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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-21
(54)【発明の名称】全天候バブル温室
(51)【国際特許分類】
   A01G 9/24 20060101AFI20240313BHJP
【FI】
A01G9/24 H
A01G9/24 Q
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560820
(86)(22)【出願日】2022-04-06
(85)【翻訳文提出日】2023-09-29
(86)【国際出願番号】 KR2022004947
(87)【国際公開番号】W WO2022216038
(87)【国際公開日】2022-10-13
(31)【優先権主張番号】10-2021-0046256
(32)【優先日】2021-04-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520216769
【氏名又は名称】アーバン-アグリ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】URBAN-AGRI LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100166545
【弁理士】
【氏名又は名称】折坂 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】パク,ドゥ フン
【テーマコード(参考)】
2B029
【Fターム(参考)】
2B029AA01
2B029EB03
2B029EC18
2B029KA10
2B029RA02
2B029RA15
2B029SA05
(57)【要約】
本発明の一実施例による全天候バブル温室は、地面上で一方向に沿って栽培空間を形成する第1骨組部、第1骨組部に対応される形状を有し、地面上で第1骨組部から離隔されて第1骨組部の内側に位置される第2骨組部、栽培空間に対応されるように第1骨組部と第2骨組部との間に位置され、泡空間を有する泡バッグ部、第1骨組部の中央部分で一方向に沿って位置され、泡バッグ部に連結され、泡液の供給を受けて保存して泡に生成する泡生成部、及び泡バッグ部の下側端部と泡バッグ部の中央部分を連結し、泡液を泡バッグ部の下側端部から泡バッグ部の中央部分に誘導して泡生成部に供給する泡液誘導部を含み、泡生成部は泡液から泡を生成し、泡は泡空間に誘導されて泡バッグ部の下側端部に向かうように誘導されることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地面上に一方向に沿って栽培空間を形成する第1骨組部と、
第1骨組部に対応される形状を有し、地面上で第1骨組部から離隔されて第1骨組部の内側に位置される第2骨組部と、
栽培空間に対応されるように第1骨組部と第2骨組部との間に位置され、泡空間を有する泡バッグ部と、
第1骨組部の中央部分で一方向に沿って位置され、泡バッグ部に連結され、泡液の供給を受けて保存して泡に生成する泡生成部、
及び泡バッグ部の下側端部と泡バッグ部の中央部分とを連結し、泡液を泡バッグ部の下側端部から泡バッグ部の中央部分に誘導して泡生成部に供給する泡液誘導部を含み、泡生成部は泡液から泡を生成し、泡は泡空間に誘導されて泡バッグ部の下側端部に向かうように誘導されることを特徴とする、全天候バブル温室。
【請求項2】
泡生成部は、
第2骨組部の中央部分で一方向に沿って位置され、泡空間に連結され上面には保存空間が形成され、泡液誘導部に連結される生成ベースと、
管状からなって、泡空間に位置されて生成ベースに支持され、空気の供給を受けて通過させることができる生成本体と、
管状からなって、生成本体に連結される供給管と、
供給管に連結され、空気を供給管を通じて生成本体に供給する供給本体とを含み、
保存空間には泡液が保存され、生成本体は泡液に浸漬され、供給本体が空気を生成本体に供給する時、空気は生成本体を通過し、泡液は泡に生成され、泡は泡空間に充填されることを特徴とする、請求項1に記載の全天候バブル温室。
【請求項3】
泡液誘導部は、
管状からなって、泡バッグ部の下側端部と泡バッグ部の中央部分とを連結し、生成ベースに接するように連結される誘導管、及びポンプの形態からなって、誘導管上に取り付けられて泡液を移送させる誘導本体を含み、
誘導本体は泡液を泡バッグ部の下側端部から泡バッグ部の中央部分に移送させ、生成ベースの保存空間に供給することを特徴とする、請求項2に記載の全天候バブル温室。
【請求項4】
泡液誘導部は、
管状からなって、泡バッグ部の下側端部と泡生成部とを連結し、誘導管近くに位置されるように生成ベースに連結される補助誘導管をさらに含み、
泡液は保存空間で補助誘導管に対応される水位以上に水位を形成する時、補助誘導管を通じて生成ベースから泡バッグ部の下側端部に誘導されることを特徴とする、請求項3に記載の全天候バブル温室。
【請求項5】
泡生成部は、
地面上に位置されるように泡空間に位置され、上面に収集空間が形成された補助生成ベースと、
生成本体と同一な管状からなって、収集空間に位置され、空気の供給を受けて通過させることができる補助生成本体をさらに含み、泡液は泡バッグ部の下側端部に誘導されて収集空間に保存され、補助生成本体は泡液に浸漬され、
供給管は供給本体に連結された状態で補助生成本体に連結され、供給本体が空気を補助生成本体に供給する時、空気は補助生成本体を通過し、泡液は泡に生成されることを特徴とする、請求項3に記載の全天候バブル温室。
【請求項6】
全天候バブル温室は、
板状からなって、栽培空間周りの地面に挿入されて泡バッグ部の下側端部に対応するように地面の下側に位置される遮断部をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の全天候バブル温室。
【請求項7】
全天候バブル温室は、
栽培空間に対応するように地面の下側に位置され、栽培空間の内部と外部を連結し、空気を地熱と熱交換しながら循環させる空気制御部をさらに含み、
空気制御部は栽培空間の外部空気を吸入して地熱と熱交換させた以後に栽培空間の内部に誘導するか、または栽培空間の内部空気を吸入して地熱と熱交換させた以後に栽培空間の内部に再び誘導することを特徴とする、請求項1に記載の全天候バブル温室。
【請求項8】
空気制御部は、
∩形状からなって、第1縦断部分が栽培空間の外部に対応しながら第2縦断部分が栽培空間の内部に対応するように地面の下側で一方向に沿って位置され、空気が内部を通過することができる少なくとも一つの交換本体と、
管状からなって、地面と直交するように地面に挿入され、第1縦断面が交換本体の第1縦断面に連結され、第2縦断面が栽培空間の外部に位置されながら第1交換カバーを有する第1交換管と、
管状からなって、地面と直交するように地面に挿入され、第1縦断面が交換本体の両縦断面の間の交換本体に連結され、第2縦断面が栽培空間の内部に位置されながら第2交換カバーを有する第2交換管と、
管状からなって、地面と直交するように地面に挿入され、第1縦断面が交換本体の第2縦断面に連結され、第2縦断面が栽培空間の内部に位置される制御管と、
制御管の第2縦断面に取り付けられて、空気を吸入して排出する制御本体を含み、
制御本体が空気を吸入する時、空気は第1交換管または第2交換管に流入されて交換本体の内部で地熱と熱交換された以後に制御管を通過して栽培空間の内部に供給されることを特徴とする、請求項5に記載の全天候バブル温室。
【請求項9】
交換本体は、地面から1.5m~5m離隔されるように地面の下側に位置されることを特徴とする、請求項6に記載の全天候バブル温室。
【請求項10】
泡バッグ部は、
第1骨組部の上面で生成本体に対応するように泡バッグ部に連結され、泡空間に供給された空気を泡空間の外部に排出する排気部を含むことを特徴とする、請求項2に記載の全天候バブル温室。
【請求項11】
生成本体は、
管状からなって、外周面上には複数の本体孔が相互の間に離隔されて形成された本体管と、
本体管の長手方向及び周り方向に沿って本体管を取り囲むように位置され、両側端が相互の間に離隔されるように位置され、空気が通過されず、柔軟な材料からなった第1補助シーツと、
第1補助シーツの両側端を連結しながら本体管の長手方向に沿って位置され、第1補助シーツと組み合わせて管状に形成され、空気が通過されることができて柔軟な材料からなった第2補助シーツを含み、本体管は管状に組み合わせられた第1補助シーツ及び第2補助シーツに挿入され、第1補助シーツの第1縦断部分及び第2補助シーツの第1縦断部分は本体管の第1縦断面を閉鎖し、供給管は本体管の第2縦断面に連結されることを特徴とする、請求項2に記載の全天候バブル温室。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温室に関し、より詳細には、泡液及び地熱を利用して温室の多様な外部環境でも多様な作物を栽培できるようにする、全天候バブル温室に関する。
【背景技術】
【0002】
温室は、光線、温度、湿度などを人工的に調節して作物を自由に栽培することができる建築物である。このような温室は、断層の骨組外面を合成樹脂フィルム、ガラスなどのような透明な材料で取り囲んで太陽光及び太陽熱を透過させ、室外空気が内部に流入されないため、高い室内温度に維持されることもできる。温室の内部で作物は一年中栽培されることができ、作物の収穫期も調節されることができる。
【0003】
一方、冬季には温室の外部温度は低くなり、温室は内部熱の損失によって低くなった温室の内部温度を有する。また、夏季には強烈な直射日光及び温室の外部温度の高温化によって温室は必要以上に高くなった温室の内部温度を有する。これにより、温室には暖房設備(例えば、熱風機、ボイラーなど)または冷房設備(例えば、エアコンなど)が設置され、温室の内部温度は適正水準に維持される。しかし、このような設備は相当な設置費用及び維持費用を要する。
【0004】
また、温室には保温蓋が適用されることもできる。保温蓋は温室の左側柱と右側柱に連結された支柱の上に設置され、温室に保温及び遮光機能を提供する。このような保温蓋は相対的に小さな温室には容易に適用されることができるが、相対的に大きい温室に適用される時には広げてから畳むのが難しい。相対的に大きい温室の保温蓋には保温蓋を広げてから畳むことができるように別途機械装置が取り付けられる。
【0005】
一方、夏季に相対的に低い温度で栽培される作物を栽培しようとする要求がある。しかし、相対的に低い温度で栽培される作物は、夏季には相対的に高い温室の外部温度によって栽培されるのに困難がある実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の技術的思想による全天候バブル温室が成そうとする技術的課題は、空気泡の集合体でありながら日光(光)を透過させる石鹸泡を断熱材で利用し、ほとんどの地域の地下2m内外に存在する15℃内外の地熱を利用して温室の多様な外部環境でも多様な種類の作物を持続的に栽培できるようにする全天候バブル温室を提供することである。
【0007】
また、本発明の技術的思想による全天候バブル温室が成そうとする技術的課題は、泡がなくなったり、割れた以後の泡液を安定的に収集することができ、リサイクルして循環させる全天候バブル温室を提供することである。
【0008】
また、本発明の技術的思想による全天候バブル温室が成そうとする技術的課題は、温室の内部を堅固に密閉された状態で維持しながらも新鮮な外部空気を温室の内部に供給させる全天候バブル温室を提供することである。
【0009】
本発明の技術的思想による全天候バブル温室が成そうとする技術的課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は、以下の記載から通常の技術者に明確に理解されることができる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の技術的思想による一実施例による全天候バブル温室は、地面上で一方向に沿って栽培空間を形成する第1骨組部、第1骨組部に対応される形状を有し、地面上で第1骨組部から離隔されて第1骨組部の内側に位置される第2骨組部、栽培空間に対応されるように第1骨組部と第2骨組部との間に位置され、泡空間を有する泡バッグ部、第1骨組部の中央部分で一方向に沿って位置され、泡バッグ部に連結され、泡液の供給を受けて保存し、泡に生成する泡生成部、及び泡バッグ部の下側端部と泡バッグ部の中央部分を連結して、泡液を泡バッグ部の下側端部から泡バッグ部の中央部分に誘導して泡生成部に供給する泡液誘導部を含み、泡生成部は泡液から泡を生成し、泡は泡空間に誘導されて泡バッグ部の下側端部に向かうように誘導されることを特徴とすることができる。
【0011】
また、泡生成部は、第2骨組部の中央部分で一方向に沿って位置され、泡空間に連結されて上面には保存空間が形成され、泡液誘導部に連結される生成ベース、管状からなって、泡空間に位置されて生成ベースに支持され、空気の供給を受けて通過させることができる生成本体、管状からなって、生成本体に連結される供給管、及び供給管に連結され、空気を供給管を通じて生成本体に供給する供給本体を含み、保存空間には泡液が保存され、生成本体は泡液に浸漬され、供給本体が空気を生成本体に供給する時、空気は生成本体を通過し、泡液は泡に生成され、泡は泡空間に充填されることができる。
【0012】
また、泡液誘導部は、管状からなって、泡バッグ部の下側端部と泡バッグ部との中央部分を連結し、生成ベースに接するように連結される誘導管、及びポンプの形態からなって、誘導管上に取り付けられて泡液を移送させる誘導本体を含み、誘導本体は泡液を泡バッグ部の下側端部から泡バッグ部の中央部分に移送させ、生成ベースの保存空間に供給することができる。
【0013】
また、泡液誘導部は、管状からなって、泡バッグ部の下側端部と泡生成部を連結し、誘導管近くに位置されるように生成ベースに連結される補助誘導管をさらに含み、泡液は保存空間で補助誘導管に対応される水位以上に水位を形成する時、補助誘導管を通じて生成ベースから泡バッグ部の下側端部に誘導されることができる。
【0014】
また、泡生成部は、地面上に位置されるように泡空間に位置され、上面に収集空間が形成された補助生成ベース;及び生成本体と同一な管状からなって、収集空間に位置され、空気の供給を受けて通過させることができる補助生成本体をさらに含み、泡液は泡バッグ部の下側端部に誘導されて収集空間に保存され、補助生成本体は泡液に浸漬され、供給管は供給本体に連結された状態で補助生成本体に連結され、供給本体が空気を補助生成本体に供給する時、空気は補助生成本体を通過し、泡液は泡に生成されることができる。
【0015】
また、全天候バブル温室は、板状からなって、栽培空間周りの地面に挿入されて泡バッグ部の下側端部に対応するように地面の下側に位置される遮断部をさらに含むことができる。
【0016】
また、全天候バブル温室は、栽培空間に対応するように地面の下側に位置され、栽培空間の内部と外部とを連結して、空気を地熱と熱交換しながら循環させる空気制御部をさらに含み、空気制御部は栽培空間の外部空気を吸入して地熱と熱交換させた以後、栽培空間の内部で誘導するか、栽培空間の内部空気を吸入して地熱と熱交換させた以後、栽培空間の内部に再び誘導することができる。
【0017】
また、空気制御部は、∩形状からなって、第1縦断部分が栽培空間の外部に対応しながら第2縦断部分が栽培空間の内部に対応するように地面の下側で一方向に沿って位置され、空気が内部を通過することができる少なくとも一つの交換本体;管状からなって、地面と直交するように地面に挿入され、第1縦断面が交換本体の第1縦断面に連結され、第2縦断面が栽培空間の外部に位置されながら第1交換カバーを有する第1交換管、管状からなって、地面と直交するように地面に挿入され、第1縦断面が交換本体の両縦断面の間の交換本体に連結され、第2縦断面が栽培空間の内部に位置されながら第2交換カバーを有する第2交換管;管状からなって、地面と直交するように地面に挿入され、第1縦断面が交換本体の第2縦断面に連結され、第2縦断面が栽培空間の内部に位置される制御管、及び制御管の第2縦断面に設置され、空気を吸入して排出する制御本体を含み、制御本体が空気を吸入する時、空気は第1交換管または第2交換管に流入されて交換本体の内部で地熱と熱交換された以後、制御管を通過して栽培空間の内部に供給されることができる。
【0018】
また、交換本体は地面から1.5m~5m離隔されるように地面の下側に位置されることができる。
【0019】
また、泡バッグ部は、第1骨組部の上面で生成本体に対応するように泡バッグ部に連結され、泡空間に供給された空気を泡空間の外部に排出する排気部を含むことができる。
【0020】
また、生成本体は、管状からなって、外周面の上には複数の本体孔が相互の間で離隔されて形成された本体管;本体管の長手方向及び周り方向に沿って本体管を取り囲むように位置され、両側端が相互の間で離隔されるように位置され、空気が通過されず柔軟な材料からなった第1補助シーツ、及び第1補助シーツの両側端を連結しながら本体管の長手方向に沿って位置され、第1補助シーツと組み合わせて管状に形成され、空気が通過されながら柔軟な材料からなった第2補助シーツを含み、本体管は管状に組み合わせられた第1補助シーツ及び第2補助シーツに挿入され、第1補助シーツの第1縦断部分及び第2補助シーツの第1縦断部分は本体管の第1縦断面を閉鎖し、供給管は本体管の第2縦断面に連結されることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明の技術的思想による実施例による全天候バブル温室は下記のような効果を有する。
【0022】
(1)多様な種類の作物が泡及び地熱を利用して温室の多様な外部環境でも持続的に栽培されることができる。
【0023】
(2)泡がなくなったり裂けた後の泡液が安定的に収集されることができる。
【0024】
(3)温室の内部が堅固に密閉された状態で維持されながらも新鮮な外部空気が温室の内部に供給されることができる。
【0025】
ただ、本発明の一実施例による全天候バブル温室が達成することができる効果は以上で言及したものなどに制限されず、言及していないまた他の効果は以下の記載から通常の技術者に明確に理解されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
本明細書で引用される図面をより充分に理解するために、各図面の簡単な説明が提供される。
【0027】
図1】本発明の一実施例による全天候バブル温室を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施例による全天候バブル温室で泡生成部及び泡液誘導部の配列を示す斜視図である。
図3】本発明の一実施例による全天候バブル温室で泡生成部の生成本体を示す図面である。
図4】本発明の一実施例による全天候バブル温室で空気制御部の配列を示す斜視図である。
図5】本発明の一実施例による全天候バブル温室を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明は、最良の形態として、地面上で一方向に沿って栽培空間を形成する第1骨組部、第1骨組部に対応される形状を有し、地面上で第1骨組部から離隔されて第1骨組部の内側に位置される第2骨組部、栽培空間に対応されるように第1骨組部と第2骨組部との間に位置され、泡空間を有する泡バッグ部、第1骨組部の中央部分で一方向に沿って位置され、泡バッグ部に連結され、泡液の供給を受けて保存し、泡に生成する泡生成部、及び泡バッグ部の下側端部と泡バッグ部との中央部分を連結し、泡液を泡バッグ部の下側端部から泡バッグ部の中央部分に誘導して泡生成部に供給する泡液誘導部を含み、泡生成部は泡液から泡を生成し、泡は泡空間に誘導されて泡バッグ部の下側端部を向かうように誘導されることを特徴とする全天候バブル温室を提示する。
【0029】
(発明を実施するための形態)
本発明は、多様な変更を加えることができ、様々な実施例を有することができるため、特定実施例を図面に例示し、これを詳細な説明を通じて詳しく説明する。しかし、これは本発明を特定の実施形態に対して限定しようとすることではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むものとして理解しなければならない。
【0030】
本発明を説明するにあたり、係る公知技術についた具体的な説明が本発明の要旨を不要に曖昧にするおそれがあると判断される場合、その詳細な説明を省略する。また、本明細書の説明過程で利用される数字(例えば、第1、第2など)は、一つの構成要素を他の構成要素と区分するための識別記号に過ぎない。
【0031】
また、本明細書において、一構成要素が他の構成要素と「連結される」か「接続される」などと言及されたときは、前記一構成要素が前記他の構成要素と直接連結されるか、または直接接続されることもできるが、特に反対される記載がない以上、中間でまた他の構成要素を媒介にして連結されるか、または接続されることもできると理解しなければならない。
【0032】
また、本明細書において「~部」で表現される構成要素は、2個以上の構成要素が一つの構成要素に合されるかまたは一つの構成要素がより細分化された機能別に 2個以上に分化されることもある。また、以下で説明する構成要素の各々は自分が担当する主機能以外も他の構成要素が担当する機能中の一部または全機能をさらに行うこともでき、構成要素の各々が担当する主機能の中で一部の機能が他の構成要素によって専担されて行われることもあることは勿論である。
【0033】
以下、本発明の技術的思想による実施例を順に詳しく説明する。
【0034】
図1は本発明の一実施例による全天候バブル温室100を示す斜視図で、図2は本発明の一実施例による全天候バブル温室100で泡生成部104及び泡液誘導部105の配列を示す斜視図で、図3は本発明の一実施例による全天候バブル温室100で泡生成部104の生成本体142を示す図面で、図4は本発明の一実施例による全天候バブル温室100で空気制御部107の配列を示す斜視図で、図5は本発明の一実施例による全天候バブル温室100を示す正面図である。
【0035】
図1図5に示されたように、本発明の一実施例による全天候バブル温室100は、第1骨組部101、第2骨組部102、泡バッグ部103、泡生成部104、泡液誘導部105、遮断部106及び空気制御部107を含み、全天候バブル温室100の外部環境(例えば、温度など)によって全天候バブル温室100の内部環境(例えば、温度など)を一定に維持するように制御することができる。
【0036】
第1骨組部101は栽培空間10を形成するように地面1上に位置されることができる。ここで、第1骨組部101は具体的に示されていないが、骨組(framework)構造からなってもよい。
【0037】
また、第1骨組部101による栽培空間10は、一方向Aに沿うトンネル形状からなることができ、作物を収容することができる。一方、栽培空間10はトンネル形状に示されているが、これに限定されず、地面1上で作物を収容することができる多様な形状(例えば、ドーム形状など)からなることができる。
【0038】
第2骨組部102は地面1上に位置され、第1骨組部101に対応される形状からなることができる。すなわち、第2骨組部102は第1骨組部101のように骨組構造からなることができる。ここで、第2骨組部102は第1骨組部101から離隔された状態で第1骨組部101の内側に位置されることができる。すなわち、第1骨組部101は第2骨組部102を覆う形態に位置されることができ、第2骨組部102は栽培空間10の内部に向い合うように位置されることができる。
【0039】
また、第1骨組部101と第2骨組部102との間の間隔は、具体的に後述される泡バッグ部103の厚さを考慮して形成され、30cm~50cmであってもよい。例えば、全天候バブル温室100の栽培空間10の外部温度が‐20℃より高く、‐10℃以下の場合には、第1骨組部101と第2骨組部102との間の間隔は30cmであってもよく、栽培空間10の外部温度が‐20℃以下の場合には、第1骨組部101と第2骨組部102との間の間隔は50cmであってもよい。すなわち、栽培空間10の外部温度が低いほど、第1骨組部101と第2骨組部102との間の間隔は増加されることが好ましい。
【0040】
一方、第1骨組部101は第2骨組部102より高い剛性を有する材料で稠密に取り付けられることができる。例えば、第1骨組部101は32φ(すなわち、32mmの直径)のパイプからなることができ、第2骨組部102は25φ(すなわち、25mmの直径)のパイプからなることができる。ここで、具体的に後述される泡バッグ部103は第1骨組部101によって保護されることができ、第2骨組部102によって支持されることができる。
【0041】
泡バッグ部103は栽培空間10に対応されるように第1骨組部101と第2骨組部102との間に位置され、泡空間103aを有することができる。ここで、泡バッグ部103は第1骨組部101及び第2骨組部102にわたって位置されて接触されることができる。泡空間103aは閉鎖された形態に形成されるか、または開閉可能な形態に形成されることができる。
【0042】
また、泡バッグ部103は透明な合成樹脂からなることができる。泡空間103aには泡液が部分的に収容され、泡液は泡に生成されるに利用されることができる。例えば、泡液は1重量部の厨房用洗剤と100重量部の水を混合して、少量のグリセリンを添加して生成されることができる。
【0043】
また、泡は空気泡の集合体として、透明で空気を収容することができる。このような泡は熱を遮断することができ、光を透過させることができて、泡空間103aで断熱材及び保温材としての機能を提供することができる。一方、泡はなくなるか裂けて泡液に変わり、泡液は泡バッグ部103の下側端部に誘導されることができる。ここで、泡バッグ部103の下側端部は泡バッグ部103から地面1に接するように位置される部分を意味することができる。
【0044】
前記のような泡バッグ部103は栽培空間10の内部と外部を分離して遮断するのに利用されることができる。
【0045】
一方、本実施例の泡バッグ部103の下側端部は一方向Aに沿って栽培空間10の両側に対応するように位置されたものと図示されているが、これに限定されず、一方向Aに沿う栽培空間10の両側だけでなく、一方向Aと直交する前後面方向に沿う栽培空間10の両縦端に対応するように位置されることができる。
【0046】
泡生成部104は第2骨組部102の中央部分で一方向Aに沿って位置されることができる。ここで、泡生成部104は栽培空間10の上部に位置されることができる。また、泡生成部104は泡液の供給を受けて保存し、保存した泡液を泡に生成することができる。泡生成部104が泡を生成する時、泡は泡バッグ部103の泡空間103aに誘導され、泡バッグ部103の中央部分から泡バッグ部103の下側端部に向かうように誘導されることができる。これにより、泡は徐々に泡空間103aに充填されて泡空間103aに全体的に位置されることができる。
【0047】
また、泡は泡バッグ部103の下側端部に向かうように誘導される時、なくなるか、裂けて泡液に変わることができる。泡液は泡バッグ部103に沿って泡バッグ部103の両側端部分に向かうように誘導されて泡バッグ部103の下側端部に収集されることができる。
【0048】
また、泡生成部104は生成ベース141、生成本体142、供給管143及び供給本体144を含むことができる。
【0049】
生成ベース141は第1骨組部101の中央部分で一方向Aに沿って位置されることができる。ここで、生成ベース141の上面には保存空間141aが形成されることができ、保存空間141aは泡バッグ部103の泡空間103aに連結されることができ、泡液を保存することができる。
【0050】
また、生成ベース141は栽培空間10の一方向Aに沿って位置されることができ、栽培空間10の一方向Aに対応される長さを有することができる。
【0051】
一方、保存空間141aには具体的に示されていないが、熱線が配置されることができる。熱線は冬季に泡液の温度を5℃以上に維持して泡液が凍らないようにすることができる。
【0052】
生成本体142は管状からなってもよく、保存空間141aに位置されて生成ベース141よって支持されることができる。すなわち、生成本体142は保存空間141aに保存された泡液に浸漬されることができる。
【0053】
また、生成本体142は本体管142a、第1補助シーツ142b及び第2補助シーツ142cを含むことができる。
【0054】
本体管142aは管状、特に直線型管状からなって、複数の本体孔142’を有することができる。複数の本体孔142’は本体管142aの外周面上で相互の間に離隔されて全体的に形成されることができ、本体管142aの内部と外部とを連結することができる。
【0055】
本体管142aは泡液に浸漬された状態で維持されることができる合成樹脂で製造されることができ、9cm~11cm、好ましくは10cmの内径を有することができる。
【0056】
第1補助シーツ142bはシーツ形状からなって、本体管142aの長手方向及び周り方向に沿って本体管142aを取り囲むように位置されることができる。ここで、第1補助シーツ142bの両側端は相互の間に離隔されるように位置されることができる。また、第1補助シーツ142bはビニールなどのような空気が通過されず、柔軟な材料からなることができる。
【0057】
第2補助シーツ142cはシーツ形状からなって、第1補助シーツ142bの両側端部分を連結しながら本体管142aの長手方向に沿って位置されることができる。すなわち、第2補助シーツ142cは第1補助シーツ142bの両側端の間を閉鎖しながら本体管142aに対応するように位置されることができる。
【0058】
また、第2補助シーツ142cは織物原反などのように空気が通過することができながら柔軟な材料からなって、第1補助シーツ142bに融着されることができる。ここで、第2補助シーツ142cは第1補助シーツ142bと組み合わせて管状からなることができる。本体管142aは管状を有するように組み合わせられた第1補助シーツ142bと第2補助シーツ142cに挿入されて位置されることができる。また、第1補助シーツ142bと第2補助シーツ142cは本体管142aの外径より大きい内径を形成するように組み合わせられることができる。
【0059】
第1補助シーツ142bの第1縦断部分と第2補助シーツ142cの第1縦断部分は本体管142aの第1縦断面を閉鎖するように接合されることができる。第1補助シーツ142bの第1縦断部分の反対側である第2縦断部分と第2補助シーツ142cの第1縦断部分の反対側である第2縦断部分とは、本体管142aの第2縦断部分の外周面に接合されることができる。
【0060】
生成本体142が保存空間141aに保存された泡液に浸漬される時、第2補助シーツ142cは保存空間141aの底面と向い合うように位置されることができる。
【0061】
供給管143は管状からなって、生成本体142に連結されることができ、生成ベース141を貫いて生成本体142の第2縦断面に連結されることができる。例えば、供給管143には生成本体142の本体管142aの第1縦断面の反対側である第2縦断面が連結されることができる。ここで、供給管143は栽培空間10の内部または外部に位置されることができる。
【0062】
供給本体144は供給管143に連結され、生成ベース141の下側に位置されることができる。ここで、供給本体144は地面1上に位置されることができる。
【0063】
供給本体144は空気を供給管143を通じて生成本体142に供給することができる。ここで、空気は生成本体142の内部に供給されて本体管142aの本体孔142’を通過し、本体管142aの円周方向に沿って空気層を形成することができる。また、空気は第2補助シーツ142cを通過して、保存空間141aで保存空間141aの底面に向かいながら空気泡の形態で分割及び変形されて泡液と結合されることができる。これにより、泡液は保存空間141aから飛散されずに泡に生成され、生成された泡は泡空間103aに誘導されて充填されることができる。
【0064】
また、空気が生成本体142に供給される時、本体管142aは管状に組み合わせられた状態の第1補助シーツ142bと第2補助シーツ142cとが供給される空気の圧力によって泡液で浮遊することを防止するように支持台を有することができる。
【0065】
一方、泡は泡バッグ部103の中央部分から充填され、地面1に接した泡バッグ部103の下側端部に誘導されることができる。ここで、泡はなくなるか、裂けて泡液に変わることがあって、泡液も泡空間103aの下側端部に誘導されて収集されることができる。
【0066】
また、第1骨組部101の上面には泡バッグ部103に連結されるように排気部131が取り付けられることができる。ここで、排気部131は泡生成部104の生成本体142に対応するように位置されることができる。空気は生成本体142に供給されて泡を生成するのに利用されることができる。ここで、空気が泡空間103aの体積以上に泡空間103aに誘導される時、空気は排気部131を通じて栽培空間10の外部に排出されることができる。これにより、空気は泡空間103aに供給されても泡バッグ部103を過度に膨脹させないことができる。
【0067】
また、泡生成部104は補助生成ベース145及び補助生成本体146をさらに含むことができる。
【0068】
補助生成ベース145及び補助生成本体146は、泡バッグ部103の下側端部に位置されることができる。ここで、補助生成ベース145は泡バッグ部103の泡空間103aに位置されながら地面1上に位置されることができる。補助生成ベース145の上面には収集空間145aが形成されることができる。泡液は泡バッグ部103の下側端部に誘導されて補助生成ベース145の収集空間145aに誘導されて保存されることができる。
【0069】
補助生成本体146は生成本体142と同一な形状及び構造からなって、収集空間145aに位置されて泡液に浸漬されることができる。
【0070】
また、供給管143が泡バッグ部103の下側端部に連結される時、供給管143は供給本体144に連結された状態で泡バッグ部103及び補助生成ベース145を通じて補助生成本体146に連結されることができる。供給本体144は空気を供給管143を通じて補助生成本体146に供給することができる。ここで、泡は生成されて泡バッグ部103の下側端部から段々充填されることができる。
【0071】
泡は泡バッグ部103の下側端部に向かうか、上側に向かうように誘導される時なくなったり、裂けて泡液に変わることがある。泡液は泡バッグ部103の下側端部に向かうように誘導され、補助生成ベース145の収集空間145aに収集されて保存されることができる。
【0072】
生成本体142及び補助生成本体146は供給管143及び供給本体144によって同時に泡を生成し、泡はより一層速かに泡空間103aに充填されることができる。
【0073】
一方、補助生成ベース145及び補助生成本体146は地面1上の泡空間103aで栽培空間10の両側に対応するように位置されたものと示されているが、これに限定されず、栽培空間10の底面を取り囲むように地面1上に位置されることができる。
【0074】
泡液誘導部105は泡バッグ部103の下側端部と泡バッグ部103の中央部分を連結することができる。ここで、泡液は泡バッグ部103の下側端部から泡バッグ部103の中央部分に向かうように誘導されて泡生成部104に供給されることができる。また、泡液誘導部105は泡生成部104に接するように泡バッグ部103の中央部分に連結されることが好ましい。
【0075】
一方、泡液誘導部105は泡生成部104の生成ベース141と補助生成ベース145を連結することもできる。生成ベース141及び補助生成ベース145のそれぞれには泡液が保存されることができる。
【0076】
生成ベース141に位置された生成本体142で泡が生成される時、生成ベース141の保存空間141aの泡液は減少するおそれがある。泡は泡バッグ部103で一定時間が経過すればなくなるか、裂けて泡液に変わる。変わった泡液は泡バッグ部103の下端部分に誘導され、補助生成ベース145の補助保存空間145aに収集されることができる。ここで、泡液誘導部105は泡液を補助保存空間145aから保存空間141aに供給することができる。これによって、泡液は泡液誘導部105によって泡バッグ部103の中央部分に対応するように供給され、泡が泡バッグ部103の中央部分で生成されて泡バッグ部103の泡空間103aに充填されることができるように利用される。
【0077】
一方、泡液が設定値以上に泡バッグ部103の中央部分に供給された場合、泡液は泡液誘導部105を通じて泡バッグ部103の下側端部に誘導されることができる。すなわち、泡液誘導部105は設定値以上に生成ベース141に供給された泡液を補助生成ベース145に誘導することができる。
【0078】
また、泡液誘導部105は誘導管151、誘導本体153及び補助誘導管155を含むことができる。
【0079】
誘導管151は管状からなって、泡バッグ部103の下側端部と泡バッグ部103の中央部分を連結することができる。ここで、誘導管151の第1縦断は泡バッグ部103に接した泡生成部104の生成ベース141に連結されることができ、誘導管151の第2縦断は地面1に接した泡生成部104の補助生成ベース145に連結されることができる。
【0080】
誘導本体153はポンプの形態からなって、誘導管151上に取り付けられて誘導管151を通じて泡液を移送させることができる。ここで、誘導本体153は泡液を泡バッグ部103の下側端部から泡バッグ部103の中央部分に移送させて泡バッグ部103の中央部分に供給することができる。これにより、泡液は生成ベース141の保存空間141aに供給されて保存されることができる。
【0081】
補助誘導管155は泡バッグ部103の下側端部と泡生成部104を連結することができる。ここで、補助誘導管155の第1縦断は誘導管151の近くに位置されるように泡生成部104の生成ベース141に連結されることができ、補助誘導管155の第2縦断は補助生成ベース145に連結されることができる。泡液が生成ベース141の保存空間141aに保存されて補助誘導管155に対応される水位以上に水位を形成する時、泡液は補助誘導管155を通じて生成ベース141から補助生成ベース145に誘導されることができる。これにより、泡液は過度に泡生成部104の生成ベース141に供給されて泡バッグ部103の中央部分に誘導されないこともある。
【0082】
前記のような泡生成部104及び泡液誘導部105は次のように作動して泡バッグ部103の泡空間103aに泡を充填することができる。
【0083】
設定されたスタート時刻で、泡生成部104及び泡液誘導部105は作動されることができる。泡が設定された体積の分、泡空間103aに充填された以後、泡生成部104は設定された停止時間の間停止され、設定された作動時間の間作動することを繰り返すことができる。また、泡生成部104及び泡液誘導部105は設定された終了時刻まで停止及び作動を繰り返し、設定された終了時刻以後、再び設定されたスタート時刻まで停止された状態で維持されることができる。
【0084】
例えば、スタート時刻が16時5分と設定された場合、泡生成部104及び泡液誘導部105は16時5分に作動し始めることができる。泡生成部104及び泡液誘導部105は10分間作動し、泡空間103aの体積の95%ぐらい泡で泡空間103aを充填することができる。次いで、泡生成部104はさらに1分間作動し、泡空間103aは完全に泡で充填されることができる。すなわち、泡は泡空間103aの体積の100%ぐらい泡空間103aに充填されることができる。
【0085】
前記のように、泡が泡空間103aの体積の100%ぐらい泡空間103aに充填された状態で、泡生成部104及び泡液誘導部105は停止され、泡生成部104は12分の停止時間の間停止され、また1分の作動時間の間作動することを繰り返すことができる。ここで、泡は停止時間の間なくなるか、裂けるし、作動時間の間生成されて泡バッグ部103に充填されることができる。前記のような泡生成部104の停止及び作動を通じて泡は泡空間103aの体積の95%以上泡空間103aに充填されることができる。このような泡生成部104の反復的な停止及び作動は、翌日と設定されることができる終了時刻まで持続されることができる。例えば、終了時刻は設定されたスタート時刻の翌日8時5分と設定されることができる。すなわち、泡生成部104及び泡液誘導部105は夕方、夜及び夜明けに泡を生成して泡バッグ部103を充填するために利用されることができ、泡は栽培空間10を断熱するのに利用されることができる。
【0086】
遮断部106は板状からなって、栽培空間10周りの地面1に挿入されて地面1の下側に位置されることができる。ここで、遮断部106は泡バッグ部103の下側端部に対応するように位置されることができ、地面1に少なくとも60cmの深さで挿入されることができる。また、遮断部106は発泡ポリスチレン(EPS;expanded polystyrene)などのような断熱保温材料で取り付けられることができる。
【0087】
栽培空間10の内部の地面1と栽培空間10の外部の地面1は遮断部106によって分離されることができる。これにより、熱気または冷気は栽培空間10の外部の地面1に到逹しても、遮断部106によって遮断されて栽培空間10の内部の地面1に到逹せず、栽培空間10の内部温度に影響を及ぼさない。例えば、冬季には栽培空間10の外部の地面1は冷却することができ、栽培空間10の外部の地面1の冷気は遮断部106によって遮断されて栽培空間10の内部に到逹しない。夏季には栽培空間10の外部の地面1は加熱されることがあって、栽培空間10の外部の地面1の熱気は遮断部106によって遮断されて栽培空間10の内部に到逹しない。これにより、栽培空間10の内部で作物は栽培空間10の外部温度に影響を受けない状態で栽培されることができる。
【0088】
また、本実施例の遮断部106は栽培空間10の底面を取り囲むように地面1に挿入されて位置されることができる。これにより、栽培空間10の内部は栽培空間10の外部の地面1に到逹する熱気または冷気から堅固に遮断されることができる。
【0089】
空気制御部107は栽培空間10に対応するように地面1の下側に位置されることができ、空気を地熱と熱交換しながら循環させることができ、栽培空間10の内部と栽培空間10の外部とを連結することができる。すなわち、空気制御部107は栽培空間10の外部空気を吸入して地熱と熱交換させた以後に栽培空間10の内部に誘導することができ、栽培空間10の内部空気を吸入して地熱と熱交換させた以後に栽培空間10の内部に再び誘導することができる。
【0090】
また、空気制御部107は交換本体171、第1交換管173、第2交換管175、制御管177及び制御本体179を含むことができる。
【0091】
交換本体171は∩形状からなって、栽培空間10に対応される地面1の下側に位置されることができ、一方向Aに沿って位置されることができる。ここで、交換本体171の第1縦断部分は栽培空間10の外部に対応するように位置されることができ、交換本体171の第1縦断部分の反対側である第2縦断部分は栽培空間10の内部に対応するように位置されることができる。また、交換本体171は交換本体171の長手方向に沿って開放されて空いている形態の内部を有することができる。
【0092】
交換本体171は地面1と平行して地面1から1.5m~5m、好ましくは2m離隔されるように地面1の下側に位置されることができる。すなわち、交換本体171の内部は地熱によって14℃~16℃に維持されることができる。交換本体171で交換本体171の長手方向に沿って開放された部分を通じて交換本体171の内部は地熱と容易に熱交換される。
【0093】
一方、交換本体171は円形管を長手方向に沿って半分に切開して形成されることができる。
【0094】
第1交換管173は管状からなって、地面1と直交するように地面1に挿入されて、交換本体171の第1縦断面に連結されることができる。ここで、第1交換管173の第1縦断面は交換本体171に連結され、第1交換管173の第1縦断面の反対側である第2縦断面は栽培空間10の外部に位置されることができる。すなわち、第1交換管173は栽培空間10の外部と交換本体171の内部を連結することができる。
【0095】
また、第1交換管173の第2縦断面には第1交換カバー173aが取り付けられることができ、第1交換カバー173aは第1交換管173の第2縦断面を開閉することができる。
【0096】
第2交換管175は管状からなって、地面1と直交するように地面1に挿入されて交換本体171の両縦断面の間の交換本体171に連結されることができ、栽培空間10の内部に対応するように位置されることができる。ここで、第2交換管175の第1縦断面は交換本体171に連結され、第2交換管175の第1縦断面の反対側である第2縦断面は栽培空間10の内部に位置されることができる。すなわち、第2交換管175は栽培空間10の内部と交換本体171の内部を連結することができる。
【0097】
また、第2交換管175の第2縦断面には第2交換カバー175aが取り付けられることができ、第2交換カバー175aは第2交換管175の第2縦断面を開閉することができる。
【0098】
制御管177は管状からなって、地面1と直交するように地面1に挿入されて交換本体171の第2縦断面に連結されることができ、栽培空間10の内部に対応するように位置されることができる。ここで、制御管177の第1縦断面は交換本体171に連結され、制御管177の第1縦断面の反対側である第2縦断面は栽培空間10の内部に位置されることができる。すなわち、制御管177は第1交換管173から離隔された状態で栽培空間10の内部と交換本体171の内部を連結することができる。
【0099】
制御管177は第1交換管173及び第2交換管175と実質的に同一な形状からなることができ、平行になるように位置されることができる。
【0100】
制御本体179は制御管177の第2縦断面に取り付けられ、栽培空間10の内部に位置され、空気を吸入して排出することができる。ここで、制御本体179は制御管177の空気を吸入して栽培空間10の内部に排出させることができる。また、空気は第1交換管173または第2交換管175に流入されて交換本体171の内部を通過しながら地熱と熱交換されて制御管177を通過することができる。
【0101】
本実施例の制御本体179はベンチレーター(ventilator)の形態からなることができ、動力によって作動されることができる。
【0102】
前記のような空気制御部107は次のように作動することができる。
【0103】
栽培空間10の内部空気を加熱したり冷却しようとする時、第1交換カバー173aは第1交換管173を閉鎖することができ、第2交換カバー175aは第2交換管175を開放することができる。ここで、制御本体179の作動が行われ、栽培空間10の内部空気は第2交換管175に流入され、交換本体171の内部で地熱と熱交換されて制御管177を通じて再び栽培空間10の内部に供給されることができる。
【0104】
夏季には栽培空間10の内部温度が交換本体171の温度より高く、作物の栽培のための温度より高くなるおそれがある。ここで、空気は空気制御部107によって冷却され、また栽培空間10の内部に供給されることができる。また、冬季には栽培空間10の内部温度が交換本体171の温度より低く、作物の栽培のための温度より低くなるおそれがある。ここで、空気は空気制御部107によって加熱され、また栽培空間10の内部に供給されることができる。
【0105】
例えば、冬季で栽培空間10の内部温度が所定の温度(例えば、10℃)であれば、空気制御部107は作動して栽培空間10の内部温度を上昇させることができる。また、夏季または中東の砂漠で栽培空間10の内部温度が所定の温度(例えば、35℃)であれば、空気制御部107は作動して栽培空間10の内部温度を下降させることができ、目標温度(例えば、25℃)に到逹するまで作動されることができる。
【0106】
また、栽培空間10の内部に相対的に新鮮な外部空気を供給しようとする時、第2交換カバー175aは第2交換管175を閉鎖し、第1交換カバー173aは第1交換管173を開放することができる。ここで、制御本体179の作動が行われ、栽培空間10の外部空気は第1交換管173に流入され、交換本体171の内部で地熱と熱交換されて制御管177を通じて栽培空間10の内部に供給されることができる。これにより、栽培空間10の外部空気は直接栽培空間10に供給されないこともあって、栽培空間10の内部温度に近接した状態で栽培空間10の内部に供給されることができる。炭酸ガスなどを豊かに含んだ新鮮な外部空気を作物に供給するために、栽培空間10が開放される時、冬季には冷気が栽培空間10の内部に流入され、夏季には熱気が栽培空間10の内部に流入され、栽培空間10の内部の作物は凄くストレスを受けるおそれがある。しかし、本実施例では空気制御部107は冬季の冷気及び夏季の熱気を地熱と熱交換させた以後に栽培空間10の内部に流入させることができる。よって、作物は栽培空間10の外部の空気による栽培空間10の内部温度の急激な変化を経験しない状態で栽培空間10で栽培されることができる。
【0107】
本実施例の全天候バブル温室100は泡バッグ部103の泡液を泡液誘導部105を利用して泡生成部104に供給して泡に生成するが、泡バッグ部103の中央部分を中心にして泡を泡バッグ部103に充填することができる。また、空気制御部107は栽培空間10の内部空気を地熱と熱交換させながら循環させたり、栽培空間10の外部空気を地熱と熱交換した以後に栽培空間10の内部に供給することができる。よって、本実施例による全天候バブル温室100は泡及び地熱を利用して栽培空間10の外部環境による栽培空間10の急激な変化を防止することができ、外部環境の変化にも持続的に作物を栽培できる栽培空間10を提供することができる。
【0108】
また、本実施例の全天候バブル温室100は、泡生成部104は泡を生成して泡バッグ部103の中央部分に供給することができる。ここで、泡は泡バッグ部103の中央部分から泡バッグ部103の下側端部に誘導されることができる。また、泡は泡バッグ部103の下側端部に誘導される過程でなくなるか、裂けて泡液に変わって、泡液は泡バッグ部103の下側端部に誘導されて収集されることができ、泡液誘導部105によって泡バッグ部103の中央部分に対応される泡生成部104に供給されることができる。前記のような状態で泡バッグ部103は第1骨組部101と第2骨組部102との間に位置されながら分離されない状態で栽培空間10を全体的に取り囲むように位置されることができる。よって、本実施例の全天候バブル温室100は作物の栽培のための栽培空間を堅固に密閉された状態で維持することができる。
【0109】
以上、本発明の技術的思想を好ましい実施例をあげて詳細に説明したが、本発明の技術的思想は前記実施例に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で当分野における通常の知識を有する者によって様々な変形及び変更が可能である。

図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】