(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-19
(54)【発明の名称】レーダーデータによる占有クラスタリング
(51)【国際特許分類】
B60W 30/08 20120101AFI20240312BHJP
B60W 40/02 20060101ALI20240312BHJP
G08G 1/16 20060101ALI20240312BHJP
【FI】
B60W30/08
B60W40/02
G08G1/16 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558527
(86)(22)【出願日】2022-01-31
(85)【翻訳文提出日】2023-09-22
(86)【国際出願番号】 US2022070438
(87)【国際公開番号】W WO2022212970
(87)【国際公開日】2022-10-06
(32)【優先日】2021-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】スロボジャニュク、ボロディミル
(72)【発明者】
【氏名】ジョーシー、アブドゥト
(72)【発明者】
【氏名】スブラマニアン、サンダー
【テーマコード(参考)】
3D241
5H181
【Fターム(参考)】
3D241BA31
3D241BA49
3D241CE01
3D241DC33Z
3D241DC41Z
3D241DC57Z
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB05
5H181BB13
5H181CC02
5H181CC03
5H181CC04
5H181CC12
5H181CC14
5H181CC17
5H181CC27
5H181FF04
5H181FF27
5H181FF32
5H181LL09
(57)【要約】
いくつかの態様では、デバイスが、車両のレーダースキャナまたはLIDARスキャナから、第1のポイントと第2のポイントとを識別するポイントデータを受信し得る。本デバイスは、車両の物理的環境をマッピングすることに関連するグリッドのセルを識別するグリッド情報を受信し得る。本デバイスは、第1のポイントと第2のポイントとの間の距離が距離しきい値を満たすと決定することに基づいて、第1のポイントと第2のポイントとに関連する占有クラスタとしてセルのサブセットを指定し得る。本デバイスは、占有クラスタに関連するロケーション情報に基づいて、車両に関連するアクションを実施し得る。多数の他の態様が説明される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイスによって、および車両のレーダースキャナまたはLIDARスキャナから、第1のポイントと第2のポイントとを識別するポイントデータを受信することと、
前記デバイスによって、前記車両の物理的環境をマッピングすることに関連するグリッドのセルを識別するグリッド情報を受信することと、
前記デバイスによって、および前記第1のポイントと前記第2のポイントとの間の距離が距離しきい値を満たすと決定することに基づいて、前記第1のポイントと前記第2のポイントとに関連する占有クラスタとして前記セルのサブセットを指定することと、
前記デバイスによって、前記占有クラスタに関連するロケーション情報に基づいて、前記車両に関連するアクションを実施することと
を備える、方法。
【請求項2】
前記グリッド情報が、
前記セルのサイズ、または
前記グリッドを定義する前記セルの座標
のうちの少なくとも1つを識別する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記グリッド情報が、
前記グリッドの前記セルのサイズの変更、または
前記グリッドの前記セルの座標の変更
に少なくとも部分的に基づいて受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記距離しきい値が、
前記車両のスピード、
前記ポイントデータにおけるポイントの密度、
前記車両の物理的特性、または
前記車両のオペレータのオペレータ特性
のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて構成された動的しきい値である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記セルの前記サブセットが、前記第1のポイントの第1のグリッドロケーションと前記第2のポイントの第2のグリッドロケーションとに沿うものである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記セルの前記サブセットが、
前記第1のポイントの第1のグリッドロケーションを含む第1のセル、
前記第2のポイントの第2のグリッドロケーションを含む第2のセル、または
前記グリッド内の、前記第1のポイントと前記第2のポイントとの間に位置する第3のセル
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記距離が、前記第1のポイントの第1のグリッドロケーションと前記第2のポイントの第2のグリッドロケーションとに基づいて決定された物理的距離である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記距離が、前記第1のポイントを含む第1のセルと、前記第2のポイントを含む第2のセルとの間のラインに沿ったセルの量に基づいて決定されたグリッド距離であり、
ここにおいて、前記距離しきい値が、前記グリッドの前記セルのサイズに基づく量しきい値を備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ロケーション情報が、1つまたは複数の物体によって占有された、前記物理的環境のエリアを示し、
ここにおいて、前記物理的環境の前記エリアが、前記セルの前記サブセットを含む、前記グリッドのエリアに対応する、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ロケーション情報が、前記セルの前記サブセットのうちの1つまたは複数に関連するグリッドロケーションを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記アクションを実施することが、
前記車両のユーザインターフェースを介して、および前記ロケーション情報に基づいて、前記車両のロケーションに対する前記占有クラスタのロケーションを示すこと
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記アクションを実施することが、
前記ロケーション情報中で示された、前記物理的環境のエリアを回避するように、前記車両を制御すること
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
1つまたは複数のメモリと、
前記1つまたは複数のメモリに結合された1つまたは複数のプロセッサと
を備える、デバイスであって、前記1つまたは複数のプロセッサは、
車両のレーダースキャナまたはLIDARスキャナから、第1のポイントと第2のポイントとを識別するポイントデータを受信することと、
前記車両の物理的環境をマッピングすることに関連するグリッドのセルを識別するグリッド情報を受信することと、
前記第1のポイントと前記第2のポイントとの間の距離が距離しきい値を満たすと決定することに基づいて、前記第1のポイントと前記第2のポイントとに関連する占有クラスタとして前記セルのサブセットを指定することと、
前記占有クラスタに関連するロケーション情報に基づいて、前記車両に関連するアクションを実施することと
を行うように構成された、デバイス。
【請求項14】
前記グリッド情報が、
前記セルのサイズ、または
前記グリッドを定義する前記セルの座標
のうちの少なくとも1つを識別する、請求項13に記載のデバイス。
【請求項15】
前記距離しきい値が、
前記車両のスピード、
前記ポイントデータにおけるポイントの密度、
前記車両の物理的特性、または
前記車両のオペレータのオペレータ特性
のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて構成された動的しきい値である、請求項13に記載のデバイス。
【請求項16】
前記セルの前記サブセットが、前記第1のポイントの第1のグリッドロケーションと前記第2のポイントの第2のグリッドロケーションとに沿うものである、請求項13に記載のデバイス。
【請求項17】
前記距離が、前記第1のポイントの第1のグリッドロケーションと前記第2のポイントの第2のグリッドロケーションとに基づいて決定された物理的距離である、請求項13に記載のデバイス。
【請求項18】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記アクションを実施するために、
前記車両のユーザインターフェースを介して、および前記ロケーション情報に基づいて、前記車両のロケーションに対する前記占有クラスタのロケーションを示すこと、または
前記ロケーション情報中で示された、前記物理的環境のエリアを回避するように、前記車両を制御すること
のうちの少なくとも1つを行うように構成された、請求項13に記載のデバイス。
【請求項19】
命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令の前記セットは、
デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、前記デバイスに、
車両のレーダースキャナまたはLIDARスキャナから、第1のポイントと第2のポイントとを識別するポイントデータを受信することと、
前記車両の物理的環境をマッピングすることに関連するグリッドのセルを識別するグリッド情報を受信することと、
前記第1のポイントと前記第2のポイントとの間の距離が距離しきい値を満たすと決定することに基づいて、前記第1のポイントと前記第2のポイントとに関連する占有クラスタとして前記セルのサブセットを指定することと、
前記占有クラスタに関連するロケーション情報に基づいて、前記車両に関連するアクションを実施することと
を行わせる1つまたは複数の命令
を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記グリッド情報が、
前記セルのサイズ、または
前記グリッドを定義する前記セルの座標
のうちの少なくとも1つを識別する、請求項19に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項21】
前記距離しきい値が、
前記車両のスピード、
前記ポイントデータにおけるポイントの密度、
前記車両の物理的特性、または
前記車両のオペレータのオペレータ特性
のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて構成された動的しきい値である、請求項19に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項22】
前記セルの前記サブセットが、前記第1のポイントの第1のグリッドロケーションと前記第2のポイントの第2のグリッドロケーションとに沿うものである、請求項19に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項23】
前記距離が、前記第1のポイントの第1のグリッドロケーションと前記第2のポイントの第2のグリッドロケーションとに基づいて決定された物理的距離である、請求項19に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項24】
前記デバイスに前記アクションを実施させる、前記1つまたは複数の複数の命令が、前記デバイスに、
前記車両のユーザインターフェースを介して、および前記ロケーション情報に基づいて、前記車両のロケーションに対する前記占有クラスタのロケーションを示すこと、または
前記ロケーション情報中で示された、前記物理的環境のエリアを回避するように、前記車両を制御すること
を行わせる、請求項19に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項25】
車両のレーダースキャナまたはLIDARスキャナから、第1のポイントと第2のポイントとを識別するポイントデータを受信するための手段と、
前記車両の物理的環境をマッピングすることに関連するグリッドのセルを識別するグリッド情報を受信するための手段と、
前記第1のポイントと前記第2のポイントとの間の距離が距離しきい値を満たすと決定することに基づいて、前記第1のポイントと前記第2のポイントとに関連する占有クラスタとして前記セルのサブセットを指定するための手段と、
前記占有クラスタに関連するロケーション情報に基づいて、前記車両に関連するアクションを実施するための手段と
を備える、装置。
【請求項26】
前記グリッド情報が、
前記セルのサイズ、または
前記グリッドを定義する前記セルの座標
のうちの少なくとも1つを識別する、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記距離しきい値が、
前記車両のスピード、
前記ポイントデータにおけるポイントの密度、
前記車両の物理的特性、または
前記車両のオペレータのオペレータ特性
のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて構成された動的しきい値である、請求項25に記載の装置。
【請求項28】
前記セルの前記サブセットが、前記第1のポイントの第1のグリッドロケーションと前記第2のポイントの第2のグリッドロケーションとに沿うものである、請求項25に記載の装置。
【請求項29】
前記距離が、前記第1のポイントの第1のグリッドロケーションと前記第2のポイントの第2のグリッドロケーションとに基づいて決定された物理的距離である、請求項25に記載の装置。
【請求項30】
前記アクションを実施するための前記手段が、
前記車両のユーザインターフェースを介して、および前記ロケーション情報に基づいて、前記車両のロケーションに対する前記占有クラスタのロケーションを示すための手段、または
前記ロケーション情報中で示された、前記物理的環境のエリアを回避するように、前記車両を制御するための手段
を備える、請求項25に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
[0001]本特許出願は、参照により本明細書に明確に組み込まれる、2021年4月1日に出願された「OCCUPANCY CLUSTERING ACCORDING TO RADAR DATA」と題する米国非仮特許出願第17/220,394号の優先権を主張する。
【0002】
[0002]本開示の態様は、一般に占有クラスタリング(occupancy clustering)に関し、たとえば、レーダーデータによる占有クラスタリングに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]自律運転のための道路シーン理解において、占有グリッドマッピングが使用され得る。占有グリッドマッピングは、自律車両によって進行されている環境の運転可能なエリアと道路障害物との情報をカプセル化し得る。
【発明の概要】
【0004】
[0004]いくつかの態様では、方法が、デバイスによって、および車両のレーダースキャナまたはLIDARスキャナから、第1のポイントと第2のポイントとを識別するポイントデータを受信することと、デバイスによって、車両の物理的環境をマッピングすることに関連するグリッドのセルを識別するグリッド情報を受信することと、デバイスによって、および第1のポイントと第2のポイントとの間の距離が距離しきい値を満たすと決定することに基づいて、第1のポイントと第2のポイントとに関連する占有クラスタ(occupied cluster)としてセルのサブセットを指定することと、デバイスによって、占有クラスタに関連するロケーション情報に基づいて、車両に関連するアクションを実施することとを備える。
【0005】
[0005]いくつかの態様では、デバイスが、1つまたは複数のメモリと、1つまたは複数のメモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを含み、1つまたは複数のプロセッサは、車両のレーダースキャナまたはLIDARスキャナから、第1のポイントと第2のポイントとを識別するポイントデータを受信することと、車両の物理的環境をマッピングすることに関連するグリッドのセルを識別するグリッド情報を受信することと、第1のポイントと第2のポイントとの間の距離が距離しきい値を満たすと決定することに基づいて、第1のポイントと第2のポイントとに関連する占有クラスタとしてセルのサブセットを指定することと、占有クラスタに関連するロケーション情報に基づいて、車両に関連するアクションを実施することとを行うように構成される。
【0006】
[0006]いくつかの態様では、命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が、1つまたは複数の命令を含み、1つまたは複数の命令は、デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、デバイスに、車両のレーダースキャナまたはLIDARスキャナから、第1のポイントと第2のポイントとを識別するポイントデータを受信することと、車両の物理的環境をマッピングすることに関連するグリッドのセルを識別するグリッド情報を受信することと、第1のポイントと第2のポイントとの間の距離が距離しきい値を満たすと決定することに基づいて、第1のポイントと第2のポイントとに関連する占有クラスタとしてセルのサブセットを指定することと、占有クラスタに関連するロケーション情報に基づいて、車両に関連するアクションを実施することとを行わせる。
【0007】
[0007]いくつかの態様では、装置が、車両のレーダースキャナまたはLIDARスキャナから、第1のポイントと第2のポイントとを識別するポイントデータを受信するための手段と、車両の物理的環境をマッピングすることに関連するグリッドのセルを識別するグリッド情報を受信するための手段と、第1のポイントと第2のポイントとの間の距離が距離しきい値を満たすと決定することに基づいて、第1のポイントと第2のポイントとに関連する占有クラスタとしてセルのサブセットを指定するための手段と、占有クラスタに関連するロケーション情報に基づいて、車両に関連するアクションを実施するための手段とを含む。
【0008】
[0008]態様は、概して、図面および明細書を参照しながら実質的に説明され、図面および明細書によって示されるように、方法、装置、システム、コンピュータプログラム製品、非一時的コンピュータ可読媒体、ユーザデバイス、ユーザ機器、ワイヤレス通信デバイス、および/または処理システムを含む。
【0009】
[0009]上記は、以下の発明を実施するための形態がより良く理解され得るように、本開示による例の特徴および技術的利点をかなり広く概説した。追加の特徴および利点が以下で説明される。開示される概念および具体例は、本開示の同じ目的を実行するための他の構造を修正または設計するための基礎として容易に利用され得る。そのような等価な構成は、添付の特許請求の範囲から逸脱しない。本明細書で開示される概念の特性、それらの編成と動作方法の両方は、関連する利点とともに、添付の図に関連して検討すると以下の説明からより良く理解されよう。図の各々は、例示および説明のために提供され、特許請求の範囲の限定の定義として提供されるものではない。
【0010】
[0010]本開示の上記で具陳された特徴が詳細に理解され得るように、添付の図面にその一部が示される態様を参照することによって、上記で手短に要約されたより具体的な説明が得られ得る。ただし、その説明は他の等しく有効な態様に通じ得るので、添付の図面は、本開示のいくつかの典型的な態様のみを示し、したがって、本開示の範囲を限定するものと見なされるべきではないことに留意されたい。異なる図面中の同じ参照番号は、同じまたは同様の要素を識別し得る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】[0011]本開示による、本明細書で説明される占有クラスタリングが実装され得る例示的な環境を示す図。
【
図2】[0012]本開示による、車両および/またはワイヤレス通信デバイスなど、
図1に示されている1つまたは複数のデバイスの例示的な構成要素を示す図。
【
図3】[0013]本開示による、占有クラスタリングに関連する例を示す図。
【
図4】本開示による、占有クラスタリングに関連する例を示す図。
【
図5】[0014]本開示による、占有クラスタリングに関連する例示的なプロセスのフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[0015]添付の図面を参照しながら本開示の様々な態様が以下でより十分に説明される。ただし、本開示は、多くの異なる形態で実施され得、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきでない。むしろ、これらの態様は、本開示が周到で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。本明細書の教示に基づいて、当業者は、本開示の範囲が、本開示の他の態様とは無関係に実装されるにせよ、本開示の他の態様と組み合わせられるにせよ、本明細書で開示される本開示のいかなる態様をもカバーするものであることを諒解されたい。たとえば、本明細書に記載される態様をいくつ使用しても、装置は実装され得、または方法は実践され得る。さらに、本開示の範囲は、本明細書に記載される本開示の様々な態様に加えてまたはそれらの態様以外に、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実践されるそのような装置または方法をカバーするものとする。本明細書で開示される開示のいずれの態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって実施され得ることを理解されたい。
【0013】
[0016]車両の自律運転システムは、リアルタイムで、車両の周囲の環境の占有ステータスを識別することと、環境の占有ステータスに基づいて、車両が占有することが可能である運転可能な空間を決定することとを行うように構成され得る。物体のポイントデータを取得するように構成されたセンサー(たとえば、レーダーセンサー、LIDARセンサーなど)を使用するとき、占有および自由空間検出を実施するために、車両の自律運転システムは、関心エリア(たとえば、車両の周囲のエリア)をいくつかの一様に離間した方形グリッドに細分し得る。レーダーリターン(radar return)に基づいて、各グリッドの占有ステータスが決定される。自律運転システムは、占有グリッド(occupied grid)(たとえば、しきい値確率を満たす、占有される確率に関連するグリッド)をクラスタにアグリゲートし得る。自律運転システムは、クラスタのサイズ(たとえば、クラスタに関連する接続されたグリッドの量)がクラスタしきい値を下回る(たとえば、接続されたグリッドのしきい値量を下回る)とき、クラスタを廃棄し得る。
【0014】
[0017]いくつかの場合には、自律運転システムは、車両のスピード、環境のタイプ(たとえば、地方、都市など)、センサーによって取得されたデータポイントの量などに基づいて、グリッドのサイズを変更し得る。しかしながら、グリッドのサイズを変更することは、グリッド内のクラスタの量および/またはクラスタの形状の変更を生じ得、これは、環境のエリアについて決定された占有ステータスに影響を及ぼし得る。
【0015】
[0018]本明細書で説明されるいくつかの実装形態は、車両の自律運転システムが、レーダースキャナ、LIDARスキャナなどによって取得されたポイントデータによる占有クラスタリングを実施することを可能にする。たとえば、自律運転システムは、車両のレーダースキャナまたはLIDARスキャナから、第1のポイントと第2のポイントとを識別するポイントデータを受信し得る。自律運転システムは、車両の物理的環境をマッピングすることに関連するグリッドのセルを識別するグリッド情報を受信し得る。自律運転システムは、第1のポイントと第2のポイントとの間の距離が距離しきい値を満たすと決定することに基づいて、第1のポイントと第2のポイントとに関連する占有クラスタとしてセルのサブセットを指定し得る。自律運転システムは、占有クラスタに関連するロケーション情報に基づいて、車両に関連するアクションを実施し得る。たとえば、自律運転システムは、車両のユーザインターフェースを介して、およびロケーション情報に基づいて、車両のロケーションに対する占有クラスタのロケーションを示し得、ならびに/またはロケーション情報中で示された、物理的環境のエリアを回避するように、車両を制御し得る。その結果、自律運転システムは、無矛盾な挙動を達成し得、ここで、グリッドのサイズの変更は、クラスタの形状および外観の増分変更を生じ、クラスタの数を保存する。本発明の態様は、レーダースキャナまたはLIDARスキャナによって取得されたポイントデータに関して説明されるが、本発明は、他のタイプのセンサーによって取得されたポイントデータに適用され得る。
【0016】
[0019]
図1は、本明細書で説明されるシステムおよび/または方法が実装され得る例示的な環境100の図である。
図1に示されているように、環境100は、電子制御ユニット(ECU)112を含む車両110と、ワイヤレス通信デバイス120と、ネットワーク130とを含み得る。環境100のデバイスは、ワイヤード接続、ワイヤレス接続、またはワイヤード接続とワイヤレス接続との組合せを介して相互接続し得る。
【0017】
[0020]車両110は、本明細書で説明されるように、レーダーデータ、LIDARデータなどによる占有クラスタリングに関連するデータを送信および/または受信することが可能である任意の車両を含み得る。たとえば、車両110は、家庭用車両(consumer vehicle)、産業用車両、商用車両などであり得る。車両110は、公共道路を介して進行することおよび/または輸送を提供することが可能であり得る、ワークサイト(たとえば、工事現場)に関連する動作における使用が可能であり得る、などである。車両110は、車両110に関連する車両データを生成および/または提供するために使用される1つまたは複数のセンサー、ならびに/あるいは自律運転における道路シーン理解のために使用されるポイントデータを取得するために使用されるレーダースキャナおよび/またはLIDARスキャナを含む、センサーシステムを含み得る。
【0018】
[0021]車両110は、ECU112によって制御され得、ECU112は、本明細書で説明される、ポイントデータ(たとえば、レーダー、LIDARなどによって取得されたデータ)および/または道路シーン理解による占有クラスタリングに関連する情報を、受信、生成、記憶、処理、および/または提供することが可能な1つまたは複数のデバイスを含み得る。たとえば、ECU112は、自律運転システムに関連し得、ならびに/あるいはオンボードコンピュータ、制御コンソール、オペレータステーション、または同様のタイプのデバイスなど、通信および/またはコンピューティングデバイスの構成要素を含み、および/またはその構成要素であり得る。ECU112は、車両110の自律運転システム、他の車両のECU、および/または他のデバイスと通信するように構成され得る。たとえば、通信技術の進歩は、車両対車両(V2V)通信、車両対歩行者(V2P)通信などを含み得る、車両対あらゆるモノ(V2X)通信を可能にした。いくつかの態様では、ECU112は、本明細書で説明されるように、車両110に関連する車両データ(たとえば、ロケーション情報、センサーデータ、レーダーデータ、LIDARデータなど)を受信し、車両110の周囲の環境の占有ステータスを決定することと、車両データに基づく環境の占有ステータスに基づいて、車両が占有することが可能である運転可能な空間を決定することとを行うために占有クラスタリングを実施し得る。
【0019】
[0022]ワイヤレス通信デバイス120は、本明細書の他の場所で説明されるように、レーダーデータによる占有クラスタリングに関連する情報を受信、生成、記憶、処理、および/または提供することが可能な1つまたは複数のデバイスを含む。たとえば、ワイヤレス通信デバイス120は、基地局、アクセスポイントなどを含み得る。追加または代替として、ワイヤレス通信デバイス120は、モバイルフォン(たとえば、スマートフォン、無線電話など)、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ゲーミングデバイス、ウェアラブル通信デバイス(たとえば、スマート腕時計、一対のスマート眼鏡など)、または同様のタイプのデバイスなど、通信および/またはコンピューティングデバイスを含み得る。
【0020】
[0023]ネットワーク130は、1つまたは複数のワイヤードおよび/またはワイヤレスネットワークを含む。たとえば、ネットワーク130は、ピアツーピア(P2P)ネットワーク、セルラーネットワーク(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))ネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、3Gネットワーク、4Gネットワーク、5Gネットワーク、別のタイプの次世代ネットワークなど)、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、電話ネットワーク(たとえば、公衆交換電話網(PSTN))、プライベートネットワーク、アドホックネットワーク、イントラネット、インターネット、光ファイバーベースネットワーク、クラウドコンピューティングネットワークなど、および/あるいはこれらまたは他のタイプのネットワークの組合せを含み得る。いくつかの態様では、ネットワーク130は、環境100のデバイスのうちの1つまたは複数の間に直接的にあるP2P通信リンクを含み、および/またはそのP2P通信リンクであり得る。
【0021】
[0024]
図1に示されているデバイスおよびネットワークの数および構成は、一例として提供される。実際には、
図1に示されているものと比べて、追加のデバイスおよび/またはネットワーク、より少数のデバイスおよび/またはネットワーク、異なるデバイスおよび/またはネットワーク、あるいは別様に構成されたデバイスおよび/またはネットワークがあり得る。さらに、
図1に示されている2つまたはそれ以上のデバイスは単一のデバイス内で実装され得、または
図1に示されている単一のデバイスは複数の分散されたデバイスとして実装され得る。追加または代替として、環境100のデバイスのセット(たとえば、1つまたは複数のデバイス)は、環境100のデバイスの別のセットによって実施されるものとして説明される1つまたは複数の機能を実施し得る。
【0022】
[0025]
図2は、本開示による、デバイス200の例示的な構成要素を示す図である。デバイス200は、ECU112および/またはワイヤレス通信デバイス120に対応し得る。いくつかの態様では、ECU112および/またはワイヤレス通信デバイス120は、1つまたは複数のデバイス200、および/またはデバイス200の1つまたは複数の構成要素を含み得る。
図2に示されているように、デバイス200は、バス205、プロセッサ210、メモリ215、記憶構成要素220、入力構成要素225、出力構成要素230、通信インターフェース235、センサー240、レーダースキャナ245、および/またはLIDARスキャナ250を含み得る。
【0023】
[0026]バス205は、デバイス200の構成要素の間の通信を可能にする構成要素を含む。プロセッサ210は、ハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せで実装される。プロセッサ210は、中央処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、アクセラレーテッド処理ユニット(APU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、または別のタイプの処理構成要素である。いくつかの態様では、プロセッサ210は、機能を実施するようにプログラムされることが可能な1つまたは複数のプロセッサを含む。メモリ215は、プロセッサ210による使用のための情報および/または命令を記憶する、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、および/あるいは別のタイプの動的または静的記憶デバイス(たとえば、フラッシュメモリ、磁気メモリ、および/または光メモリ)を含む。
【0024】
[0027]記憶構成要素220は、デバイス200の動作および使用に関係する情報および/またはソフトウェアを記憶する。たとえば、記憶構成要素220は、対応するドライブとともに、ハードディスク(たとえば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、および/またはソリッドステートディスク)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、カートリッジ、磁気テープ、および/または別のタイプの非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。
【0025】
[0028]入力構成要素225は、デバイス200が、ユーザ入力を介してなど、情報を受信することを可能にする、構成要素(たとえば、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、マウス、ボタン、スイッチ、および/またはマイクロフォン)を含む。追加または代替として、入力構成要素225は、デバイス200の位置またはロケーションを決定するための構成要素(たとえば、全地球測位システム(GPS)構成要素またはグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)構成要素)、および/あるいは情報を検知するためのセンサー(たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、アクチュエータ、あるいは別のタイプの位置または環境センサー)を含み得る。出力構成要素230は、デバイス200からの出力情報を提供する構成要素(たとえば、ディスプレイ、スピーカー、ハプティックフィードバック構成要素、および/あるいはオーディオまたは視覚インジケータ)を含む。
【0026】
[0029]通信インターフェース235は、デバイス200が、ワイヤード接続、ワイヤレス接続、またはワイヤード接続とワイヤレス接続との組合せを介してなど、他のデバイスと通信することを可能にする、トランシーバのような構成要素(たとえば、トランシーバ、ならびに/または別個の受信機および送信機)を含む。通信インターフェース235は、デバイス200が、別のデバイスから情報を受信することおよび/または別のデバイスに情報を提供することを可能にし得る。たとえば、通信インターフェース235は、イーサネット(登録商標)インターフェース、光インターフェース、同軸インターフェース、赤外線インターフェース、無線周波数インターフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェース、ワイヤレスローカルエリアインターフェース(たとえば、Wi-Fi(登録商標)インターフェース)、および/またはセルラーネットワークインターフェースを含み得る。
【0027】
[0030]センサー240は、デバイス200に関連する特性を検知することが可能な1つまたは複数のデバイスを含む。センサー240は、デバイス200の1つまたは複数の構成要素との通信を可能にするための、(たとえば、パッケージングされたシリコンダイ上の)1つまたは複数の集積回路、および/または1つまたは複数のフレックス回路の1つまたは複数の受動構成要素を含み得る。
【0028】
[0031]センサー240は、センサー240がデバイス200の環境の1つまたは複数の特性をそこにおいて決定し得る、視野を有する光センサーを含み得る。いくつかの態様では、センサー240はカメラを含み得る。たとえば、センサー240は、1メガピクセルよりも小さい画像、1216×912ピクセルよりも小さい画像などをキャプチャすることが可能である低解像度カメラ(たとえば、ビデオグラフィックスアレイ(VGA))を含み得る。センサー240は、デバイス200が電源投入される間、常時オン能力を有する、低電力デバイス(たとえば、10ミリワット(mW)よりも小さい電力を消費するデバイス)であり得る。
【0029】
[0032]追加または代替として、センサー240は、磁力計(たとえば、ホール効果センサー、異方性磁気抵抗(AMR)センサー、巨大磁気抵抗センサー(GMR)など)、ロケーションセンサー(たとえば、GPS受信機、(たとえば、三角測量、マルチラテレーションなどを使用する)ローカル測位システム(LPS)デバイスなど)、ジャイロスコープ(たとえば、微小電気機械システム(MEEMS:micro-electro-mechanical system)ジャイロスコープまたは同様のタイプのデバイス)、加速度計、スピードセンサー、動きセンサー、赤外線センサー、温度センサー、圧力センサーなどを含み得る。
【0030】
[0033]レーダースキャナ245は、レーダースキャナ245によって取得されたレーダーデータに基づいて物体の範囲、角度、および/または速度を決定するために電波を使用する、1つまたは複数のデバイスを含み得る。レーダースキャナ245は、本明細書で説明されるように、ECU112がレーダーデータによる占有クラスタリングを実施することを可能にするために、ECU112にレーダーデータを提供し得る。
【0031】
[0034]LIDARスキャナ250は、LIDARスキャナ250によって取得されたLIDARデータに基づいてLIDARスキャナからの物体の距離を測定するためにパルスレーザーの形態の光を使用する1つまたは複数のデバイスを含み得る。LIDARスキャナ250は、本明細書で説明されるように、ECU112がレーダーデータによる占有クラスタリングを実施することを可能にするために、ECU112にLIDARデータを提供し得る。
【0032】
[0035]デバイス200は、本明細書で説明される1つまたは複数のプロセスを実施し得る。デバイス200は、プロセッサ210が、メモリ215および/または記憶構成要素220など、非一時的コンピュータ可読媒体によって記憶されたソフトウェア命令を実行することに基づいて、これらのプロセスを実施し得る。コンピュータ可読媒体は、本明細書では非一時的メモリデバイスとして定義される。メモリデバイスは、単一の物理的記憶デバイス内のメモリ空間、または複数の物理的記憶デバイスにわたって拡散されたメモリ空間を含む。
【0033】
[0036]ソフトウェア命令は、別のコンピュータ可読媒体から、または通信インターフェース235を介して別のデバイスから、メモリ215および/または記憶構成要素220に読み取られ得る。実行されたとき、メモリ215および/または記憶構成要素220に記憶されたソフトウェア命令は、プロセッサ210に本明細書で説明される1つまたは複数のプロセスを実施させ得る。追加または代替として、本明細書で説明される1つまたは複数のプロセスを実施するためのソフトウェア命令の代わりにまたはそれと組み合わせて、ハードワイヤード回路が使用され得る。したがって、本明細書で説明される態様は、ハードウェア回路とソフトウェアとの任意の特定の組合せに限定されない。
【0034】
[0037]いくつかの態様では、デバイス200は、本明細書で説明される1つまたは複数のプロセスを実施するための手段、および/または本明細書で説明されるプロセスの1つまたは複数の動作を実施するための手段を含む。たとえば、デバイス200は、車両のレーダースキャナまたはLIDARスキャナから、第1のポイントと第2のポイントとを識別するポイントデータを受信するための手段と、車両の物理的環境をマッピングすることに関連するグリッドのセルを識別するグリッド情報を受信するための手段と、第1のポイントと第2のポイントとの間の距離が距離しきい値を満たすと決定することに基づいて、第1のポイントと第2のポイントとに関連する占有クラスタとしてセルのサブセットを指定するための手段と、占有クラスタに関連するロケーション情報に基づいて、車両に関連するアクションを実施するための手段とを含み得る。いくつかの態様では、そのような手段は、バス205、プロセッサ210、メモリ215、記憶構成要素220、入力構成要素225、出力構成要素230、通信インターフェース235、センサー240、および/またはレーダースキャナ245など、
図2に関して説明される、デバイス200の1つまたは複数の構成要素を含み得る。
【0035】
[0038]
図2に示されている構成要素の数および構成は、一例として提供される。実際には、デバイス200は、
図2に示されているものと比べて、追加の構成要素、より少数の構成要素、異なる構成要素、または別様に構成された構成要素を含み得る。追加または代替として、デバイス200の構成要素のセット(たとえば、1つまたは複数の構成要素)は、デバイス200の構成要素の別のセットによって実施されるものとして説明される1つまたは複数の機能を実施し得る。
【0036】
[0039]
図3は、本開示による、レーダーデータまたはLIDARデータによる占有クラスタリングに関連する例300を示す図である。
図3に示されているように、例300は、車両110の、オペレータインターフェース305と、テレマティックセンサー310のグループ(たとえば、例の中でも、ジャイロスコープ、加速度計、および/またはロケーションデバイス(たとえば、GPSデバイス)など、センサーデバイスのグループ)と、レーダースキャナ245と、LIDARスキャナ250と、ECU112との間の通信を含む。オペレータインターフェース305、テレマティックセンサー310のグループ、レーダースキャナ245、LIDARスキャナ250、およびECU112は、ワイヤードおよび/またはワイヤレスネットワークを介して通信し得る。
【0037】
[0040]参照番号330によって示されているように、ECU112は、レーダースキャナ245および/またはLIDARスキャナ250からポイントデータを受信する。ポイントデータは、車両110の物理的環境中に位置する1つまたは複数の物体に対応する複数のポイントを識別し得る。たとえば、レーダースキャナ245は、電磁波の1つまたは複数のパルスを送出し得る。1つまたは複数のパルスは、1つまたは複数のパルスの経路中の物体によって反射され得る。反射は、レーダースキャナ245によって受信され得る。レーダースキャナ245は、反射されたパルスに関連する1つまたは複数の特性(たとえば、振幅、周波数など)を決定し得、1つまたは複数の特性に基づいて、物体のロケーションを示すポイントデータを決定し得る。レーダースキャナ245は、ECU112にポイントデータを提供し得る。
【0038】
[0041]代替および/または追加として、LIDARスキャナ250は、光の1つまたは複数のパルスを送出し得る。1つまたは複数のパルスは、1つまたは複数のパルスの経路中の物体によって反射され得る。反射は、LIDARスキャナ250によって受信され得る。LIDARスキャナ250は、反射されたパルスに関連する1つまたは複数の特性を決定し得、1つまたは複数の特性に基づいて、物体のロケーションを示すポイントデータを決定し得る。LIDARスキャナ250は、ECU112にポイントデータを提供し得る。
【0039】
[0042]参照番号335によって示されているように、ECU112(たとえば、
図3に示されている、グリッド生成器構成要素315)は、グリッド情報を決定および/または設定する。ECU112は、車両110の物理的環境をマッピングすることに関連するグリッド(たとえば、
図3に示されている、グリッド1)のセルを識別するグリッド情報を受信し得る。ECU112は、周期的に(たとえば、10秒ごとに、1分ごとになど)、グリッドのセルのサイズの変更に基づいて、グリッドのセルの座標の変更に基づいて、要求を送信することに基づいてなど、グリッド情報を受信し得る。
【0040】
[0043]グリッド情報は、車両110の物理的環境を座標系にマッピングすることに関連するグリッドのセルを識別する情報を含み得る。グリッドは、複数の一様にサイズ決定および/または整形されたセルを含み得る。各セルは、車両110の物理的環境の対応するエリアを表し得る。
【0041】
[0044]いくつかの態様では、グリッドの原点が、物理的環境中の、車両110のロケーション、レーダースキャナ245のロケーション、および/またはLIDARスキャナ250のロケーションに対応する。たとえば、ECU112は、車両110に関連する1つまたは複数のテレマティックスセンサー310からテレマティックスデータを受信し得る。テレマティックスデータは、ポイントデータに関連する、ある時間における、車両110のロケーション、レーダースキャナ245のロケーション、および/またはLIDARスキャナ250のロケーションを識別する情報を含み得る。ECU112は、車両110のロケーション、レーダースキャナ245のロケーション、および/またはLIDARスキャナ250のロケーションに対応する原点を有するグリッドを生成し得る。
【0042】
[0045]いくつかの態様では、グリッド情報は、グリッドのセルのサイズ、グリッドを定義するセルの座標などを識別する、情報を含む。たとえば、セルは矩形形状を有し得、グリッド情報は、セルの長さ、セルの幅、セルによって包囲されたエリアなどを識別する、情報を含み得る。代替および/または追加として、グリッド情報は、グリッドの原点に対するセルのロケーションを識別する情報を含み得る。
【0043】
[0046]いくつかの態様では、ECU112は、テレマティックスデータに少なくとも部分的に基づいて、グリッドを定義するセルのサイズを決定する。たとえば、ECU112は、車両110のスピードを示すテレマティックスデータ、車両110のロケーションを示すテレマティックスデータ、車両110によって進行されているルートを示すテレマティックスデータ(たとえば、GPSデバイスによって取得されたナビゲーション情報)に基づいて、セルのサイズを決定し得る。
【0044】
[0047]代替および/または追加として、ECU112は、ユーザ入力に基づいてセルのサイズを決定し得る。たとえば、ユーザが、オペレータインターフェース305を介して、セルのサイズを示す情報および/またはグリッドサイズを選択するための情報(たとえば、都市、地方など、進行されている環境のタイプ)を入力し得る。ECU112は、入力情報に基づいてセルのサイズを決定し得る。
【0045】
[0048]参照番号340によって示されているように、ECU112(たとえば、
図3に示されている、占有クラスタ生成器構成要素320)は、ポイントデータからのポイント間の距離を決定する。たとえば、ECU112は、ポイントデータによって識別された複数のポイントのうちの、第1のポイントP1と第2のポイントP2との間の距離D1を決定し得る。いくつかの態様では、第1のポイントP1と第2のポイントP2との間の距離D1は、第1のポイントP1のグリッドロケーションと第2のポイントP2のグリッドロケーションとに基づいて決定された物理的距離である。ポイントデータは、物理的環境中の第1のポイントP1のロケーションと第2のポイントP2のロケーションとを識別するロケーション情報を含み得る。ECU112は、ロケーション情報に基づいて、第1のポイントP1と第2のポイントP2とについての対応するグリッドロケーションを決定し得る。
【0046】
[0049]ECU112は、第1のポイントP1と第2のポイントP2とについてのグリッドロケーションに基づいて、グリッド中の第1のポイントP1と第2のポイントP2との間の距離D1を決定し得る。ECU112は、グリッド中の第1のポイントP1と第2のポイントP2との間の距離D1に基づいて、物理的環境中の第1のポイントと第2のポイントとの間の物理的距離を決定し得る。たとえば、ECU112は、第1のポイントP1と第2のポイントP2との間の距離D1に、物理的環境に対するグリッドのスケールに対応する係数を乗算し得る。
【0047】
[0050]いくつかの態様では、距離D1は、第1のポイントPのグリッドロケーションを含む第1のセルと、第2のポイントP2のグリッドロケーションを含む第2のセルとの間のラインに沿ったセルの量に基づいて決定されたグリッド距離である。たとえば、ECU112は、第1のポイントP1についてのグリッドロケーションと第2のポイントP2についてのグリッドロケーションとを決定し得る。ECU112は、グリッド中の第1のポイントP1と第2のポイントP2とを接続するラインによって交差される一連のセルを識別し得る。ECU112は、一連のセル中に含まれるセルの量に基づいてグリッド距離を決定し得る。たとえば、ECU112は、第1のセルと第2のセルとに交差する、第1のポイントP1と第2のポイントP2とを接続するラインに基づいて、2のグリッド距離を決定し得る。
【0048】
[0051]参照番号345によって示されているように、ECU112(たとえば、占有クラスタ生成器320)は、距離に基づいて、占有クラスタとしてポイントのセルを指定する。いくつかの態様では、ECU112は、セルのポイント間の距離がしきい値を満たすことに少なくとも部分的に基づいて、占有クラスタとしてポイントのセルを指定する。いくつかの態様では、距離しきい値は、1つまたは複数の変数に基づいて構成された動的しきい値である。たとえば、距離しきい値は、例の中でも、車両110のスピード、ポイントデータにおけるポイントの密度、車両110の物理的特性(たとえば、車両110のサイズ、車両110の重量など)、および/または車両110のオペレータのオペレータ特性(たとえば、距離しきい値に関連する、およびオペレータインターフェース305を介して車両110のオペレータによって入力された、選好情報)に基づいて構成され得る。
【0049】
[0052]いくつかの態様では、距離は、第1のポイントP1のグリッドロケーションを含む第1のセルと、第2のポイントP2のグリッドロケーションを含む第2のセルとの間のラインによって交差されるセルの量に基づいて決定されたグリッド距離であり、距離しきい値は、量しきい値(たとえば、第1のセルと第2のセルとの間のラインによって交差される少なくとも3つのセル)である。量しきい値は、グリッドのセルのサイズに基づいて構成され得る。一例として、量しきい値は、セルのサイズが第1のサイズであることに少なくとも部分的に基づく、セルの第1の量であり得る。量しきい値は、セルのサイズが第2のサイズであることに少なくとも部分的に基づく、セルの第2の量であり得る。第2のサイズは、第1のサイズよりも大きくなり得る。セルの第2の量は、第2のサイズが第1のサイズよりも大きいことに基づいて、セルの第1の量よりも小さくなり得る。
【0050】
[0053]ECU112は、第1のポイントP1と第2のポイントP2との間の距離D1が距離しきい値を満たすことに基づいて、第1のポイントP1と第2のポイントP2とに関連する占有クラスタとしてセルのサブセットを指定し得る。いくつかの態様では、
図4に関して以下でより詳細に説明されるように、セルのサブセットは、グリッド上の第1のポイントP1と第2のポイントP2とを接続するラインによって交差されるセルのグループを含み得る。たとえば、セルのサブセットは、第1のポイントと第2のポイントとの間の距離が距離しきい値を満たすとき、グリッド上の第1のポイントP1と第2のポイントP2とを接続するラインによって交差されるセルのグループを含み得る。セルのサブセットは、第1のポイントのグリッドロケーションを含む第1のセルと、第2のポイントのグリッドロケーションを含む第2のセルと、グリッド中の、第1のセルと第2のセルとの間に位置する第3のセルとを含み得る(たとえば、第3のセルは、グリッド中の第1のセルと第2のセルの両方に隣接する)。
【0051】
[0054]いくつかの態様では、セルのサブセットは、第1のポイントP1のグリッドロケーションを含む第1のセルと、第2のポイントP2のグリッドロケーションを含む第2のセルとを含む。たとえば、
図3に示されているように、セルのサブセットは、第1のセルと第2のセルとを含む。セルのサブセットは、第1のポイントと第2のポイントとの間の距離D1が距離しきい値を満たすことができないことに基づいて、および/または第1のセルが第2のセルに隣接することに基づいて、第1のセルと第2のセルとを含み得る。
【0052】
[0055]参照番号350によって示されているように、ECU112(たとえば、
図3に示されている、コントローラ325)は、占有クラスタに従って車両110を制御する。ECU112は、占有クラスタに関連するロケーション情報に基づいて、車両112を制御することに関連するアクション(たとえば、加速すること、減速すること、停止すること、車線を変更することなど)を実施し得る。いくつかの態様では、ロケーション情報は、占有クラスタ中に含まれるセルのサブセットのうちの1つまたは複数に関連するグリッドロケーションを示す。ECU112は、グリッド情報を、セルのサブセットのうちの1つまたは複数を含む、グリッドのエリアに対応する、物理的環境のエリアに変換し得る。
【0053】
[0056]いくつかの態様では、ロケーション情報は、1つまたは複数の物体によって占有された、物理的環境のエリアを示す。物理的環境のエリアは、セルのサブセットを含む、グリッドのエリアに対応し得る。
【0054】
[0057]いくつかの態様では、アクションを実施することは、ECU112が、車両110のユーザインターフェース(たとえば、オペレータインターフェース305および/または別のユーザインターフェース)を介して、およびロケーション情報に少なくとも部分的に基づいて、車両110のロケーションに対する占有クラスタのロケーションを示すことを含む。たとえば、ユーザインターフェースは、車両110の物理的環境のマップを表示し得る。グリッドの原点は、車両110の現在のロケーションに対応し得る。ECU112は、占有クラスタに関連する情報(たとえば、アイコン、および/または別のタイプの情報)が、車両110の現在のロケーションに関連する情報とともに、グリッド中の占有クラスタのロケーションに対応するロケーションにおいてマップ上に表示されることを引き起こし得る。
【0055】
[0058]上記のように、
図3は一例として提供される。他の例は、
図3に関して説明されるものとは異なり得る。
【0056】
[0059]
図4は、本開示による、レーダーデータによる占有クラスタリングに関連する例400を示す図である。
図4に示されているように、例400は、車両110の、オペレータインターフェース305と、テレマティックセンサー310のグループ(たとえば、例の中でも、ジャイロスコープ、加速度計、および/またはロケーションデバイス(たとえば、GPSデバイス)など、センサー240のグループ)と、レーダースキャナ245と、LIDARスキャナ250と、ECU112との間の通信を含む。オペレータインターフェース305、テレマティックセンサー310のグループ、レーダースキャナ245、LIDARスキャナ250、およびECU112は、ワイヤードおよび/またはワイヤレスネットワークを介して通信し得る。
【0057】
[0060]
図4に示されているように、ECU112は、レーダースキャナ245および/またはLIDARスキャナ250からポイントデータを受信する。ポイントデータは、車両110の物理的環境中に位置する1つまたは複数の物体に対応する複数のポイントを識別し得る。たとえば、レーダースキャナ245は、電磁波の1つまたは複数のパルスを送出し得る。1つまたは複数のパルスは、1つまたは複数のパルスの経路中の物体によって反射され得る。反射は、レーダースキャナ245によって受信され得る。レーダースキャナ245は、反射されたパルスに関連する1つまたは複数の特性(たとえば、振幅、周波数など)を決定し得、1つまたは複数の特性に基づいて、物体のロケーションを示すポイントデータを決定し得る。レーダースキャナ245は、ECU112にポイントデータを提供し得る。
【0058】
[0061]代替および/または追加として、LIDARスキャナ250は、光の1つまたは複数のパルスを送出し得る。1つまたは複数のパルスは、1つまたは複数のパルスの経路中の物体によって反射され得る。反射は、LIDARスキャナ250によって受信され得る。LIDARスキャナ250は、反射されたパルスに関連する1つまたは複数の特性を決定し得、1つまたは複数の特性に基づいて、物体のロケーションを示すポイントデータを決定し得る。LIDARスキャナ250は、ECU112にポイントデータを提供し得る。
【0059】
[0062]参照番号410によって示されているように、ECU112はグリッド構成を変更する。ECU112は、車両110のスピードの変更、車両110によって進行される環境のタイプ(たとえば、地方、都市など)の変更に基づいて、(たとえば、オペレータインターフェース305を介して)車両110のオペレータによって入力された情報に基づいてなど、車両110の物理的環境を表すグリッドのグリッド構成を変更し得る。ECU112は、グリッド中のセルのサイズ、グリッドの原点、グリッド中に含まれるセルの量などを変更することに基づいて、グリッド構成を変更し得る。
図4に示されているように、ECU112は、グリッド1中のセルのサイズを減少させ、グリッド1中のセルのサイズを減少させることに少なくとも部分的に基づいて、新しいグリッド(たとえば、
図4に示されている、グリッド2)を生成する。
【0060】
[0063]ECU112は、グリッド構成を変更することに少なくとも部分的に基づいて、新しいグリッド情報を決定し得る。新しいグリッド情報は、車両110の物理的環境をマッピングすることに関連するグリッドのセルを識別し得る。いくつかの態様では、ECU112は、
図3に関して上記で説明された様式と同様の様式で、新しいグリッド情報を決定する。
【0061】
[0064]参照番号420によって示されているように、ECU112は、ポイントデータからのポイント間の距離を決定する。いくつかの態様では、ECU112は、
図3に関して上記で説明された様式と同様の様式で、ポイントデータ中で識別された第3のポイントP3と第4のポイントP4との間の距離D2を決定する。いくつかの態様では、グリッド2中の第3のポイントP3および第4のポイントP4は、
図3に関して上記で説明された、グリッド1中の、それぞれ、第1のポイントP1および第2のP2に対応する。
【0062】
[0065]参照番号430によって示されているように、ECU112は、距離に基づいて、占有クラスタとしてポイントのセルを指定する。いくつかの態様では、ECU112は、
図3に関して上記で説明された様式と同様の様式で、距離に基づいて、占有クラスタとしてポイントのセルを指定する。
【0063】
[0066]いくつかの態様では、ECU112は、第3のポイントP3と第4のポイントP4との間の距離D2が距離しきい値を満たすことに基づいて、第3のポイントP3と第4のポイントP4とに関連する占有クラスタとしてセルのサブセットを指定する。いくつかの態様では、セルのサブセットは、グリッド上の第3のポイントP3と第4のポイントP4とを接続するラインによって交差されるセルのグループを含み得る。たとえば、
図4に示されているように、ECU112は、第3のポイントP3と第4のポイントP4との間のグリッド距離D2(たとえば、第3のポイントP3と第4のポイントP4とを接続するラインによって交差されるセルの量)(たとえば、
図4に示されている、4つのセルの量)が距離しきい値(たとえば、第3のポイントP3と第4のポイントP4とを接続するラインによって交差される3つのセルの量)を満たすと決定し得る。
【0064】
[0067]ECU112は、セルのサブセットが、第3のポイントP3と第4のポイントP4との間のグリッド距離D2が距離しきい値を満たすことに基づいて、グリッド上の第3のポイントP3と第4のポイントP4とを接続するラインによって交差されるセルのグループを含むと決定し得る。示されているように、セルのサブセットは、第3のポイントP3のグリッドロケーションを含む第1のセルと、第4のポイントP4のグリッドロケーションを含む第2のセルと、第1のセルに隣接して位置する第3のセルと、第2のセルに隣接して位置する第4のセルとを含む。
【0065】
[0068]参照番号440によって示されているように、ECU112は、占有クラスタに従って車両110を制御する。いくつかの態様では、ECU112は、
図3に関して上記で説明された様式と同様の様式で、占有クラスタに従って車両110を制御する。
【0066】
[0069]上記のように、
図4は一例として提供される。他の例は、
図4に関して説明されるものとは異なり得る。
【0067】
[0070]
図5は、レーダーデータによる占有クラスタリングに関連する例示的なプロセス500のフローチャートである。いくつかの実装形態では、
図5の1つまたは複数のプロセスブロックは、デバイス(たとえば、ECU112)によって実施され得る。いくつかの実装形態では、
図5の1つまたは複数のプロセスブロックは、車両(たとえば、車両110)および/またはワイヤレス通信デバイス(たとえば、ワイヤレス通信デバイス120)など、別のデバイス、あるいはそのデバイスとは別個のまたはそれを含むデバイスのグループによって実施され得る。追加または代替として、
図5の1つまたは複数のプロセスブロックは、プロセッサ210、メモリ215、記憶構成要素220、入力構成要素225、出力構成要素230、通信インターフェース235、センサー240、レーダースキャナ245、および/またはLIDARスキャナ250など、デバイス200の1つまたは複数の構成要素によって実施され得る。
【0068】
[0071]
図5に示されているように、プロセス500は、車両のレーダースキャナまたはLIDARスキャナから、第1のポイントと第2のポイントとを識別するポイントデータを受信すること(ブロック510)を含み得る。たとえば、デバイスは、上記で説明されたように、車両のレーダースキャナまたはLIDARスキャナから、第1のポイントと第2のポイントとを識別するポイントデータを受信し得る。
【0069】
[0072]
図5にさらに示されているように、プロセス500は、車両の物理的環境をマッピングすることに関連するグリッドのセルを識別するグリッド情報を受信すること(ブロック520)を含み得る。たとえば、デバイスは、上記で説明されたように、車両の物理的環境をマッピングすることに関連するグリッドのセルを識別するグリッド情報を受信し得る。
【0070】
[0073]
図5にさらに示されているように、プロセス500は、第1のポイントと第2のポイントとの間の距離が距離しきい値を満たすと決定することに基づいて、第1のポイントと第2のポイントとに関連する占有クラスタとしてセルのサブセットを指定すること(ブロック530)を含み得る。たとえば、デバイスは、上記で説明されたように、第1のポイントと第2のポイントとの間の距離が距離しきい値を満たすと決定することに基づいて、第1のポイントと第2のポイントとに関連する占有クラスタとしてセルのサブセットを指定し得る。
【0071】
[0074]
図5にさらに示されているように、プロセス500は、占有クラスタに関連するロケーション情報に基づいて、車両に関連するアクションを実施すること(ブロック540)を含み得る。たとえば、デバイスは、上記で説明されたように、占有クラスタに関連するロケーション情報に基づいて、車両に関連するアクションを実施し得る。
【0072】
[0075]プロセス500は、以下で説明される、および/または本明細書の他の場所で説明される1つまたは複数の他のプロセスに関する、任意の単一の実装形態または実装形態の任意の組合せなど、追加の実装形態を含み得る。
【0073】
[0076]第1の実装形態では、グリッド情報は、セルのサイズ、またはグリッドを定義するセルの座標のうちの少なくとも1つを識別する。
【0074】
[0077]第2の実装形態では、単独でまたは第1の実装形態と組み合わせて、グリッド情報は、グリッドのセルのサイズの変更、またはグリッドのセルの座標の変更に少なくとも部分的に基づいて、受信される。
【0075】
[0078]第3の実装形態では、単独でまたは第1および第2の実装形態と組み合わせて、距離しきい値は、車両のスピード、ポイントデータにおけるポイントの密度、車両の物理的特性、または車両のオペレータのオペレータ特性のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて構成された、動的しきい値である。
【0076】
[0079]第4の実装形態では、単独でまたは第1から第3の実装形態と組み合わせて、セルのサブセットは、第1のポイントの第1のグリッドロケーションと第2のポイントの第2のグリッドロケーションとに沿うものである。
【0077】
[0080]第5の実装形態では、単独でまたは第1から第4の実装形態と組み合わせて、セルのサブセットは、第1のポイントの第1のグリッドロケーションを含む第1のセル、第2のポイントの第2のグリッドロケーションを含む第2のセル、またはグリッド内の、第1のポイントと第2のポイントとの間に位置する第3のセルのうちの少なくとも1つを含む。
【0078】
[0081]第6の実装形態では、単独でまたは第1から第5の実装形態と組み合わせて、距離は、第1のポイントの第1のグリッドロケーションと第2のポイントの第2のグリッドロケーションとに基づいて決定された物理的距離である。
【0079】
[0082]第7の実装形態では、単独でまたは第1から第6の実装形態と組み合わせて、距離は、第1のポイントを含む第1のセルと、第2のポイントを含む第2のセルとの間のラインに沿ったセルの量に基づいて決定されたグリッド距離であり、ここにおいて、距離しきい値は、グリッドのセルのサイズに基づく量しきい値を備える。
【0080】
[0083]第8の実装形態では、単独でまたは第1から第7の実装形態と組み合わせて、ロケーション情報は、1つまたは複数の物体によって占有された、物理的環境のエリアを示し、ここにおいて、物理的環境のエリアは、セルのサブセットを含む、グリッドのエリアに対応する。
【0081】
[0084]第9の実装形態では、単独でまたは第1から第8の実装形態と組み合わせて、ロケーション情報は、セルのサブセットのうちの1つまたは複数に関連するグリッドロケーションを示す。
【0082】
[0085]第10の実装形態では、単独でまたは第1から第9の実装形態と組み合わせて、アクションを実施することは、車両のユーザインターフェースを介して、およびロケーション情報に基づいて、車両のロケーションに対する占有クラスタのロケーションを示すことを備える。
【0083】
[0086]第11の実装形態では、単独でまたは第1から第10の実装形態と組み合わせて、アクションを実施することは、ロケーション情報中で示された、物理的環境のエリアを回避するように、車両を制御することを備える。
【0084】
[0087]
図5は、プロセス500の例示的なブロックを示すが、いくつかの実装形態では、プロセス500は、
図5に示されているものと比べて、追加のブロック、より少数のブロック、異なるブロック、または別様に構成されたブロックを含み得る。追加または代替として、プロセス500のブロックのうちの2つまたはそれ以上が、並列に実施され得る。
【0085】
[0088]以下は、本開示のいくつかの態様の概観を提供する。
【0086】
[0089]態様1: デバイスによって、および車両のレーダースキャナまたはLIDARスキャナから、第1のポイントと第2のポイントとを識別するポイントデータを受信することと、デバイスによって、車両の物理的環境をマッピングすることに関連するグリッドのセルを識別するグリッド情報を受信することと、デバイスによって、および第1のポイントと第2のポイントとの間の距離が距離しきい値を満たすと決定することに基づいて、第1のポイントと第2のポイントとに関連する占有クラスタとしてセルのサブセットを指定することと、デバイスによって、占有クラスタに関連するロケーション情報に基づいて、車両に関連するアクションを実施することとを備える、方法。
【0087】
[0090]態様2: グリッド情報が、セルのサイズ、またはグリッドを定義するセルの座標のうちの少なくとも1つを識別する、態様1に記載の方法。
【0088】
[0091]態様3: グリッド情報が、グリッドのセルのサイズの変更、またはグリッドのセルの座標の変更に少なくとも部分的に基づいて、受信される、態様1および2のいずれかに記載の方法。
【0089】
[0092]態様4: 距離しきい値が、車両のスピード、ポイントデータにおけるポイントの密度、車両の物理的特性、または車両のオペレータのオペレータ特性のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて構成された、動的しきい値である、態様1から3のいずれかに記載の方法。
【0090】
[0093]態様5: セルのサブセットが、第1のポイントの第1のグリッドロケーションと第2のポイントの第2のグリッドロケーションとに沿うものである、態様1から4のいずれかに記載の方法。
【0091】
[0094]態様6: セルのサブセットが、第1のポイントの第1のグリッドロケーションを含む第1のセル、第2のポイントの第2のグリッドロケーションを含む第2のセル、またはグリッド内の、第1のポイントと第2のポイントとの間に位置する第3のセルのうちの少なくとも1つを含む、態様1から5のいずれかに記載の方法。
【0092】
[0095]態様7: 距離が、第1のポイントの第1のグリッドロケーションと第2のポイントの第2のグリッドロケーションとに基づいて決定された物理的距離である、態様1から6のいずれかに記載の方法。
【0093】
[0096]態様8: 距離が、第1のポイントを含む第1のセルと、第2のポイントを含む第2のセルとの間のラインに沿ったセルの量に基づいて決定されたグリッド距離であり、ここにおいて、距離しきい値が、グリッドのセルのサイズに基づく量しきい値を備える、態様1から7のいずれかに記載の方法。
【0094】
[0097]態様9: ロケーション情報が、1つまたは複数の物体によって占有された、物理的環境のエリアを示し、ここにおいて、物理的環境のエリアが、セルのサブセットを含む、グリッドのエリアに対応する、態様1から8のいずれかに記載の方法。
【0095】
[0098]態様10: ロケーション情報が、セルのサブセットのうちの1つまたは複数に関連するグリッドロケーションを示す、態様1から9のいずれかに記載の方法。
【0096】
[0099]態様11: アクションを実施することが、車両のユーザインターフェースを介して、およびロケーション情報に基づいて、車両のロケーションに対する占有クラスタのロケーションを示すことを備える、態様1から10のいずれかに記載の方法。
【0097】
[0100]態様12: アクションを実施することが、ロケーション情報中で示された、物理的環境のエリアを回避するように、車両を制御することを備える、態様1から11のいずれかに記載の方法。
【0098】
[0101]態様13: デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを備え、命令が、装置に態様1から12のうちの1つまたは複数に記載の方法を実施させるためにプロセッサによって実行可能である、装置。
【0099】
[0102]態様14: ワイヤレス通信のためのデバイスであって、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、メモリおよび1つまたは複数のプロセッサが、態様1から12のうちの1つまたは複数に記載の方法を実施するように構成された、デバイス。
【0100】
[0103]態様15: ワイヤレス通信のための装置であって、態様1から12のうちの1つまたは複数に記載の方法を実施するための少なくとも1つの手段を備える、装置。
【0101】
[0104]態様16: ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、態様1から12のうちの1つまたは複数に記載の方法を実施するためにプロセッサによって実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0102】
[0105]態様17: ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットが、デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、デバイスに態様1から12のうちの1つまたは複数に記載の方法を実施させる1つまたは複数の命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0103】
[0106]上記の開示は、例示および説明を提供するものであり、網羅的なものでも、態様を開示された正確な形態に限定するものでもない。修正および変形が、上記の開示に照らして行われ得るか、または態様の実践から取得され得る。
【0104】
[0107]本明細書で使用される「構成要素」という用語は、ハードウェア、ファームウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアとの組合せとして広く解釈されるものとする。本明細書で使用されるプロセッサは、ハードウェア、ファームウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアとの組合せで実装される。本明細書で説明されるシステムおよび/または方法は、ハードウェア、ファームウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアとの組合せの異なる形態で実装され得ることが明らかであろう。これらのシステムおよび/または方法を実装するために使用される実際の特殊な制御ハードウェアまたはソフトウェアコードは、態様を限定するものではない。したがって、システムおよび/または方法の動作および挙動は、特定のソフトウェアコードと無関係に本明細書で説明され、ソフトウェアおよびハードウェアは、本明細書の説明に少なくとも部分的に基づいて、システムおよび/または方法を実装するように設計され得ることを理解されたい。
【0105】
[0108]本明細書で使用されるしきい値を満たすことは、コンテキストに応じて、値が、しきい値よりも大きいこと、しきい値よりも大きいかまたはそれに等しいこと、しきい値よりも小さいこと、しきい値よりも小さいかまたはそれに等しいこと、しきい値に等しいこと、しきい値に等しくないことなどを指し得る。
【0106】
[0109]特徴の特定の組合せが特許請求の範囲において具陳されおよび/または本明細書で開示されたが、これらの組合せは、様々な態様の開示を限定するものではない。実際は、これらの特徴の多くは、詳細には、特許請求の範囲において具陳されずおよび/または本明細書で開示されない方法で、組み合わせられ得る。以下に記載される各従属請求項は、1つの請求項のみに直接従属し得るが、様々な態様の開示は、特許請求の範囲中のあらゆる他の請求項と組み合わせた各従属請求項を含む。本明細書で使用される、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-c、ならびに複数の同じ要素をもつ任意の組合せ(たとえば、a-a、a-a-a、a-a-b、a-a-c、a-b-b、a-c-c、b-b、b-b-b、b-b-c、c-c、およびc-c-c、またはa、b、およびcの任意の他の順序)を包含するものとする。
【0107】
[0110]本明細書で使用されるいかなる要素、行為、または命令も、明示的にそのように説明されない限り、重要または必須と解釈されるべきではない。また、本明細書で使用される冠詞「a」および「an」は、1つまたは複数の項目を含むものであり、「1つまたは複数」と互換的に使用され得る。さらに、本明細書で使用される冠詞「the」は、冠詞「the」に関して参照される1つまたは複数の項目を含むものであり、「1つまたは複数」と互換的に使用され得る。さらに、本明細書で使用される「セット」および「グループ」という用語は、1つまたは複数の項目(たとえば、関係する項目、無関係の項目、または関係する項目と無関係の項目との組合せ)を含むものであり、「1つまたは複数」と互換的に使用され得る。1つの項目のみが意図される場合、「1つの~のみ(only one)」という句または同様の言い回しが使用される。また、本明細書で使用される「有する(has)」、「有する(have)」、「有する(having)」などという用語は、オープンエンド用語であるものとする。さらに、「に基づく」という句は、別段に明記されていない限り、「に少なくとも部分的に基づく」を意味するものである。また、本明細書で使用される「または(or)」という用語は、連続して使用されるときに包括的であるものであり、別段に明記されていない限り(たとえば、「いずれか(either)」または「のうちの1つのみ(only one of)」と組み合わせて使用される場合)「および/または(and/or)」と互換的に使用され得る。
【国際調査報告】