(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-21
(54)【発明の名称】PROSE発見無線デバイス識別子の更新
(51)【国際特許分類】
H04W 48/08 20090101AFI20240313BHJP
H04W 8/00 20090101ALI20240313BHJP
H04W 76/14 20180101ALI20240313BHJP
【FI】
H04W48/08
H04W8/00 110
H04W76/14
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023557815
(86)(22)【出願日】2022-03-29
(85)【翻訳文提出日】2023-11-01
(86)【国際出願番号】 IB2022052904
(87)【国際公開番号】W WO2022208360
(87)【国際公開日】2022-10-06
(32)【優先日】2021-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フー, チャン
(72)【発明者】
【氏名】パンコルボ マルコス, マリア ベレン
(72)【発明者】
【氏名】ガン, ジューイン
(72)【発明者】
【氏名】ガルシア アゾレロ, フエンチスラ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE16
5K067HH11
(57)【要約】
方法、システム及び装置が開示される。コアネットワークノード(15)が提供されるコアネットワークノード(15)は、制御プレーンシグナリングを介して、無線デバイス(22)に関連付けられたProSe発見識別子を更新するか否かを示す、無線デバイス(22)に関連付けられたインジケーションを受信することと、受信したインジケーションに少なくとも基づいて、ProSe発見識別子を更新又は更新を控えることと、ProSe発見識別子が更新された場合には、更新されたProSe発見識別子を送信することと、を行う様に構成された処理回路(98)を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コアネットワークノード(15)であって、
処理回路(98)を含み、
前記処理回路は、
制御プレーンシグナリングを介して、無線デバイス(22)に関連付けられたインジケーションであって、前記無線デバイス(22)に関連付けられたProSe発見識別子を更新するかを示す前記インジケーションを受信することと、
前記受信したインジケーションに少なくとも基づき、前記ProSe発見識別子を更新することと、更新しないこととの内の1つを行うことと、
前記ProSe発見識別子が更新された場合、更新された前記ProSe発見識別子を送信することと、
を行う様に構成されている、コアネットワークノード。
【請求項2】
請求項1に記載のコアネットワークノード(15)であって、
前記インジケーションは、前記PrоSe発見識別子を更新させる様に構成された発見タイプインジケーションである、コアネットワークノード。
【請求項3】
請求項1に記載のコアネットワークノード(15)であって、
前記インジケーションは、制限付き発見を無効にするための、前記無線デバイス(22)に関連付けられた制限付き発見能力を更新することを要求する登録要求である、コアネットワークノード。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載のコアネットワークノード(15)であって、
前記ProSe発見識別子は、タイマに関連付けられ、
前記処理回路(98)は、前記タイマの満了に基づき前記ProSe発見識別子を更新する様に構成されている、コアネットワークノード。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載のコアネットワークノード(15)であって、
前記処理回路(98)は、前記ProSe発見識別子が無効化されることに基づき前記ProSe発見識別子を更新する様に構成されている、コアネットワークノード。
【請求項6】
請求項1に記載のコアネットワークノード(15)であって、
前記インジケーションは、前記無線デバイス(22)のProSe能力の変更を示し、
前記ProSe発見識別子を更新しないことは、前記無線デバイス(22)の前記ProSe能力の前記変更に基づく、コアネットワークノード。
【請求項7】
請求項1に記載のコアネットワークノード(15)であって、
前記インジケーションは、前記無線デバイス(22)に関連付けられた前記PrоSe発見識別子を更新しないことを示すNASメッセージに含まれる、コアネットワークノード。
【請求項8】
コアネットワークノード(15)で実行される方法であって、
制御プレーンシグナリングを介して、無線デバイス(22)に関連付けられたインジケーションであって、前記無線デバイス(22)に関連付けられたProSe発見識別子を更新するかを示す前記インジケーションを受信(S152)することと、
前記受信したインジケーションに少なくとも基づき、前記ProSe発見識別子を更新することと、更新しないこととの内の1つを行う(S154)ことと、
前記ProSe発見識別子が更新された場合、更新された前記ProSe発見識別子を送信(S156)することと、
を含む方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、
前記インジケーションは、前記PrоSe発見識別子を更新させる様に構成された発見タイプインジケーションである、方法。
【請求項10】
請求項8に記載の方法であって、
前記インジケーションは、制限付き発見を無効にするための、前記無線デバイス(22)に関連付けられた制限付き発見能力を更新することを要求する登録要求である、方法。
【請求項11】
請求項8から10のいずれか1項に記載の方法であって、前記ProSe発見識別子は、タイマに関連付けられ、
前記方法は、前記タイマの満了に基づき前記ProSe発見識別子を更新することを含む、方法。
【請求項12】
請求項8から11のいずれか1項に記載の方法であって、さらに、
前記ProSe発見識別子が無効化されることに基づき前記ProSe発見識別子を更新することを含む、方法。
【請求項13】
請求項8に記載の方法であって、
前記インジケーションは、前記無線デバイス(22)のProSe能力の変更を示し、
前記ProSe発見識別子を更新しないことは、前記無線デバイス(22)の前記ProSe能力の前記変更に基づく、方法。
【請求項14】
請求項8に記載の方法であって、
前記インジケーションは、前記無線デバイス(22)に関連付けられた前記PrоSe発見識別子を更新しないことを示すNASメッセージに含まれる、方法。
【請求項15】
無線デバイス(22)であって、
処理回路(84)を含み、
前記処理回路は、
前記無線デバイス(22)に関連付けられたProSe発見識別子を更新するかを判定することと、
前記判定に基づいて、前記無線デバイス(22)に関連付けられたインジケーションであって、前記ProSe発見識別子を更新するかを示す前記インジケーションを、制御プレーンシグナリングを介して送信することと、
前記インジケーションが前記ProSe発見識別子を更新することを示している場合、更新されたProSe発見識別子を受信することと、
を行う様に構成されている、無線デバイス。
【請求項16】
請求項15に記載の無線デバイス(22)であって、
前記インジケーションは、前記PrоSe発見識別子を更新させる様に構成された発見タイプインジケーションである、無線デバイス。
【請求項17】
請求項15に記載の無線デバイス(22)であって、
前記インジケーションは、制限付き発見を無効にするための、前記無線デバイス(22)に関連付けられた制限付き発見能力を更新することを要求する登録要求である、無線デバイス。
【請求項18】
請求項15から17のいずれか1項に記載の無線デバイス(22)であって、
前記ProSe発見識別子は、タイマに関連付けられ、
前記処理回路(84)は、前記タイマの満了に基づき別の更新されたProSe発見識別子を受信する様に構成されている、無線デバイス。
【請求項19】
請求項15から18のいずれか1項に記載の無線デバイス(22)であって、
前記無線デバイス(22)に関連付けられたProSe発見識別子を更新するかを判定することは、現在のProSe発見識別子が無効であることを判定することを含む、無線デバイス。
【請求項20】
請求項15に記載の無線デバイス(22)であって、
前記インジケーションは、前記無線デバイス(22)のProSe能力の変更を示し、かつ、前記ProSe発見識別子を更新しないことを示す、無線デバイス。
【請求項21】
請求項15に記載の無線デバイス(22)であって、
前記インジケーションは、前記無線デバイス(22)に関連付けられた前記PrоSe発見識別子を更新しないことを示すNASメッセージに含まれる、無線デバイス。
【請求項22】
無線デバイス(22)で実行される方法であって、
前記無線デバイス(22)に関連付けられたProSe発見識別子を更新するかを判定(S140)することと、
前記判定に基づいて、前記無線デバイス(22)に関連付けられたインジケーションであって、前記ProSe発見識別子を更新するかを示す前記インジケーションを、制御プレーンシグナリングを介して送信(S142)することと、
前記インジケーションが前記ProSe発見識別子を更新することを示している場合、更新されたProSe発見識別子を受信(S144)することと、
を含む方法。
【請求項23】
請求項22に記載の方法であって、
前記インジケーションは、前記PrоSe発見識別子を更新させる様に構成された発見タイプインジケーションである、方法。
【請求項24】
請求項22に記載の方法であって、
前記インジケーションは、制限付き発見を無効にするための、前記無線デバイス(22)に関連付けられた制限付き発見能力を更新することを要求する登録要求である、方法。
【請求項25】
請求項22から24のいずれか1項に記載の方法であって、
前記ProSe発見識別子は、タイマに関連付けられ、
前記方法は、さらに、前記タイマの満了に基づき別の更新されたProSe発見識別子を受信することを含む、方法。
【請求項26】
請求項22から25のいずれか1項に記載の方法であって、
前記無線デバイス(22)に関連付けられたProSe発見識別子を更新するかを判定することは、現在のProSe発見識別子が無効であることを判定することを含む、方法。
【請求項27】
請求項22に記載の方法であって、
前記インジケーションは、前記無線デバイス(22)のProSe能力の変更を示し、かつ、前記ProSe発見識別子を更新しないことを示す、方法。
【請求項28】
請求項22に記載の方法であって、
前記インジケーションは、前記無線デバイス(22)に関連付けられた前記PrоSe発見識別子を更新しないことを示すNASメッセージに含まれる、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信に関し、特に、ProSe直接発見制御に関する。
【背景技術】
【0002】
4GシステムにおけるProSe
3GPP(登録商標)技術仕様(TS)23.303 V15.1.0の4.4.1項等の第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))標準で説明されている様に、ProSe(つまり、近接サービス)機能は、ProSeに必要なアクションに関してネットワークで使用される論理機能である。ProSe機能は、ProSeの各特長のために異なる役割を果たす。近接サービスをサポートする各公衆地上移動ネットワーク(PLMN)には論理ProSe機能が1つだけ有ることが想定され得る。
【0003】
複数のProSe機能が同じPLMN内に展開されている場合(たとえば、負荷の理由で)、特定のProSeアプリケーションコード又はProSe制限コードを割り当てたProSe機能を見つける方法(たとえば、データベースルックアップ等を通じて)は、3GPP(登録商標) TS23.303のこのバージョンでは定義されていない。
図1は、3GPP(登録商標) TS23.303 バージョン(V)15.1.0の各サブ機能に対する無線デバイス(例えば、ユーザ装置(UE))とProSe機能とのインタフェースの図である。
図2は、3GPP(登録商標) TS23.303 V15.10の他のネットワーク要素及びPLMNへのProSe機能インタフェースの図である。
【0004】
ProSe機能は、ProSeの特徴に応じて異なる役割を実行する3つのサブ機能を含む。
【0005】
-ダイレクトプロビジョニング機能(DPF)は、ProSe直接発見及びProse直接通信を使用するために必要なパラメータを無線デバイスにプロビジョニングするために使用される。これは、無線デバイスが、特定のPLMNでProSeを使用できる様にする、このPLMN固有のパラメータを無線デバイスにプロビジョニングするために使用される。公衆安全に使用される直接通信の場合、DPFは、無線デバイスがE-UTRANによってサービスされていない場合に必要なパラメータを無線デバイスにプロビジョニングするためにも使用される。制限付きProSe直接発見の場合、DPFは、ProSe発見ユーザ装置(UE)識別子(ID)(PDUID)も生成して維持する。
【0006】
-直接発見名前管理機能は、オープンなProse直接発見で使用されるProSeアプリケーションIDとProSeアプリケーションコードとのマッピングを割り当てて処理するために使用される。各発見要求の認可には、HSSに保存されているProSe関連の加入者データが使用される。また、無線デバイスには、無線で送信される発見メッセージを保護するために必要なセキュリティマテリアルも提供する。制限付きProSe直接発見では、発見要求の承認のためにPC2参照ポイントを介してアプリケーションサーバとも対話する。
【0007】
-EPCレベル発見ProSe機能は、アプリケーションサーバ(PC2)、他のProSe機能(PC6)、HSS(PC4a)及び無線デバイス(PC3)への参照ポイントを有する。機能は、以下を含む:
-ProSe関連の加入者データの保存、及び/又は、HSSからのProSe関連の加入者データの取得;
-EPCレベルのProSe発見及びEPC支援WLAN直接発見とPC3経由の通信のための無線デバイスの認可と構成;
-EPCレベルのProSe発見及びEPC支援WLAN直接発見と通信の使用が許可されているアプリケーションのリストの保管;
-EPCレベルのProSe発見を有効にするため、位置サービスクライアント(SLPエージェント)として機能;
-WLAN直接発見及び通信を支援する情報を無線デバイスに提供;
-EPC ProSeユーザID及びアプリケーション層ユーザIDの処理;
-アプリケーションの登録と識別子のマッピングのためのPC2参照ポイントを介したサードパーティのアプリケーションサーバとのシグナリングの交換;
-近接要求、近接アラート、位置レポートを送信するためのPC6参照ポイントを介した他のPLMNのProSe機能とのシグナリングの交換;
-HSS経由で無線デバイスの位置を要求する機能のオプションのサポート。
【0008】
ProSe機能は、ProSe制限付き発見モデルAの場合、オペレータのポリシに基づいて無線デバイスによって要求された"オンデマンド"アナウンスをサポートし得る。
【0009】
ProSe機能は、ProSeの使用(EPC経由のProSe、ProSe直接発見、ProSe直接通信、WLAN直接発見及び通信の両方)に必要な課金機能とセキュリティ機能を提供する。
【0010】
パケットデータネットワーク(PDN)接続にホームルーテッド構成が適用されている場合(たとえば、PDNゲートウェイ(GW)がホーム公衆地上移動ネットワーク(HPLMN)に配置されている場合)、そのような機能がHPLMNによってサポートされていると、HPLMNのProSe機能に到達できる。ローカルブレークアウトの場合(例えば、PDN GWが訪問先公衆地上移動ネットワーク(VPLMN)に位置する場合)、PLMN間シグナリングが必要であると、ホームProSe機能への通信を無線デバイスにサポートするために、ProSeプロキシ機能が、VPLMNによって配置され得る。PDN接続がローカルブレークアウトによって提供されるかホームルーティドによって提供されるかは、3GPP(登録商標) TS23.401に記載されているHSS構成によって判定される。無線デバイスはこれを認識しないため、アクセスポイント名(APN)が無線デバイスとホームProSe機能との間のシグナリング接続を提供することを示す、特定のAPN情報が無線デバイスに構成されていない限り、ProSe機能との通信にどのAPNを使用できるかが分からない。
【0011】
ProSe直接UE ID(PDUID):
制限付き直接発見サービスのために、HPLMNのProSe機能によって無線デバイスに割り当てられる一時的な識別子。これは、PLMN IDと、HPLMN内において無線デバイスを一意に識別する一時識別子と、を含む。
【0012】
制限付きProSeアプリケーションユーザID(RPAUID):
アプリケーションレベルのユーザ識別子を3GPP(登録商標)レイヤから隠す/保護するために、ProSeアプリケーションサーバのアプリケーションレイヤユーザIDに関連付けられた識別子。これは、特定のアプリケーション内の無線デバイスを明確に識別する。この識別子のフォーマットは3GPP(登録商標)の範囲外である。
【0013】
ProSeアプリケーションサーバ:
ProSeアプリケーションサーバは次の能力をサポートする;
-EPC ProSeユーザIDの保管:ProSe機能ID、ProSe発見UE ID、メタデータ;
-アプリケーション層ユーザIDとEPC ProSeユーザIDとのマッピング;
-制限付きProSe直接発見のRPAUIDとPDUIDとの間のマッピング;
-RPAUIDを使用しての制限付きProSe直接発見の許可情報の維持;
-アプリケーション制御の拡張機能を使用した制限付き直接発見が使用される場合、ProSe制限付きコードサフィックスプールの割り当て;
-アプリケーション制御の拡張機能を使用した制限付き直接発見が使用される場合、ProSe制限コードサフィックスのマスクの割り当て。
【0014】
PUDIDの利用
ProSe可能無線デバイスは、ProSe機能からPDUIDを取得する。無線デバイスは、そのPDUIDをProSeアプリケーションサーバに提供し、そのRPAUIDをサーバから取得する。ProSe可能無線デバイスが制限付きProSe発見を実行したい場合、対応する制限付き発見コードを取得するために、アナウンス要求又は監視要求を、そのProSe機能に送信する(詳細は、たとえば、3GPP(登録商標) TS23.303 v15.1.0の5.3項等の3GPP(登録商標)仕様に記載されている。)。要求において、無線デバイスのUE ID(つまり、国際移動加入者識別情報(IMSI))と、制限付きProSeアプリケーションユーザID(RPAUID)と、を含める。ProSe機能がアプリケーションサーバからの認可結果を必要とする場合、それは、RPAUIDを伴う認可要求をProSeアプリケーションサーバに送信する。認証がOKの場合、ProSeアプリケーションサーバは、無線デバイスのPDUIDでProSe機能に応答する。ProSe機能は、PDUIDがUE ID(つまり、IMSI)にマッピングされたものであるかどうかを検査する。
【0015】
5GシステムにおけるPDUIDプロビジョニング
無線デバイスがProSe直接発見をサポートしていて、有効なProSeポリシ/パラメータを有していない場合、無線デバイスは、3GPP(登録商標)仕様である3GPP(登録商標) TS23.304 v0.1.0の6.2.2項に記載されている様に、無線デバイスの登録手順中に、ProSeポリシプロビジョニング要求を含むUEポリシコンテナを含める。
【0016】
ProSeポリシプロビジョニングパラメータは、例えば、3GPP(登録商標)仕様である3GPP(登録商標) TS23.304 v0.1.0の5.1.2.1項に記載されている様に、ポリシ制御機能(PCF)が維持するPDUIDを含む。
【0017】
PCFがPDUIDを維持する場合、PCFはタイマに従ってPDUIDを更新し続け、新しいPDUIDを無線デバイスにプロビジョニングすることができる。ただし、無線デバイスは、制限付きのProSe直接発見を常に実行したいとは限らない。したがって、PCFがPDUIDを更新し続けても、無線デバイスがそれを使用しない場合には、リソースが無駄になる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
幾つかの実施形態は、ProSe直接発見制御のための方法、システム、及び装置を有利に提供する。ここでは、既存のシステムに関連する問題を少なくとも部分的に解決するのに役立つ幾つかのオプション例を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0019】
例えば:
-オプション1:PCFは、デフォルトでPDUIDを更新し続ける。無線デバイスが制限付きProSe直接発見をこれ以上実行したくない場合、無線デバイスは、シグナリング又はメッセージング(NASメッセージ等)を介してそのことをコアネットワークに通知することができ、PCFは、例えば、シグナリング又はメッセージングに少なくとも基づいて、及び/又は、シグナリング又はメッセージングに応答して、その無線デバイスのPDUIDの維持を停止する。
【0020】
-オプション2:PCFは、デフォルトではPDUIDを更新しない(たとえば、更新を控える)。無線デバイスが制限付きProSe直接発見の実行を希望、決定又はトリガするときに現在のPDUIDの有効期限が切れている場合、無線デバイスは、コアネットワークに要求(シグナリング及び/又はメッセージング等)を送信し、PCFは、例えば、要求に少なくとも基づいて、及び/又は、要求に応答して、無線デバイスのための新しいPDUIDを生成する。
【0021】
本明細書で説明される1つ以上の実施形態は、PCFが効率的な方法でPDUIDを維持できる様にするという利点がある。特に、無線デバイスが制限付きProSe直接発見を実行することが許可されている場合でも、無線デバイスが制限付きProSe直接発見を実行する必要がない場合、PCFは、無線デバイスのPDUIDを更新する必要はない。本明細書に記載される1つ以上の実施形態は、既存の規格に限定的な影響を与える新しい機能を提供するために、本明細書に記載される様に、規格における既存のメッセージ(例えば、1つ以上のメッセージ)/シグナリングを再利用し得る。
【0022】
本開示の一態様によると、無線デバイスと通信する様に構成されたコアネットワークノードが提供される。コアネットワークノードは、制御プレーンシグナリングを介して、無線デバイスに関連付けられたProSe発見識別子を更新するか否かを示す、無線デバイスに関連付けられたインジケーションを受信することと、受信したインジケーションに少なくとも基づいて、ProSe発見識別子を更新することと更新を控えることとの内の1つを行うことと、ProSe発見識別子が更新される場合には、更新されたProSe発見識別子を送信することと、を行う様に構成された処理回路を含む。
【0023】
態様の1つ以上の実施形態によると、インジケーションは、PrоSe発見識別子を更新させる様に構成された発見タイプインジケーションである。態様の1つ以上の実施形態によると、インジケーションは、制限付き発見を無効にするために無線デバイスに関連付けられた制限付き発見能力を更新することを要求する登録要求である。態様の1つ以上の実施形態によると、ProSe発見識別子はタイマに関連付けられ、処理回路は、ProSe発見識別子がタイマの期間満了に基づきProSe発見識別子を更新する様に構成されている。
【0024】
態様の1つ以上の実施形態によると、処理回路は、ProSe発見識別子が無効化されることに基づきProSe発見識別子を更新する様に構成されている。態様の1つ以上の実施形態によると、インジケーションは、無線デバイスのProSe能力の変更を示し、ProSe発見識別子の更新を控えることは、無線デバイスのProSe能力の変更に基づく。態様の1つ以上の実施形態によると、インジケーションは、無線デバイスに関連付けられたPrоSe発見識別子を更新しないことを示すNASメッセージに含まれる。
【0025】
本開示の別の態様によると、無線デバイスと通信する様に構成されたコアネットワークノードによって実行される方法が提供される。制御プレーンシグナリングを介して、無線デバイスに関連付けられたインジケーションが受信され、インジケーションは、無線デバイスに関連付けられたProSe発見識別子を更新する否かを示す。ProSe発見識別子が更新される場合、更新されたProSe発見識別子が送信される。
【0026】
態様の1つ以上の実施形態によると、インジケーションは、PrоSe発見識別子を更新させる様に構成された発見タイプインジケーションである。態様の1つ以上の実施形態によると、インジケーションは、制限付き発見を無効にするために無線デバイスに関連付けられた制限付き発見能力を更新することを要求する登録要求である。態様の1つ以上の実施形態によると、ProSe発見識別子はタイマに関連付けられ、処理回路は、ProSe発見識別子がタイマの期間満了に基づきProSe発見識別子を更新する様に構成されている。
【0027】
態様の1つ以上の実施形態によると、ProSe発見識別子が無効化されることに基づきProSe発見識別子は更新される。態様の1つ以上の実施形態によると、インジケーションは、無線デバイスのProSe能力の変更を示し、ProSe発見識別子の更新を控えることは、無線デバイスのProSe能力の変更に基づく。態様の1つ以上の実施形態によると、インジケーションは、無線デバイスに関連付けられたPrоSe発見識別子を更新しないことを示すNASメッセージに含まれる。
【0028】
本開示の別の態様によると、ネットワークノードと通信する様に構成された無線デバイスが提供される。無線デバイスは、無線デバイスに関連付けられたProSe発見識別子を更新するか否かを決定することと、その決定に基づいて、制御プレーンシグナリングを介して、ProSe発見識別子を更新する否かを示す、無線デバイスに関連付けられたインジケーション送信することと、インジケーションがProSe発見識別子を更新することを示している場合、更新されたProSe発見識別子を受信することと、を行う様に構成された処理回路を備えている。
【0029】
態様の1つ以上の実施形態によると、インジケーションは、PrоSe発見識別子を更新させる様に構成された発見タイプインジケーションである。態様の1つ以上の実施形態によると、インジケーションは、制限付き発見を無効にするために無線デバイスに関連付けられた制限付き発見能力を更新することを要求する登録要求である。態様の1つ以上の実施形態によると、ProSe発見識別子はタイマに関連付けられ、処理回路は、タイマの期間満了に基づき、別の更新されたProSe発見識別子を受信する様に構成されている。
【0030】
態様の1つ以上の実施形態によると、無線デバイスに関連付けられたProSe発見識別子を更新する否かを判定することは、現在のProSe発見識別子が無効であると判定することを含む。態様の1つ以上の実施形態によると、インジケーションは、無線デバイスのProSe能力の変更を示し、かつ、ProSe発見識別子を更新しないことを示す。態様の1つ以上の実施形態によると、インジケーションは、無線デバイスに関連付けられたPrоSe発見識別子を更新しないことを示すNASメッセージに含まれる。
【0031】
本開示の別の態様によると、ネットワークノードと通信する様に構成された無線デバイスによって実行される方法が提供される。無線デバイスに関連付けられたProSe発見識別子を更新するどうかの判定が実行される。判定に基づいて、無線デバイスに関連付けられたインジケーションが制御プレーンシグナリングを介して送信され、ここで、インジケーションは、ProSe発見識別子を更新する否かを示す。インジケーションがProSe発見識別子を更新することを示している場合、更新されたProSe発見識別子が受信される。
【0032】
態様の1つ以上の実施形態によると、インジケーションは、PrоSe発見識別子を更新させる様に構成された発見タイプインジケーションである。態様の1つ以上の実施形態によると、インジケーションは、制限付き発見を無効にするために無線デバイスに関連付けられた制限付き発見能力を更新することを要求する登録要求である。態様の1つ以上の実施形態によると、ProSe発見識別子はタイマに関連付けられ、タイマの期間満了に基づき、別の更新されたProSe発見識別子が受信される。
【0033】
態様の1つ以上の実施形態によると、無線デバイスに関連付けられたProSe発見識別子を更新する否かを判定することは、現在のProSe発見識別子が無効であると判定することを含む。態様の1つ以上の実施形態によると、インジケーションは、無線デバイスのProSe能力の変更を示し、かつ、ProSe発見識別子を更新しないことを示す。態様の1つ以上の実施形態によると、インジケーションは、無線デバイスに関連付けられたPrоSe発見識別子を更新しないことを示すNASメッセージに含まれる。
【0034】
本実施形態と、それに付随する利点及び特徴のより完全な理解は、以下の詳細な説明を参照し、添付の図面と併せて考慮することによってより容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1】UEの各サブ機能へのProSe機能インタフェースを示す図。
【
図2】他のネットワーク要素及びPLMNへのProSe機能インタフェースを示す図。
【
図3】本開示の原理による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信システムを示す例示的なネットワークアーキテクチャの概略図。
【
図4】本開示の幾つかの実施形態による、少なくとも部分的な無線接続により、ネットワークノードを介して無線デバイスと通信するホストコンピュータのブロック図。
【
図5】本開示の幾つかの実施形態による、無線デバイスでクライアントアプリケーションを実行するために、ホストコンピュータ、ネットワークノード及び無線デバイスを含む通信システムで実行される例示的な方法を示すフローチャート。
【
図6】本開示の幾つかの実施形態による、無線デバイスでユーザデータを受信するために、ホストコンピュータ、ネットワークノード及び無線デバイスを含む通信システムにおいて実行される例示的な方法を示すフローチャート。
【
図7】本開示の幾つかの実施形態による、ホストコンピュータで無線デバイスからユーザデータを受信するために、ホストコンピュータ、ネットワークノード及び無線デバイスを含む通信システムにおいて実行される例示的な方法を示すフローチャート。
【
図8】本開示の幾つかの実施形態による、ホストコンピュータ、ネットワークノード、及び無線デバイスを含む通信システムにおいてホストコンピュータでユーザデータを受信するために実行される例示的な方法を示すフローチャート。
【
図9】本開示の幾つかの実施形態による、無線デバイスにおける例示的なプロセスのフローチャート。
【
図10】本開示の幾つかの実施形態による、無線デバイスにおける別の例示的なプロセスのフローチャート。
【
図11】本開示の幾つかの実施形態による、コアネットワークノードにおける例示的なプロセスのフローチャート。
【
図12】本開示の幾つかの実施形態による、コアネットワークノードにおける別の例示的なプロセスのフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0036】
上述した様に、PCFがPDUIDを維持する場合、PCFはタイマに従ってPDUIDを更新し続け、新しいPDUIDを無線デバイスにプロビジョニングし得る。ただし、無線デバイスが、更新されたPDUIDを使用しない等、無線デバイスが制限付きProSe直接発見を実行することを必ずしも希望するとは限らず、特にPCKがPDUIDを更新し続け、無線デバイスが更新されたPDUIDを使用し続けない場合、リソースが無駄になる。無線デバイスが制限付きProSe直接発見を実行することに関心がなくなった場合に、PCFがPDUIDの更新を停止することは役に立ち、リソースの消費が少なくなり得る。
【0037】
例示的な実施形態を詳細に説明する前に、実施形態は主に、ProSe直接発見制御に関連する装置コンポーネント及び処理ステップの組み合わせにあることに留意されたい。したがって、構成要素は、図面における従来の記号により、本開示の実施形態を理解することに関連する特定の詳細のみを示し、本開示の利点を有する技術分野の当業者には容易に明らかとなる程度の詳細で本開示を曖昧にしない様に記載される。本開示を通じて、同様の参照符号は、同様の構成要素を示す。
【0038】
本明細書で使用されるとき、"第1"、"第2"、"上部"及び"下部"等の関係用語は、その様なエンティティ又は要素間の物理的又は論理的な関係や順序を暗示・必要とすることなく、あるエンティティ又は要素を別のエンティティ又は要素から区別するためにのみ使用される。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本明細書で説明されている概念を限定することを意図していない。単数形式は、文脈が明らかに他の場合を示している場合を除き、複数形式を含むことが意図される。本明細書で使用されるとき、用語"含む"、"備える"及び/又は"有する"は、記載された特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は、構成要素の存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又は、それらのグループの存在又は追加を排除しない。
【0039】
本明細書に記載の実施形態では、"~と通信する"等の用語は、物理的接触、誘導、電磁放射、無線信号、赤外線信号又は光信号によって達成され得る電気又はデータ通信を示すために使用され得る。当業者は、複数の構成要素が相互動作でき、電気的通信及びデータ通信を達成するための修正形態及び変形形態が可能であることを理解するであろう。
【0040】
幾つかの実施形態において、用語"結合"及び"接続"は、接続を示すために使用され、直接的である必要はなく、有線及び/又は無線接続を含み得る。
【0041】
本明細書で使用される"ネットワークノード"という用語は、基地局(BS)、無線基地局、基地トランシーバ局(BTS)、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、gノードB(gNB)、発展型ノードB(eNB又はeNodeB)、ノードB、MSR BS等のマルチスタンダード無線(MSR)無線ノード、マルチセル/マルチキャスト調整エンティティ(MCE)、統合アクセスバックホール(IAB)ノード、リレーノード、リレーを制御するドナーノード、無線アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、リモート無線ユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)、コアネットワークノード(モバイル管理エンティティ(MME)、セルフオーガナイジングネットワーク(SON)ノード、調整ノード、測位ノード、MDTノード等)、外部ノード(たとえば、サードパーティノード、現在のネットワークの外部のノード)、分散アンテナシステム(DAS)のノード、スペクトルアクセスシステム(SAS)ノード、要素管理システム(EMS)等を含み得る、無線ネットワークに含まれる任意種別のネットワークノードであり得る。ネットワークノードは、テスト機器も含み得る。本明細書で使用される"無線ノード"という用語は、無線デバイス(WD)又は無線ネットワークノード等の無線デバイス(WD)を示すためにも使用され得る。
【0042】
幾つかの実施形態では、非限定的な用語の無線デバイス(WD)又はユーザ機器(UE)は互換的に使用される。本明細書のWDは、無線デバイス(WD)等、無線信号を介してネットワークノード又は別のWDと通信することができる任意のタイプの無線デバイスであり得る。WDは、無線通信デバイス、ターゲットデバイス、デバイス間(D2D)WD、マシンタイプWD、又はマシン間通信(M2M)が可能なWD、低コスト及び/又は複雑さの低いWD、センサ装備WD、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、ラップトップ組み込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、顧客宅内機器(CPE)、IoT(モノのインターネット)デバイス、又は、狭帯域IoT(NB-IOT)デバイス等を含み得る。
【0043】
幾つかの実施形態において、コアネットワークノードは、AMF論理ノード(AMFと呼ばれる)、PCF論理ノード(PCFと呼ばれる)等のコアネットワーク内の1つ又は複数の論理ノードに対応し、及び/又はそれらを含み得る。論理ノード間の通信は、1つ以上のインタフェースで生じ得る。
【0044】
また、幾つかの実施形態において、"無線ネットワークノード"という一般的な用語が使用される。それは、基地局、無線基地局、基地トランシーバ局、基地局コントローラ、ネットワークコントローラ(RNC)、発展型ノードB(eNB)、ノードB、gNB、マルチセル/マルチキャスト調整エンティティ(MCE)、IABノード、リレーノード、アクセスポイント、無線アクセスポイント、リモート無線ユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)のいずれかを含み得る任意種別の無線ネットワークノードであり得る。
【0045】
一般に、インジケーションは、それが表す情報を明示的及び/又は暗黙的に示し得る。暗黙的なインジケーションは、たとえば、送信に使用される位置及び/又はリソースに基づき得る。明示的なインジケーション、例えば、1つ又は複数のパラメータでのパラメータ化、及び/又は、1つ又は複数のインデックス、及び/又は、情報及び/又はメッセージの特定のタイプを表す1つ又は複数のビットパターンに基づき得る。
【0046】
ダウンリンクでの送信は、ネットワーク又はネットワークノードから無線デバイスへの送信に関係し得る。アップリンクでの送信は、無線デバイスからネットワーク又はネットワークノードへの送信に関係し得る。サイドリンクでの送信は、ある無線デバイスから別の無線デバイスへの(直接)送信に関係し得る。アップリンク、ダウンリンク、及びサイドリンク(たとえば、サイドリンク送信及び受信)は、通信方向と見なされ得る。幾つかの変形例において、アップリンクとダウンリンクは、無線バックホール及び/又はリレー通信、及び/又は、例えば基地局又は同様のネットワークノード間の(無線)ネットワーク通信、特にそのようなところで終端する通信等のネットワークノード間の無線通信を説明するために使用され得る。バックホール通信及び/又はリレー通信及び/又はネットワーク通信は、サイドリンク通信又はアップリンク通信、又はそれらに類似した形態として実装されると見做され得る。
【0047】
例えば3GPP(登録商標) LTE及び/又はニューレディオ(NR)等の1つの特定の無線システムからの用語が本開示で使用され得るが、これは、本開示の範囲を前述のシステムのみに限定すると見なされるべきではないことに留意されたい。広帯域コード分割多元接続(WCDMA(登録商標))、WiMax(WorldwideInteroperabilityforMicrowaveAccess)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、及びGSM(GlobalSystemforMobileCommunications)を含むがこれらに限定されない他の無線システムも、本開示でカバーされるアイデアを活用することで利益を得ることができる。
【0048】
さらに、無線デバイス又はネットワークノードによって実行されるものとして本明細書で説明されている機能は、複数の無線デバイス及び/又はネットワークノードに渡り分散させることができることに留意されたい。言い換えると、本明細書に記載のネットワークノード及び無線デバイスの機能は、単一の物理デバイスによって実行されることに限定されず、実際、幾つかの物理デバイス間に分散され得る。
【0049】
他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術的及び科学的用語を含む)は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。さらに、本明細書で使用される用語は、本明細書及び関連技術の文脈におけるそれらの意味と一致する意味を有すると解釈されるべきであり、本明細書で明確に定義されない限り理想的又は過度に形式的な意味で解釈されない。
【0050】
幾つかの実施形態は、ProSe直接発見制御を提供する。同様の要素が同様の参照番号によって参照される図面を再び参照すると、
図3は、一実施形態による、無線アクセスネットワーク等のアクセスネットワーク12と、コアネットワーク14と、を含む、LTE及び/又はNR(5G)等の規格をサポートし得る3GPP(登録商標)タイプのセルラネットワーク等の通信システム10の概略を示している。アクセスネットワーク12は、NB、eNB、gNB又は他のタイプの無線アクセスポイント等の複数のネットワークノード16a、16b、16c(総称してネットワークノード16として参照する)を有し、それぞれが対応するカバレッジエリア18a、18b、18c(総称してカバレッジエリア18として参照する)を定義する。各ネットワークノード16a、16b、16cは、有線又は無線接続20を介してコアネットワーク14に接続可能である。カバレッジエリア18aに位置する第1無線デバイス(WD)22aは、対応するネットワークノード16cに無線で接続する、或いは、ページングされる様に構成される。カバレッジエリア18bの第2WD22bは、対応するネットワークノード16bに無線で接続可能である。複数のWD22a、22b(総称して無線デバイス22として参照する)がこの例に示されているが、開示する実施形態は、単一WDがカバレッジエリアにある状況、又は、単一WDが対応する無線ネットワークノード16に接続している状況に等しく適用可能である。便宜上、2つのWD22及び3つのネットワークノード16のみが示されているが、通信システムは、より多くのWD22及びネットワークノード16を含み得ることに留意されたい。
【0051】
また、WD22は、複数のネットワークノード16及び2つ以上のタイプのネットワークノード16と、同時に通信することができる、及び/又は、別々に通信する様に構成することができる。例えば、WD22は、LTEをサポートするネットワークノード16と、同じ又はNRをサポートする異なるネットワークノード16との二重接続を有することができる。一例として、WD22は、LTE/E-UTRANのeNB及びNR/NG-RANのgNBと通信することができる。
【0052】
通信システム10自体は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェア及び/又はソフトウェアにより、又は、サーバファームの処理リソースとして具現化され得るホストコンピュータ24に接続され得る。ホストコンピュータ24は、サービスプロバイダの所有権又は管理下にあり得るか、又はサービスプロバイダによって又はサービスプロバイダに代わって操作され得る。通信システム10とホストコンピュータ24との間の接続26、28は、コアネットワーク14からホストコンピュータ24まで直接延長してもよく、又はオプションの中間ネットワーク30を介してもよい。中間ネットワーク30は、パブリック、プライベート、又はホストされたネットワークのいずれか、或いは、それらの1つ以上の組み合わせであり得る。中間ネットワーク30は、バックボーン又はインターネットであり得る。幾つかの実施形態において、中間ネットワーク30は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を含み得る。
【0053】
図3の通信システムは、全体として、接続されたWD22a、22bのうちの1つとホストコンピュータ24との間の接続を可能にする。接続性は、オーバーザトップ(OTT)接続として説明され得る。ホストコンピュータ24及び接続されたWD22a、22bは、アクセスネットワーク12、コアネットワーク14、任意の中間ネットワーク30及び、仲介者である、可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を使用して、OTT接続を介してデータ及び/又はシグナリングを通信する様に構成される。OTT接続は、OTT接続が通過する参加通信デバイスの少なくとも幾つかがアップリンク及びダウンリンク通信のルーティングを認識しないという意味で透過的であり得る。例えば、ネットワークノード16は、接続されたUE22aに転送される(例えば、引き渡される)ホストコンピュータ24から発信されるデータとの着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて通知されないか、又は通知される必要はない。同様に、ネットワークノード16は、UE22aからホストコンピュータ24に向かう発信アップリンク通信の将来のルーティングを認識する必要はない。
【0054】
コアネットワークノード15は、ProSe直接発見制御等、本明細書で説明される1つ又は複数のコアネットワークノード15の機能を実行する様に構成された制御ユニット32を含む。無線デバイス22は、ProSe直接発見制御等、本明細書で説明される1つ又は複数の無線デバイス22の機能を実行する様に構成されたインジケーションユニット34を含む。
【0055】
一実施形態による、前の段落で説明したWD22、ネットワークノード16、及びホストコンピュータ24の実装例について、
図4を参照して説明する。通信システム10において、ホストコンピュータ24は、通信システム10の異なる通信デバイスのインタフェースとの有線又は無線接続をセットアップ及び維持する様に構成された通信インタフェース40を含むハードウェア(HW)38を備える。ホストコンピュータ24は、記憶及び/又は処理能力を有し得る処理回路42をさらに備える。処理回路42は、プロセッサ44及びメモリ46を含み得る。特に、中央処理ユニットの様なプロセッサ及びメモリに加えて、或いは、代えて、処理回路42は、処理及び/又は制御のための集積回路、たとえば、命令を実行する様に適合された1つ以上のプロセッサ及び/又はプロセッサコア及び/又はFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)及び/又はASIC(特定用途向け集積回路)を含み得る。処理回路44は、メモリ46にアクセス(たとえばそこに書き込む、及び/又は、そこから読み取る)する様に構成され、たとえばキャッシュ、及び/又は、バッファメモリ、及び/又は、RAM(ランダムアクセスメモリ)、及び/又は、ROM(読み取り専用メモリ)、及び/又は、光メモリ、及び/又は、EPROM(消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ)といった、任意の種類の揮発性及び/又は不揮発性メモリを含み得る。
【0056】
処理回路42は、本明細書に記載の方法及び/又はプロセスのいずれかを制御し、及び/又は、そのような方法及び/又はプロセスを、たとえばホストコンピュータ24によって実行させる様に構成され得る。プロセッサ44は、本明細書で説明するホストコンピュータ24の機能を実行するための1つ以上のプロセッサ44に対応する。ホストコンピュータ24は、データ、プログラムソフトウェアコード及び/又は本明細書に記載されている他の情報を格納する様に構成されたメモリ46を含む。幾つかの実施形態において、ソフトウェア48及び/又はホストアプリケーション50は、プロセッサ44及び/又は処理回路42によって実行されると、プロセッサ44及び/又は処理回路42に、ホストコンピュータ24に関連して本明細書で説明したプロセスを実行させる命令を含み得る。命令は、ホストコンピュータ24に関連付けられたソフトウェアであり得る。
【0057】
ソフトウェア48は、処理回路42により実行可能な命令を含み得る。ソフトウェア48は、ホストアプリケーション50を含む。ホストアプリケーション50は、WD22とホストコンピュータ24で終端されるOTT接続52を介して接続する、WD22の様なリモートユーザにサービスを提供する様に動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際、ホストアプリケーション50は、OTT接続52を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。"ユーザデータ"は、説明された機能を実装するものとして本明細書で説明されたデータ及び情報であり得る。一実施形態において、ホストコンピュータ24は、サービスプロバイダに制御及び機能を提供する様に構成され、サービスプロバイダによって、又はサービスプロバイダに代わって運用され得る。ホストコンピュータ24の処理回路42は、ホストコンピュータ24が、ネットワークノード16及び又は無線デバイス22を観察、モニタ、制御し、それらと送受信することを可能にし得る。ホストコンピュータ24の処理回路42は、サービスプロバイダが、ProSe直接発見制御に関連する情報の記憶、分析、決定、更新、中継、転送、送信、受信等の1つ又は複数のホストコンピュータ機能24を実行できる様に構成された情報ユニット54を含み得る。
【0058】
通信システム10は、通信システム10に設けられ、ホストコンピュータ24及びUE22と通信することを可能にするハードウェア58を備えるネットワークノード16をさらに含む。ハードウェア58は、通信システム10の異なる通信デバイスのインタフェースとの有線又は無線接続をセットアップ及び維持するための通信インタフェース60と、少なくとも、無線ネットワークノード16がサービスを提供するカバレッジエリア18にあるWD22との無線接続64をセットアップ及び維持するための無線インタフェース62と、を含み得る。無線インタフェース62は、例えば、1つ以上のRF送信機、1つ以上のRF受信機、及び/又は1つ以上のRFトランシーバとして形成され得る、或いは、それらを含み得る。通信インタフェース60は、ホストコンピュータ24への接続66を促進する様に構成され得る。接続66は直接であってもよいし、通信システム10のコアネットワーク14及び/又は通信システム10の外部の1つ以上の中間ネットワーク30を通過し得る。
【0059】
図示する実施形態において、ネットワークノード16のハードウェア58は、処理回路68をさらに含む。処理回路68は、プロセッサ70及びメモリ72を含み得る。特に、中央処理ユニットの様なプロセッサ及びメモリに加えて、或いは、代えて、処理回路68は、処理及び/又は制御のための集積回路、たとえば、命令を実行する様に適合された1つ以上のプロセッサ及び/又はプロセッサコア及び/又はFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)及び/又はASIC(特定用途向け集積回路)を含み得る。処理回路70は、メモリ72にアクセス(たとえばそこに書き込む、及び/又は、そこから読み取る)する様に構成され、たとえばキャッシュ、及び/又は、バッファメモリ、及び/又は、RAM(ランダムアクセスメモリ)、及び/又は、ROM(読み取り専用メモリ)、及び/又は、光メモリ、及び/又は、EPROM(消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ)といった、任意の種類の揮発性及び/又は不揮発性メモリを含み得る。
【0060】
この様に、ネットワークノード16はさらに、たとえばメモリ72の内部に格納されるか、又は外部接続を介してネットワークノード16によってアクセス可能な外部メモリ(たとえばデータベース、ストレージアレイ、ネットワークストレージデバイス)に格納されるソフトウェア74を有する。ソフトウェア74は、処理回路68により実行可能な命令を含み得る。処理回路68は、本明細書に記載の方法及び/又はプロセスのいずれかを制御し、及び/又は、そのような方法及び/又はプロセスを、たとえばネットワークノード16によって実行させる様に構成され得る。プロセッサ70は、本明細書で説明するネットワークノード16の機能を実行するための1つ以上のプロセッサ70に対応する。メモリ72は、データ、プログラムソフトウェアコード及び/又は本明細書に記載されている他の情報を格納する様に構成される。幾つかの実施形態において、ソフトウェア74は、プロセッサ70及び/又は処理回路68によって実行されると、プロセッサ70及び/又は処理回路68に、ネットワークノード16に関連して本明細書で説明したプロセスを実行させる命令を含み得る。
【0061】
通信システム10は、既に言及したWD22をさらに含む。WD22は、ハードウェア80を含み、ハードウェア70は、WD22が現在位置するカバレッジエリア18にサービスを提供するネットワークノード16との無線接続64をセットアップ及び維持する様に構成された無線インタフェース82を含み得る。無線インタフェース82は、例えば、1つ以上のRF送信機、1つ以上のRF受信機、及び/又は1つ以上のRFトランシーバとして形成され得る、或いは、それらを含み得る。
【0062】
WD22のハードウェア80は、処理回路84をさらに含む。処理回路84は、プロセッサ86及びメモリ88を含み得る。特に、中央処理ユニットの様なプロセッサ及びメモリに加えて、或いは、代えて、処理回路84は、処理及び/又は制御のための集積回路、たとえば、命令を実行する様に適合された1つ以上のプロセッサ及び/又はプロセッサコア及び/又はFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)及び/又はASIC(特定用途向け集積回路)を含み得る。処理回路86は、メモリ88にアクセス(たとえばそこに書き込む、及び/又は、そこから読み取る)する様に構成され、たとえばキャッシュ、及び/又は、バッファメモリ、及び/又は、RAM(ランダムアクセスメモリ)、及び/又は、ROM(読み取り専用メモリ)、及び/又は、光メモリ、及び/又は、EPROM(消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ)といった、任意の種類の揮発性及び/又は不揮発性メモリを含み得る。
【0063】
この様に、WD22は、たとえばWD22のメモリ88に格納されるか、WD22によってアクセス可能な外部メモリ(たとえばデータベース、ストレージアレイ、ネットワークストレージデバイス)に格納されるソフトウェア90をさらに含み得る。ソフトウェア90は、処理回路84により実行可能な命令を含み得る。ソフトウェア90は、クライアントアプリケーション92を含み得る。クライアントアプリケーション92は、ホストコンピュータ24のサポートにより、WD22を介して人間又は非人間のユーザにサービスを提供する様に動作可能であり得る。ホストコンピュータ24において、実行中のホストアプリケーション50は、WD22及びホストコンピュータ24で終端するOTT接続52を介して実行中のクライアントアプリケーション92と通信することができる。ユーザにサービスを提供する際、クライアントアプリケーション92は、ホストアプリケーション50からリクエストデータを受信し、リクエストデータに応答してユーザデータを提供してもよい。OTT接続52は、リクエストデータとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション92は、ユーザと対話して、提供するユーザデータを生成することができる。
【0064】
処理回路84は、本明細書に記載の方法及び/又はプロセスのいずれかを制御し、及び/又は、そのような方法及び/又はプロセスを、たとえばWD22によって実行させる様に構成され得る。プロセッサ86は、本明細書で説明するWD22の機能を実行するための1つ以上のプロセッサ86に対応する。WD22は、データ、プログラムソフトウェアコード及び/又は本明細書に記載されている他の情報を格納する様に構成されたメモリ88を含む。幾つかの実施形態において、ソフトウェア90及び/又はクライアントアプリケーション92は、プロセッサ86及び/又は処理回路84によって実行されると、プロセッサ86及び/又は処理回路84に、WD22に関連して本明細書で説明したプロセスを実行させる命令を含み得る。例えば、無線デバイス22の処理回路84は、ProSe直接発見制御等、本明細書で説明される1つ又は複数の無線デバイス22の機能を実行する様に構成されたインジケーションユニット34を含み得る。
【0065】
通信システム10は、通信システム10に設けられ、ネットワークノード16、WD22(ネットワークノード16を介して)及びシステム10及びコアネットワーク14の他のエンティティと通信することを可能にするハードウェア94を備えるコアネットワークノード15をさらに含む。ハードウェア94は、コアネットワーク14内の異なるエンティティのインタフェース及び/又はネットワークノード16との接続を設定及び維持するための通信インタフェース96を含み得る。通信インタフェース60は、ホストコンピュータ24への接続66を促進する様に構成され得る。
【0066】
図示する実施形態において、コアネットワークノード15のハードウェア94は、処理回路98をさらに含む。処理回路98は、プロセッサ100及びメモリ102を含み得る。特に、中央処理ユニットの様なプロセッサ及びメモリに加えて、或いは、代えて、処理回路98は、処理及び/又は制御のための集積回路、たとえば、命令を実行する様に適合された1つ以上のプロセッサ及び/又はプロセッサコア及び/又はFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)及び/又はASIC(特定用途向け集積回路)を含み得る。処理回路100は、メモリ102にアクセス(たとえばそこに書き込む、及び/又は、そこから読み取る)する様に構成され、たとえばキャッシュ、及び/又は、バッファメモリ、及び/又は、RAM(ランダムアクセスメモリ)、及び/又は、ROM(読み取り専用メモリ)、及び/又は、光メモリ、及び/又は、EPROM(消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ)といった、任意の種類の揮発性及び/又は不揮発性メモリを含み得る。
【0067】
この様に、コアネットワークノード15はさらに、たとえばメモリ102の内部に初期的に格納されるか、又は外部接続を介してコアネットワークノード15によってアクセス可能な外部メモリ(たとえばデータベース、ストレージアレイ、ネットワークストレージデバイス)に格納されるソフトウェア104を有する。ソフトウェア104は、処理回路98により実行可能な命令を含み得る。処理回路98は、本明細書に記載の方法及び/又はプロセスのいずれかを制御し、及び/又は、そのような方法及び/又はプロセスを、たとえばコアネットワークノード15によって実行させる様に構成され得る。プロセッサ100は、本明細書で説明するコアネットワークノード15の機能を実行するための1つ以上のプロセッサ100に対応する。メモリ102は、データ、プログラムソフトウェアコード及び/又は本明細書に記載されている他の情報を格納する様に構成される。幾つかの実施形態において、ソフトウェア104は、プロセッサ100及び/又は処理回路98によって実行されると、プロセッサ100及び/又は処理回路98に、コアネットワークノード15に関連して本明細書で説明したプロセスを実行させる命令を含み得る。例えば、コアネットワークノード15の処理回路98は、ProSe直接発見制御等、本明細書で説明される1つ又は複数のコアネットワークノード15の機能を実行する様に構成された制御ユニット32を含み得る。
【0068】
幾つかの実施形態において、コアネットワークノード15、ネットワークノード16、WD22、及びホストコンピュータ24の内部動作は、
図4に示されるとおりであり、独立して、周囲のネットワークトポロジは
図3に示す通りであり得る。
【0069】
図4において、OTT接続52は、ネットワークノード16及び/又はコアネットワークノード15を介したホストコンピュータ24と無線デバイス22との間の通信を示すために抽象的に描かれており、中間デバイス及びこれらデバイスを介したメッセージの正確なルーティングには明示的に言及していない。ネットワークインフラストラクチャは、ルーティングを決定してもよく、ルーティングは、WD22又はホストコンピュータ24を運用するサービスプロバイダ、又はその両方から隠す様に構成されてもよい。OTT接続52がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、ルーティングを動的に変更する決定をさらに行うことができる(たとえば、ネットワークの負荷分散の検討又は再構成に基づいて)。
【0070】
WD22とネットワークノード16との間の無線接続64は、本開示を通して説明される実施形態の教示に従う。1つ以上の様々な実施形態は、無線接続64が最後のセグメントを形成するOTT接続52を使用して、WD22に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の幾つかの教示は、データレート、待ち時間、及び/又は電力消費を改善し、それにより、ユーザ待ち時間の短縮、ファイルサイズの制限の緩和、応答性の向上、バッテリ寿命の延長等の利点を提供し得る。
【0071】
幾つかの実施形態において、測定手順が、データレート、遅延、及び1つ以上の実施形態が改善される他の要因を監視する目的で提供され得る。さらに、測定結果の変動に応じて、ホストコンピュータ24とWD22との間のOTT接続52を再構成するためのオプションのネットワーク機能があり得る。OTT接続52を再構成するための測定手順及び/又はネットワーク機能は、ホストコンピュータ24のソフトウェア48又はWD22のソフトウェア90、又はその両方に実装され得る。実施形態において、センサ(図示せず)は、OTT接続52が通過する通信デバイス内に、又はそれに関連して配置され、センサは、上記で例示した監視量の値を提供するか、ソフトウェア48、90が監視量を計算又は推定できる他の物理量の値を提供することにより、測定手順に参加できる。OTT接続52の再構成には、メッセージ形式、再送信設定、優先ルーティング等が含まれ、再構成はネットワークノード16に影響を与えず、ネットワークノード16にとって未知又は感知できない可能性がある。そのような手順及び機能は、当技術分野で知られ実践されている場合がある。特定の実施形態において、測定は、スループット、伝播時間、遅延等のホストコンピュータの24測定を容易にする独自のWDシグナリングを含み得る。幾つかの実施形態において、測定は、ソフトウェア48、90が、OTT接続52を使用して、伝播時間、エラー等を監視しながら、メッセージ、特に空又は"ダミー"メッセージを送信させる様に実装できる。
【0072】
この様に、幾つかの実施形態において、ホストコンピュータ24は、ユーザデータを提供する様に構成された処理回路42と、WD22への送信のためにユーザデータをセルラネットワークに転送する様に構成された通信インタフェース40とを含む。幾つかの実施形態において、セルラネットワークは、無線インタフェース62を備えたネットワークノード16も含む。幾つかの実施形態において、ネットワークノード16及び/又はネットワークノード16の処理回路68は、UE22への送信を準備/開始/維持/サポート/終了、及び/又は、UE22からの送信の受信を準備/終了/維持/サポート/終了するために本明細書に記載された機能及び/又は方法を実行する様に構成される。
【0073】
幾つかの実施形態において、ホストコンピュータ24は、処理回路42と、WD22からネットワークノード16への送信から生じるユーザデータを受信する様に構成された通信インタフェース40とを含む。幾つかの実施形態において、UE22は、ネットワークノード16への送信を準備/開始/維持/サポート/終了、及び/又は、ネットワークノード16からの送信の受信を準備/終了/維持/サポート/終了するために本明細書に記載された機能及び/又は方法を実行する様に構成される、及び/又は、その様に構成される無線インタフェース82及び/又は処理回路84を含む。
【0074】
図3及び
図4は、制御ユニット32及びインジケーションユニット34等の様々な"ユニット"をそれぞれのプロセッサ内にあるものとして示しているが、これらのユニットは、ユニットの一部が処理回路内の対応するにメモリに格納される様に実装され得ることを意図している。言い換えると、ユニットは、処理回路内のハードウェア又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせで実装され得る。
【0075】
図5は、一実施形態による、例えば
図3及び
図4の通信システム等の通信システムで実施される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図4を参照して説明したホストコンピュータ24、ネットワークノード16及びWD22を含み得る。この方法の第1ステップにおいて、ホストコンピュータ24はユーザデータを提供する(ブロックS100)。第1ステップのオプションサブステップにおいて、ホストコンピュータ24は、例えば、ホストアプリケーション50等のホストアプリケーションを実行することにより、ユーザデータを提供する(ブロックS102)。第2ステップにおいて、ホストコンピュータ24は、ユーザデータをWD22に搬送する送信を開始する(ブロックS104)。オプションの第3ステップにおいて、ネットワークノード16は、本開示を通して説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータ24が開始した送信で搬送されたユーザデータをWD22に送信する(ブロックS106)。オプションの第4ステップにおいて、WD22は、ホストコンピュータ24によって実行されるホストアプリケーション50に関連する、例えばクライアントアプリケーション92等のクライアントアプリケーションを実行する(ブロックS108)。
【0076】
図6は、一実施形態による、例えば
図3の通信システム等の通信システムで実施される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図3及び4を参照して説明したホストコンピュータ24、ネットワークノード16及びWD22を含み得る。方法の第1ステップにおいて、ホストコンピュータ24はユーザデータを提供する(ブロックS110)。オプションサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータ24は、例えば、ホストアプリケーション50等のホストアプリケーションを実行することにより、ユーザデータを提供する。第2ステップにおいて、ホストコンピュータ24は、ユーザデータをWD22に搬送する送信を開始する(ブロックS112)。本開示を通して説明される実施形態の教示に従い、送信は、ネットワークノード16を通過し得る。オプションの第3ステップにおいて、WD22は、送信で搬送されたユーザデータを受信する(ブロックS114)。
【0077】
図7は、一実施形態による、例えば
図3の通信システム等の通信システムで実施される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図3及び4を参照して説明したホストコンピュータ24、ネットワークノード16及びWD22を含み得る。方法のオプションの第1ステップにおいて、WD22はホストコンピュータ24により提供された入力データを受信する(ブロックS116)。第1ステップのオプションサブステップにおいて、WD22は、ホストコンピュータ24によって提供された受信入力データに応答してユーザデータを提供するクライアントアプリケーション92を実行する(ブロックS118)。追加的、又は、代替的に、オプションの第2ステップにおいて、WD22はユーザデータを提供する(ブロックS120)。第2ステップのオプションサブステップにおいて、WDは、例えば、クライアントアプリケーション92等のクライアントアプリケーションを実行することにより、ユーザデータを提供する(ブロックS122)。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーション92は、ユーザから受け取ったユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の方法に関係なく、WD22は、オプションの第3サブステップにおいて、ホストコンピュータ24へのユーザデータの送信を開始する(ブロックS124)。方法の第4ステップにおいて、ホストコンピュータ24は、本開示を通して説明される実施形態の教示に従って、WD22から送信されたユーザデータを受信する(ブロックS126)。
【0078】
図8は、一実施形態による、例えば
図3の通信システム等の通信システムで実施される例示的な方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図3及び4を参照して説明したホストコンピュータ24、ネットワークノード16及びWD22を含み得る。方法のオプションの第1ステップにおいて、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード16はWD22からユーザデータを受信する(ブロックS128)。オプションの第2ステップにおいて、ネットワークノード16は、受信したユーザデータのホストコンピュータ24への送信を開始する(ブロックS130)。第3ステップにおいて、ホストコンピュータ24は、ネットワークノード16により開始された送信で搬送されるユーザデータを受信する(ブロックS132)。
【0079】
図9は、本開示の幾つかの実施形態による、無線デバイス22における例示的なプロセスのフローチャートである。本明細書で説明する1つ又は複数のブロックは、1つ又は複数の処理回路84(インジケーションユニット34を含む)、プロセッサ86、無線インタフェース82及び/又は通信インタフェース60等の無線デバイス22の1つ又は複数の要素によって実行され得る。無線デバイス22は、本明細書で説明される様に、無線デバイスに関連付けられたProSe発見識別子を更新させるかどうかを判定する(ブロックS134)様に構成される。無線デバイス22は、本明細書で説明される様に、判定に基づいて、無線デバイス22に関連付けられたインジケーションの送信を引き起こす(ブロックS136)様に構成され、インジケーションは、ProSe発見識別子を更新する否かを示す。無線デバイス22は、本明細書で説明される様に、ProSe発見識別子を更新することをインジケーションが示している場合、更新されたProSe発見識別子を受信する(ブロックS138)様に構成される。
【0080】
1つ以上の実施形態によれば、インジケーションは、ProSe発見識別子を更新させる様に構成された制限付き発見タイプインジケーションである。1つ以上の実施形態によると、インジケーションは、制限付き発見を無効にするために無線デバイス22のポリシ制御の制限付き発見能力を更新する様に構成された登録要求である。
【0081】
図10は、本開示の幾つかの実施形態22による、無線デバイス22における別の例示的なプロセスのフローチャートである。本明細書で説明する1つ又は複数のブロックは、1つ又は複数の処理回路84(インジケーションユニット34を含む)、プロセッサ86、無線インタフェース82及び/又は通信インタフェース60等の無線デバイス22の1つ又は複数の要素によって実行され得る。無線デバイス22は、本明細書で説明される様に、無線デバイス22に関連付けられたProSe発見識別子を更新する否かを判定する(ブロックS140)様に構成される。無線デバイス22は、本明細書で説明される様に、判定に基づいて、無線デバイス22に関連付けられたインジケーションを送信する(ブロックS142)様に構成され、インジケーションは、ProSe発見識別子を更新する否かを示す。無線デバイス22は、本明細書で説明される様に、ProSe発見識別子を更新することをインジケーションが示している場合、更新されたProSe発見識別子を受信する(ブロックS144)様に構成される。
【0082】
1つ以上の実施形態によれば、インジケーションは、ProSe発見識別子を更新させる様に構成された制限付き発見タイプインジケーションである。1つ以上の実施形態によると、インジケーションは、制限付き発見を無効にするために無線デバイス22に関連付けられた制限付き発見能力を更新することを要求する登録要求である。1つ以上の実施形態によると、ProSe発見識別子はタイマに関連付けられ、処理回路84は、タイマの期間満了に基づき、別の更新されたProSe発見識別子を受信する様に構成される。
【0083】
1つ以上の実施形態によると、無線デバイス22に関連付けられたProSe発見識別子を更新する否かを判定することは、現在のProSe発見識別子が無効であると判定することを含む。1つ以上の実施形態によると、インジケーションは、無線デバイス22のProSe能力の変更を示し、かつ、ProSe発見識別子を更新しないことを示す。1つ以上の実施形態によると、インジケーションは、無線デバイスに関連付けられたPrоSe発見識別子を更新しないことを示すNASメッセージに含まれる。
【0084】
図11は、本開示の幾つかの実施形態による、コアネットワークノード15における例示的なプロセスのフローチャートである。本明細書で説明する1つ又は複数のブロックは、1つ又は複数の処理回路98(制御ユニット32を含む)、プロセッサ100、及び/又は通信インタフェース96等のコアネットワークノード15の1つ又は複数の要素によって実行され得る。コアネットワークノード15は、無線デバイス22に関連付けられたインジケーションを受信する様に構成され(ブロックS146)、このインジケーションは、本明細書で説明される様に、無線デバイス22に関連付けられたProSe発見識別子を更新する否かを示す。コアネットワークノード15は、本明細書で説明される様に、少なくとも受信したインジケーションに基づいて、ProSe発見識別子を更新することと、更新に失敗することと、の内の1つを行う(ブロックS148)様に構成される。コアネットワークノード15は、本明細書で説明される様に、ProSe発見識別子が更新される場合に、ProSe発見識別子の送信を引き起こす(ブロックS150)様に構成される。
【0085】
1つ以上の実施形態によれば、インジケーションは、ProSe発見識別子を更新させる様に構成された制限付き発見タイプインジケーションである。1つ以上の実施形態によると、インジケーションは、制限付き発見を無効にするために無線デバイス22のポリシ制御の制限付き発見能力を更新する様に構成された登録要求である。
【0086】
図12は、本開示の幾つかの実施形態15による、コアネットワークノードにおける別の例示的なプロセスのフローチャートである。本明細書で説明する1つ又は複数のブロックは、1つ又は複数の処理回路98(制御ユニット32を含む)、プロセッサ100、及び/又は通信インタフェース96等のコアネットワークノード15の1つ又は複数の要素によって実行され得る。コアネットワークノード15は、制御プレーンシグナリングを介して、無線デバイス22に関連付けられたインジケーションを受信する様に構成され(ブロックS152)、このインジケーションは、本明細書で説明される様に、無線デバイス22に関連付けられたProSe発見識別子を更新する否かを示す。コアネットワークノード15は、本明細書で説明される様に、少なくとも受信したインジケーションに基づいて、ProSe発見識別子を更新することと、更新を控えることとのうちの1つを行う(ブロックS154)様に構成される。コアネットワークノード15は、本明細書で説明される様に、ProSe発見識別子が更新される場合に、更新されたProSe発見識別子を送信する(ブロックS156)様に構成される。
【0087】
1つ以上の実施形態によれば、インジケーションは、ProSe発見識別子を更新させる様に構成された制限付き発見タイプインジケーションである。1つ以上の実施形態によると、インジケーションは、制限付き発見を無効にするために無線デバイス22に関連付けられた制限付き発見能力を更新することを要求する登録要求である。1つ以上の実施形態によると、ProSe発見識別子はタイマに関連付けられ、処理回路98は、タイマの期間満了に基づき、ProSe発見識別子を更新する様に構成される。
【0088】
1つ以上の実施形態によると、処理回路98は、ProSe発見識別子が無効化されることに基づいて、ProSe発見識別子を更新する様に構成される。1つ以上の実施形態によると、インジケーションは、無線デバイス22のProSe能力の変更を示し、ProSe発見識別子の更新を控えることは、無線デバイス22のProSe能力の変更に基づく。1つ以上の実施形態によると、インジケーションは、無線デバイスに関連付けられたPrоSe発見識別子を更新しないことを示すNASメッセージに含まれる。
【0089】
ProSe直接発見制御のための構成を一般的に説明したが、これらの構成、機能、及びプロセスの詳細は以下の様に提供され、これらはコアネットワークノード15、無線デバイス22及び/又はホストコンピュータ24によって実装され得る。
【0090】
幾つかの実施形態は、ProSe直接発見制御を提供する。以下に説明する1つ又は複数のコアネットワークノード15の機能は、処理回路98、プロセッサ100、制御ユニット、通信インタフェース96等のうちの1つ又は複数によって実行され得る。1つ又は複数の実施形態において、コアネットワークノード15は、1つ又は複数のインタフェースを介して相互に通信するPCF、AMF等の1つ又は複数の論理ノード及び/又は機能を提供し得る。したがって、本明細書におけるPCF及びAMFへの言及は、コアネットワークノード15であるか、又はコアネットワークノード15の一部であると理解される。
【0091】
以下に説明する1つ又は複数の無線デバイス22の機能は、処理回路84、プロセッサ86、インジケーションユニット34、無線インタフェース82等のうちの1つ又は複数によって実行され得る。
【0092】
PCFはデフォルトでPDUIDを更新し続ける(オプション1)
1つ以上の実施形態において、無線デバイス22が制限付きProSe直接発見を実行したいかどうかを示すために、新しいインジケーション情報が無線デバイス22によって送信される。一例において、インジケーション又はインジケーション情報は、制限付き発見インジケーションである。このインジケーションは、以下の方法で無線デバイス22の登録要求に含められ得る(ただしこれに限定されない)。
-インジケーションは、新しい5GSモビリティ管理(5GMM)機能(制限付き発見能力等)によって表され得る。
-インジケーションは、無線デバイス22のポリシコンテナ内で提供され得る。例えば、
〇無線デバイス22のポリシパートタイプの新しい値(3GPP(登録商標) TS24.501の付録D6.2等の3GPP(登録商標)規格で定義される)が、PDUIDプロビジョニング又は制限付きProSe発見のために定義され得る:又は
〇新しいオプションの情報要素(IE)、たとえば、PDUID又は制限付き発見インジケーションが、ペイロードコンテナエントリで提供され得る(3GPP(登録商標) TS24.501の9.11.3.39項等の3GPP(登録商標)規格で定義される)。
-あるいは、インジケーションは、登録メッセージの新しいフィールドに含められ得る。
【0093】
無線デバイス22が制限付きProSe直接発見を実行することを望む、又は、決定する場合、無線デバイス22は、PCFがそのPDUIDを維持することを必要とし、よって、PCFは、制限付き発見インジケーションを伴う無線デバイス登録要求をネットワークに送信し得る。そうしない場合、インジケーションは含められない、或いは、無効にされ得る。
【0094】
1つ又は複数の実施形態において、前提条件は、無線デバイス22がPCFによって提供されるPDUIDを有する場合に、制限付きProSe直接発見を実行することが許可されることであり得る。PDUIDは、タイマに関連付けられてもよく、タイマが満了するとき、又はタイマが満了する前に、PCFは、その無線デバイス22に対して新しいPDUIDを自動的に生成し、その新しいPDUIDを無線デバイス22に提供し得る。
【0095】
ポリシ制御機能(PCF)は、無線デバイス22が制限付き発見能力を使用してインジケーションを送信する場合、PCFに通知する様にアプリケーション管理機能(AMF)に命令するために、新しいポリシ制御リクエストトリガ(PCRT)をプロビジョニングする。1つ以上の実施形態において、無線デバイス22は、無線デバイスポリシコンテナにそのインジケーションを含めることができ、その場合、新しいPCRTは必要とされない可能性がある。
【0096】
無線デバイス22が制限付きProSe直接発見をこれ以上実行したくなく、PCFによるPDUIDの更新を停止することを望む場合、次のプロセスが発生し得る。
【0097】
1.無線デバイス22は、無線デバイス登録要求をAMFに送信し得る。要求において、無線デバイス22は、その要求がその能力又はプロトコルパラメータを更新するために使用されることを示す。無線デバイス22は、制限付き発見指示を無効にするか、要求内でインジケーションを提供しない。
【0098】
2.AMFが登録要求を受信すると、AMFは、PCFからAMFへの新たなPCRT"制限付き発見能力の変更の要求通知"に基づいて、又は、無線デバイスのポリシコンテナの受信に基づいて、PCFのNpcf_UEPolicyControl_Updateサービスを呼び出す。AMFは、無線デバイス22にSUPI(例えば、加入秘密識別子)を提供し、無線デバイス22が変更する情報は、その制限付き発見能力又は無線デバイスポリシコンテナである。
【0099】
3.PCFがAMFからNpcf_UEPolicyControl_Updateサービスコール(例えば、メッセージング又はシグナリング)を受信すると、PCFは、無線デバイス22が制限付き発見をもはや実行することを望んでいないことを知り、その後、PCFは無線デバイス22のPDUIDの維持を停止する。
【0100】
1つ又は複数の実施形態において、無線デバイス22が制限付きProSe直接発見を再度実行することを望んでいる、又は、実行することを決定し、無線デバイス22がPCFから新しいPDUIDを取得する必要がある場合、次のプロセスが発生し得る。
【0101】
1.無線デバイス22は、無線デバイス登録要求をAMFに送信する。要求において、無線デバイス22は、その要求がその能力又はプロトコルパラメータを更新するために使用されることを示す。無線デバイス22は、制限付き発見インジケーションを有効にするか、要求内でインジケーションを提供する。
【0102】
2.AMFが登録要求を受信すると、AMFは、PCFからAMFへの新たなPCRT"制限付き発見能力の変更の要求通知"に基づいて、又は、無線デバイスのポリシコンテナの受信に基づいて、PCFのNpcf_UEPolicyControl_Updateサービスを呼び出す/開始する。AMFは、無線デバイス22にSUPIを提供し、無線デバイス22がその制限付き発見能力又は無線デバイスポリシコンテナを変更するという情報を提供する。
【0103】
3.PCFがAMFからNpcf_UEPolicyControl_Updateサービスコールを受信すると、PCFは、無線デバイス22が制限付き発見を再度実行したいことを認識又は判断し、その後、PCFは無線デバイス22のPDUIDの維持を開始する。PCFは、タイマが期限切れになるときにPDUIDを更新し続ける。
【0104】
PCFがデフォルトではPDUIDを更新しない
このオプションにおいて、PCFはデフォルトではPDUIDを更新せず(例えば、更新を控える)、無線デバイス22が制限付きProSe直接発見を実行したい場合、無線デバイス22はPCFから新しいPDUIDを取得する必要があり、次のようなプロセスが発生し得る。
【0105】
1.無線デバイス22は、無線デバイス登録要求をAMFに送信する。要求において、無線デバイス22は、その要求がその能力又はプロトコルパラメータを更新するために使用されることを示す。無線デバイス22は、メッセージ内のPDUIDのPSI(例えば、3GPP(登録商標) TS23.503の6.1.2.2.2項等の3GPP(登録商標)規格で定義されるポリシセクション識別子)のリストを含む無線デバイスポリシコンテナを提供する。1つ又は複数の実施形態において、PCFがPDUIDに別個のPSIを割り当てることが要求され得る。
【0106】
あるいは、無線デバイス22は、オプション1の様に、無線デバイスポリシコンテナ内で制限付き発見インジケーションを提供できる。
【0107】
2.AMFが登録要求を受信すると、AMFはPSI又は無線デバイスポリシコンテナを見つけ、無線デバイス22がPCFからの幾つかのパラメータを更新したいことを知る。次に、AMFは、PCFのNpcf_UEPolicyControl_Updateサービスを呼び出す。AMFは、無線デバイス22のSUPIと、PSI又は無線デバイスポリシコンテナと、を提供する。
【0108】
3.PCFがAMFからNpcf_UEPolicyControl_Updateサービスコールを受信すると、PCFはPDUIDのPSI又は無線デバイスポリシコンテナ内のインジケーションを取得し、次いでPCFはPDUID及び関連するタイマを生成し、それらを無線デバイス22に提供する。
【0109】
例
例A1. 無線デバイス22(WD22)と通信する様に構成されたコアネットワークノード15であって、コアネットワークノード15は、
無線デバイス22に関連付けられたインジケーションであって、無線デバイス22に関連付けられたProSe発見識別子を更新する否かを示すインジケーションを受信することと、
受信したインジケーションに少なくとも基づき、ProSe発見識別子を更新することと、更新に失敗することと、の内の1つを行うことと、
ProSe発見識別子が更新される場合、更新されたProSe発見識別子を送信することと、
を行う様に構成される、及び/又は、行う様に構成された無線インタフェース及び/又は処理回路98を含む、コアネットワークノード15。
【0110】
例A2. 例A1に記載に記載のコアネットワークノード15であって、インジケーションは、PrоSe発見識別子を更新させる様に構成された発見タイプインジケーションである、コアネットワークノード15。
【0111】
例A3. 例A1に記載のコアネットワークノード15であって、インジケーションは、制限付き発見を無効にするために無線デバイス22のポリシ制御の制限付き発見能力を更新する様に構成された登録要求である、コアネットワークノード15。
【0112】
例B1. コアネットワークノード15で実行される方法であって、
無線デバイス22に関連付けられたインジケーションであって、無線デバイス22に関連付けられたProSe発見識別子を更新する否かを示すインジケーションを受信することと、
受信したインジケーションに少なくとも基づき、ProSe発見識別子を更新することと、更新に失敗することと、の内の1つを行うことと、
ProSe発見識別子が更新される場合、ProSe発見識別子の送信を生じさせることと、
を含む方法。
【0113】
例B2. 例B1に記載の方法であって、インジケーションは、PrоSe発見識別子を更新させる様に構成された発見タイプインジケーションである、方法。
【0114】
例B3. 例B1に記載の方法であって、インジケーションは、制限付き発見を無効にするために無線デバイス22のポリシ制御の制限付き発見能力を更新する様に構成された登録要求である、方法。
【0115】
例C1. ネットワークノード16と通信する様に構成された無線デバイス22(WD22)であって、
無線デバイス22に関連付けられたProSe発見識別子を更新させるかを判定することと、
判定に基づいて、無線デバイス22に関連付けられたインジケーションであって、ProSe発見識別子を更新するか否かを示すインジケーションの送信を生じさせることと、
インジケーションがProSe発見識別子を更新することを示している場合、更新されたProSe発見識別子を受信することと、
を行う様に構成されている、及び/又は、行う様に構成された無線インタフェース82及び/処理回路84を備えている、WD22。
【0116】
例C2. 例C1に記載のWD22であって、インジケーションは、PrоSe発見識別子を更新させる様に構成された発見タイプインジケーションである、WD22。
【0117】
例C3 例C1に記載のWD22であって、インジケーションは、制限付き発見を無効にするために無線デバイス22のポリシ制御の制限付き発見能力を更新する様に構成された登録要求である、WD22。
【0118】
例D1. 無線デバイス22(WD22)で実行される方法であって、
無線デバイス22に関連付けられたProSe発見識別子を更新させるかを判定することと、
判定に基づいて、無線デバイス22に関連付けられたインジケーションであって、ProSe発見識別子を更新する否かを示すインジケーションの送信を生じさせることと、
インジケーションがProSe発見識別子を更新することを示している場合、更新されたProSe発見識別子を受信することと、
を含む方法。
【0119】
例D2. 例D1に記載の方法であって、インジケーションは、PrоSe発見識別子を更新させる様に構成された発見タイプインジケーションである、方法。
【0120】
例D3. 例D1に記載の方法であって、インジケーションは、制限付き発見を無効にするために無線デバイス22のポリシ制御の制限付き発見能力を更新する様に構成された登録要求である、方法。
【0121】
当業者には理解される様に、本明細書に記載の概念は、方法、データ処理システム、コンピュータプログラム製品及び/又は実行可能なコンピュータプログラムを含むコンピュータ格納媒体として具現化することができる。したがって、本明細書で説明される概念は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態、又は、本明細書で一般に"回路"又は"モジュール"として参照しているソフトウェア及びハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の形を取り得る。本明細書に記載の任意のプロセス、ステップ、アクション、及び/又は機能は、ソフトウェア及び/又はファームウェア及び/又はハードウェアに実装され得る対応するモジュールによって実行され、及び/又は関連付けられ得る。さらに、本開示は、コンピュータによって実行され得る、媒体内に具現化されたコンピュータプログラムコードを有する有形のコンピュータ使用可能記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形をとることができる。ハードディスク、CD-ROM、電子記憶デバイス、光記憶デバイス、又は、磁気記憶デバイスを含む任意の適切な有形のコンピュータ可読記憶媒体を利用することができる。
【0122】
幾つかの実施形態は、方法、システム及びコンピュータプログラム製品のフローチャート図及び/又はブロック図を参照して本明細書で説明される。フローチャート図及び/又はブロック図の各ブロック、ならびにフローチャート図及び/又はブロック図内のブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実施できることが理解されよう。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ(それによって専用コンピュータを作成する)、専用コンピュータ、又は、他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供されて、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサを介して命令を実行することで、フローチャート及び/又はブロック図に特定された機能/動作を実施するための手段を作成する。
【0123】
これらのコンピュータプログラム命令は、また、コンピュータ可読メモリ又は可読媒体に格納され、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置に特定の方法で機能する様に指示することができ、コンピュータ可読メモリに格納された命令は、フローチャート及び/又はブロック図において特定された機能/動作を実施する命令手段を含む製造品を作り出す。
【0124】
また、コンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置にロードされて、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置上で実行される一連の動作ステップによって、コンピュータ上で実行される命令が実行され、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置が実行する命令は、フローチャート及び/又はブロック図で特定された機能/動作を実施するためのステップを提供する。
【0125】
ブロックに示されている機能/動作は、動作説明図に示されている順序とは異なる順序で行われてもよいことを理解されたい。例えば、関連する機能/動作に応じて、連続して示されている2つのブロックが実際には実質的に同時に実行されてもよく、あるいはブロックが逆の順序で実行されてもよい。図の幾つかは、通信の主方向を示すために通信経路上に矢印を含むが、通信は、描かれた矢印と反対方向に起こり得ることを理解されたい。
本明細書に記載の概念の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java(登録商標)又はC++等のオブジェクト指向プログラミング言語で書くことができる。しかしながら、本開示の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、"C"プログラミング言語等の従来の手続き型プログラミング言語で書かれてもよい。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上、部分的にユーザのコンピュータ上、単独のソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上、そして部分的にリモートコンピュータ上で、又は全体的にリモートコンピュータ上で実行することができる。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(WAN)を介してユーザのコンピュータに接続することができ、又は(例えば、インターネットサービスプロバイダの使用によるインターネットを介して)接続することができる。
【0126】
上記の説明及び図面に関連して、多くの異なる実施形態が本明細書に開示されている。これらの実施形態のあらゆる組み合わせ及び部分的な組み合わせを文字通りに説明及び例示することは、過度に反復的で分かりにくくなることが理解されよう。したがって、すべての実施形態は任意の方法及び/又は組み合わせで組み合わせることができ、図面を含む本明細書は、本明細書に記載の実施形態のすべての組み合わせ及びサブコンビネーションならびに方法及びプロセスの完全な書面による説明を構成すると解釈され、そしてそれらを作成し使用することの可能性があり、そのような組み合わせ又はサブコンビネーションに対する主張を裏付けるものとする。
【0127】
上記説明で使用した略語は以下のものを含む。
AMF アクセス及びモビリティ管理機能
CN コアネットワーク
DNN データネットワークネーム
GPSI 汎用公衆加入識別子
NEF ネットワーク公開機能
PCF ポリシ制御機能
PDU プロトコルデータユニット
S-NSSAI 単一ネットワークスライス選択支援情報
SSC セッション及びサービス継続性
SUPI 加入パラメータ識別子
UDM 統合データ管理
UDR 統合データリポジトリ
【0128】
本明細書に記載の実施形態は、本明細書の上記に特に示され記載されたものに限定されないことが当業者によって理解されるであろう。さらに、そうでないことが上記で言及されていない限り、添付の図面のすべてが一定の縮尺ではないことに留意されたい。添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、上記の教示に照らして様々な修正形態及び変形形態が可能である。
【国際調査報告】