(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-18
(54)【発明の名称】複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法
(51)【国際特許分類】
H04W 52/32 20090101AFI20240311BHJP
H04W 52/34 20090101ALI20240311BHJP
【FI】
H04W52/32
H04W52/34
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023559078
(86)(22)【出願日】2022-03-15
(85)【翻訳文提出日】2023-10-24
(86)【国際出願番号】 US2022020347
(87)【国際公開番号】W WO2022212034
(87)【国際公開日】2022-10-06
(32)【優先日】2021-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】イ・ファン
(72)【発明者】
【氏名】ピーター・ガール
(72)【発明者】
【氏名】セイエドキアノウシュ・ホセイニ
(72)【発明者】
【氏名】ワンシ・チェン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG08
(57)【要約】
アップリンク制御チャネル通信が1次コンポーネントキャリア(CC)および1つまたは複数の2次CC上で送信され得るアップリンクキャリアアグリゲーションのための、ワイヤレス通信のための方法、システム、およびデバイスについて説明する。制御チャネル通信のためのアップリンク送信電力制御は、基地局によって提供された電力制御構成に基づいて決定されてもよい。1次CCおよび2次CCは、同じ周波数帯域内にあることに基づいて、同じ電力制御パラメータのセットを使用してもよく、CCのうちの1つまたは複数が異なる周波数帯域にあるときには、異なる電力制御パラメータを使用してもよい。送信電力を増加または減少させるための電力制御コマンドは、電力制御構成に少なくとも部分的に基づいて、CCごとにまたは複数のCCにわたって蓄積されてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための方法であって、
1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を受信するステップであって、前記アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、前記1次コンポーネントキャリアおよび前記2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、前記1次コンポーネントキャリアおよび前記2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、ステップと、
前記電力制御情報に少なくとも部分的に基づく第1のアップリンク送信電力を使用して、前記1次コンポーネントキャリアを介して第1のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信するステップと、
前記電力制御情報に少なくとも部分的に基づく第2のアップリンク送信電力を使用して、前記2次コンポーネントキャリアを介して第2のアップリンク制御チャネル通信を前記基地局に送信するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記アップリンクキャリアアグリゲーション構成を受信する前記ステップが、
前記1次コンポーネントキャリアのための第1の電力制御構成および前記2次コンポーネントキャリアのための第2の電力制御構成を受信するステップ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の電力制御構成および前記第2の電力制御構成が、p0-nominal、p0-Set、pathlossReferenceRSs、およびPUCCH-SpatialRelationInfoのパラメータを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の電力制御構成が、コンポーネントキャリアの第1のグループの中のコンポーネントキャリアごとに受信され、前記第2の電力制御構成が、コンポーネントキャリアの第2のグループの中のコンポーネントキャリアごとに受信される、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の電力制御構成および前記第2の電力制御構成が、構成されたコンポーネントキャリアのためのアップリンク制御チャネル電力構成パラメータを提供する無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて受信される、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の電力制御構成が、前記第1の電力制御構成を使用すべきである第1の周波数帯域の中の1つまたは複数のコンポーネントキャリアの第1の指示を含み、前記第2の電力制御構成が、前記第2の電力制御構成を使用すべきである第2の周波数帯域の中の1つまたは複数のコンポーネントキャリアの第2の指示を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記アップリンクキャリアアグリゲーション構成において、前記1次コンポーネントキャリアが1次セル(PCell)に対応し、前記2次コンポーネントキャリアが2次セル(SCell)に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記基地局から、前記1次コンポーネントキャリアのための送信電力の漸進的な増加または減少を示す第1の電力制御コマンドを受信するステップと、
前記基地局から、前記2次コンポーネントキャリアのための送信電力の漸進的な増加または減少を示す第2の電力制御コマンドを受信するステップと、
前記第1の電力制御コマンドまたは前記第2の電力制御コマンドのうちの1つまたは複数を前記1次コンポーネントキャリアまたは前記2次コンポーネントキャリアのうちの1つまたは複数に適用するステップと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
適用する前記ステップが、
前記第1の電力制御コマンドと前記第2の電力制御コマンドの両方を前記1次コンポーネントキャリアおよび前記2次コンポーネントキャリアの各々に適用するステップ
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
適用する前記ステップが、
前記第1の電力制御コマンドを前記1次コンポーネントキャリアに、前記第2の電力制御コマンドを前記2次コンポーネントキャリアに適用するステップ
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
構成されたコンポーネントキャリアごとに別々に、または2つ以上の構成されたコンポーネントキャリアにわたって、前記電力制御コマンドからの送信電力の前記漸進的な増加または減少を蓄積するステップ
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
電力制御コマンドをコンポーネントキャリアごとに適用するかまたは複数のコンポーネントキャリアにわたって適用するかを示す指示を前記基地局から受信するステップ
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
基地局におけるワイヤレス通信のための方法であって、
ユーザ機器(UE)に、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を送信するステップであって、前記アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、前記1次コンポーネントキャリアおよび前記2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、前記1次コンポーネントキャリアおよび前記2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、ステップと、
前記1次コンポーネントキャリアを介して前記UEから第1のアップリンク制御チャネル通信を受信するステップであって、前記第1のアップリンク制御チャネル通信の第1のアップリンク送信電力が、前記電力制御情報に少なくとも部分的に基づく、ステップと、
前記2次コンポーネントキャリアを介して前記UEから第2のアップリンク制御チャネル通信を受信するステップであって、前記第2のアップリンク制御チャネル通信の第2のアップリンク送信電力が、前記電力制御情報に少なくとも部分的に基づく、ステップと
を含む方法。
【請求項14】
前記アップリンクキャリアアグリゲーション構成を送信する前記ステップが、
前記1次コンポーネントキャリアのための第1の電力制御構成および前記2次コンポーネントキャリアのための第2の電力制御構成を送信するステップ
を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の電力制御構成が、コンポーネントキャリアの第1のグループの中のコンポーネントキャリアごとに提供され、前記第2の電力制御構成が、コンポーネントキャリアの第2のグループの中のコンポーネントキャリアごとに提供される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1の電力制御構成および前記第2の電力制御構成が、構成されたコンポーネントキャリアのためのアップリンク制御チャネル電力構成パラメータを提供する無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて提供される、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の電力制御構成が、前記第1の電力制御構成を使用すべきである第1の周波数帯域の中の1つまたは複数のコンポーネントキャリアの第1の指示を含み、前記第2の電力制御構成が、前記第2の電力制御構成を使用すべきである第2の周波数帯域の中の1つまたは複数のコンポーネントキャリアの第2の指示を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記アップリンクキャリアアグリゲーション構成において、前記1次コンポーネントキャリアが1次セル(PCell)に対応し、前記2次コンポーネントキャリアが2次セル(SCell)に対応する、請求項13に記載の方法。
【請求項19】
前記UEに、前記1次コンポーネントキャリアのための送信電力の漸進的な増加または減少を示す第1の電力制御コマンドを送信するステップと、
前記UEに、前記2次コンポーネントキャリアのための送信電力の漸進的な増加または減少を示す第2の電力制御コマンドを送信するステップと
をさらに含み、
前記UEが、前記第1の電力制御コマンドまたは前記第2の電力制御コマンドのうちの1つまたは複数を前記1次コンポーネントキャリアまたは前記2次コンポーネントキャリアのうちの1つまたは複数に適用するように構成される、
請求項13に記載の方法。
【請求項20】
前記第1の電力制御コマンドと前記第2の電力制御コマンドの両方を前記1次コンポーネントキャリアおよび前記2次コンポーネントキャリアの各々に適用するように前記UEを構成するステップ
をさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第1の電力制御コマンドを前記1次コンポーネントキャリアに、前記第2の電力制御コマンドを前記2次コンポーネントキャリアに適用するように前記UEを構成するステップ
をさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
電力制御コマンドをコンポーネントキャリアごとに適用するかまたは複数のコンポーネントキャリアにわたって適用するかを示す指示を前記UEに送信するステップ
をさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサと結合されたメモリと、
前記メモリに記憶された命令と
を備え、前記命令が、前記装置に、
1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を受信することであって、前記アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、前記1次コンポーネントキャリアおよび前記2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、前記1次コンポーネントキャリアおよび前記2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、受信することと、
前記電力制御情報に少なくとも部分的に基づく第1のアップリンク送信電力を使用して、前記1次コンポーネントキャリアを介して第1のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信することと、
前記電力制御情報に少なくとも部分的に基づく第2のアップリンク送信電力を使用して、前記2次コンポーネントキャリアを介して第2のアップリンク制御チャネル通信を前記基地局に送信することと
を行わせるように前記プロセッサによって実行可能である、装置。
【請求項24】
前記アップリンクキャリアアグリゲーション構成を受信するための前記命令が、前記装置に、
前記1次コンポーネントキャリアのための第1の電力制御構成および前記2次コンポーネントキャリアのための第2の電力制御構成を受信すること
を行わせるように前記プロセッサによって実行可能である、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記第1の電力制御構成が、コンポーネントキャリアの第1のグループの中のコンポーネントキャリアごとに受信され、前記第2の電力制御構成が、コンポーネントキャリアの第2のグループの中のコンポーネントキャリアごとに受信される、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記命令がさらに、前記装置に、
前記基地局から、前記1次コンポーネントキャリアのための送信電力の漸進的な増加または減少を示す第1の電力制御コマンドを受信することと、
前記基地局から、前記2次コンポーネントキャリアのための送信電力の漸進的な増加または減少を示す第2の電力制御コマンドを受信することと、
前記第1の電力制御コマンドまたは前記第2の電力制御コマンドのうちの1つまたは複数を前記1次コンポーネントキャリアまたは前記2次コンポーネントキャリアのうちの1つまたは複数に適用することと
を行わせるように前記プロセッサによって実行可能である、請求項23に記載の装置。
【請求項27】
基地局におけるワイヤレス通信のための装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサと結合されたメモリと、
前記メモリに記憶された命令と
を備え、前記命令が、前記装置に、
ユーザ機器(UE)に、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を送信することであって、前記アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、前記1次コンポーネントキャリアおよび前記2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、前記1次コンポーネントキャリアおよび前記2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、送信することと、
前記1次コンポーネントキャリアを介して前記UEから第1のアップリンク制御チャネル通信を受信することであって、前記第1のアップリンク制御チャネル通信の第1のアップリンク送信電力が、前記電力制御情報に少なくとも部分的に基づく、受信することと、
前記2次コンポーネントキャリアを介して前記UEから第2のアップリンク制御チャネル通信を受信することであって、前記第2のアップリンク制御チャネル通信の第2のアップリンク送信電力が、前記電力制御情報に少なくとも部分的に基づく、受信することと
を行わせるように前記プロセッサによって実行可能である、装置。
【請求項28】
前記アップリンクキャリアアグリゲーション構成を送信するための前記命令が、前記装置に、
前記1次コンポーネントキャリアのための第1の電力制御構成および前記2次コンポーネントキャリアのための第2の電力制御構成を送信すること
を行わせるように前記プロセッサによって実行可能である、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記第1の電力制御構成が、コンポーネントキャリアの第1のグループの中のコンポーネントキャリアごとに提供され、前記第2の電力制御構成が、コンポーネントキャリアの第2のグループの中のコンポーネントキャリアごとに提供される、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記命令がさらに、前記装置に、
前記UEに、前記1次コンポーネントキャリアのための送信電力の漸進的な増加または減少を示す第1の電力制御コマンドを送信することと、
前記UEに、前記2次コンポーネントキャリアのための送信電力の漸進的な増加または減少を示す第2の電力制御コマンドを送信することと
を行わせるように前記プロセッサによって実行可能であり、
前記UEが、前記第1の電力制御コマンドまたは前記第2の電力制御コマンドのうちの1つまたは複数を前記1次コンポーネントキャリアまたは前記2次コンポーネントキャリアのうちの1つまたは複数に適用するように構成される、
請求項27に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本特許出願は、その各々が本出願の譲受人に譲渡された、2021年3月29日に出願された「POWER CONTROL TECHNIQUES FOR UPLINK CONTROL CHANNELS ON MULTIPLE COMPONENT CARRIERS」と題するHUANGらによる米国仮特許出願第63/167,579号、および2021年12月22日に出願された「POWER CONTROL TECHNIQUES FOR UPLINK CONTROL CHANNELS ON MULTIPLE COMPONENT CARRIERS」と題するHUANGらによる米国特許出願第17/559,846号の利益を主張する。
【0002】
以下は、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法を含むワイヤレス通信に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどの様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、時間、周波数、および電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能であり得る。そのような多元接続システムの例は、ロングタームエボリューション(LTE)システム、LTEアドバンスト(LTE-A)システム、またはLTE-A Proシステムなどの第4世代(4G)システム、および新無線(NR)システムと呼ばれることがある第5世代(5G)システムを含む。これらのシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重(DFT-S-OFDM)などの技術を採用し得る。ワイヤレス多元接続通信システムは、場合によってはユーザ機器(UE)として知られていることがある複数の通信デバイスのための通信を各々が同時にサポートする、1つもしくは複数の基地局または1つもしくは複数のネットワークアクセスノードを含み得る。
【0004】
いくつかの場合、UEおよび基地局は、通信のために複数のコンポーネントキャリアを使用してもよく、通信において、各コンポーネントキャリアは、UEから基地局へのアップリンク通信、基地局からUEへのダウンリンク通信、またはそれらの組合せを搬送し得る。そのような技法は、UEと基地局との間で転送され得るデータの量を拡大し、通信のレイテンシを低減することができる。複数のコンポーネントキャリアを使用した通信のさらなる向上のための技法は、データレートをさらに高め、通信のレイテンシを低減するのに役立ち得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
説明する技法は、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートする、改善された方法、システム、デバイス、および装置に関する。様々な態様では、説明する技法は、複数の構成されたアップリンクコンポーネントキャリア(CC)上のアップリンク制御チャネル送信のためのアップリンク電力制御を提供する。いくつかの場合、アップリンク制御チャネル通信(たとえば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)通信)は、1次コンポーネントキャリア(PCC)または2次コンポーネントキャリア(SCC)上で送信されてもよく、制御チャネル通信のためのアップリンク電力制御は、基地局によって提供された電力制御構成に基づいて決定されてもよい。いくつかの場合、PCCおよびSCCは、PCCおよびSCCが同じ周波数帯域内にあることに基づいて、同じ電力制御パラメータのセットを使用してもよい。他の場合、PCCおよびSCCは、PCCおよびSCCが異なる周波数帯域にあることに基づいて、異なる電力制御パラメータを使用してもよい。追加または代替として、送信電力を増加または減少させるための電力制御コマンドは、電力制御構成に少なくとも部分的に基づいて、CCごとにまたは複数のCCにわたって蓄積されてもよい。
【0006】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための方法について説明する。方法は、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を受信するステップであって、アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、ステップと、電力制御情報に基づく第1のアップリンク送信電力を使用して、1次コンポーネントキャリアを介して第1のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信するステップと、電力制御情報に基づく第2のアップリンク送信電力を使用して、2次コンポーネントキャリアを介して第2のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信するステップとを含み得る。
【0007】
UEにおけるワイヤレス通信のための装置について説明する。装置は、プロセッサと、プロセッサと結合されたメモリとを含み得る。プロセッサおよびメモリは、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を受信することであって、アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、受信することと、電力制御情報に基づく第1のアップリンク送信電力を使用して、1次コンポーネントキャリアを介して第1のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信することと、電力制御情報に基づく第2のアップリンク送信電力を使用して、2次コンポーネントキャリアを介して第2のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信することとを行うように構成され得る。
【0008】
UEにおけるワイヤレス通信のための別の装置について説明する。装置は、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を受信するための手段であって、アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、手段と、電力制御情報に基づく第1のアップリンク送信電力を使用して、1次コンポーネントキャリアを介して第1のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信するための手段と、電力制御情報に基づく第2のアップリンク送信電力を使用して、2次コンポーネントキャリアを介して第2のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信するための手段とを含み得る。
【0009】
UEにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体について説明する。コードは、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を受信することであって、アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、受信することと、電力制御情報に基づく第1のアップリンク送信電力を使用して、1次コンポーネントキャリアを介して第1のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信することと、電力制御情報に基づく第2のアップリンク送信電力を使用して、2次コンポーネントキャリアを介して第2のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信することとを行うようにプロセッサによって実行可能な命令を含み得る。
【0010】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンクキャリアアグリゲーション構成を受信することは、1次コンポーネントキャリアのための第1の電力制御構成および2次コンポーネントキャリアのための第2の電力制御構成を受信するための動作、特徴、手段、または命令を含んでもよい。本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第1の電力制御構成および第2の電力制御構成は、p0-nominal、p0-Set、pathlossReferenceRSs、および物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)-SpatialRelationInfoのパラメータを含む。
【0011】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第1の電力制御構成は、コンポーネントキャリアの第1のグループ(たとえば、第1の周波数帯域の中のコンポーネントキャリア)の中のコンポーネントキャリアごとに受信されてもよく、第2の電力制御構成は、コンポーネントキャリアの第2のグループ(たとえば、第2の周波数帯域の中のコンポーネントキャリア)の中のコンポーネントキャリアごとに受信されてもよい。本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第1の電力制御構成および第2の電力制御構成は、構成されたコンポーネントキャリアのためのアップリンク制御チャネル電力構成パラメータを提供する無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて受信される。本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第1の電力制御構成は、第1の電力制御構成を使用すべきである第1の周波数帯域の中の1つまたは複数のコンポーネントキャリアの第1の指示を含み、第2の電力制御構成は、第2の電力制御構成を使用すべきである第2の周波数帯域の中の1つまたは複数のコンポーネントキャリアの第2の指示を含む。本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第1の電力制御構成および第2の電力制御構成は、電力制御構成ごとにアップリンク制御チャネル電力構成パラメータおよび対応するコンポーネントキャリアのリストを提供するRRCシグナリングにおいて受信され得る。本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンクキャリアアグリゲーション構成において、1次コンポーネントキャリアは1次セル(PCell)に対応し、2次コンポーネントキャリアは2次セル(SCell)に対応する。
【0012】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、基地局から、1次コンポーネントキャリアのための送信電力の漸進的な増加または減少を示す第1の電力制御コマンドを受信することと、基地局から、2次コンポーネントキャリアのための送信電力の漸進的な増加または減少を示す第2の電力制御コマンドを受信することと、第1の電力制御コマンドまたは第2の電力制御コマンドのうちの1つまたは複数を1次コンポーネントキャリアまたは2次コンポーネントキャリアのうちの1つまたは複数に適用することとを行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、適用することは、(たとえば、1次コンポーネントキャリアと2次コンポーネントキャリアの両方が同じ周波数帯域にあることに基づいて)第1の電力制御コマンドと第2の電力制御コマンドの両方を1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアの各々に適用するための動作、特徴、手段、または命令を含んでもよい。本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、適用することは、(たとえば、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアが異なる周波数帯域にあることに基づいて)第1の電力制御コマンドを1次コンポーネントキャリアに、第2の電力制御コマンドを2次コンポーネントキャリアに適用するための動作、特徴、手段、または命令を含んでもよい。本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、電力制御コマンドをコンポーネントキャリアごとに適用するかまたは複数のコンポーネントキャリアにわたって適用するかを示す指示を基地局から受信するための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよく、第1の電力制御コマンドまたは第2の電力制御コマンドのうちの1つまたは複数は、指示に基づいて各コンポーネントキャリアに適用される。
【0013】
基地局におけるワイヤレス通信のための方法について説明する。方法は、ユーザ機器に、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を送信するステップであって、アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、ステップと、1次コンポーネントキャリアを介してUEから第1のアップリンク制御チャネル通信を受信するステップであって、第1のアップリンク制御チャネル通信の第1のアップリンク送信電力が、電力制御情報に基づく、ステップと、2次コンポーネントキャリアを介してUEから第2のアップリンク制御チャネル通信を受信するステップであって、第2のアップリンク制御チャネル通信の第2のアップリンク送信電力が、電力制御情報に基づく、ステップとを含み得る。
【0014】
基地局におけるワイヤレス通信のための装置について説明する。装置は、プロセッサと、プロセッサと結合されたメモリとを含み得る。プロセッサおよびメモリは、ユーザ機器に、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を送信することであって、アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、送信することと、1次コンポーネントキャリアを介してUEから第1のアップリンク制御チャネル通信を受信することであって、第1のアップリンク制御チャネル通信の第1のアップリンク送信電力が、電力制御情報に基づく、受信することと、2次コンポーネントキャリアを介してUEから第2のアップリンク制御チャネル通信を受信することであって、第2のアップリンク制御チャネル通信の第2のアップリンク送信電力が、電力制御情報に基づく、受信することとを行うように構成され得る。
【0015】
基地局におけるワイヤレス通信のための別の装置について説明する。装置は、ユーザ機器に、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を送信するための手段であって、アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、手段と、1次コンポーネントキャリアを介してUEから第1のアップリンク制御チャネル通信を受信するための手段であって、第1のアップリンク制御チャネル通信の第1のアップリンク送信電力が、電力制御情報に基づく、手段と、2次コンポーネントキャリアを介してUEから第2のアップリンク制御チャネル通信を受信するための手段であって、第2のアップリンク制御チャネル通信の第2のアップリンク送信電力が、電力制御情報に基づく、手段とを含み得る。
【0016】
基地局におけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体について説明する。コードは、ユーザ機器に、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を送信することであって、アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、送信することと、1次コンポーネントキャリアを介してUEから第1のアップリンク制御チャネル通信を受信することであって、第1のアップリンク制御チャネル通信の第1のアップリンク送信電力が、電力制御情報に基づく、受信することと、2次コンポーネントキャリアを介してUEから第2のアップリンク制御チャネル通信を受信することであって、第2のアップリンク制御チャネル通信の第2のアップリンク送信電力が、電力制御情報に基づく、受信することとを行うようにプロセッサによって実行可能な命令を含み得る。
【0017】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンクキャリアアグリゲーション構成を送信することは、1次コンポーネントキャリアのための第1の電力制御構成および2次コンポーネントキャリアのための第2の電力制御構成を送信するための動作、特徴、手段、または命令を含んでもよい。本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第1の電力制御構成は、第1の周波数帯域の中のコンポーネントキャリアごとに提供され、第2の電力制御構成は、第2の周波数帯域の中のコンポーネントキャリアごとに提供される。本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第1の電力制御構成および第2の電力制御構成は、構成されたコンポーネントキャリアのためのアップリンク制御チャネル電力構成パラメータを提供するRRCシグナリングにおいて提供され得る。
【0018】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第1の電力制御構成は、第1の電力制御構成を使用すべきであるコンポーネントキャリアの第1のグループの第1の指示を含み、第2の電力制御構成は、第2の電力制御構成を使用すべきであるコンポーネントキャリアの第2のグループの第2の指示を含む。本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第1の電力制御構成および第2の電力制御構成は、電力制御構成ごとにアップリンク制御チャネル電力構成パラメータおよび対応するコンポーネントキャリアのリストを提供するRRCシグナリングにおいて提供され得る。本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンクキャリアアグリゲーション構成において、1次コンポーネントキャリアは1次セル(PCell)に対応し、2次コンポーネントキャリアは2次セル(SCell)に対応する。
【0019】
本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、UEに、1次コンポーネントキャリアのための送信電力の漸進的な増加または減少を示す第1の電力制御コマンドを送信することと、UEに、2次コンポーネントキャリアのための送信電力の漸進的な増加または減少を示す第2の電力制御コマンドを送信することとを行うための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよく、UEは、第1の電力制御コマンドまたは第2の電力制御コマンドのうちの1つまたは複数を1次コンポーネントキャリアまたは2次コンポーネントキャリアのうちの1つまたは複数に適用するように構成される。本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第1の電力制御コマンドと第2の電力制御コマンドの両方を1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアの各々に適用するようにUEを構成するための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、第1の電力制御コマンドを1次コンポーネントキャリアに、第2の電力制御コマンドを2次コンポーネントキャリアに適用するようにUEを構成するための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、電力制御コマンドをコンポーネントキャリアごとに適用するかまたは複数のコンポーネントキャリアにわたって適用するかを示す指示をUEに送信するための動作、特徴、手段、または命令をさらに含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートするワイヤレス通信システムの一例を示す図である。
【
図2】本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートするワイヤレス通信システムの一部分の一例を示す図である。
【
図3】本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートするコンポーネントキャリアリソースの一例を示す図である。
【
図4A】本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートする電力制御構成の一例を示す図である。
【
図4B】本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートする電力制御構成の一例を示す図である。
【
図5】本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートする閉ループ電力制御の一例を示す図である。
【
図6】本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートするプロセスフローの一例を示す図である。
【
図7】本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートするデバイスのブロック図である。
【
図8】本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートするデバイスのブロック図である。
【
図9】本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートする通信マネージャのブロック図である。
【
図10】本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートするデバイスを含むシステムの図である。
【
図11】本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートするデバイスのブロック図である。
【
図12】本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートするデバイスのブロック図である。
【
図13】本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートする通信マネージャのブロック図である。
【
図14】本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートするデバイスを含むシステムの図である。
【
図15】本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートする方法を示すフローチャートである。
【
図16】本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートする方法を示すフローチャートである。
【
図17】本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートする方法を示すフローチャートである。
【
図18】本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートする方法を示すフローチャートである。
【
図19】本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートする方法を示すフローチャートである。
【
図20】本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートする方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
いくつかのワイヤレス通信システムは、ユーザ機器および基地局、たとえば、複数の無線アクセス技術をサポートし得るeノードB(eNB)、次世代ノードBまたはギガノードB(そのいずれもgNBと呼ばれることがある)などの通信デバイスを含み得る。無線アクセス技術の例は、ロングタームエボリューション(LTE)システムなどの4Gシステム、および新無線(NR)システムと呼ばれることがある第5世代(5G)システムを含む。通信デバイスは、いくつかの例では、上記の例示的な無線アクセス技術のうちの1つまたは複数をサポートし得る。ユーザ機器(UE)は、ワイヤレス通信システムにおいて基地局と通信し得る。基地局はダウンリンク通信をUEに送信し得、UEはアップリンク通信を基地局に送信し得る。ダウンリンク送信およびアップリンク送信は、データおよび制御送信を含み得る。たとえば、UEは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信においてアップリンク制御送信を送信し得る。UEは、(たとえば、PUCCHタイプまたはフォーマットによる)構成されたPUCCH方式を使用して、PUCCH上のアップリンク制御情報(UCI)などのPUCCH送信を基地局に送信し得る。さらに、いくつかの場合、基地局とUEとの間の通信は、複数のコンポーネントキャリア(CC)がダウンリンク通信、アップリンク通信、またはその両方を搬送するように構成され得る、キャリアアグリゲーション(CA)技法を使用し得る。
【0022】
PUCCH送信の場合、UEは、アップリンク電力制御構成に基づいてPUCCH送信の電力レベルを決定し得る。いくつかの展開では、PUCCH送信は、1次コンポーネントキャリア(PCC)上のみで提供されることがあり、PCCは、いくつかの場合、1次セル(PCell)と呼ばれることがある。そのような場合、PUCCH送信のためのアップリンク電力制御構成がPCCのために提供される。しかしながら、いくつかの場合、1つまたは複数の2次コンポーネントキャリア(SCCまたはSCell)上でPUCCHを送信することが有益であることがあり、このことは、PCCと比較してSCC上でPUCCH用のリソースがより早く利用可能であることにより、より低いレイテンシでPUCCHが送信されることを可能にし得る。さらに、アップリンク制御チャネル送信は、アップリンク共有チャネル通信(たとえば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)送信)用に使用されるものとは異なる送信電力を使用し得る。本明細書で説明するような様々な態様では、PCCおよび1つまたは複数のSCC上のアップリンク制御チャネル送信のための電力制御技法が提供され、UEは、PCC、1つもしくは複数のSCC、またはそれらの組合せ上のアップリンク制御チャネル送信のためのアップリンク送信電力を決定するために、そのような技法を使用し得る。
【0023】
いくつかの場合、開ループ電力制御が使用されてもよく、CCごとに別個の初期電力(Po)および参照信号IDを示し得る別個の電力制御構成がCCごとに提供されてもよい。いくつかの場合、イントラバンドCAでは、共通の電力制御構成が複数のイントラバンドCCのために提供されてもよい。いくつかの場合、電力制御構成は、PCCのために提供された電力制御構成を各イントラバンドSCCにわたって複製することによって、CCごとに別々に提供されてもよい。他の場合、CCを列挙する構成情報に追加された情報フィールドなどによって適用先のCCを示す電力制御構成が提供されてもよい。インターバンドCAの場合、異なる帯域にあるCCのために異なる電力制御構成が提供されてもよい。いくつかの場合、閉ループ電力制御では、電力制御コマンドはCCごとの絶対電力制御として提供されてもよい。いくつかの場合、絶対電力制御では、PUCCHが送信されると決定される場合、電力制御コマンドはCCのみに適用される。他の場合、閉ループ電力制御は、送信電力に対する蓄積調整として提供されてもよい。電力制御のために蓄積調整が使用される場合、UEは、CCごとに別々に、またはCCにわたって、電力制御コマンドを蓄積してもよい。いくつかの場合、電力制御コマンドは、異なる帯域にあるCCについて別々に蓄積されてもよく、電力制御コマンドは、イントラバンドCCの場合にCCにわたって蓄積されてもよい。いくつかの場合、基地局は、CCごとのまたはCCにわたる電力制御コマンドの蓄積を実行するようにUEを構成してもよい。
【0024】
本開示の態様について、最初にワイヤレス通信システムの文脈で説明する。本開示の態様について、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法に関するCCグループおよびリソース、プロセスフロー、装置図、システム図、ならびにフローチャートによってさらに示し、それらを参照しながら説明する。
【0025】
図1は、本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートするワイヤレス通信システム100の一例を示す。ワイヤレス通信システム100は、1つまたは複数の基地局105、1つまたは複数のUE115、およびコアネットワーク130を含み得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、LTEアドバンスト(LTE-A)ネットワーク、LTE-A Proネットワーク、または新無線(NR)ネットワークであり得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、拡張ブロードバンド通信、超高信頼(たとえば、ミッションクリティカル)通信、低レイテンシ通信、低コストで低複雑度のデバイスとの通信、またはそれらの任意の組合せをサポートし得る。
【0026】
基地局105は、ワイヤレス通信システム100を形成するために地理的エリア全体にわたって分散されることがあり、異なる形態におけるまたは異なる能力を有するデバイスであり得る。基地局105およびUE115は、1つまたは複数の通信リンク125を介してワイヤレス通信し得る。各基地局105は、UE115および基地局105が1つまたは複数の通信リンク125を確立し得るカバレージエリア110を提供し得る。カバレージエリア110は、基地局105およびUE115が1つまたは複数の無線アクセス技術による信号の通信をサポートし得る地理的エリアの一例であり得る。
【0027】
UE115は、ワイヤレス通信システム100のカバレージエリア110全体にわたって分散されることがあり、各UE115は、異なる時間において固定もしくはモバイルまたはその両方であり得る。UE115は、異なる形態におけるまたは異なる能力を有するデバイスであり得る。いくつかの例示的なUE115が
図1に示されている。本明細書で説明するUE115は、
図1に示すように、他のUE115、基地局105、またはネットワーク機器(たとえば、コアネットワークノード、中継デバイス、統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノード、または他のネットワーク機器)などの、様々なタイプのデバイスと通信することが可能であり得る。
【0028】
基地局105は、コアネットワーク130と、もしくは互いと、またはその両方と通信し得る。たとえば、基地局105は、1つまたは複数のバックホールリンク120を通じて(たとえば、S1、N2、N3、または他のインターフェースを介して)コアネットワーク130とインターフェースし得る。基地局105は、バックホールリンク120上で(たとえば、X2、Xn、または他のインターフェースを介して)、直接(たとえば、基地局105間で直接)、もしくは間接的に(たとえば、コアネットワーク130を介して)のいずれかで、またはその両方で互いと通信し得る。いくつかの例では、バックホールリンク120は、1つもしくは複数のワイヤレスリンクであり得るか、またはそれらを含み得る。
【0029】
本明細書で説明する基地局105のうちの1つまたは複数は、基地トランシーバ局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、ノードB、eノードB(eNB)、次世代ノードBもしくはギガノードB(そのいずれもgNBと呼ばれることがある)、ホームノードB、ホームeノードB、もしくは他の好適な用語を含み得るか、または当業者によってそのように呼ばれることがある。
【0030】
UE115は、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、リモートデバイス、ハンドヘルドデバイス、もしくは加入者デバイス、または何らかの他の好適な用語を含み得るか、またはそのように呼ばれることがあり、「デバイス」は、例の中でも、ユニット、局、端末、またはクライアントと呼ばれることもある。UE115は、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、またはパーソナルコンピュータなどのパーソナル電子デバイスも含み得るか、またはそのように呼ばれることがある。いくつかの例では、UE115は、例の中でも、アプライアンス、もしくは車両、メーターなどの様々な物品において実装され得る、例の中でも、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、モノのインターネット(IoT)デバイス、あらゆるモノのインターネット(IoE)デバイス、もしくはマシンタイプ通信(MTC)デバイスを含み得るか、またはそのように呼ばれることがある。
【0031】
本明細書で説明するUE115は、
図1に示すように、リレーとして働くことがあり得る他のUE115、ならびに、例の中でも、マクロeNBもしくはgNB、スモールセルeNBもしくはgNB、または中継基地局を含む基地局105およびネットワーク機器などの、様々なタイプのデバイスと通信することが可能であり得る。
【0032】
UE115および基地局105は、1つまたは複数のキャリア上で1つまたは複数の通信リンク125を介して互いとワイヤレス通信し得る。「キャリア」という用語は、通信リンク125をサポートするための定義された物理レイヤ構造を有する無線周波数スペクトルリソースのセットを指すことがある。たとえば、通信リンク125のために使用されるキャリアは、所与の無線アクセス技術(たとえば、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NR)のための1つまたは複数の物理レイヤチャネルに従って動作する無線周波数スペクトル帯域の一部分(たとえば、帯域幅パート(BWP))を含み得る。各物理レイヤチャネルは、収集シグナリング(たとえば、同期信号、システム情報)、キャリアに対する動作を協調させる制御シグナリング、ユーザデータ、または他のシグナリングを搬送し得る。ワイヤレス通信システム100は、キャリアアグリゲーションまたはマルチキャリア動作を使用して、UE115との通信をサポートし得る。UE115は、キャリアアグリゲーション構成に従って、複数のダウンリンクコンポーネントキャリアおよび1つまたは複数のアップリンクコンポーネントキャリアで構成され得る。キャリアアグリゲーションは、周波数分割複信(FDD)コンポーネントキャリアと時分割複信(TDD)コンポーネントキャリアの両方とともに使用され得る。
【0033】
いくつかの例では(たとえば、キャリアアグリゲーション構成では)、キャリアは、他のキャリアに対する動作を協調させる収集シグナリングまたは制御シグナリングも有し得る。キャリアは、周波数チャネル(たとえば、発展型ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム地上波無線アクセス(E-UTRA)絶対無線周波数チャネル番号(EARFCN))に関連付けられることがあり、UE115による発見のためにチャネルラスタに従って配置されることがある。キャリアは、初期収集および接続がキャリアを介してUE115によって行われ得るスタンドアロンモードで動作し得るか、またはキャリアは、接続が(たとえば、同じまたは異なる無線アクセス技術の)異なるキャリアを使用してアンカリングされる非スタンドアロンモードで動作し得る。
【0034】
ワイヤレス通信システム100の中に示されている通信リンク125は、UE115から基地局105へのアップリンク送信、または基地局105からUE115へのダウンリンク送信を含み得る。キャリアは、(たとえば、FDDモードでは)ダウンリンク通信もしくはアップリンク通信を搬送し得るか、または(たとえば、TDDモードでは)ダウンリンク通信およびアップリンク通信を搬送するように構成され得る。
【0035】
キャリアは、無線周波数スペクトルの特定の帯域幅に関連付けられることがあり、いくつかの例では、キャリア帯域幅は、キャリアまたはワイヤレス通信システム100の「システム帯域幅」と呼ばれることがある。たとえば、キャリア帯域幅は、特定の無線アクセス技術のキャリアのためのいくつかの決定された帯域幅のうちの1つ(たとえば、1.4、3、5、10、15、20、40、または80メガヘルツ(MHz))であり得る。ワイヤレス通信システム100のデバイス(たとえば、基地局105、UE115、またはその両方)は、特定のキャリア帯域幅上の通信をサポートするハードウェア構成を有し得るか、またはキャリア帯域幅のセットのうちの1つのキャリア帯域幅上の通信をサポートするように構成可能であり得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、複数のキャリア帯域幅に関連付けられたキャリアを介した同時通信をサポートする基地局105またはUE115を含み得る。いくつかの例では、サービスされる各UE115は、キャリア帯域幅の部分(たとえば、サブバンド、BWP)またはすべての上で動作するために構成され得る。
【0036】
キャリア上で送信される信号波形は、(たとえば、直交周波数分割多重化(OFDM)または離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-S-OFDM)などのマルチキャリア変調(MCM)技法を使用して)複数のサブキャリアから構成され得る。MCM技法を採用するシステムでは、リソース要素は、1つのシンボル期間(たとえば、1つの変調シンボルの持続時間)および1つのサブキャリアからなることがあり、ここで、シンボル期間およびサブキャリア間隔は逆関係にある。各リソース要素によって搬送されるビットの数は、変調方式(たとえば、変調方式の次数、変調方式のコーディングレート、またはその両方)に依存し得る。したがって、UE115が受信するリソース要素が多いほど、また変調方式の次数が高いほど、UE115のデータレートは高くなり得る。ワイヤレス通信リソースは、無線周波数スペクトルリソース、時間リソース、および空間リソース(たとえば、空間レイヤまたはビーム)の組合せを指すことがあり、複数の空間レイヤの使用は、UE115との通信のためのデータレートまたはデータ完全性をさらに高め得る。
【0037】
キャリアに対する1つまたは複数のヌメロロジーがサポートされてもよく、ここで、ヌメロロジーは、サブキャリア間隔(Δf)およびサイクリックプレフィックスを含み得る。キャリアは、同じまたは異なるヌメロロジーを有する1つまたは複数のBWPに分割され得る。いくつかの例では、UE115は複数のBWPで構成され得る。いくつかの例では、キャリアに対する単一のBWPが所与の時間にアクティブであってもよく、UE115のための通信が1つまたは複数のアクティブなBWPに制限されることがある。
【0038】
基地局105またはUE115のための時間間隔は、たとえば、Ts=1/(Δfmax・Nf)秒のサンプリング期間を指すことがある、基本時間単位の倍数単位で表されることがあり、ただし、Δfmaxは最大のサポートされるサブキャリア間隔を表すことがあり、Nfは最大のサポートされる離散フーリエ変換(DFT)サイズを表すことがある。通信リソースの時間間隔は、指定された持続時間(たとえば、10ミリ秒(ms))を各々が有する無線フレームに従って編成され得る。各無線フレームは、(たとえば、0から1023に及ぶ)システムフレーム番号(SFN)によって識別され得る。
【0039】
各フレームは、複数の連続的に番号付けされたサブフレームまたはスロットを含んでもよく、各サブフレームまたはスロットは、同じ持続時間を有してもよい。いくつかの例では、フレームは(たとえば、時間領域において)サブフレームに分割されてもよく、各サブフレームはいくつかのスロットにさらに分割されてもよい。代替として、各フレームは可変数のスロットを含んでもよく、スロットの数はサブキャリア間隔に依存し得る。各スロットは、(たとえば、各シンボル期間にプリペンドされたサイクリックプレフィックスの長さに応じて)いくつかのシンボル期間を含み得る。いくつかのワイヤレス通信システム100では、スロットは、1つまたは複数のシンボルを含む複数のミニスロットにさらに分割され得る。サイクリックプレフィックスを除いて、各シンボル期間は、1つまたは複数(たとえば、Nf個)のサンプリング期間を含み得る。シンボル期間の持続時間は、サブキャリア間隔または動作の周波数帯域に依存し得る。
【0040】
サブフレーム、スロット、ミニスロット、またはシンボルは、ワイヤレス通信システム100の(たとえば、時間領域における)最小スケジューリング単位であることがあり、送信時間間隔(TTI)と呼ばれることがある。いくつかの例では、TTI持続時間(たとえば、TTI内のシンボル期間の数)は可変であり得る。追加または代替として、ワイヤレス通信システム100の最小スケジューリング単位は、(たとえば、短縮TTI(sTTI)のバーストにおいて)動的に選択され得る。
【0041】
物理チャネルは、様々な技法に従ってキャリア上で多重化され得る。物理制御チャネルおよび物理データチャネルは、たとえば、時分割多重化(TDM)技法、周波数分割多重化(FDM)技法、またはハイブリッドTDM-FDM技法のうちの1つまたは複数を使用して、ダウンリンクキャリア上で多重化され得る。物理制御チャネルのための制御領域(たとえば、制御リソースセット(CORESET))は、シンボル期間の数によって定義されることがあり、キャリアのシステム帯域幅またはシステム帯域幅のサブセットに及ぶことがある。1つまたは複数の制御領域(たとえば、CORESET)が、UE115のセットのために構成され得る。たとえば、UE115のうちの1つまたは複数は、1つまたは複数の探索空間セットに従って制御情報について制御領域を監視または探索してもよく、各探索空間セットは、カスケード方式で配置された1つまたは複数のアグリゲーションレベルにおける1つまたは複数の制御チャネル候補を含んでもよい。制御チャネル候補のためのアグリゲーションレベルは、所定のペイロードサイズを有する制御情報フォーマットのための符号化された情報に関連付けられた制御チャネルリソース(たとえば、制御チャネル要素(CCE))の数を指すことがある。探索空間セットは、制御情報を複数のUE115に送るために構成された共通探索空間セットと、制御情報を特定のUE115に送るためのUE固有探索空間セットとを含み得る。
【0042】
各基地局105は、1つまたは複数のセル、たとえば、マクロセル、スモールセル、ホットスポット、もしくは他のタイプのセル、またはそれらの任意の組合せを介して、通信カバレージを提供し得る。「セル」という用語は、(たとえば、キャリア上での)基地局105との通信のために使用される論理通信エンティティを指すことがあり、近隣セルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID)、またはその他)に関連付けられ得る。いくつかの例では、セルはまた、論理通信エンティティが動作する地理的カバレージエリア110または地理的カバレージエリア110の一部分(たとえば、セクタ)を指すことがある。そのようなセルは、基地局105の能力などの様々な要因に応じて、より小さいエリア(たとえば、構造物、構造物のサブセット)からより大きいエリアに及ぶことがある。たとえば、セルは、例の中でも、建物、建物のサブセット、または地理的カバレージエリア110の間のもしくは地理的カバレージエリア110と重複する外部空間であり得るか、またはそれらを含み得る。
【0043】
マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)を一般にカバーし得、マクロセルをサポートするネットワークプロバイダのサービスに加入しているUE115による無制限アクセスを可能にし得る。スモールセルは、マクロセルと比較して低電力の基地局105に関連付けられることがあり、スモールセルは、マクロセルと同じまたはマクロセルとは異なる(たとえば、認可、無認可)周波数帯域において動作することがある。スモールセルは、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUE115に無制限アクセスを提供してもよく、またはスモールセルとの関連付けを有するUE115(たとえば、限定加入者グループ(CSG)内のUE115、自宅またはオフィス内のユーザに関連付けられたUE115)に制限付きアクセスを提供してもよい。基地局105は、1つまたは複数のセルをサポートすることができ、1つまたは複数のコンポーネントキャリアを使用して1つまたは複数のセル上での通信をサポートすることもできる。
【0044】
いくつかの例では、キャリアは、複数のセルをサポートすることができ、異なるセルは、異なるタイプのデバイスにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、MTC、狭帯域IoT(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB))に従って構成され得る。
【0045】
いくつかの例では、基地局105は可動であってもよく、したがって、移動する地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。いくつかの例では、異なる技術に関連付けられた異なる地理的カバレージエリア110は重複することがあるが、異なる地理的カバレージエリア110は同じ基地局105によってサポートされ得る。他の例では、異なる技術に関連付けられた重複する地理的カバレージエリア110は、異なる基地局105によってサポートされ得る。ワイヤレス通信システム100は、たとえば、異なるタイプの基地局105が同じまたは異なる無線アクセス技術を使用して様々な地理的カバレージエリア110にカバレージを提供する、異種ネットワークを含み得る。
【0046】
MTCデバイスまたはIoTデバイスなどのいくつかのUE115は、低コストまたは低複雑度のデバイスであってもよく、(たとえば、マシンツーマシン(M2M)通信を介して)マシン間の自動化された通信を提供し得る。M2M通信またはMTCは、人間が介在することなく、デバイスが互いとまたは基地局105と通信することを可能にするデータ通信技術を指すことがある。いくつかの例では、M2M通信またはMTCは、センサーまたはメーターを組み込んで情報を測定またはキャプチャし、そのような情報を利用するかもしくはその情報をアプリケーションプログラムと対話する人間に提示する中央サーバもしくはアプリケーションプログラムにその情報を中継する、デバイスからの通信を含み得る。いくつかのUE115は、情報を収集するか、または機械もしくは他のデバイスの自動化された挙動を可能にするように設計され得る。MTCデバイスの用途の例は、スマートメータリング、インベントリ監視、水位監視、機器監視、ヘルスケア監視、野生生物監視、天候および地質学的事象監視、フリート管理および追跡、リモートセキュリティ検知、物理アクセス制御、ならびにトランザクションベースのビジネス課金を含む。
【0047】
ワイヤレス通信システム100は、超高信頼通信もしくは低レイテンシ通信、またはそれらの様々な組合せをサポートするように構成され得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)またはミッションクリティカル通信をサポートするように構成され得る。UE115は、超高信頼、低レイテンシ、またはクリティカル機能(たとえば、ミッションクリティカル機能)をサポートするように設計され得る。超高信頼通信は、プライベート通信またはグループ通信を含んでもよく、ミッションクリティカルプッシュツートーク(MCPTT)、ミッションクリティカルビデオ(MCVideo)、またはミッションクリティカルデータ(MCData)などの、1つまたは複数のミッションクリティカルサービスによってサポートされ得る。ミッションクリティカル機能に対するサポートは、サービスの優先度付けを含んでもよく、ミッションクリティカルサービスは、公共安全または一般的な商業用途のために使用されてもよい。超高信頼、低レイテンシ、ミッションクリティカル、および超高信頼低レイテンシという用語は、本明細書で互換的に使用され得る。
【0048】
いくつかの例では、UE115はまた、デバイスツーデバイス(D2D)通信リンク135上で(たとえば、ピアツーピア(P2P)プロトコルまたはD2Dプロトコルを使用して)他のUE115と直接通信することが可能であり得る。D2D通信を利用する1つまたは複数のUE115は、基地局105の地理的カバレージエリア110内にあり得る。そのようなグループの中の他のUE115は、基地局105の地理的カバレージエリア110の外にあるか、または場合によっては基地局105からの送信を受信できないことがある。いくつかの例では、D2D通信を介して通信するUE115のグループは、各UE115がグループの中のあらゆる他のUE115に送信する1対多(1:M)システムを利用し得る。いくつかの例では、基地局105は、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にする。他の場合、D2D通信は、基地局105の関与なしにUE115間で行われる。
【0049】
いくつかのシステムでは、D2D通信リンク135は、車両(たとえば、UE115)間の、サイドリンク通信チャネルなどの通信チャネルの一例であり得る。いくつかの例では、車両は、ビークルツーエブリシング(V2X)通信、車両間(V2V)通信、またはこれらの何らかの組合せを使用して通信し得る。車両は、交通状態、信号スケジューリング、天候、安全、緊急事態に関連する情報、またはV2Xシステムに関係する任意の他の情報をシグナリングし得る。いくつかの例では、V2Xシステム内の車両は、路側ユニットなどの路側インフラストラクチャと、または車両ネットワーク間(V2N)通信を使用して1つもしくは複数のネットワークノード(たとえば、基地局105)を介してネットワークと、あるいはその両方と通信し得る。
【0050】
コアネットワーク130は、ユーザ認証、アクセス許可、追跡、インターネットプロトコル(IP)接続性、および他のアクセス機能、ルーティング機能、またはモビリティ機能を提供し得る。コアネットワーク130は、発展型パケットコア(EPC)または5Gコア(5GC)であってもよく、発展型パケットコア(EPC)または5Gコア(5GC)は、アクセスおよびモビリティを管理する少なくとも1つの制御プレーンエンティティ(たとえば、モビリティ管理エンティティ(MME)、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF))と、パケットをルーティングするか、または外部ネットワークに相互接続する少なくとも1つのユーザプレーンエンティティ(たとえば、サービングゲートウェイ(S-GW)、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)、またはユーザプレーン機能(UPF))とを含み得る。制御プレーンエンティティは、コアネットワーク130に関連付けられた基地局105によってサービスされるUE115のためのモビリティ、認証、およびベアラ管理などの、非アクセス層(NAS)機能を管理し得る。ユーザIPパケットは、IPアドレス割振りならびに他の機能を提供し得るユーザプレーンエンティティを通じて転送され得る。ユーザプレーンエンティティは、1つまたは複数のネットワーク事業者のIPサービス150に接続され得る。IPサービス150は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、またはパケット交換ストリーミングサービスへのアクセスを含み得る。
【0051】
基地局105などのネットワークデバイスのうちのいくつかは、アクセスノードコントローラ(ANC)の一例であり得るアクセスネットワークエンティティ140などの下位構成要素を含み得る。各アクセスネットワークエンティティ140は、無線ヘッド、スマート無線ヘッド、または送信受信ポイント(TRP)と呼ばれることがある1つまたは複数の他のアクセスネットワーク送信エンティティ145を通じてUE115と通信し得る。各アクセスネットワーク送信エンティティ145は、1つまたは複数のアンテナパネルを含み得る。いくつかの構成では、各アクセスネットワークエンティティ140または基地局105の様々な機能は、様々なネットワークデバイス(たとえば、無線ヘッドおよびANC)にわたって分散されるか、または単一のネットワークデバイス(たとえば、基地局105)に統合されることがある。
【0052】
ワイヤレス通信システム100は、典型的には、300メガヘルツ(MHz)から300ギガヘルツ(GHz)の範囲内の1つまたは複数の周波数帯域を使用して動作し得る。一般に、300MHzから3GHzまでの領域は、波長が約1デシメートルから1メートルまでの長さに及ぶので、極超短波(UHF:ultra-high frequency)領域またはデシメートル帯域として知られている。UHF波は、建物および環境特性によって遮断または方向転換されることがあるが、これらの波は、マクロセルが屋内に位置するUE115にサービスを提供するのに十分に構造物を貫通し得る。UHF波の送信は、300MHzを下回るスペクトルの短波(HF:high frequency)または超短波(VHF:very high frequency)部分のより低い周波数およびより長い波を使用する送信と比較して、より小型のアンテナおよびより短い距離(たとえば、100キロメートル未満)に関連付けられ得る。
【0053】
ワイヤレス通信システム100はまた、センチメートル帯域としても知られている、3GHzから30GHzまでの周波数帯域を使用する超高周波(SHF:super high frequency)領域において、またはミリメートル帯域としても知られている、(たとえば、30GHzから300GHzまでの)スペクトルの極高周波(EHF:extremely high frequency)領域において動作し得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、UE115と基地局105との間のミリメートル波(mmW)通信をサポートすることができ、それぞれのデバイスのEHFアンテナは、UHFアンテナよりも小型で間隔がより密であり得る。いくつかの例では、このことはデバイス内でのアンテナアレイの使用を容易にし得る。しかしながら、EHF送信の伝搬は、SHF送信またはUHF送信よりもさらに大きい大気減衰を受け、距離がより短いことがある。本明細書で開示する技法は、1つまたは複数の異なる周波数領域を使用する送信にわたって採用されることがあり、これらの周波数領域にわたる帯域の指定された使用は、国または規制団体によって異なることがある。
【0054】
ワイヤレス通信システム100は、認可無線周波数スペクトル帯域と無認可無線周波数スペクトル帯域の両方を利用し得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、5GHz産業科学医療用(ISM)帯域などの無認可帯域において、認可支援アクセス(LAA)、LTE無認可(LTE-U)無線アクセス技術、またはNR技術を採用し得る。無認可無線周波数スペクトル帯域において動作するとき、基地局105およびUE115などのデバイスは、衝突検出および回避のためのキャリア検知を採用し得る。いくつかの例では、無認可帯域における動作は、認可帯域(たとえば、LAA)において動作するコンポーネントキャリアと連携したキャリアアグリゲーション構成に基づき得る。無認可スペクトルにおける動作は、例の中でも、ダウンリンク送信、アップリンク送信、P2P送信、またはD2D送信を含み得る。
【0055】
基地局105またはUE115は、送信ダイバーシティ、受信ダイバーシティ、多入力多出力(MIMO)通信、またはビームフォーミングなどの技法を採用するために使用され得る、複数のアンテナを装備することがある。基地局105またはUE115のアンテナは、MIMO動作または送信ビームフォーミングもしくは受信ビームフォーミングをサポートし得る、1つまたは複数のアンテナアレイまたはアンテナパネル内に位置し得る。たとえば、1つまたは複数の基地局のアンテナまたはアンテナアレイは、アンテナタワーなどのアンテナアセンブリにおいてコロケートされ得る。いくつかの例では、基地局105に関連付けられたアンテナまたはアンテナアレイは、多様な地理的ロケーションに位置し得る。基地局105は、基地局105がUE115との通信のビームフォーミングをサポートするために使用し得る、アンテナポートのいくつかの行および列を有するアンテナアレイを有し得る。同様に、UE115は、様々なMIMO動作またはビームフォーミング動作をサポートし得る、1つまたは複数のアンテナアレイを有し得る。追加または代替として、アンテナパネルは、アンテナポートを介して送信される信号のための無線周波数ビームフォーミングをサポートし得る。
【0056】
基地局105またはUE115は、異なる空間レイヤを介して複数の信号を送信または受信することによって、マルチパス信号伝搬を活用し、スペクトル効率を高めるために、MIMO通信を使用し得る。そのような技法は、空間多重化と呼ばれることがある。複数の信号は、たとえば、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して送信デバイスによって送信され得る。同様に、複数の信号は、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して受信デバイスによって受信され得る。複数の信号の各々は、別個の空間ストリームと呼ばれることがあり、同じデータストリーム(たとえば、同じコードワード)または異なるデータストリーム(たとえば、異なるコードワード)に関連付けられたビットを搬送し得る。異なる空間レイヤは、チャネル測定および報告に使用される異なるアンテナポートに関連付けられ得る。MIMO技法は、複数の空間レイヤが同じ受信デバイスに送信されるシングルユーザMIMO(SU-MIMO)、および複数の空間レイヤが複数のデバイスに送信されるマルチユーザMIMO(MU-MIMO)を含む。
【0057】
空間フィルタリング、指向性送信、または指向性受信と呼ばれることもあるビームフォーミングは、送信デバイスと受信デバイスとの間の空間経路に沿ってアンテナビーム(たとえば、送信ビーム、受信ビーム)をシェーピングまたはステアリングするために送信デバイスまたは受信デバイス(たとえば、基地局105、UE115)において使用され得る信号処理技法である。ビームフォーミングは、アンテナアレイに対して特定の配向で伝搬するいくつかの信号が強め合う干渉を受け、他の信号が弱め合う干渉を受けるように、アンテナアレイのアンテナ要素を介して通信される信号を合成することによって達成され得る。アンテナ要素を介して通信される信号の調整は、送信デバイスまたは受信デバイスが、デバイスに関連付けられたアンテナ要素を介して搬送される信号に、振幅オフセット、位相オフセット、またはその両方を適用することを含み得る。アンテナ要素の各々に関連付けられた調整は、(たとえば、送信デバイスもしくは受信デバイスのアンテナアレイに対する、または何らかの他の配向に対する)特定の配向に関連付けられたビームフォーミング重みセットによって規定され得る。
【0058】
ワイヤレス通信システム100は、階層化プロトコルスタックに従って動作するパケットベースのネットワークであり得る。ユーザプレーンでは、ベアラまたはパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤにおける通信はIPベースであり得る。無線リンク制御(RLC)レイヤは、論理チャネルを介して通信するためにパケットセグメンテーションおよびリアセンブリを実行し得る。媒体アクセス制御(MAC)レイヤは、優先度処理と、トランスポートチャネルへの論理チャネルの多重化とを実行し得る。MACレイヤはまた、MACレイヤにおける再送信をサポートしてリンク効率を改善するために、誤り検出技法、誤り訂正技法、またはその両方を使用し得る。制御プレーンでは、無線リソース制御(RRC)プロトコルレイヤは、ユーザプレーンデータのための無線ベアラをサポートする、UE115と基地局105またはコアネットワーク130との間のRRC接続の確立、構成、および保守を行い得る。物理レイヤにおいて、トランスポートチャネルは物理チャネルにマッピングされ得る。
【0059】
UE115および基地局105は、データの受信に成功する尤度を高めるために、データの再送信をサポートし得る。ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックは、データが通信リンク125上で正しく受信される尤度を高めるための1つの技法である。HARQは、誤り検出(たとえば、巡回冗長検査(CRC)を使用する)、前方誤り訂正(FEC)、および再送信(たとえば、自動再送要求(ARQ))の組合せを含み得る。HARQは、劣悪な無線条件(たとえば、低い信号対雑音条件)でのMACレイヤにおけるスループットを改善し得る。いくつかの例では、デバイスは、デバイスが特定のスロットの中の前のシンボルにおいて受信されたデータに対してそのスロットの中でHARQフィードバックを提供し得る、同一スロットHARQフィードバックをサポートし得る。他の場合、デバイスは、後続のスロットにおいて、または何らかの他の時間間隔に従ってHARQフィードバックを提供し得る。
【0060】
いくつかの場合、アップリンクキャリアアグリゲーションは、1つまたは複数のUE115と関連するサービング基地局105との間の通信のために使用されてもよい。さらに、いくつかの場合、アップリンク制御チャネル通信は、PCCおよび1つまたは複数のSCC上で送信されてもよく、制御チャネル通信のためのアップリンク電力制御は、基地局105によって提供された電力制御構成に基づいてUE115において決定されてもよい。いくつかの場合、PCCおよびSCCは、PCCおよびSCCが同じ周波数帯域内にあることに基づいて、同じ電力制御パラメータのセットを使用してもよい。他の場合、PCCおよびSCCは、PCCおよびSCCが異なる周波数帯域にあることに基づいて、異なる電力制御パラメータを使用してもよい。追加または代替として、送信電力を増加または減少させるための電力制御コマンドは、電力制御構成に少なくとも部分的に基づいて、CCごとにまたは複数のCCにわたって蓄積されてもよい。
【0061】
図2は、本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートするワイヤレス通信システム200の一例を示す。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム200は、ワイヤレス通信システム100の態様を実装し得る。UE115-aは、
図1に関して説明したようなUE115の一例であり得、基地局105-aは、
図1に関して説明したような基地局105の一例であり得る。基地局105-aは、カバレージエリア110-a内のUE115-aを含む1つまたは複数のUE115にサービスし得る。この例における基地局105-aおよびUE115-aは、第1のCC205-a、第2のCC205-b、および第3のCC205-cを含む複数のCC205を使用して、アップリンク通信およびダウンリンク通信を交換し得る。
【0062】
いくつかの場合、UE115-aは、PCC225、第1のSCC230、または第2のSCC235を含むPUCCHグループ220で構成されてもよい。様々な既存のシステムでは、PUCCH210はPCC225上のみで送信されることがあるが、UCI送信の追加の機会を提供するために、いくつかの場合、第1のSCC230または第2のSCC235のうちの1つまたは複数がPUCCH210を送信するために使用され得る、PUCCH210キャリア切替えが行われることがある。いくつかの場合、電力制御は、本明細書で説明するような様々な技法に従ってPUCCH210送信のために構成されてもよい。いくつかの場合、電力制御構成は、PDCCH215においてUE115-aに提供されてもよい。いくつかの場合、電力制御構成は、無線リソース制御(RRC)シグナリングにおいて、1つもしくは複数のMAC制御要素(CE)において、ダウンリンク制御情報(DCI)において、またはそれらの任意の組合せにおいて提供されてもよい。そのような技法は、たとえば、1つまたは複数のダウンリンク送信に対するHARQ肯定応答フィードバックの送信における低減されたレイテンシを実現することができ、このことは、ワイヤレス通信の効率を高めることができる。
【0063】
図3は、本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートするコンポーネントキャリアリソース300の一例を示す。いくつかの例では、コンポーネントキャリアリソース300は、ワイヤレス通信システム100または200の態様を実装し得る。この例では、基地局(たとえば、
図1または
図2の基地局105)は、PUCCHグループ305の構成を含み得る、UE(たとえば、
図1または
図2のUE115)における複数のCCを構成し得る。
【0064】
図3に示すように、PUCCHグループ305は、PCC310、第1のSCC315、および第2のSCC320を含み得る。この例では、PCC310は、UEへのダウンリンク通信のためのダウンリンクスロット(D)と、基地局へのアップリンク通信のためのアップリンクスロット(U)と、スペシャルスロット(S)とを含んでもよく、スペシャルスロット(S)は、いくつかのダウンリンクリソースとアップリンクリソースの両方、およびダウンリンク構成からアップリンク構成にRF成分を調整するためにUEにおいて使用され得る送信ギャップを含む。
図3の例では、CCのためのダウンリンクリソース325およびアップリンクリソース330が示されている。この例では、PCC310および第1のSCC315について、スロット構成はDDSUDDSUであってもよく、PCC310と第1のSCC315との間に2スロットのオフセットがある。さらに、第2のSCC320は周波数分割複信(FDD)キャリアであってもよく、アップリンク部分だけが
図3に示されている。そのようなPUCCHグループ305は、UCIがPCC310または第1のSCC315もしくは第2のSCC320のうちの1つもしくは複数を使用して送信されることを可能にし得る。第1のSCC315または第2のSCC320上でUCIを送信する能力を提供することによって、いくつかのタイプの通信に対するレイテンシが低減され得る。たとえば、UEが基地局に送信されるべきHARQフィードバックを有する場合、UCIがPCC310のみを使用して送信され得る場合と比較して、追加のアップリンクリソースが提供され得、このことは、HARQフィードバックに関連付けられたレイテンシを低減し得る。低減されたHARQフィードバックレイテンシは、任意の再送信がより迅速に開始され得ることを実現することができ、このことは、より高いスループットおよび信頼性を提供するのに役立ち得る。さらに、低減されたHARQフィードバックレイテンシは、後続の送信のためのHARQプロセスIDをより迅速に解放することができ、このことは、追加の送信が開始されることを可能にし、処理リソース使用量を低減するのにも役立ち得る。
【0065】
いくつかの場合、PUCCH送信は、PUCCH通信およびPUSCH通信のための異なる電力制御を提供し得る電力制御構成に従って送信されてもよい。いくつかの場合、PUCCH送信のための電力制御は、たとえば、セル固有Po(たとえば、アップリンク送信のための公称開始電力)を提供し得るp0-nominal、セットp0-Setから選ばれたUE固有の値を提供し得るP_o_UE_PUCCHを含む、いくつかの電力制御パラメータに基づいてもよい。p0-SetパラメータはCCのためのセットを示すことができ、セットのカーディナリティは、セットごとのPUCCH Poの最大数(たとえば、maxNrofPUCCH-P0-PerSet)に基づく。P0-Setの中のエントリごとに、パラメータは{p0-PUCCH-Id, p0-PUCCH-Value}を含み得る。UEがPUCCH送信のために適用すべきp0-PUCCH-Valueの特定の値は、構成された空間関係情報の中の特定のp0-PUCCH-Idに基づいてもよく、たとえば、1つまたは複数のPUCCH-SpatialRelationInfo構成において提供されてもよい。いくつかの場合、UEは、RRCによって複数のPUCCH-SpatialRelationInfoで構成されてもよく、UEは、どのPUCCH-SpatialRelationInfoを使用すべきかをMAC-CEによって指示されてもよい。電力制御構成はまた、経路損失を測定するためにUEによって使用され得る参照信号の参照信号識別情報を提供し得る。たとえば、経路損失は、RRCパラメータPUCCH-SpatialRelationInfoにおいて示されるpucch-PathlossReferenceRS-Idに基づいて測定され得る。
【0066】
いくつかの場合、電力制御コマンドがDCIにおいてシグナリングされる動的電力制御が実装されてもよい。電力制御コマンドは、PUCCH送信電力をPoの上で動的に調整するために使用され得る。蓄積動的電力制御コマンドを提供するType 1コマンド(たとえば、UEが構成されたステップ量だけ送信電力を増分すべきかまたは減分すべきかを示す、2ビット電力制御コマンド)と、絶対電力制御(たとえば、送信電力の指示)を提供するType2コマンドとを含む、2つのタイプの動的電力制御コマンドが使用され得る。UEは、PUCCH送信用の2つの動的電力制御ループ(たとえば、URLLC用の1つのループ、eMBB用の別のループ)で構成され得る。しかしながら、PUCCHについては、UEは1つのみのループを使用してもよく、どのループを使用するかは、RRCパラメータPUCCH-SpatialRelationInfoの中のclosedLoopIndexによって示される。UEの最終送信電力は、公称値、経路損失、および動的電力制御情報の合計であってもよく、その結果として、送信電力=Po+経路損失+動的電力制御ループ出力となる。本明細書で説明する様々な技法によれば、そのような電力制御技法は、PCC310、第1のSCC315、第2のSCC320、またはそれらの任意の組合せに使用されてもよく、その例については、
図4A、
図4B、および
図5を参照しながら説明する。
【0067】
図4Aおよび
図4Bは、本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートする電力制御構成400および450の例を示す。いくつかの例では、電力制御構成400および450は、ワイヤレス通信システム100または200の態様を実装し得る。これらの例では、基地局(たとえば、
図1または
図2の基地局105)は、UE(たとえば、
図1または
図2のUE115)における複数のCCを構成し得る。
【0068】
図4Aおよび
図4Bの例では、異なるCCは、異なる周波数帯域(たとえば、周波数範囲1(FR1)帯域n1~n98、FR2帯域n257~n261など)において構成され得る。
図4Aに示すように、第1のCC410、第2のCC415、および第3のCC420は、第1の周波数帯域405において構成されてもよく、第4のCC430および第5のCC435は、第2の周波数帯域425において構成されてもよい。この例では、イントラバンドCCは、共通のp0-Setおよび共通のPUCCH-SpatialRelationInfoを提供する同じ構成を使用してもよく、異なる帯域における(たとえば、インターバンドCAにおける)CCは、帯域ごとに(またはCCごとに)異なるp0-Setを使用し、帯域ごとに(またはCCごとに)異なるPUCCH-SpatialRelationInfoを使用してもよい。
図4Aおよび
図4Bの例では、第1~第3のCC410~420は構成Aを使用してもよく、第4および第5のCC430~435は構成Bを使用してもよい。いくつかの場合、基地局は、構成Aおよび構成Bの電力制御構成でUEを構成し得る。
【0069】
図4Aの例では、基地局は、第1のCC410が構成A440-aを提供され、第2のCC415が構成A440-bを提供され、第3のCC420が構成A440-cを提供され、第4のCC430が構成B445-aを提供され、第5のCC435が構成B445-bを提供されるように、各CCを別々に構成し得る。CCごとにPUCCH-SpatialRelationInfoおよびp0-Setを構成し得るそのような構成は、RRCシグナリングによって提供され得る。この例では、同じ帯域(イントラバンドCAまたはインターバンドCAの中の同じ帯域)の中のCCについて、基地局は、それらのCCに対して同じPUCCH-SpatialRelationInfoおよび同じp0-Setを複製し得る。
【0070】
図4Bの例では、基地局は、特定の周波数帯域のための単一の構成を提供し、したがって、第1~第3のCC410~420のための構成A455と、第4~第5のCC430~435のための構成B460とを提供し得る。そのような場合、基地局は帯域ごとにRRC構成を提供し得る(すなわち、イントラバンドCAが単一の帯域に縮小される)。帯域のための各構成において、構成がどのCCに適用されるかを示すために(たとえば、空間関係情報、または任意の他の電力制御構成情報において)フィールドが提供され得る。たとえば、基地局は、「PUCCH-Config」において、「PUCCH-SpatialRelationInfo」において、「PUCCH-powerControl」において、または「p0-Set」においてPUCCH-CC-Listフィールドを含むRRCシグナリングを提供し得る。電力制御構成に基づいて、UEは、PUCCH送信のために構成されたCCの各々の上でのPUCCH送信のための送信電力を設定し得る。
【0071】
図5は、本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートする閉ループ電力制御500の一例を示す。いくつかの例では、閉ループ電力制御500は、ワイヤレス通信システム100または200の態様を実装し得る。この例では、基地局(たとえば、
図1または
図2の基地局105)は、UE(たとえば、
図1または
図2のUE115)における複数のCCを構成し得る。
【0072】
図5の例では、基地局は、第1のCC510および第2のCC515を有するPUCCHグループ505を構成し得る。さらに、この場合、蓄積動的電力制御コマンドを提供するType 1コマンドなどの電力制御コマンドがPUCCH送信520のために使用され得る。この例では、第1のCC510のために第1の電力制御コマンド525が受信されてもよく、第2のCC515のために第2の電力制御コマンド530が受信されてもよく、第1のCC510のために第3の電力制御コマンド535が受信されてもよく、第2のCC515のために第4の電力制御コマンド540が受信されてもよく、第1のCC510のために第5の電力制御コマンド545および第6の電力制御コマンド550が受信されてもよく、第2のCC515のために第7の電力制御コマンド555が受信されてもよい。
【0073】
いくつかの場合、UEは、第1のCC510および第2のCC515にわたってPUCCHのための電力制御コマンドを蓄積してもよい。そのような場合、特定の電力制御コマンドがどのCCに関連付けられるにかかわらず、電力制御コマンド525~555が蓄積され、アップリンク送信電力に適用されてもよい。いくつかの場合、そのような電力制御蓄積技法は、第1のCC510と第2のCC515の両方がイントラバンドCCである(たとえば、CCごとのチャネル条件が非常に類似している可能性がある)ときに使用されてもよい。他の場合、UEは、第1のCC510および第2のCC515の各々に対して電力制御コマンドを別々に蓄積してもよい。そのような場合、第1の電力制御コマンド525、第3の電力制御コマンド535、第5の電力制御コマンド545、および第6の電力制御コマンド550が第1のCC510上のPUCCH送信520に適用されてもよい。同様に、第2の電力制御コマンド530、第4の電力制御コマンド540、および第7の電力制御コマンド555が第2のCC515上のPUCCH送信520に適用されてもよい。いくつかの場合、そのような電力制御蓄積技法は、第1のCC510および第2のCC515がインターバンドCCである(たとえば、CCごとのチャネル条件が異なる可能性がある)ときに使用されてもよい。いくつかの場合、クロスCC電力制御コマンド蓄積は、同じ帯域にある任意のCCに適用されてもよく、異なる帯域に対して別個の蓄積が実行される。いくつかの場合、イントラバンドCAでは、基地局は、クロスCC蓄積を実行するようにまたはCCごとに蓄積を別々に実行するようにUEを構成してもよい。
【0074】
図6は、本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートするプロセスフロー600の一例を示す。いくつかの例では、プロセスフロー600は、ワイヤレス通信システム100および200の態様を実装し得る。プロセスフロー600は、
図1および
図2に関して説明したようなUE115の一例であり得る、UE115-bを含む。プロセスフロー600は、
図1および
図2に関して説明したような基地局105の一例であり得る、基地局105-bも含む。UE115-bおよび基地局105-bは、本明細書で説明するようなアップリンク制御チャネル電力制御手順を実装し得る。
【0075】
いくつかの例では、プロセスフロー600に示される動作は、ハードウェア(たとえば、回路、処理ブロック、論理構成要素、および他の構成要素を含む)、プロセッサによって実行されるコード(たとえば、ソフトウェア)、またはそれらの任意の組合せによって実行され得る。以下の代替の例が実装されてもよく、その場合、いくつかのステップは、説明する順序とは異なる順序で実行されるか、または全く実行されない。いくつかの場合、ステップは、以下で述べられない追加の特徴を含んでもよく、またはさらなるステップが追加されてもよい。
【0076】
605において、基地局105-bおよびUE115-bは、キャリアアグリゲーションを使用して複数のCCを介して接続を確立し得る。そのような接続は、ランダムアクセスおよび接続確立手順を通じてなど、ワイヤレス通信ネットワークのための接続確立技法に従って確立され得る。
【0077】
610において、基地局105-bは、電力制御構成情報を含み得る構成情報をUE115-bに送信し得る。いくつかの場合、電力制御構成情報は、UE115-bと基地局105-bとの間で確立された複数のCC上のアップリンク制御チャネル送信に適用され得る1つまたは複数の構成を含み得る。615において、基地局105-bは、アップリンク制御チャネル送信(たとえば、PUCCH上のUCI送信)のためにアップリンクリソースをUE115-bに割り振るアップリンク制御チャネル許可を送信し得る。
【0078】
620において、UE115-bは、基地局105-bに送信されるべきアップリンク制御情報を決定し得る。そのようなアップリンク制御情報は、たとえば、基地局105-bまたは他の送信機によって以前に送信された1つまたは複数のダウンリンク送信に対するHARQフィードバックを含み得る。
【0079】
625において、UE115-bは、アップリンク制御情報送信のためのCCおよびアップリンクリソースを決定し得る。いくつかの場合、UE115-bは、SCCがアップリンク制御情報送信に使用されるべきであると決定し得る。630において、UE115-bは、アップリンク制御情報送信のためのアップリンク送信電力を決定し得る。UE115-bは、PUCCH送信のためのアップリンク送信電力を決定するためにSCCに提供される電力制御構成に基づいてなど、本明細書で説明するような様々な技法に従ってアップリンク送信電力を決定し得る。635において、UE115-bは、決定された送信電力を使用して、アップリンク制御情報を含むアップリンク制御チャネル送信(たとえば、PUCCH送信)を送信し得る。
【0080】
任意選択で、640において、基地局105-bおよびUE115-bは、閉ループ電力制御を実行し得、基地局105-bは、UE115-bからの1つまたは複数のアップリンク通信に基づいて1つまたは複数の電力制御調整値を決定し得る。645において、基地局105-bは、送信電力に対する調整(たとえば、電力制御コマンド)を含むダウンリンク制御情報をUE115-bに送信し得る。650において、UE115-bは、基地局105-bからの受信された調整に基づいてアップリンク電力制御ループを更新し得る。いくつかの場合、UE115-bは、イントラバンドCCの場合にCCにわたって電力制御コマンドを蓄積し、異なる周波数帯域ごとに別々にインターバンド電力制御コマンドを蓄積してもよい。
【0081】
図7は、本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートするデバイス705のブロック
図700を示す。デバイス705は、本明細書で説明するようなUE115の態様の一例であり得る。デバイス705は、受信機710、送信機715、および通信マネージャ720を含み得る。デバイス705は、プロセッサも含み得る。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信していてもよい。
【0082】
受信機710は、様々な情報チャネル(たとえば、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法に関係する制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を受信するための手段を提供し得る。情報は、デバイス705の他の構成要素に渡され得る。受信機710は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0083】
送信機715は、デバイス705の他の構成要素によって生成された信号を送信するための手段を提供し得る。たとえば、送信機715は、様々な情報チャネル(たとえば、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法に関係する制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を送信し得る。いくつかの例では、送信機715は、トランシーバモジュールの中で受信機710とコロケートされ得る。送信機715は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0084】
通信マネージャ720、受信機710、送信機715、またはそれらの様々な組合せもしくはそれらの様々な構成要素は、本明細書で説明するような複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法の様々な態様を実行するための手段の例であり得る。たとえば、通信マネージャ720、受信機710、送信機715、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素は、本明細書で説明する機能のうちの1つまたは複数を実行するための方法をサポートし得る。
【0085】
いくつかの例では、通信マネージャ720、受信機710、送信機715、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素は、ハードウェアにおいて(たとえば、通信管理回路において)実装され得る。ハードウェアは、本開示で説明する機能を実行するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートする、プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの例では、プロセッサおよびプロセッサと結合されたメモリは、(たとえば、メモリに記憶された命令をプロセッサによって実行することによって)本明細書で説明する機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。
【0086】
追加または代替として、いくつかの例では、通信マネージャ720、受信機710、送信機715、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素は、プロセッサによって実行されるコードにおいて(たとえば、通信管理ソフトウェアまたはファームウェアとして)実装され得る。プロセッサによって実行されるコードにおいて実装される場合、通信マネージャ720、受信機710、送信機715、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素の機能は、汎用プロセッサ、DSP、中央処理ユニット(CPU)、ASIC、FPGA、または(たとえば、本開示で説明する機能を実行するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートする)これらのもしくは他のプログラマブル論理デバイスの任意の組合せによって実行され得る。
【0087】
いくつかの例では、通信マネージャ720は、受信機710、送信機715、もしくはその両方を使用して、または他の方法でそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成され得る。たとえば、通信マネージャ720は、受信機710から情報を受信すること、送信機715に情報を送ること、または受信機710、送信機715、もしくはその両方と組み合わせて統合されて、情報を受信するか、情報を送信するか、もしくは本明細書で説明するような様々な他の動作を実行することを行い得る。
【0088】
通信マネージャ720は、本明細書で開示するような例に従ってUEにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。たとえば、通信マネージャ720は、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を受信するための手段であって、アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。通信マネージャ720は、電力制御情報に基づく第1のアップリンク送信電力を使用して、1次コンポーネントキャリアを介して第1のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。通信マネージャ720は、電力制御情報に基づく第2のアップリンク送信電力を使用して、2次コンポーネントキャリアを介して第2のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。
【0089】
本明細書で説明するような例に従って通信マネージャ720を含めるかまたは構成することによって、デバイス705(たとえば、受信機710、送信機715、通信マネージャ720、もしくはそれらの組合せを制御するか、または場合によってはそれらに結合されたプロセッサ)は、1つまたは複数のSCCのアップリンク制御チャネル通信の電力制御のための技法をサポートすることができ、このことは、通信リソースのより効率的な利用およびより低いレイテンシでのアップリンク制御情報送信を実現することができる。
【0090】
図8は、本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートするデバイス805のブロック
図800を示す。デバイス805は、本明細書で説明するようなデバイス705またはUE115の態様の一例であり得る。デバイス805は、受信機810、送信機815、および通信マネージャ820を含み得る。デバイス805は、プロセッサも含み得る。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信していてもよい。
【0091】
受信機810は、様々な情報チャネル(たとえば、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法に関係する制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を受信するための手段を提供し得る。情報は、デバイス805の他の構成要素に渡され得る。受信機810は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0092】
送信機815は、デバイス805の他の構成要素によって生成された信号を送信するための手段を提供し得る。たとえば、送信機815は、様々な情報チャネル(たとえば、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法に関係する制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を送信し得る。いくつかの例では、送信機815は、トランシーバモジュールの中で受信機810とコロケートされ得る。送信機815は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0093】
デバイス805、またはその様々な構成要素は、本明細書で説明するような複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法の様々な態様を実行するための手段の一例であり得る。たとえば、通信マネージャ820は、構成マネージャ825、電力制御マネージャ830、またはそれらの任意の組合せを含み得る。通信マネージャ820は、本明細書で説明するような通信マネージャ720の態様の一例であり得る。いくつかの例では、通信マネージャ820、またはその様々な構成要素は、受信機810、送信機815、もしくはその両方を使用して、または他の方法でそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成され得る。たとえば、通信マネージャ820は、受信機810から情報を受信すること、送信機815に情報を送ること、または受信機810、送信機815、もしくはその両方と組み合わせて統合されて、情報を受信するか、情報を送信するか、もしくは本明細書で説明するような様々な他の動作を実行することを行い得る。
【0094】
通信マネージャ820は、本明細書で開示するような例に従ってUEにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。構成マネージャ825は、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を受信するための手段であって、アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。電力制御マネージャ830は、電力制御情報に基づく第1のアップリンク送信電力を使用して、1次コンポーネントキャリアを介して第1のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。電力制御マネージャ830は、電力制御情報に基づく第2のアップリンク送信電力を使用して、2次コンポーネントキャリアを介して第2のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。
【0095】
図9は、本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートする通信マネージャ920のブロック
図900を示す。通信マネージャ920は、本明細書で説明するような通信マネージャ720、通信マネージャ820、またはその両方の態様の一例であり得る。通信マネージャ920、またはその様々な構成要素は、本明細書で説明するような複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法の様々な態様を実行するための手段の一例であり得る。たとえば、通信マネージャ920は、構成マネージャ925、電力制御マネージャ930、周波数帯域マネージャ935、閉ループ電力制御構成要素940、またはそれらの任意の組合せを含み得る。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)直接または間接的に互いと通信し得る。
【0096】
通信マネージャ920は、本明細書で開示するような例に従ってUEにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。構成マネージャ925は、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を受信するための手段であって、アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。電力制御マネージャ930は、電力制御情報に基づく第1のアップリンク送信電力を使用して、1次コンポーネントキャリアを介して第1のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。いくつかの例では、電力制御マネージャ930は、電力制御情報に基づく第2のアップリンク送信電力を使用して、2次コンポーネントキャリアを介して第2のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。
【0097】
いくつかの例では、アップリンクキャリアアグリゲーション構成を受信することをサポートするために、周波数帯域マネージャ935は、1次コンポーネントキャリアのための第1の電力制御構成および2次コンポーネントキャリアのための第2の電力制御構成を受信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。いくつかの場合、第1の電力制御構成は、第1の周波数帯域の中の1つまたは複数のコンポーネントキャリアに適用され、第2の電力制御構成は、第2の周波数帯域の中の1つまたは複数のコンポーネントキャリアに適用される。いくつかの例では、第1の電力制御構成および第2の電力制御構成は、p0-nominal、p0-Set、pathlossReferenceRSs、およびPUCCH-SpatialRelationInfoのパラメータを含む。いくつかの例では、第1の電力制御構成は、第1の周波数帯域の中のコンポーネントキャリアごとに受信され、第2の電力制御構成は、第2の周波数帯域の中のコンポーネントキャリアごとに受信される。
【0098】
いくつかの例では、第1の電力制御構成および第2の電力制御構成は、構成されたコンポーネントキャリアのためのアップリンク制御チャネル電力構成パラメータを提供するRRCシグナリングにおいて受信される。いくつかの例では、第1の電力制御構成は、第1の電力制御構成を使用すべきである第1の周波数帯域の中の1つまたは複数のコンポーネントキャリアの第1の指示を含み、第2の電力制御構成は、第2の電力制御構成を使用すべきである第2の周波数帯域の中の1つまたは複数のコンポーネントキャリアの第2の指示を含む。いくつかの例では、第1の電力制御構成および第2の電力制御構成は、電力制御構成ごとにアップリンク制御チャネル電力構成パラメータおよび対応するコンポーネントキャリアのリストを提供するRRCシグナリングにおいて受信される。
【0099】
いくつかの例では、閉ループ電力制御構成要素940は、基地局から、1次コンポーネントキャリアのための送信電力の漸進的な増加または減少を示す第1の電力制御コマンドを受信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。いくつかの例では、閉ループ電力制御構成要素940は、基地局から、2次コンポーネントキャリアのための送信電力の漸進的な増加または減少を示す第2の電力制御コマンドを受信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。いくつかの例では、閉ループ電力制御構成要素940は、第1の電力制御コマンドまたは第2の電力制御コマンドのうちの1つまたは複数を1次コンポーネントキャリアまたは2次コンポーネントキャリアのうちの1つまたは複数に適用するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。
【0100】
いくつかの例では、適用することをサポートするために、周波数帯域マネージャ935は、(たとえば、1次コンポーネントキャリアと2次コンポーネントキャリアの両方が同じ周波数帯域にあることに基づいて)第1の電力制御コマンドと第2の電力制御コマンドの両方を1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアの各々に適用するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。いくつかの例では、適用することをサポートするために、周波数帯域マネージャ935は、(たとえば、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアが異なる周波数帯域にあることに基づいて)第1の電力制御コマンドを1次コンポーネントキャリアに、第2の電力制御コマンドを2次コンポーネントキャリアに適用するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。いくつかの例では、閉ループ電力制御構成要素940は、電力制御コマンドをコンポーネントキャリアごとに適用するかまたは複数のコンポーネントキャリアにわたって適用するかを示す指示を基地局から受信するための手段であって、第1の電力制御コマンドまたは第2の電力制御コマンドのうちの1つまたは複数が指示に基づいて各コンポーネントキャリアに適用される、手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。
【0101】
図10は、本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートするデバイス1005を含むシステム1000の図を示す。デバイス1005は、本明細書で説明するようなデバイス705、デバイス805、またはUE115の構成要素の一例であり得るか、またはそれらを含み得る。デバイス1005は、1つまたは複数の基地局105、UE115、またはそれらの任意の組合せとワイヤレス通信し得る。デバイス1005は、通信マネージャ1020、入力/出力(I/O)コントローラ1010、トランシーバ1015、アンテナ1025、メモリ1030、コード1035、およびプロセッサ1040などの、通信を送信および受信するための構成要素を含む、双方向の音声およびデータ通信のための構成要素を含み得る。これらの構成要素は、電子通信していてもよく、または場合によっては1つもしくは複数のバス(たとえば、バス1045)を介して(たとえば、動作可能に、通信可能に、機能的に、電子的に、電気的に)結合されてもよい。
【0102】
I/Oコントローラ1010は、デバイス1005のための入力信号および出力信号を管理し得る。I/Oコントローラ1010はまた、デバイス1005に統合されていない周辺装置を管理し得る。いくつかの場合、I/Oコントローラ1010は、外部周辺装置への物理接続またはポートを表し得る。いくつかの場合、I/Oコントローラ1010は、iOS(登録商標)、ANDROID(登録商標)、MS-DOS(登録商標)、MS-WINDOWS(登録商標)、OS/2(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、または別の知られているオペレーティングシステムなどの、オペレーティングシステムを利用し得る。追加または代替として、I/Oコントローラ1010は、モデム、キーボード、マウス、タッチスクリーン、または同様のデバイスを表すか、またはそれらと対話し得る。いくつかの場合、I/Oコントローラ1010は、プロセッサ1040などのプロセッサの一部として実装され得る。いくつかの場合、ユーザは、I/Oコントローラ1010を介して、またはI/Oコントローラ1010によって制御されるハードウェア構成要素を介して、デバイス1005と対話し得る。
【0103】
いくつかの場合、デバイス1005は、単一のアンテナ1025を含み得る。しかしながら、いくつかの他の場合、デバイス1005は、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る、2つ以上のアンテナ1025を有し得る。トランシーバ1015は、本明細書で説明するように、1つまたは複数のアンテナ1025、ワイヤードリンク、またはワイヤレスリンクを介して、双方向に通信し得る。たとえば、トランシーバ1015は、ワイヤレストランシーバを表すことがあり、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信し得る。トランシーバ1015は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のために1つまたは複数のアンテナ1025に提供し、1つまたは複数のアンテナ1025から受信されたパケットを復調するためのモデムも含み得る。トランシーバ1015、またはトランシーバ1015および1つもしくは複数のアンテナ1025は、本明細書で説明するような送信機715、送信機815、受信機710、受信機810、またはそれらの任意の組合せもしくはそれらの構成要素の一例であり得る。
【0104】
メモリ1030は、ランダムアクセスメモリ(RAM)および読取り専用メモリ(ROM)を含み得る。メモリ1030は、プロセッサ1040によって実行されると、本明細書で説明する様々な機能をデバイス1005に実行させる命令を含む、コンピュータ可読のコンピュータ実行可能コード1035を記憶し得る。コード1035は、システムメモリまたは別のタイプのメモリなどの非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され得る。いくつかの場合、コード1035は、プロセッサ1040によって直接実行可能ではないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ実行されると)本明細書で説明する機能をコンピュータに実行させ得る。いくつかの場合、メモリ1030は、特に、周辺構成要素または周辺デバイスとの対話などの、基本的なハードウェア動作またはソフトウェア動作を制御し得る基本I/Oシステム(BIOS)を含み得る。
【0105】
プロセッサ1040は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せ)を含み得る。いくつかの場合、プロセッサ1040は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。いくつかの他の場合、メモリコントローラは、プロセッサ1040に統合され得る。プロセッサ1040は、様々な機能(たとえば、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートする機能またはタスク)をデバイス1005に実行させるために、メモリ(たとえば、メモリ1030)に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。たとえば、デバイス1005またはデバイス1005の構成要素は、プロセッサ1040と、プロセッサ1040に結合されたメモリ1030とを含むことができ、プロセッサ1040およびメモリ1030は、本明細書で説明する様々な機能を実行するように構成される。
【0106】
通信マネージャ1020は、本明細書で開示するような例に従ってUEにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。たとえば、通信マネージャ1020は、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を受信するための手段であって、アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。通信マネージャ1020は、電力制御情報に基づく第1のアップリンク送信電力を使用して、1次コンポーネントキャリアを介して第1のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。通信マネージャ1020は、電力制御情報に基づく第2のアップリンク送信電力を使用して、2次コンポーネントキャリアを介して第2のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。
【0107】
本明細書で説明するような例に従って通信マネージャ1020を含めるかまたは構成することによって、デバイス1005は、1つまたは複数のSCCのアップリンク制御チャネル通信の電力制御のための技法をサポートすることができ、このことは、通信リソースのより効率的な利用、より低いレイテンシでのアップリンク制御情報送信、および改善された通信信頼性を実現することができる。
【0108】
いくつかの例では、通信マネージャ1020は、トランシーバ1015、1つもしくは複数のアンテナ1025、またはそれらの任意の組合せを使用して、あるいは他の方法でそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成され得る。通信マネージャ1020は別個の構成要素として示されているが、いくつかの例では、通信マネージャ1020を参照しながら説明する1つまたは複数の機能は、プロセッサ1040、メモリ1030、コード1035、またはそれらの任意の組合せによってサポートまたは実行され得る。たとえば、コード1035は、本明細書で説明するような複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法の様々な態様をデバイス1005に実行させるようにプロセッサ1040によって実行可能な命令を含み得るか、またはプロセッサ1040およびメモリ1030は、そのような動作を実行もしくはサポートするように別様に構成され得る。
【0109】
図11は、本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートするデバイス1105のブロック
図1100を示す。デバイス1105は、本明細書で説明するような基地局105の態様の一例であり得る。デバイス1105は、受信機1110、送信機1115、および通信マネージャ1120を含み得る。デバイス1105は、プロセッサも含み得る。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信していてもよい。
【0110】
受信機1110は、様々な情報チャネル(たとえば、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法に関係する制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を受信するための手段を提供し得る。情報は、デバイス1105の他の構成要素に渡され得る。受信機1110は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0111】
送信機1115は、デバイス1105の他の構成要素によって生成された信号を送信するための手段を提供し得る。たとえば、送信機1115は、様々な情報チャネル(たとえば、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法に関係する制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を送信し得る。いくつかの例では、送信機1115は、トランシーバモジュールの中で受信機1110とコロケートされ得る。送信機1115は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0112】
通信マネージャ1120、受信機1110、送信機1115、またはそれらの様々な組合せもしくはそれらの様々な構成要素は、本明細書で説明するような複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法の様々な態様を実行するための手段の例であり得る。たとえば、通信マネージャ1120、受信機1110、送信機1115、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素は、本明細書で説明する機能のうちの1つまたは複数を実行するための方法をサポートし得る。
【0113】
いくつかの例では、通信マネージャ1120、受信機1110、送信機1115、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素は、ハードウェアにおいて(たとえば、通信管理回路において)実装され得る。ハードウェアは、本開示で説明する機能を実行するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートする、プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの例では、プロセッサおよびプロセッサと結合されたメモリは、(たとえば、メモリに記憶された命令をプロセッサによって実行することによって)本明細書で説明する機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。
【0114】
追加または代替として、いくつかの例では、通信マネージャ1120、受信機1110、送信機1115、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素は、プロセッサによって実行されるコードにおいて(たとえば、通信管理ソフトウェアまたはファームウェアとして)実装され得る。プロセッサによって実行されるコードにおいて実装される場合、通信マネージャ1120、受信機1110、送信機1115、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素の機能は、汎用プロセッサ、DSP、CPU、ASIC、FPGA、または(たとえば、本開示で説明する機能を実行するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートする)これらのもしくは他のプログラマブル論理デバイスの任意の組合せによって実行され得る。
【0115】
いくつかの例では、通信マネージャ1120は、受信機1110、送信機1115、もしくはその両方を使用して、または他の方法でそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成され得る。たとえば、通信マネージャ1120は、受信機1110から情報を受信すること、送信機1115に情報を送ること、または受信機1110、送信機1115、もしくはその両方と組み合わせて統合されて、情報を受信するか、情報を送信するか、もしくは本明細書で説明するような様々な他の動作を実行することを行い得る。
【0116】
通信マネージャ1120は、本明細書で開示するような例に従って基地局におけるワイヤレス通信をサポートし得る。たとえば、通信マネージャ1120は、ユーザ機器に、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を送信するための手段であって、アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。通信マネージャ1120は、1次コンポーネントキャリアを介してUEから第1のアップリンク制御チャネル通信を受信するための手段であって、第1のアップリンク制御チャネル通信の第1のアップリンク送信電力が、電力制御情報に基づく、手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。通信マネージャ1120は、2次コンポーネントキャリアを介してUEから第2のアップリンク制御チャネル通信を受信するための手段であって、第2のアップリンク制御チャネル通信の第2のアップリンク送信電力が、電力制御情報に基づく、手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。
【0117】
本明細書で説明するような例に従って通信マネージャ1120を含めるかまたは構成することによって、デバイス1105(たとえば、受信機1110、送信機1115、通信マネージャ1120、もしくはそれらの組合せを制御するか、または場合によってはそれらに結合されたプロセッサ)は、1つまたは複数のSCCのアップリンク制御チャネル通信の電力制御のための技法をサポートすることができ、このことは、通信リソースのより効率的な利用およびより低いレイテンシでのアップリンク制御情報送信を実現することができる。
【0118】
図12は、本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートするデバイス1205のブロック
図1200を示す。デバイス1205は、本明細書で説明するようなデバイス1105または基地局105の態様の一例であり得る。デバイス1205は、受信機1210、送信機1215、および通信マネージャ1220を含み得る。デバイス1205は、プロセッサも含み得る。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信していてもよい。
【0119】
受信機1210は、様々な情報チャネル(たとえば、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法に関係する制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を受信するための手段を提供し得る。情報は、デバイス1205の他の構成要素に渡され得る。受信機1210は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0120】
送信機1215は、デバイス1205の他の構成要素によって生成された信号を送信するための手段を提供し得る。たとえば、送信機1215は、様々な情報チャネル(たとえば、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法に関係する制御チャネル、データチャネル、情報チャネル)に関連付けられたパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を送信し得る。いくつかの例では、送信機1215は、トランシーバモジュールの中で受信機1210とコロケートされ得る。送信機1215は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0121】
デバイス1205、またはその様々な構成要素は、本明細書で説明するような複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法の様々な態様を実行するための手段の一例であり得る。たとえば、通信マネージャ1220は、構成マネージャ1225、電力制御マネージャ1230、またはそれらの任意の組合せを含み得る。通信マネージャ1220は、本明細書で説明するような通信マネージャ1120の態様の一例であり得る。いくつかの例では、通信マネージャ1220、またはその様々な構成要素は、受信機1210、送信機1215、もしくはその両方を使用して、または他の方法でそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成され得る。たとえば、通信マネージャ1220は、受信機1210から情報を受信すること、送信機1215に情報を送ること、または受信機1210、送信機1215、もしくはその両方と組み合わせて統合されて、情報を受信するか、情報を送信するか、もしくは本明細書で説明するような様々な他の動作を実行することを行い得る。
【0122】
通信マネージャ1220は、本明細書で開示するような例に従って基地局におけるワイヤレス通信をサポートし得る。構成マネージャ1225は、ユーザ機器に、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を送信するための手段であって、アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。電力制御マネージャ1230は、1次コンポーネントキャリアを介してUEから第1のアップリンク制御チャネル通信を受信するための手段であって、第1のアップリンク制御チャネル通信の第1のアップリンク送信電力が、電力制御情報に基づく、手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。電力制御マネージャ1230は、2次コンポーネントキャリアを介してUEから第2のアップリンク制御チャネル通信を受信するための手段であって、第2のアップリンク制御チャネル通信の第2のアップリンク送信電力が、電力制御情報に基づく、手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。
【0123】
図13は、本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートする通信マネージャ1320のブロック
図1300を示す。通信マネージャ1320は、本明細書で説明するような通信マネージャ1120、通信マネージャ1220、またはその両方の態様の一例であり得る。通信マネージャ1320、またはその様々な構成要素は、本明細書で説明するような複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法の様々な態様を実行するための手段の一例であり得る。たとえば、通信マネージャ1320は、構成マネージャ1325、電力制御マネージャ1330、周波数帯域マネージャ1335、閉ループ電力制御構成要素1340、またはそれらの任意の組合せを含み得る。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)直接または間接的に互いと通信し得る。
【0124】
通信マネージャ1320は、本明細書で開示するような例に従って基地局におけるワイヤレス通信をサポートし得る。構成マネージャ1325は、ユーザ機器に、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を送信するための手段であって、アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。電力制御マネージャ1330は、1次コンポーネントキャリアを介してUEから第1のアップリンク制御チャネル通信を受信するための手段であって、第1のアップリンク制御チャネル通信の第1のアップリンク送信電力が、電力制御情報に基づく、手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。いくつかの例では、電力制御マネージャ1330は、2次コンポーネントキャリアを介してUEから第2のアップリンク制御チャネル通信を受信するための手段であって、第2のアップリンク制御チャネル通信の第2のアップリンク送信電力が、電力制御情報に基づく、手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。
【0125】
いくつかの例では、アップリンクキャリアアグリゲーション構成を送信することをサポートするために、周波数帯域マネージャ1335は、1次コンポーネントキャリアのための第1の電力制御構成および2次コンポーネントキャリアのための第2の電力制御構成を送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。いくつかの場合、第1の電力制御構成は、第1の周波数帯域の中の1つまたは複数のコンポーネントキャリアに適用され、第2の電力制御構成は、第2の周波数帯域の中の1つまたは複数のコンポーネントキャリアに適用される。いくつかの例では、第1の電力制御構成は、第1の周波数帯域の中のコンポーネントキャリアごとに提供され、第2の電力制御構成は、第2の周波数帯域の中のコンポーネントキャリアごとに提供される。いくつかの例では、第1の電力制御構成および第2の電力制御構成は、構成されたコンポーネントキャリアのためのアップリンク制御チャネル電力構成パラメータを提供するRRCシグナリングにおいて提供される。いくつかの例では、第1の電力制御構成は、第1の電力制御構成を使用すべきである第1の周波数帯域の中の1つまたは複数のコンポーネントキャリアの第1の指示を含み、第2の電力制御構成は、第2の電力制御構成を使用すべきである第2の周波数帯域の中の1つまたは複数のコンポーネントキャリアの第2の指示を含む。いくつかの例では、第1の電力制御構成および第2の電力制御構成は、電力制御構成ごとにアップリンク制御チャネル電力構成パラメータおよび対応するコンポーネントキャリアのリストを提供するRRCシグナリングにおいて提供される。
【0126】
いくつかの例では、閉ループ電力制御構成要素1340は、UEに、1次コンポーネントキャリアのための送信電力の漸進的な増加または減少を示す第1の電力制御コマンドを送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。いくつかの例では、閉ループ電力制御構成要素1340は、UEに、2次コンポーネントキャリアのための送信電力の漸進的な増加または減少を示す第2の電力制御コマンドを送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。いくつかの例では、閉ループ電力制御構成要素1340は、第1の電力制御コマンドまたは第2の電力制御コマンドのうちの1つまたは複数を1次コンポーネントキャリアまたは2次コンポーネントキャリアのうちの1つまたは複数に適用するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。
【0127】
いくつかの例では、周波数帯域マネージャ1335は、(たとえば、1次コンポーネントキャリアと2次コンポーネントキャリアの両方が同じ周波数帯域にあることに基づいて)第1の電力制御コマンドと第2の電力制御コマンドの両方を1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアの各々に適用するようにUEを構成するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。いくつかの例では、周波数帯域マネージャ1335は、(たとえば、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアが異なる周波数帯域にあることに基づいて)第1の電力制御コマンドを1次コンポーネントキャリアに、第2の電力制御コマンドを2次コンポーネントキャリアに適用するようにUEを構成するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。いくつかの例では、閉ループ電力制御構成要素1340は、電力制御コマンドをコンポーネントキャリアごとに適用するかまたは複数のコンポーネントキャリアにわたって適用するかを示す指示をUEに送信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。
【0128】
図14は、本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートするデバイス1405を含むシステム1400の図を示す。デバイス1405は、本明細書で説明するようなデバイス1105、デバイス1205、または基地局105の構成要素の一例であり得るか、またはそれらを含み得る。デバイス1405は、1つまたは複数の基地局105、UE115、またはそれらの任意の組合せとワイヤレス通信し得る。デバイス1405は、通信マネージャ1420、ネットワーク通信マネージャ1410、トランシーバ1415、アンテナ1425、メモリ1430、コード1435、プロセッサ1440、および局間通信マネージャ1445などの、通信を送信および受信するための構成要素を含む、双方向の音声およびデータ通信のための構成要素を含み得る。これらの構成要素は、電子通信していてもよく、または場合によっては1つもしくは複数のバス(たとえば、バス1450)を介して(たとえば、動作可能に、通信可能に、機能的に、電子的に、電気的に)結合されてもよい。
【0129】
ネットワーク通信マネージャ1410は、(たとえば、1つまたは複数のワイヤードバックホールリンクを介して)コアネットワーク130との通信を管理し得る。たとえば、ネットワーク通信マネージャ1410は、1つまたは複数のUE115などのクライアントデバイスのためのデータ通信の転送を管理し得る。
【0130】
いくつかの場合、デバイス1405は、単一のアンテナ1425を含み得る。しかしながら、いくつかの他の場合、デバイス1405は、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る、2つ以上のアンテナ1425を有し得る。トランシーバ1415は、本明細書で説明するように、1つまたは複数のアンテナ1425、ワイヤードリンク、またはワイヤレスリンクを介して、双方向に通信し得る。たとえば、トランシーバ1415は、ワイヤレストランシーバを表すことがあり、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信し得る。トランシーバ1415は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のために1つまたは複数のアンテナ1425に提供し、1つまたは複数のアンテナ1425から受信されたパケットを復調するためのモデムも含み得る。トランシーバ1415、またはトランシーバ1415および1つもしくは複数のアンテナ1425は、本明細書で説明するような送信機1115、送信機1215、受信機1110、受信機1210、またはそれらの任意の組合せもしくはそれらの構成要素の一例であり得る。
【0131】
メモリ1430は、RAMおよびROMを含み得る。メモリ1430は、プロセッサ1440によって実行されると、本明細書で説明する様々な機能をデバイス1405に実行させる命令を含む、コンピュータ可読のコンピュータ実行可能コード1435を記憶し得る。コード1435は、システムメモリまたは別のタイプのメモリなどの非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され得る。いくつかの場合、コード1435は、プロセッサ1440によって直接実行可能ではないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ実行されると)本明細書で説明する機能をコンピュータに実行させ得る。いくつかの場合、メモリ1430は、特に、周辺構成要素または周辺デバイスとの対話などの、基本的なハードウェア動作またはソフトウェア動作を制御し得るBIOSを含み得る。
【0132】
プロセッサ1440は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せ)を含み得る。いくつかの場合、プロセッサ1440は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。いくつかの他の場合、メモリコントローラは、プロセッサ1440に統合され得る。プロセッサ1440は、様々な機能(たとえば、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートする機能またはタスク)をデバイス1405に実行させるために、メモリ(たとえば、メモリ1430)に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。たとえば、デバイス1405またはデバイス1405の構成要素は、プロセッサ1440と、プロセッサ1440に結合されたメモリ1430とを含むことができ、プロセッサ1440およびメモリ1430は、本明細書で説明する様々な機能を実行するように構成される。
【0133】
局間通信マネージャ1445は、他の基地局105との通信を管理することができ、他の基地局105と協働してUE115との通信を制御するためのコントローラまたはスケジューラを含み得る。たとえば、局間通信マネージャ1445は、ビームフォーミングまたはジョイント送信などの様々な干渉緩和技法のために、UE115への送信のためのスケジューリングを協調させ得る。いくつかの例では、局間通信マネージャ1445は、基地局105間で通信を行うために、LTE/LTE-Aワイヤレス通信ネットワーク技術内のX2インターフェースを提供し得る。
【0134】
通信マネージャ1420は、本明細書で開示するような例に従って基地局におけるワイヤレス通信をサポートし得る。たとえば、通信マネージャ1420は、ユーザ機器に、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を送信するための手段であって、アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。通信マネージャ1420は、1次コンポーネントキャリアを介してUEから第1のアップリンク制御チャネル通信を受信するための手段であって、第1のアップリンク制御チャネル通信の第1のアップリンク送信電力が、電力制御情報に基づく、手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。通信マネージャ1420は、2次コンポーネントキャリアを介してUEから第2のアップリンク制御チャネル通信を受信するための手段であって、第2のアップリンク制御チャネル通信の第2のアップリンク送信電力が、電力制御情報に基づく、手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。
【0135】
本明細書で説明するような例に従って通信マネージャ1420を含めるかまたは構成することによって、デバイス1405は、1つまたは複数のSCCのアップリンク制御チャネル通信の電力制御のための技法をサポートすることができ、このことは、通信リソースのより効率的な利用、より低いレイテンシでのアップリンク制御情報送信、および改善された通信信頼性を実現することができる。
【0136】
いくつかの例では、通信マネージャ1420は、トランシーバ1415、1つもしくは複数のアンテナ1425、またはそれらの任意の組合せを使用して、あるいは他の方法でそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成され得る。通信マネージャ1420は別個の構成要素として示されているが、いくつかの例では、通信マネージャ1420を参照しながら説明する1つまたは複数の機能は、プロセッサ1440、メモリ1430、コード1435、またはそれらの任意の組合せによってサポートまたは実行され得る。たとえば、コード1435は、本明細書で説明するような複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法の様々な態様をデバイス1405に実行させるようにプロセッサ1440によって実行可能な命令を含み得るか、またはプロセッサ1440およびメモリ1430は、そのような動作を実行もしくはサポートするように別様に構成され得る。
【0137】
図15は、本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートする方法1500を示すフローチャートを示す。方法1500の動作は、本明細書で説明するようなUEまたはその構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1500の動作は、
図1~
図10を参照しながら説明したように、UE115によって実行され得る。いくつかの例では、UEは、説明する機能を実行するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、説明する機能の態様を実行し得る。
【0138】
1505において、方法は、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を受信することであって、アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、受信することを含み得る。1505の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1505の動作の態様は、
図9を参照しながら説明したような構成マネージャ925によって実行され得る。
【0139】
1510において、方法は、電力制御情報に基づく第1のアップリンク送信電力を使用して、1次コンポーネントキャリアを介して第1のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信することを含み得る。1510の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1510の動作の態様は、
図9を参照しながら説明したような電力制御マネージャ930によって実行され得る。
【0140】
1515において、方法は、電力制御情報に基づく第2のアップリンク送信電力を使用して、2次コンポーネントキャリアを介して第2のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信することを含み得る。1515の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1515の動作の態様は、
図9を参照しながら説明したような電力制御マネージャ930によって実行され得る。
【0141】
図16は、本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートする方法1600を示すフローチャートを示す。方法1600の動作は、本明細書で説明するようなUEまたはその構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1600の動作は、
図1~
図10を参照しながら説明したようなUE115によって実行され得る。いくつかの例では、UEは、説明する機能を実行するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、説明する機能の態様を実行し得る。
【0142】
1605において、方法は、第1の周波数帯域のための第1の電力制御構成および第2の周波数帯域のための第2の電力制御構成を受信することであって、第1の電力制御構成が、第1の周波数帯域の中の1つまたは複数のコンポーネントキャリアに適用され、第2の電力制御構成が、第2の周波数帯域の中の1つまたは複数のコンポーネントキャリアに適用される、受信することを含み得る。1605の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1605の動作の態様は、
図9を参照しながら説明したような周波数帯域マネージャ935によって実行され得る。
【0143】
1610において、方法は、電力制御情報に基づく第1のアップリンク送信電力を使用して、1次コンポーネントキャリアを介して第1のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信することを含み得る。1610の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1610の動作の態様は、
図9を参照しながら説明したような電力制御マネージャ930によって実行され得る。
【0144】
1615において、方法は、電力制御情報に基づく第2のアップリンク送信電力を使用して、2次コンポーネントキャリアを介して第2のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信することを含み得る。1615の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1615の動作の態様は、
図9を参照しながら説明したような電力制御マネージャ930によって実行され得る。
【0145】
図17は、本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートする方法1700を示すフローチャートを示す。方法1700の動作は、本明細書で説明するようなUEまたはその構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1700の動作は、
図1~
図10を参照しながら説明したように、UE115によって実行され得る。いくつかの例では、UEは、説明する機能を実行するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、説明する機能の態様を実行し得る。
【0146】
1705において、方法は、電力制御コマンドをコンポーネントキャリアごとに適用するかまたは複数のコンポーネントキャリアにわたって適用するかを示す指示を基地局から受信することを含み得る。1705の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1705の動作の態様は、
図9を参照しながら説明したような閉ループ電力制御構成要素940によって実行され得る。
【0147】
1710において、方法は、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を受信することを含み得る。1710の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1710の動作の態様は、
図9を参照しながら説明したような構成マネージャ925によって実行され得る。いくつかの場合、アップリンクキャリアアグリゲーション構成は、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する。
【0148】
1715において、方法は、基地局から、1次コンポーネントキャリアのための送信電力の漸進的な増加または減少を示す第1の電力制御コマンドを受信することを含み得る。1715の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1715の動作の態様は、
図9を参照しながら説明したような閉ループ電力制御構成要素940によって実行され得る。
【0149】
1720において、方法は、基地局から、2次コンポーネントキャリアのための送信電力の漸進的な増加または減少を示す第2の電力制御コマンドを受信することを含み得る。1720の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1720の動作の態様は、
図9を参照しながら説明したような閉ループ電力制御構成要素940によって実行され得る。
【0150】
1725において、方法は、第1の電力制御コマンドまたは第2の電力制御コマンドのうちの1つまたは複数を1次コンポーネントキャリアまたは2次コンポーネントキャリアのうちの1つまたは複数に適用することを含み得る。1725の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1725の動作の態様は、
図9を参照しながら説明したような閉ループ電力制御構成要素940によって実行され得る。いくつかの場合、1次コンポーネントキャリアと2次コンポーネントキャリアの両方が同じ周波数帯域にあることに基づいて、第1の電力制御コマンドと第2の電力制御コマンドの両方は1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアの各々に適用される。いくつかの場合、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアが異なる周波数帯域にあることに基づいて、第1の電力制御コマンドは1次コンポーネントキャリアに適用され、第2の電力制御コマンドは2次コンポーネントキャリアに適用される。
【0151】
1730において、方法は、電力制御情報に基づく第1のアップリンク送信電力を使用して、1次コンポーネントキャリアを介して第1のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信することを含み得る。1730の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1730の動作の態様は、
図9を参照しながら説明したような電力制御マネージャ930によって実行され得る。
【0152】
1735において、方法は、電力制御情報に基づく第2のアップリンク送信電力を使用して、2次コンポーネントキャリアを介して第2のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信することを含み得る。1735の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1735の動作の態様は、
図9を参照しながら説明したような電力制御マネージャ930によって実行され得る。
【0153】
図18は、本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートする方法1800を示すフローチャートを示す。方法1800の動作は、本明細書で説明するような基地局またはその構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1800の動作は、
図1~
図6および
図11~
図14を参照しながら説明したような基地局105によって実行され得る。いくつかの例では、基地局は、説明する機能を実行するように基地局の機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、基地局は、専用ハードウェアを使用して、説明する機能の態様を実行し得る。
【0154】
1805において、方法は、ユーザ機器に、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を送信することであって、アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、送信することを含み得る。1805の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1805の動作の態様は、
図13を参照しながら説明したような構成マネージャ1325によって実行され得る。
【0155】
1810において、方法は、1次コンポーネントキャリアを介してUEから第1のアップリンク制御チャネル通信を受信することであって、第1のアップリンク制御チャネル通信の第1のアップリンク送信電力が、電力制御情報に基づく、受信することを含み得る。1810の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1810の動作の態様は、
図13を参照しながら説明したような電力制御マネージャ1330によって実行され得る。
【0156】
1815において、方法は、2次コンポーネントキャリアを介してUEから第2のアップリンク制御チャネル通信を受信することであって、第2のアップリンク制御チャネル通信の第2のアップリンク送信電力が、電力制御情報に基づく、受信することを含み得る。1815の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1815の動作の態様は、
図13を参照しながら説明したような電力制御マネージャ1330によって実行され得る。
【0157】
図19は、本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートする方法1900を示すフローチャートを示す。方法1900の動作は、本明細書で説明するような基地局またはその構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1900の動作は、
図1~
図6および
図11~
図14を参照しながら説明したような基地局105によって実行され得る。いくつかの例では、基地局は、説明する機能を実行するように基地局の機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、基地局は、専用ハードウェアを使用して、説明する機能の態様を実行し得る。
【0158】
1905において、方法は、第1の周波数帯域のための第1の電力制御構成および第2の周波数帯域のための第2の電力制御構成を送信することであって、第1の電力制御構成が、第1の周波数帯域の中の1つまたは複数のコンポーネントキャリアに適用され、第2の電力制御構成が、第2の周波数帯域の中の1つまたは複数のコンポーネントキャリアに適用される、送信することを含み得る。1905の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1905の動作の態様は、
図13を参照しながら説明したような周波数帯域マネージャ1335によって実行され得る。
【0159】
1910において、方法は、1次コンポーネントキャリアを介してUEから第1のアップリンク制御チャネル通信を受信することであって、第1のアップリンク制御チャネル通信の第1のアップリンク送信電力が、電力制御情報に基づく、受信することを含み得る。1910の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1910の動作の態様は、
図13を参照しながら説明したような電力制御マネージャ1330によって実行され得る。
【0160】
1915において、方法は、2次コンポーネントキャリアを介してUEから第2のアップリンク制御チャネル通信を受信することであって、第2のアップリンク制御チャネル通信の第2のアップリンク送信電力が、電力制御情報に基づく、受信することを含み得る。1915の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1915の動作の態様は、
図13を参照しながら説明したような電力制御マネージャ1330によって実行され得る。
【0161】
図20は、本開示の態様による、複数のコンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネルのための電力制御技法をサポートする方法2000を示すフローチャートを示す。方法2000の動作は、本明細書で説明するような基地局またはその構成要素によって実装され得る。たとえば、方法2000の動作は、
図1~
図6および
図11~
図14を参照しながら説明したような基地局105によって実行され得る。いくつかの例では、基地局は、説明する機能を実行するように基地局の機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、基地局は、専用ハードウェアを使用して、説明する機能の態様を実行し得る。
【0162】
2005において、方法は、電力制御コマンドをコンポーネントキャリアごとに適用するかまたは複数のコンポーネントキャリアにわたって適用するかを示す指示をUEに送信することを含み得る。2005の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、2005の動作の態様は、
図13を参照しながら説明したような閉ループ電力制御構成要素1340によって実行され得る。いくつかの場合、UEは、1次コンポーネントキャリアと2次コンポーネントキャリアの両方が同じ周波数帯域にあることに基づいて、第1の電力制御コマンドと第2の電力制御コマンドの両方を1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアの各々に適用するように構成され得る。いくつかの場合、UEは、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアが異なる周波数帯域にあることに基づいて、第1の電力制御コマンドを1次コンポーネントキャリアに、第2の電力制御コマンドを2次コンポーネントキャリアに適用するように構成され得る。
【0163】
2010において、方法は、ユーザ機器に、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を送信することであって、アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、送信することを含み得る。2010の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、2010の動作の態様は、
図13を参照しながら説明したような構成マネージャ1325によって実行され得る。
【0164】
2015において、方法は、UEに、1次コンポーネントキャリアのための送信電力の漸進的な増加または減少を示す第1の電力制御コマンドを送信することを含み得る。2015の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、2015の動作の態様は、
図13を参照しながら説明したような閉ループ電力制御構成要素1340によって実行され得る。
【0165】
2020において、方法は、UEに、2次コンポーネントキャリアのための送信電力の漸進的な増加または減少を示す第2の電力制御コマンドを送信することを含み得る。2020の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、2020の動作の態様は、
図13を参照しながら説明したような閉ループ電力制御構成要素1340によって実行され得る。いくつかの場合、UEは、第1の電力制御コマンドまたは第2の電力制御コマンドのうちの1つまたは複数を1次コンポーネントキャリアまたは2次コンポーネントキャリアのうちの1つまたは複数に適用するように構成される。
【0166】
2025において、方法は、1次コンポーネントキャリアを介してUEから第1のアップリンク制御チャネル通信を受信することであって、第1のアップリンク制御チャネル通信の第1のアップリンク送信電力が、電力制御情報に基づく、受信することを含み得る。2025の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、2025の動作の態様は、
図13を参照しながら説明したような電力制御マネージャ1330によって実行され得る。
【0167】
2030において、方法は、2次コンポーネントキャリアを介してUEから第2のアップリンク制御チャネル通信を受信することであって、第2のアップリンク制御チャネル通信の第2のアップリンク送信電力が、電力制御情報に基づく、受信することを含み得る。2030の動作は、本明細書で開示するような例に従って実行され得る。いくつかの例では、2030の動作の態様は、
図13を参照しながら説明したような電力制御マネージャ1330によって実行され得る。
【0168】
以下は、本開示の態様の概要を提供する。
【0169】
態様1: UEにおけるワイヤレス通信のための方法であって、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を受信するステップであって、アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、ステップと、電力制御情報に少なくとも部分的に基づく第1のアップリンク送信電力を使用して、1次コンポーネントキャリアを介して第1のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信するステップと、電力制御情報に少なくとも部分的に基づく第2のアップリンク送信電力を使用して、2次コンポーネントキャリアを介して第2のアップリンク制御チャネル通信を基地局に送信するステップとを含む方法。
【0170】
態様2: アップリンクキャリアアグリゲーション構成を受信するステップが、1次コンポーネントキャリアのための第1の電力制御構成および2次コンポーネントキャリアのための第2の電力制御構成を受信するステップを含む、態様1の方法。
【0171】
態様3: 第1の電力制御構成および第2の電力制御構成が、p0-nominal、p0-Set、pathlossReferenceRSs、およびPUCCH-SpatialRelationInfoのパラメータを含む、態様2の方法。
【0172】
態様4: 第1の電力制御構成が、コンポーネントキャリアの第1のグループの中のコンポーネントキャリアごとに受信され、第2の電力制御構成が、コンポーネントキャリアの第2のグループの中のコンポーネントキャリアごとに受信される、態様2~3のいずれかの方法。
【0173】
態様5: 第1の電力制御構成および第2の電力制御構成が、構成されたコンポーネントキャリアのためのアップリンク制御チャネル電力構成パラメータを提供するRRCシグナリングにおいて受信される、態様4の方法。
【0174】
態様6: 第1の電力制御構成が、第1の電力制御構成を使用すべきである第1の周波数帯域の中の1つまたは複数のコンポーネントキャリアの第1の指示を含み、第2の電力制御構成が、第2の電力制御構成を使用すべきである第2の周波数帯域の中の1つまたは複数のコンポーネントキャリアの第2の指示を含む、態様2~5のいずれかの方法。
【0175】
態様7: 基地局から、1次コンポーネントキャリアのための送信電力の漸進的な増加または減少を示す第1の電力制御コマンドを受信するステップと、基地局から、2次コンポーネントキャリアのための送信電力の漸進的な増加または減少を示す第2の電力制御コマンドを受信するステップと、第1の電力制御コマンドまたは第2の電力制御コマンドのうちの1つまたは複数を1次コンポーネントキャリアまたは2次コンポーネントキャリアのうちの1つまたは複数に適用するステップとをさらに含む、態様1の方法。
【0176】
態様8: 適用するステップが、第1の電力制御コマンドと第2の電力制御コマンドの両方を1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアの各々に適用するステップをさらに含む、態様7の方法。
【0177】
態様9: 適用するステップが、第1の電力制御コマンドを1次コンポーネントキャリアに、第2の電力制御コマンドを2次コンポーネントキャリアに適用するステップをさらに含む、態様7の方法。
【0178】
態様10: 構成されたコンポーネントキャリアごとに別々に、または2つ以上の構成されたコンポーネントキャリアにわたって、電力制御コマンドからの送信電力の漸進的な増加または減少を蓄積するステップをさらに含む、態様7~9のいずれかの方法。
【0179】
態様11: 電力制御コマンドをコンポーネントキャリアごとに適用するかまたは複数のコンポーネントキャリアにわたって適用するかを示す指示を基地局から受信するステップをさらに含む、態様7~10のいずれかの方法。
【0180】
態様12: アップリンクキャリアアグリゲーション構成において、1次コンポーネントキャリアが1次セル(PCell)に対応し、2次コンポーネントキャリアが2次セル(SCell)に対応する、態様1~11のいずれかの方法。
【0181】
態様13: 基地局におけるワイヤレス通信のための方法であって、ユーザ機器に、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアのためのアップリンクキャリアアグリゲーション構成を送信するステップであって、アップリンクキャリアアグリゲーション構成が、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信を可能にし、1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリア上のアップリンク制御チャネル通信についての電力制御情報を提供する、ステップと、1次コンポーネントキャリアを介してUEから第1のアップリンク制御チャネル通信を受信するステップであって、第1のアップリンク制御チャネル通信の第1のアップリンク送信電力が、電力制御情報に少なくとも部分的に基づく、ステップと、2次コンポーネントキャリアを介してUEから第2のアップリンク制御チャネル通信を受信するステップであって、第2のアップリンク制御チャネル通信の第2のアップリンク送信電力が、電力制御情報に少なくとも部分的に基づく、ステップとを含む方法。
【0182】
態様14: アップリンクキャリアアグリゲーション構成を送信するステップが、1次コンポーネントキャリアのための第1の電力制御構成および2次コンポーネントキャリアのための第2の電力制御構成を送信するステップを含む、態様13の方法。
【0183】
態様15: 第1の電力制御構成が、コンポーネントキャリアの第1のグループの中のコンポーネントキャリアごとに提供され、第2の電力制御構成が、コンポーネントキャリアの第2のグループの中のコンポーネントキャリアごとに提供される、態様14の方法。
【0184】
態様16: 第1の電力制御構成および第2の電力制御構成が、構成されたコンポーネントキャリアのためのアップリンク制御チャネル電力構成パラメータを提供するRRCシグナリングにおいて提供される、態様14~15のいずれかの方法。
【0185】
態様17: 第1の電力制御構成が、第1の電力制御構成を使用すべきである第1の周波数帯域の中の1つまたは複数のコンポーネントキャリアの第1の指示を含み、第2の電力制御構成が、第2の電力制御構成を使用すべきである第2の周波数帯域の中の1つまたは複数のコンポーネントキャリアの第2の指示を含む、態様14~16のいずれかの方法。
【0186】
態様18: UEに、1次コンポーネントキャリアのための送信電力の漸進的な増加または減少を示す第1の電力制御コマンドを送信するステップと、UEに、2次コンポーネントキャリアのための送信電力の漸進的な増加または減少を示す第2の電力制御コマンドを送信するステップとをさらに含み、UEが、第1の電力制御コマンドまたは第2の電力制御コマンドのうちの1つまたは複数を1次コンポーネントキャリアまたは2次コンポーネントキャリアのうちの1つまたは複数に適用するように構成される、態様13の方法。
【0187】
態様19: 第1の電力制御コマンドと第2の電力制御コマンドの両方を1次コンポーネントキャリアおよび2次コンポーネントキャリアの各々に適用するようにUEを構成するステップをさらに含む、態様18の方法。
【0188】
態様20: 第1の電力制御コマンドを1次コンポーネントキャリアに、第2の電力制御コマンドを2次コンポーネントキャリアに適用するようにUEを構成するステップをさらに含む、態様18の方法。
【0189】
態様21: 電力制御コマンドをコンポーネントキャリアごとに適用するかまたは複数のコンポーネントキャリアにわたって適用するかを示す指示をUEに送信するステップをさらに含む、態様18~20のいずれかの方法。
【0190】
態様22: アップリンクキャリアアグリゲーション構成において、1次コンポーネントキャリアが1次セル(PCell)に対応し、2次コンポーネントキャリアが2次セル(SCell)に対応する、態様13~21のいずれかの方法。
【0191】
態様23: UEにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサと結合されたメモリと、メモリに記憶され、装置に態様1~12のいずれかの方法を実行させるようにプロセッサによって実行可能な命令とを備える装置。
【0192】
態様24: UEにおけるワイヤレス通信のための装置であって、態様1~12のいずれかの方法を実行するための少なくとも1つの手段を備える、装置。
【0193】
態様25: UEにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、態様1~12のいずれかの方法を実行するようにプロセッサによって実行可能な命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0194】
態様26: 基地局におけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサと結合されたメモリと、メモリに記憶され、装置に態様13~22のいずれかの方法を実行させるようにプロセッサによって実行可能な命令とを備える装置。
【0195】
態様27: 基地局におけるワイヤレス通信のための装置であって、態様13~22のいずれかの方法を実行するための少なくとも1つの手段を備える、装置。
【0196】
態様28: 基地局におけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、態様13~22のいずれかの方法を実行するようにプロセッサによって実行可能な命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0197】
本明細書で説明する方法が可能な実装形態を表すこと、動作およびステップが再構成されるかまたは別様に修正される場合があること、ならびに他の実装形態が可能であることに留意されたい。さらに、方法のうちの2つ以上からの態様が組み合わされてもよい。
【0198】
LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNRシステムの態様が例として説明されることがあり、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNR用語が説明の大部分において使用されることがあるが、本明細書で説明する技法はLTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNRネットワーク以外に適用可能である。たとえば、説明する技法は、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDMなどの様々な他のワイヤレス通信システム、ならびに本明細書で明示的に述べられない他のシステムおよび無線技術に適用可能であり得る。
【0199】
本明細書で説明する情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得る。たとえば、説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0200】
本明細書の本開示に関して説明する様々な例示的なブロックおよび構成要素は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、CPU、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)として実装され得る。
【0201】
本明細書で説明する機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて実装され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。他の例および実装形態は、本開示および添付の特許請求の範囲の範囲内にある。たとえば、ソフトウェアの性質に起因して、本明細書で説明する機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が様々な物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に位置し得る。
【0202】
コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、非一時的コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。非一時的記憶媒体は、汎用コンピュータまたは専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(CD)ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得るとともに、汎用コンピュータもしくは専用コンピュータまたは汎用プロセッサもしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の非一時的媒体を含み得る。また、任意の接続がコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、コンピュータ可読媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、CD、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0203】
特許請求の範囲内を含めて本明細書で使用する場合、項目のリスト(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」などの句で終わる項目のリスト)において使用される「または」は、たとえば、A、B、またはCのうちの少なくとも1つのリストがAまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような包含的リストを示す。また、本明細書で使用する「に基づいて」という句は、条件の閉集合への言及として解釈されるべきではない。たとえば、「条件Aに基づいて」として説明する例示的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、条件Aと条件Bの両方に基づき得る。言い換えれば、本明細書で使用する「に基づいて」という句は、「に少なくとも部分的に基づいて」という句と同様に解釈されるべきである。
【0204】
「決定する」または「決定すること」という用語は、多種多様なアクションを包含し、したがって、「決定すること」は、計算すること、算出すること、処理すること、導出すること、調査すること、ルックアップすること(テーブル、データベース、または別のデータ構造の中でルックアップすることによってなど)、確認することなどを含むことができる。また、「決定すること」は、受信すること(情報を受信することなど)、アクセスすること(メモリの中のデータにアクセスすることなど)などを含むことができる。また、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選ぶこと、確立すること、および他のそのような同様のアクションを含むことができる。
【0205】
添付の図において、同様の構成要素または特徴は、同じ参照ラベルを有し得る。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、参照ラベルの後に、ダッシュと、同様の構成要素を区別する第2のラベルとを続けることによって区別され得る。第1の参照ラベルのみが本明細書で使用される場合、説明は、第2の参照ラベルまたは他の後続の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する同様の構成要素のうちのいずれにも適用可能である。
【0206】
添付の図面に関して本明細書に記載される説明は、例示的な構成について説明しており、実装され得るかまたは特許請求の範囲内に入るすべての例を表すものではない。本明細書で使用する「例」という用語は、「例、事例、または例示として働くこと」を意味し、「好ましい」または「他の例よりも有利な」を意味しない。詳細な説明は、説明する技法の理解をもたらすための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細なしに実践され得る。いくつかの事例では、説明する例の概念を不明瞭にすることを回避するために、知られている構造およびデバイスはブロック図の形態で示される。
【0207】
本明細書での説明は、当業者が本開示を作成または使用することを可能にするために与えられる。本開示の様々な修正が当業者に明らかになり、本明細書で定義する一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明する例および設計に限定されず、本明細書で開示する原理および新規の特徴に一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【符号の説明】
【0208】
100 ワイヤレス通信システム
105 基地局、サービング基地局
105-a 基地局
105-b 基地局
110 カバレージエリア、地理的カバレージエリア
110-a カバレージエリア
115 UE
115-a UE
115-b UE
120 バックホールリンク
125 通信リンク
130 コアネットワーク
135 デバイス間(D2D)通信リンク、D2D通信リンク
140 アクセスネットワークエンティティ
145 アクセスネットワーク送信エンティティ
150 IPサービス
200 ワイヤレス通信システム
205 CC
205-a 第1のCC
205-b 第2のCC
205-c 第3のCC
210 PUCCH
215 PUCCH
220 PUCCHグループ
225 PCC
230 第1のSCC
235 第2のSCC
300 コンポーネントキャリアリソース
305 PUCCHグループ
310 PCC
315 第1のSCC
320 第2のSCC
330 アップリンクリソース
400 電力制御構成
405 第1の周波数帯域
410 第1のCC
415 第2のCC
420 第3のCC
425 第2の周波数帯域
430 第4のCC
435 第5のCC
440-a 構成A
440-b 構成A
440-c 構成A
445-a 構成B
445-b 構成B
450 電力制御構成
455 構成A
460 構成B
500 閉ループ電力制御
505 PUCCHグループ
510 第1のCC
515 第2のCC
520 PUCCH送信
525 第1の電力制御コマンド
530 第2の電力制御コマンド
535 第3の電力制御コマンド
540 第4の電力制御コマンド
545 第5の電力制御コマンド
550 第6の電力制御コマンド
555 第7の電力制御コマンド
600 プロセスフロー
700 ブロック図
705 デバイス
710 受信機
715 送信機
720 通信マネージャ
800 ブロック図
805 デバイス
810 受信機
815 送信機
820 通信マネージャ
825 構成マネージャ
830 電力制御マネージャ
900 ブロック図
920 通信マネージャ
925 構成マネージャ
930 電力制御マネージャ
935 周波数帯域マネージャ
940 閉ループ電力制御構成要素
1000 システム
1005 デバイス
1010 I/Oコントローラ
1015 トランシーバ
1020 通信マネージャ
1025 アンテナ
1030 メモリ
1035 コード
1040 プロセッサ
1045 バス
1020 通信マネージャ
1100 ブロック図
1105 デバイス
1110 受信機
1115 送信機
1120 通信マネージャ
1200 ブロック図
1205 デバイス
1210 受信機
1220 通信マネージャ
1225 構成マネージャ
1230 電力制御マネージャ
1300 ブロック図
1320 通信マネージャ
1325 構成マネージャ
1330 電力制御マネージャ
1335 周波数帯域マネージャ
1340 閉ループ電力制御構成要素
1400 システム
1405 デバイス
1410 ネットワーク通信マネージャ
1415 トランシーバ
1420 通信マネージャ
1425 アンテナ
1430 メモリ
1435 コード
1440 プロセッサ
1445 局間通信マネージャ
1450 バス
1500 方法
1600 方法
1700 方法
1800 方法
1900 方法
2000 方法
【国際調査報告】