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特表2024-512883タイヤ構成要素を切断するための切断デバイスおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-21
(54)【発明の名称】タイヤ構成要素を切断するための切断デバイスおよび方法
(51)【国際特許分類】
   B26D 3/00 20060101AFI20240313BHJP
   B26D 1/04 20060101ALI20240313BHJP
   B26D 5/00 20060101ALI20240313BHJP
   B26D 7/20 20060101ALI20240313BHJP
   B26D 7/02 20060101ALI20240313BHJP
   B26D 7/06 20060101ALI20240313BHJP
【FI】
B26D3/00 601E
B26D1/04 Z
B26D5/00 Z
B26D7/20
B26D7/02 D
B26D7/06 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023549084
(86)(22)【出願日】2023-02-23
(85)【翻訳文提出日】2023-09-12
(86)【国際出願番号】 NL2023050089
(87)【国際公開番号】W WO2023172127
(87)【国際公開日】2023-09-14
(31)【優先権主張番号】2031212
(32)【優先日】2022-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519009895
【氏名又は名称】ブイエムアイ・ホラント・ビー.ブイ.
【氏名又は名称原語表記】VMI Holland B.V.
【住所又は居所原語表記】Gelriaweg 16,8161 RK EPE,Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ファン・デア・コルク、アンネ-ペル・ヨーゼフ・ヘンドリク
(72)【発明者】
【氏名】バウメースター、ダーフィット・フィクトル
【テーマコード(参考)】
3C021
3C027
【Fターム(参考)】
3C021CB04
3C021CB05
3C021CB07
3C021DA02
3C021DA07
3C021DA14
3C021GA03
3C027GG01
3C027GG04
3C027GG07
3C027GG08
3C027GG09
(57)【要約】
本発明は、タイヤ構成要素を切断するための切断デバイスに関し、切断デバイスは、タイヤ構成要素を支持するための支持表面と、支持表面上のタイヤ構成要素を断ち切るために切断線に沿って移動可能であるカッタと、タイヤ構成要素を支持表面上に押圧するために切断線に沿って移動可能である押圧デバイスとを備え、切断デバイスは、押圧デバイスを、支持平面における第1の位置から支持平面に対して横断方向の、または直交するクリアランス方向において前記支持平面からクリアランス高さにある第2の位置へと、また、クリアランス方向の反対側の押圧方向において第2の位置から第1の位置に向かって移動させるように配置される。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の側部エッジ、および前記第1の側部エッジの反対側の第2の側部エッジを有するタイヤ構成要素を切断するための切断デバイスであって、前記切断デバイスは、支持平面内で前記タイヤ構成要素を支持するための支持表面を備え、前記切断デバイスは、前記支持表面上の前記タイヤ構成要素を断ち切るために切断線に沿って切断方向に移動可能であるカッタをさらに備え、前記支持表面は、前記タイヤ構成要素を前記切断線のところ、またはその近くで保持するための1つまたは複数の保持部材を備え、前記1つまたは複数の保持部材は、切断線に沿って前記切断方向に分布された前記タイヤ構成要素の1つまたは複数の領域のうちの予め選択された領域を保持するように配置される、切断デバイス。
【請求項2】
前記タイヤ構成要素の前記1つまたは複数の領域のうちの前記予め選択された領域は、第1の予め選択された領域であり、前記1つまたは複数の保持部材は、前記タイヤ構成要素の前記1つまたは複数の領域のうちの第2の予め選択された領域を保持するようにさらに配置され、前記第2の予め選択された領域は、前記第1の予め選択された領域とは異なる、請求項1に記載の切断デバイス。
【請求項3】
前記第1の側部エッジにおける第1の側部領域において前記タイヤ構成要素を選択的に保持するように構成される、請求項1または2に記載の切断デバイス。
【請求項4】
前記第2の側部エッジにおける第2の側部領域において前記タイヤ構成要素を選択的に保持するようにさらに構成される、請求項3に記載の切断デバイス。
【請求項5】
前記1つまたは複数の保持部材は、前記第1の側部エッジを保持するための第1の保持部材と、前記第2の側部エッジを保持するための第2の保持部材とを備え、前記第1の保持部材および前記第2の保持部材は、前記切断方向で離隔される、請求項4に記載の切断デバイス。
【請求項6】
前記第1の保持部材および前記第2の保持部材は、前記切断方向で互いに対して移動可能である、請求項5に記載の切断デバイス。
【請求項7】
前記第1の保持部材を移動させるための第1の設定ドライブを備える、請求項6に記載の切断デバイス。
【請求項8】
前記第2の保持部材を移動させるための第2の設定ドライブを備える、請求項7に記載の切断デバイス。
【請求項9】
前記タイヤ構成要素は、第1のタイヤ構成要素であり、前記切断デバイスは、前記第1のタイヤ構成要素に対して平行に配置された第2のタイヤ構成要素を切断するためにさらに構成され、前記切断デバイスは、前記第2のタイヤ構成要素の第1の側部エッジおよび第2の側部エッジをそれぞれ保持するための、前記切断線に沿った第3の保持要素および第4の保持要素をさらに備え、前記第1の保持部材および前記第4の保持部材は、前記切断線に対して横断方向に延びる中央平面に対して対称に配置され、前記第2の保持部材および前記第3の保持部材は、前記中央平面に対して対称に配置され、前記第1の設定ドライブは、前記第1の保持部材および前記第4の保持部材を前記切断線に沿って前記中央平面に対して反対方向に同時に移動させるために配置され、前記第2の設定ドライブは、前記第2の保持部材および前記第3の保持部材を前記切断線に沿って前記中央平面に対して反対方向に同時に移動させるために配置される、請求項8に記載の切断デバイス。
【請求項10】
前記第1の設定ドライブおよび前記第2の設定ドライブを制御するための制御ユニットをさらに備える、請求項8または9に記載の切断デバイス。
【請求項11】
前記タイヤ構成要素は、第1のタイヤ構成要素であり、前記切断デバイスは、前記第1のタイヤ構成要素に対して平行に配置された第2のタイヤ構成要素を切断するためにさらに構成され、前記切断デバイスは、前記第2のタイヤ構成要素の第1の側部エッジおよび第2の側部エッジをそれぞれ保持するための、前記切断線に沿った第3の保持要素および第4の保持要素をさらに備える、請求項5~8のいずれか1項に記載の切断デバイス。
【請求項12】
前記1つまたは複数の保持部材は、前記切断線に沿って前記切断方向に分布された複数の制御可能な保持要素と、前記保持要素のうちの1つまたは複数を選択的に作動させるための制御ユニットとを備える、請求項1~4のいずれか1項に記載の切断デバイス。
【請求項13】
前記保持要素は、真空カップであり、前記保持部材は、前記真空カップのうちの1つまたは複数を選択的に真空にするためのバルブ装置をさらに備え、前記バルブ装置は、前記制御ユニットに動作可能に接続される、請求項12に記載の切断デバイス。
【請求項14】
前記切断デバイスは、押圧デバイスをさらに備え、前記押圧デバイスは、前記タイヤ構成要素を前記1つまたは複数の保持部材上に押圧するように、前記切断線に沿って前記切断方向に移動可能である、請求項1~13のいずれか1項に記載の切断デバイス。
【請求項15】
第1の側部エッジ、および前記第1の側部エッジの反対側の第2の側部エッジを有するタイヤ構成要素を切断するための切断デバイスであって、前記切断デバイスは、支持平面内で前記タイヤ構成要素を支持するための支持表面を備え、前記切断デバイスは、前記支持表面上の前記タイヤ構成要素を、前記第1の側部エッジから前記第2の側部エッジへと断ち切るために切断線に沿って切断方向に移動可能であるカッタをさらに備え、前記切断デバイスは、前記タイヤ構成要素を前記支持表面上に押圧するために、前記切断線に沿って前記切断方向に移動可能である押圧デバイスをさらに備え、前記切断デバイスは、前記押圧デバイスを前記支持平面に向かって、クリアランス位置から前記支持平面に対して横断方向の、または直交する押圧方向に、前記支持平面からクリアランス高さで、能動的に移動させるように構成される、切断デバイス。
【請求項16】
前記押圧方向における前記押圧デバイスの移動を駆動するための押圧ドライブを備える、請求項15に記載の切断デバイス。
【請求項17】
前記押圧ドライブは、空気圧アクチュエータ、サーボモータ、カムシャフト、またはカムホイールを備える、請求項16に記載の切断デバイス。
【請求項18】
前記切断デバイスは、前記押圧ドライブに動作可能に接続される制御ユニットを備え、前記制御ユニットは、前記第1の側部エッジを前記支持表面上に押圧するために、前記押圧デバイスを前記クリアランス位置から前記押圧方向に移動させるように前記押圧ドライブを制御するように配置される、請求項16または17に記載の切断デバイス。
【請求項19】
前記切断デバイスは、前記押圧デバイスを前記切断線に沿って前記切断方向に移動させるための側方ドライブを備え、前記制御ユニットは、前記側方ドライブに動作可能に接続され、前記制御ユニットは、前記押圧ドライブおよび前記側方ドライブを制御し、その後、
a)前記押圧デバイスを、前記切断方向に対して前記タイヤ構成要素の上流で前記クリアランス高さで前記クリアランス位置に位置決めし、
b)前記押圧デバイスを前記第1の側部エッジまで前記切断方向に移動させ、
c)前記第1の側部エッジを前記支持表面(20)上に押圧するように、前記押圧デバイスを前記クリアランス位置から前記押圧方向に移動させ、
d)前記タイヤ構成要素に前記押圧方向で圧力を印加している間、前記押圧デバイスを前記第1の側部エッジから前記第2の側部エッジに向かって前記切断方向に移動する
ように配置される、請求項18に記載の切断デバイス。
【請求項20】
前記切断デバイスは、前記第1の側部エッジが側部基準線に沿って位置合わせされた状態で前記タイヤ構成要素を受け取るように構成され、前記制御ユニットは、ステップb)において、前記押圧デバイスを前記押圧方向に移動させる前に、前記押圧デバイスを前記側部基準線まで前記切断方向に移動させるように配置される、請求項19に記載の切断デバイス。
【請求項21】
前記切断デバイスは、前記第1の側部エッジを検出するためのセンサを備え、前記センサは、前記制御ユニットに動作可能に接続される、請求項18、19、または20に記載の切断デバイス。
【請求項22】
前記切断デバイスは、ガイド曲線に沿って前記切断線の上で延びるガイドレールを備え、前記押圧デバイスは、前記ガイドレールと協働するためのガイドフォロワを備え、前記ガイド曲線は、前記第1の側部エッジにおいて、前記押圧デバイスを前記クリアランス位置から前記押圧方向に移動させるように形作られる、請求項15に記載の切断デバイス。
【請求項23】
前記押圧デバイスは、前記切断方向で前記カッタの上流に配置され、前記押圧デバイスおよび前記カッタは、前記切断線の少なくとも一部に沿って前記切断方向にともに移動するように配置される、請求項15~22のいずれか1項に記載の切断デバイス。
【請求項24】
前記カッタは、ブレード本体を備えるブレードであり、前記ブレードは、前記支持平面に面しない第1のブレード表面と、前記ブレード本体に対して前記第1のブレード表面の反対側の、前記支持平面に面する第2のブレード表面とを備え、前記第1のブレード表面および前記第2のブレード表面は、切れ刃において終わり、前記切れ刃は、前記支持平面に対して鋭角のスカイブ角で延び、前記切れ刃は、前記切断線の第1の側において斜めのブレード角で前記切断線から離れるように延びる、請求項15~23のいずれか1項に記載の切断デバイス。
【請求項25】
前記切断デバイスは、前記タイヤ構成要素を、前記切断線に対して横断方向の、または直交する輸送方向に搬送するためのコンベヤをさらに備え、前記コンベヤは、前記支持表面の少なくとも一部を形成する、請求項15~24のいずれか1項に記載の切断デバイス。
【請求項26】
前記押圧デバイスは、前記輸送方向で前記切断線の上流に配置される、請求項25に記載の切断デバイス。
【請求項27】
前記支持表面は、前記切断線のところ、またはその近くで前記タイヤ構成要素を保持するための1つまたは複数の保持部材を備え、前記押圧デバイスは、前記タイヤ構成要素を前記1つまたは複数の保持部材上に押圧するために、前記切断線に沿って移動可能である、請求項15~26のいずれか1項に記載の切断デバイス。
【請求項28】
前記保持部材は、請求項1~14のいずれか1項に記載の前記保持部材である、請求項27に記載の切断デバイス。
【請求項29】
前記クリアランス高さは、5ミリメートルより大きく、好ましくは10~100ミリメートル、より好ましくは20~80ミリメートル、最も好ましくは25~60ミリメートルである、請求項15~28のいずれか1項に記載の切断デバイス。
【請求項30】
前記押圧デバイスは、前記切断線に対して横断方向に延び前記支持平面に対して平行な回転軸周りで回転可能な押圧ローラまたは押圧ホイールを備え、前記押圧ローラまたは押圧ホイールは、好ましくは押圧力が前記押圧方向で前記押圧ローラまたは押圧ホイールに印加されている間、前記切断方向で前記タイヤ構成要素の上を転動するように配置される、請求項15~29のいずれか1項に記載の切断デバイス。
【請求項31】
切断線に沿ってタイヤ構成要素を切断するための方法であって、
a)前記切断線において前記タイヤ構成要素を提供するステップと、
b)前記タイヤ構成要素の第1の側部エッジと前記第1の側部エッジの反対側の第2の側部エッジとの間の前記タイヤ構成要素の中央領域が前記タイヤ構成要素の第1の側部領域に対して自由に移動することを可能にしながら、前記第1の側部エッジにおいて前記切断線における前記第1の側部領域を保持するステップと、
c)前記第1の側部エッジに対して横断方向の切断方向に前記第1の側部エッジから前記タイヤ構成要素を断ち切るステップと
を備える方法。
【請求項32】
ステップb)は、前記第1の側部エッジの反対側の前記タイヤ構成要素の第2の側部エッジにおいて前記タイヤ構成要素の第2の側部領域を保持することをさらに備え、前記中央領域は、前記第1の側部領域と前記第2の側部領域との間に位置する、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
ステップb)の前に、前記第1の側部領域を保持するために、前記第1の保持部材を前記切断線に沿って前記第1の側部領域において位置決めするステップを備える、請求項31または32に記載の方法。
【請求項34】
ステップb)の前に、前記第2の側部領域を保持するために、前記第2の保持部材を前記第2の側部領域において位置決めするステップを備える、請求項32、または請求項32に従属するときの請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記切断線に沿って分布された複数の保持要素を有する保持部材を提供するステップを備え、ステップb)は、前記第1の側部領域において前記保持要素を選択的に作動させることを備える、請求項31に記載の方法。
【請求項36】
前記切断線に沿って分布された複数の保持要素を有する保持部材を提供するステップを備え、ステップb)は、前記第1の側部領域および前記第2の側部領域において前記保持要素を選択的に作動させることを備える、請求項32に記載の方法。
【請求項37】
請求項1~14または請求項15~30のいずれか1項に記載の切断デバイスを使用することを備える、請求項31~36のいずれか1項に記載の方法。
【請求項38】
切断線に沿ってタイヤ構成要素を切断するための方法であって、
a)支持平面内で延びる支持表面上で前記切断線において前記タイヤ構成要素を提供するステップと、
b)前記支持平面に対して横断方向の押圧方向に押圧デバイスを移動させることによって、前記切断線において前記タイヤ構成要素の第1の側部エッジを前記支持表面上に押圧するステップと、
c)前記押圧方向で前記押圧デバイス上に押圧力を印加しながら、前記押圧デバイスを前記切断線に沿って前記第1の側部エッジから前記第1の側部エッジの反対側の前記タイヤ構成要素の第2の側部エッジに移動させるステップと、
d)前記切断線に沿って前記タイヤ構成要素を断ち切るステップと
を備える方法。
【請求項39】
前記支持表面は、前記タイヤ構成要素を保持するための、前記切断線における1つまたは複数の保持部材を備え、ステップb)は、前記タイヤ構成要素を前記1つまたは複数の保持部材上で押圧することを備える、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
ステップa)は、側部基準線に沿って前記第1の側部エッジを位置合わせすることを備える、請求項38または39に記載の方法。
【請求項41】
ステップb)の前に、前記第1の側部エッジを検出するステップを備える、請求項38、39、または40に記載の方法。
【請求項42】
請求項1~14または請求項15~30のいずれか1項に記載の前記切断デバイスを使用することを備える、請求項38~41のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ構成要素を切断するための切断デバイスおよびタイヤ構成要素を切断するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
EP1262288A2は、補強コードを含有する多層弾性材料の帯体からセグメントを切断するための装置であって、コード同士は、実質的に平行であり、おおよそ切断経路の方向に向けられている、装置を開示しており、この装置は、
a)切断された端部を形成するために帯体を切断するための切断ブレードと、切断ブレードは、線に沿って切断するように向けられた切れ刃を有し、線は、1つまたは複数のコードに正接し、所望のスカイブ角で傾斜する、
b)切断経路に沿って帯体を支持するための手段と、支持するための手段は、スカイブ角未満の角度で向けられた第1の表面、およびスカイブ角以上の角度で向けられた第2の表面を有する、
c)支持するための手段に対して帯体を保持するための手段と、保持するための手段は、切断要素の前に位置する、
d)切断要素および保持するための手段を移動させるための手段と
によって特徴付けられる。
【0003】
保持手段は、回転し、切断手段と同じ経路に沿って移動可能であるホイールである。このホイールは、ブレードが横断しているとき、切断経路の直前を、帯体が切断ブレードを持ち上げそこを通り過ぎることを可能にするために十分な距離で横断する。
【発明の概要】
【0004】
タイヤ製造では、ブレーカクッションまたはゴム帯体などタイヤ構成要素は、その側部または長手エッジに向かって薄くなり、チップまたはウィングチップを形成し得る。前記チップまたはウィングチップは、それらが薄くなるため、側部エッジにて丸まり得る。
【0005】
知られている装置の欠点は、支持手段が、その幅全体にわたって真空システムを備えることである。したがって、帯体もまた、その幅全体にわたって保持される。その結果、ブレードが帯体を断ち切るとき、帯体とブレード表面との間の摩擦力は、ブレードを帯体材料に「食い込ませる」ことがあり得る。帯体へのブレードの食い込みは不揃いを引き起こし得、この不揃いは、切断の質、または後続の工程中、帯体の継ぎ合わせに成功するための能力に悪影響を及ぼし、粗悪なタイヤをもたらす可能性がある。さらに、食い込みは、帯体および/またはブレードを損傷することがあり得、工程を中断することを必要とする。さらに、ブレードの損傷は、切断デバイスの寿命を著しく短縮し得る。
【0006】
知られている装置の別の欠点は、保持手段のホイールが、支持手段の上を転動している間、帯体に側方で接近することである。その結果、ホイールは、丸まったウィングチップのところで帯体を損傷し得、または前記ウィングチップをタイヤ構成要素それ自体の上に折り畳むことさえあり得る。タイヤ構成要素は、通常、依然として粘り気がある、および/またはべとつく未硫化または未硬化のゴムの帯体から構成されるので、ホイールは、丸まった側部エッジをタイヤ構成要素それ自体の上に綴じることさえあり得、したがって、前記タイヤ構成要素を不可逆的に変形する。その結果、タイヤ構成要素がある長さに切断された後、ある長さに切断されたタイヤ構成要素は、切断線のところ、またはその近くで損傷され、不格好にされ、または変形され得る。言い換えれば、タイヤ構成要素は、それぞれの前縁および/または後縁において損傷され、不格好にされ、または変形され得る。前記損傷、不格好にすること、または変形は、タイヤ構成要素をさらなるタイヤ製造工程において使用不能にし、または粗悪な質のタイヤをもたらし得る。
【0007】
本発明の目的は、切断工程の信頼性を改善することができる、タイヤ構成要素を切断するための切断デバイスおよび方法を提供することである。
【0008】
第1の態様によれば、本発明は、第1の側部エッジ、および前記第1の側部エッジの反対側の第2の側部エッジを有するタイヤ構成要素を切断するための切断デバイスを提供し、切断デバイスは、支持平面内でタイヤ構成要素を支持するための支持表面を備え、切断デバイスは、支持表面上のタイヤ構成要素を断ち切るために切断線に沿って切断方向に移動可能であるカッタをさらに備え、支持表面は、タイヤ構成要素を切断線のところ、またはその近くで保持するための1つまたは複数の保持部材を備え、1つまたは複数の保持部材は、切断線に沿って切断方向に分布されたタイヤ構成要素の1つまたは複数の領域の予め選択された領域を保持するように配置される。
【0009】
たとえば、切断デバイスは、タイヤ構成要素の側部領域だけを保持するために構成され得る。言い換えれば、カッタがタイヤ構成要素を断ち切るとき、切断されることになるタイヤ構成要素の中央領域は、わずかに移動することが可能にされ得る。したがって、タイヤ構成要素へのナイフの食い込みを低減する、または最終的には防止することができる。したがって、切断工程の質をより信頼できるものにすることができる。
【0010】
その一実施形態では、タイヤ構成要素の1つまたは複数の領域のうちの予め選択された領域は、第1の予め選択された領域であり、1つまたは複数の保持部材は、タイヤ構成要素の1つまたは複数の領域のうちの第2の予め選択された領域を保持するようにさらに配置され、第2の予め選択された領域は、第1の予め選択された領域とは異なる。言い換えれば、切断デバイスの構成をタイヤ構成要素の寸法に適合させることができる。さらに、切断デバイスは、領域のうちのいずれか1つまたは複数を選択的に保持し得る。
【0011】
さらなる実施形態では、切断デバイスは、第1の側部エッジにおける第1の側部領域においてタイヤ構成要素を選択的に保持するように構成される。好ましくは、切断デバイスは、第2の側部エッジにおける第2の側部領域においてタイヤ構成要素を選択的に保持するようにさらに構成される。言い換えれば、切断デバイスは、タイヤ構成要素の中央領域が第1の領域および/または第2の領域に対してわずかに移動することを可能にするように構成される。したがって、ナイフの食い込みを低減する、または最終的には防止することができる。
【0012】
さらなる実施形態では、1つまたは複数の保持部材は、第1の側部エッジを保持するための第1の保持部材と、第2の側部エッジを保持するための第2の保持部材とを備え、第1の保持部材および第2の保持部材は、切断方向で離隔される。保持部材は、第1の側部領域および第2の側部領域においてタイヤ構成要素を選択的に保持することができる。好ましくは、中央領域には保持部材が設けられない。したがって、タイヤ構成要素の中央領域は、わずかに移動することが可能にされ得る。
【0013】
その一実施形態では、第1の保持部材および第2の保持部材は、切断方向で互いに対して移動可能である。したがって、保持部材をそれぞれ予め選択されたゾーンで位置決めすることができる。さらに、保持部材の位置をタイヤ構成要素の側部寸法に適合させることができる。
【0014】
そのさらなる実施形態では、切断デバイスは、第1の保持部材を移動させるための第1の設定ドライブを備える。任意選択で、切断デバイスは、第2の保持部材を移動させるための第2の設定ドライブを備える。第1の設定ドライブおよび第2の設定ドライブは、第1の保持要素および第2の保持要素の位置決めを容易にすることができる。
【0015】
さらなる実施形態では、タイヤ構成要素は第1のタイヤ構成要素であり、切断デバイスは、第1のタイヤ構成要素に対して平行に配置された第2のタイヤ構成要素を切断するためにさらに構成され、切断デバイスは、第2のタイヤ構成要素の第1の側部エッジおよび第2の側部エッジをそれぞれ保持するための、切断線に沿った第3の保持要素および第4の保持要素をさらに備える。したがって、切断デバイスは、その後、平行に配置された2つのタイヤ構成要素を切断するために使用することができる。したがって、切断工程をより効率的なものにすることができる。これは、たとえば、一般にタイヤ組立て工程に対で供給されるゴム帯体またはブレーカクッションを切断するために有益なものとなり得る。
【0016】
その一実施形態では、第1の保持部材および第4の保持部材は、切断線に対して横断方向に延びる中央平面に対して対称に配置され、第2の保持部材および第3の保持部材は、前記中央平面に対して対称に配置され、第1の設定ドライブは、第1の保持部材および第4の保持部材を切断線に沿って中央平面に対して反対方向に同時に移動させるために配置され、第2の設定ドライブは、第2の保持部材および第3の保持部材を切断線に沿って中央平面に対して反対方向に同時に移動させるために配置される。前記第1の設定ドライブおよび前記第2の設定ドライブは、たとえば、それぞれの保持部材を変位させるための反対向きのトレッドを有するスピンドルドライブを備える。第1の保持部材および第4の保持部材の位置、ならびに第2の保持部材および第3の保持部材の位置を同時に制御することによって、前記保持部材を中央平面に対して対称に変位させることができる。さらに、4つの保持部材の位置を、2つのドライバだけを使用して制御することができる。
【0017】
さらなる実施形態では、切断デバイスは、第1の設定ドライブおよび第2の設定ドライブを制御するための制御ユニットをさらに備える。制御ユニットは、それぞれの保持部材の位置を自動的に設定および制御することができる。
【0018】
さらなる実施形態では、1つまたは複数の保持部材は、切断線に沿って切断方向に分布された複数の制御可能な保持要素と、前記保持要素のうちの1つまたは複数を選択的に作動させるための制御ユニットとを備える。保持要素のうちの1つまたは複数を選択的に作動させることによって、タイヤ構成要素を予め選択された領域内で保持することができる。好ましくは、制御ユニットは、第1の側部領域および/または第2の側部領域内の保持要素を作動させるために配置される。制御ユニットは、個々の保持要素を選択的に、または保持要素のグループを同時に作動させるように配置され得る。個々の保持要素を作動させることによって、より高い精度を得ることができる。保持要素のグループを同時に作動させることによって、保持部材をより単純なものに、および/またはよりコスト効率的なものにすることができる。
【0019】
その一実施形態では、保持要素は、真空カップまたは真空ボアであり、保持部材は、真空カップまたは真空ボアのうちの1つまたは複数を選択的に真空にするためのバルブ装置をさらに備え、バルブ装置は、制御ユニットに動作可能に接続される。バルブ装置は、個々の真空カップもしくは真空ボアを、または真空カップもしくは真空ボアのグループを作動させる、またはオフに切り替えるように配置され得る。
【0020】
さらなる実施形態では、切断デバイスは、押圧デバイス、好ましくは本発明の第2の態様に記載されている押圧デバイスをさらに備え、押圧デバイスは、タイヤ構成要素を1つまたは複数の保持部材上に押圧するように切断線に沿って切断方向に移動可能である。
【0021】
第2の態様によれば、本発明は、第1の側部エッジ、および前記第1の側部エッジの反対側の第2の側部エッジを有するタイヤ構成要素を切断するための切断デバイスを提供し、切断デバイスは、支持平面内でタイヤ構成要素を支持するための支持表面を備え、切断デバイスは、支持表面上のタイヤ構成要素を、第1の側部エッジから第2の側部エッジへと断ち切るために切断線に沿って切断方向に移動可能であるカッタをさらに備え、切断デバイスは、タイヤ構成要素を支持表面上に押圧するために、切断線に沿って切断方向に移動可能である押圧デバイスをさらに備え、切断デバイスは、押圧デバイスを支持平面に向かって、クリアランス位置から支持平面に対して横断方向の、または直交する押圧方向に、前記支持平面からクリアランス高さで、能動的に移動させるように構成される。
【0022】
押圧方向に押圧デバイスが移動可能であることは、切断されることになるタイヤ構成要素の側部エッジ、特にウィングまたはウィングチップに、押圧デバイスが押圧方向に、すなわち切断方向ではなく上方から接近することを可能にする。したがって、タイヤ構成要素の側部エッジを、前記側部エッジをタイヤ構成要素の本体の上に折り畳むことなく支持表面に押し付けることができる。したがって、タイヤ構成要素をより確実に切断することができる。
【0023】
その一実施形態では、切断デバイスは、押圧方向における押圧デバイスの移動を駆動するための押圧ドライブを備える。押圧ドライブは、押圧方向にタイヤ構成要素の側部エッジに接近するように押圧デバイスを押圧方向に能動的に移動させることができる。
【0024】
そのさらなる実施形態では、押圧ドライブは、空気圧アクチュエータ、サーボモータ、カムシャフト、またはカムホイールを備える。これらは、押圧デバイスを押圧方向に能動的に駆動することができるドライブの例である。
【0025】
さらなる実施形態では、切断デバイスは、押圧ドライブに動作可能に接続される制御ユニットを備え、制御ユニットは、第1の側部エッジを支持表面上に押圧するために、押圧デバイスをクリアランス位置から押圧方向に移動させるように押圧ドライブを制御するように配置される。制御ユニットは、タイヤ構成要素の側部エッジに係合するように押圧ドライブを自動的に制御するように配置され得る。代替として、制御ユニットは、たとえば、オペレータが押圧方向における押圧ドライブの移動を制御することを可能にするために、ユーザインターフェースに接続され得る。
【0026】
そのさらなる実施形態では、切断デバイスは、押圧デバイスを切断線に沿って切断方向に移動させるための側方ドライブを備え、制御ユニットは、前記側方ドライブに動作可能に接続され、制御ユニットは、押圧ドライブおよび側方ドライブを制御し、その後、
a)押圧デバイスを、切断方向に対してタイヤ構成要素の上流でクリアランス高さでクリアランス位置に位置決めし、
b)押圧デバイスを第1の側部エッジまで切断方向に移動させ、
c)第1の側部エッジを支持表面(20)上に押圧するように、押圧デバイスをクリアランス位置から押圧方向に移動させ、
d)タイヤ構成要素に押圧方向で圧力を印加している間、押圧デバイスを第1の側部エッジから第2の側部エッジに向かって切断方向に移動するように配置される。制御ユニットは、タイヤ構成要素の側部エッジ、特にウィングまたはウィングチップを、押圧方向で支持表面上に自動的に押圧することができる。その後、制御ユニットは、押圧デバイスを移動させることによって、切断線に沿ってタイヤ構成要素の残りの部分を支持表面に押圧することができる。
【0027】
そのさらなる実施形態では、切断デバイスは、第1の側部エッジが側部基準線に沿って位置合わせされた状態でタイヤ構成要素を受け取るように構成され、制御ユニットは、ステップb)において、押圧デバイスを押圧方向に移動させる前に、押圧デバイスを側部基準線まで切断方向に移動させるように配置される。タイヤ構成要素を所定の基準線に位置合わせすることによって、押圧デバイスは、タイヤ構成要素の側部エッジ、特にウィングまたはウィングチップを、押圧方向で支持表面上により正確に押圧することができる。
【0028】
それに加えて、または代替として、切断デバイスは、第1の側部エッジを検出するためのセンサを備え、センサは、制御ユニットに動作可能に接続される。言い換えれば、制御ユニットは、第1の側部エッジを自動的に検出することができる。したがって、制御ユニットは、前記側部エッジの場所において押圧方向に押圧デバイスを自動的に移動させることができる。
【0029】
さらなる実施形態では、切断デバイスは、ガイド曲線に沿って、切断線の上で延びるガイドレールを備え、押圧デバイスは、前記ガイドレールと協働するためのガイドフォロワを備え、ガイド曲線は、第1の側部エッジにおいて、押圧デバイスをクリアランス位置から押圧方向に移動させるように形作られる。ガイドレールは、タイヤ構成要素の側部エッジ、特にウィングまたはウィングチップにおいて、押圧ドライブを必要とすることなく、押圧デバイスを押圧方向に押しやることができる。好ましくは、切断デバイスは、押圧デバイスを押圧方向に付勢するための付勢部材を備える。前記付勢部材は、ガイド曲線を前記厚さプロファイルに適合させることを必要とすることなく、タイヤ構成要素の厚さプロファイルを補償することができる。
【0030】
さらなる実施形態では、押圧デバイスは、切断方向でカッタの上流に配置され、押圧デバイスおよびカッタは、切断線の少なくとも一部に沿って切断方向にともに移動するように配置される。したがって、単一の側方ドライブが、カッタおよび押圧デバイスを切断方向に移動させることができる。
【0031】
さらなる実施形態では、カッタは、ブレード本体を備えるブレードであり、前記ブレードは、支持平面に面しない第1のブレード表面と、ブレード本体に対して第1のブレード表面の反対側の、支持平面に面する第2のブレード表面とを備え、第1のブレード表面および第2のブレード表面は、切れ刃において終わり、切れ刃は、支持平面に対して鋭角のスカイブ角で延び、切れ刃は、前記切断線の第1の側において斜めのブレード角で切断線から離れるように延びる。ブレードは、たとえば超音波ブレードまたは加熱式ブレードであってよい。ブレードのブレード角は、切断線のそれぞれの側でタイヤ構成要素の薄くなった前縁および後縁に影響を及ぼす可能性がある。ブレードのスカイブ角は、タイヤ構成要素の材料を通って切断方向にブレードを移動させるために必要とされる力を低減することができる。
【0032】
さらなる実施形態では、切断デバイスは、タイヤ構成要素を、切断線に対して横断方向の、または直交する輸送方向に搬送するためのコンベヤをさらに備える。コンベヤは、支持表面の少なくとも一部を形成する。コンベヤは、タイヤ構成要素を切断線に向かって、および/または切断線から離れるように搬送することができる。好ましくは、切断デバイスは、輸送方向で切断線の上流の第1のコンベヤと、輸送方向で切断線の下流の第2のコンベヤとを備える。
【0033】
その一実施形態では、押圧デバイスは、輸送方向で切断線の上流に配置される。好ましくは、切断デバイスは、輸送方向で切断線の下流の支持表面上のタイヤ構成要素を押圧するために、クランピングバーまたはクランピングローラなどクランピング要素をさらに備える。代替として、押圧デバイスは、輸送方向で切断線の下流に配置され得る。
【0034】
さらなる実施形態では、支持表面は、タイヤ構成要素を切断線のところ、またはその近くで保持するための1つまたは複数の保持部材を備え、押圧デバイスは、タイヤ構成要素を前記1つまたは複数の保持部材上に押圧するために、切断線に沿って移動可能である。好ましくは、前記1つまたは複数の保持部材のうちの少なくとも1つは、タイヤ構成要素の第1の側部エッジに配置される。したがって、前記少なくとも1つの保持要素は、前記側部エッジが押圧デバイスによって支持表面に向かって押圧された後、タイヤ構成要素の側部エッジ、特にウィングまたはウィングチップを保持することができる。さらに、タイヤ構成要素を1つまたは複数の保持部材上に押圧することによって、前記1つまたは複数の保持部材は、タイヤ構成要素をより確実に保持することができる。
【0035】
その一実施形態では、保持部材は、タイヤ構成要素を保持するための真空カップを備える。代替として、保持部材は、たとえば、タイヤ構成要素の材料内に挿入することができる伸縮自在の針を備え得る。
【0036】
さらなる実施形態では、クリアランス高さは、5ミリメートルより大きく、好ましくは10~100ミリメートル、より好ましくは20~80ミリメートル、最も好ましくは25~60ミリメートルである。前記クリアランス高さは、クリアランス位置をタイヤ構成要素のウィングまたはウィングチップの上方にさせることができる。したがって、タイヤ構成要素のウィングまたはウィングチップを支持表面上に確実に押圧することができる。この好ましい範囲は、押圧方向で押圧デバイスのより短い行程を可能にすることができる。したがって、切断デバイスの工程効率を改善することができる。
【0037】
さらなる実施形態では、押圧デバイスは、切断線に対して横断方向に延び支持平面に対して平行な回転軸周りで回転可能な押圧ローラまたは押圧ホイールを備え、押圧ローラまたは押圧ホイールは、切断方向でタイヤ構成要素の上を転動するように配置される。好ましくは、押圧ローラまたは押圧ホイールは、押圧方向で押圧力が前記押圧ローラまたは押圧ホイールに印加されている間、タイヤ構成要素の上を転動するように配置される。押圧ローラまたは押圧ホイールは、タイヤ構成要素を支持表面上に確実に押圧することができる。
【0038】
第3の態様によれば、本発明は、切断線に沿ってタイヤ構成要素を切断するための方法を提供し、この方法は、
a)切断線においてタイヤ構成要素を提供するステップと、
b)前記タイヤ構成要素の第1の側部エッジと前記第1の側部エッジの反対側の第2の側部エッジとの間のタイヤ構成要素の中央領域がタイヤ構成要素の第1の側部領域に対して自由に移動することを可能にしながら、第1の側部エッジにおいて切断線における第1の側部領域を保持するステップと、
c)前記第1の側部エッジに対して横断方向の切断方向に第1の側部エッジからタイヤ構成要素を断ち切るステップとを備える。
【0039】
第1の側部領域を保持し、タイヤ構成要素の中央領域が前記第1の側部領域に対して自由に移動することを可能にすることによって、カッタがタイヤ構成要素を断ち切るとき、タイヤ構成要素へのナイフの食い込みを低減する、または最終的には防止することができる。したがって、切断工程の質をより信頼できるものにすることができる。
【0040】
その一実施形態では、ステップb)は、第1の側部エッジの反対側の前記タイヤ構成要素の第2の側部エッジにおいてタイヤ構成要素の第2の側部領域を保持することをさらに備え、中央領域は、第1の側部領域と第2の側部領域との間に位置する。
【0041】
そのさらなる実施形態では、方法は、ステップb)の前に、前記第1の側部領域を保持するために、第1の保持部材を、第1の側部領域において切断線に沿って位置決めするステップを備える。それに加えて、または代替として、方法は、ステップb)の前に、前記第2の側部領域を保持するために、第2の保持部材を第2の側部領域において位置決めするステップを備える。保持部材は、第1の側部領域および第2の側部領域においてタイヤ構成要素を選択的に保持することができる。好ましくは、中央領域には保持部材が設けられない。したがって、タイヤ構成要素の中央領域は、わずかに移動することが可能にされる。
【0042】
代替の実施形態では、方法は、切断線に沿って分布された複数の保持要素を有する保持部材を提供するステップを備え、ステップb)は、第1の側部領域および/または第2の側部領域において保持要素を選択的に作動させることを備える。個々の保持要素を作動させることによって、より高い精度を得ることができる。保持要素のグループを同時に作動させることによって、保持部材をより単純なものに、および/またはよりコスト効率的なものにすることができる。
【0043】
さらなる実施形態では、方法は、本発明の第1の態様または本発明の第2の態様による切断デバイスを使用することを備える。
【0044】
第4の態様によれば、本発明は、切断線に沿ってタイヤ構成要素を切断するための方法を提供し、この方法は、
a)支持平面内で延びる支持表面上で切断線においてタイヤ構成要素を提供するステップと、
b)支持平面に対して横断方向の押圧方向に押圧デバイスを移動させることによって、切断線においてタイヤ構成要素の第1の側部エッジを支持表面上に押圧するステップと、
c)押圧方向でタイヤ構成要素上に押圧力を印加しながら、押圧デバイスを切断線に沿って第1の側部エッジから第1の側部エッジの反対側のタイヤ構成要素の第2の側部エッジに移動させるステップと、
d)切断線に沿ってタイヤ構成要素を断ち切るステップとを備える。
【0045】
押圧方向で押圧デバイスを押圧することによって、前記押圧デバイスは、切断されることになるタイヤ構成要素の側部エッジ、特にウィングまたはウィングチップに、押圧方向に、すなわち切断方向ではなく上方から接近することができる。したがって、前記側部エッジをタイヤ構成要素の本体の上に折り畳むことなく、タイヤ構成要素の側部エッジを支持表面に押し付けることができる。したがって、タイヤ構成要素をより確実に切断することができる。
【0046】
その一実施形態では、支持表面は、タイヤ構成要素を保持するための、切断線における1つまたは複数の保持部材を備え、ステップb)は、タイヤ構成要素を1つまたは複数の保持部材上で押圧することを備える。保持部材は、前記タイヤ構成要素が押圧デバイスによって押下されているとき、タイヤ構成要素を確実に保持することができる。
【0047】
さらなる実施形態では、ステップa)は、側部基準線に沿って第1の側部エッジを位置合わせすることを備える。それに加えて、または代替として、方法は、ステップb)の前に、第1の側部エッジを検出するステップを備える。したがって、押圧方向における押圧デバイスの移動の側部位置を予め決定しておくことができる。したがって、前記押圧デバイスは、側部エッジを支持表面上により正確に押圧することができる。
【0048】
さらなる実施形態では、方法は、本発明の第1の態様または第2の態様のいずれかによる切断デバイスを使用することを備える。
【0049】
本明細書に記載され示されている様々な態様および特徴は、可能なときはいつでも個々に適用され得る。これらの個々の態様、特に添付の従属請求項に記載の態様および特徴は、分割特許出願の対象とすることができる。
【0050】
本発明について、添付の概略図に示されている例示的な実施形態に基づいて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0051】
図1】タイヤ構成要素を切断する例示的なステップ中の本発明の一実施形態による切断デバイスの図。
図2】タイヤ構成要素を切断する例示的なステップ中の本発明の一実施形態による切断デバイスの図。
図3】タイヤ構成要素を切断する例示的なステップ中の本発明の一実施形態による切断デバイスの図。
図4】タイヤ構成要素を切断する例示的なステップ中の本発明の一実施形態による切断デバイスの図。
図5図1における線V-Vによる断面図。
図6図2における線VI-VIによる断面図。
図7】さらなる方法ステップ中の図6の断面図。
図8図3における線VIII-VIIIによる断面図。
図9】さらなる方法ステップ中の図8の断面図。
図10図4における線X-Xによる断面図。
図11】本発明の代替の実施形態による代替の切断デバイスの断面図。
図12】本発明のさらなる代替の実施形態によるさらなる代替の切断デバイスの断面図。
【発明を実施するための形態】
【0052】
図1~10は、本発明の一実施形態による、タイヤ構成要素9を切断するための切断デバイス1を示す。具体的には、カッタ1は、タイヤ構成要素9をその第1の長手または側部エッジ91から第2の長手または側部エッジ92へと断ち切るために配置される。前記第1の側部エッジ91および前記第2の側部エッジ92は、タイヤ構成要素9の側部方向に延びる。好ましくは、前記タイヤ構成要素9は、ブレーカクッションまたはゴム帯体など未硫化または未硬化のタイヤ構成要素である。
【0053】
図の実施形態では、切断デバイス1は、後で2つのタイヤ構成要素9を断ち切るために配置される。これらの2つのタイヤ構成要素9は、中央平面Cの片側または両側に配置される。切断後、両タイヤ構成要素9は、たとえば、カーカスドラムなどタイヤ製造ドラム(図示せず)に同時に適用され得る。前記タイヤ構成要素9のそれぞれの長手方向は、平行に、または実質的に平行に延びる。
【0054】
図1~4に最もよく示されているように、切断デバイス1は、タイヤ構成要素9を支持するための支持表面20を備える。支持表面20は、支持平面P内で延びる。切断デバイス1は、切断線Kに沿ってタイヤ構成要素9を断ち切るためのカッタ8をさらに備える。前記切断線Kは、支持平面Pにわたって切断方向Yに延びる。カッタ8は、たとえば、超音波ブレードまたは加熱式ナイフを備える。
【0055】
図の実施形態では、カッタ8はブレードである。カッタ8は、切れ刃83において終わる第1のブレード表面81および第2のブレード表面82を有するブレード本体80を備える。第2のブレード表面82は、ブレード本体80に対して第1のブレード表面81の反対側に位置する。第1のブレード表面81は、支持平面Pに面しない。したがって、第2のブレード表面82は、支持平面Pに面する。
【0056】
図1~4で最もよくわかるように、切れ刃83は、切断線Kの第1の側において斜めのブレード角で前記切断線Kから離れるように延びる。ブレード角は、支持平面Pに直交する軸周りで画定される。図5~10に示されているように、切れ刃83は、支持平面Pに対して鋭角のスカイブ角でさらに延びる。したがって、カッタ8がタイヤ構成要素9を断ち切るとき、切断方向Yにおいてカッタ8の下流に、傾斜する前端LEが、切断線Kの第1の側においてタイヤ構成要素9に形成される。したがって、逆に傾斜する後端TEが、第1の側の反対側の切断Kの第2の側において、弾性プロファイル9に形成される。
【0057】
図の実施形態では、切断デバイス1は、タイヤ構成要素9を輸送方向Tに搬送するための2つのコンベヤ2を備える。好ましくは、タイヤ構成要素9のそれぞれの長手方向は、輸送方向Tと一致している。コンベヤ2は、支持表面20の一部を形成する。それに加えて、または代替として、切断デバイス1は、たとえば、支持表面20の少なくとも一部を構成するように切断テーブルを備えてもよい。
【0058】
図1~10にさらに示されているように、切断デバイス1は、2つのタイヤ構成要素9のうちの第1のタイヤ構成要素をその切断中保持するための第1の保持部材31および第2の保持部材32を備える。切断デバイス1は、2つのタイヤ構成要素9のうちの第2または他方のタイヤ構成要素をその切断中保持するための第3の保持部材33および第4の保持部材34をさらに備える。具体的には、第1の保持部材31、第2の保持部材32、第3の保持部材33、および第4の保持部材34は、支持表面20の一部を形成する。言い換えれば、支持表面20は、第1の保持部材31、第2の保持部材32、第3の保持部材33、および第4の保持部材34を備える。第1の保持部材31、第2の保持部材32、第3の保持部材33、および第4の保持部材34は、切断線Kに沿って配置される。
【0059】
この特定の実施形態では、第1の保持部材31、第2の保持部材32、第3の保持部材33、および第4の保持部材34は、輸送方向Tで切断線Kの上流に配置される。切断デバイス1は、輸送方向Tにおける切断線Kの下流でタイヤ構成要素を挟持するためのクランプバーまたはクランプロールなどクランピング要素5をさらに備える。代替として、保持部材31、32、33、34は、切断線のところ、または輸送方向Tで切断線Kの下流に配置されてもよい。
【0060】
図5~10に最もよく示されているように、第1の保持部材31および第2の保持部材32は、切断方向Yで互いに対して移動可能である。具体的には、第1の保持部材31は、第1の側部エッジ91において前記第1の保持部材31を位置決めするために切断方向Yに移動可能である。第1の保持部材31は、前記第1の側部エッジ91においてタイヤ構成要素9の第1の側部領域Z1を保持するために配置される。したがって、第2の保持部材32は、第2の側部エッジ92において前記第2の保持部材32を位置決めするために切断方向Yに移動可能である。第2の保持部材32は、前記第2の側部エッジ92においてタイヤ構成要素9の第2の側部領域Z2を保持するために配置される。
【0061】
図6~10でさらにわかるように、タイヤ構成要素9の中央領域Z0は、切断方向Yで第1の側部領域Z1と第2の側部領域Z2との間に画定される。前記中央領域Z0は、第1の保持部材31または第2の保持部材32によって直接保持されない。その代わりに、前記中央領域Z0は、第1の側部領域Z1および第2の側部領域Z2に対してわずかに移動することが可能にされ得る。たとえば、中央領域Z0は、カッタ8がタイヤ構成要素9を断ち切ることに反応して切断方向Yに局所的に延び、または圧縮され得る。
【0062】
好ましくは、図5~10に最もよく示されているように、第1の側部エッジ91は、側部基準線Rに沿って位置合わせされる。したがって、第1の保持部材31を、前記側部基準線Rにおいて位置決めすることができる。第2の側部エッジ92は、第1の側部エッジ91と第2の側部エッジ92との間のタイヤ構成要素9の所定の幅に従って位置決めされ得る。代替として、切断線に沿った第1の保持部材31および第2の保持部材32のそれぞれの位置は、たとえば、手動で、すなわち切断デバイス1のオペレータによって調整されてもよい。
【0063】
この特定の実施形態では、切断デバイスは、第1の保持部材31の、切断方向Yでの前後の移動を駆動するための第1の設定ドライブ35を備える。第1の設定ドライブ35は、第1のスピンドル37および関連の第1のスピンドルナット331を備える。前記第1のスピンドルナット331は、第1のスピンドル37の回転によって切断方向Yに移動可能である。第1のスピンドルナット331は、第1の保持部材31を切断方向Yに移動させるための前記第1の保持部材31に結合される。
【0064】
したがって、切断デバイス1は、切断方向Yでの第2の保持部材32の移動を駆動するための第2の設定ドライブ36を備える。第2の設定ドライブ36は、第2のスピンドル38と、第2の保持部材32に結合される関連の第2のスピンドルナット332とを備える。
【0065】
代替として、第1のスピンドルナット331および第2のスピンドルナット332は、第1のスピンドルナット331および第2のスピンドルナット332において反対向きのトレッドを有する単一のスピンドルに結合され得る。したがって、前記第1のスピンドルナット331および前記第2のスピンドルナット332は、単一のスピンドルだけを使用して互いに対して移動可能であり得る。
【0066】
第1の保持部材31および第2の保持部材32と同様に、第3の保持部材33および第4の保持部材34も、切断方向Yで互いに対して移動可能である。第3の保持部材33は、前記第3の保持部材33を第2のタイヤ構成要素9の第1の側部エッジ91において位置決めするために切断方向Yに移動可能である。したがって、第4の保持部材34は、前記第4の保持部材34を第2のタイヤ構成要素9の第2の側部エッジ92において位置決めするために切断方向Yに移動可能である。具体的には、前記第3の保持部材33および前記第4の保持部材34は、第2のタイヤ構成要素9の第1の側部領域Z1および第2の側部領域Z2を、第2のタイヤ構成要素9の第1の側部エッジ91および第2の側部エッジ92においてそれぞれ保持するために配置される。好ましくは、第2のタイヤ構成要素9の第2の側部エッジ92は、さらなる側部基準線Rと位置合わせされる。
【0067】
図5~10に示されている実施形態では、第3の保持部材33は、第2のスピンドル38に関連付けられた第3のスピンドルナット333に結合される。したがって、第4の保持部材34は、第1のスピンドル37に関連付けられた第4のスピンドルナット334に結合される。言い換えれば、第1の設定ドライブ35は、切断方向Yにおいて第1の保持部材31および第4の保持部材34のそれぞれの位置を同時に調整するために配置される。したがって、第2の設定ドライブ36は、切断方向Yにおいて第2の保持部材32および第3の保持部材33のそれぞれの位置を同時に調整するために配置される。第1のスピンドル37は、中央平面Cのそれぞれの側に、逆のまたは反対向きのトレッドを有し、その結果、スピンドル37の回転が第1の保持部材31および第4の保持部材34を切断線Kに沿って反対方向に移動させる。同様に、第2の保持部材32および第3の保持部材33は、第2のスピンドル38が回転したとき、切断線に沿って反対方向に移動するように配置される。好ましくは、第1の保持部材31および第4の保持部材34は、中央平面Cに対して対称に移動するように配置される。したがって、第2の保持部材32および第3の保持部材33は、中央平面Cに対して対称に移動するように配置される。
【0068】
第1の保持部材31、第2の保持部材32、第3の保持部材33、および第4の保持部材34は、それぞれのタイヤ構成要素9を保持するための1つまたは複数の保持要素30を備える。前記保持要素30は、たとえば、真空カップ、真空ボア、または真空穴を備え得る。好ましくは、真空カップ、真空ボア、または真空穴は、支持平面Pにおいて増大された直径または表面積を有する。言い換えれば、支持平面Pに出る真空カップ、真空ボア、または真空穴のそれぞれの開口は、支持平面Pの下方の直径または表面積に比べて増大された直径または表面積を有する。これは、タイヤ構成要素9を保持するために必要とされる真空力を低減し得る。
【0069】
代替として、保持要素は、たとえば、伸縮自在の針を備え得る。金属補強コードを備えるタイヤ構成要素を取り扱うとき、保持要素は、たとえば、磁石を備え得る。ブレーカクッションまたはゴム帯体など、粘り気がある、またはべたつくタイヤ構成要素、特に未硬化または未硫化のタイヤ構成要素を取り扱うとき、保持要素30は、滑らかな、または研磨された金属表面を備え得る。具体的には、保持要素30は、周囲の支持表面20より良好な粘着性を有する保持表面を備え得る。
【0070】
図1~10に示されているように、切断デバイス1は、タイヤ構成要素9を第1の保持部材31、第2の保持部材32、第3の保持部材33、および第4の保持部材34上に押圧するための押圧デバイス4をさらに備える。具体的には、押圧デバイス4は、タイヤ構成要素9を押圧方向Bで支持平面Pに向かって第1の保持部材31、第2の保持部材32、第3の保持部材33、および第4の保持部材34上に押圧するために配置される。前記押圧方向Bは、支持平面Pに対して横断方向または直交するものである。
【0071】
押圧デバイス4は、切断線Kに沿って切断方向Yに移動可能である。好ましくは、押圧デバイス4は、カッタ8とともに切断線Kに沿って移動可能である。この実施形態では、切断デバイス1は、カッタ8および押圧デバイス4を支持するための共通ベース44を備える。前記共通ベース44は、切断線Kに沿って切断方向Yに移動可能である。代替として、押圧デバイス4は、カッタ8から独立して切断線Kに沿って移動可能であり得る。したがって、押圧デバイス4は、タイヤ構成要素9を切断前にそれぞれの保持部材31、32、33、34に押圧し得る。
【0072】
押圧デバイス4は、切断線Kに対して横断方向の、または直交する回転軸周りで回転可能な押圧ローラまたは押圧ホイール40を備える。前記回転軸は、支持平面Pに対して平行、または実質的に平行に延びる。好ましくは、押圧ローラまたは押圧ホイール40は、その回転軸周りで自由に回転可能である。押圧ローラまたは押圧ホイール40は、押圧力が押圧方向Bで前記押圧ローラまたは押圧ホイール40に印加されている間、切断方向Yでタイヤ構成要素9の上を転動するように配置される。
【0073】
図7および図8で最もよくわかるように、押圧デバイス4は、支持平面Pに向かって押圧方向Bに、および支持平面Pから離れるようにクリアランス方向Aに移動可能である。前記クリアランス方向Aは、支持平面Pに対して横断方向または直交するものである。好ましくは、クリアランス方向Aは、押圧方向Bの反対である。
【0074】
図5~8に示されているように、タイヤ構成要素9は、その第1の側部エッジ91においてウィングまたはウィングチップWを形成する。前記ウィングまたはウィングチップWは、丸まる、すなわち支持平面Pから離れる。押圧デバイス4、特に押圧ローラまたは押圧ホイール40は、クリアランス高さHで支持平面Pから離隔されたクリアランス位置に入るようにクリアランス方向Aに移動可能である。好ましくは、前記クリアランス高さHは、タイヤ構成要素9のウィングまたはウィングチップWと衝突することなく切断方向Yに押圧ローラまたは押圧ホイール40が移動されることを可能にするように十分に大きい。クリアランス高さHは、たとえば、所定のおよび/または予め設定された高さであり得る。代替として、切断デバイス1は、必要とされる高さ、たとえば支持平面Pに対するウィングまたはウィングチップWの高さを測定するための1つまたは複数のセンサ(図示せず)を備える。したがって、クリアランス高さHは、測定された必要とされる高さに、またはそれより上方に設定され得る。好ましくは、前記クリアランス高さHは、押圧デバイス4、特に押圧ローラまたは押圧ホイール40がウィングチップWを通り過ぎることを可能にするように5ミリメートルより大きい。好ましくは、クリアランス高さHは、10~100ミリメートルである。より好ましくは、クリアランス高さHは、20~80ミリメートルである。最も好ましくは、クリアランス高さHは、25~60ミリメートルである。
【0075】
図5~10にさらに示されているように、切断デバイス1は、押圧方向Bおよびクリアランス方向Aにおける押圧デバイス4の移動を駆動するための押圧ドライブ41を備える。具体的には、押圧ドライブ41は、押圧ローラまたは押圧ホイール40を、共通ベース44に対して押圧方向Bおよびクリアランス方向Aに駆動するように配置される。押圧ドライブ41は、たとえば、空気圧シリンダなどリニアドライブを備え得る。代替として、押圧ドライブ41は、たとえば、押圧方向Bおよびクリアランス方向Aにおける押圧デバイス4の移動に影響を及ぼすために、サーボモータ、および/またはクランクシャフト、カムシャフト、もしくはカムホイールを備え得る。
【0076】
切断デバイス1は、押圧デバイス4を切断方向Yに駆動するための側方ドライブ42をさらに備える。具体的には、側方ドライブ42は、共通ベース44を切断方向Yに駆動するために配置される。代替として、カッタ8および押圧デバイス4が切断方向Yに個々に移動可能であるとき、切断デバイス1は、切断方向Yにおけるカッタの移動を駆動するための側部カッタドライブ(図示せず)をさらに備え得る。
【0077】
図6~10にさらに示されているように、切断デバイス1は、制御ユニット7をさらに備える。この例示的な実施形態では、制御ユニット7は、押圧ドライブ41、側方ドライブ42、第1の設定ドライブ35、および第2の設定ドライブ36に動作可能および/または機能可能に接続される。切断デバイス1は、第1の側部エッジ91を検出するための1つまたは複数のセンサ(図示せず)をさらに備え得る。1つまたは複数のセンサも制御ユニット7に動作可能に接続される。前記1つまたは複数のセンサは、たとえば、ラインカメラまたはプローブを備え得る。
【0078】
制御ユニット7は、保持部材31、32、33、34をタイヤ構成要素9のそれぞれの側部領域Z1、Z2において位置決めするように配置される。制御ユニット7は、たとえば、第1の保持部材31および第4の保持部材34をそれぞれの側部基準線Rに沿って位置決めするために第1の側方ドライブ35を制御するように配置され得る。それに加えて、または代替として、制御ユニット7は、1つまたは複数のセンサの信号に応答して、第1の保持部材31および第4の保持部材34を、それぞれ第1のタイヤ構成要素9の第1の側部エッジ91および第2のタイヤ構成要素9の第2の側部エッジ92に沿って位置決めするように配置されてもよい。
【0079】
制御ユニット7は、第2の保持部材32および第3の保持部材33を、第1のタイヤ構成要素9のそれぞれの第2の側部領域Z2および第2のタイヤ構成要素9の第1の側部領域Z1に位置決めするために第2の側方ドライブ36を制御するようにさらに配置され得る。制御ユニット7は、たとえば、前記保持部材32および前記第3の保持部材33を、それぞれ第1の保持部材31および第4の保持部材34に対して所定の距離で位置決めするように配置され得る。制御ユニット7は、たとえばタイヤ構成要素9の所定のまたは測定された幅からの前記所定の距離を決定し導出し得る。
【0080】
制御ユニット7は、第1のタイヤ構成要素の第1の側部エッジ91、特にウィングまたはウィングチップWを第1の保持部材31上に押圧するために、押圧デバイス4をクリアランス位置から押圧方向Bに移動させるように押圧ドライブ41を制御するようにさらに配置される。具体的には、制御ユニット7は、押圧デバイス4を側部基準線Rのところ、またはその近くで押圧方向Bに移動させるように押圧ドライブ41を制御するように配置される。さらに、制御ユニット7は、必要とされる高さを測定するための1つまたは複数のセンサに動作可能に接続され得る。好ましくは、制御ユニット7は、測定された必要とされる高さに応答してクリアランス高さHを設定するように配置される。
【0081】
好ましくは、制御ユニット7は、第1の側部エッジ91を第1の保持部材31において押圧するために、押圧デバイス4の押圧方向Bにおける移動に影響を及ぼすように側方ドライブ42および押圧ドライブ41を共に制御する。
【0082】
タイヤ構成要素9を切断するための方法について、以下、図1~10を使用してさらに論じる。
【0083】
図1および図5に示されているように、2つのタイヤ構成要素9は、切断線Kにおいて支持表面20上に配置されている。タイヤ構成要素9は、たとえば、輸送方向Tで切断線Kの上流のコンベヤ2によって切断線Kを越えて輸送方向Tに輸送されていることがある。タイヤ構成要素9はそれぞれ、中央平面Cのそれぞれの側に位置する。具体的には、タイヤ構成要素9は、中央平面Cに対して対称に配置される。第1のタイヤ構成要素9の第1の側部側91は、基準線Rと位置合わせされている。したがって、第2のまたはさらなるタイヤ構成要素9の第2の側部側92は、第2のまたはさらなる基準線Rと位置合わせされている。輸送方向Tにおける切断線Kの下流で、タイヤ構成要素9は、クランピング要素5によって挟持される。
【0084】
図2および図6に示されているように、保持部材31、32、33、34は、タイヤ構成要素のそれぞれの側部エッジ91、92に移動されている。具体的には、第1の設定ドライブ35は、第1の保持部材31および第4の保持部材34を切断方向Yで反対方向に移動させるように駆動される。第1の保持部材31および第4の保持部材34は、移動され、それぞれの基準線Rと位置合わせされる。したがって、第2の設定ドライブ36は、第2の保持部材32および第3の保持部材33を切断方向Yで反対方向に移動させるように駆動される。好ましくは、切断線Kに沿った保持部材31、32、33、34の位置は、タイヤ構成要素9の寸法に基づいて予め設定される。したがって、保持部材31、32、33、34は、切断方向Yにおいて異なる幅を有するタイヤ構成要素9、および/または切断方向Yにおいて相互間隔が異なるタイヤ構成要素に適合させるとき移動されるだけでよい。
【0085】
図7に示されているように、押圧ローラまたは押圧ホイール40は、支持平面Pに対してクリアランス高さHで、クリアランス位置において位置決めされている。具体的には、押圧ドライブ41は、押圧ローラまたは押圧ホイール40をクリアランス方向Aでクリアランス位置に向かって移動させるように起動化されている。
【0086】
図3および図8に示されているように、押圧デバイス4は、切断方向Yで第1のタイヤ構成要素9の第1の側部エッジ91に向かって変位されている。具体的には、押圧ローラまたは押圧ホイール40は、切断方向Yで、側部基準線Rに対して所定の位置に入るように変位されている。図8に最もよく示されているように、前記所定の位置では、押圧ローラまたは押圧ホイール40は、タイヤ構成要素9のウィングチップWの上方で位置決めされる。
【0087】
次に、図9に示されているように、押圧ドライブ41は、押圧デバイス4を押圧方向Bに変位させるように作動されている。押圧ローラまたは押圧ホイール40は、第1の側部エッジ91またはウィングチップWを第1の保持要素31上に押圧している。前記第1の保持要素31はいま、少なくとも部分的にタイヤ構成要素9の第1の側部領域Z1を保持している。
【0088】
図4および図10にさらに示されているように、押圧デバイス4は、切断方向Yにさらに変位されている。前記押圧デバイス4はいま、タイヤ構成要素9の第2の側部領域Z2を第2の保持要素32上に押圧している。したがって、カッタ8は、押圧デバイス4とともに切断方向Yに変位されている。図4に最もよく示されているように、カッタ9は、切断線Kに沿ってタイヤ構成要素8に切り込み、したがって、前縁LEおよび後縁TEを切断線Kのそれぞれの側で形成する。
【0089】
第1のタイヤ構成要素9が切断された後、第2のタイヤ構成要素9のために上述のステップが繰り返される。そのとき、カッタ8および押圧デバイス4は、それらの初期位置に戻る。その後、タイヤ構成要素9は、輸送方向Tに移送され得、切断工程全体が繰り返され得る。
【0090】
任意選択で、保持要素30が真空カップまたは真空ボアを備えるとき、方法は、前記真空カップまたはボアに正圧を印加するステップをさらに備え得る。具体的には、ガス状の媒体、好ましくは空気が、前記真空カップまたはボアに供給される。ガス状の媒体は、タイヤ構成要素9を保持要素30から解放する助けとなり得る。さらに、ガス状の媒体は、蓄積された破片または汚染物を真空カップまたはボアから除去し得る。
【0091】
図11は、本発明のさらなる実施形態による代替の切断デバイス101を示す。切断デバイス101は、代替の保持部材103を備える点で先に論じた切断デバイス1とは異なる。
【0092】
保持部材103は、タイヤ構成要素9を保持するための複数の保持要素30を備える。保持要素30は、切断線Kに沿って分布される。好ましくは、前記保持要素30は、切断線Kに沿って等しく分布される。言い換えれば、保持要素30は、等しい間隔で分布される。保持要素30は、制御ユニット107によって選択的に制御される。前記制御ユニット107は、保持要素30をタイヤ構成要素9の第1の側部領域Z1および第2の側部領域Z2内で作動させるように配置される。好ましくは、中央領域Z0内の保持要素30は、前記中央領域Z0が第1の側部領域Z1および第2の側部領域Z2に対して移動するように作動されない。
【0093】
図の実施形態では、保持要素30は、真空ボアまたは真空カップである。代替として、保持要素30は、たとえば、タイヤ構成要素に打ち込まれ得る伸縮自在の針、または埋め込まれた金属コードを備えるタイヤ構成要素を保持し得る磁石である。切断デバイス1は、保持要素30のうちの1つまたは複数を選択的に動作させるためのバルブ装置130をさらに備える。前記バルブ装置130は、制御ユニット107に動作可能に接続される。
【0094】
図12は、本発明のさらなる実施形態によるさらなる代替の切断デバイス201を示す。切断デバイス201は、代替の押圧デバイス204と、前記押圧デバイス204を案内するためのガイドシステム206とを備える点で最初に記載されている切断デバイス1とは異なる。ガイドシステム206は、押圧ドライブ41に置き換わる。
【0095】
図12に示されているように、ガイドシステム206は、切断線Kに沿って配置される2つのガイドレール261を備える。具体的には、前記ガイドレール261は、クリアランス方向Aで支持平面Pの上方に配置される。押圧デバイス204は、共通ベース244に対してクリアランス方向Aおよび押圧方向Bに自由に移動可能である。押圧デバイス204は、共通ベース204に対してクリアランス方向Aおよび押圧方向Bに押圧デバイス204を移動させるようにそれぞれのガイドレール261とそれぞれが協働する2つのガイドフォロワ241を備える。
【0096】
ガイドレール261はそれぞれ、ガイドレール経路に沿って延びる。前記ガイドレール経路は、支持平面Pに対する高さプロファイルとして画定される。高さプロファイルは、切断方向Yにおける側部基準線Rの上流で、クリアランス方向Aにクリアランス高さHを越えて押圧デバイス204を持ち上げるように設計される。高さプロファイルは、側部基準線Rのところ、またはその近くで押圧方向Bに押圧デバイス204を押しやるようにさらに設計される。
【0097】
好ましくは、押圧デバイス204は、押圧方向Bにタイヤ構成要素9に対して付勢力を加えるための付勢要素243をさらに備える。付勢要素243は、押圧デバイス204が付勢力に抗してクリアランス方向に変位されることを可能にすることによって、クリアランス方向Aにおけるタイヤ構成要素9の厚さの変動をさらに補償し得る。図5~11には示されていないが、先に記載されている切断デバイス1、101が同様の付勢要素を備えてもよい。
【0098】
上記の説明は、好ましい実施形態の動作を例示するために含まれており、本発明の範囲を限定することは意図されていないことを理解されたい。上記の考察から、本発明の範囲によって包含されることになる多数の変形形態が当業者には明らかになろう。
【0099】
要するに、本発明は、タイヤ構成要素を切断するための切断デバイスに関し、この切断デバイスは、タイヤ構成要素を支持するための支持表面と、支持表面上のタイヤ構成要素を断ち切るために切断線に沿って移動可能であるカッタと、タイヤ構成要素を支持表面上に押圧するために切断線に沿って移動可能である押圧デバイスとを備え、切断デバイスは、押圧デバイスを、支持平面における第1の位置から、支持平面に対して横断方向の、または直交するクリアランス方向において前記支持平面からクリアランス高さにある第2の位置へと、また、クリアランス方向の反対側の押圧方向において第2の位置から第1の位置に向かって移動させるように配置される。
【符号の説明】
【0100】
1 切断デバイス
2 コンベヤ
20 支持表面
30 保持要素
31 第1の保持部材
32 第2の保持部材
33 第3の保持部材
34 第4の保持部材
35 第1の設定ドライブ
36 第2の設定ドライブ
37 第1のスピンドル
38 第2のスピンドル
331 第1のスピンドルナット
332 第2のスピンドルナット
333 第3のスピンドルナット
334 第4のスピンドルナット
4 押圧デバイス
40 押圧ホイール
41 押圧ドライブ
42 側方ドライブ
44 共通ベース
5 クランピング要素
7 制御ユニット
8 カッタ
80 ブレード本体
81 第1のブレード表面
82 第2のブレード表面
83 切れ刃
9 タイヤ構成要素
91 第1の側部側
92 第2の側部側
101 代替の切断デバイス
103 代替の保持要素
105 バルブ装置
107 代替の制御ユニット
201 代替の切断デバイス
204 代替の押圧デバイス
241 ガイドフォロワ
242 代替の側方ドライブ
243 付勢要素
244 代替の共通ベース
206 ガイドシステム
261 ガイドレール
207 代替の制御ユニット
LE 前端
TE 後端
A クリアランス方向
B 押圧方向
C 中央平面
H クリアランス高さ
K 切断線
P 支持平面
R 側部基準線
T 輸送方向
W ウィングチップ
Y 切断方向
Z0 中央領域
Z1 第1の側部領域
Z2 第2の側部領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-09-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の側部エッジ、および前記第1の側部エッジの反対側の第2の側部エッジを有するタイヤ構成要素を切断するための切断デバイスであって、前記切断デバイスは、支持平面内で前記タイヤ構成要素を支持するための支持表面を備え、前記切断デバイスは、前記支持表面上の前記タイヤ構成要素を、前記第1の側部エッジから前記第2の側部エッジへと断ち切るために切断線に沿って切断方向に移動可能であるカッタをさらに備え、前記切断デバイスは、前記タイヤ構成要素を前記支持表面上に押圧するために、前記切断線に沿って前記切断方向に移動可能である押圧デバイスをさらに備え、前記切断デバイスは、前記押圧デバイスを前記支持平面に向かって、クリアランス位置から前記支持平面に対して横断方向の、または直交する押圧方向に、前記支持平面からクリアランス高さで、能動的に移動させるように構成される、切断デバイス。
【請求項2】
前記押圧方向における前記押圧デバイスの移動を駆動するための押圧ドライブを備える、請求項に記載の切断デバイス。
【請求項3】
前記押圧ドライブは、空気圧アクチュエータ、サーボモータ、カムシャフト、またはカムホイールを備える、請求項に記載の切断デバイス。
【請求項4】
前記切断デバイスは、前記押圧ドライブに動作可能に接続される制御ユニットを備え、前記制御ユニットは、前記第1の側部エッジを前記支持表面上に押圧するために、前記押圧デバイスを前記クリアランス位置から前記押圧方向に移動させるように前記押圧ドライブを制御するように配置される、請求項に記載の切断デバイス。
【請求項5】
前記切断デバイスは、前記押圧デバイスを前記切断線に沿って前記切断方向に移動させるための側方ドライブを備え、前記制御ユニットは、前記側方ドライブに動作可能に接続され、前記制御ユニットは、前記押圧ドライブおよび前記側方ドライブを制御し、その後、
a)前記押圧デバイスを、前記切断方向に対して前記タイヤ構成要素の上流で前記クリアランス高さで前記クリアランス位置に位置決めし、
b)前記押圧デバイスを前記第1の側部エッジまで前記切断方向に移動させ、
c)前記第1の側部エッジを前記支持表面(20)上に押圧するように、前記押圧デバイスを前記クリアランス位置から前記押圧方向に移動させ、
d)前記タイヤ構成要素に前記押圧方向で圧力を印加している間、前記押圧デバイスを前記第1の側部エッジから前記第2の側部エッジに向かって前記切断方向に移動する
ように配置される、請求項に記載の切断デバイス。
【請求項6】
前記切断デバイスは、前記第1の側部エッジが側部基準線に沿って位置合わせされた状態で前記タイヤ構成要素を受け取るように構成され、前記制御ユニットは、ステップb)において、前記押圧デバイスを前記押圧方向に移動させる前に、前記押圧デバイスを前記側部基準線まで前記切断方向に移動させるように配置される、請求項に記載の切断デバイス。
【請求項7】
前記切断デバイスは、前記第1の側部エッジを検出するためのセンサを備え、前記センサは、前記制御ユニットに動作可能に接続される、請求項に記載の切断デバイス。
【請求項8】
前記切断デバイスは、ガイド曲線に沿って前記切断線の上で延びるガイドレールを備え、前記押圧デバイスは、前記ガイドレールと協働するためのガイドフォロワを備え、前記ガイド曲線は、前記第1の側部エッジにおいて、前記押圧デバイスを前記クリアランス位置から前記押圧方向に移動させるように形作られる、請求項に記載の切断デバイス。
【請求項9】
前記押圧デバイスは、前記切断方向で前記カッタの上流に配置され、前記押圧デバイスおよび前記カッタは、前記切断線の少なくとも一部に沿って前記切断方向にともに移動するように配置される、請求項に記載の切断デバイス。
【請求項10】
前記カッタは、ブレード本体を備えるブレードであり、前記ブレードは、前記支持平面に面しない第1のブレード表面と、前記ブレード本体に対して前記第1のブレード表面の反対側の、前記支持平面に面する第2のブレード表面とを備え、前記第1のブレード表面および前記第2のブレード表面は、切れ刃において終わり、前記切れ刃は、前記支持平面に対して鋭角のスカイブ角で延び、前記切れ刃は、前記切断線の第1の側において斜めのブレード角で前記切断線から離れるように延びる、請求項に記載の切断デバイス。
【請求項11】
前記切断デバイスは、前記タイヤ構成要素を、前記切断線に対して横断方向の、または直交する輸送方向に搬送するためのコンベヤをさらに備え、前記コンベヤは、前記支持表面の少なくとも一部を形成する、請求項に記載の切断デバイス。
【請求項12】
前記押圧デバイスは、前記輸送方向で前記切断線の上流に配置される、請求項11に記載の切断デバイス。
【請求項13】
前記支持表面は、前記切断線のところ、またはその近くで前記タイヤ構成要素を保持するための1つまたは複数の保持部材を備え、前記押圧デバイスは、前記タイヤ構成要素を前記1つまたは複数の保持部材上に押圧するために、前記切断線に沿って移動可能である、請求項に記載の切断デバイス。
【請求項14】
前記1つまたは複数の保持部材は、切断線に沿って前記切断方向に分布された前記タイヤ構成要素の1つまたは複数の領域のうちの予め選択された領域を保持するように配置される、請求項13に記載の切断デバイス。
【請求項15】
前記クリアランス高さは、5ミリメートルより大きい、請求項に記載の切断デバイス。
【請求項16】
前記押圧デバイスは、前記切断線に対して横断方向に延び前記支持平面に対して平行な回転軸周りで回転可能な押圧ローラまたは押圧ホイールを備え、前記押圧ローラまたは押圧ホイールは、前記切断方向で前記タイヤ構成要素の上を転動するように配置される、請求項に記載の切断デバイス。
【請求項17】
切断線に沿ってタイヤ構成要素を切断するための方法であって、
a)支持平面内で延びる支持表面上で前記切断線において前記タイヤ構成要素を提供するステップと、
b)前記支持平面に対して横断方向の押圧方向に押圧デバイスを移動させることによって、前記切断線において前記タイヤ構成要素の第1の側部エッジを前記支持表面上に押圧するステップと、
c)前記押圧方向で前記押圧デバイス上に押圧力を印加しながら、前記押圧デバイスを前記切断線に沿って前記第1の側部エッジから前記第1の側部エッジの反対側の前記タイヤ構成要素の第2の側部エッジに移動させるステップと、
d)前記切断線に沿って前記タイヤ構成要素を断ち切るステップと
を備える方法。
【請求項18】
前記支持表面は、前記タイヤ構成要素を保持するための、前記切断線における1つまたは複数の保持部材を備え、ステップb)は、前記タイヤ構成要素を前記1つまたは複数の保持部材上で押圧することを備える、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
ステップa)は、側部基準線に沿って前記第1の側部エッジを位置合わせすることを備える、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
ステップb)の前に、前記第1の側部エッジを検出するステップを備える、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
請求項に記載の切断デバイスを使用することを備える、請求項17に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0099
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0099】
要するに、本発明は、タイヤ構成要素を切断するための切断デバイスに関し、この切断デバイスは、タイヤ構成要素を支持するための支持表面と、支持表面上のタイヤ構成要素を断ち切るために切断線に沿って移動可能であるカッタと、タイヤ構成要素を支持表面上に押圧するために切断線に沿って移動可能である押圧デバイスとを備え、切断デバイスは、押圧デバイスを、支持平面における第1の位置から、支持平面に対して横断方向の、または直交するクリアランス方向において前記支持平面からクリアランス高さにある第2の位置へと、また、クリアランス方向の反対側の押圧方向において第2の位置から第1の位置に向かって移動させるように配置される。

以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 第1の側部エッジ、および前記第1の側部エッジの反対側の第2の側部エッジを有するタイヤ構成要素を切断するための切断デバイスであって、前記切断デバイスは、支持平面内で前記タイヤ構成要素を支持するための支持表面を備え、前記切断デバイスは、前記支持表面上の前記タイヤ構成要素を断ち切るために切断線に沿って切断方向に移動可能であるカッタをさらに備え、前記支持表面は、前記タイヤ構成要素を前記切断線のところ、またはその近くで保持するための1つまたは複数の保持部材を備え、前記1つまたは複数の保持部材は、切断線に沿って前記切断方向に分布された前記タイヤ構成要素の1つまたは複数の領域のうちの予め選択された領域を保持するように配置される、切断デバイス。
[2] 前記タイヤ構成要素の前記1つまたは複数の領域のうちの前記予め選択された領域は、第1の予め選択された領域であり、前記1つまたは複数の保持部材は、前記タイヤ構成要素の前記1つまたは複数の領域のうちの第2の予め選択された領域を保持するようにさらに配置され、前記第2の予め選択された領域は、前記第1の予め選択された領域とは異なる、[1]に記載の切断デバイス。
[3] 前記第1の側部エッジにおける第1の側部領域において前記タイヤ構成要素を選択的に保持するように構成される、[1]または[2]に記載の切断デバイス。
[4] 前記第2の側部エッジにおける第2の側部領域において前記タイヤ構成要素を選択的に保持するようにさらに構成される、[3]に記載の切断デバイス。
[5] 前記1つまたは複数の保持部材は、前記第1の側部エッジを保持するための第1の保持部材と、前記第2の側部エッジを保持するための第2の保持部材とを備え、前記第1の保持部材および前記第2の保持部材は、前記切断方向で離隔される、[4]に記載の切断デバイス。
[6] 前記第1の保持部材および前記第2の保持部材は、前記切断方向で互いに対して移動可能である、[5]に記載の切断デバイス。
[7] 前記第1の保持部材を移動させるための第1の設定ドライブを備える、[6]に記載の切断デバイス。
[8] 前記第2の保持部材を移動させるための第2の設定ドライブを備える、[7]に記載の切断デバイス。
[9] 前記タイヤ構成要素は、第1のタイヤ構成要素であり、前記切断デバイスは、前記第1のタイヤ構成要素に対して平行に配置された第2のタイヤ構成要素を切断するためにさらに構成され、前記切断デバイスは、前記第2のタイヤ構成要素の第1の側部エッジおよび第2の側部エッジをそれぞれ保持するための、前記切断線に沿った第3の保持要素および第4の保持要素をさらに備え、前記第1の保持部材および前記第4の保持部材は、前記切断線に対して横断方向に延びる中央平面に対して対称に配置され、前記第2の保持部材および前記第3の保持部材は、前記中央平面に対して対称に配置され、前記第1の設定ドライブは、前記第1の保持部材および前記第4の保持部材を前記切断線に沿って前記中央平面に対して反対方向に同時に移動させるために配置され、前記第2の設定ドライブは、前記第2の保持部材および前記第3の保持部材を前記切断線に沿って前記中央平面に対して反対方向に同時に移動させるために配置される、[8]に記載の切断デバイス。
[10] 前記第1の設定ドライブおよび前記第2の設定ドライブを制御するための制御ユニットをさらに備える、[8]または[9]に記載の切断デバイス。
[11] 前記タイヤ構成要素は、第1のタイヤ構成要素であり、前記切断デバイスは、前記第1のタイヤ構成要素に対して平行に配置された第2のタイヤ構成要素を切断するためにさらに構成され、前記切断デバイスは、前記第2のタイヤ構成要素の第1の側部エッジおよび第2の側部エッジをそれぞれ保持するための、前記切断線に沿った第3の保持要素および第4の保持要素をさらに備える、[5]~[8]のいずれか1項に記載の切断デバイス。
[12] 前記1つまたは複数の保持部材は、前記切断線に沿って前記切断方向に分布された複数の制御可能な保持要素と、前記保持要素のうちの1つまたは複数を選択的に作動させるための制御ユニットとを備える、[1]~[4]のいずれか1項に記載の切断デバイス。
[13] 前記保持要素は、真空カップであり、前記保持部材は、前記真空カップのうちの1つまたは複数を選択的に真空にするためのバルブ装置をさらに備え、前記バルブ装置は、前記制御ユニットに動作可能に接続される、[12]に記載の切断デバイス。
[14] 前記切断デバイスは、押圧デバイスをさらに備え、前記押圧デバイスは、前記タイヤ構成要素を前記1つまたは複数の保持部材上に押圧するように、前記切断線に沿って前記切断方向に移動可能である、[1]~[13]のいずれか1項に記載の切断デバイス。
[15] 第1の側部エッジ、および前記第1の側部エッジの反対側の第2の側部エッジを有するタイヤ構成要素を切断するための切断デバイスであって、前記切断デバイスは、支持平面内で前記タイヤ構成要素を支持するための支持表面を備え、前記切断デバイスは、前記支持表面上の前記タイヤ構成要素を、前記第1の側部エッジから前記第2の側部エッジへと断ち切るために切断線に沿って切断方向に移動可能であるカッタをさらに備え、前記切断デバイスは、前記タイヤ構成要素を前記支持表面上に押圧するために、前記切断線に沿って前記切断方向に移動可能である押圧デバイスをさらに備え、前記切断デバイスは、前記押圧デバイスを前記支持平面に向かって、クリアランス位置から前記支持平面に対して横断方向の、または直交する押圧方向に、前記支持平面からクリアランス高さで、能動的に移動させるように構成される、切断デバイス。
[16] 前記押圧方向における前記押圧デバイスの移動を駆動するための押圧ドライブを備える、[15]に記載の切断デバイス。
[17] 前記押圧ドライブは、空気圧アクチュエータ、サーボモータ、カムシャフト、またはカムホイールを備える、[16]に記載の切断デバイス。
[18] 前記切断デバイスは、前記押圧ドライブに動作可能に接続される制御ユニットを備え、前記制御ユニットは、前記第1の側部エッジを前記支持表面上に押圧するために、前記押圧デバイスを前記クリアランス位置から前記押圧方向に移動させるように前記押圧ドライブを制御するように配置される、[16]または[17]に記載の切断デバイス。
[19] 前記切断デバイスは、前記押圧デバイスを前記切断線に沿って前記切断方向に移動させるための側方ドライブを備え、前記制御ユニットは、前記側方ドライブに動作可能に接続され、前記制御ユニットは、前記押圧ドライブおよび前記側方ドライブを制御し、その後、
a)前記押圧デバイスを、前記切断方向に対して前記タイヤ構成要素の上流で前記クリアランス高さで前記クリアランス位置に位置決めし、
b)前記押圧デバイスを前記第1の側部エッジまで前記切断方向に移動させ、
c)前記第1の側部エッジを前記支持表面(20)上に押圧するように、前記押圧デバイスを前記クリアランス位置から前記押圧方向に移動させ、
d)前記タイヤ構成要素に前記押圧方向で圧力を印加している間、前記押圧デバイスを前記第1の側部エッジから前記第2の側部エッジに向かって前記切断方向に移動する
ように配置される、[18]に記載の切断デバイス。
[20] 前記切断デバイスは、前記第1の側部エッジが側部基準線に沿って位置合わせされた状態で前記タイヤ構成要素を受け取るように構成され、前記制御ユニットは、ステップb)において、前記押圧デバイスを前記押圧方向に移動させる前に、前記押圧デバイスを前記側部基準線まで前記切断方向に移動させるように配置される、[19]に記載の切断デバイス。
[21] 前記切断デバイスは、前記第1の側部エッジを検出するためのセンサを備え、前記センサは、前記制御ユニットに動作可能に接続される、[18]、[19]、または[20]に記載の切断デバイス。
[22] 前記切断デバイスは、ガイド曲線に沿って前記切断線の上で延びるガイドレールを備え、前記押圧デバイスは、前記ガイドレールと協働するためのガイドフォロワを備え、前記ガイド曲線は、前記第1の側部エッジにおいて、前記押圧デバイスを前記クリアランス位置から前記押圧方向に移動させるように形作られる、[15]に記載の切断デバイス。
[23] 前記押圧デバイスは、前記切断方向で前記カッタの上流に配置され、前記押圧デバイスおよび前記カッタは、前記切断線の少なくとも一部に沿って前記切断方向にともに移動するように配置される、[15]~[22]のいずれか1項に記載の切断デバイス。
[24] 前記カッタは、ブレード本体を備えるブレードであり、前記ブレードは、前記支持平面に面しない第1のブレード表面と、前記ブレード本体に対して前記第1のブレード表面の反対側の、前記支持平面に面する第2のブレード表面とを備え、前記第1のブレード表面および前記第2のブレード表面は、切れ刃において終わり、前記切れ刃は、前記支持平面に対して鋭角のスカイブ角で延び、前記切れ刃は、前記切断線の第1の側において斜めのブレード角で前記切断線から離れるように延びる、[15]~[23]のいずれか1項に記載の切断デバイス。
[25] 前記切断デバイスは、前記タイヤ構成要素を、前記切断線に対して横断方向の、または直交する輸送方向に搬送するためのコンベヤをさらに備え、前記コンベヤは、前記支持表面の少なくとも一部を形成する、[15]~[24]のいずれか1項に記載の切断デバイス。
[26] 前記押圧デバイスは、前記輸送方向で前記切断線の上流に配置される、[25]に記載の切断デバイス。
[27] 前記支持表面は、前記切断線のところ、またはその近くで前記タイヤ構成要素を保持するための1つまたは複数の保持部材を備え、前記押圧デバイスは、前記タイヤ構成要素を前記1つまたは複数の保持部材上に押圧するために、前記切断線に沿って移動可能である、[15]~[26]のいずれか1項に記載の切断デバイス。
[28] 前記保持部材は、[1]~[14]のいずれか1項に記載の前記保持部材である、[27]に記載の切断デバイス。
[29] 前記クリアランス高さは、5ミリメートルより大きく、好ましくは10~100ミリメートル、より好ましくは20~80ミリメートル、最も好ましくは25~60ミリメートルである、[15]~[28]のいずれか1項に記載の切断デバイス。
[30] 前記押圧デバイスは、前記切断線に対して横断方向に延び前記支持平面に対して平行な回転軸周りで回転可能な押圧ローラまたは押圧ホイールを備え、前記押圧ローラまたは押圧ホイールは、好ましくは押圧力が前記押圧方向で前記押圧ローラまたは押圧ホイールに印加されている間、前記切断方向で前記タイヤ構成要素の上を転動するように配置される、[15]~[29]のいずれか1項に記載の切断デバイス。
[31] 切断線に沿ってタイヤ構成要素を切断するための方法であって、
a)前記切断線において前記タイヤ構成要素を提供するステップと、
b)前記タイヤ構成要素の第1の側部エッジと前記第1の側部エッジの反対側の第2の側部エッジとの間の前記タイヤ構成要素の中央領域が前記タイヤ構成要素の第1の側部領域に対して自由に移動することを可能にしながら、前記第1の側部エッジにおいて前記切断線における前記第1の側部領域を保持するステップと、
c)前記第1の側部エッジに対して横断方向の切断方向に前記第1の側部エッジから前記タイヤ構成要素を断ち切るステップと
を備える方法。
[32] ステップb)は、前記第1の側部エッジの反対側の前記タイヤ構成要素の第2の側部エッジにおいて前記タイヤ構成要素の第2の側部領域を保持することをさらに備え、前記中央領域は、前記第1の側部領域と前記第2の側部領域との間に位置する、[31]に記載の方法。
[33] ステップb)の前に、前記第1の側部領域を保持するために、前記第1の保持部材を前記切断線に沿って前記第1の側部領域において位置決めするステップを備える、[31]または[32]に記載の方法。
[34] ステップb)の前に、前記第2の側部領域を保持するために、前記第2の保持部材を前記第2の側部領域において位置決めするステップを備える、[32]、または[32]に従属するときの[33]に記載の方法。
[35] 前記切断線に沿って分布された複数の保持要素を有する保持部材を提供するステップを備え、ステップb)は、前記第1の側部領域において前記保持要素を選択的に作動させることを備える、[31]に記載の方法。
[36] 前記切断線に沿って分布された複数の保持要素を有する保持部材を提供するステップを備え、ステップb)は、前記第1の側部領域および前記第2の側部領域において前記保持要素を選択的に作動させることを備える、[32]に記載の方法。
[37] [1]~[14]または[15]~[30]のいずれか1項に記載の切断デバイスを使用することを備える、[31]~[36]のいずれか1項に記載の方法。
[38] 切断線に沿ってタイヤ構成要素を切断するための方法であって、
a)支持平面内で延びる支持表面上で前記切断線において前記タイヤ構成要素を提供するステップと、
b)前記支持平面に対して横断方向の押圧方向に押圧デバイスを移動させることによって、前記切断線において前記タイヤ構成要素の第1の側部エッジを前記支持表面上に押圧するステップと、
c)前記押圧方向で前記押圧デバイス上に押圧力を印加しながら、前記押圧デバイスを前記切断線に沿って前記第1の側部エッジから前記第1の側部エッジの反対側の前記タイヤ構成要素の第2の側部エッジに移動させるステップと、
d)前記切断線に沿って前記タイヤ構成要素を断ち切るステップと
を備える方法。
[39] 前記支持表面は、前記タイヤ構成要素を保持するための、前記切断線における1つまたは複数の保持部材を備え、ステップb)は、前記タイヤ構成要素を前記1つまたは複数の保持部材上で押圧することを備える、[38]に記載の方法。
[40] ステップa)は、側部基準線に沿って前記第1の側部エッジを位置合わせすることを備える、[38]または[39]に記載の方法。
[41] ステップb)の前に、前記第1の側部エッジを検出するステップを備える、[38]、[39]、または[40]に記載の方法。
[42] [1]~[14]または[15]~[30]のいずれか1項に記載の前記切断デバイスを使用することを備える、[38]~[41]のいずれか1項に記載の方法。
【国際調査報告】