(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-18
(54)【発明の名称】薬剤送達システムのための統合された粘着ライナ及び針シールドリムーバ
(51)【国際特許分類】
A61M 5/142 20060101AFI20240311BHJP
A61M 5/20 20060101ALI20240311BHJP
【FI】
A61M5/142 522
A61M5/20
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560800
(86)(22)【出願日】2022-03-28
(85)【翻訳文提出日】2023-11-20
(86)【国際出願番号】 US2022022114
(87)【国際公開番号】W WO2022212239
(87)【国際公開日】2022-10-06
(32)【優先日】2021-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110000707
【氏名又は名称】弁理士法人市澤・川田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クラッセン エリック スコット
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066AA07
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD13
4C066FF05
(57)【要約】
薬剤送達システムは、筐体と、筐体内の後退位置及び筐体の外側の伸長位置を有する針と、筐体の底部分に結合された粘着パッド要素であって、一次粘着層及び取り外し可能なライナを含んでいる粘着パッド要素と、針シールド部分とを含む。システムはまた、針シールドリムーバであって、第1の位置では筐体の底部分に沿って伸張し、第2の位置では筐体の底部分から離れて伸張するように構成された細長い部材を有する針シールドリムーバを含み、細長い部材の底面部分は、粘着パッド要素の縁位置に近接する取り外し可能なライナに結合され、その結果、取り外し可能なライナは、針シールドリムーバの細長い部材が第1の位置から第2の位置に移動されるときに、一次粘着層から剥離される。
【選択図】
図18
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部分及び底部分を有する筐体と、
前記筐体内の後退位置及び前記筐体の外側の伸長位置を有する針と、
前記筐体の前記底部分に結合された粘着パッド要素であって、一次粘着層及び取り外し可能なライナを含む粘着パッド要素と、
前記後退位置において前記針を少なくとも部分的に覆うように構成された針シールド部分と、
前記針シールド部分に結合された針シールドリムーバであって、第1の位置では前記筐体の前記底部分に沿って伸張し、第2の位置では前記筐体の前記底部分から離れて伸張するように構成された細長い部材を含み、前記細長い部材の底面部分は、前記粘着パッド要素の縁位置に近接する前記取り外し可能なライナに結合され、その結果、前記取り外し可能なライナは、前記針シールドリムーバの前記細長い部材が前記第1の位置から前記第2の位置に移動されるときに、前記一次粘着層から剥離される、針シールドリムーバと、
を備える、薬剤送達システム。
【請求項2】
前記針シールドリムーバは、前記細長い部材の遠位端部に、把持部分を更に含む、請求項1に記載の薬剤送達システム。
【請求項3】
前記把持部分はプルタブを含む、請求項2に記載の薬剤送達システム。
【請求項4】
前記プルタブは、前記細長い部材が前記第1の位置にあるとき、前記筐体の前記底部分に対して上方に角度がある、請求項3に記載の薬剤送達システム。
【請求項5】
前記把持部分はプルリングを含む、請求項2に記載の薬剤送達システム。
【請求項6】
前記針シールドリムーバはヒンジ部分を更に含む、請求項1に記載の薬剤送達システム。
【請求項7】
前記細長い部材は、前記第1の位置から前記第2の位置まで、前記ヒンジ部分の周りを旋回することによって移動する、請求項6に記載の薬剤送達システム。
【請求項8】
前記細長い部材の前記底面部分は、前記取り外し可能なライナに粘着剤によって結合される、請求項1に記載の薬剤送達システム。
【請求項9】
前記粘着パッド要素は、前記細長い部材の前記底面部分の下に延びる延長部分を更に含む、請求項1に記載の薬剤送達システム。
【請求項10】
前記針シールドリムーバのシールド部分は、前記粘着パッド要素の前記ライナ、前記粘着パッド要素の前記一次粘着層、及び前記筐体に形成された開口部を通過して、前記針が前記伸長位置で貫通するのを可能にする、請求項1に記載の薬剤送達システム。
【請求項11】
前記粘着パッド要素は、注射器除去タブを更に含む、請求項1に記載の薬剤送達システム。
【請求項12】
前記粘着パッド要素の周縁部分は、前記筐体の設置面積を越えて延在する、請求項1に記載の薬剤送達システム。
【請求項13】
前記粘着パッド要素は、1つ以上の可撓性材料で形成される、請求項1に記載の薬剤送達システム。
【請求項14】
前記針シールドリムーバの前記細長い部材は、可撓性材料で形成される、請求項1に記載の薬剤送達システム。
【請求項15】
前記針シールドリムーバの前記細長い部材は、前記第1の位置にあるとき、前記筐体の前記底部分に沿って実質的に平らになる、請求項1に記載の薬剤送達システム。
【請求項16】
装着型薬剤送達システムを使用のために準備する方法であって、
薬剤送達システムであって、
上部分及び底部分を有する筐体と、
前記筐体内の後退位置及び前記筐体の外側の伸長位置を有する針と、
前記筐体の前記底部分に結合された粘着パッド要素であって、一次粘着層及び取り外し可能なライナを含む粘着パッド要素と、
前記後退位置において前記針を少なくとも部分的に覆うように構成された針シールド部分と、
前記針シールド部分に結合された針シールドリムーバであって、その遠位端部に把持部分を有している細長い部材を有し、前記細長い部材が、第1の位置では前記筐体の前記底部分に沿って伸張し、第2の位置では前記筐体の前記底部分から離れて伸張するように構成され、前記細長い部材の底面部分は、前記粘着パッド要素の縁位置に近接する前記取り外し可能なライナに結合される、針シールドリムーバと、
を備える、薬剤送達システムを提供することと、
前記細長い部材を前記第1の位置から前記第2の位置に向かって旋回させ、前記取り外し可能なライナが前記粘着パッド要素の前記縁位置で前記一次粘着層から剥離されることと、
前記針シールドリムーバの前記把持部分を引いて、前記針シールド部分を前記筐体から除去し、また前記取り外し可能なライナを前記一次粘着層から除去することの両方を行うことと、
を含む、方法。
【請求項17】
前記細長い部材を前記第1の位置から前記第2の位置に向かって旋回させることは、前記細長い部材を前記針シールドリムーバのヒンジ部分の周りで旋回させることを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記針シールドリムーバの前記把持部分はプルタブを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記針シールドリムーバの前記把持部分はプルリングを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記粘着パッド要素の前記縁位置は、粘着剤を介して前記筐体の前記底部分に結合された前縁部分であり、更に、前記細長い部材の前記底面部分は、前記粘着パッド要素の前記取り外し可能なライナに、前記前縁部分に近接した位置で結合される、請求項16に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年4月1日に出願された「Integrated Adhesive Liner and Needle Shield Remover for Drug Delivery System」と題する米国仮出願第63/169,589号の優先権を主張し、その開示全体が参照により本明細書に援用される。
【0002】
本開示は、概して、流体を注射によって患者の体内に送達するための注射装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
様々な種類の自動注射装置が開発されており、薬剤溶液及び他の液体治療製剤が非熟練者によって投与されること、又は、自己注射することを可能にしている。一般に、これらの装置は、液体治療用製剤があらかじめ充填されたリザーバと、ユーザによってトリガされ得るある種の自動針注射機構を含む。投与される流体又は薬剤の量が一般に、1mLなどの特定の量を下回る場合、通常、自動注射器が使用され、それは,通常、約10~15秒の注射時間を有する。投与される流体又は薬剤の量が1mLを超える場合、一般的に注射時間はより長くなり、患者が、装置と患者の皮膚の標的領域との間の接触を維持することが困難になる。更に、投与する薬剤の量が多くなるにつれて、注射時間を長くすることが望まれるようになる。薬剤を患者にゆっくりと注射する従来の方法は、IV(静脈注射)を開始し、かつ薬剤を患者の体内にゆっくりと注射することである。このような手順は、通常、病院又は外来で行われる。
【0004】
特定の装置は、家庭の場(home setting)における自己注射を可能にし、また液体治療製剤を患者の皮膚内に徐々に注射することができる。場合によっては、これらの装置は、十分に小さく(高さ及び全体のサイズの両方において)、患者が「装着」したままで、液体治療製剤が患者に注入されることを可能にする。これらの装置は、通常、ポンプ又は他の種類の排出機構を含み、液体治療製剤をリザーバから流出させ、注射針の中に流入させる。そのような装置はまた、通常、液体治療製剤を適正な時に流れ始めさせるためのバルブ又は流れ制御機構、及び注射を開始するためのトリガ機構を含む。
【0005】
特定の装着型注射装置では、装置は粘着パッドを介して患者の皮膚に結合され、粘着パッドの患者に面していない側もまた注射装置の底面に部分的に接着される。使用前に、粘着パッドの患者に面する側はライナで覆われており、ライナを除去して粘着パッドの粘着面を露出させて、患者の皮膚に位置付ける必要がある。加えて、針シールドリムーバは、粘着パッドとライナの両方の上に実質的に中央の位置で設けられ、針シールドリムーバの一部分がライナ、粘着パッド、及び注射装置の底面の開口部を通過し、その端部に形成された針シールドに至る場合がある。針シールドは、使用前に注射装置内の注射針を保護し、また注射プロセスが不用意に開始されるのを防止するように構成される。
【0006】
上述のような装着型注射装置では、針シールドリムーバは、把持部分(例えばリング)を含み得て、それは非使用位置から使用位置まで、例えば一体成形ヒンジを介して旋回可能であり得る。更に、針シールドリムーバの一部分は、ライナに、例えば機械的接続、粘着剤などを介して固着され得る。したがって、注射装置を患者の皮膚に配置する準備が整った場合、把持部分は使用位置に旋回され、注射装置の底面に対して実質的に垂直な方向に引っ張られる。把持部分に対するそのような引っ張り力は、針シールドを除去するのみでなく、針シールドリムーバとライナとの間の接続により粘着パッド上のライナを除去するようにも作用し、それによって注射装置を患者の皮膚に配置する準備を単一ステップで行う。
【0007】
しかしながら、針シールドの除去と粘着パッド上のライナの除去との間の既存の相関関係には、特定の欠点がある。具体的には、針シールドリムーバは、ライナ及び粘着パッドに対して中央に配置される。したがって、針シールドリムーバの把持部分を引いて針シールドを除去するとき、ライナの除去が、粘着パッド上のこの中心位置に近い位置で始まる。このようなライナの「裏返し」除去には、ライナに、「キスカット」として知られる、ライナの特定の部分に沿った切り込み又は穿孔を行う必要があり、これにより、ライナは、針シールドリムーバを介してばね状又は螺旋方式で除去され得る。しかしながら、これらの切り込み又は穿孔をライナのみに設ける(下にある粘着パッドには設けない)ことは複雑であり、製造中に確実に達成することが困難である。更に、このようなライナの切り込み又は穿孔の接合部は、補強して、把持部分が引っ張られるとき、及び/又は、針シールドリムーバ及び針シールドが注射装置から出るときの衝撃負荷による裂けを防止する必要がある。更に、このような方法でライナを剥離することは、パッドの縁部から剥離し始める/除去を始めるよりもはるかに一般的ではないため、ユーザには厄介であるか、又は混乱させる可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様では、薬剤送達システムは、上部分及び底部分を有する筐体と、筐体内の後退位置及び筐体の外側の伸長位置を有する針とを含む。薬剤送達システムはまた、筐体の底部分に結合された粘着パッド要素を含み、ここで粘着パッド要素は一次粘着層及び取り外し可能なライナを含む。薬剤送達システムは更に、後退位置において針を少なくとも部分的に覆うように構成された針シールド部分と、針シールド部分に結合された針シールドリムーバとを含む。針シールドリムーバは、第1の位置では筐体の底部分に沿って伸張し、第2の位置では筐体の底部分から離れて伸張するように構成された細長い部材を含み、細長い部材の底面部分は、粘着パッド要素の縁位置に近接する取り外し可能なライナに結合され、その結果、取り外し可能なライナは、針シールドリムーバの細長い部材が第1の位置から第2の位置に移動されるときに、一次粘着層から剥離される。
【0009】
薬剤送達システムの更なる構成では、針シールドリムーバは、把持部分を細長い部材の遠位端部に更に含む。必要に応じて、把持部分はプルタブを含む。プルタブは、細長い部材が第1の位置にあるとき、筐体の底部分に対して上方に角度が付けられてもよい。更なる構成では、把持部分はプルリングを含む。
【0010】
別の構成では、針シールドリムーバはヒンジ部分を更に含む。一態様では、細長い部材は、第1の位置から第2の位置まで、ヒンジ部分の周りを旋回することによって移動する。必要に応じて、細長い部材の底面部分は、取り外し可能なライナに粘着剤によって結合される。粘着パッド要素は、細長い部材の底面部分の下に延びる延長部分を更に含む。特定の構成では、針シールドリムーバのシールド部分は、粘着パッド要素のライナ、粘着パッド要素の一次粘着層、及び筐体に形成された開口部を通過して、針が伸長位置で貫通するのを可能にする。
【0011】
追加の構成では、粘着パッド要素は、注射器除去タブを更に含む。必要に応じて、粘着パッド要素の周縁部分は、筐体の設置面積を越えて延在する。粘着パッド要素は、1つ以上の可撓性材料で形成され得ることに留意されたい。更に、針シールドリムーバの細長い部材は、可撓性材料で形成されてもよい。針シールドリムーバの細長い部材は、第1の位置にあるとき、筐体の底部分に沿って実質的に平らになり得る。
【0012】
本発明の別の実施形態によれば、装着型薬剤送達システムを使用のために準備する方法は、上部分及び底部分を有する筐体と、筐体内の後退位置及び筐体の外側の伸長位置を有する針と、筐体の底部分に結合された粘着パッド要素とを有する薬剤送達システムを提供することを含む。粘着パッド要素は、一次粘着層及び取り外し可能なライナを含み得る。薬剤送達システムは更に、針を後退位置において少なくとも部分的に覆うように構成された針シールド部分と、針シールド部分に結合された針シールドリムーバとを含む。針シールドリムーバは、その遠位端部に把持部分を有する細長い部材を含んでもよく、細長い部材は、第1の位置では筐体の底部分に沿って延在し、第2の位置では筐体の底部分から離れる方向に延在するように構成され得る。細長い部材の底面部分は、粘着パッド要素の縁位置に近接する取り外し可能なライナに結合され得る。方法は、細長い部材を第1の位置から第2の位置に向かって旋回させ、取り外し可能なライナが粘着パッド要素の縁位置で一次粘着層から剥離されることを更に含む。加えて、方法は、針シールドリムーバの把持部分を引いて、針シールド部分を筐体から除去し、また取り外し可能なライナを一次粘着層から除去することの両方を更に含む。
【0013】
特定の構成では、細長い部材を第1の位置から第2の位置に向かって旋回させることは、細長い部材を針シールドリムーバのヒンジ部分の周りで旋回させることを含む。必要に応じて、針シールドリムーバの把持部分はプルタブを含む。針シールドリムーバの把持部分はプルリングを含んでもよい。特定の構成では、粘着パッド要素の縁位置は、粘着剤を介して筐体の底部分に結合された前縁部分である。細長い部材の底面部分は、粘着パッド要素の取り外し可能なライナに、前縁部分に近接した位置で結合され得る。
【0014】
本発明の更なる詳細及び利点は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を読むことによって明らかになり、ここで、同様の部分には全体を通じて同様の参照番号が付けられている。
【0015】
本開示の上述の及び他の機能及び利点、ならびにそれらを達成する方法は、添付図面を併用して本開示の以下の実施形態の説明を参照することによって、より明らかになり、開示自体がよりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一態様による、薬剤送達システムの斜視図である。
【
図2】本発明の一態様による、
図1の薬剤送達システムの斜視断面図である。
【
図3】本発明の一態様による、
図1の薬剤送達システムの正面断面図である。
【
図4】本発明の一態様による、
図1の薬剤送達システムの上面図であり、筐体の上部分が取り外され、使用前の位置にある薬剤送達システムを示している。
【
図5】本発明の一態様による、
図1の薬剤送達システムの上面断面図であり、使用前の位置にある薬剤送達システムを示している。
【
図6】本発明の一態様による、
図1の薬剤送達システムの正面断面図であり、使用前の位置にある薬剤送達システムを示している。
【
図7】本発明の一態様による、
図1の薬剤送達システムの上面図であり、筐体の上部分が取り外され、初期作動位置にある薬剤送達システムを示している。
【
図8】本発明の一態様による、
図1の薬剤送達システムの上面断面図であり、初期作動位置にある薬剤送達システムを示している。
【
図9】本発明の一態様による、
図1の薬剤送達システムの正面断面図であり、初期作動位置にある薬剤送達システムを示している。
【
図10】本発明の一態様による、
図1の薬剤送達システムの上面図であり、筐体の上部分が取り外され、使用位置にある薬剤送達システムを示している。
【
図11】本発明の一態様による、
図1の薬剤送達システムの上面断面図であり、使用位置にある薬剤送達システムを示している。
【
図12】本発明の一態様による、
図1の薬剤送達システムの正面断面図であり、使用位置にある薬剤送達システムを示している。
【
図13】本発明の一態様による、
図1の薬剤送達システムの上面図であり、筐体の上部分が取り外され、使用後の位置にある薬剤送達システムを示している。
【
図14】本発明の一態様による、
図1の薬剤送達システムの上面断面図であり、使用後の位置にある薬剤送達システムを示している。
【
図15】本発明の一態様による、
図1の薬剤送達システムの正面断面図であり、使用後の位置にある薬剤送達システムを示している。
【
図15A】本発明の一態様による、
図1の薬剤送達システムの正面断面図であり、使用前の位置にある薬剤送達システムを備えるパッドを示している。
【
図15B】本発明の一態様による、
図1の薬剤送達システムの斜視断面図であり、使用前の位置にある薬剤送達システムを備えるパッドを示している。
【
図15C】本発明の一態様による、
図1の薬剤送達システムの斜視断面図であり、使用前の位置にある薬剤送達システムを備えるパッドを示している。
【
図16】本発明の一態様による、
図1の薬剤送達システムの部分断面図であり、バルブ組立体を示している。
【
図17】本開示の一態様による、統合された粘着ライナ及び針シールドリムーバの上面斜視図である。
【
図18】第1の位置における、
図17の統合された粘着ライナ及び針シールドリムーバの底面斜視図である。
【
図19】本開示の別の態様による、統合された粘着ライナ及び針シールドリムーバの部分底面斜視図である。
【
図20】本開示の別の態様による、統合された粘着ライナ及び針シールドリムーバの底面斜視図である。
【
図21】第2の位置における、
図18の統合された粘着ライナ及び針シールドリムーバの底面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
対応する参照文字は、いくつかの図を通して対応する部分を示す。本明細書に記述される例示は、本開示の例示的な態様を図示し、そのような例示は、いかなる様式にも、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0018】
以下の説明は、当業者が本発明を実行するために企図された記載の態様を作製及び使用することを可能にするために提供される。しかし、様々な変更、均等物、変形、及び代替は、当業者には容易に明らかであろう。そのような変更、変形、均等物、及び代替のいずれか及びすべては、本発明の趣旨及び範囲内にあることが意図される。
【0019】
以下の説明の目的で、用語の「上」、「下」、「右」、「左」、「垂直」、「水平」、「上部」、「底部」、「横」、「縦」、及びそれらの派生語は、図面において方向付けられるように、本発明に関連するものとする。しかし、本発明は、明示的に反すると特定されている場合を除いて、様々な代替の変形を想定し得ることを理解されたい。また、添付の図面に示され、以下の明細書に記載された特定の装置は、本発明の単なる例示的な実施形態であることを理解されたい。したがって、本明細書に開示された実施形態に関連する特定の寸法及び別の物理的特徴は、限定的であると見なされるべきではない。
【0020】
図1~
図16を参照すると、本発明の一態様による薬剤送達システム10は、駆動組立体12、コンテナ14、バルブ組立体16、及び針アクチュエータ組立体18を含む。駆動組立体12、コンテナ14、バルブ組立体16、及び針アクチュエータ組立体18は、筐体20の中に少なくとも部分的に配置される。筐体20は、上部分22及び底部分24を含むが、筐体20に関して他の適切な配置を利用してもよい。一態様では、薬剤送達システム10は、注射装置であり、注射装置は、ユーザに装着又は固定され、また、コンテナ14内に提供される所定の投与量の薬剤を、注射を介してユーザの中に送達するように構成される。システム10は、「ボーラス注射」を送達するために利用され得て、「ボーラス注射」では、薬剤が設定時間内に送達される。薬剤は、最大で45分の時間にわたって送達され得るが、他の適切な注射量及び持続期間が利用され得る。ボーラス投与又は送達は、速度制御によって実施され得るか、又は、特別な速度制御を有していない場合もある。システム10は、薬剤を固定圧力でユーザに、可変の速度で送達し得る。システム10の一般的な動作は、
図1~
図16を参照して以下に説明される。
【0021】
再び
図1~
図16を参照すると、システム10は、ユーザによる作動ボタン26の係合を介して動作するように構成されており、それは、針組立体18の針28がユーザの皮膚を穿孔すること、駆動組立体12を作動させて、針28をコンテナ14と流体連通するように置き、流体又は薬剤をコンテナ14から排出すること、及び、薬剤の注射が完了した後に針28を抜去することを結果として生じさせる。薬剤送達システムの一般的な動作は、国際公開第2013/155153号及び第2014/179774号に示されて説明され、それらは、その全体が参照により本明細書に援用される。システム10の筐体20は、システム10の状態についてユーザに表示を提供するように構成されたインジケータ装置32を観察するためのインジケータ窓30、及びコンテナ14を観察するためのコンテナ窓31を含む。インジケータ窓30は、インジケータ装置32を鮮明に観察するための拡大レンズであり得る。インジケータ装置32は、システム10の使用の間に、針アクチュエータ組立体18とともに移動して、システム10の使用前の状態、使用状態、及び使用後の状態を示す。インジケータ装置32は、状態に関して視覚的な指標を提供するが、他の適切な指標、例えば、聴覚的な又は触覚的なものが、代替的又は追加的指標として提供され得る。
【0022】
図4~
図6を参照すると、システム10の使用前の位置の間、コンテナ14は、駆動組立体12及びバルブ組立体16から離隔され、針28は、後退位置にある。システム10の初期作動の間、
図7~
図9に示されるように、駆動組立体12は、コンテナ14に係合して、コンテナ14をバルブ組立体16に向けて移動させ、バルブ組立体16は、コンテナ14の封鎖36を穿孔し、コンテナ14内の薬剤を、チューブ(図示せず)又は他の適切な配置物を介して針28と流体連通状態に置くように構成される。駆動組立体12は、コンテナ14のストッパ34に係合するように構成され、それは、最初に、コンテナ14内の流体又は薬剤の非圧縮性により、コンテナ14の全体をバルブ組立体16と係合するように移動させる。以下でより詳細に述べるように、システム10の初期作動は、ユーザによる作動ボタン26の係合によって引き起こされ、それにより針アクチュエータ組立体18及び駆動組立体12を解放する。初期作動の間、針28は、依然として、後退位置にあり、システム10のユーザに注入するために、伸長位置へまさに移動しようとしている。
【0023】
システム10の使用位置の間、
図10~
図12に示されるように、針28は、少なくとも部分的に筐体20の外側の伸長位置にあり、駆動組立体12がストッパ34をコンテナ14の中に移動させた状態であり、薬剤をコンテナ14から針28を通してユーザへ送達する。使用位置において、バルブ組立体16は、既にコンテナ14の封鎖36を穿孔し、コンテナ14を針28と流体連通状態に置き、また、それは、駆動組立体12がストッパ34をコンテナ14に対して移動させることを可能にし、流体をコンテナ14から分配することができる。
図13~
図15に示される、システム10の使用後の位置で、針28は、後退位置にあり、パッド38と係合されて、針28を密閉し、コンテナ14からの流体又は薬剤の任意の残りのフローを防ぐ。コンテナ14及びバルブ組立体16は、国際公開第2015/081337号に示されて説明されたコンテナ14及びバルブ組立体16であり得て、それは、その全体が参照により本明細書に援用される。
【0024】
図15A~
図15Cを参照すると、パッド38は、針アクチュエータ本体96が使用位置から使用後の位置へ移動する際に、パッドの中へ付勢される。特に、パッド38は、カム表面124を有するパッドアーム122によって受容され、カム表面124は、筐体20の底部分24の上のカムトラック126と協働する。パッドアーム122は、針アクチュエータ本体96に捩れバー128を介して接続される。カム表面124は、カムトラック126に係合して、パッドアーム122を下方に偏向させるように構成され、それによって、パッド38は針28の下を通ることが可能になり、その後、針28の中へ上方に付勢される。捩れバー128は、パッドアーム122が、針アクチュエータ本体96のピボットを中心として捩れることを可能にする。パッド38は、パッドアーム122の開口部の中へ圧入され得るが、パッド38を固定するための他の適切な配置を利用してもよい。
【0025】
図1~
図16を参照すると、本発明の一態様による針アクチュエータ組立体18が示される。針アクチュエータ組立体18は、ガイド表面98を有する針アクチュエータ本体96、カム表面104を有する針シャトル102、及び針28を含み、針28は、針シャトル102によって受容され、上記で論じられているように、コンテナ14と流体連通状態に構成される。針アクチュエータ本体96は、略長方形であり、半径方向内方に突出するガイド表面98を備える。針シャトル102は、針アクチュエータ本体96内に受容される。上記に説明されるように、針アクチュエータ本体96は、筐体20内を、使用前の位置(
図4~
図6に示される)、初期作動位置(
図7~
図9)、使用位置(
図10~
図12)、及び使用後の位置(
図13~
図15)から移動可能である。針アクチュエータ本体96は、使用前の位置から使用後の位置へ伸長ばね106を介して付勢されるが、他の適切な付勢配置物が利用されてもよい。針アクチュエータ本体96は、作動ボタン26の係合において、解放され、使用前の位置から使用位置へ自由に移動し、それは、以下により詳細に論じられる。針アクチュエータ本体96が、使用位置から使用後の位置へ移動する前に、制限部材86は回転される。
【0026】
次に、
図17及び
図18を参照すると、本開示の別の態様によるシステム10が示される。特に、
図17及び
図18に示すシステム10は、筐体20の底部分24に少なくとも部分的に固着された粘着パッド要素200を含む。粘着パッド要素200は、底部分24に任意の適切な手段、例えば機械的結合、接着結合などによって固着され得る。粘着パッド要素200は、任意の適切な可撓性材料、例えば発泡体、ゴム、プラスチック、布地などで形成され得る。粘着パッド要素200の患者に面する側(すなわち、底部分24とは反対側に面する側)は、粘着面を含むように構成され、これにより、システム10を注射手順の前に患者の皮膚に選択的に接着することができる。いくつかの実施形態では、粘着パッド要素200の周縁部分は、筐体20の設置面積を越えて延在することができ、それにより、表面積が増大し、粘着パッド要素200と患者の皮膚との間の付着接触が改善される。更に、粘着パッド要素200の可撓性の性質により、粘着パッド要素200は、システム10が取り付けられる患者の皮膚表面の輪郭に実質的に適合し得る。
【0027】
図18は、粘着パッド要素200を含むシステム10の底面斜視図を示す。使用前の構成では、粘着パッド要素200は、一次粘着層202と取り外し可能なライナ204の少なくとも2つの層を含む。一次粘着層202の患者に面する表面は粘着面であり、ライナ204は、使用前に一次粘着層202を覆うように構成される。ライナ204は、一次粘着層202から完全に取り外し可能(すなわち剥離可能)であるように構成されて、一次粘着層202の粘着面を、システム10を患者の皮膚表面に取り付ける直前にのみ露出させる。粘着パッド要素200の一部として、一次粘着層202とライナ204の両方は、任意の適切な可撓性材料、例えば発泡体、ゴム、プラスチック、布地などで形成されてもよく、また同じ材料で形成されても、異なる材料で形成されてもよい。
【0028】
粘着パッド要素200はまた、注射器除去タブ206を含んでもよい。注射器除去タブ206は、粘着パッド要素200の一次粘着層202の一部として形成されてもよく、又は粘着パッド要素200の一次粘着層202に結合されてもよい。
図18に示される実施形態では、注射器除去タブ206は、粘着パッド要素200の一つの角部から延びる。しかしながら、注射器除去タブ206は粘着パッド要素200の任意の角部又は縁部から延びてもよく、2つ以上の注射器除去タブ206が利用され得ることを理解されたい。注射器除去タブ206は、2つの非粘着面を含み、患者又はユーザによって把持され得る大きさである。注射手順が完了し、システム10の針が患者の皮膚から自動的に取り外された後、患者又は他のユーザは、注射器除去タブ206を把持して引っ張り、粘着パッド要素200を皮膚表面から剥がし、それによってシステム10を皮膚表面との接触から取り外すことができる。
【0029】
更に
図18を参照すると、システム10は更に、針シールドリムーバ208を含む。針シールドリムーバ208は、粘着パッド要素200上のほぼ中央位置に配置され、針シールドリムーバ208のシールド部分218が、粘着パッド要素200のライナ204及び一次粘着層202を通過し、また筐体20の底部分24の開口部(図示せず)を通過する。シールド部分218は、その端部に針シールド部分を形成し、それは、使用前に(すなわち、
図6に示す構成で)システム10の針組立体18の針28を保護するように構成される。更に、シールド部分218はまた、針シールドリムーバ208の除去が、注射プロセスを開始するために必要な場合に、注射プロセスが不用意に開始されることを防止するように構成され得る。
【0030】
針シールドリムーバ208は、把持部分210、細長いアーム212、ベース部分214、及びヒンジ部分216を更に含む。
図18に示されるように、第1の(又は非使用)位置では、細長いアーム212は、筐体20の底部分24に沿って粘着パッド要素200の方向と反対の方向に延在し、底部分24に沿って実質的に平らに置かれる。加えて、把持部分210は、細長いアーム212の遠位端部に位置され得て、筐体20の底部分24から上方に離れて角度を付けて、例えばプルタブの形態でユーザに把持面を提供し得る。しかしながら、針シールドリムーバ208はそのような把持部分及び/又は細長いアームに限定されず、針シールドリムーバの任意の適切な除去手段を利用し得ることを理解されたい。
【0031】
ベース部分214は、粘着パッド要素200のライナ204に、任意の適切な方法、例えば粘着剤、機械的接続などを介して結合され得る。実質的にベース部分214上に、又はベース部分214に隣接して置かれたヒンジ部分216は、細長いアーム212が底部分24に対して少なくとも部分的に旋回することを可能にする。ユーザが、針28を保護している針シールド部分(図示せず)を除去したい場合、ユーザは、細長いアーム212を、把持部分210によって、底部分24に沿った実質的に平らな第1の位置から、底部分24から角度を付けて離れた第2の位置(例えば、底部分24に対して実質的に垂直)まで旋回させる。第2の位置から、針シールドリムーバ208は、筐体20の底部分24に対して実質的に垂直な方向に引っ張られて、針シールド(及び針シールドリムーバ208)をシステム10から係合解除し得る。
【0032】
加えて、また本開示の一態様によれば、針シールドリムーバ208の細長いアーム212の第1の位置から第2の位置への移動はまた、一次粘着層202からのライナ204の除去を開始するように作用し、それによって、針シールドリムーバ208とライナ204の除去が、一つのユーザ手順で行われる。
図18に示されるように、細長いアーム212の下側部分220は、ライナ204の上面に、例えば粘着剤又は機械的接続を介して固着され得る。下側部分220は、粘着パッド要素200の前縁部分222に近接して位置する。前縁部分222自体は、筐体20の底部分24に接着される。したがって、前縁部分222において、粘着パッド要素200の一次粘着層202は、ライナ204に対する引っ張り力に関係なく、常に底部分24と接触した状態に保持される。
【0033】
図18及び
図21を参照すると、ユーザが、細長いアーム212をヒンジ部分216の周りに旋回させて針シールドをシステム10から除去すると、細長いアーム212の接着された下側部分220がライナ204を一次粘着層202から剥がし、剥離プロセスは、粘着パッド要素200の前縁部分222又はその近くで始まる。ユーザが細長いアーム212を旋回し続けて、針シールドリムーバ208をシステム10から最終的に除去すると、ライナ204は同時に、一次粘着層202から、針シールドリムーバ208とともに完全に除去されるまで剥離される。ライナ204の剥離プロセスが粘着パッド要素200の前縁部分222で始まると、ライナ204の剥離は、従来技術の構成よりもユーザにとってはるかに直観的であり、また、複雑な切り込み又は穿孔を、従来技術の構成で行われていたようにライナの「裏返し」剥離に対応するためにライナのみに行う必要もなくなる。更に、前縁部分222もまた、筐体20の底部分24に接着されているため、細長いアーム212を介した剥離動作によって粘着パッド要素200に裂け又は他の損傷が生じる可能性が低い。
【0034】
針シールドリムーバ208は、
図18及び
図21では、ヒンジ部分216を含むように示されているが、いくつかの実施形態では、ヒンジ部分216が排除され得ることを理解されたい。このような構成では、細長いアーム212の構成材料の可撓性のみが、ライナ204を一次粘着層202から剥がすことと、システム10から針シールドリムーバ208の除去を開始することの両方に必要とされるであろう。
【0035】
次に、
図19を参照すると、本開示の別の態様によれば、粘着パッド要素200は、延長部分224を更に含み得る。延長部分224は、細長いアーム212の下にのみ延びるように構成され得て、延長部分224の上面が細長いアーム212の下側に、例えば粘着剤又は機械的接続によって接着される。このような構成により、細長いアーム212が旋回されるときのライナ204にかかる初期剥離力は、低減され得て、それによって、一次粘着層202からのライナ204の除去が簡素化され、粘着パッド要素200が裂け、又は損傷する可能性が低減される。
【0036】
ここで
図20を参照すると、本開示の別の態様による針シールドリムーバ308が示される。
図18及び
図21に関して上述した針シールドリムーバ208は、細長いアーム212、及び例えばプルタブの形態の把持部分210を利用するが、
図20に示す針シールドリムーバ308は、延長部分312に結合されたプルリング310を含み、延長部分312はヒンジ316の周りで旋回可能である。針シールドリムーバ308はまた、シールド部分318を含み、シールド部分318は、粘着パッド要素200のライナ204及び一次粘着層202を通過し、また筐体20の底部分24の開口部(図示せず)を通過する。シールド部分318は、その端部に針シールドを形成し、それは、システム10の針組立体18の針28を使用前に(すなわち、
図6に示す構成で)保護するように構成される。更に、シールド部分318はまた、針シールドリムーバ308の除去が、注射プロセスを開始するために必要な場合に、注射プロセスが不用意に開始されることを防止するように構成され得る。
【0037】
図20には示されていないが、ライナ204の上面に接触する延長部分312の下側は、ライナ204にこの位置で、例えば粘着剤又は機械的接続を介して接着されることが理解されるべきである。したがって、ユーザがシステム10から針シールドリムーバ308を取り外したい場合、ユーザはプルリング310を把持し、プルリング310を第1の位置から第2の位置まで旋回させ、第2の位置は底部分24に対して実質的に垂直である。次に、底部分24に対して実質的に垂直な方向に引っ張ると、ライナ204は、針シールドリムーバ308の除去と同時に一次粘着層202から剥離される。針シールドリムーバ308とライナ204との間の接続は、最初は延長部分312の下側に設けられるため、この引っ張り力により、ライナ204が粘着パッド要素200の端部から剥離され、それにより、複雑な切り込み又は穿孔を、従来技術の構成で行われていたようにライナの「裏返し」剥離に対応するためにライナのみに行う必要がなくなる。
【0038】
1つの開示された態様の要素は、1つ以上の他の開示された態様の要素と組み合わせられて、異なる組み合わせを形成することができ、それらのすべては、本発明の範囲の中にあると考えられる。
【0039】
本開示は、例示的な設計を有するものとして説明されてきたが、本開示は、本開示の趣旨及び範囲内で更に変更され得る。したがって、本出願は、その一般的な原理を使用して、本開示の任意の変形、使用、又は適応を包含することが意図される。更に、本出願は、本開示が関連する当技術分野における既知の又は慣例的な実践内に入るような、また添付の特許請求の範囲の制限内にある、本開示からのそのような逸脱を網羅することが意図される。
【国際調査報告】