(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-21
(54)【発明の名称】床洗浄機のセルフクリーニングのための制御装置及び床洗浄機
(51)【国際特許分類】
A47L 11/40 20060101AFI20240313BHJP
【FI】
A47L11/40
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560217
(86)(22)【出願日】2022-01-17
(85)【翻訳文提出日】2023-09-28
(86)【国際出願番号】 CN2022072408
(87)【国際公開番号】W WO2022213701
(87)【国際公開日】2022-10-13
(31)【優先権主張番号】202110369427.9
(32)【優先日】2021-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514236854
【氏名又は名称】江蘇美的清潔電器股▲ふん▼有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】黄文進
(57)【要約】
床洗浄機のセルフクリーニングのための制御装置と床洗浄機であって、床洗浄機のセルフクリーニングのための制御装置は起動部と感知部1021とを含み、起動部は床洗浄機のベース部101内に設置され、感知部1021は床洗浄機の本体部102内に設置され、起動部は、操作されたときに感知信号を発信するためのものであり、感知部1021は、感知信号を受信し、感知信号が所定条件を満たす場合に、本体部102にセルフクリーニング動作を実行させるようにトリガするためのものである。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
床洗浄機のセルフクリーニングのための制御装置であって、前記制御装置は起動部と感知部とを含み、前記起動部は床洗浄機のベース部内に設置され、前記感知部は前記床洗浄機の本体部内に設置され、
前記起動部は、操作されたときに感知信号を発信するためのものであり、
前記感知部は、前記感知信号を受信し、前記感知信号が所定条件を満たす場合に、前記本体部にセルフクリーニング動作を実行させるようにトリガするためのものである、ことを特徴とする床洗浄機のセルフクリーニングのための制御装置。
【請求項2】
前記起動部は、起動器と踏込部材とを備え、前記起動器は前記踏込部材の第1側に設置され、前記踏込部材の第2側は前記ベース部の外側まで延在し、
前記第2側から前記踏込部材を操作することにより、前記踏込部材の前記第1側が第1方向へ移動するよう制御されて、前記起動器を前記感知部に近づけることができる、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記感知部は、受信した前記感知信号の強度が所定閾値に達したときに、前記本体部にセルフクリーニング動作を実行させるようにトリガする、ことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記踏込部材の第1側の第1面に前記起動器が設置され、前記踏込部材の第1側の第2面には前記ベース部に固定された伸縮部材が接続され、
前記踏込部材は、前記伸縮部材の引張によって、前記踏込部材の前記第1側が第2方向へ移動するよう制御されて、前記起動器を前記感知部から遠ざけている、ことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記起動部は、所定距離の範囲内で物体を検出した場合に前記感知信号を発信するためのものである、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項6】
本体部と、前記本体部を載置するためのベース部とを備える床洗浄機であって、請求項1~5のいずれか一項に記載の床洗浄機のセルフクリーニングのための制御装置をさらに含む、ことを特徴とする床洗浄機。
【請求項7】
前記本体部は、清水を貯留するための清水タンクと、清水パイプと、ウォータポンプと、ロールブラシとを含み、前記ウォータポンプは前記清水パイプに設置され、前記清水パイプの一端に前記清水タンクが接続され、前記清水パイプの他端の出水方向は前記ロールブラシに向いており、
前記本体部がセルフクリーニング動作を実行する場合、前記ウォータポンプが起動され、前記ウォータポンプにより前記清水タンク内の清水が前記清水パイプを介して前記ロールブラシへ案内され、前記ロールブラシが清水の作用で洗浄される、ことを特徴とする請求項6に記載の床洗浄機。
【請求項8】
前記本体部は、吸水ファンと、汚水パイプと、汚水を貯留するための汚水タンクとをさらに含み、前記汚水パイプの一端の吸水方向が前記ロールブラシに向いており、前記汚水パイプの他端が前記汚水タンクに接続され、
前記本体部がセルフクリーニング動作を実行する場合、前記吸水ファンが起動され、前記ロールブラシをクリーニングして発生した汚水は、前記吸水ファンの吸引作用により前記汚水パイプを介して前記汚水タンクに回収される、ことを特徴とする請求項7に記載の床洗浄機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、出願番号202110369427.9、出願日2021年4月6日の中国特許出願に基づいて出願され、当該中国特許出願の優先権が主張されており、当該中国特許出願の全内容がここで引用することにより本出願に組み込まれている。
【0002】
本開示は、スマートホームの分野に関し、具体的に、床洗浄機のセルフクリーニングのための制御装置及び床洗浄機に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、既存の床洗浄機は、床面を洗浄した後、水回路部分に汚れが残り、ある程度の時間が経つと汚れが臭くなり、ユーザに不快な体験を与えているが、配管の臭気を防ぐため、床洗浄機にセルフ洗浄機能が追加され、配管とロールブラシとを自動で水洗できる。関連する技術案において、床洗浄機はハンドルにセルフクリーニングボタンがあり、ユーザがボタンを押してセルフクリーニングモードがオンになると、システムは配管とロールブラシとを水洗し、セルフクリーニングを行う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、床洗浄機が壁の隅を背にして置かれている場合、手動操作が非常に不便になる。そして、ユーザが清水タンクに水を入れた後、手が濡れている場合、ユーザが手でセルフクリーニングボタンを押すと、水がセルフクリーニングボタンに沿って床洗浄機の内部に流れ、床洗浄機の他の機能に影響を与え、使用に影響を与える可能性がある。これにより、どのように床洗浄機のセルフクリーニングの操作を更に便利で迅速にするかについては、現在まだ有効な解決方案がない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
既存の技術的問題を解決するために、本発明の実施例は、床洗浄機のセルフクリーニングのための制御装置及び床洗浄機を提供する。
【0006】
上述の目的を達成するために、本開示の実施例の技術案は、以下のように実現される。
【0007】
本開示の実施例では、床洗浄機のセルフクリーニングのための制御装置が提供され、前記制御装置は起動部と感知部とを含み、前記起動部は床洗浄機のベース部内に設置され、前記感知部は前記床洗浄機の本体部内に設置され、前記起動部は、操作されたときに感知信号を発信するためのものであり、前記感知部は、前記感知信号を受信し、前記感知信号が所定条件を満たす場合に、前記本体部にセルフクリーニング動作を実行させるようにトリガするためのものである。
【0008】
本開示の1つの選択できる実施例では、前記起動部は、起動器と踏込部材とを備え、前記起動器は前記踏込部材の第1側に設置され、前記踏込部材の第2側は前記ベース部の外側まで延在し、前記第2側から前記踏込部材を操作することにより、前記踏込部材の前記第1側が第1方向へ移動するよう制御されて、前記起動器を前記感知部に近づけることができる。
【0009】
本開示の1つの選択できる実施例では、前記感知部は、受信した前記感知信号の強度が所定閾値に達したときに、前記本体部にセルフクリーニング動作を実行させるようにトリガする。
【0010】
本開示の1つの選択できる実施例では、前記踏込部材の第1側の第1面に前記起動器が設置され、前記踏込部材の第1側の第2面には前記ベース部に固定された伸縮部材が接続され、前記踏込部材は、前記伸縮部材の引張によって、前記踏込部材の前記第1側が第2方向へ移動するよう制御されて、前記起動器を前記感知部から遠ざけている。
【0011】
本開示の1つの選択できる実施例では、前記起動部は、所定距離の範囲内で物体を検出した場合に前記感知信号を発信するためのものである。
【0012】
本開示の実施例では、床洗浄機が提供され、前記床洗浄機は本体部と前記本体部を載置するためのベース部とを備え、前記床洗浄機は上記した前記装置のうちのいずれか1つの床洗浄機のセルフクリーニングための制御装置をさらに含む。
【0013】
本開示の1つの選択できる実施例では、前記本体部は、清水を貯留するための清水タンクと、清水パイプと、ウォータポンプと、ロールブラシとを含み、前記ウォータポンプは前記清水パイプに設置され、前記清水パイプの一端に前記清水タンクが接続され、前記清水パイプの他端の出水方向は前記ロールブラシに向いており、前記本体部がセルフクリーニング動作を実行する場合、前記ウォータポンプが起動され、前記ウォータポンプにより前記清水タンク内の清水が前記清水パイプを介して前記ロールブラシへ案内され、前記ロールブラシが清水の作用で洗浄される。
【0014】
本開示の1つの選択できる実施例では、前記本体部は、吸水ファンと、汚水パイプと、汚水を貯留するための汚水タンクとをさらに含み、前記汚水パイプの一端の吸水方向が前記ロールブラシに向いており、前記汚水パイプの他端が前記汚水タンクに接続され、前記本体部がセルフクリーニング動作を実行する場合、前記吸水ファンが起動され、前記ロールブラシをクリーニングして発生した汚水は、前記吸水ファンの吸引作用により前記汚水パイプを介して前記汚水タンクに回収される。
【0015】
本開示の実施例で提供した床洗浄機のセルフクリーニングのための制御装置と床洗浄機において、前記制御装置は起動部と感知部とを含み、前記起動部は床洗浄機のベース部に設置され、前記感知部は前記床洗浄機の本体部に設置され、前記起動部は、操作されたときに感知信号を発信するためのものであり、前記感知部は、前記感知信号を受信し、前記感知信号が所定条件を満たす場合に、前記本体部にセルフクリーニング動作を実行させるようにトリガするためのものである。本開示の実施例の技術案を採用すれば、操作された際に起動部が感知信号を発信することにより、感知部が感知信号を受信し、感知信号が所定条件を満たす場合に、床洗浄機にセルフクリーニング動作を実行させるようにトリガする。その操作はより便利であり、ユーザ体験がより良好である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本出願の実施例または従来技術の技術案をより明確に説明するために、以下、実施例または従来技術の記述に必要な図面を簡単に説明し、以下の図面は、本出願の実施例にすぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わずに、提供された図面に基づいて他の図面を得ることも明らかである。
【0017】
【
図1】本開示の実施例により提供される床洗浄機のセルフクリーニングのための制御装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本開示の実施例の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下に本開示の実施例における図面に基づいて本開示の具体的な技術案を更に詳しく説明する。以下の実施例は、本開示を説明するために使用されるが、本開示の範囲を限定するためには使用されない。
【0019】
以下では、発明を実施するための形態により、図面に基づいて、本開示を更に詳しく説明する。
【0020】
本開示の実施例では、床洗浄機のセルフクリーニングのための制御装置が提供される。
図1は本開示の実施例により提供される床洗浄機のセルフクリーニングのための制御装置の概略図である。
図1に示すように、前記床洗浄機のセルフクリーニングのための制御装置は起動部と感知部1021とを含み、前記起動部は、床洗浄機のベース部101内に設置され、操作されたときに感知信号を発信するためのものであり、前記感知部1021は、床洗浄機の本体部102内に設置され、前記感知信号を受信し、前記感知信号が所定条件を満たす場合に、前記本体部102にセルフクリーニング動作を実行させるようにトリガする。
【0021】
ここで、前記床洗浄機とは、手押し式床洗浄機、電動式床洗浄機等、日常生活で使用可能ないずれかの種類の床洗浄機であり、本実施例では、床洗浄機の種類を限定しない。
【0022】
前記起動部は前記床洗浄機のベース部101内に設置されてもよく、前記感知部1021は前記床洗浄機の本体部102内に設置されてもよい。床洗浄機のベース部101は、床洗浄機の本体部102を載置するためのものであり、本体部102を直立に保持して支持するためのものである。本体部102には、床洗浄機の主要な素子が含まれていてもよい。
【0023】
いくつかの選択できる実施例では、前記起動部は感知信号を継続的に発信し、ユーザの足部が前記起動部に対して動作を行うと、前記起動部の位置および/または信号強度を変化させ、前記感知部1021は信号強度が変化した感知信号を受信する。感知信号の強度が所定閾値に達した場合、前記感知部1021が所定条件を満たす感知信号を受信したことを意味し、さらに、前記感知信号に基づいて前記本体部102にセルフクリーニング動作の実行を開始させるようにトリガする。別のいくつかの選択できる実施例では、ユーザの足部が前記起動部に対して動作を行うと、前記起動部は感知信号を発信し、前記感知部1021が前記感知信号を受信する。したがって、前記感知部1021が前記感知信号を受信した場合、所定条件を満たす感知信号を受信したことを意味し、さらに、前記感知信号に基づいて前記本体部102にセルフクリーニング動作の実行を開始させるようにトリガする。
【0024】
前記起動部の位置の変更は、感知部1021が受信した信号強度の変化に対応し、例示的に、ユーザの足部が起動部に対して動作していないときに、前記起動部が前記感知部1021から最も離れており、それに応じて、前記感知部1021が受信した信号強度が最も小さい。ユーザの足部が起動部に対して動作を行うと、前記起動部と前記感知部1021との間の距離は最小になるまで徐々に減少し、前記起動部と前記感知部1021との間の距離が最小になると、前記感知部1021によって受信された信号強度が最大になる。
【0025】
本実施例では、いくつかの選択できる実施例において、前記感知信号は、物質の特定の物理的特性によって発生する感知信号であってもよい。例示的に、前記起動部は、磁石などの磁性材料を含み、磁石は磁場を有し、磁石間の距離が異なれば対応する磁場強度は異なるため、前記感知信号は磁石の磁場によって発生させることができ、それに応じて、前記感知部が受信するのは、磁石の磁場によって発生された磁場強度(または磁気誘導強度)である。別のいくつかの選択できる実施例では、前記感知信号は、電子素子によって発信される電気信号、および/または、光学素子によって発信される光信号などであってもよい。
【0026】
いくつかの選択できる実施例では、前記起動部は、起動器1011と踏込部材1012とを備え、起動器1011は前記踏込部材1012の第1側に設置され、前記踏込部材1012の第2側は前記ベース部101の外側まで延在し、前記第2側から前記踏込部材1012を操作することにより、前記踏込部材1012の前記第1側が第1方向へ移動するよう制御して、前記起動器1011を前記感知部1021に近づけることができる。
【0027】
選択的に、前記感知部1021は、受信した前記感知信号の強度が所定閾値に達したときに、前記本体部にセルフクリーニング動作を実行させるようにトリガする。
【0028】
ここで、前記所定閾値は、異なる使用場面(例えば、異なる起動素子)に応じて、ユーザが現在の場面に適した数値を予め設定してもよいし、または、床洗浄機設備の出荷の際に事前に相応の数値を設定し、使用場面が変化した場合に、再設定してもよい。
【0029】
本実施例では、踏込部材1012は、踏込板または踏込レバーに相当し、一端(すなわち第2側)がベース部101の外側にあり、他端(すなわち第1側)がベース部101の外側内にあり、テコの原理に基づいて、ユーザが第2側から前記踏込部材1012に力を加える(すなわち、足で踏込板を踏み込む)と、踏込部材1012の第1側に位置する起動器1011は、踏込部材1012の第2側が第2方向に移動するのに伴って第1方向に移動する。例えば、
図1を参照すると、第1方向は下方に向いており、第2方向は上方に向いている。例えば、起動器1011が磁性材料である場合、起動器1011と本体部102の感知部1021との距離が小さくなるにつれて、前記感知部1021によって検出される磁界強度が大きくなり、本体部102に位置する感知部1021によって受信された磁界強度が設定した数値より大きくなると、前記本体部102にセルフクリーニング動作の実行を開始させるようにトリガすることで、洗浄機のロールブラシ及び配管を清潔に保つことができ、ロールブラシの汚れ、細菌の繁殖、異臭の発生等を防止することができる。従って、例えば、床洗浄機が壁の隅にある場合に、設置場所の制約によりユーザがセルフクリーニングモードをオンにできないことや、ユーザの手が濡れている場合にセルフクリーニングボタンを押すことが不便である等の、操作上の不便さをユーザが気にする必要がなくなり、ユーザの両手が解放され、ユーザの操作の利便性が向上される。
【0030】
いくつかの選択できる実施例では、前記踏込部材1012の第1側の第1面に起動器1011が設置され、ベース部101に固定された伸縮部材1014が前記踏込部材1012の第1側の第2面に接続される。前記踏込部材1012は、伸縮部材1014の引張によって、前記踏込部材1012の前記第1側が第2方向へ移動するよう制御されて、前記起動器1011を前記感知部1021から遠ざけている。
【0031】
本実施例では、前記起動器1011は、電気センサ、磁気センサ、光センサ、または、他のセンサであってもよく、ここでは限定されない。前記踏込部材1012は、1つの踏込レバーまたは踏込板であってもよく、踏込動作を実現するために支持部1013で支持することが必要であり、支持部1013はベース部101内に固定され、テコの支点に相当する。支持部1013が前記踏込部材1012を支持する位置は踏込部材1012の第2側に近いか、または、前記踏込部材1012の中間位置であり、これにより、前記踏込部材1012の前記第1側が第1方向に向かって移動する変位が、前記踏込部材1012の前記第2側の第2方向への変位以下となることで、ユーザが足で踏む動作の幅が小さくても、起動器1011をより広い範囲に移動させることができる。前記起動器1011は、踏込部材1012の第1側の直上(すなわち、踏込部材1012の第1面)に位置し、前記踏込部材1012の第1側の下方(すなわち、踏込部材1012の第2面)に伸縮部材1012がさらに設置されており、一例として、伸縮部材1012は、ばねなどの伸縮可能な素子であることができ、ユーザの足部が前記踏込部材の前記第2側に対する動作を解除したときに、伸縮部材1012の引張により、起動器1011が前記感知部1021から遠ざかり、起動器101を初期位置に移動させることができる。
【0032】
本開示の1つの選択できる実施例では、前記起動部は、所定距離の範囲内で物体を検出した場合に、前記感知信号を発信するためのものである。
【0033】
本実施例では、前記起動部はベース部101の縁部に設置されてもよく、前記起動部のセンシング部材がベース部101の外部にあり、検知方向が前記ベース部101の外部に向いている。例示的に、前記起動部は光電式センサを含み、ベース部101の外部に光電式センサのセンシング部材があり、ユーザが前記光電式センサから一定の距離まで近づくと、光電式センサが所定距離の範囲内に物体が存在することを検出して、前記感知信号を発信し、感知部1021は、感知信号を受信した後、本体部102にセルフクリーニング動作を実行させるようにトリガする。
【0034】
本実施例において、前記感知部1021は、信号を受信するまたは信号を検出する機能と、実行する機能とを有し、例示的には、信号を受信するまたは信号を検出する機能は、センサまたはセンシングチップによって実現でき、実行機能は、コントローラまたは制御チップによって実現できる。通常、本体部102内には、床洗浄機を制御するための主制御基板が含まれ、前記コントローラまたは制御チップは、感知部1021において個別に設置されたコントローラまたは制御チップであってもよいし、床洗浄機の主制御基板によって実現してもよい。
【0035】
本実施例では、起動器1011が第1方向に向かって移動した後、起動器1011と感知部1021との間は接触または非接触の関係にあってもよい。
【0036】
本開示の実施例の技術案を採用すれば、起動部に対する足部の動作によって、感知部が起動部によって発信された所定条件を満たす感知信号を受信し、セルフクリーニング動作を実行させるように床洗浄機を起動する。その操作はより便利であり、ユーザ体験がより良好である。
【0037】
上述した実施例に基づいて、本開示の実施例では、床洗浄機が更に提供され、前記床洗浄機は本体部と前記本体部を載置するためのベース部とを備え、前記床洗浄機は上記装置のうちのいずれか1つの床洗浄機のセルフクリーニングのための制御装置をさらに含む。
【0038】
例示的に、前記本体部は、清水を貯留するための清水タンクと、清水パイプと、ウォータポンプと、ロールブラシとを含み、前記ウォータポンプは前記清水パイプに設置される。前記清水パイプの一端に前記清水タンクが接続され、前記清水パイプの他端の出水方向は前記ロールブラシに向いており、前記本体部がセルフクリーニング動作を実行する場合、前記ウォータポンプが起動され、前記ウォータポンプにより前記清水タンク内の清水が前記清水パイプを介して前記ロールブラシへ案内され、前記ロールブラシが清水の作用で洗浄される。
【0039】
いくつかの選択できる実施例では、前記本体部は、吸水ファンと、汚水パイプと、汚水を貯留するための汚水タンクとをさらに含み、前記汚水パイプの一端の吸水方向が前記ロールブラシに向いており、前記汚水パイプの他端が前記汚水タンクに接続され、前記本体部がセルフクリーニング動作を実行する場合、前記吸水ファンが起動され、前記ロールブラシをクリーニングして発生した汚水は、前記吸水ファンの吸引作用により前記汚水パイプを介して前記汚水タンクに回収される。
【0040】
ここで、床洗浄機のセルフクリーニングの過程では、床洗浄機のウォータポンプは、清水タンク内の清水が清水パイプを介して均等にロールブラシに噴射し、同時にロールブラシは一定の回転数で回転する。当該回転の速度と時間とは遠心力を利用して大部分の、特に極めて大部分の汚水をロールブラシから振り飛ばすのに十分であり、同時に吸水ファンが同期作動し、汚水パイプを負圧にし、ロールブラシを洗浄した大部分の汚水、特にすでに遠心作用で振り飛ばされた汚水を汚水タンクに吸引し、ロールブラシに対するクリーニングを完了する。
【0041】
なお、床洗浄機には、主制御基板、ボタン表示板、ロールブラシ電極等の他の素子が含まれていてもよい。
【0042】
上記は、本開示の具体的な実施態様のみであるが、本開示の保護範囲はこれに限定されるものではなく、本開示に記載された技術的範囲内において、当業者が容易に変更または代替を思いつくことができるすべてのものは、本開示の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本開示の保護範囲は、前記請求の範囲の保護範囲に準ずるべきである。
【国際調査報告】