IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アタランタ セラピューティクス,インコーポレーテッドの特許一覧

特表2024-512612二本鎖siRNAを使用したミクログリア遺伝子サイレンシング
<>
  • 特表-二本鎖siRNAを使用したミクログリア遺伝子サイレンシング 図1A
  • 特表-二本鎖siRNAを使用したミクログリア遺伝子サイレンシング 図1B
  • 特表-二本鎖siRNAを使用したミクログリア遺伝子サイレンシング 図1C
  • 特表-二本鎖siRNAを使用したミクログリア遺伝子サイレンシング 図1D
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-19
(54)【発明の名称】二本鎖siRNAを使用したミクログリア遺伝子サイレンシング
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/713 20060101AFI20240312BHJP
   C12N 15/113 20100101ALI20240312BHJP
   A61K 48/00 20060101ALI20240312BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20240312BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20240312BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20240312BHJP
   A61P 21/00 20060101ALI20240312BHJP
   A61P 25/16 20060101ALI20240312BHJP
   A61P 25/14 20060101ALI20240312BHJP
   A61K 9/08 20060101ALI20240312BHJP
   C12N 15/87 20060101ALN20240312BHJP
【FI】
A61K31/713
C12N15/113 Z
A61K48/00
A61P43/00 111
A61P25/00
A61P25/28
A61P21/00
A61P25/16
A61P25/14
A61K9/08
C12N15/87 Z ZNA
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558983
(86)(22)【出願日】2022-03-24
(85)【翻訳文提出日】2023-11-16
(86)【国際出願番号】 US2022021789
(87)【国際公開番号】W WO2022204429
(87)【国際公開日】2022-09-29
(31)【優先権主張番号】63/165,518
(32)【優先日】2021-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TWEEN
(71)【出願人】
【識別番号】523364450
【氏名又は名称】アタランタ セラピューティクス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カーティス,ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】ジャクソン,エイミー
(72)【発明者】
【氏名】アンドレオーネ,ベンジャミン
(72)【発明者】
【氏名】ゴディーニョ,ブルーノ
(72)【発明者】
【氏名】チェン,チンミン
【テーマコード(参考)】
4C076
4C084
4C086
【Fターム(参考)】
4C076AA11
4C076AA16
4C076BB11
4C076BB13
4C076CC01
4C076CC29
4C076FF11
4C084AA13
4C084MA16
4C084MA65
4C084MA66
4C084NA14
4C084ZA01
4C084ZA15
4C084ZA16
4C084ZA94
4C084ZC41
4C086AA01
4C086AA02
4C086EA16
4C086MA01
4C086MA04
4C086MA16
4C086MA65
4C086MA66
4C086NA14
4C086ZA15
4C086ZA16
4C086ZA94
4C086ZC41
(57)【要約】
ミクログリアは、中枢神経系における免疫系の不可欠な部分であり、疾患の潜在的な原因でもある。遺伝子サイレンシングは、短い干渉RNA(siRNA)を用いて、そのような疾患の原因である遺伝子を選択的に標的とする。分岐したsiRNAを用いることによって、分岐していないsiRNAと比較して、常在ミクログリア細胞を含むCNS全体にわたるsiRNAの分布が増強され得る。療法における分岐したsiRNAの使用のための方法及び組成物が、本明細書に含まれる。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミクログリア遺伝子サイレンシングを必要とする対象のミクログリア細胞に、分岐した小さな干渉RNA(siRNA)分子を送達する方法であって、前記分岐したsiRNA分子を前記対象の中枢神経系に投与することを含む、前記方法。
【請求項2】
前記対象が、調節不全のミクログリア遺伝子または調節不全のミクログリア遺伝子経路の発現に関連する疾患を有すると診断されている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記調節不全のミクログリア遺伝子が、参照対象のミクログリア細胞におけるミクログリア遺伝子の発現及び/または活性と比較して、前記対象のミクログリア細胞における増加した発現及び/または活性を示す、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記調節不全のミクログリア遺伝子が、参照対象のミクログリア細胞におけるミクログリア遺伝子の発現及び/または活性と比較して、前記対象のミクログリア細胞における軽減した発現及び/または活性を示す、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記ミクログリア遺伝子は、参照対象で観察された発現及び/または活性のレベルと比較して増加した発現及び/または活性が疾患状態に関連するもととなる遺伝子の、正の調節因子である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ミクログリア遺伝子は、参照対象で観察された発現及び/または活性のレベルと比較して軽減した発現及び/または活性が疾患状態に関連するもととなる遺伝子の、負の調節因子である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ミクログリア遺伝子は、参照対象のスプライスアイソフォームの発現と比較して過剰発現したスプライスアイソフォームが疾患状態に関連するもととなる遺伝子の、スプライスアイソフォームである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記疾患が、神経炎症性疾患または神経変性疾患である、請求項2~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記調節不全の遺伝子が、ABCA7、ABI3、ADAM10、APOC1、APOE、AXL、BIN1、C1QA、C3、C9ORF72、CASS4、CCL5、CD2AP、CD33、CD68、CLPTM1、CLU、CR1、CSF1、CST7、CTSB、CTSD、CTSL、CXCL10、CXCL13、DSG2、ECHDC3、EPHA1、FABP5、FERMT2、FTH1、GNAS、GRN、HBEGF、HLA-DRB1、HLA-DRB5、IFIT1、IFIT3、IFITM3、IFNAR1、IFNAR2、IGF1、IL10RA、IL1A、IL1B、IL1RAP、INPP5D、ITGAM、ITGAX、LILRB4、LPL、MEF2C、MMP12、MS4A4A、MS4A6A、NLRP3、NME8、NOS2、PICALM、PILRA、PLCG2、PTK2B、SCIMP、SLC24A4、SORL1、SPI1、SPP1、SPPL2A、TBK1、TNF、TREM2、TREML2、TYROBP、及びZCWPW1からなる群から選択される、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記対象が、ヒトである、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記分岐したsiRNAが、前記対象に髄腔内、脳室内、または線条体内投与される、請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記siRNA分子が、二分岐である、請求項1~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記siRNAが、(i)APOE、BIN1、C1QA、C3、C9ORF72、CCL5、CD33、CLU/APOJ、CR1、CXCL10、CXCL13、IFIT1、IFIT3、IFITM3、IFNAR1、IFNAR2、IL10RA、IL1A、IL1B、IL1RAP、INPP5D、ITGAM、MEF2C、MMP12、NLRP3、NOS2、PILRA、PLCG2、PTK2B、SLC24A4、TBK1、及びTNFからなる群から選択される遺伝子のうちの1つ以上に対して相補性を有するアンチセンス鎖、ならびに(ii)前記アンチセンス鎖に対して相補性を有するセンス鎖を含む、請求項1~12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記アンチセンス鎖が、5’から3’の方向に、以下の式を有し、
Z-((A-P-)(B-P-)
式中、Zは、5’リン安定化部分であり、
各Aは、独立して、2’-O-メチル(2’-O-Me)リボヌクレオシドであり、
各Bは、独立して、2’-フルオロ(2’-F)リボヌクレオシドであり、
各Pは、独立して、ホスホジエステル結合及びホスホロチオエート結合から選択されるヌクレオシド間結合であり、
nは、1~5の整数であり、
mは、1~5の整数であり、qは、1~15の整数である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
Zが、式I~VIIIのいずれか1つで表され、
【化1】
式中、Nucは、アデニン、ウラシル、グアニン、チミン、及びシトシンからなる群から選択される核酸塩基を表し、Rは、任意選択で置換されたアルキル、任意選択で置換されたアルケニル、任意選択で置換されたアルキニル、フェニル、ベンジル、ヒドロキシ、または水素を表す、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
Zが、式IIIで表される(E)-ビニルホスホネートである、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
前記リボヌクレオシドの少なくとも50%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、請求項13~16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記リボヌクレオシドの少なくとも60%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、請求項13~17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記リボヌクレオシドの少なくとも70%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、請求項13~18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記リボヌクレオシドの少なくとも80%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、請求項13~19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
前記リボヌクレオシドの少なくとも90%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、請求項13~20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
前記アンチセンス鎖の長さが、10~30ヌクレオチドである、請求項13~21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
前記アンチセンス鎖の長さが、15~25ヌクレオチドである、請求項13~22のいずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
前記アンチセンス鎖の長さが、20ヌクレオチドである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記アンチセンス鎖の長さが、21ヌクレオチドである、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記アンチセンス鎖の長さが、22ヌクレオチドである、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記アンチセンス鎖の長さが、23ヌクレオチドである、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
前記アンチセンス鎖の長さが、24ヌクレオチドである、請求項23に記載の方法。
【請求項29】
前記アンチセンス鎖の長さが、25ヌクレオチドである、請求項23に記載の方法。
【請求項30】
前記アンチセンス鎖の長さが、26ヌクレオチドである、請求項22に記載の方法。
【請求項31】
前記アンチセンス鎖の長さが、27ヌクレオチドである、請求項22に記載の方法。
【請求項32】
前記アンチセンス鎖の長さが、28ヌクレオチドである、請求項22に記載の方法。
【請求項33】
前記アンチセンス鎖の長さが、29ヌクレオチドである、請求項22に記載の方法。
【請求項34】
前記アンチセンス鎖の長さが、30ヌクレオチドである、請求項22に記載の方法。
【請求項35】
前記センス鎖の長さが、12~30ヌクレオチドである、請求項13~34のいずれか1項に記載の方法。
【請求項36】
前記センス鎖の長さが、14ヌクレオチドである、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記センス鎖の長さが、15ヌクレオチドである、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記センス鎖の長さが、16ヌクレオチドである、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
前記センス鎖の長さが、17ヌクレオチドである、請求項35に記載の方法。
【請求項40】
前記センス鎖の長さが、18ヌクレオチドである、請求項35に記載の方法。
【請求項41】
前記センス鎖の長さが、19ヌクレオチドである、請求項35に記載の方法。
【請求項42】
前記センス鎖の長さが、20ヌクレオチドである、請求項35に記載の方法。
【請求項43】
前記センス鎖の長さが、21ヌクレオチドである、請求項35に記載の方法。
【請求項44】
前記センス鎖の長さが、22ヌクレオチドである、請求項35に記載の方法。
【請求項45】
前記センス鎖の長さが、23ヌクレオチドである、請求項35に記載の方法。
【請求項46】
前記センス鎖の長さが、24ヌクレオチドである、請求項35に記載の方法。
【請求項47】
前記センス鎖の長さが、25ヌクレオチドである、請求項35に記載の方法。
【請求項48】
前記センス鎖の長さが、26ヌクレオチドである、請求項35に記載の方法。
【請求項49】
前記センス鎖の長さが、27ヌクレオチドである、請求項35に記載の方法。
【請求項50】
前記センス鎖の長さが、28ヌクレオチドである、請求項35に記載の方法。
【請求項51】
前記センス鎖の長さが、29ヌクレオチドである、請求項35に記載の方法。
【請求項52】
前記センス鎖の長さが、30ヌクレオチドである、請求項35に記載の方法。
【請求項53】
センス鎖及びアンチセンス鎖を含む分岐したsiRNA分子であって、前記アンチセンス鎖が、APOE、BIN1、C1QA、C3、C9ORF72、CCL5、CD33、CLU/APOJ、CR1、CXCL10、CXCL13、IFIT1、IFIT3、IFITM3、IFNAR1、IFNAR2、IL10RA、IL1A、IL1B、IL1RAP、INPP5D、ITGAM、MEF2C、MMP12、NLRP3、NOS2、PILRA、PLCG2、PTK2B、SLC24A4、TBK1、及びTNFからなる群から選択される遺伝子内の連続したヌクレオチドのセグメントに対して相補性を有する領域を含む、前記分岐したsiRNA分子。
【請求項54】
前記アンチセンス鎖は、参照対象で観察された発現及び/または活性のレベルと比較して増加した発現及び/または活性が疾患状態に関連するもととなる遺伝子の、正の調節因子をコードする遺伝子の一部に対して相補性を有する、請求項53に記載の分子。
【請求項55】
前記アンチセンス鎖は、参照対象で観察された発現及び/または活性のレベルと比較して軽減した発現及び/または活性が疾患状態に関連するもととなる遺伝子の、負の調節因子をコードする遺伝子の一部に対して相補性を有する、請求項53に記載の分子。
【請求項56】
前記アンチセンス鎖は、参照対象のスプライスアイソフォームの発現と比較して過剰発現したスプライスアイソフォームが疾患状態に関連するもととなる遺伝子の、スプライスアイソフォームに対して相補性を有する、請求項53に記載の分子。
【請求項57】
前記センス鎖が、前記アンチセンス鎖に対して相補性を有する、請求項53~56のいずれか1項に記載の分子。
【請求項58】
前記siRNA分子が、二分岐である、請求項53~57のいずれか1項に記載の分子。
【請求項59】
前記分岐したsiRNAの前記アンチセンス鎖が、5‘から3’の方向に、以下の式を有し、
Z-((A-P-)(B-P-)
式中、Zは、5’リン安定化部分であり、
各Aは、独立して、2’-O-Meリボヌクレオシドであり、
各Bは、独立して、2’-Fリボヌクレオシドであり、
各Pは、独立して、ホスホジエステル結合及びホスホロチオエート結合から選択されるヌクレオシド間結合であり、
nは、1~5の整数であり、
mは、1~5の整数であり、
qは、1~15の整数である、請求項53~58のいずれか1項に記載の分子。
【請求項60】
Zが、式I~VIIIのいずれか1つで表され、
【化2】
式中、Nucは、アデニン、ウラシル、グアニン、チミン、及びシトシンからなる群から選択される核酸塩基を表し、Rは、任意選択で置換されたアルキル、任意選択で置換されたアルケニル、任意選択で置換されたアルキニル、フェニル、ベンジル、ヒドロキシ、または水素を表す、請求項59に記載の分子。
【請求項61】
Zが、式IIIで表される(E)-ビニルホスホネートである、請求項59または60に記載の分子。
【請求項62】
前記アンチセンス鎖の長さが、10~30ヌクレオチドである、請求項53~61のいずれか1項に記載の分子。
【請求項63】
前記アンチセンス鎖の長さが、15~30ヌクレオチドである、請求項62に記載の分子。
【請求項64】
前記アンチセンス鎖の長さが、20ヌクレオチドである、請求項62に記載の分子。
【請求項65】
前記アンチセンス鎖の長さが、21ヌクレオチドである、請求項62に記載の分子。
【請求項66】
前記アンチセンス鎖の長さが、22ヌクレオチドである、請求項62に記載の分子。
【請求項67】
前記アンチセンス鎖の長さが、23ヌクレオチドである、請求項62に記載の分子。
【請求項68】
前記アンチセンス鎖の長さが、24ヌクレオチドである、請求項62に記載の分子。
【請求項69】
前記アンチセンス鎖の長さが、25ヌクレオチドである、請求項62に記載の分子。
【請求項70】
前記アンチセンス鎖の長さが、26ヌクレオチドである、請求項62に記載の分子。
【請求項71】
前記アンチセンス鎖の長さが、27ヌクレオチドである、請求項62に記載の分子。
【請求項72】
前記アンチセンス鎖の長さが、28ヌクレオチドである、請求項62に記載の分子。
【請求項73】
前記アンチセンス鎖の長さが、29ヌクレオチドである、請求項62に記載の分子。
【請求項74】
前記アンチセンス鎖の長さが、30ヌクレオチドである、請求項62に記載の分子。
【請求項75】
前記センス鎖の長さが、12~30ヌクレオチドである、請求項53~74のいずれか1項に記載の分子。
【請求項76】
前記センス鎖の長さが、14ヌクレオチドである、請求項75に記載の分子。
【請求項77】
前記センス鎖の長さが、15ヌクレオチドである、請求項75に記載の分子。
【請求項78】
前記センス鎖の長さが、16ヌクレオチドである、請求項75に記載の分子。
【請求項79】
前記センス鎖の長さが、17ヌクレオチドである、請求項75に記載の分子。
【請求項80】
前記センス鎖の長さが、18ヌクレオチドである、請求項75に記載の分子。
【請求項81】
前記センス鎖の長さが、19ヌクレオチドである、請求項75に記載の分子。
【請求項82】
前記センス鎖の長さが、20ヌクレオチドである、請求項75に記載の分子。
【請求項83】
前記センス鎖の長さが、21ヌクレオチドである、請求項75に記載の分子。
【請求項84】
前記センス鎖の長さが、22ヌクレオチドである、請求項75に記載の分子。
【請求項85】
前記センス鎖の長さが、23ヌクレオチドである、請求項75に記載の分子。
【請求項86】
前記センス鎖の長さが、24ヌクレオチドである、請求項75に記載の分子。
【請求項87】
前記センス鎖の長さが、25ヌクレオチドである、請求項75に記載の分子。
【請求項88】
前記センス鎖の長さが、26ヌクレオチドである、請求項75に記載の分子。
【請求項89】
前記センス鎖の長さが、27ヌクレオチドである、請求項75に記載の分子。
【請求項90】
前記センス鎖の長さが、28ヌクレオチドである、請求項75に記載の分子。
【請求項91】
前記センス鎖の長さが、29ヌクレオチドである、請求項75に記載の分子。
【請求項92】
前記センス鎖の長さが、30ヌクレオチドである、請求項75に記載の分子。
【請求項93】
調節不全のミクログリア遺伝子または調節不全のミクログリア遺伝子経路の発現に関連する疾患を有すると診断された対象を治療する方法であって、請求項53~92のいずれか1項に記載の分岐したsiRNA分子を前記対象に投与することを含む、前記方法。
【請求項94】
前記調節不全のミクログリア遺伝子が、ABCA7、ABI3、ADAM10、APOC1、APOE、AXL、BIN1、C1QA、C3、C9ORF72、CASS4、CCL5、CD2AP、CD33、CD68、CLPTM1、CLU、CR1、CSF1、CST7、CTSB、CTSD、CTSL、CXCL10、CXCL13、DSG2、ECHDC3、EPHA1、FABP5、FERMT2、FTH1、GNAS、GRN、HBEGF、HLA-DRB1、HLA-DRB5、IFIT1、IFIT3、IFITM3、IFNAR1、IFNAR2、IGF1、IL10RA、IL1A、IL1B、IL1RAP、INPP5D、ITGAM、ITGAX、LILRB4、LPL、MEF2C、MMP12、MS4A4A、MS4A6A、NLRP3、NME8、NOS2、PICALM、PILRA、PLCG2、PTK2B、SCIMP、SLC24A4、SORL1、SPI1、SPP1、SPPL2A、TBK1、TNF、TREM2、TREML2、TYROBP、及びZCWPW1からなる群から選択される、請求項93に記載の方法。
【請求項95】
前記調節不全のミクログリア遺伝子が、参照対象のミクログリア細胞における同じ遺伝子の発現及び/または活性と比較して、前記対象のミクログリア細胞における増加した発現及び/または活性を示す、請求項93に記載の方法。
【請求項96】
前記調節不全のミクログリア遺伝子が、参照対象のミクログリア細胞における同じ遺伝子の発現及び/または活性と比較して、前記対象のミクログリア細胞における軽減した発現及び/または活性を示す、請求項93に記載の方法。
【請求項97】
前記対象に前記分岐したsiRNA分子を前記投与することが、前記対象における遺伝子のサイレンシングをもたらす、請求項93に記載の方法。
【請求項98】
前記遺伝子のサイレンシングが、APOE、BIN1、C1QA、C3、C9ORF72、CCL5、CD33、CLU/APOJ、CR1、CXCL10、CXCL13、IFIT1、IFIT3、IFITM3、IFNAR1、IFNAR2、IL10RA、IL1A、IL1B、IL1RAP、INPP5D、ITGAM、MEF2C、MMP12、NLRP3、NOS2、PILRA、PLCG2、PTK2B、SLC24A4、TBK1、及びTNFからなる群から選択される遺伝子のうちのいずれか1つのサイレンシングを含む、請求項97に記載の方法。
【請求項99】
前記遺伝子のサイレンシングが、参照対象で観察された発現及び/または活性のレベルと比較して増加した発現及び/または活性が疾患状態に関連するもととなる遺伝子の、正の調節因子のサイレンシングを含む、請求項97に記載の方法。
【請求項100】
前記遺伝子のサイレンシングが、参照対象で観察された発現及び/または活性のレベルと比較して軽減した発現及び/または活性が疾患状態に関連するもととなる遺伝子の、サイレンシングを含む、請求項97に記載の方法。
【請求項101】
前記遺伝子のサイレンシングが、参照対象におけるスプライスアイソフォームの発現と比較して過剰発現したスプライスアイソフォームが疾患状態と関連するもととなる遺伝子の、スプライスアイソフォームのサイレンシングを含む、請求項97に記載の方法。
【請求項102】
前記対象が、ヒトである、請求項93~101のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、分岐したsiRNA分子の送達方法、及び分岐したsiRNA分子等に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの種において、二本鎖RNA(dsRNA)の導入は、強力かつ特異的な遺伝子サイレンシングを誘導する。この現象は、植物及び動物の両方で生じ、ウイルス防御及びトランスポゾンサイレンシング機構において役割を有する。一般に標的遺伝子よりもはるかに短い、短い干渉RNA(siRNA)は、遺伝子サイレンシングに有効であることが示されている。
【0003】
ミクログリアは、中枢神経系(CNS)に見られるグリア細胞の一種である。ミクログリアは、CNS免疫系の不可欠な構成要素であるが、調節不全な遺伝子を有するミクログリアはまた、疾患の原因となり得る。例えば、疾患状態は、過剰活性のミクログリア遺伝子またはミクログリア中の低下した発現及び/または活性を有する遺伝子の結果として引き起こされ得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、正常な遺伝子ネットワーク機能を回復し、疾患状態を改善するために、エフェクター遺伝子または経路調節遺伝子のサイレンシングが必要であり得る。したがって、ミクログリアの遺伝的及び生化学的経路活性を疾患状態から正常な健康状態に回復させるために、ミクログリア細胞を浸透させ、ミクログリア遺伝子をサイレンシングさせることができる新規の改善された治療法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様では、本発明は、ミクログリア遺伝子サイレンシングを必要とする対象のミクログリア細胞に、分岐した小さな干渉RNA(siRNA)分子を送達する方法を特徴とする。本方法は、分岐したsiRNA分子を対象に(例えば、対象の中枢神経系に)投与することを含んでもよい。
【0006】
いくつかの実施形態では、対象は、調節不全のミクログリア遺伝子または調節不全のミクログリア遺伝子経路の発現に関連する疾患を有すると診断されている。いくつかの実施形態では、対象は、調節不全のミクログリア遺伝子の発現及び/または活性(例えば、野生型または変異型のミクログリア遺伝子の発現及び/または活性の改変)に関連する疾患を有すると診断されている。
【0007】
いくつかの実施形態では、調節不全のミクログリア遺伝子は、参照対象のミクログリア細胞におけるミクログリア遺伝子の発現及び/または活性と比較して、対象のミクログリア細胞における増加した発現及び/または活性を示す。いくつかの実施形態では、調節不全のミクログリア遺伝子は、参照対象のミクログリア細胞におけるミクログリア遺伝子の発現及び/または活性と比較して、対象のミクログリア細胞における軽減した発現及び/または活性を示す。
【0008】
いくつかの実施形態では、ミクログリア遺伝子は、参照対象で観察された発現及び/または活性のレベルと比較して増加した発現及び/または活性が疾患状態に関連するもととなる遺伝子の、正の調節因子である。
【0009】
いくつかの実施形態では、ミクログリア遺伝子は、参照対象で観察された発現及び/または活性のレベルと比較して軽減した発現及び/または活性が疾患状態に関連するもととなる遺伝子の、負の調節因子である。
【0010】
いくつかの実施形態では、ミクログリア遺伝子は、参照対象のスプライスアイソフォームの発現と比較して過剰発現したスプライスアイソフォームが疾患状態に関連するもととなる遺伝子の、スプライスアイソフォームである。
【0011】
いくつかの実施形態では、疾患は、神経炎症性疾患または神経変性疾患である。いくつかの実施形態では、疾患は、アルツハイマー病である。いくつかの実施形態では、疾患は、筋萎縮性側索硬化症である。いくつかの実施形態では、疾患は、パーキンソン病である。いくつかの実施形態では、疾患は、前頭側頭型認知症である。いくつかの実施形態では、疾患は、ハンチントン病である。いくつかの実施形態では、疾患は、多発性硬化症である。いくつかの実施形態では、疾患は、進行性核上性麻痺である。
【0012】
いくつかの実施形態では、調節不全のミクログリア遺伝子は、ABCA7、ABI3、ADAM10、APOC1、APOE、AXL、BIN1、C1QA、C3、C9ORF72、CASS4、CCL5、CD2AP、CD33、CD68、CLPTM1、CLU、CR1、CSF1、CST7、CTSB、CTSD、CTSL、CXCL10、CXCL13、DSG2、ECHDC3、EPHA1、FABP5、FERMT2、FTH1、GNAS、GRN、HBEGF、HLA-DRB1、HLA-DRB5、IFIT1、IFIT3、IFITM3、IFNAR1、IFNAR2、IGF1、IL10RA、IL1A、IL1B、IL1RAP、INPP5D、ITGAM、ITGAX、LILRB4、LPL、MEF2C、MMP12、MS4A4A、MS4A6A、NLRP3、NME8、NOS2、PICALM、PILRA、PLCG2、PTK2B、SCIMP、SLC24A4、SORL1、SPI1、SPP1、SPPL2A、TBK1、TNF、TREM2、TREML2、TYROBP、及びZCWPW1からなる群から選択される。
【0013】
いくつかの実施形態では、対象は、哺乳類(例えば、ヒト)である。
【0014】
いくつかの実施形態では、分岐したsiRNAは、対象に髄腔内、脳室内、または線条体内投与される。
【0015】
いくつかの実施形態では、siRNA分子は、二分岐している。いくつかの実施形態では、siRNA分子は、三分岐している。いくつかの実施形態では、siRNA分子は、四分岐している。
【0016】
いくつかの実施形態では、siRNAは、(i)APOE、BIN1、C1QA、C3、C9ORF72、CCL5、CD33、CLU/APOJ、CR1、CXCL10、CXCL13、IFIT1、IFIT3、IFITM3、IFNAR1、IFNAR2、IL10RA、IL1A、IL1B、IL1RAP、INPP5D、ITGAM、MEF2C、MMP12、NLRP3、NOS2、PILRA、PLCG2、PTK2B、SLC24A4、TBK1、及びTNFからなる群から選択される1つ以上の遺伝子の一部に対して相補性を有するアンチセンス鎖、ならびに(ii)アンチセンス鎖に対して相補性を有するセンス鎖を含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、siRNAは、(i)(例えば、参照対象で観察された発現及び/または活性のレベルと比較して)増加した発現及び/または活性が疾患状態に関連するもととなる遺伝子の、正の調節因子をコードする遺伝子の一部に対して相補性を有するアンチセンス鎖を含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、siRNAは、(i)(例えば、参照対象で観察された発現及び/または活性のレベルと比較して)軽減した発現及び/または活性が疾患状態に関連するもととなる遺伝子の、負の調節因子をコードする遺伝子の一部に対して相補性を有するアンチセンス鎖を含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、siRNAは、(i)参照対象のスプライスアイソフォームの発現と比較して過剰発現したスプライスアイソフォームが疾患状態に関連するもととなる遺伝子の、スプライスアイソフォームに対して相補性を有するアンチセンス鎖を含む。
【0020】
前述の実施形態のいずれにおいても、siRNAはまた、(ii)アンチセンス鎖に対して相補性を有するセンス鎖を含み得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、上記遺伝子のうちの1つ以上をコードするmRNA分子の少なくとも10個の連続したヌクレオチドの一部に対して相補性(例えば、少なくとも85%の相補性、例えば、85%の相補性、86%の相補性、87%の相補性、88%の相補性、89%の相補性、90%の相補性、91%の相補性、92%の相補性、93%の相補性、94%の相補性、95%の相補性、96%の相補性、97%の相補性、98%の相補性、99%の相補性、または100%の相補性)を有する。例えば、アンチセンス鎖は、上記遺伝子のうちの1つ以上をコードするmRNA分子の、10個の連続したヌクレオチド、11個の連続したヌクレオチド、12個の連続したヌクレオチド、13個の連続したヌクレオチド、14個の連続したヌクレオチド、15個の連続したヌクレオチド、16個の連続したヌクレオチド、17個の連続したヌクレオチド、18個の連続したヌクレオチド、19個の連続したヌクレオチド、20個の連続したヌクレオチド、21個の連続したヌクレオチド、22個の連続したヌクレオチド、23個の連続したヌクレオチド、24個の連続したヌクレオチド、25個の連続したヌクレオチド、26個の連続したヌクレオチド、27個の連続したヌクレオチド、28個の連続したヌクレオチド、29個の連続したヌクレオチド、30個の連続したヌクレオチド、31個の連続したヌクレオチド、32個の連続したヌクレオチド、33個の連続したヌクレオチド、34個の連続したヌクレオチド、35個の連続したヌクレオチド、36個の連続したヌクレオチド、37個の連続したヌクレオチド、38個の連続したヌクレオチド、39個の連続したヌクレオチド、40個の連続したヌクレオチド、41個の連続したヌクレオチド、42個の連続したヌクレオチド、43個の連続したヌクレオチド、44個の連続したヌクレオチド、45個の連続したヌクレオチド、46個の連続したヌクレオチド、47個の連続したヌクレオチド、48個の連続したヌクレオチド、49個の連続したヌクレオチド、または50個の連続したヌクレオチド、またはそれ以上の連続したヌクレオチドの部分に対して相補性を有してもよい。
【0022】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、上記遺伝子のうちの1つ以上をコードするmRNA分子の10~50個の連続したヌクレオチドの一部に対して相補性(例えば、少なくとも85%の相補性、例えば、85%の相補性、86%の相補性、87%の相補性、88%の相補性、89%の相補性、90%の相補性、91%の相補性、92%の相補性、93%の相補性、94%の相補性、95%の相補性、96%の相補性、97%の相補性、98%の相補性、99%の相補性、または100%の相補性)を有する。例えば、アンチセンス鎖は、上記遺伝子のうちの1つ以上をコードするmRNA分子の、11個の連続したヌクレオチド~45個の連続したヌクレオチド、12個の連続したヌクレオチド~40個の連続したヌクレオチド、13個の連続したヌクレオチド~35個の連続したヌクレオチド、14個の連続したヌクレオチド~30個の連続したヌクレオチド、15個の連続したヌクレオチド~29個の連続したヌクレオチド、16個の連続したヌクレオチド~28個の連続したヌクレオチド、17個の連続したヌクレオチド~27個の連続したヌクレオチド、18個の連続したヌクレオチド~26個の連続したヌクレオチド、または19個の連続したヌクレオチド~22個の連続したヌクレオチドの一部に対して相補性を有し得る。
【0023】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、5’-3’方向に、以下の化学式で表される領域を含む:
Z-((A-P-)(B-P-)
式中、Zは、5’リン安定化部分であり、各Aは、独立して、2’-O-メチル(2’-O-Me)リボヌクレオシドであり、各Bは、独立して、2’-フルオロリボヌクレオシドであり、各Pは、独立して、ホスホジエステル結合及びホスホロチオエート結合から選択されるヌクレオシド間結合であり、nは、1~5の整数(例えば、1、2、3、4、または5)であり、mは、1~5の整数(例えば、1、2、3、4、または5)であり、qは、1~15の整数(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15)である。
【0024】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、式A-Iで表される構造を有し、式A-Iは、5’-3’方向に、以下であり、
A-B-(A’)-C-P-D-P-(C’-P-C’
式A-I
式中、Aは、式C-P-D-Pで表され、
各A’は、式C-P-D-Pで表され、
Bは、式C-P-D-P-D-P-D-Pで表され、
各Cは、2’-O-メチル(2’-O-Me)リボヌクレオシドであり、
各C’は、独立して、2’-O-Meリボヌクレオシドまたは2’-フルオロ(2’-F)リボヌクレオシドであり、
各Dは、2’-Fリボヌクレオシドであり、
各Pは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合であり、
各Pは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合であり、
jは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数であり、
kは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数である。
【0025】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、式A1で表される構造を有し、式A1は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-B-S-A-O-B-O-B-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-S-A-S-A-S-A-S-B-S-A
式A1
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0026】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、式A-IIで表される構造を有し、式A-IIは、5’-3’方向に、以下であり、
A-B-(A’)-C-P-D-P-(C-P-C’
式A-II
式中、Aは、式C-P-D-Pで表され、
各A’は、式C-P-D-Pで表され、
Bは、式C-P-D-P-D-P-D-Pで表され、
各Cは、2’-O-メチル(2’-O-Me)リボヌクレオシドであり、
各C’は、独立して、2’-O-Meリボヌクレオシドまたは2’-フルオロ(2’-F)リボヌクレオシドであり、
各Dは、2’-Fリボヌクレオシドであり、
各Pは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合であり、
各Pは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合であり、
jは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数であり、
kは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数である。
【0027】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、式A2で表される構造を有し、式A2は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-B-S-A-O-B-O-B-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-S-A-S-A-S-A-S-A-S-A
式A2
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0028】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、式S-IIIで表される構造を有し、式S-IIIは、5’-3’方向に、以下であり、
E-(A’)-F
式S-III
式中、Eは、式(C-Pで表され、
Fは、式(C-P-D-P-C-P-C、(C-P-D-P-C-P-C、(C-P-D-P-C-P-D、または(C-P-D-P-C-P-Dで表され、
A’、C、D、P、及びPは、式IIで定義される通りであり、
mは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数である。
【0029】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、式S1で表される構造を有し、式S1は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-A-O-A-O-B-S-A-S-A
式S1
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0030】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、式S2で表される構造を有し、式S2は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-A-O-A-O-B-O-A-O-A
式S2
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0031】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、式S3で表される構造を有し、式S3は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-A-O-A-O-B-S-A-S-B
式S3
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0032】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、式S4で表される構造を有し、式S4は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-A-O-A-O-B-O-A-O-B
式S4
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0033】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、式A-IVで表される構造を有し、式A-IVは、5’-3’方向に、以下であり、
A-(A’)-C-P-B-(C-P-C’
式A-IV
式中、Aは、式C-P-D-Pで表され、
各A’は、式C-P-D-Pで表され、
Bは、式D-P-C-P-D-Pで表され、
各Cは、2’-O-Meリボヌクレオシドであり、
各C’は、独立して、2’-O-Meリボヌクレオシドまたは2’-Fリボヌクレオシドであり、
各Dは、2’-Fリボヌクレオシドであり、
各Pは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合であり、
各Pは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合であり、
jは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数であり、
kは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数である。
【0034】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、式A3で表される構造を有し、式A3は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-B-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-S-A-S-B-S-A-S-A-S-A
式A3
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0035】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、式S-Vで表される構造を有し、式S-Vは、5’-3’方向に、以下であり、
E-(A’)-C-P-F
式S-V
式中、Eは、式(C-Pで表され、
Fは、式D-P-C-P-C,D-P-C-P-C、D-P-C-P-D、またはD-P-C-P-Dで表され、
A’、C、D、P、及びPは、式IVで定義される通りであり、
mは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数である。
【0036】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、式S5で表される構造を有し、式S5は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-S-A-S-A
式S5
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0037】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、式S6で表される構造を有し、式S6は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-A
式S6
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0038】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、式S7で表される構造を有し、式S7は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-S-A-S-B
式S7
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0039】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、式S8で表される構造を有し、式S8は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B
式S8
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0040】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、式A-VIで表される構造を有し、式A-VIは、5’-3’方向に、以下であり、
A-B-E-B-E-F-G-D-P-C’
式A-VI
式中、Aは、式C-P-D-Pで表され、
各Bは、式C~Pで表され、
各Cは、2’-O-Meリボヌクレオシドであり、
各C’は、独立して、2’-O-Meリボヌクレオシドまたは2’-Fリボヌクレオシドであり、
各Dは、2’-Fリボヌクレオシドであり、
各Eは、式D-P-C-Pで表され、
Fは、式D-P-C-Pで表され、
各Gは、式C-Pで表され、
各Pは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合であり、
各Pは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合であり、
jは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数であり、
kは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数であり、
lは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数である。
【0041】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、式A4で表される構造を有し、式A4は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-B-S-A-O-A-O-A-O-B-O-A-O-A-O-A-O-A-O-A-O-A-O-A-O-B-O-A-O-B-S-A-S-A-S-A-S-B-S-A
式A4
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0042】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、式S-VIIで表される構造を有し、式S-VIIは、5’-3’方向に、以下であり、
H-B-I-A’-B-H-C
式S-VII
式中、A’は、式C-P-D-Pで表され、
各Hは、式(C-Pで表され、
各Iは、式(D-P)で表され、
B、C、D、P及びPは、式VIで定義される通りであり、
mは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数であり、
nは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数であり、
oは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数である。
【0043】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、式S9で表される構造を有し、式S9は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-A-O-A-O-B-O-B-O-B-O-A-O-B-O-A-O-A-O-A-O-A-S-A-S-A
式S9
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0044】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖はまた、アンチセンス鎖の5’末端に5’リン安定化部分を有する。
【0045】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、センス鎖の5’末端に5’リン安定化部分も有する。
【0046】
いくつかの実施形態では、各5’-リン安定化部分は、独立して、式I~VIIIのいずれか1つであり、
【化1】
式中、Nucは、アデニン、ウラシル、グアニン、チミン、またはシトシンなどの核酸塩基を表し、Rは、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、または任意に置換されたアルキニル(例えば、任意に置換されたC1-C6アルキル、任意に置換されたC2-C6アルケニル、または任意に置換されたC2-C6アルキニル)、フェニル、ベンジル、ヒドロキシ、または水素を表す。
【0047】
いくつかの実施形態では、Zは、式IIIで表される(E)-ビニルホスホネートである。
【0048】
いくつかの実施形態では、nは1~4である。いくつかの実施形態では、nは1~3である。いくつかの実施形態では、nは1~2である。いくつかの実施形態では、nは、1である。
【0049】
いくつかの実施形態では、mは、1~4である。いくつかの実施形態では、mは、1~3である。いくつかの実施形態では、mは、1~2である。いくつかの実施形態では、mは、1である。
【0050】
いくつかの実施形態では、n及びmは各々1である。
【0051】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖中のリボヌクレオチドの50%以上が、2’-O-Meリボヌクレオチドである(例えば、アンチセンス鎖中のリボヌクレオチドの50%、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%が2’-O-Meリボヌクレオチドであり得る)。
【0052】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖中のリボヌクレオチドの60%以上が、2’-O-Meリボヌクレオチドである(例えば、アンチセンス鎖中のリボヌクレオチドの60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%が2’-O-Meリボヌクレオチドであり得る)。
【0053】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖中のリボヌクレオチドの70%以上が、2’-O-Meリボヌクレオチドである(例えば、アンチセンス鎖中のリボヌクレオチドの70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%が2’-O-Meリボヌクレオチドであり得る)。
【0054】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖中のリボヌクレオチドの80%以上が、2’-O-Meリボヌクレオチドである(例えば、アンチセンス鎖中のリボヌクレオチドの80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%が2’-O-Meリボヌクレオチドであり得る)。
【0055】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖中のリボヌクレオチドの90%以上が、2’-O-Meリボヌクレオチドである(例えば、アンチセンス鎖中のリボヌクレオチドの90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%が2’-O-Meリボヌクレオチドであり得る)。
【0056】
いくつかの実施形態では、ヌクレオシド間結合の10%以下は、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である。いくつかの実施形態では、ヌクレオシド間結合の少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、または90%は、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である。
【0057】
いくつかの実施形態では、ヌクレオシド間結合の100%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である。
【0058】
いくつかの実施形態では、9個のヌクレオシド間結合は、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である。
【0059】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖の長さは、10~30ヌクレオチド(例えば、10ヌクレオチド、11ヌクレオチド、12ヌクレオチド、13ヌクレオチド、14ヌクレオチド、15ヌクレオチド、16ヌクレオチド、17ヌクレオチド、18ヌクレオチド、19ヌクレオチド、20ヌクレオチド、21ヌクレオチド、22ヌクレオチド、23ヌクレオチド、24ヌクレオチド、25ヌクレオチド、26ヌクレオチド、27ヌクレオチド、28ヌクレオチド、29ヌクレオチド、または30ヌクレオチド)、15~25ヌクレオチド(例えば、15ヌクレオチド、16ヌクレオチド、17ヌクレオチド、18ヌクレオチド、19ヌクレオチド、20ヌクレオチド、21ヌクレオチド、22ヌクレオチド、23ヌクレオチド、24ヌクレオチド、または25ヌクレオチド)、または18~23ヌクレオチド(例えば、18ヌクレオチド、19ヌクレオチド、20ヌクレオチド、21ヌクレオチド、22ヌクレオチド、または23ヌクレオチド)である。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖の長さは、20ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖の長さは、21ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖の長さは、22ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖の長さは、23ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖の長さは、24ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖の長さは、25ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖の長さは、26ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖の長さは、27ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖の長さは、28ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖の長さは、29ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖の長さは、30ヌクレオチドである。
【0060】
いくつかの実施形態では、分岐化合物のsiRNA分子は、リンカー(例えば、テトラエチレングリコールなどのエチレングリコールオリゴマー)を介して互いに連結される。いくつかの実施形態では、分岐化合物のsiRNA分子は、1つのsiRNA分子のセンス鎖と他のsiRNA分子のセンス鎖との間のリンカーによって互いに連結される。いくつかの実施形態では、siRNA分子は、1つのsiRNA分子のアンチセンス鎖と他のsiRNA分子のアンチセンス鎖との間のリンカーによって連結される。いくつかの実施形態では、分岐化合物のsiRNA分子は、1つのsiRNA分子のセンス鎖と他のsiRNA分子のアンチセンス鎖との間のリンカーによって互いに連結される。
【0061】
いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、12~30ヌクレオチド(例えば、12ヌクレオチド、13ヌクレオチド、14ヌクレオチド、15ヌクレオチド、16ヌクレオチド、17ヌクレオチド、18ヌクレオチド、19ヌクレオチド、20ヌクレオチド、21ヌクレオチド、22ヌクレオチド、23ヌクレオチド、24ヌクレオチド、25ヌクレオチド、26ヌクレオチド、27ヌクレオチド、28ヌクレオチド、29ヌクレオチド、または30ヌクレオチド)、14~18ヌクレオチド(例えば、14ヌクレオチド、15ヌクレオチド、16ヌクレオチド、17ヌクレオチド、18ヌクレオチド)である。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、15ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、16ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、17ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、18ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、19ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、20ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、21ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、22ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、23ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、24ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、25ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、26ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、27ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、28ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、29ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、30ヌクレオチドである。
【0062】
いくつかの実施形態では、4個のヌクレオシド間結合は、ホスホロチオエート結合である。
【0063】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、18ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、14ヌクレオチドの長さである。
【0064】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、18ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、15ヌクレオチドの長さである。
【0065】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、18ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、16ヌクレオチドの長さである。
【0066】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、18ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、17ヌクレオチドの長さである。
【0067】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、18ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、18ヌクレオチドの長さである。
【0068】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、19ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、14ヌクレオチドの長さである。
【0069】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、19ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、15ヌクレオチドの長さである。
【0070】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、19ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、16ヌクレオチドの長さである。
【0071】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、19ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、17ヌクレオチドの長さである。
【0072】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、19ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、18ヌクレオチドの長さである。
【0073】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、19ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、19ヌクレオチドの長さである。
【0074】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、20ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、14ヌクレオチドの長さである。
【0075】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、20ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、15ヌクレオチドの長さである。
【0076】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、20ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、16ヌクレオチドの長さである。
【0077】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、20ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、17ヌクレオチドの長さである。
【0078】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、20ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、18ヌクレオチドの長さである。
【0079】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、20ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、19ヌクレオチドの長さである。
【0080】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、20ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、20ヌクレオチドの長さである。
【0081】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、21ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、14ヌクレオチドの長さである。
【0082】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、21ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、15ヌクレオチドの長さである。
【0083】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、21ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、16ヌクレオチドの長さである。
【0084】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、21ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、17ヌクレオチドの長さである。
【0085】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、21ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、18ヌクレオチドの長さである。
【0086】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、21ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、19ヌクレオチドの長さである。
【0087】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、21ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、20ヌクレオチドの長さである。
【0088】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、21ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、21ヌクレオチドの長さである。
【0089】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、22ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、14ヌクレオチドの長さである。
【0090】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、22ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、15ヌクレオチドの長さである。
【0091】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、22ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、16ヌクレオチドの長さである。
【0092】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、22ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、17ヌクレオチドの長さである。
【0093】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、22ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、18ヌクレオチドの長さである。
【0094】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、22ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、19ヌクレオチドの長さである。
【0095】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、22ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、20ヌクレオチドの長さである。
【0096】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、22ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、21ヌクレオチドの長さである。
【0097】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、22ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、22ヌクレオチドの長さである。
【0098】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、23ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、14ヌクレオチドの長さである。
【0099】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、23ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、15ヌクレオチドの長さである。
【0100】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、23ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、16ヌクレオチドの長さである。
【0101】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、23ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、17ヌクレオチドの長さである。
【0102】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、23ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、18ヌクレオチドの長さである。
【0103】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、23ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、19ヌクレオチドの長さである。
【0104】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、23ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、20ヌクレオチドの長さである。
【0105】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、23ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、21ヌクレオチドの長さである。
【0106】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、23ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、22ヌクレオチドの長さである。
【0107】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、23ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、23ヌクレオチドの長さである。
【0108】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、24ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、14ヌクレオチドの長さである。
【0109】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、24ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、15ヌクレオチドの長さである。
【0110】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、24ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、16ヌクレオチドの長さである。
【0111】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、24ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、17ヌクレオチドの長さである。
【0112】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、24ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、18ヌクレオチドの長さである。
【0113】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、24ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、19ヌクレオチドの長さである。
【0114】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、24ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、20ヌクレオチドの長さである。
【0115】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、24ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、21ヌクレオチドの長さである。
【0116】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、24ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、22ヌクレオチドの長さである。
【0117】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、24ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、23ヌクレオチドの長さである。
【0118】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、24ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、24ヌクレオチドの長さである。
【0119】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、25ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、14ヌクレオチドの長さである。
【0120】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、25ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、15ヌクレオチドの長さである。
【0121】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、25ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、16ヌクレオチドの長さである。
【0122】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、25ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、17ヌクレオチドの長さである。
【0123】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、25ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、18ヌクレオチドの長さである。
【0124】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、25ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、19ヌクレオチドの長さである。
【0125】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、25ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、20ヌクレオチドの長さである。
【0126】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、25ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、21ヌクレオチドの長さである。
【0127】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、25ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、22ヌクレオチドの長さである。
【0128】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、25ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、23ヌクレオチドの長さである。
【0129】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、25ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、24ヌクレオチドの長さである。
【0130】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、25ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、25ヌクレオチドの長さである。
【0131】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、26ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、14ヌクレオチドの長さである。
【0132】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、26ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、15ヌクレオチドの長さである。
【0133】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、26ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、16ヌクレオチドの長さである。
【0134】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、26ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、17ヌクレオチドの長さである。
【0135】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、26ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、18ヌクレオチドの長さである。
【0136】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、26ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、19ヌクレオチドの長さである。
【0137】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、26ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、20ヌクレオチドの長さである。
【0138】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、26ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、21ヌクレオチドの長さである。
【0139】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、26ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、22ヌクレオチドの長さである。
【0140】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、26ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、23ヌクレオチドの長さである。
【0141】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、26ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、24ヌクレオチドの長さである。
【0142】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、26ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、25ヌクレオチドの長さである。
【0143】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、26ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、26ヌクレオチドの長さである。
【0144】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、27ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、14ヌクレオチドの長さである。
【0145】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、27ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、15ヌクレオチドの長さである。
【0146】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、27ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、16ヌクレオチドの長さである。
【0147】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、27ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、17ヌクレオチドの長さである。
【0148】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、27ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、18ヌクレオチドの長さである。
【0149】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、27ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、19ヌクレオチドの長さである。
【0150】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、27ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、20ヌクレオチドの長さである。
【0151】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、27ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、21ヌクレオチドの長さである。
【0152】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、27ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、22ヌクレオチドの長さである。
【0153】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、27ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、23ヌクレオチドの長さである。
【0154】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、27ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、24ヌクレオチドの長さである。
【0155】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、27ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、25ヌクレオチドの長さである。
【0156】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、27ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、26ヌクレオチドの長さである。
【0157】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、27ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、27ヌクレオチドの長さである。
【0158】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、28ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、14ヌクレオチドの長さである。
【0159】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、28ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、15ヌクレオチドの長さである。
【0160】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、28ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、16ヌクレオチドの長さである。
【0161】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、28ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、17ヌクレオチドの長さである。
【0162】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、28ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、18ヌクレオチドの長さである。
【0163】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、28ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、19ヌクレオチドの長さである。
【0164】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、28ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、20ヌクレオチドの長さである。
【0165】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、28ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、21ヌクレオチドの長さである。
【0166】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、28ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、22ヌクレオチドの長さである。
【0167】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、28ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、23ヌクレオチドの長さである。
【0168】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、28ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、24ヌクレオチドの長さである。
【0169】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、28ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、25ヌクレオチドの長さである。
【0170】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、28ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、26ヌクレオチドの長さである。
【0171】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、28ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、27ヌクレオチドの長さである。
【0172】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、28ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、28ヌクレオチドの長さである。
【0173】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、29ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、14ヌクレオチドの長さである。
【0174】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、29ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、15ヌクレオチドの長さである。
【0175】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、29ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、16ヌクレオチドの長さである。
【0176】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、29ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、17ヌクレオチドの長さである。
【0177】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、29ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、18ヌクレオチドの長さである。
【0178】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、29ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、19ヌクレオチドの長さである。
【0179】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、29ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、20ヌクレオチドの長さである。
【0180】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、29ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、21ヌクレオチドの長さである。
【0181】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、29ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、22ヌクレオチドの長さである。
【0182】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、29ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、23ヌクレオチドの長さである。
【0183】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、29ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、24ヌクレオチドの長さである。
【0184】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、29ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、25ヌクレオチドの長さである。
【0185】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、29ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、26ヌクレオチドの長さである。
【0186】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、29ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、27ヌクレオチドの長さである。
【0187】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、29ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、28ヌクレオチドの長さである。
【0188】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、29ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、29ヌクレオチドの長さである。
【0189】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、30ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、14ヌクレオチドの長さである。
【0190】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、30ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、15ヌクレオチドの長さである。
【0191】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、30ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、16ヌクレオチドの長さである。
【0192】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、30ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、17ヌクレオチドの長さである。
【0193】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、30ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、18ヌクレオチドの長さである。
【0194】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、30ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、19ヌクレオチドの長さである。
【0195】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、30ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、20ヌクレオチドの長さである。
【0196】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、30ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、21ヌクレオチドの長さである。
【0197】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、30ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、22ヌクレオチドの長さである。
【0198】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、30ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、23ヌクレオチドの長さである。
【0199】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、30ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、24ヌクレオチドの長さである。
【0200】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、30ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、25ヌクレオチドの長さである。
【0201】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、30ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、26ヌクレオチドの長さである。
【0202】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、30ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、27ヌクレオチドの長さである。
【0203】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、30ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、28ヌクレオチドの長さである。
【0204】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、30ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、29ヌクレオチドの長さである。
【0205】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、30ヌクレオチドの長さであり、センス鎖は、30ヌクレオチドの長さである。
【0206】
別の態様では、本発明は、センス鎖及びアンチセンス鎖を含む分岐したsiRNA分子を特徴とし、アンチセンス鎖は、APOE、BIN1、C1QA、C3、C9ORF72、CCL5、CD33、CLU/APOJ、CR1、CXCL10、CXCL13、IFIT1、IFIT3、IFITM3、IFNAR1、IFNAR2、IL10RA、IL1A、IL1B、IL1RAP、INPP5D、ITGAM、MEF2C、MMP12、NLRP3、NOS2、PILRA、PLCG2、PTK2B、SLC24A4、TBK1、及びTNFからなる群から選択される遺伝子内の連続したヌクレオチドのセグメントに対して相補性を有する領域を含む。
【0207】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、参照対象で観察された発現及び/または活性のレベルと比較して増加した発現及び/または活性が疾患状態に関連するもととなる遺伝子の、正の調節因子をコードする遺伝子の一部に対して相補性を有する。
【0208】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、参照対象で観察された発現及び/または活性のレベルと比較して軽減した発現及び/または活性が疾患状態に関連するもととなる遺伝子の、負の調節因子をコードする遺伝子の一部に対して相補性を有する。
【0209】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、参照対象のスプライスアイソフォームの発現と比較して過剰発現したスプライスアイソフォームが疾患状態に関連するもととなる遺伝子の、スプライスアイソフォームに対して相補性を有する。
【0210】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、アンチセンス鎖に対して相補性を有する。
【0211】
いくつかの実施形態では、siRNA分子は、二分岐している。いくつかの実施形態では、siRNA分子は、三分岐している。いくつかの実施形態では、siRNA分子は、四分岐している。
【0212】
いくつかの実施形態では、分岐したsiRNAのアンチセンス鎖は、5’-3’方向に、以下の式を有し、
Z-((A-P-)(B-P-)
式中、Zは、5’リン安定化部分であり、各Aは、独立して、2’-O-Meリボヌクレオシドであり、各Bは、独立して、2’-フルオロリボヌクレオシドであり、各Pは、独立して、ホスホジエステル結合及びホスホロチオエート結合から選択されるヌクレオシド間結合であり、nは、1~5の整数(例えば、1、2、3、4、または5)であり、mは、1~5の整数(例えば、1、2、3、4、または5)であり、qは、1~15の整数(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15)である。
【0213】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、式A-Iで表される構造を有し、式A-Iは、5’-3’方向に、以下であり、
A-B-(A’)-C-P-D-P-(C’-P-C’
式A-I
式中、Aは、式C-P-D-Pで表され、
各A’は、式C-P-D-Pで表され、
Bは、式C-P-D-P-D-P-D-Pで表され、
各Cは、2’-O-メチル(2’-O-Me)リボヌクレオシドであり、
各C’は、独立して、2’-O-Meリボヌクレオシドまたは2’-フルオロ(2’-F)リボヌクレオシドであり、
各Dは、2’-Fリボヌクレオシドであり、
各Pは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合であり、
各Pは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合であり、
jは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数であり、
kは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数である。
【0214】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、式A1で表される構造を有し、式A1は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-B-S-A-O-B-O-B-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-S-A-S-A-S-A-S-B-S-A
式A1
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0215】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、式A-IIで表される構造を有し、式A-IIは、5’-3’方向に、以下であり、
A-B-(A’)-C-P-D-P-(C-P-C’
式A-II
式中、Aは、式C-P-D-Pで表され、
各A’は、式C-P-D-Pで表され、
Bは、式C-P-D-P-D-P-D-Pで表され、
各Cは、2’-O-メチル(2’-O-Me)リボヌクレオシドであり、
各C’は、独立して、2’-O-Meリボヌクレオシドまたは2’-フルオロ(2’-F)リボヌクレオシドであり、
各Dは、2’-Fリボヌクレオシドであり、
各Pは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合であり、
各Pは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合であり、
jは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数であり、
kは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数である。
【0216】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、式A2で表される構造を有し、式A2は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-B-S-A-O-B-O-B-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-S-A-S-A-S-A-S-A-S-A
式A2
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0217】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、式S-IIIで表される構造を有し、式S-IIIは、5’-3’方向に、以下であり、
E-(A’)-F
式S-III
式中、Eは、式(C-Pで表され、
Fは、式(C-P-D-P-C-P-C、(C-P-D-P-C-P-C、(C-P-D-P-C-P-D、または(C-P-D-P-C-P-Dで表され、
A’、C、D、P、及びPは、式IIで定義される通りであり、
mは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数である。
【0218】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、式S1で表される構造を有し、式S1は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-A-O-A-O-B-S-A-S-A
式S1
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0219】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、式S2で表される構造を有し、式S2は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-A-O-A-O-B-O-A-O-A
式S2
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0220】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、式S3で表される構造を有し、式S3は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-A-O-A-O-B-S-A-S-B
式S3
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0221】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、式S4で表される構造を有し、式S4は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-A-O-A-O-B-O-A-O-B
式S4
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0222】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、式A-IVで表される構造を有し、式A-IVは、5’-3’方向に、以下であり、
A-(A’)-C-P-B-(C-P-C’
式A-IV
式中、Aは、式C-P-D-Pで表され、
各A’は、式C-P-D-Pで表され、
Bは、式D-P-C-P-D-Pで表され、
各Cは、2’-O-Meリボヌクレオシドであり、
各C’は、独立して、2’-O-Meリボヌクレオシドまたは2’-Fリボヌクレオシドであり、
各Dは、2’-Fリボヌクレオシドであり、
各Pは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合であり、
各Pは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合であり、
jは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数であり、
kは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数である。
【0223】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、式A3で表される構造を有し、式A3は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-B-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-S-A-S-B-S-A-S-A-S-A
式A3
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0224】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、式S-Vで表される構造を有し、式S-Vは、5’-3’方向に、以下であり、
E-(A’)-C-P-F
式S-V
式中、Eは、式(C-Pで表され、
Fは、式D-P-C-P-C、D-P-C-P-C、D-P-C-P-D、またはD-P-C-P-Dで表され、
A’、C、D、P、及びPは、式IVで定義される通りであり、
mは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数である。
【0225】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、式S5で表される構造を有し、式S5は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-S-A-S-A
式S5
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0226】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、式S6で表される構造を有し、式S6は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-A
式S6
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0227】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、式S7で表される構造を有し、式S7は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-S-A-S-B
式S7
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0228】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、式S8で表される構造を有し、式S8は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B
式S8
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0229】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、式A-VIで表される構造を有し、式A-VIは、5’-3’方向に、以下であり、
A-B-E-B-E-F-G-D-P-C’
式A-VI
式中、Aは、式C-P-D-Pで表され、
各Bは、式C-Pで表され、
各Cは、2’-O-Meリボヌクレオシドであり、
各C’は、独立して、2’-O-Meリボヌクレオシドまたは2’-Fリボヌクレオシドであり、
各Dは、2’-Fリボヌクレオシドであり、
各Eは、式D-P-C-Pで表され、
Fは、式D-P-C-Pで表され、
各Gは、式C-Pで表され、
各Pは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合であり、
各Pは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合であり、
jは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数であり、
kは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数であり、
lは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数である。
【0230】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、式A4で表される構造を有し、式A4は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-B-S-A-O-A-O-A-O-B-O-A-O-A-O-A-O-A-O-A-O-A-O-A-O-B-O-A-O-B-S-A-S-A-S-A-S-B-S-A
式A4
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0231】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、式S-VIIで表される構造を有し、式S-VIIは、5’-3’方向に、以下であり、
H-B-I-A’-B-H-C
式S-VII
式中、A’は、式C-P-D-Pで表され、
各Hは、式(C-Pで表され、
各Iは、式(D-P)で表され、
B、C、D、P及びPは、式VIで定義される通りであり、
mは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数であり、
nは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数であり、
oは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数である。
【0232】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、式S9で表される構造を有し、式S9は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-A-O-A-O-B-O-B-O-B-O-A-O-B-O-A-O-A-O-A-O-A-S-A-S-A
式S9
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0233】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖はまた、アンチセンス鎖の5’末端に5’リン安定化部分を有する。
【0234】
いくつかの実施形態では、センス鎖は、センス鎖の5’末端に5’リン安定化部分も有する。
【0235】
いくつかの実施形態では、各5’リン安定化部分は、独立して、式I~VIIIのいずれか1つで表され、
【化2】
式中、Nucは、アデニン、ウラシル、グアニン、チミン、またはシトシンなどの核酸塩基を表し、Rは、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、または任意に置換されたアルキニル(例えば、任意に置換されたC1-C6アルキル、任意に置換されたC2-C6アルケニル、または任意に置換されたC2-C6アルキニル)、フェニル、ベンジル、ヒドロキシ、または水素を表す。
【0236】
いくつかの実施形態では、Zは、式IIIで表される(E)-ビニルホスホネートである。
【0237】
いくつかの実施形態では、各Pは、ホスホジエステル及びホスホロチオエートから独立して選択される。
【0238】
いくつかの実施形態では、nは、1~4(例えば、1、2、3、または4)、1~3(例えば、1、2、または3)、または1~2である。いくつかの実施形態では、nは、1である。
【0239】
いくつかの実施形態では、mは、1~4(例えば、1、2、3、または4)、1~3(例えば、1、2、または3)、または1~2である。いくつかの実施形態では、mは、1である。
【0240】
いくつかの実施形態では、n及びmは各々1である。
【0241】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖中のリボヌクレオチドの50%以上が、2’-O-Meリボヌクレオチドである(例えば、アンチセンス鎖中のリボヌクレオチドの50%、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%が2’-O-Meリボヌクレオチドであり得る)。
【0242】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖中のリボヌクレオチドの60%以上が、2’-O-Meリボヌクレオチドである(例えば、アンチセンス鎖中のリボヌクレオチドの60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%が2’-O-Meリボヌクレオチドであり得る)。
【0243】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖中のリボヌクレオチドの70%以上が、2’-O-Meリボヌクレオチドである(例えば、アンチセンス鎖中のリボヌクレオチドの70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%が2’-O-Meリボヌクレオチドであり得る)。
【0244】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖中のリボヌクレオチドの80%以上が、2’-O-Meリボヌクレオチドである(例えば、アンチセンス鎖中のリボヌクレオチドの80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%が2’-O-Meリボヌクレオチドであり得る)。
【0245】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖中のリボヌクレオチドの90%以上が、2’-O-Meリボヌクレオチドである(例えば、アンチセンス鎖中のリボヌクレオチドの90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%が2’-O-Meリボヌクレオチドであり得る)。
【0246】
いくつかの実施形態では、ヌクレオシド間結合の10%以下は、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエートである。いくつかの実施形態では、ヌクレオシド間結合の少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、または90%は、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエートである。いくつかの実施形態では、ヌクレオシド間結合の100%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエートである。
【0247】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖の長さは、10~30ヌクレオチド(例えば、10ヌクレオチド、11ヌクレオチド、12ヌクレオチド、13ヌクレオチド、14ヌクレオチド、15ヌクレオチド、16ヌクレオチド、17ヌクレオチド、18ヌクレオチド、19ヌクレオチド、20ヌクレオチド、21ヌクレオチド、22ヌクレオチド、23ヌクレオチド、24ヌクレオチド、25ヌクレオチド、26ヌクレオチド、27ヌクレオチド、28ヌクレオチド、29ヌクレオチド、または30ヌクレオチド)、15~25ヌクレオチド(例えば、15ヌクレオチド、16ヌクレオチド、17ヌクレオチド、18ヌクレオチド、19ヌクレオチド、20ヌクレオチド、21ヌクレオチド、22ヌクレオチド、23ヌクレオチド、24ヌクレオチド、または25ヌクレオチド)、または18~23ヌクレオチド(例えば、18ヌクレオチド、19ヌクレオチド、20ヌクレオチド、21ヌクレオチド、22ヌクレオチド、または23ヌクレオチド)である。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖の長さは、21ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖の長さは、22ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖の長さは、23ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖の長さは、24ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖の長さは、25ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖の長さは、26ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖の長さは、27ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖の長さは、28ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖の長さは、29ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖の長さは、30ヌクレオチドである。
【0248】
いくつかの実施形態では、9個のヌクレオシド間結合は、ホスホロチオエートである。
【0249】
いくつかの実施形態では、分岐したsiRNAのセンス鎖は、5’-3’方向に、以下の式を有し、
Y-((A-P-)(B-P-)L-((B-P-)(A-P-)
式中、Yは、疎水性部分(例えば、コレステロール、ビタミンD、またはトコフェロール)であり、Lは、リンカーであり、各Aは、独立して、2’-O-Meリボヌクレオシドであり、各Bは、独立して、2’-フルオロリボヌクレオシドであり、各Pは、独立して、ホスホジエステル結合及びホスホロチオエート結合から選択されるヌクレオシド間結合であり、nは、1~5(1、2、3、4、または5)の整数であり、mは、1~5(1、2、3、4、または5)の整数であり、qは、1~15(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14または15)の整数である。
【0250】
いくつかの実施形態では、Yは、コレステロールである。
【0251】
いくつかの実施形態では、Yは、トコフェロールである。
【0252】
いくつかの実施形態では、Lは、エチレングリコールオリゴマーである。
【0253】
いくつかの実施形態では、Lは、テトラエチレングリコールである。
【0254】
いくつかの実施形態では、各Pは、ホスホジエステル及びホスホロチオエートから独立して選択される。
【0255】
いくつかの実施形態では、nは、1~4(例えば、1、2、3、または4)、1~3(例えば、1、2、または3)、または1~2である。いくつかの実施形態では、nは、1である。
【0256】
いくつかの実施形態では、mは、1~4(例えば、1、2、3、または4)、1~3(例えば、1、2、または3)、または1~2である。いくつかの実施形態では、mは、1である。
【0257】
いくつかの実施形態では、n及びmは各々1である。
【0258】
いくつかの実施形態では、リボヌクレオシドの10%以下は、2’-O-Meリボヌクレオシドである。
【0259】
いくつかの実施形態では、リボヌクレオシドの少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、または90%は、2’-O-Meリボヌクレオシドである。
【0260】
いくつかの実施形態では、ヌクレオシド間結合の10%以下は、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である。いくつかの実施形態では、ヌクレオシド間結合の少なくとも10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、または90%は、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である。いくつかの実施形態では、ヌクレオシド間結合の100%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である。
【0261】
いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、12~30ヌクレオチド(例えば、12ヌクレオチド、13ヌクレオチド、14ヌクレオチド、15ヌクレオチド、16ヌクレオチド、17ヌクレオチド、18ヌクレオチド、19ヌクレオチド、20ヌクレオチド、21ヌクレオチド、22ヌクレオチド、23ヌクレオチド、24ヌクレオチド、25ヌクレオチド、26ヌクレオチド、27ヌクレオチド、28ヌクレオチド、29ヌクレオチド、または30ヌクレオチド)、14~18ヌクレオチド(例えば、14ヌクレオチド、15ヌクレオチド、16ヌクレオチド、17ヌクレオチド、18ヌクレオチド)である。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、16ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、17ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、18ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、19ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、20ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、21ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、22ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、23ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、24ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、25ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、26ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、27ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、28ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、29ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖の長さは、30ヌクレオチドである。
【0262】
いくつかの実施形態では、4個のヌクレオシド間結合は、ホスホロチオエートである。
【0263】
別の態様では、本発明は、調節不全のミクログリア遺伝子(例えば、野生型または変異型のミクログリア遺伝子)の発現に関連する疾患を有すると診断された対象を治療する方法を特徴とし、本方法は、上記の態様または実施形態のいずれか1つに記載の分岐したsiRNA分子を対象に投与することを含む。
【0264】
いくつかの実施形態では、調節不全のミクログリア遺伝子は、ABCA7、ABI3、ADAM10、APOC1、APOE、AXL、BIN1、C1QA、C3、C9ORF72、CASS4、CCL5、CD2AP、CD33、CD68、CLPTM1、CLU、CR1、CSF1、CST7、CTSB、CTSD、CTSL、CXCL10、CXCL13、DSG2、ECHDC3、EPHA1、FABP5、FERMT2、FTH1、GNAS、GRN、HBEGF、HLA-DRB1、HLA-DRB5、IFIT1、IFIT3、IFITM3、IFNAR1、IFNAR2、IGF1、IL10RA、IL1A、IL1B、IL1RAP、INPP5D、ITGAM、ITGAX、LILRB4、LPL、MEF2C、MMP12、MS4A4A、MS4A6A、NLRP3、NME8、NOS2、PICALM、PILRA、PLCG2、PTK2B、SCIMP、SLC24A4、SORL1、SPI1、SPP1、SPPL2A、TBK1、TNF、TREM2、TREML2、TYROBP、及びZCWPW1からなる群から選択される。
【0265】
いくつかの実施形態では、調節不全のミクログリア遺伝子は、参照対象のミクログリア細胞における同じ遺伝子の発現及び/または活性と比較して、対象のミクログリア細胞における増加した発現及び/または活性を示す。
【0266】
いくつかの実施形態では、調節不全のミクログリア遺伝子は、参照対象のミクログリア細胞における同じ遺伝子の発現及び/または活性と比較して、対象のミクログリア細胞における軽減した発現及び/または活性を示す。
【0267】
いくつかの実施形態では、対象に分岐したsiRNA分子を投与することが、対象における遺伝子のサイレンシングをもたらす。
【0268】
いくつかの実施形態では、遺伝子のサイレンシングは、APOE、BIN1、C1QA、C3、C9ORF72、CCL5、CD33、CLU/APOJ、CR1、CXCL10、CXCL13、IFIT1、IFIT3、IFITM3、IFNAR1、IFNAR2、IL10RA、IL1A、IL1B、IL1RAP、INPP5D、ITGAM、MEF2C、MMP12、NLRP3、NOS2、PILRA、PLCG2、PTK2B、SLC24A4、TBK1、及びTNFからなる群から選択される遺伝子のうちのいずれか1つのサイレンシングを含む。
【0269】
いくつかの実施形態では、遺伝子のサイレンシングは、参照対象で観察された発現及び/または活性のレベルと比較して増加した発現及び/または活性が疾患状態に関連するもととなる遺伝子の、正の調節因子のサイレンシングを含む。
【0270】
いくつかの実施形態では、遺伝子のサイレンシングは、参照対象で観察された発現及び/または活性のレベルに対して軽減した発現及び/または活性が疾患状態に関連するもととなる遺伝子の、負の調節因子のサイレンシングを含む。
【0271】
いくつかの実施形態では、遺伝子のサイレンシングは、参照対象におけるスプライスアイソフォームの発現に比較して過剰発現したスプライスアイソフォームが疾患状態と関連するもととなる遺伝子の、スプライスアイソフォームのサイレンシングを含む。
【0272】
いくつかの実施形態では、対象はヒトである。
【図面の簡単な説明】
【0273】
図1A】本開示のCy3標識ジsiRNAの単一の髄腔内注射で処置されたカニクイザルの脳及び脊髄組織の一連の蛍光画像である。蛍光画像を、皮質を含む脳の代表的な領域から取得した。ミクログリア細胞(Iba1チャネル)、ジsiRNA(Cy3チャネル)、及び細胞核(DAPI)を標識した。白い矢印は、Iba1抗体で標識されたミクログリア細胞内のCy3ジsiRNAシグナルの共局在を示す。スケールバー=20μm。
図1B】本開示のCy3標識ジsiRNAの単一の髄腔内注射で処置されたカニクイザルの脳及び脊髄組織の一連の蛍光画像である。蛍光画像を、海馬を含む脳の代表的な領域から取得した。ミクログリア細胞(Iba1チャネル)、ジsiRNA(Cy3チャネル)、及び細胞核(DAPI)を標識した。白い矢印は、Iba1抗体で標識されたミクログリア細胞内のCy3ジsiRNAシグナルの共局在を示す。スケールバー=20μm。
図1C】本開示のCy3標識ジsiRNAの単一の髄腔内注射で処置されたカニクイザルの脳及び脊髄組織の一連の蛍光画像である。蛍光画像を、尾状核を含む脳の代表的な領域から取得した。ミクログリア細胞(Iba1チャネル)、ジsiRNA(Cy3チャネル)、及び細胞核(DAPI)を標識した。白い矢印は、Iba1抗体で標識されたミクログリア細胞内のCy3ジsiRNAシグナルの共局在を示す。スケールバー=20μm。
図1D】本開示のCy3標識ジsiRNAの単一の髄腔内注射で処置されたカニクイザルの脳及び脊髄組織の一連の蛍光画像である。蛍光画像を、脊髄を含む脳の代表的な領域から取得した。ミクログリア細胞(Iba1チャネル)、ジsiRNA(Cy3チャネル)、及び細胞核(DAPI)を標識した。白い矢印は、Iba1抗体で標識されたミクログリア細胞内のCy3ジsiRNAシグナルの共局在を示す。スケールバー=20μm。
【発明を実施するための形態】
【0274】
定義
本明細書において別途定義されない限り、本明細書において使用される科学用語及び技術用語は、当業者によって一般的に理解される意味を有する。いずれかの潜在的な曖昧さがある場合、本明細書で提供される定義が、任意の辞書または外部の定義よりも優先される。文脈によって別段の要求がない限り、単数形の用語は複数形を含み、複数形の用語は単数形を含むものとする。「または」の使用は、特に明記しない限り、「及び/または」を意味する。「含む(including)」という用語、ならびに「含む(includes)」及び「含まれる(included)」などの他の形態の使用は、限定的ではない。
【0275】
本明細書で使用される場合、「核酸」という用語は、各々、リボヌクレオチドまたはデオキシリボヌクレオチドの鎖からなるRNAまたはDNA分子を指す。本明細書で使用される場合、「治療用核酸」という用語は、疾患関連標的mRNAに部分的または完全な相補性を有し、疾患関連標的mRNAと相互作用し、mRNAの発現のサイレンシングを媒介する核酸分子(例えば、リボ核酸)を指す。
【0276】
本明細書中で使用される場合、「キャリア核酸」という用語は、治療用核酸と配列相補性を有し、治療用核酸とハイブリダイズする核酸分子(例えば、リボ核酸)を指す。本明細書で使用される場合、「3’末端」という用語は、リボース環の3’炭素に未修飾のヒドロキシル基を含む核酸の末端を指す。
【0277】
本明細書で使用される場合、「ヌクレオシド」という用語は、複素環式塩基及びその糖からなる分子を指す。
【0278】
本明細書で使用される場合、「ヌクレオチド」という用語は、その3’または5’糖ヒドロキシル基にリン酸基を有するヌクレオシドを指す。
【0279】
本明細書で使用される場合、「siRNA」という用語は、RNA干渉(RNAi)経路を誘導する小さな干渉RNA二本鎖を指す。siRNA分子は、様々な長さであってもよく(一般に、18~30塩基対)、それらの標的mRNAに対して様々な程度の相補性を含有し得る。「siRNA」という用語は、2つの別個の鎖の二本鎖、及び任意選択で二本鎖領域を含むヘアピン構造を形成する一本鎖を含む。
【0280】
本明細書で使用される場合、「アンチセンス鎖」という用語は、標的遺伝子に対してある程度の相補性を含有するsiRNA二本鎖の鎖を指す。
【0281】
本明細書で使用される場合、「センス鎖」という用語は、アンチセンス鎖に対する相補性を含有するsiRNA二本鎖を指す。
【0282】
本明細書で使用される場合、「化学的に修飾されたヌクレオチド」または「ヌクレオチド類似体」または「改変されたヌクレオチド」または「修飾されたヌクレオチド」という用語は、天然に存在しないリボヌクレオチドまたはデオキシリボヌクレオチドを含む、非標準的なヌクレオチドを指す。例示的なヌクレオチド類似体は、ヌクレオチドの特定の化学的特性を変化させながらも、ヌクレオチド類似体が意図した機能を実行する能力を保持するように、任意の位置で修飾される。
【0283】
本明細書で使用される場合、「代謝的に安定化された」という用語は、2’-ヒドロキシル基から2’-O-メチル基に化学修飾されたリボヌクレオチドを含むRNA分子を指す。
【0284】
本明細書で使用される場合、「ホスホロチオエート」という用語は、リン酸基の酸素のうちの1つ以上を硫黄で置き換えることによって修飾されるヌクレオチドのリン酸基を指す。
【0285】
本明細書で使用される場合、「エチレングリコール鎖」という用語は、式((CHOH))を有する炭素鎖を指す。
【0286】
本明細書で使用される場合、「アルキル」は、飽和炭化水素基を指す。アルキル基は、非環式であっても環式であってもよく、置換されていない場合、C及びHのみを含有する。特定の数の炭素を有するアルキル残基に名前を付ける場合、その数の炭素を有する全ての幾何学的異性体が、包含され、記載されることが意図される。したがって、例えば、「ブチル」は、n-ブチル、sec-ブチル、及びイソ-ブチルを含むことを意味する。アルキルの例としては、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどが挙げられる。いくつかの実施形態では、アルキルは置換され得る。アルキル基に導入され得る好適な置換基には、とりわけ、例えば、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、及びハロが含まれる。
【0287】
本明細書で使用される場合、「アルケニル」は、少なくとも1つのオレフィン不飽和部位を有する(すなわち、式C=Cの少なくとも1つの部分を有する)非環式または環式不飽和炭化水素基を指す。アルケニル基は、置換されていない場合、C及びHのみを含有する。特定の数の炭素を有するアルケニル残基に名前を付ける場合、その数の炭素を有する全ての幾何学的異性体が、包含され、記載されることが意図される。したがって、例えば、「ブテニル」は、n-ブテニル、sec-ブテニル、及びイソ-ブテニルを含むことを意味する。アルケニルの例としては、-CH=CH、-CH-CH=CH、及び-CH-CH=CH-CH=CHが挙げられる。いくつかの実施形態では、アルケニルは置換され得る。アルケニル基に導入され得る好適な置換基には、とりわけ、例えば、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、及びハロが含まれる。
【0288】
本明細書で使用される場合、「アルキニル」は、少なくとも1つのアセチレン不飽和部位を有する(すなわち、式C≡Cの少なくとも1つの部分を有する)非環式または環式不飽和炭化水素基を指す。アルキニル基は、置換されていない場合、C及びHのみを含有する。特定の数の炭素を有するアルキニル残基に名前を付ける場合、その数の炭素を有する全ての幾何学的異性体が、包含され、記載されることが意図される。したがって、例えば、「ペンチニル」は、n-ペンチニル、sec-ペンチニル、及びイソ-ペンチニルを含むことを意味する。アルキニルの例としては、-C≡CH及び-C≡C-CHが挙げられる。いくつかの実施形態では、アルキニルは置換され得る。アルキニル基に導入され得る好適な置換基には、とりわけ、例えば、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、及びハロが含まれる。
【0289】
本明細書で使用される場合、「フェニル」という用語は、環の炭素原子から1つの水素原子が除去された単環式アレーンを示す。フェニル基は、非置換であるか、または1つ以上の好適な置換基で置換され得、置換基は、フェニル基のHを置換する。
【0290】
本明細書で使用される場合、「ベンジル」という用語は、トルエンのメチル基に結合した水素原子が除去されたときに得られる一価のラジカルを指す。ベンジルは、一般に、フェニル-CH-の式を有する。ベンジル基は、非置換であるか、または1つ以上の好適な置換基で置換され得る。例えば、置換基は、フェニル成分のH及び/またはメチレン(-CH-)成分のHを置き換えてもよい。
【0291】
本明細書で使用される場合、「アミド」という用語は、アミノ-カルボニル官能基に結合されているアルキルまたは芳香族基を指す。
【0292】
本明細書で使用される場合、「ヌクレオシド間」及び「ヌクレオチド間」という用語は、各々、ヌクレオシド間の結合と、ヌクレオチド間の結合を指す。
【0293】
本明細書で使用される場合、「トリアゾール」という用語は、2つの炭素及び3つの窒素の5員環を有し、その位置が変化して複数の異性体をもたらし得る、式(C)を有する複素環式化合物を指す。
【0294】
本明細書で使用される場合、「末端基」という用語は、炭素鎖または核酸が終わる基を指す。
【0295】
本明細書で使用される場合、「親油性アミノ酸」という用語は、疎水性部分(例えば、アルキル鎖または芳香族環)を含むアミノ酸を指す。
【0296】
本明細書で使用される場合、「アンタゴmiR」という用語は、miRNA活性の阻害剤として機能し得る核酸を指す。
【0297】
本明細書で使用される場合、「ギャップマー」という用語は、RNアーゼH切断を誘導するのに十分な長さのデオキシヌクレオチドモノマーの中央ブロックを含有するキメラアンチセンス核酸を指す。デオキシヌクレオチドブロックは、リボヌクレオチドモノマーまたは修飾を含有するリボヌクレオチドモノマーによって隣接される。
【0298】
本明細書で使用される場合、「mixmer」という用語は、ロックされた核酸(LNA)とDNAとの混合物から構成される核酸を指す。
【0299】
本明細書で使用される場合、「ガイドRNA」という用語は、CRISPR/Cas9遺伝子編集システムで使用されるプロトスペーサー隣接モチーフ(PAM)配列のすぐ上流または1塩基対上流のゲノム中の特定の配列に対して配列相補性を有する核酸を指す。あるいは、「ガイドRNA」は、特定のメッセンジャーRNA(mRNA)配列に対して配列相補性を有する(例えば、アンチセンスである)核酸を指してもよい。この文脈において、ガイドRNAはまた、ガイドRNAがハイブリダイズするmRNAの配列と同一または実質的に同一である、等しいまたはより短い長さの「パッセンジャーRNA」配列に対する配列相補性を有し得る。
【0300】
本明細書で使用される場合、「送達標的」という用語は、分岐したオリゴヌクレオチド組成物を送達することが所望される臓器または体の一部を指す。
【0301】
本明細書で使用される場合、「分岐したsiRNA」という用語は、互いに共有結合した2つ以上の二本鎖siRNA分子を含有する化合物を指す。分岐したsiRNA分子は、「二分岐」であってもよく、本明細書において「ジsiRNA」とも称され、ここで、該siRNA分子は、例えばリンカーを介して互いに共有結合する2つのsiRNA分子を含む。分岐したsiRNA分子は、「三分岐」であってもよく、本明細書において「トリsiRNA」とも称され、ここで、該siRNA分子は、例えばリンカーを介して互いに共有結合する3つのsiRNA分子を含む。分枝型siRNA分子は、「四分岐」であってもよく、本明細書において「テトラsiRNA」とも称され、ここで、該siRNA分子は、例えばリンカーを介して互いに共有結合する4つのsiRNA分子を含む。
【0302】
本明細書で使用される場合、「5’リン安定化部分」という用語は、リン酸塩ならびに修飾されたリン酸塩(例えば、ホスホロチオエート、ホスホジエステル、ホスホネート)を含む末端リン酸基を指す。リン酸塩部分は、いずれかの末端に位置し得るが、5’末端ヌクレオシドにおいて好ましい。一態様では、末端リン酸塩は、式-O-P(=O)(OH)OHを有する非修飾である。別の態様では、末端リン酸塩は、O及びOH基のうちの1つ以上が、H、O、S、N(R’)、またはR’がHであるアルキル、アミノ保護基、または非置換もしくは置換アルキルで置換されるように修飾される。いくつかの実施形態では、5’及びまたは3’末端基は、各々独立して、非修飾(二リン酸塩または三リン酸塩)または修飾された1~3個のリン酸塩部分を含むことができる。
【0303】
本明細書で使用される場合、「X~Y」という用語は、XとYの値を含む。例えば、「X~Y」は、Xの値とYの値との間の値の範囲、ならびにXの値とYの値を指す。
【0304】
本明細書で使用される場合、「アミノ酸」は、アミン及びカルボキシル官能基を含有する分子を指し、側鎖はアミノ酸に特異的である。
【0305】
いくつかの実施形態では、アミノ酸は、タンパク質原性アミノ酸の群から選択される。他の実施形態では、アミノ酸は、L-アミノ酸またはD-アミノ酸である。他の実施形態では、アミノ酸は、合成アミノ酸(例えば、ベータ-アミノ酸)である。
【0306】
例えば、ホスホジエステル及びホスホロチオエートを含む、本明細書に提供されるある特定のヌクレオチド間結合は、生理学的pHで-1の正式電荷を含み、この正式電荷は、カチオン性部分、例えば、ナトリウムもしくはカリウムなどのアルカリ金属、カルシウムもしくはマグネシウムなどのアルカリ土類金属、またはアンモニウムもしくはグアニジニウムイオンによってバランスをとることが理解される。
【0307】
ヌクレオチドのリン酸基はまた、例えば、リン酸基の1つ以上の酸素を硫黄(例えば、ホスホロチオエート)で置換することによって、またはヌクレオチドがその意図される機能を実行可能にする他の置換を作成することにより、修飾されてもよく、例えば、Eckstein,Antisense Nucleic Acid Drug Dev.2000 Apr.10(2):117-21、Rusckowski et al.Antisense Nucleic Acid Drug Dev.2000 Oct.10(5):333-45、Stein,Antisense Nucleic Acid Drug Dev.2001 Oct.11(5):317-25、Vorobjev et al.Antisense Nucleic Acid Drug Dev.2001 Apr.11(2):77-85、及びU.S.Pat.No.5,684,143に記載されている。上記で参照した修飾のうちのある特定の修飾(例えば、リン酸基修飾)は、好ましくは、インビボまたはインビトロで、例えば、前述の類似体を含むポリヌクレオチドの加水分解速度を低下させる。
【0308】
本明細書で使用される場合、「相補的な」という用語は、正規のワトソン・クリック塩基対を形成する2つのヌクレオチドを指す。誤解を避けるために記すと、本開示の文脈において、ワトソン・クリック塩基対は、アデニン-チミン、アデニン-ウラシル、及びシトシン-グアニン塩基対を含む。この文脈において、適切なワトソン・クリック塩基対は「一致」と呼ばれる一方で、対形成していない各々のヌクレオチド、及び、不適切に対形成したヌクレオチドは、「ミスマッチ」と呼ばれる。核酸配列相補性割合を測定する目的のアラインメントは、例えば、BLAST、BLAST-2、またはMegalignソフトウェアなどの、一般に入手可能なコンピュータソフトウェアを使用して、当業者の能力の範囲内の様々な方法で達成することができる。
【0309】
本明細書で使用される場合、参照ポリヌクレオチド配列に対する「配列相補性パーセント(%)」という用語は、必要に応じて、最大の配列相補性パーセントを達成するために、配列を整列させ、ギャップを導入した後に、参照ポリヌクレオチド配列中の核酸に相補的である候補配列中の核酸のパーセントとして定義される。2つのヌクレオチドが、標準的なワトソン・クリック塩基対を形成する場合に、所与のヌクレオチドは、本明細書に記載する参照ヌクレオチドに「相補性」であると考えられる。誤解を避けるために記すと、本開示の文脈において、ワトソン・クリック塩基対は、アデニン-チミン、アデニン-ウラシル、及びシトシン-グアニン塩基対を含む。この文脈において、適切なワトソン・クリック塩基対は「一致」と呼ばれる一方で、対形成していない各々のヌクレオチド、及び、不適切に対形成したヌクレオチドは、「ミスマッチ」と呼ばれる。核酸配列相補性割合を測定する目的のアラインメントは、例えば、BLAST、BLAST-2、またはMegalignソフトウェアなどの、一般に入手可能なコンピュータソフトウェアを使用して、当業者の能力の範囲内の様々な方法で達成することができる。当業者は、比較される配列の全長にわたって最大相補性を達成するのに必要な任意のアルゴリズムを含め、配列をアラインメントするのに適切なパラメータを決定することができる。実例として、所与の核酸配列Aの、所与の核酸配列Bに対する配列相補性の割合(これはあるいは、所与の核酸配列Bに対して特定の相補性割合を有する、所与の核酸配列Aと呼ぶことができる。)は、以下の通り計算される:
100×(分数X/Y)
式中、Xは、A及びBのプログラムアラインメントにおける(例えば、BLAST等のコンピュータソフトウェアによって実行される)アラインメントにおける相補的塩基対の数であり、Yは、Bにおける核酸の総数である。核酸配列Aの長さが、核酸配列Bの長さと等しくない場合、Bに対する配列相補性のパーセントは、Aに対するBの配列相補性のパーセントと等しくないことが理解される。本明細書で使用される場合、クエリ核酸配列が参照核酸配列に対する100%の配列相補性を有する場合、クエリ核酸配列は、参照核酸配列に対して「完全に相補的」であるとみなされる。
【0310】
「遺伝子サイレンシング」という用語は、転写に影響を与えるプロセス及び/または転写後機序に影響を与えるプロセスを通じて媒介され得る、遺伝子発現、例えば、導入遺伝子、異種遺伝子及び/または内因性遺伝子発現の抑制を指す。いくつかの実施形態では、遺伝子サイレンシングは、RNAi分子が、RNA干渉を介して配列特異的な方法で目的の遺伝子から転写されたmRNAの阻害または分解を開始し、それによって遺伝子の産物の翻訳を妨げるときに生じる。
【0311】
本明細書で使用される場合、「過剰活性疾患駆動遺伝子」という用語は、対象(例えば、ヒト)における疾患状態に寄与する、またはそれを引き起こす、増加した活性及び/または発現を有するミクログリア遺伝子を指す。疾患状態は、過剰活性疾患駆動遺伝子によって直接的に、または中間遺伝子(複数可)によって引き起こされてもよく、または悪化されてもよい。
【0312】
「負の調節因子」という用語は、本明細書で使用される場合、別のミクログリア遺伝子または遺伝子のセット(例えば、調節不全のミクログリア遺伝子または調節不全のミクログリア遺伝子経路)の発現及び/または活性を負に調節(例えば、軽減または阻害)するミクログリア遺伝子を指す。
【0313】
「正の調節因子」という用語は、本明細書で使用される場合、別のミクログリア遺伝子またはミクログリア遺伝子のセット(例えば、調節不全のミクログリア遺伝子または調節不全のミクログリア遺伝子経路)の発現及び/または活性を正に調節(例えば、増加または飽和)するミクログリア遺伝子を指す。
【0314】
本明細書で使用される場合、「リン酸塩部分」という用語は、リン酸塩及び修飾リン酸塩を含む末端リン酸塩基を指す。リン酸塩部分は、いずれかの末端に位置し得るが、5’末端ヌクレオシドにおいて好ましい。一態様では、末端リン酸塩は、式-O-P(=O)(OH)OHを有する非修飾である。別の態様では、末端リン酸塩は、O及びOH基のうちの1つ以上が、H、O、S、N(R’)、またはR’がHであるアルキル、アミノ保護基、または非置換もしくは置換アルキルで置換されるように修飾される。いくつかの実施形態では、5’及びまたは3’末端基は、各々独立して、非修飾(二リン酸塩または三リン酸塩)または修飾された1~3個のリン酸塩部分を含むことができる。
【0315】
本発明の文脈において、「オリゴヌクレオチド」という用語は、リボ核酸(RNA)またはデオキシリボ核酸(DNA)またはそれらの模倣物のオリゴマーまたはポリマーを指す。この用語は、天然に存在する核酸塩基、糖及び共有結合ヌクレオシド間(骨格)結合からなるオリゴヌクレオチド、ならびに同様に機能する天然に存在しない部分を有するオリゴヌクレオチドを含む。そのような修飾または置換オリゴヌクレオチドは、例えば、増強された細胞取り込み、核酸標的に対する増強された親和性、及びヌクレアーゼの存在下での増加した安定性などの望ましい特性のために、天然形態よりもしばしば好ましい。
【0316】
本明細書で使用される場合、「参照対象」という用語は、本開示の組成物で治療される対象と同じまたは類似の、例えば、年齢、性別、地理的領域、及び/または教育レベルの健康な対照対象を指す。健全な参照対象は、調節不全のミクログリア遺伝子または調節不全のミクログリア遺伝子経路の発現に関連する疾患に罹患していない対象である。さらに、健全な参照対象は、ミクログリア遺伝子の改変された(例えば、増加または減少した)発現及び/または活性に関連する疾患に罹患していない対象である。
【0317】
本明細書で使用される場合、「治療する(treat)」、「治療される(treated)」、または「治療する(treating)」という用語は、治療的処置及び予防的もしくは防止的手段の両方を意味し、その目的は、望ましくない生理学的状態、障害、もしくは疾患を予防もしくは減速(軽減)すること、または有益もしくは所望の臨床結果を得ることである。有益または所望の臨床結果としては、症状の軽減;病態、障害、もしくは疾患の程度の低下;病態、障害、もしくは疾患の安定化(すなわち、悪化しない)状態;発症の遅延、または病態、障害、もしくは疾患の進行の遅延;検出可能であるか検出不能であるかにかかわらず、病態、障害、もしくは疾患の状態の改善または寛解(部分的または全体にかかわらず);患者によって必ずしも識別可能ではない、少なくとも1つの測定可能な身体パラメータの改善;または病態、障害、もしくは疾患の増強または改善が挙げられるが、これらに限定されない。治療には、過剰なレベルの副作用を伴わずに、臨床的に有意な応答を引き出すことが含まれる。「治療」はまた、治療を受けていなかった場合に予測される生存期間と比較して、生存期間を延長することも含む。
【0318】
本明細書に記載の遺伝子
本明細書で使用される場合、「ABCA7」という用語は、リン脂質輸送ATPase ABCA7をコードする遺伝子を指す。「ABCA7」及び「リン脂質輸送ATPase ABCA7」という用語は、ABCA7遺伝子の野生型形態、ならびに野生型ABCA7の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型ABCA7核酸配列(例えば、配列番号1、欧州ヌクレオチドアーカイブ(ENA)受託番号AF250238)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号1は、ABCA7タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
ATGGCCTTCTGGACACAGCTGATGCTGCTGCTCTGGAAGAATTTCATGTATCGCCGGAGA
CAGCCGGTCCAGCTCCTGGTCGAATTGCTGTGGCCTCTCTTCCTCTTCTTCATCCTGGTG
GCTGTTCGCCACTCCCACCCGCCCCTGGAGCACCATGAATGCCACTTCCCAAACAAGCCA
CTGCCATCGGCGGGCACCGTGCCCTGGCTCCAGGGTCTCATCTGTAATGTGAACAACACC
TGCTTTCCGCAGCTGACACCGGGCGAGGAGCCCGGGCGCCTGAGCAACTTCAACGACTCC
CTGGTCTCCCGGCTGCTAGCCGATGCCCGCACTGTGCTGGGAGGGGCCAGTGCCCACAGG
ACGCTGGCTGGCCTAGGGAAGCTGATCGCCACGCTGAGGGCTGCACGCAGCACGGCCCAG
CCTCAACCAACCAAGCAGTCTCCACTGGAACCACCCATGCTGGATGTCGCGGAGCTGCTG
ACGTCACTGCTGCGCACGGAATCCCTGGGGTTGGCACTGGGCCAAGCCCAGGAGCCCTTG
CACAGCTTGTTGGAGGCCGCTGAGGACCTGGCCCAGGAGCTCCTGGCGCTGCGCAGCCTG
GTGGAGCTTCGGGCACTGCTGCAGAGACCCCGAGGGACCAGCGGCCCCCTGGAGTTGCTG
TCAGAGGCCCTCTGCAGTGTCAGGGGACCTAGCAGCACAGTGGGCCCCTCCCTCAACTGG
TACGAGGCTAGTGACCTGATGGAGCTGGTGGGGCAGGAGCCAGAATCCGCCCTGCCAGAC
AGCAGCCTGAGCCCCGCCTGCTCGGAGCTGATTGGAGCCCTGGACAGCCACCCGCTGTCC
CGCCTGCTCTGGAGACGCCTGAAGCCTCTGATCCTCGGGAAGCTACTCTTTGCACCAGAT
ACACCTTTTACCCGGAAGCTCATGGCCCAGGTCAACCGGACCTTCGAGGAGCTCACCCTG
CTGAGGGATGTCCGGGAGGTGTGGGAGATGCTGGGACCCCGGATCTTCACCTTCATGAAC
GACAGTTCCAATGTGGCCATGCTGCAGCGGCTCCTGCAGATGCAGGATGAAGGAAGAAGG
CAGCCCAGACCTGGAGGCCGGGACCACATGGAGGCCCTGCGATCCTTTCTGGACCCTGGG
AGCGGTGGCTACAGCTGGCAGGACGCACACGCTGATGTGGGGCACCTGGTGGGCACGCTG
GGCCGAGTGACGGAGTGCCTGTCCTTGGACAAGCTGGAGGCGGCACCCTCAGAGGCAGCC
CTGGTGTCGCGGGCCCTGCAACTGCTCGCGGAACATCGATTCTGGGCCGGCGTCGTCTTC
TTGGGACCTGAGGACTCTTCAGACCCCACAGAGCACCCAACCCCAGACCTGGGCCCCGGC
CACGTGCGCATCAAAATCCGCATGGACATTGACGTGGTCACGAGGACCAATAAGATCAGG
GACAGGTTTTGGGACCCTGGCCCAGCCGCGGACCCCCTGACCGACCTGCGCTACGTGTGG
GGCGGCTTCGTGTACCTGCAAGACCTGGTGGAGCGTGCAGCCGTCCGCGTGCTCAGCGGC
GCCAACCCCCGGGCCGGCCTCTACCTGCAGCAGATGCCCTATCCGTGCTATGTGGACGAC
GTGTTCCTGCGTGTGCTGAGCCGGTCGCTGCCGCTCTTCCTGACGCTGGCCTGGATCTAC
TCCGTGACACTGACAGTGAAGGCCGTGGTGCGGGAGAAGGAGACGCGGCTGCGGGACACC
ATGCGCGCCATGGGGCTCAGCCGCGCGGTGCTCTGGCTAGGCTGGTTCCTCAGCTGCCTC
GGGCCCTTCCTGCTCAGCGCCGCACTGCTGGTTCTGGTGCTCAAGCTGGGAGACATCCTC
CCCTACAGCCACCCGGGCGTGGTCTTCCTGTTCTTGGCAGCCTTCGCGGTGGCCACGGTG
ACCCAGAGCTTCCTGCTCAGCGCCTTCTTCTCCCGCGCCAACCTGGCTGCGGCCTGCGGC
GGCCTGGCCTACTTCTCCCTCTACCTGCCCTACGTGCTGTGTGTGGCTTGGCGGGACCGG
CTGCCCGCGGGTGGCCGCGTGGCCGCGAGCCTGCTGTCGCCCGTGGCCTTCGGCTTCGGC
TGCGAGAGCCTGGCTCTGCTGGAGGAGCAGGGCGAGGGCGCGCAGTGGCACAACGTGGGC
ACCCGGCCTACGGCAGACGTCTTCAGCCTGGCCCAGGTCTCTGGCCTTCTGCTGCTGGAC
GCGGCGCTCTACGGCCTCGCCACCTGGTACCTGGAAGCTGTGTGCCCAGGCCAGTACGGG
ATCCCTGAACCATGGAATTTTCCTTTTCGGAGGAGCTACTGGTGCGGACCTCGGCCCCCC
AAGAGTCCAGCCCCTTGCCCCACCCCGCTGGACCCAAAGGTGCTGGTAGAAGAGGCACCG
CCCGGCCTGAGTCCTGGCGTCTCCGTTCGCAGCCTGGAGAAGCGCTTTCCTGGAAGCCCG
CAGCCAGCCCTGCGGGGGCTCAGCCTGGACTTCTACCAGGGCCACATCACCGCCTTCCTG
GGCCACAACGGGGCCGGCAAGACCACCACCCTGTCCATCTTGAGTGGCCTCTTCCCACCC
AGTGGTGGCTCTGCCTTCATCCTGGGCCACGACGTCCGCTCCAGCATGGCCGCCATCCGG
CCCCACCTGGGCGTCTGTCCTCAGTACAACGTGCTGTTTGACATGCTGACCGTGGACGAG
CACGTCTGGTTCTATGGGCGGCTGAAGGGTCTGAGTGCCGCTGTAGTGGGCCCCGAGCAG
GACCGTCTGCTGCAGGATGTGGGGCTGGTCTCCAAGCAGAGTGTGCAGACTCGCCACCTC
TCTGGTGGGATGCAACGGAAGCTGTCCGTGGCCATTGCCTTTGTGGGCGGCTCCCAAGTT
GTTATCCTGGACGAGCCTACGGCTGGCGTGGATCCTGCTTCCCGCCGCGGTATTTGGGAG
CTGCTGCTCAAATACCGAGAAGGTCGCACGCTGATCCTCTCCACCCACCACCTGGATGAG
GCAGAGCTGCTGGGAGACCGTGTGGCTGTGGTGGCAGGTGGCCGCTTGTGCTGCTGTGGC
TCCCCACTCTTCCTGCGCCGTCACCTGGGCTCCGGCTACTACCTGACGCTGGTGAAGGCC
CGCCTGCCCCTGACCACCAATGAGAAGGCTGACACTGACATGGAGGGCAGTGTGGACACC
AGGCAGGAAAAGAAGAATGGCAGCCAGGGCAGCAGAGTCGGCACTCCTCAGCTGCTGGCC
CTGGTACAGCACTGGGTGCCCGGGGCACGGCTGGTGGAGGAGCTGCCACACGAGCTGGTG
CTGGTGCTGCCCTACACGGGTGCCCATGACGGCAGCTTCGCCACACTCTTCCGAGAGCTA
GACACGCGGCTGGCGGAGCTGAGGCTCACTGGCTACGGGATCTCCGACACCAGCCTCGAG
GAGATCTTCCTGAAGGTGGTGGAGGAGTGTGCTGCGGACACAGATATGGAGGATGGCAGC
TGCGGGCAGCACCTATGCACAGGCATTGCTGGCCTAGACGTAACCCTGCGGCTCAAGATG
CCGCCACAGGAGACAGCGCTGGAGAACGGGGAACCAGCTGGGTCAGCCCCAGAGACTGAC
CAGGGCTCTGGGCCAGACGCCGTGGGCCGGGTACAGGGCTGGGCACTGACCCGCCAGCAG
CTCCAGGCCCTGCTTCTCAAGCGCTTTCTGCTTGCCCGCCGCAGCCGCCGCGGCCTGTTC
GCCCAGATCGTGCTGCCTGCCCTCTTTGTGGGCCTGGCCCTCGTGTTCAGCCTCATCGTG
CCTCCTTTCGGGCACTACCCGGCTCTGCGGCTCAGTCCCACCATGTACGGTGCTCAGGTG
TCCTTCTTCAGTGAGGACGCCCCAGGGGACCCTGGACGTGCCCGGCTGCTCGAGGCGCTG
CTGCAGGAGGCAGGACTGGAGGAGCCCCCAGTGCAGCATAGCTCCCACAGGTTCTCGGCA
CCAGAAGTTCCTGCTGAAGTGGCCAAGGTCTTGGCCAGTGGCAACTGGACCCCAGAGTCT
CCATCCCCAGCCTGCCAGTGTAGCCAGCCCGGTGCCCGGCGCCTGCTGCCCGACTGCCCG
GCTGCAGCTGGTGGTCCCCCTCCGCCCCAGGCAGTGACCGGCTCTGGGGAAGTGGTTCAG
AACCTGACAGGCCGGAACCTGTCTGACTTCCTGGTCAAGACCTACCCGCGCCTGGTGCGC
CAGGGCCTGAAGACTAAGAAGTGGGTGAATGAGGTCAGGTACGGAGGCTTCTCGCTGGGG
GGCCGAGACCCAGGCCTGCCCTCGGGCCAAGAGTTGGGCCGCTCAGTGGAGGAGTTGTGG
GCGCTGCTGAGTCCCCTGCCTGGCGGGGCCCTCGACCGTGTCCTGAAAAACCTCACAGCC
TGGGCTCACAGCCTGGACGCTCAGGACAGTCTCAAGATCTGGTTCAACAACAAAGGCTGG
CACTCCATGGTGGCCTTTGTCAACCGAGCCAGCAACGCAATCCTCCGTGCTCACCTGCCC
CCAGGCCGGGCCCGCCACGCCCACAGCATCACCACACTCAACCACCCCTTGAACCTCACC
AAGGAGCAGCTGTTTGAGGCTGCATTGATGGCCTCCTCGGTGGACGTCCTCGTCTCCATC
TGTGTGGTCTTTGCCATGTCCTTTGTCCCGGCCAGCTTCACTCTTGTCCTCATTGAGGAG
CGAGTCACCCGAGCCAAGCACCTGCAGCTCATGGGGGGCCTGTCCCCCACCCTCTACTGG
CTTGGCAACTTTCTCTGGGACATGTGTAACTACTTGGTGCCAGCATGCATCGTGGTGCTC
ATCTTTCTGGCCTTCCAGCAGAGGGCATATGTGGCCCCTGCCAACCTGCCTGCTCTCCTG
CTGTTGCTACTACTGTATGGCTGGTCGATCACACCGCTCATGTACCCAGCCTCCTTCTTC
TTCTCCGTGCCCAGCACAGCCTATGTGGTGCTCACCTGCATAAACCTCTTTATTGGCATC
AATGGAAGCATGGCCACCTTTGTGCTTGAGCTCTTCTCTGATCAGAAGCTGCAGGAGGTG
AGCCGGATCTTGAAACAGGTCTTCCTTATCTTCCCCCACTTCTGCTTGGGCCGGGGGCTT
ATTGACATGGTGCGGAACCAGGCCATGGCTGATGCCTTTGAGCGCTTGGGAGACAGGCAG
TTCCAGTCACCCCTGCGCTGGGAGGTGGTCGGCAAGAACCTCTTGGCCATGGTGATACAG
GGGCCCCTCTTCCTTCTCTTCACACTACTGCTGCAGCACCGAAGCCAACTCCTGCCACAG
CCCAGGGTGAGGTCTCTGCCACTCCTGGGAGAGGAGGACGAGGATGTAGCCCGTGAACGG
GAGCGGGTGGTCCAAGGAGCCACCCAGGGGGATGTGTTGGTGCTGAGGAACTTGACCAAG
GTATACCGTGGGCAGAGGATGCCAGCTGTTGACCGCTTGTGCCTGGGGATTCCCCCTGGT
GAGTGTTTTGGGCTGCTGGGTGTGAATGGAGCAGGGAAGACGTCCACGTTTCGCATGGTG
ACGGGGGACACATTGGCCAGCAGGGGCGAGGCTGTGCTGGCAGGCCACAGCGTGGCCCGG
GAACCCAGTGCTGCGCACCTCAGCATGGGATACTGCCCTCAATCCGATGCCATCTTTGAG
CTGCTGACGGGCCGCGAGCACCTGGAGCTGCTTGCGCGCCTGCGCGGTGTCCCGGAGGCC
CAGGTTGCCCAGACCGCTGGCTCGGGCCTGGCGCGTCTGGGACTCTCATGGTACGCAGAC
CGGCCTGCAGGCACCTACAGCGGAGGGAACAAACGCAAGCTGGCGACGGCCCTGGCGCTG
GTTGGGGACCCAGCCGTGGTGTTTCTGGACGAGCCGACCACAGGCATGGACCCCAGCGCG
CGGCGCTTCCTTTGGAACAGCCTTTTGGCCGTGGTGCGGGAGGGCCGTTCAGTGATGCTC
ACCTCCCATAGCATGGAGGAGTGTGAAGCGCTCTGCTCGCGCCTAGCCATCATGGTGAAT
GGGCGGTTCCGCTGCCTGGGCAGCCCGCAACATCTCAAGGGCAGATTCGCGGCGGGTCAC
ACACTGACCCTGCGGGTGCCCGCCGCAAGGTCCCAGCCGGCAGCGGCCTTCGTGGCGGCC
GAGTTCCCTGGGTCGGAGCTGCGCGAGGCACATGGAGGCCGCCTGCGCTTCCAGCTGCCG
CCGGGAGGGCGCTGCGCCCTGGCGCGCGTCTTTGGAGAGCTGGCGGTGCACGGCGCAGAG
CACGGCGTGGAGGACTTTTCCGTGAGCCAGACGATGCTGGAGGAGGTATTCTTGTACTTC
TCCAAGGACCAGGGGAAGGACGAGGACACCGAAGAGCAGAAGGAGGCAGGAGTGGGAGTG
GACCCCGCGCCAGGCCTGCAGCACCCCAAACGCGTCAGCCAGTTCCTCGATGACCCTAGC
ACTGCCGAGACTGTGCTCTGAGCCTCCCTCCCCTGCGGGGCCGCGGGGAGGCCCTGGGAA
TGGCAAGGGCAAGGTAGAGTGCCTAGGAGCCCTGGACTCAGGCTGGCAGAGGGGCTGGTG
CCCTGGAGAAAATAAAGAGAAGGCTGGAGAGAAGCCGTGCTTGGTGAA
(配列番号1)
【0319】
本明細書で使用される場合、用語「ABI3」は、ABI遺伝子ファミリーメンバー3をコードする遺伝子を指す。「ABI3」及び「ABI遺伝子ファミリーメンバー3」という用語は、ABI3遺伝子の野生型形態、ならびに野生型ABI3の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型ABI3核酸配列(例えば、配列番号2、ENA受託番号AF037886)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号2は、ABI3タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
TCCTATCCACCCTCCACTCCCCTGTCCCTTGGTGACTCATCCCTGAGCTTCCCAAGGAAG
CCCCCACCCTCTGCCCTTTCCTCCCGCCTTCCATGAGTGGAAAATCCACCTCCGCCCCCT
ATAGCAGGCCAGCCCCCTTCCTCCCCAGTCTCCGACCCCATCCCCCAGCCGACCAGTTTC
CTCTCCAGGACCAGGGAGCAATCACAGCTGCCCCGACCTTGGCTTCCTCTGCTGGGTGGG
ATTGGGGGCTGGGCCCCCAAATGGGCCCCTGGCTTCCCCCTTCCTCTGGGCAGGGGACAG
AGAGACACAGGCTCGGGGAGCAGGACTGACTTCCTCTTGTCCCGGAATGAGCATGCCTGC
CCTTTGCAAGCAGGTTTGGGTCTCACGCAGAGGAAACCAAAAGCAATAAGAGGGAGGGAA
GGCAGAGCAACCAATCAAGGGCAGGGTGAGACTCAAAACGAGCGGGCTCCCTGGGGAGCC
AGACAGAGGCTGGGGGTGATGGCGGAGCTACAGCAGCTGCAGGAGTTTGAGATCCCCACT
GGCCGGGAGGCTCTGAGGGGCAACCACAGTGCCCTGCTGCGGGTCGCTGACTACTGCGAG
GACAACTATGTGCAGGCCACAGACAAGCGGAAGGCGCTGGAGGAGACCATGGCCTTCACT
ACCCAGGCACTGGCCAGCGTGGCCTACCAGGTGGGCAACCTGGCCGGGCACACTCTGCGC
ATGTTGGACCTGCAGGGGGCCGCCCTGCGGCAGGTGGAAGCCCGTGTAAGCACGCTGGGC
CAGATGGTGAACATGCATATGGAGAAGGTGGCCCGAAGGGAGATCGGCACCTTAGCCACT
GTCCAGCGGCTGCCCCCCGGCCAGAAGGTCATCGCCCCAGAGAACCTACCCCCTCTCACG
CCCTACTGCAGGAGACCCCTCAACTTTGGCTGCCTGGACGACATTGGCCATGGGATCAAG
GACCTCAGCACGCAGCTGTCAAGAACAGGCACCCTGTCTCGAAAGAGCATCAAGGCCCCT
GCCACACCCGCCTCCGCCACCTTGGGGAGACCACCCCGGATTCCCGAGCCAGTGCACCTG
CCGGTGGTGCCCGACGGCAGACTCTCCGCCGCCTCCTCTGCGTCTTCCCTGGCCTCGGCC
GGCAGCGCCGAAGGTGTCGGTGGGGCCCCCACGCCCAAGGGGCAGGCAGCACCTCCAGCC
CCACCTCTCCCCAGCTCCTTGGACCCACCTCCTCCACCAGCAGCCGTCGAGGTGTTCCAG
CGGCCTCCCACGCTGGAGGAGTTGTCCCCACCCCCACCGGACGAAGAGCTGCCCCTGCCA
CTGGACCTGCCTCCTCCTCCACCCCTGGATGGAGATGAATTGGGGCTGCCTCCACCCCCA
CCAGGATTTGGGCCTGATGAGCCCAGCTGGGTGCCTGCCTCATACTTGGAGAAAGTGGTG
ACACTGTACCCATACACCAGCCAGAAGGACAATGAGCTCTCCTTCTCTGAGGGCACTGTC
ATCTGTGTCACTCGCCGCTACTCCGATGGCTGGTGCGAGGGCGTCAGCTCAGAGGGGACT
GGATTCTTCCCTGGGAACTATGTGGAGCCCAGCTGCTGACAGCCCAGGGCTCTCTGGGCA
GCTGATGTCTGCACTGAGTGGGTTTCATGAGCCCCAAGCCAAAACCAGCTCCAGTCACAG
CTGGACTGGGTCTGCCCACCTCTTGGGCTGTGAGCTGTGTTCTGTCCTTCCTCCCATCGG
AGGGAGAAGGGGTCCTGGGGAGAGAGAATTTATCCAGAGGCCTGCTGCAGATGGGGAAGA
GCTGGAAACCAAGAAGTTTGTCAACAGAGGACCCCTACTCCATGCAGGACAGGGTCTCCT
GCTGCAAGTCCCAACTTTGAATAAAACAGATGATGTCCTGTGACTGCCCCACAGAGATAA
GGGGCCAGGAGGGATTGAAAGGCATCCCAGTTCTAAGGCTGCTGCTAATTACAGCCCCCA
ACCTCCAACCCACCAGCTGACCTAGAAGCAGCATCTTCCCATTTCCTCAGTACCCACAAA
GTGCAGCCCACATTGGACCCCAGACACCCCTCTGCAGCCATTGACTGCAACTTGTTCTTT
TGCCCATTAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
(配列番号2)
【0320】
本明細書で使用される場合、用語「ADAM10」は、ADAMメタロペプチダーゼドメイン10をコードする遺伝子を指す。「ADAM10」及び「ADAMメタロペプチダーゼドメイン10」という用語は、ADAM10遺伝子の野生型形態、ならびに野生型ADAM10の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型ADAM10核酸配列(例えば、配列番号3、NCBI参照配列:NM_001110.3)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号3は、ADAM10タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
GCGGCGGCAGGCCTAGCAGCACGGGAACCGTCCCCCGCGCGCATGCGCGCGCCCCTGAAGCGCCTGGGGGACGGGTAGGGGCGGGAGGTAGGGGCGCGGCTCCGCGTGCCAGTTGGGTGCCCGCGCGTCACGTGGTGAGGAAGGAGGCGGAGGTCTGAGTTTCGAAGGAGGGGGGGAGAGAAGAGGGAACGAGCAAGGGAAGGAAAGCGGGGAAAGGAGGAAGGAAACGAACGAGGGGGAGGGAGGTCCCTGTTTTGGAGGAGCTAGGAGCGTTGCCGGCCCCTGAAGTGGAGCGAGAGGGAGGTGCTTCGCCGTTTCTCCTGCCAGGGGAGGTCCCGGCTTCCCGTGGAGGCTCCGGACCAAGCCCCTTCAGCTTCTCCCTCCGGATCGATGTGCTGCTGTTAACCCGTGAGGAGGCGGCGGCGGCGGCAGCGGCAGCGGAAGATGGTGTTGCTGAGAGTGTTAATTCTGCTCCTCTCCTGGGCGGCGGGGATGGGAGGTCAGTATGGGAATCCTTTAAATAAATATATCAGACATTATGAAGGATTATCTTACAATGTGGATTCATTACACCAAAAACACCAGCGTGCCAAAAGAGCAGTCTCACATGAAGACCAATTTTTACGTCTAGATTTCCATGCCCATGGAAGACATTTCAACCTACGAATGAAGAGGGACACTTCCCTTTTCAGTGATGAATTTAAAGTAGAAACATCAAATAAAGTACTTGATTATGATACCTCTCATATTTACACTGGACATATTTATGGTGAAGAAGGAAGTTTTAGCCATGGGTCTGTTATTGATGGAAGATTTGAAGGATTCATCCAGACTCGTGGTGGCACATTTTATGTTGAGCCAGCAGAGAGATATATTAAAGACCGAACTCTGCCATTTCACTCTGTCATTTATCATGAAGATGATATTAACTATCCCCATAAATACGGTCCTCAGGGGGGCTGTGCAGATCATTCAGTATTTGAAAGAATGAGGAAATACCAGATGACTGGTGTAGAGGAAGTAACACAGATACCTCAAGAAGAACATGCTGCTAATGGTCCAGAACTTCTGAGGAAAAAACGTACAACTTCAGCTGAAAAAAATACTTGTCAGCTTTATATTCAGACTGATCATTTGTTCTTTAAATATTACGGAACACGAGAAGCTGTGATTGCCCAGATATCCAGTCATGTTAAAGCGATTGATACAATTTACCAGACCACAGACTTCTCCGGAATCCGTAACATCAGTTTCATGGTGAAACGCATAAGAATCAATACAACTGCTGATGAGAAGGACCCTACAAATCCTTTCCGTTTCCCAAATATTGGTGTGGAGAAGTTTCTGGAATTGAATTCTGAGCAGAATCATGATGACTACTGTTTGGCCTATGTCTTCACAGACCGAGATTTTGATGATGGCGTACTTGGTCTGGCTTGGGTTGGAGCACCTTCAGGAAGCTCTGGAGGAATATGTGAAAAAAGTAAACTCTATTCAGATGGTAAGAAGAAGTCCTTAAACACTGGAATTATTACTGTTCAGAACTATGGGTCTCATGTACCTCCCAAAGTCTCTCACATTACTTTTGCTCACGAAGTTGGACATAACTTTGGATCCCCACATGATTCTGGAACAGAGTGCACACCAGGAGAATCTAAGAATTTGGGTCAAAAAGAAAATGGCAATTACATCATGTATGCAAGAGCAACATCTGGGGACAAACTTAACAACAATAAATTCTCACTCTGTAGTATTAGAAATATAAGCCAAGTTCTTGAGAAGAAGAGAAACAACTGTTTTGTTGAATCTGGCCAACCTATTTGTGGAAATGGAATGGTAGAACAAGGTGAAGAATGTGATTGTGGCTATAGTGACCAGTGTAAAGATGAATGCTGCTTCGATGCAAATCAACCAGAGGGAAGAAAATGCAAACTGAAACCTGGGAAACAGTGCAGTCCAAGTCAAGGTCCTTGTTGTACAGCACAGTGTGCATTCAAGTCAAAGTCTGAGAAGTGTCGGGATGATTCAGACTGTGCAAGGGAAGGAATATGTAATGGCTTCACAGCTCTCTGCCCAGCATCTGACCCTAAACCAAACTTCACAGACTGTAATAGGCATACACAAGTGTGCATTAATGGGCAATGTGCAGGTTCTATCTGTGAGAAATATGGCTTAGAGGAGTGTACGTGTGCCAGTTCTGATGGCAAAGATGATAAAGAATTATGCCATGTATGCTGTATGAAGAAAATGGACCCATCAACTTGTGCCAGTACAGGGTCTGTGCAGTGGAGTAGGCACTTCAGTGGTCGAACCATCACCCTGCAACCTGGATCCCCTTGCAACGATTTTAGAGGTTACTGTGATGTTTTCATGCGGTGCAGATTAGTAGATGCTGATGGTCCTCTAGCTAGGCTTAAAAAAGCAATTTTTAGTCCAGAGCTCTATGAAAACATTGCTGAATGGATTGTGGCTCATTGGTGGGCAGTATTACTTATGGGAATTGCTCTGATCATGCTAATGGCTGGATTTATTAAGATATGCAGTGTTCATACTCCAAGTAGTAATCCAAAGTTGCCTCCTCCTAAACCACTTCCAGGCACTTTAAAGAGGAGGAGACCTCCACAGCCCATTCAGCAACCCCAGCGTCAGCGGCCCCGAGAGAGTTATCAAATGGGACACATGAGACGCTAACTGCAGCTTTTGCCTTGGTTCTTCCTAGTGCCTACAATGGGAAAACTTCACTCCAAAGAGAAACCTATTAAGTCATCATCTCCAAACTAAACCCTCACAAGTAACAGTTGAAGAAAAAATGGCAAGAGATCATATCCTCAGACCAGGTGGAATTACTTAAATTTTAAAGCCTGAAAATTCCAATTTGGGGGTGGGAGGTGGAAAAGGAACCCAATTTTCTTATGAACAGATATTTTTAACTTAATGGCACAAAGTCTTAGAATATTATTATGTGCCCCGTGTTCCCTGTTCTTCGTTGCTGCATTTTCTTCACTTGCAGGCAAACTTGGCTCTCAATAAACTTTTACCACAAATTGAAATAAATATATTTTTTTCAACTGCCAATCAAGGCTAGGAGGCTCGACCACCTCAACATTGGAGACATCACTTGCCAATGTACATACCTTGTTATATGCAGACATGTATTTCTTACGTACACTGTACTTCTGTGTGCAATTGTAAACAGAAATTGCAATATGGATGTTTCTTTGTATTATAAAATTTTTCCGCTCTTAATTAAAAATTACTGTTTAATTGACATACTCAGGATAACAGAGAATGGTGGTATTCAGTGGTCCAGGATTCTGTAATGCTTTACACAGGCAGTTTTGAAATGAAAATCAATTTACCTTTCTGTTACGATGGAGTTGGTTTTGATACTCATTTTTTCTTTATCACATGGCTGCTACGGGCACAAGTGACTATACTGAAGAACACAGTTAAGTGTTGTGCAAACTGGACATAGCAGCACATACTACTTCAGAGTTCATGATGTAGATGTCTGGTTTCTGCTTACGTCTTTTAAACTTTCTAATTCAATTCCATTTTTCAATTAATAGGTGAAATTTTATTCATGCTTTGATAGAAATTATGTCAATGAAATGATTCTTTTTATTTGTAGCCTACTTATTTGTGTTTTTCATATATCTGAAATATGCTAATTATGTTTTCTGTCTGATATGGAAAAGAAAAGCTGTGTCTTTATCAAAATATTTAAACGGTTTTTTCAGCATATCATCACTGATCATTGGTAACCACTAAAGATGAGTAATTTGCTTAAGTAGTAGTTAAAATTGTAGATAGGCCTTCTGACATTTTTTTTCCTAAAATTTTTAACAGCATTGAAGGTGAAACAGCACAATGTCCCATTCCAAATTTATTTTTGAAACAGATGTAAATAATTGGCATTTTAAAGAGAAAGCAAAAACATTTAATGTATTAACAGGCTTATTGCTATGCAGGAAATAGAAGGGGCATTACAAAAATTGAAGCTTGTGACATATTTATTGCTTCTGTTTTCCAACTACATCACTTCAACTAGAAGTAAAGCTATGATTTTCCTGACTTCACATAGGAGGCAAATTTAGAGAAAGTTGTAAAGATTTCTATGTTTTGGGTTTTTTTTTTTCCTTTTTTTTTTTAAGAGTATAAGGTTTACACAATCATTCTCATAATGTGACGCAAGCCAGCAAGGCCAAAAATGCTAGAGAAAATAACGGGATCTCTTCCTTGTAAACTTGTACAGTATGTGGTGACTTTTTCAAAATACAGCTTTTTGTACATGATTTAGAGACAAATTTTGTACATGAAACCCCAGATAGACTATAAATAATTCTAAACAAACAAGTAGGTAGATATGTATGTAATTGCTTTTAAATCATTTAAATGCCTTTGTTTTTGGACTGTGCAAAGGTTGGAAGTGGGTTTGCATTTCTAAAATGGTGACTTTTATTCTGCAAGAGTTCTTAGTAACTTCTTGAGTGTGGTAGACTTTGGAACATGTAAATTTTTTGCTTGTAATGTTATCCTGTGGTAGGATTTTGGCAGGTACACACACTGCCCTATTTTATTTTGAGTCTAAGTTAAATGTTTTCTGAAAAGAGATACATGCACTGAACTCTTTCCACTGCGAATCAAGATGTGGTAATATAAAAGGATCAAGACAAATGAGATCTAATACTACTGTCAGTTTTAATGTCCACTGTGTTTTATACAGTATCTTTTTTTGTTCACTTTGGAAATTTTTACTAAAAATTGCAAAAAATAAAGTATTGTGCAAAGATGTAAGGTTTTTTGAAACTTGAAATGCATTAATAAATAGACGATTAAATCAACTTGAAGGTTCTATACTCTTTGAACTCTGAGAACTATCACAAGAAGCTTCCCACAAGGCAGTGTTTTCTTACAGTTGTCTCTTCCTACAAAAGTATAGATTATCTTTATTCTTAATACTTTGGAATCCATGTAGAAAATTTCCAGTTAGATACTCTGCGTACACACAATAAACCTTTTTAAAACACCCAAAAAAAAAAAAAAAAAA
(配列番号3)
【0321】
「APOC1」及び「アポリポタンパク質C1」という用語は、APOC1遺伝子の野生型形態、ならびに野生型APOC1の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型APOC1核酸配列(例えば、配列番号4、NCBI参照配列:NM_001645)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号4は、APOC1タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
AACGCTCACGGGACAGGGGCAGAGGAGAAAAACGTGGGTGGACAGAGGGAGGCAGGCGGTCAGGGGAAGGCTCAGGAGGAGGGAGATCAACATCAACCTGCCCCGCCCCCTCCCCAGCCTGATAAAGGTCCTGCGGGCAGGACAGGACCTCCCAACCAAGCCCTCCAGCAAGGATTCAGAGTGCCCCTCCGGCCTCGCCATGAGGCTCTTCCTGTCGCTCCCGGTCCTGGTGGTGGTTCTGTCGATCGTCTTGGAAGGCCCAGCCCCAGCCCAGGGGACCCCAGACGTCTCCAGTGCCTTGGATAAGCTGAAGGAGTTTGGAAACACACTGGAGGACAAGGCTCGGGAACTCATCAGCCGCATCAAACAGAGTGAACTTTCTGCCAAGATGCGGGAGTGGTTTTCAGAGACATTTCAGAAAGTGAAGGAGAAACTCAAGATTGACTCATGAGGACCTGAAGGGTGACATCCCAGGAGGGGCCTCTGAAATTTCCCACACCCCAGCGCCTGTGCTGAGGACTCCCTCCATGTGGCCCCAGGTGCCACCAATAAAAATCCTACAGAAAATTCAAAAAAAAAAAAAAAAAA
(配列番号4)
【0322】
本明細書で使用する場合、「APOE」という用語は、アポリポタンパク質Eをコードする遺伝子を指す。「APOE」及び「アポリポタンパク質E」という用語は、APOE遺伝子の野生型形態、ならびに野生型APOEの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型APOE核酸配列(例えば、配列番号5、ENA受託番号M12529)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号5は、APOEタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
CCCCAGCGGAGGTGAAGGACGTCCTTCCCCAGGAGCCGACTGGCCAATCACAGGCAGGAA
GATGAAGGTTCTGTGGGCTGCGTTGCTGGTCACATTCCTGGCAGGATGCCAGGCCAAGGT
GGAGCAAGCGGTGGAGACAGAGCCGGAGCCCGAGCTGCGCCAGCAGACCGAGTGGCAGAG
CGGCCAGCGCTGGGAACTGGCACTGGGTCGCTTTTGGGATTACCTGCGCTGGGTGCAGAC
ACTGTCTGAGCAGGTGCAGGAGGAGCTGCTCAGCTCCCAAGTCACCCAAGAACTGAGGGC
GCTGATGGACGAGACCATGAAGGAGTTGAAGGCCTACAAATCGGAACTGGAGGAACAACT
GACCCCGGTAGCGGAGGAGACGCGGGCACGGCTGTCCAAGGAGCTGCAGACGGCGCAGGC
CCGGCTGGGCGCGGACATGGAGGACGTGTGCGGCCGCCTGGTGCAGTACCGCGGCGAGGT
GCAGGCCATGCTCGGCCAGAGCACCGAGGAGCTGCGGGTGCGCCTCGCCTCCCACCTGCG
CAAGCTGCGTAAGCGGCTCCTCCGCGATCCCGATGACCTGCAGAAGCGCCTGGCAGTGTA
CCAGGCCGGGGCCCGCGAGGGCGCCGAGCGCGGCCTCAGCGCCATCCGCGAGCGCCTGGG
GCCCCTGGTGGAACAGGGCCGCGTGCGGGCCGCCACTGTGGGCTCCCTGGCCGGCCAGCC
GCTACAGGAGCGGGCCCAGGCCTGGGGCGAGCGGCTGCGCGCGCGGATGGAGGAGATGGG
CAGTCGGACCCGCGACCGCCTGGACGAGGTGAAGGAGCAGGTGGCGGAGGTGCGCGCCAA
GCTGGAGGAGCAGGCCCAGCAGATACGCCTGCAGGCCGAGGCCTTCCAGGCCCGCCTCAA
GAGCTGGTTCGAGCCCCTGGTGGAAGACATGCAGCGCCAGTGGGCCGGGCTGGTGGAGAA
GGTGCAGGCTGCCGTGGGCACCAGCGCCGCCCCTGTGCCCAGCGACAATCACTGAACGCC
GAAGCCTGCAGCCATGCGACCCCACGCCACCCCGTGCCTCCTGCCTCCGCGCAGCCTGCA
GCGGGAGACCCTGTCCCCGCCCCAGCCGTCCTCCTGGGGTGGACCCTAGTTTAATAAAGA
TTCACCAAGTTTCACGC
(配列番号5)
【0323】
本明細書で使用される場合、用語「AXL」は、チロシンタンパク質キナーゼ受容体UFOをコードする遺伝子を指す。「AXL」及び「チロシンタンパク質キナーゼ受容体UFO」という用語は、AXL遺伝子の野生型形態、ならびに野生型AXLの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型AXL核酸配列(例えば、配列番号6、ENA受託番号M76125)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号6は、AXLタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
GCTGGGCAAAGCCGGTGGCAAGGGCCTCCCCTGCCGCTGTGCCAGGCAGGCAGTGCCAAA
TCCGGGGAGCCTGGAGCTGGGGGGAGGGCCGGGGACAGCCCGGCCCTGCCCCCTCCCCCG
CTGGGAGCCCAGCAACTTCTGAGGAAAGTTTGGCACCCATGGCGTGGCGGTGCCCCAGGA
TGGGCAGGGTCCCGCTGGCCTGGTGCTTGGCGCTGTGCGGCTGGGCGTGCATGGCCCCCA
GGGGCACGCAGGCTGAAGAAAGTCCCTTCGTGGGCAACCCAGGGAATATCACAGGTGCCC
GGGGACTCACGGGCACCCTTCGGTGTCAGCTCCAGGTTCAGGGAGAGCCCCCCGAGGTAC
ATTGGCTTCGGGATGGACAGATCCTGGAGCTCGCGGACAGCACCCAGACCCAGGTGCCCC
TGGGTGAGGATGAACAGGATGACTGGATAGTGGTCAGCCAGCTCAGAATCACCTCCCTGC
AGCTTTCCGACACGGGACAGTACCAGTGTTTGGTGTTTCTGGGACATCAGACCTTCGTGT
CCCAGCCTGGCTATGTTGGGCTGGAGGGCTTGCCTTACTTCCTGGAGGAGCCCGAAGACA
GGACTGTGGCCGCCAACACCCCCTTCAACCTGAGCTGCCAAGCTCAGGGACCCCCAGAGC
CCGTGGACCTACTCTGGCTCCAGGATGCTGTCCCCCTGGCCACGGCTCCAGGTCACGGCC
CCCAGCGCAGCCTGCATGTTCCAGGGCTGAACAAGACATCCTCTTTCTCCTGCGAAGCCC
ATAACGCCAAGGGGGTCACCACATCCCGCACAGCCACCATCACAGTGCTCCCCCAGCAGC
CCCGTAACCTCCACCTGGTCTCCCGCCAACCCACGGAGCTGGAGGTGGCTTGGACTCCAG
GCCTGAGCGGCATCTACCCCCTGACCCACTGCACCCTGCAGGCTGTGCTGTCAGACGATG
GGATGGGCATCCAGGCGGGAGAACCAGACCCCCCAGAGGAGCCCCTCACCTCGCAAGCAT
CCGTGCCCCCCCATCAGCTTCGGCTAGGCAGCCTCCATCCTCACACCCCTTATCACATCC
GCGTGGCATGCACCAGCAGCCAGGGCCCCTCATCCTGGACCCACTGGCTTCCTGTGGAGA
CGCCGGAGGGAGTGCCCCTGGGCCCCCCTAAGAACATTAGTGCTACGCGGAATGGGAGCC
AGGCCTTCGTGCATTGGCAAGAGCCCCGGGCGCCCCTGCAGGGTACCCTGTTAGGGTACC
GGCTGGCGTATCAAGGCCAGGACACCCCAGAGGTGCTAATGGACATAGGGCTAAGGCAAG
AGGTGACCCTGGAGCTGCAGGGGGACGGGTCTGTGTCCAATCTGACAGTGTGTGTGGCAG
CCTACACTGCTGCTGGGGATGGACCCTGGAGCCTCCCAGTACCCCTGGAGGCCTGGCGCC
CAGTGAAGGAACCTTCAACTCCTGCCTTCTCGTGGCCCTGGTGGTATGTACTGCTAGGAG
CAGTCGTGGCCGCTGCCTGTGTCCTCATCTTGGCTCTCTTCCTTGTCCACCGGCGAAAGA
AGGAGACCCGTTATGGAGAAGTGTTTGAACCAACAGTGGAAAGAGGTGAACTGGTAGTCA
GGTACCGCGTGCGCAAGTCCTACAGTCGTCGGACCACTGAAGCTACCTTGAACAGCCTGG
GCATCAGTGAAGAGCTGAAGGAGAAGCTGCGGGATGTGATGGTGGACCGGCACAAGGTGG
CCCTGGGGAAGACTCTGGGAGAGGGAGAGTTTGGAGCTGTGATGGAAGGCCAGCTCAACC
AGGACGACTCCATCCTCAAGGTGGCTGTGAAGACGATGAAGATTGCCATCTGCACGAGGT
CAGAGCTGGAGGATTTCCTGAGTGAAGCGGTCTGCATGAAGGAATTTGACCATCCCAACG
TCATGAGGCTCATCGGTGTCTGTTTCCAGGGTTCTGAACGAGAGAGCTTCCCAGCACCTG
TGGTCATCTTACCTTTCATGAAACATGGAGACCTACACAGCTTCCTCCTCTATTCCCGGC
TCGGGGACCAGCCAGTGTACCTGCCCACTCAGATGCTAGTGAAGTTCATGGCAGACATCG
CCAGTGGCATGGAGTATCTGAGTACCAAGAGATTCATACACCGGGACCTGGCGGCCAGGA
ACTGCATGCTGAATGAGAACATGTCCGTGTGTGTGGCGGACTTCGGGCTCTCCAAGAAGA
TCTACAATGGGGACTACTACCGCCAGGGACGTATCGCCAAGATGCCAGTCAAGTGGATTG
CCATTGAGAGTCTAGCTGACCGTGTCTACACCAGCAAGAGCGATGTGTGGTCCTTCGGGG
TGACAATGTGGGAGATTGCCACAAGAGGCCAAACCCCATATCCGGGCGTGGAGAACAGCG
AGATTTATGACTATCTGCGCCAGGGAAATCGCCTGAAGCAGCCTGCGGACTGTCTGGATG
GACTGTATGCCTTGATGTCGCGGTGCTGGGAGCTAAATCCCCAGGACCGGCCAAGTTTTA
CAGAGCTGCGGGAAGATTTGGAGAACACACTGAAGGCCTTGCCTCCTGCCCAGGAGCCTG
ACGAAATCCTCTATGTCAACATGGATGAGGGTGGAGGTTATCCTGAACCCCCTGGAGCTG
CAGGAGGAGCTGACCCCCCAACCCAGCCAGACCCTAAGGATTCCTGTAGCTGCCTCACTG
CGGCTGAGGTCCATCCTGCTGGACGCTATGTCCTCTGCCCTTCCACAACCCCTAGCCCCG
CTCAGCCTGCTGATAGGGGCTCCCCAGCAGCCCCAGGGCAGGAGGATGGTGCCTGAGACA
ACCCTCCACCTGGTACTCCCTCTCAGGATCCAAGCTAAGCACTGCCACTGGGGAAAACTC
CACCTTCCCACTTTTCCACCCCACGCCTTATCCCCACTTGCAGCCCTGTCTTCCTACCTA
TCCCACCTCCATCCCAGACAGGTCCCTCCCCTTCTCTGTGCAGTAGCATCACCTTGAAAG
CAGTAGCATCACCATCTGTAAAAGGAAGGGGTTGGATTGCAATATCTGAAGCCCTCCCAG
GTGTTAACATTCCAAGACTCTAGAGTCCAAGGTTTAAAGAGTCTAGATTCAAAGGTTCTA
GGTTTCAAAGATGCTGTGAGTCTTTGGTTCTAAGGACCTGAAATTCCAAAGTCTCTAATT
CTATTAAAGTGCTAAGGTTCTAAGGCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
(配列番号6)
【0324】
本明細書で使用される場合、用語「BIN1」は、Mycボックス依存性相互作用タンパク質1をコードする遺伝子を指す。「BIN1」及び「Mycボックス依存性相互作用タンパク質1」という用語は、BIN1遺伝子の野生型形態、ならびに野生型BIN1の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型BIN1核酸配列(例えば、配列番号7、ENA受託番号AF004015)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号7は、BIN1タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
ATGGCAGAGATGGGCAGTAAAGGGGTGACGGCGGGAAAGATCGCCAGCAACGTGCAGAAG
AAGCTCACCCGCGCGCAGGAGAAGGTTCTCCAGAAGCTGGGGAAGGCAGATGAGACCAAG
GATGAGCAGTTTGAGCAGTGCGTCCAGAATTTCAACAAGCAGCTGACGGAGGGCACCCGG
CTGCAGAAGGATCTCCGGACCTACCTGGCCTCCGTCAAAGCCATGCACGAGGCTTCCAAG
AAGCTGAATGAGTGTCTGCAGGAGGTGTATGAGCCCGATTGGCCCGGCAGGGATGAGGCA
AACAAGATCGCAGAGAACAACGACCTGCTGTGGATGGATTACCACCAGAAGCTGGTGGAC
CAGGCGCTGCTGACCATGGACACGTACCTGGGCCAGTTCCCCGACATCAAGTCACGCATT
GCCAAGCGGGGGCGCAAGCTGGTGGACTACGACAGTGCCCGGCACCACTACGAGTCCCTT
CAAACCGCCAAAAAGAAGGATGAAGCCAAAATTGCCAAGCCTGTCTCGCTGCTTGAGAAA
GCCGCCCCCCAGTGGTGCCAAGGCAAACTGCAGGCTCATCTCGTAGCTCAAACTAACCTG
CTCCGAAATCAGGCCGAGGAGGAGCTCATCAAAGCCCAGAAGGTGTTTGAGGAGATGAAT
GTGGATCTGCAGGAGGAGCTGCCGTCCCTGTGGAACAGCCGCGTAGGTTTCTACGTCAAC
ACGTTCCAGAGCATCGCGGGCCTGGAGGAAAACTTCCACAAGGAGATGAGCAAGCTCAAC
CAGAACCTCAATGATGTGCTGGTCGGCCTGGAGAAGCAACACGGGAGCAACACCTTCACG
GTCAAGGCCCAGCCCAGTGACAACGCGCCTGCAAAAGGGAACAAGAGCCCTTCGCCTCCA
GATGGCTCCCCTGCCGCCACCCCCGAGATCAGAGTCAACCACGAGCCAGAGCCGGCCGGC
GGGGCCACGCCCGGGGCCACCCTCCCCAAGTCCCCATCTCAGCTCCGGAAAGGCCCACCA
GTCCCTCCGCCTCCCAAACACACCCCGTCCAAGGAAGTCAAGCAGGAGCAGATCCTCAGC
CTGTTTGAGGACACGTTTGTCCCTGAGATCAGCGTGACCACCCCCTCCCAGTTTGAGGCC
CCGGGGCCTTTCTCGGAGCAGGCCAGTCTGCTGGACCTGGACTTTGACCCCCTCCCGCCC
GTGACGAGCCCTGTGAAGGCACCCACGCCCTCTGGTCAGTCAATTCCATGGGACCTCTGG
GAGCCCACAGAGAGTCCAGCCGGCAGCCTGCCTTCCGGGGAGCCCAGCGCTGCCGAGGGC
ACCTTTGCTGTGTCCTGGCCCAGCCAGACGGCCGAGCCGGGGCCTGCCCAACCAGCAGAG
GCCTCGGAGGTGGCGGGTGGGACCCAACCTGCGGCTGGAGCCCAGGAGCCAGGGGAGACG
GCGGCAAGTGAAGCAGCCTCCAGCTCTCTTCCTGCTGTCGTGGTGGAGACCTTCCCAGCA
ACTGTGAATGGCACCGTGGAGGGCGGCAGTGGGGCCGGGCGCTTGGACCTGCCCCCAGGT
TTCATGTTCAAGGTACAGGCCCAGCACGACTACACGGCCACTGACACAGACGAGCTGCAG
CTCAAGGCTGGTGATGTGGTGCTGGTGATCCCCTTCCAGAACCCTGAAGAGCAGGATGAA
GGCTGGCTCATGGGCGTGAAGGAGAGCGACTGGAACCAGCACAAGGAGCTGGAGAAGTGC
CGTGGCGTCTTCCCCGAGAACTTCACTGAGAGGGTCCCATGA
(配列番号7)
【0325】
本明細書で使用される場合、用語「C1QA」は、補体C1qA鎖をコードする遺伝子を指す。「C1QA」及び「補体C1qA鎖」という用語は、C1QA遺伝子の野生型形態、ならびに野生型C1QAの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型C1QA核酸配列(例えば、配列番号8、NCBI参照配列:NM_015991.3)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号8は、C1QAタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
AGTCTTGCTGAAGTCTGCTTGAAATGTCCCTGGTGAGCTTCTGGCCACTGGGGAAGTTCAGGGGGCAGGTCTGAAGAAGGGGAAGTAGGAAGGGATGTGAAACTTGGCCACAGCCTGGAGCCACTCCTGCTGGGCAGCCCACAGGGTCCCTGGGCGGAGGGCAGGAGCATCCAGTTGGAGTTGACAACAGGAGGCAGAGGCATCATGGAGGGTCCCCGGGGATGGCTGGTGCTCTGTGTGCTGGCCATATCGCTGGCCTCTATGGTGACCGAGGACTTGTGCCGAGCACCAGACGGGAAGAAAGGGGAGGCAGGAAGACCTGGCAGACGGGGGCGGCCAGGCCTCAAGGGGGAGCAAGGGGAGCCGGGGGCCCCTGGCATCCGGACAGGCATCCAAGGCCTTAAAGGAGACCAGGGGGAACCTGGGCCCTCTGGAAACCCCGGCAAGGTGGGCTACCCAGGGCCCAGCGGCCCCCTCGGAGCCCGTGGCATCCCGGGAATTAAAGGCACCAAGGGCAGCCCAGGAAACATCAAGGACCAGCCGAGGCCAGCCTTCTCCGCCATTCGGCGGAACCCCCCAATGGGGGGCAACGTGGTCATCTTCGACACGGTCATCACCAACCAGGAAGAACCGTACCAGAACCACTCCGGCCGATTCGTCTGCACTGTACCCGGCTACTACTACTTCACCTTCCAGGTGCTGTCCCAGTGGGAAATCTGCCTGTCCATCGTCTCCTCCTCAAGGGGCCAGGTCCGACGCTCCCTGGGCTTCTGTGACACCACCAACAAGGGGCTCTTCCAGGTGGTGTCAGGGGGCATGGTGCTTCAGCTGCAGCAGGGTGACCAGGTCTGGGTTGAAAAAGACCCCAAAAAGGGTCACATTTACCAGGGCTCTGAGGCCGACAGCGTCTTCAGCGGCTTCCTCATCTTCCCATCTGCCTGAGCCAGGGAAGGACCCCCTCCCCCACCCACCTCTCTGGCTTCCATGCTCCGCCTGTAAAATGGGGGCGCTATTGCTTCAGCTGCTGAAGGGAGGGGGCTGGCTCTGAGAGCCCCAGGACTGGCTGCCCCGTGACACATGCTCTAAGAAGCTCGTTTCTTAGACCTCTTCCTGGAATAAACATCTGTGTCTGTGTCTGCTGAACATGAGCTTCAGTTGCTACTCGGAGCATTGAGAGGGAGGCCTAAGAATAATAACAATCCAGTGCTTAAGAGTCAAAAAAAAAAAA
(配列番号8)
【0326】
本明細書で使用される場合、「C3」という用語は、補体C3をコードする遺伝子を指す。「C3」及び「補体C3」という用語は、C3遺伝子の野生型形態、ならびに野生型C3の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型C3核酸配列(例えば、配列番号9、NCBI参照配列:NM_000064.3)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号9は、C3タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
AGATAAAAAGCCAGCTCCAGCAGGCGCTGCTCACTCCTCCCCATCCTCTCCCTCTGTCCCTCTGTCCCTCTGACCCTGCACTGTCCCAGCACCATGGGACCCACCTCAGGTCCCAGCCTGCTGCTCCTGCTACTAACCCACCTCCCCCTGGCTCTGGGGAGTCCCATGTACTCTATCATCACCCCCAACATCTTGCGGCTGGAGAGCGAGGAGACCATGGTGCTGGAGGCCCACGACGCGCAAGGGGATGTTCCAGTCACTGTTACTGTCCACGACTTCCCAGGCAAAAAACTAGTGCTGTCCAGTGAGAAGACTGTGCTGACCCCTGCCACCAACCACATGGGCAACGTCACCTTCACGATCCCAGCCAACAGGGAGTTCAAGTCAGAAAAGGGGCGCAACAAGTTCGTGACCGTGCAGGCCACCTTCGGGACCCAAGTGGTGGAGAAGGTGGTGCTGGTCAGCCTGCAGAGCGGGTACCTCTTCATCCAGACAGACAAGACCATCTACACCCCTGGCTCCACAGTTCTCTATCGGATCTTCACCGTCAACCACAAGCTGCTACCCGTGGGCCGGACGGTCATGGTCAACATTGAGAACCCGGAAGGCATCCCGGTCAAGCAGGACTCCTTGTCTTCTCAGAACCAGCTTGGCGTCTTGCCCTTGTCTTGGGACATTCCGGAACTCGTCAACATGGGCCAGTGGAAGATCCGAGCCTACTATGAAAACTCACCACAGCAGGTCTTCTCCACTGAGTTTGAGGTGAAGGAGTACGTGCTGCCCAGTTTCGAGGTCATAGTGGAGCCTACAGAGAAATTCTACTACATCTATAACGAGAAGGGCCTGGAGGTCACCATCACCGCCAGGTTCCTCTACGGGAAGAAAGTGGAGGGAACTGCCTTTGTCATCTTCGGGATCCAGGATGGCGAACAGAGGATTTCCCTGCCTGAATCCCTCAAGCGCATTCCGATTGAGGATGGCTCGGGGGAGGTTGTGCTGAGCCGGAAGGTACTGCTGGACGGGGTGCAGAACCCCCGAGCAGAAGACCTGGTGGGGAAGTCTTTGTACGTGTCTGCCACCGTCATCTTGCACTCAGGCAGTGACATGGTGCAGGCAGAGCGCAGCGGGATCCCCATCGTGACCTCTCCCTACCAGATCCACTTCACCAAGACACCCAAGTACTTCAAACCAGGAATGCCCTTTGACCTCATGGTGTTCGTGACGAACCCTGATGGCTCTCCAGCCTACCGAGTCCCCGTGGCAGTCCAGGGCGAGGACACTGTGCAGTCTCTAACCCAGGGAGATGGCGTGGCCAAACTCAGCATCAACACACACCCCAGCCAGAAGCCCTTGAGCATCACGGTGCGCACGAAGAAGCAGGAGCTCTCGGAGGCAGAGCAGGCTACCAGGACCATGCAGGCTCTGCCCTACAGCACCGTGGGCAACTCCAACAATTACCTGCATCTCTCAGTGCTACGTACAGAGCTCAGACCCGGGGAGACCCTCAACGTCAACTTCCTCCTGCGAATGGACCGCGCCCACGAGGCCAAGATCCGCTACTACACCTACCTGATCATGAACAAGGGCAGGCTGTTGAAGGCGGGACGCCAGGTGCGAGAGCCCGGCCAGGACCTGGTGGTGCTGCCCCTGTCCATCACCACCGACTTCATCCCTTCCTTCCGCCTGGTGGCGTACTACACGCTGATCGGTGCCAGCGGCCAGAGGGAGGTGGTGGCCGACTCCGTGTGGGTGGACGTCAAGGACTCCTGCGTGGGCTCGCTGGTGGTAAAAAGCGGCCAGTCAGAAGACCGGCAGCCTGTACCTGGGCAGCAGATGACCCTGAAGATAGAGGGTGACCACGGGGCCCGGGTGGTACTGGTGGCCGTGGACAAGGGCGTGTTCGTGCTGAATAAGAAGAACAAACTGACGCAGAGTAAGATCTGGGACGTGGTGGAGAAGGCAGACATCGGCTGCACCCCGGGCAGTGGGAAGGATTACGCCGGTGTCTTCTCCGACGCAGGGCTGACCTTCACGAGCAGCAGTGGCCAGCAGACCGCCCAGAGGGCAGAACTTCAGTGCCCGCAGCCAGCCGCCCGCCGACGCCGTTCCGTGCAGCTCACGGAGAAGCGAATGGACAAAGTCGGCAAGTACCCCAAGGAGCTGCGCAAGTGCTGCGAGGACGGCATGCGGGAGAACCCCATGAGGTTCTCGTGCCAGCGCCGGACCCGTTTCATCTCCCTGGGCGAGGCGTGCAAGAAGGTCTTCCTGGACTGCTGCAACTACATCACAGAGCTGCGGCGGCAGCACGCGCGGGCCAGCCACCTGGGCCTGGCCAGGAGTAACCTGGATGAGGACATCATTGCAGAAGAGAACATCGTTTCCCGAAGTGAGTTCCCAGAGAGCTGGCTGTGGAACGTTGAGGACTTGAAAGAGCCACCGAAAAATGGAATCTCTACGAAGCTCATGAATATATTTTTGAAAGACTCCATCACCACGTGGGAGATTCTGGCTGTGAGCATGTCGGACAAGAAAGGGATCTGTGTGGCAGACCCCTTCGAGGTCACAGTAATGCAGGACTTCTTCATCGACCTGCGGCTACCCTACTCTGTTGTTCGAAACGAGCAGGTGGAAATCCGAGCCGTTCTCTACAATTACCGGCAGAACCAAGAGCTCAAGGTGAGGGTGGAACTACTCCACAATCCAGCCTTCTGCAGCCTGGCCACCACCAAGAGGCGTCACCAGCAGACCGTAACCATCCCCCCCAAGTCCTCGTTGTCCGTTCCATATGTCATCGTGCCGCTAAAGACCGGCCTGCAGGAAGTGGAAGTCAAGGCTGCTGTCTACCATCATTTCATCAGTGACGGTGTCAGGAAGTCCCTGAAGGTCGTGCCGGAAGGAATCAGAATGAACAAAACTGTGGCTGTTCGCACCCTGGATCCAGAACGCCTGGGCCGTGAAGGAGTGCAGAAAGAGGACATCCCACCTGCAGACCTCAGTGACCAAGTCCCGGACACCGAGTCTGAGACCAGAATTCTCCTGCAAGGGACCCCAGTGGCCCAGATGACAGAGGATGCCGTCGACGCGGAACGGCTGAAGCACCTCATTGTGACCCCCTCGGGCTGCGGGGAACAGAACATGATCGGCATGACGCCCACGGTCATCGCTGTGCATTACCTGGATGAAACGGAGCAGTGGGAGAAGTTCGGCCTAGAGAAGCGGCAGGGGGCCTTGGAGCTCATCAAGAAGGGGTACACCCAGCAGCTGGCCTTCAGACAACCCAGCTCTGCCTTTGCGGCCTTCGTGAAACGGGCACCCAGCACCTGGCTGACCGCCTACGTGGTCAAGGTCTTCTCTCTGGCTGTCAACCTCATCGCCATCGACTCCCAAGTCCTCTGCGGGGCTGTTAAATGGCTGATCCTGGAGAAGCAGAAGCCCGACGGGGTCTTCCAGGAGGATGCGCCCGTGATACACCAAGAAATGATTGGTGGATTACGGAACAACAACGAGAAAGACATGGCCCTCACGGCCTTTGTTCTCATCTCGCTGCAGGAGGCTAAAGATATTTGCGAGGAGCAGGTCAACAGCCTGCCAGGCAGCATCACTAAAGCAGGAGACTTCCTTGAAGCCAACTACATGAACCTACAGAGATCCTACACTGTGGCCATTGCTGGCTATGCTCTGGCCCAGATGGGCAGGCTGAAGGGGCCTCTTCTTAACAAATTTCTGACCACAGCCAAAGATAAGAACCGCTGGGAGGACCCTGGTAAGCAGCTCTACAACGTGGAGGCCACATCCTATGCCCTCTTGGCCCTACTGCAGCTAAAAGACTTTGACTTTGTGCCTCCCGTCGTGCGTTGGCTCAATGAACAGAGATACTACGGTGGTGGCTATGGCTCTACCCAGGCCACCTTCATGGTGTTCCAAGCCTTGGCTCAATACCAAAAGGACGCCCCTGACCACCAGGAACTGAACCTTGATGTGTCCCTCCAACTGCCCAGCCGCAGCTCCAAGATCACCCACCGTATCCACTGGGAATCTGCCAGCCTCCTGCGATCAGAAGAGACCAAGGAAAATGAGGGTTTCACAGTCACAGCTGAAGGAAAAGGCCAAGGCACCTTGTCGGTGGTGACAATGTACCATGCTAAGGCCAAAGATCAACTCACCTGTAATAAATTCGACCTCAAGGTCACCATAAAACCAGCACCGGAAACAGAAAAGAGGCCTCAGGATGCCAAGAACACTATGATCCTTGAGATCTGTACCAGGTACCGGGGAGACCAGGATGCCACTATGTCTATATTGGACATATCCATGATGACTGGCTTTGCTCCAGACACAGATGACCTGAAGCAGCTGGCCAATGGTGTTGACAGATACATCTCCAAGTATGAGCTGGACAAAGCCTTCTCCGATAGGAACACCCTCATCATCTACCTGGACAAGGTCTCACACTCTGAGGATGACTGTCTAGCTTTCAAAGTTCACCAATACTTTAATGTAGAGCTTATCCAGCCTGGAGCAGTCAAGGTCTACGCCTATTACAACCTGGAGGAAAGCTGTACCCGGTTCTACCATCCGGAAAAGGAGGATGGAAAGCTGAACAAGCTCTGCCGTGATGAACTGTGCCGCTGTGCTGAGGAGAATTGCTTCATACAAAAGTCGGATGACAAGGTCACCCTGGAAGAACGGCTGGACAAGGCCTGTGAGCCAGGAGTGGACTATGTGTACAAGACCCGACTGGTCAAGGTTCAGCTGTCCAATGACTTTGACGAGTACATCATGGCCATTGAGCAGACCATCAAGTCAGGCTCGGATGAGGTGCAGGTTGGACAGCAGCGCACGTTCATCAGCCCCATCAAGTGCAGAGAAGCCCTGAAGCTGGAGGAGAAGAAACACTACCTCATGTGGGGTCTCTCCTCCGATTTCTGGGGAGAGAAGCCCAACCTCAGCTACATCATCGGGAAGGACACTTGGGTGGAGCACTGGCCCGAGGAGGACGAATGCCAAGACGAAGAGAACCAGAAACAATGCCAGGACCTCGGCGCCTTCACCGAGAGCATGGTTGTCTTTGGGTGCCCCAACTGACCACACCCCCATTCCCCCACTCCAGATAAAGCTTCA

GTTATATCTCAAAAAAAAAAAAAAAAA
(配列番号9)
【0327】
本明細書で使用される場合、用語「C9orf72」は、グアニンヌクレオチド交換C9orf72をコードする遺伝子を指す。「C9orf72」及び「グアニンヌクレオチド交換C9orf72」という用語は、C9orf72遺伝子の野生型形態、ならびに野生型C9orf72の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型C9orf72核酸配列(例えば、配列番号10、ENA受託番号JN681271)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号10は、C9orf72タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
AGGAAAGAGAGGTGCGTCAAACAGCGACAAGTTCCGCCCACGTAAAAGATGACGCTTGGT
GTGTCAGCCGTCCCTGCTGCCCGGTTGCTTCTCTTTTGGGGGCGGGGTCTAGCAAGAGCA
GGTGTGGGTTTAGGAGATATCTCCGGAGCATTTGGATAATGTGACAGTTGGAATGCAGTG
ATGTCGACTCTTTGCCCACCGCCATCTCCAGCTGTTGCCAAGACAGAGATTGCTTTAAGT
GGCAAATCACCTTTATTAGCAGCTACTTTTGCTTACTGGGACAATATTCTTGGTCCTAGA
GTAAGGCACATTTGGGCTCCAAAGACAGAACAGGTACTTCTCAGTGATGGAGAAATAACT
TTTCTTGCCAACCACACTCTAAATGGAGAAATCCTTCGAAATGCAGAGAGTGGTGCTATA
GATGTAAAGTTTTTTGTCTTGTCTGAAAAGGGAGTGATTATTGTTTCATTAATCTTTGAT
GGAAACTGGAATGGGGATCGCAGCACATATGGACTATCAATTATACTTCCACAGACAGAA
CTTAGTTTCTACCTCCCACTTCATAGAGTGTGTGTTGATAGATTAACACATATAATCCGG
AAAGGAAGAATATGGATGCATAAGGAAAGACAAGAAAATGTCCAGAAGATTATCTTAGAA
GGCACAGAGAGAATGGAAGATCAGGGTCAGAGTATTATTCCAATGCTTACTGGAGAAGTG
ATTCCTGTAATGGAACTGCTTTCATCTATGAAATCACACAGTGTTCCTGAAGAAATAGAT
ATAGCTGATACAGTACTCAATGATGATGATATTGGTGACAGCTGTCATGAAGGCTTTCTT
CTCAATGCCATCAGCTCACACTTGCAAACCTGTGGCTGTTCCGTTGTAGTAGGTAGCAGT
GCAGAGAAAGTAAATAAGATAGTCAGAACATTATGCCTTTTTCTGACTCCAGCAGAGAGA
AAATGCTCCAGGTTATGTGAAGCAGAATCATCATTTAAATATGAGTCAGGGCTCTTTGTA
CAAGGCCTGCTAAAGGATTCAACTGGAAGCTTTGTGCTGCCTTTCCGGCAAGTCATGTAT
GCTCCATATCCCACCACACACATAGATGTGGATGTCAATACTGTGAAGCAGATGCCACCC
TGTCATGAACATATTTATAATCAGCGTAGATACATGAGATCCGAGCTGACAGCCTTCTGG
AGAGCCACTTCAGAAGAAGACATGGCTCAGGATACGATCATCTACACTGACGAAAGCTTT
ACTCCTGATTTGAATATTTTTCAAGATGTCTTACACAGAGACACTCTAGTGAAAGCCTTC
CTGGATCAGGTCTTTCAGCTGAAACCTGGCTTATCTCTCAGAAGTACTTTCCTTGCACAG
TTTCTACTTGTCCTTCACAGAAAAGCCTTGACACTAATAAAATATATAGAAGACGATACG
CAGAAGGGAAAAAAGCCCTTTAAATCTCTTCGGAACCTGAAGATAGACCTTGATTTAACA
GCAGAGGGCGATCTTAACATAATAATGGCTCTGGCTGAGAAAATTAAACCAGGCCTACAC
TCTTTTATCTTTGGAAGACCTTTCTACACTAGTGTGCAAGAACGAGATGTTCTAATGACT
TTTTAAATGTGTAACTTAATAAGCCTATTCCATCACAATCATGATCGCTGGTAAAGTAGC
TCAGTGGTGTGGGGAAACGTTCCCCTGGATCATACTCCAGAATTCTGCTCTCAGCAATTG
CAGTTAAGTAAGTTACACTACAGTTCTCACAAGAGCCTGTGAGGGGATGTCAGGTGCATC
ATTACATTGGGTGTCTCTTTTCCTAGATTTATGCTTTTGGGATACAGACCTATGTTTACA
ATATAATAAATATTATTGCTATCTTTTAAAGATATAATAATAGGATGTAAACTTGACCAC
AACTACTGTTTTTTTGAAATACATGATTCATGGTTTACATGTGTCAAGGTGAAATCTGAG
TTGGCTTTTACAGATAGTTGACTTTCTATCTTTTGGCATTCTTTGGTGTGTAGAATTACT
GTAATACTTCTGCAATCAACTGAAAACTAGAGCCTTTAAATGATTTCAATTCCACAGAAA
GAAAGTGAGCTTGAACATAGGATGAGCTTTAGAAAGAAAATTGATCAAGCAGATGTTTAA
TTGGAATTGATTATTAGATCCTACTTTGTGGATTTAGTCCCTGGGATTCAGTCTGTAGAA
ATGTCTAATAGTTCTCTATAGTCCTTGTTCCTGGTGAACCACAGTTAGGGTGTTTTGTTT
ATTTTATTGTTCTTGCTATTGTTGATATTCTATGTAGTTGAGCTCTGTAAAAGGAAATTG
TATTTTATGTTTTAGTAATTGTTGCCAACTTTTTAAATTAATTTTCATTATTTTTGAGCC
AAATTGAAATGTGCACCTCCTGTGCCTTTTTTCTCCTTAGAAAATCTAATTACTTGGAAC
AAGTTCAGATTTCACTGGTCAGTCATTTTCATCTTGTTTTCTTCTTGCTAAGTCTTACCA
TGTACCTGCTTTGGCAATCATTGCAACTCTGAGATTATAAAATGCCTTAGAGAATATACT
AACTAATAAGATCTTTTTTTCAGAAACAGAAAATAGTTCCTTGAGTACTTCCTTCTTGCA
TTTCTGCCTATGTTTTTGAAGTTGTTGCTGTTTGCCTGCAATAGGCTATAAGGAATAGCA
GGAGAAATTTTACTGAAGTGCTGTTTTCCTAGGTGCTACTTTGGCAGAGCTAAGTTATCT
TTTGTTTTCTTAATGCGTTTGGACCATTTTGCTGGCTATAAAATAACTGATTAATATAAT
TCTAACACAATGTTGACATTGTAGTTACACAAACACAAATAAATATTTTATTTAAAATTC
TGGAAGTAATATAAAAGGGAAAATATATTTATAAGAAAGGGATAAAGGTAATAGAGCCCT
TCTGCCCCCCACCCACCAAATTTACACAACAAAATGACATGTTCGAATGTGAAAGGTCAT
AATAGCTTTCCCATCATGAATCAGAAAGATGTGGACAGCTTGATGTTTTAGACAACCACT
GAACTAGATGACTGTTGTACTGTAGCTCAGTCATTTAAAAAATATATAAATACTACCTTG
TAGTGTCCCATACTGTGTTTTTTACATGGTAGATTCTTATTTAAGTGCTAACTGGTTATT
TTCTTTGGCTGGTTTATTGTACTGTTATACAGAATGTAAGTTGTACAGTGAAATAAGTTA
TTAAAGCATGTGTAAACATTGTTATATATCTTTTCTCCTAAATGGAGAATTTTGAATAAA
ATATATTTGAAATTTT
(配列番号10)
【0328】
本明細書で使用される場合、用語「CASS4」は、Cas足場タンパク質ファミリーメンバー4をコードする遺伝子を指す。「CASS4」及び「Cas足場タンパク質ファミリーメンバー4」という用語は、CASS4遺伝子の野生型形態、ならびに野生型CASS4の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型CASS4核酸配列(例えば、配列番号11、ENA受託番号AJ276678)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号11は、CASS4タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
GAAGAGTGGTGTTTTTTTCTTCTTCTTCTTCTTTTGTGGTTTCACATAGCAAATGAGTGA
CAGTCTCTACTTACAGACAAAGTGAGACGTCAGGCATTGAGACATAGCTCCATAGAATTC
AGTTTCTGAGAACCAGCCAGAAGCATGCAGTGACATTGCACAATCTGCCTCTGAAGCTGG
AGATACTAGCTGCAGAGCTCAGGGGAGCTGCTCCACATCACCGACATGAAGGGAACAGGC
ATCATGGACTGTGCGCCCAAGGCACTCCTGGCCAGGGCACTTTATGACAACTGCCCTGAC
TGCTCTGACGAGCTGGCTTTCAGCAGAGGGGACATCCTGACCATTCTGGAGCAACACGTG
CCAGAAAGCGAGGGTTGGTGGAAGTGTTTGCTCCATGGGAGGCAAGGCCTGGCCCCTGCC
AACCGCCTCCAAATCCTCACGGAGGTCGCTGCAGACAGGCCGTGCCCCCCATTCCTGAGA
GGCCTGGAAGAAGCTCCTGCCAGCTCAGAGGAGACCTATCAGGTGCCCACTCTACCCCGC
CCTCCCACTCCAGGCCCCGTTTATGAGCAGATGAGGAGTTGGGCGGAGGGGCCCCAGCCC
CCTACTGCCCAAGTCTATGAATTCCCCGACCCTCCCACCAGTGCCAGAATCATCTGTGAA
AAGACTCTCAGCTTTCCAAAACAGGCCATCCTCACGCTTCCCAGACCTGTCCGGGCCTCA
CTGCCGACTCTGCCTTCCCAGGTGTATGACGTGCCTACCCAGCACCGGGGCCCCGTGGTC
CTGAAGGAGCCAGAGAAGCAGCAGTTATATGACATACCAGCCAGCCCCAAGAAGGCAGGA
CTCCATCCCCCAGACAGCCAAGCAAGTGGGCAGGGTGTTCCCCTGATATCAGTGACTACC
TTAAGAAGAGGCGGTTACAGCACATTACCAAATCCTCAGAAATCGGAATGGATTTATGAC
ACTCCAGTGTCTCCAGGAAAGGCCAGCGTCAGAAACACGCCTCTCACCAGCTTTGCGGAA
GAATCAAGGCCCCACGCTCTCCCCAGTTCCAGCTCCACTTTCTACAATCCTCCAAGTGGC
AGATCCAGGTCCCTCACTCCACAACTGAATAACAATGTGCCCATGCAGAAAAAACTCAGC
CTTCCAGAAATTCCTTCTTATGGCTTTCTTGTACCCAGAGGCACATTTCCTTTGGATGAA
GATGTCAGCAACAAGGTTCCTTCAAGCTTCTCTGATTCCCCGAGTGGACAGCAGAACACC
AAGCCCAATATAGACATCCCTAAAGCAACGTCGAGTGTTTCTCAGGCTGGGAAGGAGCTG
GAGAAAGCCAAGGAGGTGTCAGAGAATTCCGCGGGCCATAATTCCTCATGGTTCTCCAGA
CGGACAACTTCCCCATCTCCTGAACCGGACAGATTATCAGGTTCCAGTTCTGACAGCAGA
GCTAGCATCGTTTCCTCGTGCTCCACCACATCCACCGACGACTCCTCCAGCTCTTCCTCG
GAGGAGTCAGCAAAGGAGCTCTCCTTGGACCTGGATGTGGCCAAGGAGACAGTGATGGCT
CTGCAGCACAAGGTGGTCAGCTCTGTCGCTGGCCTGATGCTCTTTGTCAGCAGGAAGTGG
AGATTCCGAGACTATCTGGAGGCCAACATTGATGCAATCCACAGGTCCACTGATCACATA
GAAGCCTCTGTAAGAGAATTTCTGGATTTTGCCCGAGGAGTCCATGGGACTGCCTGTAAC
CTCACTGACAGTAACCTTCAGAACAGAATTCGGGACCAGATGCAGACCATCTCCAACTCC
TACCGCATCCTGCTTGAAACAAAGGAAAGCTTGGATAATCGCAATTGGCCTCTGGAAGTT
CTTGTGACTGACAGTGTCCAGAACAGCCCAGATGACCTTGAGAGGTTTGTCATGGTGGCA
CGGATGCTTCCAGAAGACATCAAGAGGTTTGCCTCCATTGTCATTGCCAATGGAAGGCTC
CTTTTTAAGCGGAACTGTGAAAAGGAAGAGACTGTGCAGTTGACCCCAAATGCAGAATTT
AAGTGTGAAAAATACATCCAGCCTCCCCAAAGAGAAACTGAATCACACCAAAAGAGTACC
CCTTCCACTAAGCAAAGGGAAGATGAACACTCTTCTGAACTATTAAAGAAAAATAGAGCA
AATATCTGTGGACAGAATCCTGGCCCTCTTATACCTCAGCCTTCGAGTCAACAGACTCCT
GAGAGGAAACCCCGCTTATCTGAACACTGCCGGCTGTACTTTGGGGCGCTCTTCAAAGCC
ATCAGCGCATTTCACGGCAGCCTCAGCAGCAGCCAGCCCGCGGAGATCATCACTCAGAGC
AAGCTGGTCATCATGGTGGGACAGAAGCTGGTGGACACGCTGTGCATGGAGACCCAGGAG
AGGGACGTGCGCAATGAGATCCTCCGCGGCAGCAGTCACCTCTGCAGCCTGCTCAAGGAC
GTAGCGCTGGCCACTAAGAATGCCGTGCTCACATACCCCAGCCCTGCCGCGCTGGGGCAC
CTCCAGGCGGAGGCTGAGAAGCTGGAGCAACACACGCGGCAGTTCAGAGGGACACTGGGA
TGAGGACTGTCTACCTCCCTTCCTCCTCTGCTCACC
(配列番号11)
【0329】
本明細書で使用される場合、用語「CCL5」は、C-Cモチーフケモカイン5をコードする遺伝子を指す。「CCL5」及び「C-Cモチーフケモカイン5」という用語は、CCL5遺伝子の野生型形態、ならびに野生型CCL5の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型CCL5核酸配列(例えば、配列番号12、ENA受託番号M21121)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号12は、CCL5タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
CCTCCGACAGCCTCTCCACAGGTACCATGAAGGTCTCCGCGGCACGCCTCGCTGTCATCC
TCATTGCTACTGCCCTCTGCGCTCCTGCATCTGCCTCCCCATATTCCTCGGACACCACAC
CCTGCTGCTTTGCCTACATTGCCCGCCCACTGCCCCGTGCCCACATCAAGGAGTATTTCT
ACACCAGTGGCAAGTGCTCCAACCCAGCAGTCGTCTTTGTCACCCGAAAGAACCGCCAAG
TGTGTGCCAACCCAGAGAAGAAATGGGTTCGGGAGTACATCAACTCTTTGGAGATGAGCT
AGGATGGAGAGTCCTTGAACCTGAACTTACACAAATTTGCCTGTTTCTGCTTGCTCTTGT
CCTAGCTTGGGAGGCTTCCCCTCACTATCCTACCCCACCCGCTCCTTGAAGGGCCCAGAT
TCTGACCACGACGAGCAGCAGTTACAAAAACCTTCCCCAGGCTGGACGTGGTGGCTCAGC
CTTGTAATCCCAGCACTTTGGGAGGCCAAGGTGGGTGGATCACTTGAGGTCAGGAGTTCG
AGACAGCCTGGCCAACATGATGAAACCCCATGTGTACTAAAAATACAAAAAATTAGCCGG
GCGTGGTAGCGGGCGCCTGTAGTCCCAGCTACTCGGGAGGCTGAGGCAGGAGAATGGCGT
GAACCCGGGAGCGGAGCTTGCAGTGAGCCGAGATCGCGCCACTGCACTCCAGCCTGGGCG
ACAGAGCGAGACTCCGTCTCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAATACAAAAATTAGCC
GCGTGGTGGCCCACGCCTGTAATCCCAGCTACTCGGGAGGCTAAGGCAGGAAAATTGTTT
GAACCCAGGAGGTGGAGGCTGCAGTGAGCTGAGATTGTGCCACTTCACTCCAGCCTGGGT
GACAAAGTGAGACTCCGTCACAACAACAACAACAAAAAGCTTCCCCAACTAAAGCCTAGA
AGAGCTTCTGAGGCGCTGCTTTGTCAAAAGGAAGTCTCTAGGTTCTGAGCTCTGGCTTTG
CCTTGGCTTTGCAAGGGCTCTGTGACAAGGAAGGAAGTCAGCATGCCTCTAGAGGCAAGG
AAGGGAGGAACACTGCACTCTTAAGCTTCCGCCGTCTCAACCCCTCACAGGAGCTTACTG
GCAAACATGAAAAATCGGGG
(配列番号12)
【0330】
本明細書で使用される場合、「CD2AP」という用語は、CD2関連タンパク質をコードする遺伝子を指す。「CD2AP」及び「CD2関連タンパク質」という用語は、CD2AP遺伝子の野生型形態、ならびに野生型CD2APの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型CD2AP核酸配列(例えば、配列番号13、ENA受託番号AF146277)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号13は、CD2APタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
GGAATTCCGGGAGGAGCGGACGTCGGCTTCTCCCCGCGGGAGCCCCCAGCATGGTTGACT
ATATTGTGGAGTATGACTATGATGCTGTACATGATGATGAATTAACTATTCGAGTTGGAG
AAATCATCAGGAATGTGAAAAAGCTACAGGAGGAAGGGTGGCTGGAAGGAGAACTAAATG
GGAGAAGAGGAATGTTCCCTGACAATTTCGTTAAGGAAATTAAAAGAGAGACGGAATTCA
AGGATGACAGTTTGCCCATCAAACGGGAAAGGCATGGGAATGTAGCAAGTCTTGTACAAC
GAATAAGCACCTATGGACTTCCAGCTGGAGGAATTCAGCCACATCCACAAACCAAAAACA
TTAAGAAGAAGACCAAGAAGCGTCAGTGTAAAGTTCTTTTTGAGTACATTCCACAAAATG
AGGATGAACTGGAGCTGAAAGTGGGAGATATTATTGATATTAATGAAGAGGTAGAAGAAG
GCTGGTGGAGTGGAACCCTGAATAACAAGTTGGGACTGTTTCCCTCAAATTTTGTGAAAG
AATTAGAGGTAACAGATGATGGTGAAACTCATGAAGCCCAGGACGATTCAGAAACTGTTT
TGGCTGGGCCTACTTCACCTATACCTTCTCTGGGAAATGTGAGTGAAACTGCATCTGGAT
CAGTTACACAGCCAAAGAAAATTCGAGGAATTGGATTTGGAGACATTTTTAAAGAAGGTT
CTGTGAAACTTCGGACAAGAACATCCAGTAGTGAAACAGAAGAGAAAAAACCAGAAAAGC
CCTTAATCCTACAGTCACTGGGACCCAAAACTCAGAGTGTGGAGATAACAAAAACAGATA
CCGAAGGTAAAATTAAAGCTAAAGAATATTGTAGAACATTATTTGCCTATGAAGGTACTA
ATGAAGATGAACTTACTTTTAAAGAGGGGGAGATAATCCATTTGATAAGTAAGGAGACTG
GAGAAGCTGGCTGGTGGAGGGGCGAACTTAATGGTAAAGAAGGAGTATTTCCAGACAATT
TTGCTGTCCAGATAAATGAACTTGATAAAGACTTTCCAAAACCAAAGAAACCACCACCTC
CTGCTAAGGCTCCAGCTCCAAAGCCTGAACTGATAGCTGCAGAGAAGAAATATTTTTCTT
TAAAGCCTGAAGAAAAGGATGAAAAATCAACACTGGAACAGAAACCTTCTAAACCAGCAG
CTCCACAAGTCCCACCCAAGAAACCTACTCCACCTACCAAAGCCAGTAATTTATTGAGAT
CTTCTGGAACAGTGTACCCAAAGCGACCTGAAAAACCAGTTCCTCCACCACCTCCTATAG
CCAAGATTAATGGGGAAGTTTCTAGCATTTCATCAAAATTTGAAACTGAGCCAGTATCAA
AACTAAAGCTAGATTCTGAACAGCTGCCCCTTAGACCAAAATCAGTAGACTTTGATTCAC
TTACAGTAAGGACCTCCAAAGAAACAGATGTTGTAAATTTTGATGACATAGCTTCCTCAG
AAAACTTGCTTCATCTCACTGCAAATAGACCAAAGATGCCTGGAAGAAGGTTGCCGGGCC
GTTTCAATGGTGGACATTCTCCAACTCACAGCCCCGAAAAAATCTTGAAGTTACCAAAAG
AAGAAGACAGTGCCAACCTGAAGCCATCTGAATTAAAAAAAGATACATGCTACTCTCCAA
AGCCATCTGTGTACCTTTCAACACCTTCCAGTGCTTCTAAAGCAAATACAACTGCTTTCC
TGACTCCATTAGAAATCAAAGCTAAAGTGGAAACAGATGATGTGAAAAAAAATTCCCTGG
ATGAACTTAGAGCCCAGATTATTGAATTGTTGTGCATTGTAGAAGCACTGAAAAAGGATC
ACGGGAAAGAACTGGAAAAACTGCGAAAAGATTTGGAAGAAGAGAAGACAATGAGAAGTA
ATCTAGAGATGGAAATAGAGAAGCTGAAAAAAGCTGTCCTGTCTTCTTGAGTGGTGTGGA
CCTGGTGTTCATAATGTTCCAGGGATTCAGAAGCAACGCTATGAACTTCAGCTGACTTGT
TACTTAAAAATTGTGAATTCTGTTGTTGTGATAAATATGAGCAAATGAAGTGTAATATCT
ATAGAAAAGTAGAGTGAGGGTGAATTTATATATATATTTTGTTTTGCCAATATGAAGAAA
AAGAGGCCTTATTTCTTAACTGTGCTGGGATTGCAAACACTTTTTAAAAAATTGTTTGCT
TGAAAATACTACTGAATATAAATAAGAATGTGCTCAGTAGTTTTTTTATTGAAACTTGTA
TTATTTTTAAAGAGATCTATACTATAAATATGGTGATATATTTACAAGTAATCTGTAAGA
TATACTATTTGAGAGGGACAGATTAGCCTTTTAGTAACTATAGTCACTACTTTTTCCATA
ATGCATAAGGGATATAAACTCTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGTGT
ATATATATATATATATTTTTACTTTTATCCTCTTACCGAAGGTTACACTGTTGTGCCTGT
TTGTCTGCAATGCTGTTTATATTTTGGGTGATGAAATAGGAGTTTCCTAGCTATATAAAC
CAGATTACTCACCCATGCATATAGTAAGAACTAATGAATAATCAAAATAATTTCATCAAC
TTTTAGAATATTTTATGTTGCTTGCACTATAGGAGTCATAAAAGGAACTTAGTTAAAATA
TGTTGGATTGTTAAACATTTGGGGAAATATGAACTGTATTTTAAATTTGTTAGGTCTGAA
AAATCTAAAACTGTTAATTTAACCCTTAACTTGTGCCTAGAAACTACAGCACATATAAAA
TATGTAAACACCAGCCTGTTGCTGTACTTTTCTGCTTATTTTACAGCCTCAAATATTTCT
CATTATCTTGTCACTTAGTTCTTCATGTTTCTCCTTCTGACTTTTAATAATGGTAATAGG
AAAACAAAACCCAAAGCTTTTCAAACTTCAGTGTGAGGTTTCCTATTTTGACAAGTTAAC
TTGTAAATACTCAGGTTTTACGATGTATAATTTACCTAATAGACCAAACTAACTCATGGA
GATATTTTGAACTATTATTTAGGTACAAACTTTATAAAGAATGTTAGTATGTCATAAAAT
ATAACATTACAGCTTATTTAAAACCAAATATATTGAACATATTTTAAAATACATTTCACA
GAATGGATGAATTAGTTGTTTCTTCAAAAGTTACTTATGAACAGTTGAATGCCTTTAAAA
TGTTCTGTCTGTAGGTACATCTAAAAACACAAGTGGGTTTATTTAAATTTTTAAAATTTG
AAATTTTTTATTTGCCAAAAATTGTTTTATGCTTTATTATATCGCAAATGAGTGTCAGAT
TTTTGAGTACCAATGATCATGCTTCCATTTTTTTTAGTTTTAAACCACCAAACCAATATT
TTTCCTTTAAATTTTAATCTTATAATATAGAAATCTTATGTTAATGAAATTTTGTCATGT
TTCAAATAAAGAAAACTGAAGTAGAAAATAGAAATGCCAGTAAACAACATAATGTTTAAT
TTACAACTTACATTAGGGGTTTGGGGGAATGCTAATTATATATTGAGAATATACATTAGA
ACTCTTCAAAATGGGCTCTTCTAATGAGGTCACTACTGAACAAAATTGTTCCCTCTTCTG
TTAAATAGAATAGGTTTAAATGACTAGTCAAATGAATTATTTTCTCCTTGTTAAATAAAT
TAAATCTTACTTTCTTTTAATGACCAACCTTAGGTAAAACAAAAATATTGTAATCCTAGA
AATTATCCTCCAGCTTTCTCACCTGAAAATCTATTGAAGTGATCCCTGGTCATCCTAATA
ATGGGATGAGGGAAGTTTCCAGCAGATTTCAGGCTGTTCTTAAAGTTTTTGTTGGTCATT
TTCTCAATAGTACATGAAATCAAGATGCTTATGAGCATGGAAATGTATTTAAAGTTTTTG
CTTGTGTCCTCCTCAGTCAGAATAGAAAAGTAACTGAAATACTCTTACCTTTCTGTCCTT
GATAAAATAGTAAAGAAAACCAAACAAACCCAGGCCTGATGGGAAAAATGATTCCTTTAT
TCTAGCAATTACTTTCTGTTGGTATGGGAAATGTTATTAATTTCTATTACTAAAGTTCAT
ATCACAAAATGATATTTAATAATAACCTTGGGGTAAATCATGAATTTTTTTTTCTACGTG
TGAGTATAAAAGACAAAAGTTGAACAGCATGGAATCTTCATTGCCAAATTATTAGTGAAT
GTATAGTTCAGGTATTCTTTGAGACACACAGTATCATTAATTTCCGAATTGTATTTCAGT
GTTATTTTTTGTTTGTGACCACTAAGCTTCTGTCTTAATACAAAGCTGTTACCTTCTACA
GAATTTAAGTCTGAAGATGTAAAGAGAGAACAGGCCTTGTGTAACAGAAGATACTCTTTT
TTATGCTCCTTACTGTGATCACAGAAAAATTAAAAATCCAAGTGCTCTCTAGATTTGTTG
ATAAACATTTTATGCTTGCATTTAAACTTGAAATGTATGAGCAGAATGAGACAATCAGTT
AAATCAGAAATGAGAAGTATTATAATGTAAAGGCCTTGTTTTGCTGTAGCAATAAAATGA
CCAAGTGCAATGACTTGATTTAATAAAATCCGGAATTC
(配列番号13)
【0331】
本明細書で使用される場合、用語「CD33」は、骨髄細胞表面抗原CD33をコードする遺伝子を指す。「CD33」及び「骨髄細胞表面抗原CD33」という用語は、CD33遺伝子の野生型形態、ならびに野生型CD33の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型CD33核酸配列(例えば、配列番号14、ENA受託番号M23197)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号14は、CD33タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
GCTTCCTCAGACATGCCGCTGCTGCTACTGCTGCCCCTGCTGTGGGCAGGGGCCCTGGCT
ATGGATCCAAATTTCTGGCTGCAAGTGCAGGAGTCAGTGACGGTACAGGAGGGTTTGTGC
GTCCTCGTGCCCTGCACTTTCTTCCATCCCATACCCTACTACGACAAGAACTCCCCAGTT
CATGGTTACTGGTTCCGGGAAGGAGCCATTATATCCGGGGACTCTCCAGTGGCCACAAAC
AAGCTAGATCAAGAAGTACAGGAGGAGACTCAGGGCAGATTCCGCCTCCTTGGGGATCCC
AGTAGGAACAACTGCTCCCTGAGCATCGTAGACGCCAGGAGGAGGGATAATGGTTCATAC
TTCTTTCGGATGGAGAGAGGAAGTACCAAATACAGTTACAAATCTCCCCAGCTCTCTGTG
CATGTGACAGACTTGACCCACAGGCCCAAAATCCTCATCCCTGGCACTCTAGAACCCGGC
CACTCCAAAAACCTTACCTGCTCTGTGTCCTGGGCCTGTGAGCAGGGAACACCCCCGATC
TTCTCCTGGTTGTCAGCTGCCCCCACCTCCCTGGGCCCCAGGACTACTCACTCCTCGGTG
CTCATAATCACCCCACGGCCCCAGGACCACGGCACCAACCTGACCTGTCAGGTGAAGTTC
GCTGGAGCTGGTGTGACTACGGAGAGAACCATCCAGCTCAACGTCACCTATGTTCCACAG
AACCCAACAACTGGTATCTTTCCAGGAGATGGCTCAGGGAAACAAGAGACCAGAGCAGGA
CTGGTTCATGGGGCCATTGGAGGAGCTGGTGTTACAGCCCTGCTCGCTCTTTGTCTCTGC
CTCATCTTCTTCATAGTGAAGACCCACAGGAGGAAAGCAGCCAGGACAGCAGTGGGCAGC
AATGACACCCACCCTACCACAGGGTCAGCCTCCCCGAAACACCAGAAGAACTCCAAGTTA
CATGGCCCCACTGAAACCTCAAGCTGTTCAGGTGCCGCCCCTACTGTGGAGATGGATGAG
GAGCTGCATTATGCTTCCCTCAACTTTCATGGGATGAATCCTTCCAAGGACACCTCCACC
GAATACTCAGAGGTCAGGACCCAGTGAGGAACCCTCAAGAGCATCAGGCTCAGCTAGAAG
ATCCACATCCTCTACAGGTCGGGGACCAAAGGCTGATTCTTGGAGATTTAACTCCCCACA
GGCAATGGGTTTATAGACATTATGTGAGTTTCCTGCTATATTAACATCATCTTGAGACTT
TGCAAGCAGAGAGTCGTGGAATCAAATCTGTGCTCTTTCATTTGCTAAGTGTATGATGTC
ACACAAGCTCCTTAACCTTCCATGTCTCCATTTTCTTCTCTGTGAAGTAGGTATAAGAAG
TCCTATCTCATAGGGATGCTGTGAGCATTAAATAAAGGTACACATGGAAAACACCAG
(配列番号14)
【0332】
本明細書で使用される場合、用語「CD68」は、CD68分子をコードする遺伝子を指す。「CD68」及び「CD68分子」という用語は、CD68遺伝子の野生型形態、ならびに野生型CD68の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型CD68核酸配列(例えば、配列番号15、NCBI参照配列:NM_001251.2)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号15は、CD68タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
TTAATTACAAAAACTAATGACTAAGAGAGAGGTGGCTAGAGCTGAGGCCCCTGAGTCAGGCTGTGGGTGGGATCATCTCCAGTACAGGAAGTGAGACTTTCATTTCCTCCTTTCCAAGAGAGGGCTGAGGGAGCAGGGTTGAGCAACTGGTGCAGACAGCCTAGCTGGACTTTGGGTGAGGCGGTTCAGCCATGAGGCTGGCTGTGCTTTTCTCGGGGGCCCTGCTGGGGCTACTGGCAGCCCAGGGGACAGGGAATGACTGTCCTCACAAAAAATCAGCTACTTTGCTGCCATCCTTCACGGTGACACCCACGGTTACAGAGAGCACTGGAACAACCAGCCACAGGACTACCAAGAGCCACAAAACCACCACTCACAGGACAACCACCACAGGCACCACCAGCCACGGACCCACGACTGCCACTCACAACCCCACCACCACCAGCCATGGAAACGTCACAGTTCATCCAACAAGCAATAGCACTGCCACCAGCCAGGGACCCTCAACTGCCACTCACAGTCCTGCCACCACTAGTCATGGAAATGCCACGGTTCATCCAACAAGCAACAGCACTGCCACCAGCCCAGGATTCACCAGTTCTGCCCACCCAGAACCACCTCCACCCTCTCCGAGTCCTAGCCCAACCTCCAAGGAGACCATTGGAGACTACACGTGGACCAATGGTTCCCAGCCCTGTGTCCACCTCCAAGCCCAGATTCAGATTCGAGTCATGTACACAACCCAGGGTGGAGGAGAGGCCTGGGGCATCTCTGTACTGAACCCCAACAAAACCAAGGTCCAGGGAAGCTGTGAGGGTGCCCATCCCCACCTGCTTCTCTCATTCCCCTATGGACACCTCAGCTTTGGATTCATGCAGGACCTCCAGCAGAAGGTTGTCTACCTGAGCTACATGGCGGTGGAGTACAATGTGTCCTTCCCCCACGCAGCACAGTGGACATTCTCGGCTCAGAATGCATCCCTTCGAGATCTCCAAGCACCCCTGGGGCAGAGCTTCAGTTGCAGCAACTCGAGCATCATTCTTTCACCAGCTGTCCACCTCGACCTGCTCTCCCTGAGGCTCCAGGCTGCTCAGCTGCCCCACACAGGGGTCTTTGGGCAAAGTTTCTCCTGCCCCAGTGACCGGTCCATCTTGCTGCCTCTCATCATCGGCCTGATCCTTCTTGGCCTCCTCGCCCTGGTGCTTATTGCTTTCTGCATCATCCGGAGACGCCCATCCGCCTACCAGGCCCTCTGAGCATTTGCTTCAAACCCCAGGGCACTGAGGGGGTTGGGGTGTGGTGGGGGGGTACCCTTATTTCCTCGACACGCAACTGGCTCAAAGACAATGTTATTTTCCTTCCCTTTCTTGAAGAACAAAAAGAAAGCCGGGCATGACGGCTCATGCCTGTAATCCCAGCACTTTGGGAGGCTGAGGCAGGTGGATCACTGGAGGTCAGGAGTTTGAGACCAGCCTGGCCAACATGGTGAAACCCTGTCTCTACTAAAAATACAATTAGCCAGGTGTGGCGGCGTAATCCCAGCTGGCCTGTAATCCCAGCTACTTGGGAGGCTGAGGCAGAACTGCTTGAACCCAGGAGGTGGAGGTTGCAGTGAGCCGTCATCGCGCCACTAAGCCAAGATCGCGCCACTGCACTCCAGCCTGGGCGACAGAGCCAGACTGTCTCAAATAAATAAATATGAGATAATGCAGTCGGGAGAAGGGAGGGAGAGAATTTTATTAAATGTGACGAACTGCCCCCCCCCCCCCCCCAGCAGGAGAGCAGCAAAATTTATGCAAATCTTTGACGGGGTTTTCCTTGTCCTGCCAGGATTAAAAGCCATGAGTTTCTTGTCAAAAAAAAAAAAAAAAA
(配列番号15)
【0333】
本明細書で使用される場合、「CLPTM1」という用語は、GABA A型受容体前方輸送のCLPTM1レギュレータをコードする遺伝子を指す。「CLPTM1」及び「GABA A型受容体前方輸送のCLPTM1レギュレータ」という用語は、CLPTM1遺伝子の野生型形態、ならびに野生型CLPTM1の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型CLPTM1核酸配列(例えば、配列番号16、NCBI参照配列:NM_001294.3)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号16は、CLPTM1タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
AGGTTGGTCCTTCCATAGCCGGAAGTGGCCTTCCTGAGAGGCGTGGCTGCGGCACTCTTGCCGGATAGGGTGGCCCGGCGGGGCTAGGAAAGCGTGAAATCTCGCGCGATTGCGCTGCGAAGTCGGGGACGGGGCGGGGCTGGCGGCGGGGGCGGGGACCCGGAGCGGGAAGATGGCGGCGGCGCAGGAGGCGGACGGGGCCCGCAGCGCCGTGGTGGCGGCCGGGGGAGGCAGCTCCGGTCAGGTGACCAGCAATGGCAGCATCGGGAGGGACCCGCCAGCGGAGACCCAGCCTCAGAACCCACCGGCCCAGCCGGCACCCAATGCCTGGCAGGTCATCAAAGGTGTGCTGTTTAGGATCTTCATCATCTGGGCCATCAGCAGTTGGTTCCGCCGAGGGCCGGCCCCTCAGGACCAGGCGGGCCCCGGAGGAGCTCCACGCGTCGCCAGCCGCAACCTGTTCCCCAAAGACACTTTAATGAACCTGCATGTGTACATCTCAGAGCACGAGCACTTTACAGACTTCAACGCCACGTCGGCACTCTTCTGGGAACAGCACGATCTTGTGTATGGCGACTGGACTAGCGGCGAGAACTCAGACGGCTGCTACGAGCACTTTGCTGAGCTCGATATCCCACAGAGCGTCCAGCAGAACGGCTCCATCTACATCCACGTTTACTTCACCAAGAGTGGCTTCCACCCAGACCCCCGGCAGAAGGCCCTGTACCGCCGGCTTGCCACAGTCCACATGTCCCGGATGATCAACAAATACAAGCGCAGACGATTTCAGAAAACCAAGAACCTGCTGACAGGAGAGACAGAAGCGGACCCAGAAATGATCAAGAGGGCTGAGGACTATGGGCCTGTGGAGGTGATCTCCCATTGGCACCCCAACATCACCATCAACATCGTGGACGACCACACGCCGTGGGTGAAGGGCAGTGTGCCCCCTCCCCTGGATCAATATGTGAAGTTCGACGCCGTGAGCGGTGACTACTATCCCATCATCTACTTCAATGACTACTGGAACCTGCAGAAGGACTACTACCCCATCAACGAGAGCCTGGCCAGCCTGCCGCTCCGCGTCTCCTTCTGCCCACTCTCGCTTTGGCGCTGGCAGCTCTATGCTGCCCAGAGCACCAAGTCGCCCTGGAACTTCCTGGGTGATGAGTTGTACGAGCAGTCAGATGAGGAGCAGGACTCGGTGAAGGTGGCCCTGCTGGAGACCAACCCCTACCTGCTGGCGCTCACCATCATCGTGTCTATCGTTCACAGTGTCTTCGAGTTCCTGGCCTTCAAGAATGATATCCAGTTCTGGAACAGCCGGCAGTCCCTGGAGGGCCTGTCCGTGCGCTCCGTCTTCTTCGGCGTTTTCCAGTCATTCGTGGTCCTCCTCTACATCCTGGACAACGAGACCAACTTCGTGGTCCAGGTCAGCGTCTTCATTGGGGTCCTCATCGACCTCTGGAAGATCACCAAGGTCATGGACGTCCGGCTGGACCGAGAGCACAGGGTGGCAGGAATCTTCCCCCGCCTATCCTTCAAGGACAAGTCCACGTATATCGAGTCCTCGACCAAAGTGTATGATGATATGGCATTCCGGTACCTGTCCTGGATCCTCTTCCCGCTCCTGGGCTGCTATGCCGTCTACAGTCTTCTGTACCTGGAGCACAAGGGCTGGTACTCCTGGGTGCTCAGCATGCTCTACGGCTTCCTGCTGACCTTCGGCTTCATCACCATGACGCCCCAGCTCTTCATCAACTACAAGCTCAAGTCTGTGGCCCACCTTCCCTGGCGCATGCTCACCTACAAGGCCCTCAACACATTCATCGACGACCTGTTCGCCTTTGTCATCAAGATGCCCGTTATGTACCGGATCGGCTGCCTGCGGGACGATGTGGTTTTCTTCATCTACCTCTACCAACGGTGGATCTACCGCGTCGACCCCACCCGAGTCAACGAGTTTGGCATGAGTGGAGAAGACCCCACAGCTGCCGCCCCCGTGGCCGAGGTTCCCACAGCAGCAGGGGCCCTCACGCCCACACCTGCACCCACCACGACCACCGCCACCAGGGAGGAGGCCTCCACGTCCCTGCCCACCAAGCCCACCCAGGGGGCCAGCTCTGCCAGCGAGCCCCAGGAAGCCCCTCCAAAGCCAGCAGAGGACAAGAAAAAGGATTAGTCGAGACTGGTCCTCACCTGCTCCGGCTCCTGGCGACCACTACCCCTGCGTCCCGGCCCCCTCGCCTCCCCTCCCTGTCGCCCTTTCCCTGGACAGATCAGGCCGGGGCGGTGGGAGGCCCGCCTCAGGTCAGGGCCCAGCGTGTGATGTAGGGGCCGGGGCAGGCCAGGGTTTGTTTGTGGAGGCGCTGTCTGTCCCTCTGTCCCTCTGTGTTTCCAGCCATCTCGCCCTGCCAGCCCAGCACCACTGGGAATCATGGTGAAGCTGATGCAGCGTTGCCGAGGGGGTGGGTTGGGCGGGGGTGGGGCCGGGCCCCCCTACGGGATGCCCACGGCCGTTCATCATCTTGTCCCTCGTCCCCCTACCACACTCCCCCTCCTAGACCGCCGCCCTTTAACACAGTCTGGATTTAATAAATTCATATGGGTGTTTAACTTAAACTCAGCACTAAAAAAAAAAAAAAAAAA
(配列番号16)
【0334】
本明細書で使用される場合、「CLU」という用語は、クラスタリンをコードする遺伝子を指す。「CLU」及び「クラスタリン」という用語は、CLU遺伝子の野生型形態、ならびに野生型CLUの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型CLU核酸配列(例えば、配列番号17、ENA受託番号M25915)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号17は、CLUタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
CTGCGAACCCTCTCTACTCTCCGAAGGGAATTGTCCTTCCTGGCTTCCACTACTTCCACC
CCTGAATGCACAGGCAGCCCGGCCCAAGTCTCCCACTAGGGATGCAGATGGATTCGGTGT
GAAGGGCTGGCTGCTGTTGCCTCCGGCTCTTGAAAGTCAAGTTCAGAGGCGTGCAAAGAC
TCCAGAATTGGAGGCATGATGAAGACTCTGCTGCTGTTTGTGGGGCTGCTGCTGACCTGG
GAGAGTGGGCAGGTCCTGGGGGACCAGACGGTCTCAGACAATGAGCTCCAGGAAATGTCC
AATCAGGGAAGTAAGTACGTCAATAAGGAAATTCAAAATGCTGTCAACGGGGTGAAACAG
ATAAAGACTCTCATAGAAAAAACAAACGAAGAGCGCAAGACACTGCTCAGCAACCTAGAA
GAAGCCAAGAAGAAGAAAGAGGATGCCCTAAATGAGACCAGGGAATCAGAGACAAAGCTG
AAGGAGCTCCCAGGAGTGTGCAATGAGACCATGATGGCCCTCTGGGAAGAGTGTAAGCCC
TGCCTGAAACAGACCTGCATGAAGTTCTACGCACGCGTCTGCAGAAGTGGCTCAGGCCTG
GTTGGCCGCCAGCTTGAGGAGTTCCTGAACCAGAGCTCGCCCTTCTACTTCTGGATGAAT
GGTGACCGCATCGACTCCCTGCTGGAGAACGACCGGCAGCAGACGCACATGCTGGATGTC
ATGCAGGACCACTTCAGCCGCGCGTCCAGCATCATAGACGAGCTCTTCCAGGACAGGTTC
TTCACCCGGGAGCCCCAGGATACCTACCACTACCTGCCCTTCAGCCTGCCCCACCGGAGG
CCTCACTTCTTCTTTCCCAAGTCCCGCATCGTCCGCAGCTTGATGCCCTTCTCTCCGTAC
GAGCCCCTGAACTTCCACGCCATGTTCCAGCCCTTCCTTGAGATGATACACGAGGCTCAG
CAGGCCATGGACATCCACTTCCACAGCCCGGCCTTCCAGCACCCGCCAACAGAATTCATA
CGAGAAGGCGACGATGACCGGACTGTGTGCCGGGAGATCCGCCACAACTCCACGGGCTGC
CTGCGGATGAAGGACCAGTGTGACAAGTGCCGGGAGATCTTGTCTGTGGACTGTTCCACC
AACAACCCCTCCCAGGCTAAGCTGCGGCGGGAGCTCGACGAATCCCTCCAGGTCGCTGAG
AGGTTGACCAGGAAATATAACGAGCTGCTAAAGTCCTACCAGTGGAAGATGCTCAACACC
TCCTCCTTGCTGGAGCAGCTGAACGAGCAGTTTAACTGGGTGTCCCGGCTGGCAAACCTC
ACGCAAGGCGAAGACCAGTACTATCTGCGGGTCACCACGGTGGCTTCCCACACTTCTGAC
TCGGACGTTCCTTCCGGTGTCACTGAGGTGGTCGTGAAGCTCTTTGACTCTGATCCCATC
ACTGTGACGGTCCCTGTAGAAGTCTCCAGGAAGAACCCTAAATTTATGGAGACCGTGGCG
GAGAAAGCGCTGCAGGAATACCGCAAAAAGCACCGGGAGGAGTGAGATGTGGATGTTGCT
TTTGCACCTACGGGGGCATCTGAGTCCAGCTCCCCCCAAGATGAGCTGCAGCCCCCCAGA
GAGAGCTCTGCACGTCACCAAGTAACCAGGC
(配列番号17)
【0335】
本明細書で使用される場合、用語「CR1」は、補体受容体1型をコードする遺伝子を指す。「CR1」及び「補体受容体1型」という用語は、CR1遺伝子の野生型形態、ならびに野生型CR1の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型CR1核酸配列(例えば、配列番号18、ENA受託番号Y00816)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号18は、CR1タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
CGTGGTTTGTAGATGTGCTTGGGGAGAATGGGGGCCTCTTCTCCAAGAAGCCCGGAGCCT
GTCGGGCCGCCGGCGCCCGGTCTCCCCTTCTGCTGCGGAGGATCCCTGCTGGCGGTTGTG
GTGCTGCTTGCGCTGCCGGTGGCCTGGGGTCAATGCAATGCCCCAGAATGGCTTCCATTT
GCCAGGCCTACCAACCTAACTGATGAGTTTGAGTTTCCCATTGGGACATATCTGAACTAT
GAATGCCGCCCTGGTTATTCCGGAAGACCGTTTTCTATCATCTGCCTAAAAAACTCAGTC
TGGACTGGTGCTAAGGACAGGTGCAGACGTAAATCATGTCGTAATCCTCCAGATCCTGTG
AATGGCATGGTGCATGTGATCAAAGGCATCCAGTTCGGATCCCAAATTAAATATTCTTGT
ACTAAAGGATACCGACTCATTGGTTCCTCGTCTGCCACATGCATCATCTCAGGTGATACT
GTCATTTGGGATAATGAAACACCTATTTGTGACAGAATTCCTTGTGGGCTACCCCCCACC
ATCACCAATGGAGATTTCATTAGCACCAACAGAGAGAATTTTCACTATGGATCAGTGGTG
ACCTACCGCTGCAATCCTGGAAGCGGAGGGAGAAAGGTGTTTGAGCTTGTGGGTGAGCCC
TCCATATACTGCACCAGCAATGACGATCAAGTGGGCATCTGGAGCGGCCCCGCCCCTCAG
TGCATTATACCTAACAAATGCACGCCTCCAAATGTGGAAAATGGAATATTGGTATCTGAC
AACAGAAGCTTATTTTCCTTAAATGAAGTTGTGGAGTTTAGGTGTCAGCCTGGCTTTGTC
ATGAAAGGACCCCGCCGTGTGAAGTGCCAGGCCCTGAACAAATGGGAGCCGGAGCTACCA
AGCTGCTCCAGGGTATGTCAGCCACCTCCAGATGTCCTGCATGCTGAGCGTACCCAAAGG
GACAAGGACAACTTTTCACCTGGGCAGGAAGTGTTCTACAGCTGTGAGCCCGGCTACGAC
CTCAGAGGGGCTGCGTCTATGCGCTGCACACCCCAGGGAGACTGGAGCCCTGCAGCCCCC
ACATGTGAAGTGAAATCCTGTGATGACTTCATGGGCCAACTTCTTAATGGCCGTGTGCTA
TTTCCAGTAAATCTCCAGCTTGGAGCAAAAGTGGATTTTGTTTGTGATGAAGGATTTCAA
TTAAAAGGCAGCTCTGCTAGTTACTGTGTCTTGGCTGGAATGGAAAGCCTTTGGAATAGC
AGTGTTCCAGTGTGTGAACAAATCTTTTGTCCAAGTCCTCCAGTTATTCCTAATGGGAGA
CACACAGGAAAACCTCTGGAAGTCTTTCCCTTTGGAAAAGCAGTAAATTACACATGCGAC
CCCCACCCAGACAGAGGGACGAGCTTCGACCTCATTGGAGAGAGCACCATCCGCTGCACA
AGTGACCCTCAAGGGAATGGGGTTTGGAGCAGCCCTGCCCCTCGCTGTGGAATTCTGGGT
CACTGTCAAGCCCCAGATCATTTTCTGTTTGCCAAGTTGAAAACCCAAACCAATGCATCT
GACTTTCCCATTGGGACATCTTTAAAGTACGAATGCCGTCCTGAGTACTACGGGAGGCCA
TTCTCTATCACATGTCTAGATAACCTGGTCTGGTCAAGTCCCAAAGATGTCTGTAAACGT
AAATCATGTAAAACTCCTCCAGATCCAGTGAATGGCATGGTGCATGTGATCACAGACATC
CAGGTTGGATCCAGAATCAACTATTCTTGTACTACAGGGCACCGACTCATTGGTCACTCA
TCTGCTGAATGTATCCTCTCGGGCAATGCTGCCCATTGGAGCACGAAGCCGCCAATTTGT
CAACGAATTCCTTGTGGGCTACCCCCCACCATCGCCAATGGAGATTTCATTAGCACCAAC
AGAGAGAATTTTCACTATGGATCAGTGGTGACCTACCGCTGCAATCCTGGAAGCGGAGGG
AGAAAGGTGTTTGAGCTTGTGGGTGAGCCCTCCATATACTGCACCAGCAATGACGATCAA
GTGGGCATCTGGAGCGGCCCGGCCCCTCAGTGCATTATACCTAACAAATGCACGCCTCCA
AATGTGGAAAATGGAATATTGGTATCTGACAACAGAAGCTTATTTTCCTTAAATGAAGTT
GTGGAGTTTAGGTGTCAGCCTGGCTTTGTCATGAAAGGACCCCGCCGTGTGAAGTGCCAG
GCCCTGAACAAATGGGAGCCGGAGCTACCAAGCTGCTCCAGGGTATGTCAGCCACCTCCA
GATGTCCTGCATGCTGAGCGTACCCAAAGGGACAAGGACAACTTTTCACCCGGGCAGGAA
GTGTTCTACAGCTGTGAGCCCGGCTATGACCTCAGAGGGGCTGCGTCTATGCGCTGCACA
CCCCAGGGAGACTGGAGCCCTGCAGCCCCCACATGTGAAGTGAAATCCTGTGATGACTTC
ATGGGCCAACTTCTTAATGGCCGTGTGCTATTTCCAGTAAATCTCCAGCTTGGAGCAAAA
GTGGATTTTGTTTGTGATGAAGGATTTCAATTAAAAGGCAGCTCTGCTAGTTATTGTGTC
TTGGCTGGAATGGAAAGCCTTTGGAATAGCAGTGTTCCAGTGTGTGAACAAATCTTTTGT
CCAAGTCCTCCAGTTATTCCTAATGGGAGACACACAGGAAAACCTCTGGAAGTCTTTCCC
TTTGGAAAAGCAGTAAATTACACATGCGACCCCCACCCAGACAGAGGGACGAGCTTCGAC
CTCATTGGAGAGAGCACCATCCGCTGCACAAGTGACCCTCAAGGGAATGGGGTTTGGAGC
AGCCCTGCCCCTCGCTGTGGAATTCTGGGTCACTGTCAAGCCCCAGATCATTTTCTGTTT
GCCAAGTTGAAAACCCAAACCAATGCATCTGACTTTCCCATTGGGACATCTTTAAAGTAC
GAATGCCGTCCTGAGTACTACGGGAGGCCATTCTCTATCACATGTCTAGATAACCTGGTC
TGGTCAAGTCCCAAAGATGTCTGTAAACGTAAATCATGTAAAACTCCTCCAGATCCAGTG
AATGGCATGGTGCATGTGATCACAGACATCCAGGTTGGATCCAGAATCAACTATTCTTGT
ACTACAGGGCACCGACTCATTGGTCACTCATCTGCTGAATGTATCCTCTCAGGCAATACT
GCCCATTGGAGCACGAAGCCGCCAATTTGTCAACGAATTCCTTGTGGGCTACCCCCAACC
ATCGCCAATGGAGATTTCATTAGCACCAACAGAGAGAATTTTCACTATGGATCAGTGGTG
ACCTACCGCTGCAATCTTGGAAGCAGAGGGAGAAAGGTGTTTGAGCTTGTGGGTGAGCCC
TCCATATACTGCACCAGCAATGACGATCAAGTGGGCATCTGGAGCGGCCCCGCCCCTCAG
TGCATTATACCTAACAAATGCACGCCTCCAAATGTGGAAAATGGAATATTGGTATCTGAC
AACAGAAGCTTATTTTCCTTAAATGAAGTTGTGGAGTTTAGGTGTCAGCCTGGCTTTGTC
ATGAAAGGACCCCGCCGTGTGAAGTGCCAGGCCCTGAACAAATGGGAGCCAGAGTTACCA
AGCTGCTCCAGGGTGTGTCAGCCGCCTCCAGAAATCCTGCATGGTGAGCATACCCCAAGC
CATCAGGACAACTTTTCACCTGGGCAGGAAGTGTTCTACAGCTGTGAGCCTGGCTATGAC
CTCAGAGGGGCTGCGTCTCTGCACTGCACACCCCAGGGAGACTGGAGCCCTGAAGCCCCG
AGATGTGCAGTGAAATCCTGTGATGACTTCTTGGGTCAACTCCCTCATGGCCGTGTGCTA
TTTCCACTTAATCTCCAGCTTGGGGCAAAGGTGTCCTTTGTCTGTGATGAAGGGTTTCGC
TTAAAGGGCAGTTCCGTTAGTCATTGTGTCTTGGTTGGAATGAGAAGCCTTTGGAATAAC
AGTGTTCCTGTGTGTGAACATATCTTTTGTCCAAATCCTCCAGCTATCCTTAATGGGAGA
CACACAGGAACTCCCTCTGGAGATATTCCCTATGGAAAAGAAATATCTTACACATGTGAC
CCCCACCCAGACAGAGGGATGACCTTCAACCTCATTGGGGAGAGCACCATCCGCTGCACA
AGTGACCCTCATGGGAATGGGGTTTGGAGCAGCCCTGCCCCTCGCTGTGAACTTTCTGTT
CGTGCTGGTCACTGTAAAACCCCAGAGCAGTTTCCATTTGCCAGTCCTACGATCCCAATT
AATGACTTTGAGTTTCCAGTCGGGACATCTTTGAATTATGAATGCCGTCCTGGGTATTTT
GGGAAAATGTTCTCTATCTCCTGCCTAGAAAACTTGGTCTGGTCAAGTGTTGAAGACAAC
TGTAGACGAAAATCATGTGGACCTCCACCAGAACCCTTCAATGGAATGGTGCATATAAAC
ACAGATACACAGTTTGGATCAACAGTTAATTATTCTTGTAATGAAGGGTTTCGACTCATT
GGTTCCCCATCTACTACTTGTCTCGTCTCAGGCAATAATGTCACATGGGATAAGAAGGCA
CCTATTTGTGAGATCATATCTTGTGAGCCACCTCCAACCATATCCAATGGAGACTTCTAC
AGCAACAATAGAACATCTTTTCACAATGGAACGGTGGTAACTTACCAGTGCCACACTGGA
CCAGATGGAGAACAGCTGTTTGAGCTTGTGGGAGAACGGTCAATATATTGCACCAGCAAA
GATGATCAAGTTGGTGTTTGGAGCAGCCCTCCCCCTCGGTGTATTTCTACTAATAAATGC
ACAGCTCCAGAAGTTGAAAATGCAATTAGAGTACCAGGAAACAGGAGTTTCTTTTCCCTC
ACTGAGATCATCAGATTTAGATGTCAGCCCGGGTTTGTCATGGTAGGGTCCCACACTGTG
CAGTGCCAGACCAATGGCAGATGGGGGCCCAAGCTGCCACACTGCTCCAGGGTGTGTCAG
CCGCCTCCAGAAATCCTGCATGGTGAGCATACCCTAAGCCATCAGGACAACTTTTCACCT
GGGCAGGAAGTGTTCTACAGCTGTGAGCCCAGCTATGACCTCAGAGGGGCTGCGTCTCTG
CACTGCACGCCCCAGGGAGACTGGAGCCCTGAAGCCCCTAGATGTACAGTGAAATCCTGT
GATGACTTCCTGGGCCAACTCCCTCATGGCCGTGTGCTACTTCCACTTAATCTCCAGCTT
GGGGCAAAGGTGTCCTTTGTTTGCGATGAAGGGTTCCGATTAAAAGGCAGGTCTGCTAGT
CATTGTGTCTTGGCTGGAATGAAAGCCCTTTGGAATAGCAGTGTTCCAGTGTGTGAACAA
ATCTTTTGTCCAAATCCTCCAGCTATCCTTAATGGGAGACACACAGGAACTCCCTTTGGA
GATATTCCCTATGGAAAAGAAATATCTTACGCATGCGACACCCACCCAGACAGAGGGATG
ACCTTCAACCTCATTGGGGAGAGCTCCATCCGCTGCACAAGTGACCCTCAAGGGAATGGG
GTTTGGAGCAGCCCTGCCCCTCGCTGTGAACTTTCTGTTCCTGCTGCCTGCCCACATCCA
CCCAAGATCCAAAACGGGCATTACATTGGAGGACACGTATCTCTATATCTTCCTGGGATG
ACAATCAGCTACACTTGTGACCCCGGCTACCTGTTAGTGGGAAAGGGCTTCATTTTCTGT
ACAGACCAGGGAATCTGGAGCCAATTGGATCATTATTGCAAAGAAGTAAATTGTAGCTTC
CCACTGTTTATGAATGGAATCTCGAAGGAGTTAGAAATGAAAAAAGTATATCACTATGGA
GATTATGTGACTTTGAAGTGTGAAGATGGGTATACTCTGGAAGGCAGTCCCTGGAGCCAG
TGCCAGGCGGATGACAGATGGGACCCTCCTCTGGCCAAATGTACCTCTCGTGCACATGAT
GCTCTCATAGTTGGCACTTTATCTGGTACGATCTTCTTTATTTTACTCATCATTTTCCTC
TCTTGGATAATTCTAAAGCACAGAAAAGGCAATAATGCACATGAAAACCCTAAAGAAGTG
GCTATCCATTTACATTCTCAAGGAGGCAGCAGCGTTCATCCCCGAACTCTGCAAACAAAT
GAAGAAAATAGCAGGGTCCTTCCTTGACAAAGTACTATACAGCTGAAGAACATCTCGAAT
ACAATTTTGGTGGGAAAGGAGCCAATTGATTTCAACAGAATCAGATCTGAGCTTCATAAA
GTCTTTGAAGTGACTTCACAGAGACGCAGACATGTGCACTTGAAGATGCTGCCCCTTCCC
TGGTACCTAGCAAAGCTCCTGCCTCTTTGTGTGCGTCACTGTGAAACCCCCACCCTTCTG
CCTCGTGCTAAACGCACACAGTATCTAGTCAGGGGAAAAGACTGCATTTAGGAGATAGAA
AATAGTTTGGATTACTTAAAGGAATAAGGTGTTGCCTGGAATTTCTGGTTTGTAAGGTGG
TCACTGTTCTTTTTTAAAATATTTGTAATATGGAATGGGCTCAGTAAGAAGAGCTTGGAA
AATGCAGAAAGTTATGAAAAATAAGTCACTTATAATTATGCTACCTACTGATAACCACTC
CTAATATTTTGATTCATTTTCTGCCTATCTTCTTTCACATATGTGTTTTTTTACATACGT
ACTTTTCCCCCCTTAGTTTGTTTCCTTTTATTTTATAGAGCAGAACCCTAGTCTTTTAAA
CAGTTTAGAGTGAAATATATGCTATATCAGTTTTTACTTTCTCTAGGGAGAAAAATTAAT
TTACTAGAAAGGCATGAAATGATCATGGGAAGAGTGGTTAAGACTACTGAAGAGAAATAT
TTGGAAAATAAGATTTCGATATCTTCTTTTTTTTTGAGATGGAGTCTGGCTCTGTCTCCC
AGGCTGGAGTGCAGTGGCGTAATCTCGGCTCACTGCAACGTCCGCCTCCCG
(配列番号18)
【0336】
本明細書で使用される場合、用語「CSF1」は、マクロファージコロニー刺激因子1をコードする遺伝子を指す。「CSF1」及び「マクロファージコロニー刺激因子1」という用語は、CSF1遺伝子の野生型形態、ならびに野生型CSF1の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型CSF1核酸配列(例えば、配列番号19、ENA受託番号M37435)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号19は、CSF1タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
CCTGGGTCCTCTCGGCGCCAGAGCCGCTCTCCGCATCCCAGGACAGCGGTGCGGCCCTCG
GCCGGGGCGCCCACTCCGCAGCAGCCAGCGAGCCAGCTGCCCCGTATGACCGCGCCGGGC
GCCGCCGGGCGCTGCCCTCCCACGACATGGCTGGGCTCCCTGCTGTTGTTGGTCTGTCTC
CTGGCGAGCAGGAGTATCACCGAGGAGGTGTCGGAGTACTGTAGCCACATGATTGGGAGT
GGACACCTGCAGTCTCTGCAGCGGCTGATTGACAGTCAGATGGAGACCTCGTGCCAAATT
ACATTTGAGTTTGTAGACCAGGAACAGTTGAAAGATCCAGTGTGCTACCTTAAGAAGGCA
TTTCTCCTGGTACAAGACATAATGGAGGACACCATGCGCTTCAGAGATAACACCGCCAAT
CCCATCGCCATTGTGCAGCTGCAGGAACTCTCTTTGAGGCTGAAGAGCTGCTTCACCAAG
GATTATGAAGAGCATGACAAGGCCTGCGTCCGAACTTTCTATGAGACACCTCTCCAGTTG
CTGGAGAAGGTCAAGAATGTCTTTAATGAAACAAAGAATCTCCTTGACAAGGACTGGAAT
ATTTTCAGCAAGAACTGCAACAACAGCTTTGCTGAATGCTCCAGCCAAGATGTGGTGACC
AAGCCTGATTGCAACTGCCTGTACCCCAAAGCCATCCCTAGCAGTGACCCGGCCTCTGTC
TCCCCTCATCAGCCCCTCGCCCCCTCCATGGCCCCTGTGGCTGGCTTGACCTGGGAGGAC
TCTGAGGGAACTGAGGGCAGCTCCCTCTTGCCTGGTGAGCAGCCCCTGCACACAGTGGAT
CCAGGCAGTGCCAAGCAGCGGCCACCCAGGAGCACCTGCCAGAGCTTTGAGCCGCCAGAG
ACCCCAGTTGTCAAGGACAGCACCATCGGTGGCTCACCACAGCCTCGCCCCTCTGTCGGG
GCCTTCAACCCCGGGATGGAGGATATTCTTGACTCTGCAATGGGCACTAATTGGGTCCCA
GAAGAAGCCTCTGGAGAGGCCAGTGAGATTCCCGTACCCCAAGGGACAGAGCTTTCCCCC
TCCAGGCCAGGAGGGGGCAGCATGCAGACAGAGCCCGCCAGACCCAGCAACTTCCTCTCA
GCATCTTCTCCACTCCCTGCATCAGCAAAGGGCCAACAGCCGGCAGATGTAACTGCTACA
GCCTTGCCCAGGGTGGGCCCCGTGATGCCCACTGGCCAGGACTGGAATCACACCCCCCAG
AAGACAGACCATCCATCTGCCCTGCTCAGAGACCCCCCGGAGCCAGGCTCTCCCAGGATC
TCATCACTGCGCCCCCAGGCCCTCAGCAACCCCTCCACCCTCTCTGCTCAGCCACAGCTT
TCCAGAAGCCACTCCTCGGGCAGCGTGCTGCCCCTTGGGGAGCTGGAGGGCAGGAGGAGC
ACCAGGGATCGGACGAGCCCCGCAGAGCCAGAAGCAGCACCAGCAAGTGAAGGGGCAGCC
AGGCCCCTGCCCCGTTTTAACTCCGTTCCTTTGACTGACACAGGCCATGAGAGGCAGTCC
GAGGGATCCTCCAGCCCGCAGCTCCAGGAGTCTGTCTTCCACCTGCTGGTGCCCAGTGTC
ATCCTGGTCTTGCTGGCTGTCGGAGGCCTCTTGTTCTACAGGTGGAGGCGGCGGAGCCAT
CAAGAGCCTCAGAGAGCGGATTCTCCCTTGGAGCAACCAGAGGGCAGCCCCCTGACTCAG
GATGACAGACAGGTGGAACTGCCAGTGTAGAGGGAATTCTAAGCTGGACGCACAGAACAG
TCTCTTCGTGGGAGGAGACATTATGGGGCGTCCACCACCACCCCTCCCTGGCCATCCTCC
TGGAATGTGGTCTGCCCTCCACCAGAGCTCCTGCCTGCCAGGACTGGACCAGAGCAGCCA
GGCTGGGGCCCCTCTGTCTCAACCCGCAGACCCTTGACTGAATGAGAGAGGCCAGAGGAT
GCTCCCCATGCTGCCACTATTTATTGTGAGCCCTGGAGGCTCCCATGTGCTTGAGGAAGG
CTGGTGAGCCCGGCTCAGGACCCTCTTCCCTCAGGGGCTGCAGCCTCCTCTCACTCCCTT
CCATGCCGGAACCCAGGCCAGGGACCCACCGGCCTGTGGTTTGTGGGAAAGCAGGGTGCA
CGCTGAGGAGTGAAACAACCCTGCACCCAGAGGGCCTGCCTGGTGCCAAGGTATCCCAGC
CTGGACAGGCATGGACCTGTCTCCAGACAGAGGAGCCTGAAGTTCGTGGGGCGGGACAGC
CTCGGCCTGATTTCCCGTAAAGGTGTGCAGCCTGAGAGACGGGAAGAGGAGGCCTCTGCA
CCTGCTGGTCTGCACTGACAGCCTGAAGGGTCTACACCCTCGGCTCACCTAAGTCCCTGT
GCTGGTTGCCAGGCCCAGAGGGGAGGCCAGCCCTGCCCTCAGGACCTGCCTGACCTGCCA
GTGATGCCAAGAGGGGGATCAAGCACTGGCCTCTGCCCCTCCTCCTTCCAGCACCTGCCA
GAGCTTCTCCAGCAGGCCAAGCAGAGGCTCCCCTCATGAAGGAAGCCATTGCACTGTGAA
CACTGTACCTGCCTGCTGAACAGCCTCCCCCCGTCCATCCATGAGCCAGCATCCGTCCGT
CCTCCACTCTCCAGCCTCTCCCCAGCCTCCTGCACTGAGCTGGCCTCACCAGTCGACTGA
GGGAGCCCCTCAGCCCTGACCTTCTCCTGACCTGGCCTTTGACTCCCCGGAGTGGAGTGG
GGTGGGAGAACCTCCTGGGCCGCCAGCCAGAGCCGCTCTTTAGGCTGTGTTCTTCGCCCA
GGTTTCTGCATCTTCCACTTTGACATTCCCAAGAGGGAAGGGACTAGTGGGAGAGAGCAA
GGGAGGGGAGGGCACAGACAGAGAGCCTACAGGGCGAGCTCTGACTGAAGATGGGCCTTT
GAAATATAGGTATGCACCTGAGGTTGGGGGAGGGTCTGCACTCCCAAACCCCAGCGCAGT
GTCCTTTCCCTGCTGCCGACAGGAACCTGGGGCTGAGCAGGTTATCCCTGTCAGGAGCCC
TGGACTGGGCTGCATCTCAGCCCCACCTGCATGGTATCCAGCTCCCATCCACTTCTCACC
CTTCTTTCCTCCTGACCTTGGTCAGCAGTGATGACCTCCAACTCTCACCCACCCCCTCTA
CCATCACCTCTAACCAGGCAAGCCAGGGTGGGAGAGCAATCAGGAGAGCCAGGCCTCAGC
TTCCAATGCCTGGAGGGCCTCCACTTTGTGGCCAGCCTGTGGTGCTGGCTCTGAGGCCTA
GGCAACGAGCGACAGGGCTGCCAGTTGCCCCTGGGTTCCTTTGTGCTGCTGTGTGCCTCC
TCTCCTGCCGCCCTTTGTCCTCCGCTAAGAGACCCTGCCCTACCTGGCCGCTGGGCCCCG
TGACTTTCCCTTCCTGCCCAGGAAAGTGAGGGTCGGCTGGCCCCACCTTCCCTGTCCTGA
TGCCGACAGCTTAGGGAAGGGCACTGAACTTGCATATGGGGCTTAGCCTTCTAGTCACAG
CCTCTATATTTGATGCTAGAAAACACATATTTTTAAATGGAAGAAAAATAAAAAGGCATT
CCCCCTTCATCCCCCTACCTTAAACATATAATATTTTAAAGGTCAAAAAAGCAATCCAAC
CCACTGCAGAAGCTCTTTTTGAGCACTTGGTGGCATCAGAGCAGGAGGAGCCCCAGAGCC
ACCTCTGGTGTCCCCCAGGCTACCTGCTCAGGAACCCCTTCTGTTCTCTGAGAACTCAAC
AGAGGACATTGGCTCACGCACTGTGAGATTTTGTTTTTATACTTGCAACTGGTGAATTAT
TTTTTATAAAGTCATTTAAATATCTATTTAAAAGATAGGAAGCTGCTTATATATTTAATA
ATAAAAGAAGTGCACAAGCTGCCGTTGACGTAGCTCGAG
(配列番号19)
【0337】
本明細書で使用する場合、「CST7」という用語は、シスタチン-Fをコードする遺伝子を指す。「CST7」及び「シスタチン-F」という用語は、CST7遺伝子の野生型形態、ならびに野生型CST7の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型CST7核酸配列(例えば、配列番号20、ENA受託番号AF031824)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号20は、CST7タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
GGCTCAGCACAGGCACAAACCATTGCCCGGCACTGGCCCGTGCTGCCTGAGAAGGATTGG
CACGGGCACAGACCACTGCCCCCACCTGCCCTGCGCCATCTACCCAAGAAGGCTCGGCAC
GGGCACCAACCACTGCCTCCAACTGCCCCATGCTGCCTGAGAAGGCACTGCACGGCCACC
CCCAACTGCCCCGCACTGTCCCTACCCGGGCAGCCATGCGAGCGGCTGGAACTCTGCTGG
CCTTCTGCTGCCTGGTCTTGAGCACCACTGGGGGCCCTTCCCCAGATACTTGTTCCCAGG
ACCTTAACTCACGTGTGAAGCCAGGATTTCCTAAAACAATAAAGACCAATGACCCAGGAG
TCCTCCAAGCAGCCAGATACAGTGTTGAAAAGTTCAACAACTGCACGAACGACATGTTCT
TGTTCAAGGAGTCCCGCATCACAAGGGCCCTAGTTCAGATAGTGAAAGGCCTGAAATATA
TGCTGGAGGTGGAAATTGGCAGAACTACCTGCAAGAAAAACCAGCACCTGCGTCTGGATG
ACTGTGACTTCCAAACCAACCACACCTTGAAGCAGACTCTGAGCTGCTACTCTGAAGTCT
GGGTCGTGCCCTGGCTCCAGCACTTCGAGGTGCCTGTTCTCCGTTGTCACTGACCCCCGC
CTCTTCAGCAAGACCACAGCCATGACAAACACCAGGATGCATGCTCCTTGTCCCCTCCCA
CCCGCCTCATGACCCAGCCTCACAGACCCTCTCAGGCCTCTGACGAGTGAGCGGGTGAAG
TGCCACTGGGTCACCGCAGGGCAGCTGGAATGGCAGCATGGTAGCACCTCCTAACAGATT
AAATAGATCACATTTGCTTCTAAAATT
(配列番号20)
【0338】
本明細書で使用する場合、「CTSB」という用語は、カテプシンBをコードする遺伝子を指す。「CTSB」及び「カテプシンB」という用語は、CTSB遺伝子の野生型形態、ならびに野生型CTSBの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型CTSB核酸配列(例えば、配列番号21、ENA受託番号M14221)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号21は、CTSBタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
AATTCCGCGGCAACCGCTCCGGCAACGCCAACCGCTCCGCTGCGCGCAGGCTGGGCTGCA
GGCTCTCGGCTGCAGCGCTGGGCTGGTGTGCAGTGGTGCGACCACGGCTCACGGCAGCCT
CAGCCACCCAGATGTAAGCGATCTGGTTCCCACCTCAGCCTTCCGAGTAGTGGATCTAGG
ATCTGGCTTCCAACATGTGGCAGCTCTGGGCCTCCCTCTGCTGCCTGCTGGTGTTGGCCA
ATGCCCGGAGCAGGCCCTCTTTCCATCCCGTGTCGGATGAGCTGGTCAACTATGTCAACA
AACGGAATACCACGTGGCAGGCCGGGCACAACTTCTACAACGTGGACATGAGCTACTTGA
AGAGGCTATGTGGTACCTTCCTGGGTGGGCCCAAGCCACCCCAGAGAGTTATGTTTACCG
AGGACCTGAAGCTGCCTGCAAGCTTCGATGCACGGGAACAATGGCCACAGTGTCCCACCA
TCAAAGAGATCAGAGACCAGGGCTCCTGTGGCTCCTGCTGGGCCTTCGGGGCTGTGGAAG
CCATCTCTGACCGCATCTGCATCCACACCAATGCGCACGTCAGCGTGGAGGTGTCGGCGG
AGGACCTGCTCACCTGCTGTGGCAGCATGTGTGGGGACGGCTGTAATGGTGGCTATCCTG
CTGAAGCTTGGAACTTCTGGACAAGAAAAGGCCTGGTTTCTGGTGGCCTCTATGAATCCC
ATGTAGGGTGCAGACCGTACTCCATCCCTCCCTGTGAGCACCACGTCAACGGCTCCCGGC
CCCCATGCACGGGGGAGGGAGATACCCCCAAGTGTAGCAAGATCTGTGAGCCTGGCTACA
GCCCGACCTACAAACAGGACAAGCACTACGGATACAATTCCTACAGCGTCTCCAATAGCG
AGAAGGACATCATGGCCGAGATCTACAAAAACGGCCCCGTGGAGGGAGCTTTCTCTGTGT
ATTCGGACTTCCTGCTCTACAAGTCAGGAGTGTACCAACACGTCACCGGAGAGATGATGG
GTGGCCATGCCATCCGCATCCTGGGCTGGGGAGTGGAGAATGGCACACCCTACTGGCTGG
TTGCCAACTCCTGGAACACTGACTGGGGTGACAATGGCTTCTTTAAAATACTCAGAGGAC
AGGATCACTGCGGAATCGAATCAGAAGTGGTGGCTGGAATTCCACGCACCGATCAGTACT
GGGAAAAGATCTAATCTGCCGTGGGCCTGTCGTGCCAGTCCTGGGGGCGAGATCGGGGTA
GAAAGTCATTTTATTCTTTAAGTTCACGTAAGATACAAGTTTCAGGCAGGGTCTGAAGGA
CTGGATTGGCCAAAGTCCTCCAAGGAGACCAAGTCCTGGCTACATCCCAGCCTGTGGTTA
CAGTGCAGACAGGCCATGTGAGCCACCGCTGCCAGCACAGAGCGTCCTTCCCCCTGTAGA
CTAGTGCCGTGGGAGTACCTGCTGCCCAGCTGCTGTGGCCCCCTCCGTGATCCATCCATC
TCCAGGGAGCAAGACAGAGACGCAGGATGGAAAGCGGAGTTCCTAACAGGATGAAAGTTC
CCCCATCAGTTCCCCCAGTACCTCCAAGCAAGTAGCTTTCCACATTTGTCACAGAAATCA
GAGGAGAGATGGTGTTGGGAGCCCTTTGGAGAACGCCAGTCTCCAGGTCCCCCTGCATCT
ATCGAGTTTGCAATGTCACAACCTCTCTGATCTTGTGCTCAGCATGATTCTTTAATAGAA
GTTTTATTTTTCGTGCACTCTGCTAATCATGTGGGTGAGCCAGTGGAACAGCGGGAGCCT
GTGCTGGTTTGCAGATTGCCTCCTAATGACGCGGCTCAAAAGGAAACCAAGTGGTCAGGA
GTTGTTTCTGACCCACTGATCTCTACTACCACAAGGAAAATAGTTTAGGAGAAACCAGCT
TTTACTGTTTTTGAAAAATTACAGCTTCACCCTGTCAAGTTAACAAGGAATGCCTGTGCC
AATAAAAGGTTTCTCCAACTTG
(配列番号21)
【0339】
本明細書で使用する場合、「CTSD」という用語は、カテプシンDをコードする遺伝子を指す。「CTSD」及び「カテプシンD」という用語は、CTSD遺伝子の野生型形態、ならびに野生型CTSDの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型CTSD核酸配列(例えば、配列番号22、ENA受託番号M11233)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号22は、CTSDタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
GGCTATAAGCGCACGGCCTCGGCGACCCTCTCCGACCCGGCCGCCGCCGCCATGCAGCCC
TCCAGCCTTCTGCCGCTCGCCCTCTGCCTGCTGGCTGCACCCGCCTCCGCGCTCGTCAGG
ATCCCGCTGCACAAGTTCACGTCCATCCGCCGGACCATGTCGGAGGTTGGGGGCTCTGTG
GAGGACCTGATTGCCAAAGGCCCCGTCTCAAAGTACTCCCAGGCGGTGCCAGCCGTGACC
GAGGGGCCCATTCCCGAGGTGCTCAAGAACTACATGGACGCCCAGTACTACGGGGAGATT
GGCATCGGGACGCCCCCCCAGTGCTTCACAGTCGTCTTCGACACGGGCTCCTCCAACCTG
TGGGTCCCCTCCATCCACTGCAAACTGCTGGACATCGCTTGCTGGATCCACCACAAGTAC
AACAGCGACAAGTCCAGCACCTACGTGAAGAATGGTACCTCGTTTGACATCCACTATGGC
TCGGGCAGCCTCTCCGGGTACCTGAGCCAGGACACTGTGTCGGTGCCCTGCCAGTCAGCG
TCGTCAGCCTCTGCCCTGGGCGGTGTCAAAGTGGAGAGGCAGGTCTTTGGGGAGGCCACC
AAGCAGCCAGGCATCACCTTCATCGCAGCCAAGTTCGATGGCATCCTGGGCATGGCCTAC
CCCCGCATCTCCGTCAACAACGTGCTGCCCGTCTTCGACAACCTGATGCAGCAGAAGCTG
GTGGACCAGAACATCTTCTCCTTCTACCTGAGCAGGGACCCAGATGCGCAGCCTGGGGGT
GAGCTGATGCTGGGTGGCACAGACTCCAAGTATTACAAGGGTTCTCTGTCCTACCTGAAT
GTCACCCGCAAGGCCTACTGGCAGGTCCACCTGGACCAGGTGGAGGTGGCCAGCGGGCTG
ACCCTGTGCAAGGAGGGCTGTGAGGCCATTGTGGACACAGGCACTTCCCTCATGGTGGGC
CCGGTGGATGAGGTGCGCGAGCTGCAGAAGGCCATCGGGGCCGTGCCGCTGATTCAGGGC
GAGTACATGATCCCCTGTGAGAAGGTGTCCACCCTGCCCGCGATCACACTGAAGCTGGGA
GGCAAAGGCTACAAGCTGTCCCCAGAGGACTACACGCTCAAGGTGTCGCAGGCCGGGAAG
ACCCTCTGCCTGAGCGGCTTCATGGGCATGGACATCCCGCCACCCAGCGGGCCACTCTGG
ATCCTGGGCGACGTCTTCATCGGCCGCTACTACACTGTGTTTGACCGTGACAACAACAGG
GTGGGCTTCGCCGAGGCTGCCCGCCTCTAGTTCCCAAGGCGTCCGCGCGCCAGCACAGAA
ACAGAGGAGAGTCCCAGAGCAGGAGGCCCCTGGCCCAGCGGCCCCTCCCACACACACCCA
CACACTCGCCCGCCCACTGTCCTGGGCGCCCTGGAAGCCGGCGGCCCAAGCCCGACTTGC
TGTTTTGTTCTGTGGTTTTCCCCTCCCTGGGTTCAGAAATGCTGCCTGCCTGTCTGTCTC
TCCATCTGTTTGGTGGGGGTAGAGCTGATCCAGAGCACAGATCTGTTTCGTGCATTGGAA
GACCCCACCCAAGCTTGGCAGCCGAGCTCGTGTATCCTGGGGCTCCCTTCATCTCCAGGG
AGTCCCCTCCCCGGCCCTACCAGCGCCCGCTGGGCTGAGCCCCTACCCCACACCAGGCCG
TCCTCCCGGGCCCTCCCTTGGAAACCTGCCCTGCCTGAGGGCCCCTCTGCCCAGCTTGGG
CCCAGCTGGGCTCTGCCACCCTACCTGTTCAGTGTCCCGGGCCCGTTGAGGATGAGGCCG
CTAGAGGCCTGAGGATGAGCTGGAAGGAGTGAGAGGGGACAAAACCCACCTTGTTGGAGC
CTGCAGGGTGGTGCTGGGACTGAGCCAGTCCCAGGGGCATGTATTGGCCTGGAGGTGGGG
TTGGGATTGGGGGCTGGTGCCAGCCTTCCTCTGCAGCTGACCTCTGTTGTCCTCCCCTTG
GGCGGCTGAGAGCCCCAGCTGACATGGAAATACAGTTGTTGGCCTCCGGCCTCCCCTC
(配列番号22)
【0340】
本明細書で使用される場合、「CTSL」という用語は、カテプシンL1をコードする遺伝子を指す。「CTSL」及び「カテプシンL1」という用語は、CTSL遺伝子の野生型形態、ならびに野生型CTSLの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型CTSL核酸配列(例えば、配列番号23、ENA受託番号X12451)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号23は、CTSLタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
AGAACCGCGACCTCCGCAACCTTGAGCGGCATCCGTGGAGTGCGCCTGCAGCTACGACCG
CAGCAGGAAAGCGCCGCCGGCCAGGCCCAGCTGTGGCCGGACAGGGACTGGAAGAGAGGA
CGCGGTCGAGTAGGTGTGCACCAGCCCTGGCAACGAGAGCGTCTACCCCGAACTCTGCTG
GCCTTGAGGTGGGGAAGCCGGGGAGGGCAGTTGAGGACCCCGCGGAGGCGCGTGACTGGT
TGAGCGGGCAGGCCAGCCTCCGAGCCGGGTGGACACAGGTTTTAAAACATGAATCCTACA
CTCATCCTTGCTGCCTTTTGCCTGGGAATTGCCTCAGCTACTCTAACATTTGATCACAGT
TTAGAGGCACAGTGGACCAAGTGGAAGGCGATGCACAACAGATTATACGGCATGAATGAA
GAAGGATGGAGGAGAGCAGTGTGGGAGAAGAACATGAAGATGATTGAACTGCACAATCAG
GAATACAGGGAAGGGAAACACAGCTTCACAATGGCCATGAACGCCTTTGGAGACATGACC
AGTGAAGAATTCAGGCAGGTGATGAATGGCTTTCAAAACCGTAAGCCCAGGAAGGGGAAA
GTGTTCCAGGAACCTCTGTTTTATGAGGCCCCCAGATCTGTGGATTGGAGAGAGAAAGGC
TACGTGACTCCTGTGAAGAATCAGGGTCAGTGTGGTTCTTGTTGGGCTTTTAGTGCTACT
GGTGCTCTTGAAGGACAGATGTTCCGGAAAACTGGGAGGCTTATCTCACTGAGTGAGCAG
AATCTGGTAGACTGCTCTGGGCCTCAAGGCAATGAAGGCTGCAATGGTGGCCTAATGGAT
TATGCTTTCCAGTATGTTCAGGATAATGGAGGCCTGGACTCTGAGGAATCCTATCCATAT
GAGGCAACAGAAGAATCCTGTAAGTACAATCCCAAGTATTCTGTTGCTAATGACACCGGC
TTTGTGGACATCCCTAAGCAGGAGAAGGCCCTGATGAAGGCAGTTGCAACTGTGGGGCCC
ATTTCTGTTGCTATTGATGCAGGTCATGAGTCCTTCCTGTTCTATAAAGAAGGCATTTAT
TTTGAGCCAGACTGTAGCAGTGAAGACATGGATCATGGTGTGCTGGTGGTTGGCTACGGA
TTTGAAAGCACAGAATCAGATAACAATAAATATTGGCTGGTGAAGAACAGCTGGGGTGAA
GAATGGGGCATGGGTGGCTACGTAAAGATGGCCAAAGACCGGAGAAACCATTGTGGAATT
GCCTCAGCAGCCAGCTACCCCACTGTGTGAGCTGGTGGACGGTGATGAGGAAGGACTTGA
CTGGGGATGGCGCATGCATGGGAGGAATTCATCTTCAGTCTACCAGCCCCCGCTGTGTCG
GATACACACTCGAATCATTGAAGATCCGAGTGTGATTTGAATTCTGTGATATTTTCACAC
TGGTAAATGTTACCTCTATTTTAATTACTGCTATAAATAGGTTTATATTATTGATTCACT
TACTGACTTTGCATTTTCGTTTTTAAAAGGATGTATAAATTTTTACCTGTTTAAATAAAA
TTTAATTTCAAATGT
(配列番号23)
【0341】
本明細書で使用される場合、用語「CXCL10」は、C-X-Cモチーフケモカイン10をコードする遺伝子を指す。「CXCL10」及び「C-X-Cモチーフケモカイン10」という用語は、CXCL10遺伝子の野生型形態、ならびに野生型CXCL10の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型CXCL10核酸配列(例えば、配列番号24、ENA受託番号X02530)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号24は、CXCL10タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
GAGACATTCCTCAATTGCTTAGACATATTCTGAGCCTACAGCAGAGGAACCTCCAGTCTC
AGCACCATGAATCAAACTGCGATTCTGATTTGCTGCCTTATCTTTCTGACTCTAAGTGGC
ATTCAAGGAGTACCTCTCTCTAGAACCGTACGCTGTACCTGCATCAGCATTAGTAATCAA
CCTGTTAATCCAAGGTCTTTAGAAAAACTTGAAATTATTCCTGCAAGCCAATTTTGTCCA
CGTGTTGAGATCATTGCTACAATGAAAAAGAAGGGTGAGAAGAGATGTCTGAATCCAGAA
TCGAAGGCCATCAAGAATTTACTGAAAGCAGTTAGCAAGGAAATGTCTAAAAGATCTCCT
TAAAACCAGAGGGGAGCAAAATCGATGCAGTGCTTCCAAGGATGGACCACACAGAGGCTG
CCTCTCCCATCACTTCCCTACATGGAGTATATGTCAAGCCATAATTGTTCTTAGTTTGCA
GTTACACTAAAAGGTGACCAATGATGGTCACCAAATCAGCTGCTACTACTCCTGTAGGAA
GGTTAATGTTCATCATCCTAAGCTATTCAGTAATAACTCTACCCTGGCACTATAATGTAA
GCTCTACTGAGGTGCTATGTTCTTAGTGGATGTTCTGACCCTGCTTCAAATATTTCCCTC
ACCTTTCCCATCTTCCAAGGGTACTAAGGAATCTTTCTGCTTTGGGGTTTATCAGAATTC
TCAGAATCTCAAATAACTAAAAGGTATGCAATCAAATCTGCTTTTTAAAGAATGCTCTTT
ACTTCATGGACTTCCACTGCCATCCTCCCAAGGGGCCCAAATTCTTTCAGTGGCTACCTA
CATACAATTCCAAACACATACAGGAAGGTAGAAATATCTGAAAATGTATGTGTAAGTATT
CTTATTTAATGAAAGACTGTACAAAGTATAAGTCTTAGATGTATATATTTCCTATATTGT
TTTCAGTGTACATGGAATAACATGTAATTAAGTACTATGTATCAATGAGTAACAGGAAAA
TTTTAAAAATACAGATAGATATATGCTCTGCATGTTACATAAGATAAATGTGCTGAATGG
TTTTCAAATAAAAATGAGGTACTCTCCTGGAAATATTAAGAAAGACTATCTAAATGTTGA
AAGATCAAAAGGTTAATAAAGTAATTATAACT
(配列番号24)
【0342】
本明細書で使用される場合、用語「CXCL13」は、C-X-Cモチーフケモカイン13をコードする遺伝子を指す。「CXCL13」及び「C-X-Cモチーフケモカイン13」という用語は、CXCL13遺伝子の野生型形態、ならびに野生型CXCL13の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型CXCL13核酸配列(例えば、配列番号25、ENA受託番号AF044197)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号25は、CXCL13タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
TTCGGCACTTGGGAGAAGATGTTTGAAAAAACTGACTCTGCTAATGAGCCTGGACTCAGA
GCTCAAGTCTGAACTCTACCTCCAGACAGAATGAAGTTCATCTCGACATCTCTGCTTCTC
ATGCTGCTGGTCAGCAGCCTCTCTCCAGTCCAAGGTGTTCTGGAGGTCTATTACACAAGC
TTGAGGTGTAGATGTGTCCAAGAGAGCTCAGTCTTTATCCCTAGACGCTTCATTGATCGA
ATTCAAATCTTGCCCCGTGGGAATGGTTGTCCAAGAAAAGAAATCATAGTCTGGAAGAAG
AACAAGTCAATTGTGTGTGTGGACCCTCAAGCTGAATGGATACAAAGAATGATGGAAGTA
TTGAGAAAAAGAAGTTCTTCAACTCTACCAGTTCCAGTGTTTAAGAGAAAGATTCCCTGA
TGCTGATATTTCCACTAAGAACACCTGCATTCTTCCCTTATCCCTGCTCTGGATTTTAGT
TTTGTGCTTAGTTAAATCTTTTCCAGGGAGAAAGAACTTCCCCATACAAATAAGGCATGA
GGACTATGTGAAAAATAACCTTGCAGGAGCTGATGGGGCAAACTCAAGCTTCTTCACTCA
CAGCACCCTATATACACTTGGAGTTTGCATTCTTATTCATCAGGGAGGAAAGTTTCTTTG
AAAATAGTTATTCAGTTATAAGTAATACAGGATTATTTTGATTATATACTTGTTGTTTAA
TGTTTAAAATTTCTTAGAAAACAATGGAATGAGAATTTAAGCCTCAAATTTGAACATGTG
GCTTGAATTAAGAAGAAAATTATGGCATATATTAAAAGCAGGCTTCTATGAAAGACTCAA
AAAGCTGCCTGGGAGGCAGATGGAACTTGAGCCTGTCAAGAGGCAAAGGAATCCATGTAG
TAGATATCCTCTGCTTAAAAACTCACTACGGAGGAGAATTAAGTCCTACTTTTAAAGAAT
TTCTTTATAAAATTTACTGTCTAAGATTAATAGCATTCGAAGATCCCCAGACTTCATAGA
ATACTCAGGGAAAGCATTTAAAGGGTGATGTACACATGTATCCTTTCACACATTTGCCTT
GACAAACTTCTTTCACTCACATCTTTTTCACTGACTTTTTTTGTGGGGGCGGGGCCGGGG
GGACTCTGGTATCTAATTCTTTAATGATTCCTATAAATCTAATGACATTCAATAAAGTTG
AGCAAACATTTTACTT
(配列番号25)
【0343】
本明細書で使用される場合、「DSG2」という用語は、デスモグレイン2をコードする遺伝子を指す。「DSG2」及び「デスモグレイン2」という用語は、DSG2遺伝子の野生型形態、ならびに野生型DSG2の変異型(例えば、スプライス変異型及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型DSG2核酸配列(例えば、配列番号26、NCBI参照配列:NM_001943.4)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号26は、DSG2タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
CCACCTCTGTAAAAGCGGCCCGGGCCGGCCCCCGGCTCCATTTTCTCGCGGCGGCCACACCTGGAGCCGCGCCTTTGGGTTGGGCTGGGCTGGGCCGCGCAACCGCCACGGGAAGACAGCCCTCGGGGCGGGGAGGGAGAGGGTGGCCGGGCCGGGGGGAGGCCGGGGCCAGGGAGGAGCCGAGTGCGCGCTCGGGGCAGGCGGCGGCGCGGAGCGGTGCGGCGGCGGGAGGCGGAGGCGAGGGTGCGATGGCGCGGAGCCCGGGACGCGCGTACGCCCTGCTGCTTCTCCTGATCTGCTTTAACGTTGGAAGTGGACTTCACTTACAGGTCTTAAGCACAAGAAATGAAAATAAGCTGCTTCCTAAACATCCTCATTTAGTGCGGCAAAAGCGCGCCTGGATCACCGCCCCCGTGGCTCTTCGGGAGGGAGAGGATCTGTCCAAGAAGAATCCAATTGCCAAGATACATTCTGATCTTGCAGAAGAAAGAGGACTCAAAATTACTTACAAATACACTGGAAAAGGGATTACAGAGCCACCTTTTGGTATATTTGTCTTTAACAAAGATACTGGAGAACTGAATGTTACCAGCATTCTTGATCGAGAAGAAACACCATTTTTTCTGCTAACAGGTTACGCTTTGGATGCAAGAGGAAACAATGTAGAGAAACCCTTAGAGCTACGCATTAAGGTTCTTGATATCAATGACAACGAACCAGTGTTCACACAGGATGTCTTTGTTGGGTCTGTTGAAGAGTTGAGTGCAGCACATACTCTTGTGATGAAAATCAATGCAACAGATGCAGATGAGCCCAATACCCTGAATTCGAAAATTTCCTATAGAATCGTATCTCTGGAGCCTGCTTATCCTCCAGTGTTCTACCTAAATAAAGATACAGGAGAGATTTATACAACCAGTGTTACCTTGGACAGAGAGGAACACAGCAGCTACACTTTGACAGTAGAAGCAAGAGATGGCAATGGAGAAGTTACAGACAAACCTGTAAAACAAGCTCAAGTTCAGATTCGTATTTTGGATGTCAATGACAATATACCTGTAGTAGAAAATAAAGTGCTTGAAGGGATGGTTGAAGAAAATCAAGTCAACGTAGAAGTTACGCGCATAAAAGTGTTCGATGCAGATGAAATAGGTTCTGATAATTGGCTGGCAAATTTTACATTTGCATCAGGAAATGAAGGAGGTTATTTCCACATAGAAACAGATGCTCAAACTAACGAAGGAATTGTGACCCTTATTAAGGAAGTAGATTATGAAGAAATGAAGAATCTTGACTTCAGTGTTATTGTCGCTAATAAAGCAGCTTTTCACAAGTCGATTAGGAGTAAATACAAGCCTACACCCATTCCCATCAAGGTCAAAGTGAAAAATGTGAAAGAAGGCATTCATTTTAAAAGCAGCGTCATCTCAATTTATGTTAGCGAGAGCATGGATAGATCAAGCAAAGGCCAAATAATTGGAAATTTTCAAGCTTTTGATGAGGACACTGGACTACCAGCCCATGCAAGATATGTAAAATTAGAAGATAGAGATAATTGGATCTCTGTGGATTCTGTCACATCTGAAATTAAACTTGCAAAACTTCCTGATTTTGAATCTAGATATGTTCAAAATGGCACATACACTGTAAAGATTGTGGCCATATCAGAAGATTATCCTAGAAAAACCATCACTGGCACAGTCCTTATCAATGTTGAAGACATCAACGACAACTGTCCCACACTGATAGAGCCTGTGCAGACAATCTGTCACGATGCAGAGTATGTGAATGTTACTGCAGAGGACCTGGATGGACACCCAAACAGTGGCCCTTTCAGTTTCTCCGTCATTGACAAACCACCTGGCATGGCAGAAAAATGGAAAATAGCACGCCAAGAAAGTACCAGTGTGCTGCTGCAACAAAGTGAGAAAAAGCTTGGGAGAAGTGAAATTCAGTTCCTGATTTCAGACAATCAGGGTTTTAGTTGTCCTGAAAAGCAGGTCCTTACACTCACAGTTTGTGAGTGTCTGCATGGCAGCGGCTGCAGGGAAGCACAGCATGACTCCTATGTGGGCCTGGGACCCGCAGCAATTGCGCTCATGATTTTGGCCTTTCTGCTCCTGCTATTGGTACCACTTTTACTGCTGATGTGCCATTGCGGAAAGGGCGCCAAAGGCTTTACCCCCATACCTGGCACCATAGAGATGCTGCATCCTTGGAATAATGAAGGAGCACCACCTGAAGACAAGGTGGTGCCATCATTTCTGCCAGTGGATCAAGGGGGCAGTCTAGTAGGAAGAAATGGAGTAGGAGGTATGGCCAAGGAAGCCACGATGAAAGGAAGTAGCTCTGCTTCCATTGTCAAAGGGCAACATGAGATGTCCGAGATGGATGGAAGGTGGGAAGAACACAGAAGCCTGCTTTCTGGTAGAGCTACCCAGTTTACAGGGGCCACAGGCGCTATCATGACCACTGAAACCACGAAGACCGCAAGGGCCACAGGGGCTTCCAGAGACATGGCCGGAGCTCAGGCAGCTGCTGTTGCACTGAACGAAGAATTCTTAAGAAATTATTTCACTGATAAAGCGGCCTCTTACACTGAGGAAGATGAAAATCACACAGCCAAAGATTGCCTTCTGGTTTATTCTCAGGAAGAAACTGAATCGCTGAATGCTTCTATTGGTTGTTGCAGTTTTATTGAAGGAGAGCTAGATGACCGCTTCTTAGATGATTTGGGACTTAAATTCAAGACACTAGCTGAAGTTTGCCTGGGTCAAAAAATAGATATAAATAAGGAAATTGAGCAGAGACAAAAACCTGCCACAGAAACAAGTATGAACACAGCTTCACATTCACTCTGTGAGCAAACTATGGTTAATTCAGAGAATACCTACTCCTCTGGCAGTAGCTTCCCAGTTCCAAAATCTTTGCAAGAAGCCAATGCAGAGAAAGTAACTCAGGAAATAGTCACTGAAAGATCTGTGTCTTCTAGGCAGGCGCAAAAGGTAGCTACACCTCTTCCTGACCCAATGGCTTCTAGAAATGTGATAGCAACAGAAACTTCCTATGTCACAGGGTCCACTATGCCACCAACCACTGTGATCCTGGGTCCTAGCCAGCCACAGAGCCTTATTGTGACAGAGAGGGTGTATGCTCCAGCTTCTACCTTGGTAGATCAGCCTTATGCTAATGAAGGTACAGTTGTGGTCACTGAAAGAGTAATACAGCCTCATGGGGGTGGATCGAATCCTCTGGAAGGCACTCAGCATCTTCAAGATGTACCTTACGTCATGGTGAGGGAAAGAGAGAGCTTCCTTGCCCCCAGCTCAGGTGTGCAGCCTACTCTGGCCATGCCTAATATAGCAGTAGGACAGAATGTGACAGTGACAGAAAGAGTTCTAGCACCTGCTTCCACTCTGCAATCCAGTTACCAGATTCCCACTGAAAATTCTATGACGGCTAGGAACACCACGGTGTCTGGAGCTGGAGTCCCTGGCCCTCTGCCAGATTTTGGTTTAGAGGAATCTGGTCATTCTAATTCTACCATAACCACATCTTCCACCAGAGTTACCAAGCATAGCACTGTACAGCATTCTTACTCCTAAACAGCAGTCAGCCACAAACTGACCCAGAGTTTAATTAGCAGTGACTAATTTCATGTTTCCAATGTACCTGATTTTTCATGAGCCTTACAGACACACAGAGACACATACACATTGATCTTAAAATTTTTCTCAGTCACTGATATGCAAAGGACCACACTGTCTCTGCTTCCAGGAGTATTTTAGAAATGTTCCACAATTTACTGAAGACATAGAGATGATGCTGCTGCTTAGGTGCCTTTTAGCAAGCTATGCAAACAATCCTGATAAAACAAGATACATAGAGAGTCAATCTGGCTTCTGAGAATTTACCAAGTGAACAGAGTACCTAGTTCATCAGCCGTCCAGTAAAGCAACCCAGGAAACTGACTGGGTCTCTTTGCCTACCGTATTAACATTAAACATTGATGTTCTGTATTCTGTACTTTACTGCACCCAGCAGACTTTCAACAACTCATTGATCCAAAGATACATGCACAGTCTGAGCACCAGCTATGGTGCTCATAACTTCTTTAAGACTTGAACCCTTTCAATCTGTGTGATTCATTAAATTGGACCATTGATGATAAGAATACACATTGTATGTTTCTGTGCACATGACAGTGTGTGTGTGTGCACGTACATACTGTATAGTCTTAAAAATAGCATTATACTGGCCAGGGGTGGTGGCTAACGCCTGTAATCCCAGCACTTTGGGAGGCCGAGGCGGGTGGATCAACTGTGGTCAGGAGTTTGAGATCAGCCAGGCCAACCTGGTGAAACCCCGTCTCTACTAAAAATACAAAAATTAGCTGGGCGTGATGGTGGGCGCCTGTAATCCCAGCTACTTGGGAGGCTGAGGCAGGAGAATCACTTGAACCCGGGAGGCGGAGGTTGCAGTGAGCCGAGATCGCACCATTGCACTCCAGTCTGGGCAACAGAGTGAGATTCCGTCTCAAAAAAAAAAAGAAAAGGAAAAAAAAATAGCATTATACCTCTTCCTTGTCTCAACCGCCATGAAAATTCTGAACACTCCAAATTCAGTTGAATAATCCAAAACAAAATTTATAAGTATAAAATAATTTTACTTCTTATAGTAATAGTATACTTTAAAAAGCCTCAGGGTATATTATCTTCTAAACAGCTACAATTCAGTGCAGCTACATTAACCAACTATGTTCTCTAGTTGAGAACAACTAGGCCTATTTCACTGCTGTGTAGCCTCAGTGCCTAACATGGGTGCCAAATAAATATTCGTAGAATTACACTGAATTGTAAAAACCATTCGTTTTTGTTTACAATTGCCAAAAATCTCAAAAGGCCCTGTATTTATGTAATTCTTTGAAATTATTATTTTATTTTGATTTCTCAGTTATTGACTGGCTGGGTGTGACTTAGTACATAAGTACTCAATATTATAAAAACCTCAAATAATTGACTTGATTTTACACAACATCCTTCCCTTTTCTACAAGTTAATTTTTTTACAAATCATTTGGGTTATCTCCTAAATAGGTTATATTTTATTGCTTCTAGAAACA

ATGTTTCAAAATATATGTGCATTATCAGTAATAATTTGTATAAATATTTCCCACAACAATTTTCATAATTTTCAAAGACTAATTTCTTGACTGAAGATATTTTGCTAGGGAAGTGAAACTTTAAAATTTTGTAGATTTTAAAAAATATTGTTGAATGGTGTCATGCAAAGGATTTATATAGTGTGCTCCCACTAACTGTACAGATCAGGACACATATTTTTAGACATCTAAGTCTGTAGCTTAAATGGAGGTTACTCTTCCATCATCTAGAATTGTTTACTTAGTAATTGTTGTTTCTTTTATTATTATAGACTTACTATCAGTTTTATTTTGCCAAGTATGCAACAGGTATATCACTAGTATATGAAAATGTAAATATCACTTGTGTACTCAAACAAAAGTTGGTCTTAAGCTTCCACCTTGAGCAGCCTTGGAAACCTAACCTGCCTCTTTTAGCATAATCACATTTTCTAAATGATTTTCTTTGTTCCTGAAAAAGTGATTTGTATTAGTTTTACATTTGTTTTTTGGAAGATTATATTTGTATATGTATCATCATAAAATATTTAAATAAAAAGTATCTTTAGAGTGACCCTTTCCCCATAGATTTTTATTTCTCTATTATATTTTACAAGGAATATAACTCAGTTTGTTAGGGAGAGTGCCTTAAAGGCAGGTGTTTCTTGGACTTTGTTATTTAATTAGATCTGCTTGCAATAAAAAAAGTTGTCGGTTATCTAAAATTCAAAAAAAAAAAAAAAAAA
(配列番号26)
【0344】
本明細書で使用される場合、用語「ECHDC3」は、エノイル-CoAヒドラターゼドメイン含有3をコードする遺伝子を指す。「ECHDC」及び「エノイル-CoAヒドラターゼドメイン含有3」という用語は、ECHDC遺伝子の野生型形態、ならびに野生型ECHDCの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型ECHDC核酸配列(例えば、配列番号27、NCBI参照配列:NM_024693.4)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号27は、ECHDCタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
GGGGCGGGGCGTGCCGGGGCGGGGCGTAGTACGGACTGGGCCTGGCCTGGGGCGTCCCCGCGAAGCCTGGGCCTGTCAGGCGGTTCCGTCCGGGTCTCGGCCACCGTCGAGTTCCGTCGAGTTCCGTCCCGGCCCTGCTCACAGCAGCGCCCTCGGAGCGCCCAGCACCTGCGGCCGGCCAGGCAGCGCGATCCTGCGGCGTCTGGCCATCCCGAATGCTATGGCCGCCGTCGCCGTCTTGCGGGCCTTCGGGGCAAGTGGGCCCATGTGTCTCCGGCGCGGCCCCTGGGCCCAGCTCCCCGCCCGCTTCTGCAGCCGGGACCCGGCCGGGGCGGGGCGGCGGGAGTCGGAGCCGCGGCCCACCAGCGCGCGGCAGCTGGACGGCATAAGGAACATCGTCTTGAGCAATCCCAAGAAGAGGAACACGTTGTCACTTGCAATGCTGAAATCTCTCCAAAGTGACATTCTTCATGACGCTGACAGCAACGATCTGAAAGTCATTATCATCTCGGCTGAGGGGCCTGTGTTTTCTTCTGGGCATGACTTAAAGGAGCTGACAGAGGAGCAAGGCCGTGATTACCATGCCGAAGTATTTCAGACCTGTTCCAAGGTCATGATGCACATCCGGAACCACCCCGTCCCCGTCATTGCCATGGTCAATGGCCTGGCCACGGCTGCCGGCTGTCAACTGGTTGCCAGCTGCGACATTGCCGTGGCGAGCGACAAGTCCTCTTTTGCCACTCCTGGGGTGAACGTCGGGCTCTTCTGTTCTACCCCTGGGGTTGCCTTGGCAAGAGCAGTGCCTAGAAAGGTGGCCTTGGAGATGCTCTTTACTGGTGAGCCCATTTCTGCCCAGGAGGCCCTGCTCCACGGGCTGCTTAGCAAGGTGGTGCCAGAGGCGGAGCTGCAGGAGGAGACCATGCGGATCGCTAGGAAGATCGCATCGCTGAGCCGTCCGGTGGTGTCCCTGGGCAAAGCCACCTTCTACAAGCAGCTGCCCCAGGACCTGGGGACGGCTTACTACCTCACCTCCCAGGCCATGGTGGACAACCTGGCCCTGCGGGACGGGCAGGAGGGCATCACGGCCTTCCTCCAGAAGAGAAAACCTGTCTGGTCACACGAGCCAGTGTGAGTGGAGGCAGAGGAGTGAGGCCCACGGGCAGCGCCCAGGAGCCCACCTTCCCCTCTGGCCCAGCCACCACTGCCTCTCAGCTTCAACAGGTGACAGGCTGCTTTCGTGACTTGATATTGGTGTCATAGCATTTGGCCTACATTAAAAGCCACAATTTCATGGGGAAAGGACAAAATGGAGAGTGACTGAGGTGCTGACCTCAGTGCAAGGCTGGTGAACCCTGCAGCGGGCCAGCTATGGTGGGAAGCCTGGCATTTGGGGTGCTCCTTGCAACGTCTTAAGCAAGCGACCCCCCTGACATAGCAAAAGGTGGCAACCCATGGAGGCAGAAAGAAGGACGCCAGCCTGACCCTTATCTGAAACGTCCTAAGCAGAGTTAATCCTGGCTGCTCAGGAGAGGCGACACATTTCAAATCTCCACGAGATATTCTCCACACAGAAAATCTTCTTGATTCTATAGAGACTTAATCATGCCTATGGCTTTGAATAATCTTATGTGATTTAAATAAATTAAATCTTTATAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
(配列番号27)
【0345】
本明細書で使用される場合、用語「EPHA1」は、エフリンA型受容体1をコードする遺伝子を指す。「EPHA1」及び「エフリンA型受容体1」という用語は、EPHA1遺伝子の野生型形態、ならびに野生型EPHA1の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型EPHA1核酸配列(例えば、配列番号28、ENA受託番号M18391)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号28は、EPHA1タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
GCCCCCGCCCGGCCCGCCCCGCTCTCCTAGTCCCTTGCAACCTGGCGCTGCATCCGGGCC
ACTGTCCCAGGTCCCAGGTCCCGGCCCGGAGCTATGGAGCGGCGCTGGCCCCTGGGGCTA
GGGCTGGTGCTGCTGCTCTGCGCCCCGCTGCCCCCGGGGGCGCGCGCCAAGGAAGTTACT
CTGATGGACACAAGCAAGGCACAGGGAGAGCTGGGCTGGCTGCTGGATCCCCCAAAAGAT
GGGTGGAGTGAACAGCAACAGATACTGAATGGGACACCCCTCTACATGTACCAGGACTGC
CCAATGCAAGGACGCAGAGACACTGACCACTGGCTTCGCTCCAATTGGATCTACCGCGGG
GAGGAGGCTTCCCGCGTCCACGTGGAGCTGCAGTTCACCGTGCGGGACTGCAAGAGTTTC
CCTGGGGGAGCCGGGCCTCTGGGCTGCAAGGAGACCTTCAACCTTCTGTACATGGAGAGT
GACCAGGATGTGGGCATTCAGCTCCGACGGCCCTTGTTCCAGAAGGTAACCACGGTGGCT
GCAGACCAGAGCTTCACCATTCGAGACCTTGCGTCTGGCTCCGTGAAGCTGAATGTGGAG
CGCTGCTCTCTGGGCCGCCTGACCCGCCGTGGCCTCTACCTCGCTTTCCACAACCCGGGT
GCCTGTGTGGCCCTGGTGTCTGTCCGGGTCTTCTACCAGCGCTGTCCTGAGACCCTGAAT
GGCTTGGCCCAATTCCCAGACACTCTGCCTGGCCCCGCTGGGTTGGTGGAAGTGGCGGGC
ACCTGCTTGCCCCACGCGCGGGCCAGCCCCAGGCCCTCAGGTGCACCCCGCATGCACTGC
AGCCCTGATGGCGAGTGGCTGGTGCCTGTAGGACGGTGCCACTGTGAGCCTGGCTATGAG
GAAGGTGGCAGTGGCGAAGCATGTGTTGCCTGCCCTAGCGGCTCCTACCGGATGGACATG
GACACACCCCATTGTCTCACGTGCCCCCAGCAGAGCACTGCTGAGTCTGAGGGGGCCACC
ATCTGTACCTGTGAGAGCGGCCATTACAGAGCTCCCGGGGAGGGCCCCCAGGTGGCATGC
ACAGGTCCCCCCTCGGCCCCCCGAAACCTGAGCTTCTCTGCCTCAGGGACTCAGCTCTCC
CTGCGTTGGGAACCCCCAGCAGATACGGGGGGACGCCAGGATGTCAGATACAGTGTGAGG
TGTTCCCAGTGTCAGGGCACAGCACAGGACGGGGGGCCCTGCCAGCCCTGTGGGGTGGGC
GTGCACTTCTCGCCGGGGGCCCGGGCGCTCACCACACCTGCAGTGCATGTCAATGGCCTT
GAACCTTATGCCAACTACACCTTTAATGTGGAAGCCCAAAATGGAGTGTCAGGGCTGGGC
AGCTCTGGCCATGCCAGCACCTCAGTCAGCATCAGCATGGGGCATGCAGAGTCACTGTCA
GGCCTGTCTCTGAGACTGGTGAAGAAAGAACCGAGGCAACTAGAGCTGACCTGGGCGGGG
TCCCGGCCCCGAAGCCCTGGGGCGAACCTGACCTATGAGCTGCACGTGCTGAACCAGGAT
GAAGAACGGTACCAGATGGTTCTAGAACCCAGGGTCTTGCTGACAGAGCTGCAGCCTGAC
ACCACATACATCGTCAGAGTCCGAATGCTGACCCCACTGGGTCCTGGCCCTTTCTCCCCT
GATCATGAGTTTCGGACCAGCCCACCAGTGTCCAGGGGCCTGACTGGAGGAGAGATTGTA
GCCGTCATCTTTGGGCTGCTGCTTGGTGCAGCCTTGCTGCTTGGGATTCTCGTTTTCCGG
TCCAGGAGAGCCCAGCGGCAGAGGCAGCAGAGGCACGTGACCGCGCCACCGATGTGGATC
GAGAGGACAAGCTGTGCTGAAGCCTTATGTGGTACCTCCAGGCATACGAGGACCCTGCAC
AGGGAGCCTTGGACTTTACCCGGAGGCTGGTCTAATTTTCCTTCCCGGGAGCTTGATCCA
GCGTGGCTGATGGTGGACACTGTCATAGGAGAAGGAGAGTTTGGGGAAGTGTATCGAGGG
ACCCTCAGGCTCCCCAGCCAGGACTGCAAGACTGTGGCCATTAAGACCTTAAAAGACACA
TCCCCAGGTGGCCAGTGGTGGAACTTCCTTCGAGAGGCAACTATCATGGGCCAGTTTAGC
CACCCGCATATTCTGCATCTGGAAGGCGTCGTCACAAAGCGAAAGCCGATCATGATCATC
ACAGAATTTATGGAGAATGCAGCCCTGGATGCCTTCCTGAGGGAGCGGGAGGACCAGCTG
GTCCCTGGGCAGCTAGTGGCCATGCTGCAGGGCATAGCATCTGGCATGAACTACCTCAGT
AATCACAATTATGTCCACCGGGACCTGGCTGCCAGAAACATCTTGGTGAATCAAAACCTG
TGCTGCAAGGTGTCTGACTTTGGCCTGACTCGCCTCCTGGATGACTTTGATGGCACATAC
GAAACCCAGGGAGGAAAGATCCCTATCCGTTGGACAGCCCCTGAAGCCATTGCCCATCGG
ATCTTCACCACAGCCAGCGATGTGTGGAGCTTTGGGATTGTGATGTGGGAGGTGCTGAGC
TTTGGGGACAAGCCTTATGGGGAGATGAGCAATCAGGAGGTTATGAAGAGCATTGAGGAT
GGGTACCGGTTGCCCCCTCCTGTGGACTGCCCTGCCCCTCTGTATGAGCTCATGAAGAAC
TGCTGGGCATATGACCGTGCCCGCCGGCCACACTTCCAGAAGCTTCAGGCACATCTGGAG
CAACTGCTTGCCAACCCCCACTCCCTGCGGACCATTGCCAACTTTGACCCCAGGGTGACT
CTTCGCCTGCCCAGCCTGAGTGGCTCAGATGGGATCCCGTATCGAACCGTCTCTGAGTGG
CTCGAGTCCATACGCATGAAACGCTACATCCTGCACTTCCACTCGGCTGGGCTGGACACC
ATGGAGTGTGTGCTGGAGCTGACCGCTGAGGACCTGACGCAGATGGGAATCACACTGCCC
GGGCACCAGAAGCGCATTCTTTGCAGTATTCAGGGATTCAAGGACTGATCCCTCCTCTCA
CCCCATGCCCAATCAGGGTGCAAGGAGCAAGGACGGGGCCAAGGTCGCTCATGGTCACTC
CCTGCGCCCCTTCCCACAACCTGCCAGACTAGGCTATCGGTGCTGCTTCTGCCCGCTTTA
AGGAGAACCCTGCTCTGCACCCCAGAAAACCTCTTTGTTTTAAAAGGGAGGTGGGGGTAG
AAGTAAAAGGATGATCATGGGAGGGAGCTCAGGGGTTAATATATATACATACATACACAT
ATATATATTGTTGTAAATAAACAGGAAATGATTTTCTGCCTCCATCCCACCCATCAGGGC
TGCAGGCACT
(配列番号28)
【0346】
本明細書で使用される場合、用語「FABP5」は、脂肪酸結合タンパク質5をコードする遺伝子を指す。「FABP5」及び「脂肪酸結合タンパク質5」という用語は、FABP5遺伝子の野生型形態、ならびに野生型FABP5の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型FABP5核酸配列(例えば、配列番号29、ENA受託番号M94856)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号29は、FABP5タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
ACCGCCGACGCAGACCCCTCTCTGCACGCCAGCCCGCCCGCACCCACCATGGCCACAGTT
CAGCAGCTGGAAGGAAGATGGCGCCTGGTGGACAGCAAAGGCTTTGATGAATACATGAAG
GAGCTAGGAGTGGGAATAGCTTTGCGAAAAATGGGCGCAATGGCCAAGCCAGATTGTATC
ATCACTTGTGATGGTAAAAACCTCACCATAAAAACTGAGAGCACTTTGAAAACAACACAG
TTTTCTTGTACCCTGGGAGAGAAGTTTGAAGAAACCACAGCTGATGGCAGAAAAACTCAG
ACTGTCTGCAACTTTACAGATGGTGCATTGGTTCAGCATCAGGAGTGGGATGGGAAGGAA
AGCACAATAACAAGAAAATTGAAAGATGGGAAATTAGTGGTGGAGTGTGTCATGAACAAT
GTCACCTGTACTCGGATCTATGAAAAAGTAGAATAAAAATTCCATCATCACTTTGGACAG
GAGTTAATTAAGAGAATGACCAAGCTCAGTTCAATGAGCAAATCTCCATACTGTTTCTTT
CTTTTTTTTTTCATTACTGTGTTCAATTATCTTTATCATAAACATTTTACATGCAGCTAT
TTCAAAGTGTGTTGGATTAATTAGGATCATCCCTTTGGTTAATAAATAAATGTGTTTGTGCT
(配列番号29)
【0347】
本明細書で使用される場合、用語「FERMT2」は、フェルミチンファミリーホモログ2をコードする遺伝子を指す。「FERMT2」及び「フェルミチンファミリーホモログ2」という用語は、FERMT2遺伝子の野生型形態、ならびに野生型FERMT2の変異型(例えば、スプライス変異型及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型FERMT2核酸配列(例えば、配列番号30、ENA受託番号Z24725)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号30は、FERMT2タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
CAAAAAGTGTGTGGAAAGGTGGATTGAGGGAGCGGGACCCCCGCGGGACCCGAGGGGGCG
GCAGGCGGGGAACGGGGAGTCAGCCCGCGCTGTGTCTCGGGGCCGGCCGGCAGGAAGGAG
CCATGGCTCTGGACGGGATAAGGATGCCAGATGGCTGCTACGCGGACGGGACGTGGGAAC
TGAGTGTCCATGTGACGGACCTGAACCGCGATATCACCCTGAGAGTGACCGGCGAGGTGC
ACATTGGAGGCGTGATGCTTAAGCTGGTGGAGAAACTCGATGTAAAAAAAGATTGGTCTG
ACCATGCTCTCTGGTGGGAAAAGAAGAGAACTTGGCTTCTGAAGACACATTGGACCTTAG
ATAAGTATGGTATTCAGGCAGATGCTAAGCTTCAGTTCACCCCTCAGCACAAACTGCTCC
GCCTGCAGCTTCCCAACATGAAGTATGTGAAGGTGAAAGTGAATTTCTCTGATAGAGTCT
TCAAAGCTGTTTCTGACATCTGTAAGACTTTTAATATCAGACACCCCGAAGAACTTTCTC
TCTTAAAGAAACCCAGAGATCCAACAAAGAAAAAAAAGAAGAAGCTAGATGACCAGTCTG
AAGATGAGGCACTTGAATTAGAGGGGCCTCTTATCACTCCTGGATCAGGAAGTATATATT
CAAGCCCAGGACTGTATAGTAAAACAATGACCCCCACTTATGATGCTCATGATGGAAGCC
CCTTGTCACCAACTTCTGCTTGGTTTGGTGACAGTGCTTTGTCAGAAGGCAATCCTGGTA
TACTTGCTGTCAGTCAACCAATCACGTCACCAGAAATCTTGGCAAAAATGTTCAAGCCTC
AAGCTCTTCTTGATAAAGCAAAAATCAACCAAGGATGGCTTGATTCCTCAAGATCTCTCA
TGGAACAAGATGTGAAGGAAAATGAGGCCTTGCTGCTCCGATTCAAGTATTACAGCTTTT
TTGATTTGAATCCAAAGTATGATGCAATCAGAATCAATCAGCTTTATGAGCAGGCCAAAT
GGGCCATTCTCCTGGAAGAGATTGAATGCACAGAAGAAGAAATGATGATGTTTGCAGCCC
TGCAGTATCATATCAATAAGCTGTCAATCATGACATCAGAGAATCATTTGAACAACAGTG
ACAAAGAAGTTGATGAAGTTGATGCTGCCCTTTCAGACCTGGAGATTACTCTGGAAGGGG
GTAAAACGTCAACAATTTTGGGTGACATTACTTCCATTCCTGAACTTGCTGACTACATTA
AAGTTTTCAAGCCAAAAAAGCTGACTCTGAAAGGTTACAAACAATATTGGTGCACCTTCA
AAGACACATCCATTTCTTGTTATAAGAGCAAAGAAGAATCCAGTGGCACACCAGCTCATC
AGATGAACCTCAGGGGATGTGAAGTTACCCCAGATGTAAACATTTCAGGCCAAAAATTTA
ACATTAAACTCCTGATTCCAGTTGCAGAAGGCATGAATGAAATCTGGCTTCGTTGTGACA
ATGAAAAACAGTATGCACACTGGATGGCAGCCTGCAGATTAGCCTCCAAAGGCAAGACCA
TGGCGGACAGTTCTTACAACTTAGAAGTTCAGAATATTCTTTCCTTTCTGAAGATGCAGC
ATTTAAACCCAGATCCTCAGTTAATACCAGAGCAGATCACGACTGATATAACTCCTGAAT
GTTTGGTGTCTCCCCGCTATCTAAAAAAGTATAAGAACAAGCAGATAACAGCGAGAATCT
TGGAGGCCCATCAGAATGTAGCTCAGATGAGTCTAATTGAAGCCAAGATGAGATTTATTC
AAGCTTGGCAGTCACTACCTGAATTTGGCATCACTCACTTCATTGCAAGGTTCCAAGGGG
GCAAAAAAGAAGAACTTATTGGAATTGCATACAACAGACTGATTCGGATGGATGCCAGCA
CTGGAGATGCAATTAAAACATGGCGTTTCAGCAACATGAAACAGTGGAATGTCAACTGGG
AAATCAAAATGGTCACCGTAGAGTTTGCAGATGAAGTACGATTGTCCTTCATTTGTACTG
AAGTAGATTGCAAAGTGGTTCATGAATTCATTGGTGGCTACATATTTCTCTCAACACGTG
CAAAAGACCAAAACGAGAGTTTAGATGAAGAGATGTTCTACAAACTTACCAGTGGTTGGG
TGTGAATAGAAATACTGTTTAATGAAACTCCACGGCCATAACAATATTTAACTTTAAAAG
CTGTTTGTTATATGCTGCTTAATAAAGTAAGCTTGAAATTTATCATTTTATCATGAAAAC
TTCTTTGCCTTACCAGACCAGTTAATATGTGCACTAAACAAGCACGACTATTAATCTATC
ATGTTATGATATAATAAACTTGAATTTGGCACACATTCCTTAGGGCCATGAATTGAAAAC
TGAAATAGTGGGCAAATCAGGAACAAACCATCACTGATTTACTGATTTAAGCTAGCCAAA
CTGTAAGAAACAAGCCATCTATTTTAAAGCTATCCAGGGCTTAACCTATATGAACTCTAT
TTATCATGTCTAATGCATGTGATTTAATGTATGTTTAATTTGATATCATGTTTTAAAATA
TCCTACTTCTGGTAGCCATTTAATTCCTCCCCCTACCCCCAAATAAATCAGGCATGCAGG
AGGCCTGATATTTAGTAATGTCATTGTGTTTGACCTTGAAGGAAAATGCTATTAGTCCGT
CGTGCTTNATTTGTTTTTGTCCTTGAATAAGCATGTTATGTATATNGTCTCGTGTTTTTA
TTTTTACACCATATTGTATTACACTTTTAGTATTCACCAGCATAANCACTGTCTGCCTAA
AATATGCAACTCTTTGCATTACAATATGAAGTAAAGTTCTATGAAGTATGCATTTTGTGT
AACTAATGTAAAAACACAAATTTTATAAAATTGTACAGTTTTTTAAAAACTACTCACAAC
TAGCAGATGGCTTAAATGTAGCAATCTCTGCGTTAATTAAATGCCTTTAAGAGATATAAT
TAACGTGCAGTTTTAATATCTACTAAATTAAGAATGACTTCATTATGATCATGATTTGCC
ACAATGTCCTTAACTCTAATGCCTGGACTGGCCATGTTCTAGTCTGTTGCGCTGTTACAA
TCTGTATTGGTGCTAGTCAGAAAATTCCTAGCTCACATAGCCCAAAAGGGTGCGAGGGAG
AGGTGGATTACCAGTATTGTTCAATAATCCATGGTTCAAAGACTGTATAAATGCATTTTA
TTTTAAATAAAAGCAAAACTTTTATTTAAA
(配列番号30)
【0348】
本明細書で使用される場合、用語「FTH1」は、フェリチン重鎖をコードする遺伝子を指す。「FTH1」及び「フェリチン重鎖」という用語は、FTH1遺伝子の野生型形態、ならびに野生型FTH1の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型FTH1核酸配列(例えば、配列番号31、ENA受託番号X00318)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号31は、FTH1タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
CACCGCACCCTCGGACTGCCCCAAGGCCCCCGCCGCCGCTCCAGCGCCGCGCAGCCACCGCCGCCGCCGCCGCCTCTCCTTAGTCGCCGCCATGACGACCGCGTCCACCTCGCAGGTGCGCCAGAACTACCACCAGGACTCAGAGGCCGCCATCAACCGCCAGATCAACCTGGAGCTCTACGCCTCCTACGTTTACCTGTCCATGTCTTACTACTTTGACCGCGATGATGTGGCTTTGAAGAACTTTGCCAAATACTTTCTTCACCAATCTCATGAGGAGAGGGAACATGCTGAGAAACTGATGAAGCTGCAGAACCAACGAGGTGGCCGAATCTTCCTTCAGGATATCAAGAAACCAGACTGTGATGACTGGGAGAGCGGGCTGAATGCAATGGAGTGTGCATTACATTTGGAAAAAAATGTGAATCAGTCACTACTGGAACTGCACAAACTGGCCACTGACAAAAATGACCCCCATTTGTGTGACTTCATTGAGACACATTACCTGAATGAGCAGGTGAAAGCCATCAAAGAATTGGGTGACCACGTGACCAACTTGCGCAAGATGGGAGCGCCCGAATCTGGCTTGGCGGAATATCTCTTTGACAAGCACACCTGGGAGACAGTGATAATGAAAGCTAAGCCTCGGGCTAATTTCCCATAGCCGTGGGGTGACTTCCTGGTCACCAAGGCAGTGCATGCATGTTGGGGTTTCCTTTACCTTTTCTATAAGTTGTACCAAAACATCCACTTAAGTTCTTTGATTTGTACCATTCCTTCAAATAAAGAAATTTGGTACCC
(配列番号31)
【0349】
本明細書で使用される場合、用語「GNAS」は、グアニンヌクレオチド結合タンパク質G(複数可)サブユニットアルファアイソフォームXLasをコードする遺伝子を指す。「GNAS」及び「グアニンヌクレオチド結合タンパク質G(複数可)サブユニットアルファアイソフォームXLas」という用語は、GNAS遺伝子の野生型形態、ならびに野生型GNASの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型GNAS核酸配列(例えば、配列番号32、ENA受託番号X04408)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号32は、GNASタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
GCGGGCGTGCTGCCGCCGCTGCCGCCGCCGCCGCAGCCCGGCCGCGCCCCGCCGCCGCCG
CCGCCGCCATGGGCTGCCTCGGGAACAGTAAGACCGAGGACCAGCGCAACGAGGAGAAGG
CGCAGCGTGAGGCCAACAAAAAGATCGAGAAGCAGCTGCAGAAGGACAAGCAGGTCTACC
GGGCCACGCACCGCCTGCTGCTGCTGGGTGCTGGAGAATCTGGTAAAAGCACCATTGTGA
AGCAGATGAGGATCCTGCATGTTAATGGGTTTAATGGAGAGGGCGGCGAAGAGGACCCGC
AGGCTGCAAGGAGCAACAGCGATGGTGAGAAGGCAACCAAAGTGCAGGACATCAAAAACA
ACCTGAAAGAGGCGATTGAAACCATTGTGGCCGCCATGAGCAACCTGGTGCCCCCCGTGG
AGCTGGCCAACCCCGAGAACCAGTTCAGAGTGGACTACATCCTGAGTGTGATGAACGTGC
CTGACTTTGACTTCCCTCCCGAATTCTATGAGCATGCCAAGGCTCTGTGGGAGGATGAAG
GAGTGCGTGCCTGCTACGAACGCTCCAACGAGTACCAGCTGATTGACTGTGCCCAGTACT
TCCTGGACAAGATCGACGTGATCAAGCAGGCTGACTATGTGCCGAGCGATCAGGACCTGC
TTCGCTGCCGTGTCCTGACTTCTGGAATCTTTGAGACCAAGTTCCAGGTGGACAAAGTCA
ACTTCCACATGTTTGACGTGGGTGGCCAGCGCGATGAACGCCGCAAGTGGATCCAGTGCT
TCAACGATGTGACTGCCATCATCTTCGTGGTGGCCAGCAGCAGCTACAACATGGTCATCC
GGGAGGACAACCAGACCAACCGCCTGCAGGAGGCTCTGAACCTCTTCAAGAGCATCTGGA
ACAACAGATGGCTGCGCACCATCTCTGTGATCCTGTTCCTCAACAAGCAAGATCTGCTCG
CTGAGAAAGTCCTTGCTGGGAAATCGAAGATTGAGGACTACTTTCCAGAATTTGCTCGCT
ACACTACTCCTGAGGATGCTACTCCCGAGCCCGGAGAGGACCCACGCGTGACCCGGGCCA
AGTACTTCATTCGAGATGAGTTTCTGAGGATCAGCACTGCCAGTGGAGATGGGCGTCACT
ACTGCTACCCTCATTTCACCTGCGCTGTGGACACTGAGAACATCCGCCGTGTGTTCAACG
ACTGCCGTGACATCATTCAGCGCATGCACCTTCGTCAGTACGAGCTGCTCTAAGAAGGGA
ACCCCCAAATTTAATTAAAGCCTTAAGCACAATTAATTAAAAGTGAAACGTAATTGTACA
AGCAGTTAATCACCCACCATAGGGCATGATTAACAAAGCAACCTTTCCCTTCCCCCGAGT
GATTTTGCGAAACCCCCTTTTCCCTTCAGCTTGCTTAGATGTTCCAAATTTAGAAAGCTT
AAGGCGGCCTACAGAAAAAGGAAAAAAGGCCACAAAAGTTCCCTCTCACTTTCAGTAAAA
ATAAATAAAACAGCAGCAGCAAACAAATAAAATGAAATAAAAGAAACAAATGAAATAAAT
ATTGTGTTGTGCAGCATTAAAAAAAATCAAAATAAAAATTAAATGTGAGCAAAG
(配列番号32)
【0350】
本明細書で使用される場合、「GRN」という用語は、プログラヌリンをコードする遺伝子を指す。「GRN」及び「プログラヌリン」という用語は、GRN遺伝子の野生型形態、ならびに野生型GRNの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型GRN核酸配列(例えば、配列番号33、ENA受託番号X62320)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号33は、GRNタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
GCTGCTGCCCAAGGACCGCGGAGTCGGACGCAGGCAGACCATGTGGACCCTGGTGAGCTG
GGTGGCCTTAACAGCAGGGCTGGTGGCTGGAACGCGGTGCCCAGATGGTCAGTTCTGCCC
TGTGGCCTGCTGCCTGGACCCCGGAGGAGCCAGCTACAGCTGCTGCCGTCCCCTTCTGGA
CAAATGGCCCACAACACTGAGCAGGCATCTGGGTGGCCCCTGCCAGGTTGATGCCCACTG
CTCTGCCGGCCACTCCTGCATCTTTACCGTCTCAGGGACTTCCAGTTGCTGCCCCTTCCC
AGAGGCCGTGGCATGCGGGGATGGCCATCACTGCTGCCCACGGGGCTTCCACTGCAGTGC
AGACGGGCGATCCTGCTTCCAAAGATCAGGTAACAACTCCGTGGGTGCCATCCAGTGCCC
TGATAGTCAGTTCGAATGCCCGGACTTCTCCACGTGCTGTGTTATGGTCGATGGCTCCTG
GGGGTGCTGCCCCATGCCCCAGGCTTCCTGCTGTGAAGACAGGGTGCACTGCTGTCCGCA
CGGTGCCTTCTGCGACCTGGTTCACACCCGCTGCATCACACCCACGGGCACCCACCCCCT
GGCAAAGAAGCTCCCTGCCCAGAGGACTAACAGGGCAGTGGCCTTGTCCAGCTCGGTCAT
GTGTCCGGACGCACGGTCCCGGTGCCCTGATGGTTCTACCTGCTGTGAGCTGCCCAGTGG
GAAGTATGGCTGCTGCCCAATGCCCAACGCCACCTGCTGCTCCGATCACCTGCACTGCTG
CCCCCAAGACACTGTGTGTGACCTGATCCAGAGTAAGTGCCTCTCCAAGGAGAACGCTAC
CACGGACCTCCTCACTAAGCTGCCTGCGCACACAGTGGGGGATGTGAAATGTGACATGGA
GGTGAGCTGCCCAGATGGCTATACCTGCTGCCGTCTACAGTCGGGGGCCTGGGGCTGCTG
CCCTTTTACCCAGGCTGTGTGCTGTGAGGACCACATACACTGCTGTCCCGCGGGGTTTAC
GTGTGACACGCAGAAGGGTACCTGTGAACAGGGGCCCCACCAGGTGCCCTGGATGGAGAA
GGCCCCAGCTCACCTCAGCCTGCCAGACCCACAAGCCTTGAAGAGAGATGTCCCCTGTGA
TAATGTCAGCAGCTGTCCCTCCTCCGATACCTGCTGCCAACTCACGTCTGGGGAGTGGGG
CTGCTGTCCAATCCCAGAGGCTGTCTGCTGCTCGGACCACCAGCACTGCTGCCCCCAGGG
CTACACGTGTGTAGCTGAGGGGCAGTGTCAGCGAGGAAGCGAGATCGTGGCTGGACTGGA
GAAGATGCCTGCCCGCCGGGCTTCCTTATCCCACCCCAGAGACATCGGCTGTGACCAGCA
CACCAGCTGCCCGGTGGGGCAGACCTGCTGCCCGAGCCTGGGTGGGAGCTGGGCCTGCTG
CCAGTTGCCCCATGCTGTGTGCTGCGAGGATCGCCAGCACTGCTGCCCGGCTGGCTACAC
CTGCAACGTGAAGGCTCGATCCTGCGAGAAGGAAGTGGTCTCTGCCCAGCCTGCCACCTT
CCTGGCCCGTAGCCCTCACGTGGGTGTGAAGGACGTGGAGTGTGGGGAAGGACACTTCTG
CCATGATAACCAGACCTGCTGCCGAGACAACCGACAGGGCTGGGCCTGCTGTCCCTACCG
CCAGGGCGTCTGTTGTGCTGATCGGCGCCACTGCTGTCCTGCTGGCTTCCGCTGCGCAGC
CAGGGGTACCAAGTGTTTGCGCAGGGAGGCCCCGCGCTGGGACGCCCCTTTGAGGGACCC
AGCCTTGAGACAGCTGCTGTGAGGGACAGTACTGAAGACTCTGCAGCCCTCGGGACCCCA
CTCGGAGGGTGCCCTCTGCTCAGGCCTCCCTAGCACCTCCCCCTAACCAAATTCTCCCTG
GACCCCATTCTGAGCTCCCCATCACCATGGGAGGTGGGGCCTCAATCTAAGGCCTTCCCT
GTCAGAAGGGGGTTGTGGCAAAAGCCACATTACAAGCTGCCATCCCCTCCCCGTTTCAGT
GGACCCTGTGGCCAGGTGCTTTTCCCTATCCACAGGGGTGTTTGTGTGTGTGCGCGTGTG
CGTTTCAATAAAGTTTGTACACTTTCAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
(配列番号33)
【0351】
本明細書で使用される場合、用語「HBEGF」は、ヘパリン結合EGF様成長因子をコードする遺伝子を指す。「HBEGF」及び「ヘパリン結合EGF様成長因子」という用語は、HBEGF遺伝子の野生型形態、ならびに野生型HBEGFの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型HBEGF核酸配列(例えば、配列番号34、NCBI参照配列:NM_001945.2)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号34は、HBEGFタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
ATTCGGCCGAAGGAGCTACGCGGGCCACGCTGCTGGCTGGCCTGACCTAGGCGCGCGGGGTCGGGCGGCCGCGCGGGCGGGCTGAGTGAGCAAGACAAGACACTCAAGAAGAGCGAGCTGCGCCTGGGTCCCGGCCAGGCTTGCACGCAGAGGCGGGCGGCAGACGGTGCCCGGCGGAATCTCCTGAGCTCCGCCGCCCAGCTCTGGTGCCAGCGCCCAGTGGCCGCCGCTTCGAAAGTGACTGGTGCCTCGCCGCCTCCTCTCGGTGCGGGACCATGAAGCTGCTGCCGTCGGTGGTGCTGAAGCTCTTTCTGGCTGCAGTTCTCTCGGCACTGGTGACTGGCGAGAGCCTGGAGCGGCTTCGGAGAGGGCTAGCTGCTGGAACCAGCAACCCGGACCCTCCCACTGTATCCACGGACCAGCTGCTACCCCTAGGAGGCGGCCGGGACCGGAAAGTCCGTGACTTGCAAGAGGCAGATCTGGACCTTTTGAGAGTCACTTTATCCTCCAAGCCACAAGCACTGGCCACACCAAACAAGGAGGAGCACGGGAAAAGAAAGAAGAAAGGCAAGGGGCTAGGGAAGAAGAGGGACCCATGTCTTCGGAAATACAAGGACTTCTGCATCCATGGAGAATGCAAATATGTGAAGGAGCTCCGGGCTCCCTCCTGCATCTGCCACCCGGGTTACCATGGAGAGAGGTGTCATGGGCTGAGCCTCCCAGTGGAAAATCGCTTATATACCTATGACCACACAACCATCCTGGCCGTGGTGGCTGTGGTGCTGTCATCTGTCTGTCTGCTGGTCATCGTGGGGCTTCTCATGTTTAGGTACCATAGGAGAGGAGGTTATGATGTGGAAAATGAAGAGAAAGTGAAGTTGGGCATGACTAATTCCCACTGAGAGAGACTTGTGCTCAAGGAATCGGCTGGGGACTGCTACCTCTGAGAAGACACAAGGTGATTTCAGACTGCAGAGGGGAAAGACTTCCATCTAGTCACAAAGACTCCTTCGTCCCCAGTTGCCGTCTAGGATTGGGCCTCCCATAATTGCTTTGCCAAAATACCAGAGCCTTCAAGTGCCAAACAGAGTATGTCCGATGGTATCTGGGTAAGAAGAAAGCAAAAGCAAGGGACCTTCATGCCCTTCTGATTCCCCTCCACCAAACCCCACTTCCCCTCATAAGTTTGTTTAAACACTTATCTTCTGGATTAGAATGCCGGTTAAATTCCATATGCTCCAGGATCTTTGACTGAAAAAAAAAAAGAAGAAGAAGAAGGAGAGCAAGAAGGAAAGATTTGTGAACTGGAAGAAAGCAACAAAGATTGAGAAGCCATGTACTCAAGTACCACCAAGGGATCTGCCATTGGGACCCTCCAGTGCTGGATTTGATGAGTTAACTGTGAAATACCACAAGCCTGAGAACTGAATTTTGGGACTTCTACCCAGATGGAAAAATAACAACTATTTTTGTTGTTGTTGTTTGTAAATGCCTCTTAAATTATATATTTATTTTATTCTATGTATGTTAATTTATTTAGTTTTTAACAATCTAACAATAATATTTCAAGTGCCTAGACTGTTACTTTGGCAATTTCCTGGCCCTCCACTCCTCATCCCCACAATCTGGCTTAGTGCCACCCACCTTTGCCACAAAGCTAGGATGGTTCTGTGACCCATCTGTAGTAATTTATTGTCTGTCTACATTTCTGCAGATCTTCCGTGGTCAGAGTGCCACTGCGGGAGCTCTGTATGGTCAGGATGTAGGGGTTAACTTGGTCAGAGCCACTCTATGAGTTGGACTTCAGTCTTGCCTAGGCGATTTTGTCTACCATTTGTGTTTTGAAAGCCCAAGGTGCTGATGTCAAAGTGTAACAGATATCAGTGTCTCCCCGTGTCCTCTCCCTGCCAAGTCTCAGAAGAGGTTGGGCTTCCATGCCTGTAGCTTTCCTGGTCCCTCACCCCCATGGCCCCAGGCCCACAGCGTGGGAACTCACTTTCCCTTGTGTCAAGACATTTCTCTAACTCCTGCCATTCTTCTGGTGCTACTCCATGCAGGGGTCAGTGCAGCAGAGGACAGTCTGGAGAAGGTATTAGCAAAGCAAAAGGCTGAGAAGGAACAGGGAACATTGGAGCTGACTGTTCTTGGTAACTGATTACCTGCCAATTGCTACCGAGAAGGTTGGAGGTGGGGAAGGCTTTGTATAATCCCACCCACCTCACCAAAACGATGAAGTTATGCTGTCATGGTCCTTTCTGGAAGTTTCTGGTGCCATTTCTGAACTGTTACAACTTGTATTTCCAAACCTGGTTCATATTTATACTTTGCAATCCAAATAAAGATAACCCTTATTCCATAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
(配列番号34)
【0352】
本明細書で使用される場合、用語「HLA-DRB1」は、HLAクラスII組織適合性抗原、DRB1ベータ鎖をコードする遺伝子を指す。「HLA-DRB1」及び「HLAクラスII組ベータ織適合性抗原、DRB1ベータ鎖」という用語は、HLA-DRB1遺伝子の野生型形態、ならびに野生型HLA-DRB1の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型HLA-DRB1核酸配列(例えば、配列番号35、ENA受託番号X00699)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号35は、HLA-DRB1タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
CTGCTCTGGCCCCTGGTCCTGTCCTGTTCTCCAGCATGGTGTGTCTGAGGCTCCCTGGAG
GCTCCTGCATGGCAGTTCTGACAGTGACACTGATGGTGCTGAGCTCCCCACTGGCTTTGG
CTGGGGACACCAGACCACGTTTCTTGGAGTACTCTACGTCTGAGTGTCATTTCTTCAATG
GGACGGAGCGGGTGCGGTACCTGGACAGATACTTCCATAACCAGGAGGAGAACGTGCGCT
TCGACAGCGACGTGGGGGAGTTCCGGGCGGTGACGGAGCTGGGGCGGCCTGATGCCGAGT
ACTGGAACAGCCAGAAGGACCTCCTGGAGCAGAAGCGGGGCCGGGTGGACAACTACTGCA
GACACAACTACGGGGTTGTGGAGAGCTTCACAGTGCAGCGGCGAGTCCATCCTAAGGTGA
CTGTGTATCCTTCAAAGACCCAGCCCCTGCAGCACCATAACCTCCTGGTCTGTTCTGTGA
GTGGTTTCTATCCAGGCAGCATTGAAGTCAGGTGGTTCCGGAATGGCCAGGAAGAGAAGA
CTGGGGTGGTGTCCACAGGCCTGATCCACAATGGAGACTGGACCTTCCAGACCCTGGTGA
TGCTGGAAACAGTTCCTCGGAGTGGAGAGGTTTACACCTGCCAAGTGGAGCACCCAAGCG
TGACAAGCCCTCTCACAGTGGAATGGAGAGCACGGTCTGAATCTGCACAGAGCAAGATGC
TGAGTGGAGTCGGGGGCTTTGTGCTGGGCCTGCTCTTCCTTGGGGCCGGGCTGTTCATCT
ACTTCAGGAATCAGAAAGGACACTCTGGACTTCAGCCAAGAGGATTCCTGAGCTGAAGTG
CAGATGACACATTCAAAGAAGAACTTTCTGCCCCAGCTTTGCAGGATGAAAAGCTTTCCC
TCCTGGCTGTTATTCTTCCACAAGAGAGGGCTTTCTCAGGACCTGGTTGCTACTGGTTCA
GCAACTGCAGAAAATGTCCTCCCTTGTGGCTTCCTCAGCTCCTGTTCTTGGCCTGAAGCC
CCACAGCTTTGATGGCAGTGCCTCATCTTCAACTTTTGTGCTCCCCTTTGCCTAAACCCT
ATGGCCTCCTGTGCATCTGTACTCACCCTGTACCA
(配列番号35)
【0353】
本明細書で使用される場合、用語「HLA-DRB5」は、HLAクラスII組織適合性抗原、DRベータ5鎖をコードする遺伝子を指す。「HLA-DRB5」及び「HLAクラスII組織適合性抗原、DRベータ5鎖」という用語は、HLA-DRB5遺伝子の野生型形態、ならびに野生型HLA-DRB5の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型HLA-DRB5核酸配列(例えば、配列番号36、ENA受託番号M20429)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号36は、HLA-DRB5タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
CCAGCATGGTGTGTCTGAAGCTCCCTGGAGGTTCCTACATGGCAAAGCTGACAGTGACAC
TGATGGTGCTGAGCTCCCCACTGGCTTTGGCTGGGGACACCCGACCACGTTTCTTGCAGC
AGGATAAGTATGAGTGTCATTTCTTCAACGGGACGGAGCGGGTGCGGTTCCTGCACAGAG
ACATCTATAACCAAGAGGAGGACTTGCGCTTCGACAGCGACGTGGGGGAGTACCGGGCGG
TGACGGAGCTGGGGCGGCCTGACGCTGAGTACTGGAACAGCCAGAAGGACTTCCTGGAAG
ACAGGCGCGCCGCGGTGGACACCTACTGCAGACACAACTACGGGGTTGGTGAGAGCTTCA
CAGTGCAGCGGCGAGTTGAGCCTAAGGTGACTGTGTATCCTGCAAGGACCCAGACCCTGC
AGCACCACAACCTCCTGGTCTGCTCTGTGAATGGTTTCTATCCAGGCAGCATTGAAGTCA
GGTGGTTCCGGAACAGCCAGGAAGAGAAGGCTGGGGTGGTGTCCACAGGCCTGATTCAGA
ATGGAGACTGGACCTTCCAGACCCTGGTGATGCTGGAAACAGTTCCTCGAAGTGGAGAGG
TTTACACCTGCCAAGTGGAGCACCCAAGCGTGACGAGCCCTCTCACAGTGGAATGGAGAG
CACAGTCTGAATCTGCACAGAGCAAGATGCTGAGTGGAGTCGGGGGCTTTGTGCTGGGCC
TGCTCTTCCTTGGGGCCGGGCTATTCATCTACTTCAAGAATCAGAAAGGGCACTCTGGAC
TTCACCCAACAGGACTCGTGAGCTGAAGTGCAGATGACCACATTCAAGGGGGAACCTTCT
GCCCCAGCTTTGCATGATGAAAAGCTTTCCTGCTTGGCTCTTATTCTTCCACAAGAGAGG
ACTTTCTCAGGCCCTGGTTGCTACCGGTTCAGCAACTCTGCAGAAAATGTCCATCCTTGT
GGCTTCCTCAGCTCCTGCCCCTTGGCCTGAAGTCCCAGCATTGATGGCAGTGCCTCATCT
TCAACTTTAGTGCTCCCCTTTACCTAACCCTACGGCCTCCCATGCATCTGTACTCCCCCT
GTGTGCCACAAATGCACTACGTTATTAAATTTTTCTGAAGCCCAGAGTTAAAAATCATCT
GTCCACCTGGCTCCAAAGACAAAAAATAAAAA
(配列番号36)
【0354】
本明細書で使用される場合、用語「IFIT1」は、テトラトリコペプチド反復1を有するインターフェロン誘導タンパク質をコードする遺伝子を指す。「IFIT1」及び「テトラトリコペプチド反復1を有するインターフェロン誘導タンパク質」という用語は、IFIT1遺伝子の野生型形態、ならびに野生型IFIT1の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型IFIT1核酸配列(例えば、配列番号37、ENA受託番号X03557)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号37は、IFIT1タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
CCAGATCTCAGAGGAGCCTGGCTAAGCAAAACCCTGCAGAACGGCTGCCTAATTTACAGC
AACCATGAGTACAAATGGTGATGATCATCAGGTCAAGGATAGTCTGGAGCAATTGAGATG
TCACTTTACATGGGAGTTATCCATTGATGACGATGAAATGCCTGATTTAGAAAACAGAGT
CTTGGATCAGATTGAATTCCTAGACACCAAATACAGTGTGGGAATACACAACCTACTAGC
CTATGTGAAACACCTGAAAGGCCAGAATGAGGAAGCCCTGAAGAGCTTAAAAGAAGCTGA
AAACTTAATGCAGGAAGAACATGACAACCAAGCAAATGTGAGGAGTCTGGTGACCTGGGG
CAACTTTGCCTGGATGTATTACCACATGGGCAGACTGGCAGAAGCCCAGACTTACCTGGA
CAAGGTGGAGAACATTTGCAAGAAGCTTTCAAATCCCTTCCGCTATAGAATGGAGTGTCC
AGAAATAGACTGTGAGGAAGGATGGGCCTTGCTGAAGTGTGGAGGAAAGAATTATGAACG
GGCCAAGGCCTGCTTTGAAAAGGTGCTTGAAGTGGACCCTGAAAACCCTGAATCCAGCGC
TGGGTATGCGATCTCTGCCTATCGCCTGGATGGCTTTAAATTAGCCACAAAAAATCACAA
GCCATTTTCTTTGCTTCCCCTAAGGCAGGCTGTCCGCTTAAATCCAGACAATGGATATAT
TAAGGTTCTCCTTGCCCTGAAGCTTCAGGATGAAGGACAGGAAGCTGAAGGAGAAAAGTA
CATTGAAGAAGCTCTAGCCAACATGTCCTCACAGACCTATGTCTTTCGATATGCAGCCAA
GTTTTACCGAAGAAAAGGCTCTGTGGATAAAGCTCTTGAGTTATTAAAAAAGGCCTTGCA
GGAAACACCCACTTCTGTCTTACTGCATCACCAGATAGGGCTTTGCTACAAGGCACAAAT
GATCCAAATCAAGGAGGCTACAAAAGGGCAGCCTAGAGGGCAGAACAGAGAAAAGCTAGA
CAAAATGATAAGATCAGCCATATTTCATTTTGAATCTGCAGTGGAAAAAAAGCCCACATT
TGAGGTGGCTCATCTAGACCTGGCAAGAATGTATATAGAAGCAGGCAATCACAGAAAAGC
TGAAGAGAATTTTCAAAAATTGTTATGCATGAAACCAGTGGTAGAAGAAACAATGCAAGA
CATACATTTCTACTATGGTCGGTTTCAGGAATTTCAAAAGAAATCTGACGTCAATGCAAT
TATCCATTATTTAAAAGCTATAAAAATAGAACAGGCATCATTAACAAGGGATAAAAGTAT
CAATTCTTTGAAGAAATTGGTTTTAAGGAAACTTCGGAGAAAGGCATTAGATCTGGAAAG
CTTGAGCCTCCTTGGGTTCGTCTACAAATTGGAAGGAAATATGAATGAAGCCCTGGAGTA
CTATGAGCGGGCCCTGAGACTGGCTGCTGACTTTGAGAACTCTGTGAGACAAGGTCCTTA
GGCACCCAGATATCAGCCACTTTCACATTTCATTTCATTTTATGCTAACATTTACTAATC
ATCTTTTCTGCTTACTGTTTTCAGAAACATTATAATTCACTGTAATGATGTAATTCTTGA
ATAATAAATCTGACAAAATATT
(配列番号37)
【0355】
本明細書で使用される場合、用語「IFIT3」は、テトラトリコペプチド反復3を有するインターフェロン誘導タンパク質をコードする遺伝子を指す。「IFIT3」及び「テトラトリコペプチド反復3を有するインターフェロン誘導タンパク質」という用語は、IFIT3遺伝子の野生型形態、ならびに野生型IFIT3の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型IFIT3核酸配列(例えば、配列番号38、ENA受託番号AF026939)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号38は、IFIT3タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
GTGGAAACCTCTTCAGCATTTGCTTGGAATCAGTAAGCTAAAAACAAAATCAACCGGGAC
CCCAGCTTTTCAGAACTGCAGGGAAACAGCCATCATGAGTGAGGTCACCAAGAATTCCCT
GGAGAAAATCCTCCCACAGCTGAAATGCCATTTCACCTGGAACTTATTCAAGGAAGACAG
TGTCTCAAGGGATCTAGAAGATAGAGTGTGTAACCAGATTGAATTTTTAAACACTGAGTT
CAAAGCTACAATGTACAACTTGTTGGCCTACATAAAACACCTAGATGGTAACAACGAGGC
AGCCCTGGAATGCTTACGGCAAGCTGAAGAGTTAATCCAGCAAGAACATGCTGACCAAGC
AGAAATCAGAAGTCTAGTCACTTGGGGAAACTACGCCTGGGTCTACTATCACTTGGGCAG
ACTCTCAGATGCTCAGATTTATGTAGATAAGGTGAAACAAACCTGCAAGAAATTTTCAAA
TCCATACAGTATTGAGTATTCTGAACTTGACTGTGAGGAAGGGTGGACACAACTGAAGTG
TGGAAGAAATGAAAGGGCGAAGGTGTGTTTTGAGAAGGCTCTGGAAGAAAAGCCCAACAA
CCCAGAATTCTCCTCTGGACTGGCAATTGCGATGTACCATCTGGATAATCACCCAGAGAA
ACAGTTCTCTACTGATGTTTTGAAGCAGGCCATTGAGCTGAGTCCTGATAACCAATACGT
CAAGGTTCTCTTGGGCCTGAAACTGCAGAAGATGAATAAAGAAGCTGAAGGAGAGCAGTT
TGTTGAAGAAGCCTTGGAAAAGTCTCCTTGCCAAACAGATGTCCTCCGCAGTGCAGCCAA
ATTTTACAGAAGAAAAGGTGACCTAGACAAAGCTATTGAACTGTTTCAACGGGTGTTGGA
ATCCACACCAAACAATGGCTACCTCTATCACCAGATTGGGTGCTGCTACAAGGCAAAAGT
AAGACAAATGCAGAATACAGGAGAATCTGAAGCTAGTGGAAATAAAGAGATGATTGAAGC
ACTAAAGCAATATGCTATGGACTATTCGAATAAAGCTCTTGAGAAGGGACTGAATCCTCT
GAATGCATACTCCGATCTCGCTGAGTTCCTGGAGACGGAATGTTATCAGACACCATTCAA
TAAGGAAGTCCCTGATGCTGAAAAGCAACAATCCCATCAGCGCTACTGCAACCTTCAGAA
ATATAATGGGAAGTCTGAAGACACTGCTGTGCAACATGGTTTAGAGGGTTTGTCCATAAG
CAAAAAATCAACTGACAAGGAAGAGATCAAAGACCAACCACAGAATGTATCCGAAAATCT
GCTTCCACAAAATGCACCAAATTATTGGTATCTTCAAGGATTAATTCATAAGCAGAATGG
AGATCTGCTGCAAGCAGCCAAATGTTATGAGAAGGAACTGGGCCGCCTGCTAAGGGATGC
CCCTTCAGGCATAGGCAGTATTTTCCTGTCAGCATCTGAGCTTGAGGATGGTAGTGAGGA
AATGGGCCAGGGCGCAGTCAGCTCCAGTCCCAGAGAGCTCCTCTCTAACTCAGAGCAACT
GAACTGAGACAGAGGAGGAAAACAGAGCATCAGAAGCCTGCAGTGGTGGTTGTGACGGGT
AGGAGGATAGGAAGACAGGGGGCCCCAACCTGGGATTGCTGAGCAGGGAAGCTTTGCATG
TTGCTCTAAGGTACATTTTTAAAGAGTTGTTTTTTGGCCGGGCGCAGTGGCTCATGCCTG
TAATCCCAGCACTTTGGGAGGCCGAGGTGGGCGGATCACGAGGTCTGGAGTTTGAGACCA
TCCTGGCTAACACAGTGAAATCCCGTCTCTACTAAAAATACAAAAAATTAGCCAGGCGTG
GTGGCTGGCACCTGTAGTCCCAGCTACTTGGGAGGCTGAGGCAGGAGAATGGCGTGAACC
TGGAAGGAAGAGGTTGCAGTGAGCCAAGATTGCGCCCCTGCACTCCAGCCTGGGCAACAG
AGCAAGACTC
(配列番号38)
【0356】
本明細書で使用される場合、用語「IFITM3」は、インターフェロン誘導膜貫通タンパク質をコードする遺伝子を指す。「IFITM3」及び「インターフェロン誘導膜貫通タンパク質」という用語は、IFITM3遺伝子の野生型形態、ならびに野生型IFITM3の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型IFITM3核酸配列(例えば、配列番号39、NCBI参照配列:NM_021034.2)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号39は、IFITM3タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
AGGAAAAGGAAACTGTTGAGAAACCGAAACTACTGGGGAAAGGGAGGGCTCACTGAGAACCATCCCAGTAACCCGACCGCCGCTGGTCTTCGCTGGACACCATGAATCACACTGTCCAAACCTTCTTCTCTCCTGTCAACAGTGGCCAGCCCCCCAACTATGAGATGCTCAAGGAGGAGCACGAGGTGGCTGTGCTGGGGGCGCCCCACAACCCTGCTCCCCCGACGTCCACCGTGATCCACATCCGCAGCGAGACCTCCGTGCCCGACCATGTCGTCTGGTCCCTGTTCAACACCCTCTTCATGAACCCCTGCTGCCTGGGCTTCATAGCATTCGCCTACTCCGTGAAGTCTAGGGACAGGAAGATGGTTGGCGACGTGACCGGGGCCCAGGCCTATGCCTCCACCGCCAAGTGCCTGAACATCTGGGCCCTGATTCTGGGCATCCTCATGACCATTCTGCTCATCGTCATCCCAGTGCTGATCTTCCAGGCCTATGGATAGATCAGGAGGCATCACTGAGGCCAGGAGCTCTGCCCATGACCTGTATCCCACGTACTCCAACTTCCATTCCTCGCCCTGCCCCCGGAGCCGAGTCCTGTATCAGCCCTTTATCCTCACACGCTTTTCTACAATGGCATTCAATAAAGTGCACGTGTTTCTGGTGCTAAAAAAAAAA
(配列番号39)
【0357】
本明細書で使用される場合、用語「IFNAR1」は、インターフェロンアルファ/ベータ受容体1をコードする遺伝子を指す。「IFNAR1」及び「インターフェロンアルファ/ベータ受容体1」という用語は、IFNAR1遺伝子の野生型形態、ならびに野生型IFNAR1の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型IFNAR1核酸配列(例えば、配列番号40、ENA受託番号J03171)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号40は、IFNAR1タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
TTAGGACGGGGCGATGGCGGCTGAGAGGAGCTGCGCGTGCGCGAACATGTAACTGGTGGG
ATCTGCGGCGGCTCCCAGATGATGGTCGTCCTCCTGGGCGCGACGACCCTAGTGCTCGTC
GCCGTGGGCCCATGGGTGTTGTCCGCAGCCGCAGGTGGAAAAAATCTAAAATCTCCTCAA
AAAGTAGAGGTCGACATCATAGATGACAACTTTATCCTGAGGTGGAACAGGAGCGATGAG
TCTGTCGGGAATGTGACTTTTTCATTCGATTATCAAAAAACTGGGATGGATAATTGGATA
AAATTGTCTGGGTGTCAGAATATTACTAGTACCAAATGCAACTTTTCTTCACTCAAGCTG
AATGTTTATGAAGAAATTAAATTGCGTATAAGAGCAGAAAAAGAAAACACTTCTTCATGG
TATGAGGTTGACTCATTTACACCATTTCGCAAAGCTCAGATTGGTCCTCCAGAAGTACAT
TTAGAAGCTGAAGATAAGGCAATAGTGATACACATCTCTCCTGGAACAAAAGATAGTGTT
ATGTGGGCTTTGGATGGTTTAAGCTTTACATATAGCTTACTTATCTGGAAAAACTCTTCA
GGTGTAGAAGAAAGGATTGAAAATATTTATTCCAGACATAAAATTTATAAACTCTCACCA
GAGACTACTTATTGTCTAAAAGTTAAAGCAGCACTACTTACGTCATGGAAAATTGGTGTC
TATAGTCCAGTACATTGTATAAAGACCACAGTTGAAAATGAACTACCTCCACCAGAAAAT
ATAGAAGTCAGTGTCCAAAATCAGAACTATGTTCTTAAATGGGATTATACATATGCAAAC
ATGACCTTTCAAGTTCAGTGGCTCCACGCCTTTTTAAAAAGGAATCCTGGAAACCATTTG
TATAAATGGAAACAAATACCTGACTGTGAAAATGTCAAAACTACCCAGTGTGTCTTTCCT
CAAAACGTTTTCCAAAAAGGAATTTACCTTCTCCGCGTACAAGCATCTGATGGAAATAAC
ACATCTTTTTGGTCTGAAGAGATAAAGTTTGATACTGAAATACAAGCTTTCCTACTTCCT
CCAGTCTTTAACATTAGATCCCTTAGTGATTCATTCCATATCTATATCGGTGCTCCAAAA
CAGTCTGGAAACACGCCTGTGATCCAGGATTATCCACTGATTTATGAAATTATTTTTTGG
GAAAACACTTCAAATGCTGAGAGAAAAATTATCGAGAAAAAAACTGATGTTACAGTTCCT
AATTTGAAACCACTGACTGTATATTGTGTGAAAGCCAGAGCACACACCATGGATGAAAAG
CTGAATAAAAGCAGTGTTTTTAGTGACGCTGTATGTGAGAAAACAAAACCAGGAAATACC
TCTAAAATTTGGCTTATAGTTGGAATTTGTATTGCATTATTTGCTCTCCCGTTTGTCATT
TATGCTGCGAAAGTCTTCTTGAGATGCATCAATTATGTCTTCTTTCCATCACTTAAACCT
TCTTCCAGTATAGATGAGTATTTCTCTGAACAGCCATTGAAGAATCTTCTGCTTTCAACT
TCTGAGGAACAAATCGAAAAATGTTTCATAATTGAAAATATAAGCACAATTGCTACAGTA
GAAGAAACTAATCAAACTGATGAAGATCATAAAAAATACAGTTCCCAAACTAGCCAAGAT
TCAGGAAATTATTCTAATGAAGATGAAAGCGAAAGTAAAACAAGTGAAGAACTACAGCAG
GACTTTGTATGACCAGAAATGAACTGTGTCAAGTATAAGGTTTTTCAGCAGGAGTTACAC
TGGGAGCCTGAGGTCCTCACCTTCCTCTCAGTAACTACAGAGAGGACGTTTCCTGTTTAG
GGAAAGAAAAAACATCTTCAGATCATAGGTCCTAAAAATACGGGCAAGCTCTTAACTATT
TAAAAATGAAATTACAGGCCCGGGCACGGTGGCTCACACCTGTAATCCCAGCACTTTGGG
AGGCTGAGGCAGGCAGATCATGAGGTCAAGAGATCGAGACCAGCCTGGCCAACGTGGTGA
AACCCCATCTCTACTAAAAATACAAAAATTAGCCGGGTAGTAGGTAGGCGCGCGCCTGTT
GTCTTAGCTACTCAGGAGGCTGAGGCAGGAGAATCGCTTGAAAACAGGAGGTGGAGGTTG
CAGTGAGCCGAGATCACGCCACTGCACTCCAGCCTGGTGACAGCGTGAGACTCTTTAAAA
AAAGAAATTAAAAGAGTTGAGACAAACGTTTCCTACATTCTTTTCCATGTGTAAAATCAT
GAAAAAGCCTGTCACCGGACTTGCATTGGATGAGATGAGTCAGACCAAAACAGTGGCCAC
CCGTCTTCCTCCTGTGAGCCTAAGTGCAGCCGTGCTAGCTGCGCACCGTGGCTAAGGATG
ACGTCTGTGTTCCTGTCCATCACTGATGCTGCTGGCTACTGCATGTGCCACACCTGTCTG
TTCGCCATTCCTAACATTCTGTTTCATTCTTCCTCGGGAGATATTTCAAACATTTGGTCT
TTTCTTTTAACACTGAGGGTAGGCCCTTAGGAAATTTATTTAGGAAAGTCTGAACACGTT
ATCACTTGGTTTTCTGGAAAGTAGCTTACCCTAGAAAACAGCTGCAAATGCCAGAAAGAT
GATCCCTAAAAATGTTGAGGGACTTCTGTTCATTCATCCCGAGAACATTGGCTTCCACAT
CACAGTATCTACCCTTACATGGTTTAGGATTAAAGCCAGGCAATCTTTTACTATG
(配列番号40)
【0358】
本明細書で使用される場合、用語「IFNAR2」は、インターフェロンアルファ/ベータ受容体2をコードする遺伝子を指す。「IFNAR2」及び「インターフェロンアルファ/ベータ受容体2」という用語は、IFNAR2遺伝子の野生型形態、ならびに野生型IFNAR2の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型IFNAR2核酸配列(例えば、配列番号41、ENA受託番号X77722)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号41は、IFNAR2タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
GCTTTTGTCCCCCGCCCGCCGCTTCTGTCCGAGAGGCCGCCCGCGAGGCGCATCCTGACC
GCGAGCGTCGGGTCCCAGAGCCGGGCGCGGCTGGGGCCCGAGGCTAGCATCTCTCGGGAG
CCGCAAGGCGAGAGCTGCAAAGTTTAATTAGACACTTCAGAATTTTGATCACCTAATGTT
GATTTCAGATGTAAAAGTCAAGAGAAGACTCTAAAAATAGCAAAGATGCTTTTGAGCCAG
AATGCCTTCATCGTCAGATCACTTAATTTGGTTCTCATGGTGTATATCAGCCTCGTGTTT
GGTATTTCATATGATTCGCCTGATTACACAGATGAATCTTGCACTTTCAAGATATCATTG
CGAAATTTCCGGTCCATCTTATCATGGGAATTAAAAAACCACTCCATTGTACCAACTCAC
TATACATTGCTGTATACAATCATGAGTAAACCAGAAGATTTGAAGGTGGTTAAGAACTGT
GCAAATACCACAAGATCATTTTGTGACCTCACAGATGAGTGGAGAAGCACACACGAGGCC
TATGTCACCGTCCTAGAAGGATTCAGCGGGAACACAACGTTGTTCAGTTGCTCACACAAT
TTCTGGCTGGCCATAGACATGTCTTTTGAACCACCAGAGTTTGAGATTGTTGGTTTTACC
AACCACATTAATGTGATGGTGAAATTTCCATCTATTGTTGAGGAAGAATTACAGTTTGAT
TTATCTCTCGTCATTGAAGAACAGTCAGAGGGAATTGTTAAGAAGCATAAACCCGAAATA
AAAGGAAACATGAGTGGAAATTTCACCTATATCATTGACAAGTTAATTCCAAACACGAAC
TACTGTGTATCTGTTTATTTAGAGCACAGTGATGAGCAAGCAGTAATAAAGTCTCCCTTA
AAATGCACCCTCCTTCCACCTGGCCAGGAATCAGAATCAGCAGAATCTGCCAAAATAGGA
GGAATAATTACTGTGTTTTTGATAGCATTGGTCTTGACAAGCACCATAGTGACACTGAAA
TGGATTGGTTATATATGCTTAAGAAATAGCCTCCCCAAAGTCTTGAGGCAAGGTCTCACT
AAGGGCTGGAATGCAGTGGCTATTCACAGGTGCAGTCATAATGCACTACAGTCTGAAACT
CCTGAGCTCAAACAGTCGTCCTGCCTAAGCTTCCCCAGTAGCTGGGATTACAAGCGTGCA
TCCCTGTGCCCCAGTGATTAAGTTTTATTATGTAGAAAATAAAGAGCAAACAGTTACAAA
AGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
(配列番号41)
【0359】
本明細書で使用する場合、「IGF1」という用語は、インスリン様成長因子Iをコードする遺伝子を指す。「IGF1」及び「インスリン様成長因子I」という用語は、IGF1遺伝子の野生型形態、ならびに野生型IGF1の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型IGF1核酸配列(例えば、配列番号42、ENA受託番号X00173)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号42は、IGF1タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
CTTCAGAAGCAATGGGAAAAATCAGCAGTCTTCCAACCCAATTATTTAAGTGCTGCTTTT
GTGATTTCTTGAAGGTGAAGATGCACACCATGTCCTCCTCGCATCTCTTCTACCTGGCGC
TGTGCCTGCTCACCTTCACCAGCTCTGCCACGGCTGGACCGGAGACGCTCTGCGGGGCTG
AGCTGGTGGATGCTCTTCAGTTCGTGTGTGGAGACAGGGGCTTTTATTTCAACAAGCCCA
CAGGGTATGGCTCCAGCAGTCGGAGGGCGCCTCAGACAGGTATCGTGGATGAGTGCTGCT
TCCGGAGCTGTGATCTAAGGAGGCTGGAGATGTATTGCGCACCCCTCAAGCCTGCCAAGT
CAGCTCGCTCTGTCCGTGCCCAGCGCCACACCGACATGCCCAAGACCCAGAAGGAAGTAC
ATTTGAAGAACGCAAGTAGAGGGAGTGCAGGAAACAAGAACTACAGGATGTAGGAAGACC
CTCCTGAGGAGTGAAGAGTGACATGCCACCGCAGGATCCTTTGCTCTGCACGAGTTACCT
GTTAAACTTTGGAACACCTACCAAAAAATAAGTTTGATAACATTTAAAAGATGGGCGTTT
CCCCCAATGAAATACACAAGTAAACATTCCAACATTGTCTTTAGGAGTGATTTGCACCTT
GCAAAAATGGTCCTGGAGTTGGTAGATTGCTGTTGATCTTTTATCAATAATGTTCTATAG
AAAAG
(配列番号42)
【0360】
本明細書で使用される場合、用語「IL10RA」は、インターロイキン10受容体サブユニットアルファをコードする遺伝子を指す。「IL10RA」及び「インターロイキン10受容体サブユニットアルファ」という用語は、IL10RA遺伝子の野生型形態、ならびに野生型IL10RAの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型IL10RA核酸配列(例えば、配列番号43、ENA受託番号U00672)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号43は、IL10RAタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
AAAGAGCTGGAGGCGCGCAGGCCGGCTCCGCTCCGGCCCCGGACGATGCGGCGCGCCCAG
GATGCTGCCGTGCCTCGTAGTGCTGCTGGCGGCGCTCCTCAGCCTCCGTCTTGGCTCAGA
CGCTCATGGGACAGAGCTGCCCAGCCCTCCGTCTGTGTGGTTTGAAGCAGAATTTTTCCA
CCACATCCTCCACTGGACACCCATCCCAAATCAGTCTGAAAGTACCTGCTATGAAGTGGC
GCTCCTGAGGTATGGAATAGAGTCCTGGAACTCCATCTCCAACTGTAGCCAGACCCTGTC
CTATGACCTTACCGCAGTGACCTTGGACCTGTACCACAGCAATGGCTACCGGGCCAGAGT
GCGGGCTGTGGACGGCAGCCGGCACTCCAACTGGACCGTCACCAACACCCGCTTCTCTGT
GGATGAAGTGACTCTGACAGTTGGCAGTGTGAACCTAGAGATCCACAATGGCTTCATCCT
CGGGAAGATTCAGCTACCCAGGCCCAAGATGGCCCCCGCGAATGACACATATGAAAGCAT
CTTCAGTCACTTCCGAGAGTATGAGATTGCCATTCGCAAGGTGCCGGGAAACTTCACGTT
CACACACAAGAAAGTAAAACATGAAAACTTCAGCCTCCTAACCTCTGGAGAAGTGGGAGA
GTTCTGTGTCCAGGTGAAACCATCTGTCGCTTCCCGAAGTAACAAGGGGATGTGGTCTAA
AGAGGAGTGCATCTCCCTCACCAGGCAGTATTTCACCGTGACCAACGTCATCATCTTCTT
TGCCTTTGTCCTGCTGCTCTCCGGAGCCCTCGCCTACTGCCTGGCCCTCCAGCTGTATGT
GCGGCGCCGAAAGAAGCTACCCAGTGTCCTGCTCTTCAAGAAGCCCAGCCCCTTCATCTT
CATCAGCCAGCGTCCCTCCCCAGAGACCCAAGACACCATCCACCCGCTTGATGAGGAGGC
CTTTTTGAAGGTGTCCCCAGAGCTGAAGAACTTGGACCTGCACGGCAGCACAGACAGTGG
CTTTGGCAGCACCAAGCCATCCCTGCAGACTGAAGAGCCCCAGTTCCTCCTCCCTGACCC
TCACCCCCAGGCTGACAGAACGCTGGGAAACGGGGAGCCCCCTGTGCTGGGGGACAGCTG
CAGTAGTGGCAGCAGCAATAGCACAGACAGCGGGATCTGCCTGCAGGAGCCCAGCCTGAG
CCCCAGCACAGGGCCCACCTGGGAGCAACAGGTGGGGAGCAACAGCAGGGGCCAGGATGA
CAGTGGCATTGACTTAGTTCAAAACTCTGAGGGCCGGGCTGGGGACACACAGGGTGGCTC
GGCCTTGGGCCACCACAGTCCCCCGGAGCCTGAGGTGCCTGGGGAAGAAGACCCAGCTGC
TGTGGCATTCCAGGGTTACCTGAGGCAGACCAGATGTGCTGAAGAGAAGGCAACCAAGAC
AGGCTGCCTGGAGGAAGAATCGCCCTTGACAGATGGCCTTGGCCCCAAATTCGGGAGATG
CCTGGTTGATGAGGCAGGCTTGCATCCACCAGCCCTGGCCAAGGGCTATTTGAAACAGGA
TCCTCTAGAAATGACTCTGGCTTCCTCAGGGGCCCCAACGGGACAGTGGAACCAGCCCAC
TGAGGAATGGTCACTCCTGGCCTTGAGCAGCTGCAGTGACCTGGGAATATCTGACTGGAG
CTTTGCCCATGACCTTGCCCCTCTAGGCTGTGTGGCAGCCCCAGGTGGTCTCCTGGGCAG
CTTTAACTCAGACCTGGTCACCCTGCCCCTCATCTCTAGCCTGCAGTCAAGTGAGTGACT
CGGGCTGAGAGGCTGCTTTTGATTTTAGCCATGCCTGCTCCTCTGCCTGGACCAGGAGGA
GGGCCCTGGGGCAGAAGTTAGGCACGAGGCAGTCTGGGCACTTTTCTGCAAGTCCACTGG
GGCTGGCCCAGCCAGGCTGCAGGGCTGGTCAGGGTGTCTGGGGCAGGAGGAGGCCAACTC
ACTGAACTAGTGCAGGGTATGTGGGTGGCACTGACCTGTTCTGTTGACTGGGGCCCTGCA
GACTCTGGCAGAGCTGAGAAGGGCAGGGACCTTCTCCCTCCTAGGAACTCTTTCCTGTAT
CATAAAGGATTATTTGCTCAGGGGAACCATGGGGCTTTCTGGAGTTGTGGTGAGGCCACC
AGGCTGAAGTCAGCTCAGACCCAGACCTCCCTGCTTAGGCCACTCGAGCATCAGAGCTTC
CAGCAGGAGGAAGGGCTGTAGGAATGGAAGCTTCAGGGCCTTGCTGCTGGGGTCATTTTT
AGGGGAAAAAGGAGGATATGATGGTCACATGGGGAACCTCCCCTCATCGGGCCTCTGGGG
CAGGAAGCTTGTCACTGGAAGATCTTAAGGTATATATTTTCTGGACACTCAAACACATCA
TAATGGATTCACTGAGGGGAGACAAAGGGAGCCGAGACCCTGGATGGGGCTTCCAGCTCA
GAACCCATCCCTCTGGTGGGTACCTCTGGCACCCATCTGCAAATATCTCCCTCTCTCCAA
CAAATGGAGTAGCATCCCCCTGGGGCACTTGCTGAGGCCAAGCCACTCACATCCTCACTT
TGCTGCCCCACCATCTTGCTGACAACTTCCAGAGAAGCCATGGTTTTTTGTATTGGTCAT
AACTCAGCCCTTTGGGCGGCCTCTGGGCTTGGGCACCAGCTCATGCCAGCCCCAGAGGGT
CAGGGTTGGAGGCCTGTGCTTGTGTTTGCTGCTAATGTCCAGCTACAGACCCAGAGGATA
AGCCACTGGGCACTGGGCTGGGGTCCCTGCCTTGTTGGTGTTCAGCTGTGTGATTTTGGA
CTAGCCACTTGTCAGAGGGCCTCAATCTCCCATCTGTGAAATAAGGACTCCACCTTTAGG
GGACCCTCCATGTTTGCTGGGTATTAGCCAAGCTGGTCCTGGGAGAATGCAGATACTGTC
CGTGGACTACCAAGCTGGCTTGTTTCTTATGCCAGAGGCTAACAGATCCAATGGGAGTCC
ATGGTGTCATGCCAAGACAGTATCAGACACAGCCCCAGAAGGGGGCATTATGGGCCCTGC
CTCCCCATAGGCCATTTGGACTCTGCCTTCAAACAAAGGCAGTTCAGTCCACAGGCATGG
AAGCTGTGAGGGGACAGGCCTGTGCGTGCCATCCAGAGTCATCTCAGCCCTGCCTTTCTC
TGGAGCATTCTGAAAACAGATATTCTGGCCCAGGGAATCCAGCCATGACCCCCACCCCTC
TGCCAAAGTACTCTTAGGTGCCAGTCTGGTAACTGAACTCCCTCTGGAGGCAGGCTTGAG
GGAGGATTCCTCAGGGTTCCCTTGAAAGCTTTATTTATTTATTTTGTTCATTTATTTATT
GGAGAGGCAGCATTGCACAGTGAAAGAATTCTGGATATCTCAGGAGCCCCGAAATTCTAG
CTCTGACTTTGCTGTTTCCAGTGGTATGACCTTGGAGAAGTCACTTATCCTCTTGGAGCC
TCAGTTTCCTCATCTGCAGAATAATGACTGACTTGTCTAATTCATAGGGATGTGAGGTTC
TGCTGAGGAAATGGGTATGAATGTGCCTTGAACACAAAGCTCTGTCAATAAGTGATACAT
GTTTTTTATTCCAATAAATTGTCAAGACCACA
(配列番号43)
【0361】
本明細書で使用される場合、用語「IL1A」は、インターロイキン-1アルファをコードする遺伝子を指す。「IL1A」及び「インターロイキン-1アルファ」という用語は、IL1A遺伝子の野生型形態、ならびに野生型IL1Aの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型IL1A核酸配列(例えば、配列番号44、ENA受託番号X02531)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号44は、IL1Aタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
ATGGCCAAAGTTCCAGACATGTTTGAAGACCTGAAGAACTGTTACAGTGAAAATGAAGAA
GACAGTTCCTCCATTGATCATCTGTCTCTGAATCAGAAATCCTTCTATCATGTAAGCTAT
GGCCCACTCCATGAAGGCTGCATGGATCAATCTGTGTCTCTGAGTATCTCTGAAACCTCT
AAAACATCCAAGCTTACCTTCAAGGAGAGCATGGTGGTAGTAGCAACCAACGGGAAGGTT
CTGAAGAAGAGACGGTTGAGTTTAAGCCAATCCATCACTGATGATGACCTGGAGGCCATC
GCCAATGACTCAGAGGAAGAAATCATCAAGCCTAGGTCAGCACCTTTTAGCTTCCTGAGC
AATGTGAAATACAACTTTATGAGGATCATCAAATACGAATTCATCCTGAATGACGCCCTC
AATCAAAGTATAATTCGAGCCAATGATCAGTACCTCACGGCTGCTGCATTACATAATCTG
GATGAAGCAGTGAAATTTGACATGGGTGCTTATAAGTCATCAAAGGATGATGCTAAAATT
ACCGTGATTCTAAGAATCTCAAAAACTCAATTGTATGTGACTGCCCAAGATGAAGACCAA
CCAGTGCTGCTGAAGGAGATGCCTGAGATACCCAAAACCATCACAGGTAGTGAGACCAAC
CTCCTCTTCTTCTGGGAAACTCACGGCACTAAGAACTATTTCACATCAGTTGCCCATCCA
AACTTGTTTATTGCCACAAAGCAAGACTACTGGGTGTGCTTGGCAGGGGGGCCACCCTCT
ATCACTGACTTTCAGATACTGGAAAACCAGGCGTAGGTCTGGAGTCTCACTTGTCTCACT
TGTGCAGTGTTGACAGTTCATATGTACCATGTACATGAAGAAGCTAAATCCTTTACTGTT
AGTCATTTGCTGAGCATGTACTGAGCCTTGTAATTCTAAATGAATGTTTACACTCTTTGT
AAGAGTGGAACCAACACTAACATATAATGTTGTTATTTAAAGAACACCCTATATTTTGCA
TAGTACCAATCATTTTAATTATTATTCTTCATAACAATTTTAGGAGGACCAGAGCTACTG
ACTATGGCTACCAAAAAGACTCTACCCATATTACAGATGGGCAAATTAAGGCATAAGAAA
ACTAAGAAATATGCACAATAGCAGTTGAAACAAGAAGCCACAGACCTAGGATTTCATGAT
TTCATTTCAACTGTTTGCCTTCTGCTTTTAAGTTGCTGATGAACTCTTAATCAAATAGCA
TAAGTTTCTGGGACCTCAGTTTTATCATTTTCAAAATGGAGGGAATAATACCTAAGCCTT
CCTGCCGCAACAGTTTTTTATGCTAATCAGGGAGGTCATTTTGGTAAAATACTTCTCGAA
GCCGAGCCTCAAGATGAAGGCAAAGCACGAAATGTTATTTTTTAATTATTATTTATATAT
GTATTTATAAATATATTTAAGATAATTATAATATACTATATTTATGGGAACCCCTTCATC
CTCTGAGTGTGACCAGGCATCCTCCACAATAGCAGACAGTGTTTTCTGGGATAAGTAAGT
TTGATTTCATTAATACAGGGCATTTTGGTCCAAGTTGTGCTTATCCCATAGCCAGGAAAC
TCTGCATTCTAGTACTTGGGAGACCTGTAATCATATAATAAATGTACATTAATTACCTTG
AGCCAGTAATTGGTCCGATCTTTGACTCTTTTGCCATTAAACTTACCTGGGCATTCTTGT
TTCATTCAATTCCACCTGCAATCAAGTCCTACAAGCTAAAATTAGATGAACTCAACTTTG
ACAACCATAGACCACTGTTATCAAAACTTTCTTTTCTGGAATGTAATCAATGTTTCTTCT
AGGTTCTAAAAATTGTGATCAGACCATAATGTTACATTATTATCAACAATAGTGATTGAT
AGAGTGTTATCAGTCATAACTAAATAAAGCTTGCAAGTGAGGGAGTCATTTCATTGGCGT
TTGAGTCAGCAAAGAAGTCAAG
(配列番号44)
【0362】
本明細書で使用される場合、「IL1B」という用語は、インターロイキン-1ベータをコードする遺伝子を指す。「IL1B」及び「インターロイキン-1ベータ」という用語は、IL1B遺伝子の野生型形態、ならびに野生型IL1Bの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型IL1B核酸配列(例えば、配列番号45、ENA受託番号X02770)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号45は、IL1Bタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
ACAAACCTTTTCGAGGCAAAAGGCAAAAAAGGCTGCTCTGGGATTCTCTTCAGCCAATCT
TCAATGCTCAAGTGTCTGAAGCAGCCATGGCAGAAGTACCTAAGCTCGCCAGTGAAATGA
TGGCTTATTACAGTGGCAATGAGGATGACTTGTTCTTTGAAGCTGATGGCCCTAAACAGA
TGAAGTGCTCCTTCCAGGACCTGGACCTCTGCCCTCTGGATGGCGGCATCCAGCTACGAA
TCTCCGACCACCACTACAGCAAGGGCTTCAGGCAGGCCGCGTCAGTTGTTGTGGCCATGG
ACAAGCTGAGGAAGATGCTGGTTCCCTGCCCACAGACCTTCCAGGAGAATGACCTGAGCA
CCTTCTTTCCCTTCATCTTTGAAGAAGAACCTATCTTCTTCGACACATGGGATAACGAGG
CTTATGTGCACGATGCACCTGTACGATCACTGAACTGCACGCTCCGGGACTCACAGCAAA
AAAGCTTGGTGATGTCTGGTCCATATGAACTGAAAGCTCTCCACCTCCAGGGACAGGATA
TGGAGCAACAAGTGGTGTTCTCCATGTCCTTTGTACAAGGAGAAGAAAGTAATGACAAAA
TACCTGTGGCCTTGGGCCTCAAGGAAAAGAATCTGTACCTGTCCTGCGTGTTGAAAGATG
ATAAGCCCACTCTACAGCTGGAGAGTGTAGATCCCAAAAATTACCCAAAGAAGAAGATGG
AAAAGCGATTTGTCTTCAACAAGATAGAAATCAATAACAAGCTGGAATTTGAGTCTGCCC
AGTTCCCCAACTGGTACATCAGCACCTCTCAAGCAGAAAACATGCCCGTCTTCCTGGGAG
GGACCAAAGGCGGCCAGGATATAACTGACTTCACCATGCAATTTGTGTCTTCCTAAAGAG
AGCTGTACCCAGAGAGTCCTGTGCTGAATGTGGACTCAATCCCTAGGGCTGGCAGAAAGG
GAACAGAAAGGTTTTTGAGTACGGCTATAGCCTGGACTTTCCTGTTGTCTACACCAATGC
CCAACTGCCTGCCTTAGGGTAGTGCTAAGAGGATCTCCTGTCCATCAGCCAGGACAGTCA
GCTCTCTCCTTTCAGGGCCAATCCCAGCCCTTTTGTTGAGCCAGGCCTCTCTCACCTCTC
CTACTCACTTAAAGCCCGCCTGACAGAAACCAGGCCACATTTTGGTTCTAAGAAACCCTC
CTCTGTCATTCGCTCCCACATTCTGATGAGCAACCGCTTCCCTATTTATTTATTTATTTG
TTTGTTTGTTTTGATTCATTGGTCTAATTTATTCAAAGGGGGCAAGAAGTAGCAGTGTCT
GTAAAAGAGCCTAGTTTTTAATAGCTATGGAATCAATTCAATTTGGACTGGTGTGCTCTC
TTTAAATCAAGTCCTTTAATTAAGACTGAAAATATATAAGCTCAGATTATTTAAATGGGA
ATATTTATAAATGAGCAAATATCATACTGTTCAATGGTTCTCAAATAAACTTCACT
(配列番号45)
【0363】
本明細書で使用される場合、用語「IL1RAP」は、インターロイキン1受容体アクセサリータンパク質をコードする遺伝子を指す。「IL1RAP」及び「インターロイキン1受容体アクセサリータンパク質」という用語は、IL1RAP遺伝子の野生型形態、ならびに野生型IL1RAPの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型IL1RAP核酸配列(例えば、配列番号46、ENA受託番号AF029213)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号46は、IL1RAPタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
TCTCAAAGGATGACACTTCTGTGGTGTGTAGTGAGTCTCTACTTTTATGGAATCCTGCAA
AGTGATGCCTCAGAACGCTGCGATGACTGGGGACTAGACACCATGAGGCAAATCCAAGTG
TTTGAAGATGAGCCAGCTCGCATCAAGTGCCCACTCTTTGAACACTTCTTGAAATTCAAC
TACAGCACAGCCCATTCAGCTGGCCTTACTCTGATCTGGTATTGGACTAGGCAGGACCGG
GACCTTGAGGAGCCAATTAACTTCCGCCTCCCCGAGAACCGCATTAGTAAGGAGAAAGAT
GTGCTGTGGTTCCGGCCCACTCTCCTCAATGACACTGGCAACTATACCTGCATGTTAAGG
AACACTACATATTGCAGCAAAGTTGCATTTCCCTTGGAAGTTGTTCAAAAAGACAGCTGT
TTCAATTCCCCCATGAAACTCCCAGTGCATAAACTGTATATAGAATATGGCATTCAGAGG
ATCACTTGTCCAAATGTAGATGGATATTTTCCTTCCAGTGTCAAACCGACTATCACTTGG
TATATGGGCTGTTATAAAATACAGAATTTTAATAATGTAATACCCGAAGGTATGAACTTG
AGTTTCCTCATTGCCTTAATTTCAAATAATGGAAATTACACATGTGTTGTTACATATCCA
GAAAATGGACGTACGTTTCATCTCACCAGGACTCTGACTGTAAAGGTAGTAGGCTCTCCA
AAAAATGCAGTGCCCCCTGTGATCCATTCACCTAATGATCATGTGGTCTATGAGAAAGAA
CCAGGAGAGGAGCTACTCATTCCCTGTACGGTCTATTTTAGTTTTCTGATGGATTCTCGC
AATGAGGTTTGGTGGACCATTGATGGAAAAAAACCTGATGACATCACTATTGATGTCACC
ATTAACGAAAGTATAAGTCATAGTAGAACAGAAGATGAAACAAGAACTCAGATTTTGAGC
ATCAAGAAAGTTACCTCTGAGGATCTCAAGCGCAGCTATGTCTGTCATGCTAGAAGTGCC
AAAGGCGAAGTTGCCAAAGCAGCCAAGGTGAAGCAGAAAGTGCCAGCTCCAAGATACACA
GTGGAACTGGCTTGTGGTTTTGGAGCCACAGTCCTGCTAGTGGTGATTCTCATTGTTGTT
TACCATGTTTACTGGCTAGAGATGGTCCTATTTTACCGGGCTCATTTTGGAACAGATGAA
ACCATTTTAGATGGAAAAGAGTATGATATTTATGTATCCTATGCAAGGAATGCGGAAGAA
GAAGAATTTGTATTACTGACCCTCCGTGGAGTTTTGGAGAATGAATTTGGATACAAGCTG
TGCATCTTTGACCGAGACAGTCTGCCTGGGGGAATTGTCACAGATGAGACTTTGAGCTTC
ATTCAGAAAAGCAGACGCCTCCTGGTTGTTCTAAGCCCCAACTACGTGCTCCAGGGAACC
CAAGCCCTCCTGGAGCTCAAGGCTGGCCTAGAAAATATGGCCTCTCGGGGCAACATCAAC
GTCATTTTAGTACAGTACAAAGCTGTGAAGGAAACGAAGGTGAAAGAGCTGAAGAGGGCT
AAGACGGTGCTCACGGTCATTAAATGGAAAGGGGAAAAATCCAAGTATCCACAGGGCAGG
TTCTGGAAGCAGCTGCAGGTGGCCATGCCAGTGAAGAAAAGTCCCAGGCGGTCTAGCAGT
GATGAGCAGGGCCTCTCGTATTCATCTTTGAAAAATGTATGAAAGGAATAATGAAAAGGA
(配列番号46)
【0364】
本明細書で使用される場合、「INPP5D」という用語は、ホスファチジルイノシトール3,4,5-トリスホスフェート5-ホスファターゼ1をコードする遺伝子を指す。「INPP5D」及び「ホスファチジルイノシトール3,4,5-トリスホスフェート5-ホスファターゼ1」という用語は、INPP5D遺伝子の野生型形態、ならびに野生型INPP5Dの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型INPP5D核酸配列(例えば、配列番号47、ENA受託番号X98429)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号47は、INPP5Dタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
GTTGCTGTCGCCGTTGCTGTCGGCCGAGGCCACCAAGAGGCAACGGGCGGCAGGTTGCAG
TGGAGGGGCCTCCGCTCCCCTCGGTGGTGTGTGGGTCCTGGGGGTGCCTGCCGGCCCAGC
CGAGGAGGCCCACGCCCACCATGGTCCCCTGCTGGAACCATGGCAACATCACCCGCTCCA
AGGCGGAGGAGCTGCTTTCCAGGACAGGCAAGGACGGGAGCTTCCTCGTGCGTGCCAGCG
AGTCCATCTCCCGGGCATACGCGCTCTGCGTGCTGTATCGGAATTGCGTTTACACTTACA
GAATTCTGCCCAATGAAGATGATAAATTCACTGTTCAGGCATCCGAAGGCGTCTCCATGA
GGTTCTTCACCAAGCTGGACCAGCTCATCGAGTTTTACAAGAAGGAAAACATGGGGCTGG
TGACCCATCTGCAATACCCTGTGCCGCTGGAGGAAGAGGACACAGGCGACGACCCTGAGG
AGGACACAGAAAGTGTCGTGTCTCCACCCGAGCTGCCCCCAAGAAACATCCCGCTGACTG
CCAGCTCCTGTGAGGCCAAGGAGGTTCCTTTTTCAAACGAGAATCCCCGAGCGACCGAGA
CCAGCCGGCCGAGCCTCTCCGAGACATTGTTCCAGCGACTGCAAAGCATGGACACCAGTG
GGCTTCCAGAAGAGCATCTTAAGGCCATCCAAGATTATTTAAGCACTCAGCTCGCCCAGG
ACTCTGAATTTGTGAAGACAGGGTCCAGCAGTCTTCCTCACCTGAAGAAACTGACCACAC
TGCTCTGCAAGGAGCTCTATGGAGAAGTCATCCGGACCCTCCCATCCCTGGAGTCTCTGC
AGAGGTTATTTGACCAGCAGCTCTCCCCGGGCCTCCGTCCACGTCCTCAGGTTCCTGGTG
AGGCCAATCCCATCAACATGGTGTCCAAGCTCAGCCAACTGACAAGCCTGTTGTCGTCCA
TTGAAGACAAGGTCAAGGCCTTGCTGCACGAGGGTCCTGAGTCTCCGCACCGGCCCTCCC
TTATCCCTCCAGTCACCTTTGAGGTGAAGGCAGAGTCTCTGGGGATTCCTCAGAAAATGC
AGCTCAAAGTCGACGTTGAGTCTGGGAAACTGATCATTAAGAAGTCCAAGGATGGTTCTG
AGGACAAGTTCTACAGCCACAAGAAAATCCTGCAGCTGATTAAGTCACAGAAATTTCTGA
ATAAGTTGGTGATCTTGGTGGAAACGGAGAAGGAGAAGATCCTGCGGAAGGAATATGTTT
TTGCTGACTCCAAAAAGAGAGAAGGCTTCTGCCAGCTCCTGCAGCAGATGAAGAACAAGC
ACTCAGAGCAGCCGGAGCCCGACATGATCACCATCTTCATCGGCACCTGGAACATGGGTA
ACGCCCCCCCTCCCAAGAAGATCACGTCCTGGTTTCTCTCCAAGGGGCAGGGAAAGACGC
GGGACGACTCTGCGGACTACATCCCCCATGACATTTACGTGATCGGCACCCAAGAGGACC
CCCTGAGTGAGAAGGAGTGGCTGGAGATCCTCAAACACTCCCTGCAAGAAATCACCAGTG
TGACTTTTAAAACAGTCGCCATCCACACGCTCTGGAACATCCGCATCGTGGTGCTGGCCA
AGCCTGAGCACGAGAACCGGATCAGCCACATCTGTACTGACAACGTGAAGACAGGCATTG
CAAACACACTGGGGAACAAGGGAGCCGTGGGGGTGTCGTTCATGTTCAATGGAACCTCCT
TAGGGTTCGTCAACAGCCACTTGACTTCAGGAAGTGAAAAGAAACTCAGGCGAAACCAAA
ACTATATGAACATTCTCCGGTTCCTGGCCCTGGGCGACAAGAAGCTGAGTCCCTTTAACA
TCACTCACCGCTTCACGCACCTCTTCTGGTTTGGGGATCTTAACTACCGTGTGGATCTGC
CTACCTGGGAGGCAGAAACCATCATCCAGAAAATCAAGCAGCAGCAGTACGCAGACCTCC
TGTCCCACGACCAGCTGCTCACAGAGAGGAGGGAGCAGAAGGTCTTCCTACACTTCGAGG
AGGAAGAAATCACGTTTGCCCCAACCTACCGTTTTGAGAGACTGACTCGGGACAAATACG
CCTACACCAAGCAGAAAGCGACAGGGATGAAGTACAACTTGCCTTCCTGGTGTGACCGAG
TCCTCTGGAAGTCTTATCCCCTGGTGCACGTGGTGTGTCAGTCTTATGGCAGTACCAGCG
ACATCATGACGAGTGACCACAGCCCTGTCTTTGCCACATTTGAGGCAGGAGTCACTTCCC
AGTTTGTCTCCAAGAACGGTCCCGGGACTGTTGACAGCCAAGGACAGATTGAGTTTCTCA
GGTGCTATGCCACATTGAAGACCAAGTCCCAGACCAAATTCTACCTGGAGTTCCACTCGA
GCTGCTTGGAGAGTTTTGTCAAGAGTCAGGAAGGAGAAAATGAAGAAGGAAGTGAGGGGG
AGCTGGTGGTGAAGTTTGGTGAGACTCTTCCAAAGCTGAAGCCCATTATCTCTGACCCTG
AGTACCTGCTAGACCAGCACATCCTCATCAGCATCAAGTCCTCTGACAGCGACGAATCCT
ATGGCGAGGGCTGCATTGCCCTTCGGTTAGAGGCCACAGAAACGCAGCTGCCCATCTACA
CGCCTCTCACCCACCATGGGGAGTTGACAGGCCACTTCCAGGGGGAGATCAAGCTGCAGA
CCTCTCAGGGCAAGACGAGGGAGAAGCTCTATGACTTTGTGAAGACGGAGCGTGATGAAT
CCAGTGGGCCAAAGACCCTGAAGAGCCTCACCAGCCACGACCCCATGAAGCAGTGGGAAG
TCACTAGCAGGGCCCCTCCGTGCAGTGGCTCCAGCATCACTGAAATCATCAACCCCAACT
ACATGGGAGTGGGGCCCTTTGGGCCACCAATGCCCCTGCACGTGAAGCAGACCTTGTCCC
CTGACCAGCAGCCCACAGCCTGGAGCTACGACCAGCCGCCCAAGGACTCCCCGCTGGGGC
CCTGCAGGGGAGAAAGTCCTCCGACACCTCCCGGCCAGCCGCCCATATCACCCAAGAAGT
TTTTACCCTCAACAGCAAACCGGGGTCTCCCTCCCAGGACACAGGAGTCAAGGCCCAGTG
ACCTGGGGAAGAACGCAGGGGACACGCTGCCTCAGGAGGACCTGCCGCTGACGAAGCCCG
AGATGTTTGAGAACCCCCTGTATGGGTCCCTGAGTTCCTTCCCTAAGCCTGCTCCCAGGA
AGGACCAGGAATCCCCCAAAATGCCGCGGAAGGAACCCCCGCCCTGCCCGGAACCCGGCA
TCTTGTCGCCCAGCATCGTGCTCACCAAAGCCCAGGAGGCTGATCGCGGCGAGGGGCCCG
GCAAGCAGGTGCCCGCGCCCCGGCTGCGCTCCTTCACGTGCTCATCCTCTGCCGAGGGCA
GGGCGGCCGGCGGGGACAAGAGCCAAGGGAAGCCCAAGACCCCGGTCAGCTCCCAGGCCC
CGGTGCCGGCCAAGAGGCCCATCAAGCCTTCCAGATCGGAAATCAACCAGCAGACCCCGC
CCACCCCGACGCCGCGGCCGCCGCTGCCAGTCAAGAGCCCGGCGGTGCTGCACCTCCAGC
ACTCCAAGGGCCGCGACTACCGCGACAACACCGAGCTCCCGTATCACGGCAAGCACCGGC
CGGAGGAGGGGCCACCAGGGCCTCTAGGCAGGACTGCCATGCAGTGAAGCCCTCAGTGAG
CTGCCACTGAGTCGGGAGCCCAGAGGAACGGCGTGAAGCCACTGGACCCTCTCCCGGGAC
CTCCTGCTGGCTCCTCCTGCCCAGCTTCCTATGCAAGGCTTTGTGTTTTCAGGAAAGGGC
CTAGCTTCTGTGTGGCCCACAGAGTTCACTGCCTGTGAGACTTAGCACCAAGTGCTGAGG
CTGGAAGAAAAACGCACACCAGACGGGCAACAAACAGTCTGGGTCCCCAGCTCGCTCTTG
GTACTTGGGACCCCAGTGCCTTGTTGAGGGCGCCATTCTGAAGAAAGGAACTGCAGCGCC
GATTTGAGGGTGGAGATATAGATAATAATAATATTAATAATAATAATGGCCACATGGATC
GAACACTCATGGTGTGCCAAGTGCTGTGCTAAGTGCTTTACGAACATTCGTCATATCAGG
ATGACCTCGAGAGCTGAGGCTCTAGCACCTAAAACCACGTGCCCAAACCCACCAGTTTAA
AACGGTGTGTGTTCGGAGGGGTGAAAGCATTAAGAAGCCCAGTGCCCTCCTGGAGTGAGA
CAAGGGCTCGGCCTTAAGGAGCTGAAGAGTCTGGGTAGCTTGTTTAGGGTACAAGAAGCC
TGTTCTGTCCAGCTTCAGTGACACAAGCTGCTTTAGCTAAAGTCCCGCGGGTTCCGGCAT
GGCTAGGCTGAGAGCAGGGATCTACCTGGCTTCTCAGTTCTTTGGTTGGAAGGAGCAGGA
AATCAGCTCCTATTCTCCAGTGGAGAGATCTGGCCTCAGCTTGGGCTAGAGATGCCAAGG
CCTGTGCCAGGTTCCCTGTGCCCTCCTCGAGGTGGGCAGCCATCACCAGCCACAGTTAAG
CCAAGCCCCCCAACATGTATTCCATCGTGCTGGTAGAAGAGTCTTTGCTGTTGCTCCCGA
AAGCCGTGCTCTCCAGCCTGGCTGCCAGGGAGGGTGGGCCTCTTGGTTCCAGGCTCTTGA
AATAGTGCAGCCTTTTCTTCCTATCTCTGTGGCTTTCAGCTCTGCTTCCTTGGTTATTAG
GAGAATAGATGGGTGATGTCTTTCCTTATGTTGCTTTTTCAACATAGCAGAATTAATGTA
GGGAGCTAAATCCAGTGGTGTGTGTGAATGCAGAAGGGAATGCACCCCACATTCCCATGA
TGGAAGTCTGCGTAACCAATAAATTGTGCCTTTCTCACTCAAAACC
(配列番号47)
【0365】
本明細書で使用する場合、「ITGAM」という用語は、インテグリンサブユニットアルファMをコードする遺伝子を指す。「ITGAM」及び「インテグリンサブユニットアルファM」という用語は、ITGAM遺伝子の野生型形態、ならびに野生型ITGAMの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型ITGAM核酸配列(例えば、配列番号48、NCBI参照配列:NM_000632.3)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号48は、ITGAMタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
TTTTCTGCCCTTCTTTGCTTTGGTGGCTTCCTTGTGGTTCCTCAGTGGTGCCTGCAACCCCTGGTTCACCTCCTTCCAGGTTCTGGCTCCTTCCAGCCATGGCTCTCAGAGTCCTTCTGTTAACAGCCTTGACCTTATGTCATGGGTTCAACTTGGACACTGAAAACGCAATGACCTTCCAAGAGAACGCAAGGGGCTTCGGGCAGAGCGTGGTCCAGCTTCAGGGATCCAGGGTGGTGGTTGGAGCCCCCCAGGAGATAGTGGCTGCCAACCAAAGGGGCAGCCTCTACCAGTGCGACTACAGCACAGGCTCATGCGAGCCCATCCGCCTGCAGGTCCCCGTGGAGGCCGTGAACATGTCCCTGGGCCTGTCCCTGGCAGCCACCACCAGCCCCCCTCAGCTGCTGGCCTGTGGTCCCACCGTGCACCAGACTTGCAGTGAGAACACGTATGTGAAAGGGCTCTGCTTCCTGTTTGGATCCAACCTACGGCAGCAGCCCCAGAAGTTCCCAGAGGCCCTCCGAGGGTGTCCTCAAGAGGATAGTGACATTGCCTTCTTGATTGATGGCTCTGGTAGCATCATCCCACATGACTTTCGGCGGATGAAGGAGTTTGTCTCAACTGTGATGGAGCAATTAAAAAAGTCCAAAACCTTGTTCTCTTTGATGCAGTACTCTGAAGAATTCCGGATTCACTTTACCTTCAAAGAGTTCCAGAACAACCCTAACCCAAGATCACTGGTGAAGCCAATAACGCAGCTGCTTGGGCGGACACACACGGCCACGGGCATCCGCAAAGTGGTACGAGAGCTGTTTAACATCACCAACGGAGCCCGAAAGAATGCCTTTAAGATCCTAGTTGTCATCACGGATGGAGAAAAGTTTGGCGATCCCTTGGGATATGAGGATGTCATCCCTGAGGCAGACAGAGAGGGAGTCATTCGCTACGTCATTGGGGTGGGAGATGCCTTCCGCAGTGAGAAATCCCGCCAAGAGCTTAATACCATCGCATCCAAGCCGCCTCGTGATCACGTGTTCCAGGTGAATAACTTTGAGGCTCTGAAGACCATTCAGAACCAGCTTCGGGAGAAGATCTTTGCGATCGAGGGTACTCAGACAGGAAGTAGCAGCTCCTTTGAGCATGAGATGTCTCAGGAAGGCTTCAGCGCTGCCATCACCTCTAATGGCCCCTTGCTGAGCACTGTGGGGAGCTATGACTGGGCTGGTGGAGTCTTTCTATATACATCAAAGGAGAAAAGCACCTTCATCAACATGACCAGAGTGGATTCAGACATGAATGATGCTTACTTGGGTTATGCTGCCGCCATCATCTTACGGAACCGGGTGCAAAGCCTGGTTCTGGGGGCACCTCGATATCAGCACATCGGCCTGGTAGCGATGTTCAGGCAGAACACTGGCATGTGGGAGTCCAACGCTAATGTCAAGGGCACCCAGATCGGCGCCTACTTCGGGGCCTCCCTCTGCTCCGTGGACGTGGACAGCAACGGCAGCACCGACCTGGTCCTCATCGGGGCCCCCCATTACTACGAGCAGACCCGAGGGGGCCAGGTGTCCGTGTGCCCCTTGCCCAGGGGGAGGGCTCGGTGGCAGTGTGATGCTGTTCTCTACGGGGAGCAGGGCCAACCCTGGGGCCGCTTTGGGGCAGCCCTAACAGTGCTGGGGGACGTAAATGGGGACAAGCTGACGGACGTGGCCATTGGGGCCCCAGGAGAGGAGGACAACCGGGGTGCTGTTTACCTGTTTCACGGAACCTCAGGATCTGGCATCAGCCCCTCCCATAGCCAGCGGATAGCAGGCTCCAAGCTCTCTCCCAGGCTCCAGTATTTTGGTCAGTCACTGAGTGGGGGCCAGGACCTCACAATGGATGGACTGGTAGACCTGACTGTAGGAGCCCAGGGGCACGTGCTGCTGCTCAGGTCCCAGCCAGTACTGAGAGTCAAGGCAATCATGGAGTTCAATCCCAGGGAAGTGGCAAGGAATGTATTTGAGTGTAATGATCAGGTGGTGAAAGGCAAGGAAGCCGGAGAGGTCAGAGTCTGCCTCCATGTCCAGAAGAGCACACGGGATCGGCTAAGAGAAGGACAGATCCAGAGTGTTGTGACTTATGACCTGGCTCTGGACTCCGGCCGCCCACATTCCCGCGCCGTCTTCAATGAGACAAAGAACAGCACACGCAGACAGACACAGGTCTTGGGGCTGACCCAGACTTGTGAGACCCTGAAACTACAGTTGCCGAATTGCATCGAGGACCCAGTGAGCCCCATTGTGCTGCGCCTGAACTTCTCTCTGGTGGGAACGCCATTGTCTGCTTTCGGGAACCTCCGGCCAGTGCTGGCGGAGGATGCTCAGAGACTCTTCACAGCCTTGTTTCCCTTTGAGAAGAATTGTGGCAATGACAACATCTGCCAGGATGACCTCAGCATCACCTTCAGTTTCATGAGCCTGGACTGCCTCGTGGTGGGTGGGCCCCGGGAGTTCAACGTGACAGTGACTGTGAGAAATGATGGTGAGGACTCCTACAGGACACAGGTCACCTTCTTCTTCCCGCTTGACCTGTCCTACCGGAAGGTGTCCACGCTCCAGAACCAGCGCTCACAGCGATCCTGGCGCCTGGCCTGTGAGTCTGCCTCCTCCACCGAAGTGTCTGGGGCCTTGAAGAGCACCAGCTGCAGCATAAACCACCCCATCTTCCCGGAAAACTCAGAGGTCACCTTTAATATCACGTTTGATGTAGACTCTAAGGCTTCCCTTGGAAACAAACTGCTCCTCAAGGCCAATGTGACCAGTGAGAACAACATGCCCAGAACCAACAAAACCGAATTCCAACTGGAGCTGCCGGTGAAATATGCTGTCTACATGGTGGTCACCAGCCATGGGGTCTCCACTAAATATCTCAACTTCACGGCCTCAGAGAATACCAGTCGGGTCATGCAGCATCAATATCAGGTCAGCAACCTGGGGCAGAGGAGCCTCCCCATCAGCCTGGTGTTCTTGGTGCCCGTCCGGCTGAACCAGACTGTCATATGGGACCGCCCCCAGGTCACCTTCTCCGAGAACCTCTCGAGTACGTGCCACACCAAGGAGCGCTTGCCCTCTCACTCCGACTTTCTGGCTGAGCTTCGGAAGGCCCCCGTGGTGAACTGCTCCATCGCTGTCTGCCAGAGAATCCAGTGTGACATCCCGTTCTTTGGCATCCAGGAAGAATTCAATGCTACCCTCAAAGGCAACCTCTCGTTTGACTGGTACATCAAGACCTCGCATAACCACCTCCTGATCGTGAGCACAGCTGAGATCTTGTTTAACGATTCCGTGTTCACCCTGCTGCCGGGACAGGGGGCGTTTGTGAGGTCCCAGACGGAGACCAAAGTGGAGCCGTTCGAGGTCCCCAACCCCCTGCCGCTCATCGTGGGCAGCTCTGTCGGGGGACTGCTGCTCCTGGCCCTCATCACCGCCGCGCTGTACAAGCTCGGCTTCTTCAAGCGGCAATACAAGGACATGATGAGTGAAGGGGGTCCCCCGGGGGCCGAACCCCAGTAGCGGCTCCTTCCCGACAGAGCTGCCTCTCGGTGGCCAGCAGGACTCTGCCCAGACCACACGTAGCCCCCAGGCTGCTGGACACGTCGGACAGCGAAGTATCCCCGACAGGACGGGCTTGGGCTTCCATTTGTGTGTGTGCAAGTGTGTATGTGCGTGTGTGCAAGTGTCTGTGTGCAAGTGTGTGCACATGTGTGCGTGTGCGTGCATGTGCACTTGCACGCCCATGTGTGAGTGTGTGCAAGTATGTGAGTGTGTCCAAGTGTGTGTGCGTGTGTCCATGTGTGTGCAAGTGTGTGCATGTGTGCGAGTGTGTGCATGTGTGTGCTCAGGGGCGTGTGGCTCACGTGTGTGACTCAGATGTCTCTGGCGTGTGGGTAGGTGACGGCAGCGTAGCCTCTCCGGCAGAAGGGAACTGCCTGGGCTCCCTTGTGCGTGGGTGAAGCCGCTGCTGGGTTTTCCTCCGGGAGAGGGGACGGTCAATCCTGTGGGTGAAGACAGAGGGAAACACAGCAGCTTCTCTCCACTGAAAGAAGTGGGACTTCCCGTCGCCTGCGAGCCTGCGGCCTGCTGGAGCCTGCGCAGCTTGGATGGAGACTCCATGAGAAGCCGTGGGTGGAACCAGGAACCTCCTCCACACCAGCGCTGATGCCCAATAAAGATGCCCACTGAGGAATGATGAAGCTTCCTTTCTGGATTCATTTATTATTTCAATGTGACTTTAATTTTTTGGATGGATAAGCTTGTCTATGGTACAAAAATCACAAGGCATTCAAGTGTACAGTGAAAAGTCTCCCTTTCCAGATATTCAAGTCACCTCCTTAAAGGTAGTCAAGATTGTGTTTTGAGGTTTCCTTCAGACAGATTCCAGGCGATGTGCAAGTGTATGCACGTGTGCACACACACCACACATACACACACACAAGCTTTTTTACACAAATGGTAGCATACTTTATATTGGTCTGTATCTTGCTTTTTTTCACCAATATTTCTCAGACATCGGTTCATATTAAGACATAAATTACTTTTTCATTCTTTTATACCGCTGCATAGTATTCCATTGTGTGAGTGTACCATAATGTATTTAACCAGTCTTCTTTTGATATACTATTTTCATTCTCTTGTTATTGCATCAATGCTGAGTTAATAAATCAAATATATGTCATTTTTGCATATATGTAAGGATAA
(配列番号48)
【0366】
本明細書で使用する場合、「ITGAX」という用語は、インテグリンアルファ-Xをコードする遺伝子を指す。「ITGAX」及び「インテグリンアルファ-X」という用語は、ITGAX遺伝子の野生型形態、ならびに野生型ITGAXの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型ITGAX核酸配列(例えば、配列番号49、ENA受託番号M81695)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号49は、ITGAXタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
GAATTCCTGCCACTCTTCCTGCAACGGCCCAGGAGCTCAGAGCTCCACATCTGACCTTCT
AGTCATGACCAGGACCAGGGCAGCACTCCTCCTGTTCACAGCCTTAGCAACTTCTCTAGG
TTTCAACTTGGACACAGAGGAGCTGACAGCCTTCCGTGTGGACAGCGCTGGGTTTGGAGA
CAGCGTGGTCCAGTATGCCAACTCCTGGGTGGTGGTTGGAGCCCCCCAAAAGATAACAGC
TGCCAACCAAACGGGTGGCCTCTACCAGTGTGGCTACAGCACTGGTGCCTGTGAGCCCAT
CGGCCTGCAGGTGCCCCCGGAGGCCGTGAACATGTCCCTGGGCCTGTCCCTGGCGTCTAC
CACCAGCCCTTCCCAGCTGCTGGCCTGCGGCCCCACCGTGCACCACGAGTGCGGGAGGAA
CATGTACCTCACCGGACTCTGCTTCCTCCTGGGCCCCACCCAGCTCACCCAGAGGCTCCC
GGTGTCCAGGCAGGAGTGCCCAAGACAGGAGCAGGACATTGTGTTCCTGATCGATGGCTC
AGGCAGCATCTCCTCCCGCAACTTTGCCACGATGATGAACTTCGTGAGAGCTGTGATAAG
CCAGTTCCAGAGACCCAGCACCCAGTTTTCCCTGATGCAGTTCTCCAACAAATTCCAAAC
ACACTTCACTTTCGAGGAATTCAGGCGCACGTCAAACCCCCTCAGCCTGTTGGCTTCTGT
TCACCAGCTGCAAGGGTTTACATACACGGCCACCGCCATCCAAAATGTCGTGCACCGATT
GTTCCATGCCTCATATGGGGCCCGTAGGGATGCCACCAAAATTCTCATTGTCATCACTGA
TGGGAAGAAAGAAGGCGACAGCCTGGATTATAAGGATGTCATCCCCATGGCTGATGCAGC
AGGCATCATCCGCTATGCAATTGGGGTTGGATTAGCTTTTCAAAACAGAAATTCTTGGAA
AGAATTAAATGACATTGCATCGAAGCCCTCCCAGGAACACATATTTAAAGTGGAGGACTT
TGATGCTCTGAAAGATATTCAAAACCAACTGAAGGAGAAGATCTTTGCCATTGAGGGTAC
GGAGACCACAAGCAGTAGCTCCTTCGAATTGGAGATGGCACAGGAGGGCTTCAGCGCTGT
GTTCACACCTGATGGCCCCGTTCTGGGGGCTGTGGGGAGCTTCACCTGGTCTGGAGGTGC
CTTCCTGTACCCCCCAAATATGAGCCCTACCTTCATCAACATGTCTCAGGAGAATGTGGA
CATGAGGGACTCTTACCTGGGTTACTCCACCGAGCTGGCCCTCTGGAAAGGGGTGCAGAG
CCTGGTCCTGGGGGCCCCCCGCTACCAGCACACCGGGAAGGCTGTCATCTTCACCCAGGT
GTCCAGGCAATGGAGGATGAAGGCCGAAGTCACGGGGACTCAGATCGGCTCCTACTTCGG
GGCCTCCCTCTGCTCCGTGGACGTAGACACCGACGGCAGCACCGACCTGGTCCTCATCGG
GGCCCCCCATTACTACGAGCAGACCCGAGGGGGCCAGGTGTCTGTGTGTCCCTTGCCCAG
GGGGTGGAGAAGGTGGTGGTGTGATGCTGTTCTCTACGGGGAGCAGGGCCACCCCTGGGG
TCGCTTTGGGGCGGCTCTGACAGTGCTGGGGGATGTGAATGGGGACAAGCTGACAGACGT
GGTCATCGGGGCCCCAGGAGAGGAGGAGAACCGGGGTGCTGTCTACCTGTTTCACGGAGT
CTTGGGACCCAGCATCAGCCCCTCCCACAGCCAGCGGATCGCGGGCTCCCAGCTCTCCTC
CAGGCTGCAGTATTTTGGGCAGGCACTGAGCGGGGGTCAAGACCTCACCCAGGATGGACT
GGTGGACCTGGCTGTGGGGGCCCGGGGCCAGGTGCTCCTGCTCAGGACCAGACCTGTGCT
CTGGGTGGGGGTGAGCATGCAGTTCATACCTGCCGAGATCCCCAGGTCTGCGTTTGAGTG
TCGGGAGCAGGTGGTCTCTGAGCAGACCCTGGTACAGTCCAACATCTGCCTTTACATTGA
CAAACGTTCTAAGAACCTGCTTGGGAGCCGTGACCTCCAAAGCTCTGTGACCTTGGACCT
GGCCCTCGACCCTGGCCGCCTGAGTCCCCGTGCCACCTTCCAGGAAACAAAGAACCGGAG
TCTGAGCCGAGTCCGAGTCCTCGGGCTGAAGGCACACTGTGAAAACTTCAACCTGCTGCT
CCCGAGCTGCGTGGAGGACTCTGTGACCCCCATTACCTTGCGTCTGAACTTCACGCTGGT
GGGCAAGCCCCTCCTTGCCTTCAGAAACCTGCGGCCTATGCTGGCCGCACTGGCTCAGAG
ATACTTCACGGCCTCCCTACCCTTTGAGAAGAACTGTGGAGCCGACCATATCTGCCAGGA
CAATCTCGGCATCTCCTTCAGCTTCCCAGGCTTGAAGTCCCTGCTGGTGGGGAGTAACCT
GGAGCTGAACGCAGAAGTGATGGTGTGGAATGACGGGGAAGACTCCTACGGAACCACCAT
CACCTTCTCCCACCCCGCAGGACTGTCCTACCGCTACGTGGCAGAGGGCCAGAAACAAGG
GCAGCTGCGTTCCCTGCACCTGACATGTGACAGCGCCCCAGTTGGGAGCCAGGGCACCTG
GAGCACCAGCTGCAGAATCAACCACCTCATCTTCCGTGGCGGCGCCCAGATCACCTTCTT
GGCTACCTTTGACGTCTCCCCCAAGGCTGTCCTGGGAGACCGGCTGCTTCTGACAGCCAA
TGTGAGCAGTGAGAACAACACTCCCAGGACCAGCAAGACCACCTTCCAGCTGGAGCTCCC
GGTGAAGTATGCTGTCTACACTGTGGTTAGCAGCCACGAACAATTCACCAAATACCTCAA
CTTCTCAGAGTCTGAGGAGAAGGAAAGCCATGTGGCCATGCACAGATACCAGGTCAATAA
CCTGGGACAGAGGGACCTGCCTGTCAGCATCAACTTCTGGGTGCCTGTGGAGCTGAACCA
GGAGGCTGTGTGGATGGATGTGGAGGTCTCCCACCCCCAGAACCCATCCCTTCGGTGCTC
CTCAGAGAAAATCGCACCCCCAGCATCTGACTTCCTGGCGCACATTCAGAAGAATCCCGT
GCTGGACTGCTCCATTGCTGGCTGCCTGCGGTTCCGCTGTGACGTCCCCTCCTTCAGCGT
CCAGGAGGAGCTGGATTTCACCCTGAAGGGCAACCTCAGCTTTGGCTGGGTCCGCCAGAT
ATTGCAGAAGAAGGTGTCGGTCGTGAGTGTGGCTGAAATTACGTTCGACACATCCGTGTA
CTCCCAGCTTCCAGGACAGGAGGCATTTATGAGAGCTCAGACGACAACGGTGCTGGAGAA
GTACAAGGTCCACAACCCCACCCCCCTCATCGTAGGCAGCTCCATTGGGGGTCTGTTGCT
GCTGGCACTCATCACAGCGGTACTGTACAAAGTTGGCTTCTTCAAGCGTCAGTACAAGGA
AATGATGGAGGAGGCAAATGGACAAATTGCCCCAGAAAACGGGACACAGACCCCCAGCCC
GCCCAGTGAGAAATGATCCCTCTTTGCCTTGGACTTCTTCTCCCGCGATTTTCCCCACTT
ACTTACCCTCACCTGTCAGGCTGACGGGGAGGAACCACTGCACCACCGAGAGAGGCTGGG
ATGGGCCTGCTTCCTGTCTTTGGGAGAAAACGTCTTGCTTGGGAAGGGGCCTTTGTCTTG
TCAAGGTTCCAACTGGAAACCCTTAGGACAGGGTCCCTGCTGTGTTCCCCAAAAGGACTT
GACTTGCAATTTCTACCTAGAAATACATGGACAATACCCCCAGGCCTCAGTCTCCCTTCT
CCCATGAGGCACGAATGATCTTTCTTTCCTTTCCTTTTTTTTTTTTTTCTTTTCTTTTTT
TTTTTTTTTGAGACGGAGTCTCGCTCTGTCACCCAGGCTGGAGTGCAATGGCGTGATCTC
GGCTCGCTGCAACCTCCGCCTCCCGGGTTCAAGTAATTCTGCTGTCTCAGCCTCCTGCGT
AGCTGGGACTACAGGCACACGCCACCTCGCCCGGCCCGATCTTTCTAAAATACAGTTCTG
AATATGCTGCTCATCCCCACCTGTCTTCAACAGCTCCCCATTACCCTCAGGACAATGTCT
GAACTCTCCAGCTTCGCGTGAGAAGTCCCCTTCCATCCCAGAGGGTGGGCTTCAGGGCGC
ACAGCATGAGAGCCTCTGTGCCCCCATCACCCTCGTTTCCAGTGAATTAGTGTCATGTCA
GCATCAGCTCAGGGCTTCATCGTGGGGCTCTCAGTTCCGATTCCCCAGGCTGAATTGGGA
GTGAGATGCCTGCATGCTGGGTTCTGCACAGCTGGCCTCCCGCGGTTGGGTCAACATTGC
TGGCCTGGAAGGGAGGAGCGCCCTCTAGGGAGGGACATGGCCCCGGTGCGGCTGCAGCTC
ACCAGCCCCAGGGGCAGAAGAGACCCAACCACTTCCTATTTTTTGAGGCTATGAATATAG
TACCTGAAAAAATGCCAAGCACTAGATTATTTTTTTAAAAAGCGTACTTTAAATGTTTGT
GTTAATACACATTAAAACATCGCACAAAAACGATGCATCTACCGCTCCTTGGGAAATAAT
CTGAAAGGTCTAAAAATAAAAAAGCCTTCTGTGG
(配列番号49)
【0367】
本明細書で使用される場合、用語「LILRB4」は、白血球免疫グロブリン様受容体サブファミリーBメンバー4をコードする遺伝子を指す。「LILRB4」及び「白血球免疫グロブリン様受容体サブファミリーBメンバー4」という用語は、LILRB4遺伝子の野生型形態、ならびに野生型LILRB4の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型LILRB4核酸配列(例えば、配列番号50、ENA受託番号U91925)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号50は、LILRB4タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
TGAGATGAGAGCTGCCGACAGTTGGGGGTCAAGGGAGGAGACGCCATGATCCCCACCTTC
ACGGCTCTGCTCTGCCTCGGGCTGAGTCTGGGCCCCAGGACCCACATGCAGGCAGGGCCC
CTCCCCAAACCCACCCTCTGGGCTGAGCCAGGCTCTGTGATCAGCTGGGGGAACTCTGTG
ACCATCTGGTGTCAGGGGACCCTGGAGGCTCGGGAGTACCGTCTGGATAAAGAGGAAAGC
CCAGCACCCTGGGACAGACAGAACCCACTGGAGCCCAAGAACAAGGCCAGATTCTCCATC
CCATCCATGACAGAGGACTATGCAGGGAGATACCGCTGTTACTATCGCAGCCCTGTAGGC
TGGTCACAGCCCAGTGACCCCCTGGAGCTGGTGATGACAGGAGCCTACAGTAAACCCACC
CTTTCAGCCCTGCCGAGTCCTCTTGTGACCTCAGGAAAGAGCGTGACCCTGCTGTGTCAG
TCACGGAGCCCAATGGACACTTTCCTTCTGATCAAGGAGCGGGCAGCCCATCCCCTACTG
CATCTGAGATCAGAGCACGGAGCTCAGCAGCACCAGGCTGAATTCCCCATGAGTCCTGTG
ACCTCAGTGCACGGGGGGACCTACAGGTGCTTCAGCTCACACGGCTTCTCCCACTACCTG
CTGTCACACCCCAGTGACCCCCTGGAGCTCATAGTCTCAGGATCCTTGGAGGGTCCCAGG
CCCTCACCCACAAGGTCCGTCTCAACAGCTGCAGGCCCTGAGGACCAGCCCCTCATGCCT
ACAGGGTCAGTCCCCCACAGTGGTCTGAGAAGGCACTGGGAGGTACTGATCGGGGTCTTG
GTGGTCTCCATCCTGCTTCTCTCCCTCCTCCTCTTCCTCCTCCTCCAACACTGGCGTCAG
GGAAAACACAGGACATTGGCCCAGAGACAGGCTGATTTCCAACGTCCTCCAGGGGCTGCC
GAGCCAGAGCCCAAGGACGGGGGCCTACAGAGGAGGTCCAGCCCAGCTGCTGACGTCCAG
GGAGAAAACTTCTGTGCTGCCGTGAAGAACACACAGCCTGAGGACGGGGTGGAAATGGAC
ACTCGGCAGAGCCCACACGATGAAGACCCCCAGGCAGTGACGTATGCCAAGGTGAAACAC
TCCAGACCTAGGAGAGAAATGGCCTCTCCTCCCTCCCCACTGTCTGGGGAATTCCTGGAC
ACAAAGGACAGACAGGCAGAAGAGGACAGACAGATGGACACTGAGGCTGCTGCATCTGAA
GCCCCCCAGGATGTGACCTACGCCCAGCTGCACAGCTTTACCCTCAGACAGAAGGCAACT
GAGCCTCCTCCATCCCAGGAAGGGGCCTCTCCAGCTGAGCCCAGTGTCTATGCCACTCTG
GCCATCCACTAATCCAGGGGGGACCCAGACCCCACAAGCCATGGAGACTCAGGACCCCAG
AAGGCATGGAAGCTGCCTCCAGTAGACATCACTGAACCCCAGCCAGCCCAGACCCCTGAC
ACAGACCACTAGAAGATTCCGGGAACGTTGGGAGTCACCTGATTCTGCAAAGATAAATAA
TATCCCTGCATTATCAAAATAAAGTAGCAGACCTCTCAATTCA
(配列番号50)
【0368】
本明細書で使用される場合、「LPL」という用語は、リポタンパク質リパーゼをコードする遺伝子を指す。「LPL」及び「リポタンパク質リパーゼ」という用語は、LPL遺伝子の野生型形態、ならびに野生型LPLの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型LPL核酸配列(例えば、配列番号51、ENA受託番号M15856)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号51は、LPLタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
CCCCTCTTCCTCCTCCTCAAGGGAAAGCTGCCCACTTCTAGCTGCCCTGCCATCCCCTTT
AAAGGGCGACTTGCTCAGCGCCAAACCGCGGCTCCAGCCCTCTCCAGCCTCCGGCTCAGC
CGGCTCATCAGTCGGTCCGCGCCTTGCAGCTCCTCCAGAGGGACGCGCCCCGAGATGGAG
AGCAAAGCCCTGCTCGTGCTGACTCTGGCCGTGTGGCTCCAGAGTCTGACCGCCTCCCGC
GGAGGGGTGGCCGCCGCCGACCAAAGAAGAGATTTTATCGACATCGAAAGTAAATTTGCC
CTAAGGACCCCTGAAGACACAGCTGAGGACACTTGCCACCTCATTCCCGGAGTAGCAGAG
TCCGTGGCTACCTGTCATTTCAATCACAGCAGCAAAACCTTCATGGTGATCCATGGCTGG
ACGGTAACAGGAATGTATGAGAGTTGGGTGCCAAAACTTGTGGCCGCCCTGTACAAGAGA
GAACCAGACTCCAATGTCATTGTGGTGGACTGGCTGTCACGGGCTCAGGAGCATTACCCA
GTGTCCGCGGGCTACACCAAACTGGTGGGACAGGATGTGGCCCGGTTTATCAACTGGATG
GAGGAGGAGTTTAACTACCCTCTGGACAATGTCCATCTCTTGGGATACAGCCTTGGAGCC
CATGCTGCTGGCATTGCAGGAAGTCTGACCAATAAGAAAGTCAACAGAATTACTGGCCTC
GATCCAGCTGGACCTAACTTTGAGTATGCAGAAGCCCCGAGTCGTCTTTCTCCTGATGAT
GCAGATTTTGTAGACGTCTTACACACATTCACCAGAGGGTCCCCTGGTCGAAGCATTGGA
ATCCAGAAACCAGTTGGGCATGTTGACATTTACCCGAATGGAGGTACTTTTCAGCCAGGA
TGTAACATTGGAGAAGCTATCCGCGTGATTGCAGAGAGAGGACTTGGAGATGTGGACCAG
CTAGTGAAGTGCTCCCACGAGCGCTCCATTCATCTCTTCATCGACTCTCTGTTGAATGAA
GAAAATCCAAGTAAGGCCTACAGGTGCAGTTCCAAGGAAGCCTTTGAGAAAGGGCTCTGC
TTGAGTTGTAGAAAGAACCGCTGCAACAATCTGGGCTATGAGATCAATAAAGTCAGAGCC
AAAAGAAGCAGCAAAATGTACCTGAAGACTCGTTCTCAGATGCCCTACAAAGTCTTCCAT
TACCAAGTAAAGATTCATTTTTCTGGGACTGAGAGTGAAACCCATACCAATCAGGCCTTT
GAGATTTCTCTGTATGGCACCGTGGCCGAGAGTGAGAACATCCCATTCACTCTGCCTGAA
GTTTCCACAAATAAGACCTACTCCTTCCTAATTTACACAGAGGTAGATATTGGAGAACTA
CTCATGTTGAAGCTCAAATGGAAGAGTGATTCATACTTTAGCTGGTCAGACTGGTGGAGC
AGTCCCGGCTTCGCCATTCAGAAGATCAGAGTAAAAGCAGGAGAGACTCAGAAAAAGGTG
ATCTTCTGTTCTAGGGAGAAAGTGTCTCATTTGCAGAAAGGAAAGGCACCTGCGGTATTT
GTGAAATGCCATGACAAGTCTCTGAATAAGAAGTCAGGCTGAAACTGGGCGAATCTACAG
AACAAAGAACGGCATGTGAATTCTGTGAAGAATGAAGTGGAGGAAGTAACTTTTACAAAA
CATACCCAGTGTTTGGGGTGTTTCAAAAGTGGATTTTCCTGAATATTAATCCCAGCCCTA
CCCTTGTTAGTTATTTTAGGAGACAGTCTCAAGCACTAAAAAGTGGCTAATTCAATTTAT
GGGGTATAGTGGCCAAATAGCACATCCTCCAACGTTAAAAGACAGTGGATCATGAAAAGT
GCTGTTTTGTCCTTTGAGAAAGAAATAATTGTTTGAGCGCAGAGTAAAATAAGGCTCCTT
CATGTGGCGTATTGGGCCATAGCCTATAATTGGTTAGAACCTCCTATTTTAATTGGAATT
CTGGATCTTTCGGACTGAGGCCTTCTCAAACTTTACTCTAAGTCTCCAAGAATACAGAAA
ATGCTTTTCCGCGGCACGAATCAGACTCATCTACACAGCAGTATGAATGATGTTTTAGAA
TGATTCCCTCTTGCTATTGGAATGTGGTCCAGACGTCAACCAGGAACATGTAACTTGGAG
AGGGACGAAGAAAGGGTCTGATAAACACAGAGGTTTTAAACAGTCCCTACCATTGGCCTG
CATCATGACAAAGTTACAAATTCAAGGAGATATAAAATCTAGATCAATTAATTCTTAATA
GGCTTTATCGTTTATTGCTTAATCCCTCTCTCCCCCTTCTTTTTTGTCTCAAGATTATAT
TATAATAATGTTCTCTGGGTAGGTGTTGAAAATGAGCCTGTAATCCTCAGCTGACACATA
ATTTGAATGGTGCAGAAAAAAAAAAGATACCGTAATTTTATTATTAGATTCTCCAAATGA
TTTTCATCAATTTAAAATCATTCAATATCTGACAGTTACTCTTCAGTTTTAGGCTTACCT
TGGTCATGCTTCAGTTGTACTTCCAGTGCGTCTCTTTTGTTCCTGGCTTTGACATGAAAA
GATAGGTTTGAGTTCAAATTTTGCATTGTGTGAGCTTCTACAGATTTTAGACAAGGACCG
TTTTTACTAAGTAAAAGGGTGGAGAGGTTCCTGGGGTGGATTCCTAAGCAGTGCTTGTAA
ACCATCGCGTGCAATGAGCCAGATGGAGTACCATGAGGGTTGTTATTTGTTGTTTTTAAC
AACTAATCAAGAGTGAGTGAACAACTATTTATAAACTAGATCTCCTATTTTTCAGAATGC
TCTTCTACGTATAAATATGAAATGATAAAGATGTCAAATATCTCAGAGGCTATAGCTGGG
AACCCGACTGTGAAAGTATGTGATATCTGAACACATACTAGAAAGCTCTGCATGTGTGTT
GTCCTTCAGCATAATTCGGAAGGGAAAACAGTCGATCAAGGGATGTATTGGAACATGTCG
GAGTAGAAATTGTTCCTGATGTGCCAGAACTTCGACCCTTTCTCTGAGAGAGATGATCGT
GCCTATAAATAGTAGGACCAATGTTGTGATTAACATCATCAGGCTTGGAATGAATTCTCT
CTAAAAATAAAATGATGTATGATTTGTTGTTGGCATCCCCTTTATTAATTCATTAAATTT
CTGGATTTGGGTTGTGACCCAGGGTGCATTAACTTAAAAGATTCACTAAAGCAGCACATA
GCACTGGGAACTCTGGCTCCGAAAAACTTTGTTATATATATCAAGGATGTTCTGGCTTTA
CATTTTATTTATTAGCTGTAAATACATGTGTGGATGTGTAAATGGAGCTTGTACATATTG
GAAAGGTCATTGTGGCTATCTGCATTTATAAATGTGTGGTGCTAACTGTATGTGTCTTTA
TCAGTGATGGTCTCACAGAGCCAACTCACTCTTATGAAATGGGCTTTAACAAAACAAGAA
AGAAACGTACTTAACTGTGTGAAGAAATGGAATCAGCTTTTAATAAAATTGACAACATTT
TATTACCAC
(配列番号51)
【0369】
本明細書で使用される場合、用語「MEF2C」は、筋細胞特異的エンハンサー因子2Cをコードする遺伝子を指す。「MEF2C」及び「筋細胞特異的エンハンサー因子2C」という用語は、MEF2C遺伝子の野生型形態、ならびに野生型MEF2Cの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型MEF2C核酸配列(例えば、配列番号52、ENA受託番号L08895)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号52は、MEF2Cタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
GAATTCCCAGCTCTCTGCTCGCTCTGCTCGCAGTCACAGACACTTGAGCACACGCGTACA
CCCAGACATCTTCGGGCTGCTATTGGATTGACTTTGAAGGTTCTGTGTGGGTCGCCGTGG
CTGCATGTTTGAATCAGGTGGAGAAGCACTTCAACGCTGGACGAAGTAAAGATTATTGTT
GTTATTTTTTTTTTCTCTCTCTCTCTCTCTTAAGAAAGGAAAATATCCCAAGGACTAATC
TGATCGGGTCTTCCTTCATCAGGAACGAATGCAGGAATTTGGGAACTGAGCTGTGCAAGT
GCTGAAGAAGGAGATTTGTTTGGAGGAAACAGGAAAGAGAAAGAAAAGGAAGGAAAAAAT
ACATAATTTCAGGGACGAGAGAGAGAAGAAAAACGGGGACTATGGGGAGAAAAAAGATTC
AGATTACGAGGATTATGGATGAACGTAACAGACAGGTGACATTTACAAAGAGGAAATTTG
GGTTGATGAAGAAGGCTTATGAGCTGAGCGTGCTGTGTGACTGTGAGATTGCGCTGATCA
TCTTCAACAGCACCAACAAGCTGTTCCAGTATGCCAGCACCGACATGGACAAAGTGCTTC
TCAAGTACACGGAGTACAACGAGCCGCATGAGAGCCGGACAAACTCAGACATCGTGGAGA
CGTTGAGAAAGAAGGGCCTTAATGGCTGTGACAGCCCAGACCCCGATGCGGACGATTCCG
TAGGTCACAGCCCTGAGTCTGAGGACAAGTACAGGAAAATTAACGAAGATATTGATCTAA
TGATCAGCAGGCAAAGATTGTGTGCTGTTCCACCTCCCAACTTCGAGATGCCAGTCTCCA
TCCCAGTGTCCAGCCACAACAGTTTGGTGTACAGCAACCCTGTCAGCTCACTGGGAAACC
CCAACCTATTGCCACTGGCTCACCCTTCTCTGCAGAGGAATAGTATGTCTCCTGGTGTAA
CACATCGACCTCCAAGTGCAGGTAACACAGGTGGTCTGATGGGTGGAGACCTCACGTCTG
GTGCAGGCACCAGTGCAGGGAACGGGTATGGCAATCCCCGAAACTCACCAGGTCTGCTGG
TCTCACCTGGTAACTTGAACAAGAATATGCAAGCAAAATCTCCTCCCCCAATGAATTTAG
GAATGAATAACCGTAAACCAGATCTCCGAGTTCTTATTCCACCAGGCAGCAAGAATACGA
TGCCATCAGTGTCTGAGGATGTCGACCTGCTTTTGAATCAAAGGATAAATAACTCCCAGT
CGGCTCAGTCATTGGCTACCCCAGTGGTTTCCGTAGCAACTCCTACTTTACCAGGACAAG
GAATGGGAGGATATCCATCAGCCATTTCAACAACATATGGTACCGAGTACTCTCTGAGTA
GTGCAGACCTGTCATCTCTGTCTGGGTTTAACACCGCCAGCGCTCTTCACCTTGGTTCAG
TAACTGGCTGGCAACAGCAACACCTACATAACATGCCACCATCTGCCCTCAGTCAGTTGG
GAGCTTGCACTAGCACTCATTTATCTCAGAGTTCAAATCTCTCCCTGCCTTCTACTCAAA
GCCTCAACATCAAGTCAGAACCTGTTTCTCCTCCTAGAGACCGTACCACCACCCCTTCGA
GATACCCACAACACACGCGCCACGAGGCGGGGAGATCTCCTGTTGACAGCTTGAGCAGCT
GTAGCAGTTCGTACGACGGGAGCGACCGAGAGGATCACCGGAACGAATTCCACTCCCCCA
TTGGACTCACCAGACCTTCGCCGGACGAAAGGGAAAGTCCCTCAGTCAAGCGCATGCGAC
TTTCTGAAGGATGGGCAACATGATCAGATTATTACTTACTAGTTTTTTTTTTTTTCTTGC
AGTGTGTGTGTGTGCTATACCTTAATGGGGAAGGGGGGTCGATATGCATTATATGTGCCG
TGTGTGGAAAAAAAAAAAGTCAGGTACTCTGTTTTGTAAAAGTACTTTTAAATTGCCTCA
GTGATACAGTATAAAGATAAACAGAAATGCTGAGATAAGCTTAGCACTTGAGTTGTACAA
CAGAACACTTGTACAAAATAGATTTTAAGGCTAACTTCTTTTCACTGTTGTGCTCCTTTG
CAAAATGTATGTTACAATAGATAGTGTCATGTTGCAGGTTCAACGTTATTTACATGTAAA
TAGACAAAAGGAAACATTTGCCAAAAGCGGCAGATCTTTACTGAAAGAGAGAGCAGCTGT
TATGCAACATATAGAAAAATGTATAGATGCTTGGACAGACCCGGTAATGGGTGGCCATTG
GTAAATGTTAGGAACACACCAGGTCACCTGACATCCCAAGAATGCTCACAAACCTGCAGG
CATATCATTGGCGTATGGCACTCATTAAAAAGGATCAGAGACCATTAAAAGAGGACCATA
CCTATTAAAAAAAAATGTGGAGTTGGAGGGCTAACATATTTAATTAAATAAATAAATAAA
TCTGGGTCTGCATCTCTTATTAAATAAAAATATAAAAATATGTACATTACATTTTGCTTA
TTTTCATATAAAAGGTAAGACAGAGTTTGCAAAGCATTTGTGGCTTTTTGTAGTTTACTT
AAGCCAAAATGTGTTTTTTTCCCCTTGATAGCTTCGCTAATATTTTAAACAGTCCTGTAA
AAAACCAAAAAGGACTTTTTGTATAGAAAGCACTACCCTAAGCCATGAAGAACTCCATGC
TTTGCTAACCAAGATAACTGTTTTCTCTTTGTAGAAGTTTTGTTTTTGAAATGTGTATTT
CTAATTATATAAAATATTAAGAATCTTTTAAAAAAATCTGTGAAATTAACATGCTTGTGT
ATAGCTTTCTAATATATATAATATTATGGTAATAGCAGAAGTTTTGTTATCTTAATAGCG
GGAGGGGGGTATATTTGTGCAGTTGCACATTTGAGTAACTATTTTCTTTCTGTTTTCTTT
TACTCTGCTTACATTTTATAAGTTTAAGGTCAGCTGTCAAAAGGATAACCTGTGGGGTTA
GAACATATCACATTGCAACACCCTAAATTGTTTTTAATACATTAGCAATCTATTGGGTCA
ACTGACATCCATTGTATATACTAGTTTCTTTCATGCTATTTTTATTTTGTTTTTTGCATT
TTTATCAAATGCAGGGCCCCTTTCTGATCTCACCATTTCACCATGCATCTTGGAATTCAG
TAAGTGCATATCCTAACTTGCCCATATTCTAAATCATCTGGTTGGTTTTCAGCCTAGAAT
TTGATACGCTTTTTAGAAATATGCCCAGAATAGAAAAGCTATGTTGGGGCACATGTCCTG
CAAATATGGCCCTAGAAACAAGTGATATGGAATTTACTTGGTGAATAAGTTATAAATTCC
CACAGAAGAAAAATGTGAAAGACTGGGTGCTAGACAAGAAGGAAGCAGGTAAAGGGATAG
TTGCTTTGTCATCCGTTTTTAATTATTTTAACTGACCCTTGACAATCTTGTCAGCAATAT
AGGACTGTTGAACAATCCCGGTGTGTCAGGACCCCCAAATGTCACTTCTGCATAAAGCAT
GTATGTCATCTATTTTTTCTTCAATAAAGAGATTTAATAGCCATTTCAAGAAATCCCATA
AAGAACCTCTCTATGTCCCTTTTTTTAATTTAAAAAAATGACTCTTGTCTAATATTCGTC
TATAAGGGATTAATTTTCAGACCCTTTAATAAGTGAGTGCCATAAGAAAGTCAATATATA
TTGTTTAAAAGATATTTCAGTCTAGGAAAGATTTTCCTTCTCTTGGAATGTGAAGATCTG
TCGATTCATCTCCAATCATATGCATTGACATACACAGCAAAGAAGATATAGGCAGTAATA
TCAACACTGCTATATCATGTGTAGGACATTTCTTATCCATTTTTTCTCTTTTACTTGCAT
AGTTGCTATGTGTTTCTCATTGTAAAAGGCTGCCGCTGGGTGGCAGAAGCCAAGAGACCT
TATTAACTAGGCTATATTTTTCTTAACTTGATCTGAAATCCACAATTAGACCACAATGCA
CCTTTGGTTGTATCCATAAAGGATGCTAGCCTGCCTTGTACTAATGTTTTATATATT
(配列番号52)
【0370】
本明細書で使用される場合、「MMP12」という用語は、マクロファージメタロエラスターゼをコードする遺伝子を指す。「MMP12」及び「マクロファージメタロエラスターゼ」という用語は、MMP12遺伝子の野生型形態、ならびに野生型MMP12の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型MMP12核酸配列(例えば、配列番号53、ENA受託番号L23808)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号53は、MMP12タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
TAGAAGTTTACAATGAAGTTTCTTCTAATACTGCTCCTGCAGGCCACTGCTTCTGGAGCT
CTTCCCCTGAACAGCTCTACAAGCCTGGAAAAAAATAATGTGCTATTTGGTGAGAGATAC
TTAGAAAAATTTTATGGCCTTGAGATAAACAAACTTCCAGTGACAAAAATGAAATATAGT
GGAAACTTAATGAAGGAAAAAATCCAAGAAATGCAGCACTTCTTGGGTCTGAAAGTGACC
GGGCAACTGGACACATCTACCCTGGAGATGATGCACGCACCTCGATGTGGAGTCCCCGAT
CTCCATCATTTCAGGGAAATGCCAGGGGGGCCCGTATGGAGGAAACATTATATCACCTAC
AGAATCAATAATTACACACCTGACATGAACCGTGAGGATGTTGACTACGCAATCCGGAAA
GCTTTCCAAGTATGGAGTAATGTTACCCCCTTGAAATTCAGCAAGATTAACACAGGCATG
GCTGACATTTTGGTGGTTTTTGCCCGTGGAGCTCATGGAGACTTCCATGCTTTTGATGGC
AAAGGTGGAATCCTAGCCCATGCTTTTGGACCTGGATCTGGCATTGGAGGGGATGCACAT
TTCGATGAGGACGAATTCTGGACTACACATTCAGGAGGCACAAACTTGTTCCTCACTGCT
GTTCACGAGATTGGCCATTCCTTAGGTCTTGGCCATTCTAGTGATCCAAAGGCTGTAATG
TTCCCCACCTACAAATATGTCGACATCAACACATTTCGCCTCTCTGCTGATGACATACGT
GGCATTCAGTCCCTGTATGGAGACCCAAAAGAGAACCAACGCTTGCCAAATCCTGACAAT
TCAGAACCAGCTCTCTGTGACCCCAATTTGAGTTTTGATGCTGTCACTACCGTGGGAAAT
AAGATCTTTTTCTTCAAAGACAGGTTCTTCTGGCTGAAGGTTTCTGAGAGACCAAAGACC
AGTGTTAATTTAATTTCTTCCTTATGGCCAACCTTGCCATCTGGCATTGAAGCTGCTTAT
GAAATTGAAGCCAGAAATCAAGTTTTTCTTTTTAAAGATGACAAATACTGGTTAATTAGC
AATTTAAGACCAGAGCCAAATTATCCCAAGAGCATACATTCTTTTGGTTTTCCTAACTTT
GTGAAAAAAATTGATGCAGCTGTTTTTAACCCACGTTTTTATAGGACCTACTTCTTTGTA
GATAACCAGTATTGGAGGTATGATGAAAGGAGACAGATGATGGACCCTGGTTATCCCAAA
CTGATTACCAAGAACTTCCAAGGAATCGGGCCTAAAATTGATGCAGTCTTCTATTCTAAA
AACAAATACTACTATTTCTTCCAAGGATCTAACCAATTTGAATATGACTTCCTACTCCAA
CGTATCACCAAAACACTGAAAAGCAATAGCTGGTTTGGTTGTTAGAAATGGTGTAATTAA
TGGTTTTTGTTAGTTCACTTCAGCTTAATAAGTATTTATTGCATATTTGCTATGTCCTCA
GTGTACCACTACTTAGAGATATGTATCATAAAAATAAAATCTGTAAACCATAGGTAATGA
TTATATAAAATACATAATATTTTTCAATTTTGAAAACTCTAATTGTCCATTCTTGCTTGA
CTCTACTATTAAGTTTGAAAATAGTTACCTTCAAAGCAAGATAATTCTATTTGAAGCATG
CTCTGTAAGTTGCTTCCTAACATCCTTGGACTGAGAAATTATACTTACTTCTGGCATAAC
TAAAATTAAGTATATATATTTTGGCTCAAATAAAATTG
(配列番号53)
【0371】
本明細書で使用される場合、「MS4A4A」という用語は、膜貫通4ドメインA4Aをコードする遺伝子を指す。「MS4A4A」及び「膜貫通4ドメインA4A」という用語は、MS4A4A遺伝子の野生型形態、ならびに野生型MS4A4Aの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型MS4A4A核酸配列(例えば、配列番号54、NCBI参照配列:NM_148975.2)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号54は、MS4A4Aタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
ATTCTCAGCACAGCCTTTAAGGTTCCAAACATCTGCTAGAAGAGGAATGCAGATTTAAACTGAGTGAGGTGTGGAGTGGGGGAAGTTGATTGGGTCTAGACCAAAGAACTTTGAGGAACTTGCCCAGAGCCCTGCATGCATCAGACCTACAGCAGACATTGCAGGCCTGAAGAAAGCACCTTTTCTGCTGCCATGACAACCATGCAAGGAATGGAACAGGCCATGCCAGGGGCTGGCCCTGGTGTGCCCCAGCTGGGAAACATGGCTGTCATACATTCACATCTGTGGAAAGGATTGCAAGAGAAGTTCTTGAAGGGAGAACCCAAAGTCCTTGGGGTTGTGCAGATTCTGACTGCCCTGATGAGCCTTAGCATGGGAATAACAATGATGTGTATGGCATCTAATACTTATGGAAGTAACCCTATTTCCGTGTATATCGGGTACACAATTTGGGGGTCAGTAATGTTTATTATTTCAGGATCCTTGTCAATTGCAGCAGGAATTAGAACTACAAAAGGCCTGGTCCGAGGTAGTCTAGGAATGAATATCACCAGCTCTGTACTGGCTGCATCAGGGATCTTAATCAACACATTTAGCTTGGCGTTTTATTCATTCCATCACCCTTACTGTAACTACTATGGCAACTCAAATAATTGTCATGGGACTATGTCCATCTTAATGGGTCTGGATGGCATGGTGCTCCTCTTAAGTGTGCTGGAATTCTGCATTGCTGTGTCCCTCTCTGCCTTTGGATGTAAAGTGCTCTGTTGTACCCCTGGTGGGGTTGTGTTAATTCTGCCATCACATTCTCACATGGCAGAAACAGCATCTCCCACACCACTTAATGAGGTTTGAGGCCACCAAAAGATCAACAGACAAATGCTCCAGAAATCTATGCTGACTGTGACACAAGAGCCTCACATGAGAAATTACCAGTATCCAACTTCGATACTGATAGACTTGTTGATATTATTATTATATGTAATCCAATTATGAACTGTGTGTGTATAGAGAGATAATAAATTCAAAATTATGTTCTCATTTTTTTCCCTGGAACTCAATAACTCATTTCACTGGCTCTTTATCGAGAGTACTAGAAGTTAAATTAATAAATAATGCATTTAATGAGGCAACAGCACTTGAAAGTTTTTCATTCATCATAAGAACTTTATATAAAGGCATTACATTGGCAAATAAGGTTTGGAAGCAGAAGAGCAAAAAAAAGATATTGTTAAAATGAGGCCTCCATGCAAAACACATACTTCCCTCCCATTTATTTAACTTTTTTTTTCTCCTACCTATGGGGACCAAAGTGCTTTTTCCTTCAGGAAGTGGAGATGCATGGCCATCTCCCCCTCCCTTTTTCCTTCTCCTGCTTTTCTTTCCCCATAGAAAGTACCTTGAAGTAGCACAGTCCGTCCTTGCATGTGCACGAGCTATCATTTGAGTAAAAGTATACATGGAGTAAAAATCATATTAAGCATCAGATTCAACTTATATTTTCTATTTCATCTTCTTCCTTTCCCTTCTCCCACCTTCTACTGGGCATAATTATATCTTAATCATATATGGAAATGTGCAACATATGGTATTTGTTAAATACGTTTGTTTTTATTGCAGAGCAAAAATAAATCAAATTAGAAGCAATAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
(配列番号54)
【0372】
本明細書で使用される場合、「MS4A6A」という用語は、膜貫通4ドメインサブファミリーAメンバー6Aをコードする遺伝子を指す。「MS4A6A」及び「膜貫通4ドメインサブファミリーAメンバー6A」という用語は、MS4A6A遺伝子の野生型形態、ならびに野生型MS4A6Aの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型MS4A6A核酸配列(例えば、配列番号55、ENA受託番号AB013104)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号55は、MS4A6Aタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
GAGAACCAGAGTTAAAACCTCTTTGGAGCTTCTGAGGACTCAGCTGGAACCAACGGGCAC
AGTTGGCAACACCATCATGACATCACAACCTGTTCCCAATGAGACCATCATAGTGCTCCC
ATCAAATGTCATCAACTTCTCCCAAGCAGAGAAACCCGAACCCACCAACCAGGGGCAGGA
TAGCCTGAAGAAACATCTACACGCAGAAATCAAAGTTATTGGGACTATCCAGATCTTGTG
TGGCATGATGGTATTGAGCTTGGGGATCATTTTGGCATCTGCTTCCTTCTCTCCAAATTT
TACCCAAGTGACTTCTACACTGTTGAACTCTGCTTACCCATTCATAGGACCCTTTTTTTT
TATCATCTCTGGCTCTCTATCAATCGCCACAGAGAAAAGGTTAACCAAGCTTTTGGTGCA
TAGCAGCCTGGTTGGAAGCATTCTGAGTGCTCTGTCTGCCCTGGTGGGTTTCATTATCCT
GTCTGTCAAACAGGCCACCTTAAATCCTGCCTCACTGCAGTGGAACTCTCTCTCTGATGC
TGATTTGCACTCTGCTGGAATTCTGCCTAGCTGTGCTCACTGCTGTGCTGCGGTGGAAAC
AGGCTTACTCTGACTTCCCTGGGAGTGGACTTTTCCTGCCTCACAGTTACATTGGTAATT
CTGGCATGTCCTCAAAAATGACTCATGACTGTGGATATGAAGAACTATTGACTTCTTAAG
AAAAAAGGGAGAAATATTAATCAGAAAGTTGATTCTTATGATAATATGGAAAAGTTAACC
ATTATAGAAAAGCAAAGCTTGAGTTTCCTAAATGTAAGCTTTTAAAGTAATGAACATTAA
AAAAAACCATTATTTCACTGTC
(配列番号55)
【0373】
本明細書で使用される場合、用語「NLRP3」は、NACHT、LRR、及びPYDドメイン含有タンパク質3をコードする遺伝子を指す。「NLRP3」及び「NACHT、LRR、及びPYDドメイン含有タンパク質3」という用語は、NLRP3遺伝子の野生型形態、ならびに野生型NLRP3の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型NLRP3核酸配列(例えば、配列番号56、ENA受託番号AF410477)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号56は、NLRP3タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
GTAGATGAGGAAACTGAAGTTGAGGAATAGTGAAGAGTTTGTCCAATGTCATAGCCCCGT
AATCAACGGGACAAAAATTTTCTTGCTGATGGGTCAAGATGGCATCGTGAAGTGGTTGTT
CACCGTAAACTGTAATACAATCCTGTTTATGGATTTGTTTGCATATTTTTCCCCCCATAG
GGAAACCTTTTTTCCATGGCTCAGGACACACTCCTGGATCGAGCCAACAGGAGAACTTTC
TGGTAAGCATTTGGCTAACTTTTTTTTTTTTGAGATGGAGTCTTGCTGTGTCGCCTAGGC
TGGAGTGCAGTGGCGTGATCTTGGCTCACTGCAGCCTCCACCTCCCGGGTTCAATCAATT
CTCCTACCTCAACTTCCTGAGTAGCTGGGATTACAGGCGCCCGCCACCACACCCGGCTCA
TTTTTGTACTTTTAGTAGAGACACAGTTTTGCCATGTTGGCCAGGCTGGTCTTGAATTCC
TCAGCTCAGGTGATATGCCTGCCTTGGCCTCTCAAAGTGCTGGGATTACAGGCGTGAGCC
ACTGTGCCCGGCCTTGGCTAACTTTTCAAAATTAAAGATTTTGACTTGTTACAGTCATGT
GACATTTTTTTCTTTCTGTTTGGTGAGTTTTTGATAATTTATATCTCTCAAAGTGGAGAC
TTTAAAAAAGACTCATCTGTGTGCCGTGTTCACTGCCTGGTATCTTAGTGTGGACCGAAG
CCTAAGGACCCTGAAAACAGCTGCAGATGAAGATGGCAAGCACCCGCTGCAAGCTGGCCA
GGTACCTGGAGGACCTGGAGGATGTGGACTTGAAGAAATTTAAGATGCACTTAGAGGACT
ATCCTCCCCAGAAGGGCTGCATCCCCCTCCCGAGGGGTCAGACAGAGAAGGCAGACCATG
TGGATCTAGCCACGCTAATGATCGACTTCAATGGGGAGGAGAAGGCGTGGGCCATGGCCG
TGTGGATCTTCGCTGCGATCAACAGGAGAGACCTTTATGAGAAAGCAAAAAGAGATGAGC
CGAAGTGGGGTTCAGATAATGCACGTGTTTCGAATCCCACTGTGATATGCCAGGAAGACA
GCATTGAAGAGGAGTGGATGGGTTTACTGGAGTACCTTTCGAGAATCTCTATTTGTAAAA
TGAAGAAAGATTACCGTAAGAAGTACAGAAAGTACGTGAGAAGCAGATTCCAGTGCATTG
AAGACAGGAATGCCCGTCTGGGTGAGAGTGTGAGCCTCAACAAACGCTACACACGACTGC
GTCTCATCAAGGAGCACCGGAGCCAGCAGGAGAGGGAGCAGGAGCTTCTGGCCATCGGCA
AGACCAAGACGTGTGAGAGCCCCGTGAGTCCCATTAAGATGGAGTTGCTGTTTGACCCCG
ATGATGAGCATTCTGAGCCTGTGCACACCGTGGTGTTCCAGGGGGCGGCAGGGATTGGGA
AAACAATCCTGGCCAGGAAGATGATGTTGGACTGGGCGTCGGGGACACTCTACCAAGACA
GGTTTGACTATCTGTTCTATATCCACTGTCGGGAGGTGAGCCTTGTGACACAGAGGAGCC
TGGGGGACCTGATCATGAGCTGCTGCCCCGACCCAAACCCACCCATCCACAAGATCGTGA
GAAAACCCTCCAGAATCCTCTTCCTCATGGACGGCTTCGATGAGCTGCAAGGTGCCTTTG
ACGAGCACATAGGACCGCTCTGCACTGACTGGCAGAAGGCCGAGCGGGGAGACATTCTCC
TGAGCAGCCTCATCAGAAAGAAGCTGCTTCCCGAGGCCTCTCTGCTCATCACCACGAGAC
CTGTGGCCCTGGAGAAACTGCAGCACTTGCTGGACCATCCTCGGCATGTGGAGATCCTGG
GTTTCTCCGAGGCCAAAAGGAAAGAGTACTTCTTCAAGTACTTCTCTGATGAGGCCCAAG
CCAGGGCAGCCTTCAGTCTGATTCAGGAGAACGAGGTCCTCTTCACCATGTGCTTCATCC
CCCTGGTCTGCTGGATCGTGTGCACTGGACTGAAACAGCAGATGGAGAGTGGCAAGAGCC
TTGCCCAGACATCCAAGACCACCACCGCGGTGTACGTCTTCTTCCTTTCCAGTTTGCTGC
AGCCCCGGGGAGGGAGCCAGGAGCACGGCCTCTGCGCCCACCTCTGGGGGCTCTGCTCTT
TGGCTGCAGATGGAATCTGGAACCAGAAAATCCTGTTTGAGGAGTCCGACCTCAGGAATC
ATGGACTGCAGAAGGCGGATGTGTCTGCTTTCCTGAGGATGAACCTGTTCCAAAAGGAAG
TGGACTGCGAGAAGTTCTACAGCTTCATCCACATGACTTTCCAGGAGTTCTTTGCCGCCA
TGTACTACCTGCTGGAAGAGGAAAAGGAAGGAAGGACGAACGTTCCAGGGAGTCGTTTGA
AGCTTCCCAGCCGAGACGTGACAGTCCTTCTGGAAAACTATGGCAAATTCGAAAAGGGGT
ATTTGATTTTTGTTGTACGTTTCCTCTTTGGCCTGGTAAACCAGGAGAGGACCTCCTACT
TGGAGAAGAAATTAAGTTGCAAGATCTCTCAGCAAATCAGGCTGGAGCTGCTGAAATGGA
TTGAAGTGAAAGCCAAAGCTAAAAAGCTGCAGATCCAGCCCAGCCAGCTGGAATTGTTCT
ACTGTTTGTACGAGATGCAGGAGGAGGACTTCGTGCAAAGGGCCATGGACTATTTCCCCA
AGATTGAGATCAATCTCTCCACCAGAATGGACCACATGGTTTCTTCCTTTTGCATTGAGA
ACTGTCATCGGGTGGAGTCACTGTCCCTGGGGTTTCTCCATAACATGCCCAAGGAGGAAG
AGGAGGAGGAAAAGGAAGGCCGACACCTTGATATGGTGCAGTGTGTCCTCCCAAGCTCCT
CTCATGCTGCCTGTTCTCATGGATTGGTGAACAGCCACCTCACTTCCAGTTTTTGCCGGG
GCCTCTTTTCAGTTCTGAGCACCAGCCAGAGTCTAACTGAATTGGACCTCAGTGACAATT
CTCTGGGGGACCCAGGGATGAGAGTGTTGTGTGAAACGCTCCAGCATCCTGGCTGTAACA
TTCGGAGATTGTGGTTGGGGCGCTGTGGCCTCTCGCATGAGTGCTGCTTCGACATCTCCT
TGGTCCTCAGCAGCAACCAGAAGCTGGTGGAGCTGGACCTGAGTGACAACGCCCTCGGTG
ACTTCGGAATCAGACTTCTGTGTGTGGGACTGAAGCACCTGTTGTGCAATCTGAAGAAGC
TCTGGTTGGTCAGCTGCTGCCTCACATCAGCATGTTGTCAGGATCTTGCATCAGTATTGA
GCACCAGCCATTCCCTGACCAGACTCTATGTGGGGGAGAATGCCTTGGGAGACTCAGGAG
TCGCAATTTTATGTGAAAAAGCCAAGAATCCACAGTGTAACCTGCAGAAACTGGGGTTGG
TGAATTCTGGCCTTACGTCAGTCTGTTGTTCAGCTTTGTCCTCGGTACTCAGCACTAATC
AGAATCTCACGCACCTTTACCTGCGAGGCAACACTCTCGGAGACAAGGGGATCAAACTAC
TCTGTGAGGGACTCTTGCACCCCGACTGCAAGCTTCAGGTGTTGGAATTAGACAACTGCA
ACCTCACGTCACACTGCTGCTGGGATCTTTCCACACTTCTGACCTCCAGCCAGAGCCTGC
GAAAGCTGAGCCTGGGCAACAATGACCTGGGCGACCTGGGGGTCATGATGTTCTGTGAAG
TGCTGAAACAGCAGAGCTGCCTCCTGCAGAACCTGGGGTTGTCTGAAATGTATTTCAATT
ATGAGACAAAAAGTGCGTTAGAAACACTTCAAGAAGAAAAGCCTGAGCTGACCGTCGTCT
TTGAGCCTTCTTGGTAGGAGTGGAAACGGGGCTGCCAGACGCCAGTGTTCTCCGGTCCCT
CCAGCTGGGGGCCCTCAGGTGGAGAGAGCTGCGATCCATCCAGGCCAAGACCACAGCTCT
GTGATCCTTCCGGTGGAGTGTCGGAGAAGAGAGCTTGCCGACGATGCCTTCCTGTGCAGA
GCTTGGGCATCTCCTTTACGCCAGGGTGAGGAAGACACCAGGACAATGACAGCATCGGGT
GTTGTTGTCATCACAGCGCCTCAGTTAGAGGATGTTCCTCTTGGTGACCTCATGTAATTA
GCTCATTCAATAAAGCACTTTCTTTATTTT
(配列番号56)
【0374】
本明細書で使用される場合、用語「NME8」は、チオレドキシンドメイン含有タンパク質3をコードする遺伝子を指す。「NME8」及び「チオレドキシンドメイン含有タンパク質3」という用語は、NME8遺伝子の野生型形態、ならびに野生型NME8の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型NME8核酸配列(例えば、配列番号57、ENA受託番号AF202051)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号57は、NME8タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
CGGCCACAACGAGGGAGCCGATTTAGATCCTCTGGGCCTGTTCCTTCCTTTTCTTTAAAC
GTCCCAGTCTAGCTTAGAGGAGGACCTGTTTTGTTAGATAAATGGCAAGCAAAAAACGAG
AAGTCCAGTTACAGACAGTCATCAATAATCAAAGCCTGTGGGATGAGATGTTGCAGAACA
AAGGCTTAACAGTGATTGATGTTTACCAAGCCTGGTGTGGACCTTGCAGAGCAATGCAAC
CTTTATTCAGAAAATTGAAAAATGAACTGAACGAAGACGAAATTCTGCATTTTGCTGTCG
CAGAAGCTGACAACATTGTGACTTTGCAGCCATTTAGAGATAAATGTGAACCTGTTTTTC
TCTTTAGTGTTAATGGCAAAATTATCGAAAAGATTCAGGGTGCAAATGCACCGCTTGTTA
ATAAAAAAGTTATTAATTTGATCGATGAGGAGAGAAAAATTGCAGCAGGTGAAATGGCTC
GACCTCAGTATCCTGAAATTCCATTAGTAGACTCAGATTCAGAAGTTAGTGAAGAATCAC
CATGTGAAAGTGTTCAGGAATTATACAGTATTGCTATTATCAAACCGGATGCTGTGATTA
GTAAAAAAGTTCTAGAAATTAAAAGAAAAATTACCAAAGCTGGATTTATTATAGAAGCAG
AGCATAAGACAGTGCTCACTGAAGAACAAGTTGTCAACTTCTATAGTCGAATAGCAGACC
AGTGTGACTTCGAAGAGTTTGTCTCTTTTATGACAAGTGGCTTAAGCTATATTCTAGTTG
TATCTCAAGGAAGTAAACACAATCCTCCCTCTGAAGAAACCGAACCACAGACTGACACCG
AACCTAACGAACGATCTGAGGATCAACCTGAGGTCGAAGCCCAGGTTACACCTGGAATGA
TGAAGAACAAACAAGACAGTTTACAAGAATATCTGGAAAGACAACATTTAGCTCAGCTCT
GTGACATTGAAGAGGATGCAGCTAATGTTGCTAAGTTCATGGATGCTTTCTTCCCCGATT
TTAAAAAAATGAAAAGCATGAAATTAGAAAAGACATTGGCATTACTTCGACCAAATCTCT
TTCATGAAAGGAAAGATGATGTTTTGCGTATTATTAAAGATGAAGACTTCAAAATACTGG
AGCAAAGACAAGTAGTATTATCGGAAAAAGAAGCACAAGCACTGTGCAAGGAATATGAAA
ATGAAGACTATTTTAATAAACTTATAGAAAACATGACCAGTGGTCCATCTCTAGCCCTTG
TTTTATTGAGAGACAATGGCTTGCAATACTGGAAACAATTACTGGGACCAAGAACTGTTG
AAGAAGCCATTGAATATTTTCCAGAGAGTTTATGTGCACAGTTTGCGATGGACAGTTTGC
CGGTCAACCAGTTGTATGGCAGCGATTCATTAGAAACCGCTGAAAGGGAAATACAGCATT
TCTTTCCTCTTCAAAGCACTTTAGGCTTGATTAAACCTCATGCAACAAGTGAACAAAGAG
AGCAGATCCTGAAGATAGTTAAGGAGGCTGGATTTGATCTGACACAGGTGAAGAAAATGT
TCCTAACTCCTGAGCAAATAGAGAAAATTTATCCAAAAGTAACAGGAAAAGACTTTTATA
AAGATTTATTGGAAATGTTATCTGTGGGTCCATCTATGGTCATGATTCTGACCAAGTGGA
ATGCTGTTGCAGAATGGAGACGATTGATGGGCCCAACAGACCCAGAAGAAGCAAAATTAC
TTTCCCCTGACTCCATCCGAGCCCAGTTTGGAATAAGTAAATTGAAAAACATTGTCCATG
GAGCATCTAACGCCTATGAAGCAAAAGAGGTTGTTAATAGACTCTTTGAGGATCCTGAGG
AAAACTAAAGTATATACTGTGAAAACTTTGAGAAGATAATACATATGTTCACGTCAATAT
ACAACCATTTGGCACAGCTTCCTGGGAGGAATAATAAGAAAAACATGCTTTGGAGGAAAA
CTCAAGATACAAAAATGAATGGCTATGCATAATAACAATAAAAATGTATTCCCCAAAC
(配列番号57)
【0375】
本明細書で使用される場合、用語「NOS2」は、誘導性の一酸化窒素合成酵素をコードする遺伝子を指す。「NOS2」及び「誘導性の一酸化窒素合成酵素」という用語は、NOS2遺伝子の野生型形態、ならびに野生型NOS2の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型NOS2核酸配列(例えば、配列番号58、ENA受託番号L24553)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号58は、NOS2タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
AAGCCCCACAGTGAAGAACATCTGAGCTCAAATCCAGATAAGTGACATAAGTGACCTGCT
TTGTAAAGCCATAGAGATGGCCTGTCCTTGGAAATTTCTGTTCAAGACCAAATTCCACCA
GTATGCAATGAATGGGGAAAAAGACATCAACAACAATGTGGAGAAAGCCCCCTGTGCCAC
CTCCAGTCCAGTGACACAGGATGACCTTCAGTATCACAACCTCAGCAAGCAGCAGAATGA
GTCCCCGCAGCCCCTCGTGGAGACGGGAAAGAAGTCTCCAGAATCTCTGGTCAAGCTGGA
TGCAACCCCATTGTCCTCCCCACGGCATGTGAGGATCAAAAACTGGGGCAGCGGGATGAC
TTTCCAAGACACACTTCACCATAAGGCCAAAGGGATTTTAACTTGCAGGTCCAAATCTTG
CCTGGGGTCCATTATGACTCCCAAAAGTTTGACCAGAGGACCCAGGGACAAGCCTACCCC
TCCAGATGAGCTTCTACCTCAAGCTATCGAATTTGTCAACCAATATTACGGCTCCTTCAA
AGAGGCAAAAATAGAGGAACATCTGGCCAGGGTGGAAGCGGTAACAAAGGAGATAGAAAC
AACAGGAACCTACCAACTGACGGGAGATGAGCTCATCTTCGCCACCAAGCAGGCCTGGCG
CAATGCCCCACGCTGCATTGGGAGGATCCAGTGGTCCAACCTGCAGGTCTTCGATGCCCG
CAGCTGTTCCACTGCCCGGGAAATGTTTGAACACATCTGCAGACACGTGCGTTACTCCAC
CAACAATGGCAACATCAGGTCGGCCATCACCGTGTTCCCCCAGCGGAGTGATGGCAAGCA
CGACTTCCGGGTGTGGAATGCTCAGCTCATCCGCTATGCTGGCTACCAGATGCCAGATGG
CAGCATCAGAGGGGACCCTGCCAACGTGGAATTCACTCAGCTGTGCATCGACCTGGGCTG
GAAGCCCAAGTACGGCCGCTTCGATGTGGTCCCCCTGGTCCTGCAGGCCAATGGCCGTGA
CCCTGAGCTCTTCGAAATCCCACCTGACCTTGTGCTTGAGGTGGCCATGGAACATCCCAA
ATACGAGTGGTTTCGGGAACTGGAGCTAAAGTGGTACGCCCTGCCTGCAGTGGCCAACAT
GCTGCTTGAGGTGGGCGGCCTGGAGTTCCCAGGGTGCCCCTTCAATGGCTGGTACATGGG
CACAGAGATCGGAGTCCGGGACTTCTGTGACGTCCAGCGCTACAACATCCTGGAGGAAGT
GGGCAGGAGAATGGGCCTGGAAACGCACAAGCTGGCCTCGCTCTGGAAAGACCAGGCTGT
CGTTGAGATCAACATTGCTGTGCTCCATAGTTTCCAGAAGCAGAATGTGACCATCATGGA
CCACCACTCGGCTGCAGAATCCTTCATGAAGTACATGCAGAATGAATACCGGTCCCGTGG
GGGCTGCCCGGCAGACTGGATTTGGCTGGTCCCTCCCATGTCTGGGAGCATCACCCCCGT
GTTTCACCAGGAGATGCTGAACTACGTCCTGTCCCCTTTCTACTACTATCAGGTAGAGGC
CTGGAAAACCCATGTCTGGCAGGACGAGAAGCGGAGACCCAAGAGAAGAGAGATTCCATT
GAAAGTCTTGGTCAAAGCTGTGCTCTTTGCCTGTATGCTGATGCGCAAGACAATGGCGTC
CCGAGTCAGAGTCACCATCCTCTTTGCGACAGAGACAGGAAAATCAGAGGCGCTGGCCTG
GGACCTGGGGGCCTTATTCAGCTGTGCCTTCAACCCCAAGGTTGTCTGCATGGATAAGTA
CAGGCTGAGCTGCCTGGAGGAGGAACGGCTGCTGTTGGTGGTGACCAGTACGTTTGGCAA
TGGAGACTGCCCTGGCAATGGAGAGAAACTGAAGAAATCGCTCTTCATGCTGAAAGAGCT
CAACAACAAATTCAGGTACGCTGTGTTTGGCCTCGGCTCCAGCATGTACCCTCGGTTCTG
CGCCTTTGCTCATGACATTGATCAGAAGCTGTCCCACCTGGGGGCCTCTCAGCTCACCCC
GATGGGAGAAGGGGATGAGCTCAGTGGGCAGGAGGACGCCTTCCGCAGCTGGGCCGTGCA
AACCTTCAAGGCAGCCTGTGAGACGTTTGATGTCCGAGGCAAACAGCACATTCAGATCCC
CAAGCTCTACACCTCCAATGTGACCTGGGACCCGCACCACTACAGGCTCGTGCAGGACTC
ACAGCCTTTGGACCTCAGCAAAGCCCTCAGCAGCATGCATGCCAAGAACGTGTTCACCAT
GAGGCTCAAATCTCGGCAGAATCTACAAAGTCCGACATCCAGCCGTGCCACCATCCTGGT
GGAACTCTCCTGTGAGGATGGCCAAGGCCTGAACTACCTGCCGGGGGAGCACCTTGGGGT
TTGCCCAGGCAACCAGCCGGCCCTGGTCCAAGGCATCCTGGAGCGAGTGGTGGATGGCCC
CACACCCCACCAGACAGTGCGCCTGGAGGCCCTGGATGAGAGTGGCAGCTACTGGGTCAG
TGACAAGAGGCTGCCCCCCTGCTCACTCAGCCAGGCCCTCACCTACTTCCTGGACATCAC
CACACCCCCAACCCAGCTGCTGCTCCAAAAGCTGGCCCAGGTGGCCACAGAAGAGCCTGA
GAGACAGAGGCTGGAGGCCCTGTGCCAGCCCTCAGAGTACAGCAAGTGGAAGTTCACCAA
CAGCCCCACATTCCTGGAGGTGCTAGAGGAGTTCCCGTCCCTGCGGGTGTCTGCTGGCTT
CCTGCTTTCCCAGCTCCCCATTCTGAAGCCCAGGTTCTACTCCATCAGCTCCTCCCGGGA
TCACACGCCCACGGAGATCCACCTGACTGTGGCCGTGGTCACCTACCACACCCGAGATGG
CCAGGGTCCCCTGCACCACGGCGTCTGCAGCACATGGCTCAACAGCCTGAAGCCCCAAGA
CCCAGTGCCCTGCTTTGTGCGGAATGCCAGCGGCTTCCACCTCCCCGAGGATCCCTCCCA
TCCTTGCATCCTCATCGGGCCTGGCACAGGCATCGCGCCCTTCCGCAGTTTCTGGCAGCA
ACGGCTCCATGACTCCCAGCACAAGGGAGTGCGGGGAGGCCGCATGACCTTGGTGTTTGG
GTGCCGCCGCCCAGATGAGGACCACATCTACCAGGAGGAGATGCTGGAGATGGCCCAGAA
GGGGGTGCTGCATGCGGTGCACACAGCCTATTCCCGCCTGCCTGGCAAGCCCAAGGTCTA
TGTTCAGGACATCCTGCGGCAGCAGCTGGCCAGCGAGGTGCTCCGTGTGCTCCACAAGGA
GCCAGGCCACCTCTATGTTTGCGGGGATGTGCGCATGGCCCGGGACGTGGCCCACACCCT
GAAGCAGCTGGTGGCTGCCAAGCTGAAATTGAATGAGGAGCAGGTCGAGGACTATTTCTT
TCAGCTCAAGAGCCAGAAGCGCTATCACGAAGATATCTTTGGTGCTGTATTTCCTTACGA
GGCGAAGAAGGACAGGGTGGCGGTGCAGCCCAGCAGCCTGGAGATGTCAGCGCTCTGAGG
GCCTACAGGAGGGGTTAAAGCTGCCGGCACAGAACTTAAGGATGGAGCCAGCTCT
(配列番号58)
【0376】
本明細書で使用される場合、「PICALM」という用語は、ホスファチジルイノシトール結合クラスリンアセンブリタンパク質をコードする遺伝子を指す。「PICALM」及び「ホスファチジルイノシトール結合クラスリンアセンブリタンパク質」という用語は、PICALM遺伝子の野生型形態、ならびに野生型PICALMの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型PICALM核酸配列(例えば、配列番号59、ENA受託番号U45976)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号59は、PICALMタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
GCGCGGCCCCGAACCGCCGCCAGGCCGGCACGGGGGAAGGAGCCGGTGGGGGTAGGGGGT
GCGGTGGGGGGTGGGGACCCTCCGGCTCTTGGGGGTCCCAGTCCCCGCCGGCTGCTGAGC
GGGTGGGGTGGTGGAGGAGCTGCAGAGATGTCCGGCCAGAGCCTGACGGACCGAATCACT
GCCGCCCAGCACAGTGTCACCGGCTCTGCCGTATCCAAGACAGTATGCAAGGCCACGACC
CACGAGATCATGGGGCCCAAGAAAAAGCACCTGGACTACTTAATTCAGTGCACAAATGAG
ATGAATGTGAACATCCCACAGTTGGCAGACAGTTTATTTGAAAGAACTACTAATAGTAGT
TGGGTGGTGGTCTTCAAATCTCTCATTACAACTCATCATTTGATGGTGTATGGAAATGAG
CGTTTTATTCAGTATTTGGCTTCAAGAAACACGTTGTTTAACTTAAGCAATTTTTTGGAT
AAAAGTGGATTGCAAGGATATGACATGTCTACATTTATTAGGCGGTATAGTAGATATTTA
AATGAGAAAGCAGTTTCATACAGACAAGTTGCATTTGATTTCACAAAAGTGAAGAGAGGG
GCTGATGGAGTTATGAGAACAATGAACACAGAAAAACTCCTAAAAACTGTACCAATTATT
CAGAATCAAATGGATGCACTTCTTGATTTTAATGTTAATAGCAATGAACTTACAAATGGG
GTAATAAATGCTGCCTTCATGCTCCTGTTCAAAGATGCCATTAGACTGTTTGCAGCATAC
CATGAAGGAATTATTAATTTGTTGGAAAAATATTTTGATATGAAAAAGAACCAATGCAAA
GAAGGTCTTGACATCTATAAGAAGTTCCTAACTAGGATGACAAGAATCTCAGAGTTCCTC
AAAGTTGCAGAGCAAGTTGGAATTGACAGAGGTGATATACCAGACCTTTCACAGGCCCCT
AGCAGTCTTCTTGATGCTTTGGAACAACATTTAGCTTCCTTGGAAGGAAAGAAAATCAAA
GATTCTACAGCTGCAAGCAGGGCAACTACACTTTCCAATGCAGTGTCTTCCCTGGCAAGC
ACTGGTCTATCTCTGACCAAAGTGGATGAAAGGGAAAAGCAGGCAGCATTAGAGGAAGAA
CAGGCACGTTTGAAAGCTTTAAAGGAACAGCGCCTAAAAGAACTTGCAAAGAAACCTCAT
ACCTCTTTAACAACTGCAGCCTCTCCTGTATCCACCTCAGCAGGAGGGATAATGACTGCA
CCAGCCATTGACATATTTTCTACCCCTAGTTCTTCTAACAGCACATCAAAGCTGCCCAAT
GATCTGCTTGATTTGCAGCAGCCAACTTTTCACCCATCTGTACATCCTATGTCAACTGCT
TCTCAGGTAGCAAGTACATGGGGAGATCCTTTCTCTGCTACTGTAGATGCTGTTGATGAT
GCCATTCCAAGCTTAAATCCTTTCCTCACAAAAAGTAGTGGTGATGTTCACCTTTCCATT
TCTTCAGATGTATCTACTTTTACTACTAGGACACCTACTCATGAAATGTTTGTTGGATTC
ACTCCTTCTCCAGTTGCACAGCCACACCCTTCAGCTGGCCTTAATGTTGACTTTGAATCT
GTGTTTGGAAATAAATCTACAAATGTTATTGTAGATTCTGGGGGCTTTGATGAACTAGGT
GGACTTCTCAAACCAACAGTGGCCTCTCAGAACCAGAACCTTCCTGTTGCCAAACTCCCA
CCTAGCAAGTTAGTATCTGATGACTTGGATTCATCTTTAGCCAACCTTGTGGGCAATCTT
GGCATCGGAAATGGAACCACTAAGAATGATGTAAATTGGAGTCAACCAGGTGAAAAGAAG
TTAACTGGGGGATCTAACTGCGAACCAAAGGTTGCACCAACAACCGCTTGGAATGCTGCA
ACAATGGCACCCCCTGTAATGGCCTATCCTGCTACTACACCAACAGGCATGATAGGATAT
GGAATTCCTCCACAAATGGGAAGTGTTCCTGTAATGACGCAACCAACCTTAATATACAGC
CAGCCTGTCATGAGACCTCCAAACCCCTTTGGCCCTGTATCAGGAGCACAGATACAGTTT
ATGTAACTTGATGGAAGAAAATGGAATTACTCCAAAAAGACAAGTGCTCAAGCAGCAAAA
TCCTTACTTCCAGCAAAATCCAAACTGCTGTCTCTTAAATCTCTTAAACTCTCTTCTTCC
ATTAGGATGCTACAAGTANCTCAGTGAAGGCCCATGAAGGGAATTGGGGACTAGTTTATA
GGGNGAACGTATTCATTACAGTTTATAAAGGCCAGGATTGGNTTGGATTTTAGGATTANG
TTC
(配列番号59)
【0377】
本明細書で使用される場合、用語「PILRA」は、対免疫グロビン様2型受容体アルファをコードする遺伝子を指す。「PILRA」及び「対免疫グロビン様2型受容体アルファ」という用語は、PILRA遺伝子の野生型形態、ならびに野生型PILRAの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型PILRA核酸配列(例えば、配列番号60、NCBI参照配列:NM_013439.2)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号60は、PILRAタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
AATAGGGGAAAATAAGCCAGATGGATAAAGGAAGTGCTGGTCACCCTGGAGGTGCACTGGTTTGGGGAAGGCTCCTGGCCCCCACAGCCCTCTTCGGAGCCTGAGCCCGGCTCTCCTCACTCACCTCAACCCCCAGGCGGCCCCTCCACAGGGCCCCTCTCCTGCCTGGACGGCTCTGCTGGTCTCCCCGTCCCCTGGAGAAGAACAAGGCCATGGGTCGGCCCCTGCTGCTGCCCCTACTGCCCTTGCTGCTGCCGCCAGCATTTCTGCAGCCTAGTGGCTCCACAGGATCTGGTCCAAGCTACCTTTATGGGGTCACTCAACCAAAACACCTCTCAGCCTCCATGGGTGGCTCTGTGGAAATCCCCTTCTCCTTCTATTACCCCTGGGAGTTAGCCACAGCTCCCGACGTGAGAATATCCTGGAGACGGGGCCACTTCCACAGGCAGTCCTTCTACAGCACAAGGCCGCCTTCCATTCACAAGGATTATGTGAACCGGCTCTTTCTGAACTGGACAGAGGGTCAGAAGAGCGGCTTCCTCAGGATCTCCAACCTGCAGAAGCAGGACCAGTCTGTGTATTTCTGCCGAGTTGAGCTGGACACACGGAGCTCAGGGAGGCAGCAGTGGCAGTCCATCGAGGGGACCAAACTCTCCATCACCCAGGCTGTCACGACCACCACCCAGAGGCCCAGCAGCATGACTACCACCTGGAGGCTCAGTAGCACAACCACCACAACCGGCCTCAGGGTCACACAGGGCAAACGACGCTCAGACTCTTGGCACATAAGTCTGGAGACTGCTGTGGGGGTGGCAGTGGCTGTCACTGTGCTCGGAATCATGATTTTGGGACTGATCTGCCTCCTCAGGTGGAGGAGAAGGAAAGGTCAGCAGCGGACTAAAGCCACAACCCCAGCCAGGGAACCCTTCCAAAACACAGAGGAGCCATATGAGAATATCAGGAATGAAGGACAAAATACAGATCCCAAGCTAAATCCCAAGGATGACGGCATCGTCTATGCTTCCCTTGCCCTCTCCAGCTCCACCTCACCCAGAGCACCTCCCAGCCACCGTCCCCTCAAGAGCCCCCAGAACGAGACCCTGTACTCTGTCTTAAAGGCCTAACCAATGGACAGCCCTCTCAAGACTGAATGGTGAGGCCAGGTACAGTGGCGCACACCTGTAATCCCAGCTACTCTGAAGCCTGAGGCAGAATCAAGTGAGCCCAGGAGTTCAGGGCCAGCTTTGATAATGGAGCGAGATGCCATCTCTAGTTAAAAATATATATTAACAATAAAGTAACAAATTTAAAAAGATAAAAAAA
(配列番号60)
【0378】
本明細書で使用される場合、用語「PLCG2」は、1-ホスファチジルイノシトール4,5-ビスホスフェートホスホジエステラーゼガンマ-2をコードする遺伝子を指す。「PLCG2」及び「1-ホスファチジルイノシトール4,5-ビスホスフェートホスホジエステラーゼガンマ-2」という用語は、PLCG2遺伝子の野生型形態、ならびに野生型PLCG2の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型PLCG2核酸配列(例えば、配列番号61、ENA受託番号M37238)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号61は、PLCG2タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
GAATTCGGCGCTGAGTGACCCGAGTCGGGACGCGGGCTGCGCGCGCGGGACCCCGGAGCC
CAAACCCGGGGCAGGCGGGCAGCTGTGCCCGGGCGGCACGGCCAGCTTCCTGATTTCTCC
CGATTCCTTCCTTCTCCCTGGAGCGGCCGACAATGTCCACCACGGTCAATGTAGATTCCC
TTGCGGAATATGAGAAGAGCCAGATCAAGAGAGCCCTGGAGCTGGGGACGGTGATGACTG
TGTTCAGCTTCCGCAAGTCCACCCCCGAGCGGAGAACCGTCCAGGTGATCATGGAGACGC
GGCAGGTGGCCTGGAGCAAGACCGCCGACAAGATCGAGGGCTTCTTGGATATCATGGAAA
TAAAAGAAATCCGCCCAGGGAAGAACTCCAAAGATTTCGAGCGAGCAAAAGCAGTTCGCC
AGAAAGAAGACTGCTGCTTCACCATCCTATATGGCACTCAGTTCGTCCTCAGCACGCTCA
GCTTGGCAGCTGACTCTAAAGAGGATGCAGTTAACTGGCTCTCTGGCTTGAAAATCTTAC
ACCAGGAAGCGATGAATGCGTCCACGCCCACCATTATCGAGAGTTGGCTGAGAAAGCAGA
TATATTCTGTGGATCAAACCAGAAGAAACAGCATCAGTCTCCGAGAGTTGAAGACCATCT
TGCCCCTGATCAACTTTAAAGTGAGCAGTGCCAAGTTCCTTAAAGATAAGTTTGTGGAAA
TAGGAGCACACAAAGATGAGCTCAGCTTTGAACAGTTCCATCTCTTCTATAAAAAACTTA
TGTTTGAACAGCAAAAATCGATTCTCGATGAATTCAAAAAGGATTCGTCCGTGTTCATCC
TGGGGAACACTGACAGGCCGGATGCCTCTGCTGTTTACCTGCATGACTTCCAGAGGTTTC
TCATACATGAACAGCAGGAGCATTGGGCTCAGGATCTGAACAAAGTCCGTGAGCGGATGA
CAAAGTTCATTGATGACACCATGCGTGAAACTGCTGAGCCTTTCTTGTTTGTGGATGAGT
TCCTCACGTACCTGTTTTCACGAGAAAACAGCATCTGGGATGAGAAGTATGACGCGGTGG
ACATGCAGGACATGAACAACCCCCTGTCTCATTACTGGATCTCCTCGTCACATAACACGT
ACCTTACAGGTGACCAGCTGCGGAGCGAGTCGTCCCCAGAAGCTTACATCCGCTGCCTGC
GCATGGGCTGTCGCTGCATTGAACTGGACTGCTGGGACGGGCCCGATGGGAAGCCGGTCA
TCTACCATGGCTGGACGCGGACTACCAAGATCAAGTTTGATGACGTCGTGCAGGCCATCA
AAGACCACGCCTTTGTTACCTCGAGCTTCCCAGTGATCCTGTCCATCGAGGAGCACTGCA
GCGTGGAGCAACAGCGTCACATGGCCAAGGCCTTCAAGGAAGTATTTGGCGACCTGCTGT
TGACGAAGCCCACGGAGGCCAGTGCTGACCAGCTGCCCTCGCCCAGCCAGCTGCGGGAGA
AGATCATCATCAAGCATAAGAAGCTGGGCCCCCGAGGCGATGTGGATGTCAACATGGAGG
ACAAGAAGGACGAACACAAGCAACAGGGGGAGCTGTACATGTGGGATTCCATTGACCAGA
AATGGACTCGGCACTACTGCGCCATTGCTGATGCCAAGCTGTCCTTCAGTGATGACATTG
AACAGACTATGGAGGAGGAAGTGCCCCAGGATATACCCCCTACAGAACTACATTTTGGGG
AGAAATGGTTCCACAAGAAGGTGGAGAAGAGGACGAGTGCCGAGAAGTTGCTGCAGGAAT
ACTGCATGGAGACGGGGGGCAAGGATGGCACCTTCCTGGTTCGGGAGAGCGAGACCTTCC
CCAATGACTACACCCTGTCCTTCTGGCGGTCAGGCCGGGTCCAGCACTGCCGGATCCGCT
CCACCATGGAGGGCGGGACCCTGAAATACTACTTGACTGACAACCTGAGGTTCAGGAGGA
TGTATGCCCTCATCCAGCACTACCGCGAGACGCACCTGCCGTGCGCCGAGTTCGAGCTGC
GGCTCACGGACCCTGTGCCCAACCCCAACCCCCACGAGTCCAAGCCGTGGTACTATGACA
GCCTGAGCCGCGGAGAGGCAGAGGACATGCTGATGAGGATTCCCCGGGACGGGGCCTTCC
TGATCCGGAAGCGAGAGGGGAGCGACTCCTATGCCATCACCTTCAGGGCTAGGGGCAAGG
TAAAGCATTGTCGCATCAACCGGGACGGCCGGCACTTTGTGCTGGGGACCTCCGCCTATT
TTGAGAGTCTGGTGGAGCTCGTCAGTTACTACGAGAAGCATTCACTCTACCGAAAGATGA
GACTGCGCTACCCCGTGACCCCCGAGCTCCTGGAGCGCTACAATACGGAAAGAGATATAA
ACTCCCTCTACGACGTCAGCAGAATGTATGTGGATCCCAGTGAAATCAATCCGTCCATGC
CTCAGAGAACCGTGAAAGCTCTGTATGACTACAAAGCCAAGCGAAGCGATGAGCTGAGCT
TCTGCCGTGGTGCCCTCATCCACAATGTCTCCAAGGAGCCCGGGGGCTGGTGGAAAGGAG
ACTATGGAACCAGGATCCAGCAGTACTTCCCATCCAACTACGTCGAGGACATCTCAACTG
CAGACTTCGAGGAGCTAGAAAAGCAGATTATTGAAGACAATCCCTTAGGGTCTCTTTGCA
GAGGAATATTGGACCTCAATACCTATAACGTCGTGAAAGCCCCTCAGGGAAAAAACCAGA
AGTCCTTTGTCTTCATCCTGGAGCCCAAGGAGCAGGGCGATCCTCCGGTGGAGTTTGCCA
CAGACAGGGTGGAGGAGCTCTTTGAGTGGTTTCAGAGCATCCGAGAGATCACGTGGAAGA
TTGACAGCAAGGAGAACAACATGAAGTACTGGGAGAAGAACCAGTCCATCGCCATCGAGC
TCTCTGACCTGGTTGTCTACTGCAAACCAACCAGCAAAACCAAGGACAACTTAGAAAATC
CTGACTTCCGAGAAATCCGCTCCTTTGTGGAGACGAAGGCTGACAGCATCATCAGACAGA
AGCCCGTCGACCTCCTGAAGTACAATCAAAAGGGCCTGACCCGCGTCTACCCAAAGGGAC
AAAGAGTTGACTCTTCAAACTACGACCCCTTCCGCCTCTGGCTGTGCGGTTCTCAGATGG
TGGCACTCAATTTCCAGACGGCAGATAAGTACATGCAGATGAATCACGCATTGTTTTCTC
TCAACGGGCGCACGGGCTACGTTCTGCAGCCTGAGAGCATGAGGACAGAGAAATATGACC
CGATGCCACCCGAGTCCCAGAGGAAGATCCTGATGACGCTGACAGTCAAGGTTCTCGGTG
CTCGCCATCTCCCCAAACTTGGACGAAGTATTGCCTGTCCCTTTGTAGAAGTGGAGATCT
GTGGAGCCGAGTATGGCAACAACAAGTTCAAGACGACGGTTGTGAATGATAATGGCCTCA
GCCCTATCTGGGCTCCAACACAGGAGAAGGTGACATTTGAAATTTATGACCCAAACCTGG
CATTTCTGCGCTTTGTGGTTTATGAAGAAGATATGTTCAGCGATCCCAACTTTCTTGCTC
ATGCCACTTACCCCATTAAAGCAGTCAAATCAGGATTCAGGTCCGTTCCTCTGAAGAATG
GGTACAGCGAGGACATAGAGCTGGCTTCCCTCCTGGTTTTCTGTGAGATGCGGCCAGTCC
TGGAGAGCGAAGAGGAACTTTACTCCTCCTGTCGCCAGCTGAGGAGGCGGCAAGAAGAAC
TGAACAACCAGCTCTTTCTGTATGACACACACCAGAACTTGCGCAATGCCAACCGGGATG
CCCTGGTTAAAGAGTTCAGTGTTAATGAGAACCACTCCAGCTGTACCAGGAGAAATGCAA
CAAGAGGTTAAGAGAGAAGAGAGTCAGCAACAGCAAGTTTTACTCATAGAAGCTGGGGTA
TGTGTGTAAGGGTATTGTGTGTGTGCGCATGTGTGTTTGCATGTAGGAGAACGTGCCCTA
TTCACACTCTGGGAAGACGCTAATCTGTGACATCTTTTCTTCAAGCCTGCCATCAAGGAC
ATTTCTTAAGACCCAACTGGCATGAGTTGGGGTAATTTCCTATTATTTTCATCTTGGACA
ACTTCTAACTTATATCTTTATAGAGGATTCCCCAAAATGTGCTCCTCATTTTTGGCCTCT
CATGTTCCAAACCTCATTGAATAAAAAGCAATGAAAACCTTG
(配列番号61)
【0379】
本明細書で使用される場合、用語「PTK2B」は、タンパク質チロシンキナーゼ2ベータをコードする遺伝子を指す。「PTK2B」及び「タンパク質チロシンキナーゼ2ベータ」という用語は、PTK2B遺伝子の野生型形態、ならびに野生型PTK2Bの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型PTK2B核酸配列(例えば、配列番号62、ENA受託番号U33284)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号62は、PTK2Bタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
CGGTACAGGTAAGTCGGCCGGGCAGGTAGGGGTGCCCGAGGAGTAGTCGCTGGAGTCCGC
GCCTCCCTGGGACTGCAATGTGCCGGTCTTAGCTGCTGCCTGAGAGGATGTCTGGGGTGT
CCGAGCCCCTGAGCCGAGTAAAGTTGGGCACATTACGCCGGCCTGAAGGCCCTGCAGAGC
CCATGGTGGTGGTACCAGTAGATGTGGAAAAGGAGGACGTGCGTATCCTCAAGGTCTGCT
TCTATAGCAACAGCTTCAATCCTGGGAAGAACTTCAAACTGGTCAAATGCACTGTCCAGA
CGGAGATCCGGGAGATCATCACCTCCATCCTGCTGAGCGGGCGGATCGGGCCCAACATCC
GGTTGGCTGAGTGCTATGGGCTGAGGCTGAAGCACATGAAGTCCGATGAGATCCACTGGC
TGCACCCACAGATGACGGTGGGTGAGGTGCAGGACAAGTATGAGTGTCTGCACGTGGAAG
CCGAGTGGAGGTATGACCTTCAAATCCGCTACTTGCCAGAAGACTTCATGGAGAGCCTGA
AGGAGGACAGGACCACGCTGCTCTATTTTTACCAACAGCTCCGGAACGACTACATGCAGC
GCTACGCCAGCAAGGTCAGCGAGGGCATGGCCCTGCAGCTGGGCTGCCTGGAGCTCAGGC
GGTTCTTCAAGGATATGCCCCACAATGCACTTGACAAGAAGTCCAACTTCGAGCTCCTAG
AAAAGGAAGTGGGGCTGGACTTGTTTTTCCCAAAGCAGATGCAGGAGAACTTAAAGCCCA
AACAGTTCCGGAAGATGATCCAGCAGACCTTCCAGCAGTACGCCTCGCTCAGGGAGGAGG
AGTGCGTCATGAAGTTCTTCAACACTCTCGCCGGCTTCGCCAACATCGACCAGGAGACCT
ACCGCTGTGAACTCATTCAAGGATGGAACATTACTGTGGACCTGGTCATTGGCCCTAAAG
GGATCCGCCAGCTGACTAGTCAGGACGCAAAGCCCACCTGCCTGGCCGAGTTCAAGCAGA
TCAGGTCCATCAGGTGCCTCCCGCTGGAGGAGGGCCAGGCAGTACTTCAGCTGGGCATTG
AAGGTGCCCCCCAGGCCTTGTCCATCAAAACCTCATCCCTAGCAGAGGCTGAGAACATGG
CTGACCTCATAGACGGCTACTGCCGGCTGCAGGGTGAGCACCAAGGCTCTCTCATCATCC
ATCCTAGGAAAGATGGTGAGAAGCGGAACAGCCTGCCCCAGATCCCCATGCTAAACCTGG
AGGCCCGGCGGTCCCACCTCTCAGAGAGCTGCAGCATAGAGTCAGACATCTACGCAGAGA
TTCCCGACGAAACCCTGCGAAGGCCCGGAGGTCCACAGTATGGCATTGCCCGTGAAGATG
TGGTCCTGAATCGTATTCTTGGGGAAGGCTTTTTTGGGGAGGTCTATGAAGGTGTCTACA
CAAATCACAAAGGGGAGAAAATCAATGTAGCTGTCAAGACCTGCAAGAAAGACTGCACTC
TGGACAACAAGGAGAAGTTCATGAGCGAGGCAGTGATCATGAAGAACCTCGACCACCCGC
ACATCGTGAAGCTGATCGGCATCATTGAAGAGGAGCCCACCTGGATCATCATGGAATTGT
ATCCCTATGGGGAGCTGGGCCACTACCTGGAGCGGAACAAGAACTCCCTGAAGGTGCTCA
CCCTCGTGCTGTACTCACTGCAGATATGCAAAGCCATGGCCTACCTGGAGAGCATCAACT
GCGTGCACAGGGACATTGCTGTCCGGAACATCCTGGTGGCCTCCCCTGAGTGTGTGAAGC
TGGGGGACTTTGGTCTTTCCCGGTACATTGAGGACGAGGACTATTACAAAGCCTCTGTGA
CTCGTCTCCCCATCAAATGGATGTCCCCAGAGTCCATTAACTTCCGACGCTTCACGACAG
CCAGTGACGTCTGGATGTTCGCCGTGTGCATGTGGGAGATCCTGAGCTTTGGGAAGCAGC
CCTTCTTCTGGCTGGAGAACAAGGATGTCATCGGGGTGCTGGAGAAAGGAGACCGGCTGC
CCAAGCCTGATCTCTGTCCACCGGTCCTTTATACCCTCATGACCCGCTGCTGGGACTACG
ACCCCAGTGACCGGCCCCGCTTCACCGAGCTGGTGTGCAGCCTCAGTGACGTTTATCAGA
TGGAGAAGGACATTGCCATGGAGCAAGAGAGGAATGCTCGCTACCGAACCCCCAAAATCT
TGGAGCCCACAGCCTTCCAGGAACCCCCACCCAAGCCCAGCCGACCTAAGTACAGACCCC
CTCCGCAAACCAACCTCCTGGCTCCAAAGCTGCAGTTCCAGGTTCCTGAGGGTCTGTGTG
CCAGCTCTCCTACGCTCACCAGCCCTATGGAGTATCCATCTCCCGTTAACTCACTGCACA
CCCCACCTCTCCACCGGCACAATGTCTTCAAACGCCACAGCATGCGGGAGGAGGACTTCA
TCCAACCCAGCAGCCGAGAAGAGGCCCAGCAGCTGTGGGAGGCTGAAAAGGTCAAAATGC
GGCAAATCCTGGACAAACAGCAGAAGCAGATGGTGGAGGACTACCAGTGGCTCAGGCAGG
AGGAGAAGTCCCTGGACCCCATGGTTTATATGAATGATAAGTCCCCATTGACGCCAGAGA
AGGAGGTCGGCTACCTGGAGTTCACAGGGCCCCCACAGAAGCCCCCGAGGCTGGGCGCAC
AGTCCATCCAGCCCACAGCTAACCTGGACCGGACCGATGACCTGGTGTACCTCAATGTCA
TGGAGCTGGTGCGGGCCGTGCTGGAGCTCAAGAATGAGCTCTGTCAGCTGCCCCCCGAGG
GCTACGTGGTGGTGGTGAAGAATGTGGGGCTGACCCTGCGGAAGCTCATCGGGAGCGTGG
ATGATCTCCTGCCTTCCTTGCCGTCATCTTCACGGACAGAGATCGAGGGCACCCAGAAAC
TGCTCAACAAAGACCTGGCAGAGCTCATCAACAAGATGCGGCTGGCGCAGCAGAACGCCG
TGACCTCCCTGAGTGAGGAGTGCAAGAGGCAGATGCTGACGGCTTCACACACCCTGGCTG
TGGACGCCAAGAACCTGCTCGACGCTGTGGACCAGGCCAAGGTTCTGGCCAATCTGGCCC
ACCCACCTGCAGAGTGACGGAGGGTGGGGGCCACCTGCCTGCGTCTTCCGCCCCTGCCTG
CCATGTACCTCCCCTGCCTTGCTGTTGGTCATGTGGGTCTTCCAGGGAGAAGGCCAAGGG
GAGTCACCTTCCCTTGCCACTTTGCACGACGCCCTCTCCCCACCCCTACCCCTGGCTGTA
CTGCTCAGGCTGCAGCTGGACAGAGGGGACTCTGGGCTATGGACACAGGGTGACGGTGAC
AAAGATGGCTCAGAGGGGGACTGCTGCTGCCTGGCCACTGCTCCCTAAGCCAGCCT
(配列番号62)
【0380】
本明細書で使用される場合、用語「SCIMP」は、SLPアダプター及びCSK相互作用膜タンパク質をコードする遺伝子を指す。「SCIMP」及び「SLPアダプター及びCSK相互作用膜タンパク質」という用語は、SCIMP遺伝子の野生型形態、ならびに野生型SCIMPの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型SCIMP核酸配列(例えば、配列番号63、NCBI参照配列:NM_207103.3)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号63は、SCIMPタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
ACTGTCTCTAGCAGTGGGTGAAGGCCTGTGAGTGAGGAATGCCTCTCACCAGCTGTGCCTGAGCTGCAGCACTCCAGCCACTGCTGTCTCCTTAGCTGCTCACATATGGATACTTTCACAGTTCAGGATTCCACTGCAATGAGCTGGTGGAGGAATAATTTCTGGATCATCTTAGCTGTGGCCATCATCGTTGTCTCTGTGGGTCTGGGCCTCATCCTGTACTGTGTCTGTAAGTGGCAGCTTAGACGAGGCAAGAAATGGGAAATTGCCAAGCCCCTGAAACACAAGCAAGTAGATGAAGAAAAGATGTATGAGAATGTTCTTAATGAGTCGCCAGTTCAATTACCGCCTCTGCCACCGAGGAATTGGCCTTCTCTAGAAGACTCTTCCCCACAGGAAGCCCCAAGTCAGCCGCCCGCTACATACTCACTGGTAAATAAAGTTAAAAATAAGAAGACTGTTTCCATCCCAAGCTACATTGAGCCTGAAGATGACTATGACGATGTTGAAATCCCTGCAAATACTGAAAAAGCATCATTTTGAAACAGCCATTTCTTCTTTTTGGCAAAACTGAAGAGGGTTCACACAACTTATTTTAAAACAATCAAGAATGGTTGAACTTCAGTAGGTCTCTGGGCCCTGAAAGCCAGTGGTGATTTTATGAAGCTCTATAAGATAAAGCACTTCCCAAACCTTAGATGAAGACACCCCTGCGATCGGATGACTGCAGCCAGAGGAGACACATGGGTGCTCGGCTCTGAGGACTTAGAGGGGTCAGCCTTGTGCTGTTGAGGAAACTTTCCATGGGAAGGACCACGGGGCTCCATGGCTCCCACCTGTGGGAAACTACTCATTTCTTGGCATTCTTTCCCCCTTCATTCCCTTTGGTTTGCATGGTTCTGAGTGATATTAAATCTCAGCATTTGGTTGTGCAGACCCTCCCAGGCTCCCATCCCCAGCAAGGCCCTCACCAAGCATGCTGGTCTTTACCCTCTCACCCCACCCACCTCCTGCACTGTGAGGCTGTGGGTGAGTTACAGCTGAGTGCTCTCGTGCCCAGGTTCCCACACCACATCTCGCGAGTTTGCAAGGGCAGGGAGTACCTTTTGTTCTCGTGAACCCTCCCCACCTAGACACCCTGCAAACCCCAGTGCCTTTATATGATGTAGGCCAAATTGACCATAGAGATTTGAGTTTTCACCTAGGTTTTCTCCCCGTGCTTGCAAGTTGTACTGTAACAATGGACAAAGGACAAAAGTTACCTTCTGATTTACACCTAGAAGCATCATTTTGCAATAGGTGTGTTGGGGGTGCTACAGGAAAAATACATTTCCCCCAGGACAAATCATGGGGAACAGGAAAGAAAAGGGGCATGTAACAATGGCATATACAAGATGAGAGTTCAGGGGGCTTAATATCCCCTGTCCATCATTTTCATCAGTACTTACTCGAGTTCTAGGAAAACAGCCTCAAGCCCCTTCCTTCCAGATCACTGTCCCTGGGCATCTGGGAGGAGGCAGAAGGTCCACTGTGATGTGCTGCAGCCAATGAGATGGGCCAGGGACATGGGCAGATGTCTTGTTAAACAAGTGTCCTAATGGGGTCAACAAGGCCCGAGTCAGCTTTATAGGCTCTTAGACCTCATCAATTCCTTCTAGCTGATCGCCAGAGCCCTAGGACTTGACTCATTCTAACTATACTCACAAGATGCTGGTTTCTAAGTGACCTCTGGGAAATCTGGCAAATGAACAGCCTTGCAGAGAGAGCACTGTGAACCTGGAAAGGCCTGAGAGTGACTCAGATTTCCCTCAAGAGATGGGAAAATGTGTTCCTCCCATTTTCAAGCTTTCTCCCTCAATCAACGCTGGAGCACTGGGGACCTGGGCTTCCTCCCTGGTTCTCTCTTTCCAGACTCTATGAAGGCTTCCACCTTGCTATTAATACCTCCTTGGGAGGCCAAGGTGGGCGGATCACCTGAGGTCGGGAGTTCGAGACCAGCCTGACCAACATGGAGAAACCCCATTTCTACTAAAAATACAAAATTAGTCAGGCATGGTCGCGCATGCCTGTAATCCCAGCTACTTGGGAGGCTGAGGCAGAAGAATCGCTTGAAACTGGGAGGCGGAGGTTGCGGTGAGCCGAGAACATGCCATTGCACTCCAGCCTGGACAACAAGAGTGAAACTCCATCTAAAAATAAATAAATAAATAAATAAATAAACCCTCCTTATGTTAGGCCAGTAGTTATCTAACTATGGCCTTATGGGACTCTGGTATCCCACCAGCCAAAGAGAGGACTCTTCCCAAATTATAGAACAAAAATAAGCCAAAGGATTGGAGTGTTTCAAACACATGCTTTCGTCTTATAAATGTTCTGTAAACCCTCCATGACTATGACAAAAGTTAAAAACAAATGCCAGACAAA
(配列番号63)
【0381】
本明細書で使用される場合、用語「SLC24A4」は、溶質キャリアファミリー24メンバー4をコードする遺伝子を指す。「SLC24A4」及び「溶質キャリアファミリー24メンバー4」という用語は、SLC24A4遺伝子の野生型形態、ならびに野生型SLC24A4の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型SLC24A4核酸配列(例えば、配列番号64、NCBI参照配列:NM_153646.3)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号64は、SLC24A4タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
AGACGGCACCCAGGCGCTCCGGGATGGCGCTCCGCGGGACCCTCCGGCCGCTCAAAGTTCGCAGGAGGCGAGAGATGCTGCCGCAGCAAGTCGGCTTCGTGTGCGCGGTGCTGGCCCTGGTGTGCTGTGCGTCCGGCCTCTTCGGCAGCTTGGGGCACAAAACAGCTTCTGCTAGCAAACGTGTCCTGCCAGACACGTGGAGAAATAGAAAGTTGATGGCCCCAGTGAATGGGACACAGACAGCCAAGAACTGCACAGATCCTGCGATTCACGAGTTCCCCACAGATCTGTTCTCCAATAAGGAGCGACAGCACGGAGCCGTCCTGCTGCACATCCTTGGTGCTCTGTATATGTTCTATGCCTTGGCCATAGTGTGCGATGACTTCTTTGTTCCGTCTCTAGAGAAGATCTGTGAGAGACTCCATCTGAGCGAAGATGTGGCTGGAGCCACCTTCATGGCTGCAGGAAGCTCAACGCCAGAGCTGTTTGCGTCTGTTATTGGGGTGTTCATCACCCATGGGGACGTCGGGGTGGGCACCATCGTGGGCTCTGCTGTGTTCAACATCCTGTGCATAATTGGAGTGTGCGGACTGTTTGCTGGCCAGGTGGTCCGTCTGACGTGGTGGGCCGTGTGCCGAGACTCCGTGTACTACACCATCTCTGTCATCGTGCTCATCGTGTTCATATATGATGAACAAATTGTGTGGTGGGAAGGCCTGGTGCTCATCATCTTGTATGTGTTTTATATTCTGATCATGAAGTACAATGTGAAGATGCAAGCCTTTTTCACAGTCAAACAAAAGAGCATTGCAAACGGTAACCCGGTCAACAGTGAGCTGGAGGCTGGTAATGATTTCTATGACGGTAGCTATGATGACCCTTCCGTGCCATTGCTGGGGCAAGTGAAGGAGAAGCCACAGTATGGCAAGAACCCCGTGGTGATGGTGGACGAGATTATGAGCTCCAGCCCTCCCAAGTTCACCTTCCCTGAAGCAGGCTTACGAATCATGATCACCAATAAGTTTGGACCCAGGACCCGACTACGGATGGCCAGCAGGATCATCATTAATGAGCGGCAGAGACTGATCAACTCGGCCAATGGTGTGAGCAGTAAGCCGCTTCAAAACGGGAGGCACGAGAACATTGAGAACGGGAATGTTCCTGTGGAAAACCCCGAAGACCCTCAGCAGAATCAGGAGCAGCAGCCGCCGCCACAGCCACCACCGCCAGAGCCAGAGCCGGTGGAGGCTGACTTCCTGTCCCCCTTCTCCGTGCCGGAGGCCAGAGGGGACAAGGTCAAGTGGGTGTTCACCTGGCCCCTCATCTTCCTCCTGTGCGTCACCATTCCCAACTGCAGCAAGCCCCGCTGGGAGAAGTTCTTCATGGTCACCTTCATCACCGCCACGCTGTGGATCGCTGTGTTCTCCTACATCATGGTGTGGCTGGTGACTATTATCGGATACACACTTGGGATCCCGGATGTCATCATGGGCATTACTTTCCTGGCAGCAGGGACAAGTGTTCCAGACTGCATGGCCAGCCTAATTGTGGCGAGACAAGGCCTTGGGGACATGGCAGTCTCCAACACCATAGGAAGCAACGTGTTTGACATCCTGGTAGGACTTGGTGTACCGTGGGGCCTGCAGACCATGGTTGTTAATTATGGATCAACAGTGAAGATCAACAGCCGGGGGCTGGTCTATTCCGTGGTCCTGTTGCTGGGCTCTGTCGCTCTCACCGTCCTCGGCATCCACCTAAACAAGTGGCGACTGGACCGGAAGCTGGGTGTCTACGTGCTGGTTCTCTACGCCATCTTCTTGTGCTTCTCCATAATGATAGAGTTTAACGTCTTTACCTTCGTCAACTTGCCGATGTGCCGGGAAGACGATTAGCGCTGAGTCGCGGCCCCTGGGAGCTGATCTGGACACCCTGTGACACTGGCGTTCTCCTCTCCCCTCCTTCCCCCACCACAGGTCTCTCCTGCATAGGCAGCCACTGTCCGTTCTTTCACACACTGGAAGGAAGAGCCATCGTGGTCTTTGTCTGGCCACAGGCCAGGCTGCTGGGCATCCTCCTCCTCCTTGGAGTTCCGCCCCTGCAAGGCTGGATTTGGGGGCCATTATCTGAGCAGCTTCAAAGACCCCTGAGCTGCCAACCACGGAGATGTGCCAAGCATCTCATCTCTCCTGCACACTTTAGTCAGAAGGACTTCTGCATGCAGTTTGTCTTTCTGTTCTGCAGGCAGCTTCAGAATTGAGGTCATTTGTGAGCACAAGATCTCATAGGGCAGGTGCAAAATAGGAATGTTGTTCTCAAGTGTCACCTCCAGCCCAGAGGTGGTTCCTTAGGCAGCATGTGCTCCTGGGAGCCTCTGACTTTTGCTGGAAGCAGCCACAGTTTGGAAGGGGCAAGACCTCAACCTGTTGGGGTTTAGGGCCCATGATGGCAGACATTCTACCCCTTTTCCTGGAAAAACTGGAAGAATGAAAATAATTTTTTTCTGTGGAAGAGAGAAAATGAGTGAATATTCTTCTCACTTTTATTGATGCATTCAGAGAATAAGCAATGAAATATTAAAAAATGAAACATCATATAGGTCATCATACTTGAAAATTATCATTCCATATGAAAGGATCATGATACACACCAAAAAAGTAATGATCGTAAAGACACAAATCCTCTGTATGCCATCTTGCATTGGCACTGAGGTGTTTGGTTTGGAATAGGGAAAAAGGTAAGAGACTAACGTGGAAAGGTGCTAACTCAGAGACTGGAGATTATAGTTTACAGCTGTACTTTCCAGATCTTCTATGTGACACAATGCACTGTCCTTGTGGGTTTGTCATTTATTGGTTAATGCTCTAGTTTCAAAACCACCCTGTTGAAAGTTCCAGTTATTTATATGCCCAACAAATTTCATAGCCTGCTGAACTGAACTGAGTGTGTCAGAAGTGCTGGTTAATGACGAGAAGAGATTGCCTGAAAAACAACAAACTGCTTTCTGGTTAGCTGAAGGCAAGTGTGAAAATCAGAATTTAGAATATTTAGAGCTAAGCTTCTGGAACCACGTAGTTTCTACACGTGGCAGGCCAAGAATGGGAGGCTGACTCAAAACTAGATAGAAAAATATAAAATAATCTTCGACCACTTGATAGCTCTCAAATATATATTTAAAAGATTTATGAATACAAACCATTTATGGTTTATGATTTCTAAAAAGAAAGCACAATTAATTTTATAGAGAGGTTTTTTATTTTTTTAATATTTCTATTGCAAAAGTCTATCCGATTTGATGCACTTTGAATATTGAGATATTTTGCACGGATGAATGTATGGGAACTACCCATGATGATGTAAGAGGAAAGAACATTTTTTTGTGATTCACCAGACATCACTTTAAACTTGGTGATGAGTTTAAATCCAGTAGCTAATCCCTTCCTGAGACTCAAAGATCGTGACGCTGGTTGGAATTTCTGACTGTGCCCTTTAGGGCCTCCTGAGTTTCAAAAGGAGGAAGTGTTCGTGCTTGTGTCCCTGAAGTTCCCTGTTGCATGAGCCTGCGACAGGACCTCACCCCCACCACCAGGCTTCTATTTGGGATTCACATCAGTATTAGTATCGTAGCTACACCAAGTTCAGGCTTCTCTTTTTGTTTTTTTACCTAGAAATTGGGCTCAGTGGTCTTCAACTTGAGGACGAGGGTGATTTTCCTAAGAAATCAGCAAAGAGGGAAGGCAGGGCCCCTGTAGATTCACCAGTATAAACTTCAGCTGCAGGGATTCCAGAGCCCTCGGGACCACTCTGTCACCTTAATAGCCAAGTTCTCCTGGTTCCTCCGATCTTACAGGCTCATCCAGGTTCCAAAGTGCTTCTGTCTCTGTTTTGATTCTCCAAACTGCTCTGTGATGTATGTAGGGATTATTCTCCCCACTTAACAGAAAGTAGTGTCTTGGAGAGGTCAAGGGTCTCTAGTTCAATGGCCAGTCATAGCAGAAGGGAGGCCAAGCACCAGTCCATCACCCCTCCCAGGCCAGCCTCTGTAAGTTGGCCACACTTGGGGAGTGAGTGTGGGTATGACTTTACCCTCCTGGTTGGTTCTTACTGTTTGAGTCAAAACCTCATCAATATATCATTGACTCCTGGGTTCCTCAGGTCATTTCCTAATATCTGTCCCTATCCAATGCCTCTATTTTATCTTGAAAAAAGGACCAAAAATTATTTTTAGCTATGGCAAGGCACAGGCCACATGGCCCCTGATGGCGTCCCTGCTGGTTTTCAATTCTCTGAAGCCTTGTGTAGCTTTCAGAGCACACGTATCCTAATTACCCTCCTCTTCCTCAGCAGAACCCATTTGAGATTCTAAATGAATACTCTTAGTCTCTAAAGTTGCAGTTAGAAACTAAAATAATGTTTTTTAATATGTAATATGCTCCTCTTGGCTAATTTTCTTTTGACTTTAATGTGCCAATGTAACTTCCTTTAAAGGATCTATGCATTTATTAAATCTGGAAAACTATATGTACACTGTAGGTGGAAAATTCTCTTTTTTAACTAAATATTTTTCCATCACAAATTTAAAGAATTGCATGATTAATTAGGCTTTCATTTTTAAATTACGCTTTCATCACTACGCAGGATTACTTTATTTTATTCCCAAAGCTCATTAGCATGGGATAATTACTCTGCTACAGAAATAGGCAATTTAAAAAAATGAATTTAGCTCTTCTCATTGGGGGCAGAAAAGAAAAAAAAAACCATTGCACTCAGATGGAAAATGCCTATAGACACAGGAGCAGGTGGTTCCTGTGGACTTCTGGTTTGGAATTTTGCCTCACCAGGTCAAGCGTGGTTAGGGTGGAAGGTGTCCAGTATCTTGAAAACCTGGCCCTGGAGGAAGGTTCTGGGTCAGCTGCAATGAGAGACTGGTGATTAAGGGCACCGTGGGCAGGACACAGTCCTCGCCTTACCCACCCCATCCTTCCTGTTACCCACAGTCTGCTGGCCTCCATGCCTCTTCCCCTTGTCACTTGTGTCTCCTCCTTATGCACAGAGCTGCCTGCCTTTATGAATTTTCTTTTCTTTTTTTTTTGAGACAGCGTCTTGCTGTGTCACCCAGGCTGG

AGTGCAGTGGTGCCATCTTGGCTCACTGCAACCTCCGCCTCCCAGGTTCAAGCAATTCTTGTGCCTCAGCCTCCTGAGGATTACAGGCGTGCGCCACCACACCCAGCTAATTTTTGTATTTTTAGTAGAGACGGGTTTTCACCATGTTGGCCAGGCTGGTCTCAAACTCCTGACCTCAGGTGATCCACCCACCTCGGTTTCCCAAAGTGCTGGGATTACAGGTGTGAGCCACCACGCCCAGCCTGCCCTTGTGAATTTTCACCTGCTCCTTACCCCTCACCTGTTAGGACTGTTTCTTGCTTTTGCCCCTGTCGGTCCCCTGCCTTAACAGACCTAAGCAGCTGATAATGCACCAAGCTTCCCTGACCAGGTGGGGTGTGTCTATCACCCAAGGGCAGTCCTACAGACCCTGACCAAAGGCCGTTCCTGGGCGGCCCAAGGTCCAGGTTTCTTCCACCTGCTCTTCCCTGTTTATGGGGATTTGCAAGCCTAATTGCATCAGCAGGAGCCCATCTCTCAGAGAACCCGGACTCCCCAAGCAGACTGGGATTTTGGGAAGGGTGTGGGGGGTGTCATTGCTGGATACCCGTCTTTCTGCCTGTCCTTTCTCCTCTCTGAATCCTGGGGCCCCTCTCCCTCCTTAAAGCTGGAGTGGACAGAGGGACAGGAGAGGATCAGAGTTCATCCCCCCTGGGAAAGAGCAAGAGCGAATGAATCCCAGCGCCAGCGGCTGAGGCTGCCTTCCGTGCCTTCCCTCCATGGGCGACGGGTGAGTGGGGCTTAGGAAACTGGAACAGGGAAGGTTCTGTTACCACACTTTGGAACTTTCCCCCTGGGATTCAGCAGTTGAGAAGCAGAGACCTTTCTGCCCTGGGTGAATGGGTCCTTGGGGGAGGGGTTGGTCTTTTGTCTCGCATCCCCATCTTTCCTTTCCTTCTGGGCCATGCTCCTCCCTGGCTGGAAAAAGGTGGCTGTGCTGTCCCTGTGATCCACTCTCAGCAAATGCGTGTGGCTCAAATAAACAAAGAACTTACCTGTTAGAGTGAAAATCCTCAGGAGATTGTACCCAAATGCCATGCTCTAAATATTCATGGTCTCTCTAATGCCCTCAAGACGTGATTTCCATGGGAACCATCCTCCCCTGGGGGCAGTTAGCAGGAGTACGTGGGGCACGTGAGGTGGTCCTCCTTTCAGCACACCGTGCCCATAGAAACTTCTAGAAATTTCTGAAAATGCTCTGTGGGCAGCTCTTGGGTGGCAGTAAGTCCATCAACCCCCATCTACCCCGGGCCTGAAGCGCTGCGCTTGCTCTCTTTATGTGTGTGCACCCGAAGGATTTCCTGGTCTCTGTAGCTGATCCTGTGAGCCCCTCAAGCATGAAGCCTCCCTTGGGGCTTCTCAAAGCATGGAGAGGGGCCCTTCCTGTCCTTTGGGAAAATCTTCCCCACTGTGTCAGTTATATGGGAACAAGAGTGATGGGGTCTTTCTCTAGGCCTGTGCCACAGGACAGAGAACACGGGATTCTGCTGTTCGCTTTGAGCCACAGCCTTTACCAGCCCGGCTTGTGTGGGGGGCCCCTTCGCCTTGCTGCAAAGAGCTGTTCCCCAAAGGGCATATCCACAGGGTACAGGTTTTAAAAAGGCTTTTTTTTTTTTTTTTGAGACAGGGTCTCGCTCTGTCGCCTAGACTCAGTGCAGTGGCGCCATGTTGGCTGGTTGCAACCTCCACCTCCTGGGTTCAAGTGATTCTCCCACCTCAGCCTCTCTGGTAGCTGGGACTACAGGCACGCGCCACCATGCCCAGCTAATTTTTGGATTTTTAGTAGAGAAGGAGTTTCACCATGCTGACCAGGCTGGTTTCGAACTCCTGACCTCAAGTGATCCGCCCGCCTGGGCCTCCCAGAGTGCTGAGATTACAGGCGTGAGCCACCGCACCTGGCCAAAAAAAGGCATTTTGATTTAGGTTGCTGTGTTTGCTTGTTGATAAAGAAAACTCAATCGGGACACTAGTTTTGTGCTCAGCTTTAGGCCGGGTAGCTAATGGGAGGATGTCCAGCCTGTCACTGTGCTCCCAGCGCAAGGAAATGGGTGCCCACCTGGAATCAGGAGAAGAGGCTTTTCCCTCCTGTTCTGCAACCAGGGTGGAGCTATCTTTCCAGGGAAGCCAGCTGAGAGGTTTTAGGGCTTTGGTTATTTTATGGGGGTTTTAAACCTCCTAACTTTTCAATGACAAATGGCTCCCAGGTGCCATAGTCTCTGTTAAATCCTCAAACATTCACAAGCACACACTGCCAGGGGCACGGGTTGTCTTTCACCTGCATGTTTCTAAGGCTCTTTATTCAATCTCACGGTGTCAGTGTCCAGTTGTCAAAGTTATGAATCTTCCTCCTGCTTCTAAACAGGGCTGACAGTATACTCTCGTCTAGTCTAGGAACATGTCTGCTGCTGGGATACCCTGGTACCAGGATTTGAGGGCCACGGGTGGCATCTCTGAGAGCTGAAAATCCACAGAGTGCCTGTGGGAAAGCCAAGCCCTTGGCTGTGTGGCTTTTCTATCCCTTGGATTTACAGGTCTGGGAATTGGCTGCTTCTTAGTTATAACCCCAGTGACAAATGCTGGCTTAAGCCACACCTGTTCCCACTGTTGCTAGAATTCAAACAGTTGCTTTTTTTTTTTCTTTTTGAGAAAGGGCCTCACTCTGTTGCCCAGGCTGGAGTGCAGTGGCTTGATCACAGCTCACGAAAGCCTCAAACTCCTAGGCTCAAGTGATCCTCCTGAAAAGTAGGTAGGACTACAGGCACATGCCACCACATACAGCTAATTTGTTTTCATTTTTTTTTTTTTTAGAGACAGGATCTCGCTGTGTTCCCCAGGTAGGTCTTGAACTCCTGGCCTCAAGTGATCCTCCTGCCTTGACCTCCCAAAGTGCTGGATTACAAGCGTGAGCCCCTGCACCCGGCCCAAGCAGTTGCTTCTTTTTTTCTCTTTTTTTTTTTTTTTGAGATGGAGCCTCACTCTGTTGCCCAGGCTGGAGTGCAGTGGCGCGATCTCCACTCACTGCAAGCTCCGCCTCCCGGGTTCATGCCATTCTCCTGCCTCAGCCTCCCGAGTAGCTGGGACTACAGGCGCCTGCCACCACACCCAGCTAATTTTTTGTATTTTTGGTACAGACAGGGTTTCACCGTGTTAGCCAGGATGGTCTTGATCTCCTGATCTCGTGATCCGCCCACCCCGGCCTCCCAAAGTGCTGGATTACAAGCGTGAGCCACCGCGCCCCGCCAAGCAGTTGCTTCTTATGCAACATGTTGGTTGGGACTTGTCCACGGGCCAGGCCAATAAAATTCTTAATCCTGCAGAGAGTCAGTACCCTCATCACCCCATCACTGGAAAACAAATGTTTTAAGCTATCAAGAGAGGGAATGTGCAGCTTTTGGTTTCTAGATGCATGGTTTGGTGTGATCTACCTTTGTGCCTAAAGGGAATGTCCCAAACAACAGAGCCTTCTTTGCTGTCACTCCAGAATTCTCTACACAGAATTTCCCAAGTCCATTCAGGACAGACGCGCAGTCCTCTTTCAATGGAAGAAGAGAGGACTTTTCCCCTCCTGAAAAATGACTGGAGTGTGAACAAGGCAGCTCTGTTTTTCTAAATAAGTTGTTCTTGTGAGTTTTTTCTGGCCACTGGGCATCTCTGCCCTCACTTTTCATCCCTGCCCTCTAAGCTGCAGACCCCATGACCACACTGTCTGCTTCCTTGAGCTTCCCGCACGAGGCTTGGACCTGGGGGACCTGGAGACCCTGCGGACAGAACTGTGGCTGAGCCACTGTGGCCAACTCTTGGGGAGCTCCACAGTGGGGGTTGCTGGTCTGTGAGGCTGAGTCTCCATTTCAGAGCACACACTCCCTGGCAGGGCGCCTCTGCCTGTGTCTCCTGCCCAGCAGCCGCCAGCAGGGAATAGTTGCTGGTGTCTGAGCACAAAGAGAGCTTTGATTACCTAGAGAGGAAAAAGGCTGTCAGCCAGATGCAGCCAGGCCCAGGGGTAGATACAGGAGTTGCTAAGGAAGGGGCCGAGCCAGGAGAGGCCAGGCAGATCCACAAAGCCCAAGGGGATGCAGGCTGGGTGTGGTTTCTGAGGGAACCTACCAAATAGCAGGTAGATGGAATCAGAGGACTCTTGTGTCCTGAAAGAACCTCCTTAAAAACAACTAAAACGAAGAACTTCTGGGGCTGTTCACACATTGTTCAAGTCACCCCAAGATCGTTCTGGCACGCTGAGCTGAACACCACCATCTTTGTTCATTCTCTCTCTAATGGGCAAAGCAGGATCATCGAGTTGAAAAGTTGTAAATAATGAGGATATTTATCCCGCTATTTATTTTTTCAATAACTGTGACCTCCTGCACTGTGAATGCTCTGTGACATGAGATTCTTAGTTTAATAAAACTGTCATTAAATTTGAATGAATTGATATTATTGGTTACTGAACACTGGCATGAGTTTATTTTTATTGTGAAGAAAAAAATCTACAGCAATCTAAACTAAACCTTTCTAAGAAATCTAGCAGTCAGTATTGTAATGCAATATATCAAAATCTGTACACTGTCAATAAAATAAATGAGCACAAAAAAAAAAAAAA
(配列番号64)
【0382】
本明細書で使用される場合、用語「SORL1」は、ソルチリン関連受容体をコードする遺伝子を指す。「SORL1」及び「ソルチリン関連受容体」という用語は、SORL1遺伝子の野生型形態、ならびに野生型SORL1の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型SORL1核酸配列(例えば、配列番号65、ENA受託番号Y08110)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号65は、SORL1タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
CCGGCCCAGCGGCTCTCCTGGCCTCGCGCTGCACATTCTCTCCTGGCGGCGGCGCCACCT
GCAGTAGCGTTCGCCCGAACATGGCGACACGGAGCAGCAGGAGGGAGTCGCGACTCCCGT
TCCTATTCACCCTGGTCGCACTGCTGCCGCCCGGAGCTCTCTGCGAAGTCTGGACGCAGA
GGCTGCACGGCGGCAGCGCGCCCTTGCCCCAGGACCGGGGCTTCCTCGTGGTGCAGGGCG
ACCCGCGCGAGCTGCGGCTGTGGGCGCGCGGGGATGCCAGGGGGGCGAGCCGCGCGGACG
AGAAGCCGCTCCGGAGGAAACGGAGCGCTGCCCTGCAGCCCGAGCCCATCAAGGTGTACG
GACAGGTTAGTCTGAATGATTCCCACAATCAGATGGTGGTGCACTGGGCTGGAGAGAAAA
GCAACGTGATCGTGGCCTTGGCCCGAGATAGCCTGGCATTGGCGAGGCCCAAGAGCAGTG
ATGTGTACGTGTCTTACGACTATGGAAAATCATTCAAGAAAATTTCAGACAAGTTAAACT
TTGGCTTGGGAAATAGGAGTGAAGCTGTTATCGCCCAGTTCTACCACAGCCCTGCGGACA
ACAAGCGGTACATCTTTGCAGACGCTTATGCCCAGTACCTCTGGATCACGTTTGACTTCT
GCAACACTCTTCAAGGCTTTTCCATCCCATTTCGGGCAGCTGATCTCCTCCTACACAGTA
AGGCCTCCAACCTTCTCTTGGGCTTTGACAGGTCCCACCCCAACAAGCAGCTGTGGAAGT
CAGATGACTTTGGCCAGACCTGGATCATGATTCAGGAACATGTCAAGTCCTTTTCTTGGG
GAATTGATCCCTATGACAAACCAAATACCATCTACATTGAACGACACGAACCCTCTGGCT
ACTCCACTGTCTTCCGAAGTACAGATTTCTTCCAGTCCCGGGAAAACCAGGAAGTGATCC
TTGAGGAAGTGAGAGATTTTCAGCTTCGGGACAAGTACATGTTTGCTACAAAGGTGGTGC
ATCTCTTGGGCAGTGAACAGCAGTCTTCTGTCCAGCTCTGGGTCTCCTTTGGCCGGAAGC
CCATGAGAGCAGCCCAGTTTGTCACAAGACATCCTATTAATGAATATTACATCGCAGATG
CCTCCGAGGACCAGGTGTTTGTGTGTGTCAGCCACAGTAACAACCGCACCAATTTATACA
TCTCAGAGGCAGAGGGGCTGAAGTTCTCCCTGTCCTTGGAGAACGTGCTCTATTACAGCC
CAGGAGGGGCCGGCAGTGACACCTTGGTGAGGTATTTTGCAAATGAACCATTTGCTGACT
TCCACCGAGTGGAAGGATTGCAAGGAGTCTACATTGCTACTCTGATTAATGGTTCTATGA
ATGAGGAGAACATGAGATCGGTCATCACCTTTGACAAAGGGGGAACCTGGGAGTTTCTTC
AGGCTCCAGCCTTCACGGGATATGGAGAGAAAATCAATTGTGAGCTTTCCCAGGGCTGTT
CCCTTCATCTGGCTCAGCGCCTCAGTCAGCTCCTCAACCTCCAGCTCCGGAGAATGCCCA
TCCTGTCCAAGGAGTCGGCTCCAGGCCTCATCATCGCCACTGGCTCAGTGGGAAAGAACT
TGGCTAGCAAGACAAACGTGTACATCTCTAGCAGTGCTGGAGCCAGGTGGCGAGAGGCAC
TTCCTGGACCTCACTACTACACATGGGGAGACCACGGCGGAATCATCACGGCCATTGCCC
AGGGCATGGAAACCAACGAGCTAAAATACAGTACCAATGAAGGGGAGACCTGGAAAACAT
TCATCTTCTCTGAGAAGCCAGTGTTTGTGTATGGCCTCCTCACAGAACCTGGGGAGAAGA
GCACTGTCTTCACCATCTTTGGCTCGAACAAAGAGAATGTCCACAGCTGGCTGATCCTCC
AGGTCAATGCCACGGATGCCTTGGGAGTTCCCTGCACAGAGAATGACTACAAGCTGTGGT
CACCATCTGATGAGCGGGGGAATGAGTGTTTGCTGGGACACAAGACTGTTTTCAAACGGC
GGACCCCCCATGCCACATGCTTCAATGGAGAGGACTTTGACAGGCCGGTGGTCGTGTCCA
ACTGCTCCTGCACCCGGGAGGACTATGAGTGTGACTTCGGTTTCAAGATGAGTGAAGATT
TGTCATTAGAGGTTTGTGTTCCAGATCCGGAATTTTCTGGAAAGTCATACTCCCCTCCTG
TGCCTTGCCCTGTGGGTTCTACTTACAGGAGAACGAGAGGCTACCGGAAGATTTCTGGGG
ACACTTGTAGCGGAGGAGATGTTGAAGCGCGACTGGAAGGAGAGCTGGTCCCCTGTCCCC
TGGCAGAAGAGAACGAGTTCATTCTGTATGCTGTGAGGAAATCCATCTACCGCTATGACC
TGGCCTCGGGAGCCACCGAGCAGTTGCCTCTCACCGGGCTACGGGCAGCAGTGGCCCTGG
ACTTTGACTATGAGCACAACTGTTTGTATTGGTCCGACCTGGCCTTGGACGTCATCCAGC
GCCTCTGTTTGAATGGAAGCACAGGGCAAGAGGTGATCATCAATTCTGGCCTGGAGACAG
TAGAAGCTTTGGCTTTTGAACCCCTCAGCCAGCTGCTTTACTGGGTAGATGCAGGCTTCA
AAAAGATTGAGGTAGCTAATCCAGATGGCGACTTCCGACTCACAATCGTCAATTCCTCTG
TGCTTGATCGTCCCAGGGCTCTGGTCCTCGTGCCCCAAGAGGGGGTGATGTTCTGGACAG
ACTGGGGAGACCTGAAGCCTGGGATTTATCGGAGCAATATGGATGGTTCTGCTGCCTATC
ACCTGGTGTCTGAGGATGTGAAGTGGCCCAATGGCATCTCTGTGGACGACCAGTGGATTT
ACTGGACGGATGCCTACCTGGAGTGCATAGAGCGGATCACGTTCAGTGGCCAGCAGCGCT
CTGTCATTCTGGACAACCTCCCGCACCCCTATGCCATTGCTGTCTTTAAGAATGAAATCT
ACTGGGATGACTGGTCACAGCTCAGCATATTCCGAGCTTCCAAATACAGTGGGTCCCAGA
TGGAGATTCTGGCAAACCAGCTCACGGGGCTCATGGACATGAAGATTTTCTACAAGGGGA
AGAACACTGGAAGCAATGCCTGTGTGCCCAGGCCATGCAGCCTGCTGTGCCTGCCCAAGG
CCAACAACAGTAGAAGCTGCAGGTGTCCAGAGGATGTGTCCAGCAGTGTGCTTCCATCAG
GGGACCTGATGTGTGACTGCCCTCAGGGCTATCAGCTCAAGAACAATACCTGTGTCAAAG
AAGAGAACACCTGTCTTCGCAACCAGTATCGCTGCAGCAACGGGAACTGTATCAACAGCA
TTTGGTGGTGTGACTTTGACAACGACTGTGGAGACATGAGCGATGAGAGAAACTGCCCTA
CCACCATCTGTGACCTGGACACCCAGTTTCGTTGCCAGGAGTCTGGGACTTGTATCCCAC
TGTCCTATAAATGTGACCTTGAGGATGACTGTGGAGACAACAGTGATGAAAGTCATTGTG
AAATGCACCAGTGCCGGAGTGACGAGTACAACTGCAGTTCCGGCATGTGCATCCGCTCCT
CCTGGGTATGTGACGGGGACAACGACTGCAGGGACTGGTCTGATGAAGCCAACTGTACCG
CCATCTATCACACCTGTGAGGCCTCCAACTTCCAGTGCCGAAACGGGCACTGCATCCCCC
AGCGGTGGGCGTGTGACGGGGATACGGACTGCCAGGATGGTTCCGATGAGGATCCAGTCA
ACTGTGAGAAGAAGTGCAATGGATTCCGCTGCCCAAACGGCACTTGCATCCCATCCAGCA
AACATTGTGATGGTCTGCGTGATTGCTCTGATGGCTCCGATGAACAGCACTGCGAGCCCC
TCTGTACGCACTTCATGGACTTTGTGTGTAAGAACCGCCAGCAGTGCCTGTTCCACTCCA
TGGTCTGTGACGGAATCATCCAGTGCCGCGACGGGTCCGATGAGGATGCGGCGTTTGCAG
GATGCTCCCAAGATCCTGAGTTCCACAAGGTATGTGATGAGTTCGGTTTCCAGTGTCAGA
ATGGAGTGTGCATCAGTTTGATTTGGAAGTGCGACGGGATGGATGATTGCGGCGATTATT
CTGATGAAGCCAACTGCGAAAACCCCACAGAAGCCCCAAACTGCTCCCGCTACTTCCAGT
TTCGGTGTGAGAATGGCCACTGCATCCCCAACAGATGGAAATGTGACAGGGAGAACGACT
GTGGGGACTGGTCTGATGAGAAGGATTGTGGAGATTCACATATTCTTCCCTTCTCGACTC
CTGGGCCCTCCACGTGTCTGCCCAATTACTACCGCTGCAGCAGTGGGACCTGCGTGATGG
ACACCTGGGTGTGCGACGGGTACCGAGATTGTGCAGATGGCTCTGACGAGGAAGCCTGCC
CCTTGCTTGCAAACGTCACTGCTGCCTCCACTCCCACCCAACTTGGGCGATGTGACCGAT
TTGAGTTCGAATGCCACCAACCGAAGACGTGTATTCCCAACTGGAAGCGCTGTGACGGCC
ACCAAGATTGCCAGGATGGCCGGGACGAGGCCAATTGCCCCACACACAGCACCTTGACTT
GCATGAGCAGGGAGTTCCAGTGCGAGGACGGGGAGGCCTGCATTGTGCTCTCGGAGCGCT
GCGACGGCTTCCTGGACTGCTCGGACGAGAGCGATGAAAAGGCCTGCAGTGATGAGTTGA
CTGTGTACAAAGTACAGAATCTTCAGTGGACAGCTGACTTCTCTGGGGATGTGACTTTGA
CCTGGATGAGGCCCAAAAAAATGCCCTCTGCATCTTGTGTATATAATGTCTACTACAGGG
TGGTTGGAGAGAGCATATGGAAGACTCTGGAGACCCACAGCAATAAGACAAACACTGTAT
TAAAAGTCTTGAAACCAGATACCACGTATCAGGTTAAAGTACAGGTTCAGTGTCTCAGCA
AGGCACACAACACCAATGACTTTGTGACCCTGAGGACCCCAGAGGGATTGCCAGATGCCC
CTCGAAATCTCCAGCTGTCACTCCCCAGGGAAGCAGAAGGTGTGATTGTAGGCCACTGGG
CTCCTCCCATCCACACCCATGGCCTCATCCGTGAGTACATTGTAGAATACAGCAGGAGTG
GTTCCAAGATGTGGGCCTCCCAGAGGGCTGCTAGTAACTTTACAGAAATCAAGAACTTAT
TGGTCAACACTCTATACACCGTCAGAGTGGCTGCGGTGACTAGTCGTGGAATAGGAAACT
GGAGCGATTCTAAATCCATTACCACCATAAAAGGAAAAGTGATCCCACCACCAGATATCC
ACATTGACAGCTATGGTGAAAATTATCTAAGCTTCACCCTGACCATGGAGAGTGATATCA
AGGTGAATGGCTATGTGGTGAACCTTTTCTGGGCATTTGACACCCACAAGCAAGAGAGGA
GAACTTTGAACTTCCGAGGAAGCATATTGTCACACAAAGTTGGCAATCTGACAGCTCATA
CATCCTATGAGATTTCTGCCTGGGCCAAGACTGACTTGGGGGATAGCCCTCTGGCATTTG
AGCATGTTATGACCAGAGGGGTTCGCCCACCTGCACCTAGCCTCAAGGCCAAAGCCATCA
ACCAGACTGCAGTGGAATGTACCTGGACCGGCCCCCGGAATGTGGTTTATGGTATTTTCT
ATGCCACGTCCTTTCTTGACCTCTATCGCAACCCGAAGAGCTTGACTACTTCACTCCACA
ACAAGACGGTCATTGTCAGTAAGGATGAGCAGTATTTGTTTCTGGTCCGTGTAGTGGTAC
CCTACCAGGGGCCATCCTCTGACTACGTTGTAGTGAAGATGATCCCGGACAGCAGGCTTC
CACCCCGTCACCTGCATGTGGTTCATACGGGCAAAACCTCCGTGGTCATCAAGTGGGAAT
CACCGTATGACTCTCCTGACCAGGACTTGTTGTATGCAATTGCAGTCAAAGATCTCATAA
GAAAGACTGACAGGAGCTACAAAGTAAAATCCCGTAACAGCACTGTGGAATACACCCTTA
ACAAGTTGGAGCCTGGCGGGAAATACCACATCATTGTCCAACTGGGGAACATGAGCAAAG
ATTCCAGCATAAAAATTACCACAGTTTCATTATCAGCACCTGATGCCTTAAAAATCATAA
CAGAAAATGATCATGTTCTTCTGTTTTGGAAAAGCCTGGCTTTAAAGGAAAAGCATTTTA
ATGAAAGCAGGGGCTATGAGATACACATGTTTGATAGTGCCATGAATATCACAGCTTACC
TTGGGAATACTACTGACAATTTCTTTAAAATTTCCAACCTGAAGATGGGTCATAATTACA
CGTTCACCGTCCAAGCAAGATGCCTTTTTGGCAACCAGATCTGTGGGGAGCCTGCCATCC
TGCTGTACGATGAGCTGGGGTCTGGTGCAGATGCATCTGCAACGCAGGCTGCCAGATCTA
CGGATGTTGCTGCTGTGGTGGTGCCCATCTTATTCCTGATACTGCTGAGCCTGGGGGTGG
GGTTTGCCATCCTGTACACGAAGCACCGGAGGCTGCAGAGCAGCTTCACCGCCTTCGCCA
ACAGCCACTACAGCTCCAGGCTGGGGTCCGCAATCTTCTCCTCTGGGGATGACCTGGGGG
AAGATGATGAAGATGCCCCTATGATAACTGGATTTTCAGATGACGTCCCCATGGTGATAG
CCTGAAAGAGCTTTCCTCACTAGAAACCAAATGGTGTAAATATTTTATTTGATAAAGATA
GTTGATGGTTTATTTTAAAAGATGCACTTTGAGTTGCAATATGTTATTTTTATATGGGCC
(配列番号65)
【0383】
本明細書で使用される場合、用語「SPI1」は、転写因子PU.1をコードする遺伝子を指す。「SPI1」及び「転写因子PU.1」という用語は、SPI1遺伝子の野生型形態、ならびに野生型SPI1の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型SPI1核酸配列(例えば、配列番号66、ENA受託番号X52056)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号66は、SPI1タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
AAAATCAGGAACTTGTGCTGGCCCTGCAATGTCAAGGGAGGGGGCTCACCCAGGGCTCCT
GTAGCTCAGGGGGCAGGCCTGAGCCCTGCACCCGCCCCACGACCGTCCAGCCCCTGACGG
GCACCCCATCCTGAGGGGCTCTGCATTGGCCCCCACCGAGGCAGGGGATCTGACCGACTC
GGAGCCCGGCTGGATGTTACAGGCGTGCAAAATGGAAGGGTTTCCCCTCGTCCCCCCTCC
ATCAGAAGACCTGGTGCCCTATGACACGGATCTATACCAACGCCAAACGCACGAGTATTA
CCCCTATCTCAGCAGTGATGGGGAGAGCCATAGCGACCATTACTGGGACTTCCACCCCCA
CCACGTGCACAGCGAGTTCGAGAGCTTCGCCGAGAACAACTTCACGGAGCTCCAGAGCGT
GCAGCCCCCGCAGCTGCAGCAGCTCTACCGCCACATGGAGCTGGAGCAGATGCACGTCCT
CGATACCCCCATGGTGCCACCCCATCCCAGTCTTGGCCACCAGGTCTCCTACCTGCCCCG
GATGTGCCTCCAGTACCCATCCCTGTCCCCAGCCCAGCCCAGCTCAGATGAGGAGGAGGG
CGAGCGGCAGAGCCCCCCACTGGAGGTGTCTGACGGCGAGGCGGATGGCCTGGAGCCCGG
GCCTGGGCTCCTGCCTGGGGAGACAGGCAGCAAGAAGAAGATCCGCCTGTACCAGTTCCT
GTTGGACCTGCTCCGCAGCGGCGACATGAAGGACAGCATCTGGTGGGTGGACAAGGACAA
GGGCACCTTCCAGTTCTCGTCCAAGCACAAGGAGGCGCTGGCGCACCGCTGGGGCATCCA
GAAGGGCAACCGCAAGAAGATGACCTACCAGAAGATGGCGCGCGCGCTGCGCAACTACGG
CAAGACGGGCGAGGTCAAGAAGGTGAAGAAGAAGCTCACCTACCAGTTCAGCGGCGAAGT
GCTGGGCCGCGGGGGCCTGGCCGAGCGGCGCCACCCGCCCCACTGAGCCCGCAGCCCCCG
CCGGCCCCGCCAGGCCTCCCCGCTGGCCATAGCATTAAGCCCTCGCCCGGCCCGGACACA
GGGAGGACGCTCCCGGGGCCCAGAGGCAGGACTGTGGCGGGCCGGGCTCCGTCACCCGCC
CCTCCCCCCACTCCAGGCCCCCTCCACATCCCGCTTCGCCTCCCTCCAGGACTCCACCCC
GGCTCCCGACGCCAGCTGGGCGTCAGACCCACCGGCAACCTTGCAGAGGACGACCCGGGG
TACTGCCTTGGGAGTCTCAAGTCCGTATGTAAATCAGATCTCCCCTCTCACCCCTCCCAC
CCATTAACCTCCTCCCAAAAAACAAGTAAAGTTATTCTCAATCC
(配列番号66)
【0384】
本明細書で使用される場合、用語「SPP1」は、分泌リンタンパク質1をコードする遺伝子を指す。「SPP1」及び「分泌リンタンパク質1」という用語は、SPP1遺伝子の野生型形態、ならびに野生型SPP1の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型SPP1核酸配列(例えば、配列番号67、NCBI参照配列:NM_001040058.1)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号67は、SPP1タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
CTCCCTGTGTTGGTGGAGGATGTCTGCAGCAGCATTTAAATTCTGGGAGGGCTTGGTTGTCAGCAGCAGCAGGAGGAGGCAGAGCACAGCATCGTCGGGACCAGACTCGTCTCAGGCCAGTTGCAGCCTTCTCAGCCAAACGCCGACCAAGGAAAACTCACTACCATGAGAATTGCAGTGATTTGCTTTTGCCTCCTAGGCATCACCTGTGCCATACCAGTTAAACAGGCTGATTCTGGAAGTTCTGAGGAAAAGCAGCTTTACAACAAATACCCAGATGCTGTGGCCACATGGCTAAACCCTGACCCATCTCAGAAGCAGAATCTCCTAGCCCCACAGAATGCTGTGTCCTCTGAAGAAACCAATGACTTTAAACAAGAGACCCTTCCAAGTAAGTCCAACGAAAGCCATGACCACATGGATGATATGGATGATGAAGATGATGATGACCATGTGGACAGCCAGGACTCCATTGACTCGAACGACTCTGATGATGTAGATGACACTGATGATTCTCACCAGTCTGATGAGTCTCACCATTCTGATGAATCTGATGAACTGGTCACTGATTTTCCCACGGACCTGCCAGCAACCGAAGTTTTCACTCCAGTTGTCCCCACAGTAGACACATATGATGGCCGAGGTGATAGTGTGGTTTATGGACTGAGGTCAAAATCTAAGAAGTTTCGCAGACCTGACATCCAGTACCCTGATGCTACAGACGAGGACATCACCTCACACATGGAAAGCGAGGAGTTGAATGGTGCATACAAGGCCATCCCCGTTGCCCAGGACCTGAACGCGCCTTCTGATTGGGACAGCCGTGGGAAGGACAGTTATGAAACGAGTCAGCTGGATGACCAGAGTGCTGAAACCCACAGCCACAAGCAGTCCAGATTATATAAGCGGAAAGCCAATGATGAGAGCAATGAGCATTCCGATGTGATTGATAGTCAGGAACTTTCCAAAGTCAGCCGTGAATTCCACAGCCATGAATTTCACAGCCATGAAGATATGCTGGTTGTAGACCCCAAAAGTAAGGAAGAAGATAAACACCTGAAATTTCGTATTTCTCATGAATTAGATAGTGCATCTTCTGAGGTCAATTAAAAGGAGAAAAAATACAATTTCTCACTTTGCATTTAGTCAAAAGAAAAAATGCTTTATAGCAAAATGAAAGAGAACATGAAATGCTTCTTTCTCAGTTTATTGGTTGAATGTGTATCTATTTGAGTCTGGAAATAACTAATGTGTTTGATAATTAGTTTAGTTTGTGGCTTCATGGAAACTCCCTGTAAACTAAAAGCTTCAGGGTTATGTCTATGTTCATTCTATAGAAGAAATGCAAACTATCACTGTATTTTAATATTTGTTATTCTCTCATGAATAGAAATTTATGTAGAAGCAAACAAAATACTTTTACCCACTTAAAAAGAGAATATAACATTTTATGTCACTATAATCTTTTGTTTTTTAAGTTAGTGTATATTTTGTTGTGATTATCTTTTTGTGGTGTGAATAAATCTTTTATCTTGAATGTAATAAGAATTTGGTGGTGTCAATTGCTTATTTGTTTTCCCACGGTTGTCCAGCAATTAATAAAACATAACCTTTTTTACTGCCTAAAAAAAAAAAAAAAAA
(配列番号67)
【0385】
本明細書で使用される場合、用語「SPPL2A」は、シグナルペプチドペプチダーゼ様2Aをコードする遺伝子を指す。「SPPL2A」及び「シグナルペプチドペプチダーゼ様2A」という用語は、SPPL2A遺伝子の野生型形態、ならびに野生型SPPL2Aの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型SPPL2A核酸配列(例えば、配列番号68、NCBI参照配列:NM_001040058.1)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号68は、SPPL2Aタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
AAGAGGAAGTCGCGCTGCTGTGGCGGCCGCTGTAGCAGCGGCGGTCCAGTCGTAGCCCGGCCGCCCGCGCCTGTCCGGTCCGGTCCGGCCACGGAGGCAGCGCAGCGGCGGGACTCCGAGCCTACCCCGCCGAGTGAGCTGCGCCGCACCGTGCCGTCCCACCCGGCACCCACCAGTCCGATGGGGCCGCAGCGGCGGCTGTCCCCTGCCGGGGCCGCCCTACTCTGGGGCTTCCTGCTCCAGCTGACAGCCGCTCAGGAAGCAATCTTGCATGCGTCTGGAAATGGCACAACCAAGGACTACTGCATGCTTTATAACCCTTATTGGACAGCTCTTCCAAGTACCCTAGAAAATGCAACTTCCATTAGTTTGATGAATCTGACTTCCACACCACTATGCAACCTTTCTGATATTCCTCCTGTTGGCATAAAGAGCAAAGCAGTTGTGGTTCCATGGGGAAGCTGCCATTTTCTTGAAAAAGCCAGAATTGCACAGAAAGGAGGTGCTGAAGCAATGTTAGTTGTCAATAACAGTGTCCTATTTCCTCCCTCAGGTAACAGATCTGAATTTCCTGATGTGAAAATACTGATTGCATTTATAAGCTACAAAGACTTTAGAGATATGAACCAGACTCTAGGAGATAACATTACTGTGAAAATGTATTCTCCATCGTGGCCTAACTTTGATTATACTATGGTGGTTATTTTTGTAATTGCGGTGTTCACTGTGGCATTAGGTGGATACTGGAGTGGACTAGTTGAATTGGAAAACTTGAAAGCAGTGACAACTGAAGATAGAGAAATGAGGAAAAAGAAGGAAGAATATTTAACTTTTAGTCCTCTTACAGTTGTAATATTTGTGGTCATCTGCTGTGTTATGATGGTCTTACTTTATTTCTTCTACAAATGGTTGGTTTATGTTATGATAGCAATTTTCTGCATAGCATCAGCAATGAGTCTGTACAACTGTCTTGCTGCACTAATTCATAAGATACCATATGGACAATGCACGATTGCATGTCGTGGCAAAAACATGGAAGTGAGACTTATTTTTCTCTCTGGACTGTGCATAGCAGTAGCTGTTGTTTGGGCTGTGTTTCGAAATGAAGACAGGTGGGCTTGGATTTTACAGGATATCTTGGGGATTGCTTTCTGTCTGAATTTAATTAAAACACTGAAGTTGCCCAACTTCAAGTCATGTGTGATACTTCTAGGCCTTCTCCTCCTCTATGATGTATTTTTTGTTTTCATAACACCATTCATCACAAAGAATGGTGAGAGTATCATGGTTGAACTCGCAGCTGGACCTTTTGGAAATAATGAAAAGTTGCCAGTAGTCATCAGAGTACCAAAACTGATCTATTTCTCAGTAATGAGTGTGTGCCTCATGCCTGTTTCAATATTGGGTTTTGGAGACATTATTGTACCAGGCCTGTTGATTGCATACTGTAGAAGATTTGATGTTCAGACTGGTTCTTCTTACATATACTATGTTTCGTCTACAGTTGCCTATGCTATTGGCATGATACTTACATTTGTTGTTCTGGTGCTGATGAAAAAGGGGCAACCTGCTCTCCTCTATTTAGTACCTTGCACACTTATTACTGCCTCAGTTGTTGCCTGGAGACGTAAGGAAATGAAAAAGTTCTGGAAAGGTAACAGCTATCAGATGATGGACCATTTGGATTGTGCAACAAATGAAGAAAACCCTGTGATATCTGGTGAACAGATTGTCCAGCAATAATATTATGTGGAACTGCTATAATGTGTCATTGATTTTCTACAAATAGACTTCGACTTTTTAAATTGACTTTTGAATTGACAATCTGAAAGAGTCTTCAATGATATGCTTGCAAAAATATATTTTTATGAGCTGGTACTGACAGTTACATCATAAATAACTAAAACGCTTTGCTTTTAATGTTAAAGTTGTGCCTTCACATTAAATAAAACATATGGTCTGTGTAGTTTCCGAGATGTACTATATACAGTATATTTTTCTAAAAAAAAA
(配列番号68)
【0386】
本明細書で使用される場合、用語「TBK1」は、セリン/トレオニン-タンパク質キナーゼTBK1をコードする遺伝子を指す。「TBK1」及び「セリン/トレオニン-タンパク質キナーゼTBK1」という用語は、TBK1遺伝子の野生型形態、ならびに野生型TBK1の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型TBK1核酸配列(例えば、配列番号69、ENA受託番号AF191838)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号69は、TBK1タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
GCCGGCGGTGGCGCGGCGGAGACCCGGCTGGTATAACAAGAGGATTGCCTGATCCAGCCA
AGATGCAGAGCACTTCTAATCATCTGTGGCTTTTATCTGATATTTTAGGCCAAGGAGCTA
CTGCAAATGTCTTTCGTGGAAGACATAAGAAAACTGGTGATTTATTTGCTATCAAAGTAT
TTAATAACATAAGCTTCCTTCGTCCAGTGGATGTTCAAATGAGAGAATTTGAAGTGTTGA
AAAAACTCAATCACAAAAATATTGTCAAATTATTTGCTATTGAAGAGGAGACAACAACAA
GACATAAAGTACTTATTATGGAATTTTGTCCATGTGGGAGTTTATACACTGTTTTAGAAG
AACCTTCTAATGCCTATGGACTACCAGAATCTGAATTCTTAATTGTTTTGCGAGATGTGG
TGGGTGGAATGAATCATCTACGAGAGAATGGTATAGTGCACCGTGATATCAAGCCAGGAA
ATATCATGCGTGTTATAGGGGAAGATGGACAGTCTGTGTACAAACTCACAGATTTTGGTG
CAGCTAGAGAATTAGAAGATGATGAGCAGTTTGTTTCTCTGTATGGCACAGAAGAATATT
TGCACCCTGATATGTATGAGAGAGCAGTGCTAAGAAAAGATCATCAGAAGAAATATGGAG
CAACAGTTGATCTTTGGAGCATTGGGGTAACATTTTACCATGCAGCTACTGGATCACTGC
CATTTAGACCCTTTGAAGGGCCTCGTAGGAATAAAGAAGTGATGTATAAAATAATTACAG
GAAAGCCTTCTGGTGCAATATCTGGAGTACAGAAAGCAGAAAATGGACCAATTGACTGGA
GTGGAGACATGCCTGTTTCTTGCAGTCTTTCTCGGGGTCTTCAGGTTCTACTTACCCCTG
TTCTTGCAAACATCCTTGAAGCAGATCAGGAAAAGTGTTGGGGTTTTGACCAGTTTTTTG
CAGAAACTAGTGATATACTTCACCGAATGGTAATTCATGTTTTTTCGCTACAACAAATGA
CAGCTCATAAGATTTATATTCATAGCTATAATACTGCTACTATATTTCATGAACTGGTAT
ATAAACAAACCAAAATTATTTCTTCAAATCAAGAACTTATCTACGAAGGGCGACGCTTAG
TCTTAGAACCTGGAAGGCTGGCACAACATTTCCCTAAAACTACTGAGGAAAACCCTATAT
TTGTAGTAAGCCGGGAACCTCTGAATACCATAGGATTAATATATGAAAAAATTTCCCTCC
CTAAAGTACATCCACGTTATGATTTAGACGGGGATGCTAGCATGGCTAAGGCAATAACAG
GGGTTGTGTGTTATGCCTGCAGAATTGCCAGTACCTTACTGCTTTATCAGGAATTAATGC
GAAAGGGGATACGATGGCTGATTGAATTAATTAAAGATGATTACAATGAAACTGTTCACA
AAAAGACAGAAGTTGTGATCACATTGGATTTCTGTATCAGAAACATTGAAAAAACTGTGA
AAGTATATGAAAAGTTGATGAAGATCAACCTGGAAGCGGCAGAGTTAGGTGAAATTTCAG
ACATACACACCAAATTGTTGAGACTTTCCAGTTCTCAGGGAACAATAGAAACCAGTCTTC
AGGATATCGACAGCAGATTATCTCCAGGTGGATCACTGGCAGACGCATGGGCACATCAAG
AAGGCACTCATCCGAAAGACAGAAATGTAGAAAAACTACAAGTCCTGTTAAATTGCATGA
CAGAGATTTACTATCAGTTCAAAAAAGACAAAGCAGAACGTAGATTAGCTTATAATGAAG
AACAAATCCACAAATTTGATAAGCAAAAACTGTATTACCATGCCACAAAAGCTATGACGC
ACTTTACAGATGAATGTGTTAAAAAGTATGAGGCATTTTTGAATAAGTCAGAAGAATGGA
TAAGAAAGATGCTTCATCTTAGGAAACAGTTATTATCGCTGACTAATCAGTGTTTTGATA
TTGAAGAAGAAGTATCAAAATATCAAGAATATACTAATGAGTTACAAGAAACTCTGCCTC
AGAAAATGTTTACAGCTTCCAGTGGAATCAAACATACCATGACCCCAATTTATCCAAGTT
CTAACACATTAGTAGAAATGACTCTTGGTATGAAGAAATTAAAGGAAGAGATGGAAGGGG
TGGTTAAAGAACTTGCTGAAAATAACCACATTTTAGAAAGGTTTGGCTCTTTAACCATGG
ATGGTGGCCTTCGCAACGTTGACTGTCTTTAGCTTTCTAATAGAAGTTTAAGAAAAGTTT
CCGTTTGCACAAGAAAATAACGCTTGGGCATTAAATGAATGCCTTTATAGATAGTCACTT
GTTTCTACAATTCAGTATTTGATGTGGTCGTGTAAATATGTACAATATTGTAAATACATA
AAAAATATACAAATTTTTGGCTGCTGTGAAGATGTAATTTTATCTTTTAACATTTATAAT
TATATGAGGAAATTTGACCTCAGTGATCACGAGAAGAAAGCCATGACCGACCAATATGTT
GACATACTGATCCTCTACTCTGAGTGGGGCTAAATAAGTTATTTTCTCTGACCGCCTACT
GGAAATATTTTTAAGTGGAACCAAAATAGGCATCCTTACAAATCAGGAAGACTGACTTGA
CACGTTTGTAAATGGTAGAACGGTGGCTACTGTGAGTGGGGAGCAGAACCGCACCACTGT
TATACTGGGATAACAATTTTTTTGAGAAGGATAAAGTGGCATTATTTTATTTTACAAGGT
GCCCAGATCCCAGTTATCCTTGTATCCATGTAATTTCAGATGAATTATTAAGCAAACATT
TTAAAGT
(配列番号69)
【0387】
本明細書で使用される場合、用語「TNF」は、腫瘍壊死因子をコードする遺伝子を指す。「TNF」及び「腫瘍壊死因子」という用語は、TNF遺伝子の野生型形態、ならびに野生型TNFの変異型(例えば、スプライス変異型及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型TNF核酸配列(例えば、配列番号70、ENA受託番号X01394)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号70は、TNFタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
GCAGAGGACCAGCTAAGAGGGAGAGAAGCAACTACAGACCCCCCCTGAAAACAACCCTCA
GACGCCACATCCCCTGACAAGCTGCCAGGCAGGTTCTCTTCCTCTCACATACTGACCCAC
GGCTCCACCCTCTCTCCCCTGGAAAGGACACCATGAGCACTGAAAGCATGATCCGGGACG
TGGAGCTGGCCGAGGAGGCGCTCCCCAAGAAGACAGGGGGGCCCCAGGGCTCCAGGCGGT
GCTTGTTCCTCAGCCTCTTCTCCTTCCTGATCGTGGCAGGCGCCACCACGCTCTTCTGCC
TGCTGCACTTTGGAGTGATCGGCCCCCAGAGGGAAGAGTTCCCCAGGGACCTCTCTCTAA
TCAGCCCTCTGGCCCAGGCAGTCAGATCATCTTCTCGAACCCCGAGTGACAAGCCTGTAG
CCCATGTTGTAGCAAACCCTCAAGCTGAGGGGCAGCTCCAGTGGCTGAACCGCCGGGCCA
ATGCCCTCCTGGCCAATGGCGTGGAGCTGAGAGATAACCAGCTGGTGGTGCCATCAGAGG
GCCTGTACCTCATCTACTCCCAGGTCCTCTTCAAGGGCCAAGGCTGCCCCTCCACCCATG
TGCTCCTCACCCACACCATCAGCCGCATCGCCGTCTCCTACCAGACCAAGGTCAACCTCC
TCTCTGCCATCAAGAGCCCCTGCCAGAGGGAGACCCCAGAGGGGGCTGAGGCCAAGCCCT
GGTATGAGCCCATCTATCTGGGAGGGGTCTTCCAGCTGGAGAAGGGTGACCGACTCAGCG
CTGAGATCAATCGGCCCGACTATCTCGACTTTGCCGAGTCTGGGCAGGTCTACTTTGGGA
TCATTGCCCTGTGAGGAGGACGAACATCCAACCTTCCCAAACGCCTCCCCTGCCCCAATC
CCTTTATTACCCCCTCCTTCAGACACCCTCAACCTCTTCTGGCTCAAAAAGAGAATTGGG
GGCTTAGGGTCGGAACCCAAGCTTAGAACTTTAAGCAACAAGACCACCACTTCGAAACCT
GGGATTCAGGAATGTGTGGCCTGCACAGTGAATTGCTGGCAACCACTAAGAATTCAAACT
GGGGCCTCCAGAACTCACTGGGGCCTACAGCTTTGATCCCTGACATCTGGAATCTGGAGA
CCAGGGAGCCTTTGGTTCTGGCCAGAATGCTGCAGGACTTGAGAAGACCTCACCTAGAAA
TTGACACAAGTGGACCTTAGGCCTTCCTCTCTCCAGATGTTTCCAGACTTCCTTGAGACA
CGGAGCCCAGCCCTCCCCATGGAGCCAGCTCCCTCTATTTATGTTTGCACTTGTGATTAT
TTATTATTTATTTATTATTTATTTATTTACAGATGAATGTATTTATTTGGGAGACCGGGG
TATCCTGGGGGACCCAATGTAGGAGCTGCCTTGGCTCAGACATGTTTTCCGTGAAAACGG
AGCTGAACAATAGGCTGTTCCCATGTAGCCCCCTGGCCTCTGTGCCTTCTTTTGATTATG
TTTTTTAAAATATTTATCTGATTAAGTTGTCTAAACAATGCTGATTTGGTGACCAACTGT
CACTCATTGCTGAGCCTCTGCTCCCCAGGGGAGTTGTGTCTGTAATCGCCCTACTATTCA
GTGGCGAGAAATAAAGTTTGCTT
(配列番号70)
【0388】
本明細書で使用される場合、用語「TREM2」は、骨髄細胞2上に発現されるトリガー受容体をコードする遺伝子を指す。「TREM2」及び「骨髄細胞2上に発現されるトリガー受容体」という用語は、TREM2遺伝子の野生型、ならびに野生型TREM2の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型TREM2核酸配列(例えば、配列番号71、ENA受託番号AF213457)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号71は、TREM2タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
TGACATGCCTGATCCTCTCTTTTCTGCAGTTCAAGGGAAAGACGAGATCTTGCACAAGGC
ACTCTGCTTCTGCCCTTGGCTGGGGAAGGGTGGCATGGAGCCTCTCCGGCTGCTCATCTT
ACTCTTTGTCACAGAGCTGTCCGGAGCCCACAACACCACAGTGTTCCAGGGCGTGGCGGG
CCAGTCCCTGCAGGTGTCTTGCCCCTATGACTCCATGAAGCACTGGGGGAGGCGCAAGGC
CTGGTGCCGCCAGCTGGGAGAGAAGGGCCCATGCCAGCGTGTGGTCAGCACGCACAACTT
GTGGCTGCTGTCCTTCCTGAGGAGGTGGAATGGGAGCACAGCCATCACAGACGATACCCT
GGGTGGCACTCTCACCATTACGCTGCGGAATCTACAACCCCATGATGCGGGTCTCTACCA
GTGCCAGAGCCTCCATGGCAGTGAGGCTGACACCCTCAGGAAGGTCCTGGTGGAGGTGCT
GGCAGACCCCCTGGATCACCGGGATGCTGGAGATCTCTGGTTCCCCGGGGAGTCTGAGAG
CTTCGAGGATGCCCATGTGGAGCACAGCATCTCCAGGAGCCTCTTGGAAGGAGAAATCCC
CTTCCCACCCACTTCCATCCTTCTCCTCCTGGCCTGCATCTTTCTCATCAAGATTCTAGC
AGCCAGCGCCCTCTGGGCTGCAGCCTGGCATGGACAGAAGCCAGGGACACATCCACCCAG
TGAACTGGACTGTGGCCATGACCCAGGGTATCAGCTCCAAACTCTGCCAGGGCTGAGAGA
CACGTGAAGGAAGATGATGGGAGGAAAAGCCCAGGAGAAGTCCCACCAGGGACCAGCCCA
GCCTGCATACTTGCCACTTGGCCACCAGGACTCCTTGTTCTGCTCTGGCAAGAGACTACT
CTGCCTGAACACTGCTTCTCCTGGACCCTGGAAGCAGGGACTGGTTGAGGGAGTGGGGAG
GTGGTAAGAACACCTGACAACTTCTGAATATTGGACATTTTAAACACTTACAAATAAATC
CAAGACTGTCATATTTAAAAA
(配列番号71)
【0389】
本明細書で使用される場合、用語「TREML2」は、骨髄細胞様2上で発現されるトリガー受容体をコードする遺伝子を指す。「TREML2」及び「骨髄細胞様2上に発現されるトリガー受容体」という用語は、TREML2遺伝子の野生型形態、ならびに野生型TREML2の変異型(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型TREML2核酸配列(例えば、配列番号72、NCBI参照配列:NM_024807.3)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号72は、TREML2タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
CAATGAATCCCTGCGGTTGGCTGGGGGCAGTGGGTCCCACACTGCCTCACTTCCCTAAATGGGCAGCTTCACTTTTAGAACCCCGGGTCCTTCCCTGGCAGGCCCAGGTGGCACATCCTGTGTCGGGTGGGCCCTCACCTTGGATCTCCAGGCCTGACACTGCCCAGCTGGATGGAACCATGGCCCCAGCCTTCCTGCTGCTGCTGCTGCTGTGGCCACAGGGTTGCGTCTCAGGCCCCTCTGCTGACAGTGTATACACAAAAGTGAGGCTCCTTGAAGGGGAGACTCTGTCTGTGCAGTGCTCCTATAAGGGCTACAAAAACCGCGTGGAGGGCAAGGTTTGGTGCAAAATCAGGAAGAAGAAGTGTGAGCCTGGCTTTGCCCGAGTCTGGGTGAAAGGGCCCCGCTACTTGCTGCAGGACGATGCCCAGGCCAAGGTGGTCAACATCACCATGGTGGCCCTCAAGCTCCAGGACTCAGGCCGATACTGGTGCATGCGCAACACCTCTGGGATCCTGTACCCCTTGATGGGCTTCCAGCTGGATGTGTCTCCAGCTCCCCAAACTGAGAGGAACATTCCTTTCACACATCTGGACAACATCCTCAAGAGTGGAACTGTCACAACTGGCCAAGCCCCTACCTCAGGCCCTGATGCCCCTTTTACCACTGGTGTGATGGTGTTCACCCCAGGACTCATCACCTTGCCTAGGCTCTTAGCCTCCACCAGACCTGCCTCCAAGACAGGCTACAGCTTCACTGCTACCAGCACCACCAGCCAGGGACCCAGGAGGACCATGGGGTCCCAGACAGTGACCGCGTCTCCCAGCAATGCCAGGGACTCCTCTGCTGGCCCAGAATCCATCTCCACTAAGTCTGGGGACCTCAGCACCAGATCGCCCACCACAGGGCTCTGCCTCACCAGCAGATCTCTCCTCAACAGACTACCCTCCATGCCCTCCATCAGGCACCAGGATGTTTACTCCACTGTGCTTGGGGTGGTGCTGACCCTCCTGGTGCTGATGCTGATCATGGTCTATGGGTTTTGGAAGAAGAGACACATGGCAAGCTACAGCATGTGCAGCGATCCTTCTACACGTGACCCACCTGGAAGACCAGAGCCCTATGTGGAAGTCTACTTGATCTGAGGCCACTTAAGCATGGGGTGGGGAGCTTCTCCCAGAGTGGCCCCAGGGGGTTAGAGGAGGGGTGAAGATTGGGGCCAGTATCGATCTTATGAAGCTGGAGGACTTGTGCAGTGCTGGACTCACCCAGGACTTCCCAAACCCAGAGGCTGCCATCCTAAGCAGCCCCACAGCCCAGTGTTCTCCTTGGGGGCAGGAACCTGGGGAGGGGCCCAGAGCAAAGGGCATCAGGGAGAAAGTCCCGAGGAAATGTGACCAGTGGTTTCTGCTCGGAGCTGCAGACCCCAGGGCTCTTGGTGGAGGCAGGGGAACCCTGAGAGTGCTGTTTACAGAGAACCTCAGCTCCCGTCTGCCTCAGAAACCCTATTGGGCTGAGCTGCCCTCCCCACCAGGGCCACTGTGTCCTCTGCTTCCCTCCGTTCTGCTTCAGCTTCCCCTAAGGTTAGGGAAGAAAGAATCGGGCTCACGAATGCCAGAGGCAGTGATGTCCCATCCTGGAGGAGAGGAAACAGTGACTAAAAGCTGGGGACCCACAGAGGGGTTGGCAGCTTCTCTTGTCGGGACAGGTGTCCTTTGCTGGGCCTCTGGATGGCCCTGCCCTGACTGGGGCTGCTCCTCCCTCCTGTCCTGGGACCGCGCAGAGCCCACGCTCTCACTGCTGCCTCCTGCTGGCCGCTGCCTCCTTAGAAAGCTGTGACCAGGCAGCTAAGAGCCTCTGGGCTGCAGGGTCAGCCTCTCCCAAGACTGAAGTGCAGAGGCTGGACTTGGGGCTCTCTCCCCCAGCTTCTACACCTGGGCTCCAAGTCTGAGTTCCCACAGGGGACCCAGCAGCCTCCAGGAAGTCCATACCCTGGGGTGGCTGAGACCTTGGCTCTGTATGGAGGCTGCTCACCCCACAGACACTGGTGGGGAGACCATGGCTCAGAGGAAGGGTGGAGCAACCCTCCTCCTACCCCTCAGGATAGAGAGAGAAGACACACTTGGGACACAGTGAAGACAGTAACTTGGAACTGACCACGGCCTGGAGGACTGGCCCAGGCAGGGGGACAGGGAAAATGGAGCCCAAGTAGCCTCTGGCCAGGGACCCAATGTCCCGAGGAATCTGCCTCCCACCCACTGACTCAGGGCTCAGACTCAGCCTCTATTGTCCAGAGCACTGGCTTGGCGTCCAGCAATGAAGGCTGGAGAATGCAGCCTGGATTCCCCTACACACACACACACACACACACACACACACACACACACACACACACACACACAGGTGTCTACTGACCTGGAGTGACTGGAATAGCACCTGGGGATAAATGTGACAACTGTGCATTGAACCCTGGGTCAGGGACGTTCCAATGGCCAAGAGAGTGACACAGCCAGGACCCTGGTGGACAGCCAGAGGGGCCACTTCAGGATGGATGTGGGGAGAGTGGAAGAGGCAGGGAGTAATCCTGGGGGACAGCAGGGAGGAGGCACTTCTTCCCTATGTCCAGGAGAGGGCAATAGAGGGAAGACTGAGGCTGAAGAATTGACGGCTCTGGACCCAGGACAGACAGACAGACAGACAGACAGACAGACAGACAGACACGCACACACACCCATCTCTGTCTAGCAAGCAGCCTCCTAAGATAGCTGTTCTCCCTATCATGACGGTGTAGCCACCATCCTGTTGTATACTAGGAGAGAACTTAACCCACCTGGGGGAAAATAGCTCCCCAAGAGCTGGCACCAGTACCACTGATGGCCCTGCTTCCTCTGAGTGAGATGCCCAGGAGGAGGAGCCCTAGGGAAGAAGTCAGGGACAGGGACCAGGATACCACTCTGTCACTGTGTGACCCTCAGCAAGTCACTAACCCTTGGCCTCATTTTTCCTGTCTTGTGAAAGAGGACAATAATTCCTACTTCTCAAGATTGTTTTCAAGATAAAATAACATTAGCATTGTACAATGATGCAAATGCCTCATTACCATTATTCCTTAAGTTGTTTTCCAGCTCTAATGTTGTTTCCAACATTACATTTAAGACCTTAGGATTCTGTTTCTTGCTTTTGTCATATCTCTTCCCAAGTGTCATCACTATATGGATGTTGAGGGCCCCCGATGACAGTCCCTTTGGTAAGGTCCTCTTTTGAGGAGGGGAGGGTACAGGGTGGACTCATCTCAGTGTGAACTTGGCAAGTCACTGTCCCTCTCTGATCTTGTTTCCTCATCTGGAGAAGGAGTGAGAGAGGAGAAAGGAAGAAACCAGTCAGGCAGGCAGTTAGGGTGGGTTCTCGGTAGAATTCTTTTAAACAAAAGAACAGCCTGAAAAATCAAGCTGCAGGCACAGATATGGGAACTTGCACAGGGGGGCTTGCCTAAGACATGCCCACAGCCTCATAGATAAGACAGACTACACAGGTGACTTGCCCAAACATGCCTGCAATGGAAAATTTCATCCCCTGACATGTGCAGTAAGGGGAACAAAGCAATATGGAGTAAGTAACTCAAGCCAAGGGCCCACATGTACATTAGAAGGACAGCAGGGAGCTACCAGAAATTCATGCCTTATGCAGATGAGCTGCCCAGTCCTCATCGGTTTCTTATAAAAGCCTTTACATTCAACTGTAAAAATGGCAACCCTCTTTCAGGCCTCCTCTCCACAGCAGAGAGCTTTCTTCTCTCACTCATTAAACTTTCACTCCAACCTCAAAAAAAAAAAAAAAAAA
(配列番号72)
【0390】
本明細書で使用される場合、用語「TYROBP」は、TYROタンパク質チロシンキナーゼ結合タンパク質をコードする遺伝子を指す。「TYROBP」及び「TYROタンパク質チロシンキナーゼ結合タンパク質」という用語は、TYROBP遺伝子の野生型形態、ならびに野生型TYROBPの変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型TYROBP核酸配列(例えば、配列番号73、ENA受託番号AF019562)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号73は、TYROBPタンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
CCACGCGTCCGCGCTGCGCCACATCCCACCGGCCCTTACACTGTGGTGTCCAGCAGCATC
CGGCTTCATGGGGGGACTTGAACCCTGCAGCAGGCTCCTGCTCCTGCCTCTCCTGCTGGC
TGTAAGTGGTCTCCGTCCTGTCCAGGCCCAGGCCCAGAGCGATTGCAGTTGCTCTACGGT
GAGCCCGGGCGTGCTGGCAGGGATCGTGATGGGAGACCTGGTGCTGACAGTGCTCATTGC
CCTGGCCGTGTACTTCCTGGGCCGGCTGGTCCCTCGGGGGCGAGGGGCTGCGGAGGCAGC
GACCCGGAAACAGCGTATCACTGAGACCGAGTCGCCTTATCAGGAGCTCCAGGGTCAGAG
GTCGGATGTCTACAGCGACCTCAACACACAGAGGCCGTATTACAAATGAGCCCGAATCAT
GACAGTCAGCAACATGATACCTGGATCCAGCCATTCCTGAAGCCCACCCTGCACCTCATT
CCAACTCCTACCGCGATACAGACCCACAGAGTGCCATCCCTGAGAGACCAGACCGCTCCC
CAATACTCTCCTAAAATAAACATGAAGCACAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
(配列番号73)
【0391】
本明細書で使用される場合、用語「ZCWPW1」は、ジンクフィンガーCW型PWWPドメインタンパク質1をコードする遺伝子を指す。「ZCWPW1」及び「ジンクフィンガーCW型PWWPドメインタンパク質1」という用語は、ZCWPW1遺伝子の野生型形態、ならびに野生型ZCWPW1の変異体(例えば、スプライス変異体及び多型)を含む。そのような変異体の例は、野生型ZCWPW1核酸配列(例えば、配列番号74、ENA受託番号AL136735)に対して少なくとも70%の配列同一性(例えば、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または99.9%、またはそれ以上の同一性)を有する核酸である。配列番号74は、ZCWPW1タンパク質をコードする野生型遺伝子配列であり、以下に示される。
CGCCGTTTTCCCGGGGAGATGCGCCGCCCGGTCTCCCTGCCAGCGGAGTGCTGGGCCGAG
GACAGGGCGGCAGGGGTGACAGTGGGGTCCAGGAGAGTCTCAAAATCCTAAGCTTTCAGT
ATTTGTTATTGTGAAAGAAGTTAATTCACCTGAAACAGAGGAGGGGCAACCTGAGTTATC
AGAAAGTGACTTCCTGGCCTTCCCTTCTTTACTGATCAGAGGCACACAAAGCGTAGTTTC
TAAGCTGAATGATGACAACGTTGCAGAATAAAGAAGAATGTGGAAAGGGACCAAAGAGAA
TCTTTGCCCCACCTGCACAAAAATCTTACAGCCTGTTACCTTGTAGCCCTAACTCCCCTA
AGGAGGAGACCCCGGGGATCAGTTCCCCAGAGACAGAGGCCAGGATAAGCCTGCCAAAGG
CCAGTTTAAAGAAGAAAGAGGAAAAAGCAACCATGAAGAATGTTCCAAGCAGGGAACAGG
AGAAAAAAAGAAAGGCACAAATCAACAAGCAAGCAGAGAAGAAAGAAAAGGAAAAATCAA
GTCTTACCAATGCAGAATTTGAGGAGATTGTCCAGATTGTTCTGCAGAAGTCCCTTCAGG
AGTGCTTGGGGATGGGATCTGGCCTTGATTTTGCAGAGACTTCTTGTGCCCAGCCCGTAG
TATCTACCCAATCAGACAAGGAGCCAGGAATTACTGCTTCTGCTACTGATACTGATAATG
CTAATGGAGAGGAGGTACCACATACTCAAGAGATTTCAGTGTCTTGGGAAGGTGAAGCTG
CCCCTGAGATAAGGACATCTAAGTTAGGCCAGCCAGATCCTGCACCCTCTAAGAAGAAAT
CCAATAGACTCACCTTAAGCAAAAGAAAGAAGGAAGCTCATGAGAAGGTGGAGAAAACTC
AAGGTGGACATGAGCACAGACAGGAAGACCGACTAAAGAAAACAGTTCAGGATCATTCTC
AGATCAGGGACCAGCAAAAAGGAGAGATAAGTGGTTTTGGTCAATGTCTGGTCTGGGTCC
AGTGTTCCTTCCCAAACTGTGGGAAATGGAGGCGGCTGTGTGGGAACATTGACCCCTCAG
TTCTCCCAGATAATTGGTCCTGTGATCAGAACACAGATGTGCAGTATAATCGCTGTGATA
TTCCTGAGGAGACCTGGACAGGGCTTGAGAGTGATGTGGCCTATGCCTCCTACATCCCAG
GATCCATCATCTGGGCCAAGCAATACGGTTACCCCTGGTGGCCAGGCATGATAGAATCTG
ATCCTGACTTAGGGGAATATTTTCTTTTTACTTCCCATCTTGATTCCCTGCCGTCTAAGT
ACCATGTGACGTTTTTTGGAGAAACAGTTTCTCGTGCATGGATCCCAGTCAACATGCTAA
AGAACTTCCAGGAGCTGTCCCTGGAGCTATCAGTCATGAAAAAGCGCAGAAATGACTGCA
GCCAGAAACTGGGGGTGGCCCTGATGATGGCTCAAGAGGCAGAACAGATCAGCATTCAGG
AACGGGTTAACTTGTTTGGTTTCTGGAGCCGATTCAACGGATCTAACAGTAATGGGGAAA
GAAAAGACTTACAGCTCTCTGGTTTGAACAGCCCAGGATCCTGCTTAGAGAAAAAGGAGA
AAGAGGAAGAGTTGGAAAAGGAGGAAGGAGAGAAAACAGACCCAATTTTGCCCATTCGTA
AGCGAGTCAAAATACAGACCCAAAAAAACCAAGCCAAGAGGGCTTGGGGGTGATGCAGGC
ACAGCAGATGGCCGAGGCAGGACACTGCAGAGGAAGATAATGAAGAGATCTCTAGGCAGG
AAATCCACAGCTCCTCCTGCACCCAGAATGGGAAGGAAAGAAGGCCAAGGGAATTCAGAT
TCTGACCAGCCAGGCCCTAAGAAAAAATTTAAAGCTCCCCAGAGCAAGGCCTTGGCAGCC
AGCTTTTCAGAGGGAAAAGAAGTTAGAACAGTGCCAAAGAACCTGGGCCTATCAGCGTGT
AAGGGGGCCTGCCCCTCATCTGCGAAAGAAGAGCCCAGACACCGGGAACCCCTGACCCAG
GAGGCTGGAAGTGTCCCCCTTGAGGACGAAGCCTCCAGTGACCTGGACCTGGAGCAACTC
ATGGAAGATGTTGGGAGAGAGCTGGGGCAGAGCGGGGAGCTGCAGCACAGCAACAGTGAT
GGCGAGGACTTCCCCGTGGCGCTGTTTGGGAAGTAGCTGGTGCTCCTCTGCTCCCTCTTT
TTCTCCCTTCTCTGGGGCGCAGGAGGGAGAAGTTGCTAAGTGCTGGGTCTGTTCATTGGC
TATGAGGTTCAAATGTGTGTGGTGCAGTTTCTGTGTTAATAAAGCAGGTTACAGTCGAAA
AAAAAAAAAAAAAAAAA
(配列番号74)
【0392】
発明を実施するための形態
本発明は、一本鎖及び二本鎖の短い干渉RNA(ds-siRNA)を含む新しい形態のsiRNA、及びミクログリア遺伝子サイレンシングを必要とする患者(例えば、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病、前頭側頭型認知症、ハンチントン病、多発性硬化症、または進行性核上性麻痺を有する患者など、調節不全のミクログリア遺伝子発現を有する患者)の治療におけるそれらの使用方法を提供する。本発明における分岐したsiRNAは、細胞を浸透する驚くべき能力を示した。本明細書に記載の分岐した組成物は、当該技術分野で既知の、及び以前には知られていなかった様々な修飾を採用し得る。本発明のsiRNAは、式IXで表される領域を含むアンチセンス鎖を含んでもよく、
Z-((A-P-)(B-P-)
(IX)
式中、Zは、5’リン安定化部分であり、各Aは、独立して、第1のタイプの2’-修飾リボヌクレオシドであり、各Bは、独立して、第2のタイプの2’-修飾リボヌクレオシドであり、各Pは、独立して、ホスホジエステル結合及びホスホロチオエート結合から選択されるヌクレオシド間結合であり、nは、1~5の整数であり、mは、1~5の整数であり、qは、1~15の整数である。式IXの各部分の実施形態及び式IXが表す分子の使用方法が、本明細書に記載される。
【0393】
いくつかの実施形態では、本発明のsiRNAは、式Xで表されるセンス鎖を有してもよく、
Y-((A-P-)(B-P-)L-((B-P-)(A-P-)
(X)
式中、Yは、疎水性部分(例えば、コレステロール、ビタミンD、またはトコフェロール)であり、Lは、リンカーであり、各Aは、独立して、第1のタイプの2’-修飾リボヌクレオシドであり、各Bは、独立して、第2のタイプの2’-修飾リボヌクレオシドであり、各Pは、独立して、ホスホジエステル結合及びホスホロチオエート結合から選択されるヌクレオシド間結合であり、nは、1~5の整数であり、mは、1~5の整数であり、qは、1~15の整数である。式Xの各部分の実施形態及び式Xが表す分子の使用方法が、本明細書に記載される。
【0394】
siRNA構造
最も単純なsiRNAは、第1の鎖によって形成される一本鎖または二本鎖構造を含むリボ核酸と、二本鎖siRNAの場合、第2の鎖とからなる。第1の鎖は、標的核酸に少なくとも部分的に相補的な連続したヌクレオチドの伸長を含む。第2の鎖はまた、連続したヌクレオチドの伸長を含み、第2の伸長は、標的核酸に少なくとも部分的に同一である。第1の鎖と前述の第2の鎖とは、互いにハイブリダイズして二本鎖構造を形成し得る。ハイブリダイゼーションは、典型的には、ワトソン・クリック塩基対形成によって生じる。
【0395】
第1及び第2の鎖の配列に応じて、ハイブリダイゼーションまたは塩基対合は、必ずしも完全または完全ではなく、これは、第1及び第2の鎖が、ミスマッチのために100%に塩基対合していないことを意味する。1つ以上のミスマッチは、必ずしもsiRNA活性に影響を与えることなく、二本鎖内にも存在し得る。
【0396】
第1の鎖は、標的核酸に本質的に相補的な連続したヌクレオチドの伸長を含む。典型的には、標的核酸配列は、干渉リボ核酸の作用様式に従って、一本鎖RNA、好ましくはmRNAである。そのようなハイブリダイゼーションは、ワトソン・クリック塩基対合を通して最も可能性が高いが、必ずしもそれに限定されない。第1の鎖が、標的核酸配列に対する連続したヌクレオチドの相補的な伸長を有する程度は、80%~100%、例えば、80%、85%、90%、95%、または100%の相補性であり得る。
【0397】
本明細書に記載のsiRNAは、核酸塩基、リン酸骨格、リボースコア、5’及び3’末端、ならびに分岐に対する修飾を採用してもよく、ここで、siRNAの複数の鎖は、共有結合し得る。
【0398】
siRNA分子の長さ
本発明の範囲内では、当該技術分野で既知であり、以前は知られていなかった任意の長さが、本発明のために使用され得る。本明細書に記載される場合、本発明の分岐したsiRNAのアンチセンス鎖の潜在的な長さは、10~30ヌクレオチド(例えば、10ヌクレオチド、11ヌクレオチド、12ヌクレオチド、13ヌクレオチド、14ヌクレオチド、15ヌクレオチド、16ヌクレオチド、17ヌクレオチド、18ヌクレオチド、19ヌクレオチド、20ヌクレオチド、21ヌクレオチド、22ヌクレオチド、23ヌクレオチド、24ヌクレオチド、25ヌクレオチド、26ヌクレオチド、27ヌクレオチド、28ヌクレオチド、29ヌクレオチド、もしくは30ヌクレオチド)、15~25ヌクレオチド(例えば、15ヌクレオチド、16ヌクレオチド、17ヌクレオチド、18ヌクレオチド、19ヌクレオチド、20ヌクレオチド、21ヌクレオチド、22ヌクレオチド、23ヌクレオチド、24ヌクレオチド、もしくは25ヌクレオチド)、または18~23ヌクレオチド(例えば、18ヌクレオチド、19ヌクレオチド、20ヌクレオチド、21ヌクレオチド、22ヌクレオチド、23ヌクレオチド、24ヌクレオチド、25ヌクレオチド、26ヌクレオチド、27ヌクレオチド、28ヌクレオチド、29ヌクレオチド、もしくは30ヌクレオチド)である。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、21ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、22ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、23ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、24ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、25ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、26ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、27ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、28ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、29ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、30ヌクレオチドである。
【0399】
いくつかの実施形態では、本発明の分岐したsiRNAのセンス鎖は、12~30ヌクレオチド(例えば、12ヌクレオチド、13ヌクレオチド、14ヌクレオチド、15ヌクレオチド、16ヌクレオチド、17ヌクレオチド、18ヌクレオチド、19ヌクレオチド、20ヌクレオチド、21ヌクレオチド、22ヌクレオチド、23ヌクレオチド、24ヌクレオチド、25ヌクレオチド、26ヌクレオチド、27ヌクレオチド、28ヌクレオチド、29ヌクレオチド、もしくは30ヌクレオチド)、または14~18ヌクレオチド(例えば、14ヌクレオチド、15ヌクレオチド、16ヌクレオチド、17ヌクレオチド、もしくは18ヌクレオチド)である。いくつかの実施形態では、センス鎖は、16ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖は、17ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖は、18ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖は、19ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖は、20ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖は、21ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖は、22ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖は、23ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖は、24ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖は、25ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖は、26ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖は、27ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖は、28ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖は、29ヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、センス鎖は、30ヌクレオチドである。
【0400】
2’修飾
本発明は、少なくとも1つの交互のモチーフを含む一本鎖及び二本鎖の組成物を含む。本発明の交互のモチーフは、式((A-P-)(B-P-)を有してもよく、式中、Aは、第1のタイプのヌクレオシドであり、Bは、第2のタイプのヌクレオシドであり、nは、1~5であり、mは、1~5であり、qは、1~15であり、Pは、ヌクレオシド間結合である。結果は、第1及び第2のタイプの交互のヌクレオシドの規則的または不規則なパターンを含み得る。ヌクレオシドのタイプの各々は、少なくとも2’-置換基が異なることを除いて、同一であり得る。
【0401】
可能な2’-修飾は、OH;F;O-、S-、もしくはN-アルキル;O-、S-、もしくはN-アルケニル;O-、S-、もしくはN-アルキニル;またはO-アルキル-O-アルキルの全ての可能な配向を含み、アルキル、アルケニル、及びアルキニルは、置換または非置換のC1~C10アルキルまたはC2~C10アルケニル及びアルキニルであり得る。いくつかの実施形態では、修飾は、2’-O-メチル(2’-O-Me)修飾を含む。いくつかの実施形態は、O[(CHO]CH、O(CHOCH、O(CHNH、O(CHCH、O(CHONH、及びO(CHON[(CHCHを使用し、n及びmは、1~約10である。他の潜在的な糖置換基としては、C1~C10低級アルキル、置換低級アルキル、アルケニル、アルキニル、アルカリル、アラルキル、O-アルカリルまたはO-アラルキル、SH、SCH、OCN、Cl、Br、CN、CF、OCF、SOCH、SOCH、ONO、NO、N、NH、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルカリル、アミノアルキルアミノ、ポリアルキルアミノ、置換シリル、オリゴヌクレオチドの薬物動力学的特性を改善するための基、またはオリゴヌクレオチドの薬物動力学的特性を改善するための基、及び類似する特性を有する他の置換基が挙げられる。いくつかの実施形態では、修飾は、2’メトキシエトキシ(2’-O-CHCHOCH、2’-O-(2-メトキシエチル)または2’-MOEとしても知られる)を含む。いくつかの実施形態では、修飾は、2’-ジメチルアミノオキシエトキシ、すなわち、2’-DMAOEとしても知られるO(CHON(CH基、及び2’-ジメチルアミノエトキシエトキシ(当該技術分野では2’-O-ジメチルアミノ-エトキシ-エチルまたは2’-DMAEOEとしても知られる)、すなわち、2’-O-CHOCHN(CHを含む。他の潜在的な糖置換基としては、アミノプロポキシ(-OCHCHCHNH)、アリル(-CH-CH=CH)、-O-アリル(-O-CH-CH=CH)、及びフルオロ(F)が挙げられる。2’-糖置換基は、アラビノ(上)位またはリボ(下)位にあり得る。いくつかの実施形態では、2’-アラビノ修飾は、2’-Fである。オリゴマー化合物の他の位置で、特に、3’末端ヌクレオシドまたは2’-5’結合オリゴヌクレオチドにおける糖の3’位と、5’末端ヌクレオチドの5’位で同様の修飾が行われてもよい。オリゴヌクレオチドはまた、ペントフラノシル糖の代わりにシクロブチル部分等の糖模倣体を有してもよい。
【0402】
核酸塩基修飾
オリゴマー化合物はまた、核酸塩基(当技術分野では単に「塩基」または「複素環式塩基部分」と称されることが多い)を含むヌクレオシドまたは他の代用もしくは模倣モノマーサブユニットを含み得る。核酸塩基は、広範囲に修飾または置換された別の部分であり、そのような修飾及び/または置換された核酸塩基は、本発明に従うことができる。本明細書で使用されるとき、「修飾されていない」または「天然の」核酸塩基は、プリン塩基のアデニン(A)及びグアニン(G)、ならびにピリミジン塩基のチミン(T)、シトシン(C)及びウラシル(U)を含む。本明細書で複素環式塩基部分とも呼ばれる修飾核酸塩基には、他の合成及び天然核酸塩基、例えば、5-メチルシトシン(5-me-C)、5-ヒドロキシメチルシトシン、キサンチン、ヒポキサンチン、2-アミノアデニン、6-メチル、ならびにアデニン及びグアニンの他のアルキル誘導体、2-プロピル、ならびにアデニン及びグアニンの他のアルキル誘導体、2-チオウラシル、2-チオチミン及び2-チオシトシン、5-ハロウラシル及びシトシン、5-プロピニル(-C=C-CH3)ウラシル及びシトシン、ならびにピリミジン塩基の他のアルキニル誘導体、6-アゾウラシル、シトシン及びチミン、5-ウラシル(シュードウラシル)、4-チオウラシル、8-ハロ、8-アミノ、8-チオール、8-チオアルキル、8-ヒドロキシル、及び他の8-置換アデニン及びグアニン、5-ハロ、特に、5-ブロモ、5-トリフルオロメチル、及び他の5-置換ウラシル及びシトシン、7-メチルグアニン及び7-メチルアデニン、2-F-アデニン、2-アミノ-アデニン、8-アザグアニン及び8-アザアデニン、7-デアザグアニン及び7-デアザグアニン及び3-デアザグアニン及び3-デアザグアニン.が含まれる。核酸塩基には、プリンまたはピリミジン塩基が他の複素環、例えば、7-デアザ-アデニン、7-デアザグアノシン、2-アミノピリジン、及び2-ピリドンで置き換えられているものも含まれ得る。さらなる核酸塩基としては、米国特許第3,687,808号に開示されているもの、The Concise Encyclopedia of Polymer Science and Engineering,pages858-859,Kroschwitz,J.I.,ed.John Wiley & Sons,1990に開示されているもの、Englisch et al.,Angewandte Chemie,International Edition,1991,30,613に開示されているもの、及びSanghvi,Y.S.,Chapter 15,Antisense Research and ,Applications,pages289-302,Crooke,S.T.and Lebleu,B.,ed.,CRC Press,1993に開示されているものを含む。本発明のオリゴマー化合物はまた、1つ以上の複素環式塩基部分の代わりに多環式複素環式化合物を含むことができる。多くの三環式複素環式化合物が以前に報告されている。これらの化合物は、修飾鎖の標的鎖への結合特性を増加させるためにアンチセンス用途で日常的に使用される。
【0403】
第2の鎖におけるグアノシンとの3つの水素結合を作製する代表的なシトシン類似体には、1,3-ジアザフェノキサジン-2-オン(Kurchavov,et al.,Nucleosides and Nucleotides,1997,16,1837-1846)、1,3-ジアザフェノチアジン-2-オン(Lin,K.-Y.;Jones,R.J.;Matteucci,M.J.Am.Chem.Soc.1995,117,3873-3874)、及び6,7,8,9-テトラフルオロ-1,3-ジアザフェノキサジン-2-オン(Wang,J.;Lin,K.-Y.,Matteucci,M.Tetrahedron Lett.1998,39,8385-8388)が含まれる。オリゴヌクレオチドに組み込まれたこれらの塩基修飾は、相補的グアニンとハイブリダイゼーションすることが示され、後者はまた、延長されたスタッキング相互作用によってアデニンとハイブリダイゼーションし、らせんの熱安定性を向上させることが示された(2002年5月24日出願の「Modified Peptide Nucleic Acids」という名称の米国特許出願第10/155,920号、及び2002年5月24日出願の「Nuclease Resistant Chimeric Oligonucleotides」という名称の米国特許出願第10/013,295号も参照されたい、この両方は参照によりその全てが本明細書に取り込まれる)。さらなるらせん安定化特性は、シトシン類似体/置換体が、剛性の1,3-ジアザフェノキサジン-2-オン骨格に結合したアミノエトキシ部分を有する場合に観察されている(Lin,K.-Y.;Matteucci,M.J.25 Am.Chem.Soc.1998,120,8531-8532)。
【0404】
ヌクレオシド間結合修飾
本発明の設計における別の変数は、リン酸骨格を構成するヌクレオシド間結合である。天然RNAリン酸骨格を本明細書で使用してもよいが、当該技術分野で既知である、及びまだ未知であるその誘導体を使用して、siRNAの望ましい特性を向上させてもよい。限定するものではないが、本発明で特に重要なのは、siRNAの一部または全体を加水分解から保護することである。加水分解速度を低下させる修飾の一例は、ホスホロチオエートである。骨格の任意の部分または全体は、リン酸置換(例えば、ホスホロチオエート、ホスホジエステルなど)を含有し得る。例えば、ヌクレオシド間結合は、0~100%、例えば、0~100%、10~100%、20~100%、30~100%、40~100%、50~100%、60~100%、70~100%、80~100%、90~100%、0~90%、0~80%、0~70%、0~60%、0~50%、0~40%、0~30%、0~20%、0~10%、10~90%、20~80%、30~70%、40%~60%、10~40%、20~50%、30~60%、40~70%、50~80%、または60~90%のホスホロチオエート結合であり得る。同様に、ヌクレオシド間結合は、0~100%のホスホジエステル結合、例えば、0~100%、10~100%、20~100%、30~100%、40~100%、50~100%、60~100%、70~100%、80~100%、90~100%、0~90%、0~80%、0~70%、0~60%、0~50%、0~40%、0~30%、0~20%、0~10%、10~90%、20~80%、30~70%、40%~60%、10~40%、20~50%、30~60%、40~70%、50~80%、または60~90%のホスホジエステル結合であり得る。
【0405】
本発明で有用ないくつかの潜在的なオリゴマー化合物の具体的な例としては、修飾された、例えば、天然に存在しないヌクレオシド間結合を含有するオリゴヌクレオチドが挙げられる。本明細書で定義されるように、修飾ヌクレオシド間結合を有するオリゴヌクレオチドは、リン原子を保持するヌクレオシド間結合及びリン原子を有しないヌクレオシド間結合を含む。本明細書の目的のために、及び当該技術分野で時々参照されるように、ヌクレオシド間骨格にリン原子を有しない修飾オリゴヌクレオチドもまた、オリゴヌクレオシドであるとみなすことができる。C.elegans系では、ヌクレオチド間結合(ホスホロチオエート)の修飾は、RNAi活性を著しく干渉しなかった。この観察に基づいて、本発明のいくつかの組成物は、1つ以上の修飾ヌクレオシド間結合も有することができることが示唆される。好ましいリン含有の修飾されたヌクレオシド間結合は、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合である。いくつかの実施形態では、その中にリン原子を含む修飾オリゴヌクレオチド骨格は、例えば、ホスホロチオエート、ホスホジオエート、ホスホトリエステル、アミノアルキルホスホトリエステル、メチル及び3’-アルキレンホスホネートを含む他のアルキルホスホネート、5’-アルキレンホスホネート、ホスフィネート、3’-アミノホスホラミデート及びアミノアルキルホスホラミデートを含むホスホラミデート、チノホスホラミデート、チノアルキルホスホネート、チノアルキルホスホトリエステル、セレノホスフェート、通常の3’-5’結合を有するボラノホスフェート、これらの2’-5’結合類似体、ならびに1つ以上のヌクレオチド間結合が3’-3’、5’-5’、または2’-2’結合である反転した極性を有するもの、を含む。いくつかの実施形態では、その中にリン原子を含まない修飾オリゴヌクレオチド骨格は、短鎖アルキルまたはシクロアルキルヌクレオシド間結合、混合ヘテロ原子及びアルキル、もしくはシクロアルキルヌクレオシド間結合、または1つ以上の短鎖ヘテロ原子または複素環式ヌクレオシド間結合によって形成される骨格を有する。これらには、モルホリノ結合(ヌクレオシドの糖部分から部分的に形成される);シロキサン骨格;スルフィド、スルホキシド及びスルホン骨格;ホルムアセチル及びチオホルムアセチル骨格;メチレンホルムアセチル及びチオホルムアセチル骨格;リボアセチル骨格;アルケン含有骨格;スルファメート骨格;メチレンイミノ及びメチレンヒドラジノ骨格;スルホン酸塩及びスルホンアミド骨格;アミド骨格;ならびにN、O、S及びCH成分部分を混合した他の骨格を有するものが含まれる。
【0406】
siRNAパターン化
本発明で使用されるヌクレオシドは、核酸塩基及び糖における一連の修飾を許容する。一本鎖または二本鎖の完全なsiRNAは、1、2、3、4、5、またはそれよりも多くの異なるヌクレオシドを有してもよく、これらは各々、1つまたは複数のsiRNA鎖に1回またはそれよりも多く現れる。ヌクレオシドは、反復パターンで現れてもよく(例えば、2つの修飾ヌクレオシドの間で交互に現れてもよく)、または第2のタイプのヌクレオシドの置換を有する1つのタイプのヌクレオシドの鎖であってもよい。同様に、ヌクレオシド間結合は、反復パターンで一本鎖または二本鎖siRNAに現れる(例えば、2つのヌクレオシド間結合の間で交互になる)1つ以上のタイプであってもよく、または第2のタイプのヌクレオシド間結合の置換を有する1つのタイプのヌクレオシド間結合の鎖であってもよい。本発明のsiRNAは、様々な置換パターンを許容するが、以下は、A及びBが2つのタイプのヌクレオシドを表し、T及びPが2つのタイプのヌクレオシド間結合を表す、いくつかの好ましいパターンを例示する。
パターン1:
A-T-B-T-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-B-T-A-T-A-T-A-T-A-T-A-T-A-T
A-T-A-T-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-T-A-T
パターン2:
A-T-A-T-A-P-B-P-B-P-B-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-B-T-A-T-A-T-A-T-A-T-A-T-A-T
A-T-A-T-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-T-A-T
パターン3:
A-T-B-T-A-P-B-P-B-P-B-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-B-T-A-T-A-T-A-T-A-T-A-T-A-T
A-T-A-T-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-T-A-T
パターン4:
A-T-B-T-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-B-T-A-T-A-T-A-T-A-T-A-T-A-T
A-T-A-T-A-P-A-P-A-P-A-P-B-P-A-P-A-P-B-P-B-P-A-P-A-P-A-T-A-T
パターン5:
A-T-B-T-A-P-A-P-A-P-B-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-B-T-A-T-B-T-A-T-A-T-A-T-A-T
A-T-A-T-A-P-A-P-A-P-A-P-B-P-A-P-B-P-B-P-B-P-A-P-A-P-A-T-A-T。
【0407】
いくつかの実施形態では、Tは、ホスホロチオエートを表し、Pは、ホスホジエステルを表す。
【0408】
いくつかの実施形態では、本開示のsiRNA分子は、国際特許出願公開第WO2016/161388号及び同第WO2020/041769号(その開示全体が本明細書に組み込まれる)に記載されるsiRNAヌクレオチド修飾パターン及び/またはヌクレオシド間結合修飾パターンのいずれか1つを特徴とする。
【0409】
本開示のいくつかの実施形態では、siRNAは、式A-Iで表される領域を含むアンチセンス鎖を含んでもよく、式A-Iは、5’から3’の方向に、以下であり、
A-B-(A’)-C-P-D-P-(C’-P-C’
式A-I
式中、Aは、式C-P-D-Pで表され、各A’は、式C-P-D-Pで表され、Bは、式C-P-D-P-D-P-D-Pで表され、各Cは、2’-O-メチル(2’-O-Me)リボヌクレオシドであり、各C’は、独立して、2’-O-Meリボヌクレオシドまたは2’-フルオロ(2’-F)リボヌクレオシドであり、各Dは、2-Fリボヌクレオシドであり、各Pは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合であり、各Pは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合であり、jは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数であり、kは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数である。いくつかの実施形態では、jは、4である。いくつかの実施形態では、kは、4である。いくつかの実施形態では、jは、4であり、kは、4である。アンチセンスは、標的核酸配列に対して相補的である(例えば、完全にまたは部分的に相補的である)。
【0410】
いくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、式A1で表される構造を含み、式A1は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-B-S-A-O-B-O-B-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-S-A-S-A-S-A-S-B-S-A
式A1
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0411】
本開示のいくつかの実施形態では、siRNAは、式A-IIで表される領域を含むアンチセンス鎖を含んでもよく、式A-IIは、5’から3’の方向に、以下であり、
A-B-(A’)-C-P-D-P-(C-P-C’
式A-II
式中、Aは、式C-P-D-Pで表され、各A’は、式C-P-D-Pで表され、Bは、式C-P-D-P-D-P-D-Pで表され、各Cは、2’-O-メチル(2’-O-Me)リボヌクレオシドであり、各C’は、独立して、2’-O-Meリボヌクレオシドまたは2’-フルオロ(2’-F)リボヌクレオシドであり、各Dは、2-Fリボヌクレオシドであり、各Pは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合であり、各Pは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合であり、jは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数であり、kは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数である。いくつかの実施形態では、jは、4である。いくつかの実施形態では、kは、4である。いくつかの実施形態では、jは、4であり、kは、4である。アンチセンスは、標的核酸配列に対して相補的である(例えば、完全にまたは部分的に相補的である)。
【0412】
本開示のいくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、式A2で表される構造を含み、式A2は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-B-S-A-O-B-O-B-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-S-A-S-A-S-A-S-A-S-A
式A2
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0413】
本開示のいくつかの実施形態では、センス鎖は、式S-IIIで表される構造を含み、式S-IIIは、5’-3’方向に、以下であり、
E-(A’)-F
式S-III
式中、Eは、式(C-Pで表され、Fは、式(C-P-D-P-C-P-C、(C-P-D-P-C-P-C、(C-P-D-P-C-P-D、または(C-P-D-P-C-P-Dで表され、A’、C、D、P、及びPは、式Iで定義される通りであり、mは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数である。いくつかの実施形態では、mは、4である。センス鎖は、アンチセンス鎖に対して相補的である(例えば、完全にまたは部分的に相補的である)。
【0414】
本開示のいくつかの実施形態では、センス鎖は、式S1で表される構造を含み、式S1は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-A-O-A-O-B-S-A-S-A
式S1
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0415】
本開示のいくつかの実施形態では、センス鎖は、式S2で表される構造を含み、式S2は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-A-O-A-O-B-O-A-O-A
式S2
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0416】
本開示のいくつかの実施形態では、センス鎖は、式S3で表される構造を含み、式S3は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-A-O-A-O-B-S-A-S-B
式S3
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0417】
本開示のいくつかの実施形態では、センス鎖は、式S4で表される構造を含み、式S4は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-A-O-A-O-B-O-A-O-B
式S4
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0418】
本開示のいくつかの実施形態では、siRNAは、式A-IVで表される領域を含むアンチセンス鎖を含んでもよく、式A-IVは、5’から3’の方向に、以下であり、
A-(A’)-C-P-B-(C-P-C’
式A-IV
式中、Aは、式C-P-D-Pで表され、各A’は、式C-P-D-Pで表され、Bは、式D-P-C-P-D-Pで表され、各Cは、2’-O-Meリボヌクレオシドであり、各C’は、独立して、2’-O-Meリボヌクレオシドまたは2’-Fリボヌクレオシドであり、各Dは、2-Fリボヌクレオシドであり、各Pは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合であり、各Pは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合であり、jは、1~7の整数(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)であり、kは、1~7の整数(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)である。いくつかの実施形態では、jは、6である。いくつかの実施形態では、kは、4である。いくつかの実施形態では、jは、6であり、kは、4である。アンチセンス鎖は、標的核酸に対して相補的である(例えば、完全にまたは部分的に相補的である)。
【0419】
本開示のいくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、式A3で表される構造を含み、式A3は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-B-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-S-A-S-B-S-A-S-A-S-A
式A3
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0420】
本開示のいくつかの実施形態では、本開示のsiRNAは、式S-Vによって表されるセンス鎖を有してもよく、式S-Vは、5’から3’の方向に、以下であり、
E-(A’)-C-P-F
式S-V
式中、Eは、式(C-Pで表され、Fは、式D-P-C-P-C、D-P-C-P-C、D-P-C-P-D、またはD-P-C-P-Dで表され、A’、C、D、P、及びPは、式IVで定義される通りであり、mは、1~7の整数(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)である。いくつかの実施形態では、mは、5である。センス鎖は、アンチセンス鎖に対して相補的である(例えば、完全にまたは部分的に相補的である)。
【0421】
本開示のいくつかの実施形態では、センス鎖は、式S5で表される構造を含み、式S5は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-S-A-S-A
式S5
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0422】
本開示のいくつかの実施形態では、センス鎖は、式S6で表される構造を含み、式S6は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-A
式S6
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0423】
本開示のいくつかの実施形態では、センス鎖は、式S7で表される構造を含み、式S7は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-S-A-S-B
式S7
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0424】
本開示のいくつかの実施形態では、センス鎖は、式S8で表される構造を含み、式S8は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B-O-A-O-B
式S8
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0425】
本開示のいくつかの実施形態では、siRNAは、式A-VIで表される領域を含むアンチセンス鎖を含んでもよく、式A-VIは、5’から3’の方向に、以下であり、
A-B-E-B-E-F-G-D-P-C’
式A-VI
式中、Aは、式C-P-D-Pで表され、各Bは、式C-Pで表され、各Cは、2’-O-Meリボヌクレオシドであり、各C’は、独立して、2’-O-Meリボヌクレオシドまたは2’-Fリボヌクレオシドであり、各Dは、2’-Fリボヌクレオシドであり、各Eは、式D-P-C-Pで表され、各Fは、式D-P-C-Pで表され、各Gは、式C-Pで表され、各Pは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合であり、各Pは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合であり、jは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数であり、kは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数であり、lは、1~7(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)の整数である。いくつかの実施形態では、jは、3である。いくつかの実施形態では、kは、6である。いくつかの実施形態では、lは、2である。いくつかの実施形態では、jは、3であり、kは、6であり、lは、2である。アンチセンス鎖は、標的核酸に対して相補的である(例えば、完全にまたは部分的に相補的である)。
【0426】
本開示のいくつかの実施形態では、アンチセンス鎖は、式A4で表される構造を含み、式A4は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-B-S-A-O-A-O-A-O-B-O-A-O-A-O-A-O-A-O-A-O-A-O-A-O-B-O-A-O-B-S-A-S-A-S-A-S-B-S-A
式A4
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0427】
本開示のいくつかの実施形態では、siRNAは、式S-VIIで表される領域を含むセンス鎖を含んでもよく、式S-VIIは、5’から3’の方向に、以下であり、
H-B-I-A’-B-H-C
式S-VII
式中、A’は、式C-P-D-Pで表され、各Hは、式(C-Pで表され、各Iは、式(D-P)で表され、B、C、D、P、及びPは、式VIで定義される通りであり、mは、1~7の整数(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)であり、nは、1~7の整数(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)であり、oは、1~7の整数(例えば、1、2、3、4、5、6、または7)である。いくつかの実施形態では、mは、3である。いくつかの実施形態では、nは、3である。いくつかの実施形態では、oは、3である。いくつかの実施形態では、mは3であり、nは3であり、oは3である。センス鎖は、アンチセンス鎖に対して相補的である(例えば、完全にまたは部分的に相補的である)。
【0428】
本開示のいくつかの実施形態では、センス鎖は、式S9で表される構造を含み、式S9は、5’-3’方向に、以下であり、
A-S-A-S-A-O-A-O-A-O-B-O-B-O-B-O-A-O-B-O-A-O-A-O-A-O-A-S-A-S-A
式S9
式中、Aは、2’-O-Meリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Oは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表し、Sは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表す。
【0429】
本開示のいくつかの実施形態では、siRNAは、式VIIIで表される領域を含むアンチセンス鎖を含んでもよい。
【0430】
5’リン安定化部分
siRNAを分解からさらに保護するために、5’-リン安定化部分を使用できる。5’-リン安定化部分は、5’-リン酸塩を置き換えて、リン酸塩の加水分解を防止する。5’リン酸塩の加水分解は、遺伝子サイレンシングの必要なステップであるRISCへの結合を防止する。RISCへの結合を妨げないリン酸塩の任意の置換は、本開示において企図される。いくつかの実施形態では、5’リン酸塩の置換は、インビボ加水分解に対しても安定である。各siRNA鎖は、独立して、任意選択的に、任意の好適な5’-リン安定化部分を用いてもよい。
【化3】
【0431】
いくつかの例示的なエンドキャップは、式I~VIIIにおいて実証される。式I~VIIIのNucは、本明細書に記載の核酸塩基または核酸塩基誘導体または置換を表す。式I~VIIIのXは、本明細書に記載の2’-修飾を表す。いくつかの実施形態は、式Iのようなヒドロキシ、式IIのようなリン酸基、式III及びVIのようなビニルホスホネート、及び式IV、VI、及びVIIIのような5’-メチル置換リン酸基、または式VIIのようなメチレンホスホネート、式IIIで示されるような5’-リン安定化部分として5’-ビニルホスホネートを利用する。
【0432】
siRNA分岐
siRNA分子の分岐は、本発明における重要な特徴である。siRNA分子は、分岐していなくてもよく、またはリンカーを介して接続された二分岐、三分岐、または四分岐であってもよい。各主な分岐は、2、3、4、5、6、7、または8個の別個のRNA一本鎖または二本鎖を可能にするように、さらに分岐されてよい。リンカー上の分岐点は、同じ原子に由来してもよく、またはリンカーに沿って別々の原子に由来してもよい。いくつかの例示的な実施形態を表1に列挙し、ここで、Lは、リンカーを表し、Xは、siRNA分子分岐点に好適な任意の原子を表す。
【表1】
【0433】
リンカー
本明細書に記載のsiRNAの複数の鎖は、リンカーによって共有結合され得る。この分岐の効果は、とりわけ、CNS内のミクログリアへのより良いアクセスを可能にする細胞透過性を改善する。本発明のsiRNAと不適合ではない任意のリンカー部分が用いられ得る。例示的なリンカーとしては、2~10個のサブユニット(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、または10個のサブユニット)のエチレングリコール鎖、アルキル鎖、炭水化物鎖、ブロックコポリマー、ペプチド、RNA、DNA、及び他のものが挙げられる。いくつかの実施形態では、リンカーの任意の炭素原子または酸素原子は、任意選択的に、窒素原子で置き換えられるか、ヒドロキシル置換基を有するか、またはオキソ置換基を有する。いくつかの実施形態では、リンカーは、ポリエチレングリコール(PEG)リンカーである。開示される組成物及び方法に使用するのに好適なPEGリンカーとしては、直鎖または非直鎖PEGリンカーが挙げられる。非直鎖PEGリンカーの例としては、分岐PEG、直鎖フォークPEG、または分岐フォークPEGが挙げられる。
【0434】
様々な重量のPEGリンカーを、開示された組成物及び方法に使用してもよい。例えば、PEGリンカーは、5~500ダルトンの重量を有し得る。いくつかの実施形態では、500~1,000ダルトンの重量を有するPEGリンカーが使用され得る。いくつかの実施形態では、1,000~10,000ダルトンの重量を有するPEGリンカーが使用され得る。いくつかの実施形態では、200~20,000ダルトンの重量を有するPEGリンカーが使用され得る。いくつかの実施形態では、リンカーは、siRNAのセンス鎖に共有結合している。いくつかの実施形態では、リンカーは、siRNAのアンチセンス鎖に共有結合している。いくつかの実施形態では、PEGリンカーは、トリエチレングリコール(TrEG)リンカーである。いくつかの実施形態では、PEGリンカーは、テトラエチレンリンカー(TEG)である。
【0435】
いくつかの実施形態では、リンカーは、アルキル鎖リンカーである。いくつかの実施形態では、リンカーは、ペプチドリンカーである。いくつかの実施形態では、リンカーは、RNAリンカーである。いくつかの実施形態では、リンカーは、DNAリンカーである。
【0436】
リンカーは、2、3、4、または5個の独自のsiRNA鎖を共有結合し得る。リンカーは、siRNAオリゴマーの任意の部分に共有結合し得る。いくつかの実施形態では、リンカーは、各siRNA鎖のヌクレオシドの3’末端に結合する。いくつかの実施形態では、リンカーは、各siRNA鎖のヌクレオシドの5’末端に結合する。いくつかの実施形態では、リンカーは、共有結合形成部分を介して、siRNA鎖(例えば、センス鎖またはアンチセンス鎖)のヌクレオシドに結合する。いくつかの実施形態では、共有結合形成部分は、アルキル、エステル、アミド、炭酸塩、カルバメート、トリアゾール、尿素、ホルムアセタール、ホスホネート、リン酸塩、及びリン酸塩誘導体(例えば、ホスホロチオエート、ホスホラミデートなど)からなる群から選択される。
【0437】
いくつかの実施形態では、リンカーは、以下に示されるように、式L1の構造を有する。
【化4】
【0438】
いくつかの実施形態では、リンカーは、以下に示されるように、式L2の構造を有する。
【化5】
【0439】
いくつかの実施形態では、リンカーは、以下に示されるように、式L3の構造を有する。
【化6】
【0440】
いくつかの実施形態では、リンカーは、以下に示されるように、式L4の構造を有する。
【化7】
【0441】
いくつかの実施形態では、リンカーは、以下に示されるように、式L5の構造を有する。
【化8】
【0442】
いくつかの実施形態では、リンカーは、以下に示されるように、式L6の構造を有する。
【化9】
【0443】
いくつかの実施形態では、リンカーは、以下に示されるように、式L7の構造を有する。
【化10】
【0444】
いくつかの実施形態では、リンカーは、以下に示されるように、式L8の構造を有する。
【化11】
【0445】
いくつかの実施形態では、リンカーは、以下に示されるように、式L9の構造を有する。
【化12】
【0446】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される分岐したsiRNA分子のうちの1つ以上に使用するためのリンカーの選択は、例えば、本開示の1つ以上の分岐したsiRNA分子について望ましい疎水性が達成されるように、リンカーの疎水性に基づいてもよい。例えば、アルキル鎖を含有するリンカーを使用して、より少ない疎水性リンカーまたは親水性リンカーを有する分岐したsiRNA分子と比較して、分岐したsiRNA分子の疎水性を増加させてもよい。
【0447】
治療の方法
本発明は、遺伝子サイレンシングを必要とする対象を治療する方法を提供する。遺伝子サイレンシングは、欠陥のあるまたは過剰活性のミクログリア遺伝子をサイレンシングするために、発現及び/または活性が低下したミクログリア遺伝子の負の調節因子をサイレンシングするために、疾患駆動遺伝子の発現及び/または活性を増加させる経路(複数可)における活性化役割を有する野生型ミクログリア遺伝子をサイレンシングするために、選択的にノックダウンされたときに、遺伝子(複数可)の総発現及び/または活性を上昇させ得るミクログリア遺伝子(複数可)スプライスアイソフォームをサイレンシングするために、とりわけ、目的が疾患状態から健康な状態に向かって遺伝的及び生化学的経路活性を回復させることである限り、実施されてもよい。活性化合物は、任意の好適な用量で投与することができる。患者に投与される本発明の組成物の実際の投与量は、体重、病態の重症度、以前または同時の治療介入、患者の特発性疾患、及び投与経路などの身体的及び生理学的要因によって決定され得る。投与量及び投与経路に応じて、好ましい投与量及び/または有効量の投与回数は、対象の応答に応じて変化し得る。投与を担当する施術医は、いずれにしても、組成物中の活性成分(複数可)の濃度及び個々の対象に適切な用量(複数可)を決定するであろう。投与は、必要に応じて、1日当たり任意の適切な回数で行われ得る。対象は、併存疾患の有無にかかわらず、成人または小児ヒトであり得る。
【0448】
疾患
本発明の方法は、ミクログリア遺伝子サイレンシングを必要とする対象のミクログリア細胞に、分岐したsiRNA分子を送達することを特徴とする。ミクログリア遺伝子サイレンシングを必要とする対象は、神経炎症が疾患病理学の主要構成要素である神経変性疾患(例えば、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症、パーキンソン病、前頭側頭型認知症、ハンチントン病、多発性硬化症、または進行性核上性麻痺))に罹患していてもよい。
【0449】
アルツハイマー病
アルツハイマー病(AD)は、高齢者の認知症症例の大部分に関与する遅発性神経変性疾患である。AD患者は、短期及び長期記憶の漸進的喪失、注意欠陥、言語特有の問題、見当識障害、衝動制御、社会的離脱、無快感、及び他の症状を含む症状を特徴とする進行性認知低下に苦しんでいる。ADの特徴的な神経病理学的特徴は、アミロイドβプラークの細胞外凝集体、及び高リン酸化微小管関連タウタンパク質で構成される神経線維のもつれである。これらの凝集体の蓄積は、大脳皮質の前頭葉、側頭葉、及び頭頂葉を含む多数の脳領域、ならびに前脳基底部コリン作動系及び脳幹内の青斑などの皮質下構造における神経損失及び萎縮と関連している。ADはまた、反応性グリオーシス及び炎症促進性サイトカインのレベルの上昇を特徴とする神経炎症の増加と関連する。
【0450】
筋萎縮性側索硬化症
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、脳及び脊髄の両方の運動ニューロンに影響を及ぼし、その結果、疾患の後期段階で自発的な筋肉の麻痺をもたらす、急速に進行する致命的な神経変性疾患である。ALSは、10万人当たり約6人に影響を及ぼし、典型的には、症状の発生後3~5年以内に死亡するが、まだ治癒法は得られていない。ALSは、上部及び下部運動ニューロンの変性の結果として、筋力低下、筋萎縮、及び筋痙攣を引き起こす。認知及び行動機能障害(例えば、言語機能障害、実行機能障害、社会的認知、及び言語記憶機能障害)、及び前頭側頭型認知症は、全てALSの起こりうる症状である。
【0451】
パーキンソン病
PDは、運動に影響を与える進行性疾患であり、アルツハイマー病に次いで、2番目に多い神経変性疾患として認識されている。PDの一般的な症状には、安静時振戦、固縮、及び徐脈が含まれ、うつ病、便秘、疼痛、睡眠障害、泌尿生殖器障害、認知機能低下、及び嗅覚機能障害などの非運動症状もまた、PDとますます関連付けられている。PDの重要な特徴は、黒質緻密部のドーパミン作動性ニューロンの死であり、そのため、PDの現在の治療のほとんどは、ドーパミンの増加に焦点を当てている。PDの別のよく知られた神経病理学的特徴は、PDの影響を受ける脳領域にα-シヌクレインを含有するレビー小体の存在であり、これは、疾患に寄与すると考えられている。
【0452】
PDは、遺伝的及び環境的危険因子の組み合わせから生じると考えられる。全てのパーキンソン病症例に関与する単一の遺伝子はなく、PD症例の大部分は散発的であり、直接的に遺伝したものではないようだ。パーキン、PTEN誘導推定キナーゼ1(PINK1)、ロイシンリッチリピートキナーゼ2(LRRK2)、及びパーキンソニズム関連脱グリカーゼ(DJ-1)をコードする遺伝子の変異は、PDと関連していることが見出されているが、それらはPD症例の総数のごく一部に過ぎない。いくつかの農薬及び除草剤への職業的曝露も、PDのリスク因子として提案されている。合成神経毒MPTPはパーキンソニズムを引き起こす可能性があるが、その使用は非常にまれである。
【0453】
前頭側頭型認知症
前頭側頭型認知症(FTD;前頭側頭葉変性症、FTLDとしても知られている)は、大脳皮質の前頭葉及び側頭葉における進行性神経変性を特徴とする臨床症候群である。FTDの発現は、複雑かつ不均一であり、以下を含む3つの臨床的に異なる型のうちの1つとして提示され得る:1)行動及び性格の変化、無関心、社会的引きこもり、忍耐強い行動、注意欠陥、脱抑制、及び前頭葉の顕著な変性を特徴とする、行動変異型前頭側頭型認知症(BVFTD)、2)流暢な健忘性失語症、単語、モノ、及び概念の意味的知識の進行性喪失、ならびに前側頭葉の顕著な変性を特徴とする、意味性認知症(SD)。さらに、FTDのSD型は、感情鈍麻、社会的欠陥、忍耐強い行動、及び脱抑制を示すか、または3)発話産生における運動障害、言語表現の低下、及びシルビウス皮質周囲の顕著な変性を特徴とする、進行性非流暢性失語症を示す。FTD患者の脳における神経損失は、3つの異なる神経病理学のうちの1つに関連する:1)タウ陽性の神経細胞及びグリア細胞の包含物の存在、2)ユビキチン(ub)陽性及びTAR DNA結合タンパク質43(TDP43)陽性であるがタウ陰性の包含物、または3)ub及び肉腫融合型(FUS)陽性であるが、タウ及びTDP-43陰性の包含物。これらの神経病理は、FTDの病因において重要であると考えられている。
【0454】
FTD患者のほぼ半数は、認知症、ALS、またはパーキンソン病を有する一親等の家族を有し、疾患の原因と強い遺伝的つながりを示唆している。染色体17q21における多数の変異は、FTD提示に関連付けられている。
【0455】
ハンチントン病
ハンチントン病(HD)は、トリヌクレオチド反復拡張障害の一例である。このクラスの障害は、3つのヌクレオチドのセットの不安定な反復の局所的な拡張を伴い、拡張した反復が見出される遺伝子の機能喪失、毒性機能の増大、またはその両方をもたらし得る。トリヌクレオチド反復は、コード領域及び非コード領域を含む、遺伝子の任意の部分に位置し得る。コード領域内に位置する反復は、典型的には、反復グルタミンコードトリプレット(CAG)またはアラニンコードトリプレット(CGA)を伴う。非コード配列内の拡張された反復領域は、遺伝子の異常な発現をもたらす可能性があるが、コード領域内の拡張された反復(コドン反復障害としても知られる)は、タンパク質の誤った折り畳み及び凝集を引き起こす可能性がある。典型的には、野生型遺伝子の領域は、正常な集団では、可変数の反復配列を含有するが、罹患した集団では、反復の数は、2倍から対数オーダーの増加まで、反復の数を増大できる。HDにおいて、反復は、大細胞質タンパク質ハンチンチン(Htt)のN末端コード領域内に挿入される。正常なHtt対立遺伝子は、15~20個のCAG反復を含有するが、35個以上の反復を含有する対立遺伝子は、疾患を発症する危険性を付与するとみなされ得る。36~39個の反復を含有する対立遺伝子は、不完全な浸透性があると考えられ、それらの対立遺伝子を保有するそれらの個体は、疾患を発症してもまたはしなくてもよい(または後の生涯で遅延した提示を示す)一方で、40個以上の反復を含有する対立遺伝子は、完全に浸透性があると考えられる。若年性発症HD(21歳未満)を有するこれらの個体は、多くの場合、60個以上のCAG反復を有することが見出される。
【0456】
多発性硬化症
多発性硬化症(MS)は、若年成人(20~40歳の間に発症する疾患)に影響を及ぼすCNSの最も一般的な脱髄疾患であり、米国では、外傷及びリウマチ性疾患に続き、障害の第3の主要な原因である。
【0457】
MS患者は、ミエリンの破壊、乏突起膠細胞の死、及び軸索喪失を呈する。MSにおける主な病理学的所見は、浸潤単核細胞、主にTリンパ球及びマクロファージの存在であり、これらは、血液脳関門を破り、CNS内の活性炎症を誘発する。MSを特徴付ける神経学的症状には、完全または部分的な視力喪失、複視、感覚症状、完全な麻痺に進行する可能性のある運動機能低下、膀胱機能障害、及び認知障害が含まれる。関連する炎症病巣は、脳及び脊髄内のミエリン破壊、脱髄プラーク、グリオーシス、及び軸索喪失をもたらし、神経障害の臨床症状の主要な駆動要因である。
【0458】
MSの病因は完全には理解されていない。この疾患は、まだ定義されていない環境因子に曝露した遺伝的素因のある対象において発症し、その病因は、ミエリン抗原に対する自己反応性T細胞に関連する自己免疫機序を伴う。1つの優性遺伝子がMSを発症する遺伝的感受性を決定するのではなく、むしろ、各々が異なる影響を有する多くの遺伝子が関与することが十分に確立されている。MSの病因の根底にある詳細な分子機序は、依然として解明されていない。
【0459】
進行性核上性麻痺
進行性で致命的なタウオパチーである進行性核上性麻痺(PSP)は、米国の全てのパーキンソン症例の約10%を占めている。PSP患者は、無関心、実行機能の喪失、及び流暢性の低下などの認知障害に加えて、姿勢の不安定性、転倒、歩行の異常、徐脈運動障害、垂直方向の視線麻痺、偽球麻痺、及び四肢の硬直を伴わない軸索硬直を含む様々な運動障害を有する。PSPの神経病理は、異常な細胞内微小管と関連し、不溶性フィラメント沈着をもたらす、タウタンパク質の蓄積を特徴とする。PSP神経変性の神経病理学的提示は、黒質、蒼白球、及び視床下核を含む皮質下領域に位置する。PSP神経変性は、活性化されたミクログリア及び星細胞の組織及びサイトカインプロファイルの破壊を特徴とする。
【0460】
現在、PSPに対する疾患修飾治療はない。現在の標準的なケアは、緩和ケアである。進行した疾患ステージの患者は、しばしば、窒息の危険を回避し、栄養を提供するために栄養チューブを挿入する。PSPのいくつかの症状を軽減するための療法が利用可能であるが、神経変性から脳を保護するものはない。PSPの症状を治療するための現在の薬物には、ドーパミンアゴニスト、三環系抗うつ薬、メチセルギド、オナボツリヌムトキシンA(顔面の筋肉のこわばりを治療するため)が含まれる。しかしながら、疾患が進行し症状が悪化するにつれて、薬物は症状を適切に軽減することができない場合がある。
【0461】
遺伝子標的
本発明の方法は、ミクログリア遺伝子サイレンシングを必要とする対象のミクログリア細胞に分岐したsiRNA分子を送達することを特徴とする。ミクログリア遺伝子サイレンシングを必要とする患者は、ABCA7、ABI3、ADAM10、APOC1、APOE、AXL、BIN1、C1QA、C3、C9ORF72、CASS4、CCL5、CD2AP、CD33、CD68、CLPTM1、CLU、CR1、CSF1、CST7、CTSB、CTSD、CTSL、CXCL10、CXCL13、DSG2、ECHDC3、EPHA1、FABP5、FERMT2、FTH1、GNAS、GRN、HBEGF、HLA-DRB1、HLA-DRB5、IFIT1、IFIT3、IFITM3、IFNAR1、IFNAR2、IGF1、IL10RA、IL1A、IL1B、IL1RAP、INPP5D、ITGAM、ITGAX、LILRB4、LPL、MEF2C、MMP12、MS4A4A、MS4A6A、NLRP3、NME8、NOS2、PICALM、PILRA、PLCG2、PTK2B、SCIMP、SLC24A4、SORL1、SPI1、SPP1、SPPL2A、TBK1、TNF、TREM2、TREML2、TYROBP、及びZCWPW1からなる群から選択される遺伝子の調節不全の発現及び/または活性を有し得る。
【0462】
いくつかの実施形態では、ミクログリア遺伝子サイレンシングを必要とする患者は、APOE、BIN1、C1QA、C3、C9ORF72、CCL5、CD33、CLU/APOJ、CR1、CXCL10、CXCL13、IFIT1、IFIT3、IFITM3、IFNAR1、IFNAR2、IL10RA、IL1A、IL1B、IL1RAP、INPP5D、ITGAM、MEF2C、MMP12、NLRP3、NOS2、PILRA、PLCG2、PTK2B、SLC24A4、TBK1、及びTNFからなる群から選択される遺伝子のうちのいずれか1つのサイレンシングを必要とし得る。
【0463】
医薬組成物
本発明の分岐したsiRNA分子は、インビボでの投与に好適な生物学的に適合する形態で対象に投与するための薬学的組成物に製剤化することができる。したがって、一態様では、本発明は、好適な希釈剤、担体、または賦形剤と混合して分岐したsiRNAを含む薬学的組成物を提供する。siRNAは、例えば、経口的にまたは静脈内注射によって投与することができる。
【0464】
好適な製剤の選択及び調製のための従来の手順及び成分は、例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy(2012,22nd ed.)and in The United States Pharmacopeia:The National Formulary(2015,USP38 NF33)に記載されている。
【0465】
通常の保存条件及び使用条件下で、医薬組成物は、例えば、微生物の増殖を防止するための保存剤を含有してもよい。医薬組成物には、滅菌水溶液、滅菌分散液、または滅菌溶液もしくは滅菌分散液を即時調製するための粉末が含まれる。全ての場合において、形態は、当該技術分野で既知の技術を使用して滅菌され得、治療を必要とする対象に容易に投与され得る程度まで流動化され得る。
【0466】
薬学的組成物は、対象、例えば、ヒト対象に、単独で、または薬学的に許容される担体と組み合わせて、投与されてもよく、本明細書で示される場合、その割合は、化合物の溶解性及び/または化学的性質、選択される投与経路、及び標準的な薬学的実務によって決定されてもよい。
【0467】
レジメン
当技術分野の通常の技能を有する医師は、siRNAを必要とする哺乳類対象(例えば、ヒト)に投与するための有効量のsiRNAを容易に決定することができる。例えば、医師は、本発明のsiRNAの用量を、所望の治療効果を達成するのに必要とされるレベルよりも低いレベルで処方し始め、所望の効果が達成されるまで投与量を徐々に増加させていくことができる。あるいは、医師は、高用量でsiRNAを投与することによって治療レジメンを開始し、その後、治療効果(例えば、標的遺伝子配列の発現の減少)が達成されるまで漸進的に低用量を投与してもよい。一般に、本発明のsiRNAの好適な1日用量は、治療効果をもたらすのに有効な最低用量のsiRNAの量である。本発明の一本鎖または二本鎖siRNAは、注射により、例えば、髄腔内、脳室内、または線条体内に投与してもよい。本発明のsiRNAの治療用組成物の1日用量は、単回用量として、または、日、週、月、または年を通して適切な間隔で別々に投与される2回、3回、4回、5回、6回、またはそれより多い用量として、任意選択で、単位投与形態で投与されてもよい。本発明のsiRNAは単独で投与することが可能であるが、賦形剤、担体、及び任意選択で追加の治療薬と組み合わせて薬学的製剤として投与してもよい。
【0468】
投与経路
本発明の方法は、治療用組成物によって許容される任意の投与経路を企図する。方法のいくつかの実施形態は、髄腔内、脳室内、または線条体内注射を含む。
【0469】
髄腔内注射は、脊柱またはくも膜下腔への直接注射である。脊柱のCSFに直接注射することによって、本発明のsiRNA分子は、脊柱内のミクログリアへの直接アクセスを有し、及び血液脳関門を迂回することによって脳内のミクログリアにアクセスする経路を有する。
【0470】
脳室内(ICV)注射は、脳室のCSFに直接注射する方法である。髄腔内注射と同様に、ICVは、血液脳関門を迂回する注射方法である。ICVを使用することは、治療剤が血中で分解される危険性なしに、脳及び脊柱のミクログリアへアクセスできるという利点を可能にする。
【0471】
線条体内注射は、線条体(striatum、または、corpus striatum)への直接注射である。線条体は、脳の皮質下基底核の領域である。線条体への注射は、血液脳関門及び血流への注射の薬物動態学的課題を迂回し、脳及び脊柱のミクログリアへの直接アクセスを可能にする。
【実施例
【0472】
実施例1。非ヒト霊長類のミクログリアにおけるジsiRNAの取り込みのためのプロトコル
この実施例に記載する実験は、分岐したsiRNA分子が中枢神経系に浸透し、ミクログリア細胞内に内在する能力を評価するために実施した。この目的のために、ハンチントン(HTT)遺伝子を標的とし、蛍光色素(Cy3)にコンジュゲートされた分岐したsiRNA化合物を、まず、非ヒト霊長類(NHP;カニクイザル)への髄腔内注射を介して脳脊髄液に注射した。その後、動物から中枢神経系組織試料を得た。分岐したsiRNA分子がミクログリア細胞によって内在化された程度を評価するために、組織試料を、特定の細胞型(例えば、ミクログリア)で発現したマーカーに特異的である蛍光標識抗体を使用して染色した。その後、蛍光顕微鏡を用いて、Cy3標識した分岐したsiRNA分子及び抗体標識したミクログリア細胞の共局在化の程度を決定し、これをミクログリア取り込みの指標として機能させた。これらの実験及びそれらの結果については、以下にさらに詳細に記載される。
【0473】
パラフィン包埋CNS組織スライドを試験した。髄腔内注射を介して、蛍光標識された分岐したsiRNAの用量をNHP(カニクイザル)に投与した。注射の48時間後に、分布試験を行った。対照は、注射されていないNHPであった。撮像用のNHP組織を、5±3℃で4%のPFA中で48~72時間、後固定し、次いでPBSに移した。全ての組織をパラフィン包埋し、4μm切片にスライスし、免疫蛍光染色のためにスライド上に固定した。その後、切片を脱パラフィン化し、抗原賦活に供した。試料は、キシレンを各々5分ずつ2回交換した後、50%のキシレン+50%のエタノール(100%)で5分間、脱パラファン化した。試料は、100%のエタノールを各々3分ずつ2回交換し、90%、80%、70%、次いで50%のエタノールを各々3分ずつ、その後、蒸留水でリンスすることにより、水和させた。抗原賦活は、150mLのTris-EDTA緩衝液(pH9)を使用し、染色皿を圧力鍋(1200mLのDDHOを含有する)内に10分間置き、スライドを室温まで冷却させ、続いて、HO及びTBSTで断面的に洗浄することにより、実施した。断片をバックグラウンドターミネーターブロッキング試薬でブロックし、次いでスライドを、ミクログリア特異的遺伝子Iba-1に対する一次抗体とともに室温で1.5時間インキュベートし、続いて、Alexa Fluor488(Alexa-488)で標識された二次抗体で処理した。Alexa-488を使用して、Iba-1抗体を視覚化した。DAPIを使用して、細胞核を視覚化した。組織を、TBS-Tween20で5分間3回洗浄した。Fluoromount-Gを用いてガラスカバースリップを配置し、スライドを遮光しながら4℃で一晩乾燥させた。Olympus VS200スライドスキャナを使用して、脳及び脊髄の免疫蛍光画像を取得した(20×対物レンズ)。各撮像チャネル内の画像は、光強度及び露光時間について同じ設定の下で取得された。
【0474】
DAPI染色核、Alexa-488標識Iba-1抗体、及びCy3標識siRNAの共局在は、カニクイザルの全ての試験された脳及び脊髄組織にわたって観察され、ミクログリア細胞浸透及び/または分岐したジsiRNAの取り込みを示した。対照実験には、未注射のNHP対照(Cy3-siRNAなし)、非特異的一次抗体(アイソタイプ抗体対照)、及び二次抗体なし(Alexa Fluor488試薬なし)が含まれた。堅牢な共局在が、皮質(図1A)、海馬(図1B)、尾状核(図1C)、及び脊髄(図1D)において観察された。対照は、Cy3及びAlexa Fluor488シグナルの共局在化を示さず、ミクログリア取り込みの検出の特異性を示した(図示せず)。
【0475】
これらの結果は、本開示のds-siRNA剤が、脳及び脊髄を含むCNS組織のミクログリア細胞によって内在化されることが可能であり、アルツハイマー病または筋萎縮性側索硬化症などの神経学的状態の治療のためのそのような薬剤の使用を支持することを実証する。
【0476】
実施例2。アルツハイマー病患者の治療方法
アルツハイマー病と診断された対象を、施術医によって決定される用量及び頻度(例えば、1日に3回、1日に2回、1日に1回、週に1回、1カ月に1回、隔月に1回、4カ月に1回、5カ月に1回、6カ月に1回、7カ月に1回、8カ月に1回、9カ月に1回、10カ月に1回、11カ月に1回、または1年に1回)で治療する。用量及び頻度は、対象の身長、体重、年齢、性別、及び他の障害に基づいて決定される。
【0477】
分岐したsiRNAは、疾患及び対象との適合性のために施術医によって選択される。一本鎖または二本鎖の分岐したsiRNAが、選択のために利用可能である。選択されるsiRNAは、アンチセンス鎖を有し、二本鎖siRNAの場合、配列及びRNA修飾(例えば、天然及び非天然ヌクレオシド間結合、修飾糖、及び5’-リン安定化部分)を有するセンス鎖は、患者及び標的とされる疾患に最も適している(例えば、
PSM-A-T-B-T-A-P-B-P-A-P-B-P-A-P-B-P-A-P-B-P-A-P-B-P-A-P-B-T-A-T-B-T-A-T-B-T-A-T-B-T
B-T-A-T-B-P-A-P-B-P-A-P-B-P-A-P-B-P-A-P-B-P-A-P-B-P-A-T-B-T
式中、A及びBは異なるヌクレオシドであり、Tはホスホロチオエートであり、Pはホスホジエステルであり、PSMは5’-リン安定化部分である)。
【0478】
分岐したsiRNAは、対象が最大許容用量に達するまで、または疾患の症状が十分に改善されるまで、患者に許容される速度で、患者及び状態に最も適した経路(例えば、髄腔内、脳室内、または線条体内)によって送達される。
【0479】
実施例3。筋萎縮性側索硬化症を有する患者を治療する方法
筋萎縮性側索硬化症と診断された対象を、施術医によって決定される用量及び頻度(例えば、1日に3回、1日に2回、1日に1回、週に1回、1カ月に1回、隔月に1回、4カ月に1回、5カ月に1回、6カ月に1回、7カ月に1回、8カ月に1回、9カ月に1回、10カ月に1回、11カ月に1回、または1年に1回)で治療する。用量及び頻度は、対象の身長、体重、年齢、性別、及び他の障害に基づいて決定される。
【0480】
分岐したsiRNAは、疾患及び対象との適合性のために施術医によって選択される。一本鎖または二本鎖の分岐したsiRNAは、選択のために利用可能である。選択されるsiRNAは、アンチセンス鎖を有し、二本鎖siRNAの場合、配列及びRNA修飾(例えば、天然及び非天然ヌクレオシド間結合、修飾糖、及び5’-リン安定化部分)を有するセンス鎖は、患者及び標的とされる疾患に最も適している(例えば、
PSM-A-T-B-T-A-P-B-P-A-P-B-P-A-P-B-P-A-P-B-P-A-P-B-P-A-P-B-T-A-T-B-T-A-T-B-T-A-T-B-T
B-T-A-T-B-P-A-P-B-P-A-P-B-P-A-P-B-P-A-P-B-P-A-P-B-P-A-T-B-T
式中、A及びBは異なるヌクレオシドであり、Tはホスホロチオエートであり、Pはホスホジエステルであり、PSMは5’-リン安定化部分である)。
【0481】
分岐したsiRNAは、対象が最大許容用量に達するまで、または疾患の症状が十分に改善されるまで、患者に許容される速度で、患者及び状態に最も適した経路(例えば、髄腔内、脳室内、または線条体内)によって送達される。
【0482】
具体的な実施形態
いくつかの具体的な実施形態を以下に列挙する。以下に列挙される実施形態は、本発明の範囲を限定すると解釈されるべきではなく、むしろ以下は、本発明の有用性のいくつかの例として提示される。
【0483】
E1.ミクログリア遺伝子サイレンシングを必要とする対象のミクログリア細胞に、分岐した小さな干渉RNA(siRNA)分子を送達する方法であって、前記分岐したsiRNA分子を前記対象の中枢神経系に投与することを含む、前記方法。
【0484】
E2.前記対象が、調節不全のミクログリア遺伝子または調節不全のミクログリア遺伝子ネットワークの発現に関連する疾患を有すると診断されている、E1に記載の方法。
【0485】
E3.前記調節不全のミクログリア遺伝子が、参照対象のミクログリア細胞におけるミクログリア遺伝子の発現及び/または活性と比較して、前記対象のミクログリア細胞における増加した発現及び/または活性を示す、E2に記載の方法。
【0486】
E4.前記調節不全のミクログリア遺伝子が、参照対象のミクログリア細胞におけるミクログリア遺伝子の発現及び/または活性と比較して、前記対象のミクログリア細胞における軽減した発現及び/または活性を示す、E2に記載の方法。
【0487】
E5.前記対象に前記分岐したsiRNA分子を送達することが、前記対象における遺伝子のサイレンシングをもたらす、E1~E4のいずれか1つに記載の方法。
【0488】
E6.前記siRNAは、(i)(例えば、参照対象で観察された発現及び/または活性のレベルと比較して)増加した発現及び/または活性が疾患状態に関連するもととなる遺伝子の、正の調節因子をコードする遺伝子の一部に対して相補性を有するアンチセンス鎖を含む、E1~E5のいずれか1つに記載の方法。
【0489】
E7.前記siRNAは、(i)(例えば、参照対象で観察された発現及び/または活性のレベルと比較して)軽減した発現及び/または活性が疾患状態に関連するもととなる遺伝子の、負の調節因子をコードする遺伝子の一部に対して相補性を有するアンチセンス鎖を含む、E1~E5のいずれか1つに記載の方法。
【0490】
E8.前記siRNAは、(i)参照対象のスプライスアイソフォームの発現と比較して過剰発現したスプライスアイソフォームが疾患状態に関連するもととなる遺伝子の、スプライスアイソフォームに対して相補性を有するアンチセンス鎖を含む、E1~E5のいずれか1つに記載の方法。
【0491】
E9.前記siRNAが、(ii)アンチセンス鎖に対して相補性を有するセンス鎖を含む、E6~E8のいずれか1つに記載の方法。
【0492】
E10.前記対象における前記ミクログリア遺伝子の前記サイレンシングが、前記対象における疾患状態を治療する、E1~E9のいずれか1つに記載の方法。
【0493】
E11.前記疾患が、神経炎症性疾患または神経変性疾患である、E1~E10のいずれか1つに記載の方法。
【0494】
E12.前記調節不全の遺伝子が、ABCA7、ABI3、ADAM10、APOC1、APOE、AXL、BIN1、C1QA、C3、C9ORF72、CASS4、CCL5、CD2AP、CD33、CD68、CLPTM1、CLU、CR1、CSF1、CST7、CTSB、CTSD、CTSL、CXCL10、CXCL13、DSG2、ECHDC3、EPHA1、FABP5、FERMT2、FTH1、GNAS、GRN、HBEGF、HLA-DRB1、HLA-DRB5、IFIT1、IFIT3、IFITM3、IFNAR1、IFNAR2、IGF1、IL10RA、IL1A、IL1B、IL1RAP、INPP5D、ITGAM、ITGAX、LILRB4、LPL、MEF2C、MMP12、MS4A4A、MS4A6A、NLRP3、NME8、NOS2、PICALM、PILRA、PLCG2、PTK2B、SCIMP、SLC24A4、SORL1、SPI1、SPP1、SPPL2A、TBK1、TNF、TREM2、TREML2、TYROBP、及びZCWPW1、またはそれらの負の調節因子、正の調節因子、もしくはスプライスアイソフォームからなる群から選択される、E2~E10のいずれか1つに記載の方法。
【0495】
E13.前記対象が、哺乳類、例えば、ヒトである、E1~E12のいずれか1つに記載の方法。
【0496】
E14.前記分岐したsiRNAが、前記対象に髄腔内、脳室内、または線条体内投与される、E1~E13のいずれか1つに記載の方法。
【0497】
E15.前記分岐したsiRNAが、前記対象に髄腔内投与される、E1~E14のいずれか1つに記載の方法。
【0498】
E16.前記分岐したsiRNAが、前記対象に脳室内投与される、E1~E14のいずれか1つに記載の方法。
【0499】
E17.前記分岐したsiRNAが、前記対象に線条体内投与される、E1~E14のいずれか1つに記載の方法。
【0500】
E18.前記siRNA分子が、二分岐である、E1~E17のいずれか1つに記載の方法。
【0501】
E19.前記siRNA分子が、三分岐である、E1~E17のいずれか1つに記載の方法。
【0502】
E20.前記siRNA分子が、四分岐である、E1~E17のいずれか1つに記載の方法。
【0503】
E21.前記siRNAが、(i)APOE、BIN1、C1QA、C3、C9ORF72、CCL5、CD33、CLU/APOJ、CR1、CXCL10、CXCL13、IFIT1、IFIT3、IFITM3、IFNAR1、IFNAR2、IL10RA、IL1A、IL1B、IL1RAP、INPP5D、ITGAM、MEF2C、MMP12、NLRP3、NOS2、PILRA、PLCG2、PTK2B、SLC24A4、TBK1、及びTNFからなる群から選択される遺伝子のうちの1つ以上に対して相補性を有するアンチセンス鎖、ならびに(ii)前記アンチセンス鎖に対して相補性を有するセンス鎖を含む、E1~E20のいずれか1つに記載の方法。
【0504】
E22.前記アンチセンス鎖が、5’から3’の方向に、以下の式を有し、
Z-((A-P-)(B-P-)
式中、Zは、5’リン安定化部分であり、
各Aは、独立して、2’-O-メチル(2’-O-Me)リボヌクレオシドであり、
各Bは、独立して、2’-フルオロ-リボヌクレオシドであり、
各Pは、独立して、ホスホジエステル結合及びホスホロチオエート結合から選択されるヌクレオシド間結合であり、
nは、1~5の整数であり、
mは、1~5の整数であり、
qは、1~15の整数である、E21に記載の方法。
【0505】
E23.Zが、式I~VIIIのいずれか1つで表され、
【化13】
式中、Nucは、アデニン、ウラシル、グアニン、チミン、またはシトシンなどの核酸塩基を表し、Rは、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、または任意に置換されたアルキニル(例えば、任意に置換されたC1-C6アルキル、任意に置換されたC2-C6アルケニル、または任意に置換されたC2-C6アルキニル)、フェニル、ベンジル、ヒドロキシ、または水素を表す、E22に記載の方法。
【0506】
E24.Zが、式IIIで表される(E)-ビニルホスホネートである、E22またはE23に記載の方法。
【0507】
E25.nが、1~4である、E22~E24のいずれか1つに記載の方法。
【0508】
E26.nが、1~3である、E22~E25のいずれか1つに記載の方法。
【0509】
E27.nが、1~2である、E22~E26のいずれか1つに記載の方法。
【0510】
E28.nが、1である、E22~E27のいずれか1つに記載の方法。
【0511】
E29.mが、1~4である、E22~E28のいずれか1つに記載の方法。
【0512】
E30.mが、1~3である、E22~E29のいずれか1つに記載の方法。
【0513】
E31.mが、1~2である、E22~E30のいずれか1つに記載の方法。
【0514】
E32.mが、1である、E22~E31のいずれか1つに記載の方法。
【0515】
E33.n及びmが、各々1である、E22~E32のいずれか1つに記載の方法。
【0516】
E34.前記リボヌクレオシドの少なくとも10%以下が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E22~E33のいずれか1つに記載の方法。
【0517】
E35.前記リボヌクレオシドの少なくとも10%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E22~E34のいずれか1つに記載の方法。
【0518】
E36.前記リボヌクレオシドの少なくとも20%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E22~E35のいずれか1つに記載の方法。
【0519】
E37.前記リボヌクレオシドの少なくとも30%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E22~E36のいずれか1つに記載の方法。
【0520】
E38.前記リボヌクレオシドの少なくとも40%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E22~E37のいずれか1つに記載の方法。
【0521】
E39.前記リボヌクレオシドの少なくとも50%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E22~E38のいずれか1つに記載の方法。
【0522】
E40.前記リボヌクレオシドの少なくとも60%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E22~E39のいずれか1つに記載の方法。
【0523】
E41.前記リボヌクレオシドの少なくとも70%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E22~E40のいずれか1つに記載の方法。
【0524】
E42.前記リボヌクレオシドの少なくとも80%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E22~E41のいずれか1つに記載の方法。
【0525】
E43.前記リボヌクレオシドの少なくとも90%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E22~E42のいずれか1つに記載の方法。
【0526】
E44.前記ヌクレオシド間結合の10%以下が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E22~E43のいずれか1つに記載の方法。
【0527】
E45.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも10%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E22~E44のいずれか1つに記載の方法。
【0528】
E46.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも20%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E22~E45のいずれか1つに記載の方法。
【0529】
E47.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも30%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E22~E46のいずれか1つに記載の方法。
【0530】
E48.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも40%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E22~E47のいずれか1つに記載の方法。
【0531】
E49.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも50%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E22~E48のいずれか1つに記載の方法。
【0532】
E50.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも60%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E22~E49のいずれか1つに記載の方法。
【0533】
E51.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも70%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E22~E50のいずれか1つに記載の方法。
【0534】
E52.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも80%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E22~E51のいずれか1つに記載の方法。
【0535】
E53.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも90%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E22~E52のいずれか1つに記載の方法。
【0536】
E54.前記ヌクレオシド間結合の100%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E22~E53のいずれか1つに記載の方法。
【0537】
E55.9個のヌクレオシド間結合が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E22~E54のいずれか1つに記載の方法。
【0538】
E56.前記アンチセンス鎖の長さが、10~30ヌクレオチドである、E22~E55のいずれか1つに記載の方法。
【0539】
E57.前記アンチセンス鎖の長さが、15~25ヌクレオチドである、E22~E56のいずれか1つに記載の方法。
【0540】
E58.前記アンチセンス鎖の長さが、18~23ヌクレオチドである、E22~E57のいずれか1つに記載の方法。
【0541】
E59.前記アンチセンス鎖の長さが、18ヌクレオチドである、E22~E58のいずれか1つに記載の方法。
【0542】
E60.前記アンチセンス鎖の長さが、19ヌクレオチドである、E22~E56のいずれか1つに記載の方法。
【0543】
E61.前記アンチセンス鎖の長さが、20ヌクレオチドである、E22~E56のいずれか1つに記載の方法。
【0544】
E62.前記アンチセンス鎖の長さが、21ヌクレオチドである、E22~E56のいずれか1つに記載の方法。
【0545】
E63.前記アンチセンス鎖の長さが、22ヌクレオチドである、E22~E56のいずれか1つに記載の方法。
【0546】
E64.前記アンチセンス鎖の長さが、23ヌクレオチドである、E22~E56のいずれか1つに記載の方法。
【0547】
E65.前記アンチセンス鎖の長さが、24ヌクレオチドである、E22~E56のいずれか1つに記載の方法。
【0548】
E66.前記アンチセンス鎖の長さが、25ヌクレオチドである、E22~E56のいずれか1つに記載の方法。
【0549】
E67.前記アンチセンス鎖の長さが、26ヌクレオチドである、E22~E56のいずれか1つに記載の方法。
【0550】
E68.前記アンチセンス鎖の長さが、27ヌクレオチドである、E22~E56のいずれか1つに記載の方法。
【0551】
E69.前記アンチセンス鎖の長さが、28ヌクレオチドである、E22~E56のいずれか1つに記載の方法。
【0552】
E70.前記アンチセンス鎖の長さが、29ヌクレオチドである、E22~E56のいずれか1つに記載の方法。
【0553】
E71.前記アンチセンス鎖の長さが、30ヌクレオチドである、E22~E56のいずれか1つに記載の方法。
【0554】
E72.前記アンチセンス鎖が、式A1の構造を含み、式A1が、以下であり、
A-T-B-T-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-B-T-A-T-A-T-A-T-A-T-A-T-A-T
式A1
式中、Aは、2’-O-メチルリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Tは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表し、Pは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表す、E22に記載の方法。
【0555】
E73.前記アンチセンス鎖が、式A2の構造を含み、式A2が、以下であり、
A-T-A-T-A-P-B-P-B-P-B-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-B-T-A-T-A-T-A-T-A-T-A-T-A-T
(式A2)
式中、Aは、2’-O-メチルリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Tは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表し、Pは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表す、E22に記載の方法。
【0556】
E74.前記アンチセンス鎖が、式A3の構造を含み、式A3が、以下であり、
A-T-B-T-A-P-B-P-B-P-B-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-B-T-A-T-A-T-A-T-A-T-A-T-A-T
(式A3)
式中、Aは、2’-O-メチルリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Tは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表し、Pは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表す、E22に記載の方法。
【0557】
E75.前記アンチセンス鎖が、式A4の構造を含み、式A4が、以下であり、
A-T-B-T-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-B-T-A-T-A-T-A-T-A-T-A-T-A-T
(式A4)
式中、Aは、2’-O-メチルリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Tは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表し、Pは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表す、E22に記載の方法。
【0558】
E76.前記アンチセンス鎖が、式A5の構造を含み、式A5が、以下であり、
A-T-B-T-A-P-A-P-A-P-B-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-B-T-A-T-B-T-A-T-A-T-A-T-A-T
(式A5)
式中、Aは、2’-O-メチルリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Tは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表し、Pは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表す、E22に記載の方法。
【0559】
E77.前記センス鎖が、5’から3’の方向に、以下の式を有し、
Y-((A-P-)(B-P-)L-((B-P-)(A-P-)
式中、Yは、疎水性部分(例えば、コレステロール、ビタミンD、またはトコフェロール)部分であり、
Lが、リンカーであり、
各Aは、独立して、2’-O-Meリボヌクレオシドであり、
各Bは、独立して、2’-フルオロ-リボヌクレオシドであり、
各Pは、独立して、ホスホジエステル結合及びホスホロチオエート結合から選択されるヌクレオシド間結合であり、
nは、1~5の整数であり、
mは、1~5の整数であり、
各qは、1~15の整数である、E22に記載の方法。
【0560】
E78.Yが、コレステロールである、E77に記載の方法。
【0561】
E79.Yが、トコフェロールである、E77に記載の方法。
【0562】
E80.Lが、エチレングリコールオリゴマーである、E77~E79のいずれか1つに記載の方法。
【0563】
E81.Lが、テトラエチレングリコールである、E77~E80のいずれか1つに記載の方法。
【0564】
E82.前記リンカーが、共有結合形成部分を介して前記センス鎖に結合する、E77~E81のいずれか1つに記載の方法。
【0565】
E83.前記共有結合形成部分が、アルキル、エステル、アミド、カルバメート、ホスホネート、リン酸塩、ホスホロチオエート、ホスホロアミデート、トリアゾール、尿素、及びホルムアセタールからなる群から選択される、E82に記載の方法。
【0566】
E84.Lが、式L1の構造を含み、式L1が、以下である、E77に記載の方法。
【化14】
【0567】
E85.Lが、式L2の構造を含み、式L2が、以下である、E77に記載の方法。
【化15】
【0568】
E86.Lが、式L3の構造を含み、式L3が、以下である、E77に記載の方法。
【化16】
【0569】
E87.Lが、式L4の構造を含み、式L4が、以下である、E77に記載の方法。
【化17】
【0570】
E88.Lが、式L5の構造を含み、式L5が、以下である、E77に記載の方法。
【化18】
【0571】
E89.Lが、式L6の構造を含み、式L6が、以下である、E77に記載の方法。
【化19】
【0572】
E90.Lが、式L7の構造を含み、式L7が、以下である、E77に記載の方法。
【化20】
【0573】
E91.Lが、式L8の構造を含み、式L8が、以下である、E77に記載の方法。
【化21】
【0574】
E92.Lが、式L9の構造を含み、式L9が、以下である、E77に記載の方法。
【化22】
【0575】
E93.各Pが、独立して、ホスホジエステル結合及びホスホロチオエート結合から選択される、E77~E92のいずれか1つに記載の方法。
【0576】
E94.nが、1~4である、E77~E93のいずれか1つに記載の方法。
【0577】
E95.nが、1~3である、E77~E94のいずれか1つに記載の方法。
【0578】
E96.nが、1~2である、E77~E95のいずれか1つに記載の方法。
【0579】
E97.nが、1である、E77~E96のいずれか1つに記載の方法。
【0580】
E98.mが、1~4である、E77~E97のいずれか1つに記載の方法。
【0581】
E99.mが、1~3である、E77~E98のいずれか1つに記載の方法。
【0582】
E100.mが、1~2である、E77~E99のいずれか1つに記載の方法。
【0583】
E101.mが、1である、E77~E100のいずれか1つに記載の方法。
【0584】
E102.n及びmが、各々1である、E77~E101のいずれか1つに記載の方法。
【0585】
E103.前記リボヌクレオシドの少なくとも10%以下が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E77~E102のいずれか1つに記載の方法。
【0586】
E104.前記リボヌクレオシドの少なくとも10%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E77~E103のいずれか1つに記載の方法。
【0587】
E105.前記リボヌクレオシドの少なくとも20%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E77~E104のいずれか1つに記載の方法。
【0588】
E106.前記リボヌクレオシドの少なくとも30%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E77~E105のいずれか1つに記載の方法。
【0589】
E107.前記リボヌクレオシドの少なくとも40%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E77~E106のいずれか1つに記載の方法。
【0590】
E108.前記リボヌクレオシドの少なくとも50%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E77~E107のいずれか1つに記載の方法。
【0591】
E109.前記リボヌクレオシドの少なくとも60%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E77~E108のいずれか1つに記載の方法。
【0592】
E110.前記リボヌクレオシドの少なくとも70%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E77~E109のいずれか1つに記載の方法。
【0593】
E111.前記リボヌクレオシドの少なくとも80%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E77~E110のいずれか1つに記載の方法。
【0594】
E112.前記リボヌクレオシドの少なくとも90%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E77~E111のいずれか1つに記載の方法。
【0595】
E113.前記ヌクレオシド間結合の10%以下が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E77~E112のいずれか1つに記載の方法。
【0596】
E114.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも10%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエートである、E77~E113のいずれか1つに記載の方法。
【0597】
E115.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも20%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエートである、E77~E114のいずれか1つに記載の方法。
【0598】
E116.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも30%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエートである、E77~E115のいずれか1つに記載の方法。
【0599】
E117.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも40%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエートである、E77~E116のいずれか1つに記載の方法。
【0600】
E118.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも50%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエートである、E77~E117のいずれか1つに記載の方法。
【0601】
E119.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも60%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエートである、E77~E118のいずれか1つに記載の方法。
【0602】
E120.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも70%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエートである、E77~E119のいずれか1つに記載の方法。
【0603】
E121.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも80%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエートである、E77~E120のいずれか1つに記載の方法。
【0604】
E122.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも90%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエートである、E77~E121のいずれか1つに記載の方法。
【0605】
E123.前記ヌクレオシド間結合の100%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E77~E122のいずれか1つに記載の方法。
【0606】
E124.前記センス鎖の長さが、12~30ヌクレオチドである、E77~E123のいずれか1つに記載の方法。
【0607】
E125.前記センス鎖の長さが、14~28ヌクレオチドである、E77~E124のいずれか1つに記載の方法。
【0608】
E126.前記センス鎖の長さが、16~26ヌクレオチドである、E77~E125のいずれか1つに記載の方法。
【0609】
E127.前記センス鎖の長さが、18~24ヌクレオチドである、E77~E126のいずれか1つに記載の方法。
【0610】
E128.前記センス鎖の長さが、14ヌクレオチドである、E77~E125のいずれか1つに記載の方法。
【0611】
E129.前記センス鎖の長さが、15ヌクレオチドである、E77~E125のいずれか1つに記載の方法。
【0612】
E130.前記センス鎖の長さが、16ヌクレオチドである、E77~E125のいずれか1つに記載の方法。
【0613】
E131.前記センス鎖の長さが、17ヌクレオチドである、E77~E125のいずれか1つに記載の方法。
【0614】
E132.前記センス鎖の長さが、18ヌクレオチドである、E77~E125のいずれか1つに記載の方法。
【0615】
E133.前記センス鎖の長さが、19ヌクレオチドである、E77~E125のいずれか1つに記載の方法。
【0616】
E134.前記センス鎖の長さが、20ヌクレオチドである、E77~E125のいずれか1つに記載の方法。
【0617】
E135.前記センス鎖の長さが、21ヌクレオチドである、E77~E125のいずれか1つに記載の方法。
【0618】
E136.前記センス鎖の長さが、22ヌクレオチドである、E77~E125のいずれか1つに記載の方法。
【0619】
E137.前記センス鎖の長さが、23ヌクレオチドである、E77~E125のいずれか1つに記載の方法。
【0620】
E138.前記センス鎖の長さが、24ヌクレオチドである、E77~E125のいずれか1つに記載の方法。
【0621】
E139.前記センス鎖の長さが、25ヌクレオチドである、E77~E125のいずれか1つに記載の方法。
【0622】
E140.前記センス鎖の長さが、26ヌクレオチドである、E77~E125のいずれか1つに記載の方法。
【0623】
E141.前記センス鎖の長さが、27ヌクレオチドである、E77~E125のいずれか1つに記載の方法。
【0624】
E142.前記センス鎖の長さが、28ヌクレオチドである、E77~E125のいずれか1つに記載の方法。
【0625】
E143.前記センス鎖の長さが、29ヌクレオチドである、E77~E125のいずれか1つに記載の方法。
【0626】
E144.前記センス鎖の長さが、30ヌクレオチドである、E77~E125のいずれか1つに記載の方法。
【0627】
E145.4個のヌクレオシド間結合が、ホスホロチオエート結合である、E77~E144のいずれか1つに記載の方法。
【0628】
E146.前記センス鎖が、式S1の構造を含み、式S1が、以下であり、
A-T-A-T-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-P-A-T-A-T
式S1
式中、Aは、2’-O-メチルリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Tは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表し、Pは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表す、E77に記載の方法。
【0629】
E147.前記センス鎖が、式S2の構造を含み、式S2が、以下であり、
A-T-A-T-A-P-A-P-A-P-A-P-B-P-A-P-A-P-B-P-B-P-A-P-A-P-A-T-A-T
式S2
式中、Aは、2’-O-メチルリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Tは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表し、Pは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表す、E77に記載の方法。
【0630】
E148.前記センス鎖が、式S3の構造を含み、式S3が、以下であり、
A-T-A-T-A-P-A-P-A-P-A-P-B-P-A-P-B-P-B-P-B-P-A-P-A-P-A-T-A-T
式S3
式中、Aは、2’-O-メチルリボヌクレオシドを表し、Bは、2’-Fリボヌクレオシドを表し、Tは、ホスホロチオエートヌクレオシド間結合を表し、Pは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合を表す、E77に記載の方法。
【0631】
E149.センス鎖及びアンチセンス鎖を含む分岐したsiRNA分子であって、前記アンチセンス鎖が、APOE、BIN1、C1QA、C3、C9ORF72、CCL5、CD33、CLU/APOJ、CR1、CXCL10、CXCL13、IFIT1、IFIT3、IFITM3、IFNAR1、IFNAR2、IL10RA、IL1A、IL1B、IL1RAP、INPP5D、ITGAM、MEF2C、MMP12、NLRP3、NOS2、PILRA、PLCG2、PTK2B、SLC24A4、TBK1、及びTNF、またはそれらの負の調節因子、正の調節因子、もしくはスプライスアイソフォームからなる群から選択される遺伝子内の連続したヌクレオチドのセグメントに対して相補性を有する領域を含む、前記分岐したsiRNA分子。
【0632】
E150.前記siRNA分子が、二分岐である、E149に記載の分子。
【0633】
E151.前記siRNA分子が、三分岐である、E149に記載の分子。
【0634】
E152.前記siRNA分子が、四分岐である、E149のいずれか1つに記載の分子。
【0635】
E153.前記分岐したsiRNAの前記アンチセンス鎖が、5‘から3’の方向に、以下の式を有し、
Z-((A-P-)(B-P-)
式中、Zは、5’リン安定化部分であり、
各Aは、独立して、2’-O-Meリボヌクレオシドであり、
各Bは、独立して、2’-フルオロ-リボヌクレオシドであり、
各Pは、独立して、ホスホジエステル結合及びホスホロチオエート結合から選択されるヌクレオシド間結合であり、
nは、1~5の整数であり、
mは、1~5の整数であり、
qは、1~15の整数である、E149~E152のいずれか1つに記載の分子。
【0636】
E154.Zが、式I~VIIIのいずれか1つで表され、
【化23】
式中、Nucは、アデニン、ウラシル、グアニン、チミン、またはシトシンなどの核酸塩基を表し、Rは、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、または任意に置換されたアルキニル(例えば、任意に置換されたC1-C6アルキル、任意に置換されたC2-C6アルケニル、または任意に置換されたC2-C6アルキニル)、フェニル、ベンジル、ヒドロキシ、または水素を表す、E153に記載の分子。
【0637】
E155.Zが、式IIIに表される(E)-ビニルホスホネートである、E153またはE154に記載の分子。
【0638】
E156.各Pが、独立して、ホスホジエステル及びホスホロチオエートから選択される、E153~E99のいずれか1つに記載の分子。
【0639】
E157.nが、1~4である、E153~E156のいずれか1つに記載の分子。
【0640】
E158.nが、1~3である、E153~E157のいずれか1つに記載の分子。
【0641】
E159.nが、1~2である、E153~E158のいずれか1つに記載の分子。
【0642】
E160.nが、1である、E153~E159のいずれか1つに記載の分子。
【0643】
E161.mが、1~4である、E153~E160のいずれか1つに記載の分子。
【0644】
E162.mが、1~3である、E153~E161のいずれか1つに記載の分子。
【0645】
E163.mが、1~2である、E153~E162のいずれか1つに記載の分子。
【0646】
E164.mが、1である、E153~E163のいずれか1つに記載の分子。
【0647】
E165.n及びmが、各々1である、E153~E164のいずれか1つに記載の分子。
【0648】
E166.前記リボヌクレオシドの少なくとも10%以下が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E153~E165のいずれか1つに記載の分子。
【0649】
E167.前記リボヌクレオシドの少なくとも10%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E153~E166のいずれか1つに記載の分子。
【0650】
E168.前記リボヌクレオシドの少なくとも20%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E153~E167のいずれか1つに記載の分子。
【0651】
E169.前記リボヌクレオシドの少なくとも30%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E153~E168のいずれか1つに記載の分子。
【0652】
E170.前記リボヌクレオシドの少なくとも40%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E153~E169のいずれか1つに記載の分子。
【0653】
E171.前記リボヌクレオシドの少なくとも50%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E153~E170のいずれか1つに記載の分子。
【0654】
E172.前記リボヌクレオシドの少なくとも60%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E153~E171のいずれか1つに記載の分子。
【0655】
E173.前記リボヌクレオシドの少なくとも70%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E153~E172のいずれか1つに記載の分子。
【0656】
E174.前記リボヌクレオシドの少なくとも80%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E153~E173のいずれか1つに記載の分子。
【0657】
E175.前記リボヌクレオシドの少なくとも90%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E153~E174のいずれか1つに記載の分子。
【0658】
E176.前記ヌクレオシド間結合の10%以下が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E153~E175のいずれか1つに記載の分子。
【0659】
E177.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも10%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエートである、E153~E176のいずれか1つに記載の分子。
【0660】
E178.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも20%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエートである、E153~E177のいずれか1つに記載の分子。
【0661】
E179.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも30%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエートである、E153~E178のいずれか1つに記載の分子。
【0662】
E180.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも40%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエートである、E153~E179のいずれか1つに記載の分子。
【0663】
E181.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも50%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエートである、E153~E180のいずれか1つに記載の分子。
【0664】
E182.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも60%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエートである、E153~E181のいずれか1つに記載の分子。
【0665】
E183.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも70%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエートである、E153~E182のいずれか1つに記載の分子。
【0666】
E184.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも80%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエートである、E153~E183のいずれか1つに記載の分子。
【0667】
E185.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも90%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエートである、E153~E184のいずれか1つに記載の分子。
【0668】
E186.前記ヌクレオシド間結合の100%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E153~E185のいずれか1つに記載の分子。
【0669】
E187.前記アンチセンス鎖の長さが、10~30ヌクレオチドである、E153~E186のいずれか1つに記載の分子。
【0670】
E188.前記アンチセンス鎖の長さが、15~25ヌクレオチドである、E153~E187のいずれか1つに記載の分子。
【0671】
E189.前記アンチセンス鎖の長さが、18~23ヌクレオチドである、E153~E188のいずれか1つに記載の分子。
【0672】
E190.前記アンチセンス鎖の長さが、18ヌクレオチドである、E153~E187のいずれか1つに記載の分子。
【0673】
E191.前記アンチセンス鎖の長さが、19ヌクレオチドである、E153~E187のいずれか1つに記載の分子。
【0674】
E192.前記アンチセンス鎖の長さが、20ヌクレオチドである、E153~E187のいずれか1つに記載の分子。
【0675】
E193.前記アンチセンス鎖の長さが、21ヌクレオチドである、E153~E187のいずれか1つに記載の分子。
【0676】
E194.前記アンチセンス鎖の長さが、22ヌクレオチドである、E153~E187のいずれか1つに記載の分子。
【0677】
E195.前記アンチセンス鎖の長さが、23ヌクレオチドである、E153~E187のいずれか1つに記載の分子。
【0678】
E196.前記アンチセンス鎖の長さが、24ヌクレオチドである、E153~E187のいずれか1つに記載の分子。
【0679】
E197.前記アンチセンス鎖の長さが、25ヌクレオチドである、E153~E187のいずれか1つに記載の分子。
【0680】
E198.前記アンチセンス鎖の長さが、26ヌクレオチドである、E153~E187のいずれか1つに記載の分子。
【0681】
E199.前記アンチセンス鎖の長さが、27ヌクレオチドである、E153~E187のいずれか1つに記載の分子。
【0682】
E200.前記アンチセンス鎖の長さが、28ヌクレオチドである、E153~E187のいずれか1つに記載の分子。
【0683】
E201.前記アンチセンス鎖の長さが、29ヌクレオチドである、E153~E187のいずれか1つに記載の分子。
【0684】
E202.前記アンチセンス鎖の長さが、30ヌクレオチドである、E153~E187のいずれか1つに記載の分子。
【0685】
E203.9個のヌクレオシド間結合が、ホスホロチオエートである、E149~E202のいずれか1つに記載の分子。
【0686】
E204.前記分岐したsiRNAの前記センス鎖が、5‘から3’の方向に、以下の式を有し、
Y-((A-P-)(B-P-)L-((B-P-)(A-P-)
式中、Yは、疎水性部分(例えば、コレステロール、ビタミンD、またはトコフェロール)であり、
Lが、リンカーであり、
各Aは、独立して、2’-O-Meリボヌクレオシドであり、
各Bは、独立して、2’-フルオロ-リボヌクレオシドであり、
各Pは、独立して、ホスホジエステル結合及びホスホロチオエート結合から選択されるヌクレオシド間結合であり、
nは、1~5の整数であり、
mは、1~5の整数であり、
qは、1~15の整数である、E149~E203のいずれか1つに記載の分子。
【0687】
E205.Yが、コレステロールである、E204に記載の分子。
【0688】
E206.Yが、トコフェロールである、E204に記載の分子。
【0689】
E207.Lが、エチレングリコールオリゴマーである、E204~E206のいずれか1つに記載の分子。
【0690】
E208.Lが、テトラエチレングリコールである、E207に記載の分子。
【0691】
E209.Lが、共有結合形成部分を介して前記センス鎖に結合する、E204~E208のいずれか1つに記載の分子。
【0692】
E210.前記共有結合形成部分が、アルキル、エステル、アミド、カルバメート、ホスホネート、リン酸塩、ホスホロチオエート、ホスホロアミデート、トリアゾール、尿素、及びホルムアセタールからなる群から選択される、E209に記載の分子。
【0693】
E211.Lが、式L1の構造を含み、式L1が、以下である、E204に記載の分子。
【化24】
【0694】
E212.Lが、式L2の構造を含み、式L2が、以下である、E204に記載の分子。
【化25】
【0695】
E213.Lが、式L3の構造を含み、式L3が、以下である、E204に記載の分子。
【化26】
【0696】
E214.Lが、式L4の構造を含み、式L4が、以下である、E204に記載の分子。
【化27】
【0697】
E215.Lが、式L5の構造を含み、式L5が、以下である、E204に記載の分子。
【化28】
【0698】
E216.Lが、式L6の構造を含み、式L6が、以下である、E204に記載の分子。
【化29】
【0699】
E217.Lが、式L7の構造を含み、式L7が、以下である、E204に記載の分子。
【化30】
【0700】
E218.Lが、式L8の構造を含み、式L8が、以下である、E204に記載の分子。
【化31】
【0701】
E219.Lが、式L9の構造を含み、式L9が、以下である、E204に記載の分子。
【化32】
【0702】
E220.各Pが、独立して、ホスホジエステル及びホスホロチオエートから選択される、E204~E210のいずれか1つに記載の分子。
【0703】
E221.nが、1~4である、E204~E141のいずれか1つに記載の分子。
【0704】
E222.nが、1~3である、E204~E142のいずれか1つに記載の分子。
【0705】
E223.nが、1~2である、E204~E143のいずれか1つに記載の分子。
【0706】
E224.nが、1である、E204~E144のいずれか1つに記載の分子。
【0707】
E225.mが、1~4である、E204~E145のいずれか1つに記載の分子。
【0708】
E226.mが、1~3である、E204~E146のいずれか1つに記載の分子。
【0709】
E227.mが、1~2である、E204~E147のいずれか1つに記載の分子。
【0710】
E228.mが、1である、E204~E148のいずれか1つに記載の分子。
【0711】
E229.n及びmが、各々1である、E204~E149のいずれか1つに記載の分子。
【0712】
E230.前記リボヌクレオシドの少なくとも10%以下が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E204~E150のいずれか1つに記載の分子。
【0713】
E231.前記リボヌクレオシドの少なくとも10%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E204~E151のいずれか1つに記載の分子。
【0714】
E232.前記リボヌクレオシドの少なくとも20%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E204~E152のいずれか1つに記載の分子。
【0715】
E233.前記リボヌクレオシドの少なくとも30%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E204~E153のいずれか1つに記載の分子。
【0716】
E234.前記リボヌクレオシドの少なくとも40%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E204~E154のいずれか1つに記載の分子。
【0717】
E235.前記リボヌクレオシドの少なくとも50%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E204~E155のいずれか1つに記載の分子。
【0718】
E236.前記リボヌクレオシドの少なくとも60%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E204~E156のいずれか1つに記載の分子。
【0719】
E237.前記リボヌクレオシドの少なくとも70%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E204~E157のいずれか1つに記載の分子。
【0720】
E238.前記リボヌクレオシドの少なくとも80%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E204~E158のいずれか1つに記載の分子。
【0721】
E239.前記リボヌクレオシドの少なくとも90%が、2’-O-Meリボヌクレオシドである、E204~E159のいずれか1つに記載の分子。
【0722】
E240.前記ヌクレオシド間結合の10%以下が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E204~E160のいずれか1つに記載の分子。
【0723】
E241.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも10%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E204~E161のいずれか1つに記載の分子。
【0724】
E242.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも20%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E204~E162のいずれか1つに記載の分子。
【0725】
E243.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも30%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E204~E163のいずれか1つに記載の分子。
【0726】
E244.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも40%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E204~E164のいずれか1つに記載の分子。
【0727】
E245.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも50%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E204~E165のいずれか1つに記載の分子。
【0728】
E246.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも60%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E204~E166のいずれか1つに記載の分子。
【0729】
E247.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも70%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E204~E167のいずれか1つに記載の分子。
【0730】
E248.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも80%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E204~E168のいずれか1つに記載の分子。
【0731】
E249.前記ヌクレオシド間結合の少なくとも90%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E204~E169のいずれか1つに記載の分子。
【0732】
E250.前記ヌクレオシド間結合の100%が、ホスホジエステル結合またはホスホロチオエート結合である、E204~E170のいずれか1つに記載の分子。
【0733】
E251.前記センス鎖の長さが、12~30ヌクレオチドである、E204~E250のいずれか1つに記載の分子。
【0734】
E252.前記センス鎖の長さが、14~28ヌクレオチドである、E204~E251のいずれか1つに記載の分子。
【0735】
E253.前記センス鎖の長さが、16~26ヌクレオチドである、E204~E252のいずれか1つに記載の分子。
【0736】
E254.前記センス鎖の長さが、18~24ヌクレオチドである、E204~E253のいずれか1つに記載の分子。
【0737】
E255.前記センス鎖の長さが、14ヌクレオチドである、E204~E251のいずれか1つに記載の分子。
【0738】
E256.前記センス鎖の長さが、15ヌクレオチドである、E204~E251のいずれか1つに記載の分子。
【0739】
E257.前記センス鎖の長さが、16ヌクレオチドである、E204~E251のいずれか1つに記載の分子。
【0740】
E258.前記センス鎖の長さが、17ヌクレオチドである、E204~E251のいずれか1つに記載の分子。
【0741】
E259.前記センス鎖の長さが、18ヌクレオチドである、E204~E251のいずれか1つに記載の分子。
【0742】
E260.前記センス鎖の長さが、19ヌクレオチドである、E204~E251のいずれか1つに記載の分子。
【0743】
E261.前記センス鎖の長さが、20ヌクレオチドである、E204~E251のいずれか1つに記載の分子。
【0744】
E262.前記センス鎖の長さが、21ヌクレオチドである、E204~E251のいずれか1つに記載の分子。
【0745】
E263.前記センス鎖の長さが、22ヌクレオチドである、E204~E251のいずれか1つに記載の分子。
【0746】
E264.前記センス鎖の長さが、23ヌクレオチドである、E204~E251のいずれか1つに記載の分子。
【0747】
E265.前記センス鎖の長さが、24ヌクレオチドである、E204~E251のいずれか1つに記載の分子。
【0748】
E266.前記センス鎖の長さが、25ヌクレオチドである、E204~E251のいずれか1つに記載の分子。
【0749】
E267.前記センス鎖の長さが、26ヌクレオチドである、E204~E251のいずれか1つに記載の分子。
【0750】
E268.前記センス鎖の長さが、27ヌクレオチドである、E204~E251のいずれか1つに記載の分子。
【0751】
E269.前記センス鎖の長さが、28ヌクレオチドである、E204~E251のいずれか1つに記載の分子。
【0752】
E270.前記センス鎖の長さが、29ヌクレオチドである、E204~E251のいずれか1つに記載の分子。
【0753】
E271.前記センス鎖の長さが、30ヌクレオチドである、E204~E251のいずれか1つに記載の分子。
【0754】
E272.4個のヌクレオシド間結合が、ホスホロチオエートである、E204~E271のいずれか1つに記載の分子。
【0755】
E273.調節不全のミクログリア遺伝子の発現に関連する疾患を有すると診断された対象を治療する方法であって、E149~E271のいずれか1つに記載の分岐したsiRNA分子を前記対象に投与することを含む、前記方法。
【0756】
E274.前記疾患が、神経炎症性疾患である、E11~E148またはE273のいずれか1つに記載の方法。
【0757】
E275.前記疾患が、神経変性疾患である、E11~E148、E273、またはE274のいずれか1つに記載の方法。
【0758】
E276.前記疾患が、アルツハイマー病である、E11~E148、またはE273~E275のいずれか1つに記載の方法。
【0759】
E277.前記疾患が、筋萎縮性側索硬化症である、E11~E148、またはE273~E275のいずれか1つに記載の方法。
【0760】
E278.前記疾患が、パーキンソン病である、E11~E148、またはE273~E275のいずれか1つに記載の方法。
【0761】
E279.前記疾患が、前頭側頭型認知症である、E11~E148、またはE273~E275のいずれか1つに記載の方法。
【0762】
E280.前記疾患が、ハンチントン病である、E11~E148、またはE273~E275のいずれか1つに記載の方法。
【0763】
E281.前記疾患が、多発性硬化症である、E11~E148、またはE273~E275のいずれか1つに記載の方法。
【0764】
E282.前記疾患が、進行性核上性麻痺である、E11~E148、またはE273~E275のいずれか1つに記載の方法。
【0765】
E283.前記調節不全のミクログリア遺伝子が、ABCA7、ABI3、ADAM10、APOC1、APOE、AXL、BIN1、C1QA、C3、C9ORF72、CASS4、CCL5、CD2AP、CD33、CD68、CLPTM1、CLU、CR1、CSF1、CST7、CTSB、CTSD、CTSL、CXCL10、CXCL13、DSG2、ECHDC3、EPHA1、FABP5、FERMT2、FTH1、GNAS、GRN、HBEGF、HLA-DRB1、HLA-DRB5、IFIT1、IFIT3、IFITM3、IFNAR1、IFNAR2、IGF1、IL10RA、IL1A、IL1B、IL1RAP、INPP5D、ITGAM、ITGAX、LILRB4、LPL、MEF2C、MMP12、MS4A4A、MS4A6A、NLRP3、NME8、NOS2、PICALM、PILRA、PLCG2、PTK2B、SCIMP、SLC24A4、SORL1、SPI1、SPP1、SPPL2A、TBK1、TNF、TREM2、TREML2、TYROBP、及びZCWPW1からなる群から選択される、E273のいずれか1つに記載の方法。
【0766】
E284.前記対象に前記分岐したsiRNA分子を投与することが、前記対象における遺伝子のサイレンシングをもたらす、E273に記載の方法。
【0767】
E285.ミクログリア遺伝子のサイレンシングは、APOE、BIN1、C1QA、C3、C9ORF72、CCL5、CD33、CLU/APOJ、CR1、CXCL10、CXCL13、IFIT1、IFIT3、IFITM3、IFNAR1、IFNAR2、IL10RA、IL1A、IL1B、IL1RAP、INPP5D、ITGAM、MEF2C、MMP12、NLRP3、NOS2、PILRA、PLCG2、PTK2B、SLC24A4、TBK1、及びTNFからなる群から選択される遺伝子のうちのいずれか1つのサイレンシングを含む、E284に記載の方法。
【0768】
E286.前記ミクログリア遺伝子が、過剰活性疾患駆動遺伝子(例えば、調節不全のミクログリア遺伝子)である、E273に記載の方法。
【0769】
E287.前記遺伝子が、参照対象で観察された発現及び/または活性のレベルと比較して増加した発現及び/または活性が疾患状態に関連するもととなる遺伝子の、正の調節因子である、E273に記載の方法。
【0770】
E288.前記遺伝子が、参照対象で観察された発現及び/または活性のレベルと比較して軽減した発現及び/または活性が疾患状態に関連するもととなる遺伝子の、負の調節因子である、E273に記載の方法。
【0771】
E289.前記遺伝子が、参照対象における前記スプライスアイソフォームの発現と比較して過剰発現した前記スプライスアイソフォームが疾患状態と関連するもととなる遺伝子の、スプライスアイソフォームである、E273に記載の方法。
【0772】
E290.前記対象が、ヒトである、E273~E289のいずれか1つに記載の方法。
【0773】
その他の実施形態
記載される開示内容の種々の修飾及び変形は、本開示の範囲及び趣旨から逸脱することなく、当業者には明らかであろう。本開示は、具体的な実施形態と組み合わせて記載されてきたが、特許請求の範囲の開示が、かかる具体的な実施形態に不当に限定されるべきではないことが理解されるべきである。実際に、当業者にとって自明な本開示を実施するために記載された態様の種々の修飾は、本開示の範囲内であることが意図される。
【0774】
他の実施形態は、特許請求の範囲に見出される。
図1A
図1B
図1C
図1D
【配列表】
2024512612000001.app
【国際調査報告】