(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-18
(54)【発明の名称】飲料分注ヘッドアセンブリ
(51)【国際特許分類】
B67D 1/14 20060101AFI20240311BHJP
【FI】
B67D1/14 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023556521
(86)(22)【出願日】2022-03-14
(85)【翻訳文提出日】2023-10-24
(86)【国際出願番号】 US2022020132
(87)【国際公開番号】W WO2022192765
(87)【国際公開日】2022-09-15
(32)【優先日】2021-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523347349
【氏名又は名称】スマート バー ユーエスエー エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110001829
【氏名又は名称】弁理士法人開知
(72)【発明者】
【氏名】アウグスバーガー ジョシュ
【テーマコード(参考)】
3E082
【Fターム(参考)】
3E082AA02
3E082BB01
3E082CC03
3E082CC04
3E082CC10
3E082DD01
3E082DD09
3E082FF05
(57)【要約】
飲料分注ヘッドアセンブリは、アルコール飲料ポートアセンブリ、ミキサポートアセンブリ、ディフューザ、及びミキシングボウルからなる。アルコール飲料ポートアセンブリは、内向きの角度でミキシングボウルの外側に液体を分注するアルコール飲料ポートを有する。ミキサポートアセンブリは、ディフューザ内に液体を分注する第1のミキサポートと、ミキシングボウルの空洞内に直接液体を分注する第2のミキサポートとを有する。ディフューザは、ディフューザ壁から延在するショルダ部上に液体を分注する空洞と、ディフューザからミキシングボウルの空洞内に液体を漏出させるポートを有するフランジとを有する。ミキシングボウルは、ミキシングボウル内の液体にミキシングボウルの出口を提供する、ミキシングボウルの第2の端部における第2の開口部を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料分注ヘッドアセンブリであって、
複数のアルコール飲料ポートを有するアルコール飲料ポートヘッドハウジングを備えるアルコール飲料ポートアセンブリであって、前記複数のアルコール飲料ポートは、前記アルコール飲料ポートを通して液体を内向きの角度で分注するように、前記アルコール飲料ポートヘッドハウジングの水平面に対して接して位置決めされている、アルコール飲料ポートアセンブリと、
前記アルコール飲料ポートアセンブリに固定されたミキサポートアセンブリであって、ミキサポートヘッドと、前記アルコール飲料ポートアセンブリを通って下向きに延在するミキサポストとを備え、前記ミキシングポストは、前記アルコール飲料ポートアセンブリを通って延在し、前記ミキサポートアセンブリは、前記ミキサポートヘッドを通って延在する少なくとも1つの第1のミキサポートと、前記ミキサポストを通って延在する複数の第2のミキサポートとを有する、ミキサポートアセンブリと、
ミキシングボウルであって、前記ミキシングボウル内の空洞につながる、前記ミキシングボウルの第1の端部における第1の開口部と、前記ミキシングボウルの出口を提供する、前記ミキシングボウルの第2の端部における、前記第1の開口部よりも小さい第2の開口部とを有し、前記ミキシングボウルの前記第1の端部に隣接する前記ミキシングボウルは、取り外し可能であり、前記アルコール飲料ポートヘッドハウジングの第2の側に隣接して前記アルコール飲料ポートアセンブリに固定されている、ミキシングボウルと、
前記ミキシングボウルの前記空洞内に、前記ミキサポートアセンブリの前記ミキサポストの周りに位置し、前記少なくとも1つの第1のミキサポートを通過する液体を受容する円筒形状のディフューザであって、前記ディフューザは、複数のアパーチャを有する底壁を有するディフューザ空洞へのアクセスを提供する開口部を有する第1の端部と、第2の端部と、前記ミキサポストが通って延在する中心孔を画定する円筒状内壁と、前記円筒状内壁から隔設されて、前記円筒状内壁との間に前記ディフューザ空洞を生成する円筒状外壁と、角度が付いた上面を有する環状ショルダ部であって、前記ディフューザから前記ディフューザ空洞の前記底壁と前記ディフューザの前記第2の端部との間に半径方向に延在する前記環状ショルダ部と、前記第2の端部に隣接して前記ディフューザから延在するフランジであって、前記ディフューザから前記ミキシングボウルの前記空洞内に流体を漏出させる複数のポートを有する前記フランジとを有するディフューザとを備える、飲料分注ヘッドアセンブリ。
【請求項2】
前記アルコール飲料ポートヘッドハウジングは、リングの形状をなす、請求項1に記載の飲料分注ヘッドアセンブリ。
【請求項3】
前記複数の第2のミキサポートのうちの少なくとも1つは、前記複数の第2のミキサポートの他のものよりも大きい断面積を有する、請求項1に記載の飲料分注ヘッドアセンブリ。
【請求項4】
前記アルコール飲料ポートアセンブリは、前記アルコール飲料ポートの各々内に、チューブを受容する継手をさらに備える、請求項1に記載の飲料分注ヘッドアセンブリ。
【請求項5】
前記ディフューザと前記ミキサポートヘッドとの間の第1のシールと、前記ディフューザと前記ミキシングボウルとの間の第2のシールとをさらに備える、請求項1に記載の飲料分注ヘッドアセンブリ。
【請求項6】
前記ディフューザと前記ミキサポートヘッドとの間の第3のシールをさらに備える、請求項5に記載の飲料分注ヘッドアセンブリ。
【請求項7】
前記アルコール飲料ポートヘッドは、前記ミキシングボウルを前記アルコール飲料ポートヘッドに解放可能に固定する、前記ミキシングボウルの嵌合部材を受容する受容部を有する、請求項1に記載の飲料分注ヘッドアセンブリ。
【請求項8】
前記ミキシングボウルの内面上に、前記ディフューザの前記フランジに係合して、前記飲料分注ヘッドアセンブリにおいて前記ディフューザを前記ミキサポートヘッドに隣接して据え付けることを補助するショルダ部をさらに備える、請求項1に記載の飲料分注ヘッドアセンブリ。
【請求項9】
前記ミキシングボウルの前記第2の開口部に隣接する前記ミキシングボウルの内面上に、複数のリブをさらに備える、請求項1に記載の飲料分注ヘッドアセンブリ。
【請求項10】
前記ディフューザの前記フランジは、前記ディフューザの前記ショルダ部よりも半径方向遠位に延在する、請求項1に記載の飲料分注ヘッドアセンブリ。
【請求項11】
飲料分注ヘッドアセンブリであって、
アルコール飲料ポートアセンブリと、
前記アルコール飲料ポートアセンブリに固定されたミキサポートアセンブリであって、少なくとも1つの第1のミキサポート及び複数の第2のミキサポートを有するミキサポートヘッドを備え、前記複数の第2のミキサポートのうちの少なくとも1つは、前記複数の第2のミキサポートの他のものよりも大きい断面積を有する、ミキサポートアセンブリと、
ミキシングボウルであって、前記ミキシングボウル内の空洞につながる、前記ミキシングボウルの第1の端部における第1の開口部と、前記ミキシングボウルの出口を提供する、前記ミキシングボウルの第2の端部における、前記第1の開口部よりも小さい第2の開口部とを有し、前記ミキシングボウルの前記第1の端部に隣接する前記ミキシングボウルは、取り外し可能であり、前記アルコール飲料ポートアセンブリの第2の側に隣接して前記アルコール飲料ポートアセンブリに固定されており、前記少なくとも1つの第1のミキサポート及び前記複数の第2のミキサポートは全て、前記ミキシングボウル内に液体を分注するように動作する、ミキシングボウルと、
前記ミキシングボウルの前記空洞内に、前記ミキサポートアセンブリに隣接して位置し、前記第1のミキサポートのうちの少なくとも1つを通過する液体を受容するディフューザであって、前記ディフューザは、複数のアパーチャを有する底壁を有するディフューザ空洞へのアクセスを提供する開口部を有する第1の端部と、第2の端部と、前記ディフューザから前記ディフューザ空洞の前記底壁と前記ディフューザの前記第2の端部との間に延在するショルダ部と、前記第2の端部に隣接して前記ディフューザから延在するフランジであって、前記ディフューザから前記ミキシングボウルの前記空洞内に流体を漏出させる複数のポートを有する前記フランジとを有する、ディフューザとを備える、飲料分注ヘッドアセンブリ。
【請求項12】
前記アルコール飲料ポートアセンブリは、複数のアルコール飲料ポートを有するアルコール飲料ポートヘッドハウジングを備え、前記複数のアルコール飲料ポートは、前記アルコール飲料ポートを通して液体を内向きの角度で分注するように、前記アルコール飲料ポートヘッドハウジングの水平面に対して接して位置決めされている、請求項11に記載の飲料分注ヘッドアセンブリ。
【請求項13】
前記アルコール飲料ポートヘッドハウジングの前記アルコール飲料ポートの全てが、前記ミキシングボウルの外部に液体を分注する、請求項12に記載の飲料分注ヘッドアセンブリ。
【請求項14】
前記ミキサポートヘッドは、下向きに延在するミキサポストを有し、前記第2のミキサポートのうちのいくつかは、前記ミキサポートを通って延在する、請求項11に記載の飲料分注ヘッドアセンブリ。
【請求項15】
前記ディフューザは、円筒形状であり、前記ミキサポートヘッドの前記ミキサポストの周りに位置決めされている、請求項14に記載の飲料分注ヘッドアセンブリ。
【請求項16】
前記ディフューザの前記ショルダ部は、角度が付いた上面を有する、請求項11に記載の飲料分注ヘッドアセンブリ。
【請求項17】
飲料分注ヘッドアセンブリであって、
複数のアルコール飲料ポートを有するアルコール飲料ポートヘッドハウジングを備えるアルコール飲料ポートアセンブリであって、前記複数のアルコール飲料ポートは、前記アルコール飲料ポートを通して液体を内向きの角度で分注するように、前記アルコール飲料ポートヘッドハウジングの水平面に対して接して位置決めされている、アルコール飲料ポートアセンブリと、
前記アルコール飲料ポートアセンブリに固定されたミキサポートアセンブリであって、ミキサポートヘッドと、下向きに延在するミキサポストとを備え、前記ミキサポートヘッドを通って延在する少なくとも1つの第1のミキサポートと、前記ミキサポストを通って延在する複数の第2のミキサポートとを有する、ミキサポートアセンブリと、
ミキシングボウルであって、前記ミキシングボウル内の空洞につながる、前記ミキシングボウルの第1の端部における第1の開口部と、前記ミキシングボウルの出口を提供する、前記ミキシングボウルの第2の端部における、前記第1の開口部よりも小さい第2の開口部とを有し、前記ミキシングボウルの前記第1の端部に隣接する前記ミキシングボウルは、取り外し可能であり、前記アルコール飲料ポートアセンブリの第2の側に隣接して前記アルコール飲料ポートアセンブリに固定されており、前記少なくとも1つの第1のミキサポート及び前記複数の第2のミキサポートは全て、前記ミキシングボウル内に液体を分注するように動作する、ミキシングボウルと、
前記ミキシングボウルの前記空洞内に、前記ミキサポートアセンブリに隣接して位置し、前記ミキサポートのうちのいくつかを通過する液体を受容するディフューザであって、前記ディフューザは、複数のアパーチャを有する底壁を有するディフューザ空洞につながる開口部をする第1の端部と、第2の端部と、前記ディフューザから前記ディフューザ空洞の前記底壁と前記ディフューザの前記第2の端部との間に延在するショルダ部と、前記第2の端部に隣接して前記ディフューザから延在するフランジであって、前記ディフューザから前記ミキシングボウルの前記空洞内に流体を漏出させる複数のポートを有する前記フランジとを有する、ディフューザとを備える、飲料分注ヘッドアセンブリ。
【請求項18】
前記複数の第2のミキサポートのうちの少なくとも1つは、前記複数の第2のミキサポートの他のものよりも大きい断面積を有する、請求項17に記載の飲料分注ヘッドアセンブリ。
【請求項19】
前記ミキサポートアセンブリディフューザは、円筒形状であり、前記ミキサポートヘッドの前記ミキサポストの周りに位置決めされている、請求項17に記載の飲料分注ヘッドアセンブリ。
【請求項20】
前記ディフューザの前記フランジは、前記ディフューザの前記ショルダ部よりも半径方向遠位に延在する、請求項17に記載の飲料分注ヘッドアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は、2021年3月12日に出願された米国仮特許出願第63/160,252号の利益を主張するものであり、この出願は、参照によって本明細書に明示的に援用され、本明細書の一部をなす。
技術分野
【0002】
本発明は、一般に、飲料分注ヘッドアセンブリに関し、より具体的には、混合飲料を分注する飲料分注ヘッドアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
飲料分注ヘッドは、当該技術分野において周知である。先行技術によるそのような分注ヘッドはいくつかの利点を提供するが、それでも、これらの分注ヘッドには、一定の限界がある。本開示は、これらの限界及び先行技術の他の欠点のうちのいくつかを克服し、かつこれまで利用可能でなかった新規な特徴を提供しようとするものである。本開示の特徴及び利点の詳論については、添付図面を参照して進められる以下の詳細な説明に譲る。
【発明の概要】
【0004】
本開示のある態様によれば、本開示の主題技術は、飲料分注ヘッドアセンブリに関する。
【0005】
本開示の技術は、さらに、飲料分注ヘッドアセンブリであって、複数のアルコール飲料ポートを有するアルコール飲料ポートヘッドハウジングを備えるアルコール飲料ポートアセンブリであって、複数のアルコール飲料ポートは、アルコール飲料ポートを通して液体を内向きの角度で分注するように、アルコール飲料ポートヘッドハウジングの水平面に対して接して位置決めされている、アルコール飲料ポートアセンブリと、アルコール飲料ポートアセンブリに固定されたミキサポートアセンブリであって、ミキサポートヘッドと、アルコール飲料ポートアセンブリを通って下向きに延在するミキサポストとを備え、ミキシングポストは、アルコール飲料ポートアセンブリを通って延在し、ミキサポートアセンブリは、ミキサポートヘッドを通って延在する少なくとも1つの第1のミキサポートと、ミキサポストを通って延在する複数の第2のミキサポートとを有する、ミキサポートアセンブリと、ミキシングボウルであって、ミキシングボウル内の空洞につながる、ミキシングボウルの第1の端部における第1の開口部と、ミキシングボウルの出口を提供する、ミキシングボウルの第2の端部における、前記第1の開口部よりも小さい第2の開口部とを有し、ミキシングボウルの第1の端部に隣接するミキシングボウルは、取り外し可能であり、アルコール飲料ポートヘッドハウジングの第2の側に隣接してアルコール飲料ポートアセンブリに固定されている、ミキシングボウルと、ミキシングボウルの空洞内に、ミキサポートアセンブリのミキサポストの周りに位置し、少なくとも1つの第1のミキサポートを通過する液体を受容する円筒形状のディフューザであって、ディフューザは、複数のアパーチャを有する底壁を有するディフューザ空洞へのアクセスを提供する開口部を有する第1の端部と、第2の端部と、ミキサポストが通って延在する中心孔を画定する円筒状内壁と、円筒状内壁から隔設されて、前記円筒状内壁との間にディフューザ空洞を生成する円筒状外壁と、角度が付いた上面を有する環状ショルダ部であって、ディフューザからディフューザ空洞の底壁とディフューザの第2の端部との間に半径方向に延在する環状ショルダ部と、第2の端部に隣接してディフューザから延在するフランジであって、ディフューザからミキシングボウルの空洞内に流体を漏出させる複数のポートを有するフランジとを有する、ディフューザとを備える、飲料分注ヘッドアセンブリに関する。
【0006】
本開示の技術は、さらに、飲料分注ヘッドアセンブリであって、アルコール飲料ポートアセンブリと、該アルコール飲料ポートアセンブリに固定されたミキサポートアセンブリであって、少なくとも1つの第1のミキサポート及び複数の第2のミキサポートを有するミキサポートヘッドを備え、複数の第2のミキサポートのうちの少なくとも1つは、複数の第2のミキサポートの他のものよりも大きい断面積を有する、ミキサポートアセンブリと、ミキシングボウルであって、ミキシングボウル内の空洞につながる、ミキシングボウルの第1の端部における第1の開口部と、ミキシングボウルの出口を提供する、ミキシングボウルの第2の端部における、第1の開口部よりも小さい第2の開口部とを有し、ミキシングボウルの第1の端部に隣接するミキシングボウルは、取り外し可能であり、アルコール飲料ポートアセンブリの第2の側に隣接してアルコール飲料ポートアセンブリに固定されており、少なくとも1つの第1のミキサポート及び複数の第2のミキサポートは全て、ミキシングボウル内に液体を分注するように動作する、ミキシングボウルと、ミキシングボウルの空洞内に、ミキサポートアセンブリに隣接して位置し、第1のミキサポートのうちの少なくとも1つを通過する液体を受容するディフューザであって、該ディフューザは、複数のアパーチャを有する底壁を有するディフューザ空洞へのアクセスを提供する開口部を有する第1の端部と、第2の端部と、ディフューザからディフューザ空洞の底壁とディフューザの第2の端部との間に延在するショルダ部と、第2の端部に隣接してディフューザから延在するフランジであって、ディフューザからミキシングボウルの空洞内に流体を漏出させる複数のポートを有するフランジとを有する、ディフューザとを備える、飲料分注ヘッドアセンブリに関する。
【0007】
本開示の技術は、さらに、飲料分注ヘッドアセンブリであって、複数のアルコール飲料ポートを有するアルコール飲料ポートヘッドハウジングを備えるアルコール飲料ポートアセンブリであって、複数のアルコール飲料ポートは、アルコール飲料ポートを通して液体を内向きの角度で分注するように、アルコール飲料ポートヘッドハウジングの水平面に対して接して位置決めされている、アルコール飲料ポートアセンブリと、アルコール飲料ポートアセンブリに固定されたミキサポートアセンブリであって、ミキサポートヘッドと、下向きに延在するミキサポストとを備え、ミキサポートヘッドを通って延在する少なくとも1つの第1のミキサポートと、ミキサポストを通って延在する複数の第2のミキサポートとを有するミキサポートアセンブリと、ミキシングボウルであって、ミキシングボウル内の空洞につながる、ミキシングボウルの第1の端部における第1の開口部と、ミキシングボウルの出口を提供する、ミキシングボウルの第2の端部における、第1の開口部よりも小さい第2の開口部とを有し、ミキシングボウルの第1の端部に隣接するミキシングボウルは、取り外し可能であり、アルコール飲料ポートアセンブリの第2の側に隣接してアルコール飲料ポートアセンブリに固定されており、少なくとも1つの第1のミキサポート及び複数の第2のミキサポートは全て、ミキシングボウル内に液体を分注するように動作する、ミキシングボウルと、ミキシングボウルの空洞内に、ミキサポートアセンブリに隣接して位置し、ミキサポートのうちのいくつかを通過する液体を受容するディフューザであって、ディフューザは、複数のアパーチャを有する底壁を有するディフューザ空洞につながる開口部を有する第1の端部と、第2の端部と、ディフューザからディフューザ空洞の底壁とディフューザの第2の端部との間に延在するショルダ部と、第2の端部に隣接してディフューザから延在するフランジであって、ディフューザからミキシングボウルの空洞内に流体を漏出させる複数のポートを有するフランジとを有する、ディフューザとを備える、飲料分注ヘッドアセンブリに関する。
【0008】
本開示の技術は、さらに、飲料分注ヘッドアセンブリであって、アルコール飲料ポートヘッドハウジングは、リングの形状をなす、飲料分注ヘッドアセンブリに関する。
【0009】
本開示の技術は、さらに、飲料分注ヘッドアセンブリであって、複数の第2のミキサポートのうちの少なくとも1つは、複数の第2のミキサポートの他のものよりも大きい断面積を有する、飲料分注ヘッドアセンブリに関する。
【0010】
本開示の技術は、さらに、飲料分注ヘッドアセンブリであって、アルコール飲料ポートアセンブリは、アルコール飲料ポートの各々内に、チューブを受容する継手をさらに備える、飲料分注ヘッドアセンブリに関する。
【0011】
本開示の技術は、さらに、飲料分注ヘッドアセンブリであって、ディフューザとミキサポートヘッドとの間の第1のシールと、ディフューザとミキシングボウルとの間の第2のシールとをさらに備える、飲料分注ヘッドアセンブリに関する。
【0012】
本開示の技術は、さらに、飲料分注ヘッドアセンブリであって、ディフューザとミキサポートヘッドとの間の第3のシールをさらに備える、飲料分注ヘッドアセンブリに関する。
【0013】
本開示の技術は、さらに、飲料分注ヘッドアセンブリであって、アルコール飲料ポートヘッドは、ミキシングボウルをアルコール飲料ポートヘッドに解放可能に固定する、ミキシングボウルの嵌合部材を受容する受容部を有する、飲料分注ヘッドアセンブリに関する。
【0014】
本開示の技術は、さらに、飲料分注ヘッドアセンブリであって、ミキシングボウルの内面上に、ディフューザのフランジに係合して、飲料分注ヘッドアセンブリにおいてディフューザをミキサポートヘッドに隣接して据え付けることを補助するショルダ部をさらに備える、飲料分注ヘッドアセンブリに関する。
【0015】
本開示の技術は、飲料分注ヘッドアセンブリであって、さらに、ミキシングボウルの第2の開口部に隣接するミキシングボウルの内面上に、複数のリブをさらに備える、飲料分注ヘッドアセンブリに関する。
【0016】
本開示の技術は、さらに、飲料分注ヘッドアセンブリであって、ディフューザのフランジは、ディフューザのショルダ部よりも半径方向遠位に延在する、飲料分注ヘッドアセンブリに関する。
【0017】
本開示の技術は、さらに、飲料分注ヘッドアセンブリであって、アルコール飲料ポートアセンブリは、複数のアルコール飲料ポートを有するアルコール飲料ポートヘッドハウジングを備え、複数のアルコール飲料ポートは、アルコール飲料ポートを通して液体を内向きの角度で分注するように、アルコール飲料ポートヘッドハウジングの水平面に対して接して位置決めされている、飲料分注ヘッドアセンブリに関する。
【0018】
本開示の技術は、さらに、飲料分注ヘッドアセンブリであって、アルコール飲料ポートヘッドハウジングのアルコール飲料ポートの全てが、ミキシングボウルの外部に液体を分注する、飲料分注ヘッドアセンブリに関する。
【0019】
本開示の技術は、さらに、飲料分注ヘッドアセンブリであって、ミキサポートヘッドは、下向きに延在するミキサポストを有し、第2のミキサポートのうちのいくつかは、ミキサポートを通って延在する、飲料分注ヘッドアセンブリに関する。
【0020】
本開示の技術は、さらに、飲料分注ヘッドアセンブリであって、ディフューザは、円筒形状であり、ミキサポートヘッドのミキサポストの周りに位置決めされている、飲料分注ヘッドアセンブリに関する。
【0021】
本開示の技術は、さらに、飲料分注ヘッドアセンブリであって、ディフューザのショルダ部は、角度が付いた上面を有する、飲料分注ヘッドアセンブリに関する。
【0022】
本開示の技術は、さらに、飲料分注ヘッドアセンブリであって、ミキサポートアセンブリディフューザは、円筒形状であり、ミキサポートヘッドのミキサポストの周りに位置決めされている、飲料分注ヘッドアセンブリに関する。
【0023】
本主題の技術の他の実施形態及び構成は、以下の詳細な説明から当業者には容易に明らかになるであろうと思われ、そこには本主題の技術の様々な構成が、例示として図示及び記載されている。お分かりのように、本主題の技術は、他の構成及び異なる構成とすることが可能であり、そのいくつかの詳細は、全て本主題の技術の範囲から逸脱することなく、様々な他の点で変更が可能である。したがって、図面及び詳細な説明は、本来例示的であって限定的ではないとみなされるべきものである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本開示を理解するために、これから、本開示の実施形態が図示され、以下の説明とともに本開示に援用されて本開示の一部を構成し、かつ本開示の原理を説明する添付図面を参照して、本開示について例として記載する。図面において、
【0025】
図1は、本開示による、飲料分注ヘッドアセンブリの使用環境において示された飲料分注ヘッドアセンブリの一実施例の斜視図である。
【0026】
図2は、本開示による、飲料分注ヘッドアセンブリの使用環境において飲料ディスペンサに接続されて示された飲料分注ヘッドアセンブリの正面立面図である。
【0027】
図3は、
図2の飲料分注ヘッドアセンブリの分解正面立面図である。
【0028】
図4は、
図2の飲料分注ヘッドアセンブリの斜視上面図である。
【0029】
図5は、
図2の飲料分注ヘッドアセンブリの斜視底面図である。
【0030】
図6Aは、
図2の飲料分注ヘッドアセンブリについての本開示によるミキサポートアセンブリの上面斜視図である。
【0031】
図6Bは、
図6Aのミキサポートアセンブリの底面斜視図である。
【0032】
図6Cは、
図6Aのミキサポートアセンブリの正面立面図である。
【0033】
図7Aは、
図2の飲料分注ヘッドアセンブリについての本開示によるアルコール飲料ポートアセンブリの上面斜視図である。
【0034】
図7Bは、
図7Aのアルコール飲料ポートアセンブリの底面斜視図である。
【0035】
図7Cは、
図7Aのアルコール飲料ポートアセンブリの正面立面図である。
【0036】
図8Aは、
図2の飲料分注ヘッドアセンブリについての本開示によるディフューザの上面斜視図である。
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
図9Aは、
図2の飲料分注ヘッドアセンブリについての本開示によるファンネルの上面斜視図である。
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
図10は、
図2の飲料分注ヘッドアセンブリの断面図である。
【0045】
図11は、
図10の飲料分注ヘッドアセンブリの断面図の一部分の拡大図である。
【0046】
1つ以上の実装態様において、各図における描かれた構成要素の全てが必要とされなくてもよく、1つ以上の実装態様が、図に示されていないさらなる構成要素を含んでもよい。主題の開示の範囲から逸脱することなく、構成要素の配置及びタイプの変形が行われてもよい。さらなる構成要素、異なる構成要素、またはより少ない構成要素が、主題の範囲内で利用されてもよい。
【発明を実施するための形態】
【0047】
本開示には多くの異なる形態の実施形態を受け入れる余地があるが、本開示は、本開示の原理の例示とみなされるべきであり、かつ本開示の広い態様を例示された実施形態に限定するものではないという理解のもとで、図面に示され、本明細書で詳細な好ましい実施形態に記載する。図面に例示された特徴が必ずしも縮尺通りに描かれていないこと、及び、ある実施形態の特徴は、本明細書に明示的に述べられていなくても、当業者であれば認識するであろうように、他の実施形態とともに採用されてもよいことに留意されたい。さらに、周知の構成要素及び処理技法の説明は、本開示の実施形態を不必要に曖昧にしないように省略されている場合がある。本明細書で使用されている実施例は、単に、本開示が実施され得る方途の理解を容易にすること、及びさらに、当業者が本開示の実施形態を実施することを可能にするよう意図されている。したがって、本明細書における実施例及び実施形態は、添付の特許請求の範囲及び適用可能な法律によってのみ規定される本開示の範囲を限定するものと解釈するべきではない。
【0048】
一般に、本開示は、分注ヘッドアセンブリの実施形態及び構成要素について記載している。本明細書に開示された様々な実施例は、混合飲料を生成及び分注するために使用され得るシステム、方法、及び機器に関する。
【0049】
ここから図面を参照するが、最初に、飲料分注ヘッドアセンブリ100がその使用環境の一例に示されている
図1を参照する。さらに、
図2~
図5、
図10、及び
図11が、分注ヘッドアセンブリ100を図示している。
【0050】
飲料分注ヘッドアセンブリ100は、飲料分注機110に接続されて、飲料分注ヘッドアセンブリ100の下にカップなどの飲料容器を置くことができるように位置し、飲料分注ヘッドアセンブリ100から飲料容器内に飲料を分注することができる。飲料分注ヘッドアセンブリ100は、本明細書で詳細に論じるように、複数のチューブ(不図示)を通して複数の飲料原料に接続されている。好ましい実施形態において、飲料分注ヘッドアセンブリ100は、概して、ミキサポートアセンブリ200、アルコール飲料ポートアセンブリ300、ディフューザ400、及びファンネル500を備えている。
【0051】
図6A~
図6C及び
図10に示すように、ミキサポートアセンブリ200は、概して、ミキサポートヘッド202及び複数のミキサ継手を備える。ミキサ継手は、普通の水(still water)及び炭酸水を受容する第1の継手204と、スタンダードミキサシロップを受容する第2の継手206と、ヘビーミックスシロップを受容する第3の継手208とを含む。第3の継手208は、通常、ヘビーミックスシロップを第3の継手208により容易に通過させる、第2の継手206よりも大きい貫通孔を有する。
【0052】
ミキサポートヘッド202は、第1のミキサ継手204を受容及び保持する複数の第1の継手アパーチャ210と、第2のミキサ継手206を受容及び保持する複数の第2の継手アパーチャ212と、第3のミキサ継手208を受容及び保持する複数の第3の継手アパーチャ214とを有する。第3の継手アパーチャ214は、通常、ヘビーシロップなどを受容する、第2の継手アパーチャ212よりも大きい開口部を有する。ミキサ継手204、206、208は、好ましくは、バルブ及びポンプを介して多様な飲料原料供給源に接続されたチューブ(不図示)に接続されている。第2の継手206及び第3の継手208に対する飲料原料供給源は、バッグ、ボックス、ボトル、バッグインボックス、または飲料分注ヘッドアセンブリ100が混合飲料を作るために引き出すこととなる飲料原料を収容する他の飲料容器を含み得る。いくつかの実施例において、第2の継手206及び第3の継手208に接続された飲料原料は、ジュース、ソフトドリンクシロップ、トニック、カクテルミキサ、または他のタイプの非アルコール原料を含み得る、ミキシング原料などの、第1の原料セットから供給される。水及び炭酸水を含む、水供給源は、通常、ミキシング原料と混合するチューブを介して第1の継手204に接続されている。好ましい実施形態において、ミキサポートヘッド202に14個の継手アパーチャがあり、2つの第1の継手204を固定する2つの第1の継手アパーチャ210と、10個の第2の継手206を固定する10個の第2の継手アパーチャ212と、2つの第3の継手208を固定する2つの第3の継手アパーチャ214とを含むが、代替実施形態は、異なる数の継手アパーチャ、第1の継手、第2の継手、及び第3の継手を有してもよい。ただし、一般に、合計の継手の組み合わせの数は、継手アパーチャの数に等しい。
【0053】
ミキサポートヘッド202は、概して、第1の飲料原料セットから飲料原料を受容するハウジング222を備える。一実施形態において、ミキサポートヘッド202は、ハウジング222の外面226から半径方向に延在するフランジ224を有する。フランジ224は、本明細書に記載するように、ミキサポートアセンブリ200のアルコール飲料ポートアセンブリ300への固定を補助する。ミキサポートヘッド202はまた、
図10に示すように、ミキサポートヘッド202をアルコール飲料ポートアセンブリ300上に取り付け、及び/または位置させることを補助する、環状ショルダ部228などのショルダ部228を有してもよい。一実施形態において、ミキサポートヘッド202は、好ましくは、ハウジング222から下に延在するミキサポスト230を有する。継手アパーチャ210、212、214は、概して、ハウジング222の上面219に設けられている。好ましい実施形態において、孔などの、ミキサポート216、218、220が、それぞれ、継手アパーチャ210、212、214からハウジング222を通ってミキサポート出口232、234、236まで延在する。継手アパーチャとミキサポートの一部分とは、通常、ミキサ継手を受容する。第3のミキサポート220は、通常、より大きい粘度の液体を受け入れる、他のミキサポートよりも大きい断面積を有する。
【0054】
図6B及び
図10を参照すると、一実施形態において、第1のミキサポート216は、ハウジング222の上面219における第1の継手アパーチャ210から、ハウジング222の下面221における第1のミキサポート出口232まで、ミキサポートヘッド202のハウジング222の部分のみを通って延在する。逆に、第2のミキサポート出口234及び第3のミキサポート出口236は、ミキサポート230の端部240に設けられており、それゆえ、第2のミキサポート218及び第3のミキサポート220は、それぞれ、第2の継手アパーチャ212及び第3の継手アパーチャ214から、ハウジング222及びミキサポート230を通って、それぞれ、ミキサポスト230の端部240における、第2のミキサポート出口234及び第3のミキサポート出口236まで延在する。したがって、第2のミキサポート218及び第3のミキサポート220を通過している流体は、第1のミキサポート216における流体よりもずっと下側に出る。そして、したがって、ミキサポスト230の長さは、ディフューザ400の出口ポートの下方の第2のミキサポート218及び第3のミキサポート220の出口ポート234、236の位置を延在させることを補助する。
【0055】
図10を参照すると、好ましい実施形態において、第2のミキサポート218及び第3のミキサポート220は、概して、飲料分注ヘッドアセンブリ100のファンネル500の縦軸に平行に延在する。そのようにして、第2のミキサポート218及び第3のミキサポート220を通過している液体は、ファンネル500の中心/開口部に向けて方向付けられて、第1のミキサポート216からの水/炭酸水と混合することとなる。
【0056】
図3、
図6A~
図6C、及び
図10に示すように、ミキサポスト230の端部240すなわち下面240は、円錐状の形状すなわち角度が付いた形状をなす。角度が付いた形状は、飲料分注ヘッドアセンブリ100の洗浄プロセス中に、第2のミキサポート218及び第3のミキサポート220を含めて、ミキサポスト230の洗浄を促進するのに役立つ。
【0057】
一実施形態において、ミキサポートヘッド202はまた、ハウジング222の下面231と、ミキサポスト230の円筒状外面242と、環状ショルダ部228及びハウジング222の円筒状内面244とによって画定される、環状空洞すなわち環状凹部242を有する。環状空洞242は、
図6B及び
図10において最もよく見える。本明細書で論じるように、ディフューザ400の第1の端部402は、概して、飲料分注ヘッドアセンブリ100の組み立て中に、ミキサポートヘッド202の環状空洞すなわち環状凹部242に嵌合する。これにより、第1の継手210からの流体がディフューザ400内に通過することが可能になる。
【0058】
一実施形態において、ミキサポートヘッド202のハウジング222の外面226から半径方向に延在するフランジ224に、複数のアパーチャ250が設けられている。本明細書で説明するように、フランジ224は、概して、アルコール飲料ポートアセンブリ300の上面上に載設されており、ミキサポートアセンブリ200を固定する締結器が、アパーチャ250を通って、ミキサポートヘッド202を経由し、アルコール飲料ポートアセンブリ300まで延在する。
【0059】
アルコール飲料ポートアセンブリ300は、
図3~
図5、
図7A~
図7C、及び
図10に最もよく図示されている。一実施形態において、アルコール飲料ポートアセンブリ300は、概して、アルコール飲料ポートヘッド302と、飲料原料を受容する、本明細書で第4の継手304とも称する、複数のアルコール飲料継手304とを備える。一実施形態において、典型的にアルコール飲料継手304に供給される飲料原料は、ラム、ジン、ウォッカ、ウィスキー、テキーラなどの、多様なアルコール原料を含み得る第2の原料セットから供給される。ソーダまたは水との混合を必要としない非アルコール原料をこれらのポートを通して分注することもできる。
【0060】
アルコール飲料ポートヘッド302は、概して、ミキサポートヘッド202の周りに、例えばリングなどの、周辺部を形成するハウジング306を備える。一実施形態において、
図7A及び
図7Bに示すように、アルコール飲料ポートヘッド302は、概して、短いが厚壁の円筒として成形されている。一実施形態において、ハウジング306は、上面308、底面310、上面308と底面310との間のハウジング壁厚312、及び内側開口部314を有する。好ましい実施形態において、ハウジング306の内側開口部314は、孔壁322を有する孔314である。内側開口部314は、ミキサポートヘッド202の一部分が内側開口部314を通過することを可能にするように十分に大きい。一実施形態において、
図7A及び
図7Bに示すように、孔壁322は、本明細書に記載するように、ファンネル500を固定する、ミキサポートヘッド202のショルダ部228と関連してバヨネット様式の受容部として動作する、複数の開口部324を有する。
【0061】
一実施形態において、アルコール飲料ポートヘッドハウジング306はまた、アルコール飲料ポートヘッドハウジング306の上面308に複数の第4の継手アパーチャ316を有する。各第4の継手アパーチャ316は、ハウジング306の底面310におけるアルコール飲料出口320まで延在するアルコール飲料ポート318の開口部である。それゆえ、アルコール飲料ポート318は、ハウジング306の全厚を通って延在する。好ましい実施形態において、アパーチャ316は、アルコール飲料ポートヘッドハウジング306の周囲に弧状の設計で配置されている。別々の第4の継手304が、それぞれのアルコール飲料ポート318に収容される。
【0062】
好ましい実施形態において、
図7A~
図7C及び
図10に示すように、ハウジングの上面308の一部分に、水平であるよりも内側に角度が付いている。そして、好ましい実施形態において、底面310の一部分に、同様に内側に角度が付いている。角度が付いた上面308によって、アルコール飲料ポート318がアルコール飲料ポートヘッドハウジング306の水平面に対して接して位置決めされるようになっている。この内側に角度が付いた設計において、アルコール飲料ポート318内の第4の継手304は、内側に、かつ飲料分注ヘッドアセンブリ100の下方に位置決めされた飲料容器の中心に向けて、飲料原料を分注するようになっている。そのような配置は、第4の継手304を通して分注された液体が、飲料容器内に置かれ、かつ飲料容器の外側に分注されない可能性を高める。この構成はまた、ファンネル500から分注された飲料原料とのより良好な混合を可能にする。第4の継手304は、概して、複数の飲料供給源に流体接続されたチューブ(不図示)に接続されている。本実施形態において、第4の継手304は、アルコール飲料原料の供給源に接続されているが、任意の飲料原料が充足し得ることは当業者に明らかなはずである。一実施形態において、アルコール飲料ポートヘッドハウジング306は、32個のアルコール飲料ポート318/継手304の組み合わせを有するが、より大きいまたはより小さい数のアパーチャ/継手の組み合わせが存在し得ると理解される。例えば、第1の代替実施形態において、アルコール飲料ポートヘッドハウジング306は、16個のポート/継手の組み合わせを有し、第2の代替実施形態において、アルコール飲料ポートヘッドハウジング306は、アルコール飲料原料を分注する64個のポート/継手の組み合わせを有する。
図4、
図5、及び
図7A~
図7Cから分かるように、様々な実施形態において、ポート/継手の第1の弧状配置が設けられており、第1の弧状配置と同心に、ポート/継手の第2の弧状配置も設けられており、位置している。
【0063】
アルコール飲料ポートヘッドハウジング306はまた、内側開口部314に隣接する環状面330を有する。一実施形態において、
図10に最もよく示されているように、ハウジング222の一部分とミキサポートヘッド202のミキサポスト230とは、開口部314を通って延在し、ミキサポートヘッド202のフランジ224は、ミキサポートアセンブリ200をアルコール飲料ポートアセンブリ300上に位置決めするように、環状面330上に座設されている。同様に、ミキサポートヘッド202のショルダ部228は、概して、アルコール飲料ポートヘッドハウジング306の孔314の孔壁322に隣接するものとなっている。
【0064】
アルコール飲料ポートヘッドハウジング306の環状面330には、螺刻された開口部332などの、複数の受容部332が設けられている。受容部332の配置は、ミキサポートヘッド202のフランジ224におけるアパーチャ250の配置と噛み合っている。
図4に示すように、締結器がアパーチャ250を通って受容部332内に延在して、ミキサポートヘッド202を介してミキサポートアセンブリ200をアルコール飲料ポートアセンブリ300のアルコール飲料ポートヘッドハウジング306に固定している。
【0065】
図3、
図10、及び
図11を参照すると、飲料分注ヘッドアセンブリ100は、ディフューザ400を含む。ディフューザ400は、ファンネル500の内周の周辺のフローまでも提供することを含めて、飲料分注ヘッドアセンブリ100にいくつかの利益を提供することができ、第1のミキサ継手204から外へ出ていく流体を拡散させることができて、それにより炭酸化を活性させることもでき、第2のミキサ継手206及び第3のミキサ継手208からの濃縮されたミキサ流体との混合の前に、流体を減速させることができる。
【0066】
図8A~
図8Dに示すように、一実施形態において、ディフューザ400は、ディフューザ400の入口における第1の端部402と、ディフューザ400の出口における第2の端部404とを有する。一般的には、一実施形態において、ディフューザ400は、円筒状の形状をなしているが、ディフューザ400はまた、ディフューザ400の概して円筒状の形状に関するいくつかの構造上の特徴を有する。一実施形態において、ディフューザ400は、中央孔407を画定する概して円筒状の内壁406を有する。ディフューザ400の第1の端部402において、同じく概して円筒状に成形された外壁408が、内壁406と外壁408との間に環状ディフューザ空洞410を生成するように、内壁406から隔設されている。環状ディフューザ空洞410の開口部412は、開放されているが、環状ディフューザ空洞410の第2の端部には底壁414がある。ディフューザ400の第1の端部402は、概して、ミキサポートヘッド202の環状空洞すなわち凹部242に嵌合している。
図8D及び
図10に示すように、複数のアパーチャ416であって、環状ディフューザ空洞410の開口部412に入る流体を、アパーチャ416を通して環状ディフューザ空洞410の底部から漏出させる複数のアパーチャ416が、底壁414に設けられている。
【0067】
図8A~8C、
図10、及び
図11に示すように、外壁408の外面は、ガスケットすなわちOリング422、424を収容する複数の環状溝418、420を有する。上環状溝418及びOリングは、ディフューザ400をミキサポートヘッド202のショルダ部228の内面に対して封止することを補助する。逆に、下環状溝420及びOリング424は、ディフューザ400をファンネル500の内面502に対して封止することを補助する。Oリング422、424は、分注ヘッドアセンブリ100を通過している液体を流体密封する。ミキサポスト230の上部に第3のガスケットすなわちOリング425が設けられており、ミキサポスト230は、ミキサポートヘッド202のハウジング222から延在する。
図10及び
図11に示すように、ガスケット425は、ディフューザ400をミキサポートヘッド202に対して封止して、第1の継手204から外へ出ていく流体をディフューザ400の環状ディフューザ空洞410内に方向付けることを補助する。
【0068】
一実施形態において、ディフューザ400は、ディフューザ400から半径方向に延在する環状ショルダ部430を有する。この環状ショルダ部430は、ディフューザ400の環状ディフューザ空洞410の下方であるが、ディフューザ400の第2の端部404の上方に位置決めされている。環状ショルダ部430は、ディフューザ400を通過している流体の望ましくない乱流の低減を補助し、かつさらにはショルダ部430の上面432上に流体が静止及び残存することを防止するのを補助する、角度が付いた上面432を有する。ショルダ部430の直径は、流体が、ショルダ部430の半径方向端部434の周りを、及びショルダ部430とファンネル500の内面502との間を通過することができるように、ディフューザ400の外径よりも小さい。
【0069】
ディフューザ400の第2の端部404に、フランジ440が設けられている。ショルダ部430と同様に、フランジ440は、ディフューザ400の外壁408から半径方向外側に延在する。ただし、ショルダ部430とは異なり、一実施形態において、フランジ440は、角度が付いているのではなく、概して水平外側に延在する。
図8A、
図8B、
図10、及び
図11に最もよく示されているように、フランジ440には、流体をディフューザ400から漏出させる複数のスプレッダポート442が設けられている。
【0070】
図3、
図9A~
図9D、
図10、及び
図11を参照すると、飲料分注ヘッドアセンブリ100はまた、飲料分注ヘッドアセンブリ100の排出口にミキシングボウルすなわちファンネル500を有する。図に示すように、ファンネル500は、ファンネル500の第1の端部506の上部における第1の開口部504と、ファンネル500の第2の端部510の底部における第2の開口部508とを有する。第1の開口部504は、第2の開口部508よりも大きい。ファンネル500は、ファンネル500の第1の端部506に、複数のイヤー部を有し、この複数のイヤー部は、アルコール飲料ポートヘッド302の孔壁322において開口部324と嵌合して、ファンネル500を飲料分注ヘッドアセンブリ100に堅固に固定するのに使用される。好ましい実施形態において、ファンネル500は、3つのイヤー部512を有し、アルコール飲料ポートヘッドハウジング306は、3つの対応する開口部324を有する。イヤー部512及び開口部324は、好ましくは、それぞれ、ファンネル500及びアルコール飲料ポートヘッドハウジング306の周辺で等しい間隔を置いておよそ120°離間して隔設されている。上記で論じたように、開口部324は、好ましくは、バヨネット様式の開口部324であり、これにより、イヤー部512を有するファンネル500(及びファンネル500の内部のディフューザ400)をアルコール飲料ポートハウジング306内及び開口部324内に挿入し切ってから、ファンネル500を回転させて、ファンネル500及びディフューザ400をアルコール飲料ポートハウジング306のバヨネット様式の開口部324にロックする。ファンネル500はまた、アルコール飲料ポートハウジング306底面310の一部分を係合させ得る外向きに延在するフランジ520を有していてもよい。
【0071】
図10及び
図11に最もよく示されているように、ファンネル500の内面502は、ディフューザ400と嵌合する、ファンネル500の第1の端部506に向かう、概して円筒状の部分520を有する。内面502はまた、ディフューザ400の第2の端部404においてフランジ440の底部と嵌合して、ディフューザ400をファンネル500内に、かつミキサポートアセンブリ200及びアルコール飲料ポートアセンブリ300に対して正しく据え付ける、ショルダ部522を有する。ディフューザ400における下Oリング424は、ディフューザ400をファンネル500の内面502に対して流体封止する。ファンネル500及びディフューザ400がアルコール飲料ポートハウジング306に接続されているとき、
図10及び
図11に示すように、ミキサポスト230は、ディフューザ400における中央孔407を通って延在する。
【0072】
再度
図10及び
図11を参照すると、一実施形態において、ファンネル500の内部の概して円筒状の部分520には、内向きかつ下向きに傾斜した部分530が隣接している。一実施形態において、ファンネル500の傾斜した部分530の内面502の角度は、およそ55°であるが、ファンネル500内の流体の概して層状のフローを維持する、より大きいまたはより小さい角度が許容可能である。一実施形態において、ファンネル500の傾斜した部分530の角度は、ミキサポスト230の下面240の角度におよそ等しい。ミキシング空洞すなわちミキシングチャンバ550は、内面502によって、ミキサポスト230とファンネル500の内面502との間を含んで、傾斜した部分530に隣接し、かつファンネル500の第2の端部510に向かって画定される。ファンネル500はまた、ファンネル500の下端部510における第2の開口部508につながる、下端部510から遠位の遷移エリア554を有する。一実施形態において、第2の開口部508は、およそ0.7インチの直径である。
図9B、
図9D、
図10、及び
図11に示すように、複数のリブ556が、第2の開口部508に隣接するファンネル500の内面502上に設けられている。リブ556は、ファンネル500の第2の開口部508における流体の毛細管作用の阻害を補助する。
【0073】
図10及び
図11に示すように、飲料原料は、好ましくは、ファンネル500のミキシングチャンバ550で混合される。ミキサポスト230の端部240における第2のミキサポート234及び第3のミキサポート236は、最適なミキシングを達成するように、かつ飲料分注ヘッドアセンブリ100の使用と使用との間のミキサのブリージングの可能性を低減するように、ディフューザスプレッダポート442の下流にするべきである。加えて、ミキサポスト230の端部240に向かう角度は、注液後のミキサの洗浄を促進して、ミキサのブリージングをさらに低減させる。フランジ440に、流体をディフューザ400から漏出させるが設けられている。一実施形態において、注文された飲料の分注に続いて、第1のミキシングポートを通して、10mlの単位などで水または炭酸飲料が別々に分注されて、ファンネル500の内面502を清浄化するとともに、飲料分注と飲料分注との間に、ミキサポスト230及びミキサポスト230上のミキサポートの全てを清浄化する。このようにして、分注された飲料原料の残量が、飲料分注ヘッドアセンブリ100の内部から除去されて、飲料原料の望ましくないクロスミキシングを防止する。
【0074】
図10及び
図11に示す、ミキシングポストの端部240におけるミキシングポートとファンネル500のミキシングチャンバ550との特定の関係の構成は、ディフューザ400の構成と同様に、ミキサポートアセンブリ200を通して分注された各飲料原料が、待機している飲料容器に入る前に混合されるように支援する。
【0075】
上述した構成要素の配置を十分に理解するために、
図10及び
図11が提供されており、ミキサポートアセンブリ200、アルコール飲料ポートアセンブリ300、ディフューザ400、及びファンネル500を含む、飲料分注ヘッドアセンブリ100の一実施形態の断面図を例示している。この実施形態において、第1の飲料原料セットは、飲料原料保管容器に接続されたチューブを介して描かれている。チューブは、第2の継手206及び第3の継手208に接続されており、ミキサ飲料原料は、ミキサポスト230における第2のミキシングポート234及び第3のミキシングポート236を通して分注される。同時に、必要であれば炭酸水を含む、水が第1の継手204に供給され、ディフューザ400の環状ディフューザ空洞410内に分注される。水は、環状ディフューザ空洞410を満たし、一般に、環状ディフューザ空洞410の底壁414に環状に隔設されたアパーチャ416を通して均一に漏出する。水は、環状ショルダ部430上でかなり均一に流れて、さらに拡散され、フランジ440におけるスプレッダポート442を通過して、ディフューザ400を出る。ファンネル500のミキシングチャンバ550に入ると、拡散された水及び飲料原料は、互いに混合される。飲料原料は、飲料原料がミキシングチャンバ550内で移動するにつれて混合し、最終的に、ファンネル500における第2の開口部508を通って出て、そこで、それらは、ファンネル500の下方に置かれた飲料容器に提供される。分注される第1の飲料原料セットからの特定の飲料原料は、ユーザ入力によって決まる。
【0076】
第2の原料セットからの飲料原料は、通常はアルコールを含有する飲料であり、第4の継手304を介して飲料容器内に分注される。第4の継手304は、各々、チューブを介して第2の飲料原料セットのうちの1つに別々に接続されていることがわかる。分注される第2の飲料原料セットからの特定の飲料原料は、ユーザ入力によって決まる。
図10及び
図11に示すように、継手304を保持するアパーチャ316は、第2の飲料原料セットからの飲料原料がカップの中央に向かう角度でカップ内に分注されるように、内向きに角度が付けられている。第1の原料セットがファンネル500内に分注される一方、第2の原料セットはカップ内に直接分注されることから、第1の原料セットと第2の原料セットとは、それらがカップ内でひとつにまとまるまで混合されない。この構成は、非アルコール混合ドリンクの生成を可能にする。さらに、アルコールがカップ内に入る唯一の方途は、カップ内に直接分注されることによることから、意図しないアルコール飲料の提供の確率が低減される。加えて、ファンネル500の内部は、先にアルコール飲料を作ることによるアルコールの残存が決してないため、非アルコールドリンクの汚染の可能性が低減される。
【0077】
当業者は、飲料原料が分注される順序は本設計にとって重要でないことを認識するであろう。飲料原料は、第1の原料の分注中、またはその後に続く第1の原料の分注中に、第1の原料セットから分注される前に、第2の飲料原料セットから分注されてもよい。
【0078】
以上に詳述された実施形態は、記載された任意の代替実施形態と、全体的または部分的に組み合わされてもよい。
【0079】
単数形の要素への言及は、特に断らない限り、「1つかつ1つのみ」を意味するものでなく、「1つ以上」を意味する。「いくつかの」という用語は、1つ以上を指す。下線を引いた及び/またはイタリック体の見出し及び小見出しは、便宜上使用されているにすぎず、主題の技術を限定するものではなく、主題の技術の説明の解釈と関連して言及してはいない。第1及び第2などの関係語は、実在物の間のまたは動作の間の、いかなる実際のそのような関係または順序を必ずしも必要とせずに、または含まずに、1つの実在物または動作を、別のものから区別するために使用される。当業者に知られているか、または後に知られるようになる、本開示の全体を通して記載された様々な構成の要素の全ての構造的及び機能的に同等の物は、参照によって本明細書に明示的に援用され、主題の技術によって包含されるものである。さらに、本明細書に開示されたものは、そのような開示が上記の説明に明示的に列挙されているかどうかにかかわらず、公衆に供されることが意図されたものではない。
【0080】
本開示の多数の変更は、前述の説明に照らして当業者には明らかであろう。本開示を実施するための発明者に知られているベストモードを含む、本開示の好ましい実施形態が、本明細書に記載されている。図示された実施形態は例示的であるにすぎず、本開示の範囲を限定するものと捉えるべきではないことを理解されたい。
【0081】
いくつかの代替実施形態及び実施例が、本明細書に記載及び図示されている。当業者であれば、個々の実施形態の特徴と、構成要素の可能な組み合わせ及び変形例とを理解するであろう。当業者であれば、さらに、実施形態のいずれもが、本明細書に開示された他の実施形態との任意の組み合わせで提供され得ることを理解するであろう。加えて、本明細書で使用されている「第1の」、「第2の」、「第3の」、及び「第4の」という用語は、例示目的用のみに意図されており、いかなる方途でも実施形態を限定するものではない。さらに、本明細書で使用されている「複数」という用語は、選言的に、接続的に、必要に応じて、最大の有限数、のいずれでも、1よりも大きい任意の数を示す。加えて、本開示と特許請求の範囲との両方において本明細書で使用されている「有する」という用語は、オープンエンド方式で利用されている。
【0082】
本明細書で使用されている、項目のうちの任意のものを分離する「及び」または「または」という用語を伴う、一連の項目に先行する「のうちの少なくとも1つ」という語句は、列挙の各要素(すなわち、各項目)ではなく、列挙を全体的に修飾する。「のうちの少なくとも1つ」という語句は、少なくとも1つの項目の選択を必要とするのではなく、この語句は、項目のうちのいずれか1つ、及び/または項目のいずれかの組み合わせのうちの少なくとも1つ、及び/または項目の各々の少なくとも1つ、のうちの少なくとも1つを含む意味を可能にする。例として、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ」または「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」は、各々、Aのみ、Bのみ、またはCのみ、A、B、及びCの任意の組み合わせ、及び/またはA、B、及びCの各々の少なくとも1つを指す。
【0083】
「含む」、「有する」などの用語が説明または特許請求の範囲で使用される限度で、そのような用語は、「備える/含む(comprise)」が請求項で移行語として採用されるときに解釈されるように、「備える/含む(comprise)」という用語と同様に包含的であることが意図されている。態様、その態様、別の態様、いくつかの態様、1つ以上の態様、実装態様、その実装態様、別の実装態様、いくつかの実装態様、1つ以上の実装態様、実施形態、その実施形態、別の実施形態、いくつかの実施形態、1つ以上の実施形態、構成、その構成、別の構成、いくつかの構成、1つ以上の構成、主題の技術、その開示、本開示、これらの他の変形例などの語句は、便宜上のものであり、そのような語句(複数可)に関する開示が、主題の技術に本質的であること、またはそのような開示が主題の技術の全ての構成に当てはまることを含意しない。そのような語句(複数可)に関する開示は、全ての構成、または1つ以上の構成に当てはまり得る。そのような語句(複数可)に関する開示は、1つ以上の実施例を提供し得る。態様またはいくつかの態様などの語句は、1つ以上の態様を指すことができ、またその逆も成り立ち、このことは、他の前述の語句に同様に当てはまる。
【0084】
単数形の要素への言及は、特に断らない限り、「1つかつ1つのみ」を意味するものではなく、「1つ以上」を意味する。「いくつかの」という用語は、1つ以上を指す。下線を引いた及び/またはイタリック体の見出し及び小見出しは、便宜上使用されているにすぎず、主題の技術を限定するものではなく、主題の技術の説明の解釈と関連して言及されてはいない。第1及び第2などの関係語は、実在物の間のまたは動作の間の、いかなる実際のそのような関係または順序を必ずしも必要とせずに、または含まずに、1つの実在物または動作を、別のものから区別するために使用される。当業者に知られているか、または後に知られるようになる、本開示の全体を通して記載された様々な構成の要素の全ての構造的及び機能的に同等のものは、参照によって本明細書に明示的に援用され、主題の技術によって包含されるものである。さらに、本明細書に開示されたものは、そのような開示が上記の説明に明示的に列挙されているかどうかにかかわらず、公衆に供されることが意図されたものではない。請求項要素が、「のための手段」という語句を使用して明示的に列挙されていない限り、または方法の請求の場合、請求項要素が「のためのステップ」という語句を使用して列挙されていない限り、米国特許法第112条第6パラグラフで解釈されることになる請求項要素はない。
【0085】
本明細書は多くの具体的事項を含んでいるが、これらは、主題の特定の実装態様の説明であって、特許請求され得るものの範囲に対する限定とみなすべきものではない。別々の実施形態のコンテキストで本明細書に記載されている特定の特徴を、単一の実施形態において組み合わせで実装することもできる。逆に、単一の実施形態のコンテキストで記載されている様々な特徴を、複数の実施形態において別々に、または任意の好適なサブコンビネーションで実装することもできる。さらに、特徴は、特定のコンビネーションでの動作として記載されてよく、及びさらには初期にそのようなものとして特許請求されてよいが、特許請求されたコンビネーションからの1つ以上の特徴を、いくつかの場合に、コンビネーションから削除することができ、特許請求されたコンビネーションは、サブコンビネーションまたはサブコンビネーションの変形の対象としてよい。
【0086】
名称、背景、図面の簡単な説明、要約書、及び図面は、これによって本開示に援用され、限定的な説明としてではなく、本開示の例示的な実施例として提供されている。それらは特許請求の範囲または意味を限定するために使用されないものであるという理解で本明細書が提出されている。加えて、詳細な説明において、説明は、例示的な実施例を提供し、様々な特徴は、本開示を合理化する目的で様々な実装態様にまとめてグループ化されている。本開示の方法は、特許請求された主題が各請求項に明示的に列挙されているよりも多くの特徴を必要とする意図を反映するものとして解釈されるべきではない。むしろ、特許請求の範囲が反映するように、発明の主題は、単一の開示された構成または動作の全ての特徴よりも少ないところに存在する。特許請求の範囲は、これによって詳細な説明に援用され、各請求項は、別々に特許請求された主題として自立している。
【0087】
本開示は、その趣旨または中心的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態で実施されてもよいことが理解されるであろう。したがって、本実施例及び実施形態は、全ての点で、限定的ではなく例示的であるとみなされるべきであり、特許請求の範囲は、本明細書に与えられた詳細に限定されるべきではない。したがって、特定の実施形態が図示及び記載されているが、本開示の趣旨から大幅に逸脱することなく多数の変更が想起され、保護の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【0088】
さらに、特許請求の範囲は、本明細書に記載された態様に限定されるものではないが、言語の特許請求と一貫する全範囲が付与されるべきであり、全ての法的な同等物を包含するべきである。それとは無関係に、請求項のいずれもが、適用可能な特許法の要件を満たすに至らない主題を包含するものでなく、それらがそのように解釈されるものでもない。
【国際調査報告】