(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-19
(54)【発明の名称】自律的排泄物収集
(51)【国際特許分類】
E03D 11/00 20060101AFI20240312BHJP
A61G 9/00 20060101ALI20240312BHJP
E03D 7/00 20060101ALI20240312BHJP
【FI】
E03D11/00 A
A61G9/00 Z
E03D7/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023547362
(86)(22)【出願日】2022-02-24
(85)【翻訳文提出日】2023-09-28
(86)【国際出願番号】 US2022017729
(87)【国際公開番号】W WO2022182889
(87)【国際公開日】2022-09-01
(32)【優先日】2021-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】591072086
【氏名又は名称】バテル メモリアル インスティチュート
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】プレスコット,ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】ハーバート,トーマス ディー.
(72)【発明者】
【氏名】スミス,クリスタ アイ.エー.
(72)【発明者】
【氏名】スウィーニー,アンドリュー ブイ.
(72)【発明者】
【氏名】ディジャルメ,リンディ エスピナ
【テーマコード(参考)】
2D039
4C341
【Fターム(参考)】
2D039AA02
2D039AB01
2D039CB02
2D039DB00
4C341JJ01
4C341JK02
4C341JK08
(57)【要約】
【課題】好適な自律的排泄物収集を提供する。
【解決手段】自律式トイレは、容器開口部を有する排泄物容器と、容器開口部の周囲に少なくとも部分的に延びており、自律式トイレの使用者を支持するシートと、自律式トイレを表面にわたって押勢する複数の被駆動車輪と、周囲環境の1つ以上の状態を感知する1つ以上のセンサと、1つ以上のセンサと複数の被駆動車輪とに通信的に結合されたコントローラとを含み得る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自律式トイレであって、
容器開口部を有する排泄物容器と、
前記容器開口部の周囲に少なくとも部分的に延びており、当該自律式トイレの使用者を支持するシートと、
当該自律式トイレを表面にわたって押勢する複数の被駆動車輪と、
周囲環境の1つ以上の状態を感知する1つ以上のセンサと、
前記1つ以上のセンサと前記複数の被駆動車輪とに通信的に結合されたコントローラと、
を含む、自律式トイレ。
【請求項2】
リモートデバイスに通信的に結合される1つ以上の通信デバイスを更に含み、
前記1つ以上の通信デバイスは、前記リモートデバイスから呼び出し要求を受け取り、
前記呼び出し要求の受け取りに応答して、前記コントローラは、前記複数の被駆動車輪に、前記自律式トイレを使用者位置までナビゲートさせる、
請求項1に記載の自律式トイレ。
【請求項3】
前記排泄物容器に選択的に流体的に結合された第2貯蔵容器を更に含む、請求項1に記載の自律式トイレ。
【請求項4】
当該自律式トイレを給水部に流体的に結合する結合システムの少なくとも一部分を更に含む、請求項1に記載の自律式トイレ。
【請求項5】
1つ以上の格納可能なハンドルを更に含む、請求項1に記載の自律式トイレ。
【請求項6】
1つ以上の安定具を更に含む、請求項1に記載の自律式トイレ。
【請求項7】
前記排泄物容器に流体を供給する流体リザーバを更に含む、請求項1に記載の自律式トイレ。
【請求項8】
前記排泄物容器内に配置される使い捨てライナーを更に含む、請求項1に記載の自律式トイレ。
【請求項9】
前記排泄物容器に貯蔵された排泄物を移送するために固定式トイレに流体的に結合するドレンステムを更に含む、請求項1に記載の自律式トイレ。
【請求項10】
ドッキングステーションと、
前記ドッキングステーションに係合する自律式トイレであって、
容器開口部を有する排泄物容器と、
前記容器開口部の周囲に少なくとも部分的に延びており、前記自律式トイレの使用者を支持するシートと、
前記自律式トイレを表面にわたって押勢する複数の被駆動車輪と、
周囲環境の1つ以上の状態を感知する1つ以上のセンサと、
前記1つ以上のセンサと前記複数の被駆動車輪とに通信的に結合されたコントローラと、
を含む、自律式トイレと、
を備える自律式トイレシステム。
【請求項11】
前記ドッキングステーションは、前記自律式トイレの1つ以上のバッテリーを充電する、請求項10に記載の自律式トイレシステム。
【請求項12】
前記ドッキングステーションは、ドレンアダプタを含み、
前記ドレンアダプタは、ドレンに流体的に結合される、
請求項10に記載の自律式トイレシステム。
【請求項13】
前記ドレンアダプタは、可動カバーを含む、請求項12に記載の自律式トイレシステム。
【請求項14】
前記自律式トイレは、前記可動カバーを開位置に移行させる、請求項13に記載の自律式トイレシステム。
【請求項15】
前記自律式トイレは、リモートデバイスに通信的に結合される1つ以上の通信デバイスを更に含み、
前記1つ以上の通信デバイスは、前記リモートデバイスから呼び出し要求を受け取り、
前記呼び出し要求の受け取りに応答して、前記コントローラは、前記複数の被駆動車輪に、前記自律式トイレを使用者位置までナビゲートさせる、
請求項10に記載の自律式トイレシステム。
【請求項16】
前記自律式トイレは、前記排泄物容器に選択的に流体的に結合された第2貯蔵容器を含む、請求項10に記載の自律式トイレシステム。
【請求項17】
前記自律式トイレを給水部に流体的に結合する結合システムを更に含む、請求項10に記載の自律式トイレシステム。
【請求項18】
前記ドッキングステーションは、前記結合システムの供給側を含み、
前記供給側は、前記給水部に流体的に結合された第1のねじ結合部を有し、
前記自律式トイレは、前記結合システムのトイレ側を含み、
前記トイレ側は、前記第1のねじ結合部にねじ式に結合する第2のねじ結合部を有する、
請求項17に記載の自律式トイレシステム。
【請求項19】
前記第2のねじ結合部は、歯車付きの外面を含む、請求項18に記載の自律式トイレシステム。
【請求項20】
前記供給側は、モータに結合された駆動歯車を含み、
前記駆動歯車は、前記第2のねじ結合部の前記歯車付きの外面と噛合する、
請求項19に記載の自律式トイレシステム。
【請求項21】
前記自律式トイレは、1つ以上の格納可能なハンドルを含む、請求項10に記載の自律式トイレシステム。
【請求項22】
前記自律式トイレは、1つ以上の安定具を含む、請求項10に記載の自律式トイレシステム。
【請求項23】
前記自律式トイレは、前記排泄物容器に流体を供給する流体リザーバを含む、請求項10に記載の自律式トイレシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、2021年2月26日に出願された、Autonomous Waste Collectionという名称の米国仮特許出願第63/154,345号及び2021年11月5日に出願された、Autonomous Waste Collectionという名称の米国仮特許出願第63/276,224号の利益を主張するものであり、これらのそれぞれは、参照により本明細書に完全に組み込まれる。
【0002】
技術分野
[0002] 本開示は、概して、排泄物収集に関し、より具体的には、自律的排泄物収集に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
[0003] 年齢及び/又は虚弱により、日常的な作業を完結することが次第に困難になる可能性がある。例えば、個人の可動性は、年齢、疾患、及び/又は医療処置の結果、妨げられる可能性がある。可動性の低下は、日常的な作業の実施を次第に困難にする可能性があり、作業の中には、個人に気まずい思いをさせるものもある。
【0004】
[0004] 例えば、便所への移動が困難になり、達成に第三者の(例えば、家族、友人、又は雇用された補助者)介助が必要になる可能性がある。いくつかの例では、その困難さは、その個人が自宅の代わりに生活支援施設で生活することが必要となり得るのに十分なほど顕著な場合がある。個人が自身で便所に移動できる場合であっても、便所への移動の困難さにより、例えば、個人が便所を所望の頻度で使用することを思いとどまらせることがある及び/又は個人が便所の使用を避けるために水分摂取を減らそうとすることがある。
【0005】
[0005] 個人が便所に移動する必要なく尿及び/又は糞便を収集するための排泄物容器(例えば、差し込み便器又はおまる)が個人に提供されることがあるが、これらのデバイスは、見苦しく、気まずく、及び/又は悪臭を放つ可能性がある。更に、これらの排泄物容器の適切な清掃は、個人及び/又は個人を介助する第三者にとって負担になる可能性がある。加えて又は或いは、個人は、排泄物収集のためにおむつを使用することを選択する可能性がある。しかしながら、おむつの使用は、使用者にとって恥ずかしく、不衛生であり、及び/又は悪臭を放つ可能性がある。更に、おむつの適切な廃棄及び使用後の掃除は、個人及び/又は個人を介助する第三者にとって負担になる可能性がある。
【0006】
図面の簡単な説明
[0006] 本開示の上述の及び他の特徴、並びにそれらを達成する手法は、添付の図面と併せて解釈される、本明細書に記載される以下の発明を実施するための形態を参照することによって、より明らかになるとともに、より良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】[0007]本開示の実施形態と適合する、自律式排泄物収集器、ドッキングステーション、及びリモートデバイスの概略的な例を示す。
【
図2】[0008]本開示の実施形態と適合する、
図1の自律式排泄物収集器を動作させる方法の一例のフローチャートを示す。
【
図3】[0009]本開示の実施形態と適合する、ドッキングステーションに結合された自律式トイレの概略的な例を示す。
【
図4】[0010]本開示の実施形態と適合する、
図3のドッキングステーションから切り離された
図3の自律式トイレの概略的な例を示す。
【
図5】[0011]本開示の実施形態と適合する、
図3の自律式トイレの概略的な例を示す。
【
図6】[0012]本開示の実施形態と適合する、周囲環境を通過する
図3の自律式トイレの概略的な例を示す。
【
図7】[0013]本開示の実施形態と適合する、自立型シートと係合する自律式排泄物容器の一例を示す。
【
図8】[0014]本開示の実施形態と適合する、
図7の自立型シートと係合する
図7の自律式排泄物容器の一例を示す。
【
図9】[0015]本開示の実施形態と適合する、
図7の自律式排泄物容器と協働するシートの別の例を示す。
【
図10】[0016]本開示の実施形態と適合する、周囲環境を通過する
図7の自律式排泄物容器の概略的な例を示す。
【
図11】[0017]本開示の実施形態と適合する、
図7の自律式排泄物容器の容器部分を空にするためのドッキングステーションの概略的な例を示す。
【
図12】[0018]本開示の実施形態と適合する、固定式トイレへと手動で空にされる
図7の自律式排泄物容器の容器部分の概略的な例を示す。
【
図13】[0019]本開示の実施形態と適合する、固定式トイレに係合する自律式排泄物容器の概略的な例を示す。
【
図14】[0020]本開示の実施形態と適合する、
図13の固定式トイレから分離された
図13の自律式排泄物容器の概略的な例を示す。
【
図15】[0021]本開示の実施形態と適合する、容器部分が取り外された
図13の自律式排泄物容器の概略的な例を示す。
【
図16】[0022]本開示の実施形態と適合する、周囲環境を通過する
図13の自律式排泄物容器の概略的な例を示す。
【
図17】[0023]本開示の実施形態と適合する、自律式排泄物容器の概略的な例を示す。
【
図18】[0024]本開示の実施形態と適合する、
図17の自律式排泄物容器の別の概略的な例を示す。
【
図19】[0025]本開示の実施形態と適合する、トイレ用椅子と協働する
図17の自律式排泄物容器の概略的な例を示す。
【
図20】[0026]本開示の実施形態と適合する、自律式排泄物容器の容器部分を空にするために固定式トイレと協働する
図17の自律式排泄物容器の概略的な例を示す。
【
図21】[0027]本開示の実施形態と適合する、周囲環境を通過する
図17の自律式排泄物容器の概略的な例を示す。
【
図22】[0028]本開示の実施形態と適合する、固定式トイレのフラッシュハンドルを作動させるフラッシャの概略的な例を示す。
【
図23】[0029]本開示の実施形態と適合する、ドレンアダプタの概略的な例を示す。
【
図24】[0030]本開示の実施形態と適合する、
図23のドレンアダプタを含むドッキングステーションと協働する自律式トイレの概略的な例を示す。
【
図25】[0031]本開示の実施形態と適合する、
図24の自律式トイレの排泄物容器の分解組立断面概略図を示す。
【
図26】[0032]本開示の実施形態と適合する、
図24の自律式トイレのアクチュエータの概略的な例を示す。
【
図27】[0033]本開示の実施形態と適合する、
図25の排泄物容器のライナーと相互作用する
図26のアクチュエータの概略的な例を示す。
【
図28】[0034]本開示の実施形態と適合する、使用位置にある自律式排泄物容器の概略図を示す。
【
図29】[0035]本開示の実施形態と適合する、空にする位置に移行する及び空にする位置にある
図28の自律式排泄物容器の概略図を示す。
【
図30】[0036]本開示の実施形態と適合する、自律式トイレを給水部に流体的に結合するための結合システムの概略的な例を示す。
【
図31A】[0037]本開示の実施形態と適合する、使用者から排泄物を受け取る携帯型トイレ、ドッキングステーション、及び携帯型トイレからドッキングステーションに排泄物を移送するための移動ロボットの概略的な例を示す。
【
図31B】[0038]本開示の実施形態と適合する、排泄物を受けるための使い捨てライナーと協働する携帯型シートの概略的な例を示す。
【
図31C】[0039]本開示の実施形態と適合する、携帯型シートから切り離された
図31Bの複数の使い捨てライナーを示す。
【
図32】[0040]本開示の実施形態と適合する、固定式トイレと協働する自律式トイレの概略的な例を示す。
【
図33】[0041]本開示の実施形態と適合する、
図32の自律式トイレの概略的な例を示す。
【
図34A】[0042]本開示の実施形態と適合する、収納位置にある格納可能なドレンステムを有する自律式トイレの概略的な例を示す。
【
図34B】[0043]本開示の実施形態と適合する、伸張位置にある格納可能なドレンステムを有する
図34Aの自律式トイレの概略的な例を示す。
【
図35】[0044]本開示の実施形態と適合する、固定式トイレと協働する自律式トイレの例を示す。
【
図36A】[0045]本開示の実施形態と適合する、先頭構成要素の例を示す。
【
図36B】[0046]本開示の実施形態と適合する、固定式トイレのシートに結合された
図36Aの先頭構成要素を示す。
【
図37A】[0047]本開示の実施形態と適合する、固定式トイレ又はセプティック若しくは下水ラインに流体的に結合する中間システムの概略的な例を示す。
【
図37B】[0048]本開示の実施形態と適合する、固定式トイレに流体的に結合された
図37Aの中間システムの概略的な例を示す。
【
図38】[0049]本開示の実施形態と適合する、アダプタを使用して固定式トイレに流体的に結合された
図37Aの中間システムの概略的な例を示す。
【
図39】[0050]本開示の実施形態と適合する、固定式トイレと協働する中間システムの概略的な例を示す。
【
図40A】[0051]本開示の実施形態と適合する、切り離された構成にあるドレンコネクタシステムの概略的な例を示す。
【
図40B】[0052]本開示の実施形態と適合する、接続された構成にある
図40Aのドレンコネクタシステムの概略的な例を示す。
【
図41】[0053]本開示の実施形態と適合する、開位置にあるドレンアダプタの例の斜視図を示す。
【
図42】[0054]本開示の実施形態と適合する、閉位置にある
図41のドレンアダプタの例の斜視図を示す。
【
図43】[0055]本開示の実施形態と適合する、
図41のドレンアダプタの例の斜視分解図を示す。
【
図44】[0056]本開示の実施形態と適合する、
図41のドレンアダプタの断面図を示す。
【
図45】[0057]本開示の実施形態と適合する、自律式排泄物容器から排泄物を空にするためにドレンアダプタと協働する自律式排泄物容器の概略的な例を示す。
【
図46】[0058]本開示の実施形態と適合する、
図45の自律式排泄物容器及びドレンアダプタの断面図を示す。
【
図47】[0059]本開示の実施形態と適合する、空にされている自律式排泄物容器の排泄物容器部分の例を示す。
【
図48】[0060]本開示の実施形態と適合する、空にされる準備が行われている自律式排泄物容器の排泄物容器部分の例を示す。
【
図49】[0061]本開示の実施形態と適合する、使用済みの排泄物容器部分を収容するための排泄物容器収集器及び未使用の排泄物容器部分を収納するための排泄物容器収納デバイスの例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
詳細な説明
[0063] 本開示は、その適用が、以下の説明に記載又は図面に示される構成要素の構成及び配置の詳細に限定されるものではない。本明細書に記載される例は、他の実施形態が可能であり得るとともに、様々な手法で実施又は実行が可能であり得る。また、本明細書で使用される語法及び用語は、説明のためのものであり、当業者に理解され得るように、限定的であるものと考えるべきではないことは理解され得る。本明細書の全体を通して、同様の参照符号は、いくつかの図を通して同様の構造を示す場合があり、そのような構造は、個別に説明する必要はない。更に、特定の例示的な実施形態の任意の特定の特徴は、適宜、本明細書の任意の他の例示的な実施形態に等しく適用され得る。換言すれば、本明細書に記載される様々な例示的な実施形態間の特徴は交換可能であり、排他的ではない。
【0009】
[0064] 本開示は、概して、自律式排泄物収集器に関する。自律式排泄物収集器は、本体と、本体内に少なくとも部分的に配置された排泄物容器と、本体を表面にわたって押勢するように構成された1つ以上の被駆動車輪と、1つ以上のセンサと1つ以上の被駆動車輪とに通信的に結合されたコントローラとを含む。コントローラは、1つ以上のセンサによって生成された1つ以上の出力に少なくとも部分的に基づいて、1つ以上の被駆動車輪に、本体を表面にわたって押勢させるように構成されている。
【0010】
[0065]
図1は、自律式排泄物容器100の概略的な例を示す。図示のように、自律式排泄物容器100は、本体102と、本体102内に少なくとも部分的に配置された排泄物容器104と、本体を表面108にわたって押勢するように構成された1つ以上の被駆動車輪106と、1つ以上の環境センサ112と1つ以上の被駆動車輪106とに通信的に結合されたコントローラ110とを含む。排泄物容器104は、容器開口部114を通して排泄物を受け入れるように構成されている。蓋116は、排泄物容器104を選択的に密閉するように構成され得る。例えば、蓋116は、容器開口部114上に選択的に延びるように構成され得る。排泄物は、例えば、人間の排泄物(例えば、尿又は糞便)、医療廃棄物(例えば、化学療法治療に関連する)、及び/又は任意の他の種類の廃棄物を含み得る。
【0011】
[0066] 環境センサ112は、周囲環境の1つ以上の状態を感知するように構成されている。例えば、環境センサ112は、周囲環境内の1つ以上の障害物を感知するように構成され得る。自律式排泄物容器100の移動路内に障害物を検知したことに応答して、コントローラ110は、検知された障害物を回避することができるように、自律式排泄物容器100に回避行動を取らせるように構成され得る。加えて又は或いは、自律式排泄物容器100は、検知された障害物を移動させるように構成され得る。更なる例として、環境センサ112は、周囲環境のマップを生成する目的で、周囲環境内の1つ以上の目標物を感知するように構成され得る。生成されたマップは、自律式排泄物容器100が計画された経路に少なくとも部分的に基づいて周囲環境をナビゲートされ得るように、経路計画のためにコントローラ110によって参照され得る。環境センサ112の例としては、赤外線(IR)近接センサ、超音波近接センサ、単眼カメラ、ステレオカメラ、光検出及び測距(LIDAR)センサ、触覚センサ(例えば、自律式排泄物容器100に結合された変位可能なバンパの動きに応答して作動される)、温度センサ、湿度センサ、高周波センサ(例えば、信号強度を測定可能な)、及び/又は任意の他の環境センサのうちの1つ以上が含まれ得る。
【0012】
[0067] 自律式排泄物容器100は、コントローラ110に通信的に結合された1つ以上の通信デバイス120を更に含み得る。1つ以上の通信デバイス120は、1つ以上のリモートデバイス122(例えば、サーバ、コンピュータ、タブレット、スマートフォン、リモートコントローラ、及び/又は任意の他のリモートデバイス)とコントローラ110とに通信的に結合するように構成されている。例えば、リモートデバイス122は、使用者が自律式排泄物容器100を特定の位置(例えば、使用者の位置又は別の位置)に呼び出すことができるように構成され得る。この例では、リモートデバイス122は、1つ以上の通信デバイス120の少なくとも1つに送信され、これによって受信される呼び出し要求を生成し得る。1つ以上の通信デバイス120が呼び出し要求を受け取ったことに応答して、コントローラ110は、1つ以上の被駆動車輪106に、自律式排泄物容器100を特定の位置にナビゲートさせることができる。
【0013】
[0068] 加えて又は或いは、リモートデバイス122は、自律式排泄物容器100のステータス(例えば、位置、バッテリーレベル、収集した排泄物の量、エラー、及び/又は任意の他のステータス)を表示するように構成され得る。例えば、リモートデバイス122は、排泄物受け入れのタイミング、受け入れた排泄物の量、及び/又は排泄物受け入れの頻度に関するデータを表示するように構成され得る。いくつかの例では、リモートデバイス122は、使用者から音声コマンドを受信可能なデジタルアシスタントを含んでもよく、音声コマンドは、自律式排泄物容器100を制御するために使用される。デジタルアシスタントの例としては、市販のAMAZON ALEXA、APPLE SIRI、MICROSOFT CORTANA、及び/又は任意の他のデジタルアシスタントが挙げられ得る。いくつかの例では、それぞれが1つ以上の通信デバイス120に通信的に結合された複数のリモートデバイス122が存在し得る。いくつかの例では、リモートデバイス122は、使用者が自律式排泄物容器100を手動で遠隔的に制御することができるように、自律式排泄物容器100に対して操舵及び駆動コマンドを発行するように構成され得る。
【0014】
[0069] 1つ以上の通信デバイス120は、無線又は有線通信リンクを介してリモートデバイス122と通信するように構成され得る。通信デバイス120の例としては、無線機(例えば、WiFi、Bluetooth、近距離通信、及び/又は任意の他の無線機)、光通信エミッタ及び/又は検出器(例えば、IRエミッタ/レシーバ対、及び/又は任意の他の形態の光通信)、有線接続(例えば、ユニバーサルシリアルバス接続、イーサネット接続、及び/又は任意の他の形態の有線接続)、及び/又は任意の他の通信デバイスのうちの1つ以上が挙げられ得る。
【0015】
[0070] 自律式排泄物容器100はまた、ドッキングステーション124に係合(例えば、結合)するように構成され得る。ドッキングステーション124は、自律式排泄物容器100の1つ以上のバッテリー126を充電するように構成され得る。ドッキングステーション124は、いくつかの例では、排泄物容器104内に溜まった排泄物を除去するように構成され得る。例えば、ドッキングステーション124は、受け取った排泄物を後の廃棄のために貯蔵するように構成され得る。この例では、ドッキングステーション124は、排泄物に対して1つ以上の操作(例えば、圧密化、焼却、堆肥化、又は任意の他の操作)を実施するように構成され得る。ドッキングステーション124で排泄物(例えば、糞便又は尿)が堆肥化される場合、捨てる又はトイレに流すことのできる堆肥へと排泄物を分解するために、1つ以上の酵素が排泄物に導入されてもよい。いくつかの例では、酵素は、吸収性材料(例えば、粘土材料)と混合されてもよい。吸収性材料は、固定式トイレに安全に使い捨てできる材料であり得る。更なる例として、ドッキングステーション124は、受け取った排泄物を排泄物容器104から中央排泄物貯蔵所に移送することができるように、中央排泄物貯蔵所(例えば、下水又はセプティックライン)に結合され得る。
【0016】
[0071] いくつかの例では、自律式排泄物容器100は、排泄物に対して1つ以上の操作を実施するように構成され得る。例えば、自律式排泄物容器100は、収集された排泄物及び/又は吸収性材料(例えば、粘土材料)に1つ以上の堆肥化酵素(例えば、人間の尿又は糞便を分解可能な酵素)を導入するように構成され得る。いくつかの例では、排泄物容器104は、排泄物を受け入れる前に、酵素及び/又は吸収性材料を含んでいてもよい。吸収性材料は、固定式トイレに安全に使い捨てできる材料であり得る。いくつかの例では、使い捨てライナー(例えば、袋)が排泄物容器104内に配置されてもよく、酵素及び/又は吸収性材料は、(例えば、排泄物容器104に挿入されるときに)使い捨てライナー内に配置される。これらの例では、使い捨てライナー内に受け入れられた排泄物は、使い捨てライナー及び排泄物が安全に及び/又は容易に廃棄され得るように、酵素及び/又は吸収性材料と相互作用し得る。
【0017】
[0072]
図2は、
図1の自律式排泄物容器100を動作させる方法200の一例のフローチャートを示す。方法200は、(例えば、コントローラ110の)1つ以上の非一時的なコンピュータ可読媒体に、そこに格納される1つ以上の命令として具現化され得る。命令は、(例えば、コントローラ110の)1つ以上のプロセッサによって実行されると、方法200を実行させる。加えて又は或いは、方法200は、回路(例えば、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイなど)に具現化され得る。いくつかの例では、方法200の一部は回路に具現化されてもよく、方法200の一部は、1つ以上の非一時的な媒体に具現化されてもよい。
【0018】
[0073] 図示のように、方法200は、工程202を含み得る。工程202は、リモートデバイス122から使用者要求を受け取ることを含む。いくつかの例では、使用者要求は、行動修飾子と関連付けられ得る。例示的な行動修飾子としては、迅速化行動修飾子が挙げられ得る。迅速化行動修飾子により、エネルギー使用量の増加を犠牲にして、自律式排泄物容器100が使用者要求をより速い速度で実行することになる可能性がある。
【0019】
[0074] 方法はまた、工程204を含み得る。工程204は、受け取った使用者要求のタイプを決定することを含む。例えば、使用者要求は、呼び出し要求を含み得、呼び出し要求は、自律式排泄物容器100を使用者までナビゲートさせる。更なる例として、使用者要求は、ドック帰還要求を含み得、ドック帰還要求は、自律式排泄物容器100がドッキングステーション124から離れているときに、自律式排泄物容器100をドッキングステーション124にナビゲートさせる。更に別の例として、使用者要求は、自律式排泄物容器100を(例えば、ドッキングステーション124と協働して)排出ルーチンに従事させる排泄物容器空要求を含み得る。
【0020】
[0075] 方法200は、工程206を含み得る。工程206は、決定された使用者要求を実行することを含む。例えば、呼び出し要求を受け取ったとき、自律式排泄物容器100は、周囲環境のマップ内で使用者の位置を推定し、周囲環境内における使用者までの経路を生成し得る。使用者の推定位置は、例えば、リモートデバイス122によって提供される位置データを使用して、リモートデバイス122によって生成される無線信号の信号強度を及び/又は任意の他のデータを使用して決定され得る。更なる例として、ドック要求が受け取られ、自律式排泄物容器100がドッキングステーション124に係合していないとき、自律式排泄物容器100は、周囲環境のマップ内でドッキングステーション124の位置を推定し、周囲環境内におけるドッキングステーション124までの経路を生成し得る。更に別の例として、排泄物容器空要求が受け取られると、自律式排泄物容器100は、自律式排泄物容器100がドッキングステーション124に係合しているかどうかを判定し得る。自律式排泄物容器100がドッキングステーション124に係合していると判定された場合、排出ルーチンが開始され得る。自律式排泄物容器100がドッキングステーション124に係合していないと判定された場合、自律式排泄物容器100は、最初に、ドッキングステーション124に係合するためにドック要求を実行させてもよく、その後、ドッキングステーション124に係合すると、排出ルーチンを実行させてもよい。
【0021】
[0076]
図3は、ドッキングステーション302に結合された自律式トイレ300の概略的な例を示し、
図4は、ドッキングステーション302から切り離された自律式トイレ300の概略的な例を示す。自律式トイレ300は、
図1の自律式排泄物容器100の一例であり得、ドッキングステーション302は、
図1のドッキングステーション124の一例であり得る。自律式トイレ300及びドッキングステーション302は、全般的に、自律式トイレシステム301の少なくとも一部分を形成するものとして記載され得る。
【0022】
[0077] 図示のように、自律式トイレ300は、本体304と、本体304内に少なくとも部分的に配置された排泄物容器306と、排泄物容器306の開放端を選択的に密閉するように構成された蓋308とを含む。複数の被駆動車輪310は、本体304に結合されており、被駆動車輪310は、自律式トイレ300を表面(例えば、床)にわたって押勢するように構成されている。
【0023】
[0078] 自律式トイレ300は、ドッキングステーション302に係合(例えば、接触)するように構成されている。ドッキングステーション302に係合しているとき、自律式トイレ300は、ドッキングステーション302の1つ以上の結合部と接続するように構成されている。例えば、1つ以上の結合部は、排泄物結合部314及び流体結合部316を含み得る。排泄物結合部314は、自律式トイレ300の排泄物容器306内に貯蔵された排泄物をセプティック又は下水ラインに移送することができるように、セプティック又は下水ラインと流体的に結合され得る。流体結合部316は、(例えば、排泄物容器306を洗浄するために及び/又は排泄物容器306からセプティック又は下水ラインへの排泄物の移送を容易にするために)水を排泄物容器306に移送することができるように、給水部に流体的に結合され得る。ドッキングステーション302は、自律式トイレ300の1つ以上のバッテリーを充電するように更に構成され得る。
【0024】
[0079] いくつかの例では、排泄物容器306内に受け入れられた排泄物は、自律式トイレ300の第2貯蔵容器318に移送される。排泄物を第2貯蔵容器318に移送することにより、自律式トイレ300は、(例えば、スケジュール及び/又は使用回数に従って)ドッキングステーション302に戻る前に複数回利用できる可能性がある。したがって、第2貯蔵容器318は、概して、排泄物容器306に選択的に流体的に結合されると記載されることがある。加えて又は或いは、自律式トイレ300は、各使用後に、排出のためにドッキングステーション302に戻るように構成され得る。
【0025】
[0080] いくつかの例では、自律式トイレ300は、流体(例えば水)を貯蔵及び分配するように構成された流体リザーバ320を含み得る。流体リザーバ320は、自律式トイレ300がドッキングステーション302に係合しているときに、流体結合部316を介して流体(例えば水)を受け取るように構成され得る。使用中、流体リザーバ320は、自律式トイレ300がドッキングステーション302から切り離されているときに、排泄物容器306に流体(例えば水)を供給し得る。例えば、流体リザーバ320は、使用者が自律式トイレ300に着座したことに応答して及び/又は使用者が自律式トイレ300から離れたことに応答して、排泄物容器306に流体(例えば水)を移送させ得る。これにより、(例えば、排泄物容器306の側壁に潤滑を提供することによって)排泄物容器306から第2貯蔵容器318への排泄物の移送を容易にし得る。
【0026】
[0081]
図5に示すように、自律式トイレ300は、ハンドル500(例えば、格納可能なハンドル)を含み得る。ハンドル500は、伸張位置と収納位置との間で移行するように構成され得る。いくつかの例では、ハンドル500は、自律式トイレ300が、一般に使用者位置と呼ばれ得る、使用者に近接する位置(例えば、使用者から1メートル、2メートル、又は3メートル以内の位置)に到達したことに応答して、自動的に伸張するように構成され得る。ハンドル500は、ドッキングステーション302に戻ると(又はその前に)収納されるように構成され得る。いくつかの例では、ハンドル500は、(例えば、1つ以上のばねを使用して)伸張位置に向かって付勢され得る。ハンドル500に作用する付勢力は、使用者の体重の少なくとも一部を相殺するように構成され得る。このような構成は、使用者が自律式トイレ300から立ち上がる際に(例えば、使用者を立位に向けて促すことにより)及び/又は自律式トイレ300に着座する際に(例えば、使用者が自律式トイレ300に降りるのを減速させることにより)介助を提供し得る。
【0027】
[0082] また図示のように、蓋308が開位置にあるとき、蓋308は、使用者のための背もたれを形成してもよい。したがって、場合によっては、蓋308は、自律式トイレ300が使用者位置に到達したことに応答して開位置に自動的に移行するように構成され得、ドッキングステーション302に戻る前(例えば、使用者が自律式トイレ300の使用を完了したとき)及び/又はドッキングステーション302に戻るときに、閉位置に移行するように構成され得る。
【0028】
[0083] また図示のように、自律式トイレ300は、使用者が座ることのできるシート502を含む。シート502は、排泄物容器306の容器開口部501の少なくとも部分的に周囲に延び、使用者を容器開口部501上に支持するように構成されている。シート502は、排泄物が通過し得る開口領域503を画定する。開口領域503は、容器開口部501の大きさに概ね対応する大きさを有し得る。いくつかの例では、シート502は、シート502に着座するとき及び/又はシート502から立ち上がるときに使用者を支援するように構成された1つ以上の付勢機構(例えば、1つ以上のばね)を含み得る。例えば、シート502は、使用者がシート502から立ち上がろうとするときに、シート502が使用者を立位に押勢するのを支援するように、付勢され得る。更なる例として、シート502は、使用者が着座位置に降りるのを遅らせるように構成され得る。
【0029】
[0084] シート502は、シート502上の使用者の存在を検知するように構成された1つ以上のセンサを含み得る。いくつかの例では、1つ以上のセンサは、例えば、流体リザーバ320から排泄物容器306に水を移送させるように構成され得る。この例では、水は、使用者がシート502に着座したことに応答して及び/又は使用者がシート502から離れたことに応答して、排泄物容器306に移送され得る。加えて又は或いは、シート502にかかる使用者の体重により、水、消毒溶液、脱臭剤、及び/又は任意の他の物質を排泄物容器306に移送させる手動ポンプ(又はセンサ、センサの出力によりポンプが作動される)を作動させることができる。例えば、物質は、排泄物容器306を画定する側壁の潤滑性を高めるために、使用者がシート502に着座したことに応答して、排泄物容器306に移送され得る。いくつかの例では、使用者がシート502から離れると、排泄物容器306内の排泄物は第2貯蔵容器318に移送され得る。例えば、ばね荷重式アクチュエータが、排泄物容器306を第2貯蔵容器318に選択的に流体的に結合する弁を所定の時間作動させることができ、排泄物が排泄物容器306から第2貯蔵容器318に移送されることを可能にする。
【0030】
[0085] いくつかの例では、自律式トイレ300は、展開位置と収納位置との間で移行するように構成された1つ以上の選択的に展開可能な安定具504を含み得る。例えば、安定具504は、自律式トイレ300が使用者位置に到達したことに応答して、展開位置に移行するように構成され得る。したがって、自律式トイレ300は、使用者がシート502上に自身を位置付ける際により安定し得る(例えば、転倒しにくくなる)。ドッキングステーション302に戻る前に、安定具504は、展開位置から再び収納位置に移行し得る。更なる例として、安定具504は、使用者がシート502に着座したことに応答して、展開するように構成され得る。この例では、シート502にかかる使用者の体重により、安定具504を展開位置に移行させることができる。使用者がシート502から離れたことに応答して、安定具504は、展開位置から再び収納位置に移行し得る。
【0031】
[0086] いくつかの例では、自律式トイレ300は、自律式トイレ300の使用準備が整ったときに示すように構成され得る。例えば、自律式トイレ300が使用者位置に到達したことに応答して安定具504が展開位置に移行すると、インジケータ(例えば、1つ以上の発光ダイオードなどの光源)が、第1の色(例えば、赤色)から第2の色(例えば、緑色)に移行し得る。
【0032】
[0087]
図6は、周囲環境を通過する自律式トイレ300の例を示す。自律式トイレ300は、明確にする目的で、複数の位置に示されている。
【0033】
[0088] 図示のように、自律式トイレ300は、ドッキングステーション302と使用者位置602との間に延びる移動経路600に沿って移動させることができる。使用者位置602は、一般に、使用者に近接する位置(例えば、使用者から1メートル、2メートル、又は3メートル以内の位置)と呼ばれ得る。いくつかの例では、使用者位置602に、自律式トイレ300の1つ以上のバッテリーを充電するように構成された充電ドックが配置され得る。この例では、ドッキングステーション302は、自律式トイレの1つ以上のバッテリーを充電するように構成されていない場合がある(水源の近傍での充電に関連するリスクを潜在的に軽減する)。ドッキングステーション302が自律式トイレ300を充電しない場合、自律式トイレ300は、ドッキングステーション302の1つ以上の機能を動作させるために、ドッキングステーション302に電力を供給するように構成され得る。
【0034】
[0089] 移動経路600は、自律式トイレ300がドッキングステーション302から切り離される前に生成され得る。例えば、移動経路600は、周囲環境のマップに少なくとも部分的に基づいて生成され得る。周囲環境のマップは、移動経路600が生成されたときに、移動経路600が既知の障害物の周囲に延びるように、障害物の位置を含み得る。これにより、自律式トイレ300が使用者位置602に移動しているときに障害物に遭遇するリスクを軽減することができる。いくつかの例では、マップは、自律式トイレ300が周囲環境を通過するたびに、新たな障害物又は障害物の位置の変更を反映するように更新され得る。
【0035】
[0090] 使用者位置602は、予め決定された位置であってもよい、又は自律式トイレ300がドッキングステーション302から切り離される前に決定されてもよい。例えば、予め決定されない場合、自律式トイレ300は、使用者位置602を推定するように構成され得る。使用者位置602の推定は、例えば、使用者が所持するリモートデバイスの信号強度を測定することを含んでもよい。加えて又は或いは、自律式トイレ300を呼び出すとき、呼び出し要求は、使用者の位置を含み得る。例えば、各部屋は、使用者からの音声コマンドを受け取るための対応するデジタルアシスタントデバイスを有し得、使用者の位置は、どのデジタルアシスタントが呼び出し要求を行ったかに少なくとも部分的に基づいて決定され得る。更なる例として、使用者の住居の各部屋は、それに対応する所定の使用者位置を有し得、呼び出し要求を送信するために、使用者は、自律式トイレ300がどの部屋に移動すべきかを指示する必要があり得る。この例では、自律式トイレ300が特定された部屋に到達すると、自律式トイレ300は、部屋に関連付けられた所定の使用者位置に移動し得る。
【0036】
[0091] 自律式トイレ300が使用者位置602に到着したときに、自律式トイレ300が使用者から離れすぎている場合、使用者は、例えばスマートフォン又はリモートコントローラなどのリモートデバイスを使用して、自律式トイレ300の位置を手動で調整してもよい。使用者が自律式トイレ300の位置の調整を完了すると、自律式トイレは、使用者位置602を調整後の位置に更新することができる。
【0037】
[0092] 環境には階段を含むことがある。これらの例では、自律式トイレ300が階段を昇降するように構成されていない場合、移動経路600は、階段を回避するように構成され得る。自律式トイレ300が階段を昇降するように構成されている場合、移動経路600は階段の通過を含んでもよい。階段を移動可能な自律式トイレ300は、排泄物が漏れるリスクを軽減するように構成された機能を含み得る。例えば、排泄物容器306及び/又は第2貯蔵容器318のうちの1つ以上は、自己水平化するように構成され得る(例えば、ジャイロスコープの使用によって)。
【0038】
[0093] いくつかの例では、自律式トイレ300及び/又はドッキングステーション302のうちの1つ以上受け取った排泄物(例えば、尿及び/又は糞便)を分析するように構成され得る。例えば、排出量が測定されてもよく、α-ケトグルタル酸(AKG)の糸球体濾過率(GFR)が測定されてもよく、タンバク質、白血球などの検出に関する分析、及び/又は任意の他の分析が行われてもよい。任意の分析の結果は、電子健康カルテシステムに自動的にアップロードされてもよく、傾向を特定する及び/又は健康転帰を予測するために、データ解析が実施されてもよい。加えて又は或いは、自律式トイレ300は、使用者による収集のために、排泄物の少なくとも一部をサンプルホルダ(例えば試験管)に入れることができてもよい。その後、サンプルホルダは、分析のために研究室に送られ得る。いくつかの例では、自律式トイレ300は、サンプルホルダ上に(例えば、バーコードの形態の)識別情報を含んでもよい。
【0039】
[0094] 移動経路600は、自律式トイレ300によって生成されるものと説明しているが、他の構成も可能である。例えば、移動経路600は、自律式トイレ300が1つ以上のセンサを使用して移動経路600をたどることができるように、環境内に(例えば、床又は天井の線として)物理的に特定されてもよい。
【0040】
[0095]
図7は、自立型シート702と係合するように構成された自律式排泄物容器700の一例を示す。
図8は、自立型シート702と係合する自律式排泄物容器700の一例を示す。自律式排泄物容器700は、
図1の自律式排泄物容器100の一例であり得る。
【0041】
[0096] 自律式排泄物容器700は、駆動部分705と、駆動部分705に結合される(例えば、取り外し可能に結合される)排泄物容器部分707とを含む。排泄物容器部分707は、再利用可能及び/又は使い捨てであってもよい。排泄物容器部分707は、排泄物を受け入れるように構成されており、駆動部分705は、(例えば、駆動部分705に排泄物容器部分707が結合された状態又は結合されていない状態で)周囲環境を自律的にナビゲートするように構成されている。排泄物容器部分707とシート702は協働して、予め決定された位置に自立型トイレを形成する。いくつかの例では、駆動部分705は、1つの駆動部分705が複数のシート702にサービスを提供できるように、複数の容器部分707を搬送するように構成され得る。
【0042】
[0097] 図示のように、自律式排泄物容器700は、シート702の2つの対向する脚703の間に画定される受け入れ空間701内に受け入れられるように構成されている。排泄物容器部分707は、自律式排泄物容器700が受け入れ空間701内に受け入れられたときにシート702と接続するように構成されたフランジ704を含み得る。
【0043】
[0098] シート702は、開位置と閉位置との間で移行するように構成された蓋706を含み得、開位置にあるとき、排泄物は、シート702の開口部を通過し、排泄物容器部分707に入ることができる。いくつかの例では、フランジ704は、蓋706が開位置に移行したことに応答して開位置に移行し、蓋706が閉位置に移行したことに応答して閉位置に移行する弁(例えば、絞り弁)を含み得る。このような構成は、(例えば、廃棄のためにドッキングステーションに移動中に)排泄物容器部分707から排泄物が漏出するリスクを軽減し得る。このような構成はまた、周囲環境内における臭いの拡散を軽減することができ、排泄物容器部分707を空にする前に長期間(例えば、数日又は数週間)使用することを可能にする。
【0044】
[0099] いくつかの例では、自律式排泄物容器700及び/又はシート702は、自律式排泄物容器700及び/又はシート702のうちの1つ以上を少なくとも部分的に消毒又は殺菌するように構成された消毒又は殺菌デバイスを含み得る。例えば、自律式排泄物容器700及び/又はシート702のうちの少なくとも1つは、紫外線c波を発生させるように構成された光源を含み得る。この例では、紫外線c波は、使用者が座るシート702の部分及び/又は排泄物に接触する自律式排泄物容器700の部分(例えば、フランジ704)を少なくとも消毒又は殺菌するために使用され得る。
【0045】
[00100] シート702は、使用者が所望の位置に移動させることができる。例えば、使用者は、夜間はベッドに近接する位置、日中は椅子に近接する位置にシートを移動させてもよい。したがって、シート702は、ホーミングビーコン708を含んでもよい。ホーミングビーコン708は、自律式排泄物容器700の駆動部分705をシート702に案内するための1つ以上の信号(例えば、高周波信号、光学信号、磁気信号、及び/又は任意の他の種類の信号)を生成し得る。加えて又は或いは、自律式排泄物容器700の駆動部分705は、シート702を識別可能な1つ以上のセンサを含んでもよい。例えば、駆動部分705は、周囲環境の1つ以上の画像を捕捉し、物体認識を用いて捕捉された1つ以上の画像内でシート702を識別するための1つ以上のカメラを含んでもよい。いくつかの例では、シート702は、自律式排泄物容器700の1つ以上のバッテリーを充電するように構成され得る。
【0046】
[00101]
図9は、自律式排泄物容器700と協働し、トイレを形成するように構成されたシート900の別の例を示す。シート900は、部屋の壁又は家具(例えば、ベッド)に結合されるように構成されている。例えば、シート900は、使用者が必要なときにシート900を使用位置に枢動させることができ、ベッドから大きな距離を移動する必要なくシート900を使用することができるように、ベッド(例えば、ベッドレール)に枢動可能に結合され得る。この例では、シート900は1つ以上の格納可能なハンドルを含み得、少なくとも1つの格納可能なハンドルは、使用者がシート900に着座したことに応答して及び/又はシート900を使用位置に枢動させたことに応答して、使用位置に伸張し得る。いくつかの例では、シート900が使用位置に枢動すると、使用者が自身をシート900上により容易に位置付けることができるように、隣接するベッドレールの少なくとも一部分を格納させてもよい。
【0047】
[00102] シート900は、開位置と閉位置との間で移行するように構成された蓋902を含んでもよく、開位置にあるとき、蓋902は、使用者のための背もたれとして機能してもよい。いくつかの例では、蓋902の枢動により、1つ以上の格納可能なハンドルを伸張させてもよい及び/又は1つ以上のベッドレールの少なくとも一部分を格納させてもよい。
【0048】
[00103]
図10は、周囲環境を通過する自律式排泄物容器700の駆動部分705の一例を示す。駆動部分705は、明確にする目的で、(排泄物容器部分707のある状態及びない状態で)複数の位置に示されている。
【0049】
[00104] 図示のように、駆動部分705は、少なくともドッキングステーション1002からシート702まで延びる移動経路1000に沿って移動させることができる。いくつかの例では、移動経路1000はまた、排泄物容器部分収納位置1004まで延びてもよい。排泄物容器部分収納位置1004は、未使用の排泄物容器部分707を含んでもよい。例えば、
図49に示すように、使用済みの排泄物容器部分707を収容するための排泄物容器収集器4900及び未使用の排泄物容器部分707を収納するための排泄物容器収納デバイス4902が排泄物容器部分収納位置1004に配置されてもよい。いくつかの例では、排泄物容器部分707は、排泄物容器部分707内の排泄物を特定の使用者と関連付ける識別特徴(例えば、バーコード)を含んでもよい。これらの例では、排泄物容器収納デバイス4902は、識別特徴を検知し、排泄物容器部分707内の排泄物を分析し、得られたデータを、識別特徴に少なくとも部分的に基づいて特定の使用者と関連付けるように構成され得る。関連付けられたデータは、特定の使用者に対応する医療記録に追加され得る。
【0050】
[00105] 動作時、駆動部分705は、ドッキングステーション1002から排泄物容器部分収納位置1004に移動し、排泄物容器部分707に結合し、排泄物容器部分707をシート702まで搬送することができる。排泄物容器部分707は、駆動部分705を排泄物容器部分707から切り離すことができ、駆動部分705が別のシート702に(例えば、満杯の排泄物容器部分707を別のシート702から回収する又は別の空の排泄物容器部分707を別のシート702まで搬送することによって)サービスを提供することを可能にするように、シート702に取り外し可能に結合され得る。いくつかの例では、シート702は、1回の使用に相当する量の排泄物を貯蔵するように構成され得る。シート702は、駆動部分705に呼び出し要求を発行するように構成され得、駆動部分705は、排泄物を収集する目的で、排泄物容器部分707をシート702まで運ぶ。排泄物が収集された後、駆動部分705は、排泄物容器部分707を空にするためにシート702から取り外してもよい。
【0051】
[00106] ドッキングステーション1002は、駆動部分705を再充電し、使用済みの排泄物容器部分707に取り外し可能に結合させるように構成され得る。いくつかの例では、ドッキングステーション1002は、使用済みの排泄物容器部分707を空にするように構成され得る。他の例では、ドッキングステーション1002は、排泄物容器部分707を手作業で空にすることができるように、使用済みの排泄物容器部分707を格納するように構成され得る。
【0052】
[00107]
図11は、排泄物容器部分707を空にするように構成されたドッキングステーション1100の一例を示し、これは、ドッキングステーション1002の一例であり得る。図示のように、ドッキングステーション1100は、排泄物容器部分707に流体的に結合するように構成された排泄物移送リザーバ1102を含んでもよい。排泄物移送リザーバ1102は、排泄物容器部分707から排泄物を受け入れるように構成されている。いくつかの例では、排泄物移送リザーバ1102は、排泄物容器部分707から受け取った排泄物を一時的に貯蔵するように構成され得る。例えば、排泄物移送リザーバ1102は、その中の排泄物に対して1つ以上の操作を実行するように構成され得る。操作は、排泄物を、ポンプを通して運ぶことが可能なスラリーに粉砕するように構成された粉砕操作を含み得る。いくつかの例では、スラリーの粘度を低下させるために、粉砕操作中に流体(例えば水)が添加されてもよい。
【0053】
[00108] 排泄物移送リザーバ1102内の排泄物は、排泄物移送管1104を使用して固定式トイレに移送され得る。排泄物移送管1104の位置は、ドッキングステーション1100によって調節可能であってもよい。例えば、排泄物移送管1104は、格納位置と伸張位置との間で移行するように構成され得る。伸張位置にあるとき、排泄物移送管1104は、固定式トイレの便器の上に配置され得る。いくつかの例では、伸張位置にあるとき、排泄物移送管1104の回転方向は、排泄物移送管1104が便器の上に配置されるように調整される必要があり得る。
【0054】
[00109] 排泄物移送管1104が伸張位置にあるとき、排泄物は、排泄物移送管1104内で押勢され得る。例えば、ドッキングステーション1100は、排泄物移送管1104内で排泄物を押勢するように構成されたポンプを含んでもよい。更なる例として、排泄物移送管1104は、排泄物移送リザーバ1102の底部の近傍に位置する出口に結合されてもよく、ドッキングステーション1100は、重力により排泄物移送管1104内で排泄物を押勢するように、トイレの上方に上げられるように構成され得る。いくつかの例では、排泄物移送リザーバ1102の底部にある出口がトイレの上に配置されるように、ドッキングステーション1100全体がトイレの上に配置され得る(これらの例では、排泄物移送管1104は省略されてもよい)。
【0055】
[00110] いくつかの例では、ドッキングステーション1100は、排泄物移送リザーバ1102に水を供給することができるように、水源に流体的に結合され得る。水は、排泄物移送リザーバ1102を洗浄するために及び/又は排泄物の排泄物移送管の通過を促進するのを支援するために使用され得る。
【0056】
[00111] いくつかの例では、ドッキングステーション1100は、排泄物がトイレに移送され得るように、トイレの蓋を開けるように構成され得る。例えば、ドッキングステーション1100は、トイレの蓋を閉位置から開位置に押勢するように構成されたアームを含んでもよい。この例では、アームは更に、排泄物がトイレに移送された後に、トイレの蓋を開位置から閉位置に移行させるように構成され得る。いくつかの例では、ドッキングステーション1100は更に、トイレを流すように構成されてもよい。例えば、トイレは、(例えば、Bluetoothなどの無線接続を介して)ドッキングステーション1100に通信的に結合されてもよく、ドッキングステーション1100は、トイレに信号を送信し、トイレを流すように構成され得る。更なる例として、ドッキングステーション1100は、(例えば、アームを使用して)トイレを手動で流してもよい。
【0057】
[00112] 排泄物移送リザーバ1102は、排泄物容器部分707(又は他の排泄物容器)内の排泄物を排泄物移送リザーバ1102へと手動で空にすることを可能にするように構成された第2排泄物入口を含んでもよい。
【0058】
[00113]
図12は、固定式トイレ1202の便器1200へと手動で空にされる排泄物容器部分707の一例を示す。
【0059】
[00114]
図47は、排泄物容器部分707の一例であり得る、空にされる自律式排泄物容器4701の排泄物容器部分4700の一例を示す。図示のように、排泄物容器部分4700は、ホース4704を介してアダプタ4702に流体的に結合するように構成されている。アダプタ4702は、固定式トイレ4706に流体的に結合されている。例えば、及び図示のように、アダプタ4702は、固定式トイレ4706のボウル4708に結合してもよい。いくつかの例では、アダプタ4702は、固定式トイレ4706のシートを形成してもよい。
【0060】
[00115]
図48は、排泄物容器部分707の一例であり得る、空にされる準備が行われている自律式排泄物容器4801の排泄物容器部分4800の一例を示す。図示のように、排泄物容器部分4800は、固定式トイレ4804に流体的に結合された中間システム4802と協働するように構成されている。排泄物容器部分4800は、使用者によって手動で及び/又は排泄物容器部分4800が中間システム4802と流体的に結合したことに応答して自動的に空にされるように構成され得る。いくつかの例では、例えば、中間システム4802は、排泄物容器部分4800に流体的に結合するように構成された伸張可能な管4806を含み得る。伸張可能な管4806は、排泄物容器部分4800に自動的に及び/又は手動で流体的に結合されるように構成され得る。
【0061】
[00116]
図13及び
図14は、自律式排泄物容器1300及び固定式トイレ1302の一例を示す。自律式排泄物容器700は、
図1の自律式排泄物容器100の一例であり得る。固定式トイレ1302は、ドッキング領域1304を含み得る。したがって、固定式トイレ1302は、自律式排泄物容器1300のためのドッキングステーションとして説明され得る。
【0062】
[00117] 自律式排泄物容器1300は、駆動部分1306と、駆動部分1306に結合される(例えば、取り外し可能に結合される)容器部分1308とを含む。容器部分1308は、排泄物を受け入れるように構成されており、駆動部分1306は、(例えば、それに容器部分1308が結合された状態又は結合されていない状態で)周囲環境を自律的にナビゲートするように構成されている。駆動部分1306は、複数の被駆動車輪1310を含み、周囲環境をナビゲートするように構成されている。
【0063】
[00118] 自律式排泄物容器1300が固定式トイレ1302のドッキング領域1304内に受け入れられると、容器部分1308は、容器部分1308が空にされ得るように、固定式トイレ1302に流体的に結合し得る。例えば、固定式トイレ1302が流されると、固定式トイレ1302のボウル1312からの水が容器部分1308を通過し、容器部分1308から排泄物を空にし得る。この例では、容器部分1308は、差し込み便器の形態であり得、各使用後に空にされ得る。
【0064】
[00119]
図15に示すように、駆動部分1306は、容器部分1308を受け入れ、保持するように構成された容器ホルダ1500を含む。容器部分1308は、排泄物を受け入れるための容器開口部1502を画定する。容器部分1308が容器ホルダ1500内に受け入れられると、容器開口部1502は、容器ホルダ1500の上板1504によって囲まれ得る。
【0065】
[00120]
図16は、周囲環境を通過する自律式排泄物容器1300の一例を示す。自律式排泄物容器1300は、明確にする目的で、複数の位置に示されている。
【0066】
[00121] 図示のように、自律式排泄物容器1300は、固定式トイレ1302から使用者位置1602まで延びる移動経路1600に沿って移動させることができる。使用者によって呼び出されると、自律式排泄物容器1300は、固定式トイレ1302から使用者位置1602まで移動経路1600に沿って移動し得る。使用者位置1602に達すると、使用者は、使用のために容器部分1308を容器ホルダ1500から取り出すことができる。容器ホルダ1500内で容器部分1308を交換する際に、自律式排泄物容器1300を使用者位置1602から固定式トイレ1302まで移動経路1600に沿って移動させることができる。自律式排泄物容器1300が固定式トイレ1302に到達すると、容器部分1308は空にされ得る。
【0067】
[00122]
図17及び
図18は、
図1の自律式排泄物容器100の一例であり得る自律式排泄物容器1700の一例を示す。自律式排泄物容器1700は、駆動部分1702と、供給部分1704と、容器部分1706とを含み得る。いくつかの例では、自律式排泄物容器1700は、濾過された排気1708を含み得、自律式排泄物容器1700の使用から生じる臭いの存在を軽減するために、周囲領域の空気を濾過するように構成されている。供給部分1704は、供給品(例えば、個人用衛生製品、薬、又は任意の他の種類の供給品)を含むように構成されており、容器部分1706内に少なくとも部分的に受け入れられ得る。加えて又は或いは、供給部分1704は、自律式排泄物容器1700の任意の他の位置に格納され得る。例えば、供給部分1704は、自律式排泄物容器1700の側壁の外面に結合され得る。容器部分1706は、使用者から排泄物(例えば、医療廃棄物、身体排泄物、又は任意の他の種類の排泄物)を受け入れるように構成されている。一例では、供給部分1704は、化学療法治療から回復する使用者にとって有用な供給品を含んでもよく、容器部分1706は、化学療法治療からの回復に関連する廃棄物を受け入れるように構成され得る。この例では、供給部分1704は、使用者が口をすすぐことを可能にするための飲用水を含み得る。容器部分1706は、使い捨てのライニング及び/又は脱臭剤を含んでもよい。
【0068】
[00123]
図19は、入浴環境で使用可能なトイレ用椅子1900と協働する自律式排泄物容器1700の一例を示す。この例では、自律式排泄物容器1700は、水侵入防止部を含み得る。
図20は、容器部分1706を空にするために固定式トイレ2000と協働する自律式排泄物容器1700の一例を示す。
【0069】
[00124]
図21は、周囲環境を通過する自律式排泄物容器1700の一例を示す。自律式排泄物容器1700は、明確にする目的で、複数の位置に示されている。
【0070】
[00125] 図示のように、自律式排泄物容器1700は、固定式トイレ2000から使用者位置2102まで延びる移動経路2100に沿って移動させることができる。使用者によって呼び出されると、自律式排泄物容器1700は、固定式トイレ2000から使用者位置2102まで移動経路2100に沿って移動し得る。使用者位置2102に達すると、使用者は、使用のために供給部分1704を容器部分1706から取り出すことができる。使用者が容器部分1706内に排泄物を溜めることが完了すると、自律式排泄物容器1700は、使用者位置2102から固定式トイレ2000に移動経路2100に沿って移動させることができる。自律式排泄物容器1700が固定式トイレ2000に到達すると、容器部分1706は、固定式トイレ2000へと空にされ得る。
【0071】
[00126] 容器部分1706が固定式トイレ2000へと空にされた後、自律式排泄物容器1700は、固定式トイレ2000に排泄物を流させるように構成され得る。例えば、自律式排泄物容器1700は、フラッシャ2104に通信的に結合され得る(フラッシャ2104の拡大例を示す
図22も参照)。フラッシャ2104は、固定式トイレ2000のフラッシュハンドル2200(
図22を参照)を作動させるように構成されている。
【0072】
[00127]
図23は、トイレドレン2306に結合するように構成されたドレンアダプタ2300の概略的な例を示す。ドレンアダプタ2300は、
図3の排泄物結合部314の一例であり得る。ドレンアダプタ2300は、自律式トイレ(例えば、
図3の自律式トイレ300)と接続するように構成され得る。例えば、ドレンアダプタ2300は、ドッキングステーション(例えば、
図3のドッキングステーション302)に含まれてもよい。
【0073】
[00128] 図示のように、ドレンアダプタ2300は、アダプタ本体2302と、アダプタ本体2302に可動的に結合されたカバー2304とを含み得る。カバー2304は、トイレドレン2306が開いている開位置(例えば、トイレドレン2306が排泄物を受け入れ可能)と、トイレドレン2306が閉じている閉位置(例えば、トイレドレン2306が排泄物を受け入れ不能)との間で移行するように構成され得る。トイレドレン2306は、セプティック又は下水ラインに流体的に結合されている。カバー2304は、1つ以上の付勢機構2305(例えば、1つ以上のばね)を使用して閉位置に向かって付勢され得る。カバー2304は、自律式トイレにより、開位置に向かって付勢されるように構成され得る。例えば、カバー2304は、カバー2304が開位置に向かって移動するように、自律式トイレがドレンアダプタ2300の上に移動すると自律式トイレの一部分と係合するように構成された突起2308を含み得る。ドレンアダプタ2300は、排泄物が漏れるリスクを軽減するために、少なくとも自律式トイレの一部分と密閉係合するように構成され得る。自律式トイレがドレンアダプタ2300から離れると、カバー2304は、1つ以上の付勢機構2305(例えば、1つ以上のばね)によって閉位置に付勢される。
【0074】
[00129]
図41は、アダプタ本体4102と開位置にあるカバー4104とを有するドレンアダプタ4100の一例を示し、
図42は、閉位置にあるカバー4104を有するドレンアダプタ4100を示す。カバー4104は、アダプタ本体4102に枢動可能に結合されており、閉位置にあるときにアダプタ本体開口部4106の上に延びる。ドレンアダプタ4100は、自律式トイレ(例えば、
図3の自律式トイレ300)と接続するように構成され得る。例えば、ドレンアダプタ4100は、ドッキングステーション(例えば、
図3のドッキングステーション302)に含まれ得る。したがって、自律式トイレは、カバー4104を閉位置から開位置に押勢するように構成され得る。例えば、ドレンアダプタ4100の上を移動するとき、自律式トイレは、カバー4104の開口部リップ4108に係合するように構成され得、係合により、カバー4104を開位置に向かって枢動させる。いくつかの例では、カバー4104は、付勢機構(例えば、ばね)を使用し、閉位置に向かって付勢され得る。
【0075】
[00130]
図43は、ドレンアダプタ4100の分解図を示す。図示のように、フランジ4300がアダプタ本体4102内に延び、アダプタ本体開口部4106をドレン4302に流体的に結合する。カバー4104が閉位置にあるとき、第1のシール4304がフランジ4300とカバー4104との間に配置され得る。したがって、カバー4104が閉位置にあるとき、第1のシール4304は、カバー4104と密閉係合し得る。第1のシール4304がカバー4104と密封係合し得るように、第1のシール4304の少なくとも一部分は、アダプタ本体開口部4106を通って延び得る。第1のシール4304は、弾性的に変形可能なシール(例えば、天然又は合成ゴムシール)であってもよい。第2のシール4306は、フランジ4300とドレン4302との間に配置され得る。第2のシール4306は、ワックスシールであってもよい。
【0076】
[00131]
図44は、ドレンアダプタ4100の断面図を示す。図示のように、フランジ4300は、第1のシール4304及び/又は第2のシール4306とシールを形成するように構成されている。また図示のように、フランジ4300は、排泄物チャネル4400を画定する。排泄物チャネル4400のドレン挿入端部4402は、テーパ領域4404を含んでもよい。テーパ領域4404は、例えば、フランジ4300とドレン4302との位置合わせを促すことができる。
【0077】
[00132]
図24は、ドレンアダプタ2300を含むドッキングステーション2402と協働するように構成された、
図3の自律式トイレ300の一例であり得る自律式トイレ2400の概略的な例を示す。
図25は、自律式トイレ2400の排泄物容器2500の分解組立断面概略図を示す。
図25に示すように、排泄物容器2500は、第1のライナー2502(例えば、ラテックスで形成された)と第1のライナー2502内に配置された第2のライナー2504とを含み得る。
【0078】
[00133] 自律式トイレ2400がドレンアダプタ2300上を移動すると、自律式トイレ2400は、カバー2304を開位置に移動させ、ドッキングステーション2402の1つ以上のアーム2404(例えば、ランプ又はカム部材)は、自律式トイレ2400のアクチュエータ2406に係合する。アクチュエータ2406は、空位置と収納位置との間で移行するように構成されている。アクチュエータ2406は、(例えば、1つ以上のばね及び/又は重力を用いて)収納位置に向かって付勢され得る。
【0079】
[00134] アクチュエータ2406と1つ以上のアーム2404との間の相互係合により、アクチュエータ2406を空位置に移行させる。空位置へのアクチュエータ2406の移動により、ドレンキャップ2408が自律式トイレ2400から伸張され、排泄物容器2500から排泄物が移送され得るように、排泄物容器2500をドレンアダプタ2300と流体的に結合させる。ドレンキャップ2408は、弾性材料で作製されてもよい、及び/又はドレンアダプタ2300と密閉的に係合するように構成されてもよい(例えば、ドレンキャップ2408の外面がドレンアダプタ2300とシールを形成するように、ドレンキャップ2408の少なくとも一部分がドレンアダプタ2300内に受け入れられ得る)。いくつかの例では、自律式トイレ2400は、使用者が自律式トイレ2400を呼び出すまで、ドレンアダプタ2300に流体的に結合されたままであり得る。この例では、自律式トイレ2400は、ドレンアダプタ2300の上に配置されている間、トイレとして使用され得る。
【0080】
[00135] いくつかの例では、1つ以上のアーム2404は、自律式トイレ2400がドレンアダプタ2300の上に配置されると、自律式トイレ2400に対して移動するように構成され得る。1つ以上のアーム2404の移動により、アクチュエータ2406を作動させることができる。1つ以上のアーム2404は、使用者が自律式トイレ2400を呼び出すまでアクチュエータ2406を作動位置に維持することができ、トイレがドレンアダプタ2300の上に配置されている間に使用可能にする。この例では、アーム2404は、ランプ状又はカム状でなくてもよい。
【0081】
[00136]
図45は、自律式排泄物容器4500から排泄物を空にするためにドレンアダプタ4502と協働するように構成された自律式排泄物容器4500の概略的な例を示す。例えば、自律式排泄物容器4500は、ドレンアダプタ4502のカバー4503と係合するように構成されたカバー係合特徴4501を含み得、係合により、カバー4503を開位置に向かって付勢する。
【0082】
[00137] 図示のように、自律式排泄物容器4500は、壁取付ユニット4504と協働するように構成されている。図示のように、壁取付ユニット4504は、構造物(例えば、家)の壁4506に結合されており、1つ以上のアーム4508及び水接続部4510を含む。1つ以上のアーム4508は、自律式排泄物容器4500のアクチュエータ4512と協働するように構成されており、アクチュエータ4512の動きにより、流体結合部4513の少なくとも一部分を自律式排泄物容器4500から伸張させる。流体結合部4513は、自律式排泄物容器4500とドレン4514とを流体的に結合させるように構成されている(例えば、
図46を参照)。例えば、流体結合部4513は、ドレンアダプタ4502を介してドレン4514に流体的に結合され得る。いくつかの例では、1つ以上のアーム4508は、自律式排泄物容器4500に取り外し可能に結合するための保持特徴4516を含み得る。水接続部4510は、自律式排泄物容器4500の水ライン4518と流体的に結合するように構成されている。水ライン4518は、例えば、自律式排泄物容器4500を洗浄するために及び/又は自律式排泄物容器4500を空にすることを促すために、水を供給するように構成され得る。
【0083】
[00138]
図46に示すように、アーム4508は、アクチュエータ4512が流体結合部4513をドレン4514の方向に押勢するように、アクチュエータ4512に係合する。換言すれば、アーム4508は、概して、流体結合部4513を格納位置から伸張位置に向かって押勢するように構成されるものとして説明され得る。アクチュエータ4512は、1つ以上の付勢機構(例えば、ばね)を使用して、格納位置に向かって付勢され得る。
【0084】
[00139]
図26は、アクチュエータ2406の概略的な例を示す。
図27は、第1のライナー2502と相互作用するアクチュエータ2406の概略的な例を示す。図示のように、アクチュエータ2406は、ベース部分2600と、ベース部分2600に枢動可能に結合された係合部分2602とを含む。ベース部分2600は、第1のライナー2502に結合されており、ドレンキャップ2408がドレンアダプタ2300と密閉的に係合するまで、第1のライナー2502に力をかけて、第1のライナー2502を弾性的に変形させるように構成されている。いくつかの例では、ドレンキャップ2408は、(例えば、第1のライナー2502にクランプ力を作用させることによって)第1のライナー2502の一部分を排泄物容器2500に結合させ得る。係合部分2602は、1つ以上のアーム2404の1つ以上と係合するように構成された係合突起2604を含む。1つ以上の付勢機構2606(例えば、ばね)は、アクチュエータ2406を収納位置に押勢し得る。
【0085】
[00140]
図28は、使用位置にある自律式排泄物容器2800の概略的な例を示し、
図29は、空位置に移行する及び空位置にある自律式排泄物容器2800の概略的な例を示す。自律式排泄物容器2800は、
図1の自律式排泄物容器100の一例であり得る。
図28に示すように、自律式排泄物容器2800は、駆動部分2802及び容器部分2804を含む。
図29に示すように、駆動部分2802は、空にするために容器部分2804を固定式トイレ2902の上に配置するように構成されたリフト2900を含む。いくつかの例では、リフト2900は、空にする前に固定式トイレ2902上に容器部分2804を載せることがある。リフト2900は、容器部分2804を支持するように構成された1つ以上のアーム2904を含む。1つ以上のアーム2904及び/又は容器部分2804の一部分は、固定式トイレ2902の蓋を開く及び/又は閉じるように構成され得る。いくつかの例では、自律式排泄物容器2800は、固定式トイレ2902に、容器部分2804から受け取ったあらゆる排泄物を流させるように構成され得る。例えば、自律式排泄物容器2800は、固定式トイレ2902を流すように構成されたフラッシャ2906に(例えば、Bluetoothなどの無線接続を使用して)通信的に結合され得る。フラッシャ2906は、固定式トイレ2902に結合されてもよく、固定式トイレ2902に隣接する壁に結合されてもよく、自立型デバイスなどであってもよい。
【0086】
[00141]
図30は、(例えば、トイレ遮断弁を介して)自律式トイレ3002(例えば、
図3の自律式トイレ300)を給水部3004に流体的に結合するための結合システム3000の概略的な例を示す。いくつかの例では、自律式トイレ3002は、結合システム3000の少なくとも一部分を含み得る。例えば、結合システム3000は、供給側3006(
図3のドッキングステーション302などの自律式トイレ3002のドッキングステーションに含まれ得る)と、トイレ側3008とを含むことができ、自律式トイレ3002は、結合システム3000のトイレ側3008を含み得る。いくつかの例では、結合システム3000は、供給側部分3001とトイレ側部分3003とを含む感知システムを有し得る。供給側部分3001は、トイレ側部分3003の近接を検知するように構成され得る。例えば、供給側部分3001がトイレ側部分3003の近接を検知すると、結合システム3000は、供給側3006をトイレ側3008に流体的に結合する結合操作を開始するように構成され得る。供給側部分3001とトイレ側部分3003は、誘導感知システムを集合的に形成し得る。
【0087】
[00142] 図示のように、供給側3006は、給水部3004に流体的に結合された流体通路を画定する第1の(例えば、雄)ねじ結合部3010を含む。トイレ側3008は、第1のねじ結合部3010にねじ式に結合するように構成された第2の(例えば、雌)ねじ結合部3012を含む。第2のねじ結合部3012は回転可能であり得、歯車付きの外面3014を含み得る。供給側3006は、モータ3016の駆動軸3020に結合された駆動歯車3018を有するモータ3016を更に含み得、駆動歯車3018は、第2のねじ結合部3012の歯車付きの外面3014と係合(又は噛合)し、第2のねじ結合部3012を回転させるように構成されている。したがって、第2のねじ結合部3012が第1のねじ結合部3010と係合されると、モータ3016は、第2のねじ結合部3012が第1のねじ結合部3010上にねじ留めされるように、駆動歯車3018を回転させることができる。第1のねじ結合部3010と第2のねじ結合部3012とが互いに結合されると、モータ3016は、第2のねじ結合部3012が第1のねじ結合部3010からねじ解除されるように、駆動歯車3018を回転させるように構成され得る。いくつかの例では、自律式トイレ3002は、第1のねじ結合部3010に沿った第2のねじ結合部3012の直線移動に一致する速度及び方向で移動するように構成され得る。加えて又は或いは、結合システム3000のトイレ側3008は、トイレ側3008が第1のねじ結合部3010に沿った第2のねじ結合部3012の直線移動に応答して移動するように、自律式トイレ3002に摺動可能に結合され得る。
【0088】
[00143] 供給側3006は、第1のねじ結合部3010と第2のねじ結合部3012とが互いに結合(例えば、密閉的に結合)されたことに応答して、供給側3006を給水部3004に流体的に結合するように構成されている供給弁3022(例えば、ボール弁又は電磁弁)を更に含み得る。第1のねじ結合部3010と第2のねじ結合部3012とが互いに結合(例えば、密閉的に結合)されていないとき、供給弁3022は、供給側3006を給水部3004から流体的に切り離すように構成されている。
【0089】
[00144] いくつかの例では、流体結合部を確立するために第1のねじ結合部3010及び第2のねじ結合部3012を使用する代わりに、供給側3006及びトイレ側3008は、1つ以上の迅速接続結合部を含んでもよい。この例では、供給側3006及び/又はトイレ側3008の1つ以上は、(例えば、供給側3006をトイレ側3008から切り離すことを可能にするために)迅速接続結合部を作動させるためのアクチュエータを含み得る。
【0090】
[00145]
図31Aは、使用者から排泄物を受け入れるように構成された携帯型トイレ3100の概略的な例を示す。いくつかの例では、携帯型トイレ3100は、自律式トイレとして構成され得る。携帯型トイレ3100は、内部ライナー3104(例えば、使い捨て内部ライナー)を有する排泄物容器3102を含む。内部ライナー3104は、使用者から排泄物を受け入れるように構成されている。各使用後、携帯型トイレ3100は、内部ライナー3104が排泄物を内包する排泄物ポケット3105を形成するように、内部ライナー3104を操作するように構成され得る。例えば、排泄物が内部ライナー3104内に収容された後、携帯型トイレ3100は、(例えば、ヒートシール、ねじり、又は任意の他のシール形成方法を使用して)内部ライナー3104を排泄物の上方の位置で互いに密閉するように構成され得る。シールが形成されると、追加の排泄物が内部ライナー3104に追加され得、追加の排泄物は、別個の排泄物ポケット3105に密閉され得る。換言すれば、携帯型トイレ3100の各使用後、追加の排泄物ポケット3105が形成され得る。いくつかの例では、排泄物ポケット3105は、携帯型トイレ内の圧縮機によって圧縮され得る。排泄物ポケット3105を圧縮すると、空にされる前に排泄物容器3102によって受け入れ可能な排泄物の量が増加し得る。いくつかの例では、携帯型トイレ3100は、1つ以上の排泄物ポケット3105を収容するための収容区画を含み得る(例えば、使用者又は自律ロボットによる取り出し用)。
【0091】
[00146] 図示のように、いくつかの例では、各排泄物ポケット3105は、移動ロボット3106が切り離された排泄物ポケット3105を収集することができるように、内部ライナー3104から切り離され得る。例えば、携帯型トイレ3100は、移動ロボット用ベイ3108を含み得、移動ロボット3106は、移動ロボット用ベイ3108にある間に、携帯型トイレ3100から1つ以上の排泄物ポケット3105を収集する。排泄物ポケット3105が収集された後、移動ロボット3106は、廃棄のために排泄物ポケット3105をドッキングステーション3110に運び得る。図示のように、各排泄物ポケット3105は持ち上げられてドッキングステーション3110に入れられる(例えば、移動ロボット3106及び/又はドッキングステーション3110のリフト機構を使用して)。ドッキングステーション3110が空にされると、袋が形成されるように、受け取った最後の排泄物ポケット3105の近傍で筒状袋ライナー3112が密閉され得る。袋を形成することにより、収集された排泄物ポケット3105を使用者が除去することがより容易になることがある。加えて又は或いは、収集された排泄物ポケット3105は、ドッキングステーション3110内に受け入れられたときに互いに付着するように構成され得る。
【0092】
[00147] 携帯型トイレ3100は、移動ロボット3106又はドッキングステーション3110なしで使用されてもよい。この例では、携帯型トイレ3100を空にするときに排泄物ポケット3105は互いに切り離されなくてもよい。例えば、空にすることが望まれる場合、排泄物ポケット3105がグループとして除去され得るように、最も新しい排泄物ポケット3105が内部ライナー3104から切り離され得る。
【0093】
[00148] 排泄物ポケット3105が内部ライナー3104から切り離されるときには常に、排泄物が内部ライナー3104から漏れないように、切り離し位置にシールが形成される(又は残る)。いくつかの例では、排泄物ポケット3105が形成される前に、排泄物ポケット3105を形成する内部ライナー3104の部分に堆肥化酵素が導入され得る。堆肥化酵素の存在により、より簡単な廃棄を可能にし得る(例えば、酵素は、排泄物をごみ箱に安全に廃棄可能な物質に分解し得る)。加えて又は或いは、内部ライナーは、吸収性材料(例えば、粘土材料)を含んでもよい。吸収性材料は、固定式トイレに安全に使い捨てできる材料であり得る。
【0094】
[00149]
図31Bは、使い捨てライナー3152と協働するように構成された携帯型シート3150の概略的な例を示し、
図31Cは、携帯型シート3150から切り離された複数の使い捨てライナー3152を示す。携帯型シート3150は、ベッド、スタンド、壁、及び/又は使用者の体重を支えることが可能な任意の他の表面に取り外し可能に結合されるように構成され得る。
【0095】
[00150] 図示のように、携帯型シート3150は、排泄物が通過し得る開口領域3154を画定する。使い捨てライナー3152は、使い捨てライナー3152のライナー開放端3157にライナー結合部3156を含み、ライナー開放端3157は、ライナー閉鎖端3159の反対側にある。
【0096】
[00151] ライナー結合部3156は、使い捨てライナー3152を携帯型シート3150に対して吊り下げられた位置で支持するように構成されている。例えば、ライナー結合部3156は、携帯型シート3150の開口領域3154内に延びて、携帯型シート3150と着脱可能に係合するように構成され得る。この例では、ライナー結合部3156は、携帯型シート3150の内側部分3158と係合するように構成された結合タブ3161を含み得る。結合タブ3161は、使用者がタッチポイント3163に力を加えると、結合タブ3161と内側部分3158との係合解除を促進するように構成されたタッチポイント3163を含み得る。
【0097】
[00152] ライナー結合部3156の両側の側面は、互いに接触させると互いに結合する(例えば、互いに接着結合する)ように構成され得る。ライナー結合部3156の両側の側面が互いに結合されると、使い捨てライナー3152は、排泄物が使い捨てライナー3152から漏れることを実質的に阻止するように、密閉され得る。密閉されると、使い捨てライナー3152は、手動で及び/又は移動ロボット(例えば、
図31Aの移動ロボット3106)を使用して廃棄されてもよい。
【0098】
[00153] 使い捨てライナー3152は、堆肥化酵素を含んでもよい。堆肥化酵素の存在により、より簡単な廃棄を可能にし得る(例えば、酵素は、排泄物をごみ箱に安全に廃棄可能な物質に分解し得る)。加えて又は或いは、使い捨てライナー3152は、吸収性材料(例えば、粘土材料及び/又は吸収性ゲルビーズ)を含んでもよい。
【0099】
[00154]
図32は、固定式トイレに係合(例えば、結合)するように構成された自律式トイレ3200の概略的な例を示す。自律式トイレ3200は、
図1の自律式排泄物容器100の一例であり得る。図示のように、自律式トイレ3200は、本体3202と、本体3202内に少なくとも部分的に配置された排泄物容器3204と、排泄物容器3204の開放端を選択的に密閉するように構成された蓋3216と、排泄物容器3204に貯蔵された排泄物を固定式トイレ3224に移送するために固定式トイレ3224に流体的に結合するように構成されたドレンステム3222とを含み得る。複数の被駆動車輪3206は、本体3202に結合されており、被駆動車輪3206は、自律式トイレ3200を表面3208にわたって押勢するように構成されており、コントローラ3210が複数の被駆動車輪3206に通信的に結合されている。
【0100】
[00155] いくつかの例では、
図33に示すように、ドレンステム3222は、格納可能なドレンステムである。格納可能なドレンステム3222は、伸張位置と収納位置との間で移行するように構成されている。例えば、ドレンステム3222は、ドレンステム3222が、自律式トイレ3200の垂直方向に延びる(例えば、垂直)側壁から延びるように構成され得る。
【0101】
[00156] いくつかの例では、格納可能なドレンステム3222は、一般に固定式トイレ位置と呼ばれ得る、自律式トイレ3200が固定式トイレ3224に近接する位置(例えば、固定式トイレ3224から1メートル(m)又は2m以内の位置)に到着したことに応答して、自動的に伸張するように構成され得る。加えて又は或いは、ドレンステム3222は、使用者入力を受け取ったことに応答して伸張するように構成され得る。ドレンステム3222が伸張位置にあるとき、排泄物容器3204内に貯蔵された排泄物は、ドレンステム3222を通って固定式トイレ3224に流され得る。固定式トイレ3224への排泄物の移送が完了したことに応答して、格納可能なドレンステム3222は、収納位置に格納されるように構成され得る。いくつかの例では、収納位置に格納される前に、ドレンステム3222は、(例えば、自律式トイレ3200が使用者及び/又はドッキングステーションの位置に戻るときに)排泄物が固定式トイレ3224及び/又は床に不意に滴下しないように、ドレンステム3222の出口が(例えば、水、石鹸、及び/又は液体消毒剤などの流体を使用して)洗浄される及び/又は(例えば、空気流を使用して)乾燥される自己洗浄操作が施され得る。
【0102】
[00157] 図示のように、格納可能なドレンステム3222が収納位置にあるとき、ドレンステム3222は、本体3202内に少なくとも部分的に画定される受け入れ空間3324内に受け入れられるように構成され得る。例えば、及び図示のように、受け入れ空間3324は、受け入れ空間3324の少なくとも部分が、自律式トイレ3200のシート3318及び/又は排泄物容器3204と自律式トイレ3200の後壁3326との間にあるように配置されている。格納可能なドレンステム3222は、歯車付きの外面を有し得、自律式トイレ3200は、それに結合された駆動歯車3311を有するモータ3312を更に含み得、駆動歯車3311は、格納可能なドレンステム3222の歯車付きの外面と係合し、格納可能なドレンステム3222を伸張又は格納させるように構成されている。例えば、格納可能なドレンステム3222は、駆動歯車3311と係合するように構成されたねじ結合部を含み得る。駆動歯車3311は、第1の方向に回転して、ドレンステム3222を伸張させることができ、第2の、反対方向に回転して、ドレンステム3222を格納させることができる。
【0103】
[00158]
図34A及び
図34Bは、自律式トイレ3200の一例であり得る自律式トイレ3400の一例を示す。図示のように、自律式トイレ3400は、格納可能なドレンステム3404を含む。いくつかの例では、自律式トイレ3400は、自律式トイレ3400の本体3202にヒンジ結合された扉3402を更に含み得る。扉3402は、ドレンステム3404が伸張位置(例えば、
図34Bに示すような)と収納位置(例えば、
図34Aに示すような)との間で移行したことに応答して、開位置と閉位置との間で移行するように構成されている。扉3402は、格納可能なドレンステム3404が本体3202から伸張すると開かれ、ドレンステム3404が本体3202内に格納されると閉じられるように構成されている。いくつかの例では、扉3402は、格納可能なドレンステム3404の伸張及び後退と同時に自動的に開閉するように構成されている。
【0104】
[00159]
図35は、固定式トイレ3520に流体的に結合された自律式トイレ3400の一例を示す。固定式トイレ3520は、開位置と閉位置との間で移行するように構成された蓋3522を含む。閉位置にあるとき、蓋3522は、固定式トイレ3520の開口部3518を覆っており、開口部3518は、排泄物を受け入れるように構成されている。
【0105】
[00160] 固定式トイレ3520は、固定式トイレ内に受け取った排泄物を中央排泄物貯蔵所に移送することができるように、中央排泄物貯蔵所(例えば、下水又はセプティックライン)に結合され得る。したがって、自律式トイレ3400が固定式トイレ3520に流体的に結合すると、自律式トイレ3400内に貯蔵された排泄物は、固定式トイレ3520を介して中央排泄物貯蔵所に移送することができる。例えば、格納可能なドレンステム3404は、格納可能なドレンステム3404の少なくとも一部分が固定式トイレ3520の開口部3518の少なくとも一部分の上に伸張して、自律式トイレ3400と固定式トイレ3520とを流体的に結合するように、自律式トイレ3400から伸張させることができる。
【0106】
[00161] いくつかの例では、格納可能なドレンステム3404は、固定式トイレ3520のボウル3526と流体的に結合するように構成された供給ライン5000(例えば、
図50を参照)を含み得る。
図50に示すように、供給ライン5000は、ドレンライン5002とは別個のものである。供給ライン5000は、供給ライン5000の少なくとも一部分がボウル3526内に受け入れられている伸張状態と、供給ライン5000がボウル3526から取り除かれている(例えば、ドレンステム3404へと完全に格納されている)格納状態との間で移行するように構成され得る。例えば、固定式トイレ3520のボウル3526は、供給ライン5000を介してボウル3526から自律式トイレ3400に移送され得る液体(例えば、水)を含み得る。移送された液体は、自律式トイレ3400から固定式トイレ3520に排泄物を移送する、排泄物に接触する自律式トイレ3400の1つ以上の部分を洗浄する、後の使用のために自律式トイレ3400に貯蔵するなどのために使用することができる。いくつかの例では、自律式トイレ3400は、供給ライン5000をボウル3526内に伸張させる前に及び/又はボウル3526から液体を移送する前に固定式トイレ3520を流すように構成され得る(これにより、汚れた液体が自律式トイレ3400に移送されるのを防止し得る)。ボウル3526から自律式トイレ3400に液体を移送することで、排泄物がドレンライン5002を通して自律式トイレ3400からボウル3526に移送されるときに飛散を低減することができる。
【0107】
[00162] いくつかの例では、自律式トイレ3400は、ドレンステム3404の高さ3516を調節するための高さ調節機構を含み得る。ドレンステム3404の高さ3516を調節すると、自律式トイレ3400を異なる高さを有する固定式トイレ3520に流体的に結合することを可能にし得る。ドレンステム3404の高さ3516は、(例えば、自律式トイレ3400の1つ以上のセンサによって生成されたセンサデータに基づいて)自動的に及び/又は(例えば、使用者によって)手動で調節され得る。
【0108】
[00163] いくつかの例では、固定式トイレ3520の蓋3522は、自律式トイレ3400が固定式トイレ位置に到達したことに応答して、開位置に向かって自動的に移行するように構成され得、格納可能なドレンステム3404が格納されると閉位置に向かって移行するように構成され得る。いくつかの例では、蓋3522は、部分開位置(例えば、開位置と閉位置との間の位置)に自動的に移行するように構成され得る。部分開位置は、ドレンステム3404が開口部3518上に伸張し、固定式トイレ3520と流体的に結合することを可能にするために、固定式トイレ3520のボウル3526と蓋3522との間に十分な間隔があるように構成され得る。
【0109】
[00164] いくつかの例では、自律式トイレ3400が固定式トイレ3520に係合する前に、所定の排出位置が生成され得る。所定の排出位置は、ドレンステム3404が伸張位置にあるときに、格納可能なドレンステム3404の少なくとも一部分が開口部3518上に伸張し、自律式トイレ3400を固定式トイレ3520に流体的に結合するように、固定式トイレ3520に近接し得る(例えば、30センチメートル(cm)、20cm、又は10cm以内)。或いは、いくつかの例では、所定の排出位置がなくてもよい。これらの例では、自律式トイレ3400は、自律式トイレ3400及び/又は固定式トイレ3520の1つ以上のセンサを使用して、固定式トイレ3520の位置を推定するように構成され得る。例えば、固定式トイレ3520は、自律式トイレ3400の1つ以上のセンサによって検出可能な信号を生成するように構成されたビーコン3514を含んでもよい。自律式トイレ3400は、検出された信号に少なくとも部分的に基づいて、固定式トイレ3520の位置を推定し得る。いくつかの例では、自律式トイレ3400は、固定式トイレ3520の位置を推定するときに、検出された信号の強度を測定するように構成され得る。固定式トイレ3520のビーコン3514は、高周波信号、光学信号、磁気信号、及び/又は任意の他の種類の信号の1つ以上を生成し得る。加えて又は或いは、自律式トイレ3400は、固定式トイレ3520を識別可能な1つ以上のセンサを含んでもよい。例えば、自律式トイレ3400は、周囲環境の1つ以上の画像を捕捉し、物体認識を用いて、捕捉された1つ以上の画像内で固定式トイレ3520を識別するための1つ以上のカメラを含んでもよい。
【0110】
[00165] 固定式トイレ3520に到達した後、自律式トイレ3400は、固定式トイレ3520に対するその位置及び向きを決定し得る。自律式トイレ3400の位置及び向きが決定されると、自律式トイレ3400は、その位置、向き、及び/又は高さの調節を行い、格納可能なドレンステム3404を固定式トイレ3520と流体的に結合することを可能にし得る。加えて又は或いは、使用者は、例えば、スマートフォン又はリモートコントローラなどのリモートデバイスを使用して、自律式トイレ3400の位置及び高さを手動で調節してもよい。調節を完了すると、自律式トイレ3400は、調節情報を将来の使用のために格納し得る。
【0111】
[00166] いくつかの例では、格納可能なドレンステム3404は、排泄物を固定式トイレ3520に移送することができるように、蓋3522を開位置に向かって押勢する(例えば、蓋3522を部分開位置に押勢する)ように構成され得る。例えば、伸張位置に移行すると、格納可能なドレンステム3404の端部は、蓋3522に係合するように構成され得、蓋3522との係合により、蓋3522を開位置に向かって移動させる。この例では、格納可能なドレンステム3404の端部は、ドレンステム3404の遠位端領域3412が
図34に示すようなくさび形状(例えば、面取りされた前部)を有するように、傾斜面3406を有し得る。動作時、ドレンステム3404が伸張位置に移行するとき、ドレンステム3404の遠位端領域3412は、傾斜面3406が蓋3522に沿って摺動し、蓋3522をボウル3526から離れる方向に(又は開位置に向かう方向に)押勢するように、ボウル3526と蓋3522との間に挿入される。例えば、格納可能なドレンステム3404は、伸張位置にあるときに、蓋を部分開位置に移動させることができる。格納可能なドレンステム3404を伸張させるとき、ドレンステム3404が伸張位置に移行したことに応答して、排泄物を固定式トイレ3520のボウル3526に移送することができるように、蓋3522は少なくとも部分開位置まで持ち上げられる。いくつかの例では、格納可能なドレンステム3404は、固定式トイレ3520の蓋3522を閉位置から開位置に向かって(例えば開位置に)押勢するように構成されたアームを含んでもよい。この例では、固定式トイレ3520に排泄物が移送された後、アームは更に、固定式トイレ3520の蓋3522を開位置から閉位置に移行するように構成され得る。
【0112】
[00167] いくつかの例では、固定式トイレ3520の蓋3522の開放は、蓋3522に、又は蓋3522とボウル3526との間に配置されたシート3512に結合された先頭構成要素3524によって支援される。蓋3522が閉位置にあるとき、開位置に向かうシート3512の動きは、開位置に向かう蓋3522の対応する動きをもたらす。先頭構成要素3524は、ドレンステム3404と協働して、固定式トイレ3520の蓋3522及び/又は固定式トイレ3520のシート3512を開位置の方向に押勢するように構成されている。例えば、
図36Bに示すように、先頭構成要素3524は、固定式トイレ3520のシート3512に結合(又はこれと一体形成)され得る。いくつかの例では、先頭構成要素3524は、シート3512に接着結合され得る。例えば、
図36Aを参照すると、先頭構成要素3524は、シート3512に結合(例えば、取り外し可能又は恒久的に結合)するように構成された結合端部3606と、格納可能なドレンステム3404の傾斜面3406と協働するように構成された傾斜端3608とを含み得る。動作時、格納可能なドレンステム3404の遠位端領域3412は、格納可能なドレンステム3404の伸張によって蓋3522が持ち上げられるように、先頭構成要素3524に係合し得る。いくつかの例では、蓋3522は、先頭構成要素3524を画定し得る。
【0113】
[00168] いくつかの例では、扉3402の開放により、蓋3522及び/又はシート3512が開位置に向かって押勢されるように、扉3402は、蓋3522及び/又はシート3512と協働するように構成され得る。例えば、先頭構成要素3524などの先頭構成要素が扉3402に結合され得る。扉3402に結合された先頭構成要素3524は、扉3402が開位置に移行されるときに、蓋3522及び/又はシート3512が開位置に向かって押勢されるように、蓋3522及び/又はシート3512と固定式トイレ3520のボウル3526との間に挿入され得る。扉3402は、ドレンステム3404の伸張に応答して、開位置に向かって押勢(例えば、回転)され得る。扉3402は、1つ以上の付勢機構(例えば、1つ以上のばね)を使用して、閉位置に向かって付勢され得る。扉3402はまた、モータによって開位置に向かって押勢され得る。例えば、自律式トイレ3400は、モータの駆動軸に結合された駆動歯車を含み得、駆動歯車は、扉3402の歯車付き表面に係合し、扉3402を開位置と閉位置との間で移行させるように構成されている。蓋3522及び/又はシート3512が開位置に移行したことに応答して、ドレンステム3404は、固定式トイレ3520の蓋3522とボウル3526との間に挿入され、排泄物容器3401に貯蔵された排泄物を移行させ得る。
【0114】
[00169] 自律式トイレ3400が固定式トイレ3520に係合しているとき、自律式トイレ3400の排泄物容器3401は、排泄物容器3401が固定式トイレ3520へと空にされ得るように、ドレンステム3404を介して固定式トイレ3520に流体的に結合し得る。いくつかの例では、自律式トイレ3400は、格納可能なドレンステム3404を通して排泄物を押勢するように構成されたポンプを含み得る。いくつかの例では、排泄物容器3401は、排泄物が重力により固定式トイレ3520に移送され得るように、固定式トイレ3520の開口部3518の上方の位置に配置され得る。
【0115】
[00170] いくつかの例では、自律式トイレ3400は、水源に流体的に結合され得る及び/又は水リザーバを含み得る(例えば、排泄物容器3401を洗浄するために及び/又は排泄物のドレンステム3404の通過を促進するのを支援するために)。
【0116】
[00171] いくつかの例では、自律式トイレ3400は、更に、固定式トイレ3520を流すように構成され得る。例えば、固定式トイレ3520は、(例えば、Bluetoothなどの無線接続を介して)自律式トイレ3400に通信的に結合され得、自律式トイレ3400は、固定式トイレ3520に信号を送信し、固定式トイレ3520を流すように構成され得る。更なる例として、自律式トイレ3400は、固定式トイレ3520を手動で流してもよい(例えば、アームを使用して)。排泄物容器3401が固定式トイレ3520へと空にされた後、排泄物容器3401は、固定式トイレ3520に排泄物を流させるように構成され得る。例えば、自律式トイレ3400は、フラッシャ(例えば、固定式トイレのフラッシュハンドル2200を作動させるように構成されている、
図22に示すフラッシャ2104を参照)に通信的に結合され得る。
【0117】
[00172] いくつかの例では、自律式トイレ3400及び/又は固定式トイレ3520のうちの1つ以上は、受け取った排泄物(例えば、尿及び/又は糞便)を分析するように構成され得る。いくつかの例では、自律式トイレ3400は、排泄物容器3401内の排泄物の量を測定するように構成され得る。測定された排泄物の量が所定の閾値(例えば、固定式トイレ3520の最大受け入れ可能容量に相当する量)を超える場合、固定式トイレ3520に移送される排泄物の量は、所定の閾値以下とされ得る。この例では、固定式トイレ3520は、自律式トイレ3400が排泄物の移送を中断したことに応答して流され得、排泄物を流すときに、自律式トイレ3400は、固定式トイレ3520に、排泄物容器3401内の残りの排泄物又は所定の閾値以下の量の排泄物を移送させることができる(このプロセスは、排泄物容器3401が空にされるまで繰り返され得る)。
【0118】
[00173]
図37Aは、固定式トイレ及び/又はセプティック若しくは下水ラインに結合するように構成された中間システム3700の概略的な例を示す。中間システム3700は、使用者によって移動可能であるように構成され得る。例えば、使用者は、中間システムを、
図37Bに示すように、固定式トイレ3701に近接する位置に移動させてもよい。
【0119】
[00174] いくつかの例では、中間システム3700は、自律式トイレを固定式トイレ3701又はセプティック若しくは下水ラインに流体的に結合することにより、自律式トイレの排泄物容器を空にするように構成され得る。いくつかの例では、中間システム3700は、自律式トイレから排泄物を受け入れ、それを後の廃棄のために一時的に貯蔵するように構成された排泄物移送リザーバを含み得る。この例では、中間システム3700は、固定式トイレ3701又はセプティック若しくは下水ラインに流体的に結合されなくてもよい。
【0120】
[00175] 中間システム3700は、入力穴3702と、出力穴3704と、入力穴3702を出力穴3704に流体的に結合する排出ライン3705とを更に含んでもよい。入力穴3702及び出力穴3704は、中間システム3700の同じ側又は異なる側にあってもよい。入力穴3702は、自律式トイレに流体的に結合し、自律式トイレから排泄物を受け入れるように構成されている。出力穴3704は、固定式トイレ3701に流体的に結合されるように構成され得る(排泄物が出力穴3704から固定式トイレ3701に移送され得るように)。
【0121】
[00176] いくつかの例では、中間システム3700は、出力穴3704を覆う及び/又は出力穴3704の少なくとも一部分を画定するように構成されたカバー3706を更に含む。排出前に、中間システム3700の排出ライン3705が固定式トイレ3701に流体的に結合するように、カバー3706は開く。例えば、排出ライン3705は、(例えば、枢動運動による)カバー3706の開放により、排出ライン3705の出力穴3704を固定式トイレ3701のボウル3703上に配置し、排出ライン3705を固定式トイレ3701に流体的に結合するように、カバー3706に結合され得る及び/又はカバー3706によって少なくとも部分的に画定され得る。いくつかの例では、カバー3706は、開位置と閉位置との間で回転するように構成され得、カバー3706が開位置に移行すると、カバー3706はシート3707及び/又は蓋3709を開位置に向かって押勢する。
【0122】
[00177] カバー3706は、リップ3711を含み得る。リップ3711は、くさび形状を有してもよい。リップ3711は、カバー3706の回転により、固定式トイレ3701の蓋3709及び/又はシート3707が開位置に向かって押勢されるように、固定式トイレ3701の蓋3709とボウル3703との間に配置され得る。蓋3709及び/又はシート3707が開くと、排出ライン3705の一部分は、固定式トイレ3701の蓋3709及び/又はシート3707とボウル3703との間に配置され得る。或いは、及び
図38を参照すると、出力穴3704は、中間システム3700に取り付けられている又は中間システム3700から形成されたアダプタ3802に流体的に結合され得る。この例では、中間システム3700は、排泄物が固定式トイレ3701に入れられる前に蓋3709を開かなくてもよい。いくつかの例では、アダプタ3802は、固定式トイレ3701のボウル3703の周囲に延びて、固定式トイレ3701のシート3707を形成し得る。
【0123】
[00178] いくつかの例では、中間システム3700は、上昇位置に持ち上げられるように構成されている。中間システム3700を持ち上げることで、固定式トイレ3701の蓋3709及び/又はシート3707を持ち上げることができる(例えば、リップ3711は、固定式トイレ3701の蓋3709及び/又はシート3707とボウル3703との間に配置され得る)。中間システム3700を上昇位置に持ち上げると、排泄物の移送も促進し得る(例えば、重力が排泄物に作用する結果)。
【0124】
[00179] いくつかの例では、中間システム3700は、自律式トイレから排泄物を受け入れ、それを後の廃棄のために一時的に貯蔵するための排泄物移送リザーバを含み得る。例えば、排泄物移送リザーバは、その中の排泄物に対して1つ以上の操作を実行するように構成され得る。操作は、排泄物を、ポンプを通して運ぶことが可能なスラリーに粉砕するように構成された粉砕操作を含み得る。いくつかの例では、スラリーの粘度を低下させるために、粉砕操作中に流体(例えば水)が添加されてもよい。排泄物移送リザーバ内の排泄物は、排出ライン3705を使用して固定式トイレに移送され得る。排出ライン3705の位置(例えば、排出ライン3705の出力端の位置)は、中間システムによって調節可能であってもよい。例えば、排出ライン3705の一部分は、格納位置と伸張位置との間で移行するように構成され得る。伸張位置にあるとき、少なくとも排出ライン3705の一部分は、固定式トイレ3701のボウル3703上に配置され、排出ライン3705を固定式トイレ3701に流体的に結合し得る。いくつかの例では、伸張位置にあるとき、排出ライン3705の回転方向は、排出ライン3705がボウル3703の上に配置されるように、調節され得る。排出ライン3705が伸張位置にあるときに、排泄物は、排出ライン3705を通して押勢され得る。例えば、中間システム3700は、排出ライン3705を通して排泄物を押勢するように構成されたポンプを含み得る。
【0125】
[00180] いくつかの例では、中間システム3700は、中間システム3700が排泄物コンテナを空にするように、排泄物コンテナを入れるための区画を有し得る。したがって、排泄物コンテナは、排泄物コンテナが中間システム3700内に受け入れられると、排出ライン3705に流体的に結合し得る。
【0126】
[00181] いくつかの例では、中間システム3700は、ドッキングステーションとしても機能し得る。したがって、中間システム3700は、自律式トイレを再充電するように構成され得る。
【0127】
[00182] いくつかの例では、中間システム3700は、排泄物移送リザーバに水を供給することができるように、水源に流体的に結合され得る。水は、排泄物移送リザーバを洗浄するために、及び/又は排泄物の排出ライン3705の通過を促進するのを支援するために使用され得る。
【0128】
[00183]
図39は、固定式トイレ3902と協働するように構成された中間システム3900の概略的な例を示す。中間システム3900は、自律式トイレ及び/又は洗浄システムと協働するように構成された1つ以上の接続部3904を含み得る。例えば、洗浄システムは、中間システム3900を洗浄するために1つ以上の接続部に流体的に結合するように構成され得る(例えば、洗浄システムは、消毒流体、酵素洗浄剤、及び/又は任意の他の種類の洗浄液を中間システム3900内に押勢し得る)。
【0129】
[00184]
図40Aは、切り離された構成にあるドレンコネクタシステム4000の概略的な例を示し、
図40Bは、接続された構成にあるドレンコネクタシステム4000の概略的な例を示す。図示のように、ドレンコネクタシステム4000は、管4008(例えば、排出ライン)とドレン4002(例えば、セプティック若しくは下水ラインの固定ドレン又は中間システムのドレンインターフェース)とに結合されたフランジ4006を含む。フランジ4006は、ドレン4002に取り外し可能に結合するように構成されている。ドレン4002及び/又はフランジ4006は、ドレン4002とフランジ4006とが互いに結合されると、シールをドレン4002とフランジ4006との間に形成させるように構成された構成されたシール4004を含み得る。フランジ4006がドレン4002に結合されると、管4008は、ドレンに流体的に結合される。シール4004は、1つ以上の弾性材料(例えば、天然又は合成ゴム)で作製されてもよい。いくつかの例では、シール4004は、金属の形体であってもよい。
【0130】
[00185] フランジ4006は、ドレン4002及び/又はシール4004に(例えば、磁気的に)結合するように構成され得る。磁気結合は、フランジ4006をドレン4002に結合するときに、フランジ4006とドレン4002との位置合わせを促進し得る。フランジ4006、ドレン4002、及び/又はシール4004の1つ以上は、協働して磁気結合を形成するように構成された磁気要素を含み得る。
【0131】
[00186] いくつかの例では、シール4004は、(例えば、磁石を引き付ける及び/又は磁力を発生させる)1つ以上の磁気特徴を含み得る。シール4004に磁気特徴を含むことで、シール4004がフランジ4006の内側に係合することを促し、フランジ4006とシール4004との間の界面に密閉接続を提供することができる。フランジ4006は、シール4004がフランジ4006に引き付けられるように、磁性(例えば、電磁性)であってもよい。フランジ4006が電磁特徴を含む場合、フランジ4006からのシール4004の切り離しは、フランジ4006が永久磁石を含む場合よりも容易な場合がある。
【0132】
[00187] いくつかの例では、自律式トイレは、管4008と、管4008に結合されたフランジ4006とを含み得る。管4008は、自律式トイレ(例えば、
図3の自律式トイレ300)から伸張可能及びこれに格納可能であるように構成され得る。フランジ4006は、(例えば、電磁石を使用して)磁場を選択的に発生させるように構成され得る。したがって、自律式トイレは、予め設定された位置に到着すると(例えば、自律式トイレがドッキング位置にあるときに)フランジ4006の磁場を活性化するように構成されたアクチュエータを更に含み得る。したがって、フランジ4006の磁場は、フランジ4006の位置合わせを支援することができ、フランジ4006をドレン4002に結合し得る。フランジ4006を切り離すために、磁場は、非活性化され得る及び/又は極性が切り替えられ得る。極性が切り替えられた場合、フランジ4006は、ドレン4002から離れる方に押勢され得る。
【0133】
[00188] 本開示と適合する自律式トイレの一例は、容器開口部を有する排泄物容器と、容器開口部の周囲に少なくとも部分的に延びるシートであって、自律式トイレの使用者を支持するように構成されている、シートと、自律式トイレを表面にわたって押勢するように構成された複数の被駆動車輪と、周囲環境の1つ以上の状態を感知するように構成された1つ以上のセンサと、1つ以上のセンサと複数の被駆動車輪とに通信的に結合されたコントローラとを含み得る。
【0134】
[00189] いくつかの例では、自律式トイレは、リモートデバイスに通信的に結合されるように構成された1つ以上の通信デバイスを含み得、1つ以上の通信デバイスは、リモートデバイスから呼び出し要求を受け取るように構成され得、呼び出し要求の受け取りに応答して、コントローラは、複数の被駆動車輪に、自律式トイレを使用者位置までナビゲートさせる。いくつかの例では、自律式トイレは、排泄物容器に選択的に流体的に結合された第2貯蔵容器を含み得る。いくつかの例では、自律式トイレは、自律式トイレを給水部に流体的に結合するように構成された結合システムの少なくとも一部分を含み得る。いくつかの例では、自律式トイレは、1つ以上の格納可能なハンドルを含み得る。いくつかの例では、自律式トイレは、1つ以上の安定具を含み得る。いくつかの例では、自律式トイレは、排泄物容器に流体を供給するように構成された流体リザーバを含み得る。いくつかの例では、自律式トイレは、排泄物容器内に配置される使い捨てライナーを更に含み得る。いくつかの例では、自律式トイレは、排泄物容器に貯蔵された排泄物を移送するために固定式トイレに流体的に結合するように構成されたドレンステムを更に含み得る。
【0135】
[00190] 本開示と適合する自律式トイレシステムの一例は、ドッキングステーションと、ドッキングステーションに係合するように構成された自律式トイレとを含み得る。自律式トイレは、容器開口部を有する排泄物容器と、容器開口部の周囲に少なくとも部分的に延びるシートであって、自律式トイレの使用者を支持するように構成されている、シートと、自律式トイレを表面にわたって押勢するように構成された複数の被駆動車輪と、周囲環境の1つ以上の状態を感知するように構成された1つ以上のセンサと、1つ以上のセンサと複数の被駆動車輪とに通信的に結合されたコントローラとを含み得る。
【0136】
[00191] いくつかの例では、ドッキングステーションは、自律式トイレの1つ以上のバッテリーを充電するように構成され得る。いくつかの例では、ドッキングステーションは、ドレンアダプタを含んでもよく、ドレンアダプタは、ドレンに流体的に結合されるように構成されている。いくつかの例では、ドレンアダプタは、可動カバーを含み得る。いくつかの例では、自律式トイレは、可動カバーを開位置に移行させるように構成され得る。いくつかの例では、自律式トイレは、リモートデバイスに通信的に結合されるように構成された1つ以上の通信デバイスを更に含み得、1つ以上の通信デバイスは、リモートデバイスから呼び出し要求を受け取るように構成され得、呼び出し要求の受け取りに応答して、コントローラは、複数の被駆動車輪に、自律式トイレを使用者位置までナビゲートさせる。いくつかの例では、自律式トイレは、排泄物容器に選択的に流体的に結合された第2貯蔵容器を含み得る。いくつかの例では、自律式トイレシステムは、自律式トイレを給水部に流体的に結合するように構成された結合システムを含み得る。いくつかの例では、ドッキングステーションは、結合システムの供給側を含み得、供給側は、給水部に流体的に結合された第1のねじ結合部を有し、自律式トイレは、結合システムのトイレ側を含み得、トイレ側は、第1のねじ結合部にねじ式に結合するように構成された第2のねじ結合部を有する。いくつかの例では、第2のねじ結合部は、歯車付きの外面を含み得る。いくつかの例では、供給側は、モータに結合された駆動歯車を含み得、駆動歯車は、第2のねじ結合部の歯車付きの外面と噛合するように構成されている。いくつかの例では、自律式トイレは、1つ以上の格納可能なハンドルを含み得る。いくつかの例では、自律式トイレは、1つ以上の安定具を含み得る。いくつかの例では、自律式トイレは、排泄物容器に流体を供給するように構成された流体リザーバを含み得る。
【0137】
[00192] 例示的な実施形態の前述の説明は、例示及び説明の目的で提示されたものである。これは、網羅的であること、又は本開示を開示した厳密な形態に限定することを意図するものではない。本開示に照らして、多くの修正及び変形が可能である。本開示の範囲は、この詳細な説明によってではなく、むしろ、本明細書に添付の特許請求の範囲によって限定されることが意図される。
【0138】
[00193] 別段の記載のない限り、「実質的に」という語の使用は、厳密な関係、状態、配置、向き、及び/又は他の特徴、並びに当業者によって理解されるその逸脱を、そのような逸脱が、開示された方法及びシステムに著しく影響を及ぼさない範囲で含むものと解釈され得る。本明細書で使用する場合、「接続される」又は「結合される」という用語は、相対的な用語であり、別段の記載のない限り、直接的な物理的接続を必要とするものではない。
【0139】
[00194] 本開示の全体を通して、名詞を修飾するための冠詞「1つの(a)」及び/又は「1つの(an)」及び/又は「その(the)」の使用は、別段の記載のない限り、便宜上使用され、修飾される名詞の1つ又は複数を含むものと理解され得る。用語「含む(comprising)」、「含む(including)」及び「有する(having)」は、包含的であることを意図し、列挙した要素以外の追加の要素が存在し得ることを意味する。
【0140】
[00195] 方法及びシステムを、それらの特定の実施形態に関して説明してきたが、それらはそのように限定されるものではない。明らかに、上記の教示に照らして、多くの修正及び変形が明らかになり得る。本明細書に記載及び図示される詳細、材料、及び部品の配置における多くの追加の変更が、当業者によってなされ得る。
【国際調査報告】