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特表2024-512513ワンタッチ除去式容器包装紙およびこれを含む容器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-19
(54)【発明の名称】ワンタッチ除去式容器包装紙およびこれを含む容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 55/06 20060101AFI20240312BHJP
【FI】
B65D55/06 BRH
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023557696
(86)(22)【出願日】2022-03-28
(85)【翻訳文提出日】2023-11-17
(86)【国際出願番号】 KR2022004318
(87)【国際公開番号】W WO2022211412
(87)【国際公開日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】10-2021-0042067
(32)【優先日】2021-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523356798
【氏名又は名称】ハム,サン ジン
(71)【出願人】
【識別番号】523356802
【氏名又は名称】ジャン,ドン ミン
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ハム,サン ジン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ドン ミン
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA04
3E084AA12
3E084AA24
3E084CC03
3E084DB12
3E084DC03
3E084FB02
3E084JA19
(57)【要約】
本発明は、ワンタッチ除去式容器包装紙およびこれを含む容器に関し、より詳しくは、容器に密封された内容物を開封するために容器蓋を容器本体から回転して分離する時に自然に容器から除去されることができるようにして、使用済の容器のリサイクルのために、包装紙を意識的に除去する必要がなくても容器の内容物を開封することによって、強制的に容器から除去されることができるようにして、容器の廃棄の時、包装紙を除去するなどの面倒な行為を根本的に省略することができ、容器の内容物を開封することによって強制的に包装紙を除去することができるので、包装紙を除去しようとする意図がなくても、容器の使用後には必然的に包装紙を容器から除去することができ、蓋のワンタッチ回転操作だけで包装紙を容易に除去することができるようにして、包装紙の分離排出を簡便に誘導することができるワンタッチ除去式容器包装紙およびこれを含む容器に関する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の外側を包む包装紙において、
前記包装紙は、容器蓋の上面と本体の下面および本体の対向する両側面を連続的に巻く閉鎖帯形態で、包装紙に巻かれていない本体の対向する両側面を完全に開放させ、蓋のみに接着点を形成して、蓋の回転時に容器から分離され、
前記包装紙の容器蓋と接する内側面には接着手段が設けられて、蓋の外面に付着固定され、
前記接着手段は、蓋の上面に対応する地点に蓋の円形上面と対応する円形形態に形成される、ことを特徴とするワンタッチ除去式容器包装紙。
【請求項2】
前記包装紙の経路上に切取線が設けられて、蓋の回転時に切取線部分が切断されて容器から分離される、ことを特徴とする請求項1に記載のワンタッチ除去式容器包装紙。
【請求項3】
前記包装紙は、
包装紙の上部を構成し、容器蓋の周辺外側を包む上端部;および
前記上端部の下部に形成されて、容器本体の外側を包む中間部;を含み、
前記切取線は、前記上端部と中間部との間の境界線を構成し、
前記中間部の全幅は上端部の全幅よりも大きく形成される、ことを特徴とする請求項2に記載のワンタッチ除去式容器包装紙。
【請求項4】
本体、前記本体の上端に結合される蓋、および請求項2の包装紙、を含む容器において、
前記蓋の上面には切開突起が上部に向かって突出して形成される、ことを特徴とする容器。
【請求項5】
前記包装紙には前記切開突起が挿入される切開口が形成され、前記切開突起は切開口を貫通して外部に露出される、ことを特徴とする請求項4に記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワンタッチ除去式容器包装紙およびこれを含む容器に関し、より詳しくは、使い捨て容器に密封された内容物を開封するために、使い捨て容器蓋を容器本体から回転して分離する時に自然に容器から除去されることができるようにして、使用済の使い捨て容器のリサイクルのために、包装紙を意識的に除去する必要がなくても、容器の内容物を開封することによって、強制的に容器から除去されることができるようにして、容器の廃棄の時、包装紙を除去するなどの面倒な行為を根本的に省略することができ、容器の内容物を開封することによって、強制的に包装紙を除去することができるので、包装紙を除去する意図がなくても、容器の使用後には必然的に包装紙を容器から除去することができ、蓋のワンタッチ回転操作だけで包装紙を簡単に除去することができるようにして、包装紙の分離排出を簡便に誘導することができるワンタッチ除去式容器包装紙およびこれを含む容器に関する。
【背景技術】
【0002】
使い捨て容器は、大部分一回使用した後に再利用される。しかしながら、このような容器は、大部分その表面に容器に含有された物質の広告フレーズや、成分および含量などの情報を提供する役割を果たす包装紙が付着されており、通常、包装紙は、容器本体と異なる材料で構成されていて、容器と同じリサイクル処理工程を経ることができなくなる。
【0003】
一般に、容器の包装紙は、両面がコーティングされた紙や、フィルム形態の面に印刷内容を印刷して形成され、容器に接着するために油性成分の接着剤が用いられたりする。
【0004】
この時、使い捨て容器は、その材質が大部分ポリエステル樹脂であり、一方、付着物である包装紙は、ポリプロピレン、ポリビニルクロライド製樹脂フィルムであるため、容器のリサイクルの時、これを分離しなければならないことが不可避である。
【0005】
従来には、このような容器とその容器の外面に付着されている樹脂フィルム、すなわち包装紙を分離する場合、容器と包装紙の比重が同一であるため、比重分離法での分離作業は不可能であり、さらに、上述のように、材質がポリプロピレンの場合には、包装紙が接着剤によって容器の外面に完全に固定されたまま付着されているため、これを除去する作業が非常に難しくて、手作業および高価の装備に依存するしかなく、それによる作業時間、人件費等の過多な消耗によって採算性が合わず、容器のリサイクルの面で実現不可能な問題に直面していた。
【0006】
また、大部分の包装紙は、脱去が容易な構造を有しないため、容器の外面でこれを分離して、除去することが困難で、かつ複雑であり、そのままリサイクル素材と混合して洗浄する場合、リサイクルされる素材に異物が含有されるため、素材の質が低下され、上記の異物が多い場合には、折角分離した素材を廃棄しなければならなく、容器のリサイクルが不可能になるという致命的な問題を抱えている。
【0007】
したがって、容器のリサイクルのためには、まず、容器本体で包装紙を完璧に除去して分類する作業が先行される必要がある。
【0008】
しかしながら、使い捨て容器の使用者の場合、容器を処理する時、包装紙を一々剥がすことが面倒であるという理由からそのまま排出してしまう実状であり、リサイクル業社では容器で包装紙を一々除去するための前処理業務が加重されている実状である。
【0009】
すなわち、容器のリサイクルに不必要に多くの人力が投入されることが現実であり、これは、リサイクルの主旨から見ても合理的でなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記従来技術における諸問題点を考慮して、これを解決するために創出されたもので、容器に密封された内容物を開封するために、容器蓋を容器本体から回転して分離する時に自然に容器から除去されることができるようにして、使用済の容器のリサイクルのために、包装紙を意識的に除去する必要がなくても、容器の内容物を開封することによって、強制的に容器から除去されることができるようにして、容器の廃棄の時、包装紙を除去するなどの面倒な行為を根本的に省略することができ、容器の内容物を開封することによって強制的に包装紙を除去することができるので、包装紙を除去しようとする意図がなくても、容器の使用後には、必然的に包装紙を容器から除去することができ、蓋のワンタッチ回転操作だけで包装紙を簡単に除去することができるようにして、包装紙の分離排出を簡便に誘導することができるワンタッチ除去式容器包装紙およびこれを含む容器を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記目的を達するための手段として、容器の外側を包む包装紙において、容器蓋の上面と容器本体の下面とを相互連結する方向に巻かれる閉鎖帯形態に構成され、蓋と本体のいずれか1ヶ所に接着点を形成して、蓋の回転時に容器から分離されることを特徴とする。
【0012】
また、前記包装紙の表面には容器に含有された物質の広告フレーズが印刷されることを特徴とする。
【0013】
また、前記包装紙は、包装紙の上部を構成し、容器蓋の周辺外側を包む上端部;および前記上端部の下部に形成されて、容器本体の外側を包む中間部;を含み、前記切取線は、前記上端部と中間部との間の境界線を構成し、前記中間部の全幅は上端部の全幅よりも大きく形成されることを特徴とする。
【0014】
また、前記包装紙は、熱収縮によって容器の表面に密着されることを特徴とする。
【0015】
また、前記接着手段は、容器蓋の上面に対応する地点のみに形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、容器に密封された内容物を開封するために、容器蓋を容器本体から回転して分離する時に自然に容器から除去されることができるようにして、使用済の容器のリサイクルのために、包装紙を意識的に除去する必要がなくても、容器の内容物を開封することによって、強制的に容器から除去されることができるようにして、容器の廃棄の時、包装紙を意識的に除去するなどの面倒な行為を根本的に省略することができ、容器の内容物を開封することによって、強制的に包装紙を除去することができるので、包装紙を除去しようとする意図がなくても、容器の使用後には必然的に包装紙を容器から除去することができ、蓋のワンタッチ回転操作だけで包装紙を簡単に除去することができるようにして、包装紙の分離排出を簡便に誘導することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明に係る容器の構成を示した図面。
図2図1aの一側面を示した図面。
図3図1aの一側面を示した図面。
図4図1aの平面を示した図面。
図5】本発明の主要部を拡大して示した図面。
図6】接着手段が形成された包装紙の一面を概略的に示した図面。
図7】熱収縮によって容器の表面に密着された状態を示した図面。
図8】本発明に係る包装紙の他の実施形態を示した図面。
図9】ノッチが適用された容器を示した図面。
図10】ノッチを通じて包装紙が切断される過程を例示的に示した図面。
図11】蓋の多様な変形例を示した図面。
図12】蓋の多様な変形例を示した図面。
図13】蓋の多様な変形例を示した図面。
図14】蓋の多様な変形例を示した図面。
図15】本発明に係る包装紙の他の実施形態を示した図面。
図16】本発明に係る包装紙の作用を説明するための図面で、容器から除去される過程を段階的に示した図面。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明を充分に理解するために、本発明の好ましい実施形態を添付図面を参照して説明する。本発明の実施形態は様々な形態に変形されてもよく、本発明の範囲が以下で詳しく説明する実施形態に限定されることに解釈されてはならない。本実施形態は、当業界で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状などは、より明確な説明を強調するために誇張されて表現されてもよい。各図面において、同一部材は同一参照符号で示す場合があることに留意すべきである。本発明の要旨を不必要に曖昧にする虞があると判断される公知機能および構成に対する詳細な記述は省略される。
【0019】
本発明は、容器に含有された物質の成分および含量、広告フレーズ、商標などの情報を提供する役割を果たすように、容器外側に包まれる容器包装紙10(以下、包装紙10とする)およびこれを含む容器であって、容器に密封された内容物を開封する前に、容器蓋1が容器本体2に結合された状態では容器の外側を包んだ状態を保持することにより、包装手段としての機能を果たし、容器に密封された内容物を開封するために、容器蓋1を容器本体2から回転して分離する時、蓋1の回転方向に連動して切断されることによって、自然に容器から除去されることができるようにして、使用済の容器のリサイクルのために、包装紙10を意識的に除去する必要がなくても、容器の内容物を開封することにより強制的に容器から除去されることができるようにして、包装紙10の分離排出を簡便に誘導することができる。
【0020】
すなわち、本発明に係る包装紙10は、蓋1のワンタッチ回転操作だけで包装紙10を簡単に除去可能な構造からなって、容器の廃棄の時、包装紙10を意識的に除去するなどの面倒な行為を根本的に省略することができ、容器の内容物を開封することによって強制的に包装紙10を除去することができるので、包装紙10を除去しようとする意図がなくても、容器の使用後には必然的に包装紙10を容器から除去することができる。
【0021】
本発明に係る容器は、大体、本体2、前記本体2の上端に結合される蓋1、および本体2と蓋1を一緒に包む包装紙10を含むことに定義されることができる。
【0022】
本発明における容器は、瓶、缶などの多様な容器構造を包括する概念に理解されてもよく、例えば、好ましい実施形態における本体2は、上端に瓶口を構成した通常の瓶構造からなり、蓋1の場合、瓶口に着脱可能に結合されて、本体2の内部を開閉する円筒状構造からなってもよい。
【0023】
場合によって、容器は、図1bに示したように、蓋1と本体2を含む缶形態の容器に例示されてもよいが、以下、説明の便宜のために、図1aに示した通常の瓶形態の容器に適用された包装紙10を基準として説明する。
【0024】
本発明は、包装紙10にその主な特徴があるので、以下、包装紙10の構造について詳しく説明する。
【0025】
まず、本発明に係る包装紙10は、図1図4に示したように、容器蓋1の上面と容器本体2の下面とを相互連結する方向に巻かれる単一の閉鎖帯形態からなり、蓋1と本体2のいずれか1ヶ所に接着点を形成して、蓋の回転時に容器から分離されることを特徴とする。
【0026】
例えば、包装紙10には容器蓋1と接する内側面には接着手段12が設けられて、蓋1の外面に付着固定され、経路上に切取線11が設けられて、蓋1の回転時に切取線11部分が切断されて容器から分離されることができる。
【0027】
通常の包装紙は、容器本体2の中間部分外周面にその周りに沿って巻かれることが一般的であるが、この場合、包装紙が容器に堅固に位置固定されるようにするために、容器と包装紙との間に少量の接着剤を塗って包装紙を容器本体2の外面に固定した。
【0028】
これによって、使用者は容器を全部使った後、リサイクルの前に包装紙を除去するために、包装紙の一部分を別途の刀やはさみなどで切断し、接着剤によって容器に付着された部分は、包装紙を持って強制的に剥がした。この時、接着剤の過度な接着力によって、容器本体2から剥がれなかった包装紙の残余物が容器本体2の外面接着剤が塗布された部位に相当残るようになる。この場合、固着された残余物は、人の手だけで除去するのに限界があり、別途の薬品処理や洗浄をする必要がある場合が発生する。
【0029】
しかしながら、本発明に係る包装紙10の場合、従来の包装紙のように、容器本体2の周りに沿って巻かれれるのではなく、容器蓋1の上面と容器本体2の下面とを相互連結する方向に巻かれる構造であり、同時に、容器本体2に接着手段12が付着されておらず、ただ、蓋1に接着固定されるようにすることによって、容器から除去する時、本体2に残余物を残さず、十分な固定力を保障し、また、蓋1の回転時に切取線11を基準としてその経路が分節されて容器からより簡便に除去されることができる構造を有する。
【0030】
より具体的には、本発明に係る包装紙10は、蓋1の上面と本体2の下面および本体2の対向する両側面を連続的に巻く構造であって、包装紙10に巻かれていない本体2の対向する両側面は完全に開放されることができる。
【0031】
また、包装紙10が本体2の周りに沿って巻かれる構造ではないので、包装紙10をより平面的に構成することができて、包装紙10に印刷された各種情報を歪曲なしに表出させることができ、また、各種情報の視認性を向上させることができる。
【0032】
切取線11は、包装紙10の経路が容易に切断されるように誘導するための手段で、微細な点が貫通されて一つの線を成したことに例示されてもよい。すなわち、前記切取線11を基準として包装紙10を切断すると、包装紙10の経路が容易に完全に分節されることができる。
【0033】
切取線11は、一つのみ形成されることを基本実施形態とするが、場合によって、互いに対向する位置に一対で形成されるか、初めから形成されなくてもよい択一的な構成である。
【0034】
一方、容器に密封された内容物を開封するために、容器蓋1を容器本体2から回転して分離すると、蓋1をねじり中心点として包装紙10自体が容器外側でねじれるようになる。このように包装紙10がねじれると、切取線11部分で切断が誘導される。この時、切断の迅速性を考慮して切取線11の形成位置は、容器蓋1の下端と同一線上に形成されるようにする。
【0035】
蓋1の回転に連動して包装紙10がねじれると、蓋1と遠くなる下部に行くほどそのねじり力が弱く伝えられ、たとえ、切取線11が相対的に本体2の下端側に偏って形成される場合、例えば、蓋1の一回り程度の回転によってねじれて切断されることが、少なくともこれよりも多い蓋1の回転が行われてこそ切断されるなど、包装紙10の切断がより直観的に行われることができなくなるという問題が発生する。
【0036】
一方、本実施形態のように、切取線11が蓋1の下端と同一線上の高さに形成される場合、蓋1を回転させると、これによってねじれる包装紙10の切取線11の部分で直ちに切断が発生することができるので、包装紙10の切断がより直観的に行われることができて、包装紙10の除去效率が向上される。
【0037】
場合によって、切取線11の代わりにノッチ11’が包装紙に適用されてもよい。
【0038】
ノッチは、図9に示したように、包装紙10の幅方向の末端部位で幅方向中心に向かって三角形形状に所定深さに陷沒して形成されて、包装紙10の切断を誘導することができる。
【0039】
この時、ノッチ11’は、包装紙10の互いに対向する幅方向末端部位に対称するように一対に設けられてもよく、この時、互いに対向する一対のノッチ11’は、互いに同一線上に形成されてもよい。
【0040】
すなわち、使用者が蓋1を回転操作すると、図10に示したように、少なくともいずれか一つのノッチ11’の頂点11’’を基準として、包装紙10の切断が誘導されて、他の一つのノッチ11’の頂点11’’で切断が完了されることができる。
【0041】
そこで、切断線が一対のノッチ11’を連結する画一的な直線方向に形成されることができるので、包装紙10の切断過程で不特定方向に切断されて、切断がきれいにならない現象を防止することができる。
【0042】
前記ノッチ11’は、上記の切取線11と違って、包装紙10の幅方向末端部位に陷沒して形成される形態に設けられるので、使用者が識別が容易であり、それで、必要によって蓋1を別途に開閉しなくても、ノッチ11’部分を基準として包装紙10を切断することができ、それにより、容器で包装紙10を容易に除去することができる。
【0043】
ノッチ11’は、切取線11と同様に、蓋1の下端と同一線上の高さに形成されてもよい。
【0044】
ノッチ11’は、三角形形態以外に、包装紙を所定長さに切断しておいた切れ目形態に例示されてもよい。
【0045】
本実施形態における包装紙10は、接着手段12を除いた部分では容器と単純に接触してスリップ可能に設けられる構造からなる。
【0046】
すなわち、蓋1とは接着手段12によって接着され、蓋1を除いた本体2部分では接着されていない状態で単純接触されている状態になって、包装紙10の除去の時、本体2の表面に接着手段12が残ったり、接着手段12で除去されなかった包装紙10の残余物が残るなどの問題を防止することができる。
【0047】
一方、通常、蓋1は円筒状に形成され、上面は平らで、側面は把持力の補強を考慮してナーリングが形成される。この時、接着手段12が蓋1の側面部分に適用される場合、ナーリング部分によって接着力が低下されて、包装紙10が落ちやすいなど十分な接着力が保障されないか、接着手段12がナーリングの溝の間に入り込んで追後蓋1から接着手段12を除去する過程が難しくなる。
【0048】
そして、蓋1を回転操作するためには、大体、蓋1の側面を強く把持しなければならない。接着手段12が蓋1の側面に形成される場合、使用者が蓋1を操作する過程で手の把持力に押されてナーリングの間に固着されて容易に除去できない状態になったりする。
【0049】
蓋1は一回使ってから廃棄されるのではなく、容器内の内容物を使い切るまで何度も繰り返して操作されなければならない。万一、接着手段12が蓋1に残留すると、繰り返し使用による不快感を誘発し、その周辺に各種ほこりが付着されやすいなど衛生的な管理が難しくなる。
【0050】
そこで、本実施形態では、蓋1の側面に接着手段12が設けられておらず、蓋1の上面に対応する地点、例えば、蓋1の円形上面と対応する円形形態のみに形成されるようにして、包装紙10の固定力を保障しながらも、蓋1の繰り返し使用によって容易に毀損されず、それによって、追後蓋1でより容易に除去できるようにする構造を有する。
【0051】
すなわち、接着手段12を蓋1の上面のみに形成すると、手の把持力などが直接伝達されないので毀損されず、それにより、接着手段12の除去が容易になる。同時に、本体2には接着手段12の跡を残さなくなって、リサイクル原料の品質を保障することができ、追後蓋1でも接着手段12をより簡便に除去することができるようになって、本体2のリサイクル以外に、蓋1のリサイクルまで充分に考慮することができる。
【0052】
一方、場合によって、包装紙10は、図7に示したように、熱収縮によって容器の表面に密着されてもよい。
【0053】
閉鎖帯形態からなる包装紙10を容器に巻き、その周辺で熱処理を行うと、包装紙10が熱収縮されながら容器の外面形状に対応して、容器に強く密着されることができる。
【0054】
一方、包装紙10の全幅Wは、包装紙10の全長で同一に行われることができ、この時、包装紙10の全幅Wは蓋1の直径と同一または大きく形成されることが好ましい。
【0055】
たとえ、包装紙10の全幅Wが蓋1の直径よりも小さく形成されると、蓋1に接着手段12が形成されるほど十分な接着面積を確保することができなくて、包装紙10の接着力を保障することができなくなり、同時に、包装紙10が蓋1を充分に包むことができないため、蓋1に接着された部分が蓋1の回転操作時に蓋1から容易に剥離されるという問題が発生する。
【0056】
一方、本実施形態における包装紙10は、包装紙10が蓋1を充分に包むことができる構造であるので、接着手段12の接着面積を十分に確保することができ、蓋1を回転操作する際においても、使用者の手を包装紙10に充分接触させた状態で、蓋1を回転操作させることができるので、蓋1に包装紙10をより直観的に連動させることができる構造を有する。
【0057】
一方、上記した説明では、包装紙10が全長で同じ全幅Wを有する実施形態を説明したが、十分な量の広告フレーズを必要としたり、画一的な包装紙10の外形デザインを変化させようとする場合には、包装紙10の個別区間で全幅を相異するように構成してもよい。
【0058】
例えば、包装紙10は、図8に示したように、包装紙10の上部を構成し、容器蓋1の周辺外側を包む上端部13、および前記上端部13の下部に形成されて、容器本体2の外側を包む中間部14を含むことに例示され、この時、前記中間部14の全幅W2は、上端部13の全幅W1よりも大きく形成してもよい。
【0059】
すなわち、上端部13から中間部14に行くほど全幅を漸次広くなるように構成することによって、中間部14に十分な広告フレーズが挿入されることができる面積を確保することができ、上端部13は相対的に小さな全幅を有するようにして、製造側面での原料の無駄使いを防ぐことができる。
【0060】
この時、上端部13の最小全幅W1は、蓋1の直径と同一またはこれよりも大きく形成されることが好ましい。
【0061】
切取線11の場合、前記上端部13と中間部14との間に位置して、上端部13と中間部14との境界線を構成するようになる。
【0062】
一方、上記の実施形態では、接着手段12が蓋1の上面に対応する地点に形成されて、蓋1のみに接着点を形成する実施形態について説明したが、場合によっては、本体2の下面に形成されてもよいことを明らかにする。
【0063】
以下、添付図面を参考して、本発明の他の実施形態を説明する。上述の事項と同一または類似の部分は重複説明を避けるために、詳しい説明は省略し、差異のみについて説明する。
【0064】
まず、図11に示したように、本実施形態における蓋1の上面には切開突起1aが上部に向かって突出して形成されることができる。
【0065】
前記切開突起1aは、蓋1の回転操作時、包装紙10がこれと連動してねじれが加えられることができるように、包装紙10を蓋1により堅固に固定する役割を果たし、上記の切取線11とともに包装紙10を切断する役割を果たす。
【0066】
たとえ、不測の事由で、蓋1を回転操作した時に切取線11が作動しなくても、前記切開突起1aが包装紙10を裂くようにすることによって、蓋1と連動して包装紙10を切断することができる。
【0067】
蓋1の上面に切開突起1aが形成される関係により、本実施形態で接着手段12は本体2の下面に形成されることができる。
【0068】
一方、前記包装紙10には前記切開突起1aが挿入される切開口15が形成されることができる。この時、切開口15は切開突起1aの外形に対応する形態で、包装紙10の一部が切開される方式で具現されることができる。
【0069】
これによって、前記切開突起1aは切開口15を貫通して外部に露出される構造を有する。
【0070】
切開突起1aが切開口15を貫通しているので、蓋1を回転操作すると、蓋1が回転方向に沿って包装紙10を巻いて牽引するので、より效果的に包装紙10にねじり変形を加えることができる構造を有し、場合によって、前記切開口15を基準として包装紙10が引き裂かれることができるので、包装紙10を容器でより效果的に除去することができる。
【0071】
切開突起1aは、一例として、蓋1の上面で垂直に立てられる垂直板1b、および前記垂直板1bの上端で蓋1の上面と平行に置かれる水平板1cを含む構造からなってもよい。
【0072】
この場合、前記水平板1cが蓋1の上面から上部へ所定距離平行移動されて、包装紙10の切開口15を所定部分遮る役割を果して、蓋1の回転を除いた不測の事由で切開口15が引き裂かれることをある程度予防することができる。
【0073】
他の例として、前記切開突起1aは、図12に示したように、蓋1の上面で垂直に立てられる第1垂直板1b、および前記第1垂直板1bと直交する方向に第1垂直板1bと交差して前記蓋1の上面に垂直に立てられる第2垂直板1cを含む構造に例示されてもよい。第1垂直板1bと第2垂直板1cとが互いに交差して『+』形態になってもよい。
【0074】
この時、図13に示したように、第1垂直板1bおよび第2垂直板1cの少なくともいずれか一つが省略されてもよい。
【0075】
一方、場合によって、図14に示したように、包装紙10が前記切開突起1aを外側でカバーする形態からなってもよい。この場合、包装紙11には前記切開突起1aが対応する地点に補助切取線16が形成されてもよい。すなわち、状況によって切開突起1aが補助切取線16を貫通するようになると、補助切取線16部分が上記の切開口15の役割を果たすようになる。
【0076】
これによって、必要な場合のみ、図14に示した状態の包装紙10を矢印方向に下へ引っ張って補助切取線16を通じて包装紙10を貫通して切開突起1aを外部に露出されるようにした後、蓋1を回転操作することができる。このような構造は、容器の流通過程で切開突起1aが任意に露出されないようにするための方案である。
【0077】
一方、包装紙10は容器蓋1の上面と容器本体2の下面とを相互連結する方向に巻かれる閉鎖帯形態になるのではなく、図15に示したように、少なくとも蓋1の上面を巻いた後、自由端形態の両端が本体2の外面に接着固定される形態に例示されてもよい。
【0078】
この場合、包装紙10の原料を節約することができるという側面で、製造コストの節減および原料消耗防止に利点がある。
【0079】
このように構成される包装紙10の作用を図16を参考して説明すると、まず、容器に密封された内容物を開封するために、容器蓋1を容器本体2から回転して分離させる。
【0080】
この時、使用者は、蓋1を包んだ包装紙10の外側部分を媒介として蓋1の両側面を把持することができ、この状態で蓋1を回転させると、包装紙10の上端部分が蓋1の回転に連動して同じ方向に回転する。
【0081】
すなわち、包装紙10の下端部分は、本体2の下面に係止されて支持され、包装紙10の上端部分が蓋1と一緒に回転するので、包装紙10にねじれが加えられるようになり、このようなねじり変形によって包装紙10が切取線11を基準として切断が行われる。
【0082】
この時、包装紙10は本体2に接着点を形成せず、単純に接触された状態であるので、本体2で簡単に剥離され、蓋1を本体2から完全に除去すると、包装紙10はこれとともに容器から除去されることができる。
【0083】
すなわち、蓋1のワンタッチ回転操作だけで包装紙10を簡単に除去可能な構造になって、包装紙10を意識的に除去するなどの面倒な行為を根本的に省略することができ、容器の内容物を開封することによって強制的に包装紙10を除去することができるので、包装紙10を除去しようとする意図がなくても、容器の使用後には必然的に包装紙10を容器から除去することができる。
【0084】
したがって、包装紙10が除去された容器の回収率をより高めることができるようになって、容器のリサイクルがより容易になる。
【0085】
以上で説明された本発明の実施形態は例示的なものに過ぎず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、これから多様な変形および均等な他の実施形態が可能であるという点を理解すべきである。その故、本発明は上記の詳細な説明で言及される形態のみに限定されるのではないことをよく理解し得るはずである。したがって、本発明の真正な技術的保護範囲は、添付された特許請求範囲の技術的思想によって定められるべきである。また、本発明は添付された特許請求範囲によって定義される本発明の精神およびその範囲内にあるすべての変形物と均等物および代替物を含むことに理解すべきである。
図1
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【国際調査報告】