(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-21
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置用ヒータ組立体、及びそれを含むエアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/46 20200101AFI20240313BHJP
A24F 40/51 20200101ALI20240313BHJP
A24F 40/53 20200101ALI20240313BHJP
A24F 40/40 20200101ALI20240313BHJP
A24F 40/50 20200101ALI20240313BHJP
A24F 40/10 20200101ALI20240313BHJP
【FI】
A24F40/46
A24F40/51
A24F40/53
A24F40/40
A24F40/50
A24F40/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560942
(86)(22)【出願日】2022-05-31
(85)【翻訳文提出日】2023-10-02
(86)【国際出願番号】 KR2022007714
(87)【国際公開番号】W WO2022255766
(87)【国際公開日】2022-12-08
(31)【優先権主張番号】10-2021-0069941
(32)【優先日】2021-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、トン スン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヨン ファン
(72)【発明者】
【氏名】リ、スン ウォン
(72)【発明者】
【氏名】チャン、ソク ス
(72)【発明者】
【氏名】ハン、テ ナム
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA06
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AB23
4B162AB28
4B162AC10
4B162AC22
4B162AC34
4B162AC50
4B162AD06
4B162AD15
4B162AD20
4B162AD23
(57)【要約】
エアロゾル生成装置用ヒータ組立体は、エアロゾル生成物品を加熱するヒータと、エアロゾル生成物品を取り囲むように配されたボディと、ボディの一側に結合され、エアロゾル生成物品を収容する第1ホールを含む第1カバーと、ボディの他側に結合され、ヒータに電力を供給するための電力線を収容する第2ホールを含む第2カバーと、を含む。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成装置用ヒータ組立体において、
エアロゾル生成物品を加熱するヒータと、
前記エアロゾル生成物品を取り囲むように配されたボディと、
前記ボディの一側に結合され、前記エアロゾル生成物品を収容する第1ホールを含む第1カバーと、
前記ボディの他側に結合され、前記ヒータに電力を供給するための電力線を収容する第2ホールを含む第2カバーと、を含み、
前記エアロゾル生成物品を収容するための収容空間は、前記第1カバー、前記ボディ及び前記第2カバーによって形成され、
前記ボディ、前記第1カバー及び前記第2カバーのうち少なくとも1つの内面のうち少なくとも一部には、前記ヒータで生じる熱を前記収容空間に反射させる物質が蒸着される、ヒータ組立体。
【請求項2】
前記第1カバーは、前記ヒータの長手方向に沿って延長され、前記ヒータと前記ボディとの間に配されたカバー断熱部材を含む、請求項1に記載のヒータ組立体。
【請求項3】
前記カバー断熱部材は、部分的に、前記ヒータを取り囲む、請求項2に記載のヒータ組立体。
【請求項4】
前記第1カバーは、
前記エアロゾル生成物品が挿入される挿入孔を含む第1カバー本体と、
前記第1カバー本体から突出され、前記第1カバーをエアロゾル生成装置に結合させる結合部材を収容する結合孔を含む第1突出部材と、を含む、請求項1に記載のヒータ組立体。
【請求項5】
前記ヒータの少なくとも一部を取り囲むように、前記ボディの内側に配され、前記エアロゾル生成物品が前記収容空間に収容されているか否かということを認識するアンテナをさらに含む、請求項1に記載のヒータ組立体。
【請求項6】
前記アンテナは、前記ヒータの長手方向に沿って延長され、前記ヒータの少なくとも一部を取り囲むアンテナ本体を含み、
前記第1カバーは、前記長手方向に沿って延長され、前記アンテナ本体と対応する位置に配されたカバー断熱部材を含む、請求項5に記載のヒータ組立体。
【請求項7】
前記ボディの内側に配され、前記ヒータの温度を感知する感知部をさらに含み、
前記アンテナは、前記感知部の一部が通過する通過部を含む、請求項5に記載のヒータ組立体。
【請求項8】
前記アンテナの少なくとも一部を取り囲むように、前記アンテナと前記ボディとの間に配された遮蔽部をさらに含む、請求項5に記載のヒータ組立体。
【請求項9】
前記ボディの内側に配され、前記ヒータの温度を感知する感知部をさらに含み、
前記遮蔽部は、前記感知部の一部が通過する感知部通過溝を含む、請求項8に記載のヒータ組立体。
【請求項10】
前記第2カバーに結合された下部シーリングをさらに含み、
前記第2カバーは、前記第2ホールに向かう内面を含み、
前記下部シーリングは、前記第2カバーの前記内面に接し、前記第2ホールを充填する第1シーリングを含む、請求項1に記載のヒータ組立体。
【請求項11】
前記第1シーリングは、締まり嵌め(interference fit)方式をもって、前記第2ホールに挿入される、請求項10に記載のヒータ組立体。
【請求項12】
前記第1シーリングは、
前記第2ホールに挿入される第1シーリング本体と、
前記第1シーリング本体に形成され、前記ヒータの一部が通過する第1通過溝と、
前記第1通過溝から離隔され、第1シーリング本体に形成される第2通過溝と、を含む、請求項10に記載のヒータ組立体。
【請求項13】
前記第2カバーは、前記内面の反対面である外面をさらに含み、
前記下部シーリングは、前記第2カバーの外面に配された第2シーリングをさらに含む、請求項10に記載のヒータ組立体。
【請求項14】
前記ヒータの内側に配され、前記ヒータを支持する支持部をさらに含む、請求項1に記載のヒータ組立体。
【請求項15】
請求項1ないし14のうちいずれか1項に記載のヒータ組立体と、
前記ヒータ組立体に電力を提供するバッテリと、
前記ヒータ組立体の動作を制御する制御部と、を含む、エアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒータ組立体、及びそれを含むエアロゾル生成装置に係り、さらに詳細には、断熱性能が向上されたヒータ組立体、及びそれを含むエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
シガレットを燃焼させずにエアロゾルを生成するエアロゾル生成装置を求める需要が増大している。該エアロゾル生成装置は、燃焼なしにエアロゾル生成物質からエアロゾルを生成することができ、エアロゾルは、該エアロゾル生成装置から排出される前、香媒体を通過することになる。
【0003】
該エアロゾル生成装置の一例示には、エアロゾル生成物品を加熱し、エアロゾルを生成するヒータを含む加熱式エアロゾル生成装置が含まれるものでもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ヒータがエアロゾル生成物品を加熱することによって生じた熱は、エアロゾル生成装置の外部に伝達される。断熱性能が低いエアロゾル生成装置の場合、ヒータで生じた熱が外部に容易に放出される。その場合、該エアロゾル生成物品を既設定の温度で続けて加熱するためには、ヒータに供給される電力量を増大させるしかないので、ヒータに対する運用コストが増大されてしまう。また、ユーザが、エアロゾル生成装置を手にするときに感じうる温度が上昇されるので、該エアロゾル生成装置に対する安全な使用環境を具現し難いという問題がある。
【0005】
従って、ヒータの運用コストを低減させ、安全なエアロゾル生成装置の使用を具現するために、向上された断熱性能を有するエアロゾル生成装置が要求されるのである。
【0006】
本実施形態を介して解決しようとする課題は、前述の課題に制限されるものではなく、言及されていない課題は、本明細書及び添付図面から、本実施形態が属する技術分野において通常の知識を有する者に明確に理解されうるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本実施形態は、向上された断熱性能を有するエアロゾル生成装置用ヒータ組立体、及び該ヒータ組立体を含むエアロゾル生成装置を具現することができる。
【0008】
一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体は、エアロゾル生成物品を加熱するヒータと、前記エアロゾル生成物品を取り囲むように配されたボディと、前記ボディの一側に結合され、前記エアロゾル生成物品を収容する第1ホールを含む第1カバーと、前記ボディの他側に結合され、前記ヒータに電力を供給するための電力線を収容する第2ホールを含む第2カバーと、を含み、前記エアロゾル生成物品を収容するための収容空間は、前記第1カバー、前記ボディ及び前記第2カバーによって形成され、前記ボディ、前記第1カバー及び前記第2カバーのうち少なくとも一つの内面のうち少なくとも一部には、前記ヒータで生じる熱を前記収容空間に反射させる物質が蒸着されうる。
【0009】
一実施形態に係わるエアロゾル生成装置は、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体、エアロゾル生成装置用ヒータ組立体に電力を提供するバッテリ、及び該エアロゾル生成装置用ヒータ組立体の動作を制御する制御部を含む。
【発明の効果】
【0010】
前述のような実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体及びエアロゾル生成装置は、断熱性能を向上させ、ヒータを運用するのに消費される電力量を低減させることにより、ヒータの運用コストを低減させることができる。
【0011】
また、前述のような実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体及びエアロゾル生成装置は、ユーザが、エアロゾル生成装置を手にするときに感じ取りうる温度を低くすることができるので、該エアロゾル生成装置の安全性が向上されうる。
【0012】
本実施形態による効果は、前述の効果に制限されるものではなく、言及されていない効果は、本明細書及び添付図面から、本実施形態が属する技術分野において通常の知識を有する者に明確に理解されうるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】エアロゾル生成装置にエアロゾル生成物品が挿入された例を図示した図である。
【
図2】一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体の前方斜視図である。
【
図3】一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体の後方斜視図である。
【
図4】一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体の分解斜視図である。
【
図5】
図2のV-V線を基準に示した一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体の断面図である。
【
図6】
図2のVI-VI線を基準に示した一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体の断面図である。
【
図7】一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体における、第1カバー、ヒータ及びホルダの結合斜視図である。
【
図8】一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体における、ヒータ、アンテナ及び感知部の結合斜視図である。
【
図9】一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体における、第1カバー及びアンテナの結合斜視図である。
【
図10】一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体における、アンテナ、感知部及び遮蔽部の結合斜視図である。
【
図11】下部シーリングが第2カバーに結合された様子について説明するための一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体の後方斜視図である。
【
図12】一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体における、第2カバー及び下部シーリングの分解斜視図である。
【
図13】一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体において、第2カバーを図示した図である。
【
図14】一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体において、第1シーリングを図示した図である。
【
図15】一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体において、第2シーリングを図示した図である。
【
図16】
図11のXVI-XVI線を基準に示した一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体の断面図である。
【
図17】一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体における、支持部、ヒータ及び感知部の結合斜視図である。
【
図18】エアロゾル生成物品の例を図示した図である。
【
図19】エアロゾル生成物品の例を図示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体は、エアロゾル生成物品を加熱するヒータと、前記エアロゾル生成物品を取り囲むように配されたボディと、前記ボディの一側に結合され、前記エアロゾル生成物品を収容する第1ホールを含む第1カバーと、前記ボディの他側に結合され、前記ヒータに電力を供給するための電力線を収容する第2ホールを含む第2カバーと、を含む。前記エアロゾル生成物品を収容するための収容空間は、前記第1カバー、前記ボディ及び前記第2カバーによって形成され、前記ボディ、前記第1カバー及び前記第2カバーのうち少なくとも一つの内面のうち少なくとも一部には、前記ヒータで生じる熱を前記収容空間に反射させる物質が蒸着される。
【0015】
前記第1カバーは、前記ヒータの長手方向に沿って延長され、前記ヒータと前記ボディとの間に配されたカバー断熱部材を含むものでもある。
【0016】
前記カバー断熱部材は、部分的に前記ヒータを取り囲むことができる。
【0017】
前記第1カバーは、前記エアロゾル生成物品が挿入される挿入孔を含む第1カバー本体と、前記第1カバー本体から突出され、前記第1カバーをエアロゾル生成装置に結合させる結合部材を収容する結合孔を含む第1突出部材と、を含むものでもある。
【0018】
エアロゾル生成装置用ヒータ組立体は、前記ヒータの少なくとも一部を取り囲むように前記ボディの内側に配され、前記エアロゾル生成物品が前記収容空間に収容されているか否かということを認識するアンテナをさらに含むものでもある。
【0019】
前記アンテナは、前記ヒータの長手方向に沿って延長され、前記ヒータの少なくとも一部を取り囲むアンテナ本体を含み、
【0020】
前記第1カバーは、前記長手方向に沿って延長され、前記アンテナ本体と対応する位置に配されたカバー断熱部材を含むものでもある。
【0021】
エアロゾル生成装置用ヒータ組立体は、前記ボディの内側に配され、前記ヒータの温度を感知する感知部をさらに含み、前記アンテナは、前記感知部の一部が通過する通過部を含むものでもある。
【0022】
エアロゾル生成装置用ヒータ組立体は、前記アンテナの少なくとも一部を取り囲むように、前記アンテナと前記ボディとの間に配された遮蔽部をさらに含むものでもある。
【0023】
エアロゾル生成装置用ヒータ組立体は、前記ボディの内側に配され、前記ヒータの温度を感知する感知部をさらに含み、
【0024】
前記遮蔽部は、前記感知部の一部が通過する感知部通過溝を含むものでもある。
【0025】
エアロゾル生成装置用ヒータ組立体は、前記第2カバーに結合された下部シーリングをさらに含み、前記第2カバーは、前記第2ホールに向かう内面を含み、前記下部シーリングは、前記第2カバーの前記内面に接し、前記第2ホールを充填する第1シーリングを含むものでもある。
【0026】
前記第1シーリングは、締まり嵌め(interference fit)方式で、前記第2ホールに挿入されうる。
【0027】
前記第1シーリングは、前記第2ホールに挿入される第1シーリング本体と、前記第1シーリング本体に形成され、前記ヒータの一部が通過する第1通過溝と、前記第1通過溝から離隔され、第1シーリング本体に形成される第2通過溝と、を含むものでもある。
【0028】
前記第2カバーは、前記内面の反対面である外面をさらに含み、前記下部シーリングは、前記第2カバーの外面に配された第2シーリングをさらに含むものでもある。
【0029】
エアロゾル生成装置用ヒータ組立体は、前記ヒータの内側に配され、前記ヒータを支持する支持部をさらに含むものでもある。
【0030】
一実施形態に係わるエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成装置用ヒータ組立体と、エアロゾル生成装置用ヒータ組立体に電力を提供するバッテリと、該エアロゾル生成装置用ヒータ組立体の動作を制御する制御部と、を含む。
【0031】
本実施形態で使用される用語は、本発明における機能を考慮しながら、可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、それらは、当分野に携わる技術者の意図、判例、または新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。従って、本発明で使用される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とを基に定義されなければならない。
【0032】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含むものでもあるということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「モジュール」というような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それらは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によって具現されうる。
【0033】
本明細書で使用されているように、「少なくともいずれか1つ」というような表現が、配列された構成要素前にあるとき、配列されたそれぞれの構成ではない全体構成要素を修飾する。例えば、「a、b、及びcのうち少なくともいずれか一つ」という表現は、a、b、c、a及びb、a及びc、b及びc、またはaとbとcとを含むと解釈されなければならない。
【0034】
以下においては、添付図面を参照し、本発明の実施形態について、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に実施することができるように詳細に説明する。しかしながら、本発明は、さまざまに異なる形態に具現され、ここで説明する実施形態に限定されるものではない。
【0035】
また、本明細書で使用される「第1」または「第2」というような序数を含む用語は、多様な構成要素についての説明に使用されるが、該構成要素は、該用語によって限定されるものではない。該用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみに使用される。
【0036】
また、図面上の一部構成要素は、その大きさや比率が若干誇張されて図示されたものでもある。また、ある図面上に図示された構成要素が他の図面上には、図示されないものでもある。
【0037】
また、明細書全体において、構成要素の「長手方向」は、該構成要素が該構成要素の最も長い長軸に沿って延長される方向を意味しうる。特に、ヒータの長手方向は、エアロゾル生成物品(例:シガレット)がヒータ組立体に挿入される方向を意味しうる。
【0038】
また、明細書全体において、「パフ(puff)」というのは、ユーザの吸入を意味し、吸入とは、ユーザの口や鼻を介し、ユーザの口腔内、鼻腔内または肺に吸い込まれる状況を意味しうる。
【0039】
明細書全体において「実施形態」は、本開示において、発明について容易に説明するための任意の区分であり、該実施形態それぞれが、互いに排他的である必要はない。例えば、一実施形態に開示された構成は、他の実施形態に適用され、かつ/あるいは具現され、本開示の範囲を外れない限度で変更され、適用され、かつ/あるいは具現される。
【0040】
また、本開示で使用された用語は、本実施形態について説明するためのものであり、本実施形態を制限するものではない。本開示において、単数形は、特別に言及されない限り、複数形も含む。
【0041】
本実施形態は、ヒータの断熱構造に係わるものである。ただし、本実施形態は、後述する具体的な例に限定されるものではなく、ヒータを断熱することができる構造であるならば、他の変形例を含むものでもある。
【0042】
以下においては、添付図面を参照し、本発明の実施形態につき、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に実施することができるように詳細に説明する。しかしながら、本発明は、さまざまに異なる形態に具現され、ここで説明する実施形態に制限されるものではない。
【0043】
図1は、エアロゾル生成装置にエアロゾル生成物品が挿入された例を図示した図面である。
【0044】
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、バッテリ110、制御部120及びヒータ組立体1を含む。
【0045】
エアロゾル生成装置100は、蒸気化器130をさらに含む。また、エアロゾル生成装置100の内部空間には、エアロゾル生成物品200が挿入されうる。
【0046】
図1に図示されたエアロゾル生成装置100には、本実施形態と係わる構成要素が図示されている。従って、
図1に図示された構成要素以外に、他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置100にさらに含まれるものでもあるということは、本実施形態と係わる技術分野において通常の知識を有する者であるならば、理解することができるであろう。
【0047】
図1には、バッテリ110、制御部120、蒸気化器130及びヒータ組立体1が一列に配されているように図示されている。しかしながら、エアロゾル生成装置100の内部構造は、
図1に図示されたところに限定されるものではない。言い換えれば、エアロゾル生成装置100の設計により、バッテリ110、制御部120、ヒータ組立体1及び蒸気化器130の配置は、変更されうる。
【0048】
エアロゾル生成物品200がエアロゾル生成装置100に挿入されれば、エアロゾル生成装置100は、ヒータ組立体1及び/または蒸気化器130を作動させ、エアロゾル生成物品200及び/または蒸気化器130から、エアロゾルを発生させることができる。ヒータ組立体1及び/または蒸気化器130によって生じたエアロゾルは、エアロゾル生成物品200を通過してユーザに伝達される。
【0049】
必要により、エアロゾル生成物品200がエアロゾル生成装置100に挿入されていない場合にも、エアロゾル生成装置100は、ヒータ組立体1を加熱することができる。
【0050】
バッテリ110は、エアロゾル生成装置100が動作するのに利用される電力を供給する。例えば、バッテリ110は、ヒータ組立体1または蒸気化器130が加熱されうるように、電力を供給することができ、制御部120が動作するのに必要な電力を供給することができる。また、バッテリ110は、エアロゾル生成装置100に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどが動作するのに必要な電力を供給することができる。
【0051】
制御部120は、エアロゾル生成装置100の動作を全般的に制御する。具体的には、制御部120は、バッテリ110、ヒータ組立体1及び蒸気化器130だけではなく、エアロゾル生成装置100に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部120は、エアロゾル生成装置100の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置100が動作可能な状態であるか否かということを判断することもできる。
【0052】
制御部120は、少なくとも1つのプロセッサを含む。該プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されうるプログラムが保存されたメモリの組み合わせによっても具現される。また、他形態のハードウェアによっても具現されるということは、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者であるならば、理解することができるであろう。
【0053】
ヒータ組立体1は、バッテリ110から供給された電力によって加熱されうる。例えば、エアロゾル生成物品200がエアロゾル生成装置100に挿入されれば、ヒータ組立体1は、エアロゾル生成物品200の外部に位置しうる。従って、加熱されたヒータ組立体1は、エアロゾル生成物品200内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させることができる。
【0054】
ヒータ組立体1は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ組立体1には、導電性トラック(track)が含まれ、該導電性トラックに電流が流れことにより、ヒータ組立体1が加熱されうる。しかしながら、ヒータ組立体1は、前述の例に限定されるものではなく、希望温度まで加熱されうるものであるならば、制限なしに該当しうる。ここで、該希望温度は、エアロゾル生成装置100に既設定のものでもあり、ユーザにより、所望温度にも設定される。
【0055】
なお、他の例として、ヒータ組立体1は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的には、ヒータ組立体1は、エアロゾル生成物品200を誘導加熱方式で加熱するためのヒータ10(
図4ないし
図6)を含み、ヒータ10によって加熱されうるサセプタ11(
図4ないし
図6)を含むものでもある。ヒータ10は、導電性コイルでもある。
【0056】
以下の実施形態においては、ヒータ組立体1が誘導加熱式ヒータによって具現された実施形態を基準にして説明するが、本実施形態は、ヒータ組立体1の具現方式によって制限されるものではなく、例えば、ヒータ組立体1は、電気抵抗性ヒータによっても具現される。
【0057】
例えば、ヒータ組立体1は、管型加熱要素、板型加熱要素、針型加熱要素または棒型加熱要素を含み、該加熱要素の形態により、エアロゾル生成物品200の内部または外部を加熱することができる。
【0058】
また、エアロゾル生成装置100には、ヒータ組立体1が複数個配されうる。このとき、複数個のヒータ組立体1は、エアロゾル生成物品200の内部に挿入されるようにも配され、エアロゾル生成物品200の外部にも配される。また、複数個のヒータ組立体1のうち一部は、エアロゾル生成物品200の内部に挿入されるように配され、残りは、エアロゾル生成物品200の外部に配されうる。
【0059】
また、ヒータ組立体1の形状は、本明細書で図示された形状に限定されるものではなく、多様な形状にも作製される。
【0060】
蒸気化器130は、液状組成物を加熱し、エアロゾルを生成することができ、生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成物品200を通過し、ユーザに伝達されうる。言い換えれば、蒸気化器130によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置100の気流通路に沿って移動することができ、該気流通路は、蒸気化器130によって生成されたエアロゾルが、エアロゾル生成物品200を通過し、ユーザに伝達されるように構成されうる。
【0061】
例えば、蒸気化器130は、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素を含むものでもあるが、それらに限定されるものではない。例えば、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素は、独立したモジュールとして、エアロゾル生成装置100に含まれるものでもある。
【0062】
該液体保存部は、液状組成物を保存することができる。例えば、該液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。該液体保存部は、蒸気化器130から/に脱着/付着されるようにも作製され、蒸気化器130と一体としても作製される。
【0063】
例えば、該液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤またはビタミン混合物を含むものでもある。該香料は、メントール、ペパーミント、スぺアミントオイル、各種の果物香成分などを含むものでもあるが、それらに制限されるものではない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供することができる成分を含むものでもある。該ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち少なくとも一つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、該液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含むものでもある。
【0064】
該液体伝達手段は、液体保存部の液状組成物を加熱要素に伝達することができる。例えば、該液体伝達手段は、綿繊維、セラミック繊維、ガラスファイバ、多孔性セラミックのような芯(wick)にもなるが、それらに限定されるものではない。
【0065】
該加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である。例えば、該加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒータなどにもなるが、それらに限定されるものではない。また、該加熱要素は、ニクロム線のような伝導性フィラメントによっても構成され、該液体伝達手段に巻き付かれる構造にも配される。該加熱要素は、電流供給によって加熱され、該加熱要素と接触された液体組成物に熱を伝達し、液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルが生成されうる。
【0066】
例えば、蒸気化器130は、カトマイザ(cartomizer)または霧化器(atomizer)とも称されるが、それらに限定されるものではない。
【0067】
なお、エアロゾル生成装置100は、バッテリ110、制御部120、ヒータ組立体1及び蒸気化器130以外に、汎用的な構成をさらに含むものでもある。例えば、エアロゾル生成装置100は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ、及び/または触覚情報の出力のためのモータを含むものでもある。また、エアロゾル生成装置100は、少なくとも1つのセンサ(パフセンサ、温度センサ、エアロゾル生成物品挿入感知センサなど)を含むものでもある。また、エアロゾル生成装置100は、エアロゾル生成物品200が挿入された状態でも、外部空気が流入されるか、あるいは内部気体が流出されうる構造に作製されうる。
【0068】
図1には、図示されていないが、エアロゾル生成装置100は、別途のクレードルと共に、システムを構成することもできる。例えば、該クレードルは、エアロゾル生成装置100のバッテリ110充電に利用されうる。または、該クレードルとエアロゾル生成装置100とが結合された状態で、ヒータ組立体1が加熱されうる。
【0069】
エアロゾル生成物品200は、一般的な燃焼型シガレットと類似してもいる。例えば、エアロゾル生成物品200は、エアロゾル生成物質を含む第1部分と、フィルタなどを含む第2部分とに区分されうる。または、エアロゾル生成物品200の第2部分にも、エアロゾル生成物質が含まれるものでもある。例えば、顆粒状またはカプセル状に作られたエアロゾル生成物質が、第2部分に挿入されうる。
【0070】
エアロゾル生成装置100の内部には、第1部分の全体が挿入され、第2部分は、外部に露出されうる。または、エアロゾル生成装置100の内部に、第1部分の一部だけ挿入され、また第1部分の全体、及び第2部分の一部が挿入されうる。ユーザは、第2部分を口でした状態でエアロゾルを吸いこむことができる。このとき、エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過することによって生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分を通過し、ユーザの口に伝達される。
【0071】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置100に形成された少なくとも1つの空気通路を介して流入されうる。例えば、エアロゾル生成装置100に形成された空気通路の開閉、及び/または空気通路の大きさは、ユーザによって調節されうる。それにより、霧化量、喫煙感などがユーザによって調節されうる。他の例として、外部空気は、エアロゾル生成物品200の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を介し、エアロゾル生成物品200の内部に流入されうる。
【0072】
図2は、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体の前方斜視図であり、
図3は、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体の後方斜視図である。
【0073】
図2及び
図3を参照すれば、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、ボディ2、第1カバー3、第2カバー4を含むものでもある。ただし、ヒータ組立体1の構成要素は、それらに限定されるものではなく、実施形態により、他の構成要素が追加されるか、あるいは少なくとも1つの構成要素が省略されうる。
【0074】
第1カバー3は、ボディ2の一側に結合されうる。第1カバー3には、エアロゾル生成物品200を支持するホルダ20が結合されうる。
【0075】
第2カバー4は、ボディ2の他側に結合されうる。すなわち、第1カバー3及び第2カバー4は、ボディ2の互いに異なる部分に結合されうる。
【0076】
第2カバー4は、第2カバー本体41、第2突出部材42、第2ホール43及びシーリング挿入溝44を含むものでもある。
【0077】
第2カバー本体41は、第2カバー4の本体として機能することができる。第2カバー本体41は、ボディ2の他側に配されるように、ボディ2に結合されうる。第2カバー本体41は、全体として、円板状でもあるが、それは、例示的なものであり、ボディ2の他側に配されうる限り、他の形状にも形成される。
【0078】
第2突出部材42は、第2カバー本体41から突出されうる。第2突出部材42は、第2カバー本体41と一体に形成されうる。第2突出部材42は、全体として、円環状に形成されうる。
【0079】
第2ホール43は、ヒータ10の
図8に図示された、加熱接続部10a、アンテナ5のアンテナ接続部53、及び感知部6の感知接続部63のうち少なくともいずれか一つが通過するために、第2突出部材42に形成されうる。該接続部(加熱接続部10a、アンテナ接続部53、感知接続部63)のうち少なくとも一つは、第2ホール43を通過し、バッテリ110または制御部120に電気的に連結されうる。第2ホール43は、第2カバー本体41及び第2突出部材42を貫通するように形成されうる。第2ホール43は、該接続部(加熱接続部10a、アンテナ接続部53、感知接続部63)のそれぞれに比べ、さらに大サイズに形成されうる。
【0080】
シーリング挿入溝44には、下部シーリング8(
図4)の一部が挿入される。シーリング挿入溝44は、第2突出部材42の外面に形成されうる。シーリング挿入溝44は、第2突出部材42の一側及び他側のそれぞれに一つずつ形成されうる。
【0081】
図4は、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体の分解斜視図である。
【0082】
図4を参照すれば、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、アンテナ5、感知部6、遮蔽部7、下部シーリング8、支持部9、ヒータ10、サセプタ11及びホルダ20をさらに含むものでもある。ただし、ヒータ組立体1の構成要素は、それらに限定されるものではなく、実施形態により、他の構成要素が追加されるか、あるいは少なくとも1つの構成要素が省略されるものでもある。
【0083】
図5は、
図2のV-V線を基準に示した一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体の断面図であり、
図6は、
図2のVI-VI線を基準に示した一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体の断面図である。
【0084】
図5及び
図6を参照すれば、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、エアロゾル生成物品200を加熱するヒータ10(例:導電性コイル)、エアロゾル生成物品200を取り囲むように配されたボディ2、ボディ2の一側に配され、エアロゾル生成物品200が挿入される第1ホール311を含む第1カバー3、及びボディ2の他側に配され、ヒータ10に電力を供給するための線が、ヒータ組立体1の外部に通過する第2ホール43(
図3、
図12及び
図13)を含む第2カバー4を含む。
【0085】
第1カバー3は、ボディ2の一側に結合され、かつ第2カバー4は、ボディ2の他側に結合され、エアロゾル生成物品が収容される収容空間21が形成される。
【0086】
ボディ2、第1カバー3及び第2カバー4のうち少なくとも1つの内側面のうち少なくとも一部には、ヒータ10で生じる熱を収容空間21に反射させる物質が蒸着される。それにより、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、以下のような効果を図ることができる。
【0087】
第一に、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1によれば、第2カバー4、第1カバー3及びボディ2は、ヒータ10の外側をいずれも取り囲むように配されることにより、ヒータ10で生じた熱が外部に放出されることを防止する物理的な障壁として機能することができる。従って、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、物理的な障壁を介し、断熱性能を向上させることができるので、ヒータ10を運用するのに消費される電力量を低減させることができる。
【0088】
第二に、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、エアロゾル生成装置100に伝達される熱の量を低減させることができるので、ユーザがエアロゾル生成装置100を手にするときに感じ取りうる温度を低下させることができる。従って、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、エアロゾル生成装置100の使用にあたり、安全な使用環境を具現することができる。
【0089】
第三に、蒸着物質は、ヒータ10で生じる熱を収容空間21に反射させることができるので、ヒータ10で生じた熱が外部に伝達される量を低減させることができる。従って、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、断熱性能をさらに向上させることができる。
【0090】
前述の3種効果は、以下のような実験によって証明されうる。
【0091】
[実験]
【0092】
まず、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1の温度プロファイルは、サセプタ11が270℃に加熱されるように設定される(過程1)。
【0093】
次に、サセプタ11を270秒間加熱する(過程2)。
【0094】
次に、過程1、過程2を3回連続して繰り返す(過程3)。
【0095】
次に、5分経過後、エアロゾル生成装置100の温度を測定する(過程4)。
【0096】
次に、従来技術によるヒータ組立体(比較例1)、及び真空管の断熱構造を含むヒータ組立体(比較例2)を利用し、前述の過程1ないし過程4を繰り返す(過程5)。
【0097】
下記の表1は、前述の実験結果である。
【0098】
【0099】
前述の表1から分かるように、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、比較例1より、エアロゾル生成装置100の温度が27℃ほど低いということを知ることができる。それにより、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1によるとき、従来技術対比で、エアロゾル生成装置100の全体的な断熱性能が向上されるということを知ることができる。また、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、真空管の断熱構造を含む比較例2と類似した断熱性能を有することを知ることができる。以下においては、ボディ2、第1カバー3及び第2カバー4につき、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0100】
なお、本明細書に記載されている「上部」または「下部」の用語は、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1の下部構成の位置を区分するためのものであり、特定方向を称するものではない。
【0101】
図5及び
図6を参照すれば、ボディ2は、ヒータ10を取り囲むように、ヒータ10の外側に配される。ボディ2は、ヒータ10で生じた熱が外側に放出されることを防止する機能を遂行することができる。
【0102】
ボディ2の内側には、エアロゾル生成物品200を収容する収容空間21が形成される。エアロゾル生成物品200が収容空間21に収容されれば、エアロゾル生成物品200は、サセプタ11の内側に配されうる。ヒータ10の加熱接続部10aがバッテリ110に電気的に連結され、ヒータ10がバッテリ110から供給された電力を利用し、サセプタ11を加熱すれば、エアロゾル生成物品200は、誘導加熱方式で加熱され、エアロゾルを発生させることができる。加熱接続部10aは、前述の、ヒータ10に電力を供給するための電力線でもある。サセプタ11は、中空の円筒形状に形成されうるが、それは、例示的なものであり、エアロゾル生成物品200を収容することができる限り、他の形状にも形成される。サセプタ11は、ヒータ10の内側に配されうる。サセプタ11は、金属素材を含むものでもある。
【0103】
ボディ2の内面には、ヒータ10で生じる熱を収容空間21に反射させることができる物質が蒸着されうる。ボディ2の内面は、ヒータ10に向かうボディ2の一面でもある。該物質は、銀(Ag)のような金属素材を含むものでもある。
【0104】
ボディ2は、全体として、中空の円筒形状に形成されうるが、それは、例示的な物であり、ヒータ10を収容することができる限り、他の形状にも形成される。ボディ2は、金属素材を含むものでもある。例えば、ボディ2は、ステンレス(SUS:steel use stainless)、アルミニウム(aluminum)のような素材を含むものでもある。
【0105】
図5及び
図6を参照すれば、第1カバー3は、ボディ2の一側に配され、ヒータ10の一側を覆うように配される。第1カバー3は、ヒータ10で発生した熱が、ボディ2の一側を介し、ヒータ組立体1の外部に放出されることを防止する機能を遂行することができる。ボディ2の一側は、ボディ2の上部でもある。
【0106】
第1カバー3と、ボディ2の一側は、互いに結合することにより、エアロゾル生成物品200を収容する収容空間21を形成することができる。
【0107】
第1カバー3の内面には、ヒータ10で生じる熱を収容空間21に反射させることができる物質が蒸着されうる。第1カバー3の内面は、ヒータ10に向かう第1カバー3の一面でもある。
【0108】
第1カバー3は、高耐熱性のポリマー(polymer)素材を含むものでもある。例えば、第1カバー3は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK:polyether ether ketone)、ポリフェニルスルホン(PPSU:polyphenyl sulfone)、ポリカーボネート(PC:polycarbonate)などの素材を含むものでもある。
【0109】
図5及び
図6を参照すれば、第1カバー3は、第1カバー本体31を含むものでもある。
【0110】
第1カバー本体31は、第1カバー3の本体として機能することができる。第1カバー本体31は、ボディ2の一側に配されるように、ボディ2に結合されうる。第1カバー本体31がボディ2に結合されれば、第1カバー本体31は、ヒータ10の一側を覆うことができる。第1カバー本体31は、全体として、円環状でもあるが、それは、例示的なものであり、ボディ2の一側に配され、ヒータ10を覆うことができる限り、他の形状にも形成される。
【0111】
第1カバー3は、第1ホール311をさらに含むものでもある。第1ホール311には、エアロゾル生成物品200が挿入されうる。第1ホール311は、第1カバー本体31の上部と下部とを貫通するように、第1カバー本体31に形成されうる。
【0112】
図5を参照すれば、第1カバー3は、ホルダ挿入溝312をさらに含むものでもある。ホルダ挿入溝312には、ホルダ20が挿入されうる。ホルダ20がホルダ挿入溝312に挿入されれば、ホルダ20は、第1カバー3に結合されうる。ホルダ挿入溝312は、第1カバー本体31の上面に形成されうる。
【0113】
図6を参照すれば、第1カバー3は、第1ボディ挿入溝313をさらに含むものでもある。第1ボディ挿入溝313には、ボディ2の一側が挿入されうる。ボディ2の一側が第1ボディ挿入溝313に挿入されれば、ボディ2は、第1カバー3に結合されうる。それにより、第1カバー3は、ボディ2の一側を支持することができる。第1ボディ挿入溝313は、第1カバー本体31の下面に形成されうる。
【0114】
図5及び
図6を参照すれば、第1カバー3は、カバー断熱部材32をさらに含むものでもある。
【0115】
カバー断熱部材32は、ヒータ10の長手方向に沿って延長される。カバー断熱部材32は、ヒータ10とボディ2との間に配されうる。それにより、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、カバー断熱部材32及びボディ2を介し、ヒータ10で生じた熱が外部に放出されることを防止する物理的な二重障壁を具現することができる。ヒータ10の長手方向は、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1の相対的に長さが長い方向を意味しうる。
【0116】
カバー断熱部材32は、長手方向に沿い、ヒータ10よりさらに長く延長されうる。それにより、カバー断熱部材32は、ヒータ10を覆い包む領域を増大させることができる。
【0117】
カバー断熱部材32は、第1カバー本体31に結合され、ヒータ10の長手方向に沿って延長されうる。カバー断熱部材32は、第1カバー本体31と一体に形成されうる。
【0118】
第1カバー3がボディ2の一側に結合されれば、カバー断熱部材32は、ボディ2の内側に挿入され、ヒータ10の外側の一部を取り囲むように配されうる。すなわち、カバー断熱部材32の側面は、ヒータ10がカバー断熱部材32によって部分的に取り囲まれるように開口部を含むものでもある。
【0119】
それにより、カバー断熱部材32がヒータ10の外側の全部を取り囲む比較例と対比させるとき、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、カバー断熱部材32をボディ2に容易に挿入させることができる。一実施形態は、カバー断熱部材32をボディ2の内側に挿入させる過程において、比較例と対比させるとき、カバー断熱部材32とびボディ2との干渉が小さいためである。従って、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、第1カバー3とボディ2との組み立てが容易になされうる。
【0120】
図6を参照すれば、第1カバー3は、第1突出部材33をさらに含むものでもある。
【0121】
第1突出部材33は、第1カバー本体31から外側に突出されうる。第1突出部材33は、第1カバー本体31の両端に一つずつ配されうる。第1突出部材33、カバー断熱部材32及び第1カバー本体31は、一体に形成されうる。
【0122】
第1突出部材33は、結合孔331を含むものでもある。結合孔331には、第1カバー3をエアロゾル生成装置100に結合させるための結合部材3a(
図7)が挿入されうる。結合部材3aが結合孔331に挿入され、エアロゾル生成装置100に結合されることにより、第1カバー3は、エアロゾル生成装置100に固定されうる。結合部材3aは、ボルト(bolt)でもある。その場合、結合孔331に向かう第1突出部材33の内側には、ネジ山が形成されうる。
【0123】
図5及び
図6を参照すれば、第2カバー4は、ボディ2の他側に配され、ヒータ10の他側を覆うように配される。第2カバー4は、ヒータ10で発生した熱が、ボディ2の他側を介し、ヒータ組立体1の外部に放出されることを防止する機能を遂行することができる。ボディ2の他側は、ボディ2の下部でもある。
【0124】
第2カバー4と、ボディ2の他側は、互いに結合することにより、収容空間21を形成することができる。すなわち、ボディ2、第1カバー3及び第2カバー4は、互いに結合することにより、収容空間21を完全に取り囲むように配されうる。
【0125】
第2カバー4の内面には、ヒータ10で生じる熱を収容空間21に反射させることができる物質が蒸着されうる。第2カバー4の内面は、ヒータ10に向かう第2カバー4の一面でもある。
【0126】
第2カバー4は、高耐熱性のポリマー(polymer)素材を含むものでもある。例えば、第2カバー4は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK:polyether ether ketone)、ポリフェニルスルホン(PPSU:polyphenyl sulfone)、ポリカーボネート(PC:polycarbonate)のような素材を含むものでもある。
【0127】
図5及び
図6を参照すれば、第2カバー4は、第2ボディ挿入溝411をさらに含むものでもある。
【0128】
第2ボディ挿入溝411には、ボディ2の他側が挿入されうる。ボディ2の他側が第2ボディ挿入溝411に挿入されれば、ボディ2は、第2カバー4に結合されうる。それにより、第2カバー4は、ボディ2の他側を支持することができる。第2ボディ挿入溝411は、第2カバー本体41の内側に形成されうる。
【0129】
図5及び
図6を参照すれば、第2カバー4は、係止部材(engaging member)412をさらに含むものでもある。
【0130】
係止部材412は、ボディ2に形成されたカバー挿入溝22に挿入されうる。係止部材412がカバー挿入溝22に挿入されれば、ボディ2の他側は、第2カバー4に結合されうる。それにより、第2カバー4とボディ2との結合状態が堅固になりうる。係止部材412は、第2ボディ挿入溝411に向け、第2カバー本体41から突出されうる。係止部材412は、第2カバー本体41と一体に形成されうる。
【0131】
図5及び
図6を参照すれば、アンテナ5は、エアロゾル生成物品200が、収容空間21に収容されているか否かということを認識する。アンテナ5は、バッテリ110及び制御部120に連結されうる。アンテナ5は、金属素材を含むものでもある。
【0132】
一例として、エアロゾル生成物品200が収容空間21に収容されれば、アンテナ5は、エアロゾル生成物品200が、収容空間21に収容されたことを認識し、エアロゾル生成物品200の収容された状態に係わる情報を、制御部120に提供することができる。それにより、制御部120は、ヒータ10に電力が供給されるように、バッテリ110を制御することができる。
【0133】
他の例として、エアロゾル生成物品200が収容空間21から分離されれば、アンテナ5は、エアロゾル生成物品200が分離されたことを認識し、エアロゾル生成物品200が分離された状態に係わる情報を、制御部120に提供することができる。それにより、制御部120は、ヒータ10に供給される電力を遮断するように、バッテリ110を制御することができる。
【0134】
アンテナ5は、ボディ2の内側に配される。アンテナ5は、カバー断熱部材32と遮蔽部7との間に配され、ヒータ10の少なくとも一部を取り囲むように配されうる。それにより、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、カバー断熱部材32、アンテナ5及びボディ2を介し、ヒータ10で生じた熱が外部に放出されることを防止する物理的な三重障壁を具現することができる。
【0135】
図5及び
図6を参照すれば、感知部6は、ヒータ10及び/またはサセプタ11の温度を感知する。感知部6は、
図5に図示されているように、サセプタ11に当接することができる。感知部6は、バッテリ110または制御部120に連結されうる。
【0136】
感知部6は、ボディ2の内側に配され、ヒータ10の長手方向に沿い、少なくとも一部が延長されうる。感知部6は、金属素材を含むものでもある。
【0137】
図5を参照すれば、感知部6は、感知本体61及び曲折部材62を含むものでもある。
【0138】
感知本体61は、ヒータ10の長手方向に沿い、少なくとも一部が延長される。感知本体61は、ボディ2と遮蔽部7との間に配されうる。
【0139】
曲折部材62は、感知部6がサセプタ11に当接するように、サセプタ11に向けて延長される。曲折部材62は、第1カバー3と支持部9との間を通過し、サセプタ11に向けて延長されうる。曲折部材62は、感知本体61の上側に連結されうる。
【0140】
図5及び
図6を参照すれば、遮蔽部7は、ボディ2の内側に配される。遮蔽部7は、ボディ2とアンテナ5との間に配され、ヒータ10の少なくとも一部を取り囲むように配される。それにより、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、以下のような効果を得ることができる。
【0141】
第一に、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、遮蔽部7がアンテナ5の外側に配されるので、アンテナ5が遮蔽部7の外部に存在する電子機器を認識する可能性を低減させることができる。従って、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、アンテナ5がエアロゾル生成物品200の収容いかんのみを認識することができるので、アンテナ5の全体的な性能を向上させることができる。
【0142】
第二に、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、カバー断熱部材32、アンテナ5、遮蔽部7及びボディ2を介し、ヒータ10で生じた熱が外部に放出されることを防止する物理的な四重障壁を具現することができる。従って、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、断熱性能をさらに向上させることができる。
【0143】
遮蔽部7は、金属素材を含むものでもある。例えば、遮蔽部7は、アルミニウム(Al)、銀(Ag)のような素材を含むものでもある。
【0144】
図5及び
図6を参照すれば、下部シーリング8は、接続部(加熱接続部10a,アンテナ接続部53,感知接続部63(
図8))のうち少なくとも一つと、第2カバー4との間を密閉する機能を遂行する。下部シーリング8は、第2カバー4に結合されうる。下部シーリング8は、第2突出部材42の外側、及び第2突出部材42の内側のそれぞれに結合されうる。下部シーリング8は、ゴム素材を含むものでもある。下部シーリング8は、第1シーリング81及び第2シーリング82を含むものでもあるが、それらに係わる具体的な説明は、後述する。
【0145】
図5及び
図6を参照すれば、支持部9は、ヒータ10の内側に配され、ヒータ10を支持する。ヒータ10は、支持部9に結合されうる。支持部9は、全体として、中空の円筒形状に形成されうるが、それは、例示的なものであり、ヒータ10を支持することができる限り、他の形状にも形成される。
【0146】
支持部9の内側には、サセプタ11が配されうる。従って、支持部9は、サセプタ11で生じた熱が外部に放出されることを遮断する機能を遂行することもできる。
【0147】
図4ないし
図6を参照すれば、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、第1密封リング30、第2密封リング40及び第3密封リング50をさらに含むものでもある。
【0148】
第1密封リング30は、ホルダ20と第1カバー3との間に配されうる。第1密封リング30は、ホルダ20と第1カバー3との間を密閉する機能を遂行することができる。
【0149】
第2密封リング40は、第1カバー3に配されうる。第2密封リング40は、第1カバー本体31の内側において、第1ホール311を取り囲むように配されうる。第2密封リング40には、エアロゾル生成物品200の少なくとも一部が挿入されうる。エアロゾル生成物品200が収容空間21に収容されれば、第2密封リング40は、エアロゾル生成物品200と第1カバー本体31との間を密閉することができる。
【0150】
第3密封リング50は、支持部9の内側において、サセプタ11の下端に配されうる。第3密封リング50には、エアロゾル生成物品200の少なくとも一部が挿入されうる。エアロゾル生成物品200が収容空間21に収容されれば、第3密封リング50は、エアロゾル生成物品200と支持部9との間を密閉することができる。
【0151】
第1密封リング30、第2密封リング40、第3密封リング50それぞれは、ゴム素材を含むものでもある。第1密封リング30、第2密封リング40、第3密封リング50それぞれは、円環状に形成されうるが、形状には、制限がない。
【0152】
図7は、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体における、第1カバー、ヒータ及びホルダの結合斜視図である。
【0153】
ホルダ20は、エアロゾル生成物品200を支持する機能を遂行する。ホルダ20は、エアロゾル生成物品200が挿入される挿入孔20a、挿入孔20aに向けて突出され、エアロゾル生成物品200を支持するリッジ20b、及びホルダ挿入溝312に挿入されるように、第1カバー本体31に向けて突出されたホルダ突出部20cを含むものでもある。ホルダ突出部20cがホルダ挿入溝312に挿入されれば、ホルダ20は、第1カバー本体31に結合されうる。
【0154】
ホルダ20が第1カバー本体31に結合されれば、ホルダ20の挿入孔20aは、第1カバー本体31の第1ホール311に連通されうる。
【0155】
ホルダ20は、複数個のリッジ20bを含むものでもある。複数個のリッジ20bは、ホルダ20の周囲方向に沿い、互いに離隔されるように配されうる。
【0156】
図8は、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体における、ヒータ、アンテナ及び感知部の結合斜視図であり、
図9は、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体における、第1カバー及びアンテナの結合斜視図である。
【0157】
図8及び
図9を参照すれば、アンテナ5は、アンテナ本体51、アンテナ延長部52及びアンテナ接続部53を含むものでもある。
【0158】
図8に図示されているように、アンテナ本体51は、ヒータ10の長手方向に沿って延長され、ヒータ10の一部を取り囲むように配される。すなわち、アンテナ本体51の側面は、ヒータ10がアンテナ本体51によって部分的に取り囲まれるように、開口部を含むものでもある。
【0159】
それにより、アンテナ本体51がヒータ10の全部を取り囲む比較例と対比させるとき、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、アンテナ本体51をボディ2の内側に容易に挿入させることができる。一実施形態は、アンテナ本体51がボディ2の内側に挿入される過程において、比較例と対比させるとき、アンテナ本体51とボディ2との干渉が小さいためである。従って、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、アンテナ5とボディ2との組み立てが容易になされうる。
【0160】
アンテナ本体51がヒータ10の長手方向に沿って延長され、ヒータ10の一部を取り囲むように配される場合、カバー断熱部材32は、
図9に図示されているように、アンテナ本体51と対応する位置に配されうる。それにより、アンテナ本体51は、カバー断熱部材32の外側において、カバー断熱部材32を支持することができる。
【0161】
アンテナ延長部52は、アンテナ本体51に連結される。アンテナ延長部52は、アンテナ本体51の一側から、ヒータ10の周囲方向に沿って延長された第1延長部、及びアンテナ本体51の他側から、ヒータ10の周囲方向に沿って延長された第2延長部を含むものでもある。
【0162】
図8を参照すれば、アンテナ5は、感知部6の曲折部材62が通過する通過部5aを含むものでもある。それにより、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1において、感知部6は、ヒータ10の内部に位置したサセプタ11に接触しながら、アンテナ5と電気的に連結されないのである。従って、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、アンテナ5と感知部6との間に電気的な短絡の発生可能性を低減させることができる。通過部5aは、第1延長部と第2延長部との間に位置する空間でもある。
【0163】
図8及び
図9を参照すれば、アンテナ接続部53は、アンテナ延長部52から離隔された位置に配され、アンテナ本体51に連結される。アンテナ接続部53は、バッテリ110及び/または制御部120に連結されうる。アンテナ接続部53は、ヒータ10の長手方向を横切る方向に沿って延長された第1接続部材、及びヒータ10の長手方向に沿って延長された第2接続部材を含むものでもある。アンテナ接続部53、アンテナ延長部52及びアンテナ本体51は、一体に形成されうる。
【0164】
図10は、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体における、アンテナ、感知部及び遮蔽部の結合斜視図である。
【0165】
図10を参照すれば、感知部6は、感知本体61、曲折部材62及び感知接続部63を含むものでもある。以下においては、先に
図5で説明された感知本体61及び曲折部材62に係わる重複説明は、除く。
【0166】
感知本体61は、ヒータ10の長手方向に沿って延長された第1本体、該第1本体に連結され、長手方向を横切る方向に沿って延長された第2本体、該第2本体に連結され、感知接続部63に連結された第3本体を含むものでもある。
【0167】
曲折部材62は、長手方向を横切る方向に沿って延長された第1曲折部材、及び該第1曲折部材に連結され、サセプタ11に向けて下側に曲折された第2曲折部材を含むものでもある。
【0168】
感知接続部63は、感知本体61の下側に連結されうる。感知接続部63は、バッテリ110及び/または制御部120に連結されうる。感知接続部63は、互いに異なる方向に延長された2個の接続部材を含むものでもある。感知接続部63、曲折部材62及び感知本体61は、一体に形成されうる。
【0169】
図10を参照すれば、遮蔽部7は、遮蔽本体71及び感知部通過溝72を含むものでもある。
【0170】
遮蔽本体71は、遮蔽部7の全体的な外形をなすことができる。遮蔽本体71は、アンテナ5を取り囲むように、ボディ2の内側に配されうる。遮蔽本体71は、全体として、中空の円筒形状に形成されうるが、それは、例示的なものであり、アンテナ5の外側に配されうる限り、他の形状にも形成される。
【0171】
感知部通過溝72は、曲折部材62が通過する空間でもある。それにより、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、感知部6がサセプタ11に当接する過程において、遮蔽部7と感知部6とが互いに電気的に連結されていない状態において、感知部6が遮蔽部7の内部に位置したサセプタ11に接触される構造を含むものでもある。従って、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1は、遮蔽部7と感知部6との間に、電気的な短絡の発生可能性を低減させることができる。感知部通過溝72は、遮蔽本体71に形成されうる。
【0172】
図11は、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体の後方斜視図である。
【0173】
図11を参照すれば、接続部(加熱接続部10a、アンテナ接続部53、感知接続部63)は、第2ホール43(
図3、
図12及び
図13)を通過することになるが、下部シーリング8は、該接続部(加熱接続部10a、アンテナ接続部53、感知接続部63)のうち少なくとも一つと、第2カバー4とを密閉する機能を遂行することができる。下部シーリング8は、第2突出部材42に結合されうる。
【0174】
図12は、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体における、第2カバー及び下部シーリングの分解斜視図であり、
図13は、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体において、第2カバーを図示した図面である。
【0175】
図12を参照すれば、下部シーリング8は、第2ホール43に挿入される第1シーリング81、及び第1シーリング81から離隔されるように配される第2シーリング82を含むものでもある。
【0176】
第1シーリング81は、第2ホール43に挿入され、第2突出部材42の内面4a(
図13)に接することができ、第2ホール43を密閉することができる。従って、第1シーリング81は、ヒータ10で生じた熱が、第2ホール43を介して下側に放出されることを防止することができる。内面4aは、第2ホール43に向かう第2突出部材42の一面でもある。
【0177】
第1シーリング81は、締まり嵌め(interference fit)方式でもって、第2ホール43に挿入されうる。それにより、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用第1シーリング81が、第2ホール43を密閉する密閉力を向上させることができる。
【0178】
第2シーリング82は、第1シーリング81から離隔されるように配される。第2シーリング82は、内面4aの反対面である第2突出部材42の外面4b(
図13)に結合されうる。第2突出部材42の外面4bは、第2カバー4の外面と同一面を意味しうる。第2シーリング82は、第2突出部材42を取り囲むように配されうる。
【0179】
図14は、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体において、第1シーリングを図示した図面である。
【0180】
図14を参照すれば、第1シーリング81は、第1シーリング本体811、第1通過溝812及び第2通過溝813を含む。
【0181】
第1シーリング本体811は、第2ホール43に挿入される。第1シーリング本体811には、第1通過溝812及び第2通過溝813が形成されうる。第1シーリング本体811は、全体として、直方体の形状に形成されうるが、第2ホール43に挿入されうる限り、他の形状にも形成される。
【0182】
第1通過溝812は、加熱接続部10aが通過するために、第1シーリング本体811に形成されうる。第1通過溝812は、第1シーリング本体811の外面から所定深さに溝を加工することによって形成されうる。
図14には、2個の第1通過溝812が図示されているが、それは、例式的なものであり、形成される第1通過溝812の個数には、制限がない。
【0183】
第2通過溝813は、第1通過溝812と離隔された位置において、第1シーリング本体811に形成され、感知接続部63は、第2通過溝813を貫通することができる。第2通過溝813は、第1シーリング本体811の外面から所定深さに溝を加工することによって形成されうる。
図14には、1個の第2通過溝813が図示されているが、それは、例示的なものであり、形成される第2通過溝813の個数には、制限がない。
【0184】
図15は、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体において、第2シーリングを図示した図面である。
【0185】
図15を参照すれば、第2シーリング82は、第2シーリング本体821、第2カバー挿入溝822及びシーリング突出部823を含むものでもある。
【0186】
第2シーリング本体821は、第2カバー4の第2突出部材42に結合される。第2シーリング本体821には、第2カバー挿入溝822及びシーリング突出部823が形成されうる。第2シーリング本体821は、第2シーリング82の本体として機能することができる。
【0187】
第2カバー挿入溝822には、第2カバー4の第2突出部材42が挿入されうる。例えば、第2突出部材42は、締まり嵌め(interference fit)方式でもって、第2カバー挿入溝822に挿入されうる。その場合、第2突出部材42と第2シーリング本体821との間には、間隙が生じないのである。
【0188】
シーリング突出部823は、第2カバー挿入溝822に向けて突出される。第2シーリング82の第2カバー挿入溝822に、第2カバー4の第2突出部材42が挿入されれば、シーリング突出部823は、第2突出部材42(
図12)の外面4bに形成されたシーリング挿入溝44に挿入される。それにより、第2カバー4と第2シーリング82との間において、結合状態が堅固になりうる。シーリング突出部823は、第2シーリング本体821の内面の互いに異なる位置に形成されうる。シーリング突出部823は、第2シーリング本体821と一体に形成されうる。
【0189】
図16は、
図11のXVI-XVI線を基準に示した一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体の断面図である。
【0190】
第1シーリング81が、第2ホール43に挿入されれば、
図16に図示されているように、接続部(加熱接続部10a、アンテナ接続部53、感知接続部63)は、第1シーリング81と第2カバー4との間に配されうる。従って、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1に、振動、揺れが作用しても、接続部(加熱接続部10a、アンテナ接続部53、感知接続部63)は、移動が制限されうる。
【0191】
第1シーリング81が締まり嵌め(interference fit)方式でもって、第2ホール43に挿入される場合、第1シーリング81は、接続部(加熱接続部10a、アンテナ接続部53、感知接続部63)を第2突出部材42の内面4aに向けて加圧することができる。
【0192】
以下においては、第1シーリング81と、第2カバー4と、接続部(加熱接続部10a、アンテナ接続部53、感知接続部63)との組み立て過程について説明する。
【0193】
まず、接続部(加熱接続部10a、アンテナ接続部53、感知接続部63)を、第2ホール43に通過させる。加熱接続部10a、アンテナ接続部53及び感知接続部63は、同時または順次に、第2ホール43を通過することができる。
【0194】
第2ホール43は、接続部(加熱接続部10a、アンテナ接続部53、感知接続部63)それぞれの大きさより大きいので、該接続部(加熱接続部10a、アンテナ接続部53、感知接続部63)は、第2ホール43に容易に通過されうる。
【0195】
次に、第1シーリング81を第2ホール43に挿入させる。その場合、加熱接続部10aは、第1通過溝812に挿入され、アンテナ接続部53は、第2突出部材42の内面4aに位置し、感知接続部63は、第2通過溝813に挿入されうる。
【0196】
もし接続部(加熱接続部10a、アンテナ接続部53、感知接続部63)より先に、第1シーリング81を第2ホール43に挿入させれば、該接続部(加熱接続部10a、アンテナ接続部53、感知接続部63)を第2ホール43に通過させ難い。その結果、その場合には、第1シーリング81と、第2カバー4と、接続部(加熱接続部10a、アンテナ接続部53、感知接続部63)との組み立て工程が容易ではない。
【0197】
しかしながら、一実施形態によれば、接続部(加熱接続部10a、アンテナ接続部53、感知接続部63)が優先して第2ホール43に挿入され、順次に第1シーリング81が、第2ホール43に挿入される。従って、第1シーリング81と、第2カバー4と、接続部(加熱接続部10a、アンテナ接続部53、感知接続部63)との組み立てが容易になされうる。
【0198】
図17は、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体における、支持部、ヒータ及び感知部の結合斜視図である。
【0199】
図17を参照すれば、支持部9には、ヒータ10が巻かれる。それにより、支持部9は、ヒータ10を支持することができる。
【0200】
一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1における支持部9は、感知部6を支持することもできる。そのために、支持部9は、感知部6の曲折部材62が挿入される溝を含むものでもある。曲折部材62が溝に挿入されることにより、支持部9は、感知部6を支持することができる。それにより、一実施形態に係わるエアロゾル生成装置用ヒータ組立体1に振動、揺れが作用しても、感知部6の位置が固定されうるので、感知部6は、安定してヒータ10またはサセプタ11の温度を感知することができる。
【0201】
一例として、支持部9は、金属素材を含むものでもある。例えば、支持部9は、ステンレス(SUS:steel use stainless)、アルミニウム(aluminum)のような素材を含むものでもある。他の例として、支持部9は、高耐熱性のポリマー(polymer)素材を含むものでもある。例えば、支持部9は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK:polyether ether ketone)、ポリフェニルスルホン(PPSU:polyphenyl sulfone)、ポリカーボネート(PC:polycarbonate)のような素材を含むものでもある。
【0202】
以下、
図18及び
図19を参照し、エアロゾル生成物品200の例について説明する。
【0203】
図18及び
図19は、エアロゾル生成物品の例を図示した図面である。
【0204】
図18を参照すれば、エアロゾル生成物品200は、タバコロッド210及びフィルタロッド220を含む。
図1を参照して説明した第1部分は、タバコロッド210を含み、第2部分は、フィルタロッド220を含む。
【0205】
図18には、フィルタロッド220が単一セグメントとして図示されているが、それに限定されるものではない。言い換えれば、フィルタロッド220は、複数のセグメントによっても構成される。例えば、フィルタロッド220は、エアロゾルを冷却する第1セグメント、及びエアロゾル内に含まれた所定成分をフィルタリングする第2セグメントを含むものでもある。また、必要により、フィルタロッド220には、他の機能を遂行する少なくとも1つのセグメントをさらに含むものでもある。
【0206】
エアロゾル生成物品200は、少なくとも1枚のラッパ240によって包装されうる。ラッパ240には、外部空気が流入されるか、あるいは内部気体が流出される少なくとも1つの孔が形成されうる。一例として、エアロゾル生成物品200は、1枚のラッパ240によって包装されうる。他の例として、エアロゾル生成物品200は、2以上のラッパ240によって重畳的に包装されうる。例えば、第1ラッパ241によってタバコロッド210が包装され、ラッパ242,243,244によってフィルタロッド220が包装されうる。そして、単一ラッパ245によってエアロゾル生成物品200全体がさらに包装されうる。もしフィルタロッド220が複数のセグメントによって構成されているならば、それぞれのセグメントがラッパ242,243,244によって包装されうる。
【0207】
タバコロッド210は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、該エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち少なくとも一つを含むものでもあるが、それらに限定されるものではない。また、タバコロッド210は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含むものでもある。また、タバコロッド210には、メントールまたは保湿剤などの加香液が、タバコロッド210に噴射されることによっても添加される。
【0208】
タバコロッド210は、多様に作製されうる。例えば、タバコロッド210は、シート(sheet)によっても作製され、ストランド(strand)によっても作製される。また、タバコロッド210は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。また、タバコロッド210は、熱伝導物質によっても取り囲まれる。例えば、該熱伝導物質は、アルミニウムホイルのような金属ホイルでもあるが、それに限定されるものではない。一例として、タバコロッド210を取り囲む熱伝導物質は、タバコロッド210に伝達される熱を等しく分散させ、タバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させることができ、それにより、タバコ味を向上させることができる。また、タバコロッド210を取り囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタとしての機能を行うことができる。このとき、図面に図示されていないが、タバコロッド210は、外部を取り囲む熱伝導物質以外にも、追加のサセプタをさらに含むものでもある。
【0209】
フィルタロッド220は、酢酸セルロースフィルタでもある。なお、フィルタロッド220の形状には、制限がない。例えば、フィルタロッド220は、円柱型(type)ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ型(type)ロッドでもある。また、フィルタロッド220は、リセス型(type)ロッドでもある。もしフィルタロッド220が複数のセグメントによって構成されている場合、複数のセグメントのうち少なくとも一つは、異なる形状にも作製される。
【0210】
フィルタロッド220は、香味が生じるように作製されうる。一例として、フィルタロッド220に加香液が噴射され、該加香液が塗布された別途の繊維がフィルタロッド220の内部に挿入されもする。
【0211】
また、フィルタロッド220には、少なくとも1つのカプセル230が含まれるものでもある。ここで、カプセル230は、香味またはエアロゾルを発生させることができる。例えば、カプセル230は、香料を含む液体を被膜で覆い包んだ構造でもある。カプセル230は、球形または円筒状の形状を有することができるが、それらに制限されるものではない。
【0212】
もしフィルタロッド220に、エアロゾルを冷却するセグメントが含まれる場合、該冷却セグメントは、高分子物質または生分解性高分子物質によって製造されうる。例えば、該冷却セグメントは、純粋なポリ乳酸だけによって作製されうるが、それに限定されるものではない。または、該冷却セグメントは、複数の孔があいた酢酸セルロースフィルタによって作製されうる。しかしながら、該冷却セグメントは、前述の例に限定されるものではなく、エアロゾルが冷却される機能を遂行することができるものであるならば、制限なしに該当しうる。
【0213】
図19を参照すれば、エアロゾル生成物品300は、前端プラグ330をさらに含むものでもある。前端プラグ330は、タバコロッド310において、フィルタロッド320に反対となる一側に位置することができる。前端プラグ330は、タバコロッド310が外部に離脱することを防止することができ、喫煙中、タバコロッド310から液状化されたエアロゾルがエアロゾル生成装置100(
図1)に流れ出ることを防止することができる。
【0214】
フィルタロッド320は、第1セグメント321及び第2セグメント322を含むものでもある。ここで、第1セグメント321は、
図18のフィルタロッド220の第1セグメントに対応し、第2セグメント322は、
図18のフィルタロッド220の第2セグメントに対応しうる。
【0215】
エアロゾル生成物品300の直径及び全体長は、
図18のエアロゾル生成物品200の直径及び全体長に対応しうる。例えば、前端プラグ330の長さは、約7mm、タバコロッド310の長さは、約15mm、第1セグメント321の長さは、約12mm、第2セグメント322の長さは、約14mmでもあるが、それらに限定されるものではない。
【0216】
エアロゾル生成物品300は、少なくとも1枚のラッパ350によって包装されうる。ラッパ350には、外部空気が流入されるか、あるいは内部気体が流出される少なくとも1つの孔が形成されうる。例えば、第1ラッパ351により、前端プラグ330が包装され、第2ラッパ352により、タバコロッド310が包装され、第3ラッパ353により、第1セグメント321が包装され、第4ラッパ354により、第2セグメント322が包装されうる。そして、第5ラッパ355により、エアロゾル生成物品300全体がさらに包装されうる。
【0217】
また、第5ラッパ355には、少なくとも1つの穿孔360が形成されうる。例えば、穿孔360は、タバコロッド310を取り囲む領域に形成されうるが、それに制限されるものではない。穿孔360は、
図1に図示されたヒータ組立体1によって形成された熱をタバコロッド310の内部に伝達する役割を行うことができる。
【0218】
また、第2セグメント322には、少なくとも1つのカプセル340が含まれるものでもある。ここで、カプセル340は、香味またはエアロゾルを発生させることができる。例えば、カプセル340は、香料を含む液体を被膜で覆い包んだ構造でもある。カプセル340は、球形または円筒状の形状を有することができるが、それらに制限されるものではない。
【0219】
一実施形態は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態にも具現されうる。コンピュータで読み取り可能な媒体は、コンピュータによってアクセスされうる任意の可用媒体でもあり、揮発性及び不揮発性の媒体、分離型及び非分離型の媒体をいずれも含む。また、コンピュータで読み取り可能な媒体は、コンピュータ記録媒体及び通信媒体をいずれも含むものでもある。該コンピュータ記録媒体は、コンピュータで読み取り可能な命令語、データ構造、プログラムモジュール、またはその他データのような情報保存のための任意の方法または技術によって具現された揮発性及び不揮発性、分離型及び非分離型の媒体をいずれも含む。該通信媒体は、典型的には、コンピュータで読み取り可能な命令語、データ構造、プログラムモジュールのような変調されたデータ信号のその他データ、またはその他伝送メカニズムを含み、任意の情報伝達媒体を含む。
【0220】
本実施形態と係わる技術分野において通常の知識を有する者であるならば、前述の記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態に具現されうるということを理解することができるであろう。従って、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点から考慮されなければならない。本発明の範囲は、前述の説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての差異は、本発明に含まれているものであると解釈されなければならないのである。
【国際調査報告】