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特表2024-512389半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法及び端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-19
(54)【発明の名称】半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法及び端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 28/04 20090101AFI20240312BHJP
   H04L 1/1607 20230101ALI20240312BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240312BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04L1/1607
H04W72/0446
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023555237
(86)(22)【出願日】2022-03-09
(85)【翻訳文提出日】2023-09-08
(86)【国際出願番号】 CN2022079863
(87)【国際公開番号】W WO2022188794
(87)【国際公開日】2022-09-15
(31)【優先権主張番号】202110262602.4
(32)【優先日】2021-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ANDROID
2.アンドロイド
3.iOS
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 娜
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014DA02
5K014FA03
5K067AA21
5K067EE02
5K067HH28
(57)【要約】
本出願は、半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法及び端末を開示し、この生成方法は、第一のPDSCHと第二のPDSCHに対応するK集合のうちの少なくとも一つに基づいて、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合を決定することと、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合における各K1,k値について、前記第一のPDSCHと前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルのうちの少なくとも一つに基づいて、各K1,k値に対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することと、候補PDSCH受信オケージョンに基づいて半静的HARQ-ACKコードブックを決定することと、を含む。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末によって実行される半静的ハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコードブックの生成方法であって、
第一の物理下りリンク共有チャネルPDSCHに対応するK集合と第二のPDSCHに対応するK集合とのうちの少なくとも一つに基づいて、アクティブ化された上りリンク帯域幅部分UL BWPに関連するK集合を決定することと、
アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合における各K1,k値について、前記第一のPDSCHに対応する時間領域リソース割り当てTDRAテーブルと前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルとのうちの少なくとも一つに基づいて、前記K1,k値に対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することであって、k=0、……M-1であり、Mが前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合における要素の個数であることと、
前記候補PDSCH受信オケージョンに基づいて半静的HARQ-ACKコードブックを決定することと、を含む、半静的ハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコードブックの生成方法。
【請求項2】
前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルと前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルとのうちの少なくとも一つに基づいて、前記K1,k値に対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することは、
前記K1,k値が前記第一のPDSCHに対応するK集合と第二のPDSCHに対応するK集合との積集合に属する場合、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスと前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスとの和集合に基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することと、
前記K1,k値が前記積集合に属しない場合、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックス又は前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することとのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記K1,k値が前記積集合に属しない場合、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックス又は前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することは、
前記K1,k値が前記第一のPDSCHに対応するK集合に属する場合、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することと、
前記K1,k値が前記第二のPDSCHに対応するK集合に属する場合、前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することとのうちの少なくとも一つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第一のPDSCHと第二のPDSCHとは、対応するDCIフォーマットが異なる、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
第一のPDSCHに対応するK集合と第二のPDSCHに対応するK集合とのうちの少なくとも一つに基づいて、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合を決定することは、
前記第一のPDSCHに対応するK集合を前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用することと、
前記第二のPDSCHに対応するK集合を前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用することと、
前記第一のPDSCHに対応するK集合と前記第二のPDSCHに対応するK集合との和集合を前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用することとのうちの一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第一のPDSCHは、ユニキャストPDSCHであり、前記第二のPDSCHは、グループキャストPDSCHである、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記第一のPDSCHと第二のPDSCHとは、対応するTDRAテーブル及び/又はK集合が異なる、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
半静的HARQ-ACKコードブックの生成装置であって、
第一のPDSCHに対応するK集合と第二のPDSCHに対応するK集合とのうちの少なくとも一つに基づいて、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合を決定するための第一の決定モジュールと、
アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合における各K1,k値について、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルと前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルとのうちの少なくとも一つに基づいて、前記K1,k値に対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定するための第二の決定モジュールであって、k=0、……M-1であり、Mが前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合における要素の個数である第二の決定モジュールと、
前記候補PDSCH受信オケージョンに基づいて半静的HARQ-ACKコードブックを決定するための第三の決定モジュールと、を含む、半静的HARQ-ACKコードブックの生成装置。
【請求項9】
前記第一の決定モジュールは、
前記第一のPDSCHに対応するK集合を前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用することと、
前記第二のPDSCHに対応するK集合を前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用することと、
前記第一のPDSCHに対応するK集合と前記第二のPDSCHに対応するK集合との和集合を前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用することとのうちの一つを実行するために用いられる、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記第二の決定モジュールは、
前記K1,k値が前記第一のPDSCHに対応するK集合と第二のPDSCHに対応するK集合との積集合に属する場合、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスと前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスとの和集合に基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することと、
前記K1,k値が前記積集合に属しない場合、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックス又は前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することとのうちの少なくとも一つを実行するために用いられる、請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記第二の決定モジュールは、
前記K1,k値が前記第一のPDSCHに対応するK集合に属する場合、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することと、
前記K1,k値が前記第二のPDSCHに対応するK集合に属する場合、前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することとのうちの少なくとも一つを実行するために用いられる、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記第一のPDSCHと第二のPDSCHとは、対応するDCIフォーマットが異なる、請求項8から11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
前記第一のPDSCHは、ユニキャストPDSCHであり、前記第二のPDSCHは、グループキャストPDSCHである、請求項8から12のいずれか1項に記載の装置。
【請求項14】
端末であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から7のいずれか1項に記載の半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法のステップを実現する、端末。
【請求項15】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体にプログラム又は命令が記憶され、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から7のいずれか1項に記載の半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【請求項16】
チップであって、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、請求項1から7のいずれか1項に記載の方法のステップを実現するために用いられる、チップ。
【請求項17】
プログラム製品であって、前記プログラム製品が非揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記プログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、請求項1から7のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する、プログラム製品。
【請求項18】
端末機器であって、請求項1から7のいずれか1項に記載の方法のステップを実行するように構成される、端末機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年03月10日に中国で提出された中国特許出願No.202110262602.4の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、無線通信技術分野に属し、具体的に半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法及び端末に関する。
【背景技術】
【0003】
ユーザ機器(User Equipment、UE、端末とも呼ばれる)が一つのハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat Request、HARQ)フィードバックリソース(物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)又は物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH))でフィードバックしたハイブリッド自動再送要求応答(Hybrid Automatic Repeat Request Acknowledgement、HARQ-ACK)情報の全体は、HARQ-ACKコードブックと呼ばれる。
【0004】
半静的HARQ-ACKコードブックは、type 1 HARQ-ACK codebookとも呼ばれ、そのコードブックの大きさは、実際の物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)スケジューリング又は物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink control Channel、PDCCH)伝送状況とは関係なく、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)により設定又は予め定義されたパラメータによって決定される。RRCパラメータpdsch-HARQ-ACK-Codebook=semi-staticの場合、半静的HARQ-ACKコードブックとして設定される。
【0005】
半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法は、以下のステップを含む。
【0006】
1)アクティブ化された上りリンク帯域幅部分(Uplink Bandwidth Part、UL BWP)に関連するK集合を決定し、
は、HARQ-ACKコードブックを決定する重要なパラメータの一つであり、物理下りリンク共有チャネルとそれに対応するフィードバックリソース(PUCCH/PUSCH)の間のスロット又はサブスロットのオフセット値を指す。あるPDSCHに対応するK1,k値について、可能な集合がRRCによって設定又は予め定義され、そしてPDSCHの該当する下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)情報をスケジューリングするドメインによって可能な集合における一つの値を指示する。ここで、K1,kは、K集合における値であり、k=0……M-1であり、Mは、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合における要素の個数であり、即ちK集合の基底又はK集合の基数である。
【0007】
2)アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合に基づいて、候補PDSCH受信オケージョンを決定する。
【0008】
具体的には、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合の各K1,k値について、PDSCHに対応する時間領域リソース割り当て(Time Domain Resource Assignment、TDRA)テーブルに基づいて、前記K1,k値に対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定する。
【0009】
3)候補PDSCH受信オケージョンに基づいて、半静的HARQ-ACKコードブックを決定する。
【0010】
UEが二つのタイプのPDSCHの同時伝送業務をサポートする場合、二つのタイプのPDSCHの TDRAテーブル及び/又はK集合は、単独に設定されてもよい。しかしながら、この時、半静的HARQ-ACKコードブックをどのように決定するかは解決する必要がある技術課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本出願の実施例の目的は、UEが二つのタイプのPDSCHの同時伝送業務をサポートする場合、HARQ-ACKコードブックをどのように決定するかの課題を解決することができる半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法及び端末を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
第一の態様によれば、端末によって実行される半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法を提供し、この方法は、
第一のPDSCHに対応するK集合と第二のPDSCHに対応するK集合とのうちの少なくとも一つに基づいて、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合を決定することと、
アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合における各K1,k値について、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルと前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルとのうちの少なくとも一つに基づいて、前記K1,k値に対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することであって、k=0、……M-1であり、Mが前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合における要素の個数であることと、
前記候補PDSCH受信オケージョンに基づいて半静的HARQ-ACKコードブックを決定することと、を含む。
【0013】
第二の態様によれば、半静的HARQ-ACKコードブックの生成装置を提供し、前記生成装置は、
第一のPDSCHに対応するK集合と第二のPDSCHに対応するK集合とのうちの少なくとも一つに基づいて、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合を決定するための第一の決定モジュールと、
アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合における各K1,k値について、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルと前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルとのうちの少なくとも一つに基づいて、前記K1,k値に対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定するための第二の決定モジュールであって、k=0、……M-1であり、Mが前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合における要素の個数である第二の決定モジュールと、
前記候補PDSCH受信オケージョンに基づいて半静的HARQ-ACKコードブックを決定するための第三の決定モジュールと、を含む。
【0014】
第三の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0015】
第四の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体にプログラム又は命令が記憶され、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0016】
第五の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、端末機器のプログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
【0017】
第六の態様によれば、プログラム製品を提供し、前記プログラム製品が非揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記プログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、第一の態様に記載の方法を実現する。
【0018】
第七の態様によれば、本出願の実施例は、端末機器を提供し、前記端末機器は、第一の態様に記載の方法のステップを実行するように構成される。
【発明の効果】
【0019】
本出願の実施例では、端末が第一のPDSCHと第二のPDSCHの同時伝送をサポートする場合の半静的HARQ-ACKコードブックの決定方式を明確にし、半静的HARQ-ACKコードブックの決定方式を最適化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図である。
図2】本出願の一実施例の半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法のフローチャートである。
図3】本出願の一実施例のHARQ-ACKフィードバックウィンドウの構造概略図である。
図4】本出願の別の実施例の半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法のフローチャートである。
図5】本出願の実施例におけるユニキャストPDSCHに対応するTDRAテーブル及び対応する候補PDSCH受信オケージョンの概略図である。
図6】本出願の実施例におけるグループキャストPDSCHに対応するTDRAテーブル及び対応する候補PDSCH受信オケージョンの概略図である。
図7】本出願の実施例におけるユニキャストPDSCHとグループキャストに対応するTDRAテーブルの和集合及び対応する候補PDSCH受信オケージョンの概略図である。
図8】本出願の一実施例におけるK1,k=7に対応するスロットの候補PDSCH受信オケージョンの決定方式の概略図である。
図9】本出願の一実施例におけるK1,k=6に対応するスロットの候補PDSCH受信オケージョンの決定方式の概略図である。
図10】本出願の実施例の半静的HARQ-ACKコードブックの生成装置の構造概略図である。
図11】本出願の実施例の端末の構造概略図である。
図12】本出願の実施例の端末のハードウェア構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0022】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用される用語は、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0023】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。しかしながら、以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しており、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0024】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12を含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-mobile Personal Computer、UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例の端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、ワイアレスローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks、WLAN)アクセスポイント、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)ノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0025】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例による半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法及び端末を詳細に説明する。
【0026】
図2を参照すると、図2は、本出願の実施例の半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法であり、この方法は、端末によって実行され、以下を含む。
【0027】
ステップ21:第一のPDSCHに対応するK集合と第二のPDSCHに対応するK集合とのうちの少なくとも一つに基づいて、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合を決定し、
ステップ22:アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合における各K1,k値について、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルと前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルとのうちの少なくとも一つに基づいて、前記K1,k値に対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定し、ここで、k=0、……M-1であり、Mが前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合における要素の個数であり、
本出願の実施例では、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合に基づいて、一つのHARQ-ACKフィードバックウィンドウを決定することができ、即ちあるULスロットに対して、フィードバックを必要とするPDSCH又はPDCCH(例えばSPS PDSCH releaseを指示するPDCCH又はScell dormancyを指示するPDCCHなど)は、HARQ-ACKフィードバックウィンドウ内のスロットのみで伝送することができ、あるいは、このULスロットは、HARQ-ACKフィードバックウィンドウ内で伝送されたPDSCH又はPDCCHのみをフィードバックする必要がある。
【0028】
図3を参照すると、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合が{5、6、7}であるとすると、n+9スロットに対応するHARQ-ACKフィードバックウィンドウは、n+4からn+2であり、ここで、n+2とn+9のオフセット値K1,kは7であり、n+3とn+9のオフセット値K1,kは6であり、n+4とn+9のオフセット値K1,kは5である。
【0029】
ステップ23:前記候補PDSCH受信オケージョンに基づいて半静的HARQ-ACKコードブックを決定する。
【0030】
本出願の実施例では、端末が第一のPDSCHと第二のPDSCHの同時伝送をサポートする場合の半静的HARQ-ACKコードブックの決定方式を明確にし、半静的HARQ-ACKコードブックの決定方式を最適化することができる。
【0031】
本出願の実施例では、選択的に、第一のPDSCHに対応するK集合と第二のPDSCHに対応するK集合とのうちの少なくとも一つに基づいて、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合を決定することは、以下のうちの一つを含む。
【0032】
1)前記第一のPDSCHに対応するK集合を前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用し、
選択的に、第二のPDSCHに対応するK集合は、前記第一のPDSCHに対応するK集合のサブ集合である。
【0033】
2)前記第二のPDSCHに対応するK集合を前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用し、
選択的に、第一のPDSCHに対応するK集合は、前記第二のPDSCHに対応するK集合のサブ集合である。
【0034】
3)前記第一のPDSCHに対応するK集合と前記第二のPDSCHに対応するK集合との和集合を前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用する。
【0035】
本出願の実施例では、端末が第一のPDSCHと第二のPDSCHの同時伝送をサポートする場合、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合の決定方式を明確にした。
【0036】
本出願の実施例では、選択的に、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルと前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルとのうちの少なくとも一つに基づいて、前記K1,k値に対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することは、
前記K1,k値が前記第一のPDSCHに対応するK集合と第二のPDSCHに対応するK集合との積集合に属する場合、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスと前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスとの和集合に基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することと、
前記K1,k値が前記積集合に属しない場合、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックス又は前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することとのうちの少なくとも一つを含む。
【0037】
本出願の実施例では、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合におけるK1,k値が前記第一のPDSCHに対応するK集合と第二のPDSCHに対応するK集合との積集合に属する場合にのみ、第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルと第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルとの和集合を使用し、このK1,k値に対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定し、K1,k値が前記積集合に属しない場合、第一のPDSCHに対応するTDRAテーブル又は第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルのみを使用し、このK1,k値に対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定し、それによって半静的HARQ-ACKコードブックの大きさを効果的に低減することができる。
【0038】
本出願の実施例では、選択的に、前記K1,k値が前記積集合に属しない場合、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックス又は前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することは、
前記K1,k値が前記第一のPDSCHに対応するK集合に属する場合、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することと、
前記K1,k値が前記第二のPDSCHに対応するK集合に属する場合、前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することとのうちの少なくとも一つを含む。
【0039】
本出願の実施例では、UEにサブスロット(sub-slot)が設定されており、例えばsubslotLengthForPUCCHが設定されている場合、上記実施例におけるスロットは、サブスロットに置き換えられてもよく、例えばK1,k値に対応するサブスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定する。
【0040】
本出願の上記実施例では、選択的に、前記第一のPDSCHと第二のPDSCHとは、対応するTDRAテーブル及び/又はK集合が異なる。
【0041】
本出願の上記実施例では、選択的に、前記第一のPDSCHは、ユニキャストPDSCHであり、前記第二のPDSCHは、グループキャストPDSCHである。
【0042】
注意すべきこととして、本発明では第一のPDSCHと第二のPDSCHは、それぞれ二種類の異なるPDSCH、例えばグループキャストPDSCHとユニキャストPDSCH、高優先度PDSCHと低優先度PDSCHなどを表す。端末は、PDSCHをスケジューリングするDCIフォーマット、DCIの位置する制御リソースセット(CORESET)、DCIの位置するサーチスペース、PDSCHのスクランブルRNTI、又はPDSCHをスケジューリングするDCIのCRCをスクランブルするRNTIなどの方式で第一のPDSCH又は第二のPDSCHを決定することができる。本発明は、これを具体的に限定するものではない。
【0043】
現在、ニューラジオ(New Radio、NR)技術は、ブロードキャスト/マルチキャスト特性を導入している。ブロードキャストマルチキャスト業務は、主にグループキャストPDSCH(マルチキャストPDSCH、又はグループパブリックPDSCHとも呼ばれる)によって伝送される。UEは、グループキャストPDSCHとユニキャストPDSCHを同時に受信することができ、且つグループキャストPDSCHとユニキャストPDSCHのTDRAテーブル及び/又はK集合は、単独に設定されてもよい。UEがユニキャストPDSCHとグループキャストPDSCHの同時伝送をサポートする場合、ユニキャストPDSCHのTDRAとグループキャストPDSCHのTDRAテーブルの和集合に基づいて候補PDSCH受信オケージョンを直接決定すると、不要なHARQ-ACKコードブックの大きさが増加する恐れがある。そのため、UEがユニキャストPDSCHとグループキャストPDSCHの同時伝送をサポートする場合、本出願の上記各実施例に記載の半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法に基づいて、半静的HARQ-ACKコードブックを決定することにより、半静的HARQ-ACKコードブックの決定方式を最適化することができる。注意すべきこととして、ここでユニキャストPDSCHとグループキャストPDSCHの同時伝送をサポートすることは、二種類の業務伝送をサポートすることを指し、一定期間内に、UEは、ユニキャストPDSCHを受信できるだけでなく、グループキャストPDSCHを受信でき、ユニキャストPDSCHとグループキャストPDSCHが重なる時間領域シンボルで伝送されることを意味するものではない。
【0044】
以下、前記第一のPDSCHがユニキャストPDSCHであり、前記第二のPDSCHがグループキャストPDSCHであることを例にして、本出願の実施例の半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法について説明する。
【0045】
図4を参照すると、本出願の実施例における半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法は、以下を含む。
【0046】
ステップ41:ユニキャストPDSCHに対応するK集合とグループキャストPDSCHに対応するK集合とのうちの少なくとも一つに基づいて、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合を決定する。
【0047】
選択的に、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合を決定することは、以下のうちの一つを含む。
【0048】
1)ユニキャストPDSCHに対応するK集合をアクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用し、
選択的に、グループキャストに対応するK集合は、ユニキャストPDSCHに対応するK集合のサブ集合であり、
2)グループキャストPDSCHに対応するK集合をアクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用し、
選択的に、ユニキャストに対応するK集合は、グループキャストPDSCHに対応するK集合のサブ集合であり、
3)ユニキャストに対応するK集合とグループキャストPDSCHに対応するK集合との和集合をアクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用する。
【0049】
ユニキャストPDSCHに対応するK集合が{1、2、3、4、5、6、7、8}であり、グループキャストPDSCHに対応するK集合が{6、8、10}であるとする。
【0050】
本出願の実施例では、ユニキャストPDSCHに対応するK集合をアクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用する場合、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合は{1、2、3、4、5、6、7、8}である。
【0051】
グループキャストPDSCHに対応するK集合をアクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用する場合、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合は{6、8、10}である。
【0052】
ユニキャストに対応するK集合とグループキャストPDSCHに対応するK集合との和集合をアクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用する場合、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合は{1、2、3、4、5、6、7、8}である。
【0053】
ステップ42:アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合における各K1,k値について、ユニキャストPDSCHに対応するTDRAテーブルとグループキャストPDSCHに対応するTDRAテーブルとのうちの少なくとも一つに基づいて、各K1,k値に対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定し、ここで、k=0、……M-1であり、Mは、前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合における要素の個数であり、
選択的に、前記K1,k値がユニキャストに対応するK集合とグループキャストPDSCHに対応するK集合との積集合に属する場合、ユニキャストPDSCHに対応するTDRAテーブルとグループキャストPDSCHに対応するTDRAテーブルとの和集合に基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定し、
前記K1,k値がユニキャストPDSCHに対応するK集合のみに属し、ユニキャストに対応するK集合とグループキャストPDSCHに対応するK集合との積集合に属しない場合、ユニキャストPDSCHに対応するTDRAテーブルに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定し、
前記K1,k値がグループキャストPDSCHに対応するK集合のみに属し、ユニキャストに対応するK集合とグループキャストPDSCHに対応するK集合との積集合に属しない場合、グループキャストPDSCHに対応するTDRAテーブルに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定する。
【0054】
図5を参照すると、図5は、本出願の実施例におけるユニキャストPDSCHに対応するTDRAテーブル及び対応する候補PDSCH受信オケージョンの概略図である。図6を参照すると、図6は、本出願の実施例におけるグループキャストPDSCHに対応するTDRAテーブル及び対応する候補PDSCH受信オケージョンの概略図である。
【0055】
ステップ41で決定したアクティブ化されたUL BWPに関連するK集合が{1、2、3、4、5、6、7、8}であるとする。
【0056】
1,k値が6又は8である時、ユニキャストPDSCHに対応するK集合とグループキャストPDSCHに対応するK集合との積集合{6、8}に属する場合、端末は、ユニキャストPDSCHに対応するTDRAテーブルとグループキャストPDSCHに対応するTDRAテーブルとの和集合に基づいて、このK1,k値に対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定し、図7を参照すると、図7は、本出願の実施例におけるユニキャストPDSCHとグループキャストに対応するTDRAテーブルの和集合及び対応する候補PDSCH受信オケージョンの概略図である。
【0057】
1,k値が{1、2、3、4、5、7}に属し、ユニキャストPDSCHに対応するK集合のみに属している場合、端末は、ユニキャストPDSCHに対応するTDRAテーブルに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定する。
【0058】
1,k値が10であり、グループキャストPDSCHに対応するK集合のみに属している場合、端末は、グループキャストPDSCHに対応するTDRAテーブルに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定する。
【0059】
ステップ43:前記候補PDSCH受信オケージョンに基づいて半静的HARQ-ACKコードブックを決定する。
【0060】
本出願の上記実施例では、選択的に、上記の、各K1,k値に対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することは、以下の少なくとも一つをさらに含む。
【0061】
1)TDRAテーブル内の上りリンクシンボルと重なる候補PDSCH受信オケージョンを除外する。
【0062】
即ち時分割多重化(Time Division Duplexing、TDD)の上り下りリンクスロットフォーマット設定に比べて、候補のPDSCH受信オケージョンの位置が有効であると決定する。TDRAのある行の候補PDSCH受信位置が上りリンクシンボルと重なる場合、この行の候補のPDSCH受信オケージョンの位置が有効な受信オケージョンではなく、除外される必要がある。
【0063】
選択的に、前記上りリンクシンボルは、半静的設定であり、例えばパラメータTDD-UL-DL-ConfigurationCommonとTDD-UL-DL-ConfigDedicatedにより設定される上りリンクシンボルである。
【0064】
2)時間領域位置で重なる候補PDSCH受信オケージョンを統合し、例えば1つのHARQ-ACK ビット(bit)しか生成できない。即ち下りリンクBWPに関連するTDRAテーブルに基づいて、時間領域リソースが重ならない行が得られ、重なる行についてはそのうちの1行のみを考慮する。
【0065】
例を挙げると、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合が{5、6、7}であるとする。各K1,kに対応する下りリンク(Downlink、DL)スロット内で、HARQ-ACK codebookを決定するPDSCHのTDRAテーブルの各行がいずれも図7に示すとおりであるとする。
【0066】
1,k=7の場合については、図8を参照すると、すべての候補PDSCH受信オケージョンがいずれも上りリンクシンボルと衝突(conflict)しないとするため、いずれもリザーブすることができる。
【0067】
1,k=6の場合については、図9を参照すると、行数が2、3、8であるPDSCH候補位置が上りリンクシンボルと重なるとするため、除外される。
【0068】
1,k=5の場合については、すべての候補PDSCH受信オケージョン集合がいずれも上りリンクシンボルと重なるとするため、いずれも除外される。
【0069】
それによって最終的に決定された候補PDSCH受信オケージョン集合は、MA、c={0、1、2、3、4、5、6、7、8}である。
【0070】
候補のPDSCH受信オケージョンを決定した後に、HARQ-ACK情報も決定する必要があり、以下の方式に基づいてHARQ-ACK情報を決定することができる。
【0071】
決定された候補PDSCH受信オケージョン集合にスケジューリングされたPDSCH receptionがなく、UEは、NACKをフィードバックし、
決定された候補PDSCH受信オケージョン集合に現在のスロットによってフィードバックされたPDSCH receptionが指示されておらず、UEは、NACKをフィードバックし、
PDSCHのフィードバックウィンドウが重なる場合、DCIフォーマット1-0又はDCIフォーマット1-1により指示される位置でフィードバックし、他の位置でNACKをフィードバックし、
ACK/NACKフィードバックのある候補PDSCH受信オケージョン集合に対して、得られた各セル候補PDSCH集合とRRCにより設定されるセルの個数、HARQ空間バインディングパラメータ、コードブロックグループ(Code block group、CBG)設定パラメータと各セルがサポートする最大コードワード(codeword)パラメータに基づいて、HARQ-ACKコードブックを共同で決定する。
【0072】
説明すべきこととして、本出願の実施例による半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法は、実行本体が半静的HARQ-ACKコードブックの生成装置であってもよく、又は、この半静的HARQ-ACKコードブックの生成装置における半静的HARQ-ACKコードブックの生成を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では半静的HARQ-ACKコードブックの生成装置が半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法を実行することを例にして、本出願の実施例による半静的HARQ-ACKコードブックの生成装置を説明する。
【0073】
図10を参照すると、本出願の実施例は、半静的HARQ-ACKコードブックの生成装置100をさらに提供し、この装置は、
第一のPDSCHに対応するK集合と第二のPDSCHに対応するK集合とのうちの少なくとも一つに基づいて、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合を決定するための第一の決定モジュール101と、
アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合における各K1,k値について、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルと前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルとのうちの少なくとも一つに基づいて、前記K1,k値に対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定するための第二の決定モジュール102であって、k=0、……M-1であり、Mが前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合における要素の個数である第二の決定モジュール102と、
前記候補PDSCH受信オケージョンに基づいて半静的HARQ-ACKコードブックを決定するための第三の決定モジュール103と、を含む。
【0074】
本出願の実施例では、端末が第一のPDSCHと第二のPDSCHの同時伝送をサポートする場合の半静的HARQ-ACKコードブックの決定方式を明確にし、半静的HARQ-ACKコードブックの決定方式を最適化することができる。
【0075】
選択的に、前記第一の決定モジュール101は、
前記第一のPDSCHに対応するK集合を前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用することと、
前記第二のPDSCHに対応するK集合を前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用することと、
前記第一のPDSCHに対応するK集合と前記第二のPDSCHに対応するK集合との和集合を前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用することとのうちの一つを実行する。
【0076】
選択的に、前記第二の決定モジュール102は、
前記K1,k値が前記第一のPDSCHに対応するK集合と第二のPDSCHに対応するK集合との積集合に属する場合、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスと前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスとの和集合に基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することと、
前記K1,k値が前記積集合に属しない場合、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックス又は前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することとのうちの少なくとも一つを実行するために用いられる。
【0077】
選択的に、前記第二の決定モジュール102は、
前記K1,k値が前記第一のPDSCHに対応するK集合に属する場合、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することと、
前記K1,k値が前記第二のPDSCHに対応するK集合に属する場合、前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することとのうちの少なくとも一つを実行するために用いられる。
【0078】
選択的に、前記第一のPDSCHと第二のPDSCHとは、対応するTDRAテーブル及び/又はK集合が異なる。
【0079】
選択的に、前記第一のPDSCHは、ユニキャストPDSCHであり、前記第二のPDSCHは、グループキャストPDSCHである。
【0080】
本出願の実施例における半静的HARQ-ACKコードブックの生成装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0081】
本出願の実施例における半静的HARQ-ACKコードブックの生成装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0082】
本出願の実施例による半静的HARQ-ACKコードブックの生成装置は、図2から図8の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0083】
図11に示すように、本出願の実施例は、端末110をさらに提供し、プロセッサ111と、メモリ112と、メモリ112に記憶されており、且つ前記プロセッサ111上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサ111により実行される時、上記半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0084】
図12は、本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。この端末120は、無線周波数ユニット121、ネットワークモジュール122、オーディオ出力ユニット123、入力ユニット124、センサ125、表示ユニット126、ユーザ入力ユニット127、インターフェースユニット128、メモリ129、及びプロセッサ1210などの部材を含むが、それらに限らない。
【0085】
当業者であれば理解できるように、端末120は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ1210にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図12に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0086】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット124は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)1241とマイクロホン1242を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ1241は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット126は、表示パネル1261を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル1261が構成されてもよい。ユーザ入力ユニット127は、タッチパネル1271及び他の入力機器1272を含む。タッチパネル1271は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル1271は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器1272は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0087】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット121は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後に、プロセッサ1210に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット121は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0088】
メモリ129は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ129は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ129は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0089】
プロセッサ1210は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ1210は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ1210に統合されなくてもよい。
【0090】
ここで、プロセッサ1210は、第一のPDSCHに対応するK集合と第二のPDSCHに対応するK集合とのうちの少なくとも一つに基づいて、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合を決定し、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合における各K1,k値について、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスと前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルとのうちの少なくとも一つに基づいて、前記K1,k値に対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定し、前記候補PDSCH受信オケージョンに基づいて半静的HARQ-ACKコードブックを決定するために用いられ、ここで、k=0、……M-1であり、Mが前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合における要素の個数である。
【0091】
本出願の実施例では、端末が第一のPDSCHと第二のPDSCHの同時伝送をサポートする場合の半静的HARQ-ACKコードブックの決定方式を明確にし、半静的HARQ-ACKコードブックの決定方式を最適化することができる。
【0092】
選択的に、プロセッサ1210は、
前記第一のPDSCHに対応するK集合を前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用することと、
前記第二のPDSCHに対応するK集合を前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用することと、
前記第一のPDSCHに対応するK集合と前記第二のPDSCHに対応するK集合との和集合を前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用することとのうちの一つを実行するためにも用いられる。
【0093】
選択的に、プロセッサ1210は、
前記K1,k値が前記第一のPDSCHに対応するK集合と第二のPDSCHに対応するK集合との積集合に属する場合、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスと前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスとの和集合に基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することと、
前記K1,k値が前記積集合に属しない場合、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックス又は前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することとのうちの少なくとも一つを実行するためにも用いられる。
【0094】
選択的に、プロセッサ1210は、
前記K1,k値が前記第一のPDSCHに対応するK集合に属する場合、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することと、
前記K1,k値が前記第二のPDSCHに対応するK集合に属する場合、前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することとのうちの少なくとも一つを実行するためにも用いられる。
【0095】
選択的に、前記第一のPDSCHと第二のPDSCHとは、対応するTDRAテーブル及び/又はK集合が異なる。
【0096】
選択的に、前記第一のPDSCHは、ユニキャストPDSCHであり、前記第二のPDSCHは、グループキャストPDSCHである。
【0097】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0098】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0099】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行し、上記半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0100】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0101】
本出願の実施例は、プログラム製品、例えばコンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記プログラム製品が非揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記プログラム製品は少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、上記半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0102】
本出願の実施例は、端末機器を提供し、この端末機器は、上記のような方法の各実施例の各プロセスを実行するように構成され、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0103】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0104】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案が実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0105】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-09-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末によって実行される半静的ハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコードブックの生成方法であって、
第一の物理下りリンク共有チャネルPDSCHに対応するK集合と第二のPDSCHに対応するK集合とのうちの少なくとも一つに基づいて、アクティブ化された上りリンク帯域幅部分UL BWPに関連するK集合を決定することと、
アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合における各K1,k値について、前記第一のPDSCHに対応する時間領域リソース割り当てTDRAテーブルと前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルとのうちの少なくとも一つに基づいて、前記K1,k値に対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することであって、k=0、……M-1であり、Mが前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合における要素の個数であることと、
前記候補PDSCH受信オケージョンに基づいて半静的HARQ-ACKコードブックを決定することと、を含む、半静的ハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACKコードブックの生成方法。
【請求項2】
前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルと前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルとのうちの少なくとも一つに基づいて、前記K1,k値に対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することは、
前記K1,k値が前記第一のPDSCHに対応するK集合と第二のPDSCHに対応するK集合との積集合に属する場合、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスと前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスとの和集合に基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することと、
前記K1,k値が前記積集合に属しない場合、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックス又は前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することとのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記K1,k値が前記積集合に属しない場合、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックス又は前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することは、
前記K1,k値が前記第一のPDSCHに対応するK集合に属する場合、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することと、
前記K1,k値が前記第二のPDSCHに対応するK集合に属する場合、前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することとのうちの少なくとも一つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第一のPDSCHと第二のPDSCHとは、対応するDCIフォーマットが異なる、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
第一のPDSCHに対応するK集合と第二のPDSCHに対応するK集合とのうちの少なくとも一つに基づいて、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合を決定することは、
前記第一のPDSCHに対応するK集合と前記第二のPDSCHに対応するK集合との和集合を前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用することと、
前記第一のPDSCHに対応するK集合を前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用することと、
前記第二のPDSCHに対応するK集合を前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用することと、のうちの一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第一のPDSCHは、ユニキャストPDSCHであり、前記第二のPDSCHは、グループキャストPDSCHである、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記第一のPDSCHと第二のPDSCHとは、対応するTDRAテーブル及び/又はK集合が異なる、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
半静的HARQ-ACKコードブックの生成装置であって、
第一のPDSCHに対応するK集合と第二のPDSCHに対応するK集合とのうちの少なくとも一つに基づいて、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合を決定するための第一の決定モジュールと、
アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合における各K1,k値について、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルと前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルとのうちの少なくとも一つに基づいて、前記K1,k値に対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定するための第二の決定モジュールであって、k=0、……M-1であり、Mが前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合における要素の個数である第二の決定モジュールと、
前記候補PDSCH受信オケージョンに基づいて半静的HARQ-ACKコードブックを決定するための第三の決定モジュールと、を含む、半静的HARQ-ACKコードブックの生成装置。
【請求項9】
前記第一の決定モジュールは、
前記第一のPDSCHに対応するK集合と前記第二のPDSCHに対応するK集合との和集合を前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用することと、
前記第一のPDSCHに対応するK集合を前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用することと、
前記第二のPDSCHに対応するK集合を前記アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用することと、のうちの一つを実行するために用いられる、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記第二の決定モジュールは、
前記K1,k値が前記第一のPDSCHに対応するK集合と第二のPDSCHに対応するK集合との積集合に属する場合、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスと前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスとの和集合に基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することと、
前記K1,k値が前記積集合に属しない場合、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックス又は前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することとのうちの少なくとも一つを実行するために用いられる、請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記第二の決定モジュールは、
前記K1,k値が前記第一のPDSCHに対応するK集合に属する場合、前記第一のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することと、
前記K1,k値が前記第二のPDSCHに対応するK集合に属する場合、前記第二のPDSCHに対応するTDRAテーブルの行インデックスに基づいて、前記K1,k値の対応するスロット内の候補PDSCH受信オケージョンを決定することとのうちの少なくとも一つを実行するために用いられる、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記第一のPDSCHと第二のPDSCHとは、対応するDCIフォーマットが異なる、請求項8から11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
前記第一のPDSCHは、ユニキャストPDSCHであり、前記第二のPDSCHは、グループキャストPDSCHである、請求項8から12のいずれか1項に記載の装置。
【請求項14】
端末であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から7のいずれか1項に記載の半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法のステップを実現する、端末。
【請求項15】
プログラム製品であって、前記プログラム製品が非揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記プログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、請求項1から7のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する、プログラム製品。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
図1】本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図である。
図2】本出願の一実施例の半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法のフローチャートである。
図3】本出願の一実施例のHARQ-ACKフィードバックウィンドウの構造概略図である。
図4】本出願の別の実施例の半静的HARQ-ACKコードブックの生成方法のフローチャートである。
図5】本出願の実施例におけるユニキャストPDSCHに対応するTDRAテーブル及び対応する候補PDSCH受信オケージョンの概略図である。
図6】本出願の実施例におけるグループキャストPDSCHに対応するTDRAテーブル及び対応する候補PDSCH受信オケージョンの概略図である。
図7】本出願の実施例におけるユニキャストPDSCHとグループキャストPDSCHに対応するTDRAテーブルの和集合及び対応する候補PDSCH受信オケージョンの概略図である。
図8】本出願の一実施例におけるK1,k=7に対応するスロットの候補PDSCH受信オケージョンの決定方式の概略図である。
図9】本出願の一実施例におけるK1,k=6に対応するスロットの候補PDSCH受信オケージョンの決定方式の概略図である。
図10】本出願の実施例の半静的HARQ-ACKコードブックの生成装置の構造概略図である。
図11】本出願の実施例の端末の構造概略図である。
図12】本出願の実施例の端末のハードウェア構造概略図である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12を含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-mobile Personal Computer、UMPC)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例の端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、ワイアレスローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks、WLAN)アクセスポイント、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)ノード、トランスミッションポイント(Transmission Reception Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0052】
ユニキャストに対応するK集合とグループキャストPDSCHに対応するK集合との和集合をアクティブ化されたUL BWPに関連するK集合として使用する場合、アクティブ化されたUL BWPに関連するK集合は{1、2、3、4、5、6、7、8、10}である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0055】
ステップ41で決定したアクティブ化されたUL BWPに関連するK集合が{1、2、3、4、5、6、7、8、10}であるとする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正の内容】
図2
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正の内容】
図4
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正の内容】
図12
【国際調査報告】