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特表2024-512758器具送達デバイス、システム、および方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-19
(54)【発明の名称】器具送達デバイス、システム、および方法
(51)【国際特許分類】
   A61M 25/08 20060101AFI20240312BHJP
【FI】
A61M25/08 500
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560793
(86)(22)【出願日】2022-03-31
(85)【翻訳文提出日】2023-12-04
(86)【国際出願番号】 US2022022780
(87)【国際公開番号】W WO2022212673
(87)【国際公開日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】63/170,381
(32)【優先日】2021-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウェストン エフ.ハーディング
(72)【発明者】
【氏名】バート ディー.ピーターソン
(72)【発明者】
【氏名】ブラッドリー エム.ウィルキンソン
(72)【発明者】
【氏名】カーティス エイチ.ブランチャード
(72)【発明者】
【氏名】メーガン シューリッヒ
【テーマコード(参考)】
4C267
【Fターム(参考)】
4C267AA02
4C267AA03
4C267AA04
4C267BB04
4C267BB11
4C267BB53
4C267CC08
4C267EE01
4C267GG02
4C267GG21
4C267HH08
(57)【要約】
器具送達デバイスは、遠位端および近位端を含み得るハウジングを含み得る。遠位端は、静脈内カテーテルデバイスに結合するように構成され得る。近位端は、近位コネクタを含み得る。近位コネクタは、ハウジングに対する第1の位置とハウジングに対する第2の位置との間で調整可能であり得る。器具は、ハウジング内に配置され得る。前進ホイールは、ハウジングから延び得る。前進ホイールが回転されることに応答して、器具は、ハウジングの遠位端を通って前進され得る。別の器具送達デバイスのハウジングは、第1のプッシュタブおよび/または第2のプッシュタブを含み得る前進要素を含み得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
器具送達デバイスであって、
遠位端および近位端を含むハウジングであって、前記遠位端は、静脈内カテーテルデバイスに結合するように構成され、前記近位端は、近位コネクタを備え、前記近位コネクタは、前記ハウジングに対する第1の位置と前記ハウジングに対する第2の位置との間で調整可能である、ハウジングと、
前記ハウジング内に配置された器具と、
前進ホイールであって、前記前進ホイールが前記ハウジングから延び、前記前進ホイールが回転されることに応答して、前記器具が前記ハウジングの前記遠位端を通って前進する、前進ホイールと、を備える、器具送達デバイス。
【請求項2】
前記近位コネクタが、ルアーコネクタを備える、請求項1に記載の器具送達デバイス。
【請求項3】
前記近位コネクタは、前記ハウジングに枢動可能に結合され、前記第1の位置と前記第2の位置との間の軸に沿って移動するように構成される、請求項1に記載の器具送達デバイス。
【請求項4】
前記近位コネクタが第1の戻り止めおよび第2の戻り止めを備え、前記ハウジングの内面が突起を備え、前記近位コネクタが前記第1の位置にあることに応答して、前記突起が前記第1の戻り止め内に配置され、前記近位コネクタが前記第2の位置にあることに応答して、前記突起が前記第2の戻り止め内に配置される、請求項3に記載の器具送達デバイス。
【請求項5】
前記第1の位置は、前記ハウジングに対して水平位置であり、前記第2の位置は、前記ハウジングに対して下向きに傾斜した位置である、請求項1に記載の器具送達デバイス。
【請求項6】
前記近位コネクタが第1の戻り止めおよび第2の戻り止めを備え、前記ハウジングの内面が突起を備え、前記近位コネクタが前記水平位置にあることに応答して、前記突起が前記第1の戻り止め内に配置され、前記近位コネクタが前記下向きに傾斜した位置にあることに応答して、前記突起が前記第2の戻り止め内に配置される、請求項5に記載の器具送達デバイス。
【請求項7】
前記遠位端は、遠位コネクタを備え、前記遠位コネクタは、鈍カニューレと、前記鈍カニューレの反対側に配置された2つのレバーアームとを備え、前記鈍カニューレは、ルアー形状を備え、前記2つのレバーアームのそれぞれの近位端は、ストップ突起を備える、請求項1に記載の器具送達デバイス。
【請求項8】
器具送達デバイスであって、
近位端、遠位端、およびスロットを備えたハウジングであって、前記ハウジングの内面は、前記ハウジングの前記近位端と前記ハウジングの前記遠位端との間に前記ハウジング内に配置された溝を備える、ハウジングと、
前記スロットを通って延び、後退位置と前進位置との間で前記スロットに沿って直線的に移動するように構成された前進要素であって、前記前進要素は、第1のプッシュタブおよび第2のプッシュタブを備える、前進要素と、
第1の端部および第2の端部を備える器具であって、前記前進要素の前記後退位置から前記前進位置への移動に応答して、前記器具の前記第2の端部は、前記ハウジングの前記遠位端を超えて前進する、器具と、を備える、器具送達デバイス。
【請求項9】
前記前進要素は、円弧状チャネルを備え、前記器具は、前記円弧状チャネルを通って延び、前記器具の前記第1の端部は、固定され、前記前進要素の第1の距離の移動に応答して、前記器具の前記第2の端部は、遠位に第2の距離を前進するように構成され、前記第2の距離は、前記第1の距離の少なくとも2倍であり、前記ハウジングの内面は、第1の溝および第2の溝を備え、前記第2の溝は、前記第1の溝に概して平行であり、前記器具は、前記第1の溝および前記第2の溝内に配置される、請求項8に記載の器具送達デバイス。
【請求項10】
前記器具が水平面に配向される、請求項8に記載の器具送達デバイス。
【請求項11】
前記ハウジングの幅が前記ハウジングの高さよりも大きい、請求項10に記載の器具送達デバイス。
【請求項12】
前記第1のプッシュタブは、前記前進要素の遠位端に配置され、前記第2のプッシュタブは、前記前進要素の近位端に配置され、前記第1のプッシュタブと整列される、請求項8に記載の器具送達デバイス。
【請求項13】
前記第1のプッシュタブの高さが、前記第2のプッシュタブの高さよりも大きい、請求項12に記載の器具送達デバイス。
【請求項14】
前記ハウジングは、本体と、前記本体の下に配置されたトンネルとを備え、近位コネクタと、前記トンネルを通って延び、前記近位コネクタに結合された延長チューブとをさらに備え、前記本体は、前記トンネルの近位に延び、前記本体は、前記近位コネクタの上向きの移動を制限する、請求項8に記載の器具送達デバイス。
【請求項15】
前記本体の底面は、前記近位コネクタに対応する形状を有する突起を含み、前記突起は、前記近位コネクタの上向きの移動を制限する、請求項14に記載の器具送達デバイス。
【請求項16】
前記突起が円弧状である、請求項15に記載の器具送達デバイス。
【請求項17】
前記突起が台形状である、請求項15に記載の器具送達デバイス。
【請求項18】
前記本体の前記底面は、前記突起の近位にフィンガーキャッチを備える、請求項15に記載の器具送達デバイス。
【請求項19】
前記ハウジングは、前記フィンガーキャッチから遠位に延び、前記近位コネクタの左右の移動を制限するように構成された別の突起をさらに備える、請求項18に記載の器具送達デバイス。
【請求項20】
前記器具は、ガイドワイヤを備える、請求項8に記載の器具送達デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、IVカテーテル内の器具の前進および/または後退を容易にするための器具送達デバイス、ならびに関連するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年4月2日に出願された「Instrument Delivery Devices, Systems, and Methods」と題された米国仮出願第63/170,381号の優先権を主張し、その全体の開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0003】
カテーテルは、一般的にさまざまな注入療法に用いられる。例えば、カテーテルは、生理食塩水、さまざまな薬剤、および総合的な非経口栄養のような流体を患者へと注入するために使用し得る。また、カテーテルは、患者から血液を採取するために使用され得る。
【0004】
一般的なタイプの静脈内(IV)カテーテルデバイスは、オーバーザニードルであるカテーテルを含む。その名が示すように、オーバーザニードルカテーテルは、鋭利な遠位先端を持つ導入針の上に取り付け得る。IVカテーテルデバイスは、カテーテルアダプタ、カテーテルアダプタから遠位に延びるカテーテル、およびカテーテルを通って延びる導入針を含み得る。カテーテルおよび導入針は、導入針の遠位先端が、カテーテルの遠位先端を越えて延び、針の斜角(bevel)を患者の皮膚から離れる方向に向くように組み立てられ得る。カテーテルと導入針は、通常、皮膚から浅い角度で患者の血管系に挿入される。
【0005】
血管内の導入針および/またはカテーテルの適切な配置を検証すべく、臨床医は、一般的に、カテーテルアセンブリのフラッシュバックチャンバ内に血液の「フラッシュバック」があることを確認する。針の配置が一度確認されると、臨床医は、血管系内の流れを一時的に塞いで、針を除去し、後の採血または輸液のためにカテーテルを定位置に残し得る。
【0006】
カテーテルを使用した注入および採血は、いくつかの理由により、特にカテーテルの留置時間が増加する場合に困難であり得る。フィブリンシースまたは血栓は、カテーテルアセンブリの内面、カテーテルアセンブリの外面、またはカテーテルの遠位先端近くの血管系内に形成され得る。フィブリンシースまたは血栓は、カテーテルを通る流体経路を遮断または狭める可能性があり、これは、高品質の血液サンプルの注入および/または収集を損なう可能性がある。
【0007】
本明細書で請求される主題は、任意の欠点を解決する実施形態や、上記のような環境でのみ動作する実施形態に限定されない。むしろ、この背景技術は、本明細書で記載された具体化したもののいくつかを実施し得る技術領域の一例を示すために適用されるにすぎない。
【発明の概要】
【0008】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイスは、遠位端および近位端を含み得るハウジングを含み得る。いくつかの実施形態では、ハウジングの遠位端は、静脈内(IV)カテーテルデバイスに結合するように構成され得る。本開示で使用される場合、「器具」という用語は、ガイドワイヤ、プローブ、1つ以上のセンサを備えたガイドワイヤまたはプローブ、または別の適切な器具を含み得る。
【0009】
いくつかの実施形態では、ハウジングの内面は、ストップ部材を含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイスは、ハウジング内に配置されたスプールと、スプールの周りに巻かれた器具とを含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイスは、前進ホイールを含み得る。いくつかの実施形態では、前進ホイールは、ハウジングから延びてもよい。いくつかの実施形態では、前進ホイールが回転することに応答して、スプールを回転させて、器具をハウジングの遠位端を通って前進させ得る。いくつかの実施形態では、前進ホイールの外面は、ストップ部材に接触し、完全な回転を超えて前進ホイールの回転を停止するように構成された別のストップ部材を含み得る。
【0010】
いくつかの実施形態では、ストップ部材および/または別のストップ部材は、突起を含み得る。いくつかの実施形態では、ハウジングは、ハウジングの遠位端および近位端を通って延びる流体経路を含み得る。いくつかの実施形態では、ハウジングは、スプールから流体経路に延びる器具チャネルを含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイスは、器具チャネルを流体経路から隔離するシールを含み得、器具はシールを通って延び得る。いくつかの実施形態では、ハウジングの近位端は、ルアーコネクタまたは別の適切なタイプのコネクタを含み得る。
【0011】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイスは、遠位端および近位端を含み得るハウジングを含み得る。いくつかの実施形態では、ハウジングの遠位端は、静脈内カテーテルデバイスに結合するように構成され得る。いくつかの実施形態では、ハウジングの内面は、ハウジングストップ部材を含み得る。
【0012】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイスは、第1のホイールを含み得る。いくつかの実施形態では、第1のホイールの内面は、第1のホイールストップを含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイスは、タブを含み得る第2のホイールを含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイスが第1の構成に配置されることに応答して、第1のホイールおよび/または第2のホイールは、第1の方向に回転することを防止され得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイスが第1の構成に配置されることに応答して、第1のホイールおよび/または第2のホイールは、第1の方向と反対の第2の方向に回転するように構成され得る。いくつかの実施形態では、第1のホイールは、第2の方向に1回転以上回転するように構成され得る。
【0013】
いくつかの実施形態では、ギャップは、ハウジングストップと第1のホイールストップとの間に配置され得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイスが第1の構成に配置されることに応答して、タブは、ハウジングストップと第1のホイールストップとの間のギャップを橋渡しし得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイスが第1の構成に配置されることに応答して、タブは、ハウジングストップ部材と第1のホイールストップ部材との間に配置され得、ハウジングストップ部材と第1のホイールストップ部材とに接触し得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイスが第1の構成に配置されることに応答して、第1のホイールは、第1のホイールストップ部材がタブに接触するまで、ハウジングおよび第2のホイールから第2の方向に独立して回転するように構成され得る。
【0014】
いくつかの実施形態では、第1のホイールがタブに接触するまで、ハウジングおよび第2のホイールから独立して第2の方向に回転することに応答して、第1のホイールおよび第2のホイールは、器具送達デバイスが第2の構成に配置されるまで、第2の方向に一緒にさらに回転するように構成される。いくつかの実施形態では、第2の構成では、タブは、ハウジングストップ部材と第1のホイールストップ部材との間に配置され得、ハウジングストップ部材と第1のホイールストップ部材とに接触し得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイスは、器具を含み得る。いくつかの実施形態では、器具は、器具送達デバイスが第1の構成にあることに応答して、完全に後退された位置にあり得る。いくつかの実施形態では、器具は、器具送達デバイスが第2の構成にあることに応答して、完全に前進した位置にあり得る。いくつかの実施形態では、第1のホイールは、第2の方向に回転して、器具をハウジングの遠位端を通って遠位方向に前進させるように構成され得る。
【0016】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイスは、遠位端および近位端を含み得るハウジングを含み得る。いくつかの実施形態では、遠位端は、IVカテーテルデバイスに結合するように構成され得る。いくつかの実施形態では、ハウジングの内面は、ハウジングストップ部材およびハウジング戻り止めを含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイスは、軸を含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイスは、軸と共に回転するように構成された第1のホイールを含み得る。いくつかの実施形態では、第1のホイールの内面は、第1のホイールストップ部材および第1のホイール戻り止めを含み得る。
【0017】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイスは、軸上に配置され、軸と共に回転し、軸に沿って軸方向に移動するように構成された第2のホイールを含み得る。いくつかの実施形態では、第2のホイールは、タブを含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイスが第1の構成にあることに応答して、タブは、ハウジング戻り止めおよび第1のホイール戻り止め内に配置され得る。これらの実施形態では、第1のホイールは、第1の方向に回転することを防止され得るが、第1の方向と反対の第2の方向に回転するように構成され得る。いくつかの実施形態では、第1のホイールは、第2の方向に1回転以上回転するように構成され得る。
【0018】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイスは、器具を含み得る。いくつかの実施形態では、第1のホイールは、第2の方向に回転して、器具をハウジングの遠位端を通って遠位方向に前進させるように構成され得る。いくつかの実施形態では、第1のホイールが第1の構成から第2の方向に回転することに応答して、タブがハウジング戻り止めから取り外される前に、タブを第1のホイール戻り止めから取り外すことができる。いくつかの実施形態では、タブは、タブが第1の車輪の内面に向かってスライドすることに応答して、ハウジング戻り止めから取り外されてもよい。
【0019】
いくつかの実施形態では、ハウジングの内面は、別のハウジング戻り止めを含み得る。いくつかの実施形態では、第1のホイールの内面は、第1のホイール傾斜面を含み得る。いくつかの実施形態では、第1のホイール戻り止めは、第1のホイールストップ部材と第1のホイール傾斜面との間に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、第1のホイール傾斜面は、第1のホイール戻り止めに向かって傾斜してもよい。
【0020】
いくつかの実施形態では、第1のホイールは、第1の構成から第2の構成に回転するように構成され得る。いくつかの実施形態では、タブは、第2の構成で、別のハウジング戻り止めおよび第1のホイール戻り止め内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、第1の構成から第2の構成に移動するために、タブは、ハウジングストップ部材に接触してもよい。いくつかの実施形態では、タブがハウジングストップ部材に接触し、第1のホイールが第2の方向にさらに回転することに応答して、タブは、第1のホイール傾斜面に沿って移動し得、第1のホイール傾斜面によってハウジングの内面に向かって、別のハウジング戻り止めへと押し込まれ得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、ハウジングの内面は、ハウジング傾斜面および別のハウジング傾斜面を含み得る。いくつかの実施形態では、ハウジング戻り止めは、ハウジングストップ部材とハウジング傾斜面との間に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、別のハウジング戻り止めは、ハウジングストップ部材と別の傾斜面との間に、およびハウジング戻り止めとしてハウジングストップ部材の反対側に配置され得る。
【0022】
いくつかの実施形態では、ハウジング傾斜面は、ハウジング戻り止めに向かって傾斜してもよい。いくつかの実施形態では、第1のホイール傾斜面は、第1のホイール戻り止めに向かって傾斜してもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング傾斜面および第1のホイール傾斜面は、異なる方向または反対方向に傾斜し得る。いくつかの実施形態では、ハウジング戻り止めは、第1の構成で第1のホイール戻り止めの反対側に配置されてもよい。
【0023】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイスは、遠位端および近位端を含み得るハウジングを含み得る。いくつかの実施形態では、ハウジングの遠位端は、静脈内カテーテルデバイスに結合するように構成され得る。いくつかの実施形態では、ハウジングの近位端は、近位コネクタを含み得る。いくつかの実施形態では、近位コネクタは、ハウジングに対する第1の位置とハウジングに対する第2の位置との間で調整可能であり得る。いくつかの実施形態では、器具は、ハウジング内に配置され得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイスは、ハウジングから延び得る前進ホイールを含み得る。いくつかの実施形態では、前進ホイールが回転されることに応答して、器具は、ハウジングの遠位端を通って前進され得る。
【0024】
いくつかの実施形態では、近位コネクタは、ルアーコネクタを含み得る。いくつかの実施形態では、近位コネクタは、ハウジングに枢動可能に結合され、第1の位置と第2の位置との間の軸に沿って移動するように構成され得る。いくつかの実施形態では、近位コネクタは、第1の戻り止めおよび/または第2の戻り止めを含み得る。いくつかの実施形態では、ハウジングの内面は、突起を含み得る。いくつかの実施形態では、近位コネクタが第1の位置にあることに応答して、突起は、第1の戻り止め内に配置され得る。いくつかの実施形態では、近位コネクタが第2の位置にあることに応答して、突起は、第2の戻り止め内に配置され得る。
【0025】
いくつかの実施形態では、第1の位置は、ハウジングに対する水平位置であり得る。いくつかの実施形態では、第2の位置は、ハウジングに対して下向きに傾斜した位置であり得る。いくつかの実施形態では、近位コネクタが水平位置にあることに応答して、突起は、第1の戻り止め内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、近位コネクタが下向きに傾斜した位置にあることに応答して、突起は、第2の戻り止め内に配置され得る。
【0026】
いくつかの実施形態では、ハウジングの遠位端は、遠位コネクタを含み得る。いくつかの実施形態では、遠位コネクタは、鈍カニューレと、鈍カニューレの反対側に配置された2つのレバーアームとを含み得る。いくつかの実施形態では、鈍カニューレは、ルアー形状を含み得る。いくつかの実施形態では、2つのレバーアームのそれぞれの近位端は、ストップ突起を含み得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイスは、近位端、遠位端、およびスロットを含み得るハウジングを含み得る。 いくつかの実施形態では、ハウジングの内面は、ハウジングの近位端とハウジングの遠位端との間にハウジング内に配置された溝を含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイスは、スロットを通って延び、後退位置と前進位置との間でスロットに沿って直線的に移動するように構成された前進要素を含み得る。いくつかの実施形態では、前進要素は、第1のプッシュタブおよび/または第2のプッシュタブを含み得る。いくつかの実施形態では、器具は、第1の端部および第2の端部を含み得る。いくつかの実施形態では、前進要素の後退位置から前進位置への移動に応答して、器具の第2の端部は、ハウジングの遠位端を超えて前進され得る。
【0028】
いくつかの実施形態では、前進要素は、円弧状チャネルを含み得る。いくつかの実施形態では、器具は、円弧状チャネルを通って延び得る。いくつかの実施形態では、器具の第1の端部は固定され得る。いくつかの実施形態では、前進要素の第1の距離の移動に応答して、器具の第2の端部は、第2の距離を遠位に前進するように構成され得る。いくつかの実施形態では、第2の距離は、第1の距離の少なくとも2倍であってもよい。いくつかの実施形態では、ハウジングの内面は、第1の溝および/または第2の溝を含み得る。いくつかの実施形態では、第2の溝は、第1の溝に概ね平行であり得る。いくつかの実施形態では、器具は、第1の溝および/または第2の溝内に配置され得る。
【0029】
いくつかの実施形態では、器具は、水平面に配向され得る。いくつかの実施形態では、ハウジングの幅は、ハウジングの高さよりも大きくてもよい。いくつかの実施形態では、第1のプッシュタブは、前進要素の遠位端に配置され得る。いくつかの実施形態では、第2のプッシュタブは、前進要素の近位端に配置され得、第1のプッシュタブと整列され得る。いくつかの実施形態では、第1のプッシュタブの高さは、第2のプッシュタブの高さよりも大きくてもよい。
【0030】
いくつかの実施形態では、ハウジングは、本体と、本体の下に配置されたトンネルとを含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイスは、近位コネクタと、トンネルを通って延び、近位コネクタに結合された延長チューブとを含み得る。いくつかの実施形態では、本体は、トンネルの近位に延び得る。いくつかの実施形態では、本体は、近位コネクタの上向きの動きを制限し得る。
【0031】
いくつかの実施形態では、本体の底面は、円弧状または台形状であり得る上部フランジを含み得る。いくつかの実施形態では、本体および/または上部フランジは、近位コネクタに対応する形状を含み得る。いくつかの実施形態では、上部フランジは、近位コネクタの上向きの動きを制限し得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、本体の底面は、上部フランジの近位にフィンガーキャッチを含み得る。いくつかの実施形態では、ハウジングは、フィンガーキャッチから遠位に延び、近位コネクタの左右の動きを制限するように構成された下部フランジを含み得る。いくつかの実施形態では、器具は、ガイドワイヤまたは別の適切な器具を含み得る。
【0033】
上述の概略の説明、および、以下の詳細な説明の両方は、例示であり、また、説明のためのものであり、特許請求された発明を限定するものではないことが理解されるべきである。さまざまな実施形態は、図に示されている配置および手段に限定されないことが理解されるべきである。また、実施形態は、組み合わされてよいこと、又は、他の実施形態が用いられてよいこと、および、そのように特許請求されていない限り、本発明の様々な実施形態の範囲から逸脱することなく構造変更がなされてよいことが理解されるべきである。それ故に、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されてはならない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
例示的な実施形態は、添付の図面を使用することにより、さらに具体的かつ詳細に記載および説明される。
図1図1は、いくつかの実施形態による、器具送達デバイスの断面側面図である。
図1A図1Aは、図1の器具送達デバイスの例示的な器具前進機構の分解背面図である。
図2図2は、いくつかの実施形態による、別の器具送達デバイスの断面側面図である。
図2A図2Aは、図2の器具送達デバイスの器具前進機構の背面図である。
図3図3は、いくつかの実施形態による、別の器具送達デバイスの上面斜視図である。
図4図4は、いくつかの実施形態による、別の器具送達デバイスの断面側面図である。
図5図5は、いくつかの実施形態による、別の器具送達デバイスの断面側面図である。
図6図6は、いくつかの実施形態による、別の器具送達デバイスの断面側面図である。
図7図7は、いくつかの実施形態による、別の器具送達デバイスの断面側面図である。
図8図8は、いくつかの実施形態による、別の器具送達デバイスの断面側面図である。
図9図9は、いくつかの実施形態による、別の器具送達デバイスの断面側面図である。
図10A図10Aは、いくつかの実施形態による、第1の構成の器具送達デバイスを示す、別の器具送達デバイスの断面側面図である。
図10B図10Bは、いくつかの実施形態による、第2の構成における器具送達デバイスを示す、図10Aの器具送達デバイスの断面側面図である。
図10C図10Cは、いくつかの実施形態による、第1の構成の器具送達デバイスを示す、図10Aの器具送達デバイスの上面斜視図である。
図10D図10Dは、いくつかの実施形態による、図10Aの器具送達デバイスの例示的な器具前進機構の分解背面図である。
図11A図11Aは、いくつかの実施形態による、第1の構成の器具送達デバイスを示す、別の器具送達デバイスの断面側面図である。
図11B図11Bは、いくつかの実施形態による、第1の構成から第2の方向に例示的な第2のホイールから独立して回転した例示的な第1のホイールを示す、図11Aの器具送達デバイスの断面側面図である。
図11C図11Cは、いくつかの実施形態による、図11Bの位置から第2の方向にさらに回転した第1のホイールを示す、図11Aの器具送達デバイスの断面側面図である。
図11D図11Dは、いくつかの実施形態による、図11Cの位置から第2の方向に一緒に回転した第1のホイールおよび第2のホイールを示す、図11Aの器具送達デバイスの断面側面図である。
図11E図11Eは、いくつかの実施形態による、第2の構成の器具送達デバイスを示す、別の器具送達デバイスの断面側面図である。
図12A図12Aは、いくつかの実施形態による、第1の構成の器具送達デバイスを示す、別の器具送達デバイスの断面正面図である。
図12B図12Bは、いくつかの実施形態による、第1の構成の器具送達デバイスを示す、図12Aの器具送達デバイスの断面正面図である。
図12C図12Cは、いくつかの実施形態による、第1の構成から第2の方向に例示的な第2のホイールから独立して回転した例示的な第1のホイールを示す、図11Aの器具送達デバイスの断面側面図である。
図12D図12Dは、いくつかの実施形態による、第1の構成から第2の方向に第2のホイールから独立して回転した第1のホイールを示す、図12Aの器具送達デバイスの断面正面図である。
図12E図12Eは、いくつかの実施形態による、第1のホイールに向かって移動した例示的なタブを示す、図11Aの器具送達デバイスの断面側面図である。
図12F図12Fは、いくつかの実施形態による、第1のホイールに向かって移動したタブを示す、図12Aの器具送達デバイスの断面正面図である。
図12G図12Gは、いくつかの実施形態による、図12E~12Fの位置から第2の方向に回転したタブおよび第1のホイールを示す、図12Aの器具送達デバイスの断面側面図である。
図12H図12Hは、いくつかの実施形態による、図12Gの位置から第2の方向にさらに回転したタブおよび第1のホイールを示す、図12Aの器具送達デバイスの断面側面図である。
図12I図12Iは、いくつかの実施形態による、図12Gの位置から第2の方向にさらに回転したタブおよび第1のホイールを示す、図12Aのプローブ送達デバイスの断面正面図である。
図12J図12Jは、いくつかの実施形態による、第2の構成における器具送達デバイスを示す、図12Aの器具送達デバイスの断面側面図である。
図12K図12Kは、いくつかの実施形態による、第2の構成における器具送達デバイスを示す、図12Aの器具送達デバイスの断面正面図である。
図13A図13Aは、いくつかの実施形態による、例示的な近位コネクタを示す、別の例示的な器具送達デバイスの側面図である。
図13B図13Bは、いくつかの実施形態による、近位コネクタに結合された例示的な採血デバイスを示す、図13Aの器具送達デバイスの側面図である。
図13C図13Cは、いくつかの実施形態による、例示的なハウジングに対して下向きに傾斜した位置にある採血デバイスおよび近位コネクタを示す、図13Aの器具送達デバイスの側面図である。
図13D図13Dは、いくつかの実施形態による、図13Aの器具送達デバイスの一部の断面図である。
図14A図14Aは、いくつかの実施形態による、例示的な遠位コネクタの上面斜視図である。
図14B図14Bは、いくつかの実施形態による、遠位コネクタの上面斜視図である。
図15A図15Aは、いくつかの実施形態による、別の例示的な器具送達デバイスの上面斜視図である。
図15B図15Bは、図15Aの器具送達デバイスの長手方向断面図である。
図15C図15Cは、いくつかの実施形態による、図15Aの線15C-15Cに沿った図15Aの器具送達デバイスの断面図である。
図15D図15Dは、いくつかの実施形態による、図15Cの器具送達デバイスの一部の拡大図である。
図15E図15Eは、いくつかの実施形態による、図15Aの線15E-15Eに沿った図15Aの器具送達デバイスの断面図である。
図16A図16Aは、いくつかの実施形態による、例示的な器具送達デバイスの上面斜視図である。
図16B図16Bは、いくつかの実施形態による、図16Aの器具送達デバイスの一部の拡大上面斜視図である。
図16C図16Cは、いくつかの実施形態による、例示的な目的のために取り外された例示的な前進要素を有する、図16Aの線16C-16Cに沿った図16Aの器具送達デバイスの断面図である。
図16D図16Dは、いくつかの実施形態による、図16Aの線16D-16Dに沿った図16Aの器具送達デバイスの断面図である。
図16E図16Eは、いくつかの実施形態による、図16Aの器具送達デバイスの上面斜視図である。
図16F図16Fは、いくつかの実施形態による、水平位置にある例示的な近位コネクタを示す、図16Aの器具送達デバイスの下面斜視図である。
図16G図16Gは、いくつかの実施形態による、図16Aの器具送達デバイスの一部の拡大下方斜視図である。
図16H図16Hは、いくつかの実施形態による、例示的な指キャッチおよびそこから延びる例示的な下部フランジの拡大下方斜視図である。
図16I図16Iは、いくつかの実施形態による、下向きに傾斜した位置にある近位コネクタを示す、図16Hの指キャッチの拡大下方斜視図である。
図16J図16Jは、いくつかの実施形態による、近位コネクタの例示的な遠位端および例示的な上部フランジを通る拡大断面図である。
図16K図16Kは、いくつかの実施形態による、近位コネクタの長手方向軸に沿った拡大断面図である。
図16L図16Lは、いくつかの実施形態による、別の例示的な上部フランジの拡大下方斜視図である。
図16M図16Mは、いくつかの実施形態による、近位コネクタの例示的な遠位端および図16Lの上部フランジを通る断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本明細書および特許請求の範囲において、「IVカテーテルデバイス」という用語は、静脈内(「IV」)カテーテルを含む任意のデバイスとして解釈されるべきである。「器具送達デバイス」という用語は、IVカテーテル内で器具を前進および/または後退させるように構成された任意のデバイスとして解釈されるべきである。いくつかの実施形態では、器具送達デバイスは、器具送達デバイスが使用され得るIVカテーテルデバイスとは別のデバイスであり得る。他の実施形態では、器具送達デバイスは、IVカテーテルデバイスの形態であってもよい。言い換えれば、器具送達デバイスは、いくつかの実施形態では、IVカテーテルを含み得る。用語「器具送達機構」は、本開示の実施形態による、IVカテーテル内の器具の前進および/または後退を容易にする器具送達デバイスの様々な機構および/または構成を表すために使用される。
【0036】
器具送達デバイスの様々な例を説明する前に、器具送達デバイスのいくつかの実施形態の一般的な特性を説明する。器具送達デバイスは、使用中に患者の血管系に向かって配向される遠位端と、遠位端の反対側の近位端とを含む。いくつかの実施形態では、器具送達デバイスの遠位端は、IVカテーテルデバイスに接続するように構成され得る。他の実施形態では、遠位端は、IVカテーテルを含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイスの近位端は、別個のデバイスが器具送達デバイスに接続されることを可能にするように構成され得る。例えば、近位端は、器具送達デバイスの遠位端に延びる流体経路の一部を形成し得るアクセスポートまたは真空採血管レシーバを含み得る。他の実施形態では、器具送達デバイスの遠位端または別の部分は、別個のデバイスが器具送達デバイスに接続されることを可能にするように構成され得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、器具送達デバイスは、別個のデバイスが器具送達デバイスに接続されることを可能にするように構成されていなくてもよい。例えば、器具送達デバイスは、流体を注入または血液を採取するように構成されていない間に器具を送達するように構成され得る。
【0037】
図1は、本開示のいくつかの実施形態に従って構成される器具送達デバイス100の例を示す。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス100は、遠位端100aおよび近位端100bを有するハウジング105を含み得る。いくつかの実施形態では、遠位端100aの一部のみが示されているが、上記のように、遠位端100aは、器具送達デバイス100がIVカテーテルデバイスに接続されることを可能にする、またはIVカテーテルを組み込むことができるように、任意のタイプのコネクタを含むことができる。いくつかの実施形態では、近位端100bは、保護シース132によって覆われた針131を有する真空採血管レシーバ130を形成するように構成され得る。
【0038】
いくつかの実施形態では、流体経路110は、器具送達デバイス100内で、針131から遠位端100aまで延びてもよい。したがって、真空採血管140が真空採血管レシーバ130に挿入されるとき、血液サンプルは、流体経路110を通して収集され得る。いくつかの実施形態では、近位端100bは、ルアーコネクタまたは流体経路110に結合された任意の他のタイプのコネクタを含み得る。
【0039】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス100は、器具153がIVカテーテルを通って遠位方向に前進し、その後近位方向に引き抜かれることを可能にする器具送達機構150を含み得る。いくつかの実施形態では、器具153は、ニッケルチタンまたは別の適切な材料で構成されたワイヤを含み得る。いくつかの実施形態では、区画120は、器具送達デバイス100内に形成され得、器具送達機構150を収容し得る。いくつかの実施形態では、分割壁115は、区画120から遠位に延び、流体経路110の遠位部分110aで流体経路110に接合する器具チャネル121を作成し得る。
【0040】
いくつかの実施形態では、区画120を流体経路110から隔離するために、シール122(例えば、エラストマー隔壁)は、器具チャネル121内に配置され得、器具チャネル121にまたがり得る。いくつかの実施形態では、器具153は、シール122内に形成されたスリットまたは他の開口部を通って延び得る。いくつかの実施形態では、シール122は、器具153が前進するにつれて座屈するのを防ぐために、器具153に支持を提供し得る。器具チャネル121は、器具153よりも実質的に広いとして示されているが、いくつかの実施形態では、器具チャネル121の少なくとも一部の寸法は、器具153よりもわずかに大きくてもよく、その結果、器具チャネル121は、器具153の座屈を防止するための支持を提供し得る。
【0041】
いくつかの実施形態では、器具送達機構150は、スプール155および前進ホイール152を含み得、これらの両方は、区画120内で回転するように構成され得る。いくつかの実施形態では、スプール155は、前進ホイール152に隣接して(すなわち、前進ホイール152に対して器具チャネル121に向かって)配置され得る。いくつかの実施形態では、前進ホイール152は、区画120から部分的に延びるように配置されてもよく、それによって、臨床医が彼または彼女の親指または指を使用して前進ホイール152を回転させることを可能にする。いくつかの実施形態では、スプール155は、歯156aを有する歯車156を含んでもよい。同様に、いくつかの実施形態では、前進ホイール152は、歯152aを含んでもよく、したがって、歯車として機能してもよい。いくつかの実施形態では、歯152aは、前進ホイール152が回転するときにスプール155が回転するように、歯156aとインターフェースし得る。いくつかの実施形態では、歯152aは、前進ホイール152の最外縁部に沿って形成される。しかしながら、他の実施形態では、歯152aは、最外縁部に対して挿入された前進ホイールの一部に沿って形成されてもよい。
【0042】
図1Aは、いくつかの実施形態による、単独での器具送達機構150の分解背面図を提供する。いくつかの実施形態では、スプール155および前進ホイール152は、それぞれ、これらの構成要素が区画120内に配置され、これらの構成要素が回転する軸155bおよび152bを含み得る。いくつかの実施形態では、スプール155は、器具153が巻かれ得るスプールドラム155aを含み得る。したがって、スプール155が回転するとき、回転は、前進ホイール152が回転する方向に応じて、器具153を器具チャネル121に沿って前進または後退させ得る。いくつかの実施形態では、前進ホイール152によって形成された歯車は、歯車156よりも大きな直径を有し得、それによって、器具153を前進ホイール152の回転量に対してより大きな距離で前進または後退させる。対照的に、他の実施形態では、前進ホイール152によって形成された歯車は、歯車156と同等またはより小さい直径を有し得る。そのような実施形態では、器具153は、前進ホイール152の回転量に対してより小さな距離を前進または後退させてもよいが、そのような前進または後退は、前進ホイール152への力の量を減らして達成されてもよい。
【0043】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス100は、スプールドラム155aおよび器具153を外部環境から隔離する区画120内のシール(図示せず)を含み得る。いくつかの実施形態では、器具チャネル121に入る流体が、区画120内のシールによって区画120から脱出することを防止されるため、シール122は、使用されてもされなくてもよい。
【0044】
図2は、いくつかの実施形態による、器具送達デバイス200の別の例を示す。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス200は、1つまたは複数のフィーチャ(features)および/または動作の点で器具送達デバイス100と類似または同一であり得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス200は、上記の任意の方法で構成され得る遠位端200aを有するハウジング205と、保護シース232によって覆われた針231を有する真空採血管レシーバ230を形成する近位端200bとを含み得る。いくつかの実施形態では、流体経路210は、器具送達デバイス200内で、針231から遠位端200aまで延びてもよい。したがって、真空採血管240が真空採血管レシーバ230に挿入されるとき、血液サンプルは、流体経路210を介して収集され得る。他の実施形態では、近位端200bは、ルアーコネクタまたは流体経路210に結合された任意の他のタイプのコネクタを含み得る。
【0045】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス200は、器具253がIVカテーテルを通って遠位方向に前進すること、および/またはその後近位方向に引き抜かれることを可能にする器具送達機構250を含み得る。いくつかの実施形態では、区画220は、器具送達デバイス200内に形成され得、器具送達機構250を収容し得る。いくつかの実施形態では、分割壁215は、区画220から遠位に延び、流体経路210の遠位部分210aで流体経路210に接合する器具チャネル221を作成し得る。いくつかの実施形態では、シール222は、器具チャネル221内に配置され、器具チャネル221にまたがって、器具チャネル221を流体経路210から隔離し得る。
【0046】
器具送達機構250の孤立した背面図である図2Aに示されるように、器具送達機構250は、スプール251を区画220内に維持し、スプール251が回転することを可能にする軸251bを有するスプール251を含み得る。いくつかの実施形態では、スプール251は、器具253が巻かれているスプールドラム251cを含み得る。いくつかの実施形態では、スプール251の一部は、区画220から上方に延びる前進ホイール251aを形成し得る。したがって、臨床医は、前進ホイール251aに力を加えることによって、スプール251を直接回転させることができる。そのような回転は、回転の方向に応じて、器具253を器具チャネル221内で前進および後退させることができる。
【0047】
図3は、いくつかの実施形態による、器具送達デバイス300の別の例を示す。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス300は、1つまたは複数のフィーチャおよび/または動作の点で、器具送達デバイス100および/または器具送達デバイス200と類似または同一であり得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス300は、遠位端300aおよび近位端300bを有するハウジング305を含み得る。いくつかの実施形態では、遠位端300aは、器具送達デバイス300がIVカテーテルデバイス(図示せず)に結合され得るコネクタ306を形成し得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス300は、血液を収集するか、または流体を注入するように構成されていない器具送達デバイスの例である。したがって、いくつかの実施形態では、近位端300bは、真空採血管レシーバを形成しないか、またはアクセスポートまたは他のコネクタを含まない。いくつかの実施形態では、流体経路ではないが器具チャネルは、ハウジング305内に形成され得る。いくつかの実施形態では、器具353は、器具チャネルを通って、遠位端300aを通って、器具送達デバイス300が接続されているIVカテーテルデバイス内に延び得、最終的にはIVカテーテルを通って延び得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、近位端300bは、器具送達デバイス300を使用して(例えば、本開示に記載される技術のいずれかを使用して)血液を収集するか、または流体を注入することを可能にするように構成され得ることに留意されたい。
【0048】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス300は、スプール251と概して同様のスプール351を有する器具送達機構350を含み得る。特に、スプール351は、スプール351を区画320内に維持し、スプール351が回転することを可能にする軸351bを含み得る。いくつかの実施形態では、スプール351は、器具353が巻かれているスプールドラム351cを含み得る。いくつかの実施形態では、スプール351の一部は、区画320から上方に延びる前進ホイール351aを形成し得る。したがって、臨床医は、前進ホイール351aに力を加えることによってスプール351を直接回転させることができ、そのような回転は、器具353を前進または後退させることができる。
【0049】
図4は、いくつかの実施形態による、器具送達デバイス400の別の例を示す。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス400は、1つまたは複数のフィーチャおよび/または動作に関して、器具送達デバイス100、器具送達デバイス200、および器具送達デバイス300のうちの1つまたは複数と類似または同一であり得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス400は、上記の任意の方法で構成され得る遠位端400aと、コネクタ430aを有するチューブ430が延びる近位端400bとを有するハウジング405を含み得る。いくつかの実施形態では、流体経路410は、器具送達デバイス400内で、チューブ430から遠位端400aまで延び得る。したがって、別個のデバイスをコネクタ430aに結合して、流体経路410から血液を引き出すか、または流体を流体経路410に注入することができる。いくつかの実施形態では、近位端400bは、上述したものと同様の真空採血管レシーバを形成し得る。いくつかの実施形態では、チューブ430は、(例えば、分割壁415の遠位端まで遠位に延びることによって)流体経路410の一部を形成し得る。
【0050】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス400は、器具453がIVカテーテルを通って遠位方向に前進し、その後近位方向に引き抜かれることを可能にする器具送達機構450を含み得る。いくつかの実施形態では、遠位区画420aおよび近位区画420bは、器具送達デバイス400内に形成され、器具送達機構450を収容する。いくつかの実施形態では、区画チャネル420cは、遠位区画420aと近位区画420bとを相互接続する。いくつかの実施形態では、分割壁415は、近位区画420bから遠位に延び、流体経路410の遠位部分410aで流体経路410に接合する器具チャネル421を作成し得る。いくつかの実施形態では、シール422は、器具チャネル421内に配置され、器具チャネル421にまたがって、器具チャネル421を流体経路410から隔離し得る。
【0051】
いくつかの実施形態では、器具送達機構450は、スプール451を遠位区画420a内に維持し、スプール451が回転することを可能にする軸451bを有するスプール451を含み得る。いくつかの実施形態では、スプール451は、器具453が巻かれているスプールドラム451cを含み得る。いくつかの実施形態では、スプール451の一部は、遠位区画420aから上方に延びる前進ホイール451aを形成し得る。したがって、臨床医は、前進ホイール451aに力を加えることによって、スプール451を直接回転させることができる。
【0052】
いくつかの実施形態では、器具送達機構450は、近位区画420b内に一次ホイール461を維持し、一次ホイール461が回転することを可能にする軸461aを有する一次ホイール461を含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達機構450は、一次ホイール461に隣接し、近位区画420b内で回転するように構成された1つまたは複数の二次ホイール462をさらに含み得る。描写される実施形態では、4つの二次ホイール462があるが、他の実施形態では、単一の二次ホイールまたは任意の他の妥当な数の二次ホイールがあってもよい。また、いくつかの実施形態では、器具送達機構450は、一次ホイール461を含んでもよく、二次ホイールを含まなくてもよい。
【0053】
いくつかの実施形態では、器具453は、スプールドラム451cの周りに巻かれ得、次いで、区画チャネル420cを通って近位に延びて、一次ホイール461の近位側の周りに巻かれ得る。いくつかの実施形態では、二次ホイール462のそれぞれは、一次ホイール461に対して配置されて、器具453を近接して、または一次ホイール461と恒常的に接触するように保持することができる。したがって、一次ホイール461および二次ホイール462の配置は、器具が一次ホイール461の周りを巻くときに生じ得る抵抗を低減することによって、器具453の前進を容易にし得る。いくつかの実施形態では、より具体的には、二次ホイール462は、スプール451が回転して器具453を前進または後退させるときに、前進または後退が一次ホイール461を一致して回転させ得るように、器具453を一次ホイール461と接触させることができる。いくつかの実施形態では、図4に示されるように、器具送達機構450は、プーリーシステムと同様の方法で機能し、したがって、臨床医が器具453を前進または後退させるためにスプール451に加える必要がある力の量を減少させることができる。
【0054】
図5は、いくつかの実施形態による、器具送達デバイス500の別の例を示す。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス500は、1つまたは複数のフィーチャおよび/または動作に関して、器具送達デバイス100、器具送達デバイス200、器具送達デバイス300、および器具送達デバイス400のうちの1つまたは複数と類似または同一であり得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス500は、上記の任意の方法で構成され得る遠位端500aと、コネクタ530aを有するチューブ530が延びる近位端500bとを有するハウジング505を含み得る。いくつかの実施形態では、チューブ530は、器具送達デバイス500内で流体経路510の遠位部分510aまで延びる流体経路510の近位部分を形成し得る。いくつかの実施形態では、チューブ530が流体経路510の近位部分を形成するため、流体経路510の近位部分を区画520から分離するための分割壁を必要としなくてもよい。しかしながら、他の実施形態では、分割壁は、上記の実施形態と同様に、ハウジング505内に形成され得る。他の実施形態では、コネクタ530aは、上記の実施形態と同様の真空採血管レシーバと交換することができる。いくつかの実施形態では、シール522は、流体経路510の遠位部分510aから区画520を隔離するためにハウジング505内に配置され得る。
【0055】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス500は、器具553がIVカテーテルを通って遠位方向に前進し、その後近位方向に引き抜かれることを可能にする器具送達機構550を含み得る。いくつかの実施形態では、区画520は、ハウジング505の中空内部として形成されてもよい。いくつかの実施形態では、器具送達機構550は、歯556aを有する歯車556を有する第1のガイドホイール555、前進ホイール552が歯車556を駆動する歯車として機能するように、その最外縁に沿って歯552aを有する前進ホイール552を含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達機構550は、第1のガイドホイール555の下に配置されてもよいが、第1のガイドホイール555に隣接して配置されてもよい第2のガイドホイール561をさらに含み得る。いくつかの実施形態では、器具553は、ハウジング505の一部(例えば、前進ホイール552に隣接する部分)に固定された端部553aを含み得る。いくつかの実施形態では、器具353は、容易な前進を容易にするために、まっすぐであっても、湾曲していても、ループ状であっても、または任意の方法で構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、器具553は、最初に区画520内で近位方向に、次いで第1のガイドホイール555と第2のガイドホイール561との間を通過し、シール522を通過するように遠位方向に送られ得る。
【0056】
いくつかの実施形態では、第1のガイドホイール555および第2のガイドホイール561は、器具553が前進または後退するときに器具553が両方のガイドホイールと接触したままになるように、互いに近づけて配置することができる。例えば、第2のガイドホイール561は、第1のガイドホイール555に対して付勢することができる。したがって、臨床医が前進ホイール552を回転させるとき、前進ホイール552によって形成された歯車は、第1のガイドホイール555を回転させ得る。いくつかの実施形態では、器具553が第1のガイドホイール555と第2のガイドホイール561との間に挟まれているため、第1のガイドホイール555の回転は、回転方向に応じて器具553を前進または後退させ得る。いくつかの実施形態では、第2のガイドホイール561は、器具553が前進または後退するときに引き起こされる任意の抵抗を低減するように回転するように構成され得る。いくつかの実施形態では、第1のガイドホイール555および第2のガイドホイール561の一方または両方は、器具553がホイールに対してスライドしないように、高摩擦材料で形成またはコーティングすることができる(すなわち、摩擦は、器具が前進または後退するにつれてホイールが回転することを保証する)。
【0057】
描写される実施形態を含むいくつかの実施形態では、ハウジング505は、臨床医が区画520内を見ることを可能にする窓570(例えば、ハウジングの透明なセクション)を含み得る。いくつかの実施形態では、窓570は、臨床医が、器具553が前進した距離を監視することを可能にし得る。例えば、臨床医は、窓570を通して、器具553の湾曲部分がどこに配置されているかを見ることができる。いくつかの実施形態では、この湾曲部分が近位端500bに向かって配置されるとき、臨床医は、器具553が完全に後退していると決定することができる。対照的に、湾曲部分が区画520の遠位端に向かって配置されるとき、臨床医は、器具553が完全に前進していると決定することができる。いくつかの実施形態では、窓570または区画520の別の部分は、器具553の湾曲部分が特定のマーキングと整列するときに器具553が前進した距離を表す定規または他のマーキングを含み得る。いくつかの実施形態では、器具553は、窓570内のその可視性を高めるために着色されてもよい。いくつかの実施形態では、器具553の着色は、着色が、器具553が前進した距離を表すことができるように、その長さに沿って変化し得る。
【0058】
図6は、いくつかの実施形態による、器具送達デバイス600の別の例を示す。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス600は、1つまたは複数の特徴および/または動作に関して、器具送達デバイス100、器具送達デバイス200、器具送達デバイス300、器具送達デバイス400、および器具送達デバイス500のうちの1つまたは複数と類似または同一であり得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス600は、上記の任意の方法で構成され得る遠位端600aと、コネクタ630aを有するチューブ630が延びる近位端600bとを有するハウジング605を含み得る。いくつかの実施形態では、流体経路610は、器具送達デバイス600内で、チューブ630から遠位端600aまで延び得る。
【0059】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス600は、器具653がIVカテーテルを通って遠位方向に前進し、その後、近位方向に引き抜かれることを可能にする器具送達機構650を含み得る。いくつかの実施形態では、区画620/620a/620bは、器具送達デバイス600内に形成され、器具送達機構650を収容する。いくつかの実施形態では、分割壁615は、区画620から遠位に延び、流体経路610の遠位部分610aで流体経路610を結合する器具チャネル621を作成し得る。いくつかの実施形態では、シール622は、器具チャネル621内に配置され、器具チャネル621にまたがって、器具チャネル621を流体経路610から隔離することができる。
【0060】
いくつかの実施形態では、器具送達機構650は、区画620内で回転するように構成されたピニオン655を含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達機構650はまた、ラック652bおよびアクチュエータ部分652aを有するラック機構652を含み得る。いくつかの実施形態では、アクチュエータ部分652aは、区画620の近位部分620bから延びてもよく、それによって、臨床医が彼または彼女の親指または指を使用して、区画620の近位部分620bおよび遠位部分620aに沿ってラック機構652をスライドさせることを可能にする。いくつかの実施形態では、ラック652bは、ラック652bが横方向にスライドするときにピニオン655が回転するように、ピニオン655とインターフェースするように配置されて得る。いくつかの実施形態では、ピニオン655は、器具653が巻かれ得るスプールドラム(見えない)を含み得る。ピニオン655のこのスプールドラムは、上述したものと同様であり得る。したがって、ラック機構652が遠位にスライドすると、器具653は遠位に前進し得る。同様に、ラック機構652が近位にスライドすると、器具653は近位に引き抜かれ得る。したがって、いくつかの実施形態では、アクチュエータ部分652aの位置は、器具653が前進する距離を表すことができる。いくつかの実施形態では、定規または他のマーキングは、アクチュエータ部分652aがスライドするハウジング605の一部に形成されてもよい。
【0061】
図7は、いくつかの実施形態による、器具送達デバイス700の別の例を示す。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス700は、1つまたは複数のフィーチャおよび/または動作に関して、器具送達デバイス100、器具送達デバイス200、器具送達デバイス300、器具送達デバイス400、器具送達デバイス500、および器具送達デバイス600のうちの1つまたは複数と類似または同一であり得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス700は、コネクタ706を形成する遠位端700aと、コネクタ730aを有するチューブ730が延びる近位端700bとを有するハウジング705を含み得る。いくつかの実施形態では、流体経路710は、器具送達デバイス700内で、チューブ730から遠位端700aまで延び得る。
【0062】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス700は、器具753がIVカテーテルを通って遠位方向に前進し、その後近位方向に引き抜かれることを可能にする器具送達機構750を含み得る。いくつかの実施形態では、区画720は、器具送達デバイス700内に形成され、器具送達機構750を収容する。いくつかの実施形態では、分割壁715は、区画720から遠位に延び、流体経路710の遠位部分710aで流体経路710に接合する器具チャネル721を作成する。いくつかの実施形態では、シール722は、器具チャネル721内に配置され、器具チャネル721にまたがって、器具チャネル721を流体経路710から隔離し得る。
【0063】
いくつかの実施形態では、器具送達機構750は、器具チャネル721の近位端に配置されたシャフト751と、区画720内に配置され、ハウジング705から延びる前進ホイール752とを含み得る。いくつかの実施形態では、前進ホイール752は、シャフト751の歯751aとインターフェースする歯752aを含み得る。したがって、臨床医が前進ホイール752を回転させるとき、シャフト751は、器具チャネル721内で直線的に移動される。いくつかの実施形態では、器具753は、シャフト751が直線的に移動されるときに、器具753が前進ホイール752の回転方向に応じて遠位に前進するか、または近位に後退するように、シャフト751内に固定することができる。
【0064】
図8は、いくつかの実施形態による、器具送達デバイス800の別の例を示す。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス800は、1つまたは複数のフィーチャおよび/または動作に関して、器具送達デバイス100、器具送達デバイス200、器具送達デバイス300、器具送達デバイス400、器具送達デバイス500、器具送達デバイス600、および器具送達デバイス700のうちの1つまたは複数と類似または同一であり得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス800は、上記の任意の方法で構成され得る遠位端800aを有するハウジング805と、保護シース832によって覆われた針831を有する真空採血管レシーバ830を形成する近位端800bとを含み得る。いくつかの実施形態では、流体経路810は、器具送達デバイス800内で針831から遠位端800aに延び得る。
【0065】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス800は、器具853がIVカテーテルを通って遠位方向に前進し、その後、近位方向に引き抜かれることを可能にする器具送達機構850を含み得る。いくつかの実施形態では、区画820は、器具送達デバイス800内に形成され、器具送達機構850を収容する。いくつかの実施形態では、分割壁815は、区画820から遠位に延び、流体経路810の遠位部分810aで流体経路810を結合する器具チャネル821を作成し得る。いくつかの実施形態では、シール822は、器具チャネル821内に配置され、器具チャネル821にまたがって、器具チャネル821を流体経路810から隔離し得る。
【0066】
いくつかの実施形態では、器具送達機構850は、区画820から延びるアクチュエータ部分851aと、アクチュエータ部分851aに接続されたホイール851bとを有するスライド部材851を含み得る。いくつかの実施形態では、区画820は、臨床医がアクチュエータ部分851aに力を加えるときに、スライド部材851が区画820内で遠位および近位にスライドすることを可能にするように構成され得る。いくつかの実施形態では、器具853の端部853aは、区画820の遠位端に向かってハウジング805に固定され得る。いくつかの実施形態では、器具853は、最初にホイール851bの周りの近位方向に、次いで器具チャネル821を通って遠位方向に送られる。いくつかの実施形態では、ホイール851bは、スライド部材851が区画820内でスライドしている間であっても(例えば、二次ホイール462と同様の機能を果たす保持バー(図示せず)を使用して)、器具853をホイール851bと接触させるように構成することができる。したがって、スライド部材851が遠位にスライドすると、ホイール851bは回転して、それによって器具853を遠位方向に前進させることができる。いくつかの実施形態では、器具853がそれ自体に「折り返される」ため、器具853は、スライド部材851が前進/後退する距離の2倍前進/後退される。
【0067】
いくつかの変形例が、特定の描写された実施形態の文脈で説明されている。描写される各実施形態について明示的に説明されなくても、そのような変形は、上述または描写される実施形態のいずれかに適用され得ることに留意されたい。ここで説明されているように、いくつかの追加の変形例を作成してもよい。
【0068】
いくつかの実施形態では、器具送達機構は、器具が前進するにつれて装填されるばねまたは他の機構を含み得る。そのような実施形態では、器具送達機構はまた、臨床医がラチェット機構またはロック機構を解放するまで(例えば、ボタンを押すことによって)ばねがアンロードするのを防ぐラチェット機構またはロック機構を含み得る。ばねが解放されると、器具を自動的に後退させることができる。例えば、図2の文脈では、ばねおよびラチェット機構をスプール251に組み込んでもよく、解放ボタンをハウジング205に組み込んでもよい。そのような場合、スプール251が回転して器具253を前進させると、ばねが装填される。臨床医が器具253を引き抜くことを望むと、彼または彼女はボタンを押してラチェット機構を解放し得る。次いで、装填されたばねは、スプール251を逆方向に回転させ、器具253をスプールドラム251cの周りに巻き戻す。同様の技術は、ホイール、スプール、または他の回転部材を使用する実施形態のいずれかに使用することができる。器具送達機構650および器具送達機構850に関して、それぞれのアクチュエータ部分が遠位にスライドし、臨床医がラチェットまたは他のロック機構を解放することに応答してアンロードされるにつれて、直線ばねが装填され得る。
【0069】
説明される実施形態のいずれかにおいて、器具送達デバイスは、器具がどのくらい進んでいるかを表すいくつかのタイプの指標を含み得る。そのような指標は、パッシブ(例えば、定規マーキング、ラベル、色、スケール、数字、記号など)またはアクティブ(例えば、デジタルディスプレイ、スピーカなど)であり得る。また、説明された実施形態のいずれかにおいて、器具送達機構は、器具の過剰前進または過剰後退を防止するための機構を含み得る。例えば、回転構成要素を採用する実施形態は、器具がその最大前進距離に達したときに回転構成要素に接触するストップを含むことができる。上記に示唆されるように、描写される実施形態は、器具送達デバイスの近位端に延びる流体経路を示すが、いくつかの実施形態では、流体経路は、器具送達デバイスの遠位端に向かうのを含む近位端以外の点で器具送達デバイスから延びることができる。例としてのみ、流体経路110は、器具送達機構150の反対側の点で器具送達デバイス100から遠位部分110aに向かって延びて、真空採血管レシーバまたは他のコネクタを形成することができる。
【0070】
説明される実施形態のいずれかにおいて、流体経路および器具チャネルは、同じ経路/チャネルであってもよい。例えば、図9は、器具送達デバイス900が流体経路110またはシール122を含まないことを除いて、器具送達デバイス100に類似する器具送達デバイス900を示す。代わりに、器具チャネル121は、流体経路の遠位部分を形成する。いくつかの実施形態では、流体経路の近位部分910は、スプール155から針131(または採用され得る任意の他のコネクタ/アダプタ)まで延び得る。そのような実施形態では、器具153は、器具153が流体経路の近位部分910を形成するようなチューブの形態であってもよい。言い換えれば、器具153の近位端は、スプール155から近位に(または何らかの他の方向に)延びて、針131に接続し得る。他の変形例では、別個のチューブは、器具送達機構を収容する器具チャネルまたは区画から延びて、流体経路の近位端を形成し得る。例えば、別個のチューブまたはチャネルを区画520、620または820から形成して、真空採血管レシーバまたは他のコネクタへの流体経路を形成することができる。
【0071】
図10A~10Cは、いくつかの実施形態による、器具送達デバイス1000の別の例を示す。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1000は、1つまたは複数のフィーチャおよび/または動作に関して、器具送達デバイス100、器具送達デバイス200、器具送達デバイス300、器具送達デバイス400、器具送達デバイス500、器具送達デバイス600、器具送達デバイス700、器具送達デバイス800、および器具送達デバイス900のうちの1つまたは複数に類似または同一であり得る。
【0072】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1000は、遠位端1000aおよび近位端1000bを含み得るハウジング1005を含み得る。いくつかの実施形態では、遠位端1000aは、器具送達デバイス1000がIVカテーテルデバイス1002に接続されることを可能にする、またはIVカテーテルを組み込むことができる任意のタイプのコネクタを含み得る。いくつかの実施形態では、近位端1000bは、保護シースによって覆われた針を含み得る真空採血管レシーバを形成するように構成され得る(例えば、図1を参照されたい)。いくつかの実施形態では、図10Bに示されるように、近位端1000bは、ルアーコネクタまたは採血デバイス1012に結合する別の適切なタイプのコネクタを含み得る。
【0073】
いくつかの実施形態では、流体経路1010は、ハウジング1005の遠位端1000aおよび近位端1000bを通って器具送達デバイス1000内に延びてもよい。したがって、採血デバイス1012が近位端1000bに結合されるとき、血液サンプルは、流体経路1010を通して収集され得る。いくつかの実施形態では、流体経路1010は、IVカテーテルデバイス1002のサイドポートを採血デバイス1012と接続するように構成されてもよく、図10A~10Bの断面に対して横方向に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、流体経路1010は、例えば、図10Cに示されるように、IVカテーテルデバイス1002および採血デバイス1012のサイドポートに結合され、および/または統合されたチューブを通って延びてもよい。図10Cでは、いくつかの実施形態によれば、ハウジング1005は透明であり、これは、ハウジング1005の内部構成要素の図示を可能にする。
【0074】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1000は、器具1053がIVカテーテル1054を通って遠位方向に前進すること、および/またはその後近位方向に引き抜かれることを可能にする器具送達機構1050を含み得る。いくつかの実施形態では、器具1053は、ニッケルチタンまたは別の適切な材料で構成されたワイヤを含み得る。いくつかの実施形態では、区画1020は、器具送達デバイス1000内に形成されてもよく、器具送達機構1050を収容してもよい。いくつかの実施形態では、分割壁1015は、区画1020から遠位に延び、流体経路1010の遠位部分1010aで流体経路1010と接合する器具チャネル1021を作成し得る。
【0075】
いくつかの実施形態では、区画1020を流体経路1010から隔離するために、シール1022(例えば、エラストマー隔壁)は、器具チャネル1021内に配置され、器具チャネル1021にまたがってもよい。いくつかの実施形態では、器具1053は、シール1022内に形成されたスリットまたは他の開口部を通って延び得る。いくつかの実施形態では、シール1022は、器具1053が前進するにつれて座屈するのを防ぐために、器具1053に支持を提供し得る。
【0076】
いくつかの実施形態では、器具送達機構1050は、スプール1055および前進ホイール1052を含み得、これらの両方は、区画1020内で回転するように構成され得る。いくつかの実施形態では、スプール1055は、前進ホイール1052に隣接して(例えば、前進ホイール1052に対して器具チャネル1021に向かって)配置され得る。いくつかの実施形態では、前進ホイール1052は、区画1020から部分的に延びるように配置されてもよく、それによって、臨床医が彼または彼女の親指または指を使用して前進ホイール1052を回転させることを可能にする。いくつかの実施形態では、スプール1055は、歯1056aを有する歯車1056を含んでもよい。同様に、いくつかの実施形態では前進ホイール1052は、歯1052aを含んでもよく、したがって、歯車として機能してもよい。いくつかの実施形態では、歯1052aは、前進ホイール152が回転するときにスプール1055が回転するように、歯1056aとインターフェースし得る。いくつかの実施形態では、歯1052aは、前進ホイール1052の最外縁に沿って形成されてもよい。しかしながら、他の実施形態では、歯1052aは、最外縁に対して挿入された前進ホイールの一部に沿って形成されてもよい。
【0077】
図10Dは、いくつかの実施形態による、器具送達機構1050の分解背面図を分離して提供する。いくつかの実施形態では、スプール1055および前進ホイール152は、それぞれ、これらの構成要素が区画1020内に配置され、これらの構成要素が回転する軸1055bおよび1052bを含み得る。いくつかの実施形態では、スプール1055は、器具1053が巻かれ得るスプールドラム1055aを含み得る。したがって、スプール1055が回転するとき、回転は、前進ホイール1052が回転する方向に応じて、器具1053を器具チャネル1021に沿って前進または後退させ得る。いくつかの実施形態では、前進ホイール1052によって形成された歯車は、歯車1056よりも大きな直径を有してもよく、それによって、器具1053を前進ホイール1052の回転量に対してより大きな距離で前進または後退させる。対照的に、他の実施形態では、前進ホイール1052によって形成された歯車は、歯車1056と同等またはより小さい直径を有し得る。そのような実施形態では、器具1053は、前進ホイール1052の回転量に対してより小さな距離を前進または後退させてもよいが、そのような前進または後退は、前進ホイール1052への力の量を減らして達成されてもよい。
【0078】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1000は、スプールドラム1055aおよび器具1053を外部環境から隔離する区画1020内のシール(図示せず)を含み得る。いくつかの実施形態では、器具チャネル1021に入る流体が、区画1020内のシールによって区画1020から脱出することを防止され得るため、シール1022は、採用されてもされなくてもよい。
【0079】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1000は、IVカテーテルデバイス1002などの患者の血管系内に存在する既存の血管アクセスデバイスを利用することによって、採血、流体送達、患者またはデバイスの監視、または他の臨床的ニーズのために、患者の血管系への器具1219の無針送達を容易にし得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1000は、静脈への外傷を低減し、充填時間を短縮し、血管アクセスデバイス内またはその周りの血栓およびフィブリンシースを克服し得、それ以外の場合、採血を防止し得る。
【0080】
いくつかの実施形態では、スプール1055を回転させ得、または回転させて器具1053を遠位方向に前進させ得る。いくつかの実施形態では、スプール1055および/または前進ホイール1052を停止する手段があることが重要である。さらに詳細には、いくつかの実施形態では、前進ホイール1052は、ストップ部材1059を含み得、ハウジング1005は、別のストップ部材1061を含み得る。いくつかの実施形態では、ストップ部材1059は、前進ホイール1052の外面に配置され得、および/または別のストップ部材1061は、ハウジング1005の内面1057に配置され得る。いくつかの実施形態では、ストップ部材1059および/または別のストップ部材1061は、互いに接触または干渉し、前進ホイール1052のさらなる回転を停止するように構成された突起または別の要素を含み得る。いくつかの実施形態では、ストップ部材1059および別のストップ部材1061は、前進ホイール1052およびスプール1055の回転を停止するために互いに接触するように構成され得る。
【0081】
図10Aは、いくつかの実施形態による、第1の構成における前進ホイール1052および器具1053を示す。図10Bは、いくつかの実施形態による、器具1053が前進する第2の構成における前進ホイール1052および器具1053を示す。いくつかの実施形態では、前進ホイール1052は、第1の構成と第2の構成との間で回転され得るが、ストップ部材1059と別のストップ部材1061との間の接触によって完全な回転を完了することを妨げられ得、これは前進ホイール1052の回転を停止し得る。いくつかの実施形態では、前進ホイール1052は、使用後に器具1053を格納するために、第2の構成から第1の構成への反対方向に回転され得る。いくつかの実施形態では、前進ホイール1052は、ストップ部材1059と別のストップ部材1061との間の接触のために、360度を超える回転を防止され得る。
【0082】
いくつかの実施形態では、前進ホイールは、第1の構成から第2の構成まで第1の方向に回転され得る。いくつかの実施形態では、第1の構成では、ストップ部材1059および別のストップ部材1061は、互いに接触して、前進ホイール1052の第1の方向と反対の第2の方向への回転を停止し得る。いくつかの実施形態では、第2の構成では、ストップ部材1059および別のストップ部材1061は、第1の方向への前進ホイール1052のさらなる回転を防止するために互いに接触するように構成され得、それによって、遠位方向への器具1053の前進を停止する。
【0083】
いくつかの実施形態では、前進ホイール1052の外面は、ストップ部材1059から離間され得るバンプ1063および/または別のバンプ1065を含み得る。いくつかの実施形態では、別のストップ部材1061の幅は、バンプ1063とストップ部材1059との間の空間および/または別のバンプ1065とストップ部材1059との間の空間とほぼ等しいか、またはわずかに小さい場合がある。したがって、いくつかの実施形態では、別のストップ部材1061は、バンプ1063とストップ部材1059との間および/または別のバンプ1065とストップ部材1059との間にぴったりと適合し得る。いくつかの実施形態では、バンプ1063および/または別のバンプ1065は、前進位置および/または後退位置における器具1053のいくつかの固定を提供し得る。
【0084】
いくつかの実施形態では、バンプ1063は、前進ホイール1052が第1の構成にあるときに、前進ホイール1052の移動および回転に対する抵抗を提供し得る。いくつかの実施形態では、別のバンプ1065は、前進ホイール1052が第2の構成にあるときに、前進ホイール1052の移動および回転に対する抵抗を提供し得る。いくつかの実施形態では、バンプ1063および/または別のバンプ1065はそれぞれ、バンプ1063および/または別のバンプ1065によって提供される前進ホイール1052の移動および回転に対する抵抗を克服して、例えば、前進ホイール1052を第1の構成から第2の構成に、および第2の構成から第1の構成に回すことができるように、ストップ部材1059の幅および/または高さよりも小さい幅および/または高さを有し得る。いくつかの実施形態では、ストップ部材1059は、別のストップ部材1061よりもさらに内側に延びて、別のストップ部材1061の通過を遮断することを容易にし得る。
【0085】
いくつかの実施形態では、バンプ1063および/または別のバンプ1065は、ハウジング1005の内面に配置されて、同じまたは同様の機能を実行し得ることが理解される。これらの実施形態では、バンプ1063および/または別のバンプ1065は、別のストップ部材1061から離間されてもよく、ストップ部材1059の幅は、バンプ1063と別のストップ部材1061との間の空間および/または別のバンプ1065と別のストップ部材1061との間の空間とほぼ等しいか、またはわずかに小さい。また、バンプ1063、別のバンプ1065、または追加のバンプは、前進ホイール1052の外面および/またはハウジング1005の内面の交互の位置に配置され得ることが理解される。これらの実施形態では、バンプ1063、別のバンプ1065、および追加のバンプの1つまたは複数は、前進ホイール1052、したがってスプール1055、および器具1053が特定の位置にあることを臨床医に信号を送り得る。
【0086】
図11A図11Eは、いくつかの実施形態による、器具送達デバイス1100の別の例を示す。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1100は、1つまたは複数のフィーチャおよび/または動作に関して、器具送達デバイス100、器具送達デバイス200、器具送達デバイス300、器具送達デバイス400、器具送達デバイス500、器具送達デバイス600、器具送達デバイス700、器具送達デバイス800、器具送達デバイス900、および器具送達デバイス1000のうちの1つまたは複数に類似または同一であり得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1100は、図11Aから図11B図11C図11D図11Eに移動されてもよい。
【0087】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1100は、第1のホイール1102および第2のホイール1104を含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1100の第1のホイール1102は、図1の前進ホイール152、図1のスプール155、図2のスプール251、図3のスプール351、図4のスプール451、図5の前進ホイール552、図5の第1のガイドホイール555、図6のピニオン655、図7の前進ホイール752、または図10の前進ホイール1052を含んでもよく、またはそれに対応してもよい。
【0088】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1100は、遠位端および近位端を含み得るハウジング1105を含み得る。いくつかの実施形態では、ハウジング1105の遠位端は、IVカテーテルデバイスに結合するように構成され得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1100のハウジング1105は、図1のハウジング105、図2のハウジング205、図3のハウジング305、図4のハウジング405、図5のハウジング505、図6のハウジング605、図7のハウジング705、図8のハウジング805、または図10のハウジング1005を含んでもよく、またはそれに対応してもよい。
【0089】
いくつかの実施形態では、ハウジング1105の内面1107は、突起を含み得るハウジングストップ部材1109を含み得る。いくつかの実施形態では、ハウジングストップ部材1109は、第1の側面1109aおよび第1の側面1109aの反対側であり得る第2の側面1109bを含み得る。
【0090】
いくつかの実施形態では、第1のホイール1102は、軸1111上で回転してもよい。いくつかの実施形態では、第1のホイール1102は、軸1111上で回転し得る突起またはロッド1110を含み得る。いくつかの実施形態では、軸1111は、第1のホイール1102の中心軸と整列されてもよい。いくつかの実施形態では、第2のホイール1104は、ロッド1110上に配置され、ロッド1110に対してスリップするように、および/またはロッド1110から独立して回転するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、第2のホイール1104は、第1のホイール1102と共に、軸1111上に直接乗ってもよい。いくつかの実施形態では、軸1111は、ハウジング1105から内側に延びてもよい。いくつかの実施形態では、第1のホイール1102および第2のホイール1104は、同じ軸を中心に回転してもよく、および/または第2のホイール1104は、第1のホイール1102内に配置されてもよい。
【0091】
いくつかの実施形態では、第1のホイール1102の内面1113は、突起を含み得る第1のホイールストップ部材1115を含み得る。いくつかの実施形態では、ギャップは、ハウジングストップ部材1109と第1のホイールストップ部材1115との間に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、第2のホイール1104は、ハウジングストップ部材1109と第1のホイールストップ部材1115との間のギャップを橋渡しするように構成され得るタブ1117を含み得る。
【0092】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1100は、器具を含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1100のハウジング器具は、図1の器具153、図2の器具253、図3の器具353、図4の器具453、図5の器具553、図6の器具653、図7の器具753、図8の器具853、または図10の器具1053を含むか、またはそれに対応し得る。
【0093】
いくつかの実施形態では、第1のホイール1102は、ハウジング1105の遠位端を通って器具を遠位方向に前進させるように回転するように構成され得る。いくつかの実施形態では、第1のホイール1102は、1回以上回転するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1100は、例えば、図11Aに示されるように、第1の構成に配置され得る。
【0094】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1100が第1の構成に配置されることに応答して、タブ1117は、ハウジングストップ部材1109と第1のホイールストップ部材1115との間に配置されてもよく、ハウジングストップ部材1109と第1のホイールストップ部材1115とに接触してもよい。これらの実施形態では、タブ1117の第1の側面1117aは、ハウジングストップ部材1109の第1の側面1109aに接触してもよく、タブ1117の第2の側面1117bは、第1のホイールストップ部材1115の第1の側面1115aに接触してもよい。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1100が第1の構成に配置されることに応答して、第1のホイール1102および/または第2のホイール1104は、ハウジングストップ部材1109に向かって第1の方向1121に回転することを防止され得るが、第1の方向1121に反対する第2の方向1123に回転するように構成され得る。いくつかの実施形態では、第1のホイール1102は、第2の方向に1回転以上回転するように構成され得る。
【0095】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1100が第1の構成に配置されることに応答して、第1のホイール1102は、第1のホイールストップ部材1115がタブ1117に接触するまで、ハウジング1105および第2のホイール1104から独立して第2の方向1123に回転するように構成され得る。これらの実施形態では、第1のホイール1102は、第1のホイールストップ部材1115の第2の側面1115bがタブ1117の第1の側面1117aに接触するまで、ハウジング1105および第2のホイール1104から独立して第1の方向1121に反対する第2の方向1123に回転するように構成され得、タブ1117は、第2の側面1117bとしてタブ1117の反対側に配置され得る。これらの実施形態では、第1のホイール1102は、ハウジング1105および第2のホイール1104から独立してほぼ1回転するように構成され得る。
【0096】
いくつかの実施形態では、器具は、器具送達デバイスが第1の構成にあることに応答して、後退位置または完全に後退位置にあり得る。いくつかの実施形態では、第1のホイール1102が、第1のホイールストップ部材1115がタブ1117の第2の側面1117bに接触するまで、ハウジング1105および第2のホイール1104から独立して第2の方向1123に回転することに応答して、第1のホイール1102および第2のホイール1104は、器具送達デバイス1100が第2の構成に配置されるまで、第2の方向1123に一緒にさらに回転するように構成される。これらの実施形態では、第1のホイール1102および第2のホイール1104は、ほぼ1回転一緒に回転するように構成され得る。
【0097】
いくつかの実施形態では、器具は、器具送達デバイス1100が第2の構成にあることに応答して、前進した位置または完全に前進した位置にあり得る。いくつかの実施形態では、第2の構成では、タブ1117は、ハウジングストップ部材1109と第1のホイールストップ部材1115との間に配置されてもよく、ハウジングストップ部材1109と第1のホイールストップ部材1115とに接触してもよい。これらの実施形態では、タブ1117の第2の側面1117bは、例えば、図11eに示されるように、ハウジングストップ部材1109の第2の側面1109bに接触してもよく、タブ1117の第1の側面1117aは、第1のホイールストップ部材1115の第2の側面1115bに接触してもよい。
【0098】
いくつかの実施形態では、図11Bは、第1の構成から独立して第2の方向1123に回転する第1のホイール1102を示す。いくつかの実施形態では、第1のホイール1102は、例えば、図11Cに示されるように、第1のホイールストップ部材1115の第1の側面1115aがタブ1117の第1の側面1117aに接触するまで、第1の構成から独立して第2の方向1123に回転し得る。いくつかの実施形態では、図11Dは、例えば、図11Dに示されるように、第1のホイール1102および第2のホイール1104が第2の方向1123に一緒にさらに回転し得ることを示す。いくつかの実施形態では、第1のホイール1102および第2のホイール1104は、例えば、図11Eに示されるように、タブ1117の第2の側面1117bがハウジングストップ部材1109の第2の側面1109bに接触するまで一緒に回転してもよく、第2の方向1123へのさらなる回転を防止する。
【0099】
いくつかの実施形態では、第1のホイール1102は、第1の構成から第2の構成にほぼ2回転するように構成され得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1100は、それぞれが第1のホイール1102のほぼ別の完全な回転を可能にするために、第2のホイール1104と同様の方法で動作する1つまたは複数の別のホイールを有することが理解される。これらの実施形態では、1つまたは複数の別のホイールは、第2のホイール1104とハウジングストップ部材1109との間に配置されてもよい。
【0100】
いくつかの実施形態では、第1のホイール1102は、ハウジング1105から延びてもよく、これは、臨床医の指による第1のホイール1102の回転を容易にしてもよい。いくつかの実施形態では、器具を前進させるために、臨床医は、器具を遠位に前進させるために、ハウジング1105からハウジング1105の遠位端1100aに向かって、または第2の方向1123に露出した第1のホイール1102の部分を回転させてもよい。いくつかの実施形態では、臨床医は、ハウジング1105から露出した第1のホイール1102の部分をハウジング1105の遠位端1100aから離れるか、または第1の方向1121に回転させて、器具を近位に後退し得る。
【0101】
しかしながら、いくつかの実施形態では、ハウジングストップ部材1109および第1のホイールストップ部材1115の位置は逆転してもよいことが理解される。これらの実施形態では、臨床医は、ハウジング1105から露出した第1のホイール1102の部分をハウジング1105の遠位端1100aから離れて、または第1の方向1121に回転させて器具を遠位に前進させてもよく、および/または臨床医は、ハウジング1105から露出した第1のホイール1102の部分をハウジング1105の遠位端1100aから離れて、または第1の方向1121に回転させて器具を近位に後退させてもよい。いくつかの実施形態では、第1の構成におけるハウジングストップ部材1109、タブ1117、および第1のホイールストップ部材1115の位置は変化し得る。
【0102】
いくつかの実施形態では、第1のホイール1102の回転または移動の開始および/または終了に戻り止めが存在するように、追加の幾何学形状を第1のホイール1102および/またはハウジング1105に追加することができる。いくつかの実施形態では、複数の戻り止めは、第2のホイール1104に対して作用してもよく、第2のホイール1104は、1つの戻り止めが一度に作用することを可能にするために軸方向にスライドしてもよい。追加の幾何学形状は、一方のランプ(ramp)が他方のランプよりも先に作用するように奨励するために、異なるランプ角度を含み得る。追加の幾何学形状の例を図12に示す。
【0103】
図12A~12Kは、いくつかの実施形態による、器具送達デバイス1200の別の例を示す。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1200は、1つまたは複数の特徴および/または動作に関して、器具送達デバイス100、器具送達デバイス200、器具送達デバイス300、器具送達デバイス400、器具送達デバイス500、器具送達デバイス600、器具送達デバイス700、器具送達デバイス800、器具送達デバイス900、器具送達デバイス1000、および器具送達デバイス1100のうちの1つまたは複数に類似または同一であり得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1200は、図12A/12Bの位置から、図12C/12D、図12E/12F、図12G図12H/12I、図12J/12Kへと移動されてもよい。
【0104】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1200は、第1のホイール1202および第2のホイール1204を含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1200の第1のホイール1202は、図1の前進ホイール152、図1のスプール155、図2のスプール251、図3のスプール351、図4のスプール451、図5の前進ホイール552、図5の第1のガイドホイール555、図6のピニオン655、図7の前進ホイール752、図10の前進ホイール1052、または図11の第1のホイール1102を含んでもよく、またはそれに対応してもよい。
【0105】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1200は、遠位端および近位端を含み得るハウジング1205を含み得る。いくつかの実施形態では、ハウジング1205の遠位端は、静脈内カテーテルデバイスに結合するように構成され得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1200のハウジング1205は、図1のハウジング105、図2のハウジング205、図3のハウジング305、図4のハウジング405、図5のハウジング505、図6のハウジング605、図7のハウジング705、図8のハウジング805、または図10のハウジング1005、または図11のハウジング1105を含んでもよく、またはそれに対応してもよい。
【0106】
いくつかの実施形態では、ハウジング1205の内面1207は、突起を含み得るハウジングストップ部材1209を含み得る。いくつかの実施形態では、ハウジングストップ部材1209は、第1の側面1209aおよび第1の側面1209aの反対側であり得る第2の側面1209bを含み得る。
【0107】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1200は、軸1211を含んでもよく、第1のホイール1202は、軸1211と回転するように構成されてもよく、軸1211は、第1のホイール1202と同心であってもよい。いくつかの実施形態では、第1のホイール1202の内面1213は、突起を含み得る第1のホイールストップ部材1215を含み得る。いくつかの実施形態では、ギャップは、ハウジングストップ部材1209と第1のホイールストップ部材1215との間に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、第2のホイール1204は、ハウジングストップ部材1209と第1のホイールストップ部材1215との間のギャップを橋渡しするように構成されたタブ1217を含み得る。いくつかの実施形態では、第2のホイール1204は、軸1211上に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、第2のホイール1204は、軸1211と共に回転し、軸1211に沿って軸方向に移動するように構成され得る。
【0108】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1200は、器具を含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1200は、器具を含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1100の器具は、図1の器具153、図2の器具253、図3の器具353、図4の器具453、図5の器具553、図6の器具653、図7の器具753、図8の器具853、または図10の器具1053を含むか、またはそれに対応し得る。いくつかの実施形態では、器具は、ニッケルチタンまたは別の適切な材料で構成されたワイヤを含み得る。いくつかの実施形態では、第1のホイール1202は、ハウジング1205の遠位端を通って器具1219を遠位方向に前進させるように回転するように構成され得る。いくつかの実施形態では、第1のホイール1202は、1回以上回転するように構成されてもよい。
【0109】
いくつかの実施形態では、ハウジング1205の内面1207は、ハウジング戻り止め1225を含み得る。いくつかの実施形態では、ハウジング1205の内面1207は、ハウジング傾斜面1127を含み得る。いくつかの実施形態では、ハウジング戻り止め1225は、ハウジングストップ部材1209とハウジング傾斜面1227との間に配置され得る。いくつかの実施形態では、第1のホイール1202の内面1213は、第1のホイール戻り止め1229を含み得る。いくつかの実施形態では、内面1213は、第1のホイール傾斜面1231を含み得る。いくつかの実施形態では、第1のホイール戻り止め1229は、第1のホイールストップ部材1215と第1のホイール傾斜面1231との間に配置され得る。
【0110】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1200が第1の構成に配置されることに応答して、タブ1217は、ハウジング戻り止め1225、第1のホイール戻り止め1229、および第1のホイール1202内に配置されてもよい。これらの実施形態では、第1のホイール1202は、第1の方向1221に回転することを防止され得るが、第1の方向1221に反対する第2の方向1223に回転するように構成され得る。いくつかの実施形態では、第1のホイール1202は、第2の方向1223に1回転以上回転するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング戻り止め1225は、第1の構成において、第1のホイール戻り止め1229の反対側に配置されてもよい。
【0111】
いくつかの実施形態では、第1のホイール1202は、第2の方向1223に回転して、器具をハウジング1205の遠位端を通って遠位方向に前進させるように構成され得る。いくつかの実施形態では、第1のホイール1202が第1の構成から第2の方向に回転することに応答して、タブ1217は、タブ1217がハウジング戻り止め1225から取り外される前に、第1のホイール戻り止め1229から取り外され得る。これらの実施形態では、タブ1217は、タブ1217が第1のホイール1202の内面1213に向かってスライドすることに応答して、ハウジング戻り止め1225から取り外されてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング戻り止め1225は、第1のホイール戻り止め1229よりも浅くてもよく、またはタブ1217がハウジング戻り止め1225から傾斜するための浅い角度を有してもよいため、タブ1217は、タブ1217がハウジング戻り止め1225から取り外される前に、第1のホイール戻り止め1229から取り外されてもよい。
【0112】
いくつかの実施形態では、ハウジング傾斜面1227は、ハウジング戻り止め1225に向かって傾斜し得る。いくつかの実施形態では、第1のホイール傾斜面1231は、第1のホイール戻り止め1229に向かって傾斜し得る。いくつかの実施形態では、ハウジング傾斜面1227および第1のホイール傾斜面1231は、異なる方向に傾斜し得る。
【0113】
いくつかの実施形態では、ハウジング1205の内面1207は、別のハウジング戻り止め1233および/または別のハウジング傾斜面1235を含み得る。いくつかの実施形態では、別のハウジング戻り止め1233は、ハウジングストップ部材1209と別のハウジング傾斜面1235との間、およびハウジング戻り止め1225としてハウジングストップ部材1209の反対側に配置され得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1200が第2の構成に配置されることに応答して、タブ1217は、別のハウジング戻り止め1233および別の第1のホイール戻り止め1239内に配置され得る。
【0114】
いくつかの実施形態では、第1のホイール1202は、第1の構成から第2の構成に回転するように構成され得、タブ1217は、第2の構成の別のハウジング戻り止め1233および別の第1のホイール戻り止め1239内に配置され得る。いくつかの実施形態では、第1の構成から第2の構成に移動するために、タブ1217は、ハウジングストップ部材1209に接触し得る。いくつかの実施形態では、タブ1217がハウジングストップ部材1209に接触し、第1のホイール1202が第2の方向にさらに回転することに応答して、タブ1217は、別の第1のホイール傾斜面1237に沿って移動し得、別の第1のホイール傾斜面1237によって、ハウジング1205の内面1207に向かって、別のハウジング戻り止め1233に押し込まれ得る。
【0115】
いくつかの実施形態では、タブ1217がハウジング戻り止め1225、別のハウジング戻り止め1233、および第1のホイール戻り止め1229にスナップインおよび/またはスナップアウトし得るとき、これは、移動または回転に対する抵抗を提供し得る。いくつかの実施形態では、ハウジング傾斜面1227、第1のホイール傾斜面1231、および別のハウジング傾斜面1235のうちの1つ以上は、タブ1217および第2のホイール1204の誘導を容易にし得、第2のホイール1204を軸1211に沿って軸方向に移動させ得る。
【0116】
いくつかの実施形態では、第1のホイール1202および第2のホイール1204が第1の構成から第2の構成に第2の方向1223に移動することに応答して、タブ1217は、ハウジングストップ部材1209に接触し得る。いくつかの実施形態では、タブ1217がハウジングストップ部材1209に接触し、第1のホイール1202が第2の方向1223にさらに回転することに応答して、タブ1217は、別の第1のホイール傾斜面1237に沿って移動し得、別の第1のホイール傾斜面1237によって別のハウジング戻り止め1233に押し込まれる。いくつかの実施形態では、タブ1217が別のハウジング戻り止め1233に挿入されるとき、タブ1217は、別の第1のホイール戻り止め1239にスナップし得る。いくつかの実施形態では、別の第1のホイール傾斜面1231は、第1のホイール戻り止め1229に向かって傾斜し得、タブ1217の誘導を容易にし得る。
【0117】
いくつかの実施形態では、図12に示されるように、ハウジング1205の内面1207は、別のハウジング戻り止め1233を含み得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1200は、第1のホイール戻り止め1229からスナップアウトする前に、タブ1217が最初にハウジング戻り止め1225からスナップアウトするように修正され得ることが理解される。これらの実施形態では、第1のホイール1202は、別のハウジング戻り止め1233および/または別の傾斜面1235を含み得、これは、第1のホイール戻り止め1229として第1のホイールストップ部材1215の反対側に配置され得る。これらの実施形態では、図12に示されるハウジング傾斜面1227、別の傾斜面1235、ハウジングストップ部材1209、ハウジング戻り止め1225、ストップ部材、および別のハウジング戻り止め1233のうちの1つまたは複数の内面1207上の特定の構成は、代わりに、第1のホイール1202の内面に配置され得る。これらの実施形態では、第1のホイール傾斜面1231、別の第1のホイール傾斜面1237、第1のホイールストップ部材1215、第1のホイール戻り止め1229、および別の第1のホイール戻り止め1239のうちの1つ以上は、代わりに、ハウジング1205の内面1207上に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、第2の構成では、タブ1217は、第1のホイールおよびハウジング戻り止めおよび第1のホイール戻り止めのうちの1つの内面1213上の別のハウジング戻り止め1233内に配置され得る。これらおよび他の実施形態では、第1の方向1221および第2の方向1223は、逆転され得る。
【0118】
図13A図13Dは、器具送達デバイス1300の別の例を示す。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1300は、1つまたは複数のフィーチャおよび/または動作に関して、器具送達デバイス100、器具送達デバイス200、器具送達デバイス300、器具送達デバイス400、器具送達デバイス500、器具送達デバイス600、器具送達デバイス700、器具送達デバイス800、器具送達デバイス900、器具送達デバイス1000、器具送達デバイス1100、および器具送達デバイス1200のうちの1つまたは複数に類似または同一であり得る。
【0119】
いくつかの実施形態では、前進ホイール1302は、器具送達デバイス1300のハウジング1305内に少なくとも部分的に配置され得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1200の前進ホイール1302は、図1の前進ホイール152、図1のスプール155、図2のスプール251、図3のスプール351、図4のスプール451、図5の前進ホイール552、図5の第1のガイドホイール555、図6のピニオン655、図7の前進ホイール752、図10の前進ホイール1052、図11の第1のホイール1102、または図12の第1のホイール1202を含み得、またはそれに対応し得る。
【0120】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1300は、遠位端1300aおよび近位端1300bを含み得るハウジング1305を含み得る。いくつかの実施形態では、近位端1300bは、図1~12のうちの1つまたは複数のハウジングの近位端を含み得、またはそれに対応し得る。いくつかの実施形態では、遠位端1300aは、IVカテーテルデバイスに結合されるように器具送達デバイス1200に結合するように構成される、またはIVカテーテルを組み込むことができる任意のタイプの遠位コネクタを含み得る。いくつかの実施形態では、遠位端1300Aは、図14A~14Bに関してさらに説明される遠位コネクタ1406を含み得る。
【0121】
いくつかの実施形態では、前進ホイール1302は、ハウジング1305から延び得、前進ホイール1302が回転されることに応答して、器具は、ハウジング1305の遠位端1300aを通って前進され得る。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1300の器具は、図1の器具153、図2の器具253、図3の器具353、図4の器具453、図5の器具553、図6の器具653、図7の器具753、図8の器具853、または図10の器具1053を含むか、またはそれに対応し得る。
【0122】
いくつかの実施形態では、近位端1300bは、調整可能であり得る近位コネクタ1307を含み得る。さらに詳細には、いくつかの実施形態では、近位コネクタ1307の角度は、ハウジング1305に対して調整可能であってもよい。いくつかの実施形態では、近位コネクタ1307は、ハウジング1305に対する第1の位置とハウジング1305に対する第2の位置との間で調整可能であり得る。いくつかの実施形態では、近位コネクタ1307は、ハウジング1305に対して2つを超える位置に調整可能であり得る。いくつかの実施形態では、近位コネクタ1307は、第1の位置にあるときにハウジング1305に対して第1の角度で、第2の位置にあるときにハウジング1305に対して第2の角度で配置され得る。
【0123】
いくつかの実施形態では、第1の位置は、ハウジング1305に対する水平位置に対応し得る。いくつかの実施形態では、第2の位置は、例えば、図13Cに示される、ハウジング1305に対して上向きに傾斜した位置またはハウジング1305に対して下向きに傾斜した位置に対応し得る。いくつかの実施形態では、近位コネクタ1307は、水平位置と上向きに傾斜した位置および/または下向きに傾斜した位置との間で調整可能であり得る。いくつかの実施形態では、近位コネクタ1307が水平位置にあるとき、近位コネクタは、器具送達デバイス1300および/または、例えば、遠位コネクタ1406などの遠位コネクタの長手方向軸と 整列され得る。いくつかの実施形態では、近位コネクタ1307が水平位置にあるとき、近位コネクタ1307は、地面またはIVカテーテルデバイスが挿入される患者の腕と概して整列され得る。
【0124】
いくつかの実施形態では、近位コネクタ1307は、雌ルアーコネクタなどのルアーコネクタ、または別の適切なコネクタを含み得る。いくつかの実施形態では、採血デバイス1312は、近位コネクタ1307に結合されてもよく、血液サンプルは、ハウジング1305を通って延びる流体経路を通って収集されることができる。いくつかの実施形態では、流体経路は、近位コネクタ1307および/または遠位端1300aに結合された、および/または近位コネクタ1307および/または遠位端1300aと統合されたチューブ1330を通って延びてもよい。いくつかの実施形態では、採血デバイス1312は、ホルダ1313に囲まれた鋭利なカニューレを含み得、ホルダ1313は、ニュージャージー州フランクリンレイクスのBectonDickinson&Companyから入手可能な試験管またはBD Vacutainer(登録商標)採血チューブなどの容器を受け入れるように構成され得る。
【0125】
いくつかの実施形態では、近位コネクタ1307は、ハウジング1305に枢動可能に結合され得る。いくつかの実施形態では、近位コネクタ1307は、ピボット点1314の周りを枢動し得る。これらおよび他の実施形態では、近位コネクタ1307は、第1の位置と第2の位置との間の軸に沿って移動するように構成され得る。これらおよび他の実施形態では、近位コネクタ1307の移動または調整は、1次元であってもよい。
【0126】
図13Dに示されるように、いくつかの実施形態では、近位コネクタ1307は、近位コネクタ1307をハウジング1305に対して特定の位置または特定の角度で保持するように構成された1つまたは複数の戻り止め1333を含み得る。いくつかの実施形態では、戻り止め1333は、器具送達デバイス1300の動作中に、臨床医によるハンドルとしての近位コネクタ1307(およびそれに結合された採血デバイス1312または別のデバイス)の使用を容易にし得る。いくつかの実施形態では、近位コネクタ1307は、第1の位置および/または第2の位置でハンドルとして使用され得る。いくつかの実施形態では、近位コネクタ1307は、採血中の血液の視覚化を改善し、試験管またはBD Vacutainer(登録商標)採血チューブ内の添加剤からの血液のより良いコーティングを可能にし、および/または血液が採血デバイス1312の鋭利なカニューレ内に遠位に逆流することを可能にした場合、添加剤の混合を防止するために、水平位置から上向きに傾斜した位置および/または下向きに傾斜した位置に調整されてもよい。
【0127】
いくつかの実施形態では、近位コネクタ1307は、第1の戻り止め1333aおよび第2の戻り止め1333b(これは、本開示では「戻り止め1333」と総称され得る)を含み得る。いくつかの実施形態では、ハウジング1305の内面は、突起1335を含み得、突起1335は、近位コネクタ1307を第1の位置および/または第2の位置に固定するために戻り止め1333内に嵌合するように構成され得る。いくつかの実施形態では、近位コネクタ1307が水平位置にあることに応答して、突起1335は、第1の戻り止め1333a内に配置されて得る。いくつかの実施形態では、近位コネクタ1307が下向きに傾斜した位置にあることに応答して、突起1335は、第2の戻り止め1333b内に配置され得る。いくつかの実施形態では、近位コネクタ1307は、第1の戻り止め1333aの上に第3の戻り止め(図示せず)を含み得、これは、突起1335を受け入れて、近位コネクタ1307を上向きに傾斜した位置に固定し得る。いくつかの実施形態では、第3の戻り止め1333cは、第1の戻り止め133aと同様の形状であり得、および/または第4の戻り止め1333dは、第2の戻り止め1333bと同様の形状であり得る。いくつかの実施形態では、突起1335は、延長され、第3の戻り止め1333cおよび第4の戻り止め1333dを通って延びるように構成され得る。あるいは、いくつかの実施形態では、ハウジング1305は、第3の戻り止め1333cおよび第4の戻り止め1333dを通って延びるように構成された突起1335の反対側の別の突起を含み得る。
【0128】
いくつかの実施形態では、近位コネクタ1307は、ボールアンドソケットジョイント(ball-and-socket joint)を介してハウジング1305に結合され得る。いくつかの実施形態では、ボールアンドソケットジョイントは、軸に沿った移動に加えて、近位コネクタ1307の左右の移動を可能にし得る。いくつかの実施形態では、ボールアンドソケットジョイントは、図13Dの戻り止め1333と同様の1つまたは複数の戻り止め、または1つまたは複数のディボットまたは穴を含み得る。いくつかの実施形態では、ハウジング1305は、戻り止め、ディボット(divot)、または穴に挿入するように構成された、図13Dの突起1335と同様の突起を含み得る。いくつかの実施形態では、突起は、ボールアンドソケットジョイントのボールの中心に向かって押してもよく、および/または、例えば、水平位置、上向きに傾斜する位置、および下向きに傾斜する位置などの1つまたは複数の位置で近位コネクタ1307を保持してもよい。いくつかの実施形態では、ボールアンドソケットジョイントを介した近位コネクタ1307の調整は、ホルダ1313内の試験管またはBD Vacutainer(登録商標)採血管のより便利な配置を容易にし得る。
【0129】
いくつかの実施形態では、ハウジング1305は、上部フランジおよび/または下部フランジを含み得る。いくつかの実施形態では、近位コネクタ1307は、近位コネクタ1307が上向きに傾斜した位置にあるときに上部フランジに接触し得、および/または近位コネクタ1307が下向きに傾斜した位置にあるときに下部フランジに接触し得、これは、臨床医によるハンドルとしての近位コネクタ1307の使用を容易にし、臨床医に近位コネクタ1307の特定の位置を示し得る。
【0130】
ここで図14A~14Bを参照すると、いくつかの実施形態では、遠位端1300aは、遠位コネクタ1406を含み得る。いくつかの実施形態では、遠位コネクタ1406は、鈍カニューレ1408および鈍カニューレ1408の反対側に配置された2つのレバーアーム1410a、bを含み得る。いくつかの実施形態では、鈍カニューレ1408は、例えば、図14Aに示されるように、円筒形であり得る鈍カニューレを含み得る。
【0131】
いくつかの実施形態では、2つのレバーアーム1410a、bは、互いに対向してもよく、それぞれが、屈曲点1412で遠位コネクタ1406の本体に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、2つのレバーアーム1410a、bのそれぞれの遠位端に配置されたフック部材1414は、例えば、図14A~14Bに示されるように、2つのレバーアーム1410a、bが緩和位置にあるときに、IVカテーテルデバイスの溝内に配置されるように構成され得る。いくつかの実施形態では、溝は環状であってもよく、またはIVカテーテルデバイスは、別個の溝を含んでもよい。
【0132】
いくつかの実施形態では、屈曲点1412に近接する2つのレバーアーム1410a、bのそれぞれの近位端は、内側に押し込まれて、レバーアーム1410a、bのそれぞれの遠位端を外側に付勢し、フック部材1414を溝から解放することができる。いくつかの実施形態では、2つのレバーアーム1410a、bのそれぞれの遠位端は、2つのレバーアーム1410a、bのそれぞれの近位端が解放されるか、または内側に押されないことに応答して、付勢位置から緩和位置に自動的に戻り得る。
【0133】
いくつかの実施形態では、2つのレバーアーム1410a、bのそれぞれの近位端は、ストップ突起1416を含んでもよく、これは、2つのレバーアーム1410a、bを、レバーアーム1410a、bを降伏または破壊するのに十分に遠くまで押すことを防止してもよい。いくつかの実施形態では、2つのレバーアーム1410a、bのそれぞれのストップ突起1416は、2つのレバーアーム1410a、bの代わりに、遠位コネクタ1406の本体上に互いに反対側に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、ストップ突起1416は、ハードストップを提供することによって、2つのレバーアーム1410a、bを押すことができる距離を制限し得る。
【0134】
図14Bに示されるように、いくつかの実施形態では、鈍カニューレは、ルアーを含み得るルアー形状を含み得る。いくつかの実施形態では、ルアー形状は、環状の段差状の表面を含み得る。いくつかの実施形態では、ルアー形状は、例えば、ニュージャージー州フランクリンレイクスのBecton&Dickinsonから入手可能なBDQ-SYTE(登録商標)ニードルフリーコネクタなどのデバイスによるシールを容易にし得る。いくつかの実施形態では、ルアー形状は、BD SmartSite(登録商標)ニードルフリーコネクタ(ニュージャージー州フランクリンレイクスのBectonDickinsonから入手可能)または同様のデバイスの隔壁上の応力を低減し得、鈍カニューレの除去に応答して隔壁が移動するのを防ぎ得る。
【0135】
いくつかの実施形態では、以下のうちの1つまたは複数は、遠位コネクタ1406、すなわち、器具送達デバイス100、器具送達デバイス200、器具送達デバイス300、器具送達デバイス400、器具送達デバイス500、器具送達デバイス600、器具送達デバイス700、器具送達デバイス800、器具送達デバイス900、器具送達デバイス1000、器具送達デバイス1100、器具送達デバイス1200、および器具送達デバイス1300を含み得る。
【0136】
ここで図15A~15Eを参照すると、いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1500は、IVカテーテルデバイスのカテーテルを通して器具1512を送達するように構成され得る。いくつかの実施形態では、器具1512は、カテーテルまたは血管系内の任意の閉塞(例えば、カテーテルの先端にある血栓またはフィブリンシース、静脈崩壊、弁など)を通って前進させて、流体の流れのための明確な経路を作成し得る。いくつかの実施形態では、器具1512は、カテーテルの滞留時間中に、閉塞を減少または除去し、薬物および流体送達、ならびに血液取得のためのカテーテルの開存性を改善し得る。
【0137】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1300は、1つまたは複数のフィーチャおよび/または動作に関して、器具送達デバイス100、器具送達デバイス200、器具送達デバイス300、器具送達デバイス400、器具送達デバイス500、器具送達デバイス600、器具送達デバイス700、器具送達デバイス800、器具送達デバイス900、器具送達デバイス1000、器具送達デバイス1100、器具送達デバイス1200、および器具送達デバイス1300のうちの1つまたは複数に類似または同一であり得る。
【0138】
いくつかの実施形態では、器具1512は、ガイドワイヤ、器具、1つ以上のセンサを備えたガイドワイヤ、または器具、または別の適切な器具を含み得る。いくつかの実施形態では、センサは、患者またはデバイスの監視に使用され得、圧力、温度、pH、血液化学、酸素飽和度、流量、または別の生理学的特性を測定するセンサを含み得る。いくつかの実施形態では、器具1512は、1つまたは複数のフィーチャおよび/または動作の点で、図1~13のうちの1つまたは複数の器具と類似または同一であり得る。
【0139】
いくつかの実施形態では、カテーテルは、末梢IVカテーテル、末梢挿入型中心カテーテル、または正中線カテーテルを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、器具1512が送達され得るカテーテルは、以前に患者の血管系に挿入されていてもよく、器具1512がカテーテルを通って前進するときに血管系内に留置されてもよい。
【0140】
いくつかの実施形態では、器具1512は、ハウジング1514内に配置され得、ハウジング1514は、器具1512を周囲の外部環境からの損傷および/または汚染から保護するように構成され得る。いくつかの実施形態では、ハウジング1514は、剛性または半剛性であり得る。いくつかの実施形態では、ハウジング1514は、ステンレス鋼、アルミニウム、ポリカーボネート、金属、セラミック、プラスチック、および別の適切な材料のうちの1つまたは複数で作製され得る。いくつかの実施形態では、ハウジング1514は、近位端1516、遠位端1518、およびスロット1520を含み得る。いくつかの実施形態では、スロット1520は、ハウジング1514の長手方向軸に平行に延び得る。
【0141】
いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1500は、前進要素1522を含み得、前進要素1522は、スロット1520を通って延び得る、例えば、図15Aに示される後退位置と前進位置との間でスロット1520に沿って直線的に移動するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、臨床医は、前進要素1522をつまむか、または把持して、前進要素1522を後退位置と前進位置との間で移動させ得る。
【0142】
いくつかの実施形態では、ハウジング1514の遠位端1518は、遠位コネクタ1524を含み得、これは、図14A~14Bの遠位コネクタ1406を含み得、またはそれに対応し得る。いくつかの実施形態では、遠位コネクタ1524は、対向するレバーアーム1526a、1526bを含み得る。いくつかの実施形態では、対向するレバーアーム1526a、1526bの遠位端は、対向するレバーアーム1526a、1526bの近位端に加えられる圧力に応答して互いに離れて移動するように構成され得る。いくつかの実施形態では、対向するレバーアーム1526a、1526bの近位端に加えられる圧力の除去に応答して、遠位端は、互いに近づき、例えば、無針コネクタ、別のコネクタ、またはカテーテルアダプタの近位端などのIVカテーテルデバイスの一部を留め得る。いくつかの実施形態では、遠位コネクタ1524は、IVカテーテルデバイスの一部に挿入するように構成された鈍いカニューレまたは雄ルアーを含み得る。
【0143】
いくつかの実施形態では、遠位コネクタ1524は、任意の適切なコネクタを含み得る。例えば、遠位コネクタ1524は、ねじ付きオスルアー、スリップオスルアー、スピンロックを備えたねじ付きオスルアー、取り外し可能な鈍カニューレスナップ接続を備えたねじ付きオスルアー、取り外し可能な鈍カニューレスナップ接続を備えたスリップオスルアー、または別の適切なコネクタを含み得る。いくつかの実施形態では、遠位コネクタ1524は、それぞれ延長チューブを受け入れるように構成され得る1つまたは複数の接合ポケットを含み得る。いくつかの実施形態では、遠位コネクタ1524は、スロット1520を含むハウジング1514の本体を有する単一のユニットとしてモノリシック(monolithically)に形成され得る。
【0144】
いくつかの実施形態では、器具1512は、第1の端部1528および第2の端部1530を含み得る。いくつかの実施形態では、前進要素1522の後退位置から前進位置への移動は、器具1512の第2の端部1530をハウジング1514の遠位端1518を超えて前進させ得る。いくつかの実施形態では、前進要素1522を前進位置に移動させることは、器具1512をIVカテーテルデバイス内に、および/またはカテーテルを通して導入し得る。いくつかの実施形態では、器具1512がIVカテーテルデバイスに導入されることおよび/またはカテーテルを介して導入されることに応答して、器具1512は、IVカテーテルデバイスの流体経路および/または患者の血管系にアクセスし得る。
【0145】
いくつかの実施形態では、血管系内にかなりの滞留時間を有するIVカテーテルデバイスのカテーテルは、狭窄、崩壊、ねじれ、破片(例えば、フィブリンまたは血小板凝固)による閉塞、およびカテーテルの先端の血管系への付着を受けやすい場合がある。したがって、カテーテルを使用した採血は困難であり得る。いくつかの実施形態では、器具1512は、追加の針刺しなしで患者の血管系へのアクセスを提供するために、IVカテーテルデバイスのカテーテルの直径未満の直径を有し得る。いくつかの実施形態では、器具1512は、血液サンプルを収集するための経路をクリアし得る。したがって、いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1500は、無針採血および/または流体注入のために使用され得る。
【0146】
いくつかの実施形態では、延長チューブ1532は、器具送達デバイス1500に結合されてもよく、延長チューブ1532は、採血および/または流体注入のために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、延長チューブ1532は、ハウジング1514のポート1534から延び得る。いくつかの実施形態では、流体シール1536は、閉じた流体経路を維持しながら器具1512が前進および/または後退することを可能にするために、ハウジング1514内にあり得る。いくつかの実施形態では、器具1512は、流体シール1536を通って延びるように構成され得る。いくつかの実施形態では、流体シール1536は、前進位置で、ポート1534の近位および前進要素1522の遠位に配置され得る。いくつかの実施形態では、流体シール1536は、シリコーン、ゴム、エラストマー、または別の適切な材料を含み得る。いくつかの実施形態では、流体シール1536は、それを通る器具1512を収容するための開口部、スリットなどを含み得る。
【0147】
いくつかの実施形態では、延長チューブ1532の近位端は、採血デバイス1538に結合され得る。例えば、延長チューブ1532の近位端は、採血デバイス1538に結合され得るコネクタ1540と一体化され得る。いくつかの実施形態では、無針コネクタは、コネクタ1540と採血デバイス1538との間に配置され得る。いくつかの実施形態では、コネクタ1540および/またはポート1534は、IVラインまたは別の流体接続に結合され得る。
【0148】
いくつかの実施形態では、ハウジング1514の内面1542は、1つまたは複数の溝を含み得る。例えば、内面1542は、第1の溝1544および/または第2の溝1546を含み得る。いくつかの実施形態では、第1の溝1544および/または第2の溝1546は、近位端1516と遠位端1518との間のハウジング1514内に配置され得る。いくつかの実施形態では、器具1512は、第1の溝1544および/または第2の溝1546内に配置され得る。いくつかの実施形態では、第1の溝1544および/または第2の溝1546は、支持壁1548、支持壁の反対側の別の支持壁1550、および支持壁1548と別の支持壁1550との間に延びる底部1552を含み得る。いくつかの実施形態では、第1の溝1544および/または第2の溝1546は、底部1552の反対側に開いていてもよい。いくつかの実施形態では、第1の溝1544および/または第2の溝1546は、器具1512が遠位に前進および/または近位に格納されるときに、線形に、および/または器具1512を誘導するように構成され得る。
【0149】
いくつかの実施形態では、器具1512は、ハウジング1514内で直線であり得、器具1512の第1の端部1528は、前進要素1522に結合され得る。他の実施形態では、前進要素1522は、U字形であり得る円弧状チャネル1554を含み得る。いくつかの実施形態では、器具512は円弧状チャネル1554を通って延び、移動し得る。いくつかの実施形態では、器具1512の第1の端部1528は、固定され得る。いくつかの実施形態では、器具の第1の端部1528は、ハウジング1514内に固定され得る。いくつかの実施形態では、前進要素1522の第1の距離の移動に応答して、器具1512の第2の端部は、第2の距離を遠位に前進するように構成され得る。いくつかの実施形態では、第2の距離は第1の距離の2倍であり得る。いくつかの実施形態では、第2の距離は第1の距離の2倍以上であり得る。これらおよび他の実施形態では、器具1512は、複数のU字形状または他の円弧形状を通って延びてもよい。いくつかの実施形態では、第1の溝1544および/または第2の溝1546が底部1552の反対側に開いているため、例えば、図15Bに示されるように、前進要素1522が遠位に前進することに応答して、器具1512が座屈する傾向があり得る。
【0150】
ここで図16A~16Eを参照すると、いくつかの実施形態による、器具送達デバイス1500が示されている。いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1500は、1つまたは複数のフィーチャおよび/または動作の点で、図15の器具送達デバイス1500と類似または同一であり得る。いくつかの実施形態では、前進要素1522の上面は、第1のプッシュタブ1560および第2のプッシュタブ1562を含み得、これは、臨床医が彼または彼女の手を再配置することなく遠位方向に器具1512を前進させることを可能にし得る。さもなければ、前進要素1522は、平均的な手のサイズが1回押すだけで前進要素1522をスライドさせることができるよりも遠位方向にさらにスライドさせる必要があり得、臨床医は、前進要素1522を遠位方向に押し続けるために彼または彼女の手を再配置するであろう。いくつかの実施形態では、器具1512を後退位置から前進位置に前進させるために、臨床医は、第1のプッシュタブ1560に加えて、第2のプッシュタブ1562に起因して、指を再配置してもよいが、手のグリップを再配置しなくてもよい。いくつかの実施形態では、前進要素1522は、前進要素1522の長さを延長し得る2つ以上のプッシュタブを含み得る。
【0151】
いくつかの実施形態では、第1のプッシュタブ1560は、第2のプッシュタブ1562の遠位および/または前進要素1522の遠位端にあり得る。いくつかの実施形態では、第2のプッシュタブ1562は、前進要素1522の近位端にあり得る。いくつかの実施形態では、第1のプッシュタブ1560および第2のプッシュタブ1562は、同じ高さであり得、これは、臨床医の指の固定を容易にし得る。いくつかの実施形態では、第1のプッシュタブ1560および第2のプッシュタブ1562は、異なる高さであり得る。例えば、第1のプッシュタブ1560は、第2のプッシュタブ1562よりも高くてもよく、これは、指が第1のプッシュタブ1560と第2のプッシュタブ1562との間に収まらない場合、前進要素1522の上面を押すことを容易にし得る。
【0152】
いくつかの実施形態では、ハウジング1514は、器具1512が垂直面の代わりに水平面に配置されるように、図15A図15Eから回転される。これらおよび他の実施形態では、スロット1520は、ハウジング1514の上部に配置され得る。いくつかの実施形態では、水平面内の器具1512の位置決めは、器具送達デバイス1500のアスペクト比を高くて狭いものから短くて広いものに変更し得、これは、器具送達デバイス1500が臨床医の手に平らに横たわることを容易にし得、器具送達デバイス1500を握りやすくし得る。いくつかの実施形態では、ハウジング1514の幅は、例えば、図16Aおよび図16Eに示されるように、ハウジング1514の高さよりも大きくてもよい。さらに、いくつかの実施形態では、水平面内の器具1512の位置決めは、前進要素1522をより広くし、したがって操作しやすくすることを可能にし得る。いくつかの実施形態では、より広い前進要素1522は、ハウジング1514に結合する傾向が少なくてもよく、器具1512が前進するときに、よりスムーズな動作およびより触覚的なフィードバックを提供してもよい。いくつかの実施形態では、水平面は、重力と整列した垂直面に概して垂直であり得る。
【0153】
いくつかの実施形態では、ハウジング1514は、スロット1520と整列し、底部1552を形成し、支持壁1548および別の支持壁1550を接合し得る接合壁1566によって第1の溝1544および/または第2の溝1546から分離されたデッドウェル(dead well)1564を含み得る。いくつかの実施形態では、デッドウェル1564は、スロット1520を通って来る任意の汚染物質が捕捉され得るポケットを含み得る。いくつかの実施形態では、デッドウェル1564は、プローブ前進デバイス1500のパッケージが開かれた後に器具1512を無菌状態に保つ曲がりくねった経路の一部であり得る。いくつかの実施形態では、スロット1520を通って来る任意の汚染物質は、第1の溝1544および第2の溝1546内に配置された器具1512に到達するために曲がりくねった経路で複数回転しなければならず、汚染物質が器具1512に到達する可能性を低減する。
【0154】
いくつかの実施形態では、延長チューブ1568は、遠位コネクタ1524から延び得、流体シール1536をバイパスして、ハウジング1514を通って近位コネクタ1570まで延び得、近位コネクタ1570は、ハウジング1514の近位端1516に、またはハウジング1514の近位端1516の近位に配置されて得る。いくつかの実施形態では、近位コネクタ1570は、1つまたは複数のフィーチャおよび/または動作の点で、図13の近位コネクタ1307と類似または同一であり得る。いくつかの実施形態では、採血デバイス1312は、近位コネクタ1525に結合され得る。
【0155】
いくつかの実施形態では、延長チューブ1568は、ハウジング1514のトンネル1572内に配置され得、延長チューブ1568が器具1512の動きに干渉する可能性を低減する。いくつかの実施形態では、延長チューブ1568は、採血および/または流体注入のために使用され得る。いくつかの実施形態では、延長チューブ1568は、可撓性材料で構成され得る。
【0156】
ここで図16F~16Gおよび図16Jを参照すると、いくつかの実施形態では、器具送達デバイス1500は、ハウジング1514と近位コネクタ1570との間の安定性を提供する一方で、ハウジング1514と近位コネクタ1570との間のいくらかの移動を依然として可能にし得る。いくつかの実施形態では、ハウジング1514と近位コネクタ1570との間の移動は、1つまたは複数の方向に制限され得る。いくつかの実施形態では、安定性は、1つまたは複数の方向への移動を制限し得るが、1つまたは複数の他の方向への移動を可能にし得る、ハウジング1514と近位コネクタ1570との間の嵌合または接触面を介して提供され得る。さらに詳細には、いくつかの実施形態では、トンネル1572は、器具1512および前進要素1522を含み得るハウジング1514の本体1574の遠位に終端し得る。したがって、本体1574は、近位コネクタ1570が上方に回転するのを防ぐために近位コネクタ1570に接触するように構成された接触面を含み得る。
【0157】
いくつかの実施形態では、本体1574の接触面は、上部フランジ1578を含み得、これは、近位コネクタ1570の左右の移動を制限するために、アーチまたは近位コネクタ1570の形状に対応する別の形状を形成する本体1574からの1つまたは複数の突起を含み得る。いくつかの実施形態では、延長チューブ1568は、近位端1516の遠位のハウジング1514から出て来てもよく、近位コネクタ1570は、本体1574が近位コネクタ1570の上向きの移動を防止するストップとして機能し得るように、本体1574の下に配置され得る。いくつかの実施形態では、近位コネクタ1570の近位端は、近位端1516の近位に延び得る。いくつかの実施形態では、近位コネクタ1570の移動は、ハウジング1514によって制限されなくてもよい。
【0158】
いくつかの実施形態では、ハウジング1514に対する近位コネクタ1570の角度を変更することを含み得る近位コネクタ1570の移動は、延長チューブ1568の長さを伸ばし得る。したがって、いくつかの実施形態では、延長チューブ1568は、近位コネクタ1570を再びまっすぐに引っ張る、または器具送達デバイス1500の長手方向軸と概して整列した水平位置にあるばねのように作用し得る。
【0159】
ここで図16H~16Iを参照すると、いくつかの実施形態では、ハウジング1514は、ハウジング1514の下部から延び、近位コネクタ1570の遠位端の底部に接触して、近位コネクタ1570に支持を提供する下部フランジ1580を含み得る。図16Iに示されるように、下部フランジ1580の長さは、近位コネクタ1570が下方に移動することを可能にするのに十分に短くてもよい。いくつかの実施形態では、下部フランジ1580は、近位コネクタ1570の左右の動きを制限するために、近位コネクタ1570の形状に対応し得るアーチまたは別の形状を含み得る。いくつかの実施形態では、ハウジング1514は、近位コネクタ1570の遠位端が静止し得る穴またはソケットを含み得る。
【0160】
いくつかの実施形態では、上部フランジ1578および/または下部フランジ1580は、近位コネクタ1570が、器具送達デバイス1500の動作中に、または器具1512が前進および/または後退している間に、臨床医によってハンドルとして使用され得るように、近位コネクタ1570を安定させ得る。いくつかの実施形態では、上部フランジ1578および/または下部フランジ1580は、近位コネクタ1570の再配置、またはハウジング1514に対する近位コネクタ1570の角度の変更を可能にし得る。いくつかの実施形態では、近位コネクタ1570は、採血中の血液の視覚化を改善し、試験管またはBD Vacutainer(登録商標)採血チューブ内の添加剤からの血液のより良いコーティングを可能にし、および/または血液が採血デバイス1312の鋭利なカニューレ内に遠位に逆流することを可能にした場合、添加剤の混合を防止するために、水平位置から下向きに傾斜した位置に調整され得る。
【0161】
いくつかの実施形態では、近位コネクタ1570は、近位コネクタ1307と同じまたは類似の方法でハウジング1514に枢動可能に接続され得る。さらに詳細には、いくつかの実施形態では、近位コネクタ1570は、1つまたは複数の戻り止め1333を含み得、ハウジング1514は、突起1335を含み得る(例えば、図13A~13Dを参照)。これらおよび他の実施形態では、近位コネクタ1570は、水平位置と上向きに傾斜した位置との間、および/または水平位置と下向きに傾斜した位置との間を移動するように構成され得る。いくつかの実施形態では、近位コネクタ1570は、図13に関して説明されたボールアンドソケットジョイントを介してハウジング1514に結合され得る。
【0162】
いくつかの実施形態では、ハウジング1514は、臨床医によるハウジング1514の把持を容易にし得る、近位端1516の近くのフィンガーキャッチ1582を含み得る。いくつかの実施形態では、フィンガーキャッチ1582は、ハウジング1514の底部に沿って繰り返されてもよく、ハウジング1514の底部に沿って複数の指のための凹部を作製する。いくつかの実施形態では、下部フランジ1580は、フィンガーキャッチ1582から近位に延びることができ、これは、ハウジング1514の底部から外向きおよび下向きに延びるバンプおよび/またはフランジを含み得る。
【0163】
ここで図16Kを参照すると、本体1574は、近位コネクタ1570が上方に回転するのを防ぐために近位コネクタ1570に接触するように構成され得る。いくつかの実施形態では、延長チューブ1568は、近位コネクタ1570と一体化され得る。
【0164】
ここで図16L~16Mを参照すると、いくつかの実施形態では、上部フランジ1578は、対称であってもよく、近位コネクタ1570の対応する形状に一致してもよい鋭角台形であってもよい。
【0165】
本明細書で記載されるすべての例示および条件付き文言は、本技術を促進するために、読者が本発明および本発明者によって提供される概念を理解することの助けとなるような教育的目的を意図しており、その具体的に列挙されている例示および条件に限定されないものとして解釈されるべきである。本発明の実施形態について詳細に説明されているが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、さまざまな変更、置換、および改変が本明細書にされ得ることを理解されたい。
図1
図1A
図2
図2A
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図10D
図11A
図11B
図11C
図11D
図11E
図12A
図12B
図12C
図12D
図12E
図12F
図12G
図12H
図12I
図12J
図12K
図13A
図13B
図13C
図13D
図14A
図14B
図15A
図15B
図15C
図15D
図15E
図16A
図16B
図16C
図16D
図16E
図16F
図16G
図16H
図16I
図16J
図16K
図16L
図16M
【国際調査報告】