IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ドミンゴス,ジャレッドの特許一覧

特表2024-512166カップおよび他の容器用のスリーブならびにその製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-18
(54)【発明の名称】カップおよび他の容器用のスリーブならびにその製造方法
(51)【国際特許分類】
   A47G 23/02 20060101AFI20240311BHJP
【FI】
A47G23/02 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023580621
(86)(22)【出願日】2022-03-14
(85)【翻訳文提出日】2023-11-10
(86)【国際出願番号】 US2022020276
(87)【国際公開番号】W WO2022192804
(87)【国際公開日】2022-09-15
(31)【優先権主張番号】17/199,795
(32)【優先日】2021-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523348645
【氏名又は名称】ドミンゴス,ジャレッド
【氏名又は名称原語表記】DOMINGOS,Jared
(74)【代理人】
【識別番号】100139594
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 健次郎
(72)【発明者】
【氏名】ドミンゴス,ジャレッド
【テーマコード(参考)】
3B115
【Fターム(参考)】
3B115AA07
3B115BA24
3B115DA17
3B115EA09
(57)【要約】
容器用のスリーブ(例えば、カップ)、およびそのようなスリーブを製造する方法が開示される。スリーブは、熱保護および液体吸収性の容器/カップスリーブとして、またはナプキン、タオルなどとして利用されるように構成される。スリーブは、容器/カップスリーブ構成とナプキン構成との間で選択的に手動で構成可能である。容器/カップスリーブとして構成される場合、スリーブは、内部にカップ容器/カップを受け入れ、容器/カップの外周と係合するように適合された内側空洞を有する環状形状に自由に折り畳まれる少なくとも1枚の材料シートから形成される。材料シートは、熱保護を提供するように適合され、液体吸収性である。スリーブ構成では、スリーブ配置が維持され、スリーブが材料の少なくとも3つの層を含むように、材料シートの一方の端部が他方の端部部分の上に折り畳まれる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カップスリーブであって、
頂縁部と、底縁部と、前記頂縁部と前記底縁部との間に延在するスリーブ部分と、前記頂縁部および前記底縁部で開口し、軸を規定する前記スリーブ部分の内面によって形成された内側空洞と、を有する環状形状に折り畳まれた材料シートを含むスリーブ構成を含む材料シートであって、前記スリーブ部分が、前記内側空洞内に配置されたカップの外周と係合するように構成され、前記材料シートが、前記カップに対して断熱性であるように構成された柔軟な薄い液体吸収材料を含む、材料シートを含み、
前記スリーブが、前記材料シートの第1の数の重なり合う層を有する第1の部分と、前記第1の数の重なり合う層の3倍である前記材料シートの第2の数の重なり合う層を有する第2の部分と、を含む、カップスリーブ。
【請求項2】
前記カップスリーブが前記材料シートから成る、請求項1に記載のカップスリーブ。
【請求項3】
前記カップスリーブには、前記スリーブ構成を保持するための接着剤または機械的締結具がない、請求項1に記載のカップスリーブ。
【請求項4】
前記材料シートが単一層を含む、請求項1に記載のカップスリーブ。
【請求項5】
前記材料シートが、複数の重なり合う層を含む、請求項1に記載のカップスリーブ。
【請求項6】
前記複数の重なり合う層は、前記材料シートがそれ自体の上に1回または複数回折り畳まれることによって形成される、請求項1に記載のカップスリーブ。
【請求項7】
前記スリーブ構成では、前記材料シートの第1の横端部部分が、前記環状形状を形成するために前記材料シートの第2の横端部部分の頂縁部または底縁部の上に折り畳まれて、前記第2の横端部部分の一部が前記材料シートの前記第1の横端部部分の外側部分と前記材料シートの前記第1の横端部部分の内側部分との間に位置するようになる、請求項1に記載のカップスリーブ。
【請求項8】
前記スリーブ構成では、前記第2の横端部部分、前記材料シートの前記第1の横端部部分の前記外側部分、および前記材料シートの前記第1の横端部部分の前記内側部分が互いに重なり合い、前記スリーブの前記第2の部分を形成する、請求項7に記載のカップスリーブ。
【請求項9】
前記スリーブ構成では、前記第1の横端部部分と前記第2の横端部部分との間に延在する前記材料シートの中間部分が、前記スリーブの前記第1の部分を形成する、請求項8に記載のカップスリーブ。
【請求項10】
前記スリーブ構成では、前記第2の横端部部分が、前記材料シートの前記第1の横端部部分の外側部分と内側部分との間に自由に配置される、請求項7に記載のカップスリーブ。
【請求項11】
前記スリーブ構成では、前記第2の横端部部分が、摩擦を介して前記材料シートの前記第1の横端部部分の前記外側部分と前記内側部分との間に取り外し可能に保持されて、前記環状形状を選択的に保持し、前記第2の横端部部分が、前記スリーブを前記スリーブ構成からタオル構成に再構成するために、前記第1の横端部部分の前記外側部分と前記内側部分との間から選択的に手動で取り外し可能である、請求項10に記載のカップスリーブ。
【請求項12】
前記タオル構成では、前記材料シートが液体吸収性のタオルまたはナプキンとして構成される、請求項11に記載のカップスリーブ。
【請求項13】
前記材料シートの前記第1の横端部部分の前記外側部分および前記内側部分が、第1の折り曲げ線で前記材料シートの前面上に折り畳まれる前記材料シートの前記第1の横端部部分の横端部角部部分を含む前記材料シートの第1の折り返し部分によって形成される、請求項7に記載のカップスリーブ。
【請求項14】
前記横端部角部部分が三角形状を有する、請求項13に記載のカップスリーブ。
【請求項15】
前記第1の折り曲げ線が、前記材料シートの前記頂縁部もしくは前記底縁部の角部および前記頂縁部もしくは前記底縁部の他方の第1の横端部から延在する、請求項14に記載のカップスリーブ。
【請求項16】
前記第1の折り返し部分を含む前記材料シートの前記第1の横端部部分が、第2の折り曲げ線で前記シート材料の前記第1の横端部部分と前記第2の横端部部分との間に延在する前記材料シートの中間部分の前記前面上に折り畳まれ、前記中間部分および前記第1の横端部部分が第2の折り返し部分を形成する、請求項15に記載のカップスリーブ。
【請求項17】
前記第2の折り返し部分が、前記中間部分の前記頂縁部または前記底縁部と実質的に位置合わせされた前記第1の折り曲げ線を含む、請求項16に記載のカップスリーブ。
【請求項18】
前記スリーブ構成では、前記材料シートの前記第2の横端部部分が、第3の折り曲げ線で前記中間部分の前記前面の上に折り畳まれる、請求項17に記載のカップスリーブ。
【請求項19】
前記第3の折り曲げ線が、前記第2の横端部部分の前記頂縁部および前記底縁部が前記中間部分の前記頂縁部および前記底縁部と実質的に位置合わせされるように構成される、請求項17に記載のカップスリーブ。
【請求項20】
前記第2の折り曲げ線が、前記第1の折り返し部分の全体が前記中間部分の前記前面に重なるように、前記第1の折り曲げ線で、または前記第1の折り曲げ線を横方法に過ぎて前記第2の横端部部分に向かって位置する、請求項16に記載のカップスリーブ。
【請求項21】
前記第2の折り曲げ線が、前記材料シートの前記頂縁部から前記底縁部へ延びるにつれて、または前記材料シートの前記底縁部から前記頂縁部へ延びるにつれて、前記第2の横端部部分に向かって角度を成す、請求項16に記載のカップスリーブ。
【請求項22】
前記材料シートが吸水性である、請求項1に記載のカップスリーブ。
【請求項23】
前記材料シートが、少なくとも最初の2秒間の水接触の間、少なくとも0.1g/秒の吸水速度である、請求項22に記載のカップスリーブ。
【請求項24】
前記材料シートが、少なくとも最初の2秒間の水接触の間、少なくとも0.2g/秒の吸水速度である、請求項22に記載のカップスリーブ。
【請求項25】
前記材料シートが、少なくとも最初の2秒間の水接触の間、少なくとも0.3g/秒の吸水速度である、請求項22に記載のカップスリーブ。
【請求項26】
前記材料シートが、少なくとも最初の5秒間の水接触の間、少なくとも0.025g/秒の吸水速度である、請求項22に記載のカップスリーブ。
【請求項27】
前記材料シートが、少なくとも最初の5秒間の水接触の間、少なくとも0.15g/秒の吸水速度である、請求項22に記載のカップスリーブ。
【請求項28】
前記材料シートが、少なくとも最初の5秒間の水接触の間、少なくとも0.3g/秒の吸水速度である、請求項22に記載のカップスリーブ。
【請求項29】
前記材料シートが、少なくとも0.01g/inの分離保水量である、請求項22に記載のカップスリーブ。
【請求項30】
前記材料シートが、少なくとも0.02g/inの分離保水量である、請求項22に記載のカップスリーブ。
【請求項31】
前記材料シートが、少なくとも0.03g/inの分離保水量である、請求項22に記載のカップスリーブ。
【請求項32】
前記材料シートが、テクスチャ加工された外面および/または内面を含む、請求項1に記載のカップスリーブ。
【請求項33】
前記空洞の軸が垂直に向けられた前記スリーブ構成では、前記スリーブ部分が、前記スリーブ部分の第1の辺が前記スリーブ部分の第2の辺よりも高く配置されるように、前記軸に平行に延びる高さ方向に沿って角度を成す、請求項1に記載のカップスリーブ。
【請求項34】
前記スリーブ部分の前記第1および前記第2の辺が、前記環状形状の実質的に対向する辺である、請求項33に記載のカップスリーブ。
【請求項35】
前記空洞の前記軸が垂直に向けられた前記スリーブ構成では、前記頂縁部が、前記頂縁部の第1の点が前記頂縁部の第2の点よりも高く配置されるように、前記高さ方向に沿って角度を成す、請求項33に記載のカップスリーブ。
【請求項36】
前記頂縁部の前記第1および前記第2の点が、前記環状形状の実質的に対向する辺に配置される、請求項35に記載のカップスリーブ。
【請求項37】
前記空洞の前記軸が垂直に向けられた前記スリーブ構成では、前記底縁部が、前記底縁部の第1の点が前記底縁部の第2の点よりも高く配置されるように、前記高さ方向に沿って角度を成す、請求項33に記載のカップスリーブ。
【請求項38】
前記底縁部の前記第1および前記第2の点が、前記環状形状の実質的に対向する辺に配置される、請求項35に記載のカップスリーブ。
【請求項39】
前記材料シートが、前記頂縁部と前記底縁部との間の幅を規定し、その横縁部の間の長さを規定し、前記材料シートが、その前記長さに沿って細長い、請求項1に記載のカップスリーブ。
【請求項40】
前記シートの全長が12インチ~14インチの範囲内であり、前記材料シートの全幅が8インチ~11インチの範囲内である、請求項39に記載のカップスリーブ。
【請求項41】
前記材料シートが13インチの全長および10インチの全幅を有する、請求項40に記載のカップスリーブ。
【請求項42】
前記材料シートの全長が、2(W√3)+2Wに等しく、ここでWは前記材料シートの全幅である、請求項39に記載のカップスリーブ。
【請求項43】
前記スリーブ構成では、前記内側空洞が、頂端部がその底端部より大きい円錐形状である、請求項1に記載のカップスリーブ。
【請求項44】
前記スリーブ構成では、前記スリーブ部分が、前記頂縁部におけるその最大断面サイズが前記底縁部におけるその最大断面サイズよりも大きくなるように円錐形状を画定する、請求項1に記載のカップスリーブ。
【請求項45】
前記スリーブ構成では、前記スリーブが、第1の折り畳まれた配置および第2の開いた配置を含み、前記スリーブが、前記第2の開いた配置にあるときにカップの外周と係合するように適合される、請求項1に記載のカップスリーブ。
【請求項46】
カップスリーブを形成する方法であって、
第1および第2の横縁部、前記第1の横縁部と前記第2の横縁部との間に延在する頂縁部および底縁部、前面、背面、前記第1の横縁部から横方向に延在する第1の横端部部分、前記第2の横縁部から横方向に延在する第2の横端部部分、ならびに前記第1の横端部部分と前記第2の横端部部分との間に延在する中間部分を画定する材料シートを得るステップと、
前記材料シートの前記第1の横端部部分の横角部部分を含む三角形セクションを画定するステップと、
第1の折り返し部分を形成するために、前記材料シートの前記第1の横端部部分の第2のセクションの前記前面の上に第1の折り曲げ線で前記三角形セクションを折り畳むステップであって、前記第1の折り曲げ線が、前記第1の横縁部と、前記第1の横端部部分の前記頂縁部または前記底縁部と、前記第1の横端部部分の前記頂縁部または前記底縁部の他方との接合部から、ある角度で延在する、ステップと、
前記第1の折り曲げ線が前記中間部分の前記頂縁部または前記底縁部と位置合わせされ、前記第1の折り返し部分の前記三角形セクションが前記材料シートの少なくとも1つの第1の内層を形成し、前記第1の折り返し部分の前記第2のセクションが前記材料シートの少なくとも1つの第1の内層を形成するように、第2の折り曲げ線で前記中間部分の前記前面の上に前記第1の折り返し部分を折り畳むステップであって、前記第1の折り返しセクションおよび前記中間部分が重なり合って第2の折り返し部分を形成する、ステップと、
前記中間部分の前記前面の上に第3の折り曲げ線で前記第2の横端部部分を折り畳むステップと、
前記材料シートを、環状形状と、カップを受け入れるように適合された内側空洞と、を有するスリーブに形成するために、前記第2の横端部部分の一部を、前記第1の折り返し部分の前記材料シートの前記少なくとも1つの内層と前記第1の折り返し部分の前記材料シートの前記少なくとも外層との間に挿入するステップと、
を含む方法。
【請求項47】
前記材料シートを、それが複数の重なり合う層を含むように折り畳むステップをさらに含む、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記第1の折り曲げ線が、前記三角形セクションの斜辺を含み、前記第1の横縁部の長さの倍に等しい長さを有する、請求項46に記載の方法。
【請求項49】
材料シートが、断熱性であるように構成された柔軟な薄い液体吸収性材料を含む、請求項46に記載の方法。
【請求項50】
前記材料シートが、液体吸収性のタオルまたはナプキンとして構成される、請求項46に記載の方法。
【請求項51】
前記材料シートが長方形形状を画定する、請求項46に記載の方法。
【請求項52】
前記頂縁部および前記底縁部が12インチ~14インチの範囲内の長さを規定し、前記横縁部が8インチ~11インチの範囲内の幅を規定する、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記方法が、前記スリーブの前記環状形状を保持するために前記第1および前記第2の横端部部分を互いに接着および/または機械的に結合することがない、請求項46に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2021年3月12日に出願された米国特許出願第17/199,795号、発明の名称「Sleeve for Cups and Other Containers」の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、一般に、容器用のスリーブに関し、より詳細には、カップまたは他の同様の容器の周りに延在するように適合されたスリーブに関し、スリーブは、人の手とカップ/容器との間に断熱を提供しながら人がカップ/容器を保持することを可能にするように構成され、カップ/容器上で凝縮および/またはカップ/容器から出ることができる液体を吸収するのに十分な吸収性を有する。
【背景技術】
【0003】
カップ、マグカップなどの典型的に保持または取り扱いされ、世界中のコーヒーショップおよびレストランで一般的に使用される容器用のスリーブ。ほとんどの使い捨てカップは、十分な熱保護を提供するには薄すぎる。したがって、カップスリーブは、内部に高温飲料を保持するカップの周りに配置され、ユーザがカップを保持することをより快適にする。Jay Sorensenの米国特許第5,425,497号明細書は、典型的な現行の高温飲料またはコーヒースリーブを示している。
【0004】
既存のカップスリーブは、他の機能を有さない使い捨て製品であるため、通常、使用後に廃棄される(例えば、カップと共に)。現行のカップスリーブは、典型的には、板紙または同様の材料で作られる。多くの既存のカップスリーブは、不十分な断熱特性を有する材料から製造または作製され、これにより、ユーザは二重壁カップまたは2つのカップを組み合わせて使用することになり「ダブルカッピング」、これは無駄でコストがかかる。ほとんどの既存のカップスリーブはまた、カップまたは同様の容器を保持するときに人間の手全体の自然な指の配置に対する断熱保護を提供することができない対称的な形状を有する。
【0005】
多くの人々は、液体(または部分的に液体または湿潤物質)を保持するカップまたは同様の容器を保持または使用しながら、カップからの滴を吸収し、および/またはカップからのこぼれを吸収するためにナプキン(すなわち、液体吸収性の可撓性材料シート)を別々に利用する。ナプキンは、氷を張ったカップの周りに利用されて、結露を吸収するか、またはコースタとして機能することができる。場合によっては、吸引開口部または注ぎ口を画定する蓋を含む飲料カップでは、開口部を塞ぐために蓋プラグが使用され、それによってカップの内側からの液体の意図しないこぼれまたははねを防止する。しかしながら、これらの複数の使い捨て製品(例えば、カップスリーブ、ナプキンおよび蓋プラグ)の使用は、追加の廃棄物および費用(例えば、環境および/または食品サービス提供者に)を生じる。
【0006】
現行の飲料/容器スリーブおよび付属品の1つまたは複数の欠陥を克服するために、効果的な断熱性を有利に提供し、ナプキンとして機能する液体吸収剤である容器(例えば、カップ)のための有利なスリーブが開示される。さらに、スリーブはまた、典型的なナプキンとして利用される容器から容易に取り外されるように有利に構成されてもよい。
【0007】
本出願人の発明の開示を容易にするために従来技術の特定の態様が議論されてきたが、本出願人はこれらの技術的態様を決して否定せず、本発明は1つまたは複数の従来の技術的態様を包含することができると考えられる。
【0008】
本開示では、行為または知識の項目が参照または議論され、この参照または議論は、その行為または知識の項目またはそれらの任意の組み合わせが、優先日に、公に利用可能であったこと、公衆に知られていること、一般常識の一部であったこと、または適用される法的規定の下で先行技術を構成することを認めるものではなく、あるいは、本明細書が関係する問題を解決しようとする試みに関連することが知られている。
【発明の概要】
【0009】
本発明は、現行の断熱カップスリーブの問題および欠点の1つまたは複数に対処することができる。しかしながら、本発明は、いくつかの技術分野における他の問題および欠陥に対処するのに有用であることが分かると考えられる。したがって、特許請求される発明は、本明細書で論じられる特定の問題または欠陥のいずれかに対処することに限定されると必ずしも解釈されるべきではない。
【0010】
本開示の一態様によれば、容器またはカップと共に使用するように構成された液体吸収性断熱スリーブが開示される。カップスリーブは、カップを受け入れ、カップの外周と係合するように適合された形状に折り畳まれた材料を含む。材料は、熱保護を提供するように適合される。カップスリーブは、材料の選択された数の重なり合う層を有する第1のセクションと、材料の選択された数の重なり合う層の3倍を有する第2のセクションと、を含む。
【0011】
一実施形態では、カップスリーブは接着材料を含まない(したがって、材料の重なり合う層を互いに接着する接着剤がない)。折り畳み可能な材料は、吸収特性(すなわち、水などの液体に対して実質的に吸収性である)を有する。カップスリーブは、ユーザへの分配のためにその形状を保持する組み立てられた初期折り畳み位置を有する。カップスリーブは、カップの外面(例えば、円周)と係合している間、その形状を保持するように適合され、スリーブは、吸収性ナプキンまたはタオルとして機能するように適合された第3の形状に展開されるようにさらに適合される。
【0012】
いくつかの実施形態では、カップスリーブは、第1の点/部分および第2の点/部分を有する上縁部を有し、第2の点/部分は、カップスリーブがカップの外周と係合するか、そうでなければ開いた構成(すなわち、スリーブが開いた内側開口部、空洞、または隙間を画定するように配置される)にあるとき(および潜在的に第2の折り畳み位置にあるとき)、第1の点/部分よりも高い。カップスリーブは、カップスリーブがカップの外周と係合し、そうでなければ開いた構成にあるとき、第1の点よりも高く配置される、第2の点に近接するセクション/部分をさらに含むことができる。
【0013】
いくつかの実施形態では、スリーブを形成する材料は、実質的に液体吸収性の材料シートである。いくつかのそのような実施形態では、材料はテクスチャ加工された材料シートである。いくつかの実施形態では、実質的に液体吸収性の材料シートはナプキンである。
【0014】
いくつかの実施形態では、カップスリーブは、約12~約14インチの全長、および/または約8~約11インチの全幅を有する液体吸収材料の細長いシートから/によって形成される。例えば、カップスリーブは、13インチの長さおよび約10インチの幅を有する材料シートから形成されてもよい。材料シートは、例えば、全長が約10インチ~約16インチ(例えば、約12および約14インチ)、全幅が約1インチ~約5インチ(例えば、約1-1/2~3-1/2インチ、または約2~3インチ)の細長いストリップを形成するように折り畳まれるか、そうでなければ層を形成することができる。2つの長辺および2つの短辺(例えば、ほぼ長方形の形状)を有するシートまたはシート状材料をもたらす任意の寸法など、他の寸法を使用してもよい。
【0015】
液体吸収材料シートは、細長い形状を形成するためにそれ自体の上に1回または複数回折り畳まれ、それによって複数の重なり合う層を含むことができることに留意されたい。そのような実施形態では、液体吸収性材料シートは、スリーブ構造体をより大きな(例えば、比較的大きな表面積を画定するように、幅、長さ、および/または高さ方向に沿ってより大きな)に形成する細長い形状から(例えば、高さ方向に沿って)シートを自由に手動で展開することができるように、層が互いに接着または結合されないように、それ自体の上に自由に折り畳まれてもよい。このようにして、液体吸収性材料シートは、スリーブ構成または配置からより大きなナプキン構成または配置に自由に選択的に手動で展開または再構成され得る。
【0016】
いくつかの実施形態では、スリーブ(例えば、液体吸収性材料の折り畳まれたシート)を形成する細長い材料シートは、約2(W(ラジカル(3))+2(W)の(測定単位の)全長Lを有することができ、ここでWは、測定単位における折り畳まれた材料シートの全幅である。別の言い方をすれば、いくつかの実施形態では、スリーブ(例えば、液体吸収性材料の折り畳まれたシート)を形成する細長い材料シートの(測定単位の)全長Lは、2(W√3)+2Wに等しくてもよく、ここで、Lは(測定単位の)全長であり、Wは(測定単位の)折り畳まれた材料の全幅である。いくつかの実施形態では、スリーブを形成する吸収材料の細長いシートは、1短辺ユニット対約5.5長辺ユニット(または約0.18短辺ユニット対長辺ユニット)の全長比を画定/有することができる。
【0017】
いくつかの実施形態では、スリーブは、容器(例えば、円錐形の外壁を有するカップなどのカップ)を受け入れるように構成された内側開口部を有する環状スリーブ形状を画定する第1の折り畳まれた位置、配置、または構成を有し、それにより、スリーブは容器の外側側壁の周りに延在するようになっており、スリーブは、環状スリーブ形状を画定せず、ナプキンとしての役割を果たす第2の開いた位置を有する。第1の容器/切断スリーブ構成では、スリーブは、カップを受け入れ、カップの外周と係合するように適合されている。
【0018】
いくつかの実施形態では、第1の構成では、スリーブは、内側開口部(すなわち、その上に配置された容器)の周りに環状に(例えば、リング形状(円形、楕円形、または他の形状などの任意の断面形状の))延在する第1の部分と、第1の部分が第2の部分(例えば、幅を画定するその頂縁部または底縁部)の内側部分と外側部分との間に配置されるように第1の部分(例えば、厚さ方向に)の一部にわたって折り畳まれ/延在する第2の部分とを画定する。したがって、第2の部分の内側部分は、内側空洞/容器と第1の部分との間に配置されてもよく、第2の部分は、第2の部分の内側部分と外側部分との間に配置されてもよい。これにより、スリーブは、第1の配置において、その一部に沿って吸収材料シートの少なくとも3つの重なった層を含むことができる。さらに、上記および以下でさらに詳細に開示するように、材料シートは、折り畳まれるか、またはそうでなければ複数の重なり合う層を含むことができる。そのような実施形態では、吸収材料シートの3つの重なった層の各々は、吸収材料シートの1つまたは複数の層を含むことができ、それにより、第1の配置におけるスリーブの重なった部分は、吸収材料の3、6、9などの合計重なった層を含むことができる。
【0019】
いくつかの実施形態では、スリーブの第1の部分は、第1の長手方向端部からその長さに沿って延在するスリーブの第1の部分を含むことができ、スリーブの第2の部分は、第2の長手方向端部から第1の部分までその長さに沿って延在するスリーブの第2の部分を含むことができる。いくつかのそのような実施形態では、スリーブの第2の部分は、第1の端部(例えば、第1の端部から第2の端部に向かって長手方向に延在する部分)に近接する第1の部分の一部の頂部(または底部)縁部の上に折り畳まれてもよい。
【0020】
本開示の別の態様によれば、液体吸収性断熱容器/カップスリーブを製造または製造する方法が開示される。いくつかの実施形態では、この方法は、2つの長辺および2つの短辺を有する多層材料シートを製造するために、選択された回数、折り畳むことなどによって、吸収材料シートを積層することを含む。
【0021】
次いで、本方法は、その長さに沿った一端(すなわち、1つの短い側縁部に近接する/から延在する材料シートの部分)に層状材料シートの三角形セクションを画定するステップを含む。三角形セクションは、短辺縁部と、頂部または底部の長辺縁部の一部とを含む材料シートの三角形の角部を含むことができる。この方法は、三角形セクションの斜辺から材料シートの内面上に三角形セクションを折り畳む/積層することを含む(斜辺は、それによって折り畳み縁部または折り畳まれた縁部である)。折り畳まれた三角形セクションは、(斜辺/折り曲げ線がそれぞれ材料の端部の底角部または頂角部から延在するかどうかに応じて、)積層/折り畳まれた材料の短辺から形成された全長Wを有する第1の辺と、積層/折り畳まれた材料の長辺の頂端部または底端部の一部から形成された第2の対角辺と、を有することができる。
【0022】
いくつかの実施形態では、折り重ねられた三角形セクションの第2の対角辺は、W√3の長さを含むことができ、斜辺は、長さ2Wを含むことができ、ここでWは、短辺に沿った材料の幅である(短辺は、例えば、三角形セクションの第1の辺(最も短い辺)を画定する)。第1の辺と斜辺との交点は、いくつかの例示的な実施形態では、約50~70度(例えば、約60度)であり得る角度を形成してもよく、第2の対角線辺と斜辺との交点は、いくつかの例示的な実施形態では、約10~40度(例えば、約30度)であり得る角度を形成する。これらの角度は例示的なものであり、本方法は他の異なる角度を利用することができるため、限定的な意味では開示されない。
【0023】
いくつかの実施形態では、その斜辺の周りの/に沿った三角形セクションの折り畳みは、材料シートの頂部(または底部)長辺縁部から第2の短辺端部縁部および底部(または頂部)長辺縁部に向かって延在する三角形セクションの対角縁部を有する第1の折り畳まれ重なり合ったセクションを形成する。いくつかのそのような実施形態では、三角形セクションの折り畳み/斜辺は、材料シートの頂部および底部の長辺縁部の間に延在し、それらと交差してもよく、および/または第1の折り返しセクションの対角縁部は、底部(または頂部)の長辺縁部を越えて延在する。例えば、いくつかの実施形態では、斜辺は、それぞれの短辺縁部および底部長辺縁部の頂部長辺縁部から角部/接合部まで延在してもよく、第1の折り返された三角形セクションの対角縁部は、底部長辺縁部まで延在し、底部長辺縁部を通過してもよい。そのような実施形態では、三角形セクション(すなわち、材料シートのそれぞれの短辺)の第1の辺(W)は、材料の底部長辺縁部を越えて他方の短端側に向かって下方に延在する。
【0024】
いくつかの実施形態では、本方法は、第2の折り畳まれ重なり合ったセクションを形成するために、(斜辺/折り曲げ線がそれぞれ材料の端部の底角部または頂角部から延在するかどうかに応じて、)三角形セクション(すなわち、第1の折り曲げ線)の斜辺縁部が材料の頂部(または底部)長辺縁部と実質的に位置合わせされ、それに沿って延在するように、材料シート(すなわち、三角形セクションと、三角形セクションの下方/下に延在するか、または三角形セクションと重なる材料シートの部分)の第1の折り畳まれ重なり合ったセクションを材料シートの隣接する中間部分の内面上に折り重ねるステップをさらに含むことができる。それにより、第2の折り畳まれ重なり合ったセクションは、材料シートから形成された外層のセットとしての第1の折り畳まれ重なり合ったセクションと、材料シートから形成された少なくとも1つの内層としての材料シートの中間部分と、を含むことができる。
【0025】
いくつかの実施形態では、第1の折り畳まれ重なり合ったセクションは、第2の折り畳まれ重なり合ったセクションを形成するために、材料シートの第1の短辺に向かって材料シートの隣接する中間部分の内面上に折り畳まれる。例えば、第1の折り畳まれ重なり合ったセクションは、三角形セクションの第2の対角線上の辺と頂部長辺縁部(または底部長辺縁部)との接合部/交差部から延在する第2の折り曲げ線を介して、材料シートの隣接する中間部分の内面上で材料シートの第1の短辺に向かって折り畳まれてもよい。そのような実施形態では、第2の折り畳まれ重なり合ったセクションは、それにより、材料シートの中間セクション/部分と重複する第1の折り畳まれ重なり合ったセクションの三角形セクションの全体を含むことができる。さらに、それにより、第2の折り曲げ線は、材料シートの頂部および底部の長辺に対して非垂直であってもよい。例えば、そのような構成では、第2の折り曲げ線は、材料シートの第1の短辺端部に向かって、(例えば、頂部長辺縁部から底部長辺縁部まで延在するにつれて、)それが三角形セクションの第2の対角線辺とそこから延在するそれぞれの長辺縁部と対向する長辺縁部との接合部/交差部から離れるようにシートの幅にわたって延在するにつれて角度を成す。
【0026】
本方法は、材料シートの第1の短端部から延在する材料シートの第1の端部セクションを、シートの隣接する中間部分の内面の上に折り重ね、第2の折り畳まれ重なり合ったセクションの間に端部セクションを挿入/位置決めして、材料シートから/材料シートによって環状またはリング形状のスリーブ部材を形成するステップであって、スリーブ部材がカップ/容器の周りに延在するように、内部にカップ/容器を受け入れるように構成された内側空洞を画定する、ステップをさらに含む。例えば、第1の端部セクションは、材料シートの頂部長辺と底部長辺との間に垂直に延在し、第3の辺(W)の先端部/角部および三角形セクションの斜辺から、またはそれに隣接して延び得る第3の折り曲げ線を介して/で中間部分の上に折り畳まれてもよい。さらに、第1の端部セクションの頂部(または底部)長辺縁部は、第1の折り曲げ線(三角形部分の斜辺)の内側に当接して(例えば、それと平行に)延びてもよい。
【0027】
中間部分の内面、ならびに第1の端部および三角形セクションの内面の一部は、それによって協働して内側空洞を形成し、その中に配置されたときにカップ/容器と係合することができる。さらに、内側空洞は軸を画定することができ、内側空洞(およびそれによって空洞を形成するスリーブ材料の面)は、材料シート/スリーブの底辺から頂辺に延在するにつれて軸から外向きに延在する円錐形状を形成することができる。
【0028】
上述のように、材料シートは、好ましくは、紙タオル、ナプキンなどの液体吸収材料シートである。材料シートの液体(例えば、水)吸収性は、厚紙または板紙のものよりも著しく大きくてもよい。それにより、材料シートは、輸送中、およびスリーブが容器/カップから取り外され、手動で分解または(少なくとも部分的に)展開されるときに、液体を吸収するためのナプキンまたは同様の装置(例えば、容器/カップからこぼれたり滴ったりする)を形成し、そのような装置として利用することができる。スリーブはまた、アイス飲料容器からの凝縮物を吸収することができる。
【0029】
以下でより詳細に説明される前述の態様および追加の概念のすべての組み合わせ(そのような概念は相互に矛盾しない限り)は、本発明の主題の一部であり、本明細書に開示する利点を達成すると考えられることを理解されたい。
【0030】
本開示のこれらおよび他の目的、特徴および利点は、添付の図面と併せて、本開示の様々な態様の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0031】
本開示のこれらおよび他の特徴、態様、および利点は、添付の図面を参照して以下の詳細な説明を読めば、よりよく理解されるであろう。添付の図面は、必ずしも縮尺通りに描かれておらず(一般に寸法的に正確に縮尺されているが)、図面全体を通して同様の参照番号は同様の態様を表す。
【0032】
図1】第1の閉構成における、本開示によるカップスリーブの例示的な実施形態の側面図である。
【0033】
図2】第1の閉構成における図1の例示的なカップスリーブの上面図である。
【0034】
図3】開いた構成にある図1の例示的なカップスリーブの上面図である。
【0035】
図4】第2の閉鎖構成にある図1の例示的なカップスリーブの正面図である。
【0036】
図5】第2の閉鎖構成における図1の例示的なカップスリーブの上面図である。
【0037】
図6】第2の閉鎖構成における図1の例示的なカップスリーブの背面図である。
【0038】
図7A】本開示による、開いた構成にあり、例示的な容器と係合している図1の例示的なカップスリーブの正面図である。
【0039】
図7B図7Aの例示的なカップスリーブおよび例示的な容器の背面図である。
【0040】
図7C図7Aの例示的なカップスリーブおよび例示的な容器の右側面図である。
【0041】
図8】本開示による、例示的なユーザの手によって保持されている、図7Aの例示的なカップスリーブおよび例示的な容器の背面図である。
【0042】
図9図8の例示的なカップスリーブ、例示的な容器、およびユーザの手の左側面図である。
【0043】
図10】本開示による容器スリーブを製造する例示的な方法を示すフローチャートである。
【0044】
図11A-11L】吸収材料シートを介して図10の容器スリーブを製造する例示的な方法を示す図である。
【0045】
図12】本開示による容器スリーブを製造するための隆起した溝を有するテクスチャ加工されたパターンを有する例示的な材料シートを示す図である。
【0046】
図13A-13D】本開示による容器スリーブを製造するための複数の重なり合う層を有するシートを形成するために材料シートを折り畳む例示的な方法を示す図である。
【0047】
図13A-13D】本開示による容器スリーブを製造するための複数の重なり合う層を有するシートを形成するために材料シートを折り畳む別の例示的な方法を示す図である。
【詳細な説明】
【0048】
本開示の態様ならびにその特定の例、特徴、利点、および詳細は、添付の図面に示す非限定的な例を参照して以下でより完全に説明される。周知の材料、製造ツール、処理技術などの説明は、関連する詳細を不必要に不明瞭にしないように省略される。しかしながら、詳細な説明および特定の例は、本開示の態様を示しているが、例示としてのみ与えられており、限定としてではないことを理解されたい。基礎となる発明概念の精神および/または範囲内の様々な置換、修正、追加、および/または配置は、本開示から当業者には明らかであろう。
【0049】
本開示を通して本明細書で使用される近似を表す文言は、関連する基本的な機能に変化をもたらすことなく許容可能に変化し得る任意の定量的表現を修飾するために適用され得る。したがって、「約」または「実質的に」などの用語で修飾された値は、明記された厳密な値に限定されない。例えば、これらの用語は、±5%以下、例えば±2%以下、例えば±1%以下、例えば±0.5%以下、例えば±0.2%以下、例えば±0.1%以下、例えば±0.05%以下を指すことができる。場合によっては、近似を表す文言は、値を測定するための機器の精度に対応することができる。動作パラメータまたは構成パラメータの任意の例は、開示された実施形態の他のパラメータを排除するものではない。
【0050】
本明細書で使用される用語は、特定の例のみを説明するためのものであり、限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数形も含むことが意図される。さらに、「一例」への言及は、列挙された特徴も組み込む追加の例の存在を除外するものとして解釈されることを意図しない。さらに、明示的に反対のことが述べられていない限り、用語「備える(comprising)」(「備える(comprise)」の任意の形態、例えば「備える(comprises)」および「備える(comprising)」)、「有する(have)」(「有する(has)」および「有する(having)」などの「有する(have)」の任意の形態)、「含む(include)」(「含む(includes)」および「含む(including)」などの「含む(include)」の任意の形式)、および「含有する(contain)」(「含有する(contains)」および「含有する(containing)」などの「含有する(contain)」の任意の形態)は、オープンエンドの連結動詞として使用される。結果として、1つまたは複数のステップまたは要素を「含む(comprises)」、「有する(has)」、「含む(includes)」または「含有する(contains)」任意の例は、そのような1つまたは複数のステップまたは要素を有するが、そのような1つまたは複数のステップまたは要素のみを有することに限定されない。
【0051】
本明細書で使用される場合、「してもよい(may)」および「されてもよい(may be)」という用語は、一連の状況内で発生する可能性を示し、指定された特性、特徴または機能の所有、および/または、修飾された動詞に関連する能力、機能、または可能性のうちの1つまたは複数を表現することによって別の動詞を修飾する。したがって、「may」および「may be」の使用は、修飾された用語が示された能力、機能、または使用に対して明らかに適切、可能、または適切であることを示すが、いくつかの状況では、修飾された用語が適切、可能、または適切ではない場合があることを考慮する。例えば、いくつかの状況では、事象または能力を期待することができるが、他の状況では、事象または能力を発生させることができず、この区別は、「してもよい(may)」および「されてもよい(may be)」という用語によって捕捉される。
【0052】
「結合された」という用語および同様の用語は、本明細書では、直接接続と間接接続の両方を指すために使用される。本明細書で使用される場合、特に明記しない限り、「全体」(および「全体」の任意の他の形態)という用語は、少なくとも95%または少なくとも99%などの少なくともかなりの部分を意味する。本明細書で使用される「全体」(および「全体」の任意の他の形態)という用語は、特に明記しない限り、それにより100%に限定されない。本明細書で使用される場合、「層」という用語は、
【0053】
「カップ」および「容器」という用語は、本明細書では同義的に使用され、少なくとも華氏100度を超える温度である、限定はしないが、液体(例えば、水性)または部分的に液体の物質などの材料を内部に収容するように構成された空洞を含む装置を指す。いくつかの実施形態では、カップ/容器は、限定はしないが、飲料などの液体飲料または他の食品を収容するように特に構成される。参照のために本明細書で論じられ図示した例示的なカップ/容器は、円形断面、例えば円錐台形状の外壁を有するものとして開示されているが、本開示のスリーブは、任意の形状(例えば、非円形断面および/または非円錐形状を有する)およびサイズ/寸法のカップ/容器の外壁の周りに延在するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、カップ/容器は、カップ/容器の底面/表面が水平な支持面(すなわち、水平に延在する/配向される)上に配置されたときに垂直軸を画定する、カップ/容器の外形を画定する壁部分、および内側空洞を含むことができる。
【0054】
特定の実施形態に関して本明細書で説明、図示または開示される構成要素、態様、特徴、構成、配置、使用などは、本明細書で開示されるその他の実施形態にも同様に適用され得る。
【0055】
本開示によれば、例示的な柔軟なカップスリーブ100は、図1図9に示すように、スリーブの頂辺および底辺で開口し、スリーブ100の内辺/内面がカップの外周と係合するように、内部にカップ/容器を受け入れるように適合された内側開口部/空洞内で環状(すなわち、リング状)形状に折り畳まれた少なくとも1つの材料シートによって形成される。内側開放空洞、ひいてはスリーブ自体(例えば、その環状壁)は、図2図3、および図7Aに示すように、スリーブ100の頂部開口部および底部開口部を通って延在する軸X-Xを画定することができる。この材料は、ナプキン、タオルなどのものの熱保護および液体吸収性を提供するように適合される。以下でより詳細に説明するように、材料シートは、材料の第1の層数を有する第1のセクションと、第1の層数の3倍である材料の第2の層数を有する第2のセクションとを有する環状形状を形成するように、そのような方法/構成で折り畳まれる。
【0056】
図1は、一実施形態によるカップスリーブ100の側面図を示す。スリーブ100は、少なくとも1つの材料シートで形成されてもよい。例えば、カップスリーブ100は、ナプキン、タオル、ティッシュまたは同様の材料などの少なくとも1つの断熱性で高液体吸収性のシートから形成されてもよい。いくつかの実施形態では、材料シートは、紙タオルまたはエアレイド紙ナプキンなどの、柔らかく、薄く、柔軟で、吸収性の紙シートであってもよい。例えば、吸収性シートは、セルロースを含んでもよく、および/または不リンティングおよび/または非静的不織布を含んでもよい。いくつかのそのような実施形態では、材料シートはまた、濡れているときに材料シートの構造を保持するように構成された樹脂または他のバインダ材料を含んでもよい。いくつかの他の実施形態では、材料シートは織布を含んでもよい。
【0057】
スリーブ100は、材料シートを伝統的なナプキンまたはタオルとして使用することができるように、スリーブ構成から「開」構成に容易に選択的に手動で分解または再構成することができるように構成することができる。さらに、スリーブ構成では、スリーブ100は、カップからの滴/こぼれ、および/またはカップの外側に形成された結露を吸収するように構成されてもよい。スリーブ100はまた、カップから取り外すことができ、スリーブ構成を開放または分解することなくナプキンまたはタオルとして利用することができる。
【0058】
これにより、スリーブ100を形成する少なくとも1枚の材料シートは、水および他の液体を容易に吸収するように構成され得る。それにより、少なくとも1枚の材料シートは、限定はしないが、高吸水性材料紙シート(すなわち、ペーパータオルまたはナプキン)などの高液体吸収性シートであってもよい。いくつかの実施形態では、材料シート(材料シートの単一層ごとに、またはスリーブ構成のために折り畳まれた状態の材料のために(以下で説明するように))は、少なくとも最初の2秒間の水接触に対して、少なくとも0.1g/秒、または少なくとも0.125g/秒、または少なくとも0.15g/秒、または少なくとも0.175g/秒、または少なくとも0.2g/秒、または少なくとも0.225g/秒、または少なくとも0.25g/秒、または少なくとも0.275g/秒、または少なくとも0.3g/秒、または少なくとも0.325g/秒、または少なくとも0.35g/秒の吸水速度を有する。いくつかの実施形態では、材料シート(材料シートの単一層ごとに、またはスリーブ構成のために折り畳まれた状態の材料のために(以下で説明するように))は、少なくとも最初の5秒間の水接触について、少なくとも0.025g/秒、または少なくとも0.05g/秒、または少なくとも0.075g/秒、0.1g/秒、または少なくとも0.125g/秒、または少なくとも0.15g/秒、または少なくとも0.175g/秒、または少なくとも0.2g/秒、または少なくとも0.225g/秒、または少なくとも0.25g/秒、または少なくとも0.275g/秒、または少なくとも0.3g/秒、または少なくとも0.325g/秒、または少なくとも0.35g/秒の吸水速度を有する。材料シート(材料シートの単一層ごとに、またはスリーブ構成のために折り畳まれた状態の材料のために(以下で説明するように))の保水量は、当該技術分野において知られているように(例えば、Paper Towel Absorptive Properties and Measurement Using Horizontal Gravimetric Device,David Loebker and Jeffrey Sheehan,2011 PaperCon Conference,pages 1210-1218を参照されたい)、3.375インチの直径を有するサンプル円形サンプルおよび容量・レートテスター装置に基づいて決定されてもよい。いくつかの実施形態では、材料シート(材料シートの単一層ごとに、またはスリーブ構成のために折り畳まれた状態の材料のために(以下で説明するように))は、少なくとも0.01g/in、または少なくとも0.0175g/in、または少なくとも0.02g/in、または少なくとも0.0225g/in、または少なくとも0.025g/in2、または少なくとも0.0275g/in2、または少なくとも0.03g/in2、または少なくとも0.0325g/in2、または少なくとも0.035g/in2、または少なくとも0.0375g/in2、または少なくとも0.04g/in2の分離水容量を有する。
【0059】
カップスリーブ100として配置/構成される場合、図1および図2に示すように、スリーブ100は、第1の折り畳まれた(閉じた)位置にあってもよい。第1の折り畳まれた位置では、スリーブ100は、実質的に平坦で薄く(例えば、折り畳まれている)、図1に示すように内側空洞が実質的に閉じていてもよく、一方、図2に示すように内側空洞が開いている拡大されたまたは開いた構成(例えば、略円形または円錐形の形状)を画定するスリーブ100を有する第2の広げられた(開いた)位置ではない。スリーブ100は、図2に示すように、2つの部分が互いに積み重ねられ、または重ね合わされる(例えば、互いに隣接して当接している、または近接している)ように、スリーブ100の約半分がスリーブ100の他の約半分の上に折り畳まれ/圧縮された平坦化/圧縮環状形状を含むことができる。スリーブ100は、例えば、その使用前(および/または使用後)に第1の折り畳み位置に配置されてもよい。
【0060】
第1の折り畳まれた位置では、カップスリーブ100は、図1に示すように、第1の横辺/横縁部120と、第1の横辺120と頂辺/頂縁部との間の第1の角部または点125と、第2の横辺/横縁部110と、第2の横辺110と頂辺との間の第2の角部または点115と、を含む。第1の折り畳み位置では、第1および第2の点115および125は角部を形成する。いくつかのそのような実施形態では、図1に示すように、第1の点115は実質的に直角を画定することができ、第2の点115は、第1の折り畳み位置において鋭角を形成することができる。スリーブの頂辺および底辺は、実質的に直線状であり、図1に示すように、第1の折り畳み位置において互いに平行に延在することができる。
【0061】
第1の折り畳み位置では、スリーブ110は、内側空洞が実質的に閉じられるように閉じた環状形状に配置されてもよいことに留意されたい。少なからず、スリーブ110は、環状壁を形成するという点で環状である。スリーブ100は柔軟であるため、以下で説明するように、第2の開位置、または別の異なる閉位置に容易に手動で変形または再配置することができることにも留意されたい。
【0062】
図4図6は、スリーブ100の第3の折り畳まれた(閉じた)位置/配置を示す。図4図6に示すように、柔軟なスリーブ100は、第1および第2の点125、115が実質的に位置合わせされ、スリーブ100の対応する部分が重なり合うように、閉じられてもよく、または平坦に折り畳まれてもよい。第3の折り畳まれた位置では、スリーブ100は、図5に示すように、内側空洞が実質的に閉じられた状態で、実質的に平坦で薄くてもよい(例えば、折り畳まれている)。スリーブ100は、平坦化/圧縮された環状形状を含むことができ、図5に示すように、スリーブ100の約半分がスリーブ100の他の約半分の上に折り畳まれ/圧縮され、その結果、2つの部分が互いに積み重ねられ、または重ね合わされる(例えば、互いに隣接して当接している、または近接している)。スリーブ100は、例えば、その使用前(および/または使用後)に第3の折り畳み位置に配置されてもよい。
【0063】
図4および図6に示すように、第3の折り畳まれた配置では、空洞/壁の軸X-Xが垂直に配向された状態で、上縁部/頂縁部/頂辺の点115は、点125を含むスリーブ100の他の部分(例えば、頂縁部の他の部分)よりも高く(すなわち、上方に)配置される。また、図4に示すように、そのような配置および向きでは、スリーブ100の前側部分は、実質的に直線状の底辺/縁部(潜在的に水平に配置される)、および/または実質的に直線状の頂辺/頂縁部(潜在的に水平に配置される)を含むことができる。図4および図6のように、スリーブ100の頂縁部は、横辺縁部または角部132、134まで高点115を下方に(例えば、真っ直ぐな角度で、または円弧状に)延在してもよく、および/またはスリーブ100の頂縁部の残りの部分は、横辺縁部または角部132、134の間に側方に延在してもよい(点125を含んでもよい)。いくつかのそのような実施形態では、スリーブ100の頂縁部の一部は、図4に示すように、第3の折り畳まれた配置および向きの横辺縁部または角部132、134の間で横方向に実質的に水平に延在することができる。図4にも示すように、スリーブ100の前側のスリーブ100の頂辺および底辺の部分は、第3の折り畳まれた配置において、互いに実質的に平行に延びてもよい。図6に示すように、スリーブ100の裏側のスリーブ100の頂辺および底辺の部分は、第3の折り畳まれた配置において、互いに平行に延びてもよい。
【0064】
図1に示すように、いくつかの実施形態では、傾斜したまたは傾斜した縁部475がスリーブ100の外側に見える場合があり、これは、スリーブ100の頂辺と底辺との間(例えば、完全に)のスリーブの一部に沿って延在することができる。縁部475は、スリーブ100を形成する材料シートの単一の層によって形成された一方の縁部、またはスリーブ100を形成する材料シートの複数の層によって形成された複数の縁部を含むことができる。例えば、図1の例示的な実施形態に示すように、縁部475は、スリーブ100を形成する材料シートの3つの縁部を含むことができる。いくつかの他の実施形態では、縁部475は、第1の折り畳み位置においてスリーブ100の外側で見えても見えなくてもよい。
【0065】
スリーブ100は、例えば、スリーブ100の横辺を押圧することによって、または隣接する部分を互いに引き離す/押すことによって、第1または第3の折り畳み位置から第2の開いた位置に変換されて、内部空洞の面積/サイズを拡大することができる。第2の開位置では、スリーブ100は、図3および図7A図7Cに示すように、実質的に円形の断面(例えば、その外面および内面は、実質的に円形の断面を画定することができ、および/または内部空洞は、実質的に円形の断面を有することができる)を画定することができる。いくつかの実施形態では、第2の開いた位置において、スリーブ100は、底部開口部よりも大きいサイズ(例えば、円周)を有する(内側空洞への)頂部開口部を画定してもよいことに留意されたい。例えば、いくつかの一般的なカップによれば、外面および内面、したがって内側空洞は、円錐形状を画定することができ、その頂部分は、その底部分よりも大きい)。使用時には、カップは、頂部開口部から内部空洞を通って、次いで底部開口部を通って挿入されてもよい。以下にさらに説明するように、空洞の軸が垂直に向けられた開位置において、カップスリーブ100の頂端部、頂辺または頂縁部は、高点115、低点125、およびそれらの間に延在する辺部分132、134を含むか、または画定することができる。スリーブ100は、他の断面形状および/またはサイズのカップを収容または係合するなどのために、内面および外面、ならびに内側空洞が第1の折り畳み位置と比較して拡大された他の形状をとるように、他の開いた位置に形成/変形されてもよいことにも留意されたい。
【0066】
スリーブ100は、様々なサイズおよび形状のカップを有利に受け入れて係合するように構成することができる。図7A図7Cは、その円周の周りで例示的な円錐カップ700の外壁と係合したスリーブ100のいくつかの図を示す。図7A図7Cに示すように、カップ700は、注ぎ口、飲料開口部、または指定された飲用スポット792を有する蓋725を有することができる。図7図9は、カップスリーブがカップの周りに嵌合されるときのスリーブ100の構造および形状を示す。
【0067】
図7A図7Cに示すように、スリーブ100は、内側空洞内に配置されたカップ700と係合すると、カップスリーブ100が、互いに実質的に平行に延在する底辺/下辺/底縁部733および頂辺/上辺/頂縁部731を有するように構成される。下縁部733および上縁部731は、軸X-Xが垂直に向けられたときに(例えば、カップ700の軸が垂直に向けられている場合、例えば、カップが水平面上に載置されている場合)水平に延在しないように構成される。一実施形態では、カップ700は円錐台形状を有する。他の形状およびサイズを有するカップおよび容器をスリーブ100と共に等しく使用することができる。
【0068】
図7Aに示すように、スリーブ100は、少なくとも1枚の材料シートの層を多く含み、したがってスリーブ100の他の部分よりも厚い部分/セクション/領域798を含む。有利には、カップ700がユーザによって保持されると、領域798の追加の厚さは、図9に示すように、ユーザの手のひらの一部に追加の断熱保護を提供することができる。
【0069】
スリーブ100は、頂縁部931が、第2の開いた配置にある(およびカップ700と潜在的に係合している)ときに、スリーブ100(およびカップ700)の各辺の周りで低点125から高点115まで延在するにつれて上方に延在するように構成される。底縁部933は、スリーブ100(およびカップ700)の一方の辺の低点からスリーブ100(およびカップ700)の他方の辺の高点まで上方に延在するように、頂縁部931と実質的に平行に延在することができる。いくつかの実施形態では、低点125から高点115は、スリーブ100(およびカップ700)の両辺にあってもよい。いくつかのそのような実施形態では、図7Cに示すように、第2の開いた配置において、(例えば、軸X-Xがカップ700の垂直に向けられた軸と位置合わせされるようにカップ700と係合されると、)軸X-Xが垂直に配向された状態で、スリーブ100は、スリーブ100およびカップ700の円周の周りに水平に(例えば、軸X-Xに垂直)連続的に延在する第1の部分117と、第1の部分117から、スリーブ100およびカップ700の両辺の周りに高点115から離れるにつれて高さが減少する高点115まで上方に延在する第2の部分118と、を含むことができる。同様に、そのような構成および向きでは、スリーブ100は、図7Cに示すように、(例えば、スリーブ100の、高点115とは反対側において、)第1の部分117から、スリーブ100およびカップ700の両側の周りで低点から離れるにつれて高さが減少する低点まで下方に延在する第3の部分を含んでもよい。
【0070】
これにより、スリーブ100は、全体として、スリーブ100(およびカップ700)の一方の辺からスリーブ100(およびカップ700)の他方の辺に延在するにつれて上方に延在することができる。図8および図9に示すように、スリーブ100の角度付きまたは非水平方向の配向または形状は、スリーブ100の「低」部分がユーザの手930の「低」部分と係合することができ、スリーブ100の「高」部分が、図8および図9に示すように、カップ700を保持するときにユーザの手の自然なグリップ内のカップ700と係合するユーザの手930の「高」部分と係合することができるので、有利であり得る。
【0071】
図8および図9に示すように、多くの人々は、ユーザの手932の手のひらおよび/または親指の部分が、他の4本の指がカップ700に接触する点よりも低いカップ700上の位置でカップ700に接触するようにカップ700を保持することが観察されている。カップ70と係合するときなど、第2の開いた構成におけるスリーブ100の非水平形状または輪郭は、それにより、カップ700内の快適で自然な手の配置をもたらすユーザの手932のための有利な断熱および防湿保護を提供する。例えば、図8および図9に示すように、スリーブ100を有するカップ700がユーザの手の自然なグリップを利用してユーザの手820によって保持されるとき、スリーブ100の「低い」部分は、ユーザ932の手のひらの親指および隣接部分と係合することができ、スリーブ100の「高い」部分は、ユーザの第2、第3、第4および/または第5の指およびユーザ932の手のひらの隣接部分と係合することができる。このようにして、スリーブ100は、カップ700の自然なまたは典型的なグリップにおいてカップ700と係合するユーザの手932のプロファイルまたは形状に対応するプロファイルまたは経路に沿ってカップ700の上に延在するように構成され得る。それにより、スリーブ100は、ユーザの手820のそのような部分とカップ700との間に配置されることによって(それにより、ユーザの手820と係合し、ユーザの手820とカップ700との間に配置されることによって)カップ700に通常接触するユーザの手820の部分の間に断熱および防湿を提供するのに有効であり得る。ユーザの手820によるカップ700の自然な把持において、飲用スパウトまたはスポットは、通常、図9に示すように、ユーザの親指と実質的に位置合わせされることに留意されたい。
【0072】
図8は、カップ700に装着され、ユーザの手820によって保持されるカップスリーブ100を示す。図8に示すように、いくつかの実施形態では、カップ700は、カップ700の内側からカップ700の外側に液体/流体845を漏らす傾向があり得るシーム830を含むことができる。例えば、シーム830は、図8に示すように、液体845が通過するための隙間または他の開口部を、または蓋725とカップ700の頂縁部/頂辺との間に生じさせることができる。図8に示すように、そのような漏れた液体845は、カップ700の外面に沿ってスリーブ100およびユーザの手820に向かって(重力を介して)下方に移動する傾向があり、スリーブ100と接触すると、スリーブ100によって吸収される。有利には、スリーブ100は、図8に示すように、ユーザの手820(例えば、点115を含む部分)の上方に延在し、その結果、液体845は、ユーザの手820に到達する前にスリーブ100によって吸収され、ユーザの手820から離間したスリーブ100の一部によって吸収される。さらに、図9に示すように、注ぎ口または飲用スポット792を介してカップ700の外側に移動する液体925は、カップ700の外面に沿ってスリーブ100およびユーザの手820に向かって(重力を介して)下方に移動する傾向があり、スリーブ100と接触すると、スリーブ100によって吸収される。有利には、スリーブ100は、図9に示すように、ユーザの親指の上方に延在し、その結果、液体925は、ユーザの親指に到達する前にスリーブ100によって吸収され、ユーザの親指から離間したスリーブ100の一部によって吸収される。
【0073】
いくつかの実施形態では、スリーブ100は、それによって、快適さおよびより良好な把持のための自然な指の配置を有利に提供するだけでなく、ユーザの手820の手のひらと直接接触する部分(例えば、図9に示すセクション798)に材料シートの層の量の3倍の部分を有する。いくつかの実施形態では、スリーブ100は、材料シートを環状形状に折り畳むことによって構成される。いくつかの実施形態では、材料の少なくとも3つの層、および/またはスリーブ100の他の部分の3倍の量の材料の層を有する部分798は、材料シートの第1の端部が材料シートの第2の端部部分の頂縁部または底縁部の上に折り畳まれることによって形成される。このようにして、第1の端部部分は、第2の端部部分の前面/外面/前辺に沿って/それを越えて、その頂縁部または底縁部を越えて、第2の端部部分の前面/外面/前辺に対向する背面/内面/内辺に沿って/それを越えて延びてもよい。それによって、第2の端部部分は、第1の端部部分の後部と前部との間に配置され、それによって材料シートの3つの重なり合う層を含むことができる。いくつかの実施形態では、第1の端部部分の前部および後部は、三角形であってもよい。
【0074】
いくつかの実施形態では、スリーブ100の環状構成を分解するために、第2の端部部分を第1の端部部分の前部と後部との間から自由に(例えば、手動で)引き出す/取り外すことができるように、第2の端部部分は、摩擦を介して第1の端部部分の後部と前部との間に/内部に保持されてもよい。いくつかのそのような実施形態では、重なり合う第1および第2の端部部分は一緒に保持されてもよく、それにより、スリーブ100は、第1の端部部分の前部および後部の中/間の第2の端部部分の摩擦嵌合のみを介して、環状構成に保持される。いくつかの他の実施形態では、第1および第2の端部部分は、接着剤(例えば、接着剤)および/または機械的締結機構(例えば、ステープル、ピンなど)を介して互いに(固定して、または取り外し可能に)結合されてもよい。外側に作用する(すなわち、軸X-Xから離れている)内側/内部空洞内から加えられる圧力は、第1の端部部分の後部に作用し、それによって第2の端部部分を第1の端部部分の前部および後部の中/間にさらに係合/クランプするように作用することに留意されたい(すなわち、それらの間の摩擦を増加させる)。円錐形状のカップ700の上にスリーブ700を摺動させることによるスリーブ100のカップ700への係合は、それによって、第2の端部部分を第1の端部部分の前部および後部の内側/間から押し出す傾向がなく、それによってスリーブ700の環状形状が保持され、カップ700の外側/外面に係合する。
【0075】
図10A図10Bは、図1図9に関して上に開示したようなスリーブ100などの液体吸収性および/または断熱性のカップ/容器スリーブを製造する例示的な方法を示す。図11A図11Lを参照して、図10A図10Bの方法を以下に説明する。
【0076】
ステップ1010において、少なくとも1つのシート材料が準備される。一実施形態では、材料シートは、紙タオル、ナプキンなどの比較的高い液体吸収性材料である。例示的な一実施形態では、材料シート1000は、可撓性の軟質紙パルプから形成された材料の紙シートである。一実施形態では、シート材料は、少なくとも1つのテクスチャ加工された表面または面を含む。例えば、いくつかのそのような実施形態では、材料シート1000は、隆起した溝を有する紙タオルのシートを含むことができ、これは、例えば滑らかな面と比較して、向上した把持性および熱保護を提供することができる。材料シート1000は、任意の適切な方法で調製されてもよい。例えば、材料シート1000は、表面上に配置されてもよい。他の調製方法を使用してもよい。
【0077】
図11Aに示すように、材料シート1000は、2つの対向する横辺/横縁部間の長さ、および頂辺/頂縁部と底辺/底縁部との間に延在する幅を画定する薄い柔軟な材料シートであってもよい。頂辺および底辺は、横辺の間に延在する。いくつかの実施形態では、横辺/横縁部および/または頂辺/頂縁部および底辺/底縁部は、直線状/直線状であってもよい。いくつかの実施形態では、横辺/横縁部は、頂辺/頂縁部および底辺/底縁部よりも短くてもよい。いくつかの実施形態では、図11Aに示すように、横辺/横縁部ならびに頂辺/頂縁部および底辺/底縁部は、互いに対して垂直に配向されてもよい。いくつかの実施形態では、材料シート1000は、それによって長方形または正方形であってもよい。材料シート1000はまた、前面または前辺と、背面または背辺とを含むか、または画定し、それぞれ横辺、頂辺および底辺によって画定される領域を含む。
【0078】
一実施形態では、材料シート1000は、約12~約14インチの全長、および/または8~11インチの全幅を画定する。そのような一実施形態では、材料シート1000は、約13インチの全長、および/または約10インチの全幅を画定することができる。しかしながら、他の実施形態では、材料シート1000は、他の寸法および/または形状を画定することができる。
【0079】
いくつかの任意選択の実施形態では、図10のステップ1015において、図11B図11Eに示すように、単一層から構成される単一の材料シートは、折り畳まれたシート材料を生成するために選択された回数にわたって折り畳まれてもよい。いくつかの実施形態では、折り畳み1015の後(および/または前)に、材料シート1000の横辺は、材料シート1000の頂辺および底辺よりも短くてもよい。さらに、折り畳み1015は、材料シート1000が展開または予備折り畳まれた材料シート1000の少なくとも2倍の量の重なり合う層を含むように、材料の複数の重なり合う層を形成することができる。材料シート1000の折り畳みは、最初に単一層を含む材料シート1000に関して以下に説明される。しかしながら、そのような初期材料シート1000は複数の層を含むことができ、したがって、複数の重なり合う層を形成するために材料シート1000を折り畳む説明は、初期材料シート1000の層の数に応じてそれぞれ調整することができる。
【0080】
例示的な例では、材料シート1000は、図11Bおよび図11Cに示すように、最初に半分などに折り畳まれて、図11Cの縁部1022によって示すように、材料の2つの重なり合う層を有する材料シート1000を生成することができる。これにより、材料シート1000は、少なくとも2つの層と、元のシートの厚さの2倍に等しい厚さ(2プライと呼ばれる)とを有することができる。図11Dおよび図11Eに示すように、いくつかの実施形態では、材料シート1000は、図11Eの縁部1032によって示すように、材料の4つの重なり合う層を有する材料シート1000を生成するために、半分などに再び折り畳まれてもよい。これにより、材料シート1000は、少なくとも4つの層と、元のシートの厚さの4倍に等しい厚さとを有することができる(4プライと呼ばれる)。
【0081】
他の実施形態では、材料シート1000は、異なる回数折り畳まれてもよく、異なる方法を使用して折り畳まれてもよい。シート材料は、選択された回数折り畳まれて、4層より多いまたは少ない材料層を有する折り畳まれた材料シートを生成することができる。例えば、材料シートを折り畳んで、材料の3つの層と、元の材料シートの厚さの3倍に等しい厚さとを有する折り畳まれた材料シートを生成することができる(3プライと呼ばれる)。
【0082】
図11Eに示すように、折り畳み1025の後に(および/または折り畳み1015の前に)、材料シート1000は、2つの横辺1102、1106と、横辺1102、1106の頂端部間に延在する頂辺1108と、横辺1102、1106の底端部間に延在する底辺1104と、を含んでもよい。横辺1102、1106の各々の全長は、頂辺1108および底辺1104の各々の全長より短くてもよい(例えば、半分未満)。いくつかの実施形態では、材料シートは長方形であってもよく、図11Eに示すように、横辺1102、1106は互いに平行に延在し、頂辺1108および底辺1104は互いに平行に延在し、横辺1102、1106および頂辺1108および底辺1104は互いに垂直に向けられている。
【0083】
図10のステップ1025において、スリーブ100を製造する方法は、図11Fに示すように、第1の横辺1102から延在する材料シート1000の第1の横端部部分の三角形セクション/部分113を画定することを含んでもよい。図11Fに示すように、三角形セクションは、材料シート1000の横辺1102の少なくとも一部から形成される長さWの第1の辺1102と、長さW√3を有する材料シート1000の頂辺1108の一部から形成される第2の辺1118と、長さ2Wを有する斜辺折り曲げ線1116と、を有することができる。ある場合には、三角形セクション113の第1の辺1102と斜辺折り曲げ線1116との交点は約60度の角度を形成し、三角形セクション113の第2の辺1118と斜辺折り曲げ線1116との交点は約30度の角度を形成する。本明細書に記載の角度は例であり、他の角度が利用されてもよいため、限定的な意味では意味されない。
【0084】
図10のステップ1030において、画定された三角形セクション1113は、図11Gに示すように、第1の折り返し部分/セクション1160を形成するために、材料シート1000の前面に向かって/上に/上方に斜辺折り曲げ線116に沿って折り返されてもよい。それにより、図11Gに示すように、三角形セクション1113は、折り曲げ線1116に沿って折り畳まれて、材料シート1000の第1の端部の隣接部分と重なる三角形セクション1113を含む第1の折り返し部分1160を形成する。第1の折り返し部分1160は、材料シート1000の対角線縁を形成する折り曲げ線1116によって形成された第1の側縁部1165(斜辺1116と一致する)と、材料シート1000の第1の横辺を含む第2の縁部1102と、を有してもよい。いくつかの実施形態では、図11Gに示すように、対角縁部1165は、材料シート1000の底辺1104(または頂辺1108)と第1の横辺1102との間の角部/接合部と交差/から延在し、頂辺1108(または底辺1104)と底辺1104(または頂辺1108)の端部/角部との間に延在する。
【0085】
図10のステップ1035において、第1の折り返し部分1160は、図11Hおよび図11Iに示すように第2の折り返し部分1180を形成するために、第1の端部部分から(第2の横端部1106に向かって)側方に延在する材料シート1000の中間部分の前面に向かって/前面上に/前面を覆って折り畳まれてもよい。折り返し部分1160は、図11Hに示すように、材料シート1000の第2の横端部1106に向かって横方向に内側部分の前面にわたって折り畳まれてもよい。図11Iに示すように、折り返し部分1160は、対角縁部1165が中間部分の頂縁部1108と実質的に位置合わせされるように、中間部分の前面にわたって折り畳まれてもよい(すなわち、中間部分の頂縁部1108に平行に延在し、それと重なる)。いくつかの実施形態では、第1の折り返し部分1160は、第1の折り返し部分1160の第2の辺1118と頂縁部1108との交差部であるか、または実質的にその近傍であるが横方向に間隔をおいて第2の横辺1106に向かって位置する点または頂点Aで、頂辺1108から延在する折り曲げ線を介して中間部分の前面上に折り畳まれてもよい。いくつかの実施形態では、折り曲げ線は、図11Iに示すように、折り曲げ線が点Aで折り曲げ線と頂辺1108との間に鋭角(および折り曲げ線と底辺1104との間に鈍角)を形成するように、頂辺1108と底辺1104との間に延在することができる。第2の折り畳まれた配置では、三角形セクション1113の第1の辺縁部116と第2の縁部1102との間の頂点Cは、それにより、図11Iに示すように、その前面上の材料シート1000の中間部分の頂縁部1108上に配置/位置合わせされ得る。
【0086】
これにより、図11Iにも示すように、第2の折り返しセクション1180は、第1の内側部分1181および第2の外側部分1182を含んでもよい。第1の内側部分1181は材料シート1000の少なくとも1つの層を含み、第2の外側部分1182は材料シート1000の少なくとも1つの層を含む。第2の折り返しセクション1180の第1の内側部分1181および第2の外側部分1182の層の数は、材料シート1000の初期層の数に依存する。例えば、材料シート1000が図11Gに示すように(開示されているように、折り畳みによって形成されてもよい)4組の層を含む場合、第1の内側部分1181および第2の外側部分1182はそれぞれ材料の4層を含む。他の実施形態では、内側の組の層1181および外側の組の層1182は、4つより多いまたは少ない材料層を含むことができる。
【0087】
図10のステップ1040において、第2の横端部1106から第2の折り返しセクション1180に向かって側方に延在する材料シート1000の第2の横端部部分は、材料シート1000の中間部分の前面にわたって折り曲げられ、図11J図11Lに示すように第2の折り返しセクション1180の第1の内側部分1181と第2の外側部分1182との間に挿入されてもよい。いくつかの実施形態では、第2の横端部部分は、図11Jに示すように、頂辺1108の頂点Cにおいて、または実質的にその近くであるが横方向に間隔をおいて第2の横辺1106に向かって延在する折り曲げ線を介して中間部分の前面上に折り畳まれてもよい。これにより、第2の折り返しセクション1180は、材料シート1000の第2の横端部部分の頂縁部1108(または底辺1104)上に折り返され得る(それにより、材料シート1000の3層を有する部分を形成する)。いくつかの実施形態では、図11Jに示すように、折り曲げ線は、直角に頂辺1108と底辺1104との間に延在するか、または折り曲げ線が第2の横端部部分の頂辺1108との間に鋭角を形成するように延びてもよい。
【0088】
図11Lは、上述のように図1図9の環状スリーブ100などの環状スリーブを形成するために第2の横端部部分が第2の折り返しセクション1180の第1の内側部分1181と第2の外側部分1182との間に挿入された後の材料シート1000を示す。点線1106aは、材料シート1000の第2の横端部1106の輪郭、ひいては第2の横端部部分の側端を示すことに留意されたい。図11Lに示すように、第2の横端部部分が第2の折り返しセクション1180の第1の内側部分1181と第2の外側部分1182との間に挿入された後に、スリーブ100が製造され、カップと共に利用する準備が整う。さらに、上述したように、接着剤または機械的締結具は、材料シート1000からスリーブ100を形成するために利用されなくてもよいことに留意されたい。
【0089】
カップスリーブ100を製造する上記の方法は、同じまたは同様の方法ステップを使用して形成され得るが、横方向および/または幅/高さ方向にわたって鏡像反転され得ることに留意されたい。例えば、スリーブ100は、第2の横辺部分から始まる本明細書に記載のステップの鏡像を使用して形成され、および/または材料シート1000の底辺1104の一部から形成された第2の辺1118を用いて三角形セクション113を決定/折り畳むことができる。他の実施形態では、本明細書に記載のものと同様のカップスリーブを形成するために材料を折り畳む他の方法を使用することができる。
【0090】
有利には、本発明のスリーブ100は、カップスリーブとして予め組み立てられているが、容易に広げられ、ナプキン、ペーパータオルなどとして使用することができる。この特徴により、スリーブ100は、こぼれを清掃するために使用することができ、または氷で冷やした飲料から凝縮物を吸い上げるためのコースタとして使用することができる。この特徴は、利便性および使いやすさならびに環境上の利点に関する利点を提供する。
【0091】
有利には、スリーブ100は、ユーザの開いた手のひらの下で増加した厚さを含み、改善された断熱特性を提供する。例えば、図11I図11Lを参照すると、例示的なカップスリーブの三角形セクション1180の実質的な部分は、部分1180の4つの外層、第2の横端部部分に関連する4つの層、および部分1181の4つの内層を含む12層(12プライ)を有する。他の実施形態では、セクション1180の部分は、異なる厚さおよび/または異なる数の材料層を有することができる。
【0092】
スリーブは、さらなる利点を提供する。有利には、上述したように、いくつかの実施形態では、スリーブは接着剤または他の接着剤を使用しない。これには、タブ、クリップ、弾性バンド、スナップ、ステープル、または他の固定方法の使用は含まれない。有利には、スリーブは、セルフロック機構を提供する。柔軟な材料シートの第2の横端部部分は、第2の折り返しセクション1180の第1の内側部分1181と第2の外側部分1182との間に挟まれるため、カップがカップの周りにぴったりと配置されると、第2の横端部部分は、第1の内側部分1181と第2の外側部分1182との間で圧縮/圧迫され、材料シートの横端部部分を環状配置/形状に一緒にロックする。例えば、食品容器に取り付けられている間に2つの端部がばらばらになるのを防止するテーパ状容器をスリーブが上にスライドするにつれて、引張強度が増加する。
【0093】
摩擦はまた、スリーブが離れるのを防止することができる。これはまた、カップの周りにぴったりとフィットすることを保証し、接着剤または接着剤を使用せずにスリーブが滑り落ちるのを防止する。カップが挿入されたこの位置にあるとき、端部がほどけることは極めて困難である。カップを取り外す際には、第2の折り返しセクション1180の第1の内側部分1181と第2の外側部分1182との間から第2の横端部部分を取り外すことで、スリーブをナプキンに無理なく展開することができる。有利には、スリーブ100は、カップから取り外され、広げられ、ナプキンまたはペーパータオルとして使用されてもよい。したがって、スリーブ100は、他の既存のカップスリーブとは異なり、ナプキンの必要性を食品関連物品の使用によって有利に補完する複数の用途を有する。スリーブ100はまた、閉位置または開位置にあるときにそれ自体で展開または分離せず、ユーザによって展開されるまでその構造を保持する。
【0094】
有利には、スリーブ100は、氷飲料用の氷/冷たい飲料容器/カップと共に使用することができる。ほとんどの氷飲料容器は、ワックス紙、リサイクル可能なPETプラスチックまたは堆肥化可能なPLAなどの薄い材料から構成され、これらの飲料の側壁を非常に柔軟かつ薄弱にする。カップ内部の冷たい液体が外部の温かい空気と反応すると、著しい凝縮が形成され、側壁が滑りやすくなり、把持しにくくなる。吸収性スリーブ100は、頑丈さおよびより良好な把持面を提供しながら結露を吸収するように構成される。
【0095】
有利には、スリーブ100は、ほとんどの既存のカップスリーブまたは二重壁断熱使い捨てカップよりも少ない材料を使用して構成される。スリーブ100は、他のカップスリーブで使用される板紙よりも低密度の材料である紙タオル材料から構成されてもよい。この特徴は、スリーブ100がより軽量であり、したがって例えば輸送コストを低減するので有利である。より低密度の材料はまた、製造、輸送または廃棄に関連するより低い環境コストでより環境に優しいので、さらなる利点を提供し得る。
【0096】
他の実施形態では、スリーブ100はまた、ボウルまたは他の容器上に調整されてもよい。例えば、第2の折り返しセクション1180から第2の横端部部分を部分的に伸ばす/引き出すことによって、スリーブ100の周囲を、より大きなサイズのカップおよびボウルに適合するように細長くすることができる。あるいは、より小さいカップおよびコーンの周りに適合するように円周を減少させるために、第2の横端部部分をそれ自体の上に折り畳んで第2の折り返しセクション1180にさらに押し込むことができる。この調整可能な特徴は、所定の固定された円周を有する代替形態の特徴ではない。
【0097】
いくつかの実施形態では、テクスチャ特性を有する材料シート1000を使用することができる。例えば、図12は、一実施形態による隆起溝を有するテクスチャ付きパターンを有する材料シート1200を示す。材料シート1200は、例えばペーパータオルであってもよい。
【0098】
いくつかの代替実施形態では、図1図9のカップスリーブ100などの本開示によるスリーブを作製するために使用される2つの長辺および2つの短辺を有する材料の折り畳まれたシートを生成するために、他の方法を使用して材料シート1300を折り畳むことができる。図13A図13Dは、一実施形態による、4つの層(4プライ)を有する折り畳まれた材料を生成するために材料シート1300を折り畳む方法を示す。図13Aを参照すると、4つのセクション1321、1322、1323、および1324が材料シート1300上に画定される。図13Bを参照すると、セクション1321はセクション1322の上に折り畳まれ、セクション1324はセクション1323の上に折り畳まれる。図13Cを参照すると、セクション1321および1322は、セクション1323および1324の上に折り畳まれる。図13Dは、元の材料(4プライ)の厚さの4倍に等しい厚さを有する4つの層を有する折り畳まれた材料シート1300を示す。
【0099】
図14A図14Dは、図1図9のカップスリーブ100などの、本開示によるスリーブを作製するための一実施形態による、3層(3プライ)を有する折り畳まれた材料シート1400を生成するために材料シート1400を折り畳む別の方法を示す。図14Aを参照すると、材料シート1400上に3つのセクション1421、1422、および1423が画定される。図14Bに示すように、セクション1421および1423は、セクション1422に対して折り畳まれている。図14Cを参照すると、セクション1423はセクション1422の上に折り畳まれ、次いでセクション1421はセクション1423の上に折り畳まれる。図14Dは、元の材料(3層)の厚さの3倍に等しい厚さを有する3層の折り畳まれた材料シート1400を示す。
【0100】
有利には、本明細書に記載のスリーブによって提供される保護は、他のカップスリーブの保護と比較され、それらの例よりも優れていることが示されている。特に、現行のスリーブ100の外壁および様々な他のカップスリーブの外壁を、赤外線熱温度計を使用して測定した。手順は以下のステップを含んでいた。カップスリーブを有するカップに、異なる温度に加熱した水を充填した。カップを静置し、カップスリーブが伝達される熱を吸収することを可能にした。各カップスリーブの外気温は、カップ内部のデジタル温度計で測定された異なる水温で、赤外線温度計を使用して2インチ離れたところから測定された。結果は、本明細書に開示するスリーブ100が他のほとんどの代替的なカップスリーブよりも良好な保護品質を提供することを示した。例えば、本明細書に開示するスリーブ100は、特にユーザの手のひらの近くの点で、波形スリーブよりも良好な保護を提供した。
【0101】
上述の説明は例示的なものであり、限定的なものではないことを理解されたい。例えば、上述の例(および/またはその態様)は、互いに組み合わせて使用することができる。さらに、それらの範囲から逸脱することなく、特定の状況または材料を様々な例の教示に適合させるために多くの修正を行うことができる。本明細書では材料の寸法および種類を説明することができるが、それらは様々な例のいくつかのパラメータを定義することを意図しており、それらは決してすべての例に限定するものではなく、単なる例示である。本明細書に記載されるすべての寸法および形状は、単なる例である。他の実施形態では、他の寸法および他の形状を使用することができる。
【0102】
上記の説明を検討すれば、多くの他の例が当業者には明らかであろう。したがって、様々な例の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照して、そのような特許請求の範囲が権利を与えられる均等物の全範囲と共に決定されるべきである。
【0103】
添付の特許請求の範囲では、「含む(including)」および「ここで(in which)」という用語は、「含む(comprising)」および「ここで(wherein)」というそれぞれの用語の平易な英語の同等物として使用される。さらに、以下の特許請求の範囲において、「第1の」、「第2の」、「第3の」などの用語は、単に参照ラベルとして使用され、それらの対象に数値的、構造的、または他の要件を課すことを意図しない。本明細書における「に基づく」という用語の形式は、要素が部分的に基づく関係、および要素が完全に基づく関係を包含する。「定義された」という用語の形式は、要素が部分的に定義されている関係、および要素が完全に定義されている関係を包含する。
【0104】
さらに、以下の特許請求の範囲の限定はミーンズプラスファンクション形式で書かれておらず、そのようなクレームの制限が明示的に「手段」という語句を使用し、その後にさらなる構造のない機能のステートメントが続く場合を除いて、米国特許法第112条第6項に基づいて解釈されることを意図していない。上述のそのような目的または利点のすべてが、必ずしも任意の特定の例に従って達成され得るとは限らないことを理解されたい。したがって、例えば、本明細書に記載の装置、システム、および方法は、本明細書に教示または示唆され得るような他の目的または利点を必ずしも達成することなく、本明細書に教示されるような1つの利点または利点群を達成または最適化する方法で実施または実行され得ることを当業者は認識するであろう。
【0105】
本開示は、限られた数の例のみに関連して詳細に説明されているが、本開示はそのような開示された例に限定されないことを容易に理解されたい。むしろ、本開示は、これまでに記載されていないが、本開示の精神および範囲に相応する任意の数の変形、変更、置換または同等の構成を組み込むように修正することができる。さらに、様々な例が記載されているが、本開示の態様は、記載された例のうちの1つのみまたはいくつかを含み得ることを理解されたい。また、いくつかの開示は、特定の数の要素を有するものとして説明されているが、例は、特定の数よりも少ないまたは多い要素で実施することができることが理解されよう。
【0106】
以下でより詳細に説明される前述の概念および追加の概念のすべての組み合わせ(そのような概念は相互に矛盾しない限り)は、本明細書に開示する発明の主題の一部であると考えられることを理解されたい。特に、本開示の最後に現れる特許請求される主題のすべての組み合わせは、本明細書に開示する本発明の主題の一部であると考えられる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図8
図9
図10
図11A
図11B
図11C
図11D
図11E
図11F
図11G
図11H
図11I
図11J
図11K
図11L
図12
図13A
図13B
図13C
図13D
図14A
図14B
図14C
図14D
【国際調査報告】