(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-18
(54)【発明の名称】マルチパート接着剤カバーを有する流体収集装置ならびに関連するシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
A61F 5/453 20060101AFI20240311BHJP
【FI】
A61F5/453
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558389
(86)(22)【出願日】2022-03-21
(85)【翻訳文提出日】2023-11-07
(86)【国際出願番号】 US2022021103
(87)【国際公開番号】W WO2022204000
(87)【国際公開日】2022-09-29
(32)【優先日】2021-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518427339
【氏名又は名称】ピュアウィック コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】PureWick Corporation
【住所又は居所原語表記】2030 Gillespie Way, Suite 109, El Cajon, CA 92020, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ニュートン カミール ローズ
【テーマコード(参考)】
4C098
【Fターム(参考)】
4C098AA09
4C098CC31
4C098CC36
4C098CC38
4C098CD01
4C098CD05
4C098CE02
(57)【要約】
例は、複数の接着剤カバー252a、252bを有する流体収集装置200ならびに関連するシステムおよび方法に関する。幾つかの実施形態において、流体収集装置は、陰茎50を受け入れるようにサイズ決めされた開口206を画定する流体不透過性バリア202を含む。流体収集装置は、流体不透過性バリアの外面に固定されたアタッチメントシステム250を含む。アタッチメントシステムは、少なくとも部分的に開口の周囲に延びた1つ以上の接着剤領域254を含み、これにより、1つ以上の接着剤領域の部分が開口の両側に位置決めされている。アタッチメントシステムは、1つ以上の接着剤領域に取外し可能に固定されかつ開口が2つの接着剤カバーの間に位置決めされるように位置決めされた2つの接着剤カバーも含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体収集装置であって、
第1の部分、第2の部分および前記第1の部分と前記第2の部分との間に画定されたチャンバを有する流体不透過性バリアであって、前記第1の部分が、外面および内面を含み、陰茎を受け入れるようにサイズ決めされた開口を画定している、流体不透過性バリアと、
少なくとも部分的に前記チャンバ内に位置決めされた流体透過性体と、
前記流体不透過性バリアの前記外面に固定されたアタッチメントシステムと、を備え、
前記アタッチメントシステムが、
少なくとも部分的に前記開口の周囲に延びる1つ以上の接着剤領域であって、これにより、前記1つ以上の接着剤領域の部分が、前記開口の少なくとも両側に位置決めされており、前記1つ以上の接着剤領域が、ユーザの皮膚に付着するように構成されている、1つ以上の接着剤領域と、
前記1つ以上の接着剤領域に取外し可能に固定された2つの接着剤カバーであって、前記開口が前記2つの接着剤カバーの間に位置決めされるように位置決めされている、2つの接着剤カバーと、を含むことを特徴とする、流体収集装置。
【請求項2】
請求項1に記載の流体収集装置であって、前記1つ以上の接着剤領域が、互いに間隔を置かれた2つの接着剤領域を含み、前記2つの接着剤カバーのそれぞれが、前記2つの接着剤領域のうちの異なる1つに取外し可能に固定されていることを特徴とする流体収集装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の流体収集装置であって、前記2つの接着剤カバーのそれぞれが、実質的に円弧状であることを特徴とする流体収集装置。
【請求項4】
請求項1に記載の流体収集装置であって、前記流体不透過性バリアが、近位端部領域、遠位端部領域および少なくとも部分的に前記近位端部領域と前記遠位端部領域との間に延びる2つの側部領域を含み、
前記流体不透過性バリアの前記開口が、前記遠位端部領域と前記近位端部領域との間で、前記2つの側部領域の間に位置決めされていることを特徴とする流体収集装置。
【請求項5】
請求項4に記載の流体収集装置であって、前記1つ以上の接着剤領域が、前記開口と前記2つの側部領域のそれぞれとの間に位置決めされており、前記接着剤カバーのそれぞれが、前記開口と前記2つの側部領域のうちの異なる側部との間において前記1つ以上の接着剤領域上に少なくとも部分的に位置決めされていることを特徴とする流体収集装置。
【請求項6】
請求項5に記載の流体収集装置であって、前記1つ以上の接着剤領域と、前記2つの接着剤カバーのそれぞれの少なくとも一部とが、少なくとも部分的に前記開口と前記遠位端部領域との間に位置決めされていることを特徴とする流体収集装置。
【請求項7】
請求項6に記載の流体収集装置であって、前記2つの接着剤カバーがそれぞれ、前記開口と前記遠位端部領域との間に位置決めされた終端縁部を含むことを特徴とする流体収集装置。
【請求項8】
請求項7に記載の流体収集装置であって、前記2つの接着剤カバーの前記終端縁部が、前記開口と前記遠位端部領域との間において互いに隣接していることを特徴とする流体収集装置。
【請求項9】
請求項5から8のいずれか1項に記載の流体収集装置であって、前記1つ以上の接着剤領域が、連続的な接着剤領域を含むことを特徴とする流体収集装置。
【請求項10】
請求項9に記載の流体収集装置であって、前記連続的な接着剤領域が、実質的にU字形の連続的な接着剤領域であり、前記2つの接着剤カバーが、前記U字形の連続的な接着剤領域に対して実質的に相補的なU字形を形成するように互いに隣接して位置決めされていることを特徴とする流体収集装置。
【請求項11】
請求項9に記載の流体収集装置であって、前記連続的な接着剤領域が、実質的にV字形の連続的な接着剤領域であり、前記2つの接着剤カバーが、前記V字形の連続的な接着剤領域に対して実質的に相補的なV字形を形成するように互いに隣接して位置決めされていることを特徴とする流体収集装置。
【請求項12】
請求項9に記載の流体収集装置であって、前記連続的な接着剤領域が、前記開口の周囲における実質的にO字形の連続的な接着剤領域であり、前記2つの接着剤カバーが、前記O字形の連続的な接着剤領域に対して実質的に相補的なO字形を形成するように互いに隣接して位置決めされていることを特徴とする流体収集装置。
【請求項13】
請求項4に記載の流体収集装置であって、前記1つ以上の接着剤領域が、前記開口と前記遠位端部領域との間において互いに間隔を置かれた2つの接着剤領域を含み、前記2つの接着剤カバーのそれぞれが、前記2つの接着剤領域のうちの異なる1つに取外し可能に固定されていることを特徴とする流体収集装置。
【請求項14】
請求項13に記載の流体収集装置であって、前記2つの接着剤カバーがそれぞれ、前記開口と前記2つの接着剤領域との間において互いに間隔を置かれた終端縁部を含むことを特徴とする流体収集装置。
【請求項15】
請求項13または14に記載の流体収集装置であって、
前記1つ以上の接着剤領域の少なくとも一部が、前記開口と前記近位端部領域との間に位置決めされており、
前記2つの接着剤カバーのうちの第1の接着剤カバーが、前記1つ以上の接着剤領域の少なくとも一部に取外し可能に固定され、前記開口と前記近位端部領域との間に位置決めされており、
前記1つ以上の接着剤領域の少なくとも一部が、前記開口と前記遠位端部領域との間に位置決めされており、
前記2つの接着剤カバーのうちの第2の接着剤カバーが、前記1つ以上の接着剤領域の少なくとも一部に取外し可能に固定され、前記開口と前記遠位端部領域との間に位置決めされていることを特徴とする流体収集装置。
【請求項16】
請求項4から8または13から15のいずれか1項に記載の流体収集装置であって、前記2つの接着剤カバーのそれぞれが、実質的に円弧状であることを特徴とする流体収集装置。
【請求項17】
請求項1から16のいずれか1項に記載の流体収集装置であって、前記チャンバと真空源との間に流体連通を提供するように構成されたチューブをさらに備えることを特徴とする流体収集装置。
【請求項18】
請求項1から17のいずれか1項に記載の流体収集装置であって、前記流体透過性体が、流体透過性多孔質繊維構造と、ユーザの皮膚の近傍に、前記ユーザの皮膚と前記流体透過性多孔質繊維構造との間に位置決めされたウィッキング材料とを含むことを特徴とする流体収集装置。
【請求項19】
流体を収集する方法であって、
流体収集装置によって画定されたチャンバに少なくとも部分的に、前記流体収集装置の流体不透過性バリアの第1の部分によって画定された開口を通じてユーザの陰茎を位置決めすることであって、前記流体不透過性バリアが、第2の部分と、前記流体不透過性バリアの前記第1の部分と前記第2の部分との間に画定されたチャンバとを有し、前記流体収集装置が、少なくとも部分的に前記チャンバ内に位置決めされた流体透過性体を含む、位置決めすることと、
前記流体不透過性バリアの前記第1の部分の外面に固定された第1の接着剤領域から第1の接着剤カバーを除去することであって、前記第1の接着剤領域が、少なくとも部分的に前記開口の周囲に延びており、これにより、前記第1の接着剤領域が、少なくとも部分的に前記開口と前記流体不透過性バリアの第1の側部との間に位置決めされている、第1の接着剤カバーを除去することと、
前記陰茎の第1の側における前記ユーザの骨盤、恥骨または腹部の皮膚のうちの少なくとも1つに前記第1の接着剤領域を接着することと、
前記陰茎の前記第1の側における前記ユーザの骨盤、恥骨または腹部の皮膚のうちの少なくとも1つに前記第1の接着剤領域を接着した後、前記不透過性バリアの前記第1の部分の前記外面に固定された第2の接着剤領域から第2の接着剤カバーを除去することであって、前記第2の接着剤領域が、少なくとも部分的に前記開口の周囲に延びており、これにより、前記第2の接着剤領域が、少なくとも部分的に前記開口と、前記第1の側部とは反対側の前記流体不透過性バリアの第2の側部との間に位置決めされている、第2の接着剤カバーを除去することと、
前記陰茎の第2の側における前記ユーザの骨盤、恥骨または腹部の皮膚のうちの少なくとも1つに前記第2の接着剤領域を接着することと、を含むことを特徴とする、方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、前記チャンバにおいて放出された流体を前記流体収集装置からチューブを通じて抜き取ることをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項21】
請求項19または20に記載の方法であって、
前記流体不透過性バリアの前記第1の部分の外面に固定された第1の接着剤領域から第1の接着剤カバーを除去することが、前記開口と前記流体不透過性バリアの前記第1の側部との間および前記開口と前記流体不透過性バリアの遠位端部領域との間において前記流体不透過性バリアの前記第1の部分の前記外面に固定された前記第1の接着剤領域から前記第1の接着剤カバーを除去することを含み、
前記流体不透過性バリアの前記第1の部分の前記外面に固定された第2の接着剤領域から第2の接着剤カバーを除去することが、前記開口と前記流体不透過性バリアの前記第2の側部との間および前記開口と前記流体不透過性バリアの前記遠位端部領域との間において前記流体不透過性バリアの前記第1の部分の前記外面に固定された前記第2の接着剤領域から前記第2の接着剤カバーを除去することを含むことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2021年3月24日に出願された米国仮特許出願第63/165,273号の優先権を主張し、その開示全体を本願に引用して援用する。
【背景技術】
【0002】
個人は、移動が制限されるまたは損なわれる場合があり、これにより、典型的な排尿プロセスが困難または不可能となる。例えば、個人は、移動を損なう手術または身体障害を有する場合がある。別の例では、個人は、パイロット、ドライバー、および危険な領域における労働者によって経験されるような制限された移動条件を有する場合がある。加えて、個人からの流体収集は、監視目的または臨床試験のために必要とされる場合がある。
【0003】
ベッドパンおよびフォーリーカテーテルなどの尿道カテーテルが、これらの状況のうちの幾つかに対処するために使用される場合がある(例えば特許文献1参照)。しかしながら、ベッドパンおよび尿道カテーテルは、それらに関連した幾つかの問題を有する。例えば、ベッドパンは、不快感、こぼれ、およびその他の衛生問題を生じる傾向がある場合がある。尿道カテーテルは、不快で、苦痛である場合があり、尿路感染を生じる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2019/2123951号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、流体収集装置のユーザおよび製造業者は、尿を収集するための新規のかつ改良された装置、システムおよび方法を求め続けている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示された実施形態は、マルチパート接着剤カバーを有する流体収集装置ならびに関連するシステムおよび方法に関する。一実施形態において、流体収集装置は、第1の部分、第2の部分、および第1の部分と第2の部分との間に画定されたチャンバを有する流体不透過性バリアを含む。流体不透過性バリアの第1の部分は、外面および内面を含み、陰茎を受け入れるようにサイズ決めされた開口を画定する。流体収集装置は、少なくとも部分的にチャンバ内に位置決めされた流体透過性体も含む。流体収集装置は、流体不透過性バリアの外面に固定されたアタッチメントシステムも含む。アタッチメントシステムは、少なくとも部分的に開口の周囲に延びる1つ以上の接着剤領域を含み、これにより、1つ以上の接着剤領域の部分は、開口の少なくとも両側に位置決めされる。1つ以上の接着剤領域はユーザの皮膚に付着するように構成されている。接着剤システムは、2つの接着剤カバーも含み、接着剤カバーは、1つ以上の接着剤領域に取外し可能に固定され、開口が2つの接着剤カバーの間に位置決めされるように位置決めされている。
【0007】
一実施形態において、尿などの流体を収集する方法は、流体収集装置によって画定されたチャンバに少なくとも部分的に、流体収集装置の流体不透過性バリアの第1の部分によって画定された開口を通じてユーザの陰茎を位置決めすることを含む。流体不透過性バリアは、第2の部分および流体不透過性バリアの第1の部分と第2の部分との間に画定されたチャンバを含む。流体収集装置は、少なくとも部分的にチャンバ内に位置決めされた流体透過性体を含む。方法は、流体不透過性バリアの第1の部分の外面に固定された第1の接着剤領域から第1の接着剤カバーを除去することを含む。第1の接着剤領域は少なくとも部分的に開口の周囲に延びており、これにより、第1の接着剤領域は、少なくとも部分的に開口と流体不透過性バリアの第1の側部との間に位置決めされている。方法は、陰茎の第1の側におけるユーザの骨盤、恥骨または腹部の皮膚のうちの少なくとも1つに第1の接着剤領域を接着することを含む。方法は、陰茎の第1の側におけるユーザの骨盤、恥骨または腹部の皮膚のうちの少なくとも1つに第1の接着剤領域を接着させた後、不透過性バリアの第1の部分の外面に固定された第2の接着剤領域から第2の接着剤カバーを除去することを含む。第2の接着剤領域は、少なくとも部分的に開口の周囲に延びており、これにより、第2の接着剤領域は、少なくとも部分的に開口と、第1の側部とは反対側の流体不透過性バリアの第2の側部との間に位置決めされている。方法は、陰茎の第2の側におけるユーザの骨盤、恥骨または腹部の皮膚のうちの少なくとも1つに第2の接着剤領域を接着することを含む。
【0008】
開示された実施形態のうちのいずれかの特徴は、制限なく、互いに組み合わせて使用されてよい。加えて、本開示のその他の特徴および利点が、以下の詳細な説明および添付の図面を検討することにより当業者に明らかとなるであろう。
【0009】
図面は、本開示の複数の実施形態を示しており、図面中、同一の参照番号は、図面に示された異なる図または実施形態における同一または類似の要素または特徴を指す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】一実施形態による流体収集システムのブロック図である。
【
図2A】一実施形態による流体収集装置の正面図である。
【
図2C】線2C-2Cに沿った
図2Aの流体収集装置の断面図である。
【
図3A】一実施形態による流体収集装置の一部の背面図である。
【
図3B】一実施形態による流体収集装置の一部の背面図である。
【
図3C】一実施形態による流体収集装置の一部の背面図である。
【
図3D】一実施形態による流体収集装置の一部の背面図である。
【
図3E】一実施形態による流体収集装置の一部の背面図である。
【
図4A】一実施形態によるユーザに固定された流体収集装置の等角側面図である。
【
図4B】一実施形態によるユーザに固定された流体収集装置の等角側面図である。
【
図5】一実施形態による、流体を収集する方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書に開示された実施形態は、マルチパート接着剤カバーを有する流体収集装置ならびに関連するシステムおよび使用方法に関する。従来の流体収集装置は、接着剤と、接着剤に取外し可能に固定された1つの接着剤カバーまたはバッキングを含んでよい。接着剤は、ユーザの陰茎の周囲の骨盤、恥骨または腹部領域のうちの少なくとも1つにおける皮膚に接着剤を固定するなど、ユーザに流体収集装置を固定するように構成されてよい。従来の流体収集装置の1つの接着剤カバーは、流体収集装置の開口の両側部分の周囲に延びていてよい。したがって、流体収集装置をユーザに固定するために、従来の流体収集装置の全体的な1つの接着剤カバーは、流体収集装置がユーザに位置決めされる前に除去される必要があり得る。除去された全体的な接着剤カバーを備える接着剤の配置および固定は、ユーザおよび介護者の双方にとって困難かつ不快である場合がある。例えば、勃起していない陰茎は、側方へ横たわる傾向があり、流体収集装置の開口に陰茎を通すために、ユーザまたは介護者の手は、陰茎の上部を保持する必要がある。陰茎の上部のこの保持は、陰茎を保持する手が、陰茎と共に流体収集装置の開口を通過することができないとき、困難になる場合がある。手が陰茎を離すと、陰茎は側方へ倒れ、被覆されていない接着剤と接触する場合がある。ユーザに流体収集装置を固定することを補助する手も、被覆されていない接着剤と接触する場合がある。次いで、被覆されていない接着剤は、陰茎の周囲の皮膚ではなく(または陰茎の周囲の皮膚に加えて)手および/または陰茎に付着または粘着する場合があり、陰茎は、意図したように流体収集装置の開口を実際に通過しない。
【0012】
本明細書に記載された流体収集装置の少なくとも1つ、幾つかまたは全ての実施形態は、1つ以上の接着剤領域と、1つ以上の接着剤領域に取外し可能に固定された2つ(以上)の接着剤カバーとを含んでよい。1つ以上の接着剤領域および2つ以上の接着剤カバーのこの構成は、1つ以上の接着剤領域をユーザの皮膚に一度に1つずつ固定し、1つ以上の接着剤領域が手または陰茎自体などの望ましくない位置に固定される機会を減じるという技術的効果を生じる。例えば、2つ以上の接着剤カバーのいずれかが1つ以上の接着剤領域から除去される前に、陰茎が流体収集装置の開口に挿入されてよい。陰茎が開口に挿入される間、1つ以上の接着剤領域は被覆されたままであるので、陰茎が流体収集装置の開口に挿入されるときに1つ以上の接着剤領域が陰茎または手袋に付着することはない。陰茎が開口に挿入されると、ユーザまたは介護者は、1つ以上の接着剤領域の第1の部分から第1の接着剤カバーを除去し、第2の接着剤カバーを除去する前にユーザの皮膚に1つ以上の接着剤領域のその第1の部分を固定してよい。1つ以上の接着剤領域の第1の部分がユーザに固定されると、次いで、ユーザまたは介護者は、1つ以上の接着剤領域の第2の部分から第2の接着剤カバーを除去し、次いで、ユーザの皮膚に1つ以上の接着剤領域のその第2の部分を固定してよい。1つ以上の接着剤領域の第1および第2の部分は、少なくとも部分的に流体収集装置の開口の両側に位置決めされてよく、陰茎が開口を通って延びた状態で流体収集装置をユーザに固定するために有効である。
【0013】
図1は、一実施形態による流体収集システム10のブロック図である。流体収集システム10は、本明細書に記載された流体収集システムの実施形態のいずれに含まれてもよい。システム10は、流体(例えば、尿)収集装置12(例えば、本明細書に開示された流体収集アセンブリのうちのいずれか)、流体収集コンテナ14および真空源(例えば、ポンプ)を含む。流体収集装置12、流体収集コンテナ14および真空源16は、1つ以上のチューブ17または導管を介して互いに流体結合されてよい。例えば、流体収集装置12は、チューブ17を介して流体収集コンテナ14または真空源16のうちの1つ以上に動作可能に結合されてよい。幾つかの実施形態において、真空源16は、流体収集コンテナ14に直接固定されてよい。流体収集装置12に収集された流体(例えば、尿またはその他の体液)は、流体収集装置12に固定されたチューブ17を介して流体収集装置12から除去されてよい。チューブ17の出口において加えられる吸引(例えば、真空)力に応答してチューブ17の入口を介して流体収集装置12のチャンバに吸引力が導入されてよい。
【0014】
吸引力は、真空源16によって直接または間接的にチューブ17の出口に加えられてよい。吸引力は、流体収集コンテナ14を介して間接的に加えられてよい。例えば、チューブ17の出口は、流体収集コンテナ14の内部領域に配置されるかまたはこの内部領域に流体結合されてよく、追加のチューブ17が流体収集コンテナ14から真空源16まで延びていてよい。したがって、真空源16は、流体収集コンテナ14を介して流体収集装置12に吸引を加えてよい。吸引力は、真空源16を介して直接加えられてもよい。例えば、チューブ17の出口は、真空源16内に配置されてよい。追加のチューブ17は、真空源16から、流体収集コンテナ14などの流体収集装置12の外側の箇所まで延びていてよい。このような例において、真空源16は、流体収集装置12と流体収集コンテナ14との間に配置されてよい。
【0015】
流体収集コンテナ14は、その中に流体を保持するようにサイズ決めおよび成形されている。流体収集コンテナ14は、尿などの体液を貯蔵するためのバッグ(例えば、排液バッグ)、ボトルまたはカップ(例えば、収集瓶)、またはあらゆるその他の閉鎖されたコンテナを含んでよい。幾つかの例において、チューブ17は、流体収集装置12から延びてよく、流体収集コンテナ14内の第1の箇所において流体収集コンテナ14に取り付けられてよい。追加のチューブ17は、流体収集コンテナ14上の第2の箇所において流体収集コンテナ14に取り付けられ、真空源16まで延び、真空源16に取り付けられていてよい。したがって、真空(例えば、吸引)は、流体収集コンテナ14を介して流体収集装置12を通じて引き付けられてよい。尿などの流体は、真空源16を使用して流体収集装置12から排出されてよい。
【0016】
真空源16は、マニュアル真空ポンプ、電気真空ポンプ、ダイアフラムポンプ、遠心ポンプ、容量型ポンプ、磁気駆動式ポンプ、蠕動ポンプ、または真空(例えば、負圧)を発生するように構成されたあらゆるソースのうちの1つ以上を含んでよい。真空源16は、流体収集装置12から流体を除去するために真空または吸引を提供してよい。幾つかの例において、真空源16は、電源コード(例えば、電源ソケットに接続されている)、1つ以上の電池、またはさらに手動力(例えば、手動式真空ポンプ)のうちの1つ以上によって動力を供給されてよい。幾つかの例において、真空源16は、流体収集装置12の外側、流体収集装置12上、または流体収集装置12内に嵌合するようにサイズ決めおよび成形されてよい。例えば、真空源16は、1つ以上の小型ポンプまたは1つ以上のマイクロポンプを含んでよい。本明細書に開示された真空源は、真空源16を作動させるために適切なスイッチ、ボタン、プラグ、リモートまたはあらゆるその他の装置のうちの1つ以上を含んでよい。流体収集システム10の態様は、本明細書に記載された流体収集システムのうちのいずれかに含まれてよい。例えば、流体収集装置12は、本明細書に記載された流体または尿収集装置のうちのいずれかを含んでよい。
【0017】
図2Aは、一実施形態による、男性用尿収集装置200の正面図、
図2Bは、男性用尿収集装置200の背面図である。下記に記載される尿収集装置200は、アタッチメントシステム250を有する尿収集装置の一例として提供される。しかしながら、本明細書に記載されるアタッチメントシステムは、尿収集装置200とは異なる構成の他の尿収集装置に固定されるかまたはさもなければ含まれてよい。例えば、本明細書に記載されるアタッチメントシステムは、同様に、他の尿収集装置の陰茎のための開口の周囲に固定されてよい。尿収集装置200は、少なくとも部分的に開口206を画定する流体不透過性バリア202と、開口206と流体連通した流体収集装置内のチャンバ204とを含む。幾つかの実施形態において、流体不透過性バリア202の下側部分201は開口206を画定してよく、流体不透過性バリア202の反対側または上側の部分209(
図2Cに示す)は、開口部212を画定してよい。幾つかの実施形態において、流体不透過性バリア202の下側部分201は、下側部分201の第1の側201aと下側部分201の第2の側201bとを分割するスリット211を含んでよい。スリット211は、開口206から少なくとも部分的に流体不透過性バリアの遠位端部領域205まで延びていてよい。スリット211は、開口206から少なくとも部分的に(例えば、完全に)近位端部領域203まで延びていてよい。しかしながら、その他の実施形態において、スリット211は省略されてもよい。流体不透過性バリア202は、近位端部領域203および遠位端部領域205を含む。開口206は、流体不透過性バリア202の遠位端部領域205よりも近位端部領域203の近傍またはより近くに位置決めされてよい。幾つかの実施形態において、流体不透過性バリア202は、近位端部領域203と遠位端部領域205との間で狭まっている。例えば、流体不透過性バリア202(およびチャンバ204)は、実質的に三角形の前方輪郭を含んでよく、この場合、遠位端部領域205が三角形輪郭の狭い端部または先端部にある。流体不透過性バリア202は、遠位端部領域205と近位端部領域203との間に少なくとも部分的に延びる反対側の側部207(例えば、側縁)を含んでよい。流体不透過性バリア202は、流体不透過性ポリマー(例えば、シリコーン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネートなど)、ポリウレタンフィルム、熱可塑性エラストマ、オイル、別の適切な材料またはそれらの組合せなど、実質的に可撓性の流体不透過性材料を含んでよい。幾つかの実施形態において、流体不透過性バリアは、紙のような流体不透過性材料または流体不透過性布地を含む。
【0018】
尿収集装置200は、チャンバ204内に位置決めされかつ少なくとも部分的に遠位端部領域205と近位端部領域203との間に延びる流体透過性体210も含む。流体透過性体210は、流体不透過性バリア202のチャンバの形状に対して概して相補的に成形されてよい。幾つかの実施形態において、流体透過性体210は、流体不透過性バリア202の縁部から間隔を置かれている。幾つかの実施形態において、流体透過性体210は、流体不透過性バリア202の縁部と隣接するように位置決めされており、これにより、流体不透過性バリア202は、開口206から遠位端部領域205までの流体透過性体210に流体を保持する。
【0019】
流体透過性体210は、開口206から離れるように流体を吸い寄せるおよび/または開口から離れるように流体の搬送を可能にするように構成することができ、これにより、流体がチャンバ204から逃げるのを防止する。流体透過性体210は、概して遠位端部領域205におけるサンプ219(
図2Cに示す)に向かって流体を吸い寄せるおよび/または流体の搬送を可能にすることもできる。流体透過性体210は、流体を吸い寄せるおよび/または流体の搬送を可能にすることができるあらゆる材料を含むことができる。本明細書において言及される透過特性は、ウィッキング、毛管作用、拡散、またはその他の類似の特性またはプロセスであることができ、本明細書では「透過性」および/または「ウィッキング」と呼ばれる。このような「ウィッキング」またはその他の物理的特性は、流体透過性体210内への体液の吸着を含まないなど、流体透過性体210内への吸収を排除してよい。言い換えれば、材料が体液に曝され、所定の時間にわたって体液から除去された後、材料内への体液の吸収または溶解度は実質的に生じ得ない。吸収または溶解度がないことが望ましいが、「実質的に吸収しない」という用語は、流体透過性体210の乾燥重量の約30重量%未満、約20重量%未満、約10重量%未満、約7重量%未満、約5重量%未満、約3重量%未満、約2重量%未満、約1重量%未満、または流体透過性体210の乾燥重量の約0.5重量%未満など、流体透過性体210内への体液の吸収および/または溶解度(例えば、吸収性)の公称量を許容し得る。一実施形態において、流体透過性体210は、少なくとも1つの吸収性または吸着性材料を含んでよい。
【0020】
流体透過性体210は、一方向流体移動布地を含むことができる。これにより、流体透過性体210は、陰茎の周囲の領域から流体を除去し、これにより、その領域および尿道を乾燥したままにすることができる。流体透過性体210は、流体が概してチャンバ204内のサンプ219およびチューブ208に向かって流れることを可能にすることができる。流体透過性体210は、親水性ポリオレフィンなどの多孔質または繊維質材料を含むことができる。幾つかの実施形態において、流体透過性体210は、親水性ポリオレフィンなどの多孔質または繊維質材料から成るまたは本質的に成る。流体透過性体210において使用することができるポリオレフィンの例は、これらに限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンモノマーまたはそれらの組合せを含む。さらに、流体透過性体210は、成形、押出または焼結などの様々な製造方法に従って製造することができる。流体透過性体210は、様々な密度または寸法を含むことができる。
【0021】
幾つかの実施形態において、流体透過性体210は、流体透過性材料の2つ以上の層を含むことができる。例えば、流体透過性体210は、流体透過性支持体を被覆するまたはその周囲に巻き付けられた流体透過性膜を含むことができ、この場合、流体透過性膜および流体透過性支持体は両方ともチャンバ204に配置されている。流体透過性膜は、少なくともユーザの陰茎に面した流体透過性支持体の側の少なくとも一部(例えば、全部)を被覆するまたはこれにわたって延びていることができる。流体透過性膜および流体透過性支持体は、開口206から離れるようにあらゆる流体を吸い寄せるように構成することができ、これにより、流体がチャンバ204から逃げ出すことを防止し、チューブ208を通じた流体の除去を促進する。
【0022】
流体透過性膜および流体透過性支持体は、概してサンプ219などのチャンバ204の内部に向かって流体を吸い寄せるおよび/または流体の搬送を許容することもできる。流体透過性膜は、流体を吸い寄せることができるあらゆる材料を含むことができる。例えば、流体透過性膜は、ガーゼ(例えば、絹、リネン、ポリエステルなどのポリマーベース材料、または綿ガーゼ)、ナイロン(スパンナイロン繊維など)、別の柔軟な布地(例えば、ジャージニット布地等)、または別の滑らかな布地(例えば、レーヨン、サテン等)などの布地を含むことができる。ガーゼ、柔軟な布地および/または滑らかな布地から流体透過性膜を形成することは、尿収集装置200によって生じる屑を減じることができる。流体透過性膜および流体透過性支持体のその他の実施形態は、2017年6月2日に出願された米国特許出願第15/612,325号、2016年9月8日に出願された米国特許出願第15/260,103号、2017年6月1日に出願された米国特許出願第15/611,587号、2019年4月29日に出願されたPCT特許出願第PCT/US19/29608号に開示されており、これらのそれぞれの開示全体を本願に引用して援用する。多くの実施形態において、流体透過性体210は、多孔質スパンナイロン繊維構造を含む流体透過性支持体と、スパンナイロン繊維構造を少なくとも部分的に包囲するガーゼを含む流体透過性ウィッキング膜とを含む。例えば、流体透過性体210は、ユーザの皮膚と接触するように位置決めされたガーゼまたはその他のウィッキング布地を含んでよい。幾つかの実施形態において、ガーゼまたはその他のウィッキング布地は、スパンナイロン繊維材料のボディの周囲に巻き付けられているおよび/または実質的に平坦なスパンナイロン繊維材料の両側を被覆している。幾つかの実施形態において、ガーゼまたはその他のウィッキング布地は、ユーザの皮膚に向けられた実質的に平坦なスパンナイロン繊維材料の側を被覆している。
【0023】
尿収集装置200は、チャンバ204内へ延びかつ流体不透過性バリア202の遠位端部領域205の近傍に位置決めされた端部を有するチューブ208も含む。サンプは、チューブ開口と流体不透過性バリア202の遠位端部領域205との間の領域またはエリアとして画定されてよい。流体透過性体210上に放出された流体は、真空がチューブ208に適用されたときに除去のためにサンプへ流れるまたはサンプに溜まってよい。チューブ208は、流体不透過性バリア202の上部における開口部212を通ってチャンバ内204へ延びていてよい。開口部212は、流体不透過性バリア202の遠位端部領域205の近傍に位置決めされてよい。幾つかの実施形態において、チューブ208の端部および/またはチューブ開口は、遠位端部領域205と開口部212との間に位置決めされている。幾つかの実施形態において、開口部212は設けられておらず、チューブ208は開口206を通ってチャンバ204から出てもよい。米国仮特許第63/067,542号には、男性用外部カテーテル尿収集装置の実施形態が記載されており、その態様は、本明細書に開示された実施形態のいずれにおいても使用されてよく、その開示全体を本願に引用して援用する。
【0024】
図2Bは、一実施形態による尿収集装置200の背面図である。尿収集装置200は、流体不透過性バリア202の底部201に固定されたアタッチメントシステム250を含んでよい。アタッチメントシステム250は、少なくとも部分的に開口206の周囲に延びる1つ以上の接着剤領域254(
図2Cに示されている)を含み、1つ以上の接着剤領域254の部分は、開口206の両側に位置決めされるようになっている。1つ以上の接着剤領域254は、ユーザの皮膚に取外し可能に付着するように構成されたあらゆる材料および/または接着剤を含んでよい。幾つかの実施形態において、1つ以上の接着剤領域254は、少なくともアクリルまたはシアノアクリレート接着剤、シリコーン接着剤、親水コロイド接着剤、合成ベースゴム接着剤またはそれらの組合せを含んでよい。
【0025】
アタッチメントシステム250は、1つ以上の接着剤領域254に取外し可能に固定されかつ開口206が2つ以上の接着剤カバー252a、252bの間に位置決めされるように位置決めされた2つ以上の接着剤カバー252a、252bも含む。2つ以上の接着剤カバー252a、252bは一緒に1つ以上の接着剤領域254の実質的に全てを被覆してよく、これにより、1つ以上の接着剤領域254は、皮膚、手袋などに付着しない一方、1つ以上のカバー252a、252bは1つ以上の接着剤領域254に取外し可能に固定されている。開口206の両側または両側部分に2つ以上の接着剤カバー252a、252bを位置決めすることにより、2つ以上の接着剤カバー252a、252bが1つ以上の接着剤領域254に固定された状態で陰茎を開口206に挿入することができる。陰茎が開口206に挿入されると、以下で
図4A~
図4Bに関連してより詳細に説明するように、2つ以上の接着剤カバー252a、252bが1つ以上の接着剤領域254から個々に除去され、陰茎を包囲するユーザの皮膚に一度に1つずつ固定されてよい。幾つかの実施形態において、2つ以上の接着剤カバー252a、252bは、1つ以上の接着剤領域254に取外し可能に固定された3、4、5、6以上の接着剤カバーを含んでよい。1つ以上の接着剤領域254は、2、3、4、5、6以上の接着剤領域254を含んでよい。幾つかの実施形態において、尿収集装置250は、接着剤領域254と同数の接着剤カバー252を含んでよく、これにより、各接着剤カバーは異なる違った接着剤領域に取外し可能に固定される。
【0026】
図2Cは、
図2Bの線2C-2Cに沿って見た尿収集装置200の断面図である。2つ以上の接着剤カバー252a、252bは1つ以上の接着剤領域254に取外し可能に固定されてよく、1つ以上の接着剤領域254は、流体不透過性バリア202の底部201の外面に固定されてよい。流体透過性体は、流体不透過性バリア202の底部201の内面に位置決めされてよい。流体不透過性バリア202の底部201および上部209は、陰茎によって放出された尿を収集するための尿収集装置200におけるチャンバ204を画定してよい。
【0027】
幾つかの実施形態において、アタッチメントシステム250は、実質的に馬蹄型である。
図2Bに戻ると、1つ以上の接着剤領域254は、開口206と2つの側部207(または側縁)のそれぞれとの間に位置決めされてよく、接着剤カバー252a、252bのそれぞれは、開口206と2つの側部207の異なる側部との間の1つ以上の接着剤領域254上に少なくとも部分的に位置決めされてよい。幾つかの実施形態において、1つ以上の接着剤領域254および2つの接着剤カバー252a、252bのそれぞれの少なくとも幾つかは、少なくとも部分的に開口206と流体不透過性バリア202の遠位端部領域205との間に位置決めされている。2つ以上の接着剤カバー252a、252bはそれぞれ、開口206と遠位端部領域205との間に位置決めされた終端縁部258を含んでよい。2つ以上の接着剤カバー252a、252bの終端縁部258は、開口206と遠位端部領域205との間で互いに隣接していてよい。アタッチメントシステム250は、1つ以上の接着剤領域254の終端縁部259または端部と2つ以上の接着剤カバー252a、252bとの間に間隙または空間256を含んでよい。1つ以上の接着剤領域254の終端縁部259と2つ以上の接着剤カバー252a、252bとの間の空間256は、開口206と流体不透過性バリア202の近位端部領域203との間に位置決めされてよい。したがって、空間256は、概して、互いに隣接する終端縁部258の反対側にあってよく、それらの間に開口206が位置決めされている。
【0028】
1つ以上の接着剤領域254は、1つ以上(例えば、2つ)の接着剤領域、エリアまたは部分を含む単一の連続的な接着剤材料を含んでよい。幾つかの実施形態において、1つ以上の接着剤領域254は、互いに間隔を置かれた2つの別々の接着剤領域を含み、2つの接着剤カバー252a、252bのそれぞれが2つの接着剤領域の異なる1つに取外し可能に固定されている。
【0029】
その他のアタッチメントシステムは、その他の構成および形状を含んでよい。
図3A~
図3Eは、尿収集装置200などの尿収集装置と共に使用されてよいアタッチメントシステムの例である。特段の記載がない限り、
図3A~
図3Eのアタッチメントシステムは、1つ以上の接着剤領域および2つ以上の接着剤カバーなどの、アタッチメントシステム250のあらゆる態様を含んでよい。1つ以上の接着剤領域は、流体不透過性バリア202の底部201の外面に固定されてよい。
【0030】
特に
図3Aを参照すると、アタッチメントシステム310は、2つの接着剤領域(2つの接着剤カバー312a、312bの下側にあり見えていない)に取外し可能に固定された2つの接着剤カバー312a、312bを含んでよい。2つの接着剤カバー312a、312bおよび2つの接着剤領域は、互いに対して相補的な実質的に円弧状であってよい。2つの接着剤カバー312a、312b(および2つの接着剤領域)はそれぞれ、2つの終端縁部316または端部を含んでよい。間隙314または空間が、2つの接着剤カバー312a、312b(および2つの接着剤領域)の終端縁部316の間に位置決めされてよい。幾つかの実施形態において、アタッチメントシステム310は、第1の空間314aが終端縁部316の間に位置決めされ、また開口206と流体不透過性バリア202の遠位端部領域205との間に位置決めされるように向けられている。幾つかの実施形態において、アタッチメントシステム310は、第2の空間314aが開口206と流体不透過性バリア202の近位端部領域203との間に位置決めされるように向けられている。その他の実施形態において、終端縁部316は、遠位端部領域205と開口206との間および/または近位端部領域203と開口206との間において互いに隣接していてよい。
【0031】
図3Bは、一実施形態による、2つの接着剤領域(2つの接着剤カバー322a、322bの下側にあり見えていない)に取外し可能に固定された2つの接着剤カバー322a、322bを有するアタッチメントシステム320を示す。アタッチメントシステム320はアタッチメントシステム310と類似であってよいが、終端縁部326および空間324は、開口206と、流体不透過性バリア202の側部207または縁部との間に位置決めされている。
【0032】
図3Cは、一実施形態による、1つ以上の接着剤領域(2つの接着剤カバー332a、332bの下側にあり見えていない)に固定された2つの接着剤カバー332a、332bを有するアタッチメントシステム330を示す。2つ以上の接着剤カバー332a、332bおよび1つ以上の接着剤領域は、概して互いに対して相補的に成形されていてよい。幾つかの実施形態において、2つの接着剤カバー332a、332bは一緒にV字形を形成してよい。1つ以上の接着剤領域は、V字形を形成する単一の連続的な接着剤領域または2つ以上の接着剤カバー332a、332bによって形成されたV字形に対して概して相補的なV字形を形成する2つの接着剤領域を含んでよい。2つの接着剤カバー332a、332bはそれぞれ、V字形の頂点の近傍において他方の接着剤カバーの終端縁部336と隣接する終端縁部336を含んでよい。幾つかの実施形態において、終端縁部346は、流体不透過性バリア202の遠位端部領域205と開口206との間において互いに隣接してよい。幾つかの実施形態において、終端縁部336は、近位端部領域203と開口206との間において互いに隣接してよい。幾つかの実施形態において、アタッチメントシステム330は、終端縁部336の間に位置決めされた空間が、開口206と流体不透過性バリア202の遠位端部領域205との間に位置決めされるように、構成されている。
【0033】
図3Dは、一実施形態による、1つ以上の接着剤領域(2つの接着剤カバー342a、342bの下側にあり見えていない)に固定された2つの接着剤カバー342a、342bを有するアタッチメントシステム340を示す。2つ以上の接着剤カバー342a、342bおよび1つ以上の接着剤領域は、互いに対して概して相補的に成形されていてよい。幾つかの実施形態において、2つの接着剤カバー342a、342bは一緒にU字形を形成してよい。1つ以上の接着剤領域は、U字形を形成する単一の連続的な接着剤領域または2つ以上の接着剤カバー342a、342bによって形成されたU字形に対して概して相補的なU字形を形成する2つの接着剤領域を含んでよい。2つの接着剤カバー342a、342bはそれぞれ、U字形の基部の近傍において他方の接着剤カバーの終端縁部346に隣接する終端縁部346を含んでよい。幾つかの実施形態において、終端縁部346は、流体不透過性バリア202の遠位端部領域205と開口206との間において互いに隣接してよい。幾つかの実施形態において、終端縁部346は、近位端部領域203と開口206との間において互いに隣接してよい。幾つかの実施形態において、アタッチメントシステム330は、終端縁部346の間に位置決めされた空間が開口206と流体不透過性バリア202の遠位端部領域205との間に位置決めされるように構成されている。
【0034】
図3Eは、一実施形態による、1つ以上の接着剤領域(2つの接着剤カバー352a、352bの下側にあり見えていない)に固定された2つの接着剤カバー352a、352bを有するアタッチメントシステム350を示す。2つ以上の接着剤カバー352a、352bおよび1つ以上の接着剤領域は、概して互いに相補的に成形されてよい。幾つかの実施形態において、2つの接着剤カバー352a、352bは一緒にO字形を形成してよい。1つ以上の接着剤領域は、O字形を形成する単一の連続的な接着剤領域、または2つ以上の接着剤カバー352a、352bによって形成されたO字形に対して概して相補的なO字形を形成する2つの接着剤領域を含んでよい。2つの接着剤カバー352a、352bはそれぞれ、他方の接着剤カバーの2つの終端縁部356に隣接する2つの終端縁部356を含んでよい。幾つかの実施形態において、終端縁部356は、流体不透過性バリア202の遠位端部領域205と開口206との間において互いに隣接してよく、また、流体不透過性バリア202の近位端部領域203と開口206との間において互いに隣接してよい。
【0035】
図4Aおよび
図4Bは、一実施形態による、ユーザに固定されたアタッチメントシステム250を示す。
図4Aおよび
図4Bは、チャンバ204の内側からまたは流体収集装置200の上方からアタッチメントシステム250が妨げられることなく見えるように流体透過性体210が除去されて示されている。アタッチメントシステム250が
図4Aおよび
図4Bに示されているが、
図4Aおよび
図4Bに示されたものと類似または同じその他のアタッチメントシステム310、320、330、340、350がユーザに固定されてよい。ユーザの陰茎50は、接着剤カバー252a、252bのいずれかが接着剤領域254から除去される前に流体不透過性バリア202の底部201における開口206を通って少なくとも部分的にチャンバ204に位置決めされてよい。スリット211は、流体収集装置200をユーザに固定する前に萎えた陰茎50を少なくとも部分的にチャンバ204に位置決めするためのより大きな開口を提供してよい。陰茎を開口206に挿入するときにはいずれの接着剤カバー252a、252bも接着剤領域254から除去されず、その結果、陰茎50の挿入中に、ユーザまたは介護者の手または手袋、衣服または陰茎50自体などの望ましくない位置に接着剤領域254が付着しないという技術的効果を生じる。流体収集装置200をユーザに固定するために、流体不透過性バリア202の底部201の第2の側201bが、少なくとも部分的に陰茎50をチャンバ204に位置決めするために縁部207に向かって側方へ引っ張られてよい。陰茎50が開口206およびスリット211を通って少なくとも部分的にチャンバ204に位置決めされると、流体不透過性バリア202の底部201の第1の側の少なくとも一部が持ち上げられてよく、
図4Aに示したように、第1の接着剤カバー252aが接着剤領域254の第1の部分254aから剥離または除去されてよい。次いで、接着剤領域254の第1の部分254aは、第2の接着剤カバー252bが接着剤領域254から剥離される前に、陰茎50の近くの骨盤、恥骨または腹部の皮膚のうちの少なくとも1つなどの、陰茎50の近くのユーザの皮膚に接着させられてよい。接着剤領域254の第1の部分がユーザの皮膚(
図4Bにおける第1の接着剤領域254aの下側にある)に付着した状態で、流体不透過性バリア202の底部201の第2の側の少なくとも一部が持ち上げられてよく、
図4Bに示したように、第2の接着剤カバー252bが接着剤領域254の第2の部分から剥離または除去されてよい。次いで、接着剤領域254の第2の部分254bは、ユーザの近くの骨盤、恥骨または腹部の皮膚のうちの少なくとも1つなどの、陰茎50の近くのユーザの皮膚に接着させられてよい。接着剤領域254の第1の部分254aおよび第2の部分254bがユーザに固定された状態で、陰茎50は開口206を通ってチャンバ204内へ延びていてよい。
【0036】
図5は、一実施形態による、流体収集装置をユーザに固定する方法500の流れ図である。方法500は、陰茎を流体収集装置における開口を通じて少なくとも部分的にチャンバ内に位置決めするという行為510を含む。方法は、また、流体収集装置に固定された第1の接着剤領域から第1の接着剤カバーを除去するという行為520を含む。方法は、また、第1の接着剤領域をユーザの皮膚に接着させるという行為530を含む。方法は、また、流体収集装置に固定された第2の接着剤領域から第2の接着剤カバーを除去するという行為540を含む。方法は、また、第2の接着剤領域をユーザの皮膚に接着させるという行為550を含む。幾つかの実施形態において、方法500は、流体収集装置をユーザに固定し、またユーザから流体を収集する方法として構成されてよく、方法は、チャンバにおいて放出された流体を、チューブを通じて流体収集装置から引き出すという行為を含んでよい。
【0037】
行為510は、流体収集装置の流体不透過性バリアの第1の部分によって画定された開口を通じて、流体収集装置によって画定されたチャンバ内に少なくとも部分的にユーザの陰茎を位置決めすることを含んでよい。流体収集装置は、尿収集装置200などの、本明細書に記載されたあらゆる流体収集装置を含んでよい。流体不透過性バリアは、第2の部分と、流体不透過性バリアの第1の部分と第2の部分との間に画定されたチャンバとを含んでよく、流体収集装置は、少なくとも部分的にチャンバ内に位置決めされた流体透過性体を含んでよい。
【0038】
行為520は、流体不透過性バリアの第1の部分の外面に固定された第1の接着剤領域から第1の接着剤カバーを除去することを含んでよい。第1の接着剤カバーおよび第1の接着剤領域は、アタッチメントシステム250、310、320、330、340、350など、本明細書に記載されたアタッチメントシステムのいずれかの一部であってよい。第1の接着剤領域は、少なくとも部分的に開口の周囲に延びていてよく、これにより、第1の接着剤領域は、少なくとも部分的に開口と流体不透過性バリアの第1の側部との間に位置決めされている。幾つかの実施形態において、第1の接着剤領域から第1の接着剤カバーを除去する行為520は、開口と流体不透過性バリアの第1の側部との間および開口と流体不透過性バリアの遠位端部領域との間において流体不透過性バリアの第1の部分の外面に固定された第1の接着剤領域から第1の接着剤カバーを除去することを含んでよい。
【0039】
行為530は、陰茎の基部の周囲または陰茎の基部の近傍のユーザの皮膚に第1の接着剤領域を接着することを含んでよい。例えば、行為530は、陰茎の側部への骨盤、恥骨または腹部の皮膚のうちの少なくとも1つの第1の領域に第1の接着剤領域を接着することを含んでよい。
【0040】
行為540は、陰茎の第1の側におけるユーザの骨盤、恥骨または腹部の皮膚のうちの少なくとも1つに第1の接着剤領域を接着した後、不透過性バリアの第1の部分の外面に固定された第2の接着剤領域から第2の接着剤カバーを除去することを含んでよい。第2の接着剤領域は、少なくとも部分的に開口の周囲に延びていてよく、これにより、第2の接着剤領域は、少なくとも部分的に開口と、第1の側部とは反対側の流体不透過性バリアの第2の側部との間に位置決めされている。幾つかの実施形態において、第2の接着剤領域から第2の接着剤カバーを除去する行為540は、開口と流体不透過性バリアの第2の側部との間および開口と流体不透過性バリアの遠位端部領域との間において流体不透過性バリアの第1の部分の外面に固定された第2の接着剤領域から第2の接着剤カバーを除去することを含んでよい。
【0041】
行為550は、陰茎の基部の周囲または陰茎の基部の近傍のユーザの皮膚に第2の接着剤領域を接着することを含んでよい。例えば、行為550は、陰茎の側部への骨盤、恥骨または腹部の皮膚のうちの少なくとも1つの第2の領域に第2の接着剤領域を接着することを含んでよく、これにより、陰茎は、骨盤皮膚の第1の領域と、骨盤、恥骨または腹部の皮膚のうちの少なくとも1つの第2の領域との間に位置決めされる。
【0042】
上記に記載された方法500の行為は、例示目的で示されている。例えば、方法500の行為は、異なる順序で行い、複数の行為に分割し、修正し、補足し、または組み合わせることができる。一実施形態において、方法500の行為の1つ以上は、方法500から省略することができる。方法500のいずれかの行為は、本明細書に開示されたポータブル尿収集システムのうちのいずれかを使用することを含むことができる。
【0043】
本明細書において使用される場合、「約」または「実質的に」という用語は、±10%または±5%だけ「約」または「実質的に」によって修飾された用語の許容できる変化を意味する。さらに、「未満」、「以下」、「よりも大きい」、「よりも多い」または「以上」という用語は、端点として、「未満」、「以下」、「よりも大きい」、「よりも多い」または「以上」という用語によって修飾された値を含む。
【0044】
様々な態様および実施形態が本明細書に開示されているが、その他の態様および実施形態が考えられる。本明細書に開示された様々な態様および実施形態は、例示目的で示されており、限定することは意図されていない。
【手続補正書】
【提出日】2023-11-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体収集装置であって、
第1の部分、第2の部分および前記第1の部分と前記第2の部分との間に画定されたチャンバを有する流体不透過性バリアであって、前記第1の部分が、外面および内面を含み、陰茎を受け入れるようにサイズ決めされた開口を画定している、流体不透過性バリアと、
少なくとも部分的に前記チャンバ内に位置決めされた
、実質的に平坦な流体透過性体と、
前記流体不透過性バリアの前記外面に固定されたアタッチメントシステムと、を備え、
前記アタッチメントシステムが、
少なくとも部分的に前記開口の周囲に延びる1つ以上の接着剤領域であって、これにより、前記1つ以上の接着剤領域の部分が、前記開口の少なくとも両側に位置決めされており、前記1つ以上の接着剤領域が、ユーザの皮膚に付着するように構成されている、1つ以上の接着剤領域と、
前記1つ以上の接着剤領域に取外し可能に固定された2つの接着剤カバーであって、前記開口が前記2つの接着剤カバーの間に位置決めされるように位置決めされている、2つの接着剤カバーと、を含むことを特徴とする、流体収集装置。
【請求項2】
請求項1に記載の流体収集装置であって、
第1の空間が、前記2つの接着剤領域の第1の終端縁部のセットの間に位置し、第2の空間が、前記2つの接着剤領域の第2の終端縁部のセットの間に位置するように、前記1つ以上の接着剤領域が、互いに間隔を置かれた2つの接着剤領域を含み、前記2つの接着剤カバーのそれぞれが、前記2つの接着剤領域のうちの異なる1つに取外し可能に固定されていることを特徴とする流体収集装置。
【請求項3】
請求
項2に記載の流体収集装置であって、前記2つの接着剤カバーのそれぞれが、実質的に円弧状であることを特徴とする流体収集装置。
【請求項4】
請求項1に記載の流体収集装置であって、前記流体不透過性バリアが、近位端部領域、遠位端部領域および少なくとも部分的に前記近位端部領域と前記遠位端部領域との間に延びる2つの側部領域を含み、
前記流体不透過性バリアの前記開口が、前記遠位端部領域と前記近位端部領域との間で、前記2つの側部領域の間に位置決めされていることを特徴とする流体収集装置。
【請求項5】
請求項4に記載の流体収集装置であって、前記1つ以上の接着剤領域が、前記開口と前記2つの側部領域のそれぞれとの間に位置決めされており、前記接着剤カバーのそれぞれが、前記開口と前記2つの側部領域のうちの異なる側部との間において前記1つ以上の接着剤領域上に少なくとも部分的に位置決めされていることを特徴とする流体収集装置。
【請求項6】
請求項5に記載の流体収集装置であって、前記1つ以上の接着剤領域と、前記2つの接着剤カバーのそれぞれの少なくとも一部とが、少なくとも部分的に前記開口と前記遠位端部領域との間に位置決めされていることを特徴とする流体収集装置。
【請求項7】
請求項6に記載の流体収集装置であって、前記2つの接着剤カバーがそれぞれ、前記開口と前記遠位端部領域との間に位置決めされた終端縁部を含むことを特徴とする流体収集装置。
【請求項8】
請求項7に記載の流体収集装置であって、前記2つの接着剤カバーの前記終端縁部が、前記開口と前記遠位端部領域との間において互いに隣接していることを特徴とする流体収集装置。
【請求項9】
請求項
5に記載の流体収集装置であって、前記1つ以上の接着剤領域が、連続的な接着剤領域を含むことを特徴とする流体収集装置。
【請求項10】
請求項9に記載の流体収集装置であって、前記連続的な接着剤領域が、実質的にU字形の連続的な接着剤領域であり、前記2つの接着剤カバーが、前記U字形の連続的な接着剤領域に対して実質的に相補的なU字形を形成するように互いに隣接して位置決めされていることを特徴とする流体収集装置。
【請求項11】
請求項9に記載の流体収集装置であって、前記連続的な接着剤領域が、実質的にV字形の連続的な接着剤領域であり、前記2つの接着剤カバーが、前記V字形の連続的な接着剤領域に対して実質的に相補的なV字形を形成するように互いに隣接して位置決めされていることを特徴とする流体収集装置。
【請求項12】
請求項9に記載の流体収集装置であって、前記連続的な接着剤領域が、前記開口の周囲における実質的にO字形の連続的な接着剤領域であり、前記2つの接着剤カバーが、前記O字形の連続的な接着剤領域に対して実質的に相補的なO字形を形成するように互いに隣接して位置決めされていることを特徴とする流体収集装置。
【請求項13】
請求項4に記載の流体収集装置であって、前記1つ以上の接着剤領域が、前記開口と前記遠位端部領域との間において互いに間隔を置かれた2つの接着剤領域を含み、前記2つの接着剤カバーのそれぞれが、前記2つの接着剤領域のうちの異なる1つに取外し可能に固定されていることを特徴とする流体収集装置。
【請求項14】
請求項13に記載の流体収集装置であって、前記2つの接着剤カバーがそれぞれ、前記開口と前記2つの接着剤領域との間において互いに間隔を置かれた終端縁部を含むことを特徴とする流体収集装置。
【請求項15】
請求項1
3に記載の流体収集装置であって、
前記1つ以上の接着剤領域の少なくとも一部が、前記開口と前記近位端部領域との間に位置決めされており、
前記2つの接着剤カバーのうちの第1の接着剤カバーが、前記1つ以上の接着剤領域の少なくとも一部に取外し可能に固定され、前記開口と前記近位端部領域との間に位置決めされており、
前記1つ以上の接着剤領域の少なくとも一部が、前記開口と前記遠位端部領域との間に位置決めされており、
前記2つの接着剤カバーのうちの第2の接着剤カバーが、前記1つ以上の接着剤領域の少なくとも一部に取外し可能に固定され、前記開口と前記遠位端部領域との間に位置決めされていることを特徴とする流体収集装置。
【請求項16】
請求項
15に記載の流体収集装置であって、前記2つの接着剤カバーのそれぞれが、実質的に円弧状であることを特徴とする流体収集装置。
【請求項17】
請求項
1に記載の流体収集装置であって、前記チャンバと真空源との間に流体連通を提供するように構成されたチューブをさらに備えることを特徴とする流体収集装置。
【請求項18】
請求項
1に記載の流体収集装置であって、前記流体透過性体が、流体透過性多孔質繊維構造と、ユーザの皮膚の近傍に、前記ユーザの皮膚と前記流体透過性多孔質繊維構造との間に位置決めされたウィッキング材料とを含むことを特徴とする流体収集装置。
【請求項19】
流体を収集する方法であって、
流体収集装置によって画定されたチャンバに少なくとも部分的に、前記流体収集装置の流体不透過性バリアの第1の部分によって画定された開口を通じてユーザの陰茎を位置決めすることであって、前記流体不透過性バリアが、第2の部分と、前記流体不透過性バリアの前記第1の部分と前記第2の部分との間に画定されたチャンバとを有し、前記流体収集装置が、少なくとも部分的に前記チャンバ内に位置決めされた
、実質的に平坦な流体透過性体を含む、位置決めすることと、
前記流体不透過性バリアの前記第1の部分の外面に固定された第1の接着剤領域から第1の接着剤カバーを除去することであって、前記第1の接着剤領域が、少なくとも部分的に前記開口の周囲に延びており、これにより、前記第1の接着剤領域が、少なくとも部分的に前記開口と前記流体不透過性バリアの第1の側部との間に位置決めされている、第1の接着剤カバーを除去することと、
前記陰茎の第1の側における前記ユーザの骨盤、恥骨または腹部の皮膚のうちの少なくとも1つに前記第1の接着剤領域を接着することと、
前記陰茎の前記第1の側における前記ユーザの骨盤、恥骨または腹部の皮膚のうちの少なくとも1つに前記第1の接着剤領域を接着した後、前記
流体不透過性バリアの前記第1の部分の前記外面に固定された第2の接着剤領域から第2の接着剤カバーを除去することであって、前記第2の接着剤領域が、少なくとも部分的に前記開口の周囲に延びており、これにより、前記第2の接着剤領域が、少なくとも部分的に前記開口と、前記第1の側部とは反対側の前記流体不透過性バリアの第2の側部との間に位置決めされている、第2の接着剤カバーを除去することと、
前記陰茎の第2の側における前記ユーザの骨盤、恥骨または腹部の皮膚のうちの少なくとも1つに前記第2の接着剤領域を接着することと、を含むことを特徴とする、方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、前記チャンバにおいて放出された流体を前記流体収集装置からチューブを通じて抜き取ることをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項21】
請求項1
9に記載の方法であって、
前記流体不透過性バリアの前記第1の部分の外面に固定された第1の接着剤領域から第1の接着剤カバーを除去することが、前記開口と前記流体不透過性バリアの前記第1の側部との間および前記開口と前記流体不透過性バリアの遠位端部領域との間において前記流体不透過性バリアの前記第1の部分の前記外面に固定された前記第1の接着剤領域から前記第1の接着剤カバーを除去することを含み、
前記流体不透過性バリアの前記第1の部分の前記外面に固定された第2の接着剤領域から第2の接着剤カバーを除去することが、前記開口と前記流体不透過性バリアの前記第2の側部との間および前記開口と前記流体不透過性バリアの前記遠位端部領域との間において前記流体不透過性バリアの前記第1の部分の前記外面に固定された前記第2の接着剤領域から前記第2の接着剤カバーを除去することを含むことを特徴とする方法。
【国際調査報告】