(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-21
(54)【発明の名称】通信の方法、端末装置及びネットワーク装置
(51)【国際特許分類】
H04W 16/28 20090101AFI20240313BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20240313BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20240313BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W72/0446
H04W72/232
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560928
(86)(22)【出願日】2021-04-02
(85)【翻訳文提出日】2023-12-01
(86)【国際出願番号】 CN2021085400
(87)【国際公開番号】W WO2022205455
(87)【国際公開日】2022-10-06
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ガオ ユーカイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK03
(57)【要約】
本開示の実施形態は、通信の方法、装置及びコンピュータ記憶媒体に関する。本開示の実施形態によれば、送信設定指示(TCI)状態を示すダウンリンク制御情報(DCI)が、ネットワーク装置から端末装置に送信される。端末装置は、第1の関連付けに基づいて、ネットワーク装置からのDCIによりスケジューリングされる物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を受信するために該TCI状態を適用する。端末装置は、時間閾値と第2の関連付けとに基づいて、ネットワーク装置から送信される物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を受信するために該TCI状態を適用する。したがって、共通のTCI状態により示されるPDCCHとPDSCHとに使用される共通ビームを更新することができ、更新されたビームをマルチTRP送信の場合におけるPDCCHとPDSCHとの送受信に適用することができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)をスケジューリングするために、端末装置において、ネットワーク装置から、第1の送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態と第2のTCI状態とのうちの少なくとも1つの指示を含むダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を受信することと、
関連付けに基づいて、第3のTCI状態と第4のTCI状態とのうちの少なくとも1つを有する前記PDSCHを受信することと、
を含む通信方法。
【請求項2】
複数の制御リソースセット(CORESET)と、複数の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と、前記関連付けと、複数の送信設定インジケータ(TCI)状態とのうちの少なくとも1つについての1つ又は複数の設定を受信すること
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のCORESETは、
CORESETの第1のサブセットと、CORESETの第2のサブセットと、第1のCORESETとのうちの少なくとも1つを含む
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記関連付けは、
前記第1のTCI状態と前記第3のTCI状態とのうちの少なくとも1つが前記CORESETの第1のサブセットに関連付けられることと、
前記第2のTCI状態と前記第4のTCI状態とのうちの少なくとも1つが前記CORESETの第2のサブセットに関連付けられることと、
前記第3のTCI状態と前記第4のTCI状態とが前記第1のCORESETに関連付けられることと、
のうちの少なくとも1つを含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記関連付けは、
前記第3のTCI状態が前記CORESETの第1のサブセットのためのアクティブTCI状態であることと、
前記第4のTCI状態が前記CORESETの第2のサブセットのための前記アクティブTCI状態であることと、
前記第3のTCI状態と前記第4のTCI状態とが前記第1のCORESETのための2つのアクティブTCI状態であることと、
のうちの少なくとも1つをさらに含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記関連付けは、
前記第1のTCI状態があるタイミングの後に前記CORESETの第1のサブセットに適用されるTCI状態であることと、
前記第2のTCI状態が前記タイミングの後に前記CORESETの第2のサブセットに適用されるTCI状態であることと、
前記第1のTCI状態と前記第2のTCI状態は、前記タイミングの後に前記第1のCORESETについて適用される2つのTCI状態であることと
のうちの少なくとも1つをさらに含む請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記第3のTCI状態を有する前記CORESETの第1のサブセットからの第2のCORESET内の第1のPDCCH内で前記DCIを受信することと、
前記第3のTCI状態を有する前記CORESETの第1のサブセットからの第3のCORESET内の第2のPDCCH内で、及び、前記第4のTCI状態を有する前記CORESETの第2のサブセットからの第4のCORESET内の、前記第2のPDCCHとリンクされた第3のPDCCH内で、前記第2のPDCCHと前記第3のPDCCHとに含まれた前記DCIを受信することと、
前記第3のTCI状態と前記第4のTCI状態とを有する前記第1のCORESET内の第4のPDCCH内で前記DCIを受信することと、
のうちの少なくとも1つをさらに含む請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記DCI内の示されたTCI状態と同じCORESETのサブセットに関連付けられたアクティブTCI状態を有する前記PDSCHを受信すること
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
第1の条件に基づいて、前記第3のTCI状態を有する前記PDSCHを受信することと、
前記第1の条件に基づいて、前記第3のTCI状態と前記第4のTCI状態とを有する前記PDSCHを受信することと、
のうちの少なくとも1つをさらに含む請求項1に記載に方法。
【請求項10】
前記DCI内に前記第2のTCI状態が示された場合、第2の条件に基づいて、前記第4のTCI状態を有する前記PDSCHを受信することと、
前記DCI内に前記第1のTCI状態が示された場合、前記第2の条件に基づいて、前記第3のTCI状態を有する前記PDSCHを受信することと、
のうちの少なくとも1つをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の条件は、前記PDCCHと前記PDSCHとの間のスケジューリングオフセットが閾値以上であることを含み、
前記第2の条件は、前記PDCCHと前記PDSCHとの間の前記スケジューリングオフセットが前記閾値より小さいことを含み、
前記スケジューリングオフセットは、前記DCI内で示される
請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
通信方法であって、
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)をスケジューリングするために、ネットワーク装置から端末装置へ、第1の送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態と第2のTCI状態とのうちの少なくとも1つの指示を含むダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を送信することと、
関連付けに基づいて、第3のTCI状態と第4のTCI状態とのうちの少なくとも1つを有する前記PDSCHを送信することと、
を含む通信方法。
【請求項13】
複数の制御リソースセット(CORESET)と、複数の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と、前記関連付けと、複数の送信設定インジケータ(TCI)状態とのうちの少なくとも1つについての1つ又は複数の設定を送信すること
をさらに含む請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記複数のCORESETは、
CORESETの第1のサブセットと、CORESETの第2のサブセットと、第1のCORESETとのうちの少なくとも1つを含む
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記関連付けは、
前記第1のTCI状態と前記第3のTCI状態とのうちの少なくとも1つが前記CORESETの第1のサブセットに関連付けられることと、
前記第2のTCI状態と前記第4のTCI状態とのうちの少なくとも1つが前記CORESETの第2のサブセットに関連付けられることと、
前記第3のTCI状態と前記第4のTCI状態とが前記第1のCORESETに関連付けられることと、
のうちの少なくとも1つを含む請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記関連付けは、
前記第3のTCI状態が前記CORESETの第1のサブセットのための前記アクティブTCI状態であることと、
前記第4のTCI状態が前記CORESETの第2のサブセットのための前記アクティブTCI状態であることと、
前記第3のTCI状態と前記第4のTCI状態とが前記第1のCORESETのための2つのアクティブTCI状態であることと、
のうちの少なくとも1つをさらに含む請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記関連付けは、
前記第1のTCI状態があるタイミングの後に前記CORESETの第1のサブセットに適用されるTCI状態であることと、
前記第2のTCI状態が前記タイミングの後に前記CORESETの第2のサブセットに適用されるTCI状態であることと、
前記第1のTCI状態と前記第2のTCI状態は、前記タイミングの後に前記第1のCORESETについて適用される2つのTCI状態であることと
のうちの少なくとも1つをさらに含む請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記第3のTCI状態を有する前記CORESETの第1のサブセットからの第2のCORESET内の第1のPDCCH内で前記DCIを送信することと、
前記第3のTCI状態を有する前記CORESETの第1のサブセットからの第3のCORESET内の第2のPDCCH内で、及び、前記第4のTCI状態を有する前記CORESETの第2のサブセットからの第4のCORESET内の、前記第2のPDCCHとリンクされた第3のPDCCH内で、前記第2のPDCCHと前記第3のPDCCHとに含まれた前記DCIを送信することと、
前記第3のTCI状態と前記第4のTCI状態とを有する前記第1のCORESET内の第4のPDCCH内で前記DCIを送信することと、
のうちの少なくとも1つをさらに含む請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記DCI内の示されたTCI状態と同じCORESETのサブセットに関連付けられたアクティブTCI状態を有する前記PDSCHを送信すること
をさらに含む請求項12に記載の方法。
【請求項20】
第1の条件に基づいて、前記第3のTCI状態を有する前記PDSCHを送信することと、
前記第1の条件に基づいて、前記第3のTCI状態と前記第4のTCI状態とを有する前記PDSCHを送信することと、
のうちの少なくとも1つをさらに含む請求項12に記載に方法。
【請求項21】
前記DCI内に前記第2のTCI状態が示された場合、第2の条件に基づいて、前記第4のTCI状態を有する前記PDSCHを送信することと、
前記DCI内に前記第1のTCI状態が示された場合、前記第2の条件に基づいて、前記第3のTCI状態を有する前記PDSCHを送信することと、
のうちの少なくとも1つをさらに含む請求項12に記載の方法。
【請求項22】
前記第1の条件は、前記PDCCHと前記PDSCHとの間のスケジューリングオフセットが閾値以上であることであり、
前記第2の条件は、前記PDCCHと前記PDSCHとの間の前記スケジューリングオフセットが前記閾値より小さいことであり、
前記スケジューリングオフセットは、前記DCI内で示される
請求項20又は21に記載の方法。
【請求項23】
通信方法であって、
端末装置において、ネットワーク装置から、第1の送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態と第2のTCI状態とのうちの少なくとも1つの指示を有するダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を受信することと、
あるタイミングの後に、前記第1のTCI状態と前記第2のTCI状態とのうちの少なくとも1つを有する第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を、関連付けに基づいて受信することと、
を含む通信方法。
【請求項24】
複数の制御リソースセット(CORESET)と、複数のPDCCHと、前記関連付けと、複数の送信設定インジケータ(TCI)状態とのうちの少なくとも1つについての1つ又は複数の設定を受信すること
をさらに含む請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記複数のCORESETは、
CORESETの第1のサブセットと、CORESETの第2のサブセットと、第1のCORESETとのうちの少なくとも1つを含む
請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記関連付けは、
前記第1のTCI状態と第3のTCI状態とのうちの少なくとも1つが前記CORESETの第1のサブセットに関連付けられることと、
前記第2のTCI状態と第4のTCI状態とのうちの少なくとも1つが前記CORESETの第2のサブセットに関連付けられることと、
前記第3のTCI状態と前記第4のTCI状態とが前記第1のCORESETに関連付けられることと、
のうちの少なくとも1つを含む請求項24に記載の方法。
【請求項27】
前記関連付けは、
前記第3のTCI状態が前記CORESETの第1のサブセットのための前記アクティブTCI状態であることと、
前記第4のTCI状態が前記CORESETの第2のサブセットのための前記アクティブTCI状態であることと、
前記第3のTCI状態と前記第4のTCI状態とが前記第1のCORESETのための2つのアクティブTCI状態であることと、
のうちの少なくとも1つをさらに含む請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記関連付けは、
前記第1のTCI状態が前記タイミングの後に前記CORESETの第1のサブセットに適用されるTCI状態であることと、
前記第2のTCI状態が前記タイミングの後に前記CORESETの第2のサブセットに適用されるTCI状態であることと、
前記第1のTCI状態と前記第2のTCI状態は、前記タイミングの後に前記第1のCORESETについて適用される2つのTCI状態であることと
のうちの少なくとも1つをさらに含む請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記第3のTCI状態を有する前記CORESETの第1のサブセットからの第2のCORESET内の第2のPDCCH内で前記DCIを受信することと、
前記第3のTCI状態を有する前記CORESETの第1のサブセットからの第3のCORESET内の第3のPDCCH内で、及び、前記第4のTCI状態を有する前記CORESETの第2のサブセットからの第4のCORESET内の、前記第3のPDCCHとリンクされた第4のPDCCH内で、前記第3のPDCCHと前記第4のPDCCHとに含まれた前記DCIを受信することと、
前記第3のTCI状態と前記第4のTCI状態とを有する前記第1のCORESET内の第5のPDCCH内で前記DCIを受信することと、
のうちの少なくとも1つをさらに含む請求項26に記載の方法。
【請求項30】
前記第1のPDCCHのためのCORESETを含むCORESETの第1のサブセット又は第2のサブセットに基づいて、前記第1のTCI状態と前記第2のTCI状態とのうちの少なくとも1つを有する前記第1のPDCCHを受信すること
をさらに含む請求項23に記載の方法。
【請求項31】
前記第1のTCI状態を有する前記第1のPDCCHがCORESETの第1のサブセットからのCORESET内にある場合、前記タイミングの後に、前記第1のPDCCHを受信することと、
前記第2のTCI状態を有する前記第1のPDCCHがCORESETの第2のサブセットからのCORESET内にある場合、前記タイミングの後に、前記第1のPDCCHを受信することと、
前記第4のTCI状態を有する前記第1のPDCCHが前記CORESETの第2のサブセットからのCORESET内にある場合、前記タイミングの後に、前記第1のPDCCHを受信することと、
前記第3のTCI状態を有する前記第1のPDCCHが前記CORESETの第1のサブセットからのCORESET内にある場合、前記タイミングの後に、前記第1のPDCCHを受信することと、
前記タイミングの後に、前記第1のTCI状態を有する前記CORESETの第1のサブセットからの第5のCORESET内の第1のPDCCH候補を受信し、前記第2のTCI状態を有する前記CORESETの第2のサブセットからの第6のCORESET内の、前記第1のPDCCHとリンクされた第2のPDCCH候補を受信することであって、前記第1のPDCCHは前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とに含まれることと、
前記第1のTCI状態と第2のTCI状態とを有する前記第1のPDCCHが前記第1のCORESET内にある場合、前記タイミングの後に、前記第1のPDCCHを受信することと、
のうちの少なくとも1つをさらに含む請求項23に記載の方法。
【請求項32】
前記タイミングは、閾値と、
前記第2のPDCCH、前記第3のPDCCH、前記第4のPDCCH及び前記第5のPDCCHのうちの少なくとも1つである第6のPDCCHの最初又は最後のシンボル及び
前記第6のPDCCH又は前記第6のPDCCHによりスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)についてのハイブリッド自動反復要求(HARQ)を有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)又は物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の最初又は最後のシンボルのうちの少なくとも1つと、
に基づく請求項31に記載の方法。
【請求項33】
通信方法であって、
ネットワーク装置から端末装置へ、第1の送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態と第2のTCI状態とのうちの少なくとも1つの指示を有するダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を送信することと、
あるタイミングの後に、前記第1のTCI状態と前記第2のTCI状態とのうちの少なくとも1つを有する第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を、関連付けに基づいて送信することと、
を含む通信方法。
【請求項34】
複数の制御リソースセット(CORESET)と、複数のPDCCHと、前記関連付けと、複数の送信設定インジケータ(TCI)状態とのうちの少なくとも1つについての1つ又は複数の設定を送信すること
をさらに含む請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記複数のCORESETは、
CORESETの第1のサブセットと、CORESETの第2のサブセットと、第1のCORESETとのうちの少なくとも1つを含む
請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記関連付けは、
前記第1のTCI状態と第3のTCI状態とのうちの少なくとも1つが前記CORESETの第1のサブセットに関連付けられることと、
前記第2のTCI状態と第4のTCI状態とのうちの少なくとも1つが前記CORESETの第2のサブセットに関連付けられることと、
前記第3のTCI状態と前記第4のTCI状態とが前記第1のCORESETに関連付けられることと、
のうちの少なくとも1つを含む請求項34に記載の方法。
【請求項37】
前記関連付けは、
前記第3のTCI状態が前記CORESETの第1のサブセットのための前記アクティブTCI状態であることと、
前記第4のTCI状態が前記CORESETの第2のサブセットのための前記アクティブTCI状態であることと、
前記第3のTCI状態と前記第4のTCI状態とが前記第1のCORESETのための2つのアクティブTCI状態であることと、
のうちの少なくとも1つをさらに含む請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記関連付けは、
前記第1のTCI状態が前記タイミングの後に前記CORESETの第1のサブセットに適用されるTCI状態であることと、
前記第2のTCI状態が前記タイミングの後に前記CORESETの第2のサブセットに適用されるTCI状態であることと、
前記第1のTCI状態と前記第2のTCI状態は、前記タイミングの後に前記第1のCORESETについて適用される2つのTCI状態であることと
のうちの少なくとも1つをさらに含む請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記第3のTCI状態を有する前記CORESETの第1のサブセットからの第2のCORESET内の第2のPDCCH内で前記DCIを送信することと、
前記第3のTCI状態を有する前記CORESETの第1のサブセットからの第3のCORESET内の第3のPDCCH内で、及び、前記第4のTCI状態を有する前記CORESETの第2のサブセットからの第4のCORESET内の、前記第3のPDCCHとリンクされた第4のPDCCH内で、前記第3のPDCCHと前記第4のPDCCHとに含まれた前記DCIを送信することと、
前記第3のTCI状態と前記第4のTCI状態とを有する前記第1のCORESET内の第5のPDCCH内で前記DCIを送信することと、
のうちの少なくとも1つをさらに含む請求項33に記載の方法。
【請求項40】
前記第1のPDCCHのためのCORESETを含むCORESETの前記第1のサブセット又は第2のサブセットに基づいて、前記第1のTCI状態と前記第2のTCI状態とのうちの少なくとも1つを有する前記第1のPDCCHを送信すること
をさらに含む請求項33に記載の方法。
【請求項41】
前記第1のTCI状態を有する前記第1のPDCCHが前記CORESETの第1のサブセットからのCORESET内にある場合、前記タイミングの後に、前記第1のPDCCHを送信することと、
前記第2のTCI状態を有する前記第1のPDCCHが前記CORESETの第2のサブセットからのCORESET内にある場合、前記タイミングの後に、前記第1のPDCCHを送信することと、
前記第4のTCI状態を有する前記第1のPDCCHが前記CORESETの第2のサブセットからのCORESET内にある場合、前記タイミングの後に、前記第1のPDCCHを送信することと、
前記第3のTCI状態を有する前記第1のPDCCHが前記CORESETの第1のサブセットからのCORESET内にある場合、前記タイミングの後に、前記第1のPDCCHを送信することと、
前記タイミングの後に、前記第1のTCI状態を有する前記CORESETの第1のサブセットからの第5のCORESET内の第1のPDCCH候補を受信し、前記第2のTCI状態を有する前記CORESETの第2のサブセットからの第6のCORESET内の、前記第1のPDCCH候補とリンクされた第2のPDCCH候補を送信することであって、前記第1のPDCCHは前記第1のPDCCH候補と前記第2のPDCCH候補とに含まれることと、
前記第1のTCI状態と第2のTCI状態とを有する前記第1のPDCCHが前記第1のCORESET内にある場合、前記タイミングの後に、前記第1のPDCCHを送信することと、
のうちの少なくとも1つをさらに含む請求項33に記載の方法。
【請求項42】
前記タイミングは、閾値と、
前記第2のPDCCH、前記第3のPDCCH、前記第4のPDCCH及び前記第5のPDCCHのうちの少なくとも1つであってもよい第6のPDCCHの最初又は最後のシンボル及び
前記第6のPDCCH又は前記第6のPDCCHによりスケジューリングされた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)についてのハイブリッド自動反復要求(HARQ)を有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)又は物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の最初又は最後のシンボルのうちの少なくとも1つと、
に基づく請求項41に記載の方法。
【請求項43】
プロセッサと、前記プロセッサに結合され命令を記憶したメモリと、を備える端末装置であって、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、請求項1~11の何れか一項又は請求項23~32の何れか一項に記載の方法を実行する、
端末装置。
【請求項44】
プロセッサと、前記プロセッサに結合され命令を記憶したメモリと、を備えるネットワーク装置であって、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、請求項12~22の何れか一項又は請求項33~42の何れか一項に記載の方法を実行する、
ネットワーク装置。
【請求項45】
少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも一つのプロセッサに、請求項1~11の何れか一項又は請求項23~32の何れか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶している
コンピュータ可読媒体。
【請求項46】
少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、前記少なくとも一つのプロセッサに、請求項12~22の何れか一項又は請求項33~42の何れか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶している
コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、全体として電気通信の分野に関し、特に、通信の方法、装置及びコンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(登録商標)のRAN#86会議において、主に周波数範囲2(FR2)を対象とすると同時に、周波数範囲1(FR1)にも適用可能であるような、マルチビームオペレーションについての強化をサポートすることが合意されている。より効率的な(より低い遅延及びオーバーヘッド)ダウンリンク(DL)とアップリンク(UL)とのビーム管理を容易にするために、特徴を識別及び特定することが合意されている。例えば、DLとULとのためのデータ及び制御情報の送受信、特に帯域内キャリアアグリゲーション(CA)のための共通ビームをサポートすることが提案されている。DL及びULビーム指示のための統合TCI(Transmission Configuration Indication:送信設定指示)フレームワークをサポートすることも提案されている。しかしながら、現在の3GPP仕様には、データ及び制御情報の送受信のための共通ビームに関する詳細は提供されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
全体として、本開示の例示的な実施形態は、ビーム管理のための方法、装置及びコンピュータ記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様において、通信方法が提供される。前記方法は、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)をスケジューリングするために、端末装置において、ネットワーク装置から、第1の送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態と第2のTCI状態とのうちの少なくとも1つの指示を含むダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を受信することと、関連付けに基づいて、第3のTCI状態と第4のTCI状態とのうちの少なくとも1つを有する前記PDSCHを受信することと、を含む。
【0005】
第2の態様において、通信方法が提供される。前記方法は、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)をスケジューリングするために、ネットワーク装置から端末装置へ、第1の送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態と第2のTCI状態とのうちの少なくとも1つの指示を含むダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を送信することと、関連付けに基づいて、第3のTCI状態と第4のTCI状態とのうちの少なくとも1つを有する前記PDSCHを送信することと、を含む。
【0006】
第3の態様において、通信方法が提供される。前記方法は、端末装置において、ネットワーク装置から、第1の送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態と第2のTCI状態とのうちの少なくとも1つの指示を有するダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を受信することと、あるタイミングの後に、前記第1のTCI状態と前記第2のTCI状態とのうちの少なくとも1つを有する第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を、関連付けに基づいて受信することと、を含む。
【0007】
第4の態様において、通信方法が提供される。前記方法は、ネットワーク装置から端末装置へ、第1の送信設定インジケータ(TCI:transmission configuration indicator)状態と第2のTCI状態とのうちの少なくとも1つの指示を有するダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を送信することと、あるタイミングの後に、前記第1のTCI状態と前記第2のTCI状態とのうちの少なくとも1つを有する第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を、関連付けに基づいて送信することと、を含む。
【0008】
第5の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、プロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリとを備える。メモリは、プロセッサによって実行された場合、端末装置に第1の態様又は第3の態様に記載の方法を実行させる命令を記憶する。
【0009】
第6の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、プロセッサと、前記プロセッサに結合されたメモリとを備える。メモリは、プロセッサにより実行された場合、ネットワーク装置に第2の態様又は第4の態様に記載の方法を実行させる命令を記憶する。
【0010】
第7の態様において、コンピュータ可読媒体上に記憶され、マシン実行可能な命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。前記マシン実行可能な命令が実行された場合、上記第1の態様又は第3の態様に記載の方法をマシンに実行させる。
【0011】
第8の態様において、コンピュータ可読媒体上に記憶され、マシン実行可能な命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。前記マシン実行可能な命令が実行された場合、上記第2の態様又は第4の態様に記載の方法をマシンに実行させる。
【0012】
発明の概要部分は、本開示の実施形態の重要又は基本的な特徴を特定することも、本開示の範囲を限定することも意図していないことを理解すべきである。本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図面において本開示のいくつかの実施形態をさらに詳細に説明することで、本開示の上述の及びその他の目的、特徴及び利点を、さらに明らかにする。
【0014】
【
図1】本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワークを示す図である。
【0015】
【
図2】本開示のいくつかの実施形態にかかる、シグナリング通信についてのシグナリング図である。
【0016】
【
図3A】本開示のいくつかの実施形態にかかるPDCCHの例を示す図である。
【
図3B】本開示のいくつかの実施形態にかかるPDCCHの例を示す図である。
【
図3C】本開示のいくつかの実施形態にかかるPDCCHの例を示す図である。
【
図3D】本開示のいくつかの実施形態にかかるPDCCHの例を示す図である。
【0017】
【
図4A】本開示のいくつかの実施形態にかかる通信の例を示す図である。
【
図4B】本開示のいくつかの実施形態にかかる通信の例を示す図である。
【
図4C】本開示のいくつかの実施形態にかかる通信の例を示す図である。
【
図4D】本開示のいくつかの実施形態にかかる通信の例を示す図である。
【
図4E】本開示のいくつかの実施形態にかかる通信の例を示す図である。
【
図4F】本開示のいくつかの実施形態にかかる通信の例を示す図である。
【0018】
【
図5A】本開示のいくつかの実施形態にかかるTCI状態設定の例を示す図である。
【
図5B】本開示のいくつかの実施形態にかかるTCI状態設定の例を示す図である。
【
図5C】本開示のいくつかの実施形態にかかるTCI状態設定の例を示す図である。
【
図5D】本開示のいくつかの実施形態にかかるTCI状態設定の例を示す図である。
【0019】
【
図6A】本開示のいくつかの実施形態にかかるTCI状態とCORESETとの間の関連付けの例を示す図である。
【
図6B】本開示のいくつかの実施形態にかかるTCI状態とCORESETとの間の関連付けの例を示す図である。
【0020】
【
図7A】本開示のいくつかの実施形態にかかる、PDSCHのために適用されるTCI状態の例を示す図である。
【
図7B】本開示のいくつかの実施形態にかかる、PDSCHのために適用されるTCI状態の例を示す図である。
【
図7C】本開示のいくつかの実施形態にかかる、PDSCHのために適用されるTCI状態の例を示す図である。
【
図7D】本開示のいくつかの実施形態にかかる、PDSCHのために適用されるTCI状態の例を示す図である。
【
図7E】本開示のいくつかの実施形態にかかる、PDSCHのために適用されるTCI状態の例を示す図である。
【
図7F】本開示のいくつかの実施形態にかかる、PDSCHのために適用されるTCI状態の例を示す図である。
【
図7G】本開示のいくつかの実施形態にかかる、PDSCHのために適用されるTCI状態の例を示す図である。
【
図7H】本開示のいくつかの実施形態にかかる、PDSCHのために適用されるTCI状態の例を示す図である。
【0021】
【
図8A】本開示のいくつかの実施形態にかかる、PDSCHのために適用されるTCI状態の例を示す図である。
【
図8B】本開示のいくつかの実施形態にかかる、PDSCHのために適用されるTCI状態の例を示す図である。
【
図8C】本開示のいくつかの実施形態にかかる、PDSCHのために適用されるTCI状態の例を示す図である。
【
図8D】本開示のいくつかの実施形態にかかる、PDSCHのために適用されるTCI状態の例を示す図である。
【0022】
【
図9A】本開示のいくつかの実施形態にかかる、PDCCHのために適用されるTCI状態の例を示す図である。
【
図9B】本開示のいくつかの実施形態にかかる、PDCCHのために適用されるTCI状態の例を示す図である。
【
図9C】本開示のいくつかの実施形態にかかる、PDCCHのために適用されるTCI状態の例を示す図である。
【
図9D】本開示のいくつかの実施形態にかかる、PDCCHのために適用されるTCI状態の例を示す図である。
【
図9E】本開示のいくつかの実施形態にかかる、PDCCHのために適用されるTCI状態の例を示す図である。
【
図9F】本開示のいくつかの実施形態にかかる、PDCCHのために適用されるTCI状態の例を示す図である。
【0023】
【
図10】本開示の実施形態を実現するのに適した装置の概略ブロック図である。
【0024】
図中、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
ここで、いくつかの例示的実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しないことを理解すべきである。本明細書で説明される開示内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができる。
【0026】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本文で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
【0027】
本明細書で使用される単数形「1つ」、及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。用語「含む」及びその変型は、「含むが、これらに限定されるものではない」を意味するオープンエンド用語として理解されるべきである。用語「に基づく」は、「に少なくとも部分的に基づく」と理解されるべきである。「いくつかの実施形態」及び「実施形態」という用語は、「少なくともいくつかの実施形態」と理解されるべきである。「もう一つの実施形態」という用語は、「少なくとも一つの他の実施形態」と理解されるべきである。用語「第1」、「第2」などは、異なる又は同一の対象を指してもよい。以下では、その他の明示的及び暗黙的な定義を含む場合がある。
【0028】
いくつかの例において、値、プロシージャ、又は機器は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと称される。このような説明は、多くの使用される機能的代替案の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はそのほかの点でより好ましい必要はないことが、理解されるであろう。
【0029】
3GPPのRAN#86会議において、主にFR2を対象とすると同時に、FR1にも適用可能であるような、マルチビームオペレーションについての強化をサポートすることが合意されている。より効率的な(より低い遅延及びオーバーヘッド)DLとULとのビーム管理を容易にするために、特徴を識別及び特定することが合意されている。例えば、DLとULとのためのデータ及び制御情報の送受信、特に帯域内CAのための共通ビームをサポートすることが提案されている。DL及びULビーム指示のためのTCIフレームワークをサポートすることも提案されている。しかしながら、現在の3GPP仕様には、データ及び制御情報の送受信のための共通ビームに関する詳細は提供されていない。例えば、PDCCH及びPDSCHに使用される共通ビームをどのように更新するか、及び更新されたビームをいつ適用するかは不明である。共通ビームが正常に更新されることをどのように保証するかは不明である。追加として、このような共通ビームの更新がビーム障害検出に与える影響は不明である。
【0030】
以下、
図1から
図10を参照して、本開示の原理及び実施態様について詳細に説明する。
【0031】
図1は本開示の実施形態を実施可能な例示的な通信ネットワーク100を示す。
図1に示すように、ネットワーク100はネットワーク装置110を含む。例えば、ネットワーク装置110は、二つのTRP/パネル120-1及び120-2(まとめてTRP 120と称されるか、又は個々でTRP 120と称される)を有するように設定されてもよい。ネットワーク100は、ネットワーク装置110によりサービングされる端末装置130をさらに含む。
図1に示されるネットワーク装置と、端末装置と、TRPとの数は、説明のためのものでだけであり、本開示へのいかなる限定も暗示されていないことを、理解すべきである。ネットワーク100は、本開示の実施形態を実施するのに適した任意の適切な数の装置を備えてもよい。
【0032】
本文で使用されるように、用語「端末装置」は、無線又は有線の通信能力を有する任意の装置を意味する。端末装置の例としては、ユーザ装置(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯電話、セルラーホン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、タブレット、ウェアラブル装置、モノのインターネット(IoT)装置、あらゆるモノのインターネット(IoE)装置、マシンタイプ通信(MTC)装置、超信頼性及び低遅延通信(URLLC:Ultra-Reliable Low latency Communication)装置、V2X通信のための車載装置などを含むが、これらに限定されず、V2Xの「X」は歩行者、車両又はインフラストラクチャ/ネットワーク、あるいはデジタルカメラなどの画像取得装置、ゲーム装置、音楽保存及び再生装置、あるいは無線又は有線のインターネットアクセス及び閲覧を可能とするインターネット家電などを表す。以下、説明のために、端末装置130の例として、UEを参照していくつかの実施形態を説明する。
【0033】
本文で使用される「ネットワーク装置」又は「基地局」(BS:base station)という用語は、端末装置が通信可能なセル又はカバレッジを提供又はホストすることのできる装置を意味する。ネットワーク装置の例としては、ノードB(NodeB又はNB)、進化型ノードB(eNodeB又はeNB)、次世代ノードB(gNB)、送受信ポイント(TRP)、リモートラジオユニット(RRU)、ラジオヘッド(RH)、リモートラジオヘッド(RRH)、フェムトノード、ピコノードなどの低電力ノードを含むが、これらに限定されない。「TRP」という用語は、特定の地理的位置に位置するネットワーク装置により利用可能な(一つ又は複数のアンテナ要素を有する)アンテナアレイを意味する。例えば、ネットワーク装置は、より良いカバレッジを実現するために、異なる地理的位置における複数のTRPに結合されてもよい。TRPは「パネル」と称されてもよく、「パネル」は、(1つ又は複数のアンテナ素子を有する)アンテナアレイ又はアンテナのグループを指してもよいことを、理解すべきである。
【0034】
一実施形態において、端末装置130は、第1のネットワーク装置及び第2のネットワーク装置(
図1では図示せず)に接続されてもよい。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置の一方がマスターノード内にあり、他方がセカンダリノード内にあってもよい。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置は、異なる無線アクセス技術(RAT)を使用してもよい。一実施形態において、第1のネットワーク装置は第1のRAT装置であってもよく、第2のネットワーク装置は第2のRAT装置であってもよい。一実施形態において、第1のRAT装置はeNBであってもよく、第2のRAT装置はgNBである。異なるRATに関する情報は、第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置の少なくとも一方から端末装置130に送信されてもよい。一実施形態において、第1の情報は、第1のネットワーク装置から端末装置130に送信されてもよく、そして第2の情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置130に送信されてもよい。一実施形態において、第2のネットワーク装置により設定された端末装置の設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から第1のネットワーク装置を介して送信されてもよい。第2のネットワーク装置により設定された端末装置の再設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信されてもよい。情報は、無線リソース制御(RRC)シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)、又はダウンリンク制御情報(DCI)のうちのいずれかを介して送信されてもよい。
【0035】
通信ネットワーク100において、ネットワーク装置110は、端末装置130にデータ及び制御情報を通信することができ、端末装置130も、ネットワーク装置110にデータ及び制御情報を通信することができる。ネットワーク装置110から端末装置130へのリンクをダウンリンク(DL)と呼び、端末装置130からネットワーク装置110へのリンクをアップリンク(UL)と称する。
【0036】
ネットワーク100における通信は、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-Evolution、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、符号分割多元接続(CDMA)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN)、マシンタイプ通信(MTC)などを含むが、これらに限定されない任意の適切な規格に準拠することができる。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコルを含むが、これらに限定されない。
【0037】
図1に示すように、ネットワーク装置110は、TRP120-1及び120-2を介して端末装置130と通信してもよい。
図1に示すように、ネットワーク装置110は、TRP120-1及び120-2を介して端末装置130と通信してもよい。TRP120の各々は、端末装置130と通信するための複数のビームを提供することができる。
【0038】
いくつかの実施形態において、第1及び第2のTRP120は、異なる上位層の設定されたアイデンティティに明示的に関連付けられてもよい。例えば、上位層の設定されたアイデンティティは、異なるTRP120と端末装置130との間の送信を区別するために使用される、予め定義された制御リソースセット(CORESET:Control Resource Set)、予め定義された参照信号(RS:reference signal)、又は予め定義された送信設定指示(TCI:Transmission Configuration Indication)状態に関連付けられてもよい。端末装置130が異なる上位層の設定されたアイデンティティに関連付けられた2つのCORESETから2つのDCIを受信すると、該2つのDCIは、異なるTRPから示される。さらに、第1及び第2のTRP120は、物理チャネル又は信号への専用設定により暗黙的に識別されてもよい。例えば、TRPに関連付けられた専用のCORESETと、RSと、TCI状態とは、異なるTRPから端末装置130への送信を識別するために使用される。例えば、端末装置130が専用のCORESETからDCIを受信すると、DCIは、CORESET専用の関連付けられたTRPから示される。
【0039】
2つのTRP120を介した反復的な送信又は受信において、ネットワーク装置110は、複数の利用可能な反復方式の中から反復方式を選択してもよい。反復方式は、2つのTRP120間の多重化方式、2つのTRP120についてのそれぞれのリソース割当など、ネットワーク装置110が2つのTRP120を協調して使用するための送信方法を規定してもよい。
【0040】
例えば、少なくとも単一のダウンリンク制御情報(DCI)によりスケジューリングされる、マルチTRP/マルチパネルに基づくURLLCについての方式は、以下の通りにしてもよい。
【0041】
方式1(SDM): 単一のスロット内にn(n≦Ns)個のTCI状態があり、重複する時間及び周波数リソース割当が存在する。
【0042】
方式1a: 各送信オケージョンは、同じトランスポートブロック(TB)の層又は層のセットであり、各層又は層のセットは、1つのTCI及びDMRSポートの1つのセットに関連付けられている。1つのRVを有する単一のコードワードは、全ての空間層又は層のセットにわたって使用される。UEの視点からは、異なる符号化ビットは、Rel-15と同じマッピングルールで、異なる層又は層のセットにマッピングされる。
【0043】
方式1b:各送信オケージョンは、同じTBの層又は層のセットであり、各層又は層のセットは、1つのTCI及びDMRSポートの1つのセットに関連付けられている。1つのRVを有する単一のコードワードは、各空間層又は層のセットについて使用される。各空間層又は層のセットに対応するRVは、同一であっても、異なっていてもよい。総層数≦4の場合、コードワードの層へのマッピングは、今後の研究課題である。
【0044】
方式1c:1つの送信オケージョンは、複数のTCI状態インデックスに関連付けられた1つのDMRSポートを有する同じTBの1つの層、又は複数のTCI状態インデックスに1対1に関連付けられた複数のDMRSポートを有する同じTBの1つの層である。
【0045】
追加として、異なる層又は層のセットに異なるMCS/変調次数を適用することも論議可能であることが示されている。
【0046】
方式2(FDM):単一のスロット内にn(n≦Nf)個のTCI状態があり、非重複の周波数リソース割当が存在する。各非重複の周波数リソース割当は、1つのTCI状態に関連付けられる。同じ単一/複数のDMRSポートは、全ての非重複の周波数リソース割当に関連付けられる。
【0047】
方式2a:1つのRVを有する単一のコードワードが、全リソース割当にわたって使用される。UEの視点からは、共通のRBマッピング(Rel-15におけるコードワードから層へのマッピング)が、全リソース割当にわたって適用される。いくつかの実施形態において、端末装置は、上位層パラメータによりFDMschemeAを有するように設定又はセットされてもよい。例えば、上位層パラメータはRRCパラメータであってもよい。例えば、上位層パラメータはURLLCSchemeEnablerである。
【0048】
方式2b:1つのRVを有する単一のコードワードは、各非重複の周波数リソース割当について使用される。各非重複の周波数リソース割当に対応するRVは、同一であっても、異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、端末装置は、上位層パラメータによりFDMschemeBを有するように設定又はセットされてもよい。例えば、上位層パラメータはRRCパラメータであってもよい。例えば、上位層パラメータはURLLCSchemeEnablerである。
【0049】
追加として、異なる非重複の周波数リソース割当について、異なるMCS/変調次数を適用することも議論可能であることが示されている。また、FDM 2a/2bについての周波数リソース割当メカニズムの、割当粒度、時間領域割当に関する詳細が議論可能であることが示されている。
【0050】
方式3(TDM又はスロット内重複):単一のスロット内にn(n≦Nt1)個のTCI状態があり、非重複の時間リソース割当が存在する。TBの各送信オケージョンは、1つのTCIと1つのRVとを有し、時間粒度はミニスロットである。スロット内の全ての送信オケージョンは、同じ単一又は複数のDMRSポートを有する共通のMCSを使用する。RV/TCI状態は、送信オケージョン間で同じであってもよく、異なっていてもよい。同じTCIインデックスを有するミニスロットにわたるチャネル推定値補間は、今後の研究課題である。いくつかの実施形態において、端末装置は、上位層パラメータによりTDMschemeAを有するように設定又はセットされてもよい。例えば、上位層パラメータはRRCパラメータであってもよい。例えば、上位層パラメータはURLLCSchemeEnablerである。
【0051】
方式4(TDM又はスロット間重複):n(n≦Nt2)個のTCI状態とK(n≦K)個の異なるスロット。TBの各送信オケージョンは、1つのTCIと1つのRVとを有する。K個のスロットにわたる全ての送信オケージョンは、同じ単一又は複数のDMRSポートを有する共通のMCSを使用する。RV/TCI状態は、送信オケージョン間で同じであってもよく、異なっていてもよい。同じTCIインデックスを有するスロットにわたるチャネル推定値補間は、今後の研究課題である。
【0052】
追加として、(例えば、TRP 120-1及び/又は120-2を介して)データを端末装置130に送信する前に、ネットワーク装置110は、データの送信に関連付けられた制御情報を送信してもよい。例えば、制御情報は、データ送信のためにリソースのセットをスケジューリングし、3GPP仕様で定義されている、データ送信に関連する様々な送信パラメータ、例えば、1つ又は複数のTCI状態、周波数領域リソース割当(FDRA:Frequency Domain Resource Assignment)、スロットオフセット及び開始/長さインジケータ値を含むことができる時間領域リソース割当(TDRA:Time Domain Resource Assignment)、復調参照信号(DMRS:Demodulation Reference Signal)グループ、冗長バージョン(RV:Redundancy Version)を示してもよい。なお、制御情報135内で示される送信パラメータは、以上に列挙したものに限定されないことを、理解すべきである。本開示の実施形態は、任意の送信パラメータを含む制御情報にも同様に適用可能であってもよい。
【0053】
以下では、用語「送信オケージョン」、「受信オケージョン」、「反復」、「送信」、「受信」、「PDSCH送信オケージョン」、「PDSCH反復」、「PUSCH送信オケージョン」、「PUSCH反復」、「PUCCHオケージョン」、「PUCCH反復」、「反復送信」、「反復受信」、「PDSCH送信」、「PDSCH受信」、「PUSCH送信」、「PUSCH受信」、「PUCCH送信」、「PUCCH受信」、「RS送信」、「RS受信」、「通信」、「送信」及び「受信」は、互換的に使用されてもよい。用語「TCI状態」、「QCLパラメータのセット」、「QCLパラメータ」、「QCL想定」及び「QCL設定」は、互換的に使用されてもよい。用語「TCIフィールド」、「TCI状態フィールド」及び「送信設定指示」は、互換的に使用されてもよい。用語「送信オケージョン」、「送信」、「反復」、「受信」、「受信オケージョン」、「監視オケージョン」、「PDCCH監視オケージョン」、「PDCCH送信オケージョン」、「PDCCH送信」、「PDCCH候補」、「PDCCH受信オケージョン」、「PDCCH受信」、「探索空間」、「CORESET」、「マルチチャンス」、及び「PDCCH反復」は互換的に使用されてもよい。以下では、用語「PDCCH反復」、「反復PDCCH」、「反復PDCCH信号」、「同じスケジューリングのために設定されるPDCCH候補」、「PDCCH」、「PDCCH候補」及び「リンクされたPDCCH候補」は互換的に使用されてもよい。用語「DCI」及び「DCIフォーマット」は、互換的に使用することができる。いくつかの実施形態において、本開示の実施形態は、PDSCH及びPUSCHスケジューリングに適用されてもよく、以下では、例としてPDSCHスケジューリングについて説明する。例えば、本開示の実施形態は、「送信」を「受信」に、及び/又は「受信」を「送信」に置き換えることにより、PUSCHに適用されてもよい。用語「PDSCH」及び「PUSCH」は、互換的に使用されてもよい。用語「送信」及び「受信」は、互換的に使用されてもよい。
【0054】
3GPP仕様(TS 38.214)に規定されているように、UEは、上位層パラメータPDSCH-Config内でM個までのTCI状態設定のリストを有するように設定されて、UEおよび与えられたサービングセルを対象とするDCIを有する検出されたPDCCHからPDSCHを復号化することが可能で、Mは、UE能力maxNumberConfiguredTCIstatesPerCCに依存する。各TCI状態は、1つまたは2つのダウンリンク参照信号とPDSCHのDMRSポート、PDCCHのDMRSポート、またはCSI-RSリソースのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)ポートとの間の準コロケーション関係を設定するためのパラメータを含む。準コロケーション関係は、第1のダウンリンク(DL)RSの上位層パラメータqcl-Type1と、(設定されている場合)第2のDL RSのqcl-Type2とによって設定される。2つのDL RSの場合、同じDL RSを参照しても、異なるDL RSを参照しても、QCLタイプは同じであってはならない。各DL RSに対応する準コロケーションタイプは、QCL-Info内の上位層パラメータqcl-Typeにより与えられ、以下の値のうちの1つとすることができる。
- 「QCL-TypeA」:{ドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、遅延スプレッド}
- 「QCL-TypeB」:{ドップラーシフト、ドップラースプレッド}
- 「QCL-TypeC」:{ドップラーシフト、平均遅延}
- 「QCL-TypeD」:{空間受信パラメータ}
【0055】
UEは、1つのCC/DL BWP内又はCC/DL BWPのセット内のDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイントにそれぞれ最大8つのTCI状態をマッピングするために使用される、「TS 38.321」の条項「UE固有のPDSCH MAC CEについてのTCI状態アクティブ化/非アクティブ化」(例えば、条項6.1.3.14)又は「TS 38.321」の条項「UE固有のPDSCH MAC CEについての拡張TCI状態アクティブ化/非アクティブ化」(例えば、条項6.1.3)に記載されたアクティブ化コマンドを受信する。CCの利用可能なリストがアクティブ化コマンド内の示されたCCにより決定されるCC/DL BWPのセットについてTCI状態IDのセットがアクティブ化された場合、示されたCC内の全てのDL BWPについて、同じTCI状態IDのセットが適用される。
【0056】
UEがDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で2つのTCI状態をサポートする場合、UEは、「TS 38.321」の条項「UE固有のPDSCH MAC CEについてのTCI状態アクティブ化/非アクティブ化」又は条項「UE固有のPDSCH MAC CEについての拡張TCI状態のアクティブ化/非アクティブ化」(例えば、条項6.1.3.14又は6.1.3のサブ条項)に記載されているようなアクティブ化コマンドを受信してもよく、アクティブ化コマンドは、1つ又は2つのTCI状態の最大8つの組み合わせを、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイントにマッピングするために使用される。UEは、アクティブ化コマンド内で8つを超えるTCI状態を受信することが予想されない。
【0057】
DCIフォーマット1_2にDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」が存在し、DCIフォーマット1_2のDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」内のコードポイントSの数が、アクティブ化コマンドによりアクティブ化されたTCIコードポイントの数よりも少ない場合、[10,TS38.321]の条項6.1.3.14及び6.1.3.24に記載されているように、最初のS個のアクティブ化されたコードポイントのみがDCIフォーマット1_2について適用される。
【0058】
UEが、アクティブ化コマンドを搬送するPDSCHに対応するスロットn内で、HARQ-ACK情報を有するPUCCHを送信する場合、TCI状態と、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイントとの間の示されたマッピングは、
【数1】
の後の最初のスロットから適用されるべきであり、ここで、μがPUCCHについてのSCS設定である。tci-PresentInDCIが「enabled」に設定され、又はtci-PresentDCI-1-2がPDSCHをスケジューリングするCORESETについて設定されており、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが、timeDurationForQCL(適用可能な場合)以上である場合、UEがTCI状態の初期上位層設定を受信した後で且つアクティブ化コマンドを受信する前に、UEは、サービングセルのPDSCHのDM-RSポートが、「typeA」にセットされたqcl-Typeに関して、また適用可能な場合、「typeD」にセットされたqcl-Typeに関しても、最初のアクセスプロシージャにおいて決定されたSS/PBCHブロックと準コロケーションであると仮定してもよい。
【0059】
いくつかの実施形態において、UEが「enabled」にセットされた上位層パラメータtci-PresentInDCIを有するように設定されている場合、又はtci-PresentInDCI-ForFormat1_2がPDSCHをスケジューリングするCORESETについて設定されている場合、UEは、CORESET上で送信されるPDCCHのDCI(例えば、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット1_2)内にTCIフィールドが存在すると仮定する。tci-PresentInDCI又はtci-PresentInDCI-ForFormat1_2がPDSCHをスケジューリングするCORESETについて設定されていない場合、又はPDSCHがDCI(例えば、DCIフォーマット1_0)によりスケジュールされる場合、UEは、CORESET上で送信されるPDCCHのDCI(例えば、DCIフォーマット1_1又はDCIフォーマット1_2又はDCIフォーマット1_0)内にTCIフィールドが存在しないと仮定する。PDSCHが、TCIフィールドが存在しないDCIフォーマットによりスケジューリングされ、DL DCIの受信とサービングセルの対応するPDSCHとの間の時間オフセットが、PDSCHアンテナポート準コロケーションを決定するための、報告されたUE能力[13,TS 38.306]に基づく閾値timeDurationForQCL(適用可能な場合)以上である場合、UEは、PDSCHについてのTCI状態又はQCL想定が、サービングセルのアクティブBWP内のPDCCH送信のために使用されるCORESETに適用されるTCI状態又はQCL想定と同じであると仮定する。
【0060】
tci-PresentInDCIが「enabled」に設定され、又はtci-PresentInDCI-ForFormat1_2がPDSCHをスケジューリングするCORESETについて設定されており、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが、timeDurationForQCL(適用可能な場合)以上である場合、UEがTCI状態の初期上位層設定を受信した後で且つアクティブ化コマンドを受信する前に、UEは、サービングセルのPDSCHのDMRSポートが、「QCL-TypeA」に関して、また適用可能な場合、「QCL-TypeD」に関しても、最初のアクセスプロシージャにおいて決定されたSS/PBCHブロックと準コロケーションであると仮定してもよい。timeDurationForQCLの値は、報告されたUE能力に基づく。
【0061】
UEが、PDSCHをスケジューリングするCORESETについて「enabled」にセットされた上位層パラメータtci-PresentInDCIを有するように設定されている場合、UEは、CORESET上で送信されるPDCCHのDCI(例えば、DCIフォーマット1_1)内にTCIフィールドが存在すると仮定する。UEが、PDSCHをスケジューリングするCORESETについての上位層パラメータtci-PresentInDCI-ForFormat1_2を有するように設定されている場合、UEは、tci-PresentInDCI-ForFormat1_2により示されるDCIフィールドサイズを有するTCIフィールドが、CORESET上で送信されるPDCCHのDCI(例えば、DCIフォーマット1_2)内に存在すると仮定する。PDSCHが、TCIフィールドが存在しないDCIフォーマットによりスケジューリングされ、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが、PDSCHアンテナポート準コロケーションを決定するための、報告されたUE能力[TS 38.306]に基づく閾値timeDurationForQCL(適用可能な場合)以上である場合、UEは、PDSCHについてのTCI状態又はQCL想定が、サービングセルのアクティブBWP内のPDCCH送信のために使用されるCORESETに適用されるTCI状態又はQCL想定と同じであると仮定する。
【0062】
PDSCHが、TCIフィールドが存在するDCIフォーマットによりスケジューリングされ、スケジューリングコンポーネントキャリア内のDCI内のTCIフィールドが、スケジューリングコンポーネントキャリア又はDL BWP内のアクティブ化されたTCI状態を指している場合、UEは、DCIを有する検出されたPDCCH内の「Transmission Configuration Indication」フィールドの値に従ったTCI状態を使用してPDSCHアンテナポート準コロケーションを決定する。DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが報告されたUE能力[TS 38.306]に基づく閾値timeDurationForQCL以上である場合、UEは、サービングセルのPDSCHのDM-RSポートが、示されたTCI状態により与えられるQCLタイプパラメータに関して、TCI状態内のRSと準コロケーションであると仮定してもよい。UEがシングルスロットPDSCHを有するように設定されている場合、示されたTCI状態は、スケジューリングされたPDSCHを有するスロット内のアクティブ化されたTCI状態に基づくべきである。UEがマルチスロットPDSCHを有するように設定されている場合、示されたTCI状態は、スケジューリングされたPDSCHを有する最初のスロット内のアクティブ化されたTCI状態に基づくべきであり、UEは、アクティブ化されたTCI状態がスケジューリングされたPDSCHを有するスロットにわたって同じであることを望むべきである。UEが、クロスキャリアスケジューリングのための探索空間セットに関連付けられたCORESETを有するように設定され、スケジューリングDCIを搬送するPDCCHと該DCIによりスケジューリングされたPDSCHとが同じキャリア上で送信される場合、UEは、tci-PresentInDCIが「enabled」にセットされるか、又はtci-PresentInDCI-ForFormat1_2がCORESETについて設定されることを期待し、もし探索空間セットによりスケジューリングされたサービングセルのために設定されたTCI状態のうちの1つ又は複数が「QCL-TypeD」を含む場合、UEは、探索空間セット内の検出されたPDCCHの受信と、対応するPDSCHとの間の時間オフセットが、閾値timeDurationForQCL以上であることを期待する。
【0063】
RRC接続モードにおけるtci-PresentInDCI及びtci-PresentInDCI-ForFormat1_2の設定とは関係なく、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間のオフセットが閾値timeDurationForQCLよりも小さく、スケジューリングされたPDSCHのサービングセルについての少なくとも1つの設定されたTCI状態が「typeD」にセットされたqcl-Typeを含む場合。
【0064】
UEは、サービングセルのアクティブBWP内の1つ又は複数のCORESETがUEにより監視される最後のスロット内の最も低いcontrolResourceSetIdを有する監視された探索空間に関連付けられたCORESETのPDCCH準コロケーション指示のために使用されるQCLパラメータに関して、サービングセルのPDSCHのDM-RSポートがRSと準コロケーションであると仮定してもよい。この場合、PDSCH DM-RSの「typeD」にセットされたqcl-Typeが少なくとも1つのシンボル内で重複するPDCCH DM-RSのqcl-Typeとは異なる場合、UEは、そのCORESETに関連付けられるPDCCHの受信を優先しりlptpが期待される。これは、帯域内CAの場合(PDSCHとCORESETが異なるコンポーネントキャリア内にある場合)にも適用される。
【0065】
UEがenableDefaultTCIStatePerCoresetPoolIndexを有するように設定され、且つ、UEが異なるControlResourceSets内に2つの異なるcoresetPoolIndex値を含む上位層パラメータPDCCH-Configを有するように設定されている場合。
【0066】
UEは、サービングセルのアクティブBWP内の、該PDSCHをスケジューリングするPDCCHと同じcoresetPoolIndexの値に関連付けられる1つ又は複数のCORESETがUEにより監視される最後のスロット内の、該PDSCHをスケジューリングするPDCCHと同じcoresetPoolIndex値を有するように設定された、CORESETのうち、最も低いcontrolResourceSetIdを有する監視された探索空間に関連付けられたCORESETのPDCCH準コロケーション指示のために使用されるQCLパラメータに関して、サービングセルのcoresetPoolIndexの値に関連付けられるPDSCHのDM-RSポートがRSと準コロケーションであると仮定してもよい。この場合、PDSCH DM-RSの「QCL-TypeD」が少なくとも1つのシンボル内で重複するとともに、同じcoresetPoolIndexに関連付けられたPDCCH DM-RSのものと異なる場合、UEは、そのCORESETに関連付けられたPDCCHの受信を優先することが期待される。これは、帯域内CAの場合(PDSCHとCORESETが異なるコンポーネントキャリア内にある場合)にも適用される。
【0067】
UEがenableTwoDefaultTCI-Statesを有するように設定され、少なくとも1つのTCIコードポイントが2つのTCI状態を示す場合、UEは、サービングセルのPDSCHのDM-RSポート又はPDSCH送信オケージョンが、2つの異なるTCI状態を含むTCIコードポイントのうちの最も低いコードポイントに対応するTCI状態に関連付けられたQCLパラメータに関して、RSと準コロケーションであると仮定してもよい。UEが「tdmSchemeA」にセットされた上位層パラメータrepetitionSchemeにより設定された場合、又は上位層パラメータrepetitionNumberを有するように設定された場合、条項5.1.2.1に従って、第1のPDSCH送信オケージョンを有するスロット内でのアクティブ化されたTCI状態に基づいて、示されたTCI状態を、2つの異なるTCI状態を含むTCIコードポイントのうちの最も低いコードポイントに対応するTCI状態で置換することにより、TCI状態のPDSCH送信オケージョンへのマッピングを決定する。この場合、2つの異なるTCI状態を含むTCIコードポイントのうちの最も低いコードポイントに対応する両方のTCI状態内の「QCL-TypeD」が、少なくとも1つのシンボル内で重複するPDCCH DM-RSのものと異なる場合、UEは、CORESETに関連付けられたPDCCHの受信を優先することが期待される。これは、帯域内CAの場合(PDSCHとCORESETが異なるコンポーネントキャリア内にある場合)にも適用される。
【0068】
上記のいずれの場合においても、スケジューリングされたPDSCHのサービングセルについての設定されたTCI状態のうちのいずれも「typeD」にセットされたqcl-Typeを有するように設定されていない場合、UEは、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットに関係なく、スケジューリングされたPDSCHについて、示されたTCI状態から他のQCL想定を取得すべきである。
【0069】
スケジューリングDCIを搬送するPDCCHが1つのコンポーネントキャリア上で受信され、該DCIによりスケジューリングされたPDSCHが別のコンポーネントキャリア上にあり、且つUEがenableDefaultBeam-ForCCSを有するように設定されている場合:
- timeDurationForQCLは、スケジューリングされたPDSCHのサブキャリア間隔に基づいて決定される。もしμ
PDCCH<μ
PDSCHであれば、
【数2】
がtimeDurationForQCLに追加され、ここで、dが5.2.1.5.1a-1で定義され、又は、dがゼロである。
- 両方の場合、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間のオフセットが閾値timeDurationForQCLよりも小さい場合、及びDL DCIにTCIフィールドが存在しない場合、UEは、スケジューリングされたセルのアクティブBWPにおいて、PDSCHに適用可能な最も低いIDを有するアクティブ化されたTCI状態から、スケジューリングされたPDSCHについてのそのQCL想定を取得する。
【0070】
上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内の周期的CSI-RSリソースについて、UEは、TCI-Stateが以下の準コロケーションタイプのうちの1つを示すことを期待すべきである。
- SS/PBCHブロックを有する「typeC」、及び適用可能な場合、同じSS/PBCHブロックを有する「typeD」、又は
- SS/PBCHブロックを有する「typeC」、及び適用可能な場合、上位層パラメータrepetitionを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
【0071】
上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内の非周期的CSI-RSリソースについて、UEは、TCI-Stateが、上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内の周期的CSI-RSリソースを有する、「typeA」にセットされたqcl-Type、及び適用可能な場合、同じ周期的CSI-RSリソースを有するqclタイプが「typeD」にセットされたqcl-Typeを示すことを期待すべきである。
【0072】
上位層パラメータtrs-Infoを有しない、且つ上位層パラメータrepetitionを有しないように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内の周期的CSI-RSリソースについて、UEは、TCI-Stateが以下の準コロケーションタイプのうちの1つを示すことを期待すべきである。
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、同じCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、SS/PBCHブロックを有する「typeD」、又は
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、上位層パラメータrepetitionを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
- 「typeD」が適用不可能な場合、上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeB」。
【0073】
上位層パラメータrepetitionを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内の周期的CSI-RSリソースについて、UEは、TCI-Stateが以下の準コロケーションタイプのうちの1つを示すことを期待すべきである。
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、同じCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、上位層パラメータrepetitionを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
- SS/PBCHブロックを有する「typeC」、及び適用可能な場合、同じSS/PBCHブロックを有する「typeD」。
【0074】
PDCCHのDM-RSについて、UEは、TCI-Stateが以下の準コロケーションタイプのうちの1つを示すことを期待すべきである。
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、同じCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、上位層パラメータrepetitionを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
- 上位層パラメータtrs-Infoを有しない、且つ上位層パラメータrepetitionを有しないように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、同じCSI-RSリソースを有する「typeD」。
【0075】
PDSCHのDM-RSについて、UEは、TCI-Stateが以下の準コロケーションタイプのうちの1つを示すことを期待すべきである。
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、同じCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
- 上位層パラメータtrs-Infoを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、上位層パラメータrepetitionを有するように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeD」、又は
- 上位層パラメータtrs-Infoを有しない、且つ上位層パラメータrepetitionを有しないように設定されたNZP-CSI-RS-ResourceSet内のCSI-RSリソースを有する「typeA」、及び適用可能な場合、同じCSI-RSリソースを有する「typeD」。
【0076】
スケジューリングDCIを搬送するPDCCHが1つのコンポーネントキャリア上で受信され、且つ、該DCIによりスケジューリングされたPDSCHが別のコンポーネントキャリア上にある場合、imeDurationForQCLは、スケジューリングされたPDSCHのサブキャリア間隔に基づいて決定される。PDCCH<PDSCHの場合、追加のタイミング遅延dがtimeDurationForQCLに追加され、ここで、PDCCHについてのサブキャリア間隔が15kHzである場合、dは8シンボルとして定義され、又は、PDCCHについてのサブキャリア間隔が30kHzである場合、8シンボルとして定義され、又は、PDCCHについてのサブキャリア間隔が60kHzである場合、14シンボルとして定義される。例えば、シンボルがPDCCHシンボルであるか、又は、(例えば、TS 38.214の表5.2.1.5.1a-1に規定されているように)シンボルがPDCCHのサブキャリア間隔に基づく。- 両方の場合、tci-PresentInDCIが「enabled」にセットされ、且つ、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間のオフセットが閾値timeDurationForQCLよりも小さい場合、及びtci-PresentInDCIが設定されていない場合、UEは、スケジューリングされたセルのアクティブBWPにおいて、PDSCHに適用可能な最も低いIDを有するアクティブ化されたTCI状態から、スケジューリングされたPDSCHについてのそのQCL想定を取得する。
【0077】
3GPP仕様(TS 38.214)に規定されているように、UEが、「FDMSchemeA」、「FDMSchemeB」、「TDMSchemeA」のうちの1つにセットされた上位層パラメータRepSchemeEnablerを有するように設定されている場合、UEに、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で2つのTCI状態が示され、DCIフィールド「Antenna Port(s)」内で1つのCDM(Code Domain Multiplexing)グループ内のDMRSポートが示される場合。
- DCI内で2つのTCI状態が示され、且つ、UEが「FDMSchemeA」に設定されている場合、UEは、TS 38.214内の条項「物理リソースブロック(PRB:Physical resource block)バンドリング」(例えば、条項5.1.2.3)に記載されているように、重複しない周波数領域リソース割当に各TCI状態が関連付けられているTBの単一PDSCH送信オケージョンを受信すべきである。
- DCI内で2つのTCI状態が示され、且つ、UEが「FDMSchemeB」に設定されている場合、UEは、TS 38.214内の条項「物理リソースブロック(PRB)バンドリング」(例えば、条項5.1.2.3)に記載されているように、他のPDSCH送信オケージョンに対して重複しない周波数領域リソース割当を有するPDSCH送信オケージョンに各TCI状態が関連付けられている同じTBの2つのPDSCH送信オケージョンを受信すべきである。
- DCI内で2つのTCI状態が示され、且つ、UEが「TDMSchemeA」に設定されている場合、UEは、TS 38.214の条項「時間領域におけるリソース割当」(例えば、条項5.1.2.1)に記載されているように、他のPDSCH送信オケージョンに対して重複しない時間領域リソース割当を有するPDSCH送信オケージョンに各TCI状態が関連付けられている同じTBの2つのPDSCH送信オケージョンを受信すべきであり、2つのPDSCH送信オケージョンは全て所定のスロット内で受信されるべきである。
【0078】
UEがPDSCH-TimeDomainResourceAllocation内にRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationList内の少なくとも1つのエントリを示す上位層パラメータ PDSCH-configにより設定されている場合、UEは、PDSCH-TimeDomainResourceAllocation内にRepNum16を含むエントリを示すDCIフィールド「Time domain resource assignment」とともに、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で1つ又は2つのTCI状態が示され、DCIフィールド「Antenna Port(s)」内で1つのCDMグループ内のDM-RSポートが示されることを期待してもよい。DCIにおいて「Transmission Configuration Indication」フィールドで2つのTCI状態が示されている場合、UEは、TS 38.214内の「時間領域におけるリソース割当」(例えば、条項5.1.2.1)に記載されているように、複数のPDSCH送信オケージョンにわたって2つのTCI状態が使用される、同じTBの複数のスロットレベルのPDSCH送信オケージョンを受信することを期待してもよい。DCIにおいて「Transmission Configuration Indication」フィールドで1つのTCI状態が示されている場合、UEは、TS 38.214内の「時間領域におけるリソース割当」(例えば、条項5.1.2.1)に記載されているように、複数のPDSCH送信オケージョンにわたって1つのTCI状態が使用される、同じTBの複数のスロットレベルのPDSCH送信オケージョンを受信することを期待してもよい。
【0079】
UEに、DCIフィールド「Time domain resource assignment」がPDSCH-TimeDomainResourceAllocation内にRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationList内のエントリを示すDCIが示されておらず、且つ、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で2つのTCI状態が示され、DCIフィールド「Antenna Port(s)」内で2つのCDMグループ内のDM-RSポートが示される場合、UEは、DM-RSポートとTCI状態との間の関連付けがTS 38.214内の条項「DMRS受信プロシージャ」(例えば、条項5.1.6.2)に定義されているような単一のPDSCHを受信することを期待してもよい。
【0080】
UEに、DCIフィールド「Time domain resource assignment」がPDSCH-TimeDomainResourceAllocation内にRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationList内のエントリを示すDCIが示されておらず、且つ、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で1つのTCI状態が示される場合、PDCCHの検出時にPDSCHを受信するためのUEプロシージャは、TS 38.214内の条項「物理ダウンリンク共有チャネルを受信するためのUEプロシージャ」(例えば、条項5.1)に従う。
【0081】
以下では、用語「FDMSchemeA」と「方式2a」とは、互換的に使用されてもよい。用語「FDMSchemeB」及び「方式2b」は、互換的に使用されてもよい。用語「TDMSchemeA」及び「方式3」は、互換的に使用されてもよい。用語「RepNumR16」及び「方式4」は、互換的に使用されてもよい。
【0082】
3GPP仕様(TS 38.214)に規定されているように、UEが「TDMSchemeA」にセットされた上位層パラメータRepSchemeEnablerと、DCIフィールド「アンテナポート」内の示される1つのCDMグループ内のDM-RSポートとにより設定されている場合、PDSCH送信オケージョンの数は、スケジューリングDCIのDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」により示されるTCI状態の数から導出される。2つのTCI状態がDCIフィールド「Transmission Configuration Indication」により示される場合、UEは、2つのPDSCH送信オケージョンを受信することが期待され、ここで、第1のTCI状態は、第1のPDSCH送信オケージョンに適用され、第1のPDSCH送信オケージョンについての時間領域におけるリソース割当は、TS 38.214内の条項「時間領域におけるリソース割当」(例えば、条項5.1.2.1)に従う。第2のTCI状態は、第2のPDSCH送信オケージョンに適用され、第2のPDSCH送信オケージョンは、第1のPDSCH送信オケージョンと同数のシンボルを有すべきである。UEがStartingSymbolOffsetK内の
【数3】
を有する上位層により設定される場合、UEは、第2のPDSCH送信オケージョンの最初のシンボルが、第1のPDSCH送信オケージョンの最後のシンボルから
【数4】
個シンボルの後に開始すると決定すべきである。
【数5】
が上位層パラメータStartingSymbolOffsetKを介して設定されていない場合、UEにより
【数6】
と仮定すべきである。UEは、各PDSCH送信オケージョンについて2つを超えるPDSCH送信層を受信することを期待しない。2つのPDSCH送信オケージョンについて、適用される冗長バージョンは、TS 38.214の表5.1.2.1-2に従って導出され、ここで、n=0, 1は第1及び第2のTCI状態にそれぞれ適用される。そうでない場合、UEは、単一のPDSCH送信オケージョンを受信することが期待され、時間領域におけるリソース割当は、TS 38.214の条項「時間領域におけるリソース割当」(例えば、条項5.1.2.1)に従う。
【0083】
3GPP仕様(TS 38.214)で規定されているように、UEがPDSCH-TimeDomainResourceAllocation内にRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationList内の少なくとも1つのエントリを示す上位層パラメータPDSCH-configにより設定されている場合。2つのTCI状態が、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」と、PDSCH-TimeDomainResourceAllocation内にRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationList内のエントリ及びDCIフィールド「Antenna Port(s)」内の 1つのCDMグループ内のDM-RSポートとを示すDCIフィールド「Time domain resource assignment」とにより示される場合、全てのPDSCH送信オケージョンに同じSLIV(Start and length indicator value:開始及び長さ指示値)が適用され、第1のTCI状態が第1のPDSCH送信オケージョンに適用され、第1のPDSCH送信オケージョンについての時間領域におけるリソース割当は、TS 38.214の条項「時間領域におけるリソース割当」(例えば、条項5.1.2.1)に従う。PDSCH-TimeDomainResourceAllocation内のRepNumR16により示される値が2に等しい場合、第2のTCI状態は、第2のPDSCH送信オケージョンに適用される。PDSCH-TimeDomainResourceAllocation内のRepNumR16により示される値が2よりも大きい場合、UEは、RepTCIMapping内のCycMapping又はSeqMappingを有効化するようにさらに設定されてもよい。CycMappingが有効化されている場合、第1及び第2のTCI状態が第1及び第2のPDSCH送信オケージョンにそれぞれ適用され、同じTCIマッピングパターンが残りのPDSCH送信オケージョンに引き続き適用される。SeqMappingが有効化されている場合、第1のTCI状態が第1及び第2のPDSCH送信に適用され、第2のTCI状態が第3及び第4のPDSCH送信に適用され、同じTCIマッピングパターンが残りのPDSCH送信オケージョンに引き続き適用される。UEは、各PDSCH送信オケージョンが2つの送信層に限定されることを期待してもよい。第1のTCI状態に関連付けられた全てのPDSCH送信オケージョンについて、適用される冗長バージョンは、表5.1.2.1-2[TS 38.214]に従って導出され、ここで、nは第1のTCI状態に関連付けられたPDSCH送信オケージョンのみを考慮してカウントされる。第2のTCI状態に関連付けられるPDSCH送信についての冗長バージョンは、表5.1.2.1-3(TS 38.214)に従って導出され、ここで、各冗長バージョンrv
sについての追加のシフトオペレーションは、上位層パラメータRVSeqOffsetにより設定され、nは、第2のTCI状態に関連付けられたPDSCH送信オケージョンのみを考慮してカウントされる。1つTCI状態が、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」と、PDSCH-TimeDomainResourceAllocation内にRepNumR16を含むpdsch-TimeDomainAllocationList内のエントリ及びDCIフィールド「Antenna Port(s)」内の 1つのCDMグループ内のDM-RSポートとを示すDCIフィールド「Time domain resource assignment」とにより示される場合、同じSLIVが全てのPDSCH送信オケージョンについて適用され、第1のPDSCH送信オケージョンは、TS 38.214内の条項「時間領域におけるリソース割当」(例えば、条項5.1.2.1)に従い、同じTCI状態が全てのPDSCH送信オケージョンに適用される。UEは、各PDSCH送信オケージョンが2つの送信層に限定されることを期待してもよい。全てのPDSCH送信オケージョンについて、適用される冗長バージョンは、表5.1.2.1-2[TS 38.214]に従って導出され、ここで、nはPDSCH送信オケージョンを考慮してカウントされる。そうでない場合、UEは、単一のPDSCH送信オケージョンを受信することが期待され、時間領域におけるリソース割当は、TS 38.214の条項「時間領域におけるリソース割当」(例えば、条項5.1.2.1)に従う。
【表1】
【0084】
3GPP仕様(TS 38.214)に規定されているように、「FDMSchemeA」又は「FDMSchemeB」にセットされた上位層パラメータRepSchemeEnablerを有するように設定されたUEについて、UEが、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で2つのTCI状態が示され、DCIフィールド「Antenna Port(s)」内で1つのCDM(Code Domain Multiplexing)グループ内のDM-RSポートが示される場合。
P’
BWP,iが「広帯域」として決定された場合、
【数7】
のPRBは第1のTCI状態に割り当てられ、
【数8】
のPRBは第2のTCI状態に割り当てられ、ここで、n
PRBはUEについての割り当てられたPRBの総数である。P’
BWP,iが{2,4}のうちの値のうちの1つであると決定された場合、割り当てられた周波数領域リソース内の偶数のPRGが第1のTCI状態に割り当てられ、割り当てられた周波数領域リソース内の奇数のPRGが第2のTCI状態に割り当てられる。UEは、各PDSCH送信オケージョンについて2つを超えるPDSCH送信層を受信することを期待しない。
【0085】
「FDMSchemeB」にセットされた上位層パラメータRepSchemeEnablerにより設定されたUEについて、且つ、UEに、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で2つのTCI状態が示し、DCIフィールド「Antenna Port(s)」内で1つのCDMグループ内のDM-RSポートが示される場合、各PDSCH送信は、[TS 38.211]の条項「物理ダウンリンク共有チャネル」(例えば、条項7.3.1)に従うべきであり、そのリソース要素へのマッピングは、PDSCH送信オケージョンの対応するTCI状態についての割り当てられたPRBにより決定され、UEは、単一の送信層がスケジューリングされる場合、各PDSCH送信オケージョンに最大2つのコードブロックのみを期待すべきであり、2つの送信層がスケジューリングされる場合、各PDSCH送信オケージョンに単一のコードブロックのみを期待すべできある。2つのPDSCH送信オケージョンについて、適用される冗長バージョンは、[TS 38.214]の表5.1.2.1-2に従って導出され、ここで、n=0, 1は第1及び第2のTCI状態にそれぞれ適用される。
【0086】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とを有するように設定されてもよく、ここで、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とはリンクされている。例えば、リンクされた第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とは、PDCCH反復について適用される。別の例について、リンクされた第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とは、同じスケジューリングについて適用される。例えば、スケジューリングは、ダウンリンクデータスケジューリング、PDSCHスケジューリング、アップリンクデータスケジューリング、PUSCHスケジューリング、ダウンリンクRSスケジューリング、アップリンクRSスケジューリング、及びPUCCHスケジューリングのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0087】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、複数の制御リソースセット(すなわち、CORESET)を有するように設定されてもよい。
【0088】
いくつかの実施形態において、CORESETは、周波数領域内の
【数9】
のリソースブロック(RB)と、時間領域内の
【数10】
のシンボルとから構成されてもよい。いくつかの実施形態において、制御チャネル要素(CCE)は、6つのリソース要素グループ(REG)からなり、REGは、1つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボル中の1つのリソースブロックに等しい。いくつかの実施形態において、制御リソースセット内のREGは、第1のOFDMシンボル及び制御リソースセット内の最も低い番号のリソースブロックについて0から始まる、時間優先的に増大する順序で番号付けされる。
【0089】
いくつかの実施形態において、一つのCORESETは、一つ又は複数の探索空間セットに関連付けられてもよい。一つの探索空間セットは、一つ又は複数のPDCCH候補を含むか、又はそれらに関連付けられることができる。いくつかの実施形態において、PDCCH監視期間及び/又はスロットオフセット及び/又はスロット内のシンボルインデックスは、探索空間セットごとに設定されてもよい。いくつかの実施形態において、PDCCH候補は、探索空間に関連付けられてもよいし、探索空間に対応してもよい。
【0090】
いくつかの実施形態において、端末装置130のための物理ダウンリンク制御チャネル候補を決定するためのプロシージャが定義されてもよい。すなわち、ネットワーク装置110と端末装置130との間のPDCCH送信に使用される可能性のある複数のPDCCH候補のそれぞれについてCCEインデックスが決定される。PDCCH候補についてCCEインデックスが決定されると、端末装置130は、これらのPDCCH候補上でブラインド検出を実行することができる。PDCCH送信がPDCCH候補上で検出又は受信されると、端末装置130は、それを復号化してDCIなどの情報を取得してもよい。
【0091】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、CORESET内のPDCCH受信に関連付けられた復調参照信号(DM-RS)アンテナポートが、該CORESET(適用可能な場合)のために示される送信制御インジケータ(TCI)状態により設定される一つ又は複数の参照信号(RS)と準コロケーション(QCLed)であると仮定してもよい。
【0092】
いくつかの実施形態において、競合のないランダムアクセスプロシージャをトリガするPDCCHオーダーにより開始されたものではない直近のランダムアクセスプロシージャの後に、CORESETについてのTCI状態を示す媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)アクティブ化コマンドが受信されない場合、端末装置130は、CORESET内のPDCCH受信に関連付けられたDM-RSアンテナポートが、該最近のランダムアクセスプロシージャの間にUEにより識別された同期信号/物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH)ブロックと準コロケーション(QCLed)であると仮定してもよく、該一つ又は複数の参照信号(RS)は該CORESET(適用可能な場合)のために示されるTCI状態により設定される。
【0093】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、N個のPDCCH候補を示す設定(例えば、210)を端末装置130に送信してもよく、ここで、Nは正の整数である。例えば、1≦N≦32である。別の例について、N=2である。例えば、この設定は、無線リソース制御(RRC)シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)、及びDCIのうちのいずれを介して送信されてもよい。
【0094】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、端末装置130に、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とのための1つ又は複数の設定(例えば、210)を送信してもよい。いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補は、第1の探索空間又は第1の探索空間セットに含まれてもよい。いくつかの実施形態において、第1の探索空間又は第1の探索空間セットとは、第1のCORESETに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、第1のCORESETは、第1のTCI状態T1又はQCLパラメータの第1のセットQ1に関連付けられてもよく、それらを有するように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第2のPDCCH候補は、第2の探索空間又は第2の探索空間セットに含まれてもよい。いくつかの実施形態において、第2の探索空間又は第2の探索空間セットとは、第2のCORESETに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、第2のCORESETは、第2のTCI状態T2又はQCLパラメータの第2のセットQ2に関連付けられてもよく、それらを有するように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、T1はT2と異なってもよい。いくつかの実施形態において、Q1はQ2と異なってもよい。
【0095】
いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とは、明示的に一緒にリンク/関連付けられるように設定されてもよい。例えば、端末装置130は、復号の前にリンク/関連付けを知ることができる。いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補内で送信/受信される第1のPDCCH/DCIがあってもよい。いくつかの実施形態において、第2のPDCCH候補内で送信/受信される第2のPDCCH/DCIがあってもよい。いくつかの実施形態において、第1のPDCCH/DCI内のDCIペイロード及び/又は符号化ビット及び/又はCCEの数は、第2のPDCCH/DCIと同じである。いくつかの実施形態において、第1のPDCCH/DCI及び第2のPDCCH/DCIは、ネットワーク装置110と端末装置130との間の同一の通信をスケジューリングする。例えば、通信は、PDSCH、PUSCH、探測参照信号(SRS)、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)、トランスポートブロック、アクティブUL BWPの変更及びアクティブDL BWPの変更、PUCCHのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0096】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、端末装置130に、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とがPDCCH反復のために一緒にリンクされることを示す設定(例えば210)を送信してもよい。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、第1の探索空間(又は第1の探索空間セット又は第1のCORESET)と第2の探索空間(又は第2の探索空間セット又は第2のCORESET)とが一緒にリンクされることを示す設定(例えば210)を端末装置130に送信してもよい。例えば、この設定は、無線リソース制御(RRC)シグナリング、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)及びDCIのうちのいずれかを介して、ネットワーク装置110から端末装置130に送信されてもよい。例えば、第1のPDCCH候補と第2のPDCCH候補とは、単一又は同じDCIフォーマット(又はDCIペイロード)を搬送するために使用されてもよい。
【0097】
いくつかの実施形態において、第1のPDCCH候補は、時間領域において、第2のPDCCH候補以前又はその前に終了してもよい。
【0098】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、第1のCORESETと第2のCORESETとに関する少なくとも1つの設定(例えば210)を端末装置120に送信してもよい。
【0099】
いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの設定は、第1のCORESETに関連付けられる探索空間の第1のセットを設定することができる。いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの設定は、第2のCORESETに関連付けられる探索空間の第2のセットを設定することができる。いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの設定は、前記探索空間の第1のセットの第1の探索空間内のPDCCH候補の第1のセットを設定することができる。いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの設定は、前記探索空間の第2のセットの第2の探索空間内のPDCCH候補の第2のセットを設定することができる。いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの設定は、第1のCORESETに関連付けられる探索空間の第1のセットの第1の探索空間内の第1のPDCCH候補が、第2のCORESETに関連付けられる探索空間の第2のセットの第2の探索空間内の第2のPDCCH候補とリンクされるか、関連付けられるか、又は関係するように設定してもよい。例えば、端末装置は、第1及び第2のPDCCH候補内のPDCCH又はDCIを復号する前に、そのリンク又は関連又は関係を知っている。いくつかの実施形態において、第1及び第2のPDCCH候補はPDCCH反復に使用されてもよい。例えば、第1のPDCCH候補及び/又は第2のPDCCH候補内のPDCCH又は前記PDCCH内のDCIの符号化及び/又はレートマッチングは、1回の反復(例えば、第1及び第2のPDCCH候補のうちの1つ内のPDCCH又は前記PDCCH内のDCI)に基づく。例えば、他の反復については、同じ符号化ビットが反復される。別の例について、各反復は、同じ数の制御チャネル要素(CCE)及び符号化ビットを有し、同じDCIペイロードに対応する。いくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの設定は、RRCシグナリングと、MAC CEと、DCIとのうちの少なくとも1つを介して送信/受信されてもよい。
【0100】
いくつかの実施形態において、第1の探索空間セット内のPDCCH候補は、同じアグリゲーションレベル及び同じ候補インデックスを有する2つのPDCCH候補に基づいて、第2の探索空間セット内のPDCCH候補とリンクされる。例えば、第1のPDCCH候補のアグリゲーションレベルと、第2のPDCCH候補のアグリゲーションレベルとが同じである。別の例について、第1のPDCCH候補の候補インデックスと第2のPDCCH候補の候補インデックスとが同じである。
【0101】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、第3のCORESETの1つ又は複数の設定(例えば210)を端末装置130に送信してもよい。1つ又は複数の設定は、第3のCORESETについての2つのアクティブなTCI状態を示してもよい。例えば、端末装置130は、2つのアクティブなTCI状態を有する第3のCORESETに関連付けられる探索空間セット内でPDCCHを検出/復号してもよい。
【0102】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、第1の数のPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンについての1つ又は複数の設定(例えば210)を端末装置130に送信してもよい。例えば、第1の数がGとして表される。例えば、1≦G≦32である。別の例について、Gは、{1、2、3、4、5、6、7、8、16、32}のうちの少なくとも1つであってもよい。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、単一のDCI/PDCCH内又はリンクされたPDCCH候補内のPDCCH内の第1の数のPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンについてのスケジューリング(例えば、210)を端末装置130に送信してもよい。いくつかの実施形態において、2つのTCI状態(例えば、第1のTCI状態及び第2のTCI状態)又は2つの空間関係情報(例えば、第1の空間関係情報及び第2の空間関係情報)が、単一のDCI/PDCCH内、又はリンクされたPDCCH候補内のPDCCH内で示され/設定されてもよい。
【0103】
いくつかの実施形態において、M≧2である場合、複数のPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンについて2つのPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンセット(例えば、セット1及びセット2)があってもよく、セット1は第2の数のPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンを有し(第2の数はG1であり、G1は正の整数、例えば、G1=G/2又はG1=ceil(G/2)又はG1=floor(G/2))、セット2は第3の数のPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンを有する(第3の数はG2であり、G2=G-G1)。いくつかの実施形態において、PDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンのセット1は、第1のTCI状態又は第1の空間関係情報で送信/受信され、PDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンのセット2は、第2のTCI状態又は第2の空間関係情報で送信/受信される。
【0104】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、端末装置130にマッピングタイプを設定(例えば210)してもよい。例えば、マッピングタイプは、TCI状態とPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンとの間の関連付けを示してもよい。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、端末装置130にサイクリックマッピングタイプを設定(例えば210)してもよく、ネットワーク装置は、PDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンの第1の数を2よりも大きく設定してもよい。また、第1及び第2のTCI状態は、それぞれ、第1及び第2のPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンに適用され、残りのPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンには、同じTCIマッピングパターンが引き続き適用される。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、端末装置130にシーケンシャルマッピングタイプを設定(例えば210)してもよく、ネットワーク装置は、PDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンの第1の数を2よりも大きく設定してもよい。また、第1のTCI状態が第1及び第2のPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンに適用され、第2のTCI状態が第3及び/又は第4のPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンに適用され、残りのPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンには、同じTCIマッピングパターンが引き続き適用される。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、PDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンの第1の数を2であるように設定(例えば210)してもよい。また、第1のTCI状態は、第1のPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンに適用され、第2のTCI状態は、第2のPDSCH/PUSCH/PUCCH送信/受信/反復/オケージョンに適用される。
【0105】
「fdmSchemeA」又は「fdmSchemeB」にセットされた上位層repetitionSchemeを有するように設定されたUEに、DCIフィールド「Transmission Configuration Indication」のコードポイント内で2つのTCI状態が示され、DCIフィールド「Antenna Port(s)ト」内で1つのCDMグループ内のDM-RSポートが示される場合、UEは、PDSCHについて割り当てられたDM-RSアンテナポートのうちの最も低いインデックスのDM-RSアンテナポートに関連付けられた単一のPT-RSポートを受信し、PT-RS周波数密度は、各TCI状態に関連付けられたPRBの数により決定され、PT-RSリソース要素マッピングは、各TCI状態について割り当てられたPRBに関連付けられる。
【0106】
通常のデータ通信に加えて、ネットワーク装置110は、ダウンリンク内でRSを端末装置130に送信してもよい。同様に、端末装置130は、アップリンク内でネットワーク装置110にRSを送信することができる。一般に、RSは、ネットワーク装置110及び端末装置130の両方に知られている信号シーケンス(「RSシーケンス」とも呼ばれる)である。例えば、RSシーケンスは、ネットワーク装置110により、あるルールに基づいて生成及び送信されてもよく、端末装置130は、同じルールに基づいてRSシーケンスを推定してもよい。もう一つの例において、RSシーケンスは、ネットワーク装置130により、あるルールに基づいて生成及び送信されてもよく、ネットワーク装置110は、同じルールに基づいてRSシーケンスを推定してもよい。RSの例は、ダウンリンク又はアップリンク復調参照信号(DMRS)、CSI-RS、探測参照信号(SRS)、位相トラッキング参照信号(PTRS)、トラッキング参照信号(TRS)、微小時間周波数トラッキング参照信号(TRS)、トラッキング用CSI-RS、測位参照信号(PRS)などを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0107】
正常なデータ通信に加えて、ネットワーク装置110は、PDCCHを介してDCIを端末装置130に送信することができる。DCIは、DL又はULにおけるデータ送信のためのリソース割当を示してもよい。同時に、PDCCHに関連付けられるDMRSも、ネットワーク装置110から端末装置130に送信されることができる。DMRSは、チャネル復調のために端末装置130により使用されることが可能である。そして、端末装置130は、制御情報セット(CORESET)に関連付けられた探索空間内のDCIをブラインドで復号化することを試みてもよい。本明細書で使用されるように、「CORESET」と及び/又は探索空間は、端末装置がDCIをブラインド復号化しようとするリソース要素グループのセットを指す。CORESET内のPDCCHを監視するための開始時間及び周期性を示す探索空間は端末装置130に示されてもよい。DCIの復号化に成功したことに応じて、端末装置130は、それに応じて、ネットワーク装置110とUL及び/又はDLデータ送信(例えば、PDSCH及び/又はPUSCH(Physical Uplink Shared Channel:物理アップリンク共有チャネル)を介したデータ送信)を実行してもよい。
【0108】
ネットワーク装置110は、データ及び制御情報を複数のビーム(「DLビーム」とも呼ばれる)を介して端末装置130に通信してもよい。端末装置130も、データ及び制御情報を複数のビーム(「ULビーム」とも呼ばれる)を介してネットワーク装置110に通信してもよい。New Radio(NR)についての3GPP仕様において、ビームも送信設定インジケータのパラメータにより定義され、示される。例えば、DCI内に送信設定指示(TCI)フィールドがあってもよい。TCIフィールドの値は、「TCIコードポイント」と称してもよい。TCIコードポイントは、1つ又は複数のTCI状態を示してもよい。各TCI状態は、1つまたは2つのDL及び/又はUL参照信号とPDSCHのDMRSポート、PDCCHのDMRSポート、PUSCHのDMRSポート、PUCCHのDMRSポート、SRSリソースのSRSポート、又はCSI-RSリソースのCSI-RSポートとの間の準コロケーション(QCL)関係を設定するためのパラメータを含む。
【0109】
図2は本開示のいくつかの実施形態にかかる、シグナリング通信についてのシグナリング図である。説明のために、
図1を参照してプロセス200を説明する。プロセス200には、
図1に示すように、ネットワーク装置110及び端末装置130が関与してもよい。
【0110】
いくつかの実施形態において、例えば、
図2に示すように、ネットワーク装置110は、1つ又は複数の設定210を端末装置130に設定/送信する。いくつかの実施形態において、例えば、
図2に示すように、端末装置130は、ネットワーク装置110から1つ又は複数の設定210を受信する。いくつかの実施形態において、該1つ又は複数の設定210は、TCI状態の設定、CORESETの設定、探索空間の設定、PDCCHの設定、PDSCHの設定、PUSCHの設定、PUCCHの設定、データ送信/受信のための制御情報の設定、参照信号(RS)送信/受信の設定、反復/送信/受信方式の設定のうちの少なくとも1つを含んでもよい。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、1つ又は2つ又はより多くのPDCCH(例えば、
図2に示す220)を端末装置130に送信してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置130は、1つ又は2つ又はより多くのPDCCH(例えば、
図1に示す220)をネットワーク装置110から受信してもよい。いくつかの実施形態において、DCIペイロード/情報は、該1つ又は2つ又はより多くのPDCCH内で同じである。いくつかの実施形態において、該1つ又は2つ又はより多くのPDCCHが同じスケジュールについて適用される。例えば、アップリンクデータ送信/受信、ダウンリンクデータ送信/受信、アップリンクRS送信/受信、ダウンリンクRS送信/受信、PUCCH送信/受信に同じスケジュールが適用される。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、スケジューリングされたPDSCH及び/又はRS送信/反復(例えば、
図2に示す230)を端末装置130に送信してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置130は、スケジューリングされたPDSCH及び/又はRS受信/反復(例えば、
図2に示す230)をネットワーク装置110から受信してもよい。例えば、PDSCH及び/又はRS送信/受信/反復は、220におけるスケジューリングに基づく。いくつかの実施形態において、端末装置130は、スケジューリングされたPUSCH及び/又はPUCCH及び/又はRS送信/反復(例えば、
図2に示す240)をネットワーク装置110に送信してもよい。いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、スケジューリングされたPUSCH及び/又はPUCCH及び/又はRS受信/反復(例えば、
図2に示す230)をネットワーク装置130から受信してもよい。例えば、PUSCH及び/又はPUCCH及び/又はRS送信/受信/反復は、220におけるスケジューリングに基づく。いくつかの実施形態において、プロセス200においてシグナリングのサブセットのみが存在してもよい。例えば、プロセス200には、210、220及び230のみが存在してもよい。別の例について、プロセス200には、210、220及び240のみが存在してもよい。
【0111】
図3A~3Dは、本開示のいくつかの実施形態にかかるPDCCHの例を示す。該1つ又は2つのPDCCHは、ネットワーク装置110と端末装置130との間の通信の同じスケジューリングに適用される。例えば、通信は、PDSCHと、PUSCHと、PUCCHと、ダウンリンクRSと、アップリンクRSとのうちの少なくとも1つであってもよい。
【0112】
図3Aの例において、CORESET/探索空間内のPDCCHを監視するためにTCI状態1-1が端末装置130に設定される。
図3Aに示すように、端末装置130は、通信のスケジューリングのために、TCI状態1-1を有するPDCCH 311を受信してもよい。いくつかの実施形態において、通信スケジューリングのためのPDCCH 311内で示される1つ又は2つ又はより多くのTCI状態又は空間関係情報が存在してもよい。
【0113】
図3Bの例において、TCI状態2-1は、第1のCORESET/探索空間内で第1のPDCCHを監視するために端末装置130に設定されてもよく、TCI状態2-2は、第2のCORESET/探索空間内で第2のPDCCHを監視するために端末装置130に設定されてもよい。例えば、第1のPDCCHにおける通信のスケジューリングと、第2のPDCCHにおける通信のスケジュールとは、独立していてもよいし、分離していてもよい。
図3Bに示すように、端末装置130は、通信の第1のスケジューリングのために、TCI状態2-1を有するPDCCH 321を受信してもよい。いくつかの実施形態において、通信の第1のスケジューリングのためのPDCCH 321内で示される1つ又は2つ又はより多くのTCI状態又は空間関係情報が存在してもよい。
図3Bにも示すように、端末装置130は、通信の第2のスケジューリングのために、TCI状態2-2を有するPDCCH 322を受信してもよい。いくつかの実施形態において、通信の第2のスケジューリングのためのPDCCH 322内で示される1つ又は2つ又はより多くのTCI状態又は空間関係情報が存在してもよい。いくつかの実施形態において、PDCCH 321及びPDCCH 322は、時間領域及び/又は周波数領域において、重複しなくてもよく、部分的に重複してもよく、又は完全に重複してもよい。いくつかの実施形態において、第1の通信及び第2の通信は、時間領域及び/又は周波数領域において、重複しなくてもよく、部分的に重複してもよく、又は完全に重複してもよい。
【0114】
図3Cの例において、TCI状態3-1は、第1のCORESET/探索空間内で第1のPDCCHを監視するために端末装置130に設定されてもよく、TCI状態3-2は、第2のCORESET/探索空間内で第2のPDCCHを監視するために端末装置130に設定されてもよく、本開示のいくつかの実施形態によれば、第1のCORESET/探索空間と第2のCORESET/探索空間とがリンクされるように設定される。例えば、第1のPDCCH及び第2のPDCCHは、ネットワーク装置110と端末装置130との間の同じ通信をスケジューリングするために適用される。別の例について、第1のPDCCH及び第2のPDCCH内のペイロード又は情報は同じである。
図3Cに示すように、端末装置130は、通信のスケジューリングのためにTCI状態3-1を有するPDCCH 331を受信してもよく、端末装置130は、通信の同じスケジューリングのためにTCI状態3-2を有するPDCCH 332を受信してもよい。いくつかの実施形態において、通信スケジューリングのためのPDCCH 331内及びPDCCH 332内で示される1つ又は2つ又はより多くのTCI状態又は空間関係情報が存在してもよい。
【0115】
図3Dの例において、CORESET/探索空間内のPDCCHを監視するために、TCI状態4-1及びTCI状態4-2が端末装置130に設定されてもよい。
図3Dに示すように、端末装置130は、通信のスケジューリングのために、TCI状態4-1及びTCI状態4-2を有するPDCCH 341を受信してもよい。いくつかの実施形態において、通信スケジューリングのためのPDCCH 341内で示される1つ又は2つ又はより多くのTCI状態又は空間関係情報が存在してもよい。
【0116】
図4A~4Fは、本開示のいくつかの実施形態にかかる通信の例を示す。例えば、該1つ又は複数の通信は、PDSCHと、PUSCHと、PUCCHと、ダウンリンクRSと、アップリンクRSとのうちの少なくとも1つであってもよい。また、該1つ又は複数の通信のスケジューリングは、
図3A~3Dに示すような1つ又は複数のPDCCHによりスケジューリングされてもよい。
【0117】
図4Aの例において、2つのTCI状態又は2つの空間関係情報(例えば、TC1及びTC2として表される)は、通信411のために端末装置130に設定され/示されてもよい。
図4Aに示すように、端末装置130は、TC1及びTC2を有する通信411を受信又は送信してもよい。例えば、端末装置130は、TC1及びTC2を有するPDSCH 411及び/又はダウンリンクRS 411を受信してもよい。別の例について、端末装置130は、TC1及びTC2を有するPUSCH 411及び/又はPUCCH 411及び/又はアップリンクRS 411を送信してもよい。いくつかの実施形態において、通信411のスケジューリングは、PDCCH 311によりスケジューリングされてもよい。例えば、TCI状態1-1とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、通信411のスケジューリングは、PDCCH 331及びPDCCH 332によりスケジューリングされてもよい。例えば、TCI状態3-1とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。別の例について、TCI状態3-2とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、通信411のスケジューリングは、PDCCH 341によりスケジューリングされてもよい。例えば、TCI状態4-1とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。別の例について、TCI状態4-2とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。
【0118】
図4Bの例において、1つのTCI状態又は1つの空間関係情報(例えば、TC1として表される)は、通信421のために端末装置130に設定され/示されてもよく、1つのTCI状態又は1つの空間関係情報(例えば、TC2として表される)は、通信422のために端末装置130に設定され/示されてもよい。
図4Bに示すように、端末装置130は、TC1を有する通信421を受信又は送信してもよい。例えば、端末装置130は、TC1を有するPDSCH 421及び/又はダウンリンクRS 421を受信してもよい。別の例について、端末装置130は、TC2を有するPUSCH 421及び/又はPUCCH 421及び/又はアップリンクRS 421を送信してもよい。
図4Bにも示すように、端末装置130は、TC2を有する通信422を受信又は送信してもよい。例えば、端末装置130は、TC2を有するPDSCH 422及び/又はダウンリンクRS 422を受信してもよい。別の例について、端末装置130は、TC2を有するPUSCH 422及び/又はPUCCH 422及び/又はアップリンクRS 422を送信してもよい。いくつかの実施形態において、通信421及び通信422は、時間領域及び/又は周波数領域において、重複しなくてもよく、部分的に重複してもよく、又は完全に重複してもよい。いくつかの実施形態において、通信421のスケジューリングは、PDCCH 311によりスケジューリングされてもよい。例えば、TCI状態1-1とTC1とは、同一であっても、異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、通信421のスケジューリングは、PDCCH 331及びPDCCH 332によりスケジューリングされてもよい。例えば、TCI状態3-1とTC1とは、同一であっても、異なっていてもよい。別の例について、TCI状態3-2とTC1とは、同一であっても、異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、通信421のスケジューリングは、PDCCH 341によりスケジューリングされてもよい。例えば、TCI状態4-1とTC1とは、同一であっても、異なっていてもよい。別の例について、TCI状態4-2とTC1とは、同一であっても、異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、通信422のスケジューリングは、PDCCH 311によりスケジューリングされてもよい。例えば、TCI状態1-1とTC2とは、同一であっても、異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、通信422のスケジューリングは、PDCCH 331及びPDCCH 332によりスケジューリングされてもよい。例えば、TCI状態3-1とTC2とは、同一であっても、異なっていてもよい。別の例について、TCI状態3-2とTC2とは、同一であっても、異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、通信422のスケジューリングは、PDCCH 341によりスケジューリングされてもよい。例えば、TCI状態4-1とTC2とは、同一であっても、異なっていてもよい。別の例について、TCI状態4-2とTC2とは、同一であっても、異なっていてもよい。
【0119】
図4Cの例において、2つのTCI状態又は2つの空間関係情報(例えば、TC1及びTC2として表される)は、それぞれ、通信431と通信432とのために端末装置130に設定され/示されてもよい。
図4Cに示すように、端末装置130は、TC1を有する通信431を受信又は送信し、TC2を有する通信432を受信又は送信してもよい。例えば、端末装置130は、TC1を有するPDSCH 431(及び/又はダウンリンクRS 431)と、TC2を有するPDSCH 432(及び/又はダウンリンクRS 432)とを受信してもよい。別の例について、端末装置130は、TC1を有するPUSCH 431(及び/又はPUCCH 431及び/又はアップリンクRS 431)を送信し、TC2を有するPUSCH 432(及び/又はPUCCH 432及び/又はアップリンクRS 432)を送信してもよい。いくつかの実施形態において、通信431及び通信432のスケジューリングは、PDCCH 311によりスケジューリングされてもよい。例えば、TCI状態1-1とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、通信431及び通信432のスケジューリングは、PDCCH 331及びPDCCH 332によりスケジューリングされてもよい。例えば、TCI状態3-1とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。別の例について、TCI状態3-2とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、通信431及び通信432のスケジューリングは、PDCCH 341によりスケジューリングされてもよい。例えば、TCI状態4-1とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。別の例について、TCI状態4-2とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、通信431及び通信432は、PDCCH 311又は(PDCCH 331及びPDCCH 332)又はPDCCH 341内で、同じ周波数領域リソース割当情報及び/又は同じ時間領域リソース割当情報でスケジューリングされてもよい。いくつかの実施形態において、時間領域リソース割当(例えば、スロットインデックス、開始シンボルインデックス、シンボル長さ、終了シンボルインデックス)は通信431及び通信432について同じである。いくつかの実施形態において、通信431と通信432とのための周波数領域リソース割当は異なってもよく、又は重複しなくてもよい。いくつかの実施形態において、通信431及び通信432は、同じコードワード又は同じトランスポートブロックのRVの一部であってもよい。いくつかの実施形態において、通信431及び通信432は、同じコードワード又は同じトランスポートブロックの異なるRVであってもよい。いくつかの実施形態において、通信431及び通信432は、同じコードワード又は同じトランスポートブロックの同じRVであってもよい。言い換えれば、通信431と通信432内の情報は同じである。
【0120】
図4Dの例において、2つのTCI状態又は2つの空間関係情報(例えば、TC1及びTC2として表される)は、それぞれ、通信441と通信442とのために端末装置130に設定され/示されてもよい。
図4Dに示すように、端末装置130は、TC1を有する通信441を受信又は送信し、TC2を有する通信442を受信又は送信してもよい。例えば、端末装置130は、TC1を有するPDSCH 441(及び/又はダウンリンクRS 441)と、TC2を有するPDSCH 442(及び/又はダウンリンクRS 442)とを受信してもよい。別の例について、端末装置130は、TC1を有するPUSCH 441(及び/又はPUCCH 441及び/又はアップリンクRS 441)を送信し、TC2を有するPUSCH 442(及び/又はPUCCH 442及び/又はアップリンクRS 442)を送信してもよい。いくつかの実施形態において、通信441及び通信442は、PDSCH又はPUSCH又はPUCCH反復であってもよい。いくつかの実施形態において、通信441及び通信442は、同じコードワード又は同じトランスポートブロックの異なるRVであってもよい。いくつかの実施形態において、通信441及び通信442は、同じコードワード又は同じトランスポートブロックの同じRVであってもよい。言い換えれば、通信441と通信442内の情報は同じである。いくつかの実施形態において、通信441と通信442とは、同じスロット内にあってもよい。いくつかの実施形態において、通信441と通信442とは、異なるスロット内にあってもよい。例えば、通信441及び通信442は、隣接/連続する2つのスロットであってもよい。例えば、スロットn及びスロットn+1内である。いくつかの実施形態において、通信441及び通信442のスケジューリングは、PDCCH 311によりスケジューリングされてもよい。例えば、TCI状態1-1とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、通信441及び通信442のスケジューリングは、PDCCH 331及びPDCCH 332によりスケジューリングされてもよい。例えば、TCI状態3-1とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。別の例について、TCI状態3-2とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、通信441及び通信442のスケジューリングは、PDCCH 341によりスケジューリングされてもよい。例えば、TCI状態4-1とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。別の例について、TCI状態4-2とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。
【0121】
図4Eの例において、2つのTCI状態又は2つの空間関係情報(例えば、TC1及びTC2として表される)は、それぞれ、通信451、452、453及び454のために端末装置130に設定され/示されてもよい。
図4Eに示すように、端末装置130は、TC1を有する通信451及び通信452を受信又は送信し、TC2を有する通信453及び通信454を受信又は送信してもよい。例えば、端末装置130は、TC1を有するPDSCH 451及びPDSCH 452(及び/又はダウンリンクRS 451及びダウンリンクRS 452)を受信し、TC2を有するPDSCH 453及びPDSCH 454(及び/又はダウンリンクRS 453及びダウンリンクRS 454)を受信してもよい。別の例について、端末装置130は、TC1を有するPUSCH 451及びPUSCH 452(及び/又はPUCCH 451及びPUCCH 452及び/又はアップリンクRS 451及びアップリンクRS 452)を送信し、TC2を有するPUSCH 453及びPUSCH 454(及び/又はPUCCH 453及びPUCCH 454及び/又はアップリンクRS 453及びアップリンクRS 454)を送信してもよい。いくつかの実施形態において、通信451、452、453及び454は、PDSCH又はPUSCH又はPUCCH反復であってもよい。いくつかの実施形態において、通信451、452、453及び454は、同じコードワード又は同じトランスポートブロックの異なるRVであってもよい。いくつかの実施形態において、通信451、452、453及び454は、同じコードワード又は同じトランスポートブロックの同じRVであってもよい。言い換えれば、通信451、452、453及び454内の情報は同じである。いくつかの実施形態において、通信451、452、453及び454は、同じスロット内にあってもよい。いくつかの実施形態において、通信451、452、453及び454は、異なるスロット内にあってもよい。例えば、通信451、452、453及び454は、隣接/連続する4つのスロットであってもよい。例えば、スロットn、スロットn+1、スロットn+2及びスロットn+3内である。いくつかの実施形態において、通信451、452、453及び454のスケジューリングは、PDCCH 311によりスケジューリングされてもよい。例えば、TCI状態1-1とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、通信451、452、453及び454のスケジューリングは、PDCCH 331及びPDCCH 332によりスケジューリングされてもよい。例えば、TCI状態3-1とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。別の例について、TCI状態3-2とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、通信451、452、453及び454のスケジューリングは、PDCCH 341によりスケジューリングされてもよい。例えば、TCI状態4-1とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。別の例について、TCI状態4-2とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。
【0122】
図4Fの例において、2つのTCI状態又は2つの空間関係情報(例えば、TC1及びTC2として表される)は、それぞれ、通信461、462、463及び464のために端末装置130に設定され/示されてもよい。
図4Fに示すように、端末装置130は、TC1を有する通信461及び通信463を受信又は送信し、TC2を有する通信462及び通信464を受信又は送信してもよい。例えば、端末装置130は、TC1を有するPDSCH 461及びPDSCH 463(及び/又はダウンリンクRS 461及びダウンリンクRS 463)を受信し、TC2を有するPDSCH 462及びPDSCH 464(及び/又はダウンリンクRS 462及びダウンリンクRS 464)を受信してもよい。別の例について、端末装置130は、TC1を有するPUSCH 461及びPUSCH 463(及び/又はPUCCH 461及びPUCCH 463及び/又はアップリンクRS 461及びアップリンクRS 463)を送信し、TC2を有するPUSCH 462及びPUSCH 464(及び/又はPUCCH 462及びPUCCH 464及び/又はアップリンクRS 462及びアップリンクRS 464)を送信してもよい。いくつかの実施形態において、通信461、462、463及び464は、PDSCH又はPUSCH又はPUCCH反復であってもよい。いくつかの実施形態において、通信461、462、463及び464は、同じコードワード又は同じトランスポートブロックの異なるRVであってもよい。いくつかの実施形態において、通信461、462、463及び464は、同じコードワード又は同じトランスポートブロックの同じRVであってもよい。言い換えれば、通信461、462、463及び464内の情報は同じである。いくつかの実施形態において、通信461、462、463及び464は、同じスロット内にあってもよい。いくつかの実施形態において、通信461、462、463及び464は、異なるスロット内にあってもよい。例えば、通信461、462、463及び464は、隣接/連続する4つのスロットであってもよい。例えば、スロットn、スロットn+1、スロットn+2及びスロットn+3内である。いくつかの実施形態において、通信461、462、463及び464のスケジューリングは、PDCCH 311によりスケジューリングされてもよい。例えば、TCI状態1-1とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、通信461、462、463及び464のスケジューリングは、PDCCH 331及びPDCCH 332によりスケジューリングされてもよい。例えば、TCI状態3-1とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。別の例について、TCI状態3-2とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、通信461、462、463及び464のスケジューリングは、PDCCH 341によりスケジューリングされてもよい。例えば、TCI状態4-1とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。別の例について、TCI状態4-2とTC1(又はTC2)とは、同一であっても、異なっていてもよい。
【0123】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、ダウンリンクTCI状態(又はビーム又はQCLパラメータのセット)を示す指示を受信してもよく、該TCI状態内のソース参照信号は、少なくともPDSCH及びコンポーネントキャリア(CC)内の全てのCORESET上での受信のためのQCL情報を提供する。例えば、PDSCHは、専用であるか、又はUE固有である。
【0124】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、アップリンクTCI状態(又はビーム又は空間関係)を示す指示を受信してもよく、TCI状態内のソース参照信号は、少なくとも動的な許可、又は設定された許可に基づくPUSCH及びCC内の全てのPUCCHリソースのためのアップリンク送信空間フィルタを決定するための参照を提供する。例えば、PUCCHは、専用であるか、又はUE固有である。
【0125】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、結合されたTCI状態(又はビーム又はQCLパラメータのセット)を示す指示を受信してもよく、TCI状態は、少なくとも、ダウンリンクQCL情報とアップリンク送信空間フィルタとの両方を決定するために使用される共通のソース参照信号を指す。
【0126】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、ダウンリンクTCI状態(又はビーム又はQCLパラメータのセット)及びアップリンクTCI状態(又はビーム又は空間関係)を示す指示を受信してもよく、DL TCI状態内のソース参照信号は、少なくともPDSCH及びコンポーネントキャリア(CC)内の全てのCORESET上での受信のためのQCL情報を提供し、TCI状態内のソース参照信号は、少なくとも動的許可、又は設定された許可に基づくPUSCHと、CC内の全てのPUCCHリソースのための、アップリンク送信空間フィルタを決定するための参照を提供する。例えば、PUCCHは、専用であるか、又はUE固有である。別の例について、PDSCHは、専用であるか、又はUE固有である。
【0127】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、2つ以上の(例えば、Mとして表され、Mは正の整数である。例えば、Mは2又は3又は4であってもよい)ダウンリンクTCI状態を有するように設定されてもよく、且つ/又は、端末装置130は、M個のTCI状態のうちの1つを示す表示を受信してもよくM個のTCI状態のうちの該1つ内、又は示された1つのTCI状態内のソース参照信号は、少なくともPDSCH及び/又はCC内のCORESETのサブセット上での受信のためのQCL情報を提供する。例えば、PDSCHは、専用であるか、又はUE固有である。
【0128】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、2つ以上の(例えば、Nとして表され、Nは正の整数である。例えば、Nは2又は3又は4であってもよい)アップリンクTCI状態を有するように設定されてもよく、且つ/又は、端末装置130は、N個のTCI状態のうちの1つを示す表示を受信してもよく、N個のTCI状態のうちの該1つ内、又は示された1つのTCI状態内のソース参照信号は、少なくとも、動的な許可、又は設定された許可に基づくPUSCH及びCC内のPUCCHリソースのサブセットのためのアップリンク送信空間フィルタを決定するための参照を提供する。例えば、PUCCHは、専用であるか、又はUE固有である。
【0129】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、2つ以上の(例えば、Mとして表され、Mは正の整数である。例えば、Mは2又は3又は4であってもよい)結合されたDL/UL TCI状態を有するように設定され、且つ/又は、M個の結合されたTCI状態からの1つを示す表示を受信してもよく、M個のTCI状態のうちの各TCI状態又は示された1つのTCI状態は、ダウンリンクQCL情報とアップリンク送信空間フィルタとの両方を決定するために使用される共通のソース参照信号を少なくとも参照する。
【0130】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、2つ以上の(例えば、Mとして表され、Mは正の整数である。例えば、Mは2又は3又は4であってもよい)ダウンリンクTCI状態を有するように設定されてもよく、且つ、端末装置130は、2つ以上の(例えば、Nとして表され、Nは正の整数である。例えば、Nは2又は3又は4であってもよい)アップリンクTCI状態を有するように設定されてもよく、且つ/又は、端末装置130は、M個のダウンリンクTCI状態からの1つ及びN個のアップリンクTCI状態からの1つを示す指示を受信してもよく、M個のDL TCI状態内の各DL TCI状態又は指示された1つのDL TCI状態内のソース参照信号は、少なくともコンポーネントキャリア(CC)内のPDSCH及び/又はCORESETのサブセット上での受信のためのQCL情報を提供し、N個のTCI状態内の各TCI状態内又は指示された1つのUL TCI状態内のソース参照信号は、少なくとも動的許可、又は設定された許可に基づくPUSCH及び/又はCC内のPUCCHリソースのサブセットのためのアップリンク送信空間フィルタを決定するための参照を提供する。例えば、PUCCHは、専用であるか、又はUE固有である。別の例について、PDSCHは、専用であるか、又はUE固有である。
【0131】
本開示において、用語「時間閾値」、「閾値」及び「タイミング」は、互換的に使用されてもよい。用語「第1の閾値」及び「閾値A」は、互換的に使用されてもよい。用語「第2の閾値」及び「閾値B」は、互換的に使用されてもよい。用語「送信する」、「受信する」、「送信」、「受信」、「スケジューリング」、「スケジュール」、「バッファリング」、「バッファ」、「検出」、「検出する」、「監視」及び「監視する」は、互換的に使用されてもよい。用語「予め決定される」、「決定される」、「設定される」、「示される」、「シグナルされる」及び「報告される」は、互換的に使用されてもよい。用語「設定」、「指示」、「情報」、「シグナリング」及び「パラメータ」は、互換的に使用されてもよい。用語「セット」、「サブセット」及び「グループ」は、互換的に使用されてもよい。
【0132】
いくつかの実施形態において、端末装置130について、第1の時間閾値X及び/又は第2の時間閾値Yが存在してもよい。例えば、第1の時間閾値X及び/又は第2の時間閾値Yは、端末装置130について予め定義されてもよい。別の例について、第1の時間閾値X及び/又は第2の時間閾値Yは、端末装置130の能力に基づいて定義されてもよい。別の例について、第1の時間閾値X及び/又は第2の時間閾値Yは、RRCと、MAC CEと、DCIとのうちの少なくとも1つを介して端末装置について設定されてもよい。いくつかの実施形態において、第1の時間閾値Xは、第2の時間閾値Yと同じでもよく、または異なってもよい。いくつかの実施形態において、第1の時間閾値X及び/又は第2の時間閾値Yは、TS 38.214又はTS 38.306に規定される閾値timeDurationForQCLと同じであってもよい。
【0133】
いくつかの実施形態において、第1の時間閾値Xは、PDSCHのため又はビーム切替のためのTCI状態を決定するための継続時間であってもよい。いくつかの実施形態において、第1の時間閾値Xは、所定の/設定された期間を示してもよい。該所定の/設定された期間は、Xi ms/us/スロット/シンボル/サブスロットであってもよく、ここでXiは整数である。例えば、1≦Xi≦336である。例えば、該所定の期間Xiは、7、14又は28シンボルであってもよく、例えば、サブキャリア間隔が60KHzである場合には7、14又は28シンボルであり、サブキャリア間隔が120KHzである場合には14又は28シンボルであってもよい。別の例において、該所定の期間XiはL個のスロットであってもよく、ここで、Lは整数であり、Lは{0,1,2,3,4,5,6,7,8}のうちのいずれであってもよい。
【0134】
いくつかの実施形態において、第2の時間閾値Yは、示された/更新されたTCI状態の適用タイミングについての継続時間であってもよい。いくつかの実施形態において、第2の時間閾値Yは、所定の/設定された期間を示してもよい。該所定の/設定された期間は、Yi ms/us/スロット/シンボル/サブスロットであってもよく、ここで、Yiは整数である。例えば、1≦Yi≦336である。例えば、該所定の期間Yiは、7、14又は28シンボルであってもよく、例えば、サブキャリア間隔が60KHzである場合には7、14又は28シンボルであり、サブキャリア間隔が120KHzである場合には14又は28シンボルであってもよい。別の例において、該所定の期間YiはM個のスロットであってもよく、ここで、Mは整数であり、Mは{0,1,2,3,4,5,6,7,8}のうちのいずれであってもよい。
【0135】
いくつかの実施形態において、第1の時間閾値Xは、PDSCHをスケジューリングするPDCCH(「PDCCH P」として表される)の最後のシンボルの後の所定の/設定された期間を示してもよい。例えば、該所定の/設定された期間は、Xi ms/us/スロット/シンボル/サブスロットであってもよい。例えば、該所定の期間は、7、14又は28シンボルであってもよく、例えば、サブキャリア間隔が60KHzである場合には7、14又は28シンボルであり、サブキャリア間隔が120KHzである場合には14又は28シンボルであってもよい。例えば、所定の/設定された期間は、端末装置130により報告されるUE能力に依存してもよい。
【0136】
いくつかの実施形態において、端末装置は、PDCCHを受信又は検出してもよく、該PDCCHは、結合されたDL/UL TCI状態又は別々のDL/UL TCI状態又はDL TCI状態又はUL TCI状態を示す。いくつかの実施形態において、第2の時間閾値Yは、PDCCHの最初又は最後のシンボル、又は指示の確認応答の最初又は最後のシンボルの後の所定の/設定された期間を示してもよい。例えば、示された結合されたDL/UL TCI状態又は別々のDL/UL TCI状態又はDL TCI状態又はUL TCI状態は、第2の時間閾値Yの後に、PDSCH及び/又はCORESET及び/又はPUSCH及び/又はPUCCH及び/又はアップリンクRS及び/又はダウンリンクRSに適用されてもよい。
【0137】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、PDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットの受信のための第1のTCI状態を有するように設定され/示されてもよい。また、端末装置130は、第1のTCI状態を有するPDCCHを受信又は検出してもよく、該PDCCHは1つのCORESETに関連付けられる。端末装置130には、PDCCHにおいて受信又は検出されたDCI内で第2のTCI状態が示されてもよい。あるタイミングの後に、又は第2の時間閾値Y後に、端末装置130は、第2のTCI状態を有するPDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットを受信してもよい。
【0138】
図5A~5Dは、本開示のいくつかの実施形態にかかるTCI状態設定の例を示す。
図5Aに示すように、端末装置130は、PDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットの受信のためのTCI状態1を有するように設定され/示されてもよい。また、端末装置130は、TCI状態1を有するPDCCH 511を受信又は検出してもよい。また、PDCCH 511又はPDCCH 511内で検出されたDCIは、TCI状態2を示してもよい。そして、タイミング512の後に、端末装置130は、TCI状態2を有するPDSCH及び/又はCORESETの全部又はサブセットを受信してもよい。
【0139】
現在の3GPP仕様又は議論には、データ及び制御情報の送受信のための共通ビームに関する詳細は提供されていない。例えば、マルチTRP送信の場合、2つ以上のビーム(TCI状態)は、PDCCH(PDCCH反復又はSFN PDCCH)、及び/又はPDSCH(PDSCH反復)、及び/又はPUSCH(PUSCH反復)に適用されてもよく、更新されるビームをどのように決定するかは不明である。別の例について、PDCCH反復の場合、各PDCCH反復は1つのCORESET内にあり、1つのビームで受信され、PDCCHがPDSCH又はPUSCHのために1つのビームをスケジューリングすれば、示された1つのビームがどのCORESETに適用されるかは不明である。別の例について、SFN PDCCHの場合、PDCCHは1つのCORESET内にあり、2つのビームで受信され、PDCCHがPDSCH又はPUSCHのために1つのビームをスケジューリングすれば、示された1つのビームがCORESETに適用されるか否か、及びどのように適用されるかは不明である。別の例について、PDSCH/PUSCH反復及び/又はマルチTRP PDSCH/PUSCHスケジューリングの場合、2つのTCI状態はPDCCH内で示され、該2つのTCI状態をCORESETに適用されるか否か、及びどのように適用されるかは不明である。
【0140】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、2つのCORESET(例えば、第1のCORESET及び第2のCORESET)を有するように設定されてもよく、各CORESETは、1つのアクティブなTCI状態に関連付けられる。例えば、第1のCORESETはTCI状態1に関連付けられ、第2のCORESETはTCI状態2に関連付けられる。別の例について、
図5Bに示すように、PDCCH 521は、第1のCORESETに関連付けられた探索空間セット内にあってもよく、PDCCH 522は、第2のCORESETに関連付けられた探索空間セット内にあってもよい。
図5Bに示すように、端末装置130は、TCI状態1を有するPDCCH 521を受信し、TCI状態2を有するPDCCH 522を受信してもよい。例えば、TCI状態1は、TRP1に関連付けられてもよく又はTRP1からのものであってもよく、TCI状態2は、TRP2に関連付けられてもよく又はTRP2からのものであってもよい。いくつかの実施形態において、PDCCH 521内のペイロードは、PDCCH 522内のペイロードと同じである。例えば、PDCCH 521及びPDCCH 522は、2つのPDCCH反復である。別の例について、PDCCH 521とPDCCH 522とはリンクされる。いくつかの実施形態において、PDCCH 521とPDCCH 522とは、対応するDCI内の(同じ)TCI状態、例えばTCI状態3を示す。いくつかの実施形態において、PDCCH 521とPDCCH 522とは、同じPDSCH送信(例えば、
図5Bに示される523)をスケジュールしてもよい。いくつかの実施形態において、PDCCH 521とPDCCH 522とは、PDSCH送信をスケジューリングしなくてもよい。例えば、
図5Bに示すように、523は存在しなくてもよい。あるタイミングの後(例えば、第2の閾値の後)に、示されたTCI状態3がどのTRP又はどのCORESETのサブセットに適用されるかは不明である。例えば、あるタイミングの後(例えば、第2の閾値の後)に、示されたTCI状態3が第1のCORESET又は第2のCORESETに適用されるかは不明である。
【0141】
図5Cに示すように、端末装置130は、2つのアクティブTCI状態を有するCORESETを有するように設定/アクティブ化されてもよい。例えば、TCI状態1及びTCI状態2である。いくつかの実施形態において、端末装置130は、TCI状態1及びTCI状態2を有するPDCCH 531を受信するように設定されてもよい。例えば、TCI状態1は、TRP1に関連付けられてもよく又はTRP1からのものであってもよく、TCI状態2は、TRP2に関連付けられてもよく又はTRP2からのものであってもよい。例えば、PDCCH 531は、単一周波数ネットワーク(SFN:single frequency network)方式で送信/受信されてもよい。いくつかの実施形態において、PDCCH 531は、対応するDCI内のTCI状態、例えばTCI状態3を示してもよい。いくつかの実施形態において、PDCCH 531は、PDSCH送信(例えば、
図5Cに示される532)をスケジュールしてもよい。いくつかの実施形態において、PDCCH 531は、PDSCH送信をスケジューリングしなくてもよい。例えば、
図5Cに示すように、532は存在しなくてもよい。あるタイミングの後(例えば、第2の閾値の後)に、示されたTCI状態3がどのTRP又はどのCORESETのサブセットに適用されるかは不明である。あるタイミングの後(例えば、第2の閾値の後)に、示されたTCI状態3がCORESET及び/又はPDCCHに適用されるか否かは不明である。例えば、あるタイミングの後(例えば、第2の閾値の後)に、示されたTCI状態3がCORESETに適用されるか否かは不明である。別の例について、あるタイミングの後(例えば、第2の閾値の後)に、CORESETのTCI状態1又はTCI状態2を置き換えるために、示されたTCI状態3が適用されることは不明である。
【0142】
図5Dに示すように、端末装置130は、1つのTCI状態を有するCORESETを有するように設定/アクティブ化されてもよい。例えば、TCI状態1である。いくつかの実施形態において、端末装置130は、TCI状態1を有するPDCCH 531を受信するように設定されてもよい。いくつかの実施形態において、PDCCH 541は、対応するDCI内の2つのTCI状態、例えばTCI状態2及びTCI状態3を示してもよい。例えば、TCI状態1は、TRP1又はTRP2の何れか1つに関連付けられてもよく、又はTRP1又はTRP2の何れか1つからのものであってもよく。別の例について、TCI状態2は、TRP1に関連付けられてもよく又はTRP1からのものであってもよく、TCI状態2は、TRP2に関連付けられてもよく又はTRP2からのものであってもよい。いくつかの実施形態において、PDCCH 541は、PDSCH送信(例えば、
図5Dに示される542)をスケジュールしてもよい。いくつかの実施形態において、PDCCH 541は、PDSCH送信をスケジューリングしなくてもよい。例えば、
図5Dに示すように、542は存在しなくてもよい。あるタイミング後(例えば、第2の閾値の後)に、指示されたTCI状態2とTCI状態3とのうちのいずれがCORESET及び/又はPDCCH及び/又はPDSCHに適用されるかは不明である。
【0143】
いくつかの実施形態において、端末装置130はM個のTRPを有するように設定されてもよく、ここで、Mは正の整数である。例えば、1≦M≦4である。別の例について、M=2である。いくつかの実施形態において、M個のTRP内の各TRPは、制御リソースセット(CORESET)プールインデックス」、CORESETサブセット識別子(ID)、CORESETサブセット、SRSリソースセット、SRSリソースセットID、TCI状態、TCI状態グループ、ビーム障害検出のための参照信号(RS)セットのID」、新しいビーム識別のためのRSセットのID、空間関係情報、空間関係情報のサブセット、QCLパラメータのセット、ビーム障害検出のためのRSのサブセット、新しいビーム識別のためのRSのサブセットなどのうちの少なくとも1つにより表されるか、それに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、第1のTRPは、第1のCORESETプールインデックス(例えば、0の値を有する。別の例について、パラメータ「CORESET pool index」の設定を有しないCORESET)、第1のCORESETサブセットID、CORESETの第1のサブセット(例えば、第1のCORESETプールインデックス又は第1のCORESETサブセットIDを有するように設定されたCORESET。別の例について、パラメータ「CORESET pool index」又はパラメータ「CORESET subset ID」を有するように設定されていないCORESET)、第1のSRSリソースセット、第1のSRSリソースセットID、第1のTCI状態、TCI状態の第1のサブセット、ビーム障害検出のための参照信号(RS:reference signal)の第1のセットのID、新しいビーム識別のためのRSの第2のセットのID、第1の空間関係情報、空間関係情報の第1のサブセット、QCLパラメータの第1のセット、ビーム障害検出のためのRSの第1のサブセット、新しいビーム識別のためのRSの第1のサブセットなどのうちの少なくとも1つにより表されるか、それに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、第2のTRPは、第2のCORESETプールインデックス(例えば、1の値を有する)、第2のCORESETサブセットID、CORESETの第2のサブセット(例えば、第2のCORESETプールインデックス又は第2のCORESETサブセットIDを有するように設定されたCORESET)、第2のSRSリソースセット、第2のSRSリソースセットID、第2のTCI状態、TCI状態の第2のサブセット、ビーム障害検出のための参照信号(RS:reference signal)の第3のセットのID、新しいビーム識別のためのRSの第4のセットのID、第2の空間関係情報、空間関係情報の第2のサブセット、QCLパラメータの第2のセット、ビーム障害検出のためのRSの第2のサブセット、新しいビーム識別のためのRSの第2のサブセットのうちの少なくとも1つにより表されてもよい。
【0144】
本開示において、用語「TRP」、「CORESETプールインデックス」、「CORESETサブセットID」、「CORESETサブセット」、「SRSリソースセット」、「SRSリソースセットID」、「TCI状態」、「TCI状態サブセット」、「ビーム障害検出のためのRSセットのID」、「新しいビーム識別のためのRSセットのID」、「空間関係情報」、「空間関係情報のサブセット」、「QCLパラメータのセット」、「ビーム障害検出のためのRSのサブセット」及び「新しいビーム識別のためのRSのサブセット」は、互換的に使用されてもよい。用語「第1のTRP」、「TRP 1」、「T1」、「第1のCORESETプールインデックス」、「第1のCORESETサブセットID」、「CORESETの第1のサブセット」、「第1のSRSリソースセット」、「第1のSRSリソースセットID」、「第1のTCI状態」、「TCI状態の第1のサブセット」、「ビーム障害検出のためのRSのセットの第1のID」、「新しいビーム識別のためのRSのセットの第1のID」、「第1の空間関係情報」、「空間関係情報の第1のサブセット」、「QCLパラメータの第1のセット」、「ビーム障害検出のためのRSの第1のサブセット」及び「新しいビーム識別のためのRSの第1のサブセット」は、互換的に使用されてもよい。用語「第2のTRP」、「TRP 2」、「T2」、「第2のCORESETプールインデックス」、「第2のCORESETサブセットID」、「CORESETの第2のサブセット」、「第2のSRSリソースセット」、「第2のSRSリソースセットID」、「第2のTCI状態」、「TCI状態の第2のサブセット」、「ビーム障害検出のためのRSのセットの第2のID」、「新しいビーム識別のためのRSのセットの第2のID」、「第2の空間関係情報」、「空間関係情報の第2のサブセット」、「QCLパラメータの第2のセット」、「ビーム障害検出のためのRSの第2のサブセット」及び「新しいビーム識別のためのRSの第2のサブセット」は、互換的に使用されてもよい。用語「PUSCH」と「PUSCH MAC CE」とは、互換的に使用されてもよい。
【0145】
いくつかの実施形態において、TCI状態は、チャネル及び/又はRSに適用される/関連付けられるように設定され/示されてもよい。例えば、チャネルは、PDCCH、PDSCH、PUSCH、PUCCH及びCORESETのうちの少なくとも1つであってもよい。別の例について、RSは、DMRS、SRS、UL DMRS、DL DMRS及びCSI-RSのうちの少なくとも1つであってもよい。この場合、端末装置は、チャネル及び/又はRSのDMRSポートが、TCI状態により与えられるQCLタイプパラメータに関して、TCI状態内のRSと準コロケーションであると仮定してもよい。本開示において、用語「チャネルに適用される/関連付けられるTCI状態」、「チャネルのDMRSポートがTCI状態と準コロケーションである」、「チャネルのDMRSポートがTCI状態に関連付けられている」、「チャネルがTCI状態とQCLされている/関連付けられている」、「チャネルのDMRSがTCI状態とQCLされている/関連付けられている」及び「チャネルのDMRSポートが、TCI状態により与えられるQCLタイプパラメータに関して、TCI状態内のRSと準コロケーションである」は、互換的に使用されてもよい。用語「RSに適用される/関連付けられるTCI状態」、「RSがTCI状態と準コロケーションである」、「RSが、TCI状態により与えられるQCLタイプパラメータに関して、該TCI状態内のRSと準コロケーションである」及び「RSが、TCI状態により与えられるQCLタイプパラメータに関して、該TCI状態内のRSと準コロケーションである」は、互換的に使用されてもよい。
【0146】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、Q個のCORESETを有するように設定されてもよく、Qは正の整数である。例えば、1≦Q≦8である。いくつかの実施形態において、CORESETは、Q1個のサブセットにより構成されてもよく、Q1は正の整数である。例えば、1≦Q1≦4である。別の例について、Q1=2である。いくつかの実施形態において、端末装置130は、R個のTCI状態を有するように設定されてもよく、Rは正の整数である。例えば、1≦R≦128である。別の例について、1≦R≦8である。別の例について、Rは、いくつかの実施形態で開示されているように、M及び/又はNであってもよい。いくつかの実施形態において、R個のTCI状態は2つのグループにより構成されてもよい。例えば、TCI状態の第1のサブセットと、TCI状態の第2のサブセットとである。いくつかの実施形態において、TCI状態はダウンリンクチャネル/RSについて適用されてもよい。例えば、チャネル/RSは、PDCCH、PDSCH、CSI-RS及びDMRSのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態において、TCI状態はアップリンクチャネル/RSについて適用されてもよい。例えば、チャネル/RSは、PUCCH、PUSCH、SRS及びDMRSのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態において、該Q個のCORESETはCC又は帯域幅パート(BWP)について設定されてもよい。
【0147】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、R個のTCI状態を有するように設定/アクティブ化されてもよく、各TCI状態は、1つのTRP又はCORESETの1つのサブセットに関連付けられる。いくつかの実施形態において、TRPのインデックス又はCORESETのサブセットのインデックスは、1つのTCI状態を有するように設定されてもよく、又は1つのTCI状態に関連付けられてもよい。例えば、値0は、TCI状態が第1のTRPに関連付けられていることを示す。別の例について、値1は、TCI状態が第2のTRPに関連付けられていることを示す。別の例について、インデックスがTCI状態について設定されていない場合、TCI状態は第1のTRPに関連付けられる。いくつかの実施形態において、CORESETの第1のサブセット又は第1のTRPについて、TCI状態の第1のサブセットが設定され又は関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、CORESETの第2のサブセット又は第2のTRPについて、TCI状態の第2のサブセットが設定され又は関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、TCI状態の第1のサブセットとTCI状態の第2のサブセットとは、R個のTCI状態に含まれる。いくつかの実施形態において、該R個のTCI状態はCC又は帯域幅パート(BWP)について設定されてもよい。
【0148】
図6A及び
図6Bは本開示のいくつかの実施形態にかかるTCI状態とCORESETとの間の関連付けの例を示す。
図6Aに示すように、端末装置130には、TRP又はサブセット612に関連付けられたTCI状態611が設定されてもよい。
【0149】
いくつかの実施形態において、端末装置130には、T1に関連付けられたTCI状態A1、A2、A3と、T2に関連付けられたTCI状態B1、B2、B3とが、設定されてもよい。
図6Bに示すように、TCI状態A1 621は第1のコードポイントにマッピングされてもよく、TCI状態(A2、B1)623は第2のコードポイントにマッピングされてもよく、TCI状態B2 625は第3のコードポイントにマッピングされてもよく、TCI状態(A3、B3)627は第4のコードポイントにマッピングされてもよい。端末装置130がコードポイントのうちの1つにより示された場合、端末装置130は、TCI状態の情報を取得し、且つ、関連付けられたTRP又は関連付けられたサブセットの情報を取得する。
【0150】
いくつかの実施形態において、端末装置についてTCI状態を示す/更新するためのPDCCH又はリンクされた2つのPDCCH候補内にF個のTCI状態フィールドが存在してもよい。Fは正の整数である。例えば、1≦F≦8である。別の例について、Fは{1,2,3,4}のうちのいずれか1つであってもよい。いくつかの実施形態において、第1のTCI状態フィールドは、CORESETの第1のサブセット及び/又はPDSCH及び/又はCSI-RSの第1のサブセット及び/又はPUSCH及び/又はPUCCHの第1のサブセット及び/又はSRSの第1のサブセットについて、及び/又はダウンリンクについて、及び/又はダウンリンク及びアップリンクの両方について、TCI状態を示すために使用されてもよい。いくつかの実施形態において、第2のTCI状態フィールドは、CORESETの第2のサブセット及び/又はPDSCH及び/又はCSI-RSの第2のサブセット及び/又はPUSCH及び/又はPUCCHの第2のサブセット及び/又はSRSの第2のサブセットについて、及び/又はアップリンクについて、TCI状態を示すために使用されてもよい。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態フィールドは、ダウンリンク(DL)TCI状態を示すために使用されてもよい。いくつかの実施形態において、第4のTCI状態フィールドは、アップリンク(UL)TCI状態を示すために使用されてもよい。いくつかの実施形態において、第5のTCI状態フィールドは、CORESETの第1のサブセット及び/又はPDSCH及び/又はCSI-RSの第1のサブセットについてTCI状態を示すために使用されてもよい。いくつかの実施形態において、第6のTCI状態フィールドは、PUSCH及び/又はPUCCHの第1のサブセット及び/又はSRSの第1のサブセットについて、及び/又はダウンリンクについて、及び/又はダウンリンク及びアップリンクの両方について、TCI状態を示すために使用されてもよい。いくつかの実施形態において、第7のTCI状態フィールドは、CORESETの第2のサブセット及び/又はPDSCH及び/又はCSI-RSの第2のサブセットについてTCI状態を示すために使用されてもよい。いくつかの実施形態において、第8のTCI状態フィールドは、PUSCH及び/又はPUCCHの第2のサブセット及び/又はSRSの第2のサブセットについて、及び/又はアップリンクについて、TCI状態を示すために使用されてもよい。
【0151】
いくつかの実施形態において、設定及び/又は関連付け及び/又は指示は、RRCと、MAC CEと、DCIとのうちの少なくとも1つを介して端末装置130に送信されてもよい。
【0152】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、RRCシグナリング及び/又はMAC CEを介して、TCI状態/TCI状態グループのセットを端末装置130に設定してもよい。例えば、TCI状態/TCI状態グループのセットは、P1個のTCI状態/TCI状態グループを含んでもよく、ここで、P1は整数である。例えば、0≦P1≦128である。別の例について、0≦P1≦8である。いくつかの実施形態において、TCI状態/TCI状態グループのセットT1は、1つのコンポーネントキャリア(CC)/DL帯域幅パート(BWLP)内又はCC/DL BWPのセット内のTCIコードポイントにマッピングされたTCI状態(例えば、C個まであるTCI状態。Cは正の整数である。例えば、1≦C≦64である。別の例について、Cは、{8,16,32,64}のうちのいずれか1つであってもよい)と同じであってもよい。いくつかの実施形態において、各TCI状態又はTCI状態グループは、TCI状態フィールド内のコードポイントにマッピングされてもよい。いくつかの実施形態において、TCI状態グループ内のTCI状態は、F個のTCI状態フィールド内のコードポイントにマッピングされてもよい。例えば、1つ又は2つのTCI状態は、F個のTCI状態フィールドのうちの1つ内の各コードポイントにマッピングされてもよい。いくつかの実施形態において、1つのTCI状態グループ内にD個のTCI状態があってもよい。Dは正の整数である。例えば、1≦D≦4である。いくつかの実施形態において、TCI状態/TCI状態グループのセットT1が、チャネル/RS受信及び/又はチャネル/RS送信のために端末装置130により使用されてもよい。例えば、チャネル/RS受信及び/又はチャネル/RS送信は、PDSCH受信及び/又はPDCCH受信及び/又はPUSCH送信及び/又はPUCCH送信及び/又はCSI-RS受信及び/又はSRS送信及び/又はDMRS送信及び/又はDMRS受信のうちの少なくとも1つを含んでもよい。例えば、TCI状態/TCI状態ペアのセットT1から選択されたTCI状態又はTCI状態のグループ(すなわち、TCI状態A)は、DCIを介して端末装置130に示されてもよい。また、TCI状態Aは、PDCCH、PDSCH、CSI-RS、PUSCH、PUCCH及びSRSのうちの少なくとも1つについてのQCL情報のために使用されてもよい。
【0153】
いくつかの実施形態において、ネットワーク装置110は、端末装置130に、第1のTCI状態又はTCI状態の第1のグループ(すなわち、TCI状態A)を示すためのPDCCH又はリンクされた2つのPDCCH候補を送信(例えば、
図2に示す220)してもよい。例えば、PDCCH又はリンクされた2つのPDCCH候補を受信する際に、第2のTCI状態又はTCI状態の第2のグループ(以下、「TCI状態B」とも称される)を使用してもよく、あるタイミングの後に、第2のTCI状態又はTCI状態の第2のグループを第1のTCI状態又はTCI状態の第1のグループ(すなわち、TCI状態A)に更新してもよい。例えば、該タイミングは、第2の閾値に基づいてもよい。
【0154】
本開示において、用語「TCI状態」、「TCI状態のペア」、「TCI状態ペア」、「TCI状態グループ」、「空間関係」、「空間関係info」、「空間関係情報」、「ビーム」、「空間関係」、「QCLパラメータのセット」、「QCLパラメータ」、「QCL想定」及び「QCL設定」は、互換的に使用されてもよい。用語「TCI状態A」、「第1のTCI状態」、「TCI状態の第1のペア」、「TCI状態の第1のグループ」、「第1の空間関係」、「第1の空間関係info」、「第1の空間関係情報」、「第1のビーム」、「第1の空間関係」、「QCLパラメータの第1のセット」、「第1のQCLパラメータ」、「第1のQCL想定」及び「第1のQCL設定」は、互換的に使用されてもよい。用語「TCI状態B」、「第2のTCI状態」、「TCI状態の第2のペア」、「TCI状態の第2のグループ」、「第2の空間関係」、「第2の空間関係info」、「第2の空間関係情報」、「第2のビーム」、「第2の空間関係」、「QCLパラメータの第2のセット」、「第2のQCLパラメータ」、「第2のQCL想定」及び「第2のQCL設定」は、互換的に使用されてもよい。
【0155】
【0156】
いくつかの実施形態において、端末装置130には、DCI内で1つ又は2つのTCI状態が示されてもよく、示されたTCI状態は、あるタイミングの後、対応する/関連付けられるTRP及び/又はCORESETのサブセット及び/又はRS及び/又はPDSCH及び/又はPUSCH及び/又はPUCCHに適用される。例えば、該タイミングは、第2の閾値に基づく。いくつかの実施形態において、対応する/関連付けられるTRP及び/又はCORESETのサブセット及び/又はRS及び/又はPDSCH及び/又はPUSCH及び/又はPUCCHは、示されたTCI状態のTRP/サブセットの関連付けられたインデックスに基づく。例えば、DCIには1つのTCI状態が示されてもよく、該示されたTCI状態が第1のTRP/サブセットに設定されている/関連付けられている場合、該タイミングの後に、該示されたTCI状態は、第1のTRP/CORESETのサブセットに適用される。別の例について、DCIには1つのTCI状態が示されてもよく、該示されたTCI状態が第2のTRP/サブセットに設定されている/関連付けられている場合、該タイミングの後に、該示されたTCI状態は、第2のTRP/CORESETのサブセットに適用される。別の例について、DCIには1つのTCI状態が示されてもよく、該示されたTCI状態がTRP/サブセットのインデックスに設定されていない/関連付けられていない場合、該タイミングの後に、該示されたTCI状態は、第1のTRP/CORESETのサブセットに適用される。
【0157】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、CORESETの第1のサブセットとCORESETの第2のサブセットとを有するように設定されてもよく、CORESETの第1のサブセットは第1のTCI状態を有するように設定され/第1のTCI状態が示され/第1のTCI状態でアクティブ化され、CORESETの第2のサブセットは第2のTCI状態を有するように設定され/第2のTCI状態が示され/第2のTCI状態でアクティブ化される。端末装置130は、第1のサブセット内の1つのCORESETに関連付けられる探索空間セット内のPDCCH内のDCIを検出してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置130には、DCI内で第3のTCI状態が示されてもよく、DCIは、PDSCH送信をスケジューリングする。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられている場合、PDSCH送信のDMRSポートは第2のTCI状態に関連付けられる。例えば、DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値以上である場合。例えば、該閾値は、第1の閾値であってもよい。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられている場合、PDSCH送信のDMRSポートは第1のTCI状態に関連付けられる。いくつかの実施形態において、DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値よりも小さい場合、第3のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられていれば、PDSCH送信のDMRSポートは第1のTCI状態に関連付けられる。例えば、該閾値は、第1の閾値であってもよい。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態が第1のTRP/サブセットに関連付けられている場合、PDSCH送信のDMRSポートは第1のTCI状態に関連付けられる。いくつかの実施形態において、DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値よりも小さい場合、端末装置は、PDSCH送信のDMRSポートが第1のTCI状態及び第2のTCI状態に関連付けられていると仮定してもよい。例えば、該閾値は、第1の閾値であってもよい。別の例について、端末装置は2つのデフォルトのTCI状態をサポートする。
【0158】
図7A~
図7Hは本開示のいくつかの実施形態にかかる、PDSCHのために適用されるTCI状態の例を示す。
図7Aに示すように、端末装置130には、T1用のTCI状態T1_1とT2用のTCI状態T2_2が設定されてもよい。また、端末装置130は、T1_1を有する(T1に関連付けられた)PDCCH 711を受信してもよく、PDCCH 711は、PDSCHをスケジューリングしてもよく、PDCCH 711は、T2に関連付けられたTCI状態T2_1を示してもよい。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aよりも早い場合(例えば、PDSCH 712)、PDSCH 712のDMRSはTCI状態T1_1に関連付けられる。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aより早くない場合(例えば、PDSCH 713)、PDSCH 713のDMRSはTCI状態T2_2に関連付けられる。
【0159】
図7Bに示すように、端末装置130には、T1用のTCI状態T1_1とT2用のTCI状態T2_2が設定されてもよい。また、端末装置130は、T1_1を有する(T1に関連付けられた)PDCCH 721を受信してもよく、PDCCH 721は、PDSCHをスケジューリングしてもよく、PDCCH 721は、T2に関連付けられたTCI状態T2_1を示してもよい。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aよりも早い場合(例えば、PDSCH 722)、PDSCH 722のDMRSは、TCI状態T1_1及びTCI状態T2_2に関連付けられると仮定される。例えば、端末装置は2つのデフォルトのTCI状態をサポートする。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aより早くない場合(例えば、PDSCH 723)、PDSCH 723のDMRSはTCI状態T2_2に関連付けられる。
【0160】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、CORESETの第1のサブセットとCORESETの第2のサブセットとを有するように設定されてもよく、CORESETの第1のサブセットは第1のTCI状態を有するように設定され/第1のTCI状態が示され/第1のTCI状態でアクティブ化され、CORESETの第2のサブセットは第2のTCI状態を有するように設定され/第2のTCI状態が示され/第2のTCI状態でアクティブ化される。端末装置130は、第1のサブセット内の1つのCORESETに関連付けられる探索空間セット内のPDCCH内のDCIを検出してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置130には、DCI内で第3のTCI状態及び第4のTCI状態が示されてもよく、DCIは、PDSCH送信をスケジューリングする。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態が第1のTRP/サブセットに関連付けられ、且つ第4のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられている場合、PDSCH送信のDMRSポートは第1のTCI状態及び第2のTCI状態に関連付けられる。例えば、本開示のいくつかの実施形態において、PDSCH送信と第1のTCI状態及び/又は第2のTCI状態との間のマッピング/関連付けが開示される。例えば、DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値以上である場合。例えば、該閾値は、第1の閾値であってもよい。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態が第1のTRP/サブセットに関連付けられ、且つ第4のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられている場合、PDSCH送信のDMRSポートは第1のTCI状態に関連付けられる。いくつかの実施形態において、DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値よりも小さい場合、第3のTCI状態が第1のTRP/サブセットに関連付けられ、且つ第4のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられていれば、PDSCH送信のDMRSポートは第1のTCI状態に関連付けられる。例えば、該閾値は、第1の閾値であってもよい。いくつかの実施形態において、DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値よりも小さい場合、端末装置は、PDSCH送信のDMRSポートが第1のTCI状態及び第2のTCI状態に関連付けられていると仮定してもよい。例えば、該閾値は、第1の閾値であってもよい。別の例について、端末装置は2つのデフォルトのTCI状態をサポートする。
【0161】
図7Cに示すように、端末装置130には、T1用のTCI状態T1_1とT2用のTCI状態T2_2が設定されてもよい。また、端末装置130は、T1_1を有する(T1に関連付けられた)PDCCH 731を受信してもよく、PDCCH 731は、PDSCHをスケジューリングしてもよく、PDCCH 731は、T1に関連付けられたTCI状態T1_2と、T2に関連付けられたTCI状態T2_1とを示してもよい。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aよりも早い場合(例えば、PDSCH 732)、PDSCH 732のDMRSはTCI状態T1_1に関連付けられる。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aより早くない場合(例えば、PDSCH 733)、PDSCH 733のDMRSはTCI状態T1_1及びT2_2に関連付けられる。
【0162】
図7Dに示すように、端末装置130には、T1用のTCI状態T1_1とT2用のTCI状態T2_2が設定されてもよい。また、端末装置130は、T1_1を有する(T1に関連付けられた)PDCCH 741を受信してもよく、PDCCH 741は、PDSCHをスケジューリングしてもよく、PDCCH 741は、T1に関連付けられたTCI状態T1_2と、T2に関連付けられたTCI状態T2_1とを示してもよい。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aよりも早い場合(例えば、PDSCH 742)、PDSCH 742のDMRSは、TCI状態T1_1及びTCI状態T2_2に関連付けられると仮定される。例えば、端末装置は2つのデフォルトのTCI状態をサポートする。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aより早くない場合(例えば、PDSCH 743)、PDSCH 743のDMRSは、TCI状態T1_1及びTCI状態T2_2に関連付けられる。
【0163】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、CORESETの第1のサブセットとCORESETの第2のサブセットとを有するように設定されてもよく、CORESETの第1のサブセットは第1のTCI状態を有するように設定され/第1のTCI状態が示され/第1のTCI状態でアクティブ化され、CORESETの第2のサブセットは第2のTCI状態を有するように設定され/第2のTCI状態が示され/第2のTCI状態でアクティブ化される。端末装置は、第2のサブセット内の第2のCORESET内の第2の探索空間内の第2のPDCCHに関連付けられ/リンクされた第1のサブセット内の第1のCORESET内の第1の探索空間内の第1のPDCCHを有するように設定されてもよい。例えば、第1のPDCCH及び第2のPDCCHは、2つのPDCCH反復である。別の例について、第1のPDCCH内のペイロードは、第2のPDCCH内のペイロードと同じである。別の例について、第1のPDCCH内のスケジューリング/指示は、第2のPDCCH内のスケジューリング/指示と同じである。別の例について、第1のPDCCH及び第2のPDCCHは、本開示のいくつかの実施形態において開示される。端末装置130は、第1のPDCCH及び第2のPDCCHを受信してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置130には、第1のPDCCH及び第2のPDCCHのDCI内で第3のTCI状態が示されてもよく、DCIは、PDSCH送信をスケジューリングする。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられている場合、PDSCH送信のDMRSポートは第2のTCI状態に関連付けられる。例えば、DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値以上である場合。例えば、該閾値は、第1の閾値であってもよい。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられている場合、PDSCH送信のDMRSポートは第1のTCI状態に関連付けられる。いくつかの実施形態において、DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値よりも小さい場合、第3のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられていれば、PDSCH送信のDMRSポートは第1のTCI状態に関連付けられる。例えば、該閾値は、第1の閾値であってもよい。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態が第1のTRP/サブセットに関連付けられている場合、PDSCH送信のDMRSポートは第1のTCI状態に関連付けられる。いくつかの実施形態において、DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値よりも小さい場合、端末装置は、PDSCH送信のDMRSポートが第1のTCI状態及び第2のTCI状態に関連付けられていると仮定してもよい。例えば、該閾値は、第1の閾値であってもよい。別の例について、端末装置は2つのデフォルトのTCI状態をサポートする。
【0164】
図7Eに示すように、端末装置130には、T1用のTCI状態T1_1とT2用のTCI状態T2_2が設定されてもよい。また、端末装置130は、T1_1を有する(T1に関連付けられた)PDCCH 751を受信し、T2_2を有する(T2に関連付けられた)PDCCH 752を受信してもよく、PDCCH 751及びPDCCH 752は、PDSCHをスケジューリングしてもよく、PDCCH 751及びPDCCH 752は、T2に関連付けられたTCI状態T2_1を示してもよい。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aよりも早い場合(例えば、PDSCH 753)、PDSCH 753のDMRSはTCI状態T1_1に関連付けられる。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aより早くない場合(例えば、PDSCH 754)、PDSCH 754のDMRSはTCI状態T2_2に関連付けられる。
【0165】
図7Fに示すように、端末装置130には、T1用のTCI状態T1_1とT2用のTCI状態T2_2が設定されてもよい。また、端末装置130は、T1_1を有する(T1に関連付けられた)PDCCH 761を受信し、T2_2を有する(T2に関連付けられた)PDCCH 762を受信してもよく、PDCCH 761及びPDCCH 762は、PDSCHをスケジューリングしてもよく、PDCCH 761及びPDCCH 762は、T2に関連付けられたTCI状態T2_1を示してもよい。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aよりも早い場合(例えば、PDSCH 763)、PDSCH 763のDMRSは、TCI状態T1_1及びTCI状態T2_2に関連付けられると仮定される。例えば、端末装置は2つのデフォルトのTCI状態をサポートする。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aより早くない場合(例えば、PDSCH 764)、PDSCH 764のDMRSはTCI状態T2_2に関連付けられる。
【0166】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、CORESETの第1のサブセットとCORESETの第2のサブセットとを有するように設定されてもよく、CORESETの第1のサブセットは第1のTCI状態を有するように設定され/第1のTCI状態が示され/第1のTCI状態でアクティブ化され、CORESETの第2のサブセットは第2のTCI状態を有するように設定され/第2のTCI状態が示され/第2のTCI状態でアクティブ化される。端末装置は、第2のサブセット内の第2のCORESET内の第2の探索空間内の第2のPDCCHに関連付けられ/リンクされた第1のサブセット内の第1のCORESET内の第1の探索空間内の第1のPDCCHを有するように設定されてもよい。例えば、第1のPDCCH及び第2のPDCCHは、2つのPDCCH反復である。別の例について、第1のPDCCH内のペイロードは、第2のPDCCH内のペイロードと同じである。別の例について、第1のPDCCH内のスケジューリング/指示は、第2のPDCCH内のスケジューリング/指示と同じである。別の例について、第1のPDCCH及び第2のPDCCHは、本開示のいくつかの実施形態において開示される。端末装置130は、第1のPDCCH及び第2のPDCCHを受信してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置130には、第1のPDCCH及び第2のPDCCHのDCI内で第3のTCI状態及び第4のTCI状態が示されてもよく、DCIは、PDSCH送信をスケジューリングする。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態が第1のTRP/サブセットに関連付けられ、且つ第4のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられている場合、PDSCH送信のDMRSポートは第1のTCI状態及び第2のTCI状態に関連付けられる。例えば、本開示のいくつかの実施形態において、PDSCH送信と第1のTCI状態及び/又は第2のTCI状態との間のマッピング/関連付けが開示される。例えば、DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値以上である場合。例えば、該閾値は、第1の閾値であってもよい。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態が第1のTRP/サブセットに関連付けられ、且つ第4のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられている場合、PDSCH送信のDMRSポートは第1のTCI状態に関連付けられる。いくつかの実施形態において、DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値よりも小さい場合、第3のTCI状態が第1のTRP/サブセットに関連付けられ、且つ第4のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられていれば、PDSCH送信のDMRSポートは第1のTCI状態に関連付けられる。例えば、該閾値は、第1の閾値であってもよい。いくつかの実施形態において、DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値よりも小さい場合、端末装置は、PDSCH送信のDMRSポートが第1のTCI状態及び第2のTCI状態に関連付けられていると仮定してもよい。例えば、該閾値は、第1の閾値であってもよい。別の例について、端末装置は2つのデフォルトのTCI状態をサポートする。
【0167】
図7Gに示すように、端末装置130には、T1用のTCI状態T1_1とT2用のTCI状態T2_2が設定されてもよい。また、端末装置130は、T1_1を有する(T1に関連付けられた)PDCCH 771を受信し、T2_2を有する(T2に関連付けられた)PDCCH 772を受信してもよく、PDCCH 771及びPDCCH 772は、PDSCHをスケジューリングしてもよく、PDCCH 771及びPDCCH 772は、T1に関連付けられたTCI状態T1_2と、T2に関連付けられたTCI状態T2_1とを示してもよい。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aよりも早い場合(例えば、PDSCH 773)、PDSCH 773のDMRSはTCI状態T1_1に関連付けられる。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aより早くない場合(例えば、PDSCH 774)、PDSCH 774のDMRSはTCI状態T1_1及びT2_2に関連付けられる。
【0168】
図7Hに示すように、端末装置130には、T1用のTCI状態T1_1とT2用のTCI状態T2_2が設定されてもよい。また、端末装置130は、T1_1を有する(T1に関連付けられた)PDCCH 781を受信し、T2_2を有する(T2に関連付けられた)PDCCH 782を受信してもよく、PDCCH 781及びPDCCH 782は、PDSCHをスケジューリングしてもよく、PDCCH 781及びPDCCH 782は、T1に関連付けられたTCI状態T1_2と、T2に関連付けられたTCI状態T2_1とを示してもよい。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aよりも早い場合(例えば、PDSCH 783)、PDSCH 783のDMRSは、TCI状態T1_1及びTCI状態T2_2に関連付けられると仮定される。例えば、端末装置は2つのデフォルトのTCI状態をサポートする。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aより早くない場合(例えば、PDSCH 784)、PDSCH 784のDMRSは、TCI状態T1_1及びTCI状態T2_2に関連付けられる。
【0169】
いくつかの実施形態において、端末装置130はCORESETを有するように設定されてもよく、該CORESETは第1のTCI状態と第2のTCI状態とを有するように設定され/示され/アクティブ化されてもよい。例えば、第1のTCI状態は第1のTRP/サブセットに関連付けられ、第2のTCI状態は第2のTRP/サブセットに関連付けられる。端末装置130は、CORESETに関連付けられた探索空間セット内でPDCCH内のDCIを検出してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置130は、CORESETの第1のサブセットとCORESETの第2のサブセットとを有するように設定されてもよく、CORESETの第1のサブセットは第4のTCI状態を有するように設定され/第4のTCI状態が示され/第4のTCI状態でアクティブ化され、CORESETの第2のサブセットは第5のTCI状態を有するように設定され/第5のTCI状態が示され/第5のTCI状態でアクティブ化される。例えば、第1のTCI状態は、第4のTCI状態と同じであってもよく、異なってもよい。別の例について、第2のTCI状態は、第5のTCI状態と同じであっても、異なってもよい。いくつかの実施形態において、端末装置130には、DCI内で第3のTCI状態が示されてもよく、DCIは、PDSCH送信をスケジューリングする。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられている場合、PDSCH送信のDMRSポートは第2のTCI状態に関連付けられる。例えば、DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値以上である場合。例えば、該閾値は、第1の閾値であってもよい。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられている場合、PDSCH送信のDMRSポートは第1のTCI状態に関連付けられる。いくつかの実施形態において、DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値よりも小さい場合、第3のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられていれば、PDSCH送信のDMRSポートは第1のTCI状態に関連付けられる。例えば、該閾値は、第1の閾値であってもよい。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態が第1のTRP/サブセットに関連付けられている場合、PDSCH送信のDMRSポートは第1のTCI状態に関連付けられる。いくつかの実施形態において、DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値よりも小さい場合、端末装置は、PDSCH送信のDMRSポートが第1のTCI状態及び第2のTCI状態に関連付けられていると仮定してもよい。例えば、該閾値は、第1の閾値であってもよい。別の例について、端末装置は2つのデフォルトのTCI状態をサポートする。
【0170】
図8A~
図8Dは本開示のいくつかの実施形態にかかる、PDSCHのために適用されるTCI状態の例を示す。
図8Aに示すように、端末装置130には、T1用のTCI状態T1_1及びT2用のTCI状態T2_2が設定されてもよく、又は、端末装置130には、PDCCH/CORESET用のT1_1及びT2_2が設定されてもよい。例えば、端末装置130は、T1_1及びT2_2を有する(T1及びT2に関連付けられた)PDCCH 811を受信してもよく、PDCCH 811は、PDSCHをスケジューリングしてもよく、PDCCH 811は、T2に関連付けられたTCI状態T2_1を示してもよい。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aよりも早い場合(例えば、PDSCH 812)、PDSCH 812のDMRSはTCI状態T1_1に関連付けられる。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aより早くない場合(例えば、PDSCH 813)、PDSCH 813のDMRSはTCI状態T2_2に関連付けられる。
【0171】
図8Bに示すように、端末装置130には、T1用のTCI状態T1_1及びT2用のTCI状態T2_2が設定されてもよく、又は、端末装置130には、PDCCH/CORESET用のT1_1及びT2_2が設定されてもよい。例えば、端末装置130は、T1_1及びT2_2を有する(T1及びT2に関連付けられた)PDCCH 821を受信してもよく、PDCCH 821は、PDSCHをスケジューリングしてもよく、PDCCH 821は、T2に関連付けられたTCI状態T2_1を示してもよい。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aよりも早い場合(例えば、PDSCH 822)、PDSCH 822のDMRSは、TCI状態T1_1及びTCI状態T2_2に関連付けられると仮定される。例えば、端末装置は2つのデフォルトのTCI状態をサポートする。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aより早くない場合(例えば、PDSCH 823)、PDSCH 823のDMRSはTCI状態T2_2に関連付けられる。
【0172】
いくつかの実施形態において、端末装置130はCORESETを有するように設定されてもよく、該CORESETは第1のTCI状態と第2のTCI状態とを有するように設定され/示され/アクティブ化されてもよい。例えば、第1のTCI状態は第1のTRP/サブセットに関連付けられ、第2のTCI状態は第2のTRP/サブセットに関連付けられる。端末装置130は、CORESETに関連付けられた探索空間セット内でPDCCH内のDCIを検出してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置130には、CORESETの第1のサブセットとCORESETの第2のサブセットとを有するように設定されてもよく、CORESETの第1のサブセットは第5のTCI状態を有するように設定され/第5のTCI状態が示され/第5のTCI状態でアクティブ化され、CORESETの第2のサブセットは第6のTCI状態を有するように設定され/第6のTCI状態が示され/第6のTCI状態でアクティブ化される。例えば、第1のTCI状態は、第5のTCI状態と同じであってもよく、異なってもよい。別の例について、第2のTCI状態は、第6のTCI状態と同じであっても、異なってもよい。いくつかの実施形態において、端末装置130には、DCI内で第3のTCI状態及び第4のTCI状態が示されてもよく、DCIは、PDSCH送信をスケジューリングする。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態が第1のTRP/サブセットに関連付けられ、且つ第4のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられている場合、PDSCH送信のDMRSポートは第1のTCI状態及び第2のTCI状態に関連付けられる。例えば、本開示のいくつかの実施形態において、PDSCH送信と第1のTCI状態及び/又は第2のTCI状態との間のマッピング/関連付けが開示される。例えば、DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値以上である場合。例えば、該閾値は、第1の閾値であってもよい。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態が第1のTRP/サブセットに関連付けられ、且つ第4のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられている場合、PDSCH送信のDMRSポートは第1のTCI状態に関連付けられる。いくつかの実施形態において、DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値よりも小さい場合、第3のTCI状態が第1のTRP/サブセットに関連付けられ、且つ第4のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられていれば、PDSCH送信のDMRSポートは第1のTCI状態に関連付けられる。例えば、該閾値は、第1の閾値であってもよい。いくつかの実施形態において、DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値よりも小さい場合、端末装置は、PDSCH送信のDMRSポートが第1のTCI状態及び第2のTCI状態に関連付けられていると仮定してもよい。例えば、該閾値は、第1の閾値であってもよい。別の例について、端末装置は2つのデフォルトのTCI状態をサポートする。
【0173】
図8Cに示すように、端末装置130には、T1用のTCI状態T1_1及びT2用のTCI状態T2_2が設定されてもよく、又は、端末装置130には、PDCCH/CORESET用のT1_1及びT2_2が設定されてもよい。例えば、端末装置130は、T1_1及びT2_2を有する(T1及びT2に関連付けられた)PDCCH 831を受信してもよく、PDCCH 831は、PDSCHをスケジューリングしてもよく、PDCCH 831は、T1に関連付けられたTCI状態T1_2と、T2に関連付けられたTCI状態T2_1とを示してもよい。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aよりも早い場合(例えば、PDSCH 832)、PDSCH 832のDMRSはTCI状態T1_1に関連付けられる。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aより早くない場合(例えば、PDSCH 833)、PDSCH 833のDMRSはTCI状態T1_1及びT2_2に関連付けられる。
【0174】
図8Dに示すように、端末装置130には、T1用のTCI状態T1_1及びT2用のTCI状態T2_2が設定されてもよく、又は、端末装置130には、PDCCH/CORESET用のT1_1及びT2_2が設定されてもよい。例えば、端末装置130は、T1_1及びT2_2を有する(T1及びT2に関連付けられた)PDCCH 841を受信してもよく、PDCCH 841は、PDSCHをスケジューリングしてもよく、PDCCH 841は、T1に関連付けられたTCI状態T1_2と、T2に関連付けられたTCI状態T2_1とを示してもよい。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aよりも早い場合(例えば、PDSCH 842)、PDSCH 842のDMRSは、TCI状態T1_1及びTCI状態T2_2に関連付けられると仮定される。例えば、端末装置は2つのデフォルトのTCI状態をサポートする。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aより早くない場合(例えば、PDSCH 843)、PDSCH 843のDMRSは、TCI状態T1_1及びTCI状態T2_2に関連付けられる。
【0175】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、CORESETの第1のサブセットとCORESETの第2のサブセットとを有するように設定されてもよく、CORESETの第1のサブセットは第1のTCI状態を有するように設定され/第1のTCI状態が示され/第1のTCI状態でアクティブ化され、CORESETの第2のサブセットは第2のTCI状態を有するように設定され/第2のTCI状態が示され/第2のTCI状態でアクティブ化される。いくつかの実施形態において、第1のサブセットからのCORESET内のPDCCHは、第3のTCI状態を示してもよく、第3のTCI状態は、あるタイミングの後に、CORESETの第2のサブセットに関連付けられ/適用される。例えば、第3のTCI状態は第2のTRP/サブセットに関連付けられてもよい。例えば、該タイミングは、第2の閾値に基づいてもよい。例えば、CORESETのサブセットにわたるTCI状態指示/更新はサポートされる。
【0176】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、CORESETの第1のサブセットとCORESETの第2のサブセットとを有するように設定されてもよく、CORESETの第1のサブセットは第1のTCI状態を有するように設定され/第1のTCI状態が示され/第1のTCI状態でアクティブ化され、CORESETの第2のサブセットは第2のTCI状態を有するように設定され/第2のTCI状態が示され/第2のTCI状態でアクティブ化される。いくつかの実施形態において、第1のサブセットからのCORESET内のPDCCHは、第3のTCI状態を示してもよく、第3のTCI状態は、あるタイミングの後に、CORESETの第2のサブセットに関連付けられ/適用されない。例えば、第3のTCI状態は第2のTRP/サブセットに関連付けられてもよい。例えば、該タイミングは、第2の閾値に基づいてもよい。例えば、CORESETのサブセットにわたるTCI状態指示/更新はサポートされない。言い換えれば、CORESETのサブセットについてのTCI状態指示/更新は、サブセットからのCORESET内のPDCCH内でしか示され/設定されることができない。
【0177】
いくつかの実施形態において、端末装置130はCORESETを有するように設定されてもよく、該CORESETは第1のTCI状態と第2のTCI状態とを有するように設定され/示され/アクティブ化されてもよい。例えば、第1のTCI状態は第1のTRP/サブセットに関連付けられ、第2のTCI状態は第2のTRP/サブセットに関連付けられる。端末装置130は、CORESETに関連付けられた探索空間セット内でPDCCH内のDCIを検出してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置130には、CORESETの第1のサブセットとCORESETの第2のサブセットとを有するように設定されてもよく、CORESETの第1のサブセットは第5のTCI状態を有するように設定され/第5のTCI状態が示され/第5のTCI状態でアクティブ化され、CORESETの第2のサブセットは第6のTCI状態を有するように設定され/第6のTCI状態が示され/第6のTCI状態でアクティブ化される。例えば、第1のTCI状態は、第5のTCI状態と同じであってもよく、異なってもよい。別の例について、第2のTCI状態は、第6のTCI状態と同じであっても、異なってもよい。いくつかの実施形態において、CORESET内のPDCCHは、第3のTCI状態を示してもよい。例えば、第3のTCI状態は第2のTRP/サブセットに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態は、あるタイミング後、CORESETの第2のサブセットに関連付けられ/適用される。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態は、あるタイミング後、CORESETに関連付けられ/適用される。例えば、第3のTCI状態は、CORESETについて第2のTCI状態に代わる。別の例について、該タイミングの後に、第1のTCI状態と第3のTCI状態とがCORESETに関連付けられ/適用される。例えば、該タイミングは、第2の閾値に基づいてもよい。例えば、2つのアクティブなTCI状態を有するCORESET内のPDCCHは、CORESETに適用される、又はCORESETの第1のサブセット及び/又はCORESETの第2のサブセットに適用されるTCI状態を示してもよい。
【0178】
いくつかの実施形態において、端末装置130はCORESETを有するように設定されてもよく、該CORESETは第1のTCI状態と第2のTCI状態とを有するように設定され/示され/アクティブ化されてもよい。例えば、第1のTCI状態は第1のTRP/サブセットに関連付けられ、第2のTCI状態は第2のTRP/サブセットに関連付けられる。端末装置130は、CORESETに関連付けられた探索空間セット内でPDCCH内のDCIを検出してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置130には、CORESETの第1のサブセットとCORESETの第2のサブセットとを有するように設定されてもよく、CORESETの第1のサブセットは第5のTCI状態を有するように設定され/第5のTCI状態が示され/第5のTCI状態でアクティブ化され、CORESETの第2のサブセットは第6のTCI状態を有するように設定され/第6のTCI状態が示され/第6のTCI状態でアクティブ化される。例えば、第1のTCI状態は、第5のTCI状態と同じであってもよく、異なってもよい。別の例について、第2のTCI状態は、第6のTCI状態と同じであっても、異なってもよい。いくつかの実施形態において、CORESET内のPDCCHは、第3のTCI状態を示してもよい。例えば、第3のTCI状態は第2のTRP/サブセットに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態は、あるタイミング後、CORESETの第2のサブセットに関連付けられ/適用されない。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態は、あるタイミング後、CORESETに関連付けられ/適用されない。例えば、該タイミングは、第2の閾値に基づいてもよい。例えば、2つのアクティブなTCI状態を有するCORESET内のPDCCH内で示されるTCI状態は、該CORESETには適用されない、又は、CORESETの第1のサブセット及び/又はCORESETの第2のサブセットには適用されない。
【0179】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、CORESETの第1のサブセットとCORESETの第2のサブセットとを有するように設定されてもよく、CORESETの第1のサブセットは第1のTCI状態を有するように設定され/第1のTCI状態が示され/第1のTCI状態でアクティブ化され、CORESETの第2のサブセットは第2のTCI状態を有するように設定され/第2のTCI状態が示され/第2のTCI状態でアクティブ化される。端末装置130は、第1のサブセット内の1つのCORESETに関連付けられる探索空間セット内のPDCCH内のDCIを検出してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置130には、該DCI内で第3のTCI状態が示されてもよい。例えば、DCIはPDSCH送信をスケジュールしてもよく、スケジューリングしなくてもよい。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられている場合、第3のTCI状態は、あるタイミングの後に、T2に適用される。例えば、該タイミングは、第2の閾値に基づいてもよい。いくつかの実施形態において、T1は第1のTCI状態に関連付けられる。
【0180】
図9A~
図9Fは本開示のいくつかの実施形態にかかる、PDCCHのために適用されるTCI状態の例を示す。
図9Aに示すように、端末装置130には、T1用のTCI状態T1_1とT2用のTCI状態T2_2が設定されてもよい。また、端末装置130は、T1_1を有する(T1に関連付けられた)PDCCH 911を受信してもよく、PDCCH 911は、T2に関連付けられたTCI状態T2_1を示してもよい。例えば、PDCCH 911はPDSCHをスケジュールしてもよく、スケジューリングしなくてもよい。いくつかの実施形態において、TCI状態T2_1は、あるタイミングの後にT2に適用される/関連付けられる。例えば、該タイミングは、閾値Bに基づいてもよい。
【0181】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、CORESETの第1のサブセットとCORESETの第2のサブセットとを有するように設定されてもよく、CORESETの第1のサブセットは第1のTCI状態を有するように設定され/第1のTCI状態が示され/第1のTCI状態でアクティブ化され、CORESETの第2のサブセットは第2のTCI状態を有するように設定され/第2のTCI状態が示され/第2のTCI状態でアクティブ化される。端末装置130は、第1のサブセット内の1つのCORESETに関連付けられる探索空間セット内のPDCCH内のDCIを検出してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置130には、該DCI内で第3のTCI状態及び第4のTCI状態が示されてもよい。例えば、DCIはPDSCH送信をスケジュールしてもよく、スケジューリングしなくてもよい。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態が第1のTRP/サブセットに関連付けられ、第4のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられている場合、第3のTCI状態は、あるタイミングの後に、T1に適用され、第4のTCI状態は、該タイミングの後に、T2に適用される。例えば、該タイミングは、第2の閾値に基づいてもよい。
【0182】
図9Bに示すように、端末装置130には、T1用のTCI状態T1_1とT2用のTCI状態T2_2が設定されてもよい。また、端末装置130は、T1_1を有する(T1に関連付けられた)PDCCH 921を受信してもよく、PDCCH 921は、T1に関連付けられたTCI状態T1_2と、T2に関連付けられたTCI状態T2_1とを示してもよい。例えば、PDCCH 921はPDSCH送信をスケジュールしてもよく、スケジューリングしなくてもよい。いくつかの実施形態において、TCI状態T1_2は、あるタイミングの後にT1に適用され、TCI状態T2_1は、該タイミングの後にT2に適用される。例えば、該タイミングは、第2の閾値に基づいてもよい。
【0183】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、CORESETの第1のサブセットとCORESETの第2のサブセットとを有するように設定されてもよく、CORESETの第1のサブセットは第1のTCI状態を有するように設定され/第1のTCI状態が示され/第1のTCI状態でアクティブ化され、CORESETの第2のサブセットは第2のTCI状態を有するように設定され/第2のTCI状態が示され/第2のTCI状態でアクティブ化される。端末装置は、第2のサブセット内の第2のCORESET内の第2の探索空間内の第2のPDCCHに関連付けられ/リンクされた第1のサブセット内の第1のCORESET内の第1の探索空間内の第1のPDCCHを有するように設定されてもよい。例えば、第1のPDCCH及び第2のPDCCHは、2つのPDCCH反復である。別の例について、第1のPDCCH内のペイロードは、第2のPDCCH内のペイロードと同じである。別の例について、第1のPDCCH内のスケジューリング/指示は、第2のPDCCH内のスケジューリング/指示と同じである。別の例について、第1のPDCCH及び第2のPDCCHは、本開示のいくつかの実施形態において開示される。端末装置130は、第1のPDCCH及び第2のPDCCHを受信してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置130には、第1のPDCCH及び第2のPDCCHのDCI内で第3のTCI状態が示されてもよい。例えば、DCIはPDSCH送信をスケジュールしてもよく、スケジューリングしなくてもよい。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられている場合、第3のTCI状態は、あるタイミングの後に、T2に適用される。例えば、該タイミングは、第2の閾値に基づいてもよい。いくつかの実施形態において、T1は第1のTCI状態に関連付けられる。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態は、第2のCORESETに関連付けられ/適用されない。いくつかの実施形態において、あるタイミング後、第1のCORESETと第2のCORESETとの間にはリンク又は関連付けがない。例えば、第1のCORESET内のPDCCH及び第2のCORESET内のPDCCHは、PDCCH反復ではない。
【0184】
図9Cに示すように、端末装置130には、T1用のTCI状態T1_1とT2用のTCI状態T2_2が設定されてもよい。また、端末装置130は、T1_1を有する(T1に関連付けられた)PDCCH 931を受信し、T2_2を有する(T2に関連付けられた)PDCCH 932を受信してもよく、PDCCH 931及びPDCCH 932は、T2に関連付けられたTCI状態T2_1を示してもよい。例えば、PDCCH 931及びPDCCH 932は、PDSCHをスケジュールしてもよく、スケジューリングしなくてもよい。いくつかの実施形態において、TCI状態T2_1は、あるタイミングの後にT2に適用される/関連付けられる。例えば、該タイミングは、第2の閾値に基づいてもよい。
【0185】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、CORESETの第1のサブセットとCORESETの第2のサブセットとを有するように設定されてもよく、CORESETの第1のサブセットは第1のTCI状態を有するように設定され/第1のTCI状態が示され/第1のTCI状態でアクティブ化され、CORESETの第2のサブセットは第2のTCI状態を有するように設定され/第2のTCI状態が示され/第2のTCI状態でアクティブ化される。端末装置は、第2のサブセット内の第2のCORESET内の第2の探索空間内の第2のPDCCHに関連付けられ/リンクされた第1のサブセット内の第1のCORESET内の第1の探索空間内の第1のPDCCHを有するように設定されてもよい。例えば、第1のPDCCH及び第2のPDCCHは、2つのPDCCH反復である。別の例について、第1のPDCCH内のペイロードは、第2のPDCCH内のペイロードと同じである。別の例について、第1のPDCCH内のスケジューリング/指示は、第2のPDCCH内のスケジューリング/指示と同じである。別の例について、第1のPDCCH及び第2のPDCCHは、本開示のいくつかの実施形態において開示される。端末装置130は、第1のPDCCH及び第2のPDCCHを受信してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置130には、第1のPDCCH及び第2のPDCCHのDCI内で第3のTCI状態及び第4のTCI状態が示されてもよい。例えば、DCIはPDSCH送信をスケジュールしてもよく、スケジューリングしなくてもよい。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態が第1のTRP/サブセットに関連付けられ、第4のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられている場合、第3のTCI状態は、あるタイミングの後に、T1に適用され、第4のTCI状態は、該タイミングの後に、T2に適用される。例えば、該タイミングは、第2の閾値に基づいてもよい。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態は第1のCORESETに関連付けられ/適用されず、第4のTCI状態は第2のCORESETに関連付けられ/適用されない。いくつかの実施形態において、あるタイミング後、第1のCORESETと第2のCORESETとの間にはリンク又は関連付けがない。例えば、第1のCORESET内のPDCCH及び第2のCORESET内のPDCCHは、PDCCH反復ではない。
【0186】
図9Dに示すように、端末装置130には、T1用のTCI状態T1_1とT2用のTCI状態T2_2が設定されてもよい。また、端末装置130は、T1_1を有する(T1に関連付けられた)PDCCH 941を受信し、T2_2を有する(T2に関連付けられた)PDCCH 942を受信してもよく、PDCCH 771及びPDCCH 772は、T1に関連付けられたTCI状態T1_2と、T2に関連付けられたTCI状態T2_1とを示してもよい。例えば、PDCCH 771及びPDCCH 772はPDSCHをスケジュールしてもよく、スケジューリングしなくてもよい。いくつかの実施形態において、TCI状態T1_2は、あるタイミングの後にT1に適用され、TCI状態T2_1は、該タイミングの後にT2に適用される。例えば、該タイミングは、第2の閾値に基づいてもよい。
【0187】
図9Eに示すように、端末装置130には、T1用のTCI状態T1_1とT2用のTCI状態T2_2が設定されてもよい。また、端末装置130は、T1_1を有する(T1に関連付けられた)PDCCH 951を受信してもよく、PDCCH 951は、T2に関連付けられたTCI状態T2_1を示してもよい。例えば、PDCCH 951はPDSCHをスケジュールしてもよく、スケジューリングしなくてもよい。いくつかの実施形態において、TCI状態T2_1は、T2に適用され/関連付けられなくてもよい。言い換えれば、TCI状態2_2は、依然としてT2に適用され/関連付けられる。
【0188】
図9Fに示すように、端末装置130には、T1用のTCI状態T1_1とT2用のTCI状態T2_2が設定されてもよい。また、端末装置130は、T1_1を有する(T1に関連付けられた)PDCCH 961を受信してもよく、PDCCH 961は、T1に関連付けられたTCI状態T1_2と、T2に関連付けられたTCI状態T2_1とを示してもよい。例えば、PDCCH 961はPDSCH送信をスケジュールしてもよく、スケジューリングしなくてもよい。いくつかの実施形態において、TCI状態T1_2は、あるタイミングの後にT1に適用されるが、TCI状態T2_1は、該タイミングの後にT2に適用されない。例えば、該タイミングは、第2の閾値に基づいてもよい。例えば、TCI状態T2_2は、依然として、T2に適用されない。
【0189】
いくつかの実施形態において、端末装置130はCORESETを有するように設定されてもよく、該CORESETは第1のTCI状態と第2のTCI状態とを有するように設定され/示され/アクティブ化されてもよい。例えば、第1のTCI状態は第1のTRP/サブセットに関連付けられ、第2のTCI状態は第2のTRP/サブセットに関連付けられる。端末装置130は、CORESETに関連付けられた探索空間セット内でPDCCH内のDCIを検出してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置130は、CORESETの第1のサブセットとCORESETの第2のサブセットとを有するように設定されてもよく、CORESETの第1のサブセットは第4のTCI状態を有するように設定され/第4のTCI状態が示され/第4のTCI状態でアクティブ化され、CORESETの第2のサブセットは第5のTCI状態を有するように設定され/第5のTCI状態が示され/第5のTCI状態でアクティブ化される。例えば、第1のTCI状態は、第4のTCI状態と同じであってもよく、異なってもよい。別の例について、第2のTCI状態は、第5のTCI状態と同じであっても、異なってもよい。いくつかの実施形態において、端末装置130には、DCI内で第3のTCI状態が示されてもよく、DCIは、PDSCH送信をスケジューリングする。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられている場合、第3のTCI状態は、あるタイミングの後に、T2に適用される。例えば、該タイミングは、第2の閾値に基づいてもよい。いくつかの実施形態において、T1は第1のTCI状態に関連付けられる。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態は、CORESETに関連付けられ/適用されない。
【0190】
図8Aに示すように、端末装置130には、T1用のTCI状態T1_1及びT2用のTCI状態T2_2が設定されてもよく、又は、端末装置130には、PDCCH/CORESET用のT1_1及びT2_2が設定されてもよい。例えば、端末装置130は、T1_1及びT2_2を有する(T1及びT2に関連付けられた)PDCCH 811を受信してもよく、PDCCH 811は、PDSCHをスケジューリングしてもよく、PDCCH 811は、T2に関連付けられたTCI状態T2_1を示してもよい。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aよりも早い場合(例えば、PDSCH 812)、PDSCH 812のDMRSはTCI状態T1_1に関連付けられる。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aより早くない場合(例えば、PDSCH 813)、PDSCH 813のDMRSはTCI状態T2_2に関連付けられる。
【0191】
図8Bに示すように、端末装置130には、T1用のTCI状態T1_1及びT2用のTCI状態T2_2が設定されてもよく、又は、端末装置130には、PDCCH/CORESET用のT1_1及びT2_2が設定されてもよい。例えば、端末装置130は、T1_1及びT2_2を有する(T1及びT2に関連付けられた)PDCCH 821を受信してもよく、PDCCH 821は、PDSCHをスケジューリングしてもよく、PDCCH 821は、T2に関連付けられたTCI状態T2_1を示してもよい。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aよりも早い場合(例えば、PDSCH 822)、PDSCH 822のDMRSは、TCI状態T1_1及びTCI状態T2_2に関連付けられると仮定される。例えば、端末装置は2つのデフォルトのTCI状態をサポートする。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aより早くない場合(例えば、PDSCH 823)、PDSCH 823のDMRSはTCI状態T2_2に関連付けられる。
【0192】
いくつかの実施形態において、端末装置130はCORESETを有するように設定されてもよく、該CORESETは第1のTCI状態と第2のTCI状態とを有するように設定され/示され/アクティブ化されてもよい。例えば、第1のTCI状態は第1のTRP/サブセットに関連付けられ、第2のTCI状態は第2のTRP/サブセットに関連付けられる。端末装置130は、CORESETに関連付けられた探索空間セット内でPDCCH内のDCIを検出してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置130には、CORESETの第1のサブセットとCORESETの第2のサブセットとを有するように設定されてもよく、CORESETの第1のサブセットは第5のTCI状態を有するように設定され/第5のTCI状態が示され/第5のTCI状態でアクティブ化され、CORESETの第2のサブセットは第6のTCI状態を有するように設定され/第6のTCI状態が示され/第6のTCI状態でアクティブ化される。例えば、第1のTCI状態は、第5のTCI状態と同じであってもよく、異なってもよい。別の例について、第2のTCI状態は、第6のTCI状態と同じであっても、異なってもよい。いくつかの実施形態において、端末装置130には、DCI内で第3のTCI状態及び第4のTCI状態が示されてもよく、DCIは、PDSCH送信をスケジューリングする。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態が第1のTRP/サブセットに関連付けられ、且つ第4のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられている場合、PDSCH送信のDMRSポートは第1のTCI状態及び第2のTCI状態に関連付けられる。例えば、本開示のいくつかの実施形態において、PDSCH送信と第1のTCI状態及び/又は第2のTCI状態との間のマッピング/関連付けが開示される。例えば、DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値以上である場合。例えば、該閾値は、第1の閾値であってもよい。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態が第1のTRP/サブセットに関連付けられ、且つ第4のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられている場合、PDSCH送信のDMRSポートは第1のTCI状態に関連付けられる。いくつかの実施形態において、DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値よりも小さい場合、第3のTCI状態が第1のTRP/サブセットに関連付けられ、且つ第4のTCI状態が第2のTRP/サブセットに関連付けられていれば、PDSCH送信のDMRSポートは第1のTCI状態に関連付けられる。例えば、該閾値は、第1の閾値であってもよい。いくつかの実施形態において、DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットが閾値よりも小さい場合、端末装置は、PDSCH送信のDMRSポートが第1のTCI状態及び第2のTCI状態に関連付けられていると仮定してもよい。例えば、該閾値は、第1の閾値であってもよい。別の例について、端末装置は2つのデフォルトのTCI状態をサポートする。
【0193】
図8Cに示すように、端末装置130には、T1用のTCI状態T1_1及びT2用のTCI状態T2_2が設定されてもよく、又は、端末装置130には、PDCCH/CORESET用のT1_1及びT2_2が設定されてもよい。例えば、端末装置130は、T1_1及びT2_2を有する(T1及びT2に関連付けられた)PDCCH 831を受信してもよく、PDCCH 831は、PDSCHをスケジューリングしてもよく、PDCCH 831は、T1に関連付けられたTCI状態T1_2と、T2に関連付けられたTCI状態T2_1とを示してもよい。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aよりも早い場合(例えば、PDSCH 832)、PDSCH 832のDMRSはTCI状態T1_1に関連付けられる。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aより早くない場合(例えば、PDSCH 833)、PDSCH 833のDMRSはTCI状態T1_1及びT2_2に関連付けられる。
【0194】
図8Dに示すように、端末装置130には、T1用のTCI状態T1_1及びT2用のTCI状態T2_2が設定されてもよく、又は、端末装置130には、PDCCH/CORESET用のT1_1及びT2_2が設定されてもよい。例えば、端末装置130は、T1_1及びT2_2を有する(T1及びT2に関連付けられた)PDCCH 841を受信してもよく、PDCCH 841は、PDSCHをスケジューリングしてもよく、PDCCH 841は、T1に関連付けられたTCI状態T1_2と、T2に関連付けられたTCI状態T2_1とを示してもよい。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aよりも早い場合(例えば、PDSCH 842)、PDSCH 842のDMRSは、TCI状態T1_1及びTCI状態T2_2に関連付けられると仮定される。例えば、端末装置は2つのデフォルトのTCI状態をサポートする。いくつかの実施形態において、PDSCHの最初のシンボルが閾値Aより早くない場合(例えば、PDSCH 843)、PDSCH 843のDMRSは、TCI状態T1_1及びTCI状態T2_2に関連付けられる。
【0195】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、CORESETの第1のサブセットとCORESETの第2のサブセットとを有するように設定されてもよく、CORESETの第1のサブセットは第1のTCI状態を有するように設定され/第1のTCI状態が示され/第1のTCI状態でアクティブ化され、CORESETの第2のサブセットは第2のTCI状態を有するように設定され/第2のTCI状態が示され/第2のTCI状態でアクティブ化される。いくつかの実施形態において、第1のサブセットからのCORESET内のPDCCHは、第3のTCI状態を示してもよく、第3のTCI状態は、あるタイミングの後に、CORESETの第2のサブセットに関連付けられ/適用される。例えば、第3のTCI状態は第2のTRP/サブセットに関連付けられてもよい。例えば、該タイミングは、第2の閾値に基づいてもよい。例えば、CORESETのサブセットにわたるTCI状態指示/更新はサポートされる。
【0196】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、CORESETの第1のサブセットとCORESETの第2のサブセットとを有するように設定されてもよく、CORESETの第1のサブセットは第1のTCI状態を有するように設定され/第1のTCI状態が示され/第1のTCI状態でアクティブ化され、CORESETの第2のサブセットは第2のTCI状態を有するように設定され/第2のTCI状態が示され/第2のTCI状態でアクティブ化される。いくつかの実施形態において、第1のサブセットからのCORESET内のPDCCHは、第3のTCI状態を示してもよく、第3のTCI状態は、あるタイミングの後に、CORESETの第2のサブセットに関連付けられ/適用されない。例えば、第3のTCI状態は第2のTRP/サブセットに関連付けられてもよい。例えば、該タイミングは、第2の閾値に基づいてもよい。例えば、CORESETのサブセットにわたるTCI状態指示/更新はサポートされない。言い換えれば、CORESETのサブセットについてのTCI状態指示/更新は、サブセットからのCORESET内のPDCCH内でしか示され/設定されることができない。
【0197】
いくつかの実施形態において、端末装置130はCORESETを有するように設定されてもよく、該CORESETは第1のTCI状態と第2のTCI状態とを有するように設定され/示され/アクティブ化されてもよい。例えば、第1のTCI状態は第1のTRP/サブセットに関連付けられ、第2のTCI状態は第2のTRP/サブセットに関連付けられる。端末装置130は、CORESETに関連付けられた探索空間セット内でPDCCH内のDCIを検出してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置130には、CORESETの第1のサブセットとCORESETの第2のサブセットとを有するように設定されてもよく、CORESETの第1のサブセットは第5のTCI状態を有するように設定され/第5のTCI状態が示され/第5のTCI状態でアクティブ化され、CORESETの第2のサブセットは第6のTCI状態を有するように設定され/第6のTCI状態が示され/第6のTCI状態でアクティブ化される。例えば、第1のTCI状態は、第5のTCI状態と同じであってもよく、異なってもよい。別の例について、第2のTCI状態は、第6のTCI状態と同じであっても、異なってもよい。いくつかの実施形態において、CORESET内のPDCCHは、第3のTCI状態を示してもよい。例えば、第3のTCI状態は第2のTRP/サブセットに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態は、あるタイミング後、CORESETの第2のサブセットに関連付けられ/適用される。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態は、あるタイミング後、CORESETに関連付けられ/適用される。例えば、第3のTCI状態は、CORESETについて第2のTCI状態に代わる。別の例について、該タイミングの後に、第1のTCI状態と第3のTCI状態とがCORESETに関連付けられ/適用される。例えば、該タイミングは、第2の閾値に基づいてもよい。例えば、2つのアクティブなTCI状態を有するCORESET内のPDCCHは、CORESETに適用される、又はCORESETの第1のサブセット及び/又はCORESETの第2のサブセットに適用されるTCI状態を示してもよい。
【0198】
いくつかの実施形態において、端末装置130はCORESETを有するように設定されてもよく、該CORESETは第1のTCI状態と第2のTCI状態とを有するように設定され/示され/アクティブ化されてもよい。例えば、第1のTCI状態は第1のTRP/サブセットに関連付けられ、第2のTCI状態は第2のTRP/サブセットに関連付けられる。端末装置130は、CORESETに関連付けられた探索空間セット内でPDCCH内のDCIを検出してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置130には、CORESETの第1のサブセットとCORESETの第2のサブセットとを有するように設定されてもよく、CORESETの第1のサブセットは第5のTCI状態を有するように設定され/第5のTCI状態が示され/第5のTCI状態でアクティブ化され、CORESETの第2のサブセットは第6のTCI状態を有するように設定され/第6のTCI状態が示され/第6のTCI状態でアクティブ化される。例えば、第1のTCI状態は、第5のTCI状態と同じであってもよく、異なってもよい。別の例について、第2のTCI状態は、第6のTCI状態と同じであっても、異なってもよい。いくつかの実施形態において、CORESET内のPDCCHは、第3のTCI状態を示してもよい。例えば、第3のTCI状態は第2のTRP/サブセットに関連付けられてもよい。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態は、CORESETの第2のサブセットに関連付けられ/適用されない。いくつかの実施形態において、第3のTCI状態は、CORESETに関連付けられ/適用されない。例えば、2つのアクティブなTCI状態を有するCORESET内のPDCCH内で示されるTCI状態は、該CORESETには適用されない、又は、CORESETの第1のサブセット及び/又はCORESETの第2のサブセットには適用されない。
【0199】
いくつかの実施形態において、端末装置130はCORESETを有するように設定されてもよく、該CORESETは第1のTCI状態と第2のTCI状態とを有するように設定され/示され/アクティブ化されてもよい。いくつかの実施形態において、CORESETに関連付けられたPDCCH内で検出されたDCIは、1つ又は2つのTCI状態を示してもよい。また、該1つ又は2つのTCI状態は、CORESET及び/又はCORESETの第1のサブセット及び/又はCORESETの第2のサブセット及び/又は第1のTRP及び/又は第2のTRPには適用されない。例えば、第2の閾値に基づくタイミングの後である。
【0200】
いくつかの実施形態において、端末装置130は、CORESETの第1のサブセットとCORESETの第2のサブセットとを有するように設定されてもよく、CORESETの第1のサブセットは第1のTCI状態を有するように設定され/第1のTCI状態が示され/第1のTCI状態でアクティブ化され、CORESETの第2のサブセットは第2のTCI状態を有するように設定され/第2のTCI状態が示され/第2のTCI状態でアクティブ化される。いくつかの実施形態において、端末装置は、第2のサブセット内の第2のCORESET内の第2の探索空間内の第2のPDCCHに関連付けられ/リンクされた第1のサブセット内の第1のCORESET内の第1の探索空間内の第1のPDCCHを有するように設定されてもよい。例えば、第1のPDCCH及び第2のPDCCHは、2つのPDCCH反復である。別の例について、第1のPDCCH内のペイロードは、第2のPDCCH内のペイロードと同じである。別の例について、第1のPDCCH内のスケジューリング/指示は、第2のPDCCH内のスケジューリング/指示と同じである。別の例について、第1のPDCCH及び第2のPDCCHは、本開示のいくつかの実施形態において開示される。例えば、端末装置130は、第1のPDCCH及び第2のPDCCHを受信してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置130には、第1のPDCCH及び第2のPDCCHのDCI内で1つ又は2つのTCI状態が示されてもよい。また、該1つ又は2つのTCI状態は、2つのアクティブ化されたTCI状態を有するCORESET及び/又はCORESETの第1のサブセット及び/又はCORESETの第2のサブセット及び/又は第1のTRP及び/又は第2のTRPには適用されない。例えば、第2の閾値に基づくタイミングの後である。
【0201】
いくつかの実施形態において、端末装置130には、PDCCH内又は2つのリンクされたPDCCH候補内で2つのTCI状態が示されてもよい。また、DCIは、PDSCH送信をスケジューリングする。例えば、2つのTCI状態がPDSCHに適用される。いくつかの実施形態において、該2つのTCI状態は、2つのアクティブ化されたTCI状態を有するCORESET及び/又はCORESETの第1のサブセット及び/又はCORESETの第2のサブセット及び/又は第1のTRP及び/又は第2のTRPには適用されない。例えば、第2の閾値に基づくタイミングの後である。いくつかの実施形態において、PDSCH送信のために示される2つのTCI状態は、1つのTRP/サブセットについての共通ビーム/TCI状態指示/更新には適合していない。
【0202】
図10は本開示の実施形態を実現するのに適した装置1000の概略ブロック図である。装置1000は、
図1及び/又は
図2に示すネットワーク装置110又は端末装置130の別の例示的な実施態様として考えられる。したがって、装置1000は、
図1及び/又は
図2に示すネットワーク装置110又は端末装置130において、或いはそれらの少なくとも一部として実現することができる。
【0203】
図示されるように、装置1000は、プロセッサ1010と、プロセッサ1010に結合されたメモリ1020と、プロセッサ1010に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)1040と、TX/RX 1040に結合された通信インターフェースとを備える。メモリ1010は、プログラム1030の少なくとも一部を記憶する。TX/RX 1040は双方向通信に用いられる。TX/RX 1040は、通信を容易にするために少なくとも一つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有してもよい。通信インターフェースは、eNB間の双方向通信のためのX2インターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、又はeNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表してもよい。
【0204】
プログラム1030は、
図1から
図0を参照して本明細書で説明したように、関連するプロセッサ1010により実行された場合、装置1000が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと想定される。本文の実施形態は、装置1000のプロセッサ1010により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアとの組合せにより実現できる。プロセッサ1010は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定されてもよい。さらに、プロセッサ1010とメモリ1020との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段1050を形成してもよい。
【0205】
メモリ1020は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体に基づくメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現することができる。装置1000内には1つのメモリ1020のみが示されているが、装置1000内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ1010は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの一つ又は複数を含んでもよい。装置1000は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有してもよい。
【0206】
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現されてもよい。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行できるファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、機器、システム、技術、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装できることを理解すべきである。
【0207】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に有形的に記憶された少なくとも一つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、
図6及び/又は
図7を参照して上述したプロセス又は方法を実行するために、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般に、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行したり、特定の抽象データ型を実装したりするルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で結合又は分割されてもよい。プログラムモジュールのマシンが実行可能な命令は、ローカル又は分散型装置内で実行されてもよい。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体内の両方に配置されていてもよい。
【0208】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、一つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング機器のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上でかつ部分的にリモートマシン上で、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行してもよい。
【0209】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実装されてもおく、マシン可読媒体は、命令実行システム、機器、又は装置により利用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体であってもよい。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、機器若しくは装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含むことができるが、これらに限定されない。マシンが読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、一つ又は複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブル光ディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の任意の適切な組合せを含んでもよい。
【0210】
なお、動作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした動作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続した順序で実行し、又は、説明された全ての動作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスクや並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実装の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実現されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブ組合せで実装されてもよい。
【0211】
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解すべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置により実行される通信の方法であって、
ネットワーク装置から、第1のアイデンティティに関連付けられた送信設定インジケータ(TCI)状態の第1のサブセットと第2のアイデンティティに関連付けられたTCI状態の第2のサブセットとの少なくとも1つの設定を受信することと、
前記TCI状態の第1のサブセットからの第1のTCI状態と前記TCI状態の第2のサブセットからの第2のTCI状態とのうちの少なくとも1つに対応するコードポイントの指示を有するダウンリンク制御情報(DCI)を受信することと、
第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)が制御リソースセット(CORESET)の第1のサブセットからのCORESET内にある場合、あるタイミングの後に、前記第1のTCI状態を有する前記第1のPDCCHを受信することと、
前記第1のPDCCHがCORESETの第2のサブセットからのCORESET内にある場合、前記タイミングの後に、前記第2のTCI状態を有する前記第1のPDCCHを受信することと、を含み、
前記タイミングは、閾値と、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)を有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)又は物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の最後のシンボルとに基づく
通信の方法。
【請求項2】
前記第1のアイデンティティは第1の制御リソースセット(CORESET)プールインデックスであり、前記第2のアイデンティティは第2のCORESETプールインデックスであることと、
前記DCIが前記CORESETの第1のサブセットにおけるPDCCH内にある場合、前記コードポイントは前記TCI状態の第1のサブセットからの1つのみのTCI状態に対応することと、
前記DCIが前記CORESETの第2のサブセットにおけるPDCCH内にある場合、前記コードポイントは前記TCI状態の第2のサブセットからの1つのみのTCI状態に対応することと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コードポイントは、前記TCI状態の第1のサブセットからのTCI状態と前記TCI状態の第2のサブセットからのTCI状態とのうちの少なくとも1つに対応すること
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ネットワーク装置により実行される通信の方法であって、
端末装置に、第1のアイデンティティに関連付けられた送信設定インジケータ(TCI)状態の第1のサブセットと第2のアイデンティティに関連付けられたTCI状態の第2のサブセットとの少なくとも1つの設定を送信することと、
前記TCI状態の第1のサブセットからの第1のTCI状態と前記TCI状態の第2のサブセットからの第2のTCI状態とのうちの少なくとも1つに対応するコードポイントの指示を有するダウンリンク制御情報(DCI)を送信することと、
第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)が制御リソースセット(CORESET)の第1のサブセットからのCORESET内にある場合、あるタイミングの後に、前記第1のTCI状態を有する前記第1のPDCCHを送信することと、
前記第1のPDCCHがCORESETの第2のサブセットからのCORESET内にある場合、前記タイミングの後に、前記第2のTCI状態を有する前記第1のPDCCHを送信することと、を含み、
前記タイミングは、閾値と、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)を有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)又は物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の最後のシンボルとに基づく
通信の方法。
【請求項5】
前記第1のアイデンティティは第1の制御リソースセット(CORESET)プールインデックスであり、前記第2のアイデンティティは第2のCORESETプールインデックスであることと、
前記DCIが前記CORESETの第1のサブセットにおけるPDCCH内にある場合、前記コードポイントは前記TCI状態の第1のサブセットからの1つのみのTCI状態に対応することと、
前記DCIが前記CORESETの第2のサブセットにおけるPDCCH内にある場合、前記コードポイントは前記TCI状態の第2のサブセットからの1つのみのTCI状態に対応することと、
をさらに含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記コードポイントは、前記TCI状態の第1のサブセットからのTCI状態と前記TCI状態の第2のサブセットからのTCI状態とのうちの少なくとも1つに対応すること
をさらに含む請求項4に記載の方法。
【請求項7】
ネットワーク装置から、第1のアイデンティティに関連付けられた送信設定インジケータ(TCI)状態の第1のサブセットと第2のアイデンティティに関連付けられたTCI状態の第2のサブセットとの少なくとも1つの設定を受信する手段と、
前記TCI状態の第1のサブセットからの第1のTCI状態と前記TCI状態の第2のサブセットからの第2のTCI状態とのうちの少なくとも1つに対応するコードポイントの指示を有するダウンリンク制御情報(DCI)を受信する手段と、
第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)が制御リソースセット(CORESET)の第1のサブセットからのCORESET内にある場合、あるタイミングの後に、前記第1のTCI状態を有する前記第1のPDCCHを受信する手段と、
前記第1のPDCCHがCORESETの第2のサブセットからのCORESET内にある場合、前記タイミングの後に、前記第2のTCI状態を有する前記第1のPDCCHを受信する手段と、を備え、
前記タイミングは、閾値と、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)を有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)又は物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の最後のシンボルとに基づく
端末装置。
【請求項8】
前記第1のアイデンティティは第1の制御リソースセット(CORESET)プールインデックスであり、前記第2のアイデンティティは第2のCORESETプールインデックスである手段と、
前記DCIが前記CORESETの第1のサブセットにおけるPDCCH内にある場合、前記コードポイントは前記TCI状態の第1のサブセットからの1つのみのTCI状態に対応する手段と、
前記DCIが前記CORESETの第2のサブセットにおけるPDCCH内にある場合、前記コードポイントは前記TCI状態の第2のサブセットからの1つのみのTCI状態に対応する手段と、
をさらに備える請求項7に記載の端末装置。
【請求項9】
前記コードポイントは、前記TCI状態の第1のサブセットからのTCI状態と前記TCI状態の第2のサブセットからのTCI状態とのうちの少なくとも1つに対応する手段
をさらに備える請求項7に記載の端末装置。
【請求項10】
端末装置に、第1のアイデンティティに関連付けられた送信設定インジケータ(TCI)状態の第1のサブセットと第2のアイデンティティに関連付けられたTCI状態の第2のサブセットとの少なくとも1つの設定を送信する手段と、
前記TCI状態の第1のサブセットからの第1のTCI状態と前記TCI状態の第2のサブセットからの第2のTCI状態とのうちの少なくとも1つに対応するコードポイントの指示を有するダウンリンク制御情報(DCI)を送信する手段と、
第1の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)が制御リソースセット(CORESET)の第1のサブセットからのCORESET内にある場合、あるタイミングの後に、前記第1のTCI状態を有する前記第1のPDCCHを送信する手段と、
前記第1のPDCCHがCORESETの第2のサブセットからのCORESET内にある場合、前記タイミングの後に、前記第2のTCI状態を有する前記第1のPDCCHを送信する手段と、を含み、
前記タイミングは、閾値と、ハイブリッド自動反復要求(HARQ)を有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)又は物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)の最後のシンボルとに基づく
ネットワーク装置。
【請求項11】
前記第1のアイデンティティは第1の制御リソースセット(CORESET)プールインデックスであり、前記第2のアイデンティティは第2のCORESETプールインデックスである手段と、
前記DCIが前記CORESETの第1のサブセットにおけるPDCCH内にある場合、前記コードポイントは前記TCI状態の第1のサブセットからの1つのみのTCI状態に対応する手段と、
前記DCIが前記CORESETの第2のサブセットにおけるPDCCH内にある場合、前記コードポイントは前記TCI状態の第2のサブセットからの1つのみのTCI状態に対応する手段と、
をさらに備える請求項10に記載のネットワーク装置。
【請求項12】
前記コードポイントは、前記TCI状態の第1のサブセットからのTCI状態と前記TCI状態の第2のサブセットからのTCI状態とのうちの少なくとも1つに対応する手段
をさらに備える請求項10に記載のネットワーク装置。
【国際調査報告】