IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ キョウワ ヨーロッパ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングの特許一覧 ▶ インダストリアル ソフトウェアの特許一覧

特表2024-511902モータ駆動コンベヤローラコントローラ、こうしたコントローラを含むシステム、およびモータローラを動作させるための方法
<>
  • 特表-モータ駆動コンベヤローラコントローラ、こうしたコントローラを含むシステム、およびモータローラを動作させるための方法 図1
  • 特表-モータ駆動コンベヤローラコントローラ、こうしたコントローラを含むシステム、およびモータローラを動作させるための方法 図2
  • 特表-モータ駆動コンベヤローラコントローラ、こうしたコントローラを含むシステム、およびモータローラを動作させるための方法 図3
  • 特表-モータ駆動コンベヤローラコントローラ、こうしたコントローラを含むシステム、およびモータローラを動作させるための方法 図4
  • 特表-モータ駆動コンベヤローラコントローラ、こうしたコントローラを含むシステム、およびモータローラを動作させるための方法 図5
  • 特表-モータ駆動コンベヤローラコントローラ、こうしたコントローラを含むシステム、およびモータローラを動作させるための方法 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-15
(54)【発明の名称】モータ駆動コンベヤローラコントローラ、こうしたコントローラを含むシステム、およびモータローラを動作させるための方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 43/00 20060101AFI20240308BHJP
   G05B 19/042 20060101ALI20240308BHJP
   G05B 19/05 20060101ALI20240308BHJP
【FI】
B65G43/00 A
G05B19/042
G05B19/05 L
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023574752
(86)(22)【出願日】2022-01-25
(85)【翻訳文提出日】2023-10-23
(86)【国際出願番号】 EP2022051550
(87)【国際公開番号】W WO2022179783
(87)【国際公開日】2022-09-01
(31)【優先権主張番号】21158908.0
(32)【優先日】2021-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523320618
【氏名又は名称】キョウワ ヨーロッパ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Kyowa Europe GmbH
【住所又は居所原語表記】Moltkestrasse 44a,42799 Leichlingen,Germany
(71)【出願人】
【識別番号】523320629
【氏名又は名称】インダストリアル ソフトウェア
【氏名又は名称原語表記】Industrial Software
【住所又は居所原語表記】jk Bukston,BL.10,1618 Sofia,Bulgaria
(74)【代理人】
【識別番号】100095614
【弁理士】
【氏名又は名称】越川 隆夫
(72)【発明者】
【氏名】ディミタール イヴァノフ ペトロフ
(72)【発明者】
【氏名】ニコラ アレクサンドロフ ヤンコフ
(72)【発明者】
【氏名】ディミタール フリストフ スヴァンドゥジーブ
(72)【発明者】
【氏名】イヴァン ディミトロフ ペトロフ
(72)【発明者】
【氏名】市枝 和也
(72)【発明者】
【氏名】ランディー コーム
(72)【発明者】
【氏名】ゲオルク マリナ
【テーマコード(参考)】
3F027
5H220
【Fターム(参考)】
3F027AA03
3F027DA19
3F027DA20
3F027EA01
5H220AA08
5H220BB11
5H220BB15
5H220CX05
5H220JJ02
5H220JJ03
5H220JJ07
5H220JJ12
5H220JJ14
5H220KK03
5H220KK06
(57)【要約】
コンテナを運搬するためのコンベヤ設備のためのモータ駆動コンベヤローラコントローラは、電源インレットと、有線I/Oポートと、有線モータローラポートとを含み、コントローラは、モータローラポートにおいてモータローラに対するモータローラ制御信号を出力することと、モータローラポートにおいてモータローラからモータローラ状態信号を受信することと、I/Oポートにおいてモータローラに対するモータローラ制御信号を受信することとを行うように構成され、ワイヤレス構成ポートは、モータローラに対する少なくとも構成信号をワイヤレスで受信すること、および/またはモータローラ状態情報を表す状態信号を送信することを行うように構成されることを特徴とする。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテナを運搬するためのコンベヤ設備のためのモータ駆動コンベヤローラコントローラであって、
- 電源インレットと、
- 有線I/Oポートと、
- 有線モータローラポートとを含み、
- 前記コントローラが、
- 前記モータローラポートにおいてモータローラに対するモータローラ制御信号を出力することと、
- 前記モータローラポートにおいて前記モータローラからモータローラ状態信号を受信することと、
- 前記I/Oポートにおいて前記モータローラに対するモータローラ制御信号を受信することとを行うように構成され、
- ワイヤレス構成ポートが、少なくとも前記モータローラに対する構成信号をワイヤレスで受信すること、および/またはモータローラ状態情報を表す状態信号を送信することを行うように構成されること
を特徴とする、コントローラ。
【請求項2】
- 前記コントローラが、モータローラ状態情報を表すデータを含むデータをログするように構成されたメモリをさらに含み、
- 前記ワイヤレス構成ポートが、前記ログデータをワイヤレスで送信するようにさらに構成されること
を特徴とする、請求項1に記載のコントローラ。
【請求項3】
前記ワイヤレス構成ポートが固有通信識別を有することを特徴とする、請求項1または2に記載のコントローラ。
【請求項4】
前記コントローラのケーシングに前記固有通信識別を表すコードが印刷され、特に前記コードがバーコードまたは2Dコードであることを特徴とする、請求項1~3の何れか一項に記載のコントローラ。
【請求項5】
前記ワイヤレス構成ポートが、前記固有通信識別を用いてモバイルデバイスとペアリングされるように構成されることを特徴とする、請求項1~4の何れか一項に記載のコントローラ。
【請求項6】
前記ワイヤレス構成ポートがポーリングされるように構成されることによって、ポーリングの際に前記ワイヤレス構成ポートが前記固有通信識別をワイヤレスで送信することを特徴とする、請求項1~5の何れか一項に記載のコントローラ。
【請求項7】
前記ワイヤレス構成ポートが無線通信ポートであるか、または前記ワイヤレス構成ポートが光通信ポートであることを特徴とする、請求項1~6の何れか一項に記載のコントローラ。
【請求項8】
前記有線モータローラポートが、1つの単一のモータローラのみと接続するために構成されることを特徴とする、請求項1~7の何れか一項に記載のコントローラ。
【請求項9】
請求項1~8の何れか一項に記載のコントローラと、モバイルデバイスとを含むシステムであって、前記モバイルデバイスが、前記コントローラとペアリングされるように構成され、さらに、前記ワイヤレス構成ポートに少なくとも前記モータローラに対する構成信号をワイヤレスで送信すること、および/または前記ワイヤレス構成ポートからモータローラ状態情報を表す状態信号を受信することを行うように構成される、システム。
【請求項10】
前記モバイルデバイスが、前記ワイヤレス構成ポートからログデータを受信するようにさらに構成されることを特徴とする、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記モバイルデバイスが、前記固有通信識別を用いて前記コントローラとペアリングされるように構成されることを特徴とする、請求項9または10に記載のシステム。
【請求項12】
前記モバイルデバイスが、前記ログデータおよび/または前記状態情報をリモート制御センタに送信するように構成されることを特徴とする、請求項9~11の何れか一項に記載のシステム。
【請求項13】
モータローラを動作させるための方法であって、
- 請求項1~8の何れか一項に記載のコントローラが、
- 前記有線モータローラポートを介して前記モータローラに電力を提供し、かつ前記モータローラの前記動作を制御し、
- 前記I/Oポートを介してモータローラ制御情報を受信し、かつ前記I/Oポートを介してモータローラ状態情報を送信し、
- 前記モータローラポートシステムを介して前記モータローラ制御情報に従って前記モータローラを動作させ、
- 前記ワイヤレス構成ポートが、前記モータローラに対する少なくとも構成信号をワイヤレスで受信すること、および/またはモータローラ状態情報を表す状態信号を送信すること
を特徴とする、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この主題は、モータ駆動コンベヤローラコントローラ、ならびにこうしたコントローラを含むシステム、およびモータ駆動コンベヤローラ(モータローラ)を動作させるための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
モータ駆動コンベヤローラ、別名モータローラは、ローラ軸の周りに装着された回転可能なローラ本体を含む。ローラ本体は通常、中空のチューブである。ローラ本体内にはモータが配置される。モータは、軸エレメントとローラ本体との間でローラ軸の周りの回転運動を生成するように構成された電気モータである。
【0003】
理解のために、以下においてモータローラという用語は、ローラ本体内のモータ単独に対しても、ローラ本体内のモータおよびモータに対応する制御回路を含むドライブユニットに対しても、モータまたはドライブユニットを含むローラ本体に対しても用いられ得る。以下においてモータという用語は、こうしたモータに対しても、こうしたモータおよびモータに対応する制御回路を含むドライブユニットに対しても用いられ得る。
【0004】
モータローラは、ローラ本体の外側の外部に配置されたコントローラとしても知られる制御ユニットによって動作されることが周知である。コントローラは、ローラ本体の内側のモータと制御信号を交換する。
【0005】
このタイプのモータローラによって駆動されるモータ駆動コンベヤは、コンベヤシステムにおいて使用される。こうしたコンベヤシステムにおいては、コンベヤゾーン内の複数のローラ本体を動作させるために、単一のモータローラが使用される。コンベヤシステムはしばしば複数のコンベヤゾーンを有し、運搬される物体はそれらのコンベヤゾーンを順に通過する。前述のとおり、各コンベヤゾーン内では、少なくとも1つのモータ駆動コンベヤローラが複数のローラを動作させる。
【0006】
コンベヤシステムを動作させるために、2つの異なる概念が公知である。一方の概念はモータローラの分散化制御である。ここでは、各モータローラがそれぞれ1つの専用のコントローラによって制御される。モータ駆動コンベヤローラとコントローラとの間に1:1の関係を有するこうした分散化制御は、出願人が販売するEZ-CUBEとして入手可能である。
【0007】
こうしたコントローラは、好ましくは直流電力である電力を受け取るための有線電源インレットを有する。さらに、コントローラは有線モータローラポートを有する。有線モータローラポートは、モータローラに駆動電力を提供するように構成される。モータは、少なくともモータの回転速度を制御するためのPWM信号を用いてモータローラポートを通じて電力供給され得る。加えて、モータローラポートを用いて、モータローラとコントローラとの間で状態情報および制御信号が交換され得る。状態情報および/または制御信号は特に、現行モータ速度、設定モータ速度、現行コンベヤ速度、設定コンベヤ速度、現行回転方向、設定回転方向、現行/設定動作モード、温度、エラーメッセージ、モータギアのギア比、シリアル番号、商品番号、製造日などを含み得る。特に、モータローラポートは特許文献1に従う4線モータポートである。
【0008】
コントローラはさらに有線I/O(入力/出力(Input/Output))ポートを含む。このI/Oポートは、たとえば中央SPS制御などの中央制御センタと制御情報を交換するように構成される。I/Oポートは、たとえば専用プロトコルなどを用いて構成され得る。しかし、I/Oポートは、たとえばCAN、DeviceNet(登録商標)、イーサネット(Ethernet)(登録商標)パワーリンク(Powerlink)、インターバス(INTERBUS)、フィールドバス(Fieldbus)、LIN、Mバス(M-Bus)、プロフィバス(PROFIBUS)、VARANなどによるものなどの標準化I/Oプロトコルを用いても構成され得る。
【0009】
そのため、コントローラは、モータローラポートにおいてモータローラとモータローラ制御信号を交換し、モータローラポートにおいてモータローラとモータローラ状態信号を交換し、かつI/Oポートにおいて中央制御部とモータローラに対するモータローラ制御信号を交換するように構成される。関連の制御および状態信号の交換は周知であり、さらなる説明を必要としない。なお、上述のポートおよびインレットはすべて、好ましくは有線ポートであり、モータローラとコントローラとの間に配線が必要であり、コントローラおよび集中制御センタとなる。産業環境において安定した通信を提供するために、通常は配線が必要である。
【0010】
コンベヤシステムは複数のコンベヤゾーンを有するため、それぞれのゾーンのコントローラは各々1つの単一の制御センタによって動作される。集中制御センタを使用するときに、1つの単一のコントローラの状態情報を得ることはしばしば面倒である。特に、複数のコンベヤゾーンを有するコンベヤシステムに沿って個々のコントローラの個々の状態情報を提供するために集中制御センタを構成することは、しばしば労働集約的である。特に、コンベヤシステムのオンサイトで直接作業する技術者にとって、モータローラ情報を迅速に得ること、すなわちそれぞれのコントローラにおいて作業しているときに直接得ることはしばしば不可能である。よって、技術者が集中制御センタを介して遠回りせずに、オンサイトでコントローラを容易かつ迅速に設置、構成、および/または再構成できるようにすることが必要とされている。
【0011】
たとえば、出願人のEZ-CUBEコントローラは、コントローラをオンサイトで手動で構成することを可能にする、いわゆるディップスイッチを提供する。しかし、コントローラおよびモータローラの設定をモニタおよびパラメータ化するためには、モータローラの実際の状態をオンサイトで知る必要がある。現在この状態情報は集中制御センタのみで入手可能であるため、オンサイトの技術者は、個々の制御ゾーンに対してコントローラおよびモータローラを正しく設定できないかもしれない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】欧州特許第3 100 340(B1)号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0013】
よって本願の主題は、コンベヤローラコントローラのオンサイトでの設定を可能にするという目的に基づいている。
【0014】
この目的は、請求項1に記載のコントローラ、請求項9に記載のシステム、および請求項13に記載の方法によって解決される。
【0015】
コンベヤシステム、特に複数のコンベヤゾーンと、複数のコントローラによって制御される複数のモータ駆動コンベヤローラとを有するコンベヤシステムの完璧な動作のために、産業適用においては有線設備が必要であると考えられる。よって、モータ駆動コンベヤローラコントローラの通常の動作のために、それらは中央コントローラと配線でつながれる必要がある。それにもかかわらず、分散化されたコントローラのオンサイトでのメンテナンス、設置、構成、再構成、および/またはトラブルシューティングなどのために、コントローラ情報をワイヤレスで取得してコントローラパラメータを設定することが非常に有用であることが見出されている。よって、この主題によるコントローラはワイヤレス構成ポートを提供する。
【0016】
コントローラ内のワイヤレス構成ポートは、たとえば携帯電話、モバイルコンピュータ、モバイルタブレットコンピュータ、またはスマートグラスなどのモバイルデバイスと、コントローラとのワイヤレス通信を可能にする。実施形態によると、この通信は1方向または2方向であってもよい。1方向通信では、モバイルデバイス内でモータローラ状態情報を受信することのみが可能であってもよい。2方向通信では、モバイルデバイスにおいて状態情報が入手可能になるだけでなく、それに加えてコントローラおよびそれぞれのモータローラを構成するための構成信号がコントローラに送信され得る。よって、モバイルデバイスを用いてコントローラおよびそのパラメータをオンサイトでワイヤレスにて設定できる。これによって技術者は、制御パラメータを容易かつ迅速に設定および/または変更することによって、モータ設定を変更できる。
【0017】
制御パラメータは、たとえば現行/設定モータ速度、現行/設定モータ加速度、現行/設定モータ減速度、現行/設定回転方向(時計回り/反時計回り)、モータのタイプ、P、PI、またはPIDレギュレータに対するON/OFFスイッチ、ブレーキモード、モータの運転/停止、入力のタイプ(NPNまたはPNP)、エラーの手動/自動クリア、アナログ/デジタル制御、設定速度、NPN/PNPエラー、エラー出力に対するON/OFFスイッチ、NPN/PNP速度設定などであってもよい。
【0018】
これらの設定は、モバイルデバイスを用いて、たとえばモバイルデバイスのHMIなどを用いて手動で設定できる。ワイヤレス構成ポートを用いて、設定パラメータをコントローラと交換できる。
【0019】
コントローラ上のディップスイッチを除外(dispensed off)できることが可能であってもよい。これによって、コントローラのケーシングにディップスイッチにアクセスするための開口部が必要なくなるため、コントローラは環境の影響に対してさらに頑強になる。
【0020】
ワイヤレス構成ポートを用いて、モバイルデバイスとコントローラとの間でモータパラメータを交換できるだけでなく、状態情報も交換できる。この理由から、ワイヤレス構成ポートを介して、モータローラ状態情報を表す状態信号のワイヤレス交換が可能である。
【0021】
明瞭にするために、「交換」という用語は、モバイルデバイスとコントローラとの間のエアインターフェースを用いたデータの転送、送信、受信を含んでもよい。エアインターフェースにおけるデータ交換のための適切な通信プロトコルは当該技術分野において周知であり、さらなる説明を必要としない。
【0022】
状態情報は、異なる診断メッセージを含んでもよい。状態情報は、たとえば現行/設定アンペア数、モータ温度、現行/設定モータ電圧、モータ過電圧カウンタ、モータ不足電圧カウンタ、高電流カウンタ、システムエラーに対するもの、たとえばフラッシュへの書き込みのエラー、フラッシュからの値の読み取りのエラー、BLE広告データの設定のエラー、広告の許可のエラー、フラッシュの初期化のエラーなどに対するもの、モータエラーに対するもの、たとえば性能限界、CPU過熱、短絡、モータの失速、モータの過負荷、および熱停止などに対するものなどであってもよい。
【0023】
データの交換は、たとえばヘッダおよびペイロードを有するデータコンテナの交換などを含んでもよい。ヘッダ内には、ペイロードにどのデータが提供されているかに関する情報がコード化されていてもよく、ペイロード内にはパラメータの値がコード化されていてもよい。
【0024】
モバイルデバイスは、自身のHMIを介してコントローラパラメータに対する手動入力を受信するために構成され得る。これはスクリーンまたはディスプレイを用いて提供されてもよく、ユーザはそこでモータローラを制御するためのパラメータのうちの特定のパラメータを手動で記入、入力、変更、操作してもよい。同じスクリーンまたはディスプレイが、ワイヤレス構成ポートと交換された状態信号に依存する状態情報の出力にも使用されてもよい。
【0025】
ある実施形態によると、コントローラがメモリをさらに含むことが提案される。このメモリは、データをログするように構成されてもよい。ログされるデータは、上記で定義された状態情報を含んでもよい。上述したとおり、モータローラおよび/またはコントローラに関する異なる状態情報が継続的に入手可能であってもよい。時系列のこうしたデータがメモリ内にログされてもよい。データは、タイムスタンプと一緒にログされてもよい。データをログすることは、特にプリエンプティブメンテナンスのためにモータローラの挙動を追跡すること、およびコンベヤシステムの機能におけるエラーを追跡すること、およびトラブルシューティングのために有益である可能性がある。ログされたデータは、ワイヤレス構成ポートを用いてワイヤレスで交換されてもよい。ログされたデータは、たとえばモバイルデバイスなどに送信されてもよい。
【0026】
ある実施形態によると、ワイヤレス構成ポートは固有通信識別(unique communication identification)を有する。ワイヤレス通信ポートは、たとえばアンテナと通信プロセッサとを有する回路基板などであってもよい。通信プロセッサは固有に識別されてもよい。たとえば、こうした識別はMACアドレスであり得る。しかし、任意のその他の好適な固有通信識別が使用され得る。なお、固有通信識別は、構成ポートおよびそれぞれのコントローラを明確に識別するために、単にそのコンベヤシステム全体にわたって固有であればよい。構成ポートおよびコントローラは、特に少なくとも通信識別を用いてアドレス指定され得る。
【0027】
モバイルデバイスとコントローラとを容易にペアリングできるように、コントローラとペアリングされるデバイスは固有通信識別を認識している必要がある。ペアリングは、モバイルデバイスとコントローラとの間に通信チャネルを確立することとして理解されてもよい。ペアリングは、モバイルデバイスをコントローラと接続することとして理解されてもよい。
【0028】
固有通信識別は単純な数字または英数字のコードであり得るため、このコードをコントローラのケーシングに単に印刷することが可能であってもよい。しかし、ユーザがこうしたコードを自身のモバイルデバイスによって使用することをより容易に可能にするために、ある実施形態によると、コントローラのケーシングに固有通信識別を表すコードが印刷され、特にそのコードがバーコードまたは2Dコードであることが提案される。こうした2Dコードは、たとえばQRコード(登録商標)などであってもよい。QRコードは、ISO/IEC18004:2000またはISO/IEC18004:2006または任意のその後の規格に従ってコード化されてもよい。こうしたコードを走査することによって、モバイルデバイスは構成ポートおよびコントローラの固有通信識別を自動的に取得して、このコントローラとの通信リンクを開始してもよい。
【0029】
加えて、固有通信識別は、近距離無線通信(NFC)を用いるコントローラによって提供されてもよい。このコントローラは、パッシブまたはアクティブNFCを使用していてもよい。
【0030】
コントローラは、ポーリング信号について間隔を置いて自身の環境を走査してもよく、自身の固有通信識別を含むポーリング信号を検知したときにはハンドシェイク手順を開始してもよい。加えてコントローラは、自身の固有通信識別を含むポーリング信号を送信してもよく、その環境中のモバイルデバイスは、取得したばかりの固有通信識別を含むポーリング信号を検知したときにはハンドシェイク手順を開始してもよい。このことは、モバイルデバイスが正しいコントローラとペアリングされること、すなわちそのデバイスが固有通信識別を取得したコントローラとペアリングされることを確実にする。
【0031】
ある実施形態によると、ワイヤレス構成ポートは、固有通信識別を用いてモバイルデバイスとペアリングされるように構成されることが提案される。このペアリングは、ハンドシェイク機構を用いて行われてもよい。コントローラ、特にそのそれぞれのワイヤレス構成ポートとペアリングすることによって、モバイルデバイスはそのコントローラと通信できるようになる。これによって、モバイルデバイスとコントローラとの間で状態信号および制御信号を交換できるようになる。さらに、ログされたデータが交換されてもよい。よって技術者は、モバイルデバイスを用いてオンサイトでコントローラを容易に構成してもよい。さらに、コントローラ状態、特に現行コントローラ状態と、ログされたデータを用いた履歴コントローラ状態とが、中央コンピュータを介して遠回りすることなく、コントローラからオンサイトで直接得られてもよい。これによって、すべてのデータがオンサイトで直接入手可能となり、すべてのパラメータを現在の要求に従って調整できるため、メンテナンスがはるかに効率的になる。
【0032】
ワイヤレス通信ポートとモバイルデバイスとのワイヤレス通信の基礎をなす通信技術は、無線周波数通信プロトコルに基づくものである。したがって、ワイヤレス通信ポートは無線通信ポートであることが提案される。この無線通信ポートは、たとえば3G、4G、または5Gなどのセルラ通信などの、異なる基礎プロトコルに基づいていてもよい。さらに、通信はWLAN規格によるものであってもよく、特にIEEE802.11またはブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)通信または近距離無線通信(NFC)などによるものであってもよい。加えてワイヤレス通信は、特に赤外線を使用する光通信であってもよい。これらのワイヤレス技術はすべて、モバイルデバイスとコントローラとのワイヤレス通信を可能にする。
【0033】
上述のとおり、コンベヤシステムはさまざまなコンベヤゾーンを有してもよい。各々のコンベヤゾーンは、1つのモータローラと、そのモータローラによって駆動される複数のパッシブローラとを有してもよい。各モータローラは、有線モータローラポートを介してモータローラに接続される専用コントローラに割り当てられてもよい。1つのコントローラが1つの単一のモータローラのみと接続するために構成されることが好ましい。よって、有線モータローラポートは、モータローラとコントローラとが1:1の関係を有するように構成される。よって各コントローラは専用のモータローラを有するため、検査およびパラメータ化が容易になる。
【0034】
別の態様は、請求項9に記載のシステムである。ここでは、モバイルデバイスがコントローラとペアリングされるように構成される。モバイルデバイスはさらに、ワイヤレス構成ポートに少なくともモータローラに対する構成信号をワイヤレスで送信すること、および/またはワイヤレス構成ポートからモータローラ状態情報を表すための状態信号を受信することを行うように構成される。モバイルデバイスは、appとも呼ばれるモバイルアプリケーションを用いて構成されてもよい。このアプリケーションは、特に固有通信情報を用いてモバイルデバイスにコントローラとペアリングするように指示する。
【0035】
実施形態によると、モバイルデバイスにおいて、制御情報および状態情報に加えてログデータも受信されてもよい。モバイルデバイス内にこれらの履歴データが表示されることによって、技術者が履歴モータ状態情報に対する知識に基づいてメンテナンスを実行することを可能にしてもよい。
【0036】
別の態様は、請求項13に記載の方法である。
【0037】
以下の図面を参照して、これらの態様およびその他の態様が説明されることとなる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】モータローラに対する従来のコントローラを示す図である。
図2】2つのモータローラおよび2つのコントローラを有するコンベヤシステムを示す図である。
図3】モータローラにコントローラを配置することを概略的に表した図である。
図4】複数のコンベヤゾーンを有するコンベヤシステムを示す図である。
図5】印刷された固有通信識別を有するコントローラを示す図である。
図6】モバイルデバイスを伴うコントローラを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
図1は、モータローラに対する従来のコントローラ2を示す。コントローラ2は電源インレット4を有する。電源インレット4は好ましくはDC電源インレット4であり、特に12Vまたは24Vの電源インレットである。電源インレット4は、コントローラ2を動作させるための電力を受け取る。電源インレット4は、モータローラの動作のための電力も受け取ってもよい。
【0040】
モータローラは、モータローラポート6に接続され得る。モータローラポート6は、モータローラを接続するために少なくとも2つ、好ましくは4つのコネクタを有する。モータローラポート6を介して、モータローラは少なくとも電気エネルギーを供給されてもよい。加えてモータローラは、モータローラポート6を介して制御信号および/または状態情報信号を交換することによって制御されてもよい。こうしたモータローラの制御は周知であり、より詳細に説明することはしない。
【0041】
最後に、コントローラ2はI/Oポート8を有する。I/Oポート8は、たとえば特に上述のものなどの産業規格に従う有線通信のための通信ポートであり得る。さらに、I/Oポート8は任意の専用プロトコルをサポートし得る。ポート8を介して、コントローラ2と中央制御センタとの間で制御信号および/または状態情報を交換できる。
【0042】
I/Oポート8で受信した制御信号を解釈して、これらの信号を対応するモータ設定に置き換えて、現在の要求に従ってモータローラを構成するために、コントローラ2は制御パネル10を有し、制御パネル10はコントローラ2のパラメータを手動で設定するためのディップスイッチを含む。こうしたモータローラに対するコントローラのパラメータの設定は周知であり、より詳細に説明することはしない。
【0043】
図2に示されるコンベヤシステム12は、モータローラ14およびローラ16を含んでもよい。コンベヤシステム12は、2つ以上のコンベヤゾーン12aを有してもよい。各コンベヤゾーン12a内で、特にVベルトまたはポリVベルトなどによって、1つのモータローラ14が少なくとも1つ、好ましくは2~7個のローラ16と機械的に結合される。他の機械的結合も可能である。
【0044】
モータローラ14はラック18上に配置されて回転可能であり、中空のチューブ内にモータを含む。中空のチューブ内のモータは、コントローラ2にそのモータローラポート6を介して接続される。
【0045】
これらのゾーン12aの各々に対して、それぞれのモータローラを制御する別個のコントローラ2が提供される。コントローラ2は、自身の電源インレット4およびI/Oポート8を介して電源および制御バスに接続される。
【0046】
図3に示されるとおり、コントローラ2はラック18の上に配置される。図3において、モータローラ14は、ラック18に固定された軸20を用いて配置されて回転可能であることが分かる。
【0047】
図4には、複数のコンベヤゾーン12aを有するコンベヤシステム12が示される。各コンベヤゾーン12aに対して、単一のモータローラ14を制御する単一のコントローラ2が提供される。見られるとおり、コンベヤシステム12は複数のコンベヤゾーン12aを有することができ、したがって複数のコントローラ2を有し得る。コンベヤシステム12のメンテナンスまたは設置を行う技術者は、コンベヤに沿ったパッケージの完璧な流れを可能にするために、各コントローラ2を個別にパラメータ化する必要がある。
【0048】
このことは、たとえばすべてのローラを必要な速度で回転させるためのそれぞれのモータローラ14の回転速度など、上述のパラメータを適切に設定することを必要とする。さらに、異なるコンベヤゾーン12aのローラを同期させる必要がある。製造中の偏り(manufacturing biases)のため、各モータローラを個別に手動でパラメータ化する必要がある。しかし、モータローラのパラメータのこうした設定のためには、モータローラの現在の状態も知る必要があり、かつおそらくは履歴データも知る必要がある。技術者がコンベヤシステム12において作業しているとき、中央コンピュータからすべてのデータを読み出し、かつ読み出したデータを技術者が実際に作業しているコントローラと一致させることをも行うのは面倒であろう。
【0049】
この理由から、この主題は図5に示されるとおりの実施形態に従うコントローラ2を提供する。
【0050】
見られるとおり、このコントローラ2も上述したとおりの電源インレット4と、モータローラポート6と、I/Oポート8とを有する。コントローラ2は、前述とまったく同じやり方で動作されてもよい。しかしそれに加えて、実施形態によるコントローラ2は以下に説明されるとおり、モバイルデバイスとのワイヤレス通信が可能にされる。
【0051】
コントローラ2をモバイルデバイスとワイヤレスでペアリングするために、コントローラ2は固有通信識別を有してもよい。実施形態によると、この固有通信識別は、コントローラ2のケーシングに刻印された2Dコード22としてコード化されてもよい。2Dコード、バーコード、またはQRコードなどの任意のタイプのコードが用いられてもよい。加えて、固有通信識別は数字または英数字の文字としてケーシングに刻印されて、モバイルデバイスによって走査およびOCR処理されてもよい。
【0052】
図6に示されるとおり、技術者はモバイルデバイスを用いて、彼が実際に作業を行っているコントローラ2に接続できる。
【0053】
コントローラ2は図6において概略的に示されている。図6において、中央プロセッサ26は電源インレット4と、モータローラポート6と、I/Oポート8とに接続されていることが分かる。中央プロセッサ26はプログラムされ得る。このプログラミングは、モータローラに対してパラメータを設定することと理解されてもよい。このプログラミングに従って、モータローラはモータローラポート6を介して、少なくとも特定の方向に特定の速度で回転するように指示される。上述の任意のその他のパラメータがパラメータ化およびプログラムされ得る。
【0054】
これらのパラメータのワイヤレス構成のために、コントローラ2は、モバイルデバイス24とペアリングされるためのワイヤレス通信ポート28も有する。通信ポート28とモバイルデバイス24とが互いに接続されたとき、すなわち通信チャネルが確立されたとき、コントローラ2のパラメータをワイヤレスで設定すること、およびコントローラ2から状態情報を読み出すことができる。加えて、コントローラ2はメモリ30を有してもよい。
【0055】
動作中に、中央プロセッサ26はモータローラポート6を介して、モータローラ14に対する制御信号を出力する。出力される信号、出力信号のアンペア数および電圧などは、コントローラ2の構成設定(パラメータ)に依存する。さらに、動作中に、中央プロセッサ26はモータローラポート6を介してモータローラから状態情報を読み出す。
【0056】
技術者がコンベヤシステム12の設置、メンテナンス、および/またはトラブルシューティングを行うとき、各コントローラ2は個々に個別にパラメータ化される必要がある。設置、メンテナンス、および/またはトラブルシューティングを行うとき、技術者はコントローラ2においてオンサイトで空間的に直接作業している。
【0057】
技術者は、自身のモバイルデバイス24をコントローラ2とペアリングするために適切にインストールされたアプリケーションと共に用いてもよい。この理由から、固有通信識別22は好ましくはモバイルデバイス24によってワイヤレスで、すなわち光または無線によって読み出される。固有通信識別22を用いて、技術者は自身のモバイルデバイス24を意図するコントローラ2と正確にペアリングできる。隣り合うコンベヤゾーン12aにおいて、コンベヤシステムに沿って複数のコントローラ2が並んで配置されるため、固有識別コード22を使用することによって、モバイルデバイス24が隣り合うものではない正しいコントローラ2と接続することが確実になる。これは、特に固有通信識別22が光学的に読み出されるときに保護される。
【0058】
ワイヤレス構成ポート28を介して接続されたとき、モバイルデバイス24とコントローラ2との間で制御パラメータが交換されてもよい。加えて、確立された通信リンクを介して、モータローラ状態情報を表す状態信号が構成ポート28とモバイルデバイス24との間で交換されてもよい。動作中の最後に、コントローラ2はモータローラ状態に関するデータをメモリ30にログしてもよい。加えて、記憶されたログデータは確立された通信チャネルを介してメモリ30からモバイルデバイス24に送信されてもよい。
【0059】
固有通信識別コード22を用いることによって、モバイルデバイス24をコントローラ2に信頼性高く接続できる。モバイルデバイス24が偶然、接続を意図されていないコントローラ2と接続することが防止される。モバイルデバイス24を介して、モータローラを動作させるためにコントローラ2およびそのパラメータを設定することができる。最後に、モバイルデバイス24を用いてモータローラに関する状態情報を読み出すことができる。
【符号の説明】
【0060】
2 コントローラ
4 電源インレット
6 モータローラポート
8 I/Oポート
10 制御パネル
12 コンベヤシステム
12a コンベヤゾーン
14 モータローラ
16 ローラ
18 ラック
20 軸
22 識別コード
24 モバイルデバイス
26 中央プロセッサ
28 構成ポート
30 メモリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2023-02-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテナを運搬するためのコンベヤ設備のためのモータ駆動コンベヤローラコントローラであって、
- 電源インレットと、
- 有線I/Oポートと、
- 有線モータローラポートとを含み、
- 前記コントローラが、
- 前記モータローラポートにおいてモータローラに対するモータローラ制御信号を出力することと、
- 前記モータローラポートにおいて前記モータローラからモータローラ状態信号を受信することと、
- 前記I/Oポートにおいて前記モータローラに対するモータローラ制御信号を受信することとを行うように構成され、
- 前記有線I/Oポートが、中央制御センタと制御情報を交換するように構成され、
前記コントローラが、モバイルデバイスから少なくとも前記モータローラに対する構成信号をワイヤレスで受信すること、および/またはモータローラ状態情報を表す状態信号を送信することを行うように構成されること
を特徴とする、コントローラ。
【請求項2】
- 前記コントローラが、モータローラ状態情報を表すデータを含むデータをログするように構成されたメモリをさらに含み、
- 前記ワイヤレス構成ポートが、前記ログデータをワイヤレスで送信するようにさらに構成されること
を特徴とする、請求項1に記載のコントローラ。
【請求項3】
前記ワイヤレス構成ポートが固有通信識別を有することを特徴とする、請求項1または2に記載のコントローラ。
【請求項4】
前記コントローラのケーシングに前記固有通信識別を表すコードが印刷され、特に前記コードがバーコードまたは2Dコードであることを特徴とする、請求項3に記載のコントローラ。
【請求項5】
前記ワイヤレス構成ポートが、前記固有通信識別を用いてモバイルデバイスとペアリングされるように構成されることを特徴とする、請求項3または4に記載のコントローラ。
【請求項6】
前記ワイヤレス構成ポートがポーリングされるように構成されることによって、ポーリングの際に前記ワイヤレス構成ポートが前記固有通信識別をワイヤレスで送信することを特徴とする、請求項~5の何れか一項に記載のコントローラ。
【請求項7】
前記ワイヤレス構成ポートが無線通信ポートであるか、または前記ワイヤレス構成ポートが光通信ポートであることを特徴とする、請求項1~6の何れか一項に記載のコントローラ。
【請求項8】
前記有線モータローラポートが、1つの単一のモータローラのみと接続するために構成されることを特徴とする、請求項1~7の何れか一項に記載のコントローラ。
【請求項9】
請求項1~8の何れか一項に記載のコントローラと、モバイルデバイスとを含むシステムであって、前記モバイルデバイスが、前記コントローラとペアリングされるように構成され、さらに、前記ワイヤレス構成ポートに少なくとも前記モータローラに対する構成信号をワイヤレスで送信すること、および/または前記ワイヤレス構成ポートからモータローラ状態情報を表す状態信号を受信することを行うように構成される、システム。
【請求項10】
前記モバイルデバイスが、前記ワイヤレス構成ポートからログデータを受信するようにさらに構成されることを特徴とする、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記モバイルデバイスが、前記固有通信識別を用いて前記コントローラとペアリングされるように構成されることを特徴とする、請求項9または10に記載のシステム。
【請求項12】
前記モバイルデバイスが、前記ログデータおよび/または前記状態情報をリモート制御センタに送信するように構成されることを特徴とする、請求項9~11の何れか一項に記載のシステム。
【請求項13】
モータローラを動作させるための方法であって、
- 請求項1~8の何れか一項に記載のコントローラが、
- 前記有線モータローラポートを介して前記モータローラに電力を提供し、かつ前記モータローラの前記動作を制御し、
- 前記I/Oポートを介して中央制御センタからモータローラ制御情報を受信し、かつ前記I/Oポートを介して中央制御センタにモータローラ状態情報を送信し、
- 前記モータローラポートを介して前記モータローラ制御情報に従って前記モータローラを動作させ、
- 前記ワイヤレス構成ポートが、モバイルデバイスから前記モータローラに対する少なくとも構成信号をワイヤレスで受信すること、および/またはモータローラ状態情報を表す状態信号を送信すること
を特徴とする、方法。
【国際調査報告】