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特表2024-512850保管された保管品を陳列するための装置、およびそのような装置を備えた保管ラック
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  • 特表-保管された保管品を陳列するための装置、およびそのような装置を備えた保管ラック 図1
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  • 特表-保管された保管品を陳列するための装置、およびそのような装置を備えた保管ラック 図7
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-21
(54)【発明の名称】保管された保管品を陳列するための装置、およびそのような装置を備えた保管ラック
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/137 20060101AFI20240313BHJP
【FI】
B65G1/137 F
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023531108
(86)(22)【出願日】2022-03-08
(85)【翻訳文提出日】2023-05-23
(86)【国際出願番号】 EP2022055908
(87)【国際公開番号】W WO2022207255
(87)【国際公開日】2022-10-06
(31)【優先権主張番号】102021107890.3
(32)【優先日】2021-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】506207923
【氏名又は名称】ヘーネル ゲーエムベーハー アンド ツェーオー. カーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110003476
【氏名又は名称】弁理士法人瑛彩知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハラルド, エルワンガー
【テーマコード(参考)】
3F522
【Fターム(参考)】
3F522BB01
3F522CC01
3F522HH06
3F522HH17
3F522LL57
(57)【要約】
保管された保管品を陳列するための装置、およびそのような装置を備えた保管ラック
本発明は、個別に制御可能な複数の照明要素(14)を有する少なくとも1つの照明装置(12)を備える、保管された保管品(102)、特に自動保管ラック(100)を陳列する装置(10)に関する。照明装置(12)は、棒状に構成され、棒状の照明装置(12)に沿って列(16)に互いにオフセットして配置され、実質的に鉛直下方に向けられた複数の照明要素(14)を有する。照明装置(12)は第1の水平方向(y)に延在し、第2の水平方向(x)に移動することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
個別に制御可能な複数の照明要素(14)を有する少なくとも1つの照明装置(12)を備える、特に自動化された保管ラック(100)のための、保管された保管品(102)を陳列するための装置(10、20、30、40、50)であって、
前記照明装置(12)が、
a.棒状に構成され、
b.棒状の前記照明装置(12)に沿って互いにオフセットして列(16)に配置され、実質的に鉛直下方に向けて配列された、複数の照明要素(14)を有し、
c.第1の水平方向(y)に延在し、
d.第2の水平方向(x)に移動させることができる、
装置(10、20、30、40、50)。
【請求項2】
前記照明装置(12)が、前記保管品キャリア(106)全体にわたって第1の水平方向(y)に延在するとともに、前記保管品キャリア(106)全体にわたって第2の水平方向(x)に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の装置(10、20、30、40、50)。
【請求項3】
前記複数の照明要素(14)が、発光ダイオード(LED)又はレーザポインタとして構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の装置(10、20、30、40、50)。
【請求項4】
前記複数の照明要素(14)が、個別に又はグループで制御可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の装置(10、20、30、40、50)。
【請求項5】
前記複数の照明要素(14)が、異なる色の光を放射するのに適していることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の装置(10、20、30、40、50)。
【請求項6】
前記複数の照明要素(14)が、互いに隣り合う少なくとも3つの列(16a、16b、16c)に配置されたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の装置(20)。
【請求項7】
前記照明装置(12)が、少なくとも1つのレール(18)上で案内され、前記レール(18)に沿って移動することができることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の装置(10、20、30、40)。
【請求項8】
前記照明装置(12)が、前記レール(18)の中央に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の装置(10、20、30、40)。
【請求項9】
前記照明装置(12)に割り当てられた制御可能な駆動ユニット(20)を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の装置(10、20、30、40、50)。
【請求項10】
個別に制御することができる棒状の複数の照明装置(12)を有することを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の装置(30)。
【請求項11】
前記照明装置(12)がカメラ(22)を有することを特徴とする、請求項1から10のいずれか1項に記載の装置(40)。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか1項に記載の、保管された保管品(102)を陳列するための装置(10、20、30、40、50)を備えた保管ラック(100)。
【請求項13】
自動搬送装置(108)によって搬送可能な保管品キャリア(106)を支持するために、互いに上下に配置された複数のキャリア支持体(104)と、
前記保管品キャリア(106)を配送し回収するための少なくとも1つの供給口(110)と、
を有することを特徴とする請求項12に記載の保管ラック(100)。
【請求項14】
保管品(102)を陳列するための装置(10)が、サービス開口部(110)の上側面(111)に配置されたことを特徴とする請求項12または13に記載の保管ラック(100)。
【請求項15】
互いに少なくとも2つの離間したラックタワー(104a、104b)が設けられ、その各々が保管された前記保管品キャリア(106)を支持するための複数のキャリア支持体(105)を有し、
前記自動搬送装置(108)が前記ラックタワー(104a、104b)の間に配置された、
ことを特徴とする請求項12から14のいずれか1項に記載の保管ラック(100)。
【請求項16】
前記第1の水平方向(y)が前記サービス開口部(110)の奥行きに沿って延在し、
前記第2の水平方向(x)が前記サービス開口部(110)の幅に沿って延在する、
ことを特徴とする請求項15に記載の保管ラック(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個別に制御可能な複数の照明要素を有する少なくとも1つの照明装置を備える、保管された保管品を、特に自動保管ラックのために、陳列するための装置に関する。本発明はさらに、そのような装置を備えた保管ラックに関する。
【背景技術】
【0002】
保管ラックのためのこのような陳列装置は公知であり、保管された保管品運搬機上に置かれた所望の保管された保管品を迅速かつ効率的に配置するのに役立つ。これは、特に、オペレータが様々な保管された保管品を注文するときに有利である。通常、そのような保管棚のための保管品キャリアは自動搬送装置によって、積み込み及び除去のために、サービス開口部内に搬送される。
【0003】
サービス開口部の上側面に個別に制御可能な複数の照明要素を有する陳列装置を有する保管ラックが、特許文献1に開示されている。これらの照明要素は、上側面全体にわたって均一に分散され、サービス開口部の上側面にしっかりと一体化される。
【0004】
さらに、上側面にしっかりと取り付けられた陳列装置を備えた保管ラックを提供することが知られている。このような保管ラックは例えば、特許文献2から公知である。上側面のただ1つの位置にしっかりと組み込まれた陳列装置は、保管された保管品キャリアの縁部の領域において、限られた方法で保管された保管品をマーキングすることができる。広く保管された保管品キャリアの場合、中央に固定された陳列装置から発する、縁部の領域に位置する保管された保管品をマーキングするための光ビームは、浅い角度で延在する。その結果、より小さな保管品は、より小さな保管品の前に置かれたより大きな保管品によって隠される。
【0005】
保管ラックのサービス開口部の側壁に堅固に取り付けられた直立光ストリップを有する保管ラックが、特許文献3に開示されている。しかしながら、この陳列装置は、狭いサービス開口部の場合にのみ適している。なぜなら、保管された保管品が置かれている奥行きだけを示すことができるからである。特に中央に配置された保管品の、保管品の正確な位置は、そのようなシステムを使用して正確に示すことができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】独国特許出願公開第102007004866A1号明細書
【特許文献2】欧州特許出願公開第3172152A1号明細書
【特許文献3】独国実用新案第29905396U1号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これに基づいて、本発明は単純な構造を有し、かつ安価で改良された陳列装置を作成するという目的に基づいている。この物体を達成するために、請求項1に記載の保管品を陳列するための装置および請求項10に記載の保管ラックが提案される。有利な実施形態は、それぞれ従属請求項の主題である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による陳列装置は、棒形状に構成され、棒状の照明装置に沿って列状に互いにオフセットして配置された複数の照明要素を有する照明装置を有する特徴とする。さらに、照明装置は、照明要素が実質的に鉛直下方に向けられていることを特徴とする。さらに、棒状照明装置は第1の水平方向に延在し、第2の水平方向に移動することができる。
【0009】
有利には、棒状照明装置が保管された保管品キャリア全体にわたって第1の水平方向に延在し、保管された保管品キャリア全体にわたって第2の水平方向に沿って移動させることができ、その結果、保管された保管品を保管品キャリア全体に陳列することができる。有利には、第1の水平方向はサービス開口部の奥行きに沿って延在し、第2の水平方向は保管ラックのサービス開口部の幅に沿って延在する。しかしながら、逆の構成も考えられる。
【0010】
本発明による陳列装置は水平方向にのみ移動することができ、第2の水平方向に個別に制御可能な複数の照明要素を有するので、本発明による陳列装置は、簡単で安価な構造によって特徴付けられる。第1の水平方向及び第2の水平方向の両方に移動可能な既知の陳列装置とは対照的に、本発明による陳列装置は、一方の水平方向に沿ってのみ駆動手段を必要とする。
【0011】
さらに、個別に制御可能な複数の照明要素は、いくつかの保管場所が同時に示されることを可能にする。さらに、本発明による陳列装置を用いて、保管ラックの既存のサービス開口部を改造することは特に容易である。
【0012】
本発明による陳列装置は、平坦な構造を有する。この目的のために、棒状の照明装置は例えば、発光素子として発光ダイオード(LED)を有するLEDストリップ又はLEDバーを含む。さらに、個別に制御可能な複数の照明要素が実質的に列に沿って配置されるキャリア部材を提供することも考えられる。平坦な構造は、サービス開口部内の陳列装置によって占有される構造空間がわずかしかないという効果を有する。
【0013】
保管ラックは、鉛直リフトまたは小型部品保管システムであると理解されるべきである。
【0014】
有利には、照明要素が発光ダイオード(LED)又はレーザポインタとして構成される。発光ダイオードは、非常に少ない構造空間しか必要とせず、平坦な構成を有するので、特に適している。さらに、発光ダイオードは、特にエネルギー効率が高く、ほとんど熱を発生しない。
【0015】
有利には、照明要素が個別に制御可能であってもよく、又はグループであってもよい。
【0016】
さらに、有利には、照明要素が異なる色で光を放射するのに適している。記憶場所を空間的に示すことに加えて、同時に示される他のジョブに対する優先順位付けに関する情報が、保管ラックのオペレータに伝達されてもよい。例えば、最初に記憶から取り出されるべき記憶された保管品は、赤色でマークされ、その後の記憶された保管品は例えば、青色または緑色などの異なる色で表示される。また、複数の保管品が後ろに保管されている場合には、所望の保管品を「青」で示し、空間の前後に位置する保管品を「赤」で示すようにしてもよい。別の有利な実施形態では、ストックが最小レベルを下回る場合、異なる色で表示することもできる。有利には、照明要素が互いの隣り合う少なくとも3つの列に配置される。互いに隣り合う少なくとも3つの列とすることにより、保管された保管品の周囲に境界を形成することができ、又は十字にすることによってそれらをより明確に強調することができる。3つ以上の行はより詳細な、またはより大きな境界または交差を許容し、その結果、格納された保管品がより明確に強調表示される。
【0017】
有利には、照明装置が少なくとも1つのレール上を案内され、レールに沿って移動することができる。レールは第2の水平方向に沿った位置への正確な接近を可能にするという事実のために、特に適している。これはまた、2つ以上のレールを有する実施形態を含む。特に2つ以上のレールの場合、特に長い棒状の照明要素に対して特に堅固な接続が保証される。この目的のために、レールは、有利には少なくとも、第1の水平方向に延在する照明装置の縁部のそれぞれの対向する領域に延在する。
【0018】
有利な実施形態では、照明装置が中央に配置される単一のレールのみが設けられる。特に、2つ以上のレールと比較すると、これは、保管ラックのサービス開口部に簡単かつ迅速に設置することを特徴とする。
【0019】
有利には、制御可能な駆動ユニットが照明装置に割り当てられる。駆動ユニットは例えば、ウォームギア又はギアホイールを有する電動アクチュエータであると理解されるべきである。
【0020】
別の有利な実施形態では、陳列装置が個別に制御することができる棒状の複数の照明装置を有する。照明装置は、互いに平行に配置され、第2の水平方向に沿って分散され、移動可能であるように配置される。したがって、特に広いサービス開口部の場合、表示される位置は一方では迅速に近づくことができ、他方では、第2の水平方向に沿ったいくつかの保管場所が例えば、異なる色または異なる表示パターンによって、1人または2人以上のオペレータに保管された保管品キャリア上に表示され得る。
【0021】
有利には、照明装置はカメラを有する。保管された保管品キャリア上に位置する保管された保管品の写真は、カメラによって撮影されてもよい。これらの写真は例えば、倉庫管理システムによって在庫をとるために使用され、格納されてもよい。
【0022】
有利な実施形態では、本発明による保管ラックが保管された保管品キャリアを支持するために上下に配置された複数のキャリア支持部と、保管された保管品キャリアを配送他回収するための少なくとも1つのサービス開口部とを有する。さらに、保管された貨物運搬船は、自動運搬装置によって運搬することができる。このような保管ラックは、鉛直リフトと呼ばれる。
【0023】
有利には、陳列装置が保管ラックのサービス開口部の上側面に配置される。これは、陳列装置がサービス開口部の上部領域に位置することを意味すると理解されるべきである。これにより、保管された貨物運搬船上に位置する保管された貨物を上方から示すことができる。
【0024】
有利には少なくとも2つの離間したラックタワーが設けられ、ラックタワーの各々は保管された保管品キャリアを支持するための複数のキャリア支持体を有し、自動搬送装置はラックタワー間に配置される。
【0025】
有利には、第1の水平方向はサービス開口部の奥行きに沿って延在し、第2の水平方向は幅に沿って延在する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
本発明は、図面に概略的に示される例示的な実施形態を参照して以下により詳細に説明される。
図1】本発明による保管ラックの斜視図を示す。
図2図1の発明による保管ラックのサービス開口部の領域における鉛直断面図を示す。
図3】第1の実施形態による本発明の陳列装置の下からの平面図を示す。
図4】第2の実施形態に係る陳列装置の下方からの平面図を示す。
図5】第3の実施形態に係る陳列装置の下方からの平面図を示す。
図6】第4の実施形態に係る陳列装置の下から見た平面図を示す。
図7】第5の実施形態に係る陳列装置の下から見た平面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1および図2は、鉛直リフトとして構成された自動保管ラック100を示す。保管ラック100は2つの離間したラックタワー104a、104bを有し、保管された保管品キャリア106を支持するために、複数のキャリアサポート105が他に配置されている。自動搬送装置108は、離間したラックタワー104a、104bの間に移動可能に配置される。自動搬送装置108によって、保管されている保管品キャリア106は保管されている保管品102を配送し、取り出すためのサービス開口部110に移動することができる。サービス開口部110は、上側面111と、下側面112と、アクセスウィンドウ113とを有する。
【0028】
第1の水平方向yは奥行きに沿って延び、第2の水平方向xは、保管ラック100の幅に沿って延びる。サービス開口部110の奥行きは第1の水平方向yに沿って延在し、アクセスウィンドウ113は第2の水平方向xに沿って延在する。保管された保管品102を配達し、取り除くために、サービス開口部110は、オペレータ200に面するアクセスウィンドウ113を介してアクセス可能である。
【0029】
サービス開口部110の上側面111には、保管品102を陳列するための棒状の照明装置12を有する陳列装置10が配置されている。照明要素14はそれぞれ、貯蔵された保管品102上に実質的に鉛直下方に向けられた光ビーム15を放射する。
【0030】
陳列装置10の構造は、図3に詳細に記載されている。互いに組み合わされてもよい陳列装置10の有利な実施形態は、図4図7により説明される。図3図7に示す陳列装置10の機能が同一又は同一の構成要素には、同一の符号を付している。
【0031】
図3は、照明装置12を有する陳列装置10を示す。照明装置12は棒状であり、第1の水平方向yに沿って延びている。照明装置12は、棒状照明装置12に沿って列16にオフセットして配置された複数の照明要素14を有する。第2の水平方向xに沿って、照明装置12は、レール18上を案内されて移動可能である。レール18は例えば、陳列装置10がサービス開口部110の上部領域に位置するように、サービス開口部110の上側面に設置することができる。
【0032】
照明装置12は、制御可能な駆動ユニット20によって、レール18に沿って移動される。駆動ユニット20は照明装置12の迅速な移動を実行するように構成され、それにより、例えば、文字が例えば、サービス開口部110の下側面112などの表面上への陳列装置によって投影され得る。例えば、保管された保管品キャリア106がサービス開口部110に挿入されるまで待機するためのシンボルとして使用される砂時計の概略図は、文字であると理解されるべきである。
【0033】
照明要素14は個別に、またはグループで制御することができる。また、照明装置12が異なる色で光を発するようにしてもよい。例えば、複数の保管品が後ろに保管されている場合には、所望の保管品が「青」で示され、空間の前後に位置する物が「赤」で示されるようにしてもよい。さらに、ストックが最小レベルを下回る場合には、異なる色で表示することもできる。
【0034】
図4は、複数の照明要素14が第1の水平方向yに沿って並んで延在する3つの列16a、16b、16cに沿って配置される点で、図3による陳列装置10とは異なる別の陳列装置20を示す。
【0035】
図5は、いくつかの照明装置12a、12b、12cが第2の水平方向に沿って移動可能に配置されている点で、図3による陳列装置10とは異なる別の陳列装置30を示す。第1の照明装置12aには第1の駆動ユニット20aが割り当てられ、第2の照明装置12bには第2の駆動ユニット20bが割り当てられ、第3の照明装置12cには第3の駆動ユニット20cが割り当てられる。照明装置12a、12b、12cは、個別に制御可能である。
【0036】
図6は、照明装置12がカメラ22をさらに有する点で、図3による陳列装置10とは異なる別の陳列装置40を示す。カメラ22の視野はまた、実質的に鉛直下方に向けられる。さらに、カメラ22は、保管ラック全体を捕捉することを可能にする、固定焦点距離を有するレンズを有する可能性がある。画像を記録するために、照明要素14は、照明のために役立ち得る。
【0037】
図7は、照明装置12が2つのレール18a、18bを有する点で、図3による陳列装置10とは異なる別の陳列装置50を示す。レール18a、18bは、照明装置12の縁部の領域に配置される。
【0038】
保管された保管品102を引き渡し、取り出すために、オペレータ200は、ピッキング順位を制御装置に入力する。保管された保管品キャリア106上に位置する要求された保管された保管品102を有する保管された保管品キャリア106は、搬送装置108によってサービス開口部110に搬送される。そして、貯留された保管品キャリア106上の貯留された保管品102の位置が、光ビーム15を介して、陳列装置10によってオペレータ200に示される。この目的のために、照明装置12は、格納された保管品102の格納場所の上方に位置するまで、第2の水平方向xに沿って移動する。そして、奥行き方向における保管品102の保管場所を示すために必要な、第1の水平方向yに沿った照明要素14のみが作動される。
【0039】
照明要素14は照明装置12の縁部の領域内に上方に取り付けることができ、照明装置12は保管された保管品キャリア106の奥行き全体にわたって延在し、保管された保管品キャリア106の全幅に沿って移動することができるので、保管された保管品キャリア106全体上の保管された保管品102の正確な陳列を保証することができる。保管された保管品キャリア106の縁部の領域に配置された保管された保管品102であっても、隠されることなく陳列することができる。
【0040】
本発明による陳列装置10は、単純で安価な構造及び汎用性を特徴とする。とりわけ、保管ラック100のサービス開口部110への後続の設置が可能である。
【符号の説明】
【0041】
10 ディスプレイ装置
12 照明装置
14 照明要素
16 列
16a 1行目
16b 2行目
16c 3行目
18 レール
20 駆動ユニット
22 カメラ
100 保管ラック
102 保管品
104 キャリア支持体
106 保管品キャリア
108 搬送装置
110 サービス開口部
111 上側面
112 下側面
113 アクセスウィンドウ
y 第1の水平方向
x 第2の水平方向


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】