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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-18
(54)【発明の名称】無線通信方法及び端末機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20240311BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240311BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20240311BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20240311BHJP
   H04W 56/00 20090101ALI20240311BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W72/0446
H04W72/232
H04W72/231
H04W56/00 130
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558878
(86)(22)【出願日】2021-04-02
(85)【翻訳文提出日】2023-09-25
(86)【国際出願番号】 CN2021085471
(87)【国際公開番号】W WO2022205482
(87)【国際公開日】2022-10-06
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100203105
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 能弘
(72)【発明者】
【氏名】ウー ズオミン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD25
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH28
(57)【要約】
本発明の実施形態は、無線通信方法及び端末機器を提供し、前記方法は、第1のオフセット値、第2のオフセット値、およびハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKフィードバック状態のうちの少なくとも1つに基づいて、制御チャネル候補をリッスンするステップを含み、前記第1のオフセット値に対応する時間間隔は、端末機器のタイミングアドバンスTA値または往復伝送時間RTTに関連付けられ、前記第2のオフセット値に対応する時間間隔は、端末機器の同期情報の取得に関連付けられる。本発明が提供する方案はスケジューリングシーケンスを強化することにより、信号受信と送信を同時に行う能力を備えない端末機器の正常な動作を保証でき、省電力の効果も達成できる。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のオフセット値、第2のオフセット値、およびハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKフィードバック状態のうちの少なくとも1つに基づいて、制御チャネル候補をリッスンするステップを含み、
前記第1のオフセット値に対応する時間間隔は、端末機器のタイミングアドバンスTA値または往復伝送時間RTTに関連付けられ、前記第2のオフセット値に対応する時間間隔は、端末機器の同期情報の取得に関連付けられる
ことを特徴とする無線通信方法。
【請求項2】
前記第1のオフセット値は、上りリンクグラントと物理上りリンク共有チャネルPUSCHとの間のスケジューリングシーケンスを決定するために使用され、及び/又は、前記第1のオフセット値は、物理下りリンク共有チャネルPDSCHとハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKフィードバックとの間のスケジューリングシーケンスを決定するために使用される
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のオフセット値は、事前に定義されており、または、
前記第1のオフセット値は、ネットワーク機器によって、システムメッセージ、無線リソース制御RRC、メディアアクセス制御制御要素MAC CE、および下りリンク制御情報DCIのうちの少なくとも1つを通じて設定される
ことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のオフセット値の単位は、時間ユニットまたは絶対値である
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のオフセット値は、下りリンクグラントと物理下りリンク共有チャネルPDSCHとの間のスケジューリングシーケンスを決定するために使用される
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第2のオフセット値は、事前に定義されており、または、
前記第2のオフセット値は、ネットワーク機器によって、システムメッセージ、無線リソース制御RRC、メディアアクセス制御制御要素MAC CE、および下りリンク制御情報DCIのうちの少なくとも1つを通じて設定される
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のオフセット値の単位は、時間ユニットまたは絶対値である
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記HARQ-ACKフィードバック状態は、物理下りリンク共有チャネルPDSCHのHARQ-ACKフィードバックの非イネーブル化を含み、または前記HARQ-ACKフィードバック状態は、PDSCHに対応するHARQ-ACKが非フィードバック状態にあることを含む
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
第1のHARQプロセスがHARQ-ACKフィードバック非イネーブル化されるように構成される場合、前記第1のHARQプロセスによって伝送されるPDSCHに対応するHARQ-ACKはフィードバックされない
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のオフセット値、第2のオフセット値、およびハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKフィードバック状態のうちの少なくとも1つに基づいて、制御チャネル候補をリッスンするステップは、
第1のHARQプロセスがHARQ-ACKフィードバック非イネーブル状態に対応し、前記端末機器が受信した前記第1のHARQプロセスに対応する第1の下りリンク共有チャネルの終了位置が時間ユニットnに位置する場合、前記端末機器は、時間ユニットn+1から時間ユニットn+kまでの時間ユニットで制御チャネル候補をリッスンすることを期待しないことを含み、
ここで、kは非負の整数である
ことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記時間ユニットはサブフレームを含み、前記kの値は12であり、
前記第1のオフセット値、第2のオフセット値、およびハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKフィードバック状態のうちの少なくとも1つに基づいて、制御チャネル候補をリッスンするステップは、
第1のHARQプロセスがHARQ-ACKフィードバック非イネーブル状態に対応し、端末機器が受信した前記第1のHARQプロセスに対応する第1の下りリンク共有チャネルの終了位置がサブフレームnに位置する場合、前記端末機器は、サブフレームn+1からサブフレームn+12までのいずれのサブフレームにおいても制御チャネル候補をリッスンすることを期待しないことを含む
ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のオフセット値、第2のオフセット値、およびハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKフィードバック状態のうちの少なくとも1つに基づいて、制御チャネル候補をリッスンするステップは、
前記第1のオフセット値に基づいて、上りリンクグラントと上りリンク共有チャネルとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするか否かを決定すること、
前記第1のオフセット値に基づいて、物理下りリンク制御チャネルPDCCHコマンドとランダムアクセスチャネルとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定すること、
前記第1のオフセット値に基づいて、上りリンク共有チャネルまたは上りリンク制御チャネル伝送後の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定すること、
前記第1のオフセット値に基づいて、ランダムアクセスチャネル伝送後の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定すること、
前記第1のオフセット値に基づいて、下りリンクグラントと下りリンク共有チャネルに対応するHARQ-ACKフィードバックとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするか否かを決定すること、
前記第1のオフセット値および前記第2のオフセット値に基づいて、下りリンクグラントと下りリンク共有チャネルに対応するHARQ-ACKフィードバックとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定すること、
前記第2のオフセット値に基づいて、下りリンクグラントと下りリンク共有チャネルとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするか否かを決定することを含む
ことを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
第1のオフセット値、第2のオフセット値、およびハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKフィードバック状態のうちの少なくとも1つに基づいて、制御チャネル候補をリッスンするように構成される通信ユニットを含み、
前記第1のオフセット値に対応する時間間隔は、端末機器のタイミングアドバンスTA値または往復伝送時間RTTに関連付けられ、前記第2のオフセット値に対応する時間間隔は、端末機器の同期情報の取得に関連付けられる
ことを特徴とする端末機器。
【請求項14】
前記第1のオフセット値は、上りリンクグラントと物理上りリンク共有チャネルPUSCHとの間のスケジューリングシーケンスを決定するために使用され、及び/又は、前記第1のオフセット値は、物理下りリンク共有チャネルPDSCHとハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKフィードバックとの間のスケジューリングシーケンスを決定するために使用される
ことを特徴とする請求項13に記載の端末機器。
【請求項15】
前記第1のオフセット値は、事前に定義されており、または、
前記第1のオフセット値は、ネットワーク機器によって、システムメッセージ、無線リソース制御RRC、メディアアクセス制御制御要素MAC CE、および下りリンク制御情報DCIのうちの少なくとも1つを通じて設定される
ことを特徴とする請求項13または14に記載の端末機器。
【請求項16】
前記第1のオフセット値の単位は、時間ユニットまたは絶対値である
ことを特徴とする請求項13から15のいずれか一項に記載の端末機器。
【請求項17】
前記第2のオフセット値は、下りリンクグラントと物理下りリンク共有チャネルPDSCHとの間のスケジューリングシーケンスを決定するために使用される
ことを特徴とする請求項13から16のいずれか一項に記載の端末機器。
【請求項18】
前記第2のオフセット値は、事前に定義されており、または、
前記第2のオフセット値は、ネットワーク機器によって、システムメッセージ、無線リソース制御RRC、メディアアクセス制御制御要素MAC CE、および下りリンク制御情報DCIのうちの少なくとも1つを通じて設定される
ことを特徴とする請求項13から17のいずれか一項に記載の端末機器。
【請求項19】
前記第2のオフセット値の単位は、時間ユニットまたは絶対値である
ことを特徴とする請求項13から18のいずれか一項に記載の端末機器。
【請求項20】
前記HARQ-ACKフィードバック状態は、物理下りリンク共有チャネルPDSCHのHARQ-ACKフィードバックの非イネーブル化を含み、または前記HARQ-ACKフィードバック状態は、PDSCHに対応するHARQ-ACKが非フィードバック状態にあることを含む
ことを特徴とする請求項13から19のいずれか一項に記載の端末機器。
【請求項21】
第1のHARQプロセスがHARQ-ACKフィードバック非イネーブル化されるように構成される場合、前記第1のHARQプロセスによって伝送されるPDSCHに対応するHARQ-ACKはフィードバックされない
ことを特徴とする請求項20に記載の端末機器。
【請求項22】
前記通信ユニットは、具体的には、
第1のHARQプロセスがHARQ-ACKフィードバック非イネーブル状態に対応し、前記端末機器が受信した前記第1のHARQプロセスに対応する第1の下りリンク共有チャネルの終了位置が時間ユニットnに位置する場合、前記端末機器は、時間ユニットn+1から時間ユニットn+kまでの時間ユニットで制御チャネル候補をリッスンすることを期待しないように構成され、ここで、kは非負の整数である
ことを特徴とする請求項13から21のいずれか一項に記載の端末機器。
【請求項23】
前記通信ユニットは、具体的には、
第1のHARQプロセスがHARQ-ACKフィードバック非イネーブル状態に対応し、端末機器が受信した前記第1のHARQプロセスに対応する第1の下りリンク共有チャネルの終了位置がサブフレームnに位置する場合、前記端末機器は、サブフレームn+1からサブフレームn+12までのいずれのサブフレームにおいても制御チャネル候補をリッスンすることを期待しないように構成される
ことを特徴とする請求項22に記載の端末機器。
【請求項24】
前記通信ユニットは、具体的には、
前記第1のオフセット値に基づいて、上りリンクグラントと上りリンク共有チャネルとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするか否かを決定し、
前記第1のオフセット値に基づいて、物理下りリンク制御チャネルPDCCHコマンドとランダムアクセスチャネルとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定し、
前記第1のオフセット値に基づいて、上りリンク共有チャネルまたは上りリンク制御チャネル伝送後の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定し、
前記第1のオフセット値に基づいて、ランダムアクセスチャネル伝送後の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定し、
前記第1のオフセット値に基づいて、下りリンクグラントと下りリンク共有チャネルに対応するHARQ-ACKフィードバックとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするか否かを決定し、
前記第1のオフセット値および前記第2のオフセット値に基づいて、下りリンクグラントと下りリンク共有チャネルに対応するHARQ-ACKフィードバックとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定し、
前記第2のオフセット値に基づいて、下りリンクグラントと下りリンク共有チャネルとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするか否かを決定するように構成される
ことを特徴とする請求項13から23のいずれか一項に記載の端末機器。
【請求項25】
第1のオフセット値、第2のオフセット値、およびハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKフィードバック状態のうちの少なくとも1つに基づいて、制御チャネル候補をリッスンするように構成される通信ユニットを含み、
前記第1のオフセット値に対応する時間間隔は、端末機器のタイミングアドバンスTA値または往復伝送時間RTTに関連付けられ、前記第2のオフセット値に対応する時間間隔は、端末機器の同期情報の取得に関連付けられる
ことを特徴とする端末機器。
【請求項26】
プロセッサおよびメモリを含み、
前記メモリはコンピュータプログラムを記憶するために使用され、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を実行するために使用される
ことを特徴とする端末機器。
【請求項27】
メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して、チップを搭載した装置が、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を実行するようにするプロセッサを含む
ことを特徴とするチップ。
【請求項28】
請求項1から12のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを格納するために使用される
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項29】
コンピュータプログラムコマンドを含むコンピュータプログラム製品であって、コンピュータに請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を実行させる
ことを特徴とするコンピュータプログラム製品。
【請求項30】
請求項1から23のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、通信分野に関し、より具体的には、無線通信方法及び端末機器に関する。
【背景技術】
【0002】
新しい無線(New Radio、NR)システムでは、非地上通信ネットワーク(Non-Terrestrial Networks、NTN)を用いてユーザに通信サービスを提供することが考えられる。しかし、NTNシステムでは伝播遅延が大きいため、TA値の範囲も比較的大きく、これに対応して、モノのインターネット非地上通信ネットワーク(Internet of Things NTN、IoT-NTN)システムにおける上りリンクと下りリンクのシーケンス関係は、地上通信ネットワーク(Terrestrial Networks、TN)システムにおける上りリンクと下りリンクのシーケンス関係に対して強化する必要があり、例えば、IoT-NTNシステムにおける制御チャネルの検出も強化する必要がある。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、スケジューリングシーケンスを強化することにより、信号受信と送信を同時に行う能力を備えない端末機器の正常な動作を保証でき、省電力の効果も達成できる無線通信方法及び端末機器を提供する。
【0004】
第1の態様では、本発明は、第1のオフセット値、第2のオフセット値、およびハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKフィードバック状態のうちの少なくとも1つに基づいて、制御チャネル候補をリッスンするステップを含み、前記第1のオフセット値に対応する時間間隔は、端末機器のタイミングアドバンスTA値または往復伝送時間RTTに関連付けられ、前記第2のオフセット値に対応する時間間隔は、端末機器の同期情報の取得に関連付けられる無線通信方法を提供する。
【0005】
第2の態様では、本発明は、上記第1の態様またはその各実装における方法を実行するための端末機器を提供する。具体的には、前記端末機器は、上記第1の態様またはその各実装における方法を実行するための機能モジュールを含む。
【0006】
一実装では、前記端末機器は、情報処理に関連する機能を実行する処理ユニットを含むことができる。例えば、前記処理ユニットはプロセッサであってもよい。
【0007】
一実装では、前記端末機器は送信ユニットおよび/または受信ユニットを含むことができる。前記送信ユニットは送信に関する機能を実行するために使用され、前記受信ユニットは受信に関する機能を実行するために使用される。例えば、前記送信ユニットは送信機または送信器であってもよく、前記受信ユニットは受信機または受信器であってもよい。別の例として、前記端末機器は通信チップであり、前記送信ユニットは前記通信チップの入力回路またはインターフェイスであってもよく、前記送信ユニットは前記通信チップの出力回路またはインターフェイスであってもよい。
【0008】
第3の態様では、本発明は、プロセッサおよびメモリを含む端末機器を提供する。前記メモリはコンピュータプログラムを記憶するために使用され、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行して、上記第1の態様またはその各実装における方法を実行するために使用される。
【0009】
一実装では、前記プロセッサは1つまたは複数であり、前記メモリは1つまたは複数である。
【0010】
一実装では、前記メモリは前記プロセッサと統合されてもよいし、前記メモリは前記プロセッサから分離されてもよい。
【0011】
一実装では、前記端末機器は送信機(送信器)と受信機(受信器)をさらに含む。
【0012】
第4の態様では、本発明は、上述第1の態様またはその各実装における方法を実現するためのチップを提供する。具体的には、前記チップは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して、前記チップを搭載した装置が、上述第1の態様またはその各実装における方法を実行するようにするプロセッサを含む。
【0013】
第5の態様では、本発明は、コンピュータに上記第1の態様またはその各実装における方法を実行させるコンピュータプログラムを格納するコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0014】
第6の態様では、本発明は、コンピュータプログラムコマンドを含むコンピュータプログラム製品を提供し、コンピュータプログラムコマンドは、コンピュータに上記第1の態様またはその各実装における方法を実行させる。
【0015】
第7の態様では、本発明は、コンピュータ上で実行されると、コンピュータに上記第1の態様またはその各実装における方法を実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【0016】
以上の方案に基づいて、第1のオフセット値、第2のオフセット値、およびハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKフィードバック状態のうちの少なくとも1つに基づいて制御チャネル候補をリッスンし、スケジューリングシーケンスが強化され、信号受信と送信を同時に行う能力を備えない端末機器の正常な動作を保証でき、省電力の効果も達成できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態によって提供されるシステムフレームワークの概略ブロック図である。
図2】本発明の実施形態によって提供されるシステムフレームワークの概略ブロック図である。
図3】本発明の実施形態によって提供されるシステムフレームワークの概略ブロック図である。
図4】それぞれ透過型転送衛星および再生型転送衛星に基づくNTNシナリオの概略図を示す。
図5】それぞれ透過型転送衛星および再生型転送衛星に基づくNTNシナリオの概略図を示す。
図6】本発明の実施形態によって提供されるNTNシステムのタイミング関係におけるケース1の概略構造図である。
図7】本発明の実施形態によって提供されるNTNシステムのタイミング関係におけるケース2の概略構造図である。
図8】本発明の実施形態によって提供される端末機器がNPDCCHを検出しないサブフレームの概略図である。
図9】本発明の実施形態によって提供される端末機器がNPDCCHを検出しないサブフレームの概略図である。
図10】本発明の実施形態によって提供される端末機器がNPDCCHを検出しないサブフレームの概略図である。
図11】本発明の実施形態によって提供される無線通信方法の概略的なフローチャートである。
図12】本発明の実施形態によって提供される端末機器が制御チャネル候補を検出しないサブフレームの概略図である。
図13】本発明の実施形態によって提供される端末機器が制御チャネル候補を検出しないサブフレームの別の概略図である。
図14】本発明の実施形態によって提供される端末機器の概略ブロック図である。
図15】本発明の実施形態によって提供される端末機器の概略ブロック図である。
図16】本発明の実施形態によって提供されるチップの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術方案について説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施形態の適用シナリオの概略図である。
【0020】
図1に示すように、通信システム100は、端末機器110とネットワーク機器120とを含むことができる。ネットワーク機器120は、エアインターフェースを介して端末機器110と通信することができる。端末機器110とネットワーク機器120との間では、マルチサービス伝送がサポートされる。
【0021】
なお、本発明の実施形態は、通信システム100を例として説明するだけであり、本発明の実施形態はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明の実施形態の技術方案は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、LTE時分割二重(Time Division Duplex、TDD)、ユニバーサル移動通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)システム、狭帯域モノのインターネット(Narrow Band Internet of Things、NB-IoT)システム、拡張された機械型通信(enhanced Machine-Type Communications、eMTC)システム、5G通信システム(新無線(New Radio、NR)通信システムとも呼ばれる)や将来の通信システムなどの様々な通信システムに適用することができる。
【0022】
図1に示す通信システム100において、ネットワーク機器120は、端末機器110と通信するアクセスネットワーク機器であってもよい。アクセスネットワーク機器は、特定の地理的エリアに通信カバレッジを提供することができ、そのカバレッジエリア内に位置する端末機器110(例えば、UE)と通信することができる。
【0023】
ネットワーク機器120は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムにおけるエボリューション基地局(Evolutional Node B、eNB、またはeNodeB)、または次世代無線アクセスネットワーク(Next Generational Radio Access Network、NG RAN)装置、またはNRシステムにおける基地局(gNB)、またはクラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、CRAN)における無線コントローラであってもよく、あるいは、このネットワーク機器120は、中継局、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、ハブ、スイッチ、ブリッジ、ルータ、または将来進化するパブリック地上移動体ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)におけるネットワーク機器などであってもよい。
【0024】
端末機器110は、ネットワーク機器120や他の端末機器に有線または無線で接続される端末機器を含むがこれらに限定されない任意の端末機器であってよい。
【0025】
例えば、前記端末機器110は、アクセス端末、ユーザ機器(User Equipment、UE)、加入者ユニット、加入者局、移動局、移動体、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信機器、ユーザエージェントまたはユーザ装置を指してもよい。アクセス端末は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、IoT機器、衛星ハンドヘルド端末、無線ローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、パーソナルデジタル処理(Personal Digital Assistant、PDA)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、計算デバイス、または無線モデムに接続された他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワークにおける端末機器、または将来の進化ネットワークにおける端末機器などであってよい。
【0026】
端末機器110は、機器間(Device to Device、D2D)通信に使用されてもよい。
【0027】
無線通信システム100は、基地局と通信するためのコアネットワーク機器130を含んでもよく、このコアネットワーク機器130は、例えばアクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)、例えば認証サーバ機能(Authentication Server Function、AUDF)、例えばユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)、例えばセッション管理機能(Session Management Function、SMF)などの5 Gコアネットワーク(5 G Core、5 GC)機器であってもよい。選択的に、コアネットワーク機器130は、例えば、セッション管理機能+コアネットワークのデータゲートウェイ(Session Management Function+Core Packet Gateway、SMF+PGW-C)機器などのLTEネットワークのパケットコアエボリューション(Evolved Packet Core、EPC)機器であってもよい。SMF+PGW-CはSMFとPGW-Cが実現できる機能を同時に実現することができることを理解すべきである。ネットワーク進化の過程では、上述のコアネットワーク機器は他の名称で呼ばれたり、コアネットワークの機能を分割して新たなネットワークエンティティが形成されたりする場合があるが、本発明の実施形態はこれに限定されない。
【0028】
通信システム100内の各機能ユニット間は、次世代ネットワーク(next generation,NG)インターフェイスを介して接続を確立することによっても通信を実現することができる。
【0029】
例えば、端末機器は、NRインターフェイスを介してアクセスネットワーク機器とエアインターフェース接続を確立して、ユーザプレーンデータおよびコントロールプレーンシグナリングを伝送でき、端末機器は、NGインターフェイス1(N1)を介してAMFとコントロールプレーンシグナリング接続を確立できる。次世代無線アクセス基地局(gNB)などのアクセスネットワーク機器は、NGインターフェイス3(略してN3)を介してUPFとユーザプレーンデータ接続を確立でき、アクセスネットワーク機器は、NGインターフェイス2(略してN2)を介してAMFとコントロールプレーンシグナリング接続を確立できる。UPFは、NGインターフェイス4(略してN4)を介してSMFとコントロールプレーンシグナリング接続を確立でき、UPFは、NGインターフェイス6(略してN6)を介してデータネットワークとユーザプレーンデータを交換できる。AMFは、NGインターフェイス11(略してN11)を介してSMFとコントロールプレーンシグナリング接続を確立でき、SMFは、NGインターフェイス7(略してN7)を介してPCFとコントロールプレーンシグナリング接続を確立できる。
【0030】
図1は、1つの基地局、1つのコアネットワーク機器、および2つの端末機器を例示的に示しているが、選択的に、この無線通信システム100は、複数の基地局機器を含むことができ、各基地局のカバレッジ内に他の数の端末機器を含むことができ、本発明の実施形態はこれに限定されない。
【0031】
3GPP(登録商標)では、一般に衛星通信を利用して地上ユーザに通信サービスを提供する Non Terrestrial Network(NTN、非地上通信ネットワーク機器)技術を検討している。地上のセルラーネットワーク通信と比較して、衛星通信には多くの独自の利点がある。まず、衛星通信はユーザ地域に制限されていない。例えば、一般的な陸上通信は海洋、高山、砂漠などの通信設備を設置できない、あるいは人口が少ないため通信カバーをしない地域をカバーすることができないが、衛星通信にとっては、1つの衛星が大きな地上をカバーできることに加え、衛星が地球を周回して軌道運動をすることができるため、理論的には地球上の隅々まで衛星通信にカバーされることができる。次に、衛星通信には大きな社会的価値がある。衛星通信は辺境の山岳地帯、貧しく立ち後れた国や地域を低コストでカバーすることができ、それによってこれらの地域の人々に先進的な音声通信とモバイルインターネット技術を享受させ、先進地域とのデジタルギャップを縮小し、これらの地域の発展を促進するのに有利である。また、衛星通信は距離が長く、通信距離が長くなっても通信コストは明らかに増加していない。最後に、衛星通信の安定性は高く、自然災害の制限を受けない。
【0032】
NTN技術は、様々な通信システムと組み合わせることができる。例えば、NTN技術は、NRシステムと組み合わせてNR-NTNシステムを形成することができる。別の例として、NTN技術は、IoTシステムと組み合わせてIoT-NTNシステムを形成することができる。一例として、IoT-NTNシステムは、NB-IoT-NTNシステム及びeMTC-NTNシステムを含むことができる。
【0033】
図2は、本発明の実施形態によって提供される別の通信システムの概略構造図である。
【0034】
図2に示すように、端末機器1101と衛星1102とを備えており、端末機器1101と衛星1102との間で無線通信が可能である。端末機器1101と衛星1102との間に形成されるネットワークをNTNと呼ぶこともある。図2に示す通信システムのアーキテクチャにおいて、衛星1102が基地局として機能し、端末機器1101と衛星1102とが直接通信してもよい。システムアーキテクチャの下では、衛星1102をネットワーク機器と呼ぶことができる。本発明のいくつかの実施形態では、通信システムは複数のネットワーク機器1102を含むことができ、各ネットワーク機器1102のカバレッジは他の数の端末機器を含むことができるが、これは本発明の実施形態では限定されない。
【0035】
図3は、本発明の実施形態によって提供される別の通信システムの概略構造図である。
【0036】
図3に示すように、端末機器1201、衛星1202及び基地局1203を備えており、端末機器1201と衛星1202との間で無線通信が可能であり、衛星1202と基地局1203との間で通信が可能である。端末機器1201、衛星1202及び基地局1203の間で形成されるネットワークをNTNと呼ぶこともある。図3に示す通信システムのアーキテクチャにおいて、衛星1202は基地局の機能を有していなくてもよく、端末機器1201と基地局1203との間の通信は衛星1202を介して中継される必要がある。このシステムアーキテクチャの下では、基地局1203はネットワーク機器と呼ばれることがある。本発明のいくつかの実施形態では、通信システムは複数のネットワーク機器1203を含むことができ、各ネットワーク機器1203のカバレッジは他の数の端末機器を含むことができるが、これは本発明の実施形態では限定されない。前記ネットワーク機器1203は、図1のネットワーク機器120であってもよい。
【0037】
前述の衛星1102または衛星1202には、低地球軌道(Low-Earth Orbit,LEO)衛星、中地球軌道(Medium-Earth Orbit,MEO)衛星、静止地球軌道(Geostationary Earth Orbit,GEO)衛星、高楕円軌道(High Elliptical Orbit,HEO)衛星などが含まれるが、これらに限定されないことを理解されたい。衛星は複数のビームを使用して地上をカバーすることができ、たとえば、一つの衛星は、数十~数百のビームを形成して地上をカバーすることができる。言い換えれば、一つの衛星ビームは直径数十から数百キロメートルの地上エリアをカバーすることができ、衛星のカバレッジを確保し、衛星通信システム全体のシステム容量を向上させることができる。
【0038】
一例として、LEOの高さ範囲は500km~1500kmであり、対応する軌道周期は約1.5時間~2時間であり、ユーザ間のシングルホップ通信の信号伝播遅延は一般的に20ms未満であり、最大衛星可視時間は20分であり、LEOの信号伝播距離は短く、リンク損失は少なく、ユーザ端末の送信電力に対する要求は高くない。GEOの軌道高さは35786kmであり、地球を周回する周期は24時間であり、ユーザ間のシングルホップ通信の信号伝播遅延は一般的に250msであることができる。
【0039】
衛星のカバレージを確保し、衛星通信システム全体のシステム容量を向上させるために、衛星は複数のビームを使用して地上をカバーし、一つの衛星は、数十~数百のビームを形成して地上をカバーすることができ、一つの衛星ビームは直径数十から数百キロメートルの地上エリアをカバーすることができる。
【0040】
なお、図1から図3は本発明が適用可能なシステムを説明するための例に過ぎず、本発明の実施形態で示した方法は他のシステムにも適用できることは言うまでもない。さらに、本明細書で「システム」と「ネットワーク」という用語は、本明細書ではしばしば同じ意味で使用される。本明細書で「および/または」という用語は、関連するオブジェクトを説明する単なる関連関係であり、3つの関係が存在する可能性があることを意味する。たとえば、Aおよび/またはBは、Aが単独で存在すること、AとBが同時に存在すること、およびBが単独で存在することを意味する。また、本明細書の文字「/」は、一般に、関連するオブジェクトが「または」関係であることを意味する。また、本発明の実施形態でいう「指示」は、直接的な指示であってもよいし、間接的な指示であってもよく、また、関連関係があることを意味することもある。たとえば、AはBを指示することは、AがBを直接的に指示することを意味することもある。たとえば、BはAを通じて取得できる。また、AがBを間接的に指示することもできる。たとえば、AはCを指示し、BはC を通じて取得できる。AとBの間に関連関係があることを示すこともある。また、本発明の実施形態で言及される「対応」は、両者の間に直接的な対応関係があること、または間接的な対応関係があること、または2つの間に関連関係があること、または指示することと指示されること、設定することと設定されることなどの関係であってもよい。また、本発明の実施形態で言及される「事前に定義された」または「事前に定義されたルール」は、機器(例えば、端末機器やネットワーク機器を含む)内に、対応するコード、テーブルまたは関連情報を指示するために使用できる他の方法を事前に保存しておくことにより実現することができ、本発明はその具体的な実現方法を限定するものではない。たとえば、事前に定義とは、プロトコルで定義されているものを指する。本発明の実施形態において、前記「プロトコル」は、通信分野の標準プロトコルを指す場合があり、例えば、LTE(登録商標)プロトコル、NRプロトコル、および将来の通信に適用される関連プロトコルを含む場合があることも理解されたい。本発明はこれを限定するものではない。
【0041】
衛星は、提供する機能に基づいて、透過型転送衛星(transparent payload)と再生型転送衛星(regenerative payload)の2つのタイプに分類できる。透過型転送衛星の場合、無線周波数フィルタリング、周波数変換および増幅の機能のみを提供し、転送する波形信号を変更せずに信号の透過的な転送のみを提供する。再生型転送衛星の場合、無線周波数フィルタリング、周波数変換および増幅の機能に加えて、基地局の機能の一部または全部を備えた復調・復号、ルーティング・変換、符号化・変調の機能も提供できる。
【0042】
NTNでは、衛星と端末間の通信のために1つ以上のゲートウェイ(Gateway)を含めることができる。
【0043】
図4および図5は、それぞれ透過型転送衛星および再生型転送衛星に基づくNTNシナリオの概略図を示す。
【0044】
図4に示すように、透過型転送衛星に基づくNTNシナリオでは、ゲートウェイと衛星との間はフィーダリンク(Feeder link)を通じて通信し、衛星と端末との間はサービスリンク(service link)を通じて通信することができる。図5に示すように、再生型転送衛星に基づくNTNシナリオでは、衛星と衛星との間はスター間リンク(InterStar link)を通じて通信し、ゲートウェイと衛星との間はフィーダリンク(Feeder link)を通じて通信し、衛星と端末との間はサービスリンク(service link)を通じて通信することができる。
【0045】
NTNシステムでは、NRシステムと同様に、UEは上りリンク伝送を行う際にタイミングアドバンス(TA)の影響を考慮する必要がある。システム内の伝播遅延が比較的大きいため、TA値の範囲も比較的大きくなる。UEがスロットn(またはサブフレームn)で上りリンク伝送を実行するようにスケジュールされている場合、UEは往復伝播遅延を考慮して、上りリンク伝送時に事前に伝送することにより、信号がネットワーク機器側に到達したときにネットワーク機器側の上りリンクスロットn(またはサブフレームn)に位置するようにすることができる。具体的には、NTNシステムのタイミング関係には、ケース1とケース2という2つのケースが含まれる場合がある。
【0046】
図6は、本発明の実施形態によって提供されるNTNシステムのタイミング関係におけるケース1の概略構造図である。
【0047】
図6に示すように、ケース1では、ネットワーク機器側の下りリンクサブフレームと上りリンクサブフレームは整列されている。したがって、UEの上りリンク伝送がネットワーク機器側に到着したときにネットワーク機器側の上りリンクサブフレームと位置合わせするためには、UEはより大きなTA値を使用する必要がある。場合によっては、TA値はタイミングオフセット値Koffsetに対応する。
【0048】
図7は、本発明の実施形態によって提供されるNTNシステムのタイミング関係におけるケース2の概略構造図である。
【0049】
図7に示すように、ケース2では、ネットワーク機器側の下りリンクサブフレームと上りリンクサブフレームの間にオフセット値が存在する。この場合、UEの上りリンク伝送がネットワーク機器側に到達したときにネットワーク機器側の上りリンクサブフレームと位置合わせするためには、UEはより小さいTA値を使用するだけでよい。場合によっては、TA値はタイミングオフセット値Koffsetに対応する。他の場合には、UEのRTTはタイミングオフセット値Koffsetに対応する。
【0050】
以下に、NB-IoTシステムにおける制御チャネル検出のシーケンス関係について説明する。
【0051】
上りリンクグラントとNPUSCHとの間のスケジューリングシーケンスについては、NB-IoT端末機器がDCIフォーマットN0に対応(上りリンクグラントを搬送)するNPDCCHを検出し、且つそのNPDCCHの終了位置がサブフレームnに位置する場合、またはランダムアクセスレスポンス(random access response,RAR)グラントを搬送するNPDSCHを受信し、且つそのNPDSCHの終了位置はサブフレームnに位置する場合、対応する(上りリンクグラントによってスケジュールされた)NPUSCHフォーマット1の伝送がサブフレームn+kから開始されれば、端末機器はサブフレームn+1からサブフレームn+k-1までのいずれのサブフレームにおいてもNPDCCHを検出する必要がない。図8は、本発明の実施形態によって提供される端末機器がNPDCCHを検出しないサブフレームの概略図である。図8に示すように、k=9を仮定すると、端末機器がNPDCCHを検出しないサブフレームは、パディングされたサブフレームを含む。
【0052】
下りリンクグラントとHARQ-ACKフィードバックとの間のシーケンスについては、NB-IoT端末機器がDCIフォーマットN1に対応(下りリンクグラントを搬送)するNPDCCHを検出し、且つそのNPDCCHの終了位置がサブフレームnに位置する場合、対応する(下りリンクグラントによってスケジュールされたNPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック)NPUSCHフォーマット2の伝送がサブフレームn+kから開始されれば、端末機器はサブフレームn+1からサブフレームn+k-1までのいずれのサブフレームにおいてもNPDCCHを検出する必要がない。図9は、本発明の実施形態によって提供される端末機器がNPDCCHを検出しないサブフレームの別の概略図である。図9に示すように、k1=5、k2=13、およびNPDSCHが4つのサブフレームを含むことを例として、図9は、端末機器がNPDCCHを検出しないサブフレームの概略図を示し、すなわち、端末機器がサブフレームnからサブフレームn+20までNPDCCHを検出しないことを示す。
【0053】
このうち、k=k1+k2であり、k1はDCIフォーマットN1からNPDSCHへのスケジューリングシーケンスを表し、DCIフォーマットN1に対応(下りリンクグラントを搬送)するNPDCCHの終了位置がサブフレームnに位置する場合、スケジュールされたNPDSCHの開始位置はサブフレームn+k1に位置する。ここで、k1=5+k0であり、k0={0,4,8,12,16,32,64,128}または{0,16,32,64,128,256,512,1024}である。k2はNPDSCHからHARQ-ACKへのフィードバックシーケンスを表し、NPDSCHの終了位置がサブフレームnに位置する場合、対応するHARQ-ACKの伝送の開始位置はサブフレームn+k2に位置する。ここで、k2=k0-1であり、k0={13,21}または{13、15、17、18}である。
【0054】
NPUSCHとNPDCCHとの間のシーケンスについては、NB-IoT端末機器のNPUSCHを送信する終了位置がサブフレームnに位置する場合、端末機器はサブフレームn+1からサブフレームn+3までのいずれのサブフレームにおいてもNPDCCHを検出する必要がない。図10は、本発明の実施形態によって提供される端末機器がNPDCCHを検出しないサブフレームの別の概略図である。図10に示すように、端末機器はサブフレームnで上りリンク伝送を完了すると、サブフレームn+1からサブフレームn+3までNPDCCHを検出しない。
【0055】
新しい無線(New Radio、NR)システムでは、非地上通信ネットワーク(Non-Terrestrial Networks、NTN)を用いてユーザに通信サービスを提供することが考えられる。しかし、NTNシステムでは伝播遅延が大きいため、TA値の範囲も比較的大きく、これに対応して、モノのインターネット非地上通信ネットワーク(Internet of Things NTN、IoT-NTN)システムにおける上りリンクと下りリンクのシーケンス関係は、地上通信ネットワーク(Terrestrial Networks、TN)システムにおける上りリンクと下りリンクのシーケンス関係に対して強化する必要があり、例えば、IoT-NTNシステムにおける制御チャネルの検出も強化する必要がある。
【0056】
たとえば、IoT-NTNシステムの端末機器は、GNSSモジュールを使用し、同時にIoT-NTNシステム内で送受信を行う能力を備えていない。GNSSモジュールは、端末機器が同期情報を取得するために使用する。例えば、端末機器がアイドル状態にあるときに、端末機器がページングメッセージまたはウェイクアップ信号(Wake up signal,WUS)を受信した場合、端末機器は、ページングメッセージまたはWUSを受信した後に時間周波数同期を実行する必要があり、または、端末機器は、ページングメッセージまたはWUSを受信するために、事前に時間周波数同期を実行する必要がある。このプロセス中に、端末機器はGNSS TTFF(Time To First Fix)を完了するなど、GNSSモジュールを起動してGNSS位置を固定し、その後、GNSSモジュールからIoT-NTNシステム作業モジュールに切り替え、NTN-SIBを取得してサービス衛星のエフェメリス情報(serving satellite ephemeris)を取得して上り同期に使用される。一つのGNSS TTFFには通常1秒(ホットスタート、前のTTFFに対応するGNSSエフェメリス情報ephemerisが4時間以内に取得された場合)、または5秒未満(ウォームスタート、前のTTFFに対応するGNSSアルマナック情報Almanacが180日以内に取得された場合)の時間がかかる。また、端末機器は信号を同時に受信および送信する能力を備えていない場合がある。
【0057】
また、NTNシステムでは伝播遅延が大きいため、TA値の範囲も比較的大きくなる。したがって、IoT-NTNシステムにおける上りリンクと下りリンクのシーケンス関係は、TNシステムにおける上りリンクと下りリンクのシーケンス関係に対して強化する必要があり、この場合、IoT-NTNシステムにおける制御チャネルの検出もそれに応じて強化する必要がある。
【0058】
本発明は、スケジューリングシーケンスを強化することにより、信号受信と送信を同時に行う能力を備えない端末機器の正常な動作を保証でき、省電力の効果も達成できる無線通信方法及び端末機器を提供する。
【0059】
図11は、本発明の実施形態によって提供される無線通信方法200の概略フローチャートである。前記方法200は、端末機器、例えば、図1から図5に示す端末機器によって実行されてもよい。別の例は、サイドリンク上の端末機器によって実行されてもよい。
【0060】
図11に示すように、前記方法200は、以下の一部またはすべてを含むことができる。
【0061】
S210では、第1のオフセット値、第2のオフセット値、およびハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKフィードバック状態のうちの少なくとも1つに基づいて、制御チャネル候補をリッスンする。
【0062】
いくつかの実施形態では、前記第1のオフセット値に対応する時間間隔は、端末機器のタイミングアドバンスTA値または往復伝送時間RTTに関連付けられ、前記第2のオフセット値に対応する時間間隔は、端末機器の同期情報の取得に関連付けられる。
【0063】
いくつかの実施形態では、前記第1のオフセット値は、上りリンクチャネルのスケジューリングシーケンスを決定するために使用される。前記上りリンクチャネルは、物理上りリンク共有チャネルPUSCH、物理上りリンク制御チャネルPUCCHおよびランダムアクセスチャネルPRACHのうちの少なくとも1つを含む。
【0064】
いくつかの実施形態では、前記第1のオフセット値は、上りリンクグラントと物理上りリンク共有チャネルPUSCHとの間のスケジューリングシーケンスを決定するために使用され、及び/又は、前記第1のオフセット値は、物理下りリンク共有チャネルPDSCHとハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKフィードバックとの間のスケジューリングシーケンスを決定するために使用される。
【0065】
いくつかの実施形態では、前記第1のオフセット値は、事前に定義されており、または、前記第1のオフセット値は、ネットワーク機器によって、システムメッセージ、無線リソース制御RRC、メディアアクセス制御制御要素MAC CE、および下りリンク制御情報DCIのうちの少なくとも1つを通じて設定される。
【0066】
いくつかの実施形態では、前記第1のオフセット値の単位は、時間ユニットまたは絶対値である。例えば、前記時間ユニットには、サブフレーム、スロット、シンボル、フレームなどが含まれるが、これらに限定されない。例えば、前記絶対値には、ミリ秒、マイクロ秒、秒などが含まれるが、これらに限定されない。
【0067】
いくつかの実施形態では、前記第2のオフセット値は、下りリンクグラントと物理下りリンク共有チャネルPDSCHとの間のスケジューリングシーケンスを決定するために使用される。
【0068】
いくつかの実施形態では、前記第2のオフセット値は、事前に定義されており、または、前記第2のオフセット値は、ネットワーク機器によって、システムメッセージ、無線リソース制御RRC、メディアアクセス制御制御要素MAC CE、および下りリンク制御情報DCIのうちの少なくとも1つを通じて設定される。
【0069】
いくつかの実施形態では、前記第2のオフセット値の単位は、時間ユニットまたは絶対値である。例えば、前記時間ユニットには、サブフレーム、スロット、シンボル、フレームなどが含まれるが、これらに限定されない。例えば、前記絶対値には、ミリ秒、マイクロ秒、秒などが含まれるが、これらに限定されない。
【0070】
いくつかの実施形態では、前記HARQ-ACKフィードバック状態は、物理下りリンク共有チャネルPDSCHのHARQ-ACKフィードバックの非イネーブル化を含み、または前記HARQ-ACKフィードバック状態は、PDSCHに対応するHARQ-ACKが非フィードバック状態にあることを含む。
【0071】
いくつかの実施形態では、第1のHARQプロセスがHARQ-ACKフィードバック非イネーブル化されるように構成される場合、前記第1のHARQプロセスによって伝送されるPDSCHに対応するHARQ-ACKはフィードバックされない。
【0072】
いくつかの実施形態では、前記S210は、
第1のHARQプロセスがHARQ-ACKフィードバック非イネーブル状態に対応し、前記端末機器が受信した前記第1のHARQプロセスに対応する第1の下りリンク共有チャネルの終了位置が時間ユニットnに位置する場合、前記端末機器は、時間ユニットn+1から時間ユニットn+kまでの時間ユニットで制御チャネル候補をリッスンすることを期待しないことを含み、ここで、kは非負の整数である。
【0073】
いくつかの実施形態では、前記時間ユニットには、サブフレーム、スロット、シンボル、フレームなどが含まれるが、これらに限定されない。
【0074】
いくつかの実施形態では、前記S210は、
第1のHARQプロセスがHARQ-ACKフィードバック非イネーブル状態に対応し、端末機器が受信した前記第1のHARQプロセスに対応する第1の下りリンク共有チャネルの終了位置がサブフレームnに位置する場合、前記端末機器は、サブフレームn+1からサブフレームn+12までのいずれのサブフレームにおいても制御チャネル候補をリッスンすることを期待しないことを含む。
【0075】
いくつかの実施形態では、前記S210は、
前記第1のオフセット値に基づいて、上りリンクグラントと上りリンク共有チャネルとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするか否かを決定すること、
前記第1のオフセット値に基づいて、物理下りリンク制御チャネルPDCCHコマンドとランダムアクセスチャネルとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定すること、
前記第1のオフセット値に基づいて、上りリンク共有チャネルまたは上りリンク制御チャネル伝送後の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定すること、
前記第1のオフセット値に基づいて、ランダムアクセスチャネル伝送後の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定すること、
前記第1のオフセット値に基づいて、下りリンクグラントと下りリンク共有チャネルに対応するHARQ-ACKフィードバックとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするか否かを決定すること、
前記第1のオフセット値および前記第2のオフセット値に基づいて、下りリンクグラントと下りリンク共有チャネルに対応するHARQ-ACKフィードバックとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定すること、
前記第2のオフセット値に基づいて、下りリンクグラントと下りリンク共有チャネルとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするか否かを決定することを含む。
【0076】
いくつかの実施形態では、前記第1のオフセット値はKoffset1に対応する。たとえば、第1のオフセット値はKoffset1である。別の例として、Koffset1は、第1のオフセット値に対応する時間間隔に基づいて得られた、サブフレームなどの時間ユニットを単位とする値である。
【0077】
いくつかの実施形態では、前記第1のオフセット値に基づいて、上りリンクグラントと上りリンク共有チャネルとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするか否かを決定する。
【0078】
いくつかの実施形態では、端末機器によって受信された第1の上りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN0に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、かつ第1の上りリンクグラントに対応する(例えば、NPUSCHフォーマット1に対応する)第1の上りリンク共有チャネルの伝送がサブフレームn+k+Koffset1から開始される場合、端末機器はサブフレームn+k+i-2からサブフレームn+k+i-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。選択的に、この実施形態は、UE固有の探索空間における下りリンク制御チャネル候補リッスンに適用され、端末機器は2つのHARQプロセスが設定される。
【0079】
いくつかの実施形態では、端末機器によって受信された第1の上りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN0に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、かつ第1の上りリンクグラントに対応する(例えば、NPUSCHフォーマット1に対応する)第1の上りリンク共有チャネルの伝送がサブフレームn+k+Koffset1から開始される場合、端末機器は、サブフレームn+k+i-2の前に、第2の上りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN0に対応する)第2の下りリンク制御チャネルを受信することを期待しない。ここで、第2の上りリンクグラントに対応する(例えば、NPUSCHフォーマット1に対応する)第2の上りリンク共有チャネルの伝送終了位置は、サブフレームn+k+i+255よりも遅い。選択的に、この実施形態は、UE固有の探索空間における下りリンク制御チャネル候補リッスンに適用され、端末機器は2つのHARQプロセスが設定される。
【0080】
いくつかの実施形態では、端末機器によって受信された第1の上りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN0に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、かつ第1の上りリンクグラントに対応する(例えば、NPUSCHフォーマット1に対応する)第1の上りリンク共有チャネルの伝送がサブフレームn+k+Koffset1から開始される場合、TDDの場合、第1の上りリンクグラントに対応する(例えば、NPUSCHフォーマット1に対応する)第1の上りリンク共有チャネルの伝送終了位置がサブフレームn+m+Koffset1に位置すれば、端末機器はサブフレームn+k+iからサブフレームn+m+iまでのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。選択的に、この実施形態は、UE固有の探索空間における下りリンク制御チャネル候補リッスンに適用され、端末機器は2つのHARQプロセスが設定される。
【0081】
いくつかの実施形態では、端末機器によって受信された第1の上りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN0に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、または受信されたランダムアクセスレスポンス(random access response,RAR)グラントを搬送する第1の下りリンク共有チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、かつ第1の上りリンクグラントまたはRARグラントに対応する(例えば、NPUSCHフォーマット1に対応する)第1の上りリンク共有チャネルの伝送がサブフレームn+k+Koffset1から開始される場合、端末機器はサブフレームn+1からサブフレームn+k+i-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。
【0082】
いくつかの実施形態では、TDDの場合、端末機器によって受信された第1の上りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN0に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、または受信されたランダムアクセスレスポンス(random access response,RAR)グラントを搬送する第1の下りリンク共有チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、かつ第1の上りリンクグラントまたはRARグラントに対応する(例えば、NPUSCHフォーマット1に対応する)第1の上りリンク共有チャネルの伝送終了位置がサブフレームn+k+Koffset1に位置する場合、端末機器はサブフレームn+1からサブフレームn+k+iまでのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。
【0083】
いくつかの実施形態では、UE固有のサーチスペースについて、端末機器に2つのHARQプロセスが設定されている場合、
端末機器によって受信された第1の上りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN0に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、かつ第1の上りリンクグラントに対応する(例えば、NPUSCHフォーマット1に対応する)第1の上りリンク共有チャネルの伝送がサブフレームn+k+Koffset1から開始されれば、
端末機器は、サブフレームn+k+i-2からサブフレームn+k+i-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない、または
【0084】
端末機器は、サブフレームn+k+i-2の前に、第2の上りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN0に対応する)第2の下りリンク制御チャネルを受信することを期待しない。ここで、第2の上りリンクグラントに対応する(例えば、NPUSCHフォーマット1に対応する)第2の上りリンク共有チャネルの伝送終了位置は、サブフレームn+k+i+255よりも遅い。
【0085】
または、
TDDの場合、第1の上りリンクグラントに対応する(例えば、NPUSCHフォーマット1に対応する)第1の上りリンク共有チャネルの伝送終了位置がサブフレームn+m+Koffset1に位置すれば、端末機器はサブフレームn+k+iからサブフレームn+m+iまでのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。さもないと、
端末機器によって受信された第1の上りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN0に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、または受信されたランダムアクセスレスポンス(random access response,RAR)グラントを搬送する第1の下りリンク共有チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、かつ第1の上りリンクグラントまたはRARグラントに対応する(例えば、NPUSCHフォーマット1に対応する)第1の上りリンク共有チャネルの伝送がサブフレームn+k+Koffset1から開始される場合、端末機器はサブフレームn+1からサブフレームn+k+i-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない、または
【0086】
TDDの場合、端末機器によって受信された第1の上りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN0に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、または受信されたランダムアクセスレスポンス(random access response,RAR)グラントを搬送する第1の下りリンク共有チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、かつ第1の上りリンクグラントまたはRARグラントに対応する(例えば、NPUSCHフォーマット1に対応する)第1の上りリンク共有チャネルの伝送終了位置がサブフレームn+k+Koffset1に位置する場合、端末機器はサブフレームn+1からサブフレームn+k+iまでのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。
【0087】
いくつかの実装では、iは0以上である。たとえば、i=0である。別の例は、i=Koffset1である。
【0088】
いくつかの実装では、iは整数である。
【0089】
一例として、上りリンクグラントと上りリンク共有チャネルとの間の下りリンク制御チャネル候補のリッスンには、少なくとも以下の方法が含まれる。
【0090】
方法1:
UE固有のサーチスペースについて、端末機器に2つのHARQプロセスが設定されている場合、
端末機器によって受信された第1の上りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN0に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、かつ第1の上りリンクグラントに対応する(例えば、NPUSCHフォーマット1に対応する)第1の上りリンク共有チャネルの伝送がサブフレームn+k+Koffset1から開始されれば、
端末機器は、サブフレームn+k-2からサブフレームn+k-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない、または
【0091】
端末機器は、サブフレームn+k-2の前に、第2の上りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN0に対応する)第2の下りリンク制御チャネルを受信することを期待しない。ここで、第2の上りリンクグラントに対応する(例えば、NPUSCHフォーマット1に対応する)第2の上りリンク共有チャネルの伝送終了位置は、サブフレームn+k+255よりも遅い。
【0092】
または、
TDD(Time Division Duplexing)の場合、第1の上りリンクグラントに対応する(例えば、NPUSCHフォーマット1に対応する)第1の上りリンク共有チャネルの伝送終了位置がサブフレームn+m+Koffset1に位置すれば、端末機器はサブフレームn+kからサブフレームn+m-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。さもないと、
端末機器によって受信された第1の上りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN0に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、または受信されたランダムアクセスレスポンス(random access response,RAR)グラントを搬送する第1の下りリンク共有チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、かつ第1の上りリンクグラントまたはRARグラントに対応する(例えば、NPUSCHフォーマット1に対応する)第1の上りリンク共有チャネルの伝送がサブフレームn+k+Koffset1から開始される場合、端末機器はサブフレームn+1からサブフレームn+k-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない、または
【0093】
TDDの場合、端末機器によって受信された第1の上りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN0に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、または受信されたランダムアクセスレスポンス(random access response,RAR)グラントを搬送する第1の下りリンク共有チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、かつ第1の上りリンクグラントまたはRARグラントに対応する(例えば、NPUSCHフォーマット1に対応する)第1の上りリンク共有チャネルの伝送終了位置がサブフレームn+k+Koffset1に位置する場合、端末機器はサブフレームn+1からサブフレームn+kまでのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。
【0094】
方法2:
UE固有のサーチスペースについて、端末機器に2つのHARQプロセスが設定されている場合、
端末機器によって受信された第1の上りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN0に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、かつ第1の上りリンクグラントに対応する(例えば、NPUSCHフォーマット1に対応する)第1の上りリンク共有チャネルの伝送がサブフレームn+k+Koffset1から開始されれば、
端末機器は、サブフレームn+k+Koffset1-2からサブフレームn+k+Koffset1-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない、または
【0095】
端末機器は、サブフレームn+k+Koffset1-2の前に、第2の上りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN0に対応する)第2の下りリンク制御チャネルを受信することを期待しない。ここで、第2の上りリンクグラントに対応する(例えば、NPUSCHフォーマット1に対応する)第2の上りリンク共有チャネルの伝送終了位置は、サブフレームn+k+Koffset1+255よりも遅い。
【0096】
または、
TDDの場合、第1の上りリンクグラントに対応する(例えば、NPUSCHフォーマット1に対応する)第1の上りリンク共有チャネルの伝送終了位置がサブフレームn+m+Koffset1に位置すれば、端末機器はサブフレームn+k+ Koffset1からサブフレームn+m+Koffset1-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。さもないと、
端末機器によって受信された第1の上りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN0に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、または受信されたランダムアクセスレスポンス(random access response,RAR)グラントを搬送する第1の下りリンク共有チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、かつ第1の上りリンクグラントまたはRARグラントに対応する(例えば、NPUSCHフォーマット1に対応する)第1の上りリンク共有チャネルの伝送がサブフレームn+k+Koffset1から開始される場合、端末機器はサブフレームn+1からサブフレームn+k+Koffset1-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない、または
【0097】
TDDの場合、端末機器によって受信された第1の上りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN0に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、または受信されたランダムアクセスレスポンス(random access response,RAR)グラントを搬送する第1の下りリンク共有チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、かつ第1の上りリンクグラントまたはRARグラントに対応する(例えば、NPUSCHフォーマット1に対応する)第1の上りリンク共有チャネルの伝送終了位置がサブフレームn+k+Koffset1に位置する場合、端末機器はサブフレームn+1からサブフレームn+k+Koffset1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。
【0098】
いくつかの実施形態では、前記第1のオフセット値に基づいて、物理下りリンク制御チャネルPDCCHコマンドとランダムアクセスチャネルとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするか否かを決定する。
【0099】
いくつかの実施形態では、端末機器によって受信された、PDCCHコマンド(PDCCH order)を搬送する(例えば、DCIフォーマットN1に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置する場合、FDDについて、対応する第1のランダムアクセスチャネル(例えば、NPRACH)の伝送がサブフレームn+k+Koffset1から開始されれば、端末機器はサブフレームn+1からサブフレームn+k+i-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。
【0100】
いくつかの実施形態では、端末機器によって受信された、PDCCHコマンド(PDCCH order)を搬送する(例えば、DCIフォーマットN1に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置する場合、TDDについて、対応する第1のランダムアクセスチャネル(例えば、NPRACH)の伝送終了位置がサブフレームn+k+Koffset1に位置すれば、端末機器はサブフレームn+1からサブフレームn+k+i-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。
【0101】
いくつかの実装では、iは0以上である。たとえば、i=0である。別の例は、i=Koffset1である。
【0102】
いくつかの実装では、iは整数である。
【0103】
一例として、PDCCHコマンドとランダムアクセスチャネルとの間の下りリンク制御チャネル候補のリッスンには、少なくとも以下の方法が含まれる。
【0104】
方法1:
端末機器によって受信された、PDCCHコマンド(PDCCH order)を搬送する(例えば、DCIフォーマットN1に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置する場合、または、
FDD(Frequency Division Duplexing)について、対応する第1のランダムアクセスチャネル(例えば、NPRACH)の伝送がサブフレームn+k+Koffset1から開始される場合、端末機器はサブフレームn+1からサブフレームn+k-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がなく、
TDDについて、対応する第1のランダムアクセスチャネル(例えば、NPRACH)の伝送終了位置がサブフレームn+k+Koffset1に位置する場合、端末機器はサブフレームn+1からサブフレームn+k-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。
【0105】
方法2:
端末機器によって受信された、PDCCHコマンド(PDCCH order)を搬送する(例えば、DCIフォーマットN1に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置する場合、
FDDについて、対応する第1のランダムアクセスチャネル(例えば、NPRACH)の伝送がサブフレームn+k+Koffset1から開始される場合、端末機器はサブフレームn+1からサブフレームn+k+Koffset1-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない、または、
TDDについて、対応する第1のランダムアクセスチャネル(例えば、NPRACH)の伝送終了位置がサブフレームn+k+Koffset1に位置する場合、端末機器はサブフレームn+1からサブフレームn+k+Koffset1-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。
【0106】
いくつかの実施形態では、前記第1のオフセット値に基づいて、上りリンク共有チャネルまたは上りリンク制御チャネル伝送後の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定する。
【0107】
いくつかの実施形態では、端末機器が第1の上りリンクチャネル(NPUSCHなどの上りリンク共有チャネル)を送信する終了位置がサブフレームnに位置する場合、FDDについて、タイプBの半二重ガード期間(Type B half-duplex guard periods)が設定されば、端末機器はタイプBの半二重ガード期間に伝送を受信する必要がない。選択的に、端末機器は2つのHARQプロセスが設定される。
【0108】
いくつかの実施形態では、端末機器が第1の上りリンクチャネル(NPUSCHなどの上りリンク共有チャネル)を送信する終了位置がサブフレームnに位置する場合、FDDについて、タイプBの半二重ガード期間(Type B half-duplex guard periods)が設定されば、端末機器は、第1のHARQプロセス番号に基づいて伝送することをスケジューリングする下りリンク制御チャネル(例えば、DCIフォーマットN0またはN1に対応する)を、サブフレームn+1-j1からサブフレームn+j2までのいずれのサブフレームにおいても受信することを期待しない。ここで、第1のHARQプロセス番号は、第1の上りリンクチャネル伝送に使用されるHARQプロセス番号であり、j2>1である。選択的に、端末機器は2つのHARQプロセスが設定される。
【0109】
いくつかの実施形態では、端末機器が第1の上りリンクチャネル(NPUSCHなどの上りリンク共有チャネル)を送信する終了位置がサブフレームnに位置すれば、端末機器が上位層のEDTパラメータを使用して設定されていない場合、または上位層のEDTパラメータを使用して設定され、且つMCSインデックスが0≦MCSインデックス≦2を満たす場合、端末機器はサブフレームn+1-j1からサブフレームn+j2までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。選択的に、端末機器は2つのHARQプロセスが設定される。
【0110】
いくつかの実施形態では、端末機器が、Msg3に対応し、且つトランスポートブロックサイズが第1のトランスポートブロック(transport block size,TBS)値である第1の上りリンクチャネル(NPUSCHなどの上りリンク共有チャネル)を送信する伝送終了位置がサブフレームn1に位置する場合、端末機器はサブフレームn+1-j1からサブフレームn+j2までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。ここで、トランスポートブロックサイズが最大TBS値であることが選択されると、第1の上りリンクチャネルの伝送終了位置はサブフレームnに位置する。
【0111】
いくつかの実施形態では、端末機器が2つのHARQプロセスが設定され、且つ端末機器が第1の上りリンクチャネル(NPUSCHなどの上りリンク共有チャネル)を送信する終了位置がサブフレームnに位置する場合、
FDDについて、タイプBの半二重ガード期間(Type B half-duplex guard periods)が設定されば、端末機器はタイプBの半二重ガード期間に伝送を受信する必要がない。また、
端末機器は、第1のHARQプロセス番号に基づいて伝送することをスケジューリングする下りリンク制御チャネル(例えば、DCIフォーマットN0またはN1に対応する)を、サブフレームn+1-j1からサブフレームn+j2までのいずれのサブフレームにおいても受信することを期待しない。ここで、第1のHARQプロセス番号は、第1の上りリンクチャネル伝送に使用されるHARQプロセス番号であり、j2>1である。
【0112】
または、端末機器が上位層のEDTパラメータを使用して設定されていない場合、または上位層のEDTパラメータを使用して設定され、且つMCSインデックスが0≦MCSインデックス≦2を満たす場合、端末機器はサブフレームn+1-j1からサブフレームn+j2までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。
【0113】
さもないと、端末機器が、Msg3に対応し、且つトランスポートブロックサイズが第1のトランスポートブロック(transport block size,TBS)値である第1の上りリンクチャネル(NPUSCHなどの上りリンク共有チャネル)を送信する伝送終了位置がサブフレームn1に位置する場合、端末機器はサブフレームn+1-j1からサブフレームn+j2までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。ここで、トランスポートブロックサイズが最大TBS値であることが選択されると、第1の上りリンクチャネルの伝送終了位置はサブフレームnに位置する。
【0114】
いくつかの実装では、j1は0以上である。
【0115】
いくつかの実装では、j1=0であり、j2=Koffset3である。
【0116】
いくつかの実装では、j1=0であり、j2=Koffset3+3である。
【0117】
いくつかの実装では、j1=Koffset1であり、j2=3-Koffset1である。
【0118】
いくつかの実施形態では、Koffset3は、Koffset1または第1のオフセット値に基づいて決定される。
【0119】
いくつかの実施形態では、Koffset3とKoffset1は同じである。
【0120】
いくつかの実施形態では、Koffset3はKoffset1の半分であるか、またはKoffset3はKoffset1の半分の丸めである。
【0121】
一例として、上りリンクチャネル伝送後の下りリンク制御チャネル候補のリッスンには、少なくとも次の3つの方法が含まれる。
【0122】
方法1:
端末機器に2つのHARQプロセスが設定されており、端末機器が第1の上りリンクチャネル(NPUSCHなどの上りリンク共有チャネル)を送信する終了位置がサブフレームnに位置する場合、
FDDについて、タイプBの半二重ガード期間(Type B half-duplex guard periods)が設定されば、端末機器はタイプBの半二重ガード期間に伝送を受信する必要がない。また、
端末機器は、第1のHARQプロセス番号に基づいて伝送することをスケジューリングする下りリンク制御チャネル(例えば、DCIフォーマットN 0またはN 1に対応する)を、サブフレームn+1からサブフレームn+Koffset3+3までのいずれのサブフレームにおいても受信することを期待しない。ここで、第1のHARQプロセス番号は、第1の上りリンクチャネル伝送に使用されるHARQプロセス番号である。
【0123】
または、端末機器が上位層のEDTパラメータを使用して設定されていない場合、または上位層のEDTパラメータを使用して設定され、且つMCSインデックスが0≦MCSインデックス≦2を満たす場合、端末機器はサブフレームn+1からサブフレームn+Koffset3+3までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。
【0124】
さもないと、
端末機器が、Msg3に対応し、且つトランスポートブロックサイズが第1のトランスポートブロック(transport block size,TBS)値である第1の上りリンクチャネル(NPUSCHなどの上りリンク共有チャネル)を送信する伝送終了位置がサブフレームn1に位置する場合、端末機器はサブフレームn+1からサブフレームn+Koffset3+3までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。ここで、トランスポートブロックサイズが最大TBS値であることが選択されると、第1の上りリンクチャネルの伝送終了位置はサブフレームnに位置する。
【0125】
方法2:
端末機器に2つのHARQプロセスが設定されており、端末機器が第1の上りリンクチャネル(NPUSCHなどの上りリンク共有チャネル)を送信する終了位置がサブフレームnに位置する場合、
FDDについて、タイプBの半二重ガード期間(Type B half-duplex guard periods)が設定されば、端末機器はタイプBの半二重ガード期間に伝送を受信する必要がない。また、
端末機器は、第1のHARQプロセス番号に基づいて伝送することをスケジューリングする下りリンク制御チャネル(例えば、DCIフォーマットN 0またはN 1に対応する)を、サブフレームn+1からサブフレームn+Koffset3までのいずれのサブフレームにおいても受信することを期待しない。ここで、第1のHARQプロセス番号は、第1の上りリンクチャネル伝送に使用されるHARQプロセス番号である。
【0126】
または、端末機器が上位層のEDTパラメータを使用して設定されていない場合、または上位層のEDTパラメータを使用して設定され、且つMCSインデックスが0≦MCSインデックス≦2を満たす場合、端末機器はサブフレームn+1からサブフレームn+Koffset3までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。
【0127】
さもないと、
端末機器が、Msg3に対応し、且つトランスポートブロックサイズが第1のトランスポートブロック(transport block size,TBS)値である第1の上りリンクチャネル(NPUSCHなどの上りリンク共有チャネル)を送信する伝送終了位置がサブフレームn1に位置する場合、端末機器はサブフレームn+1からサブフレームn+Koffset3までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。ここで、トランスポートブロックサイズが最大TBS値であることが選択されると、第1の上りリンクチャネルの伝送終了位置はサブフレームnに位置する。
【0128】
方法3:
端末機器に2つのHARQプロセスが設定されており、端末機器が第1の上りリンクチャネル(NPUSCHなどの上りリンク共有チャネル)を送信する終了位置がサブフレームnに位置する場合、
FDDについて、タイプBの半二重ガード期間(Type B half-duplex guard periods)が設定されば、端末機器はタイプBの半二重ガード期間に伝送を受信する必要がない。また、
端末機器は、第1のHARQプロセス番号に基づいて伝送することをスケジューリングする下りリンク制御チャネル(例えば、DCIフォーマットN 0またはN 1に対応する)を、サブフレームn+1-Koffset1からサブフレームn+3-Koffset1までのいずれのサブフレームにおいても受信することを期待しない。ここで、第1のHARQプロセス番号は、第1の上りリンクチャネル伝送に使用されるHARQプロセス番号である。
【0129】
または、端末機器が上位層のEDTパラメータを使用して設定されていない場合、または上位層のEDTパラメータを使用して設定され、且つMCSインデックスが0≦MCSインデックス≦2を満たす場合、端末機器はサブフレームn+1-Koffset1からサブフレームn+3-Koffset1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。
【0130】
さもないと、
端末機器が、Msg3に対応し、且つトランスポートブロックサイズが第1のトランスポートブロック(transport block size,TBS)値である第1の上りリンクチャネル(NPUSCHなどの上りリンク共有チャネル)を送信する伝送終了位置がサブフレームn1に位置する場合、端末機器はサブフレームn+1-Koffset1からサブフレームn+3-Koffset1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。ここで、トランスポートブロックサイズが最大TBS値であることが選択されると、第1の上りリンクチャネルの伝送終了位置はサブフレームnに位置する。
【0131】
いくつかの実施形態では、Koffset3は、Koffset1または第1のオフセット値に基づいて決定される。
【0132】
いくつかの実施形態では、Koffset3とKoffset1は同じである。
【0133】
いくつかの実施形態では、Koffset3はKoffset1の半分であるか、またはKoffset3はKoffset1の半分の丸めである。
【0134】
いくつかの実施形態では、第1のオフセット値に基づいて、ランダムアクセスチャネル伝送後の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定する。
【0135】
いくつかの実施形態では、SRに使用されるランダムアクセスプリアンブルシーケンス(例えば、narrowband random access preamble)の伝送終了位置がサブフレームnに位置する場合、フレーム構造タイプ1(frame structure type 1)のシナリオでは、ランダムアクセスチャネルフォーマット0および1が使用され、ランダムアクセスチャネルの繰り返し回数が64以上であれば、または、ランダムアクセスチャネルフォーマット2が使用され、ランダムアクセスチャネルの繰り返し回数が16以上であれば、端末機器はサブフレームn-j3からサブフレームn+j4までの間で端末装置固有の下りリンク制御チャネルサーチスペースをリッスンする必要がない。選択的に、この実施形態は、端末機器に上位層のパラメータsr-WithoutHARQ-ACK-Configが設定される場合に適用可能である。
【0136】
いくつかの実施形態では、SRに使用されるランダムアクセスプリアンブルシーケンス(例えば、narrowband random access preamble)の伝送終了位置がサブフレームnに位置する場合、フレーム構造タイプ1以外のシナリオであるか、またはランダムアクセスチャネルフォーマット0および1が使用され、ランダムアクセスチャネルの繰り返し回数が64未満であるか、または、ランダムアクセスチャネルフォーマット2が使用され、ランダムアクセスチャネルの繰り返し回数が16未満であれば、端末機器はサブフレームn-j3からサブフレームn+j5までの間で端末装置固有の下りリンク制御チャネルサーチスペースをリッスンする必要がない。選択的に、この実施形態は、端末機器に上位層のパラメータsr-WithoutHARQ-ACK-Configが設定される場合に適用可能である。
【0137】
いくつかの実施形態では、SRに使用されるランダムアクセスプリアンブルシーケンス(例えば、narrowband random access preamble)の伝送終了位置がサブフレームnに位置する場合、端末機器はサブフレームn-j3からサブフレームn+j5までの間で端末装置固有の下りリンク制御チャネルサーチスペースをリッスンする必要がない。選択的に、この実施形態は、端末機器に上位層のパラメータsr-WithoutHARQ-ACK-Configが設定される場合に適用可能である。
【0138】
いくつかの実施形態では、端末機器に上位層のパラメータsr-WithoutHARQ-ACK-Configが設定されている場合、SRに使用されるランダムアクセスプリアンブルシーケンス(例えば、narrowband random access preamble)の伝送終了位置がサブフレームnに位置すれば、
フレーム構造タイプ1(frame structure type 1)のシナリオでは、ランダムアクセスチャネルフォーマット0および1が使用され、ランダムアクセスチャネルの繰り返し回数が64以上であれば、または、ランダムアクセスチャネルフォーマット2が使用され、ランダムアクセスチャネルの繰り返し回数が16以上であれば、端末機器はサブフレームn-j3からサブフレームn+j4までの間で端末装置固有の下りリンク制御チャネルサーチスペースをリッスンする必要がない。
【0139】
そうでない場合、端末機器はサブフレームn-j3からサブフレームn+j5までの間で端末装置固有の下りリンク制御チャネルサーチスペースをリッスンする必要がない。
【0140】
いくつかの実装では、j3=0であり、j4=Koffset3+40であり、j5=Koffset3+3である。
【0141】
いくつかの実装では、j3=0であり、j4=40であり、j5=Koffset3である。
【0142】
いくつかの実装では、j3=Koffset1であり、j4=40-Koffset1であり、j5=3-Koffset3である。
【0143】
一例として、ランダムアクセスチャネルの伝送後の下りリンク制御チャネルサーチスペースのリッスンには、少なくとも以下の方法が含まれる。
【0144】
方法1:
端末機器に上位層のパラメータsr-WithoutHARQ-ACK-Configが設定されている場合、SRに使用されるランダムアクセスプリアンブルシーケンス(例えば、narrowband random access preamble)の伝送終了位置がサブフレームnに位置すれば、
フレーム構造タイプ1(frame structure type 1)のシナリオでは、ランダムアクセスチャネルフォーマット0および1が使用され、ランダムアクセスチャネルの繰り返し回数が64以上であれば、または、ランダムアクセスチャネルフォーマット2が使用され、ランダムアクセスチャネルの繰り返し回数が16以上であれば、端末機器はサブフレームnからサブフレームn+Koffset3+40までの間で端末装置固有の下りリンク制御チャネルサーチスペースをリッスンする必要がない。
【0145】
そうでない場合、端末機器はサブフレームnからサブフレームn+Koffset3+40までの間で端末装置固有の下りリンク制御チャネルサーチスペースをリッスンする必要がない。
【0146】
方法2:
端末機器に上位層のパラメータsr-WithoutHARQ-ACK-Configが設定されている場合、SRに使用されるランダムアクセスプリアンブルシーケンス(例えば、narrowband random access preamble)の伝送終了位置がサブフレームnに位置すれば、
フレーム構造タイプ1(frame structure type 1)のシナリオでは、ランダムアクセスチャネルフォーマット0および1が使用され、ランダムアクセスチャネルの繰り返し回数が64以上であれば、または、ランダムアクセスチャネルフォーマット2が使用され、ランダムアクセスチャネルの繰り返し回数が16以上であれば、端末機器はサブフレームnからサブフレームn+40までの間で端末装置固有の下りリンク制御チャネルサーチスペースをリッスンする必要がない。
【0147】
そうでない場合、端末機器はサブフレームnからサブフレームn+Koffset3までの間で端末装置固有の下りリンク制御チャネルサーチスペースをリッスンする必要がない。
【0148】
方法3:
端末機器に上位層のパラメータsr-WithoutHARQ-ACK-Configが設定されている場合、SRに使用されるランダムアクセスプリアンブルシーケンス(例えば、narrowband random access preamble)の伝送終了位置がサブフレームnに位置すれば、
フレーム構造タイプ1(frame structure type 1)のシナリオでは、ランダムアクセスチャネルフォーマット0および1が使用され、ランダムアクセスチャネルの繰り返し回数が64以上であれば、または、ランダムアクセスチャネルフォーマット2が使用され、ランダムアクセスチャネルの繰り返し回数が16以上であれば、端末機器はサブフレームn-Koffset1からサブフレームn+40-Koffset1までの間で端末装置固有の下りリンク制御チャネルサーチスペースをリッスンする必要がない。
【0149】
そうでない場合、端末機器はサブフレームn-Koffset1からサブフレームn+3-Koffset1までの間で端末装置固有の下りリンク制御チャネルサーチスペースをリッスンする必要がない。
【0150】
いくつかの実施形態では、前記第1のオフセット値に基づいて、下りリンクグラントと下りリンク共有チャネルに対応するHARQ-ACKフィードバックとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするか否かを決定する。
【0151】
いくつかの実装では、端末機器によって受信された第1の下りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN1に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、第1の下りリンクグラントに対応する第1の下りリンク共有チャネルの伝送がサブフレームn+kから開始される場合、
FDDについて、HARQ-ACK情報を搬送する対応する第1の上りリンクチャネル(例えば、NPUSCHフォーマット2に対応する)の伝送がサブフレームn+m+Koffset1から開始されれば、端末機器はサブフレームn+kからサブフレームn+m+i-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない、または
【0152】
TDDについて、HARQ-ACK情報を搬送する対応する第1の上りリンクチャネル(例えば、NPUSCHフォーマット2に対応する)の伝送終了位置がサブフレームn+m+Koffset1に位置すれば、端末機器はサブフレームn+kからサブフレームn+m+i-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。
【0153】
いくつかの実装では、iは0以上である。たとえば、i=0である。別の例は、i=Koffset1である。
【0154】
いくつかの実装では、iは整数である。
【0155】
一例として、下りリンクグラントと下りリンク共有チャネルに対応するHARQ-ACKフィードバックとの間の下りリンク制御チャネル候補のリッスンには、少なくとも以下の方法が含まれる。
【0156】
方法1:
端末機器によって受信された第1の下りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN1に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、第1の下りリンクグラントに対応する第1の下りリンク共有チャネルの伝送がサブフレームn+kから開始される場合、
FDDについて、HARQ-ACK情報を搬送する対応する第1の上りリンクチャネル(例えば、NPUSCHフォーマット2に対応する)の伝送がサブフレームn+m+Koffset1から開始されれば、端末機器はサブフレームn+kからサブフレームn+m-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない、または
【0157】
TDDについて、HARQ-ACK情報を搬送する対応する第1の上りリンクチャネル(例えば、NPUSCHフォーマット2に対応する)の伝送終了位置がサブフレームn+m+Koffset1に位置すれば、端末機器はサブフレームn+kからサブフレームn+m-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。
【0158】
方法2:
端末機器によって受信された第1の下りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN1に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、第1の下りリンクグラントに対応する第1の下りリンク共有チャネルの伝送がサブフレームn+kから開始される場合、
FDDについて、HARQ-ACK情報を搬送する対応する第1の上りリンクチャネル(例えば、NPUSCHフォーマット2に対応する)の伝送がサブフレームn+m+Koffset1から開始されれば、端末機器はサブフレームn+kからサブフレームn+m+Koffset1-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない、または
【0159】
TDDについて、HARQ-ACK情報を搬送する対応する第1の上りリンクチャネル(例えば、NPUSCHフォーマット2に対応する)の伝送終了位置がサブフレームn+m+Koffset1に位置すれば、端末機器はサブフレームn+kからサブフレームn+m+Koffset1-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。
【0160】
いくつかの実施形態では、前記第2のオフセット値はKoffset2に対応する。たとえば、第2のオフセット値はKoffset2である。別の例として、Koffset2は、第2のオフセット値に対応する時間間隔に基づいて得られた、サブフレームなどの時間ユニットを単位とする値である。
【0161】
いくつかの実施形態では、前記第1のオフセット値および前記第2のオフセット値に基づいて、下りリンクグラントと下りリンク共有チャネルに対応するHARQ-ACKフィードバックとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定する。
【0162】
いくつかの実装では、端末機器によって受信された第1の下りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN1に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、第1の下りリンクグラントに対応する第1の下りリンク共有チャネルの伝送がサブフレームn+k+Koffset2から開始される場合、
FDDについて、HARQ-ACK情報を搬送する対応する第1の上りリンクチャネル(例えば、NPUSCHフォーマット2に対応する)の伝送がサブフレームn+m+Koffset1から開始されれば、端末機器はサブフレームn+k+Koffset2からサブフレームn+m+Koffset1-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない、または
【0163】
TDDについて、HARQ-ACK情報を搬送する対応する第1の上りリンクチャネル(例えば、NPUSCHフォーマット2に対応する)の伝送終了位置がサブフレームn+m+Koffset1に位置すれば、端末機器はサブフレームn+k+Koffset2からサブフレームn+m+Koffset1-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。
【0164】
いくつかの実施形態では、前記第2のオフセット値に基づいて、下りリンクグラントと下りリンク共有チャネルとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするか否かを決定する。
【0165】
いくつかの実施形態では、端末機器によって受信された第1の下りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN1またはN2に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置する場合、第1の下りリンク共有チャネルの伝送がサブフレームn+k+Koffset2から開始されれば、端末機器は、サブフレームn+k+Koffset2-2からサブフレームn+k+Koffset2-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。選択的に、この実施形態は、UE固有の探索空間における下りリンク制御チャネル候補リッスンに適用され、端末機器は2つのHARQプロセスが設定される。
【0166】
いくつかの実施形態では、端末機器によって受信された第1の下りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN1またはN2に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置する場合、第1の下りリンクグラントに対応する第1の下りリンク共有チャネルの伝送がサブフレームn+k+Koffset2から開始されれば、端末機器は、サブフレームn+1からサブフレームn+k+Koffset2-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。
【0167】
いくつかの実装では、下りリンクグラントと下りリンク共有チャネルとの間の下りリンク制御チャネル候補のリッスンに関して、UE固有のサーチスペースについて、端末機器に2つのHARQプロセスが設定されている場合、
端末機器によって受信された第1の下りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN1またはN2に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、第1の下りリンク共有チャネルの伝送がサブフレームn+k+Koffset2から開始されれば、端末機器はサブフレームn+k+Koffset2-2からサブフレームn+k+Koffset2-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。
【0168】
さもないと、
端末機器によって受信された第1の下りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN1またはN2に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置し、第1の下りリンクグラントに対応する第1の下りリンク共有チャネルの伝送がサブフレームn+k+Koffset2から開始されれば、端末機器はサブフレームn+1からサブフレームn+k+Koffset2-1までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。
【0169】
いくつかの実施形態では、上りリンクチャネル伝送の上りリンク間隔(UL gap)の期間に、端末機器は下りリンク制御チャネル探索空間内の下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。ここで、前記上りリンク間隔の長さは、第1のオフセット値以上である。
【0170】
図12は、本発明の実施形態によって提供される端末機器が制御チャネル候補を検出しないサブフレームの概略図である。図12に示すように、端末機器に2つのHARQプロセスが設定されていると仮定すると、UE固有のサーチスペースに対して、
端末機器によって受信された第1の上りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN0に対応する)第1の下りリンク制御チャネルの終了位置がサブフレームnに位置する場合、第1の上りリンクグラントによってスケジュールされる(例えば、NPUSCHフォーマット1に対応する)第1の上りリンク共有チャネルの伝送がサブフレームn+k+Koffset1から開始されれば、端末機器は、サブフレームn+k+Koffset1-2からサブフレームn+k+Koffset1-までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない、および/または、端末機器は、サブフレームn+k+Koffset1-2の前に、第2の上りリンクグラントを搬送する(例えば、DCIフォーマットN0に対応する)第2の下りリンク制御チャネルを受信することを期待しない。ここで、第2の上りリンクグラントによってスケジュールされる(例えば、NPUSCHフォーマット1に対応する)第2の上りリンク共有チャネルの伝送終了位置は、サブフレームn+k+Koffset1+255よりも遅い。
【0171】
図13は、本発明の実施形態によって提供される端末機器が制御チャネル候補のサブフレームを検出しない別の概略図である。図13に示すように、端末機器の第1の上りリンクチャネル(例えば、上りリンク共有チャネルNPUSCH)を送信する終了位置がサブフレームnに位置する場合、端末機器はサブフレームn+1からサブフレームn+Koffset3+3までのいずれのサブフレームにおいても下りリンク制御チャネル候補をリッスンする必要がない。ここで、Koffset3はKoffset1に従って決定される。
【0172】
いくつかの実施形態では、端末機器は、IoT-NTNシステムにおける端末機器である。例えば、端末機器は、NB-IoT-NTNシステムにおける端末機器、またはeMTC-NTNシステムにおける端末機器である。
【0173】
以上、本願の好適な実施形態について図面に基づいて詳細に説明したが、本願は上記実施形態における具体的な詳細に限定されるものではなく、本願の技術的構想の範囲内で、本願の技術的提案に対して多種の簡単な変形を行うことができ、これらの簡単な変形はすべて本願の保護範囲に属する。例えば、上述の実施形態に記載された様々な具体的な技術的特徴は、矛盾しない場合には、任意の適切な方法で組み合わされてもよく、不必要な繰り返しを避けるために、本願は様々な可能な組み合わせ方法について別途説明しない。また、例えば、本願の様々な異なる実施形態の間で任意の組み合わせが可能であり、本願の思想に背かない限り、同様に本願に開示された内容とみなすべきである。
【0174】
また、本願の様々な方法の実施形態において、上述の各プロセスのシーケンス番号の大きさは、実行順序の前後を意味するものではなく、各プロセスの実行順序は、本願の実施形態の実施プロセスにいかなる限定を構成するのではなく、その機能と固有の論理で決定されるべきであることを理解すべきである。また、本発明の実施形態において、用語「および/または」は、関連オブジェクトを記述する関連関係にすぎず、3つの関係が存在し得ることを意味する。具体的には、Aおよび/またはBは、Aが単独で存在し、AとBが同時に存在し、Bが単独で存在する3つの場合を表すことができる。また、本文中の文字「/」は、前後の関連オブジェクトが「または」の関係であることを一般的に表す。
【0175】
図14は、本発明の実施形態による端末機器300の概略ブロック図である。
【0176】
図14に示すように、前記端末機器300は、第1のオフセット値、第2のオフセット値、およびハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKフィードバック状態のうちの少なくとも1つに基づいて、制御チャネル候補をリッスンするように構成される通信ユニット310を含むことができ、前記第1のオフセット値に対応する時間間隔は、端末機器のタイミングアドバンスTA値または往復伝送時間RTTに関連付けられ、前記第2のオフセット値に対応する時間間隔は、端末機器の同期情報の取得に関連付けられる。
【0177】
いくつかの実施形態では、前記第1のオフセット値は、上りリンクグラントと物理上りリンク共有チャネルPUSCHとの間のスケジューリングシーケンスを決定するために使用され、及び/又は、前記第1のオフセット値は、物理下りリンク共有チャネルPDSCHとハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKフィードバックとの間のスケジューリングシーケンスを決定するために使用される。
【0178】
いくつかの実施形態では、前記第1のオフセット値は、事前に定義されており、または、
前記第1のオフセット値は、ネットワーク機器によって、システムメッセージ、無線リソース制御RRC、メディアアクセス制御制御要素MAC CE、および下りリンク制御情報DCIのうちの少なくとも1つを通じて設定される。
【0179】
いくつかの実施形態では、前記第1のオフセット値の単位は、時間ユニットまたは絶対値である。
【0180】
いくつかの実施形態では、前記第2のオフセット値は、下りリンクグラントと物理下りリンク共有チャネルPDSCHとの間のスケジューリングシーケンスを決定するために使用される。
【0181】
いくつかの実施形態では、前記第2のオフセット値は、事前に定義されており、または、
前記第2のオフセット値は、ネットワーク機器によって、システムメッセージ、無線リソース制御RRC、メディアアクセス制御制御要素MAC CE、および下りリンク制御情報DCIのうちの少なくとも1つを通じて設定される。
【0182】
いくつかの実施形態では、前記第2のオフセット値の単位は、時間ユニットまたは絶対値である。
【0183】
いくつかの実施形態では、前記HARQ-ACKフィードバック状態は、物理下りリンク共有チャネルPDSCHのHARQ-ACKフィードバックの非イネーブル化を含み、または前記HARQ-ACKフィードバック状態は、PDSCHに対応するHARQ-ACKが非フィードバック状態にあることを含む。
【0184】
いくつかの実施形態では、前記第1のHARQプロセスがHARQ-ACKフィードバック非イネーブル化されるように構成される場合、前記第1のHARQプロセスによって伝送されるPDSCHに対応するHARQ-ACKはフィードバックされない。
【0185】
いくつかの実施形態では、前記通信ユニット310は、具体的には、
第1のHARQプロセスがHARQ-ACKフィードバック非イネーブル状態に対応し、前記端末機器が受信した前記第1のHARQプロセスに対応する第1の下りリンク共有チャネルの終了位置が時間ユニットnに位置する場合、前記端末機器は、時間ユニットn+1から時間ユニットn+kまでの時間ユニットで制御チャネル候補をリッスンすることを期待しないように構成され、ここで、kは非負の整数である。
【0186】
いくつかの実施形態では、前記通信ユニット310は、具体的には、
第1のHARQプロセスがHARQ-ACKフィードバック非イネーブル状態に対応し、端末機器が受信した前記第1のHARQプロセスに対応する第1の下りリンク共有チャネルの終了位置がサブフレームnに位置する場合、前記端末機器は、サブフレームn+1からサブフレームn+12までのいずれのサブフレームにおいても制御チャネル候補をリッスンすることを期待しないように構成される。
【0187】
いくつかの実施形態では、前記通信ユニット310は、具体的には、
前記第1のオフセット値に基づいて、上りリンクグラントと上りリンク共有チャネルとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするか否かを決定し、
前記第1のオフセット値に基づいて、物理下りリンク制御チャネルPDCCHコマンドとランダムアクセスチャネルとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定し、
前記第1のオフセット値に基づいて、上りリンク共有チャネルまたは上りリンク制御チャネル伝送後の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定し、
前記第1のオフセット値に基づいて、ランダムアクセスチャネル伝送後の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定し、
前記第1のオフセット値に基づいて、下りリンクグラントと下りリンク共有チャネルに対応するHARQ-ACKフィードバックとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするか否かを決定し、
前記第1のオフセット値および前記第2のオフセット値に基づいて、下りリンクグラントと下りリンク共有チャネルに対応するHARQ-ACKフィードバックとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定し、
前記第2のオフセット値に基づいて、下りリンクグラントと下りリンク共有チャネルとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするか否かを決定するように構成される。
【0188】
装置の実施形態と方法の実施形態は互いに対応していてもよく、同様の説明は方法の実施形態を参照してもよいことを理解されたい。具体的には、図14に示される端末機器300は、本発明の実施形態の方法200を実行する際の該当する主体に対応することができ、端末機器300における各ユニットの前述および他の動作および/または機能は、図11の各方法における対応するフローを実装するためのものであり、簡潔にするために、ここでは説明しない。
【0189】
以上、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る通信機器を機能モジュールの観点から説明した。この機能モジュールはハードウェアの形で実装することもできるし、ソフトウェアの形でコマンドを介して実装することもできるし、ハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールの組み合わせによって実装することもできることを理解されたい。
【0190】
具体的には、本発明の実施形態における方法の実施形態の各ステップは、プロセッサ内のハードウェアの集積論理回路および/またはソフトウェアの形態のコマンドによって実行することができ、本発明の実施形態に関連して開示された方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサによって直接実装することも、復号プロセッサ内のハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行することもできる。
【0191】
選択的に、ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ、電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタなどの、当該分野で成熟した記憶媒体に配置されてもよい。記憶媒体はメモリ内に配置され、プロセッサはメモリ内の情報を読み取り、ハードウェアと組み合わせて上記の方法の実施形態のステップを実行する。
【0192】
例えば、上述の処理ユニットおよび通信ユニットは、それぞれプロセッサおよび送受信機によって実装される。
【0193】
図15は、本発明の実施形態による端末機器400の概略構成図である。
【0194】
図15に示すように、前記端末機器400はプロセッサ410を含んでもよい。
【0195】
ここで、プロセッサ410は、本発明の実施形態における方法を実装するために、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することができる。
【0196】
引き続き図15を参照すると、端末機器400はメモリ420をさらに含むことができる。
【0197】
ここで、メモリ420は、指示情報を記憶するために使用することができ、また、プロセッサ410によって実行されるコード、コマンドなどを記憶するために使用することもできる。ここで、プロセッサ410は、本発明の実施形態における方法を実装するために、メモリ420からコンピュータプログラムを呼び出して実行することができる。メモリ420は、プロセッサ410から独立した別個の機器であってもよいし、プロセッサ410に統合されてもよい。
【0198】
引き続き図15を参照すると、端末機器400は送受信機430をさらに含むことができる。
【0199】
ここで、プロセッサ410は、送受信機430を制御して他の機器と通信することができ、具体的には、他の機器に情報やデータを送信したり、他の機器によって送信された情報やデータを受信したりすることができる。送受信機430は、送信機および受信機を含むことができる。送受信機430はアンテナをさらに含んでもよく、アンテナの数は1つまたは複数であってもよい。
【0200】
端末機器400の様々な構成要素はバスシステムを介して接続され、バスシステムにはデータバスだけでなく、電力バス、制御バス、およびステータス信号バスも含まれることを理解されたい。
【0201】
端末機器400は、本発明の実施形態の端末機器であってもよく、端末機器400は、本発明の実施形態の各方法において端末機器によって実装される対応するプロセスを実装してもよいことも理解されたい。端末機器400は、本発明の実施形態における端末機器300に対応することができ、本発明の実施形態に係る方法200を実行する際の対応する主体に対応することができる。簡潔にするため、ここでは詳細は繰り返さない。
【0202】
さらに、本発明の実施形態はチップも提供する。
【0203】
例えば、チップは、信号処理能力を有し、本発明の実施形態で開示される方法、ステップ、および論理ブロック図を実装または実行できる集積回路チップであってもよい。チップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム、またはオンチップシステムチップなどとも呼ばれることができる。選択的に、チップを搭載した通信機器が本発明の実施形態で開示する方法、ステップ、および論理ブロック図を実行できるように、チップをさまざまな通信機器に適用することができる。
【0204】
図16は、本発明の実施形態によるチップ500の概略構造図である。
【0205】
図16に示すように、前記チップ500はプロセッサ510を含む。
【0206】
ここで、プロセッサ510は、本発明の実施形態における方法を実装するために、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することができる。
【0207】
引き続き図16を参照すると、前記チップ500はメモリ520をさらに含むことができる。
【0208】
プロセッサ510は、メモリ520からコンピュータプログラムを呼び出して実行し、本発明の実施形態における方法を実装することができる。メモリ520は、指示情報を記憶するために使用することができ、また、プロセッサ510によって実行されるコード、コマンドなどを記憶するために使用することもできる。メモリ520は、プロセッサ510から独立した別個の機器であってもよいし、プロセッサ510に統合されてもよい。
【0209】
引き続き図16を参照すると、前記チップ500は入力インターフェイス530も含むことができる。
【0210】
ここで、プロセッサ510は、入力インターフェイス530を制御して他の機器またはチップと通信することができ、具体的には、他の機器またはチップによって送信された情報またはデータを取得することができる。
【0211】
引き続き図16を参照すると、前記チップ500は出力インターフェイス540も含むことができる。
【0212】
ここで、プロセッサ510は、出力インターフェイス540を制御して他の機器またはチップと通信することができ、具体的には、他の機器またはチップに情報またはデータを出力することができる。
【0213】
前記チップ500は、本発明の実施形態におけるネットワーク機器に適用することができ、チップは、本発明の実施形態の各方法においてネットワーク機器によって実装される対応するプロセスを実行することができ、本発明の実施形態の各方法において端末機器によって実装される対応するプロセスを実行することもできるが、簡単にするためにここでは繰り返さない。
【0214】
チップ500内の様々な構成要素がバスシステムを介して接続され、バスシステムがデータバスに加えて電力バス、制御バス、およびステータス信号バスを含むことも理解されたい。
【0215】
上記のプロセッサには、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)またはその他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどが含まれますが、これらに限定されない。
【0216】
前記プロセッサは、本発明の実施形態で開示される各方法、ステップ、および論理ブロック図を実装または実行するために使用される。本発明の実施形態に関連して開示される方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサによって直接実装されてもよく、または復号プロセッサ内のハードウェアモジュールとソフトウェアモジュールの組み合わせによって実装されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ、または消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなどの、当該分野で成熟した記憶媒体に配置されてもよい。記憶媒体はメモリ内に配置され、プロセッサはメモリ内の情報を読み取り、ハードウェアと組み合わせて上記の方法のステップを完了する。
【0217】
上記のメモリには、揮発性メモリおよび/または不揮発性メモリが含まれ、その中で、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory:ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(Programmable ROM:PROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable PROM:EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(Electrically EPROM:EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)であってもよい。限定ではなく例として、スタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM:SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM:DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM:SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM:DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM:ESDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM:SLDRAM)、及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM:DR RAM)等の多くの形式のRAMが利用可能である。
【0218】
ここで説明されるメモリは、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されている。
【0219】
本発明の実施形態は、コンピュータプログラムを格納するためのコンピュータ可読記憶媒体も提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、1つまたは複数のプログラムを記憶し、1つまたは複数のプログラムは、複数のアプリケーションプログラムを含む携帯型電子機器によって実行されると、携帯型電子機器が方法の実施形態の方法を実行できるようにするコマンドを含む。選択的に、コンピュータ可読記憶媒体は、本発明の実施形態における移動端末/端末機器に適用することができ、コンピュータプログラムは、各方法で移動端末/端末機器によって実装される対応するプロセスをコンピュータに実行させる。簡潔にするために、ここでは繰り返さない。
【0220】
本発明の実施形態は、コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品も提供する。選択的に、コンピュータプログラム製品は、本発明の実施形態における移動端末/端末機器に適用することができ、コンピュータプログラムは、実施形態の各方法において移動端末/端末機器によって実装される対応するプロセスをコンピュータに実行させる。簡潔にするために、ここでは繰り返さない。
【0221】
本発明の実施形態はコンピュータプログラムも提供する。コンピュータプログラムがコンピュータによって実行されると、コンピュータは方法実施形態の方法を実行することができる。選択的に、コンピュータプログラムは、本発明の実施形態における移動端末/端末機器に適用することができ、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されると、本発明の実施形態の各方法において移動端末/端末機器によって実装される対応するプロセスをコンピュータに実行させる。簡潔にするために、ここでは繰り返さない。
【0222】
さらに、本発明の実施形態は、通信システムも提供し、前記通信システムは、図1に示すような通信システムを形成するために、上述の端末機器およびネットワーク機器を含むことができ、簡潔にするために、ここでは繰り返さない。なお、本明細書における「システム」という用語は、「ネットワーク管理アーキテクチャ」や「ネットワークシステム」とも呼ばれる。
【0223】
また、本発明の実施形態および添付の特許請求の範囲で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本発明の実施形態を限定するものではないことも理解されたい。例えば、実施形態および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「一つ」、「前記」、「上記」、および「この」は、文脈上明らかに別段の指示がない限り、複数形も含むものとする。
【0224】
当業者は、本明細書に開示される実施形態に関連して説明される各例のユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実装できることを理解することができる。これらの機能がハードウェアで実行されるかソフトウェアで実行されるかは、技術方案の特定のアプリケーションと設計制約によって異なる。専門家および技術者は、特定の用途ごとに説明された機能を実装するために異なる方法を使用する可能性があるが、そのような実装は本発明の実施形態の範囲を超えるものとみなされるべきではない。
【0225】
ソフトウェア機能ユニットの形式で実装され、独立した製品として販売または使用される場合、一つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に保存できる。この理解に基づいて、本発明の実施形態の技術方案は、本質的に既存の技術に貢献する部分であるか、またはこの技術方案の一部はソフトウェア製品の形で具体化することができ、コンピュータソフトウェア製品は、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワーク機器など)に、本発明の実施形態で説明される方法のステップのすべてまたは一部を実行させるためのいくつかのコマンドを含む、記憶媒体に記憶される。前記記憶媒体には、USBメモリ、モバイルハードディスク、読み出し専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、磁気ディスク、光ディスク等のプログラムコードを記憶できる各種の媒体が含まれる。
【0226】
当業者であれば、説明の便宜および単純化のために、上述のシステム、装置およびユニットの特定の動作プロセスは、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することができ、ここでは再度説明しないことを明確に理解することができる。
【0227】
本出願で提供されるいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、および方法は他の方法で実装できることを理解されたい。例えば、上述の装置の実施形態におけるユニット、モジュール、またはコンポーネントの分割は論理的な機能分割にすぎず、実際の実装では他の分割方法があり得る。例えば、複数のユニット、モジュール、またはコンポーネントを組み合わせたり、統合したりすることができる。または、一部のユニット、モジュール、コンポーネントは無視されるか、実行されない可能性がある。別の例として、別個の/表示コンポーネントとして説明されたユニット/モジュール/コンポーネントは、物理的に分離されていてもいなくてもよい、すなわち、それらは1つの場所に配置されていてもよいし、複数のネットワークユニットに分散されていてもよい。ユニット/モジュール/コンポーネントの一部またはすべては、本発明の実施形態の目的を達成するための実際のニーズに従って選択することができる。
【0228】
以上は、本発明の特定の実施例にすぎず、本発明の実施形態の保護範囲はこれらに限定されない。この技術分野の当業者であれば、いずれも本発明に提示された技術範囲内で、変更又は置き換えを行うことを容易に想到し得るものがいずれも本発明の範囲に含まれる。従って、本発明の実施形態の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2024-03-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のオフセット値、第2のオフセット値、およびハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKフィードバック状態のうちの少なくとも1つに基づいて、制御チャネル候補をリッスンするステップを含み、
前記第1のオフセット値に対応する時間間隔は、端末機器のタイミングアドバンスTA値または往復伝送時間RTTに関連付けられ、前記第2のオフセット値に対応する時間間隔は、端末機器の同期情報の取得に関連付けられる
ことを特徴とする無線通信方法。
【請求項2】
前記第1のオフセット値は、上りリンクグラントと物理上りリンク共有チャネルPUSCHとの間のスケジューリングシーケンスを決定するために使用され、及び/又は、前記第1のオフセット値は、物理下りリンク共有チャネルPDSCHとハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKフィードバックとの間のスケジューリングシーケンスを決定するために使用される
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のオフセット値は、事前に定義されており、または、
前記第1のオフセット値は、ネットワーク機器によって、システムメッセージ、無線リソース制御RRC、メディアアクセス制御制御要素MAC CE、および下りリンク制御情報DCIのうちの少なくとも1つを通じて設定される
ことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のオフセット値の単位は、時間ユニットまたは絶対値である
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第2のオフセット値は、下りリンクグラントと物理下りリンク共有チャネルPDSCHとの間のスケジューリングシーケンスを決定するために使用される
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第2のオフセット値は、事前に定義されており、または、
前記第2のオフセット値は、ネットワーク機器によって、システムメッセージ、無線リソース制御RRC、メディアアクセス制御制御要素MAC CE、および下りリンク制御情報DCIのうちの少なくとも1つを通じて設定される
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のオフセット値、第2のオフセット値、およびハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKフィードバック状態のうちの少なくとも1つに基づいて、制御チャネル候補をリッスンするステップは、
前記第1のオフセット値に基づいて、上りリンクグラントと上りリンク共有チャネルとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするか否かを決定すること、
前記第1のオフセット値に基づいて、物理下りリンク制御チャネルPDCCHコマンドとランダムアクセスチャネルとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定すること、
前記第1のオフセット値に基づいて、上りリンク共有チャネルまたは上りリンク制御チャネル伝送後の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定すること、
前記第1のオフセット値に基づいて、ランダムアクセスチャネル伝送後の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定すること、
前記第1のオフセット値に基づいて、下りリンクグラントと下りリンク共有チャネルに対応するHARQ-ACKフィードバックとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするか否かを決定すること、
前記第1のオフセット値および前記第2のオフセット値に基づいて、下りリンクグラントと下りリンク共有チャネルに対応するHARQ-ACKフィードバックとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定すること、
前記第2のオフセット値に基づいて、下りリンクグラントと下りリンク共有チャネルとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするか否かを決定することを含む
ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
第1のオフセット値、第2のオフセット値、およびハイブリッド自動再送要求確認HARQ-ACKフィードバック状態のうちの少なくとも1つに基づいて、制御チャネル候補をリッスンするように構成される通信ユニットを含み、
前記第1のオフセット値に対応する時間間隔は、端末機器のタイミングアドバンスTA値または往復伝送時間RTTに関連付けられ、前記第2のオフセット値に対応する時間間隔は、端末機器の同期情報の取得に関連付けられる
ことを特徴とする端末機器。
【請求項9】
前記第1のオフセット値の単位は、時間ユニットまたは絶対値である
ことを特徴とする請求項に記載の端末機器。
【請求項10】
前記HARQ-ACKフィードバック状態は、物理下りリンク共有チャネルPDSCHのHARQ-ACKフィードバックの非イネーブル化を含み、または前記HARQ-ACKフィードバック状態は、PDSCHに対応するHARQ-ACKが非フィードバック状態にあることを含む
ことを特徴とする請求項8または9に記載の端末機器。
【請求項11】
第1のHARQプロセスがHARQ-ACKフィードバック非イネーブル化されるように構成される場合、前記第1のHARQプロセスによって伝送されるPDSCHに対応するHARQ-ACKはフィードバックされない
ことを特徴とする請求項10に記載の端末機器。
【請求項12】
前記通信ユニットは、具体的には、
第1のHARQプロセスがHARQ-ACKフィードバック非イネーブル状態に対応し、前記端末機器が受信した前記第1のHARQプロセスに対応する第1の下りリンク共有チャネルの終了位置が時間ユニットnに位置する場合、前記端末機器は、時間ユニットn+1から時間ユニットn+kまでの時間ユニットで制御チャネル候補をリッスンすることを期待しないように構成され、ここで、kは非負の整数である
ことを特徴とする請求項8から11のいずれか一項に記載の端末機器。
【請求項13】
前記通信ユニットは、具体的には、
第1のHARQプロセスがHARQ-ACKフィードバック非イネーブル状態に対応し、端末機器が受信した前記第1のHARQプロセスに対応する第1の下りリンク共有チャネルの終了位置がサブフレームnに位置する場合、前記端末機器は、サブフレームn+1からサブフレームn+12までのいずれのサブフレームにおいても制御チャネル候補をリッスンすることを期待しないように構成される
ことを特徴とする請求項12に記載の端末機器。
【請求項14】
前記通信ユニットは、具体的には、
前記第1のオフセット値に基づいて、上りリンクグラントと上りリンク共有チャネルとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするか否かを決定し、
前記第1のオフセット値に基づいて、物理下りリンク制御チャネルPDCCHコマンドとランダムアクセスチャネルとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定し、
前記第1のオフセット値に基づいて、上りリンク共有チャネルまたは上りリンク制御チャネル伝送後の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定し、
前記第1のオフセット値に基づいて、ランダムアクセスチャネル伝送後の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定し、
前記第1のオフセット値に基づいて、下りリンクグラントと下りリンク共有チャネルに対応するHARQ-ACKフィードバックとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするか否かを決定し、
前記第1のオフセット値および前記第2のオフセット値に基づいて、下りリンクグラントと下りリンク共有チャネルに対応するHARQ-ACKフィードバックとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするかどうかを決定し、
前記第2のオフセット値に基づいて、下りリンクグラントと下りリンク共有チャネルとの間の時間ユニットにおける制御チャネル候補をリッスンするか否かを決定するように構成される
ことを特徴とする請求項8から13のいずれか一項に記載の端末機器。
【請求項15】
請求項1からのいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを格納するために使用される
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】