(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-21
(54)【発明の名称】表示駆動方法、表示駆動装置及び表示装置
(51)【国際特許分類】
G09G 3/20 20060101AFI20240313BHJP
G09G 3/36 20060101ALI20240313BHJP
【FI】
G09G3/20 621C
G09G3/20 621B
G09G3/20 623U
G09G3/20 622P
G09G3/20 611J
G09G3/36
G09G3/20 623C
G09G3/20 650J
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023527436
(86)(22)【出願日】2021-04-09
(85)【翻訳文提出日】2023-05-08
(86)【国際出願番号】 CN2021086200
(87)【国際公開番号】W WO2022213366
(87)【国際公開日】2022-10-13
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】512116114
【氏名又は名称】北京京▲東▼方▲顯▼示技▲術▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING BOE DISPLAY TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.118 Jinghaiyilu,BDA,Beijing 100176,P.R.China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ ▲東▼川
(72)【発明者】
【氏名】廖 燕平
(72)【発明者】
【氏名】▲繆▼ ▲應▼蒙
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲銀▼▲龍▼
(72)【発明者】
【氏名】姚 ▲樹▼林
(72)【発明者】
【氏名】邵 喜斌
(72)【発明者】
【氏名】李 承▲ミン▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 建▲涛▼
【テーマコード(参考)】
5C006
5C080
【Fターム(参考)】
5C006AA14
5C006AC24
5C006AC28
5C006AF42
5C006AF44
5C006AF50
5C006BB15
5C006BC03
5C006BC11
5C006BC20
5C006FA14
5C006FA37
5C080AA10
5C080BB05
5C080CC03
5C080DD02
5C080DD07
5C080DD08
5C080EE29
5C080JJ02
5C080JJ04
5C080JJ07
5C080KK02
5C080KK03
5C080KK08
5C080KK23
5C080KK43
5C080KK47
(57)【要約】
表示駆動方法、表示駆動装置及び表示装置である。該表示駆動方法は、奇数フレームを表示する時に、表示アレイに奇数フレームの第1パリティ行データを提供し、第1パリティ行データの実データに基づき表示アレイの第3パリティ行を表示させ、第1パリティ行データの補間データに基づき表示アレイの第4パリティ行を表示させるステップと、偶数フレームを表示する時に、表示パネルに偶数フレームの第2パリティ行データを提供し、第2パリティ行データの実データに基づき表示アレイの第4パリティ行を表示させ、第2パリティ行データの補間データに基づき表示アレイの第3パリティ行を表示させるステップとを含み、表示する前に表示アレイのいずれかの行は2行の充電時間を有し、いずれかの行の2行の充電時間はいずれもその対応する実データに基づいて充電を行うことに用いられる場合、実データに基づきその行を表示し、そうでない場合、補間データに基づきその行を表示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示駆動方法であって、
奇数フレームを表示する時に、表示アレイに前記奇数フレームの第1パリティ行データを提供し、前記第1パリティ行データの実データに基づき前記表示アレイの第3パリティ行を表示させ、前記第1パリティ行データの補間データに基づき前記表示アレイの第4パリティ行を表示させるステップと、
偶数フレームを表示する時に、前記表示アレイに前記偶数フレームの第2パリティ行データを提供し、前記第2パリティ行データの実データに基づき前記表示アレイの第4パリティ行を表示させ、前記第2パリティ行データの補間データに基づき前記表示アレイの第3パリティ行を表示させるステップと、を含み、
表示する前に前記表示アレイのいずれかの行は2行の充電時間を有し、
前記表示アレイのいずれかの行が実データに基づき表示される場合、前記いずれかの行の2行の充電時間はいずれも前記いずれかの行の対応する実データに基づいて前記いずれかの行を充電することに用いられ、
前記表示アレイのいずれかの行が補間データに基づき表示される場合、前記いずれかの行の2行の充電時間のうちの後の行の充電時間は、前記いずれかの行の1つの隣接する行の対応する実データに基づいて前記いずれかの行を充電することに用いられ、前記いずれかの行の2行の充電時間のうちの前の行の充電時間は、前記いずれかの行の別の隣接する行の対応する実データに基づいて前記いずれかの行を充電することに用いられ又は前記いずれかの行を充電することに用いられず、
前記第1パリティ行データは奇数行データ及び偶数行データの一方であり、前記第2パリティ行データは奇数行データ及び偶数行データの他方であり、
前記第3パリティ行は奇数行及び偶数行の一方であり、前記第4パリティ行は奇数行及び偶数行の他方である、表示駆動方法。
【請求項2】
複数フレームを表示する時に、各フレームのデータ極性を周期的に変更するステップをさらに含み、
前記データ極性は反対の第1極性及び第2極性を含む、請求項1に記載の表示駆動方法。
【請求項3】
前記各フレームのデータ極性の第1最小変化周期は2フレームであり、
前記第1最小変化周期において、一方のフレームのデータ極性は前記第1極性であり、他方のフレームのデータ極性は前記第2極性である、請求項2に記載の表示駆動方法。
【請求項4】
前記各フレームのデータ極性の第1最小変化周期は4nフレームであり、nは1以上の正の整数であり、
前記第1最小変化周期において、n個の奇数フレームデータとn個の偶数フレームのデータ極性は前記第1極性であり、その他のn個の奇数フレームデータとn個の偶数フレームのデータ極性は前記第2極性である、請求項2に記載の表示駆動方法。
【請求項5】
nは1に等しく又は2に等しい、請求項4に記載の表示駆動方法。
【請求項6】
複数フレームを表示する時に、前記各フレームのデータ極性とデータマッピング関係との最小共通周期において、各データマッピング関係が前記第1極性に対応すると同時に前記第2極性に対応するように、各フレームのデータマッピング関係を周期的に変更する、請求項2~5のいずれか1項に記載の表示駆動方法。
【請求項7】
前記最小共通周期において、前記第1極性に対応する各前記データマッピング関係の数は前記第2極性に対応する前記各データマッピング関係の数に等しい、請求項6に記載の表示駆動方法。
【請求項8】
前記データマッピング関係は、第1データマッピング関係、第2データマッピング関係、第3データマッピング関係及び第4データマッピング関係からなる集合から選択される少なくとも1種を含み、
前記第1データマッピング関係は、前記表示アレイの奇数行が1フレームの奇数行データを表示する実データに対応し、前記表示アレイの偶数行が該フレームの奇数行データを表示する補間データに対応することを含み、
前記第2データマッピング関係は、前記表示アレイの奇数行が1フレームの偶数行データを表示する実データに対応し、前記表示アレイの偶数行が該フレームの偶数行データを表示する補間データに対応することを含み、
前記第3データマッピング関係は、前記表示アレイの偶数行が1フレームの奇数行データを表示する実データに対応し、前記表示アレイの奇数行が該フレームの奇数行データを表示する補間データに対応することを含み、
前記第4データマッピング関係は、前記表示アレイの偶数行が1フレームの偶数行データを表示する実データに対応し、前記表示アレイの奇数行が該フレームの偶数行データを表示する補間データに対応することを含む、請求項6又は7に記載の表示駆動方法。
【請求項9】
前記各フレームのデータマッピング関係の第2最小変化周期は4フレームであり、
前記表示駆動方法は、
前記第2最小変化周期における第x1フレームを表示する時に、前記表示アレイに前記第x1フレームの奇数行データを提供し、前記第1データマッピング関係に基づいて前記表示アレイを表示させるステップと、
前記第2最小変化周期における第x2フレームを表示する時に、前記表示アレイに前記第x2フレームの偶数行データを提供し、前記第2データマッピング関係に基づいて前記表示アレイを表示させるステップと、
前記第2最小変化周期における第x3フレームを表示する時に、前記表示アレイに前記第x3フレームの奇数行データを提供し、前記第3データマッピング関係に基づいて前記表示アレイを表示させるステップと、
前記第2最小変化周期における第x4フレームを表示する時に、前記表示アレイに前記第x4フレームの偶数行データを提供し、前記第4データマッピング関係に基づいて前記表示アレイを表示させるステップとを含み、
集合{x1,x2,x3,x4}は集合{1,2,3,4}と同じである、請求項8に記載の表示駆動方法。
【請求項10】
表示する前に前記表示アレイのいずれかの行は少なくとも1行の事前充電時間をさらに有し、前記少なくとも1行の事前充電時間は前記2行の充電時間の前にある、請求項1~9のいずれか1項に記載の表示駆動方法。
【請求項11】
第1ドライバ及び第2ドライバを含む表示駆動装置であって、
前記第1ドライバは、奇数フレームを表示する時に、表示アレイに前記奇数フレームの第1パリティ行データを提供し、及び、偶数フレームを表示する時に、前記表示アレイに前記偶数フレームの第2パリティ行データを提供するように構成され、
前記第2ドライバは、前記奇数フレームを表示する時に、前記第1パリティ行データの実データに基づき前記表示アレイの第3パリティ行を表示させ、前記第1パリティ行データの補間データに基づき前記表示アレイの第4パリティ行を表示させ、及び、前記偶数フレームを表示する時に、前記第2パリティ行データの実データに基づき前記表示アレイの第4パリティ行を表示させ、前記第2パリティ行データの補間データに基づき前記表示アレイの第3パリティ行を表示させるように構成され、
前記第1ドライバ及び前記第2ドライバはさらに、表示する前に前記表示アレイのいずれかの行に2行の充電時間を有させ、前記表示アレイのいずれかの行が実データに基づき表示される場合、前記いずれかの行の2行の充電時間を、いずれも前記いずれかの行の対応する実データに基づいて前記いずれかの行を充電することに用い、前記表示アレイのいずれかの行が補間データに基づき表示される場合、前記いずれかの行の2行の充電時間のうちの後の行の充電時間を、前記いずれかの行の1つの隣接する行の対応する実データに基づいて前記いずれかの行を充電することに用い、前記いずれかの行の2行の充電時間のうちの前の行の充電時間を、前記いずれかの行の別の隣接する行の対応する実データに基づいて前記いずれかの行を充電することに用い又は前記いずれかの行を充電することに用いないように構成され、
前記第1パリティ行データは奇数行データ及び偶数行データの一方であり、前記第2パリティ行データは奇数行データ及び偶数行データの他方であり、
前記第3パリティ行は奇数行及び偶数行の一方であり、前記第4パリティ行は奇数行及び偶数行の他方である、表示駆動装置。
【請求項12】
前記第1ドライバはさらに、複数フレームを表示する時に、各フレームのデータ極性を周期的に変更するように構成され、
前記データ極性は反対の第1極性及び第2極性を含む、請求項11に記載の表示駆動装置。
【請求項13】
前記各フレームのデータ極性の最小変化周期は4nフレームであり、nは1以上の正の整数であり、
前記第1最小変化周期において、n個の奇数フレームデータとn個の偶数フレームのデータ極性は前記第1極性であり、その他のn個の奇数フレームデータとn個の偶数フレームのデータ極性は前記第2極性である、請求項12に記載の表示駆動装置。
【請求項14】
前記第2ドライバはさらに、複数フレームを表示する時に、前記各フレームのデータ極性とデータマッピング関係との最小共通周期において、各データマッピング関係が前記第1極性に対応すると同時に前記第2極性に対応するように、各フレームのデータマッピング関係を周期的に変更するように構成される、請求項12又は13に記載の表示駆動装置。
【請求項15】
前記最小共通周期において、前記第1極性に対応する各前記データマッピング関係の数は前記第2極性に対応する前記各データマッピング関係の数に等しい、請求項14に記載の表示駆動装置。
【請求項16】
前記データマッピング関係は、第1データマッピング関係、第2データマッピング関係、第3データマッピング関係及び第4データマッピング関係からなる集合から選択される少なくとも1種を含み、
前記第1データマッピング関係は、前記表示アレイの奇数行が1フレームの奇数行データを表示する実データに対応し、前記表示アレイの偶数行が該フレームの奇数行データを表示する補間データに対応することを含み、
前記第2データマッピング関係は、前記表示アレイの奇数行が1フレームの偶数行データを表示する実データに対応し、前記表示アレイの偶数行が該フレームの偶数行データを表示する補間データに対応することを含み、
前記第3データマッピング関係は、前記表示アレイの偶数行が1フレームの奇数行データを表示する実データに対応し、前記表示アレイの奇数行が該フレームの奇数行データを表示する補間データに対応することを含み、
前記第4データマッピング関係は、前記表示アレイの偶数行が1フレームの偶数行データを表示する実データに対応し、前記表示アレイの奇数行が該フレームの偶数行データを表示する補間データに対応することを含む、請求項14又は15に記載の表示駆動装置。
【請求項17】
前記各フレームのデータマッピング関係の第2最小変化周期は4フレームであり、
前記第1ドライバは、前記第2最小変化周期における第x1フレームを表示する時に、前記表示アレイに前記第x1フレームの奇数行データを提供し、前記第2最小変化周期における第x2フレームを表示する時に、前記表示アレイに前記第x2フレームの偶数行データを提供し、前記第2最小変化周期における第x3フレームを表示する時に、前記表示アレイに前記第x3フレームの奇数行データを提供し、前記第2最小変化周期における第x4フレームを表示する時に、前記表示アレイに前記第x4フレームの偶数行データを提供するように構成され、
前記第2ドライバは、前記第2最小変化周期における第x1フレームを表示する時に、前記第1データマッピング関係に基づいて前記表示アレイを表示させ、前記第2最小変化周期における第x2フレームを表示する時に、前記第2データマッピング関係に基づいて前記表示アレイを表示させ、前記第2最小変化周期における第x3フレームを表示する時に、前記第3データマッピング関係に基づいて前記表示アレイを表示させ、前記第2最小変化周期における第x4フレームを表示する時に、前記第4データマッピング関係に基づいて前記表示アレイを表示させるように構成され、
集合{x1,x2,x3,x4}は集合{1,2,3,4}と同じである、請求項16に記載の表示駆動装置。
【請求項18】
前記第2ドライバはさらに、表示する前に前記表示アレイのいずれかの行に少なくとも1行の事前充電時間をさらに有させるように構成され、前記少なくとも1行の事前充電時間は前記2行の充電時間の前にある、請求項11~17のいずれか1項に記載の表示駆動装置。
【請求項19】
前記第1ドライバはデータドライバを含み、前記第2ドライバはゲートドライバを含む、請求項11~18のいずれか1項に記載の表示駆動装置。
【請求項20】
請求項11~19のいずれか1項に記載の表示駆動装置を含む表示装置。
【請求項21】
前記表示装置は液晶表示装置である請求項20に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施例は表示駆動方法、表示駆動装置及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
解像度及びリフレッシュレートはディスプレイの性能を特徴付けるための2つの重要なパラメータである。一方で、ディスプレイの解像度が高いほど、表示される画面は精細になり、他方で、ディスプレイのリフレッシュレートが高いほど、表示される画面は滑らかになる。表示技術の発展に伴って、ディスプレイの解像度は絶えずに向上しており、例えば、現在、HD(High Definition、高解像度)、FHD(Full High Definition、フルHD)、UHD(Ultra High Definition、超高精細)、5K(表示における行解像度を指す)、8K(表示における行解像度を指す)等の様々な解像度のディスプレイがあり、同時に、ディスプレイのリフレッシュレートも絶えずに向上しており、例えば、現在、60Hz、120Hz、144Hz、165Hz、240Hz等の様々なリフレッシュレートのディスプレイがあり、それにより、ユーザー、特にゲームプレーヤーにより良好な視覚体験を提供することができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示の少なくともいくつかの実施例は表示駆動方法を提供し、該表示駆動方法は、奇数フレームを表示する時に、表示アレイに前記奇数フレームの第1パリティ行データを提供し、前記第1パリティ行データの実データに基づき前記表示アレイの第3パリティ行を表示させ、前記第1パリティ行データの補間データに基づき前記表示アレイの第4パリティ行を表示させるステップと、偶数フレームを表示する時に、前記表示アレイに前記偶数フレームの第2パリティ行データを提供し、前記第2パリティ行データの実データに基づき前記表示アレイの第4パリティ行を表示させ、前記第2パリティ行データの補間データに基づき前記表示アレイの第3パリティ行を表示させるステップとを含み、表示する前に前記表示アレイのいずれかの行は2行の充電時間を有し、前記表示アレイのいずれかの行が実データに基づき表示される場合、前記いずれかの行の2行の充電時間はいずれも前記いずれかの行の対応する実データに基づいて前記いずれかの行を充電することに用いられ、前記表示アレイのいずれかの行が補間データに基づき表示される場合、前記いずれかの行の2行の充電時間のうちの後の行の充電時間は、前記いずれかの行の1つの隣接する行の対応する実データに基づいて前記いずれかの行を充電することに用いられ、前記いずれかの行の2行の充電時間のうちの前の行の充電時間は、前記いずれかの行の別の隣接する行の対応する実データに基づいて前記いずれかの行を充電することに用いられ又は前記いずれかの行を充電することに用いられず、前記第1パリティ行データは奇数行データ及び偶数行データの一方であり、前記第2パリティ行データは奇数行データ及び偶数行データの他方であり、前記第3パリティ行は奇数行及び偶数行の一方であり、前記第4パリティ行は奇数行及び偶数行の他方である。
【0004】
例えば、本開示のいくつかの実施例に係る表示駆動方法は、複数フレームを表示する時に、各フレームのデータ極性を周期的に変更するステップをさらに含み、前記データ極性は反対の第1極性及び第2極性を含む。
【0005】
例えば、本開示のいくつかの実施例に係る表示駆動方法において、前記各フレームのデータ極性の第1最小変化周期は2フレームであり、前記第1最小変化周期において、一方のフレームのデータ極性は前記第1極性であり、他方のフレームのデータ極性は前記第2極性である。
【0006】
例えば、本開示のいくつかの実施例に係る表示駆動方法において、前記各フレームのデータ極性の第1最小変化周期は4nフレームであり、nは1以上の正の整数であり、前記第1最小変化周期において、n個の奇数フレームデータとn個の偶数フレームのデータ極性は前記第1極性であり、その他のn個の奇数フレームデータとn個の偶数フレームのデータ極性は前記第2極性である。
【0007】
例えば、本開示のいくつかの実施例に係る表示駆動方法において、nは1に等しく又は2に等しい。
【0008】
例えば、本開示のいくつかの実施例に係る表示駆動方法は、複数フレームを表示する時に、前記各フレームのデータ極性とデータマッピング関係との最小共通周期において、各データマッピング関係が前記第1極性に対応すると同時に前記第2極性に対応するように、各フレームのデータマッピング関係を周期的に変更するステップをさらに含む。
【0009】
例えば、本開示のいくつかの実施例に係る表示駆動方法において、前記最小共通周期において、前記第1極性に対応する各前記データマッピング関係の数は前記第2極性に対応する前記各データマッピング関係の数に等しい。
【0010】
例えば、本開示のいくつかの実施例に係る表示駆動方法において、前記データマッピング関係は、第1データマッピング関係、第2データマッピング関係、第3データマッピング関係及び第4データマッピング関係からなる集合から選択される少なくとも1種を含み、前記第1データマッピング関係は、前記表示アレイの奇数行が1フレームの奇数行データを表示する実データに対応し、前記表示アレイの偶数行が該フレームの奇数行データを表示する補間データに対応することを含み、前記第2データマッピング関係は、前記表示アレイの奇数行が1フレームの偶数行データを表示する実データに対応し、前記表示アレイの偶数行が該フレームの偶数行データを表示する補間データに対応することを含み、前記第3データマッピング関係は、前記表示アレイの偶数行が1フレームの奇数行データを表示する実データに対応し、前記表示アレイの奇数行が該フレームの奇数行データを表示する補間データに対応することを含み、前記第4データマッピング関係は、前記表示アレイの偶数行が1フレームの偶数行データを表示する実データに対応し、前記表示アレイの奇数行が該フレームの偶数行データを表示する補間データに対応することを含む。
【0011】
例えば、本開示のいくつかの実施例に係る表示駆動方法において、前記各フレームのデータマッピング関係の第2最小変化周期は4フレームであり、前記表示駆動方法は、前記第2最小変化周期における第x1フレームを表示する時に、前記表示アレイに前記第x1フレームの奇数行データを提供し、前記第1データマッピング関係に基づいて前記表示アレイを表示させるステップと、前記第2最小変化周期における第x2フレームを表示する時に、前記表示アレイに前記第x2フレームの偶数行データを提供し、前記第2データマッピング関係に基づいて前記表示アレイを表示させるステップと、前記第2最小変化周期における第x3フレームを表示する時に、前記表示アレイに前記第x3フレームの奇数行データを提供し、前記第3データマッピング関係に基づいて前記表示アレイを表示させるステップと、前記第2最小変化周期における第x4フレームを表示する時に、前記表示アレイに前記第x4フレームの偶数行データを提供し、前記第4データマッピング関係に基づいて前記表示アレイを表示させるステップとを含み、集合{x1,x2,x3,x4}は集合{1,2,3,4}と同じである。
【0012】
例えば、本開示のいくつかの実施例に係る表示駆動方法において、表示する前に前記表示アレイのいずれかの行は少なくとも1行の事前充電時間をさらに有し、前記少なくとも1行の事前充電時間は前記2行の充電時間の前にある。
【0013】
本開示の少なくともいくつかの実施例は、第1ドライバ及び第2ドライバを含む表示駆動装置をさらに提供し、前記第1ドライバは、奇数フレームを表示する時に、表示アレイに前記奇数フレームの第1パリティ行データを提供し、及び、偶数フレームを表示する時に、前記表示アレイに前記偶数フレームの第2パリティ行データを提供するように構成され、前記第2ドライバは、前記奇数フレームを表示する時に、前記第1パリティ行データの実データに基づき前記表示アレイの第3パリティ行を表示させ、前記第1パリティ行データの補間データに基づき前記表示アレイの第4パリティ行を表示させ、及び、前記偶数フレームを表示する時に、前記第2パリティ行データの実データに基づき前記表示アレイの第4パリティ行を表示させ、前記第2パリティ行データの補間データに基づき前記表示アレイの第3パリティ行を表示させるように構成され、前記第1ドライバ及び前記第2ドライバはさらに、表示する前に前記表示アレイのいずれかの行に2行の充電時間を有させ、前記表示アレイのいずれかの行が実データに基づき表示される場合、前記いずれかの行の2行の充電時間を、いずれも前記いずれかの行の対応する実データに基づいて前記いずれかの行を充電することに用い、前記表示アレイのいずれかの行が補間データに基づき表示される場合、前記いずれかの行の2行の充電時間のうちの後の行の充電時間を、前記いずれかの行の1つの隣接する行の対応する実データに基づいて前記いずれかの行を充電することに用い、前記いずれかの行の2行の充電時間のうちの前の行の充電時間を、前記いずれかの行の別の隣接する行の対応する実データに基づいて前記いずれかの行を充電することに用い又は前記いずれかの行を充電することに用いないように構成され、前記第1パリティ行データは奇数行データ及び偶数行データの一方であり、前記第2パリティ行データは奇数行データ及び偶数行データの他方であり、前記第3パリティ行は奇数行及び偶数行の一方であり、前記第4パリティ行は奇数行及び偶数行の他方である。
【0014】
例えば、本開示のいくつかの実施例に係る表示駆動装置において、前記第1ドライバはさらに、複数フレームを表示する時に、各フレームのデータ極性を周期的に変更するように構成され、前記データ極性は反対の第1極性及び第2極性を含む。
【0015】
例えば、本開示のいくつかの実施例に係る表示駆動装置において、前記各フレームのデータ極性の最小変化周期は4nフレームであり、nは1以上の正の整数であり、前記第1最小変化周期において、n個の奇数フレームデータとn個の偶数フレームのデータ極性は前記第1極性であり、その他のn個の奇数フレームデータとn個の偶数フレームのデータ極性は前記第2極性である。
【0016】
例えば、本開示のいくつかの実施例に係る表示駆動装置において、前記第2ドライバはさらに、複数フレームを表示する時に、前記各フレームのデータ極性とデータマッピング関係との最小共通周期において、各データマッピング関係が前記第1極性に対応すると同時に前記第2極性に対応するように、各フレームのデータマッピング関係を周期的に変更するように構成される。
【0017】
例えば、本開示のいくつかの実施例に係る表示駆動装置において、前記最小共通周期において、前記第1極性に対応する各前記データマッピング関係の数は前記第2極性に対応する前記各データマッピング関係の数に等しい。
【0018】
例えば、本開示のいくつかの実施例に係る表示駆動装置において、前記データマッピング関係は、第1データマッピング関係、第2データマッピング関係、第3データマッピング関係及び第4データマッピング関係からなる集合から選択される少なくとも1種を含み、前記第1データマッピング関係は、前記表示アレイの奇数行が1フレームの奇数行データを表示する実データに対応し、前記表示アレイの偶数行が該フレームの奇数行データを表示する補間データに対応することを含み、前記第2データマッピング関係は、前記表示アレイの奇数行が1フレームの偶数行データを表示する実データに対応し、前記表示アレイの偶数行が該フレームの偶数行データを表示する補間データに対応することを含み、前記第3データマッピング関係は、前記表示アレイの偶数行が1フレームの奇数行データを表示する実データに対応し、前記表示アレイの奇数行が該フレームの奇数行データを表示する補間データに対応することを含み、前記第4データマッピング関係は、前記表示アレイの偶数行が1フレームの偶数行データを表示する実データに対応し、前記表示アレイの奇数行が該フレームの偶数行データを表示する補間データに対応することを含む。
【0019】
例えば、本開示のいくつかの実施例に係る表示駆動装置において、前記各フレームのデータマッピング関係の第2最小変化周期は4フレームであり、前記第1ドライバは、前記第2最小変化周期における第x1フレームを表示する時に、前記表示アレイに前記第x1フレームの奇数行データを提供し、前記第2最小変化周期における第x2フレームを表示する時に、前記表示アレイに前記第x2フレームの偶数行データを提供し、前記第2最小変化周期における第x3フレームを表示する時に、前記表示アレイに前記第x3フレームの奇数行データを提供し、前記第2最小変化周期における第x4フレームを表示する時に、前記表示アレイに前記第x4フレームの偶数行データを提供するように構成され、前記第2ドライバは、前記第2最小変化周期における第x1フレームを表示する時に、前記第1データマッピング関係に基づいて前記表示アレイを表示させ、前記第2最小変化周期における第x2フレームを表示する時に、前記第2データマッピング関係に基づいて前記表示アレイを表示させ、前記第2最小変化周期における第x3フレームを表示する時に、前記第3データマッピング関係に基づいて前記表示アレイを表示させ、前記第2最小変化周期における第x4フレームを表示する時に、前記第4データマッピング関係に基づいて前記表示アレイを表示させるように構成され、集合{x1,x2,x3,x4}は集合{1,2,3,4}と同じである。
【0020】
例えば、本開示のいくつかの実施例に係る表示駆動装置において、前記第2ドライバはさらに、表示する前に前記表示アレイのいずれかの行に少なくとも1行の事前充電時間をさらに有させるように構成され、前記少なくとも1行の事前充電時間は前記2行の充電時間の前にある。
【0021】
例えば、本開示のいくつかの実施例に係る表示駆動装置において、前記第1ドライバはデータドライバを含み、前記第2ドライバはゲートドライバを含む。
【0022】
本開示の少なくともいくつかの実施例は、本開示のいずれかの実施例に係る表示駆動装置を含む表示装置をさらに提供する。
【0023】
例えば、本開示のいくつかの実施例に係る表示装置において、前記表示装置は液晶表示装置である。
【0024】
本開示の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例の図面を簡単に説明し、明らかなように、下記説明における図面は本開示のいくつかの実施例に関するものに過ぎず、本開示を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図3】
図3は本開示のいくつかの実施例に係る表示駆動方法のフローチャートである。
【
図4A-4D】
図4A~4Dは本開示のいくつかの実施例に係る4種のデータマッピング関係のそれぞれ対応するGOAの充電のタイミング図である。
【
図5】
図5は本開示のいくつかの実施例に係るPOL信号とデータマッピング関係の1つの設置態様の概略図である。
【
図6】
図6は本開示のいくつかの実施例に係るPOL信号とデータマッピング関係の別の設置態様の概略図である。
【
図7】
図7は本開示のいくつかの実施例に係るPOL信号とデータマッピング関係のさらに別の設置態様の概略図である。
【
図8】
図8は本開示のいくつかの実施例に係る表示駆動装置の概略ブロック図である。及び
【
図9】
図9は本開示のいくつかの実施例に係る表示装置の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本開示の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下では本開示の実施例の図面を参照しながら、本開示の実施例の技術的解決手段を明確で、完全に説明する。もちろん、説明される実施例は本開示の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。説明される本開示の実施例に基づき、当業者が創造的な労働を必要とせずに得る全ての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0027】
特に定義されない限り、本開示で使用される技術用語又は科学用語は、当業者が理解できる一般的な意味を有する。本開示で使用される「第1」、「第2」及び類似する用語は、何らかの順序、数又は重要性を示すものではなく、異なる構成要素を区別するためのものに過ぎない。同様に、「1つ」、「一」又は「該」等の類似する用語は、数の制限を示すものではなく、少なくとも1つが存在することを示す。「備える」又は「含む」等の類似する用語は、該用語の前に記載された素子又は部材が、該用語の後に列挙される素子又は部材及びそれらの同等物を含むことを指し、他の素子又は部材を排除しない。「接続」又は「連結」等の類似する用語は、物理的又は機械的接続に限定されず、直接接続されるか間接的に接続されるかにかかわらず、電気的接続を含んでもよい。「上」、「下」、「左」、「右」等は、相対位置関係を示すことのみに用いられ、説明対象の絶対位置が変化すると、該相対位置関係もそれに対応して変化する可能性がある。
【0028】
図1は表示装置の構造概略図である。
図1に示すように、該表示装置は表示パネル1を含み、表示パネル1は表示領域AAを含み、表示領域AAには画素アレイが設置され、該画素アレイはアレイ状に配置された複数のサブ画素10を含む。例えば、該表示パネル1は液晶表示パネルであってもよく、すなわち、該表示装置は液晶表示装置であるが、これに限定されず、例えば、該複数のサブ画素10は通常複数種の色サブ画素を含み、該複数種の色サブ画素は通常第1色サブ画素、第2色サブ画素及び第3色サブ画素を含み、例えば、第1色、第2色及び第3色は3原色(例えば、赤、緑及び青)であってもよいが、これに限定されない。説明の便宜上、
図1における複数のサブ画素10は行列形式で並べられることを例として説明される。この場合に、水平方向に一列に並べられるサブ画素10は1行のサブ画素と呼称され、垂直方向に一列に並べられるサブ画素10は1列のサブ画素と呼称される。
【0029】
例えば、
図1に示すように、該表示装置は、ゲート駆動回路20(「走査駆動回路」、「ゲートドライバ」とも呼称される)及びデータ駆動回路30(「ソース駆動回路」、「データドライバ」とも呼称される)をさらに含む。ゲート駆動回路20は画素アレイにゲート信号を提供することに用いられ、データ駆動回路30は画素アレイにデータ信号を提供することに用いられ、画素アレイはゲート信号とデータ信号の連携制御により表示する。例えば、
図1に示すように、ゲート駆動回路20はゲート線GLを介して画素アレイに電気的に接続され、データ駆動回路30はデータ線DLを介して画素アレイに電気的に接続される。例えば、ゲート駆動回路20はバインディングされた集積回路駆動チップで実現でき、又はゲート駆動回路20を表示パネル1に直接集積してGOA(Gate driver On Array)を構成してもよく、例えば、データ駆動回路30はバインディングされた集積回路駆動チップで実現できる。以下、ゲート駆動回路20がGOAとして実現されることを例として本開示を説明し、しかしながら、本開示を制限するものと見なすべきではない。
【0030】
なお、
図1は例示的なものであり、表示パネル1の片側にゲート駆動回路を設置し、片側から各ゲート線を1行ずつ順に駆動し、すなわち片側駆動となる。例えば、又は表示パネル1のゲート線の延伸方向の両側にそれぞれゲート駆動回路を設置し、且つ2つのゲート駆動回路によって両側から各ゲート線を同時に1行ずつ順に駆動してもよく、すなわち両側駆動となる。例えば、さらに表示パネル1のゲート線の延伸方向の両側にそれぞれゲート駆動回路を設置し、且つ2つのゲート駆動回路によって両側から交互に各ゲート線を1行ずつ順に駆動してもよく、すなわち交差駆動となる。なお、本開示はいずれも片側駆動を例として説明されているが、本開示を制限するものと見なすべきではない。
【0031】
図2はGOAの充電のタイミング図である。
図2に示すように、液晶表示パネルに対して、表示領域AAにおけるサブ画素10を点灯させるために、フレーム開始信号STVがGOAをトリガーしゲート(Gate)信号を1行ずつ出力してサブ画素10におけるゲートをオンにするとともに、データ伝送制御信号TP(「TP信号」と略称)がデータ駆動回路30をトリガーしデータ(Data)信号を出力することにより、1行のデータのサブ画素10への書込みが完了し、1行のサブ画素10の点灯が実現される。
図2に示すように、タイミング行データ1、2、3、4、…はデータ駆動回路30内に担持されている第1、2、3、4、…行のデータを示し、TP信号に応答して、データ駆動回路30内に担持されているデータはデータ線に出力でき、物理行データはサブ画素内にチャージされたデータを示す。
図2に示される充電タイミングにおいて、物理行データとタイミング行データは一対一に対応し、数が一致する。
【0032】
図2に示すように、GOAが出力したゲート信号はいずれも複数行の時間(
図2における隣接する2本の灰色の縦線の間の時間間隔は1行の時間を示す)にわたって続き、前のいくつかの行の時間は全て前の行のデータをプリチャージすることに用いられ、最後の行の時間だけは当該行のデータをチャージすることに用いられる。例示的に、
図2に示すように、GOAの各行のゲート信号のアクティブレベルは6行時間続き、前の5行の時間は全て事前充電時間であり、最後の行の時間だけは充電時間である。例えば、本開示では、隣接する2行のゲート信号の立ち下がりエッジ(又は立ち上がりエッジ)の間の時間間隔は1行の時間であり、以下では、これを繰り返し説明しない。
【0033】
液晶表示パネルにおいて、液晶分子の極性が破壊されて残像現象が発生することを回避するために、サブ画素の一端の表示電圧(データ信号に対応する)が他端の共通電圧よりも高いか又は低いように絶えずに変化する必要があるが、電圧差が相対的に一定に保たれ、それにより、各サブ画素の極性は絶えずに変化するが、必要な階調が表示される。隣接するサブ画素の極性の関係は極性変換方式を決め、極性変換方式は通常、フレーム反転、行反転、列反転及びドット反転の4つを含み:フレーム反転の各画面におけるすべての隣接するサブ画素は同じ極性を有し、行反転及び列反転は共通行又は列が同一極性を有し、隣接する行又は列が反対の極性を有することを意味し、ドット反転は各サブ画素がその隣接するサブ画素と反対の極性を有することを意味する。列画素アーキテクチャにデータ信号の列反転方式を組み合わせることに対して、データ信号が立ち上がり遅延をほとんど考慮する必要がないので、事前充電は充電向上を実現でき、隣接する2行のデータ信号の差異が小さく、画質が高い。
【0034】
高解像度及び高リフレッシュレートの出現に伴い、表示パネルの各行の充電時間は対応して短くなり、その結果、各行のサブ画素の充電が不十分になり、さらに画質不良を招く。例えば、解像度がM*Nであり、リフレッシュレートがKであることを例とし、Mはサブ画素の行数を示し、Nはサブ画素の列数を示す。その場合、1行の時間T=1/K/Mである。計算から明らかなように、
図2に示される充電タイミングに対して、K、Mの増加につれて、各行の画素の利用可能な充電時間(すなわち、1行の時間)が短くなる。例えば、8K解像度、120Hzリフレッシュレートの製品に対して、各行のサブ画素の充電時間は単に1.85マイクロ秒である。また、
図1に示すように、表示パネルの解像度の増加につれて、表示パネル内の信号線の抵抗負荷(RC loading)もますます深刻になり、それにより、データ駆動回路30から遠い各行のサブ画素の充電効果がさらに悪化する。
【0035】
本開示の少なくともいくつかの実施例は表示駆動方法を提供し、該表示駆動方法は、奇数フレームを表示する時に、表示アレイに奇数フレームの第1パリティ行データを提供し、第1パリティ行データの実データに基づき表示アレイの第3パリティ行を表示させ、第1パリティ行データの補間データに基づき表示アレイの第4パリティ行を表示させるステップと、偶数フレームを表示する時に、表示アレイに偶数フレームの第2パリティ行データを提供し、第2パリティ行データの実データに基づき表示アレイの第4パリティ行を表示させ、第2パリティ行データの補間データに基づき表示アレイの第3パリティ行を表示させるステップとを含み、表示する前に表示アレイのいずれかの行は2行の充電時間を有し、表示アレイのいずれかの行が実データに基づき表示される場合、該いずれかの行の2行の充電時間はいずれも該いずれかの行の対応する実データに基づいて該いずれかの行を充電することに用いられ、表示アレイのいずれかの行が補間データに基づき表示される場合、該いずれかの行の2行の充電時間のうちの後の行の充電時間は、該いずれかの行の1つの隣接する行の対応する実データに基づいて該いずれかの行を充電することに用いられ、該いずれかの行の2行の充電時間のうちの前の行の充電時間は、該いずれかの行の別の隣接する行の対応する実データに基づいて該1行を充電することに用いられ又は該いずれかの行を充電することに用いられず、第1パリティ行データは奇数行データ及び偶数行データの一方であり、第2パリティ行データは奇数行データ及び偶数行データの他方であり、第3パリティ行は奇数行及び偶数行の一方であり、第4パリティ行は奇数行及び偶数行の他方である。
【0036】
本開示のいくつかの実施例は上記表示駆動方法に対応する表示駆動装置、表示パネル及び電子機器をさらに提供する。
【0037】
本開示のいくつかの実施例に係る表示駆動方法は、各フレームの奇数行データ又は偶数行データに基づき表示アレイを交互に表示させることにより、表示装置のリフレッシュレートの周波数逓倍を実現することができ、高解像度高リフレッシュレートの表示装置の充電不十分による画質不良の問題を解決することができ、それにより、画質の滑らかさを向上させ、視聴効果を改善することに有利である。
【0038】
以下、図面を参照しながら本開示のいくつかの実施例を詳細に説明する。なお、本開示の実施例の説明を明確及び簡潔にするために、知られている機能及び知られている部材(素子)の詳細な説明を省略することができる。本開示の実施例のいずれかの部材(素子)が1つ以上の図面において出現すると、該部材(素子)は各図面において同じ又は類似する参照符号で示される。
【0039】
図3は本開示のいくつかの実施例に係る表示駆動方法のフローチャートである。
図3に示すように、該表示駆動方法は以下のステップS100~ステップS200を含む。
【0040】
ステップS100:奇数フレームを表示する時に、表示アレイに奇数フレームの第1パリティ行データを提供し、第1パリティ行データの実データに基づき表示アレイの第3パリティ行を表示させ、第1パリティ行データの補間データに基づき表示アレイの第4パリティ行を表示させる。
【0041】
ステップS200:偶数フレームを表示する時に、表示アレイに偶数フレームの第2パリティ行データを提供し、第2パリティ行データの実データに基づき表示アレイの第4パリティ行を表示させ、第2パリティ行データの補間データに基づき表示アレイの第3パリティ行を表示させる。
【0042】
例えば、表示アレイは
図1に示される表示装置における画素アレイを参照でき、ここで繰り返し説明しない。
【0043】
例えば、表示する前に表示アレイのいずれかの行は2行の充電時間を有し、表示アレイのいずれかの行が実データに基づき表示される場合、該いずれかの行の2行の充電時間はいずれも該いずれかの行の対応する実データに基づいていずれかの行を充電することに用いられ、表示アレイのいずれかの行が補間データに基づき表示される場合、該いずれかの行の2行の充電時間のうちの後の行の充電時間は、該いずれかの行の1つの隣接する行の対応する実データに基づいて該いずれかの行を充電することに用いられ、該いずれかの行の2行の充電時間のうちの前の行の充電時間は、該いずれかの行の別の隣接する行の対応する実データに基づいて該いずれかの行を充電することに用いられ又は該いずれかの行を充電することに用いられない。
【0044】
例えば、第1パリティ行データは奇数行データ及び偶数行データの一方であり、第2パリティ行データは奇数行データ及び偶数行データの他方である。
【0045】
例えば、第3パリティ行は奇数行及び偶数行の一方であり、第4パリティ行は奇数行及び偶数行の他方である。
【0046】
例えば、いくつかの実施例では、表示する過程で、奇数フレームを表示する時に、表示アレイに奇数フレームの奇数行データを提供すると同時に、偶数フレームを表示する時に、表示アレイに偶数フレームの偶数行データを提供することができる。例えば、別のいくつかの実施例では、表示する過程で、奇数フレームを表示する時に、表示アレイに奇数フレームの偶数行データを提供すると同時に、偶数フレームを表示する時に、表示アレイに偶数フレームの奇数行データを提供することができる。
【0047】
例えば、表示する過程で、表示アレイの各行(物理行)と1フレームの各行のデータ(タイミング行)との間に以下の4つのデータマッピング関係(すなわち、第1データマッピング関係、第2データマッピング関係、第3データマッピング関係及び第4データマッピング関係)の少なくとも1つがある。なお、本開示の実施例では、表示アレイのいずれかの行は特の行データに基づいて2行時間充電された後に表示されると、該表示アレイの該いずれかの行は該特定の行データに対応し、且つ該表示アレイの該いずれかの行が実データを表示すると考え、そうでない場合、該表示アレイの該いずれかの行は補間データを表示する。
【0048】
例えば、第1データマッピング関係は、表示アレイの奇数行が1フレームの奇数行データを表示する実データに対応し、表示アレイの偶数行が該フレームの奇数行データを表示する補間データに対応することを含む。例えば、
図4Aに示すように、偶数行データの対応するTP信号のブランキング(
図4Aにおいて、ブランキングされたTP信号が破線で示されている)を制御することにより、データドライバに1フレームデータの奇数行データのみをデータ線に出力させることができ、同時に、ゲートドライバを制御することにより、フレーム開始信号STVの立ち下がりエッジを、第1行のゲート信号G1の立ち下がりエッジよりも2行の時間先行させ、各行ゲート信号(
図4AにおけるG1~G6を参照)の立ち下がりエッジを1行の時間順に遅延させることができる。それにより、この場合に、表示アレイの奇数行は対応する奇数行データに基づいて2行時間充電された後に表示することができ、すなわち、表示アレイの奇数行は奇数行データの実データを表示し、表示アレイの偶数行はまずその前の1行の対応する実データに基づいて1行の時間(すなわち、2行の充電時間のうちの前の1行の充電時間)充電され、次に、その後の1行の対応する実データに基づいて1行の時間(すなわち、2行の充電時間のうちの後の1行の充電時間)充電され、その後表示され、すなわち、表示アレイの偶数行は奇数行データの補間データを表示する。
【0049】
例えば、第2データマッピング関係は、表示アレイの奇数行が1フレームの偶数行データを表示する実データに対応し、表示アレイの偶数行が該フレームの偶数行データを表示する補間データに対応することを含む。例えば、
図4Bに示すように、奇数行データの対応するTP信号のブランキング(
図4Bにおいて、ブランキングされたTP信号が破線で示されている)を制御することにより、データドライバに1フレームデータの偶数行データのみをデータ線に出力させることができ、同時に、ゲートドライバを制御することにより、フレーム開始信号STVの立ち下がりエッジを、第1行ゲート信号G1の立ち下がりエッジよりも3行の時間先行させ、各行のゲート信号(
図4BにおけるG1~G6を参照)の立ち下がりエッジを、1行の時間順に遅延させることができる。それにより、この場合に、表示アレイの奇数行は対応する偶数行データに基づいて2行時間充電された後に表示することができ、すなわち、表示アレイの奇数行は偶数行データの実データを表示し、表示アレイの偶数行はまずその前の1行の対応する実データに基づいて1行の時間(すなわち、2行の充電時間のうちの前の1行の充電時間)充電され、次にその後の1行の対応する実データに基づいて1行の時間(すなわち、2行の充電時間のうちの後の1行の充電時間)充電され、その後表示され、すなわち、表示アレイの偶数行は偶数行データの補間データを表示する。
【0050】
例えば、第3データマッピング関係は、表示アレイの偶数行が1フレームの奇数行データを表示する実データに対応し、表示アレイの奇数行が該フレームの奇数行データを表示する補間データに対応することを含む。例えば、
図4Cに示すように、偶数行データの対応するTP信号のブランキング(
図4Cにおいて、ブランキングされたTP信号が破線で示されている)を制御することにより、データドライバに1フレームデータの奇数行データのみをデータ線に出力させることができ、同時に、ゲートドライバを制御することにより、フレーム開始信号STVの立ち下がりエッジを、第1行ゲート信号G1の立ち下がりエッジよりも1行の時間先行させ、各行のゲート信号(
図4CにおけるG1~G6を参照)の立ち下がりエッジを、1行の時間順に遅延させることができる。それにより、この場合に、表示アレイの偶数行は対応する偶数行データに基づいて2行時間充電された後に表示することができ、すなわち、表示アレイの偶数行は偶数行データの実データを表示し、表示アレイの第1行はその後の1行の対応する実データのみに基づいて1行の時間(すなわち、2行の充電時間のうちの後の1行の充電時間)充電された後に表示され、表示アレイの他の奇数行はまずその前の1行の対応する実データに基づいて1行の時間(すなわち、2行の充電時間のうちの前の1行の充電時間)充電され、次にその後の1行の対応する実データに基づいて1行の時間(すなわち、2行の充電時間のうちの後の1行の充電時間)充電され、その後表示され、すなわち、表示アレイの奇数行は偶数行データの補間データを表示する。
【0051】
例えば、第4データマッピング関係は、表示アレイの偶数行が1フレームの偶数行データを表示する実データに対応し、表示アレイの奇数行が該フレームの偶数行データを表示する補間データに対応することを含む。例えば、
図4Dに示すように、奇数行データの対応するTP信号のブランキング(
図4Cにおいて、ブランキングされたTP信号が破線で示されている)を制御することにより、データドライバに1フレームデータの偶数行データのみをデータ線に出力させることができ、同時に、ゲートドライバを制御することにより、フレーム開始信号STVの立ち下がりエッジを、第1行のゲート信号G1の立ち下がりエッジよりも2行の時間先行させ、各行のゲート信号(
図4CにおけるG1~G6を参照)の立ち下がりエッジを、1行の時間順に遅延させることができる。それにより、この場合に、表示アレイの偶数行は対応する奇数行データに基づいて2行時間充電された後に表示することができ、すなわち、表示アレイの偶数行は奇数行データの実データを表示し、表示アレイの第1行はその後の1行の対応する実データのみに基づいて1行の時間(すなわち、2行の充電時間のうちの後の1行の充電時間)充電された後に表示され、表示アレイの他の奇数行はまずその前の1行の対応する実データに基づいて1行の時間(すなわち、2行の充電時間のうちの前の1行の充電時間)充電され、次にその後の1行の対応する実データに基づいて1行の時間(すなわち、2行の充電時間のうちの後の1行の充電時間)充電され、その後表示され、すなわち、表示アレイの奇数行は奇数行データの補間データを表示する。
【0052】
理解できるように、本開示の実施例では、表示アレイの第1行がその後の1行の対応する実データのみに基づいて1行の時間(すなわち、2行の充電時間のうちの後の1行の充電時間)充電された後に表示されるケースに対して、表示アレイの第1行が偶数行(すなわち、第2行)データの補間データを表示するとも考える。
【0053】
例えば8k、120Hzの表示装置に対して、上記表示駆動方法を用いることにより、表示する過程で奇数行又は偶数行が十分に充電されることを確保でき、それと同時に、人間の目に視覚惰性があるため、その表示効果は8K、60Hzの表示装置とほとんど同じである。それにより、上記表示駆動方法はリフレッシュレートの向上を実現することができ、ゲームプレーヤー(高リフレッシュレートを求める)により良好なゲーム体験を提供することができる。
【0054】
液晶表示装置に対して、液晶分子の極性化による残像現象の発生を回避するために、サブ画素の一端の表示電圧(データ信号に対応する)が他端の共通電圧よりも高いか又は低いように絶えずに変化する必要があるが、電圧差が相対的に一定に保たれ、それにより、各サブ画素の極性は絶えずに変化するが、必要な階調が表示される。例えば、いくつかの実施例では、上記表示駆動方法は、複数フレームを表示する時に、各フレームのデータ極性を周期的に変更するステップをさらに含んでもよい。例えば、データ極性は反対の第1極性及び第2極性を含む。例えば、第1極性は正極性であってもよく、データ信号の電圧が共通電圧よりも高いケースに対応し、第2極性は負極性であってもよく、データ信号の電圧が共通電圧よりも小さいケースに対応する。もちろん、第1極性は負極性であってもよく、第2極性は正極性であってもよい。
【0055】
例えば、いくつかの実施例では、表示装置におけるデータドライバは極性信号POL(「POL信号」と略称)の正負(又は高低)に基づいて極性の異なるデータ信号を提供することができる。
【0056】
例えば、いくつかの実施例では、上記表示駆動方法は、複数フレームを表示する時に、各フレームのデータマッピング関係を周期的に変更するステップをさらに含んでもよい。例えば、各フレームのデータマッピング関係の最小変化周期(すなわち、第2最小変化周期)は2フレーム又は4フレームであってもよく、本開示の実施例はこれを含むがこれに限定されない。例えば、いくつかの実施例では、各フレームのデータ極性とデータマッピング関係との最小共通周期において、各データマッピング関係が第1極性に対応すると同時に第2極性に対応するように、各フレームのデータマッピング関係を周期的に変更することができ、それにより、液晶分子の極性化による残像現象の発生をより良好に回避することができる。例えば、いくつかの実施例では、最小共通周期において、第1極性に対応する各データマッピング関係の数は第2極性に対応する各データマッピング関係の数に等しく、それにより、液晶分子の極性化による残像現象の発生をより良好に回避することができる。
【0057】
例えば、いくつかの実施例では、各フレームのデータ極性の最小変化周期(すなわち、第1最小変化周期)は2フレームであり、該第1最小変化周期において、一方のフレームのデータ極性は第1極性であり、他方のフレームのデータ極性は第2極性である。例えば、
図5に示すように、第1最小変化周期が2フレームである場合、各第1最小変化周期において、奇数フレーム(
図5における第1フレーム、第3フレームを参照)のデータ極性(すなわち、POL極性)は正極性であってもよく、偶数フレーム(
図5における第2フレーム、第4フレームを参照)のデータ極性は負極性であってもよく、それにより、液晶分子の極性化による残像現象の発生をある程度で回避することができる。例えば、
図5に示される実施例では、背景が白色の行は実データが表示されることを示し、背景が灰色の行は補間データが表示されることを示す。
【0058】
例えば、
図5に示される実施例では、各フレームのデータマッピング関係の最小変化周期(すなわち、第2最小変化周期)は2フレームであってもよく、この場合に、各フレームのデータ極性とデータマッピング関係の最小共通周期は2フレームである。例えば、各第2最小変化周期において、表示アレイは、上記第1データマッピング関係に基づいて奇数フレームを表示し、上記第2データマッピング関係に基づいて偶数フレームを表示することができ、対応して、この場合に、奇数フレームを表示する時に表示アレイに奇数フレームの奇数行データを提供し、偶数フレームを表示する時に表示アレイに偶数フレームの偶数行データを提供することができ、又は、各第2最小変化周期において、表示アレイは、上記第2データマッピング関係に基づいて奇数フレームを表示し、上記第1データマッピング関係に基づいて偶数フレームを表示することができ、対応して、この場合に、奇数フレームを表示する時に表示アレイに奇数フレームの偶数行データを提供し、偶数フレームを表示する時に表示アレイに偶数フレームの奇数行データを提供することができる。理解できるように、本開示はこれを含むがこれに限定されず、すなわち、本開示の実施例では、必要に応じて上記4つのデータマッピング関係の別の2種を選択して組み合わせて使用できる。
【0059】
例えば、
図5に示される実施例では、各フレームのデータマッピング関係の最小変化周期(すなわち、第2最小変化周期)は4フレームであってもよく、この場合に、各フレームのデータ極性とデータマッピング関係の最小共通周期は4フレームである。例えば、各第2最小変化周期において、表示アレイは、上記第1データマッピング関係に基づいて第1フレームを表示し、上記第2データマッピング関係に基づいて第2フレームを表示し、上記第2データマッピング関係に基づいて第3フレームを表示し、上記第1データマッピング関係に基づいて第4フレームを表示することができ、対応して、この場合に、第1フレームを表示する時に表示アレイに奇数フレームの奇数行データを提供し、第2フレームを表示する時に表示アレイに偶数フレームの偶数行データを提供し、第3フレームを表示する時に表示アレイに奇数フレームの偶数行データを提供し、第4フレームを表示する時に表示アレイに偶数フレームの奇数行データを提供することができる。この場合に、最小共通周期において、第1データマッピング関係は正極性に対応すると同時に負極性に対応し、同様に、第2データマッピング関係は正極性に対応すると同時に負極性に対応し、同時に、最小共通周期において、正極性に対応する第1データマッピング関係の数は負極性に対応する第1データマッピング関係の数に等しく(いずれも1)、正極性に対応する第2データマッピング関係の数は負極性に対応する第2データマッピング関係の数に等しい(いずれも1)。それにより、液晶分子の極性化による残像現象の発生をさらに回避することができる。理解できるように、本開示はこれを含むがこれに限定されず、すなわち、本開示の実施例では、必要に応じて選択された各種のデータマッピング関係の順序を設定することができる。
【0060】
例えば、別のいくつかの実施例では、各フレームのデータ極性の第1最小変化周期は4nフレームであり、nは1以上の正の整数であり、該第1最小変化周期において、n個の奇数フレームデータとn個の偶数フレームのデータ極性は第1極性であり、その他のn個の奇数フレームデータとn個の偶数フレームのデータ極性は第2極性である。例えば、nは1に等しく又は2に等しく、なお、本開示の実施例はこれを含むがこれに限定されない。
【0061】
例えば、
図6に示すように、第1最小変化周期が4フレーム(すなわち、n=1)である場合、各第1最小変化周期において、第1フレームの第2フレームの対応するデータ極性(すなわち、POL極性)は正極性であってもよく、第3フレーム及び第4フレームの対応するデータ極性は負極性であってもよく、又は、各第1最小変化周期において、第1フレーム及び第4フレームの対応するデータ極性(すなわち、POL極性)は正極性であってもよく、第2フレーム及び第3フレームの対応するデータ極性は負極性であってもよく、それにより、液晶分子の極性化による残像現象の発生をある程度で回避することができる。例えば、
図6に示される実施例では、背景が白色の行は実データが表示されることを示し、背景が灰色の行は補間データが表示されることを示す。
【0062】
例えば、
図6に示される実施例では、各フレームのデータマッピング関係の最小変化周期(すなわち、第2最小変化周期)は2フレームであってもよく、この場合に、各フレームのデータ極性とデータマッピング関係の最小共通周期は4フレームである。例えば、各第2最小変化周期において、表示アレイは上記第1データマッピング関係に基づいて奇数フレーム(
図6における第1フレーム、第3フレームを参照)を表示し、上記第2データマッピング関係に基づいて偶数フレーム(
図6における第2フレーム、第4フレームを参照)を表示し、対応して、この場合に、奇数フレームを表示する時に表示アレイに奇数フレームの奇数行データを提供し、偶数フレームを表示する時に表示アレイに偶数フレームの偶数行データを提供することができ、又は、各第2最小変化周期において、表示アレイは、上記第2データマッピング関係に基づいて奇数フレームを表示し、上記第1データマッピング関係に基づいて偶数フレームを表示することができ、対応して、この場合に、奇数フレームを表示する時に表示アレイに奇数フレームの偶数行データを提供し、偶数フレームを表示する時に表示アレイに偶数フレームの奇数行データを提供することができる。この場合に、最小共通周期において、第1データマッピング関係は正極性に対応すると同時に負極性に対応し、同様に、第2データマッピング関係は正極性に対応すると同時に負極性に対応し、同時に、最小共通周期において、正極性に対応する第1データマッピング関係の数は負極性に対応する第1データマッピング関係の数に等しく(いずれも1)、正極性に対応する第2データマッピング関係の数は負極性に対応する第2データマッピング関係の数に等しい(いずれも1)。それにより、液晶分子の極性化による残像現象の発生をより良好に回避することができる。理解できるように、本開示はこれを含むがこれに限定されず、すなわち、
図6に示される実施例では、必要に応じて上記4つのデータマッピング関係の別の2種を選択して組み合わせて使用でき、同時に、さらに必要に応じて選択された各種のデータマッピング関係の順序を設定することができる。
【0063】
例えば、第1最小変化周期が8フレーム(すなわち、n=2)である場合、
図7に示すように、各第1最小変化周期において、第1フレーム、第3フレーム、第6フレーム及び第8フレームの対応するデータ極性(すなわち、POL極性)は正極性であってもよく、第2フレーム、第4フレーム、第5フレーム及び第7フレームの対応するデータ極性は負極性であってもよい。それにより、液晶分子の極性化による残像現象の発生をある程度で回避することができる。なお、
図7に示されるデータ極性の変化順序は例示的であり、各第1最小変化周期において、必要に応じてデータ極性の変化順序を設定することができる。例えば、
図7に示される実施例では、背景が白色の行は実データが表示されることを示し、背景が灰色の行は補間データが表示されることを示し、また、表示アレイの第1行のデータの右上にダッシュが付いている場合、表示アレイの第1行がその後の1行の対応する実データのみに基づいて1行の時間(すなわち、2行の充電時間のうちの後の1行の充電時間)充電された後に表示されることを示す。
【0064】
例えば、
図7に示される実施例では、各フレームのデータマッピング関係の最小変化周期(すなわち、第2最小変化周期)は4フレームであってもよく、この場合に、各フレームのデータ極性とデータマッピング関係の最小共通周期は8フレームである。例えば、各第2最小変化周期において、表示アレイは上記第1データマッピング関係に基づいて第1フレーム及び第5フレームを表示し、上記第2データマッピング関係に基づいて第2フレーム及び第6フレームを表示し、上記第3データマッピング関係に基づいて第3フレーム及び第7フレームを表示し、上記第4データマッピング関係に基づいて第4フレーム及び第8フレームを表示し、対応して、この場合に、奇数フレームを表示する時に表示アレイに奇数フレームの奇数行データを提供し、偶数フレームを表示する時に表示アレイに偶数フレームの偶数行データを提供することができる。この場合に、最小共通周期において、第1データマッピング関係は正極性に対応すると同時に負極性に対応し、第2データマッピング関係は正極性に対応すると同時に負極性に対応し、第3データマッピング関係は正極性に対応すると同時に負極性に対応し、第4データマッピング関係は正極性に対応すると同時に負極性に対応し、同時に、最小共通周期において、正極性に対応する第1データマッピング関係の数は負極性に対応する第1データマッピング関係の数に等しく(いずれも1)、正極性に対応する第2データマッピング関係の数は負極性に対応する第2データマッピング関係の数に等しく(いずれも1)、正極性に対応する第3データマッピング関係の数は負極性に対応する第3データマッピング関係の数に等しく(いずれも1)、正極性に対応する第4データマッピング関係の数は負極性に対応する第4データマッピング関係の数に等しい(いずれも1)。それにより、液晶分子の極性化による残像現象の発生をさらに回避し、表示均一性を改善することができる。理解できるように、本開示はこれを含むがこれに限定されず、すなわち、本開示の実施例では、必要に応じて選択された各種のデータマッピング関係の順序を設定することができる。
【0065】
理解できるように、本開示の実施例では、表示アレイの第y1行(y1が正の整数である)は常に実データを表示し、表示アレイの第y2行(y2が正の整数であり、且つy2がy1と異なる)は常に補間データを表示すると、補間データの分布は実データの分布と異なる(補間データが中間値をとる確率は実データが中間値をとる確率よりも大きく、補間データが最大値及び最小値をとる確率は実データが最大値及び最小値をとる確率よりも大きい)ため、それにより表示ムラの現象を引き起こす可能性がある。例えば、いくつかの実施例では、上記表示ムラの現象の発生を回避するために、各フレームのデータマッピング関係の第2最小変化周期を4フレームに設定することができ、この場合に、表示駆動方法は、第2最小変化周期における第x1フレームを表示する時に、表示アレイに第x1フレームの奇数行データを提供し、上記第1データマッピング関係に基づいて表示アレイを表示させるステップと、第2最小変化周期における第x2フレームを表示する時に、表示アレイに第x2フレームの偶数行データを提供し、上記第2データマッピング関係に基づいて表示アレイを表示させるステップと、第2最小変化周期における第x3フレームを表示する時に、表示アレイに第x3フレームの奇数行データを提供し、上記第3データマッピング関係に基づいて表示アレイを表示させるステップと、第2最小変化周期における第x4フレームを表示する時に、表示アレイに第x4フレームの偶数行データを提供し、上記第4データマッピング関係に基づいて表示アレイを表示させるステップとを含んでもよく、ここで、集合{x1,x2,x3,x4}は集合{1,2,3,4}と同じであり、すなわち、x1、x2、x3、x4の値はそれぞれ集合{1,2,3,4}における1つの要素であり、且つx1、x2、x3、x4の値は互いに異なる。例えば、いくつかの実施例(
図7に示される実施例を参照)では、これを基礎として、各フレームのデータ極性とデータマッピング関係との最小共通周期(すなわち、第1最小変化周期と第2最小変化周期との最小共通周期)において、各データマッピング関係は第1極性に対応すると同時に第2極性に対応し、且つ、第1極性に対応する各データマッピング関係の数は第2極性に対応する各データマッピング関係の数に等しいように、さらに各フレームのデータ極性の第1最小変化周期を連携制御することができ、それにより、液晶分子の極性化による残像現象の発生を最大限に回避することができる。
【0066】
例えば、いくつかの実施例では、
図4A~4Dに示すように、表示する前に表示アレイのいずれかの行は少なくとも1行の事前充電時間をさらに有し、且つ該少なくとも1行の事前充電時間は該2行の充電時間の前にある。例えば、列画素アーキテクチャにデータ信号の列反転方式を組み合わせることに対して、データ信号が立ち上がり遅延をほとんど考慮する必要がないので、事前充電は充電向上を実現でき、隣接する2行のデータ信号の差異が小さく、画質が高い。
【0067】
理解できるように、本開示の実施例に係る表示駆動方法では、1)各フレームを表示する時に、表示アレイに奇数行データを提供するか又は偶数行データを提供するかを選択し、2)各フレームのデータ極性の変化順序を設定し、3)上記4つのデータマッピング関係のうちの1種又は複数種を選択し、及び複数種のデータマッピング関係が選択される場合に各種のデータマッピング関係の変化順序を設定するという、3つの選択又は設置を調整することにより、リフレッシュレートの向上及び残像現象の回避を実現することができる。
【0068】
本開示のいくつかの実施例は表示駆動装置をさらに提供する。
図8は本開示のいくつかの実施例に係る表示駆動装置の概略ブロック図である。例えば、
図8に示すように、該表示駆動装置800は第1ドライバ810及び第2ドライバ820を含む。
【0069】
例えば、第1ドライバ810は、奇数フレームを表示する時に、表示アレイに奇数フレームの第1パリティ行データを提供し、及び、偶数フレームを表示する時に、表示アレイに偶数フレームの第2パリティ行データを提供するように構成され、第2ドライバ820は、奇数フレームを表示する時に、第1パリティ行データの実データに基づき表示アレイの第3パリティ行を表示させ、第1パリティ行データの補間データに基づき表示アレイの第4パリティ行を表示させ、及び、偶数フレームを表示する時に、第2パリティ行データの実データに基づき表示アレイの第4パリティ行を表示させ、第2パリティ行データの補間データに基づき表示アレイの第3パリティ行を表示させるように構成され、第1ドライバ810及び第2ドライバ820はさらに、表示する前に表示アレイのいずれかの行に2行の充電時間を有させ、表示アレイのいずれかの行が実データに基づき表示される場合、該いずれかの行の2行の充電時間を、いずれも該いずれかの行の対応する実データに基づいて該いずれかの行を充電することに用い、表示アレイのいずれかの行が補間データに基づき表示される場合、該いずれかの行の2行の充電時間のうちの後の行の充電時間を、該いずれかの行の1つの隣接する行の対応する実データに基づいて該いずれかの行を充電することに用い、該いずれかの行の2行の充電時間のうちの前の行の充電時間を、該いずれかの行の別の隣接する行の対応する実データに基づいて該いずれかの行を充電することに用い又は該いずれかの行を充電することに用いないように構成される。例えば、第1パリティ行データは奇数行データ及び偶数行データの一方であり、第2パリティ行データは奇数行データ及び偶数行データの他方である。それにより、該表示駆動装置800はさらに上記表示駆動方法を実現することに用いられてもよい。
【0070】
例えば、いくつかの実施例では、第1ドライバ810はさらに、複数フレームを表示する時に、各フレームのデータ極性を周期的に変更するように構成される。例えば、データ極性は反対の第1極性及び第2極性を含む。それにより、該表示駆動装置820は液晶分子の極性化による残像現象の発生を回避することができる。
【0071】
例えば、いくつかの実施例(
図5に示される実施例を参照)では、各フレームのデータ極性の最小変化周期(すなわち、第1最小変化周期)は2フレームであり、第1最小変化周期において、一方のフレームのデータ極性は第1極性であり、他方のフレームのデータ極性は第2極性である。例えば、別のいくつかの実施例(
図6及び
図7に示される実施例を参照)では、各フレームのデータ極性の第1最小変化周期は4nフレームであり、nが1以上の正の整数であり、第1最小変化周期において、n個の奇数フレームデータとn個の偶数フレームのデータ極性は第1極性であり、その他のn個の奇数フレームデータとn個の偶数フレームのデータ極性は第2極性である。例えば、nは1に等しく又は2に等しい、本開示の実施例はこれを含むがこれに限定されない。
【0072】
例えば、いくつかの実施例では、第2ドライバはさらに、複数フレームを表示する時に、各フレームのデータ極性とデータマッピング関係との最小共通周期において、各データマッピング関係が第1極性に対応すると同時に第2極性に対応するように、各フレームのデータマッピング関係を周期的に変更するように構成される。例えば、いくつかの実施例では、最小共通周期において、第1極性に対応する各データマッピング関係の数は第2極性に対応する前記各データマッピング関係の数に等しい。それにより、該表示駆動装置820は液晶分子の極性化による残像現象の発生をさらに回避することができる。
【0073】
例えば、いくつかの実施例では、データマッピング関係は、第1データマッピング関係、第2データマッピング関係、第3データマッピング関係及び第4データマッピング関係を含む。例えば、この4つのデータマッピング関係の具体的な詳細は上記関連する説明を参照でき、ここで繰り返し説明しない。
【0074】
例えば、いくつかの実施例では、各フレームのデータマッピング関係の第2最小変化周期は4フレームであり、この場合に、第1ドライバ810は、第2最小変化周期における第x1フレームを表示する時に、表示アレイに第x1フレームの奇数行データを提供し、第2最小変化周期における第x2フレームを表示する時に、表示アレイに第x2フレームの偶数行データを提供し、第2最小変化周期における第x3フレームを表示する時に、表示アレイに第x3フレームの奇数行データを提供し、第2最小変化周期における第x4フレームを表示する時に、表示アレイに第x4フレームの偶数行データを提供するように構成され、第2ドライバ820は、第2最小変化周期における第x1フレームを表示する時に、第1データマッピング関係に基づいて表示アレイを表示させ、第2最小変化周期における第x2フレームを表示する時に、第2データマッピング関係に基づいて表示アレイを表示させ、第2最小変化周期における第x3フレームを表示する時に、第3データマッピング関係に基づいて表示アレイを表示させ、第2最小変化周期における第x4フレームを表示する時に、前記第4データマッピング関係に基づいて表示アレイを表示させるように構成される。例えば、集合{x1,x2,x3,x4}は集合{1,2,3,4}と同じであり、すなわち、x1、x2、x3、x4の値はそれぞれ集合{1,2,3,4}における1つの要素であり、且つx1、x2、x3、x4の値は互いに異なる。例えば、いくつかの実施例(
図7に示される実施例を参照)では、これを基礎として、各フレームのデータ極性とデータマッピング関係との最小共通周期(すなわち、第1最小変化周期と第2最小変化周期との最小共通周期)において、各データマッピング関係は第1極性に対応すると同時に第2極性に対応し、且つ、第1極性に対応する各データマッピング関係の数は第2極性に対応する各データマッピング関係の数に等しいように、さらに各フレームのデータ極性の第1最小変化周期を連携制御することができ、それにより、液晶分子の極性化による残像現象の発生を最大限に回避することができる。
【0075】
例えば、いくつかの実施例では、第2ドライバ820はさらに、表示する前に表示アレイのいずれかの行に少なくとも1行の事前充電時間をさらに有させるように構成され、且つ該少なくとも1行の事前充電時間は該2行の充電時間の前にある。例えば、列画素アーキテクチャにデータ信号の列反転方式を組み合わせることに対して、データ信号が立ち上がり遅延をほとんど考慮する必要がないので、事前充電は充電向上を実現でき、隣接する2行のデータ信号の差異が小さく、画質が高い。
【0076】
例えば、第1ドライバ810は上記データ駆動回路30(データドライバ)として実現できる。例えば、第1ドライバ810は、必要に応じてデータ信号を提供することができ、例えば、各フレームを表示する時に、TP信号のブランキング状況に基づいて表示アレイに該フレームの奇数行データ又は偶数行データを提供することができる。例えば、第1ドライバ810はさらに必要に応じてデータ信号のデータ極性を調節することができ、例えば、各フレームを表示する時に、POL信号の極性に基づいてデータ信号のデータ極性を調節することができる。それにより、第1ドライバ810は各フレームのデータ極性を周期的に変更することができる。
【0077】
例えば、第2ドライバ820は上記ゲート駆動回路20(ゲートドライバ)として実現できる。例えば、第2ドライバ820は必要に応じてゲート信号を提供することができ、例えば、各フレームを表示する時に、第1行ゲート信号のフレーム開始信号STVに対する遅延時間及び各行のゲート信号の互の間の遅延時間を制御することができる。それにより、第2ドライバ820は各フレームのデータマッピング関係を周期的に変更することができる。
【0078】
例えば、第1ドライバ810と第2ドライバ820は連携して表示アレイの各行の充電時間を制御することができ、例えば、表示アレイの各行に2行の充電時間を有させることができ(すなわち、充電時間が2行時間である)。例えば、これを基礎として、第2ドライバ820はさらに各ゲート信号の持続時間を制御することにより表示アレイの各行の事前充電時間を調節することができる。具体的な詳細は上記関連する説明を参照でき、ここで繰り返し説明しない。
【0079】
理解できるように、本開示の実施例に係る表示駆動装置800において、第1ドライバ810及び第2ドライバ820は、1)各フレームを表示する時に、第1ドライバ810により表示アレイに奇数行データ又は偶数行データを選択的に提供し、2)第1ドライバ810により各フレームのデータ極性の変化順序を設定し、3)第2ドライバ820により上記4つのデータマッピング関係のうちの1種又は複数種を選択し、及び複数種のデータマッピング関係が選択される場合に各種のデータマッピング関係の変化順序を設定するということを行うことにより、リフレッシュレートの向上及び残像現象の回避を実現することができる。
【0080】
本開示の実施例に係る表示駆動装置の技術的効果は上記実施例における表示駆動方法に関する対応する説明を参照でき、ここで繰り返し説明しない。
【0081】
本開示のいくつかの実施例は表示装置をさらに提供する。
図9は本開示のいくつかの実施例に係る表示駆動装置の概略ブロック図である。例えば、
図9に示すように、該表示装置900は、上記表示駆動装置800及び表示パネル901を含む。例えば、表示パネル901は表示アレイを含む。
【0082】
例えば、該表示装置900は
図1に示される表示装置として実現できる。例えば、表示駆動装置800は
図1に示されるデータ駆動回路30及びゲート駆動回路20として実現でき、例えば、表示パネル901は
図1に示される表示パネル1として実現でき、表示パネル901上の表示アレイは表示パネル1上の画素アレイとして実現できる。具体的な詳細は上記関連する説明を参照でき、ここで繰り返し説明しない。
【0083】
例えば、いくつかの実施例では、該表示装置900は液晶表示装置であってもよく、すなわち、表示パネル901は液晶表示パネルである。なお、本開示はこれを含むがこれに限定されない。
【0084】
なお、本実施例における表示装置はディスプレイ、電子ペーパー表示装置、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、デジタルフォトフレーム、ナビゲータ等の表示機能を有する任意の製品又は部材であってもよく、本開示の実施例はこれについて限定しない。
【0085】
なお、明確且つ簡潔にするために、該表示装置900の全ての構造は示されていない。表示装置の必要な機能を実現するために、当業者は具体的な用途に応じてその他の示されていない構造を設置することができ、本開示の実施例はこれについて限定しない。
【0086】
本開示の実施例に係る表示装置の技術的効果は上記実施例における表示駆動装置に関する対応する説明を参照でき、ここで繰り返し説明しない。
【0087】
本開示に関して、以下の数点を説明する必要がある。
【0088】
(1)本開示の実施形例の図面では、本開示の実施例に関連する構造のみに関し、他の構造は一般的な設計を参照することができる。
【0089】
(2)矛盾しない限り、本開示の同一及び異なる実施例における特徴は、互いに組み合わされ得る。
【0090】
以上、本開示の具体的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲はこれに限定されず、当業者であれば、本開示に開示された技術的範囲内において、容易に想到できる変更又は置換は全て本開示の保護範囲に含まれるべきである。従って、本開示の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲を基準とすべきである。
【符号の説明】
【0091】
1 表示パネル
10 サブ画素
20 ゲート駆動回路
30 データ駆動回路
AA 表示領域
DL データ線
GL ゲート線
【国際調査報告】