(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-21
(54)【発明の名称】無線ネットワークにおけるセル間マルチTRP操作
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0457 20230101AFI20240313BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20240313BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20240313BHJP
H04W 76/15 20180101ALI20240313BHJP
【FI】
H04W72/0457 110
H04W72/231
H04W28/04 110
H04W76/15
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560661
(86)(22)【出願日】2022-03-24
(85)【翻訳文提出日】2023-11-28
(86)【国際出願番号】 EP2022057739
(87)【国際公開番号】W WO2022207441
(87)【国際公開日】2022-10-06
(32)【優先日】2021-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100141162
【氏名又は名称】森 啓
(72)【発明者】
【氏名】ケース サリヤ ヤヤシンゲ ラドゥ
(72)【発明者】
【氏名】ティモ コスケラ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD19
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067EE24
5K067JJ14
5K067JJ71
(57)【要約】
【課題】無線ネットワークにおけるセル間マルチTRP操作。
【解決手段】前記ユーザデバイスによってネットワークノードから、複数の制御リソースセット(CORESET)の送信構成インデックス(TCI)状態を受信するステップであって、前記複数のCORESETの前記TCI状態は、異なる物理セル識別子(PCI)を有する複数のセルに関連付けられているか、または、複数のセルグループに関連付けられている、ステップと、に基づいて、ユーザデバイスのために、セル間マルチダウンリンク制御情報(マルチDCI)ベース・マルチ送信受信ポイント(マルチTRP)操作インターセルマルチダウンリンク制御情報(マルチDCI)を実行するようにを決定するステップと、前記ユーザ機器によって、1)マルチDCIベース・マルチTRP関連ハイレイヤパラメータがユーザデバイスに構成されていることと、2)マルチTRP操作のデフォルトモードが前記ユーザデバイスに構成されていることと、3)前記ユーザデバイスは、2つの異なるCORESETPoolIndex値に対応する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)TCI状態の活性化を示す制御情報を受信したことと、の条件のうちの少なくとも1つが存在すると決定するステップと、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行するステップと、を含む、方法。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置であって、該少なくとも1つのプロセッサと該コンピュータプログラムコードとは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、少なくとも、無線ネットワークにおけるユーザデバイスによって、
前記ユーザデバイスに、ネットワークノードから、複数のコントロールリソースセット(CORESET)のための複数のCORESETのための送信構成インデックス(TCI)状態を受信させ、
前記複数のコントロールリソースセット(CORESET)のための前記TCI状態は、複数の物理セル識別子(PCI)を持つ複数のセルまたは複数のセルグループに関連付けられ、
前記TCI状態は、異なるPCIを持つ前記複数のセルに関連付けられた、または、前記複数のセルグループに関連付けられた、物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)を受信するために前記ユーザデバイスが使用するための準コロケーション(QCL)特性を示し、
前記複数のセルまたは前記複数のセルグループは、前記ユーザデバイスに対して少なくともサービングセルおよび少なくともノンサービングセルを含む、ステップと、
前記ユーザデバイスにより、
1)マルチDCIベース・マルチTRP関連ハイレイヤパラメータが、前記ユーザデバイスに対して構成されている場合、
2)前記ユーザデバイスに対してマルチTRP操作のデフォルトモードが構成されている場合、
3)前記ユーザデバイスが、2つの異なるCORESETPoolIndex値に対応する物理ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)TCI状態の活性化を示す制御情報を受信した場合、
のうちの少なくとも1つの条件が存在すると決定するステップと、
前記ユーザデバイスによって、マルチDCIベース・インターセルマルチTRP操作を実行することを前記決定することに基づいて、前記複数のセルからのセルと共に、または前記複数のセルグループからのセルと共に、インターセルマルチDCIベース・マルチTRP操作を実行するステップと、に基づいて、前記ユーザデバイスのためにセル間マルチダウンリンク制御情報(マルチDCI)ベース・マルチ送信受信ポイント(マルチTRP)動作を実行するように決定することを実行させるように構成される、装置。
【請求項2】
前記コンピュータプログラムコードは、該少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、前記ユーザデバイスにより、前記複数のセルからの前記セルを用いて、または前記複数のセルグループからの前記セルを用いて、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行させるように構成され、
ここで、前記ユーザデバイスは、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作のために、前記ユーザデバイスに対するCORESETPoolIndex値をCORESETに対して1つ以上の値に設定することを介して、明示的に構成されていない、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
該少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、前記ユーザデバイスにより、前記複数のセルからの前記セルを用いて、または前記複数のセルグループからの前記セルを用いて、インターセルマルチDCIベース・マルチTRP操作を実行させるように構成された前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、前記サービングセルを含む第1TRPおよび前記少なくとも1つの非サービングセルを含む第2TRPに関して、前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルのそれぞれに対応するチャネルセット(PUCCH/PUSCH/PDSCH/PDCCH)に関して、別個のチャネルモニタリング、データ処理、および/または、制御およびデータの別個の受信および/または送信をすることと、
前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルの各々からの別々のPDCCH上のダウンリンク制御情報(DCI)を別々にモニタリングすることと、
前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルの各々に対して、DCIによってスケジューリングされ、対応するPDSCHチャネルを介して受信されたダウンリンクデータを受信することと、
前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルからのPDSCHに対して個別にPDSCHチャネルをデスクランブルすることと、
前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルの各々に対して、対応するDCIに基づいて、アップリンクデータ送信の別々のPUSCHスケジューリングを実行することと、
前記サービングセルに関して、および前記非サービングセルに関して、個別のビーム障害検出および/またはビーム障害回復を実行することと、
前記サービングセルおよび前記非サービングセルに対してハイブリッドARQ(HARQ)フィードバックを送信することと、
のうちの少なくともの1つを実行させるように構成された前記コンピュータプログラムコードを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、前記ユーザデバイスにより、前記複数のセルからの前記セルを用いて、または前記複数のセルグループからの前記セルを用いて、前記ユーザデバイスが、
1)前記CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIの中で最も低いPCI、および、CORESETPoolIndex=1を表す前記2つのPCIの中で最も高いPCI、
2)前記CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIの中で最も高いPCI、および、CORESETPoolIndex=1を表す前記2つのPCIの中で最も低いPCI、
3)前記CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIの中のサービングセルPCI、および、CORESETPoolIndex=1を表す前記2つのPCIの中の前記ノンサービングセルPCI、
4)前記CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIの中の事前定義PCI、および、CORESETPoolIndex=1を表す前記2つのPCIの中で残りのPCI、
のうちの少なくとも1つに基づいて、CORESETPoolIndex値をCORESETに対して1つ以上の値に構成することを介してマルチTRP操作のために明示的に構成されていないにもかかわらず、CORESETPoolIndex値が構成されているかのように、インターセルマルチDCIベース・マルチTRP操作を実行させるように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記装置に、前記ユーザデバイス装置で、前記複数のセルからの前記セルを用いて、または、前記複数のセルグループからの前記セルを用いて、異なるPCIまたは異なるセルグループに対応する2つ以上のCORESETPoolIndex値に基づいて、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作させるように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
第1セルグループは、CORESETPoolIndex=0を表し、および、第2セルグループは、CORESETPoolIndex=1を表す、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記第1セルグループおよび第2セルグループは、それぞれ、複数のノンサービングセルを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
3)前記ユーザデバイスが、2つの異なるCORESETPoolIndex値に対応する物理ダウンリンク共有チャンネル(PDSCH)TCI状態の活性化を示す制御情報を受信した、ことは、前記ユーザデバイスは、2つの異なるCORESETPoolIndex値に対応するPDSCH TCI状態の活性化を示す媒体アクセス制御要素(MAC-CE:Medium Access Control-Control Element)を受信した、ことを含み、
各TCI状態の活性化はPCIに関連付けられており、前記方法は、前記ユーザデバイスによって、前記CORESETPoolIndex値の前記MAC-CEを介して受信したTCI状態の活性化に関連する前記PCIを含むセルグループを決定するステップをさらに含む、
請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、前記ユーザデバイスによって前記ネットワークノードからセルグループに割り当てられたPCIを示すメッセージまたはシグナリングを受信させるように構成された前記コンピュータプログラムコードをさらに、備える、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、前記ユーザデバイスによりネットワークノードから、セルグループに割り当てられたPCIも示す測定構成を受信させるように構成されたコンピュータプログラムコードをさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、前記ユーザデバイスにより、さらに、前記ユーザデバイスが、前記ネットワークノードから、前記複数のCORESETに対する更新されたTCI状態を受信するステップであって、
前記複数のCORESETに対する前記TCI状態は、1つのPCIまたは1つのセルグループにのみ関連付けられている、ステップと、
前記更新されたTCI状態の前記受信に基づいて、前記インターセルマルチDCIベース・マルチTRP操作からシングルTRP操作へ前記ユーザデバイスの操作を変更するステップと、
を実行させるように構成される、
請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記ユーザデバイス器がCORESETのTCI状態活性化を受信したことに応答して、
それぞれのCORESETの異なるTCI状態は、少なくとも2つの異なる物理セル識別子(PCI)に関連し、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を示し、
前記ユーザデバイスが、ControlResourceSet(CORESET)内のCORESETPoolIndex値で構成されているかのように、実行または操作し、
前記ユーザデバイスが、前記CORESETは、CORESETPoolIndex = 0を有するCORESETとして前記サービングセルPCIに関連付けられることを決定する、
請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、前記ユーザデバイスがCORESETのTCI状態の活性化を受信したことに応答して、
それぞれのCORESETの異なるTCI状態は、少なくとも2つの異なる物理セル識別子(PCI)に関連し、
前記ユーザデバイスにより、BFD-RS(ビーム障害検出リファレンスシグナル)のそれぞれのセットを使用してビーム障害検出を実行させるように構成される、前記コンピュータプログラムコードをさらに備え、
ここで、BFD-RSの各セットの前記リファレンスシグナル(RS)は、前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルの前記CORESETの前記関連PCI値に基づいて決定される、
請求項1に記載の装置。
【請求項14】
1)マルチDCIベース・マルチTRP関連高レイヤパラメータが、前記ユーザデバイスに構成されていることは、3つ以上のCORESETが、ダウンリンク帯域幅部(DL BWP)のために前記ユーザデバイスに構成されることと、
1つ以上のスクランブリング・シーケンスが前記ユーザデバイスに構成されることと、
LTE-CRS(LTEセル固有参照信号)用の1つ以上のレート整合パターンが前記ユーザデバイスに構成されることと、
共同または個別のHARQフィードバック報告が前記ユーザデバイスに構成されることと、
マルチTRP関連高レイヤパラメータが前記ユーザデバイスに構成されることと、
のうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
2)マルチTRP操作のデフォルトモードが、前記ユーザデバイスに構成されていることは、
前記ユーザデバイスにおける、前記ユーザデバイスが、重複しないPDSCH受信を期待することと、
前記ユーザデバイスが、CORESETPoolIndex値の関連付けに適用されるPCIに基づいて定義されたスクランブリング・シーケンスによる重複および部分的重複PDSCH受信を期待することと、
前記ユーザデバイスが、個別のHARQフィードバック操作で操作することと、
前記ユーザデバイスが、ブラインドデコード限が計算のために事前に定義された仮定によって操作することと、
前記ユーザデバイスは、サービングセルと非サービングセルとの双方に構成されたCRSリソースの結合に対するレートマッチングを仮定することと、
前記ユーザデバイスが、PDCCH-PDSCHおよびPDCCH-PUSCHのイン・オーダー送信を期待することと、
前記ユーザデバイスは、前記複数のCORESETの前記状態が、異なる物理セル識別子(PCI)を有する前記複数のセルに関連付けられている、または、複数のセルグループに関連付けられていることが満たされる場合、予め定義された他のユーザデバイスの操作に従うことと、
の操作のうちの1つ以上を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、通信システムに、無線ネットワーク内のユーザデバイスによって、
前記ユーザデバイスによってネットワークノードから、複数の制御リソースセット(CORESET)の送信構成インデックス(TCI)状態を受信するステップであって、
前記複数のCORESETの前記TCI状態は、異なる物理セル識別子(PCI)を有する複数のセルに関連付けられているか、または、複数のセルグループに関連付けられており、前記TCI状態は、異なるPCIを有する前記複数のセルに関連付けられている、または、前記複数のセルグループに関連付けられている物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信するために前記ユーザデバイスによって使用される準同時配置(QCL)特性を示し、前記複数のセルまたは前記複数のセルグループは、前記ユーザデバイスに対して少なくとも1つのサービングセルおよび少なくとも1つの非サービングセルを含む、ステップと、
前記ユーザデバイスによって、
1)マルチDCIベース・マルチTRP関連高レイヤパラメータが前記ユーザデバイスに構成されていることと、
2)マルチTRP操作のデフォルトモードが前記ユーザデバイスに構成されていることと、
3)前記ユーザデバイスが、2つの異なるCORESETPoolIndex値に対応する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)TCI状態の活性化を示す制御情報を受信していることと、
の条件の少なくとも1つが存在すると決定するステップと、
前記ユーザデバイスによって、マルチDCIベース・セル間マルチTRP操作を実行すると決定したことに基づいて、前記複数のセルからのセルで、または、前記複数のセルグループからのセルで、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行するステップと、
に基づいて、前記ユーザデバイスに対してセル間マルチダウンリンク制御情報(マルチDCI)ベース・マルチ送信受信ポイント(マルチTRP)操作を実行することを決定させるように構成される格納された命令を備える、非一過性コンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項17】
無線ネットワーク内のユーザデバイスによって、前記ユーザデバイスによってネットワークノードから、複数の制御リソースセット(CORESET)の送信構成インデックス(TCI)状態を受信するステップであって、
前記複数のCORESETの前記TCI状態は、異なる物理セル識別子(PCI)を有する複数のセルに関連付けられているか、または、複数のセルグループに関連付けられており、前記TCI状態が、前記異なるPCIを有する複数のセルに関連付けられているか、または、前記複数のセルグループに関連付けられている物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信するために前記ユーザデバイスによって使用される準同時ロケーション(QCL)特性を示し、前記複数のセルまたは前記複数のセルグループが、前記ユーザデバイスに対して少なくとも1つのサービングセルおよび少なくとも1つの非サービングセルを含む、ステップと、
前記ユーザデバイスによって、1)マルチDCIベース・マルチTRP関連ハイレイヤパラメータがユーザデバイスに構成されていることと、2)マルチTRP操作のデフォルトモードが前記ユーザデバイスに構成されていることと、3)前記ユーザデバイスは、2つの異なるCORESETPoolIndex値に対応する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)TCI状態の活性化を示す制御情報を受信したことと、の条件のうちの少なくとも1つが存在すると決定することと、に基づいて、前記ユーザデバイスに対してセル間マルチダウンリンク制御情報(マルチDCI)ベース・マルチ送信受信ポイント(マルチTRP)操作を実行することを決定するステップと、
マルチDCIベース・セル間マルチTRP操作を実行することを決定することに基づいて、前記複数のセルからのセル、または、前記複数のセルグループからのセルを使用して、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を、前記ユーザデバイスによって実行するステップと、
を含む方法。
【請求項18】
前記ユーザデバイスが、前記複数のセルからの前記セルを用いて、または前記複数のセルグループからの前記セルを用いて、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行し、
ここで、前記ユーザデバイスは、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作のために、前記ユーザデバイスに対するCORESETPoolIndex値をCORESETに対して1つ以上の値に設定することを介して、明示的に構成されていない、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記複数のセルからの前記セルを用いて、または、前記複数のセルグループからのセルを用いて、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行することは、前記ユーザデバイスが、前記サービングセルを含む第1TRP、および、前記少なくとも1つの非サービングセルを含む第2TRP、に関して、前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルのそれぞれに対応するチャネルセット(PUCCH/PUSCH/PDSCH/PDCCH)に関して、別個のチャネルモニタリング、データ処理、および/または、制御およびデータの別個の受信および/または送信をすることと、
前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルの各々からの別々のPDCCH上のダウンリンク制御情報(DCI)を別々にモニタリングすることと、
前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルのそれぞれについて、DCIによってスケジューリングされ、対応するPDSCHチャネルを介して受信されたダウンリンクデータを受信することと、
前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルからのPDSCHに対して個別にPDSCHチャネルをデスクランブルすることと、
前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルの各々に対して、対応するDCIに基づいて、アップリンクデータ送信の別々のPUSCHスケジューリングを実行することと、
前記サービングセルに関して、および前記非サービングセルに関して、個別のビーム障害検出および/またはビーム障害回復を実行することと、
前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルに対してハイブリッドARQ(HARQ)フィードバックを送信することと、
のうちの少なくとも1つを実行することを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記ユーザデバイスによって、前記複数のセルからの前記セルを用いて、または前記複数のセルグループからの前記セルを用いて、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行することは、
前記ユーザデバイスが、
1)前記CORESETPoolIndex=0 を表す2つのPCIの中で最も低い PCI、および、CORESETPoolIndex=1を表す2つのPCIの中で最も高いPCI、
2)前記CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIの中で最も高い PCI、および、CORESETPoolIndex=1 を表す2つのPCI の中で最も低いPCI、
3)CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIのうちのサービングセルPCI、および、CORESETPoolIndex=1を表す2つのPCIのうちの非サービングセルPCI、
4)CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIのうちの所定のPCI、および、CORESETPoolIndex=1を表す2つのPCIのうちの残りのPCI、
のうちの少なくとも1つに基づいて、CORESETPoolIndex値をCORESETに対して1つ以上の値に構成することを介してマルチTRP操作のために明示的に構成されていないにもかかわらず、CORESETPoolIndex値が構成されているかのように、前記ユーザデバイスによって実行される、請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本記載は無線通信に関するものである。
【背景技術】
【0002】
通信システムは、固定通信機器や移動通信機器など、2つ以上のノードや機器間の通信を可能にする設備である。信号は有線または無線のキャリアで伝送される。
【0003】
セルラー通信システムの例としては、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP(登録商標))によって標準化されているアーキテクチャがある。この分野での最近の発展は、ユニバーサル移動通信システム(UMTS)無線アクセス技術の長期進化(LTE)と呼ぶことが多い。E-UTRA(evolved UMTS Terrestrial Radio Access)は、3GPPのモバイルネットワーク向けLTE(Long Term Evolution)アップグレードパスのエアインターフェースである。 LTEでは、拡張ノードAP(eNB)と呼ぶ基地局またはアクセス・ポイント(AP)が、カバーエリアまたはセル内で無線アクセスを提供する。LTEでは、モバイル機器または移動局はユーザデバイス(UE)と呼ばれる。LTE には数多くの改良または開発が含まれている。LTEの側面もまた、改善され続けている。
【0004】
5G新無線(NR)開発は、以前の3Gおよび4G無線ネットワークの進化と同様に、継続的なモバイルブロードバンドの進化プロセスの一部である。さらに、5Gはモバイルブロードバンドに加え、新たなユースケースもターゲットとしている。5Gの目標は、無線性能の大幅な向上を実現することであり、これには新たなレベルのデータレート、遅延、信頼性、セキュリティが含まれる可能性がある。5G NRはまた、巨大なモノのインターネット(IoT)を効率的に接続するために拡張され、新しいタイプのミッションクリティカルなサービスを提供する可能性がある。例えば、超高信頼・低遅延通信(URLLC)デバイスは、高信頼性と超低遅延を必要とするかもしれない。
【発明の概要】
【0005】
例示的な実施形態によれば、本願の方法は、無線ネットワーク内のユーザデバイスによって、前記ユーザデバイスによってネットワークノードから、複数の制御リソースセット(CORESET)の送信構成インデックス(TCI)状態を受信するステップであって、前記複数のCORESETの前記TCI状態は、異なる物理セル識別子(PCI)を有する複数のセルに関連付けられているか、または、複数のセルグループに関連付けられており、前記TCI状態が、前記異なるPCIを有する複数のセルに関連付けられているか、または、前記複数のセルグループに関連付けられた、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信するために前記ユーザデバイスによって使用される準同時ロケーション(QCL)特性を示し、前記複数のセルまたは前記複数のセルグループが、前記ユーザデバイスに対して少なくとも1つのサービングセルおよび少なくとも1つの非サービングセルを含む、ステップと、前記ユーザデバイスによって、1)マルチDCIベース・マルチTRP関連ハイレイヤパラメータがユーザデバイスに構成されていることと、2)マルチTRP操作のデフォルトモードが前記ユーザデバイスに構成されていることと、または、3)前記ユーザデバイスは、2つの異なるCORESETPoolIndex値に対応する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)TCI状態の活性化を示す制御情報を受信したことと、の条件のうちの少なくとも1つが存在すると決定するステップと、に基づいて、ユーザデバイスに対してセル間マルチダウンリンク制御情報(マルチDCI)ベース・マルチ送信受信ポイント(マルチTRP)操作を実行することを決定するステップと、マルチDCIベース・セル間マルチTRP操作を実行することを決定することに基づいて、複数のセルからのセルを用いて、または複数のセルグループからのセルを用いて、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を、前記ユーザデバイスによって実行するステップと、を含み得る。
【0006】
各方法に対応する追加の例示的な実施形態が提供され、各方法について少なくとも、各方法を実行するための手段を含む装置、少なくとも1つのプロセッサを含む装置、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、が含まれる。前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記装置に少なくとも前記方法を実行させるように構成され、また、その上に格納された命令を含む、非一過性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、非一過性のコンピュータ可読記憶媒体が、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、コンピューティングシステムに方法を実行させるように構成された命令がその上に記憶されている。
【0007】
実施形態の1つ以上の例の詳細は、添付の図面および以下の説明に記載されている。
他の特徴は、説明および図面、ならびに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、例示的な実施形態による無線ネットワークのブロック図である。
【
図2】
図2は、例示的な実施形態によるシングルセル、マルチDCIマルチTRP伝送を説明する図である。
【
図3】
図3は、例示的な実施形態による、セル間(またはマルチセル)、マルチDCIベース・マルチTRP伝送を説明する図である。
【
図4】
図4は、例示的な実施形態によるユーザデバイス(またはUE)の操作を示すフローチャートである。
【
図5】
図5は、例示的な実施形態による操作を示す図である。
【
図6】
図6は、例示的な実施形態による無線局(例えば、AP、BS、gNB、TRP、ネットワークノード、ユーザデバイス、UE、または他の無線ノード)のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、例示的な実施形態による無線ネットワーク130のブロック図である。
図1の無線ネットワーク130では、移動局(MS)またはユーザデバイス(UE)とも呼ばれ得るユーザデバイス131、132、133、および135は、アクセスポイント(AP)、エンハンストノードB(eNB)、または次世代ノードB(gNB)とも呼ばれ得る基地局(BS)134と接続されている(通信している)ことがある。ユーザ機器およびユーザデバイス(UE)という用語は互換的に使用される場合がある。BSはまた、RAN(無線アクセス・ネットワーク)またはNG-RAN(次世代無線アクセス・ネットワーク)ノードと呼ぶこともある。BS(例えば、AP、gNB、eNB、RANノード)の機能の少なくとも一部は、リモート無線ヘッド(RRH)などのリモートトランシーバに操作可能に結合され得るスプリットRANアーキテクチャにおける集中ユニット(CU)および分散ユニット(DU)などの1つ以上のネットワークノード、サーバまたはホストによっても実行され得る。BS134は、ユーザデバイス131、132、133および135を含むセル136内の無線カバレージを提供する。BS134には4つのユーザデバイスのみが接続または取り付けられているように示されているが、任意の数のユーザデバイスを提供することができる。BS134はまた、S1インターフェース151を介してコアネットワーク150に接続されている。これは単に無線ネットワークの単純な一例であり、他のものが使用されてもよい。
【0010】
例示的な実施例によれば、BS(例えば、AP、eNB、gNB、RANノード)は移動通信システムの一部であってもよい。RANは、例えば、1つ以上のUEがネットワークまたはコアネットワークにアクセスできるようにするための無線アクセス技術を実装する1つ以上のRANノード(例えば、AP、BS、eNB、gNB)を含み得る。したがって、RANノードは、1つ以上のユーザデバイスまたはUEとコアネットワークとの間に存在する。例示的な実施形態によれば、各RANノードは、1つ以上のUEまたはユーザデバイスに対して、例えば、UEがRANノードを介してネットワークに無線アクセスできるようにするための、1つ以上の無線通信サービスを提供することができる。各RANノードは、例えば、UEまたはユーザデバイスがRANノードへの無線接続を確立することを可能にし、UEの1つ以上にデータを送信し、および/またはUEの1つ以上からデータを受信するなどの無線通信サービスを実行または提供することができる。たとえば、UEへの接続を確立した後、RANノードは、ネットワークまたはコアネットワークから受信したデータをUEに転送し、および/または、UEから受信したデータをネットワークまたはコアネットワークに転送することができる。RANノードは、例えば、UEへの制御情報(例えば、システム情報など)のブロードキャスト、UEに配信されるべきデータがあるときのUEへのページング、セル間のUEのハンドオーバの支援、UE(複数可)からのアップリンクデータ伝送およびUE(複数可)へのダウンリンクデータ伝送のためのリソースのスケジューリング、1つ以上のUEを構成するための制御情報の送信など、多種多様な他の無線機能またはサービスを実行することができる。これらは、RANノードが実行し得る1つ以上の機能のいくつかの例である。
【0011】
ユーザデバイス(ユーザ端末、ユーザデバイス(UE)、モバイル端末、ハンドヘルド無線デバイスなど)は、加入者識別モジュール(SIM)の有無にかかわらず操作する無線移動通信デバイスを含むポータブルコンピューティングデバイスを指すことがあり、例として、移動局(MS)、携帯電話、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ハンドセット、無線モデムを使用するデバイス(アラームまたは測定デバイスなど)、ラップトップおよび/またはタッチスクリーンコンピュータ、タブレット、
ファブレット、ゲーム機、ノートブック、車両、センサ、ウェアラブルデバイス、またはその他の無線デバイスのタイプのデバイスが含まれるが、それらに限定されない。ユーザデバイスはまた、ほぼ排他的なアップリンク専用機器であってもよく(またはそれを含んでもよい)、その例として、画像またはビデオクリップをネットワークにロードするカメラまたはビデオカメラがあることを理解されたい。
【0012】
コアネットワーク150は、ネットワークへのアクセスを制御し、BS間のユーザデバイスのモビリティ/ハンドオーバを処理または支援するモビリティ管理エンティティ(MME)またはアクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)、BSとパケット・データ・ネットワークまたはインターネットとの間でデータを転送する1つ以上のゲートウェイ、および他の制御ノード、機能またはブロックを含むことができる。
【0013】
加えて、例示的なものとして、本明細書で説明する様々な例示的な実施形態または技術は、様々なタイプのユーザデバイスまたはデータサービスタイプに適用することができ、または異なるデータサービスタイプである可能性のある複数のアプリケーションを実行するユーザデバイスに適用することができる。新無線(5G)開発は、例えば、機械型通信(MTC)、拡張機械型通信(eMTC)、モノのインターネット(IoT)、および/またはナローバンドIoTユーザデバイス、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、超信頼低遅延通信(URLLC)など、多数の異なるアプリケーションまたは多数の異なるデータサービスタイプをサポートする可能性がある。これらの新しい5G(NR)関連のアプリケーションの多くは、従来の無線ネットワークよりも一般的に高い性能を必要とする可能性がある。
【0014】
IoTとは、インターネットやネットワークに接続可能で、他のネットワークデバイスに情報を送信したり、他のネットワークデバイスから情報を受信したりすることができる、増え続けるオブジェクトのグループを指す場合がある。例えば、多くのセンサタイプのアプリケーションやデバイスは、物理的な状態やステータスを監視し、イベントが発生した場合などに、サーバや他のネットワークデバイスにレポートを送信する。マシン・タイプ・コミュニケーション(MTC、Machine to Machine communications)は、例えば、人間の介在の有無にかかわらず、インテリジェント・マシン間で完全に自動化されたデータの生成、交換、処理、作動を特徴とする。エンハンスト・モバイルブロードバンド(eMBB)は、現在のLTEよりもはるかに高いデータレートをサポートする可能性がある。
【0015】
超高信頼・低遅延通信(URLLC)は、新無線(5G)システムでサポートされる可能性のある新しいデータサービスタイプ、または新しい利用シナリオである。これにより、産業用オートメーション、自律走行、車両安全、eヘルス・サービスなど、新たなアプリケーションやサービスが可能になる。3GPP は、例示的なものとして、10-5 のブロックエラー率(BLER)に相当する信頼性と、最大 1ms の U プレーン(ユーザ/データプレーン)遅延を持つ接続性を提供することを目標としている。したがって、例えば、URLLC ユーザデバイス/UE は、他のタイプのユーザデバイス/UE よりも著しく低いブロックエラー率、および低レイテンシ(同時に高い信頼性が要求されるかどうかは問わない)を必要とする場合がある。したがって、たとえば、URLLC UE(またはUE上のURLLCアプリケーション)は、eMBB UE(または UE上で実行される eMBB アプリケーション)と比較して、はるかに短い待ち時間を必要とする場合がある。
【0016】
様々な例示的実施形態は、LTE、LTE-A、5G/新無線(NR)、または、cmWaveおよび/またはmmWave帯で操作するその他の無線ネットワークまたは無線技術、および/またはmmWaveバンドで操作する無線ネットワークまたは無線技術、および、IoT、MTC、eMTC、eMBB、URLLCなどの多様な通信サービス多種に適用され得る。これらの例示的なネットワーク、テクノロジ、またはデータ・サービスのタイプは、例示的なものとしてのみ提供されている。
【0017】
UEは、gNB(または他のネットワークノード)によって、ネットワーク(または gNB(複数可))に対してさまざまな測定および測定報告を実行するように構成される場合がある。基準信号(またはビーム)測定(たとえば、異なるビームに対するCSI-RS測定など)および報告を実行するための UEの構成は、gNBが報告構成(たとえば、CSI-Report-Configなど)をUEに送信することによって実行される場合がある。レポート構成は、例えば、測定が実行されるべきダウンリンクリソース(複数可)(例えば、CSI-RS基準信号/SSB、またはビーム)、測定されるべき特定の量またはパラメータ、およびレポートが実行されるタイミングなどのレポートが実行される方法を示すことができる。
【0018】
UEは、UEが、gNB/ネットワークノードから受信した複数のダウンリンク基準信号(例えば、同期信号ブロック/SSB信号、(またはBS)、または、チャネル状態情報(CSI)-基準信号(CSI-RS))の各々の信号パラメータ(例えば、基準信号受信電力(RSRP)などを測定してもよく、各基準信号は、異なるgNB送信ビームを介して(または異なるダウンリンクDL基準信号を介して)gNBによって送信されてもよい。UEは、最も強い(例えば、最も高いRSRPを有する)ビームまたは基準信号を決定し、次に、例えば、最も強いN個のDL基準信号(またはビーム)、およびこれらのN個のビームのRSRP(または他の測定信号パラメータ)を特定する測定レポートをgNBに送信することができる。gNBは、この測定レポートを使用して、例えば、UEとの通信に使用するビームを決定することができる。
【0019】
例示的な実施形態によれば、PDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)は、1、2、4、8または16個の連続する制御チャネル要素(CCE)を使用して送信される場合があり、CCEの数はアグリゲーション・レベル(またはCCEアグリゲーション・レベル)と呼ぶ場合がある。例示的な実施形態によれば、CCEはPDCCHのビルディングブロックであり、CCEはPDCCHに使用可能なリソースの最小セットであってもよい。例えば、CCEは、ブラインド復号のための探索空間が定義される単位であってもよい。したがって、各PDCCHは、集約レベルに応じて、1つ以上のCCEを含むことができる。例示的な実施形態によれば、CCEは6つのリソース・エレメント・グループ(REG)を含むことがあり、各グループはOFDMシンボル内の1つのリソース・ブロックを含むことがある。
【0020】
探索空間は、UEがデコードを試みることになっている、所定のアグリゲーション・レベル(複数可)のCCEによって形成されるPDCCH(ダウンリンク制御チャネル候補)の候補のセットを含むことができる。UE は、異なる目的のために複数のサーチスペース(異なる共通サーチスペースやユーザ特有のサーチスペースなど)を持つことができる。サーチスペースは、1つ以上の制御リソース・セット(CORESET)を含むことがある。CORESETは、PDCCH(複数可)が送信される時間-周波数リソースである(またはそれを含む)場合がある。同じ制御リソースセット(CORESET)を使用する複数のサーチスペースが存在し得、UEに対して複数のCORESETが構成され得る。また、制御リソースセット(CORESET)は、UEが1つ以上のサーチスペースを使用して候補PDCCHのデコードを試みる時間-周波数リソースであってもよい(または含んでもよい)。
【0021】
サーチスペースに対して構成されたPDCCHモニタリング機会(例えば、PDCCHが送信される可能性のあるスロット内の時間(複数可)または場所)において、UEは、1つ以上のDCIフォーマットについて、そのサーチスペースの候補PDCCHのデコードを試みる。たとえば、最大5つ(または他の数)のアグリゲーション・レベル(たとえば、1、2、4、8、または16のCCEに対応)を、各アグリゲーション・レベルに対して所定の数の PDCCH 候補とともに、ある探索空間に対して構成することができる。UEがデコードを実行することができる複数(例えば、4、または他の数)の異なるDCIフォーマットが存在する可能性がある。したがって、PDCCHでのDCIの送信に使用される異なるDCIフォーマットが存在する可能性があり、DCIフォーマットは通常、UEによって事前に不明であり、したがって、UEはDCIフォーマットをブラインドで(例えば、DCIフォーマットがUEに事前に不明である)検出する必要がある可能性がある。
【0022】
したがって、探索空間構成は、UEに提供されるか、またはUEに通知される場合があり、例えば、PDCCHが送信される時間-周波数リソースを示す制御リソースセット(CORESET)と、データまたは制御信号(DCIなど)の復調にUEが使用する復調基準(DMRS)信号と、PDCCHが送信される可能性のあるスロット内の時間または場所を含むPDCCHモニタリング機会の表示と、監視するDCIフォーマットと、および/または、アグリゲーション・レベルごとに監視されるPDCCH(またはPDCCH候補)の数と、のうちの1つ以上を識別する情報を含む場合がある。
【0023】
UEから見ると、各PDCCHは、候補とみなされ、たとえば、PDCCHが存在するかしないか(送信されていないか、受信されていないか)、UEがモニタしているDCIフォーマットと同じか異なるDCIフォーマットを持つか、および/または、受信UEと同じか異なるUE IDでスクランブルされたCRCを持つ(したがって、DCIは受信UEに割り当てられているか、受信UEまたは別のUEを意図している)ため、PDCCH候補と見なされる場合がある。各PDCCHに関してこのような不確実性があるため、UEから見たPDCCHはPDCCH候補と呼ぶことがある。したがって、PDCCH候補は、DCIフォーマット、スクランブルCRC、またはその他のパラメータや構成を持つPDCCHである場合もあれば、それを含む場合もあり、UEがモニタリングしているものまたは検出しようとしているものと一致する場合もあれば、一致しない場合もある。
【0024】
例示的なものとして、PDCCHモニタリングには、例えば、受信信号を復調すること、復調されたPDCCHまたはDCIをデコードすること、例えば、DCIが受信UEに割り当てられている(または割り当てられていない)こと、または受信UEを意図していることを検出することなどが含まれる。このように、ダウンリンク制御情報(DCI)の復号は、UEが監視している定義されたDCIフォーマットの数多くの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補に対して多数の復号試行を実行することができるブラインド復号を使用することができる。モニタリングには、復号されたPDCCHに対してCRCチェックを行うことも含まれる。PDCCHでDCIを受信するために、UEは、サーチスペース・セットの構成に従って、1つ以上のCORESET内の1つ以上の構成されたモニタリング・オケージョン(PDCCHが送信される1つ以上のスロット内の時間)において、PDCCH候補のセットをモニタリングする。UEは、例えば、1つ以上のDCIフォーマットに基づいて、および/またはUEのアイデンティティに基づいて、複数のPDCCH候補を監視することができる。
【0025】
さらに、送信構成インジケータ(TCI)状態は、制御リソースセット(またはCORESET)内でネットワークノード(gNBまたはBS)によって使用され、UEにビームインジケータを提供する場合があり、このビームインジケータは、UEがネットワークノードまたはgNBとのアップリンク通信および/またはダウンリンク通信に使用すべきビームを特定する場合がある。各TCI状態は、送信ビーム/受信ビームのペアに構成または関連付けられる。したがって、各TCI状態は、特定のビームまたは特定の参照信号に関連付けられる。例えば、TCI状態1はCSI-RS#5と関連付けられ(または、CSI-RS#5を示すために使用され)、TCI状態2はCSI-RS#9と関連付けられ(ここで、CSI-RS#5およびCSI-RS#9は、gNBによって送信されるDL参照信号であってもよい。)このように、各TCI状態は、特定の基準信号および/または特定のビームと関連付けられる(または、TCI状態が示す)ことがある。例えば、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を介したデータ伝送、および/または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を介したデータ伝送のために、UEは、無線リソース制御(RRC)メッセージを介して、gNBによって128の候補TCI状態で構成されることがある。その後、gNBは、PDSCH(物理的ダウンリンク共有チャネル)を介したUEへのDL(ダウンリンク)データ伝送にピギーバック(または付加)され得るMAC(メディア・アクセス制御)制御エレメント(MAC CE)を介して、例えば、最大8(または他の数)のアクティブ化されたTCI状態でUEを構成することができる。このように、gNBは、128の(例えば)候補TCI状態のうち、8つの(例えば)指示されたTCI状態を(UE内で)アクティブにするためのアクティブ化メッセージを送信することができる。UEは、ネットワークノードまたはgNBとの通信(例えば、データの送信または受信)のために、これら8つ(または他の数)のアクティブ化されたTCI状態のいずれかに関連するビームを使用するよう、ネットワークノードから要求される場合がある。動的に(例えば、各サブフレームまたはスロットのダウンリンク制御情報/DCI内で提供されるような)、gNBは、UEがアップリンクまたはダウンリンクデータ通信(例えば、PDSCHおよび/またはPUSCHを介して、スケジュールされたアップリンク(UL)またはダウンリンク(DL)通信)のために使用するために、アクティブ化されたTCI状態のうちの1つの選択を示す(したがって、選択されたビームを特定する)ことができる。DCI(少なくとも場合によっては、UEが通信に使用するために選択されたアクティブ化されたTCI状態を特定することができる)は、例えば、各スロットまたはサブフレームの一部として、UEに送信されるPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)内で提供されることがある。この態様において、場合によっては、DCIは、ネットワークノード(BSまたはgNB)とのULまたはDLデータ通信のためにUEが使用する基準信号またはビームに関連する選択されたTCI状態(例えば、複数のアクティブ化されたTCI状態のうちの)を示す高速ビーム指示を提供するために使用され得る。
【0026】
UEはまた、各CORESETのPDCCHを受信するためにUEが使用する選択されたTCI状態(したがって、ビーム)を示す制御情報を(例えば、無線リソース制御(RRC)メッセージを介して)受信することができる。したがって、各CORESETはTCI状態で構成することができる。例えば、UEは、CORESET#1にCSI-RS#6を使用し、CORESET#2にCSI-RS#9を使用することを示す制御情報を受信することができる。したがって、UEは、PDCCH送信の可能性があるCORESET#1を監視する場合、CSI-RS#6に関連するビームを使用し、PDCCH送信の可能性があるCORESET #2を監視する場合、CSI-RS#9に関連するビームを使用することになる。
【0027】
NRのリリース16では、シングルセルのダウンリンク・マルチ送信受信ポイント(マルチTRP)(またはマルチ送信ポイント)のサポートが提供され、地理的に離れていても同じセル内に存在する2つの異なる送信ポイント(TRP)から同時にPDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル)を介してダウンリンクデータが送信される可能性がある(たとえば、セル内の2つの異なる無線ヘッドまたは他のノードからUEへのダウンリンクデータの送信)。シングルセル、シングルDCIベース・マルチTRP伝送では、シングルDCIが単一のPDSCHをスケジューリングする。シングルDCIベース・マルチTRP SDM(空間分割多重)伝送方式では、マルチレイヤPDSCHがシングルDCIによってスケジューリングされ、異なるPDSCHレイヤが異なるTRPから送信される可能性がある。しかし、複数のTRPは単一のトランスポートブロックを送信する。同様に、FDM(周波数分割多重)およびTDM(時分割多重)方式のマルチTRP伝送方式に続く、他の単一DCIベース・マルチTRP伝送方式もいくつか存在する。
【0028】
シングルセル、マルチDCI、マルチTRP伝送の場合、各TRPから送信されるトランスポートブロックが関連付けられた1つのPDSCH(物理ダウンリンク共有チャネル、またはダウンリンク・データ・チャネル)があり、各PDSCHは、別々のPDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)によって搬送される別々のDCIによってスケジューリングされる。2つのPDSCHをUEが独立して受信できるため、各TRPから1つずつ、2つのトランスポートブロックが存在する可能性がある。その結果、UE からの HARQフィードバック(ACK/NAK)も2つになる。単一のPUCCH(物理アップリンク制御チャネル)を介した共同のHARQフィードバックがあってもよいし、別々のPUCCHを介して送信される別々のHARQフィードバックがあってもよい。
【0029】
図2は、例示的な実施形態によるシングルセル、マルチDCIマルチTRP伝送を示す図である。UE210は、セル内の2つのTRP(地理的に分離されていてもよい)と通信していてもよい。TRP#1は、DCI-1(図示しないPDCCH-1を介して提供される)およびPDSCH-1を送信することができ、DCI-1は、TRP#1からUE 210へのダウンリンクPDSCH送信およびUE 210からTRP#1へのアップリンクPUSCH送信をスケジュールすることができる。また、各TRPに対して個別のHARQフィードバック(ACK/NAK)が示されている。したがって、この例では、TRP#1は、ライン220を介してDCI-1およびPDSCH-1をUE 210に提供または送信し、TRP#1は、ライン222を介してUE 210から別個のHARQフィードバックを受信することができる。同様に、TRP#2は、ライン224を介してDCI-2およびPDSCH-2をUE 210に提供または送信し、TRP#2は、ライン226を介してUE 210から別個のHARQフィードバックを受信し得る。
図2は2つのTRPのみを図示する場合があるが、本明細書のいずれの例においても、TRP(212および/または214)は、それぞれが1つ以上の基準信号(RS)および1つ以上のCORESETを提供する1つ以上のTRP(たとえば、TRPのセット)から構成される場合があることを理解されたい。一例として、一部の実施形態では、TRPはTRPのセットを指す場合がある。
【0030】
各CORESETは、UEに送信されるRRCシグナリングによってCORESETPoolIndexとして構成された値(0、または1)を含む場合がある。PDCCH 構成内では、複数のCORESETが存在し、各CORESETはこれらのCORESETPoolIndex値の1つと関連付けられることがある。CORESETPoolIndex値は、CORESETを(たとえば2つの)異なるグループに分離する。CORESETのグループは、各TRPに関して、UEのアップリンクおよびダウンリンクチャネル(PDCCH/PDSCH/PUSCH/PUCCH)の1セットをスケジュールするものと見なされる。UEが、そのCORESETのCORESETPoolIndexに対して複数の値で構成されている場合、UEはマルチDCIベース・マルチTRP操作(セル内)を想定し、これには、
図2に示すように、UEが複数のTRP(セル内の異なる無線ヘッドであり得る)からのDCIをモニタリングし、対応するDCIによってスケジュールされたデータを受信することが含まれる。したがって、この場合、マルチTRP操作のさまざまな側面またはパラメータは、2つの値を持つCORESETPoolIndexに基づいて(たとえば、マルチTRP操作のためにCORESETを異なるグループにグループ化する方法として、UEの一部のCORESETSにはCORESETPoolIndexが0に構成され、UEの一部のCORESETSには1が構成される)、各TRPに対して定義または構成される可能性がある。マルチTRP操作の様々な側面またはパラメータは、例えば、PDSCHのスクランブルの実行方法、PDCCHのモニタリング、レートマッチング、両方のTRPに対するUEからのHARQフィードバックの別々または組み合わせ、送信のためのイン・オーダー/アウト・オーダー・データのスケジューリング、およびその他のマルチTRP操作パラメータまたは構成を含め、各TRPに対して個別に定義または構成することができる。
【0031】
現在3GPPでは、2つの異なるトラックが、ビーム管理フレームワーク内で可能なセル間操作(UEが2つの異なるセルからの信号を監視および/または受信)について議論している。1)マルチTRPフレームワーク(CORESETPoolIndex値を使用する)を使用したセル間マルチTRP操作で、UEは少なくともサービングセルと非サービングセルの信号を監視するように構成できる。および、2)(L1/L2(レイヤ1/レイヤ2)中心の)セル間移動hで、UEはサービングセルおよび非サービングセルの信号/チャネルを受信するように構成できる。セル間操作の一部であるセルは、サービングセルおよび非サービングセルと表示される。ただし、シナリオによっては、L1/L2中心のセル間モビリティは、CORESETPoolIndex値を使用または構成しない場合がある。しかし、本明細書でさらに説明するように、CORESETPoolIndex 値が構成されない場合でも、UE がマルチ TRP 操作を実行する(または実行できる)ことが、少なくとも一部のシナリオまたはアプリケーションでは望ましい場合がある。
【0032】
リリース17では、現在のRel 16マルチTRPフレームワークをセル間マルチTRP操作用に拡張することができる。1つの可能な操作モードでは、サービングセル構成に非サービングセルに関連するCORESETが含まれ、異なるCORESETPoolIndex値を持つ非サービングセルCORESETを割り当てることで、セル間操作が容易になる。このフレームワークでは、UEは、同じCORESETPoolIndex値を持つように構成されたCORESETは、同じCORESETPoolIndexを持つように構成されたCORESETによって重複送信がスケジュールされないように調整されていると想定する。
【0033】
さらに、セル間操作は、L1/L2中心のセル間操作/移動性を規定することを目的とする別のトラックでも検討されており、そこでは現在、ビーム管理フレームワーク内で非サービングセル信号(SSB/CSI-RSなどのDL参照信号)の測定をサポートし、さらに非サービングセルからのダウンリンクチャネル(PDCCH、PDSCH)の受信および非サービングセルへのULチャネル(PUSCH、PUCCH)の送信をサポートすることが議論されている。
【0034】
ダウンリンクの観点から、非サービングセルからのPDCCH受信は、CORESETに対するビーム指示のサポート、例えば、TCI状態が非サービングセルのQCLソース参照信号で構成されるCORESETに対するTCI状態の活性化を必要とする場合がある。UEが、DL参照信号/チャネルが非サービングセルから(または非サービングセルに関連して)送信されたものであることを区別するために、PCI(セルの物理セルID)値が使用されることがある。例えば、PCI値は、それぞれのDL参照信号/チャンネルごとに構成することができる。他のアソシエーション方法を使用することもできる。セル間(またはマルチセル)マルチTRP操作の場合、UEは通常、上位レイヤのパラメータ(CORESETPoolIndex値など)によって明示的に(RRCを使用して)構成され、マルチTRP操作を示すことができる。ただし、L1/L2 を中心としたセル間操作/移動の場合、マルチTRPサポートがどのように構成されるのか(そのようなユースケースでUEがマルチTRP操作を実行するようにどのように構成されるのか)、またはUEがマルチTRP操作用に構成されていることをUEがどのように判断するのかは、まだ定義されていない。ここで、UEは複数のセルからのPDCCHを同時にモニタすると仮定することができる。
【0035】
したがって、例示的な実施形態によれば、例えば、そのようなマルチTRP操作のための明示的な上位レイヤ構成がなくても、セル間マルチDCIベースのマルチTRP操作(例えば、異なるCORESETに対してCORESETPoolIndex値を設定しない場合でも、一般的にマルチDCIベースのマルチTRP操作のためにUEを設定することになる)(従って、どのような場合に、どのような操作が必要なのか)のために構成されているとき、UEがそれを判断できるようにすることができる技術が提供される。
【0036】
図3は、例示的な実施形態による、セル間(またはマルチセル)のマルチDCIベース・マルチTRP伝送を示す図である。UE210は、複数のセルに設けられた複数のTRPと通信することができる。各セルはPCIによって識別されてもよい。TRP#1(212)は、サービングセルであってもよいセル1に提供される。また、1つ以上のセルグループが存在してもよく、各セルグループは1つ以上の非サービングセルを含んでもよい。例えば、セルグループ310は、TRP#2(214A、セル2内)、TRP#3(214B、セル3内)、およびTRP#4(214C、セル4内)などの複数のセルのTRP(例えば、gNB、無線ヘッド、または他のデバイスまたはノード)を含んでもよい。
【0037】
図4は、例示的な実施形態によるユーザデバイス(またはUE)の操作を示すフローチャートである。操作410は、無線ネットワーク内のユーザデバイス(UE)によって、
セル間マルチダウンリンク制御情報(マルチDCI)ベース・マルチ送信受信ポイント(マルチTRP)操作をユーザデバイスに対して実行することを、操作420は、ユーザデバイスによって、ネットワークノードから、複数の制御リソースセット(CORESETS)のための送信構成インデックス(TCI)状態を受信することを含み、複数のCORESETsのためのTCI状態は、異なる物理セル識別子(PCI)を有する複数のセルに関連付けられているか、または複数のセルグループに関連付けられており、TCI状態は、異なるPCIを有する複数のセルに関連付けられているか、または複数のセルグループに関連付けられている複数のセルの受信のためにユーザデバイスによって使用されるQCL(Quasi Co-Location)特性(例えば、ビーム)を示し、複数のセルまたは複数のセルグループは、ユーザデバイスに対して少なくとも1つのサービングセルおよび少なくとも1つの非サービングセルを含むことに基づいて、決定することを含む。そして、操作430は、ユーザデバイスによって、1)マルチDCIベース・マルチTRP関連高レイヤパラメータがユーザデバイスに構成されていること、2)マルチTRP操作のデフォルトモードがユーザデバイスに構成されていること、または、3)ユーザデバイスは、2つの異なるCORESETPoolIndex値に対応する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)TCI状態の活性化を示す制御情報を受信したこと、の条件の少なくとも1つが存在すると決定することを含む。また、操作440は、ユーザデバイスによって、マルチDCIベースのセル間マルチTRP操作を実行することを決定することに基づいて、複数のセルからのセル、または複数のセルグループからのセルを用いて、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行することを含む。
【0038】
したがって、
図4のフローチャートに記載されるように、UEは、受信操作420、および操作430の示される3つの条件のうちの少なくとも1つが存在することの両方に基づいて、セル間(またはマルチセル)マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行することを(操作410において)決定する。次に、
図4の操作440において、ユーザデバイス(UE)は、ユーザデバイスに対してセル間マルチTRP操作を実行することを決定すること(操作410において)に基づいて、複数のセルからのセルで、または複数のセルグループからのセルで、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行する。
【0039】
たとえば、
図4の例示的なフローチャートに基づいて、UEは、ユーザデバイスが明示的に構成されていない、複数のセルからのセルとの、または複数のセルグループからのセルとの、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行することができる。ここで、ユーザデバイスの CORESETPoolIndex 値が、CORESETの複数の値に設定されることにより、ユーザデバイスが明示的に構成されていない。このように、たとえば、(一例として)L1/L2中心のセル間モビリティ(CORESETPoolIndex値を使用または構成しない)などの一部のアプリケーションまたはユースケースに対して、UEは、(たとえば、CORESETPoolIndexなどの上位レイヤのシグナリングが、マルチDCIベース・マルチTRPを構成するためにそのようなアプリケーションまたはユースケースによって使用されない場合でも)セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行することを決定することができる。
【0040】
また、例示的な実施形態によれば、複数のセルで、または複数のセルグループからのセルで、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行することは、サービングセルを含む第1TRP、および、少なくとも1つの非サービングセルを含む第2TRPに関して、UEが以下の少なくとも1つを実行することを含み得る。1)サービングセルと少なくとも1つの非サービングセルのそれぞれに対応するチャネル(PUCCH/PUSCH/PDSCH/PDCCH)のセット(または1つ以上)に関して、別個のチャネル監視、データ処理、および/または制御とデータの別個の受信および/または送信すること、2)サービングセルおよび少なくとも1つの非サービングセルの各々からの別々のPDCCH上のダウンリンク制御情報(DCI)を別々に監視すること、3)サービングセルおよび少なくとも1つの非サービングセルそれぞれについて、DCIによってスケジューリングされ、対応するPDSCHチャネルを介して受信されたダウンリンクデータの受信をすること、4)サービングセルと少なくとも1つの非サービングセルからのPDSCHに対して別々にPDSCHチャネルのデスクランブルを行うこと、5)サービングセルと少なくとも1つの非サービングセルの各々に対して、対応するDCIに基づいて、アップリンクデータ伝送の別々のPUSCHスケジューリングを実行すること、または、サービングセルおよび非サービングセルに対してハイブリッドARQ(HARQ)フィードバックを送信すること、6)方法に基づいて決定されたサービングセルおよび非サービングセルのそれぞれのBFD-RSセット(q0-0およびq0-1)を使用して、各TRPに関してビーム障害検出(および回復)を実行する(例えば、別個に)こと。
【0041】
一例として、UEは、BFD-RS(ビーム障害検出基準信号)のそれぞれのセット(例えば、第1TRPについてはq0-0、第2TRPについてはq0-1)を使用して、サービングセルを含む第1TRP、および少なくとも1つの非サービングセルを含む第2TRPについてビーム障害検出を実行することを決定することができる。各TRPのそれぞれのセットに含まれるBFD-RS(CSI-RSおよび/またはSSBのうちの1つ以上であってもよい)を決定するために、UEは、本明細書で説明されるPCIに基づいてもよい。UEは、CORESETPoolIndexが明示的に構成されていない場合、q0の複数のセットに従ってビーム障害検出を実行するように決定してもよい。さらなる例として、CORESETPoolIndex値が、本明細書で説明するように(例えば、PCIのグループまたはPCIの2つ以上の異なる値に基づいて)構成されているかのように、UEが(セル間の)マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行すると決定した場合、UE は、CORESETPoolIndex=0 に関連付けられていると判断されたCORESETに対して、アクティブTCIステートによって示されるRSを含むように第1BFD-RSを判断し、CORESETPoolIndex=1に関連付けられていると判断されたCORESETに対して、アクティブTCIステートによって示されるRSを含むように第2BFD-RSを判断することができる。UEは、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行していないと判断した場合、1セットのBFD-RS(たとえば、q0のセット)を使用すると決定することができる。
【0042】
セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作の実行には、1つ以上の操作または操作が含まれるか、または含まれる可能性があり、これらの操作のいくつかの例が、例示的なものとして上に挙げられている。セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作の実行には、異なる操作および/または追加の操作が含まれる場合がある。また、前述のように、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作は、UEがこの操作モードのためにCORESETPoolIndex値の構成を介して明示的に構成されていなくても、UEによって実行される場合がある。また、たとえば、ユーザデバイス(UE)による、複数のセルからのセル、または複数のセルグループからのセルによる、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作の実行(操作440)は、CORESETPoolIndex値が構成されているかのように、CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIのうちで最も低いPCIと、CORESETPoolIndex=1を表す2つのPCIのうちで最も高いPCIに基づいて、CORESETPoolIndex値をCORESET の複数の値に構成することによって、ユーザデバイスがマルチTRP操作用に明示的に構成されていなくても、ユーザデバイスによって実行される可能性がある。
【0043】
同様に、異なるCORESETPoolIndex値に対するPCIまたはPCIグループの他の割り当てを、例えば、CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIの中で最も高いPCI、および、CORESETPoolIndex=1を表す2つの PCIの中で最も低いPCI、CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCI間のサービングセルPCI、および、CORESETPoolIndex=1を表す 2つのPCI間の非サービングセルPCI、CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIのうちの所定のPCI、および、CORESETPoolIndex=1を表す2つのPCIのうちの残りのPCI、最初のセルグループ(例えば、セルグループの中で最も低いセルグループインデックス、または最も高いセルグループインデックスを持つ)は、CORESETPoolIndex=0を表し、2番目のセルグループはCORESETPoolIndex=1を表す、のように使用することもできる。
【0044】
また、セルグループ毎のPCIをUEに通知(または通信)するために、異なる技術を使用することもできる。例えば、以下のようなものである。
1)セルグループに割り当てられた PCI を示すメッセージまたはシグナリングを、UEがネットワークノードから受信するステップ、
2)UEがネットワークノードから、セルグループに割り当てられたPCIを示す測定構成を受信するステップ、したがって、1つ以上のセルグループ内に含まれるPCIを明示的に示すために、さまざまなメッセージまたはシグナリングが使用される場合がある、および/または、
3)UEによって、2つの異なるCORESETPoolIndex値に対するPDSCH TCI状態の活性化を示すメディア・アクセス制御要素(MAC-CE)を受信するステップであって、各TCI状態の活性化がPCIに関連付けられるステップ、および、UEによって、CORESETPoolIndex値に対してMAC-CEを介して受信されたTCI状態活性化に関連するPCIを含むセルグループを決定するステップ。
このように、セルグループのPCIは、PDSCHのTCI状態活性化を示すMAC-CEに基づいて決定され、これらのTCI状態活性化の関連するPCI状態をセルグループに割り当てることができる。
【0045】
また、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行した後、条件が変化して、UEがマルチTRP操作からシングルTRP操作に操作モードを変更または切り替える場合がある。たとえば、ここでは、UEがネットワークノードから、複数のCORESETに対する更新されたTCI状態を受信するステップであって、ここで、複数のCORESETのTCI状態は、1つのPCIまたは1つのセルグループのみに関連付けられる、ステップと、更新されたTCI状態の受信に基づいて、UEの操作をセル間マルチDCIベース・マルチTRP操作からシングルTRP操作に変更するステップと、を含むことができる。
【0046】
また、例示的な実施形態では、それぞれのCORESETに対する異なるTCI状態が少なくとも2つの異なる物理セルID(PCI)に関連付けられるCORESETに対するTCI状態アクティブ化をUEが受信することに応答して、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を示す(またはUEに示す)、UEは、ControlResourceSet(CORESET)のCORESETPoolIndex値で構成されているかのように実行または操作し、UEは、サービングセルPCIに関連付けられたCORESETがCORESETPoolIndex=0を有するCORESETであると判断する。
【0047】
例示的な実施形態では、CORESETがPCIに関連付けられていない場合(たとえば、CORESETのアクティブTCI状態によって示されるDL RS(下りリンク参照信号)がPCIに明示的に関連付けられていないか、またはCORESETが他の構成によって関連付けられていない場合)、UEは、CORESETを、CORESETPoolIndex=0を有するCORESETとして決定することができる。TCI状態はサービングセルインデックスに関連付けられ、さらにPCIに関連付けられることがある。この関連付けを通じて、UEは、CORESETがサービングセルPCIに関連付けられ、UEは、CORESETPoolIndex=0を有するCORESETとしてCORESET(またはCORESET)を決定することができる。
【0048】
次に、さらなる詳細および実例について説明する。
【0049】
UEは、非サービングセル測定に関連する情報を提供する構成を受信し、ここで情報は、非サービングセルSSBを測定するための詳細を提供する。一変形例では、この構成は、非サービングセル測定の使用が、マルチTRP操作または別の操作モード(例えば、L1/L2セントリックモビリティ)のためであることを示す追加情報を搬送することができる。別の変形例(後述もする)では、この情報は、PDCCHおよびPDSCHを送信するときにグループが協調する可能性がある非サービングセルを暗黙的/明示的にグループ化するための追加情報を搬送する可能性がある(UEにサービスを提供するために、所与の時間に1つのセルだけがアクティブになる可能性がある)。
【0050】
非サービングセルのグループ化(PCIのグループ化)のために、DL参照信号(RS)(例えば、同期信号ブロック(SSB))は、PCIグループとして理解され得る複数のPCIに関連付けられたDL RSの各グループがグループ化されてもよい。
【0051】
一例では、UEは、PDCCH/PDSCHの受信またはPUCCH/PUSCHの送信を、非サービングセルの1つから一度に想定することができる。
【0052】
UEは、ビーム測定を実行し、非サービングセルのSSBおよびCSI-RSビームを報告するためのさらなる構成/指示を受信する可能性がある。一例として、ネットワークは、非サービングセルごとにcsi報告/ビーム報告構成を構成することができる。
[マルチTRP操作の理解 ]
【0053】
A)(UEの能力に基づいて)マルチTRP操作および非サービングセルのビーム測定および報告をサポートするUEの場合、UEは、以下(CORESETPoolIndexが構成されていない場合など)に基づいてマルチTRP 操作を想定(または実行を決定)することができる。
【0054】
UEがCORESETのビーム活性化/表示を受信した場合、すなわち、CORESETのアクティブTCI状態(のビーム)によって示されるDL参照信号(RS)が複数のセルまたは複数のセルグループ(例えば、少なくとも2つの異なるPCI(例えば、サービングセルおよび別のセルと)またはPCIグループと関連付けられたCORESETの場合)に関連付けられ、UEがオプション1、オプション2、またはオプション3(以下に示す)のいずれかをサポートする場合。
【0055】
オプション1:以下のレガシー構成(高レイヤ・パラメータ)のうち少なくとも 1 つが構成/表示されている場合(例えば次のような場合)、または特定のパラメータ・タイプについて、1つ以上の高レイヤ・マルチTRP関連パラメータがUEに構成されている場合(例えば次のような場合)、
1)DL BWP(下りリンク帯域幅部分)について、3つ以上のCORESETがUEに構成されている。一例では、第3CORESETインデックスよりも高いインデックスを持つCORESETは、他のCORESETPoolindex値(たとえば、値 =1)に関連付けられると見なされる。
2)複数のスクランブリング・シーケンスが UE に構成される。
3)UEに対して、LTE-CRS用の複数のレートマッチング・パターンが構成される。
4)ジョイント/セパレートHARQ報告がUEに構成される。
5)UEに対して、その他のMulti-TRP関連上位層パラメータが構成される。
【0056】
オプション2:マルチTRP操作のデフォルトモードがユーザデバイスに構成されている。このオプションでは、マルチTRP操作に関連するレガシーRRC操作(上位層のマルチTRP操作なし)パラメータは構成/表示されない場合があるが、デフォルトの操作モードは、上位層のパラメータに依存することなく、UEによって定義/仮定される場合がある。例えば、PDSCHに使用されるデフォルトのスクランブリング・シーケンス(PDSCHのTCI状態に関連するPCIとして定義される場合がある)、デフォルトの HARQ 操作が個別のフィードバック・モードを仮定する場合など。
【0057】
オプション3:UEは、2つの異なるCORESETPoolIndex値に対応する物理ダウンリンク共用チャネル(PDSCH)のTCI状態の活性化を示す制御情報を受信した。したがって、たとえば、このオプションの場合、UEは、2つの異なるCORESETPoolIndex値に対応するPDSCH TCI状態の活性化のためのMAC-CEコマンドを受信する(Rel-16用に定義されたMAC-CEコマンドで示される)。例えば、(異なるPCIまたはPCIグループ化/セルグループに関連する)CORESETグループ化は、(MAC-CEで示される)所定のCORESETPoolIndex内のPDSCHの活性化されたTCI状態に関連するPCIに基づいて決定または導出されてもよい。これはまた、CORESETPoolIndexに関連する任意のPCIグルーピング(セルグループ)またはPCIをより動的に(必ずしも上からのPCIグルーピングに依存することなく)更新するために使用されてもよい。
【0058】
B)上記に基づいてUEがマルチTRP操作がサポートされていると判断した場合、UEは、1つのPCI(またはPCIグループ)に対応する各CORESETPoolIndex値を想定して、CORESETPoolIndexに対して定義された対応するレガシー操作に従って、レガシーで定義されたマルチTRP操作ステップを実行することができる。言い換えれば、UEが上記の説明に基づいてセル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を決定(または確認)する場合、UEは、複数のセルからのセル、または複数のセルグループからのセルを用いて、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を、このようなセル間マルチDCIベース・マルチTRP操作について、UEが上位レイヤのシグナリングを通じて明示的に構成されていなくても(たとえば、CORESETPoolIndex値の構成が、UEのCORESETについて複数の値に実行されていなくても)実行してもよい。セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行するUEは、例えば、各TRPについて、PDCCHモニタリング、PDSCHのスクランブル、レートマッチング、HARQ、PUSCHスケジューリング、イン・オーダー/アウトオブオーダー、デフォルトのビーム仮定、およびその他の操作を含むことができる。
【0059】
C)CORESETに関連するPCIの数に応じて、追加の機能や考慮事項が適用される場合がある。
【0060】
CORESETが2つのPCIにのみ関連する場合は、2つのPCIのうち最下位(またはサービングセル/最上位/定義済み)のPCIはCORESETPoolIndex =0を表し、もう1つのPCIはCORESETPoolIndex=1を表す。このオプションでは、UEは、CORESE の明示的な指示を受け取らずにCORESETPoolIndex値が構成されたかのようにマルチTRP 操作を実行または想定する。一例として、最初のPCIに関連するPDCCH受信はCORESETPoolIndex=0からのものと見なされ、2番目のPCIの(またはそれに関連する)PDCCH 受信は、CORESETPoolIndex=1からのものと見なされる。
【0061】
CORESETが2つ以上のPCIに関連する場合、1つの変形では、UEは異なるPCIに対応する2つ以上のCORESETPoolIndex値を想定し、レガシー・フレームワークを2つ以上のPDCCH/PDSCH受信に拡張することができる。構成がセルまたはPCIのグループ化を提供する非サービングセルのグループ化(PCIグループ化/セルグループ化)の別の変形では、2つのPCIグループのうち最もインデックスが低いPCIグループは CORESETPoolIndex=0を表し、他のPCIグループはCORESETPoolIndex=1を表すことができる。
【0062】
PDSCHのTCI状態活性化MAC-CE(上記のオプション3)に基づいてグループ内のPCIを更新する場合、またはPCIグループを置き換える場合、異なるCORESETPoolIndexに対応する別々のMAC-CEコマンドを受信し、それぞれのCORESETPoolIndex値として直接使用してもよい。
【0063】
D)RRC の再構成を伴わない単一 TRP(S-TRP)操作の可能性。UEは、アクティブTCI状態またはCORESETの状態(ビーム)によって示されるDL RSが1つのPCI(またはPCIグループ)のみに関連する場合、CORESETのビームのアクティブ化/表示に基づいてシングルTRP操作を仮定(または操作を再開)することができる。例えば、UEは、ネットワークノード(例えば、gNB)から複数のCORESETsのための更新されたTCI状態を受信することができ、複数のCORESETsのためのTCI状態は、1つのPCIまたは1つのセルグループのみに関連付けられており、UEは、更新されたTCI状態の受信に基づいて、UEの操作を、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作からシングルTRP操作に切り替えるか、変更(または再開)することができる。
【0064】
図5は、例示的な実施形態による操作を示す図である。UE210が示され、サービングセル530、および(または1つ以上の)非サービングセル532を含む1つ以上のセルと通信することができる。510において、サービングセル530および非サービングセルは、例えば、UE210のためのCSI-RS、またはSSBビーム測定レポート構成を調整または決定するなど、L1測定に関して調整することができる。512において、サービングセル530は、ユースケース(例えば、L1/L2中心のセル間操作/移動性、またはマルチTRPの他のユースケース)を含む、測定のための非サービングセル構成をUE210に提供または送信することができる。セルグループ(PCIグループ)に割り当てられたPCIも、メッセージ512でUE210に示すことができる。514において、UE210は、非サービングセルビームの測定およびサービングセル530への報告を実行する。516において、サービングセル530および非サービングセル(複数可)は、例えば、サービングセルおよび非サービングセル間のCORESET割り当てを決定するように調整してもよい。
【0065】
518において、UEは、複数の制御リソースセット(CORESETS)に対する送信構成インデックス(TCI)状態を受信し、ここで、複数のCORESETsに対するTCI状態は、異なる物理セル識別子(PCI)を有する複数のセルに関連付けられるか、または複数のセルグループに関連付けられる、例えば、ここで、TCI状態は、異なるPCIを有する少なくとも2つの異なるセルに関連付けられた、または少なくとも2つの異なるセルグループに関連付けられた物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信するためにユーザデバイスによって使用される準同時接続(QCL)特性を示し、複数のセルまたはセルグループは、ユーザデバイスに対して少なくとも1つのサービングセルおよび少なくとも1つの非サービングセルを含む。
【0066】
520において、UE210は、1)マルチDCIベース・マルチTRP関連高レイヤパラメータがユーザデバイスに構成されている、2) マルチTRP操作のデフォルトモードがUEに構成されている、または3)UEが、2つの異なるCORESETPoolIndex値に対応する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)TCI状態の活性化を示す制御情報(たとえば、MAC-CE)を受信したこと、の3つのオプションまたは条件のうち少なくとも1つが存在すると決定する。操作522は、TRPごとにタイミングアドバンス(TA)を決定することを含むことができる。
【0067】
操作524は、UE210が、サービングセル530、および非サービングセル532を含む複数のセルでセル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行することを含むことができる。したがって、たとえば、UE 210は、たとえば、CORESETに対する複数の値へのCORESETPoolIndex値の構成を介してマルチTRP操作のために明示的に構成されていないにもかかわらず、CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIのうちの最低のPCIと、CORESETPoolIndex=1を表す2つのPCIのうちの最高のPCIとに基づいて、CORESETPoolIndex値が構成されているかのように、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行することができる。
【0068】
さらにいくつかの例を説明する。
【0069】
例1.
少なくとも1つのプロセッサとコンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備える含む装置であって、前記少なくとも1つのメモリと前記コンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサ用いて、該装置に、少なくとも、無線ネットワーク内のユーザデバイスによって、前記ユーザデバイスによってネットワークノードから、複数の制御リソースセット(CORESET)の送信構成インデックス(TCI)状態を受信するステップであって、前記複数のコントロールリソースセット(CORESET)のための前記TCI状態は、複数の物理セル識別子(PCI)を持つ複数のセルまたは複数のセルグループに関連付けられ、前記TCI状態が、前記異なるPCIを有する複数のセルに関連付けられているか、または、前記複数のセルグループに関連付けられた、物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)を受信するために前記ユーザデバイスが使用するための準同時ロケーション(QCL)特性を示し、前記複数のセルまたは前記複数のセルグループが、前記ユーザデバイスに対して少なくとも1つのサービングセルおよび少なくとも1つの非サービングセルを含む、ステップと、前記ユーザデバイスにより、1)マルチDCIベース・マルチTRP関連ハイレイヤパラメータがユーザデバイスに構成されていることと、2)マルチTRP操作のデフォルトモードが前記ユーザデバイスに構成されていることと、または、3)前記ユーザデバイスは、2つの異なるCORESETPoolIndex値に対応する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)TCI状態の活性化を示す制御情報を受信したことと、の条件のうちの少なくとも1つが存在すると決定するステップと、前記ユーザデバイスによって、マルチDCIベース・インターセルマルチTRP操作を実行することを前記決定することに基づいて、前記複数のセルからのセル、または、前記複数のセルグループからのセルを使用して、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行するステップと、に基づいて、前記ユーザデバイスのためにセル間マルチダウンリンク制御情報(マルチDCI)ベース・マルチ送信受信ポイント(マルチTRP)操作を実行するように決定させるように構成される、装置。
【0070】
例2.
前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記装置に、前記ユーザデバイスにより、前記複数のセルからの前記セルを用いて、または前記複数のセルグループからの前記セルを用いて、インターセルマルチDCIベース・マルチTRP操作を実行させるように構成され、ここで、前記ユーザデバイスは、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作のために、前記ユーザデバイスに対するCORESETPoolIndex値をCORESETに対して1つ以上の値に設定することを介して、明示的に構成されていない、例1に記載の装置。
【0071】
例3.
前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記装置に、前記ユーザデバイスにより、前記複数のセルからの前記セルを用いて、または前記複数のセルグループからの前記セルを用いて、インターセルマルチDCIベース・マルチTRP操作を実行させるように構成された前記コンピュータプログラムコード例1ないし2のいずれかに記載の装置であって、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、前記サービングセルを含む第1TRPおよび前記少なくとも1つの非サービングセルを含む第2TRPに関して、前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルのそれぞれに対応するチャネルセット(PUCCH/PUSCH/PDSCH/PDCCH)に関して、別個のチャネルモニタリング、データ処理、および/または、制御およびデータの別個の受信および/または送信をすることと、前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルの各々からの別々のPDCCH上のダウンリンク制御情報(DCI)を別々にモニタリングすることと、前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルの各々に対して、DCIによってスケジューリングされ、対応するPDSCHチャネルを介して受信されたダウンリンクデータを受信することと、前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルからのPDSCHに対して個別にPDSCHチャネルをデスクランブルすることと、前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルの各々に対して、対応するDCIに基づいて、アップリンクデータ送信の別々のPUSCHスケジューリングを実行することと、前記サービングセルに関して、および前記非サービングセルに関して、個別のビーム障害検出および/またはビーム障害回復を実行することと、または、前記サービングセルおよび前記非サービングセルに対してハイブリッドARQ(HARQ)フィードバックを送信することと、のうちの少なくともの1つを実行させるように構成された前記コンピュータプログラムコードを備える、装置。
【0072】
例4.
前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記装置に、前記ユーザデバイスにより、前記複数のセルからの前記セルを用いて、または前記複数のセルグループからの前記セルを用いて、前記ユーザデバイスが、1)前記CORESETPoolIndex=0 を表す2つのPCIの中で最も低いPCI、および、CORESETPoolIndex=1を表す前記2つのPCIの中で最も高いPCI、2)前記CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIの中で最も高い PCI、CORESETPoolIndex=1を表す前記2つのPCIの中で最も低いPCI、3)CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIのうちのサービングセルPCI、および、CORESETPoolIndex=1を表す2つのPCIのうちの非サービングセルPCI、または、4)CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIのうちの所定のPCI、および、CORESETPoolIndex=1を表す2つのPCIのうちの残りのPCI、のうちの少なくとも1つに基づいて、CORESETPoolIndex値をCORESETに対して1つ以上の値に構成することを介してマルチTRP操作のために明示的に構成されていないにもかかわらず、CORESETPoolIndex値が構成されているかのように、インターセルマルチDCIベース・マルチTRP操作を実行させるように構成される、例1ないし3に記載の装置。
【0073】
例5.
前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記装置に、前記ユーザデバイスにより、前記複数のセルからの前記セルを用いて、異なるPCIまたは異なるセルグループに対応する2つ以上のCORESETPoolIndex値に基づいてインターセルマルチDCIベース・マルチTRP操作を実行させるように構成される、例1ないし4のいずれかの装置。
【0074】
例6.
第1セルグループは、CORESETPoolIndex=0を表し、および、第2セルグループは、CORESETPoolIndex=1を表す、例1ないし5のいずれかに記載の装置。
【0075】
例7.
前記第1セルグループおよび第2セルグループは、それぞれ、複数のノンサービングセルを含む、例1ないし6のいずれかに記載の装置。
【0076】
例8.
3)前記ユーザデバイスは、2つの異なるCORESETPoolIndex値に対応する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)TCI状態の活性化を示す制御情報を受信した、ことは、前記ユーザデバイスは、2つの異なるCORESETPoolIndex値に対応するPDSCH TCI状態の活性化を示す媒体アクセス制御要素(MAC-CE:Medium Access Control-Control Element)を受信した、ことを含み、各TCI状態の活性化はPCIに関連付けられており、前記ユーザ機器によって、前記CORESETPoolIndex値の前記MAC-CEを介して受信したTCI状態の活性化に関連する前記PCIを含むセルグループと決定するステップをさらに含む、例1ないし7のいずれかに記載の装置。
【0077】
例9.
前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、前記ユーザデバイスが、前記ネットワークノードから、セルグループに割り当てられたPCIを示すメッセージまたはシグナリングを受信させるように構成された前記コンピュータプログラムコードをさらに、備える、例1ないし8のいずれかに記載の装置。
【0078】
例10.
前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、前記ユーザデバイスによりネットワークノードから、セルグループに割り当てられたPCIも示す測定構成を受信させるように構成される、をさらに、備える、例1ないし9のいずれかに記載の装置。
【0079】
例11.
前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、前記ユーザデバイスにより、さらに、前記ユーザデバイスが、前記ネットワークノードから、前記複数のCORESETに対する更新されたTCI状態を受信するステップであって、前記複数のCORESETの前記TCI状態は、1つのPCIまたは1つのセルグループにのみ関連付けられている、ステップと、前記更新されたTCI状態の前記受信に基づいて、前記インターセルマルチDCIベース・マルチTRP操作からシングルTRP操作へ前記ユーザデバイスの操作を変更するステップと、を実行させるように構成される、例1ないし10のいずれかに記載の装置。
【0080】
例12.
前記ユーザデバイスがCORESETのTCI状態の活性化を受信したことに応答して、それぞれのCORESETの異なるTCI状態は、少なくとも2つの異なる物理セル識別子(PCI)に関連し、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を示し、前記ユーザデバイスが、ControlResourceSet(CORESET)内のCORESETPoolIndex値で構成されているかのように、実行または操作し、前記ユーザデバイスが、前記CORESETは、CORESETPoolIndex=0を有するCORESETとして前記サービングセルPCIに関連付けられることを決定する、例1ないし11のいずれかに記載の装置。
【0081】
例13.
前記コンピュータプログラムコードは、該少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、前記ユーザデバイスがCORESETのTCI状態の活性化を受信したことに応答して、それぞれのCORESETの異なるTCI状態は、少なくとも2つの異なる物理セル識別子(PCI)に関連し、前記ユーザデバイスにより、BFD-RS(ビーム障害検出リファレンスシグナル)のそれぞれのセットを使用してビーム障害検出を実行させるように構成される、をさらに、備え、BFD-RSの各セットの前記リファレンスシグナル(RS)は、前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルの前記CORESETの前記関連PCI値に基づいて決定される、例1ないし12のいずれかに記載の装置。
【0082】
例14.
1)マルチDCIベース・マルチTRP関連ハイレイヤパラメータが前記ユーザデバイスに構成されていることは、3つ以上のCORESETが、ダウンリンク帯域幅部(DL BWP)のために前記ユーザデバイスに構成されることと、1つ以上のスクランブリング・シーケンスが前記ユーザデバイスに構成されることと、LTE-CRS(LTEセル固有参照信号)用の1つ以上のレート整合パターンが前記ユーザデバイスに構成されることと、共同または個別のHARQフィードバック報告が前記ユーザデバイスに構成されることと、および/または、マルチTRP関連高レイヤパラメータが前記ユーザデバイスに構成されることと、のうちの1つ以上を含む、例1ないし13のいずれかに記載の装置。
【0083】
例15.
2)マルチTRP操作のデフォルトモードが、前記ユーザデバイスに構成されていることは、前記ユーザデバイスにおける、前記ユーザデバイスが、重複しないPDSCH受信を期待することと、前記ユーザデバイスが、CORESETPoolIndex値の関連付けに適用されるPCIに基づいて定義されたスクランブリング・シーケンスによる重複および部分的重複PDSCH受信を期待することと、前記ユーザデバイスが、個別のHARQフィードバック操作で操作することと、前記ユーザデバイスが、ブラインドデコード限が計算のために事前に定義された仮定によって操作することと、前記ユーザデバイスは、サービングセルと非サービングセルとの双方に構成されたCRSリソースの結合に対するレートマッチングを仮定することと、前記ユーザデバイスが、PDCCH-PDSCHおよびPDCCH-PUSCHのイン・オーダー送信を期待することと、および/または、前記ユーザデバイスは、異なる物理セル識別子(PCI)を有する、または異なるセルグループと関連する複数のセルに関連付けられている、前記複数のCORESETの前記状態が、満たされている場合、予め定義された他のユーザデバイスの操作に従うことと、の操作のうちの1つ以上を備える、例1ないし14のいずれかに記載の装置。
【0084】
例16.
少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、通信システムに、無線ネットワーク内のユーザデバイスによって、前記ユーザデバイスによってネットワークノードから、複数の制御リソースセット(CORESET)の送信構成インデックス(TCI)状態を受信するステップであって、前記複数のCORESETの前記TCI状態は、異なる物理セル識別子(PCI)を有する複数のセルに関連付けられているか、または、複数のセルグループに関連付けられており、前記TCI状態は、前記異なるPCIを有する複数のセルに関連付けられているか、または、前記複数のセルグループに関連付けられている物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信するために前記ユーザデバイスによって使用される準同時配置(QCL)特性を示し、前記複数のセルまたは前記複数のセルグループが、前記ユーザデバイスに対して少なくとも1つのサービングセルおよび少なくとも1つの非サービングセルを含む、ステップと、前記ユーザデバイスにより、1)マルチDCIベース・マルチTRP関連ハイレイヤパラメータがユーザデバイスに構成されていることと、2)マルチTRP操作のデフォルトモードが前記ユーザデバイスに構成されていることと、または、前記ユーザデバイスは、2つの異なるCORESETPoolIndex値に対応する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)TCI状態の活性化を示す制御情報を受信したことと、の条件のうちの少なくとも1つが存在すると決定するステップと、前記ユーザデバイスによって、マルチDCIベース・セル間マルチTRP操作を実行すると決定したことに基づいて、前記複数のセルからの前記セルで、または、前記複数のセルグループからの前記セルで、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行するステップと、に基づいて、前記ユーザデバイスに対してセル間マルチダウンリンク制御情報(マルチDCI)ベース・マルチ送信受信ポイント(マルチTRP)操作を実行することを決定させるように構成される、該非一時的コンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶された命令を含む、非時的コンピュータ可読記憶媒体。
【0085】
例17.
無線ネットワーク内のユーザデバイスによって、前記ユーザデバイスによってネットワークノードから、複数の制御リソースセット(CORESET)の送信構成インデックス(TCI)状態を受信するステップであって、前記複数のCORESETの前記TCI状態は、異なる物理セル識別子(PCI)を有する複数のセルに関連付けられているか、または、複数のセルグループに関連付けられており、前記TCI状態が、前記異なるPCIを有する複数のセルに関連付けられているか、または、前記複数のセルグループに関連付けられた、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信するために前記ユーザデバイスによって使用される準同時ロケーション(QCL)特性を示し、前記複数のセルまたは前記複数のセルグループが、前記ユーザデバイスに対して少なくとも1つのサービングセルおよび少なくとも1つの非サービングセルを含む、ステップと、前記ユーザデバイスによって、1)マルチDCIベース・マルチTRP関連ハイレイヤパラメータがユーザデバイスに構成されていることと、2)マルチTRP操作のデフォルトモードが前記ユーザデバイスに構成されていることと、または、3)前記ユーザデバイスは、2つの異なるCORESETPoolIndex値に対応する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)TCI状態の活性化を示す制御情報を受信したことと、の条件のうちの少なくとも1つが存在すると決定するステップと、に基づいて、前記ユーザデバイスに対してセル間マルチダウンリンク制御情報(マルチDCI)ベース・マルチ送信受信ポイント(マルチTRP)操作を実行することを決定するステップと、マルチDCIベース・セル間マルチTRP操作を実行することを決定することに基づいて、前記複数のセルからの前記セルで、または、前記複数のセルグループからのセルで、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を、前記ユーザデバイスによって実行するステップと、を含む方法。
【0086】
例18.
前記ユーザデバイスが、前記複数のセルからの前記セルを用いて、または前記複数のセルグループからの前記セルを用いて、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行し、前記ユーザデバイスは、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作のために、前記ユーザデバイスに対するCORESETPoolIndex値をCORESETに対して1つ以上の値に設定することを介して、明示的に構成されていない、例17に記載の方法。
【0087】
例19.
前記複数のセルからの前記セルを用いて、または、前記複数のセルグループからのセルを用いて、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行することは、前記ユーザデバイスが、前記サービングセルを含む第1TRP、および、前記少なくとも1つの非サービングセルを含む第2TRP、に関して、前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルのそれぞれに対応するチャネルセット(PUCCH/PUSCH/PDSCH/PDCCH)に関して、別個のチャネルモニタリング、データ処理、および/または、制御およびデータの別個の受信および/または送信をすることと、前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルの各々からの別々のPDCCH上のダウンリンク制御情報(DCI)を別々にモニタリングすることと、前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルの各々に対して、DCIによってスケジューリングされ、対応するPDSCHチャネルを介して受信されたダウンリンクデータを受信することと、前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルからのPDSCHに対して個別にPDSCHチャネルをデスクランブルすることと、前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルの各々に対して、対応するDCIに基づいて、アップリンクデータ送信の別々のPUSCHスケジューリングを実行することと、前記サービングセルに関して、および前記非サービングセルに関して、個別のビーム障害検出および/またはビーム障害回復を実行することと、または、前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルに対してハイブリッドARQ(HARQ)フィードバックを送信することと、のうちの少なくともの1つを実行することを含む、例17ないし18のいずれかに記載の方法。
【0088】
例20.
前記複数のセルからの前記セルで、または、前記複数のセルグループからの前記セルで、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を、前記ユーザデバイスによって前記実行するステップは、前記ユーザデバイスが、CORESETPoolIndex値を、1)前記CORESETPoolIndex=0 を表す2つのPCIの中で最も低いPCI、および、CORESETPoolIndex=1を表す2つのPCIの中で最も高いPCI、2)前記CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIの中で最も高い PCI、および、CORESETPoolIndex=1 を表す2つのPCIの中で最も低いPCI、3)CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIのうちのサービングセルPCI、および、CORESETPoolIndex=1を表す2つのPCIのうちの非サービングセルPCI、または、4)CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIのうちの所定のPCI、および、CORESETPoolIndex=1を表す2つのPCIのうちの残りのPCI、のうちの少なくとも1つに基づいて、CORESETに対して1つ以上の値に設定することを介して、マルチTRP操作に対して明示的に構成されていないにもかかわらず、CORESETPoolIndex値が構成されているかのように、前記ユーザデバイスで実行される、例17ないし19のいずれかに記載の方法。
【0089】
例21.
前記ユーザデバイスによって、異なるPCIまたは異なるセルグループに対応する2つ以上のCORESETPoolIndex値に基づいて前記ユーザデバイスによって実行される、前記複数のセルからの前記セルで、または、前記複数のセルグループからの前記セルで、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行する、例17ないし20のいずれかに記載の方法。
【0090】
例22.
第1セルグループは、CORESETPoolIndex=0を表し、第2セルグループは、CORESETPoolIndex=1を表す、例17ないし21のいずれかに記載の方法。
【0091】
例23.
前記第1セルグループおよび第2セルグループは、それぞれ、複数のノンサービングセルを含む、例17ないし22のいずれかに記載の方法。
【0092】
例24.
3)前記ユーザデバイスは、2つの異なるCORESETPoolIndex値に対応する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)TCI状態の活性化を示す制御情報を受信したことは、前記ユーザデバイスは、2つの異なるCORESETPoolIndex値に対応するPDSCH TCI状態の活性化を示す媒体アクセス制御要素(MAC-CE:Medium Access Control-Control Element)を受信したことを含み、各TCI状態の活性化はPCIに関連付けられており、前記方法は、さらに、前記ユーザ機器によって、前記CORESETPoolIndex値の前記MAC-CEを介して受信したTCI状態の活性化に関連する前記PCIを含むセルグループと決定するステップを含む、例17ないし23のいずれかに記載の方法。
【0093】
例25.
前記ユーザデバイスによって、前記ネットワークノードから、セルグループに割り当てられたPCIを示すメッセージまたはシグナリングを受信することをさらに含む、例17ないし24のいずれかに記載の方法。
【0094】
例26.
前記ユーザデバイスが、前記ネットワークノードから、セルグループに割り当てられたPCIも示す測定構成を受信するステップをさらに、備える、例17ないし21のいずれかに記載の方法。
【0095】
例27.
前記ユーザデバイスが、前記ネットワークノードから、複数のCORESETに対する更新されたTCI状態を受信するステップであって、前記複数のCORESETの前記TCI状態は、1つのPCIまたは1つのセルグループにのみ関連付けられている、ステップと、前記更新されたTCI状態の前記受信に基づいて、前記インターセルマルチDCIベース・マルチTRP操作からシングルTRP操作へ前記ユーザデバイスの操作を変更するステップと、をさらに含む、例17ないし26のいずれかに記載の方法。
【0096】
例28.
前記ユーザデバイスがCORESETのTCI状態の活性化を受信したことに応答して、それぞれのCORESETの異なるTCI状態は、少なくとも2つの異なる物理セル識別子(PCI)に関連し、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を示し、前記ユーザデバイスが、ControlResourceSet(CORESET)内のCORESETPoolIndex値で構成されているかのように、実行または操作し、前記ユーザデバイスが、前記CORESETは、CORESETPoolIndex=0を有するCORESETとして前記サービングセルPCIに関連付けられることを決定する、例17ないし27のいずれかに記載の方法。
【0097】
例29.
前記ユーザデバイスがCORESETのTCI状態の活性化を受信したことに応答して、それぞれのCORESETの異なるTCI状態は、少なくとも2つの異なる物理セル識別子(PCI)に関連し、前記ユーザデバイスにより、BFD-RS(ビーム障害検出リファレンスシグナル)のそれぞれのセットを使用してビーム障害検出を実行し、それぞれのBFD-RSのセットの前記基準信号(RS)は、前記サービングセルと少なくとも1つの非サービングセルのCORESETの関連する前記PCI値に基づいて決定される、例17ないし27のいずれかに記載の方法。
【0098】
例30.
1)マルチDCIベース・マルチTRP関連高レイヤパラメータがユーザデバイスに構成されており、3つ以上のCORESETが、ダウンリンク帯域幅部(DL BWP)のためにユーザデバイスに構成され、1つ以上のスクランブリング・シーケンスがユーザデバイスに構成され、LTE-CRS(LTEセル固有参照信号)のための1つ以上のレート整合パターンがユーザデバイスに構成され、共同または個別のHARQフィードバック報告がユーザデバイスに構成され、および/または、マルチTRP関連高レイヤパラメータがユーザデバイスに構成される、例17ないし29のいずれかに記載の方法。
【0099】
例31.
2)マルチTRP操作のデフォルトモードがユーザデバイスに構成されており、ユーザデバイスにおける。ユーザデバイスは、重複しないPDSCH受信を期待すること、ユーザデバイスは、CORESETPoolIndex値の関連付けに適用されるPCIに基づいて定義されたスクランブリング・シーケンスによる重複および部分的重複PDSCH受信を期待すること、ユーザデバイスは、個別のHARQフィードバック操作で操作する、ユーザデバイスは、ブラインドデコード限界計算のために事前に定義された仮定をして操作する、ユーザデバイスは、サービングセルと非サービングセルの両方に対して構成されたCRS(セル固有参照信号)リソースの組み合わせに対するレートマッチングを想定する、ユーザデバイスは、PDCCH-PDSCHおよびPDCCH-PUSCHの順序通りの送信を期待する、および/または、複数のCORESETが異なる物理セル識別子(PCI)を有する複数のセルに関連付けられているか、または異なるセルグループに関連付けられているという条件が満たされる場合、ユーザデバイスは他の任意の事前定義されたユーザデバイスの操作に従う、の操作のうちの1つ以上を含む、例17ないし30のいずれかに記載の方法。
【0100】
例32.
無線ネットワーク内のユーザデバイスによって、前記ユーザデバイスによってネットワークノードから、複数の制御リソースセット(CORESET)の送信構成インデックス(TCI)状態を受信するステップに基づいて、前記ユーザデバイスに対してセル間マルチダウンリンク制御情報(マルチDCI)ベース・マルチ送信受信ポイント(マルチTRP)操作を実行するように決定する手段であって、前記複数のCORESETの前記TCI状態は、異なる物理セル識別子(PCI)を有する複数のセルに関連付けられているか、または、TCI状態は、異なるPCIを有する複数のセルに関連する、または複数のセルグループに関連する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信するためにユーザ機器によって使用される準同時ロケーション(QCL)特性を示し、複数のセルまたは複数のセルグループは、ユーザ機器に対して少なくとも1つのサービングセルと少なくとも1つの非サービングセルを含む、手段と、ユーザデバイスにより、1) マルチDCIベース・マルチTRP関連高レイヤパラメータがユーザデバイスに構成されている、2)マルチTRP操作のデフォルトモードがユーザデバイスに構成されている、または、3)ユーザデバイスは、2つの異なるCORESETPoolIndex値に対応する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)TCI状態の活性化を示す制御情報を受信した、の条件の少なくとも1つが存在することを決定するための手段と、マルチDCIベースのセル間マルチTRP操作を実行すると決定したことに基づいて、ユーザデバイスによって、複数のセルからのセル、または複数のセルグループからのセルを用いて、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行する手段と、を備える、装置。
【0101】
例33.
前記ユーザ機器は、前記複数のセルのうちの前記セルと、または前記複数のセルグループのうちの前記セルと、セル間マルチDCIベースのマルチTRP操作を実行し、ここで、前記ユーザデバイスは、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作のために、前記ユーザデバイスに対するCORESETPoolIndex値をCORESETに対して1つ以上の値に設定することを介して、明示的に構成されていない、例32に記載の装置。
【0102】
例34.
前記複数のセルからの前記セルを用いて、または、前記複数のセルグループからのセルを用いて、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行する前記手段は、前記サービングセルを含む第1TRP、前記少なくとも1つの非サービングセルを含む第2TRP、に関して、前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルのそれぞれに対応するチャネルセット(PUCCH/PUSCH/PDSCH/PDCCH)に関して、別個のチャネルモニタリング、データ処理、および/または、制御およびデータの別個の受信および/または送信をすることと、前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルの各々からの別々のPDCCH上のダウンリンク制御情報(DCI)を別々にモニタリングすることと、前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルの各々に対して、DCIによってスケジューリングされ、対応するPDSCHチャネルを介して受信されたダウンリンクデータを受信することと、前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルからのPDSCHに対して個別にPDSCHチャネルをデスクランブルすることと、前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルの各々に対して、対応するDCIに基づいて、アップリンクデータ送信の別々のPUSCHスケジューリングを実行することと、前記サービングセルに関して、および前記非サービングセルに関して、個別のビーム障害検出および/またはビーム障害回復を実行することと、または、前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの非サービングセルに対してハイブリッドARQ(HARQ)フィードバックを送信することと、のうちの少なくともの1つ例32ないし33のいずれかに記載の装置。
【0103】
例35.
前記ユーザデバイスによって、前記複数のセルからの前記セルを用いて、または前記複数のセルグループからの前記セルを用いて、インターセルマルチDCIベース・マルチTRP操作を実行する前記手段は、前記ユーザデバイスが、1)前記CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIの中で最も低いPCI、および、CORESETPoolIndex=1を表す2つのPCIの中で最も高いPCI、2)前記CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIの中で最も高いPCI、および、CORESETPoolIndex=1を表す2つのPCIの中で最も低いPCI、3)CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIのうちのサービングセルPCI、および、CORESETPoolIndex=1を表す2つのPCIのうちの非サービングセルPCI、または、CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIのうちの所定のPCI、および、CORESETPoolIndex=1を表す2つのPCIのうちの残りのPCI、のうちの少なくとも1つに基づいて、CORESETPoolIndex値をCORESETに対して1つ以上の値に構成することを介してマルチTRP操作に対して明示的に構成されていないにもかかわらず、CORESETPoolIndex値が構成されているかのように、前記ユーザデバイスによって実行される、例32ないし34のいずれかに記載の装置。
【0104】
例36.
前記複数のセルからの前記セルで、または、前記複数のセルグループからの前記セルで、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を、前記ユーザデバイスによって実行する前記手段は、異なるPCIまたは異なるセルグループに対応する2つ以上のCORESETPoolIndex値に基づいて前記ユーザデバイスによって実行される、例32ないし35のいずれかに記載の装置。
【0105】
例37.
第1セルグループは、CORESETPoolIndex=0を表し、および、第2セルグループは、CORESETPoolIndex=1を表す、例32ないし36のいずれかに記載の装置。
【0106】
例38.
前記第1セルグループおよび第2セルグループは、それぞれ、複数のノンサービングセルを含む、例32ないし37のいずれかに記載の装置。
【0107】
例39.
3)前記ユーザデバイスは、2つの異なるCORESETPoolIndex値に対応する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)TCI状態の活性化を示す制御情報を受信したことは、前記ユーザデバイスは、2つの異なるCORESETPoolIndex値に対応するPDSCH TCI状態の活性化を示す媒体アクセス制御要素(MAC-CE:Medium Access Control-Control Element)を受信したことを備え、各TCI状態の活性化はPCIに関連付けられており、前記方法は、前記ユーザ機器によって、前記CORESETPoolIndex値の前記MAC-CEを介して受信したTCI状態の活性化に関連する前記PCIを含むセルグループと決定するステップをさらに含む、例32ないし38のいずれかに記載の装置。
【0108】
例40.
ユーザデバイスによって、ネットワークノードから、セルグループに割り当てられたPCIを示すメッセージまたはシグナリングを受信する手段をさらに備える、例32ないし39のいずれかに記載の装置。
【0109】
例41.
ユーザデバイスによって、ネットワークノードから、セルグループに割り当てられたPCIも示す測定構成を受信する手段をさらに備える、例32ないし40のいずれかに記載の装置。
【0110】
例42.
ユーザデバイスによって、ネットワークノードから、複数のCORESETに対する更新されたTCI状態を受信する手段であって、複数のCORESETに対するTCI状態は、1つのPCIまたは1つのセルグループのみに関連付けられる、受信する手段と、前記更新されたTCI状態の受信に基づいて、前記ユーザデバイスの操作を、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作からシングルTRP操作に変更する手段と、を備える、例32ないし41のいずれかに記載の装置。
【0111】
例43.
前記ユーザデバイスがCORESETのTCI状態の活性化を受信したことに応答する手段を備え、それぞれのCORESETの異なるTCI状態は、少なくとも2つの異なる物理セル識別子(PCI)に関連し、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を示し、前記ユーザデバイスによって、ControlResourceSet(CORESET)内のCORESETPoolIndex値で構成されているかのように実行し、前記ユーザデバイスが、前記CORESETは、CORESETPoolIndex=0を有するCORESETとして前記サービングセルPCIに関連付けられることを決定する、例32ないし42のいずれかに記載の装置。
【0112】
例44.
前記ユーザデバイスがCORESETのTCI状態の活性化を受信したことに応答して、それぞれのCORESETの異なるTCI状態は、少なくとも2つの異なる物理セル識別子(PCI)に関連し、前記ユーザデバイスによって、BFD-RS(ビーム故障検出基準信号)の各セットを使用したビーム故障検出を実行し、サービングセルと少なくとも1つの非サービングセルのCORESETの関連するPCI値に基づく、BFD-RSの各セットの基準信号(RS)が決定される、手段を備える、例32ないし43のいずれかに記載の装置。
【0113】
例45.
1)マルチDCIベース・マルチTRP関連高レイヤパラメータがユーザデバイスに構成されており、3つ以上のCORESETが、ダウンリンク帯域幅部分(DL BWP)のためにユーザデバイスに構成されること、1つ以上のスクランブリング・シーケンスがユーザデバイスに構成されること、LTE-CRS(LTEセル固有参照信号)用の1つ以上のレート整合パターンがユーザデバイスに構成されること、共同または個別のHARQフィードバック報告がユーザデバイスに構成されること、および/または、マルチTRP関連高レイヤパラメータがユーザデバイスに構成されること、のうちの1つ以上を備える、例32ないし44のいずれかに記載の装置。
【0114】
例46.
2)マルチTRP操作のデフォルトモードがユーザ機器に設定されていることは、ユーザ機器において、ユーザデバイスは、重複しないPDSCH受信を期待する、ユーザデバイスは、CORESETPoolIndex値の関連付けに適用されるPCIに基づいて定義されたスクランブリング・シーケンスによる重複および部分的重複PDSCH受信を期待する、ユーザデバイスは、個別のHARQフィードバック操作で操作する、ユーザデバイスは、ブラインドデコード限界計算のために事前に定義された仮定を仮定して操作する、ユーザデバイスは、サービングセルと非サービングセルの両方に対して構成されたCRS(セル固有参照信号)リソースの組み合わせに対するレートマッチングを想定する、
ユーザデバイスは、PDCCH-PDSCHおよびPDCCH-PUSCHの順序通りの送信を期待する、および/または、複数のCORESETの条件が、異なる物理的セル識別子(PCI)を持つ、あるいは異なるセルグループに関連する複数のセルに関連する場合ユーザデバイスは他の任意の事前定義されたユーザデバイスの操作に従う、の操作の1つ以上を含む、例32ないし45のいずれかに記載の装置。
【0115】
図6は、例示的な実施形態によるネットワークノード(例えば、AP、BS、eNB、gNB、RANノード)600のブロック図である。無線局600は、例えば、1つ以上(例えば、
図6に示すように2つ)のRF(無線周波数)または無線トランシーバ602A、602Bを含み得、各無線トランシーバは、信号を送信する送信機および信号を受信する受信機を含む。無線ステーションはまた、命令またはソフトウェアを実行し、信号の送信および受信を制御するプロセッサまたは制御ユニット/エンティティ(コントローラ)604と、データおよび/または命令を記憶するメモリ606とを含む。
【0116】
プロセッサ604はまた、決定または判定を行い、送信のためにフレーム、パケット、またはメッセージを生成し、さらなる処理のために受信したフレームまたはメッセージをデコードし、本明細書に記載される他のタスクまたは機能を行うことができる。プロセッサ604は、例えば、ベースバンドプロセッサであってもよく、無線トランシーバ602(602Aまたは602B)を介した送信のためにメッセージ、パケット、フレームまたは他の信号を生成してもよい。プロセッサ604は、無線ネットワークを介した信号またはメッセージの送信を制御してもよく、(例えば、無線トランシーバ602によってダウンコンバートされた後に)無線ネットワークを介した信号またはメッセージなどの受信を制御してもよい。プロセッサ604は、プログラム可能であってよく、メモリまたは他のコンピュータ媒体上に記憶されたソフトウェアまたは他の命令を実行して、上述したタスクまたは方法の1つ以上など、上述した様々なタスクおよび機能を実行することができる。プロセッサ604は、例えば、ハードウェア、プログラマブルロジック、ソフトウェアまたはファームウェアを実行するプログラマブルプロセッサ、および/またはこれらの任意の組み合わせであってもよく(または、含んでもよい)。他の用語を使用すると、プロセッサ604およびトランシーバ602は、一緒になって、例えば、無線送受信機システムとして考慮され得る。
【0117】
さらに、
図6を参照すると、コントローラ(またはプロセッサ)608は、ソフトウェアおよび命令を実行し、ステーション600の全体的な制御を提供し、入力/出力デバイス(例えば、ディスプレイ、キーパッド)の制御など、
図6に示されていない他のシステムの制御を提供し、および/または、例えば、電子メールプログラム、オーディオ/ビデオアプリケーション、ワードプロセッサ、ボイスオーバーIPアプリケーション、または他のアプリケーションまたはソフトウェアなど、無線ステーション600に提供され得る1つ以上のアプリケーションのためのソフトウェアを実行し得る。
【0118】
さらに、コントローラまたはプロセッサによって実行されると、プロセッサ604、または他のコントローラまたはプロセッサに、上述の機能またはタスクのうちの1つ以上を実行させることができる、記憶された命令を含む記憶媒体が提供されてもよい。
【0119】
別の例の実施形態によれば、RFまたは無線トランシーバ(602A/602B)は信号またはデータを受信し、または信号またはデータを送信または送信することができる。プロセッサ(604、および必要に応じてトランシーバ602A/602B)は、RFまたは無線トランシーバ602Aまたは602Bを制御して信号またはデータを受信、送信、ブロードキャスト、または送信することができる。
【0120】
ここで説明したさまざまな技術の実施形態は、デジタル電子回路、またはコンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせで実装されることがある。実施形態は、コンピュータプログラム製品として実装されることがある。すなわち、情報キャリアに具体的に具現化されたコンピュータプログラムであり、例えば、機械読み取り可能な記憶装置または伝播信号内に実体化され、データ処理装置、例えば、プログラム可能なプロセッサ、コンピュータ、または複数のコンピュータの実行または操作を制御するために使用される。実施形態は、コンピュータが読み取り可能な媒体またはコンピュータが読み取り可能な記憶媒体にも提供されることがあり、これは非一時的な媒体である可能性がある。さまざまな技術の実施形態には、一時的な信号または媒体を介して提供される実施形態、および/またはインターネットや他のネットワーク(有線ネットワークおよび/または無線ネットワークを含む)を介してダウンロード可能なプログラムおよび/またはソフトウェア実施形態も含まれることがある。さらに、実施形態は、機械型通信(MTC)およびインターネット・オブ・シングス(IoT)を介して提供されることもある。
【0121】
コンピュータプログラムは、ソースコード形式、オブジェクトコード形式、またはある中間形式で提供される場合があり、プログラムを運搬できるさまざまな媒体、配信媒体、またはコンピュータが読み取り可能な媒体に保存されることがある。これらの媒体は、プログラムを運搬できる能力を持つ任意のエンティティまたはデバイスである可能性がある。これらの運搬媒体には、記録媒体、コンピュータメモリ、読み取り専用メモリ、光電子的および/または電気的なキャリア信号、通信信号、およびソフトウェア配布パッケージなどが含まれる。必要な処理能力に応じて、コンピュータプログラムは単一の電子デジタルコンピュータで実行されることもあるし、複数のコンピュータに分散されることもある。
【0122】
さらに、ここで説明したさまざまな技術の実施形態は、サイバーフィジカルシステム(CPS)(物理的なエンティティを制御する協力する計算要素のシステム)を使用することがある。CPSは、異なる場所の物理的なオブジェクトに埋め込まれた大量の相互接続されたICTデバイス(センサ、アクチュエータ、プロセッサ、マイクロコントローラなど)の実装と利用を可能にすることがある。さまざまな場所に埋め込まれた物理的なオブジェクトに組み込まれている。物理的なシステム自体が固有の移動性を持つ場合、モバイルサイバーフィジカルシステムはサイバーフィジカルシステムの一部門である。モバイル物理システムの例には、モバイルロボティクスや人間や動物によって運搬される電子機器などが含まれる。スマートフォンの人気の上昇により、モバイルサイバーフィジカルシステムの領域に対する関心が高まっている。したがって、ここで説明したさまざまな技術の実施形態は、これらの技術の1つ以上を介して提供される可能性がある。
【0123】
コンピュータプログラム、上記で説明したコンピュータプログラムなど、プログラムは、コンパイルされた言語または解釈された言語を含む任意のプログラミング言語の形式で記述でき、計算環境で使用できるように、スタンドアロンプログラムとして、またはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、または他のユニットまたは部分として展開できる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上で実行されるように展開できるほか、1つの場所で複数のコンピュータ上で実行されたり、複数の場所に分散配置され、通信ネットワークによって接続されたりするようにも展開できる。
【0124】
方法のステップは、1つ以上のプログラム可能なプロセッサがコンピュータプログラムを実行し、入力データに作用して出力を生成するための関数を実行するために実行されることがある。方法のステップは、専用の特殊な論理回路、例えばFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途集積回路)として実装され、実行することもある。
【0125】
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサは、一般的な汎用および特殊用途のマイクロプロセッサを含む例を挙げると、どの種類のデジタルコンピュータ、チップ、またはチップセットのいずれかのプロセッサ、または複数のプロセッサである。一般的に、プロセッサは読み取り専用メモリまたはランダムアクセスメモリ、またはその両方から命令とデータを受信する。コンピュータの要素には、少なくとも1つのプロセッサが命令を実行し、命令とデータを格納する1つ以上のメモリデバイスが含まれることがある。など、非揮発性メモリのすべての形態を含む。一般的に、コンピュータはまた、データを格納するための1つ以上の大容量ストレージデバイスとデータの送受信を行うための装置を含むか、またはそれらと操作的に接続されていることがある。例えば、磁気ディスク、磁気光学ディスク、または光ディスクなどのデータを格納する大容量ストレージデバイスがある。コンピュータプログラムの命令とデータを具現化するための情報キャリアは、半導体メモリデバイス(例:EPROM、EEPROM、フラッシュメモリデバイスなど)、磁気ディスク(内蔵ハードディスクまたは取り外し可能なディスクなど)、磁気光学ディスク、
CD-ROMおよびDVD-ROMディスク、プロセッサとメモリは、特定の目的の論理回路によって補完または統合されることがある。
【0126】
ユーザとの対話を提供するために、実施形態は、情報をユーザに表示するためのディスプレイデバイス(例:陰極線管(CRT)または液晶ディスプレイ(LCD)モニタ)を備えたコンピュータ上で実装され、ユーザインターフェース(キーボードおよびポインティングデバイス、例えばマウスまたはトラックボールなど)を持つことがある。これにより、ユーザはコンピュータへの入力を提供できる。ユーザとの対話を提供するために、他の種類のデバイスも使用できる。たとえば、ユーザへのフィードバックは、視覚的なフィードバック、聴覚的なフィードバック、または触覚的なフィードバックなど、あらゆる形式の感覚的なフィードバックで提供されることがある。そして、ユーザからの入力は、音声、音声、または触覚的な入力を含む、あらゆる形式で受信されることがある。
【0127】
実施形態は、バックエンドコンポーネント(例:データサーバとして)、ミドルウェアコンポーネント(例:アプリケーションサーバとして)、フロントエンドコンポーネント(例:グラフィカルユーザインターフェースを持つクライアントコンピュータまたはユーザが実施形態と対話できるWebブラウザなど)を含む。コンピューティングシステムで実装されるか、バックエンド、ミドルウェア、またはフロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせで実装されることができる。コンポーネントは、デジタルデータ通信の任意の形式または媒体によって相互に接続されることがある。例として、通信ネットワークが挙げられる。通信ネットワークの例には、ローカルエリアネットワーク(LAN)やワイドエリアネットワーク(WAN、例:インターネット)が含まれる。
【0128】
一部の実施形態の特定の特徴は、ここで説明したように描かれているが、多くの修正、代替、変更、および同等のものが、これらの技術に熟練した者によって現れる。したがって、付随する特許請求の趣旨に含まれるものとして、これらの修正と変更をすべて含むものと理解されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2023-11-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークノードから複数の制御リソースセット(CORESET)の送信構成インデックス(TCI)状態を受信する手段であって、
前記複数のコントロールリソースセット(CORESET)のための前記TCI状態は、複数の物理セル識別子(PCI)を持つ複数のセルまたは複数のセルグループに関連付けられ、前記TCI状態が、異なるPCIを有する複数のセルに関連付けられているか、または、前記複数のセルグループに関連付けられた、物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)を受信するために装置が使用するための準同時ロケーション(QCL)特性を示し、
前記複数のセルまたは前記複数のセルグループが、前記装置が媒体アクセス制御制御要素(MAC-CE)を受信した場合、2つの異なるCORESETPoolIndex値に対応する物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)TCI状態の活性化を示す前記装置に対して少なくとも1つのサービングセルおよび少なくとも1つの別のセルを含む、手段と、
前記複数のセルからのセル、または、前記複数のセルグループからのセルを使用して、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を実行する手段と、
を備える含む装置。
【請求項2】
前記装置は、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作のために、CORESETに対して1つ以上の値に前記装置に対してCORESETPoolIndex値を設定することを介して明示的に構成されていない、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記複数のセルからの前記セルを用いて、または前記複数のセルグループからの前記セルを用いて、インターセルマルチDCIベース・マルチTRP操作を実行する前記手段は、
前記サービングセルを含む第1TRPおよび前記少なくとも1つの別のセルを含む第2TRPに関して、前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの別のセルのそれぞれに対応するチャネルセット(PUCCH/PUSCH/PDSCH/PDCCH)に関して、別個のチャネルモニタリング、データ処理、および/または、制御およびデータの別個の受信および/または送信をすることと、
前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの別のセルの各々からの別々のPDCCH上のダウンリンク制御情報(DCI)を別々にモニタリングすることと、
前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの別のセルの各々に対して、DCIによってスケジューリングされ、対応するPDSCHチャネルを介して受信されたダウンリンクデータを受信することと、
前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの別のセルからのPDSCHに対して個別にPDSCHチャネルをデスクランブルすることと、
前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの別のセルの各々に対して、対応するDCIに基づいて、アップリンクデータ送信の別々のPUSCHスケジューリングを実行することと、
前記サービングセルに関して、および前記別のセルに関して、個別のビーム障害検出および/またはビーム障害回復を実行することと、
または、
前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの別のセルに対してハイブリッドARQ(HARQ)フィードバックを送信することと、
のうちの少なくともの1つを実行する手段を含む、
請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記複数のセルからの前記セルを用いて、または前記複数のセルグループからの前記セルを用いて、インターセルマルチDCIベース・マルチTRP操作を実行する前記手段は、
前記装置が、
1)CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIの中で最も低いPCI、および、CORESETPoolIndex=1を表す前記2つのPCIの中で最も高いPCI、
2)CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIの中で最も高いPCI、および、 CORESETPoolIndex=1を表す前記2つのPCIの中で最も低いPCI、
3)CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIのうちのサービングセルPCI、および、CORESETPoolIndex=1を表す2つのPCIのうちの非サービングセルPCI、
または、
4)CORESETPoolIndex=0を表す2つのPCIのうちの所定のPCI、および、CORESETPoolIndex=1を表す2つのPCIのうちの残りのPCI、
のうちの少なくとも1つに基づいて、CORESETPoolIndex値をCORESETに対して1つ以上の値に構成することを介してマルチTRP操作のために明示的に構成されていないにもかかわらず、CORESETPoolIndex値が構成されているかのように、実行される、
請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記装置は、前記複数のセルからの前記セルを用いて、または前記複数のセルグループからの前記セルを用いて、異なるPCIまたは異なるセルグループに対応する2つ以上のCORESETPoolIndex値に基づいてインターセルマルチDCIベース・マルチTRP操作を実行する前記手段を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
第1セルグループは、CORESETPoolIndex=0を表し、および、第2セルグループは、CORESETPoolIndex=1を表す、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記第1セルグループおよび第2セルグループは、それぞれ、複数の別のセルを含む、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記CORESETPoolIndex値の前記MAC-CEを介して受信したTCI状態の活性化に関連する前記PCIを含むセルグループを決定する手段をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記ネットワークノードから、セルグループに割り当てられたPCIを示すメッセージまたはシグナリングを受信する手段をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記ネットワークノードから、セルグループに割り当てられたPCIも示す測定構成を受信する手段をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記ネットワークノードから、前記複数のCORESETに対する更新されたTCI状態を受信する手段であって、前記複数のCORESETの前記TCI状態は、1つのPCIまたは1つのセルグループにのみ関連付けられている、手段と、
前記更新されたTCI状態の前記受信に基づいて、前記セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作からシングルTRP操作へ前記装置の操作を変更するための手段と、
をさらに、備える、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
CORESETのTCI状態の活性化を受信したことに応答して、それぞれのCORESETの異なるTCI状態は、少なくとも2つの異なる物理セル識別子(PCI)に関連し、セル間マルチDCIベース・マルチTRP操作を示し、
前記装置は、さらに、
ControlResourceSet(CORESET)内のCORESETPoolIndex値で構成されているかのように、実行/操作する手段と、
前記CORESETは、CORESETPoolIndex=0を有するCORESETとしてサービングセルPCIに関連付けられることを決定する手段と、
を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項13】
CORESETのTCI状態の活性化を受信したことに応答して、それぞれのCORESETの異なるTCI状態は、少なくとも2つの異なる物理セル識別子(PCI)に関連し、BFD-RS(ビーム障害検出リファレンスシグナル)のそれぞれのセットを使用してビーム故障発見を実行するための手段であって、
BFD-RSの各セットの前記リファレンスシグナル(RS)は、前記サービングセルおよび前記少なくとも1つの別のセルの前記CORESETの前記関連PCI値に基づいて決定される、手段
をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【国際調査報告】