(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-19
(54)【発明の名称】融合タンパク質、医薬組成物、及び治療適用
(51)【国際特許分類】
C07K 19/00 20060101AFI20240312BHJP
C07K 14/55 20060101ALI20240312BHJP
C07K 16/28 20060101ALI20240312BHJP
A61K 47/68 20170101ALI20240312BHJP
A61K 47/65 20170101ALI20240312BHJP
A61K 38/20 20060101ALI20240312BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20240312BHJP
A61P 35/04 20060101ALI20240312BHJP
A61K 39/395 20060101ALI20240312BHJP
C12N 15/62 20060101ALN20240312BHJP
【FI】
C07K19/00 ZNA
C07K14/55
C07K16/28
A61K47/68
A61K47/65
A61K38/20
A61P35/00
A61P35/04
A61K39/395 U
A61K39/395 N
C12N15/62 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560529
(86)(22)【出願日】2022-03-31
(85)【翻訳文提出日】2023-11-28
(86)【国際出願番号】 US2022022697
(87)【国際公開番号】W WO2022212614
(87)【国際公開日】2022-10-06
(32)【優先日】2021-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520498044
【氏名又は名称】アンウィタ バイオサイエンシス, インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100097456
【氏名又は名称】石川 徹
(72)【発明者】
【氏名】ジヤング ゾング
(72)【発明者】
【氏名】ファン イー
(72)【発明者】
【氏名】マシュー シーゲル
(72)【発明者】
【氏名】ジアニング フアング
【テーマコード(参考)】
4C076
4C084
4C085
4H045
【Fターム(参考)】
4C076AA11
4C076AA36
4C076AA95
4C076BB13
4C076CC27
4C076EE41
4C076EE59
4C084AA02
4C084AA03
4C084CA18
4C084DA14
4C084MA65
4C084MA66
4C084NA05
4C084ZB26
4C085AA16
4C085AA25
4C085BB11
4C085BB15
4C085BB36
4H045AA10
4H045AA20
4H045AA30
4H045BA10
4H045BA41
4H045CA40
4H045DA04
4H045DA50
4H045EA20
4H045FA72
4H045FA74
(57)【要約】
インターロイキン2ドメイン、プログラム細胞死1結合ドメイン、及び半減期延長ドメインを含む融合タンパク質:並びにその医薬組成物が本明細書に提供される。増殖性疾患の1以上の症状を治療、予防、又は改善するためのそれらの使用法も本明細書に提供される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターロイキン2(IL-2)ドメイン、プログラム細胞死1(PD-1)結合ドメイン、及び半減期延長ドメインを含む融合タンパク質であって、前記IL-2ドメインが、(i)N29~A50位のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;(ii)E15、H16、D20、K32、K76、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換;(iii)R38~Y45位でのアミノ酸置換;及び/又はN30~L80位の2つのアミノ酸残基の間に形成されるジスルフィド結合を含む、前記融合タンパク質。
【請求項2】
前記IL-2ドメインが、N29~A50位のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換、及び任意にE15、H16、D20、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含む、請求項1記載の融合タンパク質。
【請求項3】
前記IL-2ドメインが、配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と、配列番号40もしくは41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換、及び任意にE15K、H16E、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む、請求項1又は2記載の融合タンパク質。
【請求項4】
前記IL-2ドメインが、配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と、配列番号40もしくは41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換、及び任意にE15Kのアミノ酸置換を含む、請求項1~3のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項5】
前記IL-2ドメインが、配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と、配列番号40もしくは41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換、及び任意にH16E、H16F、H16I、又はH16Vのアミノ酸置換を含む、請求項1~4のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項6】
前記IL-2ドメインが、配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と、配列番号40もしくは41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換、及び任意にD20A、D20E、D20K、又はD20Tのアミノ酸置換を含む、請求項1~5のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項7】
前記IL-2ドメインが、配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と、配列番号40もしくは41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換、及び任意にS87Dのアミノ酸置換を含む、請求項1~6のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項8】
前記IL-2ドメインが、配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と、配列番号40もしくは41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換、及び任意にN88Aのアミノ酸置換を含む、請求項1~7のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項9】
前記IL-2ドメインが、配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と、配列番号40もしくは41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換、及び任意にI92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む、請求項1~8のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項10】
前記IL-2ドメインが、配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と、配列番号40もしくは41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換、及びE15K、H16I、D20T、N88A、又はI92Aの1又は2つのアミノ酸置換を含む、請求項1~9のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項11】
前記IL-2ドメインが、E15、H16、D20、K32、R38、L40、F42、K76、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含む、請求項1~10のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項12】
前記IL-2ドメインが、E15、D20、H16、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含む、請求項1~11のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項13】
前記IL-2ドメインが、E15位でのアミノ酸置換を含む、請求項1~12のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項14】
前記IL-2ドメインが、E15Kのアミノ酸置換を含む、請求項1~12のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項15】
前記IL-2ドメインが、H16位でのアミノ酸置換を含む、請求項1~14のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項16】
前記IL-2ドメインが、H16E、H16I、又はH16Vのアミノ酸置換を含む、請求項1~15のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項17】
前記IL-2ドメインが、D20位でのアミノ酸置換を含む、請求項1~16のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項18】
前記IL-2ドメインが、D20A、D20E、D20K、又はD20Tのアミノ酸置換を含む、請求項1~17のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項19】
前記IL-2ドメインが、K32位でのアミノ酸置換を含む、請求項1~18のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項20】
前記IL-2ドメインが、K32Eのアミノ酸置換を含む、請求項1~19のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項21】
前記IL-2ドメインが、R38位でのアミノ酸置換を含む、請求項1~20のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項22】
前記IL-2ドメインが、R38E又はR38Nのアミノ酸置換を含む、請求項1~21のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項23】
前記IL-2ドメインが、L40位でのアミノ酸置換を含む、請求項1~22のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項24】
前記IL-2ドメインが、L40Tのアミノ酸置換を含む、請求項1~23のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項25】
前記IL-2ドメインが、F42位でのアミノ酸置換を含む、請求項1~24のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項26】
前記IL-2ドメインが、F42A又はF42Kのアミノ酸置換を含む、請求項1~25のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項27】
前記IL-2ドメインが、K76位でのアミノ酸置換を含む、請求項1~26のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項28】
前記IL-2ドメインが、K76Eのアミノ酸置換を含む、請求項1~27のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項29】
前記IL-2ドメインが、S87位でのアミノ酸置換を含む、請求項1~28のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項30】
前記IL-2ドメインが、S87Dのアミノ酸置換を含む、請求項1~29のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項31】
前記IL-2ドメインが、N88位でのアミノ酸置換を含む、請求項1~30のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項32】
前記IL-2ドメインが、N88Aのアミノ酸置換を含む、請求項1~31のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項33】
前記IL-2ドメインが、I92位でのアミノ酸置換を含む、請求項1~32のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項34】
前記IL-2ドメインが、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む、請求項1~33のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項35】
前記IL-2ドメインが、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のようにR38及びL40位でのアミノ酸置換を含む、請求項1~34のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項36】
前記IL-2ドメインが、R38N及びL40Tのアミノ酸置換を含む、請求項1~35のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項37】
前記IL-2ドメインが、E15、R38、及びL40位でのアミノ酸置換を含む、請求項1~36のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項38】
前記IL-2ドメインが、E15K、R38N、及びL40Tのアミノ酸置換を含む、請求項1~37のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項39】
前記IL-2ドメインが、E15、K32、R38、及びL40位でのアミノ酸置換を含む、請求項1~38のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項40】
前記IL-2ドメインが、E15K、K32E、R38N、及びL40Tのアミノ酸置換を含む、請求項1~39のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項41】
前記IL-2ドメインが、E15、R38、L40、及びK76位でのアミノ酸置換を含む、請求項1~38のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項42】
前記IL-2ドメインが、E15K、R38N、L40T、及びK76Eのアミノ酸置換を含む、請求項1~39及び41のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項43】
前記IL-2ドメインが、N-グリコシル化される、請求項36~42のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項44】
前記IL-2ドメインが、R38及びF42位でのアミノ酸置換を含む、請求項1~34のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項45】
前記IL-2ドメインが、R38E及びF42A又はF42Kのアミノ酸置換を含む、請求項1~34のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項46】
前記IL-2ドメインが、K32、R38、及びF42位でのアミノ酸置換を含む、請求項1~34のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項47】
前記IL-2ドメインが、K32E、R38E、及びF42A又はF42Kのアミノ酸置換を含む、請求項1~34のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項48】
前記IL-2ドメインが、E15、K32、R38、及びF42位でのアミノ酸置換を含む、請求項1~34のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項49】
前記IL-2ドメインが、E15K、K32E、R38E、及びF42A又はF42Kのアミノ酸置換を含む、請求項1~34のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項50】
前記IL-2ドメインが、R38、F42、及びK76位でのアミノ酸置換を含む、請求項1~34のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項51】
前記IL-2ドメインが、R38E、F42A又はF42K、及びK76Eのアミノ酸置換を含む、請求項1~34のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項52】
前記IL-2ドメインが、E15、R38、F42、及びK76位でのアミノ酸置換を含む、請求項1~34のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項53】
前記IL-2ドメインが、E15K、R38E、F42A又はF42K、及びK76Eのアミノ酸置換を含む、請求項1~34のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項54】
前記インターロイキン2ドメインが、N30~L80位の2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されるジスルフィド結合を含む、請求項1~53のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項55】
前記インターロイキン2ドメインが、各々独立してK35、R38、F42、Y45、E62、V69、又はL72の2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されるジスルフィド結合を含む、請求項1~54のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項56】
前記インターロイキン2ドメインが、K35CとL72C、R38CとL72C、F42CとV69C、Y42CとL72C、又はY45CとE62Cの間に形成されるジスルフィド結合を含む、請求項1~55のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項57】
前記インターロイキン2ドメインが、F42CとV69Cの間に形成されるジスルフィド結合を含む、請求項1~56のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項58】
前記インターロイキン2ドメインが、F42CとV69Cの間に形成されるジスルフィド結合及びE15K、K32E、又はK76Eのアミノ酸置換を含む、請求項1~57のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項59】
前記インターロイキン2ドメインが、F42CとV69Cの間に形成されるジスルフィド結合及びE15Kのアミノ酸置換を含む、請求項58記載の融合タンパク質。
【請求項60】
前記インターロイキン2ドメインが、F42CとV69Cの間に形成されるジスルフィド結合及びK32Eのアミノ酸置換を含む、請求項58記載の融合タンパク質。
【請求項61】
前記インターロイキン2ドメインが、F42CとV69Cの間に形成されるジスルフィド結合及びK76Eのアミノ酸置換を含む、請求項58記載の融合タンパク質。
【請求項62】
前記インターロイキン2ドメインが、F42CとV69Cの間に形成されるジスルフィド結合並びにE15K及びK32Eのアミノ酸置換を含む、請求項58記載の融合タンパク質。
【請求項63】
前記インターロイキン2ドメインが、F42CとV69Cの間に形成されるジスルフィド結合並びにE15K及びK76Eのアミノ酸置換を含む、請求項58記載の融合タンパク質。
【請求項64】
前記IL-2ドメインが、配列番号6~37、42~81、255、及び256のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、請求項1記載の融合タンパク質。
【請求項65】
前記IL-2ドメインが、配列番号42、50、52、56、58、60、68、70、80、255、又は256のアミノ酸配列を含む、請求項1記載の融合タンパク質。
【請求項66】
前記IL-2ドメインが、配列番号56、60、68、70、80、255、又は256のアミノ酸配列を含む、請求項1記載の融合タンパク質。
【請求項67】
前記PD-1結合ドメインが、
(i)配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3;
(ii)配列番号120のCDRL1、LASのCDRL2、配列番号121のCDRL3、配列番号122のCDRH1、配列番号123のCDRH2、及び配列番号124のCDRH3;
(iii)配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL3、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3;
(iv)配列番号138のCDRL1、TATのCDRL2、配列番号139のCDRL3、配列番号140のCDRH1、配列番号141のCDRH2、及び配列番号142のCDRH3;
(v)配列番号147のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号148のCDRL3、配列番号149のCDRH1、配列番号150のCDRH2、及び配列番号151のCDRH3;
(vi)配列番号156のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号157のCDRL3、配列番号158のCDRH1、配列番号159のCDRH2、及び配列番号160のCDRH3;
(vii)配列番号165のCDRL1、YAFのCDRL2、配列番号166のCDRL3、配列番号167のCDRH1、配列番号168のCDRH2、及び配列番号169のCDRH3;
(viii)配列番号174のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号175のCDRL3、配列番号176のCDRH1、配列番号177のCDRH2、及び配列番号178のCDRH3;
(ix)配列番号183のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号184のCDRL3、配列番号185のCDRH1、配列番号186のCDRH2、及び配列番号187のCDRH3;又は
(x)配列番号192のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号193のCDRL3、配列番号194のCDRH1、配列番号195のCDRH2、及び配列番号196のCDRH3
を含む、請求項1~66のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項68】
前記PD-1結合ドメインが、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む、請求項1~67のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項69】
前記PD-1結合ドメインが、配列番号120のCDRL1、LASのCDRL2、配列番号121のCDRL3、配列番号122のCDRH1、配列番号123のCDRH2、及び配列番号124のCDRH3を含む、請求項1~67のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項70】
前記PD-1結合ドメインが、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL3、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む、請求項1~67のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項71】
前記PD-1結合ドメインが、配列番号138のCDRL1、TATのCDRL2、配列番号139のCDRL3、配列番号140のCDRH1、配列番号141のCDRH2、及び配列番号142のCDRH3を含む、請求項1~67のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項72】
前記PD-1結合ドメインが、配列番号147のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号148のCDRL3、配列番号149のCDRH1、配列番号150のCDRH2、及び配列番号151のCDRH3を含む、請求項1~67のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項73】
前記PD-1結合ドメインが、配列番号156のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号157のCDRL3、配列番号158のCDRH1、配列番号159のCDRH2、及び配列番号160のCDRH3を含む、請求項1~67のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項74】
前記PD-1結合ドメインが、配列番号165のCDRL1、YAFのCDRL2、配列番号166のCDRL3、配列番号167のCDRH1、配列番号168のCDRH2、及び配列番号169のCDRH3を含む、請求項1~67のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項75】
前記PD-1結合ドメインが、配列番号174のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号175のCDRL3、配列番号176のCDRH1、配列番号177のCDRH2、及び配列番号178のCDRH3を含む、請求項1~67のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項76】
前記PD-1結合ドメインが、配列番号183のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号184のCDRL3、配列番号185のCDRH1、配列番号186のCDRH2、及び配列番号187のCDRH3を含む、請求項1~67のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項77】
前記PD-1結合ドメインが、配列番号192のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号193のCDRL3、配列番号194のCDRH1、配列番号195のCDRH2、及び配列番号196のCDRH3を含む、請求項1~67のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項78】
前記半減期延長ドメインが、フラグメント結晶化可能(Fc)ドメインを含む、請求項1~77のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項79】
IL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに任意にペプチドリンカーを含み、IL-2ドメインのN末端が、直接又はペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合している、請求項78記載の融合タンパク質。
【請求項80】
第1及び第2のIL-2ドメイン、第1及び第2の軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに任意に第1及び第2のペプチドリンカーを含み、第1のIL-2ドメインのN末端が、直接又は第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、直接又は第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合している、請求項78又は79記載の融合タンパク質。
【請求項81】
前記インタクトな抗PD-1抗体がヒト抗体又はヒト化抗体である、請求項79又は80記載の融合タンパク質。
【請求項82】
前記インタクトな抗PD-1抗体が、IgA、IgD、IgE、IgG、又はIgM抗体である、請求項79~81のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項83】
前記インタクトな抗PD-1抗体が、IgG抗体である、請求項79~82のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項84】
前記インタクトな抗PD-1抗体が、IgG1又はIgG4抗体である、請求項79~83のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項85】
前記インタクトな抗PD-1抗体が、IgG1抗体である、請求項79~84のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項86】
前記インタクトな抗PD-1抗体が、IgG4抗体である、請求項79~84のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項87】
前記インタクトな抗PD-1抗体が、ノブインホール構造にある、請求項79~86のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項88】
(i)配列番号116の軽鎖可変領域及び配列番号117の重鎖可変領域;
(ii)配列番号125の軽鎖可変領域及び配列番号126の重鎖可変領域;
(iii)配列番号134の軽鎖可変領域及び配列番号135の重鎖可変領域;
(iv)配列番号143の軽鎖可変領域及び配列番号144の重鎖可変領域;
(v)配列番号152の軽鎖可変領域及び配列番号153の重鎖可変領域;
(vi)配列番号161の軽鎖可変領域及び配列番号162の重鎖可変領域;
(vii)配列番号170の軽鎖可変領域及び配列番号171の重鎖可変領域;
(viii)配列番号179の軽鎖可変領域及び配列番号180の重鎖可変領域;
(ix)配列番号188の軽鎖可変領域及び配列番号189の重鎖可変領域;又は
(x)配列番号197の軽鎖可変領域及び配列番号198の重鎖可変領域
を含む、請求項79又は80記載の融合タンパク質。
【請求項89】
前記融合タンパク質が、(i)配列番号136;(ii)配列番号248;及び(iii)配列番号249、250、251、252、253、又は254を含む、請求項78又は79記載の融合タンパク質。
【請求項90】
前記融合タンパク質が、(i)配列番号136;(ii)配列番号257;及び(iii)配列番号258、259、260、261、262、又は263を含む、請求項78又は79記載の融合タンパク質。
【請求項91】
前記融合タンパク質が、(i)配列番号136;(ii)配列番号264;及び(iii)配列番号202、265、266、267、268、又は269を含む、請求項78又は79記載の融合タンパク質。
【請求項92】
前記融合タンパク質が、(i)配列番号118;(ii)配列番号201;及び(iii)配列番号203又は204を含む、請求項78又は79記載の融合タンパク質。
【請求項93】
前記融合タンパク質が、(i)配列番号118及び(ii)配列番号205を含む、請求項78~80のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項94】
前記半減期延長ドメインが、アルブミン結合ドメインである、請求項1~77のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項95】
IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に第1及び第2のペプチドリンカーを含み、IL-2ドメインのN末端が、直接又は第1のペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのC末端に結合しており、アルブミン結合ドメインのN末端が、直接又は第2のペプチドリンカーを介してPD-1結合ドメインのC末端に結合している、請求項94記載の融合タンパク質。
【請求項96】
IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に第1及び第2のペプチドリンカーを含み、IL-2ドメインのC末端が、直接又は第1のペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのN末端に結合しており、アルブミン結合ドメインのC末端が、直接又は第2のペプチドリンカーを介してPD-1結合ドメインのN末端に結合している、請求項94記載の融合タンパク質。
【請求項97】
IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に第1及び第2のペプチドリンカーを含み、IL-2ドメインのN末端が、直接又は第1のペプチドリンカーを介してPD-1結合ドメインのC末端に結合しており、PD-1結合ドメインのN末端が、直接又は第2のペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのC末端に結合している、請求項94記載の融合タンパク質。
【請求項98】
IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に第1及び第2のペプチドリンカーを含み、IL-2ドメインのC末端が、直接又は第1のペプチドリンカーを介してPD-1結合ドメインのN末端に結合しており、PD-1結合ドメインのC末端が、直接又は第2のペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのN末端に結合している、請求項94記載の融合タンパク質。
【請求項99】
IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に第1及び第2のペプチドリンカーを含み、PD-1結合ドメインのN末端が、直接又は第1のペプチドリンカーを介してIL-2ドメインのC末端に結合しており、IL-2ドメインのN末端が、直接又は第2のペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのC末端に結合している、請求項94記載の融合タンパク質。
【請求項100】
IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に第1及び第2のペプチドリンカーを含み、PD-1結合ドメインのC末端が、直接又は第1のペプチドリンカーを介してIL-2ドメインのN末端に結合しており、IL-2ドメインのC末端が、直接又は第2のペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのN末端に結合している、請求項94記載の融合タンパク質。
【請求項101】
前記アルブミン結合ドメインが、ヒト血清アルブミンに結合する抗体又はその断片である、請求項94~100のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項102】
前記アルブミン結合ドメインが、単一ドメイン抗体である、請求項94~101のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項103】
前記アルブミン結合ドメインが、V
HH単一ドメイン抗体である、請求項94~102のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項104】
前記単一ドメイン抗体が、(i)配列番号83のCDR1、配列番号84のCDR2、及び配列番号85のCDR3;又は(ii)配列番号91のCDR1、配列番号92のCDR2、及び配列番号93のCDR3を含む、請求項102又は103記載の融合タンパク質。
【請求項105】
前記単一ドメイン抗体が、配列番号90又は97のアミノ酸配列を有する、請求項102~104のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項106】
請求項1~105のいずれか一項記載の融合タンパク質、及び医薬として許容し得る賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項107】
前記医薬組成物が単一剤形にある、請求項106記載の医薬組成物。
【請求項108】
前記医薬組成物が固体である、請求項106又は107記載の医薬組成物。
【請求項109】
前記医薬組成物が非経口剤形である、請求項106又は107記載の医薬組成物。
【請求項110】
前記医薬組成物が静脈用剤形である、請求項109記載の医薬組成物。
【請求項111】
前記医薬組成物が溶液である、請求項106、107、109、又は110のいずれか一項記載の医薬組成物。
【請求項112】
対象において増殖性疾患の1以上の症状を治療、予防、又は改善する方法であって、それを必要とする対象に、請求項1~105のいずれか一項記載の融合タンパク質又は請求項106~111のいずれか一項記載の医薬組成物の治療有効量を投与することを含む方法。
【請求項113】
前記増殖性疾患が癌である、請求項112記載の方法。
【請求項114】
前記増殖性疾患が転移性癌である、請求項112又は113記載の方法。
【請求項115】
細胞の成長を抑制する方法であって、前記細胞と、請求項1~105のいずれか一項記載の融合タンパク質又は請求項106~111のいずれか一項記載の医薬組成物の有効量とを接触させることを含む方法。
【請求項116】
前記細胞が癌細胞である、請求項115記載の方法。
【請求項117】
免疫エフェクター細胞を活性化させる方法であって、前記細胞と、請求項1~105のいずれか一項記載の融合タンパク質又は請求項106~111のいずれか一項記載の医薬組成物の有効量とを接触させることを含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本出願は、2021年3月31日に出願された米国仮出願第63/169,132号の恩典を主張し、その開示は引用により完全に本明細書中に組み込まれる。
【0002】
(分野)
インターロイキン2ドメイン、プログラム細胞死1結合ドメイン、及び半減期延長ドメインを含む融合タンパク質:並びにその医薬組成物が本明細書に提供される。増殖性疾患の1以上の症状を治療、予防、又は改善するためのそれらの使用法も本明細書に提供される。
【0003】
(配列表への言及)
本明細書は、サイズが360,545バイトであり、2022年3月30日に作成された、「216A013WO01_SEQ_LIST_ST25.txt」と題するコンピュータ可読形式(CRF)の配列表と共に提出されており、その内容は引用により完全に本明細書中に組み込まれる。
【背景技術】
【0004】
(背景)
宿主免疫系の調節不全は、癌にとっての1つの重要な免疫抵抗メカニズムである(Hanahan及びWeinbergの文献, Cell 2011, 144, 646-74; Pardoll, Nat. Rev. Cancer 2012, 12, 252-64)。免疫療法の1つのクラスは、T細胞の活性化及び増殖の調節において重要な役割を担う特異的チェックポイントタンパク質を標的とする薬剤である(Waldmanらの文献, Nat. Rev. Immunol. 2020, 20, 651-68)。これらのタンパク質は、T細胞活性化後のT細胞応答の調節を助けるために、T細胞表面上で共役受容体として機能する(Wolchokらの文献, Cancer J. 2010, 16, 311-17)。2つの最もよく特徴付けられたチェックポイントタンパク質は、細胞傷害性Tリンパ球抗原4(CTLA-4)及びプログラム細胞死-1(PD-1)であり、両方ともT細胞の活性化の負の調節因子として機能する(Waldmanらの文献, Nat. Rev. Immunol. 2020, 20, 651-68)。T細胞の活性化は、Tリンパ球上でのCTLA-4の発現を誘導し、それによってT細胞の活性化及び増殖をさらに抑制する。T細胞が活性化すると、PD-1発現が誘導される(Pardollの文献, Nat. Rev. Cancer 2012, 12, 252-64)。免疫チェックポイント遮断は、そのような抑制シグナルを除去し、抗腫瘍免疫応答を解除する(前述; Sharma及びAllisonの文献, Science 2015, 348, 56-61)。CTLA-4ブロッキング抗体のイピリムマブは、癌治療のためにFDAに承認された最初の免疫チェックポイント阻害剤であった(前述)。それ以来、いくつかの抗PD-1抗体が癌治療のために承認された(Gongらの文献, J. Immunother. Cancer 2018, 6, 8)。免疫療法は癌治療において大きな進歩を遂げているが、免疫チェックポイント阻害剤で癌を治療される患者の最大85パーセントは恩恵を受けない(Haslam及びPrasadの文献, JAMA Netw. Open 2019, 2, e192535)。
【0005】
インターロイキン2(IL-2)は、免疫恒常性を維持するために、免疫エフェクター(Teff)細胞と制御性T(Treg)細胞の両方の増殖、生存、及び機能を調整する多面発現性サイトカインである(Bluestoneの文献, N. Engl. J. Med. 2011, 365, 2129-31; Boymanらの文献, Nat. Rev. Immunol. 2012, 12, 180-90)。IL-2は、T細胞の成長を促進し、ナチュラルキラー(NK)細胞溶解活性を増強し、制御性T(Treg)細胞の分化を誘導し、活性化誘導細胞死を媒介する(Liaoらの文献, Curr. Opin. Immunol. 2011, 23, 598-604)。
【0006】
インターロイキン2受容体(IL-2R)は、3つの異なるインターロイキン2受容体鎖:α鎖(IL-2Rα又はCD25)、β鎖(IL-2Rβ又はCD122)、及びγ鎖(IL-2Rγ、γc、又はCD132)から生成される3つの異なる型で存在する(Wangらの文献, Science 2005, 310, 1159-63)。IL-2は、低親和性(Kd≒10nM)でIL-2Rαと結合する(前述)。4量体のIL-2シグナル伝達複合体の結晶構造から、IL-2上の15個のアミノ酸残基(K35、T37、R38、T41、F42、K43、F44、Y45、E61、E62、K64、P65、E68、L72、及びY107)が、IL-2とIL-2Rαとの間の界面残基として同定された(Stauberらの文献, Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 2006, 103, 2788-93)。IL-2は、中間の親和性(Kd≒1nM)でメモリーT細胞とNK細胞上で発現するIL-2RβとIL-2Rγのヘテロ二量体複合体と結合する(Wangらの文献, Science 2005, 310, 1159-63)。IL-2は、高親和性(Kd≒10pM)でTreg細胞上で発現するIL-2Rα、IL-2Rβ、とIL-2Rγのヘテロ三量体複合体と結合する(前述)。IL-2は、約100nMの解離定数(Kd)でIL-2Rβのみと結合する(前述)。IL-2Rαそれ自体は、シグナル伝達活性を有していない(前述)。IL-2は、中間親和性のヘテロ二量体IL-2Rβ/γ複合体又は高親和性のヘテロ三量体IL-2Rα/β/γ複合体を介してシグナルを伝達する(Liaoらの文献, Curr. Opin. Immunol. 2011, 23, 598-604)。IL-2が中間親和性のヘテロ二量体IL-2Rβ/γ複合体に結合すると、免疫賦活性Teff細胞の活性化及び増殖につながり、IL-2が高親和性のヘテロ三量体IL-2Rα/β/γ複合体に結合すると、免疫抑制性Treg細胞の活性化及び増殖をもたらす(Malekらの文献, Immunity 2010, 33, 153-65; Bluestoneの文献, N. Engl. J. Med. 2011, 365, 2129-31; Boymanらの文献, Nat. Rev. Immunol. 2012, 12, 180-90; Spanglerらの文献, Annu. Rev. Immunol. 2015, 33, 139-67)。免疫賦活及び免疫抑制のこの相反する二重の機能は、安全で効果的な治療剤としてIL-2を開発する上で大きな課題を提起する(Skrombolasらの文献, Expert Rev. Clin. Immunol. 2014, 10, 207-17; Abbasらの文献, Sci. Immunol. 2018, 3, eaat1482)。
【0007】
組み換えヒトIL-2のアルデスロイキンは、1992年に転移性腎細胞癌のために、及び1998年に転移性黒色腫のためにFDAに承認された(Rosenbergの文献, J. Immunol. 2014, 192, 5451-8)。転移性黒色腫又は腎臓癌の患者は、5~10%の率で癌の完全退縮を経験し、さらなる10%は部分退縮を経験する(Atkinsらの文献, J. Clin. Oncol. 1999, 17, 2105-16; Klapperらの文献, Cancer 2008, 113, 293-301)。IL-2療法に対する完全奏効者の約70%は再発しない(Rosenbergの文献, Sci. Transl. Med. 2012, 4, 127ps8)。しかし、癌の免疫療法としてのIL-2の成功は、その重篤な毒性と限られた有効性によって妨げられてきた。抗癌剤としてのその有効性を制限する大きな要因の1つは、IL-2によって促進されるTreg細胞の優先的増殖に起因する免疫抑制である(Abbasらの文献, Sci. Immunol. 2018, 3, eaat1482)。さらに、癌治療に有効であるIL-2については、高用量の治療スケジュールが必要である(Bluestoneの文献, N. Engl. J. Med. 2011, 365, 2129-31; Abbasらの文献, Sci. Immunol. 2018, 3, eaat1482)。しかし、この投薬計画は、血管漏出症候群を引き起こし、癌治療におけるIL-2の適用を制限する(Abbasらの文献, Sci. Immunol. 2018, 3, eaat1482)。
【0008】
癌治療の進歩にもかかわらず、癌は依然として世界的な公衆衛生上の主要な問題である。2021年には米国だけで新たに1,898,160人が癌と診断され、癌による死亡は608,570人と見積もられた(Cancer Facts & Figures 2021)。したがって、癌治療に有効な治療法が必要とされている。
【発明の概要】
【発明の効果】
【0009】
(開示の概要)
インターロイキン2(IL-2)ドメイン、プログラム細胞死1(PD-1)結合ドメイン、及び半減期延長ドメインを含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0010】
IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、及びアルブミン結合ドメインを含む融合タンパク質も本明細書に提供される。
【0011】
さらに、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に第1及び第2のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのアミノ末端(N末端)が、直接又は第1のペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのカルボキシル末端(C末端)に結合しており、アルブミン結合ドメインのN末端が、直接又は第2のペプチドリンカーを介してPD-1結合ドメインのC末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0012】
さらに、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に第1及び第2のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのC末端が、直接又は第1のペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのN末端に結合しており、アルブミン結合ドメインのC末端が、直接又は第2のペプチドリンカーを介してPD-1結合ドメインのN末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0013】
IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に第1及び第2のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、直接又は第1のペプチドリンカーを介してPD-1結合ドメインのC末端に結合しており、PD-1結合ドメインのN末端が、直接又は第2のペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのC末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0014】
IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に第1及び第2のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのC末端が、直接又は第1のペプチドリンカーを介してPD-1結合ドメインのN末端に結合しており、PD-1結合ドメインのC末端が、直接又は第2のペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのN末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0015】
IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に第1及び第2のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、PD-1結合ドメインのN末端が、直接又は第1のペプチドリンカーを介してIL-2ドメインのC末端に結合しており、IL-2ドメインのN末端が、直接又は第2のペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのC末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0016】
IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に第1及び第2のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、PD-1結合ドメインのC末端が、直接又は第1のペプチドリンカーを介してIL-2ドメインのN末端に結合しており、IL-2ドメインのC末端が、直接又は第2のペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのN末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0017】
IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、及びフラグメント結晶化可能(Fc)ドメインを含む半減期延長ドメインを含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0018】
IL-2ドメイン、第1及び第2のPD-1結合ドメイン、第1及び第2のペプチド鎖を有するFcドメインを含む半減期延長ドメイン、並びに任意にペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、直接又はペプチドリンカーを介してFcドメインの第1のペプチド鎖のC末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0019】
IL-2ドメイン、第1及び第2のPD-1結合ドメイン、Fcを含む半減期延長ドメイン、及び任意にペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのC末端が、直接又はペプチドリンカーを介して第1のPD-1結合ドメインのN末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0020】
IL-2ドメイン、第1及び第2のPD-1結合ドメイン、第1及び第2のペプチド鎖を有するFcドメインを含む半減期延長ドメイン、並びに任意に第1及び第2のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、直接又は第1のペプチドリンカーを介してFcドメインの第1のペプチド鎖のC末端に結合しており、かつ第2のIL-2ドメインのN末端が、直接又は第2のペプチドリンカーを介してFcドメインの第2のペプチド鎖のC末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0021】
IL-2ドメイン及び抗PD-1抗体を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0022】
IL-2ドメイン、軽鎖と重鎖を含む抗PD-1抗体、及び任意にペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、直接又はペプチドリンカーを介して重鎖のC末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0023】
第1及び第2のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含む抗PD-1抗体、並びに任意に第1及び第2のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、直接又は第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、かつ第2のIL-2ドメインのN末端が、直接又は第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0024】
IL-2ドメイン、軽鎖と重鎖を含む抗PD-1抗体、及び任意にペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのC末端が、直接又はペプチドリンカーを介して重鎖のN末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0025】
IL-2ドメイン、軽鎖と重鎖を含む抗PD-1抗体、及び任意にペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのC末端が、直接又はペプチドリンカーを介して軽鎖のN末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0026】
本明細書に提供される融合タンパク質及び医薬として許容し得る賦形剤を含む医薬組成物が本明細書に提供される。
【0027】
対象においてPD-1によって媒介される障害、疾患、又は病態の1以上の症状を治療、予防、又は改善する方法であって、それを必要とする対象に、本明細書に提供される融合タンパク質の治療有効量を投与することを含む方法が本明細書に提供される。
【0028】
対象においてIL-2によって媒介される障害、疾患、又は病態の1以上の症状を治療、予防、又は改善する方法であって、それを必要とする対象に、本明細書に提供される融合タンパク質の治療有効量を投与することを含む方法が本明細書に提供される。
【0029】
対象において増殖性疾患の1以上の症状を治療、予防、又は改善する方法であって、それを必要とする対象に、本明細書に提供される融合タンパク質の治療有効量を投与することを含む方法が本明細書に提供される。
【0030】
細胞の成長を抑制する方法であって、細胞と本明細書に提供される有効量の融合タンパク質とを接触させることを含む方法が提供される。
【0031】
免疫エフェクター細胞を活性化させる方法であって、細胞と本明細書に提供される有効量の融合タンパク質とを接触させることを含む方法が本明細書に提供される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
(図面の簡単な説明)
【
図1】
図1は、2つのPD-1結合ドメイン(例えば、重鎖可変(VH)領域と軽鎖可変(VL)領域の2つのペア)及び半減期延長ドメインとして機能するFcドメインを有する抗PD-1抗体、並びに1つ又は2つのIL-2ドメインを含み、IL-2ドメインのN末端がペプチドリンカーを介して抗PD-1抗体の重鎖のC末端に結合している例示的な融合タンパク質の構造を示す。
【0033】
【
図2】
図2は、2つのPD-1結合ドメイン(例えば、2つのV
HH単一ドメイン抗体)及び半減期延長ドメインとして機能するFcドメインを有する抗PD-1抗体、並びに1つ又は2つのIL-2ドメインを含み、IL-2ドメインのN末端がペプチドリンカーを介して抗PD-1抗体の重鎖のC末端に結合している例示的な融合タンパク質の構造を示す。
【0034】
【
図3】
図3は、単鎖可変断片(scFv)又はV
HH単一ドメイン抗体を含む抗PD-1ドメイン、IL-2ドメイン、半減期延長ドメインとしての抗HSA V
HH単一ドメイン抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカーを含み、IL-2ドメインのN末端が第1のペプチドリンカーを介して抗HSA V
HH単一ドメイン抗体のC末端に結合しており、抗HSA V
HH単一ドメイン抗体のN末端が抗PD-1 scFv又はV
HH単一ドメイン抗体のC末端に結合している例示的な融合タンパク質の構造を示す。
【0035】
【
図4】
図4は、結腸直腸癌の異種移植マウスモデルにおける抗PD-1/IL-2融合タンパク質の抗腫瘍効果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0036】
(詳細な説明)
本明細書に記載されるように開示の理解を促すために、いくつかの用語を下記で定義する。
【0037】
一般に、本明細書で使用する命名法並びに本明細書に記載の生化学、生物学、細胞生物学、免疫学、分子生物学、及び薬理学における実験手順は、当技術分野で周知のものであり、一般的に用いられている。特に定義しない限り、本明細書で使用する全ての技術用語及び科学用語は、一般に、本開示が属する分野の当業者が一般的に理解するのと同じ意味を有する。
【0038】
「対象」という用語は、霊長類(例えば、ヒト)、ウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、又はマウスを含むが、これらに限定されない動物を指す。「対象」及び「患者」という用語は、例えば、ヒト対象などの哺乳動物対象に関して、本明細書で互換的に使用される。一実施態様では、対象はヒトである。
【0039】
「治療する」、「治療すること」、及び「治療」という用語は、障害、疾患、もしくは病態、又は障害、疾患、もしくは病態と関連付けられる1以上の症状を軽減又は抑制すること;又は障害、疾患、もしくは病態それ自体の原因(複数可)を軽減又は根絶することを含むことを意味する。
【0040】
「予防する」、「予防すること」、及び「予防」という用語は、障害、疾患、もしくは病態、及び/もしくはその随伴症状の発症を遅延及び/阻止する方法;障害、疾患、もしくは病態を対象が発症しないようにすること;又は障害、疾患、もしくは病態を発症する対象のリスクを低下させることを含むことを意味する。
【0041】
「軽減する」及び「軽減」という用語は、障害、疾患、もしくは病態の1以上の症状(例えば、痛み)を緩和又は軽減することを指す。この用語は、有効成分と関連付けられる副作用の低減も指すことができる。時には、対象が予防薬又は治療薬から得られる有益な効果は、障害、疾患、もしくは病態を治癒しない。
【0042】
「接触」又は「接触させる」という用語は、そのような接触の結果として生理学的及び/又は化学的効果が生じるように治療薬と細胞若しくは組織をくっつけることを指すことを意味する。接触は、インビトロ、生体外、又は生体内で生じ得る。一実施態様では、治療薬を細胞培養中の細胞と(インビトロで)接触させて、細胞に対する治療薬の効果を決定する。別の実施態様では、細胞又は組織との治療薬の接触は、接触させる細胞又は組織を有する対象に治療薬を投与することを含む。
【0043】
「治療有効量」又は「有効量」という用語は、投与された場合、治療される障害、疾患、もしくは病態の1以上の症状の発症を予防するか、又は症状をある程度軽減するのに十分である化合物(例えば、融合タンパク質)の量を含むことを意味する。「治療有効量」又は「有効量」という用語はまた、研究者、獣医師、医師、又は臨床医が求めている、生体分子(例えば、タンパク質、酵素、RNA、もしくはDNA)、細胞、組織、系、動物、又はヒトの生物学的又は医学的応答を誘発するのに十分である化合物の量を指す。
【0044】
「IC50」又は「EC50」という用語は、そのような応答を測定するアッセイにおける最大応答の50%阻害に必要な化合物(例えば、融合タンパク質)の量、濃度、又は投与量を指す。
【0045】
「医薬として許容し得る担体」、「医薬として許容し得る賦形剤」、「生理学的に許容し得る担体」、又は「生理学的に許容し得る賦形剤」という用語は、医薬として許容し得る材料、組成物、又はビヒクル、例えば、液体もしくは固体の充填剤、希釈剤、溶媒、又は封入材を指す。一実施態様では、各構成成分は、医薬製剤の他の成分と適合し、過剰な毒性、刺激、アレルギー反応、免疫原性、又は他の問題もしくは合併症を伴わず、合理的な利益/リスク比に見合う対象の組織又は臓器との接触に使用するのに適するという意味で「医薬として許容し得る」。レミントン:薬学の科学と実践(Remington: The Science and Practice of Pharmacy),第23版; Adejare(編)の文献; Academic Press: 2020;医薬品賦形剤のハンドブック(Handbook of Pharmaceutical Excipients),第9版;Sheskey(編)らの文献; The Pharmaceutical Press: 2020;医薬品添加物のハンドブック(Handbook of Pharmaceutical Additives),第3版;Ash及びAsh(編)の文献; Synapse Information Resources社:2007;医薬品の予備処方と処方(Pharmaceutical Preformulation and Formulation),第2版; Gibson(編)の文献; CRC Press: 2009を参照されたい。
【0046】
「約(about)」又は「約(approximately)」という用語は、値の測定法又は決定法に部分的に依存する、当業者に決定される特定の値の許容される誤差を意味する。ある実施態様では、「約(about)」又は「約(approximately)」という用語は、1、2、3、又は4標準偏差以内を意味する。ある実施態様では、「約(about)」又は「約(approximately)」という用語は、所与の値又は範囲の50%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、又は0.05%以内を意味する。
【0047】
「実質的に純粋」及び「実質的に均質」という用語は、化合物(例えば、融合タンパク質)を参照する場合、ゲル電気泳動、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、及び質量分析(MS)を含むが、これらに限定されない当業者が使用する標準的な分析法によって決定される、容易に検出可能な不純物が無いように見えるほど十分に均質であること;又はさらなる精製が、化合物の酵素活性及び生物活性などの物理的、化学的、生物学的、及び/又は薬理学的特性を検出できるほど変えないように十分に純粋であることを意味する。ある実施態様では、「実質的に純粋」及び「実質的に均質」は、標準的な分析方法によって決定した場合、分子の少なくとも約50重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、少なくとも約90重量%、少なくとも約95重量%、少なくとも約98重量%、少なくとも約99重量%、又は少なくとも約99.5重量%が単一化合物である分子の集合体を指す。
【0048】
(融合タンパク質)
一実施態様では、インターロイキン2(IL-2)ドメイン、プログラム細胞死1(PD-1)結合ドメイン、及び半減期延長ドメインを含む融合タンパク質が本明細書に提供される。ある実施態様では、IL-2ドメインは、CD122(IL-2Rβ/IL-15Rβ)及びCD132(IL-2Rγ)サブユニットを含む受容体を介して該融合タンパク質にシグナル伝達させる。
【0049】
別の実施態様では、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、及び半減期延長ドメインを含む融合タンパク質が本明細書に提供され、IL-2ドメインは、CD122及びCD132サブユニットからなる受容体を介して該融合タンパク質にシグナル伝達させる。
【0050】
ある実施態様では、半減期延長ドメインは、対応する遊離IL-2と比較して、生体内でIL-2ドメインの半減期を延長させる。ある実施態様では、半減期延長ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5の野生型インターロイキン2と比較して、生体内でインターロイキン2ドメインの半減期を延長させる。
【0051】
ある実施態様では、半減期延長ドメインは、アルブミン結合ドメインである。ある実施態様では、半減期延長ドメインは、フラグメント結晶化可能(Fc)ドメインを含む。ある実施態様では、半減期延長ドメインは、抗体の重鎖の定常領域(CH1、CH2、及びCH3)である。ある実施態様では、半減期延長ドメインはFcドメインである。
【0052】
ある実施態様では、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、及びアルブミン結合ドメインを含む融合タンパク質が本明細書に提供される。ある実施態様では、IL-2ドメインは、CD122及びCD132サブユニットを含む受容体を介して該融合タンパク質にシグナル伝達させる。
【0053】
別の実施態様では、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、及びアルブミン結合ドメインを含む融合タンパク質が本明細書に提供され、IL-2ドメインは、CD122及びCD132サブユニットからなる受容体を介して該融合タンパク質にシグナル伝達させる。
【0054】
さらに別の実施態様では、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に第1及び第2のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのアミノ末端(N末端)が、直接又は第1のペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのカルボキシル末端(C末端)に結合しており、アルブミン結合ドメインのN末端が、直接又は第2のペプチドリンカーを介してPD-1結合ドメインのC末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0055】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、及びアルブミン結合ドメインを含み、IL-2ドメインのN末端が、アルブミン結合ドメインのC末端に直接結合しており、アルブミン結合ドメインのN末端が、PD-1結合ドメインのC末端に直接結合している。
【0056】
別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、及びペプチドリンカーを含み、IL-2ドメインのN末端が、アルブミン結合ドメインのC末端に直接結合しており、アルブミン結合ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介してPD-1結合ドメインのC末端に結合しているか;又はIL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのC末端に結合しており、アルブミン結合ドメインのN末端が、PD-1結合ドメインのC末端に直接結合している。
【0057】
さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに第1及び第2のペプチドリンカーを含み、IL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのC末端に結合しており、アルブミン結合ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介してのPD-1結合ドメインのC末端に結合している。
【0058】
さらに別の実施態様では、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に第1及び第2のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのC末端が、直接又は第1のペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのN末端に結合しており、アルブミン結合ドメインのC末端が、直接又は第2のペプチドリンカーを介してPD-1結合ドメインのN末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0059】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、及びアルブミン結合ドメインを含み、IL-2ドメインのC末端が、アルブミン結合ドメインのN末端に直接結合しており、アルブミン結合ドメインのC末端が、PD-1結合ドメインのN末端に直接結合している。
【0060】
別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、及びペプチドリンカーを含み、IL-2ドメインのC末端が、アルブミン結合ドメインのN末端に直接結合しており、アルブミン結合ドメインのC末端が、ペプチドリンカーを介してPD-1結合ドメインのN末端に結合しているか;又はIL-2ドメインのC末端が、ペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのN末端に結合しており、アルブミン結合ドメインのC末端が、PD-1結合ドメインのN末端に直接結合している。
【0061】
さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに第1及び第2のペプチドリンカーを含み、IL-2ドメインのC末端が、第1のペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのN末端に結合しており、アルブミン結合ドメインのC末端が、第2のペプチドリンカーを介してのPD-1結合ドメインのN末端に結合している。
【0062】
さらに別の実施態様では、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に第1及び第2のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、直接又は第1のペプチドリンカーを介してPD-1結合ドメインのC末端に結合しており、PD-1結合ドメインのN末端が、直接又は第2のペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのC末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0063】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、及びアルブミン結合ドメインを含み、IL-2ドメインのN末端が、PD-1結合ドメインのC末端に直接結合しており、PD-1結合ドメインのN末端が、アルブミン結合ドメインのC末端に直接結合している。
【0064】
別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、及びペプチドリンカーを含み、IL-2ドメインのN末端が、PD-1結合ドメインのC末端に直接結合しており、PD-1結合ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのC末端に結合しているか;又はIL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介してPD-1結合ドメインのC末端に結合しており、PD-1結合ドメインのN末端が、アルブミン結合ドメインのC末端に直接結合している。
【0065】
さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに第1及び第2のペプチドリンカーを含み、IL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介してPD-1結合ドメインのC末端に結合しており、PD-1結合ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのC末端に結合している。
【0066】
さらに別の実施態様では、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に第1及び第2のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのC末端が、直接又は第1のペプチドリンカーを介してPD-1結合ドメインのN末端に結合しており、PD-1結合ドメインのC末端が、直接又は第2のペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのN末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0067】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、及びアルブミン結合ドメインを含み、IL-2ドメインのC末端が、PD-1結合ドメインのN末端に直接結合しており、PD-1結合ドメインのC末端が、アルブミン結合ドメインのN末端に直接結合している。
【0068】
別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、及びペプチドリンカーを含み、IL-2ドメインのC末端が、PD-1結合ドメインのN末端に直接結合しており、PD-1結合ドメインのC末端が、ペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのN末端に結合しているか;IL-2ドメインのC末端が、ペプチドリンカーを介してPD-1結合ドメインのN末端に結合しており、PD-1結合ドメインのC末端が、アルブミン結合ドメインのN末端に直接結合している。
【0069】
さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに第1及び第2のペプチドリンカーを含み、IL-2ドメインのC末端が、第1のペプチドリンカーを介してPD-1結合ドメインのN末端に結合しており、PD-1結合ドメインのC末端が、第2のペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのN末端に結合している。
【0070】
さらに別の実施態様では、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に第1及び第2のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、PD-1結合ドメインのN末端が、直接又は第1のペプチドリンカーを介してIL-2ドメインのC末端に結合しており、IL-2ドメインのN末端が、直接又は第2のペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのC末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0071】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、及びアルブミン結合ドメインを含み、PD-1結合ドメインのN末端が、IL-2ドメインのC末端に直接結合しており、IL-2ドメインのN末端が、アルブミン結合ドメインのC末端に直接結合している。
【0072】
別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、及びペプチドリンカーを含み、PD-1結合ドメインのN末端が、IL-2ドメインのC末端に直接結合しており、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのC末端に結合しているか;又はPD-1結合ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介してIL-2ドメインのC末端に結合しており、IL-2ドメインのN末端が、アルブミン結合ドメインのC末端に直接結合している。
【0073】
さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに第1及び第2のペプチドリンカーを含み、PD-1結合ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介してIL-2ドメインのC末端に結合しており、IL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのC末端に結合している。
【0074】
さらに別の実施態様では、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に第1及び第2のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、PD-1結合ドメインのC末端が、直接又は第1のペプチドリンカーを介してIL-2ドメインのN末端に結合しており、IL-2ドメインのC末端が、直接又は第2のペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのN末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0075】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、及びアルブミン結合ドメインを含み、PD-1結合ドメインのC末端が、IL-2ドメインのN末端に直接結合しており、IL-2ドメインのC末端が、アルブミン結合ドメインのN末端に直接結合している。
【0076】
別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、及びペプチドリンカーを含み、PD-1結合ドメインのC末端が、IL-2ドメインのN末端に直接結合しており、IL-2ドメインのC末端が、ペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのN末端に結合しているか;又はPD-1結合ドメインのC末端が、ペプチドリンカーを介してIL-2ドメインのN末端に結合しており、IL-2ドメインのC末端が、アルブミン結合ドメインのN末端に直接結合している。
【0077】
さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに第1及び第2のペプチドリンカーを含み、PD-1結合ドメインのC末端が、第1のペプチドリンカーを介してIL-2ドメインのN末端に結合しており、IL-2ドメインのC末端が、第2のペプチドリンカーを介してアルブミン結合ドメインのN末端に結合している。
【0078】
一実施態様では、アルブミン結合ドメインは、アルブミンに結合する抗体又はその断片である。別の実施態様では、アルブミン結合ドメインは、ヒト血清アルブミン(HSA)に結合する抗体又はその断片である。
【0079】
ある実施態様では、アルブミン結合ドメインを含む融合タンパク質は、約10pM~約1,000nM、約1~約500nM、約1~約200nM、又は約1~約100nMの範囲のKdでHSAに結合する。ある実施態様では、アルブミン結合ドメインを含む融合タンパク質は、約10pM~約1,000nMの範囲のKdでHSAに結合する。ある実施態様では、アルブミン結合ドメインを含む融合タンパク質は、約1~約500nMの範囲のKdでHSAに結合する。ある実施態様では、アルブミン結合ドメインを含む融合タンパク質は、約1~約200nMの範囲のKdでHSAに結合する。ある実施態様では、アルブミン結合ドメインを含む融合タンパク質は、約1~約100nMの範囲のKdでHSAに結合する。
【0080】
一実施態様では、アルブミン結合ドメインは、(i)配列番号83の相補性決定領域1(CDR1)、配列番号84の相補性決定領域2(CDR2)、及び配列番号85の相補性決定領域3(CDR3);又は(ii)配列番号91のCDR1、配列番号92のCDR2、及び配列番号93のCDR3を含む抗体又はその断片である。別の実施態様では、アルブミン結合ドメインは、配列番号83のCDR1、配列番号84のCDR2、及び配列番号85のCDR3を含む。さらに別の実施態様では、アルブミン結合ドメインは、配列番号91のCDR1、配列番号92のCDR2、及び配列番号93のCDR3を含む。さらに別の実施態様では、アルブミン結合ドメインは、配列番号90又は97のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、アルブミン結合ドメインは、配列番号90のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、アルブミン結合ドメインは、配列番号97のアミノ酸配列を含む。
【0081】
ある実施態様では、該抗体はヒト抗体である。ある実施態様では、該抗体はヒト化抗体である。
【0082】
ある実施態様では、該抗体は、アルブミンに結合する単一ドメイン抗体(sdAb)である。ある実施態様では、該抗体は、HSAに結合するsdAbである。
【0083】
ある実施態様では、sdAbは、約10pM~約1,000nM、約1~約500nM、約1~約200nM、又は約1~約100nMの範囲のKdでHSAに結合する。ある実施態様では、sdAbは、約10pM~約1,000nMの範囲のKdでHSAに結合する。ある実施態様では、sdAbは、約1~約500nMの範囲のKdでHSAに結合する。ある実施態様では、sdAbは、約1~約200nMの範囲のKdでHSAに結合する。ある実施態様では、sdAbは、約1~約100nMの範囲のKdでHSAに結合する。
【0084】
一実施態様では、sdAbは、(i)配列番号83のCDR1、配列番号84のCDR2、及び配列番号85のCDR3;又は(ii)配列番号91のCDR1、配列番号92のCDR2、及び配列番号93のCDR3を含む。別の実施態様では、sdAbは、配列番号83のCDR1、配列番号84のCDR2、及び配列番号85のCDR3を含む。さらに別の実施態様では、sdAbは、配列番号91のCDR1、配列番号92のCDR2、及び配列番号93のCDR3を含む。
【0085】
一実施態様では、sdAbは、FR1-CDR1-FR2-CDR2-FR3-CDR3-FR4の構造を有し、
その中で、CDR1、CDR2、及びCDR3は、
(i)配列番号83のCDR1、配列番号84のCDR2、及び配列番号85のCDR3;又は
(ii)配列番号91のCDR1、配列番号92のCDR2、及び配列番号93のCDR3
であり;
FR1は、配列番号86又は94のアミノ酸配列であり;
FR2は、配列番号87又は95のアミノ酸配列であり;
FR3は、配列番号88のアミノ酸配列であり;かつ
FR4は、配列番号89又は96のアミノ酸配列である。
【0086】
別の実施態様では、sdAbは、FR1-CDR1-FR2-CDR2-FR3-CDR3-FR4の構造を有し、
その中で、CDR1、CDR2、及びCDR3は、
(i)配列番号83のCDR1、配列番号84のCDR2、及び配列番号85のCDR3;又は
(ii)配列番号91のCDR1、配列番号92のCDR2、及び配列番号93のCDR3
であり;
FR1は、配列番号86のアミノ酸配列であり;
FR2は、配列番号87のアミノ酸配列であり;
FR3は、配列番号88のアミノ酸配列であり;かつ
FR3は、配列番号89のアミノ酸配列である。
【0087】
さらに別の実施態様では、sdAbは、FR1-CDR1-FR2-CDR2-FR3-CDR3-FR4の構造を有し、
その中で、CDR1、CDR2、及びCDR3は、
(i)配列番号83のCDR1、配列番号84のCDR2、及び配列番号85のCDR3;又は
(ii)配列番号91のCDR1、配列番号92のCDR2、及び配列番号93のCDR3
であり;
FR1は、配列番号94のアミノ酸配列であり;
FR2は、配列番号95のアミノ酸配列であり;
FR3は、配列番号88のアミノ酸配列であり;かつ
FR3は、配列番号96のアミノ酸配列である。
【0088】
一実施態様では、sdAbは、配列番号90又は97のアミノ酸配列を有する。別の実施態様では、sdAbは、配列番号90のアミノ酸配列を有する。さらに別の実施態様では、sdAbは、配列番号97のアミノ酸配列を有する。
【0089】
ある実施態様では、該抗体は、アルブミンに結合するVHH単一ドメイン抗体である。ある実施態様では、該抗体は、HSAに結合するVHH単一ドメイン抗体である。
【0090】
ある実施態様では、VHH単一ドメイン抗体は、約10pM~約1,000nM、約1~約500nM、約1~約200nM、又は約1~約100nMの範囲のKdでHSAに結合する。ある実施態様では、VHH単一ドメイン抗体は、約10pM~約1,000nMの範囲のKdでHSAに結合する。ある実施態様では、VHH単一ドメイン抗体は、約1~約500nMの範囲のKdでHSAに結合する。ある実施態様では、VHH単一ドメイン抗体は、約1~約200nMの範囲のKdでHSAに結合する。ある実施態様では、VHH単一ドメイン抗体は、約1~約100nMの範囲のKdでHSAに結合する。
【0091】
一実施態様では、VHH単一ドメイン抗体は、(i)配列番号83の重鎖CDR1、配列番号84の重鎖CDR2、及び配列番号85の重鎖CDR3;又は(ii)配列番号91の重鎖CDR1、配列番号92の重鎖CDR2、及び配列番号93の重鎖CDR3を含む。別の実施態様では、VHH単一ドメイン抗体は、配列番号83の重鎖CDR1、配列番号84の重鎖CDR2、及び配列番号85の重鎖CDR3を含む。さらに別の実施態様では、VHH単一ドメイン抗体は、配列番号91の重鎖CDR1、配列番号92の重鎖CDR2、及び配列番号93の重鎖CDR3を含む。
【0092】
一実施態様では、VHH単一ドメイン抗体は、FR1-CDR1-FR2-CDR2-FR3-CDR3-FR4の構造を有し、
その中で、CDR1、CDR2、及びCDR3は、
(i)配列番号83のCDR1、配列番号84のCDR2、及び配列番号85のCDR3;又は
(ii)配列番号91のCDR1、配列番号92のCDR2、及び配列番号93のCDR3
であり;
FR1は、配列番号86又は94のアミノ酸配列であり;
FR2は、配列番号87又は95のアミノ酸配列であり;
FR3は、配列番号88のアミノ酸配列であり;かつ
FR4は、配列番号89又は96のアミノ酸配列である。
【0093】
別の実施態様では、VHH単一ドメイン抗体は、FR1-CDR1-FR2-CDR2-FR3-CDR3-FR4の構造を有し、
その中で、CDR1、CDR2、及びCDR3は、
(i)配列番号83のCDR1、配列番号84のCDR2、及び配列番号85のCDR3;又は
(ii)配列番号91のCDR1、配列番号92のCDR2、及び配列番号93のCDR3
であり;
FR1は、配列番号86のアミノ酸配列であり;
FR2は、配列番号87のアミノ酸配列であり;
FR3は、配列番号88のアミノ酸配列であり;かつ
FR3は、配列番号89のアミノ酸配列である。
【0094】
さらに別の実施態様では、VHH単一ドメイン抗体は、FR1-CDR1-FR2-CDR2-FR3-CDR3-FR4の構造を有し、
その中で、CDR1、CDR2、及びCDR3は、
(i)配列番号85のCDR1、配列番号86のCDR2、及び配列番号87のCDR3;又は
(ii)配列番号93のCDR1、配列番号94のCDR2、及び配列番号95のCDR3
であり;
FR1は、配列番号94のアミノ酸配列であり;
FR2は、配列番号95のアミノ酸配列であり;
FR3は、配列番号88のアミノ酸配列であり;かつ
FR3は、配列番号96のアミノ酸配列である。
【0095】
一実施態様では、VHH単一ドメイン抗体は、配列番号90又は97のアミノ酸配列を有する。別の実施態様では、VHH単一ドメイン抗体は、配列番号90のアミノ酸配列を有する。さらに別の実施態様では、VHH単一ドメイン抗体は、配列番号97のアミノ酸配列を有する。
【0096】
ある実施態様では、VHH単一ドメイン抗体はヒト抗体である。ある実施態様では、VHH単一ドメイン抗体はヒト化抗体である。
【0097】
一実施態様では、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、及びフラグメント結晶化可能(Fc)ドメインを含む半減期延長ドメインを含む融合タンパク質が本明細書に提供される。ある実施態様では、IL-2ドメインは、CD122及びCD132サブユニットを含む受容体を介して該融合タンパク質にシグナル伝達させる。
【0098】
別の実施態様では、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、及びFcドメインを含む半減期延長ドメインを含む融合タンパク質が本明細書に提供され、IL-2ドメインは、CD122及びCD132サブユニットを含む受容体を介して該融合タンパク質にシグナル伝達させる。
【0099】
さらに別の実施態様では、IL-2ドメイン、第1及び第2のPD-1結合ドメイン、第1及び第2のペプチド鎖を有するFcドメインを含む半減期延長ドメイン、並びに任意にペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、直接又はペプチドリンカーを介してFcドメインの第1のペプチド鎖のC末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0100】
さらに別の実施態様では、IL-2ドメイン、第1及び第2のPD-1結合ドメイン、第1及び第2のペプチド鎖を有するFcドメインを含む半減期延長ドメイン、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介してFcドメインの第1のペプチド鎖のC末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0101】
さらに別の実施態様では、第1及び第2のIL-2ドメイン、第1及び第2のPD-1結合ドメイン、第1及び第2のペプチド鎖を有するFcドメインを含む半減期延長ドメイン、並びに任意に第1及び第2のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、直接又は第1のペプチドリンカーを介してFcドメインの第1のペプチド鎖のC末端に結合しており、IL-2ドメインのN末端が、直接又は第2のペプチドリンカーを介してFcドメインの第2のペプチド鎖のC末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0102】
さらに別の実施態様では、第1及び第2のIL-2ドメイン、第1及び第2のPD-1結合ドメイン、第1及び第2のペプチド鎖を有するFcドメインを含む半減期延長ドメイン、並びに第1及び第2のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介してFcドメインの第1のペプチド鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介してFcドメインの第2のペプチド鎖のC末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0103】
さらに別の実施態様では、IL-2ドメイン、第1及び第2のPD-1結合ドメイン、Fcを含む半減期延長ドメイン、並びに任意にペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのC末端が、直接又はペプチドリンカーを介して第1のPD-1結合ドメインのN末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0104】
さらに別の実施態様では、IL-2ドメイン、第1及び第2のPD-1結合ドメイン、Fcを含む半減期延長ドメイン、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのC末端が、ペプチドリンカーを介して第1のPD-1結合ドメインのN末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0105】
一実施態様では、Fcドメインは、hIgG1 Fcドメイン又はそのムテイン、又はその断片である。別の実施態様では、Fcドメインは、N297Aのアミノ酸置換を有するhIgG1 Fcである。さらに別の実施態様では、Fcドメインは、hIgG2 Fcドメイン又はそのムテイン、又はその断片である。さらに別の実施態様では、Fcドメインは、hIgG4 Fcドメイン又はそのムテイン、又はその断片である。
【0106】
一実施態様では、半減期延長ドメインとしてのFCドメインは、配列番号98、99、100、101、102、103、104、105、106、107、108、又は109のアミノ酸配列を含む。別の実施態様では、半減期延長ドメインとしてのFCドメインは、配列番号98のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、半減期延長ドメインとしてのFCドメインは、配列番号99のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、半減期延長ドメインとしてのFCドメインは、配列番号100のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、半減期延長ドメインとしてのFCドメインは、配列番号101のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、半減期延長ドメインとしてのFCドメインは、配列番号102のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、半減期延長ドメインとしてのFCドメインは、配列番号103のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、半減期延長ドメインとしてのFCドメインは、配列番号104のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、半減期延長ドメインとしてのFCドメインは、配列番号105のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、半減期延長ドメインとしてのFCドメインは、配列番号106のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、半減期延長ドメインとしてのFCドメインは、配列番号107のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、半減期延長ドメインとしてのFCドメインは、配列番号108のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、半減期延長ドメインとしてのFCドメインは、配列番号109のアミノ酸配列を含む。
【0107】
一実施態様では、半減期延長ドメインとしてのFCドメインは、ノブインホール(knob in hole)(KIH)構造内に鎖のペアを含む。そのため、一実施態様では、半減期延長ドメインとしてのFCドメインは、ノブインホール構造内に配列番号101と102、103と104、105と106、又は108と109のアミノ酸配列ペアを含む。別の実施態様では、半減期延長ドメインとしてのFCドメインは、ノブインホール構造内に配列番号101と102のアミノ酸配列ペアを含む。さらに別の実施態様では、半減期延長ドメインとしてのFCドメインは、ノブインホール構造内に配列番号103と104のアミノ酸配列ペアを含む。さらに別の実施態様では、半減期延長ドメインとしてのFcドメインは、ノブインホール構造内に配列番号105と106のアミノ酸配列ペアを含む。さらに別の実施態様では、半減期延長ドメインとしてのFCドメインは、ノブインホール構造内に配列番号108と109のアミノ酸配列ペアを含む。
【0108】
一実施態様では、PD-1結合ドメイン及びFcを含む半減期延長ドメインは、2つの軽鎖と2つの重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体の一部である。
【0109】
そのため、一実施態様では、2つの軽鎖と2つの重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、IL-2ドメイン、及び任意にペプチドリンカーを含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0110】
別の実施態様では、IL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに任意にペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、直接又はペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0111】
さらに別の実施態様では、IL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、及びペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0112】
さらに別の実施態様では、第1及び第2のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含む抗PD-1抗体、並びに任意に第1及び第2のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、直接又は第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、直接又は第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0113】
さらに別の実施態様では、第1及び第2のIL-2ドメイン、軽鎖と第1及び第2の重鎖を含む抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0114】
さらに別の実施態様では、IL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに任意にペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのC末端が、直接又はペプチドリンカーを介して第1の重鎖のN末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0115】
さらに別の実施態様では、IL-2ドメイン、第1及び第2の軽鎖と2つの重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに任意にペプチドリンカーを含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのC末端が、直接又はペプチドリンカーを介して第1の軽鎖のN末端に結合している融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0116】
一実施態様では、配列番号42~81、255、及び256のいずれか1つのIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0117】
別の実施態様では、配列番号56、60、68、70、80、255、又は256のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0118】
さらに別の実施態様では、配列番号42のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0119】
さらに別の実施態様では、配列番号50のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0120】
さらに別の実施態様では、配列番号52のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0121】
さらに別の実施態様では、配列番号54のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0122】
さらに別の実施態様では、配列番号56のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0123】
さらに別の実施態様では、配列番号60のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0124】
さらに別の実施態様では、配列番号68のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0125】
さらに別の実施態様では、配列番号70のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0126】
さらに別の実施態様では、配列番号80のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0127】
さらに別の実施態様では、配列番号256のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0128】
一実施態様では、配列番号42~81、255、及び256のいずれか1つのIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号116のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号117のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0129】
別の実施態様では、配列番号56、60、68、70、80、255、又は256のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号116のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号117のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0130】
さらに別の実施態様では、配列番号42のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号116のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号117のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0131】
さらに別の実施態様では、配列番号50のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号116のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号117のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0132】
さらに別の実施態様では、配列番号52のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号116のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号117のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0133】
さらに別の実施態様では、配列番号54のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号116のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号117のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0134】
さらに別の実施態様では、配列番号56のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号116のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号117のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0135】
さらに別の実施態様では、配列番号60のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号116のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号117のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0136】
さらに別の実施態様では、配列番号68のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号116のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号117のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0137】
さらに別の実施態様では、配列番号70のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号116のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号117のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0138】
さらに別の実施態様では、配列番号80のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号116のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号117のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0139】
さらに別の実施態様では、配列番号256のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号116のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号117のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0140】
一実施態様では、各々独立して配列番号42~81、255、及び256のいずれか1つの第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0141】
別の実施態様では、各々独立して配列番号56、60、68、70、80、255、又は256の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0142】
さらに別の実施態様では、各々配列番号42の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0143】
さらに別の実施態様では、各々配列番号50の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0144】
さらに別の実施態様では、各々配列番号52の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0145】
さらに別の実施態様では、各々配列番号54の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0146】
さらに別の実施態様では、各々配列番号56の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0147】
さらに別の実施態様では、各々配列番号60の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0148】
さらに別の実施態様では、各々配列番号68の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0149】
さらに別の実施態様では、各々配列番号70の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0150】
さらに別の実施態様では、各々配列番号80の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0151】
さらに別の実施態様では、各々配列番号256の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0152】
一実施態様では、各々独立して配列番号42~81、255、及び256のいずれか1つの第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号116のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号117のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0153】
別の実施態様では、各々独立して配列番号56、60、68、70、80、255、又は256の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号116のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号117のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0154】
さらに別の実施態様では、各々配列番号42の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号116のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号117のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0155】
さらに別の実施態様では、各々配列番号50の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号116のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号117のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0156】
さらに別の実施態様では、各々配列番号52の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号116のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号117のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0157】
さらに別の実施態様では、各々配列番号54の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号116のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号117のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0158】
さらに別の実施態様では、各々配列番号56の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号116のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号117のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0159】
さらに別の実施態様では、各々配列番号60の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号116のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号117のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0160】
さらに別の実施態様では、各々配列番号68の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号116のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号117のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0161】
さらに別の実施態様では、各々配列番号70の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号116のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号117のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0162】
さらに別の実施態様では、各々配列番号80の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号116のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号117のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0163】
さらに別の実施態様では、各々配列番号256の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号116のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号117のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0164】
一実施態様では、配列番号42~81、255、及び256のいずれか1つのIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL1、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0165】
別の実施態様では、配列番号56、60、68、70、80、255、又は256のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL1、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0166】
さらに別の実施態様では、配列番号42のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL1、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0167】
さらに別の実施態様では、配列番号50のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL1、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0168】
さらに別の実施態様では、配列番号52のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL1、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0169】
さらに別の実施態様では、配列番号54のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL1、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0170】
さらに別の実施態様では、配列番号56のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL1、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0171】
さらに別の実施態様では、配列番号60のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL1、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0172】
さらに別の実施態様では、配列番号68のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL1、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0173】
さらに別の実施態様では、配列番号70のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL1、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0174】
さらに別の実施態様では、配列番号80のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL1、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0175】
さらに別の実施態様では、配列番号256のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL1、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0176】
一実施態様では、配列番号42~81、255、及び256のいずれか1つのIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号134のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号135のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0177】
別の実施態様では、配列番号56、60、68、70、80、255、又は256のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号134のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号135のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0178】
さらに別の実施態様では、配列番号42のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号134のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号135のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0179】
さらに別の実施態様では、配列番号50のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号134のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号135のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0180】
さらに別の実施態様では、配列番号52のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号134のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号135のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0181】
さらに別の実施態様では、配列番号54のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号134のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号135のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0182】
さらに別の実施態様では、配列番号56のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号134のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号135のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0183】
さらに別の実施態様では、配列番号60のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号134のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号135のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0184】
さらに別の実施態様では、配列番号68のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号134のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号135のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0185】
さらに別の実施態様では、配列番号70のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号134のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号135のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0186】
さらに別の実施態様では、配列番号80のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号134のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号135のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0187】
さらに別の実施態様では、配列番号256のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカー(例えば、配列番号215)を含む融合タンパク質であって、IL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号134のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号135のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0188】
一実施態様では、各々独立して配列番号42~81、255、及び256のいずれか1つの第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL1、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0189】
別の実施態様では、各々独立して配列番号56、60、68、70、80、255、又は256の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL1、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0190】
さらに別の実施態様では、各々配列番号42の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL1、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0191】
さらに別の実施態様では、各々配列番号50の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL1、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0192】
さらに別の実施態様では、各々配列番号52の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL1、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0193】
さらに別の実施態様では、各々配列番号54の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL1、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0194】
さらに別の実施態様では、各々配列番号56の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL1、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0195】
さらに別の実施態様では、各々配列番号60の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL1、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0196】
さらに別の実施態様では、各々配列番号68の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL1、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0197】
さらに別の実施態様では、各々配列番号70の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL1、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0198】
さらに別の実施態様では、各々配列番号80の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL1、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0199】
さらに別の実施態様では、各々配列番号256の第1及び第2のIL-2ドメイン;2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、抗PD-1抗体が、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL1、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0200】
一実施態様では、各々独立して配列番号42~81、255、及び256のいずれか1つの第1及び第2のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号134のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号135のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0201】
別の実施態様では、各々独立して配列番号56、60、68、70、80、255、又は256の第1及び第2のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号134のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号135のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0202】
さらに別の実施態様では、各々配列番号42の第1及び第2のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号134のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号135のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0203】
さらに別の実施態様では、各々配列番号50の第1及び第2のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号134のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号135のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0204】
さらに別の実施態様では、各々配列番号52の第1及び第2のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号134のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号135のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0205】
さらに別の実施態様では、各々配列番号54の第1及び第2のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号134のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号135のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0206】
さらに別の実施態様では、各々配列番号56の第1及び第2のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号134のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号135のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0207】
さらに別の実施態様では、各々配列番号60の第1及び第2のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号134のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号135のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0208】
さらに別の実施態様では、各々配列番号68の第1及び第2のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号134のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号135のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0209】
さらに別の実施態様では、各々配列番号70の第1及び第2のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号134のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号135のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0210】
さらに別の実施態様では、各々配列番号80の第1及び第2のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号134のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号135のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0211】
さらに別の実施態様では、各々配列番号256の第1及び第2のIL-2ドメイン、2つの軽鎖と第1及び第2の重鎖を含むインタクトな抗PD-1抗体、並びに第1及び第2のペプチドリンカー(例えば、各々配列番号215)を含む融合タンパク質であって、第1のIL-2ドメインのN末端が、第1のペプチドリンカーを介して第1の重鎖のC末端に結合しており、第2のIL-2ドメインのN末端が、第2のペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合しており、各軽鎖が配列番号134のアミノ酸配列を含み、各重鎖が配列番号135のアミノ酸配列を含む融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0212】
一実施態様では、本明細書に提供され、インタクトな抗PD-1抗体を含む融合タンパク質は、ノブインホール構造にある。別の実施態様では、本明細書に提供され、インタクトな抗PD-1 IgG1抗体を含む融合タンパク質は、ノブインホール構造にある。さらに別の実施態様では、本明細書に提供され、インタクトな抗PD-1 IgG4抗体を含む融合タンパク質は、ノブインホール構造にある。
【0213】
一実施態様では、配列番号136の軽鎖、配列番号248の重鎖、及び配列番号42のhIL-2ドメインを含む配列番号249のhIL-2融合重鎖並びに配列番号215のペプチドリンカーを含むノブインホール構造にある抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質であって、hIL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合している抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0214】
別の実施態様では、配列番号136の軽鎖、配列番号248の重鎖、及び配列番号54のhIL-2ドメインを含む配列番号250のhIL-2融合重鎖並びに配列番号215のペプチドリンカーを含むノブインホール構造にある抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質であって、hIL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合している抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0215】
さらに別の実施態様では、配列番号136の軽鎖、配列番号248の重鎖、及び配列番号68のhIL-2ドメインを含む配列番号251のhIL-2融合重鎖並びに配列番号215のペプチドリンカーを有するノブインホール構造にある抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質であって、hIL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合している抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0216】
さらに別の実施態様では、配列番号136の軽鎖、配列番号248の重鎖、及び配列番号70のhIL-2ドメインを含む配列番号252のhIL-2融合重鎖並びに配列番号215のペプチドリンカーを含むノブインホール構造にある抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質であって、hIL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合している抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0217】
さらに別の実施態様では、配列番号136の軽鎖、配列番号248の重鎖、及び配列番号80のhIL-2ドメインを含む配列番号253のhIL-2融合重鎖並びに配列番号215のペプチドリンカーを含むノブインホール構造にある抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質であって、hIL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合している抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0218】
さらに別の実施態様では、配列番号136の軽鎖、配列番号248の重鎖、及び配列番号50のhIL-2ドメインを含む配列番号254のhIL-2融合重鎖並びに配列番号215のペプチドリンカーを含むノブインホール構造にある抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質であって、hIL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合している抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0219】
一実施態様では、配列番号136の軽鎖、配列番号248の重鎖、及び配列番号249、250、251、252、253、又は254のhIL-2融合重鎖を含むノブインホール構造にある抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0220】
別の実施態様では、配列番号136の軽鎖、配列番号257の重鎖、及び配列番号258、259、260、261、262、又は263のhIL-2融合重鎖を含むノブインホール構造にある抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0221】
さらに別の実施態様では、配列番号136の軽鎖、配列番号264の重鎖、及び配列番号202、265、266、267、268、又は269のhIL-2融合重鎖を含むノブインホール構造にある抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0222】
さらに別の実施態様では、配列番号118の軽鎖、配列番号201の重鎖、及び配列番号203又は204のhIL-2融合重鎖を含むノブインホール構造にある抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0223】
さらに別の実施態様では、配列番号118の軽鎖、及び配列番号205のhIL-2融合重鎖を含むノブインホール構造にある抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質が本明細書に提供される。
【0224】
(インターロイキン2ドメイン)
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)K8、K9、Q13、E15、H16、L19、D20、M23、K32、P34、K35、L36、T37、R38、M39、L40、T41、F42、K43、F44、Y45、M46、P47、E61、E62、L63、K64、P65、L66、E67、E68、V69、L70、N71、L72、A73、Q74、K76、H79、R81、D84、S87、N88、V91、I92、E95、Y107、D109、T111、S127、又はS130位でのアミノ酸置換;(ii)N30~L80位の2つのアミノ酸残基の間に形成されるジスルフィド結合;又は(iii)N29~A50位のアミノ酸残基と、IL-15ヒンジのアミノ酸配列を含むペプチド又はその断片(IL-15ヒンジ断片含有ペプチド)との置換を含む。
【0225】
別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、(i)N29~A50位のアミノ酸残基と、IL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;(ii)E15、H16、D20、K32、K76、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換;(iii)R38~Y45位でのアミノ酸置換;及び/又はN30~L80位の2つのアミノ酸残基の間に形成されるジスルフィド結合を含む。
【0226】
さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)E15、H16、D20、K32、R38、L40、F42、K76、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換;(ii)N30~L80位の2つのアミノ酸残基の間に形成されるジスルフィド結合;又は(iii)N29~A50位のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。
【0227】
ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のE15位のアミノ酸は、E以外の20個の天然アミノ酸(すなわち、Ala (A)、Cys (C)、Asp (D)、Glu (E)、Phe (F)、Gly (G)、His (H)、Ile (I)、Lys (K)、Leu (L)、Met (M)、Asn (N)、Pro (P)、Gln (Q)、Arg (R)、Ser (S)、Thr (T)、Val (V)、Trp (W)、及びTyr (Y))のうちの1つである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のE15位のアミノ酸はKである。
【0228】
ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のH16位のアミノ酸は、H以外の20個の天然アミノ酸のうちの1つである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のH16位のアミノ酸は、E、F、I、又はVである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のH16位のアミノ酸は、E、I、又はVである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のH16位のアミノ酸はEである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のH16位のアミノ酸はFである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のH16位のアミノ酸はIである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のH16位のアミノ酸はVである。
【0229】
ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のD20位のアミノ酸は、D以外の20個の天然アミノ酸のうちの1つである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のD20位のアミノ酸は、A、E、K、又はTである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のD20位のアミノ酸はAである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のD20位のアミノ酸はEである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のD20位のアミノ酸はKである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のD20位のアミノ酸はTである。
【0230】
ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のK32位のアミノ酸は、K以外の20個の天然アミノ酸のうちの1つである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のK32位のアミノ酸は、D、E、又はQである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のK32位のアミノ酸はDである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のK32位のアミノ酸はEである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のK32位のアミノ酸はQである。
【0231】
ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のR38位のアミノ酸は、R以外の20個の天然アミノ酸のうちの1つである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のR38位のアミノ酸は、E又はNである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のR38位のアミノ酸はEである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のR38位のアミノ酸はNである。
【0232】
ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のL40位のアミノ酸は、L以外の20個の天然アミノ酸のうちの1つである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のL40位のアミノ酸は、S又はTである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のL40位のアミノ酸はSである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のL40位のアミノ酸はTである。
【0233】
ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のF42位のアミノ酸は、F以外の20個の天然アミノ酸のうちの1つである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のF42位のアミノ酸は、A、C、K、又はNである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のF42位のアミノ酸は、A又はKである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のF42位のアミノ酸はAである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のF42位のアミノ酸はCである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のF42位のアミノ酸はKである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のF42位のアミノ酸はNである。
【0234】
ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のK76位のアミノ酸は、K以外の20個の天然アミノ酸のうちの1つである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のK76位のアミノ酸は、D、E、又はQである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のK76位のアミノ酸はDである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のK76位のアミノ酸はEである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のK76位のアミノ酸はQである。
【0235】
ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のS87位のアミノ酸は、S以外の20個の天然アミノ酸のうちの1つである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のS87位のアミノ酸は、D又はEである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のS87位のアミノ酸はDである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のS87位のアミノ酸はEである。
【0236】
ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のN88位のアミノ酸は、N以外の20個の天然アミノ酸のうちの1つである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のN88位のアミノ酸はAである。
【0237】
ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のI92位のアミノ酸は、I以外の20個の天然アミノ酸のうちの1つである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のI92位のアミノ酸は、A、D、E、又はGである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のI92位のアミノ酸はAである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のI92位のアミノ酸はDである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のI92位のアミノ酸はEである。ある実施態様では、配列番号1、2、3、4、又は5に記載のI92位のアミノ酸はGである。
【0238】
さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)K8D、K8E、K8Q、K9D、K9E、K9Q、Q13E、Q13N、E15K、E15Q、E15V、H16E、H16F、H16I、H16V、L19S、D20A、D20E、D20K、D20T、M23K、K32D、K32E、K32Q、P34N、K35N、L36S、L36T、T37N、R38E、R38N、M39N、L40S、L40T、T41N、F42A、F42C、F42K、F42N、K43N、F44N、Y45N、M46S、M46T、P47S、P47T、E61N、E62N、L63S、L63T、K64N、P65N、L66N、E67S、E67T、E68N、V69C、V69N、L70S、L70T、N71S、N71T、L72N、A73S、A73T、Q74S、Q74T、K76D、K76E、K76Q、H79D、H79E、H79Q、R81D、R81E、R81Q、D84T、S87D、S87E、N88A、V91I、I92A、I92D、I92E、I92G、I92L、E95K、E95N、E95Q、Y107N、D109N、T111S、S127A、S127E、S127F、S127W、S130A、S130E、S130F、又はS130Wのアミノ酸置換;(ii)各々独立してK35、R38、F42、Y45、E62、V69、又はL72位の異なる2つのアミノ酸残基の間に形成されるジスルフィド結合;又は(iii)配列番号38のアミノ酸配列を有するN29~A50位のアミノ酸残基と、IL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。
【0239】
さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、R38E、R38N、L40S、L40T、F42A、F42K、F42N、K76D、K76E、K76Q、S87D、S87E、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換;(ii)F42CとV69Cの間に形成されるジスルフィド結合;又は(iii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と、IL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。
【0240】
一実施態様では、IL-15ヒンジ断片含有ペプチドは、配列番号40又は41のアミノ酸配列を含む。別の実施態様では、IL-15ヒンジ断片含有ペプチドは、配列番号40のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、IL-15ヒンジ断片含有ペプチドは、配列番号41のアミノ酸配列を含む。
【0241】
さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、R38E、R38N、L40T、F42A、F42K、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換;(ii)F42CとV69Cの間に形成されるジスルフィド結合;又は(iii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と、配列番号40もしくは41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。
【0242】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、K8、K9、Q13、E15、H16、L19、D20、M23、K32、P34、K35、L36、T37、R38、M39、L40、T41、F42、K43、F44、Y45、M46、P47、E61、E62、L63、K64、P65、L66、E67、E68、V69、L70、N71、L72、A73、Q74、K76、H79、R81、D84、S87、N88、V91、I92、E95、Y107、D109、T111、S127、又はS130位でのアミノ酸置換を含む。
【0243】
別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、K8D、K8E、K8Q、K9D、K9E、K9Q、Q13E、Q13N、E15K、E15Q、E15V、H16E、H16F、H16I、H16V、L19S、D20A、D20E、D20K、D20T、M23K、K32D、K32E、K32Q、P34N、K35N、L36S、L36T、T37N、R38E、R38N、M39N、L40S、L40T、T41N、F42A、F42C、F42K、F42N、K43N、F44N、Y45N、M46S、M46T、P47S、P47T、E61N、E62N、L63S、L63T、K64N、P65N、L66N、E67S、E67T、E68N、V69C、V69N、L70S、L70T、N71S、N71T、L72N、A73S、A73T、Q74S、Q74T、K76D、K76E、K76Q、H79D、H79E、H79Q、R81D、R81E、R81Q、D84T、S87D、S87E、N88A、V91I、I92A、I92D、I92E、I92G、I92L、E95K、E95N、E95Q、Y107N、D109N、T111S、S127A、S127E、S127F、S127W、S130A、S130E、S130F、又はS130Wのアミノ酸置換を含む。
【0244】
別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15、H16、D20、K32、R38、L40、F42、K76、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含む。
【0245】
さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、R38E、R38N、L40S、L40T、F42A、F42K、F42N、K76D、K76E、K76Q、S87D、S87E、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。
【0246】
さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、R38E、R38N、L40T、F42A、F42K、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。
【0247】
さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15位でのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15Kのアミノ酸置換を含む。
【0248】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、H16位でのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、H16E、H16F、H16I、又はH16Vのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、H16E、H16I、又はH16Vのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、H16Eのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、H16Fのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、H16Iのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、H16Vのアミノ酸置換を含む。
【0249】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、D20位でのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、D20A、D20E、D20K、又はD20Tのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、D20Aのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、D20Eのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、D20Kのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、D20Tのアミノ酸置換を含む。
【0250】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、K32位でのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、K32Eのアミノ酸置換を含む。
【0251】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38位でのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38E又はR38Nのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38Eのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38Nのアミノ酸置換を含む。
【0252】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、L40位でのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、L40S又はL40Tのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、L40Sのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、L40Tのアミノ酸置換を含む。
【0253】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、F42位でのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、F42A、F42C、又はF42Kのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、F42A又はF42Kのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、F42Aのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、F42Cのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、F42Kのアミノ酸置換を含む。
【0254】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、K76位でのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、K76Eのアミノ酸置換を含む。
【0255】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、S87位でのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、S87Dのアミノ酸置換を含む。
【0256】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、N88位でのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、N88Aのアミノ酸置換を含む。
【0257】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、I92位でのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、I92Aのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、I92Dのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、I92Eのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、I92Gのアミノ酸置換を含む。
【0258】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38及びL40位でのアミノ酸置換、並びに任意にE15、H16、D20、K32、K76、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38及びL40位でのアミノ酸置換、並びに任意にE15、H16、D20、K76、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15、R38、及びL40位でのアミノ酸置換、並びに任意にH16、D20、K76、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38、L40、及びK76でのアミノ酸置換、並びに任意にE15、H16、D20、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15、R38、L40、及びK76位でのアミノ酸置換、並びに任意にH16、D20、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含む。
【0259】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38N及びL40S又はL40Tのアミノ酸置換、並びに任意にE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38N及びL40S又はL40Tのアミノ酸置換、並びに任意にE15K、H16E、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38N及びL40S又はL40Tのアミノ酸置換、並びに任意にH16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38N、L40S又はL40T、及びK76Eのアミノ酸置換、並びに任意にE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38N、L40S又はL40T、及びK76E、のアミノ酸置換、並びに任意にH16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。
【0260】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38N及びL40Sのアミノ酸置換、並びに任意にE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38N及びL40Sのアミノ酸置換、並びに任意にH16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38N、L40S、及びK76Eのアミノ酸置換、並びに任意にE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38N、L40S、及びK76Eのアミノ酸置換、並びに任意にH16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。
【0261】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38N及びL40Tのアミノ酸置換、並びに任意にE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38N及びL40Tのアミノ酸置換、並びに任意にH16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38N、L40T、及びK76Eのアミノ酸置換、並びに任意にE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38N、L40T、及びK76Eのアミノ酸置換、並びに任意にH16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。
【0262】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38及びL40位でのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38N及びL40S又はL40Tのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38N及びL40Sのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38N及びL40Tのアミノ酸置換を含む。
【0263】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15、R38、及びL40位でのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38N、及びL40S又はL40Tのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38N、及びL40Sのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38N、及びL40Tのアミノ酸置換を含む。
【0264】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15、R38、L40、及びK76位でのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38N、L40S又はL40T、及びK76Eのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38N、L40S、及びK76Eのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38N、L40T、及びK76Eのアミノ酸置換を含む。
【0265】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号6~13のいずれか1つのアミノ酸配列を含む。
【0266】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、グリコシル化される。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、N-グリコシル化される。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、アスパラギン残基の側鎖中の窒素の位置でグリコシル化される。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、N-グリコシル化されているR38Nのアミノ酸置換を含む。
【0267】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38及びL40位でのアミノ酸置換、並びに任意にE15、H16、D20、E32、K76、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38及びL40位でのアミノ酸置換、並びに任意にE15、H16、D20、K76、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15、R38、及びL40位でのアミノ酸置換、並びに任意にH16、D20、K76、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38、L40、及びK76位でのアミノ酸置換、並びに任意にE15、H16、D20、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15、R38、L40、及びK76位でのアミノ酸置換、並びに任意にH16、D20、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。
【0268】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38N及びL40S又はL40Tのアミノ酸置換、並びに任意にE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、E32K、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38N及びL40S又はL40Tのアミノ酸置換、並びに任意にE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38N及びL40S又はL40Tのアミノ酸置換、並びに任意にH16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38N、L40S又はL40T、及びK76Eのアミノ酸置換、並びに任意にE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38N、L40S又はL40T、及びK76Eのアミノ酸置換、並びに任意にH16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。
【0269】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38N及びL40Sのアミノ酸置換、並びに任意にE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38N及びL40Sのアミノ酸置換、並びに任意にH16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38N、L40S、及びK76Eのアミノ酸置換、並びに任意にE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38N、L40S、及びK76Eのアミノ酸置換、並びに任意にH16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。
【0270】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38N及びL40Tのアミノ酸置換、並びに任意にE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38N及びL40Tのアミノ酸置換、並びに任意にH16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38N、L40T、及びK76Eのアミノ酸置換、並びに任意にE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38N、L40T、及びK76Eのアミノ酸置換、並びに任意にH16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。
【0271】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38及びL40位でのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38N及びL40S又はL40Tのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38N及びL40Sのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38N及びL40Tのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。
【0272】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15、R38、及びL40位でのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38N、及びL40S又はL40Tのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E5K、R38N、及びL40Sのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38N、及びL40Tのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。
【0273】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15、R38、L40、及びK76位でのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38N、L40S又はL40T、及びK76Eのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38N、L40S、及びK76Eのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38N、L40T、及びK76Eのアミノ酸置換を含むN-グリコシル化IL-2ドメインである。
【0274】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のN-グリコシル化IL-2ドメインは、配列番号6~13のいずれか1つのアミノ酸配列を含む。
【0275】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のN-グリコシル化IL-2ドメインは、1つのグリカンを有する。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のN-グリコシル化IL-2ドメインは、アスパラギン残基の側鎖中の窒素に結合している1つのグリカンを有する。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のN-グリコシル化IL-2ドメインは、R38N位のアスパラギン残基の側鎖中の窒素に結合している1つのグリカンを有する。
【0276】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のN-グリコシル化IL-2ドメインは、2つのグリカンを有する。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のN-グリコシル化IL-2ドメインは2つのグリカンを有し、そのうちの少なくとも1つのグリカンはアスパラギン残基の側鎖中の窒素に結合している。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のN-グリコシル化IL-2ドメインは2つのグリカンを有し、その各々はアスパラギン残基の側鎖中の窒素に結合している。
【0277】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のN-グリコシル化IL-2ドメインは、3つのグリカンを有する。一実施態様では、グリカンはN-グリカンである。
【0278】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のN-グリコシル化IL-2ドメイン上のN-グリカンは、オリゴマンノース型である。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のN-グリコシル化IL-2ドメイン上のN-グリカンは、複合体型である。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のN-グリコシル化IL-2ドメイン上のN-グリカンは、ハイブリッド型である。
【0279】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のN-グリコシル化IL-2ドメイン上のN-グリカンは、二分岐の複合体型である。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のN-グリコシル化IL-2ドメイン上のN-グリカンは、3分岐複合体型である。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のN-グリコシル化IL-2ドメイン上のN-グリカンは、4分岐複合体型である。
【0280】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のN-グリコシル化IL-2ドメイン上のN-グリカンは、Szaboらの文献, J. Proteome. Res. 2018, 17, 1559-1574に記載のグリカンの1つであり、その開示は引用により完全に本明細書中に組み込まれる。
【0281】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38及びF42位でのアミノ酸置換、並びに任意にE15、H16、D20、K32、K76、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、K32、R38及びF42位でのアミノ酸置換、並びに任意にE15、H16、D20、K76、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38、F42、及びK76位でのアミノ酸置換、並びに任意にE15、H16、D20、K32、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15、K32、R38及びF42位でのアミノ酸置換、並びに任意にH16、D20、K76、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15、R38、F42、及びK76位でのアミノ酸置換、並びに任意にH16、D20、K32、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含む。
【0282】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38E及びF42A又はF42Kのアミノ酸置換、並びに任意にE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、K32E、R38E、及びF42A又はF42Kのアミノ酸置換、並びに任意にE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38E、F42A又はF42K、及びK76Eのアミノ酸置換、並びに任意にE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、K32E、R38E、及びF42A又はF42Kのアミノ酸置換、並びに任意にH16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38E、F42A又はF42K、及びK76Eのアミノ酸置換、並びに任意にH16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。
【0283】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、K32、R38及びF42位でのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、K32E、R38E、及びF42A又はF42Kのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、K32E、R38E、及びF42Aのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、K32E、R38E、及びF42Kのアミノ酸置換を含む。
【0284】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38、F42、及びK76位でのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38E、F42A又はF42K、及びK76Eのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38E、F42A、及びK76Eのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、R38E、F42K、及びK76Eのアミノ酸置換を含む。
【0285】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15、K32、R38、及びF42位でのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、K32E、R38E、及びF42A又はF42Kのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、K32E、R38E、及びF42Aのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、K32E、R38E、及びF42Kのアミノ酸置換を含む。
【0286】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15、R38、F42、及びK76位でのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38E、F42A又はF42K、及びK76Eのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38E、F42A、及びK76Eのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、E15K、R38E、F42K、及びK76Eのアミノ酸置換を含む。
【0287】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号14~25のいずれか1つのアミノ酸配列を含む。
【0288】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、N30~L80位の2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されるジスルフィド結合;及び任意にE15、H16、D20、K32、K76、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、K35~L72位の2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されるジスルフィド結合;及び任意にE15、H16、D20、K32、K76、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、K35~L69位の2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されるジスルフィド結合;及び任意にE15、H16、D20、K32、K76、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含む。
【0289】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、N30~L80位の2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されるジスルフィド結合;及び任意にE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、K35~L72位の2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されるジスルフィド結合;及び任意にE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、K35~L69位の2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されるジスルフィド結合;及び任意にE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。
【0290】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、N30~L80位の2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されるジスルフィド結合を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、K35~L72位の2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されるジスルフィド結合を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、K35~L69位の2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されるジスルフィド結合を含む。
【0291】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、各々独立してK35、R38、F42、Y45、E62、V69、又はL72にある2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されるジスルフィド結合を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、K35、R38、F42、又はY45位のアミノ酸残基と、E62、V69、又はL72位のアミノ酸残基の間に形成されるジスルフィド結合を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、F42位のアミノ酸残基とE62、V69、又はL72位のアミノ酸残基の間に形成されるジスルフィド結合を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、K35、R38、F42、又はY45位のアミノ酸残基とV69位のアミノ酸残基の間に形成されるジスルフィド結合を含む。
【0292】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、K35CとL72C、R38CとL72C、F42CとV69C、Y42CとL72C、又はY45CとE62Cの間に形成されるジスルフィド結合を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、K35CとL72Cの間に形成されるジスルフィド結合を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、R38CとL72Cの間に形成されるジスルフィド結合を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、F42CとV69Cの間に形成されるジスルフィド結合を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、Y42CとL72Cの間に形成されるジスルフィド結合を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、Y45CとE62Cの間に形成されるジスルフィド結合を含む。
【0293】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)K8、K9、Q13、E15、H16、L19、D20、M23、K32、P34、K35、L36、T37、R38、M39、L40、T41、F42、K43、F44、Y45、M46、P47、E61、E62、L63、K64、P65、L66、E67、E68、V69、L70、N71、L72、A73、Q74、K76、H79、R81、D84、S87、N88、V91、I92、E95、Y107、D109、T111、S127、又はS130位でのアミノ酸置換;及び(ii)N30~L80位の2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されるジスルフィド結合を含む。
【0294】
別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)K8D、K8E、K8Q、K9D、K9E、K9Q、Q13E、Q13N、E15K、E15Q、E15V、H16E、H16F、H16I、H16V、L19S、D20A、D20E、D20K、D20T、M23K、K32D、K32E、K32Q、P34N、K35N、L36S、L36T、T37N、R38E、R38N、M39N、L40S、L40T、T41N、F42A、F42C、F42K、F42N、K43N、F44N、Y45N、M46S、M46T、P47S、P47T、E61N、E62N、L63S、L63T、K64N、P65N、L66N、E67S、E67T、E68N、V69N、L70S、L70T、N71S、N71T、L72N、A73S、A73T、Q74S、Q74T、K76D、K76E、K76Q、H79D、H79E、H79Q、R81D、R81E、R81Q、D84T、S87D、S87E、N88A、V91I、I92A、I92D、I92E、I92G、E95K、E95N、E95Q、Y107N、D109N、T111S、S127A、S127E、S127F、S127W、S130A、S130E、又はS130Fのアミノ酸置換;及び(ii)各々独立してK35、R38、F42、Y45、E62、V69、又はL72位の2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されるジスルフィド結合を含む。
【0295】
さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換;及び(ii)F42CとV69Cの間に形成されるジスルフィド結合を含む。
【0296】
さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)E15K、H16E、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換;及び(ii)F42CとV69Cの間に形成されるジスルフィド結合を含む。
【0297】
さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)E15K、K32E、又はK76Eのアミノ酸置換;及び(ii)F42CとV69Cの間に形成されるジスルフィド結合を含む。
【0298】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、F42CとV69Cの間に形成されるジスルフィド結合を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、F42CとV69Cの間に形成されるジスルフィド結合、K32又はK76位でのアミノ酸置換、及び任意にE15位でのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、F42CとV69Cの間に形成されるジスルフィド結合、及びK32Eのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、F42CとV69Cの間に形成されるジスルフィド結合、及びK76Eのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、F42CとV69Cの間に形成されるジスルフィド結合、並びにE15K及びK32Eのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、F42CとV69Cの間に形成されるジスルフィド結合、並びにE15K及びK76Eのアミノ酸置換を含む。
【0299】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号26~37のいずれか1つのアミノ酸配列を含む。
【0300】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、N29~A50位のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換、及び任意にE15、H16、D20、K32、K76、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、N29~L40位のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換、及び任意にE15、H16、D20、K32、K76、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換、及び任意にE15、H16、D20、K32、K76、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換を含む。
【0301】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、N29~A50位のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換、及び任意にE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、N29~L40位のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換、及び任意にE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換、及び任意にE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。
【0302】
一実施態様では、IL-15ヒンジ断片含有ペプチドは、配列番号40又は41のアミノ酸配列を有する。別の実施態様では、IL-15ヒンジ断片含有ペプチドは、配列番号40のアミノ酸配列を有する。別の実施態様では、IL-15ヒンジ断片含有ペプチドは、配列番号41のアミノ酸配列を有する。
【0303】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、N29~A50位のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、N29~L40位のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。
【0304】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)K8、K9、Q13、E15、H16、L19、D20、M23、E61、E62、L63、K64、P65、L66、E67、E68、V69、L70、N71、L72、A73、Q74、K76、H79、R81、D84、S87、N88、V91、I92、E95、Y107、D109、T111、S127、又はS130位でのアミノ酸置換;及び(ii)N29~A50位のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。
【0305】
別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)K8D、K8E、K8Q、K9D、K9E、K9Q、Q13E、Q13N、E15K、E15Q、E15V、H16D、H16E、H16F、H16I、H16N、H16Q、H16V、L19S、D20A、D20E、D20K、D20T、M23K、E61N、E62N、L63S、L63T、K64N、P65N、L66N、E67S、E67T、E68N、V69N、L70S、L70T、N71S、N71T、L72N、A73S、A73T、Q74S、Q74T、K76D、K76E、K76Q、H79D、H79E、H79Q、R81D、R81E、R81Q、D84T、S87D、S87E、N88A、V91I、I92A、I92D、I92E、I92G、I92L、E95K、E95N、E95Q、Y107N、D109N、T111S、S127A、S127E、S127F、S127W、S130A、S130E、S130F、又はS130Wのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号38のアミノ酸配列を有するN29~A50位のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。
【0306】
さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)K8D、K8E、K8Q、K9D、K9E、K9Q、Q13E、Q13N、E15K、E15Q、E15V、H16D、H16E、H16F、H16I、H16N、H16Q、H16V、L19S、D20A、D20E、D20K、D20T、M23K、E61N、E62N、L63S、L63T、K64N、P65N、L66N、E67S、E67T、E68N、V69N、L70S、L70T、N71S、N71T、L72N、A73S、A73T、Q74S、Q74T、K76D、K76E、K76Q、H79D、H79E、H79Q、R81D、R81E、R81Q、D84T、S87D、S87E、N88A、V91I、I92A、I92D、I92E、I92G、I92L、E95K、E95N、E95Q、Y107N、D109N、T111S、S127A、S127E、S127F、S127W、S130A、S130E、S130F、又はS130Wのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。
【0307】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)E15、H16、D20、S87、N88、又はI92位でのアミノ酸置換;及び(ii)N29~A50位のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。
【0308】
別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号38のアミノ酸配列を有するN29~A50位のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。
【0309】
さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。
【0310】
さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。
【0311】
さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。
【0312】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)E15でのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)E15Kのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。
【0313】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)H16のアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)H16E、H16F、H16I、又はH16Vのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)H16E、H16I、又はH16Vのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)H16Eのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)H16Fのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)H16Iのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)H16Vのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。
【0314】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)D20のアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)D20A、D20E、D20K、又はD20Tのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)D20Aのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)D20Eのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)D20Kのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)D20Tのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。
【0315】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)S87のアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)S87Dのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。
【0316】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)N88のアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)N88Aのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。
【0317】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)I92でのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)I92Aのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)I92Dのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)I92Eのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)I92Gのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。
【0318】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)E15K、H16I、D20T、N88A、及びI92Aの1又は2つのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)E15K、H16I、D20T、N88A、又はI92Aのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5に記載されるように、(i)E15Kのアミノ酸置換;(ii)H16I、D20T、N88A、又はI92Aのアミノ酸置換;及び(iii)配列番号39のアミノ酸配列を有するN29~L40位のアミノ酸残基と配列番号40又は41のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。
【0319】
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号42~81、255、及び256のいずれか1つのアミノ酸配列を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号56、60、68、70、80、255、又は256のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号56のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号60のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号68のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号70のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号80のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号255のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のIL-2ドメインは、配列番号256のアミノ酸配列を含む。
【0320】
ある実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5のアミノ酸配列と約80%以上、約85%以上、約90%以上、約91%以上、約92%以上、約93%以上、約94%以上、約95%以上、約96%以上、約97%以上、約98%以上、又は約99%以上同一であるアミノ酸配列を含む。ある実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5のアミノ酸配列と約80%以上同一であるアミノ酸配列を含む。ある実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5のアミノ酸配列と約85%以上同一であるアミノ酸配列を含む。ある実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5のアミノ酸配列と約90%以上同一であるアミノ酸配列を含む。ある実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5のアミノ酸配列と約91%以上同一であるアミノ酸配列を含む。ある実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5のアミノ酸配列と約92%以上同一であるアミノ酸配列を含む。ある実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5のアミノ酸配列と約93%以上同一であるアミノ酸配列を含む。ある実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5のアミノ酸配列と約94%以上同一であるアミノ酸配列を含む。ある実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5のアミノ酸配列と約95%以上同一であるアミノ酸配列を含む。ある実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5のアミノ酸配列と約96%以上同一であるアミノ酸配列を含む。ある実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5のアミノ酸配列と約97%以上同一であるアミノ酸配列を含む。ある実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5のアミノ酸配列と約98%以上同一であるアミノ酸配列を含む。ある実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、配列番号1、2、3、4、又は5のアミノ酸配列と約99%以上同一であるアミノ酸配列を含む。
【0321】
ある実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、CN 111018961 A、米国特許公開第2018/0326010 A1号、及びWO 2020/005819 A1に記載のインターロイキン2変異体及びムテインのアミノ酸配列の1つを含み、その各々の開示は引用により完全に本明細書中に組み込まれる。
【0322】
ある実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中のインターロイキン2ドメインは、1以上の追加の置換、欠失、及び/もしくは挿入;並びに/又は1以上の追加の翻訳後修飾をさらに含む。
【0323】
(PD-1結合ドメイン)
ある実施態様では、PD-1結合ドメインは、
(i)配列番号111の軽鎖相補性決定領域1(CDRL1)、
DASの軽鎖相補性決定領域2(CDRL2)、
配列番号112の軽鎖相補性決定領域3(CDRL3)
配列番号113の重鎖相補性決定領域1(CDRH1)
配列番号114の重鎖相補性決定領域2(CDRH2)、及び
配列番号115の重鎖相補性決定領域3(CDRH3);
(ii)配列番号120のCDRL1、LASのCDRL2、配列番号121のCDRL3、配列番号122のCDRH1、配列番号123のCDRH2、及び配列番号124のCDRH3;
(iii)配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL3、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3;
(iv)配列番号138のCDRL1、TATのCDRL2、配列番号139のCDRL3、配列番号140のCDRH1、配列番号141のCDRH2、及び配列番号142のCDRH3;
(v)配列番号147のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号148のCDRL3、配列番号149のCDRH1、配列番号150のCDRH2、及び配列番号151のCDRH3;
(vi)配列番号156のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号157のCDRL3、配列番号158のCDRH1、配列番号159のCDRH2、及び配列番号160のCDRH3;
(vii)配列番号165のCDRL1、YAFのCDRL2、配列番号166のCDRL3、配列番号167のCDRH1、配列番号168のCDRH2、及び配列番号169のCDRH3;
(viii)配列番号174のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号175のCDRL3、配列番号176のCDRH1、配列番号177のCDRH2、及び配列番号178のCDRH3;
(ix)配列番号183のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号184のCDRL3、配列番号185のCDRH1、配列番号186のCDRH2、及び配列番号187のCDRH3;又は
(x)配列番号192のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号193のCDRL3、配列番号194のCDRH1、配列番号195のCDRH2、及び配列番号196のCDRH3
を含む。
【0324】
一実施態様では、PD-1結合ドメインは、配列番号111のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号112のCDRL3、配列番号113のCDRH1、配列番号114のCDRH2、及び配列番号115のCDRH3を含む。
【0325】
別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、配列番号120のCDRL1、LASのCDRL2、配列番号121のCDRL3、配列番号122のCDRH1、配列番号123のCDRH2、及び配列番号124のCDRH3を含む。
【0326】
さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、配列番号129のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号130のCDRL3、配列番号131のCDRH1、配列番号132のCDRH2、及び配列番号133のCDRH3を含む。
【0327】
さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、配列番号138のCDRL1、TATのCDRL2、配列番号139のCDRL3、配列番号140のCDRH1、配列番号141のCDRH2、及び配列番号142のCDRH3を含む。
【0328】
さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、配列番号147のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号148のCDRL3、配列番号149のCDRH1、配列番号150のCDRH2、及び配列番号151のCDRH3を含む。
【0329】
さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、配列番号156のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号157のCDRL3、配列番号158のCDRH1、配列番号159のCDRH2、及び配列番号160のCDRH3を含む。
【0330】
さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、配列番号165のCDRL1、YAFのCDRL2、配列番号166のCDRL3、配列番号167のCDRH1、配列番号168のCDRH2、及び配列番号169のCDRH3を含む。
【0331】
さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、配列番号174のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号175のCDRL3、配列番号176のCDRH1、配列番号177のCDRH2、及び配列番号178のCDRH3を含む。
【0332】
さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、配列番号183のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号184のCDRL3、配列番号185のCDRH1、配列番号186のCDRH2、及び配列番号187のCDRH3を含む。
【0333】
さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、配列番号192のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号193のCDRL3、配列番号194のCDRH1、配列番号195のCDRH2、及び配列番号196のCDRH3を含む。
【0334】
ある実施態様では、本明細書に提供されるCDRは、IMGT又はKabat付番体系に準拠して定義される。ある実施態様では、本明細書に提供されるCDRは、IMGT付番体系に準拠して定義される。ある実施態様では、本明細書に提供されるCDRは、Kabat付番体系に準拠して定義される。
【0335】
別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、
(i)配列番号116の軽鎖可変領域及び配列番号117の重鎖可変領域;
(ii)配列番号125の軽鎖可変領域及び配列番号126の重鎖可変領域;
(iii)配列番号134の軽鎖可変領域及び配列番号135の重鎖可変領域;
(iv)配列番号143の軽鎖可変領域及び配列番号144の重鎖可変領域;
(v)配列番号152の軽鎖可変領域及び配列番号153の重鎖可変領域;
(vi)配列番号161の軽鎖可変領域及び配列番号162の重鎖可変領域;
(vii)配列番号170の軽鎖可変領域及び配列番号171の重鎖可変領域;
(viii)配列番号179の軽鎖可変領域及び配列番号180の重鎖可変領域;
(ix)配列番号188の軽鎖可変領域及び配列番号189の重鎖可変領域;又は
(x)配列番号197の軽鎖可変領域及び配列番号198の重鎖可変領域
を含む。
【0336】
一実施態様では、PD-1結合ドメインは、配列番号116の軽鎖可変領域及び配列番号117の重鎖可変領域を含む。別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、配列番号125の軽鎖可変領域及び配列番号126の重鎖可変領域を含む。さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、配列番号134の軽鎖可変領域及び配列番号135の重鎖可変領域を含む。さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、配列番号143の軽鎖可変領域及び配列番号144の重鎖可変領域を含む。さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、配列番号152の軽鎖可変領域及び配列番号153の重鎖可変領域を含む。さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、配列番号161の軽鎖可変領域及び配列番号162の重鎖可変領域を含む。さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、配列番号170の軽鎖可変領域及び配列番号171の重鎖可変領域を含む。さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、配列番号179の軽鎖可変領域及び配列番号180の重鎖可変領域を含む。さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、配列番号188の軽鎖可変領域及び配列番号189の重鎖可変領域を含む。さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、配列番号197の軽鎖可変領域及び配列番号198の重鎖可変領域を含む。
【0337】
一実施態様では、PD-1結合ドメインは、単鎖可変断片(scFv)、Fab、Fab’、F(ab)2、F(ab’)2、Fv、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ、又はミニボディである。
【0338】
別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、scFvである。さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、軽鎖(VL)、重鎖(VH)、及び任意にペプチドリンカーを含むscFvであり、軽鎖のC末端が、直接もしくはペプチドリンカーを介して軽鎖のN末端に結合しているか、又は軽鎖のN末端が、直接もしくはペプチドリンカーを介して軽鎖のC末端に結合している。さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、軽鎖(VL)、重鎖(VH)、及びペプチドリンカーを含むscFvであり、軽鎖のC末端が、ペプチドリンカーを介して軽鎖のN末端に結合しているか、又は軽鎖のN末端が、ペプチドリンカーを介して軽鎖のC末端に結合している。さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、軽鎖(VL)、重鎖(VH)、及びペプチドリンカーを含むscFvであり、軽鎖のC末端が、ペプチドリンカーを介して軽鎖のN末端に結合している。さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、軽鎖(VL)、重鎖(VH)、及びペプチドリンカーを含むscFvであり、軽鎖のN末端が、ペプチドリンカーを介して軽鎖のC末端に結合している。ある実施態様では、ペプチドリンカーは、配列番号215又は216のアミノ酸配列を有する。
【0339】
さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインはFabである。さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインはFab’である。さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインはF(ab)2である。さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインはF(ab’)2である。さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインはFvである。さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインはダイアボディである。さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインはトリアボディである。さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインはテトラボディである。さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインはミニボディである。さらに別の実施態様では、PD-1結合ドメインは、VHH単一ドメイン抗体である。
【0340】
一実施態様では、PD-1結合ドメイン及び半減期延長ドメインは、2つの軽鎖及び2つの重鎖を含むインタクトな抗体の一部である。
【0341】
一実施態様では、インタクトな抗体は、IgA、IgD、IgE、IgG、又はIgM抗体である。別の実施態様では、インタクトな抗体は、IgA抗体である。さらに別の実施態様では、インタクトな抗体は、IgD抗体である。さらに別の実施態様では、インタクトな抗体は、IgE抗体である。さらに別の実施態様では、インタクトな抗体は、IgG抗体である。さらに別の実施態様では、インタクトな抗体は、IgM抗体である。
【0342】
一実施態様では、インタクトな抗体は、IgA1、IgA2、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4抗体である。別の実施態様では、インタクトな抗体は、IgA1又はIgA2である。さらに別の実施態様では、インタクトな抗体はIgA1である。さらに別の実施態様では、インタクトな抗体はIgA2である。さらに別の実施態様では、インタクトな抗体は、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4抗体である。さらに別の実施態様では、インタクトな抗体はIgG1抗体である。さらに別の実施態様では、インタクトな抗体はIgG2抗体である。さらに別の実施態様では、インタクトな抗体はIgG3抗体である。さらに別の実施態様では、インタクトな抗体はIgG4抗体である。
【0343】
一実施態様では、軽鎖は、カッパ鎖又はラムダ鎖である。別の実施態様では、軽鎖はカッパ鎖である。さらに別の実施態様では、軽鎖はラムダ鎖である。
【0344】
一実施態様では、該抗体は、
(i)配列番号118の軽鎖及び配列番号119の重鎖;
(ii)配列番号127の軽鎖及び配列番号128の重鎖;
(iii)配列番号136の軽鎖及び配列番号137の重鎖;
(iv)配列番号145の軽鎖及び配列番号146の重鎖;
(v)配列番号154の軽鎖及び配列番号155の重鎖;
(vi)配列番号163の軽鎖及び配列番号164の重鎖;
(vii)配列番号172の軽鎖及び配列番号173の重鎖;
(viii)配列番号181の軽鎖及び配列番号182の重鎖;
(ix)配列番号190の軽鎖及び配列番号191の重鎖;又は
(x)配列番号199の軽鎖及び配列番号200の重鎖
を含む。
【0345】
一実施態様では、該抗体は、配列番号118の軽鎖及び配列番号119の重鎖を含む。別の実施態様では、該抗体は、配列番号127の軽鎖及び配列番号128の重鎖を含む。さらに別の実施態様では、該抗体は、配列番号136の軽鎖及び配列番号137の重鎖を含む。さらに別の実施態様では、該抗体は、配列番号145の軽鎖及び配列番号146の重鎖を含む。さらに別の実施態様では、該抗体は、配列番号154の軽鎖及び配列番号156の重鎖を含む。さらに別の実施態様では、該抗体は、配列番号163の軽鎖及び配列番号164の重鎖を含む。さらに別の実施態様では、該抗体は、配列番号172の軽鎖及び配列番号173の重鎖を含む。さらに別の実施態様では、該抗体は、配列番号181の軽鎖及び配列番号182の重鎖を含む。さらに別の実施態様では、該抗体は、配列番号190の軽鎖及び配列番号191の重鎖を含む。さらに別の実施態様では、該抗体は、配列番号199の軽鎖及び配列番号200の重鎖を含む。
【0346】
(ペプチドリンカー)
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中の各ペプチドリンカーは、独立してGSG又は配列番号206~245の1つのアミノ酸配列を含む。別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中の各ペプチドリンカーは、独立してGSG又は配列番号206、207、又は208のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中の各ペプチドリンカーは、独立して配列番号209、210、211、又は212のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中の各ペプチドリンカーは、独立して配列番号213、214、215、又は216のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中の各ペプチドリンカーは、独立して配列番号217、218、219、又は220のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中の各ペプチドリンカーは、独立して配列番号221、222、223、又は224のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中の各ペプチドリンカーは、独立して配列番号225、226、227、又は228のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中の各ペプチドリンカーは、独立して配列番号229、230、231、又は232のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中の各ペプチドリンカーは、独立して配列番号233、234、235、又は236のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中の各ペプチドリンカーは、独立して配列番号237のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中の各ペプチドリンカーは、独立して配列番号238又は239のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中の各ペプチドリンカーは、独立して配列番号240又は241のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中の各ペプチドリンカーは、独立して配列番号242又は243のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質中の各ペプチドリンカーは、独立して配列番号244又は245のアミノ酸配列を含む。
【0347】
(医薬組成物)
一実施態様では、本明細書に提供される融合タンパク質及び医薬として許容し得る賦形剤を含む医薬組成物が本明細書に提供される。
【0348】
一実施態様では、該医薬組成物は、単一剤形として製剤化される。
【0349】
一実施態様では、本明細書に提供される医薬組成物は、固体製剤である。別の実施態様では、本明細書に提供される医薬組成物は、凍結乾燥固体製剤である。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される医薬組成物は、溶液である。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される医薬組成物は、水溶液である。
【0350】
一実施態様では、本明細書に提供される医薬組成物は、非経口投与用の剤形に製剤化される。別の実施態様では、本明細書に提供される医薬組成物は、静脈投与用の剤形に製剤化される。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される医薬組成物は、筋肉内投与用の剤形に製剤化される。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される医薬組成物は、皮下投与用の剤形に製剤化される。さらに別の実施態様では、本明細書に提供される医薬組成物は、腫瘍内投与用の剤形に製剤化される。
【0351】
(使用法)
一実施態様では、対象においてPD-1によって媒介される障害、疾患、又は病態の1以上の症状を治療、予防、又は改善する方法であって、それを必要とする対象に、本明細書に提供される融合タンパク質の治療有効量を投与することを含む方法が本明細書に提供される。
【0352】
ある実施態様では、PD-1によって媒介される障害、疾患、又は病態は、増殖性疾患である。
【0353】
別の実施態様では、対象においてIL-2によって媒介される障害、疾患、又は病態の1以上の症状を治療、予防、又は改善する方法であって、それを必要とする対象に、本明細書に提供される融合タンパク質の治療有効量を投与することを含む方法が本明細書に提供される。
【0354】
ある実施態様では、IL-2によって媒介される障害、疾患、又は病態は、増殖性疾患である。
【0355】
さらに別の実施態様では、対象における増殖性疾患を治療、予防、又は改善する方法であって、それを必要とする対象に、本明細書に提供される融合タンパク質の治療有効量を投与することを含む方法が本明細書に提供される。
【0356】
一実施態様では、増殖性疾患は癌である。別の実施態様では、増殖性疾患は結腸直腸癌である。
【0357】
ある実施態様では、癌は、難治性であり、かつ/又は再発する。ある実施態様では、癌は難治性である。ある実施態様では、癌は再発する。ある実施態様では、癌は転移性である。ある実施態様では、癌は切除可能である。ある実施態様では、癌は切除不能である。ある実施態様では、癌は転移性である。
【0358】
ある実施態様では、癌は薬物耐性である。ある実施態様では、癌は多剤耐性である。ある実施態様では、癌は、化学療法に抵抗性である。ある実施態様では、癌は免疫療法に抵抗性である。ある実施態様では、癌は、癌の標準療法に抵抗性である。
【0359】
ある実施態様では、対象は哺乳動物である。ある実施態様では、対象はヒトである。
【0360】
別の実施態様では、細胞の成長を抑制する方法であって、細胞と本明細書に提供される有効量の融合タンパク質とを接触させることを含む方法が本明細書に提供される。ある実施態様では、細胞は癌細胞である。ある実施態様では、細胞は、ヒトの癌細胞である。ある実施態様では、細胞は、転移性癌細胞である。
【0361】
さらに別の実施態様では、免疫エフェクター細胞を活性化させる方法であって、細胞と本明細書に提供される有効量の融合タンパク質とを接触させることを含む方法が本明細書に提供される。ある実施態様では、エフェクター細胞は、ヒトエフェクター細胞である。
【0362】
ある実施態様では、治療有効量は、毎月対象の体重1kgあたり約0.001mg(1ヶ月あたりのmg/kg)~1日あたり対象の体重1kgあたり100mg(1日あたりのmg/kg)、1ヶ月あたり約0.01mg/kg~1日あたり約75mg/kg、1ヶ月あたり約0.1mg/kg~1日あたり約50mg/kg、1ヶ月あたり約0.5mg/kg~1日あたり約25mg/kg、又は1ヶ月あたり約1mg/kg~1日あたり約20mg/kgの範囲であり、単回用量又は複数回用量で投与することができる。この範囲内で、投与量は、1ヶ月あたり約0.005mg/kg~1日あたり約0.05mg/kg、1ヶ月あたり約0.05mg/kg~1日あたり約0.5mg/kg、1ヶ月あたり約0.5mg/kg~1日あたり約5.0mg/kg、1ヶ月あたり約1mg/kg~1日あたり約15mg/kg、1ヶ月あたり約1mg/kg~1日あたり約20mg/kg、又は1ヶ月あたり約1mg/kg~1日あたり約50mg/kgの範囲であり得る。
【0363】
本開示は、以下の非限定的な実施例によってさらに理解されるであろう。
【実施例】
【0364】
(実施例)
(実施例1)
(融合タンパク質のクローニング、発現、及び精製)
ヒトIL-2(hIL-2)のアミノ酸配列を、UNIPROTから取得した(hIL-2: P60568, 21-153aa)。CD25結合を廃止し、CD122結合を低下させるように変異を導入ことによって、変異体ヒトIL-2を作製した。ヒト抗PD-1抗体(VH & VL)のアミノ酸配列を、Therapeutic Antibody Database (TABS)から取得した。変異体ヒトIL2及びヒト抗PD1抗体をコードするデオキシオリゴヌクレオチド(DNA)配列を、CHO細胞発現用にコドン最適化した。
【0365】
(i)hIL-2ムテイン及び(ii)ヒト抗PD-1抗体又はそれらの断片を含有する融合タンパク質のある構造を、
図1及び2に示す。(i)hIL-2ムテイン、(ii)ヒト抗PD-1抗体又はそれらの断片、及び(iii)ペプチドリンカーなどの他の配列をコードするデオキシオリゴヌクレオチド配列を、市販のキットを用いて相同性アセンブリクローニングによって途切れなくアセンブルした。各融合タンパク質のオリゴヌクレオチドを、CHO細胞発現用のUCOE(登録商標)発現ベクターCET1019-AS-Puroに挿入した。
【0366】
融合タンパク質をコードするオリゴヌクレオチド配列を、EXPICHO(商標)細胞で一過的に発現させた。簡単に説明すると、1日目に、EXPICHO-S(商標)細胞を、通気口付き三角フラスコにEXPICHO(商標)発現培地と共に3~4x106細胞/mLで播種した。フラスコを、8% CO2、37℃のインキュベーター内の125-rpmオービタルシェーカー上に置いた。0日目に、プラスミドDNAをEXPIFECTAMINE(商標)CHO試薬と混合した。次いで、混合物を細胞にゆっくり添加した。16時間後、細胞を5% CO2、32℃のインキュベーターに移した。細胞を1日目と5日目の2回、EXPICHO(商標)フィードを与えた。CHO細胞を8~12日目に収集した。
【0367】
CHO細胞で生成した各融合タンパク質を、2段階の精製プロセス:プロテインA(例えば、AMSPHERE(商標)A3)レジンを用いるプロテインAアフィニティークロマトグラフィー及びイオン交換クロマトグラフィー(例えば、CAPTO(商標)Q ImpRes)によって精製した。
【0368】
プロテインAアフィニティークロマトグラフィーについては、プロテインAアフィニティーカラムに清澄化したCHO培地をロードし、次いで、pH7.5の20mM リン酸ナトリウムで一回洗浄し、0.5MのNaClと共にpH7.5の20mM リン酸ナトリウムで一回洗浄し、再びpH7.5の20mM リン酸ナトリウムで一回洗浄した。融合タンパク質を、1体積%のイソプロパノールを補充したpH3.0の50mM 酢酸ナトリウムで溶出した。
【0369】
次いで、精製した融合タンパク質を、AKTA(商標)精製の調製で、pH8.5の20mM Tris-HClに緩衝液交換をした。融合タンパク質を、1mL HiTrap CAPTO(商標)Q ImpResカラムにロードした。次いで、カラムを、5カラム容量(CV)のpH8.5の20mM Tris-HClで洗浄し、0~20%勾配で20CVのpH8.5の20mM Tris-HCl+1M NaClで溶出した。融合タンパク質を、9~12mS/cmで溶出させた。溶出画分を集め、保存のためにpH6.5の20mM リン酸ナトリウムを含有する溶液に緩衝液交換した。
【0370】
(実施例2)
(安定性の判定)
精製した融合タンパク質の熱安定性を、DYNAPRO(登録商標)NANOSTAR(登録商標)動的光散乱検出器を用いる動的光散乱により測定した。融合タンパク質を各々pH6.5の20mM リン酸ナトリウムに緩衝液交換し、次いで、1℃ごとに各融合タンパク質の半径を測定しながら、30~80℃の範囲で継続的に温度を上昇させてインキュベートした。結果を表1にまとめる。融合タンパク質は、2つのT開始を有することが観察された。T開始1は、IL-2ムテイン中の変異に依存して55~59℃と計算された。T開始2は70℃と計算された。
【0371】
ノブインホール構造の抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質A1は、配列番号136の軽鎖、配列番号248の重鎖、及び配列番号42のhIL-2ドメインを含む配列番号249のhIL-2融合重鎖並びに配列番号215のペプチドリンカーを有し、hIL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合している。ノブインホール構造の抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質A2は、配列番号136の軽鎖、配列番号248の重鎖、及び配列番号54のhIL-2ドメインを含む配列番号250のhIL-2融合重鎖並びに配列番号215のペプチドリンカーを有し、hIL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合している。ノブインホール構造の抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質A3は、配列番号136の軽鎖、配列番号248の重鎖、及び配列番号68のhIL-2ドメインを含む配列番号251のhIL-2融合重鎖並びに配列番号215のペプチドリンカーを有し、hIL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合している。ノブインホール構造の抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質A4は、配列番号136の軽鎖、配列番号248の重鎖、及び配列番号70のhIL-2ドメインを含む配列番号252のhIL-2融合重鎖並びに配列番号215のペプチドリンカーを有し、hIL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合している。ノブインホール構造の抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質A5は、配列番号136の軽鎖、配列番号248の重鎖、及び配列番号80のhIL-2ドメインを含む配列番号253のhIL-2融合重鎖並びに配列番号215のペプチドリンカーを有し、hIL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合している。ノブインホール構造の抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質A6は、配列番号136の軽鎖、配列番号248の重鎖、及び配列番号50のhIL-2ドメインを含む配列番号254のhIL-2融合重鎖並びに配列番号215のペプチドリンカーを有し、hIL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合している。ノブインホール構造の抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質A19は、配列番号118の軽鎖、配列番号201の重鎖、及び配列番号70のhIL-2ドメインを含む配列番号203のhIL-2融合重鎖並びに配列番号215のペプチドリンカーを有し、hIL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合している。ノブインホール構造の抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質A20は、配列番号118の軽鎖、配列番号201の重鎖、及び配列番号256のhIL-2ドメインを含む配列番号204のhIL-2融合重鎖並びに配列番号215のペプチドリンカーを有し、hIL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合している。抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質A21は、配列番号118の軽鎖、及び配列番号256のhIL-2ドメインを含む配列番号205のhIL-2融合重鎖並びに配列番号215のペプチドリンカーを有し、hIL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合している。
表1.融合タンパク質の熱安定性判定
【表1】
【0372】
(実施例3)
(CD25及びCD122へのIL-2ムテインの結合研究)
OCTET(登録商標)RED96を用いて、野生型IL-2及びIL-2ムテインとCD25及びCD122との相互作用を特徴づけた。簡単に説明すると、CD25-Fc又はCD122-Fc融合タンパク質を抗ヒトIgG Fc捕捉(AHC)バイオセンサーにロードした。次いで、バイオセンサーを400nMの野生型IL-2とIL-2ムテインを含む溶液に浸した。結果を表2にまとめる。試験した全てのIL-2ムテインは、CD25結合を廃止したか、又は顕著に低下させたことが判明した。
表2. 野生型IL-2及びIL-2ムテインとCD25及びCD122との相互作用
【表2】
【0373】
(実施例4)
(異種移植マウスモデルにおける抗PD-1/IL-2融合タンパク質の抗腫瘍活性)
MC38細胞を、10%牛胎児血清、GLUTAMAX(商標)、非必須アミノ酸(NEAA)、ピルビン酸ナトリウム、及びペニシリン/ストレプトマイシンを補充したDMEM培地で培養及び維持した。細胞をトリプシン処理し、培地で洗浄し、計数した。細胞をPBSで希釈し、PBS(50μL)中5x105個の細胞を、麻酔済みC57BL/6マウスの皮下に18ゲージの針を用いて注射した。融合タンパク質のストック溶液を投与の日にPBSで希釈し、PBS(対照)、PBS(100μL)中のマウス抗PD-1(抗mPD-1)(1~20μg)、対応するhIL-2融合タンパク質(1~100μg)、抗mPD-1(1~100μg)と対応するhIL-2融合タンパク質(1~100μg)の組み合わせ、又は抗mPD-1/hIL-2融合タンパク質(20μg)を2週間、週に2回マウスに腹腔内投与した。腫瘍サイズ(長さ(L)及び幅(W))を週に2回、デジタルノギスを用いて測定し、腫瘍体積を(L x W x W)/2で計算した。hIL-2融合タンパク質は、本明細書に記載のhIL-2ドメイン及び抗HSAドメインを含み、hIL-2ドメインのC末端が、ペプチドリンカーを介して抗HSAドメインのN末端に結合している。抗mPD-1/hIL-2融合タンパク質は、同じhIL-2ドメイン及びペプチドリンカーを含むノブインホール構造にあり、hIL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合している。
【0374】
(実施例5)
(PD-1ノックインマウスを用いた異種移植モデルにおける抗PD-1/IL-2融合タンパク質の抗腫瘍活性)
MC38細胞又はB16F10細胞を、10%牛胎児血清、GLUTAMAX(商標)、非必須アミノ酸(NEAA)、ピルビン酸ナトリウム、及びペニシリン/ストレプトマイシンを補充したDMEM培地で培養及び維持した。細胞をトリプシン処理し、培地で洗浄し、計数した。細胞をPBSで希釈し、PBS(50μL)中5x105個の細胞を、ヒトPD-1ノックインを有する麻酔済みC57BL/6マウスの皮下に18ゲージの針を用いて注射した。融合タンパク質のストック溶液を投与の日にPBSで希釈し、PBS(対照)、PBS(100μL)中のヒト抗PD-1(抗hPD-1)(1~20μg)、対応するhIL-2融合タンパク質(1~100μg)、抗hPD-1(1~100μg)と対応するhIL-2融合タンパク質(1~100μg)の組み合わせ、又は抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質(20μg)を2週間、週に2回マウスに腹腔内投与した。腫瘍サイズ(長さ(L)及び幅(W))を週に2回、デジタルノギスを用いて測定し、腫瘍体積を(L x W x W)/2で計算した。hIL-2融合タンパク質は、本明細書に記載のhIL-2ドメイン及び抗HSAドメインを含み、hIL-2ドメインのC末端が、ペプチドリンカーを介して抗HSAドメインのN末端に結合している。抗hPD-1/hIL-2融合タンパク質は、同じhIL-2ドメイン及びペプチドリンカーを含むノブインホール構造にあり、hIL-2ドメインのN末端が、ペプチドリンカーを介して第2の重鎖のC末端に結合している。
【0375】
(実施例6)
(異種移植マウスモデルにおける抗PD-1/IL-2融合タンパク質の抗腫瘍活性)
CT26マウス細胞を、10%牛胎児血清、GLUTAMAX(商標)、及びペニシリン/ストレプトマイシンを補充したRPMI培地で培養及び維持した。細胞をトリプシン処理し、培地で洗浄し、計数した。細胞をPBSで希釈し、PBS(100μL)中1x106個の細胞を、麻酔済みBALB/cマウスの皮下に18ゲージの針を用いて注射した。融合タンパク質のストック溶液を投与の日にPBSで希釈し、(i)PBS(対照)、抗mPD-1(20μg)、抗mPD-1/hIL-2融合タンパク質(5もしくは20μg)、又は抗mPD-1/mIL-2融合タンパク質(5もしくは20μg)を2週間、週に2回マウスに腹腔内投与した。腫瘍サイズ(長さ(L)及び幅(W))を週に2回、デジタルノギスを用いて測定し、腫瘍体積を(L x W x W)/2で計算した。
【0376】
(実施例7)
(異種移植マウスモデルにおける抗PD-1/IL-2融合タンパク質の抗腫瘍活性)
HT-29細胞を、10%牛胎児血清及びペニシリン/ストレプトマイシンを補充したMcCoys 5a培地で培養及び維持した。細胞をトリプシン処理し、培地で洗浄し、計数し、PBSで洗浄した。細胞懸濁液(PBS(100μL)中1x10
6個の細胞)を、麻酔済みNCGマウスの皮下に27ゲージの針を用いて注射した。6日後、ヒトPBMC(PBS(100μL)中1x10
7個の細胞)を、各マウスの尾静脈に注射した。融合タンパク質のストック溶液を投与の日にPBSで希釈し、2週間、週に2回マウスに腹腔内投与した。腫瘍サイズ(長さ(L)及び幅(W))を週に2回、デジタルノギスを用いて測定し、腫瘍体積を(L x W x W)/2で計算した。結果を
図4に示す。
【0377】
(実施例8)
(STAT5シグナル伝達に対する抗PD-1/IL-2融合タンパク質の効果)
抗PD-1/IL-2融合タンパク質を、CD3 T細胞においてIL-2ドメインを介するpSTAT5シグナル伝達に対するそれらの効果について評価した。簡単に説明すると、CD3 T細胞(100,000個)を、10mM HEPESを含むハンクス平衡塩溶液中の抗PD-1/IL-2融合タンパク質で37℃、5% CO
2で30分間処理した。リン酸化STAT5を、リン酸化STAT5(Tyr694)HTRFアッセイを用いて測定した。665nm/620nmのシグナル比を1,000倍し、データをグローバルフィッティングで分析し、EC
50値を決定した。結果は表3にまとめており、「A」は10nM以下のEC
50値を表し、「B」は、10nM以上で100nM以下のEC
50値を表し、「C」は100nM以上で1,000nM以下のEC
50値を表し、「D」は1,000nM以上のEC
50値を表す。
表3.CD3
+ T細胞におけるSTAT5シグナル伝達
【表3】
【0378】
本明細書に記載の配列を以下の配列表に提供する。
配列表
【表4】
【0379】
上記の実施例は、請求する実施態様を作成及び使用する方法の完全な開示及び説明を当業者に与えるために提供され、本明細書に開示されるものの範囲を制限することを意図しない。当業者に明らかである変更は、以下の特許請求の範囲内であることが意図される。本明細書に引用される全ての刊行物、特許、及び特許出願は、あたかもそのような各々の刊行物、特許又は特許出願が、引用により本明細書中に組み込まれることが具体的かつ個別的に示されるかのように、引用により本明細書中に組み込まれる。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】配列表
【補正方法】追加
【補正の内容】
【配列表】
【国際調査報告】