(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-19
(54)【発明の名称】ペット犬の足洗い装置
(51)【国際特許分類】
A01K 13/00 20060101AFI20240312BHJP
【FI】
A01K13/00 M
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023561145
(86)(22)【出願日】2022-02-04
(85)【翻訳文提出日】2023-12-01
(86)【国際出願番号】 KR2022001765
(87)【国際公開番号】W WO2022211251
(87)【国際公開日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】10-2021-0042757
(32)【優先日】2021-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523376523
【氏名又は名称】ムン、ギュヨン
【氏名又は名称原語表記】MOON, Gyu Yoeng
【住所又は居所原語表記】907ho 36dong, 246, Buheung-ro Bupyeong-gu Incheon 21387 (KR)
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】ムン、ギュヨン
(57)【要約】
本発明は、底部と、第1の側部及び第2の側部からなって、ペット犬が通過できるように前後方が開放されたハウジングと、前記ハウジング内に配置され、上面には複数の刺激突起が突設された凸状板を備える動き誘導部と、前記動き誘導部の上部には、石鹸の泡の付いた洗いティッシュを備える洗い部と、水の付いた濯ぎティッシュを備える濯ぎ部及び乾燥状態の乾燥ティッシュを備える乾燥部が後方から前方へとこの順に配置される洗浄部と、前記洗いティッシュと、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュの上部に位置づけられる格子状の足置き部と、を備えて、ペット犬が前記ハウジングの後方から前方へと通過しながら、前記洗いティッシュと、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュを踏み込みながら足が洗われることを特徴とするペット犬の足洗い装置を提供することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底部を備え、ペット犬が通過できるように前後方が開放されたハウジングと、
前記ハウジング内に配置され、上面には複数の刺激突起が突設された凸状板を備える動き誘導部と、
前記動き誘導部の上部には、洗いティッシュを備える洗い部と、水の付いた濯ぎティッシュを備える濯ぎ部及び乾燥状態の乾燥ティッシュを備える乾燥部が後方から前方へとこの順に配置される洗浄部と、
前記洗いティッシュ、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュの上部に位置づけられる格子状の足置き部と、
を備え、
前記凸状板の上に突出する前記刺激突起の大きさ及び複数の前記刺激突起間の離隔距離は、前記刺激突起の離隔した隙間の間にペット犬の足がはまり込まないような間隔に決定され、
前記足置き部の格子の大きさは、ペット犬の足が前記洗いティッシュと、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュに接触可能な大きさに決定され、
ペット犬が前記ハウジングの後方から前方へと通過しながら前記洗いティッシュ、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュを踏み込みながら足が洗われることを特徴とする、ペット犬の足洗い装置。
【請求項2】
前記動き誘導部は、
前記凸状板の下側に配置されて前記凸状板が左右方向に繰り返し移動するようにガイドする左右ガイドプレートと、
前記凸状板の下側に配置されて前記凸状板が上下方向に繰り返し移動するようにガイドする上下ガイドプレートと、
を備えて、
前記凸状板が左右又は上下に動くことにつれて、前記凸状板の上側のペット犬に刺激を加えてペット犬がハウジング内において足を繰り返し動くようにして、前記洗いティッシュ、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュにペット犬の足が多数回拭かれるように誘導することを特徴とする、請求項1に記載のペット犬の足洗い装置。
【請求項3】
前記洗い部は、前記洗いティッシュが巻き付けられている第1の供給ロールと、使用済みの前記洗いティッシュが巻き取り可能な第1の巻き取りロールと、を備え、
前記濯ぎ部は、前記濯ぎティッシュが巻き付けられている第2の供給ロールと、使用済みの前記濯ぎティッシュが巻き取り可能な第2の巻き取りロールと、を備え、
前記乾燥部は、前記乾燥ティッシュが巻き付けられている第3の供給ロールと、使用済みの前記乾燥ティッシュが巻き取り可能な第3の巻き取りロールと、を備えて、
ペット犬が使用した前記洗いティッシュと、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュが前記第1の巻き取りロールと、前記第2の巻き取りロール及び前記第3の巻き取りロールに巻き取られると、前記第1の供給ロールと、前記第2の供給ロール及び第3の供給ロールに巻き付けられている前記洗いティッシュと、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュが供給されることを特徴とする、請求項1に記載のペット犬の足洗い装置。
【請求項4】
前記ハウジングは、第1の側部及び第2の側部をさらに備え、
前記第2の側部の下部には、前記洗いティッシュと、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュのそれぞれが前記ハウジングの内外部に貫通するように貫通部が形成され、
前記第1の供給ロールと、前記第2の供給ロール及び前記第3の供給ロールは、前記第2の側部の外側に配置され、
前記第1の巻き取りロールと、前記第2の巻き取りロール及び前記第3の巻き取りロールは、前記第2の側部の外側において前記第1の供給ロールと、前記第2の供給ロール及び前記第3の供給ロールのそれぞれの下側に配置され、
前記洗浄部は、
前記第1の側部の内側に配置され、外周面に前記洗いティッシュと、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュが包み込まれるように配置されて、前記洗いティッシュと、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュの供給及び巻き取りをガイドするガイド軸をさらに備えて、
前記洗いティッシュと、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュのそれぞれは、前記第2の側部の外側から前記第1の側部側へと供給された後、前記ガイド軸を基準として回転した後、再び前記第2の側部側に引き出されることを特徴とする、請求項3に記載のペット犬の足洗い装置。
【請求項5】
前記ハウジングは、第1の側部及び第2の側部をさらに備え、
前記第1の側部及び前記第2の側部の下部には、前記洗いティッシュと、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュのそれぞれが前記ハウジングの内外部に貫通するように貫通部が形成され、
前記第1の供給ロールと、前記第2の供給ロール及び前記第3の供給ロールは、前記第2の側部の外側に配置され、
前記第1の巻き取りロールと、前記第2の巻き取りロール及び前記第3の巻き取りロールは、前記第1の側部の下側に配置されて、
前記洗いティッシュと、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュのそれぞれは、前記第2の側部の外側から供給されて前記第1の側部の外側に引き出されることを特徴とする、請求項3に記載のペット犬の足洗い装置。
【請求項6】
底部と、第1の側部及び第2の側部からなって、ペット犬が通過できるように前後方が開放されたハウジングと、
前記ハウジング内に配置され、上面には複数の刺激突起が突設された凸状板を備える動き誘導部と、
前記動き誘導部の上部には、石鹸の泡の付いた洗いティッシュを備える洗い部と、水の付いた濯ぎティッシュを備える濯ぎ部及び乾燥状態の乾燥ティッシュを備える乾燥部が後方から前方へとこの順に配置される洗浄部と、
前記洗いティッシュと、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュの上部に位置づけられる格子状の足置き部と、
を備え、
前記凸状板の上に突出する前記刺激突起の大きさ及び複数の前記刺激突起間の離隔距離は、前記刺激突起間の離隔した隙間の間にペット犬の足がはまり込まないような間隔に決定され、
前記足置き部の格子の大きさは、ペット犬の足が前記洗いティッシュと、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュに接触可能な大きさに決定され、
ペット犬が前記ハウジングの後方から前方へと通過しながら前記洗いティッシュと、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュを踏み込みながら足が洗われることを特徴とする、ペット犬の足洗い装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペット犬の足洗い装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、犬は、散歩をすることでストレスを解消し、遊戯を楽しむため、散布は犬にとって欠かせない行為である。人間と同様に、犬も適切なストレスを解消しなければならない。したがって、犬は、単に少しだけでも歩き回るだけでも、相当の心の平和と肉体的な満足を感じる動物である。さらに、犬の散歩の中核となる事項は、まさに匂いを嗅ぐ行為である。基本的には、十分に身体を遊ばせる散歩よりも、思い切り周りの匂いを認知させるような散歩の方が犬にとってさらに望ましい。
【0003】
従来、ペット犬(愛玩犬、コンパニオンドッグ、伴侶犬、家庭犬とも呼ばれる)の散歩などの外出の際に、足にペット犬専用の履物や靴下を履かせて地面の汚れ物や土などが付かないようにする場合を除いては、ほとんどは素足で歩き回ることになる。これにより、ペット犬の足裏とともに、脚に各種の汚れ物や異物が付いてしまう。したがって、外出や散歩の後に室内にペット犬が入ってくる前に洗い場で足を洗ったり、又はウェットティッシュなどで拭いたりしなければならない。このとき、飼い主などの保護者は、ペット犬の足と足の周りを拭いたり自ら洗ったりしなければならないという煩雑な問題があった。
【0004】
また、従来より販売されているペット犬の足洗い装置は、ブラシ(刷毛)付き筒や桶の内部にペット犬の足を入れ、ブラシが回転するようにすることで、足を洗う方式である。しかしながら、このような足洗い装置は、ペット犬が足を筒や桶の中に入れることを非常に嫌がるが故に、足洗い装置を用いてペット犬の足を洗うことが非常に困難であるという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ペット犬の足を入れる必要なしに、ペット犬が歩き回る間に洗いティッシュと、濯ぎティッシュ及び乾燥ティッシュにペット犬の足がこの順に触れて、ペット犬が拒否感なしに足を洗うことのできるペット犬の足洗い装置を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明の他の目的は、動き誘導部を用いてペット犬が足を動くようにして、足の洗浄力を高めることのできるペット犬の足洗い装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態によれば、底部と、第1の側部及び第2の側部からなって、ペット犬が通過できるように前後方が開放されたハウジングと、前記ハウジング内に配置され、上面には複数の刺激突起が突設された凸状板を備える動き誘導部と、前記動き誘導部の上部には、洗いティッシュを備える洗い部と、水の付いた濯ぎティッシュを備える濯ぎ部及び乾燥状態の乾燥ティッシュを備える乾燥部が後方から前方へとこの順に配置される洗浄部と、前記洗いティッシュと、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュの上部に位置づけられる格子状の足置き部と、を備えて、ペット犬が前記ハウジングの後方から前方へと通過しながら前記洗いティッシュと、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュを踏み込みながら足が洗われることを特徴とするペット犬の足洗い装置を提供する。
【0008】
また、前記動き誘導部は、前記凸状板の下側に配置されて前記凸状板が左右方向に繰り返し移動するようにガイドする左右ガイドプレートと、前記凸状板の下側に配置されて前記凸状板が上下方向に繰り返し移動するようにガイドする上下ガイドプレートと、を備えて、前記凸状板が左右又は上下に動くことにつれて、前記凸状板の上側のペット犬に刺激を加えてペット犬がハウジング内において足を繰り返し動くようにして、前記洗いティッシュ、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュにペット犬の足が多数回拭かれるように誘導することを特徴とするペット犬の足洗い装置を提供することができる。
【0009】
さらに、前記洗い部は、前記洗いティッシュが巻き付けられている第1の供給ロールと、使用済みの前記洗いティッシュが巻き取り可能な第1の巻き取りロールと、を備え、前記濯ぎ部は、前記濯ぎティッシュが巻き付けられている第2の供給ロールと、使用済みの前記濯ぎティッシュが巻き取り可能な第2の巻き取りロールと、を備え、前記乾燥部は、前記乾燥ティッシュが巻き付けられている第3の供給ロールと、使用済みの前記乾燥ティッシュが巻き取り可能な第3の巻き取りロールと、を備えて、ペット犬が使用済みの前記洗いティッシュ、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュが前記第1の巻き取りロールと、前記第2の巻き取りロール及び前記第3の巻き取りロールに巻き取られると、前記第1の供給ロール、前記第2の供給ロール及び第3の供給ロールに巻き付けられている前記洗いティッシュ、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュが供給されることを特徴とするペット犬の足洗い装置ペット犬の足洗い装置を提供することができる。
【0010】
さらにまた、前記第2の側部の下部には、前記洗いティッシュと、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュのそれぞれが前記ハウジングの内外部に貫通するように貫通部が形成され、前記第1の供給ロールと、前記第2の供給ロール及び前記第3の供給ロールは、前記第2の側部の外側に配置され、前記第1の巻き取りロールと、前記第2の巻き取りロール及び前記第3の巻き取りロールは、前記第2の側部の外側において前記第1の供給ロールと、前記第2の供給ロール及び前記第3の供給ロールのそれぞれの下側に配置され、前記洗浄部は、前記第1の側部の内側に配置され、外周面に前記洗いティッシュと、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュが包み込まれるように配置されて、前記洗いティッシュと、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュの供給及び巻き取りをガイドするガイド軸をさらに備えて、前記洗いティッシュと、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュのそれぞれは、前記第2の側部の外側から前記第1の側部側へと供給された後、前記ガイド軸を基準として回転した後、再び前記第2の側部側に引き出されることを特徴とするペット犬の足洗い装置を提供することができる。
【0011】
さらにまた、前記第1の側部及び前記第2の側部の下部には、前記洗いティッシュと、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュのそれぞれが前記ハウジングの内外部に貫通するように貫通部が形成され、前記第1の供給ロールと、前記第2の供給ロール及び前記第3の供給ロールは、前記第2の側部の外側に配置され、前記第1の巻き取りロールと、前記第2の巻き取りロール及び前記第3の巻き取りロールは、前記第1の側部の下側に配置されて、前記洗いティッシュと、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュのそれぞれは、前記第2の側部の外側から供給されて前記第1の側部の外側に引き出されることを特徴とするペット犬の足洗い装置を提供することができる。
【0012】
これらに加えて、前記凸状板の上に突出する前記刺激突起の大きさ及び複数の前記刺激突起間の離隔距離は、前記刺激突起間の離隔した隙間の間にペット犬の足がはまり込まないような間隔に決定され、前記足置き部の格子の大きさは、ペット犬の足が前記洗いティッシュと、前記濯ぎティッシュ及び前記乾燥ティッシュに接触可能な大きさに決定されることを特徴とするペット犬の足洗い装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の実施形態によれば、ペット犬の足を入れる必要なしに、ペット犬が歩き回る間に洗いティッシュと、濯ぎティッシュ及び乾燥ティッシュにペット犬の足がこの順に触れて、ペット犬が拒否感なしに足を洗うことができる。
【0014】
また、動き誘導部を用いてペット犬が足を動くようにして、足の洗浄力を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態に係るペット犬の足洗い装置を示す図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る動き誘導部と、洗浄部及び足置き部のレイアウトを示す図である。
【
図3】
図1に示すペット犬の足洗い装置を正面から眺めた図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る動き誘導部の断面を示す図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係るペット犬の足洗い装置を示す図である。
【
図6】
図5に示すペット犬の足洗い装置を正面から眺めた図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係るペット犬の足洗い装置にティッシュ離隔部が配設されたことを示す図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係るティッシュ離隔部が配設されたペット犬の足洗い装置を示す図である。
【
図9】
図7に示すティッシュ離隔部が洗浄部に配設されて作動されることを概略的に示す図である。
【
図10】本発明の一実施形態に係るペット犬の足洗い装置にティッシュ離隔モジュールが配設されたことを示す図である。
【
図11】本発明の一実施形態に係るティッシュ離隔モジュールを示す図である。
【
図12】
図11に示すティッシュ離隔部が洗浄部に配設されて作動されることを概略的に示す図である。
【
図13】本発明の一実施形態に係る凸状板が複数の領域に区分けされたことを示す図である。
【
図14】本発明の一実施形態に係る構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面に基づいて、本発明の具体的な実施形態について説明する。しかしながら、これは単なる例示に過ぎず、本発明はこれに何ら制限されるものではない。
【0017】
本発明について説明するに当たって、本発明と関わる公知の技術についての説明がむしろ本発明の要旨を余計に曖昧にする虞があると認められる場合にはそれに関する説明は省略されることがある。また、本発明の説明に用いられる後述される用語は、本発明における機能を考慮して定義された用語であって、これらは、使用者、運用者の意図又は慣例などによって異なってくる可能性がある筈である。よって、後述する用語に関する定義は、本明細書の全般に亘っての内容を踏まえて定義されることが妥当であるといえる。
【0018】
本発明の技術的思想は特許請求の範囲によって決定され、以下の実施形態は、本発明の技術的思想を本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者に効率よく説明するための一つの手段に過ぎない。
【0019】
発明の実施のための態様
【0020】
図1は、本発明の一実施形態に係るペット犬の足洗い装置1を示す図であり、
図2は、本発明の一実施形態に係る動き誘導部20と、洗浄部30及び足置き部40のレイアウトを示す図であり、
図3は、
図1に示すペット犬の足洗い装置1を正面から眺めた図であり、
図4は、本発明の一実施形態に係る動き誘導部20の断面を示す図である。
【0021】
図1から
図4を参照すると、本発明の一実施形態に係るペット犬の足洗い装置1は、ペット犬が後方から前方へと通過するように形成されて、後方から前方へとペット犬が自ら歩きながら通過するペット犬の足洗いを行うことができる。
【0022】
ペット犬足洗い装置1は、ハウジング10と、動き誘導部20と、洗浄部30及び足置き部40を備えていてもよい。
【0023】
ハウジング10は、底部11と、第1の側部12及び第2の側部13からなり、第1の側部12又は第2の側部13に貫通部14が形成されてもよい。また、ハウジング10は、ケース15をさらに備えていてもよい。
【0024】
具体的には、底部11は底面を形成し、第1の側部12と第2の側部13は底部11の両側にそれぞれ連結されてもよい。一例として、第1の側部12は、底部11の右側に連結されてもよく、第2の側部13は、底部11の左側に連結されてもよい。第1の側部12と第2の側部13との間にペット犬が通り過ぎることができる。第1の側部12と第2の側部13は、ペット犬が通り過ぎ可能な通路を形成して、ペット犬が他の方向に移動せずに底部11の長さに沿って歩くようにできる。
【0025】
貫通部14は、第1の側部12又は第2の側部13に形成されて後述する洗浄部30のティッシュがハウジング10の内外部に貫通するようにできる。一例として、貫通部14は、第2の側部13の下部に形成されてもよい。このとき、洗浄部30の洗い部31と、濯ぎ部32及び乾燥部33のそれぞれに合わせて、第2の側部13の下部に3本の貫通部14が形成されてもよい。
【0026】
ケース15は、底部11と、第1の側部12又は第2の側部13の外側に配設される構成要素を保護するために、底部11と、第1の側部12又は第2の側部13の外側に配設されてもよい。
【0027】
動き誘導部20は、ハウジング10内に配置され、上面には複数の刺激突起211が突設された凸状板21を備えていてもよい。動き誘導部20は、ペット犬が通り過ぎる通路においてペット犬の足を刺激してペット犬が足を動かし続けるようにすることにより、洗浄部30にペット犬の足が最大限に接触するようにして洗浄力を高めることができる。
【0028】
具体的には、動き誘導部20は、底部11の上側に配置されてもよい。動き誘導部20は、凸状板21と、左右ガイドプレート22及び上下ガイドプレート23を備えていてもよい。
【0029】
凸状板21は、上面に複数の刺激突起211が隔設されてもよい。凸状板21の上に突出する刺激突起211の大きさ及び複数の刺激突起211間の離隔距離は、刺激突起211間の離隔した隙間の間にペット犬の足がはまり込まないような間隔に形成されてもよい。すなわち、凸状板21は、小型犬用、中型犬用及び大型犬用に区分けされて形成されてもよい。小型犬、中型犬及び大型犬の通常の足裏のサイズに応じて、刺激突起211の大きさ及び離隔距離が決定されてもよい。
【0030】
凸状板21は、所定の距離内において左右に繰り返し移動することができ、又は所定の高さ内において上下に繰り返し移動することができる。
【0031】
ここで、
図4を参照すると、凸状板21の下部には嵌入突部212が突設されてもよい。嵌入突部212は、凸状板21の左右方向の中心部において前後方向の長手方向に沿って形成され、下方に所定の長さだけ突設されてもよい。嵌入突部212は、左右ガイドプレート22の左右ガイド溝221に嵌入されて動力装置(図示せず)により左右方向に繰り返し移動することができる。したがって、嵌入突部212が左右ガイドプレート22内において左右動することにより、凸状板21が左右方向に移動することができる。また、左右ガイドプレート22が上下ガイドプレート23において上下動することにより、ブロック板が上下動することができる。
【0032】
左右ガイドプレート22は、凸状板21の下側に配置されて凸状板21が左右方向に繰り返し移動するようにガイドすることができる。左右ガイドプレート22は、左右ガイド溝221及び上下突部222を備えていてもよい。
【0033】
左右ガイド溝221は、左右ガイドプレート22の左右方向の中心部において前後方向の長さに沿って長尺状に形成される溝であってもよい。左右ガイド溝221は、嵌入突部212が位置付けられる高さに形成され、嵌入突部212の左右の幅の長さよりも長い幅に形成されてもよい。左右ガイド溝221には凸状板21の嵌入突部212が嵌入されてもよい。嵌入突部212は、左右ガイド溝221内においてモーターなどの動力装置(図示せず)により所定の範囲内において設定された速度にて左右方向に繰り返し移動することができる。
【0034】
上下突部222は、左右ガイドプレート22の下面から下方に向かって所定の長さに突設されてもよい。
【0035】
上下ガイドプレート23は、凸状板21の下側に配置されて凸状板21が上下方向に繰り返し移動するようにガイドすることができる。上下ガイドプレート23は、上下ガイド溝231を備えていてもよい。。
【0036】
上下ガイド溝231は、上下ガイドプレート23の左右方向の中心部において前後方向に沿って長尺状に形成される溝であってもよい。上下ガイド溝231は、上下突部222が嵌入可能に形成されてもよい。上ガイド溝には左右ガイドプレート22の上下突部222が嵌入されてもよい。上下突部222は、上下ガイド溝231内においてモーターなどの動力装置(図示せず)により所定の範囲内において設定された速度にて上下方向に繰り返し移動することができる。
【0037】
凸状板21を左右に動くときには、凸状板21が左右ガイドプレート22上において左右方向に繰り返し移動し、凸状板21が上下に動くときには、凸状板21と左右ガイドプレート22は互いに固定された状態で左右ガイドプレート22が上下ガイドプレート23において上下に繰り返し移動することができる。
【0038】
凸状板21が左右ガイドプレート22又は上下ガイドプレート23により左右又は上下に動くことにより、凸状板21の上側に位置付けられたペット犬に刺激を加えてペット犬がハウジング10内において足を繰り返し動くようにできる。ペット犬が足を繰り返し動くことにより、後述する洗浄部30の洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331にペット犬の足が多数回触れることになり、その結果、多回数にわたって足裏が拭かれるように誘導することができる。
【0039】
本発明においては、凸状板21と、左右ガイドプレート22及び上下ガイドプレート23の順に連結されることを例にとって説明したが、凸状板21と、上下ガイドプレート23及び左右ガイドプレート22の順に連結されて作動されてもよい。
【0040】
ここで、
図1及び
図3を参照すると、洗浄部30は、洗い部31と、濯ぎ部32及び乾燥部33の3つの領域に区分けされて形成されてもよい。洗浄部30は、動き誘導部20の上部に形成されてもよい。一例として、洗浄部30は、動き誘導部20の上部には石鹸の泡の付いた洗いティッシュ311を有する洗い部31と、水の付いた濯ぎティッシュ321を有する濯ぎ部32及び乾燥状態の乾燥ティッシュ331を有する乾燥部33が後方から前方へとこの順に配置されてもよい。
【0041】
洗浄部30は、洗い部31と、濯ぎ部32と、乾燥部33と、ロール支持部34と、駆動部35及びガイド軸36を備えていてもよい。。
【0042】
洗い部31は、ハウジング10の後方部に形成されてもよい。洗い部31は、洗いティッシュ311と、第1の供給ロール312及び第1の巻き取りロール313を備えていてもよい。。
【0043】
洗いティッシュ311は、石鹸の泡の付いた状態であってもよい。洗いティッシュ311にペット犬の足が触れることにより、石鹸の泡がペット犬の足に付くことができる。洗いティッシュ311は、トイレットペーパー、布地などの材質から形成されてもよい。
【0044】
第1の供給ロール312には、洗いティッシュ311が巻き付けられており、第1の供給ロール312が回転することにつれて、洗いティッシュ311が繰り出されて動き誘導部20の上側の後方部に未使用の清浄な洗いティッシュ311が供給されることができる。
【0045】
第1の巻き取りロール313には、使用済みの洗いティッシュ311が巻き付けられていてもよい。第1の供給ロール312が回転して清浄な洗いティッシュ311が供給されるとき、第1の巻き取りロール313もつれ回転して使用済みの洗いティッシュ311を巻き取ることができる。このとき、第1の巻き取りロール313の速度は、第1の供給ロール312の回転速度と同じであってもよい。
【0046】
ペット犬がハウジング10の後方部に入り込むことにより、ハウジング10の後方に配置された洗いティッシュ311にペット犬の足が触れながら足が洗われ得る。
【0047】
濯ぎ部32は、ハウジング10の中心部に形成されてもよい。濯ぎ部32は、濯ぎティッシュ321と、第2の供給ロール322及び第2の巻き取りロール323を備えていてもよい。。
【0048】
濯ぎティッシュ321は、清浄な水が付いた状態であってもよい。濯ぎティッシュ321にペット犬の足が触れることにより、ペット犬の足に付いた石鹸の泡が吸収され、濯ぎティッシュ321内に吸収されている清浄な水がペット犬の足に付くことができる。濯ぎティッシュ321は、トイレットペーパー、布地などの材質から形成されてもよい。
【0049】
第2の供給ロール322には、濯ぎティッシュ321が巻き付けられており、第2の供給ロール322が回転することにつれて、濯ぎティッシュ321が繰り出されて動き誘導部20の上側の中心部に未使用の清浄な濯ぎティッシュ321が供給されることができる。
【0050】
第2の巻き取りロール323には、使用済みの濯ぎティッシュ321が巻き付けられてもよい。第2の供給ロール322が回転して清浄な濯ぎティッシュ321が供給されるとき、第2の巻き取りロール323もつれ回転して使用済みの濯ぎティッシュ321を巻き取ることができる。このとき、第2の巻き取りロール323の速度は、第2の供給ロール322の回転速度と同じであってもよい。
【0051】
ペット犬がハウジング10の中心部に入り込むことにより、ハウジング10の中心部に配置された濯ぎティッシュ321にペット犬の足が触れながら、足が濯がれ得る。
【0052】
乾燥部33は、ハウジング10の前方部に形成されてもよい。乾燥部33は、乾燥ティッシュ331と、第3の供給ロール332及び第3の巻き取りロール333を備えていてもよい。。
【0053】
乾燥ティッシュ331は、乾燥状態のティッシュであってもよい。乾燥ティッシュ331にペット犬の足が触れることにより、ペット犬の足に付いた水が乾燥ティッシュ331に吸収されることができる。乾燥ティッシュ331は、トイレットペーパー、布地など液体を吸収可能な材質から形成されてもよい。
【0054】
第3の供給ロール332には乾燥ティッシュ331が巻き付けられており、第3の供給ロール332が回転することにつれて、乾燥ティッシュ331が繰り出されて動き誘導部20の上側の前方部に未使用の清浄な乾燥ティッシュ331が供給されることができる。
【0055】
第3の巻き取りロール333には、使用済みの乾燥ティッシュ331が巻き付けられてもよい。第3の供給ロール332が回転して清浄な乾燥ティッシュ331が供給されるとき、第3の巻き取りロール333もつれ回転して使用済みの乾燥ティッシュ331を巻き取ることができる。このとき、第3の巻き取りロール333の速度は、第3の供給ロール332の回転速度と同じであってもよい。
【0056】
ペット犬がハウジング10の前方部に入り込むことにより、ハウジング10の前方に配置された乾燥ティッシュ331にペット犬の足が触れながら足に水気が吸収されることができる。
【0057】
このように、ペット犬がハウジング10の後方から前方へと通過しながら、洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331をこの順に踏み込みながら足が洗われ得る。
【0058】
ロール支持部34は、複数の供給ロール312、322、332と複数の巻き取りロール313、323、333を支持することができる。
【0059】
駆動部35は、複数の供給ロール312、322、332と複数の巻き取りロール313、323、333に連結されて供給ロールと巻き取りロールを回転させることができる。一例として、駆動部35は、複数の供給ロール312、322、332と複数の巻き取りロール313、323、333を同時に回転させるように単一のものとして構成されてもよく、複数の供給ロール312、322、332と複数の巻き取りロール313、323、333にそれぞれ連結されてそれぞれの回転を制御してもよい。本発明においては、複数の供給ロール312、322、332と連結され、複数の巻き取りロール313、323、333と連結されることを例にとって説明する。
【0060】
ガイド軸36は、回転する洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331をガイドすることができる。具体的には、ガイド軸36は、第1の側部12の内側に配置され、第1の側部12側の外周面に洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331が包み込まれるように配置されてもよい。
【0061】
具体的には、以下では、
図1から
図3に示す実施形態の洗浄部30のレイアウト及び構造について説明する。
【0062】
第2の側部13の下部には、洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331のそれぞれがハウジング10の内外部に貫通するように貫通部14が形成されてもよい。
【0063】
第1の供給ロール312と、第2の供給ロール322及び第3の供給ロール332は、第2の側部13の外側に配置されてもよい。第1の巻き取りロール313と、第2の巻き取りロール323及び第3の巻き取りロール333は、第2の側部13の外側において第1の供給ロール312と、第2の供給ロール322及び第3の供給ロール332のそれぞれの下側に配置されてもよい。
【0064】
第1の供給ロール312と、第2の供給ロール322及び第3の供給ロール332は、前後方向に沿って一列に配置され、互いにつながっていてもよい。また、第1の巻き取りロール313と、第2の巻き取りロール323及び第3の巻き取りロール333は、前後方向に沿って一列に配置され、互いにつながっていてもよい。このとき、ロール支持部34は、第1の供給ロール312と第1の巻き取りロール313の前方部を支持し、第3の供給ロール332と第3の巻き取りロール333の後方部を支持することができる。
【0065】
また、一列につながっている第1の供給ロール312と、第2の供給ロール322及び第3の供給ロール332は、1本の軸により連結され、この軸が1つの駆動部35と連結されて、同時に回転することができる。一例として、駆動部35は、第3の供給ロール332の後方に連結されてもよい。
【0066】
同様に、一列につながっている第1の巻き取りロール313と、第2の巻き取りロール323及び第3の巻き取りロール333は、1本の軸により連結され、この軸が1つの駆動部35と連結されて同時に回転することができる。一例として、駆動部35は、第3の巻き取りロール333の後方に連結されてもよい。
【0067】
ガイド軸36は、第1の側部12の内側に配置されてもよい。ガイド軸36の右側の外周面に洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331が包み込まれるように配置されて、洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331の供給及び巻き取りをガイドすることができる。
【0068】
具体的には、複数の供給ロール312、322、332と複数の巻き取りロール313、323、333がハウジング10の第2の側部13の外側に配置された状態であるとき、洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331のそれぞれは、第2の側部13の外側から貫通部14を介してハウジング10の内部に引き込まれて第1の側部12側に供給されることができる。したがって、ハウジング10内に第1の側部12と第2の側部13との間に洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331が拡開された状態で配置されることができる。
【0069】
第1の側部12側に供給された洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331のそれぞれは、ガイド軸36を基準として回転して再び第2の側部13の外側に引き出されることができる。すなわち、ガイド軸36を基準として洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331が上下に配置されてもよい。
【0070】
足置き部40は、洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331の上部に位置づけられる格子状の板であってもよい。足置き部40は、ペット犬の動きにつれて、洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331が移動したりひきちぎれたりしないように、洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331の上面に載置されて洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331を固定及び支持することができる。
【0071】
但し、ペット犬の足が洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331に触れるように、足置き部40は、格子状の薄い板状に形成されてもよい。一例として、足置き部40は、格子状のシリコンから形成されてもよい。
【0072】
図5は、本発明の一実施形態に係るペット犬の足洗い装置1を示す図であり、
図6は、
図5に示すペット犬の足洗い装置1を正面から眺めた図である。
【0073】
図5及び
図6を参照すると、複数の供給ロール312、322、332は、底部11の下部の左側に配置され、複数の巻き取りロール313、323、333は、底部11の下部の右側に配置されてもよい。
図5及び
図6に示すペット犬の足洗い装置1は、
図1から
図4に示すペット犬の足洗い装置1といずれも対応する構成要素を備えるが、但し、複数の供給ロール312、322、332及び複数の巻き取りロール313、323、333のレイアウトにのみ相違点がある。以下では、このような相違点についてのみ説明する。
【0074】
第1の側部12及び第2の側部13の下部には、洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331のそれぞれがハウジング10の内外部に貫通するように貫通部14が形成されてもよい。第1の供給ロール312と、第2の供給ロール322及び第3の供給ロール332は、第2の側部13の外側に配置され、第1の巻き取りロール313と、第2の巻き取りロール323及び第3の巻き取りロール333は、第1の側部12の下側に配置されてもよい。このような場合、洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331のそれぞれは、第2の側部13の外側からハウジング10の内側へと供給されて第1の側部12の外側に引き出されることができる。
【0075】
図7は、本発明の一実施形態に係るペット犬の足洗い装置1にティッシュ離隔部50が配設されたことを示す図であり、
図8は、本発明の一実施形態に係るティッシュ離隔部50が配設されたペット犬の足洗い装置1を示す図であり、
図9は、
図7に示すティッシュ離隔部50が洗浄部30に配設されて作動されることを概略的に示す図である。
【0076】
図7から
図9を参照すると、ペット犬の足洗い装置1は、ティッシュ離隔部50をさらに備えていてもよい。。ティッシュ離隔部50は、復元部51及び離隔部52を備えていてもよい。
【0077】
復元部51は、ガイド軸36にガイド軸36の周りに沿って複数回巻き回される形態のものであってもよい。
【0078】
離隔部52は、復元部51の端部からハウジング10の内側へと所定の長さだけ突出してもよい。このとき、離隔部52は、ガイド軸36を基準として上側に配置されたティッシュの下面と接触するように位置付けられてもよい。
【0079】
一例として、復元部51と離隔部52とからなるティッシュ離隔部50は、前後方向に長尺状に形成されるが、ガイド軸36に巻き付けられる形態の板バネの形状に形成されてもよい。
【0080】
ティッシュ離隔部52は、
図7に示すように、ハウジング10の内側に配置されてもよいし、
図9に示すように、ガイド軸36とともにハウジング10の外側に配置されてもよい。
【0081】
以下では、
図8に基づいて、ティッシュ離隔部50の作動方法について説明する。
【0082】
図8aは、ペット犬がハウジング10内に進入する前の状態である。ペット犬が足置き部40と洗浄部30を踏み込んでいない状態では、ガイド軸36を基準として上側に位置付けられた清浄な洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331は、ガイド軸36を基準として下側に位置付けられた使用済みの洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331から離れている状態である。
【0083】
この後、ペット犬がハウジング10内に進入して足置き部40と洗浄部30を踏み込むと、
図8bに示すように、ペット犬の体重により足置き部40とガイド軸36を基準として上側に位置付けられた清浄な洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331がガイド軸36を基準として下側に位置付けられた使用済みの洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331と接触された状態となる。
【0084】
仮に、このように、ガイド軸36の上側と下側の洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331が密着された状態が保たれると、ペット犬の足洗いが終わった後、供給ロール312、322、332と巻き取りロール313、323、333の回転につれて、洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331の円滑な繰り出し及び巻き取りが行われ難い。
【0085】
したがって、ティッシュ離隔部50を用いて、上側の洗いティッシュ311、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331と、下側の洗いティッシュ311、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331と、を離し合うことにより、供給ロール312、322、332から洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331が供給される過程と、巻き取りロール313、323、333から洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331が巻き取られる過程と、が円滑に行われることが可能になる。
【0086】
具体的には、
図8cに示すように、板バネの形状に形成されるティッシュ離隔部50は、ペット犬がハウジング10の外側に出ていくことにより押圧する力が取り除かれれば、ガイド軸36に巻き付けられている復元部51の弾性力により回転することになる。これにより、下方に向かって斜めに位置づけられていた離隔部52が上昇しながら、
図8dに示すように、上側の洗いティッシュ311、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331と、下側の洗いティッシュ311、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331と、を離し合うことができる。
【0087】
図10は、本発明の一実施形態に係るペット犬の足洗い装置1にティッシュ離隔モジュール500が配設されたことを示す図であり、
図11は、本発明の一実施形態に係るティッシュ離隔モジュール500を示す図であり、
図12は、
図11に係るティッシュ離隔部50が洗浄部30に配設されて作動されることを概略的に示す図である。
【0088】
図10から
図12を参照すると、ティッシュ離隔モジュール500は、ティッシュ離隔部50と同一の機能及び効果を有し、構造的な相違点がある。以下では、構成及び構造的な相違点について説明する。
【0089】
図10に示されているように、ティッシュ離隔モジュール500は、上側の洗いティッシュ311、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331と、下側の洗いティッシュ311、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331との間において複数の個所に配置されてもよい。
【0090】
図11に示されているように、ティッシュ離隔モジュール500は、胴体部510と、突出部520及び弾性部530を備えていてもよい。突出部520により胴体部510の内側に突出部520が嵌入及び突出することができる。
【0091】
図12に基づいて、ティッシュ離隔モジュール500の作動方法について説明すれば、
図12aに示されているように、ティッシュ離隔モジュール500は、上側の洗いティッシュ311、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331と、下側の洗いティッシュ311、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331との間に配置されてもよい。
【0092】
この後、ペット犬がハウジング10内に進入して足置き部40と洗浄部30を踏み込むと、
図12bに示すように、ペット犬の体重により足置き部40とガイド軸36を基準として上側に位置付けられた清浄な洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331がガイド軸36を基準として下側に位置付けられた使用済みの洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331と接触された状態となる。このとき、突出部520は、胴体部510内側に嵌入され、弾性部530は、圧縮され得る。
【0093】
この後、ペット犬がハウジング10の外側に出て行った後には、
図12cに示すように、弾性部530の復元しようとする力により突出部520が胴体部510の外側に突出してもよい。突出部520が胴体部510から上昇するように突出することにより、ガイド軸36を基準として上側に位置付けられた清浄な洗いティッシュ311、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331と、ガイド軸36を基準として下側に位置付けられた使用済みの洗いティッシュ311、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331を離隔させることができる。
【0094】
図13は、本発明の一実施形態に係る凸状板21が複数の領域に区分けされたことを示す図であり、
図14は、本発明の一実施形態に係る構成を示すブロック図である。
【0095】
図13及び
図14を参照すると、本発明の一実施形態に係るペット犬の足洗い装置1は、制御部60と、ティッシュ詰め替え判断部70と、振動強さ判断部80及び重さ感知部90を備えていてもよい。。
【0096】
制御部60は、ティッシュ詰め替え判断部70と、振動強さ判断部80及び重さ感知部90と信号を送受することができる。また、制御部60は、駆動部35を制御することができる。
【0097】
ティッシュ詰め替え判断部70は、駆動部35が複数の供給ロール312、322、332と複数の巻き取りロール313、323、333を作動させて、使用済みの洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331は巻き取りロール313、323、333にそれぞれ巻き取られるようにし、清浄な洗いティッシュ311と、濯ぎティッシュ321及び乾燥ティッシュ331が巻き取りロール313、323、333からそれぞれ繰り出されるようにすることができる。
【0098】
ティッシュ詰め替え判断部70は、動き誘導部20の作動に応じて判断することができる。具体的には、凸状板21が左右方向に移動したり、上下方向に移動したりした後に所定の時間が経った場合に、使用済みと判断することができる。このような場合、制御部60にティッシュ詰め替え信号を伝送して制御部60が駆動部35を作動させて複数の供給ロール312、322、332と複数の巻き取りロール313、323、333が回転するようにすることができる。
【0099】
あるいは、ティッシュ詰め替え判断部70は、後述する重さ感知部90において重さが感知された後、所定の時間の間に重さが感知されない場合、制御部60にティッシュ詰め替え信号を伝送することができる。一例として、重さ感知部90において重さが感知されれば、使用し始めたと判断し、この後、重さの感知が終わると、使用済みと判断することができる。
【0100】
振動強さ判断部80は、重さ感知部90において感知するペット犬の体重に応じて、振動の強さを判断することができる。例えば、ペット犬の体重が1kg~5kgである場合、小型犬と判断し、振動の強さを1~3段階に調節するように制御部60に振動強さ信号を伝送することができる。あるいは、ペット犬の体重が6kg~13kgである場合、中型犬と判断し、振動の強さを4~6段階に調節するように制御部60に振動強さ信号を伝送することができる。あるいは、ペット犬の体重が14kg~20kgである場合、大型犬と判断し、振動の強さを7~9段階に調節するように制御部60に振動強さ信号を伝送することができる。
【0101】
重さ感知部90は、上下ガイドプレート23内に配設されてペット犬の重さを測定することができる。一例として、重さ感知部90は、洗い部31が配置される後方部に相当する凸状板21の下側に配置されて、ペット犬が最初に前足を上げたとき、前足の重さに応じたペット犬の体重を算出して小型犬、中型犬、大型犬の一つと判断することができる。
【0102】
このように、制御部60は、ティッシュ詰め替え判断部70と、振動強さ判断部80及び重さ感知部90と信号を送受信して振動の強さ及びティッシュの詰め替えを制御することができる。
【0103】
さらに、凸状板21は、複数の領域に区分けされてそれぞれ上下方向に移動することができる。一例として、
図13に示されているように、凸状板21は、後方、中心部、前方に前後方向に沿って3つの領域に区分けされてそれぞれ別々に駆動されてもよいし、左右方向に2つに区分けされてそれぞれ別々に駆動されてもよい。
【0104】
複数の領域に区分けされた凸状板21がそれぞれ別々に上下に動くことにより、ペット犬にさらなる刺激を与えて、ペット犬の動きを増やすことができる。したがって、ペット犬が足を上げたり着けたりすることを繰り返し行う回数を増やして足の洗浄力を高めることができる。
【0105】
以上、本発明の代表的な実施形態について詳しく説明したが、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者は、上述した実施形態に対して本発明の範ちゅうから逸脱しない限りにおいて多種多様な変形を加えることが可能であるということが理解できる筈である。よって、本発明の権利範囲は、説明された実施形態に限られて定められてはならず、後述する特許請求の範囲と均等なものによって定められるべきである。
【国際調査報告】