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  • 特表-ポート指示情報報告方法及び端末 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-19
(54)【発明の名称】ポート指示情報報告方法及び端末
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/0417 20170101AFI20240312BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20240312BHJP
   H04W 72/23 20230101ALI20240312BHJP
【FI】
H04B7/0417
H04L27/26 114
H04L27/26 113
H04W72/23
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560613
(86)(22)【出願日】2022-03-15
(85)【翻訳文提出日】2023-09-29
(86)【国際出願番号】 CN2022080924
(87)【国際公開番号】W WO2022206371
(87)【国際公開日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】202110362882.6
(32)【優先日】2021-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【弁理士】
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】劉 正宣
(72)【発明者】
【氏名】高 秋彬
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本願の実施例は、ポート指示情報報告方法及び端末を提供している。前記ポート指示情報報告方法は、端末に適用されるものであり、ネットワーク側機器から配信されたCSI-RSリソースであって、複数のCSI-RSポートが含まれるCSI-RSリソースを受信することと、前記複数のCSI-RSポートから複数のターゲットCSI-RSポートを選択することと、前記ターゲットCSI-RSポートのポート識別子を指示するためのポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告することとを含む。本願の実施例は、報告されたポート指示情報により、ネットワーク側機器は、端末がどれらのCSI-RSポートを選択したのかを確定可能となる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用されるポート指示情報報告方法であって、
ネットワーク側機器から配信されたチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースであって、複数のCSI-RSポートが含まれるCSI-RSリソースを受信することと、
前記複数のCSI-RSポートから複数のターゲットCSI-RSポートを選択することと、
前記ターゲットCSI-RSポートのポート識別子を指示するためのポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告することとを含む、ポート指示情報報告方法。
【請求項2】
上述のポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告することは、
前記ポート選択指示情報の指示方式に従って、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
上述のポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告することは、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが同じである場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
上述の前記ポート選択指示情報の指示方式に従って、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告することは、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、前記ポート選択指示情報の指示方式がビットマップ指示方式であり、且つ各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が同じである場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式であり、且つ各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が同じである場合、前記ポート選択指示情報を前記第二部分にキャリーさせるとともに、前記ターゲットCSI-RSポートの数であるターゲットポート数を前記第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
上述の前記ポート選択指示情報の指示方式に従って、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告することは、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式がビットマップ指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが同じであり、各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が同じであり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせるとともに、ターゲットポート数を前記チャネル状態情報の第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
上述のポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告することは、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートのポート数が同じである場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートのポート数が同じである場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第二部分にキャリーさせるとともに、ターゲットポート数を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式がビットマップ指示方式である場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第二部分にキャリーさせるとともに、前記ターゲットCSI-RSポートの数であるターゲットポート数を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記複数のターゲットCSI-RSポートが少なくとも2つのCSI-RSリソースに属する場合、
上述のポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告することは、
前記ポート選択指示情報、及び/又は、前記ターゲットCSI-RSポートが属するCSI-RSリソースを指示するためのリソース指示情報を前記ネットワーク側機器に報告することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
上述の前記ポート選択指示情報及び前記リソース指示情報を前記ネットワーク側機器に報告することは、
構成された1つのチャネル状態情報レポートを介してチャネル状態情報を報告する場合、前記リソース指示情報を前記チャネル状態情報の第三部分にキャリーさせるとともに、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
構成された少なくとも2つのチャネル状態情報レポートを介してチャネル状態情報を報告する場合、前記リソース指示情報を1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報にキャリーさせるとともに、前記ポート選択指示情報をもう1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告することを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記CSI-RSリソースは、アンテナのインターフェースに対応するものであり、前記ポート選択指示情報は、同じ偏波方向におけるターゲットCSI-RSポートを指示するために更に使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
メモリと、送受信機と、プロセッサとを含む端末であって、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御の下で、データを送受信するためのものであり、プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記送受信機が、ネットワーク側機器から配信されたチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースであって、複数のCSI-RSポートが含まれるCSI-RSリソースを受信するために使用されるようにする操作と、
前記プロセッサが、前記複数のCSI-RSポートから複数のターゲットCSI-RSポートを選択するために使用されるようにする操作と、
前記送受信機が、前記ターゲットCSI-RSポートのポート識別子を指示するためのポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告するために更に使用されるようにする操作とを実行するためのものである、端末。
【請求項11】
前記送受信機は、ポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告する際、具体的に、
前記ポート選択指示情報の指示方式に従って、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するために使用される、請求項10に記載の端末。
【請求項12】
前記送受信機は、ポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告する際、具体的に、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが同じである場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するために使用される、請求項10に記載の端末。
【請求項13】
前記送受信機は、前記ポート選択指示情報の指示方式に従って、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告する際、具体的に、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、前記ポート選択指示情報の指示方式がビットマップ指示方式であり、且つ各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が同じである場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式であり、且つ各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が同じである場合、前記ポート選択指示情報を前記第二部分にキャリーさせるとともに、前記ターゲットCSI-RSポートの数であるターゲットポート数を前記第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するために使用される、請求項11に記載の端末。
【請求項14】
前記送受信機は、前記ポート選択指示情報の指示方式に従って、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告する際、具体的に、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式がビットマップ指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが同じであり、各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が同じであり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせるとともに、ターゲットポート数を前記チャネル状態情報の第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するために使用される、請求項11に記載の端末。
【請求項15】
前記送受信機は、ポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告する際、具体的に、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートのポート数が同じである場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートのポート数が同じである場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第二部分にキャリーさせるとともに、ターゲットポート数を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式がビットマップ指示方式である場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第二部分にキャリーさせるとともに、前記ターゲットCSI-RSポートの数であるターゲットポート数を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するために使用される、請求項10に記載の端末。
【請求項16】
前記複数のターゲットCSI-RSポートが少なくとも2つのCSI-RSリソースに属する場合、
前記送受信機は、ポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告する際、具体的に、
前記ポート選択指示情報、及び/又は、前記ターゲットCSI-RSポートが属するCSI-RSリソースを指示するためのリソース指示情報を前記ネットワーク側機器に報告するために使用される、請求項10に記載の端末。
【請求項17】
前記送受信機は、前記ポート選択指示情報及び前記リソース指示情報を前記ネットワーク側機器に報告する際、具体的に、
構成された1つのチャネル状態情報レポートを介してチャネル状態情報を報告する場合、前記リソース指示情報を前記チャネル状態情報の第三部分にキャリーさせるとともに、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告し、
構成された少なくとも2つのチャネル状態情報レポートを介してチャネル状態情報を報告する場合、前記リソース指示情報を1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報にキャリーさせるとともに、前記ポート選択指示情報をもう1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するために使用される、請求項16に記載の端末。
【請求項18】
前記CSI-RSリソースは、アンテナのインターフェースに対応するものであり、前記ポート選択指示情報は、同じ偏波方向におけるターゲットCSI-RSポートを指示するために更に使用される、請求項10に記載の端末。
【請求項19】
ネットワーク側機器から配信されたチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースであって、複数のCSI-RSポートが含まれるCSI-RSリソースを受信するためのCSI-RSリソース受信モジュールと、
前記複数のCSI-RSポートから複数のターゲットCSI-RSポートを選択するためのターゲットCSI-RSポート選択モジュールと、
前記ターゲットCSI-RSポートのポート識別子を指示するためのポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告するためのポート指示情報報告モジュールとを含む、端末。
【請求項20】
コンピュータプログラムを記憶したプロセッサ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、請求項1~9の何れか一項に記載の方法を前記プロセッサに実行させるためのものである、プロセッサ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本発明は、2021年04月02日に中国特許庁に出願され、出願番号が202110362882.6であり、発明の名称が「ポート指示情報報告方法及び端末」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全ては、参照により本発明に組み込まれる。
本発明は、移動通信の技術分野に関し、特にポート指示情報報告方法及び端末に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信技術の継続的な発展に伴い、5G(5th Generation mobile networks、第五世代移動通信技術)規格は、既にRel-15バージョンからRel-17バージョンまで発展している。
【0003】
現在、Rel-17ポート選択コードブックは、Rel-15又はRel-16 TypeIIポート選択コードブックの構造を襲用しているが、Rel-15又はRel-16 TypeIIポート選択コードブックは、連続したL(Lは、正整数)個のポートを選択する方式とされている。一方、Re1-17ポートは、コードブックのポート選択について、自由に選択可能であり、連続したL個のポートを選択することに限られなくなった。そのため、Rel-15/16のポート選択を指示するための本来の指示方法は、Rel-17ポート選択コードブックに使用できなくなる。
【0004】
以上から分かるように、専用となるRel-17ポート選択コードブックの方式を如何に設計するかは、急いで解決すべき課題になっている。
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施例は、Rel-17に対するポート選択を実現したポート指示情報報告方法及び端末を提供する。
【0006】
第一局面において、本願の実施例には、端末に適用されるポート指示情報報告方法であって、
ネットワーク側機器から配信されたチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースであって、複数のCSI-RSポートが含まれるCSI-RSリソースを受信することと、
前記複数のCSI-RSポートから複数のターゲットCSI-RSポートを選択することと、
前記ターゲットCSI-RSポートのポート識別子を指示するためのポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告することと、を含む、ポート指示情報報告方法が提供されている。
【0007】
第二局面において、本願の実施例には、
ネットワーク側機器から配信されたチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースであって、複数のCSI-RSポートが含まれるCSI-RSリソースを受信するためのCSI-RSリソース受信モジュールと、
前記複数のCSI-RSポートから複数のターゲットCSI-RSポートを選択するためのターゲットCSI-RSポート選択モジュールと、
前記ターゲットCSI-RSポートのポート識別子を指示するためのポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告するためのポート指示情報報告モジュールとを含む、端末が更に提供されている。
【0008】
第三局面において、本願の実施例には、メモリと、送受信機と、プロセッサとを含む端末であって、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御の下で、データを送受信するためのものであり、プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記送受信機が、ネットワーク側機器から配信されたチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースであって、複数のCSI-RSポートが含まれるCSI-RSリソースを受信するために使用されるようにする操作と、
前記プロセッサが、前記複数のCSI-RSポートから複数のターゲットCSI-RSポートを選択するために使用されるようにする操作と、
前記送受信機が、前記ターゲットCSI-RSポートのポート識別子を指示するためのポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告するために更に使用されるようにする操作とを実行するためのものである、端末が更に提供されている。
【0009】
第四局面において、本願の実施例には、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されてプロセッサ上で動作可能なコンピュータプログラムとを含む電子機器であって、前記プロセッサによって前記コンピュータプログラムが実行されると、上記第一局面に記載のポート指示情報報告方法におけるステップが実現される、電子機器が更に提供されている。
【0010】
第五局面において、本願の実施例には、コンピュータプログラムを記憶したプロセッサ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、上記ポート指示情報報告方法を前記プロセッサに実行させるためのものである、ことを特徴とするプロセッサ可読記憶媒体が更に提供されている。
【発明の効果】
【0011】
本発明の実施例において、端末は、ネットワーク側機器から配信されたチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースであって、複数のCSI-RSポートが含まれるCSI-RSリソースを受信することで、複数のCSI-RSポートから複数のターゲットCSI-RSポートを選択し、ターゲットCSI-RSポートのポート識別子を指示するためのポート選択指示情報をネットワーク側機器に報告することができる。本願の実施例は、報告されたポート選択指示情報により、選択されたターゲットCSI-RSポートのポート識別子を指示することで、ネットワーク側機器は、端末によって選択されたCSI-RSポートを把握可能となる。
【0012】
上記の説明は、本発明の技術案の概要に過ぎず、本発明の技術手段をより明らかに理解して、それらを明細書の内容に従って実施することができるように、また、本発明の上記及び他の目的、特徴及び利点をより容易に理解するために、以下、特に本発明の具体的な実施形態を例示する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本願の第一実施例によるポート指示情報報告方法のステップのフローチャートである。
図2】本願の第二実施例による端末の構造ブロック図である。
図3】本願の第三実施例による端末の構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本願の実施例において、用語「及び/又は」とは、関連対象の相関関係を表現するものに過ぎず、3つの関係があり得ることを示す。例えば、A及び/又はBとは、Aのみが存在する、A及びBの両方が存在する、及び、Bのみが存在するという3つのケースを示し得る。記号「/」は、一般的に、その前後にある関連対象間の「又は」の関係を示すものである。
【0015】
本願の実施例において、用語「複数」とは、2つ又はそれ以上を意味し、他の数量詞についても同様である。
【0016】
以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術案を明確且つ完全に説明するが、明らかなことに、説明される実施例は、本願の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づいて、当業者によって創造的な労働を払わずに得られた他の実施例は、全て本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【0017】
本願の実施例には、IABノードのCU間での切り替えを実現するためのポート指示情報報告及び端末が提供されている。
【0018】
ここで、方法と装置とは、同じ構想に基づくものであり、両者は、課題を解決する原理が類似しているため、装置と方法との実施は、互いに参照でき、重複部分を繰り返して説明しない。
【0019】
また、本願の実施例による技術案は、様々なシステム、特に5Gシステムに適用可能である。例えば適用可能なシステムは、グローバル移動通信システム(global system of mobile communication、GSM)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)、汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)システム、長期進化(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex、TDD)システム、高度な長期進化(long term evolution advanced、LTE-A)システム、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(universal mobile telecommunication system、UMTS)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)システム、5G 新しいラジオ(New Radio、NR)システム等であってもよい。これらの様々なシステムの何れにも、端末機器及びネットワーク機器が含まれる。システムには、例えば進化したパケットシステム(Evloved Packet System、EPS)、5Gシステム(5GS)等のコアネットワーク部分が更に含まれてもよい。
【0020】
本願の実施例に係る端末機器は、音声及び/又はデータ接続をユーザに提供する機器、無線接続機能を有するハンドヘルド機器、又は無線モデムに接続される他の処理機器等であってもよい。異なるシステムでは、端末機器の名称が異なる可能性もあり、例えば5Gシステムでは、端末機器は、ユーザ機器(User Equipment、UE)と呼ばれてもよい。無線端末機器は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つ又は複数のコアネットワーク(Core Network、CN)と通信可能である。無線端末機器は、モバイルフォン(「セルラ」フォンとも称される)などのモバイル端末機器、及びモバイル端末機器を有するコンピュータであってもよく、例えば、ポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵又は車載のモバイル装置であってもよく、それらは、無線アクセスネットワークと音声及び/又はデータを交換する。例えば、パーソナル通信サービス(Personal Communication Service、PCS)電話、コードレス電話、セッションイニシエーションプロトコル(Session Initiated Protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)等の機器であってもよい。無線端末機器は、システム、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者ステーション(subscriber station)、移動局(mobile station)、モバイルコンソール(mobile)、リモート局(remote station)、アクセスポイント(access point)、リモート端末機器(remote terminal)、アクセス端末機器(access terminal)、ユーザ端末機器(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザ装置(user device)と称されてもよいが、本願の実施例では、これについて限定しない。
【0021】
本願の実施例に係るネットワーク機器は、基地局であってもよく、当該基地局は、端末にサービスを提供する複数のセルを含んでもよい。異なる具体的な応用場面に応じて、基地局は、アクセスポイント、又はアクセスネットワークにおける無線インターフェースにて1つ又は複数のセクタを介して無線端末機器と通信する機器、又は他の名称と呼ばれてもよい。ネットワーク機器は、受信した無線フレームとインターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)パケットを相互に転換して、無線端末機器とアクセスネットワークの残り部分との間のルータとするために使用されてもよく、ここで、アクセスネットワークの残り部分は、インターネットプロトコル(IP)通信ネットワークを含んでもよい。ネットワーク機器は、無線インターフェースに対する属性管理を協調してもよい。例えば、本願の実施例に係るネットワーク機器は、グローバル移動通信システム(Global System for Mobile communications、GSM)又は符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)におけるネットワーク機器(Base Transceiver Station、BTS)であってもよく、広帯域符号分割多元接続(Wide-band Code Division Multiple Access、WCDMA)におけるネットワーク機器(NodeB)であってもよく、長期進化(long term evolution、LTE)システムにおける進化型ネットワーク機器(evolutional Node B、eNB又はe-NodeB)、5Gネットワークアーキテクチャ(next generation system)における5G基地局(gNB)であってもよく、ホームエボリューション基地局(Home evolved Node B、HeNB)、中継ノード(relay node)、ホーム基地局(femto)、ピコ基地局(pico)等であってもよいが、本願の実施例では、これについて限定しない。一部のネットワーク構成において、ネットワーク機器は、集中ユニット(centralized unit、CU)ノード及び分散ユニット(distributed unit、DU)ノードを含んでもよく、センターユニットと分散ユニットとは、地理的に分離して配置されてもよい。
【0022】
ネットワーク機器と端末機器との間は、それぞれ1本又は複数本のアンテナを用いてマルチ入力マルチ出力(Multi Input Multi Output、MIMO)伝送を行ってもよく、MIMO伝送は、シングルユーザMIMO(Single User MIMO、SU-MIMO)又はマルチユーザMIMO(Multiple User MIMO、MU-MIMO)であってもよい。複数本のアンテナの組み合わせの形態及び数に応じて、MIMO伝送は、2D-MIMO、3D-MIMO、FD-MIMO又はmassive-MIMOであってもよく、ダイバーシチ伝送又はプリエンコーディング伝送又はビームフォーミング伝送等であってもよい。
【0023】
従来の技術案におけるRel-15及びRel-16 TypeIIポート選択コードブックの方式について、次のように説明する。
【0024】
NR Rel-15では、TypeIIコードブックが定義されている。それは、直交ビームグループ内のビームを線形結合する方式に基づき、Rank1及びRank2コードブックをサポートしている。1つのサブバンドについて、Rank1コードブックは、次のように表され、
【数1】
Rank2コードブックは、次のように表され、
【数2】
ここで、
【数3】
であり、Lは、グループ内の直交ビーム数を表し、
【数4】
は、直交ビームを表し、2D DFTベクトルが用いられ、r=0,1は、デュアル偏波アンテナアレイにおける第一偏波方向及び第二偏波方向を表し、l=0,1は、層を表す。
【数5】
は、ビームグループにおけるビームi、偏波方向r及び層lに作用する広帯域振幅係数を表し、
【数6】
は、ビームグループにおけるビームi、偏波方向r及び層lに作用するサブバンド振幅係数を表し、Cr,l,iは、ビームグループにおけるビームi、偏波方向r及び層lに作用するサブバンド位相係数を表す。Rank=2のコードブック係数の個数は、Rank=1のコードブック係数の個数の2倍であるため、ランクRIの値が異なる場合、コードブックのオーバーヘッドの差異が大きい。ネットワーク側が、端末からフィードバックされたCSIを受信したとき、正しく復号する前にRIの値を知ることができないため、CSIのオーバーヘッドの大きさを判断できない。オーバーヘッドの曖昧さに起因してネットワーク側がCSIを正しく復号できないことを回避するために、Rel-15では、TypeII CSIの報告について、以下の二部分構造が用いられている。
CSIの第一部分であるPart1には、RI、1番目のcodewordに対応する広帯域CQI、1番目のcodewordに対応する差分CQI、層1のゼロ係数の個数及び層2のゼロ係数の個数が含まれる。CSIの第二部分であるPart2には、回転因子、ビーム指示情報、層1の最強ビーム指示、層1の広帯域振幅係数、層2の最強ビーム指示、層2の広帯域振幅係数、偶数番号付けのサブバンドのサブバンド位相及び/又はサブバンド振幅係数、奇数番号付けのサブバンドのサブバンド位相及び/又はサブバンド振幅係数が含まれる。次の表に示すように、
CSIのPart1のオーバーヘッドは、RIの値に関係なく固定されるが、CSIのPart2のオーバーヘッドは、Part1の復号後の結果によって確定されてもよい。よって、オーバーヘッドの曖昧さの問題が回避される。
【0025】
Rel-15 TypeIIコードブックの設計原則に従って、Rel-16 TypeIIコードブックについても、二部分報告、即ちPart1+Part2の方式が用いられる。Part1部分のオーバーヘッドは、ネットワーク側の構成によって確定され、Part2部分のオーバーヘッドは、Part1内の情報フィールドの値によって確定される。
【0026】
Rel-16 TypeIIコードブックのPart1部分には、RI、広帯域CQI、各サブバンドのCQI、全ての層の非ゼロ係数の合計数KNZというパラメータが含まれる。ここで、Part1のオーバーヘッドは、RIの値によって変化しない。なお、ここでの非ゼロ係数とは、係数の振幅がゼロではないことを意味する。
【0027】
Rel-16 TypeIIコードブックのPart2部分は、異なる破棄優先度に応じて、以下のG0~G2の3組からなる。
G0:空間領域基底ベクトル指示、回転因子、各層の最強係数指示SCI
G1:周波数領域基底ベクトル指示、中間基底ベクトル集合の初期値Minitial指示(N3>19)、基準振幅、高優先度の非ゼロ係数、高優先度の非ゼロ係数に対応する非ゼロ係数位置指示
G2:低優先度の非ゼロ係数、低優先度に対応する非ゼロ係数位置指示
【0028】
Rel-15では、TypeIIコードブックPart1のみを含む半永続的CSI報告がサポートされており、ここでのPart1報告は、主にTypeII CSIのランク情報を監視するためのものであり、PUSCHに基づいて報告されるTypeIIコードブックのリソース割り当ての参照として使用可能である。Rel-16のTypeIIコードブックのオーバーヘッドが小さく、分割してフィードバックする必要がないため、Rel-16 TypeIIコードブックのPart1のみの報告がサポートされなくなる。
【0029】
Rel-15/16 TypeIIポート選択コードブックについて、ポート選択コードブックのW1は、次のように表され、
【数7】
ここで、Xはそれぞれ、CSI-RSポート数であり、L∈{2,4}は、設定可能なパラメータである。各々のポート選択ブロックは、次のように表され、
【数8】
ここで、
【数9】
は、長さ
【数10】
のベクトルであり、そのi番目の要素が1であり、残りの要素が0である。パラメータmは、連続したL個のポートを選択するためのもので、その値は、
【数11】
であり、広帯域フィードバックが用いられる。
パラメータ
【数12】
は、設定可能で且つ条件d≦Lを満たす必要があり、L個のビーム毎のサンプリング間隔を調整するために使用され、フィードバックのオーバーヘッドに影響を与えるものであり、ここでは、X/2個のポートをX/2d組に分けることに相当し、mを指示するフィードバックのオーバーヘッドを低減可能である。mを指示するための部分は、Part2に入れて報告される。
【0030】
第一実施例
図1に示すように、本願の実施例には、ポート指示情報報告方法のステップのフローチャートが提供されており、当該ポート指示情報報告方法は、端末に適用可能であり、具体的に、以下のステップ101~103を含む。
【0031】
ステップ101は、ネットワーク側機器から配信されたチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースであって、複数のCSI-RSポートが含まれるCSI-RSリソースを受信することである。
【0032】
本願の実施例は、Rel-17用の連続しないCSI-RSポートの選択のシーンに適用可能である。
【0033】
CSI-RS(CSI-Reference Signal、チャネル状態情報参照信号)とは、CSIを取得するための信号を指す。
【0034】
ネットワーク側機器は、端末に配信されるCSI-RSリソースを選択することが可能であり、ネットワーク側機器は、X(Xは、1以上の正整数)個のCSI-RSポートを介してビームフォーミングされたCSI-RSリソースを端末側に送信する。ここで、X個のポートとは、ネットワーク側によって構成された1つのCSI-RSリソース又はK(Kは、1以上の正整数)個のCSI-RSリソースの合計のポート数又は一部のポート数を意味するか、又はK個のCSI-RSリソースの各リソースの一部のポート数を意味する。
【0035】
配信されるCSI-RSリソースには、複数のCSI-RSポートが含まれることが可能であり、各CSI-RSポートには、1つのポート識別子に対応付けられており、具体的な実装では、ネットワーク側機器により、CSI-RSポートについて、対応するポート識別子が予め付加されてもよく、例えば、K個のCSI-RSリソースのポート番号について、まとめて番号付けされ、即ち、複数のCSI-RSリソースがソートされた後、各リソースのポートインデックスが昇順又は降順で一律に番号付けされると仮定する。例えば、ソート後の1番目及び2番目のCSI-RSリソースのポート番号がそれぞれP及びPであるとすれば、これら2つのリソースのポートインデックス番号は、n,n+P-1,n+P+1,...,n+P+P-1であり、ここで、nは、1番目のCSI-RSリソースのポートインデックスの開始値を表す。
【0036】
端末がネットワーク側機器から配信されたCSI-RSリソースを受信した後、ステップ102を実行する。
【0037】
ステップ102は、前記複数のCSI-RSポートから複数のターゲットCSI-RSポートを選択することである。
【0038】
ターゲットCSI-RSポートとは、端末がネットワーク側機器から配信されたCSI-RSリソースに含まれる複数のCSI-RSから選択したCSI-RSポートを指し、ターゲットCSI-RSポートは、後続のネットワーク側機器と端末とのデータ送受信のためのポートとして使用可能である。ここで、複数のターゲットCSI-RSポートは、連続しないCSI-RSポートである。
【0039】
端末がネットワーク側機器から配信されたCSI-RSリソースを受信した後、CSI-RSリソースに含まれる複数のCSI-RSポートから複数のターゲットCSI-RSポートを選択することが可能であり、具体的な選択方式は、ユーザのニーズに応じて決定可能であり、本実施例は、これについて制限しない。
【0040】
端末が複数のCSI-RSポートから複数のターゲットCSI-RSポートを選択した後、ステップ103を実行する。
【0041】
ステップ103は、前記ターゲットCSI-RSポートのポート識別子を指示するためのポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告することである。
【0042】
ポート選択指示情報は、ターゲットCSI-RSポートのポート識別子を指示するために使用可能である。
【0043】
端末が複数のCSI-RSポートから複数のターゲットCSI-RSポートを選択した後、ターゲットCSI-RSポートに従ってポート選択指示情報を確定し、ポート選択指示情報をネットワーク側機器に報告することが可能である。具体的な実装では、ポート選択指示情報は、チャネル状態情報にキャリーされて報告されてもよく、チャネル状態情報には、第一部分(即ちpart1)及び第二部分(即ちpart2)が含まれてもよく、ポート選択指示情報の報告の際、ポート選択指示情報は、チャネル状態情報のpart1にキャリーされて報告されてもよいし、チャネル状態情報のpart2にキャリーされて報告されてもよく、具体的には、下記の選択的な実施例と併せて詳述され、本実施例は、ここでこれ以上繰り返して説明しない。
【0044】
本願の実施例において、端末は、ネットワーク側機器から配信されたCSI-RSポートからターゲットCSI-RSポートを任意に選択し、報告されるポート選択指示情報でターゲットCSI-RSポートのポート識別子を指示することができるため、ネットワーク側機器は、端末によって選択されたCSI-RSポートを把握可能となる。
【0045】
1つの選択的な実施例において、ポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告することは、前記ポート選択指示情報の指示方式に従って、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告することを含んでもよい。
【0046】
本実施例において、ポート選択指示情報の指示方式は、ビットマップ指示方式及び組合せ数指示方式を含んでもよく、ポート選択指示情報を得た後、ポート選択指示情報の指示方式に従って、ポート選択指示情報をチャネル状態情報のpart1に入れて報告するか、それともポート選択指示情報をチャネル状態情報のpart2に入れて報告するかを確定することが可能であり、具体的には、下記の手順で詳述される。
【0047】
ポート選択指示情報の報告方式について、以下のいくつかのケースがそれぞれ含まれる。
【0048】
ケース1
選択的に、上述のポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告することは、前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが同じである場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告することを含む。
【0049】
本実施例において、端末によって選択された伝送ポートの数と、ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが同じであれば、ポート選択指示情報をチャネル状態情報のpart1又はpart2にキャリーさせてネットワーク側機器に報告してもよい。具体的には、以下の2つのパターンに分けられ得る。
【0050】
パターン1:ポート選択は、Layer-commonであり(即ち各々のデータ伝送層上におけるCSI-RSポートの数は同じ)、ネットワーク側機器によって端末に構成されたポート数はPであり、大きさがP(即ち2つの偏波方向について選択されたポート)となるビットマップ指示方式又は組合せ数指示方式を、端末側で選択されたポートの指示情報(即ちポート選択指示情報)として使用可能であり、この場合、ポート選択指示情報をチャネル状態情報のpart1又はpart2にキャリーさせて報告することが可能である。
【0051】
パターン2:ポート選択は、Layer-specificであり(即ち各々のデータ伝送層上におけるCSI-RSポート数は異なる)、ネットワーク側機器によって端末に構成されたポート数はPであり、大きさがPとなるビットマップ指示方式又は組合せ数指示方式を、端末側で選択された指示情報(即ちポート選択指示情報)として使用可能であり、この場合、ポート選択指示情報をチャネル状態情報のpart1又はpart2にキャリーさせて報告することが可能である。
ここで、上記組合せ数指示方式は、下記式(1)で表すことが可能である。
【数13】
上記式(1)において、記号
【数14】
は、切り上げを表す(以降の式におけるこの記号は、同様である)。
【0052】
選択的に、ネットワーク側により、端末が、各データ伝送層について同じポート数
【数15】
を選択するように構成されてもよく、データ伝送層の層数は、L(Lは正整数)層であり、即ち
【数16】
であり、第L層については、大きさがPとなるビットマップ指示方式又は組合せ数指示方式を、端末側で選択された指示情報として使用可能であり、当該ポート選択指示情報は、チャネル状態情報のpart1及びpart2にキャリーさせて報告されることが可能である。
【0053】
part1には、RI(Rank Indication、ランク指示)、広帯域CQI(Channel Quality Indicator、チャネル品質指示)、各サブバンドのCQI、全ての層の非ゼロ係数の合計数KNZ、端末によって選択された周波数領域基底ベクトル個数のうち、少なくとも1つが更に含まれてもよい。part2には、各層の最強係数指示SCI、周波数領域基底ベクトル指示、基準振幅、非ゼロ係数、非ゼロ係数位置指示のうち、少なくとも1つが更に含まれてもよい。
【0054】
ケース2
選択的に、上述の前記ポート選択指示情報の指示方式に従って、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告することは、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、且つ各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が同じである場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式であり、且つ各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が同じである場合、前記ポート選択指示情報を前記第二部分にキャリーさせるとともに、前記ターゲットCSI-RSポートの数であるターゲットポート数を前記第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告することを含む。
【0055】
本実施例において、ターゲットCSI-RSポートの数と、ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、即ちネットワーク側機器は、端末のために、CSI-RSポートを選択するためのポート数を構成しているが、端末は、ネットワーク側機器による構成数に従って、ターゲットCSI-RSポートを選択していない。この場合、以下の2つのパターンに分けられ得る。
【0056】
パターン1:各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が同じであり、即ちポート選択がLayer-commonであり、この場合、ポート選択指示情報をチャネル状態情報のpart1にキャリーさせて報告することが可能である。即ち、端末は、大きさが
【数17】
となるbitmap(ビットマップ)又は組合せ数指示情報を1つ報告することで、
【数18】
個のポートから選択された
【数19】
個のポートを指示する。ここで、組合せ数指示情報は、下記式(2)のように表すことが可能である。
【数20】
【0057】
パターン2:各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が同じであり、即ちポート選択がLayer-commonであり、且つポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式(即ちbitmap)であり、この場合、ポート選択指示情報をチャネル状態情報のpart2にキャリーさせて報告するとともに、ターゲットポート数をチャネル状態情報のpart1にキャリーさせて報告することが可能であり、ここで、ターゲットポート数は、ターゲットCSI-RSポートの数である。
【0058】
ケース3
選択的に、上述の前記ポート選択指示情報の指示方式に従って、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告することは、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式がビットマップ指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが同じであり、各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が同じであり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせるとともに、ターゲットポート数を前記チャネル状態情報の第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告することを含む。
【0059】
本実施例において、ターゲットCSI-RSポートの数と、ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、即ち端末がネットワーク側機器によって構成されたポート数に従ってポートを選択しておらず、各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり(即ちポート選択がLayer-specificである)、且つポート選択指示情報の指示方式がビットマップ指示方式(即ちbitmap)である場合、ポート選択指示情報をチャネル状態情報のpart1にキャリーさせて報告することが可能である。
【0060】
ターゲットCSI-RSポートの数と、ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが同じであり、ポート選択がLayer-commonであり、ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式である場合、ポート選択指示情報をチャネル状態情報のpart1にキャリーさせて報告することが可能である。
【0061】
ターゲットCSI-RSポートの数と、ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、ポート選択がLayer-specificであり、ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示情報である場合、ポート選択指示情報をチャネル状態情報のpart1にキャリーさせて報告するとともに、ターゲットポート数をチャネル状態情報のpart2にキャリーさせて報告することが可能である。
【0062】
上記3つのケースについて、下記の例と併せて詳述する。
【0063】
ネットワーク側は、第l層のビームフォーミングされたCSI-RS送信用のポート数
【数21】
を端末側に構成又は指示し、且つ各層の何れについても、ビームフォーミングされたCSI-RSを送信するための
【数22】
個のポートは、P個のポートの一部又は全部であり、端末側は、その選択したポート数を報告する。
【0064】
例1:ポート選択は、Layer-commonである。端末側は、大きさが
【数23】
となるbitmap又は組合せ数指示情報を1つ報告することで、
【数24】
個のポートから選択されたP’個のポートを指示する。上記のbitmapで指示されるポート選択指示情報は、Part1に入れて報告することが可能である。選択的に、ポート選択指示情報がPart2に入れて報告されるとともに、Part1にて、選択されたポート数P’を指示するために、
【数25】
ビットの指示情報が報告される。
【0065】
例2:ポート選択は、Layer-specificである。第l層について、端末側は、大きさが
【数26】
となるbitmap又は組合せ数指示情報を報告することで、
【数27】
個のポートから選択された
【数28】
個のポートを指示する。選択的に、ネットワーク側により、端末側が各層について同じポート数
【数29】
を選択するように構成され、即ち
【数30】
である。大きさが
【数31】
となるbitmap又は組合せ数指示情報は、端末側で選択されたポートの指示情報として、端末側で選択された第l個の伝送層のポートを指示するために使用されてもよい。選択的に、ネットワーク側により、端末側が第l層について同じポート数
【数32】
を選択するように構成されてもよい。大きさが
【数33】
となるbitmap又は組合せ数指示情報は、端末側で選択されたポートの指示情報として、端末側で選択された第l個の伝送層のポートを指示するために使用されてもよい。
【0066】
ポート選択を指示するためにbitmap(ビットマップ)を用いれば、ポート選択指示情報は、Part1に入れて報告される。選択的に、ポート選択を指示するために組合せ数を用いるとともに、ネットワーク側により、端末側が各層について同じポート数
【数34】
を選択するように構成されれば、ポート選択指示情報は、Part1又はPart2に入れて報告される。選択的に、ポート選択を指示するために組合せ数を用いれば、ポート選択指示情報は、Part2に入れて報告されるとともに、Part1にて、第l層について選択されたポート数
【数35】
を指示するために、
【数36】
ビットの指示情報が報告される。選択的に、単一の層又は全ての層のポート選択数がネットワーク側により構成されれば、ポート指示情報は、Part2に入れて報告されてもよい。選択的に、ポート指示情報がPart2に入れて報告されるとともに、Part1にて、単一の層又は全ての層のポート選択数指示情報が報告される。選択的に、Part1にて、L個の層のポート選択総数を指示するために、
【数37】
ビットの指示情報が報告され、Part2にて、L個の層のポート選択及び/又は非ゼロ係数位置を指示するために、L×Pビットの指示情報が報告される。
【0067】
仮にK個のCSI-RSリソースが独立して番号付けされたものであれば、端末は、第k個のリソースで端末側によって選択されたポートが確定されるように、大きさが
【数38】
となるbitmap又は組合せ数指示情報を報告し、ここで、
【数39】
は、第k個のリソースについて選択されたポート数を表す。当該ポート指示情報は、全ての伝送層のポート選択を指示してもよいし、1つの伝送層のみのポート選択を指示してもよい。
【0068】
bitmapによる指示を用いれば、ポート選択指示情報
【数40】
は、Part1に入れて報告されてもよい。ポート選択数がネットワーク側により構成されれば、当該指示情報は、Part2に入れて報告されてもよい。ポート選択数が端末側から報告されれば、Part1にて、全ての層又は各々の層について端末により選択されたポート数を指示するために、
【数41】
ビットを報告する必要がある。
【0069】
選択的に、ネットワーク側により、各々のリソース上で選択されるポート数が既に構成されており、且つ組合せ数による指示を用いれば、ポート選択指示情報
【数42】
は、Part1に入れて報告されてもよい。ポート選択数がネットワーク側により構成されれば、当該指示情報は、Part2に入れて報告されてもよい。ポート選択数が端末側から報告されれば、Part1にて、全ての層又は各々の層について端末により選択されたポート数を指示するために、
【数43】
ビットを報告する必要がある。
【0070】
ケース4
選択的に、上述のポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告することは、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートのポート数が同じである場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートのポート数が同じである場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第二部分にキャリーさせるとともに、前記ターゲットポート数を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告することを含む。
【0071】
本実施例において、ネットワーク側機器により、端末側にCSI-RSポートの選択数が構成されていない場合、以下の2つのパターンに分けられ得る。
パターン1:ポート選択がLayer-commonである場合、ポート選択指示情報をチャネル状態情報のpart1に入れて報告することが可能である。
パターン2:ポート選択がLayer-commonである場合、ポート選択指示情報をチャネル状態情報のpart2にキャリーさせて報告するとともに、ターゲットポート数をチャネル状態情報のpart2にキャリーさせて報告することが可能である。
【0072】
ケース5
選択的に、上述のポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告することは、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式がビットマップ指示方式である場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第二部分にキャリーさせるとともに、前記ターゲットCSI-RSポートの数であるターゲットポート数を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告することを含む。
【0073】
本実施例において、ポート選択がLayer-specificで、ポート指示方式がbitmapである場合、ポート選択指示情報をチャネル状態情報のpart1にキャリーさせて報告することが可能である。
【0074】
ポート選択がLayer-specificで、ポート指示方式が組合せ数指示方式である場合、ポート選択指示情報をチャネル状態情報のpart2にキャリーさせて報告するとともに、ターゲットポート数をpart1にキャリーさせて報告することが可能である。
【0075】
上記の端末側がそれ自体の選択したポート数を報告するケースについて、下記の例と併せて詳述する。
【0076】
ネットワーク側によってポート選択数が構成されておらず、端末は、それ自体の選択したターゲットCSI-RSポートのポート数を報告する。1)ポート選択は、Layer-commonである。端末側は、大きさがPとなるbitmap又は組合せ数指示情報を報告することで、P個のポートから選択されたP’個のポートを指示し、ポート選択指示情報は、Part1に入れて報告される。選択的に、ポート選択指示情報がPart2に入れて報告されるとともに、Part1にて、選択されたポート数P’を指示するために、
【数44】
ビットの指示情報が報告される。2)ポート選択は、Layer-specificである。第l層について、端末側は、大きさがPとなるbitmap又は組合せ数指示情報を報告することで、P個のポートから選択されたP個のポートを指示する。選択的に、ネットワーク側により、端末側が各層について同じポート数P’を選択するように構成され、即ちP’=P=P=...=Pである。大きさがPとなるbitmap又は組合せ数指示情報は、端末側で選択されたポートの指示情報として、端末側で選択された第l個の伝送層のポートを指示するために使用される。
【0077】
ポート選択を指示するためにbitmapを用いれば、ポート選択指示情報は、Part1に入れて報告される。ポート選択を指示するために組合せ数を用いるとともに、ネットワーク側により、端末側が各層について同じポート数P’を選択するように構成されれば、ポート選択指示情報は、Part1又はPart2に入れて報告される。選択的に、ポート選択を指示するために組合せ数を用いれば、ポート選択指示情報は、Part2に入れて報告されるとともに、Part1にて、各々の層について選択されたポート数Pを指示するために、
【数45】
ビットの指示情報が報告される。
【0078】
本実施例において、ターゲットCSI-RSポートが、異なるCSI-RSに属する場合と併せて、ポート選択指示情報の報告方式について、以下のように詳述することもできる。
【0079】
選択的に、前記複数のターゲットCSI-RSポートが少なくとも2つのCSI-RSリソースに属する場合、上述のポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告することは、前記ポート選択指示情報、及び、前記ターゲットCSI-RSポートが属するCSI-RSリソースを指示するためのリソース指示情報を前記ネットワーク側機器に報告することを含む。
【0080】
本実施例において、リソース指示情報(CRI)は、ターゲットCSI-RSポートが属するCSI-RSリソースを指示するために使用されてもよい。
【0081】
複数のターゲットCSI-RSポートが少なくとも2つのCSI-RSリソースに属する場合、端末によって具体的にどのポートが選択されたのか、及び選択されたポートが属するCSI-RSリソースをネットワーク側機器に指示して知らせるために、ポート選択指示情報及びリソース指示情報をネットワーク側機器に報告する必要がある。
【0082】
具体的な報告方式について、下記の選択的な実施例と併せて詳述することができる。
【0083】
選択的に、上述の前記ポート選択指示情報、及び/又は、前記ターゲットCSI-RSポートが属するCSI-RSリソースを指示するためのリソース指示情報を前記ネットワーク側機器に報告することは、
構成された1つのチャネル状態情報レポートを介してチャネル状態情報を報告する場合、前記リソース指示情報を前記チャネル状態情報の第三部分にキャリーさせるとともに、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
構成された少なくとも2つのチャネル状態情報レポートを介してチャネル状態情報を報告する場合、前記リソース指示情報を1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報にキャリーさせるとともに、前記ポート選択指示情報をもう1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告することを含む。
【0084】
本実施例では、構成された1つのチャネル状態情報レポート(CSI reporting)を介してチャネル状態情報を報告する場合、リソース指示情報をチャネル状態情報の第三部分(即ちpart0)にキャリーさせて報告するとともに、ポート選択指示情報をチャネル状態情報のpart1又はpart2にキャリーさせて報告することが可能である。
【0085】
構成された少なくとも2つのCSI reportingを介してチャネル状態情報を報告する場合、リソース指示情報を1つのCSI reportingのチャネル状態情報にキャリーさせて報告するとともに、ポート選択指示情報をもう1つのCSI reportingのチャネル状態情報のpart1又はpart2にキャリーさせて報告することが可能である。
【0086】
具体的に、1つのCSI reportingを介してCRI及びポート選択指示情報を報告する場合、CSI報告を3つの部分、即ちPart0+Part1+Part2の三部分に分けて報告し、CRIをPart0に入れてもよい。ポート選択は、完全にCRIの報告によって指示及び確定されてもよいし、Part1及び/又はPart2で報告されたポート指示情報に従って確定されてもよい。即ち、ポート指示方法は、下記の方法に従って確定可能である。1、ポート選択指示が報告されなくなり、端末により選択されたポートは、CRIによって指示された各々のリソースの合計ポート数となり、2、Part1及び/又はPart2にてポート選択指示情報が報告され、ポート選択情報の報告方式として、上記ケース1~ケース5で説明したものを使用可能で、本実施例は、ここでこれ以上繰り返して説明しない。
【0087】
本実施例において、CSI-RSリソースは、アンテナのインターフェースに対応するものであり、ポート選択指示情報は、同一の偏波方向におけるターゲットCSI-RSポートを指示するためにさらに使用可能であり、即ち、同一の偏波方向におけるもう1つのターゲットCSI-RSポートが所在する位置は、当該偏波方向におけるターゲットCSI-RSポートが所在する位置と同じになる。
【0088】
上記を纏めると、本願の実施例において、端末は、ネットワーク側機器から配信されたCSI-RSリソースであって、複数のCSI-RSポートが含まれるCSI-RSリソースを受信することで、複数のCSI-RSポートから複数のターゲットCSI-RSポートを選択し、ターゲットCSI-RSポートのポート識別子を指示するためのポート選択指示情報をネットワーク側機器に報告することができる。本願の実施例は、報告されたポート選択指示情報により、選択されたターゲットCSI-RSポートのポート識別子を指示することで、ネットワーク側機器は、端末によって選択されたCSI-RSポートを把握可能となる。
【0089】
上記の選択態様について、下記の3つの実施例と併せて詳述する。
【0090】
実施例1:ポート選択指示
基地局により、UEにX=32個のポートを含むCSI-RSリソースが1つ構成されているか、又はK=2個のCSI-RSリソースが構成されており、2つのリソースの合計ポート数が32であると仮定する。更に、2つの偏波方向につて選択されたポートが同じであり、即ちP=X/2=16であり、データ伝送層L=2であると仮定する。K=2であれば、これら2つのCSI-RSリソースIDがそれぞれ10及び20であり、それらに対応して構成されたポート数がそれぞれ24及び8であり、これら2つのリソースをソートした後にリソースIDが10となる一方のリソースが1番目のCSI-RSリソースとされ、他方のリソースが2番目のCSI-RSリソースとされ、1番目のリソースのポート開始値n=3000であると仮定すると、これら2つのリソースのポートは、3000,...,3023、3024,...,3031となるようにまとめて番号付けられることが可能である。
【0091】
(状況1):ネットワーク側が端末にP’=12を構成し、即ち1つの偏波方向から12個のポートを端末に選択させれば(即ち選択されるCSI-RSポートは、アンテナの2つの偏波方向における位置が同じである)、大きさが16ビットとなるbitmapで、端末によって選択されたポートを指示することが可能であり、例えば表1内の第一行に示す1つの偏波方向であり、表中の各々のbitは、1つのポートに対応する。表中の「1」は、端末によって当該ポートが選択されたことを表し、「0」は、当該ポートが選択されていないことを表す。すると、もう1つの偏波方向のポート選択指示については、第一偏波方向と同じであり、指示の報告の必要がなくなる。
【0092】
【表1】
【0093】
又は、大きさが下式(3)(単位は、ビット)に示すようになる組合せ数で、選択されたポートを指示する。ポート指示情報は、Part1に入れて報告されてもよいし、Part2に入れて報告されてもよい。
【数46】
当該11ビットの指示情報は、第一偏波方向におけるポート選択情報を指示しているだけでなく、もう1つの偏波方向におけるポート選択情報も指示している。
【0094】
ポート選択がLayer-commonである場合について、当該ポート選択指示情報は、これら2層のポート選択を指示している。
【0095】
ポート選択がLayer-specificである場合について、仮にポート選択指示として、bitmapによる指示であれば、第一層及び第二層のポート選択のbitmap指示は、それぞれ表2及び表3に示すようになる。
【0096】
【表2】
【0097】
【表3】
【0098】
Part1又はPart2にて、選択ポートを指示するために、L*P=32ビット又は
【数47】
ビットが報告される。
【0099】
(状況2):端末によって選択及び報告されたポート数P’=12であり、ポート選択について、bitmapによる指示を用いれば、その指示方式は、状況1における表1に示すものと同じであり、ポート指示情報は、Part1に入れて報告される。仮に当該ポート指示情報がPart2に入れて報告される場合、Part1にて、端末によって選択されたポート数を指示するために、
【数48】
ビットを報告する必要がある。ポート選択について、組合せ数による指示を用いれば、ポート選択指示情報は、Part2にてのみ報告可能であり、且つPart1にて、端末によって選択されたポート数を指示するために、
【数49】
ビットが報告される。
【0100】
ポート選択がLayer-common及びlayer-specificである場合、仮にポート選択を指示するためにbitmap又は組合せ数を用いるとともに、ポート選択指示情報がPart2に入れて報告され、Part1にて、端末によって選択されたポートの個数が報告され、Layer-specificについて、第一層について
【数50】
のポートが選択され、第二層について
【数51】
のポートが選択されているのであれば、異なるポート選択方式のポート指示情報報告の大きさは、表4に示すようになる。
【0101】
【表4】
【0102】
(状況3):ネットワーク側により第1層及び第2層のビームフォーミング送信用のポート数がそれぞれ
【数52】
であるように端末に構成され、端末によって各々の層についてP’=8個のポートが選択されたと仮定する。すると、異なるポート選択方式のポート指示情報報告の大きさは、表5に示すようになる。
【0103】
【表5】
【0104】
仮に端末が選択するポート数は、ネットワーク側によって構成されるとともに、ポート数P’=8個のポートであれば、異なるポート選択方式のポート指示情報報告の大きさは、表6に示すようになる。
【0105】
【表6】
【0106】
実施例2:ポート選択指示、K=2個のリソースが構成されているとともに、各リソースポート番号が独立して番号付けられ、伝送層数L=2。
ネットワーク側により、K=2個のCSI-RSリソースIDがそれぞれ10及び20であるように構成され、それらに対応して構成されたポート数がそれぞれP=24及びP=8であり、これら2つのリソースのポート番号がそれぞれ3000、...3023及び3000、...、30007であると仮定する。ポート選択を指示するためにbitmapを用いれば、その指示方法は、実施例1に記載されたものと同じになる。組合せ数による指示を用いれば、実施例1との相違点は、各々のリソースについて、当該リソース上で選択されたポートを指示するための指示情報が独立して報告されることにある。各リソース上で選択されるポート数がネットワーク側によって構成されたものではなく、且つ組合せ数による指示を用いれて、ポート指示情報は、Part2にてのみ報告可能であるとともに、それぞれPart1にて、組合せ数により、各リソース上で選択されたポート数が指示される。仮に各々の層のポートが個別に選択されたものであれば、Part1にて、組合せ数指示情報を介して、各リソース上で選択されたポート数が指示され、Part2にて、各層について選択されたポートをそれぞれ指示するために、組合せ数が報告される。
【0107】
実施例3:CRI及びポート選択指示
仮にネットワーク側により、端末にビームフォーミングされたCSI-RS送信用のK=4個のCSI-RSリソースが構成され、2つのCSI reportingを介して報告するのであれば、端末は、次の方式1でCRI及びポート選択指示を報告する。
【0108】
方式1:端末は、2つのCSI reporting報告を報告し、1つのCSI reportingにCRI指示が含まれ、もう1つのCSI reportingにポート選択指示が含まれる。
1番目のCSI reportingにより、端末によってK’=2個のCSI-RSリソースが選択されたことを指示するCRI指示情報が報告されていると仮定する。2番目のCSI reportingにより、ポート選択指示が報告される。K’=2個のCSI-RSリソースのポート番号がまとめて番号付けられたものであれば、ポート選択指示については、実施例1に記載された方式で指示される。K’=2個のCSI-RSリソースのポート番号が独立して番号付けられたものであれば、ポート選択指示については、実施例2に記載された方式で指示される。
端末は、1つのCSI reporting報告を介して、次の方式2でCRI及びポート選択指示を報告する。
方式2:1つのCSI reportingを介して、CRI及びポート選択指示を報告する。
【0109】
以上、本願の実施例によるポート選択指示情報報告方法を紹介した。以下、図面と併せて本願の実施例による端末を紹介する。
【0110】
第二実施例
図2に示すように、本願の実施例には、端末の構造ブロック図が更に提供されており、前記端末は、
ネットワーク側機器から配信されたチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースであって、複数のCSI-RSポートが含まれるCSI-RSリソースを受信するためのCSI-RSリソース受信モジュール210と、
前記複数のCSI-RSポートから複数のターゲットCSI-RSポートを選択するためのターゲットCSI-RSポート選択モジュール220と、
前記ターゲットCSI-RSポートのポート識別子を指示するためのポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告するためのポート指示情報報告モジュール230とを含む。
【0111】
選択的に、前記ポート指示情報報告モジュール230は、前記ポート選択指示情報の指示方式に従って、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するためのポート指示情報報告ユニットを含む。
【0112】
選択的に、前記ポート指示情報報告モジュール230は、前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが同じである場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するための第一指示情報報告ユニットを含む。
【0113】
選択的に、前記ポート指示情報報告ユニットは、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、前記ポート選択指示情報の指示方式がビットマップ指示方式であり、且つ各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が同じである場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するための第二指示情報報告ユニット、又は、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式であり、且つ各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が同じである場合、前記ポート選択指示情報を前記第二部分にキャリーさせるとともに、前記ターゲットCSI-RSポートの数であるターゲットポート数を前記第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するための第三指示情報報告ユニットを含む。
【0114】
選択的に、前記ポート指示情報報告ユニットは、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式がビットマップ指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するための第四指示情報報告ユニット、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが同じであり、各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が同じであり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するための第五指示情報報告ユニット、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせるとともに、ターゲットポート数を前記チャネル状態情報の第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するための第六指示情報報告ユニットを含む。
【0115】
選択的に、前記ポート指示情報報告モジュール230は、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートのポート数が同じである場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するための第七指示情報報告ユニット、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートのポート数が同じである場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第二部分にキャリーさせるとともに、前記ターゲットポート数を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するための第八指示情報報告ユニット、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式がビットマップ指示方式である場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するための第九指示情報報告ユニット、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第二部分にキャリーさせるとともに、前記ターゲットCSI-RSポートの数であるターゲットポート数を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するための第十指示情報報告ユニットを含む。
【0116】
選択的に、前記複数のターゲットCSI-RSポートが少なくとも2つのCSI-RSリソースに属する場合、前記ポート指示情報報告モジュール230は、前記ポート選択指示情報、及び/又は、前記ターゲットCSI-RSポートが属するCSI-RSリソースを指示するためのリソース指示情報を前記ネットワーク側機器に報告するためのリソース指示報告ユニットを含む。
【0117】
選択的に、前記リソース指示報告ユニットは、
構成された1つのチャネル状態情報レポートを介してチャネル状態情報を報告する場合、前記リソース指示情報を前記チャネル状態情報の第三部分にキャリーさせるとともに、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するための第一リソース指示報告サブユニット、
構成された少なくとも2つのチャネル状態情報レポートを介してチャネル状態情報を報告する場合、前記リソース指示情報を1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報にキャリーさせるとともに、前記ポート選択指示情報をもう1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するための第二リソース指示報告サブユニットを含む。
【0118】
選択的に、前記CSI-RSリソースは、アンテナのインターフェースに対応するものであり、前記ポート選択指示情報は、同じ偏波方向におけるターゲットCSI-RSポートを指示するために更に使用される。
【0119】
本願の実施例において、端末は、ネットワーク側機器から配信されたチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースであって、複数のCSI-RSポートが含まれるCSI-RSリソースを受信することで、複数のCSI-RSポートから複数のターゲットCSI-RSポートを選択し、ターゲットCSI-RSポートのポート識別子を指示するためのポート選択指示情報をネットワーク側機器に報告することができる。本願の実施例は、報告されたポート選択指示情報により、選択されたターゲットCSI-RSポートのポート識別子を指示することで、ネットワーク側機器は、端末によって選択されたCSI-RSポートを把握可能となる。
【0120】
説明すべきなのは、本願の実施例におけるユニットに対する分割は、模式的なものであり、論理機能での分割に過ぎず、実際の実装のとき、他の分割方式もあり得る。また、本願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、各ユニットは、物理的に別個に存在してもよいし、2つ以上のユニットは、1つのユニットに統合されてもよい。上記統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
【0121】
上記統合されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本願の技術案の本質的部分、又は関連技術に対する貢献をもたらす部分、或いは当該技術案の全部又は一部は、ソフトウェア製品の形態で具現化可能である。当該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本願の各実施例に記載の方法における全部又は一部のステップを、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器等であり得る)又はプロセッサ(processor)に実行させるためのいくつかの命令を含む。上記の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、ポータブルハードディスク、読取専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなどのプログラムコードを記憶可能なあらゆる媒体を含む。
【0122】
ここで説明すべきなのは、本願の実施例による上記仮想装置は、上記方法の実施例によって実現された全ての方法ステップを実現できるとともに、同じ技術的効果を奏することもできるが、ここで、本実施例における方法の実施例と同じ部分及び有益な効果を詳細に繰り返して説明しない。
【0123】
本願の実施例には、メモリと、送受信機と、プロセッサとを含む端末であって、
メモリ320は、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、
送受信機310は、プロセッサ300の制御の下で、データを送受信するためのものであり、
プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを
送受信機310が、ネットワーク側機器から配信されたチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースであって、複数のCSI-RSポートが含まれるCSI-RSリソースを受信するために使用されるようにする操作と、
プロセッサ300が、前記複数のCSI-RSポートから複数のターゲットCSI-RSポー読み取って、トを選択するために使用されるようにする操作と、
送受信機310が、前記ターゲットCSI-RSポートのポート識別子を指示するためのポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告するために更に使用されるようにする操作とを実行するためのものである、端末が更に提供されている。
【0124】
選択的に、送受信機310は、ポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告する際、具体的に、前記ポート選択指示情報の指示方式に従って、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するために使用される。
【0125】
選択的に、送受信機310は、ポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告する際、具体的に、前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが同じである場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するために使用される。
【0126】
選択的に、送受信機310は、前記ポート選択指示情報の指示方式に従って、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告する際、具体的に、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、前記ポート選択指示情報の指示方式がビットマップ指示方式であり、且つ各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が同じである場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式であり、且つ各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が同じである場合、前記ポート選択指示情報を前記第二部分にキャリーさせるとともに、前記ターゲットCSI-RSポートの数であるターゲットポート数を前記第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するために使用される。
【0127】
選択的に、送受信機310は、前記ポート選択指示情報の指示方式に従って、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告する際、具体的に、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式がビットマップ指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが同じであり、各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が同じであり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせるとともに、ターゲットポート数を前記チャネル状態情報の第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するために使用される。
【0128】
選択的に、送受信機310は、ポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告する際、具体的に、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートのポート数が同じである場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートのポート数が同じである場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第二部分にキャリーさせるとともに、前記ターゲットポート数を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式がビットマップ指示方式である場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第二部分にキャリーさせるとともに、前記ターゲットCSI-RSポートの数であるターゲットポート数を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するために使用される。
【0129】
選択的に、前記複数のターゲットCSI-RSポートが少なくとも2つのCSI-RSリソースに属する場合、送受信機310は、ポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告する際、具体的に、前記ポート選択指示情報、及び/又は、前記ターゲットCSI-RSポートが属するCSI-RSリソースを指示するためのリソース指示情報を前記ネットワーク側機器に報告するために使用される。
【0130】
選択的に、送受信機310は、前記ポート選択指示情報及び前記リソース指示情報を前記ネットワーク側機器に報告する際、具体的に、
構成された1つのチャネル状態情報レポートを介してチャネル状態情報を報告する場合、前記リソース指示情報を前記チャネル状態情報の第三部分にキャリーさせるとともに、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
構成された少なくとも2つのチャネル状態情報レポートを介してチャネル状態情報を報告する場合、前記リソース指示情報を1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報にキャリーさせるとともに、前記ポート選択指示情報をもう1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するために使用される。
【0131】
選択的に、前記CSI-RSリソースは、アンテナのインターフェースに対応するものであり、前記ポート選択指示情報は、同じ偏波方向におけるターゲットCSI-RSポートを指示するために更に使用される。
【0132】
図3において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続されたバス及びブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ300を代表とした1つ又は複数のプロセッサと、メモリ320を代表としたメモリとの各種回路が繋げられている。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータや電力管理回路等の様々な他の回路を互いに繋げることも可能であるが、これらは、当分野において公知されているため、本明細書において、さらなる説明をしない。バスインターフェースは、インターフェースを提供するものである。送受信機310は、複数の素子(要素)を含んでもよく、即ち送信機及び受信機を含んでもよく、伝送媒体にて様々な他の装置と通信するための手段を提供するものである。これらの伝送媒体には、無線チャネル、有線チャネル、光ケーブル等の伝送媒体が含まれる。プロセッサ300は、バスアーキテクチャ及び一般的な処理の管理を担っており、メモリ320は、プロセッサ300による操作実行時に使用されるデータを記憶可能である。
【0133】
プロセッサ300は、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)又は複合プログラマブルロジックデバイス(Complex Programmable Logic Device、CPLD)であってもよいし、プロセッサは、マルチコアアーキテクチャーを採用してもよい。
【0134】
プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出すことで、獲得された実行可能命令に従って、本願の実施例による何れかの前記方法を実行するために使用される。プロセッサとメモリとは、物理的に分離して配置されてもよい。
【0135】
ここで説明すべきなのは、本願の実施例による上記装置は、上記方法の実施例によって実現された全ての方法ステップを実現できるとともに、同じ技術的効果を奏することもできるが、ここで、本実施例における方法の実施例と同じ部分及び有益な効果を詳細に繰り返して説明しない。
【0136】
本願の実施例には、コンピュータプログラムを記憶したプロセッサ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、ポート指示情報報告方法を前記プロセッサに実行させるためのものである、ことを特徴とするプロセッサ可読記憶媒体が更に提供されている。
【0137】
前記プロセッサ可読記憶媒体は、プロセッサがアクセスできる任意の利用可能な媒体又はデータ記憶機器であってもよく、磁気記憶装置(例えばフロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ、光磁気ディスク(MO)等)、光記憶装置(例えばCD、DVD、BD、HVD等)、及び半導体メモリ(例えばROM、EPROM、EEPROM、不揮発性メモリ(NAND FLASH)、ソリッドステートドライブ(SSD))等を含むが、これらに限定されない。
【0138】
当業者であれば、本願の実施例は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供され得ると理解できる。従って、本願は、完全にハードウェアの実施例、完全にソフトウェアの実施例、又はソフトウェアとハードウェアとを組み合わせた実施例の形態を取り得る。しかも、本願は、コンピュータ利用可能なプログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ利用可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリ及び光学メモリなどを含むが、それらに限定されない)で実施されるコンピュータプログラム製品の形態を取り得る。
【0139】
本願は、本願の実施例による方法、機器(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照にして記載されている。フローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令により実現され得ると理解されるべきである。これらのコンピュータプログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、嵌め込み式プロセッサ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサに提供して1つの機器を形成し、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサにより実行される命令により、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現するための装置を形成する。
【0140】
これらのプロセッサ実行可能命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスを特定の方式で動作させるように導けるプロセッサ可読メモリに格納されてもよく、当該プロセッサ可読メモリに格納される命令により、命令装置を含む製品を形成する。当該命令装置は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現する。
【0141】
これらのプロセッサ実行可能命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスにロードされてもよく、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスで一連の操作ステップを実行することにより、コンピュータで実現される処理を形成し、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスで実行される命令により、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現するためのステップを提供する。
【0142】
明らかなことに、当業者であれば、本願の精神及び範囲を逸脱せずに、本願に対して様々な修正や変形をすることができる。よって、本願のこれらの修正や変形も、本願の特許請求の範囲及びその同等技術の範囲に属するのであれば、本願には、これらの修正や変形も含むこととする。
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2023-09-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用されるポート指示情報報告方法であって、
ネットワーク側機器から配信されたチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースであって、複数のCSI-RSポートが含まれるCSI-RSリソースを受信することと、
前記複数のCSI-RSポートから複数のターゲットCSI-RSポートを選択することと、
前記ターゲットCSI-RSポートのポート識別子を指示するためのポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告することとを含む、ポート指示情報報告方法。
【請求項2】
上述のポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告することは、
前記ポート選択指示情報の指示方式に従って、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
上述の前記ポート選択指示情報の指示方式に従って、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告することは、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、前記ポート選択指示情報の指示方式がビットマップ指示方式であり、且つ各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が同じである場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式であり、且つ各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が同じである場合、前記ポート選択指示情報を前記第二部分にキャリーさせるとともに、前記ターゲットCSI-RSポートの数であるターゲットポート数を前記第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
上述の前記ポート選択指示情報の指示方式に従って、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告することは、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式がビットマップ指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが同じであり、各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が同じであり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせるとともに、ターゲットポート数を前記チャネル状態情報の第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
上述のポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告することは、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートのポート数が同じである場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートのポート数が同じである場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第二部分にキャリーさせるとともに、ターゲットポート数を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式がビットマップ指示方式である場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第二部分にキャリーさせるとともに、前記ターゲットCSI-RSポートの数であるターゲットポート数を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記複数のターゲットCSI-RSポートが少なくとも2つのCSI-RSリソースに属する場合、
上述のポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告することは、
前記ポート選択指示情報、及び/又は、前記ターゲットCSI-RSポートが属するCSI-RSリソースを指示するためのリソース指示情報を前記ネットワーク側機器に報告することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
上述の前記ポート選択指示情報及び前記リソース指示情報を前記ネットワーク側機器に報告することは、
構成された1つのチャネル状態情報レポートを介してチャネル状態情報を報告する場合、前記リソース指示情報を前記チャネル状態情報の第三部分にキャリーさせるとともに、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
構成された少なくとも2つのチャネル状態情報レポートを介してチャネル状態情報を報告する場合、前記リソース指示情報を1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報にキャリーさせるとともに、前記ポート選択指示情報をもう1つのチャネル状態情報レポートのチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告することを含む、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記CSI-RSリソースは、アンテナのインターフェースに対応するものであり、前記ポート選択指示情報は、同じ偏波方向におけるターゲットCSI-RSポートを指示するために更に使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
メモリと、送受信機と、プロセッサとを含む端末であって、
メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、送受信機は、前記プロセッサの制御の下で、データを送受信するためのものであり、プロセッサは、前記メモリ内のコンピュータプログラムを読み取って、
前記送受信機が、ネットワーク側機器から配信されたチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)リソースであって、複数のCSI-RSポートが含まれるCSI-RSリソースを受信するために使用されるようにする操作と、
前記プロセッサが、前記複数のCSI-RSポートから複数のターゲットCSI-RSポートを選択するために使用されるようにする操作と、
前記送受信機が、前記ターゲットCSI-RSポートのポート識別子を指示するためのポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告するために更に使用されるようにする操作とを実行するためのものである、端末。
【請求項10】
前記送受信機は、ポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告する際、具体的に、
前記ポート選択指示情報の指示方式に従って、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するために使用される、請求項に記載の端末。
【請求項11】
前記送受信機は、前記ポート選択指示情報の指示方式に従って、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告する際、具体的に、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、前記ポート選択指示情報の指示方式がビットマップ指示方式であり、且つ各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が同じである場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式であり、且つ各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が同じである場合、前記ポート選択指示情報を前記第二部分にキャリーさせるとともに、前記ターゲットCSI-RSポートの数であるターゲットポート数を前記第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するために使用される、請求項10に記載の端末。
【請求項12】
前記送受信機は、前記ポート選択指示情報の指示方式に従って、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分又は第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告する際、具体的に、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式がビットマップ指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが同じであり、各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が同じであり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
前記ターゲットCSI-RSポートの数と、前記ネットワーク側機器によって構成されたポート数とが異なり、各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせるとともに、ターゲットポート数を前記チャネル状態情報の第二部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するために使用される、請求項10に記載の端末。
【請求項13】
前記送受信機は、ポート選択指示情報を前記ネットワーク側機器に報告する際、具体的に、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートのポート数が同じである場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートのポート数が同じである場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第二部分にキャリーさせるとともに、ターゲットポート数を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式がビットマップ指示方式である場合、前記ポート選択指示情報をチャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するか、又は、
各々のデータ伝送層上で選択されたCSI-RSポートの数が異なり、且つ前記ポート選択指示情報の指示方式が組合せ数指示方式である場合、前記ポート選択指示情報を前記チャネル状態情報の第二部分にキャリーさせるとともに、前記ターゲットCSI-RSポートの数であるターゲットポート数を前記チャネル状態情報の第一部分にキャリーさせて前記ネットワーク側機器に報告するために使用される、請求項に記載の端末。
【請求項14】
前記CSI-RSリソースは、アンテナのインターフェースに対応するものであり、前記ポート選択指示情報は、同じ偏波方向におけるターゲットCSI-RSポートを指示するために更に使用される、請求項に記載の端末。
【請求項15】
コンピュータプログラムを記憶したプロセッサ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、請求項1~の何れか一項に記載の方法を前記プロセッサに実行させるためのものである、プロセッサ可読記憶媒体。
【国際調査報告】