の大きさ情報に対応して決定される。また、第2個別コリドー(C2)の外周面は、第1端部(Ea2)と第2端部(Eb2)の間を連結する直線の集合で構成される。
【0073】
一例として、第2空間ベクトルポイント(P2)と第3空間ベクトルポイント(P3)が、それぞれ自分の大きさ情報に対応する直径を有する球体に表示されて、第2空間ベクトルポイント(P2)と第3空間ベクトルポイント(P3)の大きさ情報が相違する場合、第2個別コリドー(C2)は、円錐台形態に表示される。また、第2個別コリドー(C2)の外周面は第2空間ベクトルポイント(P2)と第3空間ベクトルポイント(P3)の間を連結する接線の集合で構成される。
【0074】
第3個別コリドー(C3)の第1端部(Ea3)は、第3空間ベクトルポイント(P3)に連結されて、第1端部(Ea3)の大きさは第3空間ベクトルポイント(P3)の大きさ情報に対応して決定される。第3個別コリドー(C3)の第2端部(Eb3)は、第4空間ベクトルポイント(P4)に連結され、第2端部(Eb3)の大きさは、第4空間ベクトルポイント(P4)の大きさ情報に対応して決定される。また、第3個別コリドー(C3)の外周面は、第1端部(Ea3)と第2端部(Eb3)の間を連結する直線の集合で構成される。
【0075】
一例に、第3空間ベクトルポイント(P3)と第4空間ベクトルポイント(P4)がそれぞれ自分の大きさ情報に対応する直径を有する球体に表示されて、第3空間ベクトルポイント(P3)と第4空間ベクトルポイント(P4)の大きさ情報が同じである場合、第3個別コリドー(C3)は、円柱(Circular Cylinder)形態に表示される。また、第3個別コリドー(C3)の外周面は第3空間ベクトルポイント(P3)と第4空間ベクトルポイント(P4)の間を連結する接線の集合で構成される。
【0076】
前述したように、各個別コリドー(C1、C2、C3)は、それぞれ隣接する一対の空間ベクトルポイント(P1、P2、P3、P4)の大きさ情報に対応する形態を有するので、各個別コリドー(C1、C2、C3)は周囲環境情報を反映することによって、より精密な形態に視角化して表示される。
【0077】
図4では、それぞれの空間ベクトルポイント(P1、P2、P3、P4)が自分の大きさ情報と一致する大きさを有する立体形状に表示される場合を図示するが、可視性向上のために必要な場合、図5のように空間ベクトルポイント(P1、P2、P3、P4)の大きさは調節される。例えば、各空間ベクトルポイント(P1、P2、P3、P4)の大きさ情報に一定の比率を適用することによって、各空間ベクトルポイント(P1、P2、P3、P4)の大きさは拡大されるか縮小されて表示されることができる。また、必要によって一部の空間ベクトルポイントは非活性化して表示されないこともある。
【0078】
図6a乃至図6cは、本発明の一実施例による空間ベクトルポイントの形態を示す図面であり、図6dは、本発明の一実施例による視角化要素が表示される空間ベクトルポイントを示す図面である。
【0079】
本発明の一実施例による無人移動体用コリドーの表示方法は、追加で3次元空域(1)の少なくとも一部領域に位置する空間ベクトルポイント(P)の大きさ、間隔、色相の中の少なくとも1つが変更される段階を含むことができる。例えば、図6aを参照すると、第2領域(B)に位置する空間ベクトルポイント(Pb)の大きさが変更される。それにより、第2領域(B)に位置する空間ベクトルポイント(Pb)の大きさは、第1領域(A)に位置する空間ベクトルポイント(Pa)の大きさと相違するように設定される。
【0080】
また、図6bを参照すると、第2領域(B)に位置する空間ベクトルポイント(Pb)の間隔(W2)が変更される。それにより、第2領域(B)に位置する空間ベクトルポイント(Pb)の間隔(W2)は、第1領域(A)に位置する空間ベクトルポイント(Pa)の間隔(W1)と相違するように設定される。
【0081】
図6cを参照すると、第2領域(B)に位置する空間ベクトルポイント(Pb)の色相が変更される。それにより、第2領域(B)に位置する空間ベクトルポイント(Pb)の色相は第1領域(A)に位置する空間ベクトルポイント(Pa)の色相と相違するように設定される。
【0082】
空間ベクトルポイント(P)の大きさ、間隔、色相の中の少なくとも1つは、空間ベクトルポイント(P)の情報を基盤にして変更される。このような形態に空間ベクトルポイント(P)の特性を変更して表示することによって、3次元空域(1)の状態を、より直観的な形態に可視化して使用者に提供することができる。
【0083】
一方、図6dを参照すると、本発明の一実施例による空間ベクトルポイント(Pc)には気象情報を示す視角化要素(5)が表示されることができる。例えば、視角化要素(5)は、長さと方向が変化可能な立体形態に表示され、敏感気象情報である風速及び風向によって長さと方向が変化される。
【0084】
図7は、本発明の一実施例による無人移動体用経路の表示方法を示す図面である。図7を参照すると、本発明の一実施例による無人移動体用経路の表示方法は3次元空域定義段階(S200)、及び飛行経路の生成及び表示段階(S210)を含むことができる。
【0085】
3次元空域定義段階(S200)では、無人移動体の飛行経路を生成するためのポイントクラウド基盤の3次元空域を定義することができる。飛行経路の生成及び表示段階(S210)では、3次元空域内のポイントクラウドを用いて無人移動体の飛行経路を生成して表出できる。
【0086】
ポイントクラウド(2)は、無人移動体の移動に影響を与える情報を含む多数の空間ベクトルポイントからなる。例えば、無人移動体の移動に影響を与える情報は、気象情報、大きさ情報、障害物情報、規制情報、無人移動体による占有情報などを含むことができる。
【0087】
また、無人移動体の飛行経路は、空間ベクトルポイントの中、選択された空間ベクトルポイント、及び前記選択された空間ベクトルポイント間を連結する個別コリドーを基盤にして生成される。この時、個別コリドーの形態は隣接する一対の空間ベクトルポイントの大きさ情報に基づいて決定される。個別コリドーの形態を決定する方式について詳細に説明した。
【0088】
図8は、本発明の一実施例による3次元空域定義段階を示す図面であり、図9は、本発明の一実施例による飛行経路の生成及び表示段階を示す図面である。図8を参照すると、本発明の一実施例による3次元空域定義段階(S200)は、位置データ収集段階(S201)、経路生成区域の範囲決定段階(S202)、3次元空域生成段階(S203)、ポイントクラウド特性変更段階(S204)、及び3次元空域レンダリング段階(S205)を含むことができる。
【0089】
位置データ収集段階(S201)では、無人移動体の飛行経路を生成する経路生成区域に対する位置データを収集できる。本段階(S201)では少なくとも1つ以上の地域に対する位置データを収集して、経路を生成する区域に対する位置データを使用者から直接入力を受けるか、別途の地理情報システム(GIS)から入力を受けることができる。また、経路生成区域に対する位置データは区域の位置及び範囲などを特定できるデータに定義されて、例えば、座標系または行政区域(例えば、市、道、区、群など)の形態に提供される。
【0090】
経路生成区域の範囲決定段階(S202)では、収集された位置データを基盤に経路生成区域の範囲を決定する。例えば、本段階(S202)では以前段階(S201)で入力された全ての地域を包括するように経路生成区域の範囲を決定する。3次元空域生成段階(S203)では、決定された経路生成区域の範囲を基盤にポイントクラウド(2)が配置される3次元空域を生成する。
【0091】
ポイントクラウド特性変更段階(S204)では、3次元空域の周辺環境または使用者要請によってポイントクラウドの特性を変更する。例えば、ポイントクラウドを構成する空間ベクトルポイントの大きさ、間隔、位置、色相の中の少なくとも1つが変更できる。例えば、空間ベクトルポイントの大きさ、間隔、位置、色相などは該構成要素を制御するためのパラメータ値の調節を通じて制御されることができる。パラメータ値は、使用者により受動制御されるか3次元空域の障害物などのような周辺環境によって自動制御される。
【0092】
3次元空域レンダリング段階(S205)では、以前段階で決定されたポイントクラウドの特性を基盤に3次元空域をレンダリングする。このような3次元空域内には、多数の空間ベクトルポイントが配置されて、空間ベクトルポイントの間隔は初期設定された値からなるか、またはあらかじめ設定されたアルゴリズムにより決定される。例えば、空間ベクトルポイントの間隔は3次元空域に位置する地形地物などの周辺環境を反映して変更される。また、空間ベクトルポイントの間隔は、使用者の入力に対応して調節される。
【0093】
3次元空域内で飛行禁止区域が存在する場合は、飛行禁止区域と許可区域の空域色が区分されて表示される。図9を参照すると、本発明の一実施例による飛行経路の生成及び表示段階(S210)は、出発ポイント選択段階(S211)、飛行可能領域予測段階(S212)、コリドー構成類型及び障害物回避類型選択段階(S213)、及びコリドー構成段階(S214)を含むことができる。出発ポイント選択段階(S211)では、3次元空域内の空間ベクトルポイントの中の出発ポイントを選択する。
【0094】
飛行可能領域予測段階(S212)では、選択された出発ポイントの情報及び無人移動体の大きさ情報に基づいて飛行可能領域を予測する。また、本段階(S212)では、空間ベクトルポイントの情報(例えば、気象情報、大きさ情報、障害物情報、規制情報、無人移動体による占有情報など)と無人移動体の大きさ情報などを基盤に飛行可能領域内の無人移動体が経由する空間ベクトルポイントを予測することができる。
【0095】
この時、無人移動体が経由する空間ベクトルポイントの大きさは、風速、風向、無人移動体の大きさ及び速度などに基づいて決定される。したがって、本段階(S212)では各空間ベクトルポイントの大きさが決定されれば、該大きさを3次元空域内の該空間ベクトルポイントに反映することができる。
【0096】
また、空間ベクトルポイントは、3次元空域内で所定の情報を表出する。空間ベクトルポイントは基本的にそれぞれ座標系(例えば、EPSG:4326(WGS84)など)による緯度、経度、高度を有し、各空間ベクトルポイントは3次元空域(1)を基準にした座標情報、検索及び可視化のための識別情報、任務類型、任務命令及び行動様式などのように無人移動体に影響を与える情報を表示する。例えば、任務類型は無人移動体の任務種類によって与えられる飛行経路の識別情報を意味し、任務命令は無人移動体の任務による飛行経路の重要度を意味し、行動様式は無人移動体の動作(例えば、撮影、飛行など)と関連する規制可否を意味する。
【0097】
一方、空間ベクトルポイントは、時間ベクトルを追加で含むことができる。空間ベクトルポイントは無人移動体による飛行経路の占有時刻、占有時間、占有する無人移動体の識別情報などのように無人移動体の移動に影響を与える情報を表示する。
【0098】
コリドー構成類型及び障害物回避類型選択段階(S213)は、使用者選択型及び自動化型の中の何れか1つのコリドー構成類型を選択する。例えば、使用者選択型は使用者が入力手段(例えば、仮想キーボードなど)を通じて到着ポイントまで所望の方向をクリックして選択されたポイントクラウドによって経路(ドローン路)を生成して、各空間ベクトルポイント間の進行方向に位置する空間座標に対する線形補間を行い、生成された経路をレンダリングすることができる。使用者選択型でコリドー構成中に進行方向に障害物や建物、地形などが存在する場合、これを使用者に知らせて該方向への経路構成を遮断する。
【0099】
自動化型は出発ポイントと到着ポイントの入力を受けて、出発ポイントから到着ポイントまで生成可能な全ての経路の中から最短距離の空間ベクトルポイントを基盤に経路を生成することができる。自動化型でコリドー構成中に進行経路の前に障害物や建物、地形などが存在する場合、選択された障害物回避類型によって回避経路を計算して、最終計算された経路をレンダリングする。
【0100】
障害物は、3次元空域内の地形地物の位置情報に基づいて探知される。この時、地形地物の位置と近接する位置に配置される空間ベクトルポイントを含んで経路構成時、該空間ベクトルポイントからの経路進行方向と地形地物の位置を基に障害物を探知する。
【0101】
障害物を探知するもう1つの方法は、他の無人移動体により先占された経路情報に基づいて探知される。この時、他の無人移動体により先占された経路に該当する位置に配置される空間ベクトルポイントを含んで経路構成時に該空間ベクトルポイントを障害物に探知する。これと関連して、本段階(S213)ではコリドー型及びカーブ型の中の何れか1つの障害物回避類型を選択することができる。
【0102】
コリドー型は、経路の進行方向で障害物探知時に周辺の他の空間ベクトルポイントに回避できる。カーブ型は、経路の進行方向で障害物探知時にベジエ(Bezier)カーブ補間ポイントに回避できる。コリドー構成段階(S214)では飛行可能領域内の位置する空間ベクトルポイントの情報に基づいて多数個のコリドーを構成する。
【0103】
本段階(S214)を通じて多数個のコリドーに対する構成が完了すれば、多数個のコリドーに含まれる空間ベクトルポイントを抽出する。この時、抽出された空間ベクトルポイントとその情報は3次元空域上の空間ベクトルポイントとは、別途に多数個の飛行経路を生成して管理するために独立的に分離されて管理される。
【0104】
仮に、コリドーを構成する途中に出発地点が変更される場合、前述の過程を再遂行して多数個のコリドーを再構成する。コリドーを構成中である場合は、既に構成されたコリドーを削除するか、途中で続いて再構成することもできる。
【0105】
図10は、本発明の一実施例による経路検証及びシミュレーション段階とデータベース保存段階を示す図面である。本発明の一実施例による無人移動体用経路の表示方法は、経路検証及びシミュレーション段階(S220)とデータベース保存段階(S230)を追加で含む。経路検証及びシミュレーション段階(S220)では、以前段階で構成された多数個のコリドーに対応される経路を検証して無人移動体の速度及び時間による飛行経路をシミュレーションすることができる。例えば、本段階(S220)では、多数個のコリドーの各経路に対する仮想の経路イメージ及び仮想の無人移動体イメージを表示して、各経路に対して設定された無人移動体の速度及び時間による飛行計画に基づいて前記仮想の無人移動体イメージの位置を可変して表示することができる。
【0106】
また、本段階(S220)で飛行経路の検証が失敗した場合は、コリドーを再構成することができる。多数個の飛行経路の中の一部が検証に失敗した場合、検証に失敗した一部の飛行経路に対してコリドーを再構成する。データベース保存段階(S230)では、全ての経路に対する検証及びシミュレーションが完了すれば全体コリドーを出力して、全体コリドーの出力情報をデータベースに保存することができる。
【0107】
図11は、本発明の一実施例によるコリドー生成方法を示す図面である。図11を参照すると、3次元空域内の空間ベクトルポイント(P)の中の何れか1つを出発ポイント(Ps)に選択すれば、選択された出発ポイント(Ps)を基準に飛行経路(F)を計算してコリドーを構成することができる。この時、コリドーは飛行経路(F)内に位置する空間ベクトルポイント間を連結する個別コリドーで構成され、個別コリドーの大きさ及び形態は隣接する一対の空間ベクトルポイントの大きさ情報に基づいて決定される。
【0108】
図12は、本発明の実施例による多数個のコリドーが3次元空域内に表示される様子を示す図面である。図12に示すように、多数個のコリドーが構成されて3次元空域内で表示される。多数個のコリドーは多様な形態に表示でき、一例として各コリドーに含まれる空間ベクトルポイントは、無人移動体により占有される時間順序によって色や透明度などが相違するように表示される。
【0109】
図13は、本発明の一実施例による衝突感知及び回避類型を示す図面である。図13を参照すると、コリドーによる飛行経路を構成する場合、経路の進行方向に建物、構造物、地形地物、他の無人移動体により先占された経路などの障害物が探知される。このように、飛行経路の進行方向に障害物が探知される場合、無人移動体の飛行の中障害物と衝突することを防止するために障害物を回避して飛行経路を構成することができる。
【0110】
前述したように、障害物回避類型はコリドー型またはカーブ型の中の何れか1つが選択される。コリドー型(20)は、飛行経路の進行方向で障害物が探知されて衝突が予想される場合、障害物を回避するために周辺の他の空間ベクトルポイントを選択して経路を構成することにより障害物との衝突を防止できる。
【0111】
カーブ型(30)は、障害物を回避する経路構成時に周辺の空間ベクトルポイントを基準に経路を構成するのではなく、障害物が存在する区間に対してベジエ(Bezier)カーブに対応する補間ポイントに回避して経路を構成することによって障害物との衝突を防止できる。
【0112】
一方、ベジエカーブによる経路構成方法は障害物の回避経路を生成する時だけではなく、飛行経路の方向が急激に変化する部分でも適用される。例えば、飛行経路が曲がる部分にベジエカーブによる経路構成方法を適用することによって、該部分での無人移動体の飛行がより円滑に行われるように具現できる。
【0113】
図14は、本発明の一実施例による経路検証及びシミュレーション動作を示す図面である。図14の示すように、多数個の飛行経路は一部の区間で互いに重畳される。従って、多数個の飛行経路に沿って無人移動体が移動する場合、所定区間で衝突する事故が発生し得る。また、無人移動体が飛行経路に沿って移動する場合、周辺環境などの影響により障害物に衝突する事故が発生し得る。
【0114】
それを防止するために、各飛行経路に設定された計画に沿って仮想で飛行シミュレーションを行って、無人移動体間の衝突事故または無人移動体と障害物の衝突事故が発生するかどうかを事前に確認する。例えば、飛行経路に対するシミュレーション動作は多数個の飛行経路にそれぞれ仮想の経路イメージ及び仮想の無人移動体イメージを表示して、各経路に対して既設定された無人移動体の速度及び時間による飛行計画に基づいて仮想の無人移動体イメージの位置を可変して表示することによって、各経路別の無人移動体の飛行状況を確認することができる。
【0115】
例えば、経路シミュレーション過程で衝突事故が発生する場合、検証に失敗したと判断してコリドーの経路を再構成する。多数個のコリドーに対する経路検証及びシミュレーションが完了すれば、全体コリドーの出力情報を飛行経路の識別情報に対応されるデータベースに保存して管理することができる。
【0116】
前述した本発明の実施例によれば、3次元空域内のポイントクラウドを用いてコリドーを定義することによって、無人移動体の飛行経路を細かくて容易に生成及び表出することができる。また、本発明の実施例によれば、3次元空域内の飛行経路を生成することにおいてポイントクラウドを活用するので、同時に多重の飛行経路を生成することができ、飛行経路の進行方向に位置する障害物、建物及び/または地形の環境情報を反映して補間し、これを検証及びシミュレーションすることで安全な飛行経路を提供して、それによって無人移動体の飛行時に衝突事故が発生することを未然に防止することができる。
【0117】
本発明が属する技術分野において、通常の知識を有する者は、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更せず、他の具体的な形態に実施できるということを理解できるだろう。したがって、前述した実施例は、全ての面において例示的なものであり、限定的ではない。本発明の範囲は、前述の説明よりは後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその均等概念から導き出される全ての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれると理解しなければならない。
【符号の説明】
【0118】
1 3次元空域
2 ポイントクラウド
5 視角化要素
20 コリドー型
30 カーブ型
100 システム
110 空域制御部
120 経路管理部
130 コリドー生成部
140 経路検証部
150 経路保存部
A 第1領域
B 第2領域
C コリドー
C1、C2、C3 個別コリドー
Ea1、Ea2、Ea3 第1端部
Eb1、Eb2、Eb3 第2端部
Ec1、Ec2、Ec3 外周面
F 飛行経路
P 空間ベクトルポイント
P1 第1空間ベクトルポイント
P2 第2空間ベクトルポイント
P3 第3空間ベクトルポイント
P4 第4空間ベクトルポイント
Pa 第1領域Aに位置する空間ベクトルポイント
Pb 第2領域Bに位置する空間ベクトルポイント
Pc 空間ベクトルポイント
Ps 出発ポイント
W1、W2 間隔
S100 3次元空域定義段階
S110 ポイントクラウド表示段階
S120 コリドー表示段階
S200 3次元空域定義段階
S201 位置データ収集段階
S202 経路生成区域の範囲決定段階
S203 3次元空域生成段階
S204 ポイントクラウド特性変更段階
S205 3次元空域レンダリング段階
S210 飛行経路の生成及び表示段階
S211 出発ポイント選択段階
S212 飛行可能領域予測段階
S213 コリドー構成類型及び障害物回避類型選択段階
S214 コリドー構成段階
S220 経路検証及びシミュレーション段階
S230 データベース保存段階


図1
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
図6c
図6d
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【国際調査報告】