(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-19
(54)【発明の名称】胃腸障害を監視するためのシステム
(51)【国際特許分類】
G16H 50/30 20180101AFI20240312BHJP
A61B 5/07 20060101ALI20240312BHJP
【FI】
G16H50/30
A61B5/07 100
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023557400
(86)(22)【出願日】2022-03-18
(85)【翻訳文提出日】2023-11-15
(86)【国際出願番号】 EP2022057177
(87)【国際公開番号】W WO2022200214
(87)【国際公開日】2022-09-29
(32)【優先日】2021-03-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522482795
【氏名又は名称】フォンダシオン・ドゥ・コオペラシオン・シアンティフィック
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ブリュノ・ミュテ
(72)【発明者】
【氏名】リー・スワンストローム
(72)【発明者】
【氏名】クリスティアンス・アレハンドロ・ゴンザレス・カブレラ
【テーマコード(参考)】
4C038
5L099
【Fターム(参考)】
4C038CC03
4C038CC09
5L099AA04
(57)【要約】
本発明は、胃腸障害を監視するためのシステムであって、胃腸プローブと、患者のパラメータを測定するように構成されている少なくとも1つのセンサと、患者からの入力を受信するように構成されている患者インターフェースと、所与の時間間隔に対応する第1の値および第2の値を決定することであり、患者からの入力が所与の時間間隔に対応する場合、上記第1の値は、所与の時間間隔に対応するパラメータの測定値に基づいてかつ所与の時間間隔に対応する患者からの入力に基づいて決定され、前記第2の値は、所与の時間間隔に対応する胃食道内容物の測定値に基づいて決定される、決定すること、および決定された値の対のセットに基づいて、胃腸障害のレベルを判定することを行うように構成されているプロセッサとを含む、システムに関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
胃腸障害を監視するためのシステムであって、
患者の胃食道内容物測定を実施するように構成されている胃腸プローブと、
前記患者のパラメータを測定するように構成されている少なくとも1つのセンサであって、前記パラメータは前記患者の痛みおよび/またはストレスに左右される、少なくとも1つのセンサと、
前記患者からの入力を受信するように構成されている患者インターフェースであって、前記入力は患者報告症状(PRS)に対応する、患者インターフェースと、
プロセッサであり、
異なる時間間隔のセットにそれぞれ対応する値の対のセットを決定することであり、前記異なる時間間隔のセットの中の所与の時間間隔に対応する値の各対は第1の値および第2の値を含み、
前記患者からの入力が前記所与の時間間隔に対応する場合、前記第1の値は、前記所与の時間間隔に対応する前記パラメータの測定値に基づいてかつ前記所与の時間間隔に対応する前記患者からの前記入力に基づいて決定され、
前記第2の値は、前記所与の時間間隔に対応する胃食道内容物の測定値に基づいて決定されること、および
前記決定された値の対のセットに基づいて、胃腸障害のレベルを判定すること
を行うように構成されている、プロセッサと
を含む、システム。
【請求項2】
前記パラメータの前記測定値および前記患者からの前記入力に基づいて決定された前記第1の値は、
前記患者からの前記入力による前記パラメータの前記測定値に重みを加えること、または
前記パラメータの前記測定値による前記患者からの前記入力に対応する値に重みを加えること
により決定される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記所与の時間間隔に対応する前記患者からの入力がない場合、前記プロセッサは、前記所与の時間間隔に対応する前記パラメータの前記測定値に基づいて、前記第1の値を決定するようにさらに構成されている、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
前記第2の値は、前記所与の時間間隔に対応する前記胃食道内容物の測定値に基づいてかつ患者活動情報ならびに/または動作および姿勢情報に基づいて決定され、前記患者活動情報ならびに前記動作および姿勢情報は前記所与の時間間隔に対応する、請求項1から3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項5】
前記胃食道内容物の測定値に基づいてかつ前記患者活動情報ならびに/または前記動作および姿勢情報に基づいて決定された前記第2の値は、前記患者活動情報ならびに/または前記動作および姿勢情報による前記胃食道内容物の測定値に重みを加えることにより決定される、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
加速度センサ、ジャイロセンサおよびフレキシブル角度センサの中の少なくとも1つの電子センサを含み、前記動作および姿勢情報は前記少なくとも1つの電子センサの出力に基づいて判定される、請求項4または5に記載のシステム。
【請求項7】
前記患者活動情報は、心拍センサの出力、血圧センサの出力、温度センサの出力、呼吸数センサの出力、酸素飽和度センサの出力、加速度センサの出力、ジャイロセンサの出力、フレキシブル角度センサの出力、時計の出力、ジオロケーション情報、および前記患者により与えられる活動入力の中の少なくとも1つに基づいて判定される、請求項4から6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
前記胃腸プローブは、pHセンサおよびインピーダンスセンサの中の少なくとも1つのプローブセンサを含み、
前記胃食道内容物の測定値は前記少なくとも1つのプローブセンサの出力に基づいて得られる、請求項1から7のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項9】
前記胃腸プローブは、配列状に配置された複数のプローブセンサを含み、
前記胃食道内容物の測定値は、前記複数のプローブセンサの出力に基づいて得られる、
請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記パラメータを測定するように構成されている前記センサは、心拍センサ、血圧センサ、温度センサ、呼吸数センサ、酸素飽和度センサ、乳酸濃度センサ、ナトリウムレベルセンサ、尿酸値センサ、カリウム濃度センサ、ストレス関連ホルモンセンサの中のセンサであり、
パラメータ測定値が、前記パラメータを測定するように構成されている前記センサの出力に基づいて得られる、請求項1から9のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項11】
前記胃腸プローブから胃食道内容物測定値を受信するように構成されている受信用ワイヤレス通信ユニットをさらに含み、前記胃腸プローブは、胃食道内容物測定値を送信するように構成されている送信用ワイヤレス通信ユニットを含む、請求項1から10のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項12】
前記受信用ワイヤレス通信ユニットおよび/または前記患者インターフェースを含む、デバイスをさらに含み、前記デバイスはユーザ機器または患者装着デバイスである、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記胃腸障害のレベルを第1の胃腸障害に関連付けることと、第2の胃腸障害に関連付けられた胃腸障害の別のレベルを判定することとをさらに含み、前記別のレベルは前記決定された値の対のセットに基づいて判定される、請求項1から12のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項14】
胃腸障害を監視する方法であって、
患者の胃食道内容物測定値を示すデータを受信するステップと、
パラメータ測定値を示すデータを受信するステップであって、パラメータは前記患者の痛みおよび/またはストレスに左右される、ステップと、
前記患者からの入力を示すデータを受信するステップであって、前記入力は患者報告症状(PRS)に対応する、ステップと、
異なる時間間隔のセットにそれぞれ対応する値の対のセットを決定するステップであって、前記異なる時間間隔のセットの中の所与の時間間隔に対応する値の各対は第1の値および第2の値を含み、
前記患者からの前記入力を示すデータが前記所与の時間間隔に対応する入力を示す場合、前記第1の値は、前記所与の時間間隔に対応する前記パラメータの測定値を示すデータに基づいてかつ前記所与の時間間隔に対応する前記患者からの前記入力を示すデータに基づいて決定され、
前記第2の値は、前記所与の時間間隔に対応する胃食道内容物の測定値を示すデータに基づいて決定される、ステップと、
前記決定された値の対のセットに基づいて、胃腸障害のレベルを判定するステップと
を含む、方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法を実施するコード命令が少なくともプロセッサにより実施される場合、前記命令を含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項16】
患者の胃食道内容物測定値を示すデータを受信することと、
パラメータ測定値を示すデータを受信することであり、パラメータは前記患者の痛みおよび/またはストレスに左右される、受信することと、
前記患者からの入力を示すデータを受信することであり、前記入力は患者報告症状(PRS)に対応する、受信することと
を行うように構成されている通信インターフェースを含む、コンピュータであって、
異なる時間間隔のセットにそれぞれ対応する値の対のセットを決定することであり、前記異なる時間間隔のセットの中の所与の時間間隔に対応する値の各対は第1の値および第2の値を含み、
前記患者からの入力を示すデータが前記所与の時間間隔に対応する入力を示す場合、前記第1の値は、前記所与の時間間隔に対応する前記パラメータの測定値を示すデータに基づいてかつ前記所与の時間間隔に対応する前記患者からの前記入力を示すデータに基づいて決定され、
前記第2の値は、前記所与の時間間隔に対応する胃食道内容物の測定値を示すデータに基づいて決定される、決定することと、
前記決定された値の対のセットに基づいて、胃腸障害のレベルを判定することと
を行うように構成されているプロセッサをさらに含む、コンピュータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は全般的に医療機器の分野に関し、より具体的には、胃腸障害を監視するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
胃腸障害は、健康上への影響の様々な形および様々なレベルと、生活の質への影響とを有する。
【0003】
診断の大部分が、患者報告症状(PRS: patient reported symptom)および知覚に基づいて行われる。
【0004】
また、診断が、患者の胃腸管壁に当接して飲み込まれるかまたは一時的に埋め込まれて、胃食道内容物に関する情報を測定するかまたは捕捉する生体内プローブ(internal probe)に依存するシステムに基づく可能性がある。胃食道内容物測定値(GECM: gastro-esophageal content measurement)は患者装着デバイス(patient worn device)内に送信され、格納される。
【0005】
さらに最近、システムが、診断の基礎をGECMおよびPRSの両方に置くように開発されており、PRSは、患者によってその装着デバイス内に入力される。そのようなシステムは、PRS事象に合わせながらGECM事象を確認し、既知のモデルを用いて、疾病重症度採点表示(scoring indication)、例えば症状相関スコア、を提供する。
【0006】
しかし、これらの技術は効率性を欠く。実際、診断は患者の知覚に関連し、したがって極めて主観的であるPRSの患者入力に大きく依存する。さらに、患者は、PRSを入力し忘れるかまたは単にその入力を先延ばしにする可能性がしばしばあり、診断の不正確さの原因となる。さらに、患者の活動が考慮に入れられた場合、それは帰納的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、この状況を改善することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
その目的のために、本発明は、胃腸障害を監視するためのシステムであって、
患者の胃食道内容物測定を実施するように構成されている胃腸プローブと、
患者のパラメータを測定するように構成されている少なくとも1つのセンサであって、上記パラメータは患者の痛みおよび/またはストレスに左右される、少なくとも1つのセンサと、
患者からの入力を受信するように構成されている患者インターフェースであって、上記入力は患者報告症状(PRS)に対応する、患者インターフェースと、
プロセッサであり、
異なる時間間隔のセットにそれぞれ対応する値の対のセットを決定することであり、異なる時間間隔のセットの中の所与の時間間隔に対応する値の各対は第1の値および第2の値を含み、
患者からの入力が所与の時間間隔に対応する場合、上記第1の値は、所与の時間間隔に対応するパラメータの測定値に基づいてかつ所与の時間間隔に対応する患者からの入力に基づいて決定され、
上記第2の値は、所与の時間間隔に対応する胃食道内容物の測定値に基づいて決定される、決定すること、および
決定された値の対のセットに基づいて、胃腸障害のレベルを判定すること
を行うように構成されている、プロセッサと
を含む、システムに関する。
【0009】
このシステムは診断の精度を高めることが可能である。実際、患者によって経験されたPRSは身体的なかつしたがって極めて主観的なものである。したがって、何人かの患者が強い痛みを述べ、一方、他の者は、同じ現象に関して何の痛みも感じていない。胃食道内容物の測定が実施される時間期間中、患者の痛みおよび/またはストレスに左右されるパラメータを考慮して第1の値を決定することにより、PRSの強度の客観的値を有すること、および実際には何らかのPRSを経験しているが患者によってPRSが入力されていないGECM事象を間違って解釈することを回避することが可能になる。
【0010】
この客観的な第1の値に基づき、胃腸障害のレベルは、したがってより関連性がある。このスコアは、第1の値により示された事象と、胃食道内容物の測定値に基づく第2の値により示された事象との相互の関係を示すことによって得られ得る。そのような相関は、PRS値とGECM値とを組み合わせる既存の技法を用いて、例えばこれらの値を第1の値および第2の値それぞれによって置き換えることにより、実施され得る。これらの技法は、例えば症状相関スコアである。
【0011】
胃腸プローブにより、任意のプローブ、特に胃食道内容物のパラメータ、例えば胃食道内容物のpH、を経時的に測定することができる生体内プローブが分かる。
【0012】
患者の痛みおよび/またはストレスに左右されるパラメータにより、患者が痛みまたはストレスを経験すると変化する患者の任意のパラメータ、例えば心拍、体温、発汗、ストレス関連ホルモンレベル等の上昇が分かる。
【0013】
患者から受け取った入力により、任意の入力、特に患者によって経験されたPRSの種類および/または強度に関連する入力が分かる。
【0014】
異なる時間間隔のセットにより、胃食道内容物が測定される時間期間の全ての時分割が分かる。時分割、例えば各時間間隔が同一継続時間である時間分割は、あらかじめ定められ得る。また、時分割は医療監視の間に決定され得る。例えば、各胃食道内容物測定事象、すなわち、パラメータの著しい進化が測定される各時間が、例えば胃食道内容物測定事象の強度に基づいてまたは次の胃食道内容物測定事象まで、その継続時間が全時間間隔に関して同一であるかまたは異なる可能性がある時間間隔を開始する。
【0015】
所与の時間間隔に対応するパラメータにより、パラメータの測定が所与の時間間隔内に実行されたことが分かる。
【0016】
所与の時間間隔に対応する患者からの入力により、入力は所与の時間間隔内に実施されたことが分かる。
【0017】
所与の時間間隔に対応する胃食道内容物の測定により、胃食道内容物の測定が所与の時間間隔内に実施されたことが分かる。
【0018】
第1の値は、パラメータの測定値に基づいて、またはより具体的には、パラメータの測定値を示すデータに基づいて決定される。
【0019】
胃腸障害のレベルの判定は、胃腸障害のレベルに関連するスコアとして判定されることが可能であり、上記スコアは、決定された値の対のセットに基づいて判定される。
【0020】
本発明の態様によれば、パラメータの測定値および患者からの入力に基づいて決定された第1の値は、
- 患者からの入力によるパラメータの測定値に重みを加えること、または
- パラメータの測定値による患者からの入力に対応する値に重みを加えること
により決定される。
【0021】
パラメータの測定値による患者からの入力に対応する値に重みを加えることにより、患者によって経験されかつ入力を引き起こす事象が、患者の痛みおよび/またはストレスに関連するパラメータのレベルにより高く評価されるかまたは評価を下げられることが分かる。したがって、痛みおよび/またはストレスに関連するパラメータのレベルが低い間に入力されたPRSは評価を下げられ、したがってそれほど考慮されないであろう。逆に、痛みおよび/またはストレスに関連するパラメータのレベルが高い間に入力されたPRSは高く評価され、したがってより考慮されるであろう。
【0022】
入力されたPRSによるパラメータ(例えば、心臓の鼓動)の測定値に重みを加えることにより、患者によって経験された痛みおよび/またはストレスは入力されたPRSにより高く評価されるかまたは評価を下げられることが分かる。したがって、患者によって経験されたかつ例えば低強度PRSを示すPRS入力という結果を生じる痛みおよび/またはストレスは評価を下げられ、したがってそれほど考慮されないであろう。逆に、患者によって経験されたかつ例えば高強度PRSを示すPRS入力という結果を生じる痛みおよび/またはストレスは高く評価され、したがってより考慮されるであろう。
【0023】
どちらの場合も、パラメータの考慮は、第1の値を、それが患者によって入力されたPRSのみに基づいた場合よりも客観的にする。
【0024】
本発明の態様によれば、患者からの入力が所与の時間間隔に対応しない場合、プロセッサは、所与の時間間隔に対応するパラメータの測定値に基づいて、上記第1の値を決定するようにさらに構成されている。
【0025】
この場合、患者からの入力は、第1の値を決定するために考慮されず、第1の値はパラメータの測定値にのみ基づいている。このことは、患者が何のPRSも入力しない場合にも、例えば患者が眠っているかまたは患者がPRSを入力し忘れている場合、第1の値を決定することを可能にする。
【0026】
本発明の態様によれば、第2の値は、所与の時間間隔に対応する胃食道内容物の測定値に基づいてかつ患者活動情報ならびに/または動作および姿勢情報に基づいて決定され、上記患者活動情報ならびに上記動作および姿勢情報は所与の時間間隔に対応する。
【0027】
これは、第2の値を決定する場合、患者の活動を考慮することを可能にする。実際、GECMの進化が胃腸障害を示さない可能性があり、例えば、何らかの胃腸障害に関わらず、スポーツをすることがGECMを増大させる可能性がある。したがって、診断は、例えば患者の活動に関連するGECMを考慮しないことにより、より正確である。これは、患者活動情報ならびに/または動作および姿勢情報による胃食道内容物の測定値に重みを加えることによって、第2の値を決定することにより行われ得る。
【0028】
所与の時間間隔に対応する患者活動情報によって、情報は所与の時間間隔中に起こる患者活動を指すことが分かる。患者活動は、例えば、ランチを取る、スポーツをする、眠る等である。
【0029】
所与の時間間隔に対応する動作および姿勢情報によって、情報は、所与の時間間隔中に起こる患者の動作および姿勢を指すことが分かる。動作および姿勢情報は、加速度センサ、ジャイロセンサ、およびフレキシブル角度センサの中の任意の電子センサに基づいて決定され得る。
【0030】
患者活動情報は、心拍センサの出力、血圧センサの出力、温度センサの出力、呼吸数センサの出力、酸素飽和度センサの出力、加速度センサの出力、ジャイロセンサの出力、フレキシブル角度センサの出力、時計の出力、ジオロケーション情報、および患者によって与えられる活動入力の中の少なくとも1つに基づいて、判定され得る。
【0031】
本発明の態様によれば、胃腸プローブは、pHセンサおよびインピーダンスセンサの中の少なくとも1つのプローブセンサを含み、
胃食道内容物測定値は少なくとも1つのプローブセンサの出力に基づいて得られる。
【0032】
配列状に配置されている複数のプローブセンサにより、GECMが得られ得ることが有利である。このことは、胃腸管内の胃食道内容物の移動の方向および速度を判定することを可能にする。
【0033】
本発明の態様によれば、パラメータを測定するように構成されているセンサは、心拍センサ、血圧センサ、温度センサ、呼吸数センサ、酸素飽和度センサ、乳酸濃度センサ、ナトリウムレベルセンサ、尿酸値センサ、カリウム濃度センサ、ストレス関連ホルモンセンサの中のセンサであり、
パラメータ測定値が、パラメータを測定するように構成されているセンサの出力に基づいて得られる。
【0034】
実際、様々なセンサにより測定されたパラメータは、患者の痛みおよび/またはストレスに左右される。
【0035】
本発明の態様によれば、システムは、胃腸プローブから胃食道内容物測定値(より正確には、GECMを示すデータ)を受信するように構成されている受信用ワイヤレス通信ユニットをさらに含み、胃腸プローブは、胃食道内容物測定値を送信するように構成されている送信用ワイヤレス通信ユニットを含む。
【0036】
したがって、GECMを示すデータは、分析されるプローブから抽出されることが可能であり、一方、プローブは依然として胃腸管内にある。
【0037】
さらに、ワイヤレス通信ユニットは、デバイス、例えばユーザ機器(スマートフォン、接続された時計)または患者装着デバイス内に含まれ得る。したがって、患者は普通に生活することができ、それにより、その日常生活中の患者を監視することが可能になり、それは、正確な診断を確立することにより関連性がある。
【0038】
本発明の別の態様によれば、システムは、胃腸プローブと、患者のパラメータを測定するように構成されている少なくとも1つのセンサを含む患者装着デバイスと、ユーザ機器とを含む。プローブ、患者装着デバイス、およびユーザ機器はワイヤレス通信能力を有する。
【0039】
ユーザ機器のインターフェース(例えば、スマートフォンのインターフェース)は、PRSに関連するデータを収集するために使用されることが可能であり、一方、活動情報は、スマートフォンに既に存在している様々なセンサおよびソフトウェアから読み出されることが可能である。そのような活動情報は、食事時間(開始および終了)、食事内容、睡眠時間、スポーツをしているか座っている時間窓を含み得る。
【0040】
本発明の別の態様によれば、システムは、第1の値および第2の値により明らかにされた事象の相互の関係を示すことにより、胃腸障害のレベルを、特定の胃腸障害と関連付ける。
【0041】
これは、消化器疾患の中の特定の疾患を判定することを可能にする。実際、各消化器疾患は、最終的に患者の活動によって決まる特定のGECMおよび特定のPRSを有する(いくつかの特定の胃腸障害が、患者がある活動を実践した場合にのみ起こる症状(PRSを誘発する)を有する)。例えば、ある疾患に関連する症状が、食事中または食事の終了後の時間窓の間にのみ起こる。
【0042】
さらに、システムは、第1の値および第2の値により明らかにされた事象の相互の関係を示すことにより、別の胃腸障害に関連する胃腸障害の別のレベルを判定し得る。別のレベルの判定は、胃腸障害に関連する胃腸障害のレベルを判定するのと同じ方法で、システムにより実施される。
【0043】
本発明の第2の態様は、胃腸障害を監視する方法であって、
- 患者の胃食道内容物測定値を示すデータを受信するステップと、
- パラメータ測定値を示すデータを受信するステップであって、上記パラメータは患者の痛みおよび/またはストレスに左右される、ステップと、
- 患者からの入力を示すデータを受信するステップであって、上記入力は患者報告症状(PRS)に対応する、ステップと、
- 異なる時間間隔のセットにそれぞれ対応する値の対のセットを決定するステップであって、異なる時間間隔のセットの中の所与の時間間隔に対応する値の各対は第1の値および第2の値を含み、
患者からの入力を示すデータが所与の時間間隔に対応する入力を示す場合、上記第1の値は、所与の時間間隔に対応するパラメータの測定値を示すデータに基づいてかつ所与の時間間隔に対応する患者からの入力を示すデータに基づいて決定され、
上記第2の値は、所与の時間間隔に対応する胃食道内容物の測定値を示すデータに基づいて決定される、ステップと、
- 決定された値の対のセットに基づいて、胃腸障害のレベルを判定するステップと
を含む、方法に関する。
【0044】
本発明の第3の態様は、上記命令がプロセッサにより実施される場合、前述されている方法を実施するコード命令を含む、コンピュータプログラム製品に関する。
【0045】
本発明の第4の態様は、
患者の胃食道内容物測定値を示すデータを受信することと、
パラメータ測定値を示すデータを受信することであり、パラメータは患者の痛みおよび/またはストレスに左右される、受信することと、
患者からの入力を示すデータを受信することであり、上記入力は患者報告症状(PRS)に対応する、受信することと
を行うように構成されている通信インターフェース
を含む、コンピュータであって、
異なる時間間隔のセットにそれぞれ対応する値の対のセットを決定することであり、異なる時間間隔のセットの中の所与の時間間隔に対応する値の各対は第1の値および第2の値を含み、
患者からの入力を示すデータが所与の時間間隔に対応する入力を示す場合、上記第1の値は、所与の時間間隔に対応するパラメータの測定値を示すデータに基づいてかつ所与の時間間隔に対応する患者からの入力を示すデータに基づいて、決定され、
上記第2の値は、所与の時間間隔に対応する胃食道内容物の測定値を示すデータに基づいて決定される、決定することと、
決定された値の対のセットに基づいて、胃腸障害のレベルを判定することと
を行うように構成されているプロセッサをさらに含む、
コンピュータに関する。
【0046】
本発明は、同様の参照番号が同様の要素を指す添付図面の図において、制限としてではなく、例として説明されている。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【
図1】本発明の実施形態によるシステムの図である。
【
図2】本発明によるシステムの実施を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0048】
図1を参照すると、その胃腸管内に胃腸プローブ1およびウェアラブルデバイス11を有する患者Pが示されている。胃腸プローブ1は、配列状に配置されている複数のプローブセンサ2を含む。プローブセンサ2はpHセンサおよび/またはインピーダンスセンサであってもよく、これらのセンサは胃食道内容物測定値を出力する。胃腸プローブ1は、プローブセンサ2により得られた胃食道内容物測定値を、ウェアラブルデバイス11へ送信するように構成されているワイヤレス通信ユニット3を含む。
【0049】
(ユーザ機器でもあり得ると考えられる)ウェアラブルデバイス11は、患者のパラメータ、例えば患者Pの心臓の鼓動、を測定するように構成されているセンサ16を含む。より一般的には、センサ16は、患者Pの痛みおよび/またはストレスに左右されるパラメータを測定することを可能にする任意の種類のセンサである。いくつかのセンサが、患者Pの痛みおよび/またはストレスに左右されるいくつかのパラメータの進化を追跡するように組み合わされ得る。センサ16は、心拍センサ、血圧センサ、温度センサ、呼吸数センサ、酸素飽和度センサ、乳酸濃度センサ、ナトリウムレベルセンサ、尿酸値センサ、カリウム濃度センサ、およびストレス関連ホルモンセンサの中のセンサであり得る。
【0050】
ウェアラブルデバイス11は活動センサ18を含む。活動センサ18は、心拍センサ、血圧センサ、温度センサ、呼吸数センサ、酸素飽和度センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、フレキシブル角度センサの中の1つであり得る。あるいはまたは補完的に、活動センサ18は、時計および/またはジオロケーションモジュールと組み合わせられるかまたはそれらにより置き換えられることが可能である。
【0051】
ウェアラブルデバイス11は動作および姿勢センサ19を含む。動作および姿勢センサ19は、加速度センサ、ジャイロセンサ、およびフレキシブル角度センサの中の1つであり得る。活動センサ18と動作および姿勢センサ19とは同一のセンサとすることができる。
【0052】
ウェアラブルデバイス11は、PRSおよび/または活動入力に対応する、患者Pからの入力を受信するように構成されている患者インターフェース15を含む。活動入力は、患者Pによって入力されたかつ活動、例えば眠っているまたは昼食を取っている、を示す情報を指す。また、ウェアラブルデバイス11は、ワイヤレス通信モジュール14と、1つの処理モジュール12と、メモリユニット13と、通信モジュール17とを含む。メモリユニット13は、コンピュータプログラムを読み出す不揮発性ユニットと、時間間隔の事前定義された長さのような、胃腸障害のレベルを示すスコアを確立するために使用されるパラメータを読み出す揮発性ユニットとを含む。
【0053】
ワイヤレス通信モジュール14は、ワイヤレス通信ユニット3により送信された胃食道内容物測定値を受信するように構成されている。
【0054】
ワイヤレス通信ユニット3およびワイヤレス通信モジュール14は、約1メートルの距離のところで、ワイヤレス通信を実施することを可能にする任意のワイヤレス通信技術および標準、例えばLPWAN(Lora、Sigfox)、携帯電話(3G、4G、5G)、メッシュプロトコル(ジグビー)、ブルートゥース(登録商標)およびBLE、ワイファイまたは無線自動識別、を使用することができる。
【0055】
通信モジュール17は、ネットワーク20によって(例えば、IP技術を使用するインターネットによって)データをコンピュータ30へ送信するように構成されており、コンピュータは、例えば、可能性のある胃腸障害を診断するために患者Pの監視を実施する医師のコンピュータである。
【0056】
処理モジュール12は、時間間隔のセットを決定するように、かつ各時間間隔に関して、第1の値および第2の値を決定するように、構成されている。また、処理モジュール12は、胃腸障害のレベルを示すスコアを判定するように構成されている。処理モジュール12は、活動センサ18の出力に基づいてかつ/または活動入力に基づいて、患者の活動を判定し、かつしたがって活動情報を判定するように構成されている。処理モジュール12は、動作および姿勢センサ19の出力に基づいて、患者の動作および姿勢情報を判定するように構成されている。
【0057】
したがって、
図1の例では、処理モジュール12は、胃腸障害のレベルを示すスコアを判定する必要がある計算の全てを行うが、本発明はそのような実施形態に限定されない。したがって、スコアを判定するために必要な計算のいくつかまたは全ては、医師のコンピュータ30または任意の他のコンピュータおよび/もしくはサーバ上で行われる。例えば、通信モジュール17は、胃腸プローブ1から受信した測定値、入力されたPRS、およびパラメータ測定値を医師のコンピュータ30へ送信するように構成され得る。これらの受信されたデータに基づいて、医師のコンピュータ30は第1の値および第2の値を計算し、最後に、胃腸障害のレベルを示すスコアを計算することができる。
【0058】
図2を参照すると、本発明によるシステムの実施を示す流れ図を示す。
【0059】
ステップS1において、胃腸プローブ1は、胃腸障害に関して監視される患者Pの胃腸管内に配置される。
【0060】
ステップS2において、ウェアラブルデバイス11はプローブ1からGECMを受信する。
【0061】
特定のGECM事象が起きた場合、処理モジュール12は、GECM事象が測定される時間に開始する時間間隔を決定する。時間間隔は、所定の時間Tの間、続く。前述されているように、時間間隔は異なって定められ得る。例えば、時間間隔の継続時間はGECMの強度またはレベルによって決まる可能性がある。
【0062】
GECM事象は、GECMの著しい変化および/もしくは高レベル、ならびに/またはあるレベル超のGECMの継続時間である。例えば、プローブセンサ2によって測定されたpHがあるレベルより下である場合、または測定されたpHがある量だけ減少した場合、GECM事象は処理モジュール12によって同定される。
【0063】
ステップS3.1において、時間間隔中、ウェアラブルデバイス11はレベルを測定し、センサ16により、パラメータの進化を追跡する。
【0064】
ステップS3.2において、時間間隔中、ウェアラブルデバイス11は活動センサ18から信号を受信する。
【0065】
ステップS3.3において、時間間隔中、ウェアラブルデバイス11は動作および姿勢センサ19から信号を受信する。
【0066】
ステップS3.4において、時間間隔中、ウェアラブルデバイス11は、患者インターフェース15により、患者Pからの活動入力を受信する。
【0067】
ステップS4において、時間間隔中、ウェアラブルデバイス11は、患者インターフェース15により、患者PからのPRSを受信する。PRSは、症状の種類(例えば、胸焼け(heartburn、pyrosis)、胸痛、おくび、嚥下障害、逆流、または咳)と、この症状の強度レベルとを組み合わせ得る。
【0068】
ステップS5.1において、処理モジュール12は、活動入力に基づいて、かつ活動センサ18から受信された信号に基づいて、活動情報を判定する。活動情報は、時間間隔中に患者が行っている活動を示す。例えば、活動センサ18が温度センサである場合、かつこの温度センサから受信された信号が低い体温および活動入力が入力されなかったことに対応する場合、活動情報は患者が眠っていることを示す。
【0069】
ステップS5.2において、処理モジュール12は、動作および姿勢センサ19から受信された信号に基づいて、動作および姿勢情報を判定する。動作および姿勢情報は、
- 時間間隔中の患者Pの姿勢を示し、例えば患者が横になっているかまたは前屈していることを示す。
- 時間間隔中の患者Pの動作を示し、例えば患者が走っている、歩いている、スポーツをしている、または眠っていることを示す。
【0070】
ステップS6において、処理モジュール12は第1の値を決定する。
【0071】
時間間隔中に患者PによってPRSが入力された場合、第1の値は、入力されたPRSに基づき、患者Pの痛みおよび/またはストレスに左右されるパラメータの測定値に基づく。
【0072】
第1の値は、パラメータの測定による入力されたPRSに対応する値に重みを加えることによって得られ得る。例えば、第1の値は、患者Pによって経験された症状の強度レベルを重み係数で乗算することによって得られる。重み係数は、例えば、0と1の間で正規化された、時間間隔中のパラメータの最大測定値である。したがって、GECM事象に続く時間間隔中のパラメータの測定されたレベルが低い場合、第1の値は、患者Pによって経験された症状の入力された強度レベルよりも低いであろう。逆に、GECM事象に続く時間間隔中のパラメータの測定されたレベルが高い場合、第1の値は、患者Pによって経験された症状の入力された強度レベルよりも高いであろう。
【0073】
また、第1の値は、入力されたPRSによるパラメータの測定値に重みを加えることによって得られ得る。例えば、第1の値は、重み係数で時間間隔中のパラメータの最大測定値を乗算することによって得られる。重み係数は、例えば、0と1の間で正規化された、患者Pによって経験された症状の入力された強度レベルの値である。したがって、GECM事象に続く時間間隔中に患者が低強度症状を経験した場合、第1の値は、時間間隔中のパラメータの最大測定値よりも小さいであろう。逆に、GECM事象に続く時間間隔中に患者が高強度症状を経験した場合、第1の値は、時間間隔中のパラメータの最大測定値よりも大きいであろう。
【0074】
患者Pによって時間間隔中にPRSが入力されなかった場合、第1の値は、患者Pの痛みおよび/またはストレスに左右されるパラメータの測定値に基づく。例えば、第1の値は、時間間隔中のパラメータの最大測定値である。
【0075】
前述では、パラメータの最大測定値は第1の値を得るのに使用されている。しかし、パラメータの測定値に関連する任意の他の関連値が使用され得る。例えば、時間間隔中のパラメータの平均レベルは同様に使用され得る。
【0076】
ステップS7において、処理モジュール12は、ステップS2において測定された胃食道内容物の測定値に基づいて、第2の値を決定する。例えば、GECM事象として検出されたGECMへ。
【0077】
活動情報ならびに動作および姿勢情報がステップS5.1およびS5.2における事象であると判定された場合、第2の値は、ステップS2において測定されたGECMに基づいてかつこれらの患者活動情報ならびに/または動作および姿勢情報に基づいて、決定される。例えば、処理モジュール12は、ステップS2において測定されたGECMの値を重み係数で乗算することにより、第2の値を得、重み係数は、患者活動情報ならびに/または動作および姿勢情報に基づく。例えば、マッピングが、活動、姿勢および動作の各可能性のあるトリプレットに重み係数を割り振ってあらかじめ確立され得る。したがって、活動に基づいて、姿勢および動作が患者活動情報ならびに動作および姿勢情報によって示され、処理モジュール12は、関連重み係数を読み出し、適用することができる。
【0078】
簡潔さのために
図2に示されていない、活動情報ならびに動作および姿勢情報が判定されなかった場合において、第2の値は、ステップS2において測定されたGECMのみに基づいて、処理モジュール12により判定される。例えば、第2の値は、ステップS2において測定されたGECMの値として決定され得る。
【0079】
S2において、GECMのいくつかの値が測定されてもよく、すなわち、時間間隔中にいくつかの測定が実施され得ると考えられる。これは、特に、胃食道内容物の高頻度測定を実施するシステムを用いた場合である。それらの場合には、第2の値を計算するために使用されたGECMは、時間間隔中に測定されたGECMの任意の組合せ、例えば時間間隔中に測定された最大GECM、時間間隔中に測定されたGECMの平均、およびGECM事象として同定されたGECM、であり得る。
【0080】
ステップS1からS7までは反復的に実施されて、第1の値および第2の値の対のシーケンスを得、値の各対はそれ自体の時間間隔に対応する。各反復が、これらの時間間隔が交わる可能性があるとしても、新しい時間間隔を含み得る。
【0081】
ステップS8において、処理モジュール12は胃腸障害のレベルを判定する。例えば、胃腸障害のレベルに関連するスコアを判定することにより。
【0082】
例えば、第1の値および第2の値の各対に関して、第3の値が得られ、この第3の値は、第1の値を重み係数で乗算することにより決定される。重み係数は、例えば(例えば、0と1の間で正規化された)第2の値であってもよい。第1の値および第2の値の対のシーケンスでそれぞれ得られた第3の値のシーケンスは、次いで、胃腸障害が以前に分析されたかつ診断が確認されている患者のシーケンスと比較される。第3の値のシーケンスが特定の胃腸障害に対応するシーケンスに類似している程、胃腸障害のレベルに関連するスコアは高いことが多い。
【0083】
より一般的には、スコアは、従来のPRSとGECMとを相互に関連付けることができる既知の方法に基づいて、判定され得る。本発明の場合には、これらの方法は、代わりに第1の値および第2の値を用いて使用されている。
【符号の説明】
【0084】
1 胃腸プローブ
2 プローブセンサ
3 ワイヤレス通信ユニット
11 ウェアラブルデバイス
12 処理モジュール
13 メモリユニット
14 ワイヤレス通信モジュール
15 患者インターフェース
16 センサ
17 通信モジュール
18 活動センサ
19 動作および姿勢センサ
20 ネットワーク
30 コンピュータ
P 患者
T 所定の時間
【国際調査報告】