(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-21
(54)【発明の名称】無線通信方法及び機器
(51)【国際特許分類】
H04W 4/06 20090101AFI20240313BHJP
H04W 12/06 20210101ALI20240313BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20240313BHJP
【FI】
H04W4/06
H04W12/06
H04W28/06 110
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023550330
(86)(22)【出願日】2021-05-17
(85)【翻訳文提出日】2023-08-21
(86)【国際出願番号】 CN2021094229
(87)【国際公開番号】W WO2022213450
(87)【国際公開日】2022-10-13
(31)【優先権主張番号】202110385389.6
(32)【優先日】2021-04-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2021/088708
(32)【優先日】2021-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100220630
【氏名又は名称】河崎 亮
(72)【発明者】
【氏名】ラン、シンイー
(72)【発明者】
【氏名】ティエン、インイン
(72)【発明者】
【氏名】チュイ、ホンハオ
(72)【発明者】
【氏名】チョウ、ペイ
(72)【発明者】
【氏名】ホアン、レイ
(72)【発明者】
【氏名】ルー、リウミン
(72)【発明者】
【氏名】ルオ、チャオミン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE22
5K067HH22
(57)【要約】
本願は、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造及び拡張ブロードキャスト応答ANQP要素構造を変更するか、又はeBCS要求要素構造及びeBCS応答要素構造を変更することにより、eBCS取得プロセスにおけるデータ認証の遅延を低減し、eBCS認証の遅延によるデータ損失の問題を緩和する無線通信方法及び機器を提供する。本願は、関連付けされたeBCS及び関連付けされていないeBCSの両方に対して有効である、eBCSを要求して取得するための統一されたeBCS要求要素及び統一されたeBCS応答要素をさらに提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、
ステーションが第1要求をアクセスポイントに送信することであって、前記第1要求は、拡張ブロードキャストサービス(eBCS)の取得を要求するために使用されることと、
前記ステーションが第1応答を受信することであって、前記第1応答は、前記eBCSの認証情報を含むことと、を含む、無線通信方法。
【請求項2】
前記eBCSは、登録が必要で関連付けが不要なeBCSであり、これに対応して、前記第1要求は、アクセスネットワーククエリプロトコル(ANQP)要求であり、前記第1応答は、ANQP応答である、
請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記ANQP要求は、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造を含み、前記拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造は、拡張ブロードキャストサービス要求タプルを含み、前記拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、要求認証情報を含み、
前記要求認証情報は、前記eBCSの認証情報の取得を要求するか否かを示すために使用される、
請求項2に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドを含み、前記拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドは、前記要求認証情報を含む、
請求項3に記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、ブロードキャストアクションフィールドを含み、前記ブロードキャストアクションフィールドの予約フィールドは、前記要求認証情報を搬送する、
請求項3に記載の無線通信方法。
【請求項6】
前記ANQP応答は、応答認証情報指示をさらに含み、
前記応答認証情報指示は、前記ANQP応答に前記eBCSの認証情報が含まれているか否かを示すために使用される、
請求項2~5のいずれか一項に記載の点群符号化方法。
【請求項7】
前記ANQP応答は、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドを含み、前記拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドは、前記応答認証情報指示を含む、
請求項6に記載の無線通信方法。
【請求項8】
前記eBCSは、関連付けが必要なeBCSであり、これに対応して、前記第1要求は、eBCS要求であり、前記第1応答は、eBCS応答である、
請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項9】
前記eBCS要求は、eBCS要求要素構造を含み、前記eBCS要求要素構造は、eBCS要求情報セットを含み、前記eBCS要求情報セットは、要求認証情報を含み、
前記要求認証情報は、前記eBCSの認証情報の取得を要求するか否かを示すために使用される、
請求項8に記載の無線通信方法。
【請求項10】
前記eBCS要求情報セットは、eBCS要求情報制御フィールドを含み、前記eBCS要求情報制御フィールドは、前記要求認証情報を含む、
請求項9に記載の無線通信方法。
【請求項11】
前記eBCS応答は、応答認証情報指示をさらに含み、
前記応答認証情報指示は、前記eBCS応答に前記eBCSの認証情報が含まれているか否かを示すために使用される、
請求項8~10のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項12】
前記eBCS応答は、eBCS応答情報セットを含み、前記eBCS応答情報セットは、前記応答認証情報指示を含む、
請求項11に記載の無線通信方法。
【請求項13】
前記eBCS応答情報セットは、eBCS応答情報制御フィールドを含み、前記eBCS応答情報制御フィールドは、前記応答認証情報指示を含む、
請求項12に記載の無線通信方法。
【請求項14】
前記eBCSの認証情報は、認証アルゴリズムフィールドを含み、前記認証アルゴリズムフィールドは、前記eBCSに採用される認証アルゴリズムを示すために使用される、
請求項1~13のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項15】
前記認証アルゴリズムは、フレーム認証を行わずに上位層のソース認証を強制的に行うアルゴリズム(HLSA)、公開鍵フレーム認証(PKFA)、即時認証を行わないハッシュチェーンフレーム認証(HCFA)、即時認証を行うHCFAのいずれかである、
請求項14に記載の無線通信方法。
【請求項16】
前記認証アルゴリズムがPKFAである場合、前記eBCSの認証情報は、許容時間差、認証証明書の長さ、認証証明書をさらに含む、
請求項15に記載の無線通信方法。
【請求項17】
前記認証アルゴリズムが即時認証を行わないHCFAである場合、前記eBCSの認証情報は、許容時間差、eBCS情報フレーム間隔、HCFA鍵変更間隔、HCFAベース鍵をさらに含む、
請求項15に記載の無線通信方法。
【請求項18】
前記認証アルゴリズムが即時認証を行うHCFAである場合、前記eBCSの認証情報は、許容時間差、即時認証器の数、即時認証器リストをさらに含み、
前記即時認証器リストは、即時認証器のハッシュ距離及び即時認証器フィールドを含む、
請求項15に記載の無線通信方法。
【請求項19】
無線通信方法であって、
送信端末がANQP要求を受信端末に送信することを含み、前記ANQP要求は、要求終了時間を含み、前記要求終了時間は、前記送信端末がeBCSの終了を要求する時間である、無線通信方法。
【請求項20】
前記ANQP要求は、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造を含み、前記拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造は、拡張ブロードキャストサービス要求タプルを含み、前記拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、前記要求終了時間を含む、
請求項19に記載の無線通信方法。
【請求項21】
前記ANQP要求は、ブロードキャストアクションフィールドを含み、前記ブロードキャストアクションフィールドの予約フィールドは、要求終了時間指示を搬送し、
前記要求終了時間指示は、前記ANQP要求に前記要求終了時間が含まれているか否かを示すために使用される、
請求項19又は20に記載の無線通信方法。
【請求項22】
前記拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドを含み、前記拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドは、要求終了時間指示を含み、
前記要求終了時間指示は、前記ANQP要求に前記要求終了時間が含まれているか否かを示すために使用される、
請求項20に記載の無線通信方法。
【請求項23】
前記eBCSは、登録が必要で関連付けが不要なeBCSであり、前記ANQP要求は、前記eBCSの延長を要求するために使用される、
請求項19~22のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項24】
無線通信方法であって、
アクセスポイントが第1要求を受信することであって、前記第1要求は、eBCSの取得を要求するために使用されることと、
前記アクセスポイントが第1応答をステーションに送信することであって、前記第1応答は、前記eBCSの認証情報を含むことと、を含む、無線通信方法。
【請求項25】
前記eBCSは、登録が必要で関連付けが不要なeBCSであり、これに対応して、前記第1要求は、ANQP要求であり、前記第1応答は、ANQP応答である、
請求項24に記載の無線通信方法。
【請求項26】
前記ANQP要求は、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造を含み、前記拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造は、拡張ブロードキャストサービス要求タプルを含み、前記拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、要求認証情報を含み、
前記要求認証情報は、前記eBCSの認証情報の取得を要求するか否かを示すために使用される、
請求項25に記載の無線通信方法。
【請求項27】
前記拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドを含み、前記拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドは、前記要求認証情報を含む、
請求項26に記載の無線通信方法。
【請求項28】
前記拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、ブロードキャストアクションフィールドを含み、前記ブロードキャストアクションフィールドの予約フィールドは、前記要求認証情報を搬送する、
請求項26に記載の無線通信方法。
【請求項29】
前記ANQP応答は、応答認証情報指示をさらに含み、
前記応答認証情報指示は、前記ANQP応答に前記eBCSの認証情報が含まれているか否かを示すために使用される、
請求項25~28のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項30】
前記ANQP応答は、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドを含み、前記拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドは、前記応答認証情報指示を含む、
請求項29に記載の無線通信方法。
【請求項31】
前記eBCSは、関連付けが必要なeBCSであり、これに対応して、前記第1要求は、eBCS要求であり、前記第1応答は、eBCS応答である、
請求項24に記載の無線通信方法。
【請求項32】
前記eBCS要求は、eBCS要求要素構造を含み、前記eBCS要求要素構造は、eBCS要求情報セットを含み、前記eBCS要求情報セットは、要求認証情報を含み、
前記要求認証情報は、前記eBCSの認証情報の取得を要求するか否かを示すために使用される、
請求項31に記載の無線通信方法。
【請求項33】
前記eBCS要求情報セットは、eBCS要求情報制御フィールドを含み、前記eBCS要求情報制御フィールドは、前記要求認証情報を含む、
請求項32に記載の無線通信方法。
【請求項34】
前記eBCS応答は、応答認証情報指示をさらに含み、
前記応答認証情報指示は、前記eBCS応答に前記eBCSの認証情報が含まれているか否かを示すために使用される、
請求項31~33のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項35】
前記eBCS応答は、eBCS応答情報セットを含み、前記eBCS応答情報セットは、前記応答認証情報指示を含む、
請求項34に記載の無線通信方法。
【請求項36】
前記eBCS応答情報セットは、eBCS応答情報制御フィールドを含み、前記eBCS応答情報制御フィールドは、前記応答認証情報指示を含む、
請求項35に記載の無線通信方法。
【請求項37】
前記eBCSの認証情報は、認証アルゴリズムフィールドを含み、前記認証アルゴリズムフィールドは、前記eBCSに採用される認証アルゴリズムを示すために使用される、
請求項24~36のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項38】
前記認証アルゴリズムは、HLSA、PKFA、即時認証を行わないHCFA、即時認証を行うHCFAのいずれかである、
請求項37に記載の無線通信方法。
【請求項39】
前記認証アルゴリズムがPKFAである場合、前記eBCSの認証情報は、許容時間差、認証証明書の長さ、認証証明書をさらに含む、
請求項38に記載の無線通信方法。
【請求項40】
前記認証アルゴリズムが即時認証を行わないHCFAである場合、前記eBCSの認証情報は、許容時間差、eBCS情報フレーム間隔、HCFA鍵変更間隔、HCFAベース鍵をさらに含む、
請求項38に記載の無線通信方法。
【請求項41】
前記認証アルゴリズムが即時認証を行うHCFAである場合、前記eBCSの認証情報は、許容時間差、即時認証器の数、即時認証器リストをさらに含み、
前記即時認証器リストは、即時認証器のハッシュ距離及び即時認証器フィールドを含む、
請求項38に記載の無線通信方法。
【請求項42】
無線通信方法であって、
受信端末が、送信端末から送信されたANQP要求を受信することを含み、前記ANQP要求は、要求終了時間を含み、前記要求終了時間は、前記送信端末がeBCSの終了を要求する時間である、無線通信方法。
【請求項43】
前記ANQP要求は、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造を含み、前記拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造は、拡張ブロードキャストサービス要求タプルを含み、前記拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、前記要求終了時間を含む、
請求項42に記載の無線通信方法。
【請求項44】
前記ANQP要求は、ブロードキャストアクションフィールドを含み、前記ブロードキャストアクションフィールドの予約フィールドは、要求終了時間指示を搬送し、
前記要求終了時間指示は、前記ANQP要求に前記要求終了時間が含まれているか否かを示すために使用される、
請求項42又は43に記載の無線通信方法。
【請求項45】
前記拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドを含み、前記拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドは、要求終了時間指示を含み、
前記要求終了時間指示は、前記ANQP要求に前記要求終了時間が含まれているか否かを示すために使用される、
請求項43に記載の無線通信方法。
【請求項46】
前記eBCSは、登録が必要で関連付けが不要なeBCSであり、前記ANQP要求は、前記eBCSの延長を要求するために使用される、
請求項42~45のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項47】
無線通信方法であって、
ステーションが、eBCS要求要素を搬送する要求フレームをアクセスポイントに送信することと、
前記ステーションが、eBCS応答要素を搬送する応答フレームを受信することと、を含み、
前記eBCS要求要素は、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとが統一された要求要素であり、前記eBCS応答要素は、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとが統一された応答要素である、無線通信方法。
【請求項48】
登録が必要で関連付けが不要なeBCSの場合、前記要求フレームは、汎用通知サービス(GAS)初期要求フレームである、
請求項47に記載の無線通信方法。
【請求項49】
登録が必要で関連付けが不要なeBCSの場合、前記応答フレームは、GAS初期応答フレームである、
請求項47又は48に記載の無線通信方法。
【請求項50】
関連付けが必要なeBCSの場合、前記要求フレームは、eBCS要求フレームである、
請求項47に記載の無線通信方法。
【請求項51】
関連付けが必要なeBCSの場合、前記応答フレームは、eBCS応答フレームである、
請求項47又は50に記載の無線通信方法。
【請求項52】
前記eBCS要求要素は、要求終了時間指示を含み、
前記要求終了時間指示は、前記eBCS要求要素に要求終了時間が含まれているか否かを示すために使用され、前記要求終了時間は、前記ステーションがeBCSの終了を要求する時間である、
請求項47~51のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項53】
前記eBCS要求要素は、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドを含み、前記拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドは、前記要求終了時間指示を搬送する、
請求項52に記載の無線通信方法。
【請求項54】
前記eBCS要求要素は、前記要求終了時間を含む、
請求項52又は53に記載の無線通信方法。
【請求項55】
前記eBCS要求要素は、拡張ブロードキャストサービス要求タプルを含み、前記拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、前記要求終了時間を含む、
請求項54に記載の無線通信方法。
【請求項56】
前記eBCS要求要素は、要求認証情報を含み、
前記要求認証情報は、eBCSの認証情報の取得を要求するか否かを示すために使用される、
請求項47~55のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項57】
前記eBCS要求要素は、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドを含み、前記拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドは、前記要求認証情報を搬送する、
請求項56に記載の無線通信方法。
【請求項58】
前記eBCS要求要素は、拡張ブロードキャストサービス要求タプルを含み、前記拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、前記拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドを含む、
請求項53又は57に記載の無線通信方法。
【請求項59】
前記eBCS応答要素は、応答認証情報指示を含み、
前記応答認証情報指示は、前記eBCS応答要素にeBCSの認証情報が含まれているか否かを示すために使用される、
請求項47~58のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項60】
前記eBCS応答要素は、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドを含み、前記拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドは、前記応答認証情報指示を含む、
請求項59に記載の無線通信方法。
【請求項61】
前記eBCS応答要素は、拡張ブロードキャストサービス応答タプルを含み、前記拡張ブロードキャストサービス応答タプルは、前記拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドを含む、
請求項60に記載の無線通信方法。
【請求項62】
前記eBCS応答要素は、eBCSの認証情報を含む、
請求項59~61のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項63】
前記eBCS応答要素は、拡張ブロードキャストサービス応答タプルを含み、前記拡張ブロードキャストサービス応答タプルは、eBCSの認証情報を含む、
請求項62に記載の無線通信方法。
【請求項64】
eBCSの認証情報は、認証アルゴリズムフィールドを含み、前記認証アルゴリズムフィールドは、eBCSに採用される認証アルゴリズムを示すために使用される、
請求項59~63のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項65】
前記認証アルゴリズムは、HLSA、PKFA、即時認証を行わないHCFA、即時認証を行うHCFAのいずれかである、
請求項64に記載の無線通信方法。
【請求項66】
前記認証アルゴリズムがPKFAである場合、eBCSの認証情報は、許容時間差、認証証明書の長さ、認証証明書をさらに含む、
請求項65に記載の無線通信方法。
【請求項67】
前記認証アルゴリズムが即時認証を行わないHCFAである場合、eBCSの認証情報は、許容時間差、eBCS情報フレーム間隔、HCFA鍵変更間隔、HCFAベース鍵をさらに含む、
請求項65に記載の無線通信方法。
【請求項68】
前記認証アルゴリズムが即時認証を行うHCFAである場合、eBCSの認証情報は、許容時間差、即時認証器の数、即時認証器リストをさらに含み、
前記即時認証器リストは、即時認証器のハッシュ距離及び即時認証器フィールドを含む、
請求項65に記載の無線通信方法。
【請求項69】
前記ステーションがeBCS要求要素をアクセスポイントに送信する前に、前記無線通信方法は、
ターゲットeBCS要求方式を採用してeBCSを要求することを決定することをさらに含み、
前記ターゲットeBCS要求方式は、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとが統一されたeBCS要求方式である、
請求項47~68のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項70】
前記ターゲットeBCS要求方式は、一意のインデックスに対応する、
請求項69に記載の無線通信方法。
【請求項71】
前記ターゲットeBCS要求方式は、第1eBCS要求方式又は第2eBCS要求方式に代わり、
前記第1eBCS要求方式は、関連付けが必要なeBCSのみに対する要求方式であり、前記第2eBCS要求方式は、登録のみが必要で関連付けが不要なeBCSのみに対する要求方式である、
請求項70に記載の無線通信方法。
【請求項72】
前記ターゲットeBCS要求方式は、第1eBCS要求方式、第2eBCS要求方式のいずれともインデックスが異なり、
前記第1eBCS要求方式は、関連付けが必要なeBCSのみに対する要求方式であり、前記第2eBCS要求方式は、登録のみが必要で関連付けが不要なeBCSのみに対する要求方式である、
請求項70又は71に記載の無線通信方法。
【請求項73】
無線通信方法であって、
アクセスポイントが、ステーションから送信された、eBCS要求要素を搬送する要求フレームを受信することと、
前記アクセスポイントが、eBCS応答要素を搬送する応答フレームを前記ステーションに送信することと、を含み、
前記eBCS要求要素は、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとが統一された要求要素であり、前記eBCS応答要素は、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとが統一された応答要素である、無線通信方法。
【請求項74】
登録が必要で関連付けが不要なeBCSの場合、前記要求フレームは、GAS初期要求フレームである、
請求項73に記載の無線通信方法。
【請求項75】
登録が必要で関連付けが不要なeBCSの場合、前記応答フレームは、GAS初期応答フレームである、
請求項73又は74に記載の無線通信方法。
【請求項76】
関連付けが必要なeBCSの場合、前記eBCS要求フレームは、eBCS要求フレームである、
請求項73に記載の無線通信方法。
【請求項77】
関連付けが必要なeBCSの場合、前記応答フレームは、eBCS応答フレームである、
請求項73又は76に記載の無線通信方法。
【請求項78】
前記eBCS要求要素は、要求終了時間指示を含み、
前記要求終了時間指示は、前記eBCS要求要素に要求終了時間が含まれているか否かを示すために使用され、前記要求終了時間は、前記ステーションがeBCSの終了を要求する時間である、
請求項73~77のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項79】
前記eBCS要求要素は、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドを含み、前記拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドは、前記要求終了時間指示を搬送する、
請求項78に記載の無線通信方法。
【請求項80】
前記eBCS要求要素は、前記要求終了時間を含む、
請求項78又は79に記載の無線通信方法。
【請求項81】
前記eBCS要求要素は、拡張ブロードキャストサービス要求タプルを含み、前記拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、前記要求終了時間を含む、
請求項80に記載の無線通信方法。
【請求項82】
前記eBCS要求要素は、要求認証情報を含み、
前記要求認証情報は、eBCSの認証情報の取得を要求するか否かを示すために使用される、
請求項73~81のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項83】
前記eBCS要求要素は、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドを含み、前記拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドは、前記要求認証情報を搬送する、
請求項82に記載の無線通信方法。
【請求項84】
前記eBCS要求要素は、拡張ブロードキャストサービス要求タプルを含み、前記拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、前記拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドを含む、
請求項79又は83に記載の無線通信方法。
【請求項85】
前記eBCS応答要素は、応答認証情報指示を含み、
前記応答認証情報指示は、前記eBCS応答要素にeBCSの認証情報が含まれているか否かを示すために使用される、
請求項73~84のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項86】
前記eBCS応答要素は、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドを含み、前記拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドは、前記応答認証情報指示を含む、
請求項85に記載の無線通信方法。
【請求項87】
前記eBCS応答要素は、拡張ブロードキャストサービス応答タプルを含み、前記拡張ブロードキャストサービス応答タプルは、前記拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドを含む、
請求項86に記載の無線通信方法。
【請求項88】
前記eBCS応答要素は、eBCSの認証情報を含む、
請求項85~87のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項89】
前記eBCS応答要素は、拡張ブロードキャストサービス応答タプルを含み、前記拡張ブロードキャストサービス応答タプルは、eBCSの認証情報を含む、
請求項88に記載の無線通信方法。
【請求項90】
eBCSの認証情報は、認証アルゴリズムフィールドを含み、前記認証アルゴリズムフィールドは、eBCSに採用される認証アルゴリズムを示すために使用される、
請求項85~89のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項91】
前記認証アルゴリズムは、HLSA、PKFA、即時認証を行わないHCFA、即時認証を行うHCFAのいずれかである、
請求項90に記載の無線通信方法。
【請求項92】
前記認証アルゴリズムがPKFAである場合、eBCSの認証情報は、許容時間差、認証証明書の長さ、認証証明書をさらに含む、
請求項91に記載の無線通信方法。
【請求項93】
前記認証アルゴリズムが即時認証を行わないHCFAである場合、eBCSの認証情報は、許容時間差、eBCS情報フレーム間隔、HCFA鍵変更間隔、HCFAベース鍵をさらに含む、
請求項91に記載の無線通信方法。
【請求項94】
前記認証アルゴリズムが即時認証を行うHCFAである場合、eBCSの認証情報は、許容時間差、即時認証器の数、即時認証器リストをさらに含み、
前記即時認証器リストは、即時認証器のハッシュ距離及び即時認証器フィールドを含む、
請求項91に記載の無線通信方法。
【請求項95】
前記アクセスポイントがステーションから送信されたeBCS要求要素を受信する前に、前記無線通信方法は、
ターゲットeBCS要求方式を採用してeBCSを要求することを決定することをさらに含み、
前記ターゲットeBCS要求方式は、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとが統一されたeBCS要求方式である、
請求項73~94のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項96】
前記ターゲットeBCS要求方式は、一意のインデックスに対応する、
請求項95に記載の無線通信方法。
【請求項97】
前記ターゲットeBCS要求方式は、第1eBCS要求方式又は第2eBCS要求方式に代わり、
前記第1eBCS要求方式は、関連付けが必要なeBCSのみに対する要求方式であり、前記第2eBCS要求方式は、登録のみが必要で関連付けが不要なeBCSのみに対する要求方式である、
請求項96に記載の無線通信方法。
【請求項98】
前記ターゲットeBCS要求方式は、第1eBCS要求方式、第2eBCS要求方式のいずれともインデックスが異なり、
前記第1eBCS要求方式は、関連付けが必要なeBCSのみに対する要求方式であり、前記第2eBCS要求方式は、登録のみが必要で関連付けが不要なeBCSのみに対する要求方式である、
請求項96又は97に記載の無線通信方法。
【請求項99】
ステーションであって、
第1要求をアクセスポイントに送信することであって、前記第1要求は、eBCSの取得を要求するために使用されることと、
第1応答を受信することであって、前記第1応答は、前記eBCSの認証情報を含むことと、を実行するように構成される通信ユニットを備える、ステーション。
【請求項100】
送信端末であって、
ANQP要求を受信端末に送信するように構成される通信ユニットであって、前記ANQP要求は、要求終了時間を含み、前記要求終了時間は、前記送信端末がeBCSの終了を要求する時間である、通信ユニットを備える、送信端末。
【請求項101】
アクセスポイントであって、
第1要求を受信することであって、前記第1要求は、eBCSの取得を要求するために使用されることと、
第1応答をステーションに送信することであって、前記第1応答は、前記eBCSの認証情報を含むことと、を実行するように構成される通信ユニットを備える、アクセスポイント。
【請求項102】
受信端末であって、
送信端末から送信されたANQP要求を受信するように構成される通信ユニットであって、前記ANQP要求は、要求終了時間を含み、前記要求終了時間は、前記送信端末がeBCSの終了を要求する時間である、通信ユニットを備える、受信端末。
【請求項103】
ステーションであって、
eBCS要求要素を搬送する要求フレームをアクセスポイントに送信することと、
eBCS応答要素を搬送する応答フレームを受信することと、を実行するように構成される通信ユニットを備え、
前記eBCS要求要素は、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとが統一された要求要素であり、前記eBCS応答要素は、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとが統一された応答要素である、ステーション。
【請求項104】
アクセスポイントであって、
ステーションから送信された、eBCS要求要素を搬送する要求フレームを受信することと、
eBCS応答要素を搬送する応答フレームを前記ステーションに送信することと、を実行するように構成される通信ユニットを備え、
前記eBCS要求要素は、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとが統一された要求要素であり、前記eBCS応答要素は、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとが統一された応答要素である、アクセスポイント。
【請求項105】
コンピュータプログラムを記憶するメモリと、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、請求項1~18のいずれか一項に記載の方法を実行するプロセッサと、を備える、ステーション。
【請求項106】
コンピュータプログラムを記憶するメモリと、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、請求項19~23のいずれか一項に記載の方法を実行するプロセッサと、を備える、送信端末。
【請求項107】
コンピュータプログラムを記憶するメモリと、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、請求項24~41のいずれか一項に記載の方法を実行するプロセッサと、を備える、アクセスポイント。
【請求項108】
コンピュータプログラムを記憶するメモリと、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、請求項42~46のいずれか一項に記載の方法を実行するプロセッサと、を備える、受信端末。
【請求項109】
コンピュータプログラムを記憶するメモリと、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、請求項47~72のいずれか一項に記載の方法を実行するプロセッサと、を備える、ステーション。
【請求項110】
コンピュータプログラムを記憶するメモリと、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、請求項73~98のいずれか一項に記載の方法を実行するプロセッサと、を備える、アクセスポイント。
【請求項111】
チップであって、
メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、前記チップが搭載された機器に請求項1~98のいずれか一項に記載の方法を実行させるプロセッサを備える、チップ。
【請求項112】
コンピュータに請求項1~98のいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶する、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項113】
コンピュータに請求項1~98のいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項114】
コンピュータに請求項1~98のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本願は、オッポ広東移動通信有限公司が2021年04月09日に中国特許局に提出した、出願番号が2021103853896であり、発明の名称が「無線通信方法及び機器」である中国特許出願の優先権、及びオッポ広東移動通信有限公司が2021年04月21日に提出した、PCT出願番号がPCT/CN2021/088708であり、発明の名称が「無線通信方法及び機器」である優先権を主張し、その内容の全てが引用により本願に組み込まれる。
【0002】
本願実施例は、通信分野に関し、より具体的に、無線通信方法及び機器に関するものである。
【背景技術】
【0003】
802.11bc規格では、ステーション(STA:Station)は、アクセスネットワーククエリプロトコル(ANQP:Access Network Query Protocol)要求(Request)及びANQP応答(Response)方式によって、又は拡張ブロードキャストサービス(eBCS:Enhanced Broadcast Service)要求(Request)及びeBCS応答(Response)方式によって、eBCSを迅速に発見(即ち、迅速に取得)する。しかしながら、現在のANQP応答における拡張ブロード キャスト応答ANQP要素構造にはeBCSの認証情報が存在せず、同様に、現在のeBCS応答におけるeBCS応答要素構造にはeBCSの認証情報が存在しない。したがって、STAは、ANQP要求及びANQP応答、eBCS要求及びeBCS応答の方式によって、eBCSの認証情報を取得することができず、eBCSの認証情報を取得するには、eBCS情報(Info)フレームを受信するまで待たなければならない。
【0004】
しかしながら、eBCS情報フレームの送信周期は大きく、送信間隔はターゲットビーコン伝送時間(TBTTs:Target Beacon Transmission Time)である。このとき、公開鍵フレーム認証(PKFA:Public Key Frame Authentication)のeBCSの場合、eBCS情報フレームによって提供される認証情報を待つことは、PKFA MACプロトコルデータユニット(MPDU:MAC Protocol Data Unit)の認証遅延を増加させ、遅延に敏感なデータ認証に対するPKFAの需要を満たすことができず、即時認証を行わないハッシュチェーンフレーム認証(HCFA:Hash Chain Frame Authentication)(HCFA Without InstantAuthentication)の場合、eBCS情報フレームによって提供される認証情報を待つことは、HCFA MPDUの認証遅延を増加させ、即時認証を行わないHCFAの連続コンテンツ配信(リアルタイムストリーミング又は定期的なファイル伝送)の目的を満たすことができず、即時認証を行うHCFA(HCFA With Instant Authentication)の場合、eBCS情報フレームを待つときに大きな遅延が発生するため、受信したHCFA MPDUをSTAが破棄するようになり、データの無駄が発生する。要するに、従来技術では、eBCS取得プロセスにおけるデータ認証遅延が大きく、eBCS認証遅延によるデータ損失の問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願実施例は、無線通信方法及び機器を提供し、それにより、eBCS取得プロセスにおけるデータ認証遅延を低減し、eBCS認証遅延によるデータ損失の問題を解決することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様では、無線通信方法を提供し、前記方法は、ステーションが第1要求をアクセスポイントに送信することであって、第1要求は、eBCSの取得を要求するために使用されることと、ステーションが第1応答を受信することであって、第1応答は、eBCSの認証情報を含むことと、を含む。
【0007】
第2態様では、無線通信方法を提供し、前記方法は、送信端末がANQP要求を受信端末に送信することを含み、ANQP要求は、要求終了時間を含み、要求終了時間は、送信端末がeBCSの終了を要求する時間である。
【0008】
第3態様では、無線通信方法を提供し、前記方法は、アクセスポイントが第1要求を受信することであって、第1要求は、eBCSの取得を要求するために使用されることと、アクセスポイントが第1応答をステーションに送信することであって、第1応答は、eBCSの認証情報を含むことと、を含む。
【0009】
第4態様では、無線通信方法を提供し、前記方法は、受信端末が、送信端末から送信されたANQP要求を受信することを含み、ANQP要求は、要求終了時間を含み、要求終了時間は、送信端末がeBCSの終了を要求する時間である。
【0010】
第5態様では、無線通信方法を提供し、前記方法は、ステーションが、eBCS要求要素を搬送する要求フレームをアクセスポイントに送信することと、ステーションが、eBCS応答要素を搬送する応答フレームを受信することと、を含み、eBCS要求要素は、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとが統一された要求要素であり、eBCS応答要素は、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとが統一された応答要素である。
【0011】
第6態様では、無線通信方法を提供し、前記方法は、アクセスポイントが、ステーションから送信された、eBCS要求要素を搬送する要求フレームを受信することと、アクセスポイントが、eBCS応答要素を搬送する応答フレームをステーションに送信することと、を含み、eBCS要求要素は、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとが統一された要求要素であり、eBCS応答要素は、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとが統一された応答要素である。
【0012】
第7態様では、上記の第1態様又はその各実現形態における方法を実行するためのステーションを提供する。
【0013】
具体的には、当該ステーションは、上記の第1態様又はその各実現形態における方法を実行するように構成される機能モジュールを備える。
【0014】
第8態様では、上記の第2態様又はその各実現形態における方法を実行するための送信端末を提供する。
【0015】
具体的には、当該送信端末は、上記の第2態様又はその各実現形態における方法を実行するように構成される機能モジュールを備える。
【0016】
第9態様では、上記の第3態様又はその各実現形態における方法を実行するためのアクセスポイントを提供する。
【0017】
具体的には、当該アクセスポイントは、上記の第3態様又はその各実現形態における方法を実行するように構成される機能モジュールを備える。
【0018】
第10態様では、上記の第4態様又はその各実現形態における方法を実行するための受信端末を提供する。
【0019】
具体的には、当該受信端末は、上記の第4態様又はその各実現形態における方法を実行するように構成される機能モジュールを備える。
【0020】
第11態様では、上記の第5態様又はその各実現形態における方法を実行するためのステーションを提供する。
【0021】
具体的には、当該ステーションは、上記の第5態様又はその各実現形態における方法を実行するように構成される機能モジュールを備える。
【0022】
第12態様では、上記の第6態様又はその各実現形態における方法を実行するためのアクセスポイントを提供する。
【0023】
具体的には、当該アクセスポイントは、上記の第6態様又はその各実現形態における方法を実行するように構成される機能モジュールを備える。
【0024】
第13態様では、プロセッサと、メモリとを備える通信機器を提供する。当該メモリは、コンピュータプログラムを記憶するように構成され、当該プロセッサは、当該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、上記の第1態様~第6態様又はその各実現形態における方法を実行するように構成される。
【0025】
第14態様では、上記の第1態様~第6態様のいずれか又はその各実現形態における方法を実現するための装置を提供する。
【0026】
具体的には、当該装置は、プロセッサを備え、当該プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、当該装置が搭載された機器に、上記の第1態様~第6態様のいずれか又はその各実現形態における方法を実行するように構成される。
【0027】
第15態様では、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を提供し、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに、上記の第1態様~第6態様のいずれか又はその各実現形態における方法を実行させる。
【0028】
第16態様では、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供し、当該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、上記の第1態様~第6態様のいずれか又はその各実現形態における方法を実行させる。
【0029】
第17態様では、コンピュータプログラムを提供し、当該コンピュータプログラムがコンピュータで実行されるときに、コンピュータに、上記の第1態様~第6態様のいずれか又はその各実現形態における方法を実行させる。
【0030】
上記に記載されたように、本願では、拡張ブロードキャスト応答ANQP要素構造を変更するか、又は拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造及び拡張ブロードキャスト応答ANQP要素構造を変更するか、又はeBCS応答要素構造を変更するか、又はeBCS要求要素構造及びeBCS応答要素構造を変更し、それにより、eBCS取得プロセスにおけるデータ認証遅延を低減し、eBCS認証遅延によるデータ損失の問題を緩和することができる。本願は、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造を変更することにより、登録のみ必要なeBCSに対して終了通知プロセスをサポートすることができる。本願は、統一されたeBCS要求要素及び統一されたeBCS応答要素をさらに提供して、eBCSの要求及び取得を行い、ここで、当該統一されたeBCS要求要素は、関連付けされたeBCS及び関連付けされていないeBCSの両方に対して有効であり、当該統一されたeBCS応答要素は、関連付けされたeBCS及び関連付けされていないeBCSの両方に対しても有効である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図2】ANQP応答における拡張ブロードキャスト応答ANQP要素構造の模式図である。
【
図3】eBCS応答におけるeBCS応答要素構造の模式図である。
【
図4】eBCS情報フレームの例示的な構造図である。
【
図5】PKFA認証方式を採用するeBCSの迅速発見タイミングチャートである。
【
図6】HCFA認証方式を採用するサービス迅速発見タイミングチャートである。
【
図7】終了通知プロセスネゴシエーションのフローチャートである。
【
図8】eBCS終了通知フレームの例示的な構造図である。
【
図11】拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造の模式図である。
【
図12】拡張ブロードキャストサービスANQP要素構造の模式図である。
【
図13】登録及び関連付けが必要なeBCS終了通知プロセスのネゴシエーションタイミングチャートである。
【
図14】本願実施例による無線通信方法の相互作用フローチャートである。
【
図15】本願実施例による拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造の模式図である。
【
図16】本願実施例による別の拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造の模式図である。
【
図17】本願実施例によるさらに別の拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造の模式図である。
【
図18】本願実施例による拡張ブロードキャスト応答ANQP要素構造の模式図である。
【
図19】本願実施例による別の拡張ブロードキャスト応答ANQP要素構造の模式図である。
【
図20】本願実施例によるeBCS要求要素構造の模式図である。
【
図21】本願実施例によるeBCS応答要素構造の模式図である。
【
図22】本願実施例による別のeBCS応答要素構造の模式図である。
【
図23】本願実施例によるPKFA方式のeBCSの迅速取得を示すタイミングチャートである。
【
図24】本願実施例によるHCFA方式のeBCSの迅速取得を示すタイミングチャートである。
【
図25】本願実施例による別の無線通信方法の相互作用フローチャートである。
【
図26】本願実施例による拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造の模式図である。
【
図27】本願実施例による別の拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造の模式図である。
【
図28】本願実施例による別の拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造の模式図である。
【
図29】本願実施例による登録のみ必要なeBCS終了通知プロセスのネゴシエーションタイミングチャートである。
【
図30】本願実施例によるSTA3000の例示的なブロック図である。
【
図31】本願実施例による送信端末3100の例示的なブロック図である。
【
図32】本願実施例によるAP3200の例示的なブロック図である。
【
図33】本願実施例による受信端末3300の例示的なブロック図である。
【
図34】本願実施例による通信機器3400の例示的な構造図である。
【
図35】本願実施例に係る装置の例示的な構造図である。
【
図36】本願実施例による別の無線通信方法の相互作用フローチャートである。
【
図37】統一されたeBCS要求要素の模式図である。
【
図38】統一されたeBCS応答要素の模式図である。
【
図39】本願実施例によるステーション3900の例示的なブロック図である。
【
図40】本願実施例によるアクセスポイント4000の例示的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下では、本願実施例の図面を参照して、本願実施例の技術的解決策について説明するが、明らかに、説明される実施例は、本願実施例の一部のみであり、全部の実施例ではない。本願の実施例について、当業者が創造的な労力を払わずに得られる他のすべての実施例は、本願の保護範囲に含まれる。
【0033】
本願の技術的解決策を説明する前に、以下に本願に関する知識について説明する。
【0034】
IEEE802.11bcは、アクセスポイント(AP:Access Point)がデータをSTAにブロードキャストすることを可能にするダウンリンク拡張ブロードキャストサービス(eBCS DL:Enhanced Broadcast Service DownLink)を提供する。
【0035】
理解すべきこととして、本願におけるAPは、eBCS APとも呼ばれ、STAは、eBCS non-AP STAとも呼ばれ、本願はこれらに限定されない。
【0036】
eBCS DLプロセスでは、APは、eBCS情報フレームを定期的にブロードキャストし、eBCS DLサービス発見を実現し、eBCS(即ち、eBCSデータ)の認証(Authentication)情報を提供する。本技術案は、主にeBCS DLプロセスにおけるeBCS迅速取得サービスを改善し、終了通知プロセスにおけるネゴシエーションプロセスを補完する。
【0037】
図1は、eBCS DLフローチャートでる。
図1に示すように、具体的なプロセスは以下の通りである。
【0038】
(1)スキャン段階では、APは、ビーコン(Beacon)フレーム又はプローブ応答(Probe Response)フレームを送信し、当該ビーコンフレーム又はプローブ応答フレームは、次のeBCS情報フレーム(Next eBCS Info frame)のブロードキャスト時間をSTAに通知するために、次のeBCS情報フレームに関するフィールドを搬送する。
【0039】
(2)STAは、指定時間にeBCS情報フレームを受信した後、eBCSデータ(data)フレームの送信時間及び認証情報を取得する。したがって、STAは、指定時間にAPからブロードキャストされるeBCSデータフレームを受信することにより、eBCSを取得する。
【0040】
理解すべきこととして、本願におけるeBCSデータフレームは、eBCS又はeBCSデータとも呼ばれ、本願はこれらを限定しない。
【0041】
(3)eBCS DLプロセスは、上記STAがeBCSを受動的に取得することに加えて、STAがANQP要求又はeBCS要求を送信して、1つ又は複数のeBCSサービスを能動的に要求することもサポートして、eBCSを迅速に発見する目的に達する。登録が必要であるが関連付けが不要なeBCSについて、STAは、ANQP要求及びANQP応答フレームによってeBCSサービス迅速発見を完了することにより、eBCSの送信時間を取得し、関連付けが必要なeBCSサービスについて、STAは、eBCS要求及びeBCS応答フレームによってeBCSサービス迅速発見を完了することにより、eBCSデータの送信時間を取得する。
図2は、ANQP応答における拡張ブロードキャスト応答ANQP要素構造(Enhanced Broadcast Response ANQP-element)の模式図であり、
図3は、eBCS応答におけるeBCS応答要素構造(eBCS Response element)の模式図であり、
図2及び
図3に示すように、拡張ブロードキャスト応答ANQP要素構造及びeBCS応答要素構造のいずれにも、eBCSデータの認証情報が含まれていない。
【0042】
(4)したがって、STAは、eBCSデータフレームを取得した後、eBCS情報フレームがeBCSデータフレームの認証情報を取得するのを待つ必要がある。
【0043】
さらに、STAがeBCSデータフレームを受信した後、異なるeBCSデータ認証方式について、異なる方式のデータ認証プロセスを採用し、具体的には、以下の3種類に分けられる。
【0044】
a)PKFA認証の場合、STAはeBCS情報フレームの受信を待つ必要がある。次に、eBCS情報フレームからAPの証明書(Certificate)をキャッシュして、eBCSデータを認証し、この場合、当該eBCSデータはPKFA MPDUとも呼ばれる。PKFAは、時折発生する小規模データ転送又は時間に敏感なデータ転送に適している。
【0045】
b)即時認証を行わないHCFAの場合、STAはeBCS情報フレームの受信を待つ必要があり、eBCS情報フレームから、eBCS情報フレーム間隔(eBCS Info Interval)、HCFAベース鍵(HCFA Base Key)、HCFA鍵変更間隔(HCFA Key Change Interval)情報を抽出し、後続のeBCSデータに公開されているHCFAベース鍵などの情報を抽出して、eBCSデータを認証し、この場合、当該eBCSデータは、HCFA MPDUとも呼ばれる。
【0046】
c)即時認証を行うHCFAの場合、STAはeBCS情報フレームの受信を待つ必要があり、eBCS情報フレームから、即時認証器の数(Number Of Instant Authenticators)、即時認証器のハッシュ距離(Instant Authenticator Hash Distance)、及び即時認証器(Instant Authenticator)情報を抽出して、eBCSデータを認証し、この場合、当該eBCSデータは、HCFA MPDUとも呼ばれる。なお、HCFA認証のeBCSデータについては、eBCS情報フレームを受信する前に、STAがeBCSデータの認証情報を取得していないため、STAは、受信したeBCSデータを破棄する。
【0047】
図4は、eBCS情報フレームの例示的な構造図であり、
図4に示すように、eBCS情報フレームには、eBCSに関する重要な情報が含まれ、主に時間次元情報及び認証次元情報に分けられる。ここで、時間次元情報は、eBCS情報フレーム間隔(eBCS Info Interval)、及び各コンテンツ(Content)識別子(ID:Identity)によって識別されるeBCSに対応する次のデータフレーム伝送の時間(Next Schedule)を含む。認証次元情報は、認証証明書(Certificate)、HCFAベース鍵(HCFA Base Key)、HCFA鍵変更間隔(HCFA Key Change Interval)情報などを含む。
【0048】
既存の802.11bc規格では、異なる認証方式のeBCS迅速発見プロセスは以下の通りである。
【0049】
1、PKFA認証方式を採用するeBCS迅速発見プロセス
図5は、PKFA認証方式を採用するeBCSの迅速発見タイミングチャートであり、
図5に示すように、STAは、
図5に示す時点で既存の通信ネットワークに加入する。eBCS情報フレームの送信周期が大きく、送信間隔がTBTTsであるため、このときのSTAが図中の最初のeBCS情報フレームを見逃したとすると、eBCS情報フレーム内のPKFA認証に関する情報を取得することができない。登録が必要であるが関連付けが不要なeBCSについて、STAは、ANQP要求/ANQP応答フレームによってeBCSサービス迅速発見を完了すし、それにより、PKFA MPDUの送信時間を取得し、関連付けが必要なeBCSについて、STAは、関連付けを完了した後、eBCS要求及びeBCS応答フレームによってeBCSサービス迅速発見を完了し、それにより、PKFA MPDU送信時間を取得する。具体的なプロセスは以下の通りである。
【0050】
(1)STAは、ビーコンフレーム又はプローブ応答フレームを受信し、フレームにおける次のeBCS情報フレーム(Next eBCS Info frame)に関するフィールドによって、次のeBCS情報フレームのブロードキャスト時間をSTAに通知する。
【0051】
(2)STAは、ANQP要求及びANQP応答フレーム、eBCS要求及びeBCS応答フレームによってeBCS迅速発見を完了し、それにより、PKFA MPDU送信時間を取得する。しかしながら、ANQP応答又はeBCS応答には、PKFA MPDUの認証情報が存在しないため、STAがPKFA MPDUを受信できても、PKFA MPDUを認証することができない。2番目のeBCS情報フレームの証明書が有限期間内にあるとすると、STAは、PKFA MPDUをキャッシュし、2番目のeBCS情報フレームの到着を待つ。
【0052】
(3)STAは、2番目のeBCS Infoフレームを受信すると、PKFA MPDUの送信時間及び認証情報を取得し、認証情報をキャッシュし、キャッシュした認証情報を利用してPKFA MPDUを検証する。検証に成功すると、eBCSが取得される。
【0053】
図6は、HCFA認証方式を採用するサービスの迅速発見のタイミングチャートであり、
図6に示す時点でSTAが既存の通信ネットワークに加入する場合、eBCS情報フレームの送信周期が大きく、送信間隔がTBTTsであるため、このときのSTAが最初のeBCS情報フレームを見逃したとすると、eBCS情報フレーム内のHCFA認証に関する情報を取得することができない。登録が必要であるが関連付けが不要なeBCSについて、STAは、ANQP要求及びANQP応答フレームによってeBCS迅速発見を完了し、それにより、HCFA MPDUの送信時間を取得し、関連付けが必要なeBCSについて、STAは、関連付けを完了した後、eBCS要求及びeBCS応答フレームによってeBCS迅速発見を完了し、それにより、HCFA MPDU送信時間を取得する。具体的なプロセスは以下の通りである。
【0054】
(1)STAは、ビーコンフレーム又はプローブ応答フレームを受信し、フレームにおける次のeBCS情報フレーム(Next eBCS Info frame)に関するフィールドによって、次のeBCS情報フレームのブロードキャスト時間をSTAに通知する。
【0055】
(2)STAは、ANQP要求及びANQP応答によって、又は、eBCS要求及びeBCS応答方式によってeBCS迅速発見を完了し、それにより、HCFA MPDUの送信時間を取得する。しかしながら、ANQP応答又はeBCS応答には、HCFA認証の情報が存在しないため、STAがHCFA MPDUを受信できても、HCFA MPDUを認証することができない。そのため、eBCS情報フレームを受信する前に、STAはHCFA MPDUを破棄し、2番目のeBCS情報フレームの到着を待つ。
【0056】
(3)STAは、2番目のeBCS情報フレームを受信すると、HCFA MPDUの時間情報及び認証情報を取得する。また、eBCS情報フレームに示された次のデータフレーム伝送の時間(Next Schedule)に従って、STAは、対応する時点でHCFA MPDUの到着を待つ。
【0057】
(4)STAは、HCFA MPDUを受信すると、当該HCFA MPDUを検証する鍵が公開されていないため、STAはHCFA MPDUをキャッシュし、HCFA MPDUに対応する鍵の公開を待つ。HCFAアルゴリズムは、鍵遅延公開のアルゴリズムであり、HCFA MPDU受信に対する鍵公開の想定時間の時間遅延は
図6に示す通りである。想定時点で公開鍵を取得した後、STAはまた、タイムスケールに従って、前にキャッシュされたHCFA MPDUを認証する。ここで、鍵遅延公開が最も遅い時点は、3番目のeBCS情報フレームを受信したときであり、それは、このときに鍵情報がこのeBCS情報フレームのフィールドに含まれているためである。検証に成功すると、eBCSが取得される。
【0058】
終了通知プロセスのネゴシエーションの技術的解決策
802.11bcに記載された終了通知プロセスを参照すると、送信端末が、あるeBCSを終了しようとするとき、そのネゴシエーションの具体的なプロセスは
図7に示す通りである。
【0059】
理解すべきこととして、当該送信端末は、データをブロードキャストする機器であり、当該送信端末は、STAであってもよく、これに対応して、受信端末は、APであってもよい。又は、当該送信端末は、APであってもよいし、これに対応して、受信端末は、STAであってもよく、本願はこれらを限定しない。
【0060】
図7は、終了通知プロセスネゴシエーションのフローチャートであり、
図7に示すように、
(1)あるeBCSがプロトコルに規定されたeBCS終了通知時間(eBCS Termination Notice Time)より小さい又は等しい時間間隔で終了しようとする場合、送信端末は、eBCS終了通知(eBCS Termination Notice)フレームを送信して、このeBCSの予想終了時間を受信端末に通知する。また、eBCS終了通知フレームは、このeBCS特有のコンテンツ(Content)IDに対応するeBCS終了時間(Time To Termination)を示す以外にも、サービスアドレス(Destination Address)、サービス延長要求方式(Request Method)を含む、後続にeBCS拡張が必要な場合の拡張情報も示し、
図8は、eBCS終了通知フレームの例示的な構造図を示す。
【0061】
(2)eBCS終了通知フレームで示されるeBCS予想終了時間が受信端末にとって許容可能である場合、このeBCSは、厳密に予想終了時間に従って終了し、ここで、受信端末にとって、許容可能な終了時間は、802.11bc規格に規定されていない。eBCS終了通知フレームで示されるeBCS予想終了時間が受信端末の実際の予想終了時間より早い場合、受信端末は、受信したeBCS終了通知フレームで示されるeBCS拡張情報に基づいて、eBCSの延長を要求する。ここで、eBCS延長要求方式(Request Method)は、eBCS要求又はANQP要求の2つの方式を採用することができる。
【0062】
(3)登録及び関連付けが必要なeBCSについて、受信端末が要求終了時間(Requested Time to Termination)を搬送するeBCS要求を送信し、eBCS延長の要求に成功した後、送信端末は、
図9及び
図10に示すように、eBCS応答で終了時間(Time to Termination)を搬送して、新しいeBCS終了時間を受信端末に返信する。
【0063】
(4)登録のみが必要で関連付けが不要なeBCSについて、受信端末は、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造を含むANQP要求を送信し、eBCS延長の要求に成功した後、送信端末は、
図11、
図12に示すように、ANQP応答に含まれる拡張ブロードキャストサービスANQP要素構造で終了時間を搬送して、新しいeBCS終了時間を受信端末に返信する。しかしながら、
図11では、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造に終了時間に関するフィールドがないため、新しいeBCS終了時間に対して要求及びネゴシエーションを行うことができず、eBCS拡張の目的を達成できない。
【0064】
登録及び関連付けが必要なeBCS終了通知プロセスのネゴシエーションについて、具体的なネゴシエーションタイミングチャートは、
図13に示す通りである。
【0065】
ステップS1301において、送信端末は、eBCSを終了すると決定する。
【0066】
任意選択的に、当該終了eBCSは、メディアアクセス制御(MAC:Media Access Control)ブロードキャストが終了し、アプリケーション層がデータソースを生成し続ける可能性がある場合を含む。
【0067】
ステップS1302において、送信端末は、終了通知フレームを生成する。
【0068】
ステップS1303において、送信端末は、終了通知フレームを受信端末に送信する。
【0069】
ステップS1304において、受信端末は、終了通知フレームからコンテンツ識別子に対応するeBCS終了時間(Time To Termination)、サービスアドレス(Destination Address)、サービス延長要求方式(Request Method)を取得する。
【0070】
ステップS1305において、受信端末が、eBCS終了通知フレームで示されるeBCS予想終了時間が受信端末にとって許容可能であると決定した場合、このeBCSは厳密に予想終了時間に従って終了する。
【0071】
ステップS1306において、eBCS終了通知フレームで示されるeBCS予想終了時間が受信端末の実際の予想終了時間より早い場合、受信端末はeBCS要求(Request frame)を生成する。
【0072】
ステップS1307において、受信端末は、eBCS要求を送信端末に送信する。
【0073】
当該eBCS要求は、eBCSに対応するコンテンツ識別子(content ID)及び要求終了時間(Request time to termination)を含む。任意選択的に、eBCS要求は、eBCS要求情報セット(eBCS Request Information Set)を含み、当該eBCS要求情報セットは、要求終了時間を含む。
【0074】
ステップS1308において、送信端末は、eBCS要求を受信した後、eBCS要求から要求終了時間(Request time to termination)を解析して、送信端末が最新要求されたeBCS終了時間を取得するようにする。
【0075】
ステップS1309において、送信端末は、eBCS応答(eBCS Response frame)を生成する。
【0076】
ステップS1310において、送信端末は、eBCS応答を受信端末に送信する。
【0077】
eBCS応答は、eBCSに対応するコンテンツ識別子(content ID)、終了時間(Time to Termination)、サービスプロセス(Service Process)期間(duration)、SP間隔時間(interval)を含む。任意選択的に、eBCS応答は、eBCS応答情報セット(eBCS Response information set)を含み、当該eBCS応答情報セットは、終了時間(Time to Termination)を含む。
【0078】
ステップS1311において、受信端末は、eBCS応答を受信した後、eBCS応答から終了時間(Time to Termination)を解析して、ネゴシエーション後のeBCS終了時間を取得する。
【0079】
本願は、主に以下の2つの技術的課題を解決する。
【0080】
1、前述のように、802.11bc規格では、STAは、ANQP要求及びANQP応答によって、又は、eBCS要求及びeBCS応答方式によってeBCSを迅速に発見する。しかしながら、現在のANQP応答における拡張ブロードキャスト応答ANQP要素構造にはeBCSの認証情報が存在せず、同様に、現在のeBCS応答におけるeBCS応答要素構造にはeBCSの認証情報が存在しない。したがって、STAは、ANQP要求/ANQP応答、eBCS要求及びeBCS応答方式によってeBCSの認証情報を取得できず、eBCS情報(Info)フレームの受信を待ってからeBCSの認証情報を取得する必要があるため、eBCS取得プロセスにおけるデータ認証遅延が大きく、eBCS認証遅延によるデータ損失の問題が発生する。
【0081】
2、登録のみ必要なeBCSについて、送信端末がeBCS終了通知フレームを受信端末に送信した後、eBCS終了通知フレームで示されるeBCS予想終了時間が受信端末の実際の予想終了時間より早い場合、受信端末は、受信したeBCS終了通知フレームで示されるeBCS拡張情報に基づいて、ANQP要求方式を採用してeBCSの延長を要求する。しかしながら、現在の拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造にはサービス終了時間フィールドがない。したがって、当該要素構造は、登録のみ必要なeBCS終了通知プロセスをサポートできない。
【0082】
上記の第1の技術的課題について、本願は、主に、拡張ブロードキャスト応答ANQP要素構造を変更するか、又は拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造及び拡張ブロードキャスト応答ANQP要素構造を変更するか、又は、eBCS応答要素構造を変更するか、又は、eBCS要求要素構造及びeBCS応答要素構造を変更することにより、当該技術的課題を解決する。
【0083】
上記の第2の技術的課題について、本願は、主に、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造を変更することにより、当該技術的課題を解決する。
【0084】
以下では、本願の技術的解決策について詳細に説明する。
【0085】
図14は、本願実施例による無線通信方法の相互作用フローチャートであり、
図14に示すように、当該方法は次のプロセスを含む。
【0086】
ステップS1410において、STAは、第1要求をAPに送信し、第1要求は、eBCSの取得を要求するために使用される。
【0087】
ステップS1420において、APは、第1応答をSTAに送信し、第1応答は、eBCSの認証情報を含む。
【0088】
代替方式1:eBCSは、登録が必要で関連付けが不要なeBCSであり、これに対応して、第1要求は、ANQP要求であり、第1応答は、ANQP応答である。
【0089】
代替方式2:eBCSは、関連付けが必要なeBCSであり、これに対応して、第1要求は、eBCS要求であり、第1応答は、eBCS応答である。
【0090】
代替方式1におけるANQP要求の例を説明する。
【0091】
例1:
図15は、本願実施例による拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造の模式図であり、
図15に示すように、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造の拡張ブロードキャストサービス要求タプル(Enhanced Broadcast Services Request Tuples)に、拡張ブロードキャストサービス要求制御(Enhanced Broadcast Services Request Control)フィールドを追加し、当該拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドの下に要求認証情報(Request Authentication Info)を追加し、ここで、要求認証情報は、eBCSの認証情報の取得を要求するか否かを示すために使用される。任意選択的に、要求認証情報の値が1である場合、STAにeBCSの迅速取得を要求し、eBCSの認証情報の取得を要求することを示し、要求認証情報が0である場合、STAにeBCSの認証情報を要求しないことを示す。
【0092】
任意選択的に、
図15に示すように、追加された拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドは、STAの終了通知プロセスのための要求終了時間指示(Requested Time To Termination Present)を含み得る。
【0093】
任意選択的に、
図15に示すように、拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、要求終了時間(Requested Time to Termination)を含み得る。
【0094】
任意選択的に、
図15に示すように、追加された拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドは、STAのクロスAP要求プロセスのための要求ターゲットAP情報指示(Request Target AP Info Present)を含み得、本技術案では詳細に説明しない。
【0095】
任意選択的に、
図15に示すように、拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、ターゲットAP(Target AP)ベースサービスセット識別子(BSSID:Basic Service Set Identifier)を含み得る。
【0096】
例2:
図16は、本願実施例による別の拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造の模式図であり、
図16に示すように、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造に、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドを追加しない。その代わりに、要求認証情報をブロードキャストアクション(Broadcast Action)フィールドの予約フィールドに追加する。
【0097】
例3:
図11に示すように、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造には、いかなるフィールドも追加しない。一方、デフォルトAPは、ANQP応答にeBCSの認証情報を搬送する。
【0098】
例4:
図17は、本願実施例によるさらに別の拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造の模式図であり、
図17に示すように、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造における拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、要求認証情報を含む。
【0099】
なお、上記例1~例4は、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造を変更するいくつかの例に過ぎず、これらに限定されない。また、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造における各フィールドの長さは、
図15~
図17、及び
図11に示すフィールド長さに限定されない。
【0100】
代替方式1におけるANQP応答の例を説明する。
【0101】
例1:
図18は、本願実施例による拡張ブロードキャスト応答ANQP要素構造の模式図であり、
図18に示すように、拡張ブロードキャスト応答ANQP要素構造の拡張ブロードキャストサービス応答タプル(Enhanced Broadcast Services Response Tuples)に、拡張ブロードキャストサービス応答制御(Enhanced Broadcast Services Response Control)フィールドを追加し、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドの下に、応答認証情報指示(Response Authentication Info Present)を追加する。任意選択的に、応答認証情報指示の値が1である場合、STAがeBCS迅速取得の要求に成功し、拡張ブロードキャストサービス応答タプルにeBCSの認証情報を追加することを示し、応答認証情報指示の値が0である場合、STAがeBCSの認証情報を取得できないこと、即ち、当該拡張ブロードキャスト応答ANQP要素構造にeBCSの認証情報を追加しないことを示す。
【0102】
任意選択的に、eBCSの認証情報は、認証アルゴリズム(Authentication Algorithm)フィールドを含み、認証アルゴリズムフィールドは、eBCSに採用される認証アルゴリズムを示すために使用される。
【0103】
任意選択的に、認証アルゴリズムは、フレーム認証を行わずに上位層のソース認証を強制的に行うアルゴリズム(HLSA:No Frame Authentication With Mandatory Higher Layer Source Authentication)、PKFA、即時認証を行わないHCFA、即時認証を行うHCFAのいずれかである。
【0104】
任意選択的に、eBCSの認証アルゴリズムは表1に示す通りである。
【表1】
任意選択的に、認証アルゴリズムに対応する値が0であり、要求されたeBCS認証方式がHLSAであることを示す場合、関連する認証情報フィールドは存在しない。認証アルゴリズムに対応する値が1であり、要求されたeBCS認証方式がPKFAであることを示す場合、認証情報は、許容時間差(Allowable Time Difference)、認証証明書の長さ(Certificate Length)、及び認証証明書(Certificate)をさらに含む。認証アルゴリズムに対応する値が2であり、要求されたeBCS認証方式が即時認証を行わないHCFAであることを示す場合、認証情報は、許容時間差(Allowable Time Difference)、eBCS情報フレーム間隔(eBCS Info Interval)、HCFA鍵変更間隔(HCFA Key Change Interval)、及びHCFAベース鍵(HCFA Base Key)をさらに含む。認証アルゴリズムに対応する値が3であり、要求されたeBCS認証方式が即時認証を行うHCFAであることを示す場合、認証情報は、許容時間差(Allowable Time Difference)、即時認証器の数(Number Of Instant Authenticators)、即時認証器リスト(Instant Authenticator List)をさらに含み、即時認証器リストは、即時認証器のハッシュ距離(Instant Authenticator Hash Distance)、及び即時認証器(Instant Authenticator)フィールドを含む。
【0105】
なお、認証情報に含まれる各項目の情報の解釈は、802.11bc規格に記載されたコンテンツを参照することができ、本願では説明しない。
【0106】
任意選択的に、拡張ブロードキャスト応答ANQP要素構造は、STAのクロスAP応答プロセスのための応答ターゲットAP情報指示(Response Target AP Info Present)及び/又は応答ターゲットAP情報(Response Target AP Info)をさらに含み得、本技術案では詳細に説明しない。
【0107】
例2:
図19は、本願実施例による別の拡張ブロードキャスト応答ANQP要素構造の模式図であり、
図19に示すように、拡張ブロードキャスト応答ANQP要素構造の拡張ブロードキャストサービス応答タプル(Enhanced Broadcast Services Response Tuples)に、拡張ブロードキャストサービス応答制御(Enhanced Broadcast Services Response Control)フィールドを追加しない。その代わりに、拡張ブロードキャストサービス応答タプルに、eBCSの認証情報を直接追加し、当該認証情報については、上記例1の解釈説明を参照でき、本願では繰り返して説明しない。
【0108】
なお、上記例1~例2は、拡張ブロードキャスト応答ANQP要素構造を変更するいくつかの例に過ぎず、これらに限定されない。また、拡張ブロードキャスト応答ANQP要素構造における各フィールドの長さは、
図18及び
図19に示すフィールド長さに限定されない。
【0109】
代替方式2におけるeBCS要求の例を説明する。
【0110】
例1:
図20は、本願実施例によるeBCS要求要素構造の模式図であり、
図20に示すように、eBCS要求要素構造におけるeBCS要求情報セット(eBCS Request Information Set)は、eBCS要求情報制御(eBCS Request Info Control)フィールドを含み、当該eBCS要求情報制御の下に要求認証情報を追加し、ここで、要求認証情報は、eBCSの認証情報の取得を要求するか否かを示すために使用される。任意選択的に、要求認証情報の値が1である場合、eBCSの迅速取得を要求し、eBCSの認証情報の取得を要求することをSTAに示し、要求認証情報の値が0である場合、eBCSの認証情報の取得を要求しないことをSTAに示す。
【0111】
例2:
図9に示すように、eBCS要求要素構造には、いかなるフィールドも追加しない。一方、デフォルトAPは、eBCS応答にeBCSの認証情報を搬送する。
【0112】
なお、上記例1~例2は、eBCS要求要素構造を変更するいくつかの例に過ぎず、これらに限定されない。また、eBCS要求要素構造における各フィールドの長さは、
図20及び
図9に示すフィールド長さに限定されない。
【0113】
代替方式2におけるeBCS応答の例を説明する。
【0114】
例1:
図21は、本願実施例によるeBCS応答要素構造の模式図であり、
図21に示すように、当該eBCS応答要素構造は、eBCS応答情報セット(eBCS Response Information Set)を含み、当該eBCS応答情報セットは、eBCS応答情報制御(eBCS Response Info Control)フィールドを含み、当該eBCS応答情報制御フィールドに、応答認証情報指示(Response Authentication Info present)を追加する。任意選択的に、追加された応答認証情報指示の値が1である場合、STAがeBCS迅速取得の要求に成功し、eBCS応答情報セットにeBCSの認証情報を追加することを示し、追加された応答認証情報指示の値が0である場合、STAがeBCS迅速取得の要求に失敗し、eBCS応答要素構造にeBCSの認証情報を追加しないことを示す。
【0115】
例2:
図22は、本願実施例による別のeBCS応答要素構造の模式図であり、
図22に示すように、eBCS応答要素構造におけるeBCS応答情報制御フィールドに、応答認証情報指示(Response Authentication Info present)を追加せず、デフォルトAPのeBCS応答要素構造でeBCSの認証情報を直接搬送する。
【0116】
なお、異なる認証アルゴリズムは、異なる認証情報に対応し、具体的には上記説明を参照することができ、本願では繰り返して説明しない。認証情報に含まれる各項目の情報の解釈は、802.11bc規格に記載のコンテンツを参照することができ、本願では説明しない。
【0117】
なお、上記例1~例2は、eBCS応答要素構造を変更するいくつかの例に過ぎず、これらに限定されない。また、eBCS応答要素構造における各フィールドの長さは、
図21及び
図22に示すフィールド長さに限定されない。
【0118】
上記に記載されたように、本願では、拡張ブロードキャスト応答ANQP要素構造を変更するか、又は拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造及び拡張ブロードキャスト応答ANQP要素構造を変更するか、又はeBCS応答要素構造を変更するか、又はeBCS要求要素構造及びeBCS応答要素構造を変更し、それにより、eBCS取得プロセスにおけるデータ認証遅延を低減し、eBCS認証遅延によるデータ損失の問題を緩和することができる。
【0119】
以下では、PKFA認証方式を採用するeBCS迅速取得プロセスについて説明する。
【0120】
802.11bcでは、eBCS DLは、関連付けされたeBCS及び関連付けされていないeBCSをサポートする。STAがANQP要求及びANQP応答、又は、eBCS要求及びeBCS応答方式を利用してeBCSを迅速に発見することを考慮すると、PKFA認証方式の場合、本願は、ANQP応答又はeBCS応答にeBCSの認証情報を新たに追加して、PKFA認証のeBCS迅速取得を実現する。
図23は、本願実施例によるPKFA方式のeBCSの迅速取得を示すタイミングチャートであり、具体的なプロセスは以下の通りである。
【0121】
(1)スキャン段階では、
図23の時点で、STAは、ビーコンフレーム又はプローブ応答フレームを受信することにより既存の通信ネットワークに加入する。eBCS情報フレームの送信周期が大きく、送信間隔がTBTTsであるため、このときのSTAが最初のeBCS情報フレームを見逃したと仮定する。
【0122】
(2)STAは、関連付けが必要か否かの条件に従って、ANQP要求又はeBCS要求方式を採用して必要なサービスコンテンツを迅速に取得することを要求する。ここで、登録が必要であるが関連付けが不要なeBCSについて、STAは、ANQP要求及びAN応答によってeBCSサービス迅速発見を完了することにより、PKFA MPDU送信時間及び認証情報を取得し、関連付けが必要なeBCSについて、STAは、関連付けした後、eBCS要求及びeBCS応答によってeBCSサービス迅速取得を完了することにより、PKFA MPDU送信時間及び認証情報を取得する。
【0123】
(3)STAは、ANQP応答又はeBCS応答を受信した後、PKFA MPDUの送信時間及び認証情報を取得し、認証情報をキャッシュする。
【0124】
(4)最後に、STAは、指定時間にPKFA MPDUを受信し、キャッシュされた認証情報を利用してPKFA MPDU完全性を認証する。
【0125】
上記に記載されたように、PKFA認証のeBCS迅速取得タイミングチャートは、
図23に示す通りである。
図5と
図23とを比較することにより、PKFA認証方式では、本願によって提供される迅速サービス取得方式を採用すれば、一方では、STAがeBCSを取得する時間を短縮し、もう一方、PKFA MPDUの利用率も向上させること分かる。
【0126】
以下では、HCFA認証方式によるeBCS迅速取得プロセスについて説明する。
【0127】
上記のように、802.11bcのeBCS DLにおいて、HCFA認証方式では、STAはeBCS情報フレームがHCFA認証の情報(即ち、eBCSの認証情報)を待つ必要がある。本願は、ANQP応答又はeBCS応答にHCFA認証の情報を新たに追加して、HCFA認証のeBCS迅速取得を実現する。
図24は、本願実施例によるHCFA方式のeBCSの迅速取得を示すタイミングチャートであり、具体的なプロセスは以下の通りである。
【0128】
(1)スキャン段階では、
図24に示す時点で、STAは、ビーコンフレーム又はプローブ応答フレームを受信することにより既存の通信ネットワークに加入する。eBCS情報フレームの送信周期が大きく、送信間隔がTBTTsであるため、このときのSTAが最初のeBCS情報フレームを見逃したとする。
【0129】
(2)STAは、関連付けが必要か否かの条件に従って、ANQP要求又はeBCS要求方式を採用して必要なサービスコンテンツを迅速に取得することを要求する。ここで、登録が必要であるが関連付けが不要なeBCSについて、STAは、ANQP要求及びANQP応答によってeBCSサービス迅速発見を完了することにより、PKFA MPDU送信時間及び認証情報を取得し、関連付けが必要なeBCSについて、STAは、関連付けした後、eBCS要求及びeBCS応答によってeBCSサービス迅速取得を完了することにより、PKFA MPDU送信時間及び認証情報を取得する。
【0130】
(3)即時認証を行わないHCFAのeBCSについて、ANQP応答又はeBCS応答に、eBCS情報フレーム間隔(eBCS Info Interval)、HCFA鍵変更間隔(HCFA Key Change Interval)、HCFAベース鍵(HCFA Base Key)の3つのフィールドの情報を新たに追加する。即時認証を行うHCFA認証のeBCSについて、ANQP応答又はeBCS応答に、即時認証器の数(Number Of Instant Authenticators)、即時認証器のハッシュ距離(Instant Authenticator Hash Distance)、及び即時認証器(Instant Authenticator)の3つのフィールドの情報を新たに追加する。STAは、ANQP応答又はeBCS応答を受信した後、HCFA MPDUの送信時間及び認証情報を取得し、認証情報をキャッシュし、HCFA MPDUの受信を待つ。
【0131】
(4)STAはHCFA MPDUを受信し、HCFA認証の情報を既に取得したため、HCFA MPDUをキャッシュし、各HCFA MPDUに対応する鍵公開を待つ。HCFAは、鍵の遅延公開方式を採用し、DL eBCS1のHCFA MPDU鍵公開の時間が
図24に示すようであると仮定すると、STAは、想定した時点で公開鍵を取得してから、タイムスケールに従って前にキャッシュしたHCFA MPDUを認証する。ここで、鍵遅延公開が最も遅い時点は、図に示す2番目のeBCS情報フレームを受信したときであり、このとき、HCFA MPDU鍵情報は、このeBCS情報フレームのフィールドに含まれる。
【0132】
上記に記載されたように、HCFA認証のeBCS迅速取得タイミングチャートは、
図24に示す通りである。
図6と
図24とを比較することにより、HCFA認証方式では、本願によって提供される迅速サービス発見方式を採用すれば、一方では、STAがeBCSサービスを取得する時間を短縮し、もう一方、HCFA MPDUの利用率も向上させることが分かる。
【0133】
図25は、本願実施例による別の無線通信方法の相互作用フローチャートであり、
図25に示すように、当該方法は次のプロセスを含む。
【0134】
ステップS2510において、送信端末は、ANQP要求を受信端末に送信し、ANQP要求は、要求終了時間を含み、要求終了時間は、送信端末がeBCSの終了を要求する時間である。
【0135】
任意選択的に、当該eBCSは、登録が必要で関連付けが不要なeBCSであり、ANQP要求は、eBCSの延長を要求するために使用される。
【0136】
任意選択的に、当該送信端末はAPであり、受信端末はSTAであってもよいし、又は、送信端末はSTAであり、受信端末はAPであってもよい。
【0137】
当該ANQP要求の例を説明する。
【0138】
例1:
図26は、本願実施例による拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造の模式図であり、
図26に示すように、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造の拡張ブロードキャストサービス要求タプル(Enhanced Broadcast Services Request Tuples)に、受信端末と送信端末とのeBCS終了時間のネゴシエーションのための拡張ブロードキャストサービス要求制御(Enhanced Broadcast Services Request Control)フィールド及び要求終了時間(Requested Time to Termination)を追加する。追加された拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドの下に要求終了時間指示(Requested Time to Termination Present)を追加する。任意選択的に、要求終了時間指示の値が1である場合、要求終了時間が存在することを示し、要求終了時間指示の値が0である場合、要求終了時間が存在しないことを示す。
【0139】
任意選択的に、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドの残りの部分は、予約フィールドである。
【0140】
任意選択的に、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドは、STAのeBCS迅速取得のための要求認証情報(Request Authentication Info)をさらに含む。
【0141】
任意選択的に、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドは、STAのクロスAP要求プロセスのための要求ターゲットAP情報指示(Request Target AP Info Present)をさらに含み、本技術案では詳細に説明しない。
【0142】
任意選択的に、
図26に示すように、拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、ターゲットAPベースサービスセット識別子(Target AP BSSID)を含み得る。
【0143】
例2:
図27は、本願実施例による別の拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造の模式図であり、
図27に示すように、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造に、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールド及び要求終了時間指示を付加的に追加せず、デフォルトで拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造で要求終了時間を搬送する。
【0144】
例3:
図28は、本願実施例による別の拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造の模式図であり、
図28に示すように、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造に、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドを付加的に追加せず、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造の他の予約フィールド、例えば、ブロードキャストアクションフィールドの下の予約フィールドを利用して、要求終了時間指示を追加する。
【0145】
なお、上記例1~例3は、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造を変更するいくつかの例に過ぎず、これらに限定されない。また、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造における各フィールドの長さは、
図26及び
図28に示すフィールド長さに限定されない。
【0146】
上記に記載されたように、本願は、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造を変更することにより、登録のみ必要なeBCSに対して終了通知プロセスをサポートすることができる。
【0147】
終了通知プロセスのネゴシエーション方案の実施例
本願は、登録のみ必要なeBCS終了通知プロセスのネゴシエーションを実現し、具体的なネゴシエーションタイミングチャートは、
図29に示す通りである。
【0148】
ステップS2901において、送信端末は、eBCSを終了すると決定する。
【0149】
任意選択的に、当該終了eBCSは、MACブロードキャストが終了し、アプリケーション層がデータソースを生成し続ける可能性がある場合を含む。
【0150】
ステップS2902において、送信端末は、終了通知フレームを生成する。
【0151】
ステップS2903において、送信端末は、終了通知フレームを受信端末に送信する。
【0152】
ステップS2904において、受信端末は、終了通知フレームからコンテンツ識別子に対応するeBCS終了時間(Time To Termination)、サービスアドレス(Destination Address)、サービス延長要求方式(Request Method)を取得する。
【0153】
ステップS2905において、受信端末が、eBCS終了通知フレームで示されるeBCS予想終了時間が受信端末にとって許容可能であると決定した場合、このeBCSは厳密に予想終了時間に従って終了する。
【0154】
ステップS2906において、eBCS終了通知フレームで示されるeBCS予想終了時間が受信端末の実際の予想終了時間より早い場合、受信端末は、汎用通知サービス(GAS:Generic Advertisement Service)初期要求フレーム(intial Request frame)を生成する。
【0155】
当該GAS初期要求フレームは、クエリ要求(Query Request)フィールドを搬送し、当該フィールドにはANQP要求が含まれ、当該ANQP要求には拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造が含まれ、当該要素構造は、コンテンツ識別子、ブロードキャストアクションフィールド、及び要求終了時間を含み得る。
【0156】
ステップS2907において、受信端末は、GAS初期要求フレームを送信端末に送信する。
【0157】
ステップS2908において、送信端末は、GAS初期要求フレームを受信した後、GAS初期応答フレーム(GAS intial Response frame)を生成する。
【0158】
当該GAS初期応答フレームは、クエリ応答(Query Response)フィールドを搬送し、当該フィールドにはANQP応答が含まれ、当該ANQP応答には拡張ブロードキャストサービスANQP要素構造が含まれ、当該要素構造は、コンテンツ識別子、終了時間、要求方式、サービスアドレスなどを含み得る。
【0159】
ステップS2909において、送信端末は、GAS初期応答フレームを受信端末に送信する。
【0160】
ステップS2910において、受信端末は、GAS初期応答フレームを受信した後、GAS初期応答フレームから終了時間を解析して、ネゴシエーション後のeBCS終了時間を取得する。
【0161】
図30は、本願実施例によるSTA3000の例示的なブロック図である。
図30に示すように、当該STA3000は、通信ユニット3010を備え、前記通信ユニット3010は、第1要求をAPに送信することであって、第1要求は、eBCSの取得を要求するために使用される、ことと、第1応答を受信することであって、第1応答は、eBCSの認証情報を含むことと、を実行するように構成される。
【0162】
任意選択的に、eBCSは、登録が必要で関連付けが不要なeBCSであり、これに対応して、第1要求は、ANQP要求であり、第1応答は、ANQP応答である。
【0163】
任意選択的に、ANQP要求は、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造を含み、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造は、拡張ブロードキャストサービス要求タプルを含み、拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、要求認証情報を含む。ここで、要求認証情報は、eBCSの認証情報の取得を要求するか否かを示すために使用される。
【0164】
任意選択的に、拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドを含み、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドは、要求認証情報を含む。
【0165】
任意選択的に、拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、ブロードキャストアクションフィールドを含み、ブロードキャストアクションフィールドの予約フィールドは、要求認証情報を搬送する。
【0166】
任意選択的に、ANQP応答は、応答認証情報指示をさらに含む。ここで、応答認証情報指示は、ANQP応答にeBCSの認証情報が含まれているか否かを示すために使用される。
【0167】
任意選択的に、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールド、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドは、応答認証情報指示を含む。
【0168】
任意選択的に、eBCSは、関連付けが必要なeBCSであり、これに対応して、第1要求は、eBCS要求であり、第1応答は、eBCS応答である。
【0169】
任意選択的に、eBCS要求は、eBCS要求要素構造を含み、eBCS要求要素構造は、eBCS要求情報セットを含み、eBCS要求情報セットは、要求認証情報を含む。ここで、要求認証情報は、eBCSの認証情報の取得を要求するか否かを示すために使用される。
【0170】
任意選択的に、eBCS要求情報セットは、eBCS要求情報制御フィールドを含み、eBCS要求情報制御フィールドは、要求認証情報を含む。
【0171】
任意選択的に、eBCS応答は、応答認証情報指示をさらに含む。ここで、応答認証情報指示は、eBCS応答にeBCSの認証情報が含まれているか否かを示すために使用される。
【0172】
任意選択的に、eBCS応答は、eBCS応答情報セットを含み、eBCS応答情報セットは、応答認証情報指示を含む。
【0173】
任意選択的に、eBCS応答情報セットは、eBCS応答情報制御フィールドを含み、eBCS応答情報制御フィールドは、応答認証情報指示を含む。
【0174】
任意選択的に、eBCSの認証情報は、認証アルゴリズムフィールドを含み、認証アルゴリズムフィールドは、eBCSに採用される認証アルゴリズムを示すために使用される。
【0175】
任意選択的に、認証アルゴリズムは、HLSA、PKFA、即時認証を行わないHCFA、即時認証を行うHCFAのいずれかである。
【0176】
任意選択的に、認証アルゴリズムがPKFAである場合、eBCSの認証情報は、許容時間差、認証証明書の長さ、認証証明書をさらに含む。
【0177】
任意選択的に、認証アルゴリズムが即時認証を行わないHCFAである場合、eBCSの認証情報は、許容時間差、eBCS情報フレーム間隔、HCFA鍵変更間隔、HCFAベース鍵をさらに含む。
【0178】
任意選択的に、認証アルゴリズムが即時認証を行うHCFAである場合、eBCSの認証情報は、許容時間差、即時認証器の数、即時認証器リストをさらに含む。ここで、即時認証器リストは、即時認証器のハッシュ距離及び即時認証器フィールドを含む。
【0179】
任意選択的に、いくつかの実施例では、上記の通信ユニットは、通信インターフェース又はトランシーバであってもよいし、又は通信チップ又はシステムオンチップの入力/出力インターフェースであってもよい。
【0180】
理解すべきこととして、本願実施例によるSTA3000は、方法実施例におけるSTAに対応することができ、STA3000における各ユニットの上記の操作及び他の操作及び/又は機能は、それぞれ方法実施例におけるSTAの対応するプロセスを実現するためであり、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0181】
図31は、本願実施例による送信端末3100の例示的なブロック図である。
図31に示すように、当該送信端末3100は、通信ユニット3110を備え、前記通信ユニット3110は、ANQP要求を受信端末に送信するように構成され、ANQP要求は、要求終了時間を含み、要求終了時間は、送信端末がeBCSの終了を要求する時間である。
【0182】
任意選択的に、ANQP要求は、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造を含み、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造は、拡張ブロードキャストサービス要求タプルを含み、拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、要求終了時間を含む。
【0183】
任意選択的に、ANQP要求は、ブロードキャストアクションフィールドを含み、ブロードキャストアクションフィールドの予約フィールドは、要求終了時間指示を搬送する。ここで、要求終了時間指示は、ANQP要求に要求終了時間が含まれているか否かを示すために使用される。
【0184】
任意選択的に、拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドを含み、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドは、要求終了時間指示を含む。ここで、要求終了時間指示は、ANQP要求に要求終了時間が含まれているか否かを示すために使用される。
【0185】
任意選択的に、eBCSは、登録が必要で関連付けが不要なeBCSであり、ANQP要求は、eBCSの延長を要求するために使用される。
【0186】
任意選択的に、いくつかの実施例では、上記の通信ユニットは、通信インターフェース又はトランシーバであってもよいし、又は通信チップ又はシステムオンチップの入力/出力インターフェースであってもよい。
【0187】
理解すべきこととして、本願実施例による送信端末3100は、方法実施例における送信端末に対応することができ、送信端末3100における各ユニットの上記の操作及び他の操作及び/又は機能は、それぞれ方法実施例における送信端末の対応するプロセスを実現するためであり、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0188】
図32は、本願実施例によるAP3200の例示的なブロック図である。
図32に示すように、当該AP3200は、通信ユニット3210を備え、前記通信ユニット3210は、第1要求を受信することであって、第1要求は、eBCSの取得を要求するために使用される、ことと、第1応答をステーションに送信することであって、第1応答は、eBCSの認証情報を含むことと、を実行するように構成される。
【0189】
任意選択的に、eBCSは、登録が必要で関連付けが不要なeBCSであり、これに対応して、第1要求は、ANQP要求であり、第1応答は、ANQP応答である。
【0190】
任意選択的に、ANQP要求は、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造を含み、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造は、拡張ブロードキャストサービス要求タプルを含み、拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、要求認証情報を含む。ここで、要求認証情報は、eBCSの認証情報の取得を要求するか否かを示すために使用される。
【0191】
任意選択的に、拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドを含み、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドは、要求認証情報を含む。
【0192】
任意選択的に、拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、ブロードキャストアクションフィールドを含み、ブロードキャストアクションフィールドの予約フィールドは、要求認証情報を搬送する。
【0193】
任意選択的に、ANQP応答は、応答認証情報指示をさらに含む。ここで、応答認証情報指示は、ANQP応答にeBCSの認証情報が含まれているか否かを示すために使用される。
【0194】
任意選択的に、ANQP応答は、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドを含み、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドは、応答認証情報指示を含む。
【0195】
任意選択的に、eBCSは、関連付けが必要なeBCSであり、これに対応して、第1要求は、eBCS要求であり、第1応答は、eBCS応答である。
【0196】
任意選択的に、eBCS要求は、eBCS要求要素構造を含み、eBCS要求要素構造は、eBCS要求情報セットを含み、eBCS要求情報セットは、要求認証情報を含む。ここで、要求認証情報は、eBCSの認証情報の取得を要求するか否かを示すために使用される。
【0197】
任意選択的に、eBCS要求情報セットは、eBCS要求情報制御フィールドを含み、eBCS要求情報制御フィールドは、要求認証情報を含む。
【0198】
任意選択的に、eBCS応答は、応答認証情報指示をさらに含む。ここで、応答認証情報指示は、eBCS応答にeBCSの認証情報が含まれているか否かを示すために使用される。
【0199】
任意選択的に、eBCS応答は、eBCS応答情報セットを含み、eBCS応答情報セットは、応答認証情報指示を含む。
【0200】
任意選択的に、eBCS応答情報セットは、eBCS応答情報制御フィールドを含み、eBCS応答情報制御フィールドは、応答認証情報指示を含む。
【0201】
任意選択的に、eBCSの認証情報は、認証アルゴリズムフィールドを含み、認証アルゴリズムフィールドは、eBCSに採用される認証アルゴリズムを示すために使用される。
【0202】
任意選択的に、認証アルゴリズムは、HLSA、PKFA、即時認証を行わないHCFA、即時認証を行うHCFAのいずれかである。
【0203】
任意選択的に、認証アルゴリズムがPKFAである場合、eBCSの認証情報は、許容時間差、認証証明書の長さ、認証証明書をさらに含む。
【0204】
任意選択的に、認証アルゴリズムが即時認証を行わないHCFAである場合、eBCSの認証情報は、許容時間差、eBCS情報フレーム間隔、HCFA鍵変更間隔、HCFAベース鍵をさらに含む。
【0205】
任意選択的に、認証アルゴリズムが即時認証を行うHCFAである場合、eBCSの認証情報は、許容時間差、即時認証器の数、即時認証器リストをさらに含む。ここで、即時認証器リストは、即時認証器のハッシュ距離及び即時認証器フィールドを含む。
【0206】
任意選択的に、いくつかの実施例では、上記の通信ユニットは、通信インターフェース又はトランシーバであってもよいし、又は通信チップ又はシステムオンチップの入力/出力インターフェースであってもよい。
【0207】
理解すべきこととして、本願実施例によるAP3200は、方法実施例におけるAPに対応することができ、AP3200における各ユニットの上記の操作及び他の操作及び/又は機能は、それぞれ方法実施例におけるAPの対応するプロセスを実現するためであり、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0208】
図33は、本願実施例による受信端末3300の例示的なブロック図である。
図33に示すように、当該受信端末3300は、通信ユニット3310を備え、前記通信ユニットは、送信端末から送信されたANQP要求を受信するように構成され、ANQP要求は、要求終了時間を含み、要求終了時間は、送信端末がeBCSの終了を要求する時間である。
【0209】
任意選択的に、ANQP要求は、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造を含み、拡張ブロードキャスト要求ANQP要素構造は、拡張ブロードキャストサービス要求タプルを含み、拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、要求終了時間を含む。
【0210】
任意選択的に、ANQP要求は、ブロードキャストアクションフィールドを含み、ブロードキャストアクションフィールドの予約フィールドは、要求終了時間指示を搬送する。ここで、要求終了時間指示は、ANQP要求に要求終了時間が含まれているか否かを示すために使用される。
【0211】
任意選択的に、拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドを含み、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドは、要求終了時間指示を含む。ここで、要求終了時間指示は、ANQP要求に要求終了時間が含まれているか否かを示すために使用される。
【0212】
任意選択的に、eBCSは、登録が必要で関連付けが不要なeBCSであり、ANQP要求は、eBCSの延長を要求するために使用される。
【0213】
任意選択的に、いくつかの実施例では、上記の通信ユニットは、通信インターフェース又はトランシーバであってもよいし、又は通信チップ又はシステムオンチップの入力/出力インターフェースであってもよい。
【0214】
理解すべきこととして、本願実施例による受信端末3300は、方法実施例における受信端末に対応することができ、受信端末3300における各ユニットの上記の操作及び他の操作及び/又は機能は、それぞれ方法実施例における受信端末の対応するプロセスを実現するためであり、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0215】
図34は、本願実施例による通信機器3400の例示的な構造図である。
図34に示す通信機器3400は、プロセッサ3410を備え、プロセッサ3410は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願実施例における方法を実現することができる。
【0216】
任意選択的に、
図34に示すように、通信機器3400は、メモリ3420をさらに含み得る。ここで、プロセッサ3410は、メモリ3420からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願実施例における方法を実現することができる。
【0217】
ここで、メモリ3420は、プロセッサ3410から独立した別個のデバイスであり得るか、又はプロセッサ3410に統合され得る。
【0218】
任意選択的に、
図34に示すように、通信機器3400は、トランシーバ3430をさらに含み得、プロセッサ3410は、他の機器と通信するように当該トランシーバ3430を制御することができ、具体的には、情報又はデータを他の機器に送信するか、又は他の機器によって送信される情報又はデータを受信することができる。
【0219】
ここで、トランシーバ3430は、送信機及び受信機を含み得る。トランシーバ3430は、1つ又は複数のアンテナをさらに含み得る。
【0220】
任意選択的に、当該通信機器3400は、具体的には、本願実施例におけるSTAであってもよいし、当該通信機器3400は、本願実施例の各方法におけるSTAによって実現される対応するプロセスを実行することができ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0221】
任意選択的に、当該通信機器3400は、具体的には、本願実施例におけるAPであってもよいし、当該通信機器3400は、本願実施例の各方法におけるAPによって実現される対応するプロセスを実行することができ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0222】
任意選択的に、当該通信機器3400は、具体的には、本願実施例における送信端末であってもよいし、当該通信機器3400は、本願実施例の各方法における送信端末によって実現される対応するプロセスを実行することができ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0223】
任意選択的に、当該通信機器3400は、具体的には、本願実施例における受信端末であってもよいし、当該通信機器3400は、本願実施例の各方法における受信端末によって実現される対応するプロセスを実行することができ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0224】
図35は、本願実施例による装置の例示的な構造図である。
図35に示す装置3500は、プロセッサ3510を備え、プロセッサ3510は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願実施例における方法を実現することができる。
【0225】
任意選択的に、
図35に示すように、装置3500はメモリ3520をさらに含み得る。ここで、プロセッサ3510は、メモリ3520からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願実施例における方法を実現することができる。
【0226】
ここで、メモリ3520は、プロセッサ3510から独立した別個のデバイスであり得るか、又はプロセッサ3510に統合され得る。
【0227】
任意選択的に、当該装置3500は、入力インターフェース3530をさらに含み得る。ここで、プロセッサ3510は、他の機器又はチップと通信するように当該入力インターフェース3530を制御することができ、具体的には、他の機器又はチップによって送信される情報又はデータを取得することができる。
【0228】
任意選択的に、当該装置3500は、出力インターフェース3540をさらに含み得る。ここで、プロセッサ3510は、他の機器又はチップと通信するように当該出力インターフェース3540を制御することができ、具体的には、情報又はデータを他の機器又はチップに出力することができる。
【0229】
任意選択的に、当該装置は、本願実施例におけるネットワーク機器に適用されることができ、当該チップは、本願実施例の各方法におけるネットワーク機器によって実現される対応するプロセスを実行することができ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0230】
任意選択的に、当該装置は、本願実施例における端末機器に適用されることができ、当該装置は、本願実施例の各方法における端末機器によって実現される対応するプロセスを実行することができ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0231】
任意選択的に、本願実施例で言及される装置は、チップであってもよい。例えば、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどであってもよい。
【0232】
理解すべきこととして、本願実施例のプロセッサは、信号処理機能を備えた集積回路チップであってもよい。実現プロセスでは、上記方法実施例の各ステップは、プロセッサ内のハードウェア形態の統合論理回路又はソフトウェア形態の命令によって完了できる。上記のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)、又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネットなどであってもよい。本願実施例で開示される各方法、ステップ及び論理ブロックを実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいし、又は当該プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願実施例で開示される方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサによって直接実行されてもよいし、復号化プロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ、又は電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタなどの従来の記憶媒体に配置することができる。当該記憶媒体は、メモリに配置され、プロセッサは、メモリ内の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記の方法のステップを完成する。
【0233】
理解可能なこととして、本願実施例のメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよい。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM:Programmable ROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable PROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM:Electrically EPROM)又はフラッシュメモリであり得る。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であり得る。例示的であるが限定的ではない例示によれば、多くの形のRAM、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic RAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous DRAM)、ダブルデータレートの同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM:Double Data Rate SDRAM)、拡張された同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:Enhanced SDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:Synchlink DRAM)及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(DR RAM:Direct Rambus RAM)などが利用可能である。留意すべきこととして、本明細書で説明されるシステム及び方法におけるメモリは、これら及び他の任意の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことを意図している。
【0234】
理解すべきこととして、上記メモリは、例示的なものであるが限定的なものではない。例えば、本願実施例におけるメモリは、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic RAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous DRAM)、ダブルデータレートの同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM:Double Data Rate SDRAM)、拡張された同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:Enhanced SDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:Synchlink DRAM)及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(DR RAM:Direct Rambus RAM)などであってもよい。つまり、本願実施例におけるメモリは、これら及び他の任意の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことを意図している。
【0235】
本願実施例は、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。
【0236】
任意選択的に、当該コンピュータ可読記憶媒体は、本願実施例におけるSTA、AP、送信端末又は受信端末に適用されてもよいし、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願実施例の各方法におけるSTA、AP、送信端末又は受信端末によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0237】
本願実施例は、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0238】
任意選択的に、当該コンピュータプログラム製品は、本願実施例におけるSTA、AP、送信端末又は受信端末に適用されてもよいし、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願実施例の各方法におけるSTA、AP、送信端末又は受信端末によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0239】
本願実施例は、コンピュータプログラム命令をさらに提供する。
【0240】
任意選択的に、当該コンピュータプログラムは、本願実施例におけるSTA、AP、送信端末又は受信端末に適用されてもよいし、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願実施例の各方法におけるSTA、AP、送信端末又は受信端末によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0241】
本願は、統一されたeBCS要求要素(Unified eBCS Request element)及び統一されたeBCS応答要素(Unified eBCS Response element)をさらに提供して、eBCSの要求及び取得を行い、ここで、当該統一されたeBCS要求要素は、関連付けされたeBCS及び関連付けされていないeBCSの両方に対して有効であり、当該統一されたeBCS応答要素は、関連付けされたeBCS及び関連付けされていないeBCSの両方に対して有効である。
【0242】
理解すべきこととして、eBCS要求要素は、eBCS要求要素構造とも記述され、eBCS応答要素は、eBCS応答要素構造とも記述され、本願はこれらを限定しない。
【0243】
以下では、このような統一されたeBCS要求方式について詳細に説明する。
【0244】
図36は、本願実施例による別の無線通信方法の相互作用フローチャートであり、
図36に示すように、当該方法は次のプロセスを含む。
【0245】
ステップS3601において、STAは、eBCS要求要素を搬送する要求フレームをAPに送信する。
【0246】
ステップS3602において、APは、eBCS応答要素を搬送する応答フレームをSTAに送信し、ここで、eBCS要求要素は、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとが統一された要求要素であり、eBCS応答要素は、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとが統一された応答要素である。
【0247】
理解すべきこととして、eBCS要求要素は、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとが統一された要求要素であることとは、当該eBCS要求要素が、登録が必要で関連付けが不要なeBCSにも適用され、関連付けが必要なeBCSにも適用されることを意味する。同様に、eBCS応答要素は、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとが統一された応答要素であることとは、当該eBCS応答要素が、登録が必要で関連付けが不要なeBCSにも適用され、関連付けが必要なeBCSにも適用されることを意味する。
【0248】
便宜上、以下では、当該eBCS要求要素を、統一されたeBCS要求要素と称し、eBCS応答要素を、統一されたeBCS応答要素と称する。ここで、統一されたeBCS要求要素は、直接にeBCS要求要素とも称することができ、統一されたeBCS応答要素は、直接にeBCS応答要素と称することもできる。
【0249】
任意選択的に、登録が必要で関連付けが不要なeBCSの場合、当該統一されたeBCS要求要素は、GAS初期要求フレームで搬送され、即ち、上記のeBCS要求要素を搬送する要求フレームは、GAS初期要求フレームである。例えば、表2は、当該統一されたeBCS要求要素がGAS初期要求フレームで搬送される例を示しているが、これに限定されない。
【表2】
任意選択的に、登録が必要で関連付けが不要なeBCSの場合、eBCS応答要素は、GAS初期応答フレームで搬送され、即ち、上記eBCS応答要素を搬送する応答フレームは、GAS初期応答フレームである。例えば、表3は、当該統一されたeBCS応答要素がGAS初期応答フレームで搬送される例を示しているが、これに限定されない。
【表3】
任意選択的に、関連付けが必要なeBCSの場合、当該統一されたeBCS要求要素は、eBCS要求フレームで搬送され、即ち、上記eBCS要求要素を搬送する要求フレームは、eBCS要求フレームである。
【0250】
理解すべきこととして、eBCS要求フレーム(BCS Request Frame)は、eBCS要求とも記述され、本願はこれらを限定しない。
【0251】
任意選択的に、関連付けが必要なeBCSの場合、当該統一されたeBCS応答要素は、eBCS応答フレームで搬送される。
【0252】
理解すべきこととして、eBCS応答フレーム(eBCS Response Frame)は、eBCS応答とも記述され、本願はこれらを限定しない。
【0253】
例示的に、
図37は、統一されたeBCS要求要素の模式図であり、
図37に示すように、当該統一されたeBCS要求要素は、拡張ブロードキャストサービス要求タプルを含み得、当該拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールド、ブロードキャストアクション、コンテンツIDを含む。
【0254】
理解すべきこととして、本願は、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドが、統一されたeBCS要求要素のどのフィールドで搬送されるかについては限定しない。
【0255】
任意選択的に、当該拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドは、要求終了時間指示を含み、ここで、要求終了時間指示は、eBCS要求要素に要求終了時間が含まれているか否かを示すために使用され、要求終了時間は、ステーションがeBCSの終了を要求する時間である。
【0256】
例えば、要求終了時間指示の値が1である場合、eBCS要求要素に要求終了時間が含まれていることを表し、要求終了時間指示の値が0である場合、eBCS要求要素に要求終了時間が含まれていないことを表す。
【0257】
理解すべきこととして、本願は、要求終了時間指示が、統一されたeBCS要求要素のどのフィールドで搬送されるかについては限定しない。
【0258】
任意選択的に、要求終了時間指示が、eBCS要求要素に要求終了時間が含まれていることを示すために使用される場合、要求終了時間は、
図37に示すように、拡張ブロードキャストサービス要求タプルで搬送され得るが、これに限定されない。
【0259】
任意選択的に、当該拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドは、ブロードキャスト機器MACアドレス指示を含み、ここで、ブロードキャスト機器MACアドレス指示は、eBCS要求要素にブロードキャスト機器MACアドレスが含まれているか否かを示すために使用され、ブロードキャスト機器MACアドレスは、アクセスポイントのMACアドレスである。
【0260】
例えば、ブロードキャスト機器MACアドレス指示の値が1である場合、eBCS要求要素にブロードキャスト機器MACアドレスが含まれていることを表し、ブロードキャスト機器MACアドレス指示の値が0である場合、eBCS要求要素にブロードキャスト機器MACアドレスが含まれていないことを表す。
【0261】
理解すべきこととして、本願は、ブロードキャスト機器MACアドレス指示が、統一されたeBCS要求要素のどのフィールドで搬送されるかについては限定しない。
【0262】
任意選択的に、ブロードキャスト機器MACアドレス指示が、eBCS要求要素にブロードキャスト機器MACアドレスが含まれることを示すために使用される場合、ブロードキャスト機器MACアドレスは、
図37に示すように、拡張ブロードキャストサービス要求タプルで搬送されるが、これに限定されない。
【0263】
任意選択的に、当該拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドは、要求認証情報を含み、ここで、要求認証情報は、eBCSの認証情報の取得を要求するか否かを示すために使用される。
【0264】
例えば、要求認証情報の値が1である場合、eBCSの認証情報の取得を要求することを表し、即ち、STAがeBCSを迅速に取得することをサポートし、要求認証情報の値が0である場合、eBCSの認証情報の取得を要求しないことを表し、即ち、STAがeBCSを迅速に取得することをサポートしない。
【0265】
理解すべきこととして、本願は、要求認証情報が、統一されたeBCS要求要素のどのフィールドで搬送されるかについては限定しない。
【0266】
任意選択的に、当該拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドは、要求ターゲットAP情報指示を含み、ここで、要求ターゲットAP情報指示は、ステーションのクロスAP要求プロセスに使用される。
【0267】
例えば、要求ターゲットAP情報指示の値が1である場合、eBCS要求要素にターゲットAP BSSIDが含まれていることを表し、要求ターゲットAP情報指示の値が0である場合、eBCS要求要素にターゲットAP BSSIDが含まれていないことを表す。
【0268】
理解すべきこととして、本願は、要求ターゲットAP情報指示が、統一されたeBCS要求要素のどのフィールドで搬送されるかについては限定しない。
【0269】
任意選択的に、要求ターゲットAP情報指示がeBCS要求要素にターゲットAP BSSIDが含まれていることを示すために使用される場合、ターゲットAP BSSIDは、
図37に示すように、拡張ブロードキャストサービス要求タプルで搬送され得るが、これに限定されない。
【0270】
例示的に、
図38は、統一されたeBCS応答要素の模式図であり、
図38に示すように、当該統一されたeBCS応答要素は、拡張ブロードキャストサービス応答タプルを含み得、当該拡張ブロードキャストサービス応答タプルは、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールド、コンテンツID、及びブロードキャストサービス伝送を含む。
【0271】
理解すべきこととして、本願は、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドが、統一されたeBCS応答要素のどのフィールドで搬送されるかについては限定しない。
【0272】
任意選択的に、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドは、応答認証情報指示を含み、ここで、応答認証情報指示は、eBCS応答要素にeBCSの認証情報が含まれているか否かを示すために使用される。
【0273】
例えば、応答認証情報指示の値が1である場合、eBCS応答要素にeBCSの認証情報が含まれていることを表し、応答認証情報指示の値が0である場合、eBCS応答要素にeBCSの認証情報が含まれていないことを表す。
【0274】
理解すべきこととして、本願は、応答認証情報指示が、統一されたeBCS応答要素のどのフィールドで搬送されるかについては限定しない。
【0275】
任意選択的に、応答認証情報指示が、eBCS応答要素にeBCSの認証情報が含まれることを示すために使用される場合、eBCSの認証情報は、
図38に示すように、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドで搬送され得るが、これに限定されない。
【0276】
任意選択的に、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドは、eBCS要求が成功したか否かを示すeBCS要求状態を含む。
【0277】
例えば、eBCS要求状態の値が1である場合、eBCS要求が成功したことを表し、eBCS要求状態の値が0である場合、eBCS要求が失敗したことを表す。
【0278】
理解すべきこととして、本願は、eBCS要求状態指示が、統一されたeBCS応答要素のどのフィールドで搬送されるかについては限定しない。
【0279】
任意選択的に、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドは、終了時間指示を含み、ここで、終了時間指示は、eBCS応答要素に終了時間が含まれているか否かを示すために使用される。
【0280】
例えば、終了時間指示の値が1である場合、eBCS応答要素に終了時間が含まれていることを表し、終了時間指示の値が0である場合、eBCS応答要素に終了時間が含まれていないことを表す。
【0281】
理解すべきこととして、本願は、終了時間指示が、統一されたeBCS応答要素のどのフィールドで搬送されるかについては限定しない。
【0282】
任意選択的に、終了時間指示が、eBCS応答要素に終了時間が含まれていることを示すために使用される場合、終了時間は、
図38に示すように、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドで搬送され得るが、これに限定されない。
【0283】
任意選択的に、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドは、拡張ブロードキャストサービスSP期間指示を含み、ここで、拡張ブロードキャストサービスSP期間指示は、eBCS応答要素に拡張ブロードキャストサービスSP期間が含まれているか否かを示すために使用される。
【0284】
例えば、拡張ブロードキャストサービスSP期間指示の値が1である場合、eBCS応答要素に拡張ブロードキャストサービスSP期間が含まれていることを表し、拡張ブロードキャストサービスSP期間指示の値が0である場合、eBCS応答要素に拡張ブロードキャストサービスSP期間が含まれていないことを表す。
【0285】
理解すべきこととして、本願は、拡張ブロードキャストサービスSP期間指示が、統一されたeBCS応答要素のどのフィールドで搬送されるかについては限定しない。
【0286】
任意選択的に、拡張ブロードキャストサービスSP期間指示が、eBCS応答要素に拡張ブロードキャストサービスSP期間が含まれていることを示すために使用される場合、拡張ブロードキャストサービスSP期間は、
図38に示すように、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドで搬送され得るが、これに限定されない。
【0287】
任意選択的に、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドは、拡張ブロードキャストサービス間隔時間指示を含み、ここで、拡張ブロードキャストサービス間隔時間指示は、eBCS応答要素に拡張ブロードキャストサービス間隔時間が含まれているか否かを示すために使用される。
【0288】
例えば、拡張ブロードキャストサービス間隔時間指示の値が1である場合、eBCS応答要素に拡張ブロードキャストサービス間隔時間が含まれていることを表し、拡張ブロードキャストサービス間隔時間指示の値が0である場合、eBCS応答要素に拡張ブロードキャストサービス間隔時間が含まれていないことを表す。
【0289】
理解すべきこととして、本願は、拡張ブロードキャストサービス間隔時間指示が、統一されたeBCS応答要素のどのフィールドで搬送されるかについては限定しない。
【0290】
任意選択的に、拡張ブロードキャストサービス間隔時間指示が、eBCS応答要素に拡張ブロードキャストサービス間隔時間が含まれることを示すために使用される場合、拡張ブロードキャストサービス間隔時間は、
図38に示すように、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドで搬送され得るが、これに限定されない。
【0291】
任意選択的に、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドは、応答ターゲットAP情報指示を含み、ここで、応答ターゲットAP情報指示は、eBCS応答要素に応答ターゲット情報が含まれているか否かを示すために使用される。
【0292】
例えば、応答ターゲットAP情報指示の値が1である場合、eBCS応答要素に応答ターゲットAP情報が含まれていることを表し、応答ターゲットAP情報指示の値が0である場合、eBCS応答要素に応答ターゲットAP情報が含まれていないことを表す。
【0293】
理解すべきこととして、本願は、応答ターゲットAP情報指示が、統一されたeBCS応答要素のどのフィールドで搬送されるかについては限定しない。
【0294】
任意選択的に、応答ターゲットAP情報指示が、eBCS応答要素に応答ターゲットAP情報が含まれていることを示すために使用される場合、応答ターゲットAP情報は、
図38に示すように、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドで搬送され得るが、これに限定されない。
【0295】
任意選択的に、当該応答ターゲットAP情報は、拡張ブロードキャストサービスSP期間、拡張ブロードキャストサービス間隔時間、次のデータフレーム伝送の時間、及び認証情報を含み、ここで、拡張ブロードキャストサービスSP期間は、eBCSの持続期間を示すために使用され、拡張ブロードキャストサービス間隔時間は、eBCSの時間間隔を示すために使用され、次のデータフレーム伝送の時間は、次回のeBCSの割り当て時間を示すために使用される。
【0296】
任意選択的に、eBCSの認証情報は、認証アルゴリズム(Authentication Algorithm)フィールドを含み、認証アルゴリズムフィールドは、eBCSに採用される認証アルゴリズムを示すために使用される。
【0297】
任意選択的に、認証アルゴリズムは、フレーム認証を行わずに上位層のソース認証を強制的に行うアルゴリズム(HLSA:No Frame Authentication With Mandatory Higher Layer Source Authentication)、PKFA、即時認証を行わないHCFA、即時認証を行うHCFAのいずれかであるが、これらに限定されない。
【0298】
任意選択的に、eBCSの認証アルゴリズムは表1に示す通りである。
【0299】
任意選択的に、認証アルゴリズムに対応する値が0であり、要求されたeBCS認証方式がHLSAであることを示す場合、関連する認証情報フィールドは存在しない。認証アルゴリズムに対応する値が1であり、要求されたeBCS認証方式がPKFAであることを示す場合、認証情報は、許容時間差(Allowable Time Difference)、認証証明書の長さ(Certificate Length)、及び認証証明書(Certificate)をさらに含む。認証アルゴリズムに対応する値が2であり、要求されたeBCS認証方式が即時認証を行わないHCFAであることを示す場合、認証情報は、許容時間差(Allowable Time Difference)、eBCS情報フレーム間隔(eBCS Info Interval)、HCFA鍵変更間隔(HCFA Key Change Interval)、及びHCFAベース鍵(HCFA Base Key)をさらに含む。認証アルゴリズムに対応する値が3であり、要求されたeBCS認証方式が即時認証を行うHCFAであることを示す場合、認証情報は、許容時間差(Allowable Time Difference)、即時認証器の数(Number Of Instant Authenticators)、即時認証器リスト(Instant Authenticator List)をさらに含み、即時認証器リストは、即時認証器のハッシュ距離(Instant Authenticator Hash Distance)、及び即時認証器(Instant Authenticator)フィールドを含む。
【0300】
なお、認証情報に含まれる各項目の情報の解釈は、802.11bc規格に記載のコンテンツを参照することができ、本願では説明しない。
【0301】
本願は、統一されたeBCS要求要素(Unified eBCS Request element)及び統一されたeBCS応答要素(Unified eBCS Response element)をさらに提供して、eBCSの要求及び取得を行い、ここで、当該統一されたeBCS要求要素は、関連付けされたeBCS及び関連付けされていないeBCSの両方に対して有効であり、当該統一されたeBCS応答要素は、関連付けされたeBCS及び関連付けされていないeBCSの両方に対して有効である。
【0302】
上記に記載されたように、本願は、統一されたeBCS要求方式を提供するものであるが、現在、従来技術では、関連付けが必要なeBCSのみに対する要求方式(以下、第1eBCS要求方式と呼ぶ)、登録のみが必要で関連付けが不要なeBCSのみに対する要求方式(以下、第2eBCS要求方式と呼ぶ)が存在するため、STA及びAPは、eBCS要求を行う前に、まず、どのeBCS要求方式を採用するか決定する必要がある。
【0303】
任意選択的に、STA及びAPが同じ方法を採用して、どのeBCS要求方式を採用するかを決定してもよく、又は、STAがどのeBCS要求方式を採用するかを決定し、どのeBCS要求方式を採用するかをAPに指示してもよく、さらに又は、APがどのeBCS要求方式を採用するかを決定し、どのeBCS要求方式を採用するかをSTAに指示してもよい。
【0304】
任意選択的に、各eBCS要求方式は、一意のインデックスに対応する。
【0305】
便宜上、本願では、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとに対して統一されたeBCS要求方式又はターゲットeBCS要求方式を適用することができる。
【0306】
任意選択的に、統一されたeBCS要求方式は、第1eBCS要求方式又は第2eBCS要求方式に代わる。即ち、従来技術における第1eBCS要求方式が、統一されたeBCS要求方式に代替されるか、又は、従来技術における第2eBCS要求方式が、統一されたeBCS要求方式に代替され、例えば、表4に示すように、第1eBCS要求方式に対応するインデックスは、本願における統一されたeBCS要求方式に対応する。
【表4】
任意選択的に、表5に示すように、統一されたeBCS要求方式は、第1eBCS要求方式、第2eBCS要求方式のインデックスのいずれともインデックスが異なる。
【表5】
上記に記載されたように、本願は、統一されたeBCS要求方式を提供するものであるが、現在、従来技術では、関連付けが必要なeBCSのみに対する要求方式、及び、登録のみが必要で関連付けが不要なeBCSのみに対する要求方式が存在するため、本願で提供される技術的解決策により、採用する特定のeBCS要求方法を柔軟に決定又は指示することができる。
【0307】
図39は、本願実施例によるステーション3900の例示的なブロック図である。当該ステーション3900は、通信ユニット3910を備え、前記通信ユニット3910は、eBCS要求要素を搬送する要求フレームをアクセスポイントに送信し、eBCS応答要素を搬送する応答フレームを受信するように構成される。ここで、eBCS要求要素は、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとが統一された要求要素であり、eBCS応答要素は、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとが統一された応答要素である。
【0308】
任意選択的に、登録が必要で関連付けが不要なeBCSの場合、上記要求フレームは、GAS初期要求フレームである。
【0309】
任意選択的に、登録が必要で関連付けが不要なeBCSの場合、上記応答フレームは、GAS初期応答フレームである。
【0310】
任意選択的に、関連付けが必要なeBCSの場合、上記要求フレームは、eBCS要求フレームである。
【0311】
任意選択的に、関連付けが必要なeBCSの場合、上記応答フレームは、eBCS応答フレームである。
【0312】
任意選択的に、eBCS要求要素は、要求終了時間指示を含む。ここで、要求終了時間指示は、eBCS要求要素に要求終了時間が含まれているか否かを示すために使用される。要求終了時間は、ステーションがeBCSの終了を要求する時間である。
【0313】
任意選択的に、eBCS要求要素は、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドを含み、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドは、要求終了時間指示を搬送する。
【0314】
任意選択的に、eBCS要求要素は、要求終了時間を含む。
【0315】
任意選択的に、eBCS要求要素は、拡張ブロードキャストサービス要求タプルを含み、拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、要求終了時間を含む。
【0316】
任意選択的に、eBCS要求要素は、要求認証情報を含む。ここで、要求認証情報は、eBCSの認証情報の取得を要求するか否かを示すために使用される。
【0317】
任意選択的に、eBCS要求要素は、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドを含み、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドは、要求認証情報を搬送する。
【0318】
任意選択的に、eBCS要求要素は、拡張ブロードキャストサービス要求タプルを含み、拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドを含む。
【0319】
任意選択的に、eBCS応答要素は、応答認証情報指示を含む。ここで、応答認証情報指示は、eBCS応答要素にeBCSの認証情報が含まれているか否かを示すために使用される。
【0320】
任意選択的に、eBCS応答要素は、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドを含み、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドは、応答認証情報指示を含む。
【0321】
任意選択的に、eBCS応答要素は、拡張ブロードキャストサービス応答タプルを含み、拡張ブロードキャストサービス応答タプルは、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドを含む。
【0322】
任意選択的に、eBCS応答要素は、eBCSの認証情報を含む。
【0323】
任意選択的に、eBCS応答要素は、拡張ブロードキャストサービス応答タプルを含み、拡張ブロードキャストサービス応答タプルは、eBCSの認証情報を含む。
【0324】
任意選択的に、eBCSの認証情報は、認証アルゴリズムフィールドを含み、認証アルゴリズムフィールドは、eBCSに採用される認証アルゴリズムを示すために使用される。
【0325】
任意選択的に、認証アルゴリズムは、HLSA、PKFA、即時認証を行わないHCFA、即時認証を行うHCFAのいずれかである。
【0326】
任意選択的に、認証アルゴリズムがPKFAである場合、eBCSの認証情報は、許容時間差、認証証明書の長さ、認証証明書をさらに含む。
【0327】
任意選択的に、認証アルゴリズムが即時認証を行わないHCFAである場合、eBCSの認証情報は、許容時間差、eBCS情報フレーム間隔、HCFA鍵変更間隔、HCFAベース鍵をさらに含む。
【0328】
任意選択的に、認証アルゴリズムが即時認証を行うHCFAである場合、eBCSの認証情報は、許容時間差、即時認証器の数、即時認証器リストをさらに含む。ここで、即時認証器リストは、即時認証器のハッシュ距離及び即時認証器フィールドを含む。
【0329】
任意選択的に、ステーション3900は、処理ユニット3920を備え、前記処理ユニット3920は、ターゲットeBCS要求方式を採用してeBCSを要求することを決定するように構成される。ここで、ターゲットeBCS要求方式は、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとが統一されたeBCS要求方式である。
【0330】
任意選択的に、ターゲットeBCS要求方式は、一意のインデックスに対応する。
【0331】
任意選択的に、ターゲットeBCS要求方式は、第1eBCS要求方式又は第2eBCS要求方式に代わる。ここで、第1eBCS要求方式は、関連付けが必要なeBCSのみに対する要求方式であり、第2eBCS要求方式は、登録のみが必要で関連付けが不要なeBCSに対する要求方式である。
【0332】
任意選択的に、ターゲットeBCS要求方式は、第1eBCS要求方式、第2eBCS要求方式のインデックスのいずれともインデックスが異なる。ここで、第1eBCS要求方式は、関連付けが必要なeBCSのみに対する要求方式であり、第2eBCS要求方式は、登録のみが必要で関連付けが不要なeBCSに対する要求方式である。
【0333】
任意選択的に、いくつかの実施例では、上記通信ユニットは、通信インターフェース又はトランシーバであるか、又は通信チップ又はシステムオンチップの入力/出力インターフェースであり得る。上記処理ユニットは、1つ又は複数のプロセッサであってもよい。
【0334】
理解すべきこととして、本願実施例によるステーション3900は、方法実施例におけるステーションに対応することができ、ステーション3900における各ユニットの上記の操作及び他の操作及び/又は機能は、それぞれ方法実施例におけるステーションの対応するプロセスを実現するためであり、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0335】
図40は、本願実施例によるアクセスポイント4000の例示的なブロック図である。当該アクセスポイント4000は、通信ユニット4010を備え、前記通信ユニット4010は、ステーションから送信された、eBCS要求要素を搬送する要求フレームを受信し、eBCS応答要素を搬送する応答フレームをステーションに送信するように構成される。ここで、eBCS要求要素は、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとが統一された要求要素であり、eBCS応答要素は、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとが統一された応答要素である。
【0336】
任意選択的に、登録が必要で関連付けが不要なeBCSの場合、上記要求フレームは、GAS初期要求フレームである。
【0337】
任意選択的に、登録が必要で関連付けが不要なeBCSの場合、上記応答フレームは、GAS初期応答フレームである。
【0338】
任意選択的に、関連付けが必要なeBCSの場合、上記要求フレームは、eBCS要求フレームである。
【0339】
任意選択的に、関連付けが必要なeBCSの場合、上記応答フレームは、eBCS応答フレームである。
【0340】
任意選択的に、eBCS要求要素は、要求終了時間指示を含む。ここで、要求終了時間指示は、eBCS要求要素に要求終了時間が含まれているか否かを示すために使用される。要求終了時間は、ステーションがeBCSの終了を要求する時間である。
【0341】
任意選択的に、eBCS要求要素は、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドを含み、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドは、要求終了時間指示を搬送する。
【0342】
任意選択的に、eBCS要求要素は、要求終了時間を含む。
【0343】
任意選択的に、eBCS要求要素は、拡張ブロードキャストサービス要求タプルを含み、拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、要求終了時間を含む。
【0344】
任意選択的に、eBCS要求要素は、要求認証情報を含む。ここで、要求認証情報は、eBCSの認証情報の取得を要求するか否かを示すために使用される。
【0345】
任意選択的に、eBCS要求要素は、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドを含み、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドは、要求認証情報を搬送する。
【0346】
任意選択的に、eBCS要求要素は、拡張ブロードキャストサービス要求タプルを含み、拡張ブロードキャストサービス要求タプルは、拡張ブロードキャストサービス要求制御フィールドを含む。
【0347】
任意選択的に、eBCS応答要素は、応答認証情報指示を含む。ここで、応答認証情報指示は、eBCS応答要素にeBCSの認証情報が含まれているか否かを示すために使用される。
【0348】
任意選択的に、eBCS応答要素は、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドを含み、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドは、応答認証情報指示を含む。
【0349】
任意選択的に、eBCS応答要素は、拡張ブロードキャストサービス応答タプルを含み、拡張ブロードキャストサービス応答タプルは、拡張ブロードキャストサービス応答制御フィールドを含む。
【0350】
任意選択的に、eBCS応答要素は、eBCSの認証情報を含む。
【0351】
任意選択的に、eBCS応答要素は、拡張ブロードキャストサービス応答タプルを含み、拡張ブロードキャストサービス応答タプルは、eBCSの認証情報を含む。
【0352】
任意選択的に、eBCSの認証情報は、認証アルゴリズムフィールドを含み、認証アルゴリズムフィールドは、eBCSに採用される認証アルゴリズムを示すために使用される。
【0353】
任意選択的に、認証アルゴリズムは、HLSA、PKFA、即時認証を行わないHCFA、即時認証を行うHCFAのいずれかである。
【0354】
任意選択的に、認証アルゴリズムがPKFAである場合、eBCSの認証情報は、許容時間差、認証証明書の長さ、認証証明書をさらに含む。
【0355】
任意選択的に、認証アルゴリズムが即時認証を行わないHCFAである場合、eBCSの認証情報は、許容時間差、eBCS情報フレーム間隔、HCFA鍵変更間隔、HCFAベース鍵をさらに含む。
【0356】
任意選択的に、認証アルゴリズムが即時認証を行うHCFAである場合、eBCSの認証情報は、許容時間差、即時認証器の数、即時認証器リストをさらに含む。ここで、即時認証器リストは、即時認証器のハッシュ距離及び即時認証器フィールドを含む。
【0357】
任意選択的に、アクセスポイント4000は、処理ユニット4020を備え、前記処理ユニット4020は、ターゲットeBCS要求方式を採用してeBCSを要求することを決定するように構成される。ここで、ターゲットeBCS要求方式は、登録が必要で関連付けが不要なeBCSと、関連付けが必要なeBCSとが統一されたeBCS要求方式である。
【0358】
任意選択的に、ターゲットeBCS要求方式は、一意のインデックスに対応する。
【0359】
任意選択的に、ターゲットeBCS要求方式は、第1eBCS要求方式又は第2eBCS要求方式に代わる。ここで、第1eBCS要求方式は、関連付けが必要なeBCSのみに対する要求方式であり、第2eBCS要求方式は、登録のみが必要で関連付けが不要なeBCSに対する要求方式である。
【0360】
任意選択的に、ターゲットeBCS要求方式は、第1eBCS要求方式、第2eBCS要求方式のインデックスのいずれともインデックスが異なる。ここで、第1eBCS要求方式は、関連付けが必要なeBCSのみに対する要求方式であり、第2eBCS要求方式は、登録のみが必要で関連付けが不要なeBCSに対する要求方式である。
【0361】
任意選択的に、いくつかの実施例では、上記通信ユニットは、通信インターフェース又はトランシーバであるか、又は通信チップ又はシステムオンチップの入力/出力インターフェースであり得る。上記処理ユニットは、1つ又は複数のプロセッサであってもよい。
【0362】
理解すべきこととして、本願実施例によるアクセスポイント4000は、方法実施例におけるアクセスポイントに対応することができ、アクセスポイント4000における各ユニットの上記の操作及び他の操作及び/又は機能は、それぞれ方法実施例におけるアクセスポイントの対応するプロセスを実現するためであり、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0363】
当業者なら、本明細書で開示される実施例を参照しながら説明された各例示のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実現されてもよいことを理解することができる。これらの機能がハードウェアで実行されるかソフトウェアで実行されるかは、特定の適用と技術ソリューションの設計上の制約条件によって異なる。専門技術者は、各特定の用途に応じて異なる方法を使用して、説明された機能を実現することができるが、このような実現は、本願の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0364】
当業者なら、説明の便宜及び簡潔のために、上記のシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスについては、前述の方法の実施例における対応するプロセスを参照できることを明確に理解することができ、ここでは繰り返して説明しない。
【0365】
本願で提供されるいくつかの実施例では、開示されたシステム、装置及び方法は、他の方式で実現できることを理解されたい。例えば、以上で説明された装置の実施例は、例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの分割は、論理機能の分割に過ぎず、実際の実現では、他の分割方法を採用することができ、例えば、複数のユニット又はコンポーネントを組み合わせたり、別のシステムに統合したり、又は一部の特徴を無視するか実行しないことができる。なお、表示又は議論された相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかの通信インターフェースを使用して実現することができ、装置又はユニット間の間接的な結合又は通信接続は、電気的、機械的又は他の形態であり得る。
【0366】
前記個別のパーツとして説明されたユニットは、物理的に分離されている場合とされていない場合があり、ユニットとして表示されるパーツは、物理ユニットである場合とそうでない場合があり、1箇所に配置される場合もあれば、複数のネットワークユニットに分散される場合もある。実際の需要に応じて、その中のユニットの一部又は全部を選択して本実施形態における技術的解決策の目的を達成することができる。
【0367】
また、本願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、又は各ユニットが物理的に別々に存在してもよく、2つ又は2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
【0368】
前記機能が、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されることができる。このような理解に基づいて、本願の技術的解決策の本質的な部分、即ち、従来技術に貢献のある部分、又は当該技術の解決策の全部又は一部は、ソフトウェア製品の形で具現されることができ、前記コンピュータソフトウェア製品は、1つの記憶媒体に記憶され、1台のコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器などであり得る)に、本願の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるためのいくつかの命令を含む。前述した記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなどのプログラムコードを記憶することができる様々な媒体を含む。
【0369】
上記の内容は、本願の特定の実施形態に過ぎず、本願の保護範囲はこれに限定されない。本願で開示された技術的範囲内で、当業者が容易に想到し得る変形又は置換はすべて、本願の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の保護範囲に従うものとする。
【国際調査報告】