(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-21
(54)【発明の名称】スクロール圧縮機及び空調システム
(51)【国際特許分類】
F04C 29/02 20060101AFI20240313BHJP
F04C 18/02 20060101ALI20240313BHJP
【FI】
F04C29/02 351B
F04C18/02 311Y
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558867
(86)(22)【出願日】2022-03-09
(85)【翻訳文提出日】2023-09-25
(86)【国際出願番号】 CN2022079953
(87)【国際公開番号】W WO2023142232
(87)【国際公開日】2023-08-03
(31)【優先権主張番号】202210101544.1
(32)【優先日】2022-01-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519186428
【氏名又は名称】广▲東▼美的▲環▼境科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG MIDEA ENVIRONMENTAL TECHNOLOGIES CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.2 Building, 2th Keyuan Road, Shunde High Tech Zone, Ronggui Street Office, Shunde District, Foshan, Guangdong 528311 CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】索 文平
(72)【発明者】
【氏名】何 ▲勝▼林
【テーマコード(参考)】
3H039
3H129
【Fターム(参考)】
3H039AA03
3H039AA12
3H039BB11
3H039CC20
3H039CC29
3H039CC33
3H129AA02
3H129AA14
3H129AA32
3H129AB03
3H129BB05
3H129BB42
3H129BB44
3H129CC25
3H129CC45
(57)【要約】
本出願はスクロール圧縮機及び空調システムを提供する。スクロール圧縮機(100)はケーシング(11)と、圧縮機構部(12)と、メインフレーム(14)と、モータ(13)と、クランクシャフト(16)と、メインバランスウエイト(15)と、排気管(20)とを含み、ケーシング(11)の径方向において、排気管(20)のケーシング(11)への入り込み深さをWとし、メインバランスウエイト(15)の外円とケーシング(11)の内壁との間の距離をLとすると、0.47≦W/L≦0.93であることで、圧縮機構部(12)で発生した高圧油気混合物は、一部がメインバランスウエイト(15)のサイクロン分離とケーシング(11)の機械分離を経て排出され、他の一部がステータ(132)とロータ(131)の隙間などの軸方向通路に入り、モータ(13)を冷却しながら油気分離を達成した後に再び排出され、これにより、油循環率が低下する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシングと、圧縮機構部と、メインフレームと、モータと、クランクシャフトと、メインバランスウエイトと、排気管とを含むスクロール圧縮機であって、前記メインフレームは前記圧縮機構部と前記モータとの間に位置し、前記メインバランスウエイトは前記クランクシャフトに套設され、前記メインバランスウエイトは前記モータと前記メインフレームとの間に位置し、そのうち、前記排気管の一端は前記ケーシングを穿通して前記メインバランスウエイトの外周壁に向かって延び、前記排気管の前記ケーシング内に入り込む一端は前記メインフレームと前記モータとの間に位置し、前記ケーシングの径方向において、前記排気管の前記ケーシングへの入り込み深さをWとし、前記メインバランスウエイトの外周壁と前記ケーシングの内壁との間の距離をLとすると、0.47≦W/L≦0.93であることを特徴とするスクロール圧縮機。
【請求項2】
前記モータは、ロータとステータとを含み、前記クランクシャフトは前記ロータを貫通して前記圧縮機構部に繋がり、前記ステータは前記ケーシングに取り付けられ、前記ステータは前記ケーシングの中に取り付けられた鉄心を含み、前記クランクシャフトの軸方向において、前記メインフレームの下端面と前記鉄心の上端面との間の距離をHとし、前記排気管の中心軸と前記鉄心の上端面との間の距離をhとすると、0.17≦h/H≦0.62であることを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
【請求項3】
前記排気管の前記クランクシャフトに近い区間はテーパ管区間であり、前記テーパ管区間の前記クランクシャフトに近い一端の内径がその他端の内径よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載のスクロール圧縮機。
【請求項4】
前記テーパ管区間の前記クランクシャフトに近い一端の横断面積をS
iとし、前記テーパ管区間の前記クランクシャフトから遠い一端の横断面積をS
oとすると、0.50≦S
i/S
o≦1.00であることを特徴とする請求項3に記載のスクロール圧縮機。
【請求項5】
前記排気管は前記ケーシングを穿通して設置された直管区間を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のスクロール圧縮機。
【請求項6】
前記直管区間には、前記排気管の前記ケーシング内への挿入深さをストッパ位置決めするための位置決め構造が設けられており、前記位置決め構造は、前記直管区間の外周面に位置していることを特徴とする請求項5に記載のスクロール圧縮機。
【請求項7】
前記位置決め構造は、前記直管区間に設けられたリブリングであるか、又は、前記位置決め構造は、前記直管区間の外周面に設けられた複数の位置決め凸部を含むことを特徴とする請求項6に記載のスクロール圧縮機。
【請求項8】
前記位置決め構造は、前記直管区間に設けられたリングベースであり、前記リングベースは、前記ケーシングの外表面に溶接にて繋がっていることを特徴とする請求項6に記載のスクロール圧縮機。
【請求項9】
前記リングベースの前記ケーシングに近い端面は、前記ケーシングの外表面に適合する円弧面を呈していることを特徴とする請求項8に記載のスクロール圧縮機。
【請求項10】
前記ケーシングの外表面には、プレス溶接平面が設けられ、前記リングベースの前記ケーシングに近い一端面は、前記プレス溶接平面に適合する平面を呈していることを特徴とする請求項8に記載のスクロール圧縮機。
【請求項11】
前記位置決め構造は前記直管区間と一体成形されているか、又は、前記位置決め構造は前記直管区間に溶接されていることを特徴とする請求項6に記載のスクロール圧縮機。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機を含む空調システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2022年01月27日に中国国家知的財産局に提出された、出願番号が202210101544.1で、発明の名称が「スクロール圧縮機及び空調システム」である中国特許出願の優先権を主張し、その全内容が引用により本願に組み込まれている。
【0002】
本出願は圧縮機の技術分野に関し、具体的には、スクロール圧縮機及び空調システムに関する。
【背景技術】
【0003】
ここでの記述は、本出願に関連する背景情報を提供するもののみであり、必ずしも従来技術を構成するものではない。スクロール圧縮機の運転時に、吸気管から入った冷媒と油の混合物は、固定スクロールと可動スクロールの組合せにより形成された圧縮室で圧縮されて高圧の油気混合物となる。現在、スクロール圧縮機の排気管は、いずれもメインフレームとステータの間のケーシングに設置されているため、上記の高圧油気混合物の一部が有効的な油気分離を経ずに圧縮機から排出される。上記の高圧油気混合物の他の部分はメインフレームとステータの間の空洞に入った後、ケーシング壁面と二次分離を有効的に行わずに圧縮機から排出され、圧縮機の総排気中の油循環率が比較的に高くなり、空調システムの効率が低下する一方、圧縮機及び空調システムの信頼性に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例の目的は、従来技術のスクロール圧縮機における高圧油気混合物の油気分離の効果が悪く、油の循環率が高く、圧縮機及び空調システムの信頼性に影響を与え、空調システムの効率を低下させるという問題点を解決するスクロール圧縮機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願の実施例が採用する技術案は以下である。
第1の方面は、ケーシングと、圧縮機構部と、メインフレームと、モータと、クランクシャフトと、メインバランスウエイトと、排気管とを備えたスクロール圧縮機であって、前記メインフレームは前記圧縮機構部と前記モータとの間に位置し、前記メインバランスウエイトは前記クランクシャフトに套設され、前記メインバランスウエイトは前記モータと前記メインフレームとの間に位置し、前記排気管の一端は前記ケーシングを穿通して前記メインバランスウエイトの外周壁に向かって延び、前記排気管の前記ケーシング内に入り込む一端は前記メインフレームと前記モータとの間に位置し、前記ケーシングの径方向において、前記排気管の前記ケーシングへの入り込み深さをWとし、前記メインバランスウエイトの外周壁と前記ケーシングの内壁との間の距離をLとすると、0.47≦W/L≦0.93である、スクロール圧縮機を提供する。
【0006】
1つの選択可能な実施例において、前記モータは、ロータとステータとを含み、前記クランクシャフトは前記ロータを貫通して前記圧縮機構部に繋がり、前記ステータは前記ケーシングに取り付けられ、前記ステータは前記ケーシングの中に取り付けられた鉄心を含み、前記クランクシャフトの軸方向において、前記メインフレームの下端面と前記鉄心の上端面との間の距離をHとし、前記排気管の中心軸と前記鉄心の上端面との間の距離をhとすると、0.17≦h/H≦0.62である。
【0007】
1つの選択可能な実施例において、前記排気管の前記クランクシャフトに近い区間はテーパ管区間であり、前記テーパ管区間の前記クランクシャフトに近い一端の内径がその他端の内径よりも小さい。
【0008】
1つの選択可能な実施例において、前記テーパ管区間の前記クランクシャフトに近い一端の横断面積をSiとし、前記テーパ管区間の前記クランクシャフトから遠い一端の横断面積をSoとすると、0.50≦Si/So≦1.00である。
【0009】
1つの選択可能な実施例において、前記排気管は前記ケーシングを穿通して設置された直管区間を含む。
【0010】
1つの選択可能な実施例において、前記直管区間には、前記排気管の前記ケーシング内への挿入深さをストッパ位置決めするための位置決め構造が設けられており、前記位置決め構造は、前記直管区間の外周面に位置している。
【0011】
1つの選択可能な実施例において、前記位置決め構造は、前記直管区間に設けられたリブリングであるか、又は、前記位置決め構造は、前記直管区間の外周面に設けられた若干の位置決め凸部を含む。
【0012】
1つの選択可能な実施例において、前記位置決め構造は、前記直管区間上に設けられたリングベースであり、前記リングベースは、前記ケーシングの外表面に溶接にて繋がっている。
【0013】
1つの選択可能な実施例において、前記リングベースの前記ケーシングに近い端面は、前記ケーシングの外表面に適合する円弧面を呈している。
【0014】
1つの選択可能な実施例において、前記ケーシングの外表面には、プレス溶接平面が設けられ、前記リングベースの前記ケーシングに近い一端面は、前記プレス溶接平面に適合する平面を呈している。
【0015】
1つの選択可能な実施例において、前記位置決め構造は前記直管区間と一体成形されているか、又は、前記位置決め構造は前記直管区間に溶接されている。
【0016】
第2方面は、上記のいずれか1つの実施例に記載のスクロール圧縮機を含む空調システムを提供する。
【発明の効果】
【0017】
本出願の実施例が提供するスクロール圧縮機の有益な効果は以下の通りである。本出願の実施例のスクロール圧縮機は、排気管のケーシングへの入り込み深さをメインバランスウエイトの外円壁からケーシングの内壁までの距離の0.47~0.93に設定することにより、圧縮機構部から排出される高圧油気混合物の一部はメインバランスウエイトの回動によるサイクロン分離とケーシングの機械分離を経た後、排気管に入って排出され、他の一部はステータとロータの隙間等の軸方向通路に入り、モータを冷却しながら油気分離を実現し、その後再び排気管を介して排出されることにより、排気管に入ったガスをより十分に油気分離して油循環率を低下させ、このスクロール圧縮機の信頼性を高め、このスクロール圧縮機を用いた空調システムの信頼性と効率を高める。
【0018】
本出願の実施例が提供する空調システムの有益な効果は以下の通りである。本出願の実施例の空調システムは、上記の実施例のスクロール圧縮機を使用したものであり、上記のスクロール圧縮機の技術的効果を有するため、ここでは割愛する。
【0019】
本出願の実施例における技術案をより明確に説明するために、以下、実施例または例示的な技術の記述に使用される必要な図面を簡単に説明し、以下の図面は、本願のいくつかの実施例にすぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わずにこれらの図面に基づいて他の関連図面を得ることも明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本願の実施例1が提供するスクロール圧縮機の断面構造を示す概略図である。
【
図2】
図1における排気管の構造を示す概略図である。
【
図3】
図2における排気管の断面構造を示す概略図である。
【
図4】本願の実施例2が提供する排気管の構造を示す概略図である。
【
図5】本願の実施例3が提供するスクロール圧縮機の断面構造を示す概略図である。
【
図6】
図5における排気管の構造を示す概略図である。
【
図7】
図5における排気管の断面構造を示す概略図である。
【
図8】本願の実施例4が提供する排気管の構造を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本出願の目的、技術案及び利点をより明確にし、理解しやすくするために、以下では、図面及び実施例とともに、本出願をさらに詳細に説明する。ここに記載された具体的な実施例は、本出願を解釈するためにのみ使用され、本出願を限定するために使用されないことを理解されたい。
【0022】
なお、要素が別の要素に「固定されている」または「設置されている」と呼ばれる場合、当該要素は直接または間接的に別の要素に固定されているまたは設置されていることが可能である。ある要素が別の要素に「接続されている」と呼ばれる場合、当該要素は直接的に別の要素に接続されてもよく、間接的に別の要素に接続されてもよい。
【0023】
本出願の記載では、「複数」とは、別段の明確で具体的な限定がない限り、2つまたは2つ以上を意味する。「若干」とは、別段の明確で具体的な限定がない限り、1つまたは1つ以上を意味する。「中心」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」等の用語が示す方位または位置関係は、図面に基づいて示される方位または位置関係であり、本出願の記述を容易にして記述を簡単化するためだけのものであり、言及された装置または要素が特定の方位を有し、特定の方位で構成され、操作されなければならないことを示すまたは暗示するものでもなく、したがって、本出願を限定するものとして理解されてはならない。
【0024】
なお、本願の説明においては、特に明示的な規定及び限定がない限り、用語「取り付け」、「繋がる」、「接続」は一般的に理解されるべきであり、例えば、固定的な接続、取り外し可能な接続、又は一体的な接続であってもよく、機械的な接続であってもよく、電気的な接続であってもよく、直接、または中間媒体を介して間接的な接続であってもよく、2つの要素の内部の連通または2つの要素の相互作用であってもよい。当業者であれば、本出願における上記用語の具体的な意味は、具体的な状況に応じて理解することができる。
【0025】
本出願の明細書に記載された「一実施例」、「いくつかの実施例」、または「実施例」を参照することとは、本出願の1つまたは複数の実施例に、その実施例に関連して記載された特定の特徴、構造、または特点が含まれることを意味する。したがって、本明細書中の異なる箇所に現れる「一実施例において」、「いくつかの実施例において」、「他のいくつかの実施例において」、「別のいくつかの実施例において」などの文言は、必ずしもすべてが同じ実施例を参照するのではなく、他の方式で特に強調されない限り、「1つまたは複数の実施例であるが、すべての実施例ではない」ことを意味する。また、1つまたは複数の実施例では、特定の特徴、構造、または特性を任意の適切な方式で組み合わせることができる。
【0026】
図1を参照して、ここでは、本出願に係るスクロール圧縮機100について説明する。前記スクロール圧縮機100は、ケーシング11と、圧縮機構部12と、メインフレーム14と、モータ13と、クランクシャフト16と、メインバランスウエイト15と、排気管20とを含み、圧縮機構部12と、メインフレーム14と、モータ13と、クランクシャフト16と、メインバランスウエイト15とは、いずれもケーシング11の中に取付けられ、ケーシング11によって圧縮機構部12と、メインフレーム14と、モータ13と、クランクシャフト16と、メインバランスウエイト15とを保護する。排気管20はケーシング11に取付けられ、ケーシング11によって排気管20が支持され、ケーシング11の中の圧縮された高圧ガスを排出して使用するようにする。
【0027】
圧縮機構部12はガスを圧縮して高圧ガスを生成するためのものである。圧縮機構部12は、メインフレーム14の上方に位置しており、メインフレーム14を介して圧縮機構部12を支持している。モータ13は、圧縮機構部12を運転駆動するための駆動力を供給するためのものである。モータ13は、メインフレーム14の下方に設けられている。クランクシャフト16は、モータ13を通って圧縮機構部12に接続されており、モータ13がクランクシャフト16を回転駆動して圧縮機構部12を運転させる。
【0028】
メインバランスウエイト15は、クランクシャフト16に取り付けられ、且つモータ13とメインフレーム14との間に位置し、クランクシャフト16を介してメインバランスウエイト15を回転させて圧縮機構部12の穏やかな運転を保証するとともに、メインバランスウエイト15はサイクロンを発生させて圧縮機構部12から排出される一部の高圧油気混合物を油気分離することができる。
【0029】
モータ13は、ロータ131とステータ132とを含み、ステータ132はケーシング11の中に取り付けられ、ケーシング11によってステータ132を支持し、ロータ131はステータ132の中に取付けられてステータ132を介してロータ131を回転駆動する。クランクシャフト16はロータ131に繋がり、クランクシャフト16はロータ131を貫通して圧縮機構部12に繋がることで、ステータ132がロータ131を回転駆動すると、クランクシャフト16を回動させ、更に圧縮機構部12が運転駆動される。
【0030】
排気管20の一端は、ケーシング11の中に入り込み、排気管20は、メインフレーム14とステータ132との間に位置している。ケーシング11におけるモータ13とメインフレーム14との間には大きな空間があり、この位置に排気管20を配置することで、排気管20の取り付けが容易になり、排気管20をケーシング11の中に挿入する深さを深くすることができる。
【0031】
ケーシング11の径方向において、排気管20のケーシング11への入り込み深さをWとし、メインバランスウエイト15の外円とケーシング11の内壁との間の距離をLとすると、0.47≦W/L≦0.93である。即ち、排気管20のケーシング11の径方向に沿ったケーシング11内への入り込み深さをWとし、メインバランスウエイト15の外円壁とケーシング11の内壁との間の距離をLとすると、W/Lの範囲は0.47~0.93であり、例えば、W/Lの値は0.47、0.50、0.53、0.55、0.57、0.6、0.63、0.65、0.67、0.70、0.73、0.75、0.77、0.80、0.83、0.85、0.87、0.90、0.93等とすることができる。
【0032】
また、W/Lの範囲を0.47~0.93と設定することにより、圧縮機構部12から排出される高圧油気混合物について、一部の高圧油気混合物がメインフレーム14とステータ132との間で、メインバランスウエイト15の回動によって連動され、サイクロンを発生させて油気分離を行うとともに、この一部の高圧油気混合物がケーシング11の内壁に衝突してケーシング11に案内されて流れて機械的に分離され、分離されたガスが排気管20を介して排出されるようにすることができる。例えば、メインフレーム14とステータ132との間に存在する油気混合物は、まず、メインバランスウエイト15の高速回転により一次分離され、メインバランスウエイト15から遠ざかるほど油滴が大きく、その占有割合が高くなり、次にケーシング11の内壁面に近接した油気混合物が再びケーシング11に衝突して二次分離されるが、ケーシング11が円形であるため、ケーシング11が油気混合物を案内して遠心回転させることにより、一定の油気分離作用を発揮し、最終的に分離されたガスは排気管20から排出される。他の一部の高圧油気混合気は、モータ13のステータ132とロータ131との隙間等の軸方向通路に入り込んでモータ13を冷却するとともに、流れる時に油気分離し、分離されたガスが排気管20を介して排出されることにより、圧縮機構部12から排出される高圧油気混合ガス中の油をより多く分離することができ、排気管20を介して排出される高圧ガス中の油含有率を低下させて油循環率を低下させ、このスクロール圧縮機100の信頼性を向上させ、スクロール圧縮機100を用いた空調システムの信頼性及び効率を向上させることができる。
【0033】
本出願が提供するスクロール圧縮機100は従来技術と比べて、本出願の実施例のスクロール圧縮機100により、排気管20のケーシング11への入り込み深さをメインバランスウエイト15の外円壁からケーシング11の内壁までの距離の0.47~0.93に設定することにより、圧縮機構部12から排出される高圧油気混合物の一部はメインバランスウエイト15の回動によるサイクロン分離とケーシング11の機械分離を経た後、排気管20に入って排出され、他の一部はステータ132とロータ131の隙間等の軸方向通路に入り、モータ13を冷却しながら油気分離を実現し、その後再び排気管20を介して排出されることにより、排気管20に入ったガスをより十分に油気分離して油循環率を低下させ、このスクロール圧縮機100の信頼性を高め、このスクロール圧縮機100を用いた空調システムの信頼性と効率を高める。
【0034】
一実施例において、ステータ132は、鉄心1321を含み、鉄心1321は、ケーシング11の中に取り付けられ、ケーシング11を介して鉄心1321を支持する。クランクシャフト16の軸方向において、メインフレーム14の下端面と鉄心1321の上端面との間の距離をHとし、排気管20の中心軸201と鉄心1321の上端面との間の距離をhとすると、0.17≦h/H≦0.62である。即ち、クランクシャフト16の軸方向におけるメインフレーム14の下端面と鉄心1321の上端面との間の距離をHとし、クランクシャフト16の軸方向における排気管20の中心軸201と鉄心1321の上端面との間の距離をhとし、即ち、高さ方向において、メインフレーム14の下端面と鉄心1321の上端面との間の距離をHとし、排気管20の中心軸201と鉄心1321の上端面との間の距離をhとすると、h/Hの範囲は0.17~0.62であり、例えば、h/Hの値は0.17、0.20、0.22、0.25、0.27、0.3、0.32、0.35、0.37、0.40、0.42、0.45、0.47、0.50、0.52、0.55、0.57、0.60、0.62等とすることができる。
【0035】
h/Hの範囲を0.17~0.62と設定することにより、圧縮機構部12から排出される高圧油気混合物を、より多くをメインフレーム14とステータ132との間で油気分離を十分に行うことができ、分離されていない油が排気管20に直接的に入ることを効果的に阻止することができる。
【0036】
なお、W/Lの範囲を0.47~0.93と設定し、h/Hの範囲を0.17~0.62と設定することにより、圧縮機構部12から排出される高圧油気混合ガスの大部分をメインフレーム14とステータ132との間で十分に油気分離し、高圧油気混合気の他の一部は、モータ13のステータ132とロータ131との隙間等の軸方向通路に入り込んでモータ13を冷却するとともに、流れる時に油気を十分に分離し、分離後のガスが排気管20を介して排出されることにより、圧縮機構部12から排出される高圧油気混合ガス中のより多くの油を分離することができ、排気管20を介して排出される高圧ガス中の油含有率を低下させて油循環率を低下させる。
【0037】
一実施例では、
図1を参照して、ステータ132の外周面には縁切断部1322が設けられており、分離された潤滑油が縁切断部1322とケーシング11との間の通路を通ってケーシング11の底部に流れるようにする。
【0038】
一実施例では、
図1を参照して、ケーシング11には、ガスを吸い込むように圧縮機構部12に接続され、圧縮機構部12による圧縮を容易にするための吸気管19が設けられている。
【0039】
一実施例では、圧縮機構部12は、メインフレーム14に対向する固定スクロール121と、固定スクロール121と協働してガスを圧縮する圧縮室を形成する可動スクロール122とを含む。可動スクロール122は、クランクシャフト16に繋がり、クランクシャフト16を介して可動スクロール122を回動させ、固定スクロールディスク121と協働してガスを圧縮するようにする。
【0040】
一実施例では、固定スクロール121には、圧縮された高圧油気混合物が排気弁1211からケーシング11の中に排出されるように排気弁1211が取り付けられている。
【0041】
一実施例では、排気弁1211は、固定スクロール121のメインフレーム14から離れる一端に位置し、即ち、排気弁1211は、固定スクロール121の頂端に位置することにより、高圧の油気混合物をケーシング11の頂部に向けて排出することができ、高圧の油気混合物が、先にケーシング11の頂部に衝突して油気分離し、高圧油気混合物のケーシング11での流路を増加させることができ、高圧の油気混合物が流動中に油気分離し、油気分離の効果を高める。
【0042】
一実施例では、スクロール圧縮機100は、さらに、可動スクロール122とメインフレーム14とを接続するオルダムリング18を含み、即ち、可動スクロール122がオルダムリング18を介してメインフレーム14に支持され、可動スクロール122とメインフレーム14との間の摩擦を低減し、可動スクロール122の摩耗を低減して、可動スクロール122を保護する。また、オルダムリング18は、固定スクロール121に対する可動スクロール122の回動を効果的に低減又は回避することができ、圧縮効率を向上させる。
【0043】
一実施例では、スクロール圧縮機100はサブフレーム17をさらに含み、サブフレーム17はケーシング11の中に取付けられ、サブフレーム17はモータ13のメインフレーム14から離れる一側に位置し、即ち、サブフレーム17はモータ13の下方に位置し、クランクシャフト16の下端がサブフレーム17を貫通し、サブフレーム17によってクランクシャフト16が位置決め支持され、クランクシャフト16の回転を案内し、クランクシャフト16の回転振動を低減する。
【0044】
一実施例では、ケーシング11の底部に潤滑油溜まり111が形成され、潤滑油溜まり111にクランクシャフト16の下端が入り込み、クランクシャフト16の中には、潤滑油をポンプで輸送するようにポンプ油路161が設けられている。
【0045】
一実施例では、排気管20は、ケーシング11から突出した一端が排気外管31に接続され、外部機器との接続が容易であり、使い勝手がよい。
【0046】
一実施例では、
図1、
図2及び
図3を参照して、排気管20は、ケーシング11に繋がった直管区間21を含む。直管区間21は、ケーシング11との繋がりを容易にし、ケーシング11との溶接接続を容易にするように設けられている。
【0047】
一実施例では、排気管20全体がいずれも直管であるので、加工製作が容易であり、コストを低減することができる。
【0048】
一実施例では、直管区間21には、位置決め構造23が設けられており、位置決め構造23は、直管区間21の外側面に位置している。直管区間21をケーシング11の中に挿入する際に、位置決め構造23は、ストッパ位置決めする機能を発揮でき、即ち、位置決め構造23は、ケーシング11の外表面に係止させて排気管20のケーシング11内への挿入深さを位置決めし、排気管20の組み付けを容易にすることができる。
【0049】
一実施例において、位置決め構造23はリングベース231であってもよく、リングベース231は直管区間21に設けられ、排気管20がケーシング11の中に挿入されたときにリングベース231はケーシング11の外表面に当接されて排気管20の挿入深さを位置決めする。リングベース231をケーシング11の外表面に溶接して繋げることにより、排気管20をケーシング11に固定して繋げることができ、組立接続を容易にすることができる。
【0050】
一実施例では、ケーシング11の外表面にはプレス溶接平面112が設けられ、リングベース231のケーシング11に近い端面2311は平面を呈し、組立時に、リングベース231のケーシング11に近い端面はケーシング11のプレス溶接平面112に当接して、プレス溶接平面112によりよく密着し、ケーシング11との溶接が容易になる。
【0051】
なお、ケーシング11の外表面が円弧面である場合には、リングベース231のケーシング11に近い端面は円弧面を呈し、当該円弧面はケーシングの外表面に適合し、組立時に、リングベース231のケーシング11に近い端面がケーシング11の外表面によりよく密着し、ケーシング11との溶接が容易になる。
【0052】
一実施例では、位置決め構造23と直管区間21とが一体成形され、加工製作が容易であり、位置決め構造23と直管区間21との良好な接合強度が保証される。位置決め構造23がリングベース231である場合、リングベース231と直管区間21とは一体成形されている。
【0053】
なお、直管区間21に位置決め構造23を溶接してもよい。位置決め構造23がリングベース231である場合、リングベース231と直管区間21とを別々に製造してから、リングベース231を直管区間21に溶接する。
【0054】
一実施例において、
図1及び
図4を参照して、位置決め構造23はリブリング232であってもよく、リブリング232は直管区間21に設けられ、リブリング232により、排気管20のケーシング11の中への挿入深さを位置決めする。リブリング232の構造を用いることにより、小型で低コストである。なお、位置決め構造23は、直管区間21の外周面に設けられた若干の位置決め凸部であってもよく、この位置決め凸部により排気管20のケーシング11の中への挿入深さを位置決めしてもよい。
【0055】
一実施例では、位置決め構造23がリブリング232である場合には、リブリング232を直管区間21と一体成形することができ、加工製作を容易にすることができる。もちろん、位置決め構造23がリブリング232である場合には、リブリング232と直管区間21とを別々に製造してから、リブリング232を直管区間21に溶接する。
【0056】
一実施例において、位置決め構造23が若干の位置決め凸部である場合には、若干の位置決め凸部を直管区間21と一体成形することができ、即ち、直管区間21を製造する際に、直管区間21の外周面に若干の位置決め凸部を形成することができる。もちろん、位置決め構造23が若干の位置決め凸部である場合には、直管区間21の外周面に位置決め凸部を直接溶接して形成してもよい。
【0057】
図5を参照して、
図5は本実施例が提供するスクロール圧縮機100の断面構造を示す概略図である。
図6は本実施例における排気管20の構造を示す概略図である。
図7は本実施例における排気管20の断面構造を示す概略図である。本実施例の構成は、
図1に基づいて変更されたものであり、本実施例のスクロール圧縮機100と
図1に示すスクロール圧縮機100との違いは、以下のとおりである。
【0058】
排気管20のクランクシャフト16に近い区間はテーパ管区間22である。即ち、排気管20はテーパ管区間22を有しており、テーパ管区間22は、この排気管20のクランクシャフト16に近い区間である。テーパ管区間22のクランクシャフト16に近い一端の内径は、このテーパ管区間22の他端の内径よりも小さい。テーパ管区間22を設置し、ガス量が同じ場合には、排気管20内への一部の進入を阻止することができ、より多くの油気混合物をメインバランスウエイト15とケーシング11とで油気分離することができ、油気分離の効果を高めることができる。
【0059】
一実施例において、テーパ管区間22のクランクシャフト16に近い一端の断面積をSiとし、テーパ管区間22のクランクシャフト16から遠い一端の断面積をSoとすると、Si/Soの範囲は0.50≦Si/So≦1.00である。即ち、テーパ管区間22のクランクシャフト16に近い一端の管口面積をSiとし、テーパ管区間22のクランクシャフト16から遠い一端の管口面積をSoとすると、Si/Soの範囲は0.50~1.00であり、例えば、Si/Soの値は、0.52、0.55、0.57、0.60、0.62、0.65、0.67、0.70、0.72、0.75、0.77、0.80、0.82、0.85、0.87、0.90、0.92、0.95、0.97、1.00などである。
【0060】
Si/Soの範囲は0.50~1.00であり、即ち排気管20の良好な排気量を保証することができ、圧縮機構部12で発生した高圧ガスを良好に排気することができ、排気抵抗を小さくすることができ、さらに、より多くの油気混合物をメインバランスウエイト15及びケーシング11で油気分離することができ、油気分離の効果を高めることができる。
【0061】
一実施例では、
図5、
図6及び
図7を参照し、排気管20は直管区間21をさらに含み、直管区間21はケーシング11に繋がり、テーパ管区間22のクランクシャフト16から離れる一端は直管区間21に繋がり、即ち、排気管20は、テーパ管区間22と直管区間21とを含み、テーパ管区間22は直管区間21のクランクシャフト16に近い一端に位置し、テーパ管区間22は直管区間21に繋がる。直管区間21は、ケーシング11との繋がりを容易にし、ケーシング11との溶接接続を容易にするように設けられている。
【0062】
一実施例では、直管区間21には、位置決め構造23が設けられており、位置決め構造23は、直管区間21の外側面に位置している。直管区間21をケーシング11の中に挿入する際に、位置決め構造23は、ストッパ位置決めする機能を発揮でき、即ち、位置決め構造23は、ケーシング11の外表面に係止して排気管20のケーシング11内への挿入深さを位置決めし、排気管20の組み付けを容易にすることができる。
【0063】
一実施例において、位置決め構造23はリングベース231であってもよく、リングベース231は直管区間21に設けられ、排気管20がケーシング11内に挿入されたときに、リングベース231はケーシング11の外表面に当接して排気管20の挿入深さを位置決めする。リングベース231をケーシング11の外表面に溶接して繋げることにより、排気管20をケーシング11に固定して繋げることができ、組立接続を容易にすることができる。
【0064】
一実施例では、ケーシング11の外表面にプレス溶接平面112が設けられ、リングベース231のケーシング11に近い端面2311は平面を呈し、組立時に、リングベース231のケーシング11に近い端面はケーシング11のプレス溶接平面112に当接し、プレス溶接平面112によりよく密着し、ケーシング11との溶接が容易になる。
【0065】
なお、ケーシング11の外表面が円弧面である場合には、リングベース231のケーシング11に近い端面は円弧面を呈し、当該円弧面はケーシングの外表面に適合し、組立時に、リングベース231のケーシング11に近い端面がケーシング11の外表面によりよく密着し、ケーシング11との溶接が容易になる。
【0066】
一実施例では、位置決め構造23と直管区間21とが一体成形され、加工製作が容易であり、位置決め構造23と直管区間21との良好な接合強度が保証される。位置決め構造23がリングベース231である場合、リングベース231と直管区間21とは一体成形されている。
【0067】
なお、直管区間21に位置決め構造23を溶接してもよい。位置決め構造23がリングベース231である場合、リングベース231と直管区間21とを別々に製造してから、リングベース231を直管区間21に溶接する。
【0068】
一実施例において、
図5及び
図8を参照して、位置決め構造23はリブリング232であってもよく、リブリング232は直管区間21に設けられ、リブリング232により、排気管20のケーシング11内への挿入深さを位置決めする。なお、位置決め構造23は、直管区間21の外周面に設けられた若干の位置決め凸部であってもよく、この位置決め凸部により排気管20のケーシング11内への挿入深さを位置決めしてもよい。
【0069】
一実施例では、位置決め構造23がリブリング232である場合には、リブリング232を直管区間21と一体成形することができる。もちろん、位置決め構造23がリブリング232である場合には、リブリング232と直管区間21とを別々に製造してから、リブリング232を直管区間21に溶接する。
【0070】
一実施例において、位置決め構造23が若干の位置決め凸部233である場合には、若干の位置決め凸部233を直管区間21と一体成形することができ、即ち、直管区間21を製造する際に、直管区間21の外周面に若干の位置決め凸部233を形成することができる。もちろん、位置決め構造23が若干の位置決め凸部233である場合には、直管区間21の外周面に位置決め凸部233を直接溶接して形成してもよい。
【0071】
本出願が提出するスクロール圧縮機100の圧縮機構部12から排出される油気混合物は、十分に油気分離できるので、当該スクロール圧縮機100の排気中の油含有量を低くし、油循環率を効果的に低減し、このスクロール圧縮機100の信頼性を保証することができる。当該スクロール圧縮機100は、空調機器や空気圧縮機器等の機器に適用することができる。
【0072】
本出願の実施例は、上記のいずれか1つの実施例に記載のスクロール圧縮機100を含む空調システムを提供する。本出願の実施例の空調システムは、上記の実施例のスクロール圧縮機100を使用したものであり、上記のスクロール圧縮機100の技術的効果を有するため、ここでは割愛する。
【0073】
以上は、本出願の任意の実施例に過ぎず、本出願を限定するものではない。当業者にとって、本出願には様々な変更や変化が可能である。本出願の精神及び原則において行われたいずれかの補正、均等置換、改良等も本出願の請求の範囲内に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0074】
100-スクロール圧縮機、11-ケーシング、111-潤滑油溜まり、112-プレス溶接平面、12-圧縮機構部、121-固定スクロール、1211-排気弁、122-可動スクロール、13-モータ、131-ロータ、132-ステータ、1321-鉄心、1322-縁切断部、14-メインフレーム、15-メインバランスウエイト、16-クランクシャフト、161-ポンプ油路、17-サブフレーム、18-オルダムリング、19-吸気管、20-排気管、201-中心軸、21-直管区間、22-テーパ管区間、23-位置決め構造、231-リングベース、232-リブリング、233-位置決め凸部、31-排気外管
【国際調査報告】