(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-19
(54)【発明の名称】架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー医薬組成物
(51)【国際特許分類】
C08F 26/02 20060101AFI20240312BHJP
C08G 81/02 20060101ALI20240312BHJP
A61K 31/785 20060101ALI20240312BHJP
A61P 3/00 20060101ALI20240312BHJP
【FI】
C08F26/02
C08G81/02
A61K31/785
A61P3/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023553043
(86)(22)【出願日】2021-03-01
(85)【翻訳文提出日】2023-10-27
(86)【国際出願番号】 US2021020265
(87)【国際公開番号】W WO2022186813
(87)【国際公開日】2022-09-09
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】515338461
【氏名又は名称】トリシダ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Tricida, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100156144
【氏名又は名称】落合 康
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クラーナー,ジェリット
(72)【発明者】
【氏名】コナー,エリック・エフ
(72)【発明者】
【氏名】グバー,ランディ・ケイ
(72)【発明者】
【氏名】ケイド,マシュー・ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】キアステッド,ポール・エイチ
(72)【発明者】
【氏名】ビヤニ,カルペッシュ・エヌ
(72)【発明者】
【氏名】グエン,ソン・エイチ
(72)【発明者】
【氏名】タバクマン,スコット・エム
【テーマコード(参考)】
4C086
4J031
4J100
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA03
4C086FA03
4C086FA07
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA03
4C086ZC21
4J031AA25
4J031AB02
4J031AC09
4J031AF03
4J100AN03P
4J100CA01
4J100FA03
4J100FA21
4J100FA30
4J100HA33
4J100HA53
4J100HC05
4J100HE05
4J100JA53
(57)【要約】
ヒトを含む動物を処置するための医薬組成物および方法ならびにそのような組成物を製造する方法に関する。医薬組成物は架橋アミンポリマーを含み、例えば、消化管からの標的種の除去が生理学的利益を提供する疾患または他の代謝状態の処置に使用し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがベベリマーであり、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の1.0%未満がsp
2アリル炭素である、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【請求項2】
架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の0.9%未満がsp
2アリル炭素である、請求項1の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【請求項3】
架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の0.8%未満がsp
2アリル炭素である、請求項1または2の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【請求項4】
架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の0.7%未満がsp
2アリル炭素である、請求項1~3の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【請求項5】
架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の0.6%未満がsp
2アリル炭素である、請求項1~4の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【請求項6】
架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の0.3%超がsp
2アリル炭素である、請求項1~5の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【請求項7】
sp
2アリル炭素のパーセンテージが架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるsp
2アリル炭素のパーセンテージの測定により決定され得る、請求項1~6の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【請求項8】
sp
2アリル炭素のパーセンテージが架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを製造するために架橋されるポリ(アリルアミン)ポリマーにおいて測定したsp
2アリル炭素のパーセンテージから架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるsp
2アリル炭素のパーセンテージを計算することにより決定され得る、請求項1~7の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【請求項9】
架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるsp
2アリル炭素のパーセンテージがポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるsp
2アリル炭素のパーセンテージをポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比対架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比の比で乗ずることにより決定され得る、請求項8の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【請求項10】
ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比対架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比の比が約0.9である、請求項9の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【請求項11】
ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比および架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比が元素分析により決定し得る、請求項9または請求項10の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【請求項12】
架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるsp
2アリル炭素のパーセンテージが
13C NMRにより決定され得る、請求項1~7の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【請求項13】
ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるsp
2アリル炭素のパーセンテージが
13C NMRにより決定され得る、請求項8~11の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【請求項14】
110~150ppmのsp
2アリル炭素ピークと0~80ppmのアルキル炭素ピークの積分を、式
【数1】
を使用して、sp
2アリル炭素のパーセンテージの定量に使用する、請求項12または請求項13の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【請求項15】
13C NMRが定量的
13C固体状態マジック角回転(MAS)NMRである、請求項12~14の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【請求項16】
13C NMRが定量的
13C固体状態交差分極マジック角回転(CPMAS)NMRである、請求項12~14の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【請求項17】
架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが20ppm未満の不純物としてのアリルアミン(H
2C=CHCH
2NH
2)を含む、請求項1~16の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【請求項18】
アリルアミン含量が、カチオン性抽出法により決定され得る、請求項17の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【請求項19】
加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が2.5ppm/日アリルアミン未満増加する、請求項1~18の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【請求項20】
加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が2.0ppm/日アリルアミン未満増加する、請求項1~19の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【請求項21】
加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が1.5ppm/日アリルアミン未満増加する、請求項1~20の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【請求項22】
代謝性アシドーシスを処置する方法に使用するための、請求項1~21の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、治療適用のための、例えば、代謝性アシドーシス処置のための非吸収性医薬として使用し得る、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩および1,2-ジクロロエタンの残基を含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、好ましくはベベリマーに関する。より具体的に、そのようなポリマーを含む医薬組成物、そのようなポリマーを含む医薬品またはその医薬組成物およびそのようなポリマーの製造方法に関する。
【0002】
米国特許9,205,107において、Klaernerらは、消化管からのプロトンおよび/または塩化物イオンの除去が、血清重炭酸塩濃度増加などの生理学的利益を提供する代謝状態に使用し得る架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを開示する。広範な架橋アミンポリマーがそこに開示され、同時のアリルアミン重合およびポリマーとジアリルアミンの架橋結合により製造された架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む。
【0003】
ベベリマーは、代謝状態の処置に使用し得る架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーである。引用により本明細書に包含させるWesson et al. "Long-term safety and efficacy of veverimer in patients with metabolic acidosis in chronic kidney disease: a multicentre, randomised, blinded, placebo-controlled, 40-week extension", The Lancet, Volume 394, Issue 10196, P396-406, 2019およびBushinsky et al. "Randomized, Controlled Trial of TRC101 to Increase Serum Bicarbonate in Patients with CKD", Clin. J. Am. Soc. Nephrol. 13: 26-35, 2018は、ベベリマーでの代謝性アシドーシスの処置を記載する。
【0004】
ポリマー薬物ベベリマーを製造する一つの方法は、WO2019/236636A1合成例AおよびWO2016/094685A1に開示される。この方法で製造されたベベリマーポリマーは、WO2019/236636A1の合成例Aの表S-1の固有ID 019070-A3 FAである。ここに開示するのは、例えば酸素存在下の安定性改善により改善されたベベリマーポリマーならびに酸素安定性の懸念を軽減するよう設計されたベベリマーを製造し、パッケージする方法である。
【0005】
Bianchi et al, Inoue et al.およびKlaerner et al.により記載されたアリルアミンおよびジアリルアミンからのポリ(アリルアミン)ポリマーの製造は、直鎖ポリ(アリルアミン)とエピクロロヒドリンの架橋を超えるある利点を提供するが、得られた架橋アミンポリマーは、望ましくないプロセス関連不純物またはアリルアミンもしくはその誘導体などの分解産物を含有し得る。ある場合、ジアリルアミンまたは1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンなどの多官能アリルアミンまたはその塩の不完全な取り込みが、ポリ(アリルアミン)の乾燥を含む後処理中または保存によりアリルアミンおよび関連不純物の安定性を制限する産生を引き起こし得る、ポリマー主鎖に共有結合した不飽和置換基に至り得る。アリルアミン不純物産生のこのような機構は、アリルアミンまたは関連不純物に至る、不飽和置換基の酸素、温度、水、酸および塩基介在除去を含むが、これらに限定されない。
【0006】
2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基を含むベベリマーなどのポリマーの純度プロファイルおよび安定性プロファイルを改善する一つのアプローチは、重合効率の改善(すなわち、アリル基の変換の改善)である。一般に、重合効率を改善する方法は、鎖移動、鎖停止およびラジカルカップリングなどの増殖制限プロセスより鎖増殖を有利にするものである。ラジカル重合工程中、これらの方法は
a)モノマー液滴溶液中の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の濃度増加、
b)反応の間のセミバッチまたは連続プロセスで2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩を添加することによる1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の相対的濃度の上昇、
c)増殖を有利にするための反応温度の低下または
d)イニシエーター濃度または量の増加
を含むが、これらに限定されない。
【0007】
これらまたは他の方法の何れかまたは組み合わせは、13C NMRにおける残存ポリマー主鎖結合(すなわち、ペンダント)アリル基および最終ポリマー、好ましくはベベリマーにおけるアリルアミン形成減少により測定して、架橋効率を改善する。特に、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩から未反応アリル基数を最小化することにより、得られたポリマー、好ましくはベベリマーの純度プロファイルおよび安定性プロファイルは改善され得る。
【発明の概要】
【0008】
本発明の種々の態様の中で、それゆえに、治療適用を有する組成物の製造方法を特記できる。方法は
(a)第一工程において、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩、ラジカル重合イニシエーター、界面活性剤、酸、水および有機溶媒系を含む同時重合および架橋反応混合物におけるビーズの形態でのポリ(アリルアミン)ポリマーの形成であって、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれる炭素原子の総数の1.1%未満がsp2アリル炭素であるものの形成、および
(b)第二工程において、膨潤比が2未満である架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを形成するためのポリ(アリルアミン)ポリマーを1,2-ジクロロエタン、ポリ(アリルアミン)ポリマーのための膨潤剤および分散溶媒系を含む反応混合物中でのさらなる架橋
を含む。
【0009】
本発明のさらなる態様は2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩および1,2-ジクロロエタンの残基を含むビーズの形態の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーであって、ここで、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー主鎖から突出したsp2アリル炭素は架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにより含まれる全炭素原子数の1.0%未満を構成し、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは2未満の膨潤比を有する。
【0010】
本発明のさらなる態様は、ここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む医薬組成物である。
【0011】
本発明の組成物、非吸収性組成物、医薬組成物または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは本明細書の他の箇所に定義するポリマーを含むまたは本質的にそれからなるまたはそれであることができる。例えば、組成物、非吸収性組成物、医薬組成物または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは薬物物質ベベリマーを含むまたは本質的にそれからなるまたはそれであることができる。
【0012】
ベベリマーは、次の構造的性質を有し得るポリマー薬物である:
ベベリマーはポリ(アリルアミン-コ-N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパン-コ-1,2-ジアミノエタン)であり得る。
【0013】
より具体的に、ベベリマーは、N,N’-エタン-1,2-ジイル橋で架橋したポリ[(N1,N3-ジ(プロプ-2-エン-1-イル)プロパン-1,3-ジアミン)-コ-プロプ-2-エン-1-アミン](モル比は約2:5:2である(すなわちN1,N3-ジ(プロプ-2-エン-1-イル)プロパン-1,3-ジアミン:プロプ-2-エン-1-アミン:N,N’-エタン-1,2-ジイル橋が約2:約5:約2))ポリマーであり得る。
【0014】
ベベリマーの構造的表示は式5であり得る:
【化1】
〔式中、
a=N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパン二塩酸塩の残基、
b=アリルアミンの残基、
c=1,2-ジクロロエタン(2個のアミンを架橋するエチレン)の残基;2個のアリルアミン基間のエチレン結合は、アミン間の多くの可能性のある結合の一例として示す、
m=伸長ポリマーネットワークを示す大きな数。〕。
【0015】
ベベリマーは次の量のモノマーの残基を含み得る:
a)20~25mol%のN,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩(別名1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩)の残基、
b)50~60mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および
c)20~25mol%の1,2-ジクロロエタンの残基、
ここで、残基の総mol%は100mol%を超えない。
【0016】
ベベリマーはそれぞれ約3.7:1~約3.8:1の範囲の炭素対窒素重量比を有し得る。炭素対窒素重量比は元素分析により決定し得る。例えば、炭素対窒素重量比は、本明細書の他の箇所により詳細に記載するPerkin-Elmer 2400 Elemental Analyzerを使用する元素分析により決定し得る。
【0017】
ベベリマーは例えば、生理学的条件下で不溶性である非吸収性組成物であり得る。
【0018】
ベベリマーは1マイクロメートルを超えかつ1ミリメートル未満の中央粒子径を有し得る。ベベリマーの粒子径はミー理論を使用するウェットレーザ回折により測定し得る。
【0019】
ベベリマーは次のとおり製造し得る:
ベベリマーはまず2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を共重合させてポリ(アリルアミン)ポリマーを形成し、続いてポリ(アリルアミン)ポリマーを1,2-ジクロロエタンで架橋することにより得ることができる。
【0020】
例えば、ベベリマーは、まず2-プロペン-1-イルアミン塩酸塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン二塩酸塩を共重合させてポリ(アリルアミン)ポリマーを形成し、続いてポリ(アリルアミン)ポリマーを1,2-ジクロロエタンで架橋することにより得ることができる。
【0021】
発明の概要
本発明のある態様は、ここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む組成物であって、ここで、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の1.0%未満がsp2アリル炭素である、組成物である。
【0022】
本発明のさらなる態様はここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む組成物であって、ここで、加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン(H2C=CHCH2NH2)含量は2.6ppm/日アリルアミン未満で増加する、組成物である。
【0023】
本発明のさらなる態様は外側および内側を有し、内側がここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む単位剤形であり、ここで、単位剤形の外側と内側の間の酸素移動速度は約0.050CC/m2/日未満である、単位剤形である。
【0024】
本発明のさらなる態様はここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む密封エンクロージャーを含む単位剤形であり、密封エンクロージャーは内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置されたバリア層の多層積層を含み、ここで、多層積層間の酸素移動速度は約0.050CC/m2/日未満である、単位剤形である。
【0025】
本発明のさらなる態様は、治療に使用するための、ここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む組成物である。
【0026】
本発明のさらなる態様は、酸塩基障害を処置するための、ここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む組成物である。
【0027】
本発明のさらなる態様は、代謝性アシドーシスの処置に使用するための、ここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む組成物である。
【0028】
本発明のさらなる態様は、腎疾患進行遅延に使用するための、ここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む組成物である。
【0029】
本発明のさらなる態様は、慢性腎疾患進行遅延に使用するための、ここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む組成物である。
【0030】
本発明のさらなる態様は、慢性腎疾患と関連する代謝性アシドーシスを有する患者の腎疾患進行遅延に使用するための、ここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む組成物である。
【0031】
本発明のさらなる態様は、患者の身体機能改善に使用するための、ここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む組成物である。
【0032】
本発明のさらなる態様は、代謝性アシドーシスを有する患者の身体機能改善に使用するための、ここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む組成物である。
【0033】
本発明のさらなる態様は、患者のクオリティ・オブ・ライフ改善に使用するための、ここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む組成物である。
【0034】
本発明のさらなる態様は、代謝性アシドーシスを有する患者のクオリティ・オブ・ライフ改善に使用するための、ここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む組成物である。
【0035】
本発明のさらなる態様は密封コンテナ内のここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーである。
【0036】
本発明のさらなる態様は、湿気バリアを含む密封コンテナ内のここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む医薬品である。
【0037】
本発明のさらなる態様は、酸素バリアを含む密封コンテナ内のここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む医薬品である。
【0038】
本発明のさらなる態様は、湿気バリアおよび酸素バリアを含む密封コンテナ内のここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む医薬品である。
【0039】
本発明のさらなる態様は、密封サシェ(sachet)内のここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む医薬品である。
【0040】
本発明のさらなる態様は、ポリマー、金属、ガラスまたはセラミック材料を含む密封コンテナ内のここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む医薬品である。
【0041】
本発明のさらなる態様はここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーおよび不活性雰囲気を含む密封コンテナを含む医薬品である。
【0042】
本発明のさらなる態様は、ここに記載する密封コンテナおよび密封コンテナ内の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む医薬品であり、密封コンテナは内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置されたバリア層の多層積層を含む。
【0043】
本発明のさらなる態様はここに記載する密封コンテナおよび密封コンテナ内の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む医薬品であり、密封コンテナは内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置された酸素バリア層の多層積層を含む。
【0044】
本発明のさらなる態様はここに記載する密封コンテナおよび密封コンテナ内の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む医薬品であり、密封コンテナは内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置された湿気バリア層の多層積層を含む。
【0045】
本発明のさらなる態様はここに記載する密封コンテナおよび密封コンテナ内の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む医薬品であり、密封コンテナは内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置された酸素バリア層および湿気バリア層の多層積層を含む。
【0046】
本発明のさらなる態様はここに記載する密封コンテナおよび密封コンテナ内の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む医薬品であり、密封コンテナは内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置された酸素除去層の多層積層を含む。
【0047】
本発明のさらなる態様は、ここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)、特にベベリマーを含む医薬組成物の経口投与により、動物における酸/塩基障害を処置する方法である。
【0048】
本発明のさらなる態様は、22mEq/l未満のベースライン血清重炭酸塩値により特徴づけられる酸-塩基障害の患者を処置する方法であって、1カ月を超えない処置期間以内に患者の血清重炭酸塩値をベースラインから少なくとも1mEq/l増加させるために、1日用量のここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)、特にベベリマーを含む医薬組成物の経口投与を含む、方法である。
【0049】
他の態様および特性は、一部明らかであり、一部以下に示す。
【0050】
略語および定義
次の定義および方法は、本発明をより正確に定義し、当業者が本発明を実施する際の指針となるよう提供する。特に断らない限り、用語は、関連分野の当業者による慣用の用法に従うと理解されるべきである。ポリマーおよび膨潤剤(または膨潤剤混合物の場合、膨潤剤混合物)と関連してここで使用する用語「吸収能」は、過剰量の膨潤剤(またはそのような混合物)に浸漬されたある量の乾燥ポリマー(例えば、乾燥ビーズの形態)により、少なくとも16時間の間に室温で吸収された膨潤剤(またはそのような混合物)の量である。
【0051】
【0052】
用語「脂環式」は、3~8炭素原子の飽和単環式基を意味し、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどを含む。
【0053】
単独でまたは他の用語の中で使用する用語「アルキル基」は、例えば、1~約20炭素原子または具体的実施態様において、1~約12炭素原子を有する、飽和直鎖または分枝鎖炭素ラジカルを含む。他の実施態様において、アルキル基は、1~約6炭素原子を有する「低級アルキル」基である。そのような基の例は、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソ-アミル、ヘキシルなどを含むが、これらに限定されない。さらに具体的な実施態様において、低級アルキル基は1~4炭素原子を有する。
【0054】
ここで使用する用語「アリル」は、構造式H2C=CH-CH2-*(式中、*は本部分の分子の残りへの結合点を意味する)を有する部分をいう。ある実施態様において、結合点*は、窒素などの分子の残りにおけるヘテロ原子である。
【0055】
ここで使用する用語「アリル当量」は、反応混合物に存在する2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の組み合わせに含まれるアリル基の総モル数を意味する。
【0056】
用語「アリルアミン」およびAAHは構造式H2C=CH-CH2NH2を有する部分を意味する。
【0057】
用語「水性固体含量」は重合開始時の水相における固体の濃度をいう=(質量AAH+質量DAPDA+質量イニシエーター(例えばV-50))/(質量AAH+質量DAPDA+質量イニシエーター(例えばV-50)+質量水);「質量イニシエーター」は、第一イニシエーター(例えばV-50)添加のみに由来する質量を構成する。水性固体含量を重量%として示すため、値を100倍する。
【0058】
用語「芳香族基」または「アリール基」は、1以上の環を有する芳香族基を意味し、ここで、このような環はペンダント様式で互いに結合してよくまたは縮合してよい。特に実施態様、芳香族基は単、二または三環である。単環式芳香族基は、環に5~10炭素原子、典型的に5~7炭素原子およびより典型的に5~6炭素原子を含み得る。典型的多環式芳香族基は二または三環である。二環の多環式芳香族基は、典型的に環に8~12炭素原子、好ましくは8~10炭素原子有する。芳香族基の例は、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダニル、ビフェニル、フェナントリル、アントリルまたはaceナフチルを含むが、これらに限定されない。
【0059】
用語「リリース時」は製造完了時の製造時状態を意味する。
【0060】
ここで使用する「バッチプロセス」は、反応物がリアクターに入れられ、反応が実施され、反応産物が反応の最後にリアクターから取出されるプロセスをいう。
【0061】
用語「ビーズ」は、実質的に球形である架橋ポリマーをいうために使用する。
【0062】
用語「重炭酸塩当量」は、代謝されたとき重炭酸塩を生ずる有機酸またはアニオンをいうために使用する。クエン酸およびコハク酸が例示的重炭酸塩当量である。
【0063】
ポリマーおよび1以上のイオン、すなわち、カチオン(例えば「プロトン結合」ポリマー)およびアニオン、すなわち「イオン結合」ポリマーと関連してここで使用するおよび/またはイオンと関連している用語「結合」は、一般に非共有結合様式である必要なく、ポリマーが溶液または身体からのイオンの除去に十分な時間使用されるインビトロまたはインビボ条件下でイオンの少なくとも一部が結合したままであるのに十分な結合強度である。
【0064】
ある実施態様において、処置と関連してここで使用する用語「臨床的に有意な増加」は、個体の機能不全状態から比較的正常に機能する状態に戻るまたはその状態の指標の正常機能方向への移動または少なくとも未処置に対する顕著な改善をするまたは有意の変化を提供する処置をいう。臨床的有意を計算するいくつかの方法を使用し得る。臨床的有意を計算する方法の非網羅的リストは、Jacobson-Truax, Gulliksen-Lord-Novick, Edwards-Nunnally, Hageman-Arrindell, and Hierarchical Linear Modeling (HLM)を含む。
【0065】
ここで使用する「連続プロセス」は、1以上の反応物がリアクターに連続的に供給され、反応産物が産物の連続的な流れとして形成されるプロセスをいう。
【0066】
単独でまたは他の用語の中で使用する用語「架橋剤」は、エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタン、1,2-ジブロモエタン、1,2-ジヨードエタン、1,2-ジフルオロエタン、1-クロロ-2-ヨードエタン、1-クロロ-2-ブロモエタン、1-クロロ-2-フルオロエタン、1-ブロモ-2-ヨードエタン、1-フルオロ-2-ヨードエタンおよび1-フルオロ-2-ブロモエタンからなる群から選択されるジハロエタンを包含する。ここでの1,2-ジクロロエタンへの言及は、本段落に挙げたものを含む、あらゆるエチレン架橋剤に置き換え可能である。
【0067】
用語「ジアリルアミン」は、2個のアリル基を有するアミノ部分をいう。
【0068】
用語「乾燥ビーズ」および「乾燥ポリマー」は、5重量%を超えない非ポリマー膨潤剤または溶媒を含むビーズまたはポリマーをいう。膨潤剤/溶媒は、しばしば精製の最後に残る水である。これは、一般に保存前に凍結乾燥またはオーブン乾燥または予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーのさらなる架橋により除去される。膨潤剤/溶媒の量は加熱(例えば、100~200℃への加熱)により測定でき、得られた重量変化を測定する。これは「乾燥減量」または「LOD」と称される。
【0069】
用語「ゲル」は、不規則な形の架橋ポリマーをいうために使用する。
【0070】
用語「ヘテロアリール」は、5~10環原子の単環式または二環式芳香族ラジカルをいい、特に断らない限り、ここで、1以上(ある実施態様において、1、2または3)の環原子はN、OまたはSから選択されるヘテロ原子であり、残りの環原子は炭素である。代表例は、ピロリル、チエニル、チアゾリル、イミダゾリル、フラニル、インドリル、イソインドリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、キノリニル、イソキノリニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアゾリル、テトラゾリルなどを含むが、これらに限定されない。ここで定義する用語「ヘテロアリール」および「アリール」は相互排他的である。「ヘテロアリーレン」は二価ヘテロアリール基を意味する。
【0071】
用語「ヘテロ原子」は、炭素および水素以外の原子を意味する。典型的に、しかし排他的ではなく、ヘテロ原子はハロゲン、硫黄、リン、窒素、ホウ素および酸素原子からなる群から選択される。1を超えるヘテロ原子を含む基は異なるヘテロ原子を含み得る。
【0072】
用語「ヘテロシクロ」、「ヘテロ環式」または「ヘテロシクリル」は、1または2環原子がN、O、B、PおよびS(O)n(式中、nは0~2の整数である)などのヘテロ原子であり、残りの環原子は炭素である、4~8環原子の飽和または不飽和基をいう。さらに、ヘテロシクリル環の1または2環炭素原子は、場合により-C(O)-基に置き換えられていてよい。より具体的に、用語ヘテロシクリルは、ピロリジノ、ピペリジノ、ホモピペリジノ、2-オキソピロリジニル、2-オキソピペリジニル、モルホリノ、ピペラジノ、テトラヒドロ-ピラニル、チオモルホリノなどを含むが、これらに限定されない。ヘテロシクリル環が不飽和であるとき、環が芳香族ではない限り、1または2環二重結合を含み得る。ヘテロシクリル基が少なくとも1個の窒素原子を含むとき、ここではヘテロシクロアミノおよびとも称し、ヘテロシクリル基の下位群である。
【0073】
「イニシエーター」は、重合を開始する試薬をいうために使用される用語である。
【0074】
架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの特定の成分のモルパーセンテージまたは「mol%」は、次のとおり計算できる。
【数1】
ここで、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー成分はある実施態様で特定される残基である。例えば、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩および1,2-ジクロロエタンの残基。
【0075】
架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの成分(例えばモノマーおよび架橋剤の残基)のmol%により定義し得る。これらの実施態様において、総mol%は100mol%を超えることができない。例えば、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩のmol%+2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩のmol%+1,2-ジクロロエタンのmol%は≦100mol%である。
【0076】
モル比およびmol%をどのように計算するかの作業例を下に示す。この例は、中間体ポリ(アリルアミン)ポリマーの産生に使用した、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の既知投入モル比およびポリ(アリルアミン)ポリマーの第二工程1,2-ジクロロエタン(DCE)架橋により産生されたHClの量を、最終架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける各成分のmol%計算に使用する。
【0077】
この例は、DCEが2アミン基と反応でき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにエチレン残基を導入するとき、2当量のHClを産生するとの原理に基づく。故に、産生されたHCの量は、どの程度のエチレン残基が架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに取り込まれているかを示す。
【0078】
この例は、粗製架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのサンプルで実施する(すなわちDCE架橋直後)。HClを、水酸化ナトリウム溶液を用いて粗製架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーサンプルから抽出し、Clをアニオンクロマトグラフィーにより定量する。
【0079】
より具体的に、約2グラムの粗製架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーをDCE架橋反応直後サンプリングした。サンプルを、オービタルシェーカーで2時間混合することにより20mLのメタノールで洗浄し、次いでフリットから真空濾過した。メタノール洗浄を、計2回の洗浄まで繰り返した。メタノール洗浄ポリマーの乾燥減量を、水分天秤の標準的使用で決定した。約100mgのメタノール洗浄粗製架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーをバイアルに正確に測り入れ、10mLの50mM 水酸化ナトリウム水溶液を添加した。Clを、ポリマーから16時間、37℃で抽出し、その後上清を0.45μm ナイロンシリンジフィルターで濾過した。アニオンクロマトグラフィーを使用して、上清のCl濃度を決定した。IC(例えばDionex ICS-5000, Thermo Scientific)方法は、AG19ガードカラムおよびAS19分析カラム、水酸化カリウム(KOH)溶離剤ジェネレーター、注入体積25マイクロリットルからなり、ランタイム約17分および流速1.0mL/分を用いる。KOH濃度は20mMを8分間、続いて70mM KOHで4分間保持および20mM KOHで5分間再平衡を含む。塩化物標準を、下記のとおりの定量に使用した:
【0080】
サンプル溶液の塩化物濃度(mM)を次のとおり計算した:
【数2】
式中:
C=サンプル溶液中の塩化物濃度、mM;
Cs=塩化物標準の塩化物濃度、mM;
P=サンプルピーク面積;
Ps=塩化物標準6回注入の平均ピーク面積。
【0081】
この計算をクロマトグラフィーデータシステムを使用して実施できる。
【0082】
抽出ポリ(アリルアミン)ポリマー質量の決定:
【数3】
式中:
WP=乾燥、遊離アミン形態のポリ(アリルアミン)ポリマーに変換したサンプル質量、mg;
Ws=サンプル質量、mg;
LOD=サンプル乾燥減量(重量%);
100=パーセントのLODについての比への変換;
C=抽出濾液の塩化物濃度、mM;
0.01=50mM 水酸化ナトリウム溶液の体積、L;
98.96=1,2-ジクロロエタン分子量、g/mol;
2=塩化物対1,2-ジクロロエタンのモル比。
【0083】
反応DCEの決定:
【数4】
式中:
C=抽出濾液の塩化物濃度、mM;
Wp=上で計算したポリ(アリルアミン)ポリマーの質量、mg;
0.01=50mM 水酸化ナトリウム溶液の体積、L。
【0084】
ポリ(アリルアミン)ポリマー1グラム当たり架橋したエチレンの重量パーセントの計算
例えば、次の量のエチレンを、上記方法を使用して、計算し得る:
3.97mmol エチレン/gポリ(アリルアミン)ポリマー。
3.97mmol エチレン/gポリ(アリルアミン)ポリマー=111.1mg エチレン/gポリ(アリルアミン)ポリマー;
重量%エチレン/gポリ(アリルアミン)ポリマー=111.1mg エチレン/(1000mgポリ(アリルアミン)ポリマー+111.1mg エチレン)=架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー中10重量%エチレンまたはDCE残基。
【0085】
架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基の重量パーセントの計算:
架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー中の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基の重量%を、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量分率およびポリ(アリルアミン)ポリマーと中間体ポリ(アリルアミン)ポリマー製造に使用した2-プロペン-1-イルアミンおよび1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンの既知投入モル比を使用して、計算できる:
例えば、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのポリ(アリルアミン)ポリマー重量分率として0.90(すなわち10%の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがエチレン、90%がポリ(アリルアミン)ポリマー)およびポリ(アリルアミン)ポリマー(60mol%の2-プロペン-1-イルアミン:40mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン)の製造に使用した2-プロペン-1-イルアミンおよび1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンの投入モル比から計算した35.7重量%の2-プロペン-1-イルアミンの残基および64.3重量%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンの残基を使用して:
60mol%の2-プロペン-1-イルアミンを、次のとおりポリ(アリルアミン)ポリマーの重量%に変換できる;
(57.1×60)/100=34.26;
(34.26/34.26+61.68)×100=35.7重量%2-プロペン-1-イルアミンの残基;
40mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンを次のとおりポリ(アリルアミン)ポリマーの重量%に変換できる:
(154.2×40)/100=61.68;
(61.68/34.26+61.68)×100=64.3重量%1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンの残基;
ポリ(アリルアミン)ポリマー中の2-プロペン-1-イルアミンの残基および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンの重量%を、次のとおり架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量%に変換できる;
2-プロペン-1-イルアミンの残基の重量%=0.90×35.7重量%=架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー中32.1重量%;
1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンの残基の重量%=0.90×64.3重量%=架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー中57.9重量%;
【0086】
架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー中の2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の重量パーセントから架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩のモル/gの計算:
上記重量%計算から、1gの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー中、
0.32g2-プロペン-1-イルアミンの残基、0.58g1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンの残基、0.1g エチレン;
0.32g 2-プロペン-1-イルアミンの残基/57.1g/mol=5.6mmol 2-プロペン-1-イルアミンの残基;
0.58g1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンの残基/154.15g/mol=3.8mmol1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンの残基;
0.10g エチレン/28g/mol=3.6mmol エチレン
が存在する。
【0087】
架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の重量パーセントからの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩のmol%の計算:
mol%の2-プロペン-1-イルアミンの残基=(5.6/(5.6+3.8+3.6)=43%;
mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンの残基=(3.8/(5.6+3.8+3.6)=29%;mol%の1,2-ジクロロエタンの残基=(3.6/(5.6+3.8+3.6)=28%。
【0088】
モル比およびmol%をどのように計算し得るかの他の作業例を下に示す。この例は、エチレン架橋の重量パーセントを決定するために元素分析を使用する。次いで、エチレン架橋の重量パーセントを、上記式を使用するモル比およびmol%の計算に使用できる。
【0089】
元素分析を使用する取り込まれたエチレンmmol/ポリ(アリルアミン)ポリマーgの計算
【数5】
式中:
C重量%-ppは元素分析からのポリ(アリルアミン)ポリマーにおける炭素の重量%;
C重量%-cppは元素分析からの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける炭素の重量%;
N重量%-ppは元素分析からのポリ(アリルアミン)ポリマーにおける窒素の重量%;
N重量%-cppは元素分析からの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける窒素の重量%;
1000はモルからミリモルへの変換;
2×12.02はエチレン炭素質量(2モルの炭素の重量);
100は重量%から重量への変換である。
【0090】
ポリ(アリルアミン)ポリマーおよび架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのC重量%およびN重量%は、元素分析、例えば炭素対窒素重量比の決定について記載される元素分析法を使用して、決定し得る。
【0091】
用語「モノアリルアミン」は、1個のアリル基を有するアミノ部分をいう。
【0092】
用語「多官能アリルアミン」は2以上のアリル基を有するアミノ部分をいい、例えば、ジアリルアミン、トリアリルアミンなどを含む。
【0093】
ここで使用する用語「非吸収性」は、当分野における通常の意味を有する。それ故に、何かが非吸収性であるならば、ヒトGI管を通過する間に吸収されない。これは何らかの適切な手段により測定され得る。当業者に知られる一つの選択肢は、非吸収性物質がGI管の通過後に回収されるかをみる糞便の試験である。実際問題として、このシナリオで回収された非吸収性物質の量は、投与した物質の100%ではない。例えば、約90~99%の物質が糞便から回収される。当業者に知られる他の成分は、リンパ、血液、間質液中の物質、種々臓器(例えば、膵臓、肝臓、腸など)からの分泌または臓器本体(例えば、肝臓、腎臓、肺など)であり、非吸収性物質の経口投与がこれらマトリクスおよび組織における物質の量を増加させないためである。
【0094】
非吸収性組成物は、ヒトGI管に本質的に不溶性であり、ヒトGI管をとおる受動的または能動的吸収を回避するのに十分に大きい粒子径を有する粒子組成物であり得る。例として、非吸収性組成物は、物質がリンパ、血液、間質液または臓器にヒトGI管の主進入点を介して、すなわち腸上皮性細胞間の傍細胞進入、腸上皮性細胞を介するエンドサイトーシス取り込みまたは腸上皮性抗原サンプリングおよび免疫監視系を含むM細胞を介する進入(Jung, 2000)を介して、能動的または受動的輸送プロセスを介して侵入しないことを含意する。ヒトGI管で吸収される粒子のサイズの限度は文献上知られている(Jung et al., European Journal of Pharmaceutics and Biopharmaceutics 50 (2000) 147-160; Jani et al., Internation. Journal of Pharmaceutics, 84 (1992) 245-252; およびJani et al., J. Pharm. Pharmacol. 1989, 41:809-812)。よって、当業者には、GI管にあるとき、少なくとも1マイクロメートルのサイズの物質が非吸収性であることが知られている。
【0095】
「所望により」または「場合により」は、その後に記載される事象または状況が起こるかもしれないが、それは必須ではないことを意味し、本記載は、該事象または状況が起こる場合および起こらない場合を含む。例えば、「アルキル基で場合により置換されているヘテロシクリル基」は、アルキルが存在してもよいが、必ずしもそうではなく、本記載は、ヘテロシクリル基がアルキル基で置換されている実施態様およびヘテロシクリル基がアルキルで置換されていない実施態様を含む。
【0096】
ここで使用する用語「部分的に取り込まれた多官能アリルアミン残基」は、(i)ポリ(アリルアミン)ポリマーに取り込まれているおよび(ii)少なくとも1個のペンダントアリル基を有する(すなわち、ポリ(アリルアミン)ポリマー主鎖の鎖原子となる反応に参加せず、単にそこから「懸垂」している少なくとも1個のアリル基)である、多官能アリルアミンの残基をいう。例えば、部分的に取り込まれたジアリルアミン残基は、取り込まれたジアリルアミンの2個のアリル基の1個がポリマー鎖のペンダントアリル基であるジアリルアミンの残基である。
【0097】
「粒子径」は、ミー理論を使用するウェットレーザ回折により測定する。粒子を水またはメタノールなどの適切な溶媒に分散し、サンプルチャンバーに加えて、10~20%の赤色チャネル不明瞭化を達成する。音波処理を実施してよく、界面活性剤(例えばTween-80)などの分散剤を添加して、弱い粒子-粒子相互作用を妨害する。サイズ分布計算に使用する粒子の屈折率設定を、レーザー回折ソフトウェアを使用して決定した結果およびRパラメータ値のアーチファクトを最小化するために選択する。体積基準で粒子径分布を特徴づけるD(0.1)、D(0.5)およびD(0.9)値を記録する。
【0098】
例えば、粒子径は次のとおりミー理論を使用するウェットレーザ回折aにより測定する。粒子をメタノールに分散し、サンプルチャンバーに添加して、10~20%の赤色チャネル不明瞭化を達成する。音波処理を実施する。サイズ分布計算に使用する粒子の屈折率設定を、レーザー回折ソフトウェアにより決定した結果のアーチファクトおよびRパラメータ値を最小化するために選択する。体積基準で粒子径分布を特徴づけるD(0.1)、D(0.5)およびD(0.9)値を記録する。
【0099】
担体、希釈剤または添加物と関連してここで使用する「薬学的に許容される」は、一般に安全であり、非毒性であり、生物学的にも他の点でも獣医使用および/またはヒト医薬使用に望ましくないものではない、医薬組成物の製造に有用なそれぞれ担体、希釈剤または添加物を意味する。
【0100】
用語「重合後架橋」は、既に形成されたビーズまたはゲルの反応をいう用語であり、架橋の量が増加しているビーズまたはゲルを得るために、さらなる架橋が既に形成されたビーズまたはゲルに導入される。
【0101】
用語「重合後修飾」は、既に形成されたビーズまたはゲルの修飾をいう用語であり、反応または処理がさらなる官能基を導入する。この官能基は、既に形成されたビーズに共有結合でまたは非共有結合で結合できる。
【0102】
ここで使用する用語「セミバッチプロセス」は、1以上の反応物がリアクターに間欠的にまたは連続的に添加される、バッチプロセスの変法をいう。
【0103】
「疑似胃液」または「SGF」アッセイは、次のとおり胃液の含量を模倣する規定緩衝液を使用する、試験ポリマーの総塩化物結合能を決定する試験をいう:疑似胃液(SGF)は35mM NaCl、63mM HCl、pH1.2からなる。本アッセイを実施するために、試験する遊離アミンポリマーを、10mLのSGF緩衝液中2.5mg/ml(25mg 乾燥質量)の濃度で製造する。混合物を、37℃で一夜、約12~16時間、ローティッセリ・ミキサーで撹拌しながらインキュベートする。他に時間が特定されていない限り、ここに記載するSGF結合データまたは結合能は、この期間の時間において決定されたものである。インキュベーションおよび混合後、ポリマーを含むチューブを、2分間、500~1000×gで遠心分離して、試験サンプルをペレット化する。約750マイクロリットルの上清を取り、適切なフィルター、例えば0.45マイクロメートル口径シリンジフィルターまたは96ウェル2mL収集プレート上に装着されている800マイクロリットル、1マイクロメートル口径、96ウェル、ガラスフィルタープレートを使用して濾過する。後者の配置では、全アッセイ工程をとおして処理されるブランク緩衝液を含む対照チューブを含むSGF緩衝液で試験する複数サンプルが、分析用に製造され得る。フィルタープレートおよび下部に装着された収集プレートに配置されたサンプルで、単位を1000×gで1分間遠心分離して、サンプルを濾過する。小サンプル設定の場合、シリンジフィルターをフィルタープレートの代わりに使用して、約2~4mLの濾液を15mLコンテナに回収し得る。濾過後、各濾液を水で4倍希釈し、濾液の塩化物含量をイオンクロマトグラフィー(IC)で測定する。IC方法(例えばDionex ICS-2100, Thermo Scientific)は、AS11カラムおよび15mM KOH移動相、注入体積5マイクロリットルからなり、ランタイム3分、洗浄/濯ぎ体積1000マイクロリットルおよび流速1.25mL/分を用いる。ポリマーに結合する塩化物を決定するために、次の計算を完了する:
【数6】
結合能はmmol塩化物/gポリマーとして表し、ここで、Cl開始はSGF緩衝液における塩化物の出発濃度に対応し、Cleqは、試験ポリマーに暴露後の希釈測定濾液における塩化物の平衡値に対応し、4は希釈計数であり、2.5はポリマー濃度(mg/ml)である。
【0104】
「疑似小腸無機緩衝液」または「SIB」は、選択的特異的干渉緩衝液アッセイ(SIB)における遊離アミン試験ポリマーの塩化物およびリン酸塩結合能を決定するための試験である。遊離アミン試験ポリマーの塩化物およびリン酸塩結合能を、次のとおり選択的特異的干渉緩衝液アッセイ(SIB)を使用して、実施した:SIBアッセイに使用した緩衝液は36mM NaCl、20mM NaH
2PO
4、pH5.5に緩衝化された50mM 2-(N-モルホリノ)エタンスルホン酸(MES)を含む。SIB緩衝液は、ヒト十二指腸および上部消化管に存在する塩化物、リン酸塩濃度およびpHを含み(Stevens T, Conwell DL, Zuccaro G, Van Lente F, Khandwala F, Purich E, et al. Electrolyte composition of endoscopically collected duodenal drainage fluid after synthetic porcine secretin stimulation in healthy subjects. Gastrointestinal endoscopy. 2004;60(3):351-5, Fordtran J, Locklear T. Ionic constituents and osmolality of gastric and small-intestinal fluids after eating. Digest Dis Sci. 1966;11 (7):503-21)、ポリマーによるリン酸塩結合と比較した塩化物結合選択性の有効な指標である。本アッセイを実施するために、試験する遊離アミンポリマーを、10mLのSIB緩衝液中2.5mg/ml(25mg 乾燥質量)の濃度で製造する。混合物を、オービタルシェーカーで200~300回転/分で撹拌しながら、37℃で1時間インキュベートする。他に時間が特定されていない限り、ここに記載するSIB結合データまたは結合能は、この期間の時間において決定されたものである。インキュベーションおよび混合後、ポリマーを含むチューブを、2分間、1000×gで遠心分離して、試験サンプルをペレット化する。750マイクロリットルの上清を取り、96ウェル2mL収集プレート上に装着されている800マイクロリットル、1マイクロメートル口径、96ウェル、ガラスフィルタープレートを使用して濾過する;この配置で、遊離アミンの標準対照セベラマー、遊離アミンビキサロマーおよび全アッセイ工程をとおして処理されるブランク緩衝液を含む対照チューブを含む、SIB緩衝液で試験する複数サンプルが、分析用に製造され得る。フィルタープレートおよび下部に装着された収集プレートに配置されたサンプルで、単位を1000×gで1分間遠心分離して、サンプルを濾過する。小サンプル設定の場合、シリンジフィルター(0.45マイクロメートル)をフィルタープレートの代わりに使用して、約2~4mLの濾液を15mLバイアルに回収し得る。収集プレートに濾過後、各濾液を希釈して、その後塩化物またはリン酸塩含量を測定する。塩化物およびリン酸塩測定のために、分析下の濾液を水で4倍希釈する。濾液の塩化物およびリン酸塩含量をイオンクロマトグラフィー(IC)で測定する。IC方法(例えばDionex ICS-2100, Thermo Scientific)は、AS24Aカラム、45mM KOH移動相、注入体積5マイクロリットルからなり、ランタイム約10分、洗浄/濯ぎ体積1000マイクロリットルおよび流速0.3mL/分を使用する。ポリマーに結合する塩化物を決定するために、次の計算を完了する:
mmol塩化物/gポリマーとして表される結合能=
【数7】
ここで、Cl開始はSIB緩衝液における塩化物の出発濃度に対応し、Cl最終は試験ポリマー暴露後の測定希釈濾液における塩化物の最終値に対応し、4は希釈計数であり、2.5はポリマー濃度(mg/ml)である。ポリマーに結合するリン酸塩を決定するために、次の計算を完了する:
mmolリン酸塩/gポリマーとして表される結合能=
【数8】
ここで、P開始はSIB緩衝液におけるリン酸塩の出発濃度に対応し、P最終は試験ポリマー暴露後の測定希釈濾液におけるリン酸塩の最終値に対応し、4は希釈計数であり、2.5はポリマー濃度(mg/ml)である。
【0105】
ここで使用する用語「sp2アリル炭素」は、アリル部分に含まれる2個のsp2混成炭素原子の各々をいう。
【0106】
ここで使用する用語「置換ヒドロカルビル」、「置換アルキル」、「置換アルケニル」、「置換アリール」、「置換ヘテロシクロ」または「置換ヘテロアリール」は、炭素鎖原子が窒素、酸素、ケイ素、リン、ホウ素、硫黄またはハロゲン原子などのヘテロ原子で置換された部分を含む、炭素および水素以外の少なくとも1個の原子で置換されたヒドロカルビル、アルキル、アルケニル、アリール、ヘテロシクロまたはヘテロアリール部分をいう。これら置換基は、ハロゲン、ヘテロシクロ、アルコキシ、アルケンオキシ、アルキンオキシ、アリールオキシ、ヒドロキシ、ケト、アシル、アシルオキシ、ニトロ、アミノ、アミド、ニトロ、シアノ、チオール、ケタール、アセタール、エステルおよびエーテルを含む。
【0107】
「膨潤比」または単に「膨潤」は、ある量のポリマーにより吸収された水の量を、そのポリマーアリコートの重量で除したものをいう。膨潤比は:膨潤=(g膨潤ポリマー-g乾燥ポリマー)/g乾燥ポリマーとして表す。任意のあるポリマーの膨潤比の決定に使用する方法は、次の通りである:
a. 50~100mgの乾燥(5重量%水含量未満)ポリマーを、既知重量(チューブの重量=重量A)の11mL密封可能試験管(スクリューキャップを備える)に入れる。
b. 脱イオン化水(10mL)を、ポリマーを含むチューブに添加する。チューブを密封し、16時間(一夜)、室温で回転ドラムにかける。インキュベーション後、チューブを3000×gで3分間遠心分離し、上清を真空吸引により注意深く除去する。非常に緩い沈降物を形成するポリマーについて、さらなる遠心分離工程を実施する。
c. 工程(b)後、膨潤ポリマー+チューブの重量(重量B)を記録する。
d. -40℃で30分間凍結する。48時間凍結乾燥する。乾燥ポリマーおよび試験管を秤量する(重量Cとして記録)。
e. [(重量B-重量A)-(重量C-重量A)]/(重量C-重量A)として定義する1gのポリマーあたりに吸収された水gを計算する。
【0108】
「標的イオン」は、ポリマーが結合するイオンをいい、通常ポリマーにより結合される主イオンまたはポリマーへの結合がポリマーの治療効果をもたらすと考えられるイオン(例えばHClの正味の除去に至るプロトンおよび塩化物結合)をいう。
【0109】
用語「理論容量」は、mmol/gで表す、「SGF」アッセイにおける塩酸の計算された、予測結合を表す。理論容量は、モノマーおよび架橋剤からのアミンの100%が各供給比に基づき架橋ポリマーに取り込まれるとの仮定に基づく。故に、理論容量は、ポリマーのアミン官能基濃度(mmol/g)に等しい。理論容量は、各アミンが各アニオンおよびカチオンへの結合に利用可能であると見なされ、形成されるアミンのタイプによって修正されない(例えばプロトン結合に利用可能ではない4級アミンの容量を減算しない)。
【0110】
「治療有効量」は、疾患処置のために患者に投与したとき、疾患のそのような処置に充分に有効であるプロトン結合架橋アミンポリマーを意味する。「治療有効量」を構成する量は、ポリマー、疾患重症度および処置する哺乳動物の年齢、体重などに依存して変わる。
【0111】
疾患を「処置する」または「処置」は、(i)疾患の阻止、すなわち、疾患またはその臨床症状の進展阻止または低減;または(ii)疾患の軽減、すなわち、疾患またはその臨床症状の退行の誘導を含む。疾患の阻止は、例えば、予防を含む。
【0112】
用語「トリアリルアミン」は、3個のアリル基を有するアミノ部分を意味する。
【0113】
用語「ビニル」は、構造式RxHyC=CH-*(式中、*は本部分の分子の残りへの結合点を意味し、XおよびYはX+Y=2となるように独立して0、1または2であり、Rはヒドロカルビルまたは置換ヒドロカルビルである)を有する部分をいう。ある実施態様において、結合点*は、窒素などの分子の残りにおけるヘテロ原子である。
【0114】
用語「水当量」は水のモル数をいう。
【0115】
用語「重量パーセント架橋剤」は、架橋剤由来であるポリマーサンプルの、質量による計算パーセンテージをいう。重量パーセント架橋剤は、重合の供給比を使用して計算し、モノマーおよび架橋剤が完全変換されるとの仮定に基づく。架橋剤に起因する質量は、反応後の無限ポリマーネットワークの分子量の予測される増加に等しい(例えば1,3-ジクロロプロパンは113amuであるが、脱離基としての塩素原子がポリマーネットワークに取り込まれないため、DCPで架橋後42amuしかポリマーネットワークに加えられない)。
【0116】
ここに参照する他のアッセイおよび決定のプロトコール
カチオン性抽出法:15~50mL容積の密封バイアルに、ポリ(アリルアミン)ポリマー(約1.0g)を10mLの1.2M HClと添加する。バイアルを室温で少なくとも24時間振盪する。上清を0.45マイクロメートルシリンジフィルター、続いて中和カラムで濾過し、その後イオンクロマトグラフィー(IC)で分析する。IC(例えばDionex ICS-5000, Thermo Scientific)方法は、CG19ガードカラムおよびCS19分析カラム、メタンスルホン酸(MSA)溶離剤ジェネレーター、注入体積25マイクロリットルからなり、ランタイム約40分および流速0.3mL/分を用いる。MSA濃度は10分間2mMであり、続いて10~28分で70mM MSAまで傾斜させ、70mM MSAに3分間維持し、2mM MSAで9分間再平衡する。この方法を、0.25ppm以上のアリルアミン含量の測定に使用する。サンプルに含まれるのが0.25ppm未満であるならば、抽出上清を次の方法に記載するとおりLCMSで分析する。
【0117】
15~50mL容積の密封バイアルに、ポリアリルアミンポリマー(約1.0g)を10mLの1.2M HClと添加する。バイアルを、200RPMで、室温で少なくとも24時間撹拌する。上清を0.45マイクロメートルシリンジフィルターで濾過する。サンプルを、0.1%ヘプタフルオロ酪酸(HFBA)水溶液中10マイクログラム/mL ジエチルアミンからなる内部標準(IS)で2倍希釈する。HPLC方法(例えばAgilent 1260 HPLC)は、5マイクロメートル粒子径のAcclaim 120 C18 2.1×50mmカラム、注入体積5マイクロリットル、A)0.1%HFBA水溶液およびB)0.1%HFBAアセトニトリル溶液からなる移動相からなり、3分間の0%B、3~3.5分間の100%Bへの傾斜、3.5~6分間の100%Bの維持および10分までの0%Bの平衡の勾配と流速0.4mL/分を用いる。質量スペクトロメーター(MS)方法(例えばAPI 4000三重四重極タンデムMS)は、源温度約500℃および電圧5000Vのエレクトロスプレーイオン化で、陽イオン、複数反応モニタリングモードで、アリルアミンQ1およびQ3質量それぞれ約58.7および58.1amuおよびIS Q1およびQ3質量約74.7および73.1amuである。ガス源圧、衝突エネルギー、デクラスタリング電圧、入口電位および出口電位を使用する計測手段について最適化する。
【0118】
定量的
13C固体状態マジック角回転(MAS)NMRによるパーセントsp
2アリル炭素の決定:定量的
13C固体状態マジック角回転(MAS)NMR測定を、
1Hおよび
13Cについてそれぞれ800.25MHzおよび201.24MHzで操作する、16kHzの回転数の4mmジルコニアローター系を用いるBruker AVANCE III 800 MHz(18.8T)標準口径スペクトロメーターで実施する。一パルス実験を、定量的分析、8.6ms捕捉時間および約20,000走査の累積のために最適化された8秒緩和遅延を使用する1.2psの30度励起パルスで使用する。100kHz プロトン分離を、
13Cデータ収集中適用した。化学シフトを、TMS標準と対比する。110~150ppmのsp
2アリル炭素ピークと0~80ppmのアルキル炭素ピークの積分を使用して、次の式を使用して、ポリ(アリルアミン)ポリマーのパーセントsp
2アリル炭素を定量する:
【数9】
【0119】
本発明またはその好ましい実施態様の要素を導入するとき、単数表現は、1以上の該要素を意味することを意図する。用語「含む」、「包含する」および「有する」は、包括的であることを意図し、排他的ではない(すなわち、記載した要素に加えて、他の要素が存在し得る)。
【0120】
定量的
13C固体状態交差分極マジック角回転(CPMAS)NMRによるパーセントsp
2アリル炭素の決定:
定量的
13C固体状態交差分極マジック角回転(CPMAS)NMR測定を、Redstone 360MHzスペクトロメーターを使用してポリ(アリルアミン)ポリマーサンプルで実施し、7kHzの回転数の7mmジルコニウムプローブと共に
1Hおよび
13Cについてそれぞれ363.331MHzおよび91.369MHzで操作する。交差分極実験を、定量的一パルススペクトルに基づきポリ(アリルアミン)ポリマー分析について較正された、90度
1H励起パルス5ps、2.5ms接触時間および3sリサイクル遅延で実施する。12Vおよび18Vのプロトン分離および線幅拡大35Hzを使用し、約3500スペクトル捕捉を累積した。110~150ppmのsp
2アリル炭素ピークと0~80ppmのアルキル炭素ピークの積分を使用して、次の式を使用して、ポリ(アリルアミン)ポリマーのパーセントsp
2アリル炭素を定量する:
【数10】
【0121】
元素分析による架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比の決定:
元素分析は、当業者の技術常識に属する有機物質の炭素、水素および窒素含を測定する標準方法である。当業者は、全元素分析測定方法が、適切な測定精度限界の範囲内で同じ結果をもたらすことを認識する。元素分析は、有機炭素、水素および窒素の測定に適する任意の元素分析装置で実施し得る。次の元素分析方法は、元素分析をどのように実施し得るかの例として提供する。
【0122】
炭素、水素、窒素を、Perkin-Elmer 2400元素分析装置を使用して決定する。この分析装置は、単純ガス、すなわち、CO2、H2OおよびN2のサンプル元素の変換に燃焼を使用する。分析装置に入ると、サンプルは、純粋酸素環境で燃焼される。生成物ガスを定常状態条件下で分離し、熱伝導率の関数として測定する。装置を、National Institute of Standards and Technology (NIST)追跡可能有機標準によりサンプル分析前に、較正する。例えば、標準は約11~45重量%範囲の窒素含量を有し得る。系適合性を、NIST追跡可能有機標準の分析により確認する。標準は、元素炭素、水素および窒素の全3種についてその理論値の±0.1%内であることが確認されなければならない。分析のための架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーサンプルを、典型的に減圧下、湿気を除くために分析前にオーブン中60℃で乾燥させる。
【0123】
架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの製造に使用したポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比を元素分析によっても確認できる。ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比決定に使用する方法は上記のとおりであり得る。
【0124】
GC-FID抽出法:ポリ(アリルアミン)ポリマー(約0.1g)を含む10~20mL容積の密封したバイアルに、5mLのアセトニトリルを添加する。ポリアリルアミンポリマー(約1.5g)を含む第二の10~20mL容積の密封したバイアルに、5mLのメタノールを添加する。バイアルを密封し、室温で、200RPMで24時間浸透する。上清を0.45マイクロメートルシリンジフィルターで濾過し、その後炎イオン化検出型ガスクロマトグラフィー(GC-FID)で検出する。GC(例えばAgilent 6890)方法は、一連の30メートルDB-waxカラム、0.32mm内径と組み合わさった約4メートルDB-1カラム、0.32mm内径と、2.5mL/分の一定ヘリウム流からなる。2マイクロリットル注入を、200℃の入口で、分割比1:10で実施する。オーブン勾配プログラムは、40℃に5分間維持、続いて180℃まで10℃/分傾斜、続いて240℃まで20℃/分傾斜および3分維持からなる。FID捕捉を300℃の温度で実施する。
【0125】
加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2):15~50mL容積の2個の別々の密封バイアルに、ポリ(アリルアミン)ポリマー(各1.0g)を計り入れる。1バイアルからのサンプルをカチオン性抽出法により直接抽出して、出発アリルアミン含量を決定する。残存サンプルを密封し、次いで60℃に設定した対流オーブンに入れる。72時間後、サンプルをオーブンから出し、4℃に冷却し、次いでカチオン性抽出法で記載したのと同じ方法で抽出した。
【0126】
リリースアッセイでの不純物分析:15~50mL容積の3個の別々の密封バイアルに、乾燥ポリ(アリルアミン)ポリマー(1.0gを第一バイアル、1.5gを第二バイアルおよび0.1gを第三バイアル)を計り入れる。1バイアルからの1.0gポリ(アリルアミン)ポリマーを含むサンプルを、カチオン性抽出法に従い、抽出して、出発アリルアミン含量を決定する。残存する2サンプルをGC-FID抽出法により抽出して、出発アリルメチルエーテルおよびアリルアルコール含量を決定する。
【0127】
空気中安定性アッセイ(安定性アッセイ1):35mL HOPEボトルに、4.5gのポリ(アリルアミン)ポリマーを添加する。ボトルを密封し、次いで25℃に維持した60%湿度制御チャンバーで7日間保存する。ボトルをチャンバーから出し、ポリマーサンプルをカチオン性抽出法に従い抽出して、アリルアミン含量を決定する。
【0128】
マイラー箔サシェにパッケージしたときの安定性評価アッセイ(安定性アッセイ3):金属ホイル層を含む積層からなる3側を密封した約2.5”×3”サシェに、約3gのポリ(アリルアミン)ポリマーを添加し、次いでサシェをヒートシールする。ポリ(アリルアミン)ポリマーの複数のサシェを製造し、次いで個々の試験チャンバーに入れ、それを25℃および60%相対湿度および40℃および75%相対湿度で6カ月まで管理した。所望の時点で、サシェを各試験チャンバーから出し、ポリマーサンプルをカチオン性抽出法に従い抽出して、アリルアミン含量を決定する。
【図面の簡単な説明】
【0129】
【
図1A】ベベリマーをパケット物質A、BおよびCにパッケージし、6週間にわたり25℃/60%RHに置いたときに存在するアリルアミン(AA)濃度(ppm)。単位剤形A、BおよびCを25℃/60%RHで6週間保存し、アリルアミン濃度をT0(最初)および1週目、2週目、4週目および6週目に測定した。
図1Aにおいて、単位剤形Aを四角で示し(例えば6週目の一番上の線)、単位剤形Bを丸で示し(例えば6週目の一番下の線)、そして単位剤形Cをバツ(×)で示す(例えば6週目の真ん中の線)。単位剤形Aは、6週間にわたるアリルアミン濃度の増加を示したが、単位剤形BおよびCでは見られない。
【0130】
【
図1B】ベベリマーをパケット物質A、BおよびCにパッケージし、6週間にわたり40℃/75%RHに置いたときに存在するアリルアミン(AA)濃度(ppm)。単位剤形A、BおよびCを40℃/75%RHで6週間保存し、アリルアミン濃度をT0(最初)および1週目、2週目、4週目および6週目に測定した。
図1Bにおいて、単位剤形Aを四角で示し(例えば6週目の一番上の線)、Bを丸で示し(例えば6週目の真ん中の線)およびCをバツ(×)で示す(例えば6週目の一番下の線)。単位剤形Aは、6週間にわたるアリルアミン濃度の増加を示したが、その条件下で、単位剤形BおよびCでは見られない。
【0131】
【
図2】25℃/60%RTで3カ月にわたる1.5g、3.0gおよび4.5g単位剤形におけるアリルアミン(AA)濃度(ppm)。1.5g、3.0gおよび4.5g単位剤形を25℃/60%RHで3カ月にわたり保存し、アリルアミン濃度をT0(最初)およびその後毎月測定した。
図2、1.5gを丸で示し(例えば3カ月目の一番上の線)、3.0gを四角で示し(例えば3カ月目の真ん中の線)、そして4.5gを三角で示す(例えば3カ月目の一番下の線)。1.5g、3.0gおよび4.5g単位剤形は、経時的なAA濃度の増加を示す。
【0132】
【
図3】40℃/75%RTで3カ月にわたる1.5g、3.0gおよび4.5g単位剤形におけるアリルアミン(AA)濃度(ppm)。1.5g、3.0gおよび4.5g単位剤形を40℃/75%RHで3カ月にわたり保存し、アリルアミン濃度をT0(最初)およびその後毎月測定した。
図3において、1.5gを丸で示し(例えば3カ月目の一番上の線)、3.0gを四角で示し(例えば3カ月目の真ん中の線)、そして4.5gを三角で示す(例えば3カ月目の一番下の線)。1.5g、3.0gおよび4.5g単位剤形は、経時的なAA濃度の増加を示す。
【0133】
【
図4】25℃/60%RHおよび40℃/75%RTで6カ月にわたる酸素消去剤含有1.5g単位剤形のアリルアミン(AA)濃度(ppm)。単位剤形におけるアリルアミン濃度をT0およびその後種々の間隔で測定した。
図4において、25℃/60%RHの1.5g単位剤形をバツ(×)で示し(例えば2カ月の一番上の線)、そして40℃/75%RHの1.5g単位剤形を三角で示す(例えば2カ月目の一番下の線)。単位剤形は、6カ月にわたりAA濃度がほぼ一定であることを示す。
【0134】
【
図5】空気、8%酸素と92%窒素および99+%窒素25℃/60%RTの環境で6カ月にわたる1.5g単位剤形におけるアリルアミン(AA)濃度(ppm)。単位剤形におけるアリルアミン濃度をT0およびその後種々の間隔で測定した。
図5において、空気中の1.5g単位剤形をバツ(×)で示し(例えば6カ月の一番上の線)、8%酸素と92%窒素中の1.5g単位剤形を三角で示し(例えば6カ月目の真ん中の線)、99+%窒素中の1.5g単位剤形を丸で示す(例えば6カ月目の一番下の線)。単位剤形は、6カ月にわたりAA濃度がほぼ一定であることを示す。
【0135】
【
図6】空気、8%酸素と92%窒素および99+%窒素40℃/75%RTの環境で6カ月にわたる1.5g単位剤形におけるアリルアミン(AA)濃度(ppm)。単位剤形におけるアリルアミン濃度をT0およびその後種々の間隔で測定した。
図6において、空気中の1.5g単位剤形をバツ(×)で示す(例えば6カ月の一番上の線)、8%酸素と92%窒素中の1.5g単位剤形を三角で示し(例えば6カ月目の真ん中の線)、そして99+%窒素中の1.5g単位剤形を丸で示す(例えば6カ月目の一番下の線)。単位剤形は、6カ月にわたりAA濃度がほぼ一定であることを示す。
【発明を実施するための形態】
【0136】
実施態様
本発明は、ベベリマーなどの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの合成中、取り込まれていない2-プロペン-1-イルアミンモノマーおよび/または部分的に取り込まれた1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンモノマー残基がポリ(アリルアミン)生成物におけるアリルアミン不純物(すなわち、アリルアミンおよびアリルアルキルエーテルおよびアリルアルコールなどの誘導体)の原料となり得るとの観察を含む。これらのモノマーは塩として存在してよい。理論に拘束されることを意図しないが、ベベリマーなどの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する残存する取り込まれていない2-プロペン-1-イルアミンモノマーおよび/または部分的に取り込まれた1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンモノマー残基が、ポリマーが製造された後に酸素と反応し、そうしてアリルアミン不純物(例えばH2C=CHCH2NH2)を産生し得ると考えられる。例えば、WO2019/236636A1の合成例Aの表S-1において固有ID 019070-A3 FAとして称されるベベリマーポリマーは、酸素に曝されたとき、H2C=CHCH2NH2を産生した。H2C=CHCH2NH2などの高レベルの不純物は、例えば潜在的な安全性の懸念のため、患者に投与する最終生成物では望ましくない。
【0137】
架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー(例えばベベリマー)におけるH2C=CHCH2NH2などのアリルアミン不純物のレベルを減少するいくつかの方法がここに開示される。
【0138】
ここに開示される一つのアプローチは、取り込まれていない2-プロペン-1-イルアミンモノマーまたはその塩および/または部分的に取り込まれた1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンモノマー残基またはその塩をほとんど含まないベベリマーなどの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの製造である。このような取り込まれていないおよび/または部分的に取り込まれたモノマーの量の減少は、最終生成物に存在するアリルアミン不純物の量を減らし得る。それ故に、ここに開示されるのは、例えば生成物に存在するsp2炭素レベルを参照して測定して、このような取り込まれていないおよび/または部分的に取り込まれたモノマーのレベルが減少した架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー(例えばベベリマー)を製造する方法である。またここに開示されるのは、例えば生成物に存在するsp2炭素レベルを参照して測定して、このような取り込まれていないおよび/または部分的に取り込まれたモノマーのレベルが減少した架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー(例えばベベリマー)である。このような生成物は望ましい性質を有することが示され、例えばこのような生成物におけるアリルアミン不純物(例えばH2C=CHCH2NH2)のレベルは減少する。
【0139】
ここに開示する他のアプローチは、酸素への暴露が減少するような方法での架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、例えばベベリマーのパッケージである。不純物、アリルアミン不純物(例えばH2C=CHCH2NH2)のレベルに関する懸念を軽減するためのパッケージに使用されるアプローチを、ここに開示するまたは先行文献から知られるあらゆる架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、例えばベベリマーと組み合わせて使用できる。
【0140】
本発明のある態様により、ここに開示する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを治療に使用し得る。ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを、治療または予防利益を達成するために架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの治療有効量(すなわち、有効用量)の投与により、例えば、ヒトを含む動物の消化管からHClを結合するのに使用し得る。
【0141】
ここに開示する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーの処置方法および医学的用途は、引用により本明細書に包含させるWO2014/197725A1、WO2016/094685A1、WO2017/193050A1、WO2017/193064A1、WO2017/193024A1、WO2019/090176A1、WO2019/090177A1、WO2019/236639A1、WO2019/236636A1およびWO2019/236124A1に記載される。
【0142】
本発明のある態様により、ここに開示する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーは、WO2014/197725A1、WO2016/094685A1、WO2017/193050A1、WO2017/193064A1、WO2017/193024A1、WO2019/090176A1、WO2019/090177A1、WO2019/236639A1、WO2019/236636A1およびWO2019/236124A1の何れかに記載の処置方法または医学的用途の何れかに使用するためである。
【0143】
本発明のある態様により、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを次の工程で実施し得る:(第一)同時重合および架橋工程(「第一架橋工程」またはより単純に「第一工程」と称することがある)および、所望により、(第二)重合後架橋工程(「第二架橋工程」またはより単純に「第二工程」と称することがある)。第一工程において、架橋は、好ましくは、炭素から炭素の容量節約型、すなわち、遊離アミン節約型、架橋である。第二工程において、架橋はアミン消費型であり、標的種に対する選択性を調整する方向にある。所望の大容量に基づき、C-N重量比は、好ましくは、Gl条件下で安定である非吸収および許容される口当たりを確実にする球形ポリマー粒子の制御粒子径をなお維持しながら標的種結合に対するアミン官能基を最大化するよう最適化される。用語「第一」および「第二」は、単にこれら2工程間の相対的順序を指定するために使用され、他の工程が「第一工程」および「第二工程」の前、後または間にプロセスの一部として意図され得ることは留意すべきである。
【0144】
第一工程において、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩は、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩、ラジカルイニシエーター、水および有機溶媒を含む異種反応混合物中で同時に重合化および架橋され、炭素主鎖を介して架橋されるポリマーネットワークを形成する。有利に、この工程の各架橋反応は炭素-炭素結合を形成し(架橋中炭素-ヘテロ原子結合が形成される置換反応とは逆)、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩のアミン官能基は架橋反応を受けず、最終ポリマーに保存される(すなわち、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の1級アミンは1級のまま、2級アミンは2級のまま、そして3級アミンは3級のままである)。次いで、得られたポリ(アリルアミン)ポリマーは第二工程においてl,2-ジクロロエタンとさらに架橋され得る。
【0145】
先に示されたとおり、取り込まれていない2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩(すなわち、ポリマーに共有結合で取り込まれない2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩)および部分的に取り込まれた1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基は、ポリ(アリルアミン)生成物におけるアリルアミン不純物(すなわち、アリルアミンおよびアリルアルキルエーテルおよびアリルアルコールなどのその誘導体)の源であり得る。本発明のある実施態様により、プロセスパラメータを、(i)製造時状態における架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにより遊離される(すなわち、第二工程完了時、ここでは「リリーズ時」と称することもある)および/または(ii)保存および時間の関数として架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーから放出されるアリル不純物の量を制限するよう制御し得る。
【0146】
一般に、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは製造時状態において20ppm未満のアリルアミンを含むのが好ましい。例えば、ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは製造時状態において15ppm未満のアリルアミンを含む。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは製造時状態において12.5ppm未満のアリルアミンを含む。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは製造時状態において10ppm未満のアリルアミンを含む。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは製造時状態において7.5ppm未満のアリルアミンを含む。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは製造時状態において5ppm未満のアリルアミンを含む。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは製造時状態において4ppm未満のアリルアミンを含む。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは製造時状態において3ppm未満のアリルアミンを含む。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは製造時状態において2ppm未満のアリルアミンを含む。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは製造時状態において1ppm未満のアリルアミンを含む。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは製造時状態において500ppb未満のアリルアミンを含む。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは製造時状態において100ppb未満のアリルアミンを含む。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは製造時状態において50ppb未満のアリルアミンを含む。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは製造時状態において1ppb未満のアリルアミンを含む。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるアリルアミンの量は、あるとしても、製造時状態においてアリルアミンの検出限界未満である。この段落に記載する各このような例示的実施態様において、アリルアミン含量は、リリースアッセイでの不純物分析、続いてカチオン性抽出法により決定され得る。
【0147】
ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、製造後、密封エンクロージャーで3カ月間、25℃で保存後、20ppm未満のアリルアミンを含む。ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、製造後、密封エンクロージャーで6カ月間、25℃で保存後、20ppm未満のアリルアミンを含む。ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、製造後、密封エンクロージャーで9カ月間、25℃で保存後、20ppm未満のアリルアミンを含む。ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、製造後、密封エンクロージャーで12カ月間、25℃で保存後、20ppm未満のアリルアミンを含む。ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量は、密封エンクロージャーで、3カ月間、25℃で保存後、増加するアリルアミンは20ppm未満である。ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量は、密封エンクロージャーで、6カ月間、25℃で保存後、増加するアリルアミンは20ppm未満である。ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量は、密封エンクロージャーで、9カ月間、25℃で保存後、増加するアリルアミンは20ppm未満である。ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量は、密封エンクロージャーで、12カ月間、25℃で保存後、増加するアリルアミンは20ppm未満である。この段落に記載する各このような例示的実施態様において、アリルアミン含量はカチオン性抽出法により決定され得る。
【0148】
同時重合および架橋反応を促進するために、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩は、好ましくは反応混合物中でプロトン化される。ある実施態様において、それ故に、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および/または1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩は、各酸塩として反応混合物に導入される(例えば、塩酸、リン酸、硫酸または臭化水素酸塩形態)。あるいは、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および/または1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩は遊離アミン形態で反応混合物に導入されてよく、酸を反応混合物に別に添加できる。例えば、酸は酸、リン酸または塩酸(HCl)であり得る。さらなる例として、酸はHClである。いずれの実施態様においても、反応混合物は、水相に2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を維持するのに十分な酸を含む。典型的に、反応混合物は、反応混合物においてアリルアミン当量あたり少なくとも0.5当量の酸を含む(2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および/または1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の酸塩としてどの酸が導入されたかまたは酸が反応混合物に別に添加されたかと無関係)。ある実施態様において、反応混合物は、反応混合物にアリルアミン当量あたり少なくとも0.75当量の酸を含む。ある実施態様において、反応混合物は、反応混合物にアリルアミン当量あたり少なくとも1当量の酸を含む。
【0149】
2-プロペン-1-イルアミンおよび1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンを表Cに挙げる。記載するとおり、2-プロペン-1-イルアミンおよび1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンはHCl塩形態である。先に示されたとおり、2-プロペン-1-イルアミンおよび1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンの各々は、塩形態(例えば、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、臭化水素酸塩またはそれらの組み合わせとして)、遊離塩基形態またはそれらの組み合わせで反応混合物に導入され得る。
【表2】
【0150】
同時重合および架橋工程反応混合物は、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩に加えて、ラジカル重合イニシエーターを含む。イニシエーターは、カチオン性およびラジカル重合イニシエーターを含む、広範なイニシエーターの何れかから選択され得る。同時重合および架橋工程反応のための重合イニシエーターの例は、ペルオキシおよびアゾ遊離ラジカルイニシエーター、例えばアゾジイソブチロニトリル、アゾジイソバレロニトリル、ジメチルアゾジイソブチレート、2,2’-アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2’-アゾビス(N,N’-ジメチル-エンイソブチルアミジン)二塩酸塩、2,2’-アゾビス(2-メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩、2,2’-アゾビス(2-アミジノプロパン)二塩酸塩、2,2’-アゾビス(N,N’-ジメチレンイソブチルアミジン)、1,1’-アゾビス(l-シクロヘキサンカルボニトリル)、4,4’-アゾビス(4-シアノペンタン酸)、2,2’-アゾビス(イソブチルアミド)二水和物、2,2’-アゾビス(2-メチルプロパン)、2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)、VAZO 67、シアノペンタン酸、ペルオキシピバレート、ドデシルベンゼンペルオキシド、ベンゾイルペルオキシド、ジ-t-ブチルヒドロペルオキシド、t-ブチルペルアセテート、アセチルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、クミルヒドロペルオキシド、ジメチルビス(ブチルペルオキシ)ヘキサンを含む。例えば、ラジカル重合イニシエーターはV-50(2,2’-アゾビス(2-メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩)である。
【0151】
今日までの経験により、反応混合物における2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の量に対するイニシエーターの量が、得られたポリマーの特徴に影響することが示されている。例えば、部分的に取り込まれた1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の量は、反応混合物におけるアリル当量数対イニシエーター当量数の比の増加に応じて増加する傾向にある。典型的に、それ故に、反応混合物に導入される2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対イニシエーター当量数の比は、それぞれ約6:1~約70:1の範囲である。例えば、あるこのような実施態様において、反応混合物に導入される2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対イニシエーター当量数の比は、それぞれ約7:1~約60:1である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物に導入される2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対イニシエーター当量数の比は、それぞれ約8:1~約50:1である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物に導入される2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対イニシエーター当量数の比は、それぞれ約10:1~約45:1である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物に導入される2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対イニシエーター当量数の比は、それぞれ約15:1~約40:1である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物に導入される2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対イニシエーター当量数の比は、それぞれ約17.5:1~約35:1である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物に導入される2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対イニシエーター当量数の比は、それぞれ約20:1~約30:1である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物に導入される2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対イニシエーター当量数の比は、それぞれ約22.5:1~約30:1である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物に導入される2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対イニシエーター当量数の比は、それぞれ約25:1~約27.5:1である。
【0152】
今日までの経験により、反応混合物における水の量に対する2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を組み合わせた量が得られたポリマーの特徴に影響することも示されている。典型的に、それ故に、反応混合物における2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を組み合わせた量対水の量の重量比は、それぞれ約0.01~約3の範囲である。例えば、ある実施態様において、反応混合物における2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を組み合わせた量対水の量の重量比は、それぞれ約0.05~約2.75の範囲である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物における2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を組み合わせた量対水の量の重量比は、それぞれ約0.07~約2.5の範囲である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物における2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を組み合わせた量対水の量の重量比は、それぞれ約0.1~約2.25の範囲である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物における2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を組み合わせた量対水の量の重量比は、それぞれ約0.15~約2の範囲である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物における2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を組み合わせた量対水の量の重量比は、それぞれ約0.2~約1.75の範囲である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物における2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を組み合わせた量対水の量の重量比は、それぞれ約0.25~約1.5の範囲である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物における2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を組み合わせた量対水の量の重量比は、それぞれ約0.25~約1.25の範囲である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物における2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を組み合わせた量対水の量の重量比は、それぞれ約0.3~約1の範囲である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物における2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を組み合わせた量対水の量の重量比は、それぞれ約0.35~約0.75の範囲である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物における2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を組み合わせた量対水の量の重量比は、それぞれ約0.4~約0.5の範囲である。この段落の例示的実施態様の各々において、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩種は、重量比計算の目的で各遊離アミン形態であると仮定する。
【0153】
今日までの経験により、反応混合物におけるアリル当量数対水当量数の比が得られたポリマーの特徴に影響することがさらに示されている。典型的に、それ故に、反応混合物に導入される2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対水当量数の比は、それぞれ約0.01:1~約1:1の範囲である。例えば、あるこのような実施態様において、反応混合物に導入される2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対水当量数の比は、それぞれ約0.015:1~約0.75:1である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物に導入される2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対水当量数の比は、それぞれ約0.02:1~約0.5:1である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物に導入される2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対水当量数の比は、それぞれ約0.03:1~約0.4:1である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物に導入される2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対水当量数の比は、それぞれ約0.04:1~約0.3:1である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物に導入される2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対水当量数の比は、それぞれ約0.05:1~約0.25:1である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物に導入される2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対水当量数の比は、それぞれ約0.06:1~約0.2:1である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物に導入される2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対水当量数の比は、それぞれ約0.07:1~約0.175:1である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物に導入される2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対水当量数の比は、それぞれ約0.08:1~約0.15:1である。
【0154】
ゲルではなく、ポリマービーズを産生するために、同時重合および架橋工程のための反応混合物は、好ましくは界面活性剤、水および有機溶媒系を含む異種反応混合物である(2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩、酸およびイニシエーターに加えて)。有利に、異種重合プロセスは、直径が3~1000マイクロメートル範囲、好ましくは10~500マイクロメートル範囲、ある実施態様において、40~180マイクロメートル範囲に制御され得る実質的に球形のビーズの形態のポリマー粒子を生ずる。
【0155】
一般に、同時重合および架橋工程おための反応混合物に含まれる界面活性剤は、イオン性でも非イオン性でもよい。界面活性剤の例は、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノパルミテート、エチレングリコールモノステアレート、モノステアリン酸グリセリル、ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリエチレングリコール水素化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリエチレングリコールおよびジイソオクチルスルホコハク酸、分岐ドデシルベンゼンスルホン酸、直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸、ナトリウム分岐アルキルベンゼンスルホネート、ナトリウム分岐ドデシルベンゼンスルホネート、ナトリウムアルファオレフィンスルホネート、ナトリウム直鎖アルキルベンゼンスルホネート、イソプロピルアミン分岐アルキルベンゼンスルホネート、ラウリル硫酸ナトリウムを含む。例えば、界面活性剤は分岐ドデシルベンゼンスルホン酸である。
【0156】
同時重合および架橋工程反応混合物に含まれる有機溶媒系は、水相の分散に使用し得る、広範な水非混和性有機溶媒の何れでもよい。有機溶媒系の例は、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、石油エーテル、液体パラフィン、クロロベンゼン、トルエン、キシレン、酢酸エチル、プロピルアセテートおよびイソプロピルアセテートまたはこれら2以上の組み合わせを含み得る。例えば、有機溶媒系はヘプタンを含み得る。
【0157】
同時重合および架橋工程反応混合物は、広範な酸の何れかを含む。例えば、ある実施態様において、同時重合および架橋工程反応混合物は鉱酸または有機酸を含む。鉱酸の例は、塩酸、硫酸およびリン酸を含む。有機酸の例は、ギ酸、酢酸およびクエン酸を含む。ある実施態様において、同時重合および架橋反応工程反応混合物は、塩酸、リン酸、硫酸、酢酸、メチルリン酸、ギ酸、クエン酸およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、酸を含む。ある実施態様において、同時重合および架橋反応工程反応混合物は、塩酸、リン酸、硫酸およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、酸を含む。ある実施態様において、同時重合および架橋反応工程反応混合物は塩酸を含む。一般に、同時重合および架橋反応工程反応混合物は、アリルアミン当量あたり少なくとも0.4当量の酸を含む。例えば、ある実施態様において、同時重合および架橋反応工程反応混合物は、アリルアミン当量あたり少なくとも0.6当量の酸を含む。さらなる例として、あるこのような実施態様において、同時重合および架橋反応工程反応混合物は、アリルアミン当量あたり少なくとも0.8当量の酸を含む。さらなる例として、あるこのような実施態様において、同時重合および架橋反応工程反応混合物は、アリルアミン当量あたり少なくとも0.9当量の酸を含む。さらなる例として、あるこのような実施態様において、同時重合および架橋反応工程反応混合物は、アリルアミン当量あたり少なくとも0.95当量の酸を含む。さらなる例として、あるこのような実施態様において、同時重合および架橋反応工程反応混合物は、アリルアミン当量あたり少なくとも1.0当量の酸を含む。さらなる例として、あるこのような実施態様において、同時重合および架橋反応工程反応混合物は、アリルアミン当量あたり少なくとも1当量の酸を含む。
【0158】
前記実施態様の各々において、酸を、第一工程反応混合物に、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の添加と無関係に同時重合および架橋反応工程反応混合物に導入し得る。あるいは、前記実施態様の各々において、酸を、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩または2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩両方の酸塩の成分として、同時重合および架橋反応工程反応混合物に導入し得る。
【0159】
同時重合および架橋反応工程を、約25℃~約85℃の温度範囲で実施し得る。典型的に、同時重合および架橋反応工程を、約30℃~約85℃の温度範囲で実施する。ある実施態様において、同時重合および架橋反応工程を、約35℃~約85℃の温度範囲で実施する。ある実施態様において、同時重合および架橋反応工程を、約40℃~約85℃の温度範囲で実施する。ある実施態様において、同時重合および架橋反応工程を、約45℃~約85℃の温度範囲で実施する。ある実施態様において、同時重合および架橋反応工程を、約60~80℃の温度で実施する。一般に、温度は、反応の間比較的一定に維持してよくまたは連続的または段階的に昇降させてよい。
【0160】
同時重合および架橋反応工程を、少なくとも約2時間の反応時間実施し得る。典型的に、同時重合および架橋反応工程を、少なくとも約5時間の反応時間実施する。ある実施態様において、同時重合および架橋反応工程を、少なくとも約10時間の反応時間実施する。ある実施態様において、同時重合および架橋反応工程を、少なくとも約15時間の反応時間実施する。ある実施態様において、同時重合および架橋反応工程を、少なくとも約20時間の反応時間実施する。ある実施態様において、同時重合および架橋反応工程を、少なくとも約25時間の反応時間実施する。ある実施態様において、同時重合および架橋反応工程を、少なくとも約30時間の反応時間実施する。ある実施態様において、同時重合および架橋反応工程を、少なくとも約35時間の反応時間実施する。ある実施態様において、同時重合および架橋反応工程を、少なくとも約40時間の反応時間実施する。典型的には、しかしながら、同時重合および架橋反応工程を、約50時間を超えない反応時間実施する。
【0161】
同時重合および架橋反応工程の水性固体含量(ASC)は、約20~約60重量%であり得る。ある実施態様において、水性固体含量は約30~約50重量%である。ある実施態様において、水性固体含量は約30~約45重量%である。ある実施態様において、水性固体含量は約43重量%である。
【0162】
一般に、同時重合および架橋反応工程は、ローン重合、一連の反応を経る個々の出発物質の段階的添加、モノマーのブロックの段階的添加またはそれらの組み合わせであり得る。反応は、バッチ、セミバッチまたは連続プロセスとして実施し得る。
【0163】
ある実施態様において、同時重合および架橋工程により、標的種結合能および標的膨潤比を有する予形成ポリ(アリルアミン)ポリマービーズを生ずる。例えば、あるこのような実施態様において、ビーズは、疑似胃液(「SGF」)における少なくとも10mmol/gの塩化物結合能および1~10の範囲の膨潤比を有する。ある実施態様において、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマービーズは、約2および10、より典型的に約2~約8、ある実施態様において、約2~3、約3~4または約4~約6の膨潤比により特徴づけられる。さらに、第一重合工程から得られる予形成ポリ(アリルアミン)ポリマービーズがプロトン化されているならば、第二架橋工程における窒素-窒素架橋の量は減少し得る。従って、ある実施態様において、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーは、塩基、好ましくは塩基水酸化物などの強塩基での処理により、少なくとも部分的に脱プロトン化される。例えば、ある実施態様において、塩基は、NaOH、KOH、NH4OH、NaHCO3、Na2CO3、K2CO3、LiOH、Li2CO3、CsOHまたは他の水酸化金属であり得る。さらなる例として、塩基はNaOHである。脱プロトン化により予形成架橋アミンポリマービーズから電荷が除かれるならば、ビーズは崩壊する傾向にあり、第二架橋工程で使用する1,2-ジクロロエタン架橋剤は、ビーズの崩壊が阻止されない限り、ポリマーの結合部位に接近できない。架橋ポリマービーズの崩壊を阻止する一つの手段は、ビーズを膨潤させ、それにより1,2-ジクロロエタン第二工程架橋剤の結合部位への接近を可能とする、水などの膨潤剤の使用である。
【0164】
先に示されたとおり、第一工程においてポリ(アリルアミン)ポリマーに部分的にのみ取り込まれたモノマーである1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩は、ポリ(アリルアミン)ポリマーにペンダントアリル基(すなわち、ポリ(アリルアミン)ポリマー主鎖の鎖原子となる反応に参加せず、単にそこから「懸垂」している少なくとも1個のアリル基)を導入する。すなわち、同時重合および架橋工程(すなわち、第一工程)完了時にポリ(アリルアミン)ポリマーに残存する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにペンダントのsp2アリル炭素数の決定を利用して、部分的に取り込まれた1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の量を決定し得る。一般に、sp2アリル炭素数は、ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける総炭素原子の低パーセンテージを占めるのが好ましい。例えば、ある実施態様において、ポリ(アリルアミン)ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の1.1%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、ポリ(アリルアミン)ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の1.0%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、ポリ(アリルアミン)ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.9%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、ポリ(アリルアミン)ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.8%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、ポリ(アリルアミン)ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.75%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、ポリ(アリルアミン)ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.7%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、ポリ(アリルアミン)ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.6%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、ポリ(アリルアミン)ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.5%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、ポリ(アリルアミン)ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.4%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、ポリ(アリルアミン)ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.3%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、ポリ(アリルアミン)ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.25%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、ポリ(アリルアミン)ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.2%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、ポリ(アリルアミン)ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.1%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、ポリ(アリルアミン)ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.05%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、ポリ(アリルアミン)ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素はポリマービーズで検出不可能である。さらなる例として、ある実施態様において、ポリ(アリルアミン)ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.3%超を占めてよいが、上記上限、例えば1.0%未満である。前記の例示的実施態様の各々において、ビーズにおけるポリ(アリルアミン)ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素のパーセンテージを、本明細書の他の箇所により詳細に記載するとおり、1Hおよび13Cについてそれぞれ800.25MHzおよび201.24MHzで操作し、16kHzの回転数の4mmジルコニアローター系を用いる、Bruker AVANCE III 800MHz(18.8T)標準口径スペクトロメーターの定量的13C固体状態マジック角回転(MAS)NMR測定で決定し得る。前記の例示的実施態様の各々において、ビーズにおけるポリ(アリルアミン)ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素のパーセンテージを、ここに開示する方法の何れかにより決定し得る。
【0165】
第二架橋工程において、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーを1,2-ジクロロエタンと架橋する。
【0166】
一般に、sp2アリル炭素数は重合後架橋ポリマーの総炭素原子の低パーセンテージを占めるのが好ましい。例えば、ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの重合後架橋ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の1.0%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、重合後架橋ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.9%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、重合後架橋ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.8%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、重合後架橋ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.75%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、重合後架橋ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.7%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、重合後架橋ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.6%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、重合後架橋ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.5%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、重合後架橋ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.4%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、重合後架橋ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.3%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、重合後架橋ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.25%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、重合後架橋ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.2%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、重合後架橋ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.1%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、重合後架橋ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素は、ポリマーにおける総炭素原子数の0.05%未満を占める。さらなる例として、ある実施態様において、重合後架橋ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素はポリマービーズで検出不可能である。前記の例示的実施態様の各々において、ビーズにおける重合後架橋ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素のパーセンテージは、本明細書の他の箇所により詳細に記載するとおり、1Hおよび13Cについてそれぞれ800.25MHzおよび201.24MHzで走査し、16kHzの回転数の4mmジルコニアローター系を用いる、Bruker AVANCE III 800MHz(18.8T)標準口径スペクトロメーターの定量的13C固体状態マジック角回転(MAS)NMR測定で決定し得る。前記の例示的実施態様の各々において、ビーズにおける重合後架橋ポリマー主鎖にペンダントのsp2アリル炭素のパーセンテージを、ここに開示する方法の何れかにより決定し得る。
【0167】
得られた重合後架橋ポリマーは、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーのsp3炭素対sp2炭素比より大きなsp3炭素対sp2炭素比を有する。故に、1,2-ジクロロエタンとの第二架橋反応は、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーに比して、重合後架橋ポリマーにおけるsp3炭素の量を増加させ、sp2炭素の量は変わらないままである。例えば、第二架橋工程において予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーが顕著に架橋されるある実施態様において、sp3炭素の徐々の増加は、sp2炭素のシグナル対ノイズ比を悪化させ、それにより測定感受性を低下させるのに十分であり得る。ある実施態様において、それ故に、NMRによる得られた重合後架橋ポリマーにおけるsp2炭素およびsp3炭素の量の直接測定ではなく、どの程度のsp3炭素(および存在するならば、sp2炭素)が第二架橋工程中にポリマーに添加されたかを決定し、次いで得られた重合後架橋ポリマーにおけるsp2およびsp3炭素の総対比を計算する、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるsp2炭素の量を測定するのが有利である。例を下表10および11に示し、sp2炭素のパーセントは、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーおよび対応する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの両方で実験的に決定した。sp2炭素が予形成架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーで定量的であるものについて、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー対対応する予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるsp2炭素のパーセントの平均比は約0.9であった。この係数を、表11における架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのある例に含まれるsp2炭素のパーセントを計算するために、表11、パート2をとおして、適用可能であるとき、適用した。
【0168】
これら実施態様において、工程2架橋反応の架橋剤は1,2-ジクロロエタンである(表B参照)。
【表3】
【0169】
ある実施態様において、同時重合および架橋反応で形成された予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーを、1,2-ジクロロエタン、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーのための膨潤剤および分散溶媒系を含む反応混合物で、第二架橋工程においてさらに架橋する。分散溶媒系は、ポリマー間粒子(すなわち、ビーズ間)架橋反応および結果的凝集を回避するために、反応混合物に予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーを分散させる十分量の溶媒を含む。あるこのような実施態様において、例えば、反応混合物中の分散溶媒系に含まれる溶媒対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの比は、少なくとも2:1(溶媒ミリリットル:予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーのグラム)である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物中の分散溶媒系に含まれる溶媒対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの比は、少なくとも3:1(溶媒ミリリットル:予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーのグラム)である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物中の分散溶媒系に含まれる溶媒対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの比は、少なくとも4:1(溶媒ミリリットル:予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーのグラム)である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物中の分散溶媒系に含まれる溶媒対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの比は、少なくとも5:1(溶媒ミリリットル:予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーのグラム)である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物中の分散溶媒系に含まれる溶媒対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの比は、少なくとも7.5:1(溶媒ミリリットル:予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーのグラム)である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物中の分散溶媒系に含まれる溶媒対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの比は、少なくとも10:1(溶媒ミリリットル:予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーのグラム)である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、反応混合物中の分散溶媒系に含まれる溶媒対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの比は、少なくとも20:1(溶媒ミリリットル:予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーのグラム)である。前記実施態様の各々において、分散溶媒系は、(i)第一架橋工程で予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーが形成される有機溶媒系に関連して先に特定している非極性溶媒の一つなどの不活性溶媒(予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーに対して)および(ii)架橋溶媒としての1,2-ジクロロエタン(DCE)の組み合わせを含み得る。あるいは、前記実施態様の各々において、分散溶媒系は排他的に溶媒として1,2-ジクロロエタン(DCE)を含んでよく、不活性溶媒を含まず、故に、溶媒(分散剤)および架橋剤両方の二重目的役割を果たす。さらなる代替として、前記実施態様の各々において、分散溶媒系は排他的に溶媒として原液1,2-ジクロロエタン(DCE)を含んでよく、不活性溶媒を含まず、故に、溶媒(分散剤)および架橋剤両方の二重目的役割を果たす。
【0170】
上記のとおり、ある実施態様において、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーのための膨潤剤は、第二架橋工程反応混合物に、すなわち、1,2-ジクロロエタンと共に含まれる。一般に、膨潤剤および1,2-ジクロロエタンは混和性でも非混和性でもよく、膨潤剤は、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーを膨潤させる能力を有する任意の組成物または組成物の組み合わせであり得る。膨潤剤の例は、極性溶媒、例えば水、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、ギ酸、酢酸、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ニトロメタン、炭酸プロピレンまたはそれらの組み合わせを含む。例えば、膨潤剤は水である。さらに、第二架橋工程反応混合物に含まれる膨潤剤の量は、典型的に予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの膨潤剤に対する吸収能未満であり得る。例えば、第二架橋工程反応混合物中の膨潤剤対予形成ポリマーの重量比が4:1未満であるのが一般に好ましい。さらなる例として、ある実施態様において、第二架橋工程反応混合物中の膨潤剤対予形成ポリマーの重量比は3:1未満である。さらなる例として、ある実施態様において、第二架橋工程反応混合物中の膨潤剤対予形成ポリマーの重量比は2:1未満である。さらなる例として、ある実施態様において、第二架橋工程反応混合物中の膨潤剤対予形成ポリマーの重量比は1:1未満である。さらなる例として、ある実施態様において、第二架橋工程反応混合物中の膨潤剤対予形成ポリマーの重量比は0.5:1未満である。さらなる例として、ある実施態様において、第二架橋工程反応混合物中の膨潤剤対予形成ポリマーの重量比は0.4:1未満である。さらなる例として、ある実施態様において、反応混合物中の膨潤剤対予形成ポリマーの重量比は0.3:1未満である。一般に、しかしながら、第二架橋工程反応混合物中の膨潤剤対予形成ポリマーの重量比は、典型的にそれぞれ少なくとも0.05:1である。
【0171】
第二架橋工程を、約25℃~約85℃の温度範囲で実施し得る。典型的に、第二架橋工程を、約35℃~約80℃の温度範囲で実施する。ある実施態様において、第二架橋工程を、約45℃~約80℃の温度範囲で実施する。ある実施態様において、第二架橋工程を、約55℃~約75℃の温度範囲で実施する。ある実施態様において、第二架橋工程を、約60℃~約75℃の温度範囲で実施する。ある実施態様において、第二架橋工程を、約65℃~約75℃の温度範囲で実施する。一般に、温度は第二架橋工程の経過中比較的一定に維持してよくまたは連続的または段階的に昇降させてよい。
【0172】
第二架橋工程は、約2~20時間の期間実施し得る。典型的に、第二架橋工程は、約4~20時間の期間実施する。ある実施態様において、第二架橋工程は、約5~20時間の期間実施する。ある実施態様において、第二架橋工程は、約6~20時間の期間実施する。ある実施態様において、第二架橋工程は、約8~20時間の期間実施する。ある実施態様において、第二架橋工程は、約10~20時間の期間実施する。ある実施態様において、第二架橋工程は、約12~18時間の期間実施する。ある実施態様において、第二架橋工程は、約14~18時間の期間実施する。ある実施態様において、第二架橋工程は、約15~17時間の期間実施する。
【0173】
ある実施態様において、得られた予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーは、第二架橋工程前にアミン官能基をプロトン化することなく遊離アミンポリマーを膨潤するために塩基で少なくとも部分的に脱プロトン化され、非プロトン化膨潤剤と組み合わせる。故に、例えば、非プロトン化膨潤剤の量は、その後アミン消費型架橋工程を介してロックされる鋳型を効率的に形成するその後の架橋度を微調整するために選択できる。
【0174】
第二架橋工程における脱プロトン化された予形成ポリマービーズの利益は、最終生成物を得るための2工程を使用する利点を強調する。第一架橋工程において、アミンポリマービーズを形成するために、全モノマー(すなわち、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩)はプロトン化されて水相に残り、非プロトン化アリルアミン(および誘導体)の重合を重度に制限するラジカル移動反応を回避する。炭素-炭素架橋によりビーズが形成されたら、その後ビーズを脱プロトン化し、第二架橋工程において1,2-ジクロロエタンとさらに架橋され得る。
【0175】
ある実施態様において、他の競合イオンに対する塩化物の選択が高度に架橋されたアミンポリマーで達成される。例えば、比較的高い塩化物結合能が、膨潤剤(水)存在下、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマービーズと原液1,2-ジクロロエタンの反応により達成され得る。この「非分散」反応は、SIBアッセイにおいて競合イオンに対する塩化物の高選択性のアクセスを提供すると同時にまた、巨視的(および微視的)凝集ポリマービーズをもたらす。従って、ビーズ間反応および結果的凝集を回避するために、第二架橋工程において予形成架橋ポリマービーズを分散するために溶媒(例えば、ヘプタン)を含むことが有利である。しかしながら、使用する溶媒(分散剤)が多すぎると、反応溶液を、得られたビーズが他の競合アニオンに対する塩化物についての所望の選択性を有するのに十分に架橋しない点まで希釈することがある。しかしながら、溶媒(分散剤)としても機能する架橋剤(すなわち1,2-ジクロロエタン)の使用により、混合物をアミン消費型架橋度が不十分である点まで希釈することなく、ビーズ間反応および凝集を回避するために十分な溶媒(分散剤)が反応混合物に含まれ得る。例えば、反応性を維持しながら、溶媒の分散性質を利用する努力において(反応中の凝集を回避するため)、1,2-ジクロロエタン(DCE)を無溶媒で使用し、故に、溶媒(分散剤)および架橋剤両方の二重目的役割を果たす。興味深いことに、DCEは、DCPおよび/またはヘプタンでの類似の反応と比較したとき、溶媒として優れた分散性質を有することが判明した。さらに、ビーズをまずDCEに分散し、次いで第二操作において、ビーズを膨潤するために水を添加したとき、凝集はほとんど観察されなかった。DCEにビーズを分散させる前に予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーに水を添加したとき、凝集が生じ得る。
【0176】
前記実施態様の各々において、第二架橋工程の反応混合物は、広範な量の1,2-ジクロロエタンを含み得る。例えば、ある実施態様において、1,2-ジクロロエタンを、反応混合物における予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの量に対して大過剰で使用し得る。別の言い方で、このような実施態様において、1,2-ジクロロエタンは架橋溶媒である、すなわち、反応混合物の溶媒および予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの架橋剤である。このような実施態様において、他の溶媒を、所望により第二架橋工程反応混合物の分散溶媒系に含めてよいが、必要ではない。あるいは、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマー、膨潤剤および1,2-ジクロロエタンを、1,2-ジクロロエタンと混和性であり、膨潤剤と非混和性である分散溶媒系に分散させ得る。例えば、ある実施態様において、膨潤剤は極性溶媒であり得る;あるこのような実施態様において、例えば、膨潤剤は水、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、ギ酸、酢酸、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ニトロメタンまたはそれらの組み合わせを含み得る。さらなる例として、膨潤剤が極性溶媒を含むとき、第二架橋工程の分散溶媒系は、典型的に非極性溶媒、例えばペンタン、シクロペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、1,4-ジオキサン、クロロホルム、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ジクロロプロパン、ジクロロブタンまたはそれらの組み合わせを含む。ある実施態様において、1,2-ジクロロエタンおよび分散溶媒系に含まれる溶媒は同じでよい。
【0177】
架橋溶媒(例えば、DCE分散反応)において、ビーズの分散に使用した架橋溶媒(例えば、1,2-ジクロロエタン(DCE))の量と無関係に大過剰の架橋剤が存在することは顕著である(例えば、1g:3mL::ビーズ:DCEおよび1g:10mL::ビーズ:DCE柳雄社は大過剰の架橋剤であり、その大部分は反応中に消費されない)。これと無関係に、SIBアッセイにおける相対的架橋度および塩化物能および性能は、反応性架橋剤対ポリマービーズ比の変化に比較的影響を受けない。これは、おそらく反応が架橋剤(例えば、DCE)の量ではなくポリマービーズの酸中和能により制限されるためである
【0178】
1,2-ジクロロエタン(DCE)とより効率的に反応するために、予形成ポリマービーズのアミンは、好ましくは遊離電子対(中性、脱プロトン化)を有する。遊離予形成ポリマービーズのアミンが1,2-ジクロロエタン(DCE)と反応するため、HClが産生され、アミンはプロトン化され、故に、反応を制限する。この理由のため、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマービーズは、好ましくは第二架橋工程において遊離アミンとして開始する。予形成ポリ(アリルアミン)ポリマービーズが炭素-炭素架橋の第一工程後プロトン化されるならば、第二架橋工程におけるアミン消費型架橋は限定され、故に、所望の他の競合イオンに対する塩化物の選択性を減少する。これは、第二架橋工程においてDCEと架橋する直前の予形成ポリ(アリルアミン)ポリマービーズへの既知量のHClの添加により証明される。3mol%未満のHCl(予形成ポリマーアミンビーズのアミンに対する)を第二架橋工程における架橋前に添加したとき、SIBにおける総塩化物能(SGF)および塩化物選択性は第二架橋工程においてHClで処理していないビーズと同等である。5mol%を超えるHCl(予形成ポリマーアミンビーズのアミンに対する)を第二架橋工程における架橋前に添加したとき、SIBにおける総塩化物能(SGF)は増加し、塩化物選択性は減少し、1,2-ジクロロエタンの取り込みが少ないことが示される。
【0179】
架橋溶媒としての1,2-ジクロロエタン(「DCE」)の使用も、第二架橋工程中HCl分子を産生する。これらHCl分子は、遊離アミン部位の一部をプロトン化し、これにより反応部位の架橋反応が遮断され、それにより架橋に利用可能な結合部位数が制限される。結果的に、DCEの使用は、二次的架橋に自己限定的効果をもたらす。
【0180】
二重架橋剤/溶媒としての大過剰の1,2-ジクロロエタンにより、1,2-ジクロロエタン単独の取り込みを行うことができ、本来疎水性である架橋ポリマービーズ上のアルキル塩化物官能基をもたらし、本来さらに疎水性であるHCl以外の望ましくない溶質との非特異的相互作用を増加し得る。水酸化アンモニウム溶液での洗浄は、アルキル-塩化物を親水性であるアルキル-アミン官能基に変換し、望ましくない溶質との非特異的相互作用を最小化する。-OHなどのアルキル塩化物よりも親水性の基を生ずる他の修飾が、単独で取り込まれた架橋剤/溶媒のクエンチに適する。
【0181】
上記のとおり、ある実施態様において、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーのための膨潤剤は、1,2-ジクロロエタンと共に第二架橋工程において第二架橋工程の反応混合物に含まれ得る。一般に、膨潤剤および1,2-ジクロロエタンは混和性でも非混和性でもよく、膨潤剤は、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーを膨潤させる能力を有する任意の組成物または組成物の組み合わせであり得る。膨潤剤の例は、極性溶媒、例えば水、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、ギ酸、酢酸、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ニトロメタン、炭酸プロピレンまたはそれらの組み合わせを含む。例えば、膨潤剤は水である。さらに、第二架橋工程反応混合物に含まれる膨潤剤の量は、典型的に予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの膨潤剤に対する吸収能未満である。例えば、第二架橋工程反応混合物中の膨潤剤対予形成ポリマーの重量比が4:1未満であるのが一般に好ましい。さらなる例として、ある実施態様において、第二架橋工程反応混合物中の膨潤剤対予形成ポリマーの重量比は3:1未満である。さらなる例として、ある実施態様において、第二架橋工程反応混合物中の膨潤剤対予形成ポリマーの重量比は2:1未満である。さらなる例として、ある実施態様において、第二架橋工程反応混合物中の膨潤剤対予形成ポリマーの重量比は1:1未満である。さらなる例として、ある実施態様において、第二架橋工程反応混合物中の膨潤剤対予形成ポリマーの重量比は0.5:1未満である。さらなる例として、ある実施態様において、第二架橋工程反応混合物中の膨潤剤対予形成ポリマーの重量比は0.4:1未満である。さらなる例として、ある実施態様において、第二架橋工程反応混合物中の膨潤剤対予形成ポリマーの重量比は0.3:1未満である。一般に、しかしながら、第二架橋工程反応混合物中の膨潤剤対予形成ポリマーの重量比は、典型的にそれぞれ少なくとも0.05:1である。
【0182】
膨潤剤が水、第二架橋工程反応混合物中の水対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比は、典型的に約4:1(水対ポリマー)未満である。例えば、あるこのような実施態様において、第二架橋工程反応混合物は膨潤剤として水を含み、第二架橋工程反応混合物中の水対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比は、典型的に約3.5:1未満である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、第二架橋工程反応混合物は膨潤剤として水を含み、第二架橋工程反応混合物中の水対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比は、典型的に約3:1未満である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、第二架橋工程反応混合物は膨潤剤として水を含み、第二架橋工程反応混合物中の水対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比は、典型的に約2.5:1未満である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、第二架橋工程反応混合物は膨潤剤として水を含み、第二架橋工程反応混合物中の水対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比は、典型的に約2:1未満である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、第二架橋工程反応混合物は膨潤剤として水を含み、第二架橋工程反応混合物中の水対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比は、典型的に約1.5:1未満である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、第二架橋工程反応混合物は膨潤剤として水を含み、第二架橋工程反応混合物中の水対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比は、典型的に約1:1未満である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、第二架橋工程反応混合物は膨潤剤として水を含み、第二架橋工程反応混合物中の水対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比は、典型的に約0.75:1未満である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、第二架橋工程反応混合物は膨潤剤として水を含み、第二架橋工程反応混合物中の水対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比は、典型的に約0.5:1未満である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、第二架橋工程反応混合物は膨潤剤として水を含み、第二架橋工程反応混合物中の水対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比は、典型的に約0.25:1未満である。一般に、しかしながら、水を膨潤剤として用いるとき、第二架橋工程反応混合物中の水対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比は、典型的に少なくとも約0.15:1(水対ポリマー)であるが、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの水吸収能未満である。さらなる例として、ある実施態様において、第二架橋工程反応混合物中の水対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比は、典型的に少なくとも約0.2:1であるが、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの水吸収能未満である。さらなる例として、ある実施態様において、第二架橋工程反応混合物中の水対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比は、典型的に少なくとも約0.25:1であるが、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの水吸収能未満である。さらなる例として、ある実施態様において、第二架橋工程反応混合物中の水対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比は、典型的に少なくとも約0.5:1であるが、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの水吸収能未満である。さらなる例として、ある実施態様において、第二架橋工程反応混合物中の水対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比は、典型的に少なくとも約0.75:1であるが、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの水吸収能未満である。さらなる例として、ある実施態様において、第二架橋工程反応混合物中の水対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比は、典型的に少なくとも約1:1であるが、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの水吸収能未満である。さらなる例として、ある実施態様において、第二架橋工程反応混合物中の水対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比は、典型的に少なくとも約1.5:1であるが、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの水吸収能未満である。さらなる例として、ある実施態様において、第二架橋工程反応混合物中の水対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比は、典型的に少なくとも約2:1であるが、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの水吸収能未満である。さらなる例として、ある実施態様において、第二架橋工程反応混合物中の水対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比は、典型的に少なくとも約2.5:1であるが、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの水吸収能未満である。さらなる例として、ある実施態様において、第二架橋工程反応混合物中の水対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比は、典型的に少なくとも約3:1であるが、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの水吸収能未満である。さらなる例として、ある実施態様において、第二架橋工程反応混合物中の水対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比は、典型的に少なくとも約3.5:1であるが、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの水吸収能未満である。故に、ある実施態様において、水対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比は、約0.15:1~約4:1の範囲である。さらなる例として、ある実施態様において、水対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比は、約0.2:1~約3.5:1の範囲である。さらなる例として、ある実施態様において、水対予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比は、約0.2:1~約3:1の範囲である。
【0183】
第二架橋工程反応混合物は、広範な量の1,2-ジクロロエタンを含み得る。例えば、ある実施態様において、1,2-ジクロロエタンを、第二架橋工程反応混合物中予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの量に対して大過剰で使用し得る。別の言い方で、このような実施態様において、1,2-ジクロロエタンは架橋溶媒である、すなわち、第二架橋工程反応混合物の溶媒および予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーの架橋剤の両方である。このような実施態様において、他の溶媒を、所望により第二架橋工程反応混合物に含めてよいが、必要ではない。あるいは、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマー、膨潤剤および1,2-ジクロロエタンを、1,2-ジクロロエタンと混和性であり、膨潤剤と非混和性である分散溶媒系に分散させ得る。例えば、ある実施態様において、膨潤剤は極性溶媒であり得る;あるこのような実施態様において、例えば、膨潤剤は、水、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、ギ酸、酢酸、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ニトロメタンまたはそれらの組み合わせを含み得る。さらなる例として、膨潤剤が極性溶媒を含むとき、第二架橋工程反応混合物の溶媒系は、典型的に非極性溶媒、例えばペンタン、シクロペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、1,4-ジオキサン、クロロホルム、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ジクロロプロパン、ジクロロブタンまたはそれらの組み合わせを含む。ある実施態様において、架橋剤および溶媒は同じでよい;すなわち、溶媒は1,2-ジクロロエタンである。
【0184】
第二架橋工程反応混合物が膨潤剤を含む実施態様において、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーを第二架橋工程反応混合物において膨潤剤と組み合わせる前に、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーと溶媒(あるいは分散剤と称することもある)を組み合わせることが好ましいことがある。ある実施態様において、得られた架橋ポリマーは、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーと膨潤剤を組み合わせる前に、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーと膨潤剤と非混和性である溶媒(分散剤)を組み合わせたとき、凝集が少ない傾向にある。故に、ある実施態様において、重合後架橋アミン粒子集団の代表的サンプルの粒子の25%未満が凝集する。例えば、ある実施態様において、重合後架橋アミン粒子集団の代表的サンプルの粒子の20%未満が凝集する。さらなる例として、ある実施態様において、重合後架橋アミン粒子集団の代表的サンプルの粒子の15%未満が凝集する。さらなる例として、ある実施態様において、重合後架橋アミン粒子集団の代表的サンプルの粒子の10%未満が凝集する。さらなる例として、ある実施態様において、重合後架橋アミン粒子集団の代表的サンプルの粒子の5%未満が凝集する。さらなる例として、ある実施態様において、重合後架橋アミン粒子集団の代表的サンプルの粒子の1%未満が凝集する。凝集は顕微鏡法または粒子径分布を測定する他の手段を使用して、評価できる。凝集がないことは、一般に巨視的および/または微視的塊がない、分離した、自由流動ビーズとして定義される。粒子径分布(他の箇所に定義)は、例えば架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの平均サイズ(d(50))および/またはd(90)が先に記載したとおり、架橋工程予形成ポリ(アリルアミン)ポリマービーズに対して増加するならば、凝集が起こっていることが示され得る。
【0185】
ある実施態様において、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーが第一工程において形成され、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーは、第一および第二架橋工程間で予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーを単離することなく、第二架橋工程においてさらに架橋される(「ワンポット合成」と称されるkとがある)。例えば、あるこのような実施態様において、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーが第一工程反応混合物(ここで先に記載するとおり)において形成され、第一工程反応混合物で形成された予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーを単離することなく、その後予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーを1,2-ジクロロエタンを使用して架橋する。さらなる例として、あるこのような実施態様において、予形成ポリマーを、第二架橋工程反応混合物を形成するためにここに開示する非極性溶媒(例えば、架橋溶媒としての1,2-ジクロロエタンを含む)に分でき、膨潤剤をこの反応混合物に添加する。あるこのような例示的実施態様において、架橋剤および溶媒は1,2-ジクロロエタンであり、膨潤剤は水を含む。前記実施態様の各々において、予形成ポリマーは、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基を含むアミン含有ポリマーである。
【0186】
ある例示的実施態様において、予形成ポリアミンポリマーは、例えば懸濁液条件下で架橋され、標的とする粒子径および形態の粒子を産生する。分散剤として水非混和性架橋剤(例えば、1,2-ジクロロエタン(DCE))を使用するとき、例えば、SIBにおいて示されるとおり、高塩化物結合選択性が達成される。
【0187】
ある実施態様において、アミンポリマーを形成し、次いでさらに同じ反応フラスコおよび一連の反応で架橋し得る。架橋アミンポリマーは、例えば懸濁液条件下で製造され、標的とする粒子径および形態の粒子を産生する。同じ反応フラスコで、かつ単離することなく、ビーズの水含量は、ディーン・スターク方法または他の類似の蒸発技術により下げることができる。水を、第二架橋反応を実施して、所望の性質および特徴を有する最終ポリマーを産生できるように標的とする量に調節する。
【0188】
ある実施態様において、第二架橋工程において形成された架橋ポリ(アリルアミン)アミンポリマー(先に記載のとおり)を処理して、1,2-ジクロロエタンにより架橋ポリマーに導入されたあらゆる残存アミン反応性基(すなわち、アルキル塩化物官能基)の濃度を低減するよう処理する。例えば、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを塩基などのクエンチ剤、洗浄、加熱またはその他処理で処理して、アミン反応性基を除去またはクエンチする。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを水酸化アンモニウムで処理する。水酸化アンモニウム処理は、反応直後、洗浄工程中またはポリマーを洗浄および乾燥した後に行うことができ、いずれの場合もポリマーを、さらなる一連の洗浄工程を介して処理できる。他のこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを、慣用のまたは真空オーブンで、室温を超える温度で、一定期間、例えば60℃で36時間より長く加熱する。オーブンインキュベーションは、酸化の可能性を減らすため、不活性雰囲気(例えば、窒素またはアルゴン)下に行い得る。
【0189】
架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー
先に示されたとおり、ここに記載する医学的用途を有する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、HClを除去する能力を有する。
【0190】
ある実施態様において、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーはビーズ形態であり、(i)20~25mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)50~60mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)20~25mol%の1,2-ジクロロエタンの残基から本質的になり、ここで、(i)架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーはsp2アリル炭素原子を含み、2未満の膨潤比を有する。
【0191】
ある実施態様において、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩および1,2-ジクロロエタンの残基を含む。
【0192】
ある実施態様において、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩および1,2-ジクロロエタンの残基から本質的になる。
【0193】
ある実施態様において、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩および1,2-ジクロロエタンの残基からなる。
【0194】
ある実施態様において、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、1,2-ジクロロエタンおよび2-プロペン-1-アミンとの1,3-プロパンジアミン、N1,N3-ジ-2-プロペン-1-イル-、ポリマーである。
【0195】
ある実施態様において、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、1,2-ジクロロエタンおよびプロプ-2-エン-1-アミンとのN1,N3-ビス(プロプ-2-エン-1-イル)プロパン-1,3-ジアミンコポリマーである。
【0196】
ある実施態様において、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、残基
【化2】
を含み、式中、x、yおよびzは正の整数である。
【0197】
ある実施態様において、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは
【化3】
〔式中、x、yおよびzは正の整数である。〕
の残基を含む。
【0198】
ある実施態様において、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、式5a:
【化4】
〔式中、
a=N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩の残基、
b=2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基、
c=1,2-ジクロロエタンと架橋した2個の2-プロペン-1-イルアミンの残基および
m=ポリマーの反復単位。〕
に対応する構造を含む。
【0199】
ある実施態様において、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、式5b:
【化5】
〔式中、
a=N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩の残基、
b=2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および
c=エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンと架橋した2個の2-プロペン-1-イルアミンの残基、これは、ポリマーで形成される多くの可能性のある架橋の一つとして示す。〕
に対応する構造を含む。
【0200】
ある実施態様において、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーはポリ(アリルアミン-コ-N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパン-コ-1,2-ジアミノエタン)である。
【0201】
ある実施態様において、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、式4:
【化6】
〔式中、各Rは、独立して水素または架橋アミンポリマーの2個の窒素原子間を架橋するエチレン
【化7】
であり、a、b、cおよびmは整数である。〕
に対応する構造を含む。
【0202】
ある実施態様において、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、[(C3H7N)~5(C9H18N2)~2(C8H16N2)~2]n、n=∞の残基を含む。
【0203】
ある実施態様において、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、
【化8】
の残基を含む。
【0204】
ある実施態様において、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、直径約100マイクロメートルの、低膨潤、球形ビーズからなる非吸収自由流動粉末である;各ビーズは単一架橋、高分子量分子である。
【0205】
ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーはベベリマーである。
一般に、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、(i)GI管を介する受動的または能動的吸収を回避するのに十分大きいおよび(ii)少なくとも3ミクロンの平均粒子径の粉末、サシェおよび/またはチュアブル錠/剤形として摂取されたとき、ザラザラ感または不快な口当たりの原因とならないよう十分小さい、好ましい粒子径範囲を有する。例えば、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、1マイクロメートルを超えかつ1ミリメートル未満の平均粒子径(体積分布)を有する粒子の集団を含む。例えば、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、5~1,000ミクロンの範囲の平均粒子径(体積分布)を有する、粒子の集団を含む。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、5~500ミクロンの範囲の平均粒子径(体積分布)を有する、粒子の集団を含む。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、10~400ミクロンの範囲の平均粒子径(体積分布)を有する、粒子の集団を含む。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、10~300ミクロンの範囲の平均粒子径(体積分布)を有する、粒子の集団を含む。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、20~250ミクロンの範囲の平均粒子径(体積分布)を有する、粒子の集団を含む。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、30~250ミクロンの粒子径範囲を有する。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、40~180ミクロンの粒子径範囲を有する。ある実施態様において、集団の粒子の7%未満(数に基づく)は、10ミクロン未満の直径を有する。例えば、このような実施態様において、集団の粒子の5%未満(数に基づく)は、10ミクロン未満の直径を有する。さらなる例として、このような実施態様において、集団の粒子の2.5%未満(数に基づく)は、10ミクロン未満の直径を有する。さらなる例として、このような実施態様において、集団の粒子の1%未満(数に基づく)は、10ミクロン未満の直径を有する。この段落に挙げる例示的実施態様の各々において、粒子は、好ましくはビーズの形態である。
【0206】
しばしば大量のポリマーゲルがGI管を移動することに関連する、患者におけるGI副作用を最小化するため、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの低膨潤比が好ましい(水中でそれ自体の重量の0.5~10倍)。例えば、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、2未満の膨潤比を有する。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、1.9未満の膨潤比を有する。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、1.8未満の膨潤比を有する。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、1.7未満の膨潤比を有する。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、1.6未満の膨潤比を有する。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、1.5未満の膨潤比を有する。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、1.4未満の膨潤比を有する。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、1.3未満の膨潤比を有する。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、1.2未満の膨潤比を有する。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、1未満の膨潤比を有する。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、0.9未満の膨潤比を有する。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、0.8未満の膨潤比を有する。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、0.7未満の膨潤比を有する。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、0.6未満の膨潤比を有する。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、少なくとも0.5かつ2未満の膨潤比を有する。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、約0.7~約1.7の膨潤比を有する。
【0207】
一般に、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、少なくとも約7.5mEq/gのプロトンの理論的結合能を有する(SGFアッセイで決定)。例えば、ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、少なくとも約8mEq/gのプロトンの理論的結合能を有する。さらなる例として、ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、少なくとも約8.5mEq/gのプロトンの理論的結合能を有する。さらなる例として、ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、少なくとも約9mEq/gのプロトンの理論的結合能を有する。さらなる例として、ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、少なくとも約9.5mEq/gのプロトンの理論的結合能を有する。さらなる例として、ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、少なくとも約10mEq/gのプロトンの理論的結合能を有する。さらなる例として、ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、少なくとも約10.5mEq/gのプロトンの理論的結合能を有する。さらなる例として、ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、少なくとも約11mEq/gのプロトンの理論的結合能を有する。一般に、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、典型的に約35mEq/gを超えないプロトンの理論的結合能を有する。例えば、ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのプロトンの理論的結合能は30mEq/gを超えない。この段落に記載する結合能は、プロトンの理論的結合能であり、塩化物イオンの理論的結合能は、独立的および個別的であり、その合計ではない。
【0208】
リン酸塩、重炭酸塩、重炭酸塩当量、胆汁酸および脂肪酸の抱合塩基は、胃および小腸における塩化物または強酸の他の抱合塩基を干渉する可能性のあるアニオンである。それ故に、小腸における塩化物の迅速かつリン酸塩、重炭酸塩当量ならびに胆汁酸および脂肪酸の抱合塩基より優先する結合が望ましく、SIBアッセイを使用して、動態および優先的結合を決定し得る。小腸と比較して結腸の通過時間は遅く(2~3日)、胃および小腸条件に遭遇した後まで経口投与された架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー結腸の条件に遭遇しないため、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに結合された塩化物の動態は、結腸または後期小腸/結腸を模倣するよう設計されたインビトロ条件下ほど迅速である必要はない。しかしながら、例えば、24時間および/または48時間またはそれ以上、塩化物結合および他の干渉性アニオンを超える選択性が高いのが望ましい。
【0209】
ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、疑似小腸無機(「SIB」)アッセイにおいて少なくとも2.5mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる。例えば、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SIBアッセイにおいて少なくとも3mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SIBアッセイにおいて少なくとも3.5mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SIBアッセイにおいて少なくとも4mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SIBアッセイにおいて少なくとも4.5mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SIBアッセイにおいて少なくとも5mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SIBアッセイにおいて少なくとも5.5mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SIBアッセイにおいて少なくとも6mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SIBアッセイにおいて約4.1mEq/g~約5.4mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる。
【0210】
ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、例えば、SIBアッセイで示されるとおり、リン酸塩に比して相当量の塩化物と結合する。例えば、ある実施態様において、SIBアッセイにおける結合塩化物対結合リン酸塩の量の比は、それぞれ少なくとも1:1である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、SIBアッセイにおける結合塩化物対結合リン酸塩の量の比は、それぞれ少なくとも2:1である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、SIBアッセイにおける結合塩化物対結合リン酸塩の量の比は、それぞれ少なくとも2.25:1である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、SIBアッセイにおける結合塩化物対結合リン酸塩の量の比は、それぞれ少なくとも2.5:1である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、SIBアッセイにおける結合塩化物対結合リン酸塩の量の比は、それぞれ少なくとも2.75:1である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、SIBアッセイにおける結合塩化物対結合リン酸塩の量の比は、それぞれ少なくとも3:1である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、SIBアッセイにおける結合塩化物対結合リン酸塩の量の比は、それぞれ少なくとも4:1である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、SIBアッセイにおける結合塩化物対結合リン酸塩の量の比は、それぞれ少なくとも5:1である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、SIBアッセイにおける結合塩化物対結合リン酸塩の量の比は、それぞれ約2.1:1~それぞれ約10.8:1である。
【0211】
ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SGFアッセイにおいて疑似胃液における少なくとも7.5mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる。例えば、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SGFアッセイにおける、少なくとも8mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SGFアッセイにおける、少なくとも8.5mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SGFアッセイにおける、少なくとも9mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SGFアッセイにおける、少なくとも9.5mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SGFアッセイにおける、少なくとも10mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SGFアッセイにおける、少なくとも10.5mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SGFアッセイにおける、少なくとも11mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SGFアッセイにおける、少なくとも11.5mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SGFアッセイにおける、少なくとも12mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SGFアッセイにおける、少なくとも12.5mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SGFアッセイにおける、約9.0mEq/g~約12.6mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる。
【0212】
さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SGFで24時間の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのそれぞれ少なくとも50%のプロトン結合能および塩化物結合能である、SGFで1時間後のプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけらえる。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SGFで24時間の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのそれぞれ少なくとも60%のプロトン結合能および塩化物結合能である、SGFで1時間後のプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけらえる。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SGFで24時間の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのそれぞれ少なくとも70%のプロトン結合能および塩化物結合能である、SGFで1時間後のプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけらえる。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SGFで24時間の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのそれぞれ少なくとも80%のプロトン結合能および塩化物結合能である、SGFで1時間後のプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる。さらなる例として、あるこのような実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、SGFで24時間の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのそれぞれ少なくとも90%のプロトン結合能および塩化物結合能である、SGFで1時間後のプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけらえる。
【0213】
架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが塩化物イオンを結合する実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが重炭酸塩当量アニオン、リン酸塩アニオンならびに胆汁酸および脂肪酸の抱合塩基などの他のカウンターイオンに比して塩化物イオンに選択的に結合するのが一般に好ましい。別の言い方で、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが(i)重炭酸塩当量アニオンより多くの塩化物イオンを除去する(ii)リン酸塩アニオンより多くの塩化物イオンを除去するおよび(iii)胆汁酸および脂肪酸の抱合塩基より多くの塩化物イオンを除去するのが、これらの実施態様において一般に好ましい。有利に、それ故に、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーでの処置は、d低リン酸血症(すなわち、約2.4mg/dL未満の血清リン濃度)を誘発または増悪しない、低密度リポタンパク質(「LDL」)を顕著に増加させないまたは代謝に関連するアニオンの血清または結腸レベルに負にその他影響しない。
【0214】
ある実施態様において、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比は、それぞれ約2:1~約6:1の範囲であり得る。例えば、あるこのような実施態様において、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比は、それぞれ約2.5:1~約5:1の範囲であり得る。さらなる例として、あるこのような実施態様において、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比は、それぞれ約3:1~約4.5:1の範囲であり得る。さらなる例として、あるこのような実施態様において、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比は、それぞれ約3.25:1~約4.25:1の範囲であり得る。さらなる例として、あるこのような実施態様において、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比は、それぞれ約3.4:1~約4:1の範囲であり得る。さらなる例として、あるこのような実施態様において、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比は、それぞれ約3.5:1~約4:1の範囲であり得る。さらなる例として、あるこのような実施態様において、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比は、それぞれ約3.6:1~約3.9:1の範囲であり得る。さらなる例として、あるこのような実施態様において、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比は、それぞれ約3.7:1~約3.8:1の範囲であり得る。前記実施態様の各々において、炭素対窒素重量比は元素分析により決定し得る。例えば、炭素対窒素重量比は、本明細書の他の箇所により詳細に記載するPerkin-Elmer 2400元素分析装置を使用する元素分析により決定し得る。
【0215】
ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、式4:
【化9】
〔式中、Rは独立して水素または架橋アミンポリマーの2個の窒素原子間を架橋するエチレンであり、a、b、cおよびmは整数である。〕
に対応する構造を含む、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーである。典型的に、mは、各ポリマービーズが単一分子と考えられる伸長ポリマーネットワークを示す大きな整数である。別の言い方で、分子量をポリマービーズの体積およびポリマーのかさ密度を使用して計算するとき、mは、3.2×10
8g/molを超える分子量を示すのに十分大きい。あるこのような実施態様において、aとbの合計対cの比(すなわち、a+b:c)は、約1:1~9:1の範囲である。例えば、あるこのような実施態様において、aとbの合計対cの比(すなわち、a+b:c)は、約1:1~8:1の範囲である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)は、約1:1~7:1の範囲である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)は、約1:1~6:1の範囲である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、aとbの合計対cの比(すなわち、a+b:c)は、約1:1~5:1の範囲である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)は、約1:1~4:1の範囲である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)は、約1:1~3:1の範囲である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)は、約1:1~2:1の範囲である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)は約1:1である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、aとbの合計対cの比(すなわち、a+b:c)は、約1.5:1~4:1の範囲である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、aとbの合計対cの比(すなわち、a+b:c)は、約1.75:1~3:1の範囲である。例えば、あるこのような実施態様において、aおよびbの合計の比は57であり、cは24であり、mは伸長ポリマーネットワークを示す大きな整数である。前記実施態様の各々において、aとbの合計対cの比(すなわち、a+b:c)は、約2:1~2.5:1の範囲であり得る。例えば、このような実施態様において、aとbの合計対cの比(すなわち、a+b:c)は、約2.1:1~2.2:1の範囲であり得る。さらなる例として、このような実施態様において、aとbの合計対cの比(すなわち、a+b:c)は、約2.2:1~2.3:1の範囲であり得る。さらなる例として、このような実施態様において、aとbの合計対cの比(すなわち、a+b:c)は、約2.3:1~2.4:1の範囲であり得る。さらなる例として、このような実施態様において、aとbの合計対cの比(すなわち、a+b:c)は、約2.4:1~2.5:1の範囲であり得る。前記実施態様の各々において、各Rは、独立して水素または2個の窒素原子間を架橋するエチレンであり得る。典型的に、しかしながら、R置換基の35~95%は水素であり、5~65%は、エチレン架橋
【化10】
である。例えば、あるこのような実施態様において、R置換基の50~95%は水素であり、5~50%は、エチレン架橋
【化11】
である。例えば、あるこのような実施態様において、R置換基の55~90%は水素であり、10~45%はエチレン架橋
【化12】
である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、R置換基の60~90%は水素であり、10~40%はエチレン架橋である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、R置換基の65~90%は水素であり、10~35%はエチレン架橋
【化13】
である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、R置換基の70~90%は水素であり、10~30%はエチレン架橋である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、R置換基の75~85%は水素であり、15~25%はエチレン架橋である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、R置換基の65~75%は水素であり、25~35%はエチレン架橋である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、R置換基の55~65%は水素であり、35~45%はエチレン架橋である。これら実施態様の各々において、水素であるR置換基の%および架橋アミンポリマーの2個の窒素間のエチレン架橋であるR置換基%は、合計100mol%となることは当業者には明らかである。ある実施態様において、a、b、cおよびRは、式4のポリマーの炭素対窒素重量比は、それぞれ約2:1~約6:1の範囲であり得るものである。例えば、あるこのような実施態様において、式4のポリマーの炭素対窒素重量比は、それぞれ約2.5:1~約5:1の範囲であり得る。さらなる例として、あるこのような実施態様において、式4のポリマーの炭素対窒素重量比は、それぞれ約3:1~約4.5:1の範囲であり得る。さらなる例として、あるこのような実施態様において、式4のポリマーの炭素対窒素重量比は、それぞれ約3.25:1~約4.25:1の範囲であり得る。さらなる例として、あるこのような実施態様において、式4のポリマーの炭素対窒素重量比は、それぞれ約3.4:1~約4:1の範囲であり得る。さらなる例として、あるこのような実施態様において、式4のポリマーの炭素対窒素重量比は、それぞれ約3.5:1~約3.9:1の範囲であり得る。さらなる例として、あるこのような実施態様において、式4のポリマーの炭素対窒素重量比は、それぞれ約3.55:1~約3.85:1の範囲であり得る。この段落に記載する前記実施態様の各々において、式4のポリマーはモノマーおよび架橋剤由来であり、その各々は5重量%未満の酸素を含む。
【0216】
例示的実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩、(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基および(iii)1,2-ジクロロエタンの残基を含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーであり、ここで、2-プロペン-1-イルアミン(またはその塩)対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン(またはその塩)のモル比は、それぞれ60:40~95:5の範囲である。他の例示的実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩、(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基および(iii)1,2-ジクロロエタンの残基を含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーであり、ここで、2-プロペン-1-イルアミン(またはその塩)対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン(またはその塩)のモル比は、それぞれ65:35~90:10の範囲である。他の例示的実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩、(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基および(iii)1,2-ジクロロエタンの残基を含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーであり、ここで、2-プロペン-1-イルアミン(またはその塩)対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン(またはその塩)のモル比は、それぞれ65:35~75:25の範囲である。例えば、この段落に記載する例示的実施態様の各々において、2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩および/または1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基は、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、臭化水素酸塩またはそれらの組み合わせの残基であり得る。さらなる例として、この段落に記載する例示的実施態様の各々において、2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩および/または1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基は、塩酸塩の残基である。
【0217】
例示的実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、(i)10~35mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)30~80mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)10~35mol%の1,2-ジクロロエタンの残基を含み、ここで、(i)mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)mol%の1,2-ジクロロエタンの残基は、合計100mol%となる。他の例示的実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、(i)10~35mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)40~70mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)10~35mol%の1,2-ジクロロエタンの残基を含み、ここで、(i)mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)mol%の1,2-ジクロロエタンの残基は、合計100mol%となる。他の例示的実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、(i)15~30mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)40~70mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)15~30mol%の1,2-ジクロロエタンの残基を含み、ここで、(i)mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)mol%の1,2-ジクロロエタンの残基は、合計100mol%となる。他の例示的実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、(i)15~30mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)45~65mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)15~30mol%の1,2-ジクロロエタンの残基を含み、ここで、(i)mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)mol%の1,2-ジクロロエタンの残基は、合計100mol%となる。他の例示的実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、(i)20~25mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)50~60mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)20~25mol%の1,2-ジクロロエタンの残基を含み、ここで、(i)mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)mol%の1,2-ジクロロエタンの残基は、合計100mol%となる。
【0218】
例示的実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、(i)10~35mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)30~80mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)10~35mol%の1,2-ジクロロエタンの残基から本質的になり、ここで、(i)mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)mol%の1,2-ジクロロエタンの残基は、合計100mol%となる。他の例示的実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、(i)10~35mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)40~70mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)10~35mol%の1,2-ジクロロエタンの残基から本質的になり、ここで、(i)mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)mol%の1,2-ジクロロエタンの残基は、合計100mol%となる。他の例示的実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、(i)15~30mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)40~70mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)15~30mol%の1,2-ジクロロエタンの残基から本質的になり、ここで、(i)mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)mol%の1,2-ジクロロエタンの残基は、合計100mol%となる。他の例示的実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、(i)15~30mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)45~65mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)15~30mol%の1,2-ジクロロエタンの残基から本質的になり、ここで、(i)mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)mol%の1,2-ジクロロエタンの残基は、合計100mol%となる。他の例示的実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、(i)20~25mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)50~60mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)20~25mol%の1,2-ジクロロエタンの残基から本質的になり、ここで、(i)mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)mol%の1,2-ジクロロエタンの残基は、合計100mol%となる。
【0219】
例示的実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、(i)10~35mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)30~80mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)10~35mol%の1,2-ジクロロエタンの残基からなり、ここで、(i)mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)mol%の1,2-ジクロロエタンの残基は、合計100mol%となる。他の例示的実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、(i)10~35mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)40~70mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)10~35mol%の1,2-ジクロロエタンの残基からなり、ここで、(i)mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)mol%の1,2-ジクロロエタンの残基は、合計100mol%となる。他の例示的実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、(i)15~30mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)40~70mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)15~30mol%の1,2-ジクロロエタンの残基からなり、ここで、(i)mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)mol%の1,2-ジクロロエタンの残基は、合計100mol%となる。他の例示的実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、(i)15~30mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)45~65mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)15~30mol%の1,2-ジクロロエタンの残基からなり、ここで、(i)mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)mol%の1,2-ジクロロエタンの残基は、合計100mol%となる。他の例示的実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、(i)20~25mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)50~60mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)20~25mol%の1,2-ジクロロエタンの残基からなり、ここで、(i)mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)mol%の1,2-ジクロロエタンの残基は、合計100mol%となる。
【0220】
例えば、上の段落に記載する前記例示的実施態様の各々において、2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩および/または1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基は、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、臭化水素酸塩またはそれらの組み合わせの残基であり得る。さらなる例として、上の段落に記載する前記例示的実施態様の各々において、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および/または1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基は、塩酸塩の残基である。」
【0221】
医薬組成物および投与
一般に、治療および/または予防使用のための架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーの投与量レベルは、約3g/日~約9g/日の範囲であり得る。
【0222】
所望により、1日用量を、単回用量(すなわち、1日1回)として投与しても、1日をとおして、複数用量(例えば、2回、3回またはそれ以上)に分割してもよい。好ましくは、1日用量を1日1回投与する。
【0223】
一般に、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを、固定1日用量として、または処置を必要とする患者の血清重炭酸塩値またはアシドーシスの他の指標に基づきタイトレートしてもよい。タイトレーションは、処置開始時または、必要に応じて処置をとおして実施してよく、出発および維持投与量レベルは、基礎疾患の重症度に基づき、患者毎に異なり得る。
【0224】
例えば、ある実施態様において、治療および/または予防使用のための架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーの推奨出発用量は約6g/日である。ある実施態様において、出発用量を、約3g増分で約9g/日まで増加するかまたは約3g/日まで減らす。ある実施態様において、用量調節を、所望の血清重炭酸塩レベルを達成するために実施する。ある実施態様において、用量調節を、約2週間間隔で実施する。
【0225】
ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを食物と共に投与する。ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを、水中の懸濁液として経口投与する。
【0226】
架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの有効性を、動物モデルまたはヒトボランティアおよび患者で確立し得る。さらに、インビトロ、エクスビボおよびインビボアプローチは、HClまたは他の標的種結合の確立に有用である。インビトロ結合溶液を使用して、種々のpHでプロトン、塩化物および他のイオンの結合能を測定し得る。ヒトボランティアまたはモデル動物からの消化器内腔内容物などのエクスビボ抽出物を、類似の目的で使用できる。あるイオンを、他よりも優勢に結合および/または保持する選択性も、このようなインビトロおよびエクスビボ溶液で示され得る。代謝性アシドーシスのインビボモデルを使用して、酸/塩基バランス正常化における架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの有効性を試験できる - 例えばカゼイン含有餌を与えた5/6腎摘出ラット(Phisitkul S, Hacker C, Simoni J, Tran RM, Wesson DE. Dietary protein causes a decline in the glomerular filtration rate of the remnant kidney mediated by metabolic acidosis and endothelin receptors. Kidney international.2008;73(2):192-9に記載のとおり)またはアデニンを与えたラット(Terai K, K Mizukami and M Okada. 2008. Comparison of chronic renal failure rats and modification of the preparation protocol as a hyperphosphatemia model. Nephrol.13: 139-146)。
【0227】
代謝性アシドーシスは、病因とは無関係に、細胞外液重炭酸塩を低下させ、故に、細胞外pHを下げる。血清pHと血清重炭酸塩の相関は、ヘンダーソン・ハッセルバルヒの式
pH=pK’+log[HCO3
-]/[(0.03×PaCO2)]
(式中、0.03はCO2の物理的溶解度係数であり、[HCO3
-]およびPaCO2はそれぞれ重炭酸塩濃度および二酸化炭素の分圧である)により述べられる。
【0228】
代謝性アシドーシスの確定に使用できる数種の臨床検査がある。試験は、根本的に静脈血または動脈血を含む種々生物学的サンプルの重炭酸塩(HCO3
-)またはプロトン(H+)濃度を測定する。これらの試験は、酵素方法、イオン選択的電極または血液ガス分析により、重炭酸塩(HCO3
-)またはプロトン(H+)濃度を測定できる。酵素およびイオン選択的電極方法両者において、重炭酸塩が「測定」される。血液ガス分析を使用して、重炭酸塩レベルを、ヘンダーソン・ハッセルバルヒの式を使用して計算できる。
【0229】
ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、酸-塩基障害(例えば、代謝性アシドーシス)のために、1日1回、2回またはさらに多い(すなわち、少なくとも3回)投与の投薬レジメンでヒトを含む動物に提供され(経口投与)、先に記載したとおり、血清重炭酸塩または他の標的種の持続的増加が達成される。
【0230】
ここに開示する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーは、経口投与に適する任意の形態で提供され得る。このような形態は、散剤、錠剤、丸剤、ロゼンジ剤、サシェ剤、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁液剤、シロップ剤、ゲル剤、軟または硬ゼラチンカプセル剤などを含む。ある実施態様において、医薬組成物は、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのみを含む。あるいは、医薬組成物は、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに加えて、担体、希釈剤または添加物を含み得る。これら製剤に使用し得る担体、添加物および希釈剤ならびにその他の例は、食物、飲料、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、アカシアガム、アルギン酸、トラガカント、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、微結晶セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシ安息香酸メチル、ヒドロキシ安息香酸プロピル、ヒドロキシ安息香酸プロピルおよびタルクを含む。医薬組成物に有用な医薬添加物は、さらに、結合剤、例えば微結晶セルロース、コロイド状シリカおよびそれらの組み合わせ(Prosolv 90)、カーボポール、ポビドンおよびキサンタンガム;風味剤、例えばスクロース、マンニトール、キシリトール、マルトデキストリン、フルクトースまたはソルビトール;滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、フマル酸ステアリルナトリウムおよび植物ベースの脂肪酸;および、所望により、崩壊剤、例えばクロスカルメロースナトリウム、ゲランガム、セルロースの低置換ヒドロキシプロピルエーテル、デンプングリコール酸ナトリウムを含む。他の添加剤は、可塑剤、色素、タルクなどを含む。このような添加剤および他の適当な成分は当分野で周知である;例えば、Gennaro A R (ed), Remington's Pharmaceutical Sciences, 20th Edition参照。
【0231】
ある実施態様において、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを、処置する状態に依存して、他の活性薬剤と共投与し得る。この共投与は、同じ剤形中の2剤の同時の投与、別々の剤形の同時の投与および別々の投与を含み得る。例えば、代謝性アシドーシスの処置のために、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを、高血圧、糖尿病、肥満、心不全および慢性腎疾患の合併症を含むが、これらに限定されない基礎の併存疾患の処置に必要な一般的処置と共投与し得る。これら医薬および架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを、臨床的に顕著な薬物-薬物相互作用を示さない限り、一緒に同じ剤形に製剤化し、同時に投与し得る。あるいは、これらの処置および架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを、別々におよび逐次的に、一方を投与し、続いて他方を投与してよい。
【0232】
ある実施態様において、慢性代謝性アシドーシス処置の1日用量は、コンプライアンス強化(架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを3g/日、6g/日または9g/日)であり、これら1日用量で血清重炭酸塩の約3mEq/lの増加を達成する。このような経口薬物についてポリマーの非吸収性およびナトリウム負荷および/または他の有害なイオンの導入のないことにより、血圧/高血圧の悪化なくおよび/または液保持増加および液過負荷を引き起こすことなく、代謝性アシドーシスの安全な、慢性処置を初めて可能にする。他の利益は、腎疾患進行および生涯の腎代替療法(末期腎疾患「ESRD」は週3回の透析を含む)または腎臓移植の必要性の開始までの時間のさらなる遅延である。いずれも世界中で顕著な死亡率、低クオリティ・オブ・ライフおよび医療費の顕著な負担と関係する。米国単独で、毎年400,000名のESRD患者の約20%が死亡し、100,000名の新規患者が透析を開始する。
【0233】
本発明のさらなる態様は、密封パッケージおよび該密封パッケージ内に本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、例えばベベリマーを含む医薬品である。ここに開示する単位剤形は、開示する要求の1以上と一致する何れかの形態である。例えば、単位剤形は、バイアル、ボトル、チューブ、ジャー、箱、タブ型容器ブリスターパック、サシェ(スティックパックを含む)または他の密封コンテナを含む。ある例示的実施態様において、単位剤形はサシェである。
【0234】
ここに開示するとおり、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、例えばベベリマーは、酸素に曝されたとき、ある不純物、例えばH2C=CHCH2NH2を産生し得る。単位剤形は、このような不純物の可能性に取り組むまたは減らす特性、例えば保存中ポリマーと接触する酸素の量を減らす特性を有し得る。
【0235】
そのような不純物の可能性に取り組むまたは減らすパッケージ手段は、次のものを含む:酸素低透過性単位剤形;単位剤形内部に少量のガスが存在する単位剤形;単位剤形内に空気以外のガスを含む単位剤形および/または酸素吸収成分、例えば消去剤を含む単位剤形。各パッケージ手段は単独でまたはここに開示する任意の他のパッケージ手段と組み合わせて使用し得る。単独または組み合わせた各パッケージ手段を、任意の本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、例えばベベリマーおよび/またはここで引用する刊行物の任意のポリマーと使用でき、全てのこのような組み合わせが開示される。例えば、不純物の可能性に取り組むまたは減らすためのここに開示するパッケージ手段の1以上、例えばこの段落に要約する手段を使用して、ここに開示するとおり、低レベルのsp2炭素を有する本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、例えばベベリマーを含む医薬品を提供できる(例えば架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の1.0%未満はsp2アリル炭素である)。このような医薬品は、他の箇所に定義する許容されるまたは改善された有効期間を提供する。他の例において、不純物の可能性に取り組むまたは減らすためのここに開示する手段の1以上、例えばこの段落に要約する手段を使用して、ここに開示および/またはここに提供する引用文献に開示するとおり、高レベルのsp2炭素の本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、例えばベベリマーを含む医薬品が提供される(例えば架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の1.0%未満はsp2アリル炭素ではない)。このような医薬品は、例えば使用するアプローチまたはパッケージ手段の組み合わせがポリマーと接触する酸素の量を制限し、よって、存在する不純物レベルを制限する(例えば保存後)ため、高レベルのsp2炭素の存在にも関わらず、許容されるまたは改善された有効期間を提供し得る。
【0236】
ある実施態様において、単位剤形は、医薬組成物の安定性(例えばベベリマーの安定性)を高めるために、好ましくは実質的に湿気および酸素を通さない密封パッケージを含む。例えば、投与量単位形態は、コンテナにポリ(アリルアミン)ポリマーをパッケージしたとき、湿気および酸素の侵入を阻止または減少する密封コンテナ(例えば、密封サシェ)を含み得る。
【0237】
単位剤形を形成するために使用するコンテナサイズおよび/またはコンテナ中の医薬組成物の量は、パッケージ後のコンテナのヘッドスペースを低減するよう選択できる。ヘッドスペースは、医薬組成物ではない単位剤形内に含まれる体積である。ヘッドスペースは1以上のガス、例えば窒素などの不活性ガスまたは空気などのガス混合物を含む。ヘッドスペースの体積の最小化により、本発明の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、例えばベベリマーの安定性は、特に、ヘッドスペースが酸素を含むとき、保存中増加し得る。
【0238】
ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物およびヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積は0cm3~120cm3である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物およびヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積は10cm3~110cm3である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物およびヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積は20cm3~100cm3である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物およびヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積は20cm3~40cm3である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物およびヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積は0cm3~20cm3である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物およびヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積は50cm3~70cm3である。
【0239】
ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物およびヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積は、単位剤形の総体積の70%未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物およびヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積は、単位剤形の総体積の65%未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物およびヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積は、単位剤形の総体積の60%未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物およびヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積は、単位剤形の総体積の55%未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物およびヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積は、単位剤形の総体積の45%未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物およびヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積は、単位剤形の総体積の35%未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物およびヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積は、単位剤形の総体積の25%未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物およびヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積は、単位剤形の総体積の15%未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物およびヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積は、単位剤形の総体積の5%未満である。
【0240】
ある実施態様において、ヘッドスペースは、単位剤形内への医薬組成物密封前の単位剤形の圧縮により最小化される。
【0241】
比較的低いヘッドスペースを有する単位剤形は、そのヘッドスペース体積に比して、比較的多いグラム数の医薬組成物を含む。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、単位剤形のヘッドスペース体積のcm3あたり少なくとも0.01gの量で存在する。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、単位剤形のヘッドスペース体積のcm3あたり少なくとも0.02gの量で存在する。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、単位剤形のヘッドスペース体積のcm3あたり少なくとも0.03gの量で存在する。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、単位剤形のヘッドスペース体積のcm3あたり少なくとも0.04gの量で存在する。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、単位剤形のヘッドスペース体積のcm3あたり少なくとも0.05gの量で存在する。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、単位剤形のヘッドスペース体積のcm3あたり0.01g~0.5gの量で存在する。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、単位剤形のヘッドスペース体積のcm3あたり0.01g~0.2gの量で存在する。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、単位剤形のヘッドスペース体積のcm3あたり0.05g~0.2gの量で存在する。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、単位剤形のヘッドスペース体積のcm3あたり0.05g~0.15gの量で存在する。
【0242】
ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は3gの量で存在し、単位剤形のヘッドスペース体積は90cm3未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は3gの量で存在し、単位剤形のヘッドスペース体積は75cm3未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は3gの量で存在し、単位剤形のヘッドスペース体積は60cm3未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は3gの量で存在し、単位剤形のヘッドスペース体積は45cm3未満である。
【0243】
ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は6gの量で存在し、単位剤形のヘッドスペース体積は120cm3未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は6gの量で存在し、単位剤形のヘッドスペース体積は105cm3未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は6gの量で存在し、単位剤形のヘッドスペース体積は90cm3未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は6gの量で存在し、単位剤形のヘッドスペース体積は75cm3未満である。
【0244】
ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は9gの量で存在し、単位剤形のヘッドスペース体積は140cm3未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は9gの量で存在し、単位剤形のヘッドスペース体積は125cm3未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は9gの量で存在し、単位剤形のヘッドスペース体積は110cm3未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は9gの量で存在し、単位剤形のヘッドスペース体積は95cm3未満である。
【0245】
比較的低いヘッドスペースを有する密封単位剤形は、その総体積に比して比較的多いグラム数の医薬組成物を含む。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、密封単位剤形の総体積cm3あたり、少なくとも0.02gの量で存在する。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、密封単位剤形の総体積cm3あたり、少なくとも0.03gの量で存在する。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、密封単位剤形の総体積cm3あたり、少なくとも0.04gの量で存在する。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、密封単位剤形の総体積cm3あたり、0.01g~0.5gの量で存在する。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、密封単位剤形の総体積cm3あたり、0.01g~0.25gの量で存在する。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、密封単位剤形の総体積cm3あたり、0.01g~0.15gの量で存在する。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、密封単位剤形の総体積cm3あたり、0.02g~0.1gの量で存在する。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、密封単位剤形の総体積cm3あたり、0.03g~0.08gの量で存在する。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、密封単位剤形の総体積cm3あたり、0.04g~0.07gの量で存在する。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、密封単位剤形の総体積cm3あたり、0.02g~0.2gの量で存在する。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、密封単位剤形の総体積cm3あたり、0.04g~0.18gの量で存在する。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、密封単位剤形の総体積cm3あたり、0.06g~0.16gの量で存在する。
【0246】
ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、3gの量で存在し、単位剤形の密封総体積は100cm3未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、3gの量で存在し、単位剤形の密封総体積は90cm3未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、3gの量で存在し、単位剤形の密封総体積は80cm3未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、3gの量で存在し、単位剤形の密封総体積は70cm3未満である。
【0247】
ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、6gの量で存在し、密封単位剤形の総体積は160cm3未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、6gの量で存在し、密封単位剤形の総体積は150cm3未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、6gの量で存在し、密封単位剤形の総体積は140cm3未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、6gの量で存在し、密封単位剤形の総体積は130cm3未満である。
【0248】
ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、9gの量で存在し、密封単位剤形の総体積は200cm3未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、9gの量で存在し、密封単位剤形の総体積は190cm3未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、9gの量で存在し、密封単位剤形の総体積は180cm3未満である。ある実施態様において、単位剤形は医薬組成物を含み、ここで、医薬組成物は、9gの量で存在し、単位剤形の密封総体積は170cm3未満である。
【0249】
ある実施態様において、単位剤形はサシェである。このような実施態様において、サシェは高さ(h)および幅(w)を有し、サシェの壁は曲がることはできるが、伸びず、密封サシェの総体積は式Xに従い推定できる:
【数11】
【0250】
式Xは、剤形がサシェであるとき、密封単位剤形の総体積の定義に使用できる。例えば、剤形がサシェであるとき、総体積cm3あたりのグラムでの薬物の量のあらゆる記載は、式Xにより推定される密封総体積cm3あたりのグラムでの薬物の量をいう。
【0251】
ある実施態様において、単位剤形は3g、6gまたは9g量の医薬組成物を含むサシェであり、サシェの幅は25cm未満であり、サシェの高さは25cm未満である。ある実施態様において、単位剤形は3g、6gまたは9g量の医薬組成物を含むサシェであり、サシェの幅は20cm未満であり、サシェの高さは25cm未満である。ある実施態様において、単位剤形は3g、6gまたは9g量の医薬組成物を含むサシェであり、サシェの幅は15cm未満であり、サシェの高さは20cm未満である。ある実施態様において、単位剤形は3g、6gまたは9g量の医薬組成物を含むサシェであり、サシェの幅は10cm未満であり、サシェの高さは15cm未満である。
【0252】
ある実施態様において、単位剤形は9g量の医薬組成物を含むサシェであり、サシェの幅は25cm未満であり、サシェの高さは25cm未満である。ある実施態様において、単位剤形は9g量の医薬組成物を含むサシェであり、サシェの幅は20cm未満であり、サシェの高さは25cm未満である。ある実施態様において、単位剤形は9g量の医薬組成物を含むサシェであり、サシェの幅は15cm未満であり、サシェの高さは20cm未満である。ある実施態様において、単位剤形は9g量の医薬組成物を含むサシェであり、サシェの幅は10cm未満であり、サシェの高さは15cm未満である。ある実施態様において、単位剤形は9g量の医薬組成物を含むサシェであり、サシェの幅は9cm未満であり、サシェの高さは12cm未満である。
【0253】
ある実施態様において、単位剤形は6g量の医薬組成物を含むサシェであり、サシェの幅は25cm未満であり、サシェの高さは25cm未満である。ある実施態様において、単位剤形は6g量の医薬組成物を含むサシェであり、サシェの幅は20cm未満であり、サシェの高さは25cm未満である。ある実施態様において、単位剤形は6g量の医薬組成物を含むサシェであり、サシェの幅は15cm未満であり、サシェの高さは20cm未満である。ある実施態様において、単位剤形は6g量の医薬組成物を含むサシェであり、サシェの幅は10cm未満であり、サシェの高さは15cm未満である。ある実施態様において、単位剤形は6g量の医薬組成物を含むサシェであり、サシェの幅は8cm未満であり、サシェの高さは11cm未満である。
【0254】
ある実施態様において、単位剤形は3g量の医薬組成物を含むサシェであり、サシェの幅は25cm未満であり、サシェの高さは25cm未満である。ある実施態様において、単位剤形は3g量の医薬組成物を含むサシェであり、サシェの幅は20cm未満であり、サシェの高さは25cm未満である。ある実施態様において、単位剤形は3g量の医薬組成物を含むサシェであり、サシェの幅は15cm未満であり、サシェの高さは20cm未満である。ある実施態様において、単位剤形は3g量の医薬組成物を含むサシェであり、サシェの幅は10cm未満であり、サシェの高さは15cm未満である。ある実施態様において、単位剤形は3g量の医薬組成物を含むサシェであり、サシェの幅は9cm未満であり、サシェの高さは10cm未満である。ある実施態様において、単位剤形は3g量の医薬組成物を含むサシェであり、サシェの幅は8cm未満であり、サシェの高さは9cm未満である。
【0255】
ここに開示する単位剤形の何れかに存在するあらゆるヘッドスペースを窒素などの不活性ガスで充填してよくまたは酸素ガスのレベルが少ないその他であり得る。単位剤形に存在するヘッドスペースはあらゆるガスを含んでよく、ここで、ヘッドスペースに存在するガスをヘッドスペースガスと称する。ある実施態様において、ヘッドスペースガスは窒素である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスはアルゴンである。ある実施態様において、ヘッドスペースガスはヘリウムである。ある実施態様において、ヘッドスペースガスはネオンである。ある実施態様において、ヘッドスペースガスは二酸化炭素である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスは窒素である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスは、ここに記載するガスの混合物である。例えば、ある実施態様において、ヘッドスペースガス不活性ガス混合物、例えば窒素と二酸化炭素の混合物である。ある実施態様において、特定のガスに言及するするヘッドスペースガスは、ヘッドスペースガスが記載するガスから本質的になるまたはそれからなることを意味する。
【0256】
ある実施態様において、ヘッドスペースガスは、不活性ではない酸素などの他のガスを含む。ある実施態様において、ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージは21%未満である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージは20%未満である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージは18%未満である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージは16%未満である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージは14%未満である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージは12%未満である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージは10%未満である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージは8%未満である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージは6%未満である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージは4%未満である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージは2%未満である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージは1%未満である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージは0.5%未満である。
【0257】
ある実施態様において、ヘッドスペースガスは酸素と第二ガスの混合物である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスは、≦20%酸素(O2)および≧80%窒素(N2)である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスは、≦18%O2および≧82%N2である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスは、≦16%O2および≧84%N2である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスは、≦14%O2および≧86%N2である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスは、≦12%O2および≧88%N2である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスは、≦10%O2および≧90%N2である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスは、≦8%O2および≧92%N2である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスは、≦6%O2および≧94%N2である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスは、≦4%O2および≧96%N2である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスは、≦2%O2および≧98%N2である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスは、≦1%O2および≧99%N2である。ある実施態様において、ヘッドスペースガスは、≦0.5%O2および≧99.5%N2である。このような実施態様において、ヘッドスペースガスは、記載したガスから本質的になるまたはそれからなることができる。
【0258】
他の実施態様において、ここに開示される単位剤形は、空気中にパッケージされるおよび/または単位剤形におけるヘッドスペースは空気である。ヘッドスペースガスは、該ガスの存在下のパッケージにより達成され得る。ヘッドスペースガスはまた、パッケージ工程後、例えば、パッケージ中のバルブを介して、例えば、製造後医薬剤形内にガスを添加または交換することにより、変えることができる。
【0259】
ここに開示する単位剤形に使用するための、構築のコンテナ材料は、パッケージ後のコンテナ内への湿気および酸素の侵入を最小化するよう選択され得る。例えば、ポリ(アリルアミン)ポリマー、例えばベベリマーは、湿気および酸素侵入に対するバリア層として作用する少なくとも1以上の層を含む多層サシェにパッケージされ得る。他の例において、ポリ(アリルアミン)ポリマーは、パッケージ後酸素および/または湿気侵入を制限する構造に」組み込まれた少なくとも1以上のバリア層を有する、単層または多層プラスチック、金属またはガラスコンテナにパッケージされ得る。例えば、あるこのような実施態様において、サシェ(または他のコンテナまたはパッケージ)は、内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置されたバリア層の多層積層を含み得る。このような実施態様において、多層積層はまた1以上の接着層および/またはプリント層も含み得る。例えば、積層は、次の順で次の層を含み得る:内部接触層、接着、バリア層、接着、プリント層および外層。ある実施態様において、ここに開示する多積層の何れかの層の1以上は、接着および/またはラミネーション(例えば押出成形によるラミネーション)を介して互いに結合し得る。ある実施態様において、ここに開示する多積層の層は、接着および/またはラミネーション(例えば押出成形によるラミネーション)を介して互いに結合する。ある実施態様において、ここに開示する多積層の層は、接着を介して互いに結合する。ある実施態様において、ここに開示する多積層の層は、ラミネーション(例えば押出成形によるラミネーション)を介して互いに結合する。
【0260】
ある実施態様において、単位剤形はプラスチック製であるまたはそれを含む。例えば、プラスチックは、ポリエチレン(例えば直鎖低密度ポリエチレンまたは低密度ポリエチレン)、ポリプロピレン、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリエステル、ナイロンまたはポリビニル塩化物であり得る。このような実施態様において、プラスチックは、フィルムまたはシートの形であり得る。例えば、剤形がサシェであるとき、サシェは、所望により多層積層の一部として、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリエステル、ナイロンまたはポリビニル塩化物の何れかから作られ得る。ある実施態様において、サシェ(または他のコンテナまたはパッケージ)は、内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置されたバリア層を含む多層積層を含む。このような実施態様において、層の何れかは、記載するプラスチックの何れかから作られ得る。より具体的に、内部接触層は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリエステル、ナイロンまたはポリビニル塩化物の何れかを含み得る。ある実施態様において、内部接触層はポリエチレンを含む。ある実施態様において、内部接触層は直鎖低密度ポリエチレンである。ある実施態様において、内部接触層は低密度ポリエチレンである。より具体的に、外層は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリエステル、ナイロン、ポリビニル塩化物または紙の何れかを含み得る。ある実施態様において、外層はポリ(エチレンテレフタレート)である。ある実施態様において、バリア層はここに開示する任意のアルミニウム層であり得る。ある実施態様において、バリア層はここに開示する任意のプラスチック層およびここに開示する任意のアルミニウム層を含み得る。例えば、バリア層は、低密度ポリエチレンおよびアルミニウムフィルムを含み得る。ある例示的実施態様において、ここに開示する単位剤形は、次の順の次の成分の積層から製造されたサシェである:低密度ポリエチレン製内部接触層、アルミニウムフィルム、続いて低密度ポリエチレンから作られたバリア層、インク製プリント層およびポリ(エチレンテレフタレート)製外層、所望によりこれらの層の何れかの間は接着され、所望によりアルミニウムフィルムは約18μm厚である。ある例示的実施態様において、ここに開示する単位剤形は、次の順の次の成分の積層から製造されたサシェである:低密度ポリエチレン製内部接触層、アルミニウムフィルム、続いて低密度ポリエチレンから作られたバリア層、インク製プリント層およびポリ(エチレンテレフタレート)製外層、所望によりこれらの層は押出成形により一体となって積層され、所望によりアルミニウムフィルムは約18μm厚である。
【0261】
ある態様において、単位剤形は外側および内側を有し、内側は架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、例えばベベリマーを含み、ここで、単位剤形の外側と内側の間の酸素移動速度は約0.050立方センチメートル/平方メートル/日(CC/m2/日)未満である。
【0262】
ある態様において、単位剤形は、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、例えばベベリマーを含む密封エンクロージャーを含み、密封エンクロージャーは内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置されたバリア層の多層積層を含み、ここで、多層積層間の酸素移動速度は約0.050立方センチメートル/平方メートル/日(CC/m2/日)未満である。
【0263】
何れの態様においても、特定される酸素移動速度は、ある実施態様において、約0.030CC/m2/日未満である。何れの態様においても、特定される酸素移動速度は、ある実施態様において、約0.010CC/m2/日未満である。何れの態様においても、特定される酸素移動速度は、ある実施態様において、約0.009CC/m2/日未満である。何れの態様においても、特定される酸素移動速度は、ある実施態様において、約0.007CC/m2/日未満である。何れの態様においても、特定される酸素移動速度は、ある実施態様において、約0.005CC/m2/日未満である。何れの態様においても、特定される酸素移動速度は、ある実施態様において、約0.003CC/m2/日未満である。
【0264】
ここに開示する単位剤形について酸素移動速度が測定されているとき、移動速度は、単位剤形製造時の適切な物質およびそれらの物質の適切な厚さの選択により制御できる。単位剤形の酸素移動速度の制御に使用できる物質は、アルミニウム、エチレンビニルアルコール、ガラス、ポリエステル(例えばポリエチレンテレフタレート)およびポリアミド(例えばナイロン)を含む。これらの物質の1以上を使用して、特定の酸素移動速度を達成できる。
【0265】
例えば、1以上のアルミニウムの層を使用して、酸素移動速度を制御できる。それ故に、ある実施態様において、ここに開示する単位剤形は、少なくとも1個のアルミニウム層を含む。例えば、アルミニウム含有層はここに開示するバリア層の一部であり得る。より具体的に、アルミニウム含有層はバリア層であり得る。例えば、バリア層は、ここに開示するアルミニウム層の何れかを含み得る。例えば、バリア層は、ここに開示するアルミニウム層の何れかから本質的になり得る。例えば、バリア層は、ここに開示するアルミニウム層の何れかからなり得る。ある実施態様において、バリア層および/またはアルミニウム層は、単独で測定して、ここに開示する酸素移動速度の何れかを有する。
【0266】
ある実施態様において、ここに開示するアルミニウム層の厚さは、5μmより大きい。ある実施態様において、ここに開示するアルミニウム層の厚さは、8μmより大きい。ある実施態様において、ここに開示するアルミニウム層の厚さは、10μmより大きい。ある実施態様において、ここに開示するアルミニウム層の厚さは、12μmより大きい。ある実施態様において、ここに開示するアルミニウム層の厚さは、15μmより大きい。ある実施態様において、ここに開示するアルミニウム層の厚さは、18μmより大きい。ある実施態様において、ここに開示するアルミニウム層の厚さは、20μmより大きい。ある実施態様において、ここに開示するアルミニウム層の厚さは、25μmより大きい。ある実施態様において、アルミニウム層の厚さは、9~20μmである。ある実施態様において、アルミニウム層の厚さは、15~20μmである。ある実施態様において、アルミニウム層の厚さは、約18μmである。
【0267】
何れの態様においても、単位剤形は一つの一貫した物質から製造され、例えばサシェは1タイプのシートまたは多積層から製造される。ある実施態様において、単位剤形は、単位剤形の異なる部分(例えば末端)に異なる物質を含み得る。このようなシナリオにおいて、単位剤形についてここに特定した必要条件を、このような部分の1以上に適用し得る。または、このようなシナリオにおいて、単位剤形についてここに特定した必要条件を、このような部分の実質的に全てに適用し得る。または、このようなシナリオにおいて、単位剤形についてここに特定した必要条件を、このような部分の全てに適用し得る。それ故に、例えば、ここに開示する単位剤形は、蓋で密封された密封バイアル(例えばプラスチックまたはガラス製)を含み、ここで、両方の部分(蓋およびバイアル)は、他の部分で特定した酸素移動速度、例えば、0.005CC/m2/日未満を有する。このような例において、密封バイアルは、他の部分で特定した酸素移動速度、例えば、0.005CC/m2/日未満の単位剤形の外側と内側の間の酸素移動速度を有する。
【0268】
何れの態様においても、単位剤形は、剤形を形成する層、例えば内部接触層、外層およびバリア層および潜在的にさらなる層を含み得る。これらの層の何れも単独でまたは共に、特定の酸素移動速度を担い得る。層を、接着、ヒートシーリング、押出成形ラミネーションまたは任意の他の締結方法を使用して、一緒に結合し得る。
【0269】
ある実施態様において、単位剤形は酸素消去剤を含む。ある例示的実施態様において、単位剤形は、酸素消去剤を含む1以上の酸素除去層を含む。ある実施態様において、単位剤形は、例えば、添加物として架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーと接触する酸素消去剤を含む。ある実施態様において、酸素消去剤は、単位剤形の内側、例えば別々のインサートに存在する。ある実施態様において、酸素消去剤単位剤形の内側と接触する、例えば単位剤形の蓋から形成される。
【0270】
ここに開示する酸素消去剤は、酸素を吸収するあらゆる物質である。ある実施態様において、酸素消去剤は、周囲条件下酸化され得るあらゆる物質である。ある実施態様において、酸素消去剤は、次の1以上である:鉄(例えば鉄粉末または活性化鉄)、酸化二価鉄、酸化鉄粉末、二価鉄塩、例えば硫酸二価鉄または二価鉄の塩化物、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、亜ジチオン酸塩などの還元硫黄化合物、アスコルビン酸および/またはそれらの塩、Pd、Cu、ZN、Mg、Mn、Co(II)、Zn、アスコルビン酸、アスコルビン酸塩、イソアスコルビン酸、トコフェロール、ヒドロキノン、カテコール、ロンガリット、ソルボース、リグニン、没食子酸、没食子酸および炭酸カリウム、エリソルビン酸、キノン、カテコール、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ポリ不飽和脂肪酸、グルコースオキシダーゼ、ラッカーゼおよびエタノールオキシダーゼ。さらなる酸素消去剤が利用可能であり、例えば米国特許公開20060076536、20070084144および20060260967。酸素消去剤は、市販されている、例えば、StabilOx(登録商標)(Multisorb Technologies)、シクロヘキセンメチルアクリル化(EMCM)ポリマー(Chevron-Phillips Chemical Company)またはCiba’s Specialty Chemical’s SHELFPLUS.TM.)。ある例示的実施態様において、消去剤は鉄である。
【0271】
ある実施態様において、酸素消去剤単位剤形は、酸素消去剤を含む1以上の酸素除去層を含む。このような層は当分野で知られ、例えばGaikwad et al., Environmental Chemistry Letters volume 16, pages 523-538(2018)参照。ある実施態様において、ここに開示する単位剤形は、Gaikwad et al.に開示の層(フィルム)、特にGaikwad et al.の表2に開示の何れかまたはそれらの組み合わせを含む。ある実施態様において、ここに開示する単位剤形は、Gaikwad et al.の表3に開示の何れかの層(フィルム)またはそれらの組み合わせを含む。ある実施態様において、ここに開示する単位剤形は、Gaikwad et al.に開示の層(フィルム)、特に“multilayer active films”セクションに開示の何れかまたはそれらの組み合わせを含む。実際、そのような層はすでに市販され、例えばここに開示する単位剤形は、Oxy Vanish-Dry Film(Mitsubishi)、Ageless Omac(Mitsubishi)、Activ-FilmsTM(Sorbead India)、Oxbar(Crown、Cork and Seal)、Amosorb 3000(AMOCO)、Self Plus(Ciba Specialty Chemicals)、ZERO2(Visy Industries)およびOS1000(Cryovac Sealed Air)を含み得る。ある例示的実施態様において、ここに開示する単位剤形は、Oxy Vanish-Dry Film(Mitsubishi)を含む。
【0272】
本発明のさらなる態様は、複数のここに開示する単位剤形を含む生成物である。生成物は、さらにここに定義する1以上の酸素消去剤を含み得る。例えば、生成物は、複数の単位剤形に加えて酸素消去剤を含む、別々のコンテナを含み得る。
【0273】
ある実施態様において、生成物および/または単位剤形は、生成物は、少なくとも1年の有効期間を有するとの記載を含む。ある実施態様において、生成物および/または単位剤形は、生成物は、1年の有効期間を有するとの記載を含む。ある実施態様において、生成物および/または単位剤形は、生成物は、少なくとも2年の有効期間を有するとの記載を含む。ある実施態様において、生成物および/または単位剤形は、生成物は、2年の有効期間を有するとの記載を含む。ある実施態様において、生成物および/または単位剤形は、生成物は、少なくとも3年の有効期間を有するとの記載を含む。ある実施態様において、生成物および/または単位剤形は、生成物は、3年の有効期間を有するとの記載を含む。ある実施態様において、生成物および/または単位剤形は、生成物は、少なくとも4年の有効期間を有するとの記載を含む。ある実施態様において、生成物および/または単位剤形は、生成物は、4年の有効期間を有するとの記載を含む。ある実施態様において、生成物および/または単位剤形は、生成物は、少なくとも5年の有効期間を有するとの記載を含む。ある実施態様において、生成物および/または単位剤形は、生成物は、5年の有効期間を有するとの記載を含む。
【0274】
このような実施態様の何れにおいても、有効期間に関する記載は、有効期間は製造日から開始すると特定し得る(例えば記載は、生成物を製造から2年以内に使用すべきと特定し得る)。および/またはこのような実施態様の何れにおいても、有効期間に関する記載は満了日(または類似)で表し得て、この場合、有効期間は満了日と満了日が読まれた日の間の差である(例えば満了日は、読まれた日に対して2年を超えて先であり、この場合、有効期間は2年を超える)。
【0275】
ここに開示する単位剤形は、高度の安定性を示す。例えば、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、例えばベベリマーは、長期間、例えば少なくとも1年、2年、3年、4年または5年の保存後でも、相当量の不純物を含まない。
【0276】
ある実施態様において、ここに開示する単位剤形は、ポリマーが単位剤形に入れられた少なくとも5年後、20ppm未満のCH2CHCH2NH2を含むよう、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、例えばベベリマーを保護する。ある実施態様において、ここに開示する単位剤形は、ポリマーが単位剤形に入れられた少なくとも5年後、15ppm未満のCH2CHCH2NH2を含むよう、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、例えばベベリマーを保護する。ある実施態様において、ここに開示する単位剤形は、ポリマーが単位剤形に入れられた少なくとも4年後、20ppm未満のCH2CHCH2NH2を含むよう、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、例えばベベリマーを保護する。ある実施態様において、ここに開示する単位剤形は、ポリマーが単位剤形に入れられた少なくとも4年後、15ppm未満のCH2CHCH2NH2を含むよう、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、例えばベベリマーを保護する。ある実施態様において、ここに開示する単位剤形は、ポリマーが単位剤形に入れられた少なくとも3年後、20ppm未満のCH2CHCH2NH2を含むよう、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、例えばベベリマーを保護する。ある実施態様において、ここに開示する単位剤形は、ポリマーが単位剤形に入れられた少なくとも3年後、15ppm未満のCH2CHCH2NH2を含むよう、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、例えばベベリマーを保護する。ある実施態様において、ここに開示する単位剤形は、ポリマーが単位剤形に入れられた少なくとも2年後、20ppm未満のCH2CHCH2NH2を含むよう、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、例えばベベリマーを保護する。ある実施態様において、ここに開示する単位剤形は、ポリマーが単位剤形に入れられた少なくとも2年後、15ppm未満のCH2CHCH2NH2を含むよう、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、例えばベベリマーを保護する。ある実施態様において、ここに開示する単位剤形は、ポリマーが単位剤形に入れられた少なくとも1年後、20ppm未満のCH2CHCH2NH2を含むよう、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、例えばベベリマーを保護する。ある実施態様において、ここに開示する単位剤形は、ポリマーが単位剤形に入れられた少なくとも1年後、15ppm未満のCH2CHCH2NH2を含むよう、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、例えばベベリマーを保護する。全てのこのような実施態様において、用語「単位剤形に入れられた少なくともX年後」を使用して記載する純度必要条件は、純度必要条件がX年目に満たされるとの選択肢も記載する。
【0277】
架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの処置方法および医学的用途
ここに開示する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーの処置方法および医学的用途は、WO2014/197725A1、WO2016/094685A1、WO2017/193050A1、WO2017/193064A1、WO2017/193024A1、WO2019/090176A1、WO2019/090177A1、WO2019/236639A1、WO2019/236636A1およびWO2019/236124A1に記載され、それらは引用により本明細書に包含させる。
【0278】
本発明のある態様により、ここに開示する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーは、WO2014/197725A1、WO2016/094685A1、WO2017/193050A1、WO2017/193064A1、WO2017/193024A1、WO2019/090176A1、WO2019/090177A1、WO2019/236639A1、WO2019/236636A1およびWO2019/236124A1の何れかに記載される処置方法または医学的用途の何れかに使用するためである。
【0279】
例えば、ここに開示する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーは、WO2014/197725A1、WO2016/094685A1、WO2017/193050A1、WO2017/193064A1、WO2017/193024A1、WO2019/090176A1、WO2019/090177A1、WO2019/236639A1、WO2019/236636A1およびWO2019/236124A1の何れかに記載される代謝性アシドーシスなどの酸-塩基障害を処置する方法の何れかに使用するためである。
【0280】
ベースライン血清重炭酸塩値は1つの時点で決定した血清重炭酸塩濃度であってよくまたは2以上の時点で決定した2以上の血清重炭酸塩濃度の平均または中央値であってよい。例えば、ある実施態様において、ベースライン血清重炭酸塩値は1つの時点で決定した血清重炭酸塩濃度の値であってよく、ベースライン血清重炭酸塩値を、即時の処置を必要とする急性酸性状態を決定するベースとして使用する。他の実施態様において、ベースライン血清重炭酸塩処置値は、異なる時点(例えば、異なる日)に採った血清サンプルの血清重炭酸塩濃度の平均値である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、ベースライン血清重炭酸塩処置値は、異なる日(例えば、連続しても、1日以上または数週間離れても良い少なくとも2日、3日、4日、5日またはそれ以上)に採った血清サンプルの血清重炭酸塩濃度の平均値である。さらなる例として、あるこのような実施態様において、ベースライン血清重炭酸塩処置値は、処置開始前連続2日間に採った血清サンプルの血清重炭酸塩濃度の平均値である。
【0281】
ある実施態様において、ベースライン血清重炭酸塩値は、1つの時点で決定した血清重炭酸塩濃度の値である。他の実施態様において、ベースライン血清重炭酸塩値は、異なる時点に決定した少なくとも2個の血清重炭酸塩濃度の平均値である。例えば、あるこのような実施態様において、ベースライン血清重炭酸塩値は、異なる日に採った血清サンプルの少なくとも2個の血清重炭酸塩濃度の平均値である。さらなる例として、ベースライン血清重炭酸塩値は、非連続日に採った血清サンプルの少なくとも2個の血清重炭酸塩濃度の平均または中央値である。さらなる例として、あるこのような方法において、非連続日は、少なくとも2日離れている。さらなる例として、あるこのような方法において、非連続日は、少なくとも1週間離れている。さらなる例として、あるこのような方法において、非連続日は、少なくとも2週間離れている。さらなる例として、あるこのような方法において、非連続日は、少なくとも3週間離れている。
【0282】
ある実施態様において、患者は、少なくとも1日の期間、1日用量で処置される。例えば、あるこのような実施態様において、患者は、少なくとも1週間の期間、1日用量で処置される。さらなる例として、あるこのような実施態様において、患者は、少なくとも1個のカ月の期間、1日用量で処置される。さらなる例として、あるこのような実施態様において、患者は、少なくとも2カ月の期間、1日用量で処置される。さらなる例として、あるこのような実施態様において、患者は、少なくとも3カ月の期間、1日用量で処置される。さらなる例として、あるこのような実施態様において、患者は、少なくとも数カ月の期間、1日用量で処置される。さらなる例として、あるこのような実施態様において、患者は、少なくとも6カ月の期間、1日用量で処置される。さらなる例として、あるこのような実施態様において、患者は、少なくとも1年の期間、1日用量で処置される。
【0283】
癌および糖尿病を有する患者の処置
Gillies et al. (BBA - Reviews on Cancer 1871 (2019) 273-280)は、癌進行および糖尿病に対するアシドーシスの影響を記載する。腫瘍周囲微小環境の酸性化は、侵襲および転移を含む癌進行の重要な続発症をもたらす。酸性化はまたインスリンのその受容体への結合の阻止により糖尿病にも影響し、末梢抵抗性および症状増悪に至る。
【0284】
Gillies et al.は、アシドーシスを癌処置の適切な治療標的として提案し、ターゲティングのための3アプローチを記載する:緩衝液、ナノメディシンおよびプロトンポンプ阻害剤。Gillies et al.は、細胞外酸度の直接のターゲティングが癌および糖尿病の前臨床または臨床的利益を提供したことを示す。市販の重炭酸塩と炭酸塩の混合物を含むいくつかの治療剤が黒色腫増殖を制御すると提案される。
【0285】
ベベリマー(TRC101)は、pHを直接上げるために使用できる代替剤としてGillies et al. に記載される。本発明のさらなる態様は、癌を有する患者の処置に使用するあめの、ここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む組成物である。
【0286】
ある態様において、癌はアシドーシスと関連する。ある態様において、アシドーシスは代謝性アシドーシスである。ある態様において、アシドーシスは乳酸アシドーシスである。
【0287】
本発明のさらなる態様は、糖尿病の処置使用するための、ここに記載する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー、特にベベリマーを含む組成物である。
【0288】
ある態様において、糖尿病は、1型糖尿病である。ある態様において、糖尿病は、2型糖尿病である。
【0289】
本発明は、さらに、次の番号付けした実施態様を含む。
【0290】
実施態様1. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの製造方法であって、
(a)第一工程において、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩、ラジカル重合イニシエーター、界面活性剤、酸、水および有機溶媒系を含む同時重合および架橋反応混合物におけるビーズの形態でのポリ(アリルアミン)ポリマーの形成であって、ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれる炭素原子の総数の1.1%未満がsp2アリル炭素であるもの、および
(b)第二工程において、膨潤比が2未満である架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを形成するためのポリ(アリルアミン)ポリマーを1,2-ジクロロエタン、ポリ(アリルアミン)ポリマーのための膨潤剤および分散溶媒系を含む反応混合物中でのさらなる架橋
を含む、方法。
【0291】
実施態様2. ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が、第一工程において形成されたポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれる総炭素原子数の1.0%未満を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0292】
実施態様3. ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が、第一工程において形成されたポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれる総炭素原子数の0.9%未満を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0293】
実施態様4. ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が、第一工程において形成されたポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれる総炭素原子数の0.8%未満を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0294】
実施態様5. ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が、第一工程において形成されたポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれる総炭素原子数の0.75%未満を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0295】
実施態様6. ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が、第一工程において形成されたポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれる総炭素原子数の0.7%未満を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0296】
実施態様7. ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が、第一工程において形成されたポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれる総炭素原子数の0.6%未満を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0297】
実施態様8. ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が、第一工程において形成されたポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれる総炭素原子数の0.5%未満を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0298】
実施態様9. ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が、第一工程において形成されたポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれる総炭素原子数の0.4%未満を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0299】
実施態様10. ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が、第一工程において形成されたポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれる総炭素原子数の0.3%超を占める、実施態様1~10に挙げた何れかの方法。
【0300】
実施態様11. ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が、第一工程において形成されたポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれる総炭素原子数の0.3%未満を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0301】
実施態様12. ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が、第一工程において形成されたポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれる総炭素原子数の0.25%未満を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0302】
実施態様13. ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が、第一工程において形成されたポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれる総炭素原子数の0.2%未満を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0303】
実施態様14. ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が、第一工程において形成されたポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれる総炭素原子数の0.1%未満を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0304】
実施態様15. ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が、第一工程において形成されたポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれる総炭素原子数の0.05%未満を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0305】
実施態様16. ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素数が、あるならば、NMRで決定して、検出限界未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法またはポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0306】
実施態様17. ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp
2アリル炭素のパーセンテージをNMRにより決定し;所望により110~150ppmのsp
2アリル炭素ピークと0~80ppmのアルキル炭素ピークの積分を、式
【数12】
を使用して、ポリ(アリルアミン)ポリマーのパーセントsp
2アリル炭素を定量する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0307】
実施態様18. 第一工程において形成されたポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp
2アリル炭素のパーセンテージが、あるならば、NMRにより決定してsp
2アリル炭素の検出限界未満であり;所望により110~150ppmのsp
2アリル炭素ピークと0~80ppmのアルキル炭素ピークの積分を、式
【数13】
を使用して、ポリ(アリルアミン)ポリマーのパーセントsp
2アリル炭素を定量する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0308】
実施態様19. 第一工程において形成されたポリ(アリルアミン)ポリマーが10未満の膨潤比を有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0309】
実施態様20. 第一工程において形成されたポリ(アリルアミン)ポリマーが9未満の膨潤比を有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0310】
実施態様21. 第一工程において形成されたポリ(アリルアミン)ポリマーが8未満の膨潤比を有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0311】
実施態様22. 第一工程において形成されたポリ(アリルアミン)ポリマーが7未満の膨潤比を有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0312】
実施態様23. 第一工程において形成されたポリ(アリルアミン)ポリマーが6未満の膨潤比を有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0313】
実施態様24. 第一工程において形成されたポリ(アリルアミン)ポリマーが5未満の膨潤比を有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0314】
実施態様25. 第一工程において形成されたポリ(アリルアミン)ポリマーが少なくとも4の膨潤比を有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0315】
実施態様26. 第一工程において形成されたポリ(アリルアミン)ポリマーが少なくとも3の膨潤比を有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0316】
実施態様27. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが20ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0317】
実施態様28. 同時重合および架橋反応混合物がカチオン性および遊離ラジカル重合イニシエーターからなる群から選択されるラジカル重合を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0318】
実施態様29. 同時重合および架橋反応混合物が遊離ラジカルペルオキシ重合イニシエーターおよびアゾ重合イニシエーターから選択される遊離ラジカル重合イニシエーターを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0319】
実施態様30. 同時重合および架橋反応混合物がアゾジイソブチロニトリル、アゾジイソバレロニトリル、ジメチルアゾジイソブチレート、2,2’-アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2’-アゾビス(N,N’-ジメチル-エンイソブチルアミジン)二塩酸塩、2,2’-アゾビス(2-メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩、2,2’-アゾビス(2-アミジノプロパン)二塩酸塩、2,2’-アゾビス(N,N’-ジメチレンイソブチルアミジン)、1,1 -アゾビス(l-シクロヘキサンカルボニトリル)、4,4’-アゾビス(4-シアノペンタン酸)、2,2’-アゾビス(イソブチルアミド)二水和物、2,2’-アゾビス(2-メチルプロパン)、2,2’-アゾビス(2-メチルブチロニトリル)、VAZO 67、シアノペンタン酸、ペルオキシピバレート、ドデシルベンゼンペルオキシド、ベンゾイルペルオキシド、ジ-t-ブチルヒドロペルオキシド、t-ブチルペルアセテート、アセチルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、クミルヒドロペルオキシドおよびジメチルビス(ブチルペルオキシ)ヘキサンからなる群から選択される遊離ラジカル重合イニシエーターを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0320】
実施態様31. 同時重合および架橋反応混合物における2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の組み合わせが含むアリル当量数対イニシエーター当量数の比がそれぞれ約6:1~約70:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0321】
実施態様32. 同時重合および架橋反応混合物における2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対イニシエーター当量数がそれぞれ約7:1~約60:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0322】
実施態様33. 同時重合および架橋反応混合物における2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対イニシエーター当量数がそれぞれ約8:1~約50:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0323】
実施態様34. 同時重合および架橋反応混合物における2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対イニシエーター当量数がそれぞれ約10:1~約45:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0324】
実施態様35. 同時重合および架橋反応混合物における2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対イニシエーター当量数がそれぞれ約15:1~約40:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0325】
実施態様36. 同時重合および架橋反応混合物における2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対イニシエーター当量数がそれぞれ約17.5:1~約35:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0326】
実施態様37. 同時重合および架橋反応混合物における2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対イニシエーター当量数がそれぞれ約20:1~約30:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0327】
実施態様38. 同時重合および架橋反応混合物における2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対イニシエーター当量数がそれぞれ約22.5:1~約30:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0328】
実施態様39. 同時重合および架橋反応混合物における2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩が組み合わせて有するアリル当量数対イニシエーター当量数がそれぞれ約25:1~約27.5:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0329】
実施態様40. 同時重合および架橋反応混合物における水の量に対する2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を組み合わせた量の重量比がそれぞれ約0.01~約3の範囲であり、ここで、重量比は各遊離アミン形態の2-プロペン-1-イルアミンおよび1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンを使用して計算する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0330】
実施態様41. 同時重合および架橋反応混合物における水の量に対する2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を組み合わせた量の重量比がそれぞれ約0.05~約2.75の範囲であり、ここで、重量比は各遊離アミン形態の2-プロペン-1-イルアミンおよび1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンを使用して計算する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0331】
実施態様42. 同時重合および架橋反応混合物における水の量に対する2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を組み合わせた量の重量比がそれぞれ約0.07~約2.5の範囲であり、ここで、重量比は各遊離アミン形態の2-プロペン-1-イルアミンおよび1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンを使用して計算する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0332】
実施態様43. 同時重合および架橋反応混合物における水の量に対する2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を組み合わせた量の重量比がそれぞれ約0.1~約2.25の範囲であり、ここで、重量比は各遊離アミン形態の2-プロペン-1-イルアミンおよび1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンを使用して計算する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0333】
実施態様44. 同時重合および架橋反応混合物における水の量に対する2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を組み合わせた量の重量比がそれぞれ約0.15~約2の範囲であり、ここで、重量比は各遊離アミン形態の2-プロペン-1-イルアミンおよび1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンを使用して計算する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0334】
実施態様45. 同時重合および架橋反応混合物における水の量に対する2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を組み合わせた量の重量比がそれぞれ約0.2~約1.75の範囲であり、ここで、重量比は各遊離アミン形態の2-プロペン-1-イルアミンおよび1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンを使用して計算する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0335】
実施態様46. 同時重合および架橋反応混合物における水の量に対する2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を組み合わせた量の重量比がそれぞれ約0.25~約1.5の範囲であり、ここで、重量比は各遊離アミン形態の2-プロペン-1-イルアミンおよび1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンを使用して計算する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0336】
実施態様47. 同時重合および架橋反応混合物における水の量に対する2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を組み合わせた量の重量比がそれぞれ約0.25~約1.25の範囲であり、ここで、重量比は各遊離アミン形態の2-プロペン-1-イルアミンおよび1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンを使用して計算する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0337】
実施態様48. 同時重合および架橋反応混合物における水の量に対する2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を組み合わせた量の重量比がそれぞれ約0.3~約1の範囲であり、ここで、重量比は各遊離アミン形態の2-プロペン-1-イルアミンおよび1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンを使用して計算する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0338】
実施態様49. 同時重合および架橋反応混合物における水の量に対する2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を組み合わせた量の重量比がそれぞれ約0.35~約0.75の範囲であり、ここで、重量比は各遊離アミン形態の2-プロペン-1-イルアミンおよび1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンを使用して計算する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0339】
実施態様50. 同時重合および架橋反応混合物における水の量に対する2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を組み合わせた量の重量比がそれぞれ約0.4~約0.5の範囲であり、ここで、重量比は各遊離アミン形態の2-プロペン-1-イルアミンおよび1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンを使用して計算する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0340】
実施態様51. 同時重合および架橋反応混合物におけるアリル当量数対水当量数の比がそれぞれ約0.01:1~約1:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0341】
実施態様52. 同時重合および架橋反応混合物におけるアリル当量数対水当量数の比がそれぞれ約0.015:1~約0.75:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0342】
実施態様53. 同時重合および架橋反応混合物におけるアリル当量数対水当量数の比がそれぞれ約0.02:1~約0.5:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0343】
実施態様54. 同時重合および架橋反応混合物におけるアリル当量数対水当量数の比がそれぞれ約0.03:1~約0.4:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0344】
実施態様55. 同時重合および架橋反応混合物におけるアリル当量数対水当量数の比がそれぞれ約0.04:1~約0.3:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0345】
実施態様56. 同時重合および架橋反応混合物におけるアリル当量数対水当量数の比がそれぞれ約0.05:1~約0.25:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0346】
実施態様57. 同時重合および架橋反応混合物におけるアリル当量数対水当量数の比がそれぞれ約0.06:1~約0.2:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0347】
実施態様58. 同時重合および架橋反応混合物におけるアリル当量数対水当量数の比がそれぞれ約0.07:1~約0.175:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0348】
実施態様59. 同時重合および架橋反応混合物におけるアリル当量数対水当量数の比がそれぞれ約0.08:1~約0.15:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0349】
実施態様60. 同時重合および架橋反応混合物に含まれる界面活性剤がイオン性または非イオン性界面活性剤を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0350】
実施態様61. 同時重合および架橋反応混合物に含まれる界面活性剤がイオン性界面活性剤を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0351】
実施態様62. 同時重合および架橋反応混合物に含まれる界面活性剤が非イオン性界面活性剤を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0352】
実施態様63. 同時重合および架橋反応混合物に含まれる界面活性剤がソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノパルミテート、エチレングリコールモノステアレート、モノステアリン酸グリセリル、ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリエチレングリコール水素化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリエチレングリコールおよびジイソオクチルスルホコハク酸、分岐ドデシルベンゼンスルホン酸、直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸、ナトリウム分岐アルキルベンゼンスルホネート、ナトリウム分岐ドデシルベンゼンスルホネート、ナトリウムアルファオレフィンスルホネート、ナトリウム直鎖アルキルベンゼンスルホネート、イソプロピルアミン分岐アルキルベンゼンスルホネートおよびラウリル硫酸ナトリウムからなる群から選択されるイオン性または非イオン性界面活性剤である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0353】
実施態様64. 同時重合および架橋反応混合物に含まれる界面活性剤が分岐ドデシルベンゼンスルホン酸である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0354】
実施態様65. 同時重合および架橋反応混合物に含まれる有機溶媒系が水非混和性有機溶媒を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0355】
実施態様66. 同時重合および架橋反応混合物に含まれる有機溶媒系がヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、石油エーテル、液体パラフィン、クロロベンゼン、トルエン、キシレン,酢酸エチル、プロピルアセテートおよびイソプロピルアセテートまたはこれら2以上の組み合わせを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0356】
実施態様67. 同時重合および架橋反応混合物に含まれる有機溶媒系がヘプタンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0357】
実施態様68. 同時重合および架橋反応混合物に含まれる有機溶媒系がヘプタンからなる、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0358】
実施態様69. 同時重合および架橋反応混合物を約25℃~約85℃の範囲の温度に加熱する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0359】
実施態様70. 同時重合および架橋反応混合物を約30℃~約85℃の範囲の温度に加熱する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0360】
実施態様71. 同時重合および架橋反応混合物を約35℃~約85℃の範囲の温度に加熱する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0361】
実施態様72. 同時重合および架橋反応混合物を約40℃~約85℃の範囲の温度に加熱する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0362】
実施態様73. 同時重合および架橋反応混合物を約45℃~約85℃に加熱する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0363】
実施態様74. 同時重合および架橋反応混合物を約60℃~約80℃に加熱する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0364】
実施態様75. 同時重合および架橋反応混合物の温度を反応の間比較的一定に維持する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0365】
実施態様76. 同時重合および架橋反応混合物の温度を反応の間連続的または段階的方法で傾斜する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0366】
実施態様77. 同時重合および架橋反応工程を少なくとも約2時間の反応時間実施する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0367】
実施態様78. 同時重合および架橋反応工程を少なくとも約5時間の反応時間実施する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0368】
実施態様79. 同時重合および架橋反応工程を少なくとも約10時間の反応時間実施する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0369】
実施態様80. 同時重合および架橋反応工程を少なくとも約15時間の反応時間実施する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0370】
実施態様81. 同時重合および架橋反応工程を少なくとも約20時間の反応時間実施する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0371】
実施態様82. 同時重合および架橋反応工程を少なくとも約25時間の反応時間実施する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0372】
実施態様83. 同時重合および架橋反応工程を少なくとも約30時間の反応時間実施する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0373】
実施態様84. 同時重合および架橋反応工程を少なくとも約35時間の反応時間実施する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0374】
実施態様85. 同時重合および架橋反応工程を少なくとも約40時間の反応時間実施する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0375】
実施態様86. 同時重合および架橋反応工程を少なくとも約50時間の反応時間実施する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0376】
実施態様87. 同時重合および架橋反応工程を16時間未満の反応時間実施する、先に挙げた実施態様実施態様77~80の何れかの方法。
【0377】
実施態様88. 同時重合および架橋反応工程をバッチ方法で実施する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0378】
実施態様89. 同時重合および架橋反応工程をセミバッチ方法で実施する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0379】
実施態様90. 同時重合および架橋反応工程を連続方法で実施する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0380】
実施態様91. 同時重合および架橋反応工程反応混合物がアリルアミン当量あたり少なくとも0.4当量の酸を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0381】
実施態様92. 同時重合および架橋反応工程反応混合物がアリルアミン当量あたり少なくとも0.6当量の酸を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0382】
実施態様93. 同時重合および架橋反応工程反応混合物がアリルアミン当量あたり少なくとも0.8当量の酸を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0383】
実施態様94. 同時重合および架橋反応工程反応混合物がアリルアミン当量あたり少なくとも0.9当量の酸を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0384】
実施態様95. 同時重合および架橋反応工程反応混合物がアリルアミン当量あたり少なくとも0.95当量の酸を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0385】
実施態様96. 同時重合および架橋反応工程反応混合物がアリルアミン当量あたり少なくとも1.0当量の酸を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0386】
実施態様97. 同時重合および架橋反応工程反応混合物がアリルアミン当量あたり少なくとも1当量の酸を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0387】
実施態様98. 同時重合および架橋反応工程反応混合物が塩酸、リン酸、硫酸、酢酸、メチルリン酸、ギ酸、クエン酸およびそれらの組み合わせからなる群から選択される、酸を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0388】
実施態様99. 酸が鉱酸である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0389】
実施態様100. 酸が塩酸、硫酸またはリン酸を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0390】
実施態様101. 酸が塩酸を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0391】
実施態様102. 酸が塩酸である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0392】
実施態様103. 酸が、第一工程反応混合物に2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の添加と無関係に第一工程反応混合物に導入される、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0393】
実施態様104. 酸が2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩または2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩両方の酸塩の成分として第一工程反応混合物に導入される、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0394】
実施態様105. 水性固体含量が約20~約60重量%である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0395】
実施態様106. 水性固体含量が約30~約50重量%である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0396】
実施態様107. 水性固体含量が約30~約45重量%である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0397】
実施態様108. 水性固体含量が約43重量%である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0398】
実施態様109. ポリ(アリルアミン)ポリマーが膨潤剤の吸収能を有し、第二工程反応混合物における膨潤剤の量が第一工程において形成されたポリ(アリルアミン)ポリマーの膨潤剤の吸収能未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0399】
実施態様110. ポリ(アリルアミン)ポリマーが膨潤剤の吸収能を有し、ポリ(アリルアミン)ポリマーが膨潤剤で膨潤され、ポリ(アリルアミン)ポリマーが膨潤剤で膨潤される前に塩基により脱プロトン化される、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0400】
実施態様111. 分散溶媒系が非極性溶媒を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0401】
実施態様112. 分散溶媒系が予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーと化学的に不活性である溶媒を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0402】
実施態様113. 分散溶媒系が1,2-ジクロロエタンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0403】
実施態様114. 分散溶媒系が原液1,2-ジクロロエタンである、挙げた実施態様の何れかの方法。
【0404】
実施態様115. 膨潤剤が分散溶媒系と非混和性である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0405】
実施態様116. 第二工程反応混合物における膨潤剤対ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比が4:1未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0406】
実施態様117. 第二工程反応混合物における膨潤剤対ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比が3:1未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0407】
実施態様118. 第二工程反応混合物における膨潤剤対ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比が2:1未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0408】
実施態様119. 第二工程反応混合物における膨潤剤対ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比が1:1未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0409】
実施態様120. 膨潤剤が極性溶媒である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0410】
実施態様121. 膨潤剤が水、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、ギ酸、酢酸、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ニトロメタン、炭酸プロピレンまたはそれらの組み合わせである、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0411】
実施態様122. 膨潤剤が水である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0412】
実施態様123. 第二工程反応混合物における膨潤剤対ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比が0.5:1未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0413】
実施態様124. 第二工程反応混合物における膨潤剤対ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比が0.4:1未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0414】
実施態様125. 第二工程反応混合物における膨潤剤対ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比が0.3:1未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0415】
実施態様126. 第二工程反応混合物における膨潤剤対ポリ(アリルアミン)ポリマーの重量比が少なくとも0.15:1である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0416】
実施態様127. 膨潤剤および1,2-ジクロロエタンが非混和性である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0417】
実施態様128. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを、ポリマーを膨潤剤で膨潤する前に1,2-ジクロロエタンおよび分散溶媒系と合わせる、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0418】
実施態様129. 第二工程反応混合物が約25℃~約85℃の範囲の温度である、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0419】
実施態様130. 第二工程反応を約35℃~約80℃の範囲の温度で実施する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0420】
実施態様131. 第二工程反応混合物を約45℃~約80℃の範囲の温度で実施する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0421】
実施態様132. 第二工程反応を約55℃~約75℃の範囲の温度で実施する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0422】
実施態様133. 第二工程反応を約60℃~約75℃の範囲の温度で実施する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0423】
実施態様134. 第二工程反応を約65℃~約75℃の範囲の温度で実施する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0424】
実施態様135. 第二工程反応混合物の温度が、第二工程の間標的温度の10%以内に維持される、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0425】
実施態様136. 第二工程反応混合物の温度が、第二工程の間比較的一定に維持される、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0426】
実施態様137. 第二工程反応混合物の温度が第二工程の間連続的または段階的方法で上昇する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0427】
実施態様138. 第二工程において反応反応を約2~20時間の期間行う、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0428】
実施態様139. 第二工程において反応反応を約4~20時間の期間行う、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0429】
実施態様140. 第二工程において反応反応を約5~20時間の期間行う、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0430】
実施態様141. 第二工程において反応反応を約6~20時間の期間行う、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0431】
実施態様142. 第二工程において反応反応を約8~20時間の期間行う、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0432】
実施態様143. 第二工程において反応反応を約10~20時間の期間行う、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0433】
実施態様144. 第二工程において反応反応を約12~18時間の期間行う、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0434】
実施態様145. 第二工程において反応反応を約14~18時間の期間行う、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0435】
実施態様146. 第二工程において反応反応を約15~17時間の期間行う、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0436】
実施態様147. 先に挙げた実施態様の何れかの方法により得られる、生成物。
【0437】
実施態様148. 先の方法実施態様により製造した、ビーズ形態の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0438】
実施態様149. (i)20~25mol%のN,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩の残基、(ii)50~60mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)20~25mol%の1,2-ジクロロエタンの残基から本質的になるビーズ形態の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーであって、ここで、(i)架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがsp2アリル炭素原子を含み、2未満の膨潤比を有するおよび(ii)ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれる総炭素原子数の1.0%未満を占める、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0439】
実施態様150. 2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基および1,2-ジクロロエタンを含むビーズ形態の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーであって、ここで、(i)架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが2未満の膨潤比を有するおよび(ii)架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれる総炭素原子数の1.0%未満を占める。
【0440】
実施態様151. 2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基および1,2-ジクロロエタンを含むビーズ形態の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーであって、ここで、(i)架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが20ppm未満のアリルアミンを含むおよび(ii)架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれる総炭素原子数の1.0%未満を占める。
【0441】
実施態様152. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が架橋ポリ(アリルアミン)に含まれる総炭素原子数の0.9%未満を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0442】
実施態様153. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が架橋ポリ(アリルアミン)に含まれる総炭素原子数の0.8%未満を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0443】
実施態様154. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が架橋ポリ(アリルアミン)に含まれる総炭素原子数の0.75%未満を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0444】
実施態様155. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が架橋ポリ(アリルアミン)に含まれる総炭素原子数の0.7%未満を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0445】
実施態様156. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が架橋ポリ(アリルアミン)に含まれる総炭素原子数の0.6%未満を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0446】
実施態様157. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が架橋ポリ(アリルアミン)に含まれる総炭素原子数の0.5%未満を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0447】
実施態様158. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が架橋ポリ(アリルアミン)に含まれる総炭素原子数の0.4%未満を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0448】
実施態様158A. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が架橋ポリ(アリルアミン)に含まれる総炭素原子数の0.3%超を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0449】
実施態様159. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が架橋ポリ(アリルアミン)に含まれる総炭素原子数の0.3%未満を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0450】
実施態様160. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が架橋ポリ(アリルアミン)に含まれる総炭素原子数の0.25%未満を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0451】
実施態様161. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれる総炭素原子数の0.2%未満を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0452】
実施態様162. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素が架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれる総炭素原子数の0.1%未満を占める、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0453】
実施態様163. ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp
2アリル炭素のパーセンテージをNMRにより決定し;所望により110~150ppmのsp
2アリル炭素ピークと0~80ppmのアルキル炭素ピークの積分を、式
【数14】
を使用して、ポリ(アリルアミン)ポリマーのパーセントsp
2アリル炭素を定量する、先に挙げた実施態様の何れかの方法。
【0454】
実施態様164. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素数が、あるとしても、NMRで決定して、検出限界未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0455】
実施態様165. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが15ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0456】
実施態様166. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが12.5ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0457】
実施態様167. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが10ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0458】
実施態様168. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが7.5ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0459】
実施態様169. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが5ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0460】
実施態様170. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが4ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0461】
実施態様171. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが3ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0462】
実施態様172. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが2ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0463】
実施態様173. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0464】
実施態様174. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが500ppb未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0465】
実施態様175. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが100ppb未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0466】
実施態様176. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが50ppb未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0467】
実施態様177. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1ppb未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0468】
実施態様178. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1.9未満の膨潤比を有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0469】
実施態様179. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1.8未満の膨潤比を有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0470】
実施態様180. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1.7未満の膨潤比を有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0471】
実施態様181. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1.6未満の膨潤比を有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0472】
実施態様182. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1.5未満の膨潤比を有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0473】
実施態様183. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1.4未満の膨潤比を有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0474】
実施態様184. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1.3未満の膨潤比を有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0475】
実施態様185. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1.2未満の膨潤比を有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0476】
実施態様186. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1.1未満の膨潤比を有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0477】
実施態様187. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1未満の膨潤比を有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0478】
実施態様188. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが0.9未満の膨潤比を有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0479】
実施態様189. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが0.8未満の膨潤比を有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0480】
実施態様190. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが0.7未満の膨潤比を有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0481】
実施態様191. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで3カ月間、25℃で保存後、ポリ(アリルアミン)ポリマーが20ppm未満のアリルアミンを含むような安定性プロファイルを有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0482】
実施態様192. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで3カ月間、25℃で保存後、15ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0483】
実施態様193. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで3カ月間、25℃で保存後、12.5ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0484】
実施態様194. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで3カ月間、25℃で保存後、10ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0485】
実施態様195. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで3カ月間、25℃で保存後、7.5ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0486】
実施態様196. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで3カ月間、25℃で保存後、5ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0487】
実施態様197. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで3カ月間、25℃で保存後、4ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0488】
実施態様198. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで3カ月間、25℃で保存後、3ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0489】
実施態様199. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで3カ月間、25℃で保存後、2ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0490】
実施態様200. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで3カ月間、25℃で保存後、1ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0491】
実施態様201. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで3カ月間、25℃で保存後、500ppb未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0492】
実施態様202. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで3カ月間、25℃で保存後、100ppb未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0493】
実施態様203. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで3カ月間、25℃で保存後、50ppb未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0494】
実施態様204. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで3カ月間、25℃で保存後、1ppb未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0495】
実施態様205. ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるアリルアミンの量が、あるとしても、製造後3カ月間、25℃で密封エンクロージャーに保存後アリルアミンの検出限界未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0496】
実施態様206. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後6カ月間、25℃で密封エンクロージャー後、ポリ(アリルアミン)ポリマーが20ppm未満のアリルアミンを含むような安定性プロファイルを有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0497】
実施態様207. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで6カ月間、25℃で保存後、15ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0498】
実施態様208. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで6カ月間、25℃で保存後、12.5ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0499】
実施態様209. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで6カ月間、25℃で保存後、10ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0500】
実施態様210. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで6カ月間、25℃で保存後、7.5ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0501】
実施態様211. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで6カ月間、25℃で保存後、5ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0502】
実施態様212. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで6カ月間、25℃で保存後、4ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0503】
実施態様213. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで6カ月間、25℃で保存後、3ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0504】
実施態様214. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで6カ月間、25℃で保存後、2ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0505】
実施態様215. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで6カ月間、25℃で保存後、1ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0506】
実施態様216. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで6カ月間、25℃で保存後、500ppb未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0507】
実施態様217. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで6カ月間、25℃で保存後、100ppb未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0508】
実施態様218. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで6カ月間、25℃で保存後、50ppb未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0509】
実施態様219. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで6カ月間、25℃で保存後、1ppb未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0510】
実施態様220. ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるアリルアミンの量が、あるとしても、製造後6カ月間、25℃密封エンクロージャーで保存後アリルアミンの検出限界未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0511】
実施態様221. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで9カ月間、25℃で保存後、ポリ(アリルアミン)ポリマーが20ppm未満のアリルアミンを含むような安定性プロファイルを有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0512】
実施態様221A. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで9カ月間、25℃で保存後、ポリ(アリルアミン)ポリマーが15ppm未満のアリルアミンを含むような安定性プロファイルを有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0513】
実施態様222. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで9カ月間、25℃で保存後、12.5ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0514】
実施態様223. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで9カ月間、25℃で保存後、10ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0515】
実施態様224. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで9カ月間、25℃で保存後、7.5ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0516】
実施態様225. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで9カ月間、25℃で保存後、5ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0517】
実施態様226. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで9カ月間、25℃で保存後、4ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0518】
実施態様227. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで9カ月間、25℃で保存後、3ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0519】
実施態様228. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで9カ月間、25℃で保存後、2ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0520】
実施態様229. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで9カ月間、25℃で保存後、1ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0521】
実施態様230. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで9カ月間、25℃で保存後、500ppb未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0522】
実施態様231. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで9カ月間、25℃で保存後、100ppb未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0523】
実施態様232. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで9カ月間、25℃で保存後、50ppb未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0524】
実施態様233. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで9カ月間、25℃で保存後、1ppb未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0525】
実施態様234. ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるアリルアミンの量が、あるとしても、製造後9カ月間、25℃密封エンクロージャーで保存後アリルアミンの検出限界未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0526】
実施態様235. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで12カ月間、25℃で保存後、ポリ(アリルアミン)ポリマーが20ppm未満のアリルアミンを含むような安定性プロファイルを有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0527】
実施態様236. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで12カ月間、25℃で保存後、15ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0528】
実施態様237. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで12カ月間、25℃で保存後、12.5ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0529】
実施態様238. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで12カ月間、25℃で保存後、10ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0530】
実施態様239. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで12カ月間、25℃で保存後、7.5ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0531】
実施態様240. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで12カ月間、25℃で保存後、5ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0532】
実施態様241. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで12カ月間、25℃で保存後、4ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0533】
実施態様242. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで12カ月間、25℃で保存後、3ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0534】
実施態様243. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで12カ月間、25℃で保存後、2ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0535】
実施態様244. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで12カ月間、25℃で保存後、1ppm未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0536】
実施態様245. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで12カ月間、25℃で保存後、500ppb未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0537】
実施態様246. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで12カ月間、25℃で保存後、100ppb未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0538】
実施態様247. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで12カ月間、25℃で保存後、50ppb未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0539】
実施態様248. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで12カ月間、25℃で保存後、1ppb未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0540】
実施態様249. ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるアリルアミンの量が、あるとしても、製造後12カ月間、25℃密封エンクロージャーで保存後アリルアミンの検出限界未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0541】
実施態様250. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが検出限界未満のアリルアミンを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0542】
実施態様251. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、密封エンクロージャーで3カ月間、25℃で保存後、ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量の増加が20ppm未満のアリルアミンであるような安定性プロファイルを有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0543】
実施態様252. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量増加が、密封エンクロージャーで3カ月間、25℃で保存後15ppm未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0544】
実施態様253. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、3カ月間、25℃で保存後、12.5ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0545】
実施態様254. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、3カ月間、25℃で保存後、10ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0546】
実施態様255. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、3カ月間、25℃で保存後、7.5ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0547】
実施態様256. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、3カ月間、25℃で保存後、5ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0548】
実施態様257. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、3カ月間、25℃で保存後、4ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0549】
実施態様258. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、3カ月間、25℃で保存後、3ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0550】
実施態様259. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、3カ月間、25℃で保存後、2ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0551】
実施態様260. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、3カ月間、25℃で保存後、1ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0552】
実施態様261. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、3カ月間、25℃で保存後、増加するアリルアミンが500ppb未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0553】
実施態様262. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、3カ月間、25℃で保存後、増加するアリルアミンが100ppb未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0554】
実施態様263. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、3カ月間、25℃で保存後、増加するアリルアミンが50ppb未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0555】
実施態様264. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、3カ月間、25℃で保存後、増加するアリルアミンが1ppb未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0556】
実施態様265. ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるアリルアミンの量が、あるとしても、密封エンクロージャーで3カ月間、25℃で保存後アリルアミンの検出限界未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0557】
実施態様266. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで6カ月間、25℃で保存後、ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量の増加が20ppm未満のアリルアミンであるような安定性プロファイルを有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0558】
実施態様267. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、6カ月間、25℃で保存後、15ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0559】
実施態様268. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、6カ月間、25℃で保存後、12.5ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0560】
実施態様269. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、6カ月間、25℃で保存後、10ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0561】
実施態様270. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、6カ月間、25℃で保存後、7.5ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0562】
実施態様271. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、6カ月間、25℃で保存後、5ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0563】
実施態様272. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、6カ月間、25℃で保存後、4ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0564】
実施態様273. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、6カ月間、25℃で保存後、3ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0565】
実施態様274. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、6カ月間、25℃で保存後、2ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0566】
実施態様275. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、6カ月間、25℃で保存後、1ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0567】
実施態様276. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、6カ月間、25℃で保存後、増加するアリルアミンが500ppb未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0568】
実施態様277. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、6カ月間、25℃で保存後、増加するアリルアミンが100ppb未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0569】
実施態様278. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、6カ月間、25℃で保存後、増加するアリルアミンが50ppb未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0570】
実施態様279. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、6カ月間、25℃で保存後、増加するアリルアミンが1ppb未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0571】
実施態様280. ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるアリルアミンの量が、あるとしても、密封エンクロージャーで6カ月間、25℃で保存後アリルアミンの検出限界未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0572】
実施態様281. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで9カ月間、25℃で保存後、ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量の増加が20ppm未満のアリルアミンであるような安定性プロファイルを有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0573】
実施態様282. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、9カ月間、25℃で保存後、15ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0574】
実施態様283. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、9カ月間、25℃で保存後、12.5ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0575】
実施態様284. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、9カ月間、25℃で保存後、10ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0576】
実施態様285. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、9カ月間、25℃で保存後、7.5ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0577】
実施態様286. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、9カ月間、25℃で保存後、5ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0578】
実施態様287. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、9カ月間、25℃で保存後、4ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0579】
実施態様288. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、9カ月間、25℃で保存後、3ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0580】
実施態様289. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、9カ月間、25℃で保存後、2ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0581】
実施態様290. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、9カ月間、25℃で保存後、1ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0582】
実施態様291. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、9カ月間、25℃で保存後、増加するアリルアミンが500ppb未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0583】
実施態様292. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、9カ月間、25℃で保存後、増加するアリルアミンが100ppb未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0584】
実施態様293. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、9カ月間、25℃で保存後、増加するアリルアミンが50ppb未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0585】
実施態様294. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、9カ月間、25℃で保存後、増加するアリルアミンが1ppb未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0586】
実施態様295. ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるアリルアミンの量が、あるとしても、密封エンクロージャーで9カ月間、25℃で保存後アリルアミンの検出限界未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0587】
実施態様296. ポリ(アリルアミン)ポリマーが、製造後密封エンクロージャーで12カ月間、25℃で保存後、ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、20ppmアリルアミンであるような安定性プロファイルを有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0588】
実施態様297. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、12カ月間、25℃で保存後、15ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0589】
実施態様298. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、12カ月間、25℃で保存後、12.5ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0590】
実施態様299. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、12カ月間、25℃で保存後、10ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0591】
実施態様300. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、12カ月間、25℃で保存後、7.5ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0592】
実施態様301. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、12カ月間、25℃で保存後、5ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0593】
実施態様302. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、12カ月間、25℃で保存後、4ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0594】
実施態様303. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、12カ月間、25℃で保存後、3ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0595】
実施態様304. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、12カ月間、25℃で保存後、2ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0596】
実施態様305. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、12カ月間、25℃で保存後、1ppm未満のアリルアミンの増加である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0597】
実施態様306. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、12カ月間、25℃で保存後、増加するアリルアミンが500ppb未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0598】
実施態様307. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、12カ月間、25℃で保存後、増加するアリルアミンが100ppb未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0599】
実施態様308. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、12カ月間、25℃で保存後、増加するアリルアミンが50ppb未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0600】
実施態様309. ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が、密封エンクロージャーで、12カ月間、25℃で保存後、増加するアリルアミンが1ppb未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0601】
実施態様310. ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるアリルアミンの量が、あるとしても、密封エンクロージャーで12カ月間、25℃で保存後アリルアミンの検出限界未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0602】
実施態様311. アリルアミン含量が、カチオン性抽出法により決定され得る、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0603】
実施態様312. アリルアミン含量を空気中安定性アッセイ(安定性アッセイ1)を使用して決定する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0604】
実施態様313. アリルアミン含量を加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)を使用して決定する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0605】
実施態様314. アリルアミン含量をマイラー箔サシェにパッケージしたときの安定性評価アッセイ(安定性アッセイ3)を使用して決定する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0606】
実施態様315. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基を含み、ここで、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ60:40~95:5の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0607】
実施態様316. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基を含み、ここで、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ60:40~90:10の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0608】
実施態様317. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基を含み、ここで、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ60:40~85:15の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0609】
実施態様318. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基を含み、ここで、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ65:35~90:10の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0610】
実施態様319. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基を含み、ここで、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩のモル比がそれぞれ65:35~85:15の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0611】
実施態様320. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基を含み、ここで、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ65:35~80:20の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0612】
実施態様321. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基を含み、ここで、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩のモル比がそれぞれ65:35~75:25の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0613】
実施態様322. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基を含み、ここで、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩のモル比がそれぞれ70:30である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0614】
実施態様323. 2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩が塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、臭化水素酸塩およびそれらの組み合わせからなる群から選択される2-プロペン-1-イルアミン塩の残基である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0615】
実施態様324. 1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基が塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、臭化水素酸塩およびそれらの組み合わせからなる群から選択される1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン塩の残基である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0616】
実施態様325. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩の残基および2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基を、それぞれ60:40~90:10の範囲のモル比で含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0617】
実施態様326. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩の残基および2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基を、それぞれ60:40~85:15の範囲のモル比で含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0618】
実施態様327. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩の残基および2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基を、それぞれ65:35~90:10の範囲のモル比で含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0619】
実施態様328. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩の残基および2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基を、それぞれ65:35~85:15の範囲のモル比で含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0620】
実施態様329. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩の残基および2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基を、それぞれ65:35~80:20の範囲のモル比で含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0621】
実施態様330. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩の残基および2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基を、それぞれ65:35~75:25の範囲のモル比で含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0622】
実施態様331. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩の残基および2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基をそれぞれ70:30のモル比で含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0623】
実施態様332. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、式4:
【化14】
〔式中、各Rが独立して水素であるかまたは架橋アミンポリマーの2個の窒素原子間を架橋するエチレン
【化15】
であり、a、b、cおよびmが整数である。〕
に対応する構造を有する、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0624】
実施態様333. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、mが伸長ポリマーネットワークを示す大きな数である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0625】
実施態様334. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、mが各ポリマービーズが単一分子と考えられる伸長ポリマーネットワークを示す大きな数である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0626】
実施態様335. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約1:1~9:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0627】
実施態様336. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約1:1~8:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0628】
実施態様337. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約1:1~7:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0629】
実施態様338. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約1:1~6:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0630】
実施態様339. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約1:1~5:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0631】
実施態様340. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約1:1~4:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0632】
実施態様341. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約1:1~3:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0633】
実施態様342. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約1:1~2:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0634】
実施態様343. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約1:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0635】
実施態様344. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約1.5:1~4:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0636】
実施態様345. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約1.75:1~3:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0637】
実施態様346. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約2:1~2.5:1の範囲である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0638】
実施態様347. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aおよびbの合計が57であり、cが24である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0639】
実施態様348. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、R置換基の50~95%が水素であり、5~50%が架橋アミンポリマーの2個の窒素間のエチレン架橋である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0640】
実施態様349. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、R置換基の55~90%が水素であり、10~45%が架橋アミンポリマーの2個の窒素間のエチレン架橋である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0641】
実施態様350. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、R置換基の60~90%が水素であり、10~40%が架橋アミンポリマーの2個の窒素間のエチレン架橋である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0642】
実施態様351. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、R置換基の65~90%が水素であり、10~35%が架橋アミンポリマーの2個の窒素間のエチレン架橋である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0643】
実施態様352. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、R置換基の70~90%が水素であり、10~30%が架橋アミンポリマーの2個の窒素間のエチレン架橋である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0644】
実施態様353. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、R置換基の75~85%が水素であり、15~25%が架橋アミンポリマーの2個の窒素間のエチレン架橋である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0645】
実施態様354. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、R置換基の80~85%が水素であり、15~20%が架橋アミンポリマーの2個の窒素間のエチレン架橋である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0646】
実施態様355. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、R置換基の約81%が水素であり、約19%がエチレン架橋である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0647】
実施態様356. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1,2-ジクロロエタンの残基を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0648】
実施態様357. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが10~35mol%の1,2-ジクロロエタンの残基を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0649】
実施態様358. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが15~35mol%の1,2-ジクロロエタンの残基を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0650】
実施態様359. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが10~30mol%の1,2-ジクロロエタンの残基を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0651】
実施態様360. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが15~30mol%の1,2-ジクロロエタンの残基を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0652】
実施態様361. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが20~25mol%の1,2-ジクロロエタンの残基を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0653】
実施態様362. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基をそれぞれ約1:1~約9:1のモル比で含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0654】
実施態様363. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ9:1未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0655】
実施態様364. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ8:1未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0656】
実施態様365. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ7:1未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0657】
実施態様366. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ6:1未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0658】
実施態様367. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ5:1未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0659】
実施態様368. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ4:1未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0660】
実施態様369. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ3:1未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0661】
実施態様370. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ2:1未満である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0662】
実施態様371. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ少なくとも1:1である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0663】
実施態様372. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ少なくとも2:1である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0664】
実施態様373. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ少なくとも3:1である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0665】
実施態様374. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ少なくとも4:1である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0666】
実施態様375. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ少なくとも5:1である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0667】
実施態様376. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ少なくとも6:1である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0668】
実施態様377. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ少なくとも7:1である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0669】
実施態様378. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける(i)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対(ii)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ少なくとも8:1である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0670】
実施態様379. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがN,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩の残基、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および1,2-ジクロロエタンの残基を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0671】
実施態様380. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが(i)10~35mol%のN,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩の残基、(ii)30~80mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)10~35mol%の1,2-ジクロロエタンの残基を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0672】
実施態様381. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが(i)15~30mol%のN,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩の残基、(ii)40~70mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)15~30mol%の1,2-ジクロロエタンの残基を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0673】
実施態様382. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが(i)20~25mol%のN,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩の残基、(ii)50~60mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)20~25mol%の1,2-ジクロロエタンの残基を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0674】
実施態様383. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがN,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩の残基、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および1,2-ジクロロエタンの残基を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0675】
実施態様384. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1,2-ジクロロエタンおよび2-プロペン-1-アミンとの1,3-プロパンジアミン、N1,N3-ジ-2-プロペン-1-イル-、ポリマーである、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0676】
実施態様385. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSIBアッセイにおいて少なくとも2.5mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0677】
実施態様386. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSIBアッセイにおいて少なくとも3mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0678】
実施態様387. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSIBアッセイにおいて少なくとも3.5mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0679】
実施態様388. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSIBアッセイにおいて少なくとも4mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0680】
実施態様389. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSIBアッセイにおいて少なくとも4.5mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0681】
実施態様390. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSIBアッセイにおいて少なくとも5mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0682】
実施態様391. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSIBアッセイにおいて少なくとも5.5mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0683】
実施態様392. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSIBアッセイにおいて少なくとも6mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0684】
実施態様393. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも1:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0685】
実施態様394. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも1.25:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0686】
実施態様395. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも1.5:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0687】
実施態様396. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも1.75:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0688】
実施態様397. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも2:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0689】
実施態様398. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも2.25:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0690】
実施態様399. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも2.5:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0691】
実施態様400. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも2.75:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0692】
実施態様401. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも3:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0693】
実施態様402. SIBアッセイにおける結合塩化物対結合リン酸塩の量の比がそれぞれ少なくとも4:1である、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0694】
実施態様403. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも5:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0695】
実施態様404. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSGFアッセイにおいて疑似胃液における少なくとも7mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0696】
実施態様405. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSGFアッセイにおいて疑似胃液における少なくとも8mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0697】
実施態様406. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSGFアッセイにおいて疑似胃液における少なくとも9mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0698】
実施態様407. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSGFアッセイにおいて疑似胃液における少なくとも10mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0699】
実施態様408. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSGFアッセイにおいて疑似胃液における少なくとも11mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0700】
実施態様409. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSGFアッセイにおいて疑似胃液における少なくとも12mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0701】
実施態様410. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSGFアッセイにおいて疑似胃液における少なくとも13mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0702】
実施態様411. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSGFで24時間の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのそれぞれ少なくとも50%のプロトン結合能および塩化物結合能である、SGFで1時間後のプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0703】
実施態様412. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSGFで24時間の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのそれぞれ少なくとも60%のプロトン結合能および塩化物結合能である、SGFで1時間後のプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0704】
実施態様413. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSGFで24時間の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのそれぞれ少なくとも70%のプロトン結合能および塩化物結合能である、SGFで1時間後のプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0705】
実施態様414. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSGFで24時間の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのそれぞれ少なくとも60%のプロトン結合能および塩化物結合能である、SGFで1時間後のプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0706】
実施態様415. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSGFで24時間の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのそれぞれ少なくとも70%のプロトン結合能および塩化物結合能である、SGFで1時間後のプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0707】
実施態様416. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSGFで24時間の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのそれぞれ少なくとも80%のプロトン結合能および塩化物結合能である、SGFで1時間後のプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0708】
実施態様417. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSGFで24時間の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのそれぞれ少なくとも90%のプロトン結合能および塩化物結合能である、SGFで1時間後のプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0709】
実施態様418. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、1,2-ジクロロエタンおよび2-プロペン-1-アミンとの1,3-プロパンジアミン、N1,N3-ジ-2-プロペン-1-イル-、ポリマーである、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0710】
実施態様419. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが分子式(C9H18N2、C3H7N、C2H4Cl2)xを有する伸長ポリマーネットワークである、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0711】
実施態様420. 先に挙げた実施態様の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む、医薬組成物。
【0712】
実施態様421. 密封コンテナに先に挙げた実施態様の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む、医薬品。
【0713】
実施態様422. 湿気バリアを含む密封コンテナに先に挙げた実施態様の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む、医薬品。
【0714】
実施態様423. 酸素バリアを含む密封コンテナに先に挙げた実施態様の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む、医薬品。
【0715】
実施態様424. 湿気バリアおよび酸素バリアを含む密封コンテナに先に挙げた実施態様の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む、医薬品。
【0716】
実施態様425. 密封サシェに先に挙げた実施態様の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む、医薬品。
【0717】
実施態様426. ポリマー、金属、ガラスまたはセラミック材料を含む密封コンテナに先に挙げた実施態様の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む、医薬品。
【0718】
実施態様427. 先に挙げた実施態様の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーおよび不活性雰囲気を含む密封コンテナを含む、医薬品。
【0719】
実施態様428. 密封コンテナ内に密封コンテナおよび先に挙げた実施態様の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む医薬品であって、密封コンテナが内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置されたバリア層の多層積層を含む。
【0720】
実施態様429. 密封コンテナ内に密封コンテナおよび先に挙げた実施態様の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む医薬品であって、密封コンテナが内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置された酸素バリア層の多層積層を含む、医薬品。
【0721】
実施態様430. 密封コンテナ内に密封コンテナおよび先に挙げた実施態様の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む医薬品であって、密封コンテナが内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置された湿気バリア層の多層積層を含む、医薬品。
【0722】
実施態様431. 密封コンテナ内に密封コンテナおよび先に挙げた実施態様の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む医薬品であって、密封コンテナが内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置された酸素バリア層の多層積層および湿気バリア層を含む、医薬品。
【0723】
実施態様432. 密封コンテナ内に密封コンテナおよび先に挙げた実施態様の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む医薬品であって、密封コンテナが内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置された酸素除去層の多層積層を含む、医薬品。
【0724】
実施態様433. ヒト患者における酸塩基障害を処置する方法に使用するための、先に挙げた実施態様の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む組成物。
【0725】
実施態様434. 酸塩基障害が代謝性アシドーシスである、酸塩基障害を処置する方法に使用するための先に挙げた実施態様の何れかの組成物。
【0726】
実施態様435. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1,2-ジクロロエタンの残基を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0727】
実施態様436. 方法がさらにWO2016/094685A1の番号付けされた実施態様1~37および/または41~111の何れかに開示された方法の特性の何れかを含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0728】
実施態様437. 方法がさらにWO2016/094685A1の番号付けされた実施態様1~37および/または41~111の何れかに開示された方法の特性を含む、先に挙げた実施態様の何れかの方法または架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0729】
実施態様438. WO2016/094685A1の番号付けされた実施態様1~6、34、41、54または82の何れかに開示の方法である、方法。
【0730】
実施態様439. 方法がさらに先に挙げた実施態様の何れかの特性を含む、実施態様438の方法。
【0731】
実施態様440. 方法がさらに先に挙げた実施態様の何れかで特定された方法特性を含む、実施態様438の方法。
【0732】
実施態様441. 方法がさらにここに開示されたあらゆる特性を含む、実施態様438の方法。
【0733】
本発明は、さらに次の番号付けした項を含む。
【0734】
項1. (i)20~25mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)50~60mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)20~25mol%のエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基から本質的になるビーズ形態の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーであって、ここで、(i)架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがsp2アリル炭素原子を含み、2未満の膨潤比を有するおよび(ii)架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の1.0%未満がsp2アリル炭素である、ポリマー。
【0735】
項2. 2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩およびエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンを含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーであって、ここで、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の1.0%未満がsp2アリル炭素である、ポリマー。
【0736】
項3. 2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩およびエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンから本質的になる架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーであって、ここで、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の1.0%未満がsp2アリル炭素である、ポリマー。
【0737】
項4. 式5bに対応する構造を含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーであって、ここで、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の1.0%未満がsp
2アリル炭素であり、式5aが次の構造:
【化16】
〔式中、
a=N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩の残基、
b=2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および
c=エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンと架橋した2個の2-プロペン-1-イルアミンの残基、これがポリマーで形成される多くの可能性のある架橋の一つとして示す。〕
を有する、ポリマー。
【0738】
項5. 2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩およびエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンからなる架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーであって、ここで、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の1.0%未満がsp2アリル炭素である、ポリマー。
【0739】
項6. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがエチレン架橋剤(例えば1,2-ジクロロエタン)および2-プロペン-1-アミンとの1,3-プロパンジアミン、N1,N3-ジ-2-プロペン-1-イル-、ポリマーであり、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の1.0%未満がsp2アリル炭素である、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0740】
項7. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがエチレン架橋剤(例えば1,2-ジクロロエタン)およびプロプ-2-エン-1-アミンとのN1,N3-ビス(プロプ-2-エン-1-イル)プロパン-1,3-ジアミンコポリマーであり、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の1.0%未満がsp2アリル炭素である、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0741】
項8.
【化17】
〔式中、x、yおよびzは正の整数である。〕
の残基を含む、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーであって、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の1.0%未満がsp
2アリル炭素である、ポリマー。
【0742】
項9.
【化18】
〔式中、x、yおよびzは正の整数である。〕
の残基を含む、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーであって、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の1.0%未満がsp
2アリル炭素である。
【0743】
項10. 式5に対応する構造を含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーであって、ここで、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の1.0%未満がsp
2アリル炭素であり、式5が次の構造:
【化19】
〔式中、
a=N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパン二塩酸塩の残基(モノマーおよび架橋剤)、
b=アリルアミンの残基(モノマー)、
c=1,2-ジクロロエタン(2個のアミンを架橋するエチレン)の残基;2個のアリルアミン基間のエチレン結合がアミン間の多くの可能性のある結合の一例として示す、
m=伸長ポリマーネットワークを示す大きな数。〕
を有する、ポリマー
【0744】
項11. 式5aに対応する構造を含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーであって、ここで、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の1.0%未満がsp
2アリル炭素であり、式5aが次の構造:
【化20】
〔式中、
a=N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩の残基、
b=2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基、
c=エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンで架橋した2個の2-プロペン-1-イルアミンの残基および
m=ポリマーの反復単位。〕
を有する、ポリマー。
【0745】
項12. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがポリ(アリルアミン-コ-N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパン-コ-1,2-ジアミノエタン)であり、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の1.0%未満がsp2アリル炭素である、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0746】
項13. 式4に対応する構造を含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーであって、ここで、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の1.0%未満がsp
2アリル炭素であり、式4が次の構造:
【化21】
〔式中、各Rは独立して水素であるかまたは架橋アミンポリマーの2個の窒素原子間を架橋するエチレン
【化22】
であり、a、b、cおよびmが整数である。〕
を有する、ポリマー。
【0747】
項14. (i)20~25mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)50~60mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)20~25mol%のエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基から本質的になるビーズ形態の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーであって、ここで、(i)架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがsp2アリル炭素原子を含み、2未満の膨潤比を有するおよび(ii)加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン(H2C=CHCH2NH2)含量が2.6ppm/日アリルアミン未満で増加する。
【0748】
項15. 2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩およびエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンから本質的になる架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーであって、ここで、加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン(H2C=CHCH2NH2)含量が2.6ppm/日アリルアミン未満で増加する、ポリマー。
【0749】
項16. 番号付けした実施態様の何れかに定義した、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0750】
項17. 実施態様149に定義した架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0751】
項18. 2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩およびエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンからなる架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーであって、ここで、加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン(H2C=CHCH2NH2)含量が2.6ppm/日アリルアミン未満で増加する、ポリマー。
【0752】
項19. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがエチレン架橋剤(例えば1,2-ジクロロエタン)および2-プロペン-1-アミンとの1,3-プロパンジアミン、N1,N3-ジ-2-プロペン-1-イル-、ポリマーであって、ここで、加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン(H2C=CHCH2NH2)含量が2.6ppm/日アリルアミン未満で増加する、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0753】
項20. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがエチレン架橋剤(例えば1,2-ジクロロエタン)およびプロプ-2-エン-1-アミンとのN1,N3-ビス(プロプ-2-エン-1-イル)プロパン-1,3-ジアミンコポリマーであって、ここで、加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン(H2C=CHCH2NH2)含量が2.6ppm/日アリルアミン未満で増加する、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0754】
項21.
【化23】
〔式中、x、yおよびzは正の整数である。〕
の残基を含み、加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン(H
2C=CHCH
2NH
2)含量が2.6ppm/日アリルアミン未満で増加する、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0755】
項22.
【化24】
〔式中、x、yおよびzは正の整数である。〕
の残基を含み、加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン(H
2C=CHCH
2NH
2)含量が2.6ppm/日アリルアミン未満で増加する、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0756】
項23. 式5に対応する構造を含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーであって、ここで、加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン(H
2C=CHCH
2NH
2)含量が2.6ppm/日アリルアミン未満で増加し、式5が次の構造:
【化25】
〔式中、
a=N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパン二塩酸塩の残基(モノマーおよび架橋剤)、
b=アリルアミンの残基(モノマー)、
c=1,2-ジクロロエタン(2個のアミンを架橋するエチレン)の残基;2個のアリルアミン基間のエチレン結合がアミン間の多くの可能性のある結合の一例として示す、
m=伸長ポリマーネットワークを示す大きな数。〕
を有する、ポリマー。
【0757】
項24. 式5aに対応する構造を含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーであって、ここで、加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン(H
2C=CHCH
2NH
2)含量が2.6ppm/日アリルアミン未満で増加し、式5aが次の構造:
【化26】
〔式中、
a=N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩の残基、
b=2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基、
c=エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンで架橋した2個の2-プロペン-1-イルアミンの残基および
m=ポリマーの反復単位。〕
を有する、ポリマー。
【0758】
項25. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがポリ(アリルアミン-コ-N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパン-コ-1,2-ジアミノエタン)であって、ここで、加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン(H2C=CHCH2NH2)含量が2.6ppm/日アリルアミン未満で増加する、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0759】
項26. 式4に対応する構造を含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーであって、ここで、加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン(H
2C=CHCH
2NH
2)含量が2.6ppm/日アリルアミン未満で増加し、式4が次の構造:
【化27】
〔式中、各Rは独立して水素であるかまたは架橋アミンポリマーの2個の窒素原子間を架橋するエチレン
【化28】
であり、a、b、cおよびmが整数である。〕
を有する、ポリマー。
【0760】
項27. 外側および内側を有する単位剤形であって、内側が(i)20~25mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)50~60mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)20~25mol%のエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基から本質的になるビーズ形態の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含み、ここで、単位剤形の外側と内側の間の酸素移動速度が約0.050CC/m2/日未満である、単位剤形。
【0761】
項28. 外側および内側を有する単位剤形であって、内側が2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩およびエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンを含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含み、ここで、単位剤形の外側と内側の間の酸素移動速度が約0.050CC/m2/日未満である、単位剤形。
【0762】
項29. 外側および内側を有する単位剤形であって、内側が2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩およびエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンから本質的になる架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含み、ここで、単位剤形の外側と内側の間の酸素移動速度が約0.050CC/m2/日未満である、単位剤形。
【0763】
項30. 番号付けした実施態様の何れかに定義する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む、単位剤形。
【0764】
項31. 外側および内側を有する単位剤形であって、内側が2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩およびエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンからなる架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含み、ここで、単位剤形の外側と内側の間の酸素移動速度が約0.050CC/m2/日未満である、単位剤形。
【0765】
項32. 外側および内側を有する単位剤形であって、内側が架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含み、ここで、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがエチレン架橋剤(例えば1,2-ジクロロエタン)および2-プロペン-1-アミンとの1,3-プロパンジアミン、N1,N3-ジ-2-プロペン-1-イル-、ポリマーであり、ここで、単位剤形の外側と内側の間の酸素移動速度が約0.050CC/m2/日未満である、単位剤形。
【0766】
項33. 外側および内側を有する単位剤形であって、内側が架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含み、ここで、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがエチレン架橋剤(例えば1,2-ジクロロエタン)およびプロプ-2-エン-1-アミンとのN1,N3-ビス(プロプ-2-エン-1-イル)プロパン-1,3-ジアミンコポリマーであり、ここで、単位剤形の外側と内側の間の酸素移動速度が約0.050CC/m2/日未満である、単位剤形。
【0767】
項34. 外側および内側を有する単位剤形であって、内側が
【化29】
〔式中、x、yおよびzは正の整数である。〕
の残基を含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含み、ここで、単位剤形の外側と内側の間の酸素移動速度が約0.050CC/m
2/日未満である、単位剤形。
【0768】
項35. 外側および内側を有する単位剤形であって、内側が
【化30】
〔式中、x、yおよびzは正の整数である。〕
の残基を含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含み、単位剤形の外側と内側の間の酸素移動速度が約0.050CC/m
2/日未満である、単位剤形。
【0769】
項36. 外側および内側を有する単位剤形であって、内側が式5に対応する構造を含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含み、ここで、単位剤形の外側と内側の間の酸素移動速度が約0.050CC/m
2/日未満であり、式5が次の構造:
【化31】
〔式中、
a=N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパン二塩酸塩の残基(モノマーおよび架橋剤)、
b=アリルアミンの残基(モノマー)、
c=1,2-ジクロロエタン(2個のアミンを架橋するエチレン)の残基;2個のアリルアミン基間のエチレン結合がアミン間の多くの可能性のある結合の一例として示す、
m=伸長ポリマーネットワークを示す大きな数。〕
を有する、単位剤形。
【0770】
項37. 外側および内側を有する単位剤形であって、内側が式5aに対応する構造を含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含み、ここで、単位剤形の外側と内側の間の酸素移動速度が約0.050CC/m
2/日未満であり、式5aが次の構造:
【化32】
〔式中、
a=N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩の残基、
b=2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基、
c=エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンで架橋した2個の2-プロペン-1-イルアミンの残基および
m=ポリマーの反復単位。〕
を有する、単位剤形。
【0771】
項38. 外側および内側を有する単位剤形であって、内側が架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含み、ここで、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがポリ(アリルアミン-コ-N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパン-コ-1,2-ジアミノエタン)であり、ここで、単位剤形の外側と内側の間の酸素移動速度が約0.050CC/m2/日未満である、単位剤形。
【0772】
項39. 外側および内側を有する単位剤形であって、内側が式4に対応する構造を含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含み、ここで、単位剤形の外側と内側の間の酸素移動速度が約0.050CC/m
2/日未満であり、式4が次の構造:
【化33】
〔式中、Rが独立して水素または架橋アミンポリマーの2個の窒素原子間を架橋するエチレンであり、a、b、cおよびmが整数である。〕
を有する。。
【0773】
項40. (i)20~25mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)50~60mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)20~25mol%のエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基から本質的になるビーズ形態の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む密封エンクロージャーを含む単位剤形であって、密封エンクロージャーが内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置されたバリア層の多層積層を含み、ここで、多層積層間の酸素移動速度が約0.050CC/m2/日未満である、単位剤形。
【0774】
項41. 2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩およびエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンを含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む密封エンクロージャーを含む単位剤形であって、密封エンクロージャーが内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置されたバリア層の多層積層を含み、ここで、多層積層間の酸素移動速度が約0.050CC/m2/日未満である、単位剤形。
【0775】
項42. 2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩およびエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンから本質的になる架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む密封エンクロージャーを含む単位剤形であって、密封エンクロージャーが内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置されたバリア層の多層積層を含み、ここで、多層積層間の酸素移動速度が約0.050CC/m2/日未満である、単位剤形。
【0776】
項43. 外側および内側を有する単位剤形であって、内側が式5bに対応する構造を含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含み、ここで、単位剤形の外側と内側の間の酸素移動速度が約0.050CC/m2/日未満である。
【0777】
項44. 2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩およびエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンからなる架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む密封エンクロージャーを含む単位剤形であって、密封エンクロージャーが内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置されたバリア層の多層積層を含み、ここで、多層積層間の酸素移動速度が約0.050CC/m2/日未満である、単位剤形。
【0778】
項45. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む密封エンクロージャーを含む単位剤形であって、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがエチレン架橋剤(例えば1,2-ジクロロエタン)および2-プロペン-1-アミンとの1,3-プロパンジアミン、N1,N3-ジ-2-プロペン-1-イル-、ポリマーであり、密封エンクロージャーが内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置されたバリア層の多層積層を含み、ここで、多層積層間の酸素移動速度が約0.050CC/m2/日未満である、単位剤形。
【0779】
項46. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む密封エンクロージャーを含む単位剤形であって架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがエチレン架橋剤(例えば1,2-ジクロロエタン)およびプロプ-2-エン-1-アミンとのN1,N3-ビス(プロプ-2-エン-1-イル)プロパン-1,3-ジアミンコポリマーであり、密封エンクロージャーが内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置されたバリア層の多層積層を含み、ここで、多層積層間の酸素移動速度が約0.050CC/m2/日未満である、単位剤形。
【0780】
項47.
【化34】
〔式中、x、yおよびzは正の整数である。〕
の残基を含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む密封エンクロージャーを含む単位剤形であって、密封エンクロージャーが内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置されたバリア層の多層積層を含み、ここで、多層積層間の酸素移動速度が約0.050CC/m
2/日未満である、単位剤形。
【0781】
項48.
【化35】
〔式中、x、yおよびzは正の整数である。〕
の残基を含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む密封エンクロージャーを含む単位剤形であって、密封エンクロージャーが内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置されたバリア層の多層積層を含み、ここで、多層積層間の酸素移動速度が約0.050CC/m
2/日未満である、単位剤形。
【0782】
項49. 式5に対応する構造を含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーであってを含む密封エンクロージャーを含む単位剤形であって、密封エンクロージャーが内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置されたバリア層の多層積層を含み、ここで、多層積層間の酸素移動速度が約0.050CC/m
2/日未満であり、式5が次の構造:
【化36】
〔式中、
a=N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパン二塩酸塩の残基(モノマーおよび架橋剤)、
b=アリルアミンの残基(モノマー)、
c=1,2-ジクロロエタン(2個のアミンを架橋するエチレン)の残基;2個のアリルアミン基間のエチレン結合がアミン間の多くの可能性のある結合の一例として示す、
m=伸長ポリマーネットワークを示す大きな数。〕
を有する、単位剤形。
【0783】
項50. 式5aに対応する構造を含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む密封エンクロージャーを含む単位剤形であって、密封エンクロージャーが内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置されたバリア層の多層積層を含み、ここで、多層積層間の酸素移動速度が約0.050CC/m
2/日未満であり、式5aが次の構造:
【化37】
〔式中、
a=N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩の残基、
b=2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基、
c=エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンで架橋した2個の2-プロペン-1-イルアミンの残基および
m=ポリマーの反復単位。〕
を有する、単位剤形。
【0784】
項51. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む密封エンクロージャーを含む単位剤形であって、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがポリ(アリルアミン-コ-N,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパン-コ-1,2-ジアミノエタン)であり、密封エンクロージャーが内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置されたバリア層の多層積層を含み、ここで、多層積層間の酸素移動速度が約0.050CC/m2/日未満である、単位剤形。
【0785】
項52. 式4に対応する構造を含む架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む密封エンクロージャーを含む単位剤形であって、密封エンクロージャーが内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置されたバリア層の多層積層を含み、ここで、多層積層間の酸素移動速度が約0.050CC/m
2/日未満であり、式4が次の構造:
【化38】
〔式中、Rが独立して水素または架橋アミンポリマーの2個の窒素原子間を架橋するエチレンであり、a、b、cおよびmが整数である。〕
を有する、単位剤形。
【0786】
項53. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがビーズ形態である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0787】
項54. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1マイクロメートルを超えかつ1ミリメートル未満の中央粒子径を有する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0788】
項55. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの粒子径をミー理論を使用するウェットレーザ回折により測定する、項54の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0789】
項56. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、mが伸長ポリマーネットワークを示す大きな数である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0790】
項57. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、mが各ポリマービーズが単一分子と考えられる伸長ポリマーネットワークを示す大きな数である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0791】
項58. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約1:1~9:1の範囲である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0792】
項59. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約1:1~8:1の範囲である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0793】
項60. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約1:1~7:1の範囲である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0794】
項61. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約1:1~6:1の範囲である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0795】
項62. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約1:1~5:1の範囲である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0796】
項63. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約1:1~4:1の範囲である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0797】
項64. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約1:1~3:1の範囲である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0798】
項65. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約1:1~2:1の範囲である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0799】
項66. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約1:1である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0800】
項67. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約1.5:1~4:1の範囲である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0801】
項68. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約1.75:1~3:1の範囲である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0802】
項69. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約2:1~2.5:1の範囲である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0803】
項70. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aとbの合計対c(すなわち、a+b:c)が約2.5:1である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0804】
項71. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、aおよびbの合計が57であり、cが24である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0805】
項72. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、R置換基の50~95%が水素であり、5~50%が架橋アミンポリマーの2個の窒素間のエチレン架橋である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0806】
項73. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、R置換基の55~90%が水素であり、10~45%が架橋アミンポリマーの2個の窒素間のエチレン架橋である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0807】
項74. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、R置換基の60~90%が水素であり、10~40%が架橋アミンポリマーの2個の窒素間のエチレン架橋である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0808】
項75. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、R置換基の65~90%が水素であり、10~35%が架橋アミンポリマーの2個の窒素間のエチレン架橋である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0809】
項76. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、R置換基の70~90%が水素であり、10~30%が架橋アミンポリマーの2個の窒素間のエチレン架橋である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0810】
項77. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、R置換基の75~85%が水素であり、15~25%が架橋アミンポリマーの2個の窒素間のエチレン架橋である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0811】
項78. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、R置換基の80~85%が水素であり、15~20%が架橋アミンポリマーの2個の窒素間のエチレン架橋である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0812】
項79. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、R置換基の約81%が水素であり、約19%が架橋アミンポリマーの2個の窒素間のエチレン架橋である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0813】
項80. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式4に対応する構造を有し、水素であるR置換基の%、架橋アミンポリマーの2個の窒素間のエチレン架橋であるR置換基%が合計100%となる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0814】
項81. 2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ60:40~85:15の範囲である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0815】
項82. 2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ60:40~95:5の範囲である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0816】
項83. 2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ60:40~90:10の範囲である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0817】
項84. 2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ65:35~90:10の範囲である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0818】
項85. 2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ65:35~85:15の範囲である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0819】
項86. 2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ65:35~80:20の範囲である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0820】
項87. 2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ65:35~75:25の範囲である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0821】
項88. 2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ65:35~90:10の範囲である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0822】
項89. 2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ約70:約30である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0823】
項90. 2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ約71:約29である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0824】
項91. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが10~35mol%のエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基を含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0825】
項92. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが15~35mol%のエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基を含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0826】
項93. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが10~30mol%のエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基を含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0827】
項94. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが15~30mol%のエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基を含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0828】
項95. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが20~25mol%のエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基を含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0829】
項96. 2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ約1:1~約9:1のモル比である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0830】
項97. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ9:1未満である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0831】
項98. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ8:1未満である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0832】
項99. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ7:1未満である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0833】
項100. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ6:1未満である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0834】
項101. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ5:1未満である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0835】
項102. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ4:1未満である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0836】
項103. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ3:1未満である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0837】
項104. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ2:1未満である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0838】
項105. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ少なくとも1:1である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0839】
項106. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ少なくとも2:1である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0840】
項107. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ少なくとも3:1である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0841】
項108. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ少なくとも4:1である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0842】
項109. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ少なくとも5:1である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0843】
項110. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ少なくとも6:1である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0844】
項111. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ少なくとも7:1である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0845】
項112. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基対1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基のモル比がそれぞれ少なくとも8:1である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0846】
項113. 2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩およびエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンのmol%が(i)10~35mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)30~80mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)10~35mol%のエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0847】
項114. 2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩およびエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンのmol%が(i)10~35mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)40~70mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)10~35mol%のエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0848】
項115. 2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩およびエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンのmol%が(i)15~30mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)40~70mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)15~30mol%のエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0849】
項116. 2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩およびエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンのmol%が(i)15~30mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)45~65mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)15~30mol%のエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0850】
項117. 2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩およびエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンのmol%が(i)20~25mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)50~60mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)20~25mol%のエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0851】
項118. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩およびエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンを含むならば、(i)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基mol%、(ii)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基mol%および(iii)エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基mol%が合計100mol%となる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0852】
項119. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩およびエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンから本質的になるならば、(i)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基mol%、(ii)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基mol%および(iii)エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基mol%が合計100mol%となる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0853】
項120. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩およびエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンからなるならば、(i)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基mol%、(ii)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基mol%および(iii)エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基mol%が合計100mol%となる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0854】
項121. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩:1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩:エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンのモル比が約3~7:約0.5~3.5:約0.5~3.5である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0855】
項122. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩:1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩:エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンのモル比が約3.5~6.5:約0.5~3.5:約0.5~3.5である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0856】
項123. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩:1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩:エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンのモル比が約4~6:約1~3:約1~3である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0857】
項124. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩:1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩:エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンのモル比が約4.5~5.5:約1.5~2.5:約1.5~2.5である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0858】
項125. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩:1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩:エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンのモル比が約5:約2:約2である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0859】
項126. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが
【化39】
〔式中、x:y:zの比が約0.5~3.5:約3~7:約0.5~3.5である。〕
の残基を含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0860】
項127. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが
【化40】
〔式中、x:y:zの比が約0.5~3.5:約3.5~6.5:約0.5~3.5である。〕
の残基を含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0861】
項128. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが
【化41】
〔式中、x:y:zの比が約1~3:約4~6:約1~3である。〕
の残基を含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0862】
項129. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが
【化42】
〔式中、x:y:zの比が約1.5~2.5:約4.5~5.5:約1.5~2.5である。〕
の残基を含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0863】
項130. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが
【化43】
〔式中、x:y:zの比が約2:約5:約2である。〕
の残基を含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0864】
項131. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが
【化44】
〔式中、、x:y:zの比が約0.5~3.5:約3~7:約0.5~3.5である。〕
の残基を含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0865】
項132. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが
【化45】
〔式中、x:y:zの比が約0.5~3.5:約3.5~6.5:約0.5~3.5である。〕
の残基を含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0866】
項133. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが
【化46】
〔式中、x:y:zの比が約1~3:約4~6:約1~3である。〕
の残基を含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0867】
項134. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが
【化47】
〔式中、x:y:zの比が約1.5~2.5:約4.5~5.5:約1.5~2.5である。〕
の残基を含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0868】
項135. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが
【化48】
〔式中、x:y:zの比が約2:約5:約2である。〕
の残基を含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0869】
項136. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式5に対応する構造を含み、ここで、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるN,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパン二塩酸塩:アリルアミン:1,2-ジクロロエタンの残基のモル比が約0.5~3.5:約3~7:約0.5~3.5である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形である、
【0870】
項137. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式5に対応する構造を含み、ここで、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるN,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパン二塩酸塩:アリルアミン:1,2-ジクロロエタンの残基のモル比が約0.5~3.5:約3.5~6.5:約0.5~3.5である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形である、
【0871】
項138. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式5に対応する構造を含み、ここで、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるN,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパン二塩酸塩:アリルアミン:1,2-ジクロロエタンの残基のモル比が約1~3:約4~6:約1~3である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形である、
【0872】
項139. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式5に対応する構造を含み、ここで、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるN,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパン二塩酸塩:アリルアミン:1,2-ジクロロエタンの残基のモル比が約1.5~2.5:約4.5~5.5:約1.5~2.5である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形である、
【0873】
項140. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式5に対応する構造を含み、ここで、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるN,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパン二塩酸塩:アリルアミン:1,2-ジクロロエタンの残基のモル比が約2:約5:約2である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形である、
【0874】
項141. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式5aに対応する構造を含み、ここで、mが伸長ポリマーネットワークを示す大きな数である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0875】
項142. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式5aに対応する構造を含み、ここで、式5aのcで示される2個の2-プロペン-1-イルアミン基間のエチレン結合が架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるアミン間の多くの可能な結合の一例である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0876】
項143. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式5aに対応する構造を含み、ここで、モN,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩:2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩:エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンにおけるN,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩:2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩:エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基のモル比が約0.5~3.5:約3~7:約0.5~3.5である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0877】
項144. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式5aに対応する構造を含み、ここで、モN,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩:2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩:エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンにおけるN,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩:2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩:エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基のモル比が約0.5~3.5:約3.5~6.5:約0.5~3.5である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0878】
項145. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式5aに対応する構造を含み、ここで、モN,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩:2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩:エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンにおけるN,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩:2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩:エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基のモル比が約1~3:約4~6:約1~3である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0879】
項146. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式5aに対応する構造を含み、ここで、モN,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩:2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩:エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンにおけるN,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩:2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩:エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基のモル比が約1.5~2.5:約4.5~5.5:約1.5~2.5である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0880】
項147. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが式5aに対応する構造を含み、ここで、モN,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩:2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩:エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンにおけるN,N’-ジアリル-1,3-ジアミノプロパンまたはその塩:2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩:エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基のモル比が約2:約5:約2である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0881】
項148. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの残基総数のパーセンテージとして、x%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基、y%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基およびz%のエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンまたはその塩の残基を含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0882】
項149. x+y+z=100%である項148の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0883】
項150. x+y+zが<100%である、項148の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0884】
項151. x+y+zが<100%および>99%である、項148の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0885】
項152. x+y+zが<100%および>98%である、項148の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0886】
項153. x+y+zが<100%および>97%である、項148の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0887】
項154. x+y+zが<100%および>96%である、項148の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0888】
項155. x+y+zが<100%および>95%である、項148の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0889】
項156. x=約30~90%、y=約5~35%およびz=約5~35%、項148~155の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0890】
項157. x=約40~80%、y=約10~30%およびz=約10~30%、項148~155の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0891】
項158. x=約50~60%、y=約15~25%およびz=約15~25%、項148~155の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0892】
項159. x=約50~60%、y=約20~25%およびz=約20~25%、項148~155の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0893】
項160. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSIBアッセイにおける少なくとも2.5mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0894】
項161. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSIBアッセイにおける少なくとも3mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0895】
項162. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSIBアッセイにおける少なくとも3.5mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0896】
項163. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSIBアッセイにおける少なくとも4mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0897】
項164. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSIBアッセイにおける少なくとも4.5mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0898】
項165. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSIBアッセイにおける少なくとも5mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0899】
項166. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSIBアッセイにおける少なくとも5.5mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0900】
項167. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSIBアッセイにおける少なくとも6mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0901】
項168. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSIBアッセイにおける約4.1mEq/g~約5.4mEq/gの塩化物イオン結合能により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0902】
項169. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも1:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0903】
項170. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも1.25:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0904】
項171. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも1.5:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0905】
項172. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも1.75:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0906】
項173. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも2:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0907】
項174. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも2.25:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0908】
項175. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも2.5:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0909】
項176. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも2.75:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0910】
項177. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも3:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0911】
項178. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも4:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0912】
項179. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも5:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0913】
項180. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも6:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0914】
項181. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも7:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0915】
項182. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも8:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0916】
項183. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも9:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0917】
項184. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ少なくとも10:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0918】
項185. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、SIBアッセイにおけるそれぞれ約2.1:1~それぞれ約10.8:1の塩化物イオン対リン酸塩イオン結合比により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0919】
項186. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSGFアッセイにおいて疑似胃液における少なくとも7mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0920】
項187. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSGFアッセイにおいて疑似胃液における少なくとも8mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0921】
項188. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSGFアッセイにおいて疑似胃液における少なくとも9mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0922】
項189. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSGFアッセイにおいて疑似胃液における少なくとも10mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0923】
項190. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSGFアッセイにおいて疑似胃液における少なくとも11mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0924】
項191. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSGFアッセイにおいて疑似胃液における少なくとも12mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0925】
項192. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがSGFアッセイにおいて疑似胃液における約9.0mEq/g~約12.6mEq/gのプロトン結合能および塩化物結合能により特徴づけられる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0926】
項193. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが2未満の膨潤比を有する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0927】
項194. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1.9未満の膨潤比を有する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0928】
項195. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1.8未満の膨潤比を有する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0929】
項196. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1.7未満の膨潤比を有する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0930】
項197. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1.6未満の膨潤比を有する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0931】
項198. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1.5未満の膨潤比を有する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0932】
項199. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1.4未満の膨潤比を有する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0933】
項200. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1.3未満の膨潤比を有する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0934】
項201. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1.2未満の膨潤比を有する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0935】
項202. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1.1未満の膨潤比を有する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0936】
項203. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1未満の膨潤比を有する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0937】
項204. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが0.9未満の膨潤比を有する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0938】
項205. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが0.8未満の膨潤比を有する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0939】
項206. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが0.7未満の膨潤比を有する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0940】
項207. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが約0.7~約1.7の膨潤比を有する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0941】
項208. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがそれぞれ約2:1~約6:1の炭素対窒素重量比を有する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0942】
項209. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがそれぞれ約2.5:1~約5:1の炭素対窒素重量比を有する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0943】
項210. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがそれぞれ約3:1~約4.5:1の炭素対窒素重量比を有する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0944】
項211. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがそれぞれ約3.25:1~約4.25:1の炭素対窒素重量比を有する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0945】
項212. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがそれぞれ約3.4:1~約4:1の炭素対窒素重量比を有する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0946】
項213. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがそれぞれ約3.5:1~約4:1の炭素対窒素重量比を有する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0947】
項214. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがそれぞれ約3.6:1~約3.9:1の炭素対窒素重量比を有する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0948】
項215. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがそれぞれ約3.7:1~約3.8:1の炭素対窒素重量比を有する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0949】
項216. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比が元素分析により決定し得る、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0950】
項217. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比をPerkin-Elmer 2400元素分析装置を使用して決定し得る、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0951】
項218. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比を明細書における元素分析方法を使用して決定し得る、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0952】
項219. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、まず2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を共重合してポリ(アリルアミン)ポリマーを形成し、続いて該ポリ(アリルアミン)ポリマーとエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンを架橋することにより得られる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0953】
項220. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基を含むポリ(アリルアミン)ポリマーとエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの架橋により得られる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0954】
項221. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが、ポリ[N1,N3-ジ(プロプ-2-エン-1-イル)プロパン-1,3-ジアミン-コ-プロプ-2-エン-1-アミン]とエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの架橋により得られる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0955】
項222. ポリ[N1,N3-ジ(プロプ-2-エン-1-イル)プロパン-1,3-ジアミン-コ-プロプ-2-エン-1-アミン]を2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩と1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩のラジカル重合により得る、項221の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0956】
項223. ポリ[N1,N3-ジ(プロプ-2-エン-1-イル)プロパン-1,3-ジアミン-コ-プロプ-2-エン-1-アミン]が2-プロペン-1-イルアミンと1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンのラジカル重合により得られる、項221の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0957】
項224. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが
1)ポリ(アリルアミン)ポリマー2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩と1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩ラジカル重合により製造する第一工程および
2)ポリ(アリルアミン)ポリマーをエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンと架橋する第二工程
を含む方法により得られる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【0958】
項225. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが番号付けした実施態様1~441の何れかの特性をさらに含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0959】
項226. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがベベリマーであり、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の1.0%未満がsp2アリル炭素である、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0960】
項227. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがベベリマーであり、加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン(H2C=CHCH2NH2)含量が2.6ppm/日アリルアミン未満で増加する、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0961】
項228. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩およびエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンから本質的になり、ここで、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンの残基またはその塩:2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩:エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンのモル比が約2:約5:約2である、項226または項227の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0962】
項229. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが(i)20~25mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)50~60mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)20~25mol%のエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基から本質的になり、ここで、(i)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基mol%、(ii)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基mol%および(iii)エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基mol%が合計100mol%となる、項226または項227の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0963】
項230. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩およびエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンからなり、ここで、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおける1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンの残基またはその塩:2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩:エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンのモル比が約2:約5:約2である、項226または項227の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0964】
項231. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが(i)20~25mol%の1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基、(ii)50~60mol%の2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基および(iii)20~25mol%のエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基からなり、ここで、(i)1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基mol%、(ii)2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基mol%および(iii)エチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの残基mol%が合計100mol%となる、項226または項227の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0965】
項232. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩およびエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンから本質的になり、ここで、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがそれぞれ約3.7:1~約3.8:1の炭素対窒素重量比を有する、項226または項227の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0966】
項233. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが2-プロペン-1-イルアミンの残基またはその塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩およびエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンからなり、ここで、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがそれぞれ約3.7:1~約3.8:1の炭素対窒素重量比を有する、項226または項227の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0967】
項234. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比が元素分析により決定し得る、項233の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0968】
項235. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比をPerkin-Elmer 2400元素分析装置を使用して決定し得る、項233~234の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0969】
項236. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比を明細書における元素分析方法を使用して決定し得る、項233~235の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0970】
項237. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがsp2アリル炭素原子を含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0971】
項238. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の1.0%未満がsp2アリル炭素である、項14、15、18~26または227の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0972】
項239. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の0.9%未満がsp2アリル炭素である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0973】
項240. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の0.8%未満がsp2アリル炭素である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0974】
項241. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の0.7%未満がsp2アリル炭素である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0975】
項242. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の0.6%未満がsp2アリル炭素である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0976】
項243. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の0.5%未満がsp2アリル炭素である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0977】
項244. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の0.4%未満がsp2アリル炭素である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0978】
項245. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の0.3%超がsp2アリル炭素である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0979】
項246. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の0.3%未満がsp2アリル炭素である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0980】
項247. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の0.2%未満がsp2アリル炭素である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0981】
項248. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の0.1%未満がsp2アリル炭素である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0982】
項249. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の0.05%未満がsp2アリル炭素である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0983】
項250. sp2アリル炭素のパーセンテージが架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるsp2アリル炭素のパーセンテージの測定により決定され得る、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0984】
項251. sp2アリル炭素のパーセンテージが架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを製造するために架橋されるポリ(アリルアミン)ポリマーにおいて測定したsp2アリル炭素のパーセンテージから架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるsp2アリル炭素のパーセンテージを計算することにより決定され得る、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0985】
項252. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるsp2アリル炭素のパーセンテージが、ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるsp2アリル炭素のパーセンテージをポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比対架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比の比で乗ずることにより決定され得る、項251の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0986】
項253. ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比対架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比の比が約0.9である、項252の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0987】
項254. ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比および架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの炭素対窒素重量比が元素分析により決定し得る、項252または項253の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0988】
項255. ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるsp2アリル炭素のパーセンテージが13C NMRにより決定され得る、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0989】
項256~262は空欄のまま
【0990】
項263. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるsp2アリル炭素のパーセンテージが13C NMRにより決定され得る、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0991】
項264. 110~150ppmのsp
2アリル炭素ピークおよび0~80ppmのアルキル炭素ピーの積分を、式
【数15】
を使用するsp
2アリル炭素のパーセンテージの定量に使用する、項255または項263の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0992】
項265. 13C NMRが定量的13C固体状態マジック角回転(MAS)NMRである、項255、263または264の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0993】
項266. 定量的13C固体状態マジック角回転(MAS)NMRを本明細書に記載のとおり実施する、項265の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0994】
項267. 定量的13C固体状態マジック角回転(MAS)NMR測定を、1Hおよび13Cについてそれぞれ800.25MHzおよび201.24MHzで操作する、16kHzの回転数の4mmジルコニアローター系を用いるBruker AVANCE III 800MHz(18.8T)標準口径スペクトロメーターで実施する、項265の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0995】
項268. 一パルス実験を、定量的分析、8.6ms捕捉時間および約20,000走査の累積のために最適化された8秒緩和遅延を使用する1.2psの30度励起パルスで使用する。100kHz プロトン分離を、13Cデータ収集中適用した。化学シフトを、TMS標準と対比する、項267の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0996】
項269. 13C NMRが定量的13C固体状態交差分極マジック角回転(CPMAS)NMRである、項255、263または264の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0997】
項270. 定量的13C固体状態交差分極マジック角回転(CPMAS)NMRを本明細書に記載のとおり実施する、項269の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0998】
項271. 定量的13C固体状態交差分極マジック角回転(CPMAS)NMR測定を、7kHzの回転数の7mmジルコニウムプローブと共に1Hおよび13Cについてそれぞれ363.331MHzおよび91.369MHzで操作する、Redstone 360MHzスペクトロメーターで実施する、項269の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【0999】
項272. 交差分極実験を、定量的一パルススペクトルに基づきポリ(アリルアミン)ポリマー分析について較正された、90度1H励起パルス5ps、2.5ms接触時間および3sリサイクル遅延で実施し、12Vおよび18Vのプロトン分離および線幅拡大35Hzを使用し、約3500スペクトル捕捉を累積する、項271の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1000】
項273. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに含まれるsp2アリル炭素数は、あるとしても、13C NMRによる検出限界未満である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1001】
項274. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが20ppm未満の不純物としてのアリルアミン(H2C=CHCH2NH2)を含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1002】
項275. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが15ppm未満の不純物としてのアリルアミン(H2C=CHCH2NH2)を含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1003】
項276. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが10ppm未満の不純物としてのアリルアミン(H2C=CHCH2NH2)を含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1004】
項277. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが5ppm未満の不純物としてのアリルアミン(H2C=CHCH2NH2)を含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1005】
項278. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが1ppm未満の不純物としてのアリルアミン(H2C=CHCH2NH2)を含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1006】
項279. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが100ppb未満の不純物としてのアリルアミン(H2C=CHCH2NH2)を含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1007】
項280. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーが検出限界未満のアリルアミン(H2C=CHCH2NH2)を含む、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1008】
項280A. アリルアミン含量が、カチオン性抽出法により決定され得る、項274~280の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1009】
項281. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が2.5ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1010】
項282. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が2.4ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1011】
項283. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が2.3ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1012】
項284. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が2.2ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1013】
項285. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が2.1ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1014】
項286. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が2.0ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1015】
項287. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が1.9ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1016】
項288. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が1.8ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1017】
項289. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が1.7ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1018】
項290. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が1.6ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1019】
項291. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が1.5ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1020】
項292. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が1.4ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1021】
項293. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が1.3ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1022】
項294. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が1.2ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1023】
項295. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が1.1ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1024】
項296. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が1.0ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1025】
項297. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が0.9ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1026】
項298. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が0.8ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1027】
項299. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が0.7ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1028】
項300. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が0.6ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1029】
項301. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が0.5ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1030】
項302. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が0.4ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1031】
項303. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が0.3ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1032】
項304. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が0.2ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1033】
項305. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が0.1ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1034】
項306. 加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)で試験したとき、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーのアリルアミン含量が0.05ppm/日アリルアミン未満増加する、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1035】
項307. 2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基が2-プロペン-1-イルアミン、2-プロペン-1-イルアミン塩酸塩、2-プロペン-1-イルアミン硫酸塩、2-プロペン-1-イルアミンリン酸塩、2-プロペン-1-イルアミン臭化水素酸塩またはそれらの組み合わせの遊離塩基の残基である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【1036】
項308. 2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基が2-プロペン-1-イルアミンの遊離塩基の残基である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【1037】
項309. 2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基が2-プロペン-1-イルアミン塩酸塩の残基である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【1038】
項310. 1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基が1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン塩酸塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン硫酸塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンリン酸塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン臭化水素酸塩またはそれらの組み合わせの遊離塩基の残基である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【1039】
項311. 1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基が1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンの遊離塩基の残基である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【1040】
項312. 1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基が1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン塩酸塩の残基である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【1041】
項313. 2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基が2-プロペン-1-イルアミン塩酸塩の残基であり、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基が1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン塩酸塩の残基である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【1042】
項314. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがベベリマーであり、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがまず2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を共重合してポリ(アリルアミン)ポリマーを形成し、続いてポリ(アリルアミン)ポリマーとエチレン架橋剤、例えば1,2-ジクロロエタンの架橋により得られ、ここで、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基が2-プロペン-1-イルアミン、2-プロペン-1-イルアミン塩酸塩、2-プロペン-1-イルアミン硫酸塩、2-プロペン-1-イルアミンリン酸塩、2-プロペン-1-イルアミン臭化水素酸塩またはそれらの組み合わせの遊離塩基の残基であり、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基が1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン塩酸塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン硫酸塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンリン酸塩、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン臭化水素酸塩またはそれらの組み合わせの遊離塩基の残基である、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1043】
項315. 2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基が2-プロペン-1-イルアミンの遊離塩基の残基である、項314の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1044】
項316. 2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基が2-プロペン-1-イルアミン塩酸塩の残基である、項314の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1045】
項317. 1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基が1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンの遊離塩基の残基である、項314の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1046】
項318. 1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基が1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン塩酸塩の残基である、項314の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1047】
項319. 2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩の残基が2-プロペン-1-イルアミン塩酸塩の残基であり、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩の残基が1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン塩酸塩の残基である、項314の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1048】
項320. エチレン架橋剤がジクロロエタンである、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1049】
項325. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがここに開示する何れかの方法により得らえる、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたは単位剤形。
【1050】
項326. 先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む、組成物。
【1051】
項327. 先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む、医薬組成物。
【1052】
項328. 先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物の経口投与を含む、疾患または障害を有する患者を処置する方法。
【1053】
項329. 疾患または障害がここに開示される何れかの疾患または障害である、項328の方法。
【1054】
項330. 疾患または障害が代謝性アシドーシスである、項328の方法。
【1055】
項331. 治療のための医薬の製造における、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの使用。
【1056】
項332. ここに開示する適応症の何れかの処置のための医薬の製造における、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの使用。
【1057】
項333. 代謝性アシドーシスの処置のための医薬の製造における、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの使用。
【1058】
項334. 治療に使用するための、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1059】
項335. 代謝性アシドーシスを処置する方法に使用するための、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1060】
項336. 腎疾患進行を遅延する方法に使用するための、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1061】
項337. 患者が慢性腎疾患と関連する代謝性アシドーシスを有する、項336に従い使用するための架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1062】
項338. 癌の処置に使用するための、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1063】
項339. 癌の進行遅延に使用するための、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1064】
項340. 糖尿病の処置に使用するための、先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1065】
項341. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを3gの1日1回用量で経口投与する、項334~340の何れかに従い使用するための架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1066】
項342. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを6gの1日1回用量で経口投与する、項334~340の何れかに従い使用するための架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1067】
項343. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを9gの1日1回用量で経口投与する、項334~340の何れかに従い使用するための架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1068】
項344. 出発用量が6gである、項334~340の何れかに従い使用するための架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1069】
項345. 用量を、所望の血清重炭酸塩レベルを達成するために3g増分で9gまでまたは3g1日1回まで減らすことにより調節する、項344に従い使用するための架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1070】
項346. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを食物と共に投与する、項334~345の何れかに従い使用するための架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー。
【1071】
項347. 先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを製造する方法。
【1072】
項348. 方法が実質的に明細書および/または図面に記載されているとおりである、項347の方法。
【1073】
項349. 方法が明細書および/または図面に記載されているとおりである、項347の方法。
【1074】
項350. 方法が番号付けされた実施態様1~441の何れかの方法を含む、項347の方法。
【1075】
項351. 外側および内側を有する単位剤形であって、内側が先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含み、ここで、単位剤形の外側と内側の間の酸素移動速度が約0.050CC/m2/日未満である、単位剤形。
【1076】
項352. 外側および内側を有する単位剤形、内側が架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含み、ここで、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがベベリマーであり、単位剤形の外側と内側の間の酸素移動速度が約0.050CC/m2/日未満である、単位剤形。
【1077】
項353. 先の項の何れかの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む密封エンクロージャーを含む単位剤形であって、密封エンクロージャーが内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置されたバリア層の多層積層を含み、ここで、多層積層間の酸素移動速度が約0.050CC/m2/日未満である、単位剤形。
【1078】
項354. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む密封エンクロージャーを含む単位剤形であって、ここで、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーがベベリマーであり、密封エンクロージャーが内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置されたバリア層の多層積層を含み、ここで、多層積層間の酸素移動速度が約0.050CC/m2/日未満である、単位剤形。
【1079】
項355. 単位剤形が約3~9gの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1080】
項356. 単位剤形が約3gの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1081】
項357. 単位剤形が約6gの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1082】
項358. 単位剤形が約9gの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1083】
項359. 酸素移動速度が約0.049CC/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1084】
項360. 酸素移動速度が約0.048CC/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1085】
項361. 酸素移動速度が約0.047CC/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1086】
項362. 酸素移動速度が約0.046CC/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1087】
項363. 酸素移動速度が約0.045CC/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1088】
項364. 酸素移動速度が約0.044CC/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1089】
項365. 酸素移動速度が約0.042CC/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1090】
項366. 酸素移動速度が約0.040CC/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1091】
項367. 酸素移動速度が約0.038CC/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1092】
項368. 酸素移動速度が約0.036CC/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1093】
項369. 酸素移動速度が約0.034CC/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1094】
項370. 酸素移動速度が約0.032CC/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1095】
項371. 酸素移動速度が約0.030CC/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1096】
項372. 酸素移動速度が約0.025CC/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1097】
項373. 酸素移動速度が約0.020CC/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1098】
項374. 酸素移動速度が約0.015CC/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1099】
項375. 酸素移動速度が約0.010CC/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1100】
項376. 酸素移動速度が約0.009CC/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1101】
項377. 酸素移動速度が約0.007CC/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1102】
項378. 酸素移動速度が約0.005CC/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1103】
項379. 酸素移動速度が約0.003CC/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1104】
項380. コンテナまたはパッケージが内部接触層、外層;および接触層と外層の間に配置されたバリア層の多層積層を含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1105】
項381. コンテナまたはパッケージが多層積層を含み、多層積層が1以上の接着層および/またはプリント層を含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1106】
項382. 内部接触層がポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリエステル、ナイロンおよび/またはポリビニル塩化物を含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1107】
項383. 内部接触層がポリエチレンを含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1108】
項384. 内部接触層が直鎖低密度ポリエチレンである、先の項の何れかの単位剤形。
【1109】
項385. 内部接触層が低密度ポリエチレンである、先の項の何れかの単位剤形。
【1110】
項386. 内層の厚さが約30~40g/m2である、先の項の何れかの単位剤形。
【1111】
項387. 内層の厚さが約34g/m2である、先の項の何れかの単位剤形。
【1112】
項388. 外層がポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリエステル、ナイロン、ポリビニル塩化物および/または紙を含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1113】
項389. 外層がポリ(エチレンテレフタレート)である、先の項の何れかの単位剤形。
【1114】
項390. 外層の厚さが約20~30μmである、先の項の何れかの単位剤形。
【1115】
項391. 外層の厚さが約23μmである、先の項の何れかの単位剤形。
【1116】
項392. エンクロージャー、コンテナまたはパッケージがアルミニウム、エチレンビニルアルコール、ガラス、ポリエステル(例えばポリエチレンテレフタレート)およびポリアミド(例えばナイロン)を含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1117】
項393. エンクロージャー、コンテナまたはパッケージが酸素移動速度を達成するアルミニウム、エチレンビニルアルコール、ガラス、ポリエステル(例えばポリエチレンテレフタレート)および/またはポリアミド(例えばナイロン)を含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1118】
項394. 単位剤形が少なくとも1個のアルミニウム層を含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1119】
項395. バリア層がアルミニウム層を含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1120】
項396. アルミニウム層の厚さが5μmより大きい、先の項の何れかの単位剤形。
【1121】
項397. アルミニウム層の厚さが8μmより大きい、先の項の何れかの単位剤形。
【1122】
項398. アルミニウム層の厚さが10μmより大きい、先の項の何れかの単位剤形。
【1123】
項399. アルミニウム層の厚さが12μmより大きい、先の項の何れかの単位剤形。
【1124】
項400. アルミニウム層の厚さが15μmより大きい、先の項の何れかの単位剤形。
【1125】
項401. アルミニウム層の厚さが18μmより大きい、先の項の何れかの単位剤形。
【1126】
項402. アルミニウム層の厚さが20μmより大きい、先の項の何れかの単位剤形。
【1127】
項403. アルミニウム層の厚さが25μmより大きい、先の項の何れかの単位剤形。
【1128】
項404. アルミニウム層の厚さが9~20μmである、先の項の何れかの単位剤形。
【1129】
項405. アルミニウム層の厚さが15~20μmである、先の項の何れかの単位剤形。
【1130】
項406. アルミニウム層の厚さが約15~25μmである、先の項の何れかの単位剤形。
【1131】
項407. アルミニウム層の厚さが約18μmである、先の項の何れかの単位剤形。
【1132】
項408. 密封エンクロージャーが外層とバリア層の間の低密度ポリエチレン(LDPE)層をさらに含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1133】
項409. 外層とバリア層の間の低密度ポリエチレン(LDPE)層の厚さが約5~15g/m2である、項408の単位剤形。
【1134】
項410. 外層とバリア層の間の低密度ポリエチレン(LDPE)層の厚さが約12g/m2である、項408の単位剤形。
【1135】
項411. 湿気バリアをさらに含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1136】
項412. 密封エンクロージャーが湿気バリアをさらに含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1137】
項413. 多層積層間の水蒸気移動速度が約0.10g/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1138】
項414. 多層積層間の水蒸気移動速度が約0.09g/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1139】
項415. 多層積層間の水蒸気移動速度が約0.08g/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1140】
項416. 多層積層間の水蒸気移動速度が約0.07g/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1141】
項417. 多層積層間の水蒸気移動速度が約0.06g/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1142】
項418. 多層積層間の水蒸気移動速度が約0.05g/m2/日未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1143】
項419. 単位剤形が不活性雰囲気を含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1144】
項420. 密封エンクロージャーが不活性雰囲気を含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1145】
項421. 不活性雰囲気が窒素を含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1146】
項422. 不活性雰囲気がアルゴンを含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1147】
項423. 不活性雰囲気が窒素と酸素の混合物を含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1148】
項424. 不活性雰囲気がアルゴンと酸素の混合物を含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1149】
項425. 不活性雰囲気が15%未満酸素を含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1150】
項426. 不活性雰囲気が10%未満酸素を含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1151】
項427. 不活性雰囲気が5%未満酸素を含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1152】
項428. 剤形がバイアル、ボトル、チューブ、ジャー、箱、タブ型容器ブリスターパックまたはサシェ(スティックパックを含む)である、先の項の何れかの単位剤形。
【1153】
項429. 単位剤形が密封サシェを含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1154】
項430. 密封エンクロージャーが密封サシェである、先の項の何れかの単位剤形。
【1155】
項431. 単位剤形がサシェである、先の項の何れかの単位剤形。
【1156】
項432. 単位剤形がサシェ、サシェが高さ(h)および幅(w)を有し、ここで、密封サシェの総体積が式X:
【数16】
に従い推定できる、先の項の何れかの単位剤形。
【1157】
項433. 単位剤形が酸素消去剤を含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1158】
項434. 酸素消去剤が酸素除去層である、先の項の何れかの単位剤形。
【1159】
項435. 単位剤形が酸素消去剤を含む1以上の酸素除去層を含む、先の項の何れかの単位剤形。
【1160】
項436. 酸素消去剤が酸素を吸収する任意の物質である、先の項の何れかの単位剤形。
【1161】
項437. 酸素消去剤が次の1以上である:鉄(例えば鉄粉末または活性化鉄)、酸化二価鉄、酸化鉄粉末、硫酸二価鉄または二価鉄塩化物などの二価鉄塩、亜硫酸、重亜硫酸、亜ジチオン酸塩などの還元硫黄化合物、アスコルビン酸および/またはそれらの塩、Pd、Cu、ZN、Mg、Mn、Co(II)、Zn、アスコルビン酸、アスコルビン酸塩、イソアスコルビン酸、トコフェロール、ヒドロキノン、カテコール、ロンガリット、ソルボース、リグニン、没食子酸、没食子酸および炭酸カリウム、エリソルビン酸、キノン、カテコール、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、ポリ不飽和脂肪酸、グルコースオキシダーゼ、ラッカーゼおよびエタノールオキシダーゼ、先の項の何れかの単位剤形。
【1162】
項438. 酸素消去剤が鉄である、先の項の何れかの単位剤形。
【1163】
項439. 酸素除去層がAGELESSTMである、先の項の何れかの単位剤形。
【1164】
項440. 酸素消去剤が別々のエンクロージャーにある、先の項の何れかの単位剤形。
【1165】
項441. 単位剤形がヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積が0cm3~120cm3である、先の項の何れかの単位剤形。
【1166】
項442. 単位剤形がヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積が10cm3~110cm3である、先の項の何れかの単位剤形。
【1167】
項443. 単位剤形がヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積が20cm3~100cm3である、先の項の何れかの単位剤形。
【1168】
項444. 単位剤形がヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積が20cm3~40cm3である、先の項の何れかの単位剤形。
【1169】
項445. 単位剤形がヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積が0cm3~20cm3である、先の項の何れかの単位剤形。
【1170】
項446. 単位剤形がヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積が50cm3~70cm3である、先の項の何れかの単位剤形。
【1171】
項447. 単位剤形がヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積が単位剤形の総体積の70%未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1172】
項448. 単位剤形がヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積が単位剤形の総体積の65%未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1173】
項449. 単位剤形がヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積が単位剤形の総体積の60%未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1174】
項450. 単位剤形がヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積が単位剤形の総体積の55%未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1175】
項451. 単位剤形がヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積が単位剤形の総体積の45%未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1176】
項452. 単位剤形がヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積が単位剤形の総体積の35%未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1177】
項453. 単位剤形がヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積が単位剤形の総体積の25%未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1178】
項454. 単位剤形がヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積が単位剤形の総体積の15%未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1179】
項455. 単位剤形がヘッドスペースを含み、ここで、ヘッドスペース体積が単位剤形の総体積の5%未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1180】
項456. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が単位剤形のヘッドスペース体積のcm3あたり少なくとも0.01gの量で存在する、先の項の何れかの単位剤形。
【1181】
項457. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が単位剤形のヘッドスペース体積のcm3あたり少なくとも0.02gの量で存在する、先の項の何れかの単位剤形。
【1182】
項458. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が単位剤形のヘッドスペース体積のcm3あたり少なくとも0.03gの量で存在する、先の項の何れかの単位剤形。
【1183】
項459. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が単位剤形のヘッドスペース体積のcm3あたり少なくとも0.04gの量で存在する、先の項の何れかの単位剤形。
【1184】
項460. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が単位剤形のヘッドスペース体積のcm3あたり少なくとも0.05gの量で存在する、先の項の何れかの単位剤形。
【1185】
項461. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が単位剤形のヘッドスペース体積のcm3あたり0.01g~0.5gの量で存在する、先の項の何れかの単位剤形。
【1186】
項462. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が単位剤形のヘッドスペース体積のcm3あたり0.01g~0.2gの量で存在する、先の項の何れかの単位剤形。
【1187】
項463. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が単位剤形のヘッドスペース体積のcm3あたり0.05g~0.2gの量で存在する、先の項の何れかの単位剤形。
【1188】
項464. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が単位剤形のヘッドスペース体積のcm3あたり0.05g~0.15gの量で存在する、先の項の何れかの単位剤形。
【1189】
項465. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が3gの量で存在し、単位剤形のヘッドスペース体積が90cm3未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1190】
項466. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が3gの量で存在し、単位剤形のヘッドスペース体積が75cm3未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1191】
項467. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が3gの量で存在し、単位剤形のヘッドスペース体積が60cm3未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1192】
項468. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が3gの量で存在し、単位剤形のヘッドスペース体積が45cm3未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1193】
項469. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が6gの量で存在し、単位剤形のヘッドスペース体積が120cm3未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1194】
項470. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が6gの量で存在し、単位剤形のヘッドスペース体積が105cm3未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1195】
項471. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が6gの量で存在し、単位剤形のヘッドスペース体積が90cm3未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1196】
項472. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が6gの量で存在し、単位剤形のヘッドスペース体積が75cm3未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1197】
項473. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が9gの量で存在し、単位剤形のヘッドスペース体積が140cm3未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1198】
項474. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が9gの量で存在し、単位剤形のヘッドスペース体積が125cm3未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1199】
項475. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が9gの量で存在し、単位剤形のヘッドスペース体積が110cm3未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1200】
項476. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が9gの量で存在し、単位剤形のヘッドスペース体積が95cm3未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1201】
項477. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が密封単位剤形の総体積cm3あたり、少なくとも0.02gの量で存在する、先の項の何れかの単位剤形。
【1202】
項478. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が密封単位剤形の総体積cm3あたり、少なくとも0.03gの量で存在する、先の項の何れかの単位剤形。
【1203】
項479. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が密封単位剤形の総体積cm3あたり、少なくとも0.04gの量で存在する、先の項の何れかの単位剤形。
【1204】
項480. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が密封単位剤形の総体積cm3あたり、0.03g~0.07gの量で存在する、先の項の何れかの単位剤形。
【1205】
項481. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が密封単位剤形の総体積cm3あたり、0.04g~0.06gの量で存在する、先の項の何れかの単位剤形。
【1206】
項482. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が3gの量で存在し、単位剤形の密封総体積が100cm3未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1207】
項483. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が3gの量で存在し、単位剤形の密封総体積が90cm3未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1208】
項484. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が3gの量で存在し、単位剤形の密封総体積が80cm3未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1209】
項485. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が3gの量で存在し、単位剤形の密封総体積が70cm3未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1210】
項486. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が6gの量で存在し、密封単位剤形の総体積が160cm3未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1211】
項487. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が6gの量で存在し、密封単位剤形の総体積が150cm3未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1212】
項488. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が6gの量で存在し、密封単位剤形の総体積が140cm3未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1213】
項489. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が6gの量で存在し、密封単位剤形の総体積が130cm3未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1214】
項490. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が9gの量で存在し、密封単位剤形の総体積が200cm3未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1215】
項491. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が9gの量で存在し、密封単位剤形の総体積が190cm3未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1216】
項492. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が9gの量で存在し、密封単位剤形の総体積が180cm3未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1217】
項493. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーまたはその医薬組成物が9gの量で存在し、単位剤形の密封総体積が170cm3未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1218】
項494. ヘッドスペースガスが窒素である、先の項の何れかの単位剤形。
【1219】
項495. ヘッドスペースガスがアルゴンである、先の項の何れかの単位剤形。
【1220】
項496. ヘッドスペースガスがヘリウムである、先の項の何れかの単位剤形。
【1221】
項497. ヘッドスペースガスがネオンである、先の項の何れかの単位剤形。
【1222】
項498. ヘッドスペースガスが二酸化炭素である、先の項の何れかの単位剤形。
【1223】
項499. ヘッドスペースガスが窒素である、先の項の何れかの単位剤形。
【1224】
項500. ヘッドスペースガスがここに記載するガスの混合物である、先の項の何れかの単位剤形。
【1225】
項501. ヘッドスペースガスが不活性ガスの混合物である、先の項の何れかの単位剤形。
【1226】
項502. ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージが21%未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1227】
項503. ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージが20%未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1228】
項504. ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージが18%未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1229】
項505. ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージが16%未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1230】
項506. ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージが14%未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1231】
項507. ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージが12%未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1232】
項508. ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージが10%未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1233】
項509. ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージが8%未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1234】
項510. ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージが6%未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1235】
項511. ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージが4%未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1236】
項512. ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージが2%未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1237】
項513. ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージが1%未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1238】
項514. ヘッドスペースガスに存在する酸素のパーセンテージが0.5%未満である、先の項の何れかの単位剤形。
【1239】
項515. ヘッドスペースガスが酸素と第二ガスの混合物である、先の項の何れかの単位剤形。
【1240】
項516. ヘッドスペースガスが≦20%酸素(O2)および≧80%窒素(N2)である、先の項の何れかの単位剤形。
【1241】
項517. ヘッドスペースガスが≦18%O2および≧82%N2である、先の項の何れかの単位剤形。
【1242】
項518. ヘッドスペースガスが≦16%O2および≧84%N2である、先の項の何れかの単位剤形。
【1243】
項519. ヘッドスペースガスが≦14%O2および≧86%N2である、先の項の何れかの単位剤形。
【1244】
項520. ヘッドスペースガスが≦12%O2および≧88%N2である、先の項の何れかの単位剤形。
【1245】
項521. ヘッドスペースガスが≦10%O2および≧90%N2である、先の項の何れかの単位剤形。
【1246】
項522. ヘッドスペースガスが≦8%O2および≧92%N2である、先の項の何れかの単位剤形。
【1247】
項523. ヘッドスペースガスが≦6%O2および≧94%N2である、先の項の何れかの単位剤形。
【1248】
項524. ヘッドスペースガスが≦4%O2および≧96%N2である、先の項の何れかの単位剤形。
【1249】
項525. ヘッドスペースガスが≦2%O2および≧98%N2である、先の項の何れかの単位剤形。
【1250】
項526. ヘッドスペースガスが≦1%O2および≧99%N2である、先の項の何れかの単位剤形。
【1251】
項527. ヘッドスペースガスが≦0.5%O2および≧99.5%N2である、先の項の何れかの単位剤形。
【1252】
項528. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の1.0%未満がsp2アリル炭素である、先の項の何れかの単位剤形。
【1253】
項529. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の1.0%超がsp2アリル炭素である、先の項の何れかの単位剤形。
【1254】
項530. 架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在する炭素原子の総数の0.3%超がsp2アリル炭素である、先の項の何れかの単位剤形。
【1255】
項531. 先の項の何れかの単位剤形を含む、医薬。
【1256】
項532. 医薬品が複数の単位剤形を含む、項531の医薬品。
【1257】
項533. 医薬品が少なくとも5個の単位剤形を含む、項531の医薬品。
【1258】
項534. 医薬品が5個の単位剤形を含む、項531の医薬品。
【1259】
項535. 医薬品が少なくとも10個の単位剤形を含む、項531の医薬品。
【1260】
項536. 医薬品が10個の単位剤形を含む、項531の医薬品。
【1261】
項537. 医薬品が少なくとも15個の単位剤形を含む、項531の医薬品。
【1262】
項538. 医薬品が15個の単位剤形を含む、項531の医薬品。
【1263】
項539. 医薬品が少なくとも20個の単位剤形を含む、項531の医薬品。
【1264】
項540. 医薬品が20個の単位剤形を含む、項531の医薬品。
【1265】
項541. 医薬品が少なくとも25個の単位剤形を含む、項531の医薬品。
【1266】
項542. 医薬品が25個の単位剤形を含む、項531の医薬品。
【1267】
項543. 医薬品が28個の単位剤形を含む、項531の医薬品。
【1268】
項544. 医薬品が少なくとも30個の単位剤形を含む、項531の医薬品。
【1269】
項545. 医薬品が30個の単位剤形を含む、項531の医薬品。
【1270】
項546. 医薬品が酸素消去剤を含む、先の項の何れかの医薬品。
【1271】
項547. 酸素消去剤が先の項の何れかの酸素消去剤である、先の項の何れかの医薬品。
【1272】
項548. 医薬品がパッケージリーフレットと共にパッケージされる、先の項の何れかの医薬品。
【1273】
項549. パッケージリーフレットが医薬品市販承認取得者を示す、項548の医薬品。
【1274】
項550. パッケージリーフレットが架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの製造業者を示す、項548または項549の医薬品。
【1275】
項551. パッケージリーフレットが医薬品が承認されていることを記載する、項548~550の何れかの医薬品。
【1276】
項552. パッケージリーフレットが架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの投与法を示す、項548~551の何れかの医薬品。
【1277】
項553. パッケージリーフレットが架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの保存法を示す、項548~552の何れかの医薬品。
【1278】
項554. パッケージリーフレットが架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの副作用を示す、項548~553の何れかの医薬品。
【1279】
項555. パッケージリーフレットが小児(18歳未満)への架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの安全性および/または有効性を示す、項548~554の何れかの医薬品。
【1280】
項556. 先の項の何れかの医薬品の販売を促進する方法。
【1281】
本発明を詳細に記載しているが、添付する特許請求の範囲に定義された本発明の範囲から逸脱することなく修飾および変更が可能である。さらに、本発明における全ての例は、非限定的例として提供することは認識されるべきである。
【実施例】
【1282】
次の非限定的例を、本発明をさらに説明するために提供する。当業者には、以下の実施例に開示する技術が、本発明者らが本発明の実施において十分に機能することを発見したアプローチを代表し、故に、その実施の方法の例を構成すると考えられ得ることは認識される。しかしながら、本発明に照らして、多くの変化を、開示された具体的実施態様になすことができ、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、なお類似の結果が得られることは当業者には認識される。
【1283】
実施例1-化学例
次の化学例を、操作方法パラメータに基づき、6カテゴリーで表す:
(a)水含量(表10_1ポリマー1~6、12~16、56~57;表10_2ポリマー35~39)
(b)反応時間(表10_1ポリマー7;表10_2ポリマー29~34、40~43)
(c)反応温度(表10_1ポリマー8~11;表10_2ポリマー24~28)
(d)ラジカル重合におけるイニシエーター含量(表10_1ポリマー17~23、58)
(e)DCE対ポリ(アリルアミン)ポリマー比(表10_2ポリマー44~51)
(f)AAH対DAPDA比(表10_1ポリマー53~55)
(g)コンテナクロージャー(表10_2ポリマー52)。
【1284】
一般的重合法を記載し、各場合、具体例は、一般法内で変更した合成パラメータの表を参照していう。得られたポリマーの物理化学的性能特徴の表も提供する。
【1285】
ポリ(アリルアミン)ビーズのラジカル重合(付加/鎖増殖)および重合後架橋により形成したビーズの一般的重合法
水性原液を、2-プロペン-1-イルアミンまたはその塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパンまたはその塩を水に溶解することにより製造した。スターラーを備えたリアクターに、水性原液および疎水性有機懸濁溶媒に溶解した界面活性剤を入れた。ラジカルイニシエーターの溶液を製造した。2個の混合物にそれぞれ窒素を通気した。イニシエーター溶液を撹拌しながら反応混合物に添加し、その後48時間まで加熱した。重合動態に依存して、必要であれば、2回目のイニシエーターを反応混合物に加えてよい。容器を室温に冷却後、有機相を除去し、ビーズを精製した。ビーズを乾燥させた。この実施例に記載するポリマーの合成に適する条件例は、表10パート1に示す組み合わせを含むが、これに限定されない。次いで、これらのポリマーを下および表10パート2に記載する重合後架橋手順に付した。
【1286】
上記方法で得られた乾燥ポリアミンをリアクターに入れ、所望により溶媒としても作用する1,2-ジクロロエタンを添加した。膨潤剤を得られたスラリーに添加した。混合物を、完了するまで必要な時間撹拌しながら加熱した。反応混合物を冷却し、ビーズを洗浄および濾過により精製し、さらに水が除去されず、重量が一定のままとなるまで乾燥させた。この例に記載する重合後架橋の例は、表10、パート2に示すポリマーを含むが、これらに限定されない。表11は、表10に示すポリマー例の物理化学的性質を示す。
【1287】
実施例1(a-1) 可変の水含量で製造したポリマーの具体的手順
水性原液を、アリルアミン塩酸塩(2-プロペン-1-イルアミン、「AAH」)(371.1g)および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン二塩酸塩(「DAPDA」)(386.0g)を水(757.1g)に溶解することにより製造した。オーバーヘッドスターラーおよび窒素導入口を備えたリアクターに水性原液およびヘプタン(3264g、「溶媒系1」)に溶解した界面活性剤(分岐ドデシルベンゼンスルホネート、36.0g)を入れた。別の容器で、2,2’-アゾビス(2-メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(V-50)(76.8g)の水(435.3g)溶液を製造した。2個の混合物にそれぞれ窒素を通気した。不活性雰囲気下、イニシエーター溶液を撹拌しながら反応混合物に添加し、その後67℃で16時間加熱した。容器を室温に冷却後、有機相をデカントにより除去し、ビーズを、1M NaOH(1:1 水:MeOH、v/v)、濾液が中性pHに近づくまで水、IPAおよび最後にヘプタンで洗浄および濾過して精製し、次いで48時間乾燥させた。このポリマーを、ポリマー12として表10_1および表11_1に示す。
【1288】
1,2-ジクロロエタン(「DCE」)(750g)を、上で得たポリアミンビーズ(100g)が入り、オーバーヘッド撹拌を備えたリアクターに添加した。ビーズを分散し、その後水(25g)を添加し、65℃で16時間加熱した。冷却したビーズ1M NaOH(1:1 水:MeOH、v/v)、濾液が中性pHに近づくまで水、最後にメタノールで洗浄および濾過して精製し、次いで24時間乾燥させた。このポリマーを、ポリマー番号14として表10_パート2および表11に示す。
【1289】
実施例1(a-2) 可変の水含量で製造した架橋後ポリマーの具体的手順
AAHの水性原液を、アリルアミン塩酸塩(2-プロペン-1-イルアミン、「AAH」)(402.8g)を水(207.5g)に溶解することにより製造した。DAPDAの水性原液を、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン二塩酸塩(「DAPDA」、419.0g)を水(419.0g)に溶解することにより製造した。オーバーヘッドスターラー、ガラス固定撹拌パドル、窒素入口および添加漏斗を備えた6L、ガラスジャケット付きリアクターに、ヘプタン(3284g)に溶解した界面活性剤(分岐ドデシルベンゼンスルホネート、60.0g)および両水性原液を入れた。別の容器で、V-50(83.4g)の水(472.6g)溶液を製造した。2個の混合物にそれぞれ窒素を通気した。不活性雰囲気下、イニシエーター溶液を撹拌しながら反応混合物に添加し、その後67℃で16時間加熱した。V-50の最初の添加6時間後、V-50(41.7gを236.3g H2O)のさらなる溶液を製造し、窒素で通気し、反応混合物に添加した。容器を室温に冷却後、有機相をデカントにより除去し、ビーズを、メタノールで1回、1M NaOH(1:1 水:MeOH、v/v)で4回、洗浄後の溶液のpHが9になるまで水およびメタノールで2回の洗浄および濾過により精製した。ビーズを、真空オーブンで60℃で48時間乾燥させた。このポリマーを、ポリマー37として表10_1および表11_1に示す。
【1290】
次の手順を、異なる量の水(すなわちそれぞれ6g、8g、10g、12gまたは14g)を使用して実施した。
【1291】
1,2-ジクロロエタン(「DCE」)(200g)を、上で得たポリアミンビーズ(40g)が入り、オーバーヘッド撹拌を備えたジャケット付きリアクターに添加した。ビーズを分散し、その後水(10g)を添加し、65℃で16時間加熱した。スラリーを排水し、粗製生成物濾過により単離した。ビーズを、1N NaOH(1:1 水:MeOH、v/v)で4回、洗浄後の溶液のpHが9になるまで水およびメタノールで1回の洗浄および濾過により精製した。精製ビーズを、真空オーブンで60℃で24時間乾燥させた。乾燥ポリマーを、酸素および湿気に対するバリアを提供する密封コンテナにパッケージする。このポリマーを、ポリマー37として表10_2および表11_2に示す。
【1292】
実施例1(b-1) 異なる反応時間で製造した架橋後ポリマーの具体的手順
水性原液を、アリルアミン塩酸塩(2-プロペン-1-イルアミン、「AAH」)(402.8g)および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン二塩酸塩(「DAPDA」)(419.0g)を水(727.4g)に溶解することにより製造した。オーバーヘッドスターラーおよび窒素入口を備えたリアクターに水性原液およびヘプタン(3261.6g、「溶媒系1」)に溶解した界面活性剤(分岐ドデシルベンゼンスルホネート、60.0g)を入れた。別の容器で、V-50(83.4g)の水(472.6g)溶液を製造した。2個の混合物にそれぞれ窒素を通気した。不活性雰囲気下、イニシエーター溶液を撹拌しながら反応混合物に添加し、その後67℃で16時間加熱した。容器を室温に冷却後、有機相をデカントにより除去し、ビーズを、1M NaOH(1:1 水:MeOH、v/v)、濾液が中性pHに近づくまで水、IPA、最後にヘプタンでの洗浄および濾過により精製し、48時間乾燥させた。このポリマーを、ポリマー28として表10_1および表11_1に示す。
【1293】
1,2-ジクロロエタン(「DCE」)(799.8g)を、上で得たポリアミンビーズ(133.3g)が入り、オーバーヘッド撹拌を備えたリアクターに添加した。ビーズを分散し、その後水(33.3g)を添加し、65℃で10時間加熱した。冷却したビーズ1M NaOH(1:1 水:MeOH、v/v)、濾液が中性pHに近づくまで水、最後にメタノールで洗浄および濾過して精製し、24時間乾燥させた。このポリマーを、ポリマー番号28として表10_パート2および表11に示す。
【1294】
実施例1(b-2) 異なる反応時間で製造したポリマーの具体的手順
56重量%水性アリルアミン塩酸塩(2-プロペン-1-イルアミン、「AAH」)溶液を製造するために、アリルアミン(2-プロペン-1-イルアミン、「AA」、614kg)を、温度が-10℃~30℃となるように、冷却した34重量%塩酸溶液(1002L)にゆっくり添加した。溶液を、最低30分間撹拌した。DAPDAの水性原液を、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン二塩酸塩(「DAPDA」、925kg)を水(925kg)に溶解することにより製造した。オーバーヘッドスターラー、ガラス固定撹拌パドルおよび窒素入口を備えたガラスジャケット付きリアクターに、ヘプタン(2346kg)、596kg DAPDA溶液に溶解した界面活性剤(分岐ドデシルベンゼンスルホネート、43kg)および514kgのAAH溶液を入れた。別の容器で、V-50(60kg)の水(291kg)溶液を製造した。2個の混合物にそれぞれ窒素を通気した。不活性雰囲気下、イニシエーター溶液を撹拌しながら反応混合物に添加し、その後67℃で16時間加熱した。V-50の最初の添加6時間後、V-50(30kを145kg H2O)のさらなる溶液を製造し、窒素で通気し、反応混合物に添加した。容器を室温に冷却後、有機相をデカントにより除去し、ビーズを、1M NaOH(1:1 水:MeOH、v/v)、洗浄後の溶液のpHが11になるまで水およびメタノールでの洗浄により精製した。ビーズを、真空オーブンで60℃で48時間乾燥させた。このポリマーを、ポリマー41として表10_1および表11_1に示す。
【1295】
次の手順を、異なる反応時間を使用して実施した。反応物を65℃で12時間、16時間または20時間加熱した。
【1296】
1,2-ジクロロエタン(「DCE」)(175g)を、得られたポリアミンビーズ(35g)が入り、オーバーヘッド撹拌を備えたジャケット付きリアクターに添加した。ビーズを分散し、その後水(8.75g)を添加し、65℃で16時間(反応時間について上記参照)加熱した。スラリーを排水し、粗製生成物濾過により単離した。ビーズを、1M NaOH(1:1 水:MeOH、v/v)、洗浄後の溶液のpHが11になるまで水およびメタノールでの洗浄により精製した。精製ビーズを、真空オーブンで60℃で24時間乾燥させた。乾燥ポリマーを、酸素および湿気に対するバリアを提供する密封コンテナにパッケージする。このポリマーを、ポリマー41として表10_2および表11_2に示す。
【1297】
実施例1(c-1) ラジカル重合工程において異なる反応温度で製造したポリマーの具体的手順
水性原液を、アリルアミン塩酸塩(2-プロペン-1-イルアミン、「AAH」)(67.1g)および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン二塩酸塩(「DAPDA」)(69.8g)を水(121.2g)に溶解することにより製造した。オーバーヘッドスターラーおよび窒素入口を備えたリアクターに水性原液およびヘプタン(543.6g、「溶媒系1」)に溶解した界面活性剤(分岐ドデシルベンゼンスルホネート、10.0g)を入れた。別の容器で、V-50(13.9g)の水(78.8g)溶液を製造した。2個の混合物にそれぞれ窒素を通気した。不活性雰囲気下、イニシエーター溶液を撹拌しながら反応混合物に添加し、その後75℃で16時間加熱した。容器を室温に冷却後、有機相をデカントにより除去し、ビーズを、1M NaOH溶液(1:1 水:MeOH、v/v)、濾液が中性pHに近づくまで水、IPAおよび最後にヘプタンで洗浄および濾過して精製し、および48時間乾燥させた。このポリマーを、ポリマー11として表10_1および表11_1に示す。
【1298】
1,2-ジクロロエタン(「DCE」)(500.3g)を、上で得たポリアミンビーズ(66.7g)が入り、オーバーヘッド撹拌を備えたリアクターに添加した。ビーズを分散し、その後水(16.7g)を添加し、65℃で16時間加熱した。冷却したビーズ1M NaOH(1:1 水:MeOH、v/v)、濾液が中性pHに近づくまで水、最後にメタノールで洗浄および濾過して精製し、24時間乾燥させた。このポリマーを、ポリマー番号11として表10_パート2および表11に示す。
【1299】
実施例1(c-2) 異なる反応温度で製造した架橋後ポリマーの具体的手順
水性原液を、アリルアミン塩酸塩(2-プロペン-1-イルアミン、「AAH」)(402.8g)および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン二塩酸塩(「DAPDA」)(419.0g)を水(727.4g)に溶解することにより製造した。オーバーヘッドスターラーおよび窒素入口を備えたリアクターに水性原液およびヘプタン(3261.6g、「溶媒系1」)に溶解した界面活性剤(分岐ドデシルベンゼンスルホネート、60.0g)を入れた。別の容器で、V-50(83.4g)の水(472.6g)溶液を製造した。2個の混合物にそれぞれ窒素を通気した。不活性雰囲気下、イニシエーター溶液を撹拌しながら反応混合物に添加し、その後67℃で16時間加熱した。容器を室温に冷却後、有機相をデカントにより除去し、ビーズを、1M NaOH溶液(1:1 水:MeOH、v/v)、濾液が中性pHに近づくまで水、IPAおよび最後にヘプタンで洗浄および濾過して精製し、および48時間乾燥させた。このポリマーを、ポリマー28として表10_1および表11_1に示す。
【1300】
1,2-ジクロロエタン(「DCE」)(750g)を、上で得たポリアミンビーズ(100g)が入り、オーバーヘッド撹拌を備えたリアクターに添加した。ビーズを分散し、その後水(25g)を添加し、75℃で16時間加熱した。冷却したビーズ1M NaOH(1:1 水:MeOH、v/v)、濾液が中性pHに近づくまで水、最後にメタノールで洗浄および濾過して精製し、24時間乾燥させた。このポリマーを、ポリマー番号28として表10_パート2および表11に示す。
【1301】
実施例1(d-1) 異なるイニシエーター含量で製造したポリマーの具体的手順
水性原液を、アリルアミン塩酸塩(2-プロペン-1-イルアミン、「AAH」)(64.3g)および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン二塩酸塩(「DAPDA」)(66.9g)を水(242.3)に溶解することにより製造した。オーバーヘッドスターラー、ディーン・スターク装置および凝縮器を備えた四面バッフルおよび窒素入口を備えた3首丸底フラスコに水性原液および74:26 クロロベンゼン/ヘプタン溶液(1120g、「溶媒系2」)に溶解した界面活性剤(分岐ドデシルベンゼンスルホネート、19.6g)を入れた。別の容器で、V-50(6.7g)の水(37.7g)溶液を製造した。2個の混合物にそれぞれ窒素を通気した。不活性雰囲気下、イニシエーター溶液を撹拌しながら反応混合物に添加し、その後67℃で16時間加熱した。容器を室温に冷却後、有機相をデカントにより除去し、ビーズを、メタノールで2回、水、1M HClで2回、水、1M NaOH(1:1 水:MeOH、v/v)で4回および洗浄後の溶液のpHが7になるまで水での洗浄および濾過により精製した。ビーズを、凍結乾燥機で48時間乾燥させた。このポリマーを、ポリマー21として表10_1および表11_1に示す。
【1302】
1,2-ジクロロエタン(「DCE」)(75.0g)を、上で得たポリアミンビーズ(10.0g)が入り、オーバーヘッド撹拌を備えたリアクターに添加した。ビーズを分散し、その後水(2.5g)を添加し、65℃で16時間加熱した。冷却したビーズを、メタノールで2回、水、1M HClで2回、水、1M NaOH(1:1 水:MeOH、v/v)で4回および洗浄後の溶液のpHが7になるまで水での洗浄および濾過により精製した。ポリマーを、凍結乾燥機で48時間乾燥させた。このポリマーを、ポリマー21として表10_パート2および表11に示す。
【1303】
実施例1(d-2) 異なるイニシエーター含量で製造したポリマーの具体的手順
水性原液を、アリルアミン塩酸塩(2-プロペン-1-イルアミン、「AAH」)(11.0g)および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン二塩酸塩(「DAPDA」)(11.4g)を水(37.1g)に溶解することにより製造した。オーバーヘッドスターラー、ディーン・スターク装置および凝縮器を備えた四面バッフルおよび窒素入口を備えた3首丸底フラスコに水性原液および74:26 クロロベンゼン/ヘプタン溶液(300g、「溶媒系2」)に溶解した界面活性剤(分岐ドデシルベンゼンスルホネート、3.0g)を入れた。別の容器で、V-50(2.4g)の水(13.6g)溶液を製造した。2個の混合物にそれぞれ窒素を通気した。不活性雰囲気下、イニシエーター溶液を撹拌しながら反応混合物に添加し、その後67℃で16時間加熱した。2回目のイニシエーター溶液(16.0g)および反応混合物を脱気し、合わせ、その後最終脱水工程の115℃まで温度を上げた。容器を室温に冷却後、有機相をデカントにより除去し、ビーズを、メタノールで2回、水、1M HClで2回、水、1M NaOH(1:1 水:MeOH、v/v)で4回および洗浄後の溶液のpHが7になるまで水での洗浄および濾過により精製した。ビーズを、凍結乾燥機で48時間乾燥させた。このポリマーを、ポリマー23として表10_1および表11_1に示す。
【1304】
1,2-ジクロロエタン(「DCE」)(75.0g)を、上で得たポリアミンビーズ(10.0g)が入り、オーバーヘッド撹拌を備えたリアクターに添加する。ビーズを分散し、その後水(2.5g)を添加し、65℃で16時間加熱する。冷却したビーズを、メタノールで2回、水、1M HClで2回、水、1M NaOH(1:1 水:MeOH、v/v)で4回および洗浄後の溶液のpHが7になるまで水での洗浄および濾過により精製する。ポリマーを48時間凍結乾燥機で乾燥する。このポリマーを、ポリマー23として表10_パート2および表11に示す。
【1305】
実施例1(d-3) 異なるイニシエーター含量で製造したポリマーの具体的手順
次の手順を、まず加える異なる量のV-50(すなわちそれぞれ4.6g、7.4gおよび9.1g)を使用して実施した。V-50の15重量%溶液を常に使用し、水付加を、同じ水総量を維持するよう調節する。
【1306】
AAHの水性原液を、アリルアミン塩酸塩(2-プロペン-1-イルアミン、「AAH」)(46.2g)を水(23.8g)に溶解することにより製造した。DAPDAの水性原液を、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン二塩酸塩(「DAPDA」、48.0g)を水(48.0g)に溶解することにより製造した。オーバーヘッドスターラー、ガラス固定撹拌パドル、窒素入口および添加漏斗を備えた1L、ガラスジャケット付きリアクターに、ヘプタン(359g)、両水性原液に溶解した界面活性剤(分岐ドデシルベンゼンスルホネート、6.6g)および水(19.3g)を入れた。別の容器で、V-50(9.1g)の水(51.6g)溶液を製造した。2個の混合物にそれぞれ窒素を通気した。不活性雰囲気下、イニシエーター溶液を撹拌しながら反応混合物に添加し、その後67℃で16時間加熱した。V-50の最初の添加6時間後、V-50(4.6gを26.3g H2O)のさらなる溶液を製造し、窒素で通気し、反応混合物に添加した。容器を室温に冷却後、有機相をデカントにより除去し、ビーズを、メタノールで1回、1M NaOH(1:1 水:MeOH、v/v)で4回、洗浄後の溶液のpHが9になるまで水およびメタノールで2回の洗浄および濾過により精製した。ビーズを、真空オーブンで60℃で48時間乾燥させた。このポリマーを、ポリマー19として表10_1および表11_1に示す。
【1307】
1,2-ジクロロエタン(「DCE」)(200g)を、得られたポリアミンビーズ(40g)が入り、オーバーヘッド撹拌を備えたジャケット付きリアクターに添加した。ビーズを分散し、その後水(10g)を添加し、65℃で16時間加熱した。スラリーを排水し、粗製生成物濾過により単離した。ビーズを、1N NaOH(1:1 水:MeOH、v/v)で4回、洗浄後の溶液のpHが11になるまで水およびメタノールで1回の洗浄および濾過により精製した。精製ビーズを、真空オーブンで60℃で24時間乾燥させた。乾燥ポリマーを、酸素および湿気に対するバリアを提供する密封コンテナにパッケージする。このポリマーを、ポリマー19として表10_2および表11_2に示す。
【1308】
実施例1(e-1) 異なるDCE対ポリ(アリルアミン)ポリマー比で製造したポリマーの具体的手順
AAHの水性原液を、アリルアミン塩酸塩(2-プロペン-1-イルアミン、「AAH」)(263.0g)を水(263.0g)に溶解することにより製造した。DAPDAの水性原液を、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン二塩酸塩(「DAPDA」、273.6g)を水(273.6g)に溶解することにより製造した。オーバーヘッドスターラー、ガラス固定撹拌パドル、窒素入口および添加漏斗を備えた6L、ガラスジャケット付きリアクターに、ヘプタン(3284g)に溶解した界面活性剤(分岐ドデシルベンゼンスルホネート、84.0g)および両水性原液を入れた。別の容器で、V-50(54.5g)の水(308.6g)溶液を製造した。2個の混合物にそれぞれ窒素を通気した。不活性雰囲気下、イニシエーター溶液を撹拌しながら反応混合物に添加し、その後67℃で16時間加熱した。容器を室温に冷却後、有機相をデカントにより除去し、ビーズを、メタノールで2回、水、1M HClで2回、水、1M NaOH(1:1 水:MeOH、v/v)で3回、洗浄後の溶液のpHが9になるまで水、イソプロパノールで2回およびヘプタンで2回の洗浄および濾過により精製した。精製ビーズを、真空オーブンで60℃で48時間乾燥させた。このポリマーを、ポリマー49として表10_1および表11_1に示す。
【1309】
次の手順を、反応または水:ポリマー比の全量に影響することなくDCE:ポリマー比を調節するための異なる量のポリアミンおよび水を使用して実施した。反応を、次の量のポリアミンおよび水(90g ポリアミン、22.5g 水;60g、15g;36g、9g;18g、4.5g)を用いて実施した。
【1310】
1,2-ジクロロエタン(「DCE」)(450g)を、得られたポリアミンビーズ(60g)が入り、オーバーヘッド撹拌を備えたジャケット付きリアクターに添加した。ビーズを分散し、その後水(15g)を添加し、65℃で16時間加熱した。スラリーを排水し、粗製生成物濾過により単離した。ビーズを、(メタノールで2回、水、1M HClで2回、水、1M NaOH(水性)で4回、洗浄後の溶液のpHが9になるまで水およびメタノールで1回)での洗浄および濾過により精製した。精製ビーズを、真空オーブンで40℃で48時間乾燥させた。乾燥ポリマーを、酸素および湿気に対するバリアを提供する密封コンテナにパッケージする。このポリマーを、ポリマー49として表10_2および表11_2に示す。
【1311】
実施例1(e-2) 異なるDCE対ポリ(アリルアミン)ポリマー比で製造したポリマーの具体的手順
AAHの水性原液を、アリルアミン塩酸塩(2-プロペン-1-イルアミン、「AAH」)(402.8g)を水(207.5g)に溶解することにより製造した。DAPDAの水性原液を、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン二塩酸塩(「DAPDA」、419.0g)を水(419.0g)に溶解することにより製造した。オーバーヘッドスターラー、ガラス固定撹拌パドル、窒素入口および添加漏斗を備えた6L、ガラスジャケット付きリアクターに、ヘプタン(3284g)に溶解した界面活性剤(分岐ドデシルベンゼンスルホネート、60.0g)および両水性原液を入れた。別の容器で、V-50(83.4g)の水(472.6g)溶液を製造した。2個の混合物にそれぞれ窒素を通気した。不活性雰囲気下、イニシエーター溶液を撹拌しながら反応混合物に添加し、その後67℃で16時間加熱した。容器を室温に冷却後、有機相をデカントにより除去し、ビーズを、(1M NaOH(1:1 水:MeOH、v/v)で3回、洗浄後の溶液のpHが7になるまで水、イソプロパノールで2回およびヘプタンで2回での洗浄および濾過により精製した。ビーズを、真空オーブンで60℃で48時間乾燥させた。このポリマーを、ポリマー45として表10_1および表11_1に示す。
【1312】
次の手順を、反応または水:ポリマー比の全量に影響することなくDCE:ポリマー比を調節するための異なる量のポリアミンおよび水を使用して実施した。反応を、次の量のポリアミンおよび水(90g ポリアミン、22.5g 水;60g、15g;36g、9g;18g、4.5g)を用いて実施した。
【1313】
1,2-ジクロロエタン(「DCE」)(450g)を、上で得たポリアミンビーズ(60g)が入り、オーバーヘッド撹拌を備えたジャケット付きリアクターに添加した。ビーズを分散し、その後水(15g)を添加し、65℃で16時間加熱した。スラリーを排水し、粗製生成物濾過により単離した。ビーズを、1N NaOH(1:1 水:MeOH、v/v)で4回、洗浄後の溶液のpHが9になるまで水およびメタノールで1回の洗浄および濾過により精製した。精製ビーズを、真空オーブンで40℃で48時間乾燥させた。乾燥ポリマーを、酸素および湿気に対するバリアを提供する密封コンテナにパッケージする。このポリマーを、ポリマー45として表10_2および表11_2に示す。
【1314】
実施例1(f-1) 異なるコンテナクロージャーに保存したポリマーの具体的手順
56重量%水性アリルアミン(2-プロペン-1-イルアミン、AAH)塩酸塩溶液を製造するために、アリルアミン(2-プロペン-1-イルアミン、AA、305kg)を、温度が-10℃~30℃となるように、冷却した34重量%塩酸溶液(585kg)にゆっくり添加した。溶液を、最低30分間撹拌した。DAPDAの水性原液を、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン二塩酸塩(「DAPDA」、56.2kg)を水(56.2kg)に溶解することにより製造した。オーバーヘッドスターラー、ガラス固定撹拌パドルおよび窒素入口を備えたガラスジャケット付きリアクターに、ヘプタン(437kg)、DAPDA溶液に溶解した界面活性剤(分岐ドデシルベンゼンスルホネート、8.0kg)および96kgのAAH溶液を入れた。別の容器で、V-50(11.2kg)の水(63.5kg)溶液を製造した。2個の混合物にそれぞれ窒素を通気した。不活性雰囲気下、イニシエーター溶液を撹拌しながら反応混合物に添加し、その後67℃で16時間加熱した。V-50の最初の添加6時間後、V-50(5.6kgを31.7kg H2O)のさらなる溶液を製造し、窒素で通気し、反応混合物に添加した。容器を室温に冷却後、有機相をデカントにより除去し、ビーズを、1M NaOH(1:1 水:MeOH、v/v)、洗浄後の溶液のpHが11になるまで水およびメタノールでの洗浄により精製した。ビーズを、真空オーブンで60℃で48時間乾燥させた。このポリマーを、ポリマー52として表10_1および表11_1に示す。
【1315】
1,2-ジクロロエタン(「DCE」)(322kg)を、得られたポリアミンビーズ(65.7kg)が入り、オーバーヘッド撹拌を備えたジャケット付きリアクターに添加した。ビーズを分散し、その後水(15.6kg)を添加し、65℃で16時間(反応時間について上記参照)加熱した。スラリーを排水し、粗製生成物濾過により単離した。ビーズを、1M NaOH(1:1 水:MeOH、v/v)、洗浄後の溶液のpHが11になるまで水およびメタノールでの洗浄により精製した。精製ビーズを、真空オーブンで60℃で72時間乾燥させた。乾燥ポリマーを、酸素および湿気に対するバリアを提供する密封コンテナにパッケージする。このポリマーを、ポリマー52として表10_2および表11_2に示す。
【1316】
高頻度で、アリルアミン塩酸塩および1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン塩酸塩に含まれるsp2炭素含量を、1,2-ジクロロエタンとの架橋前に測定した。他の箇所に記載するとおり、高シグナル対ノイズがこの段階で13C ssNMRによるsp2炭素により得られ得るため、このような予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーでsp2炭素含量を決定することは、有利であり得る。表11パート1に示すパーセントsp2アリル炭素の全ての値は直接測定する。ある場合、実施例に示す架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるパーセントsp2アリル炭素はNMRにより直接測定しており、これらは表11パート2に示す。あるいは実施例に示す架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーに存在するパーセントsp2アリル炭素を、対応する予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーにおけるパーセントsp2アリル炭素に0.9の係数を乗ずることにより計算した。この係数は、予形成ポリ(アリルアミン)ポリマーと1,2-ジクロロエタンの架橋中添加されるsp3炭素に由来する。
【1317】
実施例1(g-1) DAPDA対AAHの異なる比の具体的手順
次の手順を、異なる相対的量のAAHおよびDAPDAを使用して実施した。反応を、次の量のAAHおよびDAPDA(38.9g AAH、50.9g DAPDA;44.0g AAH、45.8g DAPDA;49.7g AAH、40.2g DAPDA)を用いて実施した。
【1318】
56重量%水性アリルアミン塩酸塩(2-プロペン-1-イルアミン、AAH)溶液を製造するために、アリルアミン(2-プロペン-1-イルアミン、AA、614kg)を、温度が-10℃~30℃となるように、冷却した34重量%塩酸溶液(1002L)にゆっくり添加した。溶液を、最低30分間撹拌した。DAPDAの水性原液を、1,3-ビス(アリルアミノ)プロパン二塩酸塩(「DAPDA」、925kg)を水(925kg)に溶解することにより製造した。オーバーヘッドスターラー、ガラス固定撹拌パドル、窒素入口および添加漏斗を備えた1L、ガラスジャケット付きリアクターに、ヘプタン(357g)、AAH原液(38.9g)に溶解した界面活性剤(分岐ドデシルベンゼンスルホネート、6.6g)およびDAPDA原液(50.9g)を入れた。別の容器で、V-50(9.1g)の水(51.6g)溶液を製造した。2個の混合物にそれぞれ窒素を通気した。不活性雰囲気下、イニシエーター溶液を撹拌しながら反応混合物に添加し、その後67℃で16時間加熱した。V-50の最初の添加6時間後、V-50(4.5gを25.8g H2O)のさらなる溶液を製造し、窒素で通気し、反応混合物に添加した。容器を室温に冷却後、有機相をデカントにより除去し、ビーズを、1M NaOH(1:1 水:MeOH、v/v)、洗浄後の溶液のpHが11になるまで水およびメタノールでの洗浄により精製した。ビーズを、真空オーブンで60℃で48時間乾燥させた。このポリマーを、ポリマー53として表10_1および表11_1に示す。
【1319】
1,2-ジクロロエタン(「DCE」)(200g)を、得られたポリアミンビーズ(40g)が入り、オーバーヘッド撹拌を備えたジャケット付きリアクターに添加した。ビーズを分散し、その後水(10g)を添加し、65℃で16時間加熱した。スラリーを排水し、粗製生成物濾過により単離した。ビーズを、1M NaOH(1:1 水:MeOH、v/v)、洗浄後の溶液のpHが11になるまで水およびwith メタノールでの洗浄により精製した。精製ビーズを、真空オーブンで60℃で24時間乾燥させた。乾燥ポリマーを、酸素および湿気に対するバリアを提供する密封コンテナにパッケージする。このポリマーを、ポリマー53として表10_2および表11_2に示す。
【1320】
実施例2 - WO2016/094685A1に開示の方法で製造した比較ポリマー
3個の比較ポリ(アリルアミン)ポリマーおよび3個の比較架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー(下表ポリマー62、63および64)を、加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)でsp2炭素%および1日あたり形成されるアリルアミン量(ppm)について試験した。
【1321】
比較ポリ(アリルアミン)ポリマーおよび架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーを、引用により本明細書に包含させるWO2016/094685A1の段落[0385]、[0386]および[0388]に記載の方法を使用して、製造した。
【1322】
ポリ(アリルアミン)ポリマー62、63および64のp2炭素%を、13C CPMAS ssNMR(定量的13C固体状態交差分極マジック角回転(CPMAS)NMR)方法を使用して、測定し、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー62、63および64のsp2炭素%を13C MAS ssNMR(定量的13C固体状態マジック角回転(MAS)NMR)方法を使用して測定した。
【1323】
架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー62、63および64も加熱安定性アッセイ(安定性アッセイ2)に付した。
【1324】
【1325】
【1326】
【1327】
【表11】
【表12】
【表13】
a)は%sp
2炭素が直接NMR分光法により測定したことを示す。Cは%sp
2炭素が上記のとおり表11パート1の対応する例から計算されたことを示す。
【1328】
【1329】
実施例3-異なるパッケージ手段での酸素に関する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの安定性に関する例
次の実施例は、アリルアミン濃度測定による、ここに開示する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの酸素への暴露を減らし、それにより分解を減少または排除するための、数アプローチを示す。故に、これらのアプローチは、ここに開示するポリマーの安定性の増加にも関する。
【1330】
一般
次の例は、パケット物質へのここに開示する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーの充填により産生される単位剤形に関する。パケット物質は知られ、表A0に市販パケット物質の詳細を示す。パケット物質は、アルミニウムホイル積層フィルムを含み得る。パケット物質例は、4層積層ウェブストック(ポリエチレンテレフタレート(PET)/低密度ポリエチレン(LDPE)/ホイル/LDPEからなる)から形成され得る。パケット物質を、パケットを形成するため4面をヒートシールし得る。パケットの外層/表面はPETであり得て、ここに開示する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーと接触する内層または表面はLDPEであり得る。パケット物質は、押出成形ラミネーションで産生したならば、接着層を含み得ない。他のパケット物質は4層積層ウェブストックおよび接着層から産生され得る。
【1331】
ここに記載するパケット物質について、酸素移動速度を標準:ASTM D3985(例えばDOI: 10.1520/D3985-17)に定義される方法により測定できる。ここに記載するパケット物質について、水蒸気移動速度を標準:ASTM F1249(例えばDOI: 10.1520/F1249-20)に定義する方法により測定し得る。
【表15】
【1332】
実施例3(a) 安定性に対するパケット物質の影響
導入
上記のとおり、ここに開示する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマーはベベリマーである。ベベリマーは、単位剤形を形成するためにパケット物質でパッケージする必要のある3g、6gおよび9g投与量強度で提供される。パケット物質がベベリマーの大気酸素への暴露を最小化するならば、パケット物質内のベベリマーの安定性(例えば通常保存/長期保存)は増加するであろうと仮定した。
【1333】
これを試験するために、1.5gのベベリマーを含む3個の異なるパケット物質を、パケット物質が種々条件下(例えば経時的温度および/または相対湿度)、酸素によるベベリマーの分解を最小化する効果を決定するために、安定性試験に付した。
【1334】
試験用パケット物質
酸素および水侵入に対するバリア性質を有するパケット物質を試験に選択した。アルミニウムホイル積層フィルムを含む3個の市販パケット物質が供給された(表A1に詳述)。
【1335】
試験するパケット物質に関するさらなる情報、例えば構造、酸素移動速度(O
2TR)および水蒸気移動速度(WVTR)も表A1に示す。
【表16】
N/A=該当なし;PE=ポリエステル;LLDPE=直鎖低密度ポリエチレン;CC=立方センチメートル
a 38℃、100%RHで測定
b この試験で使用したアルミニウムホイル積層フィルムはインク相を含まない
c 23℃、50%RHで測定
d 38℃、90%RHで測定
e 23℃、0%RHで測定
f 38℃、100%RHで測定
【1336】
ベベリマーパケットの製造
ベベリマー(1.5g)を、試験用単位用量形態を製造する、表A1に記載のアルミニウムホイル積層フィルムから製造した7.62cm×10.16cm(3”×4”)パケットにパッケージした。アルミニウムホイル積層フィルムBおよびCについて、サイズ7.62cm×10.16cm(3”×4”)の3側密封パケットにベベリマーを入れ、残存(上)側をTricidaで携帯型ヒートシーラーで手動でヒートシールした。Aについて、サイズ約7.62cm×約10.16cm(約3”×4”)の3側密封パケットを、ヒートシーリングによりTricidaで製造し、残存(上)側を、ベベリマー添加後ヒートシールした。故に、A、BおよびCパケット物質から製造される単位剤形を産生した。
【1337】
種々のアルミニウムホイル積層フィルムでの安定性試験
試験用に製造した単位剤形で、安定性試験を開始した。試験は、25℃/60%相対湿度(RH)および40℃/75%RHで単位剤形A、BおよびCのアリルアミン(分解生成物)濃度を6週間にわたり測定した。単位剤形中のアリルアミン(AA)濃度(ppm)を、カチオン交換イオンクロマトグラフィーにより決定した(「カチオン性抽出法」の下にここに記載するプロトコールに従う)。
【1338】
25℃/60%RHで6週間にわたる単位剤形A、BおよびCにおけるアリルアミンの累積濃度を表A2に示す。40℃/75%RHで6週間にわたる単位剤形A、BおよびCにおけるアリルアミンの累積濃度を表A3に示す。検出下限(LOD)データは、それぞれ表A4およびA5に25℃/60%RHおよび40℃/75%RHについて含める。
【表17】
注:AA測定の定量限界(QL)は1.3ppmである。T0のAA値は、計算/グラフ化目的で0.9ppmと推定した。
【1339】
【表18】
注:AA測定の定量限界(QL)は1.3ppmである。T0のAA値は、計算/グラフ化目的で0.9ppmと推定した。
【1340】
【1341】
【1342】
表2Aのデータは
図1Aに示す。表A3のデータは
図1Bに示す。
【1343】
結果の考察
表2Aおよび
図1Aのデータは、アリルアミン濃度が単位剤形Aで経時的に増加することを示す。これは、空気からの酸素が単位剤形に入り、ベベリマーを分解し、アリルアミンを形成することを示唆する。表2Aおよび
図1Aのデータは、アリルアミン濃度が1週間後単位剤形BおよびCで実質的に一定であることを示す(参照LOD表A4)。これは、単位剤形に入る酸素が最小限であるかまたは全くないかを示唆する。類似の傾向が、表A3および
図1Bのデータでみられる。AA濃度の何らかのごくわずかな増加は、例えば単位剤形を空気中で作製し、空気がヘッドスペースに残留していたなど、単位剤形にすでに存在する酸素によるものであろう。
【1344】
表A2および
図1A(25℃/60%RH)におけるデータより高ストレス条件(40℃/75%RH)下に得た表A3および
図1Bからの単位剤形BおよびCについてのデータの観点から、結果が実質的に同じ、例えば約5ppmのアリルアミンであることは顕著である。これは、単位剤形BおよびCは、酸素が単位剤形に侵入することを阻止するのに有効であることを示唆する。BおよびCパケット(例えばアルミニウムホイル積層フィルム)は、それぞれ<0.045および<0.005の酸素移動速度(CC/m
2/日)を有する。これらのデータは、0.05以下の酸素移動速度(CC/m
2/日)のパケット物質中のここに開示する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー(例えばベベリマー)が、安定な単位剤形の製造に適し得ることを示唆する。
【1345】
実施例3(b) 安定性に対するパケットヘッドスペースの影響
導入
実施例3(a)は、パッケージ物質(または0.05以下の酸素移動速度(CC/m2/日)の物質)としてBまたはCを有する単位剤形が、酸素が単位剤形に侵入するのを阻止することを示す。結果的に、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー(例えばベベリマー)は明確な分解はなく、長期にわたり安定である。
【1346】
単位剤形は固定体積を有する。異なる量(例えば3g、6gまたは9g投与量)の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー(例えばベベリマー)をパケット物質に充填して、単位剤形を産生し得る。異なる量(または質量)の架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー(例えばベベリマー)の体積は異なる。それ故に、含まれる薬物物質(例えばベベリマーなどの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー)が少ない単位剤形は、大きなヘッドスペースを有する。したがって、含まれる薬物物質が多い単位剤形は、小さいヘッドスペースを有する。ここで、ヘッドスペースは、密封パケット物質の体積-パケット内の薬物物質の体積と考えられ得る。単位剤形が空気中で産生されたならば、単位剤形中の酸素量は薬物物質の量に依存して変わる。
【1347】
故に、この実施例は、薬物物質(例えばベベリマーなどの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー)の安定性に対する単位剤形のヘッドスペースにおける異なる量の酸素の影響を試験する。
【1348】
ベベリマーパケット(単位剤形)の製造
実施例3(a)に記載する方法に従い、この実施例の単位剤形を製造した。1.5g、3.0gおよび4.5g量のベベリマーをパケット物質Bの6.35cm×7.94cm(2.5”×3.125”)パケットにパッケージし、1.5g、3.0gおよび4.5g単位剤形を得た。上記のとおり、パケット内のベベリマーの量が増えるにつれ、ヘッドスペース体積:ベベリマー質量比は、パケットの寸法、それ故に体積が固定されているため、減少する。
【1349】
参照のため、密封パケットのヘッドスペースは、既知方法、例えば本明細書の他の箇所に記載する式Xに従い推定できる。例えば、6.35cm×7.94cm(2.5”×3.125”)パケットにパッケージされた3gのベベリマーは、ヘッドスペース体積29cm3およびヘッドスペース体積:ベベリマー質量比10cm3/gと推定できる。
【1350】
異なるヘッドスペース体積での安定性試験
試験のための単位剤形の製造により、安定性試験を開始した。試験は、25℃/60%相対湿度(RH)および40℃/75%RHで1.5g、3.0gおよび4.5g単位剤形におけるアリルアミン濃度(分解生成物)を3カ月にわたり測定した。単位剤形中のアリルアミン(AA)濃度(ppm)を、カチオン交換イオンクロマトグラフィーにより決定した(「カチオン性抽出法」の下にここに記載するプロトコールに従う)。
【1351】
25℃/60%RHで3カ月間にわたる1.5g、3.0gおよび4.5g単位剤形における累積アリルアミン濃度を表A6に示す。40℃/75%RHで3カ月間にわたる1.5g、3.0gおよび4.5g単位剤形の累積アリルアミン濃度を表A7に示す。
【表21】
【1352】
【1353】
表A6からのデータは
図2に示す。表A7からのデータは
図3に示す。
【1354】
結果の考察
表A6および
図2のデータは、1.5g、3.0gおよび4.5g単位剤形において、アリルアミン濃度が経時的に約1ppmから約2~3ppmに増加することを示す。これは、単位剤形内の小量のポリマーが酸素により分解して、アリルアミンを形成すること示唆する。1.5g、3.0gおよび4.5g単位剤形について、アリルアミン形成速度は3カ月試験で減少する。これは、単位剤形内の酸素が消費され、例えば、単位剤形外の空気と置き換わらないことを示し、これは、単位剤形Bが酸素が単位剤形に入ることを阻止する実施例3(a)の結果と一致する。
【1355】
上記のとおり、単位剤形のパケットのヘッドスペースは、単位剤形のパケットにおける薬物物質の量の増加につれて減少する。それ故に1.5g、3.0gおよび4.5g単位剤形における酸素の量は、1.5g単位剤形で最大であり、4.5g単位剤形で最小である。表A6および
図2のデータは、最高AA濃度が1.5g単位剤形で測定されたことを示す。対照的に、最低AA濃度は4.5g単位剤形で測定された。これらの結果は、単位剤形における酸素が少ないほどAA形成が少なく、それ故に酸素による分解が少ないことを示す。
【1356】
類似の傾向が、表A7および
図3のデータでみられる。
【1357】
それ故に、データは、単位剤形にすでに存在する酸素による最小限のポリマー分解が1.5g、3.0gおよび4.5g単位剤形で起こることを示す。最大分解は、AA濃度により測定して、単位剤形が最大ヘッドスペースを有するために、それ故に、多くの酸素が存在するために、4.5g単位剤形で起こる。
【1358】
結論として、この実施例は、架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー(例えばベベリマー)の安定性を増加するアプローチは、単位剤形におけるヘッドスペース体積の減少であることを示す。
【1359】
実施例3(c) 単位剤形導入における酸素消去剤の影響
実施例3(b)は、例えば、単位剤形を空気中で製造することによる単位剤形における酸素残存量が、ここに開示する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー(例えばベベリマー)のある程度の分解をもたらすことを示す。実施例3(b)はまた、例えば、単位剤形におけるヘッドスペース減少により酸素の量が減ったならば、ポリマーの分解がさらに最小化されることを示す。
【1360】
酸素が単位剤形に存在しなければ、ここに開示する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー(例えばベベリマー)の分解は観察されないであろうとの仮説が立てられた。さらに、酸素消去剤が、ポリマーの酸素介在分解(アリルアミン濃度により測定して)が起こらないように単位剤形における酸素の量を減らすであろうことがさらに仮説立てられた。
【1361】
故に、この実施例は、薬物物質(例えばベベリマーなどの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー)の安定性における単位剤形内の酸素消去剤の影響を試験する。
【1362】
ベベリマーパケット(単位剤形)の製造
実施例3(a)に記載する方法に従い、この実施例の単位剤形を製造した。1.5g量のベベリマーを、パケット物質Dの6.35cm×7.94cm(2.5”×3.125”)パケットにパッケージした。パケット物質Dは酸素消去剤を含む。パケット物質Dは、PET(12μm)/アルミニウムホイル(12μm)/酸素消去剤層(70μm)/接着の組成を有する。パケット物質Dは、25℃/0%RHで7日間、0.01mL/cm2以上の酸素吸収体積を有する(0%RHは、乾燥材を使用する乾燥条件下達成できる)。
【1363】
酸素消去剤を用いる安定性試験
試験のための単位剤形の製造により、安定性試験を開始した。試験は6カ月にわたる25℃/60%相対湿度(RH)および40℃/75%RHで酸素消去剤含有1.5g単位剤形におけるアリルアミン濃度を測定した。単位剤形中のアリルアミン(AA)濃度(ppm)を、カチオン交換イオンクロマトグラフィーにより決定した(「カチオン性抽出法」の下にここに記載するプロトコールに従う)。
【1364】
6カ月間にわたる、25℃/60%RHおよび40℃/75%RHにおける酸素消去剤含有1.5g単位剤形中の累積アリルアミン濃度を表A8に示す。表A8のデータは
図4に示す。
【1365】
【1366】
結果の考察
表A8および
図4のデータは、アリルアミン濃度が酸素消去剤含有1.5g単位剤形について、25℃/60%RHおよび40℃/75%RHで6カ月にわたり一定であることを示す。これは、アリルアミン濃度が増加しなかったため、顕著な分解が起きていないことを示唆する。
【1367】
結論として、この実施例は、ここに開示する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー(例えばベベリマー)の安定性を増加するアプローチは、酸素消去剤により達成され得る、単位剤形からの酸素の除去であり得ることを示す。
【1368】
実施例3(d) 安定性導入に対する単位剤形環境の影響
実施例3(c)は、単位剤形における酸素が、例えば酸素消去剤により除去されたら、ここに開示する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー(例えばベベリマー)の分解は最小化されることを示す。実施例c)において、単位剤形は、単位剤形にある程度の酸素が存在することを説明する空気中で産生した。
【1369】
単位剤形製造時に酸素が存在しなければ、ここに開示する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー(例えばベベリマー)の分解は観察されないであろうとの仮説がたてられた。さらに、低酸素環境または酸素がない環境での単位剤形の産生は、酸素への暴露によるポリマー分解(アリルアミン濃度により測定して)を減らすまたはなくすであろうことがさらに仮説立てられた。
【1370】
故に、この実施例は、薬物物質(例えばベベリマーなどの架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー)の安定性における単位剤形における無または低酸素環境の影響を試験する。
【1371】
ベベリマーパケット(単位剤形)の製造
実施例3(a)に記載する方法に従い、この実施例の単位剤形を製造した。1.5g量のベベリマーを、3個の異なる環境下、パケット物質Eの2.54cm×7.62cm(1”×3”)パケットにパッケージした。環境は空気、8%酸素と92%窒素および99+%窒素であった。故に、各々空気、8%酸素と92%窒素または99+%窒素の内部環境を有する3個の1.5g単位剤形を産生した。パケット物質Eは、フィルムホイルおよびポリエチレンのラミネーションである。特に、パケット物質Eは、酸素移動速度0.001CC/m2/日および水蒸気移動速度<0.0005g/100in2/日を有するPET/接着/ホイル/接着/LLDPE積層である。
【1372】
異なる環境での安定性試験
試験のための単位剤形の製造により、安定性試験を開始した。試験は6カ月にわたる25℃/60%相対湿度(RH)および40℃/75%RHで1.5の単位剤形のアリルアミン濃度を測定した。単位剤形中のアリルアミン(AA)濃度(ppm)を、カチオン交換イオンクロマトグラフィーにより決定した(「カチオン性抽出法」の下にここに記載するプロトコールに従う)。
【1373】
6カ月間にわたる、25℃/60%RHでの種々の環境を有する1.5g単位剤形中の累積アリルアミン濃度を表A9に示す。6カ月間にわたる、40℃/75%RHでの種々の環境を有する1.5g単位剤形中の累積アリルアミン濃度を表A10に示す。
【表24】
【1374】
【1375】
表A9のデータは
図5に示す。表A10のデータは
図6に示す。
【1376】
結果の考察
この実施例は、ここに開示する架橋ポリ(アリルアミン)ポリマー(例えばベベリマー)の安定性を確実にするためのアプローチは、単位剤形からの酸素の除去または単位剤形における酸素の量の減少により達成され得ることを示す。酸素は、不活性環境下で単位剤形を産生することにより、単位剤形から除去される。窒素環境は不活性環境の例である。
【国際調査報告】