IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ クゥアルコム・インコーポレイテッドの特許一覧

特表2024-512514ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-19
(54)【発明の名称】ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/232 20230101AFI20240312BHJP
   H04W 74/0833 20240101ALI20240312BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W74/0833
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023557706
(86)(22)【出願日】2022-03-31
(85)【翻訳文提出日】2023-09-20
(86)【国際出願番号】 US2022022743
(87)【国際公開番号】W WO2022212644
(87)【国際公開日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】63/169,663
(32)【優先日】2021-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/708,178
(32)【優先日】2022-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】コシュネビサン、モスタファ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、シャオシャ
(72)【発明者】
【氏名】スン、ジン
(72)【発明者】
【氏名】ルオ、タオ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
ワイヤレス通信のための方法、システム、およびデバイスが説明される。ユーザ機器(UE)は、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補とがダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示を受信し得る。UEは、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を受信し得る。いくつかの例では、ダウンリンク制御チャネル指令は、第1および第2のダウンリンク制御チャネル候補の一方または両方を介して受信され得、UEは、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従ってランダムアクセスプロシージャを実行し得る。追加または代替として、UEは、1つまたは複数のルールに従って、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされていないダウンリンク制御チャネル候補を介してダウンリンク制御チャネル指令を受信し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサと結合されたメモリと、
前記メモリに記憶された命令と
を備え、前記命令は、前記装置に、
第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補とがダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示を受信することと、
前記第1のダウンリンク制御チャネル候補と前記第2のダウンリンク制御チャネル候補の一方または両方を介して、ランダムアクセスプロシージャに参加するように前記UEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を受信することと、
リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介した前記ダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って、前記ダウンリンク制御チャネル指令に関連する前記ランダムアクセスプロシージャを実行することと
を行わせるために前記プロセッサによって実行可能である、装置。
【請求項2】
前記命令は、
前記ダウンリンク制御チャネル指令に応答してアップリンクランダムアクセスメッセージの送信のためのランダムアクセスオケージョンを決定することと、
前記リンクされるダウンリンク制御チャネル候補のうちの基準ダウンリンク制御チャネル候補によってトリガされるしきい値遅延期間の後にある前記ランダムアクセスオケージョンの第1のシンボルに少なくとも部分的に基づいて、前記ランダムアクセスオケージョン中に前記アップリンクランダムアクセスメッセージを送信することと
を行うために、前記プロセッサによって実行可能であることによって前記ランダムアクセスプロシージャを実行するために前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記基準ダウンリンク制御チャネル候補は、前記第2のダウンリンク制御チャネル候補が前記第1のダウンリンク制御チャネル候補よりも時間的に後に終了した結果としての前記第2のダウンリンク制御チャネル候補であり、ここにおいて、前記1つまたは複数のルールは、前記しきい値遅延期間が前記第2のダウンリンク制御チャネル候補の最後のシンボルの後に開始することを示す、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記1つまたは複数のルールに従って前記ランダムアクセスプロシージャを実行することは、前記ダウンリンク制御チャネル指令が前記第1のダウンリンク制御チャネル候補の間に受信されるのか、または前記第2のダウンリンク制御チャネル候補の間に受信されるのかとは無関係である、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記しきい値遅延期間は、前記UEの能力に従ったアップリンク共有チャネル準備のための第1の時間期間、ランダムアクセス準備のための第2の時間期間、帯域幅部分切替えのための第3の時間期間、アップリンク切替えのための第4の時間期間、またはそれらの組合せを備える、請求項2に記載の装置。
【請求項6】
前記命令は、
前記ダウンリンク制御チャネル指令における表示、または測定された同期信号ブロックに少なくとも部分的に基づいて、前記ランダムアクセスオケージョンのタイミングを決定する
ために、前記プロセッサによって実行可能であることによって前記ランダムアクセスオケージョンを決定するために前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項2に記載の装置。
【請求項7】
前記命令は、
前記ダウンリンク制御チャネル指令に応答してアップリンクランダムアクセスメッセージを送信することと、ここにおいて、前記第1のダウンリンク制御チャネル候補は、第1の送信構成インジケータ状態に関連し、前記第2のダウンリンク制御チャネル候補は、前記第1の送信構成インジケータ状態とは異なる第2の送信構成インジケータ状態に関連する、
前記1つまたは複数のルールに従って、前記アップリンクランダムアクセスメッセージに応答するダウンリンクランダムアクセスメッセージの受信に適用されるべき擬似コロケーション仮定を識別することと、前記擬似コロケーション仮定は、前記第1の送信構成インジケータ状態または前記第2の送信構成インジケータ状態のうちの少なくとも1つに関連する
を行うために、前記プロセッサによって実行可能であることによって前記ランダムアクセスプロシージャを実行するために前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記命令は、
前記1つまたは複数のルールに従って前記擬似コロケーション仮定のための基礎として前記第1の送信構成インジケータ状態または前記第2の送信構成インジケータ状態のうちの1つを選択すること、ここにおいて、前記1つまたは複数のルールは、前記第1の送信構成インジケータ状態または前記第2の送信構成インジケータ状態のいずれかの選択が前記第1のダウンリンク制御チャネル候補と前記第2のダウンリンク制御チャネル候補との相対的タイミングに少なくとも部分的に基づくことを指定する、
を行うために前記プロセッサによって実行可能であることによって前記擬似コロケーション仮定を識別するために前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記命令は、
前記1つまたは複数のルールに従って前記擬似コロケーション仮定のための基礎として前記第1の送信構成インジケータ状態または前記第2の送信構成インジケータ状態のうちの1つを選択すること、ここにおいて、前記1つまたは複数のルールは、前記第1の送信構成インジケータ状態または前記第2の送信構成インジケータ状態のいずれかの選択が、前記第1のダウンリンク制御チャネル候補に対応する第1の探索空間セットの第1の探索空間セット識別子と、前記第2のダウンリンク制御チャネル候補に対応する第2の探索空間セットの第2の探索空間セット識別子との相対値に少なくとも部分的に基づくことを指定する、
を行うために前記プロセッサによって実行可能であることによって前記擬似コロケーション仮定を識別するために前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記命令は、
前記1つまたは複数のルールに従って前記擬似コロケーション仮定のための基礎として前記第1の送信構成インジケータ状態または前記第2の送信構成インジケータ状態のうちの1つを選択すること、ここにおいて、前記1つまたは複数のルールは、前記第1の送信構成インジケータ状態または前記第2の送信構成インジケータ状態のいずれかの選択が、前記第1のダウンリンク制御チャネル候補に対応する第1の探索空間セットに関連する第1の制御リソースセット識別子と、前記第2のダウンリンク制御チャネル候補に対応する第2の探索空間セットに関連する第2の制御リソースセット識別子との相対値に少なくとも部分的に基づくことを指定する、
を行うために前記プロセッサによって実行可能であることによって前記擬似コロケーション仮定を識別するために前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項7に記載の装置。
【請求項11】
前記命令は、
前記1つまたは複数のルールに従って、前記擬似コロケーション仮定のための基礎として前記第1の送信構成インジケータ状態または前記第2の送信構成インジケータ状態のうちの1つを選択すること、ここにおいて、前記1つまたは複数のルールは、前記第1の送信構成インジケータ状態または前記第2の送信構成インジケータ状態のいずれかの選択が、前記第1の送信構成インジケータ状態に関連する第1の送信構成インジケータ状態識別子と、前記第2の送信構成インジケータ状態に関連する第2の送信構成インジケータ状態識別子との相対値に少なくとも部分的に基づくことを指定する、
を行うために前記プロセッサによって実行可能であることによって前記擬似コロケーション仮定を識別するために前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項7に記載の装置。
【請求項12】
前記命令は、
前記1つまたは複数のルールに従って前記擬似コロケーション仮定のための基礎として前記第1の送信構成インジケータ状態と前記第2の送信構成インジケータ状態の両方を選択すること、ここにおいて、前記1つまたは複数のルールは、前記擬似コロケーション仮定が適用される前記ダウンリンクランダムアクセスメッセージが、ランダムアクセス応答メッセージをスケジュールするダウンリンク制御チャネルメッセージであることを指定し、前記ダウンリンク制御チャネルメッセージは、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる第3のダウンリンク制御チャネル候補および第4のダウンリンク制御チャネル候補を介して送信される、
を行うために前記プロセッサによって実行可能であることによって前記擬似コロケーション仮定を識別するために前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項7に記載の装置。
【請求項13】
前記命令は、
前記1つまたは複数のルールに従って前記擬似コロケーション仮定の基礎として前記第1の送信構成インジケータ状態と前記第2の送信構成インジケータ状態の両方を選択すること、ここにおいて、前記1つまたは複数のルールは、前記擬似コロケーション仮定が適用される前記ダウンリンクランダムアクセスメッセージが、空間分割多重化、周波数分割多重化、時分割多重化、または単一周波数ネットワーク方式のうちの少なくとも1つにおいて変化するマルチ送信構成インジケータ状態ダウンリンク共有チャネルであるランダムアクセス応答メッセージであることを指定する、
を行うために前記プロセッサによって実行可能であることによって前記擬似コロケーション仮定を識別するために前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項7に記載の装置。
【請求項14】
前記ダウンリンク制御チャネル指令は、1次セルもしくは1次2次セル、またはその両方の上で競合なしランダムアクセスプロシージャを要求する、請求項7に記載の装置。
【請求項15】
前記ダウンリンクランダムアクセスメッセージは、ランダムアクセス応答メッセージをスケジュールするダウンリンク制御チャネルメッセージであるか、または前記ランダムアクセス応答メッセージであるかのいずれかである、請求項7に記載の装置。
【請求項16】
基地局におけるワイヤレス通信のための装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリと、
前記メモリに記憶された命令と
を備え、前記命令は、前記装置に、
ユーザ機器(UE)に、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補とがダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示を送信することと、
前記第1のダウンリンク制御チャネル候補と前記第2のダウンリンク制御チャネル候補の一方または両方を介して、ランダムアクセスプロシージャに参加するように前記UEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を前記UEに送信することと、
前記UEから、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介した前記ダウンリンク制御チャネル指令の送信に関する1つまたは複数のルールに従って、前記ダウンリンク制御チャネル指令に関連するアップリンクランダムアクセスメッセージを受信することと
を行わせるために前記プロセッサによって実行可能である、装置。
【請求項17】
前記命令は、
前記リンクされるダウンリンク制御チャネル候補のうちの基準ダウンリンク制御チャネル候補によってトリガされるしきい値遅延期間の後にあるランダムアクセスオケージョンの第1のシンボルに少なくとも部分的に基づいて、前記ランダムアクセスオケージョン中に前記アップリンクランダムアクセスメッセージを受信する
ために、前記プロセッサによって実行可能であることによって前記アップリンクランダムアクセスメッセージを受信するために前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記基準ダウンリンク制御チャネル候補は、前記第2のダウンリンク制御チャネル候補が前記第1のダウンリンク制御チャネル候補よりも時間的に後に終了した結果としての前記第2のダウンリンク制御チャネル候補であり、ここにおいて、前記1つまたは複数のルールは、前記しきい値遅延期間が前記第2のダウンリンク制御チャネル候補の最後のシンボルの後に開始することを示す、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記1つまたは複数のルールに従って前記アップリンクランダムアクセスメッセージを受信することは、前記ダウンリンク制御チャネル指令が前記第1のダウンリンク制御チャネル候補の間に送信されるのか、または前記第2のダウンリンク制御チャネル候補の間に送信されるのかとは無関係である、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記命令は、前記装置に、
前記ダウンリンク制御チャネル指令または同期信号ブロックを介して前記ランダムアクセスオケージョンのタイミングの表示を前記UEに送信すること
を行わせるために前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項17に記載の装置。
【請求項21】
前記命令は、前記装置に、
前記1つまたは複数のルールに従って、前記アップリンクランダムアクセスメッセージに応答するダウンリンクランダムアクセスメッセージの送信に適用されるべき擬似コロケーション仮定を識別すること、前記擬似コロケーション仮定は、前記第1のダウンリンク制御チャネル候補に関連する第1の送信構成インジケータ状態または前記第2のダウンリンク制御チャネル候補に関連する第2の送信構成インジケータ状態のうちの少なくとも1つに関連し、ここにおいて、前記第1の送信構成インジケータ状態は、前記第2の送信構成インジケータ状態とは異なる、
を行わせるために前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項16に記載の装置。
【請求項22】
前記命令は、
前記1つまたは複数のルールに従って前記擬似コロケーション仮定のための基礎として前記第1の送信構成インジケータ状態と前記第2の送信構成インジケータ状態の両方を選択すること、ここにおいて、前記1つまたは複数のルールは、前記擬似コロケーション仮定が適用される前記ダウンリンクランダムアクセスメッセージが、ランダムアクセス応答メッセージをスケジュールするダウンリンク制御チャネルメッセージであることを指定し、前記ダウンリンク制御チャネルメッセージは、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる第3のダウンリンク制御チャネル候補および第4のダウンリンク制御チャネル候補を介して送信される、
を行うために前記プロセッサによって実行可能であることによって前記擬似コロケーション仮定を識別するために前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記命令は、
前記1つまたは複数のルールに従って前記擬似コロケーション仮定の基礎として前記第1の送信構成インジケータ状態と前記第2の送信構成インジケータ状態の両方を選択すること、ここにおいて、前記1つまたは複数のルールは、前記擬似コロケーション仮定が適用される前記ダウンリンクランダムアクセスメッセージが、空間分割多重化、周波数分割多重化、時分割多重化、または単一周波数ネットワーク方式のうちの少なくとも1つにおいて変化するマルチ送信構成インジケータ状態ダウンリンク共有チャネルであるランダムアクセス応答メッセージであることを指定する、
を行うために前記プロセッサによって実行可能であることによって前記擬似コロケーション仮定を識別するために前記プロセッサによってさらに実行可能である、請求項21に記載の装置。
【請求項24】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための方法であって、
第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補とがダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示を受信することと、
前記第1のダウンリンク制御チャネル候補と前記第2のダウンリンク制御チャネル候補の一方または両方を介して、ランダムアクセスプロシージャに参加するように前記UEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を受信することと、
リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介した前記ダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って、前記ダウンリンク制御チャネル指令に関連する前記ランダムアクセスプロシージャを実行することと
を備える、方法。
【請求項25】
前記ランダムアクセスプロシージャを実行することは、
前記ダウンリンク制御チャネル指令に応答してアップリンクランダムアクセスメッセージの送信のためのランダムアクセスオケージョンを決定することと、
前記リンクされるダウンリンク制御チャネル候補のうちの基準ダウンリンク制御チャネル候補によってトリガされるしきい値遅延期間の後にある前記ランダムアクセスオケージョンの第1のシンボルに少なくとも部分的に基づいて、前記ランダムアクセスオケージョン中に前記アップリンクランダムアクセスメッセージを送信することと
をさらに備える、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記基準ダウンリンク制御チャネル候補は、前記第2のダウンリンク制御チャネル候補が前記第1のダウンリンク制御チャネル候補よりも時間的に後に終了した結果としての前記第2のダウンリンク制御チャネル候補であり、ここにおいて、前記1つまたは複数のルールは、前記しきい値遅延期間が前記第2のダウンリンク制御チャネル候補の最後のシンボルの後に開始することを示す、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記1つまたは複数のルールに従って前記ランダムアクセスプロシージャを実行することは、前記ダウンリンク制御チャネル指令が前記第1のダウンリンク制御チャネル候補の間に受信されるのか、または前記第2のダウンリンク制御チャネル候補の間に受信されるのかとは無関係である、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記しきい値遅延期間は、前記UEの能力に従ったアップリンク共有チャネル準備のための第1の時間期間、ランダムアクセス準備のための第2の時間期間、帯域幅部分切替えのための第3の時間期間、アップリンク切替えのための第4の時間期間、またはそれらの組合せを備える、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
基地局におけるワイヤレス通信のための方法であって、
ユーザ機器(UE)に、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補とがダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示を送信することと、
前記第1のダウンリンク制御チャネル候補と前記第2のダウンリンク制御チャネル候補の一方または両方を介して、ランダムアクセスプロシージャに参加するように前記UEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を前記UEに送信することと、
前記UEから、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介した前記ダウンリンク制御チャネル指令の送信に関する1つまたは複数のルールに従って、前記ダウンリンク制御チャネル指令に関連するアップリンクランダムアクセスメッセージを受信することと
を備える、方法。
【請求項30】
前記アップリンクランダムアクセスメッセージを受信することは、
前記リンクされるダウンリンク制御チャネル候補のうちの基準ダウンリンク制御チャネル候補によってトリガされるしきい値遅延期間の後にあるランダムアクセスオケージョンの第1のシンボルに少なくとも部分的に基づいて、前記ランダムアクセスオケージョン中に前記アップリンクランダムアクセスメッセージを受信すること
をさらに備える、請求項29に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
[0001]本特許出願は、本出願の譲受人に譲渡された、2021年4月1日に出願された「DOWNLINK CONTROL CHANNEL REPETITION FOR A DOWNLINK CONTROL CHANNEL ORDER」という名称の、Khoshnevisanらによる米国仮特許出願第63/169,663号の利益を主張する、2022年3月30日に出願された「DOWNLINK CONTROL CHANNEL REPETITION FOR A DOWNLINK CONTROL CHANNEL ORDER」という名称の、Khoshnevisanらによる米国特許出願第17/708,178号の利益を主張する。
【0002】
[0002]本開示は、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復を含むワイヤレス通信に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどの様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、時間、周波数、および電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能であり得る。そのような多元接続システムの例は、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))システム、LTEアドバンスト(LTE-A)システム、またはLTE-A Proシステムなどの第4世代(4G)システム、および新無線(NR)システムと呼ばれることがある第5世代(5G)システムを含む。これらのシステムは、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重化(DFT-S-OFDM)などの技術を採用し得る。ワイヤレス多元接続通信システムは、場合によってはユーザ機器(UE)として知られていることがある、複数の通信デバイスのための通信を各々が同時にサポートする、1つまたは複数の基地局あるいは1つまたは複数のネットワークアクセスノードを含み得る。
【0004】
[0004]いくつかのワイヤレス通信システムでは、基地局は、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令をUEに送信し得る。
【発明の概要】
【0005】
[0005]説明される技法は、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートする改善された方法、システム、デバイス、および装置に関する。概して、説明される技法は、ユーザ機器(UE)が、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って、反復のためにリンクされる2つ以上のダウンリンク制御チャネル候補を介してダウンリンク制御チャネル指令を受信することを提供する。UEは、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補とがダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示を受信し得る。いくつかの例では、表示は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して受信され得る。UEは、1つまたは複数のルールに従って、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補との一方または両方を介してダウンリンク制御チャネル指令を受信し得る。ダウンリンク制御チャネル指令は、基地局によって送信され得、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求し得る。UEは、1つまたは複数のルールに従って、ダウンリンク制御チャネル指令に関連するランダムアクセスプロシージャを実行し得る。いくつかの例では、1つまたは複数のルールは、UEにおいて、ダウンリンク制御チャネル指令を受信することと、UEによって、アップリンクランダムアクセスメッセージを送信することとの間のしきい値遅延期間を示し得る。いくつかの例では、1つまたは複数のルールは、ダウンリンクランダムアクセスメッセージの受信に適用されるべき擬似コロケーション(QCL)仮定を識別するためのガイドラインを指定し得る。追加または代替として、1つまたは複数のルールは、UEがリンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介してダウンリンク制御チャネル指令を受信し得るか否かに関し得る。いくつかの例では、UEは、反復のために他のダウンリンク制御チャネル候補とリンクされていないダウンリンク制御チャネル候補を介してダウンリンク制御チャネル指令を受信し得る。
【0006】
[0006]UEにおけるワイヤレス通信のための方法が説明される。本方法は、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補とがダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示を受信することと、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補との一方または両方を介して、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を受信することと、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って、ダウンリンク制御チャネル指令に関連するランダムアクセスプロシージャを実行することとを含み得る。
【0007】
[0007]UEにおけるワイヤレス通信のための装置が説明される。本装置は、プロセッサと、プロセッサと結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを含み得る。本命令は、装置に、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補とがダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示を受信することと、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補との一方または両方を介して、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を受信することと、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って、ダウンリンク制御チャネル指令に関連するランダムアクセスプロシージャを実行することとを行わせるためにプロセッサによって実行可能であり得る。
【0008】
[0008]UEにおけるワイヤレス通信のための別の装置が説明される。本装置は、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補とがダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示を受信するための手段と、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補との一方または両方を介して、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を受信するための手段と、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って、ダウンリンク制御チャネル指令に関連するランダムアクセスプロシージャを実行するための手段とを含み得る。
【0009】
[0009]UEにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。本コードは、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補とがダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示を受信することと、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補との一方または両方を介して、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を受信することと、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って、ダウンリンク制御チャネル指令に関連するランダムアクセスプロシージャを実行することとを行うためのプロセッサによって実行可能である命令を含み得る。
【0010】
[0010]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、ランダムアクセスプロシージャを実行することは、ダウンリンク制御チャネル指令に応答してアップリンクランダムアクセスメッセージの送信のためのランダムアクセスオケージョンを決定することと、ランダムアクセスオケージョンの第1のシンボルが、基準ダウンリンク制御チャネル候補によってトリガされ得るしきい値遅延期間の後であることに基づいて、ランダムアクセスオケージョン中にアップリンクランダムアクセスメッセージを送信することとを行うための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。いくつかの例では、基準ダウンリンク制御チャネル候補は、第2のダウンリンク制御チャネル候補が第1のダウンリンク制御チャネル候補よりも時間的に後に終了した結果としての第2のダウンリンク制御チャネル候補であり得、1つまたは複数のルールは、しきい値遅延期間が第2のダウンリンク制御チャネル候補の最後のシンボルの後に開始することを示し得る。
【0011】
[0011]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、ダウンリンク制御チャネル指令が第1のダウンリンク制御チャネル候補中に受信されるのか、または第2のダウンリンク制御チャネル候補中に受信されるのかとは無関係であり得る、1つまたは複数のルールに従ってランダムアクセスプロシージャを実行するための動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
【0012】
[0012]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、しきい値遅延期間は、UEの能力に従ったアップリンク共有チャネル準備のための第1の時間期間、ランダムアクセス準備のための第2の時間期間、帯域幅部分(BWP)切替えのための第3の時間期間、アップリンク切替えのための第4の時間期間、またはそれらの組合せを含む。
【0013】
[0013]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、ランダムアクセスオケージョンを決定することは、ダウンリンク制御チャネル指令での表示に基づいて、または測定された同期信号ブロック(SSB)に基づいて、ランダムアクセスオケージョンのタイミングを決定するための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0014】
[0014]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、ランダムアクセスプロシージャを実行することは、ダウンリンク制御チャネル指令に応答してアップリンクランダムアクセスメッセージを送信することと、ここにおいて、第1のダウンリンク制御チャネル候補は、第1の送信構成インジケータ(TCI)状態に関連し得、第2のダウンリンク制御チャネル候補は、第1のTCI状態とは異なり得る第2のTCI状態に関連し得る、1つまたは複数のルールに従って、アップリンクランダムアクセスメッセージに応答するダウンリンクランダムアクセスメッセージの受信に適用されるべきQCL仮定を識別することと、QCL仮定は、第1のTCI状態または第2のTCI状態のうちの少なくとも1つに関連する、を行うための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0015】
[0015]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、QCL仮定を識別することは、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定のための基礎として第1のTCI状態または第2のTCI状態のうちの1つを選択するための動作、特徴、手段、または命令を含み得、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、第1のTCI状態または第2のTCI状態のいずれかの選択が、第1のダウンリンク制御チャネル候補と、第2のダウンリンク制御チャネル候補との相対的タイミングに基づき得ることを指定する。
【0016】
[0016]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、QCL仮定を識別することは、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定のための基礎として第1のTCI状態または第2のTCI状態のうちの1つを選択するための動作、特徴、手段、または命令を含み得、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、第1のTCI状態または第2のTCI状態のいずれかの選択が、第1のダウンリンク制御チャネル候補に対応する第1の探索空間セットの第1の探索空間セット識別子(ID)と、第2のダウンリンク制御チャネル候補に対応する第2の探索空間セットの第2の探索空間セットIDとの相対値に基づき得ることを指定する。
【0017】
[0017]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、QCL仮定を識別することは、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定のための基礎として第1のTCI状態または第2のTCI状態のうちの1つを選択するための動作、特徴、手段、または命令を含み得、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、第1のTCI状態または第2のTCI状態のいずれかの選択が、第1のダウンリンク制御チャネル候補に対応する第1の探索空間セットに関連する第1の制御リソースセット(CORESET)IDと、第2のダウンリンク制御チャネル候補に対応する第2の探索空間セットに関連する第2のCORESET IDとの相対値に基づき得ることを指定する。
【0018】
[0018]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、QCL仮定を識別することは、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定のための基礎として第1のTCI状態または第2のTCI状態のうちの1つを選択するための動作、特徴、手段、または命令を含み得、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、第1のTCI状態または第2のTCI状態のいずれかの選択が、第1のTCI状態に関連する第1のTCI状態IDと、第2のTCI状態に関連する第2のTCI状態IDとの相対値に基づき得ることを指定する。
【0019】
[0019]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、QCL仮定を識別することは、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定のための基礎として第1のTCI状態と第2のTCI状態の両方を選択するための動作、特徴、手段、または命令を含み得、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、QCL仮定が適用され得るダウンリンクランダムアクセスメッセージが、ランダムアクセス応答(RAR)メッセージをスケジュールするダウンリンク制御チャネルメッセージであり得ることを指定し、ダウンリンク制御チャネルメッセージは、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされ得る第3のダウンリンク制御チャネル候補と第4のダウンリンク制御チャネル候補とを介して送信される。
【0020】
[0020]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、QCL仮定を識別することは、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定のための基礎として第1のTCI状態と第2のTCI状態の両方を選択するための動作、特徴、手段、または命令を含み得、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、QCL仮定が適用され得るダウンリンクランダムアクセスメッセージが、空間分割多重化(SDM)、周波数分割多重化(FDM)、時分割多重化(TDM)、または単一周波数ネットワーク方式のうちの少なくとも1つにおいて変化するマルチTCI状態ダウンリンク共有チャネルであり得るRARメッセージであり得ることを指定する。
【0021】
[0021]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、ダウンリンク制御チャネル指令は、1次セル(PCell)、または1次2次セル(PSCell)、またはその両方の上での競合なしのランダムアクセス(CFRA)プロシージャを要求する。
【0022】
[0022]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、ダウンリンクランダムアクセスメッセージは、RARメッセージをスケジュールするダウンリンク制御チャネルメッセージであり得るか、またはRARメッセージであり得るかのいずれかであり得る。
【0023】
[0023]基地局におけるワイヤレス通信のための方法が説明される。本方法は、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補とがダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示をUEに送信することと、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補との一方または両方を介してUEに送信することと、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の送信に関する1つまたは複数のルールに従って、ダウンリンク制御チャネル指令に関連するアップリンクランダムアクセスメッセージをUEから受信することとを含み得る。
【0024】
[0024]基地局におけるワイヤレス通信のための装置が説明される。本装置は、プロセッサと、プロセッサと結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを含み得る。本命令は、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補とがダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示をUEに送信することと、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補との一方または両方を介してUEに送信することと、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の送信に関する1つまたは複数のルールに従って、ダウンリンク制御チャネル指令に関連するアップリンクランダムアクセスメッセージをUEから受信することとを装置に行わせるためのプロセッサによって実行可能であり得る。
【0025】
[0025]基地局におけるワイヤレス通信のための別の装置が説明される。本装置は、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補とがダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示をUEに送信するための手段と、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補との一方または両方を介してUEに送信するための手段と、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の送信に関する1つまたは複数のルールに従って、ダウンリンク制御チャネル指令に関連するアップリンクランダムアクセスメッセージをUEから受信するための手段とを含み得る。
【0026】
[0026]基地局におけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。本コードは、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補とがダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示をUEに送信することと、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補との一方または両方を介してUEに送信することと、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の送信に関する1つまたは複数のルールに従って、ダウンリンク制御チャネル指令に関連するアップリンクランダムアクセスメッセージをUEから受信することとを行うためのプロセッサによって実行可能な命令を含み得る。
【0027】
[0027]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、アップリンクランダムアクセスメッセージを受信することは、ランダムアクセスオケージョンの第1のシンボルが、基準ダウンリンク制御チャネル候補によってトリガされ得るしきい値遅延期間の後であることに基づいて、ランダムアクセスオケージョン中にアップリンクランダムアクセスメッセージを受信するための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。いくつかの例では、基準ダウンリンク制御チャネル候補は、第2のダウンリンク制御チャネル候補が第1のダウンリンク制御チャネル候補よりも時間的に後に終了した結果としての第2のダウンリンク制御チャネル候補であり得、1つまたは複数のルールは、しきい値遅延期間が第2のダウンリンク制御チャネル候補の最後のシンボルの後に開始することを示し得る。
【0028】
[0028]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、ダウンリンク制御チャネル指令が第1のダウンリンク制御チャネル候補中に送信され得るのか、または第2のダウンリンク制御チャネル候補中に送信され得るのかとは無関係であり得る、1つまたは複数のルールに従ってアップリンクランダムアクセスメッセージを受信するための動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
【0029】
[0029]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、ダウンリンク制御チャネル指令またはSSBを介してランダムアクセスオケージョンのタイミングの表示をUEに送信するための動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得る。
【0030】
[0030]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例は、1つまたは複数のルールに従って、アップリンクランダムアクセスメッセージに応答するダウンリンクランダムアクセスメッセージの送信に適用されるべきQCL仮定を識別するための動作、特徴、手段、または命令をさらに含み得、QCL仮定は、第1のダウンリンク制御チャネル候補に関連する第1のTCI状態、または第2のダウンリンク制御チャネル候補に関連する第2のTCI状態のうちの少なくとも1つに関連し、ここにおいて、第1のTCI状態は第2のTCI状態とは異なり得る。
【0031】
[0031]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、QCL仮定を識別することは、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定のための基礎として第1のTCI状態と第2のTCI状態の両方を選択するための動作、特徴、手段、または命令を含み得、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、QCL仮定が適用され得るダウンリンクランダムアクセスメッセージが、RARメッセージをスケジュールするダウンリンク制御チャネルメッセージであり得ることを指定し、ダウンリンク制御チャネルメッセージは、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされ得る第3のダウンリンク制御チャネル候補と第4のダウンリンク制御チャネル候補とを介して送信される。
【0032】
[0032]本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、QCL仮定を識別することは、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定のための基礎として第1のTCI状態と第2のTCI状態の両方を選択するための動作、特徴、手段、または命令を含み得、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、QCL仮定が適用され得るダウンリンクランダムアクセスメッセージが、SDM、FDM、TDM、または単一周波数ネットワーク方式のうちの少なくとも1つにおいて変化するマルチTCI状態ダウンリンク共有チャネルであり得るRARメッセージであり得ることを指定する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】[0033]本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートするワイヤレス通信システムの一例を示す図。
図2】[0034]本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートするワイヤレス通信システムの一例を示す図。
図3A】[0035]本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートする探索空間セット構成の例を示す図。
図3B】本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートする探索空間セット構成の例を示す図。
図4A】[0036]本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートするランダムアクセスタイムラインの例を示す図。
図4B】本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートするランダムアクセスタイムラインの例を示す図。
図5】[0037]本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートするプロセスフローの一例を示す図。
図6】[0038]本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートするプロセスフローの一例を示す図。
図7】[0039]本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートするデバイスのブロック図。
図8】本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートするデバイスのブロック図。
図9】[0040]本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートする通信マネージャのブロック図。
図10】[0041]本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートするデバイスを含むシステムの図。
図11】[0042]本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートするデバイスのブロック図。
図12】本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートするデバイスのブロック図。
図13】[0043]本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートする通信マネージャのブロック図。
図14】[0044]本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートするデバイスを含むシステムの図。
図15】[0045]本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートする方法を示すフローチャート。
図16】本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートする方法を示すフローチャート。
図17】本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートする方法を示すフローチャート。
図18】本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートする方法を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0034】
[0046]いくつかのワイヤレス通信システムでは、ユーザ機器(UE)は、1つまたは複数の制御リソースセット(CORESET)で構成され得る。各CORESETは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を搬送するために割り振られたサービングセルの帯域幅部分(BWP)内の時間および周波数リソースを含み得る。CORESETは、各々が1つまたは複数のPDCCH候補を含む1つまたは複数の探索空間セットを含み得る。UEは、ダウンリンク制御情報(DCI)に関する各PDCCH候補を監視するように構成され得る。いくつかの例では、基地局は、PDCCH反復のためにリンクされる1つまたは複数のPDCCH候補を介してランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するPDCCH指令を送信し得る。しかしながら、PDCCH指令がリンクされるPDCCH候補に関連付けられる場合、UEは、PDCCH指令を受信した後、ランダムアクセス要求メッセージなどのアップリンクランダムアクセスメッセージを送信するためのタイムラインを識別することができないことがある。追加または代替として、PDCCH指令が、各々が異なる送信構成インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態に対応するリンクされるPDCCH候補に関連する場合、UEは、PDCCH指令に対応する1つまたは複数のダウンリンクランダムアクセスメッセージの受信に適用されるべき擬似コロケーション(QCL:quasi-colocation)仮定のための基礎としてどのTCI状態が選択されるべきかを知らないことがある。
【0035】
[0047]本明細書で説明されるUEは、リンクされるPDCCH候補を介して受信されたPDCCH指令に従ってランダムアクセスプロシージャを実行するための1つまたは複数のルールのセットとともに構成され得る。UEによってランダムアクセスプロシージャを実行することは、PDCCH指令を受信することと、アップリンクランダムアクセスメッセージを送信することと、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を介して受信されたダウンリンクランダムアクセスメッセージをスケジューリングするPDCCHを介してDCIを受信することとを含み得る。第1のPDCCH候補または第1のPDCCH候補にリンクされる第2のPDCCH候補のうちの一方内または両方内でPDCCH指令を受信した後、UEは、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)を介してアップリンクランダムアクセスメッセージを送信する前に少なくとも遅延期間の間待機し得る。1つまたは複数のルールは、遅延期間が、時間的により遅く終了する、リンクされるPDCCH候補の最後のシンボルの後に開始することを示し得る。
【0036】
[0048]第1のPDCCH候補および第2のPDCCH候補が同じTCI状態に関連する場合、UEは、DCI、ダウンリンクランダムアクセスメッセージ、またはその両方の受信に適用されるべきQCL仮定のための基礎としてTCI状態を使用し得る。いくつかの例では、第1のPDCCH候補は、第1のTCI状態に対応し得、第2のPDCCH候補は、第1のTCI状態とは異なる第2のTCI状態に対応し得、ルールは、QCL仮定のための基礎として使用すべき第1のTCI状態または第2のTCI状態のうちの1つを選択するための1つまたは複数のパラメータを指定し得る。ダウンリンクランダムアクセスメッセージをスケジューリングするDCIがリンクされるPDCCH候補に関連する場合、ダウンリンクランダムアクセスメッセージがマルチTCI状態PDSCHを介して受信される場合、またはその両方の場合、1つまたは複数のルールは、第1のTCI状態と第2のTCI状態の両方が選択され得ることを指定し得る。
【0037】
[0049]追加または代替として、1つまたは複数のルールは、PDCCH指令が2つ以上のリンクされるPDCCH候補に関連する場合、UEがPDCCH指令を受信することを控え得ることを示し得る。そのような場合、UEは、反復のために他のPDCCH候補とリンクされていないPDCCH候補を介してPDCCH指令を受信し得る。一例では、1つまたは複数のルールは、リンクされるPDCCH候補が同じTCI状態に対応する場合、リンクされるPDCCH候補を介したPDCCH指令の受信を許可し得、1つまたは複数のルールは、リンクされるPDCCH候補が異なるTCI状態に対応する場合、PDCCH指令の受信を制限し得る。したがって、UEは、PDCCH指令に対応するランダムアクセスプロシージャの信頼性および効率を改善するために、リンクされるPDCCH候補を介したPDCCH指令の受信に関する1つまたは複数のルールを用いて構成され得る。
【0038】
[0050]本開示の態様は、初めにワイヤレス通信システムのコンテキストで説明される。本開示の追加の態様が、探索空間セット構成、ランダムアクセスタイムライン、およびプロセスフローを参照しながら説明される。本開示の態様は、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復に関係する装置図、システム図、およびフローチャートによってさらに示され、それらを参照しながら説明される。
【0039】
[0051]図1は、本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートするワイヤレス通信システム100の一例を示す。ワイヤレス通信システム100は、1つまたは複数の基地局105と、1つまたは複数のUE115と、コアネットワーク130とを含み得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、LTEアドバンスト(LTE-A)ネットワーク、LTE-A Proネットワーク、または新無線(NR)ネットワークであり得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、拡張ブロードバンド通信、超高信頼(たとえば、ミッションクリティカル)通信、低レイテンシ通信、低コストおよび低複雑度のデバイスを用いた通信、またはそれらの任意の組合せをサポートし得る。
【0040】
[0052]基地局105は、ワイヤレス通信システム100を形成するために地理的エリア全体にわたって分散され得、異なる形態のまたは異なる能力を有するデバイスであり得る。基地局105およびUE115は、1つまたは複数の通信リンク125を介してワイヤレス通信し得る。各基地局105は、UE115および基地局105が1つまたは複数の通信リンク125を確立し得るカバレージエリア110を提供し得る。カバレージエリア110は、基地局105およびUE115が、1つまたは複数の無線アクセス技術に従って信号の通信をサポートし得る地理的エリアの一例であり得る。
【0041】
[0053]UE115は、ワイヤレス通信システム100のカバレージエリア110全体にわたって分散され得、各UE115は、固定、または移動、あるいは異なる時間にその両方であり得る。UE115は、異なる形態のまたは異なる能力を有するデバイスであり得る。いくつかの例示的なUE115が図1に示されている。本明細書で説明されるUE115は、図1に示されているように、他のUE115、基地局105、またはネットワーク機器(たとえば、コアネットワークノード、リレーデバイス、統合アクセスおよびバックホール(IAB:integrated access and backhaul)ノード、または他のネットワーク機器)など、様々なタイプのデバイスと通信することが可能であり得る。
【0042】
[0054]基地局105は、コアネットワーク130と通信するか、または互いと通信するか、あるいはその両方であり得る。たとえば、基地局105は、1つまたは複数のバックホールリンク120を通して(たとえば、S1、N2、N3、または他のインターフェースを介して)コアネットワーク130とインターフェースし得る。基地局105は、直接(たとえば、基地局105間で直接)または間接的に(たとえば、コアネットワーク130を介して)のいずれかで、あるいはその両方においてバックホールリンク120上で(たとえば、X2、Xn、または他のインターフェースを介して)互いと通信し得る。いくつかの例では、バックホールリンク120は、1つまたは複数のワイヤレスリンクであるか、またはそれらを含み得る。
【0043】
[0055]本明細書で説明される基地局105のうちの1つまたは複数は、基地トランシーバ局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、ノードB、eノードB(eNB)、次世代ノードBまたはギガノードB(そのいずれもgNBと呼ばれることがある)、ホームノードB、ホームeノードB、あるいは他の好適な用語を含み得るか、または当業者によってそのように呼ばれることがある。
【0044】
[0056]UE115は、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、リモートデバイス、ハンドヘルドデバイス、または加入者デバイス、あるいは何らかの他の好適な用語を含み得るか、またはそのように呼ばれることがあり、ここで、「デバイス」は、他の例の中でも、ユニット、局、端末、またはクライアントと呼ばれることもある。UE115は、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、またはパーソナルコンピュータなどのパーソナル電子デバイスをも含み得るか、またはそのように呼ばれることがある。いくつかの例では、UE115は、他の例の中でも、器具、または車両、メーターなどの様々な物体中で実装され得る、他の例の中でも、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、モノのインターネット(IoT)デバイス、あらゆるモノのインターネット(IoE)デバイス、またはマシンタイプ通信(MTC)デバイスを含むか、またはそのように呼ばれることがある。
【0045】
[0057]本明細書で説明されるUE115は、図1に示されているように、時々リレーとして働き得る他のUE115、ならびに、他の例の中でも、マクロeNBまたはgNB、スモールセルeNBまたはgNB、あるいはリレー基地局を含む基地局105およびネットワーク機器など、様々なタイプのデバイスと通信することが可能であり得る。
【0046】
[0058]UE115および基地局105は、1つまたは複数のキャリア上で1つまたは複数の通信リンク125を介して互いとワイヤレス通信し得る。「キャリア」という用語は、通信リンク125をサポートするための定義された物理レイヤ構造を有する無線周波数スペクトルリソースのセットを指すことがある。たとえば、通信リンク125に使用されるキャリアは、所与の無線アクセス技術(たとえば、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NR)のための1つまたは複数の物理レイヤチャネルに従って動作される無線周波数スペクトル帯域(たとえば、BWP)の一部分を含み得る。各物理レイヤチャネルは、取得シグナリング(たとえば、同期信号、システム情報)、キャリアの動作を協調させる制御シグナリング、ユーザデータ、または他のシグナリングを搬送し得る。ワイヤレス通信システム100は、キャリアアグリゲーションまたはマルチキャリア動作を使用してUE115との通信をサポートすることができる。UE115は、キャリアアグリゲーション構成に従って、複数個のダウンリンクコンポーネントキャリアと1つまたは複数のアップリンクコンポーネントキャリアとで構成され得る。キャリアアグリゲーションは、周波数分割複信(FDD)コンポーネントキャリアと時分割複信(TDD)コンポーネントキャリアの両方とともに使用され得る。
【0047】
[0059]いくつかの例では(たとえば、キャリアアグリゲーション構成では)、キャリアはまた、他のキャリアのための動作を協調させる取得シグナリングまたは制御シグナリングを有し得る。キャリアは、周波数チャネル(たとえば、発展型ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム地上無線アクセス(E-UTRA)絶対無線周波数チャネル番号(EARFCN))に関連し得、UE115による発見のためにチャネルラスタに従って配置され得る。キャリアは、初期の取得および接続がキャリアを介してUE115によって行われ得るスタンドアロンモードで動作され得るか、または、キャリアは、(たとえば、同じまたは異なる無線アクセス技術の)異なるキャリアを使用して接続が定着される非スタンドアロンモードで動作され得る。
【0048】
[0060]ワイヤレス通信システム100中に示されている通信リンク125は、UE115から基地局105へのアップリンク送信、または基地局105からUE115へのダウンリンク送信を含み得る。キャリアは、(たとえば、FDDモードでは)ダウンリンク通信またはアップリンク通信を搬送し得るか、あるいは、(たとえば、TDDモードでは)ダウンリンク通信およびアップリンク通信を搬送するように構成され得る。
【0049】
[0061]キャリアは、無線周波数スペクトルの特定の帯域幅に関連付けられ得、いくつかの例では、キャリア帯域幅は、キャリアまたはワイヤレス通信システム100の「システム帯域幅」と呼ばれることがある。たとえば、キャリア帯域幅は、特定の無線アクセス技術のキャリアのためのいくつかの決定された帯域幅(たとえば、1.4、3、5、10、15、20、40、または80メガヘルツ(MHz))のうちの1つであり得る。ワイヤレス通信システム100のデバイス(たとえば、基地局105、UE115、またはその両方)は、特定のキャリア帯域幅上での通信をサポートするハードウェア構成を有し得るか、またはキャリア帯域幅のセットのうちの1つの上での通信をサポートするように構成可能であり得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、複数のキャリア帯域幅に関連するキャリアを介した同時通信をサポートする基地局105またはUE115を含み得る。いくつかの例では、各サービスされるUE115は、キャリア帯域幅の部分(たとえば、サブバンド、BWP)またはすべての上で動作するために構成され得る。
【0050】
[0062]キャリア上で送信される信号波形は、(たとえば、直交周波数分割多重化(OFDM)または離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-S-OFDM)などのマルチキャリア変調(MCM)技法を使用して)複数のサブキャリアから構成され得る。MCM技法を採用するシステムでは、リソース要素は、1つのシンボル期間(たとえば、1つの変調シンボルの持続時間)と1つのサブキャリアとからなり得、ここで、シンボル期間とサブキャリア間隔とは、逆関係にある。各リソース要素によって搬送されるビット数は、変調方式(たとえば、変調方式の次数、変調方式のコーディングレート、またはその両方)に依存し得る。したがって、UE115が受信するリソース要素が多いほど、また変調方式の次数が高いほど、UE115のためのデータレートは高くなり得る。ワイヤレス通信リソースは、無線周波数スペクトルリソースと、時間リソースと、空間リソース(たとえば、空間レイヤまたはビーム)との組合せを指し得、複数個の空間レイヤの使用は、UE115との通信のためのデータレートまたはデータの完全性をさらに増加させ得る。
【0051】
[0063]キャリアについて1つまたは複数のヌメロロジーがサポートされ得、ここで、ヌメロロジーは、サブキャリア間隔(Δf)とサイクリックプレフィックスとを含み得る。キャリアは、同じまたは異なるヌメロロジーを有する1つまたは複数のBWPに分割され得る。いくつかの例では、UE115は、複数のBWPで構成され得る。いくつかの例では、キャリアについての単一のBWPは、所与の時間にアクティブであり得、UE115のための通信は、1つまたは複数のアクティブBWPに制限され得る。
【0052】
[0064]基地局105またはUE115についての時間間隔は、たとえば、Ts=1/(Δfmax・Nf)秒のサンプリング期間を指し得る、基本的な時間単位の倍数単位で表現され得、ここで、Δfmaxは、サポートされる最大サブキャリア間隔を表し得、Nfは、サポートされる最大離散フーリエ変換(DFT)サイズを表し得る。通信リソースの時間間隔は、指定された持続時間(たとえば、10ミリ秒(ms))を各々が有する無線フレームに従って編成され得る。各無線フレームは、(たとえば、0から1023までにわたる)システムフレーム番号(SFN)によって識別され得る。
【0053】
[0065]各フレームは、複数個の連続的に番号を付けられたサブフレームまたはスロットを含み得、各サブフレームまたはスロットは、同じ持続時間を有し得る。いくつかの例では、フレームは、(たとえば、時間領域において)サブフレームに分割され得、各サブフレームは、いくつかのスロットにさらに分割され得る。代替的に、各フレームは、可変数のスロットを含み得、スロットの数は、サブキャリア間隔に依存し得る。各スロットは、(たとえば、各シンボル期間にプリペンドされたサイクリックプレフィックスの長さに応じて)いくつかのシンボル期間を含み得る。いくつかのワイヤレス通信システム100では、スロットは、1つまたは複数のシンボルを含んでいる複数個のミニスロットにさらに分割され得る。サイクリックプレフィックスを除いて、各シンボル期間は、1つまたは複数(たとえば、Nf個)のサンプリング期間を含んでいることがある。シンボル期間の持続時間は、サブキャリア間隔または周波数動作帯域に依存し得る。
【0054】
[0066]サブフレーム、スロット、ミニスロット、またはシンボルは、ワイヤレス通信システム100の(たとえば、時間領域における)最も小さいスケジューリング単位であり得、送信時間間隔(TTI)と呼ばれることがある。いくつかの例では、TTI持続時間(たとえば、TTI中のシンボル期間の数)は可変であり得る。追加または代替として、ワイヤレス通信システム100の最も小さいスケジューリング単位は、(たとえば、短縮TTI(sTTI)のバースト中で)動的に選択され得る。
【0055】
[0067]物理チャネルは、様々な技法に従ってキャリア上で多重化され得る。物理制御チャネルおよび物理データチャネルは、たとえば、時分割多重化(TDM)技法、周波数分割多重化(FDM)技法、またはハイブリッドTDM-FDM技法のうちの1つまたは複数を使用してダウンリンクキャリア上で多重化され得る。物理制御チャネルについての制御領域(たとえば、CORESET)は、いくつかのシンボル期間によって定義され得、キャリアのシステム帯域幅またはシステム帯域幅のサブセットにわたって広がり得る。1つまたは複数の制御領域(たとえば、CORESET)は、UE115のセットのために構成され得る。たとえば、UE115のうちの1つまたは複数は、1つまたは複数の探索空間セットに従って制御情報について制御領域を監視または探索し得、各探索空間セットは、カスケード的に構成された1つまたは複数のアグリゲーションレベルにおいて1つまたは複数個の制御チャネル候補を含み得る。制御チャネル候補についてのアグリゲーションレベルは、所与のペイロードサイズを有する制御情報フォーマットのための符号化された情報に関連するいくつかの制御チャネルリソース(たとえば、制御チャネル要素(CCE))を参照し得る。探索空間セットは、複数個のUE115に制御情報を送るために構成された共通探索空間セットと、特定のUE115に制御情報を送るためのUE固有探索空間セットとを含み得る。
【0056】
[0068]各基地局105は、1つまたは複数のセル、たとえば、マクロセル、スモールセル、ホットスポット、または他のタイプのセル、あるいはそれらの任意の組合せを介して通信カバレージを提供し得る。「セル」という用語は、(たとえば、キャリア上の)基地局105との通信のために使用される論理通信エンティティを指し得、ネイバリングセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID)、または他のもの)に関連付けられ得る。いくつかの例では、セルはまた、論理通信エンティティが動作する、地理的カバレージエリア110または地理的カバレージエリア110の一部分(たとえば、セクタ)を指し得る。そのようなセルは、基地局105の能力などの様々なファクタに応じて、より小さいエリア(たとえば、構造、構造のサブセット)からより大きいエリアまでにわたり得る。たとえば、セルは、他の例の中でも、建築物、建築物のサブセット、あるいは地理的カバレージエリア110間のまたはそれらと重複する外部空間であるか、またはそれらを含み得る。
【0057】
[0069]マクロセルは、概して、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、マクロセルをサポートするネットワークプロバイダのサービスに加入しているUE115による無制限アクセスを可能にし得る。スモールセルは、マクロセルと比較して、低電力基地局105に関連付けられ得、スモールセルは、マクロセルと同じまたは異なる(たとえば、認可、無認可)周波数帯域中で動作し得る。スモールセルは、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUE115に無制限アクセスを提供し得るか、または、スモールセルとの関連付けを有するUE115(たとえば、限定加入者グループ(CSG)中のUE115、自宅またはオフィス中のユーザに関連するUE115)に制限付きアクセスを提供し得る。基地局105は、1つまたは複数のセルをサポートし得、1つまたは複数のコンポーネントキャリアを使用して1つまたは複数のセル上での通信をもサポートし得る。
【0058】
[0070]いくつかの例では、キャリアは複数のセルをサポートし得、異なるセルは、異なるタイプのデバイスにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、MTC、狭帯域IoT(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB))に従って構成され得る。
【0059】
[0071]いくつかの例では、基地局105は可動であり、したがって、移動する地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。いくつかの例では、異なる技術に関連する異なる地理的カバレージエリア110は重複し得るが、異なる地理的カバレージエリア110は、同じ基地局105によってサポートされ得る。他の例では、異なる技術に関連する重複する地理的カバレージエリア110は、異なる基地局105によってサポートされ得る。ワイヤレス通信システム100は、たとえば、同じまたは異なる無線アクセス技術を使用して、異なるタイプの基地局105が様々な地理的カバレージエリア110にカバレージを提供する異種ネットワークを含み得る。
【0060】
[0072]ワイヤレス通信システム100は、同期動作または非同期動作をサポートすることができる。同期動作の場合、基地局105は同様のフレームタイミングを有し得、異なる基地局105からの送信は時間的に近似的に整合され得る。非同期動作の場合、基地局105は異なるフレームタイミングを有し得、異なる基地局105からの送信は、いくつかの例では、時間的に整合されないことがある。本明細書で説明される技法は、同期動作または非同期動作のいずれかのために使用され得る。
【0061】
[0073]MTCデバイスまたはIoTデバイスなど、いくつかのUE115は、低コストまたは低複雑度デバイスであり得、(たとえば、マシンツーマシン(M2M)通信を介した)マシン間の自動通信を提供し得る。M2M通信またはMTCは、デバイスが人間の介入なしに互いとまたは基地局105と通信することを可能にするデータ通信技術を指し得る。いくつかの例では、M2M通信またはMTCは、情報を測定またはキャプチャするためにセンサーまたはメーターを組み込み、情報を利用する中央サーバまたはアプリケーションプログラムにそのような情報を中継するか、あるいはアプリケーションプログラムと対話する人間に情報を提示する、デバイスからの通信を含み得る。いくつかのUE115は、情報を収集するか、あるいはマシンまたは他のデバイスの自動化された挙動を可能にするように設計され得る。MTCデバイスのための適用の例は、スマートメータリング、インベントリ監視、水位監視、機器監視、ヘルスケア監視、野生生物監視、天候および地質学的事象監視、フリート管理およびトラッキング、リモートセキュリティ検知、物理的アクセス制御、ならびにトランザクションベースのビジネス課金を含む。
【0062】
[0074]いくつかのUE115は、半二重通信などの電力消費量を低減する動作モード(たとえば、送信および受信を同時にではなく、送信または受信を介した一方向通信をサポートするモード)を採用するように構成され得る。いくつかの例では、半二重通信は、低減されたピークレートで実行され得る。UE115のための他の電力節約技法は、アクティブ通信に関与していないときに電力節約ディープスリープモードに入ること、(たとえば、狭帯域通信に従って)限定された帯域幅上で動作すること、またはこれらの技法の組合せを含む。たとえば、いくつかのUE115は、キャリア内、キャリアの保護帯域内、またはキャリアの外部の定義された部分または範囲(たとえば、サブキャリアまたはリソースブロック(RB)のセット)に関連付けられる狭帯域プロトコルタイプを使用する動作のために構成され得る。
【0063】
[0075]ワイヤレス通信システム100は、超高信頼通信または低レイテンシ通信、あるいはそれらの様々な組合せをサポートするように構成され得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)またはミッションクリティカル通信をサポートするように構成され得る。UE115は、超高信頼機能、低レイテンシ機能、またはクリティカル機能(たとえば、ミッションクリティカル機能)をサポートするように設計され得る。超高信頼通信は、プライベート通信またはグループ通信を含み得、ミッションクリティカルプッシュツートーク(MCPTT)、ミッションクリティカルビデオ(MCVideo)、またはミッションクリティカルデータ(MCData)など、1つまたは複数のミッションクリティカルサービスによってサポートされ得る。ミッションクリティカル機能のサポートは、サービスの優先順位付けを含み得、ミッションクリティカルサービスは、公共安全または一般的な商用適用例のために使用され得る。超高信頼、低レイテンシ、ミッションクリティカル、および超高信頼低レイテンシという用語は、本明細書で互換的に使用され得る。
【0064】
[0076]いくつかの例では、UE115は、デバイスツーデバイス(D2D)通信リンク135上で(たとえば、ピアツーピア(P2P)またはD2Dプロトコルを使用して)他のUE115と直接通信することも可能であり得る。D2D通信を利用する1つまたは複数のUE115は、基地局105の地理的カバレージエリア110内にあり得る。そのようなグループ中の他のUE115は、基地局105の地理的カバレージエリア110外にあるか、またはさもなければ、基地局105からの送信を受信することができないことがある。いくつかの例では、D2D通信を介して通信するUE115のグループは、各UE115がグループ中のあらゆる他のUE115に送信する1対多(1:M)システムを利用し得る。いくつかの例では、基地局105は、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にする。他の場合には、D2D通信は、基地局105の関与なしにUE115間で行われる。
【0065】
[0077]いくつかのシステムでは、D2D通信リンク135は、車両(たとえば、UE115)間の、サイドリンク通信チャネルなど、通信チャネルの一例であり得る。いくつかの例では、車両は、車両対あらゆるモノ(V2X)通信、車両間(V2V)通信、またはこれらの何らかの組合せを使用して通信し得る。車両は、交通条件、信号スケジューリング、天候、安全、緊急事態、またはV2Xシステムに関係する任意の他の情報に関する情報をシグナリングし得る。いくつかの例では、V2Xシステム中の車両は、路側ユニットなどの路側インフラストラクチャ、あるいは車両対ネットワーク(V2N)通信を使用する1つまたは複数のネットワークノード(たとえば、基地局105)を介したネットワーク、あるいはその両方と通信し得る。
【0066】
[0078]コアネットワーク130は、ユーザ認証と、アクセス認可と、トラッキングと、インターネットプロトコル(IP)接続性と、他のアクセス、ルーティング、またはモビリティ機能とを提供し得る。コアネットワーク130は、アクセスおよびモビリティを管理する少なくとも1つの制御プレーンエンティティ(たとえば、モビリティ管理エンティティ(MME)、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF))と、パケットまたは相互接続を外部ネットワークにルーティングする少なくとも1つのユーザプレーンエンティティ(たとえば、サービングゲートウェイ(S-GW)、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)、またはユーザプレーン機能(UPF))とを含み得る、発展型パケットコア(EPC)または5Gコア(5GC)であり得る。制御プレーンエンティティは、コアネットワーク130に関連する基地局105によってサービスされるUE115のための、モビリティ、認証、およびベアラ管理など、非アクセス層(NAS)機能を管理し得る。ユーザIPパケットは、IPアドレス割振りならびに他の機能を提供し得る、ユーザプレーンエンティティを通して転送され得る。ユーザプレーンエンティティは、1つまたは複数のネットワーク事業者のためのIPサービス150に接続され得る。IPサービス150は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、またはパケット交換ストリーミングサービスへのアクセスを含み得る。
【0067】
[0079]基地局105など、ネットワークデバイスのうちのいくつかは、アクセスノードコントローラ(ANC)の一例であり得る、アクセスネットワークエンティティ140などの副構成要素を含み得る。各アクセスネットワークエンティティ140は、無線ヘッド、スマート無線ヘッド、または送信/受信ポイント(TRP)と呼ばれることがある、1つまたは複数の他のアクセスネットワーク送信エンティティ145を通してUE115と通信し得る。各アクセスネットワーク送信エンティティ145は、1つまたは複数のアンテナパネルを含み得る。いくつかの構成では、各アクセスネットワークエンティティ140または基地局105の様々な機能は、様々なネットワークデバイス(たとえば、無線ヘッドおよびANC)にわたって分散されるか、または単一のネットワークデバイス(たとえば、基地局105)に統合され得る。
【0068】
[0080]ワイヤレス通信システム100は、通常、300メガヘルツ(MHz)から300ギガヘルツ(GHz)の範囲内の1つまたは複数の周波数帯域を使用して動作し得る。概して、300MHzから3GHzまでの領域は、波長が長さ約1デシメートルから1メートルに及ぶので、極超短波(UHF)領域またはデシメートル帯域として知られている。UHF波は、建築物および環境的特徴によってブロックまたはリダイレクトされ得るが、波は、マクロセルが、屋内に位置するUE115にサービスを提供するのに十分に構造物を透過し得る。UHF波の送信は、300MHzを下回るスペクトルの高周波(HF)または超短波(VHF)部分のより小さい周波数およびより長い波を使用する送信と比較してより小さいアンテナおよびより短い距離(たとえば、100キロメートル未満)に関連付けられ得る。
【0069】
[0081]ワイヤレス通信システム100はまた、センチメートル帯域としても知られる3GHzから30GHzまでの周波数帯域を使用する超高周波(SHF)領域、またはミリメートル帯域としても知られる(たとえば、30GHzから300GHzまでの)スペクトルの極高周波(EHF)領域において動作し得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、UE115と基地局105との間のミリメートル波(mmW)通信をサポートし得、それぞれのデバイスのEHFアンテナは、UHFアンテナよりも小さく、より間隔が密であり得る。いくつかの例では、これは、デバイス内のアンテナアレイの使用を容易にし得る。しかしながら、EHF送信の伝搬は、SHFまたはUHF送信よりも一層大きい大気減衰を受け、より短い距離になり得る。本明細書で開示される技法は、1つまたは複数の異なる周波数領域を使用する送信にわたって採用され得、これらの周波数領域にわたる帯域の指定された使用は、国または規制主体によって異なり得る。
【0070】
[0082]ワイヤレス通信システム100は、認可無線周波数スペクトル帯域と無認可無線周波数スペクトル帯域の両方を利用し得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、5GHz産業科学医療用(ISM)帯域などの無認可帯域においてライセンス支援型アクセス(LAA)、LTE無認可(LTE-U)無線アクセス技術、またはNR技術を採用し得る。無認可無線周波数スペクトル帯域中で動作するとき、基地局105およびUE115などのデバイスは、衝突検出および回避のためのキャリア検知を採用し得る。いくつかの例では、無認可帯域中の動作は、認可帯域(たとえば、LAA)中で動作するコンポーネントキャリアとともに、キャリアアグリゲーション構成に基づき得る。無認可スペクトル中の動作は、他の例の中でも、ダウンリンク送信、アップリンク送信、P2P送信、またはD2D送信を含み得る。
【0071】
[0083]基地局105またはUE115は、送信ダイバーシティ、受信ダイバーシティ、多入力多出力(MIMO)通信、またはビームフォーミングなどの技法を採用するために使用され得る、複数のアンテナを装備し得る。基地局105またはUE115のアンテナは、MIMO動作、あるいは送信または受信ビームフォーミングをサポートし得る1つまたは複数のアンテナアレイまたはアンテナパネル内に位置し得る。たとえば、1つまたは複数の基地局アンテナまたはアンテナアレイは、アンテナ塔など、アンテナアセンブリにおいてコロケートされ得る。いくつかの例では、基地局105に関連するアンテナまたはアンテナアレイは、多様な地理的ロケーション中に位置し得る。基地局105は、基地局105がUE115との通信のビームフォーミングをサポートするために使用し得るアンテナポートのいくつかの行および列をもつアンテナアレイを有し得る。同様に、UE115は、様々なMIMOまたはビームフォーミング動作をサポートし得る1つまたは複数のアンテナアレイを有し得る。追加または代替として、アンテナパネルは、アンテナポートを介して送信される信号のための無線周波数ビームフォーミングをサポートし得る。
【0072】
[0084]基地局105またはUE115は、マルチパス信号伝搬を活用し、異なる空間レイヤを介して複数の信号を送信または受信することによってスペクトル効率を増加させるために、MIMO通信を使用し得る。そのような技法は、空間多重化と呼ばれることがある。複数の信号は、たとえば、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して送信デバイスによって送信され得る。同様に、複数の信号は、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して、受信デバイスによって受信され得る。複数の信号の各々は、別個の空間ストリームと呼ばれることがあり、同じデータストリーム(たとえば、同じコードワード)または異なるデータストリーム(たとえば、異なるコードワード)に関連するビットを搬送し得る。異なる空間レイヤは、チャネル測定および報告のために使用される異なるアンテナポートに関連付けられ得る。MIMO技法は、複数の空間レイヤが同じ受信デバイスに送信されるシングルユーザMIMO(SU-MIMO)と、複数の空間レイヤが複数のデバイスに送信されるマルチユーザMIMO(MU-MIMO)とを含む。
【0073】
[0085]空間フィルタ処理、方向性送信、または方向性受信と呼ばれることもあるビームフォーミングは、送信デバイスと受信デバイスとの間の空間経路に沿ってアンテナビーム(たとえば、送信ビーム、受信ビーム)を成形またはステアリングするために送信デバイスまたは受信デバイス(たとえば、基地局105、UE115)において使用され得る信号処理技法である。ビームフォーミングは、アンテナアレイに対する特定の配向において伝搬するいくつかの信号が強め合う干渉を経験し、他のものが弱め合う干渉を経験するように、アンテナアレイのアンテナ要素を介して通信される信号を組み合わせることによって達成され得る。アンテナ要素を介して通信される信号の調整は、デバイスに関連するアンテナ要素を介して搬送される信号に振幅オフセット、位相オフセット、またはその両方を適用する送信デバイスまたは受信デバイスを含み得る。アンテナ要素の各々に関連する調整は、(たとえば、送信デバイスまたは受信デバイスのアンテナアレイに対する、あるいは何らかの他の配向に対する)特定の配向に関連するビームフォーミング重みセットによって定義され得る。
【0074】
[0086]基地局105またはUE115は、ビームフォーミング動作の一部としてビーム掃引技法を使用し得る。たとえば、基地局105は、UE115との方向性通信のためのビームフォーミング動作を行うために、複数のアンテナまたはアンテナアレイ(たとえば、アンテナパネル)を使用し得る。いくつかの信号(たとえば、同期信号、基準信号、ビーム選択信号、または他の制御信号)は、基地局105によって異なる方向において複数回送信され得る。たとえば、基地局105は、異なる送信方向に関連する異なるビームフォーミング重みセットに従って信号を送信し得る。異なるビーム方向における送信は、基地局105による後の送信または受信のためのビーム方向を(たとえば、基地局105などの送信デバイスによって、またはUE115などの受信デバイスによって)識別するために使用され得る。
【0075】
[0087]特定の受信デバイスに関連するデータ信号などのいくつかの信号は、単一のビーム方向(たとえば、UE115などの受信デバイスに関連する方向)に基地局105によって送信され得る。いくつかの例では、単一のビーム方向に沿った送信に関連するビーム方向は、1つまたは複数のビーム方向において送信された信号に基づいて決定され得る。たとえば、UE115は、異なる方向において基地局105によって送信された信号のうちの1つまたは複数を受信し得、最高信号品質またはさもなければ許容できる信号品質でUE115が受信した信号の表示を基地局105に報告し得る。
【0076】
[0088]いくつかの例では、デバイスによる(たとえば、基地局105またはUE115による)送信は、複数のビーム方向を使用して実行され得、デバイスは、(たとえば、基地局105からUE115への)送信のための合成ビームを生成するために、デジタルプリコーディングまたは無線周波数ビームフォーミングの組合せを使用し得る。UE115は、1つまたは複数のビーム方向についてのプリコーディング重みを示すフィードバックを報告し得、フィードバックは、システム帯域幅または1つまたは複数のサブバンドにわたるビームの構成された数に対応し得る。基地局105は、プリコーディングまたはアンプリコーディングされ得る、基準信号(たとえば、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS))を送信し得る。UE115は、プリコーディング行列インジケータ(PMI)またはコードブックベースのフィードバック(たとえば、マルチパネルタイプコードブック、線形結合タイプコードブック、ポート選択タイプコードブック)であり得る、ビーム選択のためのフィードバックを提供し得る。これらの技法は、基地局105によって1つまたは複数の方向において送信される信号に関して説明されたが、UE115は、(たとえば、UE115による後続の送信または受信のためのビーム方向を識別するために)異なる方向において複数回信号を送信するための、または(たとえば、受信デバイスにデータを送信するために)単一の方向において信号を送信するための、同様の技法を採用し得る。
【0077】
[0089]受信デバイス(たとえば、UE115)は、同期信号、基準信号、ビーム選択信号、または他の制御信号など、様々な信号を基地局105から受信するときに複数の受信構成(たとえば、方向性リスニング)を試み得る。たとえば、受信デバイスは、異なるアンテナサブアレイを介して受信することによって、受信された信号を異なるアンテナサブアレイに従って処理することによって、アンテナアレイの複数のアンテナ要素において受信された信号に適用される異なる受信ビームフォーミング重みセット(たとえば、異なる方向性リスニング重みセット)に従って受信することによって、または受信された信号をアンテナアレイの複数のアンテナ要素において受信された信号に適用される異なる受信ビームフォーミング重みセットに従って処理することによって、複数の受信方向を試み得、それらのいずれも、異なる受信構成または受信方向に従って「リッスンすること」と呼ばれることがある。いくつかの例では、受信デバイスは、(たとえば、データ信号を受信するとき)単一のビーム方向に沿って受信するために単一の受信構成を使用し得る。単一の受信構成は、異なる受信構成方向に従ってリッスンすることに基づいて決定されたビーム方向(たとえば、複数のビーム方向に従ってリッスンすることに基づいて、最高信号強度、最高信号対雑音比(SNR)、またはさもなければ許容できる信号品質を有すると決定されたビーム方向)において整合され得る。
【0078】
[0090]ワイヤレス通信システム100は、階層化プロトコルスタックに従って動作するパケットベースネットワークであり得る。ユーザプレーンでは、ベアラまたはパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤにおける通信は、IPベースであり得る。無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)レイヤが、論理チャネルを介して通信するためにパケットセグメンテーションおよびリアセンブリを実行し得る。媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)レイヤが、優先度処理と、トランスポートチャネルへの論理チャネルの多重化とを実行し得る。MACレイヤはまた、リンク効率を改善するためにMACレイヤにおける再送信をサポートするために、誤り検出技法、誤り訂正技法、またはその両方を使用し得る。制御プレーンでは、無線リソース制御(RRC)プロトコルレイヤは、ユーザプレーンデータのための無線ベアラをサポートする、UE115と基地局105またはコアネットワーク130との間のRRC接続の確立と構成と維持とを提供し得る。物理レイヤにおいて、トランスポートチャネルが物理チャネルにマッピングされ得る。
【0079】
[0091]UE115および基地局105は、データが成功裡に受信される可能性を増加させるためにデータの再送信をサポートし得る。ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックは、データが通信リンク125上で正確に受信される可能性を増加させるための1つの技法である。HARQは、(たとえば、サイクリック冗長検査(CRC)を使用する)誤り検出と、前方誤り訂正(FEC)と、再送信(たとえば、自動再送要求(ARQ))との組合せを含み得る。HARQは、不良な無線条件(たとえば、低信号対雑音条件)でのMACレイヤにおけるスループットを改善し得る。いくつかの例では、デバイスは、同スロットHARQフィードバックをサポートし得、ここで、デバイスは、特定のスロットにおける前のシンボルにおいて受信されたデータについて、そのスロットにおいてHARQフィードバックを提供し得る。他の場合には、デバイスは、後続のスロットにおいてまたは何らかの他の時間間隔に従ってHARQフィードバックを提供し得る。
【0080】
[0092]いくつかの例では、UE115は、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる2つ以上のダウンリンク制御チャネル候補(たとえば、PDCCH候補、探索空間、あるいはダウンリンクリソースの何らかの他の候補時間および/または周波数ロケーション)を介してダウンリンク制御チャネル指令を受信し得る。UE115は、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とがPDCCH反復のためにリンクされるという表示を受信し得る。いくつかの例では、表示は、RRCシグナリングを介して受信され得る。UE115は、第1および第2のPDCCH候補のうちの1つまたは両方を介してPDCCH指令を受信し得る。PDCCH指令は、基地局105によって送信され得、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUE115に要求し得る。UE115は、リンクされるPDCCH候補を介したPDCCH指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って、PDCCH指令に関連するランダムアクセスプロシージャを実行し得る。いくつかの例では、1つまたは複数のルールは、UE115においてPDCCH指令を受信することと、UE115によって基地局105にランダムアクセスメッセージを送信することとの間のしきい値遅延期間を示し得る。いくつかの例では、1つまたは複数のルールは、ダウンリンクランダムアクセスメッセージの受信に適用されるべきQCL仮定を識別するためのルールを示し得る。追加または代替として、1つまたは複数のルールは、UE115がリンクされるPDCCH候補を介してPDCCH指令を受信し得るか否かに関し得る。1つまたは複数のルールは、それによって、リンクされるPDCCH候補を介したPDCCH指令の受信に応答してランダムアクセスプロシージャを実行するためのタイミング、TCI状態選択、またはその両方に関連する曖昧さを低減し得、これは、通信の信頼性と効率とを改善し得る。
【0081】
[0093]図2は、本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートするワイヤレス通信システム200の一例を示す。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム200は、ワイヤレス通信システム100のいくつかの態様を実装し得る。たとえば、ワイヤレス通信システム200は、図1を参照しながら説明された基地局105およびUE115の例を表し得る、基地局105-aとUE115-aとを含み得る。基地局105-aおよびUE115-aは、アップリンク通信リンク205およびダウンリンク通信リンク210(たとえば、Uuリンク)を介して地理的カバレージエリア110-a内で通信し得る。いくつかの例では、基地局105-aは、PDCCH反復のためにリンクされる1つまたは複数のPDCCH候補を介してUE115-aに、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUE115-aに要求するPDCCH指令225を送信し得る。
【0082】
[0094]UE115-aおよび基地局105-bは、アップリンク通信リンク205、ダウンリンク通信リンク210、またはその両方を同期させるために、ランダムアクセスプロシージャを実行し得る。いくつかの場合には、UE115-aは、ランダムアクセスプロシージャを開始するためにランダムアクセス要求メッセージ230(たとえば、Msg1)を送信し得る。ランダムアクセス要求メッセージ230は、PRACHオケージョン中にPRACHを介して送信され得る。ランダムアクセスプロシージャは、競合ベースのランダムアクセス(CBRA:contention-based random access)または競合なしのランダムアクセス(CFRA:contention-free random access)に相当し得る。CBRAプロシージャ中に、UE115-aは、(たとえば、受信された同期信号ブロック(SSB)に基づいて)ランダムアクセス要求メッセージ230を送信するためのプリアンブルおよびPRACHオケージョンをランダムに選択し得る。CFRAプロシージャ中に、UE115-aは、基地局105-aからランダムアクセスプリアンブルおよび/またはPRACHオケージョン割当てを受信し得、UE115-aは、割り当てられたプリアンブルおよびPRACHオケージョンに従ってランダムアクセス要求メッセージ230を送信し得る。
【0083】
[0095]ランダムアクセス要求メッセージ230がUE115-aによって送信されておらず、基地局105-aがUE115-aに送信すべきダウンリンクデータを識別した場合、基地局105-aは、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUE115-aに要求するために、UE115-aにPDCCH指令225を送信し得る。UE115-aは、PDCCH指令225に応答してランダムアクセス要求メッセージ230を送信し得る。UE115-aは、制御無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)によってスクランブルされたCRCを有するDCI(たとえば、DCI format 1_0)を介してPDCCH指令225を受信し得る。DCIの周波数領域リソース割振り(FDRA)フィールド中の各ビットが高に(たとえば、「1」に)設定された場合、UE115-aは、DCIがPDCCH指令225に対応すると決定し得る。
【0084】
[0096]PDCCH指令225は、ランダムアクセスプロシージャに関連する1つまたは複数のパラメータを示し得る。たとえば、PDCCH指令225は、ランダムアクセスプロシージャのタイプを示すランダムアクセスプリアンブルインデックス(たとえば、6ビットフィールド)を含み得る。ランダムアクセスプリアンブルインデックスが0である場合、PDCCH指令はCBRAをトリガし、UE115-aは、PDCCH指令225中の残りのフィールドを無視し得る。CBRA中に、UE115-aは、基地局105-aから受信された1つまたは複数のSSBを測定し、1つまたは複数のSSBの測定値に基づいて、ランダムアクセス要求メッセージ230を送信するためのPRACHオケージョン(たとえば、PRACHオケージョンの開始シンボルなどの、PRACHオケージョンのタイミング)を決定し得る。ランダムアクセスプリアンブルがゼロでない場合、PDCCH指令はCFRAをトリガする。CFRAがトリガされる場合、UE115-aは、PRACHオケージョンとランダムアクセスプロシージャに関連する他のパラメータとを識別するために、PDCCH指令225中の1つまたは複数の残りのフィールドを復号し得る。
【0085】
[0097]PDCCH指令225内の1つまたは複数の残りのフィールドは、アップリンクまたは補助アップリンク(SUL)表示フィールド、SSBインデックスフィールド、PRACHマスクインデックスフィールド、1つもしくは複数の他の予約済みフィールド、またはそれらの任意の組合せを含み得る。アップリンクまたはSUL表示フィールドは、UE115-aがアップリンクまたはSULを介してランダムアクセス要求メッセージ230を送信し得るかどうかを示すためのビットを含み得る。SSBインデックスフィールドは、CFRAに関連付けられたSSBインデックスを示すためのビットの量(たとえば、6ビット)を含み得る。PRACHマスクフィールドは、CFRAに関連付けられたPRACHマスクインデックスを示すビットの量(たとえば、4ビット)を含み得る。UE115-aは、SSBインデックスおよびPRACHマスクインデックスに基づいて、ランダムアクセス要求メッセージ230を送信するためのPRACHオケージョンを決定し得る。PDCCH指令225を搬送するDCI内の1つまたは複数の残りのビットは、他のパラメータまたはアプリケーションのために予約され得る。
【0086】
[0098](たとえば、CFRAのための)PDCCH指令225によって示されるか、または(たとえば、CBRAのための)測定されたSSBに関連するPRACHオケージョンは、しきい値遅延期間の後に発生し得る。しきい値遅延期間は、PDCCH指令225の最後のシンボルの後に開始し得る。すなわち、PRACHオケージョンの第1のシンボルは、PDCCH指令225の最後のシンボルの少なくともしきい値遅延期間後に発生し得る。しきい値遅延期間は、UE115-aの能力に従った物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)準備、ランダムアクセス準備、BWP切替え、アップリンク切替え、またはそれらの任意の組合せを考慮し得る。
【0087】
[0099]基地局105-aは、PRACHオケージョン中にランダムアクセス要求メッセージ230を受信し得、基地局105-aは、ランダムアクセスプロシージャの一部として1つまたは複数の他のランダムアクセスメッセージを送信し得る。たとえば、基地局105-aは、PDCCHを介して制御メッセージ(たとえば、DCI)を、PDSCHを介してダウンリンクランダムアクセス応答(RAR)メッセージを、またはその両方を送信し得る。いくつかの場合には、UE115-aは、PDCCH指令225に関連するTCI状態(たとえば、PDCCH指令225の受信のために使用されるビーム)に基づいて、制御メッセージ、ダウンリンクRARメッセージ、またはその両方の受信に適用されるべきQCL仮定を識別し得る。たとえば、UE115-aは、ダウンリンクランダムアクセスメッセージの受信に適用されるべきQCL仮定のための基礎として、PDCCH指令225に関連するTCI状態を使用し得る(たとえば、UE115-aは、ダウンリンクランダムアクセスメッセージがPDCCH指令225とともにQCLされていると仮定し得る)。ランダムアクセスプロシージャメッセージおよびタイムラインの追加の態様は、図4Aおよび図4Bを参照することを含めて、本明細書の他の場所でさらに説明され得る。
【0088】
[0100]UE115-aは、PDCCH指令225について(たとえば、または他のダウンリンク制御メッセージについて)PDCCHを監視するための1つまたは複数のCORESET(たとえば、サービングセルのBWP中の3つ、4つ、5つ、または何らかの他の量のCORESET)とともに構成され得る。各CORESET内の時間および周波数リソース(たとえば、周波数領域におけるリソースブロックおよび時間領域におけるOFDMシンボル)の量、ならびに各CORESETに関連するアクティブTCI状態は、RRC構成され得る。各CORESETは、1つまたは複数の探索空間セット(たとえば、コンポーネントキャリア(CC)のBWP中の10個までの探索空間セット)を含み得、各探索空間セットは、(たとえば、所与のアグリゲーションレベルに従って)1つまたは複数のPDCCH候補を含み得る。UE115-aは、DCIを受信するために各探索空間セット内のPDCCH候補のブラインド復号を実行し得る。すなわち、UE115-aは、DCIのための探索空間セット中の各PDCCH候補を監視し得る。UE115-aは、DCIを取得するために、PDCCH候補のうちの1つまたは複数を正常に復号し得る(たとえば、CRCがパスし得る)。いくつかの例では、1つまたは複数の探索空間セットおよび対応するPDCCH候補は、PDCCH反復またはダウンリンク制御チャネル反復と呼ばれることがある、DCIの反復のためにリンクされ得る。探索空間セットおよびPDCCH候補のための構成の追加の態様は、図3Aおよび図3Bを参照することを含めて、本明細書の他の場所でさらに説明され得る。
【0089】
[0101]いくつかの場合には、基地局105-aは、PDCCH反復のためにリンクされる2つ以上のPDCCH候補を介してPDCCH指令225を送信し得る。UE115は、PDCCH候補がリンクされているという表示235を受信し得、UE115は、それに応じてPDCCH指令225を受信し得る。しかしながら、いくつかの場合には、UE115がリンクされるPDCCH候補を介してPDCCH指令225を受信した場合、UE115は、ランダムアクセス要求メッセージ230を送信するためのPRACHオケージョンを決定するためにしきい値遅延期間をいつ開始すべきかを知らないことがある。追加または代替として、リンクされるPDCCH候補は、異なるTCI状態に対応し得、UE115は、場合によっては、基地局105-aからのダウンリンクランダムアクセスメッセージの受信に適用されるべきQCL仮定のための基礎としてどのTCI状態を使用すべきかを知らないことがある。
【0090】
[0102]本明細書で説明されるように、UE115-aなどのUE115は、リンクされるPDCCH候補を介したPDCCH指令225の受信に関する1つまたは複数のルールで構成され得る。UE115-aは、リンクされるPDCCH候補を介してPDCCH指令225を受信し、1つまたは複数のルールに従ってPDCCH指令225に応答してランダムアクセスプロシージャを実行し得る。1つまたは複数のルールは、リンクされるPDCCH候補を介して受信されたPDCCH指令225に応答してランダムアクセスプロシージャを実行するためのタイムラインを示し得る。たとえば、ルールは、PDCCH指令の受信後、およびPRACHオケージョンの前のしきい値遅延期間が、他のリンクされるPDCCH候補よりも時間的に後に終了するPDCCH候補の最後のシンボルの後に開始し得ることを示し得る。
【0091】
[0103]1つまたは複数のルールは、追加または代替として、将来のダウンリンクランダムアクセスメッセージを受信するためのQCL仮定のための基礎として使用すべき1つまたは複数のTCI状態をUE115-aが選択するための命令を与え得る。すなわち、PDCCH指令225が、異なるTCI状態に関連するPDCCH候補を介して受信された場合、1つまたは複数のルールは、TCI状態のうちの1つの選択のために使用すべき、UE115-aのためのパラメータを指定し得る。追加または代替として、ルールは、それぞれのダウンリンクランダムアクセスメッセージがリンクされるPDCCH候補を介して、マルチTCI状態PDSCHを介して、またはその両方を介して受信されるという表示をUE115-aが受信した場合、TCI状態のうちの2つ以上が選択され得ることを指定し得る。いくつかの例では、1つまたは複数の選択されたTCI状態は、ダウンリンクランダムアクセスメッセージを受信するための復調基準信号(DMRS)ポート間のQCL関係を構成するための1つまたは複数のパラメータを示し得る。PDCCH指令225がCBRAプロシージャをトリガする場合、UE115-aは、TCI状態を選択するための1つまたは複数のルールを無視し得る。UE115-aは、代わりに、CBRAに関連付けられた測定されたSSBに基づいてQCL仮定を決定し得る。すなわち、1つまたは複数のルールは、CFRAプロシージャに適用され得るが、CBRAプロシージャには適用可能でないことがある。追加または代替として、1つまたは複数のルールは、2次セル(SCell)上で実行されるCFRAプロシージャに適用されないことがある。
【0092】
[0104]いくつかの例では、1つまたは複数のルールは、UE115-aが、PDCCH反復のためにリンクされる2つのPDCCH候補を介してPDCCH指令225を受信することが予想されないことを示し得る。言い換えれば、UE115-aが、2つ以上のPDCCH候補がリンクされているという表示235を受信した場合、UE115-aは、リンクされるPDCCH候補を介して送信されたPDCCH指令225を受信することを控え得る。いくつかの例では、ルールは、PDCCH指令225がCBRAをトリガする(たとえば、ランダムアクセスプリアンブルインデックスが0である)場合、PDCCH指令225がSCell上でCFRAをトリガする場合、またはその両方の場合、リンクされるPDCCH候補を介したPDCCH指令225の受信を許可し得る。追加または代替として、ルールは、リンクされるPDCCH候補が同じCORESETに関連するそれぞれの探索空間セットに対応する(たとえば、PDCCH候補が同じTCI状態に対応する)場合、リンクされるPDCCH候補を介したPDCCH指令225の受信を許可し得る。いくつかの例では、ルールは、リンクされるPDCCH候補が、各々が同じTCI状態に関連する異なるCORESETに関連するそれぞれの探索空間セットに対応する場合、リンクされるPDCCH候補を介したPDCCH指令225の受信を許可し得る。
【0093】
[0105]それによって、本明細書で説明されるUE115は、PDCCH受信のためにリンクされるPDCCH候補を介して受信されたPDCCH指令225に応答してランダムアクセスプロシージャを実行するためのルールの構成されたセットに従ってランダムアクセスプロシージャを実行し得る。ルールは、UE115によってランダムアクセスプロシージャを実行するための命令を指定し得、それは、PDCCH指令に対応するランダムアクセスプロシージャの改善された信頼性、効率、および精度を提供し得る。
【0094】
[0106]図3Aおよび図3Bは、本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートする探索空間セット構成300-aおよび300-bの例を示す。探索空間セット構成300-aおよび300-bは、ワイヤレス通信システム100または200のいくつかの態様を実装するか、またはそれによって実装され得る。たとえば、探索空間セット構成300-aおよび300-bは、図1および図2を参照しながら説明されたように、UE115の一例を表し得る、UE115についての例示的な構成を示し得る。
【0095】
[0107]UE115は、CCのBWP中の1つまたは複数(たとえば、最高5つ)のCORESETを監視するように構成され得る。図2を参照しながら説明されたように、CORESETは、ある量(たとえば、CCのBWP中の最高10個の探索空間セット305)の探索空間セット305を含み得る。したがって、各探索空間セット305は、単一のCORESET(たとえば、および単一の対応するTCI状態)に対応し得る。探索空間セット305は、RRC構成され得、時間領域における1つまたは複数のスロット320および周波数領域における1つまたは複数のサブチャネル内の1つまたは複数のシンボル315(たとえば、OFDMシンボル315)にわたる時間および周波数リソースのセットを含み得る。各探索空間セット305のためのRRC構成は、関連するCORESET、探索空間セット305内の監視オケージョン310、探索空間セット305のタイプ(たとえば、共通探索空間(CSS)またはUE固有探索空間(USS))、UE115が探索空間セット305内で監視するための1つまたは複数のDCIフォーマット、各アグリゲーションレベルのための探索空間セット305内のPDCCH候補の量、またはそれらの任意の組合せを示し得る。探索空間セット305中のリソースは、時間および周波数において連続または非連続であり得る。たとえば、探索空間セット内の監視オケージョン310は、1つまたは複数のシンボル315、スロット320、サブチャネル、またはそれらの任意の組合せにわたって分散され得る。
【0096】
[0108]探索空間セット305内の監視オケージョン310は、スロット320内の監視スロット周期性、オフセット、およびシンボル315に従って構成され得る。すなわち、UE115は、探索空間セット305のためのRRC構成に基づいて、探索空間セット305内の各監視オケージョン310のロケーションを識別し得る。各監視オケージョン310は、DCIの受信のための時間および周波数リソースを含み得る、1つまたは複数のPDCCH候補を含み得る。各PDCCH候補は、アグリゲーションレベルに対応し得、各探索空間セット305中の候補インデックスを用いて構成され得る。図2を参照しながら説明されたように、UE115は、DCIを受信するために、各監視オケージョン310および対応するPDCCH候補のブラインド復号を実行し得る。
【0097】
[0109]いくつかの例では、2つ以上の探索空間セット305がPDCCH反復のためにリンクされ得る。UE115は、RRC構成を介してリンクされる探索空間セットの表示を受信し得る。いくつかの例では、リンクされる探索空間セットの表示は、リンクされるPDCCH候補を示し得る。たとえば、UE115は、RRC構成において示される1つまたは複数のルールに従って、探索空間セット305内のリンクされる監視オケージョン310と、監視オケージョン310内のリンクされるPDCCH候補とを識別し得る。図3Aおよび図3Bは、リンクされるPDCCH候補を含むリンクされる探索空間セット305についての例示的な探索空間セット構成300-aおよび300-bを示す。
【0098】
[0110]図3Aは、第1の探索空間セット305-aおよび第2の探索空間セット305-bについての例示的な探索空間セット構成300-aを示す。探索空間セット構成300-aは、スロット320-a内の第1の探索空間セットの監視オケージョン310-aと、第2の探索空間セットの監視オケージョン310-bとを示す。監視オケージョン310-aおよび310-bは、それぞれの第1の探索空間セット305-aおよび第2の探索空間セット305-b内の時間および周波数リソースのサブセットを含み得る。
【0099】
[0111]UE115は、第1の探索空間セット305-aおよび第2の探索空間セット305-bがPDCCH反復のためにリンクされるという表示を(たとえば、RRCシグナリングを介して)受信し得る。UE115は、1つまたは複数のルールに基づいて、監視オケージョン310-aおよび監視オケージョン310-bがPDCCH反復のためにリンクされると決定し得る。たとえば、ルールは、異なる探索空間セット305の監視オケージョン310間の1対1のマッピングを示し得る。
【0100】
[0112]UE115は、それぞれのPDCCH候補のアグリゲーションレベルおよび候補インデックスに従って、リンクされる監視オケージョン310-aおよび310-b内のリンクされるPDCCH候補の1つまたは複数のペアを決定し得る。たとえば、各探索空間セット305は、各アグリゲーションレベルについて同じ量のPDCCH候補を含むように構成され得る。したがって、UE115は、第1のアグリゲーションレベルに対応する監視オケージョン310-a中の第1のPDCCH候補と、同じく第1のアグリゲーションレベルに対応する監視オケージョン310-b中の第2のPDCCH候補とを識別し得る。UE115は、RRC構成、監視オケージョン310-aと310-bとの間の1対1マッピング、および第1のアグリゲーションレベルに基づいて、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とがPDCCH反復のためにリンクされると決定し得る。探索空間セット構成300-aの例では、UE115は、(たとえば、監視オケージョン310-aと監視オケージョン310-bとの間の3つの矢印によって示されるように)第1の探索空間セット305-aの監視オケージョン310-aと第2の探索空間セット305-bの監視オケージョン310-bとの間のリンクされるPDCCH候補の3つのセットを識別し得る。DCIは、各リンクされるPDCCH候補ペアの一方または両方のPDCCH候補を介して送信され得る。
【0101】
[0113]図3Bは、第1の探索空間セット305-aおよび第2の探索空間セット305-bについての第2の例示的な探索空間セット構成300-bを示す。探索空間セット構成300-bの例では、第1の探索空間セット305-aは、スロット320-b中に2つの監視オケージョン310-dおよび310-eを含み得、第2の探索空間セット305-bは、同じスロット320-b中に2つの監視オケージョン310-cおよび310-fを含み得る。
【0102】
[0114]UE115は、図3Aを参照しながら説明されたように、第1の探索空間セット305-aおよび第2の探索空間セット305-bがPDCCH反復のためにリンクされるという表示を受信し得る。UE115は、スロット320-b内で監視オケージョン310-cと310-dとの間の1対1マッピングと、監視オケージョン310-eと310-fとの間の1対1マッピングとを識別し得る。
【0103】
[0115]UE115は、図3Aを参照しながら説明されたように、それぞれのPDCCH候補のアグリゲーションレベルと候補インデックスとに従って、リンクされる監視オケージョン310の各ペア内のリンクされるPDCCH候補の1つまたは複数のペアを決定し得る。たとえば、UE115は、(たとえば、監視オケージョン310-cと監視オケージョン310-dとの間の3つの矢印によって示されるように)第1の探索空間セット305-aの監視オケージョン310-dと第2の探索空間セット305-bの監視オケージョン310-cとの間のリンクされるPDCCH候補の3つのセットを識別し得る。UE115は、(たとえば、監視オケージョン310-eと監視オケージョン310-fとの間の3つの矢印によって示されるように)第1の探索空間セット305-aの監視オケージョン310-eと、第2の探索空間セット305-bの監視オケージョン310-fとの間のリンクされるPDCCH候補の3つのセットを識別し得る。DCIは、各リンクされるPDCCH候補ペアの一方または両方のPDCCH候補を介して送信され得る。
【0104】
[0116]探索空間セット構成300-aおよび300-bは、それによって、スロット内PDCCH反復を示し得る。探索空間セット構成300-aおよび300-bとは異なるいくつかの例示的な探索空間セット構成300では、第1のスロット320中の第1の監視オケージョン310および対応する第1のPDCCH候補は、第2のスロット320中の第2の監視オケージョン310および対応する第2のPDCCH候補にリンクされ得る(たとえば、スロット間PDCCH反復)。
【0105】
[0117]探索空間セット構成300-aおよび300-bのいずれかとともに構成されたUE115は、リンクされるPDCCH候補を介して受信されたDCIを復号する前に、リンクされる探索空間セット305と、リンクされる監視オケージョン310と、リンクされるPDCCH候補とを識別し得る。UE115は、リンクされるPDCCH候補を介して受信されたDCIを復号するためにソフトコンバイニングを実行してもしなくてもよい。いくつかの例では、PDCCH指令は、図2を参照しながら説明されたように、リンクされるPDCCH候補を介してUE115に送信され得る。
【0106】
[0118]PDCCH指令がリンクされるPDCCH候補を介してUE115によって受信された場合、UE115が、PDCCH指令を受信した後にランダムアクセス要求メッセージをいつ送信すべきかを知らないことがあるか、もしくは、UE115が、ダウンリンクランダムアクセスメッセージの受信のためにどのQCL仮定を使用すべきかを知らないことがあるか、またはその両方である。
【0107】
[0119]ランダムアクセスプロシージャに対するPDCCH反復の影響を低減するために、本明細書で説明されるUE115は、リンクされるPDCCH候補を介したPDCCH指令の受信に関するルールのセットとともに構成され得る。ルールは、ランダムアクセス要求メッセージの送信についてのタイムライン、1つもしくは複数のダウンリンクランダムアクセスメッセージの受信のためのQCL仮定のための基礎として使用すべきTCI状態を選択するための1つもしくは複数のパラメータ、またはその両方を示し得、これは、ランダムアクセスプロシージャの信頼性を改善し得る。追加または代替として、ルールは、UE115が、リンクされるPDCCH候補を介してPDCCH指令を受信することを控え得ることを示し得る。構成されたルールの態様は、図4Aおよび図4Bを参照することを含めて、本明細書の他の箇所でさらに詳細に説明される。
【0108】
[0120]図4Aおよび図4Bは、本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートするランダムアクセスタイムライン400-aおよび400-bの例を示す。ランダムアクセスタイムライン400-aおよび400-bは、ワイヤレス通信システム100もしくは200または探索空間セット構成300-aもしくは300-bのいくつかの態様を実装するか、またはそれらによって実装され得る。たとえば、ランダムアクセスタイムライン400-aおよび400-bは、図1図3を参照しながら説明されたUE115および基地局105の例を表し得る、UE115および基地局105によって実行されるランダムアクセスプロシージャのための例示的なタイムラインを示し得る。いくつかの例では、UE115は、図1図3を参照しながら説明されたように、リンクされるPDCCH候補405を介してPDCCH指令を受信し得る。UE115は、ランダムアクセスタイムライン400-aおよび400-bによって示されるように、リンクされるPDCCH候補を介したPDCCH指令の受信に関係する1つまたは複数のルールに従って、PDCCH指令に対応するランダムアクセスプロシージャを実行し得る。
【0109】
[0121]図4Aは、本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートする第1のランダムアクセスタイムライン400-aを示す。ランダムアクセスタイムライン400-aの例では、UE115は、RRCシグナリングを介して、PDCCH候補405-aおよび405-bがPDCCH反復のためにリンクされるという表示を受信し得る。たとえば、UE115は、PDCCH反復のためにリンクされる2つの探索空間セットを示すRRCシグナリングを受信し得る。RRCシグナリングを受信したことに応答して、UE115は、図3Aおよび図3Bを参照しながら説明されたように、RRCシグナリングを介して示された1つまたは複数のルールに従って、探索空間セット内のリンクされる監視オケージョンを識別し、リンクされる監視オケージョン内のリンクされるPDCCH候補405-aおよび405-bを識別し得る。追加または代替として、UE115は、他の制御シグナリング(たとえば、DCI、媒体アクセス制御-制御要素(MAC-CE)、または何らかの他の制御シグナリング)を介して受信された構成または表示に基づいて、リンクされるPDCCH候補405-aおよび405-bを識別し得る。UE115は、DCIについてリンクされるPDCCH候補405-aおよび405-bを監視するように構成され得る。いくつかの例では、UE115は、リンクされるPDCCH候補405-aと405-bの両方を介してDCIを受信する前にソフトコンバイニングを実行し得る。PDCCH候補405-aおよび405-bは各々、PDCCHリソース435(たとえば、PDCCHのために割り振られた時間および周波数リソース)のセットを含み得る。第1のPDCCH候補405-aのPDCCHリソース435は、第2のPDCCH候補405-bのPDCCHリソース435と時間および周波数において連続していても連続していなくてもよい。いくつかの例では、PDCCH候補405はダウンリンク制御チャネル候補と呼ばれることがある。
【0110】
[0122]本明細書で説明されるように、UE115は、リンクされるPDCCH候補405を介したPDCCH指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って、第1のPDCCH候補405-a、PDCCH反復のために第1のPDCCH候補405-aとリンクされる第2のPDCCH候補405-b、または(たとえば、UE115がPDCCH候補405をソフトコンバイニングする場合)両方を介してPDCCH指令を受信し得る。1つまたは複数のルールは、UE115において構成(たとえば、事前構成)され得る。追加または代替として、UE115は、基地局105または何らかの他のネットワークエンティティから制御シグナリングを介して1つまたは複数のルールの表示を受信し得る。
【0111】
[0123]いくつかの例では、1つまたは複数のルールは、UE115が、リンクされるPDCCH候補405を介して受信されたPDCCH指令に応答して、ランダムアクセスプロシージャを実行するためのタイムラインを示し得る。ランダムアクセスプロシージャを実行することは、UE115によって、PRACHオケージョン410-a(たとえば、アップリンクランダムアクセスメッセージを送信するために割り振られたPRACHリソース440のセット)中にアップリンクランダムアクセスメッセージ(たとえば、Msg1)を送信することを含み得る。アップリンクランダムアクセスメッセージは、図2を参照しながら説明されたランダムアクセス要求メッセージ230の一例であり得る。
【0112】
[0124]1つまたは複数のルールは、PDCCH指令とPRACHオケージョン410-aとの間のしきい値遅延期間420-aが、リンクされるPDCCH候補405の基準PDCCH候補405の最後のシンボルの後に開始することを示し得る。すなわち、基準PDCCH候補405は、しきい値遅延期間420-aをトリガし得る。基準PDCCH候補405は、いくつかの例では、時間的に後で終了するPDCCH候補405に対応し得る。図4Aを参照すると、第2のPDCCH候補405-bは、第1のPDCCH候補405-aよりも時間的に後に終了し得、したがって、しきい値遅延期間420-aは、第2のPDCCH候補405-bの最後のシンボルの後に開始し得る。第2のPDCCH候補405-bは、それによって、基準PDCCH候補405-bと呼ばれ得る。いくつかの例では、第2のPDCCH候補405-bは、第1のPDCCH候補405-aよりも早く開始し得るが、時間的に後で終了し得る。しきい値遅延期間420-aは、第1のPDCCH候補405-aまたは第2のPDCCH候補405-bが時間的により早く開始するかどうかにかかわらず、およびPDCCH指令が第1のPDCCH候補405-a、第2のPDCCH候補405-b、または両方において受信されるかどうかにかかわらず、基準PDCCH候補405-b(たとえば、時間的により遅く終了するPDCCH候補405)の最後のシンボルの後に開始し得る。
【0113】
[0125]いくつかの例では、しきい値遅延期間420-aは、UE115の能力(たとえば、処理能力1)に従ったPUSCH準備のための第1の時間期間(たとえば、N2)、UE115によるランダムアクセス準備のための第2の時間期間(たとえば、ΔDelay)(たとえば、FR1に関する0.5msの遅延期間、FR2に関する0.25ms、または何らかの他の遅延期間)、BWP切替えのための第3の時間期間(たとえば、ΔBWPSwitching)、アップリンク切替えのための第4の時間期間(たとえば、TSwitch)、またはそれらの組合せを含み得る。いくつかの例では、第3および/または第4の時間期間は、それぞれ、BWP切替えまたはアップリンク切替えがない場合、0であり得る。
【0114】
[0126]UE115は、識別されたPRACHオケージョン410-aの間にPRACHリソース440を介して基地局105にアップリンクランダムアクセスメッセージを送信し得る。PRACHオケージョン410-aは、しきい値遅延期間420-aの満了において、またはその後に開始し得る。PDCCH指令がCFRAをトリガする場合、UE115は、PDCCH指令を介して受信された表示に基づいて、PRACHオケージョン410-a(たとえば、PRACHオケージョン410-aの開始シンボルなどの、PRACHオケージョン410-aのタイミング)を決定し得る。たとえば、PRACHオケージョン410-aは、図2を参照しながら説明されたように、PDCCH指令のSSBインデックスフィールド、PDCCH指令のPRACHマスクインデックスフィールド、または両方を介して示され得る。PDCCH指令がCBRAをトリガする場合、UE115は、測定されたSSBに基づいて、PRACHオケージョン410-a(たとえば、PRACHオケージョン410-aの開始シンボルなど、PRACHオケージョン410-aのタイミング)を決定し得る。
【0115】
[0127]いくつかの例では、リンクされるPDCCH候補405-aおよび405-bは、同じTCI状態に対応し得る。たとえば、PDCCH候補405-aおよび405-bは、それぞれ、同じCORESETおよび対応するTCI状態に関連する第1の探索空間セットおよび第2の探索空間セットに対応し得る。追加または代替として、第1および第2のPDCCH候補405-aおよび405-bは、各々が同じTCI状態に対応する第1および第2のCORESETに関連する第1および第2の探索空間セットにそれぞれ対応し得る。そのような場合、UE115は、1つまたは複数のダウンリンクランダムアクセスメッセージの受信に適用されるべきQCL仮定425-aのための基礎としてTCI状態を使用し得る。TCI状態は、それぞれのPDCCH候補405を介した制御情報の受信のために使用されるビームに対応し得る。
【0116】
[0128]他の例では、第1のPDCCH候補405-aは第1のTCI状態に関連することがあり、第2のPDCCH候補405-bは、第1のTCI状態とは異なる第2のTCI状態に関連することがあり(たとえば、PDCCH候補405は、異なるTCI状態に関連する異なるCORESETに対応し得)、1つまたは複数のルールは、1つまたは複数のダウンリンクランダムアクセスメッセージの受信に適用されるべきQCL仮定425-aをUE115が識別するための命令を与え得る。QCL仮定425-aは、第1のTCI状態および第2のTCI状態のうちの少なくとも1つに関連し得る。
【0117】
[0129]ダウンリンクランダムアクセスメッセージは、PDCCHリソース435を含むPDCCH候補405-cを介して送信されるDCI、PDSCHオケージョン415-a中にPDSCHリソース445を介して送信されるRARメッセージ、またはその両方を含み得る。DCI(たとえば、DCI format 1_0)は、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(RA-RNTI)によってスクランブルされたCRCを含み得る。DCIは、RARメッセージの送信のためにPDSCHオケージョン415-aをスケジュールし得る。RARメッセージ(たとえば、ダウンリンクRARメッセージ)は、アップリンクランダムアクセスメッセージに応答して基地局105によって送信され得る。
【0118】
[0130]ランダムアクセスタイムライン400-aの例では、1つまたは複数のルールは、1つまたは複数のパラメータに基づいて、QCL仮定425-aのための基礎として、第1のPDCCH候補405-aに関連する第1のTCI状態または第2のPDCCH候補405-bに関連する第2のTCI状態のうちの1つを選択するようにUE115に命令し得る。一例では、ルールは、第1または第2のTCI状態の選択が第1のPDCCH候補405-aと第2のPDCCH候補405-bとの相対的タイミングに基づくことを指定し得る。たとえば、ルールは、TCI状態の選択が、どのPDCCH候補405が時間的により早く開始するか、時間的により遅く開始するか、時間的により早く終了するか、または時間的により遅く終了するかに基づくことを指定し得る。一例では、選択が、どのPDCCH候補405が時間的に後で終了するかに基づくことをルールが指定する場合、UE115は、QCL仮定425-aのための基礎として第2のPDCCH候補405-bに関連する第2のTCI状態を選択し得る。
【0119】
[0131]別の例では、ルールは、第1または第2のTCI状態の選択が、第1のPDCCH候補405-aに対応する(たとえば、それを含む)第1の探索空間セットの第1の探索空間セットIDと、第2のPDCCH候補405-bに対応する(たとえば、それを含む)第2の探索空間セットの第2の探索空間セットIDとの相対値に基づくことを指定し得る。ルールは、TCI状態の選択が、どの探索空間セットIDがより高い値を有するか、またはどの探索空間セットIDがより低い値を有するかに基づくことを指定し得る。一例では、第1の探索空間セットIDの値は、第2の探索空間セットIDの値よりも小さくなり得る。選択が、どの探索空間IDがより低い値を有するかに基づくことをルールが指定する場合、UE115は、QCL仮定425-aのための基礎として第1のPDCCH候補405-aに関連する第1のTCI状態を選択する。
【0120】
[0132]別の例では、ルールは、第1または第2のTCI状態の選択が、第1のPDCCH候補405-aに対応する(たとえば、それを含む)第1の探索空間セットに関連する第1のCORESET IDと、第2のPDCCH候補405-bに対応する(たとえば、それを含む)第2の探索空間セットに関連する第2のCORESET IDとの相対値に基づくことを指定し得る。ルールは、TCI状態の選択が、どのCORESET IDがより高い値を有するか、またはどのCORESET IDがより低い値を有するかに基づくことを指定し得る。一例では、第2のCORESET IDの値は、第1のCORESET IDの値よりも大きいことがある。選択が、どのCORESET IDがより大きい値を有するかに基づくことをルールが指定する場合、UE115は、QCL仮定425-aのための基礎として第2のPDCCH候補405-bに関連する第2のTCI状態を選択する。
【0121】
[0133]別の例では、ルールは、第1または第2のTCI状態の選択が、第1のPDCCH候補405-aの第1のTCI状態に関連する第1のTCI状態IDと、第2のPDCCH候補405-bの第2のTCI状態に関連する第2のTCI状態IDとの相対値に基づくことを指定し得る。ルールは、TCI状態の選択が、どのTCI状態IDがより高い値を有するか、またはどのTCI状態IDがより低い値を有するかに基づくことを指定し得る。一例では、第1のTCI状態の第1の値は、第2のTCI状態の第2の値よりも低いことがある。選択が、どのTCI状態IDがより低い値を有するかに基づくことをルールが指定する場合、UE115は、QCL仮定425-aのための基礎として第1のPDCCH候補405-aに関連する第1のTCI状態を選択する。TCI状態を選択するための4つの例示的なパラメータが説明されるが、1つまたは複数のルールは、QCL仮定425-aのための基礎として使用すべきTCI状態の選択のための任意の量のパラメータまたは識別子を指定し得ることを理解されたい。
【0122】
[0134]第1のPDCCH候補405-aに関連する第1のTCI状態、または第2のPDCCH候補405-bに関連する第2のTCI状態からTCI状態を選択するための1つまたは複数のパラメータは、PDCCH指令が1次セル(PCell)、1次2次セル(PSCell)、またはその両方の上でCFRAをトリガする(たとえば、PDCCH指令中のランダムアクセスプリアンブルインデックスが0でない)場合に適用可能であり得る。そうでない場合、ダウンリンクメッセージの受信のためのQCL仮定425-aを識別するためのTCI状態は、PDCCH指令に関連する1つまたは複数のTCI状態に依存しないことがあり、UE115は、測定されたSSBまたは何らかの他のシグナリングに基づいてQCL仮定425-aを識別し得る。
【0123】
[0135]たとえば、PDCCH指令がCBRAをトリガする場合、第1のPDCCH候補405-aに関連する第1のTCI状態、第2のPDCCH候補405-bに関連する第2のTCI状態、またはその両方に対するQCL仮定425-aの依存性は適用可能でないことがあり、UE115は、CBRAプロシージャに関連する測定されたSSBに基づいてQCL仮定425-aを識別し得る。PDCCH指令がSCell上でCBRAをトリガする場合、PDCCH指令は、SCell上で受信されることがあり、RA-RNTIを有するDCIおよび対応するRARメッセージは、PCell上で受信されることがある。したがって、SCell上でのPDCCH指令の受信に関連するTCI状態は、PCell上でのDCI、RARメッセージ、またはその両方の受信に適用されないことがある。
【0124】
[0136]したがって、図4Aの例では、UE115は、ランダムアクセスタイムライン400-aによって示されるように、リンクされるPDCCH候補405-aおよび405-bを介してPDCCH指令を受信し、PDCCH指令に応答してランダムアクセスプロシージャを実行するための1つまたは複数のルールとともに構成され得る。1つまたは複数のルールは、PDCCH指令に応答してランダムアクセスプロシージャを実行するためのタイムラインを示し得る。追加または代替として、1つまたは複数のルールは、1つまたは複数のダウンリンクランダムアクセスメッセージの受信に適用されるべきQCL仮定425-aのための基礎として使用するために、それぞれ第1および第2のリンクされるPDCCH候補405-aおよび405-bに関連する第1のTCI状態または第2のTCI状態からTCI状態を選択するためのガイドラインを指定し得る。
【0125】
[0137]図4Bは、本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートする第2のランダムアクセスタイムライン400-bを示す。ランダムアクセスタイムライン400-bは、図4Aを参照しながら説明されたランダムアクセスタイムライン400-aの一例であり得る。たとえば、ランダムアクセスタイムライン400-bは、QCL仮定425-bに従って、リンクされるPDCCH候補405-dおよび405-eのうちの少なくとも1つを介してPDCCH指令を受信し、アップリンクランダムアクセスメッセージを送信し、1つまたは複数のダウンリンクランダムアクセスメッセージを受信するためのタイムラインを示し得る。
【0126】
[0138]UE115は、第1のPDCCH候補405-dおよび第2のPDCCH候補405-eがPDCCH反復のためにリンクされるという表示を受信し得、UE115は、リンクされるPDCCH候補405を介したPDCCH指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って、第1のPDCCH候補405-d、第2のPDCCH候補405-e、またはその両方を介してPDCCH指令を受信し得る。1つまたは複数のルールは、図4Aを参照しながら説明されたように、PRACHオケージョン410-b中のPDCCH指令の受信とアップリンクランダムアクセスメッセージの送信との間のしきい値遅延期間420-bが、時間的により遅く終了するPDCCH候補405(たとえば、第2のPDCCH候補405-e)の最後のシンボルの後に開始し得ることを指定し得る。
【0127】
[0139]第1のPDCCH候補405-dは、第1のTCI状態に関連し得、第2のPDCCH候補405-eは、第1のTCI状態とは異なる第2のTCI状態に関連し得る(たとえば、PDCCH指令は、各PDCCH候補405-dおよび405-e中で異なるビームを介して受信され得る)。UE115は、1つまたは複数のルールに従って、1つまたは複数のダウンリンクランダムアクセスメッセージの受信に適用されるべきQCL仮定425-bを識別し得る。ランダムアクセスタイムライン400-bの例では、QCL仮定425-bは、1つまたは複数のルールに従って第1のTCI状態と第2のTCI状態の両方に対応し得る。UE115は、DCIの受信、RARメッセージの受信、または両方に適用されるべきQCL仮定425-bのための基礎として、第1のPDCCH候補405-dに関連する第1のTCI状態と第2のPDCCH候補405-eに関連する第2のTCI状態の両方を選択し得る。たとえば、1つまたは複数のルールは、第1および第2のTCI状態が適用され得る対応するダウンリンクランダムアクセスメッセージが、PDCCH反復のためにリンクされる2つのPDCCH候補405を介して、マルチTCI状態PDSCHを介して、またはその両方を介して送信される場合、リンクされる第1および第2のPDCCH候補405-dおよび405-eに関連する第1および第2のTCI状態の両方がQCL仮定425-bのための基礎として使用され得ることを指定し得る。
【0128】
[0140]ランダムアクセスタイムライン400-bでは、RA-RNTIを有するDCIは、PDCCH反復のためにリンクされる第3のPDCCH候補405-f、第4のPDCCH候補405-g、またはその両方を介して受信され得る。UE115は、第3のPDCCH候補405-fおよび第4のPDCCH候補405-gがリンクされるという表示を受信し得る。UE115は、それに応じて、第3および第4のPDCCH候補405-fおよび405-gを介したDCIの受信に適用されるべきQCL仮定425-bのための基礎として、第1のPDCCH候補405-dに関連する第1のTCI状態と、第2のPDCCH候補405-eに関連する第2のTCI状態の両方を選択し得る。
【0129】
[0141]いくつかの例では、1つまたは複数のルールは、RARメッセージが空間分割多重化(SDM)、FDM、TDM、または単一周波数ネットワーク方式のうちの1つまたは複数で変化するマルチTCI状態PDSCHを介して受信された場合、RA-RNTIをもつDCIによってスケジュールされたRARメッセージの受信に適用されるべきQCL仮定425-bのための基礎として第1および第2のTCI状態が選択され得ることを指定し得る(たとえば、PDSCHの各DMRSポートおよび各データレイヤは第1および第2のTCI状態に関連し得る)。ランダムアクセスタイムライン400-bの例では、RARメッセージは、PDSCHリソースの第1のセット445を含む第1のPDSCHオケージョン415-bと、PDSCHリソースの第2のセット445を含む第2のPDSCHオケージョン415-cとを介して受信され得る。すなわち、図4Bの例では、RARメッセージは、TDMを使用してマルチTCI状態PDSCHを介して送信され得る。UE115は、それに応じて、QCL仮定425-bのための基礎として第1のTCI状態と第2のTCI状態の両方を選択し得、UE115は、QCL仮定425-bをRARメッセージの受信に適用し得る。
【0130】
[0142]QCL仮定425-bの基礎として第1および第2のTCI状態を選択するための1つまたは複数のルールは、PDCCH指令がPCell、PSCell、またはその両方の上でCFRAをトリガする(たとえば、PDCCH指令中のランダムアクセスプリアンブルインデックスが0でない)場合に適用可能であり得る。そうでない場合、図4Aを参照しながらさらに詳細に説明されるように、ダウンリンクメッセージの受信のためのQCL仮定425-bを識別するためのTCI状態は、PDCCH指令に関連する1つまたは複数のTCI状態に依存しないことがあり、UE115は、測定されたSSB、または何らかの他のシグナリングに基づいてQCL仮定425-bを識別し得る。
【0131】
[0143]したがって、本明細書で説明されるUE115は、2つ以上のリンクされるPDCCH候補を介してPDCCH指令を受信し、PDCCH指令に対応する基地局105とのランダムアクセスプロシージャを実行するための1つまたは複数のルールとともに構成され得る。1つまたは複数のルールは、ランダムアクセスタイムライン400-aおよび400-bを参照しながら説明されるように、リンクされるPDCCH候補を介して受信されたPDCCH指令に応答してランダムアクセスプロシージャを実行するためのタイムラインを示し得、1つまたは複数のルールは、リンクされるPDCCH候補を介して受信されたPDCCH指令に応答してダウンリンクランダムアクセスメッセージの受信のために使用すべきQCL仮定425を指定し得、またはその両方を行い得る。すなわち、1つまたは複数のルールは、リンクされるPDCCH候補を介して受信されたPDCCH指令を受信し、処理し、およびそれに応答することに関し得る。
【0132】
[0144]追加または代替として、1つまたは複数のルールは、PDCCH指令がリンクされるPDCCH候補405を介してUE115によって受信され得るかどうかを指定し得る。たとえば、1つまたは複数のルールは、UE115が、反復のためにリンクされる2つのPDCCH候補405を介してPDCCH指令を受信することが期待されないことがある(たとえば、PDCCH反復を有するPDCCH指令が許可されないことがある)ことを指定し得る。そのような場合、UE115は、PDCCH反復のための他のPDCCH候補405とリンクされていないPDCCH候補405を介してPDCCH指令を受信し得る。追加または代替として、1つまたは複数のルールは、PDCCH候補が同じTCI状態に対応する場合、PDCCH指令がCBRAをトリガする場合、PDCCH指令がSCell上でCFRAをトリガする場合、またはそれらの任意の組合せの場合、2つのリンクされるPDCCH候補405を介したPDCCH指令の受信を許可し得る。
【0133】
[0145]図5は、本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートするプロセスフロー500の一例を示す。プロセスフロー500は、ワイヤレス通信システム100または200のいくつかの態様を実装するか、またはそれらによって実装され得る。たとえば、プロセスフロー500は、図1図4を参照しながら説明されたUE115および基地局105の例であり得る、UE115-bと基地局105-bとを含み得る。いくつかの例では、UE115-bは、リンクされるPDCCH候補を介したPDCCH指令の受信に関係する1つまたは複数のルールで構成され得る。
【0134】
[0146]プロセスフロー500によって説明されるデバイスおよびノードは、図示されていない他のデバイスまたはノードと通信するか、またはそれらに結合され得ることを理解されたい。たとえば、UE115-bおよび基地局105-bは、1つもしくは複数の他のUE115、基地局105、または他のデバイスと通信し得る。以下のものの代替例が実装され得、いくつかのステップが、説明されるものとは異なる順序で実行されるか、またはまったく実行されない。いくつかの場合には、ステップは、以下で述べられない追加の特徴を含み得るか、またはさらなるステップが追加され得る。
【0135】
[0147]505において、基地局105-bは、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補の表示を送信し得、UE115-bは、その表示を受信し得る。たとえば、UE115-bは、第1のダウンリンク制御チャネル候補および第2のダウンリンク制御チャネル候補がダウンリンク制御チャネル反復(たとえば、PDCCH反復)のためにリンクされるという表示を受信し得る。
【0136】
[0148]510において、基地局105-bは、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUE115-bに要求するダウンリンク制御チャネル指令を送信し得、UE115-bは、その指令を受信し得る。ダウンリンク制御チャネル指令は、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補の一方または両方を介して送信および受信され得る。
【0137】
[0149]515において、UE115-bおよび基地局105-bは、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って、ダウンリンク制御チャネル指令に関連するランダムアクセスプロシージャを実行し得る。いくつかの例では、515においてランダムアクセスプロシージャを実行することは、UE115-bによって、1つまたは複数のルールに従って基地局105-bにアップリンクランダムアクセスメッセージ(たとえば、Msg1)を送信することを含み得る。
【0138】
[0150]図6は、本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートするプロセスフロー600の一例を示す。プロセスフロー600は、ワイヤレス通信システム100または200のいくつかの態様を実装するか、またはそれらによって実装され得る。たとえば、プロセスフロー600は、図1図5を参照しながら説明されたUE115および基地局105の例であり得る、UE115-cと基地局105-cとを含み得る。いくつかの例では、UE115-cは、リンクされるPDCCH候補を介したPDCCH指令の受信に関係する1つまたは複数のルールで構成され得る。
【0139】
[0151]プロセスフロー600によって説明されるデバイスおよびノードは、図示されていない他のデバイスまたはノードと通信するか、またはそれらに結合され得ることを理解されたい。たとえば、UE115-cおよび基地局105-cは、1つもしくは複数の他のUE115、基地局105、または他のデバイスと通信し得る。以下のものの代替例が実装され得、いくつかのステップが、説明されるものとは異なる順序で実行されるか、またはまったく実行されない。いくつかの場合には、ステップは、以下で述べられない追加の特徴を含み得るか、またはさらなるステップが追加され得る。
【0140】
[0152]605において、基地局105-cは、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUE115-cに要求するダウンリンク制御チャネル指令を送信し得、UE115-cは、その指令を受信し得る。ダウンリンク制御チャネル指令は、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる複数のダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って受信され得る。いくつかの例では、UE115-cは、1つまたは複数のルールに従って、反復のための他のダウンリンク制御チャネル候補とリンクされていないダウンリンク制御チャネル候補を介してダウンリンク制御チャネル指令を受信し得る。追加または代替として、UE115-cは、1つまたは複数のルールに従ってダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる第1のダウンリンク制御チャネル候補または第2のダウンリンク制御チャネル候補のうちの少なくとも1つを介してダウンリンク制御チャネル指令を受信し得る。
【0141】
[0153]610において、基地局105-cおよびUE115-cは、1つまたは複数のルールに従って受信されているダウンリンク制御チャネル指令に基づいてランダムアクセスプロシージャを実行し得る。いくつかの例では、605においてランダムアクセスプロシージャを実行することは、UE115-cによって、アップリンクランダムアクセスメッセージを基地局105-cに送信することを含み得る。
【0142】
[0154]図7は、本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートするデバイス705のブロック図700を示す。デバイス705は、本明細書で説明されるUE115の態様の一例であり得る。デバイス705は、受信機710と、送信機715と、通信マネージャ720とを含み得る。デバイス705はまた、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプロセッサに結合されたメモリと、1つまたは複数のプロセッサが本明細書で説明されるダウンリンク制御チャネル反復の機能を実行することを可能にするために1つまたは複数のプロセッサによって実行可能であるメモリに記憶された命令とを含み得る。これらの構成要素の各々は(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信していることがある。
【0143】
[0155]受信機710は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復に関係する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を受信するための手段を提供し得る。情報は、デバイス705の他の構成要素に受け渡され得る。受信機710は、単一のアンテナまたは複数個のアンテナのセットを利用し得る。
【0144】
[0156]送信機715は、デバイス705の他の構成要素によって生成された信号を送信するための手段を提供し得る。たとえば、送信機715は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復に関係する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を送信し得る。いくつかの例では、送信機715は、トランシーバモジュール中で受信機710とコロケートされ得る。送信機715は、単一のアンテナまたは複数個のアンテナのセットを利用し得る。
【0145】
[0157]通信マネージャ720、受信機710、送信機715、またはそれらの様々な組合せもしくはそれらの様々な構成要素は、本明細書で説明するダウンリンク制御チャネル指令のためのダウンリンク制御チャネル反復の様々な態様を実行するための手段の例であり得る。たとえば、通信マネージャ720、受信機710、送信機715、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素は、本明細書で説明される機能のうちの1つまたは複数を実行するための方法をサポートし得る。
【0146】
[0158]いくつかの例では、通信マネージャ720、受信機710、送信機715、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素は、ハードウェアにおいて(たとえば、通信管理回路において)実装され得る。ハードウェアは、本開示で説明される機能を実行するための手段として構成されるかまたはさもなければそれをサポートする、プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの例では、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリとは、(たとえば、プロセッサによって、メモリに記憶された命令を実行することによって)本明細書で説明される機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。
【0147】
[0159]追加または代替として、いくつかの例では、通信マネージャ720、受信機710、送信機715、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素は、プロセッサによって実行される(たとえば、通信管理ソフトウェアまたはファームウェアとしての)コードで実装され得る。プロセッサによって実行されるコードで実装される場合、通信マネージャ720、受信機710、送信機715、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素の機能は、(たとえば、本開示で説明される機能を実行するための手段として構成されるかまたはさもなければそれをサポートする)汎用プロセッサ、DSP、中央処理ユニット(CPU)、ASIC、FPGA、あるいはこれらの任意の組合せまたは他のプログラマブル論理デバイスによって実行され得る。
【0148】
[0160]いくつかの例では、通信マネージャ720は、受信機710、送信機715、または両方を使用してまたは他の方法でそれらと協働して様々な動作(たとえば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成され得る。たとえば、通信マネージャ720は、受信機710から情報を受信するか、送信機715に情報を送るか、あるいは情報を受信するか、情報を送信するか、または本明細書で説明される様々な他の動作を実行するために受信機710、送信機715、または両方と組み合わせて一体化され得る。
【0149】
[0161]通信マネージャ720は、本明細書で開示される例による、UEにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。たとえば、通信マネージャ720は、第1のダウンリンク制御チャネル候補および第2のダウンリンク制御チャネル候補がダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示を受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。通信マネージャ720は、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補の一方または両方を介して、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。通信マネージャ720は、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って、ダウンリンク制御チャネル指令に関連するランダムアクセスプロシージャを実行するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。
【0150】
[0162]追加または代替として、通信マネージャ720は、本明細書に開示された例による、UEにおけるワイヤレス通信をサポートすることがある。たとえば、通信マネージャ720は、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ダウンリンク制御チャネル指令は、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる複数のダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って受信される。通信マネージャ720は、1つまたは複数のルールに従って受信されているダウンリンク制御チャネル指令に基づいてランダムアクセスプロシージャを実行するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。
【0151】
[0163]本明細書で説明される例による通信マネージャ720を含むことまたは通信マネージャ720を構成することによって、デバイス705(たとえば、受信機710、送信機715、通信マネージャ720、またはそれらの組合せを制御するかまたはさもなければそれに結合されたプロセッサ)は、処理の低減および通信リソースのより効率的な利用のための技法をサポートし得る。たとえば、デバイス705のための1つまたは複数の構成されたルールに従ってランダムアクセスプロシージャを実行することによって、デバイス705のプロセッサは、より正確な送信および受信を実行し得、これは、ランダムアクセスプロシージャの信頼性を改善し、それによって(たとえば、再送信の量を低減することによって)処理を低減し得る。いくつかの例では、デバイス705のプロセッサは、リンクされるPDCCH候補を介して受信されたDCIを受信および復号し得、これは、DCIの信頼性を改善し、通信リソースのより効率的な利用を可能にし、処理を低減し得る。
【0152】
[0164]図8は、本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートするデバイス805のブロック図800を示す。デバイス805は、本明細書で説明されるデバイス705またはUE115の態様の一例であり得る。デバイス805は、受信機810と、送信機815と、通信マネージャ820とを含み得る。デバイス805は、プロセッサも含み得る。これらの構成要素の各々は(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信していることがある。
【0153】
[0165]受信機810は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復に関係する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を受信するための手段を提供し得る。情報は、デバイス805の他の構成要素に受け渡され得る。受信機810は、単一のアンテナまたは複数個のアンテナのセットを利用し得る。
【0154】
[0166]送信機815は、デバイス805の他の構成要素によって生成された信号を送信するための手段を提供し得る。たとえば、送信機815は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復に関係する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を送信し得る。いくつかの例では、送信機815は、トランシーバモジュール中で受信機810とコロケートされ得る。送信機815は、単一のアンテナまたは複数個のアンテナのセットを利用し得る。
【0155】
[0167]デバイス805、またはその様々な構成要素は、本明細書で説明されるダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復の様々な態様を実行するための手段の一例であり得る。たとえば、通信マネージャ820は、リンクされるPDCCH識別構成要素825、PDCCH指令構成要素830、ランダムアクセスプロシージャ構成要素835、またはそれらの任意の組合せを含み得る。通信マネージャ820は、本明細書で説明される通信マネージャ720の態様の一例であり得る。いくつかの例では、通信マネージャ820、またはそれの様々な構成要素は、受信機810、送信機815、または両方を使用してまたは他の方法でそれらと協働して様々な動作(たとえば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成され得る。たとえば、通信マネージャ820は、受信機810から情報を受信するか、送信機815に情報を送るか、あるいは情報を受信するか、情報を送信するか、または本明細書で説明される様々な他の動作を実行するために受信機810、送信機815、または両方と組み合わせて一体化され得る。
【0156】
[0168]通信マネージャ820は、本明細書で開示される例による、UEにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。リンクされるPDCCH識別構成要素825は、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補とがダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示を受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。PDCCH指令構成要素830は、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補の一方または両方を介して、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。ランダムアクセスプロシージャ構成要素835は、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って、ダウンリンク制御チャネル指令に関連するランダムアクセスプロシージャを実行するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。
【0157】
[0169]追加または代替として、通信マネージャ820は、本明細書に開示された例による、UEにおけるワイヤレス通信をサポートすることがある。PDCCH指令構成要素830は、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ダウンリンク制御チャネル指令は、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる複数のダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って受信される。ランダムアクセスプロシージャ構成要素835は、1つまたは複数のルールに従って受信されているダウンリンク制御チャネル指令に基づいてランダムアクセスプロシージャを実行するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。
【0158】
[0170]いくつかの場合には、リンクされるPDCCH識別構成要素825、PDCCH指令構成要素830、ランダムアクセスプロシージャ構成要素835、またはそれらの任意の組合せは、各々、プロセッサ(たとえば、トランシーバプロセッサ、または無線プロセッサ、または送信機プロセッサ、または受信機プロセッサ)であるか、またはその少なくとも一部であり得る。プロセッサは、メモリに結合され、本明細書で説明されるリンクされるPDCCH識別構成要素825、PDCCH指令構成要素830、およびランダムアクセスプロシージャ構成要素835の機能をプロセッサが実行または容易にすることを可能にする、メモリに記憶された命令を実行し得る。トランシーバプロセッサは、デバイスのトランシーバとコロケートされ、および/またはそれと通信し得る(たとえば、その動作を指示し得る)。無線プロセッサは、デバイスの無線(たとえば、NR無線、LTE無線、Wi-Fi(登録商標)無線)とコロケートされ、および/またはそれと通信する(たとえば、その動作を指示する)ことがある。送信機プロセッサは、デバイスの送信機とコロケートされ、および/またはそれと通信し得る(たとえば、その動作を指示し得る)。受信機プロセッサは、デバイスの受信機とコロケートされ、および/またはそれと通信し得る(たとえば、その動作を指示し得る)。
【0159】
[0171]図9は、本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートする通信マネージャ920のブロック図900を示す。通信マネージャ920は、本明細書で説明される通信マネージャ720、通信マネージャ820、またはその両方の態様の一例であり得る。通信マネージャ920、またはその様々な構成要素は、本明細書で説明されるダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復の様々な態様を実行するための手段の一例であり得る。たとえば、通信マネージャ920は、リンクされるPDCCH識別構成要素925、PDCCH指令構成要素930、ランダムアクセスプロシージャ構成要素935、アップリンクランダムアクセスメッセージ構成要素940、QCL仮定構成要素945、ダウンリンクランダムアクセスメッセージ構成要素950、TCI選択構成要素955、またはそれらの任意の組合せを含み得る。これらの構成要素の各々は、直接または間接的に、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信し得る。
【0160】
[0172]通信マネージャ920は、本明細書で開示される例による、UEにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。リンクされるPDCCH識別構成要素925は、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補とがダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示を受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。PDCCH指令構成要素930は、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補の一方または両方を介して、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。ランダムアクセスプロシージャ構成要素935は、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って、ダウンリンク制御チャネル指令に関連するランダムアクセスプロシージャを実行するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。
【0161】
[0173]いくつかの例では、ランダムアクセスプロシージャを実行することをサポートするために、アップリンクランダムアクセスメッセージ構成要素940は、ダウンリンク制御チャネル指令に応答してアップリンクランダムアクセスメッセージの送信のためのランダムアクセスオケージョンを決定するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。いくつかの例では、ランダムアクセスプロシージャを実行することをサポートするために、アップリンクランダムアクセスメッセージ構成要素940は、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補のうちの基準ダウンリンク制御チャネル候補によってトリガされ得るしきい値遅延期間の後にあるランダムアクセスオケージョンの第1のシンボルに基づいて、ランダムアクセスオケージョン中にアップリンクランダムアクセスメッセージを送信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。いくつかの例では、基準ダウンリンク制御チャネル候補は、第2のダウンリンク制御チャネル候補が第1のダウンリンク制御チャネル候補よりも時間的に後に終了した結果としての第2のダウンリンク制御チャネル候補であり得、1つまたは複数のルールは、しきい値遅延期間が第2のダウンリンク制御チャネル候補の最後のシンボルの後に開始することを示し得る。
【0162】
[0174]いくつかの例では、1つまたは複数のルールに従ってランダムアクセスプロシージャを実行することは、ダウンリンク制御チャネル指令が第1のダウンリンク制御チャネル候補の間に受信されるのか、または第2のダウンリンク制御チャネル候補の間に受信されるのかとは無関係である。いくつかの例では、しきい値遅延期間は、UEの能力に従ったアップリンク共有チャネル準備のための第1の時間期間、ランダムアクセス準備のための第2の時間期間、BWP切替えのための第3の時間期間、アップリンク切替えのための第4の時間期間、またはそれらの組合せを含む。いくつかの例では、ランダムアクセスオケージョンを決定することをサポートするために、アップリンクランダムアクセスメッセージ構成要素940は、ダウンリンク制御チャネル指令における表示または測定されたSSBに基づいてランダムアクセスオケージョンのタイミングを決定するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。
【0163】
[0175]いくつかの例では、ダウンリンクランダムアクセスメッセージ構成要素950は、アップリンクランダムアクセスメッセージに応答してダウンリンクランダムアクセスメッセージを受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ここにおいて、ダウンリンクランダムアクセスメッセージは、RARメッセージをスケジュールするダウンリンク制御チャネルメッセージであるか、またはRARメッセージであるかのいずれかである。
【0164】
[0176]いくつかの例では、ランダムアクセスプロシージャを実行することをサポートするために、アップリンクランダムアクセスメッセージ構成要素940は、ダウンリンク制御チャネル指令に応答してアップリンクランダムアクセスメッセージを送信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ここにおいて、第1のダウンリンク制御チャネル候補は、第1のTCI状態に関連し、第2のダウンリンク制御チャネル候補は、第1のTCI状態とは異なる第2のTCI状態に関連する。いくつかの例では、ランダムアクセスプロシージャを実行することをサポートするために、QCL仮定構成要素945は、1つまたは複数のルールに従って、アップリンクランダムアクセスメッセージに応答するダウンリンクランダムアクセスメッセージの受信に適用されるべきQCL仮定を識別するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、QCL仮定は、第1のTCI状態または第2のTCI状態のうちの少なくとも1つに関連する。
【0165】
[0177]いくつかの例では、QCL仮定を識別することをサポートするために、TCI選択構成要素955は、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定のための基礎として第1のTCI状態または第2のTCI状態のうちの1つを選択するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、第1のTCI状態または第2のTCI状態のいずれかの選択が第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補との相対タイミングに基づくことを指定する。
【0166】
[0178]いくつかの例では、QCL仮定を識別することをサポートするために、TCI選択構成要素955は、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定のための基礎として第1のTCI状態または第2のTCI状態のうちの1つを選択するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、第1のTCI状態または第2のTCI状態のいずれかの選択が、第1のダウンリンク制御チャネル候補に対応する第1の探索空間セットの第1の探索空間セットIDと第2のダウンリンク制御チャネル候補に対応する第2の探索空間セットの第2の探索空間セットIDとの相対値に基づくことを指定する。
【0167】
[0179]いくつかの例では、QCL仮定を識別することをサポートするために、TCI選択構成要素955は、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定のための基礎として第1のTCI状態または第2のTCI状態のうちの1つを選択するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、第1のTCI状態または第2のTCI状態のいずれかの選択が、第1のダウンリンク制御チャネル候補に対応する第1の探索空間セットに関連する第1のCORESET IDと、第2のダウンリンク制御チャネル候補に対応する第2の探索空間セットに関連する第2のCORESET IDとの相対値に基づくことを指定する。
【0168】
[0180]いくつかの例では、QCL仮定を識別することをサポートするために、TCI選択構成要素955は、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定のための基礎として第1のTCI状態または第2のTCI状態のうちの1つを選択するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、第1のTCI状態または第2のTCI状態のいずれかの選択が、第1のTCI状態に関連する第1のTCI状態IDと第2のTCI状態に関連する第2のTCI状態IDとの相対値に基づくことを指定する。
【0169】
[0181]いくつかの例では、QCL仮定を識別することをサポートするために、TCI選択構成要素955は、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定のための基礎として第1のTCI状態と第2のTCI状態の両方を選択するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、QCL仮定が適用され得るダウンリンクランダムアクセスメッセージがRARメッセージをスケジュールするダウンリンク制御チャネルメッセージであることを指定し、ダウンリンク制御チャネルメッセージは、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる第3のダウンリンク制御チャネル候補と第4のダウンリンク制御チャネル候補とを介して送信される。
【0170】
[0182]いくつかの例では、QCL仮定を識別することをサポートするために、TCI選択構成要素955は、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定のための基礎として第1のTCI状態と第2のTCI状態の両方を選択するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、QCL仮定が適用され得るダウンリンクランダムアクセスメッセージが、空間分割多重化、FDM、TDM、または単一周波数ネットワーク方式のうちの少なくとも1つにおいて変化するマルチTCI状態ダウンリンク共有チャネルであるRARメッセージであることを指定する。
【0171】
[0183]いくつかの例では、ダウンリンク制御チャネル指令は、PCellもしくはPSCell、または両方上でのCFRAプロシージャを要求する。いくつかの例では、ダウンリンクランダムアクセスメッセージは、RARメッセージをスケジュールするダウンリンク制御チャネルメッセージであるか、またはRARメッセージであるかのいずれかである。
【0172】
[0184]追加または代替として、通信マネージャ920は、本明細書に開示された例による、UEにおけるワイヤレス通信をサポートすることがある。いくつかの例では、PDCCH指令構成要素930は、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ダウンリンク制御チャネル指令は、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる複数のダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って受信される。いくつかの例では、ランダムアクセスプロシージャ構成要素935は、1つまたは複数のルールに従って受信されているダウンリンク制御チャネル指令に基づいてランダムアクセスプロシージャを実行するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。
【0173】
[0185]いくつかの例では、1つまたは複数のルールに従ってダウンリンク制御チャネル指令を受信することをサポートするために、PDCCH指令構成要素930は、反復のための他のダウンリンク制御チャネル候補とリンクされないダウンリンク制御チャネル候補を介してダウンリンク制御チャネル指令を受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。
【0174】
[0186]いくつかの例では、1つまたは複数のルールに従ってダウンリンク制御チャネル指令を受信することをサポートするために、PDCCH指令構成要素930は、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる第1のダウンリンク制御チャネル候補または第2のダウンリンク制御チャネル候補のうちの少なくとも1つを介してダウンリンク制御チャネル指令を受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ここにおいて、第1のダウンリンク制御チャネル候補は、CORESETに関連する第1の探索空間セットに対応し、第2のダウンリンク制御チャネル候補は、CORESETに関連する第2の探索空間セットに対応する。
【0175】
[0187]いくつかの例では、1つまたは複数のルールに従ってダウンリンク制御チャネル指令を受信することをサポートするために、PDCCH指令構成要素930は、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる第1のダウンリンク制御チャネル候補または第2のダウンリンク制御チャネル候補のうちの少なくとも1つを介してダウンリンク制御チャネル指令を受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ここにおいて、第1のダウンリンク制御チャネル候補は、TCI状態を有する第1のCORESETに関連する第1の探索空間セットに対応し、第2のダウンリンク制御チャネル候補は、TCI状態を有する第2のCORESETに関連する第2の探索空間セットに対応する。
【0176】
[0188]いくつかの例では、ダウンリンク制御チャネル指令は、PCellもしくはPSCell、または両方上でのCFRAプロシージャを要求する。
【0177】
[0189]いくつかの場合には、リンクされるPDCCH識別構成要素925、PDCCH指令構成要素930、ランダムアクセスプロシージャ構成要素935、アップリンクランダムアクセスメッセージ構成要素940、QCL仮定構成要素945、ダウンリンクランダムアクセスメッセージ構成要素950、およびTCI選択構成要素955は、各々、プロセッサ(たとえば、トランシーバプロセッサ、または無線プロセッサ、または送信機プロセッサ、または受信機プロセッサ)であるか、またはその少なくとも一部であり得る。プロセッサは、メモリに結合され、本明細書で説明されるリンクされるPDCCH識別構成要素925、PDCCH指令構成要素930、ランダムアクセスプロシージャ構成要素935、アップリンクランダムアクセスメッセージ構成要素940、QCL仮定構成要素945、ダウンリンクランダムアクセスメッセージ構成要素950、およびTCI選択構成要素955の機能をプロセッサが実行または容易にすることを可能にする、メモリに記憶された命令を実行し得る。
【0178】
[0190]図10は、本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートするデバイス1005を含むシステム1000の図を示す。デバイス1005は、本明細書で説明されるデバイス705、デバイス805、またはUE115の構成要素の一例であるか、またはそれらを含み得る。デバイス1005は、1つまたは複数の基地局105、UE115、あるいはそれらの任意の組合せとワイヤレス通信し得る。デバイス1005は、通信マネージャ1020、入出力(I/O)コントローラ1010、トランシーバ1015、アンテナ1025、メモリ1030、コード1035、およびプロセッサ1040などの、通信を送信および受信するための構成要素を含む双方向音声およびデータ通信のための構成要素を含み得る。これらの構成要素は、電子通信しているか、またはさもなければ1つまたは複数のバス(たとえば、バス1045)を介して(たとえば、動作可能に、通信可能に、機能的に、電子的に、電気的に)結合され得る。
【0179】
[0191]I/Oコントローラ1010は、デバイス1005のための入力信号および出力信号を管理し得る。I/Oコントローラ1010は、デバイス1005に組み込まれていない周辺装置も管理し得る。いくつかの場合には、I/Oコントローラ1010は、外部周辺機器への物理接続またはポートを表し得る。いくつかの場合には、I/Oコントローラ1010は、iOS(登録商標)、ANDROID(登録商標)、MS-DOS(登録商標)、MS-WINDOWS(登録商標)、OS/2(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、または別の知られているオペレーティングシステムなど、オペレーティングシステムを利用し得る。追加または代替として、I/Oコントローラ1010は、モデム、キーボード、マウス、タッチスクリーン、または同様のデバイスを表すか、またはそれらと対話し得る。いくつかの場合には、I/Oコントローラ1010は、プロセッサ1040などの、プロセッサの一部として実装され得る。いくつかの場合には、ユーザは、I/Oコントローラ1010を介して、またはI/Oコントローラ1010によって制御されるハードウェア構成要素を介してデバイス1005と対話し得る。
【0180】
[0192]いくつかの場合には、デバイス1005は、単一のアンテナ1025を含み得る。しかしながら、いくつかの他の場合には、デバイス1005は、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る2つ以上のアンテナ1025を有し得る。トランシーバ1015は、本明細書で説明されるように、1つまたは複数のアンテナ1025、ワイヤードリンク、またはワイヤレスリンクを介して双方向に通信し得る。たとえば、トランシーバ1015は、ワイヤレストランシーバを表し得、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信し得る。トランシーバ1015は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のために1つまたは複数のアンテナ1025に提供するための、および1つまたは複数のアンテナ1025から受信されたパケットを復調するためのモデムをも含み得る。トランシーバ1015、あるいはトランシーバ1015および1つまたは複数のアンテナ1025は、本明細書で説明される送信機715、送信機815、受信機710、受信機810、またはそれらの任意の組合せもしくはそれらの構成要素の一例であり得る。
【0181】
[0193]メモリ1030は、ランダムアクセスメモリ(RAM)と読取り専用メモリ(ROM)とを含み得る。メモリ1030は、プロセッサ1040によって実行されたとき、デバイス1005に本明細書で説明される様々な機能を実行させる命令を含むコンピュータ可読、コンピュータ実行可能コード1035を記憶し得る。コード1035は、システムメモリまたは別のタイプのメモリなどの、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され得る。いくつかの場合には、コード1035は、プロセッサ1040によって直接的に実行可能でないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ実行されたとき)本明細書で説明される機能をコンピュータに実行させ得る。いくつかの場合には、メモリ1030は、特に、周辺構成要素またはデバイスとの対話など、基本ハードウェアまたはソフトウェア動作を制御し得る基本I/Oシステム(BIOS)を含んでいることがある。
【0182】
[0194]プロセッサ1040は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、あるいはそれらの任意の組合せ)を含み得る。いくつかの場合には、プロセッサ1040は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。いくつかの他の場合には、メモリコントローラは、プロセッサ1040に組み込まれ得る。プロセッサ1040は、デバイス1005に様々な機能(たとえば、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートする機能またはタスク)を実行させるために、メモリ(たとえば、メモリ1030)に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。たとえば、デバイス1005またはデバイス1005の構成要素は、プロセッサ1040と、プロセッサ1040に結合されたメモリ1030とを含み得、プロセッサ1040とメモリ1030とは、本明細書で説明される様々な機能を実行するように構成される。
【0183】
[0195]通信マネージャ1020は、本明細書で開示される例による、UEにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。たとえば、通信マネージャ1020は、第1のダウンリンク制御チャネル候補および第2のダウンリンク制御チャネル候補がダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示を受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。通信マネージャ1020は、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補の一方または両方を介して、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。通信マネージャ1020は、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って、ダウンリンク制御チャネル指令に関連するランダムアクセスプロシージャを実行するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。
【0184】
[0196]追加または代替として、通信マネージャ1020は、本明細書に開示された例による、UEにおけるワイヤレス通信をサポートすることがある。たとえば、通信マネージャ1020は、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ダウンリンク制御チャネル指令は、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる複数のダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って受信される。通信マネージャ1020は、1つまたは複数のルールに従って受信されているダウンリンク制御チャネル指令に基づいてランダムアクセスプロシージャを実行するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。
【0185】
[0197]本明細書で説明される例に従って通信マネージャ1020を含むかまたはそれを構成することによって、デバイス1005は、改善された通信信頼性とデバイスの間の改善された協調とのための技法をサポートし得る。たとえば、デバイス1005は、リンクされるPDCCH候補を介したPDCCH指令の受信に関する1つまたは複数のルールとともに構成され得る。PDCCH指令を受信し、1つまたは複数のルールに従って対応するランダムアクセスプロシージャを実行することによって、デバイス1005は、ランダムアクセスプロシージャを実行するためのタイムライン、ランダムアクセスプロシージャのためのQCL仮定、またはその両方を正確に決定し得、これは、デバイス間(たとえば、UE115と基地局105との間)の通信信頼性と協調とを改善し得る。
【0186】
[0198]いくつかの例では、通信マネージャ1020は、トランシーバ1015、1つまたは複数のアンテナ1025、またはそれらの任意の組合せを使用するかまたはさもなければそれらと協働して様々な動作(たとえば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成され得る。通信マネージャ1020は、別個の構成要素として示されるが、いくつかの例では、通信マネージャ1020を参照しながら説明された1つまたは複数の機能は、プロセッサ1040、メモリ1030、コード1035、またはそれらの任意の組合せによってサポートされるかまたはそれらによって実行され得る。たとえば、コード1035が、デバイス1005に、本明細書で説明されるダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復の様々な態様を実行させるためにプロセッサ1040によって実行可能な命令を含み得るか、または、プロセッサ1040およびメモリ1030が、場合によっては、そのような動作を実行もしくはサポートするように構成され得る。
【0187】
[0199]図11は、本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートするデバイス1105のブロック図1100を示す。デバイス1105は、本明細書で説明される基地局105の態様の一例であり得る。デバイス1105は、受信機1110と、送信機1115と、通信マネージャ1120とを含み得る。デバイス1105はまた、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプロセッサに結合されたメモリと、1つまたは複数のプロセッサが本明細書で説明されるダウンリンク制御チャネル指令反復機能を実行することを可能にするために1つまたは複数のプロセッサによって実行可能であるメモリに記憶された命令とを含み得る。これらの構成要素の各々は(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信していることがある。
【0188】
[0200]受信機1110は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復に関係する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を受信するための手段を提供し得る。情報は、デバイス1105の他の構成要素に受け渡され得る。受信機1110は、単一のアンテナまたは複数個のアンテナのセットを利用し得る。
【0189】
[0201]送信機1115は、デバイス1105の他の構成要素によって生成された信号を送信するための手段を提供し得る。たとえば、送信機1115は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復に関係する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を送信し得る。いくつかの例では、送信機1115は、トランシーバモジュール中で受信機1110とコロケートされ得る。送信機1115は、単一のアンテナまたは複数個のアンテナのセットを利用し得る。
【0190】
[0202]通信マネージャ1120、受信機1110、送信機1115、またはそれらの様々な組合せもしくはそれらの様々な構成要素は、本明細書で説明するダウンリンク制御チャネル指令のためのダウンリンク制御チャネル反復の様々な態様を実行するための手段の例であり得る。たとえば、通信マネージャ1120、受信機1110、送信機1115、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素は、本明細書で説明される機能のうちの1つまたは複数を実行するための方法をサポートし得る。
【0191】
[0203]いくつかの例では、通信マネージャ1120、受信機1110、送信機1115、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素は、ハードウェアにおいて(たとえば、通信管理回路において)実装され得る。ハードウェアは、本開示で説明される機能を実行するための手段として構成されるかまたはさもなければそれをサポートする、プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAまたは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの例では、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリとは、(たとえば、プロセッサによって、メモリに記憶された命令を実行することによって)本明細書で説明される機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。
【0192】
[0204]追加または代替として、いくつかの例では、通信マネージャ1120、受信機1110、送信機1115、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素は、プロセッサによって実行される(たとえば、通信管理ソフトウェアまたはファームウェアとしての)コードで実装され得る。プロセッサによって実行されるコードで実装される場合、通信マネージャ1120、受信機1110、送信機1115、またはそれらの様々な組合せもしくは構成要素の機能は、(たとえば、本開示で説明される機能を実行するための手段として構成されるかまたはさもなければそれをサポートする)汎用プロセッサ、DSP、CPU、ASIC、FPGA、あるいはこれらの任意の組合せまたは他のプログラマブル論理デバイスによって実行され得る。
【0193】
[0205]いくつかの例では、通信マネージャ1120は、受信機1110、送信機1115、または両方を使用してまたは他の方法でそれらと協働して様々な動作(たとえば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成され得る。たとえば、通信マネージャ1120は、受信機1110から情報を受信するか、送信機1115に情報を送るか、あるいは情報を受信するか、情報を送信するか、または本明細書で説明される様々な他の動作を実行するために受信機1110、送信機1115、またはその両方と組み合わせて一体化され得る。
【0194】
[0206]通信マネージャ1120は、本明細書で開示される例による、基地局におけるワイヤレス通信をサポートし得る。たとえば、通信マネージャ1120は、第1のダウンリンク制御チャネル候補および第2のダウンリンク制御チャネル候補がダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示をUEに送信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。通信マネージャ1120は、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補の一方または両方を介して、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令をUEに送信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。通信マネージャ1120は、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の送信に関する1つまたは複数のルールに従って、UEから、ダウンリンク制御チャネル指令に関連するアップリンクランダムアクセスメッセージを受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。
【0195】
[0207]追加または代替として、通信マネージャ1120は、本明細書に開示された例による、基地局におけるワイヤレス通信をサポートすることがある。たとえば、通信マネージャ1120は、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令をUEに送信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ダウンリンク制御チャネル指令は、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる複数のダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って送信される。通信マネージャ1120は、1つまたは複数のルールに従って送信されているダウンリンク制御チャネル指令に基づいて、UEからランダムアクセスメッセージを受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。
【0196】
[0208]図12は、本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートするデバイス1205のブロック図1200を示す。デバイス1205は、本明細書で説明されるデバイス1105または基地局105の態様の一例であり得る。デバイス1205は、受信機1210と、送信機1215と、通信マネージャ1220とを含み得る。デバイス1205は、プロセッサも含み得る。これらの構成要素の各々は(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信していることがある。
【0197】
[0209]受信機1210は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復に関係する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を受信するための手段を提供し得る。情報は、デバイス1205の他の構成要素に受け渡され得る。受信機1210は、単一のアンテナまたは複数個のアンテナのセットを利用し得る。
【0198】
[0210]送信機1215は、デバイス1205の他の構成要素によって生成された信号を送信するための手段を提供し得る。たとえば、送信機1215は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復に関係する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を送信し得る。いくつかの例では、送信機1215は、トランシーバモジュール中で受信機1210とコロケートされ得る。送信機1215は、単一のアンテナまたは複数個のアンテナのセットを利用し得る。
【0199】
[0211]デバイス1205、またはその様々な構成要素は、本明細書で説明されるダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復の様々な態様を実行するための手段の一例であり得る。たとえば、通信マネージャ1220は、リンクされるPDCCH識別構成要素1225、PDCCH指令構成要素1230、アップリンクランダムアクセスメッセージ構成要素1235、またはそれらの任意の組合せを含み得る。通信マネージャ1220は、本明細書で説明される通信マネージャ1120の態様の一例であり得る。いくつかの例では、通信マネージャ1220、またはそれの様々な構成要素は、受信機1210、送信機1215、または両方を使用してまたは他の方法でそれらと協働して様々な動作(たとえば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成され得る。たとえば、通信マネージャ1220は、受信機1210から情報を受信するか、送信機1215に情報を送るか、あるいは情報を受信するか、情報を送信するか、または本明細書で説明される様々な他の動作を実行するために受信機1210、送信機1215、またはその両方と組み合わせて一体化され得る。
【0200】
[0212]通信マネージャ1220は、本明細書に開示された例による、基地局におけるワイヤレス通信をサポートすることがある。リンクされるPDCCH識別構成要素1225は、第1のダウンリンク制御チャネル候補および第2のダウンリンク制御チャネル候補がダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示をUEに送信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。PDCCH指令構成要素1230は、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補の一方または両方を介して、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令をUEに送信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。アップリンクランダムアクセスメッセージ構成要素1235は、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の送信に関する1つまたは複数のルールに従って、UEから、ダウンリンク制御チャネル指令に関連するアップリンクランダムアクセスメッセージを受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。
【0201】
[0213]追加または代替として、通信マネージャ1220は、本明細書に開示された例による、基地局におけるワイヤレス通信をサポートすることがある。PDCCH指令構成要素1230は、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令をUEに送信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ダウンリンク制御チャネル指令は、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる複数のダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って送信される。アップリンクランダムアクセスメッセージ構成要素1235は、1つまたは複数のルールに従って送信されているダウンリンク制御チャネル指令に基づいて、UEからランダムアクセスメッセージを受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。
【0202】
[0214]いくつかの場合には、リンクされるPDCCH識別構成要素1225、PDCCH指令構成要素1230、およびアップリンクランダムアクセスメッセージ構成要素1235は、各々、プロセッサ(たとえば、トランシーバプロセッサ、または無線プロセッサ、または送信機プロセッサ、または受信機プロセッサ)であるか、またはその少なくとも一部であり得る。プロセッサは、メモリに結合され、本明細書で説明されるリンクされるPDCCH識別構成要素1225、PDCCH指令構成要素1230、およびアップリンクランダムアクセスメッセージ構成要素1235の機能をプロセッサが実行または容易にすることを可能にする、メモリに記憶された命令を実行し得る。トランシーバプロセッサは、デバイスのトランシーバとコロケートされ、および/またはそれと通信し得る(たとえば、その動作を指示し得る)。無線プロセッサは、デバイスの無線(たとえば、NR無線、LTE無線、Wi-Fi無線)とコロケートされ、および/またはそれと通信し得る(たとえば、その動作を指示し得る)。送信機プロセッサは、デバイスの送信機とコロケートされ、および/またはそれと通信し得る(たとえば、その動作を指示し得る)。受信機プロセッサは、デバイスの受信機とコロケートされ、および/またはそれと通信し得る(たとえば、その動作を指示し得る)。
【0203】
[0215]図13は、本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートする通信マネージャ1320のブロック図1300を示す。通信マネージャ1320は、本明細書で説明される通信マネージャ1120、通信マネージャ1220、またはその両方の態様の一例であり得る。通信マネージャ1320、またはその様々な構成要素は、本明細書で説明されるダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復の様々な態様を実行するための手段の一例であり得る。たとえば、通信マネージャ1320は、リンクされるPDCCH識別構成要素1325、PDCCH指令構成要素1330、アップリンクランダムアクセスメッセージ構成要素1335、QCL仮定構成要素1340、ダウンリンクランダムアクセスメッセージ構成要素1345、TCI状態選択構成要素1350、またはそれらの任意の組合せを含み得る。これらの構成要素の各々は、直接または間接的に、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信し得る。
【0204】
[0216]通信マネージャ1320は、本明細書で開示される例による、基地局におけるワイヤレス通信をサポートし得る。リンクされるPDCCH識別構成要素1325は、第1のダウンリンク制御チャネル候補および第2のダウンリンク制御チャネル候補がダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示をUEに送信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。PDCCH指令構成要素1330は、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補の一方または両方を介して、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令をUEに送信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。アップリンクランダムアクセスメッセージ構成要素1335は、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の送信に関する1つまたは複数のルールに従って、UEから、ダウンリンク制御チャネル指令に関連するアップリンクランダムアクセスメッセージを受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。
【0205】
[0217]いくつかの例では、アップリンクランダムアクセスメッセージを受信することをサポートするために、アップリンクランダムアクセスメッセージ構成要素1335は、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補のうちの基準ダウンリンク制御チャネル候補によってトリガされ得るしきい値遅延期間の後にあるランダムアクセスオケージョンの第1のシンボルに基づいて、ランダムアクセスオケージョン中にアップリンクランダムアクセスメッセージを受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。いくつかの例では、基準ダウンリンク制御チャネル候補は、第2のダウンリンク制御チャネル候補が第1のダウンリンク制御チャネル候補よりも時間的に後に終了した結果としての第2のダウンリンク制御チャネル候補であり得、1つまたは複数のルールは、しきい値遅延期間が第2のダウンリンク制御チャネル候補の最後のシンボルの後に開始することを示し得る。
【0206】
[0218]いくつかの例では、1つまたは複数のルールに従ってアップリンクランダムアクセスメッセージを受信することは、ダウンリンク制御チャネル指令が第1のダウンリンク制御チャネル候補の間に送信されるのか、または第2のダウンリンク制御チャネル候補の間に送信されるのかとは無関係である。いくつかの例では、しきい値遅延期間は、UEの能力に従ったアップリンク共有チャネル準備のための第1の時間期間、ランダムアクセス準備のための第2の時間期間、BWP切替えのための第3の時間期間、アップリンク切替えのための第4の時間期間、またはそれらの組合せを含む。
【0207】
[0219]いくつかの例では、アップリンクランダムアクセスメッセージ構成要素1335は、ダウンリンク制御チャネル指令またはSSBを介してランダムアクセスオケージョンのタイミングの表示をUEに送信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。
【0208】
[0220]いくつかの例では、ダウンリンクランダムアクセスメッセージ構成要素1345は、アップリンクランダムアクセスメッセージに応答してダウンリンクランダムアクセスメッセージを送信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ここにおいて、ダウンリンクランダムアクセスメッセージは、RARメッセージをスケジュールするダウンリンク制御チャネルメッセージであるか、またはRARメッセージであるかのいずれかである。
【0209】
[0221]いくつかの例では、QCL仮定構成要素1340は、1つまたは複数のルールに従って、アップリンクランダムアクセスメッセージに応答するダウンリンクランダムアクセスメッセージの送信に適用されるべきQCL仮定を識別するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、QCL仮定は、第1のダウンリンク制御チャネル候補に関連する第1のTCI状態または第2のダウンリンク制御チャネル候補に関連する第2のTCI状態のうちの少なくとも1つに関連し、ここにおいて、第1のTCI状態は第2のTCI状態とは異なる。
【0210】
[0222]いくつかの例では、TCI状態選択構成要素1350は、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定のための基礎として第1のTCI状態または第2のTCI状態のうちの1つを選択するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、第1のTCI状態または第2のTCI状態のいずれかの選択が第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補との相対タイミングに基づくことを指定する。
【0211】
[0223]いくつかの例では、TCI状態選択構成要素1350は、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定のための基礎として第1のTCI状態または第2のTCI状態のうちの1つを選択するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、第1のTCI状態または第2のTCI状態のいずれかの選択が、第1のダウンリンク制御チャネル候補に対応する第1の探索空間セットの第1の探索空間セットIDと第2のダウンリンク制御チャネル候補に対応する第2の探索空間セットの第2の探索空間セットIDとの相対値に基づくことを指定する。
【0212】
[0224]いくつかの例では、TCI状態選択構成要素1350は、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定のための基礎として第1のTCI状態または第2のTCI状態のうちの1つを選択するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、第1のTCI状態または第2のTCI状態のいずれかの選択が、第1のダウンリンク制御チャネル候補に対応する第1の探索空間セットに関連する第1のCORESET IDと、第2のダウンリンク制御チャネル候補に対応する第2の探索空間セットに関連する第2のCORESET IDとの相対値に基づくことを指定する。
【0213】
[0225]いくつかの例では、TCI状態選択構成要素1350は、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定のための基礎として第1のTCI状態または第2のTCI状態のうちの1つを選択するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、第1のTCI状態または第2のTCI状態のいずれかの選択が、第1のTCI状態に関連する第1のTCI状態IDと第2のTCI状態に関連する第2のTCI状態IDとの相対値に基づくことを指定する。
【0214】
[0226]いくつかの例では、QCL仮定を識別することをサポートするために、TCI状態選択構成要素1350は、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定のための基礎として第1のTCI状態と第2のTCI状態の両方を選択するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、QCL仮定が適用され得るダウンリンクランダムアクセスメッセージがRARメッセージをスケジュールするダウンリンク制御チャネルメッセージであることを指定し、ダウンリンク制御チャネルメッセージは、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる第3のダウンリンク制御チャネル候補と第4のダウンリンク制御チャネル候補とを介して送信される。
【0215】
[0227]いくつかの例では、QCL仮定を識別することをサポートするために、TCI状態選択構成要素1350は、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定のための基礎として第1のTCI状態と第2のTCI状態の両方を選択するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、QCL仮定が適用され得るダウンリンクランダムアクセスメッセージが、空間分割多重化、FDM、TDM、または単一周波数ネットワーク方式のうちの少なくとも1つにおいて変化するマルチTCI状態ダウンリンク共有チャネルであるRARメッセージであることを指定する。
【0216】
[0228]いくつかの例では、ダウンリンク制御チャネル指令は、PCellもしくはPSCell、または両方上でのCFRAプロシージャを要求する。いくつかの例では、ダウンリンクランダムアクセスメッセージは、RARメッセージをスケジュールするダウンリンク制御チャネルメッセージであるか、またはRARメッセージであるかのいずれかである。
【0217】
[0229]追加または代替として、通信マネージャ1320は、本明細書に開示された例による、基地局におけるワイヤレス通信をサポートすることがある。いくつかの例では、PDCCH指令構成要素1330は、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令をUEに送信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ダウンリンク制御チャネル指令は、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる複数のダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って送信される。いくつかの例では、アップリンクランダムアクセスメッセージ構成要素1335は、1つまたは複数のルールに従って送信されているダウンリンク制御チャネル指令に基づいて、UEからランダムアクセスメッセージを受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。
【0218】
[0230]いくつかの例では、1つまたは複数のルールに従ってダウンリンク制御チャネル指令を送信することをサポートするために、PDCCH指令構成要素1330は、反復のための他のダウンリンク制御チャネル候補とリンクされないダウンリンク制御チャネル候補を介してダウンリンク制御チャネル指令を送信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。
【0219】
[0231]いくつかの例では、1つまたは複数のルールに従ってダウンリンク制御チャネル指令を送信することをサポートするために、PDCCH指令構成要素1330は、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる第1のダウンリンク制御チャネル候補または第2のダウンリンク制御チャネル候補のうちの少なくとも1つを介してダウンリンク制御チャネル指令を送信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ここにおいて、第1のダウンリンク制御チャネル候補は、CORESETに関連する第1の探索空間セットに対応し、第2のダウンリンク制御チャネル候補は、CORESETに関連する第2の探索空間セットに対応する。
【0220】
[0232]いくつかの例では、1つまたは複数のルールに従ってダウンリンク制御チャネル指令を送信することをサポートするために、PDCCH指令構成要素1330は、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる第1のダウンリンク制御チャネル候補または第2のダウンリンク制御チャネル候補のうちの少なくとも1つを介してダウンリンク制御チャネル指令を送信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ここにおいて、第1のダウンリンク制御チャネル候補は、TCI状態を有する第1のCORESETに関連する第1の探索空間セットに対応し、第2のダウンリンク制御チャネル候補は、TCI状態を有する第2のCORESETに関連する第2の探索空間セットに対応する。
【0221】
[0233]いくつかの例では、ダウンリンク制御チャネル指令は、PCellもしくはPSCell、または両方上でのCFRAプロシージャを要求する。
【0222】
[0234]いくつかの場合には、リンクされるPDCCH識別構成要素1325、PDCCH指令構成要素1330、アップリンクランダムアクセスメッセージ構成要素1335、QCL仮定構成要素1340、ダウンリンクランダムアクセスメッセージ構成要素1345、およびTCI状態選択構成要素1350は、各々、プロセッサ(たとえば、トランシーバプロセッサ、または無線プロセッサ、または送信機プロセッサ、または受信機プロセッサ)であるか、またはその少なくとも一部であり得る。プロセッサは、メモリに結合され、本明細書で説明されるリンクされるPDCCH識別構成要素1325、PDCCH指令構成要素1330、アップリンクランダムアクセスメッセージ構成要素1335、QCL仮定構成要素1340、ダウンリンクランダムアクセスメッセージ構成要素1345、およびTCI状態選択構成要素1350の機能をプロセッサが実行または容易にすることを可能にする、メモリに記憶された命令を実行し得る。
【0223】
[0235]図14は、本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートするデバイス1405を含むシステム1400の図を示す。デバイス1405は、本明細書で説明されるデバイス1105、デバイス1205、または基地局105の構成要素の一例であるか、またはそれらを含み得る。デバイス1405は、1つまたは複数の基地局105、UE115、あるいはそれらの任意の組合せとワイヤレス通信し得る。デバイス1405は、通信マネージャ1420、ネットワーク通信マネージャ1410、トランシーバ1415、アンテナ1425、メモリ1430、コード1435、プロセッサ1440、および局間通信マネージャ1445など、通信を送信および受信するための構成要素を含む、双方向音声およびデータ通信のための構成要素を含み得る。これらの構成要素は、電子通信しているか、またはさもなければ1つまたは複数のバス(たとえば、バス1450)を介して(たとえば、動作可能に、通信可能に、機能的に、電子的に、電気的に)結合され得る。
【0224】
[0236]ネットワーク通信マネージャ1410は、(たとえば、1つまたは複数のワイヤードバックホールリンクを介して)コアネットワーク130との通信を管理し得る。たとえば、ネットワーク通信マネージャ1410は、1つまたは複数のUE115など、クライアントデバイスのためのデータ通信の転送を管理し得る。
【0225】
[0237]いくつかの場合には、デバイス1405は、単一のアンテナ1425を含み得る。しかしながら、いくつかの他の場合には、デバイス1405は、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る2つ以上のアンテナ1425を有し得る。トランシーバ1415は、本明細書で説明されるように、1つまたは複数のアンテナ1425、ワイヤードリンク、またはワイヤレスリンクを介して双方向に通信し得る。たとえば、トランシーバ1415は、ワイヤレストランシーバを表し得、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信し得る。トランシーバ1415は、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のために1つまたは複数のアンテナ1425に提供するための、および1つまたは複数のアンテナ1425から受信されたパケットを復調するためのモデムをも含み得る。トランシーバ1415、あるいはトランシーバ1415および1つまたは複数のアンテナ1425は、本明細書で説明される送信機1115、送信機1215、受信機1110、受信機1210、あるいはそれらの任意の組合せまたはそれらの構成要素の一例であり得る。
【0226】
[0238]メモリ1430はRAMおよびROMを含み得る。メモリ1430は、プロセッサ1440によって実行されたとき、デバイス1405に本明細書で説明される様々な機能を実行させる命令を含むコンピュータ可読、コンピュータ実行可能コード1435を記憶し得る。コード1435は、システムメモリまたは別のタイプのメモリなどの、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され得る。いくつかの場合には、コード1435は、プロセッサ1440によって直接的に実行可能でないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ実行されたとき)本明細書で説明される機能をコンピュータに実行させ得る。場合によっては、メモリ1430は、特に、周辺構成要素またはデバイスとの対話などの、基本的なハードウェアまたはソフトウェアの動作を制御し得るBIOSを含み得る。
【0227】
[0239]プロセッサ1440は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、あるいはそれらの任意の組合せ)を含み得る。いくつかの場合には、プロセッサ1440は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。いくつかの他の場合には、メモリコントローラは、プロセッサ1440に組み込まれ得る。プロセッサ1440は、デバイス1405に様々な機能(たとえば、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートする機能またはタスク)を実行させるために、メモリ(たとえば、メモリ1430)に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。たとえば、デバイス1405またはデバイス1405の構成要素は、プロセッサ1440と、プロセッサ1440に結合されたメモリ1430とを含み得、プロセッサ1440とメモリ1430とは、本明細書で説明される様々な機能を実行するように構成される。
【0228】
[0240]局間通信マネージャ1445は、他の基地局105との通信を管理し得、他の基地局105と協働してUE115との通信を制御するためのコントローラまたはスケジューラを含み得る。たとえば、局間通信マネージャ1445は、ビームフォーミングまたはジョイント送信などの様々な干渉緩和技法のためにUE115への送信のためのスケジューリングを協調させ得る。いくつかの例では、局間通信マネージャ1445は、基地局105間の通信を提供するために、LTE/LTE-Aワイヤレス通信ネットワーク技術内のX2インターフェースを提供し得る。
【0229】
[0241]通信マネージャ1420は、本明細書で開示される例による、基地局におけるワイヤレス通信をサポートし得る。たとえば、通信マネージャ1420は、第1のダウンリンク制御チャネル候補および第2のダウンリンク制御チャネル候補がダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示をUEに送信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。通信マネージャ1420は、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補の一方または両方を介して、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令をUEに送信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。通信マネージャ1420は、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の送信に関する1つまたは複数のルールに従って、UEから、ダウンリンク制御チャネル指令に関連するアップリンクランダムアクセスメッセージを受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。
【0230】
[0242]追加または代替として、通信マネージャ1420は、本明細書に開示された例による、基地局におけるワイヤレス通信をサポートすることがある。たとえば、通信マネージャ1420は、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令をUEに送信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得、ダウンリンク制御チャネル指令は、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる複数のダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って送信される。通信マネージャ1420は、1つまたは複数のルールに従って送信されているダウンリンク制御チャネル指令に基づいて、UEからランダムアクセスメッセージを受信するための手段として構成されるか、またはさもなければそれをサポートし得る。
【0231】
[0243]いくつかの例では、通信マネージャ1420は、トランシーバ1415、1つまたは複数のアンテナ1425、またはそれらの任意の組合せを使用するかまたはさもなければそれらと協働して様々な動作(たとえば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成され得る。通信マネージャ1420は、別個の構成要素として示されるが、いくつかの例では、通信マネージャ1420を参照しながら説明された1つまたは複数の機能は、プロセッサ1440、メモリ1430、コード1435、またはそれらの任意の組合せによってサポートされるかまたはそれらによって実行され得る。たとえば、コード1435が、デバイス1405に、本明細書で説明されるダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復の様々な態様を実行させるためにプロセッサ1440によって実行可能な命令を含み得るか、または、プロセッサ1440およびメモリ1430が、場合によっては、そのような動作を実行もしくはサポートするように構成され得る。
【0232】
[0244]図15は、本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートする方法1500を示すフローチャートを示す。方法1500の動作は、本明細書で説明されるUEまたはそれの構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1500の動作は、図1図10を参照しながら説明されたUE115によって実行され得る。いくつかの例では、UEは、説明される機能を実行するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、説明される機能の態様を実行し得る。
【0233】
[0245]1505において、本方法は、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補とがダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示を受信することを含み得る。1505の動作は、本明細書で開示される例に従って実行され得る。いくつかの例では、1505の動作の態様は、図9を参照しながら説明されたリンクされるPDCCH識別構成要素925によって実行され得る。
【0234】
[0246]1510において、本方法は、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補の一方または両方を介して、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を受信することを含み得る。1510の動作は、本明細書で開示される例に従って実行され得る。いくつかの例では、1510の動作の態様は、図9を参照しながら説明されたPDCCH指令構成要素930によって実行され得る。
【0235】
[0247]1515において、本方法は、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って、ダウンリンク制御チャネル指令に関連するランダムアクセスプロシージャを実行することを含み得る。1515の動作は、本明細書で開示される例に従って実行され得る。いくつかの例では、1515の動作の態様は、図9を参照しながら説明されたランダムアクセスプロシージャ構成要素935によって実行され得る。
【0236】
[0248]図16は、本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートする方法1600を示すフローチャートを示す。方法1600の動作は、本明細書で説明される基地局またはそれの構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1600の動作は、図1図6および図11図14を参照しながら説明された基地局105によって実行され得る。いくつかの例では、基地局は、説明される機能を実行するように基地局の機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、基地局は、専用ハードウェアを使用して、説明される機能の態様を実行し得る。
【0237】
[0249]1605において、本方法は、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補とがダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示をUEに送信することを含み得る。1605の動作は、本明細書で開示される例に従って実行され得る。いくつかの例では、1605の動作の態様は、図13を参照しながら説明されたリンクされるPDCCH識別構成要素1325によって実行され得る。
【0238】
[0250]1610において、本方法は、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補の一方または両方を介して、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令をUEに送信することを含み得る。1610の動作は、本明細書で開示される例に従って実行され得る。いくつかの例では、1610の動作の態様は、図13を参照しながら説明されたPDCCH指令構成要素1330によって実行され得る。
【0239】
[0251]1615において、本方法は、UEから、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の送信に関する1つまたは複数のルールに従って、ダウンリンク制御チャネル指令に関連するアップリンクランダムアクセスメッセージを受信することを含み得る。1615の動作は、本明細書で開示される例に従って実行され得る。いくつかの例では、1615の動作の態様は、図13を参照しながら説明されたように、アップリンクランダムアクセスメッセージ構成要素1335によって実行され得る。
【0240】
[0252]図17は、本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートする方法1700を示すフローチャートを示す。方法1700の動作は、本明細書で説明されるUEまたはそれの構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1700の動作は、図1図10を参照しながら説明されたUE115によって実行され得る。いくつかの例では、UEは、説明される機能を実行するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、説明される機能の態様を実行し得る。
【0241】
[0253]1705において、本方法は、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を受信することを含み得、ダウンリンク制御チャネル指令は、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる複数のダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って受信される。1705の動作は、本明細書で開示される例に従って実行され得る。いくつかの例では、1705の動作の態様は、図9を参照しながら説明されたPDCCH指令構成要素930によって実行され得る。
【0242】
[0254]1710において、本方法は、1つまたは複数のルールに従って受信されているダウンリンク制御チャネル指令に基づいてランダムアクセスプロシージャを実行することを含み得る。1710の動作は、本明細書で開示される例に従って実行され得る。いくつかの例では、1710の動作の態様は、図9を参照しながら説明されたランダムアクセスプロシージャ構成要素935によって実行され得る。
【0243】
[0255]図18は、本開示の態様による、ダウンリンク制御チャネル指令に関するダウンリンク制御チャネル反復をサポートする方法1800を示すフローチャートを示す。方法1800の動作は、本明細書で説明される基地局またはそれの構成要素によって実装され得る。たとえば、方法1800の動作は、図1図6および図11図14を参照しながら説明された基地局105によって実行され得る。いくつかの例では、基地局は、説明される機能を実行するように基地局の機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、基地局は、専用ハードウェアを使用して、説明される機能の態様を実行し得る。
【0244】
[0256]1805において、本方法は、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令をUEに送信することを含み得、ダウンリンク制御チャネル指令は、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる複数のダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って送信される。1805の動作は、本明細書で開示される例に従って実行され得る。いくつかの例では、1805の動作の態様は、図13を参照しながら説明されたPDCCH指令構成要素1330によって実行され得る。
【0245】
[0257]1810において、本方法は、UEから、1つまたは複数のルールに従って送信されているダウンリンク制御チャネル指令に基づいてランダムアクセスメッセージを受信することを含み得る。1810の動作は、本明細書で開示される例に従って実行され得る。いくつかの例では、1810の動作の態様は、図13を参照しながら説明されたように、アップリンクランダムアクセスメッセージ構成要素1335によって実行され得る。
【0246】
[0258]以下は、本開示の態様の概観を提供する。
【0247】
[0259]態様1:ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための方法であって、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補とがダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示を受信することと、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補との一方または両方を介して、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を受信することと、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って、ダウンリンク制御チャネル指令に関連するランダムアクセスプロシージャを実行することとを備える、方法。
【0248】
[0260]態様2:ランダムアクセスプロシージャを実行することは、ダウンリンク制御チャネル指令に応答してアップリンクランダムアクセスメッセージの送信のためのランダムアクセスオケージョンを決定することと、ランダムアクセスオケージョンの第1のシンボルが、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補のうちの基準ダウンリンク制御チャネル候補によってトリガされるしきい値遅延期間の後であることに少なくとも部分的に基づいて、ランダムアクセスオケージョン中にアップリンクランダムアクセスメッセージを送信することとをさらに備える、態様1に記載の方法。
【0249】
[0261]態様3:基準ダウンリンク制御チャネル候補は、第2のダウンリンク制御チャネル候補が第1のダウンリンク制御チャネル候補よりも時間的に後に終了した結果としての第2のダウンリンク制御チャネル候補であり、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、しきい値遅延期間が第2のダウンリンク制御チャネル候補の最後のシンボルの後に開始することを示す、態様2に記載の方法。
【0250】
[0262]態様4:1つまたは複数のルールに従ってランダムアクセスプロシージャを実行することは、ダウンリンク制御チャネル指令が第1のダウンリンク制御チャネル候補の間に受信されるのか、または第2のダウンリンク制御チャネル候補の間に受信されるのかとは無関係である、態様2または3に記載の方法。
【0251】
[0263]態様5:しきい値遅延期間は、UEの能力に従ったアップリンク共有チャネル準備のための第1の時間期間、ランダムアクセス準備のための第2の時間期間、帯域幅部分切替えのための第3の時間期間、アップリンク切替えのための第4の時間期間、またはそれらの組合せを備える、態様2から4のいずれかに記載の方法。
【0252】
[0264]態様6:ランダムアクセスオケージョンを決定することは、ダウンリンク制御チャネル指令における表示または測定されたSSBに少なくとも部分的に基づいて、ランダムアクセスオケージョンのタイミングを決定することを備える、態様2から5のいずれかに記載の方法。
【0253】
[0265]態様7:ランダムアクセスプロシージャを実行することは、ダウンリンク制御チャネル指令に応答してアップリンクランダムアクセスメッセージを送信することと、ここにおいて、第1のダウンリンク制御チャネル候補は第1のTCI状態に関連し、第2のダウンリンク制御チャネル候補は第1のTCI状態とは異なる第2のTCI状態に関連する、1つまたは複数のルールに従って、アップリンクランダムアクセスメッセージに応答するダウンリンクランダムアクセスメッセージの受信に適用されるべきQCL仮定を識別することと、QCL仮定は第1のTCI状態または第2のTCI状態のうちの少なくとも1つに関連する、をさらに備える、態様1から6のいずれかに記載の方法。
【0254】
[0266]態様8:QCL仮定を識別することは、1つまたは複数のルールに従って、QCL仮定のための基礎として第1のTCI状態または第2のTCI状態のうちの1つを選択することを備え、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、第1のTCI状態または第2のTCI状態のいずれかの選択が、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補との相対的タイミングに少なくとも部分的に基づくことを指定する、態様7に記載の方法。
【0255】
[0267]態様9:QCL仮定を識別することは、1つまたは複数のルールに従って、QCL仮定のための基礎として第1のTCI状態または第2のTCI状態のうちの1つを選択することを備え、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、第1のTCI状態または第2のTCI状態のいずれかの選択が、第1のダウンリンク制御チャネル候補に対応する第1の探索空間セットの第1の探索空間セットIDと、第2のダウンリンク制御チャネル候補に対応する第2の探索空間セットの第2の探索空間セットIDとの相対値に少なくとも部分的に基づくことを指定する、態様7に記載の方法。
【0256】
[0268]態様10:QCL仮定を識別することは、1つまたは複数のルールに従って、QCL仮定のための基礎として第1のTCI状態または第2のTCI状態のうちの1つを選択することを備え、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、第1のTCI状態または第2のTCI状態のいずれかの選択が、第1のダウンリンク制御チャネル候補に対応する第1の探索空間セットに関連する第1のCORESET IDと、第2のダウンリンク制御チャネル候補に対応する第2の探索空間セットに関連する第2のCORESET IDとの相対値に少なくとも部分的に基づくことを指定する、態様7に記載の方法。
【0257】
[0269]態様11:QCL仮定を識別することは、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定のための基礎として第1のTCI状態または第2のTCI状態のうちの1つを選択することを備え、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、第1のTCI状態または第2のTCI状態のいずれかの選択が、第1のTCI状態に関連する第1のTCI状態IDと第2のTCI状態に関連する第2のTCI状態IDとの相対値に少なくとも部分的に基づくことを指定する、態様7に記載の方法。
【0258】
[0270]態様12:QCL仮定を識別することは、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定の基礎として第1のTCI状態と第2のTCI状態の両方を選択することを備え、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、QCL仮定が適用されるダウンリンクランダムアクセスメッセージがRARメッセージをスケジュールするダウンリンク制御チャネルメッセージであることを指定し、ダウンリンク制御チャネルメッセージは、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる第3のダウンリンク制御チャネル候補と第4のダウンリンク制御チャネル候補とを介して送信される、態様7に記載の方法。
【0259】
[0271]態様13:QCL仮定を識別することは、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定の基礎として第1のTCI状態と第2のTCI状態の両方を選択することを備え、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、QCL仮定が適用されるダウンリンクランダムアクセスメッセージが、SDM、FDM、TDM、または単一周波数ネットワーク方式のうちの少なくとも1つで変化するマルチTCI状態ダウンリンク共有チャネルであるRARメッセージであることを指定する、態様7または12に記載の方法。
【0260】
[0272]態様14:ダウンリンク制御チャネル指令は、PCellもしくはPSCell、またはその両方の上でCFRAプロシージャを要求する、態様7から13のいずれかに記載の方法。
【0261】
[0273]態様15:ダウンリンクランダムアクセスメッセージは、RARメッセージをスケジュールするダウンリンク制御チャネルメッセージまたはRARメッセージのいずれかである、態様7から14のいずれかに記載の方法。
【0262】
[0274]態様16:基地局におけるワイヤレス通信のための方法であって、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補とがダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされるという表示をUEに送信することと、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を、第1のダウンリンク制御チャネル候補と第2のダウンリンク制御チャネル候補との一方または両方を介してUEに送信することと、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の送信に関する1つまたは複数のルールに従って、ダウンリンク制御チャネル指令に関連するアップリンクランダムアクセスメッセージをUEから受信することとを備える、方法。
【0263】
[0275]態様17:アップリンクランダムアクセスメッセージを受信することは、ランダムアクセスオケージョンの第1のシンボルが、リンクされるダウンリンク制御チャネル候補のうちの基準ダウンリンク制御チャネル候補によってトリガされるしきい値遅延期間の後であることに少なくとも部分的に基づいて、ランダムアクセスオケージョン中にアップリンクランダムアクセスメッセージを受信することをさらに備える、態様26に記載の方法。
【0264】
[0276]態様18:基準ダウンリンク制御チャネル候補は、第2のダウンリンク制御チャネル候補が第1のダウンリンク制御チャネル候補よりも時間的に後に終了した結果としての第2のダウンリンク制御チャネル候補であり、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、しきい値遅延期間が第2のダウンリンク制御チャネル候補の最後のシンボルの後に開始することを示す、態様17に記載の方法。
【0265】
[0277]態様19:1つまたは複数のルールに従ってアップリンクランダムアクセスメッセージを受信することは、ダウンリンク制御チャネル指令が第1のダウンリンク制御チャネル候補中に送信されるのか、または第2のダウンリンク制御チャネル候補中に送信されるのかとは無関係である、態様17または18に記載の方法。
【0266】
[0278]態様20:UEに、ダウンリンク制御チャネル指令またはSSBを介してランダムアクセスオケージョンのタイミングの表示を送信することをさらに備える、態様17から19のいずれかに記載の方法。
【0267】
[0279]態様21:1つまたは複数のルールに従って、アップリンクランダムアクセスメッセージに応答するダウンリンクランダムアクセスメッセージの送信に適用されるべきQCL仮定を識別することをさらに備え、QCL仮定は、第1のダウンリンク制御チャネル候補に関連する第1のTCI状態または第2のダウンリンク制御チャネル候補に関連する第2のTCI状態のうちの少なくとも1つに関連し、ここにおいて、第1のTCI状態は第2のTCI状態とは異なる、態様16から20のいずれかに記載の方法。
【0268】
[0280]態様22:QCL仮定を識別することは、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定の基礎として第1のTCI状態と第2のTCI状態の両方を選択することを備え、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、QCL仮定が適用されるダウンリンクランダムアクセスメッセージがRARメッセージをスケジュールするダウンリンク制御チャネルメッセージであることを指定し、ダウンリンク制御チャネルメッセージは、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる第3のダウンリンク制御チャネル候補と第4のダウンリンク制御チャネル候補とを介して送信される、態様21に記載の方法。
【0269】
[0281]態様23:QCL仮定を識別することは、1つまたは複数のルールに従ってQCL仮定の基礎として第1のTCI状態と第2のTCI状態の両方を選択することを備え、ここにおいて、1つまたは複数のルールは、QCL仮定が適用されるダウンリンクランダムアクセスメッセージが、SDM、FDM、TDM、または単一周波数ネットワーク方式のうちの少なくとも1つで変化するマルチTCI状態ダウンリンク共有チャネルであるRARメッセージであることを指定する、態様21または22に記載の方法。
【0270】
[0282]態様24:UEにおけるワイヤレス通信のための方法であって、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令を受信することと、ダウンリンク制御チャネル指令が、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる複数のダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って受信される、1つまたは複数のルールに従ってダウンリンク制御チャネル指令が受信されることに基づいてランダムアクセスプロシージャを実行することとを備える、方法。
【0271】
[0283]態様25:1つまたは複数のルールに従ってダウンリンク制御チャネル指令を受信することは、反復のために他のダウンリンク制御チャネル候補とリンクされていないダウンリンク制御チャネル候補を介してダウンリンク制御チャネル指令を受信することを備える、態様24に記載の方法。
【0272】
[0284]態様26:1つまたは複数のルールに従ってダウンリンク制御チャネル指令を受信することは、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる第1のダウンリンク制御チャネル候補または第2のダウンリンク制御チャネル候補のうちの少なくとも1つを介してダウンリンク制御チャネル指令を受信することを備え、ここにおいて、第1のダウンリンク制御チャネル候補は、CORESETに関連する第1の探索空間セットに対応し、第2のダウンリンク制御チャネル候補は、CORESETに関連する第2の探索空間セットに対応する、態様24に記載の方法。
【0273】
[0285]態様27:1つまたは複数のルールに従ってダウンリンク制御チャネル指令を受信することは、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる第1のダウンリンク制御チャネル候補または第2のダウンリンク制御チャネル候補のうちの少なくとも1つを介してダウンリンク制御チャネル指令を受信することを備え、ここにおいて、第1のダウンリンク制御チャネル候補は、TCI状態を有する第1のCORESETに関連する第1の探索空間セットに対応し、第2のダウンリンク制御チャネル候補が、TCI状態を有する第2のCORESETに関連する第2の探索空間セットに対応する、態様24に記載の方法。
【0274】
[0286]態様28:ダウンリンク制御チャネル指令は、PCellもしくはPSCell、またはその両方の上でCFRAプロシージャを要求する、態様24から27のいずれかに記載の方法。
【0275】
[0287]態様29:基地局におけるワイヤレス通信のための方法であって、ランダムアクセスプロシージャに参加するようにUEに要求するダウンリンク制御チャネル指令をUEに送信することと、ダウンリンク制御チャネル指令が、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる複数のダウンリンク制御チャネル候補を介したダウンリンク制御チャネル指令の受信に関する1つまたは複数のルールに従って送信される、1つまたは複数のルールに従って送信されているダウンリンク制御チャネル指令に基づくランダムアクセスメッセージをUEから受信することとを備える、方法。
【0276】
[0288]態様30:1つまたは複数のルールに従ってダウンリンク制御チャネル指令を送信することは、反復のために他のダウンリンク制御チャネル候補とリンクされていないダウンリンク制御チャネル候補を介してダウンリンク制御チャネル指令を送信することを備える、態様29に記載の方法。
【0277】
[0289]態様31:1つまたは複数のルールに従ってダウンリンク制御チャネル指令を送信することは、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる第1のダウンリンク制御チャネル候補または第2のダウンリンク制御チャネル候補のうちの少なくとも1つを介してダウンリンク制御チャネル指令を送信することを備え、ここにおいて、第1のダウンリンク制御チャネル候補は、CORESETに関連する第1の探索空間セットに対応し、第2のダウンリンク制御チャネル候補は、CORESETに関連する第2の探索空間セットに対応する、態様29に記載の方法。
【0278】
[0290]態様32:1つまたは複数のルールに従ってダウンリンク制御チャネル指令を送信することは、ダウンリンク制御チャネル反復のためにリンクされる第1のダウンリンク制御チャネル候補または第2のダウンリンク制御チャネル候補のうちの少なくとも1つを介してダウンリンク制御チャネル指令を送信することを備え、ここにおいて、第1のダウンリンク制御チャネル候補は、TCI状態を有する第1のCORESETに関連する第1の探索空間セットに対応し、第2のダウンリンク制御チャネル候補が、TCI状態を有する第2のCORESETに関連する第2の探索空間セットに対応する、態様29に記載の方法。
【0279】
[0291]態様33:UEにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶されて態様1から15のいずれかに記載の方法を装置に実行させるようにプロセッサによって実行可能な命令とを備える、装置。
【0280】
[0292]態様34:態様1から15のいずれかに記載の方法を実行するための少なくとも1つの手段を備える、UEにおけるワイヤレス通信のための装置。
【0281】
[0293]態様35:UEにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、態様1から15のいずれかに記載の方法を実行するようにプロセッサによって実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0282】
[0294]態様36: 基地局におけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶されて態様16から23のいずれかに記載の方法を装置に実行させるようにプロセッサによって実行可能な命令とを備える、装置。
【0283】
[0295]態様37:基地局におけるワイヤレス通信のための装置であって、態様16から23のいずれかに記載の方法を実行するための少なくとも1つの手段を備える、装置。
【0284】
[0296]態様38:基地局におけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードは態様16から23のいずれかに記載の方法を実行するようにプロセッサによって実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0285】
[0297]態様39:UEにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶されて態様24から28のいずれかに記載の方法を装置に実行させるようにプロセッサによって実行可能な命令とを備える、装置。
【0286】
[0298]態様40:態様24から28のいずれかの方法を実行するための少なくとも1つの手段を備える、UEにおけるワイヤレス通信のための装置。
【0287】
[0299]態様41:UEにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、態様24から28のいずれかに記載の方法を実行するようにプロセッサによって実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0288】
[0300]態様42: 基地局におけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶されて態様29から32のいずれかに記載の方法を装置に実行させるようにプロセッサによって実行可能な命令とを備える、装置。
【0289】
[0301]態様43: 基地局におけるワイヤレス通信のための装置であって、態様29から32のいずれかに記載の方法を実行するための少なくとも1つの手段を備える、装置。
【0290】
[0302]態様44: 基地局におけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードは態様29から32のいずれかに記載の方法を実行するようにプロセッサによって実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0291】
[0303]本明細書で説明された方法は、可能な実装形態を説明すること、ならびに動作およびステップが並べ替えられるかまたは場合によっては修正され得ること、ならびに他の実装形態が可能であることに留意されたい。さらに、方法のうちの2つ以上からの態様が組み合わされ得る。
【0292】
[0304]LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNRシステムの態様は例として説明され得、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNR用語が説明の大部分において使用され得るが、本明細書で説明された技法は、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNRネットワーク以外に適用可能である。たとえば、説明された技法は、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802.20、Flash-OFDMなどの様々な他のワイヤレス通信システム、ならびに本明細書で明示的に言及されていない他のシステムおよび無線技術に適用可能であり得る。
【0293】
[0305]本明細書で説明された情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得る。たとえば、説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0294】
[0306]本明細書の開示に関して説明された様々な例示的なブロックおよび構成要素は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、CPU、FPGAまたは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数個のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成)としても実装され得る。
【0295】
[0307]本明細書で説明された機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで実装され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。他の例および実装形態は、本開示の範囲内および添付の特許請求の範囲内に入る。たとえば、ソフトウェアの性質により、本明細書で説明される機能は、プロセッサ、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せによって実行されるソフトウェアを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が、異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に位置し得る。
【0296】
[0308]コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む、非一時的コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。非一時的記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(CD)ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータ、または汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の非一時的媒体を含み得る。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、コンピュータ可読媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、CD、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記のものの組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0297】
[0309]特許請求の範囲内を含めて、本明細書で使用される、項目の列挙(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」などの句で終わる項目の列挙)中で使用される「または」は、たとえば、A、B、またはCのうちの少なくとも1つの列挙が、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような包括的列挙を示す。また、本明細書で使用される「に基づいて」という句は、条件の閉集合への参照と解釈されないものとする。たとえば、「条件Aに基づいて」として説明される例示的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、条件Aと条件Bの両方に基づき得る。言い換えれば、本明細書で使用される「に基づいて」という句は、「に少なくとも部分的に基づいて」という句と同じ様式で解釈されるものとする。
【0298】
[0310]「決定する」または「決定すること」という用語は多種多様なアクションを包含し、したがって、「決定すること」は、計算すること、算出すること、処理すること、導出すること、調査すること、ルックアップすること(テーブル、データベースまたは別のデータ構造においてルックアップすることなどを介する)、確認することなどを含むことができる。また、「決定すること」は、受信すること(情報を受信することなど)、アクセスすること(メモリ中のデータにアクセスすることなど)などを含むことができる。また、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選ぶこと、確立すること、および他のそのような類似する活動を含み得る。
【0299】
[0311]添付の図では、同様の構成要素または特徴は同じ参照ラベルを有し得る。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、参照ラベルの後に、ダッシュと、同様の構成要素の間を区別する第2のラベルとを続けることによって区別されることがある。第1の参照ラベルのみが本明細書において使用される場合、その説明は、第2の参照ラベル、または他の後続の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する同様の構成要素のいずれにも適用可能である。
【0300】
[0312]添付の図面に関して本明細書に記載された説明は、例示的な構成を説明しており、実装され得るか、または特許請求の範囲の範囲内にあるすべての例を表すとは限らない。本明細書で使用される「例」という用語は、「例、事例、または例示の働きをすること」を意味し、「好ましい」または「他の例よりも有利な」を意味しない。詳細な説明は、説明される技法の理解を提供するための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細なしに実践されてよい。いくつかの事例では、説明される例の概念を不明瞭にすることを回避するために、知られている構造およびデバイスがブロック図の形式で示される。
【0301】
[0313]本明細書の説明は、当業者が本開示を作成または使用することを可能にするように提供される。本開示の様々な修正は当業者には明らかとなり、本明細書で定義された一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明される例および設計に限定されず、本明細書で開示される原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【国際調査報告】