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特表2024-512638ユーザ機器とネットワークのリレーの効率的なページングのための方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-19
(54)【発明の名称】ユーザ機器とネットワークのリレーの効率的なページングのための方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/27 20180101AFI20240312BHJP
   H04W 88/04 20090101ALI20240312BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20240312BHJP
   H04W 68/00 20090101ALI20240312BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20240312BHJP
【FI】
H04W76/27
H04W88/04
H04W92/18
H04W68/00
H04W52/02 111
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560040
(86)(22)【出願日】2022-03-29
(85)【翻訳文提出日】2023-10-31
(86)【国際出願番号】 US2022022258
(87)【国際公開番号】W WO2022212311
(87)【国際公開日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】63/167,307
(32)【優先日】2021-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/185,634
(32)【優先日】2021-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/249,832
(32)【優先日】2021-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フリーダ、マルティーノ
(72)【発明者】
【氏名】リー、ムーン イル
(72)【発明者】
【氏名】マリニエール、ポール
(72)【発明者】
【氏名】ホアン、トゥオン
(72)【発明者】
【氏名】ラオ、ジャヤ
(72)【発明者】
【氏名】テイェブ、オウメール
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
(57)【要約】
リレー無線送信/受信ユニット(WTRU)によって実行される方法は、リレーWTRUとのページングリンクを有するリモートWTRUの状態の変更の指標を受信することと、ネットワークからページングメッセージを受信することと、を含む。ページングメッセージは、システム情報(SI)変更指標を含み、SI変更指標は、リモートWTRUに関するネットワークからの更新されたSI情報の利用可能性を示す。リレーWTRUは、リモートWTRUの状態の変更の受信された指標に基づいて、更新されたSI情報をリモートWTRUに送信する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リレー無線送信/受信ユニット(WTRU)によって実行される方法であって、前記方法は、
前記リレーWTRUとのリンクを有するリモートWTRUの状態の変更の指標を受信することと、
ネットワークからのページングメッセージであって、前記ページングメッセージは、システム情報(SI)変更指標を含み、前記SI変更指標は、前記リモートWTRUに関する前記ネットワークからの更新されたSI情報の利用可能性を示す、ページングメッセージを受信することと、
前記リモートWTRUの状態の変更の受信された前記指標に基づいて、前記更新されたSI情報を前記リモートWTRUに送信することと、を含む、方法。
【請求項2】
リモートWTRUの状態の変更の前記指標を受信することは、PC5無線リソース制御メッセージを受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記状態の変更の前記指標を受信することは、前記リモートWTRUの無線リソース制御状態の変更である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ネットワークから前記ページングメッセージを受信することは、ページングショートメッセージを受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記更新されたSI情報を前記リモートWTRUに送信することは、前記リモートWTRUの状態の変更の前記受信された指標が、前記更新されたSI情報を前記リモートWTRUに送ることに関連付けられている場合に行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記更新されたSI情報を前記リモートWTRUに送信することは、前記リモートWTRUの状態の変更の前記受信された指標が、前記リモートWTRUがアイドル状態又は非アクティブ状態のいずれかに変化することを含む場合に行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記リモートWTRUの状態の変更の前記受信された指標が、前記更新されたSI情報を前記リモートWTRUに送ることの代わりに前記変更指標を送ることに関連付けられている場合、前記SI変更指標を前記リモートWTRUに送信すること、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記SI変更指標を前記リモートWTRUに送信することは、前記リモートWTRUの状態の変更の前記受信された指標が、前記リモートWTRUが接続状態に変化することを含む場合に行われる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
リレー無線送信/受信ユニット(WTRU)によって実行される方法であって、前記方法は、
前記リレーWTRUとのリンクを有するリモートWTRUの状態がアイドル状態又は非アクティブ状態のうちの1つであると判定することと、
ネットワークからのページングメッセージであって、前記ページングメッセージは、システム情報(SI)変更指標を有し、前記SI変更指標は、前記リモートWTRUに関する前記ネットワークからの更新されたSI情報の利用可能性を示す、ページングメッセージを受信することと、
SI情報に対する以前の要求のうちの1つ以上が前記リモートWTRUから受信されたとき、又は特定のシステム情報ブロック(SIB)が変更されたとき、前記更新されたSI情報を前記リモートWTRUに転送することと、を含む、方法。
【請求項10】
前記SI変更指標を有する前記ページングメッセージを受信することは、システム情報ブロック変更指標を受信することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記更新されたSI情報を前記リモートWTRUに転送することは、システム情報ブロックの選択タイプを転送することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記更新されたSI情報を前記リモートWTRUに転送することは、完全なSIB1又は前記SIB1の一部を転送することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
送信機と、受信機と、プロセッサと、メモリとを含む回路を備えるリレー無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、
請求項1~8のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、リレーWTRU。
【請求項14】
送信機と、受信機と、プロセッサと、メモリとを含む回路を備えるリレー無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、
請求項9~12のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、リレーWTRU。
【請求項15】
命令を有する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令が、プロセッサによって実行されたときに、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法を実行する、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項16】
命令を中に有する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令が、プロセッサによって実行されたときに、請求項9~12のいずれか一項に記載の方法を実行する、非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年3月29日に出願された米国特許仮出願第63/167,307号、2021年5月7日に出願された米国特許仮出願第63/185,634号、及び2021年9月29日に出願された米国特許仮出願第63/249,832号の利益を主張し、
これらの仮出願の全ては、全ての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
第1のバージョンの新しい無線(new radio、NR)サイドリンク(sidelink、SL)に対処した第3世代パートナーシッププログラム(third-generation partnership program、3GPP)リリース16(Rel16)が開発されており、それは、車両とあらゆるモノをつなぐこと(vehicle to everything、V2X)に関連する道路安全サービスをサポートすることのみに焦点を当てている。Rel16の設計は、カバレッジ外シナリオ及びネットワークカバレッジ内シナリオの両方において、ブロードキャスト、グループキャスト、及びユニキャスト通信のためのサポートを提供することを目指す。
【0003】
SLベースの通信のためのカバレッジ拡張に関して、ユーザ機器とネットワークの(UE対ネットワーク(UE-to-network))リレーのためのリリース13の解決策は、進化型ユニバーサル地上無線アクセス(Evolved Universal Terrestrial Radio Access、EUTRA)ベースの技術に限定され、したがって、次世代無線アクセスネットワーク(next generation radio access network、NG-RAN)及びNRベースのサイドリンク通信の両方のために、NRベースのシステムに適用することができない。UE間カバレッジ拡張に関して、現在の近接到達可能性は、EUTRAベース又はNRベースのいずれかのサイドリンク技術を介して、シングルホップサイドリンクのリンクに限定される。しかしながら、そのアプローチは、限定されたシングルホップサイドリンクカバレッジを考慮すると、Uu参照点インターフェースカバレッジが存在しないシナリオにおいて十分ではない。したがって、拡張されたQoS要件をサポートするために、サイドリンク接続性は、NRフレームワークにおいて更に拡張されるべきである。本明細書の開示は、これら及び他の問題に対処する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
より詳細な理解は、以下の詳細な説明から、例示として添付の図面と併せて与えられ得る。そのような図面の図は、詳細な説明と同様、例である。したがって、図及び詳細な説明は限定的であるとみなされるべきではなく、他の同様に効果的な例が可能であり、可能性が高い。更に、図中の類似する参照数字(「参照」)は、類似する要素を示す。
図1A】例示的な通信システムを示すシステム図である。
図1B図1Aに示される通信システム内で使用され得る例示的な無線送信/受信ユニット(wireless transmit/receive unit、WTRU)を示すシステム図である。
図1C図1Aに示される通信システム内で使用され得る例示的な無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)及び例示的なコアネットワーク(core network、CN)を示すシステム図である。
図1D図1Aに示される通信システム内で使用され得る更なる例示的なRAN及び更なる例示的なCNを示すシステム図である。
図2】UE対ネットワークリレーのためのユーザプレーンプロトコルスタックの図である。
図3】UE対ネットワークリレーのための制御プレーンプロトコルスタックの図である。
図4】ページング機会の例示的なタイミング図である。
図5】リレーWTRUがページングメッセージのリレーのために許容可能なサイドリンクスロットを計算するための例示的なフロー図である。
図6】リレーWTRUが、ネットワーク構成ページング機会のうちの1つのうちのどれを使用して、特定のDRXサイクルにおいてウェイクアップ及び監視するかを、判定するための例示的なフロー図である。
図7】リレーWTRUが、リモートWTRUのためのシステム情報変更及びページング機会のいずれか又は両方を処理するための例示的なフロー図である。
図8】リモートWTRUが、リモートWTRUの状態の変更に基づいて、更新されたシステム情報をリレーWTRUに送信するための例示的なフロー図である。
図9】リモートWTRUが、受信された情報のタイプに基づいて、更新されたシステム情報を転送するための例示的なフロー図である。
図10】リモートWTRUが、パブリック警告システム指標を含むページングショートメッセージを処理するための例示的なフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
以下の詳細な説明では、本明細書に開示される実施形態及び/又は実施例の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載されている。しかしながら、このような実施形態及び実施例は、本明細書に記載される具体的な詳細の一部又は全部を伴わずに実践され得ることが理解されるであろう。他の例では、以下の説明を不明瞭にしないように、周知の方法、手順、構成要素及び回路は詳細に説明されていない。更に、本明細書に具体的に記載されていない実施形態及び実施例は、本明細書に明示的、暗黙的及び/又は本質的に(集合的に「提供される」)記載、開示又は他の方法で提供される実施形態及び他の実施例の代わりに、又はそれらと組み合わせて実践することができる。本明細書では、装置、システム、デバイスなど及び/又はそれらの任意の要素が、動作、プロセス、アルゴリズム、機能など及び/又はそれらの任意の部分を実行する様々な実施形態が記載及び/又は特許請求されているが、本明細書に記載及び/又は特許請求されている任意の実施形態は、任意の装置、システム、デバイスなど及び/又はそれらの任意の要素が、任意の動作、プロセス、アルゴリズム、機能など及び/又はそれらの任意の部分を実行するように構成されていると仮定することを理解されたい。
【0006】
例示的な通信ネットワーク
本明細書で提供される方法、装置、及びシステムは、有線ネットワーク及び無線ネットワークの両方を含む通信によく適している。様々なタイプの無線デバイス及びインフラストラクチャの概要が、図1A図1Dを参照して提供される。図1A図1Dでは、ネットワークの様々な要素が、本明細書で提供される方法、装置、及びシステムを利用し、実行し、それらに従って配置され、及び/又はそれらのために適合及び/又は構成され得る。
【0007】
ここで、例解的な実施形態の詳細な説明を、様々な図を参照して説明する。本説明は、可能な実装形態の詳細な例を提供するが、詳細は、例示的であることを意図しており、決して本出願の範囲を限定するものではないことに留意されたい。以下の詳細な説明では、本明細書に開示される実施形態及び/又は実施例の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載されている。しかしながら、このような実施形態及び実施例は、本明細書に記載される具体的な詳細の一部又は全部を伴わずに実践され得ることが理解されるであろう。他の例では、以下の説明を不明瞭にしないように、周知の方法、手順、構成要素及び回路は詳細に説明されていない。更に、本明細書に具体的に記載されていない実施形態及び実施例は、本明細書に明示的、暗黙的及び/又は本質的に(集合的に「提供される」)記載、開示又は他の方法で提供される実施形態及び他の実施例の代わりに、又はそれらと組み合わせて実践することができる。
【0008】
図1Aは、1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システム100を示す図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージ伝達、ブロードキャストなどのコンテンツを、複数の無線ユーザに提供する、多重アクセスシステムであり得る。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じて、上記のようなコンテンツにアクセスすることを可能にし得る。例えば、通信システム100は、コード分割多重アクセス(code division multiple access、CDMA)、時分割多重アクセス(time division multiple access、TDMA)、周波数分割多重アクセス(frequency division multiple access、FDMA)、直交FDMA(orthogonal FDMA、OFDMA)、シングルキャリアFDMA(single-carrier FDMA、SC-FDMA)、ゼロテールユニークワードDFT-Spread OFDM(zero-tail unique-word DFT-Spread OFDM、ZT UW DTS-s OFDM)、ユニークワードOFDM(unique word OFDM、UW-OFDM)、リソースブロックフィルタ処理OFDM、フィルタバンクマルチキャリア(filter bank multicarrier、FBMC)などの、1つ以上のチャネルアクセス方法を用い得る。
【0009】
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102dと、RAN104/113と、CN106/115と、公衆交換電話網(public switched telephone network、PSTN)108と、インターネット110と、他のネットワーク112とを含み得るが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、及び/又はネットワーク要素を企図していることが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作し、かつ/又は通信するように構成された、任意のタイプのデバイスであり得る。例として、それらのいずれも「局」及び/又は「STA」と称され得るWTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局、固定又は移動加入者ユニット、加入ベースのユニット、ページャ、セルラ電話、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポット又はMi-Fiデバイス、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)デバイス、ウォッチ又は他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(head-mounted display、HMD)、車両、ドローン、医療デバイス及びアプリケーション(例えば、遠隔手術)、工業用デバイス及びアプリケーション(例えば、工業用及び/又は自動処理チェーンコンテキストで動作するロボット及び/又は他の無線デバイス)、家電デバイス、商業用及び/又は工業用無線ネットワークで動作するデバイスなどを含み得る。WTRU102a、102b、102c、及び102dのいずれも、互換的にUEと称され得る。
【0010】
通信システム100はまた、基地局114a及び/又は基地局114bを含み得る。基地局114a、114bの各々は、CN106/115、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112など、1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェース接続するように構成された、任意のタイプのデバイスであり得る。例として、基地局114a、114bは、基地局トランシーバ(base transceiver station、BTS)、ノードB、eノードB、ホームノードB、ホームeノードB、gNB、NRノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(access point、AP)、無線ルータなどであり得る。基地局114a、114bは各々単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局及び/又はネットワーク要素を含み得ることが理解されるであろう。
【0011】
基地局114aは、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、リレーノードなど、他の基地局及び/又はネットワーク要素(図示せず)も含み得る、RAN104/113の一部であり得る。基地局114a及び/又は基地局114bは、セル(図示せず)と称され得る、1つ以上のキャリア周波数で無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得る。これらの周波数は、認可スペクトル、未認可スペクトル、又は認可スペクトル及び未認可スペクトルの組み合わせであり得る。セルは、相対的に固定され得るか又は経時的に変化し得る特定の地理的エリアに、無線サービスのカバレッジを提供し得る。セルは、更にセルセクタに分割され得る。例えば、基地局114aと関連付けられたセルは、3つのセクタに分割され得る。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つのトランシーバを、すなわち、セルのセクタごとに1つのトランシーバを含み得る。一実施形態では、基地局114aは、多重入力多重出力(multiple-input multiple output、MIMO)技術を用い得、セルのセクタごとに複数のトランシーバを利用し得る。例えば、ビームフォーミングを使用して、所望の空間方向に信号を送信し、かつ/又は受信し得る。
【0012】
基地局114a、114bは、エアインターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上と通信し得るが、このエアインターフェース116は、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(radio frequency、RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(infrared、IR)、紫外線(ultraviolet、UV)、可視光など)であり得る。エアインターフェース116は、任意の好適な無線アクセス技術(radio access technology、RAT)を使用して確立され得る。
【0013】
より具体的には、上記のように、通信システム100は、多重アクセスシステムであり得、例えば、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの、1つ以上のチャネルアクセス方式を用い得る。例えば、RAN104/113内の基地局114a、及びWTRU102a、102b、102cは、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)地上無線アクセス(UMTS Terrestrial Radio Access、UTRA)などの無線技術を実装し得、これは広帯域CDMA(wideband CDMA、WCDMA)を使用してエアインターフェース115/116/117を確立し得る。WCDMAは、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access、HSPA)及び/又は進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンク(Downlink、DL)パケットアクセス(High-Speed Downlink Packet Access、HSDPA)及び/又は高速アップリンクパケットアクセス(High-Speed UL Packet Access、HSUPA)を含み得る。
【0014】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、進化型UMTS地上無線アクセス(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access、E-UTRA)などの無線技術を実装し得、これは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)及び/又はLTE-Advanced(LTE-Advanced、LTE-A)及び/又はLTE-Advanced Pro(LTE-A Pro)を使用してエアインターフェース116を確立し得る。
【0015】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、NR無線アクセスなどの無線技術を実装することができ、この技術は、新しい無線(New Radio、NR)を使用してエアインターフェース116を確立することができる。
【0016】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実装し得る。例えば、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、例えば、デュアルコネクティビティ(dual connectivity、DC)原理を使用して、LTE無線アクセス及びNR無線アクセスを一緒に実装し得る。したがって、WTRU102a、102b、102cによって利用されるエアインターフェースは、複数のタイプの基地局(例えば、eNB及びgNB)に/から送信される複数のタイプの無線アクセス技術及び/又は送信によって特徴付けられ得る。
【0017】
他の実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、無線フィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)、IEEE802.16(すなわち、ワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定規格2000(IS-2000)、暫定規格95(IS-95)、暫定規格856(IS-856)、汎欧州デジタル移動電話方式(Global System for Mobile communications、GSM)、GSM進化型高速データレート(Enhanced Data rates for GSM Evolution、EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装し得る。
【0018】
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノードB又はアクセスポイントであり得、事業所、家庭、車両、キャンパス、工業施設、(例えば、ドローンによる使用のための)空中回廊、道路などの場所などの局所的エリアにおける無線接続を容易にするために、任意の好適なRATを利用し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)を確立し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(wireless personal area network、WPAN)を確立し得る。更に別の一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NRなど)を利用して、ピコセル又はフェムトセルを確立し得る。図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有し得る。したがって、基地局114bは、CN106/115を介してインターネット110にアクセスする必要がない場合がある。
【0019】
RAN104/113は、CN106/115と通信し得、これは、音声、データ、アプリケーション、及び/又はボイスオーバインターネットプロトコル(voice over internet protocol、VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上に提供するように構成された、任意のタイプのネットワークであり得る。データは、例えば、異なるスループット要件、待ち時間要件、エラー許容要件、信頼性要件、データスループット要件、モビリティ要件などの、様々なサービス品質(quality of service、QoS)要件を有し得る。CN106/115は、呼制御、支払い請求サービス、移動体位置ベースのサービス、プリペイド呼、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供し、かつ/又はユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を実行し得る。図1Aには示されていないが、RAN104/113及び/又はCN106/115は、RAN104/113と同じRAT又は異なるRATを採用する他のRANと、直接又は間接的に通信し得ることが理解されよう。例えば、NR無線技術を利用し得るRAN104/113に接続されていることに加えて、CN106/115はまた、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA、又はWiFi無線技術を採用して別のRAN(図示せず)と通信し得る。
【0020】
CN106/115はまた、PSTN108、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112にアクセスするために、WTRU102a、102b、102c、102dのためのゲートウェイとしての機能を果たし得る。PSTN108は、基本電話サービス(plain old telephone service、POTS)を提供する公衆交換電話網を含み得る。インターネット110は、相互接続されたコンピュータネットワーク及びデバイスのグローバルシステムを含み得るが、これらのネットワーク及びデバイスは、送信制御プロトコル(transmission control protocol、TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)、及び/又はTCP/IPインターネットプロトコルスイートのインターネットプロトコル(internet protocol、IP)などの、共通通信プロトコルを使用する。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運営される、有線及び/又は無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN104/113と同じRAT又は異なるRATを採用し得る、1つ以上のRANに接続された別のCNを含み得る。
【0021】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dのいくつか又は全ては、マルチモード能力を含み得る(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含み得る)。例えば、図1Aに示されるWTRU102cは、セルラベースの無線技術を用い得る基地局114a、及びIEEE802無線技術を用い得る基地局114bと通信するように構成され得る。
【0022】
図1Bは、例示的なWTRU102を示すシステム図である。図1Bに示すように、WTRU102は、とりわけ、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(global positioning system、GPS)チップセット136、及び/又は他の周辺機器138を含み得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、前述の要素の任意の部分的組み合わせを含み得ることが理解されよう。
【0023】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(integrated circuit、IC)、状態機械などであり得る。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、及び/又はWTRU102が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能性を実行し得る。プロセッサ118は、送信/受信要素122に結合され得るトランシーバ120に結合され得る。図1Bは、プロセッサ118及びトランシーバ120を別個のコンポーネントとして示すが、プロセッサ118及びトランシーバ120は、電子パッケージ又はチップにおいて一緒に統合され得るということが理解されよう。
【0024】
送信/受信要素122は、エアインターフェース116を介して基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信するか又は基地局(例えば、基地局114a)から信号を受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信し、かつ/又は受信するように構成されたアンテナであり得る。一実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR、UV又は可視光信号を送信し、かつ/又は受信するように構成されたエミッタ/検出器であり得る。更に別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号及び光信号の両方を送信し、かつ/又は受信するように構成され得る。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信し、かつ/又は受信するように構成され得るということが理解されよう。
【0025】
送信/受信要素122は、単一の要素として図1Bに示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含み得る。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を用い得る。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース116を介して無線信号を送受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
【0026】
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって伝送される信号を変調し、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記のように、WTRU102は、マルチモード能力を有し得る。したがって、トランシーバ120は、例えば、NR及びIEEE802.11などの複数のRATを介してWTRU102が通信することを可能にするための複数のトランシーバを含み得る。
【0027】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)表示ユニット若しくは有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)表示ユニット)に結合され得、これらからユーザが入力したデータを受信し得る。プロセッサ118はまた、ユーザデータをスピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128に出力し得る。加えて、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130及び/又はリムーバブルメモリ132などの任意のタイプの好適なメモリから情報にアクセスし、かつメモリにデータを記憶し得る。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ハードディスク、又は任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、加入者識別情報モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(secure digital、SD)メモリカードなどを含み得る。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバ又はホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に配置されていないメモリから情報にアクセスし、かつメモリにデータを記憶し得る。
【0028】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取り得、WTRU102内の他の構成要素に電力を分配し、かつ/又はその電力を制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力を供給するための任意の好適なデバイスであり得る。例えば、電源134は、1つ以上の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(nickel-cadmium、NiCd)、ニッケル亜鉛(nickel-zinc、NiZn)、ニッケル金属水素化物(nickel metal hydride、NiMH)、リチウムイオン(lithium-ion、Li-ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含み得る。
【0029】
プロセッサ118はまた、GPSチップセット136に結合され得、これは、WTRU102の現在の場所に関する位置情報(例えば、経度及び緯度)を提供するように構成され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて又はその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェース116を介して位置情報を受信し、かつ/又は2つ以上の近くの基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて、その場所を判定し得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の好適な位置判定方法によって位置情報を取得し得るということが理解されよう。
【0030】
プロセッサ118は、他の周辺機器138に更に結合され得、他の周辺機器138には、追加の特徴、機能、及び/又は有線若しくは無線接続を提供する1つ以上のソフトウェア及び/又はハードウェアモジュールが含まれ得る。例えば、周辺機器138には、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、(写真及び/又はビデオのための)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(frequency modulated、FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実及び/又は拡張現実(Virtual Reality/Augmented Reality、VR/AR)デバイス、アクティビティトラッカなどが含まれ得る。周辺機器138は、1つ以上のセンサを含み得、センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、方位センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、磁力計、気圧計、ジェスチャセンサ、生体認証センサ、及び/又は湿度センサのうちの1つ以上であり得る。
【0031】
WTRU102は、(例えば、UL(例えば、送信用)及びダウンリンク(例えば、受信用)の両方のための特定のサブフレームと関連付けられた)信号のいくつか又は全ての送信及び受信が並列及び/又は同時であり得る、全二重無線機を含み得る。全二重無線機は、ハードウェア(例えば、チョーク)又はプロセッサを介した信号処理(例えば、別個のプロセッサ(図示せず)又はプロセッサ118を介した)信号処理のいずれかを介した自己干渉を低減及び又は実質的に排除するための干渉管理ユニット139を含み得る。一実施形態では、WTRU102は、(例えば、UL(例えば、送信用)又はダウンリンク(例えば、受信用)のいずれかのための特定のサブフレームと関連付けられた)信号のいくつか又は全てのうちのどれかの送信及び受信のための半二重無線機を含み得る。
【0032】
図1Cは、一実施形態によるRAN104及びCN106を図示するシステム図である。上記のように、RAN104は、E-UTRA無線技術を用いて、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN104はまた、CN106と通信し得る。
【0033】
RAN104は、eノード-B160a、160b、160cを含み得るが、RAN104は、一実施形態との一貫性を有しながら、任意の数のeノード-Bを含み得るということが理解されよう。eノード-B160a、160b、160cは各々、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、eノード-B160a、160b、160cは、MIMO技術を実装し得る。したがって、eノード-B160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信し得る。
【0034】
eノード-B160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得、UL及び/又はDLにおいて、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ユーザのスケジューリングなどを処理するように構成され得る。図1Cに示すように、eノード-B160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して互いに通信し得る。
【0035】
図1Cに示されるCN106は、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)162、サービングゲートウェイ(serving gateway、SGW)164、及びパケットデータネットワーク(packet data network、PDN)ゲートウェイ(又はPGW)166を含み得る。前述の要素の各々は、CN106の一部として図示されているが、これらの要素のいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は運営され得ることが理解されるであろう。
【0036】
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104におけるeノード-B162a、162b、162cの各々に接続され得、かつ制御ノードとして機能し得る。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中に特定のサービス中のゲートウェイを選択すること、などの役割を果たし得る。MME162は、RAN104と、GSM及び/又はWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0037】
SGW164は、S1インターフェースを介してRAN104におけるeノード-B160a、160b、160cの各々に接続され得る。SGW164は、概して、ユーザデータパケットをWTRU102a、102b、102cに/それらからルーティングし、かつ転送し得る。SGW164は、eノードB間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカする機能、DLデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能であるときにページングをトリガする機能、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理かつ記憶する機能などの、他の機能を実行し得る。
【0038】
SGW164は、PGW166に接続され得、PGW166は、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。
【0039】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、WTRU102a、102b、102cと従来の地上回線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回路交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem、IMS)サーバ)を含み得るか、又はそれと通信し得る。加えて、CN106は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有される、かつ/又は動作される他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。
【0040】
WTRUは、無線端末として図1A図1Dに記載されているが、特定の代表的な実施形態では、そのような端末は、通信ネットワークとの(例えば、一時的又は永久的に)有線通信インターフェースを使用し得ることが企図される。
【0041】
代表的な実施形態では、他のネットワーク112は、WLANであり得る。
【0042】
インフラストラクチャ基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)モードのWLANは、BSSのアクセスポイント(Access Point、AP)及びAPと関連付けられた1つ以上のステーション(station、STA)を有し得る。APは、配信システム(Distribution System、DS)若しくはBSSに入る、かつ/又はBSSから出るトラフィックを搬送する別のタイプの有線/無線ネットワークへのアクセス又はインターフェースを有し得る。BSS外から生じる、STAへのトラフィックは、APを通って到達し得、STAに配信され得る。STAからBSS外の宛先への生じるトラフィックは、APに送信されて、それぞれの宛先に送信され得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、例えば、APを介して送信され得、ソースSTAは、APにトラフィックを送信し得、APは、トラフィックを宛先STAに配信し得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックとしてみなされ得る、かつ/又は称され得る。ピアツーピアトラフィックは、ソースSTAと宛先STAとの間で(例えば、それらの間で直接的に)、直接リンクセットアップ(direct link setup、DLS)で送信され得る。特定の代表的な実施形態では、DLSは、802.11e DLS又は802.11zトンネル化DLS(tunneled DLS、TDLS)を使用し得る。独立BSS(Independent BSS、IBSS)モードを使用するWLANは、APを有しない場合があり、IBSS内又はそれを使用するSTA(例えば、STAの全部)は、互いに直接通信し得る。通信のIBSSモードは、本明細書では、「アドホック」通信モードと称され得る。
【0043】
802.11acインフラストラクチャ動作モード又は同様の動作モードを使用するときに、APは、プライマリチャネルなどの固定チャネル上にビーコンを送信し得る。プライマリチャネルは、固定幅(例えば、20MHz幅の帯域幅)又はシグナリングを介して動的に設定される幅であり得る。プライマリチャネルは、BSSの動作チャネルであり得、APとの接続を確立するためにSTAによって使用され得る。特定の代表的な実施形態では、例えば、802.11システムにおいて、衝突回避を備えたキャリア感知多重アクセス(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance、CSMA/CA)が実装され得る。CSMA/CAの場合、APを含むSTA(例えば、全てのSTA)は、プライマリチャネルを感知し得る。プライマリチャネルが特定のSTAによってビジーであると感知され/検出され、かつ/又は判定される場合、特定のSTAは、バックオフされ得る。1つのSTA(例えば、1つのステーションのみ)は、所与のBSSにおいて、任意の所与の時間に送信し得る。
【0044】
高スループット(High Throughput、HT)STAは、通信のための40MHz幅のチャネルを使用し得るが、この40MHz幅のチャネルは、例えば、プライマリ20MHzチャネルと、隣接又は非隣接の20MHzチャネルとの組み合わせを介して形成され得る。
【0045】
非常に高いスループット(Very High Throughput、VHT)のSTAは、20MHz、40MHz、80MHz、及び/又は160MHz幅のチャネルをサポートし得る。上記の40MHz及び/又は80MHz幅のチャネルは、連続する複数の20MHzチャネルを組み合わせることによって形成され得る。160MHzチャネルは、8つの連続する20MHzチャネルを組み合わせることによって、又は80+80構成と称され得る2つの連続していない80MHzチャネルを組み合わせることによって、形成され得る。80+80構成の場合、チャネル符号化後、データは、データを2つのストリームに分割し得るセグメントパーサを通過し得る。逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform、IFFT)処理及び時間ドメイン処理は、各ストリームで別々に行われ得る。ストリームは、2つの80MHzチャネルにマッピングされ得、データは、送信STAによって送信され得る。受信STAの受信機では、80+80構成に対する上記で説明される動作は逆にされ得、組み合わされたデータを媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)に送信し得る。
【0046】
サブ1GHzの動作モードは、802.11af及び802.11ahによってサポートされる。チャネル動作帯域幅及びキャリアは、802.11n及び802.11acで使用されるものと比較して、802.11af及び802.11ahでは低減される。802.11afは、TVホワイトスペース(TV White Space、TVWS)スペクトルにおいて、5MHz、10MHz及び20MHz帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用して、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、及び16MHz帯域幅をサポートする。代表的な実施形態によれば、802.11ahは、マクロカバレッジエリア内のMTCデバイスなど、メータタイプの制御/マシンタイプ通信をサポートし得る。MTCデバイスは、例えば、特定の、かつ/又は限定された帯域幅のためのサポート(例えば、そのためのみのサポート)を含む、特定の能力を有し得る。MTCデバイスは、(例えば、非常に長いバッテリ寿命を維持するために)閾値を超えるバッテリ寿命を有するバッテリを含み得る。
【0047】
複数のチャネル、並びに802.11n、802.11ac、802.11af、及び802.11ahなどのチャネル帯域幅をサポートし得るWLANシステムは、プライマリチャネルとして指定され得るチャネルを含む。プライマリチャネルは、BSSにおける全てのSTAによってサポートされる最大共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有し得る。プライマリチャネルの帯域幅は、最小帯域幅動作モードをサポートするBSSで動作する全てのSTAの中から、STAによって設定され、かつ/又は制限され得る。802.11ahの例では、プライマリチャネルは、AP及びBSSにおける他のSTAが2MHz、4MHz、8MHz、16MHz、及び/又は他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合であっても、1MHzモードをサポートする(例えば、それのみをサポートする)STA(例えば、MTCタイプデバイス)に対して1MHz幅であり得る。キャリア感知及び/又はネットワーク配分ベクトル(Network Allocation Vector、NAV)設定は、プライマリチャネルの状態に依存し得る。例えば、APに送信する(1MHz動作モードのみをサポートする)STAに起因してプライマリチャネルがビジーである場合、周波数帯域の大部分がアイドルのままであり、利用可能であり得るとしても、利用可能な周波数帯域全体がビジーであるとみなされ得る。
【0048】
米国では、802.11ahにより使用され得る利用可能な周波数帯域は、902MHz~928MHzである。韓国では、利用可能な周波数帯域は917.5MHz~923.5MHzである。日本では、利用可能な周波数帯域は916.5MHz~927.5MHzである。802.11ahに利用可能な総帯域幅は、国のコードに応じて6MHz~26MHzである。
【0049】
図1Dは、一実施形態によるRAN113及びCN115を示すシステム図である。上記のように、RAN113は、NR無線技術を用いて、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN113はまた、CN115と通信し得る。
【0050】
RAN113は、gNB180a、180b、180cを含み得るが、RAN113は、一実施形態との一貫性を維持しながら、任意の数のgNBを含み得ることが理解されよう。gNB180a、180b、180cは各々、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実装し得る。例えば、gNB180a、108bは、ビームフォーミングを利用して、gNB180a、180b、180cに信号を送信し、かつ/又は受信し得る。したがって、gNB180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し得る、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信し得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実装し得る。例えば、gNB180aは、複数のコンポーネントキャリアをWTRU102a(図示せず)に送信し得る。これらのコンポーネントキャリアのサブセットは、未認可スペクトル上にあり得、残りのコンポーネントキャリアは、認可スペクトル上にあり得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、協調マルチポイント(Coordinated Multi-Point、CoMP)技術を実装し得る。例えば、WTRU102aは、gNB180a及びgNB180b(及び/又はgNB180c)からの協調送信を受信し得る。
【0051】
WTRU102a、102b、102cは、拡張可能なヌメロロジと関連付けられた送信を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。例えば、OFDMシンボル間隔及び/又はOFDMサブキャリア間隔は、無線送信スペクトルの異なる送信、異なるセル、及び/又は異なる部分に対して変化し得る。WTRU102a、102b、102cは、(例えば、様々な数のOFDMシンボルを含み、かつ/又は様々な長さの絶対時間が持続する)様々な又はスケーラブルな長さのサブフレーム又は送信時間間隔(transmission time interval、TTI)を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。
【0052】
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成及び/又は非スタンドアロン構成でWTRU102a、102b、102cと通信するように構成され得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、他のRAN(例えば、eノード-B160a、160b、160cなど)にアクセスすることなく、gNB180a、180b、180cと通信し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、モビリティアンカポイントとしてgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上を利用し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、未認可バンドにおける信号を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。非スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、gNB180a、180b、180cと通信し、これらに接続する一方で、eノード-B160a、160b、160cなどの別のRANとも通信し、これらに接続し得る。例えば、WTRU102a、102b、102cは、1つ以上のgNB180a、180b、180c及び1つ以上のeノード-B160a、160b、160cと実質的に同時に通信するためのDC原理を実装し得る。非スタンドアロン構成では、eノード-B160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのモビリティアンカとして機能し得るが、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cをサービス提供するための追加のカバレッジ及び/又はスループットを提供し得る。
【0053】
gNB180a、180b、180cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、UL及び/又はDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライシングのサポート、デュアルコネクティビティ、NRとE-UTRAとの間のインターワーキング、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)184a、184bへのユーザプレーンデータのルーティング、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)182a、182bへの制御プレーン情報のルーティングなどを処理するように構成され得る。図1Dに示すように、gNB180a、180b、180cは、Xnインターフェースを介して互いに通信し得る。
【0054】
図1Dに示されるCN115は、少なくとも1つのAMF182a、182b、少なくとも1つのUPF184a、184b、少なくとも1つのセッション管理機能(Session Management Function、SMF)183a、183b、及び場合によってはデータネットワーク(Data Network、DN)185a、185bを含み得る。前述の要素の各々は、CN115の一部として示されているが、これらの要素のいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は操作され得ることが理解されよう。
【0055】
AMF182a、182bは、N2インターフェースを介してRAN113におけるgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザ認証、ネットワークスライスのためのサポート(例えば、異なる要件を有する異なるプロトコルデータユニット(protocol data unit、PDU)セッションの処理)、登録のSMF183a、183bの選択、登録エリアの管理、非アクセス層(non-access stratum、NAS)シグナル伝達の終了、モビリティ管理などの役割を果たし得る。ネットワークスライスは、WTRU102a、102b、102cを利用しているサービスのタイプに基づいて、WTRU102a、102b、102cのCNサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって使用され得る。例えば、異なるネットワークスライスは、高信頼低遅延(ultra-reliable low latency、URLLC)アクセスに依存するサービス、高速大容量(enhanced massive mobile broadband、eMBB)アクセスに依存するサービス、マシンタイプ通信(machine type communication、MTC)アクセスのためのサービス、及び/又は同様のものなどの異なる使用事例のために確立され得る。AMF162は、RAN113と、LTE、LTE-A、LTE-A Pro及び/又はWiFiなどの非3GPPアクセス技術などの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0056】
SMF183a、183bは、N11インターフェースを介して、CN115内のAMF182a、182bに接続され得る。SMF183a、183bはまた、N4インターフェースを介して、CN115内のUPF184a、184bに接続され得る。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択及び制御し、UPF184a、184bを通るトラフィックのルーティングを構成し得る。SMF183a、183bは、WTRU/UE IPアドレスを管理して割り当てること、PDUセッションを管理すること、ポリシー執行及びQoSを制御すること、ダウンリンクデータ通知を提供することなど、他の機能を実施し得る。PDUセッションタイプは、IPベース、非IPベース、イーサネットベースなどであり得る。
【0057】
UPF184a、184bは、N3インターフェースを介して、RAN113内のgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続され得、これにより、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。UPF184、184bは、パケットをルーティングして転送すること、ユーザプレーンポリシーを執行すること、マルチホームPDUセッションをサポートすること、ユーザプレーンQoSを処理すること、ダウンリンクパケットをバッファすること、モビリティアンカリングを提供することなど、他の機能を実施し得る。
【0058】
CN115は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN115は、CN115とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem、IMS)サーバ)を含み得るか、又はそれと通信し得る。加えて、CN115は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有される、かつ/又は動作される他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。一実施形態では、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インターフェース、及びUPF184a、184bとDN185a、185bとの間のN6インターフェースを介して、UPF184a、184bを通じてローカルデータネットワーク(DN)185a、185bに接続され得る。
【0059】
図1A図1D、及び図1A図1Dの対応する説明を鑑みると、WTRU102a~d、基地局114a及びb、eノード-B160a~c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~c、AMF182a~ab、UPF184a及びb、SMF183a及びb、DN185a及びb、並びに/又は本明細書に記載の任意の他のデバイスのうちの1つ以上に関して本明細書に記載の機能のうちの1つ以上又は全ては、1つ以上のエミュレーションデバイス(図示せず)によって実施され得る。エミュレーションデバイスは、本明細書に説明される機能の1つ以上又は全てをエミュレートするように構成された1つ以上のデバイスであり得る。例えば、エミュレーションデバイスを使用して、他のデバイスを試験し、かつ/又はネットワーク及び/若しくはWTRU機能をシミュレートし得る。
【0060】
エミュレーションデバイスは、ラボ環境及び/又はオペレータネットワーク環境における他のデバイスの1つ以上の試験を実装するように設計され得る。例えば、1つ以上のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスを試験するために、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として完全に若しくは部分的に実装され、かつ/又は展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実行し得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として一時的に実装/展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実行し得る。エミュレーションデバイスは、試験を目的として別のデバイスに直接結合され得、かつ/又は地上波無線通信を使用して試験を実行し得る。
【0061】
1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として実装/展開されていない間、全てを含む1つ以上の機能を実行し得る。例えば、エミュレーションデバイスは、1つ以上のコンポーネントの試験を実装するために、試験実験室での試験シナリオ、並びに/又は展開されていない(例えば、試験用の)有線及び/若しくは無線通信ネットワークにおいて利用され得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、試験機器であり得る。RF回路(例えば、1つ以上のアンテナを含み得る)を介した直接RF結合及び/又は無線通信は、データを送信する、かつ/又は受信するように、エミュレーションデバイスによって使用され得る。
【0062】
本明細書において提供される例は、例えば適用され得るものと同じ又は異なる原理を使用する他の無線技術への主題の適用性を制限するものではない。
【0063】
本明細書で説明するように、無線送信/受信ユニット(WTRU)は、ユーザ機器(UE)の一例であり得る。したがって、UE及びWTRUという用語は、本明細書において等しい範囲で使用され得る。
【0064】
序論
3GPPリリース13におけるUE/WTRUとネットワーク(Network、NW)のリレー
UEとネットワークのリレーを近接サービス(proximity service、ProSe)を介してリレーすることは、カバレッジ外UEとUE対ネットワークリレーとの間のPC5デバイスツーデバイス(device to device、D2D)通信を使用することによって、ネットワークカバレッジをカバレッジ外UEに拡張するために、3GPPリリース13において導入されたものであり、関連部分について、3GPP TS 36.300、TSGRAN、E-UTRA and E-UTRAN Overall Description Stage 2(V15.4.0)に以下のように記載されている。
【0065】
ProSe UE対ネットワークリレーは、リモートUEとネットワークとの間で任意のタイプのIPトラフィックをリレーすることができる一般的なL3転送機能を提供する。リモートUEとProSe UE対ネットワークリレーとの間で、1対1及び1対多のサイドリンク通信が使用される。リモートUE及びリレーUEの両方について、1つの単一キャリア(すなわち、パブリックセーフティProSeキャリア)動作のみがサポートされる(すなわち、Uu及びPC5のリンクインターフェースは、リレー/リモートUEについて同じキャリアを使用すべきである)。リモートUEは、上位レイヤによって認可され得、パブリックセーフティProSeキャリアのカバレッジ内、又はUE対ネットワークリレーディスカバリ、(再)選択、及び通信のためのパブリックセーフティProSeキャリアを含む任意のサポートキャリア上のカバレッジ外に存在し得る。ProSe UE対ネットワークリレーは、常に進化型UMTS RAN(evolved - UMTS RAN、E-UTRAN)のカバレッジ内にある。ProSe UE対ネットワークリレー及びリモートUEは、サイドリンク通信及びサイドリンクディスカバリを行い、それぞれ23.10章及び23.11章に記載されている。
【0066】
UE/WTRUとNWのリレーのためのリレー選択
ProSe UEとNWのリレーのためのリレー選択/再選択は、アクセス層(access stratum、AS)レイヤ品質測定値(基準信号受信電力(reference signal received power、RSRP)など)と上位レイヤ基準との組み合わせに基づいて実行される。これは、ステージ2仕様においてより詳細に記載されており、関連部分について、3GPP TS 36.300、TSGRAN、E-UTRA and E-UTRAN Overall Description Stage 2(V15.4.0)に以下のように記載されている。
【0067】
eNBは、UEがProSe UE対ネットワークリレーとして動作することができるかどうかを制御する。
a.eNBが、ProSe UE対ネットワークリレー動作に関連付けられた任意の情報をブロードキャストする場合、ProSe UE対ネットワークリレー動作は、セルにおいてサポートされる。
b.eNBは、以下を提供し得る。
i.無線リソース制御(radio resource control、RRC)RRC_IDLE状態のためのブロードキャストシグナリング及びRRC_CONNECTED状態のための専用シグナリングを使用した、ProSe UE対ネットワークリレーディスカバリのための送信リソース。
ii.ブロードキャストシグナリングを使用した、ProSe UE対ネットワークへリレーディスカバリのための受信リソース。
iii.eNBは、UE対ネットワークへリレーディスカバリ手順を開始する前に、ProSe UE対ネットワークへリレーが尊重する必要がある最小及び/又は最大Uuリンク品質(RSRP)閾値をブロードキャストし得る。RRC_IDLEでは、eNBが送信リソースプールをブロードキャストするとき、UEは、閾値を使用して、UE対ネットワークリレーディスカバリ手順を自律的に開始又は停止することができる。RRC_CONNECTEDでは、UEは、閾値を使用して、UEがリレーUEであり、かつProSe UE対ネットワークリレーディスカバリを開始することを望むということをUEがeNBに示すことができるかどうかを判定する。
iv.eNBがProSe-UE対ネットワークリレーディスカバリのための送信リソースプールをブロードキャストしない場合、UEは、これらのブロードキャストされた閾値を尊重して、専用シグナリングによってProSe-UE対ネットワークリレーディスカバリリソースに対する要求を開始することができる。
c.ProSe-UE対ネットワークリレーがブロードキャストシグナリングによって開始される場合、それは、RRC_IDLEのときにProSe UE対ネットワークリレーディスカバリを行うことができる。ProSe UE対ネットワークリレーが専用シグナリングによって開始される場合、それは、RRC_CONNECTEDにある限り、リレーディスカバリを行うことができる。
【0068】
ProSe UE対ネットワークリレー動作のためのサイドリンク(SL)通信を行うProSe UE対ネットワークリレーは、RRC_CONNECTEDにある必要がある。リモートUEからレイヤ2リンク確立要求又は一時的モバイルグループ識別情報(temporary mobile group identity、TMGI)監視要求(上位レイヤメッセージ)を受信した後、ProSe UE対ネットワークリレーは、それがProSe UE対ネットワークリレーであり、ProSe UE対ネットワークリレーサイドリンク通信を行うことを意図することをeNBに示す。eNBは、ProSe UEからネットワークへのリレー通信のためのリソースを提供し得る。
【0069】
リモートUEは、ProSe UE対ネットワークリレーディスカバリの監視をいつ開始するかを決定することができる。リモートUEは、ProSe UE対ネットワークリレーディスカバリのためのリソースの構成に応じて、RRC_IDLE又はRRC_CONNECTEDにある間に、ProSe UE対ネットワークリレーディスカバリ要請メッセージを送信することができる。eNBは、閾値をブロードキャストすることができ、この閾値は、リモートUEがProSe UE対ネットワークリレーディスカバリ要請メッセージを送信して、ProSe UE対ネットワークリレーUEと接続又は通信することができるかどうかを判定するためにリモートUEによって使用され得る。RRC_CONNECTEDリモートUEは、ブロードキャストされた閾値を使用して、RRC_CONNECTEDリモートUEがリモートUEであり、かつProSe UE対ネットワークリレーディスカバリ及び/又は通信に参加することを望むことをeNBに示すことができるかどうかを判定することができる。eNBは、ProSe UE対ネットワークリレーの動作のために、ブロードキャスト又は専用シグナリングを使用して送信リソースを提供し、ブロードキャストシグナリングを使用して受信リソースを提供することができる。リモートUEは、RSRPがブロードキャストされた閾値を超える場合、ProSe UE対ネットワークリレーディスカバリ及び通信リソースを使用することを停止し得る。
【0070】
注:UuからPC5への、又はその逆のトラフィック切り替えの正確な時間は、上位レイヤまでである。
【0071】
リモートUEは、PC5インターフェースにおいて無線測定を行い、上位レイヤ基準とともにProSe UE対ネットワークリレー選択及び再選択のためにそれらを使用する。ProSe UE対ネットワークリレーは、PC5リンク品質が構成された(事前構成された、又はeNBによって提供された)閾値を超える場合、無線基準の観点から好適であるとみなされ得る。リモートUEは、全ての好適なProSe UE対ネットワークリレーの中で、上位レイヤ基準を満たし、最良のPC5リンク品質を有するProSe UE対ネットワークリレーを選択する。
【0072】
リモートUEは、以下の場合にProSe UE対ネットワークリレー再選択をトリガする。
a.現在のProSe UE対ネットワークリレーのPC5信号強度が、構成された信号強度閾値未満である。
b.ProSe UE-ネットワークリレーからレイヤ2リンク解放メッセージ(上位レイヤメッセージ)を受信する。
【0073】
ウェアラブル機器のためのUE/WTRUとネットワークのリレー
3GPPリリース14では、ウェアラブル機器及びIoTデバイスに合わせて調整された商用使用事例のためのUEとNWのリレーに関する研究が、RANで行われた。そのような研究はいかなる仕様ももたらさなかったが、技術報告(technical report、TR)ではそのようなリレーのためのいくつかの好ましい解決策が提供された。L3(IPレイヤ)リレー手法を使用するUEとNWのリレーとは対照的に、ウェアラブル機器のためのUEとNWのリレーは、3GPP TR 36.746、Study on Further enhancements to LTE D2D,UE to network relays for IoT and Wearables(V15.1.1)から、図2及び図3に示されるプロトコルスタックに基づくL2リレーであると予想された。
【0074】
NR V2Xにおけるユニキャストリンクのための接続確立
LTE仕様の以前のリリースにおけるリレー解決策は、2つのUE(リモートUE及びUEとNWのリレー)の間の上位レイヤ(ProSeレイヤ)において確立された1対1の通信リンクに基づいていた。そのような接続は、アクセス層(AS)レイヤに対して透過的であり、上位レイヤにおいて行われる接続管理シグナリング及び手順は、ASレイヤデータチャネルによって搬送される。したがって、ASレイヤは、そのような1対1の接続を認識しないことがある。
【0075】
NR V2X(Rel16)では、ASレイヤは、2つのUE間のユニキャストリンクの見解をサポートする。そのようなユニキャストリンクは、(ProSe 1対1接続におけるように)上位レイヤによって開始される。しかしながら、ASレイヤは、そのようなユニキャストリンクの存在、及びピアUE間で、ユニキャスト方式で送信される任意のデータを通知される。そのような知識を用いて、ASレイヤは、ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)フィードバック、チャネル品質インジケータ(channel quality indicator、CQI)フィードバック、及びユニキャストに固有の電力制御方式をサポートすることができる。
【0076】
ASレイヤにおけるユニキャストリンクは、PC5無線リソース制御(PC5-radio resource control、RRC)接続を介してサポートされる。3GPP TS 38.300、NR and NG-Radio Access Network(RAN)Overall Description Stage 2(V16.1.1)において、PC5-RRC接続は、関連部分について以下のように定義される。
【0077】
PC5-RRC接続は、一対のAS内のソースレイヤ2IDと宛先レイヤ2IDとの間の論理接続である。1つのPC5-RRC接続は、1つのPC5ユニキャストリンクに対応する。PC5-RRCシグナリングは、5.X.9項に規定されるように、その対応するPC5ユニキャストリンク確立後に開始され得る。PC5-RRC接続、並びに対応するサイドリンクシグナリング無線ベアラ(signaling radio bearer、SRB)及びサイドリンク専用無線ベアラ(dedicated radio bearer、DRB)は、上位レイヤによって示されるようにPC5ユニキャストリンクが解放された場合に解放される。
【0078】
ユニキャストの各PC5-RRC接続について、1つのサイドリンクSRBは、PC5-Sセキュリティが確立される前にPC5-S(シグナリング)メッセージを送信するために使用される。1つのサイドリンクSRBは、PC5-Sセキュリティを確立するためにPC5-Sメッセージを送信するために使用される。1つのサイドリンクSRBは、PC5-Sセキュリティが確立され、保護された後に、PC5-Sメッセージを送信するために使用される。1つのサイドリンクSRBは、保護され、PC5-Sセキュリティが確立された後にのみ送られる、PC5-RRCシグナリングを送信するために使用される。
【0079】
PC5-RRCシグナリングは、1つのUEがピアUE内の各サイドリンク無線ベアラ(sidelink radio bearer、SLRB)の受信(receive、RX)関連のパラメータを構成するサイドリンク構成メッセージ(RRCReconfigurationSidelink)を含む。そのような再構成メッセージは、L2スタック内の各プロトコル(例えば、サービスデータアダプテーションプロトコル(data adaptation protocol、SDAP)、パケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)など)のパラメータを構成することができる。受信側UEは、ピアUEによって提案された構成をサポートすることができるかどうかに応じて、そのような構成を確認又は拒否することができる。
【0080】
NRにおけるページング
NR Uuでは、UE/WTRUは、電力消費を低減するために、RRC_IDLE及びRRC_INACTIVE状態において間欠受信(Discontinuous Reception、DRX)を使用することができる。UEは、DRXサイクルごとに1つのページング機会(paging occasion、PO)を監視する。POは、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)監視機会のセットであり、ページングダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)が送られ得る複数の時間スロット(例えば、サブフレーム又はOFDMシンボル)を含み得る。1つのページングフレーム(Paging Frame、PF)は、1つの無線フレームであり、3GPP TS 38.300、NR and NG-RAN Overall Description Stage 2(V16.1.1)によれば、1つ又は複数のPO又はPOの開始点を含み得る。
【0081】
マルチビーム動作では、UEは、同じページングメッセージ及び同じショートメッセージが全ての送信ビームにおいて繰り返されると仮定し、したがって、ページングメッセージ及びショートメッセージの受信のためのビームの選択は、UE実装次第である。ページングメッセージは、無線アクセスネットワーク(RAN)主導のページング及びコアネットワーク(CN)主導のページングの両方に対して同じであり、ページングレコードのセットのものを含む。ページングメッセージは、同じページング機会にマッピングされ、そのページング機会においてネットワークからページングを受信するUEに対応する1つ以上のページングレコード(すなわち、1つ以上のUE ID)を含み得る。ページングレコード内のUE IDは、3GPP TS 38.300、NR and NG-RAN Overall Description Stage 2(V16.1.1)によれば、CNページングの場合は5Gサービング一時モバイル加入者識別子(5G Serving Temporary Mobile Subscriber Identifier、5G-S-TMSI)(48ビット)、又はRANページングが使用される場合は非アクティブ無線ネットワーク一時識別子(Inactive Radio-Network Temporary Identifier、I-RNTI)(40ビット)とすることができる。
【0082】
IDLE/INACTIVEにあるUEは、以下のいずれか1つに基づいて、そのページングフレーム(PF)及びページング機会(PO)を判定する。
a.システム情報ブロック(system information block、SIB)におけるページングフレーム構成。
b.UE固有又はデフォルトDRXサイクル。
i.具体的には、RRC_IDLEにあるUEは、以下の最小値からそのDRXサイクルを判定する。
1)SIBでブロードキャストされるデフォルトDRXサイクル、及び
2)専用非アクセス層(non-access stratum、NAS)シグナリングで提供されるUE固有のDRXサイクル。
ii.RRC_INACTIVEにあるUEは、以下の最小値からそのDRXサイクルを判定する。
1)SIBでブロードキャストされるデフォルトDRXサイクル、
2)専用非アクセス層(NAS)シグナリングで提供されるUE固有のDRXサイクル、及び
3)専用無線リソース制御(RRC)シグナリングで提供されるUE固有のDRXサイクル。
c.UE ID(すなわち、5G-S-TMSI)。
【0083】
PF及びPOは、3GPP TS 38.304、NR and NG-RAN IDLE mode specification(V16.3.0)の以下の式に従って定義される。
PFのための単一周波数ネットワーク(single frequency network、SFN)は、以下によって判定される。
(SFN+PF_offset)mod T=(T div N)*(UE_ID mod N)
POのインデックスを示すインデックス(i_s)は、以下によって判定される。
i_s=floor(UE_ID/N)mod Ns
【0084】
以下のパラメータが、上記のPF及びi_sの計算に使用される。
T:UEのDRXサイクル(Tは、RRC及び/又は上位レイヤによって構成される場合、UE固有のDRX値のうちの最も短いものと、システム情報でブロードキャストされるデフォルトDRX値とによって判定される。RRC_IDLE状態では、UE固有のDRXが上位レイヤによって構成されない場合、デフォルト値が適用される)。
N:T内の総ページングフレーム数。
Ns:PFのページング機会の数。
PF_offset:PF判定に用いられるオフセット。
UE_ID:5G-S-TMSI mod 1024。
【0085】
ページングのためのPDCCH監視機会は、3GPP TS 38.213において規定されるようなpagingSearchSpaceに従って、及び3GPP TS 38.331において規定されるように構成される場合、firstPDCCH-MonitoringOccasionOfPO及びnrofPDCCH-MonitoringOccasionPerSSB-InPOに従って判定される。SearchSpaceId=0がpagingSearchSpaceに対して構成されるとき、ページングのためのPDCCH監視機会は、3GPP TS 38.213の第13節において定義されるように残りの最小システム情報(remaining minimum system information、RMSI)のためのものと同じである。
【0086】
SearchSpaceId=0がpagingSearchSpaceに対して構成されるとき、Nsは1又は2のいずれかである。Ns=1の場合、PFにおけるページングのための第1のPDCCH監視機会から開始する1つのPOのみが存在する。Ns=2の場合、POは、PFの第1のハーフフレーム(i_s=0)又は第2のハーフフレーム(i_s=1)のいずれかにある。
【0087】
0以外のSearchSpaceIdがpagingSearchSpaceに対して構成されるとき、UEは、(i_s+1)番目のPOを監視する。POは「S*X」個の連続するPDCCH監視機会のセットであり、ここで、「S」は、SIB1におけるssb-PositionsInBurstに従って判定された実際に送信された同期信号ブロック(synchronization signal block、SSB)の数であり、Xは、構成されている場合にはnrofPDCCH-MonitoringOccasionPerSSB-InPOであるか、又はそうでない場合には、1に等しい。POにおけるページングのための[x*S+K]番目のPDCCH監視機会は、K番目の送信されたSSBに対応し、ここで、x=0,1,...,X-1、K=1,2,...,Sである。(tdd-UL-DL-ConfigurationCommonに従って判定される)ULシンボルと重複しないページングのためのPDCCH監視機会は、PFにおけるページングのための第1のPDCCH監視機会から開始してゼロから連続的に番号付けされる。firstPDCCH-MonitoringOccasionOfPOが存在する場合、(i_s+1)番目のPOの開始PDCCH監視機会数は、firstPDCCH-MonitoringOccasionOfPOパラメータの(i_s+1)番目の値であり、そうでない場合、i_s*S*Xに等しい。X>1である場合、UEがそのPO内のページング無線ネットワーク一時識別子(paging radio-network temporary identifier、P-RNTI)に対してアドレス指定されたPDCCH送信を検出したとき、UEは、3GPP TS 38.304、NR and NG-RAN IDLE mode specification(V16.3.0)のこのPOについて、後続のPDCCH監視機会を監視する必要はない。
【0088】
以下のパラメータが、上記のPF及びi_sの計算に使用される。
T:UEのDRXサイクル(Tは、RRC及び/又は上位レイヤによって構成される場合、UE固有のDRX値のうちの最も短いものと、システム情報でブロードキャストされるデフォルトDRX値とによって判定される。RRC_IDLE状態では、UE固有のDRXが上位レイヤによって構成されない場合、デフォルト値が適用される)。
N:T内の総ページングフレーム数。
Ns:PFのページング機会の数。
PF_offset:PF判定に用いられるオフセット。
UE_ID:5G-S-TMSI mod 1024。
パラメータNs、nAndPagingFrameOffset、nrofPDCCH-MonitoringOccasionPerSSB-InPO、及びデフォルトDRXサイクルの長さは、SIB1でシグナリングされる。N及びPF_offsetの値は、TS 38.331において定義されるように、パラメータnAndPagingFrameOffsetから導出される。パラメータfirst-PDCCH-MonitoringOccasionOfPOは、初期DL BWPにおけるページングのためにSIB1でシグナリングされる。初期DL BWP以外のDL BWPにおけるページングの場合、パラメータfirst-PDCCH-MonitoringOccasionOfPOは、3GPP TS 38.304、NR and NG-RAN IDLE mode specification(V16.3.0)の対応するBWP構成でシグナリングされる。
【0089】
UE/WTRUとNWのリレーのページング
LTEウェアラブル機器のシステム情報(system information、SI)において、3GPP TR 36.746、Study on Further enhancements to LTE D2D,UE to network relays for IoT and Wearables(V15.1.1)によれば、リモートUEによるページング受信のための3つのオプションが研究された。
a.オプション1-リモートUEは、NWページングの受信についてそれ自体のPOを監視する。
b.オプション2-リレーUEは、その接続されたリモートUEの各々に関連付けられたPOを監視し、ページングメッセージを(受信された場合)リモートUEに転送する。
c.オプション3-リレーUEは、リレーUEのPOにおいて接続されたリモートUEに関連付けられた任意のページングメッセージを受信する。
本研究では、オプション2が推奨された。Rel17におけるNR UEとNWのリレーについて、オプション2も同様に想定される。
【0090】
ページングメッセージでのSI通知
UEは、ページングにおいて、修正されたSI及び/又はPWS指標の通知(本明細書ではSI通知と呼ばれる)を受信することができる。このようなSI通知は、ページングチャネル上のショートメッセージと呼ばれるもので送ることができる。ショートメッセージは、(緊急事態のために)ネットワークによってブロードキャストされているPWS SIBの存在を別個に示し得る。加えて、ショートメッセージは、セルのためのSIBのうちの1つ以上が変化したことを別個に示し得る。修正されたSI又はPWS指標を通知されたUEは、通常のSI取得手順に従って適用可能なSIを取得することができる。
【0091】
問題の記述
NRのためのサイドリンク(SL)UE/WTRUとNWのリレーでは、リモートUE/WTRUは、3GPP TR 36.746、Study on Further enhancements to LTE D2D,UE to network relays for IoT and Wearables(V15.1.1)において定義されるオプション2を使用して、NWからページングを受信すると仮定される。具体的には、リレーUEは、接続されたリモートUEのPOを監視し、任意の受信されたページングメッセージをリモートUEにリレーする。本質的には、これにより、以下に記載されるようないくつかの問題が生じる。
【0092】
リレーUE/WTRUにおける電力消費
リモートUE POは、UEの5G-S-TMSIに基づいて定義される。結果として、複数のPC5-RRC接続されたリモートUEを有するリレーUEは、それ自体のPOに加えて、ネットワークによって構成されたいくつかの異なるPOを監視している必要があり得る。これは図4に示されており、リレーUE401は、402として示されるそれ自体のページング機会を監視する必要がある。リレーUE401はまた、それぞれ404及び406として示される異なる時間スロットにおいて偶然発生した、そのリモートUE403及び405のページング機会を監視し得る。リモートUEの数が増加するにつれて、IDLE DRXにある(すなわち、RRC_IDLE又はRRC_INACTIVEにある)リレーUEの電力節約は低減される。この低減は、リレーによってサービスされるリモートUEの数が増加するにつれて、並びにマルチホップリレーのようなより複雑なアーキテクチャを検討し始めるときに、更に問題になる。
【0093】
他のオプションは、単一のリレーUEの下でリモートUEが同じ/同様のPOを有するようにリモートUEのPOの定義を変更すること、又はリレーのPOにおいてリモートUEページングを単に送信することであるが、これは、リモートUEが、ネットワークに変更を通知する必要なしに、Uuを介して又はリレーを介してページングメッセージを受信する柔軟性を有するという点で、オプション2の基本的な利点を排除する。
【0094】
リレーUEの電力消費の別の態様は、各ユニキャストリンクへの複数のユニキャスト送信を使用して、単一のページングメッセージ(複数のページングレコードを含み得、それによって、ページングレコードは、同じリレーに接続されたリモートUEに関連付けられ得る)を転送しなければならない必要性に関連付けられる。この問題は、Uuリレー接続のために単一のリモートUEとリレーUEとの間の複数のユニキャストリンクをサポートする場合に悪化する可能性がある。
【0095】
したがって、リレーUE/WTRUにおいて電力効率のよい方法でオプション2をどのように実現するのか(すなわち、全てのリモートUE/WTRUに関連付けられたPOを監視することに関連付けられたリレーUE/WTRUにおける追加の電力消費を最小限に抑えること)について、1つの問題が提起され得る。
【0096】
リモートUE/WTRUにおける電力消費
UuによってサービスされるRRC_IDLE/RRC_INACTIVEにあるUEは、そのページングDRXサイクル及びPOタイミングに基づいて定義されるDRXを有するように構成される。これは、UEがこれらの状態にある間に電力を節約することを可能にする。RRC_IDLE/RRC_INACTIVEにあるUEがリレーUEを介してページングを受信する場合、Uuの代わりにサイドリンクを監視する必要がある。同様の電力節約を達成するためには、リモートUEがリレーされたページングを受信するために、サイドリンク上の何らかの限定された監視を定義する必要がある。この限定された監視時間は、(オプション2が使用されると仮定して)UEのUu Poに対して何らかの時間関係を有するべきであるが、サイドリンク特性(例えば、共有リソースプール上でモード2を使用してリソース選択を実行する必要性)、並びにリレー自体に関連付けられた要因(例えば、リレー遅延、ビーム構成)の両方の観点から、サイドリンクを介したリレーに関連付けられた不確実性により、正確な1対1の関係を導出することはできない。
【0097】
したがって、RRC_IDLE/RRC_INACTIVEにあるリモートUE/WTRUが、UE/WTRUとNWのリレーに接続されたときにUuページングを受信するためにサイドリンクを連続的に監視する必要があることをどのように回避し、Uuに関連付けられた不確実性を考慮する限定された監視期間を定義するのかについて、別の問題が提起される可能性がある。現在、サイドリンク上のページング機会の概念はない。
【0098】
リモートUE/WTRUの識別情報のセキュリティによる、ページングレコードに対するリモートUE/WTRU関係の知識の欠如
L2リレーは、そのプロトコルスタックにおいて本質的にデータ送信のセキュリティを達成する。具体的には、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)はエンドツーエンドであるので、リモートUE/NWによる暗号化されたデータ送信は、NW/リモートUEに送信されるときにリレーによって復号することができない。
【0099】
一方、リモートUEのページング機会は、リモートUEの5G-S-TMSIを使用して計算される。この情報がリレーUE(攻撃者であり得る)によって知られることを回避するために、リレーUEは、リモートUE IDではなく、ページング機会自体のみを認識することが好ましい。しかしながら、複数のUEが同じPOにマッピングされ得るので、リレーUEは、POにおいて受信された特定のページングメッセージが関連付けられているかどうか/どのリモートUEに関連付けられているかを認識することができない。これは、ページングメッセージを複数回繰り返すこと、又はページングされていないリモートUEにページングメッセージを送信することなど、リレーUEにおいてリレーされたページングメッセージを送信することに関連付けられた非効率性につながり得る。
【0100】
したがって、リモートUE/WTRUのUE/WTRU IDをリレーUE/WTRUから隠すことに起因する、リレーUE/WTRUによるリレーされたページングメッセージの冗長送信をどのように回避するかという別の問題が提起される可能性がある。
【0101】
SL UE/WTRUとNWとのリレーの効率的なページングのための方法。
リレーUE/WTRUによるページング受信のための方法。
リレーUE/WTRUは、アクティブPO指標内の情報に基づいて、監視すべきリモートUE/WTRU POを判定する。
1つの解決策では、場合によってはRRC_IDLE/RRC_INACTIVEにあるリレーUEは、ネットワークからアクティブPO指標を受信し得る。そのような指標は、1つ以上のページングメッセージが別のUEに関連付けられた1つ以上の来るべきページング機会においてに送られることをリモートUEに通知し得、どのPO、POのグループ、リモートUE、リモートUEのグループ、ページングフレーム、ページングフレームのグループが近い将来ページングされることになるかを更に示し得る。
【0102】
リレーUEは、そのような指標中の情報と、場合によっては、ページング機会によって関連付けられる/参照される1つ以上の特定のUEがリレーUEに現在接続されているかどうかの知識と、に基づいて、来るべきページング機会、又は将来の時間期間におけるページング機会を監視すべきかどうかを判定し得る。具体的には、リレーUEは、事前定義された、(事前)構成された、又は示された将来の時間期間に適用可能なアクティブPO指標を、ネットワークから受信することができる。アクティブPO指標が、ページングメッセージが特定のUE/PO/PF/などのために送られることを示し、リレーUEが、UEに関連付けられた特定のUEに現在サービスしている(例えば、UEとのPC5-RRCユニキャストリンクを有する)場合、リレーUEは、特定のUE/PO/PF/などに関連付けられた時間インスタンスにおいてページングチャネルを監視/監視するためにウェイクアップし得る。そうでない場合、リレーUEは、そのときにページングチャネルをウェイクアップ/監視することを要求されないことがある。
【0103】
アクティブページング指標のタイミング
リレーUEは、場合によってはRRC_IDLE/RRC_INACTIVEにある間、リレーUEがアクティブページング指標を予想し得る定義された/構成された時間において、PDCCHを監視するように構成され得る。リレーUEは、場合によってはページングに関連付けられたそのPDCCH監視機会に加えて、そのような時間においてPDCCHを監視し得る。リレーUEは、以下の時間のいずれか又は組み合わせにおいて、アクティブページング指標を受信し得る。
a.リレーUEのIDLE/INACTIVEページング機会又はページング監視機会の間。
i.具体的には、リレーUEは、それ自体のページング機会に関連付けられた同じPDCCH監視機会においてアクティブページング指標を受信し得る。
b.リレーUEのページング機会又はページング監視機会に関連して即時に。
i.例えば、UEは、そのページング機会に関連付けられた最初/最後の監視機会からのスロット、シンボル、無線フレームなどに関して時間オフセットを有するように構成され得る。
ii.例えば、UEは、それ自体のページングフレーム内の事前定義されたスロット又はスロットのセットにおいてアクティブページング指標を受信するように構成され得る。
iii.例えば、UEは、UEのページング機会に関連付けられた最初/最後のPDCCH監視機会を含むフレーム内の事前定義されたスロット又はスロットのセットにおいてアクティブページング指標を受信するように構成され得る。
c.ネットワークによって構成され、アクティブページング指標の受信のために定義された別のPOにおいて。
i.例えば、UEは、現在のページング構成を使用してネットワークによって構成された別のPOにおいてアクティブページング指標を受信するように構成され得る。UEは、アクティブページング指標の受信に関連付けられたPOをどのように判定するかについての特定のルールを有するように更に構成され得る。そのようなルールは、リレーUEの現在のPOに関して定義され得るか、又はリレーUEの現在のPOとは無関係であり得る。そのようなルールは、アクティブページング指標の受信のためのPOの判定を伴い得るが、UEのためのPF/POの計算において異なるパラメータ(例えば、UE ID、Tなど)を使用する。
1.例えば、UEは、それ自体のPOに後続/先行するPOにおいてアクティブページング指標を受信するように構成され得る。
2.例えば、UEは、(5G-S-TMSIの代わりに)事前定義又は構成されたUE IDを使用して計算されるPO中でアクティブページング指標を受信するように構成され得る。
3.例えば、UEは、UEの判定されたDRXサイクルとは異なるTの値(すなわち、DRXサイクル)を使用することによって(例えば、仕様において定義された最小のDRXサイクルを使用することによって)定義されるPOにおいてアクティブページング指標を受信するように構成され得る。
d.事前定義又は構成されたフレーム/スロット/シンボルにおいて。
【0104】
予想されるPOのタイミングは、DRX構成自体に更に依存し得る。具体的には(及び大きな構成されたDRXの場合を扱うために)、UEは、DRXサイクルが第1の値のセット又は値範囲を有するとき、メッセージを受信するための第1の予想時間を有するように構成されてもよく、DRXサイクルが第2の値のセット又は値範囲を有するとき、メッセージを受信するための第2の/異なる予想時間を有するように構成されてもよい。
【0105】
リレーUEは、以下のいずれか又は組み合わせに基づいて、メッセージを受信するためのUuリソース/タイミングの頻度(どのくらい頻繁に)又は密度を判定し得る。
a.リレーUEのDRXサイクル。
i.例えば、メッセージは、より長いDRXサイクルに対してより頻繁に受信/予想され得る。
ii.メッセージは、リレーUEが最小DRXサイクルを有するように構成されているか否かに応じて、リソースの異なるセット上で予想され得る。
b.接続されたUEの数。
i.例えば、メッセージは、より多数の接続されたリモートUEを有するリレーUEに対してより頻繁に受信/予想され得る。
c.接続されたリモートUEに関連付けられたPOのUE ID及び/又はパターン/タイミング。
i.例えば、メッセージの受信に関連付けられた頻度又はタイミングは、接続されたリモートUEに関連付けられたページング機会の数/パターンに依存し得る。例えば、リレーUEは、接続されたリモートUEのページング機会により近く(時間的に)位置するスロットにおいてより頻繁にメッセージを受信し得る。例えば、リレーUEは、接続されたリモートUEに関連付けられたN回のページング機会ごとに1回、メッセージを受信し得る。例えば、メッセージは、接続されたリモートUEの任意のPOの前/後の多くの/少なくともいくつかのスロットに位置し得る。
d.リモートUEにおいて確立されるQoS/ベアラ/サービス。
i.例えば、リレーUEは、より高いQoS遷移に関連付けられたベアラ/QoSフロー/優先度を有するリモートUEのうちの1つ/いずれかのメッセージをより頻繁に受信/予想し得る。
e.リモートUEのうちの1つ以上に関連付けられたRRC状態。
i.例えば、リレーUEは、リモートUEのうちの少なくとも1つがRRC_INACTIVE状態にある場合、メッセージをより頻繁に受信/予想し得る。
【0106】
アクティブページング指標の時間有効性
アクティブページング指標は、時間有効性に関連付けられ得る。具体的には、リレーUEは、アクティブページング指標内の情報が有効である時間期間を、場合によってはフレーム及び/若しくはスロット及び/若しくはシンボルの数を単位として、又はNWによって構成されたPOを単位として、又はNWによって構成されたPF/POを単位として、又はアクティブページング指標メッセージ自体において定義/示されて、判定することができる。具体的には、リレーUEは、受信されたアクティブページング指標メッセージ内の情報に基づいて、特定の時間においてページングのためにPDCCHを監視すべきかどうかを判定し得るが、特定の時間がアクティブページング指標の時間有効性内に入る場合に限る。UEは、以下のいずれか又は組み合わせを使用して、アクティブページング指標メッセージの時間有効性を判定し得る。
a.メッセージ自体内の情報に基づく。
i.例えば、アクティブページング指標メッセージは、フレーム、サブフレーム、DRXサイクル、POなどの数を示し得、メッセージはこれらについてのアクティブページングを示している。
b.事前定義された期間を使用する。
i.例えば、アクティブページング指標は、アクティブページング指標が受信された時間に続くDRXサイクル、POなどの固定セットのための情報、又はアクティブページング指標が受信された後の何らかの定義された時間インスタンスから始まる定義された時間期間のための情報を常に提供し得る。
ii.例えば、アクティブページング指標は、指標の受信後のDRXサイクルにおいてネットワークによって構成されたPOのセットのためのアクティビティ(ページングが提供されるかどうか)を提供することができ、ここで、DRXサイクルは、特定のDRXサイクル(例えば、最小/最大構成可能DRXサイクル、デフォルトDRXサイクル)又はメッセージ自体において示されたDRXサイクルであり得る。
c.次に受信されるページング指標メッセージまで。
i.例えば、UEは、ページング指標メッセージの受信に続いてPOの各々についてのそのページング受信アクティビティを判定し、別のページング指標メッセージの受信まで、判定されたアクティビティを維持し得る。
【0107】
時間有効性に固有に、1つの例示的な解決策では、UEは、DRXサイクルごとにアクティブページング指標を予想し得る。例示的な一実施形態では、UEは、アクティブページング指標メッセージ内の情報を使用して、アクティブページング指標の受信後のDRXサイクルにおいてNWによって構成されたPOの監視挙動を導出することができる。そのような実施形態では、UEは、DRXサイクルに関連付けられた予想時間内にアクティブページング指標を受信しないとき、DRXサイクルにおいて適用されるデフォルト挙動を有するように構成され得る。例えば、リレーUEは、見逃した又は受信されなかったアクティブページング指標メッセージがアクティブであるとみなされた後、DRXサイクルにおける全てのPOを仮定し得る。例えば、リレーUEは、見逃した又は受信されなかったアクティブページング指標メッセージの後のDRXサイクルにおけるPOのうちの全ての他のPOをアクティブであるとみなし得る/いずれのPOもアクティブでないとみなし得る。例えば、リレーUEは、アクティブであるDRXサイクルにおけるPOが、前のDRXサイクルにおけるアクティブPOと同じであるとみなし得る。
【0108】
別の例示的な実施形態では、UEは、来るべきPOのうちの1つ以上がアクティブとして示されるときのみ、アクティブページング指標メッセージを予想/受信し得る。そのような実施形態では、UEは、次に示されるPOのみがアクティブであるとみなし得る。代替的に、UEは、示されるPOの次のN個のインスタンスをアクティブであるとみなし得、ここで、Nは、事前定義され得るか、又はネットワークによって更に構成され得る。
【0109】
上記の実施形態の各々では、UEは、本明細書で定義されるように、アクティブページング指標メッセージの一部として判定されたアクティビティに基づいて、POを監視するかどうか、及びPOに関連付けられたUEが現在リレーUEに接続されているかどうかを更に判定し得る。具体的には、UEは、メッセージがそのPOについてのアクティビティを示し、かつUEがそのPOに関連付けられたリレーUEとのPC5-RRC接続を有するときのみ、POを監視する。
【0110】
アクティブページング指標のコンテンツ及びリモートUE/WTRUへの関連付け
リレーUEは、アクティブページング指標メッセージで以下の情報のいずれかを受信することができる。
a.本明細書で説明されるような、メッセージの有効性時間。
b.リレーUEがRRC_CONNECTEDにある場合、本明細書で更に説明されるように、接続モードギャップパターン。
c.メッセージのためのフォーマット。
i.例えば、メッセージがビットマップを含む場合、メッセージは、ビットマップの粒度(例えば、各ビットが単一のPOに関連付けられるか、又はPOのグループに関連付けられるか、並びにグループ化及び/又は各グループへのマッピングを判定するためにリレーUEによって必要とされる情報)を更に定義し得る。
ii.例えば、メッセージがビットマップを含む場合、メッセージは、各ビットに関連付けられたUE IDのグループ化(例えば、各ビットに関連付けられた各グループ内のUEの数)を更に定義し得る。
d.5G-S-TMSI、I-RNTI、L2 TMSI、I-RNTI、L2ソース及び/又は宛先IDであってもよい、1つ以上のUE ID。そのようなIDは、次のPO又は将来のPOにおいてページングを受信するUEに関連付けられてもよい。
i.例えば、リレーUEは、アクティブページング指標メッセージの(ネットワークによる)送信に続く次のDRXサイクルにおいてNWがページングすることを予期している接続されたリモートUEのUE IDを受信し得る。具体的には、リレーUEは、UE IDがメッセージ中に含まれる場合、(メッセージ中で与えられたUE IDをもつ)特定のリモートUEが、事前定義された/構成された時間期間にわたってページングされることになると判定し得る。
ii.そのようなIDは更に、上記のIDのいずれかの短縮されたバージョンであり得る。具体的には、リレーUEが特定の短縮IDをもつメッセージを受信した場合、リレーUEは、ネットワークが、受信された短縮UE IDとビットのサブセットが一致する完全なUE IDを有するUEのうちの1つ又はいずれかをページングし得る、と判定し得る。
e.リモートUEを識別するインデックス。
i.例えば、メッセージはインデックスを含み得、それによって、そのようなインデックスは、UEのリスト中のリモートUEを識別し得る。UEのそのようなリストは、現在の時間に、又は何らかの前の時間にリレーUEによって現在サービスされているリモートUEのリストであり得る。UEのそのようなリストは、本明細書で更に説明するように、リレーUEによってネットワークに提供及び/又は更新されたリモートUEのリストから導出され得る。具体的には、メッセージが特定のリモートUEのインデックスを含んでいる場合、リレーUEは、インデックスUEが何らかの将来の時間期間においてネットワークによってページングされ得ると判定し得る。
f.NWによって構成された1つ以上のページング機会若しくはページングフレーム、又はそれらのグループを識別するインデックス。
i.例えば、それは、事前定義された又は構成された番号付けに基づいて、NWによって構成されたPOのセット内の特定のPOを参照するインデックスを含んでもよい。
ii.例えば、それは、NWによって構成されたPOのセット内のPOのグループを参照するインデックスを含んでもよく、グループ化及びグループのインデックス付けは、更に事前定義又は構成されてもよい。
iii.具体的には、リレーUEは、UE(例えば、そのリモートUEのうちの1つ)と、そのUEのために構成されたUu POとの間の関連付けを維持し得る。リレーUEは、上記の関連付けに基づいて、そのリモートUEのうちの1つが関連付けられているPO又はPOグループのインデックスをメッセージが含むとき、リレーUEがPOを監視すべきである(すなわち、リモートUEが来るべきページング機会においてページングされ得る)と判定し得る。
g.ビットマップであって、ビットマップ中の各ビットが、リモートUE、リモートUEのグループ、PO若しくはPF、又はPO若しくはPFのグループ、あるいは同様のものに関連付けられる。
i.例えば、メッセージはビットマップを含み得、ビットマップ中の各ビットは、UE、UEのグループ、PO、又はPOのグループに関連付けられる。具体的には、リレーUEは、ビットマップ中の対応するビットが設定されている場合、ネットワークが、接続されたリモートUEのグループ中の1つ以上のリモートUEをページングし得ると判定し得る。
ii.例えば、ビットマップ中の各ビットは、リモートUE ID(mod N)の各可能な値に関連付けられ得る。ビットが設定されている場合、リレーUEは、そのUE ID(mod N)の値によって定義されるPOのいずれかにマッピングするPOを有する少なくとも1つのリモートUEがページングされ得る、とみなし得る。
【0111】
アクティブページング指標メッセージを受信するための機構
リレーUEは、以下のいずれかを使用してアクティブページング指標メッセージを受信することができる。
a.PDCCH上の専用DCI。
i.例えば、アクティブページング指標メッセージにおいて関連付けられた情報は、DCIを使用してPDCCH上で符号化され得る。具体的には、リレーUEは、DCIの一部として符号化されたアクティブページング指標メッセージの情報を受信することができる。
b.MAC制御要素(MAC control element、MAC CE)を使用する。
i.例えば、リレーUEは、論理チャネル(logical channel、LCH)ID又はMACヘッダ情報に基づいてページング指標メッセージを識別し得、ここで、そのようなものはMAC CEを示し得、情報はMAC CEのコンテンツ中に埋め込まれ得る。
c.ページングメッセージを使用する。
i.例えば、リレーUEは、ページングメッセージ内のアクティブページング指標メッセージを受信し得る。具体的には、リレーUEは、ページングチャネル(paging channel、PCH)上でリレーUEに送られるRRCメッセージ内のアクティブページング指標メッセージを受信することができる(すなわち、UEは、P-RNTIを使用してPDCCHを復号した後にメッセージを受信する)。リレーUEは、PCH上で受信されたスタンドアロンRRCメッセージ内のメッセージを受信し得る。この場合、メッセージは、RRCメッセージがアクティブページング指標メッセージを含むことを示す識別子を含むことができる。代替的に、メッセージ(又はメッセージに関連付けられた情報)は、他のレコードを含む通常のページングメッセージに含まれ得る。この場合、メッセージは、ページングメッセージの始め/終わりに含まれてもよく、又は特別なUE ID IE(例えば、全てゼロ、又は異なる長さのUE ID)に関連付けられた文字列として(NAS情報の代わりに)含まれてもよい。
d.短いページングDCIによって示されるページングメッセージにおいて。
i.例えば、リレーUEは、ショートページングDCI内の指標を受信し得、ここで、そのような指標は、関連付けられたページングメッセージが置き換えられるか、又はアクティブページング指標メッセージを含むことをリレーUEに示し得る。
e.専用の(特別な)RNTI-例えば、リレー(R)-RNTIを使用する。
i.リレーUEは、新しいRNTI(例えば、R-RNTI)を有するように構成され得る。リレーUEは、R-RNTIを有するPDCCHを復号することによって得られたDCI又はMAC CE内のアクティブページング指標メッセージを受信することができる。
【0112】
リレーUE/WTRUは、そのRRC状態に基づいて別個のアクティブページング指標メッセージを受信する
1つの解決策では、リレーUEは、そのRRC状態に応じて別個のアクティブページング指標メッセージを受信し得る。具体的には、リレーUEは、RRC_IDLEにあるときに第1のメッセージを受信することができ、かつ/又はRRC_INACTIVEにあるときに第2のメッセージを受信することができ、かつ/又はRRC_CONNECTEDにあるときに第3のメッセージを受信することができる。そのようなメッセージのコンテンツ/フォーマットは異なっていてもよい。例えば、RRC_IDLEにあるリレーUEは、ネットワークによって構成された任意のPOのためのアクティブ指標を受信し得る。一方、RRC_CONNECTEDにあるリレーUEは、POのサブセットのみに関連付けられたアクティブ指標を受信し得る。そのようなサブセットは、メッセージの一部として示されてもよい。そのようなサブセットは、ネットワークがアクティブページング指標メッセージで報告する必要があるPO又はUEを更に低減するために、本明細書で説明されるように、リレーUEによって提供される情報に関して導出され/基づき得る。
【0113】
UE/WTRU-PO関連付けを判定/受信するための機構
リレーUEは、別のUE(例えば、リモートUE)に関連付けられたPOを監視すべきかどうかを、UEがリレーUEによって接続又はサービスされるかどうかに応じて、判定し得る。例えば、リモートUEとリレーUEとがPC5-RRC接続を有するとき、リレーUEはリモートUEにサービスし得る。例えば、リモートUEがPC5-RRC接続されているリレーUEにページング転送を要求することをリモートUEが示すとき、リレーUEは、リモートUEにサービスし得る。
【0114】
リレーUEは、場合によっては全てのサービスされるリモートUEについて、リモートUEへの1つ以上のPF、PO、又は同様のものの関連付けを維持し得る。例えば、リレーUEは、そのサービスされるリモートUEの各々に関連付けられたPOを維持し得る。例えば、リレーUEは、全てのアタッチされる/サービスされるリモートUEとそれらの対応するPO及び/又はDRXサイクルとのテーブル/リストを維持し得る。リレーUEは、以下のうちのいずれかによって得られた情報に基づいて、リモートUEとPOとの関連付けを判定し得る。
a.リモートUE自体から直接受信される。
i.例えば、リレーUEは、PC5-RRCシグナリングでリモートUEから(例えば、テーブルへのインデックス又はPOへの間接マッピングの形態で)POを受信し得る。例えば、リモートUEは、リモートUEがリレーUEとのPC5-RRC接続を確立するとき、リレーUEにPOを送り得る。例えば、リモートUEは、(例えば、RRC再構成に起因して)POが変化するとき、リレーUEにPOを送り得る。
ii.例えば、リレーUEは、リレーUEがPOを計算することを可能にする情報をPC5-RRCシグナリングでリモートUEから受信し得る。例えば、そのような情報は、UE/WTRU ID、UE mod Kの値(例えば、UE mod 1024)、又はリモートUEのUE IDのビットのサブセットであってよい。
b.ネットワークから直接受信される。
i.例えば、リレーUEは、例えば、RRCReconfigurationメッセージで、ネットワークからリモートUEのPOを受信し得る。例えば、リレーUEは、新しい/解放されたPC5-RRC接続を示すためのネットワークへのSidelinkUEInformationの送信に続いて、POを受信し得る。
c.リレーUEによって計算される。
i.例えば、リレーUEは、(リモートUE又はNWのいずれかから)リモートUEのUE IDを受信し得、リモートUEのUE IDを使用して、ページング構成に基づいてPOを計算し得る。
【0115】
上記の機構(ネットワークからの受信又はリモートUEからの受信のいずれか)の各々において、リレーUEは以下を更に受信し得る。
a.どの特定のPOを監視すべきか/すべきでないかについての情報。
b.特定のリモートUEにPOのモニタリングが必要であるか否かに関する情報。
i.リレーUEは、そのような情報をPC5-RRCリンク監視状態から間接的に導出し得る。具体的には、リレーUEは、PC5-RRCリンクが解放されたという指標を(ネットワークから、リモートUEから、又は上位レイヤから)受信し得る。次いで、リレーUEは、リモートUEに関連付けられた全てのPOを監視することを停止し得る。
【0116】
本明細書で参照されるとき、リモートUEに関連付けられたPOは、上記の関連付けのいずれかを含み得る。リレーUEは更に、リモートUEのDRXサイクル、並びに場合によっては、リレーUEがそのリモートUEのための関連付けられたPOを計算することを可能にする他のDRXパラメータを、リモートUE自体から、又は上記と同様にネットワークから受信し得る。
【0117】
リモートUE/WTRUは、どのDRXサイクル/情報をリレーUE/WTRUに送るかを判定する
1つの解決策では、リモートUEは、1つ以上のDRXサイクルをリレーUEに送り得る。一例では、リモートUEは、そのNASレイヤによって構成されたDRXサイクル及びそのRRCレイヤによって構成DRXサイクルの両方をリレーUEに送り得る。UEは、これらのうちの1つのみを、他方を有するように構成されていない場合に、送り得る。これらのいずれかを有するように構成されていない場合、そのことを、リモートUEは、(空のフィールド/メッセージを送ることによって、又は明示的な指標によって)示し得る。代替的に、リモートUEは、それらのいずれかを有するように構成されていない場合、デフォルトDRXサイクルを送り得る。別の例では、リモートUEは、DRXサイクルの最小値をリレーUEに送り得る。具体的には、リレーUEは、NASレイヤによって構成されたDRXサイクル及びRRCレイヤによって構成されたDRXサイクルのうちの最小値のみを送り得る。そのような場合、リレーUEは、リモートUEのDRXサイクルを、リモートUEから受信されたDRXサイクル及びデフォルトDRXサイクルのうちの最小値として判定し得る。リモートUEからDRXサイクルが受信されない場合、リレーUEは、デフォルトDRXサイクルを使用し得る。別の解決策では、リレーUEは、NASレイヤによって構成されたDRXサイクル、RRCレイヤによって構成されたDRXサイクル、及びデフォルトDRXサイクルのうちの最小値を送り得る。リレーUEは、リモートUEのページング機会を判定するために使用されるべきDRXサイクルを判定するために、リモートUEから受信されたDRXサイクルを使用し得る。
【0118】
リモートUEは、そのRRC状態に基づいて、どのDRXサイクル情報をリレーUEに送るべきかを更に判定し得る。例えば、リモートUEがRRC_IDLEである場合、リモートUEは、NASによって構成されたDRXサイクルを、構成されている場合、送り得、又はNAS値とデフォルトとの間の最小値を送り得る。リモートUEがRRC_INACTIVEにある場合、リモートUEは、NASによって構成されたDRXサイクル(構成されている場合)及びRRCによって構成されたDRXサイクル(構成されている場合)、又はNAS及びRRCによって構成されたDRXサイクルの最小値、又はNASによって構成されたRRCによって構成されたDRXサイクルの最小値、及びデフォルトを送り得る。
【0119】
リモートUEは、接続確立時、DRXサイクルの変更時(例えば、最小値が計算される)、リレーUEによる要求時、又はリモートUEのRRC状態の変更時に、DRXサイクルを送り得る。
【0120】
リモートUE/WTRUは、完全な又は部分的なUE/WTRU IDを送るかどうかを判定することができる
リモートUEは、完全なUE ID(I-RNTI及び/又は5G-S-TMSI)又は部分的なUE ID(I-RNTI及び/又は5G-S-TMSI-mod N)のいずれかを送り得る。リモートUEは、これらのうちの1つのみを所与のリレーに送り得る。リモートUEは、以下のいずれか又は組み合わせに基づいて、完全なID又は部分的なIDを送るかどうかを判定し得る。
a.ネットワーク構成
i.例えば、リモートUEには、SIB又は専用シグナリングにおける「信頼できる」リレーID(例えば、L2 ID)のリストを有するように(事前)構成され得る。リモートが「信頼できる」リストからのリレーに接続する場合、リモートUEは、完全なUE IDを送り得る。
ii.例えば、リモートUEに、信頼できるUEリストを有するように構成されない場合、リモートUEは部分IDを送り得る。リレーとの接続確立に続いて、リモートUEは、(本明細書で説明する他の方法を使用して)リレーUEを信頼できるリレーと判定することができ、その後、リモートUEは、(直ちに、UE IDの変更時に、又はリレーによる要求時に)完全なUEを送り得る。
b.上位レイヤから(例えば、ネットワークアクセス/認証又はリモート若しくはリレーに続いて)
i.例えば、リモートUEは、信頼できるUE IDの上位レイヤ(例えば、NASレイヤ)から通知され得る。そのようなことは、リレーUEへの初期アクセス又はコアネットワークへの認証に続いて起こり得る。他の実施形態と同様に、リモートUEは、最初に部分的なIDを送り、リレーが信頼できると判定されると、完全なIDを送ることができる。
c.リレーUEとの以前の接続に基づく
i.例えば、リモートUEは、(接続及び認証に続いて)信頼できるL2 IDのリストを維持し得る。リモートUEが過去と同じL2 IDへの接続を開始する場合、リモートUEは、信頼できるリレーUEを想定することができる。
【0121】
リレーUEは、完全なUE IDを提供したリモートUE、及び/又は部分的なUE IDを提供したリモートUEに接続され得る。リレーUEは、特定の場合/UE(UEが完全なIDを有するか部分的なIDを有するか)に応じてページングを異なって読み取り、転送することができる。
【0122】
部分的なIDを提供するリモートUEの場合、リレーUEは、そのコンテンツにかかわらず、リモートUEに関連付けられたPOにおいて受信された任意のメッセージをリモートUEに転送し得る。リレーUEはまた、ネットワークから転送されたページングメッセージとともに、ページングメッセージに含まれるUE IDのリストを含み得る。
【0123】
完全なUE IDを提供するリモートUEの場合、リレーUEは、ページングメッセージを復号し、本明細書で説明するコンテンツをもつ(すなわち、場合によってはUE IDをもたない)PC5-RRCページングメッセージを送り得る。加えて、リレーUEは、この場合にページングメッセージに含まれるべき他のフィールド(例えば、ページングタイプ)を判定することができる(しかし、他の場合には判定しない)。
【0124】
リレーUE/WTRUは、更新されたリンク情報をNWに送信する
前の解決策と組み合わせて使用され得る1つの解決策では、リレーUEは、リモートUEリンク情報をネットワークに送り得る。そのような情報は、例えば、アクティブページング指標メッセージのサイズを低減/最適化するために使用され得る。具体的には、リレーUEは、接続されたリモートUEのリストをネットワークに送り得る。例えば、リレーUEは、UE又は2つ以上のUEが(PC5-RRCメッセージの観点から)リレーUEと接続/切断されているという指標を送り得る。
【0125】
メッセージを送信するための規則
リレーUEは、以下のルール又はそのようなルールの組み合わせのうちの1つ以上に基づいて、更新されたリンク情報を送り得る。
a.周期的に。
i.例えば、リレーUEは、リンク情報を報告するための周期性を有するように構成され得る。
ii.例えば、報告の周期性は、更に以下に依存し得る。
1.接続されたリモートUEの数。
2.リレーUEのRRC状態。
3.リモートUEのうちの1つ以上のRRC状態。
4.QoS/サービスがリレーされている(例えば、リモートUE及び/又はリレーUEのいずれかにおいて確立された無線ベアラ)。
b.新しいリモートUEの接続時。
c.リモートUEとの1つ又は構成された数のPC5-RRC接続の切断(解放)時。
d.アクティブページングインディケーションメッセージのサイズ(例えば、ビットマップ内のビット数)、及び/又はリモートUEの参加/離脱が、そのようなメッセージのサイズのある量の変更をもたらすかどうか、に依存する。
e.リモートUEにおける電力選好/能力に依存する。
【0126】
メッセージのコンテンツ
リレーUEは、更新されたリンクメッセージに以下のいずれかを含めることができる。
a.接続されたリモートUEに関連付けられたUE IDのリスト(そのようなものは、L2ソース/宛先ID、I-RNTI、5G-S-TMSIなどであり得る。
b.各UEについての参加又は離脱の指標とともに、最近(例えば、メッセージの最後の送信以来)リレーUEに参加/離脱したUE ID。
c.リンクされたリモートUEの各々に関連付けられた全てのPOのリスト。
d.特定のPOについての参加/離脱の指標とともに、最近(例えば、メッセージの最後の送信以来)リレーUEに参加/離脱したUEのPO。
【0127】
メッセージの送信方法
リレーUEは、以下のうちのいずれかを使用してメッセージを送り得る。
a.UL RRCメッセージ送信(例えば、リレーUEがRRC_CONNECTEDにある間)。
i.例えば、リレーUEはSidelinkUEInformationメッセージを送ることができる。
b.再開手順又はRANベースの通知エリア更新(RAN-based notification area update、RNAU)のような手順。
i.例えば、RRC_INACTIVEにあるリレーUEは、再開手順をトリガし、RRC再開要求メッセージ内、又は再開要求メッセージとともに送信される別のメッセージ内に情報を含め得る。
c.INACTIVEにおけるデータ送信。
【0128】
例えば、(例えば、RRC_INACTIVEにある)リレーUEは、メッセージを含むRRCメッセージを含むスモールデータを送信し得る。
d.SI要求のような手順。
i.例えば、(例えば、RRC_IDLE/RRC_INACTIVEにある)リレーUEは、SI要求のような手順を送信することができ、要求されたシステム情報(SI)は、リンク情報で置き換えられる。
【0129】
リレー/リモートUE/WTRUは、ページング変更要求を送信する
1つの解決策では、リレーUEは、リモートUEからページング変更要求を受信し得る。そのような要求を受信すると、リレーUEは、特定のリモートUEについて1つのページング受信方法/オプションから別のページング受信方法/オプションに変更することができる。具体的には、リレーUEは、リモートUEのPOからリモートUEのページングを予想することから、それ自体のPOにおいてリモートUEのページングを予想することに(又はその逆に)変更し得る。例えば、リレーUEは、ページング変更要求のそのような受信時に、問題のリモートUEに関連付けられたページング機会の監視を開始/停止し得る。リレーUEは、リモートUEから予想されるページング変更を受信すると、ネットワークに通知し得る。例えば、リレーUEは、リモートUEからページング変更要求を受信すると、RRCメッセージをNWに送信することができる。例えば、リレーUEは、リモートUEからページング変更要求を受信すると、RRC接続を開始/再開し得る。例えば、リレーUEは、ページング変更要求メッセージを受信すると、SI要求のような手順、又はINACTIVE手順におけるデータ送信を開始し得る。リレーUEは、要求側リモートUEのUE ID(例えば、L2ソース/宛先ID)をメッセージ内に含め得る。
【0130】
メッセージの受信及び/又はネットワークへの通知に続いて、リレーUEは、そのページング監視挙動を変更することができる。例えば、リレーUEは、以下のいずれかを実行し得る。
a.場合によっては、POに関連付けられた他のリモートUEがない場合、又は以前のリモートUEがPOに関連付けられていない場合に、変更を要求したリモートUEに関連付けられたPOの監視を開始/停止する。
b.ネットワークからのアクティブページング指標メッセージを、以下のように異なるように復号する。
i.予想されるページング指標メッセージの予想される位置を変更する。
ii.メッセージの符号化(例えば、ビット数、サイズなど)を変更する。
iii.各リモートUEへの符号化のマッピング/解釈を変更する。
【0131】
リモートUEは、リレーUEからページングを受信する必要がある(又はもはやページングを受信する必要がない)とき、ページング変更要求を送り得る。そのような要求は、リモートUEがもはやページングを受信する必要がないことに起因してトリガされ得る。そのような要求は、リモートUEが、リレーを介しても接続されるときにUuから直接のページング受信を開始/停止することに起因してトリガされ得、その場合、リレーを介した受信は必要とされない。そのような要求は、ページング受信の冗長性(Uuを介して直接、及びリレーを介して)が必要とされる条件の結果としてトリガされ得る。リモートUEは、Uuを介して直接ページングを得るべきかどうか、及び/又はリレーを介してページングを得るべきかどうか、及び/又はページング変更要求を送るべきかどうかを、以下の条件うちの1つ以上若しくは組み合わせ又はそのような条件の変更に基づいて判定し得る。
a.Uuリンクの条件。
i.例えば、Uu RSRPは閾値を上回る/下回る。例えば、リモートUEは、Uu RSRPが閾値を上回るとき、Uu上のページングを監視し得、Uu RSRPが閾値を下回るとき、リレーからのページングを監視し得る。リモートUEが、Uu対サイドリンク上のページングを監視することから変更するとき、リモートUEは、ページング変更要求を送ることによってリレーUEに通知し得る。
ii.例えば、UEは、無線リンク障害(radio link failure、RLF)又はSL-RLFをトリガする。例えば、リモートUEは、SL RLFがリモートUEにおいてトリガされたとき、SL上のページングを監視することからUu上のページングを監視することに移行し得る。リモートUEは、そのようなものをリレーUEに更に示すことができる。
b.電力消費又は温度に関連するUEにおける条件。
i.例えば、UEは過熱を示す。
ii.例えば、UE電力消費選好が変化する。例えば、リモートUEは、そのような指標を受信し、リレーに通知し得るとき、SL上のページングを監視することに移行し得る。
c.リレーとネットワークとの間のUuに関する条件。
i.そのような条件/測定値は、ページングのためにどのリンクを監視すべきかを更に決定するために、リレーUEによってリモートUEに提供され得る。
d.リモートUEのRRC状態に関連付けられた条件。
i.例えば、リモートUEは、RRC_CONNECTEDからRRC_IDLE/RRC_INACTIVEに移行するとき、又はその逆のとき、指標を送り得る。この指標は、リモートUEの動作の状態の変更の指標としてリモートUEからリレーUEに送られるメッセージ/シグナリングであり得る。状態の変更の例示的な指標は、直接又は暗黙の状態指標情報を有するPC5-RRCメッセージ/シグナリングであり得る。例えば、リレーUEは、リモートUEがRRC_IDLE/RRC_INACTIVEにあることを指標がリレーUEに通知するとき、リモートUEのPOを監視し得る。リレーUEは、リモートUEがRRC_CONNECTEDにあるとき、リモートUEのPOを監視しないことがある。
e.サイドリンクに関する条件。
i.例えば、測定されたチャネルビジー率(channel busy ratio、CBR)が閾値を上回る/下回るように移行する。
ii.例えば、SL RSRPは閾値を上回る/下回る。例えば、リモートUEは、CBRが閾値を超えるとき、Uu上のページングを監視することに移行し得る。例えば、リモートUEは、SL RSRPが閾値を下回るとき、Uu上のページングを監視することに移行し得、SL RSRPが閾値を上回るとき、リレーからのページングを監視し得る。
f.アクティブベアラに関連する条件。
i.例えば、リモートUEは、Uu及び/又はサイドリンクを介したページング受信を必要とする/優先するベアラを有するように構成される。
ii.リモートUEは、そのようなベアラが確立/解放/アクティブ化/非アクティブ化された場合、リレーUEに指標を送り得る。
g.リモート/リレーUEモビリティ/カバレッジに関連する条件。
i.例えば、リモートUEは、リレーUEが接続されているgNB/リレーUEが存在するカバレッジのgNBに関して、同じ/異なるgNBのカバレッジから、異なる/同じgNB、RANエリア、又はトラッキングエリアに移行する。
ii.例えば、リモートUEは、リレー/リモートが同じ/異なるgNB、RANエリア、又はトラッキングエリアのカバレッジ下にあるように、(例えば、システム情報の受信を介して)リレーUEのカバレッジ/接続性の変更を通知される。
h.リモートUEのトラッキングエリア/RAN通知エリア(Tracking Area/RAN Notification Area、TA/RNA)に関連付けられた条件。
i.例えば、リモートUEは、直接インターフェース上のセルがUEの構成されたTA/RNA中にある場合、直接Uu上の、又はUu上及びリレー上両方のページングを監視し得る。そうでない場合、リモートUEは、リレーからのページングのみを監視し得る。
ii.リモートは、リモートUEが直接リンクに関してそのTA/RNAに入る/出る移動をするモビリティの際に、リレーUEに指標を送り得る。
【0132】
上記の条件又は条件の組み合わせはまた、リモートUEがUuからのページング及びリレーからのページングの両方を同時に監視し得る場合を判定するために使用され得る。例えば、リモートUEは、SL RSRPが閾値を下回る、及び/又はUu RSRPが閾値を下回る場合、UuとSLの両方からのページングを監視し得る。これは、ページングメッセージのカバレッジ拡張を受信するように動機付けられ得る。
【0133】
リモートUEは、他の解決策と組み合わせて、Uuを介してNWにページング変更要求を送信するか、又はリレーを介してリレーチャネルを送信することができる。リモートUEは、上記の条件のいずれかに基づいて、Uu及び/又はリレーを介してページングを受信/予想し得る。例えば、リモートUEは、Uu RSRPが第1の閾値を下回り、かつ第2の閾値を上回るが、SL RSRPが別の閾値を上回る場合、Uu及びリレーを介してページングを受信し得る。リモートUEは、予想されるページングソースの変更より前にページング変更要求を送り得る。
【0134】
リモートUE/WTRUは、ページング変更要求においてPO(又はビーム)のサブセットを示すことができる
1つの解決策では、リモートUEは、リレーUEがリモートUEの代わりに監視することを望むPOのサブセットを示すことができる。POのそのようなサブセットは、有限時間期間(例えば、次のx個のDRXサイクル)に関連付けられ得る。POのそのようなサブセットは、リレーUEが監視すべき/すべきでないリモートUEの定期的に発生するPOのサブセットであり得る。リモートUEは、リレーがリモートUEの代わりに監視するための、PO内のビーム又はスロットのサブセットを更に示し得る。
【0135】
リモートUEは、上記で与えられた条件に基づいてそのような機会の割合を判定することに基づいて、リレーUEが監視すべきPO、スロット、又はビームのサブセットを判定し得る。具体的には、所与の条件(例えば、RSRPの測定値)について、リモートUEは、監視すべきPOの割合を有するように構成され得、PO及び/又は割合をリレーUEに提供し得る。次いで、リレーUEは、必要とされるPOを監視するか、又は監視すべきリモートUEのPOを導出するために、得られた割合を使用し得る。
【0136】
別の解決策では、リモートUEは、ある時間期間の間又はスロットのシーケンスの間、Uu又はSL内のリモートUEのPOを監視することが不可能になると判定し得る。リモートUEは、そのような時間期間又はスロットのシーケンスをリレーUEに示し得る。例えば、そのような利用不可能性は、以下によって引き起こされ得る。
a.リモートUEが、SL送信/受信とリモートUEのPOとの間の競合を判定する。
i.例えば、リモートUEは、(例えば、SLサービスに関連付けられた別のユニキャストリンクのための)1つ以上のPOにおいてSLを受信する必要があり得、それらのPOにおいてUu上のページングを受信することが可能でないことがある。
ii.例えば、リモートUEは、ページングの受信に関連付けられたSLスロット上で送信を実行/計画し得、Uuから直接そのPOのためのページングを受信し得る。
b.リモートUEが、ある時間期間の間、Uu受信よりもSLを優先する必要がある(場合によっては、SLとUuとの間の競合に関連付けられる)。
c.リモートUEが、(例えば、電力節約選好、UE内の指標などに起因して)しばらくの間Uu監視をオフにする必要がある。
【0137】
別の解決策では、リモートUEは、直接Uu上のページングを監視することが可能であるかどうかをリレーUEに示し得る。このような判定は、上述した条件に基づいて行うことができる。そのような解決策では、リモートUEが直接Uuを介してページング監視を実行するかどうかは、リレーUE及び/又はネットワークからの後続の指標/コマンドに依存し得る。代替的に、リモートUEは、直接Uu上のページングを監視することが可能であるとき、(Uu上のページングを常に監視する/決して監視しない、又は判定するために本明細書で説明するルールを使用する)デフォルト挙動を有するように構成され得る。
【0138】
リモートUE/WTRUに代わってページングを監視する能力の有無を示すリレーUE/WTRU。
【0139】
同様の解決策では、リレーUEは、場合によってはPO/スロットのサブセットについて、リレーUEがページングを監視する能力がないことをリモートUEに通知し得る。リモートUEが、直接Uu上のページングを監視することが可能であることを示すときのみ、リレーUEはそのような指標を提供し得る。具体的には、リモートUEへのそのような指標は、リモートUEが直接Uuを介して(場合によってはスロットのサブセット上の)ページングを監視することをもたらし得る。ページング変更要求について説明されたものと同様の条件、又はスロットのサブセットを示すことは、リモートUEのページングを監視する能力がリレーUEにないことをリモートUEに示すために、リレーUEによって使用され得る。例えば、リレーUEは、リモートUEのページングが見逃され得る時間期間の間、UuよりもSL送信/受信を優先し得る。次いで、リレーUEは、場合によっては見逃されたPOを示す、そのような指標をリモートUEに送り得る。
【0140】
リモートUEは、そのような指標を受信すると、以下のうちのいずれかを実行し得る。
a.リモートUEがUuを介してそのページングを受信することが可能である場合、リモートUEは、場合によっては指標においてリレーUEによって送られたPOについてのみ、直接Uuを介したページングを監視し得る。
b.リモートUEがそのページングをUuを介して受信することができない場合、リモートUEは、以下のうちのいずれか又は組み合わせを実行し得る。
i.リレーを介してRRC接続を確立/再開する(具体的には、ネットワークによって送信されたページングメッセージを潜在的に見逃すことを回避するために)。
ii.リレー再選択をトリガする(具体的には、リモートUEのページングを監視することができる代替リレーを見つけるために)。例えば、リモートUEは、リレー及び/又はセル再選択をトリガし得る。リモートUEが好適なリレーを見つけることができない場合、リモートUEは、現在接続されているリレーへのRRC接続確立/再開を開始することができる。
【0141】
リレーUE/WTRUは、ページングを受信すると、接続/再開手順を開始する。
【0142】
1つの解決策では、RRC_IDLE/RRC_CONNECTEDにあるリレーUEは、リモートUEを対象とする、又は接続されたリモートUEに関連付けられたPOのうちの1つにおいて受信されたページングメッセージを受信すると、接続/再開手順を開始し得る。
【0143】
リレーUEは、以下の条件のうちの1つ以上又は組み合わせに基づいて、そのような接続確立を実行するかどうかを更に決定し得る。
a.ページングメッセージ内の指標。
i.例えば、リレーUEは、接続を開始/再開すべきかどうかをリレーUEに命令する指標をページングメッセージで受信し得る。
b.リレーUEのRRC状態。
i.例えば、リレーUEは、RRC_IDLEにある場合、接続確立を開始し得るが、RRC_INACTIVEにある場合、そのような接続を開始しない。
c.受信されたページングメッセージに関連付けられたUE ID。
i.例えば、リレーUEは、リレーUEの関連付けられたリモートUEのうちの1つに関連付けられたUE ID(例えば、L2ソース/宛先ID、5G-S-TMSI、I-RNTI)を受信した場合、接続確立を開始し得る。
d.リモートUEにおいて確立されたベアラ/LCH、又はUu LCH上にマッピングされたベアラ/LCH
i.例えば、リレーUEは、リレーUEがページングにおいて接続確立/再開を実行するように構成されている(又はすることを必要とする)Uu LCHにマッピングされているLCHを有する(場合によってはページングメッセージ中で識別される)接続されたリモートUEの接続確立を開始し得る。
ii.例えば、リモートUEが、閾値を上回る優先度を有する、又はリレーによる接続確立/再開を必要とするプロパティを有するように構成された少なくとも1つの構成されたLCH(例えば、PC5 LCH)を有する場合、リレーUEは、接続確立/再開を開始することができる。
e.ページングメッセージ内のUE IDタイプ。
i.例えば、リレーUEは、ページングメッセージ内のUE IDのうちの少なくとも1つ、又は関連するUE IDがI-RNTIに関連付けられている場合、RRC接続/再開を開始し得る。
【0144】
リレーUE/WTRUは、有限時間期間にわたってリモートUE/WTRUに関連付けられたページングを監視する
1つの解決策では、リレーUEは、特定のイベントの最後の発生から有限時間期間の間、リモートUEに関連付けられたページングを監視し得る。そのような挙動は、以下のようなシナリオのサブセットに更に限定され得る。
a.リレーUEは、NW構成に基づいて有限時間監視を実行するか否かを構成される。
b.リレーUEは、リレーUE及び/又はリモートUEのRRC状態に応じて有限時間監視を実行するように構成される。
i.例えば、リレーUEは、リモートUE及び/又はリレーUEがRRC_IDLEにあるとき、リモートUEのページングの有限時間監視を実行し、そうでない場合、そのようなイベント/タイマーに依存せずにリモートUEのページングの監視を実行する。
ii.例えば、リレーUEは、リモートUEページング監視のためのタイマーを有するように構成され得る。リレーUEは、タイマーが動作している限り、リモートUEに関連付けられたページングを監視し得る。リレーUEは、1つ以上のイベントの発生時にタイマーをリセットし得る。そのようなイベントは、以下のいずれかから構成され得る。リモートUEからの送信、データ、制御、HARQフィードバック、チャネル状態情報(Channel State Information、CSI)要求/報告、SCIなどの受信。そのようなものは、特定のタイプの送信のみに関連付けられ得る。例えば、タイマーは、HARQ ACKのみ、又はHARQ ACK若しくはHARQ NACKの受信時にリセットされ得る。
c.場合によってはリモートUE又はリモートUEのPOに関連付けられた、ネットワークからのページングメッセージの受信。
d.場合によってはリモートUEに関連付けられた、ネットワークからの指標又はメッセージの受信。
e.SL DRX制御の目的で使用されるSL WUS(wakeup signal、ウェイクアップ信号)の受信、又はそのようなSL WUSに対する肯定応答の受信。
f.MAC CE(SL DRXコマンドMAC CEなど)の受信。
【0145】
ページング及び/又はシステム情報(SI)修正のためのリレーUE/WTRU監視は、リレー/リモートUE/WTRU RRC状態及び/又はページング変更要求に依存し得る。
リレーUE/WTRUは、リモートUE/WTRU RRC状態を判定する。
リレーUEは、リモートUEの状態を以下のように通知され得る:
a.ネットワークから(例えば、専用RRCシグナリングを介して)
b.リモートUEから(例えば、PC5-RRCシグナリングを介して)
c.以下に基づいてリモートUEのRRC状態を暗黙的に判定することによって、
i.リレーUEによってリレーされる状態遷移シグナリング。例えば、リレーUEは、受信の結果として、リモートUEがRRC_IDLE/RRC_INACTIVEから移行したと判定し得る。
ii.リレーUEにおける、リモートUEのための確立されたアダプテーションレイヤ及び/又はリレー構成の存在。例えば、リレーUEは、リモートUEが、アダプテーションレイヤ構成、流入LCHから流出LCHへのマッピングなどの、リレー構成が(ネットワークによって)構成されたかどうかに基づいて、リモートUEがRRC_CONNECTEDにあると判定し得る。
iii.RRC_CONNECTEDに関連付けられたリモートUEによるPC5シグナリング又は送信/挙動。
1.例えば、リレーUEは、リモートUEとのSL DRX構成に基づいてリモートUEのUu RRC状態を判定し得る。具体的には、リモートUEがリレーUEとのユニキャストリンクを介してSL DRXを要求/構成する場合、リレーUEは、リモートUEがRRC_CONNECTEDにあると仮定し得る。
2.例えば、リレーUEは、通常のSL送信及び/又は構成(例えば、SL RSRP報告の構成、SL CSI要求/報告の通常の存在、リモートUEとリレーUEとの間のSLデータ送信に関連付けられたタイマーなど)の存在に基づいて、リモートUEがRRC_CONNECTEDにあると判定し得る。
【0146】
どのページング機会を監視すべきかを判定するリレーUE/WTRU
リレーUEのページング監視及び/又はSI監視挙動は、リレー及び/又はリモートUEのRRC状態に依存し得る。リレーUEは、RRC_IDLE/RRC_INACTIVEのいずれかであることが知られている全てのリモートUEについて、本明細書で説明する方法に従って(アクティブページング指標においてネットワークによって、又はページング変更要求においてリモートUEによって示される)、ページング機会又はページング機会のサブセットを監視し得る。
【0147】
代替的に、リレーUEは、ネットワークからの指標及び/又はページング変更指標メッセージの受信に基づいて、ページング機会が監視されるように要求される全てのPC5-RRC接続されたリモートUEについて、ページング機会又はページング機会のサブセットを監視し得る。
【0148】
リレーUEは、リレーUE自体がRRC_CONNECTEDにあるとき、全てのPC5-RRC接続されたリモートUEについてページング機会を監視することを停止し得る。具体的には、リレーUEは、この場合、リモートUEのためのページングメッセージを受信するための専用RRCシグナリングに依存し得る。リレーUEは、専用RRCメッセージ内の、リモートUEにアドレス指定されたページングメッセージを受信し得る。そのようなページングメッセージを受信すると、リレーUEは、PC5-RRCシグナリングで、ページングメッセージを、アドレス指定されたリモートUEに転送し得る。例えば、ページングメッセージを含む専用RRCメッセージは、ページングメッセージが対象とするリモートUEのUE IDを含むことができる。
【0149】
リレーUE/WTRUがページングにおいてSI修正指標をどのように処理するかを判定する
1つの解決策では、ネットワークからのページング及び/又はSI修正指標の受信のリレーUEの管理/処理は、リレー/リモートUEのRRC状態に依存し得る。上記で表されたように、リモートUEは、リモートUEが状態を変更するとき、メッセージング/シグナリングを介して指標を送り得る。一例は、リモートUEがRRC_CONNECTED状態からRRC_IDLE/RRC_INACTIVE状態に、又はその逆に移行するときに発生する状態変更指標メッセージ/シグナリングであり得る。具体的には以下の通りである。
a.リレーUEがRRC_CONNECTED状態にある場合、リレーUEは、リモートUEのRRC状態に応じて、変更されたSI及び/又は実際のSIのSI指標及び/又は情報を転送し得る。SI指標情報は、ネットワークからの変更された(更新された)SI情報(すなわち、実際の新しいSI情報)の利用可能性を示すことができる。具体的には以下の通りである。
i.リモートUEがRRC_CONNECTEDにある場合、リレーUEは、SI指標をRRC_CONNECTEDリモートUEに転送し得る。リレーUEは、指標を直ちに送ってもよく、又はリレーUEが更新されたSIを取得したときに送り得る。リレーUEは、加えて、SIB1内の値タグに基づいて、修正されたSIのリストをリモートUEに送り得る。具体的には、リレーUEは、値タグが変化したSIを判定し、変更SI(又は、例えば、リモートUEが関心を持っているものに基づくサブセット)及び/又は変更されたSIの値タグをリモートUEに送り得る。
ii.リモートUEがRRC_IDLE/RRC_INACTIVEにある場合、リレーUEは、SI指標をリモートUEに転送しないことがある。代わりに、リレーUEは、(変更された値タグに基づいて)変更されたSI自体をリモートUEに送り得る。したがって、(RRC接続からRRCアイドル又は非アクティブに移行する)RRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態変更指標は、変更された(更新された、実際の)SI情報をリモートUEに送るリレーUEに関連付けられ得る。代替的に、リレーUEがRRC_CONNECTEDにある場合、リレーUEは、SI指標の受信に続いて、変化した実際のSIを最初に受信/判定し得る。具体的には、リレーUEは、SIB1で受信された値タグに基づいて、変更されたSIを判定し得る。変更されたSIに基づいて、リレーUEは、変更されたSI(又は、例えば、リモートUEが関心を持っているものに基づくサブセット)を送り得る。
b.リレーUEがRRC_IDLE/RRC_INACTIVEにある場合、リレーUEは、それらのRRC状態にかかわらず、変更されたSIを全てのリモートUEに転送し得る。具体的には、リレーUEは、(SIB1内の値タグ及び/又はリモートUEにおける関心のあるSIに基づいて)修正されたSIのリストを判定し得、全ての(関心のある)SIを各PC5-RRC接続されたリモートUEに転送し得る。
【0150】
別の解決策では、ネットワークからのページング及び/又はSI修正指標の受信のリレーUEの管理/処理は、修正されるSIがリレーUEにとって関心のあるものであるか、又はリレーUEによって受信される必要があるかどうかに依存し得る。具体的には以下の通りである。
a.リレーUEがSI変更指標を受信し、変更されたSI(の場合によっては全て)がリレーUEにとって関心のあるものであると判定した場合、リレーUEは、SI修正指標を転送することなく、変更されたSIをリモートUEに転送し得る。一方、リレーUEが、変更されたSIがリレーUEにとって関心のあるものではない(場合によってはリモートUEにとって関心のあるものであり、場合によってはリモートUEがRRC_CONNECTEDにある)と判定した場合、リモートは、SI変更指標のみを転送し得る。場合によっては、SI変更指標がリレーUEにとって関心のあるものではないとリレーUEが判定し、リモートUE(又は少なくとも1つのリモートUE、又は少なくともN個のリモートUE)がRRC_IDLE/RRC_INACTIVEにある場合、リレーは、変更されたSIを取得し、転送し得る。
【0151】
別の解決策では、ネットワークからのSI修正指標の受信のリレーUEの管理/処理は、リモートUEが変化したSIに関心があるかどうかに依存し得る。具体的には以下の通りである。
a.リレーUEは、各リモートUEについて関心のあるSIのリストを維持し得、変更されたSIがリモートUE(の場合によっては少なくとも1つ)に関心のあるものであるときのみ、修正されたSI及び/又はSI変更指標を転送し得る。そうでない場合、リレーUEは、SI指標及び/又は変更されたSIを転送しないことを選択し得る。
【0152】
別の解決策では、ネットワークからのSI修正指標の受信のリレーUEの管理/処理は、変更されるSIB/SIの数又はタイプ、及び/又はリモートUEからの関心のあるSI/SIBに依存し得る。例えば、リレーは、変更された関心SIB/SIの数が構成された閾値を下回る場合、変更されたSIを転送し得る。そうでない場合、リレーUEは、SI修正通知のみを転送し得る。例えば、リレーUEは、いくつかの特定のSIB又はSIBタイプについて、変更されたSIBを受信及び転送し得、SIB又はSIBタイプのいずれかについて、リレーUEは、SIB修正指標を転送し得る。例えば、リレーUEは、パブリック警報システム(public warning system、PWS)SIB又は測位SIBを常に転送し得るが、場合によってはいくつかのSIBのみについて、(SIBではなく)SI修正指標を転送し得る。
【0153】
SIB又はページングメッセージを転送するための条件に関して、上記の解決策の組み合わせも可能である。
【0154】
別の解決策では、ページング及び/又は修正されたSIのリレーUEの管理/処理は、リレーUEが現在のDL帯域幅部分において共通サーチスペースを有するように構成されているかどうかに依存し得る。そのような解決策は、RRC_CONNECTEDにあるリレーUEに固有であり得る。具体的には以下の通りである。
a.リレーUEが現在のDL帯域幅部分において共通サーチスペースを有するように構成されている場合、リレーUEは、上記で定義された解決策のうちの1つを使用し得る。
b.リレーUEが現在のDL帯域幅部分において共通サーチスペースを有するように構成されていない場合。
i.リレーUEは、専用RRCシグナリングを使用してネットワークから直接任意の修正されたSIを受信することができる。そのような場合、リレーUEは、リモートUEのページング機会を監視することを予想されない(ページング受信の場合)。修正されたSIを受信すると、修正されたSIがリモートUEに関心のあるものとみなされる場合、リレーUEは、修正されたSIをリモートUEにPC5-RRCシグナリングで送り得る。
ii.代替的に、リレーUEは、専用RRCシグナリングを使用してネットワークから直接任意の変更されたSIを受信し得、変更されたSIを受信すると、リモートUEのRRC状態に応じてリモートUEにSIを送り得る。具体的には以下の通りである。
1.リモートUEがRRC_IDLE/RRC_INACTIVEにある場合、リレーUEは、修正されたSIをリモートUEにPC5-RRCシグナリングで送り得る。
2.リモートUEがRRC_CONNECTEDにある場合、リレーUEは、修正されたSIの指標、及び/又は修正されたSIのリストを、リモートUEにPC5-RRCシグナリングで送り得る。
【0155】
専用シグナリングでページングを受信するリレーUE/WTRUは、成功/エラーの場合にネットワークに応答することができる
ネットワークは、専用RRCシグナリングを使用してページングをRRC_CONNECTEDにあるリレーUEに送り得るが、リモートUEは、もはや所与のリレーUEに対してRRC_CONNECTEDではないことがある。そのような場合、ネットワークがこの事例を認識することが可能であるべきである。
【0156】
1つの解決策では、リレーUEは、確認メッセージ(リモートUEが成功裏に到達される/到達され得る場合)又は失敗メッセージ(そうでない場合)を送り得る。リレーUEは、確認/失敗メッセージを以下のように送り得る:
a.リレーUEから専用ページングメッセージの受信時
i.例えば、リレーUEによって受信された専用ページングメッセージにおいてネットワークによってページングされているリモートUEが、リレーUEにPC5-RRC接続されていない場合、リモートUEは、失敗メッセージをネットワークに送り得る。リモートUEが接続されている場合、リレーUEは、ネットワークに確認メッセージを送り得る。
b.PC5-RRCを介してページングメッセージを転送しようとするとき。
i.例えば、リモートUEは、ページングメッセージをリモートUEに転送すると、(例えば、RLCにおいて、又はPC5-RRCにおいて)肯定応答を予想し得る。肯定応答が受信されない場合、リレーUEは、失敗メッセージをネットワークに送り得る。そうではなく、肯定応答がリモートUEから受信された場合、リレーUEは確認メッセージを送り得る。
【0157】
リレーUEからの専用RRCメッセージ及び応答は、要求/応答RRCシグナリングの形態(例えば、RRCReconfiguration及び確認/失敗メッセージ、又はページング及び対応する応答を配信するための新しいRRCメッセージの組み合わせ)をとることができる。代替的に、リモートUEは、ページングをリモートUEに配信することに失敗すると、UL RRCメッセージ(例えば、ULInformationTransfer又は類似のもの)を送り得、成功の場合、いかなるメッセージも送らないことがある。
【0158】
ネットワークからリレーUE/WTRUに送られる専用Uu RRCメッセージのコンテンツ
専用RRCメッセージは、以下の情報のいずれかを含むことができる:
a.ネットワークによってページングされているリモートUEのUE ID
i.UE IDは、リモートUEのI-RNTI、5G-S-TMSI、又はローカルUE IDであり得る。
ii.リレーUEは、UE Idがページングメッセージ内に含まれるリモートUEに、ユニキャストPC5-RRCメッセージを送り得る。
iii.リレーUEは、そのUEの受信されたIDがI-RNTIであるか5G-S-TMSIであるかに基づいて、転送されたページングメッセージ内に含まれるべき(本明細書で説明されるような)ページングタイプを判定し得る。そのような挙動は、リレーUEがリモートUEのPOを監視している間にページングを受信した(すなわち、専用シグナリングでの受信ではない)場合と同じであり得る。代替的に、専用Uu RRCメッセージは、リモートUE ID(場合によっては、ページングIDのうちの1つではなくローカルID)並びにページングタイプ(RANページング又はCNページング)を含むことができ、リレーは、転送されるページングメッセージにおいてこのページングタイプを反映することができる。
b.リモートUEが接続確立を開始すべきリンク/パス(例えば、直接、リレーを介してなど)
i.リレーUEは、リンク/パスをリモートUEに転送し得る。
ii.リモートUEは、リレーから示されたリンク/パスを受信すると、そのリンクを介して接続確立/再開を開始することができる。
c.リモートUEがページングの受信に応答して接続確立を開始すべきリレーUE ID
i.リレーUEは、リレーUE IDをリモートUEに転送することができ、場合によっては、リレーUE IDがそれ自体のIDと異なる(すなわち、別のリレーがネットワークによって選択されている)。加えて、異なるリレーが選択されている場合、リレーUEは、リモートUEへのページングの転送に続いて、PC5-RRC接続を解放し得る。
ii.リモートUEは、示されたリレーUE IDがその現在のリレーと一致しない場合、PC5-RRC接続を解放し得る。次いで、リモートUEは、PC5-RRC上で転送されたページングメッセージ内にUE IDが示されているかどうか/どのUE IDが示されているかに基づいて、接続されたリレー又は示されたリレーを介して接続確立を開始し得る。
d.どのパス/リンクを選択すべきかを決定するためのCBR閾値
i.リレーUEは、そのような閾値をリモートUE に転送し得る。
ii.リモートUEは、閾値と比較して測定されたCBRに基づいて、直接又は間接を介して接続確立を開始すべきかどうかを判定し得る(例えば、CBR>閾値の場合、直接経路を介して開始する)。
【0159】
リレーUE/WTRUは、転送されたページングを含むPC5-RRCメッセージのコンテンツを判定する
(リレーUEによって送信された)リモートUEへのページングを示すPC5-RRCメッセージは、リレーUEによって受信され、リモートUEに転送された情報のいずれかを含み得る。加えて、リレーUEは、以下の情報をPC5-RRCメッセージに含めることができる。
a.ページングタイプ(例えば、CNページング、RANページング)。そのようなフィールドは、列挙型として送られ得る。
i.例えば、リレーUEは、ページングがCNページングであるかRANページングであるかを判定し、以下に基づいて、そのようなことをリモートUEに示し得る:
1.専用Uu RRCメッセージでネットワークから受信されたIDのタイプ。例えば、リレーUEは、I-RNTIを受信するか5G-S-TMSIを受信するかに基づいてページングのタイプを判定し得る。
2.専用Uu RRCメッセージにおける明示的/暗黙的指標。例えば、リレーUEは、専用Uu RRCメッセージでローカルUE IDを、送信されるべきCNページングであるかRANページングであるかの指標とともに受信し得る。次いで、リレーは、そのような指標を転送し得る。
ii.例えば、リモートUEは、CNページング又はRANページングのページングタイプを有するページングメッセージを受信すると、CNページング又はRANページングをそれぞれ受信しているかのようにそれを考慮することができる。RANページングを受信するRRC_IDLE状態のリモートUEは、メッセージを無視することができる。代替的に、リモートUEは、エラー状態を示すPC5-RRCメッセージをリレーUEに送り得る。代替的に、リモートUEは、ネットワークへの接続確立手順を開始することができ、場合によっては、(原因値又はRRCメッセージ/フィールドで)ネットワークにエラー状態を示す。
iii.例えば、タイプRANページングのページングメッセージを受信するRRC_INACTIVEにあるリモートUEは、再開手順を開始することができる。タイプCNページングのページングメッセージを受信するRRC_INACTIVEにあるリモートUEは、RRC_IDLEに遷移し、そのコンテキストを解放し、接続確立手順を開始することができる。
b.SI変更/PWS通知指標。
i.例えば、リレーUEは、ページングメッセージとともに(又は同様の時間に)SI変更指標を受信し得る。リレーUEが、構成された時間ウィンドウ内に2つの別個のページングメッセージ(例えば、リモートUEのためのページングメッセージ、及びSI修正メッセージ)を受信した場合、リレーUEは、2つの指標を単一のPC5-RRCメッセージに組み合わせ得る。例えば、第1のメッセージ(例えば、リモートUEのためのページング)の受信に続いて、リレーUEがPC5-RRCメッセージを生成する前に第2のメッセージ(PWS通知)が受信される場合、リレーUEは、単一のPC5-RRCメッセージで両方を送り得る。
c.場合によってはネットワークによって修正され、SI修正が送信されたSIに関連付けられ、場合によっては特定のリモートUEが関心を持っているSIに関連付けられた、SI又はSIの部分。
i.例えば、リレーUEは、含まれるSIが、修正されたSIに対応することを、ページング転送メッセージで示し得る。
ii.例えば、リモートUEは、SIを含むページングメッセージ(例えば、ページングの転送専用のPC5-RRCメッセージ)を受信すると、SIが、変更されたSIに対応すると仮定し、ページングメッセージのコンテンツに基づいてそれ自体のSIを更新する。
d.修正された特定のSIB又はSI
i.例えば、リレーUEは、SI修正を示すページングメッセージを受信したとき、修正されたSI/SIBを判定するためにSIB1を読み取ることができ、次いで、PC5-RRCメッセージで、修正されたSIB/SIをリモートUEに示すことができる。
e.SIB1、又はSIB1の部分(例えば、有効性タグ、エリアIDなど)。
i.例えば、SI修正が受信されるときはいつでも、リレーUEは、常に完全なSIB1を転送し得るか、又は場合によっては修正されるSIBのみ若しくは全てのSIBに関連付けられた、有効性タグなどのSIB1の部分を転送し得る。
f.ページングされているリモートUEのUE ID。例えば、リレーは、ページングされているリモートUEのUE IDのみをそのリレーUEへのPC5-RRCメッセージに含め、他のUE IDをページングレコードに含めないことがある。リレーUEは、ページングメッセージに含まれるリモートUEの各々へのPC5-RRCメッセージの送信を繰り返し、それぞれのメッセージにそのリモートUEに対応するリモートUE IDのみを含めることができる。
【0160】
転送されたページングメッセージの送信のタイミングは、そのコンテンツに依存し得る
モード2でページングを送信するリレーUEは、PC5 RRCを介してページングメッセージを転送するための時間ウィンドウを有するように構成され得る。そのような時間ウィンドウは更に、ページングメッセージがUEページング、SI変更指標、又はPWS通知を搬送しているかどうかに依存し得る。そのようなページングメッセージは、ページング及び/又はページングメッセージの送信のためのリソース選択ウィンドウを転送するためにPC5-RRCメッセージを生成する前にUEが有する最小/最大時間量を判定し得る。本明細書で説明するように、リレーUEは、メッセージが重複するウィンドウ内で受信される場合、ページングメッセージを組み合わせる(例えば、SI変更指標又はPWS通知を有するページングメッセージを含む)ことができる。
【0161】
一例では、リレーは、いくつかのページングメッセージを直ちに転送し、他のページングメッセージを、事前定義された又は構成された時間期間後に転送することができる。例えば、PWS通知及び/又はUEページングを含むページングメッセージは、直ちに転送され得るが、SI修正を含むページングメッセージは、次の修正期間の前/後に(又は事前構成された時間に)のみ転送され得る。
【0162】
転送されたページングメッセージの送信のタイミングは、リモートUE/WTRUのSL DRXアクティブ時間に依存し得る
別の例では、リレーUEは、ページングメッセージが転送されている対応するリモートUEの(例えば、SL DRXによって定義される)アクティブ時間中にのみページングメッセージを転送し得る。具体的には、リレーUEがリモートUEの非アクティブ時間中にリモートUEに転送されるべきページングメッセージを受信した場合、又はリモートUEのアクティブ時間中の残り時間が構成された/事前定義された閾値よりも小さいとき、リレーUEは、リモートUEの後続のアクティブ時間までページングメッセージの送信を遅延させ得る。
【0163】
別の例では、リレーUEは、グループキャストで(例えば、グループキャストL2 IDを用いて)全てのリモートUEにSI修正を転送し得る。リレーUEは、SI修正を転送するために、グループキャスト固有のアクティブ時間、又は全てのリモートUEがアクティブである時間を待機し得る。
【0164】
INACTIVEにある間にページングを受信するリレーUE/WTRU自体は、リモートUE/WTRUに指標を送り得る
1つの解決策では、リレーUEは、リレーUE自体を対象とするページングを受信すると、1つ以上のリモートUEに指標を送り得る。そのような指標は、解放メッセージ又はSL再構成メッセージなど、PC5-RRCメッセージの形態であり得る。そのようなメッセージは、SL MAC CE、又はこの目的専用のSCI送信の形態であり得る。
【0165】
リレーUEは、いくつかの場合にはサイドリンク上でそのようなメッセージを送り得、これは、リレーUE及び/又はリモートUEのRRC状態、リモートUEによってページングメッセージで受信された情報などのいずれかに依存し得る。例えば、以下の通り:
a.(CNページングによるIDLEへの遷移)RRC_INACTIVEにあるリレーUEは、リレーUEがコアネットワークページングメッセージを受信するとき、リモートUEに指標を送り得る。リレーUEは更に、そのようなメッセージを、RRC_INACTIVEにあるリモートUEのみに送り得る。
b.(SI通知の受信)リレーUEは、リレーUEがページングメッセージでSI変化通知を受信するとき、リモートUEに指標を送り得る。リレーUEは、修正されたSI(又は、例えば、リモートUEが関心を持っているものに基づくサブセット)を更に含み得る。代替的に、リレーUEは、リモートUEが直接Uu上のSIを監視していることを認識している場合、修正されたSIを含まないことがある。リレーUEは、本明細書で説明するように、Uuからのページングの監視に関するものと同様のメッセージングを使用して、リモートUEが直接Uu上のSIを監視していると判定し得る。
【0166】
リモートUEは、そのような指標を受信すると、以下のうちの1つ以上を実行し得る:
a.Uu RRC状態遷移を開始する(例えば、あるUu RRC状態から別のUu RRC状態に移行する)。
i.例えば、指標は、リモートUEが現在RRC_CONNECTEDにある場合、RRC_IDLEに遷移するようにリモートUEに命令し得る。
b.リレー再選択手順及び/若しくはPC5接続解放及び/若しくは別のリレーとのPC5接続確立を開始し、かつ/又は再開手順を開始する。
i.例えば、リモートUEは、RRC_INACTIVEにとどまることを試みるように構成され得、代替リレーを見つけるためにリレー再選択手順を開始し得る。
1.リモートUEは、確立されたベアラのQoS及び/又はベアラ構成に応じてリレー再選択をトリガし得る。
2.リモートUEは、リモートUEが代替リレーを判定した/提供されたかどうかに応じて、別のリレーとの接続確立をトリガすることができる。
c.Uuを介して直接、セル再選択手順を開始し、及び/又は手順を再開する。
i.上記のリレー再選択に対する同様の制限/条件/動作は、セル再選択にも適用され得る。
d.場合によってはリレーUEからの後続のRRCメッセージの受信まで、全てのリレーされたベアラを一時的に中断する。
i.例えば、リレーUEは、CNページングを受信すると、RRC_INACTIVEにある任意のリモートUEに第1の指標を送り得る。第1の指標を受信すると、リモートUEは、(SRB1を含む)全てのベアラを中断して、リモートUEによってトリガされる再開手順の開始を回避することができる。リレーUEは、CNページングの受信によってトリガされた接続確立が完了すると、リモートUEに第2の指標を送信し得る。リモートUEは、第2の指標を受信すると、(SRB1を含む)全てのベアラを再開して、リモートUEによる再開手順のトリガを再有効化することができる。
【0167】
SLを介してページングをリレーするための方法
リレーUE/WTRUは、PO及びリレー構成に基づいてページング送信のためのSL時間ウィンドウを判定する。
【0168】
1つの解決策では、リレーUEは、1つ以上のリモートUEへのページングメッセージの送信/リレーのための有限時間ウィンドウを判定し得る。そのようなウィンドウは、1つ以上の接続されたリモートUEに関連付けられたUu POに対して定義され得る。具体的には、そのようなウィンドウは、1つ以上のリモートUEに関連付けられたページングフレーム又はページング機会からオフセットして開始し得る。そのようなウィンドウは、リレーUEにおける構成に更に依存し得る。
【0169】
1つのオプションでは、リレーUEは、ウィンドウ(例えば、開始スロット及び持続時間)を判定し、そのようなウィンドウをリモートUEに送り得る。リレーUEは、ウィンドウ情報を、PC5-RRCメッセージを介して(例えば、サイドリンク構成メッセージで)リモートUEに送信することができる。リモートUEは、この情報を使用して、そのサイドリンク監視時間を判定することができる。具体的には、リモートUEは、少なくともウィンドウによって定義されたSLスロットについてサイドリンクを監視するように要求され得る。代替的に、リモートUEは、リレー及び/又はネットワークによってリモートUEに送られ得る(本明細書で説明される)構成情報の受信に基づいて、リレーUEによって計算されるのと同じウィンドウを計算し得る。以下では、ページング送信ウィンドウのリレーUE計算について説明する。一般性を失うことなく、リモートUEは、その監視ウィンドウを判定するために同じ挙動を実行することができる。
【0170】
リレーUEは、以下の際に、ページングメッセージをリレーするための新しい送信ウィンドウを判定し、かつ/又は計算されたウィンドウ、若しくは計算されたウィンドウにおける変更の指標をリモートUEに送り得る:
a.リモートUEとのPC5-RRC接続の確立時。
b.計算されたウィンドウが、場合によっては(事前)構成されたある量だけ、以前の計算から変化したとき。
i.例えば、リレーUEは、少なくともX個のスロットだけ変化する場合、計算されたウィンドウをリモートUEに送り得、ここで、Xは、(事前)構成又は事前定義され得る。
ii.例えば、計算されたウィンドウの変更は、ウィンドウの開始及び/又は終了及び/又は持続時間を計算するための上述のパラメータのいずれかの変更から生じ得る。
c.ページングメッセージ送信ウィンドウのうちの1つ又は各々の間。
i.例えば、リレーUEは、各SLページングウィンドウ、又はUuページング機会に関連付けられたスロットの各セットにおいて、計算されたウィンドウ又はオフセットを送り得る。
ii.例えば、リレーUEは、計算されたウィンドウがある量だけ変化した場合、SLページングウィンドウにおいてのみ、計算されたウィンドウ又はオフセットを送り得る。
【0171】
リモートUEは、リレーからページングウィンドウを受信し、かつ/又はリモートUEにおいてページングウィンドウを計算すると、次のウィンドウ時間又は次のリモートUE POにおいて新しい計算されたSLページングウィンドウを適用し得る。
【0172】
リレーUEは、以下の要因のうちの1つ以上に基づいて、1つ以上の接続されたリモートUEのPO/PFに対するページング送信ウィンドウの開始及び/又は終了スロット及び/又は持続時間を判定し得る:
a.リレーUEにおけるビームパターン/構成。
i.例えば、リレーUEは、開始SLスロットを、リレーがリモートUEのPOにおいてリモートUEのためのページングを受信することができる最初/最後の可能なビームに続く(事前)構成された数のスロットであると判定し得る。例えば、UEは、RRC_IDLE/RRC_INACTIVEに構成されるとき、そのような開始スロットを採用し得る。
ii.例えば、リレーUEは、開始SLスロットを、ネットワークと通信するときにリレーUEによって使用される現在の(最良の)ビームの前/後の(事前)構成された数のスロットであると判定し得る。例えば、UEは、RRC_IDLE/RRC_INACTIVEに構成されるとき、そのような開始スロットを採用し得る。
iii.例えば、リレーUEは、開始スロットを、POの最初/最後のPDCCH監視機会の前/後の(事前)構成された数のスロットとして判定し得る。
iv.例えば、リレーUEは、pagingSearchSpaceID若しくはnrofPDCCH-MonitoringOccasionPerSSB-InPO RRCパラメータのいずれか、又はリレーUEにおいてページング機会構成を定義する任意のRRCパラメータから、開始スロットを判定し得る。
b.リレーUEスケジューリングモード。
i.例えば、開始スロットは、リレーUEのスケジューリングモードに応じて異なるように計算され得る。例えば、リレーUEは、モード1で構成されるとき、第1のオフセット(例えば、NW構成オフセット)を追加し得、モード2で構成されるとき、第2のオフセット(例えば、UE判定オフセット)を追加し得る。
c.リレーUEのRRC状態。
i.例えば、RRC_CONNECTEDにあるリレーUEによって計算された開始スロットは、リレーUEのための現在/最良のビームに対するものであり得る。例えば、RRC_IDLE/RRC_INACTIVEにあるリレーUEによって計算された開始スロットは、リレーUEが特定のPOに関連付けられたページングを受信することができる最初/最後のビームに対するものであり得る。代替的に、リレーUEは、最初のビームと最後のビームとの間の(事前)構成されたビーム数に基づいてそれを定義することができる。
ii.1つの解決策では、リレーUEは、RRC_CONNECTEDの場合とRRC_IDLE/INACTIVEの場合の両方について開始点をリモートUEに計算/通知し、その後、リモートUEに現在のRRC状態を示すことができる。リモートUEは、リレーUEの現在のRRC状態に基づいて開始スロットを判定し得る。
iii.1つの解決策では、リレーUEは、以前に計算された開始スロットへのオフセットを計算し得る。リレーUEは、リレーUEによって測定された最良/現在のビームの変更に基づいて、そのようなオフセットを判定し得る。リレーUEは、場合によってはSL監視期間中に、オフセットをリモートUEに送り得る。リモートUEは、そのようなオフセットを適用して、次のPOのためのSLページング期間の開始スロットを判定し得る。
d.場合によっては同じPOに関連付けられた、アタッチされたリモートUEの数。
i.例えば、リレーUEは、同じPF/POに関連付けられたアタッチされたリモートUEごとに、SLページングウィンドウ内のいくつかの(追加の)スロットを構成し得る。具体的には、リレーUEは、POに関連付けられたアタッチされたリモートUEの数に基づいて、SLページングウィンドウのサイズをスケーリングし得る。
e.場合によってはリモートUEに関連付けられた、ページングフレーム内のPOの数。
i.例えば、リレーUEは、ページングフレーム内のPOの数、及び/又はリレーUEにアタッチされたリモートUEに関連付けられたPO/ページングフレーム内の監視機会の数に基づいて、開始スロット及び/又はSLページングウィンドウの持続時間を構成し得る。例えば、リレーUEは、PF内の1つのPOのみがアタッチされたリモートUEに関連付けられている場合、1つ以上のリモートUEのPOに続いて発生するように開始スロットを構成し得る。代替的に、リレーUEは、リレーにアタッチされた少なくとも1つのリモートUEに関連付けられたPF内に2つ以上のPOがある場合、ページングフレームに続いて発生するように開始スロットを構成し得る。
ii.例えば、リレーUEは、Ns(ページングフレームごとに構成されるPOの数)の構成された値に応じて、PO/PFに対して異なるオフセットで開始スロットを構成し得る。
f.リレーUEにおける感知構成/感知結果。
i.1つの解決策では、リレーUEは、感知構成及び/又は感知結果に基づいて開始スロットを計算し得る。別の解決策では、リレーUEは、感知構成及び/又は感知結果に基づいてSLページングウィンドウの長さを計算し得る。
1.一例では、リレーUEは、リレーUEに完全感知又は部分感知を有するように構成されているかどうかに基づいて開始スロットを判定し得る。具体的には、リレーUEは、完全感知を有するように構成されているとき、開始スロットについてPOからの第1のオフセットを使用することができ、部分感知を有するように構成されているとき、開始スロットについてPOからの第2のオフセットを使用し得る。第2のオフセットは、部分感知構成によって判定され得る。具体的には、第2のオフセットは、UEが送信のための十分な感知結果を有する時点に基づいて判定され得る。
2.一例では、完全感知に構成されたリレーUEは、UE能力に基づいて開始スロットを判定し得る。部分感知に構成されたリレーUEは、その開始スロットを、K(使用すべき部分感知結果の期間の数)及び/又はT_sep(感知機会間の期間又は間隔)及び/又はT_async(送信直前に必要とされる感知時間の最小量)の値から判定することができる。例えば、UEは、これらのパラメータについて最小必要値を有するように(事前)構成されてもよく、最小感知結果を達成するために許容可能な送信のための第1のスロットとして開始スロットを導出してもよい。
3.一例では、リレーUEは、最近のリソース選択結果に基づいてSLページングウィンドウの長さを計算することができ、場合によっては、それらのリソース選択結果は、場合によっては、UEが現在長さを判定しているPOに関連付けられたSLページング送信ウィンドウにおいて、ページングの送信のために適用されるリソース選択に固有であり、例えば、以下がある:
(a).リソース選択に基づいて利用可能であると判定されるリソースの量/割合。
(b).リソース選択を継続するためにリソースの必要とされるターゲット利用可能数を判定するために使用されるSL RSRP閾値。
(c).リソース選択中に判定される利用可能な/占有されるリソースの平均数。
g.リレーUEにおいて測定されたCBR。
i.例えば、リレーUEは、測定されたCBRに基づいてSLページングウィンドウの長さを判定し得る。例えば、リレーUEは、SLページングウィンドウ長へのCBR又はCBR範囲のマッピングを有するように(事前)構成され得る。
h.(例えば、RRC_INACTIVEシナリオのための)リレーUEにおいて構成されたLCHの優先度。
i.例えば、リレーUEは、より高い優先度を有する1つ以上のリレーされたLCHを有するように構成される場合、より早い開始スロット及び/又はより短いSLページングウィンドウを構成することができる。
h.リレーUEにおけるバッファステータス、又はリレーUEにおけるリレー負荷の測定値。
i.例えば、リレーUEは、場合によっては他のUE(例えば、IDLE/INACTIVEではない)に関連付けられた、リレーされた論理チャネルの現在のバッファステータスに基づいて開始スロットを構成し得る。
ii.例えば、リレーUEは、場合によってはRRC_CONNECTEDにあるリモートUEの数に応じて、異なる開始スロット及び/又はウィンドウ持続時間を構成し得る。
I.リレースケジューリングモード(すなわち、モード1又はモード2)。
i.例えば、モード1のリレーUEは、開始スロット及び/又は持続時間のNW定義値を使用し得る。一方、モード2のリレーUEは、本明細書で言及される他の解決策(例えば、感知構成など)に基づいて、開始スロット及び/又は持続時間の値を定義し得る。
【0173】
リレーUE/WTRUは、ページング送信のためのSL時間ウィンドウを拡張する。
1つの解決策では、リレーUEは、場合によっては1つのPO又はPFに関連付けられた、1つ以上のリモートUEへのページング送信のためのSL時間ウィンドウの1つ以上のインスタンスを拡張し得る。具体的には、リレーUEは、場合によってはリレーUEが元の時間ウィンドウで受信されたページングメッセージを送信することができなかった場合、送信のためのSL時間ウィンドウの持続時間を拡張するために、1つ以上のリモートUEへのSL送信を実行し得る。
【0174】
リレーUEは、時間ウィンドウが満了したか又は満了しようとしており、リレーUEが送信すべき保留中のページングメッセージを有する場合、そのような送信をトリガし得る。リレーUEは、(例えば、ウィンドウの持続時間に関係する)タイマーの満了に基づいてそのような送信をトリガし得、それによって、タイマーが満了したときにページングメッセージが送信されていない。リレーUEは、輻輳制御の結果として、ウィンドウ中にページングメッセージの送信が可能でない場合、そのような送信をトリガし得る。リレーUEは、第1のウィンドウサイズを用いてリレー選択を実行し、リレー選択が失敗した場合、そのようなメッセージを送信し得る。リレーUEは、次いで、第2のウィンドウサイズを用いてリレー選択を実行し得る。リレーUEは、CBRによる制限にもかかわらず、拡張メッセージの送信を行うことができる。リレーUEは、ページングが最初にスケジュールされたときに、SLよりもULを優先させた結果としてページング送信を見逃した結果として、そのような送信をトリガし得る。リレーUEは、拡張メッセージの成功裏な送信に続いて、(事前)構成された量だけ時間ウィンドウを拡張し得る。リレーUEは、拡張メッセージの送信の結果として、1つ以上のリモートUEへの送信に関連付けられた非アクティビティタイマーを拡張し得る。
【0175】
拡張メッセージは、以下の送信のいずれであってもよい:
a.SL MAC CE。
b.専用/スタンドアロンSCIメッセージ。
c.SL RRCメッセージ。
d.場合によってはリモートUEによって要請されない、SLチャネル状態情報(CSI)報告。
e.リモートUEにおいて、特定のDRX期間(持続時間)にSLを監視する必要性を示すために使用されるSLウェイクアップ信号又は同様のSL信号。
【0176】
拡張メッセージは、ウィンドウの最初の計画された終了から、又はメッセージの受信から、ウィンドウを拡張するスロットの数を示すことができる。代替的に、そのような数のスロットは、(例えば、ユニキャストリンク確立/構成において)UE間で(事前)構成又は交換され得る。
【0177】
リモートUEによる拡張メッセージの受信は、予想されるSLページングウィンドウ持続時間を拡張し得る。リモートUEによる拡張メッセージの受信は、リモートUEによる、例えば、非アクティビティタイマーのリセットをもたらし得る。
【0178】
リレーUE/WTRUは、SL上のページング送信をドロップ/遅延するかどうかを判定する。
代替解決策では、リレーUEは、SL上のページング送信がSLページングウィンドウ内で実行されなかった場合、SL上のページング送信の送信をドロップ又は遅延させ得る。具体的には、リレーUEは、SLページングウィンドウ中にSL上で送信を実行することができないことがあり、かつ/又は拡張メッセージを送信することができないことがある。そのような場合、リレーUEは、ページングメッセージをドロップし得る。代替的に、リレーUEは、ページングメッセージを保留に維持し、場合によっては同じUu PO/PFに関連付けられた次のSLページングウィンドウ中にそれを送信し得る。UEは更に、以下に応じてページングをドロップするか又は遅延させるかを判定し得る:
a.CBR。
b.リモートUEにおけるQoS及び/又はSLRB構成。
c.リレー及び/又はリモートUEのRRC状態。
d.次のSLページングウィンドウまでの時間。
【0179】
具体的には、UEリレーUEは、SLページング送信ウィンドウの開始時にタイマーを開始し得る。ページングメッセージがタイマーの満了時に送信されない場合、リレーUEは、メッセージをドロップするか、又はそのメッセージのための次のSLページング送信ウィンドウまでそれを遅延させ得る。リレーは、リモートUEが、高QoSのために構成された、又は次のウィンドウへのページングメッセージの遅延を必要とするSLRBを有しない場合、ページングメッセージをドロップし得る。
【0180】
リレーUE/WTRUは、モード1/モード2を使用してページングメッセージを送信する。
モード2のリレーUEは、以下のイベントのいずれかのときに、サイドリンクを介してページングメッセージを送信する目的で、リソース選択をトリガし得る:
a.リレーUEは、PC5-RRC接続されているリモートUEのうちの1つ以上に関連付けられたPOにおいてUuページングメッセージを受信する。
b.リレーUEは、POにおいてUuページングメッセージを受信し、ここで、ページングメッセージで識別されたUEのうちの1つは、接続されたPC5-RRC接続されたリモートUEのうちの1つのためのものである。
c.リレーUEは、POにおいてUuページングメッセージを受信し、ページングメッセージは接続されたPC5-RRC接続されたリモートUEのうちの1つのためのである、という追加指標をネットワークから受信する。
i.例えば、リレーUEは、埋め込まれたページングメッセージでL2 IDのセットとしてそのような指標を受信し得る。
ii.例えば、リレーUEは、場合によっては同じスロット、同じPOにおいて、又は実際のページングメッセージの受信のある時間内に受信される、別個のRRCメッセージ、又はMAC CEとしてそのような指標を受信し得る。
iii.例えば、リレーUEは、DCI内のそのような指標を受信し得る。例えば:
1.リレーUEは、PDSCHにおいてスケジュールされたページングメッセージがリレーに関連するか、又はリレーのために構成されたUEによってリレーのために考慮されるべきであるというDCI内の指標を受信し得る。
【0181】
ページング及び/又は指標とともにネットワークからリモートUE IDを受信するUEは、リソース再選択をトリガし得る。
a.アタッチされたリモートUEに関連付けられたPOが予想されるページングメッセージを有するものとして示される、ネットワークからのアクティブページング指標の受信時。
i.リレーUEは、リソース選択を直ちにトリガすることができる。
ii.代替的に、リレーUEは、PO/PF又はSLページングウィンドウの発生より前の、いくらか後の時間インスタンスにおいてリソース選択をトリガし得る。
【0182】
リレーUEは、リソース選択のトリガ時にリソース選択のためのパラメータ(例えば、T1/T2)として、定義されたSL送信ウィンドウを使用し得る。
【0183】
別の代替では、リレーUEは、Uuから(リモートUEに関連付けられたPOにおいて)ページングを受信すると、又はネットワークからアクティブページング指標を受信すると、SL UE支援情報の送信をトリガし得る。リレーUEは、UE支援情報でSLページングウィンドウに関係する情報(例えば、周期性、位置/オフセット)を提供し得る。リレーUEは、UE支援情報において、SL構成グラント(configured grant、CG)がページングメッセージの転送のために要求されていることを更に示し得る。リレーUEは、UE支援情報において、リレーを必要とするリレーUEによって受信されることが予想されるページングの特定のPF/POを更に示し得る。そのようなSL構成グラントは、一時的に提供され得る(例えば、事前構成された/事前定義された数のDRXサイクルの間提供され得る)。
【0184】
別の代替形態では、リレーUEは、Uuから(リモートUEに関連付けられたPOにおいて)ページングを受信すると、又はネットワークからアクティブページング指標を受信すると、スケジューリング要求(scheduling request、SR)をトリガし得る。そのようなSRは、ページングメッセージをリレーする必要性を示すために専用化され得る。別個のSRは、ページングの送信のために、並びにSI指標及び/又はPWSの送信のために構成され得る。代替的に、リレーUEは、複数のSRリソース/構成を有するように構成され得、関連付けられたリモートUEの、又はリレーされるべきページングメッセージのPF/POに関連付けられたSR構成を選択し得る。リレーUEは、ページングメッセージを送信するための、潜在的にSLページング送信ウィンドウ内に、SLリソースを有しない場合、そのようなSRをトリガし得る。リレーUEがSRをトリガするかどうかは、リレーUEが、構成されたページング転送ウィンドウ内に入るサイドリンクグラントを有するかどうかに依存し得る。サイドリンクグラントが存在しない場合、リレーUEはSRをトリガし得る。リレーUEがSRをトリガするかどうかは、受信されたページングのタイプに依存し得る。例えば、ページングが高優先度としてマークされている場合、又はページングメッセージがPWS指標である場合、リレーUEは、SRをトリガし得、そうでない場合、UEがページング転送ウィンドウ内にSLグラントを有しない場合のみ、SRをトリガし得る。
【0185】
別の代替では、リレーUEは、UuページングメッセージとともにCG又はCGアクティブ化を受信し得る。そのようなものは、RRC_CONNECTEDにあるリレーUEによって使用され得る。そのようなCGは、そのリソースをSLページング送信ウィンドウ内で発生させるように事前定義/事前構成され得る。
【0186】
リレーUE/WTRUは、WUSのような信号を使用して、リモートUE/WTRUに(SLページングウィンドウで)来るべきページングを通知する。
1つの解決策では、リレーUEが、リモートUEのページング、リモートUEのセットのページング、又はページング機会に関連するページングを受信するか、又は受信することを予想するとき、リレーUEは、サイドリンク上でウェイクアップ信号(Wakeup Signal、WUS)様の信号を送信し得る。
【0187】
1つの解決策では、リレーUEは、ネットワークからのアクティブページング指標メッセージの受信に続いてWUSを送信し得る。具体的には、リレーUEは、ネットワークからのアクティブページング指標が、ページングメッセージが特定のUE/POのために送られることを示すかどうかに基づいて、WUSを1つ以上のリモートUEに送信すべきかどうかを判定し得、リレーUEは、UEがリレーにPC5接続されていること、又はPOがリレーにPC5接続されているリレーに関連付けられていることを判定する。
【0188】
別の解決策では、リレーUEは、ネットワークからのアクティブページングメッセージの受信に続いてWUSを送信し得る。例えば、(例えば、RRC_CONNECTEDのリレーUEのための)予想されるリモートUEのPOより前のある時間において、ページングメッセージが受信された場合、リレーUEはWUSを送信し得る。
【0189】
リモートUEは、WUSを受信するための時間ウィンドウを有するように構成され得る。具体的には、リモートUEは、リレーUEからの時間ウィンドウを判定し得る。具体的には、リモートUEは、SL送信ウィンドウの開始を判定するために本明細書で定義される同様の機構を使用して、それ自体のPO、又はリレーUEのPOに基づいて時間ウィンドウを判定し得る。リレーUEは、それ自体のページング機会に対して、ネットワークからのアクティブページング指標の計画された受信時間に対して、又はリモートUEのDRXサイクルに関連付けられた何らかの(事前)構成された若しくは事前定義された時間リソースにおいて、WUSの送信のための時間リソースを判定し得る。
【0190】
別の解決策では、リレーUEは、潜在的に全てのPC5-CONNECTEDのリモートUEに、SL上で単一のWUS様の信号を送信し得る。そのような信号は、アクティブページングを有すると予想される特定のPO及び/又はPFを示すことができる。そのような信号は、潜在的にページングを受信するために、定義されたSLページングウィンドウ中にサイドリンクを監視すべき特定のリモートUEを示し得る。リレーUEは、ネットワークから受信された受信アクティブページング指標に基づいて、SL信号のコンテンツを判定し得る。リモートUEは、SL上でWUS様の信号を受信すると、PO/PFがページングメッセージを含むことをWUS様の信号が示すかどうかに応じて、PO/PFに関連付けられた定義されたSLページングウィンドウ上でSLを監視するかどうかを判定し得る。
【0191】
受信されたページングメッセージを転送するかどうか/いつ転送するかを判定するための方法。
リレーUE/WTRUは、リモートUE/WTRU IDのNWへのリンクを提供する。
(本明細書で説明される)潜在的なセキュリティ問題を考慮すると、リレー/リモートUEが、ページングのためのリモートUE ID(すなわち、5G-S-TMSI、I-RNTI)と、リモートUEをアドレス指定するためにリレーUEによって使用されるL2 IDとのリンク付けを提供するための方法が必要とされ、方法においては、リモートUE IDをリレーUEから隠す。
【0192】
1つの方法では、リモートUEは、(ページングUE IDを提供する)接続確立/再開とともに、ネットワークへのソース/宛先L2 IDを含み得る。このような場合、ネットワークは、ID間のリンク付けを確立することができる。リモートUEは更に、そのような手順をトリガし得るか、又は上位レイヤによるL2 IDの変更時に(例えば、上位レイヤのために定義されたL2 IDのためのUE IDリフレッシュ手順の結果として)Uu RRCメッセージの送信をトリガし得る。
【0193】
別の方法では、リレーUEは、リモートUEによるシグナリング無線ベアラ(SRB0などの)送信に関連付けられたSL RLCチャネルに関連付けられた任意のメッセージの受信とともに、ネットワークへのソース/宛先L2 IDを含み得る。具体的には、リレーUEは、SRB0専用のSL無線リンク制御(RLC)チャネルで任意のメッセージをネットワークにリレーし得、(リレーとリモートUEとの間の)ユニキャストリンクに関連付けられたL2ソース/宛先IDをリレーされるメッセージに含め得る。
【0194】
リレーUE/WTRUは、ページングメッセージとともに別個のUE/WTRU IDを受信する。
1つの解決策では、リレーUEは、Uu上のページングメッセージに加えて、ページングメッセージ内のページングされている任意のリモートUEに対応するL2ソース/宛先IDのリストを受信し得る。リレーUEは、Uuを介して受信されたページングメッセージが、リレーが現在接続されているリモートUEに関連付けられた少なくとも1つのソース/宛先IDを含む場合、ユニキャストリンクを介してPC5を介したページングメッセージを転送し得る。そうでない場合、リレーUEは、ページングメッセージを転送しなくてもよく、又はブロードキャスト/グループキャストを使用してページングメッセージを、場合によってはそのPOに関連付けられたリモートUEの全てに転送してもよい。
【0195】
例えば、RRC_CONNECTEDにあるリレーUEは、ページングレコードを含む専用RRCメッセージでソース/宛先IDのリストを受信し得る。
【0196】
例えば、RRC_IDLE/RRC_INACTIVEにあるリレーUEは、ソース/宛先IDのリストを受信し得る。
a.リモートUEのPO/PF内の別個の送信において(例えば、異なるRNTIを使用して、又はページングメッセージを受信するために使用される同じP-RNTIを使用して)。
b.ページングレコード自体に埋め込まれる。
i.例えば、ページングレコードは、UEごとのL2ソース/宛先IDに関連付けられた追加のフィールドをページングレコード内に含み得る。
【0197】
リレーUE/WTRUは、SLページング送信のためのマルチキャスト/グループキャストUE/WTRU IDを定義する。
1つの解決策では、リレーUEは、SLページングメッセージの送信のためにマルチキャスト/グループキャストUE IDを使用し得る。L2 IDは、特にそのような目的のために上位レイヤによって提供(予約)され得る。具体的には、リレーUEは、ページングの送信のために単一のブロードキャスト/グループキャストL2 IDを有するように構成され得る。代替的に、リレーUEは、ページングの送信のためのブロードキャスト/グループキャストL2 IDのセットを有し得、各々は、ページングメッセージの送信に関連付けられ、ページングメッセージは以下に結び付けられている:
a.PF又はPFのグループ。
b.PO、又はPOのグループ。
c.SLページング送信ウィンドウ。
d.UE ID mod K(例えば、K=1024)の値、又はPOの位置を導出するために使用され得る同様の値。
【0198】
1つの解決策では、リレーUEは、L2 IDのグループ/プールを割り当てられ得、リモートUEとのPC5-RRC接続時にL2 IDを特定のPOに割り当て得る。具体的には、リモートUEは、リレーとのユニキャストリンク確立に続くサイドリンク構成中に、そのPO(又はUE ID mod kなど、POを導出するために使用され得る値)をリレーUEに提供し得る。結果として、リレーUEは、同様のPC5-RRC構成シグナリングで、L2 IDのプールから利用可能なL2 IDをリモートUEに提供し得る。リモートUEは、L2 IDを受信すると、L2 IDをメッセージ内の宛先L2 IDとして使用するグループキャスト送信からのサイドリンクのためのUuページングを監視/受信し得る。リモートUEは更に、Uuにおいて行うように、ページングレコード(すなわち、そのI-RNTI又はS-TMSIを有する)についてページングメッセージをチェックすることによって、ページングがリモートUEを対象とするかどうかを判定することができる。
【0199】
別の解決策では、リレー/リモートUEは、PO又はPOに関係する情報(例えば、POインデックス、若しくはUE ID mod k)へのL2 IDのマッピングを有するように(事前)構成され得る。例えば、そのようなマッピングは、規格においてテーブルによって事前定義され得る。例えば、L2 IDは、1つ以上のPO又はUE ID mod Kが単一のL2 IDにマッピングされることを可能にする、POインデックス又はUE mod K値の一部分を含み得る。例えば、そのようなテーブルは、ネットワークによって(例えば、SIBで)提供され得る。リレーと接続されると、リモートUEは、ページングを含むグループキャスト送信のためのマッピングされたL2 IDについてSLを監視し始めることができる。少なくとも1つのリモートUEへ接続すると、リレーUEは、(PO、POインデックス、UE ID mod Kなどのいずれかに基づいて)ページングレコードに関連付けられたL2 IDをもつリレーされたページングメッセージをもつ送信グループキャスト送信を実行し得る。リレーUEは更に、ページングが受信されたPOに関連付けられたSLページングウィンドウ内でのみそのようなグループキャスト送信を実行し得る。
【0200】
UEは、ある環境下ではページングにおいてグループキャスト送信を使用し得、他の環境下ではユニキャストを使用してページングを転送し得る。ページングメッセージを転送するためにユニキャスト又はグループキャストを使用するための条件は、以下のいずれかに関連し得る:
a.リレーUEのRRC状態。
i.例えば、リレーUEは、リレーがRRC_CONNECTEDにある場合、ユニキャストを使用してページングを送り得、そうでない場合、グループキャストを使用し得る。
b.ページングに関連付けられたL2 IDの知識。
i.例えば、リレーUEがページングされているUEのL2ソース/宛先IDをページングメッセージで受信した場合、リレーはユニキャストを使用して送り得、そうでない場合、グループキャストで送り得る。
c.ページングメッセージの信頼性要件。
i.例えば、高信頼性ページングメッセージはユニキャストで送信されてよく、低信頼性ページングメッセージはグループキャストで送信されてよい。リレーUEは、ページングメッセージの信頼性を以下から判定し得る:
1.ページングメッセージ又はページングDCI内の指標。
2.ページングメッセージに関連付けられた任意のリモートUEを有するように構成されたSLRB。
3.ページングメッセージに関連付けられた任意のリモートUEのRRC状態。
d.測定されたCBR。
i.例えば、CBRが閾値を上回る場合、リレーUEはグループキャストを使用し得る。そうでない場合、リレーUEは、ユニキャストを使用してページングメッセージを転送し得る。
e.SLページングウィンドウ内のSLグラントの利用可能性。
i.例えば、リレーUEがページングウィンドウ内に十分なSLグラントを有する場合、リレーUEはユニキャストを使用し得、そうでない場合、それはグループキャストを使用し得る。
f.ページングメッセージのサイズ、又はページングメッセージ内のページングレコードの数。
g.リレーUEにアタッチされたリモートUEの数。
【0201】
リレーUEは、受信されたページングメッセージがSI修正/PWS通知に関連付けられているか、又はページングメッセージに関連付けられているかに応じて、ユニキャスト又はグループキャストによってページングメッセージを転送し得る。具体的には、リレーUEは、SI修正及び/又はPWS通知の送信のために(構成されたL2 IDを使用して)グループキャスト/ブロードキャストメッセージを送信することができ、UEページング及び/又はPWS通知及び/又はSI修正は、ページングされている特定のUEへユニキャストを使用して送信することができる。リレーUEは、SI修正及び/又はPWS指標をUEへのユニキャストに含め、それをそのリモートUEの全てにグループキャスト/ブロードキャストで送信することもできる。例えば、リレーUEが、送信されるべき保留中のSI修正を有する場合、リレーUEは、リモートUEへの保留中であり得る任意のユニキャスト送信(例えば、UEページング転送)にSI修正を含め得、また、後のある時点でグループキャスト/ブロードキャストでSI修正を送信し得る。リレーUEは、少なくともN個(Nは1又は構成された値であり得る)のリモートUEがSI修正及び/又は修正されたSIを受信していない限り、SI修正及び/又は修正されたSIをグループキャスト/ブロードキャストで送信し得る。
【0202】
リモートUEは、SI修正又は修正されたSIをユニキャストで受信した後、同じ修正期間内にグループキャスト/ブロードキャストで受信された任意のSI修正指標、又は修正されたSIを無視し得る。
【0203】
図5は、リレーUE/WTRUが、同じPOに関連付けられた1つ以上のリモートUEにページングメッセージをリレーするための許容可能なSLスロットを判定するための例示的なフロー図500を示す。一例では、リレーUEは、RRC_IDLE/RRC_INACTIVE状態にあり、同じPOに関連付けられた1つ以上のリモートUEへのページングメッセージのリレーのための許容可能なSLスロットを判定し得、かつそれらの許容可能なSLスロット中にPOに関連付けられた全てのリモートUEに、リレーされたページングメッセージをブロードキャストし得る。
【0204】
図5の例では、505において、リレーUEは、接続されたUEのページング機会(PO)を受信する。一例では、リレーUEは、PC5-RRC接続されたリモートUE(例えば、PC5-RRC通信中のリモートUE)に関連付けられたPOを受信する。PO情報の受信は、リモートUE又はNW接続から送信され得る。
【0205】
510において、リレーUEは、同じページング機会を共有する接続されたリモートUEにL2宛先IDを割り当てるか又は構成し得る。ここで、UEは、同じPOを共有する1つ以上のPC5-RRC接続されたリモートUEに対して割り当て又は構成することができる。515において、リレーUEは、サイドリンクページングリレー期間の開始スロット/オフセットを判定する。ここで、リレーUEは、リモートUEのページング機会に対するSLページングリレー期間の開始スロット/オフセットを判定し得る。この判定は、リレーUEのページングサーチスペース構成、リレーUEにおいて構成されたページングのためのSSB/ビーム構成、及び/又はリレーUEの感知/部分感知構成のうちのいずれか1つ以上に基づき得る。
【0206】
520において、リレーUEは、SLページングリレー期間の持続時間を判定する。ここで、リレーUEは、測定されたCBRに基づいて持続時間判定を行い得る。525において、リレーUEは、判定された開始スロット/オフセット及び持続時間をリモートUEに送り/送信し得る。一例では、リモートUEは、リレーUEとのPC5-RRCメッセージ関連にある。
【0207】
一例では、1つ以上のリモートUEに関連付けられた所与のUu PO上でリレーされるべきページングメッセージを受信すると、リレーUEは、開始スロット/オフセット及び持続時間によって判定されたSLリソースを選択するために、モード2リソース選択を実行し得る。次いで、リレーUEは、POに関連付けられたL2宛先IDを使用して、選択されたリソース上で受信されたページングメッセージを送り/送信し得る。
【0208】
図6は、リレーUE/WTRUが、接続されたリモートUE/WTRU、及びリレーUE/WTRU自体のPO中に受信された来るべきDRXサイクルにおけるアクティブPOの指標に基づいて、NWによって構成されたページング機会(PO)のうちのどれにおいて、特定のDRXサイクルにおいてウェイクアップ又は監視すべきかを判定するための例示的なフロー図600を示す。一例では、リレーUE/WTRUは、RRC_IDLE/RRC_INACTIVE状態で動作するが、PC5-RRC接続を使用してリモートUE/WTRUとの通信を有する又は確立又は再確立することができる。
【0209】
図6の例では、605において、リレーUE/WTRUは、DRX構成及びページング無線ネットワーク一時識別子(paging radio-network temporary identifier、P-RNTI)で構成されている/DRX構成及びP-RNTIと関連付けられていると仮定される。リレーUE/WTRUは、アクティブなPO指標を受信するためにリレーRNTI(relay RNTI、R-RNTI)を使用することができる。任意選択で、610において、リレーUE/WTRUは、必要に応じて、リレーUE/WTRUに接続された各リモートUE/WTRUに関連付けられたPOのリストを維持することができる。この維持は、リレーUE/WTRUへのPC5-RRC接続を有する各リモートUE/WTRUに関連付けられたPOを追加又は削除する能力を含む。
【0210】
615において、リレーUE/WTRUは、アクティブPO指標を受信するために、R-RNTIを使用して、PDCCHなどのダウンリンク制御チャネルを監視することができる。620において、リレーUE/WTRUは、アクティブなPO指標があるかどうかを検出する。620においてアクティブなPO指標が受信されない場合、625において、リレーUE/WTRUは、リレーUE/WTRUの現在のDRXサイクルの間、POにおいてウェイクアップしない。620において、PO指標が検出された場合、630において、リレーUE/WTRUは、PDCCHなどのダウンリンク制御チャネルを監視するために、現在のDRXサイクルの間、そのPOにおいてウェイクアップを実行する。制御チャネル監視は、リレーUE/WTRUのR-RNTIを使用する。
【0211】
上記の説明的な例の手順、並びに図に関して説明される方法は、別段に明示的に述べられない限り、例外なく組み合わせられ得る。したがって、例えば、ページング能力又はDRX情報のセットアップ又は構成は、リレーWTRUによるSI又はページング情報の受信、及び1つ以上のリモートWTRUへのSI又はページング情報の後続の配信と協調的に結合され得る。説明された特徴の組み合わせの更なる例では、上記で説明されたメッセージ構造、配信、受信、及びタイミングの特性は、説明において特に除外されない限り、組み合わせられ得る。
【0212】
図7は、リレーWTRUが、リモートWTRUのためのシステム情報変更及びページング機会のいずれか又は両方を処理するための例示的なフロー図700を示す。705において、リレーWTRUは、1つ以上のリモートWTRUの間欠受信(DRX)構成を有するように構成され得る。710において、リレーWTRUは、リモートWTRUのうちの少なくとも1つのページング機会(PO)を監視するための指標を受信することができる。715において、リレーWTRUは、リモートWTRUのうちの少なくとも1つについてリレーWTRUによって受信されたPO及び/又はシステム情報(SI)を監視する。SI情報が受信された場合、リレーWTRUは、720において、関連するリモートWTRUに情報を転送することができる。リモートWTRUを対象とするPO情報が715においてリレーWTRUによって受信された場合、725において、リレーWTRUは、そのPO情報の受信の成功又は失敗の確認を任意選択で提供することができる。少なくとも1つのリモートWTRUを対象とするPO情報の受信が成功したと仮定して、730において、リレーWTRUは、ページングメッセージをそれぞれのリモートWTRUに転送することができる。
【0213】
上述したページング環境では、解決特徴の組み合わせが可能である。例えば、図8は、方法800を示し、ここで、リレーUE/WTRUが、リモートUE/WTRUの状態の指標に基づいて、システム情報(SI)変更情報をリモートUE/ETRUに転送することができる。805において、リレーUEは、リレーUEとのリンク(ページングをサポートするPC5-RRCリンクなど)を有するリモートWTRUの状態の変更の指標を受信することができる。例えば、リレーUEは、リモートUEからPC5 RRCメッセージを受信することによって、リモートUEの状態の変更の指標を受信し得る。受信されたPC5 RRCメッセージ/シグナリングは、リモートUEのRRC状態又は状態変更を、直接的又は暗黙的に、リレーUEに示す。
【0214】
810において、リレーUEは、ネットワークからページングメッセージを受信することができる。ページングメッセージは、システム情報(SI)変更指標を含み得、SI変更指標は、リモートUEに関するネットワークからの更新されたSI情報の利用可能性を示す。更新されたSI情報は、実際のSI情報である。ネットワークは、ページングメッセージ内の指標を介してSI情報変更をリレーUEに通知することができる。ネットワークからのページングメッセージは、ページングショートメッセージであってもよい。ネットワークから利用可能な更新されたSI情報は、実際のSI情報であるのに対して、SI変更指標は、更新されたSI情報がネットワークから利用可能であるというページングメッセージ内の指標にすぎない。
【0215】
815において、リレーUEは、リモートUEの状態の変更の受信された指標に基づいて、更新されたSI情報をリモートUEに送信し得る。例えば、リモートUEの状態の変更の受信された指標が、更新されたSI情報をリモートUEに送ることに関連付けられている場合、リレーUEは、更新されたSI情報をリモートUEに送信する。更なる例では、リモートUEの状態の変更の受信された指標が、リモートUEがRRC IDLE又はRRC INACTIVE状態に変化したか、あるいは現在RRC IDLE又はRRC INACTIVE状態にあることを示す場合、リレーUEは、更新されたSI情報をリモートUEに送信する。RRC IDLE又はRRC INACTIVE状態では、リモートUEは、リレーUEに依存して、更新されたSIデータを提供する。
【0216】
代替的に、リモートUEがRRC接続状態にあり、SI変更指標がページングメッセージで受信されると、リレーUEが判定した場合、リレーUEは、更新されたSIデータ自体を転送する代わりに、SI変更指標をリモートUEに転送し得る。したがって、リモートUEの状態の変更の受信された指標が、リモートWTRUが接続状態に変化したことを示す場合、リレーUEは、SI変更指標をリモートUEに送信することができる。(RRC_CONNECTED状態の)この場合、リモートUEは、更新されたSIデータ/情報自体をネットワークから直接取得することができる。
【0217】
上述した特徴の組み合わせの別の例を図9に示す。図9の例示的な方法900では、リモートUEがアイドル状態又は非アクティブ状態にあるとき、システム情報ブロック(SIB)タイプなどのシステム情報タイプを使用して、SI変更情報をリレーUE/WTRUからリモートUE/WTRUに転送することができる。905において、リレーUEは、リモートUEとのリンク(ページングをサポートするPC5-RRCリンクなど)を有する。リレーUEは、リモートUEの状態がアイドル状態又は非アクティブ状態のうちの1つであると判定し得る。リモートUEの状態は、リモートUEのシグナリングを監視することによって判定され得る。例えば、リレーUEは、RRCメッセージ/シグナリングによってリモートUEの状態を判定することができる。上述したように、リモートUEの状態は、RRCシグナリングから直接判定されてもよく、例えばPC5 RRCシグナリングを用いて暗黙的に判定されてもよい。図9の910において、リレーUEは、ネットワークからページングメッセージを受信し得る。ページングメッセージは、システム情報(SI)変更指標を含み得る。SI変更指標は、リモートUEのためのネットワークからの更新されたSI情報の利用可能性を示す。915において、リレーUEは、リモートUEによって受信されたSI情報の以前の更新又はSI情報変更のタイプのうちの1つ以上に基づいて、更新されたSI情報をリモートUEに転送し得る。したがって、更新されたSI情報のリモートWTRUへの転送は、SI情報に対する以前の要求のうちの1つ以上がリモートWTRUから受信されたとき、又は特定のSIBが変更されたときに実行される。一例では、リレーUEは、リモートUEが以前に受信したSIB情報に対する更新が利用可能であるという指標をリレーUEが受信したとき、(ネットワークから取得された)実際のSI更新情報を転送し得る。この転送は、選択されたSI情報タイプに基づく。例えば、リモートUEによって以前に受信されたリモートUEのためのSIB更新の選択されたタイプは、リモートUEが受信することに関心を持っているSI更新のタイプであり得、したがって、リレーUEからリモートUEに転送され得る。別の例では、特定のタイプのSIB(又は特定のSIB)更新が、リモートUEを対象とするリレーUEに示され得る。リレーUEからリモートUEに転送され得る1つのタイプ又は特定のSIB更新は、SIB1である。この実際のSIB情報は、リレーUEによって部分的に又は完全にリモートUEに転送され得る。上記の例における転送は、リモートUEがアイドル又は非アクティブ状態にあることに依存する。
【0218】
上述した特徴の組み合わせの別の例を図10に示す。図10の例示的な方法1000では、PWSとSI情報更新指標の両方を含むページングメッセージが、リレーUE/WTRUによって処理される。図10の1005において、リレーUE/WTRUは、リモートUE/WTRUから状態情報を受信する。本明細書において上で示されたように、リレーUEは、RRCシグナリングを直接使用してリモートUEの状態を判定することができ、又はリモートUEの状態は、リモートUEのRRCシグナリングを監視することを介して暗黙的に判定され得る。1010において、リレーUEは、ページングショートメッセージを受信する。ページングショートメッセージは、PWS指標及びSI変更指標を含み得る。1015において、リレーUEは、受信されたショートメッセージがPWS指標を含むかどうかを判定する。受信されたページングメッセージがPWS指標を有する場合、リレーUEは、1025において、実際の(ネットワークから取得された)SI更新情報をリモートUEに転送する。1015において、PWS指標がページングショートメッセージ内に存在しない場合、リレーUEは、1020において、リモートUEが接続状態にあるかどうかを判定する。リモートUEがアイドル状態又は非アクティブ状態にあると判定された場合など、リモートUEが接続状態にない場合、1025において、リレーUEは、実際の(ネットワークから取得された)SI更新情報をリモートUEに転送する。1020において、リモートUEが接続状態にあると判定された場合、リレーUEは、受信されたショートメッセージをリモートUEに転送し得る。1020において肯定的な決定がなされると、接続状態にあるリモートUEは、ネットワークから更新されたSI情報(データ)を取得することができる。
【0219】
結論
上記では特徴及び要素が特定の組み合わせにおいて提供されているが、当該技術分野の通常の技術を有する者には、各特徴若しくは各要素を単独で使用する、又は他の特徴及び要素との任意の組み合わせにおいて使用できることが理解されるであろう。本開示は、本出願に記載されている特定の実施形態の観点において限定されるものではなく、これらの実施形態は、様々な態様の例示として意図されるものである。当業者には明らかなように、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、多くの修正及び変形を行うことができる。本出願の説明において使用されているいかなる要素、動作、又は指示も、そのように明示的に提示されていない限り、本発明にとって重要又は本質的であると解釈されるべきではない。本明細書に列挙したものに加えて、本開示の範囲内の機能的に等価な方法及び装置が、上述した説明から、当業者には明らかであろう。そのような修正及び変形は、添付の請求項の範囲に入ることが意図されている。本開示は、添付の請求項の条項によってのみ限定されるものであり、かかる請求項が権利を有する均等物の完全な範囲とともに、限定されるものである。本開示は、特定の方法又はシステムに限定されないことを理解されたい。
【0220】
前述した実施形態は、簡潔さのために、赤外線対応装置(すなわち赤外線放射装置及び受信機)の用語及び構造に関連して記載されている。しかしながら、記載されている実施形態は、これらのシステムに限定されるものではなく、他の形態の電磁波、又は音響波などの非電磁波を使用する他のシステムにも適用することができる。
【0221】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態のみを説明する目的のためであり、限定することを意図するものではないということも理解されたい。本明細書で使用されるとき、「ビデオ」という用語又は「画像」という用語は、スナップショット、単一画像、及び/又は経時的に表示される複数の画像のいずれかを意味し得る。別の例として、本明細書で言及される場合、「ユーザ機器」という用語及びその略語「UE」、「リモート」という用語並びに/又は「ヘッドマウントディスプレイ」という用語又はその略語「HMD」は、(i)無線送信及び/又は受信ユニット(WTRU)を意味するか、又は含むことができる。(ii)WTRUの複数の実施形態のいずれか、(iii)特にWTRUの一部若しくは全ての構造及び機能を有するように構成された無線対応及び/若しくは有線対応(例えばテザリング可能)デバイス、(iii)WTRUの全ての構造及び機能より少ない構造及び機能を有するように構成された無線対応及び/若しくは有線対応デバイス、又は(iv)その他、を意味し得る。本明細書に列挙された任意のWTRUを表すことができる例示的なWTRUの詳細は、図1A図1Dに関して本明細書で提供される。別の例として、本明細書で開示される様々な実施形態上記及び下記は、ヘッドマウントディスプレイを利用するものとして説明される。当業者であれば、ヘッドマウントディスプレイ以外のデバイスを利用することができ、本開示及び様々な開示された実施形態の一部又は全部を、過度の実験なしにそれに応じて変更することができることを認識するであろう。そのような他のデバイスの例は、適応現実体験を提供するための情報をストリーミングするように構成されたドローン又は他のデバイスを含み得る。
【0222】
加えて、本明細書に提供されている方法は、コンピュータ又はプロセッサによって実行されるようにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、又はファームウェアにおいて実施され得る。コンピュータ可読媒体の例には、電子信号(有線又は無線接続を介して送信される)及びコンピュータ可読記憶媒体が含まれる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気媒体、磁気光学媒体及びCD-ROMディスク及びデジタル多用途ディスク(digital versatile disk、DVD)などの光学媒体が挙げられるが、これらに限定されない。ソフトウェアと関連付けられたプロセッサを使用して、WTRU、UE、端末、基地局、RNC又は任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装し得る。
【0223】
本発明の範囲から逸脱することなく、上記で提供された方法、装置、及びシステムの変形が可能である。適用され得る多種多様な実施形態を考慮して、図示された実施形態は単なる例であり、添付の特許請求の範囲を限定するものと解釈されるべきではないことを理解されたい。例えば、本明細書に提供されている実施形態は、ハンドヘルド装置を含み、この装置は、任意の適切な電圧を提供するバッテリなどの任意の適切な電圧源を含み得る、又はそのような電圧源を用いて利用され得る。
【0224】
更に、上記の実施形態では、処理プラットフォーム、コンピューティングシステム、コントローラ、及びプロセッサを含む他のデバイスに留意されたい。これらのデバイスは、少なくとも1つの中央処理装置(「Central Processing Unit、CPU」)及びメモリを含み得る。コンピュータプログラミングの技術分野における当業者の慣例によれば、動作、及び演算又は命令の記号表現の言及は、様々なCPU及びメモリによって実施され得る。そのような動作及び演算又は命令は、「実行される」、「コンピュータによって実行される」、又は「CPUによって実行される」と言及されることがある。
【0225】
当該技術分野における通常の技術を有する者には、動作及び記号的に表現された演算又は命令が、CPUによる電気信号の操作を含むことが理解されるであろう。電気システムは、電気信号の結果的な変換又は減少を引き起こすことができるデータビットを表し、メモリシステムのメモリ位置にデータビットを維持し、それによってCPUの動作及び他の信号の処理を再構成又は別の方法で変更する。データビットが維持されるメモリ位置は、データビットに対応する、又はデータビットを表す特定の電気的特性、磁気的特性、光学的特性、又は有機的特性を有する物理的位置である。実施形態は、上述したプラットフォーム又はCPUに限定されず、他のプラットフォーム及びCPUが、提供される方法をサポートし得ることを理解されたい。
【0226】
データビットはまた、磁気ディスク、光ディスク、及びCPUによって読み取り可能な任意の他の揮発性(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM))又は不揮発性(例えば、読み取り専用メモリ(ROM))大容量記憶システムを含むコンピュータ可読媒体上に維持されてもよい。コンピュータ可読媒体は、処理システム上に排他的に存在するか、又は処理システムに対してローカル又はリモートであり得る複数の相互接続された処理システム間で分散された、協調的又は相互接続されたコンピュータ可読媒体を含んでもよい。実施形態は、上述したメモリに限定されず、他のプラットフォーム及びメモリが、提供される方法をサポートし得ることを理解されたい。
【0227】
例示的な実施形態において、本明細書に記載されている動作、プロセスなどのいずれも、コンピュータ可読媒体に格納されたコンピュータ可読命令として実装されてもよい。コンピュータ可読命令は、移動体、ネットワーク要素、及び/又は任意の他のコンピューティングデバイスのプロセッサによって実行され得る。
【0228】
システムの態様のハードウェア実装とソフトウェア実装との間には、ほとんど区別がない。ハードウェアを使用するかソフトウェアを使用するかは、一般に(ただし特定の状況ではハードウェアとソフトウェアとの間の選択が重要になることがある)、コスト対効率のトレードオフを表す設計上の選択である。本明細書に記載されているプロセス及び/又はシステム及び/又は他の技術が効果的であり得る様々なビークル(例えばハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェア)が存在し得、好ましいビークルは、プロセス及び/又はシステム及び/又は他の技術が配備される状況によって変化し得る。例えば、実装者が、速度及び正確性が最重要であると判定した場合、実装者は、主にハードウェア及び/又はファームウェアのビークルを選択することができる。柔軟性が最重要である場合、実装者は、主にソフトウェア実装を選択することができる。代替的に、実装者は、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアの何らかの組み合わせを選択してもよい。
【0229】
前述の詳細な説明では、ブロック図、フローチャート、及び/又は例の使用を通じて、デバイス及び/又はプロセスの様々な実施形態を示した。そのようなブロック図、フローチャート、及び/又は例が1つ以上の機能及び/又は動作を含む限り、そのようなブロック図、フローチャート、又は例内の各機能及び/又は動作は、広範囲のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又は実質的にそれらの任意の組み合わせによって個別に及び/又は集合的に実装され得ることが当業者によって理解されよう。一実施形態において、本明細書に記載されている主題のいくつかの部分は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Arrays、FPGA)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processors、DSP)、及び/又は他の集積形式を介して実装されてもよい。しかしながら、本明細書に開示されている実施形態のいくつかの態様は、その全体又は一部が、1つ以上のコンピュータ上で動作する1つ以上のコンピュータプログラムとして(例えば1つ以上のコンピュータシステム上で動作する1つ以上のプログラムとして)、1つ以上のプロセッサ上で動作する1つ以上のプログラムとして(例えば1つ以上のマイクロプロセッサ上で動作する1つ以上のプログラムとして)、ファームウェアとして、又はこれらの実質的に任意の組み合わせとして、集積回路において等価的に実装され得ること、並びに、回路を設計すること、及び/又は、ソフトウェア及び/若しくはファームウェアのコードを書くことが、この開示に照らして当業者の技術の範囲内であることが、当業者には認識されるであろう。加えて、本明細書に記載されている主題の機構が、様々な形態のプログラム製品として配布され得ること、及び、本明細書に記載されている主題の例示的な実施形態が、配布を実際に行うために使用される特定のタイプの信号担持媒体にかかわらず適用されることが、当業者には理解されるであろう。信号担持媒体の例としては、フロッピーディスク、ハードディスクドライブ、CD、DVD、デジタルテープ、コンピュータメモリなどの記録可能型媒体、並びに、デジタル及び/又はアナログ通信媒体(例えば光ファイバケーブル、導波管、有線通信リンク、無線通信リンクなど)などの送信型媒体が挙げられ、ただしこれらに限定されない。
【0230】
本明細書に記載されている方法でデバイス及び/又はプロセスを説明し、その後、エンジニアリング手法を使用して、そのような説明されたデバイス及び/又はプロセスをデータ処理システムに統合することが、当該技術分野において一般的であることが、当業者には認識されるであろう。すなわち、本明細書に記載されているデバイス及び/又はプロセスの少なくとも一部が、合理的な量の実験を介してデータ処理システムに統合され得る。典型的なデータ処理システムは、一般に、システムユニットハウジング、ビデオ表示装置、揮発性及び不揮発性メモリなどのメモリ、マイクロプロセッサ及びデジタル信号プロセッサなどのプロセッサ、オペレーティングシステム、ドライバ、グラフィックユーザインターフェース及びアプリケーションプログラムなどの計算エンティティ、タッチパッド若しくはスクリーンなどの1つ以上の対話デバイス、並びに/又は、フィードバックループ及び制御モータ(例えば、位置及び/又は速度を感知するフィードバック、コンポーネント及び/又は量を移動及び/又は調節する制御モータ)などの制御システム、のうちの1つ以上を含み得ることが、当業者には認識されるであろう。典型的なデータ処理システムは、データコンピューティング/通信システム及び/又はネットワークコンピューティング/通信システムに典型的に見られるような、任意の好適な市販の構成要素を利用して実施され得る。
【0231】
本明細書に記載の主題は、異なる他の構成要素内に含まれるか、又は異なる他の構成要素と接続される異なる構成要素を示すことがある。そのような図示されたアーキテクチャは単なる例であり、実際には、同じ機能を達成する他の多くのアーキテクチャが実装され得ることを理解されたい。概念的には、同じ機能を達成するための構成要素の任意の配置は、所望の機能が達成され得るように、効果的に「関連付けられる」。したがって、特定の機能を達成するために組み合わされた本明細書における任意の2つの構成要素は、アーキテクチャ又は介在する構成要素に関係なく、所望の機能が達成されるように、互いに「関連付けられている」とみなすことができる。同様に、そのように関連付けられた任意の2つの構成要素は、所望の機能を達成するために互いに「動作可能に接続されている」、又は「動作可能に結合されている」とみなすこともでき、そのように関連付けることができる任意の2つの構成要素は、所望の機能を達成するために互いに「動作可能に結合可能」であるとみなすこともできる。動作可能に結合可能の具体例としては、物理的に嵌合可能かつ/若しくは物理的に相互作用する構成要素、及び/又は、無線で相互作用可能かつ/若しくは無線で相互作用する構成要素、及び/又は、論理的に相互作用するかつ/若しくは論理的に相互作用可能な構成要素が挙げられ、ただしこれらに限定されない。
【0232】
本明細書における実質的に任意の複数形及び/又は単数形の用語の使用に関して、当業者は、文脈及び/又は用途に適切であるように、複数形から単数形に、かつ/又は単数形から複数形に変換することができる。本明細書では、明瞭にする目的で、様々な単数形/複数形の並べ換えが明示的に記載され得る。
【0233】
一般に、本明細書、特に添付の請求項(例えば添付の請求項の本体)において使用されている用語は、一般に「非限定」用語として意図されることが当業者には理解されるであろう(例えば、「含んでいる」という用語は、「含んでいるがそれらに限定されない」と解釈するべきであり、「有する」という用語は、「を少なくとも有する」と解釈するべきであり、「含む」という用語は、「含むがそれらに限定されない」と解釈するべきである)。更に、導入された請求項の特定の数の記載が意図される場合、そのような意図は請求項に明示的に記載されており、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しないことが、当業者には理解されるであろう。例えば、1つの項目のみが意図される場合、「単一」という用語又は類似する言葉が使用され得る。理解を助けるために、以下の添付の請求項及び/又は本明細書の説明は、請求項の記載を導入するために「少なくとも1つの」及び「1つ以上の」という導入句の使用を含み得る。しかしながら、このような句の使用は、不定冠詞「a」又は「an」による請求項の記載の導入が、そのような導入された請求項の記載を含む任意の特定の請求項を、1つのそのような記載のみを含む実施形態に制限することを意味するものと解釈すべきではなく、たとえ同じ請求項に、導入句「1つ以上の」又は「少なくとも1つの」及び「a」又は「an」などの不定冠詞が含まれていても同様である(例えば「a」及び/又は「an」は「少なくとも1つの」又は「1つ以上」を意味するものと解釈すべきである)。請求項の記載を導入するために使用される定冠詞の使用も同様である。加えて、導入された請求項の特定の数の記載が明示的に記載されている場合でも、かかる記載は少なくとも記載された数を意味するものと解釈されるべきであることが、当業者には認識されるであろう(例えば、他の修飾語なしの「2つの記載」という単純な記載は、少なくとも2つの記載、又は2つ以上の記載を意味する)。更に、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ」に類似する表記が使用される場合、一般に、そのような構造は、当業者がその表記を理解するであろう意味として意図される(例えば、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBを一緒に、A及びCを一緒に、B及びCを一緒に、並びに/又は、A、B、及びCを一緒に、有するシステムを含み、ただしこれらに限定されない)。「A、B、又はCのうちの少なくとも1つ」に類似する表記が使用される場合、一般に、そのような構造は、当業者がその表記を理解するであろう意味として意図される(例えば、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBを一緒に、A及びCを一緒に、B及びCを一緒に、並びに/又は、A、B、及びCを一緒に、有するシステムを含み、ただしこれらに限定されない)。明細書、特許請求の範囲、又は図面のいずれにおいても、2つ以上の代替的な用語を提示する実質的に任意の離接的な語及び/又は句は、用語の一方、用語のいずれか、又は両方の用語を含む可能性を企図するものと理解されるべきであることが、当業者には更に理解されるであろう。例えば、「A又はB」という句は、「A」若しくは「B」又は「A及びB」の可能性を含むものと理解されたい。更に、本明細書で使用される、複数の項目のリスト及び/又は複数の項目のカテゴリのリストが後ろに続く「~のいずれか」という用語は、項目及び/又は項目のカテゴリの、「のいずれか」、「の任意の組み合わせ」、「の任意の複数」、及び/又は「の任意の複数の組み合わせ」を、個別に、又は他の項目及び/又は他の項目のカテゴリとの組み合わせにおいて、含むことを意図している。更に、本明細書で使用される、「セット」という用語は、ゼロを含む任意の数の項目を含むことを意図している。追加的に、本明細書で使用される、「数」という用語は、ゼロを含む任意の数を含むことを意図している。また、本明細書で使用される「多重」という用語は、「複数」と同義であることが意図される。
【0234】
加えて、本開示の特徴又は態様がMarkush群の観点から説明されている場合、当業者には、本開示がそれによってMarkush群の任意の個々のメンバー又はメンバーのサブグループの観点からも説明されることが認識されるであろう。
【0235】
当業者には理解されるように、書面による説明を提供するという観点など、あらゆる目的のために、本明細書に開示される全ての範囲は、その任意の可能な部分範囲及び部分範囲の組み合わせも包含している。任意の列挙された範囲は、同じ範囲が、少なくとも等しい2分の1、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1などに分解されることを十分に説明して可能にするものとして、容易に認識することができる。非限定的な例として、本明細書に記載されている各範囲は、下位3分の1、中央の3分の1、及び上位3分の1などに容易に分解され得る。また、当業者には理解されるように、「まで」、「少なくとも」、「より大きい」、「より小さい」等の全ての言葉は、言及された数を含み、かつ、上述したように更に部分範囲に分解され得る範囲を意味する。最後に、当業者には理解されるように、範囲は個々の各要素を含む。したがって、例えば、1~3個のセルを有するグループは、1個、2個、又は3個のセルを有するグループを指す。同様に、1~5個のセルを有するグループは、1個、2個、3個、4個、又は5個のセルを有するグループを指し、以下同様である。
【0236】
更に、請求項は、特にそのように記載されない限り、提供された順序又は提供された要素に限定されるものとして読まれるべきではない。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2023-12-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路を備える無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、前記回路は、
リレーWTRUとの接続を確立し、
前記リレーWTRUを介してネットワークとの接続を確立し、
第1の無線リソース制御(RRC)状態から第2のRRC状態への前記WTRUの状態変更についてのRRC指標であって、前記第1のRRC状態が前記第2のRRC状態とは異なる、RRC指標を受信し、
前記第1のRRC状態から前記第2のRRC状態に状態を変更し、
前記状態変更に応答して、ページング情報であって、前記ページング情報は、前記第2のRRC状態がRRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態のいずれかであるとき、WTRU間欠受信(DRX)サイクル情報を含む、ページング情報を前記リレーWTRUに送信するように構成されている、WTRU。
【請求項2】
前記リレーWTRUに送信される前記DRXサイクル情報のコンテンツは、前記WTRUの前記第2のRRC状態に依存する、請求項1に記載のWTRU。
【請求項3】
前記状態変更に応答して、前記第2のRRC状態が前記RRCアイドル状態であり、前記WTRUのページング情報を前記リレーWTRUに送信し、前記ページング情報は、非アクセス層によって構成されたDRXサイクル情報を含む、請求項1に記載のWTRU。
【請求項4】
前記状態変更に応答して、前記第2のRRC状態が前記RRC非アクティブ状態であり、前記WTRUのページング情報を前記リレーWTRUに送信し、前記ページング情報は、(i)前記WTRUの非アクセス層によって構成されたDRXサイクル情報、又は(ii)前記WTRUの無線アクセスネットワークによって構成されたDRXサイクル情報のいずれかのWTRU DRXサイクル情報を含み、送信される前記DRX情報は、(i)又は(ii)の最小値である、請求項1に記載のWTRU。
【請求項5】
前記リレーWTRUとの前記接続は、PC5 RRCリンクであり、前記リレーWTRUを介した前記ネットワークとの前記接続は、Uuリンクである、請求項1に記載のWTRU。
【請求項6】
前記WTRUから前記リレーWTRUへの送信は、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)又は一時モバイル加入者識別子(TMSI)のうちの1つを含むWTRU識別子(ID)を更に含む、請求項1に記載のWTRU。
【請求項7】
無線送信/受信ユニット(WTRU)によって実行される方法であって、前記方法は、
リレーWTRUとの接続を確立することと、
前記リレーWTRUを介してネットワークとの接続を確立することと、
第1の無線リソース制御(RRC)状態から第2のRRC状態への前記WTRUの状態変更についてのRRC指標であって、前記第1のRRC状態が前記第2のRRC状態とは異なる、RRC指標を受信することと、
前記第1のRRC状態から前記第2のRRC状態に状態を変更することと、
状態を変更することに応答して、ページング情報であって、前記ページング情報は、前記第2のRRC状態がRRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態のいずれかであるとき、WTRU間欠受信(DRX)サイクル情報を含む、ページング情報を前記リレーWTRUに送信することと、を含む、方法。
【請求項8】
前記第2のRRC状態が前記RRCアイドル状態であるページング情報を前記リレーWTRUに送信することは、非アクセス層によって構成されたDRXサイクル情報を送信することを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第2のRRC状態が前記RRC非アクティブ状態である、ページング情報を前記リレーWTRUに送信することは、(i)前記WTRUの非アクセス層によって構成されたDRXサイクル情報、又は(ii)前記WTRUの無線アクセスネットワークによって構成されたDRXサイクル情報のいずれかのWTRU DRXサイクル情報を送信することを含み、送信される前記DRX情報は、(i)又は(ii)の最小値である、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
ページング情報を前記リレーWTRUに送信することは、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)又は一時モバイル加入者識別子(TMSI)のうちの1つを含むWTRU識別子(ID)送信することを更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記リレーWTRUとの前記接続を確立することは、前記リレーWTRUとのPC5 RRC接続を確立することを含み、前記ネットワークとの前記接続を確立することは、前記ネットワークとのUu接続を確立することを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
回路を備えるリレー無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、前記回路は、
リモートWTRUとの接続を確立し、
ネットワークとの接続を確立してメッセージを前記リモートWTRUに転送し、
前記リモートWTRUの状態変更の指標を受信し、
前記リモートWTRUからページング情報であって、前記ページング情報は、WTRU間欠受信(DRX)サイクル情報を含み、前記ページング情報のコンテンツは、前記リモートWTRUの状態に依存する、ページング情報を受信し、
前記リモートWTRUがRRCアイドル状態又はRRC非アクティブ状態にあるとき、前記ネットワークから受信された前記ページング情報を前記リモートWTRUに転送するように構成されている、リレーWTRU。
【請求項13】
前記リモートWTRUが前記RRCアイドル状態にあるとき、前記リレーWTRUは、非アクセス層によって構成されたDRXサイクル情報を含むページング情報を受信する、請求項12に記載のリレーWTRU。
【請求項14】
前記リレーWTRUは、(i)前記リモートWTRUの非アクセス層によって構成されたDRXサイクル情報、又は(ii)前記リモートWTRUの無線アクセスネットワークによって構成されたDRXサイクル情報のいずれかのリモートWTRU DRXサイクル情報を含むページング情報を受信し、受信される前記DRX情報は、前記リモートWTRUが前記RRC非アクティブ状態であるとき、(i)又は(ii)の最小値である、請求項12に記載のリレーWTRU。
【請求項15】
前記リレーWTRUは、前記リモートWTRUから受信された前記DRXサイクルの最小値又はデフォルトDRXサイクル情報に関連付けられた前記ページング情報を転送する、請求項12に記載のリレーWTRU。
【国際調査報告】